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- 再生治療
関節リウマチになると、関節の痛みや変形などさまざまな症状が出現し、日常生活に支障が出ることもあります。そのため、早期発見、早期治療が大切なのですが…具体的に、どのような治療があるのでしょうか。 今回は早期発見・早期治療が大切とされる関節リウマチの治療法について紹介します。 こちらもご参照ください 関節リウマチで早期発見・早期治療が求められる理由は? 関節リウマチの原因自体は、はっきりとは分かっていませんが、細菌やウイルス感染、遺伝が関係していると考えられています。細菌やウイルスが体内に侵入すると、免疫機能は異物を攻撃して体を守ろうとします。 しかし、何らかの原因で免疫機能が自分の体を異物と判断してしまうことがあるのです。そして、体を攻撃することで炎症など、さまざまな症状が出現します。 つまり、関節リウマチは、免疫機能が骨や軟骨をいためるという、自己免疫疾患のひとつなのです。 関節リウマチの症状は関節の痛みや腫れ、朝のこわばりが多いです。また病気が悪化すると、骨や軟骨を攻撃します。そして、関節リウマチでは手や足の関節の変形が特徴的です。 早い段階で発見して治療を開始することで、症状の進行を遅らせることが期待できます。 関節が変形したり、貧血や全身倦怠感のような全身症状が出たりする前に治療を開始することが大切です。 関節リウマチの治療法とは? 早期発見・早期治療が重要な関節リウマチですが、主な治療は薬物療法です。 治療薬は国内外で開発が進み、病気の段階や症状に合わせた抗リウマチ薬が登場しています。また、痛みが強いときには鎮痛剤を併用することもあります。 関節リウマチは関節に炎症が起きている状態なので、炎症が強い場合にはステロイドを用いて炎症を抑えます。そうすることで痛みを落ち着かせることもできるのです。内服薬だけでなく、点滴をするという治療もあります。 近年、抗リウマチ薬の進歩により、関節リウマチの進行を遅らせたり、症状のない状態にもっていくことが可能になりました。 しかし、抗リウマチ薬をはじめとする治療薬には副作用があります。 胃腸障害や肝障害、貧血など患者さんにとってつらい副作用が出てしまうこともあるのです。 皮疹や掻痒感といった皮膚に関わる副作用がある薬剤もあります。 そのため、定期的に検査をして副作用の有無も含めて薬剤の検討をしていくことが必要です。 関節リウマチの治療に再生医療という選択肢もある! これまで関節リウマチの治療は、薬物療法がメインでした。しかし先ほどお伝えしたように、薬には副作用もあるため、副作用が不安という患者さんもいると思います。 そんな中、近年関節リウマチの新たな治療法として再生医療が注目されています。再生医療では、自身の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)を関節に注射します。 するとPRPに含まれる成長因子が新しい組織や細胞の成長を促してくれます。 再生医療で用いるPRPは自身の血液から抽出したものです。そのため、薬物療法よりも副作用の心配が少なくて済むという利点があります。 まとめ 関節リウマチは、病気が進行すると関節の変形や全身症状が出現します。そのため早期発見・早期治療が大切です。 主な治療は薬物療法ですが、副作用が不安という患者さんもいるでしょう。 近年関節リウマチの新たな選択肢として自身の血液を用いる再生医療が期待されています。 関節リウマチの治療法の1つとして、再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。
投稿日:2024.11.19 -
- 肩
石灰沈着性腱板炎の治療には手術が必要なのか? 石灰沈着性腱板炎は、肩に突然激しい痛みが生じて関節を動かせなくなってしまいます。 しかし、医療機関の受診を検討している人のなかには「手術を受けることになってしまうのでは?」「手術じゃないと治らないのだろうか」と不安になっている人も多いのではないでしょうか。 石灰沈着性腱板炎の治療で、発症時期や状態によっては手術が検討されるケースもあります。ここでは、手術が検討されるケースや手術内容などについて紹介します。 石灰沈着性腱板炎の手術が検討されるケース 石灰沈着性腱板炎の治療では必ずしも手術がおこなわれるわけではありません。 石灰沈着性腱板炎が発症して1週から4週くらいの急性型の場合は、沈着している石灰はミルク状で、時間が経過すると吸収されることがあります。 しかし、多くの場合は残存します。もし、痛みや関節が動かせないなどの症状が強い場合は、注射針で吸引することもできますが、急性型が過ぎても改善されず、ミルク状だった石炭が段々と硬くなってきて石膏状になってしまうこともあります。 硬く膨らんだ石灰によって、強い痛みが続き、関節の可動にも支障がある場合は手術が検討されます。 石灰沈着性腱板炎の手術内容 石灰沈着性腱板炎の手術では関節鏡を用いた手術がおこなわれます。 関節鏡とは、細い棒状の形をしたCCDカメラで、直径5ミリくらいとかなり細いので、皮膚に小さな傷を開けるだけで関節内に挿入し、関節内の状態を細部まで確認することができます。 関節鏡で状態を確認できたら、腱板に沈着している石炭を専用の機械で取り除きます。石灰を取り除いた部分は穴が開いた状態になりますが、自然に修復されるので縫合の必要がないケースがほとんどです。 入院期間と術後について 手術によって沈着していた石灰が確実に取れた場合は、手術後比較的早めに効果を実感することができますし、入院期間も数日で済むケースが多いです。 手術が成功し、腱板に沈着していた石灰が消失した場合は1週間から2週間くらいで腕を挙げることができるようになり、医師のアドバイスを受けてストレッチなどのリハビリを自分でおこなっていくというのが術後の一般的な流れになります。 まとめ・石灰沈着性腱板炎の治療には手術が必要なのか? 石灰沈着性腱板炎の治療で手術が検討されるケースや手術の内容について紹介しました。 手術というと肉体的にも精神的にも大きな負担がかかるイメージを持つ人も多いと思います。 しかし、石灰沈着性腱板炎の手術は肉体的、精神的負担も比較的少ないので、必要以上に不安になる必要はありません。 また、早期治療をおこなえば手術を受けずに軽快することも可能なので、我慢せずに早めに医療機関を受診することをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 幹細胞治療
ウイルス性肝炎の治療法とは 肝臓の病気のひとつであるウイルス性肝炎ですが、どのような治療をおこなうのでしょうか。慢性化すると、場合によっては命に関わるウイルス性肝炎。今回はそんなウイルス性肝炎の治療についてご紹介します。 ウイルス性肝炎にはA・B・C・D・E型がありますが、D型は日本ではほとんど見られません。一方、A型とE型は経口感染といってウイルスを口にすることで感染してしまいます。 そして、感染した場合、急性ウイルス性肝炎を引き起こし、治療は対症療法がメインになります。 慢性化しやすいのはB型とC型 慢性化することで知られるB型・C型肝炎の治療についてみていきましょう。どちらの治療も、肝臓のウイルスを排除して慢性化しないようにするのが治療の大きな目的になります。 2014年頃まではウイルス性か肝炎の治療にはインターフェロンが使われることがほとんどでした。しかし、インターフェロンはウイルスを排除する力が強い半面、副作用に苦しむ患者さんも多くいました。そして、治療を中断せざるを得ない人までいたのです。 その後はインターフェロンを使わない治療が選択されるようになりました。しかし、治療を続けても肝臓の炎症が続き慢性肝炎に移行する場合もあるのが現実です。 ウイルス性肝炎が慢性化するとどうなるの? 慢性肝炎になりやすいといわれるB型肝炎とC型肝炎は、慢性化するとどうなるのでしょうか。肝臓に炎症が続くため、徐々に肝細胞が破壊されていきます。さらにその状態が続けば肝硬変や肝臓がんを合併することもあります。 肝臓は沈黙の臓器といわれ、はっきりとした自覚症状がないまま病気が進行してしまうことがあります。そのため、治療の中断はせず継続して経過を見ていく必要があるのです。 肝硬変とは、肝細胞が線維化して肝臓が固くなった状態です。肝硬変になると、代謝などの肝臓の機能が上手く働かなくなってしまいます。肝細胞は線維化すると自然に元に戻ることはありません。 ウイルス性肝炎の治療で慢性化を防ぎたいのは、肝臓が固くなってしまうのを阻止したいからなのです。 ウイルス性肝炎から肝硬変を合併したら再生医療という選択肢も ウイルス性肝炎の治療をしても、慢性肝炎になることがあり、慢性肝炎から肝硬変や肝臓がんを合併することもあります。肝硬変になるとこれまでの治療法では線維化した肝細胞を元の状態に戻すことは困難でした。 しかし、近年そんな肝硬変の治療に再生医療という選択肢が注目されています。自己由来幹細胞を静脈注射(点滴)で肝臓まで届ける方法で、肝臓に直接注射することはできないので、血液の流れを用いた治療法になります。 自己由来幹細胞は、線維化した肝細胞を溶解させてくれます。これまでの治療ではできなかった、線維化した肝細胞を修復することが可能になったのです。 固くなった肝臓が修復されると、肝臓本来の働きを取り戻すことが期待できるでしょう。再生医療で用いるのは自身の体から採取した細胞です。そのため、副作用の心配が少なくて済むというのもメリットのひとつです。 まとめ・ウイルス性肝炎はどんな治療法とは ウイルス性肝炎の治療では、慢性化しないように抗ウイルス薬を用いてウイルスを排除します。しかし慢性化して肝臓の炎症が続くと肝硬変や肝臓がんを合併することもあります。 近年注目を集めている再生医療は、線維化して固くなった幹細胞を溶解・修復することで肝臓本来の働きを取り戻すことが期待できる治療法です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.04.09 -
- 免疫細胞療法
免疫と抗体の仕組みとは?免疫細胞療法についても解説 免疫と抗体という言葉は聞いたことがあっても、どういったものかは漠然としか知らないという人も多いのではないでしょうか。健康なときは免疫や抗体について深く考えることもないと思いますし、仕組みなど詳しく知らなくても当然です。 しかし、免疫や抗体で防げなかった場合の治療法である免疫細胞療法というものあります。今回は、免疫、抗体とはどういったものかと、その仕組みについてご紹介します。また、免疫細胞療法についてもまとめました。 免疫と抗体とは? 免疫とは、体内に侵入しようとする異物(細菌、ウイルス、カビなど)や侵入した異物を防御しようとしたり、排除しようしたりすることで体を守る能力のことを言います。 免疫応答を引き起こす異物のことを抗原と言いますが、この抗原を体外へ排出するために免疫グロブリンと言われるタンパク質が作られます。その免疫グロブリンのことを抗体と言います。 免疫と抗体による防御壁 人の身体は病原体による発病を防ぐために、3つの防御壁があります。1つ目は皮膚や粘膜などの物理的な防御壁です。 1つ目の物理的な防御壁で異物の侵入を防げず、体内に侵入した異物に対しては「自然免疫」という2つ目の防御壁が立ち向かいます。 自然免疫には異物にくっついて破壊する補体と言われるものや、異物を丸呑みして分解する貪食細胞(マクロファージ)と言われるものがあって、どちらも白血球の一種で、異物と判断したものには何でも攻撃するのが特徴です。 この自然免疫も排除できなかった異物には「獲得免疫」という3つ目の防御壁が対処します。 獲得免疫には抗原に対して抗体を出すB細胞と病原体に感染した細胞を攻撃するT細胞があります。どちらもリンパ球で自然免疫よりも攻撃性が強いのが特徴です。 防御壁で防げない時は免疫細胞療法が効果的 人の身体は抗体を始めとする免疫システムによって守られていますが、がん細胞やウイルスなどの病原体は分裂したり、免疫システムの働きを抑えたりして、免疫システムを潜り抜けようとします。 3つの防御壁によっても病原体を排除できなかった場合は、発病してしまいますが、その治療法として効果的なのが免疫細胞療法です。 免疫細胞療法とは、体内から採取した免疫細胞を強化させたり、増殖させたりして病原体に対する攻撃力を高めた状態にしてから体内に戻す治療法です。 免疫細胞療法は自身の免疫細胞を使った治療法になるので、副作用のリスクが少ないというのが大きな特徴です。 まとめ/免疫と抗体の仕組み・免疫細胞療法について解説 免疫や抗体とはどういったものか、免疫の仕組み、そして、免疫細胞療法について紹介しました。 免疫や抗体について理解しておくと、「普段から免疫力を低下させないような生活を送ろう」「免疫力を高めるにはどうしたらいいのだろう」というように真剣に考えるようになります。 また、それが健康な体作りへとつながっていくので、ぜひ理解しておきましょう。 https://africatime.com/treatment/immunity/ 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2023.12.27 -
- 肩
石炭沈着性腱板炎の急性、亜急性、慢性それぞれの治療法について 肩関節に突然強い痛みが出て関節を動かすこともできなくなってしまう石炭沈着性腱板炎は、夜中寝ている時に突然強い痛みが出ることがあります。そのため、痛みだけでなく、寝不足にも悩まされている人も少なくないでしょう。 そんな石炭沈着性腱板炎を治すために医療機関の受診を検討している人もいると思いますが、ここでは、石炭沈着性腱板炎の治療法について紹介します。 急性の石炭沈着性腱板炎の治療法 石炭沈着性腱板炎は発症時期によって急性型、亜急性型、慢性型に分けられますが、発症してから4週間までに強い痛みが生じる急性期には、保存療法がおこなわれるのが一般的です。 固定器具(アームスリング、三角巾など)を使って患部を固定して安静にしたり、湿布で患部を冷やす、消炎鎮痛剤を投与するなどで炎症を抑えたりすることで、軽快するケースが多いです。 痛みがかなり強い場合は、腱板に沈着した石炭に注射針を刺してミルク状になっている石炭を吸引して痛みをとる治療がおこなわれることもあります。 亜急性・慢性の石炭沈着性腱板炎の治療法 石炭沈着性腱板炎は多くの場合、急性に保存療法で安静にしておくことで軽快していきます。 しかし急性の時はミルク状だった石炭沈着が硬くなって石膏状になってくる亜急性型(発症から1ヶ月から6カ月)や慢性型(6カ月以上)では、関節を動かした時に石炭が周りの組織に当たるようになり、炎症や痛みが引かなくなることもあります。 こうした場合は手術で沈着した石炭を取り除くことが検討されます。石炭沈着性腱板炎の手術は内視鏡で患部を確認して器機で石灰を切除するのが一般的です。 体外衝撃波療法とは 石炭沈着性腱板炎の治療方法として、近年では手術の他に体外衝撃波療法もおこなわれるようになっています。 体外衝撃波療法とは、専用の機器によって衝撃波を体外から患部に照射する治療法です。ヨーロッパで普及した治療法で、日本では主に尿路結石の治療に普及しています。 石炭沈着性腱板炎の場合は、沈着している石炭の部分に体外から衝撃波を照射します。 痛みを発している神経の一部は衝撃波で破壊されるので痛みは取れていきます。(破壊された部分の組織は再生されます)また、石炭も衝撃波で破壊され、破壊された石炭は体内に吸収されて少しずつ消えていきます。 まとめ・石炭沈着性腱板炎の急性、亜急性、慢性それぞれの治療法について 石炭沈着性腱板炎の治療法について紹介しました。医療機関では発生時期や症状に応じた治療がおこなわれます。 石炭沈着性腱板炎によって痛みが生じたり、関節が動かせなかったりして悩んでいるけど我慢している人もいるかもしれません。 しかし、症状が長引いたり悪化したりしないためにも医療機関を受診して正しい治療を受けることをおすすめします。 こちらも併せてご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 腱板損傷
日常生活の中で何気なく動かしているように思う肩ですが、思わぬケガが原因で強い痛みが出たり、動かせなくなったりすることがあります。 スポーツ障害でも多い腱板損傷は、そのような状態を引き起こすもののひとつです。 今回は、その腱板損傷について詳しくご紹介します。 腱板損傷とは?どのような症状があるの? 腱板は肩に存在する筋で、板のように広がっているので腱板といいます。 腱板を構成するのは「肩甲下筋腱」「棘上筋腱」「棘下筋腱」「小円筋腱」という4つの筋肉です。これらが肩の骨を囲み、肩関節の安定性に働きかける重要な存在です。 その腱板が部分的、または完全に断裂するのが腱板損傷です。主な症状は痛みですが、軽い場合もあれば、動かせないほどの激痛、夜間に起こる痛みなど程度に差があります。 部分的な断裂では、肩を動かせないということはあまりありません。損傷が激しい場合、腕が上がらなくなったり、肩が動かしにくいという症状が出ることもあります。 腱板損傷の原因とは? 腱板損傷の原因について見ていきましょう。腱板損傷の原因は大きく3つにわけられます。 外傷 腱板損傷の原因で多いのが外傷、つまりケガです。転んで肩を強く打つ、手をついたときに肩に衝撃が加わるというのが腱板を傷つけてしまうことがあるのです。 オーバーユース スポーツ医療でも注目される腱板損傷ですが、ケガというよりも肩の使い過ぎが原因のことが多いです。 その代表的なスポーツが野球です。何度も繰り返しボールを投げることで、肩関節や腱板に負荷がかかってしまうのです。 加齢によるもの 加齢によって腱板損傷が起こることもあります。年齢を重ねると腱や軟骨など、身体の組織も衰えてしまいます。そのため、自分でも気が付かないうちに腱板が傷ついていることもあるのです。 腱板損傷の治療法とは? 腱板損傷の治療法をご紹介します。近年期待されている治療方法についても見ていきましょう。 保存療法 腱板損傷の治療は基本的には保存療法です。急性期には三角巾で固定し、患部の安静を保ちます。痛みや腫れがある場合は痛み止めの注射やヒアルロン注射を行うこともあります。 また、腱板が損傷した状態で無理に動かすと再発したり、ひどくなったりすることがあるので、リハビリも大切です。 手術 保存療法で痛みが改善しない、損傷がひどく肩の動きが悪いという場合には手術を検討します。損傷した腱板を手術によって直接修復するというものです。 近年は関節鏡といって皮膚を大きく切らない手術が行われています。術後1~2週間ほどで痛みが落ち着くことが多いですが、正常な肩関節の状態に戻すにはリハビリ期間を含めて6か月程度かかることが多いです。 再生医療 これまで腱板損傷の治療は保存療法と手術がメインでした。しかし、手術となれば治療やリハビリを含めてスポーツ復帰までの期間が長くなります。 そんな中、近年、腱板損傷の治療法として再生医療が注目されています。 再生医療は、自身の脂肪から採取した幹細胞を肩腱板に注射します。そして幹細胞が傷ついた腱板や組織を修復するというものです。 外科的な手術をしないで治療できるため、治療期間の短縮も期待できます。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=hmwNf-43wNvXqxXf ▶こちらの動画でも詳しく解説しています。是非ご覧ください。 まとめ 今回は腱板損傷についてご紹介しました。 肩を使うスポーツでは使い過ぎによって腱板が傷つくこともありますし、加齢によって腱板損傷を起こすこともあります。 近年治療法として再生医療が注目されています。自分の幹細胞を用いるので、副作用のリスクが少なく、治療期間も短くて済むというメリットがあります。 腱板損傷でお悩みの方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 免疫細胞療法
マラソンは免疫力を低下させる?!免疫力を維持しながらマラソンする方法 病気の発症リスクに関係する「免疫力」は、高いほど病気の発症リスクを下げて生活の質を高めてくれます。免疫力の低下を防ぐためには運動を行うことが大切というイメージの方も多いと思いますが、実は、「マラソン」をすると免疫力が低下する可能性があるとの報告があります。 今回は、マラソンが免疫力を低下させる原因について解説します。 マラソンと免疫力低下の関係性 マラソンが免疫力を低下させる原因は、まず「激しい運動による免疫力低下」が考えられます。運動は適度に行うと免疫力を高められる可能性がある一方で、激しい運動は免疫力を低下させることがわかっているのです。 マラソン選手などのアスリートは一般人と比較して強度の高い運動をトレーニングとして行っているため、日常的に激しい運動をしていることになります。そして、激しい運動は体にとってストレスとなってしまい、ストレスが溜まることで免疫力を低下させてしまうのです。 無理なダイエットをしていませんか? マラソンのような走る運動をしているという方は、もしかすると「ダイエット」目的で行っているのかもしれません。しかし、身体に負担がかかるほどのマラソンを行うと、ダイエット目的のマラソンが免疫力を低下させる原因になってしまうかもしれません。 食事制限を伴うダイエットでは、栄養バランスの乱れや摂取エネルギー量が減少することによって、免疫力が低下してしまいます。これに激しい運動が加わることで、余計に免疫力を低下させてしまうのです。 免疫力を下げずにマラソンするためには? 免疫力を低下させないためには激しい運動を控えるのが一番なのですが、マラソンを継続したいのであれば、その他の部分でしっかりと免疫力を高めたいところです。 ・食事の栄養バランスを整える ・体を温める ・ストレスを溜めこまない ・十分な休息と睡眠を確保する ・生活リズムを整える しかしながら、これでは十分に免疫力を高めることができず、病気になりやすい身体になってしまう可能性があることは否めません。アスリートのように体が資本の人にとって、体調を崩すことはスポーツにも大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 一般の方でも、やはり免疫が低下し、風邪をひきやすくなるなどすれば、日常生活に支障をきたすでしょう。そこで紹介したいのが免疫細胞療法です。 病気に負けない免疫力を手にしたいのであれば「免疫細胞療法」を検討してみてはいかがでしょうか。免疫細胞療法は本人の血液から培養した免疫細胞を体内に戻すことで免疫機能を活発化し、免疫力を高めていくものです。 風邪をはじめとした感染症の予防だけでなく、「がん」の予防にもつながるとされている治療法です。 まとめ・マラソンは免疫力を低下させる?!免疫力を維持しながらマラソンする方法 マラソンは激しい運動になるほどに免疫力を低下させてしまいます。しかし、アスリートのようにトレーニングとして、人によってはダイエット目的で、どうしてもマラソンをしなければならないという場合もあるでしょう。 積極的に免疫力を高めたいのであれば、生活習慣を改善するだけでなく、免疫細胞療法も検討してみてはいかがでしょうか。興味があるかたは当院までお気軽にお問い合わせ下さい。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.04.26 -
- 肩
肩が動かない!リハビリでは治りにくい凍結肩の治療法「マニピュレーション」とは 五十肩(肩関節周囲炎)の症状は自然と改善していくこともありますが、症状が長引いて凍結肩になり、肩が動かせなくなってしまうこともあります。凍結肩になると運動療法やリハビリなどでは改善が期待できなくなるため、手術が検討されるのが一般的です。 しかし、他にもマニピュレーションという治療法もあります。今回は、マニピュレーションによる凍結肩の治療について紹介します。 マニピュレーションによる凍結肩の治療 凍結肩の治療におこなわれるマニピュレーションとは、肩に局所麻酔をおこなった状態で、関節包を医師の手で解離させる治療法です。局所麻酔をおこなう際には、超音波エコーで確認しながら狙ったところに正確に麻酔薬を注入していきます。 局所麻酔で肩関節の周りの痛みを感じなくなったところで、医師が患者さんの腕や肩を動かし、関節にくっついて硬くなっている関節包やじん帯を解離させます。 そうすることで、動かなくなった凍結肩を回復させていく治療法です。 マニピュレーションによる治療のメリット 凍結肩の一般的な手術では、皮膚を切開し内視鏡を使用し関節包を剥がしていきます。一方、マニピュレーションは、皮膚の切開をする必要がないというメリットがある治療方法です。 切開を必要とする手術の場合は、感染症のリスクが高いですが、マニピュレーションであれば、感染のリスクも少なく済みます。さらに、手術の場合は入院が必要で医療費も高額になります。 しかし、マニピュレーションは入院の必要がありません。日帰りでの治療が可能のため、費用の負担も手術より少なくすみます。このように、マニピュレーションには手術にはないメリットがたくさんあります。 治療後にリハビリは必須 マニピュレーションによる凍結肩の治療は、入院の必要がなく、日帰りで治療を受けることができますが、治療後のリハビリは欠かすことができません。マニピュレーションによる治療によって肩を動かしやすくなっても、そのままにしておくと関節包や靱帯が再び硬くなって動かなくなってしまいます。 そのため、硬くならないようにリハビリをしっかりとおこなう必要があります。リハビリ期間は通院で3週間くらいかけておこなわれるのが一般的です。マニピュレーションによる治療を検討している人はリハビリ期間も考慮して、治療計画を立てましょう。 まとめ・肩が動かない!リハビリでは治りにくい凍結肩の治療法「マニピュレーション」とは マニピュレーションによる凍結肩の治療について紹介しました。凍結肩になって肩が動かせなくなったら手術を受けるしかないと思っていた人もいるかもしれません。 しかし、マニピュレーションのように手術を必要としない治療法もあります。詳しくは、マニピュレーションを行っている医療機関の専門医にご相談くださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.01.29 -
- 肩
五十肩が改善しないで凍結肩になると改善が困難に!それをストレッチで予防する 五十肩になってしまった人のなかには、一定の期間が経っても症状が改善せずに、凍結肩になってしまう人もいます。凍結肩になってしまうと改善するのが難しくなるので、ストレッチをおこなって予防することが大切です。 今回は、凍結肩予防におすすめのストレッチについて紹介します。 凍結肩予防にストレッチがおすすめ 凍結肩とは、肩関節を包んでいる関節包が硬くなったり、関節にくっついてしまったりすることで、動かせなくなってしまった肩のことです。動かせなくなってしまうのはとても困りますから、関節包が硬くならないように、肩回りのストレッチをおこなうことはとても大切です。 ストレッチをおこなう場合は、無理をしないことが大切です。強い痛みが生じているときや、ストレッチをおこなうと痛みが生じるときなどは、ストレッチは控えましょう。 状態に合わせてストレッチをおこなう 肩関節周囲炎が長引くと凍結肩になってしまうので、そうならないためにもストレッチをおこなうことは有効です。しかし、肩の状態に合わせる、専門医の指導の下でストレッチをすることが重要です。 肩関節周囲炎は疼痛痙縮期、拘縮期、回復期と症状によって分けることができます。強い痛みが生じる疼痛痙縮期には、痛みを我慢してストレッチをおこなわず安静にしておくべきなので、痛みが落ち着いているときに、少しずつストレッチをしていきましょう。 疼痛痙縮期の強い痛みが落ち着き、肩が思うように動かせないようになってくる拘縮期には積極的にストレッチをしていきます。そして、肩を動かしても痛みがなくなったり、動かせる範囲が広くなる回復期も積極的にストレッチをおこなうようにします。 ストレッチだけでなく、運動もして、肩周辺の筋肉を鍛えていくのがおすすめです。 凍結肩になると改善が難しい 肩関節が固まって動かせなくなる凍結肩になってしまうと、ストレッチや運動療法をおこなったとしても回復していくのは難しくなります。そのため、凍結肩になってしまった場合は、ストレッチや運動療法などをおこないながら様子を見るのではなく、手術が検討されるケースが多いです。 また、手術以外にも切開せずに治療ができるマニピュレーションという治療法も検討することができます。 まとめ・五十肩が改善しないで凍結肩になると改善が困難に!それをストレッチで予防する 凍結肩の予防には、ストレッチが有効であることを紹介しました。ただし、間違った方法でストレッチをおこなうと効果がなかったり、かえって悪化させたりするので注意が必要です。 正しい方法でストレッチができるように医師など専門家のアドバイスをしっかりと聞き、指導の下でおこなうようにしてくださいね。以上、凍結肩の予防にストレッチは有効か?について解説させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.01.24 -
- 肩
五十肩から凍結肩に進行した場合の治療で手術が必要な場合と手術方法について 肩を動かす時や寝ているときなどに痛みが生じたりする五十肩は多くの場合、自然に回復していくと言われています。しかし、症状が長引いて肩が上がらなくなる「凍結肩」になってしまうケースもあるので注意が必要です。 そして、凍結肩の治療方法はいろいろありますが、場合によっては手術がおこなわれることもあります。今回は、凍結肩の手術はどのような場合に必要なのか、また、手術の内容はどのようなものなのかについて解説します。 凍結肩の手術を検討するケースとは? 五十肩とも言われる肩関節周囲炎はいきなり手術をすることはありません。まず、強い痛みが生じる急性期を終えたらリハビリを始めます。 多くのケースでは、リハビリを継続しておこなうことで、動かせる範囲も広くなり、痛みもかなり軽くなっていきます。しかし、リハビリを始めて、ある程度の期間が経過しても改善がみられず、肩がほとんど動かせなくなるくらい固まってしまう「凍結肩」になってしまうケースもあります。 凍結肩になってリハビリを継続しても改善が期待できないと判断された場合、手術を検討することになります。 関節鏡視下授動術と麻酔下徒手的授動術について 凍結肩の手術は、関節鏡視下授動術と麻酔下徒手的授動術があります。 手術時間は概ね30分程度で、手術後数日で退院することができます。 関節鏡視下授動術は、皮膚に小さな穴を開け、そこからスコープ(関節鏡)を入れて内部を確認できる状態にします。 そして、肩が動かせない原因となっている関節包(関節を包んでいる袋)を切開して剥がします。 麻酔下徒手的授動術は、関節鏡視下手受動術の後におこなうもので、麻酔をかけた状態で医師が外から肩を動かして硬くなっている関節包を伸ばしていき、肩関節を動かせるようにするものです。 手術後はリハビリが必要 手術によって凍結肩で動かなくなってしまった肩も動かしやすくなりますが、放っておくとまた関節包がまた硬くなって動かなくなってしまったり、以前よりも状態が悪化してしまったりする可能性があります。 そこで、大切になのがリハビリです。 手術後のリハビリは1ヶ月くらいしっかりとおこなっていく必要があるので、手術を受ける際にはリハビリ期間のことも頭に入れた上で計画を立てる必要があります。 まとめ・五十肩から凍結肩に進行した場合の治療で手術が必要な場合と手術方法について 凍結肩の手術について紹介しました。 凍結肩になっても手術によって、動かなくなった肩が動かせるようになりますが、手術を受けずに済むに越したことはないので、凍結肩にならないように予防することが大切です。 予防するためにも、肩の痛みや違和感などが生じた場合には放置せずに早めに医療機関を受診して医師に相談するようにしましょう。以上、凍結肩の手術が必要な場合と、その手術方法を解説いたしました。この記事がご参考になれば幸いです。 リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.02.07 -
- 免疫細胞療法
健康とは逆!ランニングのやり過ぎは免疫力の低下を招きかねません! 誰しも「運動は身体に良い!」と理解されています。それは「免疫力を高める」ことにもつながる!とお考えになるのも当たり前です。しかし、場合によっては「ランニング」を行うことが逆に「免疫力を低下させてしまうケース」があることをご存知でしょうか? 今回は、ランニングが免疫力低下の原因になる理由について解説します。 ランニングが免疫力低下につながる原因 ランニングが免疫力低下を引き起こす理由は、「強度の高い運動をしている」ことが原因だと考えられます。要はやりすぎ!日ごろからランニングをしている人というと「アスリート」がイメージしやすいと思います。 アスリートは「日ごろから運動しているし、健康的だなぁ」と思われるかもしれませんが、実はアスリートは病気になりやすい職業の1つでもあるのです。 ある研究によると、激しい運動をしている人は、そうでない人と比較して風邪のひきやすさが2~6倍に増加するとされています。つまり、いくら体に良いことでも一般人にとってやり過ぎは逆効果になるということです。以下で更にご説明しましょう。 実は、運動は体にとってのストレス! ランニングが免疫力低下の一因となってしまうのは、ランニングという激しい運動が体にとってストレスになっているからだと考えられています。 「え?運動すればストレスを発散できるのでは?」と思われるかもしれませんが、運動によって発散できるのは「精神的ストレス」であり、疲労などの「物理的・身体的なストレス」とは異なります。 強度の高い運動ほど体にストレスが蓄積され、これが免疫機能を低下させます。 つまり、日ごろからストレスのかかるようなランニングを繰り返しているとすると、日常的に免疫力が低下してしまい、風邪をひきやすい体になってしまうのです。 ランニングによる免疫力低下には医療の力を借りる! ランニングの負荷を下げることで体へのストレスを減らすことはできるものの、アスリートのように激しい運動が必要不可欠な人にとっては死活問題でもあります。 ランニングを継続しつつ、免疫力を改善する方法の選択肢の1つとして「免疫細胞療法」という治療法がおすすめです。 免疫細胞療法は患者さんの体から採取した免疫細胞を培養し、これを患者さんの体内に戻すことで免疫力を高めていくものです。 アスリートのように肉体作りのためにどうしてもランニングが必要だという人にとって、免疫力低下による病気感染リスクの高まりはデメリットでしかありません。 免疫細胞療法は生活スタイルに影響しない免疫力の高め方であるため、日ごろからランニングをしなければならない人におすすめの方法です。 まとめ・健康とは逆!ランニングのやり過ぎは免疫力の低下を招きかねません! 運動強度の高いランニングを続けることは、どうしても免疫力低下につながってしまうという側面があります。ランニングをやめずに免疫力を改善する方法として、免疫細胞療法は選択肢の1つとして一考の価値があるでしょう。 以上、ランニングのやりすぎで免疫力低下を起こしかねないことに関して記事を記しました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.04.09 -
- 肩
つらい凍結肩、その改善や再発を予防するリハビリについて解説 五十肩や肩関節周囲炎とも言われる凍結肩(フローズンショルダー)は、肩の痛みや動きの制限が生じるのが特徴です。そのため、凍結肩で思うような動きができずに生活に支障をきたしている人、痛みやだるさでなかなか眠れない人などもたくさんいると思います。 凍結肩の改善や再発を予防するために大切なのはリハビリです。今回は、凍結肩の病期ごとのリハビリについて解説します。 凍結肩の進行期(炎症期)のリハビリ 凍結肩の病期を大きく分けると進行期、拘縮期、回復期の3つに分けることができますが、リハビリは、それぞれの病期に合わせておこなうことが大切です。 進行期は、明確なきっかけもなく痛みや違和感が生じ、関節が急速に硬くなっていく時期です。肩を動かしたときに痛みが生じるだけでなく、安静にしているときや、寝ているときにも痛みが生じるのが特徴です。 進行期は痛みがあるときは局所を固定して安静にするべきですが、痛みの状態を見てストレッチや肩甲骨の動きを広げるエクササイズを少しずつおこなっていきます。 凍結肩の拘縮期のリハビリ 進行期を過ぎると、拘縮期に入ります。拘縮期は、進行期の強い痛みは治まるものの、肩の動きが悪くなって思うような動作ができなくなったり、動かす時に痛みが生じたりする時期です。 拘縮期には、運動療法で動きにくくなった肩関節を動かせる範囲を広げていきます。また、スポーツや仕事で肩をよく動かす必要がある場合は、その動作ができるようにするためのトレーニングもすることがあります。 凍結肩の回復期のリハビリ 拘縮期を過ぎて、安静にしているときだけではなく、肩を動かすときも痛みが出なくなってきたり、動かせる範囲も広くなってきたりする病期を回復期と言います。 回復期になると、もう大丈夫だろうとリハビリを止めてしまいがちですが、回復期こそしっかりとリハビリをして、回復を目指していくことが大切です。回復期のリハビリは、肩関節の動かせる範囲を広げる運動や、普段よくおこなう動作の練習をし、肩の周辺の筋肉も鍛えていきます。 まとめ・つらい凍結肩、その改善や再発を予防するリハビリについて解説 リハビリは自己判断でするのではなく、専門医などのアドバイスを、受けて正しくおこなうことが大切です。凍結肩は、安静にしておけばそのうち治るだろうとそのままにしておくと、運動障害が残ってしまう可能性があるので、正しい方法でリハビリをすることが必要です。 また、凍結肩には病期があります。 ただやみくもにリハビリをするのではなく、それぞれの病期に適したリハビリを、専門医の指導を受けながら行いましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.01.29 -
- 免疫細胞療法
免疫力を高める4つの栄養素!病気に負けない身体をつくる 「免疫力」とは、病原菌や、がん細胞を攻撃することで病気の発症を抑える能力であり、食事によって摂取する「栄養」が深く関わっています。今回は、免疫力を高めて病気に負けない体づくりをするために重要な4つの栄養について解説します。 免疫力を高める食事の基本 免疫力を高めるためには食事から摂取する栄養の存在が重要ですが、以下で紹介する栄養だけを摂取すればいいというわけではありません。 健康的な食事はあくまでも「栄養バランスの整った食事」です。そのため、バランスが大幅に偏ることがないように、その上で積極的に摂りたい栄養を意識してとることが重要です。 免疫力を高める「タンパク質」 「タンパク質」は、免疫力を高めるにあたって基本となる栄養の1つです。タンパク質は免疫機能に関わる「免疫細胞」の栄養になります。肉類や大豆などから摂取しましょう。 免疫力を高める「ビタミン」 健康的な生活のためによく話題になる「ビタミン」は、免疫力を高めるために重要な栄養でもあります。例えばビタミンCやビタミンEには「抗酸化作用」があり、がんの原因となる「活性酸素」への対処法となるのです。 また、ビタミンAやビタミンEは免疫力を活発にする作用があります。ビタミンを摂取するのであれば、野菜や果物がおすすめです。 免疫力を高める「食物繊維」と「乳酸菌」 免疫力を高めるためには「腸内環境」を改善することが重要であり、それに役立つのが「食物繊維」や「乳酸菌」といった栄養です。免疫細胞の6割以上は腸内に存在しており、腸内環境を良好に保つことで免疫力を高めることができます。 食物繊維は野菜から、乳酸菌は発酵食品から摂取すると良いでしょう。 免疫力を高める治療法「免疫細胞療法」 食事の他にも「適度な運動をする」「ストレスを溜めない」「十分な休息を確保する」ことなども、免疫力を高めるのに寄与します。しかし、生活習慣を改善することで高められる免疫力には、どうしても限界があるのです。 より効果的に免疫力を高めたいというのであれば「免疫細胞療法」をおすすめします。免疫細胞療法は、免疫細胞を体から取り出して(採血)培養し、数を増やしてから体内に戻すことで免疫力が高まる治療法です。 特定の条件下で培養することで免疫細胞は活性化し、異物を攻撃する能力が高まることも免疫力を高めることにつながります。 まとめ・免疫力を食生活の改善で高める!それでも難しい場合は免疫細胞療法という方法 免疫力を高めるためにはバランスの整った食事の上で、タンパク質やビタミン、食物繊維などを積極的に摂取することが重要です。しかし、生活習慣の改善では十分に免疫力を高めることができない場合もあり、特にアスリートのように免疫力が低下しやすい人にとっては無視できない問題となります。 免疫細胞療法は生活習慣に依存せずに免疫力を高める効果を期待できます。免疫力が気になる方は検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 再生治療
リウマチ治療で生物学的製剤の効果は?効かなくなる場合とは! リウマチに対する治療方法の1つに生物学的薬剤という薬物療法があり、薬物療法のなかでも非常に有効な治療方法と言われています。 しかし、リウマチで悩んでいる人のなかには「生物学的薬剤は誰にでも絶対に効くの?」「効かなくなるときもあるの?」など、疑問や不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 今回は、生物学的薬剤が効かなくなることはあるのか、また、仮に効かなくなる場合はどうしたらよいのかについて紹介します。 トピックス一覧 生物学的製剤は効かなくなる場合がある? 生物学的薬剤はリウマチの改善に高い効果が期待できますが、使用すればどのような人でも必ず効くというわけではありません。生物学的薬剤によるリウマチの治療は日本では2003年からおこなわれています。 そして、全体の4割くらいの人に大きな効果がみられていて、ある程度の効果があったという人も含めると7割から8割くらいの人に効果が出ています。このように、生物学的薬剤は多くの人に効果が出ていますが、2割、3割くらいの人には効かなくなることがあるのも事実です。 生物学的製剤が効かなくなった…どうすればいいのか? 生物学的薬剤はリウマチの治療で高い効果が期待できますが、全ての人に効果が出るわけではありません。 生物学的薬剤を使用して効かなくなる場合は、その生物学的薬剤の増量や投与期間を短縮することを検討する、あるいは、別の種類の生物学的薬剤への変更を検討するケースもあります。 生物学的薬剤の量や頻度、種類を変更する方法の他にも、抗リウマチ薬を追加するという選択肢もありますし、すでに抗リウマチ薬を併用している人であれば、抗リウマチ薬を増量したりするという選択肢もあります。 関節手術と併用する方法もある! 生物学的薬剤が効かなくなる場合、生物学的薬剤や抗リウマチ薬の量や頻度を調整する方法のほかに、関節手術と併用するという選択肢もあります。生物学的薬剤が治療に使われる前は、病巣となっている滑膜を切除しても、その後に関節が破壊されるのを食い止めることは不可能と考えられていました。 しかし、生物学的薬剤と併用して滑膜を切除する手術をおこなうことで、生物学的薬剤が利くようになることが期待できることがわかってきています。 まとめ・リウマチ治療で生物学的製剤の効果は?効かなくなる場合とは! リウマチに対する生物学的薬剤が効かなくなる場合もあること、また、効かなくなる場合は、どうするのかについて紹介しました。生物学的薬剤によるリウマチの治療はすごく有効ですが、全ての人に必ずしも有効ではありません。 しかし、効かなくなる場合でもいろいろな選択肢がありますし、近年では手術の他に再生医療による治療も注目を集めています。リウマチで悩んでいる人は、再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 免疫細胞療法
「がん」は再発しやすい病気として知られていますが、命に関わり、治療によって生活の質を大幅に下げるがんの再発は避けたいところです。 そこで、がんを再発させないために重要な3つの方法について解説します。 がんを再発させないために必要な食事 がんを再発させないためには「食事」に気を配る必要があります。 がんに限らず、健康的な食事は基本的に「バランスの整った食事」であり、いくら健康に良い栄養を含んでいるからと言って、1つのものばかりを摂取しても健康を手にすることはできません。 がん再発予防においては、基本的な食事のバランスは保ちつつ、抗酸化作用のあるビタミンC・Eを多く含む果物や野菜、腸内環境を整える食物繊維や乳酸菌を含んだ発酵食品を効果的に食事に盛り込みたいところです。 また、「食事を楽しむ」ことも、がんの再発予防に寄与する可能性があります。 がん治療の副作用として食欲や味覚が変化している可能性もありますが、食事量を過度に減らす、味付けを過度に濃くするなどの対策はがんの再発予防に悪影響です。 家族で楽しく食事をする、調理法や食材にこだわるなどの対策を講じて食事をするようにしますよう。 がんを再発させないために必要な運動 がんを再発させないためには、適度に運動することも重要です。 重要なのは「適度な運動」を心がけることで、激しい運動は心身ともにストレスとなり、免疫力を低下させてしまいます。 精神的なストレスを発散できる程度の軽い運動を継続することを心がけてください。 また、身体や年齢の都合で運動が難しいという場合でも、体を動かさないことは再発予防に悪影響となります。 軽いウォーキングで構いませんので、体を動かす習慣を身につけましょう。 がんを再発させないために免疫細胞療法も検討! 「がんを再発させない」ことは、がん発症を経験した人にとって死活問題ですが、どれだけ注意しても再発リスクをゼロにすることは不可能です。 少しでも再発リスクを減らしたいと考えるのであれば「免疫細胞療法」も検討してみてはいかがでしょうか。 免疫細胞療法は、体内の免疫細胞を培養して数を増やし、体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 免疫力が高まることは、がんの再発予防に大きく寄与するとされています。 免疫細胞療法でも再発リスクをゼロにすることはできませんが、少しでも再発リスクを減らすことで再発への恐怖を軽減し、生活の質を改善することにつながるかもしれません。 まとめ がんを再発させないためには免疫力を高める生活習慣を心がける必要がありますが、リスクを減らせてもゼロにはできません。 少しでもリスクを減らしたいのであれば、免疫力を高める治療法である免疫細胞療法は一考の価値があるといえます。
投稿日:2024.04.18 -
- 股関節
- 変形性股関節症
関節リウマチ治療で効果を期待できる生物学的製剤の治療期間と費用 2003年に日本で認可された生物学的製剤による関節リウマチ治療は、従来の抗リウマチ薬よりも高い効果が期待できる治療方法です。そのため、関節リウマチで悩んでいる人のなかにも生物学的製剤に関心を持っている人も多いと思います。 そこで今回は、生物学的製剤の有効性とデメリットについて治療期間とその費用をご紹介します。 以下のような疑問にもお答えしてまいります。 ・どれくらいの期間続けるの? ・どれくらいの費用がかかるの? ・生物学的製剤をやめたら効果が無くなるの? 生物学的製剤を続ける期間 生物学的製剤を使用したリウマチの治療は高い効果が期待できるものの、どれくらいの期間、継続する必要があるのか知りたい人も多いでしょう。実は、いつまで継続するべきというのは、まだわかっていないというのが現状です。 そして、仮に生物学的製剤を使用していて症状が安定していたとしてもすぐに中止せずに少なくとも1年くらいは継続するべきと言われています。生物学的製剤による治療を受けて短期間で効果があったとしても自己判断で治療を止めるべきではありません。 関節リウマチ治療の生物学的製剤の使用期間は長くなるほど費用がかさむ 生物学的製剤によって関節リウマチ治療をおこなう場合、定期的に使用していくことになります。使用頻度は生物学的製剤の種類によって、2週間に1回、1ヶ月に1回、2カ月に1回などいろいろあります。 そこで、問題となってくるのが生物学的製剤の使用にかかる費用です。生物学的薬剤は従来の抗リウマチ薬より高い効果が期待できるものの、従来の抗リウマチ薬よりも高額です。 生物学的製剤の種類によっても価格は異なりますが、健康保険で3割負担となった場合でも毎月1万5千から3万円くらい必要です。そして、使用する期間が長くなればなるほど、費用の負担が大きくなるということになります。 生物学的製剤を止めると効果が無くなる? 生物学的製剤を使った関節リウマチ治療は、いつまでの期間までおこなうという明確な決まりがないので、基本的には長期間継続していくことを考えて治療を始める必要があります。 しかし、ある程度の期間生物学的製剤を使用して安定した状態が続いた人で使用を止めた人のなかには、1年経っても安定した状態を維持できた人もいるという実例も近年出てきています。 つまり、仮に生物学的製剤を使用し継続するのを止めたからといって絶対に悪化するというわけでもありません。 まとめ・関節リウマチ治療で効果を期待できる生物学的製剤の治療期間と費用 生物学的製剤による関節リウマチ治療の期間について紹介しました。生物学的製剤による治療は一般的に長期間継続することになりますし、費用も高額になるので、計画的に治療を受けるかどうかを判断する必要があります。 生物学的製剤による治療を検討している人は、そういった面も含めて、医師にしっかりと相談して計画を立てていきましょう。また、関節リウマチによる関節破壊の修復については、再生医療による治療も効果が期待できます。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.04.30 -
- 免疫細胞療法
ガンの発症するリスクにかかわる免疫力と、免疫を向上させる免疫細胞療法という方法 怖い病気の1つに「癌(がん)」がありますが、その発症リスクには「免疫力」が深く関わっていることをご存知でしょうか? 今回は、免疫力の低下と癌の発症リスクの関係について解説します。 免疫力が低下すると癌になりやすい理由 免疫力の低下と癌の発症リスクの関係について解説する前に、まず「そもそも癌ってどんな病気?」ということから解説したいと思います。 「癌」とは、簡単に言えば「細胞の病気」であり、癌化した細胞は通常の細胞とは異なる特徴を持ちます。 ・異常に分裂を繰り返す ・他の細胞の栄養を横取りする ・正常な臓器を破壊する ・血液から全身に転移する可能性がある 厚生労働省の発表によると、死亡した人の死亡原因の中で最も多いのが癌によるものだとされています。 癌という病気は細胞に異常が発生して「癌細胞」ができるところからスタートし、これが増殖して大きくなることで命に関わる状況になるのが一般的です。 細胞が癌細胞化する原因はさまざまですが、例えば以下の原因により癌のリスクを高めると言われています。 ・喫煙 ・過度な飲酒 ・高カロリー高脂肪な食事 ・運動不足 ・肥満 ・睡眠不足 ・ストレス しかし、上記の要因がなくても毎日のように数多くの細胞が癌細胞化しています。それでも癌にならずに済んでいるのは、体の免疫機能が深く関わっているためです。 免疫は、体内外で発生した異常な存在に対して攻撃をしかけ、排除する役割があります。 癌細胞も攻撃対象の1つであり、日常的に発生する癌細胞も免疫により排除されているのです。 しかし、免疫機能が低下し、癌細胞の増殖スピードに追い付けなくなると次第に癌細胞は勢力を拡大し、最終的に手遅れになってしまいます。 癌や感染症のリスクを下げる免疫細胞療法 免疫力が低下すると癌のリスクが高まるだけでなく、風邪や感染症の発症リスクが高まるというデメリットもあります。 日ごろから風邪や感染症にかかりやすいことに悩んでいる人は、免疫力が低下している可能性があり、癌のリスクも高まっているかもしれません。 そんな人におすすめなのが「免疫細胞療法」という治療法です。 この治療法は患者さんの血液から免疫細胞を培養し、体内に戻すことで免疫力を高めるというものです。 免疫力が高まることで癌のリスクを下げられる可能性があるだけでなく、風邪や各種感染症の発症リスクも下げられる可能性があります。 まとめ・ガンの発症するリスクにかかわる免疫力と、免疫を向上させる免疫細胞療法という方法 癌は死亡患者数の多い病気の1つであり、免疫力が低下することでその発症リスクが高まります。 免疫力を高める方法は数多く存在しますが、より積極的に免疫力を高めようと思うのであれ免疫細胞療法を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2023.12.28 -
- 股関節
- 変形性股関節症
- 再生治療
関節リウマチ(股関節)による変形で人工関節にすべきタイミング 股関節は、自分の体重を支えながら、歩く、立つ、しゃがむなどいろいろな動作を可能にする大切な役割を果たしています。しかし、リウマチで股関節変形になると、こうした役割を果たすことができなくなったり、痛みが生じたりしてしまいます。 リウマチによる股関節変形の治療法の1つに手術があります。今回は、リウマチによる股関節変形の手術の内容やタイミングについて解説します。 関節リウマチによる股関節変形の手術の内容 リウマチによる股関節変形の手術では、主に人工股関節置換術がおこなわれます。人工股関節置換術とは、股関節後面から切開して、リウマチによって変形してしまった関節を人工股関節と置き換える手術です。 手術時間は2時間くらいですが、変形の状態によっても時間は異なりますし、筋肉質の人や太っている人は一般的な人よりも時間がかかることが多いです。 一般的には、入院後3週間くらいで退院することができます。使用される人工股関節の一般的な耐用年数は20年くらいと言われていますが、近年では新たに改良されているためそれ以上の耐用年数が期待できます。 手術による傷口は股関節の後面に残り、大きさは12センチくらいです。あまり変形していない場合は小さくすむこともありますし、逆に大きく変形していると傷口も大きくなることがあります。 手術をおこなうタイミング 関節リウマチによる股関節変形の手術は、受けるタイミングも重要です。 手術が検討される主なケースは、以下のようなもがあります ・検査で炎症が進行していることが認められる場合 ・日常生活に大きな支障が出るくらい痛みがある場合 ・薬物療法や運動療法などでも改善できそうにない場合 こうしたケースに当てはまる人であっても、歩くのにも支障が出たり、耐えることができないほど痛くなったりするまで、我慢してしまう人も少なくありません。 しかし、先延ばしにせずに適切なタイミングで手術をおこなうことで、早期回復の可能性も高くなるので、医師と相談してタイミングを誤らないことが大切です。 股関節変形の治療に再生医療も選択肢の1つ 関節リウマチによる股関節変形の治療というと、これまでは保存療法をおこなって、思うような改善ができない場合は手術をおこなうという選択肢しかありませんでした。 しかし、近年では自分の細胞で損傷した軟骨を修復させる再生医療も選択肢の1つになっています。 手術は身体の負担のことを考えると不安だという人や、手術を受けて入院する時間がとれないという人は再生医療も検討してみることをおすすめします。 まとめ・関節リウマチ(股関節)による変形で人工関節にすべきタイミング リウマチによる股関節変形の手術について紹介しました。リウマチによる股関節変形の状態によっては、手術が検討されることもあります。手術を受けるのであれば適切なタイミングで受けることができるように医師のアドバイスを聞いてしっかりと判断しましょう。 また、現在では再生医療という選択肢もあり、体に負担のない治療法として注目されています。再生医療を検討してみたい方は、専門のクリニックで相談することをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.05.15 -
- ひざ関節
関節リウマチ|膝裏の痛みに対する原因や対処方法を知ろう 関節リウマチは身体のいろいろな箇所に症状が出てきますが、膝も症状がよく出る箇所の1つです。そのため、関節リウマチによる膝裏痛みでつらい思いをしている、日常生活に支障が出ているという人も少なくないでしょう。 今回は、関節リウマチによる膝裏痛みの原因や症状、対処方法などについて解説します。 関節リウマチによる膝裏痛みの原因 関節リウマチは、手や足の指、手首、足首、肘、膝、股関節などの関節の腫れや痛み、こわばりなどの症状が出るのが特徴です。関節リウマチで膝裏痛みが出る理由は、関節の内側を覆っている滑膜が攻撃されて炎症を起こすためです。 滑膜が攻撃を受けてしまう原因はまだ明らかになっていませんが、免疫の異常や女性ホルモンによる影響などが原因ではないかと考えられます。 関節リウマチによる膝の変形 関節リウマチというと手や足の指が変形してしまうのはよく知られていますが、膝も変形するので、関節リウマチの膝裏痛みがある人は注意が必要です。 膝の変形には、内半膝(内側の関節が破壊されて膝が外側に変形した状態)、外半膝(膝の外側が破壊されて膝が内側に変形した状態)、波形膝(真っすぐ立つと、両膝が左右どちらかに同じ方に向いている状態)といったタイプがあります。 関節リウマチの膝裏痛みの対処方法 関節リウマチによって膝裏痛みが生じた場合は正しい対処をとることが大切ですが、具体的にどのように対処すべきかを紹介します。 冷やすべきか温めるべきか 関節リウマチによって膝裏痛みがある場合、痛いところを冷やすべきか温めるべきか悩む人も多いと思いますが、その関節リウマチが急性期か慢性期かによって対処が異なります。 膝裏に赤みや熱があって腫れている急性期の場合は、膝裏を冷やすことで痛みを緩和させることができます。また、急性期を終えて熱や腫れがなくなった慢性期の場合は、膝裏を温めて血行をよくすることで痛みを緩和させることができます。 足は動かすべきか 関節リウマチで膝裏痛みがある場合、膝を動かさずに安静にしておくべきか、動かすべきか悩む人も多いでしょう。関節は動かさないでいると固くなってしまいますし、周辺の筋肉も痩せていってしまいます。 急性期で熱や腫れがあるときは無理して動かすべきではありませんが、慢性期は無理のない範囲で足を動かしたり伸ばしたりすることが大切です。 まとめ・関節リウマチ|膝裏の痛みに対する原因や対処方法を知ろう 関節リウマチによる膝裏痛みの原因や症状、対処方法などについて解説しました。関節リウマチによる膝裏痛みがあっても、我慢できる程度である場合だとそのままにしてしまったり、無理をしてしまったりしがちです。 しかし、放置することで、痛みが増したり、膝が変形したりと症状が悪化してしまう可能性があるので、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.05.09 -
- 免疫細胞療法
実は、ボディビルダーは「風邪をひきやすい?」 あの、凄い筋肉量と、いかにも強靭そうで強い肉体を持っている「ボディビルダー」、トレーニングを重ねているため基礎代謝が良く減量などとは無縁。すごくて健康そうに見えます。!病気などにも縁がなくウイルスや細菌などぶっ飛ばしてしまいそうなイメージってありませんか。 しかし…ご存知でしたか?意外ですが「風邪をひきやすい・・・!」ということ? 全ての方がそうではありませんが実は、風邪をひくことで悩んでいるボディビルダーが多いと言います。ボディビルダーのイメージとは真逆ですね。そこで今回は、いかにも丈夫で健康の権化のようなボディビルダーが実のところは風邪ひきやすい!ということについて、その原因と対策を解説します。 ボディビルダーが風邪ひきやすい原因とは? 私たちは、ある意味出来上がった姿である鋼のようなボディビルダーを拝見している訳です。その鋼のような姿になるという部分に何かありそうですね。 ボディビルダーが風邪ひきやすい原因として第一に考えられるのが「激しいトレーニングをしている」ことです。「え?トレーニングって鍛えてるという体にに良さそうなイメージがあるけど?」「運動って免疫力を高めるんじゃないの?」と思われた方も少なくないでしょう。 実は、どんな運動でも運動であれば「免疫力」を高められるというものではないのです。「免疫力」を考えて運動するのであれば「適度な運動を、継続的に行う」これが重要になります。 激しい運動の連続は、体にとってはストレスとなり、ストレスは免疫力を低下させてしまうからです。健康的に体に負荷を与えるには負担にならない適度な運動であることと、それを継続することが大切なのです。 あの超人のようなボディビルダーとしての肉体を作り上げるためのトレーニングは、健康とはまったく別もの。 理想の魅せるための肉体作りは、一般人とは違う超ハードなトレーニングを行うことが多く、これが肉体的なストレスとなって免疫力を低下させてしまいます。また、見せるための肉体改造はトレーニングだけでは完成しません。 トレーニングに合わせて無駄な脂肪を取り去るための食生活が待っています。それは、一般人のメニューとは違っていて食事回数や、食事の内容、そのカロリーなど、脂肪をとことん、そぎ落とすことに注力し、徹底的に「体脂肪率が低い」状態を作り出します。 この体脂肪が低い状態こそが「風邪のひきやすさ」に関係しています。なぜなら脂肪は、体温を維持する役割を担っており、ボディビルダーのように脂肪が少ないと、その効果が薄く、体温が低下しやすくなるのです。 病気に対する抵抗力である免疫力は、体温が高いほど高まる傾向にあります。脂肪が薄くて体温が下がりやすいボディビルダーは基本的に免疫力が低くなりやすいのです。 このように、ボディビルダーは理想の肉体作りのための行動が免疫力を低下させてしまい、風邪をひきやすくなります。イメージからは意外に思われましたが、意外に病気になりやすい不健康ともいえる状態とも言えます。このように理屈が分かると風邪をひきやすくなることにもうなずけます。 風邪をひきやすいのは免疫力の低下が原因 きつい食事の回数やカロリーなどのコントロールに加え、ハードなトレーニングによる身体作りがかせないボディビルダーにとって「風邪をひきやすい」といった病気への抵抗力が弱くなりがちのは仕方がないのでしょうか? 逆に無視することはできません。激しいトレーニングと厳しい減量という大変な想いをして作り上げた肉体はコンテストで評価されることに意義があるからです。場合によっては重症化し、コンテストに向けたトレーニングや食生活を含めたコントロールに大きな支障をきたす可能性もあります。 免疫とは、私たちの体には侵入した異物を排除する仕組みで、身体を病気から守ってくれる自己防衛システムのことです。たとえば風邪のウイルス菌が体内に侵入すると、それを撃退します。その仕組みこそが『免疫』です。 この免疫について、ボディビルダーに限らず、厳しいトレーニングを積み、鍛えられた肉体を持つアスリートは、免疫力が高いはずという思い込みがありますが実はそうではないということになります。 先にも申しましたが適度な運動で免疫力はアップしますが、逆に激しい運動はかえって免疫力を低下させます。例えばマラソンなどの強度の強い運動をした人は、しなかった人に比べて運動後に上気道感染症(風邪)にかかる率が2~6倍増加したという報告もあるほどです。 免疫力を高めて真の強靭なボディビルダーを目指す免疫細胞療法 そんなボディビルダーが免疫力を高め、風邪に強い体作りを目指すのであれば「免疫細胞療法」という先端治療を検討してみてはいかがでしょうか。免疫細胞療法は、体内に侵入した病原菌を攻撃する免疫細胞を採血等で取り出し、培養してから体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 免疫力を高めることによって風邪だけでなく、アレルギーやさまざまな感染症、更にがんの予防にも役立ちます。じかも、自分の体内から取り出した細胞を培養するため、アレルギーや、ドーピングなどに抵触することがありません。 ここではボディビルダーを例にお話をしましたが、このような免疫力の低下は、激しい運動やトレーニングを行うスポーツ選手全般にとっての課題ではないでしょうか。極限まで頑張るアスリートにとって健康に気づかうことは非常に大切。 アスリートが結果を出すために、そのパフォーマンスを最大に引き出すには免疫の高い身体づくりは非常に大切なことではないでしょうか。必要な時に必要なパフォーマンスを実現するのはスポーツ選手の目標です。 せっかくのトレーニングや練習を無駄にしない。このような先端治療方法があることを知り、自身の体調コントロールに役立て、良い結果を導き出せればよいのではないかと思います。 まとめ/ボディビルダーは風邪をひきやすい? ボディビルダーにとって、肉体作りを邪魔する風邪の存在は決して無視できないものですが、ハードなトレーニングと、ハードな体脂肪管理によって、どうしても風邪ひきやすくなることは否めません。 ボディビルダーだけでなく、ハードなプレーや、トレーニングなどの運動が多いスポーツ選手、アスリートは、必要な時にパフォーマンスを発揮するためにも免疫細胞療法による治療法を検討してみてください。 興味がればお問い合わせ下さい ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンス(QOL)を維持する治療を推進しています 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2022.09.21 -
- ひざ関節
- 再生治療
- 幹細胞治療
半月板損傷の代表的な治療は手術です。手術と聞くと「なんだか怖いイメージがある」「リスクがないか心配」などのお悩みの声をよくいただきます。 そこで本記事では、半月板損傷の手術の内容やデメリットをはじめ、手術なしで実施できる治療法について紹介します。 感染症のリスクや知覚神経へのダメージ、仕事復帰までの期間が長くなるといった半月板損傷の手術におけるデメリットを詳細に解説しているので、手術を検討している方はぜひ最後までご覧ください。 半月板損傷とは 半月板とは膝関節にある軟骨で、C型をした板状のものです。膝の内側と外側に1つずつあり、関節のクッション性を高める役割を担っています。 そんな半月板ですが、ジャンプやターンなどの動きや急激な衝撃で損傷する場合があります。それが半月板損傷です。半月板損傷を起こすと、歩行時の痛み・膝の引っかかり感・腫れ・曲げ伸ばしのしにくさといった症状が出現します。 半月板損傷の治療は手術以外にもあり、保存療法とリハビリで様子を見ることがあります。しかし、症状がひどくなったり、断裂した半月板の一部が繰り返し関節に挟み込まれる場合には手術が検討されます。 半月板損傷における手術のデメリット 半月板損傷の手術は、膝の関節に2~3カ所切れ込みを入れ、カメラで半月板の状態を確認しながら行います。損傷が小さい場合は縫合し、縫い合わせられない場合は切除します。 傷が小さくて済むので体への負担が比較的少ない点が特徴です。しかし、体の一部を切るわけですから、リスクがない訳ではありません。 つまり、手術のデメリットも気になるところです。 感染症にかかるリスクが上がる リスクの頻度としては高くありませんが、傷口に細菌が入り感染するリスクがあります。 感染すると膝が腫れたり、熱が出たりします。感染の治療をあわせて行うことになるため、術後のリハビリが遅くなる点が懸念されます。 知覚神経を傷つける可能性がある 手術のときに皮膚の表面にある知覚神経を傷つけてしまうリスクがあります。その結果、術後に皮膚の知覚が鈍くなる恐れがあるのです。 関節の動きが悪くなったり、痛みが続いたりする訳ではありませんが、熱いものや鋭利なものに触れても気付きにくくなるため、やけどやケガを負うリスクが向上します。したがって、知覚神経の負傷は手術において考慮しておきたい重要なデメリットの1つです。 仕事復帰までの期間が長くなる 半月板損傷の手術にかかる時間はそれほど長くありませんが、術後のリハビリ期間は長期にわたります。 断裂した半月板を縫い合わせたからといって、すぐにもとのように動けるわけではないことを理解しなければいけません。手術後、すぐに膝に負荷をかけると再断裂を引き起こすリスクが高まります。 もとの日常生活に戻るまでには数カ月、さらに仕事やスポーツに復帰するまでには6カ月程度の期間がかかることを想定しておきましょう。早期に仕事・スポーツへの復帰を目指す方にとっては大きなデメリットといえるでしょう。 半月板損傷の手術に関するよくある質問 半月板損傷の手術に関するよくある質問をまとめました。不明な点を明らかにして、慎重に手術の検討をしましょう。 半月板損傷で手術した場合の入院期間はどのくらいですか? 半月板損傷で手術した場合、一般的な病院では3〜10日が目安です。 入院例を以下にまとめました。 ・1日目:入院 ・2日目:手術 ・3日目以降:松葉杖にて歩行の練習。問題なければ退院 術後の膝の状態や松葉杖での歩行の習得状況によって、入院が延長する場合があります。 半月板損傷の手術費用はどのくらいかかりますか? 半月板損傷の手術費用は5〜20万円程度と幅広く、入院期間と負担率によって変動します。 たとえば、70歳以上で3割負担の方が9日間入院すると約9万円の費用が必要です。上記の費用はあくまでも目安となります。詳しい費用を確認したい方は、手術を受ける予定の医療機関に直接問い合わせてみましょう。 手術をせずに半月板損傷を治す方法はありますか? 半月板損傷を再生医療で治す方法があります。 再生医療では、自身の細胞から採取して培養した幹細胞を膝に注射します。その幹細胞が損傷した半月板を修復してくれるのです。また、幹細胞が膝の炎症を抑えて痛みを軽減させてくれます。 自分自身の細胞を使用するため、アレルギーなどの反応が少ない点、手術を避けられる点で身体への負担を抑えた治療法と言えます。また、手術よりも治療期間が短くなるメリットがあります。 半月板損傷手術のデメリットを回避できる再生医療を検討しよう 半月板損傷の手術には、感染のリスクをはじめとするさまざまなデメリットがあります。 対して、近年では手術に代わる治療として再生医療が注目されています。副作用が少なく治療期間を短縮できる再生医療なら、早期に仕事やスポーツに復帰できる可能性が高くなります。 半月板損傷で悩んでいる方や、半月板損傷の手術におけるデメリットが気になる方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。
投稿日:2024.11.07