-
- ひざ関節
- 再生治療
「半月板損傷の手術後はいつ仕事に戻れる?」 「復帰してからも、また膝が痛くならないだろう不安」 半月板損傷と診断され、立ち仕事に従事されている方は上記のような疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、半月板損傷の手術を受けた方が立ち仕事に復帰するまでの期間の目安や、復帰後に注意すべき点について解説します。 日々の仕事の中で膝の痛みを和らげるための具体的な対処法も紹介しています。 半月板損傷による膝の痛みでお悩みの方、立ち仕事への復帰に不安を感じている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信中です。 「半月板を手術したくない」「半月板損傷を早く治したい」という方は、ぜひ再生医療の治療法についてご覧ください。 半月板損傷手術後の立ち仕事への復帰について 半月板損傷手術後の立ち仕事への復帰は、膝に負担がかかる機会が少ないデスクワークとは異なり、慎重に進める必要があります。 本章では、以下の2つのポイントを解説していきます。 1〜2ヶ月程度で復帰できる 仕事復帰後に注意すべき点 ぜひ、適切なタイミングで職場復帰するための参考にしてください。 1〜2ヶ月程度で復帰できる 半月板損傷の手術を受けた後、立ち仕事に復帰するまでの期間は、一般的に1〜2ヶ月程度が目安とされています。 ただし、手術の方法によって必要な期間は異なります。 手術方法 立ち仕事復帰までの目安 切除術 (損傷部分を取り除く) 約1~2ヶ月 縫合術 (損傷部分を縫い合わせる) 約3ヶ月 もちろん、上記の期間はあくまで目安です。 半月板の損傷がどの程度であったか、手術後の経過は順調か、そして年齢や体力といった個人の条件によって、回復のスピードは変わってきます。 焦って無理に復帰するのではなく、ご自身の体の状態を第一に考え、担当の主治医とよく相談しながら、適した復帰タイミングを決めていくことが大切です。 また、以下の記事では半月板損傷を手術せずに治す方法について解説しています。 手術を避けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。 仕事復帰後に注意すべき点 半月板損傷の手術後に立ち仕事に復帰した際に、つい以前と同じように動いてしまいがちですが、膝はまだ万全な状態ではありません。 再発を防ぎ、長く仕事を続けていくためには、日々の生活や仕事の中での工夫が必要です。 【仕事復帰後に注意すべき点】 長時間立ちっぱなしにならない工夫をする 重い物を持ったり運んだりする作業を避ける 医師の指示通りにリハビリを継続する 日常生活での膝のケアを習慣づける 膝に負担がかかる激しい運動は控える 復帰してすぐの時期は職場の方と相談し、業務内容や勤務時間を調整してもらうのが理想的です。 例えば、長時間立ち続ける作業がある場合は合間に座って休憩する時間を増やしたり、可能であれば一時的に作業内容を変更してもらったりといった配慮が望まれます。 そして、大切なのは手術後のリハビリを自己判断でやめずに、きちんと継続することです。 リハビリを怠ってしまうと、膝周りの筋力や関節の柔軟性が十分に回復せず痛みが長引いたり、歩行や階段の上り下りといった基本的な動作に支障をきたしたりする恐れがあります。 立ち仕事に多い半月板損傷を悪化させてしまう行動 本章では、立ち仕事で注意すべき、半月板損傷を悪化させてしまう恐れのある行動について掘り下げていきます。 長時間立ちっぱなし 重量物の持ち運び 立ち仕事は、思った以上に膝に負担をかけていることがあります。 一度半月板損傷を経験した方にとっては、日々の仕事の中での何気ない行動が、症状を悪化させる引き金になってしまうことも少なくありません。 悪化させないためにも、どのような行動を避けるべきかみていきましょう。 長時間立ちっぱなし 長時間経ちっぱなしだと、膝のクッションの役割を果たす半月板や、骨の表面を覆う軟骨が圧迫され続けることになるため注意しましょう。 ただ立っているだけでも、体重の3倍の負担が膝にがかかっているといわれています。 膝への負担が蓄積すると関節の内部で炎症が起きやすくなり、半月板損傷の痛みが強まったり、腫れが悪化したりする原因となってしまうのです。 硬いコンクリートの床の上で長時間立ち続ける場合や、底の薄い靴、クッション性のない靴を履いている場合は地面からの衝撃が吸収されずに直接膝に伝わるため、さらに注意が必要です。 重量物の持ち運び 立ち仕事の中でも、重い荷物や資材などを頻繁に持ち運ぶ作業は、半月板にとって大きな負担となります。 重量物を持ち上げる瞬間、荷物の重さ以上の負荷が膝関節に一気にかかってしまいます。 半月板は、膝関節にかかる衝撃を吸収・分散するクッションの役割をしているため、大きな力が繰り返し加わることで傷ついたり、損傷が悪化したりするのです。 以下の記事では、重たいものを持つと膝が痛くなる原因について解説しているので、重量物を持ち運ぶ機会が多い方は、ぜひ参考にしてください。 【立ち仕事向け】半月板損傷による膝の痛みを和らげるための対処法 立ち仕事に従事されている方に向けて、半月板損傷による膝の痛みを少しでも軽くするための対処法をご紹介します。 痛み止めの服用 膝サポーターの活用 継続的なリハビリ 半月板損傷を抱えながらの立ち仕事は膝への負担が大きく、痛みがつらいと感じる場面も多いことでしょう。 手術や治療を終えて仕事に復帰したものの、まだ痛みが残っていて不安だという方もいらっしゃるかもしれません。 取り入れられるものからぜひ実践してみてください。 痛み止めの服用 半月板損傷の治療後も膝の痛みが続く場合、「痛み止め」の服用が痛みを一時的にコントロールする方法の一つです。 痛み止めは医師が処方するお薬のほか、ドラッグストアなどで購入できる市販薬もあります。 症状が軽い場合には、市販の鎮痛薬でも一定の効果が期待できるかもしれません。 しかし、痛みが何日も続く場合や痛みが強い場合には、自己判断で市販薬に頼り続けるのはおすすめできません。 つらい痛みが続くときは我慢せずに専門医に相談し、ご自身の体の状態に合った適切なお薬を処方してもらうことが大切です。 膝サポーターの活用 立ち仕事での膝への負担を軽減し、痛みを和らげるためには、膝関節を支えて安定させる「膝サポーター」の活用がおすすめです。 膝サポーターを着用することで膝関節全体をしっかりと支え、膝の安定性をサポートすることが可能です。 関節のぐらつきが抑えられ、半月板への不要なストレスが減るため、痛みの軽減や損傷の悪化防止につながります。 また、もし職場で履く靴を自由に選べるのであれば、ぜひクッション性の高い靴を選んでみてください。 衝撃吸収性に優れたスニーカーやウォーキングシューズなどを選ぶことで、膝へのダメージの蓄積を和らげることができます。 継続的なリハビリ 半月板損傷による膝の痛みの再発を防ぎ、膝の機能を回復させて仕事に臨むためには、リハビリを継続的に行うことが重要です。 【リハビリの目的】 膝関節の柔軟性を高めること 膝周りの筋力を強化すること あくまで「痛みのない範囲で、心地よいと感じる程度」に行い、少しずつでも毎日続けていくことが大切です。 半月板損傷から立ち仕事復帰までの期間短縮を目指せる再生医療について 半月板損傷を早く治して、立ち仕事へ復帰したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の細胞や血液成分を利用して、損傷した半月板の修復・再生を促す治療法です。 再生医療のポイント 詳細 治療の仕組み 患者様自身の細胞や血液成分などを利用し、損傷した半月板の修復や再生を促す メリット 入院や手術をすることなく外来での注射のみで治療が完了 体への負担 膝にメスを入れる必要がないため、手術に伴うような出血や感染症、術後の痛みといった合併症のリスクが少ない 仕事への影響 手術のように長期間仕事を休む必要がなく、普段の生活を続けながら治療を受けることが可能 期待される効果 従来の治療法では難しかった半月板の修復が期待できる 半月板損傷による痛みから一日でも早く解放され、立ち仕事へスムーズに復帰したいと考える方にとって、再生医療は十分に検討する価値のある選択肢といえるでしょう。 また、以下の動画では半月版損傷の症状や治療法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 半月板損傷から立ち仕事に復帰したら膝の負担を避けることが重要 半月板損傷の手術後、立ち仕事に復帰できるまでの期間は切除術で約1〜2ヶ月、縫合術では約3ヶ月程度かかります。 立ち仕事は膝への負担が大きいため、復帰後も膝の負担を減らす工夫や継続的なリハビリが重要です。 早期回復や、手術では難しかった半月板そのものの修復を目指す選択肢として、手術や入院をせずに治療が可能な「再生医療」を検討してみましょう。 「痛みが長引いてリハビリがなかなか進まない」「一日でも早く万全の状態で仕事に復帰したい」という方は、再生医療という新しい治療法も含めて、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2020.06.17 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
- ひざ関節
膝関節が壊死していると診断されたとき、これからどのような症状が出てくるのか、どのような治療方法があるのか不安になります。 症状や治療法のほか、放置した場合のリスクについて知っておくと、治療方法を選択しやすくなるでしょう。 手術でなければ治療ができないといわれた場合にも、再生医療の選択肢があることも紹介します。 膝関節骨壊死になるとどうなる? 膝関節骨壊死で最初に出る症状は、歩いているときに突然感じる膝の内側の痛みです。 症状が進むと、関節を動かすと痛みが出るようになり、膝に体重をかけることも辛く感じるようになります。 さまざまな状況で痛みを感じますが、歩いたり膝を曲げたりしているときだけでなく、安静にしているときにも痛みが出ることも、決して珍しい症状ではありません。 膝関節骨壊死を放置するリスク 膝関節骨壊死を治療せずに放置リスクは、以下の通りです。 変形性膝関節症を合併する可能性 初期に改善しないと手術が必要になるケースが多い 変形性膝関節症を合併する可能性 膝関節骨壊死を放置すると、変形性膝関節症を合併する可能性があります。 壊死した部分から関節液が骨の内部に入り込むことで関節面の陥没につながり、膝関節が変形していくスピードが速くなります。 変形性膝関節症を合併すると進行を止められないため、痛みだけでなく関節が大きく変形して、日常生活に支障が出ます。 膝関節骨壊死を放置すれば、変形膝関節症の合併リスクがあるだけでなく、症状の進行を早めてしまうのです。 初期段階ではレントゲンに映りにくいため見逃される可能性がありますが、膝に痛みがある場合は、早期に原因を突き止めることが大切です。 初期に改善しないと手術が必要になるケースが多い 膝関節骨壊死の初期であれば、壊死の範囲も狭いため、薬やリハビリによる治療が可能です。 しかし、薬やリハビリで痛みがなくならない場合や、放置して痛みが強くなってから受診した場合には、手術が必要になることが多いです。 意図的に放置していなくても、初期段階ではレントゲンでの診断が難しく、骨壊死だとわからないケースがあります。 原因不明の状態が長く続き、膝関節骨壊死であることが判明したときには、手術が必要な状態になっていることも珍しくありません。 膝関節骨壊死の主な治療法 膝関節骨壊死と診断された場合、治療方法は主に2つあります。 保存療法 手術療法 それぞれどのような治療を行うのか、詳しく解説します。 保存療法 膝関節骨壊死の保存治療では、主に薬物療法・理学療法(筋力トレーニング)・装具療法の3種類を併用して行います。 薬物療法は、主に痛み止めやヒアルロン酸注射を使用し、痛みや炎症をコントロールすることを目的とした治療です。 痛みや炎症が落ち着いてきたら、筋力トレーニングやストレッチで膝周辺の筋肉や柔軟性を向上させ、骨壊死している部位への負担軽減を図ります。 また、膝関節の骨が壊死している状態は、普通に歩行するだけでも負荷がかかるため、装具療法も有効です。 膝を外側に曲げる外反装具やインソールと呼ばれる足底装具、松葉杖などを用いて、膝周辺への負担を軽減させましょう。 手術療法 膝関節骨壊死を発症し、以下のような場合は手術療法が検討されるケースがあります。 保存治療では痛みが治まらず、日常生活に大きな支障が出るケース 日常的に薬物療法に頼らなければならないほど痛みが出るケース 将来的に症状が進行して歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース 手術療法では、壊死部を除去してプレートで固定する方法と、膝関節を人工関節と取り替える方法があります。 壊死部だけを取り除いてプレートで固定すれば、関節機能の温存が可能です。 そのため、壊死の範囲が狭く、膝関節の他の部分が比較的状態が良い場合は、関節機能を温存する術式を適応されます。 従来の治療では、保存方法で症状の改善が見られなければ手術以外の選択肢しかありませんでした。 しかし、近年では手術せずに治療できる再生医療も検討できるため、選択肢の幅が広がっているといえます。 膝関節骨壊死を手術しない治療法として再生医療も選択肢の一つ 従来の治療では、保存療法で症状が抑えられない場合や改善が見られない場合は、手術しか選択肢がないといわれていました。 しかし、現在では先端医療である再生医療での治療が可能です。 再生医療とは、患者さま自身の細胞を使って損傷した軟骨を修復・再生させる治療法のことで、症状の根本的な原因を改善する効果が期待できます。 自分の血液や脂肪を使うため、アレルギー反応といったリスクが少ないことも魅力です。 手術に抵抗がある方や、手術のための長期休暇が取りにくい方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 【まとめ】膝関節骨壊死は放置せずに早期治療が重要 膝関節骨壊死を放置すると、膝関節がすり減って変形してしまう変形性膝関節症を合併する可能性があるため、早期治療が重要です。 保存治療で改善が見られなければ、手術しか選択肢がないといわれていた膝関節骨壊死ですが、現在では再生医療の選択肢もあります。 選択肢が増えれば、自分の症状や希望に合う治療方法に出会える可能性が高くなるので、再生医療を始めさまざまな治療方法を知っておきましょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する情報や症例を公開していますので、ぜひ参考にしてください。
2020.06.16 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝に痛みや違和感を感じて「もしかして半月板を痛めているのでは?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。 半月板損傷は膝の代表的なケガの一つで、早期発見と適切な治療が症状改善の鍵となります。放置すると症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。 本記事では、半月板損傷の症状を詳しくチェックできる項目から、進行度別の症状、医療機関を受診する目安まで分かりやすく解説します。 ご自身の膝の状態と照らし合わせて、適切な対応を取るための参考にしてください。 また、半月板損傷をはじめとする膝の痛みを手術せずに治療できる再生医療についても解説しています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の症例を公開中なので、合わせてご覧ください。 半月板損傷の症状チェック|特徴的なサインに注意 半月板損傷には特徴的な症状があります。 以下のような症状がある場合は、半月板損傷の可能性を疑い、早めの対処を検討しましょう。 歩行時に膝が痛くなる 膝に引っかかり感がある 膝の力が急に抜ける感覚がある 膝の曲げ伸ばしができない 膝に腫れや熱感がある 膝を動かすと音が鳴る 歩行時に膝が痛くなる 歩くときに膝の痛みを感じるのは、半月板損傷の最も代表的な症状の一つです。 半月板が損傷すると膝関節に炎症が起こり、歩行時に膝周囲の筋肉が収縮することで痛みが生じます。 初期段階では、体重をかけたときや、歩き始めに痛みを感じることが多いです。 ただし、膝の痛みは半月板損傷以外の原因でも起こります。どのような動作や状況で痛みが強くなるかを観察し、他の症状と合わせて判断することが大切です。 膝に引っかかり感がある 膝の曲げ伸ばし時に「引っかかる感じ」がするのも、半月板損傷の特徴的な症状です。 損傷した半月板の一部が膝関節内で正常な位置からずれることで、膝を動かすときに引っかかりを感じるようになります。 継続的な引っかかり感は、さらなる半月板の損傷を招く恐れがあるため、早急に医療機関を受診しましょう。 膝の力が急に抜ける感覚がある 半月板損傷により膝が不安定になると、歩行中や階段の上り下りで「膝がガクン」と抜けるような症状が現れます。 膝関節の安定性を保つ重要な役割を果たしている半月板が損傷すると、本来の機能が低下して膝関節が不安定になります。 この症状は転倒してケガのリスクも高めるため、安全のためにも早めの診断と治療が必要です。 膝の曲げ伸ばしができない 損傷した半月板の断片が膝関節内で挟まり、膝が動かなくなる症状を「ロッキング」と呼びます。 この状態では、動かそうとしても膝が曲がらない・伸びない状況が続き、安静にしていても強い痛みを感じることがあります。 ロッキングが起こった場合は、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたすため、すぐに医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、膝がロッキングを起こす原因や対処法について解説しているので、合わせてご覧ください。 膝に腫れや熱感がある 膝の腫れや熱っぽさは、半月板損傷による炎症反応の現れです。 半月板が傷つくと、周辺の軟骨や靭帯、腱といった組織も影響を受けて、修復しようとする過程で炎症が起こります。 また、炎症により膝に水が溜まりやすくなることもあります。 膝を動かすと音が鳴る 膝を曲げ伸ばしするときに音が鳴るのは、半月板損傷の可能性を示すサインです。 損傷した半月板の断片が関節内で引っかかることで「ポキポキ」「ミシミシ」「コリコリ」といった音が鳴ります。 音と同時に痛みや引っかかり感がある場合は、半月板損傷の可能性が高いと考えられるので医療機関に相談しましょう。 半月板損傷の症状を進行度別にチェック 半月板損傷は時間の経過とともに症状が変化し、悪化していく傾向があります。 以下では、初期・中期・進行期の3段階に分けて、それぞれの特徴的な症状を解説します。 初期の半月板損傷 中期の半月板損傷 進行期の半月板損傷 進行度を理解することで、現在の状態を把握し、適切な治療タイミングを見極めることができます。 初期 半月板損傷の初期段階では、症状が軽微で見過ごされやすいのが特徴です。 軽い膝の痛み 膝の引っかかり感 軽い腫れや圧迫感 初期段階の痛みは安静時には落ち着くことが多く、「ちょっとした痛みだから大丈夫」と考えて治療を先延ばしにしてしまう方も少なくありません。 しかし、この段階での適切な対処が、症状の悪化を防ぐ重要なポイントとなります。 中期 治療が遅れて症状が進行した中期の半月板損傷では、日常生活への影響が目立つようになります。 痛みの悪化 階段や坂道での痛み悪化 膝のロッキング 膝に水が溜まる 膝の不安定感 中期になると、痛みが日常的に続くようになり、階段の利用や長時間の歩行が困難になります。 関節の不安定感も強くなり、転倒のリスクが高まる段階です。 進行期 進行期の半月板損傷では、症状を放置し続けると重症化し、手術が必要になる可能性が高くなります。 慢性的な強い痛み 膝の可動域制限 関節のこわばり 変形性膝関節症の発症 手術適応 進行期では、関節のバランスが崩れることで軟骨の摩耗が進み、変形性膝関節症を併発するケースも少なくありません。 この段階に至る前に、早期治療を受けることが重要です。 半月板損傷における医療機関を受診する目安 半月板損傷が疑われる症状がある場合、適切なタイミングで医療機関を受診することが症状改善の鍵となります。 以下のような症状や状況がある場合は、早めに整形外科などの専門医を受診しましょう。 膝の痛みが1週間以上続いている 歩行時に毎回痛みを感じる 膝の引っかかり感や音が頻繁にある 膝がガクンと抜ける感覚を何度も経験している 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング)が起こった 膝の腫れや熱感が目立つ 階段の上り下りが困難になった 日常生活に支障をきたすようになった とくにロッキング症状が現れた場合や、痛みで歩行が困難になった場合は、緊急性が高いため速やかに受診することが大切です。 また、スポーツ中の外傷や転倒などで膝を痛めた場合も、症状が軽くても一度専門医に診てもらうことをおすすめします。 早期発見により、効果的で負担の少ない治療選択肢を検討できる可能性が高まります。 半月板損傷を早く治す方法として注目されている再生医療について 半月板損傷を早く治す治療法として、再生医療があります。 再生医療は、患者さま自身の体内から取り出した幹細胞を培養し、膝に注射して患部に届ける治療法です。 以下の特徴があります。 手術・入院が不要で早期復帰が目指せる 自身の細胞を利用するため体への負担が少ない 再生医療では手術や入院を必要とせず、日常生活への早期復帰を目指せます。 完治までにかかる時間やリスクを抑えて半月板損傷の改善を目指す方は、再生医療を提供する当院にお気軽にお問い合わせください。 半月板損傷の症状に関するよくある質問 半月板損傷の症状について、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。 半月板損傷はどこが痛い? 半月板損傷の重症度は? 半月板損傷でも歩ける? 以下の回答を参考に、半月板損傷の適切な治療につなげましょう。 半月板損傷はどこが痛い? 半月板損傷による痛みは、主に膝の内側または外側に現れます。 損傷の程度や部位によっては、膝全体に痛みが広がることもあります。 特徴的なのは、膝を曲げ伸ばしするときや体重をかけたときに痛みが強くなることです。 また、階段の上り下りや長時間歩いた後に痛みが目立つようになることも多く、動作に伴って痛みが変化するのが半月板損傷の特徴です。 半月板損傷の重症度は? 半月板損傷の重症度は、損傷の程度や場所によって軽度・中度・重度の3段階に分類されます。 半月板損傷の重症度 症状 軽度 表面に小さな亀裂 擦り傷 保存療法で改善可能 中度 一部に亀裂(不完全) 痛みや腫れが顕著 膝の動きの制限 重度 完全に裂けている状態 激しい痛みや腫れ 膝の不安定感 手術の可能性あり 重症度の判断には、MRI検査などの画像診断が必要です。 半月板損傷でも歩ける? 半月板損傷があっても、多くの場合は歩けます。 軽度の損傷では、多少の違和感や軽い痛みを感じながらも、ほぼ通常通りに歩行できます。 一方、重度の損傷では激しい痛みや膝の不安定感により、歩行が困難になることもあります。 ただし、重要なのは「歩けるから大丈夫」と判断しないことです。 適切な治療を受けずに無理に歩き続けると、症状の悪化や他の部位への悪影響を招く可能性があります。 歩行に不安を感じる場合や、痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板損傷の症状チェックに該当したら早期対応が重要 半月板損傷は早期発見・早期治療により、症状の改善が期待できる膝の疾患です。 本記事でご紹介した症状チェックポイントを改めて確認し、ご自身の膝の状態を把握しましょう。 歩行時に膝が痛くなる 膝に引っかかり感がある 膝の力が急に抜ける感覚がある 膝の曲げ伸ばしができない 膝に腫れや熱感がある 膝を動かすと音が鳴る これらの症状に該当するものがある場合は、進行度に関わらず医療機関を受診することをおすすめします。 現在では保存療法や手術療法に加えて、再生医療という新しい治療選択肢もあります。 半月板損傷を「早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、再生医療についてもご相談ください。
2020.06.15 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
股関節の痛みが続くと、歩行時の違和感や立ち上がりの困難さが増し、不安を感じる方も多いでしょう。 特に、変形性股関節症が進行し末期になるとどうなるのか、気になる方もいるはずです。 本記事では、末期の変形性股関節症における症状や一般的な治療法について解説します。 さらに、手術不要で変形性股関節症の改善が期待できる再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。 変形性股関節症は末期状態になるとどうなる? 変形性股関節症が末期症状になると、股関節の変形が進んで可動域が大幅に制限されるだけでなく、激しい痛みが出るなど、日常生活に支障をきたします。 変形性股関節症が末期まで進行すると軟骨がすり減り、骨同士がぶつかるため、安静時にも感じるほど痛みが大きくなります。 末期の変形性股関節症における股関節の変化について下記にまとめました。 変形性股関節症が末期になると、生活の質を大きく損なう可能性があります。 変形性股関節症の末期状態に対する治療法 変形性股関節症が末期になった場合の治療について紹介します。 以下では、一般的に推奨される人工関節置換術について詳しく解説します。 人工関節置換術が一般的 変形性股関節症が末期の場合には、人工関節置換術が推奨されます。 人工関節置換術とは、関節が損傷している部位を人工の関節に置き換える手術です。 関節が変形している部分を取り除くので痛みが軽減したり、再び安定した歩行ができるようになったりする可能性があります。 また、人工関節手術後の経過は良好なことが多い点も特徴です。 人工関節置換にはデメリットもある 人工関節置換の手術のデメリットを下記にまとめました。 術後経過が良好でも人工関節の摩耗を確認・点検するために定期的な受診が必要です。 また、人工関節が脱臼する場合があります。 股関節を深くまげたりあぐらをかいたりすると、人工関節に負担がかかり外れてしまう可能性が高まります。 人工関節置換の手術を受けた際は注意しましょう。 変形性股関節症が末期状態でも手術せずに治療できる再生医療について https://youtu.be/ih7lpa9mCNs?si=SjKmA5NiimOmmQnl 再生医療は、変形性股関節症が末期の患者さまにも手術なしで受けられる治療法です。 自身の脂肪組織から採取および培養した幹細胞を使って、損傷した組織の修復を目指します。 幹細胞は骨や軟骨など、さまざまな細胞に姿を変える能力があります。 股関節に幹細胞を注射するため、手術が不要なので入院しなくても良い点がメリットです。 保存療法を行っても症状の改善が見られない方、手術を避けたい方は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 リペアセルの再生医療の特徴 リペアセルの再生医療の特徴を紹介します。 当院は、股関節の幹細胞治療を扱っている数少ないクリニックです。 エコーや特殊な注射針などを駆使して、身体の奥深くにある股関節の損傷部位に幹細胞を直接注入します。 当院にて、50代の女性が変形性股関節症の治療として1臆個の細胞を3回投与した結果、1年半後には軟骨が修復され、レントゲン検査にて関節の隙間が広がっているのが確認できました。 さらに、投与前では10段階のうち9であった痛みが0になりました。 再生医療の効果は個人差がありますが、変形性股関節症の症状の改善に効果が期待できます。 変形性股関節症の末期による痛みが不安な方はお気軽に当院へご相談ください。 【まとめ】変形性股関節症が末期状態でも再生医療なら手術せずに治療できる https://youtu.be/JwAqQziEinw?si=GemXV2ka2jdUoVXn 末期状態における変形性股関節症の症状や治療について紹介しました。 変形性股関節症が進行すると股関節の変形や痛みが大きくなり、日常生活を送るのが困難になる可能性があります。 末期になると人工関節手術が行われるのが一般的です。 一方で、再生医療は手術なしで軟骨が修復できる可能性のある治療法です。 変形性股関節症の末期症状による痛みや、生活の質の低下に不安な方は再生医療による治療を検討してみてください。 当院は、厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。 再生医療に関するご質問等があれば、ぜひ当院へお気軽にお問合せください。
2020.06.14 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝を曲げ伸ばした際に、引っかかる感じや痛みを感じることはありませんか。 膝のキャッチングとは、膝を曲げ伸ばしする際に膝関節に引っかかり感を感じる「半月板損傷」の症状の1つです。 本記事では、膝のキャッチングや、半月板損傷になる原因について詳しく解説します。 膝のキャッチング症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 膝のキャッチングとは「半月板損傷」の症状の一つ キャッチングとは、膝を曲げ伸ばしする際に膝関節に引っかかり感を感じる「半月板損傷」の症状の1つです。 キャッチング症状とは 半月板損傷の主な症状 半月板損傷の主な原因 膝関節にある半月板と呼ばれる板状の組織を損傷すると、膝のキャッチング症状がみられたり、曲げ伸ばしが困難になったりします。 キャッチングとはどのような症状のこと? キャッチングとは、膝の曲げ伸ばしの際に引っかかり感がみられる症状です。 膝のキャッチングが起こる原因の1つに、半月板損傷があります。 膝関節を安定させる役割を担う半月板を損傷すると、膝の動きが不安定になり、曲げ伸ばしの際に引っかかる感じがします。 膝の曲げ伸ばしをして「コキッ」と音がしたり、歩行時に「カクン」と膝が折れる感じがしたりする場合は、半月板損傷の可能性があるため注意が必要です。 半月板損傷のその他の症状 半月板損傷では、膝のキャッチング以外にも以下のような症状がみられます。 膝の痛み 膝の腫れ 膝の曲げ伸ばしができない 膝に水や血が溜まる 半月板損傷がひどくなると、膝の曲げ伸ばしができない「ロッキング」という状態になる場合もあります。 軽度のキャッチング症状から、突然ロッキングの状態になることもあるため、膝に違和感があるときは注意が必要です。 半月板損傷の主な原因は? 半月板損傷の主な原因は、以下のとおりです。 体重がかかった状態で膝をひねる 膝に強い衝撃が加わる 加齢による半月板の機能低下 半月板損傷はスポーツ外傷で多くみられますが、加齢や日常生活動作によっても起こり得る可能性があります。 膝のクッション性や膝関節の動きに関係する半月板は、加齢で水分量が減少するため、損傷しやすくなります。 ジャンプ動作や急な切り返し動作は、膝への負担が大きいため注意しましょう。 膝のキャッチングを放置するリスク 半月板損傷を原因とする膝のキャッチングを放置すると、変形性膝関節症になるリスクがあります。 変形性膝関節症になると、膝の関節軟骨がすり減ってしまうことで、眠れないほどの痛みや歩行困難などの症状まで悪化する恐れがあります。 膝のキャッチング症状が悪化する前に、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 変形性膝関節症については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 半月板損傷かどうか診断する方法 半月板はレントゲンに映らないため、半月板損傷が疑われる場合はMRIでの精密検査を受ける必要があります。 主に以下のような症状がある方は、MRI検査を検討しましょう。 膝の引っかかり感があるか 膝に水が溜まっていないか 動かしたときに「コキッ」」と音がしないか MRIで検査した場合の半月板損傷の診断率は、80~90%程度といわれていますが、靭帯損傷を合併しているかどうかも診断できます。 膝に違和感やキャッチング症状が出ている場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 半月板損傷による膝のキャッチングを治療するには? 半月板損傷による膝のキャッチングを治療するには、以下の方法があります。 保存療法 手術療法 半月板損傷を治療する際は、症状や回復期間を検討し、自身に合った治療法を選択することが大切です。 保存療法 半月板損傷による膝のキャッチングを治療する方法の1つに、保存療法があります。 保存療法とは、ストレッチなどの運動や痛みや炎症を抑える薬で症状をコントロールする手術しない治療法のことです。 しかし、保存療法はあくまで症状緩和や悪化を防ぐための対症療法のため、根本的な改善にはなりません。 安静に過ごしていても痛みを感じるなど、症状が悪化している場合は、手術療法や再生医療を検討する必要があるため、早めに専門家へ相談しましょう。 手術療法 半月板損傷が重症化した場合は、関節鏡と呼ばれる内視鏡を用いて半月板を切除・縫合する手術療法が検討される場合があります。 保存療法で症状の改善がみられない場合や、膝が動かなくなるロッキング症状がみられる場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。 手術療法による治療は、入院期間やリハビリ期間が必要となり、回復までに時間を要するため注意が必要です。 膝のキャッチング症状には再生医療による治療も選択肢の一つ 半月板損傷による膝のキャッチング症状にお困りの方は、再生医療による治療も選択肢の一つとして検討しましょう。 再生医療は患者様自身から採取・抽出した幹細胞を直接膝に注射し、損傷した組織の修復を促す治療法です。 主に以下の特徴があります。 膝の曲げ伸ばしの際に痛みや違和感がある方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】膝のキャッチングは半月板損傷の可能性が高い!早期に医療機関に相談しよう 膝のキャッチングがみられる場合は、半月板損傷の可能性が高いため、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板には膝の安定性を守る重要な役割があり、損傷すると痛みや引っかかり感などの症状がみられます。 半月板損傷による膝のキャッチング症状を放置していると、膝の関節軟骨がすり減って変形してしまう変形性膝関節症を発症する恐れがあります。 症状が悪化する前に医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討しましょう。
2020.06.13 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
変形性股関節症は、スポーツ選手の選手生命を脅かす可能性があります。しかし、近年は、新たな治療法である「再生医療」によって、現役復帰をするスポーツ選手も増えています。 本記事では、スポーツ選手と変形性股関節症の関わりについて紹介します。 変形性股関節症の原因やステージ別の症状だけでなく、主な治療方法についても詳しく解説しています。 選手生命に直結する怪我や病気を早期に治療するためにも、ぜひ最後までご覧ください。 変形性股関節症とスポーツ選手の関わり 変形性股関節症は、オーバーユース(使いすぎ)が原因となりやすいため、スポーツ選手に多い病気です。 2020年に元スペイン代表のサッカー選手であるアリツ・アドゥリスが「股関節痛が限界にきた」という理由で現役引退しました。 人工関節置換も勧められていたようですが、日常生活を送るのも困難なほど症状は進行していたようです。 テニス界では、アンディ・マリーが右股関節に人工関節を入れながらもリハビリや練習を重ね、ツアー優勝を果たすなど多くの人を勇気づけました。 スポーツ選手に多い変形性股関節症とは スポーツ選手に多い変形性股関節症は、股関節の骨が変形したり軟骨がすり減ったりして痛みが生じる病気です。 主な原因やよくある症状を解説します。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症の主な症状 股関節は体重を支える関節なので、症状が悪化すると日常生活にも影響が出てしまうほどです。 原因や症状を把握して早期発見・早期治療できるようにしましょう。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症は、関節の使い過ぎによる関節軟骨の摩耗が大きな原因となります。 サッカーやテニスなどの股関節を大きく広げるスポーツ、足腰の負担が大きい職業の方は注意が必要です。 その他にも以下のような原因が考えられます。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下し、軟骨がすり減る 肥満や体重増加によって股関節の負担が大きくなり、軟骨がすり減る 交通事故などの外傷など股関節に過剰な負担がかかることで股関節が変性する いくつかの原因はありますがスポーツ選手の場合、練習などで関節を使い過ぎたことによって股関節の軟骨が変性・摩耗していることが多いです。 過度な練習は怪我や病気に繋がり、選手生命が短くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。 変形性股関節症の主な症状 変形性股関節症の主な症状は「股関節の痛み」「股関節の機能障害」です。 病期分類は、大きく以下の4つに分けて考えられています。 前股関節症 股関節形成に異常がみられても、関節軟骨が保たれており痛みはない。 長時間歩いた時に足がだるい・疲れやすい程度の症状。 初期 関節軟骨がすり減って、股関節の隙間が狭くなる。 立ち上がりや歩き始める時に足の付け根や太腿に痛みを感じる。 進行期 関節軟骨が大きくすり減って、股関節の隙間がさらに狭くなり骨の変形が進む。 関節の可動域が狭まり長時間の歩行やしゃがむ動作が難しくなる。 末期 関節軟骨がほぼなくなり、骨同士がぶつかる状態。 強い痛みを感じ、夜寝ていても痛みを感じる。 骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合もある。 前股関節症から初期段階であれば痛みがない、または一時的な痛みだけで気づかない方も多いでしょう。 しかし、進行期まで症状が悪化すると日常生活に影響するほどの強い痛みを感じるため、早急に治療を進めた方が良いです。 逆に末期まで進行してしまうと骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合があります。 変形性股関節症になるとスポーツ選手としての活躍は難しい? 変形性股関節症を治療しないままスポーツを継続するのは難しいといえます。 痛みが生じるのはもちろんのこと、関節の可動域が狭くなって動かしづらいなどスポーツにおけるパフォーマンスにも影響が出るでしょう。 元プロサッカー選手が股関節の痛みで現役を引退することも少なくありません。 痛みを我慢してスポーツを続けて治療できないステージまで進行してしまうと選手生命が短くなってしまう危険もあります。 股関節に痛みや違和感がある場合は、病院に相談して早めの治療を心がけると良いでしょう。 変形性股関節症になってしまったらどんな治療をするの? 変形性股関節症の治療方法について解説していきます。 変形性股関節症の治療方法 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 変形性股関節症にならないように予防することが重要 近年では、従来の治療方法以外にも「再生医療」を用いた新しい治療方法も期待されています。 それぞれの治療方法について把握しておきましょう。 変形性股関節症の従来の治療方法 変形性股関節症の従来の治療方法は、大きく以下の2つに分類されます。 保存療法 以下のような手術を行わない治療方法のこと。 生活指導 運動療法 薬物治療 手術療法 以下のような外科的手術を行う治療方法のこと。 骨切り手術 人工関節手術 早期の段階では保存療法がほとんどで、痛み止めなどを服用する「薬物療法」や適度な運動を行う「運動療法」を実施します。 しかし、症状が悪化・進行してしまうと外科手術を検討する必要があるでしょう。 手術療法は、股関節を形成する骨を切って位置を整える「骨切り手術」と人工の関節に置き換える「人工股関節置換術」に分けられます。 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 近年、変形性股関節症の新たな治療方法として「再生医療」の分野が注目されています。 再生療法により軟骨や骨の修復に成功し、早期復帰したスポーツ選手の話を耳にすることが多くなってきました。 スポーツ選手の股関節障害は、高齢者の加齢に伴った障害と異なり、外部からの大きな刺激により関節内まで障害が及んでしまっている場合が多いです。 そうなってしまうと通常の運動療法のみでの改善には限界があり、人工関節を入れる必要がある場合も多くなってしまいます。 その外科的手術に代わる治療法として「再生医療」が話題です。 自身の細胞を用いた再生医療は、副作用が少なく治療期間も短く済むなどのメリットがあります。 変形性股関節症にならないように予防することが重要 変形性股関節症にならないために、股関節の負担を軽減するセルフケアを行いましょう。 主に以下の2つを実践してみましょう。 【温感療法】 股関節を温めて血行を促進させることで筋肉をほぐします。 可動域の維持・拡大のために運動療法と並行して行うと、より効果的であるといわれています。 【運動療法】 股関節のストレッチ・筋力トレーニング・有酸素運動を行います。 過度に行うと股関節に負担をかけてしまうため、適度に継続すると良いです。 予防のためでも治療後のリハビリでもセルフケアは重要です。 しかし、痛みがある場合に無理やり行うと悪化してしまう可能性もあるので、無理のない範囲で適度に行いましょう。 まとめ・スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら 変形性股関節症を患ったスポーツ選手も、基本的には一般の患者と治療法に差はありません。しかし、スポーツ選手生命を脅かす病気であるため、より早い治療開始が望まれます。 近年では再生医療によって、スポーツ選手のケガからの早い復帰も報告されています。変形性股関節症においても、再生医療の治療効果が期待できます。 早い回復、身体に負担の少ない医療を希望するのであれば、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な治療院で受診することはできません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。治療に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=mojrXYmOUivgsLiY ▶こちらの動画では変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.12 -
- ひざ関節
- 再生治療
年齢を重ねるにつれて「膝が痛くて動かしにくくなった」とお悩みの方はいませんか。 膝が痛かったり、スムーズに動かせなかったりする場合は、膝の安定性を保つための半月板を損傷している可能性があります。 半月板損傷は、スポーツや日常生活で膝を無理に動かしたり、加齢で半月板の機能が低下することで生じる軟骨損傷です。 本記事では、半月板損傷と加齢の関係についてわかりやすくご紹介します。 半月板損傷の可能性がある方は、早めに医療機関を受診し、自身に合った治療を受けましょう。 半月板損傷が加齢によって起こる理由は? 半月板損傷が加齢によって起こる理由は、半月板の機能が低下するためです。 以下の2つの特徴から、半月板損傷が起こる原因を詳しく確認しましょう。 加齢によって半月板の弾力性が低下する 半月板損傷になりやすい年齢層について 半月板は膝関節にあり、歩行や運動などの動作で負担がかかる組織です。 半月板損傷は、スポーツ外傷に多いといわれますが、日常生活でも起こり得る可能性があるため注意しましょう。 加齢によって半月板の弾力性が低下する 加齢によって半月板の弾力性が低下すると、半月板損傷が起こる可能性が高まります。 半月板は、C型内側半月板とO型をした外側半月板に分かれており、膝のクッションの役割を果たしています。 膝のクッション性や安定性を保つための半月板は、加齢によって機能が低下すると歩くだけでも大きな負担がかかるため、強い衝撃に注意が必要です。 半月板損傷になりやすい年齢層は? 半月板損傷になりやすい年齢層は、40代以降の中高年の方です。 加齢によって半月板に含まれる水分量が減ることで、擦り減ったり変性したりするなどの損傷を引き起こしやすくなります。 60代以降になると歩行や階段昇降などの日常生活動作でも半月板損傷が起こるリスクがあるため、注意が必要です。 膝に違和感がある方は早めに医療機関を受診しましょう。 加齢による半月板損傷の症状 加齢による半月板損傷では、以下の症状がみられます。 膝の痛み 膝の腫れ 膝を動かした際の引っかかり感(キャッチング) 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング) 損傷の程度がひどく症状が悪化すると「ロッキング」と呼ばれる膝の曲げ伸ばしができない状態になる場合もあります。 ロッキングの状態になった場合は、痛みが強くなり歩行が困難になるため、症状が悪化する前に治療を受けることが大切です。 半月板損傷が軽度な場合にみられるキャッチングについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 加齢による半月板損傷の治療方法 加齢による半月板損傷は、以下の2つの治療方法があります。 保存療法 手術療法 半月板損傷の症状の程度に合わせて治療方法を選択し、日常生活への復帰を目指すことが大切です。 膝の痛みがある方は、早めに医療機関を受診し、自身に合った治療方法を確認しましょう。 保存療法 加齢によって半月板損傷が起こった場合は、保存療法を行うのが一般的です。 保存療法とは、痛み止めや抗炎症剤を使って症状を和らげる治療法で、必要に応じて安静にしたりリハビリを行ったりします。 手術を行わない治療法ですが、症状緩和や悪化を防ぐ目的となるため根本的に治るわけではありません。 痛みが強くなる、ロッキングの状態になるというような場合は、手術を検討することもあります。 手術療法 保存療法で十分な効果を得られない場合や、ロッキングの状態になっている場合は、手術療法で半月板損傷を治療します。 半月板損傷の手術には、損傷した半月板を縫い合わせる方法と、損傷部位を取り出す方法があります。 手術療法で半月板損傷を治療する場合は、入院期間に合わせてリハビリ期間も必要となるため、注意が必要です。 半月板損傷の痛みを根本的に治療したい方は再生医療も選択肢 半月板損傷の痛みを根本的に治療したい方は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療は患者様自身の細胞から採取・抽出した幹細胞を膝に直接注射し、損傷した組織の回復を促す治療法で、以下の特徴があります。 「加齢によって膝が痛くなってきた」「手術しないで治療したい」という方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 中高年の膝の痛みは半月板損傷以外にも注意が必要 中高年の膝の痛みは、半月板損傷以外に以下の原因も考えられるため注意が必要です。 関節炎 筋力・柔軟性の低下 膝靭帯の損傷 変形性膝関節症 膝の周囲にある半月板や関節軟骨などを損傷し、治療せずに放置していると、変形性膝関節症を発症する恐れがあります。 変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減る疾患のことで、痛みや動かしにくさがみられる疾患です。 膝は立ち上がりや歩行の際に負担がかかりやすく、無理に動かすと軟骨の擦り減りが進行する可能性があります。 膝に違和感がある場合は安静に過ごし、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。 以下の記事では変形性膝関節症について詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 【まとめ】加齢による半月板損傷の治療なら先端医療である再生医療も検討しよう 加齢によって半月板の弾力性が低下すると、半月板損傷が起こる可能性があります。 半月板は膝関節の安定性やクッション性に関わる軟骨組織で、酷使すると変形する恐れがあり注意が必要です。 痛みが強かったり、膝が動かないロッキングの状態になったりした場合は、手術療法による治療が検討される場合もあります。 「年を取るにつれて膝の違和感が増した」「膝の痛みを根本的に治したい」という方は、再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。
2020.06.11 -
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症の痛みに悩んでいる方や、リハビリ中の方も多いのではないでしょうか。 股関節まわりの筋肉を鍛えることで、痛みの軽減や関節への負担を和らげる効果が期待できます。 この記事では、変形性股関節症に効果的な筋力トレーニングや、筋トレの重要性について詳しく解説します。 正しい筋トレ方法を知って、股関節の痛みの緩和や機能改善につなげましょう。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症を手術せずに治療できる再生医療の治療法や症例について公開しています。 リハビリ効果を高めることにも期待できる治療法なので、変形性股関節症の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症に有効な筋力トレーニング5選 変形性股関節症に有効な筋力トレーニングは、以下の5つです。 ①ヒップリフト ②ランジ ③スクワット ④バックキック ⑤サイドレッグリフト トレーニング中に痛みがある際は、症状が悪化する恐れがあるので無理せずに休みましょう。 医師や理学療法士の指導を受けられるなら、フォームや回数を相談するのもおすすめです。 ①ヒップリフト ヒップリフトは、お尻の筋肉である大殿筋を鍛えるのに効果的なトレーニングです。 大臀筋を鍛えると、歩行時や立ち上がる動作、階段の上り下りなど、日常生活での動きがスムーズになります。 ヒップリフトの手順は、以下の通りです。 1.仰向けに寝る 2.両手を身体の横に置く 3.膝の角度が90度になるように両膝を立てる 4.足・肩甲骨・頭で身体を支えながらお尻を持ち上げる 5.ゆっくりとお尻を下す 6.4~5を繰り返す お尻を浮かせるときに膝から肩が一直線になるように注意しましょう。 また、お尻を上げたときに2~3秒体制を保つと、さらに負荷を高められます。 ②ランジ ランジは、足を前後に開いて股関節やひざ関節の曲げ伸ばしを行う筋力トレーニングです。 下半身全体をバランスよく鍛えられ、股関節の安定性や可動域の改善にもつながります。 ランジでは、主に以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、歩行や立ち上がり、階段の昇降をサポートする 大腿四頭筋 太ももの前側にある筋肉で、股関節や膝の動作に関与する ハムストリングス 太ももの裏側の筋肉で、姿勢を安定させ骨盤や腰を支える役割がある ランジの手順は、以下の通りです。 1.つま先と膝の向きを揃えて、足を前後に大きく開く 2膝を曲げたときに90度になるよう、歩幅を調整する 3.両手は腰に添える 4.前を見ながら、真下に体を落とすように膝を曲げる 5.ゆっくりと膝を伸ばして元の姿勢に戻る 6.4~5を繰り返す 膝を曲げて沈むときは、前に出した足のかかとに体重を乗せるように意識しましょう。 つま先に体重がかかると、膝に過剰な負担がかかり、痛みやケガの原因になる可能性があります。 無理のない範囲で、ゆっくりと行うのがコツです。 ③スクワット スクワットは、下半身の筋肉や体幹をバランスよく鍛えられるトレーニングです。 変形性股関節症のリハビリや予防にも効果が期待でき、正しいフォームで行えば関節への負担も少なく筋力を強化できます。 スクワットは、以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、歩行や立ち上がりなどの日常動作をサポートする 大腿四頭筋 太ももの前の筋肉で、股関節を曲げる働きがある ハムストリングス 太ももの裏側の筋肉で、骨盤を支える働きがある 腹筋・背筋 お腹や背中の筋肉で、姿勢の保持や身体の安定に役立つ スクワットの手順は、以下の通りです。 1.足を肩幅よりやや広めに開く 2.つま先は少し外側に向ける 3.背筋を伸ばし、お尻を後ろに引くようにして腰をゆっくり下ろす 4.太ももが床と平行になる程度まで下げたら、ゆっくり元の姿勢に戻る 5.3~4を繰り返す 腰を落とすときは、お尻をしっかり引く意識を持つと、膝への負担を軽減できます。 足の付け根に拳を当て、拳をつぶすようなイメージで腰を落とすと、正しいフォームを意識しやすくなるのでお試しください。 また、体重はかかとに乗せるようにすると、腰や膝への負担が少なくなり、ケガの予防にもつながります。 ④バックキック バックキックは、お尻や背中の筋肉を効果的に鍛えられるトレーニングです。 鍛えられる主な筋肉は以下の通りです。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、足を後ろに伸ばす、外に開くなど、股関節の動きを支える 広背筋 背中の大きな筋肉で、脇を閉めたり手を後ろに引く動作に関る バックキックの手順は、以下の通りです。 1.両手・両膝をつき四つん這いの姿勢を取る 2.お尻に力を入れながら、片足を後ろに向かって蹴り上げる 3.膝が床につく直前まで足を戻す 4.2~3を繰り返す(反対側の足も同様に行う) 足をけり上げるときは、お尻を締めて膝を伸ばすようにすると、より効果的にトレーニングできます。 ⑤サイドレッグリフト サイドレッグリフトは、体幹や股関節まわりの筋肉を鍛えられるトレーニングです。 変形性股関節症の方にとって、股関節の安定性や姿勢の改善に役立ちます。 サイドレッグリフトは、以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 腹斜筋 脇腹の筋肉で、体幹を支えたり、姿勢を安定させたりする働きがある 内転筋 太ももの内側にある筋肉で、股関節を内側に動かす働きがある サイドレッグリフトの手順は、以下の通りです。 1.体をまっすぐにして横向きに寝る 2上側の足を3秒かけてゆっくり持ち上げる 3.5秒かけてゆっくり下ろす 4.足を完全に閉じ切らず、少し浮かせたままキープする 5.2~4を繰り返す(反対側も同様に行う) つま先を床と平行に保ち、体が前後にブレないように意識すると、より高い効果が見込めます。 変形性股関節症における筋トレの重要性 変形性股関節症における筋トレの重要性は、大きく分けて以下の2つです。 筋肉が関節を支えることで、関節への負担を軽減できる 股関節の柔軟性が高まり、可動域が広がる 股関節まわりの筋肉をトレーニングで鍛えると、筋肉が関節を支える力が強くなることで関節への負担が軽減され、軟骨の摩耗を抑えて症状の進行を防ぐ効果が期待できます。 また、股関節の柔軟性が高まり、可動域を広げる効果も見込めます。 変形性股関節症の進行を防ぎ、日常生活を快適に過ごすためには、適切な筋力トレーニングが欠かせません。 無理のない範囲で筋トレを続けて、股関節の機能維持を目指しましょう。 変形性股関節症の筋トレでやってはいけないこと 変形性股関節症の筋トレでやってはいけないことは、以下の2つです。 股関節に強い負荷をかける 痛みが強いときにトレーニングする 怪我を防ぎ、症状の悪化を防ぐためにもポイントを押さえて筋力トレーニングを実施しましょう。 股関節に強い負荷をかける 変形性股関節症の筋トレでは、股関節に強い負担をかけないようにしましょう。 無理な動きは、軟骨のすり減りを進行させ、症状を悪化させる恐れがあります。 また、正しい方法で行わないと十分な効果が得られなかったり、ケガにつながる可能性もあるため注意が必要です。 股関節への負担を軽減するためのポイントは、以下の通りです。 トレーニング前後に準備運動を行う 正しいフォームを意識する トレーニング後は2~3日の休息をとる 筋トレ前後には、ウォーキングやストレッチなどの準備運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性が高まり怪我の予防につながります。 また、筋力トレーニングは毎日行う必要はありません。 筋トレによって筋肉が一時的に損傷し、それが修復される過程で強くなっていくため、休息期間が筋肉の成長には欠かせません。 休まずにトレーニングを続けると、筋肉の回復が追いつかず、逆に効率よく鍛えられない上に、股関節への負担も増してしまいます。 そのため、トレーニングの後は2~3日休むことを意識しましょう。 痛みが強いときにトレーニングする 変形性股関節症の筋トレでは、痛みが強いときのトレーニングは避けましょう。 運動中に痛みを感じたら、トレーニングを中止して安静にするのが重要です。 痛みが落ち着いてから、回数や負荷を減らして無理のない範囲で再開しましょう。 無理に続けてしまうと、症状が悪化して日常生活に支障をきたす恐れがあります。 また、痛みが長引く場合や悪化する場合は、自己判断せずに医師に相談するようにしましょう。 変形性股関節症を根本的な改善を目指せる再生医療について 近年、変形性股関節症の根本的な改善を目指せる新たな選択肢として、再生医療が注目されています。 再生医療とは、患者さまの幹細胞を採取・培養してから股関節に投与することで、すり減った軟骨の再生を促す治療法です。 筋力トレーニングによって痛みの緩和や関節への負担軽減は期待できますが、一度すり減った軟骨が自然に回復することはありません。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性股関節症に対する治療として、再生医療を提供しています。 股関節の痛みにお悩みの方や、病気を根本的に改善したいとお考えの方は、下記の記事も合わせてご覧ください。 変形性股関節症の方は筋力トレーニングで股関節周辺を鍛えよう 変形性股関節症の方が筋力トレーニングで股関節まわりの筋肉を鍛えると、関節への負担を軽減し、股関節の可動域が広がる効果が期待できます。 股関節の筋力向上に役立つ主なトレーニングは、以下の5つです。 ヒップリフト ランジ スクワット バックキック サイドレッグリフト 筋トレは、正しいフォームを意識しながら、2〜3日おきに行い、無理のない範囲で継続することが重要です。 また、痛みがあるときは無理をせずトレーニングを中止し、落ち着いてから回数や負荷を減らして再開しましょう。 すり減った軟骨は、筋力トレーニングや従来の治療法ではほとんど回復しないとされています。 そんな変形性股関節症の根本的な治療法として、先進医療の再生医療による治療が注目されています。 損傷した軟骨の修復が期待できる再生医療に興味がある方は、当院までご相談ください。
2020.06.10 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 我々は日々の生活の中で立つ、座る、歩く、走るなどの動作で無意識のうちに膝関節を使っています。その膝関節には歩くときには体重の2倍くらいの負荷が借るなどかかるなど、大きな負荷を受けることが多く、痛みや腫れを発症することもよくあることです。 膝に腫れが生じた場合、どれくらいで治るのかが気になると思います。そこで今回は、「膝の腫れはどれくらいで治るのか」につい解説します。また、膝に水が溜まることについても紹介します。 こちらもご参照ください 膝の腫れはどれくらいで治るの? 膝は人の身体のなかでも複雑で不安定な構造をしていて、軟骨の擦り減りや大きな衝撃などいろいろな原因で損傷が起こりやすい箇所になります。その際に炎症を起こしてしまうこともよくあります。 炎症によって膝が腫れると、膝の腫れはどれくらいで治るか気になると思いますが、急性の炎症の場合、患部を冷やして安静にしておくことで1、2日くらいのうちに治るケースもあります。 ただし、膝の腫れの状態や原因によってさまざまですから、一概に必ずどれくらいで治る!ということはできません。 膝の腫れが治るまでの期間は原因、症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかどうかは、単に腫れているだけなのか、水が溜まっているかで大きく異なります。 膝に溜まる水とは、正確に言うと関節液です。関節液は関節を包んでいる袋(関節包)を覆っている滑膜から分泌されている液で、普段は分泌と吸収のバランスがとれているため膝に水が溜まることはありません。 しかし、炎症が起きるとそのバランスが乱れてしまって関節液が膝に溜まってしまいます。 そのため、炎症が治まって関節液の分泌と吸収のバランスが元に戻ることで、水が溜まったことによる膝の腫れも小さくなっていきますが、炎症の具合はもちろん、個人差もあるので、どのくらいの期間で治るのかを一概に言うことは難しいのが実情です。 膝に溜まった水を抜く理由 膝に水が溜まることで膝の腫れが生じている場合、炎症が治まれば自然に少なくなっていきますが、炎症が治まらない状態が続くと水が溜まったままになってしまいます。 水が溜まると膝が重くなってだるさを感じますし、溜まっている水には炎症を引き起こす物質も含まれているため、そのままにしておくとさらに炎症が起きるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、医療機関では水を抜く治療が検討されます。 「膝の水を抜くと癖になる」と言われることもありますが、水を抜いたからといって癖になることはありません。水が溜まっている場合は抜くのが正解です。たまった水を癖になるからと放置しないようにしましょう。 水を抜かなければ膝の腫れが治らないばかりか、重症化するリスクもあります。 まとめ・膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかについて、また、膝に溜まる水について紹介しました。膝の腫れは短期間で治るケースもあれば、慢性的になって症状もどんどんつらくなってしまうケースも少なくありません。 膝の痛みや腫れが長引いていて、薬物療法を始めとする保存治療でも改善できないという場合、再生医療という新しい治療方法なら、手術を避けることができて、入院も不要という選択肢があるので検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療について興味があればお問い合わせ下さい。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.09 -
- 変形性股関節症
大腿骨頭壊死と診断されると「必ず手術が必要」と思われがちですが、近年の医療進歩により手術を避ける選択肢も広がっています。 本記事では、従来の保存療法から最新の再生医療まで、手術をせずに治療する方法を解説します。 大腿骨頭壊死と診断された方や、治療には手術が必要と言われた方はぜひ参考にしてください。 大腿骨頭壊死を手術しない治療法 大腿骨頭壊死症は、太ももの骨(大腿骨)の球状の頭部に血液の供給が途絶え、骨組織が死んでしまう病気です。 従来は症状が進行すると手術が必要と考えられてきましたが、近年では手術をせずに治療する選択肢も広がっています。 本章では、大腿骨頭壊死に対する治療法について、従来から行われている保存療法と、近年注目を集める再生医療の二つを中心に解説します。 手術を避けたい方や、まだ初期段階にある患者さんは、ぜひ参考にしてください。 従来の治療法「保存療法」 大腿骨頭壊死に対する非手術療法として長年実施されてきたのが保存療法です。 この治療法は主に症状緩和と日常生活の維持を目的としています。 保存療法の主なポイント 患部の安静 杖の使用 体重管理 負担軽減 鎮痛剤投与 リハビリ 保存療法では、股関節への負担を減らすために日常生活での工夫が重要です。 痛みに対しては、消炎鎮痛剤などの薬物療法で症状を和らげることが中心となります。 しかし、保存療法は「対症療法」であり、壊死した骨を根本的に改善させる治療法ではありません。 そのため、保存療法で経過観察中に股関節の変形が進行したり痛みが増強した場合には、骨切り術や人工股関節置換術などの手術的治療が検討されることになります。 根本的な改善が期待できる「再生医療」 近年、大腿骨頭壊死に対して骨組織の再生を促す「再生医療」が注目を集めています。 大腿骨頭壊死の場合、血流が途絶えて死んでしまった骨部分に再び血液の流れを取り戻し、新しい骨を形成することで痛みや骨の崩壊防止が期待できます。 再生医療は、患者さま自身の細胞や成長因子を利用して損傷した組織の再生を促す最先端治療法です。 患者さまから採取した細胞のみを用いるため、アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが少ない点がメリットです。 大腿骨頭壊死を手術せずに放置するリスク 腿骨頭壊死症を治療せずに放置すると以下のようなリスクがあります。 初期段階では無症状のこともあるため、「様子を見よう」と放置してしまう患者さまも少なくありません。 早期発見・早期治療の重要性を理解し、適切な医療機関での相談を検討するための参考にしてください。 歩行困難になるほど痛みが強くなる 大腿骨頭壊死を放置すると、壊死した骨が徐々に潰れていき、歩行困難なほどの激しい痛みを引き起こします。 大腿骨頭壊死を放置した場合の痛みの特徴 最初は無症状でも、潰れが進むほど痛みが強くなる 痛みは鋭く激しくなり、安静時でも持続するようになる 階段の上り下りや椅子からの立ち上がりなど日常動作が困難になる 痛みをかばうことで足を引きずり、正常な歩行ができなくなる 症状が悪化すると、歩行時に患側の脚に体重をかけられなくなるため、身体を支えるのも困難になり、杖が手放せなくなることもあります。 変形性股関節症につながる可能性 大腿骨頭壊死を放置すると、股関節全体の変形へと進行し、より深刻な病態を引き起こす恐れがあります。 大腿骨頭壊死が変形性股関節症につながるリスク 壊死した骨頭が潰れると関節軟骨がすり減り、二次的に変形性股関節症を発症する可能性がある 関節面の変形と寛骨臼(骨盤側の受け皿)の破壊により股関節の可動域が著しく制限される 骨同士が直接擦れ合うため慢性的な激痛と強いこわばりが生じ、痛み止めが効きにくくなる 関節が変形・崩壊すると人工関節置換術が検討される 大腿骨頭壊死は初期段階で適切な治療を行えば、上記の重篤な状態への進行を防げる可能性があります。 症状が軽いからといって放置せず、専門医に相談することが大切です。 大腿骨頭壊死で手術・人工関節を避けるためには早期発見が重要 大腿骨頭壊死は、早期発見と適切な治療開始が何よりも重要です。 壊死範囲が広がると骨頭の圧潰(つぶれ)が進行し、人工関節置換術などの大掛かりな手術が必要になるケースがあります。 まずは以下のような初期症状がないか確認してみましょう。 <歩行時に股関節や脚の付け根に痛みや違和感がある 階段の上り下りで股関節が痛む、動作がつらい 膝や腰、お尻に痛みが出ることがある 休むと痛みが和らぐが、動くと再び痛む 上記のような症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。 MRIなどの精密検査で初期段階の壊死を発見できれば、治療の選択肢も広がります。 大腿骨頭壊死に関するよくある質問 大腿骨頭壊死は、「手術が必要なのか」「もう治らないのか」「どんな生活を送ればいいのか」といった不安を抱える方は少なくありません。 本章では、大腿骨頭壊死に関するよくある質問にお答えし、現在の医学で考えられる治療選択肢や生活上の注意点について解説します。 大腿骨頭壊死は手術をしなくても治せる? 骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死は手術をしなくても治せる? 結論、現時点で従来の保存療法だけで大腿骨頭壊死を根治することは難しいのが実情です。 保存療法は主に痛み止めの薬やリハビリなどによって症状を和らげる対症療法が中心であり、骨の壊死や変形を改善させる効果はありません。 しかし、近年の治療では、手術をせずに損傷した骨や関節を修復する再生医療が注目されています。 従来は「痛み止めでしのぎながら潰れてきたら人工関節にする」しかなかった大腿骨頭壊死ですが、再生医療の進歩によって、自分の骨・関節を残したまま治療できる新たな選択肢が生まれているのです。 従来の治療では、手術が必要だった大腿骨頭壊死ですが、再生医療の進歩によって手術せずに治療できる選択肢が生まれているのです。 骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死と診断されたら、股関節に負担をかける動作はできるだけ避ける必要があります。 骨頭壊死になったら避けるべき行動 激しい運動や階段の上り下り 重い物を持つ 長時間立ちっぱなしでいる 深くしゃがみ込む姿勢や前かがみの姿勢 過度の体重増加 アルコールの多量摂取と喫煙 何より重要なのは、股関節に継続的に強い負荷がかかることを避けることです。 壊死のある骨頭に過度な荷重がかかると、潰れが進行してしまう恐れがあるからです。 必要に応じて松葉杖などを使いながら負荷を軽減し、適切なリハビリや生活習慣の改善によって股関節への負担を減らすことが、症状悪化の防止につながります。 【まとめ】大腿骨頭壊死を手術しない治療法なら再生医療を検討しよう 大腿骨頭壊死症は放置すると骨の壊死・崩壊が進行し、激しい痛みや歩行障害、最終的には変形性股関節症へと進展する恐れがあります。 従来の保存療法は痛みを和らげる対症療法が中心で、根本的な治癒は期待できませんでした。 しかし、近年発展している再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して壊死した骨の修復を促す治療法として注目されています。 大腿骨頭壊死と診断された方は、股関節に負担をかける動作を避け、適切な治療を早期に開始することが重要です。 少しでも症状があれば早めに専門医を受診し、MRIなどの精密検査で状態を確認しましょう。 再生医療という新たな選択肢を含め、ご自身に合った治療法を医師と相談しながら決めていくことをおすすめします。
2020.06.08 -
- 変形性股関節症
股関節や骨盤の痛みは、多くの方が一度は経験する可能性のある身近な悩みです。 これらの部位は私たちの体の中心に位置し、日常のあらゆる動作を支える重要な役割を担っています。 本記事では「股関節と骨盤の関係性」に焦点を当て、それらがどのように連動して機能するのか、それぞれの動きの範囲について解説します。 股関節や骨盤の不調でお悩みの方や、人間の体の仕組みについて詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症をはじめとする股関節の痛みの改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 再生医療の治療ガイドブックを無料でプレゼントしているので、ぜひお受け取りください。 股関節と骨盤の関係性について 股関節と骨盤は、私たち人間の体を支え、日々のさまざまな動きを可能にしています。 本章では、以下の2つのポイントに焦点を当てて解説します。 股関節を動かすと骨盤も連動して動く 股関節と骨盤の可動域 それぞれの関係性を理解することで、体の動きや痛みがある場合の原因について、新たな気づきがあるかもしれません。 股関節を動かすと骨盤も連動して動く 股関節と骨盤は、歯車のように片方が動けばもう一方も影響を受けて一緒に動く「運動連鎖」という密接な関係にあります。 関係性・構造 詳細 基本的な構造 ・骨盤は複数の骨で構成されるリング状 ・股関節は骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぐ球状の関節 運動連鎖 股関節と股関節のどちらかが動く際に互いに影響し合いながら連動して動く 股関節と骨盤は常に連携を取りながら、私たちの体のバランスを保ち、効率的な動きを生み出しているのです。 股関節と骨盤の可動域 股関節は、人間の体の中でも可動域が広い関節の一つですが、骨盤自体の可動域はそこまで広くありません。 骨盤は、主に股関節や腰の骨(腰椎)と連動してわずかに動くことで、体全体のスムーズな動作をサポートしています。 股関節の正常可動域は、以下の通りです。 項目 可動域(角度) 屈曲(太ももを前に上げる) 125° 伸展(脚をまっすぐ後ろに引く) 15° 外転(脚を真横に開く) 45° 内転(脚を閉じて内側に寄せる) 20° 外旋(股関節を外向きにねじる) 45° 内旋(股関節を内向きにねじる) 45° 股関節の可動域が狭くなると、階段を上るときに股関節や脚の付け根(鼠径部)に痛みが出たり、深くしゃがみこめなくなって和式トイレの使用や靴下を履く動作が困難になったりします。 以下の記事では、上記のような股関節の痛みの原因や対処法について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。 股関節と骨盤の動きに関する筋肉や靭帯について 私たちの体をスムーズに動かし、しっかりと安定させるためには骨格だけでなく、筋肉や靭帯の働きが欠かせません。 この章では、以下の3つのポイントについてご紹介します。 股関節と骨盤の構成 股関節と骨盤に付着している筋肉 股関節と骨盤の靭帯 なぜ股関節や骨盤に痛みが生じるのか、その原因を理解するうえでも役立つでしょう。 股関節と骨盤の構成 股関節は、骨盤の受け皿となる部分(寛骨臼)に太ももの骨の先端(大腿骨頭)がはまり込む形をした体の中でも、とくに大きな球状の関節です。 股関節と骨盤の主な骨格要素は、以下の通りです。 区分 主要な骨・部位 股関節 骨盤側の「寛骨臼」と太ももの骨の丸い先端「大腿骨骨頭」から構成される 骨盤 左右一対の「寛骨」、中央の「仙骨」、先端の「尾骨」で成り立つ 骨盤の連結部 左右の寛骨は前側で「恥骨結合」という軟骨でつながり、後ろ側では仙骨との間に「仙腸関節」を形成して背骨(体幹)と連結している 骨盤は複数の骨が組み合わさって輪のような頑丈な構造を作り、体幹と両脚を安定してつなぐ土台となっています。 骨盤と股関節が一体となって体幹と下肢を支え、立つ・歩く・走るなど様々な動作で体重や衝撃を吸収する役割を担っています。 股関節と骨盤に付着している筋肉 股関節と骨盤の周りには数多くの筋肉が付着しており、これらの筋肉が互いに協調し合って働くことで、日常のあらゆる動きやスポーツにおける複雑な動作が可能になっています。 股関節と骨盤周りの主要な筋肉と役割は、以下の通りです。 主要な筋肉 主な役割 腸腰筋 ・股関節を曲げる働き ・太ももを前に持ち上げたり、上半身を前に倒したりする動作で重要 大腿筋膜張筋 ・股関節を外に開く働き ・脚を前に振り出す動きを助け、脚の向きを安定させる役割を持つ 中殿筋 ・股関節を外に開く働き ・片足で立ったときや歩行中に骨盤が左右にグラグラしないように安定させる役割を持つ 大殿筋 ・股関節を後ろに伸ばす働き ・太ももを外にねじる動きを助ける 上記以外にも、太ももの前側にある「大腿四頭筋」、太ももの後ろ側にある「ハムストリングス」、内ももの「内転筋群」なども股関節の動きを助けたり、膝の動きと連動したりしています。 股関節と骨盤の靭帯 股関節と骨盤は筋肉だけで支えられているのではなく、複数の強靭な「靭帯」によって骨同士が強固に連結され、補強されています。 股関節と骨盤を支える主な靭帯と役割は、以下の通りです。 主要な靭帯 主な役割 関節唇 大腿骨頭を吸盤のように包み込み安定させる役割を持つ 関節包 関節を保護し、関節液を保持するとともに靭帯と一体となって関節を補強する 腸骨大腿靭帯・恥骨大腿靭帯 股関節の前面を覆い股関節を支える 坐骨大腿靭帯 股関節の後面を覆い股関節を支える これらの靭帯が筋肉と精巧に連携することで、股関節ならではの大きな可動域と高い安定性の機能を享受できているのです。 股関節や骨盤の痛みに考えられる疾患 股関節や骨盤の痛みの原因となる代表的な病気には「変形性股関節症」「大腿骨頭壊死症」「関節リウマチ」などがあります。 股関節と骨盤の痛みを引き起こす主な病気の症状は、以下の通りです。 疾患名 主な症状 変形性股関節症 脚の付け根(股関節)の痛み、関節の動く範囲が狭くなる 大腿骨頭壊死症 股関節の痛み、関節が動かしにくくなる 関節リウマチ 股関節(足の付け根やお尻の部分)の痛みや腫れ 上記の疾患は、それぞれ症状の現れ方や進行の仕方が異なりますが、いずれも早期に適切な診断を受け、治療を開始することが症状の悪化を防ぎ、生活の質を保つために重要です。 股関節と骨盤の関係性についてよくある質問 ここでは、股関節と骨盤の関係性に関するよくあるご質問とその回答をまとめました。 股関節が骨盤の歪みで痛くなるのはなぜ? 股関節が痛いとき、やってはいけないことは? 日々の体のケアや、痛みの原因を考えるうえでの参考にしていただければ幸いです。 股関節が骨盤の歪みで痛くなるのはなぜ? 骨盤の歪みによって股関節に痛みが出るのは、股関節に余分な負担がかかっているからです。 左右で骨盤の高さが違ったり前や後ろに傾きすぎたりすると、左右の股関節にかかる体重のバランスが崩れたり、股関節がスムーズに動ける範囲が制限されたりします。 このような状態が長く続くと、股関節の周りの筋肉が疲労して硬くなったり、関節そのものに炎症が起きたりして、痛みが生じるのです。 股関節が痛い時やってはいけないことは? 股関節に痛みがあるときは、痛みを悪化させたり、回復を遅らせたりするような無理な動作は避けるべきです。 股関節痛のときにやってはいけないこと 痛みを我慢して無理に動かす、運動を続ける 重い物を持ち上げる、運ぶといった動作 ジャンプやランニング、急な方向転換を伴う激しいスポーツ 深くしゃがみ込む、あぐらをかくなど、股関節に負担のかかる姿勢 大切なのは「痛みが強いときは無理せず安静にする」ことと「自己判断せずに早めに専門医を受診する」ことです。 痛みの原因を正確に診断してもらい、適切な治療や日常生活での注意点について指導を受けることが、早期回復への一番の近道です。 股関節と骨盤の関係性まとめ|痛みを感じたら医療期間を受診しよう 股関節と骨盤は、二人三脚のように連携し合い、私たちの動作を支えています。 そのため、骨盤の歪みが股関節への負担になり、痛みが生じたり可動域が制限されることがあります。 股関節や骨盤の痛みや違和感が続く場合には、決して自己判断で放置せず、医療機関を受診し、医師による正確な診断を受けることが重要です。 原因を特定し、ご自身の状態に合った適切な治療やアドバイスを受けることが、つらい症状からの解放と、健やかな体を取り戻すための一歩となります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症をはじめとする股関節の痛みの改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 「股関節の痛みが長引いている」「現在の治療では期待する効果が得られていない」という方は、先端医療である再生医療をぜひご検討ください。
2020.06.06 -
- ひざ関節
- 再生治療
日常生活で多くの方が経験する膝の痛み、特に内側の痛みは歩行や動作に影響を与え、つらいものです。 薬や湿布に頼るだけでなく、何か自分でできるケアはないかとお探しの方もいらっしゃるでしょう。 東洋医学に基づく「ツボ押し」は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることで、膝の痛みを緩和する手軽なセルフケアとして古くから活用されてきました。 本記事では、膝の内側の痛みに効果が期待できる代表的なツボを6つ厳選し、それぞれの正確な位置と期待できる効果を解説します。 膝の内側の痛みでお悩みの方はぜひこの記事を参考にして、つらい症状の改善にお役立てください。 膝の内側が痛いときのツボ6選 膝の内側に痛みを感じる場合、特定のツボを刺激することで、血行が促進され症状の緩和が期待できる代表的なツボを6つご紹介します。 内膝眼(ないしつがん) 委中(いちゅう) 梁丘(りょうきゅう) 足三里(あしさんり) 陰陵泉(いんりょうせん) 血海(けっかい) それぞれのツボの正確な位置と、期待できる効果について詳しく見ていきましょう。 内膝眼(ないしつがん) 内膝眼は、膝のお皿(膝蓋骨)の真下にあり、お皿を支える靭帯(膝蓋腱)の内側に位置するくぼみにあります。 膝を軽く曲げたときに、お皿のすぐ下にできる内側のへこみを探すと見つけやすいでしょう。 このツボは、膝の内側に特化した痛みに対して有効とされており、押すことで膝関節周辺の血の巡りを良くし、炎症や腫れを抑える効果が期待できます。 膝の内側がズキズキと痛む、腫れぼったいといった症状でお困りの際に試してみてください。 委中(いちゅう) 委中は、膝を曲げたときにできる膝裏のくぼみの、ちょうど真ん中にあります。 膝裏にある太い腱と腱の間に位置し、指で押すと少し痛みを感じるものの、気持ちの良い刺激があるポイントです。 このツボは膝の痛み全般を和らげる効果が期待できます。 足全体の血行を促進する作用があるため、長時間の立ち仕事やたくさん歩いた後の足のだるさ、むくみ、そして膝裏の張りのような不快な症状の解消にも有効とされています。 梁丘(りょうきゅう) 梁丘は、膝のお皿(膝蓋骨)の外側のラインに人差し指を当て、そこから指2~3本分、太ももの方へ上がったところの少しへこんだ部分にあります。 太ももの外側を膝から上に向かってさすっていくと、骨の出っ張りの少し手前に見つかるくぼみが目安です。 このツボは、スポーツなどで急に膝を痛めてしまった際の鋭い痛みや、炎症による腫れ、関節がスムーズに動かせないといった症状に対して、痛みを鎮め、炎症を抑える効果が期待されています。 また、膝関節の動きを滑らかにする働きもあると言われています。 足三里(あしさんり) 足三里は、まず膝のお皿のすぐ下、外側にあるくぼみに人差し指を当てます。 そこから指4本分(人差し指から小指までの幅)下がったところで、すねの骨の少し外側に位置します。 押すと軽くへこみを感じ、少し響くような感覚があるのが特徴です。 このツボは、膝の痛みや歩き疲れによる足の重だるさを和らげる効果に加え、胃腸の調子を整える作用が高いとされています。 陰陵泉(いんりょうせん) 陰陵泉は、まず膝を軽く曲げ、すねの内側を足首の方から膝に向かってゆっくりと指でなぞり上げていきます。 すると、膝のすぐ下あたりで太い骨の出っ張り(脛骨内側顆)に触れます。 その出っ張りのすぐ下、骨の際に指がすっと入るようなくぼみが陰陵泉です。 このツボは、膝の内側に起こりやすい鵞足炎(がそくえん)などによる痛みや炎症に対して有効とされています。 血海(けっかい) 血海は、膝のお皿の内側上端から、指2~3本分(人差し指・中指・薬指の幅)まっすぐ上に上がったところにあります。 このツボは血液循環と深く関わっており、押すことで膝周りをはじめとする下半身の血行を促進し、痛みや冷え、関節のこわばり、しびれなどの症状を和らげる効果が期待できます。 血行不良に起因する婦人科系の不調の改善にも用いられることがあります。 膝の内側のツボを利用した血流改善が痛みに効果的な理由 膝のツボを刺激して血行を改善することは、痛みの原因となる物質(発痛物質)の排出を促し、硬くなった筋肉の緊張を和らげるため、膝の痛みの緩和に効果的と考えられています。 血流改善が痛みに効くメカニズム ツボ刺激により局所の血流が促進され、発痛物質が洗い流される 筋肉の緊張が緩和し、炎症が鎮まることで痛みが和らぐ 東洋医学でいう「ツボ(経穴)」は、体のエネルギーラインである経絡(けいらく)上の重要なポイントとされ、ここを適切に刺激することで特定の部位の血流を促す効果が期待できます。 膝の内側のツボを押すときのポイントと注意すべきこと 膝の内側のツボ押しは、正しい方法で行うことでその効果をより高め、安全にセルフケアを実践できますが、いくつかのポイントと注意点を守ることが大切です。 ツボを押す時のポイント ツボを押す時の注意点 以下を参考に、様子を見ながら丁寧に行いましょう。 ツボを押す時のポイント ツボを押す基本的な強さは、「痛いけど気持ちいい」と感じる程度がおすすめです。 効果的なツボの押し方 息を吐きながら3〜5秒かけて押し、2〜5秒ほど保持する 次に息を吸いながら、3〜5秒かけてゆっくりと力を抜く 親指の腹を使い、1箇所につき3~5回程度、1日2〜3回まで 心地よいリズムと強さで行うことが、リラックス効果も高め、ツボ押しの効果を引き出すコツです。 ツボを押す時の注意点 ツボ押しは手軽なセルフケアですが、行うべきでない体の状態や、注意すべき点があります。 ツボ押しを避けるべきケースと注意点 発熱時や膝に強い炎症・腫れがある時は避ける 妊娠中、特に妊娠初期は自己判断せず慎重に。専門家へ相談。 出血しやすい体質の方(薬服用中など)は強く押さない ツボを押してみて逆に痛みが強くなったり、不快な症状が出たりした場合はすぐに中止しましょう。 症状が改善しない場合や悪化する場合は早めに医師や理学療法士などの専門家に相談することが重要です。 膝の内側のツボ以外に痛みを解消する方法 膝の内側の痛みを改善するためには、ツボ押し以外にもいくつかの方法があります。 ツボ以外のセルフケア 温熱療法(カイロ、入浴等)で血行促進、筋肉をほぐす 痛くない範囲でストレッチや軽い運動を行い柔軟性を維持 靴や歩き方、姿勢を見直し膝への負担を軽減する 上記のセルフケアを試しても痛みが数日以上続く場合や、痛みが強い、膝に腫れや熱感があるといった場合は、変形性膝関節症など他の病気が隠れている可能性も考えられます。 自己判断せずに早めに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。 早期の対応が症状の悪化を防ぎ、回復を早めることにつながります。 また、急に膝の内側が痛くなった場合は、以下の記事で原因や対処法を紹介しているので、参考にしてください。 膝の内側のツボを押しても痛みが続くときは医療機関を受診しよう ツボを刺激することで血行が改善され、痛みの原因となる物質の排出が促されたり、筋肉の緊張が和らいだりすることで、症状の緩和が期待できます。 ツボ押し以外のセルフケアとして、温熱療法による血行促進、無理のない範囲でのストレッチや軽い運動、そして日常生活での靴選びや姿勢の見直しといった、膝への負担を軽減するための方法もあります。 また、膝の内側の痛みは、我慢せずに適切なケアを行うことが大切です。 この記事で紹介したツボ押しやセルフケアは、あくまで症状緩和の一助としてご活用ください。 ツボ押しを試しても痛みが改善しない、痛みが強い、腫れや熱感を伴うといった場合は、自己判断せずに必ず整形外科などの医療機関を受診しましょう。
2020.06.05 -
- 変形性股関節症
「歩くたびに股関節が痛む」「階段の上り下りがつらい」といった、違和感や痛みを感じながらも、原因がわからず不安に思っている方も多いのではないでしょうか。 これらの症状は変形性股関節症によるものかもしれません。 そしてこの病気を適切に診断し、治療方針を決めるうえで欠かせないのが、画像検査による客観的な評価です。 本記事では、変形性股関節症の診断に欠かせない画像検査の種類とその特徴について詳しく解説いたします。 変形性股関節症は進行性の疾患のため、早期に状態を把握することで、将来的な選択肢も大きく変わります。 「この痛み、放っておいても大丈夫かな?」と感じたら、まずは検査による正確な評価を受けることをおすすめします。 変形性股関節症の主な画像診断まとめ|検査の種類別に紹介 変形性股関節症で用いられる主な画像診断について、検査の種類別に紹介します。 単純X線検査(レントゲン検査) CT検査 MRI検査 変形性股関節症の診断では、病期や症状の進行度を正確に把握するために様々な画像診断が用いられます。 単純X線検査(レントゲン検査) 変形性股関節症の診断で最も基本となるのが単純X線検査(レントゲン検査)です。 単純X線検査では、軟骨のすり減りや股関節周囲の骨化の状態を確認可能で、以下のような所見を観察できます。 関節裂隙の狭小化:軟骨がすり減り、骨と骨の間隔が狭くなる 骨棘形成:関節縁に沿って異常な骨の突起が形成される 骨嚢胞:骨の内部に形成される空洞状の変化がみられることがある 骨硬化:関節面の骨が硬くなり、白く映し出される これらの所見から病期を判断し、治療方針の決定に活用します。変形性股関節症の診断において最初に選択される検査方法です。 CT検査 CT検査は、X線を使用して股関節構造を立体的に捉える画像検査です。 単純X線検査では分かりにくい細かな骨の変化や、全体的な構造を詳しく観察できます。 CT検査の特徴は、以下の通りです。 立体的な画像:様々な角度から股関節を観察可能 骨の微細な変化:小さな骨折や変形を詳細に確認 関節周囲の状態:周辺組織の状態も評価 CT検査では微量の放射線被曝を伴うため、医師の判断により必要な場合に限って実施されます。 手術の検討が必要な症例や、より精密な評価が求められる際に参考となる検査方法です。 MRI検査 MRI検査は、磁気と電波を用いて体内の状態を画像化する検査方法です。 MRI検査では、変形性股関節症における以下のような状態を評価することが可能です。 軟骨の詳細評価:すり減りの程度や範囲を正確に把握 骨髄浮腫の有無確認:骨内部の炎症反応を検出し、痛みの原因を特定 軟部組織の観察:関節唇や靭帯の状態を評価 初期変化の検出:レントゲンでは見えない早期変化を発見 放射線を使用しないため、被曝の心配がなく軟骨や周囲組織の状態を詳しく知りたい場合に有用です。 またMRI検査は軟骨や軟部組織の詳細な評価が求められる場合や、病気の進行度をより詳しく把握したいときに適しています。 変形性股関節症の診断に画像検査が重要な理由 変形性股関節症の診断と治療方針の決定には、以下の情報を客観的に把握できる画像検査が重要です。 軟骨のすり減りの程度 骨の変形や骨棘(こつきょく)の形成 関節周囲の靭帯や関節唇など軟部組織の状態(MRIなどによる) 骨内部の炎症反応(骨髄浮腫など) 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、痛みや機能障害を引き起こす疾患です。 しかし股関節は体の深部に位置しており、外見からの視診や触診だけでは関節内部の状態を正確に評価することは困難です。 また、変形性股関節症は進行性の疾患であり、病期の正確な判定には画像による客観的情報が必要です。 画像検査によって、初期段階の変化を捉えられる可能性があるため、保存療法など手術以外の選択肢を検討できることもあります。 さらに、治療後の効果判定や経過観察においても、画像検査は欠かせません。 変形性股関節症の画像診断の結果を踏まえた治療方法 画像診断で明らかになった変形性股関節症の病期や症状の程度に基づいて、最適な治療方法が選択されます。 治療法は大きく分けて次の3つがあります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの特徴を解説します。 保存療法 保存療法は、変形性股関節症の軽度から中等度の症状に対して行われる手術を伴わない治療法です。 具体的には、以下の治療が保存療法に含まれます。 痛みを和らげる薬物療法(消炎鎮痛剤など) 物理療法(温熱療法や電気療法) 体重管理 運動療法(筋力強化運動や関節可動域訓練)など これらの治療により症状の進行を遅らせ、痛みを軽減する効果が期待できます。 手術療法 手術療法は、保存療法で十分な改善が見られない場合や、画像診断で高度な関節の変形が認められる場合に検討されます。 代表的な手術には、以下があります。 人工関節に置き換える人工股関節全置換術(THA) 関節表面の骨や軟骨を再形成する骨切り術 内視鏡を用いた股関節鏡視下手術 など 画像診断でX線やCTにより骨の変形が著しい場合や、MRIで広範囲の軟骨損傷が確認される場合は、手術が選択されることも。 手術の種類や方法は、患者さまの年齢や活動性、画像診断の所見などを踏まえ医師と相談のうえ個別に検討されます。 再生医療 再生医療は、変形性股関節症に対する治療選択肢の一つで、主に幹細胞治療とPRP(多血小板血漿)療法が行われます。 幹細胞治療:脊髄や脂肪由来の幹細胞を患者さまから採取・培養し、患部に投与する治療法 PRP(多血小板血漿)療法:血液を加工し血小板を濃縮した液体を患部に投与する治療法 脂肪由来の幹細胞治療の場合は、患者さまから採取した少量の脂肪組織から幹細胞を抽出・培養し、股関節内に注入するという手順が一般的に取られます。 脂肪の採取時に小さな切開は行いますが、採取する脂肪は米粒2~3粒程度のため傷口が小さく、入院不要で治療できるのが特徴です。 変形性股関節症に対する再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 【まとめ】画像診断は変形性股関節症の診断と治療選択に不可欠 変形性股関節症の診断には、画像検査による客観的な情報が欠かせません。 初期評価では単純X線検査(レントゲン)は、軟骨のすり減りや股関節周囲の骨化の状態を視覚的に把握できます。 より詳細な評価が必要な場合はCT検査やMRI検査が用いられ、それぞれ立体的な骨の評価や軟部組織の詳細な観察ができます。 これらの画像診断結果に基づいて、病期や症状の程度に応じた適切な治療法が選択されます。 治療法には、主に保存療法、手術療法、再生医療があり、患者さまの状態に合わせて検討されます。 早期発見・早期治療が股関節機能の温存につながるため、症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。 再生医療による治療をご検討、あるいはお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。
2020.06.04 -
- ひざ関節
- 再生治療
半月板損傷を経験した方の中には、「また同じ箇所を痛めてしまうのでは?」という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 特にスポーツや膝に負担のかかる動作をする方にとって、再発のリスクは無視できない問題です。 この記事では、半月板の損傷が再発する原因や予防法、治療法について解説します。 また、手術が不要な治療法である再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。 半月板損傷とは? 半月板損傷とは、膝に無理なひねりの負担が加わることで半月板が傷ついたり亀裂が入ったりする疾患です。 半月板は膝の組織の一部でCの形になっていて外側と内側の2か所にあり、クッションのような役割を果たしています。 症状としては、膝に痛みや膝が引っかかるような違和感を感じます。 初期段階では、膝の違和感が続く程度ですが、重症化した場合は以下のような症状が見らられます。 半月板は一度損傷すると自然治癒が難しい組織なので、膝に痛みや違和感がある方は医療機関の受診を検討しましょう。 半月板損傷が再発する原因 半月板損傷は一度治療を受けても、適切なケアが行われない場合に再発する可能性があります。 半月板損傷が再発する原因を以下にまとめました。 半月板損傷の手術を受けたあとはリハビリを慎重に行い、筋力や柔軟性のアップを目指しましょう。 また、スポーツをしていない方でも、40歳を超えると「膝を捻った」など少しの変化で半月板が傷つく可能性があるので注意が必要です。 半月板損傷の再発を防止するためには? 半月板損傷は治療をしても、無理をしたりケアを怠ったりすると再発するリスクがあります。 特にスポーツや日常生活で膝に負担がかかる方は、再発防止のための対策をしっかり行うことが重要です。 以下に、半月板損傷の再発を未然に防ぐ方法をご紹介します。 一つずつみていきましょう。 スポーツの再開時期に注意する 半月板損傷の再発を防止するには、スポーツの再開時期に注意しましょう。 半月板損傷の手術後は1~2週間の入院や長期的なリハビリが必要です。 受けた手術や症状の重さによってリハビリ期間は異なります。主な目安を下記にまとめました。 手術方法 外来によるリハビリ 松葉杖 軽いジョギング スポーツの復帰 切除術 2~3カ月 使用しない場合が多い 術後2週間 術後1ヶ月 縫合術 3~6カ月 術後2週間~2カ月 術後6週間~3カ月 術後10週間~5カ月 リハビリを十分に終える前にスポーツを再開してしまうと、半月板損傷が再発するリスクが高まります。 特に、膝周りの筋力が回復していない場合や、関節の安定性が十分でない状態では、再び損傷を引き起こしやすくなります。 また、筋力トレーニングや膝に負担のかからない正しい姿勢を身につけましょう。 日常的にケアを施す 半月板損傷の再発防止には、日常的に膝をケアしましょう。 サポーターやテーピングにはさまざまなタイプがあります。 使用する際は、医師に相談して使い方を確認しましょう。 半月板損傷の治療法 半月板損傷の治療法は、損傷の程度や症状の進行状況によって異なります。 ここでは、一般的に行われる治療法を3つご紹介します。 順番にみていきましょう。 保存療法 半月板損傷が軽度な場合や加齢が原因で損傷した際は、保存療法で様子を見るケースがあります。 具体的な治療方法は以下の通りです。 長い目で治療に取り組む必要がありますが、手術をしないで半月板を温存できます。 しかし、保存療法は対症療法のため、半月板損傷の根本的な治療にならない点は注意が必要です。 手術療法 スポーツが原因による半月板の損傷や、症状が重度の方の治療には手術療法が検討されます。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した部分を取り除く切除術の2種類があります。 どちらも関節鏡と呼ばれる小型のカメラを用いるので手術による傷は小さくて済みます。 一方で、下記のようなデメリットが考えられるのも事実です。 手術を受ける際は、慎重に検討しましょう。 再生医療 再生医療は、半月板損傷の再発予防に期待できる治療法です。 再生医療とは患者さまの脂肪から採取および培養した幹細胞を膝関節に注射します。 幹細胞は、損傷した半月板を修復する効果が期待できます。 効果には個人差がありますが、当院で60代の女性が幹細胞治療を受けたところ、治療前の痛みが10段階中10であったのが半年後に0.5まで減少しました。 入院や手術が不要なので、長期的なリハビリや半月板損傷の再発に不安を覚える方は検討してみましょう。 [半⽉板] 【まとめ】半月板損傷の再発には十分なケアや再発防止策が有効 半月板損傷の再発を防ぐには、膝に負担がかかりすぎないようにして、スポーツを再開するタイミングに注意しましょう。 サポーターやテーピングなどを用いて日常的に膝をケアするのも有効です。 また、再発予防に効果のある治療として再生医療が挙げられます。 リハビリ期間を短くしたい方や、半月板損傷の再発が心配な方は、当院までお気軽にご相談ください。
2020.06.03 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症と診断され、治療法を検討している方の中には、治った症例があるか気になる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、当院リペアセルクリニックで再生医療による治療を受け、変形性股関節症の症状改善がみられた症例を紹介します。 従来の治療では、変形性股関節症が進行してしまうと手術による人工股関節術が一般的でした。 しかし、近年の治療では手術せずにすり減った股関節軟骨の症状改善が期待できる再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療に関する情報を公開しているので、体への負担が少ない治療を探している方は、ぜひご参考ください。 変形性股関節症が治った症例をご紹介 変形性股関節症にお困りの方は、治った症例があるか心配な方も多いことでしょう。 ここでは、当院リペアセルクリニックの患者さまで変形性股関節症の症状が改善した症例をご紹介※します。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 症例①末期の変形性股関節症から症状が改善したケース 症例②治療後2週間で症状の改善が見られたケース どのような状態からどのように改善したのか、2つの症例を動画も併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。 症例①末期の変形性股関節症から症状が改善したケース https://www.youtube.com/watch?v=iPHLbIXjPNk 「ついつい歩きすぎてしまう」と笑顔で診察を受けられる患者さまですが、治療前は末期の変形性股関節症でした。 左側の股関節が痛く、足が硬くなり靴下が履きにくい状態で、末期と診断されていました。 手術を勧められたそうですが、手術はやりたくないとの思いでいろいろ調べられて当院へご相談いただきました。 1回目の幹細胞注射を打つ前は、壁を使わないと歩けませんでしたが、注射を打つと普通に歩けるようになったとお喜びのご様子です。 2回目の注射後は関節がスムーズに動くようになり、1日1万歩ほど歩いてしまうとの事で、医師から制止されるほどの状態に改善しています。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 症例②治療後2週間で症状の改善が見られたケース https://www.youtube.com/watch?v=4OElrvzj3O8 来院時には左右の股関節に痛みがあり、階段の昇り降りも苦労されていましたが、治療後2週間で症状の改善が見られた患者さまです。 治療方法は手術しかないと判断される状態でしたが、どうしても手術は避けたく、手術しないで治療できる再生医療を知り、当院にご来院されました。 1回目の幹細胞注射のあと、2週間後には支えなしで階段の昇り降りができるようになり、変形性股関節症を発症する前とほぼ同じ生活ができるまでに症状が改善しています。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 変形性股関節症が治った症例もある再生医療とは 変形性股関節症の新しい治療方法として注目されているのが、手術せずに治療できる再生医療です。 再生医療では、一度傷ついてしまい元に戻らない軟骨に対し、幹細胞を活用して損傷した軟骨の修復・再生を促します。 治療には患者さまから採取・培養した幹細胞を用いるため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用リスクが少ない点が魅力の一つです。 また、入院や手術をせずに治療ができるため、体への負担が軽減される点も再生医療の強みです。 通院で治療ができるため、生活の質を保てることも大きなメリットといえるでしょう。 変形性股関節症に対する当院の再生医療について 変形性股関節症の治療における、当院の再生医療について以下の内容をご紹介します。 当院の特徴 費用 治療の流れ 治療を検討されている方は、参考にしてください。 当院の特徴 再生医療による治療を行う場合、より治療成績を高めるためにも治療の精度や技術が重要です。 当院リペアセルクリニックでは、主に以下の特徴があります。 当院独自の関節内ピンポイント注射 独自の培養技術で幹細胞の生存率が高い 変形性股関節症の再生医療では、股関節内で軟骨が損傷している部位に幹細胞を注入しますが、股関節は隙間がせまく、高い技術が必要です。 当院ではエコーやレントゲンで損傷部位を特定し、特殊な注射針を使用してピンポイントで幹細胞を届けます。 ダイレクトに注入できる当院ならではの技術で、患部へのダイレクトな注入を実現しています。 また、独自の培養技術によって冷凍せずに培養することで、生存率や活動率が高い幹細胞を投与できます。 再生医療による変形性股関節症を検討したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。 費用 当院リペアセルクリニックでは、変形性股関節症をはじめとする関節疾患に対する幹細胞治療の費用は、以下の通りです。 1回の治療での肝細胞投与数 価格(税込) 2,500万個 1,320,000円 5,000万個 1,540,000円 1億個 1,980,000円 上記の価格には、以下の費用が全て含まれています。 幹細胞を採取する費用 採取した幹細胞を培養する費用 培養した幹細胞を投与する費用 ※採血にて肝炎の疑いがある方のみ、追加で費用が発生する場合があります。 また、初回カウンセリングで3,300円(税込)の初診料をいただいております。 疾患や進行度によって治療回数が異なるため、実際にいくらかかるか気になる方は、ぜひお問い合わせください。 治療の流れ 当院リペアセルクリニックのご相談から治療までの流れをご紹介します。 ご来院のご予約 当院は完全予約制のため予約が必要です。電話またはメールで予約を入れてください。 専門医によるカウンセリング 問診票をご記入いただき、痛み症状に合わせた治療方法のご説明をさせていただきます。 MRI画像をお持ちの場合はカウンセリングの際にご持参いただき、お持ちでない場合は近隣の連携医療機関で撮影いただきます。 治療法のご提案 MRI画像をもとに治療方法の提案、治療にかかる期間や費用などをご説明いたします。 治療開始 再生医療での治療がスタートすると、血液検査を行った後に、局所麻酔を使用して脂肪細胞を採取します。 治療後は経過観察 幹細胞の投与後すぐに効果が見られるものではなく、数日から数週間かかるため、経過観察が必要です。 再生医療による治療では、大きな手術や入院は必要ありません。 効果がみられるまで数日から数週間かかるため、治療後に少しでもご不安がある場合は、治療後でもお気軽にご相談いただけます。 変形性股関節症が治った症例に関するよくある質問 変形性股関節症の症例に関するよくある質問を紹介します。 変形性股関節症を手術しないで治す方法は? 股関節のすり減った軟骨は再生できる? 変形性股関節症でやってはいけないことは? 変形性股関節症の治療法を検討するためにも、少しの疑問や不安も解消しておきましょう。 変形性股関節症を手術しないで治す方法は? 当院では変形性股関節症を手術しないで治療する方法として再生医療による幹細胞治療をご提供しています。 変形性股関節症の従来の治療方法は、保存療法と手術療法の2種類となり、保存療法で症状が改善しない場合は手術療法が適応されるケースがほとんどでした。 しかし、近年では手術せずに治療できる可能性がある再生医療が注目されています。 以下の記事では、変形性股関節症に対する再生医療について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。 股関節のすり減った軟骨は再生できる? 股関節のすり減った軟骨は、先端医療である再生医療によって再生できる可能性があります。 再生医療では、さまざまな組織・細胞に変化する幹細胞を活用し、すり減った軟骨の修復・再生を促します。 従来の治療では、人工股関節置換などの手術が一般的でしたが、近年では治療の選択肢が広がってきています。 変形性股関節症でやってはいけないことは? 変形性股関節症でやってはいけないことは、以下のような股関節に負担をかけることです。 重いものを持ち運ぶ 激しい運動 急激な体重増加・肥満 無理な姿勢を続ける 足に合わない靴を履く 長さが合わない杖を使う 重いものを持ち運んだり、激しい運動をしたりする以外にも股関節の負担になる動作が多くあります。 とくに、体重の急激な増加や肥満は、体の重さを支える股関節に負担がかかるため、体重のコントロールを怠ってはいけません。 無理な姿勢を続けることも、股関節に負担をかけるので控えましょう。 また、足に合う靴を選ぶことも大切で、サイズを合わせる際には、長さだけでなく幅にも注意が必要です。 変形性股関節症で歩行が困難な方は杖を使用しますが、杖の長さが合っていないと股関節に負担をかけてしまうので、体格に合わせて見直しましょう。 以下の記事では、変形性股関節症でやってはいけないことについて、詳しく解説しています。 変形性股関節症が治った症例あり!再生医療による治療を検討しよう 変形性股関節症における手術以外の治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療は、すり減った軟骨の修復・再生が期待できる治療法で、発症前のように歩けるようになった症例もあります。 従来の治療では、変形性股関節症が進行してしまうと手術による人工股関節術が一般的でした。 しかし、近年の治療では手術せずにすり減った股関節軟骨の症状改善が期待できる再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療に関する情報を公開しているので、体への負担が少ない治療を探している方は、ぜひご参考ください。
2020.06.02 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝を何かにぶつけたりしたわけでもないのに膝が腫れてきて、その腫れが引かないという状況になると、「今後どうなるのだろう」「どのように対処すればいいのだろう」と不安になると思います。 今回は、膝の腫れが引かない原因について、また、対処方法について紹介します。 膝の腫れが引かない主な原因 転倒したり、何かにぶつかったりしたというように思い当たるようなことがなく、膝が腫れてきて、膝の腫れが引かないという場合の原因で多いのが以下の3つです。 変形性膝関節症 膝の軟骨の擦り減りによって、骨と骨がぶつかり合うことで炎症が起きて膝に痛みや腫れが生じます。遺伝や加齢のほか、姿勢や肥満などが原因につながると言われています。 リウマチ 自己免疫疾患の一つで、免疫システムが間違って自分の細胞を攻撃することで、関節を覆っている滑膜に炎症が起きてこわばり、痛み、腫れなどが生じます。関節リウマチの症状は手のこわばりがよく知られていますが、膝関節の腫れも症状の一つです。 痛風・偽痛風 痛風は溜まった尿酸が結晶化することで炎症を引き起こすもので、激しい痛みや腫れが生じます。足の親指の付け根やくるぶしの他にも膝が腫れるケースもあります。同じような症状で、ピロリン酸カルシウムが結晶化するのが原因の偽痛風というものもあります。 膝の腫れが引かないときの対処方法 膝の腫れが引かない場合、膝に熱をもっていたら冷やすのが効果的です。氷枕やアイスノンを使用したり、タオルを水に濡らしたりして患部を20分から30分くらい冷やすというのを1日2、3回おこないましょう。 症状が軽度であれば患部を冷やしていると2、3日くらいで腫れが引いてくるでしょう。 また、普段の生活で、できるだけ膝に負担がかからないようにすることが大切です。体重が増えるとそれだけ膝にかかる負担が大きくなるので、肥満の人は減量することで膝への負担を軽減することができます。 また、立ち仕事など長時間立っていることが多い人は、短時間でもいいのでこまめに休憩をとるようにしましょう。 膝の腫れが引かない時は早めに医療機関を受診が正解 膝が腫れたので患部を冷やして安静にしていたけど膝の腫れが引かないといときは、できるだけ早めに医療機関を受診するのがおすすめです。 医療機関を受診する際には、いつごろから腫れたのか、普段の生活で膝に負担がかかるようなことをしているかなど、できるだけ多くの情報を伝えることができるようにまとめておくと正確な診断を得ることができるので、おすすめです。 まとめ・膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝の腫れが引かない原因や治療方法について紹介しました。 膝は骨や関節、靭帯、腱などの構造が不安定な部位であるため、普段の姿勢などちょっとしたことが原因で膝へ負担がかかり、炎症が起きて腫れや痛みが生じやすい部位になります。 膝の腫れや痛みなどの治療を受けても改善されず、手術しかないのだろうかと思っている人は再生医療という治療方法もあります。治療法の選択肢として、再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください 半月板損傷かも?そんな場合に症状をチェックする方法 変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由
2020.06.01 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
踏み台昇降をすることで膝を痛めた経験はありませんか。 踏み台昇降はダイエットやリハビリなどで行う動きですが、膝を痛めてしまうと運動の継続が困難になります。 本記事では、踏み台昇降で膝を痛めない方法をご紹介します。膝を痛めない方法を確認し、安全にダイエットや運動をしましょう。 この記事を読むとわかること 踏み台昇降で膝を痛めない方法 踏み台昇降で膝を痛めた場合の対処法 踏み台昇降で膝を痛めない方法!ストレッチと正しい姿勢 踏み台昇降で膝を痛めない方法として、下記の2つを紹介します。 事前にストレッチをして筋肉をほぐす 正しい姿勢で昇降する 階段や踏み台昇降は、骨盤周辺の大きな筋肉を同時に鍛えられる運動で股関節の強化に効果的です。 踏み台昇降は効果が大きい反面、誤った方法で行うと負荷も大きくなってしまいます。 筋力トレーニングは週3回以上行うのが望ましいとされていますが、無理のない頻度で継続しましょう。 事前にストレッチして筋肉をほぐす 踏み台昇降で膝を痛めない方法の1つに、事前のストレッチがあります。 運動を始める前にストレッチを行い筋肉をほぐしておくと、身体を動かしやすくなります。 ストレッチは、身体をゆっくりと無理のない程度に伸ばすのがポイントです。踏み台昇降を行う前は、足首や膝、ふくらはぎを中心にストレッチを行うと十分な効果を得やすくなります。 正しい姿勢で昇降する 踏み台昇降で膝を痛めないために、以下のポイントを意識し正しい姿勢で運動を行ってください。 背筋をまっすぐに伸ばす 腕を大きく振りながら昇降する 膝はつま先より前に出ないようにする 内股、ガニ股にならないように行う 正しい姿勢で踏み台昇降ができるようになったら、徐々に負荷をかけていくのがおすすめです。使用する踏み台の高さを変え、自身に合った強度で運動を行いましょう。 やりすぎ注意!踏み台昇降が膝にかける負担 踏み台昇降はダイエットやリハビリに効果がありますが、やりすぎると膝に大きな負担がかかるため注意が必要です。 踏み台昇降は、股関節や膝関節などの下半身を大きく動かす運動です。運動の頻度を急に増やしたり、自分に合っていない強度で昇降したりすると、関節や筋肉に大きな負担がかかります。 踏み台昇降をやりすぎて、膝を壊してしまっては運動の継続が困難になります。無理せず続けられる範囲で運動強度や頻度を考慮し、実施計画を立てましょう。 踏み台昇降で膝を痛めてしまったら? 踏み台昇降で膝を痛めてしまったら、以下の2つを実施し早期回復を目指すのが大切です。 アイシングをして休息をとる たんぱく質を摂ってしっかり睡眠をとる 膝を痛めてしまった際の対処法を確認し、万が一けがをした場合に早急に対処できるようにしましょう。 アイシングをして休息をとる 踏み台昇降で膝を痛めたときは、アイシングをして休息をとるのがポイントです。アイシングとは、患部を冷やす方法です。 膝に少しでも違和感を覚えたらすぐに運動をやめ、氷のうや保冷剤で患部を冷やしましょう。 直接肌に氷を当てると凍傷の危険があるため、タオルなどで包んでから患部に当てるなど対策してから、15分〜20分程度を目安にして冷やして下さい。 たんぱく質を摂ってしっかりと睡眠をとる 踏み台昇降で膝を痛めた際は、たんぱく質を摂ってしっかりと睡眠をとることが大切です。 たんぱく質は、筋肉や骨を作る栄養素で運動後の摂取が効果的といわれています。 膝を痛めた場合に限らず、運動後はたんぱく質を意識した食事を取るのがおすすめです。 たんぱく質は運動によって分解されますが、健康的な食事や十分な睡眠で合成スピードを高められます。 踏み台昇降でひざを痛めない方法まとめ 踏み台昇降は、踏み台の高さや足を下ろす順番を守り、正しい手順で行うと膝・股関節周りの筋肉を効果的に強化できます。 ダイエットやリハビリにも推奨される運動ですが、誤った方法で行うと膝に負担がかかるため注意が必要です。 膝や筋肉の状態に合わせて無理のない範囲で継続すると、痛みの予防や改善につながります。 万が一、踏み台昇降で膝の痛みがひどくなったり、自力でのトレーニングが難しいと感じた場合は、膝の再生医療を検討するのも一つの方法です。 膝の再生医療では、自分の細胞を使って軟骨を修復するため、手術のような大きな負担をかけずに治療が可能です。 ダイエットや運動を行う際は、体に合った方法で無理なく継続していきましょう。
2020.05.31 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝が突然動かなる状態を「ロッキング」といいます。 膝が突然動かなくなるのはなぜか不安に思う方も多いのではないでしょうか。 この記事では膝のロッキングとはどのような状態か、原因や治す方法について解説します。 早期に治療を始めることが大切なので、膝に痛みを感じたときには病院で診察してもらいましょう。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、ロッキングの原因となる膝関節疾患を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を公開中です。 「膝の痛みをなんとかしたい」「治したいけど手術したくない」という方は、ぜひご参考ください。 膝に起こるロッキングとは|初期症状はある? 膝が突然動かなくなるロッキングとはどのような状態なのか、以下の項目について解説していきます。 ロッキングとは ロッキングの初期症状・前兆 事前に異変を察知できるような初期症状や前兆が見られるのかについて詳しく解説します。 ロッキングとは ロッキングとは、突然膝が動かなくなり、激しい痛みが現れる症状のことです。 まるでロックされたかのように、急に起こることが特徴的です。 ロッキングが起こる原因は、関節の隙間へ、膝関節内にある骨や軟骨、半月板組織などの浮遊した物質が挟まるためです。 浮遊物が挟まるのは、なんらかの拍子で起こることもあれば、膝関節の疾患が原因のケースもあります。 ロッキングの初期症状・前兆 膝のロッキングが起こる前には、以下のような初期症状・前兆とされる症状が見られることがあります。 膝に引っかかるような痛みがある 膝に力が入らない 膝が抜けるような感覚がある 膝関節に腫れや膨らみがある 膝を強く打った後の痛みが長引く 以下のような症状が出た際には、ロッキングが起こるサインである可能性があり、注意が必要です。 以下の記事では、ロッキングの前によく起こるキャッチングについて詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。 膝にロッキングが起こる原因となる疾患 膝にロッキングが起こる原因となる主に疾患を3つ紹介します。 半月板損傷 変形性膝関節症 離断性骨軟骨炎 それぞれの疾患について、詳しく見ていきましょう。 半月板損傷 半月板損傷とは、外部からの衝撃や加齢により半月板に亀裂や断裂が入る状態のことで、ロッキングが起こりやすい疾患の一つです。 損傷した半月板が関節の隙間に挟まったときに、膝のロッキングが起こります。 また、半月板には膝関節にかかる衝撃を緩和するクッションのような役割がありますが、損傷すると膝をスムーズに動かせなくなります。 以下の記事では、半月板損傷を放置した場合のリスクについて詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。 変形性膝関節症 ロッキングが起きる疾患の一つとして、膝関節の軟骨がすり減ってしまう変形性膝関節症が挙げられます。 すり減って欠けた軟骨や損傷した半月板が膝関節の隙間に挟まることでロッキングが起こる場合があります。 変形性膝関節症の痛みの特徴として、歩きはじめや動きはじめに痛みを感じ、次第に慢性的な痛みへと変化していきます。 症状が進行してしまうと、膝関節の変形や骨の損傷が見られる状態となります。 離断性骨軟骨炎 離断性骨軟骨炎は、外部からの強い衝撃によって軟骨が剥がれる疾病です。 膝をスムーズに動かすには、軟骨の存在が大きく関係しています。 軟骨が剥がれ落ちると膝の動きに問題が起こるだけでなく、剥がれた軟骨が関節の隙間に挟まれば、ロッキングが起こるのです。 スポーツなどで同じ動作を繰り返すことも、軟骨が剥がれる原因の一つとされ、10代の男性に多く見られます。 膝のロッキングを自分で治す方法(解除方法)はある? 膝のロッキングを自分で治す方法などネットや動画で紹介されているケースもありますが、自分で対処することは控えた方が良いです。 不用意に自分で解除しようとすると、治るどころか症状が悪化する原因になる可能性があります。 何度もロッキングが起きている場合には、局部麻酔を行った上で膝を動かして関節に挟まったものを外して治るケースがあります。 しかし、ロッキングの原因となる疾患が治るわけではないため、以下のような治療が行われます。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法は手術を伴わない「薬物療法」や「運動療法」によって、痛みの緩和や症状の進行を遅らせることが目的となります。 そのため、原因を根本的に治療するには手術によって、損傷した部位を治療する必要があります。 しかし、近年の治療では、手術をしないで膝の疾患を根本的に治す治療として、再生医療が注目されています。 再生医療は、人間の持つ再生力を活かし、損傷した膝関節の修復・再生を促すことで疾患の根本的な改善が期待できる治療法です。 膝のロッキングに関するよくある質問 膝のロッキングについてよくある質問を紹介します。 ロッキングはすぐに治る? ロッキングを繰り返すときの予防法は? 上記のような疑問をお持ちの方や、ロッキングが起きて不安に思われている方は参考にしてみてください。 ロッキングはすぐに治る? 残念ながら、ロッキングはすぐに治るとは限りません。 膝を曲げられなかったり、伸ばせなかったりする状態が、何日間か続く可能性があります。 また、すぐに治った場合でも短期間での再発や、ロッキングが繰り返し何度も起こることがあります。 ロッキングを根本的に治すには、原因となる「半月板損傷」「変形性膝関節症」を治療しましょう。 ロッキングを繰り返すときの予防法は? 膝のロッキングが何度も起こる場合の予防方法は、以下の通りです。 膝関節を安定させるために、膝周辺のストレッチや筋力トレーニングなどの適度な運動が大切です。 また、日常生活スポーツを楽しむ際には、膝にできるだけ負担がかからないように気をつけましょう。 しかし、何度もロッキングを繰り返してしまうときは、膝関節の疾患が進行してしまう前に医療機関の受診をおすすめします。 膝のロッキングを治すには原因となる疾患の特定・治療が重要 膝が突然動かなくなる「ロッキング」は、さまざまな疾病が原因となるケースが多いです。 突然の痛みに襲われ、一体何が起きたのかと焦ってしまうかもしれませんが、早めに医療機関を受診することが推奨されます。 ロッキングが起こるということは、膝関節が大きくダメージを受けていて、症状が進んでいる可能性があります。 そのため、ロッキング症状を治す方法よりも、ロッキングの原因となる疾患を治療することが重要です。 近年の治療では、手術せずに膝関節を治療ができる可能性がある再生医療が注目されています。 再生医療の治療を検討したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2020.05.30 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の治療法の1つに、骨切り術があります。 骨切り術とは、患者様自身の関節を残す治療法で、関節の傷みが少ない早期の段階に行われます。 本記事では、変形性股関節症の骨切り術について、詳しく解説します。 保存療法を行っても症状の改善がみられない場合は、骨切り術をはじめとした手術による治療も検討しましょう。 股関節の骨切り術とは|自分の関節を残す治療法 骨切り術は、変形性股関節症における手術療法の1つで、自身の股関節を温存できる治療法です。 重症の場合に適用となる人工股関節置換術に対し、骨切り術が行われるのは、関節の傷みが少ない早期です。 骨切り術は、股関節を形成する骨を手術で切り取ったり、ずらしたりして、体重のかかる部位を調整します。 術後は股関節の負担が分散されるため、軟骨がすり減りにくくなり、症状の軽減に期待できます。 股関節骨切り術の主な種類と特徴 股関節骨切り術の主な種類は、以下の2つです。 寛骨臼側(骨盤側)の骨切り術 大腿骨側(太もも側)の骨切り術 股関節は、骨盤と大腿骨の2種の骨で構成され、骨の削る位置によって骨切り術の種類が異なります。 骨盤側を削る手術を寛骨臼回転骨切り術、大腿骨を調整する方法を大腿骨骨切り術と呼びます。 寛骨臼側(骨盤側)の骨切り術 股関節の骨切り術の1つに、寛骨臼側(骨盤側)の骨切り術があります。 寛骨臼側の骨切り術は、骨盤のくぼんでいる部分(臼蓋)に沿って骨を切り、寛骨臼を前外方に回転させて大腿骨頭を覆う手術です。 変形性股関節症や、臼蓋形成不全の方に効果が期待できる治療法です。 大腿骨側(太もも側)の骨切り術 変形性股関節症の骨切り術に、大腿骨側(太もも側)の骨切り術があります。 大腿骨側の骨切り術は、太ももの骨を切って角度を調整して固定する骨切り術で、切り取る方向によって以下の2種類に分けられます。 内反骨切り術 内側から大腿骨を切り取る方法 外反骨切り術 外側から大腿骨を切り取る術式 大腿骨側の骨切り術は、症状が進行している場合でも適応となるケースがあるため、医師へ確認しましょう。 骨切り術のメリット・デメリット 変形性股関節症で骨切り術を受けるメリットは、自身の股関節を温存できることです。 一方で、入院やリハビリ期間を必要とする治療法のため、日常生活への復帰までに時間がかかるといったデメリットがあります。 骨切り術を受けるメリット 骨切り術のデメリット 骨切り術を行っても、軟骨のすり減りが元に戻るわけではありません。 痛みを我慢して無理な運動を行うと、変形性股関節症はさらに悪化するため注意しましょう。 メリット 骨切り術を受けるメリットは、主に以下の2つです。 自身の股関節を残せること 日常生活での制限がないこと 変形性股関節症を骨切り術で治療した場合は、股関節に大きな負担がかからないよう注意すれば、日常生活や運動などにとくに制限はありません。 骨切り術後は再手術を避けるために、定期的に受診し、股関節の状態を確認することが大切です。 デメリット 骨切り術には、以下のデメリットがあるため、短所も考慮して治療法を検討しましょう。 入院やリハビリなどが必要なため、日常生活への復帰に時間がかかる 術後はすぐに動かせず、リハビリが必要 再手術や感染のリスクがある 骨切りした部分は負担がかからないように安静にする必要があり、入院やリハビリ期間が長くなる可能性もあります。 また、再度関節の軟骨がすり減って痛みが出るときは、再手術やほかの術式での手術が検討されます。 股関節骨切り術の流れと回復までの期間 股関節骨切り術の主な流れは、以下のとおりです。 1.入院し骨切り術を受ける 2.医師の許可が出るまで安静に過ごす 3.安静指示が解除されたらリハビリが開始となる 4.補助具を使用し、歩行ができるようになったら退院 5.退院後も外来にてリハビリを行う 術後のリハビリでは、まずはベッドサイドでの車椅子移乗や、トイレ移動などの生活動作の習得を目指します。 術後1カ月目からは、両松葉杖や平行棒などを使用して片足での歩行訓練を行います。 片足歩行が安定してきたら、手術した側の足に体重を乗せる練習を行いますが、両足歩行ができるまでには約2カ月必要です。 退院後もリハビリを継続する必要があり、スポーツや日常生活への復帰までには1年程度かかるため注意しましょう。 【まとめ】骨切り術を正しく理解し、納得のいく治療選択を 変形性股関節症では、自身の関節を温存できる「骨切り術」で治療できる場合があります。 骨切り術は、年齢が若く、変形性股関節症の症状が早期の方が対象となる治療法です。 人工関節手術やほかの治療法のメリット・デメリットを比較して、納得のいく治療法を選択しましょう。 骨切り術による治療の適応外の方や、手術を避けて変形性股関節症を治したい場合は、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療では、自身の細胞を利用して、軟骨や関節のすり減りを修復・再生する治療法です。 変形性股関節症の症状にお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。
2020.05.29 -
- ひざ関節
- 再生治療
痛風と診断された方の中には「突然膝に激痛が走った」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 痛風による痛みは足の指に起きるというイメージが強いかもしれませんが、膝関節にも痛風の発作は起こる可能性があります。 本記事では、痛風による膝の痛みの特徴、初期症状や痛みが起こる原因について解説します。 膝に原因不明の激しい痛みを感じている方、あるいはすでに痛風と診断され膝の症状にお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の痛みに対する再生医療に関する治療法や症例を公開中です。 「膝の痛みが長引いて困っている」という方は、先端医療である再生医療がどのような治療を行うか知っておきましょう。 痛風による膝の痛みの特徴 痛風の発作が起こりやすい場所は足の親指の付け根ですが、実は膝の関節にも痛風は発症することがあり、決して珍しいことではありません。 ここでは、痛風による膝の痛みがどのようなものか、その代表的な特徴3つを紹介します。 突発的に激痛が走る 熱がこもりじわじわ痛みを感じる 膝関節がこわばり可動域が制限される ご自身の膝の痛みが痛風によるものかどうか、確認してみましょう。 突発的に激痛が走る 痛風による発作が膝関節に発症した場合、突発的に激痛が走るケースがあります。 痛みの現れ方 ある日突然、激しい痛みに襲われる 夜間や何かのきっかけで急激に痛みが強くなる 前日まで異常がなくても、急に赤く腫れる 電撃が走るような鋭い痛みを感じる 「変形性膝関節症」のように徐々に痛みが悪化していく疾患とは異なり、痛風による膝の痛みは突然起こるケースが多いです。 熱がこもりじわじわ痛みを感じる 痛風による膝の痛みの特徴として、奥からじわじわと湧き上がってくるような痛みを感じるケースがあります。 痛風の発作が膝の関節内で起こると、激しい炎症反応が引き起こされます。 この炎症によって膝への血流が増加することで関節全体が赤く腫れ上がり、触ると熱をもっていることがわかります。 膝関節がこわばり可動域が制限される 痛風発作が膝に起こると関節が腫れ上がり、膝全体が硬くこわばることで可動域が制限されるケースがあります。 膝を曲げようとしても、関節の中で何かが引っかかるような違和感があり、思うように動かせなくなってしまいます。 膝を曲げたり伸ばしたりする動作の際に関節に鋭い痛みが走るため、痛みを避けるように自然と膝を動かさなくなり、結果として可動域が狭まってしまうのです。 痛風による膝の痛みの初期症状と原因について ここでは、痛風が膝に現れるときの初期症状と原因について解説します。 膝関節のこわばり 夜間に激しく痛む 初期症状サインに気づき、原因を理解することで、適切な対処に繋げることができます。 膝関節のこわばり 痛風による膝の痛みの初期症状として、膝関節のこわばりが挙げられます。 朝目覚めて起き上がろうとしたときや、長時間座っていて急に立ち上がろうとしたときに「膝がスムーズに動かせない」「鈍い痛みを感じる」といった症状に気づくことがあります。 こわばりが起こる主な原因は、血液中の尿酸値が高い状態が続くことで関節の中に尿酸の結晶が少しずつ溜まっていき、それが刺激となって軽い炎症を引き起こすためです。 痛風発作の特徴である突然の激しい痛みが起こる数時間前や数日前に、このような軽い違和感やこわばりを感じる方もいます。 夜間に激しく痛む 痛風の痛みは、日中よりも特に夜間から明け方にかけて、前触れなく突然激しい痛みに襲われることが多いという特徴があります。 原因は、就寝中の体液バランスの変化や体温の低下などが、関節内での尿酸の結晶化を促しやすいためと考えられています。 さらに、寝ている間は水分が摂れないため、体が軽い脱水状態になりやすく、血液中の尿酸が濃縮されることも発作を誘発する一因とされています。 痛風による膝の痛みに対する治療法・対処法 痛風による膝の痛みは非常につらいものですが、適切な治療法や対処法があります。 この章では、痛風による膝の痛みがあるときの具体的な治療法から、普段の生活で意識したい対処法まで、以下の4つのポイントに沿って解説していきます。 薬物療法 運動療法 食事療法 尿酸値管理 正しい知識を身につけ、つらい痛みと上手に付き合いましょう。 薬物療法 激しい痛みに襲われたときまず行われるのは、炎症と痛みを鎮めるための薬物療法です。 一般的には、「NSAIDs」と呼ばれる非ステロイド性の消炎鎮痛薬が用いられます。 非ステロイド性の薬が効かない場合、強い抗炎症作用を持つステロイドが用いられるケースがあります。 しかし、ステロイドを短期間に繰り返して内服することで、高血圧のリスクを高めたり、骨密度の低下につながったりするため注意が必要です。 薬物療法は、根本的な治療ではなく「今起きている発作の症状を和らげる」ことが目的となることを覚えておきましょう。 運動療法 急性期には安静が基本ですが症状が落ち着いてきたら、医師の指導のもとで膝に負担をかけない程度の軽い「運動療法」を取り入れることが重要です。 主に以下のような有酸素運動を無理のない範囲で始めましょう。 ウォーキング サイクリング 水泳 上記のような運動を取り入れることで、体重管理による膝への負荷軽減や血行改善により痛みを和らげる効果が期待できます。 体調と相談し、無理のない頻度と時間で楽しみながら長く続けていくことが、痛風と上手に付き合っていくための秘訣といえるでしょう。 食事療法 痛風は、血液中の尿酸値が高い状態が続くことで起こる病気のため、日々の食事内容を見直すことが重要です。 尿酸値を上げやすい要因をできるだけ取り除く食生活に改善しましょう。 食事のポイント 内容 プリン体の多い食品を制限 レバー類、白子、エビ、イワシやサンマの干物、魚卵といった、プリン体を特に多く含む食品の摂取はできるだけ控える アルコールの摂取を控える ビールはプリン体を多く含むため要注意 アルコール自体に尿酸値を上げやすくする作用があるため飲酒を控える 十分な水分補給を心がける 水やお茶をこまめに飲み、1日の尿量を増やすことで体内の尿酸を尿と一緒に排泄しやすくする 適切なカロリー摂取と体重管理 摂取カロリーを適正範囲に抑えることで体重をコントロールし、肥満の改善や予防を行う 特定の栄養素だけを制限するような偏った食事ではなく、野菜や果物、海藻類なども積極的に取り入れ、主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事を心がけることが大切です。 尿酸値管理 痛風による膝の痛みが一度治まっても、根本的な原因である高い尿酸値をそのままにしておくと、繰り返し発作が起こります。 そのため、日頃から血中の尿酸値を適切な範囲(一般的に6.0mg/dL以下)にコントロールし続ける「尿酸値管理」が重要なポイントです。 尿酸値管理のためにも「食事療法」と「運動療法」を並行して行いましょう。 生活習慣の改善だけでは尿酸値が目標値まで下がらない場合や、すでに何度も痛風発作を繰り返しているような場合には、医師の判断により「尿酸降下薬」という、血液中の尿酸値を下げるためのお薬の服用が検討されます。 痛風による膝の痛みについてよくある質問 ここでは、痛風による膝の痛みに関してよくある質問に回答していきます。 痛風による膝の痛みはどんな痛み? 痛風で膝が曲がらないのはなぜ? 痛風の膝の痛みはいつ治る? 不安なことはここで解消しておきましょう。 痛風による膝の痛みはどんな痛み? 痛風によって膝に生じる痛みの多くは、前触れなく突然始まる「激痛」といわれます。 痛みの特徴 突然始まる耐え難いほどの激痛 膝関節が赤く腫れ上がり、熱をもつ ズキズキと脈打つように痛む 少し触れたり動かしたりするだけでも激痛 「風が吹いても痛い」と表現されるほどの痛み このような激しい痛みは適切な治療を行わない場合、数日間続くこともあります。 痛風で膝が曲がらないのはなぜ? 痛風で膝が曲がらなくなる主な原因は、膝関節に強い炎症が起こり、関節内が腫れているためです。 また、物理的な腫れやこわばりに加えて、膝を少しでも動かそうとすると激しい痛みが走るため、無意識のうちに膝を動かさないようにかばってしまいます。 つまり、関節内部の「腫れ」による物理的な動きの制限と、痛みを避けるための体の「防御反応」が相まって、膝がまるでロックされたかのように曲げ伸ばしできなくなってしまうのです。 痛風の膝の痛みはいつ治る? 痛風による膝の痛みは、発作が起きてから半日~1日程度でピークに達し、その後は徐々に和らいでいきます。 軽い痛風発作であれば2~3日程度で痛みが収まることもありますが、関節が真っ赤に腫れるような重度の場合は7~14日ほど痛みと腫れが続き、自然軽快するケースもあります。 早めに医療機関を受診し、炎症を抑えるお薬の服用や注射といった適切な治療を受けることで、痛みの期間を数日以内に短縮し、症状を和らげることが可能です。 痛風による膝の痛みは突発的な激痛が特徴!治療と生活習慣を改善しよう 痛風による膝の痛みは突発的な激痛が特徴であり、一度経験すると忘れられないほどのつらさを伴います。 そのため、適切な治療を受け、生活習慣を見直すことで痛みをコントロールすることが重要です。 大切なのは、膝に異変を感じたら自己判断で放置せず、できるだけ早く医療機関を受診し、医師による正確な診断と指示に従うことです。 処方されたお薬をきちんと服用するとともに食事療法や適度な運動を生活に取り入れ、尿酸値を安定させることを意識しましょう。 これらの対策が痛みのない快適な生活を取り戻すポイントとなります。
2020.05.28 -
- 変形性股関節症
運動したりしゃがんだりしたときに、股関節が痛いと感じることはありませんか。 動作時に股関節に痛みを感じたり、下半身の可動域が制限されたりしている場合は、変形性股関節症の可能性があります。 変形性股関節症は、中高年以上の女性に好発する進行性の疾患です。 本記事では、変形性股関節症の主な症状や原因、治療法について詳しく解説します。 また、症状のチェックリストを活用して、ご自身の股関節の痛みが当てはまるかどうかを確認してみましょう。 変形性股関節症の疑いがある方は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。 変形性股関節症の主な症状 変形性股関節症の主な症状は、以下のとおりです。 変形性股関節症を治療せずに放置していると、症状が進行し歩行が困難になるほど悪化する恐れがあります。 症状が見られたら、早期に治療を開始し症状の悪化を防ぐことが大切です。 変形性股関節症の症状チェックリスト 変形性股関節症の症状か確かめるために、以下のチェックリストを活用しましょう。 変形性股関節症になると、身体を支えている股関節に痛みが生じるため、歩行時に身体が左右に揺れやすくなります。 変形性股関節症のチェックリストに当てはまっている症状がある人は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性股関節症におけるステージ(病期)について 変形性股関節症は、以下4つのステージ(病期)に分けられます。 変形性股関節症では、レントゲン写真を撮って股関節の状態を確認し、関節の骨と骨の隙間の広さや軟骨のすり減り状態からステージの分類を行います。 変形性股関節症はステージごとに治療方法が異なるため、軽症のうちから治療を開始し症状の悪化を防ぐことが大切です。 前期 前期股関節症では、骨盤側のお椀状になっている部分「寛骨臼」と大腿骨の先端の丸い部分「骨頭」が接する関節部分に異常が見られることがあります。 ただし、この段階では両者の間の隙間は正常で、軟骨のすり減りも確認されません。 変形性股関節症の前期は、痛みを感じることが少なく、足がだるい・疲れやすいと感じる方がいます。 初期 変形性股関節症の初期は、寛骨臼と大腿骨頭の隙間がやや狭くなった状態です。 初期は痛みが少ない場合が多く、中には違和感を覚える方や筋肉のこわばりを訴える方もいます。 長時間立位をとっていたり、たくさん歩いたりすると、痛みが増強し動かしにくくなることもあるため注意が必要です。 進行期 変形性股関節症の進行期は、寛骨臼と大腿骨頭の隙間がさらに狭くなり、関節の擦り減りも進行している状態です。 歩行時に痛みを感じやすく、しゃがみ込む動作や足の曲げ伸ばしができないなど、日常生活に支障をきたす症状が出現する場合もあります。 末期 寛骨臼と大腿骨頭の隙間が消失し、骨の変形も進んでしまった状態は、変形性股関節症の末期です。 末期になると組み合わさった骨同士が直接接触して激しい痛みが出てきてしまい、治療で手術を選択せざるを得なくなってしまいます。 変形性股関節症の末期では、歩行が困難になったり、安静時にも痛みを感じたりするなどの症状が見られます。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症は、発症原因がはっきりしていない一次性と、原因がはっきりしている二次性に分けられます。 それぞれの主な原因は、以下のとおりです。 変形性股関節症は中高年以上の女性に多く見られるますが、二次性の割合が高く※、若い人でも発症する可能性があります。 ※出典:公益社団法人 日本理学療法士協会「理学療法ハンドブック 変形性股関節症」 変形性股関節症の治療方法は? 変形性股関節症の治療方法は、以下の3つです。 変形性股関節症はステージごとに実施できる治療法が異なります。 前期や初期に変形性股関節症の症状に気づければ、あらゆる治療方法を選択できる可能性があります。 保存療法 変形性股関節症の治療法の1つは、保存療法です。保存療法には、薬物療法や温熱療法、リハビリテーションなどがあります。 薬物療法では貼付薬や鎮痛剤を使用し、炎症や痛みの緩和を行います。 温熱療法は身体を温めることで、股関節周囲の血行を良くして疼痛緩和を目指す治療法です。 変形性股関節症の痛みによって日常生活に支障をきたしている場合は、リハビリテーションを行い、股関節の負担を軽減しましょう。 手術療法 変形性股関節症の進行状態によって手術による治療を検討されるケースがあります。 手術療法の中でも自身の関節を残して治療する「関節温存手術」と人工関節と入れ替える「人工股関節置換術」があります。 関節温存手術には「股関節鏡視下手術」や「骨切り術」などがあります。 一方、人工股関節置換術は、炎症のある大腿骨頭や寛骨臼を人工の関節に置き換える手術です。 人工股関節置換術を受けると痛みが改善され、股関節の動きがスムーズになったり歩行の安定性が向上します。術後はリハビリを十分に行えば、仕事やスポーツ活動への復帰が見込めます。 再生医療 再生医療は、自身の幹細胞を培養して股関節に注射し、擦り減った関節軟骨の再生を促す治療法です。 擦り減ってしまった関節軟骨の再生により痛みの緩和が期待でき、変形性股関節症の悪化を防げる可能性があります。 手術や長期間の入院などもなく、早期に日常生活に戻れるため注目されている治療方法です。 変形性股関節症の痛みにお悩みの方や人工股関節にしたくない方は、再生医療による治療を検討しましょう。 変形性股関節症の症状に関するよくある質問 変形性股関節症の症状に関するよくある質問と回答は、以下の通りです。 変形性股関節症でやってはいけない動作はある? 変形性股関節症の患者を看護する際のポイントは? 変形性股関節症でやってはいけない動作はある? 変形性股関節症の方は、以下のような関節に負担をかける動作を避けることが大切です。 体重の増加 重い物を持って立ち上がる・歩く行為 ヒールの高い靴を履く あぐら 時間しゃがむ 足を組んで座ること 猫背 ジョギング ストレッチ・ヨガ(股関節に負担がかかるもの) 変形性股関節症で避けるべき動作については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。 変形性股関節症の患者を看護する際のポイントは? 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、以下のようなポイントが重要です。 股関節への負担を減らす日常生活の管理 リハビリが安全に行える環境づくり 痛みや不安に配慮した問診と観察 手術(人工股関節置換術)前後のサポート 術後の生活指導やメンタルケアも含め、患者さん一人ひとりに寄り添った支援が求められます。 変形性股関節症の看護で押さえるべきポイントについては、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。 変形性股関節症の症状の変化に前期の違和感から注意しよう 変形性股関節症は、症状の変化や前期に出現しやすい股関節周囲の違和感に注意してください。 変形性股関節症の症状チェックリストで該当項目がある方は、早めに医療機関を受診し、治療法を検討しましょう。 軟骨のすり減りや骨の変形が進んでしまうと、手術を避けられなくなってしまう場合もあるため、早期の治療開始が望まれます。 変形性股関節症の症状にお悩みの方や人工関節置換術を回避したい方は、再生医療という選択肢もあります。 再生医療による治療は患者さま自身の血液や幹細胞を使用するため、アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが低く、股関節の痛みの軽減にも期待できます。 再生医療をご検討の方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2020.05.27