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足首の断裂が軽度の場合、放置してしまうケースがあります。 また、症状が軽い場合は歩けるので病院に行かない方もいるのではないでしょうか。 本記事では、足首の靭帯が断裂した場合の症状の見分け方や、適切な治療を受けない場合のリスクについてお伝えします。 後遺症や症状の悪化に悩まされないように、適切な処置を受けましょう。 足首の靭帯断裂(損傷)は軽度なら歩けるが注意は必要! 足首の靱帯損傷が軽度の場合、推奨はしませんが歩くことは可能です。 歩けるケース 軽度な足首の靭帯断裂(損傷) 歩行が困難なケース 完全断裂や複数カ所の靭帯断裂 ただし、歩けるからと言って無理に運動を続けたり、病院に行かずに放置したりすると、症状が悪化するおそれがあります。 損傷した靭帯を自然治癒で元の状態に戻すことは困難です。そのまま放置すると再発を繰り返す原因にもなります。 そのため自己の判断ではなく、違和感を感じたら医療機関を受診しましょう。 足首の靭帯が断裂しているかチェック! 足首に痛みがある場合、靭帯を断裂(損傷)しているか判断するために、以下をチェックしましょう。 靭帯損傷の症状は損傷の程度によっても異なりますが、受傷後に痛みがある、関節に違和感がある場合は靭帯断裂(損傷)の疑いがあります。 痛みや腫れがある場合は、軽度だからと放置せず、早めに病院で治療を受けましょう。 足首の靭帯断裂(損傷)を放置するリスク 足首の靭帯断裂(損傷)を放置すると、以下のようなリスクがあります。 慢性不安定性 足首が不安定になりやすくなり、再び損傷するリスクが上がる 痛みが持続する 適切に治療されないと痛みや腫れが続くことがある 関節炎のリスクが上がる 繰り返しの捻挫は将来的な関節炎の発症リスクが上がる 正常な回復が難しくなる 適切な治療を行わないと、筋力が低下して正常に回復が難しくなる 靭帯断裂(損傷)を放置すると、関節炎などの他の疾患の原因になるケースもあります。また、足首の正常な機能が失われる場合も考えられます。 足首の靭帯断裂(損傷)を放置して悪化させないため、痛みがある場合は必ず医療機関を受診しましょう。 足首の靭帯断裂(損傷)の原因と特徴 足首の靭帯は、足首の内くるぶし、外くるぶし、踵骨をつなぐ3つの靭帯のことを指します。 足首の靭帯断裂(損傷)の主な原因は以下の通りです。 足首を捻る 無理な動きをする 足首を捻る、無理な動きをすると靭帯が関節を支えようと伸縮します。そのときにかかる大きな力が靭帯断裂や損傷の原因になります。 また、靭帯断裂(損傷)には以下の特徴があります。 炎症による腫れ 内出血による患部の変色 歩行時の痛み 足首を捻挫していて内出血している場合は、靭帯が断裂(損傷)している可能性が高いです。 足首の靭帯の断裂(損傷)は、足関節外側(内側)靭帯損傷と呼ばれます。 足首の靭帯断裂の種類 足首の靭帯断裂(損傷)には主に以下の種類があります。 前距腓靭帯損傷 足関節を外側から支えている靭帯の損傷 踵腓靭帯損傷 足関節を外側から下方に支えている靭帯の損傷 後距腓靭帯損傷 足関節を外側から後方に支えている靭帯の損傷 靭帯断裂(損傷)の中では、前距腓靭帯損傷が一番多く見られ、次いで踵腓靭帯が多いです。後距腓靭帯損傷はまれに見られます。 足首の靭帯断裂(損傷)の治療法 足首の靭帯断裂(損傷)の治療法は主に4つあります。 RICE処置(応急処置) 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの治療法について詳しく解説します。 RICE処置(応急処置) 応急処置の方法としてRICE処置があります。靭帯を断裂・損傷してしまった場合、すぐにRICE処置を行いましょう。 RICE処置とは、以下の4つの頭文字をとった応急処置の方法です。 Rice(安静) Icing(患部の冷却) Compression(患部圧迫) Elevation(挙上) 患部の内出血や腫れを抑えるほか、回復を助ける効果が期待されます。あくまで応急処置なので、処置をした後は必ず医療機関を受診しましょう。 保存療法 多くの場合、靭帯損傷は保存療法での治療が行われます。 軽度の場合 弾性包帯で固定する。早期に理学療法に移行 重度の場合 1週間から10日程度ギプスで固定した後に装具を装着する。その後理学療法に移行する。 理学療法では、超音波治療による消炎処置を中心に行い、徐々に可動域を広げる訓練や筋力強化を行います。 手術療法 何度も靭帯損傷を繰り返している場合や痛みが強い場合は、手術療法による治療が検討されます。 靭帯再建術 損傷した靭帯を再建または修復する。自分の他の部位の腱を移植するケースもある。 関節鏡視下手術 関節鏡を用いた手術方法。傷口が小さく回復が早い特徴がある。 保存療法の効果が見られない際にも手術療法が用いられるケースがあります。 再生医療 再生医療は患者さまの細胞を用いて損傷した箇所の修復を促す治療法です。 患者さま自身の細胞を利用するため、アレルギーや拒否反応のリスクが少なく、患者さまの身体への負担が最小限で済む利点があります。 再生医療は採血して細胞を加工し患部に細胞を注射するため、手術が不要で治療期間の短縮が目指せます。 当院(リペアセルクリニック)では、足首の靭帯損傷を含む、スポーツ外傷に対する再生医療を提供しています。 無料のメール相談・オンラインカウンセリングも承っておりますので、再生医療を検討している方はぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 足首の靭帯断裂(損傷)におけるスムーズに歩くためのケア方法 スムーズに歩きたい一般の方はもとより、スポーツ選手の多くは、靭帯を損傷して早急に復帰したいと願われることでしょう。 結論、早く治すためには受傷後の過ごし方が重要です。 根気よくリハビリを継続する 体の使い方を意識する リハビリはもちろん、正しい体の使い方を意識して生活しましょう。 根気よくリハビリを継続する 足首の靭帯損傷後のスポーツ復帰の目安は、腫れや痛みが治ったときではありません。低下してしまった筋力が元に戻ったときが復帰の目安です。 筋力や足首の柔軟性が不十分なままで通常の競技に戻ると、捻挫を繰り返したり、別の部位をケガしてしまう恐れがあります。 受傷後数日から数週間は痛みや腫れが軽減するまで安静に過ごし、それらの症状が改善した後、医師の指導の下、早期にリハビリを始めることが肝心です。 靭帯損傷の治療法でも紹介したとおり、サポーターやテーピングによる固定・リハビリ・筋トレが早く治すための基本です。くわえて、ストレッチによるケアも加えると効果的です。専門の医師やトレーナーとよく相談して、必要なリハビリを根気よく続けましょう。 段階的に強度を上げていくようなリハビリは、地味でつまらないかもしれませんが早く治すために必要なことです。 体の使い方を意識する 足首の靭帯損傷後は、完治しても靭帯の伸び、筋力低下、関節の可動域制限などが残る可能性があります。そのため、再発防止には適切な体の使い方を覚えることが重要です。 歩行時に適度に腕を振り、バランスを取る 背筋を伸ばし、すり足にならないよう意識する 段差での昇降は慎重に行う これらの動作を意識的に行うことで、足首への負担を軽減し、再発リスクを下げることができます。 足首の靭帯断裂に関するよくある質問 足首の靭帯断裂を経験した方からのよくある質問を紹介します。 靭帯断裂と損傷の違いは? 足首の靭帯断裂の完治までの期間の目安は? 2つの疑問に答えていきますので気になる方はぜひご覧ください。 靭帯損傷と断裂の違いは? 靭帯損傷と断裂には、以下の違いがあります。 靭帯損傷 靭帯の伸びや痛み 靭帯の炎症 靭帯断裂 部分的な靭帯の断裂 完全な靭帯の断裂 靭帯損傷は、軽度な伸びから完全な断裂まで靭帯の傷害全般を指す総称です。その中で、靭帯が切れてしまった状態を「断裂」と呼びます。 靭帯損傷の程度 Ⅰ度 部分損傷。靭帯が伸びるだけで断裂していない Ⅱ度 一部断裂 Ⅲ度 完全断裂 Ⅱ度とⅢ度の状態を「断裂」と呼び、これらは一般的な捻挫(Ⅰ度)よりも重症度が高く、より慎重な治療が必要です。 足首の靭帯断裂の完治までの期間の目安は? 足首の靭帯断裂の完治までの期間はケガの程度によって異なりますが、軽度の場合2~4週間ほど、重度の場合は3ヶ月以上が目安です。 ただし、これは目安であり、個人差や損傷部位によって回復期間は変動します。 痛みや腫れが引いたからといってスポーツを再開すると、不安定な足首になってしまう可能性があります。完治するまでスポーツを控えましょう。 スポーツ復帰の判断は、必ず医師に相談してください。 また、いきなりスポーツを再開するのではなく、無理なくできる運動から徐々に強度を上げてください。 【まとめ】足首の靭帯断裂(損傷)は無理に歩かず病院へ 足首の靭帯損傷は自然に治る可能性が低いケガです。痛みが軽くて歩ける状態でも、応急処置の後は必ず病院に行きましょう。 治療後は痛みや腫れがなくなったからといってすぐにスポーツ復帰せず、医師の指示に従ってリハビリを継続することが重要です。 リハビリを通じて、正しい体の使い方を身につけることで、再発予防にもつながります。 保存療法で十分な改善が見られない場合や、より早期の回復を目指したい方には、再生医療という選択肢もあります。 手術不要で身体への負担が少なく、治療期間の短縮が期待できる新しい治療法として注目されています。 再生医療を検討している方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の無料のメール相談・オンラインカウンセリングをご利用ください。
2020.01.21 -
- 再生治療
- 肝疾患
健康診断で「脂肪肝」と診断された方は、不安を感じているかもしれません。脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態です。初期段階では自覚症状がないことが多いため、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。 脂肪肝の方はお酒や糖質、飽和脂肪酸が多い食材の摂取を控えるようにしましょう。例として、ジュースや果物、ご飯、バターなどが挙げられます。 この記事では、脂肪肝の人が食べてはいけないもの一覧や、脂肪肝が改善するポイントを解説します。毎日の食生活を見直して脂肪肝の改善を目指しましょう。 この記事を読むとわかること 脂肪肝の方が食べてはいけないもの一覧 脂肪肝改善のポイント 脂肪肝に適正な摂取エネルギーの目安 脂肪肝の人が食べてはいけないもの一覧 ※画像あります。 現在、脂肪肝の治療には特効薬はありませんが、食生活の見直しや運動で改善する可能性があります。 とくに、控えた方がいい食べ物を知っておくことは重要です。 脂肪肝の方が食べてはいけないもの一覧 お酒(アルコール)・・・・・ビール、日本酒、焼酎など 糖質が含まれる果物や菓子・・ジュース、お菓子、果物など 飽和脂肪酸が多い食材・・・・肉の脂身、生クリーム、インスタントラーメンなど 理由を添えて紹介するので、一つずつみていきましょう。 お酒(アルコール) お酒は、脂肪肝のリスクを高める主な要因です。アルコールが分解される過程で中性脂肪が生成され、肝臓に蓄積しやすくなるためです。 お酒の飲み過ぎはアルコール性脂肪肝を引き起こします。 脂肪肝の段階であれば、2〜4週間の禁酒によって改善する可能性があります。アルコール性脂肪肝の場合は症状が改善後も禁酒を続けて再発を防ぐべきですが、非アルコール性脂肪肝の場合は医師の許可のもと飲酒できる可能性はあります。 脂肪肝が発症すると飲酒が難しくなるため、飲酒を続けたいなら発症前に予防することが大切です。 厚生労働省が推奨する1日のアルコール摂取量の目安を以下にまとめました。(文献1)脂肪肝を発症しておらず、予防したいという方は、下記の摂取量を目安に飲みすぎには注意しましょう。 お酒の種類 1日の摂取量の目安 ビール 中瓶1本500ml 清酒 1合180ml ウイスキー・ブランデー ダブル60ml 焼酎 1合180ml ワイン 1合180ml 糖質が含まれる果物や菓子 糖質を含む食品を控えた方が良い理由は、糖質が肝臓で中性脂肪に変わり、脂肪肝を引き起こす可能性があるためです。 とくに、ジュースや菓子類に含まれるショ糖は、米などに含まれる糖質よりも中性脂肪が肝臓にたまりやすい性質を持っています。果物に多く含まれる果糖も吸収が早く、肝臓で中性脂肪に変わりやすいので注意が必要です。 飽和脂肪酸が多い食材 飽和脂肪酸を多く含む食品を控えた方が良い理由は、主に2つあります。 飽和脂肪酸を多く含む食品を控えた方が良い理由 コレステロール値が上昇して循環器疾患の発症リスクを高める 中性脂肪が増加して脂肪肝のリスクが高まる 脂質を摂取する際には、飽和脂肪酸ではなく、不飽和脂肪酸を選ぶようにしましょう。脂質の種類について以下の表にまとめました。 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 肉の脂身 サラダ油、えごま油、オリーブオイル バター アーモンド 生クリーム 鶏肉、牛肉 インスタントラーメンなどの加工食品 まぐろ、さば、シャケ、かつお 不飽和脂肪酸は、コレステロール値を下げる効果が期待できるため、脂肪肝の食事療法に有効です。 また、飽和脂肪酸の過剰摂取は心血管疾患などのリスクもあるため、1日の摂取カロリーの7.0%に抑えましょう。(文献2)たとえば、2,000キロカロリーを摂取している場合は14.0g以下にすると理想的です。 すでに脂肪肝を発症している場合、進行度によっては医師の判断でより厳しい摂取量の制限を指導されるケースもあります。 脂肪肝を改善するための6つのポイント 脂肪肝を改善するには肝臓に蓄積された余分な脂肪を減らし、健康な状態へと導くことが重要です。そのためのポイントとして、以下の6つを意識した生活習慣を送りましょう。 間食や夜食は控える 脂肪肝は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、余分なエネルギーが中性脂肪として肝臓に蓄積したのが原因です。 間食や夜食は1日の総摂取エネルギー量を増やし、脂肪肝を悪化させる可能性があります。とくに、就寝前の食事は睡眠中にエネルギー消費が少なくなるため、脂肪が蓄積されやすくなります。 油っこいものは控える 脂肪肝の改善には、脂質の摂取量を控えることが重要です。とくに、バターや生クリームなどは飽和脂肪酸を多く含み、中性脂肪を増やしやすいため注意が必要です。 油っこい食事は脂肪肝のリスクを高めるだけでなく、血中総コレステロールの増加にもつながる可能性があります。 ゆっくり食事を摂る ゆっくりとよく噛んで食べることは食べ過ぎを防ぐだけでなく、消化を助ける上でも重要です。早食いは満腹感を感じにくく過食につながりやすいため、脂肪肝改善には逆効果です。 食事の際は1口に30回程度噛みましょう。1回の食事に20~30分かけるのがおすすめです。 適度にタンパク質を摂る タンパク質は筋肉や臓器、血液など体のあらゆる組織を作るために必要な栄養素です。タンパク質が不足すると筋肉量が減少します。筋肉量の減少により基礎代謝が低下すると、脂肪が燃焼しにくい体になってしまいます。 1日に摂取したいタンパク質の量は、年代や性別によって異なりますが18~64歳の男性で65g、女性で50g程度が目安です。(文献3) 食べものに含まれるタンパク質 ごはん150g:3.8g ささみ2枚(80g):19.1g たまご1個(50g):6.1g 納豆1パック:6.6g 牛乳200ml:6.8g 過剰に摂取するとエネルギー過多になる可能性もあるため、適量を心がけましょう。 適度な運動 適度な運動は消費エネルギーを増やし脂肪の燃焼を促進するため、脂肪肝の改善に効果的です。運動不足はエネルギー消費量が減り中性脂肪が体に蓄積されやすくなるので、脂肪肝のリスクを高めます。 有酸素運動は脂肪肝改善の効果が期待されていて、週に150〜300分のウォーキングや水泳、サイクリングが推奨されています。(文献4)1日30分程度のウォーキングからはじめてみましょう。 食物繊維を摂る 食物繊維は、糖質や脂質の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の急上昇を抑える効果があります。また、腸内環境を整え、脂肪の代謝を助ける働きもあります。 食物繊維が豊富な食材を以下にまとめました。 食物繊維が豊富な食材 玄米 納豆 こんにゃく さつまいも キャベツ みかん バナナ きのこ 海藻 バナナやみかんは糖質が多いので、食べる量やタイミングに注意しましょう。野菜やきのこ、豆類などさまざまな食材から摂取できます。偏らずまんべんなく組み合わせるのがおすすめです。 脂肪肝に適正な摂取エネルギーの目安について 脂肪肝の方が食べてはいけないものを把握するのは重要ですが、同様に摂取エネルギーにも気を配りましょう。 適正なエネルギー摂取量は、標準体重×25~30kcalを目安に計算します。標準体重は身長(m)×身長(m)×22 です。 たとえば、身長160cmの方であれば、標準体重は 1.6m×1.6m×22 = 約56kg、適正エネルギー摂取量の目安は 56kg×25~30kcal = 約1400~1680kcal となります。 しかし、肥満の場合は、この計算式よりも少ないエネルギー量を摂取する必要があります。自分の肥満度を把握するためには、BMIを計算すると良いでしょう。 自分のBMI指数も計算してみましょう BMIは、肥満度を表す体格指数で、体重(kg) ÷ {身長(m)×身長(m)} で計算できます。計算結果は以下の通りです。 BMIの計算結果 BMIが18.5未満の場合は・・・低体重(やせ) BMIが18.5以上25.0未満の場合は・・・普通体重 BMIが25.0以上の場合は・・・肥満 自分のBMI値を計算し、肥満度に合わせたエネルギー摂取量を心がけましょう。 無理な食事制限はNG 脂肪肝の改善には、食事制限が有効ですが、無理な食事制限は逆効果になる可能性があります。極端に食事量を減らすと、必要な栄養素が不足し、健康を害する恐れがあります。とくに、タンパク質の不足は筋肉量の減少や代謝の低下を招き、脂肪が燃焼しにくい体を作ってしまいます。 また、無理な食事制限はストレスとなり、リバウンドのリスクも高まります。脂肪肝を改善し、健康を維持するためには、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。医師や管理栄養士の指導のもと、自分に合った食生活を送りましょう。 脂肪肝の食事に関するQ&A 脂肪肝の食事に関してよくある質問をまとめます。回答を参考にして食習慣に取り入れてみてください。 脂肪肝にいいおすすめの食べ物は? 脂肪肝にいいおすすめの食べ物を紹介します。 脂肪肝にいい食べ物 鶏むね肉 納豆 海藻、きのこ 上記は、比較的求めやすい価格で手に入り、タンパク質や食物繊維を豊富に含んでいるので積極的に摂取してみましょう。 脂肪肝を早く治す方法はある? 脂肪肝を早く治すには、以下の方法がおすすめです。 肝脂肪を早く治す方法 食事に気を配る 禁酒する 有酸素運動を習慣にする 十分な休息をとる 脂肪肝は日頃の習慣に基づく病気です。完治を目指すというよりは、悪化しないように長い目で取り組むつもりでいましょう。 まとめ 脂肪肝の改善は、日々の生活習慣の見直しから始まります。アルコールと糖質、飽和脂肪酸の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。適度な運動と食物繊維の摂取も効果的です。 脂肪肝と生活習慣は密接な関係にあり、治療は長い目で見る必要があります。食事の我慢がつらい方や運動が苦手な方には再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、自身から抽出した幹細胞を点滴で肝臓に届ける治療です。幹細胞は損傷した細胞を修復する働きがあります。そのため、再生医療は損傷した肝臓の修復を助ける可能性があります。 脂肪肝に対する再生医療の症例をまとめたページもありますので、あわせてご覧ください。 >>脂肪肝に対する再生医療の症例はこちら 再生医療に興味がある方は、お気軽にお問合せください。 参考文献 文献1 文献2 文献3 文献4
2020.01.18 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の靭帯損傷が完治するまでの期間は、損傷の程度によって異なります。 サッカーやバスケットボールなどのスポーツ中だけでなく、日常生活の中でも、ちょっとした段差で足をひねるなどして起こりやすいのが足首の靭帯損傷です。 軽いケガだと思って放置してしまいやすいですが、実はリハビリを含めた適切な対応をしなければ、痛みが長引く、関節の不安定さが残ってしまうこともあります。 「まだ我慢できるから」「少し様子を見よう」とそのままにしてしまった結果、靭帯が緩んだまま慢性化したり、何度も捻挫を繰り返したりというケースも少なくありません。 そのため、「どのくらいで治るのか」「自分はどんな治療を受けるべきか」といった情報を早い段階で知っておくことが、再発や後遺症を防ぐためにも重要です。 本記事では、足首靭帯損傷の完治までにかかる期間や損傷の重症度に応じた治療・リハビリの流れについて、わかりやすく解説します。 「できれば手術は避けたい」「薬ばかりに頼らず治したい」と考えている方にも役立つ内容ですので、ぜひご覧ください。 足首靭帯損傷の完治期間【程度別】 足首の靭帯損傷の程度別の完治期間は、以下のとおりです。 損傷の程度 完治期間(目安) 軽度の靭帯損傷(Ⅰ度) 靭帯が伸びる程度の損傷 2〜4週間程度 中度の靭帯損傷(Ⅱ度) 靱帯の部分断裂 4〜8週間程度 重度の靭帯損傷(Ⅲ度) 靱帯の完全断裂 3~6か月程度 靭帯損傷とは、いわゆる捻挫で、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されます。 完治期間も程度ごとに異なり、症状が重くなればなるほど完治に時間がかかります。 仕事やスポーツに復帰したいがために自己判断で改善トレーニングを行うのは、症状の悪化につながるため危険です。 足首の靭帯損傷を早く治すには、医療機関を受診し、医師の指示に従うことが重要です。 足首靭帯損傷の症状 足首靭帯損傷の程度別の主な症状は、以下のとおりです。 損傷の程度 主な症状 軽度の靭帯損傷(Ⅰ度) 熱感 軽度の腫脹 中度の靭帯損傷(Ⅱ度) 疼痛 体重をかけた歩行が困難になる 重度の靭帯損傷(Ⅲ度) 重度の腫脹 疼痛 内出血 歩行困難 足首の靭帯を損傷すると、疼痛により動きが制限され、しゃがむ動作や歩行などがしにくくなります。患部を無理に動かした場合は、症状が悪化する恐れがあるため、症状が出現したら早期から治療を行うことが得策です。 足首損傷程度の治療内容 足首靭帯損傷の治療内容は、以下のとおりです。 損傷の程度 主な治療内容 靭帯が伸びる程度の損傷(Ⅰ度) アイシングとテーピングで安静処置 靱帯の部分断裂(Ⅱ度) ギブスの固定処置 靱帯の完全断裂(Ⅲ度) 手術 治療内容は、損傷の程度によって異なります。軽度(Ⅰ度)~中度(Ⅱ度)の場合は、固定による安静処置が基本となり、重度(Ⅲ度)の場合は手術を伴う可能性があります。 足首の靭帯損傷の大半は、2〜3週間程度で治療が完了するため、完治するまで安静に過ごすことが大切です。 慢性化した足首の靭帯損傷には再生医療も検討 https://youtu.be/uJ21b57GXH4 以下のように足首の靭帯損傷がなかなか改善せず、長引く症状に悩んでいる方は、再生医療の導入を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。 慢性的な症状で悩んでいる 治療を続けているのに痛みや不安定感が改善しない 一度よくなっても何度も同じ箇所を痛めてしまう 手術は避けたい 再生医療では、患者ご自身の幹細胞を活用し、傷んだ靭帯の修復や再生を促すことが可能で、従来よりも早い回復や後遺症・再発リスクの軽減が期待できます。 また足首の靭帯損傷はスポーツ中だけでなく、日常生活のちょっとした動きでも起こり、放置すると、関節の不安定感が長引いたり、歩行や階段昇降といった日常動作に支障をきたす恐れがあります。 当院(リペアセルクリニック)では早期復帰と再発予防の両立を目指し、スポーツ選手から一般の方まで、再生医療とリハビリを組み合わせた個別プログラムを提供。 「もう治らないかも」とあきらめる前に、まずは一度、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 また、当院の公式LINEでは実際の症例や再生医療の治療法についても紹介していますので、興味のある方はご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 足首靭帯損傷におけるリハビリ期間 足首靭帯損傷におけるリハビリ期間について、以下2つのポイントを確認しましょう。 症状の重症度によって異なりますが、足首の靭帯損傷は数カ月程度のリハビリ期間を要します。 時間をかけて適切なリハビリを行うことで、靭帯の修復を促進し、足首の機能を効果的に回復させます。 リハビリ期間中は、疼痛や腫れの程度を常に観察し、無理のない範囲で段階的に負荷をかけることが重要です。 初期段階で行うRICE処置について 足首の靭帯損傷の初期段階で行う対処法に、RICE処置があります。RICE処置とは以下の応急処置方法で、多くは受傷直後に実施されます。 初期の段階では、RICE処置を中心とした保存療法が行われます。受傷直後は過度な負荷を避け、腫れを軽減させることが目的です。 中期になると徐々に関節の可動域を広げるエクササイズや筋力トレーニング、バランス訓練を行っていきます。 足首の靭帯損傷でギプスが外れるまでの期間 足首の靭帯損傷でギプスが外れるまでの期間は、以下のとおりです。 損傷の程度 主な治療方法 固定具が外れるまでの期間 軽度の靭帯損傷(Ⅰ度) テーピング・サポーター・弾性包帯 数日間 中度の靭帯損傷(Ⅱ度) シーネ(添木)固定 数週間 重度の靭帯損傷(Ⅲ度) ギプス固定 数週間 軽症の場合は数日間の患部固定で済みますが、中等症から重症の場合は完治までに数週間の期間を要するため注意が必要です。 足首に重度の靭帯損傷を負った場合は、ギプス固定が行われ、日常生活でも動きに制限がかかります。 固定具が外れたあとは、スポーツ復帰や日常生活行動の機能回復を目指し、より高度なトレーニングを実施します。 足首の靭帯損傷を治療せずに放置するとさまざまなリスクが増加 足首の靭帯損傷は、手術を含む適切な治療を受けずに放置すると、さまざまなリスクが増加する可能性があります。 足首の靭帯損傷を放置した場合は、以下のリスクが発生する恐れがあるため、早めに適切な治療を受けることが大切です。 最も懸念されるのは、慢性的に足首が不安定になることです。適切に治療されなかった靭帯は、十分な強度で修復されず、足首が不安定な状態が続きます。 足首が不安定な状態が続くと、繰り返し捻挫を起こしやすくなるため注意が必要です。 同じ部位を繰り返し捻挫した場合は、靭帯損傷や周辺組織の損傷を引き起こす危険性が増加します。 不安定な足首関節に繰り返し負荷がかかることで、関節軟骨の摩耗が進み、早期に関節の変形や疼痛が生じる可能性があります。 長期的には、変形性関節症のリスクが高まるため早期から適切な治療を受けましょう。 足首の靭帯損傷を早く治す方法 足首の靭帯損傷を早く治す方法は、以下の3つです。 足首の靭帯損傷を放置すると、症状が悪化する可能性があるため、できるだけ早く医療機関を受診し適切な治療を受けてください。 受傷直後は自身でRICE処置を行い、症状の重症化を防ぎましょう。 医療機関を受診したあとは、固定具の使用やリハビリの実施などについて、医師の指示に従うことが大切です。 足首の靭帯損傷が完治する期間は2週間〜6カ月|慢性化が不安な方は再生医療という選択肢も 足首の靭帯損傷が完治するまでの期間は損傷の程度によって異なり、軽度なら2週間程度、重度であれば6カ月以上かかるケースもあります。 症状によって、完治するまでの期間や治療法が異なるため、まずは医療機関を受診し損傷の程度を確認しましょう。 ただし「繰り返し捻挫してしまう」「痛みや不安定感がなかなか取れない」といった症状がある場合、損傷が慢性化している可能性があり、一般的な保存療法(安静やリハビリ)では回復が難しいケースも少なくありません。 そのような場合の、ご自身の幹細胞などを用いて、靭帯の修復を内側から促す再生医療も治療の選択肢の一つとしてあります。 以下のようなお悩みを抱えている方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 何カ月も痛みや不安定感が改善せず、慢性化が心配な方 できるだけ手術は避けたいと考えている方 スポーツを再開したいが、再発リスクを減らして復帰したい方 保存療法やリハビリでは限界を感じている方 当院では、再生医療の専門医が症状やライフスタイルを踏まえた治療プランのご提供だけでなく、再発防止・早期回復を目指し、リハビリとの併用による包括的なサポートを行っています。 当院の公式LINEでも症例や治療法についてご紹介していますので、往来の治療法では改善が見られないという方や早期のスポーツ復帰を目指す方はぜひ一度ご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 足首の靭帯損傷に関するよくある質問 足首の靭帯損傷に関するよくある質問とその回答は、以下の通りです。 足首の靭帯損傷後、スポーツに復帰できるまでの期間の目安は? 足首の靭帯が伸びるとどうなる? 足首の靭帯損傷後、スポーツに復帰できるまでの期間の目安は? 足首の靭帯損傷後のスポーツ復帰までの目安となる期間は、以下の損傷の重症度によって異なります。 損傷の程度 完治期間(目安) 軽度の靭帯損傷(Ⅰ度) 靭帯が伸びる程度の損傷 2〜4週間程度 中度の靭帯損傷(Ⅱ度) 靱帯の部分断裂 4〜8週間程度 重度の靭帯損傷(Ⅲ度) 靱帯の完全断裂 3~6か月程度 ただし、スポーツに復帰するタイミングは痛みの有無だけで判断せず、以下のように体の機能が十分に回復しているかを確認したうえで、段階的に復帰することが大切です。 関節の動き 筋力のバランス 腫れが引いているか バランスよく動けるかなど 例えば、「スターエクスカーションバランステスト」というバランステストは、けがの再発リスクや体のバランス能力を客観的にチェックできる方法で復帰のタイミングを見極める際に役立ちます。 ※参照:群馬県理学療法士協会「Star Excursion Balance Test(SEBT)」 焦って復帰を急ぐと、再発や足首が不安定感が長引いてしまう可能性があるため注意しましょう。 足首の靭帯が伸びるとどうなる? 足首の靭帯が伸びると、以下のような症状が現れることがあります。 足首の不安定感(関節のゆるみ) 捻挫の再発 痛み・腫れ 可動域制限 筋力低下 一度伸びた靭帯は適切な治療を行わなければ元の状態に戻りにくく、そのままにしておくと軽い捻挫を繰り返す原因になるので注意しましょう。 損傷を放置したままリハビリも行わずに競技に復帰してしまうと、損傷が中等度〜重度への悪化や、慢性的な不安定感が残る可能性があります。 また不安定な関節を長期間使い続けると関節の軟骨に過度な負担がかかり、徐々にすり減っていき、将来的に関節が変形して強い痛みを伴う「変形性足関節症」へと進行するリスクも。 ただの捻挫と自己判断せず、早めに整形外科などを受診し、必要に応じて固定やリハビリを行うことが後遺症の予防につながります。
2020.01.17 -
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「脂肪肝は治る?」「脂肪肝を早く治したい」と思っている方はいませんか。 脂肪肝は、肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態であり、進行すると肝機能が低下する可能性があります。 脂肪肝の状態によって改善に要する期間は異なりますが、生活習慣を見直すことで、脂肪肝の改善が期待できます。 本記事では、脂肪肝の早期改善を目指すための方法について、詳しく解説します。 脂肪肝が重症化する前に、生活習慣を見直したり、医療機関を受診したりしましょう。 脂肪肝を放置しないで!早期治療が重要な理由 脂肪肝には、大きく分けてアルコールの飲み過ぎが原因の「アルコール性脂肪肝(ALD)」と、肥満・糖尿病・脂質異常症などの代謝異常が原因となる「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」の2つがあります。 代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)※はさらに、以下の2つの病型に分類されます。 ※2023年6月にNAFLD/NASHからMASLD/MASHに名称変更 単純性脂肪肝(NAFL) 肝臓に脂肪が蓄積しているが、炎症や組織の損傷がない比較的軽度の状態 脂肪性肝炎(MASH) 脂肪蓄積に加えて、肝臓の炎症や線維化が起きている進行性の病態 こうした脂肪肝をそのままにしておくと、以下のような重大な病気に進行する恐れがあるため、早期から治療を受けることが重要です。 脂肪肝炎 肝硬変 肝がん 心疾患(狭心症・心筋梗塞など) 肝機能の低下 肝臓は人間の体のなかで最大の臓器ですが、機能低下や病期の進行に気づくことが難しいため、「沈黙の臓器」と呼ばれます。 重篤な状態になってからでは治療が難しくなることもあるので症状がないからといって安心せず、定期的な健康診断や脂肪肝を指摘された段階で医療機関を受診しましょう。 脂肪肝が肝硬変に移行する理由については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 脂肪肝の改善が期待できる!見直したい生活習慣のポイントを紹介 脂肪肝の改善を目指すには、以下のポイントに注意して生活習慣を見直すことが大切です。 食事改善|糖質と脂質の摂取量を見直す 運動習慣|有酸素運動や筋力トレーニングを継続的に行う 適正体重|体重の5~10%を減らすことが推奨される 禁酒・節酒|お酒の飲み過ぎに注意 睡眠の質を改善|不眠症や睡眠時無呼吸症候群は脂肪肝のリスクに 無理なく継続できるよう生活習慣を工夫し、改善目標を設定しましょう。 食事改善|糖質と脂質の摂取量を見直す 脂肪肝の改善を目指すには、以下の糖質と脂質の摂取量を見直す食事改善の実践が大切です。 糖質の見直し ・白米、パン、砂糖入り飲料、スイーツなどの精製糖質を控える ・野菜や玄米、全粒粉など食物繊維を含む糖質に置き換える 脂質の見直し ・飽和脂肪酸(脂身の多い肉・バター・加工肉など)を控える ・不飽和脂肪酸(青魚・ナッツ・オリーブオイルなど)を積極的に摂る エネルギーの総量を調整 年齢・性別・活動量に応じた適切な摂取カロリーを意識する 糖質と脂質を過剰に摂取すると費しきれなかったエネルギーが中性脂肪に変わり、肝臓に蓄積されやすくなります。 余剰エネルギーが長期にわたって肝臓に蓄積すると、肝臓の炎症や線維化を引き起こし、肝機能が低下するリスクが高まります。 食事改善は、制限するよりも無理なく続けられることが大切です。 自身で調整が難しい場合は、医師や管理栄養士など専門家のサポートを受けるのも有効な方法です。 運動習慣|有酸素運動や筋力トレーニングを継続的に行う 継続的に有酸素運動や筋力トレーニングを行うと、脂肪肝を改善できる可能性があります。 近年の研究では、運動療法単独でもNAFLD患者の肝機能や肝脂肪の蓄積が改善することが明らかになっており、一定の効果が得られると報告されています。 ※出典:日本肝臓学会 脂肪肝の改善が期待できるおすすめの運動は、以下のとおりです。 ウォーキング スイミング ジョギング サイクリング スクワット 腕立て伏せ ダンベル運動 自重トレーニング など 週3〜4回、1回30〜60分の有酸素運動を4〜12週間継続することで、体重変化がなくても肝脂肪化が改善するという研究結果※もあります。 ※参照:日本肝臓学会 また、筋力トレーニングは筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め、脂肪を燃焼しやすい体づくりに役立ちます。 心肺機能への負担が軽いため、有酸素運動の実施が難しい方でも行いやすい運動です。 無理のない範囲で身体を動かし、運動習慣を身につけましょう。 適正体重|体重の3~10%を減らすことが推奨される 脂肪肝を改善するには、適正体重を意識して生活することが大切です。 適正体重は以下の計算式で求められ、肥満症の方は現体重の3%以上・高度肥満症の方は10%を減らすことが推奨※されています。 ※参照:日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」 BMI=体重(kg)÷身長(m)2 判定 BMI値 痩せ気味 19以下 正常 20~24 太りすぎ 26.5以上 自分のBMIをチェックして、体重が適正範囲に収まっているか確認してみましょう。 もし基準を超えている場合は、食事や運動習慣の見直しから始めるのが効果的です。 禁酒・節酒|お酒の飲み過ぎに注意 脂肪肝を改善するには、禁酒や節酒を心がけ、お酒の飲みすぎに注意することが大切です。 アルコールを過剰に摂取すると、肝臓にある酵素がアルコール分解を優先し、脂肪の分解が抑制されます。 お酒を飲む際は、以下の表を参考にし、純アルコールを約20g/日※に抑えましょう。 ※参照:厚生労働省「アルコール」 お酒の種類 純アルコール量 ビール(中瓶1本500ml) 20g 清酒(1合180ml) 22g ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml) 20g 焼酎(35度)(1合180ml) 50g ワイン(1杯120ml) 12g アルコールが原因で起こるアルコール性脂肪肝は、健診を受けてたまたま発見される場合が大半です。 健診や受診の際に脂肪肝を指摘された際は、早めに治療を開始しましょう。 睡眠の質を改善|不眠症や睡眠時無呼吸症候群は脂肪肝のリスクに 不眠症や睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠の質を改善すると、脂肪肝の悪化リスクを低減できる可能性があります。 睡眠障害は、肝臓の脂肪量やグルコース産生量を増加させる因子であることが示唆されています。 また、脂肪肝になり気道周囲に脂肪が蓄積すると気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めるため注意が必要です。 脂肪肝には再生医療という選択肢も 脂肪肝の改善は生活習慣の見直しが基本となりますが、それだけでは効果が得られない場合や進行した病態がみられる場合は、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 脂肪肝を治療せずに放置していると、肝硬変や肝臓がんなどに進行する可能性があります。 脂肪肝が悪化しほかの肝疾患を発症した際は、肝臓の組織が線維化し硬くなるため、生活習慣の改善だけでは回復が望めないケースもあり進行度に応じた治療の選択が重要です。 生活習慣を見直しても、脂肪肝の改善がみられない場合は、再生医療による治療も検討しましょう。 【まとめ】脂肪肝は早期の改善が大切!自己判断せず医師に相談を 脂肪肝は、乱れた食生活や運動不足などの生活習慣が主な原因で、放置すると以下のような症状に進行するリスクもあります。 脂肪肝炎 肝硬変 肝がん 心疾患(狭心症・心筋梗塞など) 肝機能の低下 一般的な治療方法は、食事療法や運動療法などの生活習慣改善が基本となります。 初期の段階では、こうした取り組みで改善が期待できることが多いため、できるだけ早い対応が大切です。 ただし、生活習慣を見直しても脂肪肝の改善がみられない場合は、再生医療を含めた多角的な治療アプローチについて医師と相談することをおすすめします。 以下のページでは、実際に当院を利用した患者様の脂肪肝に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による脂肪肝の症例はこちら 脂肪肝の治療法にお悩みの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2020.01.11 -
- スポーツ医療
「足首の靭帯損傷を早く治す方法はある?」 「どのくらいで完治する?」 日常生活やスポーツ中に段差や着地のズレで、思いがけず足首の靭帯を損傷してしまうケースは少なくありません。 足首の靭帯損傷(捻挫)は、軽いケガと見られやすいですが、歩行時の痛みによって日常生活にも支障が出るため、適切な治療法が欠かせません。 本記事では、足首の靭帯損傷(捻挫)の重症度の見分け方から、早期回復を目指すための正しい対処法を詳しく解説します。 捻挫の重症度をチェックし、自分に合った対処を早めに行うことが回復への近道です。 また、早期回復を目指す方にとって、先端医療である再生医療によるアプローチも有力な選択肢になります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を無料で配信しているため、ぜひチェックしてみてください。 まずは足首の靭帯損傷の重症度をチェック 適切な治療を受けるために、最初に靭帯損傷の重症度がどの程度なのかを確認しましょう。 靭帯損傷の程度を判断する3つの分類 重症度チェックリストで自己診断 靭帯損傷の治療は損傷の程度によって治療方法が異なります。 足を地面につけるだけで痛い場合や足首が腫れている場合は、骨に異常をきたしているケースも考えられるため、すぐに医療機関を受診しましょう。 靭帯損傷の程度を判断する3つの分類 靭帯損傷の程度はⅠ度~Ⅲ度に分類され、数字が上がるにつれて損傷の程度が強くなります。 Ⅰ度(軽度) 足首の靭帯が伸びた状態 数週間から1カ月程度で回復するケースが多い Ⅱ度(中等度) 靭帯の一部が切れた状態 回復まで1カ月から3カ月程度かかる Ⅲ度(重度) 靭帯が完全に切れた状態 歩行補助器具が必要になるケースもある 靭帯損傷とは、靭帯にかかる負荷によって損傷が起きている状態です。 一言に靭帯損傷といってもその状態は、靭帯が伸びているものから断裂まで程度に違いがあります。 重症度チェックリストで自己診断 靭帯損傷における重症度のチェック項目は、以下のとおりです。 足首をひねると痛みがある 足首の外側、内側が腫れている くるぶしの外側、内側を押すと痛みがある かかとの骨を押すと痛みがある 痛みで歩くのが難しい 足を地面につけると痛みがある 上記のリストに当てはまる項目が多いほど重症度が高くなります。 足首の捻挫は、腫れがないなど見た目では問題なさそうに見えても、重い症状であるケースが珍しくありません。 靭帯損傷は早い段階での治療が大切なので、チェック項目に該当する場合は早めに受診しましょう。 足首の靭帯損傷を早く治す方法 この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法を紹介します。 受傷直後は「RICE処置」を実施する 適切なリハビリテーションを受ける ギプスの長期固定を避ける テーピングを活用する タンパク質やビタミンをバランス良く摂取する 足首の捻挫を早く治すには、受傷直後の応急処置やリハビリが欠かせません。 しかし、治療方法の中には避けた方が良いものもあるため、注意が必要です。 ぜひ参考にして、適切な治療を行い早く治しましょう。 受傷直後は「RICE処置」を実施する 足首の捻挫を早く治すためには、受傷時の適切な応急処置が重要です。 足首を捻ったらRICE処置を実施しましょう。 Rest(安静にする) Ice(患部を冷却する) Compress(患部を圧迫する) Elevation(患部を挙上する) RICE処置は、Rest(安静)からElevation(挙上)までの頭文字をとった代表的な応急処置法です。 患部に対してそれぞれ処置を行い、腫れ・痛み・内出血を抑えます。 また、RICE処置を迅速に行うことで、受傷後の症状が軽減されると同時に早く治るための重要なポイントになります。 「大したことない」「そのうち治るだろう」と放置せず、捻挫した際は早急に処置をしましょう。 適切なリハビリテーションを受ける 痛みや腫れが改善した後はリハビリを行います。 捻挫を早く治すためにも、早期のリハビリは重要です。 テーピングやサポーターで適度に関節を制限しながら、軽めの筋力トレーニングやストレッチ、硬くなった足首をほぐすマッサージを行います。 足首の捻挫を繰り返さないためにも専門家の指導の下、余裕を持ったスケジュールでリハビリに取り組んでください。 ギプスの長期固定を避ける 足首の靭帯損傷を早く治すには、ギプスによる長期固定は避けましょう。 受傷直後の痛みが強い期間には一時的に固定する場合もありますが、長期間固定すると筋肉を使わない状態となり、筋肉が減少してしまいます。 近年ではギプスによる長期固定は行われなくなりましたが、完全になくなったわけではありません。 医師からギプスの治療を提案された際は、しっかりと相談しましょう。 テーピングを活用する 靭帯損傷の治療では、関節の可動域の制限が必要となるため、テーピングが使われることも多いです。 テープを巻く強さは、足首を支えて安定させられる強さが必要ですが、強すぎると血行が悪くなるため注意が必要です。 長時間テープを巻いたままにすると、かぶれなどの皮膚トラブルが起こる可能性があるため、1日に1回は巻き直しましょう。 タンパク質やビタミンをバランス良く摂取する 靭帯を修復するには、タンパク質やビタミンの摂取が欠かせません。 肉や魚、野菜やフルーツ、乳製品などをバランスよく食べて、必要な栄養素をしっかりと摂りましょう。 特に靭帯の修復に必要なタンパク質を多く含む食品は、意識的に摂取することが重要です。 もし食事だけで足りない場合は、サプリメントの活用もおすすめです。 サプリメントはどのような成分が含まれているのか、栄養素の含有量についてしっかりと確認しましょう。 足首の靭帯損傷は何日で治る?全治までの治療期間 足首の靭帯損傷の治療期間を重症度別に解説します。 軽度の靭帯損傷 中等度の靭帯損傷 重度の靭帯損傷 それぞれの重症度別に、全治までの治療期間を見ていきましょう。 軽度の靭帯損傷 軽度の靭帯損傷は、治療期間は数週間から1カ月程度が一般的です。 この時期は靭帯の一部が伸びたり、微細な断裂が起きることがあり、アイシングや圧迫などの治療を行い、安静に生活することが推奨されます。 RICE処置の他、物理療法やリハビリが必要なケースもあります。 中等度の靭帯損傷 中等度の靭帯損傷では関節が不安定になっていて、治療期間は1カ月から3カ月程度を見ておく必要があります。 部分的に靭帯断裂が起きている状態で患部の腫れも見られます。 中等度ではRICE処置だけでなく、物理療法や装具療法、リハビリが併用されることが多いです。 重度の靭帯損傷 靭帯損傷が重度になると、治療期間は3カ月から6カ月程度が一般的です。 完全に靭帯が断裂し、関節の不安定性が高い状態のため、6カ月以上の治療期間が必要になるケースもあります。 保存療法では回復が見込めない場合には、手術療法による靭帯の修復や再建が検討されます。 手術をすると、術後に長期的なリハビリの継続が必要です。 重度の靭帯損傷に必要な治療期間は個人差が大きく、手術が必要かどうかが大きなポイントとなるでしょう。 足首の靭帯損傷を早く治すための注意点 足首の靭帯損傷(捻挫)から早期回復を目指すために、以下のポイントを意識しましょう。 足首を無理に動かさない 炎症が落ち着いてから入浴する 専門家の指示どおりにリハビリを行う 完治するまで激しい運動は避ける 足首の靭帯損傷(捻挫)は、受傷後の処置や日常生活の過ごし方が予後に影響します。 軽い捻挫と思わずに早めに受診し、できるだけ早く治して日常生活やスポーツ復帰を目指しましょう。 靭帯損傷を早く治すにはリハビリが効果的ですが、医師の指示どおりに行うことが重要です。 間違った方法でリハビリを行うと逆効果になり、回復期間が長期化する可能性があります。 足首の靭帯損傷を早く治す方法についてよくある質問 足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法についてよくある質問を紹介します。 足首の靭帯損傷を早く治す食べ物は? 歩けるけど痛い場合はどうしたらいい? 早期完治のきっかけとなるよう、よくある質問に対して当院からの回答を掲載しています。 ぜひ参考にしてください。 足首の靭帯損傷を早く治す食べ物は? 足首の靭帯損傷を早く治す食べ物は、以下のとおりです。 大根に含まれる「ジアスターゼ」と呼ばれる成分は、細胞を活発化させる働きがあり、治癒力を高めてくれる効果が期待できます。 靭帯の修復に重要なタンパク質を摂取するなら鶏肉を中心に食べるのがおすすめです。 また、長いもはタンパク質を分解し、栄養素を取り入れやすくする成分が含まれているので、鶏肉と長いもを一緒に食べるとより効果的です。 歩けるけど痛い場合はどうしたらいい? 靭帯損傷(捻挫)の場合、足首に痛みがあっても歩けるケースが大半です。 そのため、痛みに耐えながら様子を見がちですが、放置はおすすめできません。 痛みと合わせて、足首に腫れや変色がないか確認し、異常が見られた場合は早めに医療機関を受診しましょう。 足首の靭帯損傷を早く治すためにも適切な治療を受けよう 足首の靭帯損傷(捻挫)からできるだけ早く回復するためには、初期対応からリハビリまで適切な治療が欠かせません。 以下のようなポイントを押さえておくことが大切です。 受傷直後は「RICE処置」を実施する 適切なリハビリテーションを受ける ギプスの長期固定を避ける テーピングを活用する タンパク質やビタミンをバランス良く摂取する 足首の靭帯損傷は、安静にすれば自然に治ると思われやすいですが、適切な初期処置と段階的なリハビリを行わなければ、再発リスクが高まり、慢性化することもあります。 受傷後のRICE処置をはじめ、足首のストレッチや日頃の筋力強化を心がけ、あらかじめ靭帯損傷(捻挫)の予防に努めることを意識しましょう。 手術を避けて早期復帰を目指すなら、再生医療も検討してみましょう。 https://youtu.be/uJ21b57GXH4?si=qdaVfI27pe5XXLdt 再生医療は、自身の脂肪から幹細胞を採取・培養して治療に用いることで損傷部位の修復が期待でき、早期復帰を目指せます。 当院リペアセルクリニックでの再生医療の具体的な治療内容や症例実績については、公式LINEでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.01.10 -
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脂肪肝と診断され「肝硬変に移行するのではないか」と心配な患者さまも多いのではないでしょうか。 この記事では、脂肪肝が肝硬変に移行する理由や治療法などについて解説します。 脂肪肝は、生活習慣の見直しで改善する可能性がある疾患です。 脂肪肝が肝硬変へ移行する仕組みを理解し、早期に対策ができるようにしましょう。 また、脂肪肝によって損傷した細胞の再生を図る再生医療についても紹介しているので、参考にしてください。 脂肪肝はなぜ肝硬変に移行するのか 脂肪肝とは肝臓に脂肪が異常に蓄積され、有害物質の解毒や胆汁の生成などの肝機能が低下してしまう疾患のことです。 脂肪肝が進行すると肝臓の組織が線維化して硬くなる肝硬変になる恐れがあります。 脂肪肝と肝硬変の関係性 どれくらいの期間で脂肪肝から肝硬変になる? 肝硬変になると肝臓がんになる可能性もある 以下では、脂肪肝と肝硬変の関係性や、どれくらいの期間で移行してしまうのか解説します。 脂肪肝と肝硬変の関係性 https://youtu.be/ZcBK2hb48bo?si=3HRUqFDBoo9vXOk3 脂肪肝によって肝臓に脂肪が異常蓄積される状態が長期に及ぶと、肝臓が損傷して線維化という現象が起こります。 繊維化が肝臓に拡がった状態の疾患を肝硬変と呼びます。 脂肪肝と肝硬変の症状や原因は、それぞれ以下の通りです。 疾患名 回復について 主な原因 肝臓の状態 脂肪肝 見込みあり 飲酒 肥満 糖尿病など 肝臓に中性脂肪が異常に蓄積される 肝細胞の破壊と修復を繰り返す 肝硬変 従来の治療では、元に戻らないとされる 脂肪肝 肝炎ウイルスなど 肝臓内に線維組織が増えて肝臓が硬くなる 肪肝肝が肝硬変へ移行すると肝臓の機能が低下するため、老廃物の分解や胆汁の生成などができません。 そのため、症状が進行すると命にかかわる可能性が高まります。 どれくらいの期間で脂肪肝から肝硬変になる? 脂肪肝の症状によって異なりますが、非アルコール性脂肪性肝疾患の方は、約5年~10年後に5~20%が肝硬変に移行する※とされています。 ※全国健康保険協会「脂肪肝」 肝臓は再生能力が高い器官ですが、従来の治療では肝硬変が完治することはありません。 そのため、脂肪肝を患っている方は、肝硬変に移行する前に適切な治療を受け、症状改善を目指すことが重要です。 肝硬変になると肝臓がんになる可能性もある 脂肪肝が肝硬変に移行すると、肝臓がんになるリスクも高まります。 非アルコール性脂肪性肝疾患の場合、0~15%の方が5年以内に肝臓がんを発症※しています。 ※全国健康保険協会「脂肪肝」 とくに、肥満による非アルコール性脂肪性肝疾患の方の肝臓がんが近年増加しているので、注意が必要です。 脂肪肝は肝硬変だけでなく、肝臓がんにつながる可能性があることも留意しましょう。 脂肪肝を治療するための治療法・対処法 禁酒や食事療法についての画像を掲載 脂肪肝の治療は、以下のような生活習慣の改善や薬物療法などの保存療法が中心です。 アルコールの減量・禁酒 食事療法 運動療法 薬物療法 一度繊維化して硬くなった肝臓は元に戻らないため、脂肪肝が肝硬変に移行する前に治療することが重要です。 治療は半年~1年かけて行い、その後も継続する必要があるため、長い目で取り組みましょう。 アルコールの減量・禁酒 アルコールによる脂肪肝の方は、アルコールの減量や禁酒が重要な対処法です。 肝臓の働きにアルコールを解毒・分解させる機能があり、分解するときに中性脂肪が生成されます。 そのため、アルコールを過剰に摂取すると、分解する過程でこの中性脂肪が増え肝臓に蓄積されます。 いきなり禁酒は難しい方でも休肝日を決めたり、1日に飲む量を減らしたりして最終的には禁酒を目指しましょう。 食事療法 https://youtu.be/Maz4Pbmr1Ow?si=pFV16_bjExlYju1Y 脂肪肝の治療には、食生活の見直しが必要です。積極的に摂取したい食品は、以下の通りです。 食品 具体例 食物繊維 野菜、きのこ、海藻 ビタミン 大豆、うなぎ、野菜など たんぱく質 豆腐、納豆、鶏むね肉 1日 3食バランスよく食べ、脂肪や糖質を摂りすぎないように注意が必要です。 甘いお菓子やジュース、果物を食べるのはできるだけ控えましょう。 運動療法 脂肪肝の方は、適度な運動習慣を身につけることも重要です。 非アルコール性脂肪性肝疾患の方が食事療法せずに30~60分、週3~4回の有酸素運動を4~12週間継続した場合、症状の改善※がみられたケースもあります。 ※日本消化器病学会・日本肝臓学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」 運動は、体内の中性脂肪を消費します。 筋肉量が増えると基礎代謝が上がって、さらに脂肪を燃焼しやすくなるでしょう。 ウォーキングやサイクリング、水泳などできる範囲からはじめてみましょう。 薬物療法 脂肪肝の根本的な治療になる薬はありませんが、併発している疾患によっては補助的に薬物療法を行うケースがあります。 主な薬の種類は、以下の通りです。 ビタミンE:肝臓の炎症や線維化の改善を図る 糖尿病の治療薬:糖分を尿から排出する薬やインスリンの働きを助ける薬 脂質異常症の治療薬:コレステロールを下げる 高血圧の薬:血圧を下げて炎症や線維化を抑える どの薬も効果が限定的だったり、脂肪肝のみでは保険適用されなかったりします。 脂肪肝の症状改善には、食生活と運動習慣の改善が重要です。 あくまでも、薬物療法は補助的な立ち位置と考えましょう。 脂肪肝・肝硬変を根本的に治療できる可能性がある再生医療とは 脂肪肝・肝硬変の治療として、先端医療である再生医療も選択肢の一つに挙げられます。 再生医療で行う幹細胞治療は自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復・再生を促す治療法のことです。 肝臓の炎症を抑えたり脂肪肝の改善に期待できるだけでなく、従来の治療では元に戻らないとされている線維化した肝硬変の改善も目指せます。 「脂肪肝が肝硬変に移行しないか不安」という方は、まず当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】脂肪肝は肝硬変に移行する前の治療・対処法が重要 脂肪肝は、肝硬変に移行する前の治療や対処が重要です。 肝硬変になると肝臓の細胞が線維化してしまい、従来の治療での回復は難しいとされています。 そのため、肝硬変に移行する前に、栄養バランスの良い食事をして脂肪や糖質を取りすぎないようにする食事療法と、体を動かして脂肪を燃焼させる運動療法を併せて行いましょう。 ただし、食事療法や運動療法は治療が長期に及び、症状が改善したあとも継続する必要があります。 食事療法や運動療法以外の治療法として、再生医療による治療が新たな選択肢として注目されています。 当院(リペアセルクリニック)は厚生労働省から認可を受けた治療方法を提供している再生医療専門のクリニックです。 脂肪肝による病気の進行が不安な方や、脂肪肝を根本的に治療したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。 以下のページでは、当院の再生医療によって脂肪肝や肝硬変の改善が見られた症例を公開していますので、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら
2020.01.07 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の靭帯損傷の後遺症は、足首の不安定感や痛みの慢性化などを引き起こすことがあり、放置するとさらに悪化する可能性があります。 初期治療が不十分だった場合や、リハビリを途中でやめてしまった場合にも後遺症が出るケースがあるため注意が必要です。 この記事では、足首靭帯損傷後の代表的な後遺症やセルフチェック方法、治療法について解説します。 足首靭帯損傷の後遺症には、保存療法や手術療法のほか、再生医療といった新しい治療の選択肢もあります。 再生医療は、損傷した靭帯や軟部組織の回復を促すことを目的とした治療法で、スポーツ医療分野でも注目されています。 ただし、自由診療となるケースが多く、効果には個人差があるため、治療を検討する際は医師と十分に相談することが大切です。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 足首靭帯損傷で起こる後遺症 足首靭帯損傷で起こる後遺症は、以下のとおりです。 足首の不安定感 痛みの慢性化 関節の可動域制限(機能障害) 二次的な損傷 適切な治療やリハビリを行わなかった場合、上記のような後遺症が起こる可能性があります。 以下では、それぞれの症状について詳しく解説します。 足首の不安定感 足首の不安定感は「足関節不安定症」と呼ばれます。足首の捻挫を繰り返すことで、将来的に変形性足関節症へ進行する場合もあります。 靭帯には関節を安定感を保つ役割があり、足首靭帯損傷が完治していない状態でトレーニングを行うと、足関節の安定性が低下する可能性があります。 治療後はギプス固定や適切なリハビリテーションを行い、医師の指示があるまでトレーニングや競技などは行わないようにしましょう。 痛みの慢性化 痛みの慢性化は、関節の軟骨や周囲の組織が損傷している場合や、完治していない状態で負荷が続くことによって起こることがあります。 軟骨は関節のクッションのような役割を担っており、損傷すると痛みが慢性化するおそれがあるため注意が必要です。 痛みが続く場合は自己判断ではなく、早期の診療や適切なリハビリを行うようにしましょう。 関節の可動域制限(機能障害) 足首靭帯損傷による関節の可動域制限(機能障害)がみられる場合、怪我をした側と健康な側を比較し、可動域制限の程度に応じて、第8級7号、第10級11号、第12級7号に該当する※ことがあります。 ※出典:厚生労働省「障害等級表(労災保険給付)」 機能障害が認定される要件として、レントゲンやMRIによる画像などで器質的損傷を確認できることと、器質的損傷と可動域制限に医学的な相当因果関係が認められることなどがあります。 ただし、痛みやしびれなどが原因である神経症状により、可動域制限がある場合は認定対象外となるため注意が必要です。 二次的な損傷 足首靭帯損傷の二次的な損傷として、繰り返す捻挫や慢性的な痛み・しびれなどの神経症状がみられることがあります。 放置すると、将来的に変形性足関節症に進行する可能性もあるため注意が必要です。 また、炎症などが原因で足首の動きが制限されることにより、機能障害を発症する可能性もあるため注意が必要です。 繰り返しの捻挫や、痛みをあまり感じない場合でも、早期に医療機関を受診しましょう。 足首靭帯損傷の後遺症セルフチェック 足首靭帯損傷の後遺症は、治療後に適切なリハビリが行われなかった場合や、損傷の程度が重い場合に起こりやすくなります。 以下のセルフチェック項目を参考に、ご自身の症状に後遺症の兆候がないか確認してみましょう。 上記の症状に当てはまる場合は、早めに整形外科などの医療機関を受診し、適切な検査やリハビリを受けましょう。 早期対応が後遺症の悪化を防ぐ鍵となります。 足首靭帯損傷の後遺症の治し方・対処法 足首靭帯損傷による後遺症の主な治療法と対処法は、以下の3つに分けられます。 保存療法・RICE処置 手術療法 再生医療 足首靭帯損傷を放置すると、痛みの慢性化や変形性足関節症などを引き起こすおそれがあります。 従来の治療法である保存療法や手術療法に加え、入院を伴わずに実施できる先端医療の再生医療についても解説します。 保存療法・RICE処置 足首靭帯損傷直後は、RICE処置を行うことが重要です。 RICE処置は靭帯損傷の程度に応じて、数日〜1週間程度継続することが推奨されます。 軽度の靭帯損傷の場合は、可動域を回復させるための軽いストレッチや、足首周囲の筋力を高めるトレーニングなどの保存療法が行われます。 手術療法 足首靭帯損傷の後遺症で、痛みやぐらつきが長期間続く場合には、手術療法が検討されることがあります。 とくに、足首の靭帯が完全に断裂している場合や、保存療法で改善が見られない場合には、手術療法が有効な選択肢の一つとなります。 手術による治療では、損傷した靭帯を修復・再建し、関節の安定性を回復させることを目的としています。 また、手術後は医師や理学療法士の指導のもとで適切なリハビリを行うことで、靭帯の機能回復を促進し、後遺症のリスクを軽減できます。 再生医療 https://youtu.be/uJ21b57GXH4?si=YcT8Ct8v081MW9ZR 足首靭帯損傷の後遺症に対して、手術や入院を必要とせず早期回復を目指す再生医療という選択肢もあります。 再生医療は、患者さまご自身の細胞や血液を利用して組織の修復を促す治療法であり、靭帯損傷による後遺症の改善が期待できます。 患者さまご自身の細胞や血液を使用するため、拒絶反応やアレルギーなどのリスクが比較的少ないことも特徴の一つです。 「再生医療について詳しく知りたい」「手術せずに靭帯損傷を治したい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による足関節の症例はこちら 足首靭帯損傷の後遺症についてよくある質問 本章では、足首靭帯損傷や捻挫の後遺症に関して、よく寄せられる質問とその回答を紹介します。 足首の捻挫にサポーターは有効? 足首靭帯損傷・捻挫の後遺症のリハビリ内容は? 疑問を解消し、正しい知識を持って足首靭帯損傷の治療に臨みましょう。 足首の捻挫にサポーターは有効? 足首の捻挫に対するサポーターの活用は、一定の効果が期待できます。 サポーターは、足首の関節を安定させ、過度な関節の動きを防ぐ役割を果たします。 とくに、再発予防や運動時のサポートとして有用であり、捻挫の重症度や回復段階に応じて、医師や理学療法士の指導のもとで適切なサポーターを選ぶことが大切です。 ただし、長期間の使用は筋力低下を引き起こす可能性があるため、リハビリと併用しながら適切に活用することが大切です。 足首靭帯損傷の後遺症のリハビリ内容は? 足首靭帯損傷や捻挫の後遺症を改善するためのリハビリは、症状や回復段階に合わせて段階的に進められます。 主なリハビリ内容は、以下のとおりです。 スポーツへの復帰を目指す場合は、体幹トレーニングや運動の再開を始めていきます。 適切なリハビリを継続的に行うことで、足首の安定性を取り戻し、後遺症のリスクを抑えることが期待できます。 足首靭帯損傷の後遺症の放置は危険!適切な対応をしよう 足首の靭帯損傷は治療が不十分なまま競技を再開すると、痛みや関節のぐらつき、同じ箇所の捻挫などの後遺症を引き起こすおそれがあります。 痛みや腫れが引いても、靭帯の断裂や軟骨の損傷が完全に回復していない場合があります。 必ず専門医の指導のもとで、継続的に治療を行いましょう。 足首の靭帯損傷が慢性化した場合や、後遺症が出た場合には、幹細胞を用いた再生医療による治療をご検討ください。 再生医療は、スポーツ医療の分野でも注目されている先端的な医療技術で、アスリートをはじめとする多くの方の慢性化した症状の改善や、早期回復を目指す治療法です。 「再生医療について詳しく知りたい」「手術せずに靭帯損傷を治したい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2020.01.06 -
- 再生治療
- 肝疾患
健康診断などで脂肪肝と指摘され、不安に感じている方も多いのではないでしょうか? 脂肪肝は自覚症状がほとんどないため放置されやすい一方で、放置すれば肝炎・肝硬変、さらには肝臓がんへと進行するリスクもある病気です。 しかし、脂肪肝は早期に適切な対応を取れば、生活習慣の改善で改善が期待できる病気でもあります。 この記事では、脂肪肝を改善するための具体的な方法について解説します。 重症化する前の今こそ、生活習慣を見直し、肝臓をいたわる行動を始めましょう。 近年の脂肪肝治療では、患者さまの幹細胞や血液を用いて、体内の組織や臓器へアプローチする「再生医療」が注目されています。 実際に当院リペアセルクリニックの幹細胞治療(再生医療)によって脂肪肝が改善した症例も多数あるため、併せて参考にしてください。 >再生医療によって脂肪肝が改善した症例(40代男性)はこちら 「再生医療による治療について詳しく知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。 脂肪肝の改善方法①:食生活の改善 脂肪肝の改善が期待できる方法は、以下のとおりです。 バランスの良い食事を摂る 脂質・糖質の過剰摂取を避ける 活動レベルに応じた食事量を意識する 脂肪肝の改善には数カ月~数年かかるとされ、すぐに改善される病気ではありません。 焦らずにじっくりと継続しましょう。 バランスの良い食事を摂る 脂肪肝を改善するためには、主食、主菜、副菜を基本とした、バランスの良い食事を摂ることが重要です。 主食は米やうどんなど穀類を1品、主菜は魚、肉、卵、大豆などタンパク質を1品、副菜は野菜、きのこ、海藻類を2品が一度の食事の形となります。 主食や主菜を2品以上食べると、カロリー(エネルギー)を過剰に摂取することになるため、注意が必要です。 脂質・糖質の過剰摂取を避ける 脂肪肝を改善するためには、食べ過ぎを抑え、脂質・糖質を減らすことが大切です。 また食べすぎを控えるだけでなく、自分に合った適正な量を知ることも重要になります。 農林水産省が示す「食事バランスガイド」では、日常生活や運動量に応じて以下の3段階に分類されていますので、ぜひ参考にしてください。 ※参照:農林水産省 脂肪肝の人が避けた方がよい食品については、以下の記事でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。 活動レベルに応じた食事量を意識する 自分の身体活動レベルに合った食事量を意識することで、脂肪肝をはじめとした生活習慣病の予防・改善に役立ちます。 また以下を参考に自身の年齢・性別・活動レベルに合った食事量と内容も把握しておきましょう。 ※参照:農林水産省 生活スタイルに見合った食事管理を続けることで、脂肪肝の予防・改善につながります。 脂肪肝の改善方法②:運動習慣を身につける 運動不足は肝臓に脂肪が溜まりやすくなるだけでなく、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まります。 脂肪肝と糖尿病は密接に関わっていて、糖尿病の人は脂肪肝になりやすく、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きが悪くなる恐れがあります。 運動習慣を身につけて、脂肪肝を改善しましょう。 おすすめの運動 脂肪肝を改善するためには、以下のような有酸素運動がおすすめです。 ウォーキング ジョギング 水泳 サイクリング 運動は継続が重要で、アルコールを飲まない非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の方が、週3〜4回の有酸素運動を30〜60分継続したところ、体重が減らなくても脂肪肝が改善したという報告※もあります。 ※参照:日本消化器病学会・日本肝臓学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」 ただし、激しい運動を急に始めると、怪我をする可能性や継続できなくなる可能性があるため、1日30分程度のウォーキングから始めるのがおすすめです。 脂肪肝の改善方法③:断酒・減酒する アルコールの過剰摂取によるアルコール性脂肪肝の方は、禁酒によって脂肪肝が改善する可能性があります。 肝臓の状態にもよりますが、2~3カ月の禁酒で肝臓の脂肪が大幅に減少する※とされています。 ※出典:昭和医学会雑誌「アルコール性脂肪肝の禁酒後の経時的病理組織学的変化について」 また、1年禁酒すると肝臓がんのリスクが6~7%低下する※という報告がありました。 ※出典:厚生労働省健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~「アルコールと肝臓病」 短期間の禁酒で肝臓の脂肪が減るだけでなく、アルコールを控える習慣を続けることで、肝臓の健康を長く保てる可能性があります。 完全な禁酒が難しい方は、休肝日を設けたり、飲酒量を徐々に減らしたりして自分に合ったペースから取り組んでみましょう。 脂肪肝に関する基本知識 脂肪肝に関する基本知識は以下のとおりです。 脂肪肝の症状 脂肪肝の主な原因 脂肪肝の検査方法 脂肪肝の基本知識を知ることで、脂肪肝の改善につながる可能性があるため、症状や原因などを見ておきましょう。 脂肪肝の症状 脂肪肝は初期段階で自覚症状はほぼありませんが、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や肝硬変などへ進行すると以下のような症状が出てきます。 倦怠感 食欲不振 腹部の不快感 疲れやすい 黄疸 肝機能の低下により、身体に酸素や栄養分が十分に届かなくなるため、上記のような症状が出ます。 自覚症状がないことで、放置してしまうと肝硬変や脂肪性肝炎など重症度の高い病気になる可能性があるため、肥満の方や糖尿病の方は早めの治療を受けるようにしましょう。 脂肪肝の主な原因 脂肪肝になる主な原因は、以下のとおりです。 アルコールの過剰摂取 糖分や脂肪分の過剰摂取 食物繊維不足 運動不足 糖尿病 上記のような生活習慣のある方は、中性脂肪が肝臓にたまりやすくなるため、脂肪肝になる可能性があります。 また、ステロイド薬による副作用やバターなど動物性脂肪の摂取も、脂肪肝の原因になる場合があるため、注意が必要です。 脂肪肝の検査方法 脂肪肝の検査方法は、以下のようなものがあります。 超音波検査 血液検査 肝生検 CTまたはMRI検査 脂肪肝になっているかは、超音波検査で判明します。 また、血液検査をすることで非アルコール性脂肪肝かどうかを確認できます。 肝生検は、肝臓に細い針を刺して組織の一部を採取することで、進行具合など詳しく調べる検査方法です。 脂肪肝の改善方法によくある質問 脂肪肝の改善方法について、よくある質問を紹介します。 脂肪肝を早く治す方法は? 脂肪肝にいい食べ物は? 脂肪肝の改善にサプリは有効? 脂肪肝を早く治す方法やいい食べ物、サプリについても紹介していますので、参考にしてください。 脂肪肝を早く治す方法は? 脂肪肝を早く治す特効薬などはないため、生活習慣の見直しやバランスの良い食生活、アルコールを控えるなど、複数の対策を継続することが大切です。 また、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と筋力トレーニングを合わせることで基礎代謝が上昇し、脂肪が燃焼されやすくなります。 脂肪肝は悪化すると肝硬変など重症化する可能性があるため、無理な運動は避けて、焦らずに日々の生活を見直しましょう。 脂肪肝にいい食べ物は? 脂肪肝は食生活を改善する必要があるため、以下のような食べ物を摂取することを心がけましょう。 野菜・きのこ・海藻類など食物繊維が豊富な食べ物 青魚・鶏むね肉・大豆など良質なタンパク質が豊富な食べ物 適量の果物 上記の食べ物をバランスよく食べることで、脂肪肝を改善できる可能性があります。 ただし、過剰に摂取するとカロリーオーバーとなり、脂肪肝になる可能性があるため、注意が必要です。 脂肪肝の改善にサプリは有効? 脂肪肝を改善するためのサプリは、脂肪肝の改善や肝機能数値の改善など、補助的な役割となるため、治るわけではありません。 抗酸化作用のあるビタミンEは、肝機能の改善の補助的な役割があり、ビタミンB群やセサミンなどは肝機能をサポートする役割があります。 サプリの過剰摂取は避けて、まずは食事や生活習慣を見直すことが大切です。 脂肪肝の早期改善には再生医療をご検討ください 脂肪肝の改善は、できるところから始めて継続することが大切です。 脂肪肝はほとんど自覚症状がないため、生活習慣を見直さずに放置すると、肝硬変や肝臓がんなどの深刻な病気に進行する恐れがあります。 そのため、回復が期待できる脂肪肝の段階で以下のような対策を始めましょう。 食べ過ぎを抑え、脂質・糖質を減らす 運動習慣を身に付ける アルコール性脂肪肝の場合は断酒が基本 無理なく続けることで肝臓の負担を減らし、脂肪肝の改善につながります。 また、近年では患者さまの幹細胞や血液を用いて、体内の組織や臓器へアプローチする「再生医療」が注目されています。 当院「リペアセルクリニック」では、脂肪肝や肝機能の改善を目的とした再生医療を提供しています。 以下のページでは、当院の幹細胞治療(再生医療)によって脂肪肝が改善した症例を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 >再生医療によって脂肪肝が改善した症例(40代男性)はこちら
2020.01.03 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首を靱帯損傷!全治までにはどれくらいかかるの? 足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、日常生活の中でも段差の踏み外しなどによっても起こることがあります。そして、大したケガではないと思ってしまう方もいるかもしれませんが、全治まで適切な治療が必要です。 日常生活にも不便があれば、早く治したい!と思いますし、スポーツをしている方ならどれくらいで全治になるのか心配になると思います。そこで今回は、足首の靭帯損傷を起こした場合、どのくらいで全治になるのかについて解説します。 足首の靭帯損傷はどのくらいの期間で全治になる? 足首の靱帯損傷を起こした場合、全治までの時間は症状の程度によっても異なりますが、一般的には数週間から数カ月です。スポーツをする方にとっては、全治までの期間が長く感じられてしまうかもしれませんが、足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、全治が非常に難しくなります。 軽い捻挫でもスポーツに復帰するにはそれなりの時間が必要で、放置したまま運動を続けていると「足首の捻挫を繰り返すようになる」「後遺症が残る」というようなことにもなりかねません。 適切な治療を受けてしっかり治すようにしましょう。 足首の靭帯損傷の程度と治療内容について 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 ● 1度 靭帯が伸びる程度の損傷 ● 2度 靱帯の部分断裂 ● 3度 靱帯の完全断裂 1度の場合はアイシングとテーピングをして安静にしていれば2週間程度で回復します。2度の捻挫ではギブスでの固定が3週間程度は必要です。 3度で足首が不安定になっている場合は、手術になることもあります。全治までは、リハビリも含めて数ヶ月は必要です。主治医とよく相談をして、しっかり治しましょう。 足首の靭帯損傷は再生医療によって全治が早くなる!? スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども全治しないまま競技に復帰するのは大変危険です。捻挫が慢性化してしまうと、最悪の場合歩行に支障をきたすことも考えられますから、医師の指示に従って、治療やリハビリを行ってください。 その治療法の1つとして、「再生医療」があります。 どこの医療機関でも受けられる治療ではなく、専門クリニックでの治療が必要ですが、再生医療であれば体への負担が少なく、アレルギーや副作用の心配も少ないですし、全治までの期間を早めることも可能になるでしょう。 再生医療では、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靱帯の修復や改善を目指しており、慢性化した症状を持つ方や早期治療を希望するプロアスリートに向けたスポーツ医療の分野でも注目されています。 まとめ 足首の靭帯損傷はケガの程度によって、1度2度3度に分類されています。軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数ヶ月かかる場合があります。 不完全な状態で競技に戻ると、後遺症を招く恐れがありますから、安心してスポーツを続けるためにも、医療機関で適切な治療を受けてください。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい、慢性化した症状で悩んでいるという方は、再生医療による治療の検討もしてみてはいかがでしょうか。 ▼こちらも併せてご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.01.02 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足底筋膜炎(足底腱膜炎)の治療法のひとつとして、ステロイド注射が選択されることがあります。 強い抗炎症作用により、短期間で痛みを緩和できる有効な治療法とされています。 しかし「注射自体はどのくらい痛いのか?」「副作用はあるのか?」といった、不安を感じている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、足底筋膜炎に対するステロイド注射の痛みについて解説します。 ステロイド注射の副作用についても紹介していますので、「注射の痛みに耐えられるか不安」「本当に効果があるのか知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。 さらに、慢性的に続く足底筋膜炎の痛みに対しては、再生医療という新しい選択肢もあります。 PRP療法では自身の血液から抽出した血小板を用い、成長因子の働きによって炎症を抑えながら損傷した組織の修復を促します。 体が本来持つ自然治癒力を高めることで、根本的な改善につながる可能性が期待されているのです。 当院(リペアセルクリニック)では、このような再生医療の治療法や実際の症例についても公式LINEでご紹介 しています。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。 【結論】足底筋膜炎(足底腱膜炎)へのステロイド注射は痛みや副作用のリスクがある 足底筋膜炎へのステロイド注射は強い痛みを短期間で抑える効果が期待できますが、以下のように痛みや副作用のリスクもあります。 足の裏は痛覚が密集している 皮下脂肪の萎縮や皮膚の変色 腱や腱膜の断裂リスク(特に繰り返し注射する場合) 一時的に良くなっても再発するケースもある しかし、局所麻酔と併用されるケースがあり、痛みを軽減できる可能性があります。 ただしステロイド注射は応急処置であり、根本的な治療ではありません。 ステロイド注射を検討する際は保存療法で効果が出なかった場合や、炎症の程度や生活への影響の強さなどを踏まえ、医師に相談した上で判断しましょう。 また自身が足底筋膜炎かどうか確かめる方法については以下で解説していますので、ぜひご覧ください。 ステロイド注射の副作用リスク|腱断裂・脂肪収縮などに注意 ステロイド注射を繰り返すと、以下のような副作用を引き起こす可能性があります。 腱断裂 脂肪収縮 ステロイドはタンパク質を分解してしまう作用があり、筋肉や腱を弱らせてしまうケースがあります。 また、注射部位の脂肪が収縮し、皮膚が薄くなる可能性もあるだけでなく、アレルギー反応のリスクも考えられます。 ステロイド注射はあくまで一時的に痛みを改善する治療法で、長期的な継続は推奨されていません。 足底筋膜炎でステロイド注射が選ばれるケースとは 足底筋膜炎に対してステロイド注射が選ばれるケースは、主に3つです。 保存療法で回復しない慢性痛 歩行が困難なレベルの強い痛み 炎症が局所的に強く出ている場合 ステロイド注射での治療が選択される症状について、詳しく解説します。 保存療法で回復しない慢性痛 足底筋膜炎では、まず以下のような保存療法から治療が始まります。 安静や運動制限 サポーター・湿布の使用 内服薬 リハビリ また症状や原因に応じて、複数の治療法を組み合わせて行う場合もあります。 こうした保存療法を継続しても症状の改善が見られない場合、次のステップとしてステロイド注射が検討されることがあります。 歩行が困難なレベルの強い痛み 歩行が困難な場合、以下の理由からステロイド注射が選択されるケースがあります。 短期間で炎症を抑え、痛みを和らげる効果がある 歩けないほどの激しい痛みに対して、一時的に改善が期待できる 効果には個人差もありますが、歩いても痛みを感じなくなる程度まで回復するケースがあります。 ただし注射を繰り返すことによる組織へのダメージや腱断裂のリスクもあるため、使用頻度やタイミングは慎重に判断しましょう。 足底筋膜炎が慢性化・重症化した場合のリスクや治療方針については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 炎症が局所的に強く出ている場合 足底筋膜炎では、土踏まずやかかとの内側など、限られた部位に強い痛みが集中するケースがあります。 こうした局所的に強い炎症や痛みが続く場合には、ステロイド注射が治療の選択肢となることがあります。 ステロイドには強力な抗炎症作用によって約12週間ほど痛みを軽減する効果があるとされており、炎症が集中している部分の痛みを抑えることで、日常生活への支障を減らすことが可能です。 足底筋膜炎治療におけるステロイド注射についてのよくある質問 足底筋膜炎治療におけるステロイド注射についてのよくある質問と回答は、以下の通りです。 足底筋膜炎の注射はかかとのどの部分に行う? 足底筋膜炎でやってはいけないこと・動作はある? 足底筋膜炎の注射はかかとのどの部分に行う? 足底筋膜炎の注射は、かかとの骨(踵骨)に足底筋膜が付着する部分の周辺に行われます。 ステロイド注射を繰り返し行うと、かかとの脂肪組織の萎縮や足底筋膜の断裂を引き起こす可能性があるので注意が必要です。 注射はあくまで症状が強いときに限定的に行われる治療であり、医師が慎重に判断して実施します。 足底筋膜炎でやってはいけないこと・動作はある? 足底筋膜炎の悪化を防ぐためには、以下のような行為を避けましょう。 無理な運動 市販薬の常用 自己判断での冷却・温熱 サイズが合わない靴の着用 ジョギングやジャンプなど、かかとに強い負担をかける動作が炎症を悪化させ、回復を遅らせる原因になります。 またサイズが合わない靴・硬すぎる靴底やクッション性のない靴の着用は足裏に余計な負担をかけ、炎症を悪化させるため注意が必要です。 違和感や痛みが続く場合は早めに整形外科を受診することが、再発防止と早期回復につながります。 足底筋膜炎のステロイド注射は痛みもあるが有効な治療法のひとつ 足底筋膜炎に対するステロイド注射は、強い抗炎症作用によって短期間で痛みを緩和できる治療法のひとつです。 歩行が困難なほどの強い痛みや、局所的な炎症が激しい場合に効果が期待できます。 ステロイド注射は強い抗炎症作用があり、短時間で効果があります。 ただし、ステロイド注射はあくまで一時的な対症療法であり、長期的な解決にはつながりません。 保存療法や注射で改善が見られない慢性の足底筋膜炎に対しては、再生医療という新たな選択肢もあります。 PRP療法(多血小板血漿注射)は自身の血液から抽出した血小板を濃縮し、成長因子によって損傷組織の修復を促す治療法で副作用のリスクが少なく、自然治癒力を高める効果が期待できます。 実際の治療法の特徴については、以下の動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/aSqBW6H-9es 体への負担を最小限に抑えながら根本的な改善を目指す方法として、プロアスリートから一般患者まで幅広く取り入れられています。 症例や治療法については当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでもご紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.12.30 -
- スポーツ医療
腱鞘炎は手や足を使いすぎることで、腱や腱鞘部分に炎症が起こる疾患です。 治療期間は、症状の程度によって数週間から数カ月と個人差がありますが、腱鞘炎はどれくらいの期間で治るのか気になる方もいるでしょう。 本記事では、腱鞘炎の治療期間や治療方法について詳しく解説します。 腱鞘炎になる原因や治療方法を確認し、早いうちから治療を始められるようにしましょう。 腱鞘炎の治療期間について【どれくらいで治る?】 腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月ですが、重症の場合は半年程度かかる場合もあります。腱鞘炎は手や足を使いすぎると発症する疾患ですが、部位や症状の程度によって治療期間が異なります。 症状の重さと治療方法の相性で治療期間が変わる場合もあるため、早いうちから適切な治療を開始することが大切です。 症状が慢性化しないように、腱鞘炎になったときは手や足を休めることを意識しましょう。 手の腱鞘炎 手の腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月ですが、重症の場合は半年程度かかる場合もあります。 治療をせずに手を休ませているのみの場合は、治るまでに時間がかかる傾向があります。手は日常生活で多く使う部位であり、使わないように注意していても無意識に使ってしまうことがあるためです。 軽症の腱鞘炎は安静にすることで症状の改善が期待できるため、痛みが出現したらすぐに手を休ませましょう。 足の腱鞘炎 足の腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月です。 腱鞘炎の程度によって治療方法や治るまでの期間は異なりますが、完治するまで足を休ませることが大切です。足の腱鞘炎の治療期間中は、足に負担がかからないように固定して過ごします。 足の腱鞘炎が治らず、治療期間が長くなってしまうと日常生活に支障をきたすだけでなく精神的な負担も大きくなるため、できるだけ安静にしましょう。 腱鞘炎が慢性化した場合の治療方法 腱鞘炎が慢性化した場合、以下の治療法が検討されます。 症状の軽い腱鞘炎は、湿布や塗り薬、テーピングなどを使用することで改善が見込めます。 腱鞘炎の痛みを軽減する方法の1つに、ステロイド注射がありますが、ステロイドはリスクも高いため多用はできません。 ステロイド注射により腱鞘炎の症状がよくなったとしても、同じ生活習慣を続けていると再発する可能性があるため注意しましょう。 慢性化してしまった腱鞘炎は、体外衝撃波治療や外科的手術など、患部に直接アプローチする治療法も有効です。 腱鞘炎の治療として近年注目されている再生医療は、炎症を起こした患部の機能回復に効果が期待できる治療法でスポーツ医療の領域でも大きく貢献しています。 腱鞘炎の原因は? 腱鞘炎の原因の多くは、手や足の使いすぎ(オーバーユース)です。 仕事や運動などで同じ動作を繰り返すことが多い人は、腱鞘炎のリスクが高く注意が必要です。手や足に少しでも違和感を覚えたら、しっかりと休息をとりましょう。 手の場合 手の腱鞘炎の原因で多いのは、手の使いすぎです。仕事や趣味などで手を酷使したり、同じ動作を繰り返したりすることで、手の腱鞘炎になるリスクが高まります。 手の腱鞘炎は、掌(てのひら)や指、手首などさまざまな部位に炎症が起こります。手の一部が動かしにくくなったり、痛みを感じたりした場合は、手の腱鞘炎を疑いましょう。 足の場合 足の使いすぎやサイズの合わない靴の使用は、足の腱鞘炎を発症する原因になるため注意が必要です。 サイズの合わない靴を使用していると、歩行時に足が地面にしっかりと着地せず、腱の圧迫が起こります。 腱の圧迫により腱と腱鞘に強い摩擦が生まれ、腱鞘炎を発症します。 腱鞘炎の治療方法 腱鞘炎の治療方法は、部位や症状の程度によって異なります。腱鞘炎の痛みが出現しているときは、なるべく安静にすることが大切です。 効果のある治療をしても、手足を酷使していてはなかなか治りません。無理に動かして悪化することのないように注意してください。 手と足の腱鞘炎の治療方法について確認し、症状の悪化を防ぎましょう。 手の腱鞘炎 手の腱鞘炎の治療方法は、以下のとおりです。 手は日常生活でよく使う部位であり、腱鞘炎を発症する人が多いため注意が必要です。腱鞘炎の程度に合わせて、適切な治療方法を選択しましょう。 足の腱鞘炎 足の腱鞘炎の治療方法は、以下のとおりです。 足の甲に痛みが生じる腱鞘炎は、足首やふくらはぎ、太ももの使い方も大きく関係しています。足の腱鞘炎になった場合は患部を安静に保ち、足全体に負担をかけないように意識しましょう。 腱鞘炎の重症度チェック|やってはいけないことは? 腱鞘炎が悪化すると、日常生活に支障をきたすような症状が現れる場合があります。 以下の症状に該当する場合は、腱鞘炎が重症化している可能性があるため、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 上記のような症状が現れた際にやってはいけないことは、患部の無理な曲げ伸ばしです。 症状がある部位を無理に動かすと患部の痛みや腫れが増強し、治るまでの期間が長引く可能性があります。 腱鞘炎が重症化して慢性的に痛みを感じる場合は、治療法の一つに再生医療という選択肢もあります。長期間の入院や手術を必要とせず、治療期間の短縮を目指せる再生医療をぜひご検討ください。 【まとめ】腱鞘炎が長い間治らずお困りの方は再生医療もご検討ください 腱鞘炎が長い間治らずお困りの方は、再生医療をご検討ください。再生医療は入院や手術なしで早期回復に期待できる、腱鞘炎の治療法です。 腱鞘炎の治療は、症状の程度に合わせて段階的に行われます。腱鞘炎になって数日間手足を休めていただけで治る人がいる一方、数カ月間治療を続けている人もいるのが現状です。 再生医療により腱鞘炎の症状が緩和すれば、仕事や趣味などの活動に早く復帰できる可能性があります。 腱鞘炎でお困りの方は、再生医療の専門クリニックである当院へご相談ください。
2019.12.29 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛みや違和感に悩み、膝にヒアルロン酸注射で治療を行ったけれど腫れなどの副作用にお悩みの方も、いらっしゃるかと思います。 膝へのヒアルロン酸注射は一時的に痛みが軽減するため、治療法として活用されている一方、リスクも存在します。 そこで本記事では、ヒアルロン酸注射の副作用やリスクについて解説していきます。 ヒアルロン酸注射による治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。 膝にヒアルロン酸を注射すると腫れるなどの副作用が表れる場合もある 膝にヒアルロン酸を注射する治療には、腫れを伴う下記の副作用が表れる場合があります。 注射部位の痛みや腫れ 感染症 アレルギー反応 膝にヒアルロン酸注射をした直後に激しい運動をすると、腫れる可能性があります。 また、細菌感染による化膿性関節炎を起こすリスクも内包する場合も。 さらに、疹・かゆみ・浮腫などのアレルギー反応を起こす場合もあるので、事前にアレルギー体質でないか把握しておく必要があります。 もしヒアルロン酸注射の後に膝関節全体が腫れる、熱を持っている、痛みがひどくなるといった症状がみられた場合は医療機関を受診しましょう。 膝へのヒアルロン酸注射はどのような治療なのか紹介 ヒアルロン酸注射は、膝関節の痛みや炎症を緩和するために行われる治療法です。 関節内の滑液成分であるヒアルロン酸の注入により、関節の動きを滑らかにし、摩擦を軽減します。 注射のみで完結するため、身体への負担が少ない点が特徴です。 ただし、ヒアルロン酸注射の効果は一時的であり、根本的な治療ではないため、効果が薄れてきた場合は再度注射を検討する必要があります。 膝にヒアルロン酸を注射する目的や効果 膝にヒアルロン酸を注射する目的や効果は、以下の通りです。 膝の痛みを緩和して炎症の抑制につながる 軟骨の破壊を予防できる ヒアルロン酸注射は、手術を必要としない点が大きなメリットです。 膝の痛みの軽減が期待できるため、日常生活における影響が少なくなります。 変形性膝関節症の初期症状にお悩みの方などは、注射で痛みが和らぐ場合もあるので、検討してみるのもおすすめです。 膝のヒアルロン酸注射に伴うリスクを回避するなら再生医療がおすすめ ヒアルロン酸注射は、膝の痛みや腫れに対する効果が期待できる治療法です。 また、外科的な手術よりも1回の治療時間が短く、体への負担が少ないメリットがあります。 一方で、ヒアルロン酸注射には膝の腫れや細菌感染のリスクが伴います。 また、ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまうため、何度も注射をしなくてはなりません。 対して、自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入し、損傷した軟骨や靭帯の修復を目指す再生医療が近年注目を集めています。 ヒアルロン酸注射と同様に治療期間が短く、副作用やアレルギーのリスクも少ないため、おすすめの低リスクな治療法です。 膝の腫れや痛みにお悩みの方は、治療法の一つとして再生医療を検討してみるのがおすすめです。 膝のヒアルロン酸注射に関するよくある質問 この項目では、膝のヒアルロン酸注射に関するよくある質問を紹介します。 膝におけるヒアルロン酸注射の料金相場は? ヒアルロン酸注射の料金相場は、片膝1回3,000円ほどです。 そのほかに初診料やレントゲン費用などを合わせて6,000円前後かかります。 治療に際して、ヒアルロン酸注射を数週間にわたって複数回打つ場合は、合計で1万円から2万円ほどかかります。 膝にヒアルロン酸を打ち続けるとどうなるの? 注射を打ち続けると、必然的に少なからず感染症のリスクが高まります。 また、ヒアルロン酸注射は膝の痛みを緩和する効果がありますが、症状が進行すると次第に痛みに効きにくくなってきます。 痛みを緩和できなくなってきたらほかの治療法を検討しましょう。 膝のヒアルロン酸注射は症状の根本解決にはなりにくい 膝の痛みや炎症を軽減するために、ヒアルロン酸注射が使用される機会は多いですが、これは症状の緩和に過ぎません。 根本的な治療には限界があり、長期的な改善にはつながりません。 対して再生医療は自己治癒力を活用し、膝の機能を回復させることが期待できるため、より根本的な改善が可能です。 リペアセルクリニックで行う再生医療は、以下の特徴を持っており、患者様の膝の痛みに合わせて根本回復を目指せます。 幹細胞治療 ↳幹細胞を使用して損傷した膝の組織を再生 PRP療法(血小板豊富血漿療法) ↳患者自身の血液から抽出した血小板を膝に注入することで、組織の修復や炎症の軽減を促す 成長因子療法 ↳成長因子を使用して、膝の軟骨や骨の再生を促進 >当院の膝関節に対する再生医療の症例はこちら リペアセルクリニックでは丁寧なカウンセリングにより、患者様ひとりひとりに合わせて治療を行っていくので、ぜひお気軽に無料カウンセリングを試してみてください。
2019.12.29 -
- 免疫細胞療法
インフルエンザにかからない方法 /3つのポイント 絶対はずせない予定があるときには、インフルエンザにかかりたくないですよね。しかし、インフルエンザにかからない方法はあるのでしょうか。 インフルエンザは口や鼻、目などの粘膜からウイルスが侵入する飛沫感染によるものが多いです。感染防止にはできるだけウイルスとの接触を防ぐべきです。ウイルスとの接触があったとしても、体の防御機能が適切に働いていれば感染することはありません。 インフルエンザにかからない方法として、3つのポイントをご紹介します。 インフルエンザにかからない方法【ポイント1/正しい手洗い】 インフルエンザウイルスは呼吸器から侵入して感染を引き起こします。そして、多くはウイルスに汚染された物に触れた手を介して感染しています。外から帰宅した後や料理をする前、食事の前には手を洗いましょう。 石けんを使い、手のひらをこすり洗いする 手の甲、指先、爪の間、指の間をよく洗う 親指をねじり洗いする 手首をねじり洗いする 流水でよく洗い流す タオルで水分をふき取る 顔にもウイルスは付着しているので、帰宅後に洗顔するのも効果的です。 インフルエンザにかからない方法【ポイント2/部屋の加湿】 空気が乾燥して湿度が40%以下になると、ウイルスは浮遊しがちで感染力も持続しやすくなります。ウイルスの活動を抑えるためには、加湿器を使って部屋の湿度を50〜60%に保ちましょう。 のどの防御機能を維持するためにも、部屋の加湿は有効です。こまめに湿度をチェックしましょう。加湿器のない場所では、マスクの着用や濡れたタオルを干しておくのも効果的です。睡眠中も乾燥しないように注意してください。 インフルエンザにかからない方法【ポイント3/免疫力を保つ】 免疫力が落ちていると、予防接種を受けていてもインフルエンザに感染してしまうことがあります。免疫力を保つためには、日頃の健康管理が大切です。 充分な休養と睡眠をとる 健康的な食生活を心がける 規則正しい生活を送る ストレスを避ける 寝不足が続いたり、疲労がたまっていたりするときは免疫力が低下して、インフルエンザに感染しやすくなります。そこで、免疫力を高める治療法として、免疫細胞療法があります。 免疫細胞療法とは、自分の免疫細胞の力で、病気にかかりにくい体を作ることを目的とした安全な医療です。興味のある方は、詳細をチェックしてみてくださいね。 まとめ・インフルエンザにかからない方法 【3つのポイント】 インフルエンザにかからない方法として3つのポイント【1.正しい手洗い 2.部屋の加湿3.免疫力を保つ】をご紹介しました。なるべくウイルスとの接触を避け、体調を整えておきましょう。 流行前のワクチン接種と人混みに出かけないことも感染予防につながります。「インフルエンザにかかったかも?」と思ったときは、早めに医療機関を受診してくださいね。 そして、インフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるための、免疫細胞療法についても検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.28 -
- 肩
- 再生治療
肩の腱板損傷は、腕を上げる際や肩を動かす時に痛みを感じることがあり、特に痛みがひどくなると日常生活に支障をきたすこともあります。 正しい湿布の貼り方を把握して実践することで、一時的に痛みを和らげることができるため、痛みが続く場合は効果的です。 しかし、「湿布を貼る位置が分からない」「肩を動かすとすぐに剝がれてしまう」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では湿布の正しい貼り方や、効果を引き出す方法を解説していきます。 肩の腱板損傷の原因や治療法も紹介しているので、自分に適した対処方法を見つけて、痛みを改善するためにもぜひ参考にしてみてください。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、肩腱板損傷が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >>実際の症例はこちらでもご確認いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=JtMLjwP174M また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肩の腱板損傷が改善しない方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避して、より早く日常生活へ復帰したい方はぜひご確認ください。 肩の腱板損傷の湿布の正しい貼り方 肩の腱板損傷に対して湿布を活用する際は、肩関節の動きを妨げないように正しく貼ることで、効果を最大限引き出せます。 腱板損傷の痛みは、炎症によるものが主な原因であるため、湿布に含まれる消炎鎮痛成分を効率よく患部に浸透させることが重要です。 【湿布を貼る際のポイント】 清潔な状態で貼る 適切なサイズを選ぶ 湿布を軽く押し付ける 貼り替えのタイミングを意識する 湿布を貼る際は、肩の周りを軽く拭いたり、シャワー後に湿布を貼ると効果的です。 皮膚に汚れや汗が残っていると、湿布の接着力が低下し、効果を発揮しづらくなります。 肩の大きさに合わせた湿布を選び貼った後は、軽く押し付けて密着させることで、しっかり患部に密着させられます。 肩は衣類で擦れやすいため、湿布の四隅の角をハサミで丸くカットしておくと、引っかかりが少なくなり剥がれにくくなります。 それでも剥がれてしまう場合は、サポーターや伸縮性のあるネット、医療用のテープなどで軽く固定するのも有効です。 肩の腱板損傷の症状と原因について 肩の腱板損傷は、肩の関節を安定させる重要な筋肉群である腱板にダメージが生じることによって痛みが発生します。 肩の腱板断裂の症状 肩の腱板断裂の原因 肩の腱板断裂の治療について 肩が痛いという症状から五十肩と自己判断してしまうケースも多いですが、五十肩と肩腱板断裂では、治療方法が異なってくるため注意が必要です。 肩の腱板断裂の症状 肩の腱板損傷の症状は、腕を上げ下げする特定の動作での痛みや、腕の力が入りにくくなることが主な特徴です。 断裂が進行すると、夜間の肩の痛みがひどくなります。 以下の場合は、「肩の腱板断裂」が起こっている可能性があるので、注意が必要です。 肩の痛みはあるけれど腕の挙上はできる 腕の上げ下げをすると引っかかるような感じがする 腕を上げ下げするとゴリゴリと音がする 物を持ち上げにくいなど筋力の低下を感じる 夜間に肩の痛みがある 症状が半年以上続く 上記のような症状が見られる場合は、湿布による一時的な痛みの緩和だけでなく、整形外科での正確な診断が重要です。 肩の腱板断裂の原因 肩の腱板腱板は、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋という4つの筋肉で構成され、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)をまたぎ、肩関節を動かすのに重要な役割を果たしています。 筋肉は筋繊維という繊維でできており、筋繊維が断裂した状態を腱板断裂と呼びます。 肩の腱板断裂の原因には、転んだ時に強く手をついた・腱板の老化・肩関節の使い過ぎといったものがあります。 腱板は加齢とともに衰えていくため、肩の腱板断裂は中高年に多く発生する特徴も。 また、腱板を使いすぎることでも肩の腱板断裂は発生するので、野球やバレーボールのような肩を使うスポーツは発生のリスクが高いといえます。 肩の腱板断裂の治療について 肩の腱板断裂には、以下のような治療法が用いられます。 保存療法 薬物療法 手術療法 リハビリテーション 保存療法は肩関節を固定し、薬物療法は痛み止めの内服や、湿布を貼って治療を進めていきます。 保存療法や薬物療法で症状の改善が見られない場合は、手術を行うケースも。 断裂した腱板をできるだけ元の位置に縫い付けるという治療を行い、痛みの緩和を目指します。 痛みが軽減してきたら、関節の動きや柔軟性を見ながらリハビリテーションを行います。 スポーツをしている方の場合、復帰まで時間がかかるケースもありますが、状態を見ながら慎重に復帰の時期を決めることが重要です。 保存療法の限界と病院に行くべきサイン 薬物療法や湿布による保存療法で改善が見られない場合は、病院での診察が必要となります。 保存療法は炎症を抑えて痛みを和らげる「対症療法」としては有効ですが、断裂してしまった腱板そのものを修復する効果はありません。 痛みが2週間以上続く ・湿布や市販の痛み止めを使用しても、痛みの強さが変わらない ・徐々に悪化している 夜間痛がひどい ・夜に痛みで何度も目が覚める ・特定の向きでしか眠れないなど 日常生活に支障が出ている ・腕が上がらず着替えが困難 ・物が持てずに落としてしまう 筋力の低下 ・以前と比べて明らかに腕に力が入らない ・ペットボトルを開けられないなど 急激な発症 ・転倒して手をついたり急に腕が上がらなくなった場合 ・急性断裂の可能性 上記のサインは損傷が悪化している、あるいは保存療法では対応できない状態である場合があります。 放置して断裂が拡大し、筋肉の萎縮が進んでしまうと、たとえ手術を行っても回復が難しくなるケースがあるため、早期の受診が重要です。 再生医療という新たな選択肢 スポーツ医療で近年注目されているのが「再生医療」です。 再生医療は自身の脂肪から採取した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて、損傷した肩腱板を修復させるという治療方法です。 自身の細胞や血小板を用いるため、副作用や後遺症が起こるリスクが低い特徴があります。 また手術よりも治療期間を短縮できる可能性もあるため、早期に日常生活へ復帰したい人におすすめです。 湿布は応急処置として活用し、抜本的な治療を検討することが重要 腱板損傷の痛みは、炎症によるものが主な原因であるため、湿布に含まれる消炎鎮痛成分を効率よく患部に浸透させることが重要です。 【湿布を貼る際のポイント】 清潔な状態で貼る 適切なサイズを選ぶ 湿布を軽く押し付ける 貼り替えのタイミングを意識する 肩の腱板損傷において、湿布は痛みを和らげる有効な応急処置ですが、症状が続く場合は専門医による抜本的な治療を検討することが重要です。 適切な治療を早期に開始することで、回復を早め、再発を防ぐことができます。 リペアセルクリニックの再生医療では、幹細胞治療やPRP(血小板富血漿)療法を利用することで、腱板の修復を促進し、早期回復が期待できます。 手術を避けながらも根本的な治療が可能となり、再発防止にも繋がります。 再生医療は手術を避けたい方や、従来の治療で十分な改善が得られなかった方にとって、新しい可能性を開く手段となるのでぜひ検討してみてください。
2019.12.28 -
- スポーツ医療
「肉離れになったかも?」「肉離れを再発したかも?」 太ももの痛みにお悩みの方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 肉離れはスポーツをする方に多く見られ、その原因は急激な負荷や疲労、ウォーミングアップ不足などさまざまです。 本記事では、筋断裂(肉離れ)の原因や症状、予防法から治療法まで幅広く解説します。 肉離れを治し早く運動を再開したい、日常生活へ復帰したい方は、ぜひ参考にしてください。 なお、肉離れを早く治したい場合は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「肉離れを早く治したい」という方は、ぜひ再生医療について検討してみてください。 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす原因 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす主な原因は、以下の4つです。 筋肉への急激な負荷 筋肉の疲労 筋肉の柔軟性や筋力不足 ウォーミングアップ不足 以下では、それぞれの原因について詳しく解説します。 筋肉への急激な負荷 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす原因として、筋肉に急激な負荷がかかることが挙げられます。 筋肉が許容できる負荷には限界があります。 そのため、急な動作により筋肉が素早く収縮すると、高負荷によって筋肉が損傷し、筋断裂を引き起こす可能性があります。 筋肉への急激な負荷とは、急な走り出しや飛び上がり、方向転換などの動作が当てはまります。 筋肉の疲労 筋肉の疲労も、太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす原因となります。 筋肉が疲労しているということは、すでに筋肉がある程度ダメージを受けている状態です。 筋肉が許容できる負荷が小さくなっているため、少しの負荷でも肉離れにつながる可能性があります。 運動をする機会が多かったり、仕事で疲労が溜まっていたりする方などは、肉離れを起こすリスクが高いです。 筋肉の柔軟性や筋力不足 筋肉の柔軟性や筋力不足は、太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす理由の一つとなります。 筋肉の柔軟性が低いと、素早い動きについていけず、通常よりも筋肉に大きな負荷がかかります。 また、筋力が不足している場合には、強い負荷に耐えきれず、肉離れを発症するリスクが高まります。 体が硬い方や運動不足の方、年齢とともに筋力が低下してきたと感じる方は注意が必要です。 ウォーミングアップ不足 ウォーミングアップ(準備運動)不足も、太ももの筋断裂(肉離れ)の原因となります。 準備運動の目的は、筋肉を温めることで血流を促し、筋肉の柔軟性を高めることです。 準備運動が不足すると、筋肉の柔軟性が低い状態で運動という負荷をかけることになるため、肉離れを起こす可能性が高まります。 肉離れを防ぐためには、運動前のストレッチやウォーキング、軽いランニングなどが効果的です。 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こした時に現れる症状 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こした時には、以下のような症状が現れることが一般的です。 激しい痛みを感じる 患部の腫れや内出血 筋肉が痙攣する 「肉離れになったかも?」「肉離れを再発したかも?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 激しい痛みを感じる 重度の筋断裂(肉離れ)が起こった時は、患部に激しい痛みが生じます。 筋肉が断裂すると、「バツン」や「パチン」という音が聞こえることもあり、これは筋肉が断裂した時に聞こえる音です。 受傷してすぐに、鋭く力の抜けるような激しい痛みに襲われ、重度の場合は歩くのが困難になります。 患部の腫れや内出血 太ももに筋断裂(肉離れ)を起こすと、太ももに腫脹や内出血が生じます。 腫れや内出血が生じる理由は、炎症や血管の損傷です。 筋肉が切れると、筋肉内の血管がダメージを受け、炎症が引き起こされます。 その結果、太ももが赤く腫れ上がり、内出血によって皮膚が青黒く変色することがあります。 筋肉が痙攣する 太ももに筋断裂(肉離れ)が起こった時は、筋肉の痙攣が引き起こされる場合があります。 痙攣が起こる理由は、断裂によって筋肉内の神経が異常に興奮しているからです。 興奮した神経は筋肉に収縮命令を出すため、結果として筋肉が過剰に収縮を繰り返し、痙攣が起こります。 筋断裂によって痙攣を起こした場合は、すぐに運動を中止し、医療機関を受診しましょう。 太ももにおける筋断裂(肉離れ)の重症度分類 太ももにおける筋断裂の重症度の分類には、1型(軽傷型)、2型(中等症型)、3型(重症型)の3つがあります。 重症度 症状 1型(軽傷型) ・患部を動かしたときに痛みがない、または軽度の痛みがある ・筋肉や腱に損傷がなく、内出血のみが生じている状態 2型(中等症型) ・患部を動かしたときに痛みを感じる ・筋腱移行部に損傷が認められる状態 3型(重症型) ・患部を動かしたときに強い痛みを感じる ・腱の完全断裂や筋腱付着部の列裏が認められる状態 ※参考:国立スポーツ科学センター ストレッチをしても痛みが少なく、内出血のみで筋肉や腱に損傷が認められない状態は、1型に分類されます。 多くの場合、2週間ほどのリハビリテーションで運動を再開できることが多いです。 2型に分類される筋断裂では、MRIで筋腱移行部(筋肉と腱の間の部分)に損傷が認められます。 腱の完全断裂や筋腱付着部(腱が骨に付着する部分)に損傷が認められると3型に分類され、手術療法が検討されます。 太ももの筋断裂(肉離れ)で病院に行くべき症状チェックリスト 太ももの筋断裂(肉離れ)で病院に行くべき症状を、以下のチェックリストで確認してみましょう。 過去に太ももの肉離れ経験がある 安静時でも太ももに痛みや違和感が続いている 歩行や階段の昇り降りなど、日常動作が普段より困難に感じる 足を動かしたときに太ももや股関節に違和感や痛みがある 筋肉にへこみや、硬いしこりのような部分がある 患部に内出血が見られる 患部が赤く膨れたり、熱っぽさがある 患部を押さえると、ズキッとした痛みがある 受傷時「ブチッ」「バチッ」といった断裂音・切れるような感覚があった 肉離れを早く治すためには、早期発見・早期治療が重要です。 上記のチェックリスト内の症状が複数個該当した場合は、念のため病院を受診しましょう。 太ももの筋断裂(肉離れ)の再発を予防する方法 太ももの筋断裂の再発を予防する対処法として、太もも周辺のストレッチや筋力トレーニングなどがあります。 ウォーミングアップとクールダウン 太もも周辺のストレッチ 太もも周辺の筋力トレーニング ただし、ストレッチや筋力トレーニングで無理をすると、症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 それぞれの対処法について詳しく解説していきます。 ウォーミングアップとクールダウン 太ももの肉離れは筋肉の柔軟性低下が原因となるため、運動前に十分なウォーミングアップを行うことが重要です。 運動をする前はストレッチやウォーキング、軽いランニングなどを行い、筋肉を十分に温め柔軟性を高めましょう。 また、筋肉に疲労を残さないよう、運動後のクールダウンも重要です。 運動後は太もものマッサージを行ったり、湯船に浸かったりして、筋肉の疲労を回復させてあげましょう。 太もも周辺のストレッチ 筋断裂は筋肉の柔軟性が悪くなっていると起こりやすくなるため、太もも周辺のストレッチが重要です。 太もものストレッチのやり方は、以下の通りです。 ①うつ伏せになって両腕を顔の下で組む ②かかとをお尻に近づけるように脚を曲げる ③足の甲を掴み、お尻に寄せるように太ももの前面を伸ばす ④30秒間キープする ⑤反対側の脚でも同じ動作を行う 太ももが痛くなるほど伸ばしてしまうと、症状が悪化する可能性があるため、無理のない範囲で伸ばしましょう。 また、筋断裂を起こしている場合はストレッチだけで治るわけではないため、早めに医療機関へ受診することをおすすめします。 上記の動作を30秒くらいかけて3~5セットくらい行いましょう。 太もも周辺の筋力トレーニング 筋断裂は筋力が低下することでも起こりやすくなるため、大腿四頭筋やハムストリングスを強化するトレーニングが重要です。 太ももを鍛えるおすすめのトレーニングは、以下の通りです。 ①仰向けになって両脚を伸ばす ②身体と垂直になるように脚を伸ばしたままゆっくり上げる ③脚を上げられるところまで上げたら数秒キープする ④ゆっくり両脚を元の位置に戻す 上記の筋力トレーニングを3〜5セット繰り返し行いましょう。 無理をすると症状悪化につながるため、無理のない範囲で継続してください。 ストレッチと同様に筋力トレーニングだけで筋断裂が治るわけではないため、早めに医療機関を受診しましょう。 太ももの筋断裂(肉離れ)の治し方は?主な治療法 太ももの筋断裂では、以下のような治療法があります。 RICE処置 保存療法 手術療法 再生医療 症状の度合いに応じて適切な治療法は異なるため、それぞれ紹介していきます。 RICE処置 RICE処置は、筋断裂(肉離れ)の応急処置の基本となる処置です。 安静(Rest、レスト)、冷却(Ice、アイス)、圧迫(Compression、コンプレッション)、挙上(Elevation、エレベーション)の4つの単語の頭文字をとったもので、肉離れにも有効です。 具体的には、それぞれ以下の目的で処置を行います。 項目 目的 処置内容 安静 ・肉離れを起こした部位の腫れを抑える ・血管や神経がさらに損傷することを防ぐ 肉離れを起こした部位を無理に動かさず、患部に負荷がかからない体勢で安静にする。 また、テーピングやタオルを使って患部を固定する。 冷却 ・痛みを抑える ・低酸素障害による細胞の壊死を防ぐ ・患部の腫れを防ぐ 氷嚢やビニール袋に氷と水を入れ、患部を冷やす。 凍傷にならないよう、冷やし過ぎに注意する。 圧迫 ・内出血や腫れを抑える 包帯やテーピングで患部を圧迫する。 鬱血しないように注意する。 挙上 ・静脈やリンパ管の循環をよくし、内出血による腫れを防ぐ 椅子や枕、台などを使用し、患部を心臓よりも高い位置に持ち上げ安静にする。 ※参考:地方独立行政法人 さんむ医療センター RICE処置は、対応が早いほど効果的なので、肉離れを起こしたらすぐに処置を行いましょう。 ただし、RICE処置はあくまで応急処置なので、処置後はすぐに医療機関を受診してください。 保存療法 保存療法とは、手術せずに症状の緩和・改善を目指す治療法で、軽度の筋断裂に適応される治療法です。 初期段階の筋断裂では、受傷部位の筋肉を休ませ、痛み止めや抗炎症剤で痛みや炎症を抑えることが優先されます。 症状に改善がみられるとストレッチや筋力トレーニングを行い、歩行や日常動作が無理なく行えるようにリハビリテーションを行います。 徐々に競技や職場復帰を目指して必要な動作の訓練に移行していきます。 手術療法 保存療法で改善が見られない場合や完全断裂など重度な場合は、手術療法が検討されるケースもあります。 症状に応じて、断裂した筋肉の腱を縫合する縫合術や、他の部位の腱を移植する再建術が用いられます。 手術後の経過については断裂の状態や手術法によって異なりますが、筋の関節可動域制限や術創部の癒着を予防するために、早い段階でリハビリテーションを開始します。 再生医療 近年の筋断裂の治療法には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療では、患者様自身の血液から抽出した血小板を患部に注射するPRP療法で、損傷した筋肉の修復を促します。 患者様自身の血液のみを使うため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用が少ない点が特徴です。 また、患者様自身への負担も少ないため、近年ではスポーツ外傷の治療の選択肢の一つとして注目されています。 以下の動画では、ふくらはぎの肉離れに対する再生医療について解説しているので、合わせて参考にしてください。 https://youtu.be/CPxLOR8D6X0?si=d-6oGPGQWSvLDkjb ▼LINE限定で無料オンライン診断を実施中! >>簡単30秒で診断してみる 太ももの筋断裂(肉離れ)を早く治したいなら再生医療をご検討ください 筋断裂(肉離れ)には急激な負荷や疲労、柔軟性低下、筋力不足などさまざまな原因があります。 太ももに筋断裂が生じると、症状の度合いにもよりますが、重症の場合は2〜3カ月の治療期間を要する可能性もあります。 肉離れの治療法はさまざまですが、スポーツや職場への復帰を早めたいという方には、早期回復を目指せる再生医療をご検討ください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の基礎知識や、実際の症例に関する情報を無料でお届けしています。 肉離れによる治療方法でお悩みの方や、再生医療による治療を検討したい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.12.27 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
陸上競技をやっている方の中には「足が速くなりたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか? 陸上選手が足が速い理由は、筋肉やフォームに秘訣があります。 本記事では、陸上選手の足が速い理由から、速く走りたい方が鍛えるべき足の筋肉について解説しています。 本記事を最後まで読めば、速く走るための特徴からこれからトレーニングするべき筋肉がわかります。 陸上選手によくある「足底腱膜炎」の予防方法についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。 陸上選手の足が速い理由 陸上選手の足が速い理由は、以下の3つが挙げられます。 後方へ足をスイングさせるのが速い アキレス腱モーメントアームが短い 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い それぞれの理由について詳しく解説します。 後方へ足をスイングさせるのが速い 陸上選手の足が速い理由として、軸足の「後方スイングスピードが速い」ことが挙げられるでしょう。 後方スイングスピードとは、足が地面に接地してから後方へスイングされる速度のことです。 言い換えれば、身体が前に進む速度が高いという意味なので「前に進む速度が高い=速く走れる」ことになります。 足が速い人は、足の回転数が高いピッチ型の人も歩幅が大きいストライド型の人も共通して「後方スイングスピードが速い」特徴を持ちます。 アキレス腱モーメントアームが短い 陸上選手の足が速い理由として「アキレス腱モーメントアームが短い」ことが挙げられるでしょう。 アキレス腱モーメントアームとは、足首のくるぶしに位置する関節の回転軸から張力作用線までの距離のことです。 走る動作中にアキレス腱に蓄えられる力が効率的に働くため、アキレス腱モーメントアームが短い方が良いとされています。 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い 陸上選手の足が速い理由として「腿を後方から前方へ引き戻すのが速い」ことが挙げられるでしょう。 走っている時は、軸足が地面に接地している間に身体を前に進もうとするため、足は後方に取り残されることになります。 足が速い人ほど速いスピードで足が取り残されるので、速く走るためには腿を後方から前方へ素早く引き戻す力が必要です。 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い人は、足の回転率が高まり速く走れています。 陸上選手が鍛えるべき足の筋肉とは? 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら、以下の2種類の筋肉を鍛えるのがおすすめです。 腸腰筋 大腿直筋 下記ではそれぞれの筋肉について詳しく解説します。 腸腰筋 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら股関節屈曲筋群である「腸腰筋」を鍛えましょう。 腸腰筋とは、「大腰筋」「小腰筋」「腸骨筋」から構成される筋肉の総称で、特に大腰筋は上半身と下半身を繋いでいる重要な筋肉です。 適切にトレーニングすることで体幹が安定し、腿を引き上げる動作などのパフォーマンス向上が期待できます。 大腿直筋 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら股関節屈曲筋群である「大腿直筋」を鍛えることが重要です。 大腿直筋とは、大腿四頭筋のうちの一つで股関節と膝関節の両方にまたがっている二関節筋のことです。 股関節で大腿を屈曲させ、膝関節で伸展させる役割を担っています。 適切にトレーニングすることで筋力と筋持久力が向上し、走る時の下半身の動作が効率性が高まるでしょう。 陸上選手は足底腱膜炎に注意! 陸上選手は、走ったり跳んだりして足へ負担をかけることが多いため「足底腱膜炎」に注意しましょう。 陸上選手に多い足底腱膜炎の症状とは? 足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング 以下では、足底腱膜炎について詳しく解説します。 陸上競技に多い足底腱膜炎の症状とは? 足底腱膜炎の症状で代表的なのが、起床して立ち上がり歩こうとしたときの第一歩目で痛みが生じることです。 その他にも、長時間立っていると痛みや痺れが生じたり、地面に足が着いた時に痛みが生じるケースもあるでしょう。 そもそも「足底腱膜」とは、足裏全体を覆っている腱の膜のことで足が受ける衝撃を和らげる役割を果たしています。 陸上競技で走ったりジャンプしたりする際も足底腱膜は足が受ける衝撃を和らげようとしますが、負荷を受け続けていると炎症を起こして痛みが発生します。 中でも扁平足の人や土踏まずのアーチが高過ぎる人は、足底腱膜が受ける負荷が大きくなり炎症を起こしやすいので注意が必要です。 痛みがある場合は、無理をして足を酷使すると痛くて歩くのもつらい状態になる可能性があるため、安静にしておきましょう。 足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング 足底腱膜炎の予防として有効なのが、足の指のトレーニングです。 足の指を支える筋力が低下していると、足底腱膜に負荷がかかりやすくなって足底腱膜炎になりやすくなるので、陸上のトレーニングと共に足の指を鍛えましょう。 タオルを開いた状態で床に置いて、端の方を踏んで立ち、足の指でタオルをつかんで手前にたぐり寄せるという動作を繰り返すトレーニングが有効です。 足の指を大きく動かすことを意識しておこなうのがポイントです。 足底腱膜炎の治療方法を紹介 足底腱膜炎(足底筋膜炎)は、足の裏の足底筋膜に炎症が生じる状態で、特に踵部分に痛みが現れることが特徴です。 以下に代表的な治療方法を紹介します。 抗炎症薬(NSAIDs)の使用 物理療法(理学療法) 再生医療 痛みや炎症が強い場合、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。 これにより炎症を抑え、痛みを和らげることができます。市販薬でも対応可能ですが、長期間の使用は避けるべきです。 理学療法士による治療も有効です。 痛みの軽減を目的としたマッサージや、足底筋膜をターゲットにした物理療法を受けることで、回復を促進できます。 また、従来の治療法に加えて近年では再生医療も注目を集めています。 足底腱膜炎の再生医療には、PRP療法や幹細胞治療などが存在します。 これらの治療法は、患者自身の血液や細胞を利用して、損傷した組織の修復を促すことを目的としており、足底腱膜炎へのアプローチとして有効です。 自身の細胞や血液を使用するため、アレルギー反応や拒絶反応のリスクが低いメリットがあります。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、足底腱膜炎が改善された患者さまの症例を紹介しています。 陸上選手の足が速い理由とよくある症状の治療法まとめ 本記事では、陸上選手の足が速い理由について詳しく解説しました。 陸上選手の足が速い理由は、以下の通りです。 後方へ足をスイングさせるのが速い アキレス腱モーメントアームが短い 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い 速く走るためには、股関節屈曲筋群である「腸腰筋」と「大腿直筋」を鍛えるのがおすすめです。 しかし、走ったり跳んだりして足へ負担をかけることが多い陸上選手は「足底腱膜炎」に注意する必要があります。 足に痛みや違和感がある場合は、悪化すると歩くのもつらいほどの痛みになる可能性があるため、安静にしておきましょう。 最近では、スポーツ医療の進歩によって足底腱膜炎の治療も進歩しています。 リペアセルクリニックの再生医療は、幹細胞治療やPRP治療など、最新の再生医療技術を駆使し、患者様一人ひとりに最適な治療を提供しています。 電話やオンラインでの無料相談を提供し、治療に関する不安や疑問を解消できるサポート体制を整えているので、ぜひお気軽に相談してみてください。
2019.12.27 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛みでヒアルロン酸注射を検討している方の中には、「注射で感染症になるのでは」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 インターネットで検索すると感染症のリスクについて様々な情報が出てきて、余計に心配になってしまうものです。 この記事では、膝へのヒアルロン酸注射による感染症の実際のリスクと、感染した場合の初期症状を解説します。 対症療法のヒアルロン酸注射だけでなく、膝の疾患に対する治療法の再生医療についてもご紹介します。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 ヒアルロン酸注射に変わる治療方法として、膝の痛みに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 膝にヒアルロン酸注射をすると感染が怖いの? 膝の軟骨が損傷すると、関節液を分泌している滑膜が炎症することがあります。 滑膜が炎症を起こすと、サラサラの関節液が過剰に分泌されるようになり、本来の粘性のある関節液が持つ潤滑剤の役割を果たせません。 このような状態になっている膝にヒアルロン酸を注入すると、関節液に粘性が出てくるため膝の動きを滑らかにする効果が期待できます。 そして、関節液にヒアルロン酸が補充され、傷ついた軟骨を保護し炎症を抑える効果があり、それによって膝の痛みの軽減も期待できます。 このように、ヒアルロン酸は膝の痛みの治療に効果的なのですが、感染のリスクがあるという話も耳にします。 ヒアルロン酸注射には、本当に感染のリスクがあり、危険なのでしょうか? 膝にヒアルロン酸を注射すると感染のリスクがある? どのような治療法でも、良い作用だけでなく副作用やリスクがあるものです。 しかし、実際の感染症発症率は非常に低く、適切な医療環境で行われる場合のリスクは極めて限定的とされています。 ただし、感染症が絶対に起こないわけではないため、注意が必要です。 ヒアルロン酸注射は週1回を5週、その後は症状に合わせて2週に1回を5~10回行う必要があります。 感染のリスクは低いですが、それだけの回数針を刺すため、わずかでも観戦する可能性があることは理解しておきましょう。 ただし、医療機関では感染予防のために厳格な衛生管理が行われており、過度に心配する必要はありません。 膝へのヒアルロン酸注射で感染を起こすとどんな症状が出るの? ヒアルロン酸注射による細菌感染で多いのが化膿性関節炎です。 悪化すると膝の痛みが注射前よりも強くなったり、関節の動きが悪くなったりすることもあります。 注射後に熱が出る、膝が腫れる、痛みが強くなったという症状があれば早めに受診してください。 感染症が発生した場合の初期症状の目安 ヒアルロン酸注射後の感染症は、注射後24時間から72時間以内に症状が現れることが一般的です。 感染症の早期発見のために、以下の初期症状があることを理解しておきましょう。 症状の種類 具体的な症状 痛み 注射前よりも強い痛み、安静にしていても続く痛み 腫れ 膝全体の腫れ、触ると熱を持っている感じ 発熱 37.5℃以上の発熱、寒気を伴うことがある その他 膝の動きの制限、関節の強い違和感 これらの症状が一つでも当てはまる場合は、速やかに医療機関を受診してください。 感染症は時間の経過とともに悪化する可能性があるため、早めの対応が重要です。 ヒアルロン酸注射を打ち続けるリスク・注意点 ヒアルロン酸注射は膝の痛みを和らげる効果的な治療法ですが、長期間継続することで以下の点に注意が必要です。 長期使用による副作用 他の注射療法と比べて感染リスクは高い? ここでは、継続治療のリスクと他の注射療法と比較した感染リスクについて説明します。 長期使用による副作用 ヒアルロン酸注射を長期間続けることで、以下のような副作用が考えられます。 関節内の異物反応による炎症 注射回数の増加に伴う感染リスクの蓄積 アレルギー反応の可能性 効果の減弱(慣れによる効果の低下) 通常、数週間から数ヶ月に一度の頻度で注射を行いますが、継続して治療を行う場合は、副作用のリスクも考慮して治療間隔を決める必要があります。 他の注射療法と比べて感染リスクは高い? 膝の治療では、ヒアルロン酸注射以外にもステロイド注射などの選択肢があります。 感染リスクの観点では、ヒアルロン酸注射の方がステロイド注射よりも感染率が低い※ことが報告されています。 ※出典:jstage どちらの注射も感染率は非常に低く、適切な医療機関で行われる限り、過度に心配する必要はありません。 ヒアルロン酸注射は比較的安全性が高い治療法です。 膝の根本的な治療は再生医療をご検討ください ヒアルロン酸注射は、膝の痛みの軽減や炎症を抑える目的で使用されるもので、疾患を治す治療ではありません。 膝の疾患に対する治療には、再生医療があります。 再生医療の一つである幹細胞治療は、他の細胞に変化する「分化能」という幹細胞の働きを活用する治療法です。 患者さま自身の幹細胞を培養して患部に注射するため、拒絶反応のリスクが低く、身体への負担を最小限に抑えられます。 膝の痛みにお悩みの方には、再生医療という治療の選択肢があります。 再生医療について詳細は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。 >当院の膝関節に対する再生医療の症例はこちら
2019.12.26 -
- 腰
- スポーツ医療
重いものを持ち上げたときやスポーツの途中など、いきなり腰が痛くなった場合、「腰の筋断裂」が疑われます。 腰の痛みを「ぎっくり腰」だと自己診断し、安静のみで対処する方もいらっしゃいますが、筋断裂には適切な治療が必要です。 腰の筋断裂を放置した場合、症状によっては手術が必要になるため、仕事や日常生活に支障をきたす恐れも。 本記事では、腰の筋断裂をチェックする方法や、症状に応じた治療方法などを詳しく解説します。 腰の痛みが慢性化している方や、通院のみで筋断裂を治したい方は、手術不要の治療方法も参考にしてみてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、すぐに腰の筋断裂を改善したい方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 最短で治療に進める無料相談を活用して、より早く日常生活へ復帰したい方はご確認ください。 腰の筋断裂とは? 腰の筋断裂とは、腰の筋肉に大きな力が加わり、負荷に耐えられなくなった筋繊維が切れてしまう症状です。 ぎっくり腰と混同しやすい症状ですが、腰の筋断裂は内出血などを引き起こすケースがあるため、以下の点について十分な理解が必要です。 痛みが発生したときの状況や、患部の状態は治療方法に影響します。 腰の筋断裂の特徴や原因、肉離れやぎっくり腰との違いは、以下を参考にしてみてください。 腰の筋断裂の特徴・原因 腰の筋断裂には特徴的な症状があり、以下のような原因が考えられます。 腰の筋断裂の特徴 ・強い痛み(急激に痛む) ・腰まわりの脱力感 ・患部の炎症 ・内出血による腫れ ・腰の可動域制限 ・腰の筋力低下 腰の筋断裂の原因 ・腰の筋肉の急激な伸長や収縮 ・疲労や冷え、加齢による筋肉の柔軟性の低下 ・運動不足 ・血行不良 腰の周辺には脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)や腰方形筋(ようほうけいきん)などがあり、過度な負荷によって断裂すると、強い痛みを引き起こします。 断裂した筋肉には力が入らないため、立ったり歩いたりするときに支えが必要になるケースも。 スポーツや重いものを持つ動作は筋断裂の主な原因ですが、疲労や運動不足などが影響する可能性もあります。 急激な動作も腰の筋断裂を引き起こす恐れがあるので、長時間のデスクワークを終えた後や、ベッドから立ちあがる際にも注意が必要です。 痛みが激しい場合は、筋繊維の完全断裂が考えられるため、必ず医療機関で治療を受けておきましょう。 筋断裂や肉離れ・ぎっくり腰の違い 腰の筋断裂や肉離れ、ぎっくり腰には以下の違いがあります。 症状 損傷部位 主な原因 腰の筋断裂 腰の筋肉(脊柱起立筋など) 筋肉の一部または全部の断裂 腰の肉離れ 腰の筋肉(脊柱起立筋など) 筋肉のわずかな損傷や部分断裂 ぎっくり腰 腰の筋肉や神経、関節など 筋断裂のほか、椎間板や関節、靭帯などの損傷 肉離れも筋繊維の断裂ですが、腰の筋断裂にくらべて重症度が低く、痛みは伴うものの、一般的には自力歩行できるレベルです。 ただし、患部が炎症を起こすと痛みが強くなるので、安静や冷却などの初期対応が必要です。 ぎっくり腰は複合的な原因で発生するため、腰の痛みだけではなく、足のしびれなどを引き起こす場合があります。 痛みの原因や初期対応がわからないときは、まず医療機関の診察を受けましょう。 腰の筋断裂の症状チェックリスト 腰が急に痛くなった場合、ぎっくり腰や肉離れも考えられます。 筋断裂かどうかを自分で判断したいときは、以下のチェックリストを活用してみましょう。 チェック項目 解説 急激な動作 久々のスポーツや重いものを持ち上げる動作など、腰に負担がかかっていたかどうか。 断裂音 筋繊維が切れると、「ブチッ」などの断裂音が聞こえる場合があります。 腰の痛み 患部を押したときや、特定の方向に動かしたときだけ痛い。 脱力感 腰に力が入らない。 腰の可動域 ひねりなどの動作に制限がかかる(無理に動かすと痛い)。 患部のへこみ 筋断裂で損傷した部分はへこむ場合があります。 患部の腫れ 内出血で皮膚が青紫色に腫れている。 安静時の症状 ズキズキとした痛みがある(熟睡できない)。 該当する項目が多い場合は、早めに医療機関の診察を受ける必要があります。 腰の筋断裂が重症化すると、強い痛みの慢性化や歩行困難などを引き起こすので、仕事や私生活に支障をきたす恐れも。 診察を受ける際には、痛みを感じたときの状況などを詳しく伝えておきましょう。 自宅でできるセルフケア 腰の筋断裂を防ぐためには、自宅でできるセルフケアをおすすめします。 筋肉の柔軟性を高めると、筋断裂が起きにくくなるので、以下のストレッチを実践してみましょう。 腰のストレッチ 手順 脊柱起立筋のストレッチ(ヒップロール) 1.仰向けに寝て両手を真横に広げる 2.両膝を立てる 3.肩を床に付けたまま、両脚を閉じた状態で左右のどちらかに倒す 4.20~30秒キープしたら膝を元の位置に戻し、反対側にも倒す 【ポイント】膝を倒すときはゆっくりと 大殿筋のストレッチ 1.椅子に座って片足を反対側の足の太ももに乗せる 2.膝を抱えて反対側の肩の方向に引き寄せる 3.10秒程度キープしたら、反対側の足も実践 【ポイント】背筋を伸ばしたまま大殿筋を伸ばす 太もものストレッチ 1.仰向けに寝て、片足を伸ばしたまま持ち上げる 2.伸ばした足の太ももを両手で抱え、ゆっくりと引き寄せる 3.20~30秒キープしたら反対側も実践 【ポイント】太ももの裏側が伸びる感覚を意識する 腰と背骨のストレッチ 1.四つん這いになる 2.息を吐きながら背中を丸める 3.息を吸いながら背中を反らせる 【ポイント】ゆっくりとした動作で10回程度繰り返す ハーフスクワット 1.立ったまま足を肩幅くらいに開く 2.股関節と膝を曲げながら、ゆっくりとお尻を下す 3.膝の角度が45度くらいになったら動きを止め、ゆっくりと元の位置に戻す 【ポイント】1セット5~10回、1日3セットが目安 筋断裂の発生直後は腰を安静に保ち、痛みが引いたらストレッチを開始します。 入浴後は筋肉が柔らかくなっており、ストレッチの効果がより高くなります。 急激なストレッチは腰を痛める可能性があるので、無理をせず、毎日少しずつ続けていきましょう。 医療機関に行くべきタイミングと診療の流れ 腰の筋断裂を初めて経験すると、医療機関に行くべきなのか、自宅で安静にするとよいのか、判断できない場合があります。 医療機関に行くべきタイミングや、診療の流れは以下を参考にしてみてください。 医療機関に行くべきタイミング ・腰から断裂音が聞こえた ・腰に力が入らない ・患部がへこんでいる ・患部が青紫色に腫れている ・患部が熱をもっている ・強い痛みで日常生活に支障をきたいしている ・支えがなければ立ち上がりや歩行が困難 ・痛みの原因がわからない 診療の流れ 1.医師による問診 2.患部の視診や触診 3.画像検査(エコーやMRIなど) 4.診断結果の説明 5.治療方針の決定 6.治療開始と回復状況のチェック 筋繊維の断裂は徐々に進行する場合があるため、痛みや脱力感が続くときは、早めに診療を受けましょう。 医療機関の診療では、まず問診によって痛みの発生状況を聴き取り、次に患部の腫れや内出血などをチェックします。 痛みの原因がわからないときや、筋断裂の重症化が考えられる場合は、エコーやMRIなどの画像検査を行うケースがあります。 レントゲンの画像では筋繊維の損傷がわからないので、医療機関を選ぶ際は、エコーやMRI検査ができるかどうかの確認が必要です。 治療方針は総合的に判断されるため、どの部分がどのように痛むのか、正確に伝えておきましょう。 腰の筋断裂の治療方法 腰の筋断裂が起きた場合、医療機関では以下のいずれかの治療方法を選択します。 薬物などの保存療法は軽度の筋断裂に効果的ですが、重症化している場合は手術の可能性も。 手術は入院を伴うケースが多いので、切らずに腰の筋断裂を治したい方は、再生医療を選択肢に入れてもよいでしょう。 治療方法の具体的な内容や、特徴などは以下を参考にしてみてください。 薬物・保存療法 腰の筋断裂が軽度や中程度だった場合、保存療法で治療するケースがあります。 保存療法の種類は以下のようになっており、主な目的は痛みの緩和や症状の悪化防止です。 保存療法の種類 具体的な治療内容 薬物療法 ・ステロイド注射により、患部の炎症や痛みを抑える ・筋肉弛緩薬を投与し、硬くなった筋肉を柔らかくする ・痛みが強いときは鎮痛剤も併用 装具療法 ・コルセットやサポーターで患部を固定し、治癒を促進させる ・患部の可動域を制限し、症状の悪化を防ぐ ・強力な固定が必要なときは金属製の装具を使用する場合も ステロイド注射は強い痛みを抑えられますが、骨や腱をもろくする可能性があるため、慎重な判断を求められます。 また、薬物療法では筋繊維を修復できないので、痛みが緩和されても、腰に負荷がかかると筋断裂が再発する恐れも。 装具療法はコルセットなどを装着し、腰の筋肉を固定するため、症状の悪化を防止できます。 ただし、長期間の装着は筋力低下につながりやすく、体幹に悪影響を及ぼす可能性もあります。 真夏に装具を装着すると、かぶれてしまう可能性があるため、肌が敏感な方は必ず医師に伝えておきましょう。 手術療法 腰の筋断裂を保存療法で改善できないときは、手術療法を用いる場合があります。 手術療法には以下の種類があり、主な目的は筋繊維の修復や、腰まわりの筋肉の安定化です。 手術療法の種類 具体的な治療内容 縫合術 断裂した筋肉や腱を縫い合わせる手術 移植術 他の部位の筋肉や腱を断裂部に移植する手術 固定術 椎間板や脊椎などを固定し、安定性を高くする手術 腰の筋肉が完全断裂していると、手術療法しか選択肢がないケースがあります。 手術は腰の機能を回復できますが、症状によっては1週間程度の入院が必要になるため、仕事や家事を休めない方には難しい選択です。 また、手術では筋力や柔軟性を改善できないので、スポーツなどを再開する場合は、筋力トレーニングやストレッチを続ける必要があります。 腰の筋断裂を手術で治すときは、体にかかる負担や、感染症のリスクなども考慮しておきましょう。 再生医療 腰の筋断裂を根本的に治したいときは、再生医療を選択肢に入れてみましょう。 再生医療とは、幹細胞を培養して患部に注射し、損傷した部分を修復する治療方法です。 手術や入院は必要ないので、仕事や家事を休めない方でも、腰の筋断裂の根本治療を目指せます。 また、再生医療には以下の特徴があり、筋断裂以外の治療にも活用されています。 再生医療は最新の医療技術になるため、治療を受けられる医療機関は限定されています。 手術を避けたい方や、より詳しい情報を知りたい方は、リペアセルクリニックにご相談ください。 リペアセルクリニックには再生医療の専門医が在籍しており、患者一人ひとりに応じた治療方針をご提案させていただきます。 腰の筋断裂は放置せず、適した処置を行うことが重要 腰の筋断裂が疑われる場合は、まず自宅でできるセルフケアを実践してみましょう。 痛みが引いたらストレッチを行い、筋肉や関節を柔らかくすると、筋断裂の再発を防止する効果があります。 痛みを我慢して仕事を続けるなど、腰の筋断裂を放置した場合は、歩行困難になる恐れがあるので要注意です。 一度切れてしまった筋繊維は自然治癒を期待できないので、症状が進行すると、「手術しか治療方法がない」といわれる可能性も。 腰に強い痛みがあるときは、必ず医療機関の診察を受け、適切な治療方法を提案してもらいましょう。 筋断裂の再発を防ぎ、元どおりの機能を取り戻したい方は、再生医療の検討もおすすめです。 リペアセルクリニックでは、初回のカウンセリングに1時間程度を確保しており、治療も予約制になっているため、待ち時間がありません。 医師とじっくり話し合い、自分に合った治療方法を選びたい方は、ぜひリペアセルクリニックにご相談ください。
2019.12.26 -
- スポーツ医療
関節や筋肉の痛みで日常生活に支障をきたし、ステロイド注射を検討されている方も多いのではないでしょうか。 また、既に注射を受けたものの効果を実感できていない場合、いつ効果が出るのか不安を感じる方も多いはずです。 この記事では、ステロイド注射の効果が現れるタイミングと持続期間、効果が期待できない場合の対処法を詳しく解説します。 関節の痛みや炎症でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「関節の痛み症状の改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 ステロイド注射が効かない場合の治療選択肢として、関節や筋肉の痛みに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 ステロイド注射の効果はいつから感じられる? ステロイド注射の効果の現れ方には個人差があるため、以下の3つのポイントを理解しておくことが大切です。 一般的に数日程度で効果が現れる 効果の持続時間には個人差がある 効果が出にくいケースもある これらを把握することで、ご自身の症状の経過を適切に判断する材料になります。 一般的に数日程度で効果が現れる ステロイド注射は、一般的に数日程度で効果が現れ、痛みや腫れといった炎症症状の軽減を実感できるケースが多いです。 中には、注射直後から痛みが和らぐケースもありますが、一般的には「数日程度で効果が現れ始める」と考えておきましょう。 注射の際に併用される局所麻酔の効果は数時間で消失しますが、その後にステロイドの効果が持続的に働きます。 効果の持続時間には個人差がある ステロイド注射による症状改善の持続期間は、一般的に数週間から数カ月程度と言われており、多くは1週間後頃から症状が半減していきます。 ただし、その持続期間には大きな個人差があり、数カ月以上効果が持続する方もいれば、数週間で効果が薄れてくる方もいます。 日常生活での患部の使い方や安静の程度も効果の持続に大きく影響するため、医師の指示に従った生活を心がけることが大切です。 効果が出にくいケースもある ステロイド注射をしても注射位置の不正確さや症状の慢性化による組織の変化によって、十分な効果が得られない場合があります。 注射が正確な位置に届いていない場合も、十分な効果が得られません。 また、長期間症状が続いている場合、患部の組織に線維化と呼ばれる硬くなる変化が起こり、ステロイドの抗炎症効果が届きにくくなるケースがあります。 効果が乏しい場合は、症状の原因を再度検討する必要があります。 ステロイド注射の注意点 ステロイド注射は、痛みの緩和に効果的な治療法ですが、治療を受ける前に知っておくべき注意点があります。 主に以下の2つのポイントを理解しておきましょう。 注射を繰り返し行わない 効果があっても再発するリスクがある ステロイド注射のメリットとリスクを適切に理解しておくと、医師との治療方針の相談をする際に役立ちます。 注射を繰り返し行わない 同じ部位への注射は通常2〜3回までとし、短期間での繰り返しは避けるべきです。 注射間隔を3〜6カ月程度空けることで、ステロイドの局所蓄積によるリスクを減らせます。 効果が持続している間は次の注射を急がず、経過観察することが大切です。 また、副作用の出現や症状の再発を繰り返す場合は、早めに医師に相談して他の治療法を検討しましょう。 効果があっても再発するリスクがある ステロイド注射で痛みが改善しても、根本的な原因が解決されていない場合は再発の可能性があります。 とくに日常生活で患部を酷使すると、症状の悪化や再発のリスクが高まります。 症状の原因は過度な使用にあることが多いため、同じ動作を続ける場合は適度な休憩や軽いストレッチを取り入れることが重要です。 作業環境の見直しや、正しい姿勢の維持、適切な休息を心がけることで、長期的な症状の改善につながります。 ステロイド注射の効果が期待できないときの対処法 ステロイド注射で十分な効果が得られない場合や、症状が繰り返し再発する場合には、他の治療法を検討する必要があります。 手術療法では、炎症部位を直接切開して根本的な改善を目指します。 とくに症状が慢性化した場合の治療として有効で、リハビリと組み合わせることで早期回復が期待できます。 手術を必要としない再生医療は、患者さま自身の幹細胞や血液を使用する新しい治療法です。 再生医療の幹細胞治療やPRP療法は体への負担が少なく、副作用のリスクが低い点が特徴です。 治療法の選択に際しては、症状の程度や生活背景を考慮して専門医と十分に相談して決めましょう。 ステロイド注射の効果についてよくある質問 ステロイド注射の効果についてよくある質問を紹介します。 腱鞘炎のステロイド注射はいつから効く? ステロイド注射に即効性はある? ステロイド注射当日に気を付けることは? これらの疑問を解決して、適切な治療選択に役立てましょう。 腱鞘炎のステロイド注射はいつから効く? 腱鞘炎に対するステロイド注射の効果は、通常2〜3日程度で改善が見られ始めます。 炎症を抑えて痛みを軽減させることで、患部の動きがスムーズになる治療法です。 多くの場合、1週間以内に明らかな症状の改善を実感できるでしょう。 ただし、症状の程度や個人差により、効果を感じるまでの期間は異なります。 ステロイド注射に即効性はある? ステロイド注射には一定の即効性があり、注射後数日以内に効果を感じる方が多いです。 注射と同時に使用される局所麻酔により、直後から一時的な痛みの軽減を感じることもありますが、ステロイド本来の抗炎症効果は数日かけて現れます。 完全な効果を判断するには、1〜2週間程度の経過観察が必要です。 ステロイド注射当日に気を付けることは? ステロイド注射当日は、注射部位を清潔に保ち、過度な負荷をかけないよう注意しましょう。 入浴やシャワーは当日は避け、翌日以降から可能になります。 また、注射直後は患部の安静を心がけ、激しい運動や重労働は控えてください。 異常な痛みや腫れ、発熱などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関に相談することが大切です。 ステロイド注射は繰り返しNG!早く治すなら再生医療を検討しよう ステロイド注射は痛みや炎症に対する効果的な治療法ですが、繰り返しの使用は推奨されません。 同じ部位への注射を繰り返すことで、組織への悪影響や副作用のリスクが高まる可能性があるためです。 ステロイド注射で効果を感じられなかった場合でも、再生医療なら症状改善が期待できる可能性があります。 再生医療は患者さま自身の細胞を使用するため、副作用のリスクが低く、根本的な組織の修復を目指すことができます。 ステロイド注射の効果が不十分な場合は、一人で悩まず専門医に相談し、再生医療を含めた他の治療選択肢を検討することをおすすめします。 痛みから解放され、快適な日常生活を取り戻すための治療法を見つけるためにも、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2019.12.25 -
- 免疫細胞療法
インフルエンザにかかりたくない!感染対策でやるべきこと インフルエンザは毎年冬になると流行し、感染すると38℃以上の発熱や全身の筋肉痛、関節痛などの症状が急激に現れます。感染力がとても強いため、数日から1週間ほどは安静に自宅療養する必要があります。 インフルエンザが流行する時期は、楽しいクリスマスやお正月、成人式、大切な入学試験など重要なイベントがある時期とも重なりますから絶対に感染したくないですよね! そこで今回は、インフルエンザの感染対策でやるべきことをご紹介します。 インフルエンザの感染対策【基礎編】 インフルエンザの感染を防ぐためには、ウイルスを体の中に侵入させないことです。 ・正しい手洗い 石けんで指先、爪の間、指の間、手首まで丁寧に洗い、水で十分に流しましょう。アルコール消毒も効果的です。 ・マスクの着用 ウイルスの侵入を完全に防ぐことはできませんが、のどの乾燥を防ぎます。マスクはまめに交換する必要があります。 ・手で顔を触らない 手についたウイルスが口や鼻から体内に侵入してしまいます。 ・こまめな水分補給 のどの粘膜についたウイルスを水で洗い流してしまいましょう。うがいや歯磨きで口腔内を清潔に保つことも感染対策の1つです。 ・予防接種を受ける インフルエンザに感染すると脳症や肺炎などの合併症を引き起こすことがあります。重症化を防ぐためには予防接種が効果的です。 インフルエンザの感染対策【応用編】 体が弱った状態ではインフルエンザに感染しやすくなりますから、普段の健康管理が重要です。 ・十分な休養 疲れがたまっていると、抵抗力が落ちてしまいます。自分の体をいたわりましょう。 ・十分な睡眠 質の高い睡眠で体力を回復させましょう。 ・バランスのとれた食事 健康な体を維持するためには、食事の内容に気をつけましょう。 ・部屋の湿度を60%以上に保つ 空気が乾燥した状態では、のどの防御機能が低下します。部屋の換気もしてください。 ・流行期には外出を控える インフルエンザが流行しているときは、不要の外出は避けた方が賢明です。 インフルエンザの感染対策で一番重要なのは免疫力を高めること! 人間の免疫システムは、ウイルスの体内への侵入を防ぎ、侵入してしまったときはウイルスと戦ってくれる体の仕組みです。インフルエンザの感染対策をあれこれやってみても、免疫力が落ちていたら感染してしまうかもしれません。免疫力を強化しましょう。 自身の細胞を使って免疫力をアップし、病気を予防する「免疫細胞療法」という治療法があります。安全で、自分自身の細胞を使用するため副作用やアレルギーのリスクが低く、効果的な免疫アップとして注目を集めている治療法です。 まとめ・インフルエンザにかかりたくない!感染対策でやるべきこと インフルエンザの感染対策には、手洗いやマスクの着用など、地道なことの積み重ねが必要です。ウイルスが体内に侵入するのを防ぎ、体調の維持に努めてください。 流行前に予防接種を受けることや人混みへの外出を避けることも有効です。感染対策として、免疫力も大切なポイントになります。最近話題になっている免疫細胞療法による免疫アップも検討してみてはいかがでしょうか。 もし、インフルエンザが疑われるときは、早めに医療機関を受診してくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.24 -
- スポーツ医療
- 再生治療
急に走ったり、ジャンプしたりした時に突然「ビリッ」という痛みが走り、肉離れを起こしてしまう。そんな経験はスポーツ中に限らず、日常生活でも起こりうるケガの一つです。 この記事では、肉離れが起こる原因からわかる肉離れしやすい人の特徴を詳しく解説します。 肉離れのリスクを高める要因を理解し、効果的な予防策を知ることで、スポーツや日常生活での怪我のリスクを大幅に減らすことができます。 適切な知識と対策で、再発の心配なく活動的な生活を送りましょう。 そもそも肉離れが起こる原因とは 肉離れは筋肉に急激な負荷がかかることで発生する筋組織の損傷です。 とくに瞬発的な動きが求められるダッシュやジャンプ、急な方向転換などで筋肉が強く収縮した際に、逆方向に引き伸ばされる状況が主な原因となります。 筋肉と筋膜が耐えられる限界を超える力が加わると、繊維が断裂して損傷します。 この時「プチッ」という断裂音が聞こえた場合は、深刻な断裂が生じている可能性があるため注意が必要です。 筋肉への負荷が筋組織の耐久限度を超えると、組織内で出血が起こり、腫れや痛みを伴います。 肉離れはスポーツ中に起こることが多く、スポーツ医療でも重要視されるスポーツ外傷です。そして、肉離れのリスクを高める要因に、筋肉の疲労や柔軟性の低下が挙げられます。 肉離れしやすい人の特徴 肉離れは誰にでも起こる可能性がありますが、特定の条件や生活習慣によってリスクが高まります。 以下の特徴に当てはまる方は、肉離れのリスクが高いと考えられるため、注意してください。 スポーツ選手や運動愛好家 体が硬く柔軟性が低い人 疲労が蓄積している人 過去に肉離れを経験したことがある人 水分補給が不足している人 準備運動を十分に行わない人 高齢者(筋肉の弾力性や柔軟性の低下による) それぞれの特徴について、詳しく解説します。 スポーツ選手や運動愛好家 スポーツ選手や定期的に運動を行う愛好家は、肉離れのリスクが高い傾向にあります。 主に陸上競技、サッカー、ラグビーなど瞬発力や急な方向転換を必要とするスポーツでは発生率が上昇します。 スポーツ中は筋肉に強い負荷がかかる場面が多く、とくに試合の後半や疲労が蓄積した状態では筋肉の反応速度や柔軟性が低下するため、肉離れを起こしやすくなります。 また、トレーニング強度を急激に上げた場合や、長期間のブランクの後に高強度の運動を再開した際にも肉離れのリスクが高まります。 体が硬く柔軟性が低い人 体や筋肉の柔軟性の低さは肉離れの主な要因のひとつです。 筋肉や腱が硬く、伸び縮みしにくい状態だと、急な動きや負荷に対して十分に対応できません。 日常的に座り仕事が多い現代人は知らず知らずのうちに柔軟性が低下しており、週末だけのスポーツ活動で無理な動きをすると肉離れにつながる可能性があります。 柔軟性の低下は日々のストレッチで徐々に改善できるため、継続的なストレッチ習慣を身につけることが予防につながります。 疲労が蓄積している人 筋肉の疲労が蓄積している人は肉離れになりやすいです。 疲労状態の筋肉は運動制御能力が低下するため、筋肉の反応が悪くなり、予期せぬ負荷に対応できなくなります。 とくに睡眠不足や連続した高強度トレーニングにより回復時間が不足している場合、筋肉は通常より弱い負荷でも損傷しやすくなります。 十分な休息時間の確保が、肉離れ予防の重要なポイントとなります。 過去に肉離れを経験したことがある人 水分補給が不足している人は、筋組織内の水分が減少し、筋肉の弾力性や柔軟性が低下するため肉離れを起こしやすいです。 運動中は大量の汗により水分と電解質を失うため、こまめな水分補給が必要です。 とくに暑い環境での運動や長時間の運動では、体重の2%以上の水分を失うと筋機能が著しく低下し、肉離れのリスクが高まります。 水分不足の予防には運動前後だけでなく、運動中にも計画的な水分摂取が重要で、とくに電解質を含むスポーツドリンクは効果的です。 水分補給が不足している人 水分補給が不足している人は、筋組織内の水分が減少し、筋肉の弾力性や柔軟性が低下するため肉離れを起こしやすいです。 運動中は大量の汗により水分と電解質を失うため、こまめな水分補給が必要です。 とくに暑い環境での運動や長時間の運動では、体重の2%以上の水分を失うと筋機能が著しく低下し、肉離れのリスクが高まります。 水分不足の予防には運動前後だけでなく、運動中にも計画的な水分摂取が重要で、とくに電解質を含むスポーツドリンクは効果的です。 準備運動を十分に行わない人 スポーツや運動前の準備運動不足も肉離れの要因のひとつです。 適切なウォームアップを行わずに本格的な運動を始めると、筋肉は冷えた状態で急に負荷を受けることになります。 効果的な準備運動は体温と筋温を上昇させ、筋肉の粘弾性を高め、神経系の反応性を向上させます。 とくにストレッチや軽いジョギングなど、これから行う運動に近い動きを取り入れた準備運動が効果的です。 ウォームアップに時間をかけ、徐々に強度を上げていくことが肉離れ予防の基本となります。 高齢者(筋肉の弾力性や柔軟性の低下による) 高齢者の方は、加齢に伴う筋肉量の減少や弾力性・柔軟性が低下しているため、肉離れのリスクを高めます。 また、血流の減少も筋組織の修復能力を低下させる要因となります。 高齢者は若年層と同じ運動強度や急な動きを行うと肉離れのリスクが高まるため、適切な強度の運動と十分なウォームアップが重要です。 定期的な筋力トレーニングとストレッチで筋機能の維持を図ると良いでしょう。 肉離れが起こりやすい部位 スポーツ中の肉離れには、発生しやすい好発部位というものがあります。 主に以下の部位が、スポーツ中に肉離れしやすいため、注意しましょう。 ハムストリング 大腿四頭筋 腓腹(ひふく)筋 以下では、肉離れの好発部位とその原因について詳しく解説します。 ハムストリング ハムストリングはスポーツ中に肉離れを起こしやすい部位の一つです。 太ももの後面の部分にある、半膜様筋・半腱様筋・大腿二頭筋を総称してハムストリングと呼びます。 このハムストリングは膝を曲げる時に使う筋肉のため、さまざまなスポーツで負荷がかかりやすいです。 とくにダッシュする時や急に止まる動作時に肉離れを起こしやすく、陸上競技の短距離走での発生が多くなっています。 大腿四頭筋 大腿四頭筋もハムストリングと同様にダッシュや急なストップなどで肉離れが起こりやすいです。 大腿四頭筋とは、太ももの前面の部分のことで膝を伸ばす時に使う筋肉です。 ハムストリングや大腿二頭筋のような太ももの肉離れは、筋肉が発達してきた10代から20代での発生が多くなっています。 また、太ももの前面と後面となる大腿四頭筋とハムストリングの筋力のバランスも重要です。 短距離走だけでなく、中距離や長距離走でも肉離れが発生することもあります。普段からスポーツの前にはストレッチをして筋肉を柔らかくしておきましょう。 腓腹(ひふく)筋 ふくらはぎとして知られる腓腹筋ですが、サッカーやテニスのようなスポーツで肉離れが発生しやすいです。 急な方向転換など瞬発的な動きをするスポーツでは、筋肉が急激な収縮に耐えられずに肉離れが好発します。 また、ジャンプやキックのような動きでもふくらはぎの肉離れリスクはあります。 運動前後にふくらはぎやアキレス腱のストレッチを行い、柔軟性を維持しましょう。 肉離れの治療法 肉離れの疑いがあるときは、以下の処置・治療を実施しましょう。 肉離れ直後は応急処置「RICE処置」を行う 落ち着いたらリハビリに取り組む 肉離れの早期改善を目指せる「再生医療」について 肉離れが発生した場合、適切な治療法を知っておくことが回復への近道となります。 急性期の対応からリハビリテーション、新たな医療技術まで、肉離れの治療法について段階的に解説します。 肉離れ直後は応急処置「RICE処置」を行う 肉離れが発生したら、まず最初に行うべきは「RICE処置」です。 R(Rest):安静 I(Ice):冷却 C(Compression):圧迫 E(Elevation):挙上 これは Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取った応急処置法です。 損傷部位の炎症を抑え、症状の悪化を防ぐ目的で行われます。 まずは、患部に痛みを感じた時点で運動を中止して患部を安静にします。次に、氷嚢やアイスパックを使って20分ごとに冷却を繰り返し、腫れを抑制しましょう。 圧迫包帯で患部を適度に固定することで、さらに腫れを軽減します。そして、心臓より高い位置に患部を挙げて、血流を改善させます。 この初期対応が適切に行われるかどうかは非常に重要で、その後の回復期間や完治までの道のりが大きく変わってきます。 落ち着いたらリハビリに取り組む 肉離れのリハビリテーションは、症状が落ち着いた後(通常3〜5日後)から、以下のように段階的に進めていきます。 ストレッチから始め、痛みのない範囲で筋肉の柔軟性を徐々に取り戻す 筋力トレーニングを導入し、弱った筋肉を強化する 痛みがなくなれば、体重をかけた状態での運動を行う 最終的にジョギング、ダッシュ、ジャンプなどの動きを取り入れ、段階的に競技復帰を目指す 焦らず適切なステップを踏むことで、再発のリスクを減らすことができます。 肉離れの早期改善を目指せる「再生医療」について 肉離れの治療法のひとつには、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は自身の脂肪から採取・培養した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて組織の修復を目指す治療法です。 主に以下の特徴があります。 治療期間の短縮が目指せる 入院や手術が必要ない 患者さま自身の幹細胞や血液を用いるため副作用のリスクが少ない 手術や入院が不要で、短期間での治療が目指せることから、スポーツ外傷から早期に復帰したいアスリートからも注目されています。 【まとめ】肉離れしやすい人には再生医療による治療も選択肢のひとつ 肉離れは、ダッシュやジャンプなど急激な負荷が筋肉にかかることで発生する筋組織の損傷です。 肉離れしやすい人の特徴としては、スポーツ選手や疲労が蓄積している人、過去に肉離れを経験した人、高齢者などが挙げられます。 好発部位はハムストリング、大腿四頭筋、腓腹筋(ひふくきん)の3か所が主です。 治療は初期のRICE処置が重要で、その後段階的なリハビリに取り組むことで再発リスクを減らせます。 また、早期回復が目指せる再生医療も治療の選択肢のひとつです。 当院「リペアセルクリニック」では、肉離れを含むスポーツ外傷に対する再生医療を提供しています。 繰り返す肉離れにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。丁寧にご説明させて頂きます。
2019.12.24







