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膝の痛みや腫れ!ツボを押して血流改善!?どこのツボをどう押す? 膝に痛みや腫れがあると、立つ、座るといった普段の何気ない動作でも思うようにできなかったり、痛みが生じたりして大きな支障が出てしまうものです。そのため、「膝の腫れや痛みを自分でも何とかできないだろうか?」と思う人もたくさんいるでしょう。 そういった人たちの中には、「膝の腫れや痛みに効くツボはないのだろうか」と思っている人もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、膝の腫れや痛みに効くツボについて紹介します。 膝の腫れにツボ押しがおすすめの理由 膝の腫れの原因は運動や階段の昇り降りなど、いろいろな動作によって膝関節に負担がかかってしまうことです。そのため、膝の腫れの予防や改善をするためには膝関節に余計な負担をかけないようにすることが大切ですが、関節の弾力性を保つことも大切になります。 関節の弾力性を保つためには関節部分の血液の流れを良くして、必要な栄養がしっかりと行き届くようにすることが欠かせません。 そこで、ツボ押しをおこない血液の流れをよくすることで、関節の弾力性を保つことにつながり、膝の腫れの予防や改善にもつながることが期待できます。 膝の腫れにおすすめのツボはどこ? 膝の腫れの予防や改善にツボ押しはおすすめですが、膝の腫れの部分を直接押したり、闇雲に押したりするのではなく、膝の腫れにおすすめと言われているツボを正確に押すことが大切です。 陰陵泉 陰陵泉(いんりょうせん)は膝の内側の下にあるツボです。内くるぶしから骨に沿って指を上になぞっていくと指が止まる部分が陰陵泉になります。 血海と梁丘 血海(けっかい)は膝の皿の上端の内側から指2本分上のところにあるツボで、皿の上端の外側から指2本分上のところあるツボが梁丘(りょうきゅう)になります。 委中 委中(いちゅう)は、膝の裏側にできる横ジワの真ん中の部分にあるツボです。 膝の腫れ対策としてツボ押しをするときの注意点 膝の腫れの予防や改善にツボ押しをする際に注意すべきなのが力の入れ具合です。ツボを強く押した方がより高い効果が期待できるのではないかと思って、力を入れて強く押してしまいがちです。 しかし、ツボ押しは軽く撫でるくらいの力でじゅうぶんに効果が期待できるので力の入れ過ぎには注意しましょう。 また、ツボ押しをしたからといって急激に膝の腫れが改善されるというものではありません。 なので、短期間やって効果がないからと諦めるのではなく、毎日短時間でもいいので継続してみることが大切です。 また、ツボ押しをするまえに、かかりつけの医師にツボ押しをしても良いかどうか聞いてみたほうが安心です。 まとめ・膝の痛みや腫れ!ツボを押して血流改善!?どこのツボをどう押す? 膝の腫れにおすすめのツボについて紹介しました。膝の腫れや痛みに悩んでいる人は膝の腫れや痛みにおすすめのツボのツボ押しを試してみてはいかがでしょうか。 また、ツボ押しをしたり、いろいろな治療を受けたりしても改善されないという場合は、再生医療という治療方法もあります。 再生医療による治療を検討したい人は、まずは、専門医にご相談くださいね。 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.09.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の早期受診の重要性と、その診断に必要な検査を解説します 変形性股関節症の診断は、今後の治療の方向性を決めるためにも、その検査が重要なものとなっています。 変形性股関節症の治療について、軟骨のすり減りや骨の変形が進んでいない早い段階で治療を始めることは、自身の股関節を温存できる期間も長くなるということになります。股関節に痛みや違和感がある場合は、様子を見たり、放置することなく、早いタイミングで医療機関にて診察をされることをお勧めいたします。 今回は、その変形性関節症を診断する上で必要となる検査の重要性や、その種類について紹介していきます。 変形性股関節症の診断に重要な検査について 股関節は、体重を支え、人体で最も大きな関節でもあり、頻繁に使われる関節でもあることから日常的に負担がかかりやすい部位です。この股関節に現れる変形性股関節症は、加齢が原因の場合が多く、股関節を酷使し続けた結果、軟骨がすり減りや、痛み、違和感を生じる疾患です。 しかし、早期の段階で治療を始めることにより、負担を軽減させる指導を受けることができ、手術を避けて、身体に負担の少ない保存療法での治療を行うことも可能です。ただし、適切な治療をおこなうためには、変形性股関節症の現在の症状を明らかにする検査をきちんと受けなければなりません。 変形性股関節症の検査の種類 変形性股関節症の診断では、問診や診察で股関節の可動域のチェックをしたのち、単純X線検査(レントゲン検査)で診断します。必要に応じてCTやMRIといった検査を行うこともあります。 検査には以下のような種類があり、医師の判断で行われることになります。 可動域制限 可動域とは関節の動く範囲のことで、関節可動域制限とはこの範囲が狭くなった状態と定義されています。可動域制限は関節周辺の皮膚や骨格筋のような軟部組織に原因がある場合と、変形性股関節症のような骨や軟骨と言った関節を構成する部位に問題がある場合があります。 変形性股関節症における単純X線検査(レントゲン検査) 変形性股関節症は、多くが骨盤側の骨である寛骨臼と太もも側の骨である大腿骨の形態異常によるものです。そのため、変形性股関節症の状態を知るには正常な股関節との比較が必要です。 変形性股関節症では、骨棘と呼ばれる異常な骨組織や、骨嚢胞と呼ばれる骨の空洞、そして関節のすり減りが見られます。これらの有無をレントゲン検査で確認し、診断を行い、さらにそのすり減り具合などの状態によって、変形性股関節症の病期を判断します。 変形性股関節症では、一般的に病期が進行するにつれて可動域も減少し、痛みも激しくなりますが、治療開始が早いほど、痛みの改善も早く見られる傾向にあります。つまり、レントゲン検査による変形性股関節症の診断と病期の判断の早さが、今後の治療において重要なのです。 変形性股関節症におけるCT検査 CT検査を行うことで、より立体的に股関節の状態を把握することが可能です。そのため、手術前の計画や術後の確認などを行う場合に用いられることがあります。しかし、放射線を用いる検査でもあるため、対象となる患者は限られることがあります。 変形性股関節症におけるMRI検査 レントゲン検査で観察することができなかった骨の内部の状態を詳細に確認することができるため、レントゲン検査と合わせて、MRI検査が行われることがあります。 まとめ・変形性股関節症の早期受診の重要性と、その診断に必要な検査を解説します 以上、変形性股関節症における検査の重要性と、検査の方法について紹介しました。 変形性股関節症の検査では問診や可動域のチェックの他、レントゲン検査、CT検査やMRI検査も必要に応じて行われることがあります。治療開始の早さがその後の治療方針も決定する変形性股関節症においては、レントゲン検査での診断の確定や病期の診断をなるべく早く行うことが重要です。 痛みを我慢せず、早めに医療機関を受診することが大切です。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=NQyuiDi9GX9ootgc ▶こちらの動画では、変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2024.08.30 -
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半月板損傷の再発予防にサポーターをオススメする理由 スポーツ外傷で多くみられる半月板損傷ですが、加齢によって起こりやすくなることもあります。膝の痛みや動かしにくさなど日常生活に支障が出ることもあるので、早めに治療し、再発予防に努めたいと思う人は多いのではないでしょうか。 今回は半月板損傷の治療や予防に用いるサポーターをお勧めする理由についてご紹介します。 半月板損傷の治療、サポーターで安静がおすすめ 膝関節には半月板という板状の組織があります。歩くだけでも膝関節には大きな負荷がかかります。そのため、膝は半月板以外にも軟骨や靭帯、腱といった多くの組織で構成されています。 半月板は、それらの組織を安定させ、膝の動きをよくする役割を果たしています。 そんな半月板ですが、強い衝撃や急激な負荷が加わると傷ついてしまうことがあります。これが半月板損傷ですが、このとき周辺の組織にも負荷がかかるため、それらを守ろうとして筋肉が収縮することもあります。 筋肉の収縮によって膝に痛みが生じます。このときに無理に動かそうとすると他の組織を痛めてしまったり、半月板損傷がひどくなる恐れがあります。そのため、受傷した直後は医師から安静にするよう指示されることもあるでしょう。 半月板は自然に元の状態に戻ることが難しいものの、安静によって自然に癒合することや、症状が改善する場合もあります。しかし、安静が必要とはいっても歩くときに膝関節を使うのでどのようにしたらいいか不安ですね。そのようなとき、膝用のサポーターを使うことが推奨されています。 つまり、「半月板損傷では膝の安静を保つためにサポーターがおすすめ」ということになります。 半月板損傷の予防にもサポーターがおすすめ 半月板損傷の安静にはサポーターがおすすめですが、再発予防にも用いることがあります。半月板損傷は保存療法で症状の改善を目指すことが多いですが、損傷がひどかったり膝の曲げ伸ばしができないロッキングという状態になれば手術を検討します。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した部分を取り除く切除術があります。関節鏡という機械を用いるので手術による傷は小さくて済みますが、安静によって低下した筋力アップや再発予防のために、数か月にわたるリハビリが必要となります。 手術をしたからといって半月板損傷が起こらないわけではありません。再断裂のリスクもあるため、予防が必要なのです。膝関節の負荷を軽減させ、無理な動きをしないようにするため、「半月板損傷の予防にサポーターを使用する」のもおすすめです。 半月板損傷の治療には再生医療という選択肢も! 半月板損傷の治療で手術を検討する場合もありますが、リハビリも含めて治療期間が長くなることから躊躇する人もいます。そんな中注目されているのが再生医療という選択肢です。 再生医療は自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝関節に注射するという方法です。 再生医療は、幹細胞が損傷した半月板を修復させてくれるというこれまでにない治療法であり、手術に代わる方法として、可能性が広がっています。 まとめ・半月板損傷の再発予防にサポーターをオススメする理由 半月板損傷で行う保存療法では、膝関節の安静が必要な場合があり、そのときにおすすめなのが膝用のサポーターです。サポーターで無理な動きをしないようにすることで、安静を保つことができます。 また、手術に代わる治療法として再生医療が注目されています。手術は避けたい、治療期間を短くしたいという人は、ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。以上、半月板損傷にはサポーターがおすすめと題してご説明しました。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.02.06 -
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変形性股関節症は完治するの? 変形性股関節症は完治する病気なのでしょうか?高齢化社会に伴い加齢が発症の一因ともなる変形股関節症の方が増えてきています。痛みを感じない軽度の方から、日常生活を送るのが困難な方までその症状や状態も多岐に渡ります。 ここでは変形性股関節症の状態と完治について紹介していきます。 変形性股関節症は完治するのか 変形性股関節症とは、加齢や骨の異常により軟骨のすり減りや骨の変形が起きてしまう病気のことです。一度すり減った軟骨や骨の変形は二度と元には戻らないため、変形性股関節症が完治するということはありません。 変形性股関節症はどんな治療をするの? 比較的早期の段階では、ヒアルロン酸の注射や人工的に骨を削って形を整える骨切り術と呼ばれる手術が行われます。さらに症状が進み悪化している場合には人工関節置換術が行われ、股関節を人工関節と置き換えます。 それぞれの状態に応じて治療を行い、症状の緩和や進行の抑制をすることはできても、関節自体を元の状態に戻す治療法は現段階ではないのが実情です。 人工関節置換術とは? 変形性股関節症で損傷が進んでしまった股関節を人工関節と置き換えることで、完治に近い状態に持っていくことができます。人工関節置換術では手術後ほぼ完全に痛みがなくなり、手術翌日からリハビリを始め、約2週間で退院して不自由なく歩くことができます。 しかし、人工関節にはデメリットもあります。術後経過が一見良好でも、人工関節が外れてしまう脱臼が起きることがあり、これが続くようであれば再手術となります。 また、人工関節を入れた部分は細菌感染が起きやすい環境になっており、炎症がひどくなると人工関節自体を取りはずさなければならない場合もあります。さらには、人工関節も時間が経つにつれて劣化してしまうため定期的に受診しながら状態の確認も行う必要があります。 このように万能と思われる人工関節にもデメリットはあります。 完治しない変形性股関節症…注目を集める治療法があった! 近年、注目を浴びている新しい治療法に再生医療があります。再生医療は、自身の細胞を用いて軟骨の修復や再生を促進したり、病気の進行を抑制することが可能と言われており、他の治療を行っても効果が感じられなかったり、症状が悪化してしまった場合の選択肢として検討する人もいます。 副作用が少なく済むなど、患者さんへの負担も小さく、治療期間も短くて済むなどのメリットもあります。 まとめ/変形性股関節症は完治するのか 変形性股関節症は、現状では完治することのない病気です。痛みが大きく和らぐ人工関節手術を行ったとしても、定期的に受診して状態を確認せねばならず、完治とは言えません。 変形性股関節症における治療は進行を抑制することしかできず、術後もできるだけ負担をかけないようにするなど、上手につきあっていく必要があるのです。 完治しない病気であるからこそ、痛みを我慢したりせず、軟骨や関節のすり減りや悪化が進む前に早めに医療機関を受診し、治療法や日常生活上の注意などの指導を受けるようにしましょう。 また、近年注目を集めている再生医療についても検討してみてはいかがでしょうか。 https://youtu.be/XPFLM1wiQmA?si=fJRjdiMIT09j9bJJ ▶こちらの動画もぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2024.08.30 -
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- 再生治療
膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝を何かにぶつけたりしたわけでもないのに膝が腫れてきて、その腫れが引かないという状況になると、「今後どうなるのだろう」「どのように対処すればいいのだろう」と不安になると思います。 今回は、膝の腫れが引かない原因について、また、対処方法について紹介します。 膝の腫れが引かない主な原因 転倒したり、何かにぶつかったりしたというように思い当たるようなことがなく、膝が腫れてきて、膝の腫れが引かないという場合の原因で多いのが以下の3つです。 変形性膝関節症 膝の軟骨の擦り減りによって、骨と骨がぶつかり合うことで炎症が起きて膝に痛みや腫れが生じます。遺伝や加齢のほか、姿勢や肥満などが原因につながると言われています。 リウマチ 自己免疫疾患の一つで、免疫システムが間違って自分の細胞を攻撃することで、関節を覆っている滑膜に炎症が起きてこわばり、痛み、腫れなどが生じます。関節リウマチの症状は手のこわばりがよく知られていますが、膝関節の腫れも症状の一つです。 痛風・偽痛風 痛風は溜まった尿酸が結晶化することで炎症を引き起こすもので、激しい痛みや腫れが生じます。足の親指の付け根やくるぶしの他にも膝が腫れるケースもあります。同じような症状で、ピロリン酸カルシウムが結晶化するのが原因の偽痛風というものもあります。 膝の腫れが引かないときの対処方法 膝の腫れが引かない場合、膝に熱をもっていたら冷やすのが効果的です。氷枕やアイスノンを使用したり、タオルを水に濡らしたりして患部を20分から30分くらい冷やすというのを1日2、3回おこないましょう。 症状が軽度であれば患部を冷やしていると2、3日くらいで腫れが引いてくるでしょう。 また、普段の生活で、できるだけ膝に負担がかからないようにすることが大切です。体重が増えるとそれだけ膝にかかる負担が大きくなるので、肥満の人は減量することで膝への負担を軽減することができます。 また、立ち仕事など長時間立っていることが多い人は、短時間でもいいのでこまめに休憩をとるようにしましょう。 膝の腫れが引かない時は早めに医療機関を受診が正解 膝が腫れたので患部を冷やして安静にしていたけど膝の腫れが引かないといときは、できるだけ早めに医療機関を受診するのがおすすめです。 医療機関を受診する際には、いつごろから腫れたのか、普段の生活で膝に負担がかかるようなことをしているかなど、できるだけ多くの情報を伝えることができるようにまとめておくと正確な診断を得ることができるので、おすすめです。 まとめ・膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝の腫れが引かない原因や治療方法について紹介しました。 膝は骨や関節、靭帯、腱などの構造が不安定な部位であるため、普段の姿勢などちょっとしたことが原因で膝へ負担がかかり、炎症が起きて腫れや痛みが生じやすい部位になります。 膝の腫れや痛みなどの治療を受けても改善されず、手術しかないのだろうかと思っている人は再生医療という治療方法もあります。治療法の選択肢として、再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください 半月板損傷かも?そんな場合に症状をチェックする方法 変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由
最終更新日:2023.09.07 -
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変形性股関節症のリハビリ!踏み台昇降は運動療法としておすすめなのか 変形性股関節症では、股関節の痛みの緩和や症状の進行を抑えるための保存療法として適切な運動療法が必要です。 これは通常のウォーキングや、筋肉をほぐすストレッチと平坦な道や水中ウォーキング、自転車や低負荷のエアロバイク、エアロビクスといった適宜な筋力トレーニングなどの運動を行います。 では、変形性股関節症において踏み台昇降は、運動療法としておすすめなのでしょうか。 変形性股関節症における運動療法としての踏み台昇降 変形性股関節症は、軟骨がすり減り骨が変形して痛みや違和感を伴い、時には日常生活にも支障をきたす病気です。この痛みの緩和と軟骨のすり減りの進行防止が、変形性股関節症における治療の目標です。 ストレッチを行い股関節周囲の筋肉をリラックスさせ、股関節の柔軟性を高めることで股関節の位置が調整され、より楽に動かすことができます。 一方で適度な運動や筋力トレーニングは股関節周囲の筋肉を鍛えて骨盤と大腿骨のサポートをすることにより股関節への負担を軽減することが目的となっています。ストレッチを行い、筋肉がほぐれて楽に動かすことができるようになってきたら、筋力トレーニングを開始します。 膝などに痛みがない場合はスクワットが推奨されていますが、既に痛みがある場合は悪化を防ぐため、より負担の軽い水中ウォーキングから始めると良いでしょう。 階段や踏み台昇降は、骨盤周辺の大きな複数の筋肉を同時に鍛えることができる運動で、適切な昇降運動は効果的に股関節を強化します。そのため、変形性股関節症の運動療法として踏み台昇降運動をおこなうのは良いのですが、高すぎる踏み台は股関節に過度の負荷をかけてしまう場合もあり注意が必要です。 効果的な反面、大きく股関節を使うため誤った方法で続けるとその分負荷も大きくなってしまうからです。有酸素運動については、週3回以上が望ましいとされていますが、筋力トレーニングと有酸素運動を行う際は過度な負担がかからないように気をつけましょう。 効果的だからと、やりすぎてしまうことにより、股関節に炎症が起き、変形性股関節症の進行を早めてしまう場合があるからです。 まとめ・変形性股関節症のリハビリ!踏み台昇降は運動療法としておすすめなのか 変形性股関節症においてストレッチや適度な運動は痛みの緩和や進行の抑制に効果的です。踏み台昇降運動は踏み台の高さや足を下ろす順番を守るなど正しく行うことによって効果的に股関節を強化するため推奨される運動ですが、反面負担も大きく、注意が必要です。 股関節の状態に応じて、無理のない範囲で筋力トレーニングや運動を継続して行うことが症状の改善に繋がります。自分で運動や筋力トレーニングを継続して行うことが難しい場合などに新しい治療の選択肢として股関節の再生医療が挙げられます。 自身の細胞で軟骨を修復するため手術のような大きな負担もありません。医師と相談して検討してみるのも良いでしょう。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=0OUo08PvNShKeiJc ▶こちらの動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.08.30 -
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半月板損傷で膝が動かなくなるロッキング、手術以外の治療法 半月板損傷になると膝が動かなくなるのでは?と不安に思う人もいるかもしれません。痛みを引き起こすだけでなく、膝の曲げ伸ばしの違和感といった症状が出るのが半月板損傷です。 今回は半月板損傷で生じるロッキングについてご紹介します。ロッキングの状態になったらどのような治療があるのか、治療でよくなるのかについてみていきましょう 半月板損傷で起こるロッキングは治療できる? ロッキングについて説明する前に、まずは半月板損傷について見ていきましょう。半月板は、C型を呈した内側半月板とO型を呈した外側半月板に分かれています。そして、周辺には軟骨や靭帯、腱などがあり、膝の安定性を守る役割を果たしています。 歩くだけでも大きな負荷がかかるのが膝関節です。その負荷を軽減させるため、半月板はクッション性を高めたり、周辺の組織を安定させたりしているのです。そんな半月板ですが、急激な負荷や強い衝撃で傷ついてしまうことがあります。それが半月板損傷です。 半月板損傷が起こると、膝を動かしたときの痛みや、膝の曲げ伸ばしのしにくさといった症状が見受けられます。そして、断裂した半月板が膝関節に挟まってしまうことがあり、そうなると膝がロックされて動かすことができない状態になります。 これを半月板損傷のロッキングといいます。 半月板損傷のロッキングはどのように治療するの? 半月板損傷の主な治療は保存療法と手術です。半月板を切除してしまうと、クッション性がなくなり軟骨をすり減らすリスクがあるため、できるだけ保存療法を行うことが多いです。 しかし、ロッキングの状態になれば膝を動かすことができず歩行が困難になるため手術を検討することになります。手術には、損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した半月板を取り除く切除術があります。どちらも関節鏡という機械を用いて行うため、手術の傷は小さいです。 半月板損傷の手術以外、再生医療という選択肢 半月板損傷でロッキングの状態になると、治療に手術を検討することになります。しかし、手術のときにできる傷は小さいとはいえ、合併症や術後のリハビリのことを考えて躊躇する人もいるでしょう。 近年、半月板損傷の治療に再生医療が注目されています。再生医療では、自身の脂肪から採取・抽出した幹細胞を膝に注射します。その幹細胞が傷ついた半月板や軟骨といった組織を修復させることが期待されているのです。 一度損傷した半月板は、自然に元の状態に戻ることが難しいです。そんな半月板を修復させるとして、再生医療を選択する人も増えています。 まとめ・半月板損傷で膝が動かなくなるロッキング、手術以外の治療法 今回は半月板損傷で起こるロッキングの治療についてご紹介しました。断裂した半月板が膝関節に挟まることで、膝が動かせなくなるのがロッキングです。この状態になると保存療法ではなく手術という治療を検討することになります。 しかし近年では、新たな治療として幹細胞を用いて半月板を修復させる再生医療も注目を集めています。治療の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。この再生医療という治療法に興味があればお気軽にお問い合わせ下さい 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.01.31 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症における骨切り術とはどんな治療法なのか 変形性股関節症において「骨切り術」という治療法がありますが、どのような治療法なのでしょうか?変形性股関節症であれば誰でも骨切り術を行うのでしょうか?ここでは変形性股関節症における骨切り術について紹介していきます。 変形性股関節症における骨切り術 変形性股関節症とは軟骨のすり減りにより、骨盤と大腿骨の隙間が狭くなることで痛みや動かしづらさを感じ、日常生活に支障をきたすこともある病気です。変形性股関節症では、まずは保存療法を行い関節機能の悪化を防ぎます。 しかし、保存療法を行っても症状の改善が見られない、さらに痛みが増して日常生活にも支障をきたすという場合は、骨切り術などの手術を検討することがあります。 骨切り術とは? 骨切り術は変形性股関節症における手術療法の1つで自分自身の股関節を温存できるものです。人工関節を入れる手術療法に対し、骨切り術では比較的若く、関節がそれほど痛んでいない早期の段階に行われます。 骨切り術は股関節を形成する骨を手術によって切り取ったり、ずらすことにより軟骨の残っている部位で体重を受けるよう股関節の調整を行います。これにより負担が分散され、軟骨がすり減りにくくなります。 股関節は骨盤と大腿骨の2種の骨の組み合わせで成り立っているため、骨切り術も骨盤側を削る場合と大腿骨側を削る場合、その両方を削る場合があります。 骨盤側を削る手術を寛骨臼回転骨切り術と呼び、大腿骨を調整するものを大腿骨骨切り術と呼びます。 変形性股関節症における骨切り術のメリットとデメリット 変形性股関節症における骨切り術における最大のメリットは、自身の股関節を温存できる点です。大きな力が加わらなければ、日常生活や運動にも特に制限はありません。 一方で、骨切りした部分が治るまでは負担をかけることができないため、関節をすぐに動かすことができず、入院やリハビリ期間が長くなってしまうこともあります。 また、再度関節の軟骨がすり減って痛みが出るようになり再手術となる可能性もあります。そして、そのような場合には、人工関節手術を行うことも視野に入れる必要が出てきます。 骨切り術を行っても、軟骨のすり減りが元に戻るわけではないため、痛みを我慢したり、無理な運動をしてしまうと変形性股関節症はさらに悪化してしまいます。 変形性股関節症は定期的に受診し、状態の確認をしながら上手に付き合っていくことが重要です。 まとめ・変形性股関節症における骨切り術 変形性股関節症における骨切り術について紹介しました。 骨切り術は変形性股関節症の比較的早期の段階で、年齢も若い方が対象となる手術療法です。しかし人工関節手術と比べ、リハビリに時間がかかり社会復帰に時間を要するため、その人のライフスタイルに応じてどちらの手術を行うか検討する必要があります。 現在では自身の細胞で軟骨損傷を修復する再生療法という治療も選択可能になっています。どうしても手術を避けたい、今までの治療で効果を感じることができなかったという場合には、この再生医療を検討してみるのも良いでしょう。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=0OUo08PvNShKeiJc ▶こちらの動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.08.30 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の腫れの原因にもなる痛風や、偽痛風についてと、その治療法 風が吹いただけでも痛い!というくらい激痛が走る痛風は、足の親指の付け根の部分が赤く腫れあがることはよく知られていますが、痛風は膝にも発作が出て腫れ上がることがあることをご存知でしょうか? 今回は、膝の腫れの原因にもなる痛風について紹介します。また、膝の腫れの原因の一つであるため、偽痛風についても紹介します。 痛風による膝の腫れについて 痛風は血液内の尿酸が増えるのが原因で発症します。血液内の尿酸の量が増え過ぎると関節内で溜まって結晶化(尿酸塩結晶)します。すると、その尿酸塩結晶を白血球が処理しようとする際に関節に炎症が起きてしまいます。 尿酸値が上がる主な原因としては、尿酸を排出する働きがある腎臓機能の低下やプリン体の過剰摂取、激しい運動、肥満などがあります。尿酸は体温が低いところで溜まりやすいため、炎症は足先(足の親指の付け根)で起きるケースが多いですが、膝関節で炎症が起きるケースもあるため、ある日突然膝の腫れと激しい痛みに見舞われることがあります。 偽痛風による膝の腫れについて 痛風は尿酸が結晶化することで炎症を誘発しますが、痛風と同じ結晶誘発性関節炎に偽痛風といわれるものがあって、偽痛風も膝の腫れの原因となることがあります。偽痛風という名がつけられているように、痛風と同じように激しい痛みに見舞われます。 偽痛風は、尿酸ではなくピロリン酸カルシウムが結晶化することで炎症が誘発されます。 ピロリン酸カルシウムが結晶化する原因は解明されていませんが、遺伝の他に関節リウマチ、甲状腺機能の低下、変形性関節症、加齢などが原因と考えられています。 痛風の治療方法 痛風によって痛みや膝の腫れが生じた場合、消炎鎮痛剤によって炎症と痛みを抑えます。また、発作の前兆や発作を抑えるために、コルヒチンという薬が用いられることもあります。 炎症と痛みが治まったら、尿酸が作られるのを抑える薬や尿酸を排出する薬などを使った薬物療法が中心とした尿酸値を下げるための治療がおこなわれます。また、尿酸値を下げるためには食生活を始めとする生活習慣の改善も欠かせないため、医師の指導の元で生活習慣の改善もおこなっていきます。 まとめ・膝の腫れの原因にもなる痛風や、偽痛風についてと、その治療法 膝の腫れの原因が痛風の場合もあることを紹介しました。 膝の腫れの原因は痛風や偽痛風の可能性もありますし、それ以外の可能性もあります。何が原因かは素人が判断するのは難しいですし、原因によって治療方法も異なるので、放置せずに医療機関を受診しましょう。 また、最近では、膝の痛みに対する手術以外の治療方法として再生医療という治療方法もあります。 身体に負担が少なく、治療期間も短く済むなどのメリットがあり、近年注目されています。膝の痛みで悩んでいる人は再生医療についてもチェックしておきましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.09.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症におけるステージ(前期、初期、進行期、末期)分類について 変形性股関節症では、レントゲン写真を撮って股関節の状態を確認し、関節の骨と骨の隙間の広さや、軟骨のすり減り状態からステージの分類を行います。この状態確認を行うことにより、股関節の骨の接触具合や変形の有無、軟骨の消失程度を判断し、ステージの分類に応じた治療を開始していくこととなります。 ステージの分類において、変形性股関節症の状態が早期の場合には保存療法で済むこともありますが、進行してしまうと手術が必要になる場合もあります。今回は、変形性股関節症におけるステージ分類についてご紹介します。 変形性股関節症、4つのステージの分類 変形性股関節症におけるステージの分類は、股関節の隙間である関節列隙の状態に応じて「前期」、「初期」、「進行期」、「末期」の4期に分類されます。 前期、股関節症 股関節とは、骨盤の臼蓋と呼ばれる部分と大腿骨の骨頭と呼ばれる部分の組み合わせのことを指しています。前期股関節症では、この組み合わせ部分には異常が見られるものの、隙間の広さは正常で軟骨のすり減りは見られません。 初期、股関節症 初期の段階になると、隙間がやや狭くなった状態です。この段階では痛みは少ない場合が多く、中には違和感を覚える方や筋肉のこわばりを訴える方もいます。 進行期、股関節症 隙間がさらに狭くなり、関節のすり減りも進行してきた状態です。歩行時に痛みを感じ、しゃがみ込みができないなど日常生活に支障をきたす場合もあります。 末期、股関節症 隙間が消失し、骨の変形も進んでしまった状態です。この段階になると組み合わさった骨同士が直接接触して激しい痛みが出てきてしまい、人工関節をいれるような体にも負担のかかる大きな手術をせざるを得なくなってしまいます。 まとめ・変形性股関節症におけるステージ(前期、初期、進行期、末期)分類について 変形性股関節症で症状別にステージ別の分類(4分類)を紹介しました。 軟骨のすり減りや骨の変形が進んでしまうと、手術を避けられなくなってしまう場合もあり、なるべく早い段階での治療開始が望まれます。 現在では手術以外にも患者さんの負担を抑えることができ、副作用も少ない再生医療も注目を集めています。とても多くのメリットがある治療法として注目を集めているので、治療の選択肢の1つとしてみてはいかがでしょうか。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=0OUo08PvNShKeiJc また、変形性関節症のステージ分類を確定し治療を始めるためにも、痛みを我慢せず、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。以上、変形性股関節症におけるステージの分類について記させていただきました。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2024.08.30 -
- 再生治療
関節の痛みや変形が辛い関節リウマチは治るのか?辛い症状を抑えこむ寛解とは? 関節の痛みや変形といったつらい症状が出現することで知られている関節リウマチ。 もしも、そんな関節リウマチだと診断されたら「これからどうなるのか」「治るのだろうか」と不安になる人も多いでしょう。今回は、関節リウマチは治るのかについてご紹介します。 関節リウマチとは 関節リウマチは自己免疫疾患のひとつです。細胞やウイルスなどが体内に侵入すると、免疫機能が異物を感知して闘おうとします。 しかし、免疫機能に何からの不具合が生じ自分の体を異物として攻撃してしまうことがあります。これが自己免疫疾患です。 そして、自己免疫が関節の骨や軟骨をいためるのが関節リウマチなのです。 関節リウマチは病気が進行すると関節の骨や軟骨が破壊されてしまいます。関節リウマチの患者さんの手や足が変形してしまうのはこのためです。 日常生活に支障が出たり、歩行が不安定になったりするため、変形を防ぎたいという人は多いでしょう。 そんな関節リウマチですが、治療によって治るのでしょうか。 結論からいうと、完治はしません。 しかし、病気の研究や治療薬の開発が進み、「治る」に近い状態にもっていくことが可能になりました。 治るというわけではないのですが、「寛解(病気が活発ではなく落ち着いている状態)」は期待できるのです。炎症が落ち着いている状態になるため、関節の痛みといった辛い症状も軽くなるでしょう。 関節リウマチ 治らないが、寛解(病気が活発ではなく落ち着いている状態)を目指せる 関節リウマチの治療法は? 関節リウマチの治療法は、薬物療法が主軸になります。抗リウマチ薬で病気が治るわけではありませんが、進行を遅らせたり炎症を抑える効果が期待できます。 また、内服薬だけでなく、点滴という方法もあります。リウマチの薬といっても種類はいろいろあるため、症状や病気の程度によって薬剤が検討されます。 さらに、痛みが強いときには痛み止めを併用したり、炎症に対してステロイドを使用することもあります。 早期発見・早期治療をすると関節リウマチが悪化する前に進行を遅らせることも可能になります。 しかし、関節リウマチの治療に用いられる薬には副作用もあります。皮膚のかゆみ、皮疹、肝障害、胃腸障害といった副作用が出る薬もあるのです。 症状が落ち着いたからといって副作用を気にして自己判断で内服を中止するのは危険です。せっかく落ち着いた症状や炎症が再燃するリスクがあるからです。 治療や副作用のことなどは医師と相談しながら、指示通りに内服することが大切です。 関節リウマチの最新治療法に再生医療が登場 これまで関節リウマチの治療は薬物療法がメインでした。しかし、「副作用の心配」という患者さんが多いという現状もあります。 そんな中、近年、「再生医療」が関節リウマチの治療法として注目されています。PRP(多血小板血漿)を直接関節に注射するという、これまでの関節リウマチの治療にはなかった新たな方法です。 PRPとは、聞き慣れない人も多いかもしれませんので、簡単に説明します。 PRPとは多血小板血漿のことで、自分の血液から抽出します。このPRPを関節に注射すると、成長因子として新しい細胞や組織をつくりだす働きをするのです。 関節リウマチは自己免疫が関節の骨や軟骨を攻撃し、炎症が起きたり破壊される病気です。 再生医療では、成長因子が新しい細胞や組織をつくることで、関節の炎症を鎮めることが期待できます。 リウマチ自体が治るわけではありませんが、炎症が落ち着けば関節の痛みが軽減する可能性があるでしょう。 そして再生医療のメリットのひとつが、副作用です。PRPは自分の血液から抽出するため、副作用の心配が少なく安心して治療を受けることができます。 まとめ・関節の痛みや変形が辛い関節リウマチは治るのか?辛い症状を抑えこむ寛解とは? 関節リウマチの治療は薬物療法がメインですが、抗リウマチ薬によって治るわけではありません。 しかし炎症を抑え、症状を落ち着かせることや病気の進行を遅らせることは可能です。ただ、薬物療法では副作用が不安という人も多いでしょう。 近年、副作用の心配が少なくてすむ再生医療が、関節リウマチの治療として期待されています。治療法の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、どこでも受けられる治療ではありません。厚生労働省が認めたクリニックでしか受けることができない治療です。当院は再生医療の専門クリニックですのでお興味やご不明などございましたらご遠慮なくご相談ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.11.13 -
- 幹細胞治療
ウイルス性肝炎はどう対策すればいいの? 肝臓の病気の中でも患者数の多いウイルス性肝炎。肝臓の病気と聞くと恐いという印象を持つ人もいるでしょう。そんなウイルス性肝炎ですが、どのような感染対策をすればいいのでしょうか。今回はウイルス性肝炎の感染対策や予防についてご紹介します。 ウイルス性肝炎の対策とは?経口感染の対策 ウイルス性肝炎とは、肝臓がウイルスに感染して炎症を起こした状態で、予防には感染対策が大切です。 感染経路は大きく分けて「経口感染」と「血行感染」の2種類です。経口感染はウイルスを口にすることで感染するもので、A型とE型肝炎がこれにあたります。A型肝炎を引き起こすウイルスは貝に付着していることが多いです。 A型ウイルス性肝炎は衛生環境のいい日本ではあまり発生せず、海外旅行での食事で感染する事例が多いです。また、ウイルスは便の中にも含まれるため、気付かないうちに便に触れてしまうことも感染リスクになります。 海外旅行の前にワクチンを接種する、食事の前の手洗いをするなどが、主な感染対策となります。 B型肝炎とC型肝炎の対策とは? 慢性化するリスクがあることで知られるB型・C型肝炎は、血液や体液を介してウイルスが体内に侵入することで感染します。B型肝炎は針刺し事故や性交渉が感染の原因となることがあります。 以前はB型肝炎ウイルスに感染した母親が出産するときに赤ちゃんに感染する「垂直感染」の事例が多いとされていました。しかし、1986年から母子感染予防プログラムが始まり、母子感染はほとんど見られないようになっています。 感染対策として、ウイルスを持っているかどうかも検査も行われています。C型肝炎は、輸血や血液製剤での感染例が多いのが特徴です。血液に直接触れることが一番のリスクでありB型肝炎のような性交渉や母子感染は少ないとされています。 B型・C型のどちらも、ウイルスを持っている人の血液に接触しないことが感染対策になるでしょう。医療従事者の場合は、針刺し事故を起こしたらすぐに検査をすることが重要です。 医療現場で針の使いまわしや、血液製剤からの感染が問題となっていました。しかし感染対策が講じられ医療環境が整えられたことで、これらによる感染はほとんど見られなくなっています。 日常生活で感染するリスクは低いものの、気を付けておきたい点はあります。 ・入れ墨やピアスをするときは清潔な器具で行う ・他人の血液を素手で触らない(自分の皮膚に傷があるときは要注意) ・血液が付着する可能性のあるものを他人と共有しない(歯ブラシ、かみそりなど) ・コンドームを正しく使用する(B型肝炎は性交渉での感染が多い) ウイルス性肝炎が肝硬変に…対策はできる? ウイルス性肝炎が慢性化すると、肝硬変や肝臓がんを合併するリスクがあります。そうならないようにするための対策は、検査で陽性となったら受診をすることと、必要に応じた治療を続けることです。 そのままにしておくと、知らないうちに肝硬変になっていたという場合もあるのです。肝硬変は、肝細胞が線維化して肝臓が固くなる病気です。そうなると肝臓は自然に元の状態に戻ることができなくなります。 そんな肝硬変に近年注目されているのが再生医療です。自己由来幹細胞を静脈注射で肝臓に届けます。幹細胞が、線維化した肝細胞を溶解・修復してくれるので、肝臓が元の機能を取り戻すことが期待できるのです。 まとめ・ウイルス性肝炎はどう対策すればいいの? ウイルス性肝炎には経口感染と血行感染があります。慢性化することで知られるB型・C型肝炎の感染は、他人の血液に触れないことで対策ができます。 慢性化しないための対策も重要ですが、それでも慢性化し肝硬変を合併してしまうこともあります。再生医療は、自己由来幹細胞を用いて肝臓が元の機能を取り戻すことを期待できる治療法です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.04.08 -
- 肩
肩の石灰化に対する治療は、ストレッチや体操などの運動が重要! 肩が石灰化している可能性として、「夜中に肩の痛みで目が覚める」「腕を動かすと痛みがある」「腕を動かすことができない」といった症状があります。 肩の石灰化に対する治療法はいろいろありますが、そのなかの 1 つに運動療法があります。 ここでは、肩の石灰化とはどういうものなのか、そして肩の石灰化に対する治療法の 1 つである運動療法についても紹介します。 肩の石灰化とは? 肩の石灰化というのは、体内の余分なリン酸カルシウムが、肩関節の動きを安定させる役割がある腱板の周囲に沈着して硬くなってしまうことです。 沈着するリン酸カルシウムは最初ミルク状ですが、徐々に練り歯磨き状、さらに石膏状へと硬くなっていきます。 この石灰化したものを、身体が異物と認識して攻撃することで腱板が炎症を起こしたり、硬くなり膨れ上がった石灰が腱板を突き破ったりすることで、激しい痛みが生じます。そうした症状を、石灰沈着性腱板炎と言います。 運動療法の目的 石灰沈着性腱板炎は、発症してから 1 週間から 4 週間(急性期)に強い痛みが生じるので、急性期は保存療法で安静にして、強い痛みが落ち着いたら運動療法を開始します。 運動療法は、ダメージを受けたり動かさなかったりしたことで硬くなってしまった筋肉や関節をほぐすことで、痛みの緩和や関節の可動域を広げるために行います。 肩の石灰化に対する運動療法は「痛みが強くならない」が大前提 肩の石灰化に対して運動療法を行う場合、痛みが強くならないように気を付けるのが大前提です。 早く痛みを無くしたい、早く思うように動かせるようになりたいという気持ちが強く、強い痛みがあるのに無理して運動してしまうと悪化してしまいます。 強い痛みがある場合は運動するべきではありませんので、運動療法を行っていて強い痛みが出たらすぐに中止するようにしてください。 自宅でできるストレッチや体操などの運動 肩の石灰化に対する運動療法は、自宅で簡単にできるものもたくさんあります。 例えば、以下のような方法もおすすめです。 ・タオルの両端を両手で持って、上下に動かすのを繰り返す ・タオルの両端を両手で持って、腕を真上に挙げた状態でゆっくり左右に動かすのを繰り返す ・両腕を下げて体の後ろでタオルの両端を持ち、その状態で左右に動かす 硬くなってしまった筋肉や関節をほぐすイメージで行います。強い痛みが出る場合は、無理をせず中止してください。 まとめ・肩の石灰化に対する治療は、ストレッチや体操などの運動が重要! 肩の石灰化とはどういうものなのかについてと、肩の石灰化に対する運動療法について紹介しました。 肩の石灰化に対して運動療法は有効ですが、間違ったタイミングや方法で運動をおこなってしまうと、かえって悪化してしまうことになります。 ですから、自己判断で運動したり、自己流の運動をしたりせずに、医師など専門家のアドバイスをきちんと受けた上で正しく行うことが大切です。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 石灰沈着性腱板炎については、こちらも併せてご参照ください。
最終更新日:2023.10.09 -
- 免疫細胞療法
健康を維持するためや病気と戦うために、免疫力アップは欠かすことができません。免疫力アップの方法はいろいろありますが、なかでもおすすめなのが運動です。 運動で免疫力アップと言われても「運動するとどうして免疫力アップするの?」「どういう運動をすればいいの?」と思う人も少なくないでしょう。 そこで、今回は、運動で免疫力をアップする理由や運動する時のポイントなどについて紹介します。 こちらもご参照ください 運動で免疫力アップする仕組み 免疫力アップさせるためには副交感神経を優位にすることが大切です。 人の自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、リラックスした状態が続くと副交感神経が優位になり、緊張した状態が続くと交感神経が優位になります。 そして、副交感神経が優位な状態を保つとリンパ球が増えるので、免疫力アップします。 運動をすると一時的には交感神経が優位になります。 しかし、運動を終えて体を休めると交感神経が優位になっているのを身体がバランスを取ろうとして副交感神経が活発になり、リンパ球が増え、結果的に免疫力アップするのです。 また、運動で歩いたり、関節を動かしたりすることでリンパの流れが良くなることも免疫力アップにつながります。 「心地良い運動」が免疫力アップのポイント 運動することは免疫力アップのためにもおすすめですが、運動する場合は、心地よい運動を意識することがポイントです。 激しい運動や大きな負荷のかかる運動のほうが、一見効果がありそう!と思う人もいるかもしれませんが、きつ過ぎる運動はストレスになりますし、何より長続きしません。 免疫細胞はリラックスすることで活性化されますし、運動は継続しておこなうことが大切です。 無理をせずに「心地よい」「楽しい」と感じる程度の運動をおこなうようにしましょう。 立つだけでも運動になる 免疫力アップのために運動を日常生活に取り入れるのがおすすめです。 慢性的に運動不足になっていて体力に自信がない人や運動に苦手意識がある人にとっては、日常生活に運動を取り入れるのはハードルが高いと感じるかもしれません。 そういった人は、立つ機会を増やすことから始めてみるのがおすすめです。 立つ動作をおこなうことで股関節や膝を使いますし、立った状態になればふくらはぎに負荷がかかることで血液の流れが良くなります。 なので、立ったり座ったりをする回数を増やすだけでもじゅうぶん運動になるので、一日のほとんどが座っているか寝ている状態だという人は、立つ機会を増やすことを意識してみましょう。 まとめ 運動で免疫力アップする理由や運動するときのポイントなどについて紹介しました。 免疫力アップする治療法として免疫細胞療法などもありますが、まずは自分の力で免疫力アップを目指すことが大切です。 その方法の一つとして運動をおこなうのは有効なので、無理のない範囲で日常生活に運動を取り入れていくことをおすすめします。
最終更新日:2023.10.16 -
- 再生治療
関節リウマチは何科を受診するべき? 関節リウマチが疑われる場合は、リウマチ科、膠原病科、またはリウマチを専門とする整形外科を受診するのが良いでしょう。 関節リウマチの治療経験が豊富な医師であれば、整形外科医でも内科医でも問題ありません。 重要なのは、どの診療科を受診するかではなく、治療を担当する医師が関節リウマチの診断・治療に精通しているかどうかです。 日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を持つ医師は、一つの判断基準となります。 関節リウマチは早期発見・早期治療が重要なので、少しでも不安を感じたら自己判断せずに医療機関に相談しましょう。 まずは早期受診が大切 関節リウマチは、 早期に適切な治療を行えば病気の進行を抑えられますが、発見や治療が遅れると関節破壊が進行し続けることになります。 初期症状は、体がだるい、熱っぽい、朝方に手がこわばるなど、他の病気にも見られるありふれたものなので、自己判断せず、少しでも不安があれば医療機関に相談することが大切です。 現在は、アロマ・整体・漢方・温泉・サプリメントなど、たくさんの民間療法がありますが、試している間にも病気が進行する可能性があるため、試す前に、まずは専門医の診断を受けることをおすすめします。 リウマチの初期症状 初期症状には以下のようなものがあります。 倦怠感、身体が重い感じ 食欲不振、体重減少 微熱 手足や指のこわばり(特に起床時) 関節の痛みや腫れ これらの症状は、日常生活で「靴ひもを結ぶ」「ボタンを掛ける」「茶碗を持つ」「歩く」「体を洗う」「腰を曲げる」「蛇口を開閉する」「車の乗り降り」といった動作がしにくくなったことで気づく場合もあります。 関節リウマチは、30~50代の女性に多く見られます。 仕事や家事、育児などに追われて初期症状に気づきにくい場合もあるため注意が必要です。 関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、関節が腫れ、放置すると変形する可能性があります。 病気が進行すると関節に腫れや激しい痛みが生じ、関節を動かさなくても痛みが生じるようになります。 少しでも気になる症状がある場合は、我慢せずに医療機関に相談することが大切です。 リウマチの診断には専門的な知識が必要とされるため、リウマチ専門医のいる医療機関を受診すると安心です。 関節リウマチの診断 関節リウマチはリウマチ科がいいとご紹介しましたが、リウマチ科では、どのように診察し、診断するのでしょうか。 血液検査 関節リウマチで基準値よりも高くなるのが抗CCP抗体とRF(リウマチ因子)です。これらはリウマチ体質である可能性が高いことを示します。 また、CRP(炎症反応)が高くなることも関節リウマチの特徴です。関節の痛みや腫れといった症状や、血液検査の結果をみて診断します。 レントゲン 骨の変形や破壊状態をレントゲンで確認することができます。関節リウマチの診断基準の項目にも含まれているため、関節の痛みなどで受診するとレントゲン検査を行うことが多いでしょう。 関節エコー検査 関節エコーは、レントゲンに骨の破壊が映る前の、まだ症状が進んでいない段階でも病気をとらえることができます。関節内の炎症や腫れがわかり、早期発見・早期治療につながるでしょう。 関節リウマチの治療法は再生医療という選択肢もあります! 関節リウマチの治療は、薬物療法が基本とされています。 抗リウマチ薬は国内外でも開発が進み、病気の程度や体に合うかどうかに合わせて薬が処方されます。関節の痛みや炎症が強い場合には、痛み止めやステロイドを用います。 しかし、薬の内服では副作用という不安もあるでしょう。抗リウマチ薬の中には胃腸障害や肝障害、間質性肺炎といった副作用が報告されているものもあります。 このような副作用の心配もあるという面でも、関節リウマチは専門のリウマチ科を受診することをおすすめします。 また、これまでは薬物療法が主な治療法だったのですが、近年再生医療という選択肢が注目されています。PRP(多血小板血漿)という、自分の血液から抽出した液体を関節に注射するという方法です。 PRPには新しい組織や細胞の成長を促す成長因子が含まれています。その成長因子が体内に入ることで、自然治癒力を発揮して関節の炎症を抑えるのです。 これまでの薬物療法では副作用の不安がありました。しかし再生医療では、自分の血液から抽出したPRPを使うので、アレルギー反応や副作用の心配が少ないというメリットがあります。 まとめ 関節リウマチは早期発見・早期治療が極めて重要な病気です。初期症状は倦怠感や微熱、関節のこわばりなど一見ありふれたものですが、放置すると急速に進行し、取り返しのつかない関節破壊を引き起こす可能性があります。 少しでも症状に気づいたら、リウマチ科や膠原病科、専門の整形外科を受診しましょう。重要なのは、関節リウマチの診断・治療に精通した医師による診察を受けることです。 診断には血液検査やレントゲン、関節エコー検査などが行われます。治療は主に薬物療法が基本ですが、副作用の心配もあります。最近では、自己血液を用いたPRP療法という再生医療も注目されており、副作用のリスクが低い新たな選択肢として期待されています。 関節リウマチは適切な治療で進行を抑えられる病気です。自己判断や民間療法に頼らず、専門医による早期の診断と治療を受けることが、QOL(quality of life :生活の質)を維持する上で非常に大切です。 関節リウマチは治るのか?辛い症状を抑えこむ寛解については、こちらをご覧ください
最終更新日:2024.09.04 -
- 股関節
石灰沈着性腱炎は、股関節痛の原因になり歩けなく可能性がある 石灰沈着性腱炎は股関節や肩関節、手関節などによく発症しますが、股関節に発症すると痛みや関節の動きが制限されることで、歩行が困難になってしまうこともあります。 このように石灰沈着性腱炎が発症すると生活に支障が生じてしまいますが、なぜ石灰沈着性腱炎が発症してしまうのでしょうか。 ここでは、石灰沈着性腱炎による股関節痛の原因について紹介します。 石灰沈着性腱炎による股関節痛の原因 石灰沈着性腱炎によって股関節痛が生じる原因は、股関節に石灰が沈着するためです。沈着する石灰は蓄積したカルシウムが石灰化したもので、石灰化したカルシウムが股関節に沈着した状態で身体が石灰を異物だと認識して攻撃すると、関節もダメージを受けて炎症を起こしてしまいます。 本来、沈着したカルシウムを異物と判断して攻撃することはないのですが、なぜ攻撃するようになるかは解明されていません。 股関節にカルシウムが沈着する原因 石灰沈着性腱炎で股関節痛になるきっかけとなるのがカルシウムの沈着ですが、カルシウムは本来、骨を維持するために腸から吸収し、余分なものは尿で排出しています。 しかし、吸収と排出のバランスが崩れたり、年齢を重ねたりすることで、カルシウムが蓄積しやすくなってしまいます。 また、カルシウムは体内の細胞が活動するのに欠かせないので、カルシウム不足になると骨を溶かして補おうとします。よって、カルシウム不足がカルシウムの蓄積につながって、石灰化することもあります。 年齢による症状の違い 石灰沈着性腱炎による股関節痛の痛みの度合いや鎮静化するまでの期間は人それぞれですが、年齢によってある程度の傾向があります。 若い人の場合は、溜まった石灰(カルシウム)を攻撃する力が強い人が多いため、炎症が激しく、強い痛みが出る傾向があります。しかし、痛みは強いものの鎮静化するまでの期間が短いケースが多いです。 一方、高齢者の場合は、石灰を攻撃する力が弱い人が多いため、炎症が激しいケースは少なくなります。 そのため、若い人ほど激痛が走ることは少ないですが、鎮静化するまでの期間が長いケースが多いです。 まとめ・石灰沈着性腱炎は、股関節痛の原因になり歩けなく可能性がある 石灰沈着性腱炎による股関節痛の原因や年齢による症状の違いについて紹介しました。 股関節痛の原因は石灰沈着性腱炎の他にもいろいろありますし、石灰沈着性腱炎であった場合も症状の度合いによって適切な治療法も異なってくるので、自己判断せずに医師に診てもらうのがおすすめです。 股関節が痛い場合や思うように動かせない場合は我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2022.11.22 -
- 再生治療
ウイルス性肝炎の症状とは?【急性肝炎&慢性肝炎】 肝臓は沈黙の臓器と言われるのをご存じでしょうか。肝臓の病気は自覚症状があまりなく、病気の発見が遅れることがあるのです。そんな肝臓の病気として多いウイルス性肝炎。今回はウイルス性肝炎の症状についてご紹介します。 ウイルス性肝炎とは?急性肝炎ではどのような症状が出るの? ウイルス性肝炎とは、肝臓がウイルスに感染して炎症を起こしている状態のことをいいます。A・B・C・D・E型がありますが、このうちD型は、ほとんど日本では見られません。 感染して初めての炎症を「急性肝炎」といいますが、この時期にはどのような症状が出るのでしょうか。 急性肝炎の症状 ・食欲低下 ・発熱 ・全身倦怠感 ・黄疸 黄疸はビリルビンという肝細胞でつくられる色素が血中に放出されて、皮膚や粘膜が黄褐色になるという症状です。経口感染のA型やE型では慢性化せずに治ることがほとんどです。ただし、C型肝炎は急性肝炎を起こしても症状が現れないことがあります。 頻度は高くありませんが、急性肝炎が重症化して意識障害が起こることもあります。これを急性肝不全といい、命に関わる状態になる場合もあります。 ウイルス性肝炎が慢性化するとどうなる?症状でわかるの? 炎症がつづく状態が「慢性肝炎」です。A型とE型は急性肝炎から慢性化することは稀ですが、B型とC型は慢性化するリスクのあるウイルス性肝炎として知られています。 血液感染のB型肝炎は、大人になってから感染すると急性肝炎を発症する可能性がありますが、多くは完治して慢性化しません。3歳未満での感染では慢性化するリスクが高くなります。 C型肝炎は急性肝炎を起こしても無症状のことが多く、慢性化してしまうこともあります。慢性肝炎になっても自覚症状がなく、放置してしまうことが危険です。 症状があって治療できればウイルスを排除できる可能性がありますが、肝臓の怖いところは無症状の場合があることです。ウイルスによって肝臓の炎症が続くと、肝細胞が破壊されて肝硬変や肝臓がんを合併するリスクがあるのです。 ウイルス性肝炎から肝硬変に!症状や治療法は? 慢性化したウイルス性肝炎が悪化すると、肝細胞の線維化が進み肝硬変になるリスクがあります。肝臓が固くなってしまう肝硬変は、本来の代謝機能がうまくいかず、さまざまな症状がみられるようになります。 初期症状としては、全身倦怠感や食欲低下が出現します。しかし、この時点では「単なる疲れ」と自己判断することもあるでしょう。肝硬変が進むと、肌の色が黄色くなる黄疸が現れます。 病気が進むにつれて、お腹に水が溜まる、むくむなどの症状がみられるようになります。肝性脳症になれば意識障害のような命に関わる状態になる場合もあります。 肝硬変になるとさまざまなリスクが生じることになりますが、根本的な治療はなく、これ以上悪化させないための食事療法が中心でした。 そんな肝硬変の治療に、再生医療が注目されています。自己由来幹細胞を静脈注射で肝臓に送り届け、線維化して固くなった肝細胞を溶解・修復するという治療法です。 肝細胞が修復されることで肝臓が本来の機能を取り戻すことが期待できるでしょう。 まとめ・ウイルス性肝炎の症状とは?【急性肝炎&慢性肝炎】 ウイルス性肝炎は急性期に症状があるものもあれば、無症状のまま慢性化してしまう場合もあります。症状がないまま放置してしまえば、慢性化して肝硬変を合併することもあります。 肝硬変の治療には、肝臓本来の働きを取り戻す再生医療が注目されています。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2024.04.08 -
- 免疫細胞療法
免疫細胞を活性化するためにやるべきこととは? 免疫とは、ウイルスを始めとする異物を認識して、侵入を防いだり、侵入した異物を排除したりする能力のことです。この免疫力が低下してしまうといろいろな身体の不調を引き起こしてしまいます。 免疫力を低下させないため、または、低下してしまった免疫力をアップさせるためには免疫細胞を活性化させることが必要になります。今回は、免疫細胞を活性化させるために日常生活でできることを紹介します。 生活のリズムを整えて免疫細胞を活性化! 免疫細胞を活性化させるためには規則正しい生活を送ることが大切です。免疫細胞は自律神経と大きく関係していて、自律神経のバランスがきちんと整っているときに免疫細胞は活性化されやすくなります。 そのため、免疫細胞を活性化させるためには自律神経のバランスを整えることが重要です。夜更かしをしたりして生活のリズムが乱れていると、体内時計のリズムがくるって自律神経のバランスも乱れがちになってしまいます。 自律神経のバランスが崩れて免疫細胞の活性化を妨げてしまわないように、就寝時間や起床時間をできるだけ一定にするなど、生活のリズムを整えることが大切です。 体を温めて免疫細胞を活性化! 免疫細胞を活性化させるためには、体を温めることも大切です。 免疫細胞は血液中にあるリンパ球にたくさん存在していますが、体が冷えてしまっていると、血管の収縮によって血液の流れが悪くなって体の隅々まで行き届かなくなってしまいます。 体を温めるコツは太ももやお腹など大きな筋肉がある部位をしっかりと温めることです。また、体を冷やさないコツは、首、手首、足首など「首」がつく部位を衣類やウォーマーなどでしっかりガードすることです。 また、お風呂もシャワーですませるのではなく湯船に浸かるようにするのもおすすめです。湯船の温度は38℃くらいにして、ゆっくりと浸かりましょう。 バランスのとれた食事と運動で免疫細胞を活性化! 免疫細胞を活性化させるためには、バランスのとれた食事を摂ることが大切です。かかっている病気によっては控えるべき食べ物もありますが、それ以外の場合は、なるべく多品目の食品をバランスよく食べることを意識しましょう。 また、適度な運動をおこなうことも免疫細胞の活性化につながります。運動不足の人がいきなり激しい運動をすると逆に自律神経のバランス乱れの原因になってしまうので、いつもより少し体を動かすくらいの気持ちで運動を始めましょう。 まとめ・免疫細胞を活性化するためにやるべきこととは? 以上、免疫細胞の活性化ために普段からやるべきことについて紹介しました。普段の生活を工夫することでも免疫細胞を活性化させることは可能ですが、医療機関で免疫細胞療法をおこない、免疫細胞の活性化をすることもできます。 免疫細胞療法は病気のいろいろな段階で、また、健康な状態でも自己治癒力アップやウイルス感染や癌の予防のためにおこなうことができますよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2024.01.23 -
- 肩
石灰沈着性腱板炎の辛い痛みは放置しない!悪化するとどうなる?その治療法とは 石灰沈着性腱板炎は、前触れもなく関節に突然強い痛みが発生するので、初めて発症した人は痛みが辛いのはもちろんのこと「放っておくと悪化するの?」「悪化したらどうなるのだろう」と不安になる人も多いでしょう。 ここでは、石灰沈着性腱板炎が悪化するとどういった症状が出るのかについて、また、悪化した時の治療方法についても紹介します。 石灰沈着性腱板炎が悪化する流れ 石灰沈着性腱板炎は腱板にリン酸カルシウムの石灰が沈着し、その石灰を何らかの原因で身体が異物だと判断して攻撃することで腱板が炎症を起こすものです。 沈着する石灰は最初ミルク状ですが、悪化すると練り歯磨き状になり、さらに悪化すると石膏状になるというようにどんどん硬くなっていき、石灰が溜まって膨れ上がっていきます。 そうなると痛みがどんどん増してしまいます。 さらに、石膏状になって膨らんだ石灰が腱板を破って関節の周囲にあって関節の動きを滑らかにする働きのある滑液包へと移動すると強烈な痛みが生じます。 石灰沈着性腱板炎を悪化させないための保存療法について 石灰沈着性腱板炎が発症してから1週間から4週間くらいの急性の時期は保存療法による治療がおこなわれます。 アームスリングや三角巾などの固定器具を使って患部を動かさないようにして負荷を軽減した状態で安静したり、炎症鎮痛剤を内服するによって炎症や痛みを抑えたりします。 このような保存療法をおこなうことで石灰が体内に吸収されて消失して、悪化せずに軽快するケースが多いです。 また、この時期は石灰がまだミルク状なので、痛みが強い時は注射針を挿入して吸引して取り除く治療をおこなうこともできます。 石灰沈着性腱板炎の悪化した際の治療法 石灰沈着性腱板炎が悪化すると、慢性的に痛みが強くなり関節を思うように動かせなくなってしまいますが、石膏状になった石灰は注射針を挿入しても吸引して取り除くことはできませんし、放置しておいて自然に軽快することも期待できません。 そういう場合は、内視鏡による手術が検討されるのが一般的ですが、近年では衝撃波によって石膏状の石灰を取り除く体外衝撃波療法のように皮膚を切開する必要のない治療法もおこなわれるようになってきています。 まとめ・石灰沈着性腱板炎の辛い痛みは放置しない!悪化するとどうなる?その治療法とは 石灰沈着性腱板炎が悪化した時の症状や治療方法について紹介しました。 石灰沈着性腱板炎は悪化せずに自然に治まっていくこともありますが、悪化すると痛みや関節の可動域制限などでつらい日々を過ごすことになってしまうこともあります。 悪化させないためにも早めに医療機関を受診して正しい治療を受けることをおすすめします。 こちらも併せてご参照ください 監修;リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.02.28 -
- 再生治療
関節リウマチになると、関節の痛みなどつらい症状が出てきます。そして、リウマチ科という診療科が設けられている医療機関もあるほど、専門的な治療が必要になります。 病気の名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、そもそも関節リウマチの原因は何なのでしょうか。今回は関節リウマチの原因についてご紹介します。 こちらもご参照ください 関節リウマチの原因とは 関節リウマチは、細菌やウイルス感染、遺伝が原因ではないかと考えられています。しかし、まだ完全に明らかになっておらず、その原因を解明している段階の病気です。 人間の体は、体内に細菌やウイルスなどの外的が侵入すると、それと戦うために免疫機能が働きます。何らかの原因でその免疫機能が自分の体を敵と判断し、攻撃するのが自己免疫疾患です。関節リウマチは免疫機能が骨や軟骨をいためて炎症を起こす、自己免疫疾患のひとつとされています。 関節リウマチになるとどんな症状がでるの? 関節リウマチは、その人自身の免疫機能が自らの身体を攻撃してしまう病気です。そのため、部分的な症状だけでなく全身症状が出るという特徴もあります。具体的に、どのような症状が出るのかご紹介します。 関節のこわばり・痛み 関節リウマチでよく知られている症状が、こわばりや痛みです。骨や軟骨が攻撃されることで、炎症が起こります。これによってこわばりや痛みが出現するのですが、朝に症状が出るということが多いです。 関節の腫れ 炎症により、関節の腫れを認めることもあります。水が溜まる、赤く腫れる、触ると熱い(熱を持っている)といった症状が出ることがあります。 関節の変形 関節リウマチは病気が悪化すると、次第に骨や軟骨を破壊してしまいます。骨や軟骨が破壊されると、関節の痛みやこわばりを感じるだけでなく、関節そのものが変形してしまうのです。 手の関節が変形すると箸を持つ、蓋を開けるという動作が困難になることもあります。また、足の関節が変形すると、歩きにくくなったり、歩行が不安定で転びやすくなったりします。 全身症状 関節リウマチは、関節の部分的な病気ではなく全身疾患です。そのため、ここまででお伝えした関節の症状だけでなく、全身倦怠感・微熱・貧血といった全身症状が出現することがあるのです。 また、関節リウマチの患者さんには間質性肺炎も見られることがあるため、こちらの注意も必要です。 関節リウマチの治療法として注目されている最新治療法とは? 現在、関節リウマチの治療法に再生医療という選択肢が注目されています。自分の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)という液体を関節に注射するというものです。 PRPに含まれる成長因子が体内に入ると、新しい組織や細胞の成長を促してくれます。そうすることで、自然治癒力を発揮し関節の炎症を抑えることができるのです。 高い治療効果が期待できるだけでなく、自分の血液から抽出したPRPを用いるので、副作用の心配が少なくて済むという面でもメリットのある治療法です。 まとめ 関節リウマチの原因は、まだはっきりとは解明されていませんが、自己免疫疾患のひとつとされています。これまで薬物療法が主に行われていましたが、近年副作用の心配が少ない再生医療が期待されるようになりました。 関節リウマチで悩んでいる人は、高い治療効果が期待できる再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。
最終更新日:2024.03.18 -
- 肩
石灰沈着性腱板炎とは 石灰沈着性腱板炎とは、肩の腱板にカルシウムが蓄積し、それが炎症を引き起こすことで強い痛みや肩の可動域制限が起こるつらい疾患症状です。 この痛みは前触れもなく突然発生することが多く、夜中に寝返りを打った瞬間に激痛が走って目覚めたり、痛みから腕や物を持ち上げたりする動作が難しくなります。そのため、症状が続くと日常生活の質が大きく低下し、不安やストレスを感じることも少なくありません。 そこで、ここでは、石灰沈着性腱板炎の痛みの原因やどれくらいの期間痛みが続くのかについて紹介します。 痛みが続く原因 石灰沈着性腱板炎の痛みは、石灰が沈着することによる腱板の炎症によるものです。 沈着する石灰はリン酸カルシウム結晶で、なぜリン酸カルシウムが沈着してしまうのかは解明されていません。 また、石灰が付着しても必ず痛みが生じるわけではないので、症状が出ていない人のなかにも石灰が沈着している人はたくさんいます。 沈着した石灰が硬くなって膨らんでしまうと痛みが増し、腱板を破って関節の周囲にある滑液包へ出てしまうと強烈な痛みが生じます。 痛みが続く期間 石灰沈着性腱板炎には3つの型(急性型、亜急性型、慢性型)があり、この型によって痛みが続く期間が異なります。 急性型 急性型は発症してから1週間から4週間に炎症によって強い痛みが生じるタイプです。 沈着する石灰はミルク状です。そして、体内で一部吸収されることもあり、自然に消滅することもあります。 石灰が消滅し炎症も治まれば痛みも生じなくなるのですが、多くの場合、残存します。 亜急性型 亜急性型は1ヶ月から半年くらい痛みが続くタイプです。 急性型のような症状が出たり、症状が治まったりするのを繰り返すのが特徴です。 慢性型 慢性型は6ヶ月以上痛みが続くタイプです。 関節をたくさん動かすと痛む、腕を挙げると痛むのが特徴です。 石灰沈着性腱板炎の治療法 発症から間もない時期 石灰沈着性腱板炎が発症してから1週間から4週間くらいの急性の時期は保存療法による治療がおこなわれます。 アームスリングや三角巾などの固定器具を使って患部を動かさないようにして負荷を軽減した状態で安静したり、炎症鎮痛剤を内服するによって炎症や痛みを抑えたりします。 このような保存療法をおこなうことで石灰が体内に吸収されて消失して、悪化せずに軽快するケースが多いです。 また、この時期は石灰がまだミルク状なので、痛みが強い時は注射針を挿入して吸引して取り除く治療をおこなうこともできます。 悪化してしまった場合 石灰沈着性腱板炎が悪化すると、慢性的に痛みが強くなり関節を思うように動かせなくなってしまいますが、石膏状になった石灰は注射針を挿入しても吸引して取り除くことはできませんし、放置しておいて自然に軽快することも期待できません。 そういう場合は、内視鏡による手術が検討されるのが一般的ですが、近年では衝撃波によって石膏状の石灰を取り除く体外衝撃波療法の ように皮膚を切開する必要のない治療法もおこなわれるようになってきています。 石灰沈着性腱板炎の治療に手術が必要なのか?についてはこちらもご覧ください 石灰沈着性腱板炎の予防 石灰沈着性腱板炎の原因については、はっきりしたことが分かっていませんが、予防には、肩関節まわりの筋力トレーニングやストレッチといった、一般的な肩の痛みの予防法が有効だと考えられます。 軽いダンベルを持って、可動域を意識したトレーニングや肩を色々な方向に動かすラジオ体操、ヨガにダンスなどもよいでしょう。肩を酷使する仕事やスポーツをする場合は、定期的な休息を取り、無理をしないよう心がけることが大切です。 また、食べ物で予防を心がけるのであれば、オメガ3脂肪酸を多く含む魚やナッツ類、ビタミンCやEを豊富に含む果物や野菜は、全身の炎症を抑える効果が期待できます。これらの栄養素を含む食品は、腱の健康を保つために有益であるという研究結果もあるので、積極的に摂取していくのがおすすめです。 肩のストレッチについてはこちらもご覧ください まとめ 石灰沈着性腱板炎は、肩に強い痛みを伴う疾患です。型によって痛みの強さや感じる期間は異なりますが、早期治療をすれば早期回復が見込めるものでもあります。悪化すると日常生活の質が低下してしまうので、早期に医療機関を受診するようにしましょう。
最終更新日:2024.09.04