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- ひざ関節
- 再生治療
半月板損傷は、どのようなリハビリをするのか 膝の外傷のひとつである半月板損傷ですが、発症すると日常生活に支障を生じることもあります。 スポーツをする人だけでなく、生活をする上で膝関節は重要な存在です。そんな半月板損傷ですが、どのようなリハビリを行うのか、特に手術をした場合のリハビリは非常に気になるところですよね。 今回は半月板損傷の術後のリハビリについてご紹介します。 半月板損傷とは 半月板損傷のリハビリについて説明する前に、まずは半月板損傷とはどのようなものなのかを見ていきましょう。半月板は、膝関節にある板状の組織で、膝の内側と外側にあります。 人間は歩くだけでも膝関節に大きな負荷がかかっていますが、それを軽減するために軟骨や靭帯、腱といった組織が存在します。膝関節の安定性を守る半月板ですが、急激な負荷や強い衝撃で傷つくことがあります。これが半月板損傷です。 損傷するほどの衝撃が加わるので、周辺の組織も傷つくことがあり、また筋肉も組織を守ろうとして収縮します。この筋収縮が半月板損傷で痛みを生じる原因となります。 半月板損傷リハビリの必要性 一度損傷した半月板は、自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。 そのため、それ以上損傷しないようにすることや、症状の悪化を防ぐためのリハビリが重要になるのです。 また、半月板損傷を起こして痛みが強いときや炎症が起きている時期には安静が必要ですが、安静にしていると、筋肉が固くなってしまうことがあります。そして、そのような状態で無理に膝関節を動かそうとすると、再断裂を引き起こすこともあります。 このようなことから、筋力アップや柔軟性を高めるためのストレッチ、リハビリが必要になってくるのです。 ロッキングでは手術も 半月板損傷の治療では、損傷や症状の程度がひどい場合や膝の曲げ伸ばしができなくなるロッキングの状態になると手術を検討します。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した半月板を取り除く切除術があります。これらの手術は関節鏡という機械を用いるので傷は小さなもので済みますが、術後のリハビリが必要となってまいります。 半月板損傷の手術 関節鏡で行う 縫合術:半月板を縫い合わす 切除術:断裂した半月板を取り除く スポーツをする人なら手術をすると復帰までに数か月以上かかることになるでしょう。 術後のリハビリ 手術後は、関節の動きを良くするところからリハビリを始める 体重をかける練習をしていく 再断裂を防ぐために少しずつ負荷をかけていき、筋力アップのリハビリを行う 半月板損傷の治療に再生医療という選択肢! 半月板損傷では、手術を検討する場合もありますが、リハビリも含めると治療期間がかなり長くなってしまいます。しかし、再断裂を防ぐためには術後のリハビリが重要になります。 そんな半月板損傷ですが、近年手術に代わる治療方法として「再生医療」が注目されています。自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板を修復させるというものです。 関節の可動域を広げる、筋力を向上させるなどのリハビリは必要になるものの、手術よりも治療期間を短縮させることが期待できます。 まとめ・半月板損傷はどのようなリハビリをするのか 半月板損傷が起こると周辺の筋肉が収縮する、安静によって筋肉が固くなるといったことがあります。そのため治療においてリハビリが重要となります。手術をする場合は、再断裂の予防のためにもリハビリ期間が長くなります。 そんな中、幹細胞を用いた再生医療は損傷した半月板を修復させてくれ、手術に代わる治療方法として期待されています。治療の選択肢の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。 当院は再生医療専門クリニックで国内でも有数の症例数を有しています。治療内容などのご質問はご遠慮なくお問い合わせください。分かりやすく丁寧にご説明させていただきます。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.17 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
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変形性膝関節症の治療、手術以外の様々な治療方法について 変形性膝関節症で強い痛みが生じたり、思うように体を動かすことができなかったりした場合、手術受けるしかないのかと思う人もいるでしょう。 しかし、「手術を受けて入院する時間がない」「手術は肉体的にも精神的にも負担が大きいのでは?」というような理由で、手術以外で何とかならないかと考える人も多いと思います。 今回は、変形性膝関節症の治療で手術以外の治療方法をご紹介します。 変形性膝関節症治療の手術以外の選択肢 変形性膝関節症の治療で手術以外の治療方法として一般的なのが薬物療法、温熱療法、運動療法といった保存治療です。 それぞれ、どういう治療方法なのかをご紹介します。 薬物療法 薬物を使った治療法です。とはいっても、関節の変形を改善するといった変形性膝関節症を根本的に改善するような薬物はなく、痛み止めなど症状を緩和が期待できる薬物を使用した治療になります。強い痛みが出ている時に効果的です。 → 変形性膝関節症の保存療法ではどのような治療をするの? 温熱療法 膝関節の周辺を温める治療方法です。膝関節周辺が温まると血液の流れが良くなり筋肉の緊張が緩和されることで、痛みが緩和することが期待できます。 温熱療法は変形性膝関節症による慢性的な痛みに対して効果的です。 運動療法 筋肉トレーニングやストレッチなどをおこなう治療方法です。筋肉トレーニングやストレッチをおこない、関節を安定させることで変形性膝関節症が進行するのを抑えたり、痛みが緩和したりすることが期待できます。 変形性膝関節症で手術が検討されるケース 変形性膝関節症で手術以外の方法を希望している人のなかでも、手術を検討することを医師から勧められることもあります。変形性膝関節症で手術が検討されるのは、以下のような場合があります。 薬物療法、温熱療法、運動療法といった保存治療をおこなっても痛みが治まらず、日常生活に大きな支障が出るケース 日常的に薬物療法に頼らなければならないほど痛みが出るケース 将来的に症状が進行して歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース しかし、こうしたケースでも強制的に手術を受けなければならないわけではありませんし、医師から勧められても手術を受けるかどうかは自己判断になります。 変形性膝関節症における再生医療という選択肢について 変形性膝関節症の従来の治療は温熱療法、運動療法、薬物療法など手術以外の方法で症状が抑えられない場合は手術しか選択肢がないと言われていました。しかし、再生医療という選択肢もあります。 再生医療では自分の細胞を使って損傷した軟骨を修復することで、進行を遅らせたり痛みを改善したりする効果が期待できる治療方法です。 まとめ・変形性膝関節症の治療、手術以外の様々な治療方法について 変形性膝関節症で手術以外の治療方法について紹介しました。 保存治療によっても改善が見られない場合は手術しか選択肢がないと言われていましたが、現在では再生医療という選択肢もあります。選択肢が増えれば、それだけ自分の症状や希望に合った治療方法に出会える可能性が高くなるので、再生医療を始めさまざまな治療方法を知っておきましょう。 再生委医療は通常の病院やクリニックでは受けることができません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。詳しく知りたい、ご相談など、お気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください。
2020.06.16 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝に痛みや動きにくさを感じると、多くの方が膝を痛めているのではないかと不安になります。その症状の正体は半月板損傷かもしれません。 そこで本記事では、膝の症状から「半月板損傷」の可能性をチェックする方法をご紹介します。半月板損傷の特徴を理解し、該当する方は医療機関の受診を検討しましょう。 【症状別】半月板損傷のチェックポイント一覧 半月板損傷は、膝の痛みや違和感を引き起こす代表的なケガの一つです。早期発見と適切な対処が重要なため、以下にチェックポイントに該当する症状を詳しく解説します。 自身の状態と照らし合わせることで、半月板損傷の可能性を判断する手がかりとなります。 歩くと膝が「痛い」 半月板損傷では、歩行時に膝の痛みが出現するケースが多いです。周囲筋肉の収縮や、膝関節が炎症を起こすことで痛みを生じます。 とはいえ、膝の痛みは半月板損傷以外でも起こり得るものです。どのような状況・行動で痛みを伴うのかをチェックしましょう。 膝に「引っかかり感」がある 半月板損傷で見られる症状のひとつに、膝の引っかかり感が挙げられます。膝の曲げ伸ばし時に何か引っかかる感じがある場合は半月板損傷を疑いましょう。 継続的な引っかかり感は更なる半月板の損傷を招く恐れがあるため、頻繁に発生する場合は早急に医療機関の受診をおすすめします。 膝が「ガクン」と抜ける感じがする 半月板は膝の安定性を保つ重要な役割を果たします。その半月板が損傷すると、膝関節が安定せず「ガクン」と抜ける感じを伴うのが特徴です。 歩行時に抜ける感じがした、階段の上り下りでガクンと感じた際は半月板損傷を疑いましょう。 膝の「曲げ伸ばし」ができない 半月板損傷が悪化すると、膝の曲げ伸ばしができなくなることがあります。これはロッキングと呼ばれる状態で、動かせないばかりか安静にしていても強い痛みを感じることもあります。 この症状は、損傷した半月板が膝関節内で正常な位置からずれ、動きを妨げることで起こります。日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたすため、見逃すことのできない症状です。 膝が腫れている 半月板が傷つけば、周辺の組織も影響を受けます。軟骨や靭帯、腱といった組織の損傷が主な例です。 組織の修復時に炎症し膝の腫れが顕著になる一方で、炎症によっては、膝に水が溜まりやすくなります。 半月板損傷を早く治すなら再生医療がおすすめ! 半月板損傷の主な治療に保存療法と手術療法が挙げられます。いずれも、専門の医療機関で対応可能です。 しかし、どうしても完治までに時間がかかってしまうため、スポーツや日常生活の復帰が遅れる傾向にあります。対して半月板損傷を早く治す方法としておすすめなのが再生医療です。 再生医療は、患者さん自身の体内から摂取した幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板の修復を目指す治療法です。そのため、体への負担が少なく、副作用のリスクを最小限に抑えられます。 また、手術を伴わないことからリハビリに割く時間を軽減し、早期完治を目指せる治療法です。 完治までにかかる時間やリスクを抑えて半月板損傷の改善を目指す方は、再生医療の実績をもつ当院にお気軽にお問い合わせください。 半月板損傷の症状に関するよくある質問 半月板損傷の症状に関しては、多くの方が疑問を抱えています。 そこでこの項目では、よくある質問とその回答を紹介します。半月板損傷の症状に関する理解を深め、適切な対応を実施しましょう。 半月板損傷は主にどこが痛む? 半月板損傷による痛みは、主に膝の内側または外側に現れます。また、損傷の程度や部位によっては、膝全体に痛みが広がることもあります。 特徴は、膝を曲げ伸ばしする際や体重をかけたときに痛みが増すことです。また、階段の上り下りや長時間の歩行後に痛みが顕著になることもあります。 半月板損傷の重症度は? 半月板損傷の重症度は損傷の程度や場所によって異なりますが、一般的に次のように分類されます。 半月板損傷の症状レベル 軽度 表面に小さな亀裂 擦り傷 保存療法で改善可能 中度 一部に亀裂(不完全) 痛みや腫れが顕著 膝の動きの制限 重度 完全に裂けている状態 激しい痛みや腫れ 膝の不安定感 手術の可能性あり 半月板損傷でも歩けるの? 半月板損傷があっても、歩けるケースが大半です。ただし、損傷の程度や部位によって歩行の可否が異なります。 軽度の損傷では、多少の違和感や軽い痛みを感じつつもほぼ通常通りに歩けます。一方重度の損傷では、激しい痛みや膝の不安定感で歩行が困難になる場合もあります。 注意が必要なのが、歩行可能だからといって損傷を軽視しないことです。適切な治療を受けずに無理に歩き続けると、症状の悪化や、他の部位に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、半月板損傷を疑う場合は、速やかに専門医の診断を受け、適切な治療や対処を講じましょう。 半月板損傷の症状チェックに該当したら早期対応を! 半月板損傷は、適切な対応を取ることで効果的に治療できる膝の怪我です。 本記事で紹介した症状チェックポイントを参考に、自身の状態を把握しましょう。また、痛み・引っかかり感・不安定感・腫れなどの症状が見られる場合は、早急に医療機関を受診するよう心がけましょう。 保存治療や手術ではなく、半月板損傷の早期改善を目指す方は再生医療も検討ください。
2020.06.15 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
股関節の痛みが続くと、歩行時の違和感や立ち上がりの困難さが増し、不安を感じる方も多いでしょう。 特に、変形性股関節症が進行し末期になるとどうなるのか、気になる方もいるはずです。 本記事では、末期の変形性股関節症における症状や一般的な治療法について解説します。 さらに、手術不要で変形性股関節症の改善が期待できる再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。 変形性股関節症は末期状態になるとどうなる? 変形性股関節症が末期症状になると、股関節の変形が進んで可動域が大幅に制限されるだけでなく、激しい痛みが出るなど、日常生活に支障をきたします。 変形性股関節症が末期まで進行すると軟骨がすり減り、骨同士がぶつかるため、安静時にも感じるほど痛みが大きくなります。 末期の変形性股関節症における股関節の変化について下記にまとめました。 変形性股関節症が末期になると、生活の質を大きく損なう可能性があります。 変形性股関節症の末期状態に対する治療法 変形性股関節症が末期になった場合の治療について紹介します。 以下では、一般的に推奨される人工関節置換術について詳しく解説します。 人工関節置換術が一般的 変形性股関節症が末期の場合には、人工関節置換術が推奨されます。 人工関節置換術とは、関節が損傷している部位を人工の関節に置き換える手術です。 関節が変形している部分を取り除くので痛みが軽減したり、再び安定した歩行ができるようになったりする可能性があります。 また、人工関節手術後の経過は良好なことが多い点も特徴です。 人工関節置換にはデメリットもある 人工関節置換の手術のデメリットを下記にまとめました。 術後経過が良好でも人工関節の摩耗を確認・点検するために定期的な受診が必要です。 また、人工関節が脱臼する場合があります。 股関節を深くまげたりあぐらをかいたりすると、人工関節に負担がかかり外れてしまう可能性が高まります。 人工関節置換の手術を受けた際は注意しましょう。 変形性股関節症が末期状態でも手術せずに治療できる再生医療について https://youtu.be/ih7lpa9mCNs?si=SjKmA5NiimOmmQnl 再生医療は、変形性股関節症が末期の患者さまにも手術なしで受けられる治療法です。 自身の脂肪組織から採取および培養した幹細胞を使って、損傷した組織の修復を目指します。 幹細胞は骨や軟骨など、さまざまな細胞に姿を変える能力があります。 股関節に幹細胞を注射するため、手術が不要なので入院しなくても良い点がメリットです。 保存療法を行っても症状の改善が見られない方、手術を避けたい方は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 リペアセルの再生医療の特徴 リペアセルの再生医療の特徴を紹介します。 当院は、股関節の幹細胞治療を扱っている数少ないクリニックです。 エコーや特殊な注射針などを駆使して、身体の奥深くにある股関節の損傷部位に幹細胞を直接注入します。 当院にて、50代の女性が変形性股関節症の治療として1臆個の細胞を3回投与した結果、1年半後には軟骨が修復され、レントゲン検査にて関節の隙間が広がっているのが確認できました。 さらに、投与前では10段階のうち9であった痛みが0になりました。 再生医療の効果は個人差がありますが、変形性股関節症の症状の改善に効果が期待できます。 変形性股関節症の末期による痛みが不安な方はお気軽に当院へご相談ください。 【まとめ】変形性股関節症が末期状態でも再生医療なら手術せずに治療できる https://youtu.be/JwAqQziEinw?si=GemXV2ka2jdUoVXn 末期状態における変形性股関節症の症状や治療について紹介しました。 変形性股関節症が進行すると股関節の変形や痛みが大きくなり、日常生活を送るのが困難になる可能性があります。 末期になると人工関節手術が行われるのが一般的です。 一方で、再生医療は手術なしで軟骨が修復できる可能性のある治療法です。 変形性股関節症の末期症状による痛みや、生活の質の低下に不安な方は再生医療による治療を検討してみてください。 当院は、厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。 再生医療に関するご質問等があれば、ぜひ当院へお気軽にお問合せください。
2020.06.14 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝を曲げ伸ばした際に、引っかかる感じや痛みを感じることはありませんか。 膝のキャッチングとは、膝を曲げ伸ばしする際に膝関節に引っかかり感を感じる「半月板損傷」の症状の1つです。 本記事では、膝のキャッチングや、半月板損傷になる原因について詳しく解説します。 膝のキャッチング症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 膝のキャッチングとは「半月板損傷」の症状の一つ キャッチングとは、膝を曲げ伸ばしする際に膝関節に引っかかり感を感じる「半月板損傷」の症状の1つです。 キャッチング症状とは 半月板損傷の主な症状 半月板損傷の主な原因 膝関節にある半月板と呼ばれる板状の組織を損傷すると、膝のキャッチング症状がみられたり、曲げ伸ばしが困難になったりします。 キャッチングとはどのような症状のこと? キャッチングとは、膝の曲げ伸ばしの際に引っかかり感がみられる症状です。 膝のキャッチングが起こる原因の1つに、半月板損傷があります。 膝関節を安定させる役割を担う半月板を損傷すると、膝の動きが不安定になり、曲げ伸ばしの際に引っかかる感じがします。 膝の曲げ伸ばしをして「コキッ」と音がしたり、歩行時に「カクン」と膝が折れる感じがしたりする場合は、半月板損傷の可能性があるため注意が必要です。 半月板損傷のその他の症状 半月板損傷では、膝のキャッチング以外にも以下のような症状がみられます。 膝の痛み 膝の腫れ 膝の曲げ伸ばしができない 膝に水や血が溜まる 半月板損傷がひどくなると、膝の曲げ伸ばしができない「ロッキング」という状態になる場合もあります。 軽度のキャッチング症状から、突然ロッキングの状態になることもあるため、膝に違和感があるときは注意が必要です。 半月板損傷の主な原因は? 半月板損傷の主な原因は、以下のとおりです。 体重がかかった状態で膝をひねる 膝に強い衝撃が加わる 加齢による半月板の機能低下 半月板損傷はスポーツ外傷で多くみられますが、加齢や日常生活動作によっても起こり得る可能性があります。 膝のクッション性や膝関節の動きに関係する半月板は、加齢で水分量が減少するため、損傷しやすくなります。 ジャンプ動作や急な切り返し動作は、膝への負担が大きいため注意しましょう。 膝のキャッチングを放置するリスク 半月板損傷を原因とする膝のキャッチングを放置すると、変形性膝関節症になるリスクがあります。 変形性膝関節症になると、膝の関節軟骨がすり減ってしまうことで、眠れないほどの痛みや歩行困難などの症状まで悪化する恐れがあります。 膝のキャッチング症状が悪化する前に、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 変形性膝関節症については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 半月板損傷かどうか診断する方法 半月板はレントゲンに映らないため、半月板損傷が疑われる場合はMRIでの精密検査を受ける必要があります。 主に以下のような症状がある方は、MRI検査を検討しましょう。 膝の引っかかり感があるか 膝に水が溜まっていないか 動かしたときに「コキッ」」と音がしないか MRIで検査した場合の半月板損傷の診断率は、80~90%程度といわれていますが、靭帯損傷を合併しているかどうかも診断できます。 膝に違和感やキャッチング症状が出ている場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 半月板損傷による膝のキャッチングを治療するには? 半月板損傷による膝のキャッチングを治療するには、以下の方法があります。 保存療法 手術療法 半月板損傷を治療する際は、症状や回復期間を検討し、自身に合った治療法を選択することが大切です。 保存療法 半月板損傷による膝のキャッチングを治療する方法の1つに、保存療法があります。 保存療法とは、ストレッチなどの運動や痛みや炎症を抑える薬で症状をコントロールする手術しない治療法のことです。 しかし、保存療法はあくまで症状緩和や悪化を防ぐための対症療法のため、根本的な改善にはなりません。 安静に過ごしていても痛みを感じるなど、症状が悪化している場合は、手術療法や再生医療を検討する必要があるため、早めに専門家へ相談しましょう。 手術療法 半月板損傷が重症化した場合は、関節鏡と呼ばれる内視鏡を用いて半月板を切除・縫合する手術療法が検討される場合があります。 保存療法で症状の改善がみられない場合や、膝が動かなくなるロッキング症状がみられる場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。 手術療法による治療は、入院期間やリハビリ期間が必要となり、回復までに時間を要するため注意が必要です。 膝のキャッチング症状には再生医療による治療も選択肢の一つ 半月板損傷による膝のキャッチング症状にお困りの方は、再生医療による治療も選択肢の一つとして検討しましょう。 再生医療は患者様自身から採取・抽出した幹細胞を直接膝に注射し、損傷した組織の修復を促す治療法です。 主に以下の特徴があります。 膝の曲げ伸ばしの際に痛みや違和感がある方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】膝のキャッチングは半月板損傷の可能性が高い!早期に医療機関に相談しよう 膝のキャッチングがみられる場合は、半月板損傷の可能性が高いため、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板には膝の安定性を守る重要な役割があり、損傷すると痛みや引っかかり感などの症状がみられます。 半月板損傷による膝のキャッチング症状を放置していると、膝の関節軟骨がすり減って変形してしまう変形性膝関節症を発症する恐れがあります。 症状が悪化する前に医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討しましょう。
2020.06.13 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
変形性股関節症は、スポーツ選手の選手生命を脅かす可能性があります。しかし、近年は、新たな治療法である「再生医療」によって、現役復帰をするスポーツ選手も増えています。 本記事では、スポーツ選手と変形性股関節症の関わりについて紹介します。 変形性股関節症の原因やステージ別の症状だけでなく、主な治療方法についても詳しく解説しています。 選手生命に直結する怪我や病気を早期に治療するためにも、ぜひ最後までご覧ください。 変形性股関節症とスポーツ選手の関わり 変形性股関節症は、オーバーユース(使いすぎ)が原因となりやすいため、スポーツ選手に多い病気です。 2020年に元スペイン代表のサッカー選手であるアリツ・アドゥリスが「股関節痛が限界にきた」という理由で現役引退しました。 人工関節置換も勧められていたようですが、日常生活を送るのも困難なほど症状は進行していたようです。 テニス界では、アンディ・マリーが右股関節に人工関節を入れながらもリハビリや練習を重ね、ツアー優勝を果たすなど多くの人を勇気づけました。 スポーツ選手に多い変形性股関節症とは スポーツ選手に多い変形性股関節症は、股関節の骨が変形したり軟骨がすり減ったりして痛みが生じる病気です。 主な原因やよくある症状を解説します。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症の主な症状 股関節は体重を支える関節なので、症状が悪化すると日常生活にも影響が出てしまうほどです。 原因や症状を把握して早期発見・早期治療できるようにしましょう。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症は、関節の使い過ぎによる関節軟骨の摩耗が大きな原因となります。 サッカーやテニスなどの股関節を大きく広げるスポーツ、足腰の負担が大きい職業の方は注意が必要です。 その他にも以下のような原因が考えられます。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下し、軟骨がすり減る 肥満や体重増加によって股関節の負担が大きくなり、軟骨がすり減る 交通事故などの外傷など股関節に過剰な負担がかかることで股関節が変性する いくつかの原因はありますがスポーツ選手の場合、練習などで関節を使い過ぎたことによって股関節の軟骨が変性・摩耗していることが多いです。 過度な練習は怪我や病気に繋がり、選手生命が短くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。 変形性股関節症の主な症状 変形性股関節症の主な症状は「股関節の痛み」「股関節の機能障害」です。 病期分類は、大きく以下の4つに分けて考えられています。 前股関節症 股関節形成に異常がみられても、関節軟骨が保たれており痛みはない。 長時間歩いた時に足がだるい・疲れやすい程度の症状。 初期 関節軟骨がすり減って、股関節の隙間が狭くなる。 立ち上がりや歩き始める時に足の付け根や太腿に痛みを感じる。 進行期 関節軟骨が大きくすり減って、股関節の隙間がさらに狭くなり骨の変形が進む。 関節の可動域が狭まり長時間の歩行やしゃがむ動作が難しくなる。 末期 関節軟骨がほぼなくなり、骨同士がぶつかる状態。 強い痛みを感じ、夜寝ていても痛みを感じる。 骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合もある。 前股関節症から初期段階であれば痛みがない、または一時的な痛みだけで気づかない方も多いでしょう。 しかし、進行期まで症状が悪化すると日常生活に影響するほどの強い痛みを感じるため、早急に治療を進めた方が良いです。 逆に末期まで進行してしまうと骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合があります。 変形性股関節症になるとスポーツ選手としての活躍は難しい? 変形性股関節症を治療しないままスポーツを継続するのは難しいといえます。 痛みが生じるのはもちろんのこと、関節の可動域が狭くなって動かしづらいなどスポーツにおけるパフォーマンスにも影響が出るでしょう。 元プロサッカー選手が股関節の痛みで現役を引退することも少なくありません。 痛みを我慢してスポーツを続けて治療できないステージまで進行してしまうと選手生命が短くなってしまう危険もあります。 股関節に痛みや違和感がある場合は、病院に相談して早めの治療を心がけると良いでしょう。 変形性股関節症になってしまったらどんな治療をするの? 変形性股関節症の治療方法について解説していきます。 変形性股関節症の治療方法 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 変形性股関節症にならないように予防することが重要 近年では、従来の治療方法以外にも「再生医療」を用いた新しい治療方法も期待されています。 それぞれの治療方法について把握しておきましょう。 変形性股関節症の従来の治療方法 変形性股関節症の従来の治療方法は、大きく以下の2つに分類されます。 保存療法 以下のような手術を行わない治療方法のこと。 生活指導 運動療法 薬物治療 手術療法 以下のような外科的手術を行う治療方法のこと。 骨切り手術 人工関節手術 早期の段階では保存療法がほとんどで、痛み止めなどを服用する「薬物療法」や適度な運動を行う「運動療法」を実施します。 しかし、症状が悪化・進行してしまうと外科手術を検討する必要があるでしょう。 手術療法は、股関節を形成する骨を切って位置を整える「骨切り手術」と人工の関節に置き換える「人工股関節置換術」に分けられます。 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 近年、変形性股関節症の新たな治療方法として「再生医療」の分野が注目されています。 再生療法により軟骨や骨の修復に成功し、早期復帰したスポーツ選手の話を耳にすることが多くなってきました。 スポーツ選手の股関節障害は、高齢者の加齢に伴った障害と異なり、外部からの大きな刺激により関節内まで障害が及んでしまっている場合が多いです。 そうなってしまうと通常の運動療法のみでの改善には限界があり、人工関節を入れる必要がある場合も多くなってしまいます。 その外科的手術に代わる治療法として「再生医療」が話題です。 自身の細胞を用いた再生医療は、副作用が少なく治療期間も短く済むなどのメリットがあります。 変形性股関節症にならないように予防することが重要 変形性股関節症にならないために、股関節の負担を軽減するセルフケアを行いましょう。 主に以下の2つを実践してみましょう。 【温感療法】 股関節を温めて血行を促進させることで筋肉をほぐします。 可動域の維持・拡大のために運動療法と並行して行うと、より効果的であるといわれています。 【運動療法】 股関節のストレッチ・筋力トレーニング・有酸素運動を行います。 過度に行うと股関節に負担をかけてしまうため、適度に継続すると良いです。 予防のためでも治療後のリハビリでもセルフケアは重要です。 しかし、痛みがある場合に無理やり行うと悪化してしまう可能性もあるので、無理のない範囲で適度に行いましょう。 まとめ・スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら 変形性股関節症を患ったスポーツ選手も、基本的には一般の患者と治療法に差はありません。しかし、スポーツ選手生命を脅かす病気であるため、より早い治療開始が望まれます。 近年では再生医療によって、スポーツ選手のケガからの早い復帰も報告されています。変形性股関節症においても、再生医療の治療効果が期待できます。 早い回復、身体に負担の少ない医療を希望するのであれば、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な治療院で受診することはできません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。治療に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=mojrXYmOUivgsLiY ▶こちらの動画では変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.12 -
- ひざ関節
- 再生治療
年齢を重ねるにつれて「膝が痛くて動かしにくくなった」とお悩みの方はいませんか。 膝が痛かったり、スムーズに動かせなかったりする場合は、膝の安定性を保つための半月板を損傷している可能性があります。 半月板損傷は、スポーツや日常生活で膝を無理に動かしたり、加齢で半月板の機能が低下することで生じる軟骨損傷です。 本記事では、半月板損傷と加齢の関係についてわかりやすくご紹介します。 半月板損傷の可能性がある方は、早めに医療機関を受診し、自身に合った治療を受けましょう。 半月板損傷が加齢によって起こる理由は? 半月板損傷が加齢によって起こる理由は、半月板の機能が低下するためです。 以下の2つの特徴から、半月板損傷が起こる原因を詳しく確認しましょう。 加齢によって半月板の弾力性が低下する 半月板損傷になりやすい年齢層について 半月板は膝関節にあり、歩行や運動などの動作で負担がかかる組織です。 半月板損傷は、スポーツ外傷に多いといわれますが、日常生活でも起こり得る可能性があるため注意しましょう。 加齢によって半月板の弾力性が低下する 加齢によって半月板の弾力性が低下すると、半月板損傷が起こる可能性が高まります。 半月板は、C型内側半月板とO型をした外側半月板に分かれており、膝のクッションの役割を果たしています。 膝のクッション性や安定性を保つための半月板は、加齢によって機能が低下すると歩くだけでも大きな負担がかかるため、強い衝撃に注意が必要です。 半月板損傷になりやすい年齢層は? 半月板損傷になりやすい年齢層は、40代以降の中高年の方です。 加齢によって半月板に含まれる水分量が減ることで、擦り減ったり変性したりするなどの損傷を引き起こしやすくなります。 60代以降になると歩行や階段昇降などの日常生活動作でも半月板損傷が起こるリスクがあるため、注意が必要です。 膝に違和感がある方は早めに医療機関を受診しましょう。 加齢による半月板損傷の症状 加齢による半月板損傷では、以下の症状がみられます。 膝の痛み 膝の腫れ 膝を動かした際の引っかかり感(キャッチング) 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング) 損傷の程度がひどく症状が悪化すると「ロッキング」と呼ばれる膝の曲げ伸ばしができない状態になる場合もあります。 ロッキングの状態になった場合は、痛みが強くなり歩行が困難になるため、症状が悪化する前に治療を受けることが大切です。 半月板損傷が軽度な場合にみられるキャッチングについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 加齢による半月板損傷の治療方法 加齢による半月板損傷は、以下の2つの治療方法があります。 保存療法 手術療法 半月板損傷の症状の程度に合わせて治療方法を選択し、日常生活への復帰を目指すことが大切です。 膝の痛みがある方は、早めに医療機関を受診し、自身に合った治療方法を確認しましょう。 保存療法 加齢によって半月板損傷が起こった場合は、保存療法を行うのが一般的です。 保存療法とは、痛み止めや抗炎症剤を使って症状を和らげる治療法で、必要に応じて安静にしたりリハビリを行ったりします。 手術を行わない治療法ですが、症状緩和や悪化を防ぐ目的となるため根本的に治るわけではありません。 痛みが強くなる、ロッキングの状態になるというような場合は、手術を検討することもあります。 手術療法 保存療法で十分な効果を得られない場合や、ロッキングの状態になっている場合は、手術療法で半月板損傷を治療します。 半月板損傷の手術には、損傷した半月板を縫い合わせる方法と、損傷部位を取り出す方法があります。 手術療法で半月板損傷を治療する場合は、入院期間に合わせてリハビリ期間も必要となるため、注意が必要です。 半月板損傷の痛みを根本的に治療したい方は再生医療も選択肢 半月板損傷の痛みを根本的に治療したい方は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療は患者様自身の細胞から採取・抽出した幹細胞を膝に直接注射し、損傷した組織の回復を促す治療法で、以下の特徴があります。 「加齢によって膝が痛くなってきた」「手術しないで治療したい」という方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 中高年の膝の痛みは半月板損傷以外にも注意が必要 中高年の膝の痛みは、半月板損傷以外に以下の原因も考えられるため注意が必要です。 関節炎 筋力・柔軟性の低下 膝靭帯の損傷 変形性膝関節症 膝の周囲にある半月板や関節軟骨などを損傷し、治療せずに放置していると、変形性膝関節症を発症する恐れがあります。 変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減る疾患のことで、痛みや動かしにくさがみられる疾患です。 膝は立ち上がりや歩行の際に負担がかかりやすく、無理に動かすと軟骨の擦り減りが進行する可能性があります。 膝に違和感がある場合は安静に過ごし、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。 以下の記事では変形性膝関節症について詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 【まとめ】加齢による半月板損傷の治療なら先端医療である再生医療も検討しよう 加齢によって半月板の弾力性が低下すると、半月板損傷が起こる可能性があります。 半月板は膝関節の安定性やクッション性に関わる軟骨組織で、酷使すると変形する恐れがあり注意が必要です。 痛みが強かったり、膝が動かないロッキングの状態になったりした場合は、手術療法による治療が検討される場合もあります。 「年を取るにつれて膝の違和感が増した」「膝の痛みを根本的に治したい」という方は、再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。
2020.06.11 -
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症で股関節に負担を掛けず生活の質も落とさないリハビリとは 変形性股関節症を発症した場合、股関節に負担をかけないことが重要ですが、リハビリテーションではどのようなことを行えばよいのか。また、変形性股関節症を発症後も生活の質を落とさないためのリハビリテーションとはどんなものか。そのリハビリでどのような効果が期待できるのか。 今回は、変形性股関節症におけるリハビリテーションについて紹介していきましょう。 変形性股関節症では、どのようなリハビリテーションを行うのか 変形性股関節症では痛みのほかに可動域制限が見られ、歩くのが困難になったことによる日常生活の※QOLの低下を訴える人もいます。そのため、変形性股関節症におけるリハビリテーションでは、股関節に負担をかけないような生活指導や、状態に応じた適度な運動療法の指導が行われます。 運動療法を行うことで股関節が安定し、痛みや可動域の制限が改善します。また、運動によって体重減少ができれば股関節に与よえる負担も軽減させることができます。 このようなことから、変形性股関節症では、生活の質を落とさないためにリハビリテーションが積極的に行われています。 ※QOL(Quality of Life)とは 人生の質や、生活の質を表す標語・指標。単に病気の治療を行うのではなく、その先にあるもの生活自体の質を高めたり、前向きな気持ちで暮らすことの大切さを表しています。 1.股関節に負担を掛けない生活上の指導 生活を行っていく上での指導としては、股関節に負担をかけないような日常生活を送ることができるように指導されます。 例えば、高い所にあるものを取るときに、無理に背伸びや手を伸ばすような姿勢を避けることや、靴を履く際にはかがまないで靴ベラを使う、歩く際には負担の軽減と転倒防止のために杖を使うといったことなどがあります。 2.運動療法や筋力トレーニング 運動療法や、筋力トレーニングについては、痛みのない状態で行うことが理想です。そのためには現在、変形性股関節症のどの段階(ステージ)の病期にあたっているかの診断が重要です。 問診やレントゲン検査、必要であれば検査などを行って関節の状況、可動域検査など複数の検査を行い、総合的に病期や状態を判断、把握し、今後の治療方針を定めてリハビリテーションの内容を決めていきます。 運動療法・リハビリとしては、両足を開いたり閉じたりして、股関節の可動域を改善し、動きをスムーズにさせるといった指導が行われます。また、プールでのウォーキングは、水の浮力で体重の負担が減るため、股関節への負担が少なくなる特徴があり、変形性股関節症のリハビリテーションに最適です。 ただ、気を付けるべきは運動療法や筋力トレーニングは、やりすぎると逆効果になるため、定期的に受診し、股関節の状態を確認しながら無理のない範囲で継続して行うようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症で股関節に負担を掛けず生活の質も落とさないリハビリとは 変形性股関節症のリハビリテーションは、股関節に負担をかけないことが重要です。そのため、変形性股関節症では、どのようなリハビリテーションを行うべきでしょうか。例えば、ジムに通って器具を使った過度な筋力トレーニングを行うことは逆効果になることがあります。 リハビリは、痛みの状況や股関節の状態に応じて最適な方法で行うべきで、症状に合わせて定期的に病院等、医療機関を受診し、変形性股関節症の状態を診断してもらいながら指導の上、行うようにしましょう。 以上、変形性股関節症で股関節に負担を掛けず、生活の質を落とさないリハビリテーションに関して記しました。 参考にしていただければ幸いです。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=14shXsGuAIyykxxS ▶こちらの動画では、変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2020.06.10 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 我々は日々の生活の中で立つ、座る、歩く、走るなどの動作で無意識のうちに膝関節を使っています。その膝関節には歩くときには体重の2倍くらいの負荷が借るなどかかるなど、大きな負荷を受けることが多く、痛みや腫れを発症することもよくあることです。 膝に腫れが生じた場合、どれくらいで治るのかが気になると思います。そこで今回は、「膝の腫れはどれくらいで治るのか」につい解説します。また、膝に水が溜まることについても紹介します。 こちらもご参照ください 膝の腫れはどれくらいで治るの? 膝は人の身体のなかでも複雑で不安定な構造をしていて、軟骨の擦り減りや大きな衝撃などいろいろな原因で損傷が起こりやすい箇所になります。その際に炎症を起こしてしまうこともよくあります。 炎症によって膝が腫れると、膝の腫れはどれくらいで治るか気になると思いますが、急性の炎症の場合、患部を冷やして安静にしておくことで1、2日くらいのうちに治るケースもあります。 ただし、膝の腫れの状態や原因によってさまざまですから、一概に必ずどれくらいで治る!ということはできません。 膝の腫れが治るまでの期間は原因、症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかどうかは、単に腫れているだけなのか、水が溜まっているかで大きく異なります。 膝に溜まる水とは、正確に言うと関節液です。関節液は関節を包んでいる袋(関節包)を覆っている滑膜から分泌されている液で、普段は分泌と吸収のバランスがとれているため膝に水が溜まることはありません。 しかし、炎症が起きるとそのバランスが乱れてしまって関節液が膝に溜まってしまいます。 そのため、炎症が治まって関節液の分泌と吸収のバランスが元に戻ることで、水が溜まったことによる膝の腫れも小さくなっていきますが、炎症の具合はもちろん、個人差もあるので、どのくらいの期間で治るのかを一概に言うことは難しいのが実情です。 膝に溜まった水を抜く理由 膝に水が溜まることで膝の腫れが生じている場合、炎症が治まれば自然に少なくなっていきますが、炎症が治まらない状態が続くと水が溜まったままになってしまいます。 水が溜まると膝が重くなってだるさを感じますし、溜まっている水には炎症を引き起こす物質も含まれているため、そのままにしておくとさらに炎症が起きるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、医療機関では水を抜く治療が検討されます。 「膝の水を抜くと癖になる」と言われることもありますが、水を抜いたからといって癖になることはありません。水が溜まっている場合は抜くのが正解です。たまった水を癖になるからと放置しないようにしましょう。 水を抜かなければ膝の腫れが治らないばかりか、重症化するリスクもあります。 まとめ・膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかについて、また、膝に溜まる水について紹介しました。膝の腫れは短期間で治るケースもあれば、慢性的になって症状もどんどんつらくなってしまうケースも少なくありません。 膝の痛みや腫れが長引いていて、薬物療法を始めとする保存治療でも改善できないという場合、再生医療という新しい治療方法なら、手術を避けることができて、入院も不要という選択肢があるので検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療について興味があればお問い合わせ下さい。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.09 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症では股関節にかかる負担を軽減できるセルフケアが大切です 変形性股関節症の治療には、骨切り術や人工関節置換術のほか、温熱療法や保存療法と言った、患者さん自身が自宅や職場など病院の外で取り組む治療もあります。 今回は、変形性関節症におけるセルフケアについて紹介します。 変形性股関節症におけるセルフケアの重要性 変形性股関節症における患者自身が行うことのできるセルフケアは多岐に渡ります。変形性股関節症は、その病期や状態に応じて保存療法のみで経過観察を行う場合もあります。また、手術療法と保存療法どちらも行う場合もあります。 最近は、最先端の再生医療、患者自身の細胞を用いて軟骨組織の修正を促す治療を受ける方もいるでしょう。このように、変形性股関節症は患者に応じて治療法が異なります。 しかし、変形股関節症では股関節にかかる負担を軽減させることが重要です。 そのため、どの治療法であったとしても体重の減量や靴選びといった日常生活指導のほか、運動による筋力保持や股関節周囲の筋肉のこわばりを減らすストレッチのようなセルフケアを行う必要があります。 股関節の負担を軽減するために 温熱療法 体を温めることで血行を促進させ、筋肉をほぐして痛みを和らげます。関節可動域の拡大や維持のために、温熱療法のあとに運動療法を行うと、より効果的であると言われています。 温熱療法は、ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かる、火傷をしない程度に温めたタオルを乗せて血行を促進させるという方法があります。しかし、炎症を起こしている場合、温熱療法は逆効果になり痛みが増してしまう場合もあるので、注意が必要です。 運動療法 運動療法では股関節の緊張をほぐすストレッチや股関節のサポートをする目的で筋力トレーニングや適度な有酸素運動を行います。ストレッチにより筋肉の緊張がほぐれ、股関節の位置が調節されて股関節を楽に動かすことができるようになってから筋力トレーニングを行うようにしましょう。 筋力トレーニングにより、股関節周辺の大きな筋肉が、股関節を正しい位置でサポートします。ただし、筋力トレーニングはやりすぎてしまうと股関節に負担をかけてしまう為、痛みを感じない程度で継続して行うようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症では股関節にかかる負担を軽減できるセルフケアが大切です 変形性股関節症におけるセルフケアは、どのようなケアをすればいいのかについて紹介しました。正しいセルフケアをおこなうことで、関節可動域の維持や筋力アップにより痛みの緩和や変形性股関節症の進行を遅らせる効果が期待できると言われています。 ストレッチで筋肉を十分にほぐしてから筋力トレーニングを行うようにしましょう。筋力トレーニングや適度な有酸素運動によって骨盤や股関節のサポートが期待できます。 また、股関節に過度の負担をかけないことが重要であるため、定期的に受診して状態を確認しながら、やりすぎに注意して継続して行うようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2020.06.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのか 変形性股関節症は、股関節における軟骨のすり減りや骨の異常により痛みを伴う病気です。では変形性股関節症と骨盤傾斜に関係性はあるのでしょうか。ここでは変形性股関節症と骨盤傾斜は関係があるのかどうか、また、その影響について紹介していきます。 変形性股関節症と骨盤傾斜の関係とは? 患者が痛みを訴えて受診する変形性股関節症では、股関節の軟骨のすり減りや骨の異常を確認することができます。さらにレントゲン写真を観察すると、骨盤傾斜と呼ばれる骨盤の傾きが見られる場合があります。 そして、この骨盤傾斜が股関節に負担を与え、変形性股関節症における骨の形成に影響を与える可能性があることもわかっています。股関節は骨盤側の骨である寛骨臼と太もも側である大腿骨によって構成されており、この部分の形成異常も変形性股関節症の原因となります。 寛骨臼の形成異常による変形性股関節症は、骨盤前傾が強いことが報告されており、大腿骨や寛骨臼の骨の異常である骨棘形成が強いほど、骨盤前傾もより多く見られます。 一方で高齢者の変形性股関節症では、骨盤後傾が強く見られます。寛骨臼の大腿骨を受ける部分のことを臼蓋骨と呼び、臼蓋と大腿骨の接続部がうまく形成されていない臼蓋形成不全が日本では多く見られます。 骨盤傾斜角の違いにより、骨盤の状態が大きな円形状に見えるものから細長く見えるものまで、さまざまであることもわかっています。そして、傾斜角の小さいものでは、傾斜角が大きいものと比べて骨の形成不全や変形を伴わない変形性股関節症を発症しています。 骨盤傾斜角が小さいと、前方の臼蓋形成不全を引き起こし、変形性股関節症の進行を促進させてしまいます。 逆に、骨盤傾斜角が大きくても、臼蓋骨の後方に負荷がかかりやすくはなるものの、寛骨臼は元々後方が大きい骨であるため後方臼蓋骨の形成不全にはならないと考えられています。 レントゲンを撮った際に、変形性股関節症の原因がわからない時は骨盤傾斜が小さいことによる前方臼蓋形成不全の可能性があるのです。しかし股関節に影響を与える要因は骨盤の前傾だけではなく、坐骨や恥骨といった骨のひねりにもあると考えられています。 このように、変形性股関節症の病態において骨盤傾斜も関係すると考えられてはいるものの、それ以外にも変形性股関節症を引き起こす要因は股関節のこわばりや脊椎の変形などにもあるとされています。 そして、変形性股関節症の要因がどこにあるのかを早期に判断することで治療方針も異なってくるため、痛みを感じたらできるだけ早期に受診するようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのか 変形性股関節症と骨盤傾斜の関係についてご紹介しました。変形性股関節症における骨盤傾斜は、その傾斜角の違いにより変形性股関節症を引き起こしている原因をはっきりさせることができる場合があります。 特に骨盤前傾のタイプでは、より痛みが強く、骨の形成不全も起きている可能性も高いので、早期に確認、診断することが治療開始や方針を決定するために重要です。痛みを我慢することなく、早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。 以上、変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのかと題して説明させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.06 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛みや腫れ!ツボを押して血流改善!?どこのツボをどう押す? 膝に痛みや腫れがあると、立つ、座るといった普段の何気ない動作でも思うようにできなかったり、痛みが生じたりして大きな支障が出てしまうものです。そのため、「膝の腫れや痛みを自分でも何とかできないだろうか?」と思う人もたくさんいるでしょう。 そういった人たちの中には、「膝の腫れや痛みに効くツボはないのだろうか」と思っている人もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、膝の腫れや痛みに効くツボについて紹介します。 膝の腫れにツボ押しがおすすめの理由 膝の腫れの原因は運動や階段の昇り降りなど、いろいろな動作によって膝関節に負担がかかってしまうことです。そのため、膝の腫れの予防や改善をするためには膝関節に余計な負担をかけないようにすることが大切ですが、関節の弾力性を保つことも大切になります。 関節の弾力性を保つためには関節部分の血液の流れを良くして、必要な栄養がしっかりと行き届くようにすることが欠かせません。 そこで、ツボ押しをおこない血液の流れをよくすることで、関節の弾力性を保つことにつながり、膝の腫れの予防や改善にもつながることが期待できます。 膝の腫れにおすすめのツボはどこ? 膝の腫れの予防や改善にツボ押しはおすすめですが、膝の腫れの部分を直接押したり、闇雲に押したりするのではなく、膝の腫れにおすすめと言われているツボを正確に押すことが大切です。 陰陵泉 陰陵泉(いんりょうせん)は膝の内側の下にあるツボです。内くるぶしから骨に沿って指を上になぞっていくと指が止まる部分が陰陵泉になります。 血海と梁丘 血海(けっかい)は膝の皿の上端の内側から指2本分上のところにあるツボで、皿の上端の外側から指2本分上のところあるツボが梁丘(りょうきゅう)になります。 委中 委中(いちゅう)は、膝の裏側にできる横ジワの真ん中の部分にあるツボです。 膝の腫れ対策としてツボ押しをするときの注意点 膝の腫れの予防や改善にツボ押しをする際に注意すべきなのが力の入れ具合です。ツボを強く押した方がより高い効果が期待できるのではないかと思って、力を入れて強く押してしまいがちです。 しかし、ツボ押しは軽く撫でるくらいの力でじゅうぶんに効果が期待できるので力の入れ過ぎには注意しましょう。 また、ツボ押しをしたからといって急激に膝の腫れが改善されるというものではありません。 なので、短期間やって効果がないからと諦めるのではなく、毎日短時間でもいいので継続してみることが大切です。 また、ツボ押しをするまえに、かかりつけの医師にツボ押しをしても良いかどうか聞いてみたほうが安心です。 まとめ・膝の痛みや腫れ!ツボを押して血流改善!?どこのツボをどう押す? 膝の腫れにおすすめのツボについて紹介しました。膝の腫れや痛みに悩んでいる人は膝の腫れや痛みにおすすめのツボのツボ押しを試してみてはいかがでしょうか。 また、ツボ押しをしたり、いろいろな治療を受けたりしても改善されないという場合は、再生医療という治療方法もあります。 再生医療による治療を検討したい人は、まずは、専門医にご相談くださいね。 こちらもご参照ください
2020.06.05 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の早期受診の重要性と、その診断に必要な検査を解説します 変形性股関節症の診断は、今後の治療の方向性を決めるためにも、その検査が重要なものとなっています。 変形性股関節症の治療について、軟骨のすり減りや骨の変形が進んでいない早い段階で治療を始めることは、自身の股関節を温存できる期間も長くなるということになります。股関節に痛みや違和感がある場合は、様子を見たり、放置することなく、早いタイミングで医療機関にて診察をされることをお勧めいたします。 今回は、その変形性関節症を診断する上で必要となる検査の重要性や、その種類について紹介していきます。 変形性股関節症の診断に重要な検査について 股関節は、体重を支え、人体で最も大きな関節でもあり、頻繁に使われる関節でもあることから日常的に負担がかかりやすい部位です。この股関節に現れる変形性股関節症は、加齢が原因の場合が多く、股関節を酷使し続けた結果、軟骨がすり減りや、痛み、違和感を生じる疾患です。 しかし、早期の段階で治療を始めることにより、負担を軽減させる指導を受けることができ、手術を避けて、身体に負担の少ない保存療法での治療を行うことも可能です。ただし、適切な治療をおこなうためには、変形性股関節症の現在の症状を明らかにする検査をきちんと受けなければなりません。 変形性股関節症の検査の種類 変形性股関節症の診断では、問診や診察で股関節の可動域のチェックをしたのち、単純X線検査(レントゲン検査)で診断します。必要に応じてCTやMRIといった検査を行うこともあります。 検査には以下のような種類があり、医師の判断で行われることになります。 可動域制限 可動域とは関節の動く範囲のことで、関節可動域制限とはこの範囲が狭くなった状態と定義されています。可動域制限は関節周辺の皮膚や骨格筋のような軟部組織に原因がある場合と、変形性股関節症のような骨や軟骨と言った関節を構成する部位に問題がある場合があります。 変形性股関節症における単純X線検査(レントゲン検査) 変形性股関節症は、多くが骨盤側の骨である寛骨臼と太もも側の骨である大腿骨の形態異常によるものです。そのため、変形性股関節症の状態を知るには正常な股関節との比較が必要です。 変形性股関節症では、骨棘と呼ばれる異常な骨組織や、骨嚢胞と呼ばれる骨の空洞、そして関節のすり減りが見られます。これらの有無をレントゲン検査で確認し、診断を行い、さらにそのすり減り具合などの状態によって、変形性股関節症の病期を判断します。 変形性股関節症では、一般的に病期が進行するにつれて可動域も減少し、痛みも激しくなりますが、治療開始が早いほど、痛みの改善も早く見られる傾向にあります。つまり、レントゲン検査による変形性股関節症の診断と病期の判断の早さが、今後の治療において重要なのです。 変形性股関節症におけるCT検査 CT検査を行うことで、より立体的に股関節の状態を把握することが可能です。そのため、手術前の計画や術後の確認などを行う場合に用いられることがあります。しかし、放射線を用いる検査でもあるため、対象となる患者は限られることがあります。 変形性股関節症におけるMRI検査 レントゲン検査で観察することができなかった骨の内部の状態を詳細に確認することができるため、レントゲン検査と合わせて、MRI検査が行われることがあります。 まとめ・変形性股関節症の早期受診の重要性と、その診断に必要な検査を解説します 以上、変形性股関節症における検査の重要性と、検査の方法について紹介しました。 変形性股関節症の検査では問診や可動域のチェックの他、レントゲン検査、CT検査やMRI検査も必要に応じて行われることがあります。治療開始の早さがその後の治療方針も決定する変形性股関節症においては、レントゲン検査での診断の確定や病期の診断をなるべく早く行うことが重要です。 痛みを我慢せず、早めに医療機関を受診することが大切です。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=NQyuiDi9GX9ootgc ▶こちらの動画では、変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2020.06.04 -
- ひざ関節
- 再生治療
半月板損傷を経験した方の中には、「また同じ箇所を痛めてしまうのでは?」という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 特にスポーツや膝に負担のかかる動作をする方にとって、再発のリスクは無視できない問題です。 この記事では、半月板の損傷が再発する原因や予防法、治療法について解説します。 また、手術が不要な治療法である再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。 半月板損傷とは? 半月板損傷とは、膝に無理なひねりの負担が加わることで半月板が傷ついたり亀裂が入ったりする疾患です。 半月板は膝の組織の一部でCの形になっていて外側と内側の2か所にあり、クッションのような役割を果たしています。 症状としては、膝に痛みや膝が引っかかるような違和感を感じます。 初期段階では、膝の違和感が続く程度ですが、重症化した場合は以下のような症状が見らられます。 半月板は一度損傷すると自然治癒が難しい組織なので、膝に痛みや違和感がある方は医療機関の受診を検討しましょう。 半月板損傷が再発する原因 半月板損傷は一度治療を受けても、適切なケアが行われない場合に再発する可能性があります。 半月板損傷が再発する原因を以下にまとめました。 半月板損傷の手術を受けたあとはリハビリを慎重に行い、筋力や柔軟性のアップを目指しましょう。 また、スポーツをしていない方でも、40歳を超えると「膝を捻った」など少しの変化で半月板が傷つく可能性があるので注意が必要です。 半月板損傷の再発を防止するためには? 半月板損傷は治療をしても、無理をしたりケアを怠ったりすると再発するリスクがあります。 特にスポーツや日常生活で膝に負担がかかる方は、再発防止のための対策をしっかり行うことが重要です。 以下に、半月板損傷の再発を未然に防ぐ方法をご紹介します。 一つずつみていきましょう。 スポーツの再開時期に注意する 半月板損傷の再発を防止するには、スポーツの再開時期に注意しましょう。 半月板損傷の手術後は1~2週間の入院や長期的なリハビリが必要です。 受けた手術や症状の重さによってリハビリ期間は異なります。主な目安を下記にまとめました。 手術方法 外来によるリハビリ 松葉杖 軽いジョギング スポーツの復帰 切除術 2~3カ月 使用しない場合が多い 術後2週間 術後1ヶ月 縫合術 3~6カ月 術後2週間~2カ月 術後6週間~3カ月 術後10週間~5カ月 リハビリを十分に終える前にスポーツを再開してしまうと、半月板損傷が再発するリスクが高まります。 特に、膝周りの筋力が回復していない場合や、関節の安定性が十分でない状態では、再び損傷を引き起こしやすくなります。 また、筋力トレーニングや膝に負担のかからない正しい姿勢を身につけましょう。 日常的にケアを施す 半月板損傷の再発防止には、日常的に膝をケアしましょう。 サポーターやテーピングにはさまざまなタイプがあります。 使用する際は、医師に相談して使い方を確認しましょう。 半月板損傷の治療法 半月板損傷の治療法は、損傷の程度や症状の進行状況によって異なります。 ここでは、一般的に行われる治療法を3つご紹介します。 順番にみていきましょう。 保存療法 半月板損傷が軽度な場合や加齢が原因で損傷した際は、保存療法で様子を見るケースがあります。 具体的な治療方法は以下の通りです。 長い目で治療に取り組む必要がありますが、手術をしないで半月板を温存できます。 しかし、保存療法は対症療法のため、半月板損傷の根本的な治療にならない点は注意が必要です。 手術療法 スポーツが原因による半月板の損傷や、症状が重度の方の治療には手術療法が検討されます。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した部分を取り除く切除術の2種類があります。 どちらも関節鏡と呼ばれる小型のカメラを用いるので手術による傷は小さくて済みます。 一方で、下記のようなデメリットが考えられるのも事実です。 手術を受ける際は、慎重に検討しましょう。 再生医療 再生医療は、半月板損傷の再発予防に期待できる治療法です。 再生医療とは患者さまの脂肪から採取および培養した幹細胞を膝関節に注射します。 幹細胞は、損傷した半月板を修復する効果が期待できます。 効果には個人差がありますが、当院で60代の女性が幹細胞治療を受けたところ、治療前の痛みが10段階中10であったのが半年後に0.5まで減少しました。 入院や手術が不要なので、長期的なリハビリや半月板損傷の再発に不安を覚える方は検討してみましょう。 【まとめ】半月板損傷の再発には十分なケアや再発防止策が有効 半月板損傷の再発を防ぐには、膝に負担がかかりすぎないようにして、スポーツを再開するタイミングに注意しましょう。 サポーターやテーピングなどを用いて日常的に膝をケアするのも有効です。 また、再発予防に効果のある治療として再生医療が挙げられます。 リハビリ期間を短くしたい方や、半月板損傷の再発が心配な方は、当院までお気軽にご相談ください。
2020.06.03 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症は完治するの? 変形性股関節症は完治する病気なのでしょうか?高齢化社会に伴い加齢が発症の一因ともなる変形股関節症の方が増えてきています。痛みを感じない軽度の方から、日常生活を送るのが困難な方までその症状や状態も多岐に渡ります。 ここでは変形性股関節症の状態と完治について紹介していきます。 変形性股関節症は完治するのか 変形性股関節症とは、加齢や骨の異常により軟骨のすり減りや骨の変形が起きてしまう病気のことです。一度すり減った軟骨や骨の変形は二度と元には戻らないため、変形性股関節症が完治するということはありません。 変形性股関節症はどんな治療をするの? 比較的早期の段階では、ヒアルロン酸の注射や人工的に骨を削って形を整える骨切り術と呼ばれる手術が行われます。さらに症状が進み悪化している場合には人工関節置換術が行われ、股関節を人工関節と置き換えます。 それぞれの状態に応じて治療を行い、症状の緩和や進行の抑制をすることはできても、関節自体を元の状態に戻す治療法は現段階ではないのが実情です。 人工関節置換術とは? 変形性股関節症で損傷が進んでしまった股関節を人工関節と置き換えることで、完治に近い状態に持っていくことができます。人工関節置換術では手術後ほぼ完全に痛みがなくなり、手術翌日からリハビリを始め、約2週間で退院して不自由なく歩くことができます。 しかし、人工関節にはデメリットもあります。術後経過が一見良好でも、人工関節が外れてしまう脱臼が起きることがあり、これが続くようであれば再手術となります。 また、人工関節を入れた部分は細菌感染が起きやすい環境になっており、炎症がひどくなると人工関節自体を取りはずさなければならない場合もあります。さらには、人工関節も時間が経つにつれて劣化してしまうため定期的に受診しながら状態の確認も行う必要があります。 このように万能と思われる人工関節にもデメリットはあります。 完治しない変形性股関節症…注目を集める治療法があった! 近年、注目を浴びている新しい治療法に再生医療があります。再生医療は、自身の細胞を用いて軟骨の修復や再生を促進したり、病気の進行を抑制することが可能と言われており、他の治療を行っても効果が感じられなかったり、症状が悪化してしまった場合の選択肢として検討する人もいます。 副作用が少なく済むなど、患者さんへの負担も小さく、治療期間も短くて済むなどのメリットもあります。 まとめ/変形性股関節症は完治するのか 変形性股関節症は、現状では完治することのない病気です。痛みが大きく和らぐ人工関節手術を行ったとしても、定期的に受診して状態を確認せねばならず、完治とは言えません。 変形性股関節症における治療は進行を抑制することしかできず、術後もできるだけ負担をかけないようにするなど、上手につきあっていく必要があるのです。 完治しない病気であるからこそ、痛みを我慢したりせず、軟骨や関節のすり減りや悪化が進む前に早めに医療機関を受診し、治療法や日常生活上の注意などの指導を受けるようにしましょう。 また、近年注目を集めている再生医療についても検討してみてはいかがでしょうか。 https://youtu.be/XPFLM1wiQmA?si=fJRjdiMIT09j9bJJ ▶こちらの動画もぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.06.02 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝を何かにぶつけたりしたわけでもないのに膝が腫れてきて、その腫れが引かないという状況になると、「今後どうなるのだろう」「どのように対処すればいいのだろう」と不安になると思います。 今回は、膝の腫れが引かない原因について、また、対処方法について紹介します。 膝の腫れが引かない主な原因 転倒したり、何かにぶつかったりしたというように思い当たるようなことがなく、膝が腫れてきて、膝の腫れが引かないという場合の原因で多いのが以下の3つです。 変形性膝関節症 膝の軟骨の擦り減りによって、骨と骨がぶつかり合うことで炎症が起きて膝に痛みや腫れが生じます。遺伝や加齢のほか、姿勢や肥満などが原因につながると言われています。 リウマチ 自己免疫疾患の一つで、免疫システムが間違って自分の細胞を攻撃することで、関節を覆っている滑膜に炎症が起きてこわばり、痛み、腫れなどが生じます。関節リウマチの症状は手のこわばりがよく知られていますが、膝関節の腫れも症状の一つです。 痛風・偽痛風 痛風は溜まった尿酸が結晶化することで炎症を引き起こすもので、激しい痛みや腫れが生じます。足の親指の付け根やくるぶしの他にも膝が腫れるケースもあります。同じような症状で、ピロリン酸カルシウムが結晶化するのが原因の偽痛風というものもあります。 膝の腫れが引かないときの対処方法 膝の腫れが引かない場合、膝に熱をもっていたら冷やすのが効果的です。氷枕やアイスノンを使用したり、タオルを水に濡らしたりして患部を20分から30分くらい冷やすというのを1日2、3回おこないましょう。 症状が軽度であれば患部を冷やしていると2、3日くらいで腫れが引いてくるでしょう。 また、普段の生活で、できるだけ膝に負担がかからないようにすることが大切です。体重が増えるとそれだけ膝にかかる負担が大きくなるので、肥満の人は減量することで膝への負担を軽減することができます。 また、立ち仕事など長時間立っていることが多い人は、短時間でもいいのでこまめに休憩をとるようにしましょう。 膝の腫れが引かない時は早めに医療機関を受診が正解 膝が腫れたので患部を冷やして安静にしていたけど膝の腫れが引かないといときは、できるだけ早めに医療機関を受診するのがおすすめです。 医療機関を受診する際には、いつごろから腫れたのか、普段の生活で膝に負担がかかるようなことをしているかなど、できるだけ多くの情報を伝えることができるようにまとめておくと正確な診断を得ることができるので、おすすめです。 まとめ・膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝の腫れが引かない原因や治療方法について紹介しました。 膝は骨や関節、靭帯、腱などの構造が不安定な部位であるため、普段の姿勢などちょっとしたことが原因で膝へ負担がかかり、炎症が起きて腫れや痛みが生じやすい部位になります。 膝の腫れや痛みなどの治療を受けても改善されず、手術しかないのだろうかと思っている人は再生医療という治療方法もあります。治療法の選択肢として、再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください 半月板損傷かも?そんな場合に症状をチェックする方法 変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由
2020.06.01 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
踏み台昇降をすることで膝を痛めた経験はありませんか。 踏み台昇降はダイエットやリハビリなどで行う動きですが、膝を痛めてしまうと運動の継続が困難になります。 本記事では、踏み台昇降で膝を痛めない方法をご紹介します。膝を痛めない方法を確認し、安全にダイエットや運動をしましょう。 この記事を読むとわかること 踏み台昇降で膝を痛めない方法 踏み台昇降で膝を痛めた場合の対処法 踏み台昇降で膝を痛めない方法!ストレッチと正しい姿勢 踏み台昇降で膝を痛めない方法として、下記の2つを紹介します。 事前にストレッチをして筋肉をほぐす 正しい姿勢で昇降する 階段や踏み台昇降は、骨盤周辺の大きな筋肉を同時に鍛えられる運動で股関節の強化に効果的です。 踏み台昇降は効果が大きい反面、誤った方法で行うと負荷も大きくなってしまいます。 筋力トレーニングは週3回以上行うのが望ましいとされていますが、無理のない頻度で継続しましょう。 事前にストレッチして筋肉をほぐす 踏み台昇降で膝を痛めない方法の1つに、事前のストレッチがあります。 運動を始める前にストレッチを行い筋肉をほぐしておくと、身体を動かしやすくなります。 ストレッチは、身体をゆっくりと無理のない程度に伸ばすのがポイントです。踏み台昇降を行う前は、足首や膝、ふくらはぎを中心にストレッチを行うと十分な効果を得やすくなります。 正しい姿勢で昇降する 踏み台昇降で膝を痛めないために、以下のポイントを意識し正しい姿勢で運動を行ってください。 背筋をまっすぐに伸ばす 腕を大きく振りながら昇降する 膝はつま先より前に出ないようにする 内股、ガニ股にならないように行う 正しい姿勢で踏み台昇降ができるようになったら、徐々に負荷をかけていくのがおすすめです。使用する踏み台の高さを変え、自身に合った強度で運動を行いましょう。 やりすぎ注意!踏み台昇降が膝にかける負担 踏み台昇降はダイエットやリハビリに効果がありますが、やりすぎると膝に大きな負担がかかるため注意が必要です。 踏み台昇降は、股関節や膝関節などの下半身を大きく動かす運動です。運動の頻度を急に増やしたり、自分に合っていない強度で昇降したりすると、関節や筋肉に大きな負担がかかります。 踏み台昇降をやりすぎて、膝を壊してしまっては運動の継続が困難になります。無理せず続けられる範囲で運動強度や頻度を考慮し、実施計画を立てましょう。 踏み台昇降で膝を痛めてしまったら? 踏み台昇降で膝を痛めてしまったら、以下の2つを実施し早期回復を目指すのが大切です。 アイシングをして休息をとる たんぱく質を摂ってしっかり睡眠をとる 膝を痛めてしまった際の対処法を確認し、万が一けがをした場合に早急に対処できるようにしましょう。 アイシングをして休息をとる 踏み台昇降で膝を痛めたときは、アイシングをして休息をとるのがポイントです。アイシングとは、患部を冷やす方法です。 膝に少しでも違和感を覚えたらすぐに運動をやめ、氷のうや保冷剤で患部を冷やしましょう。 直接肌に氷を当てると凍傷の危険があるため、タオルなどで包んでから患部に当てるなど対策してから、15分〜20分程度を目安にして冷やして下さい。 たんぱく質を摂ってしっかりと睡眠をとる 踏み台昇降で膝を痛めた際は、たんぱく質を摂ってしっかりと睡眠をとることが大切です。 たんぱく質は、筋肉や骨を作る栄養素で運動後の摂取が効果的といわれています。 膝を痛めた場合に限らず、運動後はたんぱく質を意識した食事を取るのがおすすめです。 たんぱく質は運動によって分解されますが、健康的な食事や十分な睡眠で合成スピードを高められます。 踏み台昇降でひざを痛めない方法まとめ 踏み台昇降は、踏み台の高さや足を下ろす順番を守り、正しい手順で行うと膝・股関節周りの筋肉を効果的に強化できます。 ダイエットやリハビリにも推奨される運動ですが、誤った方法で行うと膝に負担がかかるため注意が必要です。 膝や筋肉の状態に合わせて無理のない範囲で継続すると、痛みの予防や改善につながります。 万が一、踏み台昇降で膝の痛みがひどくなったり、自力でのトレーニングが難しいと感じた場合は、膝の再生医療を検討するのも一つの方法です。 膝の再生医療では、自分の細胞を使って軟骨を修復するため、手術のような大きな負担をかけずに治療が可能です。 ダイエットや運動を行う際は、体に合った方法で無理なく継続していきましょう。
2020.05.31 -
- ひざ関節
- 再生治療
半月板損傷で膝が動かなくなるロッキング、手術以外の治療法 半月板損傷になると膝が動かなくなるのでは?と不安に思う人もいるかもしれません。痛みを引き起こすだけでなく、膝の曲げ伸ばしの違和感といった症状が出るのが半月板損傷です。 今回は半月板損傷で生じるロッキングについてご紹介します。ロッキングの状態になったらどのような治療があるのか、治療でよくなるのかについてみていきましょう 半月板損傷で起こるロッキングは治療できる? ロッキングについて説明する前に、まずは半月板損傷について見ていきましょう。半月板は、C型を呈した内側半月板とO型を呈した外側半月板に分かれています。そして、周辺には軟骨や靭帯、腱などがあり、膝の安定性を守る役割を果たしています。 歩くだけでも大きな負荷がかかるのが膝関節です。その負荷を軽減させるため、半月板はクッション性を高めたり、周辺の組織を安定させたりしているのです。そんな半月板ですが、急激な負荷や強い衝撃で傷ついてしまうことがあります。それが半月板損傷です。 半月板損傷が起こると、膝を動かしたときの痛みや、膝の曲げ伸ばしのしにくさといった症状が見受けられます。そして、断裂した半月板が膝関節に挟まってしまうことがあり、そうなると膝がロックされて動かすことができない状態になります。 これを半月板損傷のロッキングといいます。 半月板損傷のロッキングはどのように治療するの? 半月板損傷の主な治療は保存療法と手術です。半月板を切除してしまうと、クッション性がなくなり軟骨をすり減らすリスクがあるため、できるだけ保存療法を行うことが多いです。 しかし、ロッキングの状態になれば膝を動かすことができず歩行が困難になるため手術を検討することになります。手術には、損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した半月板を取り除く切除術があります。どちらも関節鏡という機械を用いて行うため、手術の傷は小さいです。 半月板損傷の手術以外、再生医療という選択肢 半月板損傷でロッキングの状態になると、治療に手術を検討することになります。しかし、手術のときにできる傷は小さいとはいえ、合併症や術後のリハビリのことを考えて躊躇する人もいるでしょう。 近年、半月板損傷の治療に再生医療が注目されています。再生医療では、自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝に注射します。その幹細胞が傷ついた半月板や軟骨といった組織を修復させることが期待されているのです。 一度損傷した半月板は、自然に元の状態に戻ることが難しいです。そんな半月板を修復させるとして、再生医療を選択する人も増えています。 まとめ・半月板損傷で膝が動かなくなるロッキング、手術以外の治療法 今回は半月板損傷で起こるロッキングの治療についてご紹介しました。断裂した半月板が膝関節に挟まることで、膝が動かせなくなるのがロッキングです。この状態になると保存療法ではなく手術という治療を検討することになります。 しかし近年では、新たな治療として幹細胞を用いて半月板を修復させる再生医療も注目を集めています。治療の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。この再生医療という治療法に興味があればお気軽にお問い合わせ下さい 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.05.30 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症における骨切り術とはどんな治療法なのか 変形性股関節症において「骨切り術」という治療法がありますが、どのような治療法なのでしょうか?変形性股関節症であれば誰でも骨切り術を行うのでしょうか?ここでは変形性股関節症における骨切り術について紹介していきます。 変形性股関節症における骨切り術 変形性股関節症とは軟骨のすり減りにより、骨盤と大腿骨の隙間が狭くなることで痛みや動かしづらさを感じ、日常生活に支障をきたすこともある病気です。変形性股関節症では、まずは保存療法を行い関節機能の悪化を防ぎます。 しかし、保存療法を行っても症状の改善が見られない、さらに痛みが増して日常生活にも支障をきたすという場合は、骨切り術などの手術を検討することがあります。 骨切り術とは? 骨切り術は変形性股関節症における手術療法の1つで自分自身の股関節を温存できるものです。人工関節を入れる手術療法に対し、骨切り術では比較的若く、関節がそれほど痛んでいない早期の段階に行われます。 骨切り術は股関節を形成する骨を手術によって切り取ったり、ずらすことにより軟骨の残っている部位で体重を受けるよう股関節の調整を行います。これにより負担が分散され、軟骨がすり減りにくくなります。 股関節は骨盤と大腿骨の2種の骨の組み合わせで成り立っているため、骨切り術も骨盤側を削る場合と大腿骨側を削る場合、その両方を削る場合があります。 骨盤側を削る手術を寛骨臼回転骨切り術と呼び、大腿骨を調整するものを大腿骨骨切り術と呼びます。 変形性股関節症における骨切り術のメリットとデメリット 変形性股関節症における骨切り術における最大のメリットは、自身の股関節を温存できる点です。大きな力が加わらなければ、日常生活や運動にも特に制限はありません。 一方で、骨切りした部分が治るまでは負担をかけることができないため、関節をすぐに動かすことができず、入院やリハビリ期間が長くなってしまうこともあります。 また、再度関節の軟骨がすり減って痛みが出るようになり再手術となる可能性もあります。そして、そのような場合には、人工関節手術を行うことも視野に入れる必要が出てきます。 骨切り術を行っても、軟骨のすり減りが元に戻るわけではないため、痛みを我慢したり、無理な運動をしてしまうと変形性股関節症はさらに悪化してしまいます。 変形性股関節症は定期的に受診し、状態の確認をしながら上手に付き合っていくことが重要です。 まとめ・変形性股関節症における骨切り術 変形性股関節症における骨切り術について紹介しました。 骨切り術は変形性股関節症の比較的早期の段階で、年齢も若い方が対象となる手術療法です。しかし人工関節手術と比べ、リハビリに時間がかかり社会復帰に時間を要するため、その人のライフスタイルに応じてどちらの手術を行うか検討する必要があります。 現在では自身の細胞で軟骨損傷を修復する再生療法という治療も選択可能になっています。どうしても手術を避けたい、今までの治療で効果を感じることができなかったという場合には、この再生医療を検討してみるのも良いでしょう。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=0OUo08PvNShKeiJc ▶こちらの動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.05.29 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の腫れの原因にもなる痛風や、偽痛風についてと、その治療法 風が吹いただけでも痛い!というくらい激痛が走る痛風は、足の親指の付け根の部分が赤く腫れあがることはよく知られていますが、痛風は膝にも発作が出て腫れ上がることがあることをご存知でしょうか? 今回は、膝の腫れの原因にもなる痛風について紹介します。また、膝の腫れの原因の一つであるため、偽痛風についても紹介します。 痛風による膝の腫れについて 痛風は血液内の尿酸が増えるのが原因で発症します。血液内の尿酸の量が増え過ぎると関節内で溜まって結晶化(尿酸塩結晶)します。すると、その尿酸塩結晶を白血球が処理しようとする際に関節に炎症が起きてしまいます。 尿酸値が上がる主な原因としては、尿酸を排出する働きがある腎臓機能の低下やプリン体の過剰摂取、激しい運動、肥満などがあります。尿酸は体温が低いところで溜まりやすいため、炎症は足先(足の親指の付け根)で起きるケースが多いですが、膝関節で炎症が起きるケースもあるため、ある日突然膝の腫れと激しい痛みに見舞われることがあります。 偽痛風による膝の腫れについて 痛風は尿酸が結晶化することで炎症を誘発しますが、痛風と同じ結晶誘発性関節炎に偽痛風といわれるものがあって、偽痛風も膝の腫れの原因となることがあります。偽痛風という名がつけられているように、痛風と同じように激しい痛みに見舞われます。 偽痛風は、尿酸ではなくピロリン酸カルシウムが結晶化することで炎症が誘発されます。 ピロリン酸カルシウムが結晶化する原因は解明されていませんが、遺伝の他に関節リウマチ、甲状腺機能の低下、変形性関節症、加齢などが原因と考えられています。 痛風の治療方法 痛風によって痛みや膝の腫れが生じた場合、消炎鎮痛剤によって炎症と痛みを抑えます。また、発作の前兆や発作を抑えるために、コルヒチンという薬が用いられることもあります。 炎症と痛みが治まったら、尿酸が作られるのを抑える薬や尿酸を排出する薬などを使った薬物療法が中心とした尿酸値を下げるための治療がおこなわれます。また、尿酸値を下げるためには食生活を始めとする生活習慣の改善も欠かせないため、医師の指導の元で生活習慣の改善もおこなっていきます。 まとめ・膝の腫れの原因にもなる痛風や、偽痛風についてと、その治療法 膝の腫れの原因が痛風の場合もあることを紹介しました。 膝の腫れの原因は痛風や偽痛風の可能性もありますし、それ以外の可能性もあります。何が原因かは素人が判断するのは難しいですし、原因によって治療方法も異なるので、放置せずに医療機関を受診しましょう。 また、最近では、膝の痛みに対する手術以外の治療方法として再生医療という治療方法もあります。 身体に負担が少なく、治療期間も短く済むなどのメリットがあり、近年注目されています。膝の痛みで悩んでいる人は再生医療についてもチェックしておきましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.05.28 -
- 変形性股関節症
運動したりしゃがんだりしたときに、股関節が痛いと感じることはありませんか。 動作時に股関節に痛みを感じたり、下半身の可動域が制限されたりしている場合は、変形性股関節症の可能性があります。 変形性股関節症は、中高年以上の女性に好発する進行性の疾患です。 本記事では、変形性股関節症の主な症状や原因、治療法について詳しく解説します。 また、症状のチェックリストを活用して、ご自身の股関節の痛みが当てはまるかどうかを確認してみましょう。 変形性股関節症の疑いがある方は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。 変形性股関節症とは? 変形性股関節症とは、股関節の軟骨が擦り減り、痛みを伴う疾患です。股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ大きな関節で、身体を支える役割を担っています。 症状が進行すると、下半身の可動域が制限されてしまい日常生活にも支障をきたす恐れがあります。 変形性股関節症は徐々に関節軟骨が擦り減る疾患のため、症状が出現したら早めに治療を開始しましょう。 変形性股関節症の主な症状 変形性股関節症の主な症状は、以下のとおりです。 変形性股関節症を治療せずに放置していると、症状が進行し歩行が困難になるほど悪化する恐れがあります。 症状が見られたら、早期に治療を開始し症状の悪化を防ぐことが大切です。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症は、発症原因がはっきりしていない一次性と、原因がはっきりしている二次性に分けられます。 それぞれの主な原因は、以下のとおりです。 変形性股関節症は中高年以上の女性に好発しますが、二次性の割合が高く※、若い人でも発症する可能性があります。 ※出典:公益社団法人 日本理学療法士協会「理学療法ハンドブック 変形性股関節症」 変形性股関節症の症状チェックリスト 変形性股関節症の症状か確かめるために、以下のチェックリストを活用しましょう。 変形性股関節症になると、身体を支えている股関節に痛みが生じるため、歩行時に身体が左右に揺れやすくなります。 変形性股関節症のチェックリストに当てはまっている症状がある人は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性股関節症におけるステージ(病期)について 変形性股関節症は、以下4つのステージ(病期)に分けられます。 変形性股関節症では、レントゲン写真を撮って股関節の状態を確認し、関節の骨と骨の隙間の広さや軟骨のすり減り状態からステージの分類を行います。 変形性股関節症はステージごとに治療方法が異なるため、軽症のうちから治療を開始し症状の悪化を防ぐことが大切です。 前期 前期股関節症では、骨盤側のお椀状になっている部分「寛骨臼」と大腿骨の先端の丸い部分「骨頭」が接する関節部分に異常が見られることがあります。 ただし、この段階では両者の間の隙間は正常で、軟骨のすり減りも確認されません。 変形性股関節症の前期は、痛みを感じることが少なく、足がだるい・疲れやすいと感じる方がいます。 初期 変形性股関節症の初期は、寛骨臼と大腿骨頭の隙間がやや狭くなった状態です。 初期は痛みが少ない場合が多く、中には違和感を覚える方や筋肉のこわばりを訴える方もいます。 長時間立位をとっていたり、たくさん歩いたりすると、痛みが増強し動かしにくくなることもあるため注意が必要です。 進行期 変形性股関節症の進行期は、寛骨臼と大腿骨頭の隙間がさらに狭くなり、関節の擦り減りも進行している状態です。 歩行時に痛みを感じやすく、しゃがみ込む動作や足の曲げ伸ばしができないなど、日常生活に支障をきたす症状が出現する場合もあります。 末期 寛骨臼と大腿骨頭の隙間が消失し、骨の変形も進んでしまった状態は、変形性股関節症の末期です。 末期になると組み合わさった骨同士が直接接触して激しい痛みが出てきてしまい、治療で手術を選択せざるを得なくなってしまいます。 変形性股関節症の末期では、歩行が困難になったり、安静時にも痛みを感じたりするなどの症状が見られます。 変形性股関節症の治療方法は? 変形性股関節症の治療方法は、以下の3つです。 変形性股関節症はステージごとに実施できる治療法が異なります。 前期や初期に変形性股関節症の症状に気づければ、あらゆる治療方法を選択できる可能性があります。 保存療法 変形性股関節症の治療法の1つは、保存療法です。保存療法には、薬物療法や温熱療法、リハビリテーションなどがあります。 薬物療法では貼付薬や鎮痛剤を使用し、炎症や痛みの緩和を行います。 温熱療法は身体を温めることで、股関節周囲の血行を良くして疼痛緩和を目指す治療法です。 変形性股関節症の痛みによって日常生活に支障をきたしている場合は、リハビリテーションを行い、股関節の負担を軽減しましょう。 手術療法 変形性股関節症の進行状態によって手術による治療を検討されるケースがあります。 手術療法の中でも自身の関節を残して治療する「関節温存手術」と人工関節と入れ替える「人工股関節置換術」があります。 関節温存手術には「股関節鏡視下手術」や「骨切り術」などがあります。 一方、人工股関節置換術は、炎症のある大腿骨頭や寛骨臼を人工の関節に置き換える手術です。 人工股関節置換術を受けると痛みが改善され、股関節の動きがスムーズになったり歩行の安定性が向上します。術後はリハビリを十分に行えば、仕事やスポーツ活動への復帰が見込めます。 再生医療 再生医療は、自身の幹細胞を培養して股関節に注射し、擦り減った関節軟骨の再生を促す治療法です。 擦り減ってしまった関節軟骨の再生により痛みの緩和が期待でき、変形性股関節症の悪化を防げる可能性があります。 手術や長期間の入院などもなく、早期に日常生活に戻れるため注目されている治療方法です。 変形性股関節症の痛みにお悩みの方や人工股関節にしたくない方は、再生医療による治療を検討しましょう。 【まとめ】変形性股関節症の症状の変化に前期の違和感から注意しよう 変形性股関節症は、症状の変化や前期に出現しやすい股関節周囲の違和感に注意してください。 変形性股関節症の症状チェックリストで該当項目がある方は、早めに医療機関を受診し、治療法を検討しましょう。 軟骨のすり減りや骨の変形が進んでしまうと、手術を避けられなくなってしまう場合もあるため、早期の治療開始が望まれます。 変形性股関節症の症状にお悩みの方や人工関節置換術を回避したい方は、再生医療という選択肢もあります。 再生医療による治療は患者さま自身の血液や幹細胞を使用するため、アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが低く、股関節の痛みの軽減にも期待できます。 再生医療をご検討の方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2020.05.27