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- 再生治療
足首が痛い!保育士が発症しやすい関節滑液包炎について 保育士さんは仕事柄、体のいろんなところに負担をかける動作が多く、いろいろな箇所を痛めてしまいがちです。その中の一つが足首です。足首が痛いことで悩んでいる保育士さんは、「どうして足首が痛くなるの?」「足首の痛みは治るの?」とお考えではないでしょうか。 今回は、保育士に足首が痛い人が多い原因や治療方法について紹介します。 保育士が発症しやすい関節滑液包炎 保育士に足首が痛い人が多い原因で考えられるのが、「仕事中に正座をすることが多い」ということです。正座をすることで、なりやすい疾患に「関節滑液包炎」という病気があります。 足関節滑液包炎とは、足首の前方で、関節の周りを包んで保護している滑液包が強い圧迫や摩擦を受けることによって炎症が起き、痛みを生じるものです。また、炎症の際に滑液包内にある滑液が過剰分泌して滑液が溜まり、コブのように腫れることもあります。 このように足首の前方部分が強い圧迫や摩擦を受ける動作で代表的な動作の一つが正座です。そして、仕事中に正座をする機会が多い保育士が足関節滑液包炎になりやすく、足首が痛いという症状に悩まされる人が多いのです。 保育士の正座は職務上、回避できない 保育士に足首が痛いことで悩まされている人が多い主な原因の一つとなっているのが正座ですが、保育士が仕事中に正座をする機会が多いのにはいろいろな理由があります。 保育士は小さな子供を見守ったり話したりする時に、子供の目線に合わせるように低い姿勢になる必要があります。その際に、足を伸ばしたり、横座りなどで座ったりすると、その足に子供が引っ掛かって転倒する可能性もありますし、仮に子供に何かあった時に素早く動くことができません。 よって、足が子供に引っ掛かる心配もなく、子供に何かあった時でも素早く動くことができる体勢である正座をする機会が多くなります。つまり、正座が良くないことは分かっていても保育士としの職務上、避けることができないのです。 足首が痛む原因の1つ「足関節滑液包炎」の治療法 足関節滑液包炎によって足首が痛いという場合の治療方法は、ステロイド薬など抗炎症薬によって、炎症を鎮める治療が一般的です。また、滑液が溜まって腫れている場合は、注射器で滑液を取り出す治療がおこなわれることもあります。 こうした治療によっても症状が改善されず、強い痛みが生じる場合は手術で滑液包を切除することが検討されます。普段の生活での対処法としては、保育士の人は、仕事でどうしても正座する必要がありますが、仕事以外ではできるだけ正座をしないようにしましょう。 まとめ・足首が痛い!保育士が発症しやすい関節滑液包炎について 保育士に足首が痛いことで悩む人が多い原因について紹介しました。保育士は正座をすることが多いため、足関節滑液包炎になりやすく、これが、足首が痛い原因になります。 治療法は、症状の強さなどによってさまざまですが、まずは医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。また、近年は体にメスを入れる必要のない再生医療による治療を選択することもできます。 一般的な治療を受けても痛みが改善されないという場合は再生医療による治療を検討してみることをおすすめします。以上、足首が痛い保育士、その原因と治療法について解説させていただきました。参考になれば嬉しく思います。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.10.04 -
- 幹細胞治療
- 股関節
放置で良いのか?バレエをすると股関節で音が鳴る!その原因とリスクについて 身体の関節を柔らかくし、全身を滑らかに動かして踊るバレエですが、関節で音がなるという経験はありますか?バレエをしていない人でも立ち上がりの時などにポキッと音がなることがあります。 今回は、バレエなどのダンスをされていて股関節から音がなるという方の原因やリスク、治療法をみていきましょう。 バレエで股関節から音がなる!その原因 バレエで90度以上に足を上げようとすると股関節から「ポキッ」と音がなるという経験がある方は、一定数いると思います。この音の原因ですが「弾発股」というスポーツ障害である可能性があります。音は、筋肉や腱が骨の上で動くときにこすれることにより生じます。 主に原因動作は、股関節を屈曲させ、腸脛靭帯という太い靭帯が大転子の上を通る時です。初めは、痛みはなく音が鳴るのみの症状であることがほとんどです。 しかし、次第に股関節外側で炎症を引き起こし痛みが生じるようになっていきます。股関節にひっかかりを感じる症状がでるのが、股関節唇、軟骨損傷です。 その他、「先天性股関節脱臼」や、「変形性股関節症」などの可能性があります。 原因(医療機関の診察が必要です) ・股関節唇 ・軟骨損傷 ・先天性股関節脱臼 ・変形性股関節症 痛くはないから放っておこうは絶対ダメ! 先述した通り、放っておくと炎症が起こり痛みを生じるようになってきます。弾発股は、股関節の周りの筋肉や腱が固くなることでおこります。なりやすい人は、バレエをしている方など股関節を屈曲する機会が多い人がほとんどです。 そのため、一般人が立ち上がりの際に音がなるのとは大きく違います。病気が隠れている可能性もあることから、一度受診して診断してもらうのが良いでしょう。診断方法としては病気の鑑別のために画像検査が主です。痛みは伴いません。 治療法について 痛みがなければ治療の必要はありませんが、保存療法として練習量を少なくしたり、アイシングを行ったり、理学療法、炎症があればステロイドの投与などが行われます。 弾発股で、保存療法が効かない場合は手術療法が選択されます。観血的・関節鏡下での腸脛靭帯の一部切除です。股関節唇損傷・変形性股関節症でも手術療法が適応されます。 関節鏡下での手術は難易度が高く、手術可能な医師も少ないのが現状です。再生医療では、臓器や皮膚、骨や筋肉になり得る幹細胞を利用した治療が可能です。 自分の幹細胞を使用することから副作用が少ないのが特徴であり、身体がダメージを受けている部分の再生を期待できます。幹細胞の採取は、腹部から少量の脂肪を採取するのみです。 培養環境も厚生労働大臣の許可を得た国内トップレベルで管理されており安心です。 まとめ・放置禁止!バレエをすると股関節で音が鳴る?その原因とリスクについて バレエで股関節から音がするときの原因について紹介しました。バレエやダンス、スポーツをされている方は特有のスポーツ障害を負う可能性が高いです。 股関節を動かす際に音がするという症状をそのままにしておくと、生活に支障をきたすようになる可能性があります。少しのことでも自分の身体の異常には向き合うようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.04.16 -
- 免疫細胞療法
免疫力低下の原因は生活習慣の他、ストレスに注目すべきです 病気に負けないためには「免疫力低下」を防ぐことが重要ですが、免疫力は生活習慣やストレスなどさまざまな原因によって低下してしまいます。今回は、免疫力低下の原因の1つ「ストレス」について解説します。 ストレスによって免疫力低下を招くメカニズム ストレスを感じることで、私たちの体内では「自律神経」が乱れてしまいます。自律神経が乱れることで、例えば「IgA抗体」という免疫に深く関わる抗体の分泌が弱まることがわかっています。 IgA抗体はさまざまな病原体に対して効果を発揮する抗体であり、これが低下するとさまざまな病気に感染しやすくなるのです。 免疫力低下を防ぐにはストレスを溜めないようにすることが大切! 現代社会では、生活の中でさまざまなストレス要因が存在し、そのすべてを取り除くことはできません。ストレスに負けない生活を送るためには、ストレスとうまく付き合い、効果的に発散する方法を確立させることが重要なのです。 例えば「適度な運動」はストレス発散に役立つだけでなく、自律神経を整えるなど健康上さまざまなメリットがあります。インドアでも「音楽鑑賞」や「アロマリラクゼーション」など、個人に合ったストレス発散方法を実践することで、ストレスを溜め込むことなく生活を送ることができるでしょう。 より積極的に免疫力を高めるためには免疫細胞療法を利用する方法もある! さまざまな要因で免疫力が高まったり低下したりしますが、病気の発症リスクに関わる免疫力は高いに越したことはありません。もし、積極的に免疫力を高めたいと考えているのであれば「免疫細胞療法」という方法をおすすめします。 免疫細胞療法とは、利用者の血液から免疫に関わる細胞を取り出し、培養して増やしてから体内に戻すことで免疫力を高めることができる治療法です。また、免疫細胞療法を利用することで「がん」の予防にも効果が期待できることがわかっています。 病気に負けない体、つまり免疫力を高めるための方法を積極的に取り入れたいという人は、ぜひ免疫細胞療法を検討してみてください。 まとめ・免疫力低下の原因は生活習慣の他にもストレスに注目すべきです 免疫力低下によって、風邪などの病気にかかりやすくなり、生活の質を落とすことになりますが、その一因としてストレスが挙げられます。 そのため、ストレスをためないことはとても大切ですが、免疫力低下の原因は、ストレスだけではありません。 免疫力を高めて病気に負けない体作りを積極的に目指したいのであれば、免疫細胞療法という方法も検討できます。病気になりにくい身体づくりのためにも、免疫細胞療法を検討してみてはいかがでしょうか。 以上、免疫力低下の原因は「ストレス」かも!と題して説明してまいりました。ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.01.10 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
膝痛で退職する保育士さんが患う半月板損傷、変形性膝関節症に最新の治療法 保育士さんの「職業病」といわれる症状の1つに、「膝の痛み」が挙げられます。小さな子供たちに目線を合わせるためには、どうしても、かがむ動作が必要になるものです。多くの子供たちに対する都合上、何度も膝を折って対処しなければなりません。 膝の痛みを抱えながら、子供たちのお世話をするお仕事はつらいものです。中には、この膝痛が原因で、保育士を退職されるケースもみられるほどです。 今回は、保育士さんが膝痛に悩む原因や、そんな場合に緩和する方法、手術を検討しなければならないケースについてご紹介してまいります。 こちらも合わせてご覧ください 変形性膝関節症|PRP療法の治療効果と体験談 保育士さんが退職に至る膝痛の原因は? 膝が痛い…という悩みの原因は、筋肉や靭帯、半月板のトラブルであることが多くみられます。保育士は、子どもと話すときに床に膝をつく、子どもを抱っこする、抱っこしながら立ち上がったり、かがんだり、多くの子どもが一度に絡みつくなど、 日常の職務を通して頑張れば、頑張るほど膝に相当な負担がかかってまいります。いわゆる職業病の一種と言えるのではないでしょうか。 このような膝が痛くなる原因として、まず第一に膝への荷重や、膝を使いすぎることによって起こる筋肉の炎症が考えられます。膝関節を支える筋肉の炎症が強くなると、体重をかけた際に曲げ伸ばしの動作で痛みを感じるようになります。 また膝関節の横には側副靭帯があり、関節の中には十字靭帯という靭帯が付いています。これらの靭帯は膝を安定させる役割があり、膝の負担が増えると損傷しやすくなります。また、第二の要因として考えられるのが筋肉や靭帯の損傷とは違い、「半月板損傷」ということも考えられます。 半月板とは、膝関節の中にある軟骨組織です。関節の内側と外側に1個ずつあり、歩行時など膝関節に体重が加わったときに衝撃を分散させる働きがあります。 膝は、体の中でも特に体重が大きくかかる関節で、歩行時では体重の約3倍、階段の下りでは約5倍の負荷がかかることもあります。そのため半月板の負担も大きくなりがちです。 半月板損傷は、若い人の外傷として起こることが多いですが、保育士のように仕事で膝への負担が多い人にも起こる疾患です。 また保育士の膝の痛みは、「変形性膝関節症」である場合もあります。保育士のように、膝の関節に過度な負担がかかり続けるという状況は、軟骨のすり減りから発症する変形性膝関節症の原因となることもあるからです。 放置しておくと半月板が損傷され、膝の変形が進み、歩行困難などが起こりますので早めに治療を開始することが必要になります。 いかがでしょうか?! このように一口に「膝の痛み」という症状であっても様々な原因が考えられるのです。膝の痛みが酷い場合や、繰り返す場合は、是非、整形外科などの医療機関で診察を受けられることをお薦めします。 保育士に起こりがちな膝の痛みの原因 ・筋肉の炎症 ・靭帯の損傷(側副靭帯、十字靭帯) ・半月板の損傷 ・膝軟骨のすり減り(変形膝関節症へ) ▼変形性膝関節症の不安がある方はこちらもご覧ください。 【変形性膝関節症の手術と保険費用について詳しく解説します】 膝痛を緩和する方法は? 膝の痛みに対する治療法は、通常は2種類あり、それが「薬物治療」と「運動療法」ですが、どちらの治療法も、膝痛を緩和することはできますが、根本的な治療法ではありません。そこに近年、「再生医療」という次世代の先端医療が加わり、注目され始めています。この方法なら、軟骨の再生を目標とするため、根本的な治療法と言えるのではないでしょうか。 薬物療法 ・痛み止めの内服、湿布や塗り薬などの外用薬 ・ヒアルロン酸の注射 ヒアルロン酸は、軟骨・関節液の重要な成分で、軟骨表面を保護します。 ・ステロイドの注射 炎症を強力に押さえ込み、鎮痛効果も高いです。 運動療法 医師の指示のもと膝周りの筋力を強化し、膝を支える力を付けて膝の痛みを軽減する治療法です。 膝の痛みを根本から治す!再生医療という最新の治療法に注目 「半月板損傷」や「変形性膝関節症」を根本的に治したいと考えるのであれば、「幹細胞治療」という「再生医療」も選択肢の1つです。幹細胞治療は患者自身の脂肪細胞から得た幹細胞を培養して数万から数億倍に増やし、患部に注射で投与する方法です。 幹細胞は弱った細胞を修復したり、臓器や組織、関節や軟骨などに変化したりする特徴があります。患者さん自身の培養した幹細胞をダメージを受けた部分に戻すことで、自然治癒力をもって機能回復を図ることができるのが再生医療です。 また膝の再生医療には、血液を使った治療法で「PRP治療」といわれるものもあります。血液には「血小板」という成分があり、痛みが出たときにこの血小板が損傷部分を修復します。 この血小板を高濃度に抽出し、再び膝関節に戻すことで、痛みを早く和らげることができます。最近では、メジャーリーグの選手をはじめ、スポーツ選手が取り入れることが多くなった治療法です。 膝は常に体重の負担がかかる関節です。保育士のように立ったり座ったりを繰り返す人にとっては、痛みがあってもなかなか安静にできないのが現実だと思います。 薬を服用したり、注射を打ったり、リハビリを行うなどしても仕事での負担が大きく、思うように治療が改善しないこともあります。 再生医療は、効果が出るのが比較的早く、長期の休みを取るのが難しい方や、手術に抵抗がある方におすすめです。また、再生医療は自分自身の脂肪や血液を使うため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用がなく安全性が高いということでも注目を集めています。 手術で改善を目指す場合と、再生医療で手術を避ける方法 保存的な治療を半年以上行っても効果がみられない場合や、生活に支障が出るくらい痛みがひどい場合は手術による改善を検討します。 手術による治療法は、次の3つです。 ・関節鏡視下手術 ・高位脛骨骨きり術 ・人工膝関節置換術 膝の状態をみて、手術の適応は異なります。手術に関して、患者さんが希望しない場合は行いません。 膝痛により日常生活が困難な場合は手術の適応となりますが、希望しない場合は保育士の仕事を続けるのは難しいという場合もあるでしょう。その場合、膝痛の程度によっては退職を検討しなけらばならない可能性もあります。 また前にご説明した再生医療は、手術をしない根本的治療法として 再生医療で手術や入院を避ける 手術はしたくないが、根本的な治療を行いたい場合は、前にご説明した再生医療という手段もあります。再生医療は、手術をせず、入院も不要という新しい治療法です。 そのため、通常の整形外科などでは受けることができません。厚生労働省から認可を受けた専門クリニックを受診してください。 手術を避けられる治療法 ・再生医療(幹細胞治療) まとめ・膝痛で退職する保育士さんが患う半月板損傷、変形性膝関節症に最新の治療法 変形性膝関節症は保育士さんの膝痛の原因の1つです。治療法には、保存的治療法と手術が挙げられます。 症状が比較的軽い場合は、保存療法で改善を試みます。ただ、症状が進行して痛みが酷くなった場合は、手術も検討しなくてはなりません。 そして近年、選択肢のひとつとして注目されているのが再生医療による治療です。この治療法は、手術が不要、入院も不要という患者さんにとって体の負担を抑えることができ、副作用もほぼない治療法として注目を集めています。 退職はせず保育士を続けたいという方、変形性膝関節症で手術をしないで治す方法を探している方は、この再生医療についても検討してみると良いでしょう。 ▼ 再生医療で手術を避けて膝の痛みを治療する 膝の痛み、変形性膝関節症は再生医療により改善することが可能です 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.09.14 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
ランニングは変形性膝関節症の原因になるのか?ランニングで注意すべき点とは! 公園や街角、特に朝などは毎日のように健康のためや競技に参加するためなど、ランニングをしている人をたくさん見かけます。 しかし、膝に不安がある人のなかには「ランニングが原因で変形性膝関節症になってしまうのでは?」「変形性膝関節症が悪化してしまうのでは?」ということで、このままランニングを続けてもいいのだろうかと不安に思っている人も多いのではないでしょうか。 今回は、そのランニングについて、ランニングは「変形性膝関節症」にどのような影響を及ぼすのかについて紹介します。 ランニングは変形性膝関節症の原因になるのか ランニングをすると膝に負担がかかって、変形性膝関節症を発症したり、変形性膝関節症が悪化してしまったりするというイメージを持っている人もいるかもしれません。 変形性膝関節症は軟骨の擦り減ることで、膝関節が炎症を起こしたり、変形したりするものですが、近年では、ランニングを継続しておこなっている人とそうではない人との軟骨の擦り減り具合を比較しても、大きな差がないといういくつかの研究データが出ています。 また、ランニングすることで膝関節周辺の筋肉が鍛えられたり、体重管理ができたりすることで膝関節への負担が軽減する効果が期待できます。 ランニングで変形性膝関節症になったり悪化しないようにするための注意点 変形性膝関節症になるのを恐れてランニングを控える必要はありませんが、変形性膝関節症になったり、悪化させないためには注意すべきことがいくつかあります。 正しいフォームで走る 膝に余計な負担をかけないためにも正しいフォームでランニングすることが大切です。 着地する足が体の前にくるくらい大きな歩幅で走ったり、少しでも前に進もうとして強く地面を蹴りすぎたりすると足に大きな負担がかかってしまいます。 自分に合ったランニングシューズで走る 正しいフォームで走るのと同じくらい自分に合ったランニングシューズを選ぶことも大切です。サイズが合っていないと足を痛める原因になり、痛みをかばうことでフォームが崩れる原因にもつながります。 ランニングの走行距離の目安 ランニングは、1ヶ月の走行距離が200から250キロメートルを超えると膝を痛める人が増えるというデータもあるため、変形性膝関節症の予防のためには200から250キロくらいに留めておくのがおすすめです。 また、女性の場合は男性よりも一般的に筋力が弱く膝に負担がかかって軟骨が擦り減りやすいので、この走行距離よりも少ない距離に調整するのがおすすめです。 まとめ・ランニングは変形性膝関節症の原因になるのか?ランニングで注意すべき点とは! 医療機関を受診すると、ランニングを控えるように言われるかもと思って受診していない人もいるかもしれません。 しかし、正しい方法でおこなえば、ランニングを継続していくことも可能なので、医療機関を受診して正しい治療やアドバイスを受けることをおすすめします。 また、変形性膝関節症の治療方法として近年では再生医療という治療方法もあるので、関心がある人はチェックしてみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2022.12.06 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症の手術が失敗する可能性やそのリスクについて 変形性膝関節症の治療を受ける場合、症状の進行具合によっては医師から手術を勧められることもあります。しかし、「手術と聞くと怖いイメージがある」「手術で失敗することはないのだろうか」と不安になる人もいるのではないでしょうか。 今回は、変形性膝関節症の手術で失敗する可能性やリスクについてご紹介します。 変形性膝関節症の手術が失敗する可能性 どのような手術であっても、失敗の可能性はゼロではありません。変形性膝関節症の手術についても、失敗する可能性がないとは言い切れないという現状があります。 変形性膝関節症の手術では、その人に合った人工関節のサイズ選びや、どれくらいの角度でどれくらいの量の骨を削るかなど、医師の判断が重要になります。 判断が間違ってしまうと痛みが生じたり、可動域に制限がかかったりしてしまうので、手術で失敗しないためにも信頼できる医師・医療機関を選ぶことが大切です。 変形性膝関節症の手術にリスクはあるのか 変形性膝関節症の手術は、いくつかのリスクを伴います。 しっかりと予防策をとることで、リスクを大幅に軽減することができますが、手術を受けることを検討している人はどのようなリスクがあるのかについては、知っておくことが大切です。 血栓 手術の切開によって出血すると、防御反応で血液が固まりやすくなるのに加え、患部を動かさないようにするため、静脈内に血栓ができやすくなります。 感染症 手術時に細菌が侵入することで、感染症を引き起こすことがあります。 人工関節の緩み 手術後、長年使用したり、体重増や激しい動きなどで大きな負荷がかかったりすることで人工関節と骨がくっついている部分が緩むことがあります。 変形性膝関節症の手術で失敗かと勘違いするケース 変形性膝関節症の手術を受ける人の多くが、膝の痛みがなくなり、思うように動かせるようになることを期待すると思います。 しかし、手術後どのような状態になるかを正しく知っておかないと、手術が失敗したのではと勘違いしてしまうかもしれません。 そこで、変形性膝関節症の術後に「手術が失敗なのでは?」と勘違いしがちなケースについて紹介します。 手術したのに痛みがある 変形性膝関節症の手術は皮下組織を切開しておこないますし、人工関節が馴染むまではこれまで使用していない筋肉を使ったりすることもあって痛みが生じます。こうした痛みは数ヶ月かけて少しずつ和らいでいきますが、しばらく痛むので「失敗だったのでは?」と思ってしまう人もいます。 手術後に膝が腫れる 手術によってダメージを受け、術後に炎症を起こして膝が腫れることも珍しくありません。炎症が治まるまでの期間は個人差がありますが1ヶ月以内で治まるケースが多いです。 しかし、炎症が治まるまでの期間に膝に大きな負担がかかり過ぎると炎症が長引いてしまうこともあり、膝の腫れが治まらないと「失敗では?」と思ってしまう人もいます。 膝が曲がらない 人工関節が体に馴染むまでは時間が必要で、手術後にすぐに膝が思うように曲がるわけではありません。膝が曲がらないので「失敗したのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、人工関節が馴染ませるために正しい方法でリハビリを継続しておこなっていく必要があります。 手術以外の療法について 関連記事をご紹介いたしますのでこちらも併せてご覧ください。 まとめ・変形性膝関節症の手術が失敗する可能性やそのリスクについて 変形性膝関節症の手術で失敗する可能性やリスクについて紹介しました。 変形性膝関節症の手術を選択する場合は、どのようなリスクがあるかを把握した上で判断することが大切です。また、近年では身体への負担が少なく安全性も高い再生医療という治療法もあるので、選択肢の1つとして検討してみることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.03.26 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 再生治療
変形性膝関節症の保存療法とは?!どのような治療なのか? 変形性膝関節症の治療方法はいろいろありますが、大きく分けるとメスを使って手術を行う「手術療法」と、手術をおこなわない「保存療法」に分けることができます。多くのケースで、まずは保存療法がおこなわれて様子(症状の変化)を見ることになります。 今回は、変形性膝関節症の保存療法の内容について紹介します。 保存療法 ・薬物療法 ・装具療法 ・運動療法 変形性膝関節症に対する保存療法のうち「薬物療法」について 変形性膝関節症の保存療法の一つである薬物療法は薬物によって変形性膝関節症が根本的に治るというものではなく、膝関節の炎症を抑えて痛みを軽減するのを目的におこなわれます。 薬の種類は塗り薬や湿布などの外服薬、痛みが強い場合に用いられる内服薬、内服薬が服用できない場合に用いられる座薬などがあります。 また、膝関節の衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしているヒアルロン酸や、強い抗炎症作用によって強い痛みを抑えることができるステロイドを注射で患部に注入する方法もあります。 保存療法 ・薬物療法として ・塗り薬、湿布 ・内風薬(痛み止め) ・関節への注射(ヒアルロン酸) ・関節えの注射(ステロイド) 変形性膝関節症に対する保存療法の「装具療法」について 変形性膝関節症の保存療法の一つである装具療法とは、装具を使用して膝へ負担を減らしたり、不安定になった膝支持性を補強したりすることを目的とした治療方法です。 使用される装具は、足底に装着し、O脚を矯正して膝にかかる負担を減らす足底挿板や、安定性を高める支柱付きサポーター、膝への負担や痛みを軽減させるための杖などがあります。 変変形性膝関節症に対する保存療法の「運動療法」でお勧めの運動とは 変形性膝関節症の保存療法のなかでも特に大切になるのが運動療法です。 大腿四頭筋を鍛える運動やストレッチやウォーキングなどの運動を取り入れることによって血流が良くなり、痛みによって硬くなった筋肉を緩和させたり、膝関節周辺に筋力をつけることで膝関節への負担を軽減させたりすることが期待できます。 また、膝の動きが良くなる効果も期待できますし、運動をして減量することで膝への負担軽減にもつながるなど、いろいろな効果が期待できます。しかし、運動をやり過ぎたり、間違った方法で運動したりすると悪化させてしまうので、自己流で運動するのではなく、医師など専門家のアドバイスをもらいながら正しい方法で行いましょう。 まとめ・変形性膝関節症の保存療法とは?!どのような治療なのか? 変形性膝関節症の保存療法について紹介しました。従来では保存療法をおこない痛みを緩和させたり、進行を遅らせたりして、それでも改善できない場合は手術が検討されるというのが一般的でした。 しかし、現在では自分の脂肪から採取し培養した幹細胞によって軟骨の修復を促す再生医療という治療方法もあります。保存療法では変形性膝関節症のつらさが解決できないという人や、手術は避けたいという人は再生医療も検討してみることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.05.18 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症は若者でも発症する? 20代の人で膝に違和感やちょっとした痛みが生じた場合、「膝がちょっと気になるけど、まだ若いしそのうち自然と治るだろう」と放置する人も少なくないでしょう。 しかし、その膝の痛みや違和感は変形性膝関節症かもしれません。ここでは、20代で変形性膝関節症になる原因や予防方法について紹介します。 変形性膝関節症は20代で発症する人もいます 変形性膝関節症とは、軟骨が擦り減ることによって関節が炎症を起こしたり変形したりするものです。日本では、一般的に40代頃から発症する人が増えてきて、65代以上になると5人に1人くらいの割合で発症しています。 しかし、変形性膝関節症は20代であっても、生活環境や体質によっては発症することもあります。 軟骨は神経が通っておらず擦り減っただけでは痛みは生じないため、今はまだ痛みはないという人でも軟骨の擦り減りがどんどん進行している可能性もあります。 20代で変形性膝関節症になる主な原因 変形性膝関節症の主な原因は膝に大きな負担をかかることによる軟骨の擦り減りなので、20代の人でも普段の生活で膝に大きな負担をかけてしまうような行動をたくさんしている人は、発症しやすくなります。 膝に大きな負担をかける主な原因は肥満、O脚、ヒールなど高い靴を履く、激しいスポーツ、足を酷使する仕事などいろいろあります。 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法 変形性膝関節症の症状を和らげたり進行を遅らせたりするためには、病院で治療を受けるだけでなく、日常生活で予防していくことも大切です。ここでは、日常生活でできる予防方法を紹介します。 ・体重減で膝の負担を減らす ・体重が増えるとそれだけ膝に負担がかかってしまうので、肥満の場合はダイエットをして負担を減らすのがおすすめです。 ・靴の見直し ・20代だと靴選びをするときに、履き心地よりも見た目のオシャレを重視する人も多いかもしれません。 しかし、膝への負担のことを考えると衝撃を緩和する靴を選ぶことが大切です。女性の場合はハイヒールを履く機会をできるだけ減らすようにしましょう。また、厚めの中敷きを敷くのもおすすめです。 膝を温める すでに変形性膝関節症によって痛みが生じている場合、膝を温めるのがおすすめです。膝温めると血行が良くなり筋肉も緩和させるため、痛みが出にくくなります。 衣類やサポーターなどを上手に活用して膝を冷やさないようにしましょう。 まとめ・変形性膝関節症は若者でも発症するので注意が必要です 20代で変形性膝関節症を発症する原因や予防方法について紹介しました。 変形性膝関節症の治療方法の一つに人工関節置換術がありますが、人工関節の耐久性は20年くらいと言われているので、20代の人の場合は、将来、人工関節の入れ替えを行わなければならなくなります。 近年では、手術以外の治療方法として再生医療という治療方法にも注目が集まっています。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。以上、変形性膝関節症は20代でも発症するのかについて記しました。 ▼こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2024.08.30 -
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症の症状をステージ分類ごとにご紹介! 変形性膝関節症の症状は徐々に進行して重度化していくのが特徴です。その進行の度合いを大きく分けると3つのステージに分類することができ、それぞれのステージで症状の特徴や主な治療方法も異なってきます。 今回は、変形性膝関節症の症状をステージ分類ごとにご紹介します。 変形性膝関節症のステージ分類の初期症状 変形性膝関節症をステージごとに分類すると初期、中期、末期の3つに分類されます。 分類上で初期と言われる段階は、膝の骨周辺の硬化や軟骨の擦り減りによってクッションの役割を果たしている関節の隙間が狭くなってくる時期で、膝のこわばりや違和感、だるさなどが出てくるのが特徴です。 朝起きた時に膝にこわばりや違和感があるものの、日中活動しているうちに気にならなくなるケースが多いです。 また、歩き始めや階段の昇り降り、しゃがんだ時など膝に負担をかけた時に痛みが出てくることもありますが、しばらく安静にしていたら痛みが治まることも多いです。 変形性膝関節症のステージ分類の中期症状 変形性膝関節症で中期のステージに分類される時期には、膝の軟骨の擦り減りが目立ってきて、軟骨から骨棘が出てきます。そして、骨棘の破片が骨膜を刺激するようになるため炎症が起きるようになります。 初期には多少痛みが出てもしばらく安静にしていたら治まっていく状態だったのが、痛みがはっきりしてきて、安静にしていてもなかなか痛みが治まらなくなってきます。また、膝の変形や腫れ、むくみなど見た目にも症状がはっきりと出てきます。 中期になると、膝がしっかりと伸び切らなくなったり、曲がり切らなくなったりするため、階段の昇り降りや座る、しゃがみ込むといった動作をするのがつらくなってきます。 こちらも併せてご参照ください 変形性膝関節症のステージ分類の末期症状 変形性膝関節症で末期のステージに分類される時期には軟骨がほぼ擦り減ってしまって、骨と骨の隙間がなくなり、骨がぶつかり合うようになります。痛みや変形が中期の時期よりさらに強くなって、立ったり座ったりする動作や歩行も難しくなるので、日常生活に大きな支障が出てしまいます。 また、症状がつらくて外に出る機会が減ることで、ストレスが溜まるなど精神的にも負担となったり、高齢の人だと外部からの刺激が減って認知症へと繋がりやすくなったりするといった悪影響も及ぼすこともあります。 まとめ 変形性膝関節症の症状をステージ分類ごとに紹介しました。 変形性膝関節症が初期の時点では違和感や痛みはあるものの我慢できるレベルなので、放置してしまう人も少なくありません。しかし、放置して中期、末期へと進行してしまうと症状を抑えることが難しくなってしまうので、早期治療がおすすめです。 また、現在では再生医療という新たな選択肢もあるので、治療受けても無駄と諦めずに一度専門の医療機関に相談することをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2022.09.27 -
- ひざ関節
- 再生治療
半月板損傷の治療は保存療法か、手術で治療すべきか? 半月板損傷は手術をしないといけないの? そんな不安を抱く人もいるのではないでしょうか。しかし、半月板損傷の治療は手術の前に保存療法が行われることが多いです。今回は、半月板損傷の保存療法についてご紹介します。 保存療法とは そもそも保存療法とはどのような治療法なのでしょうか?保存療法は手術を行わない場合の治療法全般を指します。例えば運動療法、理学療法、装具による療法、薬物療法などを指すがダイエットなどの減量も含まれます。 半月板損傷は保存療法がメイン 半月板は、膝関節の内側と外側にある板状の組織です。周辺には軟骨や腱、靭帯といった組織があり、これらの安定性を高める重要な役割をしています。半月板は膝関節のクッション性を高め、滑らかな動きをするのにも役立っているのです。 そんな半月板ですが、膝を捻るような動き、ジャンプやターンなどで急激な負荷が加わることで傷つくことがあります。これが半月板損傷です。スポーツ外傷として多くみられるものですが、加齢によって半月板が変性することから、日常生活の中でも半月板損傷を起こすリスクがあります。 半月板損傷の治療では、保存療法と手術がメインとなっています。とはいっても、手術で半月板を切除すると、膝にある軟骨への負担が大きくなるため、できるだけ半月板を取り除かないように保存療法が優先されることが多くなっています。 半月板損傷で行う保存療法とは 半月板損傷で行う保存療法についてご紹介します。損傷した半月板は自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。そのため保存療法では、膝にとって大切な存在である半月板を残し、切らずに症状を改善させることを目的としています。 安静 半月板損傷が起こった直後は、痛みや炎症が強い状態になっていることが多いです。そのため、痛みがあるときは安静が必要です。 痛みが強いときには患部を冷やす、膝にサポーターをするということもあります。 痛み止めや抗炎症剤を用いた薬物療法 痛みや炎症に対しては薬物療法を行います。内服がメインですが、あまりに痛みが強い場合には痛み止めの注射を行うこともあります。 ヒアルロン酸注射 半月板が損傷すると、膝関節の中で炎症が起こり、膝に水が溜まると膝が腫れてきて動かしにくくなります。その場合は患部に針を刺して水を抜き、ヒアルロン酸注射を行うことがあります。 リハビリ 半月板損傷が起きた初期は安静が必要ですが、その期間が長いと関節が固くなったり、筋力が落ちてしまうことがあります。 そのような状態では、さらに膝関節に負荷をかける恐れが出てきます。そのため、リハビリで関節の動きを良くする そして、筋力アップを目指す必要があるのです。これは「半月板損傷の再発予防」としても行われます。 保存療法で悪化したら手術?TVで話題の新たな治療法にも期待! 保存療法を行っても痛みが強かったり、ロッキングという膝の曲げ伸ばしができない状態になるようなら手術を検討します。関節鏡という機械を用いるので小さな傷ですみますが、それでも治療期間は長くなります。さらに、半月板を取ることで膝の軟骨への負荷が大きくなります。 そんな手術に代わる方法として近年注目されているのが再生医療です。最近、TVなどでも特集されることが多くなって注目を集めはじめています。自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を患部に注射するという方法です。幹細胞が痛みや炎症を抑えるだけでなく、傷ついた半月板や軟骨を修復させてくれるのです。 まとめ・半月板損傷の治療は保存療法か、手術で治療すべきか?? 半月板損傷の治療は、保存療法と手術がメインでした。しかし保存療法では、半月板が自然に元の状態に戻ることは難しく、手術では治療期間が長くなってしまいます。 そんな半月板損傷の治療として、幹細胞を用いた再生医療が注目されています。患者さんへの負担が少ない治療法としてのメリットもあります。治療の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。ここでは、半月板損傷の治療は保存療法か、手術なのか?について記させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.02.13 -
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半月板損傷は、どのようなリハビリをするのか 膝の外傷のひとつである半月板損傷ですが、発症すると日常生活に支障を生じることもあります。 スポーツをする人だけでなく、生活をする上で膝関節は重要な存在です。そんな半月板損傷ですが、どのようなリハビリを行うのか、特に手術をした場合のリハビリは非常に気になるところですよね。 今回は半月板損傷の術後のリハビリについてご紹介します。 半月板損傷とは 半月板損傷のリハビリについて説明する前に、まずは半月板損傷とはどのようなものなのかを見ていきましょう。半月板は、膝関節にある板状の組織で、膝の内側と外側にあります。 人間は歩くだけでも膝関節に大きな負荷がかかっていますが、それを軽減するために軟骨や靭帯、腱といった組織が存在します。膝関節の安定性を守る半月板ですが、急激な負荷や強い衝撃で傷つくことがあります。これが半月板損傷です。 損傷するほどの衝撃が加わるので、周辺の組織も傷つくことがあり、また筋肉も組織を守ろうとして収縮します。この筋収縮が半月板損傷で痛みを生じる原因となります。 半月板損傷リハビリの必要性 一度損傷した半月板は、自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。 そのため、それ以上損傷しないようにすることや、症状の悪化を防ぐためのリハビリが重要になるのです。 また、半月板損傷を起こして痛みが強いときや炎症が起きている時期には安静が必要ですが、安静にしていると、筋肉が固くなってしまうことがあります。そして、そのような状態で無理に膝関節を動かそうとすると、再断裂を引き起こすこともあります。 このようなことから、筋力アップや柔軟性を高めるためのストレッチ、リハビリが必要になってくるのです。 ロッキングでは手術も 半月板損傷の治療では、損傷や症状の程度がひどい場合や膝の曲げ伸ばしができなくなるロッキングの状態になると手術を検討します。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した半月板を取り除く切除術があります。これらの手術は関節鏡という機械を用いるので傷は小さなもので済みますが、術後のリハビリが必要となってまいります。 半月板損傷の手術 ・関節鏡で行う ・縫合術:半月板を縫い合わす ・切除術:断裂した半月板を取り除く スポーツをする人なら手術をすると復帰までに数か月以上かかることになるでしょう。 術後のリハビリ 1)手術後は、関節の動きを良くするところからリハビリを始める 2)体重をかける練習をしていく 3)再断裂を防ぐために少しずつ負荷をかけていき、筋力アップのリハビリを行う 半月板損傷の治療に再生医療という選択肢! 半月板損傷では、手術を検討する場合もありますが、リハビリも含めると治療期間がかなり長くなってしまいます。しかし、再断裂を防ぐためには術後のリハビリが重要になります。 そんな半月板損傷ですが、近年手術に代わる治療方法として「再生医療」が注目されています。自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板を修復させるというものです。 関節の可動域を広げる、筋力を向上させるなどのリハビリは必要になるものの、手術よりも治療期間を短縮させることが期待できます。 まとめ・半月板損傷はどのようなリハビリをするのか 半月板損傷が起こると周辺の筋肉が収縮する、安静によって筋肉が固くなるといったことがあります。そのため治療においてリハビリが重要となります。手術をする場合は、再断裂の予防のためにもリハビリ期間が長くなります。 そんな中、幹細胞を用いた再生医療は損傷した半月板を修復させてくれ、手術に代わる治療方法として期待されています。治療の選択肢の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。 当院は再生医療専門クリニックで国内でも有数の症例数を有しています。治療内容などのご質問はご遠慮なくお問い合わせください。分かりやすく丁寧にご説明させていただきます。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.02.15 -
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変形性膝関節症の治療、手術以外の様々な治療方法について 変形性膝関節症で強い痛みが生じたり、思うように体を動かすことができなかったりした場合、手術受けるしかないのかと思う人もいるでしょう。 しかし、「手術を受けて入院する時間がない」「手術は肉体的にも精神的にも負担が大きいのでは?」というような理由で、手術以外で何とかならないかと考える人も多いと思います。 今回は、変形性膝関節症の治療で手術以外の治療方法をご紹介します。 変形性膝関節症治療の手術以外の選択肢 変形性膝関節症の治療で手術以外の治療方法として一般的なのが薬物療法、温熱療法、運動療法といった保存治療です。 それぞれ、どういう治療方法なのかをご紹介します。 薬物療法 薬物を使った治療法です。とはいっても、関節の変形を改善するといった変形性膝関節症を根本的に改善するような薬物はなく、痛み止めなど症状を緩和が期待できる薬物を使用した治療になります。強い痛みが出ている時に効果的です。 → 変形性膝関節症の保存療法ではどのような治療をするの? 温熱療法 膝関節の周辺を温める治療方法です。膝関節周辺が温まると血液の流れが良くなり筋肉の緊張が緩和されることで、痛みが緩和することが期待できます。 温熱療法は変形性膝関節症による慢性的な痛みに対して効果的です。 運動療法 筋肉トレーニングやストレッチなどをおこなう治療方法です。筋肉トレーニングやストレッチをおこない、関節を安定させることで変形性膝関節症が進行するのを抑えたり、痛みが緩和したりすることが期待できます。 変形性膝関節症で手術が検討されるケース 変形性膝関節症で手術以外の方法を希望している人のなかでも、手術を検討することを医師から勧められることもあります。変形性膝関節症で手術が検討されるのは、以下のような場合があります。 ・薬物療法、温熱療法、運動療法といった保存治療をおこなっても痛みが治まらず、日常生活に大きな支障が出るケース ・日常的に薬物療法に頼らなければならないほど痛みが出るケース ・将来的に症状が進行して歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース しかし、こうしたケースでも強制的に手術を受けなければならないわけではありませんし、医師から勧められても手術を受けるかどうかは自己判断になります。 変形性膝関節症における再生医療という選択肢について 変形性膝関節症の従来の治療は温熱療法、運動療法、薬物療法など手術以外の方法で症状が抑えられない場合は手術しか選択肢がないと言われていました。しかし、再生医療という選択肢もあります。 再生医療では自分の細胞を使って損傷した軟骨を修復することで、進行を遅らせたり痛みを改善したりする効果が期待できる治療方法です。 まとめ・変形性膝関節症の治療、手術以外の様々な治療方法について 変形性膝関節症で手術以外の治療方法について紹介しました。 保存治療によっても改善が見られない場合は手術しか選択肢がないと言われていましたが、現在では再生医療という選択肢もあります。選択肢が増えれば、それだけ自分の症状や希望に合った治療方法に出会える可能性が高くなるので、再生医療を始めさまざまな治療方法を知っておきましょう。 再生委医療は通常の病院やクリニックでは受けることができません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。詳しく知りたい、ご相談など、お気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください。
最終更新日:2022.12.29 -
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半月板損傷!膝の症状からその可能性をチェックする 膝に痛みや、膝が動かしにくいと、膝のどこかを傷めているのではないかと不安になる人も多いのではないでしょうか。もしかしたらその膝の症状は、「半月板損傷」かもしれません。 半月板損傷が、どのような症状なのか分かれば医療機関を受診する目安にしていただけるのではないかと、今回は、膝の症状から「半月板損傷」の可能性をチェックする方法をご紹介いたします。 膝の痛み、症状から分かる「半月板損傷」のチェックポイント 半月板損傷の症状を紹介します。あなたの症状に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。 歩くと膝が「痛い」 半月板損傷では、歩行時の膝の痛みが出現することが多いです。痛みは、半月板を損傷したときに周囲の筋肉が収縮したことや、膝関節が炎症を起こしていることから起こるためです。 膝の痛みといえば半月板損傷以外でも起こり得るものです。どのようなときに痛みがあるのかを、チェックしておくことも大切です。 膝に「引っかかり感」がある 半月板損傷の症状で見られる症状のひとつが、膝の引っかかり感です。膝の曲げ伸ばしをしたときに、何か引っかかる感じがあるのなら半月板損傷を疑ったほうがいいでしょう。 膝が「ガクン」と抜ける感じがする 半月板は膝の安定性を保つのに重要な役割を果たします。その半月板が損傷すると、膝関節が安定せず、「ガクン」と抜ける感じがすることがあります。 歩いていて膝が抜ける感じがした、階段の上り下りをしているときにガクンとなったなどの症状は注意してください。 膝の「曲げ伸ばし」ができない 半月板損傷は、状態が悪化すると膝の曲げ伸ばしができなくなることがあります。これはロッキングという状態で、動かすことができないばかりか安静にしていても強い痛みを感じることがあります。 膝が腫れている 半月板が傷つけば、周辺の組織にも影響が出てきます。軟骨や靭帯、腱といった組織も損傷することもあります。組織が傷つけばそれを治そうとして炎症し、腫れが起こりますし、炎症によっては、膝に水が溜まることもあるでしょう。 半月板損傷とは そもそも半月板損傷について。私たち人間の膝には、歩くだけでも大きな負荷がかかります。そのため、膝関節は多くの組織で構成され、体を支えたり、動くときの負荷を減らしているのです。 それに重要な役割を果たすのが、膝関節の内側にある内側半月板と外側にある外側半月板です。半月板は膝関節の安定性を守っていますが、急激な負荷や強い衝撃で傷ついてしまうことがあります。 これが「半月板損傷」です。 ▼こちらも併せて読みたい 半月板損傷は自然には治らない/その症状と治療法 半月板損傷の治療方法 半月板損傷の主な治療は「保存療法」と「手術」です。痛みや炎症に対しては、痛み止めや抗炎症剤といった薬を用います。また、必要に応じて安静にする、リハビリを行うという場合もあります。 保存療法を行っても痛みが強い、ロッキングの状態になるようなら手術も検討します。損傷した半月板を縫い合わせる方法と、傷ついた部分の半月板を取り除く方法があります。 また、半月板損傷の治療法として、再生医療も注目を集めています。 再生医療は、患者さん自身の幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板を修復させるというものです。副作用が少なくて済み、治療期間も短いというメリットがあります。 まとめ・半月板損傷!膝の症状からその可能性をチェックする 今回は半月板損傷の症状についてご紹介しました。膝に、紹介した症状がないかチェックしてみて、当てはまるようなら半月板損傷の可能性もあります。半月板損傷の治療には近年再生医療が期待されています。 手術は不安という人はぜひ再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも合わせて読みたい 膝半月板損傷の治療法と手術のリスクを徹底解説
最終更新日:2023.09.15 -
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変形性股関節症で末期の場合でも、手術を避けることが可能な治療法とは 変形性股関節症の末期の場合、治療としては手術しか方法はないのでしょうか。 今回は、変形性股関節症における末期の治療について、手術を避けることが可能な治療方法を紹介します。 変形性股関節症における末期の治療は手術? 変形性股関節症は、股関節の隙間の広さによって前期、初期、進行期、末期の4つの病期に分類されます。 末期ではレントゲン検査により隙間が完全に消失し、骨変形も高度に進行してしまっていることが確認できます。そして、変形性股関節症は末期の段階まで進んでしまうと、安静時でも痛みがみられます。そのため、治療として、多くの場合人工関節手術が行われます。 人工関節手術後の経過は良好なことが多く、片側だけに人工関節を入れた場合でも、術後1年で反対側のX線所見も改善することがあります。しかし人工関節のすり減りやゆるみによる寿命もあるため、60歳以下の若い人に手術を行う際には慎重に検討する必要があります。のちに、もう一度手術をしなければならなくなることもあるためです。 変形性股関節症の手術にリスクはある? 変形性股関節症で人工関節手術をした場合、手術翌日から動くことが可能で、術後約2週間で退院することができるなど経過は良好なケースが多いです。しかし、感染症や血栓症、脱臼のリスクなどのデメリットも挙げられます。 感染症が早期のケースでは、人工関節を温存したまま治療することもできますが、多くの場合では再手術となってしまいます。また、手術直後はあまり足を動かすことができず、血栓ができやすい状態です。その血栓が詰まってしまうなどの合併症を引き起こしてしまう場合もある為、あらかじめ血栓予防の薬を飲む、血流状況をよく確認するなどの必要があります。 変形性股関節症の末期でも手術をしない!新しい治療に注目が集まっています! 術後経過が良好でも、人工関節の摩耗を確認・点検するために定期的な受診が必要です。そして、摩耗が進行すると、再度新しい人工関節を入れ直す場合もあります。 そのような状況を避けるためにも、股関節に負担のかかりすぎる運動は控える、体重管理を行う、筋力低下による股関節のゆがみを防ぐなど、自宅でもリハビリや日常生活の管理を続けていかなければなりません。 最近では、自身の細胞により軟骨や骨の損傷を修復し、症状を改善させる再生医療による治療も選択肢とすることができます。自身の細胞を使うため副作用が少ないこと、また、治療期間も短く済むなどのメリットがあり、近年、大きな注目を集めている治療です。 運動療法や人工関節手術を行っても症状の改善が見られない、どうしても手術を避けたい方は医師に相談して再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 まとめ・変形性股関節症で末期の場合でも、手術を避けることが可能な治療法とは 変形性股関節症末期の治療について紹介しました。 変形性股関節症では、早期から治療やリハビリを開始することが望ましく、初期であれば運動療法のような保存療法がメインに行われます。しかし、一度すり減った軟骨は修復不可能なため、末期になると人工関節手術が行われます。 また、近年は再生医療という治療法に注目が集まっています。期待できる効果は高く、リスクの少ない治療法ですから、ぜひ、再生医療による治療を検討してみてください。ただ、再生医療は、一般的な病院やクリニックでは受診することができません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。再生医療に関するご質問等があればお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.01.06 -
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半月板損傷とは?詳しい症状と、その治療法 膝の外傷のひとつである半月板損傷とは、どのようなものなのでしょうか。今回は、膝の痛みを引き起こすだけでなく歩行にも影響のある半月板損傷についてご紹介します。症状や治療法についてもまとめました。 半月板損傷とは?症状と治療法について 膝関節には、半月板という板状の組織があり、大腿骨と脛骨をつなぎ、膝のクッション性や滑らかな動きに重要な役割を果たしています。半月板損傷とは、その膝関節にある半月板が損傷した状態のことをいいます。 半月板損傷はスポーツ外傷でも多くみられますが、これはジャンプやターンなどの動きが膝関節に負荷をかけるからです。 また、膝をひねったり、転んで膝を強く打ったりすると半月板損傷が起こることがあります。半月板は加齢によって変形するため、日常生活の中で半月板損傷が起こるリスクもあるのです。 半月板損傷の症状とは? 半月板損傷の症状とは、どのようなものがあるのでしょうか。 痛み 半月板の周囲には軟骨や腱、筋肉が存在するのですが、膝を捻ったりして強い負荷がかかると筋肉が収縮して痛みを引き起こすことがあります。 また、半月板が損傷すれば関節に炎症が起きます。炎症は損傷した部分を修復させようとする身体の反応ですが、これによって痛みが生じることがあるのです。 膝の引っかかり感 半月板の役割とは、膝関節を安定させることです。その半月板が損傷してしまうと、膝の動きが不安定になり、曲げ伸ばしをするときに引っかかる感じがします。 例えば膝の曲げ伸ばしをして「コキッ」という音がする、膝の動きに違和感があり歩きにくい、歩行時に「カクン」と膝が折れる感じがするという感覚です。 膝の曲げ伸ばしができない 半月板損傷がひどくなると、ロッキングという膝の曲げ伸ばしができない状態になることもあります。膝の引っかかり感から、突然ロッキングの状態になることがあるので注意が必要です。膝の曲げ伸ばしができないので歩行が困難になり、強い痛みを感じることもあります。 膝の腫れ 半月板が損傷すると、膝関節の中で炎症が起こるため膝が腫れてきます。また、膝に水が溜まり腫れてくる場合もあります。 半月板損傷の治療 半月板損傷の主な治療は、保存療法と手術がメインでした。保存療法とは、痛み止めや炎症を抑える薬で症状をコントロールし、必要に応じて安静にする、リハビリを行うというものです。 それでも痛みが強くなる、ロッキングの状態になる場合は手術を検討します。損傷した半月板を縫い合わせる方法と、損傷した部分を取り除く方法があります。 どちらの方法でも治療が長期化することがあり、なかなか痛みがよくならない人もいます。そんな中、半月板損傷の治療に再生医療という選択肢が注目されるようになりました。 再生医療では、自分の脂肪から採取・抽出した幹細胞を直接膝に注射します。そうすることで、膝関節の炎症を抑えて痛みが落ち着くだけでなく、傷ついた半月板や軟骨の修復が期待できるというものです。 まとめ・半月板損傷とは?詳しい症状と、その治療法 半月板損傷とは、膝関節にある半月板が傷ついた状態です。半月板は膝の安定性を守る重要な役割を果たすため、損傷すると痛みや引っかかり感、ロッキングといった症状が出現します。 これまで保存療法と手術がメインでしたが、近年は幹細胞を用いた再生医療という選択肢も期待されています。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.02.01 -
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スポーツ選手の選手生命に関わる変形性股関節症と再生医療の関わりとは 変形性股関節症はスポーツ選手の選手生命を脅かす可能性があります。しかし、近年は、新たな治療法である「再生医療」によって、スポーツ復帰をするスポーツ選手も増えています。 今回は、スポーツ選手と変形性股関節症の関わりについて紹介します。 変形性股関節症とスポーツ選手の関わり 先日、元スペイン代表のサッカー選手であるアリツ・アドゥリスが現役引退を表明しました。原因は「股関節痛が限界に来たから」というものでした。人工関節置換も勧められていたようですが、日常生活を送るのも困難なほど症状は進行していたようです。 一方で、テニス界においてはアンディ・マリーが右股関節に人工関節を入れた写真を公開し、引退もささやかれました。しかしその後完全復帰へ向けてリハビリを行いながら練習を重ね、ツアー優勝を果たし多くの人を勇気づけました。 変形性股関節症になるとスポーツ選手としての活躍は難しい? 変形性股関節症を患ってしまうと、痛みはもちろんのこと、関節可動域の制限により動かしづらいなどスポーツにおけるパフォーマンスにも影響を与える場合もあります。 そのため、治療をしないままスポーツを続けるというのは難しいでしょう。 変形性股関節症になってしまったらどんな治療をするの? 変形性股関節症の原因には臼蓋形成不全と呼ばれる股関節の骨形成異常があり、より早期の段階で治療を開始することが望ましいとされています。 臼蓋平成不全では、骨盤を前傾し、おしりを突き出したような特徴的な姿勢が見られます。そのため運動療法だけでなく、日常における正しい姿勢を指導、矯正することによっても骨盤の位置を正常に近づけ負担を軽減させます。 早期の段階では保存療法を行い、リハビリや適度な運動を行いながら股関節に負担をかけないような治療、指導が行われますが、症状が悪化、進行してしまうと外科手術となります。 リハビリをおこなう期間も含めると、変形性股関節症のスポーツ選手の早期復帰は難しいと言えます。 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 近年、再生療法により軟骨や骨の修復に成功し、早期復帰したスポーツ選手の話を耳にすることが多くなってきました。スポーツ選手の股関節障害は、高齢者の加齢に伴った障害と異なり、外部からの大きな刺激により関節内まで障害が及んでしまっている場合が多いです。 そうなってしまうと、通常の運動療法のみでの改善には限界があり、人工関節を入れる必要がある場合も多くなってしまいます。その外科的手術に代わる治療法として「再生医療」が話題です。 自身の細胞を用いた再生医療は、副作用が少なく、また、治療期間も短く済むなどのメリットがあります。 まとめ・スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら 変形性股関節症を患ったスポーツ選手も、基本的には一般の患者と治療法に差はありません。しかし、スポーツ選手生命を脅かす病気であるため、より早い治療開始が望まれます。 近年では再生医療によって、スポーツ選手のケガからの早い復帰も報告されています。変形性股関節症においても、再生医療の治療効果が期待できます。 早い回復、身体に負担の少ない医療を希望するのであれば、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な治療院で受診することはできません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。治療に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=mojrXYmOUivgsLiY ▶こちらの動画では変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.08.30 -
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半月板損傷は激しい動きではなく加齢が原因でも起こる!その症状や治療法について 膝が痛くて動かしにくい…。運動をしているわけじゃないけど半月板損傷…?そんな悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。半月板損傷はスポーツ外傷のイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実は加齢が原因となることがあります。 今回は、半月板損傷と加齢の関係についてご紹介します。 半月板損傷は加齢が原因で起こる? 歩くときに必ず使うのが膝関節です。 膝関節は人間の体重の大部分を支え、身体を動かすのに重要な役割を果たしています。そのため、膝関節にはさまざまな組織が関わっているのですが、そのうちのひとつが半月板です。 半月板は、膝の内側にあるC型内側半月板と、外側にあるO型をした外側半月板に分かれています。この板状の組織の周辺には軟骨や靭帯、腱などがあり、それらを安定させる役割を果たしています。歩くだけでも膝にはかなりの負荷がかかるため、膝関節の安定性は大切です。 そんな半月板ですが、転んで膝を強く打ったり、急激な負荷がかかることで傷つくことがあります。それが半月板損傷です。 また半月板は加齢によって変性するため、中高年では運動をしたりぶつけたりしていなくても半月板損傷を起こすリスクがあります。 半月板損傷の症状は? 半月板損傷は加齢によって起こるリスクが高まりますが、その症状は日常生活に支障が出ることがあります。 膝の痛み、膝を動かしたときの引っかかり感、膝の曲げ伸ばしができないというのが主な症状です。 損傷がひどく、状態が悪化すると膝の曲げ伸ばしができないロッキングという状態になる場合もあります。半月板損傷では歩行時の膝の痛みがあるのですが、ロッキングの状態になるとさらに痛みがひどくなるだけでなく、歩くこと自体が困難になってしまいます。 半月板損傷は痛みが強くなると加齢であっても手術に 半月板損傷の治療のメインは、保存療法と手術です。 痛み止めや抗炎症剤を使って症状を和らげる、必要に応じて安静にする、リハビリを行うなどといった治療をおこないます。それでも痛みが強くなる、ロッキングの状態になるというような場合は、手術を検討することもあります。 加齢が原因の半月板損傷も手術を検討するのはなぜ? スポーツをする人なら復帰するために手術を受けることが必要かもしれません。しかし、加齢による場合も手術をしなければならないの?と思う人もいるでしょう。 半月板損傷はひどくなるとロッキングという状態になって歩けなくなる場合もあります。また痛みがさらにひどく、日常生活に支障がでることもあるため、加齢が原因であっても手術を検討することがあります。 半月板損傷の手術は、損傷した半月板を縫い合わせる方法と、損傷した部分を取り出す方法があります。 関節鏡という機械を使うため小さな傷ですみますが、それでも手術をするとなれば治療期間が延びることになります。中高年の患者さんの場合は手術を躊躇する人もいます。 近年半月板損傷の治療では、手術に代わる方法として再生医療が注目されています。手術ではなく、手軽な注射で治療できるメリットがあります。また自身の細胞から採取・抽出した幹細胞を膝に直接注射するためアレルギーなどの危険性も低く、入院も不要という治療法です。 再生医療は、痛みや炎症を落ち着かせるだけでなく、幹細胞が傷ついた半月板や軟骨を修復してくれることが期待されます。 まとめ・半月板損傷は激しい動きではなく加齢が原因でも起こる!その症状や治療法について 半月板損傷の原因のひとつに加齢があります。膝関節の安定性に重要な役割を果たす半月板ですが、加齢によって変形するため半月板損傷が起きることがあるのです。 痛みが強い、ロッキングの状態になり歩行が困難な場合は手術を検討することもあります。 近年は、手術に代わる方法として幹細胞を用いた再生医療が注目されています。この再生医療も治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。 以上、半月板損傷の原因は加齢でも起こる!その症状や治療法についてをご説明させて頂きました。以上、半月板損傷は加齢が原因になることも!その症状や治療法について記させいただきました。参考にしていただければ幸いです。 監修:リペアセルクリニック 大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.02.20 -
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変形性股関節症で股関節に負担を掛けず生活の質も落とさないリハビリとは 変形性股関節症を発症した場合、股関節に負担をかけないことが重要ですが、リハビリテーションではどのようなことを行えばよいのか。また、変形性股関節症を発症後も生活の質を落とさないためのリハビリテーションとはどんなものか。そのリハビリでどのような効果が期待できるのか。 今回は、変形性股関節症におけるリハビリテーションについて紹介していきましょう。 変形性股関節症では、どのようなリハビリテーションを行うのか 変形性股関節症では痛みのほかに可動域制限が見られ、歩くのが困難になったことによる日常生活の※QOLの低下を訴える人もいます。そのため、変形性股関節症におけるリハビリテーションでは、股関節に負担をかけないような生活指導や、状態に応じた適度な運動療法の指導が行われます。 運動療法を行うことで股関節が安定し、痛みや可動域の制限が改善します。また、運動によって体重減少ができれば股関節に与よえる負担も軽減させることができます。 このようなことから、変形性股関節症では、生活の質を落とさないためにリハビリテーションが積極的に行われています。 ※QOL(Quality of Life)とは 人生の質や、生活の質を表す標語・指標。単に病気の治療を行うのではなく、その先にあるもの生活自体の質を高めたり、前向きな気持ちで暮らすことの大切さを表しています。 1.股関節に負担を掛けない生活上の指導 生活を行っていく上での指導としては、股関節に負担をかけないような日常生活を送ることができるように指導されます。 例えば、高い所にあるものを取るときに、無理に背伸びや手を伸ばすような姿勢を避けることや、靴を履く際にはかがまないで靴ベラを使う、歩く際には負担の軽減と転倒防止のために杖を使うといったことなどがあります。 2.運動療法や筋力トレーニング 運動療法や、筋力トレーニングについては、痛みのない状態で行うことが理想です。そのためには現在、変形性股関節症のどの段階(ステージ)の病期にあたっているかの診断が重要です。 問診やレントゲン検査、必要であれば検査などを行って関節の状況、可動域検査など複数の検査を行い、総合的に病期や状態を判断、把握し、今後の治療方針を定めてリハビリテーションの内容を決めていきます。 運動療法・リハビリとしては、両足を開いたり閉じたりして、股関節の可動域を改善し、動きをスムーズにさせるといった指導が行われます。また、プールでのウォーキングは、水の浮力で体重の負担が減るため、股関節への負担が少なくなる特徴があり、変形性股関節症のリハビリテーションに最適です。 ただ、気を付けるべきは運動療法や筋力トレーニングは、やりすぎると逆効果になるため、定期的に受診し、股関節の状態を確認しながら無理のない範囲で継続して行うようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症で股関節に負担を掛けず生活の質も落とさないリハビリとは 変形性股関節症のリハビリテーションは、股関節に負担をかけないことが重要です。そのため、変形性股関節症では、どのようなリハビリテーションを行うべきでしょうか。例えば、ジムに通って器具を使った過度な筋力トレーニングを行うことは逆効果になることがあります。 リハビリは、痛みの状況や股関節の状態に応じて最適な方法で行うべきで、症状に合わせて定期的に病院等、医療機関を受診し、変形性股関節症の状態を診断してもらいながら指導の上、行うようにしましょう。 以上、変形性股関節症で股関節に負担を掛けず、生活の質を落とさないリハビリテーションに関して記しました。 参考にしていただければ幸いです。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=14shXsGuAIyykxxS ▶こちらの動画では、変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2024.08.30 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 我々は日々の生活の中で立つ、座る、歩く、走るなどの動作で無意識のうちに膝関節を使っています。その膝関節には歩くときには体重の2倍くらいの負荷が借るなどかかるなど、大きな負荷を受けることが多く、痛みや腫れを発症することもよくあることです。 膝に腫れが生じた場合、どれくらいで治るのかが気になると思います。そこで今回は、「膝の腫れはどれくらいで治るのか」につい解説します。また、膝に水が溜まることについても紹介します。 こちらもご参照ください 膝の腫れはどれくらいで治るの? 膝は人の身体のなかでも複雑で不安定な構造をしていて、軟骨の擦り減りや大きな衝撃などいろいろな原因で損傷が起こりやすい箇所になります。その際に炎症を起こしてしまうこともよくあります。 炎症によって膝が腫れると、膝の腫れはどれくらいで治るか気になると思いますが、急性の炎症の場合、患部を冷やして安静にしておくことで1、2日くらいのうちに治るケースもあります。 ただし、膝の腫れの状態や原因によってさまざまですから、一概に必ずどれくらいで治る!ということはできません。 膝の腫れが治るまでの期間は原因、症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかどうかは、単に腫れているだけなのか、水が溜まっているかで大きく異なります。 膝に溜まる水とは、正確に言うと関節液です。関節液は関節を包んでいる袋(関節包)を覆っている滑膜から分泌されている液で、普段は分泌と吸収のバランスがとれているため膝に水が溜まることはありません。 しかし、炎症が起きるとそのバランスが乱れてしまって関節液が膝に溜まってしまいます。 そのため、炎症が治まって関節液の分泌と吸収のバランスが元に戻ることで、水が溜まったことによる膝の腫れも小さくなっていきますが、炎症の具合はもちろん、個人差もあるので、どのくらいの期間で治るのかを一概に言うことは難しいのが実情です。 膝に溜まった水を抜く理由 膝に水が溜まることで膝の腫れが生じている場合、炎症が治まれば自然に少なくなっていきますが、炎症が治まらない状態が続くと水が溜まったままになってしまいます。 水が溜まると膝が重くなってだるさを感じますし、溜まっている水には炎症を引き起こす物質も含まれているため、そのままにしておくとさらに炎症が起きるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、医療機関では水を抜く治療が検討されます。 「膝の水を抜くと癖になる」と言われることもありますが、水を抜いたからといって癖になることはありません。水が溜まっている場合は抜くのが正解です。たまった水を癖になるからと放置しないようにしましょう。 水を抜かなければ膝の腫れが治らないばかりか、重症化するリスクもあります。 まとめ・膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかについて、また、膝に溜まる水について紹介しました。膝の腫れは短期間で治るケースもあれば、慢性的になって症状もどんどんつらくなってしまうケースも少なくありません。 膝の痛みや腫れが長引いていて、薬物療法を始めとする保存治療でも改善できないという場合、再生医療という新しい治療方法なら、手術を避けることができて、入院も不要という選択肢があるので検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療について興味があればお問い合わせ下さい。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.09.12 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症では股関節にかかる負担を軽減できるセルフケアが大切です 変形性股関節症の治療には、骨切り術や人工関節置換術のほか、温熱療法や保存療法と言った、患者さん自身が自宅や職場など病院の外で取り組む治療もあります。 今回は、変形性関節症におけるセルフケアについて紹介します。 変形性股関節症におけるセルフケアの重要性 変形性股関節症における患者自身が行うことのできるセルフケアは多岐に渡ります。変形性股関節症は、その病期や状態に応じて保存療法のみで経過観察を行う場合もあります。また、手術療法と保存療法どちらも行う場合もあります。 最近は、最先端の再生医療、患者自身の細胞を用いて軟骨組織の修正を促す治療を受ける方もいるでしょう。このように、変形性股関節症は患者に応じて治療法が異なります。 しかし、変形股関節症では股関節にかかる負担を軽減させることが重要です。 そのため、どの治療法であったとしても体重の減量や靴選びといった日常生活指導のほか、運動による筋力保持や股関節周囲の筋肉のこわばりを減らすストレッチのようなセルフケアを行う必要があります。 股関節の負担を軽減するために 温熱療法 体を温めることで血行を促進させ、筋肉をほぐして痛みを和らげます。関節可動域の拡大や維持のために、温熱療法のあとに運動療法を行うと、より効果的であると言われています。 温熱療法は、ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かる、火傷をしない程度に温めたタオルを乗せて血行を促進させるという方法があります。しかし、炎症を起こしている場合、温熱療法は逆効果になり痛みが増してしまう場合もあるので、注意が必要です。 運動療法 運動療法では股関節の緊張をほぐすストレッチや股関節のサポートをする目的で筋力トレーニングや適度な有酸素運動を行います。ストレッチにより筋肉の緊張がほぐれ、股関節の位置が調節されて股関節を楽に動かすことができるようになってから筋力トレーニングを行うようにしましょう。 筋力トレーニングにより、股関節周辺の大きな筋肉が、股関節を正しい位置でサポートします。ただし、筋力トレーニングはやりすぎてしまうと股関節に負担をかけてしまう為、痛みを感じない程度で継続して行うようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症では股関節にかかる負担を軽減できるセルフケアが大切です 変形性股関節症におけるセルフケアは、どのようなケアをすればいいのかについて紹介しました。正しいセルフケアをおこなうことで、関節可動域の維持や筋力アップにより痛みの緩和や変形性股関節症の進行を遅らせる効果が期待できると言われています。 ストレッチで筋肉を十分にほぐしてから筋力トレーニングを行うようにしましょう。筋力トレーニングや適度な有酸素運動によって骨盤や股関節のサポートが期待できます。 また、股関節に過度の負担をかけないことが重要であるため、定期的に受診して状態を確認しながら、やりすぎに注意して継続して行うようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.01.06 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのか 変形性股関節症は、股関節における軟骨のすり減りや骨の異常により痛みを伴う病気です。では変形性股関節症と骨盤傾斜に関係性はあるのでしょうか。ここでは変形性股関節症と骨盤傾斜は関係があるのかどうか、また、その影響について紹介していきます。 変形性股関節症と骨盤傾斜の関係とは? 患者が痛みを訴えて受診する変形性股関節症では、股関節の軟骨のすり減りや骨の異常を確認することができます。さらにレントゲン写真を観察すると、骨盤傾斜と呼ばれる骨盤の傾きが見られる場合があります。 そして、この骨盤傾斜が股関節に負担を与え、変形性股関節症における骨の形成に影響を与える可能性があることもわかっています。股関節は骨盤側の骨である寛骨臼と太もも側である大腿骨によって構成されており、この部分の形成異常も変形性股関節症の原因となります。 寛骨臼の形成異常による変形性股関節症は、骨盤前傾が強いことが報告されており、大腿骨や寛骨臼の骨の異常である骨棘形成が強いほど、骨盤前傾もより多く見られます。 一方で高齢者の変形性股関節症では、骨盤後傾が強く見られます。寛骨臼の大腿骨を受ける部分のことを臼蓋骨と呼び、臼蓋と大腿骨の接続部がうまく形成されていない臼蓋形成不全が日本では多く見られます。 骨盤傾斜角の違いにより、骨盤の状態が大きな円形状に見えるものから細長く見えるものまで、さまざまであることもわかっています。そして、傾斜角の小さいものでは、傾斜角が大きいものと比べて骨の形成不全や変形を伴わない変形性股関節症を発症しています。 骨盤傾斜角が小さいと、前方の臼蓋形成不全を引き起こし、変形性股関節症の進行を促進させてしまいます。 逆に、骨盤傾斜角が大きくても、臼蓋骨の後方に負荷がかかりやすくはなるものの、寛骨臼は元々後方が大きい骨であるため後方臼蓋骨の形成不全にはならないと考えられています。 レントゲンを撮った際に、変形性股関節症の原因がわからない時は骨盤傾斜が小さいことによる前方臼蓋形成不全の可能性があるのです。しかし股関節に影響を与える要因は骨盤の前傾だけではなく、坐骨や恥骨といった骨のひねりにもあると考えられています。 このように、変形性股関節症の病態において骨盤傾斜も関係すると考えられてはいるものの、それ以外にも変形性股関節症を引き起こす要因は股関節のこわばりや脊椎の変形などにもあるとされています。 そして、変形性股関節症の要因がどこにあるのかを早期に判断することで治療方針も異なってくるため、痛みを感じたらできるだけ早期に受診するようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのか 変形性股関節症と骨盤傾斜の関係についてご紹介しました。変形性股関節症における骨盤傾斜は、その傾斜角の違いにより変形性股関節症を引き起こしている原因をはっきりさせることができる場合があります。 特に骨盤前傾のタイプでは、より痛みが強く、骨の形成不全も起きている可能性も高いので、早期に確認、診断することが治療開始や方針を決定するために重要です。痛みを我慢することなく、早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。 以上、変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのかと題して説明させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.01.06