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- 免疫細胞療法
免疫力低下により病気になりやすいメカニズムを解説! 「免疫力低下=病気にかかりやすくなる」というイメージは、多くの人が共通認識として持っている知識です。しかし、免疫力低下が、なぜ病気の発症リスクに関係しているのか、具体的な理由について知らない人は多いかもしれません。 そこで今回は、免疫力低下により病気になりやすくなるメカニズムについて解説します。 免疫力低下で病気になる?そもそも「免疫」とは? 「免疫」とは、簡単に言えば体内に侵入した病原体などに対する防御能力のことです。食事や呼吸などを媒介として体内に病原体が進入しようとします。これに対して、まず機能するのが「粘膜免疫」です。 目や鼻、口や腸管などの粘膜組織には、体内に侵入しようとする外敵(異物)に対する防御システムが備わっています。そして、粘膜は、体内に侵入しようとする異物を体外に排出することで、病原体の感染を防ぐことができるのです。 しかし、粘膜免疫は完璧ではありません。第二に活躍するのが「全身免疫」です。体内に病原体が進入すると、ただちに相手を攻撃する「自然免疫」が機能し、病原体ごとの特性に応じて攻撃する「獲得免疫」の二段構えの体制で病原体を攻撃します。 つまり免疫力とは、この「病原体に対する防御および攻撃能力」のことであり、免疫力が低下するということは病原体の進入を許し、撃退までに時間がかかってしまうのです。 免疫力低下の原因を知って病気を予防しよう! 免疫力低下の原因を知ることで、病気の予防につなげることができそうです。 免疫力低下には、生活の中でさまざまな原因があると考えられています。 ・過剰なストレス ・過度な運動 ・運動不足 ・自律神経の乱れ ・栄養の偏り、不足など これらの原因を特定することができれば、改善することで免疫力低下を改善できる可能性があります。免疫力を高めることは「病気に負けない体作り」のために欠かせないことであり、免疫力低下をそのままにしてしまうと頻繁に風邪をひいてしまうなど、病気になりやすくなります。 免疫力低下で病気にならないように!免疫力を高める「免疫細胞療法」のメリット 免疫力低下で病気にならないようにするため、より積極的に免疫力を高めたいと考えているのであれば「免疫細胞療法」という治療法があります。 免疫細胞療法は、免疫機能に関わる細胞を利用者の血液から取り出し、培養して活性化し、数を増やしてから体内に戻すという治療法です。 自己細胞であるため副作用が少なく、安全かつ積極的に免疫力を高めたい人におすすめの治療法となっています。 まとめ・免疫力低下により病気になりやすいメカニズムを解説! 免疫力低下は病気にかかりやすくなり、生活の質を下げてしまいます。 原因となっている生活習慣等を見直すことで免疫力を改善できる可能性がありますが、より積極的に免疫力を高めたいのであれば免疫細胞療法の利用を検討してみてはいかがでしょうか。 以上、免疫力低下により病気になりやすいメカニズムについて解説してまいりました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.06.29 -
- ひざ
- 再生治療
看護師は一日中歩き回っていることが多く、膝への負担も大きいといえます。 勤務後に腰が痛くなったり、膝が痛くなったりするのは日常茶飯事です。一部の看護師はサポーターをつけるなどをして対処されている方もいます。 今回は、看護師の膝が痛いときの対処法をご紹介します。 こちらもご参照ください 看護師の膝が痛い原因とは? 看護師で「膝が痛い」という症状は、病気の前兆である可能性もあります。膝関節が痛くなる原因として一番多いのは変形性膝関節症です。 看護師の中でも、まさか自分がなるわけがないと思う方がほとんどだとは思いますが、若くしてなる方もいます。 変形性膝関節症は軟骨がすり減り、骨同士が接することで関節が炎症を起こすことで痛みが生じます。 他にも靭帯の損傷なども考えられます。 痛む位置によっても考えられる原因は違うので、あまりにも痛みが続くようであれば病院を受診しましょう。 看護師の膝が痛い症状を和らげる方法は? 看護師の膝が痛い症状を和らげるには、筋肉をつけることが大切です。 膝の周りの筋肉が強化されると、膝の動きが安定し、関節や骨にかかる負担が軽減されます。 ストレッチなどが手軽にできておすすめです。 ・太腿の前面の筋肉を伸ばすように、片足を曲げて爪先を掴みます。この状態で30秒ほどキープ ・すねの前面の筋肉を伸ばすように、長座位の状態で爪先を遠くに伸ばしたり、ふくらはぎの筋肉を伸ばすように、爪先を自分の方へ引き寄せたりを交互に繰り返します。 これを両足行います。 テレビを見ている間や休憩の間もできるものなので、仕事中にも取り入れてみましょう。 また、サポーターを使用するなどの方法も1つです。ドラッグストアなどでも販売されています。 サポーターは関節の動きを安定させ膝の動きをサポートするため痛みの緩和が期待できます。 看護師であれば温罨法・冷罨法のことは知っているとは思いますが、入浴などで温めることで痛みの緩和に繋がります。 関節や筋肉を酷使した時や痛みほどではないが膝が重い、足が重いと感じた時にはゆっくりと入浴すると筋肉もほぐれます。 歩きすぎなどで膝が熱感を持っているのであれば、冷罨法として冷やして対応しましょう。 まとめ 看護師の膝が痛い症状は、病気のサインである可能性があります。一時的な痛みであれば入浴などで温めて痛みを緩和するのも1つです。 あまりにも痛みが続くようであれば病気の可能性を視野に入れて病院を受診する方が良いといえるでしょう。 整形外科で働いている看護師以外はあまり整形分野の医療の発展に触れることは少ないですが、再生医療も発展してきており、幹細胞を利用して変形性膝関節症を治療できることもあります。 治療方法は増えてきているので、悪化する前に診察してもらうようにしましょう。
2020.06.28 -
- 肘
- 再生治療
肘が痛い!肘を傷める保育士が多い理由とは? たくさんの小さな子供を相手する保育士の仕事は、肉体的にもハードな仕事になります。そんな保育士の仕事をしている人のなかには、肘が痛いという悩みを抱えている人がたくさんいるようです。 今回は、保育士で肘が痛い人が多い理由について紹介します。また、肘に痛みが発症するメカニズムや治療方法についても紹介します。 保育士で肘が痛い人が多い原因 保育士のなかで肘が痛いという悩みを抱えている人が多い大きな原因となるのが子供を抱っこすることが多いことです。特に0歳から2歳児を相手する場合は、毎日たくさんの子供を何度も抱っこすることになります。 小さな子供とはいえ5キロくらいの体重がある子供を何度も抱っこしていると、体に大きな負担となります。特に、腕には大きな負担がかかるため、腕を酷使する状態が続くことで肘を痛めてしまうケースが多いのです。 保育士で肘が痛い人に多い疾患「上腕骨外側上顆炎」とは 保育士は小さな子供を抱っこする機会が多く、その際に腕に負担がかかって肘が痛いという症状に悩まされる人が多いですが、その肘の痛みは上腕骨外側上顆炎の可能性が高いです。 肘の外側の出っ張りの部分(上腕骨外側上顆)は、手首を動かしたり指を伸ばしたりする筋肉や関節と繋がっていますが、腕を酷使することでその筋肉や関節の付け根の部分(腱)に過度の負担がかかって炎症を起こしてしまうことがあります。この炎症によって肘が痛いという症状が発症します。 上腕骨外側上顆炎はテニス肘とも言われることがありますが、テニスをしている人だけではなく、保育士のように腕を酷使する職業の人なども発症する人が多いです。 上腕骨外側上顆炎の治療方法について 保育士で肘が痛いという悩みを抱えている人のなかには、治療を受けずに痛みを我慢しながら仕事をしている人もいると思います。しかし、悪化すると改善するまでに期間が長くかかってしまったり、改善するのが難しくなったりしてしまうので早めに医療機関を受診して治療を受けるのがおすすめです。 医療機関での上腕骨外側上顆炎の治療は、軽い症状の場合は、飲み薬(非ステロイドの消炎鎮痛剤)や湿布などによって痛みを改善させます。また、急性で強烈な痛みが生じている場合は、ステロイド注射がおこなわれることもあります。 さらに、慢性化している場合は、レーザー治療や温熱療法、ストレッチといった理学療法がおこなわれるのが一般的です。こうした治療をおこなっても改善がみられず、症状が悪化していく場合は手術が検討されるケースもあります。 まとめ・肘が痛い!肘を傷める保育士が多い理由とは? 保育士の人で肘が痛いという症状に悩まされている人が多い理由について、また、保育士がなりやすい肘の痛みの原因である「上腕骨外側上顆炎」について紹介しました。 肘が痛いのを何とかするために治療を続けているけど改善しないという場合、手術をするしかないのかなと考える人もいるかもしれません。しかし、最近では再生医療という治療方法もあります。 再生医療には、外科的手術と比べて副作用のリスクが少なく、治療期間も短期間になるというメリットがあります。保育士で肘が痛い…、一般的な治療を受けても治らなくて困っているという人は、一度、再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。 以上、肘が痛い!肘を傷める保育士が多い理由とは?について記しました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.06.28 -
- 再生治療
バレエで股関節の痛みがつらいときの対処法【原因と治療法を解説】 足を大きく動かすバレエですが、股関節に痛みを生じ悩まれている方は多いです。痛みがでるのは、身体からのSOSです。原因と治療法についてみていきましょう。 バレエをすると股関節に痛みが!原因は? 先天性股関節脱臼を患っている人では、バレエを続けるなかで変形性股関節症へ移行している可能性もあります。異変を感じたことをきっかけに診断されることも多いです。 そのほか、弾発股や股関節唇損傷なども、バレエで股関節の痛みを引き起こす原因となり得ます。 これらの病気はひどくなると手術療法が必要となることが多く、早期発見が大切になってきます。 バレエで股関節に痛みがある場合の治療法とは? 変形性股関節症、弾発股・股関節唇損傷で痛みが生じている場合は手術療法が主です。保存療法も可能ですが、状態によってはすでに炎症や骨の摩耗が進行しており手術療法一択となることがあります。 先天性股関節脱臼は、1歳未満であれば器具による矯正を行えますが、1歳以上では手術療法となります。悪化してしまうと、手術以外の選択肢がなくなってしまうことになります。 手術は全身麻酔などリスクも高く、術式によっては動作の制限が必要になることもあるため、バレリーナにとっては避けたい状況です。近年再生医療が発展してきており、幹細胞を使用した侵襲や副作用の少ない方法が確立されています。 従来の方法に加え、「再生医療」も治療の選択肢にいれて治療法を選ぶことで治療の幅が広がります。 バレエをするときの股関節の痛み!悪化させないために 悪化してくると手術療法をしなければいけない状況になる可能性があります。そうならないためにも、日々の生活のなかで股関節をいたわるようにすることが必要です。 ①股関節を正しい位置に調整して休ませる 関節や筋肉を正しい位置に戻して、筋肉の疲労をとってあげることも大切です。バレエでは関節や筋肉を酷使することも多く、カイロプラクティックや整体、全身のマッサージ、鍼灸を受けるなどして回復させましょう。 ②正しいフォームを意識する せっかく正しい位置に戻ったとしても、間違った筋肉の使い方を続けていると再度同じような状況に陥る可能性があります。形だけを真似するのではなく丁寧に動かすようにするなどフォームを学びましょう。 ③練習のしすぎを避ける 痛みが生じているのは炎症を起こしており、身体がSOSをだしている印です。痛みを感じながら無理な練習を続けると悪化してしまいます。自分の身体を大切に、労わるようにしましょう。 まとめ/バレエで股関節の痛みがつらいときの対処法 バレエをおこなう際も普段から正しいフォームで行うことで、筋肉や骨の酷使を避けることができ、股関節の痛みの悪化の予防につなげることができます。先天性に股関節脱臼などを患っている場合は、股関節唇損傷や変形性股関節症を起しやすいです。 自分の身体の特徴を知ったうえでバレエをすることも大切です。手術療法が必要な状況になった場合は、最新の医療である再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.06.27 -
- 幹細胞治療
肝臓の機能を取り戻す再生治療・幹細胞で肝細胞を元気に! 再生機能に優れた肝臓ですが、その機能が発揮できない状態になることもあります。そのようなときに検討したい治療が「再生医療」です。今回は、肝臓の機能を取り戻す再生治療についてご紹介します。 肝細胞を活性化!再生治療とはどのようなもの? 近年、さまざまな病気や傷害の治療に再生治療が期待されるようになりました。再生治療とは、何らかの原因で傷ついた体の組織を再生させて、元の状態に戻すことを目的としているものです。 痛みに対して痛み止めを用いる対症療法や、傷ついた部分を取り除く手術とは異なる新たな方法で、再生治療で用いるのは薬剤ではなく、生きた細胞です。 具体的には、自分の体から採取・抽出した幹細胞を用います。その幹細胞は、さまざまな細胞に分化し、損傷した細胞を活性化させる可能性を持っているのです。 再生治療で幹細胞を用いることができる臓器のひとつが肝臓です。肝臓は再生能力に優れていることで知られていますが、その役割を担っているのが肝細胞です。幹細胞は、そんな肝細胞が傷ついたときにも再生治療で活性化させることが期待されています。 肝硬変は怖い病気? 沈黙の臓器とも言われる肝臓は、病気が潜んでいても自覚症状がないことが多いです。そのため、自覚症状が現れたときにはすでに病気が進行していることもあるのです。病気が進行した状態の肝臓は、本来の肝臓の機能を果たすことができないばかりか、再生能力も期待できないこともあります。 その代表的な病気のひとつが肝硬変です。肝臓が炎症を起こした状態の肝炎や、肝臓に脂肪が蓄積した脂肪肝が進行すると、肝硬変という状態になることがあります。肝硬変は、肝細胞などの組織が繊維化して肝臓が固くなった状態です。 肝硬変の他に、肝細胞がんといった命に関わるような重大な病気に進展する場合もあります。肝硬変になると、全身のだるさや黄疸といった症状が出現します。さらに進行すると、腹水や腹部静脈瘤が出てくることもあります。肝性脳症のような命に関わることもある危険な病気なのです。 肝硬変の恐ろしいところは、一度繊維化した肝臓は自然に修復することができないということです。肝細胞も本来の働きをすることができません。 肝細胞の修復も!肝硬変の治療に再生医療という選択肢 繊維化した肝臓や損傷した肝細胞は、自然に元の状態に戻ることができなくなります。しかし、肝硬変が進行すると命に関わることもあるので、治療法を知りたいですね。 近年注目されているのが再生治療です。自己由来幹細胞を静脈注射し、傷ついた肝臓に送り届けます。そして幹細胞が繊維化した組織を溶解・修復させてくれるのです。損傷した肝細胞も、幹細胞によって修復・活性化することが期待できるでしょう。 まとめ・肝臓の機能を取り戻す再生治療・幹細胞で肝細胞を元気に! 肝臓は再生能力に優れるものの、組織が繊維化してしまうと本来の再生機能を発揮することができません。そのような肝臓の治療として注目されるのが再生治療です。治療効果には個人差がありますが、幹細胞が繊維化した組織を溶解し、損傷した肝細胞の修復が期待できます。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.06.27 -
- 免疫細胞療法
女性の免疫力低下の原因と、免疫力を高める最先端医療とは 男性、女性に関係なく、免疫力低下はさまざまな病気の発症リスクを高めることになります。そして、病気や症状の中には、男女で固有の原因があるケースもあり、免疫力低下にも女性特有の原因があるものです。 今回は、女性によく見られる、免疫力低下の原因について解説します。 女性ホルモンと自律神経の関係 女性の免疫力低下の原因の1つに、「女性ホルモンと自律神経の関係」があります。女性ホルモンはさまざまな要因で大きく変動し、これが自律神経にも関わります。 女性ホルモンの影響で自律神経のバランスが大きく乱れてしまうと、免疫力に関係する抗体などの分泌に影響することがわかっています。自律神経を乱す原因はそのほかにもあり、例えば「ストレス」は自律神経のバランスに大きく関わります。 無理なダイエットで免疫力が低下する 女性の免疫力低下の原因としては、「無理なダイエット」も挙げられます。女性は男性よりも過度にダイエットをする傾向があり、栄養不足や栄養の偏りが発生すると免疫力にも影響することがわかっています。 もちろん肥満は健康上あまりよろしくない状態ではあるのですが、同様に「過度な痩せ状態」も健康上よろしくない状態であることは間違いありません。また、ダイエットのために「激しい運動」をしている場合も要注意です。 アスリートのように激しい運動を中心に活動すると、免疫力が低下することがわかっています。 積極的に免疫力を高める最先端の方法がある! さまざまな要因によって免疫力が低下すると、病気にかかるリスクを高めてしまいますから、思いつく原因があれば改善し、免疫力低下を少しでも防ぎたいところです。 そして、もっと積極的に免疫力を高めたいというのであれば、医療の力を借りるのが一番でしょう。そこで、おすすめしたいのが「免疫細胞療法」という治療法です。 免疫細胞療法とは、本人の血液から免疫細胞を取り出して培養し、増やして活性化させた状態で本人の体内に戻すという最先端の治療法です。これにより免疫力を高めることができ、病気の発症リスクを低下させることで生活の質を改善できる可能性があります。 また、この治療法は「がん治療の新しい選択肢」としても注目されており、がん予防やがんの再発予防に効果が期待されているのです。 まとめ・女性の免疫力低下の原因と、免疫力を高める最先端医療とは! 女性の免疫力低下の原因は人によってさまざまです。 しかし、免疫力が低下してしまうと病気になりやすく、生活の質を落としてしまうことになりかねません。何が原因か特定することができれば改善し、免疫力を高めるようにしましょう。 より積極的に免疫力を向上させたいのであれば、最先端の治療法「免疫細胞療法」を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.06.26 -
- ひざ
- 再生治療
膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう! 保育士さんで膝の痛みに悩んでいる保育士さんはいませんか?もし、保育士の仕事をしていて膝の痛みに悩んでいるなら、サポーターを使うのがおススメです。 膝の痛みは、サポーターを上手に使用すれば軽くなる 膝の痛みが強い場合は、本当は安静にして膝への負担を軽くしておきたいところですが、保育士の仕事は簡単に休みが取れる職種とはいえません。そんなとき簡単にできる対処方法にはこのようなものがあります。 簡単にできる膝の痛みへの対処方法 ・適度な運動をする ・市販の湿布や塗り薬を使う ・運動の際には負担軽減のためのサポーターをする ・適正体重を保つ ・負担軽減の靴を履く・・・など よくスポーツ選手がサポーターをして肘や膝をかばっている姿を見かけます。 サポーターはつけることで関節を安定化し、関節にかかる負担を軽減するものです。さまざまな種類のものがあります。子供を抱っこするなど、負担がかかる部分にサポーターをつけることで、膝の痛みを緩和できる場合があります。 しかし、誤った付け方をしてしまうと、せっかく楽にしてくれるはずのサポーターがかえって血流の悪化などにつながる場合もあるのです。 何事も自己流はよくありませんから、痛みがあるときにはまずは専門医へ相談することを お勧めします。 保育士さんが悩む膝の痛みは何が原因なのか? 膝の関節の表面は、多くの水分が含まれている軟骨で覆われています。この軟骨が歩行時の衝撃をやわらげたり、関節の動きを助けてくれる、つまりクッション材のような働きをしてくれています。 しかし、何度も膝を酷使するような動きや体重増加などで膝にかかる負担が増すと、軟骨がすり減って関節に炎症を起こし、歩行時に強い痛みを感じたり、関節内に水が溜まり腫れて曲がりにくくなったりします。 また、この膝の変性は、女性の方が発症する割合が多くその原因は更年期の症状の1つで、エストロゲンの減少によって、関節を支えている軟骨や筋肉の衰え、関節内の水分減少や血液循環が悪化することでも起こりえます。 保育士さんは子供と向き合う仕事です。まだ小さな赤ちゃんから大きな子供までを相手にし、時には抱っこやおんぶであやしたり子供たちと一緒に走り回ったりと、体が資本のお仕事ですから膝を悪くしやすいのも頷けます。 主な膝の症状 ・立ち上がる時に膝が痛い ・歩行時や階段時に膝が痛い ・正座ができない ・膝が完全に伸びない ・膝に水が溜まる・・・など 変形性質関節症の新しい治療法、再生医療のメリットとは つらい痛みを我慢しヒアルロン酸治療や内服治療をしていても、変形性膝関節症の場合、膝関節が極限まですり減ってしまうと従来は“人工関節”を入れる手術をして対応していました。 すり減った関節の代わりに人工の関節を入れることで、痛みの軽減をするというものになります。しかし、メスを入れる手術、やはり気になるのは傷跡が残ってしまうことではないでしょうか。 そこで、現在は“再生医療”という新しい選択肢があります。自分自身の細胞で軟骨損傷を修復し、症状の進行を遅らせることで痛みの改善といった効果を期待できるのです。 さらに自分自身の細胞ということで、異物によるアレルギー反応のリスクは軽減されます。 まとめ・膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう! 医療技術が進み、自分の細胞を使うという安全安心な治療が研究されてきました。再生医療は今や薬や手術でできなかった、あなたの細胞レベルでの修復を期待できるものなのです。 保育士は今の社会になくてはならないお仕事だからこそ、サポーターでもよくならない膝の痛みは我慢せずに、あなたに合った治療方法を見つけましょう。以上、膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう!と題して記載いたしました。参考になればと思います。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼参考
2020.06.26 -
- 再生治療
足首が痛い保育士、その原因と治療法について 保育士さんは仕事柄体のいろんなところに負担をかける動作が多く、いろいろな箇所を痛めてしまいがちです。その中の一つが足首です。足首が痛いことで悩んでいる保育士さんは、「どうして足首が痛くなるの?」「足首の痛みは治るの?」とお考えではないでしょうか。 今回は、保育士に足首が痛い人が多い原因や治療方法について紹介します。 足首が痛い保育士が多い原因 保育士に足首が痛い人が多い原因で考えられるのが、「仕事中に正座をすることが多い」ということです。正座をすることで、なりやすい疾患に「関節滑液包炎」があります。 足関節滑液包炎とは、足首の前方で、関節の周りを包んで保護している滑液包が強い圧迫や摩擦を受けることによって炎症が起き、痛みを生じるものです。また、炎症の際に滑液包内にある滑液が過剰分泌して滑液が溜まり、コブのように腫れることもあります。 このように足首の前方部分が強い圧迫や摩擦を受ける動作で代表的な動作の一つが正座です。そして、仕事中に正座をする機会が多い保育士が足関節滑液包炎になりやすく、足首が痛いという症状に悩まされる人が多いのです。 保育士の正座は職務上、回避できない 保育士に足首が痛いことで悩まされている人が多い主な原因の一つとなっているのが正座ですが、保育士が仕事中に正座をする機会が多いのにはいろいろな理由があります。 保育士は小さな子供を見守ったり話したりする時に、子供の目線に合わせるように低い姿勢になる必要があります。その際に、足を伸ばしたり、横座りなどで座ったりすると、その足に子供が引っ掛かって転倒する可能性もありますし、仮に子供に何かあった時に素早く動くことができません。 よって、足が子供に引っ掛かる心配もなく、子供に何かあった時でも素早く動くことができる体勢である正座をする機会が多くなります。つまり、正座が良くないことは分かっていても保育士としの職務上、避けることができないのです。 足首が痛む原因の1つ「足関節滑液包炎」の治療法 足関節滑液包炎によって足首が痛いという場合の治療方法は、ステロイド薬など抗炎症薬によって、炎症を鎮める治療が一般的です。また、滑液が溜まって腫れている場合は、注射器で滑液を取り出す治療がおこなわれることもあります。 こうした治療によっても症状が改善されず、強い痛みが生じる場合は手術で滑液包を切除することが検討されます。普段の生活での対処法としては、保育士の人は、仕事でどうしても正座する必要がありますが、仕事以外ではできるだけ正座をしないようにしましょう。 まとめ/足首が痛い保育士、その原因と治療法について 保育士に足首が痛いことで悩む人が多い原因について紹介しました。保育士は正座をすることが多いため、足関節滑液包炎になりやすく、これが、足首が痛い原因になります。 治療法は、症状の強さなどによってさまざまですが、まずは医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。また、近年は体にメスを入れる必要のない再生医療による治療を選択することもできます。 一般的な治療を受けても痛みが改善されないという場合は再生医療による治療を検討してみることをおすすめします。以上、足首が痛い保育士、その原因と治療法について解説させていただきました。参考になれば嬉しく思います。 こちらも併せてご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.25 -
- 股関節
- 幹細胞治療
バレエをすると股関節で音が鳴る!放っておいて大丈夫? 身体の関節を柔らかくし、全身を滑らかに動かして踊るバレエですが、関節で音がなるという経験はありますか?バレエをしていない人でも立ち上がりの時などにポキッと音がなることがあります。 今回は、バレエなどのダンスをされていて股関節から音がなるという方の原因やリスク、治療法をみていきましょう。 バレエで股関節から音がなる!原因は? バレエで90度以上に足を上げようとすると股関節から「ポキッ」と音がなるという経験がある方は、一定数いると思います。この音の原因ですが「弾発股」というスポーツ障害である可能性があります。音は、筋肉や腱が骨の上で動くときにこすれることにより生じます。 主に原因動作は、股関節を屈曲させ、腸脛靭帯という太い靭帯が大転子の上を通る時です。初めは、痛みはなく音が鳴るのみの症状であることがほとんどです。 しかし、次第に股関節外側で炎症を引き起こし痛みが生じるようになっていきます。股関節にひっかかりを感じる症状がでるのが、股関節唇、軟骨損傷です。 その他、「先天性股関節脱臼」や、「変形性股関節症」などの可能性があります。 痛くはないから放っておこうは絶対ダメ! 先述した通り、放っておくと炎症が起こり痛みを生じるようになってきます。弾発股は、股関節の周りの筋肉や腱が固くなることでおこります。なりやすい人は、バレエをしている方など股関節を屈曲する機会が多い人がほとんどです。 そのため、一般人が立ち上がりの際に音がなるのとは大きく違います。病気が隠れている可能性もあることから、一度受診して診断してもらうのが良いでしょう。診断方法としては病気の鑑別のために画像検査が主です。痛みは伴いません。 治療法はどのようなものがある? 痛みがなければ治療の必要はありませんが、保存療法として練習量を少なくしたり、アイシングを行ったり、理学療法、炎症があればステロイドの投与などが行われます。 弾発股で、保存療法が効かない場合は手術療法が選択されます。観血的・関節鏡下での腸脛靭帯の一部切除です。股関節唇損傷・変形性股関節症でも手術療法が適応されます。 関節鏡下での手術は難易度が高く、手術可能な医師も少ないのが現状です。再生医療では、臓器や皮膚、骨や筋肉になり得る幹細胞を利用した治療が可能です。 自分の幹細胞を使用することから副作用が少ないのが特徴であり、身体がダメージを受けている部分の再生を期待できます。幹細胞の採取は、腹部から少量の脂肪を採取するのみです。 培養環境も厚生労働大臣の許可を得た国内トップレベルで管理されており安心です。 まとめ/バレエをすると股関節で音が鳴る バレエで股関節から音がするときの原因について紹介しました。バレエやダンス、スポーツをされている方は特有のスポーツ障害を負う可能性が高いです。 股関節を動かす際に音がするという症状をそのままにしておくと、生活に支障をきたすようになる可能性があります。少しのことでも自分の身体の異常には向き合うようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.25 -
- 再生治療
再生能力が高いことで知られる肝臓ですが、それには肝細胞の働きが大切です。しかし、肝細胞も長い期間傷ついたり負担がかかると、再生能力が低下してしまいます。 今回は、そんな肝細胞の再生能力を低下させる肝硬変と、その治療についてご紹介します。 こちらもご参照ください 肝細胞は長期間の負担で再生能力を失うの? 肝臓は人体で最大の代謝臓器であり、唯一の再生機能をもつ臓器です。私たちが食べたものを胃や腸が吸収し、残ったエネルギーを蓄えてくれます。さらに、アルコールや薬剤などを解毒してくれるという機能があります。 そんな肝臓にはさまざまな細胞が存在していますが、中でも再生機能に重要な役割を果たすのが肝細胞です。肝臓が損傷しても肝細胞が細胞分化することで再生機能を発揮します。 そのため、肝臓を7割切除しても2週間ほどの期間で元の重量に戻ることができるのです。 しかしながら、長期間に及ぶ肝臓への負荷によって再生機能が低下してしまうことがあります。 アルコール摂取や脂肪を多く含む食事を長い期間続けると、脂肪肝になるリスクが固くなります。長期間脂肪が蓄積した状態は、肝臓や肝細胞への負担が大きくなってしまうのです。 肝細胞の再生能力が下がる肝硬変とは? 肝細胞の再生能力を低下させる一因となるのが肝硬変です。肝硬変は、肝細胞などが繊維化して肝臓が固くなった状態です。一度固くなった肝臓は本来の代謝機能が低下するばかりか、再生機能を果たすことができなくなってしまいます。 脂肪肝や肝炎が進行すると、肝硬変になるリスクが高くなります。肝炎はウイルス性肝炎が有名ですが、短期間の炎症なら肝臓は耐えられます。しかしそれが20~30年という長期間にわたると肝硬変に進展してしまうのです。 肝臓は沈黙の臓器といわれ、異常があってもなかなか症状に現れないことが多いです。そのため、自覚症状が出てくるころには脂肪肝が長期化して肝硬変になってしまったということもあります。早期発見のためには、定期的な健診が大切です。 肝細胞が再生!肝硬変で期待される再生医療とは? 肝硬変になると肝臓は元の状態に再生することができなくなってしまいます。病気が長期にわたり重症化すれば、命に関わることもあります。そんな肝硬変に、近年再生医療という方法が注目されています。 再生医療では、自己由来幹細胞を静脈注射して肝臓まで送り届けます。幹細胞は、傷ついた肝細胞を見つけ、繊維化した部分を溶解・修復してくれます。それによって肝細胞の再生が促され、肝臓が元の状態に戻ることが期待されているのです。 まとめ 肝細胞は長い期間の負担で再生できなくなることがあります。その代表的な病気が肝硬変です。繊維化して固くなった肝臓は本来の機能を果たせないだけでなく命に関わることもあります。 そんな肝硬変の治療として、幹細胞を用いた再生医療が注目されています。長期間ダメージを受けた肝細胞も、幹細胞によって再生能力を取り戻すことが期待できるのです。 再生医療に頼りたい、詳しく知りたいという方は、まずは専門医にご相談ください。
2020.06.25 -
- 免疫細胞療法
免疫力低下の原因は「ストレス」かも!? 病気に負けないためには「免疫力低下」を防ぐことが重要ですが、免疫力は生活習慣やストレスなどさまざまな原因によって低下してしまいます。今回は、免疫力低下の原因の1つ「ストレス」について解説します。 ストレスによって免疫力低下を招くメカニズム ストレスを感じることで、私たちの体内では「自律神経」が乱れてしまいます。自律神経が乱れることで、例えば「IgA抗体」という免疫に深く関わる抗体の分泌が弱まることがわかっています。 IgA抗体はさまざまな病原体に対して効果を発揮する抗体であり、これが低下するとさまざまな病気に感染しやすくなるのです。 免疫力低下を防ぐにはストレスを溜めないようにすることが大切! 現代社会では、生活の中でさまざまなストレス要因が存在し、そのすべてを取り除くことはできません。ストレスに負けない生活を送るためには、ストレスとうまく付き合い、効果的に発散する方法を確立させることが重要なのです。 例えば「適度な運動」はストレス発散に役立つだけでなく、自律神経を整えるなど健康上さまざまなメリットがあります。インドアでも「音楽鑑賞」や「アロマリラクゼーション」など、個人に合ったストレス発散方法を実践することで、ストレスを溜め込むことなく生活を送ることができるでしょう。 より積極的に免疫力を高めるためには免疫細胞療法を利用する方法もある! さまざまな要因で免疫力が高まったり低下したりしますが、病気の発症リスクに関わる免疫力は高いに越したことはありません。もし、積極的に免疫力を高めたいと考えているのであれば「免疫細胞療法」という方法をおすすめします。 免疫細胞療法とは、利用者の血液から免疫に関わる細胞を取り出し、培養して増やしてから体内に戻すことで免疫力を高めることができる治療法です。また、免疫細胞療法を利用することで「がん」の予防にも効果が期待できることがわかっています。 病気に負けない体、つまり免疫力を高めるための方法を積極的に取り入れたいという人は、ぜひ免疫細胞療法を検討してみてください。 まとめ・免疫力低下の原因は「ストレス」かも!? 免疫力低下によって、風邪などの病気にかかりやすくなり、生活の質を落とすことになりますが、その一因としてストレスが挙げられます。 そのため、ストレスをためないことはとても大切ですが、免疫力低下の原因は、ストレスだけではありません。 免疫力を高めて病気に負けない体作りを積極的に目指したいのであれば、免疫細胞療法という方法も検討できます。病気になりにくい身体づくりのためにも、免疫細胞療法を検討してみてはいかがでしょうか。 以上、免疫力低下の原因は「ストレス」かも!と題して説明してまいりました。ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.06.24 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
膝痛で退職する保育士さんがいる!? 保育士さんの「職業病」といわれる症状の1つに、「膝の痛み」が挙げられます。小さな子供たちに目線を合わせるためには、どうしても、かがむ動作が必要になるものです。何度も膝を折って対処しなければなりません。 膝の痛みを抱えながら、子供たちのお世話をするお仕事はつらいものです。中には、この膝痛が原因で、保育士を退職されるケースもみられるほどです。 今回は、保育士さんが膝痛に悩む原因や、そんな場合に緩和する方法、手術を検討しなければならないケースについてご紹介してまいります。 こちらも合わせてご覧ください 変形性膝関節症|PRP療法の治療効果と体験談 保育士さんが退職に至る膝痛の原因は? 膝が痛い…という悩みの原因は、筋肉や靭帯、半月板のトラブルであることが多くみられます。保育士は、子どもと話すときに床に膝をつく、子どもを抱っこする、抱っこしながら立ち上がったり、かがんだり、多くの子どもが一度に絡みつくなど、 日常の職務を通して膝には相当な負担がかかっています。 つまり、膝が痛い原因は、膝への荷重や、膝を使いすぎることによって起こる筋肉の炎症が考えられます。膝関節を支える筋肉の炎症が強くなると、体重をかけた際に曲げ伸ばしの動作で痛みを感じるようになります。 また膝関節の横には側副靭帯があり、関節の中には十字靭帯という靭帯が付いています。これらの靭帯は膝を安定させる役割があり、膝の負担が増えると損傷しやすくなります。筋肉や靭帯の損傷のほかにも、半月板の損傷も考えられます。 半月板とは、膝関節の中にある軟骨組織です。関節の内側と外側に1個ずつあり、歩行時など膝関節に体重が加わったときに衝撃を分散させる働きがあります。 膝は、体の中でも特に体重が大きくかかる関節で、歩行時では体重の約3倍、階段の下りでは約5倍の負荷がかかることもあります。そのため半月板の負担も大きくなりがちです。 半月板損傷は、若い人の外傷として起こることが多いですが、保育士のように仕事で膝の負担が多い人にも起こる疾患です。 また保育士の膝の痛みは、「変形性膝関節症」である場合もあります。保育士のように、膝の関節に過度な負担がかかり続けていると軟骨がすり減り、変形性膝関節症を発症することがあります。 放置しておくと半月板が損傷され、膝の変形が進み、歩行困難などが起こりますので早めの治療が必要です。 このように一口に膝の痛みという症状であっても様々な原因が考えられるのです。膝の痛みが酷い場合や、繰り返す場合は、是非、整形外科などの医療機関で診察を受けられることをお薦めします。 保育士に起こりがちな膝の痛みの原因 ・筋肉の炎症 ・靭帯の損傷(側副靭帯、十字靭帯) ・半月板の損傷 ・膝軟骨のすり減り(変形膝関節症へ) ▼変形性膝関節症の不安がある方はこちらもご覧ください。 【変形性膝関節症の手術と保険費用について詳しく解説します】 膝痛を緩和する方法は? 膝の痛みに対する治療法は2種類あります。薬物治療と運動療法です。どちらの治療法も、膝痛を緩和することはできますが、根本的な治療法ではありません。 薬物療法 ・痛み止めの内服、湿布や塗り薬などの外用薬 ・ヒアルロン酸の注射 ヒアルロン酸は、軟骨・関節液の重要な成分で、軟骨表面を保護します。 ・ステロイドの注射 炎症を強力に押さえ込み、鎮痛効果も高いです。 運動療法 医師の指示のもと膝周りの筋力を強化し、膝を支える力を付けて膝の痛みを軽減する治療法です。 膝の痛みを根本から治したい!最新の再生医療という治療法 半月板の損傷や変形性膝関節症を根本的に治したいと考えるのであれば、「幹細胞治療」という「再生医療」も選択肢の1つです。幹細胞治療は患者自身の脂肪細胞から得た幹細胞を培養して数万から数億倍に増やし、患部に注射で投与する方法です。 幹細胞は弱った細胞を修復したり、臓器や組織、関節や軟骨などに変化したりする特徴があります。患者さん自身の培養した幹細胞をダメージを受けた部分に戻すことで、自然治癒力をもって機能回復を図ることができるのが再生医療です。 また膝の再生医療には、血液を使った治療法で「PRP治療」といわれるものもあります。血液には「血小板」という成分があり、痛みが出たときにこの血小板が損傷部分を修復します。 この血小板を高濃度に抽出し、再び膝関節に戻すことで、痛みを早く和らげることができます。最近では、メジャーリーグの選手をはじめ、スポーツ選手が取り入れることが多くなった治療法です。 膝は常に体重の負担がかかる関節です。保育士のように立ったり座ったりを繰り返す人にとっては、痛みがあってもなかなか安静にできないのが現実だと思います。 薬を服用したり、注射を打ったり、リハビリを行うなどしても仕事での負担が大きく、思うように治療が改善しないこともあります。 再生医療は、効果が出るのが比較的早く、長期の休みを取るのが難しい方や、手術に抵抗がある方におすすめです。また、再生医療は自分自身の脂肪や血液を使うため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用がなく安全性が高いということでも注目を集めています。 手術を検討するのはどういうとき? 保存的な治療を半年以上行っても効果がみられない場合や、生活に支障が出るくらい痛みがひどい場合は手術による改善を検討します。 手術による治療法は、次の3つです。 ・関節鏡視下手術 ・高位脛骨骨きり術 ・人工膝関節置換術 膝の状態をみて、手術の適応は異なります。手術に関して、患者さんが希望しない場合は行いません。 膝痛により日常生活が困難な場合は手術の適応となりますが、希望しない場合は保育士の仕事を続けるのは難しいという場合もあるでしょう。その場合、膝痛の程度によっては退職を検討しなけらばならない可能性もあります。 また前にご説明した再生医療は、手術をしない根本¥治療法として 手術はしたくないが、根本的な治療を行いたい場合は、前にご説明した再生医療とう手段もあります。再生医療は、手術をせず、入院も不要という新しい治療法です。 そのため、通常の整形外科などでは受けることができません。厚生労働省から認可を受けた専門クリニックを受診してください。 手術を避けられる的治療法 ・再生医療(幹細胞治療) まとめ/膝痛で退職する保育士さんがいる!? 変形性膝関節症は保育士さんの膝痛の原因の1つです。治療法には、保存的治療法と手術が挙げられます。 症状が比較的軽い場合は、保存療法で改善を試みます。ただ、症状が進行して痛みが酷くなった場合は、手術も検討しなくてはなりません。 そして近年、選択肢のひとつとして注目されているのが再生医療による治療です。この治療法は、手術が不要、入院も不要という患者さんにとって体の負担を抑えることができ、副作用もほぼない治療法として注目を集めています。 退職はせず保育士を続けたいという方、変形性膝関節症で手術をしないで治す方法を探している方は、この再生医療についても検討してみると良いでしょう。 ▼ 再生医療で手術を避けて膝の痛みを治療する 膝の痛み、変形性膝関節症は再生医療により改善することが可能です 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.24 -
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症はランニングすると悪化するのか 健康のためや競技に参加するためなど、日々ランニングをしている人はたくさんいると思います。 しかし、膝に不安がある人のなかには「ランニングが原因で変形性膝関節症になってしまうのでは?」「変形性膝関節症が悪化してしまうのでは?」ということで、このままランニングを続けてもいいのだろうかと不安に思っている人もいるのではないでしょうか。 今回は、ランニングは「変形性膝関節症」にどのような影響を及ぼすのかについて紹介します。 ランニングは変形性膝関節症の原因になる? ランニングをすると膝に負担がかかって、変形性膝関節症を発症したり、変形性膝関節症が悪化してしまったりするというイメージを持っている人もいるかもしれません。 変形性膝関節症は軟骨の擦り減ることで、膝関節が炎症を起こしたり、変形したりするものですが、近年では、ランニングを継続しておこなっている人とそうではない人との軟骨の擦り減り具合を比較しても、大きな差がないといういくつかの研究データが出ています。 また、ランニングすることで膝関節周辺の筋肉が鍛えられたり、体重管理ができたりすることで膝関節への負担が軽減する効果が期待できます。 ランニングで変形性膝関節症になったり悪化しないようにするための注意点 変形性膝関節症になるのを恐れてランニングを控える必要はありませんが、変形性膝関節症になったり、悪化させたりしないためには注意すべきことがいくつかあります。 正しいフォームで走る 膝に余計な負担をかけないためにも正しいフォームでランニングすることが大切です。 着地する足が体の前にくるくらい大きな歩幅で走ったり、少しでも前に進もうとして強く地面を蹴りすぎたりすると足に大きな負担がかかってしまいます。 自分に合ったランニングシューズで走る 正しいフォームで走るのと同じくらい自分に合ったランニングシューズを選ぶことも大切です。サイズが合っていないと足を痛める原因になり、痛みをかばうことでフォームが崩れる原因にもつながります。 ランニングの走行距離の目安 ランニングは、1ヶ月の走行距離が200から250キロメートルを超えると膝を痛める人が増えるというデータもあるため、変形性膝関節症の予防のためには200から250キロくらいに留めておくのがおすすめです。 また、女性の場合は男性よりも一般的に筋力が弱く膝に負担がかかって軟骨が擦り減りやすいので、この走行距離よりも少ない距離に調整するのがおすすめです。 まとめ/変形性膝関節症はランニングすると悪化 医療機関を受診すると、ランニングを控えるように言われるかもと思って受診していない人もいるかもしれません。 しかし、正しい方法でおこなえば、ランニングを継続していくことも可能なので、医療機関を受診して正しい治療やアドバイスを受けることをおすすめします。 また、変形性膝関節症の治療方法として近年では再生医療という治療方法もあるので、関心がある人はチェックしてみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.23 -
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症の治療を受ける場合、症状の進行具合によっては医師から手術を勧められることもあります。 しかし、「手術と聞くと怖いイメージがある」「手術で失敗することはないのだろうか」と不安になる人もいるのではないでしょうか。 今回は、変形性膝関節症の手術で失敗する可能性やリスクについてご紹介します。 変形性膝関節症の手術の失敗の可能性はある? どのような手術であっても、失敗の可能性はゼロではありません。 変形性膝関節症の手術についても、失敗する可能性がないとは言い切れないという現状があります。 変形性膝関節症の手術では、その人に合った人工関節のサイズ選びや、どれくらいの角度でどれくらいの量の骨を削るかなど、医師の判断が重要になります。 判断が間違ってしまうと痛みが生じたり、可動域に制限がかかったりしてしまうので、手術で失敗しないためにも信頼できる医師・医療機関を選ぶことが大切です。 変形性膝関節症の手術にはどんなリスクがある? 変形性膝関節症の手術は、いくつかのリスクを伴います。 しっかりと予防策をとることで、リスクを大幅に軽減することができますが、手術を受けることを検討している人はどのようなリスクがあるのかについては、知っておくことが大切です。 血栓 手術の切開によって出血すると、防御反応で血液が固まりやすくなるのに加え、患部を動かさないようにするため、静脈内に血栓ができやすくなります。 感染症 手術時に細菌が侵入することで、感染症を引き起こすことがあります。 人工関節の緩み 手術後、長年使用したり、体重増や激しい動きなどで大きな負荷がかかったりすることで人工関節と骨がくっついている部分が緩むことがあります。 変形性膝関節症の手術が失敗と勘違いするケース 変形性膝関節症の手術を受ける人の多くが、膝の痛みがなくなり、思うように動かせるようになることを期待すると思います。 しかし、手術後どのような状態になるかを正しく知っておかないと、手術が失敗したのではと勘違いしてしまうかもしれません。 そこで、変形性膝関節症の術後に「手術が失敗なのでは?」と勘違いしがちなケースについて紹介します。 手術したのに痛みがある 変形性膝関節症の手術は皮下組織を切開しておこないますし、人工関節が馴染むまではこれまで使用していない筋肉を使ったりすることもあって痛みが生じます。こうした痛みは数ヶ月かけて少しずつ和らいでいきますが、しばらく痛むので「失敗だったのでは?」と思ってしまう人もいます。 手術後に膝が腫れる 手術によってダメージを受け、術後に炎症を起こして膝が腫れることも珍しくありません。炎症が治まるまでの期間は個人差がありますが1ヶ月以内で治まるケースが多いです。 しかし、炎症が治まるまでの期間に膝に大きな負担がかかり過ぎると炎症が長引いてしまうこともあり、膝の腫れが治まらないと「失敗では?」と思ってしまう人もいます。 膝が曲がらない 人工関節が体に馴染むまでは時間が必要で、手術後にすぐに膝が思うように曲がるわけではありません。膝が曲がらないので「失敗したのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、人工関節が馴染ませるために正しい方法でリハビリを継続しておこなっていく必要があります。 手術以外の療法について 関連記事をご紹介いたしますのでこちらも併せてご覧ください。 まとめ 変形性膝関節症の手術で失敗する可能性やリスクについて紹介しました。 変形性膝関節症の手術を選択する場合は、どのようなリスクがあるかを把握した上で判断することが大切です。 また、近年では身体への負担が少なく安全性も高い再生医療という治療法もあるので、選択肢の1つとして検討してみることをおすすめします。
2020.06.22 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
変形性膝関節症の治療方法はいろいろありますが、大きく分けると手術療法と手術をおこなわない保存療法に分けることができます。 多くのケースでは保存療法がおこなわれて様子を見ることになります。 今回は、変形性膝関節症の保存療法の内容について紹介します。 変形性膝関節症に対する保存療法の薬物療法について 変形性膝関節症の保存療法の一つである薬物療法は薬物によって変形性膝関節症が根本的に治るというものではなく、膝関節の炎症を抑えて痛みを軽減するのを目的におこなわれます。 薬の種類は塗り薬や湿布などの外服薬、痛みが強い場合に用いられる内服薬、内服薬が服用できない場合に用いられる座薬などがあります。 また、膝関節の衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしているヒアルロン酸や、強い抗炎症作用によって強い痛みを抑えることができるステロイドを注射で患部に注入する方法もあります。 変形性膝関節症に対する保存療法の装具療法について 変形性膝関節症の保存療法の一つである装具療法とは、装具を使用して膝へ負担を減らしたり、不安定になった膝支持性を補強したりすることを目的とした治療方法です。 使用される装具は、足底に装着し、O脚を矯正して膝にかかる負担を減らす足底挿板や、安定性を高める支柱付きサポーター、膝への負担や痛みを軽減させるための杖などがあります。 変変形性膝関節症に対する保存療法でおススメの運動療法 変形性膝関節症の保存療法のなかでも特に大切になるのが運動療法です。 大腿四頭筋を鍛える運動やストレッチやウォーキングなどの運動を取り入れることによって血流が良くなり、痛みによって硬くなった筋肉を緩和させたり、膝関節周辺に筋力をつけることで膝関節への負担を軽減させたりすることが期待できます。 また、膝の動きが良くなる効果も期待できますし、運動をして減量することで膝への負担軽減にもつながるなど、いろいろな効果が期待できます。 しかし、運動をやり過ぎたり、間違った方法で運動したりすると悪化させてしまうので、自己流で運動するのではなく、医師など専門家のアドバイスをもらいながら正しい方法で行いましょう。 こちらも併せてご参照ください まとめ 変形性膝関節症の保存療法について紹介しました。 従来では保存療法をおこない痛みを緩和させたり、進行を遅らせたりして、それでも改善できない場合は手術が検討されるというのが一般的でした。しかし、現在では自分の脂肪から採取し培養した幹細胞によって軟骨の修復を促す再生医療という治療方法もあります。 保存療法では変形性膝関節症のつらさが解決できないという人や、手術は避けたいという人は再生医療も検討してみることをおすすめします。
2020.06.21 -
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症は20代でも発症するか 20代の人で膝に違和感やちょっとした痛みが生じた場合、「膝がちょっと気になるけど、まだ若いしそのうち自然と治るだろう」と放置する人も少なくないでしょう。 しかし、その膝の痛みや違和感は変形性膝関節症かもしれません。ここでは、20代で変形性膝関節症になる原因や予防方法について紹介します。 変形性膝関節症は20代で発症する人もいる! 変形性膝関節症とは、軟骨が擦り減ることによって関節が炎症を起こしたり変形したりするものです。日本では、一般的に40代頃から発症する人が増えてきて、65代以上になると5人に1人くらいの割合で発症しています。 しかし、変形性膝関節症は20代であっても、生活環境や体質によっては発症することもあります。 軟骨は神経が通っておらず擦り減っただけでは痛みは生じないため、今はまだ痛みはないという人でも軟骨の擦り減りがどんどん進行している可能性もあります。 20代で変形性膝関節症になる主な原因 変形性膝関節症の主な原因は膝に大きな負担をかかることによる軟骨の擦り減りなので、20代の人でも普段の生活で膝に大きな負担をかけてしまうような行動をたくさんしている人は、発症しやすくなります。 膝に大きな負担をかける主な原因は肥満、O脚、ヒールなど高い靴を履く、激しいスポーツ、足を酷使する仕事などいろいろあります。 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法 変形性膝関節症の症状を和らげたり進行を遅らせたりするためには、病院で治療を受けるだけでなく、日常生活で予防していくことも大切です。ここでは、日常生活でできる予防方法を紹介します。 体重減で膝の負担を減らす 体重が増えるとそれだけ膝に負担がかかってしまうので、肥満の場合はダイエットをして負担を減らすのがおすすめです。 靴の見直し 20代だと靴選びをするときに、履き心地よりも見た目のオシャレを重視する人も多いかもしれません。 しかし、膝への負担のことを考えると衝撃を緩和する靴を選ぶことが大切です。女性の場合はハイヒールを履く機会をできるだけ減らすようにしましょう。また、厚めの中敷きを敷くのもおすすめです。 膝を温める すでに変形性膝関節症によって痛みが生じている場合、膝を温めるのがおすすめです。膝温めると血行が良くなり筋肉も緩和させるため、痛みが出にくくなります。 衣類やサポーターなどを上手に活用して膝を冷やさないようにしましょう。 まとめ/変形性膝関節症は20代でも発症するのか 20代で変形性膝関節症を発症する原因や予防方法について紹介しました。 変形性膝関節症の治療方法の一つに人工関節置換術がありますが、人工関節の耐久性は20年くらいと言われているので、20代の人の場合は、将来、人工関節の入れ替えを行わなければならなくなります。 近年では、手術以外の治療方法として再生医療という治療方法にも注目が集まっています。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。以上、変形性膝関節症は20代でも発症するのかについて記しました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2020.06.20 -
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症の症状は徐々に進行して重度化していくのが特徴です。その進行の度合いを大きく分けると3つのステージに分類することができ、それぞれのステージで症状の特徴や主な治療方法も異なってきます。 今回は、変形性膝関節症の症状をステージ分類ごとにご紹介します。 変形性膝関節症のステージ分類の初期症状 変形性膝関節症をステージごとに分類すると初期、中期、末期の3つに分類されます。 分類上で初期と言われる段階は、膝の骨周辺の硬化や軟骨の擦り減りによってクッションの役割を果たしている関節の隙間が狭くなってくる時期で、膝のこわばりや違和感、だるさなどが出てくるのが特徴です。 朝起きた時に膝にこわばりや違和感があるものの、日中活動しているうちに気にならなくなるケースが多いです。 また、歩き始めや階段の昇り降り、しゃがんだ時など膝に負担をかけた時に痛みが出てくることもありますが、しばらく安静にしていたら痛みが治まることも多いです。 変形性膝関節症のステージ分類の中期症状 変形性膝関節症で中期のステージに分類される時期には、膝の軟骨の擦り減りが目立ってきて、軟骨から骨棘が出てきます。そして、骨棘の破片が骨膜を刺激するようになるため炎症が起きるようになります。 初期には多少痛みが出てもしばらく安静にしていたら治まっていく状態だったのが、痛みがはっきりしてきて、安静にしていてもなかなか痛みが治まらなくなってきます。また、膝の変形や腫れ、むくみなど見た目にも症状がはっきりと出てきます。 中期になると、膝がしっかりと伸び切らなくなったり、曲がり切らなくなったりするため、階段の昇り降りや座る、しゃがみ込むといった動作をするのがつらくなってきます。 こちらも併せてご参照ください 変形性膝関節症のステージ分類の末期症状 変形性膝関節症で末期のステージに分類される時期には軟骨がほぼ擦り減ってしまって、骨と骨の隙間がなくなり、骨がぶつかり合うようになります。痛みや変形が中期の時期よりさらに強くなって、立ったり座ったりする動作や歩行も難しくなるので、日常生活に大きな支障が出てしまいます。 また、症状がつらくて外に出る機会が減ることで、ストレスが溜まるなど精神的にも負担となったり、高齢の人だと外部からの刺激が減って認知症へと繋がりやすくなったりするといった悪影響も及ぼすこともあります。 まとめ 変形性膝関節症の症状をステージ分類ごとに紹介しました。 変形性膝関節症が初期の時点では違和感や痛みはあるものの我慢できるレベルなので、放置してしまう人も少なくありません。 しかし、放置して中期、末期へと進行してしまうと症状を抑えることが難しくなってしまうので、早期治療がおすすめです。 また、現在では再生医療という新たな選択肢もあるので、治療受けても無駄と諦めずに一度専門の医療機関に相談することをおすすめします。
2020.06.19 -
- ひざ
- 再生治療
半月板損傷の治療は保存療法か、手術なのか? 半月板損傷は手術をしないといけないの?そんな不安を抱く人もいるのではないでしょうか。しかし、半月板損傷の治療は手術の前に保存療法が行われることが多いです。今回は、半月板損傷の保存療法についてご紹介します。 半月板損傷は保存療法がメイン 半月板は、膝関節の内側と外側にある板状の組織です。周辺には軟骨や腱、靭帯といった組織があり、これらの安定性を高める重要な役割をしています。半月板は膝関節のクッション性を高め、滑らかな動きをするのにも役立っているのです。 そんな半月板ですが、膝を捻るような動き、ジャンプやターンなどで急激な負荷が加わることで傷つくことがあります。これが半月板損傷です。スポーツ外傷として多くみられるものですが、加齢によって半月板が変性することから、日常生活の中でも半月板損傷を起こすリスクがあります。 半月板損傷の治療では、保存療法と手術がメインとなっています。とはいっても、手術で半月板を切除すると、膝にある軟骨への負担が大きくなるため、できるだけ半月板を取り除かないように保存療法が優先されることが多くなっています。 半月板損傷で行う保存療法とは 半月板損傷で行う保存療法についてご紹介します。損傷した半月板は自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。そのため保存療法では、膝にとって大切な存在である半月板を残し、切らずに症状を改善させることを目的としています。 安静 半月板損傷が起こった直後は、痛みや炎症が強い状態になっていることが多いです。そのため、痛みがあるときは安静が必要です。 痛みが強いときには患部を冷やす、膝にサポーターをするということもあります。 痛み止めや抗炎症剤を用いた薬物療法 痛みや炎症に対しては薬物療法を行います。内服がメインですが、あまりに痛みが強い場合には痛み止めの注射を行うこともあります。 ヒアルロン酸注射 半月板が損傷すると、膝関節の中で炎症が起こり、膝に水が溜まると膝が腫れてきて動かしにくくなります。その場合は患部に針を刺して水を抜き、ヒアルロン酸注射を行うことがあります。 リハビリ 半月板損傷が起きた初期は安静が必要ですが、その期間が長いと関節が固くなったり、筋力が落ちてしまうことがあります。 そのような状態では、さらに膝関節に負荷をかける恐れが出てきます。そのため、リハビリで関節の動きを良くする そして、筋力アップを目指す必要があるのです。これは「半月板損傷の再発予防」としても行われます。 保存療法で悪化するなら手術?新たな治療法にも期待! 保存療法を行っても痛みが強かったり、ロッキングという膝の曲げ伸ばしができない状態になるようなら手術を検討します。関節鏡という機械を用いるので小さな傷ですみますが、それでも治療期間は長くなります。さらに、半月板を取ることで膝の軟骨への負荷が大きくなります。 そんな手術に代わる方法として近年注目されているのが再生医療です。自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を患部に注射するという方法です。幹細胞が痛みや炎症を抑えるだけでなく、傷ついた半月板や軟骨を修復させてくれるのです。 まとめ・半月板損傷の治療は保存療法か、手術なのか? 半月板損傷の治療は、保存療法と手術がメインでした。しかし保存療法では、半月板が自然に元の状態に戻ることは難しく、手術では治療期間が長くなってしまいます。 そんな半月板損傷の治療として、幹細胞を用いた再生医療が注目されています。患者さんへの負担が少ない治療法としてのメリットもあります。治療の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。ここでは、半月板損傷の治療は保存療法か、手術なのか?について記させて頂きました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.06.18 -
- ひざ
- 再生治療
半月板損傷は、どのようなリハビリをするのか 膝の外傷のひとつである半月板損傷ですが、日常生活に支障を生じることもあります。スポーツをする人だけでなく、生活をする上で膝関節は重要な存在です。そんな半月板損傷ですが、どのようなリハビリを行うのか手術をした場合のリハビリ期間は気になるところですよね。 今回は半月板損傷のリハビリについてご紹介します。 半月板損傷はリハビリが重要! 半月板損傷のリハビリについて説明する前に、まずは半月板損傷とはどのようなものなのかを見ていきましょう。半月板は、膝関節にある板状の組織で、膝の内側と外側にあります。 人間は歩くだけでも膝関節に大きな負荷がかかっていますが、それを軽減するために軟骨や靭帯、腱といった組織が存在します。膝関節の安定性を守る半月板ですが、急激な負荷や強い衝撃で傷つくことがあります。これが半月板損傷です。 損傷するほどの衝撃が加わるので、周辺の組織も傷つくことがあり、また筋肉も組織を守ろうとして収縮します。この筋収縮が半月板損傷で痛みを生じる原因となります。 半月板損傷のリハビリとは? 一度損傷した半月板は、自然に元の状態に戻ることはほとんどありません。そのため、それ以上損傷しないようにすることや、症状の悪化を防ぐためのリハビリが重要になるのです。 また、半月板損傷を起こして痛みが強いときや炎症が起きている時期には安静が必要ですが、安静にしていると、筋肉が固くなってしまうことがあります。そして、そのような状態で無理に膝関節を動かそうとすると、再断裂を引き起こすこともあります。 このようなことから、筋力アップや柔軟性を高めるためのストレッチ、リハビリが必要になってくるのです。半月板損傷の治療では、損傷や症状の程度がひどい場合や膝の曲げ伸ばしができなくなるロッキングの状態になると手術を検討します。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した半月板を取り除く切除術があります。これらの手術は関節鏡という機械を用いるので傷は小さなもので済みますが、術後のリハビリが必要となります。 手術後は、まず関節の動きを良くするところからリハビリを始めていき、体重をかける練習をしていきます。再断裂を防ぐために少しずつ負荷をかけていき、筋力アップのリハビリを行います。スポーツをする人なら手術をすると復帰までに数か月以上かかることになるでしょう。 半月板損傷の治療に再生医療という選択肢も! 半月板損傷では、手術を検討する場合もありますが、リハビリも含めると治療期間がかなり長くなってしまいます。しかし、再断裂を防ぐためには術後のリハビリは重要です。 そんな半月板損傷ですが、近年手術に代わる治療方法として再生医療が注目されています。自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板を修復させるというものです。 関節の可動域を広げる、筋力を向上させるなどのリハビリは必要になるものの、手術よりも治療期間を短縮させることが期待できます。 まとめ・半月板損傷はどのようなリハビリをするのか 半月板損傷が起こると周辺の筋肉が収縮する、安静によって筋肉が固くなるといったことがあります。そのため治療においてリハビリが重要となります。手術をする場合は、再断裂の予防のためにもリハビリ期間が長くなります。 そんな中、幹細胞を用いた再生医療は損傷した半月板を修復させてくれ、手術に代わる治療方法として期待されています。治療の選択肢の1つとして、検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.17 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
変形性膝関節症で強い痛みが生じたり、思うように体を動かすことができなかったりした場合、手術受けるしかないのかと思う人もいるでしょう。 しかし、「手術を受けて入院する時間がない」「手術は肉体的にも精神的にも負担が大きいのでは?」というような理由で、手術以外で何とかならないかと考える人も多いと思います。 今回は、変形性膝関節症の治療で手術以外の治療方法をご紹介します。 変形性膝関節症治療の手術以外の選択肢 変形性膝関節症の治療で手術以外の治療方法として一般的なのが薬物療法、温熱療法、運動療法といった保存治療です。それぞれ、どういう治療方法なのかをご紹介します。 こちらも併せてご参照ください 薬物療法 薬物を使った治療法です。 変形性膝関節症の保存療法ではどのような治療をするの? とはいっても、関節の変形を改善するといった変形性膝関節症を根本的に改善するような薬物はなく、痛み止めなど症状を緩和が期待できる薬物を使用した治療になります。 強い痛みが出ている時に効果的です。 温熱療法 膝関節の周辺を温める治療方法です。 膝関節周辺が温まると血液の流れが良くなり筋肉の緊張が緩和されることで、痛みが緩和することが期待できます。 温熱療法は変形性膝関節症による慢性的な痛みに対して効果的です。 運動療法 筋肉トレーニングやストレッチなどをおこなう治療方法です。 筋肉トレーニングやストレッチをおこない、関節を安定させることで変形性膝関節症が進行するのを抑えたり、痛みが緩和したりすることが期待できます。 変形性膝関節症で手術が検討されるケース 変形性膝関節症で手術以外の方法を希望している人のなかでも、手術を検討することを医師から勧められることもあります。変形性膝関節症で手術が検討されるのは、以下のような場合があります。 ・薬物療法、温熱療法、運動療法といった保存治療をおこなっても痛みが治まらず、日常生活に大きな支障が出るケース ・日常的に薬物療法に頼らなければならないほど痛みが出るケース ・将来的に症状が進行して歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース しかし、こうしたケースでも強制的に手術を受けなければならないわけではありませんし、医師から勧められても手術を受けるかどうかは自己判断になります。 変形性膝関節症における再生医療という選択肢について 変形性膝関節症の従来の治療は温熱療法、運動療法、薬物療法など手術以外の方法で症状が抑えられない場合は手術しか選択肢がないと言われていました。しかし、再生医療という選択肢もあります。 再生医療では自分の細胞を使って損傷した軟骨を修復することで、進行を遅らせたり痛みを改善したりする効果が期待できる治療方法です。 まとめ 変形性膝関節症で手術以外の治療方法について紹介しました。 保存治療によっても改善が見られない場合は手術しか選択肢がないと言われていましたが、現在では再生医療という選択肢もあります。 選択肢が増えれば、それだけ自分の症状や希望に合った治療方法に出会える可能性が高くなるので、再生医療を始めさまざまな治療方法を知っておきましょう。
2020.06.16 -
- ひざ
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半月板損傷かも?そんな場合に症状をチェックする方法 膝の痛みや動かしにくさがあると、どこか傷めているのではないかと不安になる人も多いのではないでしょうか。もしかしたらその膝の症状は、「半月板損傷」かもしれません。 半月板損傷が、どのような症状なのかが分かれば受診する目安になるでしょう。今回は半月板損傷の症状のチェックのポイントをご紹介します。 半月板損傷の症状をチェックする 半月板損傷の症状を紹介します。あなたの症状に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。 歩くと膝が痛い 半月板損傷では、歩行時の膝の痛みが出現することが多いです。痛みは、半月板を損傷したときに周囲の筋肉が収縮したことや、膝関節が炎症を起こしていることから起こるためです。 膝の痛みといえば半月板損傷以外でも起こり得るものです。どのようなときに痛みがあるのかを、チェックしておくことも大切です。 膝の引っかかり感がある 半月板損傷の症状で見られる症状のひとつが、膝の引っかかり感です。膝の曲げ伸ばしをしたときに、何か引っかかる感じがあるのなら半月板損傷を疑ったほうがいいでしょう。 膝が「ガクン」と抜ける感じがする 半月板は膝の安定性を保つのに重要な役割を果たします。その半月板が損傷すると、膝関節が安定せず、「ガクン」と抜ける感じがすることがあります。歩いていて膝が抜ける感じがした、階段の上り下りをしているときにガクンとなったなどの症状は注意してください。 膝の曲げ伸ばしができない 半月板損傷は、状態が悪化すると膝の曲げ伸ばしができなくなることがあります。これはロッキングという状態で、動かすことができないばかりか安静にしていても強い痛みを感じることがあります。 膝が腫れている 半月板が傷つけば、周辺の組織にも影響が出てきます。軟骨や靭帯、腱といった組織も損傷することもあります。組織が傷つけばそれを治そうとして炎症し、腫れが起こりますし、炎症によっては、膝に水が溜まることもあるでしょう。 半月板損傷とは そもそも半月板損傷について。私たち人間の膝には、歩くだけでも大きな負荷がかかります。そのため、膝関節は多くの組織で構成され、体を支えたり、動くときの負荷を減らしているのです。それに重要な役割を果たすのが、膝関節の内側にある内側半月板と外側にある外側半月板です。 半月板は膝関節の安定性を守っていますが、急激な負荷や強い衝撃で傷ついてしまうことがあります。これが「半月板損傷」です。 ▼こちらも併せて読みたい 半月板損傷は自然には治らない/その症状と治療法 半月板損傷の治療方法 半月板損傷の主な治療は「保存療法」と「手術」です。痛みや炎症に対しては、痛み止めや抗炎症剤といった薬を用います。また、必要に応じて安静にする、リハビリを行うという場合もあります。 保存療法を行っても痛みが強い、ロッキングの状態になるようなら手術も検討します。損傷した半月板を縫い合わせる方法と、傷ついた部分の半月板を取り除く方法があります。 また、半月板損傷の治療法として、再生医療も注目を集めています。 再生医療は、患者さん自身の幹細胞を膝に注射し、傷ついた半月板を修復させるというものです。副作用が少なくて済み、治療期間も短いというメリットがあります。 まとめ/半月板損傷か?そんな場合は症状をチェックする 今回は半月板損傷の症状についてご紹介しました。膝に、紹介した症状がないかチェックしみて、当てはまるようなら半月板損傷の可能性もあります。半月板損傷の治療には近年再生医療が期待されています。 手術は不安という人はぜひ再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 ▼こちらも合わせて読みたい 膝半月板損傷の治療法と手術のリスクを徹底解説 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.15