半月板損傷はどのようなリハビリをするの?
公開日: 2020.06.17更新日: 2025.04.28
目次
半月板損傷は、どのようなリハビリをするのか
膝の外傷のひとつである半月板損傷ですが、発症すると日常生活に支障を生じることもあります。
スポーツをする人だけでなく、生活をする上で膝関節は重要な存在です。そんな半月板損傷ですが、どのようなリハビリを行うのか、特に手術をした場合のリハビリは非常に気になるところですよね。
今回は半月板損傷の術後のリハビリについてご紹介します。
半月板損傷とは
半月板損傷のリハビリについて説明する前に、まずは半月板損傷とはどのようなものなのかを見ていきましょう。半月板は、膝関節にある板状の組織で、膝の内側と外側にあります。
人間は歩くだけでも膝関節に大きな負荷がかかっていますが、それを軽減するために軟骨や靭帯、腱といった組織が存在します。膝関節の安定性を守る半月板ですが、急激な負荷や強い衝撃で傷つくことがあります。これが半月板損傷です。
損傷するほどの衝撃が加わるので、周辺の組織も傷つくことがあり、また筋肉も組織を守ろうとして収縮します。この筋収縮が半月板損傷で痛みを生じる原因となります。
半月板損傷リハビリの必要性
一度損傷した半月板は、自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。
そのため、それ以上損傷しないようにすることや、症状の悪化を防ぐためのリハビリが重要になるのです。
また、半月板損傷を起こして痛みが強いときや炎症が起きている時期には安静が必要ですが、安静にしていると、筋肉が固くなってしまうことがあります。そして、そのような状態で無理に膝関節を動かそうとすると、再断裂を引き起こすこともあります。
このようなことから、筋力アップや柔軟性を高めるためのストレッチ、リハビリが必要になってくるのです。
ロッキングでは手術も
半月板損傷の治療では、損傷や症状の程度がひどい場合や膝の曲げ伸ばしができなくなるロッキングの状態になると手術を検討します。
手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した半月板を取り除く切除術があります。これらの手術は関節鏡という機械を用いるので傷は小さなもので済みますが、術後のリハビリが必要となってまいります。
半月板損傷の手術
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スポーツをする人なら手術をすると復帰までに数か月以上かかることになるでしょう。
術後のリハビリ
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半月板損傷の治療に再生医療という選択肢!
半月板損傷では、手術を検討する場合もありますが、リハビリも含めると治療期間がかなり長くなってしまいます。しかし、再断裂を防ぐためには術後のリハビリが重要になります。
そんな半月板損傷ですが、近年手術に代わる治療方法として「再生医療」が注目されています。自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板を修復させるというものです。
関節の可動域を広げる、筋力を向上させるなどのリハビリは必要になるものの、手術よりも治療期間を短縮させることが期待できます。
まとめ・半月板損傷はどのようなリハビリをするのか
半月板損傷が起こると周辺の筋肉が収縮する、安静によって筋肉が固くなるといったことがあります。そのため治療においてリハビリが重要となります。手術をする場合は、再断裂の予防のためにもリハビリ期間が長くなります。
そんな中、幹細胞を用いた再生医療は損傷した半月板を修復させてくれ、手術に代わる治療方法として期待されています。治療の選択肢の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。
当院は再生医療専門クリニックで国内でも有数の症例数を有しています。治療内容などのご質問はご遠慮なくお問い合わせください。分かりやすく丁寧にご説明させていただきます。
監修:リペアセルクリニック大阪院

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設