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半月板損傷を手術しないで治す方法は?3つの保存療法と再生医療について専門医が解説

公開日: 2020.06.18
更新日: 2025.03.07

「半月板損傷は手術しないで治せる?」
「治したいけど手術はしたくない」

上記のような疑問や不安がある方もいるのではないでしょうか。

本記事では半月板損傷を手術しないで治す方法について詳しく解説します。

また、自然に回復することがほぼないとされる半月板の修復、再生に期待できる再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。

半月板損傷とは?原因と症状

半月板損傷とは、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)の間にある軟骨組織に負荷がかかり、傷ついた状態のことです。

ここでは、半月板損傷の原因と主な症状を解説します。

半月板は、関節にかかる体重を分散させたり関節の位置を安定させたりする重要な役割を持つ組織です。原因や主な症状を理解して治療に臨みましょう。

半月板損傷の原因

半月板損傷の原因は、大きく以下の2つです。

  • スポーツで半月板に負荷がかかる
  • 加齢によって半月板が傷つきやすくなる

半月板は、膝をひねるような横の動きに弱いため、頻繁な方向転換や激しい接触があるスポーツをやっている方は負荷がかかりやすいです。

膝をひねるなどのケガで半月板が断裂する場合もあるので、スポーツ中は膝関節のケガに注意しましょう。

また、加齢によって半月板が劣化し傷つきやすくなり、階段の上り下りなどの日常生活の動作でも半月板が損傷する可能性があります。

半月板損傷の症状

半月板が損傷した時に起こる主な症状は、以下の通りです。

  • 膝の痛みや腫れ
  • 膝関節の可動域が狭くなる
  • 膝の引っ掛かり感
  • ロッキング(痛みで膝の曲げ伸ばしができなくなる)
  • 頻繁に膝に水がたまる

半月板損傷では、膝の痛みや腫れが生じるだけでなく、膝の引っ掛かり感や可動域が狭くなるなどの症状もあらわれます。

初期段階であれば、保存療法で改善する可能性がありますが、症状が進行してしまうと手術や再生医療などの治療が必要です。

重症化すると、ひざ関節が変形して日常生活に支障をきたすほどの痛みを伴う恐れも考えられます。

また、一言に「半月板損傷」といっても損傷の仕方はさまざまです。

半月板が縦や横に断裂する「縦断裂/横断裂」や、表面がめくれるように損傷する「水平断裂」があります。

加齢による半月板損傷では、ささくれるように損傷する「変性断裂」もあります。

半月板損傷の状態は、MRIで検査ができます。

半月板損傷を手術しないで治す3つの保存療法

半月板損傷では、主に以下の保存療法を組み合わせて行います。

損傷した半月板は自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。

そのため保存療法では、膝にとって大切な存在である半月板を残し、切らずに症状を改善させることを目的としています。

物理療法|温熱・寒冷による治療

半月板損傷の手術しない治療法の一つに、温熱・寒冷による治療が挙げられます。

  • 保冷剤や氷のうなどで冷やす:半月板損傷が起こった直後
  • 蒸しタオルやお風呂で温める:慢性的に痛みを感じる場合

半月板損傷が起こった直後は、痛みや炎症が強い状態のため、患部を冷やして痛みや炎症の緩和を図ります。

炎症が落ち着いても慢性的な痛みがある場合は、患部を温めて血行を良くすることで痛みの緩和が期待できます。

症状に合わせて適切な処置を行いましょう。

薬物療法|抗炎症剤や鎮痛剤など医薬品による治療

半月板損傷の痛みや炎症に対しては薬物療法を行います。

主な治療内容は以下の通りです。

  • 内服薬:炎症を抑える
  • ステロイド注射:強い炎症を抑える強力な抗炎症剤
  • ヒアルロン酸注射:膝の潤滑性を高める

薬物療法では、内服薬や外用薬で痛みや炎症を抑えるのが一般的です。

炎症が強い場合は、ステロイドを注射する場合があります。

また、膝関節の動きを良くするためにヒアルロン酸を注射するのも有効です。

理学療法|運動やリハビリテーションによる治療

半月板損傷を手術しないで治すには、リハビリも重要です。

主なリハビリの内容を以下にまとめました。

  • 膝関節の可動域の訓練
  • 膝周辺のストレッチ
  • 膝周辺の筋力トレーニング
  • 有酸素運動

半月板損傷が起きた初期は安静が必要です。

しかし、安静期間が長いと関節が固くなったり筋力が落ちたりして、さらに膝関節に負荷をかける恐れがあります。

そのため、膝関節の筋力や柔軟性を向上させ、関節の動きを良くするリハビリを中心に行いましょう。

半月板損傷手術しないで治すなら再生医療による治療を検討しよう

半月板損傷を手術しないで治す選択肢として「再生医療」が注目されています。

再生医療には、大きく2つの治療法があります。

それぞれの治療についてみていきましょう。

幹細胞治療

幹細胞治療は、患者さま自身から抽出した「幹細胞」を利用して、損傷した組織の修復や再生を目指す治療方法です。

幹細胞とは、人間の身体の中に存在していて、神経や筋肉、骨などさまざまな組織に形を変えられる細胞のことです。

幹細胞治療の主な流れは、以下の通りです。

  • 患者さまの脂肪を採取
  • 採取した脂肪から幹細胞を抽出・培養
  • 培養した幹細胞を患部に注射や点滴で投与

幹細胞治療は入院や手術が不要なので、日常生活への復帰が比較的早いのが特徴です。

PRP療法

PRP療法は、血液から抽出した血小板を用いて半月板損傷による痛みや炎症を抑える治療方法です。

血小板には成長因子(グロースファクター)と呼ばれる物質を多く含んでおり、自然治癒力を高めるのに役立ちます。

PRP療法の主な流れは、以下の通りです。

  • 採血
  • 血液から血小板(血漿成分)を抽出
  • 抽出した血漿成分を患部に注射

PRP療法は、自身の血液を使用するので副作用やアレルギーの心配が少ない治療法です。

血漿成分を注射で投与するため、体への負担が少なく日帰りでの治療もできます。

半月板損傷を手術しないで治すならリペアセルクリニックへ

半月板損傷を手術しないで治すなら、当院(リペアセルクリニック)の幹細胞治療をご検討ください。

当院の幹細胞治療の特徴は、以下の通りです。

  • 患者さま自身の細胞と血液のみを使用
  • 独自の培養技術で幹細胞の生存率・活動率が高い
  • 最大1億個の幹細胞を患部にピンポイントに投与

当院の幹細胞治療では、患者さま自身の細胞を用いるためアレルギーや拒絶反応のリスクが少ない治療が可能です。

また、幹細胞治療では、投与する細胞の生存率と投与数が治療成績に大きく影響します。

当院では独自の培養技術により、生存率・活動率が高い幹細胞を患部に直接投与できます。

再生医療による半月板の治療を検討している方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。

[半⽉板]

【まとめ】半月板損傷は手術せずに治療できる

半月板損傷を手術しないで治す方法として、患部のアイシングや薬物療法、リハビリなどが挙げられます。

しかし、半月板は一度損傷すると自然に元の状態に戻らない組織とされているので、長期的な治療やリハビリが必要です。

手術は将来的な膝関節の変形リスクや長期の入院に抵抗がある方も多いでしょう。

半月板損傷を手術しないで治療する方法として、近年では幹細胞を用いた「再生医療」が注目されています。

手術をしない治療方法なら、再生医療の専門医がいる当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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