登山中に膝裏の痛みを感じる!原因と予防法を解説
公開日: 2020.07.02更新日: 2025.03.17
日常的に登山を行っている方の多くの方が、膝裏の痛みに悩んでいます。
とくに下山時には、膝にかかる負担が大きくなり、筋肉疲労や関節の衝撃が原因で痛みが生じやすくなります。安静時にも痛みが続く場合は、別の疾患の可能性があるため注意が必要です。
そこで本記事では、膝裏の痛みの原因や予防法、適切なケア方法について詳しく解説します。ストレスなく登山を楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。
- 登山中に膝裏が痛む原因
- 登山の休憩中(安静時)に膝裏が痛むケース
- 登山による膝裏の痛みの予防法
目次
登山中に膝裏が痛む原因
登山中に膝裏の痛みが生じる原因には、関節リウマチ、膝靭帯損傷、変形性膝関節症などがあります。ただし、上記の疾患は安静時も膝裏の痛みが続くため、登山中だけ痛む場合は別の原因が考えられます。
膝裏に痛みを感じる方は、登山のどの段階で痛みを感じるのか思い出してみましょう。とくに下山時に痛む場合、予防や改善の余地があるかもしれません。
登山(下山)中に膝裏が痛むケース
登山(下山)の最中に膝裏が痛む原因の多くは筋肉疲労です。
登山では地面を踏む際の衝撃が大きく、膝裏や太ももの筋肉に負担がかかります。結果、筋肉が疲労し痛みが生じるのです。
通常、数日以内に痛みが軽減・消失しますが、適切なストレッチや休息が回復を促進します。痛みが続く場合は、登山前の筋力強化や柔軟性を高めるトレーニングが予防に効果的です。
登山の休憩中(安静時)に膝裏が痛むケース
登山中だけでなく安静時にも膝裏が痛む場合、ベーカー嚢胞や関節リウマチのほか、痛風や偽痛風が考えられます。
痛風は尿酸結晶が関節に溜まり急激な痛みを引き起こします。偽痛風はカルシウム結晶の沈着が原因です。
いずれも強い痛みや腫れを伴います。痛みの原因を明らかにするためにも、早めに医療機関を受診しましょう。適切な診断と治療が早期回復の鍵となります。
登山で膝裏の痛みを発症させないための予防法は?
膝裏の痛みを予防するには、膝への負担を軽減させるための筋力トレーニングが有効です。
スクワットやウォーキング、太ももやふくらはぎのストレッチを普段からおこないましょう。筋肉の柔軟性を高めるのも効果的です。
また、登山中は背筋をまっすぐ伸ばしながら歩幅を小さく保ち、足裏全体で着地すると衝撃を分散させられます。休憩時には膝を伸ばして休むのも効果的です。
くわえて適切な登山靴の選定も重要です。靴が足に合わないと膝への負担が増えるため、サイズの合ったクッション性が高いものを選ぶと良いでしょう。
登山による膝裏の痛みには予防やケアが大切
登山中の膝裏の痛みは多くの場合、筋力不足や姿勢、歩き方が原因で起こります。普段からスクワットや有酸素運動で筋力を高め、適切な歩き方を心がけましょう。
痛みが出た場合は、休息して軽減するなら様子を見ても構いません。しかし、痛みが続く場合は、関節リウマチ、膝靭帯損傷などの可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。
膝裏の痛みの治療のひとつとして再生医療もご検討ください。再生医療は外科的手術と比べて身体への負担も少ないため、高齢の方でも受けられます。また、副作用が少ない点も特徴です。
再生医療に興味のある方は、当院へお気軽にお問い合わせください。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設