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関節リウマチの生物学的製剤はいつまで続く?根本的な治療が期待できる再生医療について解説

公開日: 2020.03.17
更新日: 2025.03.07

生物学的製剤による関節リウマチの治療を始めて効果を実感している方の中には、治療期間や中止のタイミングに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

特に症状が落ち着いてきた時期には、治療継続の必要性や経済的な負担について悩まれることも少なくありません。

本記事では、生物学的製剤の適切な治療期間や、治療を継続する重要性について詳しく解説します。

関節リウマチの生物学的製剤はいつまで続くの?

生物学的製剤を使用したリウマチの治療は高い効果が期待できるものの、どれくらいの期間、継続する必要があるのでしょうか。

以下の項目について詳しく解説します。

実は、いつまで継続するべきか、明確には定まっていないのが現状です。

そして、仮に生物学的製剤を使用していて症状が安定していたとしてもすぐに中止せずに少なくとも1年くらいは継続するべきと言われています。

生物学的製剤による治療を受けて短期間で効果があったとしても自己判断で治療を止めるべきではありません。

厳密な接種期間は定められていない

関節リウマチの症状や進行状況は患者さまによって大きく異なるため、生物学的製剤の投与期間について明確な基準は設けられていません。

治療効果や副作用の有無、患者さまの状態などを総合的に判断しながら、主治医が個別に投与期間を決定していきます。

そのため、他の患者さまの治療期間を参考にすることはできず、自分の状態に合わせた治療計画に従うことが重要です。

1年以上の接種が望ましいとされている

生物学的製剤による治療では、症状が改善してきても最低1年間は継続することが推奨されています。

生物学的製剤を中止した場合、2年以内に56%もの患者さまで症状が再燃することがわかっています。
※出典:東邦大学「『関節リウマチ患者の生物学的製剤投与中止後の再燃を予測』~血液中バイオマーカーの組み合わせが最も有用~

再燃のリスクを考慮すると、十分な期間の治療継続が重要です。

なお、治療の継続や中止については、血液検査などの結果も考慮しながら、主治医と相談のうえで慎重に判断する必要があります。

薬の減量や休薬はできる?

症状が安定している場合、主治医の判断のもと投与量を減らしたり、投与間隔を延ばしたりする方法を検討することは可能です。

ただし、これは必ず医師の指示に従って慎重に行う必要があります。

自己判断での減量や休薬は、症状の悪化を招く可能性が高く危険です。

減量や休薬を検討する場合は、定期的な経過観察を行いながら、慎重に進めていくことが重要です。

関節リウマチ治療の生物学的製剤の使用期間は長くなるほど費用がかさむ

生物学的製剤は関節リウマチ治療において高い効果を発揮する一方で、経済的な負担が大きいことが課題となっています。

3割負担の場合でも毎月1万5千円から3万円の自己負担が必要となり、継続的な治療費用は患者さまにとって大きな負担となります。

このような経済的負担から、症状が安定した患者さまの中には投与中止を希望するケースもあります。

ただし、投与中止後2年以内に56%の患者さまで症状が再燃することがわかっており、休薬の判断は慎重に行う必要があります。

医療費の負担軽減については、高額療養費制度や各種医療費助成制度の活用を検討することをおすすめします。

関節リウマチの主な治療法は?根本的な治療が期待できる再生医療について

関節リウマチの主な治療法には、以下のようなものがあります。

  • 薬物療法
  • 手術療法
  • 再生医療

それぞれの治療法について解説します。

薬物療法

薬物療法は関節リウマチ治療の基本となる治療法です。

抗リウマチ薬(DMARDs)、生物学的製剤、JAK阻害薬などが使用され、炎症を抑制し関節破壊の進行を防ぐことを目的としています。

特に早期からの治療開始が推奨され、メトトレキサートを中心とした従来型抗リウマチ薬による治療が第一選択とされています。

効果が不十分な場合は、主治医との相談のもと、生物学的製剤やJAK阻害薬の使用が検討されることがあります。

手術療法

手術療法は、薬物療法では十分な効果が得られない場合や、関節の変形や破壊が進行した場合に検討される治療法の一つです。

主な手術方法には、人工関節置換術、関節形成術、関節固定術などがあります。手術の種類や方法は、症状や状態によって個別に検討されます。

手術後は、医師の指導のもとでリハビリテーションを行い、段階的に日常生活への復帰を目指します。

再生医療

再生医療では、主に幹細胞治療とPRP療法があります。

幹細胞治療は、患者さまの幹細胞を採取・培養して投与する治療法です。

幹細胞は体内の様々な種類の細胞に変化する能力があり、損傷部位に投与すると、必要とされる特定の細胞の種類へと変化するのが特徴です。

また、PRP療法では患者さま自身の血液を採取して、血小板を濃縮した後に投与します。血小板には成長因子を放出する働きがあります。

再生医療について興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。

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まとめ・関節リウマチ治療で効果を期待できる生物学的製剤の治療期間と費用

生物学的製剤による治療は一般的に長期間継続することになります。

また、費用も高額になるため計画的に治療を受けるかどうかを判断し、必要に応じて高額療養費制度などを活用すると良いでしょう。

生物学的製剤による治療を検討している人は、費用面も含めて医師に相談して計画を立てる必要があります。

関節リウマチの治療方法には、薬物療法、手術療法の他に再生医療も選択肢のひとつです。

再生医療をご検討の際は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へお問い合わせください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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