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- ひざ関節
膝の水を抜くと癖になるのは本当か?抜かないほうが危険です!その原因と治療方法を解説 「膝が痛く全体的に重さを感じる」「曲げ伸ばししにくい」そう感じている人はもしかすると膝に水が溜まっているかもしれません。 正確には水ではなく「関節液」ですが、関節液としての機能は失われ粘り気や弾力が低下し水のようになるため、一般的に水と呼ばれています。膝に水が溜まっているのを放置しておくと膝の変形や半月板といった組織が破壊されるため、歩行困難になってしまうこともあります。 そんな膝に水が溜まってしまった時の対処法といえば「膝の水を抜く」行為ですが「癖になってしまうのではないか」「今後も水を抜き続けなければいけないのか」と疑問に思うことも多いでしょう。そこで今回は膝の水が溜まってしまう原因とその治療法を解説していきます。 膝に水が溜まってしまう原因とは? 膝の不快感や痛みはなかなか放置しておけないものです 。 立ち上がるときに痛みを伴ったり、正座ができないなど日常生活に支障を及ぼしてしまうこともあります。 そんな膝に水が溜まってしまう原因について解説していきます。 膝に水がたまる原因① 軟骨の損傷 加齢による変形性関節症やスポーツのしすぎで軟骨が傷ついてしまうと、軟骨がすり減り関節が炎症を起こすため膝に痛みを生じます。 膝に水がたまる原因② 関節内の炎症 膝に水が溜まるのは軟骨だけが原因ではありません。膝の関節内で慢性関節リウマチや痛風、さらに細菌などが影響して炎症を引き起こしている可能性もあります。もし細菌性の場合、放置すればするほど関節内で最近が増えより痛みと腫れが増すので注意が必要です。 膝に水がたまる原因③ 軟骨付近の内出血 最後に、骨や靭帯などが損傷したり、膝付近が大きく傷ついてしまうと内出血を引き起こす可能性があります。もしくは血友病といった特殊な病気を患っている場合、内出血を引き起こしやすくなっているため、それにより膝に水が溜まってしまいます。 正常でも膝に水は溜まっている ここまでの流れでいくと、“膝に水が溜まっていること=異常”だと捉えてしまう人もいるかもしれませんが、膝に水が溜まっていることの全てが異常ではありません。正常な膝でも1〜2ccの水が溜まっていて、これは関節の潤滑油のような働きをします。 炎症が起こってしまうとそれ以上の水が溜まってしまうのです。つまり、それ以上の水が溜まっている状態のことを「膝に水が溜まっている」というのです。 膝の水を抜く理由とは? 膝に水がたまると治療法の1つとして膝の水を抜くという方法がありますが、なぜ膝の水を抜く必要があるのか気になりませんか? もちろん水を抜くのは膝の負担を軽減させる意味もありますが、実はそれだけではありません。細菌によって膝に炎症が起こっている場合、放置すればするほど炎症が酷くなってしまうので治療の意味で膝の水を抜く必要があります。 またそれだけではなく、抜いた水の色をみたり、成分を検査することで、膝の内側でどのようなことが起こっているのかを見極めることが可能です。原因がわかれば自ずと解決方法がわかるため、膝に水が溜まる原因を治療することができます。 膝の水は抜くと癖になる? 膝の水を抜くことで、膝が稼働するようになりとても楽になりますが頭によぎるのが「膝の水は抜き続けなくてはいけないのだろうか」「水を一度抜くと癖になってしまうのだろうか」というところではないでしょうか。この先ずっと膝から水を抜き続けなくてはいけないと思うと自然と決心できなくなってしまう人もいるでしょう。ですが、心配はありません。 膝に水が溜まってしまう原因がなくなれば結果的に水は溜まらなくなります。むしろ溜まってしまったまま放置するのは危険です。治療するまでに再度溜まってしまうことはありますが、完治すれば膝に水が溜まってしまうことはなくなるでしょう。つまり、癖にはなりません。 膝の水は抜く以外に治療方法はない? 膝の水といえば注射で抜くイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。溜まっている水の量によっては抜くよりも内服薬やリハビリテーションといった方法で膝の水がなくなることも大いにあります。 具体的な治療または痛みの除去には以下のような方法があります。 内服薬の服用 リハビリテーションでの治療 ヒアルロン酸の注入 ステロイドの関節注射 手術 内服薬やリハビリテーションならまだしも、人工関節の手術や関節鏡の手術など手術となるととても抵抗があるのではないでしょうか。また、クッション性を少しでもプラスするためにとヒアルロン酸を注入している人もいますが、上記の方法だと手術以外は根本療法にはなりません。 つまり治らないのです。 すると、いつのまにか日常生活に支障を及ぼしてしまい、結果的に手術しか選択肢がなくなってしまうこともあるので注意が必要です。 早め早めの治療を心がければ、内服薬などで治療できることもあるのでまずは病院に相談してみましょう。 朗報!手術以外の方法で膝の水を治療する方法 膝の水は手術以外根本療法がないため、悪化すると結果的に手術するしかありませんでした。ですが、再生医療の発達により手術以外の選択肢をすることができるようになりました。この方法は、膝の損傷が原因で膝に痛みを引き起こしている場合にとても有効です。 今大注目の再生医療 再生医療と言えば今世界中で注目を集めている分野で、膝の水の原因を治療することも可能にしています。 PRP(多血小板血漿)注入治療 脂肪幹細胞治療 PRP注入治療は、自分の血液を採取し遠心分離機にかけて血小板を高濃縮したものを抽出しまた患部に注入するという治療法です。高濃縮された液体(PRP)の中には多くの成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促し膝の痛みを軽減できます。 脂肪幹細胞治療は、米つぶ2粒程度の脂肪を採取し、細胞の中にある幹細胞を培養し幹部に注入します。培養された幹細胞を注入することで、炎症や痛みを軽減するだけでなく損傷した組織の修復や改善も行うことができます。脂肪幹細胞治療は、PRP注入治療法よりさらに期待できる治療法として現在注目を集めています。 新しい選択肢で膝の水を解決! 膝に水が溜まってしまうのは何かしら原因があるからなので、放置するのはおすすめできません。 特に早い段階で治療することができれば、内服薬やリハビリなどでも治療することが可能です。進行してしまったとしても膝に水が溜まる原因が損傷の場合はまだ希望はあります。再生医療により膝の損傷の修復や改善を行うことができるからです。 ただし、PRP注入治療法よりも効果の期待できる脂肪幹細胞治療が行えるクリニックは日本でもごく少数です。そんな中、さかもとクリニックでは、国から認可を受けているので安心して脂肪幹細胞治療を受けられることができます。最新治療の脂肪幹細胞治療で、損傷を修復、改善させ水が溜まる原因の治療を行ってみてください。 監修:リペアセルクリニック 大阪院 こちらもご参照ください
2019.07.20 -
- PRP治療
美容医療/PRPの注入は安全なのか?リスクや気になる副作用を解説 「最近肌のたるみが気になる」「目元にできた濃いクマが気になる」など美容面で悩みは尽きることがありません。 そんな美容面での悩みを抱える人におすすめしたいのがPRPの注入です。副作用の心配がない上に自然に若々しい肌を手に入れることができます。ただ「失敗しないのか」「痛みはどれくらいなのか」「実際の治療の流れは?」など気になっている人も多いでしょう。そこで、PRP注入治療について詳しく解説していきます。 PRP注入による治療法について PRP注入による治療(自己多血小盤注入法)は、自分の血液を採取し血中にある血小板を高濃縮して抽出された成長因子を再び体内に注入する治療法です。 高濃縮された成分のことをPRP( Platelet Rich Plasma )と呼び、再び体に注入して戻すのでPRP注入治療法と呼ばれています。PRPの中に含まれている成長因子には、肌の細胞を活性化させコラーゲンなど美肌に必要な成分の生成を促す効果が期待できるので若々しい肌を取り戻すことができます。 また自分の血液を使用してPRPを作り注入するので、「副作用のリスクは圧倒的に低い」のが特徴です。 PRPの注入治療は“治癒する力”を意図的に取り戻すのが目的の治療法で、自分の治癒力を最大限利用し、さらに血小板を濃縮したPRPで治癒を手助けします。 ただし、ご自身の治癒力を利用した治療法のため、術後すぐに効果があらわれるわけではありません。注入した成長因子が美肌のために必要なコラーゲンなどの成分を生成しますが、それにはある程度時間が必要だからです。徐々に美肌を作り上げるイメージです。 突然変化することがないということは、人目を気にせず安全に美肌効果を実感できるということで、自然さを気にされる方におすすめの方法と申せます。 PRP注入治療の施術方法とは? PRP注入治療は、文字通りPRPを注入して治療を行うものです。その注入の際に利用するのが、注射器になります。高濃縮したPRPを注射器の中に入れ、気になる部分に直接注入することで局所ごとに成長因子の効果を実感することが可能です。 目の下のくまが気になるのであれば目の下に、ほうれい線が気になるのであれば口元にと自分の悩みにピンポイントでPRPを注入することができます。 PRP注入による痛みは? PRPの投与は、注射器を利用した注入法のため「痛みを伴うのではないか」と心配される人も多いのではないでしょうか。 特に目元や口元、皮膚の薄い場所などは注射器を利用すると通常なら鋭い痛みを伴います。しかし、PRP注入治療の際には基本的に注入する前に局所麻酔を行うため施術中の痛みはないのでご安心ください。 また、麻酔の方法もクリーム状の麻酔薬を用いるため、麻酔を行うことによる痛みはありません。したがってPRP注入治療の一連の流れ(麻酔→PRPの注入)の中で痛みを伴うことはありません。 強いて痛みがあるとすれば、術後のダウンタイム中に少し痛みを感じる人がいる程度です。 PRP注入による治療法は安全なのか? このようにPRPを注入する治療法は、とても魅力的な治療法と言えますが、美容治療という面から「失敗するのではないか」というリスクを考えて一歩踏み出せない人もいるでしょう。 特に注入するタイプの治療法においては、失敗して今の悩みよりも悪化してしまった時のことを常に考えてしまうものです。 PRP注入治療に関しても同様で心配を拭えないかもしれません。 ですが、自分の血液を利用するというものがPRP注入治療の大前提です。私たちの身体は体内に“異物”が混入すると拒絶反応を起こします。しかし、自分の血液を異物と勘違いされることは、ほとんどありません。したがって、拒絶反応から起こる失敗は、ほぼ無いと言えるです。 そのため、PRPの注入による治療は、基本的に安全であること、失敗のリスクを少なく美容治療を行いたい人におすすめの治療法と言えるのです。 PRP注入治療法のリスクや副作用とは? PRP自体、美容以外でもプロアスリートも利用している治療法です。 あの「大谷翔平選手も肘の治療」に使っていたため、話題を集めました。ですが「治療法なのでリスクや副作用は必ずあるだろう。」と思っている人も多いのではないでしょうか。 基本的に安全性の高い治療法 ヒアルロン酸やボツリヌストキシンを注入して一時的に肌にハリを持たせるプチ整形が流行っていますが、根本療法ではないため肌が若返ることはありません。 逆に人によっては副作用として現れてしまったり、注入のしすぎにより逆に肌に凹凸ができてしまうといったトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。ですが、PRP治療であれば成長因子の含まれた成分を直接患部に注入するため、コラーゲンの生成や表皮の生成の手助けをします。 さらに注入するのは自分の血液から採取したものなのでアレルギー反応や副作用といったリスクはほぼありません。安全かつ効果の期待できる治療法といっても過言ではありません。 術後の腫れは副作用ではない PRP注入治療を行なった後に腫れが出ますが、これは副作用によって腫れているわけではありません。 注射をしたことで腫れているもしくは、内出血が起こっているだけなので術後1週間程度でおさまります。ただし、稀に腫れが引かないこともあるので、痛みを伴っていたりいつになっても内出血等の症状が引かない場合には施術を受けたクリニックに相談しましょう。 PRP注入による治療法の具体的な流れ 最後に、PRP注入治療の具体的な流れを紹介します。基本的にはどのクリニックでも同じ流れで治療を行なっているので参考にしてください。 カウンセリング 採血 遠心分離し血漿成分を抽出 患部へ注入 これがPRP注入治療の背術の流れです。また、治療自体は簡単ですぐに終わってしまうのもこの施術の特徴といえます。治療に数日かかってしまうといった方法ではなく、注入して終了なので日帰りで治療を受けることが可能です。 注意点としては、カウンセリングを経て治療に入る際には同意書へサインが必要となるため、治療に不安がある場合は、気が済むまで質問しましょう。 安全性についてや副作用についてなど、自分で納得した上で治療を受けることが大切です。 治療に不安がある場合は、気が済むまで質問しましょう! PRP注入の上を行く話題の治療法の存在 PRPの注入治療はとても魅力的な治療法ですが、医療の進歩、現在はその上を行く治療法が話題となっていることをご存知でしょうか。それが「幹細胞治療」と呼ばれているものです。これも再生医療であり、PRP注入治療と同じく自分の細胞を使用します。 そこで以下に安全性、持続性ともに期待できる脂肪幹細胞治療の特徴を簡単に紹介します。 脂肪幹細胞治療とは 脂肪幹細胞治療は、線維芽細胞を再生しコラーゲンを生成するだけでなく、皮膚の角質層の修復、神経や血管の生成などにも効果が期待できます。 つまり、PRP注入治療方よりも効果が高いのが特徴です。自分の細胞を使用した治療法のため、効果が高いだけでなく安全性の高い治療法として注目を集めている反面、日本で治療を受けたい場合には、まだまだ導入しているクリニックが少ないという背景もあります。 ですが、リペアセルクリニックではいち早く脂肪幹細胞治療の認可を受けたため実際に施術を受けることができます。そんな脂肪幹細胞治療がおすすめの理由は以下の通りです。 再生医療による美容 自分の細胞を使うため高い安全性を実現 高い持続性と効果 自分本来の美しさを取り戻せる 安全性や効果については当然ですが、脂肪幹細胞は肌の内部にしっかりと働きかける効果が期待できるため自分本来の美しさを何歳からでも取り戻すことができます。また、その効果はとても自然でヒアルロン酸やボツリヌストキシンのように不自然になってしまうことはありません。 美容ケアとしてトータルに使用することができるので美容面で悩みを抱えている人におすすめです。 脂肪幹細胞治療がおすすめの人 高い効果を実現する脂肪幹細胞治療は以下のような人におすすめです。 人工物は使わず美容ケアを行いたい人 安全性の高い治療を受けたい人 自然な仕上がりにこだわっている人 肌を美しく保ちたい人 他の治療法で満足できなかった人 不自然さなく自分本来の美しさを取り戻したい人 また、脂肪を利用した治療法にはADRC(脂肪組織由来再生幹細胞治療)やセルーションがありますが、この治療法は300cc〜500ccの脂肪を採取し培養せず体内に戻します。 つまり、脂肪の中に今入っている脂肪幹と成長因子しか使用することができない上に、まだらです。そのため、脂肪が元々少ない人や高齢の場合には大きな負担を伴います。ですが、脂肪幹細胞治療では米粒2つぶ程度の脂肪を採取するだけで治療可能です。脂肪幹細胞は採取した脂肪は培養して1000万個〜1億個に増やし注射器で体内に戻すので負担が少なく効果は大きい治療法です。 自分本来の美しさを取り戻して綺麗になりたい人におすすめです。 PRP注入治療や最新治療で美しさを取り戻そう! PRP注入治療法は再生医療として現在メジャーな治療法です。そのため、たくさんのクリニックで施術を受けられるのが特徴です。ただ、PRP注入治療法よりも効果を実感したいのであれば脂肪幹細胞治療が現在一番おすすめです。 日本では治療できるクリニックが少ないですが、リペアセルクリニックでは最新治療法である脂肪幹細胞治療を受けることができるのでおすすめです。自分にあった安全な治療法で美しさを手に入れてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.07.12 -
ニキビができやすい頬は面積も広いのでたくさんのニキビができてしまいますし、つい触ってしまったり…ということを繰り返してしまいニキビ跡になりやすい部位でもあります。 でも、赤みを帯びていたり、凸凹の皮膚になっている頬のニキビ跡を鏡で見ると、気分が沈んでしまうこともありますから、ニキビができてしまったら、なるべくニキビ跡を残さないようにすることが大切です。 こちらもご参照ください 頬にできるニキビの原因 頬にできる大人ニキビの原因は、甘い物や脂質の摂り過ぎ、胃腸障害、ビタミンB2、B6の欠乏、ダニなどが考えられます。 白や黒の非炎症性ニキビの場合は、適切なスキンケアをすることで大事には至りませんが、炎症性ニキビの赤ニキビになったり、黄ニキビになったりすることがあり、そうなると頬にニキビ跡を残しやすくなります。 ビタミンB2、B6不足を解消しよう! ビタミンB2やB6は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをしていて、食品中のたんぱく質からエネルギーを産み出したり、筋肉や血液などが作られたりする時に働きます。 このビタミンが欠乏するとニキビになりやすくなりますから、しっかり栄養素を摂ることが必要です。 ビタミンB2、6が豊富な食材は、うなぎ、卵、納豆、乳製品、葉菜類、かつお、まぐろ、レバー、肉、バナナなどがあります。 ニキビダニを増やしすぎないようにしよう! ヒトの顔にはニキビダニがいます。 このダニは、肌の皮脂量をコントロールしており、適量のニキビダニは、肌の状態をよくするには欠かせないものです。しかし、このニキビダニが増えすぎると、ニキビのほか、乾燥や老化、ニキビ以外の赤み、かゆみなどを発症します。 ニキビダニが増える原因は、水洗顔、ステロイドの長期使用、生活の乱れ、甘い物や脂っこいものの摂り過ぎ、免疫力低下などが挙げられます。 対策するためには、規則正しい生活習慣や食生活の見直し、保湿、正しい洗顔でスキンケアをすることが必須です。 そして、ニキビをひどくしないことが、頬にニキビ跡を残さないために必要です。 ニキビ跡の治療法 頬などのニキビ跡の治療には、フラクショナルレーザー治療や、ケミカルピーリング、皮膚再生治療などが行われています。 特に自分の血液や組織を使用して、コラーゲンを分泌している線維芽細胞を修復させる肌の再生治療は、近年注目を集めています。 頬のニキビ跡の治療目的だけでなく、シワやたるみにも効果があり、肌のアンチエイジングにも効果的なんですよ。 まとめ 頬は面積が広い分、ニキビができる数も多く、結果ニキビ跡が目立ってしまうことが多いです。 頬のニキビ跡を消したい!という場合は、皮膚科や美容外科を受診し、自分にあった治療法をみつけてください。 そして、ニキビ跡を残さないようにするためにも、ニキビを作らないこと、できてしまったニキビにはなるべく触れないようにして早く治すことが大切です。生活習慣や食生活の見直しなど、ニキビ予防にも気を配るようにすると良いでしょう。 監修:院長 坂本貞範
2019.07.10 -
- 糖尿病
最近、テレビや新聞、インターネットの記事などで「血糖値スパイク」という言葉を目にし、不安を感じた方も多いのではないでしょうか。食後、急激に血糖値が上昇するこの現象は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。この記事では、血糖値スパイクの原因と、その予防に役立つ適切な生活習慣について詳しく解説します。食後高血糖を防ぎ、健康を守るためのヒントをお伝えしますので、ぜひご参考ください。 血糖値スパイクとは 食後に血糖値が急激に上昇し、その後急降下する状態を「血糖値スパイク」といいます。スパイクとは「とがったもの」を意味し、血糖値のグラフが鋭いトゲのような形状になることから、この現象は血糖値スパイクと呼ばれています。 血糖値の上昇自体は、体にとって悪いことではありません。食事で摂取したブドウ糖は、エネルギー源として体内で利用されるため、腸で吸収された後、血液中に入ります。その結果、食後には血糖値が上昇します。 ただし、健康な人の場合、血糖値はゆっくりと上昇し、徐々に下降していきます。食事のたびに、血糖値のグラフはひらがなの「へ」の字のような緩やかなカーブを描きます。 一方、血糖値スパイクでは、グラフが「M」の字のように急激な変動を示します。糖尿病では血糖値が常に高い状態が続きますが、血糖値スパイクの場合、空腹時の血糖値は低いことが特徴です。そのため、空腹時血糖値を測定する健康診断では「正常」と判定されることが多いです。 血糖値スパイクが起きる原因 血糖値スパイクは、インスリンが適切に分泌されなかったり、分泌のタイミングがずれてしまうことによって発生します。 インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉などの細胞に取り込むための「カギ」の役割を果たしています。インスリンの分泌が不足すると、血液中のブドウ糖が十分に減らないため、食事後に血糖値が急激に上昇します。その後、急激に上昇した血糖値を抑えるために、過剰なインスリンが分泌されることで、血糖値が急降下します。 血糖値スパイクは、老化、肥満、運動不足、炭水化物中心の食事、朝食を抜くなどの生活習慣によって引き起こされやすいとされています。 血糖値スパイクは病気の可能性も 血糖値スパイクは正式な病名ではなく、病気そのものを指すものではありません。しかし、この状態の背後に糖尿病が潜んでいる可能性があります。糖尿病かどうかの判断には、過去1〜2か月間の血糖値の平均を示すHbA1cの値が用いられます。HbA1cの数値が高い場合、糖尿病と診断されることがあります。 血糖値スパイクに潜むリスク 健康診断では、血糖値スパイクが見逃される可能性があります。通常の健康診断では空腹時血糖値を測定するため、食後のみ血糖値が急上昇する血糖値スパイクは検出されないことが多いのです。この状態が長く続くと、自覚がないままに病気が進行するなど、さまざまなリスクが発生する可能性があります。 糖尿病のリスク 血糖値スパイクは、インスリンの働きや分泌量の低下によって引き起こされます。インスリン分泌の低下は糖尿病の原因ともなり、これを放置すると糖尿病の発症リスクが高まります。一般的な健康診断では空腹時の血糖値を測定するため、食後の高血糖である血糖値スパイクは見逃されやすい傾向にあります。このため、血糖値スパイクに気づかず放置してしまうことが多く、その結果、糖尿病を発症しやすくなります。 認知症のリスク インスリンが極度に多い状態は、記憶力が衰える原因になります。 血糖値スパイクでは急激な血糖値の上昇に対し、インスリンが過剰に分泌されます。ネズミによる実験では、インスリンが極度に多いとき、脳にアルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイドベータという物質が蓄積していることがわかってきています。 つまり、インスリンが極度に多い状態はアルツハイマー型認知症の原因になりかねません。 一方、脳に届くインスリンの量が少なくなると記憶力が低下するといわれているため、記憶力や認知症を抑えるためにも血糖コントロールが重要です。 がんのリスク インスリンは細胞のがん化やがん細胞の増殖を引き起こすといわれています。また、糖尿病によって起こる高インスリン血症や慢性炎症なども、がんを招く原因です。 心筋梗塞や脳卒中のリスク 耐糖能異常によって動脈硬化が起こると脳卒中や心筋梗塞など糖尿病の合併症を引き起こす可能性が高くなります。 血糖値スパイクではインスリンの分泌量や働きが低下しているため、上昇した血糖値を正常値に戻す力が非常に弱く、耐糖能異常といえます。耐糖能異常は動脈硬化の引き金になりかねません。 また、食後の高血糖は血管にストレスを与えたり、炎症を起こすことで動脈硬化を引き起こすともいわれています。 血糖値スパイクを防ぐための食事法について 血糖値スパイクを起こさない食事法は以下のとおりです。 朝食を抜かない 野菜から食べ始める 早食いせずにゆっくり食べる 食後に軽い運動をする 食後の血糖値が上がりにくい食べ物を選んで食べると、食後の血糖値の上昇が穏やかになります。血糖値スパイクを防ぐポイントをみていきましょう。 朝食を抜かない 朝食を抜くと、昼食後に血糖値スパイクが発生しやすいです。これは、朝食を抜くことで空腹の時間が長くなるため、昼と夜(残り2食)の食事後の血糖値が急上昇しやすくなるためです。 3食規則正しく食べましょう。 野菜から食べ始める 野菜から食べはじめると血糖値の急上昇を抑えられます。次の順番で食べるのがおすすめです。 野菜、海藻やきのこ 肉、魚などのタンパク質 ごはんなどの炭水化物 野菜は食物繊維が豊富なため、食物繊維が腸の壁をコーティングし、あとから食べるものの吸収速度を緩やかにします。 野菜を食べた後は、たんぱく質が豊富な肉や魚を食べるようにしましょう。肉や魚に含まれる脂質やたんぱく質は、胃から腸に運ばれる際にインクレチンというホルモンの分泌を促します。 インクレチンは、胃の内容物が腸に排出されるスピードを遅くする作用があります。これにより、その後に食べるご飯などの炭水化物の消化吸収が遅くなり、血糖値の上昇が緩やかになる効果があります。 早食いせずにゆっくり食べる 血糖値スパイクを防ぐには、食べる順番だけでなくゆっくりと食べることも大切です。早食いはインスリンの働きが追いつかず、食後の血糖値を急激に上昇させてしまいます。 早食いの習慣がある場合は、一口食べたら箸を置いてみましょう。自然と早食いが抑えられます。 食後に軽い運動をする 運動には血糖値を下げる効果があるため、食後は軽い運動をしましょう。 血糖値は食後30分~1時間後に上昇します。そのため、このタイミングで運動を行うと血糖値の上昇を穏やかにする効果があります。運動というと散歩やウォーキングを思い浮かべるかもしれませんが、体操や家事でかまいません。少しでも良いので食後に体を動かしてみましょう。 血糖値を上げにくい・下げる食べ物 血糖値を下げる食べ物や血糖値が上がりにくい食べ物を食べましょう。血糖値を下げる食べ物または血糖値が上がりにくい食べ物には以下のようなものがあります。 野菜類(玉ねぎ、オクラ、トマト、レタス、キャベツなど) キノコ類 海藻類 食物繊維を含む食べ物(発芽玄米や大麦、オートミールなど) 酢 柑橘類 大豆製品 乳製品 玉ねぎは料理に取り入れやすく、ミネラルも豊富なため、血糖値を気にする方には特におすすめ。ただし、水にさらすと水溶性のビタミンが溶け出してしまうため、水にさらさずに調理してください。 血糖値を上げてしまう食べ物 血糖値を上げやすい食品は以下のとおりです。 ご飯・食パン・菓子パン 麺類(うどん、そば、パスタなど) イモ類(里芋、ジャガイモなど) 大豆以外の豆類(おたふく豆やインゲン豆など) 甘いもの・甘い飲み物(饅頭やケーキ、スナック菓子、ジュースなど) ごはんや麺類、イモ類など、炭水化物は血糖値が上がりやすい食品です。 野菜は血糖値を上げにくいものが多いですが、とうもろこしやかぼちゃといったデンプン質の多いものは血糖値を上げやすいため、摂りすぎないようにしましょう。 大切なのは適切な習慣 炭水化物は血糖値を上げやすいとはいえ、ごはんや麺類を過剰に制限する必要はありません。ごはんなどの炭水化物は、体にとって必要な栄養素であり、決して悪い食べ物ではありません。まずは野菜を最初に食べる習慣を身につけ、適度に炭水化物も摂取していくことが大切です。 血糖値を下げようと過度に食事を制限すると、ストレスが溜まり、長続きしないことがあります。大事なのは、毎日の習慣やバランスを意識することです。運動を取り入れながら、無理のない範囲で食事を楽しみ、継続できる習慣を心がけてください。 まとめ ここまで、血糖値スパイクの原因やリスク、対処法、そして食事について解説しました。血糖値スパイクが直ちに危険な状態を引き起こすわけではありませんが、血糖値の急上昇・急降下が続くことは、体に大きなダメージを与え、糖尿病への移行や、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすリスクがあります。 予防のためには、まず血糖値を上げにくい野菜から食べ始めることが有効です。また、食後30分から1時間後にストレッチなどの軽い運動を行うことで、血糖値の急上昇を防ぐことができます。 ごはんや麺類などの炭水化物は血糖値を上げやすいですが、体にとって重要なエネルギー源でもあります。過度な食事制限を避け、無理のない範囲でバランスの取れた食習慣を心がけましょう。 適切な食習慣と運動習慣を身につけることで、血糖値スパイクや食後の高血糖を予防し、健康を守っていきましょう。
2019.07.07 -
- 離断性骨軟骨炎
スポーツ選手や選手を目指す人が発症しやすい離断性骨軟骨炎は、同じ部分に繰り返し負担がかかることで起こる病気です。 症状が進むと手術が必要になることもあり、その後の活躍に影響を及ぼすことも懸念されますから、きちんと治療を受けることが必要です。 そこで今回は、離断性骨軟骨炎の治療について解説していきます。 こちらもご参照ください 離断性骨軟骨炎の治療期間 離断性骨軟骨炎は、初期のうちに発見し、治療を開始することが望ましいです。 特に、子どもの場合はまだ骨が成長途中ですので、きちんと治療すれば完治しやすいのです。 初期のうちならサポーターやテーピングで関節を固定する、数ヶ月間安静にすることで症状は軽減されていきます。 治療期間は大体3~6ヶ月、症状によっては1年以上になります。 この期間は発症の原因となった運動は制限されます。長期間運動を禁止されるのは辛いと思いますが、この期間にしっかり休むことで症状が完治する可能性が高くなります。 離断性骨軟骨炎で手術による治療を行う場合とは 大人が離断性骨軟骨炎になった場合は手術が必要になることが多いです。 子どもでも、重症な離断性骨軟骨炎は手術による治療となります。 手術と聞くと大がかりなイメージがありますが、離断性骨軟骨炎の手術は内視鏡を使って行うため、体にかかる負担は少ないです。 内視鏡手術は切開する箇所も小さく、術後も早期の回復が可能です。 軟骨の状態によっては、関節内にある軟骨の欠片を取り除いた後、自然に吸収されるピンで軟骨を固定する場合もあります。 離断性骨軟骨炎を早期治療するには 先ほども述べましたが、離断性骨軟骨炎はなるべく早期のうちに治療することが望ましいです。 そのためには、気になる症状があったら医療機関で検査を受けるようにしましょう。 レントゲン写真や超音波エコーなど、画像検査で骨の状態を知ることができますし、もし離断性骨軟骨炎の自覚症状がなくても、画像検査で軟骨がはがれ落ちているかどうかが分かります。 症状がない時期に見つけることができれば、完治させられる可能性も高いです。スポーツをしている人は、定期的に画像検査を受けることをおすすめします。 まとめ 離断性骨軟骨炎は、重症化すると手術治療が必要になりますし、あまりに軟骨の状態がひどい場合は、選手生命を絶たれることもあります。 最悪の事態を防ぐためには、早期発見することが大切です。 離断性骨軟骨炎は、定期的に画像検査を受けることで早期発見することができます。発見が早ければ早いほど確実に治療することが可能ですので、症状がなくても検査を受けることを心掛けましょう。 監修:院長 坂本貞範
2019.07.05 -
- 離断性骨軟骨炎
離断性骨軟骨炎とはどんな症状?その原因と予防、注意すべきこと 運動が原因となるケガに、離断性骨軟骨炎というものがあります。 離断性骨軟骨炎はスポーツをしている子どもに多く見られ、そのほとんどが肘や膝の関節に痛みや違和感を感じます。 症状の程度によっては、長期間の休養も必要になることもあるため、早期発見・早期治療が望ましいです。 そこで今回は、離断性骨軟骨炎とはどのような症状なのか、また、原因や予防法について解説します。 離断性骨軟骨炎とは? 離断性骨軟骨炎とは、軟骨が関節内ではがれ落ちている状態のことを言います。 膝や肘をはじめとする関節は、軟骨の存在によってスムーズな動きが可能となっていますが、スポーツのように長期間同じ動作を繰り返していると、関節内の軟骨がはがれてしまうことがあります。 これは継続的に1つの箇所に負担がかかったためです。 離断性骨軟骨炎になりやすいのは、スポーツをしている子どもです。中でも、野球やバスケットボールのように肘や膝を酷使するスポーツがきっかけになることが多いです。 離断性骨軟骨炎の原因 上記で解説したように、離断性骨軟骨炎は繰り返し関節に負荷がかかったことが原因で起こります。 同じスポーツを長期間続けていると関節にストレスがかかり、軟骨の下にある骨にダメージが蓄積されていきます。 例えば肘や膝などの関節で、いつも同じ場所に負担が加わると、軟骨や骨に向かう血液の流れが悪くなり、血流が滞ると障害を受けた骨の一部は壊死してしまいます。 そして、骨と壊死したところについている軟骨がはがれ落ちると、離断性骨軟骨炎を発症します。 肘や膝など同じ部位に頻繁に強い負荷がかかる野球やバスケットボールなどのスポーツは、離断性骨軟骨炎になりやすいのです。 離断性骨軟骨炎を予防するには 離断性骨軟骨炎は、スポーツの前後や最中の行動で予防することが可能です。 スポーツ中やその前後には必ず適度に休息をとる 同じ内容の動作を何回も繰り返すことを避ける 肘や膝など離断性骨軟骨炎になりやすい箇所の筋肉トレーニングやストレッチをしっかり行う 肘や膝の動きに違和感を感じたらすぐに運動やトレーニングを中止する よく使う部分の負担を軽減するために、サポーターやテーピングを行う まとめ・離断性骨軟骨炎とはどんな症状?その原因と予防、注意すべきこと 離断性骨軟骨炎とは、スポーツが発症のきっかけとなる場合が多いケガです。 ですから、普段からスポーツの前後やトレーニングの最中にしっかり休息をとる、テーピングやサポーターを使うなど対策をしておくことが重要です。 もし肘や膝に違和感を感じたら、一時的に運動を中止し早めに医療機関を受診してくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.07.05 -
- アキレス腱
アキレス腱が炎症を起こすと、ふくらはぎからかかとあたりにかけて痛みを感じたり腫れたりする症状が現れます。 中には普通に歩けないほどの痛みを感じる方もいるでしょう。 本記事では「アキレス腱が痛くて歩けない時の原因と治療方法」について詳しく解説します。 アキレス腱に痛みがある場合によくあるアキレス腱炎と足底腱膜炎の併発リスクについても紹介しています。 症状や治療方法を理解して、症状が悪化する前に適切な治療ができるようにしましょう。 アキレス腱が痛くて歩けないのはなぜ?考えられる原因 歩けないほどアキレス腱が痛い時に考えられる原因は、以下の通りです。 アキレス腱炎 アキレス腱周囲炎 アキレス腱付着部症 アキレス腱断裂 踵(かかと)が骨折している アキレス腱の痛みの多くは炎症や断裂が考えられますが、踵が骨折している可能性も考えられます。 それぞれの症状について詳しく解説します。 アキレス腱炎 アキレス腱炎とは、アキレス腱(ふくらはぎの筋肉と踵の骨を繋ぐ腱)に炎症が起きている状態のことです。 主な症状として、歩行時や運動時にアキレス腱の痛みや腫れが生じます。 症状が悪化すると歩けないほどの痛みになり、日常生活に影響することもあります。 以下のような原因でアキレス腱炎になる可能性が高いです。 【アキレス腱炎の主な原因】 ダッシュやジャンプなどを繰り返す ストレッチやウォーミングアップ不足 ふくらはぎの筋肉量が少ない 加齢によってアキレス腱が弱くなっている アキレス腱に負荷がかかることで炎症が起きやすいため、スポーツなどの運動を継続的に行なっている人に多いです。 また、運動不足や加齢によってふくらはぎ周辺の筋肉量が少ない方も注意しましょう。 アキレス腱周囲炎 アキレス腱炎と同じように、アキレス腱周囲炎は、スポーツなどで繰り返してアキレス腱に負担をかけるような動作をする人に多く発症し、その症状も運動をするとアキレス腱が痛むというようにアキレス腱炎と同じです。 そして、アキレス腱炎の場合と同じように、歩けないほど痛むケースもあります。 アキレス腱炎との違いは、その痛みの場所が移動するかどうかということです。 アキレス腱周囲炎は、痛みの場所が移動せず、常に同じところに痛みを感じます。 アキレス腱付着部症 アキレス腱とかかとの骨がつながっている部分の周りが痛い場合、アキレス腱付着部症の可能性があります。 アキレス腱付着部症は症状が進むと、運動をしないで静かにしていても痛みが続く場合があります。 アキレス腱炎との違いは、アキレス腱付着部症は病状が進むと、肉芽形成が認められたり、石灰化や骨化などの変化が現れることです。 アキレス腱と共にかかと部分が歩けないほど痛む場合は、受診することをおすすめします。 アキレス腱断裂 アキレス腱断裂は、歩けないほど痛いというよりは、断裂した際には歩けなくなります。 基本的に、発症時は歩かせてはいけないのですが、時間が経つと歩くことができるケースも少なくなく、つま先立ちができなくなるのが特徴です。 アキレス腱炎と同様、運動時に発症することが多いのですが、運動時でも特に、ダッシュをしたり、ジャンプを繰り返す、踏み込みといった動作で発生する傾向にあります。 踵(かかと)が骨折している 歩けないほどアキレス腱が痛い場合、踵(かかと)の骨が折れている可能性があります。 ほとんどの症例で高所からの転落や階段を踏み外したことによる骨折が原因のため、痛みが出る前に強い衝撃を受けていないかで判断できます。 踵を骨折すると機能改善まで時間がかかり、後遺障害を残すことが多いです。 痛くて歩けない時は、患部を冷やして早めに医療機関へ相談しましょう。 アキレス腱炎の治療について アキレス腱炎の治療方法は、以下の通りです。 アイシングをして安静にする 薬を使って治療する 靴にパッドを入れる ストレッチをする 手術をする 具体的な治療が必要になることも多いですが、まずは炎症を起こしている足を休めることが第一です。 その後、必要に応じて薬などを用いる方法などで治療をしていきます。 アイシングをして安静にする 初期段階のアキレス腱炎の治療は、アイシングをして安静にすることです。 歩けないほど痛い場合は、スポーツだけでなく走ったり自転車を漕いだりするような日常生活における運動も控えましょう。 半年経過しても痛みが治らない時は重症化している可能性があるので、医療機関に相談した方が良いです。 薬を使って治療する 運動を中止しても痛みが治まらない時は、薬を用いた治療を行います。 湿布などの外用剤や非ステロイド系抗炎症薬、消炎鎮痛剤を内服します。 炎症を抑えるのに優れたステロイド剤は、数回打つと腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、あまりおすすめはできません。 靴にパッドを入れる アキレス腱炎が治りにくいと診断された場合は、かかとの部分を高くした中敷きを使ったり、靴底が柔軟なシューズを選んだりして、アキレス腱の緊張を緩めてかかとを安定させる方法を取り入れます。 ストレッチをする アキレス腱炎に効果的なのが、エキセントリックストレッチングです。階段や台など段差のあるところで、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと降ろしアキレス腱を伸ばします。 我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット行います。最低でも2週間は続けましょう。 手術をする なかなかアキレス腱炎が治らない場合は手術を行います。 変性した腱や骨棘を取る手術で、腱が少なくなってしまうケースでは、他の筋腱で補強をします。 痛みの出ている組織を除去するので、一定の効果が得られるはずなのですが、あまり良い成績は出ていないのが現状です。 アキレス腱炎のリハビリ アキレス腱炎のリハビリテーションを受けたい場合、以下の場所で治療を受けることができます。 リハビリテーション科 整骨院 整形外科 鍼灸院 アキレス腱炎は痛みや炎症を引き起こし、スポーツ活動だけでなく日常生活にも支障をきたすことがあります。 適切なリハビリテーションを行うことで、早期回復を目指し、普段通りの生活やスポーツ活動に戻ることができます。 リハビリテーションの具体的な内容や方法については、アキレス腱炎の症状や重症度は個人差が大きいため、上記の専門機関を訪れ、詳細な診断と個別化されたリハビリテーション計画の作成を依頼することが重要です。 このようなリハビリテーションを通じて、アキレス腱炎の症状を軽減し、機能回復を促進することができます。 早期に適切な治療を受けることで、より速やかな回復が期待できます。 メディカルリハビリテーション メディカルリハビリテーションは、怪我をした後に日常生活を正常に送るための機能回復訓練のことです。 スポーツリハビリテーション 怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練です。 アキレス腱炎で足に負担をかけない歩き方 アキレス腱炎の症状が重い場合、アキレス腱を庇うような歩き方になる可能性があります。 そのような時は、以下で紹介する方法を試してみてください。 まずは歩き方を見直す アキレス腱炎が発症し、歩く時に痛みが生じる方は、身体に対する衝撃を小さくする歩き方をするといいでしょう。 身体に対する衝撃を小さくする歩き方のポイントは以下の通りです。 足の裏全体でそっと地面に足を置くように接地する 両足の間隔を腰の幅程度に広く取って歩く 手は無理に振らず身体の動きに合わせて自然に振る 足の指が地面をしっかりつかんでいる感覚で歩く 坂道を歩く時は、上り坂は逆八の字に、下り坂はつま先から着地するように歩く 階段を上る時はお尻から上げるように、下る時はお尻を一緒にイメージで足をそっと下ろす 一般的には、上記のような歩き方が身体に対する衝撃を小さくできる歩き方です。 アキレス腱炎で痛みがある時も、このような歩き方を心掛けるといいでしょう。 靴を見直すこともおすすめ アキレス腱炎で歩き方が不自然になってしまうほど痛むときは、靴を見直すことをおすすめします。 かかとの高めの靴やインソールやヒールウエッジなどでかかとを少し高くして固定することで痛みが緩和され、不自然な歩き方の改善を期待することができます。 アキレス腱炎の再発予防 アキレス腱炎を慢性化させてしまうと良くありませんから、以下のことに気を付けてしっかり再発を予防してください。 運動前後の準備とケア 痛みがある時は運動を休む それぞれの予防方法について詳しく解説していきます。 運動前後の準備とケア アキレス腱炎の再発を予防するために「運動前後の準備とケア」が重要です。 運動前にふくらはぎの筋肉のストレッチを入念に行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。 また、運動後はふくらはぎやアキレス腱をアイシングケアを行うことで、炎症を早く鎮めて再発を予防することができます。 痛みがある時は運動を休む 運動をした翌日、アキレス腱に痛みが残っている時は運動するのを休んで別メニューを行うようにしましょう。 アキレス腱の痛みが残っているにも関わらず運動を続けると、アキレス腱炎が再発してしまいます。 アキレス腱炎の原因は過剰な運動にあるので、再発を予防するためにも運動量を見直し、痛みがある時は運動を休むようにしてください。 アキレス腱炎になったら足底腱膜炎の併発にも注意! アキレス腱炎になった場合、足底腱膜炎を併発する可能性があるので注意しましょう。 【足底腱膜炎(足底筋膜炎)とは】 足裏の踵(かかと)から足指の付け根を繋ぐ「足底腱膜」が炎症を起こして痛みが生じる疾患 足底腱膜の膜は、アキレス腱まで伸びているといわれています。 そのため、アキレス腱炎によって足首の可動域が狭くなり足底腱膜の柔軟性も低下することで、足底腱膜炎を併発する可能性が高いです。 https://youtu.be/x0IG52bcfbY?si=tDGvob06iQ5bBZin 以下の記事では、足底腱膜炎について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 【まとめ】アキレス腱が痛くて歩けない時は早期治療が重要です アキレス腱炎の治療は、基本的には保存療法が中心となります。運動の中止、ストレッチ、靴へのパッド挿入、薬物療法などのアプローチです。 多くの場合、これらの方法で症状は改善しますが、なかなか痛みがとれない場合は手術も検討します。ただし、手術にはリスクやデメリットもあるため、慎重に判断する必要があります。 重要なのは、アキレス腱に痛みを感じたら足をなるべく休め、早めに医療機関を受診し、医師と相談して適切な治療方法を決定することです。 特に、歩けないほどの強い痛みがある場合は、アキレス腱炎以外の深刻な病気の可能性も考えられます。そのような症状が続く場合は、速やかに専門医の診断を受けることをお勧めします。 本記事では、アキレス腱炎の基本的な治療法から重症例における手術の可能性まで幅広く解説しました。また、強い痛みがある場合に他の病気の可能性を疑うべきことも解説しました。アキレス腱の痛みに悩む方々にとって、この情報が適切な治療への第一歩となれば幸いです。早期の診断と適切な治療が、回復への近道となることを忘れないでください。
2019.07.03 -
- アキレス腱
アキレス腱炎はスポーツ以外にも日常生活においても発症する アキレス腱炎は、スポーツをする人や運動選手に多く見られる症状です。では、スポーツをしていない人はアキレス腱炎を発症しないのでしょうか。 今回は、いつもの日常生活を送る中でもアキレス腱炎は発症するのかどうかについて紹介します。 アキレス腱炎は日常生活の中でも発症します! 激しいスポーツをする人に多く見られるアキレス腱炎ですが、実は、あまりスポーツをあまりしない人でもアキレス腱炎を発症することがあります。 アキレス腱炎を発症する原因は、アキレス腱に強い負担をかけることで起こるのですが、アキレス腱の柔軟性が低いと、より発生頻度が高くなります。 アキレス腱の柔軟性が低下しているにも関わらず、日常生活において同じ動作を繰り返していると、運動をしていなくてもアキレス腱炎を発症してしまうのです。 アキレス腱炎が日常生活で発症するリスクが高いのは中高年 若い人のアキレス腱炎の原因は、運動をしすぎることやアキレス腱に負荷を与え無理をすることなのですが、中高年の場合はアキレス腱の老化が原因のケースが多いです。 しばらく椅子に座って作業をした後などに、歩き始めようとするとアキレス腱が痛むこと場あります。このような日常生活の動作においてもアキレス腱炎をアキレス腱が痛むことがあるのです。 アキレス腱はコラーゲン線維からできているので、年齢を重ねると柔軟性がなくなって固くなります。そのため腱に小さな傷が入り、痛みが生じるわけです。 このアキレス腱炎の状態で運動を続けると、アキレス腱断裂になることもあるので、日常生活の動作でアキレス腱に痛みが生じる場合は要注意です。 アキレス腱炎を発症、日常生活で気を付けること アキレス腱炎を発症すると、さまざまな保存療法でアキレス腱炎の治療を行います。その中でも、日常生活で気を付けることとしておすすめなのが、靴の履き方です。 靴は、かかとの高いものを履くか、インソールやヒールウェッジなどを靴底に入れ、かかとを高くして履くと、アキレス腱の緊張が緩んで痛みを緩和する効果が期待できます。 アキレス腱炎は安静が必要と言われていますが、日常生活を送る上で歩くことは必要なので、アキレス腱に負担をかけないためにも、靴の履き方に注意してみてください。 まとめ・アキレス腱炎はスポーツ以外にも日常生活においても発症する 基本的にアキレス腱炎は、運動による負担によって発症することが殆どです。だからといって安心していてはいけません。特に中高年は、アキレス腱の老化でアキレス腱炎を発症するリスクが高いので、日常生活でアキレス腱に痛みが生じる場合は注意が必要です。 運動をしない人がアキレス腱炎を発症したら、靴にインソールやヒールウェッジなどを入れて、日常生活の歩行からアキレス腱に負担をかけないように注意してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.07.03 -
- アキレス腱
アキレス腱炎が慢性化してなかなか治らない場合の治療法 アキレス腱炎は、保存療法によって痛みが改善することが殆どです。しかし、中にはアキレス腱炎がなかなか治らない人もいます。痛みや違和感を抱えたままではスポーツができない、生活に支障をきたすということもありますよね。 では、アキレス腱炎が治らなかったらどうすればいいのでしょうか。そもそもなぜ、アキレス腱炎が治る人、治らない人がいるのでしょうか。 アキレス腱炎が治らない? 保存療法で治ると言われているアキレス腱炎ですが、中には治らない人もいます。では、アキレス腱炎が治らない人は、なぜ治らないのでしょうか。 症状が軽いアキレス腱炎なら保存療法でも数週間で治すことができるのですが、重症となると、簡単に治らないのです。 スポーツを休んで治療をしているにも関わらず治らない場合は、今の治療のアプローチが誤っている可能性が高いです。 また、繰り返される負担でアキレス腱炎は発症するので、一度治ったとしても、また同じように負担をかけていると再発し、なかなか治りません。 40歳以上の方は、運動をしていなくてもアキレス腱炎になることがあります。これは、年齢を重ねることによって血管が増えてしまうことが原因です。 血管が増えると神経線維も一緒に増えるので、痛みが生じてしまいます。このような原因だとアキレス腱炎はなかなか治りません。 重症のアキレス腱炎はなかなか治らない 重症のアキレス腱炎ほどなかなか治らないわけですが、どのような症状だと重症なのでしょうか。「Blazina」という、膝蓋腱炎の重症度分類がるのですが、これをアキレス腱炎に当てはめることができます。 分類は以下の通りです。 (Ⅰ度)運動開始時のみ痛みがある (Ⅱ度)運動開始時に痛みがあり、動いている間に消失するが時間経過につれて再び痛みが出る (Ⅲ度)運動中は常に痛みが消えない ※Ⅰ度は軽度で、Ⅱ度、Ⅲ度と重症度が高くなり、アキレス腱炎もなかなか治らないのです。 アキレス腱炎が治らない場合はどうするか 重症度の高いアキレス腱炎は、数ヶ月の保存療法を経ても治らない場合があります。そのような場合は、手術療法という選択肢があります。 手術療法とは、アキレス腱周辺の癒着を剥離したり、硬くなった組織の切除をしたりする外科的アプローチです。医療機関を受診し、適切な助言を受けて判断しましょう。いずれにしろ重症化する前、「治るだろう」と放置せず早期に受診されることをお勧めします。 まとめ・アキレス腱炎が慢性化してなかなか治らない場合の治療法 軽症のアキレス腱炎であれば保存療法で治るのですが、重症化するとなかなかアキレス腱炎を治すことができません。また、負担を掛け続けると再発することがあり、加齢によっても治りにくくなることがあります。 数ヶ月の保存療法でも治らない場合は、手術療法という治療方法もあるので、医師と相談の上、アキレス腱炎の治療方法を検討してみてくださいね。 監修:院長 坂本貞範 ▼こちらもご参照ください
2019.07.03 -
- アキレス腱
アキレス腱炎のリハビリテーションにはメディカルとスポーツがある アキレス腱炎になると、痛みや炎症でスポーツをすることが難しくなります。それだけでなく日常生活まで支障をきたすことがあります。 普段通りの日常生活が送れるように、またスポーツが再開できるように、アキレス腱炎もリハビリテーションを取り入れることで早期に回復を目指せます。 では、アキレス腱炎のリハビリテーションとはどのようなものなのでしょうか。 アキレス腱炎のリハビリテーションはどこでできる アキレス腱炎のリハビリをしたい場合、どこに行けばリハビリテーションを受けられるのでしょうか。アキレス腱炎のリハビリテーションが行われているのは以下の通りです。 ・リハビリテーション科 ・整骨院 ・整形外科 ・鍼灸院 アキレス腱炎のリハビリテーションを受けたい方は、上記の診療科をお訪ねください。 アキレス腱炎のリハビリテーションの種類 アキレス腱炎だけでなく、他の症状にも言えることですが、リハビリテーションには主に2種類のリハビリテーションがあります。 まず1つ目が「メディカルリハビリテーション」です。メディカルリハビリテーションは、怪我をしてから日常生活が正常に送れるようになるまでの機能回復訓練のことです。 もう1つが「スポーツリハビリテーション」で、怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練です。 アキレス腱炎の場合、スポーツが原因で発症することが多いので、メディカルリハビリテーションだけでは不十分なため、スポーツリハビリテーションで、できるだけ早くスポーツに復帰することを目指します。 メディカルリハビリテーション:怪我から日常生活が正常に送れるようになるまでの機能回復訓練 スポーツリハビリテーション:怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練 アキレス腱炎のスポーツリハビリテーションの内容 アキレス腱炎をはじめとしたスポーツリハビリテーションの内容と流れは以下の通りです。このような内容と流れで、アキレス腱炎の痛みを取り、再発を防止しながらスポーツが再開できるようにリハビリテーションが行われます。 ・炎症の除去 ・可動域の改善 ・筋力回復・向上 ・バランス能力向上 ・全身運動の運動性 ・競技における動作の習得 まとめ・アキレス腱炎のリハビリテーションにはメディカルとスポーツがある アキレス腱炎のリハビリテーションは、整形外科や整骨院、鍼灸院といったアキレス腱炎の専門性が高い診療科や、リハビリテーションを専門としているところで受けることができます。 炎症の除去から始まり、最終的には運動が再開でき、競技に復帰することを目的にリハビリテーションのメニューが組まれます。 アキレス腱炎はスポーツをしている人に多く見られる症状のため、メディカルリハビリテーションだけでなく、スポーツリハビリテーションを受けてスポーツの再開を目指す人が多いですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.07.03 -
- アキレス腱
アキレス腱炎の具体的な治療法!安静から回復に向けて アキレス腱炎とは、アキレス腱に炎症が起きている状態のことで、スポーツなどでアキレス腱に負担が繰り返してかかることが原因で発症します。万が一アキレス腱炎になった場合、どのような治療が行われるのでしょうか。 今回は、アキレス腱炎の治療方法について紹介します。 アキレス腱炎の治療 アキレス腱炎は、具体的な治療が必要になることも多いですが、まずは炎症を起こしている足を休めることが第一です。その後、必要に応じて薬などを用いる方法などで治療をしていきます。 まず運動を中止し、患部の安静を心がける アキレス腱炎の最初の治療は、運動を中止することです。運動とはスポーツもそうですが、走ったり自転車をこいだりするような日常生活における運動を控えることも重要になってきます。 歩行や日常生活の動作で痛みがなくなれば、運動を再開してもいいのですが、急に強い負荷をかけるような運動を急にしないようにしてくださいね。まずは安静が大切です。 薬を使って治療する 運動を中止しても痛みが治まらない時は、薬を用いた治療を行います。湿布などの外用剤や非ステロイド系抗炎症薬、消炎鎮痛剤を内服します。炎症を抑えるのに優れたステロイド剤は、数回打つと腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、あまりおすすめはできません。 靴にパッドを入れる アキレス腱炎が治りにくいと診断された場合は、かかとの部分を高くした中敷きを使ったり、靴底が柔軟なシューズを選んだりして、アキレス腱の緊張を緩めてかかとを安定させる方法を取り入れます。 ストレッチをする アキレス腱炎に効果的なのが、エキセントリックストレッチングです。階段や台など段差のあるところで、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと降ろしアキレス腱を伸ばします。 我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット行います。最低でも2週間は続けましょう。 手術をする なかなかアキレス腱炎が治らない場合は手術を行います。変性した腱や骨棘を取る手術で、腱が少なくなってしまうケースでは、他の筋腱で補強をします。痛みの出ている組織を除去するので、一定の効果が得られるはずなのですが、あまり良い成績は出ていないのが現状です。 まとめ・アキレス腱炎の具体的な治療法!安静から回復に向けて アキレス腱炎の治療方法は、運動を中止したりストレッチをしたり、靴にパッドを入れる、薬を使うなど、基本的には保存療法が中心です。保存療法でアキレス腱絵の痛みが改善することが殆どですが、なかなか痛みが取れない場合は手術を検討します。 ただし、手術はリスクやデメリットもあります。 いずれにしても、アキレス腱に痛みがあるときは、まずは足をなるべく休めるようにし、早めに医療機関を受診して医師と相談した上、アキレス腱炎の症状に合った治療の方法を決定するようにしてください。 以上、アキレス腱炎の治療について!湿布から重症な場合の手術まで解説と題して解説させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 院長 坂本貞範
2019.07.03 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
前十字靭帯断裂は手術をすれば復帰ができる ひざの内部に位置し、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)をつなぎとめるているのが前十字靭帯ですが、何かの拍子でこの靭帯が断裂した後、できることなら手術しないで治したいと思う方も多いと思います。 しかし、前十字靭帯断裂は手術しないで治すことができるのでしょうか? 手術しないと生活の質が悪化の一途をたどる前十字靭帯断裂 前十字靭帯断裂は大腿骨と脛骨をつなぎとめ、ひざの可動域を制御して、スムーズな歩行・運動をするための大切な靭帯です。サッカーやバスケットボールなどでひざがねじれた状態で着地し、体重が強くかかったときこの靭帯が断裂することがあります。 前十字靭帯断裂後には腫れと痛みが出ますが、「何とか我慢できるから病院に行かなくていいや」とそのまま放っておくとやがて腫れと痛みが軽減します。痛みが軽減するので、一見治ってきたように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。 その後の生活でひざがうまく使えず、ひざがずれるような感じや、ひざがガクッと外れるような感じを頻繁に経験するようになり、この状態がずっと続きます。 ひざの可動域が低下するので立ち仕事やスポーツをする人はとくに不便さ、不快さを感じますし、関節内の半月板や軟骨への負荷が強くなることで、これらの部位が損傷してしまう可能性が非常に高まります。 そうなると痛みは強まりますし、日常の身体活動で生じるストレスがどんどん強まっていきます。 前十字靭帯断裂は手術しないでいると永久に治らない 断裂した前十字靭帯は放置しておいても、そのうちつながる…ということはありません。残念ながらそこまで私たちの身体は都合よくできていないのです。完全に断裂した靭帯はもうつながってくれません。 では切れた靭帯同士をつなぎ合わせる手術すれば元のように動くのでしょうか?実は、つなぎ合わせる手術をしても靭帯は以前のようには動いてくれないのです。 しかし、なす術がないということではありません。身体の一部を切り取って新しい靭帯を作ることができます。新しい靭帯になることができるのは半腱様筋腱というひざの内側にある腱、もしくは膝蓋腱というひざの前方にある腱です。 断裂した前十字靭帯を除去した後、大腿骨と脛骨それぞれ前十字靭帯のあった場所に穴を開け、それぞれの穴に切り取った一本の腱を詰めて固定します。つなぎ合わせた腱は始めのうちは身体から分離しているので血液を介する栄養補給ができず細胞が壊死し、弱くなります。 ただ、1ヶ月程度で骨と腱をつなぐ血管ができ、半年後には靭帯としての役割を担えるようになってきます。理学療法士の指導を受けながらリハビリを行い、移植手術を受けたほとんどの人は8~10カ月程度でスポーツができるレベルにまで回復します。 ですから、前十字靭帯断裂の場合は手術しないで放置することはせず、信頼できる医師に手術をしてもらって、しっかり治すようにしてくださいね。 まとめ・前十字靭帯断裂は手術をすれば復帰ができる 前十字靭帯断裂は手術しないで放置しておくと、治るどころか、どんどん他の部位にまで負担と損傷を広げてしまいます。結果、生活の質を悪化させていくことになってしまいます。 しかし、前十字靭帯断裂は手術をすればほとんどの場合、スポーツができるほど復活できます。一時的に治療・リハビリでスポーツを休むことになってしまうとは思いますが、早く治療をしてきちんと治す!ということを検討したほうが賢明でしょう。 こちらも併せてご参照ください 監修:院長 坂本貞範
2019.07.02 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
前十字靭帯断裂は、サッカー選手に多いけがの1つです。 サッカーのプレイ中、不自然な体勢で転倒したときに、太ももとすねをつなぐ前十字靭帯が断裂してしまう場合があります。 今回は、前十字靭帯断裂がサッカー選手に起こりやすい理由や、症状を放置するリスクについて詳しく解説します。 プロのサッカー選手にも前十字靭帯断裂はたびたび見られ、復帰までに長期間の休養が必要になる場合もあります。 前十字靭帯断裂になった際は、早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。 前十字靭帯断裂がサッカー選手に多い理由 前十字靭帯断裂がサッカー選手に起こりやすい理由は、瞬発性を求められるスポーツで筋肉や腱、靭帯などを損傷しやすいためです。 サッカーのプレイ中に前十字靭帯断裂を引き起こす原因として、大きく2つに分類されます。 原因 けがが想定されるシーン ノンコンタクトインジュリー (相手との接触がなく発生するけが) ・瞬時にステップをきる ・ヘディングの着地時に膝をひねる コンタクトインジュリー (接触プレイで発生するけが) ・相手からタックルを受ける ・ボールを蹴る足が交差してぶつかる 非接触の場合、瞬時にステップを切ったり、ヘディングの着地の際に膝をひねったりすると、太ももとすねをつなぐ前十字靭帯が断裂する恐れがあります。 また、サッカー中に相手からタックルを受けたり、ボールを蹴る足が交差したりする接触プレイでも断裂する恐れがあるため注意が必要です。 そもそも「前十字靭帯断裂」とは? 前十字靭帯断裂とは、膝関節のなかにある、太ももとすねの骨をつなぐ靭帯を断裂するけがです。 以下では、前十字靭帯断裂の主な症状や原因について解説します。 主な症状 主な原因 前十時靭帯は膝の安定性を保つ役割を担っており、損傷すると痛みや腫れ、歩行困難などの症状が現れます。 靭帯断裂は、回復までに時間がかかる傾向があり、サッカーへ早期復帰するために早くから適切な治療を受けることが重要です。 主な症状 前十字靭帯を断裂すると、以下の症状が現れます。 膝にある靭帯が断裂した際に、ブチっと切れる音(断裂音)が聞こえる場合もあります。 靭帯断裂の症状が現れたときは、すぐに競技をやめ、医療機関を受診しましょう。 主な原因 スポーツ選手の前十字靭帯断裂は、以下の動きが原因で起こる可能性があります。 サッカー選手はプレーの際に、以上の動きを行うことが多く、前十字靭帯を断裂しやすいスポーツといえます。 前十字靭帯断裂を放置するリスク 前十字靭帯断裂を放置するリスクは、以下のとおりです。 膝関節のなかにある前十字靭帯が断裂し上手に機能しなくなれば、周囲の関節や筋肉系にも影響を及ぼします。 膝の負担が大きくなることで、膝軟骨がすり減って変形してしまう「変形性膝関節症」や「半月板損傷」のリスクが高まります。 歩行困難などの痛みまで症状が悪化すると、サッカーへの復帰が難しくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす恐れがあるため、早めに治療を受けることが重要です。 前十字靭帯断裂の主な治療方針 前十字靭帯断裂は症状の程度によって、以下のような流れで治療が進められます。 靭帯を断裂した可能性が高いときは、応急処置である「RICE処置」を行うことが大切です。 前十字靭帯断裂は自然治癒はしないため、多くの場合手術療法が選択されます。 術後は継続的なリハビリテーションを行い、日常生活やスポーツ活動への復帰を目指します。 治療の際は医師や理学療法士などの専門家の指示に従い、治療を受けながらサッカーへの復帰時期を検討しましょう。 急性期における処置 サッカー選手に多い前十字靭帯断裂は、「RICE処置」と呼ばれる急性期における処置が重要です。 RICE処置は医療従事者でなくても行える応急処置です。 前十字靭帯断裂の可能性がある場合は、膝を無理に動かさないように、RICE処置を実施しましょう。 関節鏡視下手術 断裂した前十字靭帯を再建する治療方法に、関節鏡視下手術があります。 関節鏡視下前十字靭帯再建術は、患者様のほかの組織から採取した腱で前十字靭帯の代用靭帯を作る手術です。 術後は安静にする必要があるため、筋力が低下したり、可動域が制限されたりする場合があります。 術後すぐに無理をすると再断裂する可能性があるため、医師の指示に従ってリハビリを開始しましょう。 継続的なリハビリテーション 前十字靭帯断裂が起こったときは、術後の回復や再発予防のために、継続的なリハビリテーションが重要です。 術後安静の指示が解除されたら、リハビリテーションが段階的に開始されます。 最終目標がサッカーへの復帰である場合も、まずは日常生活動作のリハビリテーションから行います。 筋力をつける運動や膝関節の可動域を広げる訓練を継続的に行い、早期回復を目指しましょう。 前十字靭帯断裂の早期回復を目指すなら再生医療も選択肢の1つ 前十字靭帯断裂の早期回復を目指す場合は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療は損傷した靭帯の修復・再生を促す治療法で、痛み症状の軽減に期待できます。 再生医療で前十字靭帯断裂を治療したい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 再生医療では、体の持つ再生能力を活用し、損傷した前十字靭帯の修復・再生を促すため手術よりも治療期間が短いです。 また、患者様自身の細胞を利用する治療法のため、副作用のリスクが少ない点も強みといえます。。 前十字靭帯断裂でスポーツ活動への早期回復を目指したい方は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 【まとめ】前十字靭帯断裂からサッカーへの早期復帰を目指す方は当院へご相談ください サッカーは急激な方向転換やストップ動作が多いスポーツで、前十字靭帯断裂のリスクが高いのが特徴です。 前十字靭帯断裂を治療せずに放置していると、症状が悪化したり、膝周囲の関節軟骨や半月板も損傷する恐れがあります。 症状が現れたときは応急処置を十分に行い、早期から治療を受けることが大切です。 前十字靭帯断裂からサッカーへの早期復帰を目指す方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 当院(リペアセルクリニック)では、スポーツ外傷の治療として、再生医療をご提供しています。 前十字靭帯断裂の再生医療について気になる点がある方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。
2019.07.02 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
前十字靭帯断裂を発症すると、痛みや腫れにより歩行困難になるケースがあります。立ち仕事をしている場合は、仕事にも大きく影響するでしょう。 この記事では、前十字靭帯断裂を発症した際の具体的な対処法について紹介します。外科的手術や運動療法など、立ち仕事を考慮した治療法を解説するので、ぜひ参考にしてください。 立ち仕事に影響する前十字靭帯断裂とは? 前十字靭帯断裂は、膝関節内にある前十字靭帯が強い衝撃や急な動きによって損傷する怪我で、激しい動きをするスポーツをする人によく見られます。 膝の前十字靭帯は、後十字靭帯とともに太ももとすねの骨をつなぐ靭帯です。前十字靭帯は膝の安定を保つ重要な役割を持ちます。断裂すると膝が不安定になり、痛みや腫れ、歩行困難などが生じます。 とくに立ち仕事をしている場合は、大きく影響を及ぼします。ここからは、立ち仕事の人が前十字靭帯断裂を発症してしまった際の、対処法をご紹介します。 前十字靭帯断裂が日常生活に及ぼす影響 膝の前十字靭帯は、後十字靭帯とともに太ももとすねの骨をつなぐ靭帯です。 前十字靭帯には、すねの骨が前に行き過ぎないように抑えたり、太ももをひねったときに回転し過ぎないように抑える役割があります。 前十字靭帯は膝の可動域を適度に保つ役割を常に果たしているのです。 前十字靭帯は膝関節の安定に関わるため、断裂すると歩行や長時間の立ち仕事が困難になります。また痛みや膝の不安定さが生じて、仕事を続けるのが難しくなりがちです。 前十字靭帯を断裂した際の治療法【立ち仕事の場合】 前十字靭帯を断裂した際は、症状に応じた治療法が必要です。ここでは、外科的手術と運動療法について、それぞれの方法や効果について解説します。 外科的手術 外科的手術は、前十字靭帯を断裂した際に選択される治療法のひとつです。 とくに立ち仕事の方にとっては、安定した膝を取り戻すために有効な手段といえます。 手術内容は損傷した靭帯の再建で、通常は自分の腱や人工材料を使用します。術後は、膝の可動域や筋力を回復させるためのリハビリが必要です。 運動療法 運動療法は、ストレッチや筋力トレーニングによる治療法です。 前十字靭帯を断裂した後、しばらく安静にして痛みや腫れが引いてきたら運動療法を開始します。ストレッチや筋力トレーニングを段階的に行うと膝の安定性を高められ、日常動作の負担を減らせます。 立ち仕事の方にとって、痛みの軽減や筋力の維持、可動域の拡大を図るために重要なアプローチです。 前十字靭帯断裂で立ち仕事に復帰するなら靭帯再建手術を検討しよう 立ち仕事をしている人が前十字靭帯断裂をしたときのストレスは相当なものです。 我慢していればそのうち治るだろうと思っていたら大間違いで、一度切れた前十字靭帯はもうつながってくれないのです。 前十字靭帯断裂と分かったら、立ち仕事はお休みし、まずは靭帯再建手術を検討しましょう。信頼できる医療機関で手術を受け、しっかりリハビリをすれば本来の状態に少しずつ戻していくことができます。 しばらくは前のように動かせないかもしれませんが「急がば回れ」です。
2019.07.02 -
- PRP治療
- ひざ関節
つらい膝の痛みにも効果のあるPRP治療とは? 膝が痛いとつらいですよね。膝が痛いと日常生活に支障もきたしてしまいます。そんな方たちに朗報なのが、新しい治療の選択肢として注目されている、膝のPRP治療です。 今回は、膝のPRP治療とはどのようなものなのか、説明します。 膝のPRP治療とは? 膝の痛みの治療といえば、これまでは運動療法やヒアルロン酸注射、痛みを抑える内服薬や湿布、また重度の膝の痛みには、人工関節の手術が行われていました。 しかし、人工関節の手術をするほど重度ではないものの、一般的な治療で効果が得られない方や、人工関節手術ができない方など、治療ができない方もいました。 そんな方たちに朗報です! 新しい治療法であるPRP治療も、つらい膝の痛みを改善するための選択肢として加えることができますよ。 PRP治療ってどんな治療? PRPとは「多血小板血漿」のことで、血液に含まれる血小板を使った治療のことをPRP治療と言います。血小板には、傷んだ組織の修復を促進する物質が供給され、傷んだ組織を元に戻そうとする自己治癒起点という働きがあります。 この自己治癒力をサポートするのがPRP療法です。 PRP療法は、まず自分の血液を約20cc採取し、血液の中から血小板が多く含まれている部分だけを特殊な技術を用いて抽出し、自己PRPを作り出します。 そして、作られたPRPを膝に注射することで、膝の組織の修復が促進され、膝の痛みを軽減させたり、炎症を抑制したりする効果をもたらしてくれます。 膝のPRP治療に副作用はあるの? 最近になって行われるようになったPRP治療ですが、気になるのが副作用があるかどうかということですよね。PRPは自分の血液なので、薬物療法や手術に比べると副作用リスクは低いです。 現在、PRP治療を用いている病院の臨床成績でも、約100例の変形性関節症にPRP療法を行ったところ、特に副作用は認められなかったという結果が得られています。 このように、副作用のリスクが非常に低いことが、PRP治療の支持につながっています。安心して治療を受けることができるでしょう。 PRP治療はどんな膝の疾患に効果があるの? 膝の痛みとひとくちに言っても、さまざまな疾患がありますが、その中でもPRP治療で効果がある膝の疾患とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。 PRP治療で効果がある膝の疾患は以下の通りです。 ・膝蓋腱炎(ジャンパー膝) ・膝の関節靱帯損傷 ・変形性膝関節症 このような膝の疾患が、PRP治療の対象となります。 まとめ/つらい膝の痛みにも効果のあるPRP治療とは? 膝のPRP治療とは、自分の血液を使った再生医療の一種です。これまで一般的だった治療で効果を得られなかった方や、人工関節手術が受けられなかった方には、新たな治療法として大変注目されています。 自分の血液を使った治療なので、副作用のリスクが殆どないというメリットもあります。膝の痛みがつらく、今までの治療法では改善できないという方や、PRP治療に興味を持たれた方は、整形外科医などに相談してPRP治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.06.30 -
- PRP治療
- 肘
PRP治療はつらい肘の痛みの改善にも効果が期待できます! 肘の痛みには、病気やケガによる痛みからスポーツによる痛みまで、さまざまな原因による痛みがあります。 そんな中、スポーツ医学分野においては、PRP治療という画期的な治療法が取り入れられるようになってきました。 今回は、肘のPRP治療とは一体どんなものなのかをご紹介します。 肘のPRP治療とは? PRPとは血小板を高濃度に含んだ血漿のことで、血小板には組織の修復を促進させるさまざまな成長因子がたくさん含まれています。 このPRPを筋肉や腱、靱帯などの軟部組織や、関節内の損傷した組織に注射をすることで、自然治癒の過程を活性化させ、治癒や再生速度アップを期待することができます。 また、組織再生や抗炎症作用を発揮するので、痛みを取り除く効果が期待できる治療でもあります。 肘のPRP治療の流れ 痛みがあるからといって、すぐにPRP治療が行われるわけではありません。 まずはリハビリや内服治療を優先して行います。それでも効果が得られない場合に限り、PRP治療が行われることになります。 PRP治療が決定すると、まずは血液を採取し、遠心分離器にかけてPRPを抽出します。 次に超音波検査器を使用して、患部を正確に確認しながらPRPを注入します。注入後は1週~4週で組織修復が開始され、2週~3ヶ月程度効果が期待できます。 PRP治療の適応になる肘の疾患とは? PRP治療に対応している肘の疾患は、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)や上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)、肘関節靱帯損傷、野球肘などです。 主に、スポーツが原因の肘の痛みに対応しており、ヤンキースの田中将大投手やエンゼルスの大谷翔平投手がPRP治療を受けたことでも有名です。 肘のPRP治療の安全性と副作用 スポーツが原因の肘の痛みに効果的なPRP治療は、自分自身の血液を用いた治療なので、安全性は極めて高いと言えます。 また、重い副作用も報告されていません。 但し、注入時の痛みや注入した部位の皮下出血や赤み、腫れや熱を持ったように感じるなどの副作用は報告されています。これらの副作用は一時的なもので、一週間程度で気にならなくなります。 まとめ・PRP治療はつらい肘の痛みの改善にも効果が期待できます! 肘のPRP治療は、スポーツ医学分野において注目されている再生医療です。 テニス肘やゴルフ肘、野球肘などスポーツによる腱の炎症や、軟骨や骨、靱帯などが損傷した場合の痛みに効果が期待できます。 自身の血液を使った治療方法なので安全性は高く、大きな副作用の心配もありません。 スポーツをしている人で、さまざまな治療を施しているにも関わらず、なかなか肘の痛みが取れないという場合は、PRP治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.06.29 -
- PRP治療
PRP治療は体にやさしく効果が高いと期待の再生医療ですが、その費用はどの程度なのか 再生医療であるPRP治療は、さまざまな体の悩みに対応しており、効果に関しても大変期待することができます。そこで気になるのが、PRP治療には一体どれぐらいの費用が必要なのか、ということです。 今回は、PRP治療の費用について紹介します。 PRP治療は自由診療/費用は保険適用外となる PRP治療は、2019年現在まだ日本では保険診療として認められていません。ですから、自由診療となるため、病院によってPRP治療の費用は異なります。 一般的に注射1回あたりの費用は数万円~数十万円と幅があります。効果を期待するには数回繰り返して行う必要があるので、トータルすると費用がかさむこともこともあります。高い効果が期待できる治療法ですが、決して安いとはいえないのがPRP治療の費用です。 なぜPRP治療の費用は保険適用外なのか 美容に関するPRP治療が保険適用外であることは理解できるものの、膝や肘など、整形外科分野の治療においても保険適用外なのには理由があります。 実は、PRP治療は効果を期待することができる治療法なのですが、効果が確立されたわけではないのです。まだ臨床試験のデータが少なく、どのくらい有効なのか、持続期間はどれぐらいなのか、合併症の有無などエビデンスが得られるまでにはまだまだ時間がかかります。 そのため、有効性を検証する治験と平行して、PRP治療を患者に提供するという制度を利用しながらPRP治療が行われているのが現状です。但し、安全性に関してはすでに証明されているので、安心して治療を受けることができます。 PRP治療は費用に対して効果のメリットが大きな治療です! 自由診療のためPRP治療の費用は一見すると高く感じますが、薬物治療や手術治療にはない、以下のようなメリットがあります。手術や入院となると、手術費用や入院費用が必要になるため、思いのほか費用がかさみます。また、効果が出にくい治療をし続けるのも費用が積もり積もって、トータルすると高い治療費用を支払うことになります。 手術をしなくていい 入院しなくていい 傷が残らない 他の治療で効果がなくても効果が期待できる 1回あたりの治療費用はPRP治療の方が高いものの、費用対効果の面ではPRP治療は優れていると言えます。 まとめ・PRP治療は体にやさしく効果が高いと期待の再生医療ですが、その費用はどの程度か PRP治療は、どんな治療に対しても保険適用外で自由診療なので、病院によって費用は異なりますが、1回あたり数万円~が相場となっています。PRP治療の安全性は確保されていますが、まだ十分なエビデンスが得られていないため効果が確立されていません。そのため、保険適用にはまだ時間がかかりそうです。 しかし、さまざまな治療を受けても効果が得られなかった人や手術に抵抗がある人には、高い効果が期待できますし、費用対効果の面では大変優れています。PRP治療に関心があり、費用や治療に関するご質問がある方は、再生医療専門院で多くの症例数を有する当院までお問い合わせください。親切丁寧にご説明させていただきます。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.06.29 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフ肘の辛い痛みを針治療で緩和しプレーに復帰する方法 ゴルフ肘の治療の目的は、基本的に痛みや、しびれを取り除くものです。しかし、長期的にゴルフ肘の症状が出ていて痛みやしびれが慢性化してしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか? そんな時に試してみたい治療法が「針治療」です。針治療は痛みが治まらなくなった段階でも、高い効果を発揮する可能性があります。そこで今回は、ゴルフ肘の針治療についてご紹介しましょう。 ゴルフ肘に針治療!?は有効なのか 針治療は、ゴルフ肘の症状がどの程度の場合に行えば良いのでしょうか? ゴルフ肘の治療について基本的には保存療法で行います。 保存療法とは、 症状の改善、痛みなどを緩和する目的で行う治療方法を指し、手術の前段階、手術を用いて原因を解決するとは異なる方法をいいます。代表的なのはリハビリ等の運動療法や、薬物療法があります。現在の状況を維持し、悪化を防ぎつつ、良い状態を目指す方法と言えるものです。 ゴルフ肘の保存療法としては、段階に応じて様々な治療を行います。例えば初期のうちなら安静の上、ストレッチ、リハビリなどを行うことになります。 症状が進むと投薬やステロイド注射による治療に切り替わります。そして、それでも重症化してしまった場合は手術という方向になります。注意したいこととしてゴルフ肘は、症状が進行するにつれて治りにくく、再発しやすくなるということです。 しかし、初期のうちに治療を始められた人のほとんどが短期間で回復しています。つまり大切なことは、痛みに気づいたらなるべく早く安静にし、必要であれば初期でも専門医の治療を受けることが必要ということです。 では、ゴルフ肘でハリ治療をするのは、どの段階なのでしょうか? ゴルフ肘で針治療を受ける人は、痛みやしびれが慢性化している状態の場合が多くなります。つまり、どちらかと言えば治りにくい状態にあり、根気よく治療を行っていく必要がある状況といえるでしょう。 このゴルフ肘の針治療は、手術を除く治療法で症状が改善しなかった人が受けることが多いといえます。 ゴルフ肘の針治療を行うメリット ゴルフ肘の針治療には大きなメリットがあります。 針治療は、痛みの原因となった肘だけではなく、全身をチェックしておこないます。体の歪みや緊張している筋肉などを一通り確認することで、ゴルフ肘になった原因にもアプローチしていくことができるのです。 ゴルフ肘になった原因、どんな姿勢でスイングを行ったから痛みが出たのかなどをチェックします。そのような方法を用いることで治療にも役立ちますし、今後の再発の予防にも繋がるというメリットがあります。 ゴルフ肘の針治療を行う回数 ゴルフ肘の治療で針治療を行う場合の回数は、5回程度です。実際、ゴルフ肘で通院している患者さんも5回程度で改善することが多く、ほとんどの患者さんは、針治療を終えた後は、ゴルフを再開出来ているようです。 いかがでしょうか?痛みがなかなか引かず、湿布もステロイド注射も効かなかったという人は、針治療も検討してみると効果が期待できるかもしれません。それでも痛みが取れない、改善が見えない場合で、手術を避けた治療をお望みなら、再生医療という先端治療法があります。 再生医療は、通常の整形外科等で受けることはできません。経験豊富な再生医療専門院をお尋ねください。当院は2000例(2022/10現在)以上の症例を有していますので治療に関するお悩みなどご遠慮なくお問い合わせください。 まとめ・ゴルフ肘の辛い痛みを針治療で緩和しプレーに復帰する方法 ゴルフ肘の治療には針治療も有効です。ステロイド注射まで行っても症状が改善されないと、治療を諦めてしまいたくなるかもしれません。しかし、針治療で多くのゴルフ肘患者さんが痛みを改善しています。 再発の予防も必要ですし、あまり無理は出来ませんが、針治療によってゴルフ肘の症状を抑えることができれば、再びゴルフを快適に楽しめる可能性は高くなります。 治療の回数もそれほど多くありませんし、一度針治療を検討してみるのも良いと思います。とはいっても、初期の段階で治すのが一番ですから、痛みが出たら、まずは整形外科を受診し、しっかり診断をしてもらい適切な治療を行ってくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.06.12 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフをする方の中には、ゴルフで肘が痛いと悩んだ経験があるのではないでしょうか。ゴルフ肘は、右でも左でも発症する可能性があります。 本記事では、ゴルフ肘の発症の原因や対策について紹介します。 自分の体に合ったクラブの選び方やスイングフォームの改善、サポーターの活用方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。 この記事でわかること ゴルフで肘が痛む場合 ゴルフ肘にならないためにできる対処法 右肘の痛みはゴルフ肘(内側上顆炎)の疑いがある ゴルフをした後に手首や肘が痛くなる炎症を内側上顆炎(ゴルフ肘)と言い、右肘に痛みがある場合はこの炎症を起こしている可能性が高いです。 ゴルフ肘の多くは、肘の内側に痛みが生じます。多くは肘のオーバーユースによって起こる痛みで、テニスでも同様の症状を発症する場合があります。 肘や手首を動かすときに痛みが生じるのが特徴です。 ゴルフで肘が痛む原因 ゴルフで肘が痛む主な原因は、スイング時に肘へかかる過剰な負担です。 とくにボールを強く打つため力み過ぎたり、スイングフォームが崩れていたりすると、内側上顆や外側上顆に負担が集中します。 負担がかかって発生する炎症が、いわゆるゴルフ肘の原因となります。 また、体に合わないクラブを使用するのも肘に負担をかける一因です。重さやシャフトの硬さが適切でないクラブを使うと、無理な力が肘にかかり痛みを引き起こしやすくなります。 さらに、ウォームアップ不足や筋力の低下も肘の負担が増す要因となります。 適切なフォームや道具選び、準備運動の徹底により、痛みの予防が可能です。 ゴルフで肘を傷めないための予防法 ゴルフをする際、肘を傷めないための予防方法を紹介します。 ゴルフを頻繁にプレイする方は、ぜひ以下の点に注意してゴルフを楽しんでください。 自分の体に合ったクラブを使用する サポーターで負担を軽減 スイングフォームを整える ストレッチして痛みの進行を予防する 以下で詳しく解説しますので、自分が使っているクラブやボールの打ち方を改善してみてください。 自分の体に合ったクラブを使用する 自分の体に合わないゴルフクラブを使用すると、スイング時に余計な力が入ってしまいます。力が入りすぎると肘に負担がかかり、ゴルフ肘を発症する原因になるのです。 グリップの太さは手の大きさに合わせて選ぶ 長さは身長に合わせる 軽いものを選ぶ これらを意識して自分の体に合ったクラブを選びましょう。適切なクラブがわからなければお店で店員に直接聞くようにしてください。 サポーターで負担を軽減 ゴルフをする際はサポーターを装着して、肘の負担を軽減しましょう。 サポーターは曲げ伸ばしの補助もしてくれるので、ゴルフ肘の予防に有効です。ゴルフをする際に装着する場合は、伸縮性に優れたサポーターを選びましょう。 長時間使用すると筋力を低下させる恐れがあるので、休憩のときには外すようにしてください。 スイングフォームを整える ゴルフ肘を防ぐために正しいスイングフォームを身につけましょう。 不自然な動きや力みがあるフォームでは、スイング時に肘へ過剰な負担がかかり、痛みや炎症を引き起こす原因になります。 とくにスイング時に体全体を使わず、腕だけで振る動作をしている場合は要注意です。 スイング時のフォームは、腕や肘だけでなく体幹や下半身をしっかり使って力を分散させると良いでしょう。また、練習の際には動画を撮影して、客観的にフォームを確認するのも効果的です。 独学でフォームの改善が難しい場合は、専門家の指導を受けるのも良いでしょう。 ストレッチして痛みの進行を予防する ゴルフをする前にストレッチや準備運動をすると筋肉がほぐれ、怪我を予防できます。 また、ストレッチによって肘の痛みを軽減できます。痛みがある場合は、無理のない範囲でストレッチを行いましょう。 無理に行うと逆効果になるケースがあります。 ゴルフで肘を痛めたら安静に!痛みがひかないときは再生医療もご検討ください ゴルフ肘は初期の段階であれば安静にしていれば治ります。痛みが出たら無理をせず、動かさないようにしてください。 また、再発を予防するために日ごろからストレッチを行い筋肉を柔らかくしておきましょう。 安静にしていても治らない、軽めのストレッチでも痛みが強い場合は症状が悪化している可能性があるので、早めに医療機関を受診してください。 治療の選択肢の一つとして、ぜひ再生医療もご検討ください。再生医療は患者さん自身の細胞や組織を使って患部を治療する技術です。拒否反応が起こるリスクが低いため、従来の手術より安全性が高い治療法として注目されています。 手術を避けたい方や早期の回復を目指す方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.06.12 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフを楽しんでいる中で、スイングのたびに左肘が痛む方は多いのではないでしょうか?実は、左肘の痛みはスイングの癖や体の使い方が原因の場合が多く、放置すると悪化する恐れもあります。 この記事では、ゴルフスイングで左肘が痛む原因や、考えられる病気、自分で直す方法について詳しく解説していきます。 ゴルフのスイングで左肘が痛む原因 ゴルフのスイングで肘に痛みを感じる原因として、スイング方法や姿勢に問題があるケースが多いです。 クラブを地面に強く打ちつけすぎている 肘に余計な力が入っている 前腕が固定されている 上記の動作に心当たりがある場合は注意が必要です。具体的には、ゴルフボールをすくい上げるような打ち方は左肘や左腕の痛みの原因になります。 また左肘を痛めやすい人は、ボールを打つ際に体を使わず手だけでスイングする傾向があるため、肘を痛める原因といえます。 ゴルフのスイングで左肘が痛むときに考えられる病気とは ゴルフ肘は多くの場合、肘の内側に痛みが出ます。正式な病名は上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)です。 肘の内側に付着している筋肉には、長掌筋や円回内筋など前腕屈筋群とよばれる筋肉があります。長掌筋や円回内筋の役割は、手首を手のひら側に曲げたり、指を曲げる動きです。 肘の内側に付着している筋肉が過剰に働いてしまうと、付着部で炎症を起こします。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)を自分で治す方法 ゴルフ肘は通常、肘の内側に痛みが出る症状を指しますが、ゴルフクラブの重さや握り方によっては肘の外側に痛みが出る場合もあります。またゴルフ肘で左腕が痛くなる人も多く見かけます。 ゴルフ肘のままでプレーを続けると症状が悪化するだけなので、避けなければなりません。また痛みが軽くても「これぐらい」「この程度なら」など甘く見てプレーするのも避けましょう。この項目では、肘の内側が痛むゴルフ肘を自分で治す方法について解説します。 ゴルフ肘を自分で直したい方は、下記の2つの方法を試してみてください。 安静にする ストレッチをする 安静にする 内側のゴルフ肘は、日常生活でも痛みを感じます。ゴルフやテニスをしていなくても雑巾を絞ったり重いものを持ったりする動作で発症する人もいます。 対策としては、痛みを感じる動作をなるべく行わないことが一番です。外側や内側に関わらず、ゴルフ肘は肘への負担がかかると進行します。重症化すると治りにくくなるだけでなく、リハビリや手術が必要です。 ゴルフ肘は、症状が軽いうちならストレッチやリハビリで治り、治療期間も短くて済みます。肘に痛みを感じたら我慢せず、しばらく安静を心掛けましょう。 ストレッチをする ゴルフ肘は、繰り返し筋肉を動かすことで起こる炎症なので、ストレッチを行うのが効果的です。 過剰に働いている筋肉は、収縮を繰り返すと柔軟性が低下してしまいます。筋肉をストレッチし柔軟性を改善すると、血流が増加するため痛みを和らげられます。 筋肉の働きとは逆の方向に動かすと効果的に筋肉が伸ばせるため、内側の痛みの原因になっている前腕屈筋群からストレッチをしましょう。 続いて、外側の痛みの原因になっている前腕伸筋群のストレッチを行います。 ストレッチによって、手首をそらす筋肉と指を伸ばす筋肉を同時にほぐせます。 痛み止めを服用する ゴルフ肘の症状が強い場合は、一時的に痛みを和らげる痛み止めの服用が有効です。市販されているアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤、または病院で処方薬を受け取りましょう。痛み止めの使用により炎症を抑え、痛みを軽減できます。 ただし、痛み止めは一時的な緩和手段であり根本的な治療ではないため、長期間にわたる使用は避けるべきです。医師の指示を仰ぎながら、適切な量を守りましょう。 ゴルフのスイングで肘が痛む方からよくある質問 ゴルフのスイングで肘が痛む方からのよくある質問として、下記の2つに回答します。 ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛くなる原因は病気の可能性がありますか? ゴルフで左肘が痛い場合はサポーターをつければ治りますか? ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛くなる原因は病気の可能性がありますか? ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛む場合、病気の可能性も考えられます。 たとえばテニス肘(外側上顆炎)や野球肘と呼ばれる肘に痛みを感じる症状が代表的です。また、関節炎や腱炎といった慢性的な病気も肘の痛みを引き起こします。 症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けて適切な治療を行いましょう。 ゴルフで左肘が痛い場合はサポーターをつければ治りますか? サポーターの使用は一時的な痛みの軽減や肘のサポートに役立ちます。サポーターは負担を軽減し、動きを安定させるため、症状の悪化を防ぐ効果があります。 しかし、サポーターだけでは根本的な治療にはなりません。痛みが続く場合は、専門医の診察を受け、適切な治療やリハビリが必要です。サポーターの使用は治療の補助として考えましょう。 ゴルフのスイングで左肘が痛む場合は早期治療が大切 ゴルフ肘にも種類はたくさんあります。スイングの仕方やグリップの握り方などで発症する箇所も違うので、左肘や左腕が痛む人もいれば肘の外側が痛むという人もいます。 初期の軽い段階であればストレッチなどで治る可能性もありますが、マッサージなどを自己流で行うと悪化させる恐れもあるため注意が必要です。どのような症状でも、早期の段階で治療するのがベストです。 痛みを感じたら放置せず、まずは病院で診察を受けるようにしましょう。
2019.06.12 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフ肘の原因となるスイングについて ゴルフ肘の原因は、その名前の通りゴルフによるものが多いです。そして、テニス肘に比べると日常生活の動作が発症の原因となることが少ないのも特徴です。 でも、楽しいはずのゴルフで肘が痛くなってしまう、スイングが悩みの種の原因になるというのはつらいですよね。ゴルフのスイングは私達の肘にどのような影響を及ぼしているのでしょうか? 今回はゴルフで頻繁に行われるスイングとゴルフ肘の関係について解説していきます。 ゴルフ肘とスイング ゴルフをする際に欠かせない動作の1つでもあるスイング。ゴルフ肘と呼ばれるくらいですので、発症にはスイングが大きく関係していることは明らかですよね。 ゴルフ肘は、手首を手のひら側に曲げる動作で痛みを感じます。そして、痛みが出ている部分が肘の内側にある内側上顆という部分です。この内側上顆には、手首を手のひら側に曲げる動作をする時に必要な筋肉が付着しています。 そのため、ゴルフのスイングのような動作を繰り返していると内側上顆に負担がかかることになるのです。 ゴルフ肘になりやすいスイング スイングはテニスのフォアハンドストローク同様、肘の内側に負担をかける動作です。それを何度も繰り返し行うことで、ゴルフ肘を発症してしまうのです。 ゴルフ肘は症状が進行しない限りは日常生活に及ぼす影響はほとんどありません。しかし、ゴルフやテニスを趣味として楽しむ人にとっては、プレイ中に肘の痛みが出る、スイングできない…というのは困りますよね。 スイングでゴルフ肘が重症化するのを防ぐために ゴルフでスイングした時痛みを感じる患者さんはたくさんいます。しかしゴルフはスイングしなければ出来ませんよね。完全に予防するとなると、ゴルフ自体をやめることが一番かもしれません。しかし、趣味を諦めるというのは辛いものです。 そこで大切なのが早期の治療です。ゴルフ肘は痛みを感じる動作を避けることで症状が改善します。安静にしていれば症状が治まる軽度のうちに治療してしまいましょう。 重症化すると動作中でなくても痛みやしびれが出るため、飲み薬や湿布が効かなくなり、そうなるとステロイド注射で治療することになります。さらに症状が進むと手術を行うことに‥‥。 手術が必要なレベルまで症状が進むと、治っても些細なことで再発しやすくなるため、初期のうちにしっかり治すことがベストです。また、ゴルフ肘の痛みはストレッチやサポーターの使用で軽減することも出来ます。 ストレッチの方法やサポーターの着け方を担当医に確認し、早期の治療を目指しましょう。 まとめ・ゴルフ肘の原因となるスイングについて ゴルフ肘とスイングは切り離せない関係です。しかし、初期のうちに治療すること、そして予防することで、ゴルフを長く楽しめる可能性が高まります。 痛みのある時は安静にして、再び肘を動かす時はストレッチを行ってからにしましょう。また、サポーターを着用すれば肘への負担も軽くなります。早い段階で医師の診察を受けておくことも大切ですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.06.12