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- インピンジメント症候群
- 肩
大結節骨折がインピンジメント症候群の発症リスクを高めます インピンジメント症候群は、早期に発見出来ればリハビリや注射で治療出来ますが、肩や腕に骨折などの問題があった場合、治療が難しくなることがあります。今回は、大結節骨折とインピンジメント症候群の関係についてご紹介します。 大結節とは 大結節というのは、上腕骨の1番外側にある出っ張りのことで、肩のインナーマッスルである腱板(けんばん)がくっつく場所でもあります。大結節がインピンジメント症候群とも大きく関わっているのは、この腱板が付着しているからです。 大結節が骨折した時の状態 大結節が骨折すると、骨が2つに分かれます。片方はもともとの上腕骨が欠けた大きな骨で、もう片方は欠けて骨片となった骨です。そして、この骨片となった方に筋肉が付いていきます。 大結節骨折とインピンジメント症候群の関係 大結節骨折は、インピンジメント症候群を引き起こすきっかけとなることがあります。 大結節骨折により上腕骨の骨が分かれると、小さい骨折側に筋肉が付きます。そうなると腱板が骨片を引っ張る状態になります。腱板が引っ張ることで骨片はずれていってしまいます。大結節骨片がずれると肩の動きにも支障が出るため、インピンジメント症候群になりやすくなるのです。 また、大結節骨折の程度によってずれ方は異なります。5㎜以上のずれがある場合、インピンジメント症候群発症のリスクが高くなると言われています。 大結節骨折の治療 インピンジメント症候群を防ぐためには、まず大結節の骨折を治療する必要があります。大結節骨折治療では、安静にすることとリハビリで肩を動かすことが重要になります。 安静にする 肩の骨は他の部位よりも完全に固定するのが難しいです。ギプスをしっかり巻くと、他の部位の動きまで制限されてしまいます。そのため、極力安静にしている必要があります。 リハビリ 医師に肩を動かしても大丈夫と診断されたら、今度はリハビリを行います。 リハビリには肩の骨がずれない程度に動かすこと、硬くならないように適度に動かすことがポイントになります。運動の仕方やバランスを考え、無理のない範囲で積極的に動かすことが大切です。 まとめ・大結節骨折が、インピンジメント症候群の発症リスクを高めます 大結節骨折は程度によりますが、インピンジメント症候群を引き起こす原因となることがあります。そして大結節骨折によるインピンジメント症候群は、治療も困難になりがちです。それを防ぐためにも、大結節を骨折してしまったらしっかり治すことが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- インピンジメント症候群
- 肩
インピンジメント症候群の手術後の痛みと回復期間について インピンジメント症候群は、症状が慢性化すると痛みがなかなか治まらなくなるので、痛みを取り除く治療法として手術が必要になります。しかし、手術の後の痛みや、どれくらいで回復するのかといったことが不安な方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、手術の方法や術後の痛みと回復、社会復帰の時期について紹介します。 インピンジメント症候群の手術方法と回復 慢性化したインピンジメント症候群は、手術による治療が必要です。現在は内視鏡を使った「鏡視下肩峰下除圧術(きょうけんかけんぽうかじょあつじゅつ)」が一般的で、関節内に内視鏡を入れて手術を行います。 具体的には炎症を起こしている滑液包(かつえきほう)の掃除をしたり、肩峰(けんぽう)に出来た骨の棘を切除したりします。痛みや炎症の原因となる部分を取り除くことから、「クリーニング手術」とも呼ばれています。 鏡視下肩峰下除圧術による傷 鏡視下肩峰下除圧術は、1㎝程度の孔を3~4箇所あけるだけです。全身麻酔30分程で行います。皮膚を大きく切開することはないため、手術の傷跡が目立たないことが特徴です。 手術後の回復 鏡視下肩峰下除圧術のために入院した場合、大体入院期間は9日~10日になります。この日数からしても、あまり回復に時間がかからないことが分かるかと思います。 鏡視下肩峰下除圧術は手術の傷が小さいため、回復も早くなります。そのためリハビリも早くから始められる人がたくさんいます。 手術後の痛み 滑液包や骨の棘といった炎症の原因を取り除いたため、手術後は痛みがほぼなくなるか軽減します。実際、インピンジメント症候群で手術を受けた多くのスポーツ選手が現役に復帰しています。 手術後に退院・社会復帰する時期 インピンジメント症候群で手術を行う場合、先ほどご紹介したように入院期間は9日~10日であることが多いです。そして、手術の傷が小さく回復が早いため、患者さんの体調が大丈夫であればリハビリを開始出来る時期も早まります。 リハビリが順調に進めば、早期退院・社会復帰も可能となります。 まとめ・インピンジメント症候群の手術後の痛みと回復期間について インピンジメント症候群は手術をすれば痛みの症状が治まります。スポーツ選手も手術によって現役復帰している人がたくさんいます。また、傷口が小さい手術は、比較的患者さんの体にかかる負担が少ないため、早い回復とリハビリの開始が期待できます。 とはいえ、初期のうちに発見し、手術による治療を必要とせず回復出来たほうが良いことには変わりません。症状が慢性化する前に医師の診察を受けるようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.03.21 -
- インピンジメント症候群
- 肩
インピンジメント症候群とは インピンジメント症候群は、肩を酷使することで起こる病気です。 インピンジメント症候群の症状は主に痛みで、進行すると肩を使った動作がしにくくなったり、安静にしている夜の間も痛みが出たりと、なかなか厄介なことで知られています。 そこで今回は、インピンジメント症候群の症状例について詳しく紹介します。 インピンジメント症候群で痛みを感じる理由 なぜインピンジメント症候群になると痛みを感じるのでしょうか。 それは、肩関節にある「滑液包(かつえきほう)」という部分で出血や炎症による腫脹(しゅちょう)が起きているからです。 初期のうちは安静にすることでこの炎症が治まりますが、同じ動作を繰り返すなど、スポーツを続けていたり、仕事などでいつもの動作を繰り返すことにより、炎症が反復します。 その結果、痛みや引っかかりなどの症状が慢性化します。 慢性化すると肩のインナーマッスルである「腱板(けんばん)」が断裂したり、肩の先端部分「肩峰(けんぽう)」の下に骨の棘が出来たりします。こうなると、痛みがなかなか取れなくなっていきます。 インピンジメント症候群のテストについては下記の記事で詳しく解説しています。 インピンジメント症候群の症状例 インピンジメント症候群の症状には、以下のようなものが挙げられます。 肩の痛み インピンジメント症候群の代表的な症状例としては、肩の痛みがあります。 インピンジメント症候群の人は、肩を上げていく時と上げた位置から元に戻す時に、ある角度で痛みを感じます。初期のうちは、特定の動作をした時だけ痛む場合が多いです。 肩の引っかかり 肩を上げる際に引っかかりを感じることがあります。スムーズに動かすことが出来なくなり、ある角度からそれ以上腕が上がらなくなります。 肩を回すと音が鳴る 肩を回した時に「ポキポキ」した音が鳴ることがあります。これは肩が凝っている時にもなることがあると思いますが、この「ポキポキ」音の他に、先程ご紹介した肩の引っかかりや痛みを感じる場合は、インピンジメント症候群の可能性があります。 筋力の低下 インピンジメント症候群は痛みや引っかかりの他、筋力の低下を招くことがあります。 肩に痛みがあると、肩を動かすことが難しくなります。そのため、肩周辺の筋肉が減少し筋力低下に繋がりやすくなるためです。 夜間の痛み インピンジメント症候群は、進行すると動作をした時以外にも痛みを感じるようになります。安静にしている時や、夜間にも痛みが出始めます。 インピンジメント症候群の治療法 保存療法 インピンジメント症候群は、初期のうちならリハビリと注射の保存療法で治ることが多いです。以下に保存療法で行われる治療についてまとめました。 安静にする 今まで症状がなかった場合、初期だと考えられますので、まずは安静にしましょう。 痛みが起こったら、炎症が治まるまで無理せず安静にします。とにかく痛みを感じる動作を避けることがポイントです。安静にしていることで肩関節の炎症が治まり、症状が軽くなります。また、処置として患部を冷やしたり、圧迫したりすることもあります。 リハビリ 痛みや引っかかりなどの症状が慢性化している場合に有効な治療法です。慢性化しているのは、肩の動きに問題があることが多く、肩をスムーズに動かせるようにすることが根本的な解決になります。そのため、処置ではなくリハビリが効果的なのです。 リハビリの方法としては、弱い筋肉と硬い筋肉のバランスを整えることと、動作学習があります。動作学習は、正しい動きを体に覚えさせることを目的としています。 注射 注射は、肩関節の炎症を鎮めることを目的としています。 肩関節に副腎皮質ステロイドやヒアルロン酸を注射し、痛みを軽減します。 手術療法 リハビリや注射でインピンジメント症候群の痛みや炎症が治まらない時、治し方としては手術を検討します。 インピンジメント症候群治療の手術は、内視鏡を用いた「鏡視下肩峰下除圧術(きょうしかけんぽうかじょあつじゅつ)」です。この手術は、手術の傷が小さい、回復が早い、社会復帰も早いといったメリットが多いという特徴があります。 保存療法から手術療法へと切り替わるのには、基準があります。 それは3ヶ月〜6ヶ月以上リハビリや注射を行っても、症状が改善しなかった場合です。手術で痛みの原因を取り除くことで、症状の軽減が期待出来ます。 手術の特徴 内視鏡を使用し、全身麻酔で大体30分の手術になります。内視鏡を入れるための孔は1㎝程度で数は3〜4箇所。手術の傷も小さく、術後の回復も早いことが特徴です。 特にスポーツ選手であれば、術後の回復が早いことは大きなメリットになりますよね。リハビリも早くから始められるため、早期退院も可能となります。 インピンジメント症候群を発症した野球選手は、この手術を受けると復帰率が高くなるとも言われています。 手術後の痛みと回復期間についてはこちらもご覧ください インピンジメント症候群は野球選手がなりやすい!? インピンジメント症候群は、スポーツ選手の中でも特に野球選手に多い疾患です。プロ野球選手なら良いということでは決してありませんが、私は高校野球のピッチャーが投げ続けている姿を見ると、「大丈夫かな、大丈夫かな…肩を壊さないでよー!」と心配になります。今回は、野球選手がインピンジメント症候群になってしまったとき…その後どうなる?ということについてまとめました。 野球選手に多いインピンジメント症候群 インピンジメント症候群が野球選手に多いのは、肩を酷使することが原因の1つとして挙げられています。野球でボールを投げたり、飛んできたボールを打ったりする時、腕と肩には負荷がかかっています。 野球では試合時間が長く、同じ選手が長時間ボールを投げ続けることがあります。その結果、肩に負担がかかりやすくなります。特に、ピッチャーなど投球を繰り返すポジションの選手は、インピンジメント症候群を発症しやすいのです。 インピンジメント症候群からの復帰 野球選手はインピンジメント症候群になりやすいのは事実ですが、「この病気にかかったから選手生命が絶たれる」というわけではありません。 インピンジメント症候群は、原因をきちんと確認し正しく対処すれば十分改善可能なのです。実際、多くの野球選手がこの病気から復帰しています。初期のうちに見つけることが望ましいですが、手術をした後でも復帰することは出来ます。 ただし、インピンジメント症候群にかかった野球選手は、治療によって復帰も可能ですが、以前と同じポジションではいられないこともあります。治ったと言っても、あまり無理なことは出来ません。 重要なのは動作分析 インピンジメント症候群の原因を突き止めるには、動作分析が欠かせません。動作分析とは、痛みが出る動きなどを分析することです。 野球選手の場合、ほとんどがボールを投げようとした時になるかと思います。その痛みを感じる時の動きと姿勢を分析して、体のどこに問題があるのかを明らかにして行きます。 インピンジメント症候群は、姿勢に問題がある場合も少なくありません。 まとめ インピンジメント症候群は、特に肩を酷使する野球選手に多い疾患であり、肩関節に炎症があることで、痛みが発生して動作に制限がかかります。 初期段階の場合、安静にすることで症状を軽減できますが、慢性化すると腱板の断裂や骨の棘の形成など、より深刻な症状を伴う可能性も少なくありません。 症状が改善しない場合は、正しい動作分析を行い、適切な治療を受けるようにしましょう。 早期対処・再発防止に努めることが、スポーツ選手としてのキャリアを守る鍵となります。
投稿日:2024.11.19 -
- インピンジメント症候群
- 肩
「肩が痛いけど、これってインピンジメント症候群かも?」 「病院に行く前に何か自分で確認できる方法はないのかな?」 このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。肩の痛みが慢性的になると、日常生活にも大きな影響を与えます。インピンジメント症候群は、早期に発見して対処するのが重要です。 この記事では、自宅でできるセルフチェック方法をわかりやすく解説します。さらに症状を和らげるためのセルフケアや治療法についても紹介していきます。 インピンジメント症候群とは インピンジメント症候群は、肩を動かす動作で痛みを感じる病気です。 肩を頻繁に使うスポーツ選手はもちろん、一般人でも発症すると言われています。しかし、肩の痛みがあったからと言って、すぐにインピンジメント症候群かどうかはわかりません。そこで今回は、インピンジメント症候群の診断方法に使うテストについて解説します。 インピンジメント症候群のセルフチェック項目 インピンジメント症候群かどうかセルフチェックしたい場合は、下記の項目に当てはまるか確認しましょう。 ・肩を上げたときに痛みがあるか ・夜間に肩の痛みを感じるか ・腕を上げるのが困難か ・肩を動かすときに引っかかる感じがあるか ・肩を動かすとゴリゴリと音がするか ・腕を内側にひねると痛みが増すか ・重い物を持つと肩に痛みが走るか ・肩の痛みが長期間続いているか セルフチェック項目に当てはまる場合は、早めに病院での検査を受けましょう。 病院で行うインピンジメント症候群のテスト項目 インピンジメント症候群は4つのテストによって診断できます。 以下でテストのやり方と特徴をまとめています。病院を受診する前の参考としてご確認ください。 Neersテスト Neersテストとは、肩関節を使うテストです。 まず、痛みのある方の肩を上から押さえますが、動かないようにするのがポイントです。そして、肩を押さえたまま腕を伸ばしましょう。肘をまっすぐに伸ばしたまま小指を上にして、そのまま内側にひねって天に向けて上げます。 このときに腕の付け根に痛みを感じたら、インピンジメント症候群の可能性があります。 Hawkinsテスト Hawkinsテストとは、肘関節を使うテストです。 まず、痛みのある方の腕を前方へ水平になるように上げましょう。このとき腕をまっすぐにするよう意識してください。腕を上げたら、その状態のまま肘を直角に曲げ、手をひねりながら内側に倒します。 このとき肩に痛みを感じたら、インピンジメント症候群の可能性があります。 また、NeersテストとHawkinsテストは1人でもできますが、2人で行うのが一般的です。 有痛弧サイン 有痛弧サインは、肩関節の運動を調べるテストで、肩関節の可動域と痛みが出る部位の確認を目的としています。インピンジメント症候群の人は、弧を描くように腕を上げた際に、関節の角度が80°〜120°になると痛みを感じると言われています。 インピンジメント注入テスト インピンジメント注入テストとは、肩関節に注射をするテストです。 局所麻酔薬を肩峰下滑液包内に注入した後、肩の動作時痛など特有の症状が治まる場合、インピンジメント症候群を発症している可能性があります。 インピンジメント症候群の治し方 インピンジメント症候群の治療には、症状の進行度や個別の状況に応じた対応が必要です。 痛みの軽減や機能改善を目指して、治療法を選択しましょう。 ・痛み止めを服用する ・リハビリ・ストレッチをする ・手術を受ける 痛み止めを服用する インピンジメント症候群の痛みが強い場合、一時的に痛み止めを服用すれば症状を緩和できます。 痛み止めを服用すると炎症を抑えられて痛みが軽減します。日常生活での不快感を軽減するのに痛み止めは有効です。 痛み止めを服用している期間に運動を控えて、症状が改善するか観察します。 リハビリ・ストレッチをする インピンジメント症候群を改善するためには、適切なリハビリやストレッチが欠かせません。 肩周りの筋肉を強化し柔軟性を高めると、炎症を抑えられ関節の動きをスムーズにできます。 ただし、痛みがある中で無理にストレッチを行うと、症状を悪化させてしまうリスクがあるため、過度な負担は避けるべきです。 定期的なリハビリを続けると、症状の改善が期待できます。 手術を受ける インピンジメント症候群が進行してリハビリや薬物治療で改善しない場合は、手術を検討する段階です。 手術では、肩関節の炎症を引き起こしている部位を除去し、腱板や滑液包の機能を回復させます。 インピンジメント症候群では、関節鏡視下(かんせつきょうしか)手術が一般的です。小さな切開で済むため、回復も比較的早いとされています。 手術後にはリハビリが必要ですが、症状の根本的な解決が期待できます。 インピンジメント症候群を疑う方は医療機関を受診しよう 肩を上げたときの痛みや、ゴリゴリと音が鳴るなどセルフチェック項目に該当する場合はインピンジメント症候群の可能性があります。 肩の違和感や痛みに悩まされている方は、放置せずに医療機関を受診して、早期に適切な治療やリハビリを始めましょう。
投稿日:2024.11.06 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病と成長痛は全く違うので要注意! オスグッドシュラッター病は、成長痛と同じような時期に同じような症状が出る病気です。病気の中には、他の病気や症状と似ていて判別が難しいことがあり、風邪かな?と思っていても、病院で診てもらったら意外な病気であったというケースも珍しくありません。 オスグッドシュラッター病も、成長痛と間違えやすい病気です。しかし、放置すると後遺症が残ってしまいますから、医師の診察・診断・治療が必要です。 オスグッドシュラッター病はどんな病気? オスグッドシュラッター病は、太ももの筋肉が成長期に固くなることが原因で発症する病気で、膝に炎症と痛みの症状を引き起こします。成長とともに症状は落ち着きますが、場合によっては成長期後や成人後に症状が再発する可能性があります。 また、骨が急速に成長し、それに軟部組織の成長が追い付かない成長期に好発するという特徴があり、サッカーのようにダッシュやキックの動作の多い(他にもジャンプ動作も含まれる)スポーツに参加している子供に多く見られます。 成長痛ってどんな病気? 成長痛は、病気というよりも「症状」です。成長痛は、体が未発達な状態で活発に運動することによって負荷がかかり、痛みの症状を引き起こすという説がありますが、医療機関を受診しても具体的な原因が判明しません。 ですから、子供が痛みを訴えても具体的な原因が不明な場合に「成長痛」であると判断することがあります。この成長痛は、体の成長が運動量に十分追いつくことで症状が落ち着きます。 成長痛と勘違いすると治療が遅れる このように、オスグッドシュラッター病と成長痛は症状と好発時期の共通点があり、どちらかを発症した際にもう片方であると勘違いしてしまうケースも珍しくありません。 成長痛をオスグッドシュラッター病と間違えても医療機関で検査を受ければわかることなのですが、問題は逆のパターン、つまり「オスグッドシュラッター病を成長痛であると勘違いする」ケースです。 なぜ問題なのか…というと、オスグッドシュラッター病であった場合、治療が遅れるからです。また、オスグッドシュラッター病ではなかったとしても若年性のリウマチや白血病、感染症などの病気が原因で痛みが出ていることがあります。 病気であった場合は、早期に適切な治療を行う必要がありますが、「きっと成長痛だろう」と素人判断をしてしまうと、しかるべき検査を受ける機会を逸してしまうのです。 まとめ・オスグッドシュラッター病と成長痛は全く違う 成長期でスポーツを頻繁に行っているお子さんが膝の痛みを訴えたら、成長痛も疑われるのですが、そうではない病気である可能性もあるので、まずは整形外科を受診するようにしてください。 オスグッドシュラッター病であった場合、早期に治療を開始すること、適切なリハビリを行うことで、症状が改善でき、再発や後遺症のリスクを減らすことができます。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.04.10 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
成長期に発症するイメージが強いオスグッドシュラッター病ですが、大人になって発症するケースもあります。 そのため、膝に対して痛みや皮膚の赤み、熱っぽさがある大人の方はオスグッドシュラッター病を患っている可能性もあります。 本記事では、オスグッドシュラッター病が再発する原因から、できるだけ早く治す方法までを大人向けに解説します。辛い痛みから解放されたい方はぜひ参考にしてください。 オスグッド(オスグッドシュラッター病)とは オスグッド(オスグッドシュラッター病)は、成長期の子どもに多く見られる病気です。骨や膝周辺の筋肉が成長している過程で過度な運動を行うと、膝に負担がかかり発症します。発症リスクは高まります。 中でも、ダッシュやジャンプ動作を伴うスポーツはオスグッド病の発症リスクを高めます。 成長期が終わると、オスグッド病の発症リスクは大幅に低下します。また、発症したオスグッド病も成長期が終わるにつれて快方に向かいます。 しかし、重度のオスグッド病の場合、後遺症のリスクを伴います。骨や軟部組織が成長異常などを引き起こしている場合、大人の体格になった後でも膝に大きな負荷がかかった際に痛む可能性があるのです。 オスグッドが大人になって再発する原因 オスグッド病は一般的に成長期の終わりとともに回復します。しかし、膝の使い方次第で、大人になって再発する可能性があるのです。 大人になってからオスグッド病を発症する原因は、以下の2つが挙げられます。 体の動かし方の問題 体の使い方に問題があるために発症するケースがあります。 ・大腿四頭筋の柔軟性低下 ・膝の使いすぎ ・足首・股関節の可動域が狭い 大腿四頭筋とは、太ももの筋肉のことです。大腿四頭筋の柔軟性が低下すると屈伸運動をするたびに脛骨粗面が強く引っ張られるため、オスグッドを発症しやすくなります。 また、姿勢の悪さが四頭筋の柔軟性低下を招くため、体の重心が後方によっていないか注意してください。 足首や股関節の可動域が狭いと、分散されるはずの力が膝に加わります。膝の使いすぎにもつながるので、足首や股関節の柔軟性も大切です。 子どもの頃に発症したときの後遺症 子どもの頃に発症したオスグッド病の後遺症により、大人になって再発するケースもあります。 「オスグッド後遺症」と呼ばれ成長期が終わって脛骨粗面の軟骨が硬くなった後に膝に負担をかけすぎると発症します。 オスグッド後遺症を防ぐためにも、運動や仕事前の準備体操やストレッチを欠かさず行いましょう。 オスグッドを早く治す方法 この項目では、オスグッドを早く治す5つの方法を紹介します。リハビリから自身で実施できる方法をピックアップしていますので、症状にあわせて行ってみてください。 ・十分な休養 ・柔軟性の改善 ・筋力の確保 ・動作の改善 ・サポーターの着用 十分な休養 まずは十分な休養をとりましょう。 スポーツに取り組んでいる場合、数カ月はスポーツから離れる必要があります。 オスグッド病を発症してから膝に負担をかけてしまうと、完治までに時間がかかり、後遺症の発生リスクも高くなってしまいます。 柔軟性の改善 柔軟性の改善もオスグッド病を治す上で重要です。 オスグッド病の要因は、軟部組織の成長が遅れるために筋肉が固くなってしまうことです。症状を改善するために、前太もも前面の筋肉の柔軟性を上げましょう。 また、膝の動作をスムーズにするためにも、足首や骨盤の柔軟性を高めることも大切です。 筋力の確保 オスグッド病を早く治すカギは筋力の確保です。 太もも前面の筋肉が不均衡だと、膝の前面にかかるストレスが増大します。 また、太ももの筋肉低下は同様に膝へのストレスを招くため、十分な休養をとったら徐々に筋力アップを目的としたトレーニングを行いましょう。 動作の改善 動作の改善は、オスグッド病の再発予防にも有効です。 体の重心が後方に向いていると、太もも前面・膝前面の筋肉に大きな負荷がかかり、オスグッド病の再発を促してしまう可能性があります。 したがって、骨盤前方重心に導くトレーニングが効果的です。 かかりつけの接骨院・整体・整形外科の専門医と相談しながらトレーニングを行いましょう。 サポーターの着用 サポーターの着用は、膝の負担軽減に期待できる一方で、症状の緩和に効果をもたらします。 サポーターを着用した状態で、柔軟性の改善や筋力の確保を目的としたトレーニングやリハビリを行うことで、膝への直接的なダメージを防げます。 ただし、サポーターはオスグッド病を治すために使用するものではありません。あくまでも、膝への負担を軽減させる補助的な役割であることを念頭におきましょう。 また、オスグッド病のサポーターには以下の種類が存在します。 膝を覆うサポーター ・安定感があり、ズレにくいので使いやすい 膝の動きが制限されてしまうデメリットがあります。 ベルト型のサポーター ・膝の動きが制限されない ・着脱が容易 ・強く締めないとズレてしまう サポータの選び方や装着方法については、かかりつけ医療機関の医師に相談しましょう。 オスグッドを大人になってから発症した場合は手術が必要なケースもある オスグッド病は、手術が必要となるケースもあります。 ただし、手術をするのは重症化した場合や保存療法で改善されなかったときだけです。手術の必要性は、医師の診断結果に応じて判断されます。 手術には、骨片を摘出する手術と隆起した脛骨粗面を切除する2種類の手術があります。 手術せずに放置すると症状が悪化して後遺症が出る可能性もあるため、早期の治療が大切です。 オスグッドを大人になってから発症した方からよくある質問 オスグッドを大人になって発症した方の疑問にお答えします。 中でも、よくある質問をピックアップしたので、オスグッドを発症した大人の方はぜひご確認ください。 オスグッド後遺症にならないためには? 完治した後も、再発しないようストレッチを行いましょう。 治療中はもちろん、痛みがなくなった後もストレッチを続けてください。医師からストレッチに関する指導を仰ぎつつ、継続することが大切です。 成長痛とオスグッドの違いは? 成長痛とオスグッドは、痛む部位に違いがあります。 成長痛は膝全体やその他の足に痛みが発生するのに対して、オスグッドは膝のお皿の下に痛みがあります。 オスグッドを成長痛と勘違いして治療が遅れるケースがあるので、膝に痛みがある場合は一度医療機関で精密検査を受けてみると良いでしょう。 オスグッドを大人になってから発症した場合は適切に対処しよう オスグッド病は大人になってから発症する可能性もあります。膝に痛みや違和感を覚えたら一度医療機関を受診してみましょう。 また、痛みがあるうちはスポーツを中止してください。痛みがなくなれば復帰できますが、発症後3~6カ月程度は運動によって症状が強くなる傾向にあります。 十分な休養をとった後、サポーターを着用した上で筋力強化や柔軟性向上を目指したリハビリ・トレーニングを行いましょう。
投稿日:2024.11.06 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病を改善するために必要なリハビリについて 病気の中には、しっかりと治して元の生活に近づけるための「リハビリ」を必要とするケースがあります。「オスグッドシュラッター病」でもそうなのですが、具体的にどのようなリハビリを必要とするのでしょうか? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするの? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするのかについてご紹介します。 十分な休養 まずは「十分な休養」を確保することが第一です。 特に部活動でスポーツに取り組んでいる場合、数か月はスポーツから離れる必要があるケースもあります。 オスグッドシュラッター病になってからも膝に負担をかけてしまうと、完治に時間がかかったり、後遺症を発症するリスクを抱えることになるからです。 柔軟性の改善 次に「柔軟性の改善」を行います。 オスグッドシュラッター病は成長期における軟部組織の成長の遅れによって筋肉が固くなってしまうことが大きな要因ですから、太もも前面の筋肉の柔軟性を確保することによって、症状を改善することに繋がります。 また、膝の動作を確保するために、足首や骨盤の柔軟性を確保することも必要になります。 筋力の確保 次は「筋力の確保」です。 太もも前面の筋肉が不均衡だと、膝の前面にかかるストレスが増大します。 また、太ももの筋肉の筋力不足も同様にストレスの原因となり、負担をかけてしまいますから太ももの筋力を向上させるためのトレーニングを行います。 このとき、必要に応じて電気刺激などの器具が用いられることもあります。 動作の改善 最後に「動作の改善」です。 重心が後方に移動することによって、太もも前面の筋肉や膝の前面に大きく負荷のかかる動作に変化してしまい、このままでは症状の再発を促してしまう可能性もあります。ですから、骨盤を前に倒した前方重心に導く動作をトレーニングします。 特に、部活動などでスポーツに取り組んでいる場合、再発や後遺症のリスクなどを考慮すると、このリハビリは重要な意味を持つことになります。 オスグッドシュラッター病は手術が必要なケースもある オスグッドシュラッター病は、症状の強さによって治療を行いながらスポーツを継続できるケースもありますし、長期間スポーツから離れなければならないケースもあります。 また、手術を必要とするケースもあります。 オスグッドシュラッター病の症状の程度にもよりますが、手術を行わなければ後遺症が残る可能性もある病気であることを、本人や家族が自覚することが必要です。 まとめ・オスグッドシュラッター病を改善するために必要なリハビリについて オスグッドシュラッター病を発症する時期は、成長期真っただ中であることが多く、同時にスポーツを頑張りたい!休みたくない!というお子さんの意思が強い時期でもあると思います。 ですが、早期に治療を行い、適切なリハビリを行うことによって症状が改善できます。放置すると手術が必要になることもあり、後遺症のリスクも高くなります。 お子さんが膝に痛みや違和感を感じたら、早目に医療機関で検査を受け、オスグッドシュラッター病の適切な治療・リハビリを受けるようにしてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.04.12 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病の発症原因とその対処法 オスグッドシュラッター病に限ったことではありませんが、病気の原因を知ることで、その予防に役立てることができます。そこで、オスグッドシュラッター病の発症原因をまとめました。予防・回復などに役立てみてください。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病のメカニズム オスグッドシュラッター病は、小中学生という成長期の過程における「骨の成長」と「軟部組織の成長」のズレにより発症しやすいことがわかっています。 そもそも「骨の成長」つまり「膝が伸びる仕組み」とは何かについて説明します。 まず、大腿四頭筋が膝蓋骨の上端に付着し、膝蓋骨を介してその下端から膝蓋腱を経緯して脛骨粗面に付着して停止します。大腿四頭筋の筋力はそのメカニズムの終端において脛骨粗面に伝わるのですが、この脛骨粗面は狭く、大腿四頭筋の引っ張る力によって骨端核(骨が成長するための新しい骨)の発達を阻害し、剥がれやすい構造になっています。 小中学生の年齢になると成長期が訪れますが、その際に骨の成長に対して軟部組織の成長はやや遅れ気味になります。その結果、大腿四頭筋の柔軟性が低下してしまうのです。 結果、脛骨結節が徐々に突出し、剥離を起こして炎症を引き起こし、痛みの症状を引き起こします。これが、オスグッドシュラッター病の発症メカニズムです。 オスグッドシュラッター病の原因となりやすい運動 オスグッドシュラッター病は、基本的にどんな運動でも発症する可能性が考えられます。しかし、そのメカニズムの関係上、とくに発症しやすい(好発)スポーツがいくつか存在します。 ●サッカー ●バレーボール ●バスケットボール ●バドミントン ●陸上競技 これらのスポーツは「ダッシュ」「ジャンプ」など、膝に負担のかかりやすい動きが多く取り入れられているスポーツです。そのため、部活動や習い事などでこれらのスポーツに取り組んでいる子供に発症しやすい病気であるといわれています。 オスグッドシュラッター病を発症したらどうするべきか もし、オスグッドシュラッター病を発症してしまった場合には、痛みがあるうちはスポーツを中止する必要があります。痛みがなくなればスポーツに復帰することが可能ですが、発症後3~6か月程度はスポーツの実施によって症状が強くなる傾向にあります。 オスグッドシュラッター病は成長期における一過性の病気であるとされていますから、成長期の終了とともに多くの場合で治癒する病気です。 しかし、どうしてもスポーツから離れたくない場合には、スポーツ実施前にアイスマッサージやストレッチ、ベルト装着などの措置を行ってください。 まとめ・オスグッドシュラッター病の発症原因とその対処法 オスグッドシュラッター病の原因を見てみると、成長期には欠かせない「骨の成長」が関係していることが分かります。ですから、特に成長期にスポーツに取り組んでいる子供たちに発症しやすいのですが、強い痛みがある場合は早めに休み、痛みを取り除くように促してあげてください。また、早めに医師に相談し、適切な対処方法についての指導を受けることも必要です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.04.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の看護については周囲の協力と共感が大切! 変形性股関節症の治療においても、家族や周囲の人の協力が不可欠です。そして、適切な看護が必要になります。そこで、変形性股関節症の治療における看護について解説します。 変形性股関節症という病気 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、まずこの病気についての特徴を知ることが必要です。どのような病気であり、そのためにどのような行動で症状が悪化しやすいのかを知ることで、看護する際の注意点もわかってくるはずです。 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすりへってしまい、骨の変形を引き起こしてしまう病気です。股関節という名前が病名に含まれていることからも推測できると思いますが、腰や脚などに症状が現れやすい病気です。 往々にして現れやすい症状は「痛み」。加えて股関節周辺の痛みということもあって、歩行や脚に関する行動に少なからず悪影響を及ぼします。その影響により、日常生活や仕事においてさまざまな弊害をもたらすことになるでしょう。 病気を理解して周囲の協力を得ることが治療において重要 変形性股関節症という病気は、薬を使っても痛みを止めるというような効果しか期待できず、根本的な治療が望めません。また、一度変形してしまった骨は基本的に元の形に戻ることはありません。 症状は徐々に進行してしまうので、保存的治療として運動療法や薬物療法が行われ、痛みの緩和と進行防止に努めることになります。 看護者や家族に「たかが痛み程度で」と言われてしまうと、治療に対する本人のモチベーションにも悪影響となります。痛みの感じ方は人それぞれですし、痛みを感じているときは様々なことに不安になったり、心配になったりするものです。 ですから、変形性股関節症の治療においては、家族の共感・協力が必要ですし、場合によっては職場や地域の人の協力も必要です。 看護する立場にある人や職場の人は、できるだけ患者さんの股関節や脚の負担を軽減してあげてください。特に仕事では重いものを持ったり、段差の上り下りをするなど、股関節への負荷の大きなアクションも多々あると思います。 そうした仕事からはなるべく外れてもらい、負荷の少ない仕事を中心に行ってもらうなどの工夫が必要です。 まとめ・変形性股関節症の看護については周囲の協力と共感が大切! 変形性股関節症という病気は、痛みを伴う辛い病気ですし、一度なってしまうと治癒が難しいです。しかし、患者さん本人の努力はもちろんのこと、看護する立場の人、家族や職場の人たちの協力によって、症状の進行を遅らせることが可能です。 病気について理解し、患者さんの負担を少しでも取り除くことで治療を手助けしてあげてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
ヨガは体にいい運動として一般的に知られていますが、変形性股関節症を患っている方は注意が必要です。 ヨガは股関節に大きな負担がかかるポーズが多く、床に座る時間が長いため股関節に痛みがある方にはおすすめできません。変形性股関節症を改善するためには、症状に合わせた運動療法が必要です。 そこで本記事では、変形性股関節症の症状や正しい運動療法について解説します。運動療法で改善を図り、日常生活で注意すべきことを意識して、痛みと上手に付き合っていきましょう。 変形性股関節症にヨガが適さない理由 結論から述べると、変形性股関節症の方や脚の付け根に痛みを感じる場合、ヨガは基本的にNGです。 床に座る姿勢が続くことで、股関節に負担がかかります。股関節の痛みがあるのに我慢してヨガを行うと、症状が悪化する可能性が高いです。 変形性股関節症やその症状が疑われる方は、専門家の指導を受けてからヨガを行いましょう。 変形性股関節症とは 股関節は太ももの骨である大腿骨が骨盤にはまり込むようにできています。この股関節が変形してくると、大腿骨と骨盤の隙間が狭くなり、軟骨組織が硬くなります。 また症状が進行すると、関節の周囲に骨棘(こつきょく)とよばれるトゲのような骨組織が形成されたり、骨嚢胞(こつのうほう)とよばれる骨の空洞ができたりします。このように関節が変形すると、股関節の動きも狭くなってきます。 例えば、股関節を深く曲げる動作や、足を大きく外に開く動作ができなくなっていきます。最初の頃は立ち上がりや歩き出しの際に足の付け根に痛みが見られます。症状が進行してくると痛みも強くなり、場合によっては夜寝ていても痛みを感じるようになる人もいます。 対して、骨の変形により狭くなった可動域をヨガなどで無理に動かすことは、痛みをさらに増強させることになりかねません。また、変形性股関節症は女性に多い疾患です。女性の場合は生まれつき股関節のはまり込みが浅い人がいます。 一度変形をした関節は元の形には戻りませんので、関節への負担を軽減することが大事です。 変形性股関節症にはヨガ以外の運動療法が効果的 変形性股関節症とヨガの相性は良くありませんが、股関節や下肢をまったく動かさないことも問題です。 そのため、変形性股関節症の患者さんに対して治療の一環として「運動療法」が取り入れられることが多いです。 運動療法の目的は、股関節のリラックスによる股関節軟骨の健康維持と股関節の可動域の確保です。運動療法を適切な方法で継続すると、股関節を正しく動かせるため、筋力の維持にもつながります。 変形性股関節症の正しい運動療法 変形性股関節症の患者さんは、一体どのような運動が良いのでしょうか。 原則として担当医から指導された内容を実施することが重要ですが、股関節に過度な負担がかからない運動や継続が容易である運動が効果的です。股関節や下肢に負荷のかかる運動は、かえって変形性股関節症の症状を悪化させる可能性があります。 運動療法は根治的な治療とはなりませんが、症状の改善に役立つため継続が大切です。しかし、患者さんによっては継続が難しい場合もあるため、軽めかつ簡単に実施できる以下の運動をおすすめします。 他にも「水中運動」は負荷が少ないため、変形性股関節症の運動療法として適しています。 日常動作における改善方法 変形性股関節症は股関節の軟骨がすり減ることにより、痛みや運動の制限を引き起こします。 日常生活の中のさまざまなシーンで動きや姿勢に注意を払うと、痛みを軽減できたり、生活しやすくなったりします。 以下の方法を実践してください。 正しい姿勢を保つ 立つときや座るときに背筋を伸ばして肩を後ろに引く 座るときに工夫する 背もたれがある椅子にする、足は組まない 歩くときに工夫する ゆっくりと大きな歩幅で歩き、足を引きずらない 階段を使用する 1段ずつ足を上げる、手すりを使用する 荷物の保ち方を工夫する 重い荷物は肩に掛ける、両手で持つ 動作に気をつける 重いものを持ち上げる・しゃがむときは腰を丸めずに足に力を入れる 睡眠時の姿勢を意識する 背骨が自然なカーブを保つようにする、ゆっくりと寝返りをする 運転するときに配慮する 運転席の位置を調整して膝を曲げやすくする 変形性股関節症はヨガでなく適切な運動療法で改善しよう https://youtu.be/iPHLbIXjPNk?feature=shared 変形性股関節症における運動療法は効果的です。対して体に良さそうなイメージがあるヨガは、股関節への負荷が大きいことから変形性股関節症の治療法として適していません。逆に症状を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。 運動療法を取り入れる場合は、担当の医師から指導された内容を遵守して、継続的に行いましょう。調子が良いからと運動量を自分の判断で増やしても良くならないため、無理は禁物です。一度の運動量を増やすのではなく、決められた運動を毎日継続してください。 また、近年では変形性股関節症の再生医療が注目を集めています。リスクを抑えつつ高い治療効果が期待できる治療方法です。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の痛み止めについて 変形性股関節症になると、股関節や脚に痛みが生じるようになります。初期の頃はストレッチをしたり、温めるなどの対処法で痛みが引くこともありますが、中期から末期になると痛みの症状も強くなってきます。 その強い痛みには「痛み止め」が有効ですが、どのような薬を使うのか、どのような効果があるのか知っておきたいですよね。そこで、変形性股関節症の痛み止めについて解説します。 変形性股関節症の薬物療法は根治治療ではない 変形性股関節症では「薬物療法」を選択することがありますが、ただし療法といえど、残念ながら使用される薬は「痛み止め」であり、病気を根本的に治療する薬ではありません。いわゆる「対症療法」であり、変形性股関節症によって発生する痛みに対して使用することになります。 変形性股関節症で使用する痛み止め 変形性股関節症で使用する痛み止めは「消炎鎮痛薬」が多いです。この薬は痛みを軽減させるだけではなく、発生している炎症を抑える作用があります。特に、変形性股関節症で激しい痛みが生じている場合には炎症を起こしている可能性があります。 「温熱療法」を実施して痛みが軽減しない、あるいは痛みが悪化した場合には、炎症を抑える薬を使用して痛みの改善を図ります。 痛み止めの服用の仕方について 基本的に、処方してくれた医師の指示に従って服用してください。痛み止めを服用し続けることは良くないと考え、痛みが落ち着けば自己判断で中断しても良いという医師もいます。 初期の変形性股関節症であれば、痛みも軽いことが多いので薬物療法の他に「運動療法」や「温熱療法」などを合わせた「保存的治療」でコントロールが可能なことが多いです。 しかし、変形性股関節症は加齢などの要素もあるため、次第に症状が悪化することが多いです。結果、症状が悪化すると既存の方法では十分に痛みをコントロールできないこともあります。 その場合には「手術治療」の実施が検討されます。手術法としては「骨切術」と「人工股関節置換術」の2種類に大別されます。 最近では人工股関節の技術が進歩し、寿命が長くなったことをうけて、若い世代での変形性股関節症に対しても痛みなどの症状次第で人工股関節への置き換えが積極的に検討されるようになりました。 まとめ・変形性股関節症の痛みに対する薬物療法について 変形性股関節症では、症状の進行を抑えるため、そして痛みを和らげるために保存的治療が選択され、その一環として痛み止めが処方されることが多いです。ただ薬物的には痛み止めであり、症状を治療していくものではありません。 服用にあたっては、医師の指示通りに服用し、痛みのコントロールをしましょう。どうしても痛み止めが十分に効かない場合には手術治療を検討することもできます。痛みを我慢せず、早めに担当医に相談してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の痛みに悩まされている方は多いです。この記事では、変形性股関節症の方がやってはいけないことを中心に紹介します。 これ以上股関節の痛みを悪化させないために、まずは「やってはいけないこと一覧」を押さえてください。症状の悪化を防ぐためには、日常的な動きを意識したり、生活スタイルを変えたりする必要があります。 手術をせずに変形性股関節症の痛みを改善したい方は、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症におけるやってはいけないこと一覧 変形性股関節症になったら、少しでも症状を悪化させないのが重要です。そのためには、変形性股関節症の症状が悪化するようなことを避けましょう。 ここでは変形性股関節症におけるやってはいけないことについて解説します。 1.股関節や脚に負担をかける 変形性股関節症の場合は、股関節や脚に負担をかけてはいけません。変形性股関節症は、股関節や脚に負担のかかる行動をすると悪化する可能性が高まります。 たとえば、重いものを抱えたまま階段を上り下りするなどです。仕事の都合上行う必要があっても、結果的に変形性股関節症を悪化させ、仕事や日常生活にさらに支障をきたす可能性があります。 家族や勤め先の人たちの理解と協力を得て、可能な限り日常生活から股関節等に負担のかかるアクションを減らしましょう。 2.高さ・サイズが合っていない杖や靴をそのまま使用する 変形性股関節症になったら、杖の購入や靴の見直しなどが必要です。症状に合わせて杖や靴を見直す・買いなおすことは費用負担の点でデメリットに感じるかもしれません。 しかし、股関節への負担をやわらげて痛みを緩和させるためにも、今までと同じものを使い続けるのはよくありません。身の丈にあった杖やサイズの合った靴を選び、使用しましょう。 3.体重のコントロールを怠る 体重の重い人は体重の分だけ股関節への負担がかかるといわれています。 姿勢や動作によっては体重の数倍の負荷がかかる可能性もあります。体重のコントロールは、変形性股関節症の治療を続ける上でとても重要です。 4.無理のある姿勢の維持 変形性膝関節症の場合、股関節に負担のかかる姿勢は避けましょう。たとえば、正座やあぐら、しゃがむ動作は股関節に負担がかかりやすい動作です。 日常生活で行う以下の動作を避けたり、動くときに注意したりするようにしましょう。 負担のかかる姿勢 改善方法 畳や床の上に座る 脚つきの椅子を利用 和式トイレを使う 便座付きトイレを利用 低い椅子で立ち座りを繰り返す 座った際に膝の角度が90度以下にならない椅子を利用 生活を和風から洋風に変えて、布団や和式トイレの使用を避ける意識が重要です。 5.ストレッチや筋力強化を怠る 変形性股関節症の治療では、股関節への負担を軽減して可動域を確保するために運動療法を実施します。しかし、変形性股関節症では痛みなどの症状もみられるため、体を動かしたくないケースも珍しくありません。 しかしストレッチなどで股関節を動かさないと関節の可動域が徐々に狭くなり、筋力低下を招いてしまいます。変形性股関節症の症状を悪化させる可能性があるため、無理のないレベルで運動療法の継続を心がけましょう。 やってはいけないことを未然に防ぐ方法 やってはいけないことを未然に防ぐには、股関節をひねる・しゃがむといった負担がかかりやすい動作が少ない生活スタイルに変えるのが重要です。具体的には、布団をベッドに変える、床に座らず椅子に座ることを意識しましょう。 一人暮らしであればすぐに対応できますが、一緒に暮らす家族がいる場合は周囲の理解が必要です。変形性股関節症の人がやってはいけないことをリストにして壁に貼っておくだけでも、自然と意識して生活できるようになります。 家族の声かけがあると、やってはいけない動作をグッと減らせます。 変形性股関節症の禁忌事項に関するよくある質問 よくある変形性股関節症の禁止事項に関しての質問に答えていきます。以下の内容を参考にして日常生活を送りましょう。 変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない? 変形性股関節症でやってはいけないストレッチは? 変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない? 貧乏ゆすりと似た動きのジグリングは、変形性股関節症の運動療法として取り入れられます。(文献1) つま先を床につけた状態で左右のかかとを小刻みに上下させて、かかとは床から2センチ程度上げます。関節に負担をかけることなく動かせる方法としておすすめです。 変形性股関節症でやってはいけないストレッチは? 関節に負担をかける可能性がある以下のストレッチは避けてください。 ・曲げ伸ばしや回転運動を伴うストレッチ ・関節に負荷をかけるストレッチ(ダウンドッグストレッチなど) ・長時間の動きが少ないストレッチ(立ったまま行う上半身のストレッチなど) 痛みを引き起こす可能性があるため、このようなストレッチや動きは適度に行う必要があります。(文献2) 変形性股関節症におけるやってはいけないことを厳守しよう 変形性股関節症の症状を悪化させないためには、やってはいけないことを知ることが大切です。その上で、股関節や脚・腰に負担のかかる動作をしないようにしましょう。 担当医師の指示や指導に沿って日常生活を送り、症状の悪化や異常が見られた場合は、早めに相談してください。手術をしないで治したいと考えている方は、再生医療も視野に入れて、治療法を検討しましょう。 当院では再生医療に関する相談を無料で受け付けているので、まずはメールでご相談ください。 参考文献 文献1^ R B Salter, et al.The biological effect of continuous passive motion on the healing of full-thickness defects in articular cartilage. An experimental investigation in the rabbit. J Bone Joint Surg Am, 62(8):1232-51. 1980 文献2^ Yoshimura M, Sasaki S, Iwasaki K et al : Occupational lifting is associated with hip osteoarthritis : a Japanese case-control study. J Rheumatol 2000 ; 27(2) : 434-40
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症を悪化させないために注意すべきこと 変形性股関節症の患者さんは、その症状をなるべく悪化させないようにすることが必要です。症状が進行してしまうと、日常生活に支障をきたすようになってしまうからです。そこで、変形性股関節症の患者さんが、その症状を悪化させないために注意したいことについて解説します。 ①激しい運動に注意 変形性股関節症の患者さんが注意すべきことの1つ目は、「激しい運動」です。 特に股関節や腰、脚に負荷のかかる運動は絶対に注意して欲しいことです。運動によって股関節への負担が大きくなると、変形性股関節症の症状を悪化させる大きな要因になってしまいます。 ただし、適切な運動療法を実施することは、変形性股関節症の治療において重要なアクションとなります。患者さんの症状を確認したうえで、担当の医師から適切な運動療法のやり方の指導があるので、その運動を行うようにしてください。 もし、医師から指導された運動であっても痛みを感じるという場合は、運動を中断し、さらに医師の指示を仰いでください。 ②痛みを我慢することに注意 2つ目のやってはいけないことは、「痛みを我慢する」ことです。 病気なのだから症状として痛みが出ることは仕方がない、股関節や脚に痛みがあっても我慢するしかないと考える人も少なくないでしょう。しかし、それは大きな間違いです。 変形性股関節症では、痛み止めによる薬物療法の選択肢もあります。対症療法として痛み止めを使用しながら運動療法も行うという場合もありますが、痛み止めで緩和できたとしても根本的な治癒には至りません。 運動のやり方は医師の指示通りに行い、痛み止めも適切に使ってください。そして、もし、辛い痛みが生じた場合は、その痛みを我慢したり自己判断で痛み止めの使用を増やすのではなく、担当の医師に相談して対処法を決めるようにしてください。 ③温熱療法で痛みを感じる場合に注意 変形性股関節症の患者さんのやってはいけないこと、3つ目は「温熱療法」に関することです。 変形性股関節症の痛みを緩和する方法として股関節周囲を温め、股関節周囲の血行を改善することで筋肉がほぐれ、痛みの緩和を目指す温熱療法があります。 しかし、痛みの原因が股関節や脚などの炎症である場合は、温熱療法を行うことによってさらに症状が悪化してしまう場合があります。 まとめ・変形性股関節症を悪化させないために注意すべきこと 変形性股関節症の症状は、患者さんの行動次第で急激に悪化してしまうことがあります。そうならないようにするために、「変形性股関節症の患者さんがやってはいけないこと」を知り、守ってください。そして、股関節や腰、脚などに異常を感じたら早目に医療機関を受診し、医師から適切な治療と今後のアドバイスを受けることが大切です。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=OIwewWgyD1eSE1mC ▶こちらの動画では変形性股関節症の再生医療について解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の辛い痛みを緩和する3つの方法について 「変形性股関節症」を発症すると、股関節や脚に痛みを生じる可能性が高いです。命にかかわるものではないとはいえ、痛みが続くのは決して良いことではありません。そこで、変形性股関節症の痛みを緩和する方法について解説します。 変形性股関節症の対策の基本 変形性股関節症の症状を緩和するためには、「股関節への負担を軽減する」ことが必要です。ですから、股関節や腰に負担のかかる行動は控えるようにしましょう。また、靴や杖などの選び方にも注意が必要です。詳しくは担当の医師に相談して、自分にとって最適なアイテムを選んでください。 変形性股関節症を緩和する方法 それでは、変形性股関節症を緩和する方法をご紹介します。 温熱療法 変形性股関節症による慢性的な痛みに対しては「温熱療法」が効果的と言われています。温めることによって股関節周囲の血行を促し、筋肉をほぐすことで痛みを和らげる効果が期待できます。 ただし、激しい痛みがある場合は、股関節付近に炎症が起こっている可能性が考えられます。その場合は温熱療法は症状を悪化させる危険が高いので注意しましょう。もし、温熱療法で痛みが強くなったら時にはすぐに中止してください。 運動療法 変形性股関節症の保存的治療の中心となるのは「運動療法」です。 ストレッチや軽い運動を中心に行い、股関節の筋肉を柔らかくし関節の位置の矯正作用によって変形性股関節症による痛みを和らげることができます。 こちらも参考にしてください ただし、無理は禁物。運動療法は、無理のないレベルで行いましょう。特に股関節の筋肉トレーニングは、十分なストレッチを行っていない状態で実施すると症状を悪化させる可能性があります。 また、ストレッチや運動などによって股関節や脚に痛みが生じる場合は、運動療法を継続しないようにしてください。 オリジナルの運動はかえって症状を悪化させることがありますので、基本的には、担当の医師から指導された運動療法を行ってください。また、適切な運動を行っても症状が改善されない、あるいは悪化した場合には、早めに医師に相談して指示を仰いでくださいね。 薬物療法 内服薬を使って変形性股関節症の痛みを緩和することもできます。 しかし、お薬を使った薬物療法は、根本的に変形性股関節症の治療を行うのではなく、あくまでも痛みなどの症状を一時的に緩和するために行われる治療です。 こちらも参考にしてください まとめ・変形性股関節症の辛い痛みを緩和する3つの方法について 変形性股関節症の痛みを緩和する方法は、いくつかあります。しかし、これらを適切な方法で実施しても症状が改善されない場合も考えられます。症状が進んでしまうような場合は、外科的手術治療も視野に入れ、担当の医師に相談してみてください。 痛み等の辛い症状は、我慢や放置することなく早期に医療機関にてご相談されることをお勧めいたします。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=OIwewWgyD1eSE1mC ▶こちらの動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の予防に有効なストレッチをご存知ですか 「変形性股関節症」の症状が出てしまうと、股関節や脚の痛みによって生活に支障が出てしまいます。少しでも症状を予防するために、日常的に実行できることがあれば便利だと思いませんか?そこで、変形性股関節症の予防に有効なストレッチについて解説します。 股関節はどこにある? ストレッチをする際には、まず、影響する部位の正確な場所を意識することが大切です。 股関節は股間の奥側、お尻に近いあたりに位置していて、太ももの骨が骨盤と接する部分の関節が股関節に該当します。その関係上、股関節に異常が起きると太ももや腰の痛みが症状として現れます。 変形性股関節症は先天性の病気などを原因とするケースもありますが、日頃から股関節のストレッチを行うことによって、加齢などを原因とする発症リスクを少なくすることが可能です。 変形性股関節症予防に有効なストレッチとは? 股関節に効果的なストレッチとしては、例えば以下のストレッチがあります。 ①床に座って足を広げる ②足を内側に回転させる ③足を外側に回転させる ④上記の動きを数回繰り返す このようなストレッチは、毎日の生活の中に取り入れていくことができます。ただし、ストレッチをすることによって強い痛みを感じる場合は無理をしないようにしましょう。その場合は、早めに整形外科を受診してくださいね。 他にも以下の運動が有効です。 ストレッチ以外、有効な運動 ●スクワット ●もも上げ ●かかと上げ ●ブリッジ ●水中運動 特に「水中運動」は股関節などへの負担が少なく、運動によって痛みを感じる場合にオススメです。 ストレッチや運動は変形性股関節症の予防だけでなく、すでに発症している場合に症状が進行するのを防ぐことにも有効です。いわゆる「運動療法」であり、医師から適切な運動方法を指導されると思いますので、無理のないレベルで継続しましょう。 変形性股関節症の運動で無理は禁物! 先ほども少し触れましたが、ストレッチや運動をする中で股関節や脚に痛みや熱、その他の症状を感じる場合には、そのまま継続することは危険です。その場合は念のために医療機関を受診し、適切な対処法、ストレッチ方法をアドバイスしてもらうようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症の予防に有効なストレッチをご存知ですか たかがストレッチとはいえ、継続することによって変形性股関節症の予防をすることができますし、軽度であれば進行を遅らせることもできます。ストレッチは基本的に体への負担は少ないですが、もし何らかの異常や症状を感じ取った場合には無理をせず、念のために医療機関で診てもらうことをオススメします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症5つの原因を知って発症の予防につなげる 変形性股関節症の原因を知ることで、発症を予防することにもつながりますし、進行を遅らせることも可能になります。そこで、こちらでは変形性股関節症の原因について解説します。 ①加齢によるもの 変形性股関節症の発症原因はいくつか考えられますが、具体的に何らかの原因を特定できない場合もあります。その場合に考えられる原因として「加齢」があります。 変形性股関節症は、股関節に存在する軟骨の細胞が老齢化することで、きちんと働かなくなることが原因であると考えられます。欧米では、変形性股関節症の大半は加齢によるものであるとされています。 ②先天性股関節脱臼 2つ目の原因は「先天性股関節脱臼」です。 この病気は、生まれつき股関節が脱臼を起こしている病気であり、発症原因は特定されていません。近年は発症率が低下しているものの、遺伝的な要因や子宮内での異常姿勢などがその原因ではないかと考えられています。 ③臼蓋形成不全 3つ目は「臼蓋形成不全」です。 股関節の屋根の部分にあたる臼蓋の不完全な発育により、大腿骨頭への被りが浅い状態になって、先天性股関節脱臼や後天性が原因であると考えられています。 この場合、中年以降に痛みなどの症状が出現し、はじめてこの病気であると診断されることもあります。 ④怪我の後遺症 4つ目の原因は「怪我の後遺症」です。 交通事故などで腰などに怪我を負った際、その後遺症として変形性股関節症を発症する可能性があります。転倒や交通事故などで腰にダメージを負った際には、変形性股関節症を発症することについても十分注意する必要があります。 ⑤体重増加による負担の増加 5つ目の原因は「体重の増加」です。 先天的または後天的な骨の変形等がなかったとしても、体重が増加することで股関節に負担がかかることで、変形性股関節症を発症することがあります。急激な体重増加や体重が重い時期が続いた場合には十分な注意が必要です。 まとめ・変形性股関節症5つの原因を知って発症の予防につなげる 変形性股関節症を発症する原因はいろいろありますが、その中には先天性の原因もあります。ですから、前もって予防することが極めて難しい場合もあります。しかし、初期の段階であれば保存的な治療も有効であることから、症状を感じ取ったら早めに整形外科など専門医を受診し、治療を開始することが最善です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 あわせて読みたい関連記事はこちら こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症を発症した場合に多くみられる症状とは 変形性股関節症になると、違和感や痛みなど何らかの症状が現れることが多いです。そして、生活の質を大きく下げる場合もあります。こちらでは「変形性股関節症」になるとどのような症状が出るのかについて解説します。 変形性股関節症で見られる症状 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って、荷重により骨の変形をもたらす病気のことです。この変形性股関節症の症状で具体的に多いものには「股関節の痛み」があります。 その痛みについてご説明いたします。 1.症状が進むごとに痛みの出方が変化する 変形性股関節症が初期の段階において「立ち上がり」や、「歩き初め」に股関節に痛みを感じるといった症状が出ます。しかし、痛みは一時的なものであり、個人差はありますが、すぐに痛みが引くことが多いです。 症状が進んでくると次第に痛みの出方も強くなり、常に痛む「持続痛」や、夜寝ている間にも痛む「夜間痛」などの症状に発展する可能性があります。 症状が進むと起こる症状 ・持続痛 ・夜間痛 2.痛みによる日常生活への悪影響 変形性股関節症は、立ち上がりや歩き初めに痛みが生じやすいので、生活の中でさまざまな弊害をもたらす可能性があります。 例えば、「靴下の着脱が難しくなる」、「足の爪切りが難しくなる」、「階段の上り下りが難しくなる」、「長時間立っているのが辛くなる」そして「歩行に支障がでる」といった毎日のように行う動作にも悪影響が及びます。 変形性股関節症、日常生活での支障例 ・靴下の着脱が難しくなる ・足の爪切りが難しくなる ・階段の上り下りが難しくなる ・長時間立っているのが辛くなる ・歩行が難しくなる 変形性股関節症の治療法 変形性股関節症は、初期の段階で痛みが軽度であれば保存的治療、進行が進んだ末期では外科的な治療(手術)が有効です。初期の段階では、運動療法や投薬治療などを行う保存的治療で症状の緩和と進行防止を行います。 保存的治療で十分な成果が出ない場合には、手術を選択する必要があります。手術は少なからずリスクがかかりますし、心身ともに負担を感じる人も多いです。ですから、変形性股関節症が疑われる症状を自覚したら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症を発症した場合に多くみられる症状とは 変形性股関節症は、命にかかわるような病気ではありませんが、生活の質を大幅に低下させる可能性がある病気です。病気が進行するにしたがって症状も重くなり、治療も外科的手術が必要になりますので、早めに医療機関を受診し治療を始めることが望ましいです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
生活の質を落としかねない変形性股関節症、症状と知っておきたい治療法 年齢を重ねるにつれて変形性股関節症に悩む人が増えてきます。 足や股関節などに生じる異常は、毎日の生活にも大きく関わるため厄介ですよね。こちらでは、「変形性股関節症」という病気について、どんな病気なのか解説します。 股関節とは? 変形性股関節症は、名前にある通り「股関節」に発症する病気のことです。股関節とは、両足の付け根(鼠径部:そけいぶ)の関節のことであり、骨の表面には軟骨が存在して関節の動きを滑らかにしたり、衝撃を和らげています。 変形性股関節症とは? 変形性股関節症とは、股関節の軟骨が何らかの原因によってすり減り、骨を含めた関節が変形する病気のことです。また、関節を取り囲んでいる「滑膜」という部分に炎症が起こり、歩行などの際に違和感や痛みが生じたり、股関節の周囲が腫れたりします。 変形性股関節症の発症原因 変形性股関節症の70%以上が、加齢を除いた場合、先天性または怪我の後遺症によるものであるといわれています。具体的な変形性股関節症の発症原因は、以下のような内容が考えられます。 ●加齢によるもの ●先天性の股関節脱臼 ●先天的な股関節の変形 ●怪我の後遺症 変形性股関節症の症状 変形性股関節症を発症すると、以下の症状が発生する可能性があります。 ●股関節の痛み(症状が進むと持続痛や夜間痛が起こる) ●歩行障害 ●その他、日常生活における問題(靴下が履きにくくなる、足の爪が切りにくくなるなど) 変形性股関節症の診断 変形性股関節症の診断は、前述の症状がある場合にレントゲン写真を撮影して診断します。 初期の段階では股関節の変形などが認められますが、症状が進むと関節の隙間が狭くなり、軟骨下骨が硬化するなどの症状がみられるようになります。末期になると関節の周囲に「骨棘」という異常な組織が形成され、空洞が発生するなどの症状がみられるようになります。 また、荷重部の関節軟骨が消失して、軟骨下骨がむき出しになってしまうこともあります。 変形性股関節症の治療法 変形性股関節症の治療法は、大きく分けると「保存的治療」と「手術治療」に分けられますが、新たに再生医療という先端医療が注目を集めています。手術も不要であるばかりか入院も不要という治療法です。 保存的治療は以下の内容を含みます。 ●生活指導(股関節への負荷を軽減する生活方法など) ●運動療法(股関節周囲の筋力訓練やストレッチなど) ●薬物療法(痛み止めなど) 手術治療は、以下の2つに分けられます。 ●骨切手術 ●人工股関節置換術 第三の選択肢 ●再生医療(幹細胞治療) ※手術を避けることができる ※入院不要 身体に優しい先端医療 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=ycKpbr0eonp7ed8t まとめ・生活の質を落としかねない変形性股関節症、症状と知っておきたい治療法 変形性股関節症は、具体的な原因が存在しない(年齢によるもの)場合もありますので、症状を感じ取ったら早めに医療機関で診てもらうことをオススメします。命にかかわる可能性は薄いとはいえ、生活の質を大幅に低下させてしまうため、早めの対処が重要です。 以上、変形性股関節症の症状と治療法のアウトラインをご説明させて頂きました。変形性股関節症には再生医療という先端医療で治療する方法もあります。これは手術を行うことなく、自分の脂肪から幹細胞を抜き出し、数千倍から数億倍に培養して患部に注射で投与するものです。 手術や、入院も不要な新たな治療法として注目を浴びています。ただ再生医療は一般的な病院等では受けることができません。当院は、厚生労働省から認可を受け、多くの症例数を有するクリニックです。治療方法などご質問等はお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症の痛みを和らげる3つのストレッチと行うべき時期について 変形性膝関節症は、ストレッチをすることである程度痛みを緩和させる効果が期待出来ます。そこで今回は膝関節のストレッチ方法やストレッチを行うのに適した時期についてご紹介します。 変形性膝関節症に効果的な3つのストレッチ 変形性膝関節症に効果的なストレッチは、自宅で簡単に行うことが出来ますし、やり方も簡単です。こちらでは、足首と膝、脚を使ったストレッチを3つ紹介しますね。 ①足首ストレッチ まず、床に両手両足を伸ばした状態で座りましょう。この時、手のひらは床に着いています。そして、片方の足首を伸ばし、5秒キープし力を抜きます。 反対の足首も同様に行ってください。 ②膝ストレッチ まず、仰向けに寝転びます。その後片方の膝を曲げ、胸の方にゆっくりと引き寄せましょう。片方が終わったらもう片方も同様に行ってください。回数は左右それぞれ5回ずつです。 膝ストレッチを行うときには、「手で脚を引っ張らない」ようにしてください。足を胸の方に引き寄せていきますが、手は添えるだけ。つまり、足の力だけで行うことが大切です。 ③脚上げストレッチ まず、仰向けに寝転び、片方の膝を軽く曲げましょう。次に、伸ばしている方の膝をゆっくり上げ、5~10秒ほどキープします。 膝を上げる高さは、最初に軽く曲げた側の膝の高さを目指してくださいね。左右それぞれ20回ほど行ってください。 この足上げストレッチ運動では、太ももの前側にある大腿四頭筋を鍛える効果が期待できます。この部分の筋肉を鍛えることで、歩行の際に膝関節にかかる負担が軽くなるので、変形性膝関節症の痛みの緩和や改善に効果的なのです。 変形性膝関節症のストレッチを行うのに適した時期 変形性膝関節症のストレッチは、膝に痛みのある時に無理に行ってしまうと逆効果になってしまう危険があります。痛みがある場合は、まずは整形外科を受診するようにしてくださいね。 無理のない範囲であれば、一日の中で何度行っても良いでしょう。お風呂の中で行なうのも効果的です。毎日の生活の中に、ストレッチをする時間を設けていきましょう。 まとめ・変形性膝関節症の痛みを和らげる3つのストレッチと行うべき時期について 今回は足首と膝、脚を使った変形性膝関節症のストレッチを3種類ご紹介しました。どのストレッチも簡単に行うことができますが、膝に痛みがある時は無理しないことが大切です。出来る範囲で適切に行うようにしましょう。 注射をすることで痛みを和らげる方法もあります。 監修:リペアセルクリニック大阪院 以下もご参考ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症で末期の患者さんを看護するときのポイント 変形性膝関節症は末期になると痛みや腫れがひどくなり、膝の変形も進みます。患者さんはとても辛い状態になりますし毎日の生活にも支障が出るので、ストレスも抱えてしまいます。 このような変形性膝関節症の末期の患者さんを看護するときのポイントや注意点をまとめてみました。 変形性膝関節症と看護 変形性膝関節症の患者さんは、末期になると膝の痛みや腫れで日常生活が思うように出来なくなります。このような状態を改善するには、外科手術が有効な手段となります。 しかし、外科手術を行う場合は入院が必要になることがほとんどですし、術後もリハビリを行う必要性があります。痛みや手術・入院に対する不安など、ストレスも大きなものとなるので、そういった患者さんの心に寄り添う看護が必要です。 手術前の看護 手術前は、とにかく患者さんの不安を和らげることが重要です。膝の痛みはもちろん、手術の規模や方法、これまでの手術経験の有無によって不安に思う度合いも患者さんそれぞれで異なります。 自身の手術についての不安だけでなく、例えば家庭の主婦で旦那さんのことが心配だったり、家で飼っているペットのことが心配で落ち着けないという患者さんもいるでしょう。そういった不安を聞き入れ、患者さんの家族などと相談し、前向きな気持ちで手術を受けられるように導いてあげることも必要です。 患者さんに納得して手術を受けてもらうこと どのような手術でもそうですが、やはり外科的な治療にはリスクが伴います。医師から一通りの説明を受けていたとしても、その場で聞けなかったこと、説明後しばらくたってから不安や心配に思うこともあるかもしれません。 何のためにその手術を行うのか、手術を受けることでどのように症状が改善する効果が期待できるのかなどをよく説明し、患者さんに納得してもらうことで、患者さんの抱える不安は軽くなります。 手術後の看護 術後は、患者さんの容態の確認が重要です。 特に手術直後は状態が変化しやすいので、看護師による麻酔からの覚醒状態確認、輸液量の確認、点滴の速度調整などが行われ、いつも以上に医療者の病室への出入りが多くなります。傷の痛みや出血はあるかどうか、ドレーンの量やにおいの確認なども頻繁になるので、ストレスに思ってしまうかもしれません。 医師や看護師による様態の確認の必要性についても十分患者さんに納得してもらうことが必要です。 リハビリ中の看護 手術後にはリハビリが始まります。 傷口からの痛みはもちろん、変形していた膝を手術でまっすぐに矯正したため、筋力に張りが出て痛む場合もあります。痛みについては、痛み止めを投与したり患部をアイシングしたりして、コントロールすることもできます。 患者さんの中には、痛みを我慢してしまう人もいますから、患者さんのそばにいる看護者が、看護師や医師に何げなく伝えてあげるということも必要な場合もあるでしょう。 また、痛みの感じ方にも個人差があります。痛みを我慢してしまう患者さんとは逆に、大げさに痛みを訴える患者さんもいますが、優しく受け止め対応をしてあげてください。 さらには、患者さんがこれからの生活に不安を感じていてリハビリに乗り気でないこともあります。そういった場合には無理をしないようにゆっくり進めていくこともできます。 ただ、日常生活を取り戻すためにはリハビリが重要ですから、機会があればリハビリの大切さをその都度説明し、患者さんが納得できるように、前向きになれるように看護を行っていきましょう。 まとめ・変形性膝関節症で末期の患者さんを看護するときのポイント 変形性膝関節症のさんは、痛みの他にも様々な不安を感じています。手術前後、手術直後、リハビリ中といった段階において、不安や心配事は様々ですし、個人差もあります。患者さんの様子をよく見る、話を聞くなどして、不安を軽減してあげられるような看護をしてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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- ひざ関節
変形性膝関節症のリハビリ内容と開始時期、リハビリ期間について 変形性膝関節症の治療では、生活改善や投薬の他にリハビリによる治療を行う場合もあります。 そこで今回は、変形性膝関節症のリハビリ内容と開始時期、リハビリ期間についてご紹介します。 変形性膝関節症で行われる治療 変形性膝関節症の治療では、症状が軽いうちは生活改善や運動療法、内服薬と外用薬の投薬を行い、腫れや痛みがひどくなり歩行障害が起きるなど、日常生活に悪影響が出る程悪化した時は、外科手術による治療となる場合が多いです。 そして、これらの治療方法と並行してリハビリを行う場合もあります。リハビリは、比較的症状の軽い初期~中期に行うものと、症状が進行した中期~末期の術後に行うものがあります。 変形性膝関節症のリハビリは症状に応じて行います 変形性膝関節症におけるリハビリは、症状に適した方法で行います。 初期 ・痛みが軽い初期に行うリハビリは、患者さんが自宅で自分で行うことができる内容のものがほとんどです。 中期~末期 ・症状がひどくなってくると、自宅で自分で行うリハビリでは対処が難しくなるため、持続的他動運動装置という装置を用いたリハビリを行います。このリハビリは、医師や理学療法士の指導を受けながら行います。 変形性膝関節症手術後のリハビリ 変形性膝関節症の手術は、内視鏡を用いた関節鏡視下手術や、骨を切って変形を矯正する高位脛骨(けいこつ)骨切り術、人工膝関節置換術などがありますが、どれも術後にはリハビリが必要です。 変形性膝関節症の術後のリハビリ開始時期 変形性膝関節症のリハビリは、患者さんの状態にもよりますが、手術翌日から開始することがほとんどです。 変形性膝関節症のリハビリ期間はどのくらい? 変形性膝関節症のリハビリ期間は、入院中で5日~7日間と退院した後です。退院後は、週に1~2回の頻度で外来リハビリを行います。外来でのリハビリ期間は、患者さんの要望や膝の状態にもよりますが、約2~3ヶ月となることが多いです。 変形性膝関節症術後のリハビリはどんな内容? 変形性膝関節症のリハビリ内容は、アイシングや運動装置を用いた曲げ伸ばし関節角度改善、筋力トレーニングといったものになります。この他には、歩行器や杖を用いた日常動作訓練などを行い、慣れてきたら独立して歩行する練習も行います。 退院後のリハビリも、アイシングを除けば術後とほぼ同じ内容です。 まとめ・変形性膝関節症のリハビリ内容と開始時期、リハビリ期間について 変形性膝関節症は、リハビリを適切に行うことが重要です。初期には、初期段階に適したリハビリを行うことで症状の進行を遅くすることができる場合が多いので、毎日の生活の中に取り入れてみてください。 術後のリハビリについては、開始時期や期間はあくまで平均的なものをご紹介しました。患者さんの要望や状態も考慮されますので、医師と相談しながら適切に行うようにしてくださいね。以上、変形性膝関節症とリハビリについて記させていただきました。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19