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- 免疫細胞療法
肺がんの免疫療法は、私たちの体にある病原菌やウイルスなどの異物を排除する免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃する治療法です。 免疫療法には、NK細胞療法やNKT細胞療法、エフェクターT細胞療法など複数の治療法があり、近年では高活性NK細胞免疫療法という再生医療の選択肢もあります。 この記事では、肺がんの免疫療法やメリット、再生医療について詳しく解説していますので、参考にしてください。 肺がんに対する免疫療法を7つ紹介 肺がんに対する免疫療法は以下の通りです。 NK細胞療法 NKT細胞療法 エフェクターT細胞療法 αβT細胞療法 樹状細胞ワクチン療法 免疫チェックポイント阻害薬 6種複合免疫療法 免疫療法は、従来の化学治療や放射線治療と比べても、副作用が少なく、がん細胞の増大を防ぐことが期待できる特徴があります。 また、通常の肺がん治療との併用により、相乗効果も期待できます。 NK細胞療法 NK細胞療法とは、患者自身の血液を採取し、体外でNK細胞を増殖・活性化させてから点滴などで体内に戻す治療法です。 NK細胞は抗原抗体反応(過去、異常細胞と認識したもののみ攻撃)がなく、行動範囲が幅広いため、直接がん細胞に攻撃できます。 また、がん細胞の進行や増殖を抑制し、再発予防につながるだけでなく、副作用も少ないため他の治療法との併用できることが特徴です。 NKT細胞療法 NKT細胞療法とは、体外で人工的にNKT細胞を活性化し体内に戻すことで、免疫細胞が持続的にがんを攻撃できるようにする治療法です。 第4のリンパ球として呼ばれているNKT細胞は、自然免疫と獲得免疫の両方の性質を持っており、抗原の有無に関係なくがん細胞を攻撃できます。 しかし、優れた能力を持つNKT細胞ですが、そのままではがん治療に利用できないため、人工的に活性化する必要があります。 活性化したNKT細胞は、がん細胞を攻撃するキラーT細胞も活性化させるため、持続的にがん細胞を攻撃できるようになり、がんの再発や悪性腫瘍の転移を抑制させることに期待できます。 エフェクターT細胞療法 エフェクターT細胞療法は体内にあるT細胞を取り出し、がん細胞に反応するように改良・培養し、再び体内に戻す治療法です。 白血球のなかに含まれるT細胞は、がん細胞を認識して攻撃したり、B細胞に抗体を作る司令をする特質があります。 エフェクターT細胞療法では、このT細胞ががん抗原を見分ける遺伝子を組み入れ、がんへの攻撃力を高めてから治療に利用します。 αβT細胞療法 αβT細胞療法は活性化リンパ球療法の一つで、血液中のリンパ球を分離して、T細胞を大幅に増殖、活性化した後に体内に戻す治療法です。 比較的培養が容易で期間も短く済むため、病状が重い場合や化学療法によってリンパ球の機能が低下している状態でも増殖できる可能性が高い特徴があります。 また、過剰に細胞が攻撃されないように免疫の働きを抑制する作用を解除することで、免疫機能が働きやすい環境を作ることが可能です。 この治療法により、免疫機能が働きやすい環境になることで他の治療法の効果を引き出しやすくなることが期待できます。 樹状細胞ワクチン療法 樹状細胞ワクチン療法は、人間が生まれた時から持っている自然免疫と呼ばれる免疫細胞の中にある「樹状細胞」を使用した免疫細胞療法です。 樹状細胞は、病原体の情報をリンパ球に伝える役割を担っています。 この樹状細胞に体外でがん抗原を取り込ませ、患者さんの体内に戻し、体内に入った樹状細胞は、がん細胞を攻撃するT細胞にがん抗原を伝えて攻撃するように指示を出します。 患者さま自身の樹状細胞を使用する治療法のため、副作用が少ないことも特徴の一つです。 免疫チェックポイント阻害薬 免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞を攻撃するT細胞の働きが抑制されるのを防ぐ治療法です。 人間の持つ免疫機能には、正常な細胞を攻撃しないように免疫の働きにブレーキをかける「免疫チェックポイント」という仕組みが存在します。 一部のがん細胞はこの免疫チェックポイントを悪用し、免疫細胞の働きにブレーキをかけることでT細胞の攻撃から逃れていることがわかっています。 治療できるがんの種類や使用される免疫チェックポイント阻害薬が異なるため、医療機関に確認してみましょう。 6種複合免疫療法 6種複合免疫療法は血液中に含まれる6種類の免疫細胞を取り出し、がん細胞をより強力に攻撃できるように増殖、活性化させ、再び体内に戻す治療法です。 6種類の免疫細胞には、以下の種類があります。 NK細胞 NKT細胞 樹状細胞 キラーT細胞 ヘルパーT細胞 ガンマデルタT細胞 自身の免疫細胞を使用するため、副作用が少なく、入院する必要がないため、通院による治療が可能です。 肺がんに対する免疫療法のメリットとは? 肺がんに対する免疫療法のメリットは以下の通りです。 上記2点の免疫療法のメリットを詳しく解説していきますので、参考にしてください。 副作用が少ない 免疫細胞療法のメリットは、患者さま自身の免疫細胞を使用していることから従来の治療よりも副作用が少ないことが挙げられます。 肺がんだけでなく、がん全般の治療には「手術」「化学療法」「放射線治療」が主な治療法です。 しかし、これらの治療では正常な細胞を傷つけてしまったり、重篤な副作用が出てしまったりするリスクがあります。 一方、免疫細胞療法は自身の免疫細胞を使用するため副作用がほとんどなく、三大治療法と併用することも可能です。 他の治療法との相乗効果を期待できる 免疫療法は従来の「手術」「化学療法」「放射線治療」の三大治療法など、他の治療法と併用することにより、転移や再発を防げる可能性が高まる効果が期待できます。 一つの治療法だけでは、がんを治すのは非常に難しく、腫瘍の場所や数、大きさにより治療法も多いです。 また、高齢の方や他の疾患などで体力が弱っている方には通常の治療法では負担が大きいため、免疫療法を併用することにより、がんの進行を抑制できる可能性があります。 当院リペアセルクリニックの免疫細胞療法について 当院リペアセルクリニックでは高活性NK細胞免疫療法という治療を行っています。 ここでは高活性NK細胞免疫療法の特徴と、免疫細胞療法の治療の流れを詳しく解説していきますので、参考にしてください。 高活性NK細胞免疫療法の特徴 高活性NK細胞免疫療法は、血液中のNK細胞を取り出し、特異的な刺激を与えることによりNK細胞の数を飛躍的に増殖させ、がん細胞への攻撃力を高められることが特徴です。 体に戻されたNK細胞は体のなかを幅広く行動することで免疫力を向上させ、がん予防や再発予防を目指すほか、自身の免疫作用を強化するため、副作用のリスクも軽減します。 当院リペアセルクリニックの高活性NK細胞免疫療法の料金は、以下の通りです。 1回 385,000円(税込) 3回 1,155,000円(税込) 6回 2,310,000円(税込) 「がんの再発を少しでも防ぎたい」「副作用の少ない治療法が良い」という方は、ぜひ当院の高活性NK細胞免疫療法をご検討ください。 免疫細胞療法の治療の流れ 当院リペアセルクリニックの免疫細胞療法の流れは、以下の通りです。 上記の通り、治療の流れは採血を行ってから、NK細胞を培養した後に体内に点滴で投与します。 免疫細胞療法は入院の必要がなく、通院での治療が可能で身体への負担も少ないことが特徴です。 免疫細胞療法での治療をお悩みの方は、まずは当院リペアセルクリニックにお問い合わせください。 【まとめ】肺がん治療に免疫治療を検討している方は当院へご相談ください 肺がん治療では、さまざまな治療法があり、「手術療法」「化学療法(抗がん剤治療)」「放射線治療」といった三大治療が主な治療法でした。 しかし、三大治療は患者さまへの負担も大きく、多くの副作用リスクがあることで生活の質が低下することが懸念されています。 免疫細胞療法は、患者さま自身の免疫細胞を使用するため、身体への負担も少なく副作用リスクが低減できる治療法です。 また、免疫細胞療法によって免疫力を高めることでがんの予防や再発を防止できることが特徴です。 「どの免疫療法を受ければ良いかわからない」「ご家族ががん治療に前向きではない」という方は、ぜひ当院へご相談ください。
2019.11.22 -
- 腰
- 再生治療
多くの看護師が悩む、椎間板ヘルニア。 長時間の立ち仕事や中腰での作業、移乗動作など、日常的な業務が腰に大きな負担をかけていることが原因です。 しかし適切な対策を行えば、椎間板ヘルニアの発症後も仕事を続けることは可能です。 この記事では、看護師が椎間板ヘルニアを発症しやすい理由や椎間板ヘルニアの予防策と改善策を解説します。 椎間板ヘルニアの予防方法・改善方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。 リペアセルクリニックの公式LINEでは、椎間板ヘルニアの改善が期待できる再生医療の症例を公開中です。 看護師で椎間板ヘルニアに悩まされている方は、ぜひ再生医療の詳細をご確認ください。 なぜ看護師は椎間板ヘルニアを発症しやすいのか? 看護師が椎間板ヘルニアを発症しやすい理由を、以下に分けて解説します。 立ち仕事・中腰・移乗動作が腰に大きな負担をかける理由 医療現場における姿勢のクセと職業病の関係 これらのリスクを理解することは、予防と対策を講じる第一歩です。 日々の業務を見直すきっかけとして、ぜひ参考にしてください。 立ち仕事・中腰・移乗動作が腰に大きな負担をかける理由 看護師は患者さんのケアにおいて、長時間の立ち仕事、前かがみでの体勢、そして患者さんの移乗など、腰に大きな負担がかかる動作を日常的に行います。 特に、中腰の姿勢は腰椎への圧力を増大させ、椎間板にかかる負荷が大きくなります。 また、患者さんの体格や状態によっては、予測不能な動きに対応しながら介助する必要があり、不自然な体勢での作業を強いられることも少なくありません。 さらに、不規則な勤務時間や夜勤によって十分な休息が取れないこと、慢性的な疲労、運動不足なども、体幹の筋力低下を招き、腰への負担を増加させる要因となります。 これらの複合的な要因が、椎間板ヘルニアを発症しやすい環境を作り出していると考えられます。 医療現場における姿勢のクセと職業病の関係 医療従事者は患者さんのケアや処置において、特定の姿勢を長時間維持することが多く、これが職業病の原因となることがあります。 特に看護師は患者さんの体を支えたり、移乗させたりすることが多いです。 この時腰をかがめたまま持ち上げると、腰に集中して負担がかかり、腰痛や椎間板ヘルニアに繋がります。 また点滴の準備やカルテの記入で、長時間前かがみの姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が凝り固まり、肩こりや腱鞘炎といった症状が現れることもあります。 今すぐできる!看護師向け椎間板ヘルニアの予防法 看護師向けの椎間板ヘルニアの予防法は、以下の通りです。 正しい姿勢と動作の工夫 腰のサポート ストレッチと体幹トレーニング 患者さんの移乗や介助時は、腰をかがめるのではなく、膝をしっかり曲げて重心を落とし、体全体を使って持ち上げるように意識してください。 中腰での作業を避け、可能な限り低い姿勢での作業はしゃがむ、あるいは片膝をつくなどの工夫を取り入れることが重要です。 また業務中に腰への負担を感じる際は、適度な締め付け感のあるコルセットや腰痛ベルトで腰部を安定させるのも効果的です。 靴はクッション性が高く、足裏全体を支えるものを選び、足元からの衝撃を和らげることで、腰への負担を軽減できます。 さらに休憩時間や就寝前に腰や股関節周辺のストレッチで筋肉の柔軟性を保ち、プランクなどの体幹を鍛えるエクササイズを継続することで、腰を支えるインナーマッスルが強化されます。 これらの予防策を日常的に取り入れることで、椎間板ヘルニアのリスクの低減が期待できます。 椎間板ヘルニアを発症した看護師ができる改善策 椎間板ヘルニアを発症した看護師ができる改善策は、以下の通りです。 ストレッチ 体幹トレーニング 椎間板ヘルニアのリハビリは、痛みの程度や症状によって異なりますが、一般的には腰に負担をかけずに、体幹や下半身の筋肉を強化していくことが大切です。 具体的には、以下の腰に負担をかけないストレッチや、体幹体幹を安定させるための体幹トレーニングがおすすめです。 ストレッチ・トレーニング方法 具体的な内容 仰向けで両ひざを抱え込む ①仰向けに寝て、両膝を胸にゆっくり引き寄せ、両手で抱え込む ②腰の伸びを感じながら20〜30秒キープ 腰をひねる ①仰向けに寝て両膝を立て、両腕を広げる ②膝を揃えたままゆっくりと左右どちらかに倒し、顔は反対側を向く ③腰の側面が伸びるのを感じながら20〜30秒キープ ④反対側も同様に行う プランク ①うつ伏せで肘とつま先で体を支え、頭からかかとまでが一直線になるようにキープ ②お腹が落ちたりお尻が上がりすぎたりしないよう注意し、30秒〜1分程度キープ バードドッグ ①四つん這いの姿勢になり、手は肩の真下、膝は股関節の真下に置く ②お腹を軽く引き締め、ゆっくりと右腕と左足を同時に床と平行に伸ばす ③体がぐらつかないように安定させ、数秒キープしたらゆっくりと戻す ④反対側も同様に行う ヒップリフト ①仰向けに寝て膝を立て、足は肩幅に開く ②お腹を軽く引き締めながら、お尻をゆっくりと持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにする ③お尻の筋肉を意識し、数秒キープしゆっくりと元の位置に戻す ただし自己判断で行わず、必ず医師や理学療法士の指導のもとで行ってください。 職場では患者さんの移乗動作を工夫する、腰痛ベルトを適切に活用する、ベッドの高さを調整するなど、腰への負担を軽減する対策を徹底しましょう。 また必要に応じて業務内容の見直しや一時的な負担軽減を相談し、治療に専念できる期間を設けることも重要です。 これらの対策を行うことで、症状の改善と仕事の両立を目指すことができます。 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法は、以下の通りです。 治療方法 内容 保存療法 ・コルセットを装着して安静にする 薬物療法 ・鎮痛剤や筋弛緩薬を内服する 理学療法 ・ストレットや筋力トレーニングなどのリハビリをする 注射療法 ・痛みが強い場合に神経ブロック注射を打つ 手術療法 ・神経を圧迫している椎間板のヘルニア部分を摘出する 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法は、主に「保存療法」と「手術療法」に分けられます。 椎間板ヘルニアの治療法は、保存療法で痛みの緩和を目指し、改善が見られない場合は手術を検討するのが一般的です。 しかし、手術は身体への負担や長期のリハビリが必要となるリスクも伴います。 そこで、新しい選択肢として注目されているのが再生医療です。 リペアセルクリニックで採用している幹細胞を用いた再生医療は、手術をせずに自身の細胞の力で損傷した椎間板の修復を目指す治療法です。 この治療は従来の保存療法では効果がなかった方や、手術に抵抗がある方にとって新たな希望となる可能性があります。 ご自身の症状や治療への希望に合わせて、再生医療という選択肢を一度検討してみませんか。 再生医療の詳細について知りたい方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。 椎間板ヘルニアを発症しても工夫をすれば向き合いながら働ける 椎間板ヘルニアを発症しても、看護師の仕事を辞める必要はありません。 適切な工夫と対策を講じることで、症状と向き合いながら働き続けることは十分に可能です。 正しい姿勢と腰のサポートが予防になる ストレッチと体幹トレーニングは予防・改善に繋がる 身体の負担が少ない椎間板ヘルニアの治療方法は再生医療 予防方法や改善方法を日々の業務に活かすことで、椎間板ヘルニアの悪化を防ぎ、仕事との両立が可能になります。 また再生医療は、手術に抵抗がある方にとって、身体への負担が少ない新しい選択肢です。 リペアセルクリニックでは、日帰り可能で再生医療を用いた根本的な治療を行っています。 身体に負担の少ない再生医療を希望される方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2019.11.21 -
- 免疫細胞療法
筋トレを始めたら風邪を引きやすくなった、体調を崩すことが増えたという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 実は、筋トレの方法や強度によっては、一時的に免疫力が低下してしまうことがあります。 この記事では、筋トレで免疫力が低下する原因や適切な運動量の目安、効果的な対処法を詳しく解説します。 また、当院リペアセルクリニックでは、再生医療によって免疫力アップを目指せる免疫細胞療法をご提供しています。 免疫細胞療法は「筋トレ後の免疫力低下が気になる」「免疫力を気にせず筋トレしたい」という方への新たな選択肢の一つです。 詳しい内容については、再生医療を専門とする当院リペアセルクリニックにお問い合わせください。 筋トレで免疫力が低下する原因は? 筋トレ後に風邪を引きやすくなる現象は「オープンウィンドウ」と呼ばれ、運動直後から数時間から1日程度続くとされています。 ここでは、筋トレで免疫力が低下する原因について解説します。 免疫物質の分泌量が減ってしまう 粘膜や内臓への血流が抑制されてしまう 高強度の運動がストレスになっている 各原因のメカニズムを把握して、免疫力を維持しながらトレーニング効果を最大化しましょう。 免疫物質の分泌量が減ってしまう 筋トレによる免疫力低下の主な原因の一つが、SIgA(分泌型免疫グロブリンA)という免疫物質の分泌量減少です。 SIgAは唾液や鼻水などに含まれる重要な免疫物質で、病原体が体内に侵入するのを防ぐ「粘膜免疫」の主役です。 激しい筋トレを行うと、このSIgAの分泌が減ってしまい、ウイルスや細菌に対する防御機能が弱くなります。 とくに高強度のトレーニングを行った直後は、病原体に無防備な状態となってしまいます。 ただし、適切な休息を取ることで免疫力は回復するため、過度に心配する必要はありません。 粘膜や内臓への血流が抑制されてしまう 高負荷の筋トレを行うと、血液が筋肉に集中し、粘膜や内臓への血流が減少してしまいます。 血液中には免疫細胞である白血球が多く存在しており、これらが体内を巡回することで病原体から体を守る仕組みです。 しかし、筋トレ中は筋肉への血流が優先されるため、鼻やのどなどの粘膜部分への血流が制限されます。 粘膜は病原体の侵入を防ぐ最初の砦ですが、血流が減ることで免疫細胞が十分に配置されず、病原体の体内侵入を簡単に許してしまう状態になります。 高強度の運動がストレスになっている 激しい筋トレは体にとってストレスとなり、自律神経やホルモンバランスの変化により免疫機能が抑制されます。 運動ストレスに対応するため分泌されるコルチゾールというホルモンには、免疫機能を抑制する作用があるのです。 さらに、激しい運動では大量の酸素を消費するため活性酸素が増加し、酸化ストレスによって免疫細胞のDNAが傷つけられることもあります。 これらの複合的な影響により、運動直後の免疫力低下が起こります。 筋トレで免疫力低下を防ぐ運動量の目安 免疫力を維持しながら筋トレを行うためには、適切な運動強度と時間を守ることが重要です。 過度なトレーニングは逆効果となるため、以下の運動量の目安を把握しましょう。 運動強度 最大心拍数の70%以下を維持する 運動時間 連続して2時間以内に抑える 心拍数の目安 150回/分を超えないようにする 主観的強度 「ややきつい」と感じる程度まで 運動頻度 週3回程度、1回20分以上が理想的 最大心拍数は、220から年齢を引くとおおよその予測ができます。 例えば40歳なら、220−40=180が最大心拍数、その70%の180×70%=126が運動時の心拍数の目安です。 また、運動中に会話ができるペースを心がけることで、適度な強度を保てます。 息切れするほどの激しさでは免疫力低下のリスクが高まるため、楽しみながら続けられる強度での筋トレを意識してください。 筋トレによる免疫力の低下を防ぐ対策法 健康促進のために行う筋トレによって免疫機能を低下させてしまうのは本末転倒です。 風邪を引きやすくなったり、疲れが取れにくくなったりする前に、以下の4つの対策法を実施してみましょう。 バランスの良い食事を摂る 十分な睡眠時間を確保する 有酸素運動の時間を抑える 免疫細胞療法を受ける これらの対策を組み合わせることで、筋トレの効果を最大限に活かしながら免疫力を維持できます。 バランスの良い食事を摂る 筋トレによる免疫力低下を防ぐには、バランスの良い食事が不可欠です。 たんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取により、免疫細胞の働きをサポートできます。 とくにビタミンAやC、Eは免疫機能を強化し、体を外部からの攻撃から守る助けとなります。 筋トレに夢中になっている方は、たんぱく質を過剰に摂取する傾向にあるため要注意です。 食事の偏りを防ぎ、さまざまな食材を意識的に摂取しましょう。 十分な睡眠時間を確保する 睡眠は免疫力を維持するための重要な要素です。 睡眠中、体は疲労回復を行い、免疫細胞の活動を活性化させます。逆に、睡眠不足が続くと免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。 とくに筋トレをした日は、しっかりと休息をとることが重要です。1日7〜8時間の睡眠を目安にしましょう。 免疫だけでなく、筋肉をつけるためにも睡眠は大切です。 有酸素運動の時間を抑える 過度な有酸素運動は、筋トレと同様に免疫力を低下させる可能性があります。 筋トレ後に長時間の有酸素運動を行うと、体への負担が増し、回復が遅れることがあります。 免疫力を維持するためには、有酸素運動を含む負荷の高い運動(オーバーワーク)は極力控えましょう。 目安として、有酸素運動は2時間以内にしましょう。 免疫細胞療法を受ける 免疫力低下を防ぐ対策として有効なのが「免疫細胞療法」です。 免疫細胞療法は体に備わっている免疫力を活性化させ、感染症やアレルギーの予防に役立ちます。 患者さま自身の血液から取り出した細胞を用いるため、副作用のリスクが低い治療法です。 免疫細胞療法に興味のある方は当院へお気軽にお問い合わせください。 筋トレによる免疫力低下に関するよくある質問 筋トレと免疫力の関係について、疑問に感じやすい2つの質問にお答えします。 筋トレの後に風邪を引きやすいのはなぜ? 筋トレ後の免疫低下は何時間続くの? 正しい知識を身につけて筋トレに取り組みましょう。 筋トレの後に風邪を引きやすいのはなぜ? 筋トレ後に風邪を引きやすくなるのは、免疫機能が一時的に低下する「オープンウィンドウ」現象が原因です。 激しい筋トレにより免疫物質(SIgA)の分泌が減少し、粘膜での病原体防御機能が弱くなります。また、筋肉への血流集中により粘膜や内臓への血流が制限され、免疫細胞の働きが十分に発揮されません。 さらに、運動ストレスによるコルチゾールの分泌や交感神経の過度な活性化も免疫機能の低下に関与しています。これらの要因が重なることで、筋トレ後は風邪などの感染症にかかりやすい状態となります。 筋トレ後の免疫低下は何時間続くの? 筋トレによる免疫力低下は、運動後3~24時間ほど続くとされています。 回復時間は運動強度や個人の体力レベルによって異なります。 最大心拍数の70%以下の適度な強度であれば約2時間で回復しますが、これは普段から運動習慣のある方の場合です。 運動初心者の場合は回復に丸一日を要することもあります。 この期間中はとくに感染症予防を徹底し、手洗いやうがい、十分な休息を心がけましょう。 また、適切な栄養補給と水分摂取も回復を早める効果があります。 適度な筋トレで免疫力向上を目指そう 筋トレは方法を間違えなければ、免疫力向上に大きく貢献する優れた運動です。 激しすぎる運動は一時的に免疫力を低下させますが、適度な強度で継続することで長期的な免疫機能の向上が期待できます。 重要なのは「適度」な運動強度を維持することです。「ややきつい」と感じる程度の強度で、週3回、1回20分以上を目安に継続しましょう。 また、筋トレ後は十分な休息と栄養補給を心がけ、体の回復をサポートすることが大切です。 健康的な筋トレライフを送るためには、運動強度の調整、バランスの良い食事、質の高い睡眠の3つの要素を意識することが重要です。 これらのポイントを押さえることで、免疫力を維持しながら理想的な体づくりを進められるでしょう。 もし筋トレ後の体調不良が続く場合や、免疫力の低下が気になる場合は、医療機関での相談や免疫細胞療法などの選択肢も検討してみてください。 免疫細胞療法については、当院へお気軽にご相談ください。
2019.11.20 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷の手術後のギプスは必要かどうか気になる方も多いかと思いますが、ギプス固定期間は約1カ月です。 手術後にギプスで固定して日常生活を送る際には、注意点もあります。 この記事では、TFCC損傷の手術後のギプス固定期間や注意点などを紹介していきますので、参考にしてください。 TFCC損傷の手術後のギプス固定期間は約1カ月 TFCC損傷の手術後のギプス固定は前腕から手まで約1カ月が目安です。 ギプスが取れた後は手関節装具をつけて、さらに2〜3カ月間は固定する必要があります。 この期間中は重労働や運動は禁止となりますが、ギプスをしている間でも手の指は動かせるため、指先を使うデスクワークなどは1カ月以内を目安に可能となります。 ギプス固定中の注意点 TFCC損傷の手術後のギプス固定中にはいくつか注意点があります。 血行不良 強い痛み 患部は心臓より高い位置 ギプスから出ている指の色が赤黒い、蒼白などは血行不良の可能性があるため、手術を行った病院ですぐに受診してください。 また、痛み止めを飲んでも痛みが続く場合も、血行不良同様、病院での受診が必要です。 日常生活や寝るときなど、ギプスを固定している間は心臓より高い位置に上げておく必要があります。枕を置くことや、椅子の肘掛けに手を置くなど、工夫しましょう。 TFCC損傷手術後のリハビリ内容|ギプスが外れるまで TFCC損傷手術後、ギプスが外れるまでのリハビリ内容は、固定されていない指や肩を動かす必要があります。 TFCC損傷の手術直後は、肘上から手首までギプスで固定し安静にする必要があるため、動かせる指や肩のリハビリが欠かせません。 手術後約1カ月後にギプスを外してからは、手首の可動域を広げる訓練を行い、他動運動や筋力運動などでリハビリを始めます。 TFCC損傷の手術に関してよくある質問 TFCC損傷の手術に関してよくある質問をまとめています。 TFCC損傷の手術後はどのくらいで仕事に復帰できる? TFCC損傷の手術後の入院期間はどのくらい? TFCC損傷の手術費用の目安は? 仕事へ復帰できるまでの期間や入院期間、手術にかかる費用などの質問が多くあるので、参考にしてください。 TFCC損傷の手術後はどのくらいで仕事に復帰できる? TFCC損傷の手術後、どのくらいで仕事に復帰できるかは、指先だけでできるデスクワークなどは2〜3週間程度です。 ただし、骨がしっかり固定されるまでの2カ月〜半年は運動ができないため、重いものを運ぶ重労働などは避ける必要があります。 仕事への復帰までは、焦らずにリハビリを行うことが重要ですので、医師の指示のもと仕事に復帰するようにしましょう。 TFCC損傷の手術後の入院期間はどのくらい? TFCC損傷の手術後の入院期間は、手術の種類や手術後の状態によっても異なりますが、一般的には3〜4日です。 手術後は適度な安静を保ちつつ、医師の指導のもと手術後の経過や指先のリハビリなどを行うため、3~4日の入院が必要となります。 TFCC損傷の手術費用の目安は? TFCC損傷の手術費用の目安は、手術の種類や病院、保険適用の状況によって変わる場合がありますが、保険適用の3割負担で20〜25万円です。 総合病院や大学病院などは設備が整っているため、高くなる傾向がありますが、個人のクリニックなどでは比較的費用を抑えられる場合があります。 手術を検討している方は、事前に受診する医療機関の費用を調べておいてください。 【まとめ】TFCC損傷の手術後のギプス固定期間は約1カ月!注意点を守って早期回復を目指そう TFCC損傷の手術後のギプス固定は約1カ月必要です。 ギプスを固定している間は安静にして、固定されていない指や肩などは積極的に動かしましょう。 ただし、ギプスによる血行不良に注意し、患部を心臓より高い位置に上げるなど、注意点を守りながら早期回復を目指すことが重要です。 また、早期の仕事復帰を目指す方には再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳細あh、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。
2019.11.20 -
- 腰
- 再生治療
坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも腰から足にかけての痛みやしびれを引き起こすため、混同されやすい疾患です。 坐骨神経痛は症状の名前であり、その原因となる疾患のひとつが腰椎椎間板ヘルニアとなっているため、定義そのものが異なります。 しかし「腰から足にかけて痛みやしびれがある」「坐骨神経痛と言われたけど、ヘルニアとは違うの?」といった、疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いを解説します。 また、坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアに効果的な治療法・再生医療についても紹介します。治療にお悩みの方は治療法を検討する際の参考にしてください。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違い【見分け方を紹介】 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの主な違いは、以下の通りです。 坐骨神経痛 椎間板が飛び出して、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす症状名 腰椎椎間板ヘルニア 腰からお尻、足にかけてしびれや痛みが現れる病名 坐骨神経痛は神経の圧迫による「症状名」、腰椎椎間板ヘルニアはその原因となる「病名」になります。 つまり、ヘルニアによって神経が圧迫されることで、坐骨神経痛が生じるのです。 定義が異なるため正しく理解しておきましょう。 頸椎・腰椎椎間板ヘルニアの症状については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 坐骨神経痛の原因となる代表的な疾患 坐骨神経痛の原因になる代表的な疾患は、主に以下の3つです。 腰椎椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 3つの疾患について、症状などを詳しく紹介します。 腰椎椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアの症状は主に3つあります。 腰からお尻、太ももから足先までのしびれ・痛み 下肢に力が入りにくい 重い物を持った際の腰の痛み 腰椎椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にある椎間板が外にはみ出し、神経を圧迫してしまう疾患です。椎間板はクッションの役割を担っていますが、長年の負荷によって外側に飛び出てしまうケースがあります。 患者さまの年齢層は20代~50代と幅広く、加齢以外にも頻繁に重い物を持つ方や、同じ姿勢を長時間続ける方が発症しやすいと言われています。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症の症状は、主に3つです。 歩行時の足のしびれ・痛み 前かがみで楽になり、立っているときや歩行時に症状が悪化する 足の脱力感・冷感・感覚異常 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで痛みやしびれが起こる疾患です。 症状が進行すると歩行が困難になる、排尿に障害が出る場合があります。 腰椎すべり症 腰椎すべり症は、腰椎(腰の背骨)が本来あるべき位置から前方や後方にずれてしまう疾患です。 このズレによって脊柱管や神経根が圧迫されると、以下のような症状が現れることがあります。 お尻から太もも・足にかけての痛みやしびれ 長時間立っていると悪化するが、前かがみになると症状が軽減される 坐骨神経痛と同様に、腰椎すべり症でも神経が慢性的に圧迫されることで、痛みやしびれが片側の足に生じる可能性があります。 脊柱管狭窄症と腰椎すべり症は症状が似ているものの、発症の原因が異なります。 坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアの治療法 坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアには、主に5つの治療法が効果的です。 保存療法 薬物療法 ブロック療法 理学療法 手術療法 症状や個人の状況によって採用される治療法は異なります。 保存療法 腰椎椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛に悩まされている場合、一般的には最初は保存療法が選択されます。 安静にする コルセットなどを装着する スポーツや腰に負担がかかる動作を避け、症状が軽くなるまで安静にしましょう。 また、良い姿勢を維持して、腰への負担を軽減させるために、コルセットを装着するケースがあります。 保存療法は、痛みやしびれを改善させることを目的としています。 薬物療法 薬物治療とは、痛みやしびれなどのつらい症状を軽減するために医薬品を用いる保存的な治療法です。 安静にしていても痛みが続く場合、日常生活の質が低下するため、症状の早期改善を目的に薬物治療が選択されます。 消炎鎮痛剤 筋弛緩剤 神経障害性疼痛治療薬 ビタミンB12製剤 薬の効果を見ながら、医師が処方量を調整します。 薬物療法は痛みの改善が目的なので、他の治療法と併用して行われる場合が多いです。 ブロック療法 ブロック治療とは、坐骨神経の周辺に局所麻酔薬を注射し、神経の興奮を抑えて痛みや炎症を和らげる治療法のひとつです。 神経の圧迫や過敏な状態を一時的に遮断することで、痛みの緩和と血行促進を図るのが主な目的です。 継続的にブロック療法を受けることで効果の持続期間が長くなるとされています。 理学療法 理学療法は、運動機能の維持・回復を目的とした保存療法の一種で、患部に物理的な刺激を与えることで痛みの緩和や機能改善を図る治療法です。 理学療法においては、以下のような治療が行われます。 運動療法(筋力トレーニングやストレッチなど) 温熱療法(ホットパック、入浴による血流促進) 電気療法(低周波治療器による神経刺激) 光線療法(赤外線による患部の加熱) 坐骨神経痛のリハビリでは、痛みが落ち着いてきた段階で腰椎周辺の筋力を強化し、再発を防ぐための運動を開始するのが一般的です。 治療は医師や理学療法士の指導のもとで進められ、患者の状態や症状に応じて異なるトレーニングが行われます。 無理のない範囲で継続して取り組むことで、坐骨神経痛の改善や再発予防につながります。 手術療法 坐骨神経痛が保存療法で改善しない・症状が進行している場合は、以下のような外科手術が検討されます。 内視鏡下腰椎椎間板摘出術(MED) 小さな切開から内視鏡を挿入し、ヘルニアを直接視認して切除 経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術(PELD) 皮膚に極小の穴を開け、内視鏡を使ってヘルニアを摘出する手術 内視鏡下椎弓切除術(MEL) 椎弓や肥厚した靭帯を内視鏡下で除去し、神経の圧迫を軽減 レーザー治療(PLDD) 椎間板内をレーザーで照射し、一部分を蒸発させて縮ませることで神経の圧迫を弱める 手術は、患者さまの症状や年齢に応じて適切な方法が検討されます。 腰椎椎間板ヘルニアが治らない場合、再生医療も選択肢のひとつ 腰椎椎間板ヘルニアが治らない場合の治療法の選択肢として、再生医療もあります。 再生医療は患者さまの幹細胞を利用して腰椎椎間板ヘルニアの症状改善を図ります。患者さまご自身の幹細胞を利用するため、拒否反応のリスクが低いのが特徴です。 また、再生医療は幹細胞を注射や点滴で患部に投与するため、手術・入院を伴いません。 従来の治療法で効果が感じられなかった方、手術を避けたい方は、再生医療をご検討ください。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、症例や治療法を紹介していますので、再生医療について詳しく知りたい方はご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いについてのよくある質問 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いについて、患者さまからのよくある質問にお答えします。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治するまでの期間はどれくらいかかる? おしりが痛いのはヘルニアの症状? 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの痛みでそれぞれやってはいけないことは? 坐骨神経痛やヘルニアになってしまった場合にやってはいけないことなどを解説します。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治するまでの期間はそれぞれどれくらいかかる? 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治までの期間が異なります。完治するまで安静にし、医師の指示に従って治療を受けましょう。 症状の程度や年齢、生活習慣によって差がありますが、軽度の場合は1~2週間で自然に痛みが治まる場合もあります。 重度の場合は3カ月以上かかるケースもあるうえに、骨の変形などがあると症状が再発や慢性化の可能性もあるため、初期段階での治療開始が重要です。 多くは約3週間程度でヘルニアが吸収されてほぼ治ると言われていますが、症状の程度によっては1年以上かかる場合や手術が必要になるケースがあります。 症状が軽度でも、ヘルニアが飛び出た方向や大きさによって完治までの期間が異なる可能性があるので、治療期間については医師に相談してください。 おしりが痛いのはヘルニアの症状? おしりの痛みがヘルニアによるものかどうかは、症状や痛みの特徴によって判断できます。 おしりから足にかけてしびれや痛みが生じる場合は、腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。ほかにも、重い物を持ったときに痛みが生じるかどうか確認してください。 数日後にも痛みやしびれが残る、悪化する場合には、医療機関を受診して医師の治療を受けましょう。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの痛みでそれぞれやってはいけないこととは? 坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアの痛みがある間、やってはいけないことがあります。 坐骨神経痛 身体を冷やし過ぎない 重い物を持ち上げない 長時間座ったままにならない 過度なハムストリングスのストレッチを行わない 前かがみにならない 背骨を過度にねじらない やわらかすぎるマットレスは使用しない 太り過ぎない 腰椎椎間板ヘルニア 身体を温めないようにする 坐骨神経痛は、筋肉が固まるほか、神経を圧迫する可能性があるため、身体を冷やし過ぎないようにしましょう。 対して腰椎椎間板ヘルニアの痛みがある場合は、身体を温めると炎症が悪化して痛みが強くなるケースがあります。 【まとめ】坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアの違いを理解して早めの診断・治療 ヘルニアは多くの場合、保存療法で完治が期待できます。 症状が重いケースや保存療法の効果が見られないケースには、手術療法が検討されます。 腰椎椎間板ヘルニアのほか、脊柱管狭窄症や腰椎すべり症も坐骨神経痛の原因になるため、腰やおしり、足に痛みやしびれが生じた場合は医療機関を受診しましょう。 腰椎椎間板ヘルニアにお悩みの方は、再生医療の選択肢もあります。 再生医療の症例について知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.19 -
- 免疫細胞療法
筋トレを続けているのに風邪をひきやすくなった、疲れが取れにくいと感じている方もいらっしゃるかと思います。 筋トレは体力の向上や健康促進に役立ちますが、やり過ぎると免疫力が低下し、かえって体調不良を招くことがあります。 本記事では、筋トレによる免疫力低下の原因や対策法について解説します。 バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な有酸素運動、さらに免疫細胞療法といった具体的な方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、免疫力低下に不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 LINE登録で「無料で再生医療の基礎がわかるガイド」を配布しているので、症状を改善するためにもぜひご確認ください。 筋トレと風邪の関係 筋トレと風邪の関係について、筋トレそのものが直接風邪を引き起こすわけではありません。 むしろ、適切な強度と頻度での筋トレは、免疫細胞の活性化や血流の促進を通じて、免疫力を高めるとされています。 しかし、注意が必要なのは「トレーニングのやり方」と「生活習慣」のバランスです。 過度な負荷をかけるオーバートレーニング・睡眠不足・栄養の偏りなどは、一時的に免疫機能が低下し、風邪を引きやすい状態になってしまいます。 筋トレにより風邪をひきやすくなったと感じる場合、体調管理と合わせて行うことが大切です。 筋トレで免疫力が下がると言われる理由 筋トレで免疫力が下がると言われる理由として、トレーニングの強度や頻度、体の状態が関係している場合があります。 オーバートレーニングによるストレス 過度な運動による抗体の分泌減少 下記では免疫力が下がる理由を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 オーバートレーニングによるストレス 過剰なトレーニングは慢性的なストレスとなり、自律神経やホルモンバランスを乱す原因になります。 ストレスホルモンである「コルチゾール」が慢性的に高い状態になると、炎症を抑える作用が働きすぎて、逆に感染への備えが薄れることもあります。 十分な休養や睡眠を取らずにトレーニングを重ねると、免疫機能を抑制するリスクを高める行為に繋がりかねません。 筋トレを行う際は、適切な負荷と十分な休養をセットで考えることが不可欠です。 過度な運動による抗体の分泌減少 筋トレは基礎筋力を強化し、生活の質を向上させるのに効果的です。 しかし、激しいトレーニングは唾液中の抗体(免疫グロブリンA)の分泌を減少させ、風邪を引きやすくします。 肌荒れしやすい、疲れが取れにくいなどの症状が現れた場合は要注意です。 効果を求めすぎるあまり、オーバートレーニングに陥らないよう気を付けましょう。 筋トレによる免疫力の低下を防ぐ対策方法 筋トレを継続しながら、風邪などの体調不良を避けるには、免疫力を守るための基本的な対策を押さえておく必要があります。 ただ鍛えるだけでなく、体が回復しやすい環境を整えることが、パフォーマンス向上にもつながります。 【筋トレによる免疫力低下を防ぐ対策法】 有酸素運動の時間を抑える バランスの良い食事を摂る 免疫細胞療法を受ける 下記では、免疫低下を防ぐための具体的な方法を紹介していきます。 有酸素運動の時間を抑える 過度な有酸素運動は、筋トレと同様に免疫力を低下させる可能性があります。 筋トレ後に長時間の有酸素運動を行うと、体への負担が増し、回復が遅れる場合も。 免疫力を維持しながら健康的に有酸素運動を取り入れるには、以下のポイントを押さえましょう。 1回20〜30分程度の中強度運動を週2〜3回に抑える 筋トレ直後や回復が必要な日は有酸素を避ける 早歩きや軽いジョギングなど、体に負担の少ない方法を選ぶ 運動後はしっかり栄養補給と休息を取る 長時間の有酸素運動は筋分解(カタボリック)を促進し、筋トレで得た成果の妨げになることもあります。 疲労が蓄積すれば睡眠の質も下がり、結果的に免疫機能の回復力まで低下してしまいます。 忙しい社会人や体調を崩しやすい方は、無理のない範囲で続けられる有酸素運動の習慣を意識しましょう。 バランスの良い食事を摂る 筋トレによる免疫力低下を防ぐには、バランスの良い食事が不可欠です。 たんぱく質やビタミン・ミネラルの摂取により、免疫細胞の働きをサポートできます。 特にビタミンAやCは免疫機能を強化し、体を外部からの攻撃から守る助けとなります。 食事の偏りを防ぎ、さまざまな食材を意識的に摂取しましょう。 免疫細胞療法を受ける 免疫力を高めるための基本は、栄養・睡眠・適度な運動といった日常生活の管理ですが、近年では医療技術の進歩により、「免疫細胞療法」も注目されています。 免疫細胞療法とは、自身の血液から免疫細胞を取り出し、体外で活性化・増殖させた後、再び体内に戻すことで免疫機能を強化する治療法です。 トレーニングを継続している人やアスリートには、自分の免疫状態を調整できる手段として注目されています。 過去に頻繁に風邪をひいたり、疲れが抜けにくいと感じている人は、一度自分の免疫状態をチェックしてみるのも選択肢の一つです。 過度な筋トレは免疫力の低下を招くので注意しよう 筋トレは健康や体力づくりに欠かせない習慣の一つですが、やり方を誤ると、免疫力の低下や体調不良の原因にもなりかねません。 トレーニングの強度が高すぎたり、栄養や休養が不足していたりすると、体は回復しきれず慢性的なストレス状態に陥るリスクが高まります。 「筋トレを始めてから風邪をひきやすくなった」と感じている場合、トレーニング内容だけでなく、睡眠や食事・生活リズムといった体調管理全体を見直すことが大切です。 また日常のセルフケアに加えて、専門的クリニックで免疫細胞療法を検討することも、免疫力強化には有効です。 リペアセルクリニックでは、自身の免疫細胞(NK細胞やT細胞など)を取り出し、体外で活性化・増殖させて体内に戻す免疫細胞療法を提供しています。 医師による丁寧なカウンセリングを通じて、不調の根本原因を見極め、治療計画を個別に設計して施術を進めていきます。 ぜひ無料カウンセリングで、現在の免疫状態をチェックしてみてください。
2019.11.16 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷による手首の不安定感や痛みに対して、テーピングは関節のサポートや負担軽減に役立つ手段のひとつです。 しかし「TFCC損傷にテーピングがどんな効果があるのか」と、知りたい方もいるのではないでしょうか? 本記事では、TFCC損傷に対するテーピングの有効性を中心に、目的・貼り方・注意点・治療との使い分けまでをわかりやすく解説します。 正しい知識と使い方を身につけ、手首の負担を最小限に抑えながら、TFCC損傷からの回復を目指していきましょう。 TFCC損傷にテーピングは効果的|患部の固定や痛みの軽減が期待できる TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)に対して、テーピングは一定の効果が期待できます。 手首の安定性を高めて不要な動きを抑えることによって、以下のようなメリットが得られます。 固定によって関節の動きを制限/炎症や痛みを悪化させにくくする 日常生活や軽い運動中の痛みの軽減やストレスの緩和 手首の捻れや回旋動作など、再発につながる動きの予防 筋肉や腱の動きをサポートし、患部の負担を分散 TFCCは手首の小さな関節を構成する複雑な軟部組織のため、一度傷めると治りにくく、日常の動作でも負担がかかりやすくなります。 ただし、テーピングはあくまで補助的な対処法なので、根本的な治療にはなりません。 炎症や痛みが強い場合や、動かすたびに違和感がある場合は、整形外科での診断や画像検査(MRIなど)を受けることが重要です。 TFCC損傷の痛みがあるけど病院に行くべきか迷われている方は、判断基準となる症状や放置するリスクを以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください。 サポーターとの違い テーピングとサポーターは、どちらも手首の保護・安定を目的としていますが、以下のように機能や使い方に違いがあります。 項目 テーピング サポーター 固定力 自在に調整できる 比較的安定 フィット感 皮膚に密着して動きを制限しやすい ゆるめの装着感が多い 通気性・衛生面 通気性は低め、使い捨てが多い 洗濯できるものが多く、繰り返し使える コスト・準備の手間 毎回巻き直しが必要、消耗品 一度購入すれば使い回し可能 適している場面 スポーツや一時的な運動時のサポート 日常生活や長時間の保護・安静時 一時的な痛みの軽減やスポーツ時のサポートにはテーピングが有効です。 一方で日常的に長時間装着したい場合や、繰り返しの使用にはサポーターを検討しましょう。 たとえば、「運動時はテーピングで固定」「それ以外はサポーターで安静を保つ」といった使い分けが効果的です。 症状の程度や使用目的に応じて、医師や理学療法士に相談しながら選択するのもおすすめです。 TFCC損傷におけるテーピングの巻き方・貼り方 TFCC損傷に対するテーピングは、手首の回旋(ひねり)や側方への動きを制限し、痛みを軽減・再発を防ぐことを目的として行います。 用意するものは、以下の通りです。 伸縮性のあるテーピングテープ(5cm幅が目安) はさみ(テープカット用) 巻き方の手順としては、以下を参考にしてください。 手順 詳細 ①手首を自然な角度に保つ ・肘を曲げて前腕を机に置き、手のひらを軽く上に向ける(回外状態) ・痛みの少ない中間位で固定 ②テープ①:横巻きで手首を安定化させる ・テープを15~20cmにカットし、手首の中央から一周、やや引っ張りながら横方向に巻く ・親指の付け根と手の甲を避けるように注意 ③テープ②:Xのようにクロスさせる ・2本目のテープを20~25cmにカット ・手のひら側の小指下からスタートし、手首を斜めに横切りながら親指の付け根側(母指球)へと貼る ・反対方向にも行い、「X字」に交差させる ④テープ③:剥がれ防止 最後にもう一度、①と同様の横巻きを軽く重ね、テープ端の剥がれを防ぐ 貼るときのポイントとしては、テープを引っ張りすぎない・シワを作らないよう皮膚に密着させながら、手を動かしてみて、痛みが軽減していれば問題ありません。 運動前や仕事前の予防目的や、日常動作での不意な負荷を軽減したいときにおすすめです。 TFCC損傷でテーピングを貼る際の注意点 TFCC損傷にテーピングを貼る際の注意点としては、以下の通りです。 強く引っ張りすぎない 長時間の貼りっぱなしは避ける 痛みが増す・赤みが出る場合はすぐ中止 テーピングだけに頼りすぎない かぶれ・かゆみといった皮膚トラブルを防ぐためにも、テープは原則として1日ごとに張り替えるのが理想です。 汗をかいたままや就寝中の貼りっぱなしは避け、皮膚を清潔に保つようにしましょう。 またテーピングはあくまで補助的な対策であり、TFCC損傷を根本的に治すものではありません。 痛みが気になる方は、医療機関を受診し、専門的なリハビリを受けるようにしましょう。 【まとめ】TFCC損傷にテーピングは効果的!ただし痛みの改善には根本的な治療が大切 TFCC損傷に対して、テーピングは手首の安定性を高め、痛みやストレスを軽減する効果が期待できる有効な対処法です。 テーピングの効果を活かすには、以下のポイントに注目しましょう。 正しい巻き方・タイミングで使用する サポーターとの使い分けを行う 長時間の貼りっぱなしや皮膚トラブルに注意する TFCC損傷は放置すると関節の不安定感や慢性的な痛みにつながる可能性があるため、自己判断せず、整形外科など専門医に相談しましょう。 症状が長引いている方や、手術以外の方法を探している方には、再生医療(PRP療法・幹細胞治療)などの新しい選択肢もあります。 以下の公式LINEでも治療法の詳細についても解説していますので、ぜひ参考にしてTFCC損傷による手首の痛み改善を目指しましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.12 -
- 免疫細胞療法
「癌の免疫療法とはどんな治療?」と気になりますよね。 癌の免疫療法には、NK細胞療法や免疫チェックポイント阻害薬など、免疫細胞の力を活かした治療法があります。 本記事では、癌に対する免疫療法について、詳しく解説します。 免疫力の低下は、癌以外の病気の発症リスクも高めます。 自身の持つ免疫力を利用し、癌をはじめとしたさまざまな疾患の発症を予防しましょう。 癌に対する「免疫療法」とは 癌に対する「免疫療法」とは、人間がもともと持っている免疫力を利用して、癌細胞を攻撃する治療法です。 免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法 がんの第四の治療法として呼ばれる 免疫療法は、身体への負担が少ない治療法として、近年注目を集めています。 以下では、癌に対する免疫療法について詳しく解説していきます。 免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法 癌の免疫療法とは、免疫の力を利用してがん細胞を攻撃する治療法です。 人間が生まれながらにして持っている免疫を「自然免疫」といいます。 自然免疫は、体内の病原体の情報をリンパ球に伝えたり、異物を攻撃したりする役割を担います。 一方で、自然免疫で対処できない場合に自然免疫から得た病原体の情報を記憶して働く免疫系は、「獲得免疫」です。 自然免疫がうまく働かなければ、獲得免疫もうまく機能しないため、異物の排除ができずに感染症にかかりやすくなるだけでなく、癌になるリスクも高くなります。 以下では、肺がんの免疫療法について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 がんの第四の治療法として呼ばれる 免疫療法は「がんの第四の治療法」として呼ばれ、以下の3つの治療法に加えて、近年注目を集めている治療法です。 手術 抗がん剤治療 放射線治療 がんの転移や再発などのリスクを低減するために、自身に合った治療法を検討しましょう。 癌を免疫療法で治療するメリット 癌を免疫療法で治療するメリットは、以下の2つです。 ほかの治療法を組み合わせられる がんの予防や再発防止が期待できる 手術や抗がん剤治療などの従来の治療法は身体への負担や副作用リスクが大きいですが、免疫療法は身体への負担が少ない治療法です。 年齢や既往歴などが原因で手術ができない方は、1つの選択肢として免疫療法による治療を検討しましょう。 以下では、免疫療法のメリットについて詳しく解説していきます。 ほかの治療法を組み合わせられる 癌を免疫療法で治療するメリットは、ほかの治療法と組み合わせて実施できる点です。 免疫療法は、癌治療の3本柱と呼ばれる「手術療法・抗がん剤治療・放射線治療」と組み合わせて実施できます。 ほかの治療法と組み合わせることで、単独治療よりスムーズに治療が進む可能性があります。 単独治療で効果がみられない場合は、免疫療法の併用も検討しましょう。 がんの予防や再発防止が期待できる がんの予防や再発防止が期待できることは、免疫療法で治療するメリットの1つです。 免疫療法は、自身の持つ免疫力を利用するだけでなく、低下した免疫力を向上させる治療法でもあります。 身体を守るための免疫力が向上すれば、がん細胞の増殖を防ぐことにつながり、がん予防や再発防止が期待できます。 癌の免疫療法の副作用は? 癌の免疫療法は、副作用のリスクが低い特徴がありますが、以下のような副作用が考えられます。 発疹やかゆみなどの皮膚障害 大腸炎などの消化管疾患 頭痛や発熱 など 副作用のリスクが低い理由は、患者様自身の免疫細胞を利用した治療法であるためです。 しかし、免疫機能に作用する治療法のため、何らかの理由で正常な細胞を攻撃してしまい副作用が出る可能性があります。 一方で従来の放射線治療や抗がん剤治療では、以下の副作用が生じる恐れがあります。 倦怠感 疲労感 脱毛 食欲不振 易感染(感染しやすくなる) 副作用が心配で癌治療が進んでいない場合は、免疫療法による治療も視野に入れましょう。 癌の治療・予防が期待できる免疫細胞療法 癌の治療や予防に期待できる免疫細胞療法には、主に以下の3種類があります。 NK細胞免疫療法 自家CAT細胞療法 免疫チェックポイント阻害薬 免疫力の向上やほかのがん治療との併用を希望する場合は、免疫細胞療法を実施している医療機関へ相談しましょう。 NK細胞免疫療法 癌治療やがんの予防に期待できる免疫細胞療法に、NK細胞免疫療法があります。 NK細胞免疫療法とは、患者様自身の血液から採取したNK細胞を培養して活性化し、体内に戻す治療法です。 100~1000倍に増やしたNK細胞を体内に戻し、免疫力を向上させることで、がんの予防や再発防止を目指します。 NK細胞は、体内の異物を排除するためにパトロールする役割も持つため、活性化することでがん細胞を見つける力も強くなります。 自家CAT細胞療法 自家CAT細胞療法は、癌治療やがんの予防に期待できる免疫療法の1つです。 自家CAT細胞療法とは、がん細胞を攻撃するT細胞を体外に取り出し、がん細胞により反応するように改良・培養してから体内に戻す治療法です。 患者様から採取したT細胞を活性化させてから体内に戻すため、異物への攻撃力が高まり、癌細胞を排除できる可能性があります。 免疫チェックポイント阻害薬 癌の治療や再発予防に期待できる治療法に、免疫チェックポイント阻害薬があります。 免疫チェックポイント阻害薬とは、癌細胞を攻撃するT細胞の働きが抑制されるのを防ぐ治療薬のことです。 がんの進行度や発生部位によって、適した免疫チェックポイント阻害薬は異なります。 免疫チェックポイント阻害薬による治療を検討中の方は、自身に合った薬剤について専門家に確認しましょう。 【まとめ】癌を免疫療法で治療したい方は当院へご相談ください 免疫力が低下すると、癌が転移したり、再発したりする恐れがあるため注意が必要です。 癌の治療や再発予防に効果が期待できる治療法に、免疫療法があります。 免疫療法には、NK細胞免疫療法や自家CAT細胞療法、免疫チェックポイント阻害薬などがあります。 免疫力が低下すると、癌以外の病気にもなりやすいため、免疫力の向上に期待できる免疫療法を検討しましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、免疫療法の1つとして、NK細胞免疫療法を提供しています。 癌を免疫療法で治療したい方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2019.11.11 -
- 腰
- 再生治療
看護師という職種は日々のケアや患者対応において、中腰での処置や体位交換・移乗介助など、腰に大きな負担がかかる動作は避けられません。 そんな環境でヘルニアを発症した・慢性的な腰痛に悩まされているけど、でも仕事は続けたいという看護師の方も多いのではないでしょうか? 本記事では。、看護師がヘルニアを起こしてしまう要因や原因について解説しています。 「手術をしない選択肢も知っておきたい」「このまま働き続けたいけれど不安がある」という方は、ぜひ最後までご覧ください。 また慢性的な腰痛(ヘルニア)に悩んでいるけど、手術は避けたいという方は、再生医療も一つの選択肢になります。 治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからも確認できますので、ぜひ一度ご覧ください。 看護師がヘルニアを起こしてしまう要因 看護師がヘルニアを起こしてしまう要因として、以下のようなものがあります。 中腰・抱え上げ動作が多い 交代制勤務・疲労蓄積によるリスク 看護師は日々の業務のなかで、腰に大きな負担がかかる場面が非常に多い職種です。 ぜひ参考にして、日常の動作に注意しましょう。 また看護師の腰痛予防法については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 中腰・抱え上げ動作が多い 以下のような中腰姿勢や抱きかかえる動作は、看護業務を行う上で避けられません。 体位変換・移乗 入浴・排泄介助 これらの動作では、腰椎(背骨の腰部分)に強い圧力が加わりやすく、椎間板に慢性的な負荷がかかるため、ヘルニアの原因になります。 特に不意に力を入れる場面(患者の急な体重移動など)では、腰を痛めるリスクが高まります。 交代制勤務・疲労蓄積によるリスク 夜勤や長時間の交代勤務は、体を十分に休める時間が確保しづらく、筋肉の疲労を蓄積させやすくなります。 疲労がたまった状態で業務をこなすことで、姿勢の乱れや筋力のバランス崩壊が起こりやすくなり、腰に過度な負担がかかるのです。 さらに、睡眠不足やストレスにより筋肉が硬直しやすい状態になることで、ヘルニアの発症リスクがより高まります。 看護師の離職リスクを高める腰痛の主な疾患 看護師が腰痛を引き起こす主な疾患は、以下の通りです。 急性腰痛症(ぎっくり腰) 椎間板ヘルニア ストレス 急性腰痛症(ぎっくり腰) 急性腰痛症(ぎっくり腰)は、無理な姿勢をとったり、重いものを持ち上げたりした際に突然発症する激しい腰痛です。 看護師の業務では、ベッド上でのオムツ交換や体位変換、排泄介助、患者の移乗など、中腰や前かがみなどの負担の大きい姿勢を頻繁に取らざるを得ない場面が多くあります。 また、予期せぬ動きに対応する場面も多く、腰に強い負荷がかかることから、ぎっくり腰を起こすリスクが高い職種といえるでしょう。 こうした身体的負担の蓄積や、ふとした瞬間の無理な動作が引き金となって、突然腰痛が起こることも少なくありません。 椎間板ヘルニア 人間の背骨は、椎骨(ついこつ)という24個の骨が積み重なって構成されており、それぞれの椎骨の間には椎間板というクッションの役割を果たす軟骨組織が存在します。 この椎間板が加齢や外力によって飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす状態が、いわゆる椎間板ヘルニアです。 腰痛だけでなく、肩こり・腕や脚のしびれ・筋力の低下など多彩な症状が現れることもあり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。 看護師の業務では、腰に強い負担がかかる姿勢や動作が日常的に発生するため、椎間板に慢性的なダメージを与え、ヘルニアの発症リスクを高める要因となるのです。 看護師の腰痛(ヘルニア)を予防する方法 看護師の腰痛(ヘルニア)を予防する方法として、主に以下のようなものがあります。 サポーター/コルセットの使用 鎮痛薬(NSAIDsなど)や筋弛緩剤などによる薬物療法 保存療法で効果が不十分な場合や、明確な神経症状(しびれ・筋力低下)があるケースでは、椎間板の一部を除去する手術が検討されることもあります。 近年では、これら従来の治療法に加えて、「再生医療」への注目も高まっています。 患者自身の幹細胞などを用いて損傷した組織の修復を促す治療法で、軟骨や椎間板の機能回復を目指すものです。 「手術には抵抗がある」「長期的な改善を目指したい」といった方にとって、選択肢の一つとされています。 腰痛の原因や生活背景は人によって異なるため、自分に合った治療法を選ぶことが何より重要です。 医師と相談しながら、負担を軽減できる方法を見つけていきましょう。 ヘルニアに悩む看護師が仕事を続けるためには再生医療という選択肢も 看護師の業務では、以下のように腰に負担のかかる動作が日常的に多く、慢性的に腰へ大きなストレスがかかりやすい環境でぎっくり腰(急性腰痛症)や椎間板ヘルニアなどを発症するケースも少なくありません。 体位変換・移乗 入浴・排泄介助 腰痛が慢性化したり、悪化したりすると、仕事の継続が困難になり、離職につながるリスクもあります。 腰に違和感や痛みを覚えた際には、決して放置せず、早めに整形外科などの専門医を受診することが大切です。 これまで腰痛の治療は、痛み止め・物理療法などの保存療法や、重症例に対する外科的手術が主流でした。 しかし近年では、手術に代わる新たなアプローチとして患者自身の細胞(幹細胞など)を用いて、損傷した組織の修復を促す再生医療も期待されています。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療による腰痛(ヘルニア)治療の症例や具体的な治療法について詳しくご紹介しています。 「看護師の仕事は続けたいけれど、慢性的な腰痛に悩んでいる」という方は、ぜひ一度ご覧いただき、今後の選択肢の一つとして参考にしてみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.10 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷による手首の痛みで、日常生活や仕事に支障が出て困っている方も多いのではないでしょうか。 手首の小指側が痛んで物を握るのがつらい、手首を回すと痛みが強くなるといった症状があると、一日も早く治したいと思うものです。 この記事では、TFCC損傷に効果的なリハビリテーション方法と期間の目安について詳しく解説します。 適切なリハビリテーション方法を知って実践することで、手首の痛みを軽減し、日常生活への復帰を目指しましょう。 TFCC損傷を早く治したい方向けに、先端医療である再生医療による治療についても紹介します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、TFCC損傷の早期回復を目指せる再生医療に関する情報を配信中です。 「現在のリハビリで期待した効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療についてもチェックしてみてください。 TFCC損傷とは? 手首の小指側に痛みを感じる場合、TFCC損傷の可能性があります。 TFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首の関節にある軟骨や靭帯の集まりです。 この組織は、手首の安定性を保ち、衝撃を吸収するクッションのような大切な役割を担っています。 TFCCが傷つくと、痛みや不安定感が生じ、日常生活に影響をおよぼします。 TFCC損傷の主な症状 TFCC損傷の原因 TFCC損傷への理解を深めるために、症状と原因をそれぞれ詳しくみていきましょう。 TFCC損傷の主な症状 TFCC損傷の主な症状は、手首の小指側に生じる痛みです。 特に、ドアノブを回す・瓶のフタを開ける・タオルを絞るといった手首をひねる動作で痛みが強くなるのが特徴です。 その他にも、以下のような症状が現れる場合があります。 TFCC損傷の主な症状 手首を動かしたときの「ポキポキ」「カクン」という音 物を強く握れない、握力の低下 手首がぐらつくような不安定な感覚 患部の腫れや、押したときの痛み 損傷したTFCCが手首の動きを円滑に支えられなくなることで上記のような症状がみられます。 気になる症状がある場合は、自己判断せずに専門の医療機関へ相談しましょう。 以下の記事では、TFCC損傷で病院に行くべきかの判断基準について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 TFCC損傷の原因 TFCC損傷の原因は、一度の大きな力で傷つく「外傷性」と繰り返しの負担で徐々に損傷する「変性」に分けられます。 それぞれの具体的な原因は、以下のとおりです。 原因の分類 具体的な例 外傷性 ・転んで手をつく ・スポーツや事故で手首を強くひねる ・手首を骨折する 変性 ・加齢による組織のすり減り ・野球やテニスなど、手首を繰り返し使うスポーツ ・仕事での反復作業 一度のケガだけでなく、日々の生活やスポーツ活動での小さな負担の蓄積も原因となります。 また、生まれつきの骨格によって負担がかかりやすい場合もあります。 TFCC損傷のリハビリテーション方法 TFCC損傷のリハビリテーションは、以下のように病期ごとに段階を踏んで進めるのが基本です。 初期|無理のない範囲で可動域訓練 中期|手首周辺の筋力強化 後期|日常生活やスポーツに必要な動作訓練 まずは炎症を抑えることから始め、徐々に手首の機能を取り戻し、最終的に日常生活やスポーツへの復帰を目指します。 それぞれの時期におけるリハビリの目的と、具体的な方法を解説します。 初期|無理のない範囲で可動域訓練 リハビリの初期段階では、まず炎症を鎮めて痛みを軽減させることが目的です。 サポーターやシーネで手首を固定し、負担のかかる動きを制限して患部を安静にすることが優先されます。 この時期は、手首を無理に動かすことは禁物です。 ただし、固定中も指や肘、肩の関節が硬くならないように、軽くストレッチしましょう。 手首は医師の指示のもと、痛みを感じない範囲でゆっくりと動かす訓練から始めます。 中期|手首周辺の筋力強化 痛みが落ち着き、固定が外れたら手首周辺の筋力を取り戻すリハビリテーションに移行します。 この段階では、手首の関節を支える筋肉を鍛えることで、関節の安定性を高めることが目的です。 具体的なトレーニング内容は、以下のとおりです。 チューブや軽いダンベルを使った手首の曲げ伸ばし運動 棒などを使い、手首をゆっくりひねる運動 ボールやグリップを軽く握る握力訓練 最初は軽い負荷から始め、徐々に回数や強度を増やしていきます。 トレーニングの翌日に痛みが残る場合は、負荷が強すぎるサインなので、内容を見直しましょう。 後期|日常生活やスポーツに必要な動作訓練 リハビリの後期では、より実用的な動きを取り戻すための訓練を行います。 日常生活やスポーツ特有の動作訓練を行い、再発を防ぐことが目的です。 具体的な訓練内容は、以下のとおりです。 ドアノブを回す、タオルを絞るなどの日常動作の反復練習 スポーツ復帰に向けたラケットやバットの素振りなどの軽い練習 後期では、実際の動作に近い形で手首に負荷をかけていきます。 ただし、違和感や痛みが再燃した場合はすぐに負荷を調整し、無理のない範囲で慎重に活動レベルを上げましょう。 TFCC損傷のリハビリ期間|2〜6カ月程度が一般的 TFCC損傷のリハビリ期間は、損傷の程度により2~6カ月程度が一般的です。 軽度の損傷であれば2~3カ月、重度の場合は6カ月以上かかることもあります。 個人差が大きく、年齢や活動レベル、損傷の種類によってもリハビリ期間は変わります。 重要なのは適切なリハビリを継続することであり、焦らずに治療に取り組むことが回復への近道です。 TFCC損傷に対するリハビリ以外の治し方・対処法 TFCC損傷の治療には、リハビリ以外にも以下のような治し方・対処法があります。 安静にする 患部をアイシングする 包帯やサポーターを活用する 上記の対処法は、症状に応じて適切に使い分けることが重要です。 安静にする 手首を安静にするのは、TFCC損傷治療の基本です。 手首を適切に休ませることで損傷部位の炎症を抑え、痛みの緩和を図ります。 重い物を持つ、手首を強く曲げる・回転させる動作、手首に衝撃が加わる可能性のあるスポーツや作業は避けましょう。 安静時にも痛みがつらいときは、湿布を活用して痛みを抑える方法もあります。 湿布の貼り方については、以下の記事も参考にしてください。 患部をアイシングする アイシングは、TFCC損傷による炎症と痛みを軽減する効果的な方法です。 冷却治療は損傷した組織の血流を減少させ、腫れを抑えます。 アイシングをするときは、冷凍したジェルパックや氷を布で包み、患部に1日数回、各回10~15分ほど冷やしましょう。 氷などを肌に直接当てると凍傷のリスクがあるため、常に布などの保護層を介して使用することが大切です。 包帯やサポーターを活用する 圧迫する包帯やサポーターの使用は、手首を適切に支え、不必要な動きを制限することで損傷部位へのさらなる負荷を防ぎます。 包帯による圧迫は腫れを抑える効果もあり、適度な圧力を加えることで血流を促進します。 サポーターは、より長期的な使用に適しており、日常的な活動を行いながらも手首を保護できます。 使用する際は、圧迫しすぎて血行を妨げないよう注意しましょう。 圧迫の手段であるテーピングの貼り方については、以下の記事もご覧ください。 TFCC損傷のリハビリ方法に関するよくある質問 ここでは、TFCC損傷のリハビリ方法に関するよくある質問に回答していきます。 TFCC損傷のリハビリはいつから始める? TFCC損傷のセルフケア方法は? TFCC損傷の痛みに有効なストレッチは? リハビリを始める時期やご自身でできるケアなど、正しい知識を身につけていきましょう。 TFCC損傷のリハビリはいつから始める? TFCC損傷のリハビリは、まず患部を安静にし、痛みや炎症が落ち着いてから始めます。 特に手首をひねる動きは、損傷を悪化させる可能性があるため初期段階では厳禁です。 一般的には、数週間サポーターやギプスで手首を固定します。 その期間中も、医師の許可があれば、痛みが出ない範囲で手首を軽く曲げ伸ばしすることもあります。 本格的なリハビリは、痛みや腫れが落ち着いてから、医師の判断のもとで段階的に進めましょう。 TFCC損傷のセルフケア方法は? ご自身でできるケアの基本は、手首に負担をかけないように保護し、安静を保つことです。 日常生活で痛みを悪化させないための、具体的なセルフケア方法を紹介します。 手首をひねる、重いものを持つなどの動作を避ける サポーターやテーピングで手首を固定・保護する 手首は安静にしつつ、指や肘、肩は硬くならないように動かす サポーターやテーピングは、仕事や家事の際の痛みを軽くするのに役立ちますので、専門家の指導を受けて活用しましょう。 TFCC損傷の痛みに有効なストレッチは? 炎症が落ち着いた回復期には、手首周辺の筋肉をほぐすストレッチが有効です。 具体的なストレッチ方法は、以下のとおりです。 肘を伸ばし、反対の手で手のひら側を持ち、指先を反らせて前腕の内側を伸ばす 同様に肘を伸ばし、手の甲側を持って手首を曲げ、前腕の外側を伸ばす どちらのストレッチも、痛みを感じない範囲で20秒ほどゆっくり伸ばすのを数セット行います。 もしストレッチ中に痛みや違和感が出た場合は、すぐに中止して主治医に相談してください。 TFCC損傷のリハビリ効果を高める再生医療をご検討ください TFCC損傷の治療では、段階的なリハビリやセルフケアを継続することが基本です。 しかし、損傷の状態によっては、リハビリを続けても痛みがなかなか改善しない場合もあります。 長引く症状に悩んでいる方や、より早期の回復を目指したい方には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さまご自身の血液や細胞を用いて、炎症を抑えたり損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 損傷したTFCCにアプローチし、炎症を抑えながら損傷した組織の改善が期待できます。 再生医療はリハビリの効果を高めるだけでなく、症状の根本的な改善を目指せる可能性があります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、具体的な治療法や症例を紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。
2019.11.09 -
- 腰
- 再生治療
椎間板ヘルニアと診断された方の中には、「このまま一生、腰の痛みと付き合うしかないの?」「もう手術しかないのかも」といった、不安や悩みを抱えている方もいるでしょう。 椎間板ヘルニアは再発しやすく慢性化することもある病気ですが、早期の治療と正しい対処で改善・回復が見込めるケースも存在します。 本記事では、椎間板ヘルニアが治るのか・再発を防ぐための方法などについて、解説しています。 椎間板ヘルニアの治療法についても紹介していますので、ぜひ参考にして椎間板ヘルニアに対する不安を解消しましょう。 【結論】軽度の椎間板ヘルニアなら、自然に回復するまでの目安は約3カ月 椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板の中心部(髄核)が外に飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こします。 強い痛みや動きづらさを感じることもありますが、軽症であれば手術をせずに自然に回復するケースが多く、一般的にはおよそ3カ月で症状が落ち着くとされています。 以下のような症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 痛みやしびれが長期間続く/悪化している 足の感覚が鈍い・力が入らない 排尿・排便のコントロールが難しくなってきた すべてのケースが自然に治るわけではないため、症状が長引く場合や悪化する場合は、早めに医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。 椎間板ヘルニアの再発を防ぐためには生活習慣の見直しが必要 椎間板ヘルニアは、治療によって一度症状が改善しても再発しやすい疾患です。 再発を防ぐには、日常生活で以下の点に注意しましょう。 デスクワークでは1時間に1回は立ち上がる 荷物を持つときは「腰」ではなく「膝」を使う 軽い筋トレやストレッチを習慣化する 体重管理と禁煙を意識する また同じ姿勢が続く仕事や、体への負荷がかかる動作が多い方は注意が必要です。 無理のない範囲で生活習慣を整えることで、長期的に症状と上手に付き合っていくことが可能です。 椎間板ヘルニアの治療法 椎間板ヘルニアの治療法としては、以下の方法があります。 保存療法 手術療法 再生医療 自身の症状に合った治療法を見つけるためにも、ぜひ参考にしてください。 保存療法 椎間板ヘルニアと診断された場合、多くのケースではまず以下のような保存療法から治療を開始します。 薬物療法(消炎鎮痛薬・筋弛緩薬・神経障害性疼痛治療薬など) ブロック注射(神経の炎症を鎮める) 理学療法(ストレッチ・筋力トレーニング・電気治療) 日常生活指導(姿勢改善・体重管理・腰への負担軽減) 適切な保存療法を継続することで、約70〜80%の症例は3カ月以内に症状が自然に回復するとされており、この治療で経過を見ることが基本になります。 手術療法 保存療法を3カ月以上続けても改善が見られない場合や、以下のような神経症状が強く出ているケースでは、手術が検討されます。 足の筋力が低下している 排尿・排便のコントロールが効かない 強いしびれ・痛みが日常生活に支障をきたしている 主な手術方法には以下のようなものがあります 手術法 特徴 ヘルニア摘出術 ・飛び出した椎間板(髄核)を除去して神経の圧迫を取り除く ・一般的な手術法 内視鏡手術(MEDなど) ・小さな切開からカメラと器具を挿入し、最小限の侵襲でヘルニアを摘出 ・回復が早く傷も小さい 脊椎固定術 ・不安定な脊椎を金属のインプラントなどで固定 ・再発防止が目的 保存療法の効果や症状の推移を見ながら、整形外科専門医と相談のうえ、タイミングと方法を慎重に判断することが大切です。 再生医療(PRP療法・幹細胞治療) 近年では、手術に抵抗がある方や保存療法でも改善が見られない方に向けて、以下のような再生医療という新しい選択肢が広がっています。 PRP療法(多血小板血漿療法) 幹細胞治療 PRP療法は自身の血液から成分を抽出し、患部に注入することで組織の自然修復を促す治療法で、炎症を抑えて痛みの軽減が期待されます。 また幹細胞治療は、脂肪や骨髄などから採取した幹細胞を培養・投与することで、傷んだ椎間板や神経組織の修復を促します。 これらの治療は入院不要で受けられるため、「できれば手術を避けたい」「慢性化する前に改善を目指したい」という方にとって、選択肢の一つになります。 再生医療における治療法については、以下からも確認できますので、ぜひ参考にしてください。 【まとめ】椎間板ヘルニアは「一生治らない病気」ではない!早期の治療・正しい対処で上手に向き合おう 椎間板ヘルニアは、軽度であれば手術を行わずに自然に回復するケースも多く、目安としては発症から約3カ月程度で症状が落ち着くことが一般的です。 しかし、すべてが自然に治るわけではなく、以下のような違和感があった場合、放置せず早めに医療機関を受診しましょう。 腰から足にかけてしびれや鋭い痛みがある 長時間座っていると痛みが増す 片足に力が入りにくい 排尿・排便のコントロールに違和感がある 症状が数週間たっても改善しない 「椎間板ヘルニアは一生治らない」と思い込まずに、正しい知識を持って早期に治療することが大切です。 また慢性的なヘルニアによる腰痛や手術は避けたいという方は、再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 自己組織を活用して患部の修復を促すため、入院不要・低負担での改善が期待できる治療法として注目されています。 再生医療の治療法について知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからでも確認できますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.07 -
- 再生治療
- 手
「尺骨突き上げ症候群の手術後はいつ仕事復帰はできる?」 「手術後早く仕事復帰できる治療法を知りたい」 尺骨突き上げ症候群の手術を受けた方の中には、上記のような疑問や不安を持つ方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、尺骨突き上げ症候群になる原因や術後の具体的な仕事復帰の目安を解説します。 また、尺骨突き上げ症候群と混同しがちなTFCC損傷も交え、仕事への早期復帰が期待できる治療法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷の仕事やスポーツ復帰の目安 尺骨突き上げ症候群やTFCC損傷で手術をした場合、仕事やスポーツ復帰までの期間が気になる方もいるでしょう。 個人差はありますが、尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の手術後、仕事とスポーツへ復帰できるまでの期間は以下の表のとおりです。 病名 仕事への復帰時期 スポーツへの復帰時期 尺骨突き上げ症候群 約2〜3週間 約2ヶ月〜半年 TFCC損傷 約1ヶ月 約2〜3ヶ月 尺骨突き上げ症候群は手術後2〜3週ほどスプリント固定を行います。 家事やデスクワークなどの軽い仕事であれば、手術後2〜3週間で復帰可能です。 ただし、骨がしっかりと固定されるまでの2ヶ月〜半年は運動ができません。 TFCC損傷は、術後の1つの目安として、痛みを見ながらギプスで約1ヶ月は固定が必要です。 手指はギプス中から動かせるため、軽作業やデスクワークは、術後1ヶ月以内に復帰できます。 その後、手関節用の装具に変更して2〜3ヶ月程度の固定を行っていきます。 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の違い 尺骨突き上げ症候群は、尺骨が手首の骨に衝突すること発症する病気です。 前腕の親指側に位置する橈骨(とうこつ)よりも、尺骨のほうが長いため発症します。 尺骨突き上げ症候群は保存療法での完治が難しいため、尺骨を短くする手術が一般的です。 また、尺骨突き上げ症候群と似た病気に「TFCC損傷」があります。 混同されがちな疾患ですが、尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷は発症原因が異なります。 TFCC損傷は、ねじり動作が多い人に起こりやすい病気です。 テニスやゴルフなど手首を酷使するスポーツのほか、雑巾絞りのような日常生活が原因で発症するケースもあります。 治療法は保存療法と手術の2種類です。 まずは保存療法を行い、症状が改善しない場合は手術を検討します。 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の治療法 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の治療法には、保存療法と手術があります。 まずは保存療法を試し、改善しない場合は手術を検討するのが一般的です。 保存療法 外科的な治療法(手術) 下記ではそれぞれの治療法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法 尺骨突き上げ症候群の保存療法は、手首の尺屈(小指側へ傾ける動作)を制動する装具やサポーターを着用する治療法です。 治療を続けても痛みが引かない、仕事に支障をきたす場合は、外科的な治療法(手術)を提案される可能性があります。 TFCC損傷の主な保存療法は、以下のとおりです。 手関節を安静に保つために装具などで固定する テーピングや運動療法などでリハビリを行う 関節内にステロイド注射をし、炎症を抑えて痛みを軽減する 保存療法で痛みが引かない、仕事に支障をきたす場合は、外科的な手術を行います。 外科的な治療法(手術) 外科的な治療法では、尺骨短縮骨切除術を行うのが一般的です。 尺骨短縮骨切除術は、尺骨を数ミリ(通常は2mm〜4mmほど)切除してプレートで固定します。 手術を行うと尺骨と月状骨(げつじょうこつ)がぶつからなくなるため、痛みが改善します。 手術時間は1時間〜1時間半程度です。 TFCC損傷外科的な治療法(手術)は、主に以下のとおりです。 関節鏡でTFCC部分の切除 関節鏡でTFCC縫合 尺骨短縮骨切除術 関節鏡を用いた手術は、関節の周囲の皮膚に2〜3箇所小さな穴を開け、内視鏡を挿入して患部の修復を行います。 患部を大きく切開しないため、傷跡が残りにくい、痛みが少ないメリットがあります。 尺骨短縮骨切除術は尺骨突き上げ症候群の治療と同様、患部を切開して尺骨を数ミリ切除します。 治療法についての詳細は、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷の早期復帰を目指すなら再生医療を検討しよう 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷による痛みは、仕事やスポーツに影響を与えるため早期治療が必要です。 治療法は保存療法と手術が一般的ですが、根本的な治癒につながらない、治療期間が長くかかるなどの問題があります。 もっと効果的な治療をしたい、早い根治を目指したい方は、再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは幹細胞を体から取り出して培養し、パワーを高めた幹細胞を患部に注入して損傷を修復する治療法です。 幹細胞は、人が生まれながらにして持っているもので、損傷したり弱ったりしている箇所を修復する機能を担っています。 自分自身の細胞を用いるため、副作用が少ない、治療期間が短くて済むなどのメリットがあります。 再生医療は、尺骨突き上げ症候群やTFCC損傷の治療にも効果が期待できる画期的で最先端の医療法です。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療による治療を行っています。興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.11.06 -
- 免疫細胞療法
日々のトレーニングに全力で取り組むアスリートにとって、体調管理も結果を出すために必要な要素です。 しかし、「気をつけているつもりでも風邪を引きやすい」「試合前に体調を崩してしまった」といった経験がある方も多いのではないでしょうか。 実は激しい運動を日常的に行うことで、一時的に免疫力が低下しやすくなるだけでなく、精神的なプレッシャーや遠征による環境変化も免疫機能に負担をかける要因になります。 この記事では、アスリートが風邪を引きやすい理由とそのメカニズムを解説するとともに、免疫力を高めるための具体的な対策をわかりやすくご紹介します。 風邪を予防し、練習や試合に万全のコンディションで臨むために、ぜひ参考にしてください。 アスリートが風邪を引きやすい原因|免疫機能の低下に注意 アスリートが風邪を引きやすい理由として、以下のような要因による一時的な免疫機能の低下が関係しています。 激しい運動による免疫力低下 精神的ストレス 睡眠不足や栄養不足 遠征・合宿などによる環境変化 高強度のトレーニング後はオープンウインドウと呼ばれる免疫が一時的に低下する状態になりやすく、風邪やインフルエンザなどウイルス感染のリスクが高まります。 また、競技に対するプレッシャーや成績への不安といったメンタルストレスも、ストレスホルモン(コルチゾール)の慢性的な分泌を引き起こし、免疫機能を抑制する原因となる可能性も。 ※参照:J-Stage 移動や宿泊による時差や気候の変化や飛行機や公共交通機関での人との接触も身体にとってストレスとなり、体調を崩すリスクを高めます。 このように、アスリートは日々の活動の中で免疫機能が低下しやすく、風邪を引きやすいリスクがあります。 風邪をひかないようにするためにはトレーニングだけでなく、心身のコンディション管理や感染予防を徹底することが大切です。 アスリートが風邪にかからないための予防策|免疫力を高めることが大切 アスリートが風邪にかからないための予防策は、以下の通りです。 食品・食事に気を遣う 感染予防を徹底する リカバリーを行う 免疫低下に備える ぜひ参考にして、風邪に負けない身体づくりと安定したパフォーマンス維持につなげましょう。 食品・食事に気を遣う 風邪を防ぎ、体調を安定させるためには、日々の食事から免疫を支える栄養素を摂ることが欠かせません。 以下は、免疫力維持に役立つ栄養素と栄養素を豊富に含む代表的な食材となります。 栄養素 食材の例 ビタミンC 赤パプリカ、ブロッコリー、キウイ、みかんなど ビタミンD 鮭、サバ、しいたけ、卵黄など 亜鉛 牡蠣、豚レバー、牛肉、カシューナッツなど たんぱく質 鶏むね肉、豆腐、納豆、ヨーグルト、卵など 発酵食品 納豆、味噌、ヨーグルト、キムチなど 免疫力維持の基本は、1日3食をバランスよく食べることです。 とくに朝食を抜くと体温や代謝の立ち上がりが鈍くなり、免疫の働きが低下しやすくなります。 また、寒い時期は体が冷えやすいため、鍋料理やスープなどの温かいメニューで体を内側から温めつつ栄養を効率よく補うのも効果的です。 感染予防を徹底する 風邪やインフルエンザの感染を防ぐためには、以下のように日常的な感染対策を徹底することが重要です。 外出後の手洗い・うがい 外出時のマスク着用 ドアノブや手すりなどの接触部位の消毒 また、アルコール消毒液を携帯し、こまめに手指の衛生を保つことも効果的です。 集団で活動するアスリートにとっては、自身の体調管理がチーム全体への影響にもつながるので意識して感染予防を行いましょう。 リカバリーを行う 風邪を防ぐために、運動後のリカバリーを意識的に行いましょう。 栄養補給(プロテイン・バナナなど) 休息と睡眠 ストレッチや入浴 トレーニングや試合の後は、体力とともに免疫機能も一時的に低下しやすくなります。 負荷の大きいトレーニングをする際は、栄養や睡眠をしっかり確保し、体を回復させることも意識しましょう。 免疫低下に備える 寒暖差が大きい時期や遠征続きで疲労が蓄積しているときは、免疫機能の低下が起こりやすくなります。 「体がだるい」「寝ても疲れが取れない」と感じたら、トレーニングの強度を落とし、睡眠時間を確保するなど早めの対策をとりましょう。 あわせて、青魚・野菜・発酵食品などの炎症を抑える食材や、抗酸化作用のある栄養素を積極的に取り入れ、こまめな水分補給で血流を促進することも有効です。 【まとめ】アスリートは風邪を引きやすい!免疫力を高めて万全なコンディションで練習・試合に臨もう 免疫力が低下すると、風邪や感染症などの病気にかかりやすくなります。 特に日々ハードなトレーニングを積んでいるアスリートは、一般の人よりも免疫力が一時的に落ちやすい状態にあるといわれています。 だからこそ日常生活の中で以下のような体調管理を徹底し、免疫力を維持することが大切です。 食品・食事に気を遣う 感染予防を徹底する リカバリーを行う 免疫低下に備える こうした日々の対策に加え、内側から免疫機能を高める選択肢のひとつとして「免疫細胞療法」もあります。 体に備わった免疫機能を強化することを目的としており、副作用の心配がほとんどないのも特徴です。 風邪を繰り返してしまう、疲労が抜けにくい、トレーニング中の体調不良が気になる方は、免疫細胞療法を検討してみるのもひとつ選択肢です。 この治療法については、以下で解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.04 -
- 腰
- 再生治療
介護の現場では利用者の体を支えた瞬間や前かがみでの移乗・体位変換、重い物を持ち上げたときなど、ふとした動作の中で椎間板ヘルニアを発症してしまうケースも少なくありません。 そんな方の中には、「椎間板ヘルニアを発症してしまったけれど、また介護の現場に戻れるだろうか」「体を使う仕事だから、復職しても再発が心配」と不安を抱えている方もいるでしょう。 しかし、適切な治療とリハビリを経て、職場と連携しながら復帰の準備を整えれば、介護の現場に無理なく戻ることは可能です。 本記事では、椎間板ヘルニアから介護職に復帰するまでの流れを解説しています。 介護職へ復帰する際に注意すべきポイントなども紹介していますので、ぜひ参考にして再発を防ぎながら、長く介護の仕事を続けましょう。 椎間板ヘルニアから介護職に復帰するまでの流れ 椎間板ヘルニアから介護職に復帰するまでの一般的な流れは、以下の通りです。 ①治療 ②リハビリテーションの開始 ③復職 発症初期は保存療法が中心となり、鎮痛薬などの内服に加え、コルセットの使用や必要に応じて神経ブロック注射などが行われます。 通常は1〜3カ月ほどで痛みやしびれが軽減されるケースが多いですが、改善が見られない・神経障害が強い場合は、ヘルニア摘出術などの手術が検討されます。 症状が安定してきた段階でリハビリを開始し、介護業務に欠かせない移乗介助や中腰姿勢など、腰に負荷がかかる動作に対応できる身体機能の回復を目指した訓練に取り組みます。 症状が安定し医師の許可が出た後は職場復帰の段階に入りますが、いきなり元の勤務形態に戻るのは再発のリスクがあるため、段階的な復帰が望まれます。 椎間板ヘルニアから介護職へ復帰する際に注意すべきポイント 椎間板ヘルニアから介護職へ復帰する際に注意すべきポイントは、以下の通りです。 腰に負担をかけない方法で介助を行う コルセットを活用する 不安がある場合は、職場の上司や産業医と連携しながら、徐々に業務量を調整することも検討しましょう。 腰に負担をかけない方法で介助を行う 介護職に復帰する際は、日常業務でいかに腰への負担を減らすかが再発予防のポイントになります。 移乗や体位変換といった動作では、姿勢や力の使い方を誤ると腰部に過剰な負担がかかりやすいため注意が必要です。 膝を曲げて腰を落とす姿勢を意識し、腰を丸めない だけで支えようとせず、下半身の筋肉を活用する 引き寄せるように介助することで負荷を分散 反動を使わない また、利用者ができる範囲で自力で動けるようサポートすることも、介助者の負担軽減に効果的です。 必要に応じて、スライディングボードや電動リフトなどの福祉用具を活用しましょう。 コルセットを活用する 介護職への復職を目指す上で、以下のような効果が期待できるコルセットの活用は腰への負担を軽減する有効な手段です。 過度な前屈やひねりを抑制 腰椎への圧力を分散し、筋肉の緊張を緩和 不意の動作時に痛みの再発や悪化を防止 中腰や持ち上げ動作が多い介護現場において、コルセットは腰椎の安定性を保ち、急な動作による再発リスクを抑えることができます。 長時間立ち仕事が続く日や、腰への負担が大きい移乗介助・入浴介助などの作業時に活用するのがおすすめです。 椎間板ヘルニアの再発を防ぐためにできること 椎間板ヘルニアの再発を防ぐためにできることは、以下の通りです。 ストレッチ・体幹トレーニングの習慣化 休憩・シフト調整で負担を軽減する 手術を検討する 椎間板ヘルニアは、適切なケアを怠ると再発しやすい疾患です。 できることから一つずつ取り入れて、再発しにくい身体づくりを目指しましょう。 ストレッチ・体幹トレーニングの習慣化 椎間板ヘルニアの再発予防には、腰まわりの筋力を高め、柔軟性を保つことが重要です。 腰に負担をかけない程度に、以下のようなトレーニングも取り入れてみましょう。 種類 効果 おすすめの運動 体幹トレーニング ・腰を支える筋力を強化 ・負担を軽減 ・ドローイン ・プランク ・バードドッグ 下半身トレーニング 下半身を鍛えて腰の負担を分散 ・ヒップリフト ・レッグプレス ・ウォールシット また筋肉が硬くなると腰への負担が増し、ヘルニアの再発リスクが高まるので、以下のストレッチを習慣的に取り入れましょう。 ハムストリングストレッチ(太もも裏を伸ばす) キャット&カウ(背中を丸めたり反らせたりする動作) これらは腰回りの緊張をほぐし、血流を改善して回復を促進する効果が期待できます。 ただし、重すぎる負荷や誤ったフォームはかえって腰を悪化させる可能性があるので、無理のない範囲から始めましょう。 休憩・シフト調整で負担を軽減する 椎間板ヘルニアから復帰した介護職の方にとって、勤務時間や業務内容を見直すことも再発リスクを下げるために欠かせない対策の一つです。 復職直後は、体が以前のように動かない・再発する可能性もあるため、以下のように無理なく働ける環境づくりが重要です。 短時間勤務からスタートし、体調に応じて徐々に勤務時間を延ばす 日中にこまめな休憩時間を確保し、腰部への負担が蓄積しないようにする また、座る・立つ・移動するなど、同じ姿勢を長時間続けないことも大切です。 職場の理解を得ながら、自分の症状や体調に合わせてシフト調整を行うことで、長期的に安定して働き続けることが可能になります。 復帰は3〜6週間ほどかかる可能性がありますので、医師や職場と相談しながら焦らずに復職を目指しましょう。 手術を検討する 保存療法やリハビリを続けても症状の改善がみられない場合、椎間板ヘルニアに対する手術療法が検討されます。 椎間板ヘルニアの代表的な手術法と、おおよその入院期間は以下の通りです。 手術名 入院期間の目安 PED法(経皮的髄核摘出術) 数日〜1週間程度 MED法(内視鏡下椎間板摘出術) 4〜7日間程度 LOVE法 2週間程度 脊椎固定術 1〜2週間程度 レーザー手術(PLDD) 1〜2日程度 ただし、すべての患者に手術が適しているわけではなく、年齢や体力、椎間板の状態、仕事への復帰時期などを踏まえ、主治医と相談のうえで慎重に判断することが重要です。 なお、入院や後遺症が心配な方は、手術を伴わない治療法の再生医療も選択肢の一つです。 詳しい治療法については、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にお気軽にお問い合わせください。 【まとめ】椎間板ヘルニアから介護職への復帰は可能!再生医療も選択肢の一つ 椎間板ヘルニアを発症しても、適切な治療とリハビリを行い、職場と連携を取りながら段階的に復帰することで、介護職に戻ることは十分可能です。 再発リスクを抑えるためには、以下のようなポイントを意識しましょう。 腰に負担をかけない介助動作を身につける コルセットや福祉用具を上手に活用する ストレッチや体幹トレーニングを習慣化し、筋力と柔軟性を維持する 無理のないシフト調整や勤務形態を職場と相談する 症状が重い場合は手術の選択肢も検討する また、入院やメスを使う手術に抵抗がある方にとっては、再生医療という選択肢もあります。 幹細胞や血液成分を用いた治療は、身体への負担が少なく、再発予防も期待できます。 以下の公式LINEから再生医療の詳細について解説していますので、「手術は避けたい」「復職に向けて整えたい」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.03 -
- 手
- 再生治療
ドアノブを回す・重い物を持つ・パソコンを使うなど、普段何気なく行っている動作で手首に痛みがあるけど、「少しの痛みだから大丈夫」「そのうち治るだろう」と放置していませんか? その痛みはTFCC損傷(三角線維軟骨複合体)と呼ばれる症状の可能性があり、放置すると日常生活での動作において痛みの慢性化や可動域の制限といった症状に進行するリスクも。 TFCC損傷は日常生活の動作で悪化する可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。 この記事では、TFCC損傷を放置するリスクや原因、幅広い治療選択肢について詳しく解説します。 「この手首の痛みは放っておいて大丈夫?」と不安を抱えている方は、ぜひ参考にして早期治療に努めましょう。 TFCC損傷を放置するリスク TFCC損傷を放置すると、以下のようなさまざまなリスクを引き起こす可能性があります。 痛みの慢性化・悪化 可動域の制限 手首の不安定感 変形性関節症への進行リスク 日常生活で安静にせず症状が進行した場合、手術が必要になる可能性があるため注意が必要です。 ただし手首を使う動作は日常生活で頻繁に行うため、安静にしていても症状が悪化する可能性があるので、少しでも痛みを感じた場合は医療機関を受診してください。 痛みの慢性化・悪化 TFCC損傷は軽い場合は自然に回復することもありますが、症状の程度によっては悪化するリスクがあります。 放置してしまうと、痛みの慢性化や手首の不安定感、動きの制限などの症状が現れることがあります。 とくに野球やテニスなどのスポーツをされている方は、手首に繰り返しかかる負荷が悪化の原因となるため、一時的な運動制限の検討が必要な場合も。 また、長時間のスマホ使用でも同じ動作を続けることで症状が悪化する可能性があります。 少しでも痛みを感じたら、無理な運動や長時間のスマホ使用は控えるようにしましょう。 可動域の制限 TFCC損傷は手首に繰り返し負荷がかかることで、以下のように動作の可動域が制限される可能性があります。 ドアノブを回す、ペットボトルのフタを開ける動作など マウス操作などのパソコン作業 フライパンを持つ、荷物を運ぶなど このような状態を放置すると痛みだけでなく、手首の柔軟性や機能が低下し、日常生活に影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。 少しでも痛みや動かしづらさを感じた場合は手首に負担がかからないようにし、早めに医療機関で受診してください。 手首の不安定感 TFCC損傷が悪化すると、以下のような手首の不安定感を伴う症状が現れることがあります。 手首の力が抜ける グラグラする 安定しない 具体的には物を持ち上げる際に手首がぐらつく、動作中に抜けるような感覚があるといった症状になります。 放置すると、周囲の靱帯や腱にも負担がかかり、痛みや炎症が広がる恐れも。 このような不安定感を感じた場合は、無理に動かさず、手首にテーピングやサポーターをして安静に保つことが重要です。 変形性関節症への進行リスク TFCC損傷を放置したまま手首に負荷をかけ続けると、関節内の軟骨や周辺組織に慢性的なストレスが加わり、手関節の変形性関節症(変形性手関節症)へと進行する可能性があります。 ただし、これは全ての患者さんに必ず起こるわけではなく、個人差や損傷の程度によって異なります。 また、保存療法を行っても症状が改善しない場合は、手術が必要なケースもあるので注意が必要です。 そのため初期の段階で治療を行い、症状が進行するリスクを減らすことが大切です。 TFCC損傷を放置すると保存治療が難しくなる可能性がある TFCC損傷は、軽症であれば日常生活で安静にしておくことや、サポーターの装着といった保存療法で悪化するリスクを軽減することが可能です。 しかし、放置すると症状が慢性化し、難治性のTFCC損傷へと進行する可能性があります。 難治性のTFCC損傷となってしまった場合、保存療法のみでは改善が難しく、手術が必要となることもあります。 TFCC損傷は症状が悪化する前に、早期治療を行うことが重要です。 TFCC損傷の原因は外傷と加齢 TFCC損傷は主に「外傷」と「加齢」という2つの要因で発生します。 外傷 ・転倒時に手をついた衝撃 ・自転車・交通事故での手首のひねりなど 加齢 時間の経過とともにTFCC組織が徐々に摩耗 外傷性の原因としては、転倒時に手をついた衝撃や、自転車・交通事故での手首のひねりなどが挙げられます。 とくに手首を強く捻ったり、手のひらを地面に強く打ち付けたりする動作が損傷を引き起こすことも。 年齢を重ねると組織の弾力性が低下し、修復能力も衰えるため、日常的な使用でも損傷リスクが高まります。 また、野球やテニス、ゴルフなど手首に繰り返し負担がかかるスポーツをしている方は、慢性的な使用による微細な損傷が蓄積して症状が現れることもあります。 TFCC損傷の症状 TFCC損傷の症状は手首の小指側の痛みで、腫れや可動域の制限、不安定感などがみられます。 痛みはドアノブや重い物を持ち上げるなどの動作痛があり、腫れの原因は損傷により炎症が起こるためです。 このように日常生活における動作や、腫れなどによる痛みがありますが、悪化した場合は安静にしていても痛みや不安定感が出ます。 TFCC損傷の治療方法 TFCC損傷の治療法として以下のようなものがあります。 保存療法 リハビリテーション 手術療法 再生医療 保存療法やリハビリテーションを行っても症状が改善しない場合は、損傷の種類や程度、患者さまの活動レベルなどを考慮して手術療法が検討されます。 保存療法 TFCC損傷の保存療法では、テーピングやサポーターの装着や、炎症を起こして腫れている場合などはアイシングを行います。 関節可動域訓練などもありますが、痛みや症状がさらに悪化する可能性があるため、医療機関の指導の下行うことが重要です。 まずは装具などで手首にかかる負担を軽減することを、保存療法では目的としています。 リハビリテーション TFCC損傷のリハビリテーションでは、理学療法士が患者の状態に合わせてプログラムを作成し、手首の機能回復を目指します。 手首の安定性を高めるトレーニングや関節可動域を回復させる運動などもあり、スポーツへの復帰や職場への復帰、日常生活に支障が出ないようなサポートが中心です。 また、自宅でも続けられるリハビリなども指導するため、長期的な回復や再発防止にもつながります。 手術療法 保存療法やリハビリテーションを行っても、TFCC損傷が治らず悪化してしまった場合や、TFCC損傷が深刻な状態の場合、手術療法を行います。 手術療法には、TFCC縫合術、尺骨短縮術があり、必要となるケースは損傷が重度の靭帯損傷や完全断裂、慢性的な痛みが続いている場合です。 手術後では理学療法士の指導の下、手首の腫れの抑制や可動域を徐々に広げていくなどのリハビリテーションが行われます。 再生医療 TFCC損傷の治療法として再生医療という選択肢があります。 人間の体には、損傷したり弱ったりしている部分を修復する働きがある幹細胞というものがあります。 再生医療は、幹細胞を体から取り出し培養、損傷部分に注入するという治療法です。 手術療法では身体への負担や回復までに時間がかかることがありますが、再生医療では手術を行わずに治療することが可能です。 【まとめ】TFCC損傷は放置せず早期治療を!まずは医療機関へ相談しよう TFCC損傷を放置すると、痛みの慢性化や手首の不安定感の進行に加えて、変形性関節症へと進行するリスクがあります。 日常生活のドアノブを回す動作やスマホ操作でさえ症状が悪化することも。 軽症なら保存療法で改善できますが、放置すると難治性となり手術が必要になることもあるため、早期治療を行うことが大切です。 治療としては、保存療法や手術療法の他に再生医療という選択肢もあります。 再生医療には、主に幹細胞治療とPRP療法があり、どちらも患者さま自身の幹細胞・血液を用いるため、副作用のリスクが少ないのが特徴です。 手術や入院を必要としない再生医療について、詳しく知りたい方は当院「リペアセルクリニック」で紹介している症例をご確認ください。
2019.11.02 -
- ひざ関節
- 再生治療
- PRP治療
膝の内側が痛くて、階段の上り下りや運動時に不快感を感じる鵞足炎。 鵞足炎の痛みにお悩みで「マッサージをすれば楽になるかも」と考える方もいらっしゃいますが、自己流のマッサージは症状を悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。 この記事では、鵞足炎の痛みに対するマッサージの効果と限界、適切な対処法を解説します。 鵞足炎で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術せずに鵞足炎の根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 鵞足炎にお悩みで再生医療をご検討の際は、ぜひ登録して情報をチェックしてみてください。 鵞足炎の痛みはマッサージで改善する? 鵞足炎(がそくえん)の痛みに対するマッサージは、一時的な効果は期待できますが根本的な治療にはなりません。 マッサージの効果について、以下の2つを解説します。 マッサージの効果と限界 専門家によるマッサージの重要性 注意点も記載しているので、マッサージをする前にご確認ください。 マッサージの効果と限界 マッサージは痛みの緩和につながる場合がありますが、根本的な治療にはなりません。 専門の整体師や理学療法士によるマッサージは、筋肉の緊張をほぐし血流を改善することで、一時的な痛みの軽減効果が期待できます。 ただし、鵞足炎は炎症が起こっている状態のため、適切な方法でない限り症状が悪化する可能性があります。 とくに炎症が強い急性期には、マッサージが刺激となって痛みが増すこともあるため注意が必要です。 専門家によるマッサージの重要性 もしマッサージをする場合は、必ず専門家の指導のもとで行いましょう。 理学療法士や整体師は、鵞足炎の状態を正しく評価し、適切な強さやタイミングでマッサージを行うことができます。 しかし、専門家のマッサージを受けても鵞足炎を発症している原因を取り除けるわけではないため、根本的な原因への対処が重要です。 専門家は一時的な症状の改善だけでなく、再発予防のためのアドバイスもしてくれるので、日々気をつけて生活しましょう。 鵞足炎に対して自己流マッサージをするリスク 鵞足炎によって膝の内側の痛みがあると、自分でマッサージをして少しでも楽にしたいと思うかもしれません。 しかし、自己流のマッサージには、以下のようなリスクがあります。 炎症を悪化させる可能性 不適切な力加減による組織の損傷 骨格の歪みを考慮しない刺激による負担増加 症状の長期化や慢性化 鵞足炎の原因は、激しい運動や準備運動不足だけではありません。 膝周りの筋肉の疲労に加えて、「骨格の歪み」が原因となる場合もあります。 骨格が歪んだ不安定な状態で自己流マッサージをしてしまうと、逆に負担が増して痛みが悪化することが多いのです。 自己判断でマッサージをせず、必ず病院や整体院などで施術を受けるか、専門家からアドバイスをもらうようにしましょう。 鵞足炎の痛みを和らげるマッサージ以外の対処法 鵞足炎の痛みを改善するためには、マッサージ以外にも以下の効果的な対処法があります。 運動を中止して安静にする 痛みが強い時はアイシングする 膝周辺のストレッチやトレーニングを行う 症状の程度や時期に応じて適切な方法を選択しましょう。 運動を中止して安静にする 鵞足炎によって膝の内側に痛みを感じる場合、重要なのは痛みが緩和するまで安静にすることです。 軽症の場合、膝を使う運動を控えることで数週間で炎症が落ち着くことがあります。 しかし、症状が軽いからといって無理に運動を続けると、炎症が長引いたり悪化したりする可能性があります。 とくにスポーツ選手の方は早期復帰を焦りがちですが、適切な休息を取ることが結果的に早期回復につながります。 痛みが強い時はアイシングする 痛みが強い急性期には、アイシングで炎症を抑えることが効果的です。 氷嚢や保冷剤をタオルで包み、痛みのある部分に10〜15分程度当てて冷やしましょう。 アイシングには、以下の効果があります。 炎症反応を抑制する 痛みを和らげる 腫れを軽減する 患部の温度を下げて組織の代謝を抑える ただし、長時間の冷却は血行を悪化させる可能性があるため、時間を守って行いましょう。 また、患部に冷感湿布を使用する場合は、医師に相談して適切なものを処方してもらうことをおすすめします。 膝周辺のストレッチやトレーニングを行う 膝周辺の筋肉の柔軟性を高め、筋力を向上させることで鵞足炎の予防や再発防止が期待できます。 とくに痛みが落ち着いた段階では、適切なストレッチやトレーニングが重要です。 効果的なストレッチとして、内転筋(太ももの内側)と大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチを行いましょう。 ストレッチの種類 方法 内転筋ストレッチ あぐらをかくような姿勢になり、両足の足裏をくっつけます。ゆっくりと無理のない範囲で両膝を床に向けて押します。 大腿四頭筋ストレッチ 両足を伸ばして座り、片足の膝を折り曲げて脛が床につくようにします。そのまま上体を少し後ろに倒します。左右交互に行いましょう。 筋力トレーニングでは、膝を支える筋肉を強化することで関節への負担を軽減できます。 ただし、痛みがある間は無理をせず、症状が改善してから段階的に行うことが大切です。 鵞足炎のマッサージに関するよくある質問 鵞足炎でお悩みの方が疑問に感じるマッサージ方法や自己治療の可能性について解説します。 鵞足炎のマッサージ方法は? 鵞足炎を自分で治す方法はある? これらの正しい知識を身につけて、適切な治療を選択しましょう。 鵞足炎のマッサージ方法は? 鵞足炎のマッサージは、専門家の指導のもとで行うことが重要です。 一般的には、太ももの内側の筋肉を優しくほぐし、血流を改善する方法が用いられます。 ただし、炎症が強い急性期はマッサージを避け、まずは安静にしましょう。 自己流でのマッサージは症状を悪化させるリスクがあるため、理学療法士や整体師などの専門家に相談することをおすすめします。 鵞足炎を自分で治す方法はある? 軽症の鵞足炎であれば、以下の方法で改善することがあります。 痛みのある活動を控えて安静にする 急性期にはアイシングで炎症を抑える 症状が落ち着いたら適切なストレッチを行う 膝サポーターで関節を安定させる ただし、症状が改善しない場合や痛みが強い場合は、必ず医療機関を受診しましょう。 早期の適切な治療が、症状の長期化や慢性化を防ぐために重要です。 鵞足炎のつらい痛みを早く治すなら再生医療も選択肢の一つ 安静やマッサージ、薬物治療を行っても症状が改善しない場合や、何度も鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療という治療の選択肢もあります。 再生医療の特徴は、以下のとおりです。 主に幹細胞治療と血液を使用するPRP療法がある 自分の幹細胞・血液を使用するため、副作用のリスクが低い 入院・手術を必要としない 体への負担を抑えて、日常生活やスポーツ活動への影響を減らせるのも大きなメリットです。 繰り返す鵞足炎でお悩みの方は、再生医療専門のリペアセルクリニックへご相談ください。 鵞足炎は自己流のマッサージには要注意!適切な指導を受けることが大切 鵞足炎の痛みに対して、マッサージは一時的な症状の緩和効果は期待できますが、根本的な治療にはなりません。 とくにつらい痛みを和らげる目的で行われる自己流のマッサージは、症状を悪化させるリスクがあるため避けることが重要です。 まずは適切な状態での安静とアイシングで炎症を抑え、症状が落ち着いてから専門家の指導のもとでストレッチやマッサージを行うようにしてください。 膝サポーターの活用も、関節の安定性を高めるために効果的です。 改善が見られない場合や、症状を繰り返してしまう場合は、再生医療という新しい選択肢もあります。 つらい鵞足炎の症状でお悩みの方は、一人で我慢せず専門医に相談することをおすすめします。 適切な治療とケアで、必ず症状の改善を目指しましょう。
2019.10.31 -
- ひざ関節
- 再生治療
「鵞足炎の再発を防止する方法はある?」 何度も鵞足炎の症状が現れたり、具体的な予防策がわからなかったりして、上記のように困っている方も多いのではないでしょうか。 鵞足炎は、運動をする方や膝に負担がかかる生活をしている方にとって、再発しやすく悩みの原因となることが多いです。 本記事では、鵞足炎の再発防止策や、再発しやすい原因について詳しく解説します。 膝の負担を軽減し、健康を維持するための方法をぜひご覧ください。 鵞足炎の再発を防止したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、鵞足炎の痛みを手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信しています。 「鵞足炎の再発を防止したい」「早く治したいけど手術は避けたい」という方は、この機会に再生医療について確認してみてください。 鵞足炎の再発防止策4選 鵞足炎の再発を防止する対策を4つ紹介します。 以下では、それぞれの対策について詳しく解説します。 ストレッチで筋肉の柔軟性を高める 鵞足炎の再発を防ぐには、膝周りの筋肉の柔軟性を高めることが重要です。 筋肉の柔軟性を高めることで関節の動きをスムーズにし、特定の部位に過度な負荷が集中するのを防げます。 また、ストレッチは血行を促進し、鵞足炎による痛みを軽減する効果が期待できます。 以下の順番で内転筋(太ももの内側の筋肉)のストレッチを行いましょう。 地面にあぐらをかくように座る 痛む方の足を伸ばす 伸ばした足のつま先を内側に倒す 体を前に倒す 伸ばした足先を両手で触り、15秒キープする 上記の動作を繰り返す 膝が曲がらないように注意し、伸ばしている部位を意識してストレッチを行いましょう。 運動前後にストレッチを取り入れることは、筋肉の柔軟性を向上させ、鵞足炎の再発予防に効果的です。 アイシングで炎症を抑制する アイシングには、炎症を抑えて痛みを和らげる効果が期待できます。 やり方は簡単で、氷や保冷剤をタオルで包み、膝の内側を15~20分程度冷やすだけです。 運動後や膝に違和感を感じたときは膝が炎症を引き起こしている可能性があるため、アイシングによるセルフケアを徹底しましょう。 しかし、直接肌に当てないように注意が必要です。 アイシングを運動後の習慣にすれば、鵞足炎の症状が和らぎ、再発予防に役立ちます。 フォームを見直して膝の負担を軽減する 鵞足炎の再発予防には、日常生活や運動時のフォームや姿勢の見直しが欠かせません。 誤ったフォームや偏った動作は膝に過剰な負担をかけ、鵞足炎が再発する原因となります。 特にジャンプの着地時やランニング中に膝が内側に傾く動作は、鵞足炎を引き起こすリスクを高めてしまいます。 自分の動作を意識して、適切なフォームを身につけることが重要です。 体重管理を徹底する 鵞足炎の再発を防止するためにも、体重管理を徹底することが重要です。 肥満状態や急激な体重増加によって立っている時や歩行時の膝の負担が増えると、鵞足炎の再発に繋がる可能性があります。 そのため、食生活の改善や適度な運動習慣を身につけ、体重の減量を目指しましょう。 体重の減量によって膝への負担を抑えられ、鵞足炎の再発リスクを下げる効果が期待できます。 鵞足炎が再発しやすい原因は? 本章では、鵞足炎が再発しやすい原因を紹介します。 それぞれの原因について理解し、鵞足炎が再発しないための参考にしてください。 筋肉のバランスが悪い 鵞足炎が再発しやすい原因として、膝周辺の筋肉のバランスが悪いことが挙げられます。 筋力バランスが悪いと一部の筋肉に負荷が集中し、膝への負荷が大きくなることで、鵞足炎の再発リスクが高くなります。 また、膝周辺の筋肉の柔軟性が低下すると血流が悪くなり、炎症が長引く原因となるので注意が必要です。 日常的に膝周辺の筋力トレーニングやストレッチを行い、筋力強化と柔軟性向上を目指しましょう。 体が歪んでいる 鵞足炎が再発しやすい原因として、体の歪みが影響している可能性があります。 体の歪みは、不適切な姿勢など意識できるものと、X脚・O脚、扁平足など元々の骨格的な問題が考えられます。 いずれも膝の内側にストレスがかかりやすく膝の負担になっているため、鵞足炎が再発する原因の一つです。 日常生活の中で姿勢に気を付けたり、クッション性のあるシューズを着用したりすることで膝の負担を軽減しましょう。 原因が根本的に改善されていない 鵞足炎の原因が根本的に改善されていない場合も、再発しやすい原因となります。 保存療法では、鵞足炎の痛みや症状緩和を目的とされており、原因を根本的に改善する治療ではありません。 そのため、完治する前に過度な負担が膝にかかると、鵞足炎が再発する可能性があります。 近年の治療では、手術せずに鵞足炎の根本的な治療を目指せる再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の治療ガイドブックや症例を配信しているので、合わせてご覧ください。 つらい鵞足炎の痛みには再生医療による治療も選択肢の一つ 鵞足炎は予防を心がけても再発してしまうことがあり、特にスポーツ選手にとっては繰り返しの発症が大きな問題となります。 何度も再発することで、日常生活や運動のパフォーマンスに支障をきたすことも少なくありません。 再発を繰り返す場合は、選択肢の一つとして再生医療を検討しましょう。 再生医療は、患者様の細胞や血液を用いて、手術や入院せずに鵞足炎の根本治療を目指せる治療法です。 再発を繰り返す鵞足炎の症状にお悩みの方は、再生医療専門クリニックである当院リペアセルクリニックへご相談ください。 ▼鵞足炎の治療には再生医療 >>公式LINEで再生医療の情報を見てみる 鵞足炎の再発防止には適切な治療とリハビリが重要 鵞足炎は、膝の内側にある鵞足部に炎症が生じる疾患で、膝に過度な負担がかかる運動や筋肉の柔軟性不足によって再発しやすいです。 しかし、適切な治療を受け、継続的に正しいケアを行うことで再発リスクを抑えられます。 膝周りの筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチや、運動後のアイシング、日常生活や運動時のフォームの見直しは、鵞足炎の再発防止の基本といえます。 それぞれを日常の習慣に取り入れ、膝の健康を守りましょう。 また、当院リペアセルクリニックでは、鵞足炎の根本治療に繋がる可能性がある再生医療をご提供しています。 公式LINEで治療ガイドブックや症例を配信しているため「鵞足炎を根本的に治したい」という方は、ぜひ確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.10.27 -
- ひざ関節
- 再生治療
「鵞足炎におすすめのサポーターはある?」 膝用のサポーターは種類が多いため、鵞足炎の痛みに効果的なサポーターがどれか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 結論、鵞足炎にはソフトタイプのサポーターがおすすめです。 本記事では、鵞足炎におすすめのサポーターの種類や選び方、装着時の注意点などを解説します。 鵞足炎用のサポーターをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。 また、鵞足炎の痛みが長引いている方は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、鵞足炎の痛みを手術せずに治療できる再生医療の治療法や症例を無料で配信しています。 「鵞足炎を早く治したい」「現在の治療で期待した効果が出ていない」という方は、ぜひこの機会に再生医療について確認してみてください。 鵞足炎の痛みにおすすめの膝サポーター 鵞足炎の痛みには、保温効果があり圧縮性の低いソフトタイプのサポーターがおすすめです。 膝サポーターにはソフトタイプとハードタイプの2種類がありますが、ソフトタイプのサポーターは膝を保温でき、慢性期において血行促進による痛みの軽減が期待できます。 また、伸縮性があるため動きやすく、長時間着用しても負担になりにくいです。 補強機能があるソフトタイプのサポーターは、膝の安定性を保てるため、歩行や立ち上がりなど日常動作がスムーズに行えます。 しかし、鵞足炎の痛みに対する膝サポーターの装着は、治療の補助的な役割のため、医療機関で適切な治療を受けることが重要です。 鵞足炎に使われるサポーターの種類 鵞足炎に使われるサポーターは、「ソフトサポーター」と「ハードサポーター」の大きく2種類に分けられます。 それぞれの特徴を以下の表にまとめました。 種類 買える場所 特徴 用途 ソフトサポーター ・ドラッグストア ・スポーツショップ 伸縮性がある ・膝の保温 ・運動や階段の上り下りの際の痛みの緩和 ハードサポーター 整形外科の義肢装具士にて作成 側面に金属部品が入っている 靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつき ソフトサポーターとハードサポーターの特徴や違いについて、それぞれ見ていきましょう。 ソフトサポーター ソフトサポーターは、柔らかく伸縮性のあるサポーターで、ドラッグストアやスポーツショップなどで購入できます。 膝に巻いたり履いたりして、膝の保温や動きの補助をするタイプが一般的です。 ソフトサポーターの特徴は、以下のとおりです。 安価 ドラッグストアやスポーツショップで手に入れやすい 保温効果がある ハードタイプに比べて補強機能は低い ソフトサポーターには、補強機能が付いたものもあります。 補強機能付きのサポーターは少し値段が高いですが、膝の安定性を保ち、軽度の痛みを緩和する効果が期待できます。 ハードサポーター ハードサポーターは、半月板損傷や靱帯損傷など膝のぐらつきが強い場合に用いられる、側面に金属部品が入っているものです。 膝関節を安定させる力が強いため、痛みが強い場合でも高い効果が期待できます。 ハードサポーターの特徴は、以下のとおりです。 サポート力が高い 高価 整形外科でオーダーが必要 金具が挿入されている 重い 装着が難しい ハードサポーターは整形外科で義肢装具士に作成してもらう必要があり、費用が高額になりやすいです。 また、サポーター自体が重く装着が難しいため、着用する人を選ぶ点にも注意しましょう。 鵞足炎用サポーターの正しい選び方 鵞足炎用サポーターにはさまざまな種類があるため、以下の選び方のポイントを押さえて選びましょう。 サイズに合わせて選ぶ 症状の程度に合わせて選ぶ 目的に合わせて選ぶ サポーターを効果的に使うために、自分に合ったサポーターを選ぶことが大切です。 以下では、選び方のポイントについてそれぞれ詳しく解説します。 サイズに合わせて選ぶ 鵞足炎用サポーターは、痛みの緩和効果を十分に発揮するため、サイズに合わせて選びましょう。 サイズを選ぶ際のポイントは、以下の2つです。 膝上10cmの周囲を測る 商品のサイズ表を確認して適切なサイズのサポーターを選ぶ サポーターが大きすぎると膝への負担を軽減できず痛みを緩和できません。 一方で、小さすぎると血行不良や不快感を引き起こしてしまう可能性があります。 効果的にサポーターを使うためには、自分のサイズに合ったものを選ぶことが重要です。 症状の程度に合わせて選ぶ 症状によって必要なサポート力は異なるため、鵞足炎用サポーターは症状の程度に合わせて選ぶことが重要です。 サポーターのサポート力は構造や素材によって異なり、例えば、伸縮性の高い素材で作られているソフトタイプのサポーターは軽度の痛みに適しています。 一方、硬めの素材や補強機能の付いたものは膝をサポートする機能が高いため、中程度〜重度の痛みに有効です。 症状の程度によって適切なサポーターは異なるので、症状に合わせてサポーターを選びましょう。 目的に合わせて選ぶ 鵞足炎用サポーターは、目的に合わせて選ぶことも重要です。 目的によって適したサポート力や素材が異なるため、以下のように目的に合わせたサポーターを選ぶと十分に効果を得られるでしょう。 スポーツ:伸縮性があり、通気性のよいタイプ 日常生活:伸縮性がよく軽量で薄手のもの、使用感のよいもの サポーターの効果を得るためには、サイズや目的にあったものを選ぶことが大切です。 上記を参考に、自分に合ったサポーターを選びましょう。 鵞足炎用の膝サポーターを装着するときの注意点 鵞足炎用の膝サポーターを装着するときの注意点は、以下の2つです。 正しい手順でサポーターを装着する 就寝時はサポーターを外す サポーターを効果的に使うために、装着時の注意点をよく理解しておきましょう。 正しい手順でサポーターを装着する 鵞足炎用サポーターを着用するときは、正しい手順で装着しましょう。 サポーターは正しく装着することで、本来のサポート力を発揮します。サポーターがきついと血行不良や不快感の原因になりますし、ゆるいと十分なサポート効果が得られません。 正しく装着できていないと、痛みが増す可能性も考えられます。 サポーターの種類によって装着方法は異なるため、製品ごとに説明書を読んで正しく装着してください。 装着したら膝を動かしてみて、装着具合を確認するとより正しく使用できます。 就寝時はサポーターを外す 就寝時は、なるべくサポーターを外すことが推奨されます。 長時間サポーターを付けていると血行が悪くなり、筋力が低下する場合があるため、注意が必要です。 結果として、痛みが増す可能性があるため、サポーターを外して寝ることを心がけましょう。 どうしても就寝時の痛みが気になる方は、医師に相談したうえで対応を考えることが大切です。 鵞足炎の痛みにはサポーターの活用と合わせて再生医療を検討しよう サポーターは膝の負担を減らし、鵞足炎の痛みを緩和する効果が期待できますが、サポーターだけで完治するのは難しいです。 鵞足炎の痛みがなかなか治らない場合、再生医療による治療で鵞足炎の痛みを根本から改善できる可能性があります。 再生医療とは、患者様の細胞や血液を用いて、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の痛みを根本から治療できる可能性がある再生医療に関する情報を配信しています。 現在の治療で期待した効果が出ていない方は、サポーターの活用と合わせて再生医療もご検討ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.10.26 -
- ひざ関節
- 再生治療
「急に膝の内側が痛くなった」「歩くと膝に違和感がある」と感じる場合、膝の関節やその周りの組織が傷ついている可能性があります。 原因として考えられる疾患は、以下の通りです。 鵞足炎(がそくえん) 変形性膝関節症 内側側副靭帯損傷 半月板損傷 タナ障害 急な膝の痛みで不安な方は、痛みの原因や対処法を正しく理解し、適切な処置や治療につなげましょう。 また、上記のような原因疾患を根本的に治療するために、先端医療である再生医療をご検討ください。 \膝の痛みに有効な再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった損傷した組織にもアプローチできるため、痛みの原因となっている疾患を根本的に改善できる可能性があります。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、膝の痛みに悩まされていた患者様の症例を紹介しています。 https://youtu.be/ek8aeRHpKiA?si=Ou2rTYYulm2V4L6e 【こんな方は再生医療をご検討ください】 膝関節の痛みを手術せずに治したい 急に膝が痛くなり生活に支障が出ている 現在の治療では目立った効果が出ていない 「膝関節の痛みに悩まされている」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 膝を曲げると内側が痛い|鵞足炎(がそくえん) 膝を曲げたときに内側が痛む場合、スポーツや日常生活での膝の使いすぎによる鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。 ここでは、鵞足炎の症状と原因について詳しく解説します。 鵞足炎の症状 鵞足炎の原因 ご自身の症状と照らし合わせながら、原因を探っていきましょう。 鵞足炎の症状 鵞足炎の主な症状は、膝の内側、お皿から5cmほど下あたりの痛みです。 膝関節の曲げ伸ばしによって腱の付着部に炎症が起きるため、特定の動作で痛みを感じやすくなります。 具体的には、階段の上り下りや椅子から立ち上がる際に痛んだり、患部を指で押すと鋭い痛み(圧痛)を感じたりします。 症状が進行すると、運動していない安静時にも痛むほか、患部が腫れて熱を持つケースも見られます。 以下の症状に当てはまる場合は注意が必要です。 注意すべき症状 具体的な状態 動作時の痛み 歩行時や特に階段を下りる際に痛みが走る 違和感・引っかかり感 膝を曲げ伸ばしすると内側に違和感がある 圧痛や腫れ 痛む箇所を指で押すと明らかな痛みを感じる 可動域の制限 痛みで正座や膝立ちが難しくなる 上記のサインを見逃すと痛みが慢性化する恐れもあるため、症状に気づいた段階で早めに対応を検討しましょう。 鵞足炎の原因 鵞足炎の主な原因は、ランニングなど膝の曲げ伸ばしを繰り返すことによる「使いすぎ(オーバーユース)」です。 継続的に摩擦やストレスがかかることで、炎症を引き起こします。 しかし、運動量が多いだけでなく、以下のような複数の要因が複合的に関わって発症しているケースが多いです。 鵞足炎の原因 急な運動強度の増加 準備運動の不足 肥満や急激な体重増加 O脚やX脚、扁平足といった骨格の特徴 太ももの筋肉の柔軟性低下 クッション性の低い靴の使用 上記の要因は、膝の内側へかかる負担が大きく、鵞足炎の原因となるため注意しましょう。 50代以上で膝の内側が急に痛い|変形性膝関節症 50代以上で膝の内側に痛みを感じる場合、加齢などにより膝の軟骨がすり減ることで炎症や痛みが起きる変形性膝関節症の可能性があります。 ここでは、変形性膝関節症の症状と原因について詳しく解説します。 変形性膝関節症の症状 変形性膝関節症の原因 症状の進行段階と、考えられる原因についてそれぞれ確認していきましょう。 変形性膝関節症の症状 変形性膝関節症の症状は、病気の進行度に応じて段階的に変化します。 主な症状の進行は、以下の通りです。 進行度 主な症状 初期 立ち上がりや歩き始めに膝がこわばる、鈍い痛みがある 中期 正座や階段の上り下りが難しくなり、膝に水がたまる 末期 安静時も激しく痛み、膝が変形して歩行が困難になる 初期は軽い違和感程度でも、放置すると徐々に悪化し、日常生活に影響が及ぶ可能性があります。 しかし、初期症状を「年のせい」と考えてしまう方は少なくありません。 進行を遅らせるためにも、早い段階で膝の違和感に気づき、適切な対策を始めることが重要です。 変形性膝関節症の原因 変形性膝関節症は単一の原因からではなく、複数の要因が関与して発症します。 以下のような膝の軟骨がすり減りやすくなる要因や、膝関節への継続的な負担で発症リスクが高まります。 変形性膝関節症の主な原因 加齢による軟骨の質の変化 体重増加による膝への負担 閉経後の女性ホルモンの減少 膝を支える筋力の低下 O脚やX脚による体重の偏り 過去の骨折や靭帯損傷などの怪我 上記の要因が複数当てはまる場合は、注意が必要です。 変形性膝関節症の予防や進行を抑制するためには、体重管理や筋力の維持を目的とした運動を行いましょう。 膝の内側を押すと痛い|内側側副靭帯損傷 膝の内側を押したときに鋭い痛みを感じる場合、内側側副靭帯損傷の可能性があります。 内側側副靭帯損傷とは、スポーツ中の接触や転倒などで膝に強い衝撃が加わり、靭帯が傷ついた状態です。 ここでは、内側側副靭帯損傷の症状と原因について解説します。 内側側副靭帯損傷の症状 内側側副靭帯損傷の原因 損傷の程度による症状の違いと、どのような状況で起こりやすいのかを確認していきましょう。 内側側副靭帯損傷の症状 内側側副靭帯損傷の主な症状は、膝の内側の痛みや圧痛・腫れです。 受傷した際に「ブチッ」という断裂音が聞こえるケースや、膝がぐらつくような不安定感がある場合もあります。 損傷の重症度は、以下の3段階に分類されます。 損傷の程度 主な症状 I度(軽度) 痛みや圧痛はあるが、腫れは軽度で不安定感はない II度(中度) 明らかな痛みと腫れがあり、膝に不安定感を感じる III度(重度) 激しい痛みと著しい腫れで歩行は困難になる 膝の不安定感を放置すると、半月板など他の部位を傷つける二次的な怪我につながる恐れがあります。 違和感がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。 内側側副靭帯損傷の原因 内側側副靭帯損傷は、膝が内側へ「くの字」に曲がるような強い力が加わることが主な原因です。 膝の外側から内側へ向かう力によって、靭帯が許容範囲を超えて伸びたり断裂したりします。 原因は、相手と接触して起こる場合と、自分自身の動きで起こる場合があります。 内側側副靭帯損傷の主な原因 スポーツで膝の外側からタックルを受ける 急な方向転換やストップ動作 ジャンプの着地失敗 交通事故や日常生活での転倒 上記のように、ラグビーやサッカーなどのコンタクトスポーツで多くみられます。 相手との接触がない場面でも、膝を捻るような動きが多いスポーツで発生する可能性があるため注意が必要です。 膝の内側への外傷で痛い|半月板損傷 膝を強く捻るなどの外傷をきっかけとして膝の内側が痛む場合、半月板損傷が考えられます。 半月板損傷とは、膝関節でクッションの役割をはたす半月板という軟骨組織が傷ついた状態です。 ここでは、半月板損傷の症状と原因について詳しく解説します。 半月板損傷の症状 半月板損傷の原因 特徴的な症状と、損傷に至る主な原因をそれぞれ確認していきましょう。 半月板損傷の症状 半月板損傷の症状は、膝の曲げ伸ばしでの痛みや動かした際の引っかかり感が特徴です。 損傷した半月板が関節の滑らかな動きを妨げ、炎症を引き起こすことで症状が現れます。 具体的には、以下のような症状がみられます。 半月板損傷の代表的な症状 階段の上り下りやしゃがむ動作での痛み 関節に水がたまり膝が腫れる 膝を動かすと「ゴリッ」と音がする違和感 膝が動かなくなる「ロッキング」現象 歩行中に膝の力が抜ける「膝崩れ」 特に、損傷した半月板が関節に挟まり膝が動かなくなる「ロッキング」は代表的な症状です。 症状は損傷の程度によって様々ですが、放置すると悪化する恐れがあるため注意しましょう。 半月板損傷の原因 半月板損傷の原因は、一度の大きな力で起こる「外傷性」と、加齢に伴い起こる「変性」の2つに分けられます。 若年層ではスポーツ中の怪我が多く、中高年層では明らかな原因がなく発症する場合もあります。 原因の種類 発生しやすい状況・動作 外傷性 サッカー・バスケットボールなど急な方向転換を伴うスポーツ 変性 階段の上り下り、立ち上がり など 上記のように、スポーツによる怪我だけでなく、加齢が原因となる場合も少なくありません。 どちらも膝への負担が関係しており、体重の増加もリスクを高める一因になります。 膝内側の引っかかり感と痛み|タナ障害 膝の内側に引っかかり感や痛みがあり、曲げ伸ばしの際に音がする場合、タナ障害の可能性があります。 膝関節の中にある滑膜ヒダ(タナ)と呼ばれる膜が、炎症を起こしている状態です。 ここでは、タナ障害の症状と原因について詳しく解説します。 タナ障害の症状 タナ障害の原因 どのような症状が現れ、何が原因で発症するのかを確認していきましょう。 タナ障害の症状 タナ障害の特徴的な症状は、膝を曲げ伸ばしする際の引っかかり感や「コリッ」という音です。 炎症によって厚くなったタナが、膝の骨に挟まったりこすれたりすることで特有の違和感が生じます。 症状が進行すると、以下のような状態がみられます。 タナ障害の代表的な症状 膝のお皿の内側や下側の痛み 階段の上り下りやしゃがむ動作で痛みが悪化 運動中に膝の力が抜ける「膝崩れ」 痛みで膝が曲げにくくなる 初期は痛みよりも違和感が強い場合が多いです。 しかし、放置すると痛みが慢性化し、スポーツや日常生活に影響が出るため注意しましょう。 タナ障害の原因 タナ障害は、生まれつき存在する「タナ」に、後天的な要因が加わることで発症します。 主な原因は、ランニングやジャンプなど膝の曲げ伸ばしを繰り返すことによる「使いすぎ」です。 タナ障害の主な原因 スポーツによる膝の使いすぎ 膝を強くぶつけるなどの外傷 運動前のウォーミングアップ不足 太ももの筋肉の柔軟性低下 タナは、通常は柔らかいため問題になりませんが、スポーツなどによる継続的な刺激で硬くなることで、症状を引き起こしやすくなります。 膝の内側が急に痛いときに病院へ行くべき症状 急な膝の内側の痛みは数日で改善する場合もありますが、特定の症状がみられる場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があります。 以下の症状に当てはまる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。 病院受診を判断するためのチェックリスト 安静にしていてもズキズキと痛む 痛みが1週間以上続いている、または悪化している 膝が赤く腫れて熱を持っている 膝の曲げ伸ばしができない 歩行や階段の上り下りがつらい 膝がぐらついたり、力が抜けたりする感覚がある 上記の症状が1つでも当てはまる場合、自己判断で放置すると症状が悪化したり慢性化したりする可能性があります。 また、痛みをかばうことで体のバランスが崩れ、腰など他の部位に新たな不調を引き起こす場合もあるため注意が必要です。 日常生活に少しでも支障が出ているなら、早めに専門医へ相談しましょう。 膝の内側が急に痛いときに効果的な対処法 急に膝の内側が痛みだした時には、痛みを和らげるために以下の対処法を行ってみましょう。 アイシング 湿布 サポーター テーピング どの方法も痛みを和らげることを目的としており、「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」を発症していた場合、完治するわけではありません。 痛みが取れない場合や不調を感じたら、早めに医療機関へ相談しましょう。 アイシング 急な膝の痛みや腫れが生じている時は、氷嚢や保冷剤で患部をアイシングするのが効果的です。 しかし、炎症が強い場合、冷やすことで血行が悪くなり逆に痛みがひどくなる可能性があります。 温めて血行を良くした方が良いこともあるので、症状に応じて使い分けましょう。 湿布 湿布などの貼り薬を貼って痛みを緩和させる方法があります。 湿布の中でも特に非ステロイド抗炎症薬は炎症を抑える効果や痛みを緩和させる効果が高いです。 サポーター 痛くて歩けない場合、サポーターを活用するのも良いでしょう。 ドラッグストアやスポーツ用品店に行くと、補強機能付きタイプのサポーターが販売されています。 値段は少し高いですが、膝が横方向にぶれるのを抑えてくれ、痛みを軽減する効果が期待できます。 テーピング テーピングすることで膝の痛みを和らげたり、膝関節をサポートする効果が期待できます。 膝の関節は曲げ伸ばし動作が多いため、伸縮性の高いテープを選びましょう。 また、強く巻きすぎてしまうと血行不良の原因となるため、力加減に注意が必要です。 膝の内側が急に痛いときに有効なストレッチ方法 膝の内側が痛む場合、膝周りの筋肉が硬くなっているケースがみられます。 ストレッチで筋肉の柔軟性を高めることは、膝への負担を減らし、痛みを和らげるのに有効です。 ただし、痛みが強いときや腫れがあるときは、悪化させる恐れがあるため控えましょう。 膝の内側(鵞足筋)のストレッチ 太ももの前側(大腿四頭筋)のストレッチ 太ももの裏側(ハムストリング)のストレッチ ストレッチを行う場合は、痛みのない範囲でゆっくり行うことが大切です。 それぞれの部位のストレッチ方法をみていきましょう。 膝の内側(鵞足筋)のストレッチ 鵞足筋を伸ばすことで腱へのストレスが和らぎ、痛みの軽減が期待できます。 以下の手順で鵞足筋のストレッチを行いましょう。 鵞足筋ストレッチの手順 ①床に座り、痛みのある方の脚を斜め前に開いて伸ばす ②反対側の脚は、膝を内側に折りたたむ ③背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと体を前に倒す ④太ももの内側が伸びるのを感じながら20秒ほど保つ 体を前に倒す際に、背中が丸まらないように意識しましょう。 太ももの前側(大腿四頭筋)のストレッチ 大腿四頭筋の柔軟性を高めることで、膝関節にかかる負担を減らせます。 以下の手順で大腿四頭筋のストレッチを行いましょう。 大腿四頭筋ストレッチの手順 ①壁や椅子に手をついて体を支える ②片足で立ち、もう一方の足首を手で持つ ③かかとをお尻にゆっくりと引き寄せる ④太ももの前側が伸びるのを感じながら20秒ほど保つ ストレッチ中に腰が反ったり、膝が外側に開いたりしないように意識しましょう。 太ももの裏側(ハムストリングス)のストレッチ 太ももの裏側にあるハムストリングスを伸ばすことは、膝の痛みの軽減だけでなく腰痛予防にもつながります。 以下の手順でハムストリングスのストレッチを行いましょう。 タオルを使ったストレッチの手順 ①仰向けに寝て、片方の足の裏にタオルを掛ける ②タオルの両端を両手で持つ ③膝をできるだけ伸ばしたまま、タオルで脚を天井方向へ引き上げる ④太ももの裏が伸びるのを感じながら20秒ほど保つ 反対側の脚が床から浮かないように意識してください。 痛みを感じる場合は、無理に引き上げないようにしましょう。 膝の内側が急に痛いときは再生医療による治療をご検討ください 膝の内側が痛む場合の対処法はさまざまですが、痛みが引かないときは放置せずに医療機関へ相談しましょう。 鵞足炎や変形性膝関節症といった疾患を発症している可能性があります。 膝の痛みの原因疾患には、手術せずに治療できる「再生医療」という選択肢もあります。 再生医療は、患者さんご自身の細胞を使って損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 「膝関節の痛みに悩まされている」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる
2019.10.23 -
- 肩
- 腱板損傷
「最近、腕が上がらない」「夜間に肩がズキズキして眠れない」といった症状に悩まされている方は、肩腱板断裂と五十肩(肩関節周囲炎)のどちらかである可能性があります。 どちらも肩の痛みや動かしにくさを伴いますが、発症の原因・症状の特徴や治療方法は異なるため、自己判断すると症状を悪化させるリスクにもつながります。 本記事では、肩腱板断裂と五十肩の違いについて解説しています。 肩腱板断裂と五十肩を放置するリスクについても紹介していますので、自身の症状を見極め、悪化を防ぐためにもぜひ参考にしてください。 肩腱板断裂と五十肩(肩関節周囲炎)の違いとは? 肩腱板断裂と五十肩の違いを以下に分けてご紹介しています。 症状 原因 治療法 ぜひ参考にして、自身の症状がどちらに当てはまるの確認しましょう。 症状 肩腱板断裂と五十肩は、どちらも肩の痛みや動かしにくさを伴いますが、症状については以下のように違いがあります。 肩腱板断裂 ・運動痛 ・夜間痛 ・安静時痛 五十肩 ・運動痛 ・夜間痛 ※参照①:日本整形外科学会「肩腱板断裂」 ※参照②:日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」 肩腱板断裂では、「腕を横に上げる」「上から物を取る」といった動作で強い痛みが出たり、肩に力が入らなくなる運動障害が起きます。 また、症状が進行すると安静時でも痛みが続き、夜間痛によって眠れないケースも珍しくありません。 一方で、五十肩では「髪を結ぶ」「背中に手を回す」といった動作が困難になり、肩全体の可動域が制限されます。 横向きで寝たときにズキズキとした痛みが出やすく、睡眠障害を引き起こすこともあります。 放置すると症状が悪化するリスクがあるため、肩の痛みが続く場合は自己判断せずに整形外科で診察を受け、原因を正確に見極めることが大切です。 原因 肩腱板断裂と五十肩の発症の原因は、以下の通りです。 肩腱板断裂 ・加齢による腱の変性 ・スポーツや仕事による使いすぎ(オーバーユース) ・転倒・重い物を持ち上げた際の外傷 五十肩 ・加齢による関節周囲の炎症や癒着 ・運動不足・姿勢の悪さなど 肩腱板断裂は、40代以降の中高年に多くみられ、加齢による腱の老化や、日常的な肩の酷使・繰り返し動作が原因で、気づかないうちに進行することがあります。 五十肩は主に50代に多く、肩の関節まわりの組織が年齢とともに炎症や癒着を起こし、肩の動きが悪くなるのが原因です。 治療法 肩腱板断裂と五十肩の治療法は、以下の通りです。 肩腱板断裂 ・保存療法 ・手術療法 ・再生医療 五十肩 ・薬物療法 ・温熱療法 ・リハビリ 肩腱板断裂は転倒などによる突然の怪我で起きた場合、まずは1〜2週間程度三角巾で肩を安静にします。 その後は注射や運動療法によって痛みを軽減し、残った腱の機能を高めるリハビリを行うことで、約70%(※)が手術をせずに改善が期待できるのです。 ※参照①:日本整形外科学会「肩腱板断裂」 五十肩は自然に回復することもありますが、放置すると肩の動きがさらに悪化し、関節が固まってしまう恐れもあります。 痛みが強い時期(急性期)には、三角巾などで肩を休ませたり、痛みを和らげる薬や注射で炎症を抑えます。 痛みが落ち着いてきたら、温めることで血流を促す温熱療法や肩のこわばりを防ぎ筋力を保つリハビリ運動などを段階的に取り入れていきます。 これらの対処をしても改善しない場合には、関節鏡を使った手術が検討されることもあります。 肩腱板断裂と五十肩を見分けるポイント 肩腱板断裂と五十肩を見分けるポイントは、以下の通りです。 症状 肩腱板断裂 五十肩 肩の運動障害 特定の動きで力が入らない 動かしにくいが力は入ることが多い 運動痛 特定の動作で痛む(例:腕を挙げる途中など) 動かすと痛みがある 夜間痛 あり あり 可動域制限 動かせるが力が入らない 腕を上げたり、回したりする動作がスムーズにできない 肩腱板断裂と五十肩は、いずれも肩が痛い・動かしにくいといった症状を伴うため、自己判断では区別がつきにくいこともあります。 痛みが長引いたり動きに支障を感じる場合は、整形外科で画像診断(MRIやエコー)を含めた専門的な評価を受けましょう。 肩腱板断裂と五十肩はそれぞれ放置するとどうなる? 肩腱板断裂と五十肩はそれぞれ放置するとどうなるか、以下で解説しています。 肩腱板断裂 五十肩 いずれの場合も、症状の段階で専門医の診断を受けることが、回復に向けて重要になります。 肩腱板断裂|放置すると断裂が進行し手術が必要に 肩腱板断裂は、腱が一度切れると自然に元通りに戻ることはほとんどありません。 以下のような症状が見られるだけでなく、保存療法で改善が見込めない場合や断裂が大きいケースでは、手術が検討されることもあります。 手術による回復が難しくなる 肩関節の変形(腱板断裂性肩関節症) 夜間痛や慢性的な痛みが強くなる 肩の可動域が狭くなる また放置することで断裂が拡大したり、周囲の筋肉が萎縮・脂肪変性を起こしてしまうリスクがあります。 肩腱板断裂を放置するリスクについては、以下の記事でも解説していますので、不安な方はぜひ参考にしてください。 五十肩|自然に治るケースもあるが肩の痛みや可動域制限が悪化する可能性も 五十肩を放置すると、以下のような症状が起きる可能性があります。 関節の癒着(拘縮)によって可動域が制限される 日常生活に支障が出る 肩の可動域が制限されることで、服の袖に腕を通せない・髪を洗う・結ぶといった動作が難しくなる可能性があります。 さらに、症状が進行すると凍結肩と呼ばれる状態になり、肩関節がほとんど動かなくなるケースも。 肩の痛みや動きに違和感を感じた時点で、できるだけ早めに整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう。 【まとめ】肩腱板断裂と五十肩には違いがある!放置せず早めの受診を 肩腱板断裂と五十肩には、以下のような違いがあります。 肩腱板断裂 ・特定の動作で力が入らない・痛みが出る ・加齢や使いすぎ・外傷が原因となることが多く、自然治癒は難しい 五十肩 ・肩関節周囲の組織が炎症を起こし、痛みとともに肩の動きが制限される ・はっきりした原因がないことが多く、中年以降に自然に発症することが多い 肩腱板部分断裂と五十肩は、いずれも「肩が痛い・動かしづらい」という共通点がありますが、原因や治療方針が異なります。 腱板断裂は自然治癒が難しく、進行すると手術が必要になるケースもある一方で、五十肩は適切な保存療法により回復する可能性もあるため、見極めが重要です。 「どちらの症状かわからない」「痛みが長引いている」と感じたら、早めに整形外科で画像検査を受け、正確な診断をもとに適切な治療を始めましょう。 肩腱板部分断裂の場合、手術に頼らず改善を目指せる「再生医療」という選択肢もあります。 再生医療とは、自身の細胞を活用して、体への負担を少なく短期間で改善を目指せる治療方法です。 「できるだけ手術は避けたい」「長引く痛みの改善を目指したい」とお考えの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.10.22 -
- ひざ関節
- スポーツ医療
- 再生治療
ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき ロードバイクで気持ちよく颯爽と駆け抜ける中、急に膝の痛みが…。その痛みは、もしかすると鵞足炎かもしれません。今回はロードバイクで鵞足炎になるのかについて、また、鵞足炎の症状や原因について解説します。 ロードバイクで膝の痛み…鵞足炎を発症することもある 久しぶりにロードバイクを楽しんでいたら、膝に痛みが…。という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そして、その痛みは鵞足炎かもしれません。 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉が合わさる鵞足という部分に炎症を生じる病気で、内側に膝を曲げたりするようなスポーツにより、過度な負荷がかかることによって起こります。 そして、ロードバイクでは、誤ったフォームによる膝への過度な負担が引き金となって、鵞足炎を発症するケースがあります。 ロードバイクで鵞足炎にならないようにするには? 鵞足炎はウォーミングアップが足りない、オーバートレーニングなどが原因の1つになります。ロードバイクだけでなく、スポーツなど体を動かす前には十分なストレッチやウォーミングアップが必要不可欠です。 また、ロードバイクの誤ったフォームとして、つま先が外側に向いてしまう、膝を内向きにして漕いでしまうという2つが挙げられます。このようなフォームでロードバイクを続けると、疲れが溜まりやすいですし、疲れがたまると、フォームへの意識が疎かになることがあります。 ロードバイクでは、きちんとしたフォームが大事!自分のフォームを見つめなおしましょう。 繰り返す鵞足炎の痛みでロードバイクが楽しめない!再生医療という最新療法 鵞足炎は一度発症すると何度も再発しやすい病気です。せっかくロードバイクを楽しんでいても、再発が怖い、痛みがあってロードバイクすら乗れないという方は、再生医療という治療法を検討してみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自分の血液から取り出した血小板を濃縮し、その液体を直接患部に注射して血小板のもつ修復作用で病気を治すという治療法があります。 入院や手術の必要もありませんし、体に負担がかかりにくいというメリットもあります。 まとめ・ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき 鵞足炎は予防をすることができる病気ですが、完全に発症を防ぐということはできません。ロードバイクが趣味という方には、膝の痛みは致命的な症状と言えるでしょう。鵞足炎を発症しないためにも、十分なウォーミングアップと適切なフォームの見直しをこころがけましょう。 また、何度も鵞足炎を繰り返すという方は再生医療という治療を選択するのも1つの選択ですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.20







