-
- 肩
- 腱板損傷
それ五十肩ではなく肩腱板部分断裂なら、放置すると悪化し手術の危険性も! 年齢を重ね中年期になって肩に痛みが生じたり、思うように腕があがらなくなったりすると「五十肩」かなと思う人も多いかもしれません。しかし、実はそれ!「肩腱板部分断裂」の可能性も考えられるので注意が必要です。 五十肩かと放置すると症状が悪化して最悪、手術ということも!そこで、肩腱板部分断裂と五十肩の違いを解説しましょう。 肩腱板部分断裂と五十肩の違いとは? 五十肩は関節包や周辺の組織が炎症を起こしているものに対し、肩腱板部分断裂は、関節包の外側の腱が断裂している状態です。問題なのは、肩腱板部分断裂と五十肩の両方ともに肩に痛みが生じることや、腕が思うように上がらなくなることなど症状が似ているところが多い点です。 しかし、一般的に、五十肩が関節の動きが固くなりやすいのに対して、肩腱板部分断裂は関節の動きが固くなるということはあまりないという違いがあり、思うように力が入らなかったり、腕をあげた時に断裂している部分から音がしたりすることもあります。 肩腱板部分断裂と五十肩の違いは自分で判断できる? 五十肩という言葉はよく耳にする言葉だと思いますし、ある程度の年齢になると多くの人がなるものというイメージを持っている人も多いと思います。ですから、ある程度の年齢になって肩が不調になった時には五十肩だと判断する人が多いでしょう。しかし、そのように自己判断するのは非常に危険です。 五十肩ではなく肩腱板部分断裂だった場合は自然に治ることはなく、断裂した筋肉はどんどん収縮していってしまうので、症状が悪化し、手術が必要になる状態になることがあります。 また、筋肉が収縮してしまっていて、手術ができないという状態になってしまう可能性もあるのです。 肩腱板部分断裂か五十肩かのセルフチェック 自分の肩の不調がどちらなのかをチェックする方法としては、腱板部分断裂は60代がピークで、五十肩が40代、50代に多いというのが一つの目安になるでしょう。 また、肩腱板部分断裂はスポーツで酷使した、或いは転んだなど、何か思い当たることがあるケースが多いのに対して、五十肩は思い当たることもなくいつの間にか始まるケースが多いです。 ほかにも肩腱板部分断裂は思うように力が入らない、五十肩は固くなって動かせなくなるなどの特徴があります。 このような違いから、肩腱板部分断裂か五十肩のどちらなのか、ある程度は自分で推測することができますが、これらに該当しないケースもたくさんあるので、自己判断するのは難しいです。 間違った判断は間違った処置につながるので、肩の不調が続く場合は医療機関を受診した方がよいでしょう。 まとめ・それ五十肩ではなく肩腱板部分断裂なら、放置すると悪化し手術の危険性も! 肩腱板部分断裂と五十肩の違いについて紹介しました。これまでずっと五十肩だと思っていた人のなかにも、もしかすると肩腱板部分断裂かもしれないと思った人もいるかもしれませんね。 自己判断ではどちらか判断するのは難しいですし、間違った判断でそのままにしておくのは危険なので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。 以上、肩腱板部分断裂と五十肩はどう違うのかについて解説させていただきました。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.22 -
- ひざ関節
- スポーツ医療
- 再生治療
ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき ロードバイクで気持ちよく颯爽と駆け抜ける中、急に膝の痛みが…。その痛みは、もしかすると鵞足炎かもしれません。今回はロードバイクで鵞足炎になるのかについて、また、鵞足炎の症状や原因について解説します。 ロードバイクで膝の痛み…鵞足炎を発症することもある 久しぶりにロードバイクを楽しんでいたら、膝に痛みが…。という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そして、その痛みは鵞足炎かもしれません。 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉が合わさる鵞足という部分に炎症を生じる病気で、内側に膝を曲げたりするようなスポーツにより、過度な負荷がかかることによって起こります。 そして、ロードバイクでは、誤ったフォームによる膝への過度な負担が引き金となって、鵞足炎を発症するケースがあります。 ロードバイクで鵞足炎にならないようにするには? 鵞足炎はウォーミングアップが足りない、オーバートレーニングなどが原因の1つになります。ロードバイクだけでなく、スポーツなど体を動かす前には十分なストレッチやウォーミングアップが必要不可欠です。 また、ロードバイクの誤ったフォームとして、つま先が外側に向いてしまう、膝を内向きにして漕いでしまうという2つが挙げられます。このようなフォームでロードバイクを続けると、疲れが溜まりやすいですし、疲れがたまると、フォームへの意識が疎かになることがあります。 ロードバイクでは、きちんとしたフォームが大事!自分のフォームを見つめなおしましょう。 繰り返す鵞足炎の痛みでロードバイクが楽しめない!再生医療という最新療法 鵞足炎は一度発症すると何度も再発しやすい病気です。せっかくロードバイクを楽しんでいても、再発が怖い、痛みがあってロードバイクすら乗れないという方は、再生医療という治療法を検討してみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自分の血液から取り出した血小板を濃縮し、その液体を直接患部に注射して血小板のもつ修復作用で病気を治すという治療法があります。 入院や手術の必要もありませんし、体に負担がかかりにくいというメリットもあります。 まとめ・ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき 鵞足炎は予防をすることができる病気ですが、完全に発症を防ぐということはできません。ロードバイクが趣味という方には、膝の痛みは致命的な症状と言えるでしょう。鵞足炎を発症しないためにも、十分なウォーミングアップと適切なフォームの見直しをこころがけましょう。 また、何度も鵞足炎を繰り返すという方は再生医療という治療を選択するのも1つの選択ですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.20 -
- 再生治療
- 腱板損傷
- 肩
肩腱板損傷の症状|力が入らないことについて、その原因や治療法を解説 肩腱板損傷になると、いろいろなつらい症状が出てきますが、思うように力が入らないというのも代表的な症状の1つです。思うように力が入らないというのは非常に不便ですし、力の加減がうまくいかないので想像以上にストレスがたまりますよね。 そこで、今回は肩腱板損傷で力が入らない!という人に向けて、その原因や五十肩との違い、治療方法について解説します。 肩腱板損傷になるきっかけ【原因】とは? 肩腱板損傷は肩を強くぶつけてしまったり、転倒したりといったアクシデントがきっかけになることもあります。ぶつけてしまった後などに力が入らないという症状が出てきたら、そのアクシデントが原因かなと推測することもできるかもしれません。 しかし、野球やテニスなどのスポーツでの反復動作がきっかけになることもありますし、洗濯物を干すときや重い物を持ち上げるときの反復動作がきっかけになることもあります。 日常でそのような反復動作をすることはあまりないという人でも、老化が進むと肩甲骨の骨の突起部分(腱峰)の棘が大きくなり、腕を動かしたときに腱板に当たるのがきっかけで発症することもあります。 また、腱板そのものが老化したことが原因になる場合もあるので、自分では原因を推測するのは難しい現状があります。 五十肩と肩腱板損傷の症状の違い 肩腱板損傷と似ているものに「五十肩」があります。腕が上がらなくなったり、腕や肩を動かそうとすると痛みが生じたりといった症状はどちらにもある症状なので、どちらかを自分で判断するのは難しいものです。 しかし、腕に思うように力が入らないという症状は、肩腱板損傷によく見られますが、五十肩にはあまり見られません。つまり、力が入らないというときは肩腱板損傷を疑ってみるべきです。 肩腱板損傷で力が入らない際の治療方法 肩腱板損傷であることが分かった場合、まず、薬や注射、リラクゼーションやストレッチなどで症状を緩和させながら様子を見る保存療法が行われます。 それでも力が入らないなどの症状が続き、回復が見込めない場合は、手術も検討されます。手術方法はいくつかありますが、どれも切開することになり、術後は固定期間とリハビリ期間が必要です。 最近ではこうした手術のほかにも、自分の脂肪にある幹細胞を治療箇所に注入するという再生医療という選択肢もあります。再生医療は治療を受ける人にとって負担が少ない方法として注目を集めています。 https://youtu.be/apIw7ji9cFQ?si=7Ivr3v1CaLbg0Y6j まとめ・肩腱板損傷の症状|力が入らないことについて、その原因や治療法を解説 肩腱板損傷の力が入らないという症状の原因や五十肩との違い、治療法について解説しました。 肩腱板損傷は、自分で思い当たるようなことがなくても力が入らないというようなことになってしまうケースもありますから、症状が悪化する前に医療機関を受診することをおすすめします。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック こちらも併せてご参照ください
2019.10.16 -
- 再生治療
- ひざ関節
鵞足炎は、強い痛みが特徴!発症後、その痛みを和らげる方法について サッカーやマラソンをしている人に発症しやすい鵞足炎は、痛みがつらいという特徴があります。 今回は、つらい膝の痛みを伴う鵞足炎の痛みを和らげる方法についてご紹介します。 鵞足炎とは?痛みを和らげる方法について 鵞足炎とは、膝の内側にある鵞足部という3つの筋肉が合わさる部分に炎症を生じるもので、サッカーやマラソン、ラグビー、水泳など、足を内転させる動きをするスポーツや過度な負担で発症しやすい病気です。 また、不十分なウォーミングアップ、オーバーユースなども原因の1つになります。 鵞足炎の痛みを和らげる方法は? 鵞足炎は膝の内側の強い痛みが特徴であるため、痛みをコントロールすることも治療をする上で重要なポイントの1つとなります。 その中でも湿布を貼るという方法が一番簡単で用いられやすく、非ステロイド性抗炎症薬の成分を含む湿布を処方されることが多いです。 この湿布には痛みを緩和する作用があるため、鵞足炎の痛みを和らげる効果が期待できます。 また、アイシングをして炎症を起こしている部分を直接冷やしてあげるというのも良いでしょう。 湿布以外で鵞足炎の痛みを和らげる方法は? 鵞足炎の痛みを和らげる方法で、湿布以外にも簡単に用いることができる方法として、サポーターが挙げられます。 特に補強機能付きのサポーターを用いると、膝の横ブレを軽減することで鵞足部に無理な負担がかかることを抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。 ドラッグストアやスポーツ用品店で購入することができ、簡単に入手することができるというメリットもあります。 さらには、病院で痛み止めの内服薬を処方してもらうというのもひとつの手です。 痛みを和らげるよりも再生医療で鵞足炎を根本的に治す方法 鵞足炎は繰り返して発症することが多いので、繰り返す鵞足炎の痛みを和らげ、ごまかしながら過ごすということにうんざりする人も多いと思います。 そんな時は、再生医療という治療法を検討してみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自分の血小板を濃縮した液体を直接患部に注射し、血小板のもつ修復作用で病気を根本から治療するという治療法に注目が集まっています。 ドーピングにも指定されていないため、アスリートの方でも安心して治療を受けることができますし、入院や手術の必要もなく、体にも負担が少なくて済むという魅力もあります。 まとめ・鵞足炎は、強い痛みが特徴!発症後、その痛みを和らげる方法について 今回は、鵞足炎の痛みを和らげる方法について紹介しました。 湿布やサポーターなどを活用し、鵞足炎の痛みと上手に付き合っていくことも可能ですが、繰り返す鵞足炎に悩まされているのであれば、最近注目を集めている再生医療という方法を選択してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、病院、クリニックなどの通常診療で受けることができません。当院は厚生労働省から認可を受けてた再生医療専門クリニックです。お気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.15 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝を使いすぎ鵞足炎になってしまったら、アイシングが効果的! 鵞足炎を発症!そんな時はアイシングが効果的です! サッカーやマラソンをしている人なら誰しもが発症する可能性のある鵞足炎は、アイシングが効果的と言われています。 今回は、鵞足炎とはどのような症状なのか、また、アイシングのやり方についてご紹介します。 鵞足炎とは? 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉がくっついている部分を鵞足部と言い、この鵞足部に炎症が起きると「鵞足炎」という病気を発症することになります。 主にランニングやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水泳など、足を内側にひねる動きをするスポーツをする人に生じやすい疾患で、膝に負荷をかけすぎる、急な負荷をかける、運動前のストレッチをおろそかにしたりするなどで発症します。 鵞足炎を発症した場合は、急性期であればアイシングが効果的です。その後は鎮痛剤の内服や貼り薬、ストレッチなどを行って治療を行います。 鵞足炎になったときはどこをアイシングするの? 鵞足炎になると、膝の内側に強いズキズキとした痛みを生じます。明らかな腫脹が見られた場合はもちろん、痛みを感じたらまずはすぐに患部を冷やす(アイシングをする)必要があります。速やかに氷を入れた袋や保冷剤などを、膝の内側のでっぱった部分に当て、患部を冷やしてあげましょう。 そして、なるべく早く専門医を受診し、診断・適切な治療を受けるようにしてくださいね。 鵞足炎でアイシングをしても痛みが引かない・再発するときは? 鵞足炎は繰り返しやすいという特徴があります。そのため、ストレッチやアイシングなどを行っても、再び発症してしまう人が少なくありません。 繰り返す鵞足炎を何とかしたいとお考えの場合、再生医療という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。 現在はPRP療法といって、自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で根治するという治療法があります。ドーピングにも指定されていないため、アスリートの方たちも安心して治療を行うことができますし、体に負担をかけない治療法として注目を集めています。 まとめ・膝を使いすぎ鵞足炎になってしまったら、アイシングが効果的! スポーツをしている最中に急な膝の内側の痛みに襲われた場合は、鵞足炎を発症しているかもしれません。腫れや熱感・痛みを感じたら、まずはアイシングをし、必ず専門の医療機関を受診してください。 もし、鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療という治療の選択肢もあります。入院や手術も不要なので、仕事を長期で休む必要もないという点も魅力のひとつです。自分にあった治療法を探してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.13 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷になると、ふとした腕や肩の動作で痛みが生じることがあり、とてもつらいものです。 本記事では「肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング方法」について解説します。 従来の治療方法から先端医療の「再生医療」による治療方法を紹介します。 肩腱板損傷の痛みがつらい方や治したい方は、ぜひ参考にしてください。 肩腱板損傷の痛みを和らげるためのテーピング法 肩腱板損傷の痛みを和らげるのにおすすめのテーピング方法を紹介します。 ・肩を上げるのがつらい場合 ・肩のだるさをサポートしたい場合 それぞれ目的別のテーピング方法の手順を解説します。 肩を上げるのがつらい場合 肩を上げるのがつらい・上がりにくい方は、以下の手順でテーピングしましょう。 ①1本目:肩の関節部分を起点として、真っ直ぐ肘に向かって貼る ②2本目:肩の関節部分を起点として、前側から1本目のテープとクロスするように貼る ③3本目:肩の関節部分を起点として、外側から1本目のテープとクロスするように貼る 上記の3ステップでテーピングは完成です。 肩のだるさをサポートしたい場合 肩のだるさ・重さをサポートしたい方は、以下の手順でテーピングしましょう。 ①テープをY字に切る ②テープの端部を肩の関節部分より下に貼る ③首をテーピングする肩と反対方向に曲げながらY字の上側のテープを首下の生え際に向かって貼る ④Y時の下側のテープを肩甲骨に沿うように貼る 上記の4ステップでテーピングは完成です。 肩腱板損傷の人がテーピングをする注意点 肩腱板損傷の人がテーピングをする注意点は、以下の通りです。 ・長時間同じテーピングを貼り続けない ・肩のテーピングは他の人に貼ってもらう ・テーピングを強く巻きすぎない 同じテーピングを貼り続けると汗などの汚れが原因となってかぶれる可能性があるため、小まめに取り替えましょう。 また、肩の後ろ側や首など自分の目で確認できない箇所へ正しく貼れないことがあるので、他の人に貼ってもらうのがおすすめです。 テーピングを強く巻きすぎると血行不良の原因や関節が過度に締め付けられてしまいストレスになってしまいます。 注意点を守ってテーピングを使用しましょう。 テーピングでも肩腱板損傷の痛みが緩和されない場合は? テーピングの目的は応急処置や痛みの軽減であり、肩腱板損傷の痛みには早期の治療が重要です。 主な治療方法を紹介します。 ・従来の治療方法 ・再生医療による治療が注目されている 肩腱板損傷の人がテーピングを使用することで症状を和らげることは可能です。 しかし、症状が改善するわけではないため、早めに適切な治療を行うことをおすすめします。 従来の治療方法 肩腱板損傷の従来の治療方法は、「保存療法」と「手術療法」が中心でした。 治療法 詳細 保存療法 薬の服用や湿布薬で痛みを和らげ、痛みが強い場合はヒアルロン酸やステロイドの注射を行う リハビリによる肩関節や肩周りの筋肉のストレッチを行い、損傷していない肩腱板の機能回復を目指す 手術療法 保存療法でも肩腱板損傷による痛みが改善しない場合は手術療法を行う 傷や痛みが少ない「関節鏡視下手術」が一般的 肩腱板損傷の初期段階では、薬の内服やリハビリを中心とした保存療法での治療が多いです。 保存療法でも痛みが改善しない場合は手術療法も検討されますが、実際は手術をしないで様子見となることがあります。 日常生活に支障がなければ手術のリスクや入院だけでなく、術後数ヶ月かかるリハビリ通院は避けたいでしょう。 医師側からしてもリスクのある手術はできるだけ避けたいので、日常生活に支障がない限り様子を見ることが多いです。 再生医療による治療が注目されている 最近では、肩腱板損傷を手術をしないで治療する方法として「再生医療」が注目されています。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 再生医療では、患者さんの幹細胞を培養して損傷部位に投与することで断裂した肩腱板を再生させることができます。 手術や入院をせずに治療できるため、術後の後遺症や関節拘縮のリスクが少ないです。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=GEllbzBoTKUDFloS 当院の再生医療による幹細胞治療では、国内トップクラスの細胞加工室の技術によって幹細胞を冷凍せずに保存しています。 冷凍保存しないことで幹細胞の生存率が高く、よりフレッシュな幹細胞を投与できるため治療成績も良いです。 以下のページでは、当院の肩腱板損傷に対する幹細胞治療について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング法や治療法のまとめ 肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング方法について解説しました。 テーピングを使用することで、一時的に症状を和らげることは期待することができますが、間違った使用方法や常時使用すると悪影響を及ぼす可能性もあります。 肩腱板損傷の治療には、先端医療である「再生医療」による幹細胞治療がおすすめです。 手術や入院をせずに日常生活をしながら治療できる治療方法として注目されています。 再生医療の治療を検討する方は、ぜひ当院にご相談ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.11 -
- 再生治療
- ひざ関節
膝靭帯損傷の回復期間!歩けないほどの場合安静で1か月、ただし完全回復は難しい 膝靭帯損傷を起こした直後、歩ける人もいれば、歩けない人もいます。靭帯を損傷したと思った場合、無理は禁物です。まずは安静にして早めに医療機関を受診し、医師の指示を仰ぎましょう。しかし、万が一、歩けない状態の膝靭帯損傷を引き起こしてしまったら、どれぐらいの治療期間が必要か不安ですよね。 今回は、膝靭帯損傷で歩けなくなったら、治療後どのくらいの期間で歩けるようになるのかを紹介します。 膝靭帯損傷で歩けない場合、安静にすれば1カ月程度で歩けることが多い 膝靭帯が断裂した場合、膝関節が抜けたような違和感といった症状がでます。出血のために関節が腫れるなど、歩くことが困難になることも多々あります。ただ、膝靭帯損傷で歩けなくなったとしても、安静にしていれば1ヶ月位してくると腫れや痛みが取れて、普通に歩けるようになっていきます。 膝靭帯損傷から歩けても、完全に治しきるのは難しい 膝靭帯損傷で歩けなくなっても1ヶ月程で歩けるようになると紹介しましたが、これはあくまでも歩けるようになることが前提で、完全に治るわけではありません。 歩けるようになったとしても、膝靭帯損傷の後は、膝関節のゆるみが残ります。膝関節のゆるみは、日常生活においては支障をきたしませんがスポーツをする予定がある人は再び膝靭帯損傷になる可能性があるため手術という選択が必要になります。 膝靭帯損傷の手術後、2~3週間では歩けるようになる 膝靭帯損傷の手術を受けた場合、術後2~3日目から松葉杖で歩く練習を始め、2~3週間程で松葉杖が取れて歩けるようになります。膝関節を動かす訓練も同時に行い、筋力の回復を目指します。 歩けるようになるのは2~3週間ですが、スポーツへ復帰できるまでには、ランニングやジョギングだと術後4ヶ月、完全に復帰できるまでには術後8ヶ月程度は要します。 膝靭帯損傷、スポーツで復帰を目指すなら再生医療 アスリートや、スポーツ選手、それ以外でもスポーツを頻繁に楽しまれたいなら、膝靭帯損傷の手術を受けるという選択肢が一般的です。ただし、手術に抵抗がある人や、より早くスポーツ復帰したい人には、最近注目の再生医療という選択肢があります。 特にアスリートにとって、長期の入院やリハビリ、手術などは選手生命にかかわる問題です。シーズン中はもとより、オフシーズンであっても身体的なパフォーマンスは維持したいどころか、上げたいというアスリートも多くいます。 そんな方たちにとって手術や入院は、何としても避けたいと考えるのは当然です。最初は我慢しながら、そして症状が進み手術を受けて、それでも思うようなパフォーマンスが取れないことで引退に追い込まれる選手は多くいます。 こんなスポーツを生業とするアスリートにこそオススメしたいのが再生医療です。手術を避けて入院もせず、患部の症状を回復させる最新医療だからです。 靭帯損傷は、スポーツ選手にとって大変な致命的ともいえる症状です。 だからこそパフィーマンスはもとより、選手生命を縮めないため、逆に伸ばすためにも再生医療を選択肢として持っていただければと思います。 そうすれば安心してプレーやトレーニングに励むことが可能です。再生医療の治療は少しでも早く治したい人、長期間治療しているのに効果が感じられない人などにも効果が期待できます。 まとめ・膝靭帯損傷の回復期間!歩けないほどの場合安静で1か月、ただし完全回復は難しい 膝靭帯損傷で歩けなくなったとしても、1ヶ月程で歩けるようになるので安心してください。 ただし、スポーツをしている人は、膝靭帯損傷を再発する可能性があるので、手術をすることをおすすめします。手術は身体の負担にもなりますし入院の必要性もあるので、抵抗がある、時間が限られているという人は、再生医療という選択肢も検討してみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンスを維持し、選手生命を守ります
2019.10.09 -
- ひざ関節
- 再生治療
鵞足炎(がそくえん)とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の部位が、無理に動かされることによって生じる炎症です。 サッカーやマラソン、バスケットボールなどのスポーツ選手をはじめ、変形性膝関節症の既往歴がある方も発症しうる疾患のため注意が必要です。 湿布は辛い症状を和らげたいときに利用される鎮痛剤の1種ですが、効果的な貼り方がわからない方も多くいるのではないでしょうか。 本記事では、鵞足炎に効果的な湿布の貼り方やおすすめの種類をご紹介します。 湿布の効果を十分に得られるよう、鵞足炎の症状にあった湿布を使用しましょう。 鵞足炎に効果的な湿布の貼り方 鵞足炎に効果的な湿布の貼り方や位置は、以下の通りです。 鵞足の位置 膝の内側(足から膝に向かって触れる出っ張った部分が目安) 湿布の貼り方 出っ張った部分を中心に縦方向に貼る 鵞足炎になったときは、膝の内側にある出っ張った箇所を中心に縦方向に湿布を貼るのが効果的です。 鵞足は膝の内側にあるため、膝を動かした際に湿布がずれないようにする必要があります。 膝へかぶせるように湿布を貼り、貼付する場所がずれてしまうと十分な効果が得られません。 鵞足炎になった場合に、湿布の効果を十分に得られるよう、貼り方や適切な種類を確認し貼付しましょう。 鵞足炎に効果的な湿布の種類 鵞足炎に効果的な湿布の種類は、症状や程度によって異なります。症状に合わせて適切な湿布を貼りましょう。 発症から14日程度の期間を指す急性期は「冷湿布」を貼り、まずは痛みや強い炎症を抑えることが重要です。 急性期を脱したあとの慢性期には、非ステロイド抗炎症薬の湿布を用いて疼痛のコントロールを図りましょう。 湿布の成分について 湿布の成分は、大きく以下の3つに分けられます。 成分 効果 特徴 サリチル酸メチル 消炎 ・植物に含まれている成分 ・冷湿布・温湿布がある ・厚手のシート状が多い カプサイシン 消炎・温感 血流促進・鎮痛 ・血流を促進 ・感覚神経が麻痺し痛覚が鈍くなる 非ステロイド性抗炎症薬 消炎・鎮痛 ・消炎効果・鎮痛効果に優れる ・刺激を抑える効果が強い 医師の指示のもと症状に合った湿布を使うことが得策ですが、早急に湿布を使用したい場合は成分内容を確認し、適切な種類を使用しましょう。 【湿布以外】鵞足炎の痛みを自分で和らげる方法 湿布以外で鵞足炎の痛みを和らげる方法は、以下の2つです。 ストレッチやテーピング固定などを適切に行うことで、鵞足炎の症状改善や再発予防に役立ちます。 過度なストレッチや誤った固定方法は、鵞足炎を悪化させる恐れがあります。 鵞足炎の痛みを悪化させないためにも、湿布以外の適切な対処法も確認しましょう。 ストレッチ 湿布以外で鵞足炎を治す方法として、ストレッチがあります。ストレッチは、鵞足部の筋肉や腱の緊張を緩和し、血行を促進させることで、症状の軽減を助けます。 鵞足炎に効果的なストレッチ方法は、以下のとおりです。 過度なストレッチや誤った動かし方は逆効果となり、治りが悪くなる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが大切です。 テーピング・サポーターによる固定 テーピングやサポーターによる固定は、鵞足炎の症状を軽減し、痛みの緩和に効果的な方法です。 テーピングは膝を90度に曲げ、膝の皿を包み込むようにしっかりと巻くのが効果的です。 サポーターを使用する場合は、補強機能付きの膝サポーターの使用を推奨します。 ただし、長時間の固定は筋力低下を招く可能性があるため専門医のアドバイスを受けながら、適切な使用方法を心がけましょう。 鵞足炎に対する湿布の効果は? 鵞足炎に湿布を使用すると症状の緩和に効果が期待できますが、炎症や痛みの元となる問題の解決には至りません。 湿布により一時的に症状が緩和された状態で運動を再開すると、すぐに症状が出現する可能性があります。 鵞足炎を治すには、炎症が起きている原因を知り、対処しなくてはなりません。鵞足炎の主な原因は、以下のとおりです。 下肢を無理に動かすと、膝へ大きな負担がかかり鵞足炎になる可能性があります。鵞足炎になってしまった場合は、症状が悪化する前に湿布薬で対症療法を行いましょう。 湿布薬には処方制限がある点にも注意 鵞足炎の症状緩和に効果的な湿布薬は、処方制限があるため注意が必要です。 保険適応の場合はクリニックや医院をまたいでも、もらえる湿布薬の枚数に制限があります。 さらに、湿布薬は症状を緩和するのみで、根本的な原因を改善することはできません。 そのため、湿布薬による対応には限界があると言えます。 鵞足炎の根本的な治療を目指す場合は、再生医療の検討をおすすめします。 再生医療では損傷した組織を修復・再生することで、鵞足炎の症状改善に期待できます。 湿布薬の処方制限や、鵞足炎の根本原因の解決に悩んでいる人は、再生医療による治療を検討しましょう。また、その際はぜひ当院へご相談ください。 鵞足炎と湿布に関するよくある質問 鵞足炎と湿布に関するよくある質問を以下にまとめました。 鵞足炎と湿布に関する理解を深め、症状があった際にすぐに対処できるようにしましょう。 鵞足炎に効く薬は? 鵞足炎に効く薬は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド注射などです。 非ステロイド性抗炎症薬とは、熱感や腫脹などの炎症反応を改善する薬で、代表例にはロキソプロフェンやイブプロフェンがあります。 非ステロイド性抗炎症薬が含まれている湿布は、消炎作用だけでなく鎮痛効果にも優れているため、鵞足炎の症状緩和が期待できます。 ステロイド注射は何回も行うと効果が薄れていきますが、少量であれば鵞足炎に効果的です。 ステロイド注射は副作用も出現しやすいため、医師と相談した上で実施するかを検討しましょう。 鵞足炎は冷やすべき?それとも温めるべき? 鵞足炎の症状緩和には、冷却と温熱療法の両方が効果的ですが使い分けが重要です。 発症直後は冷却が推奨されます。冷却は炎症反応を抑え、腫れや疼痛を軽減する効果があります。冷湿布自体には冷却効果がほとんどないため、アイシングの実施が大切です。 急性期を脱し症状が落ち着いたら、患部を温めましょう。患部を温めると血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。 誤った処置は症状の悪化を招くため、医師の指示に従い、適切な冷却・温熱療法を実施しましょう。 鵞足炎のセルフチェック方法は? 鵞足炎のセルフチェック方法は、以下のとおりです。 セルフチェックを行うことは重要ですが、正確性に欠けるため自己判断しないよう注意しましょう。 定期的にセルフチェックを行い、異常を感じた際は早めに医療機関を受診してください。 鵞足炎を早く治すために再生医療による治療がおすすめ 鵞足炎を早く治すために、再生医療による治療がおすすめです。 再生医療では、鵞足炎の症状を緩和するとともに、損傷した組織を修復することで症状の改善が期待できます。 再生医療は手術や入院を必要としないため、仕事やスポーツを長期間休まなくて良いメリットがあります。 鵞足炎の治療で再生医療を検討している方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 【まとめ】湿布を貼っても治らない鵞足炎は再生医療も検討 鵞足炎の痛みを和らげるためには、湿布を正しく選び、適切に貼ることが重要です。 とくに、冷湿布と温湿布の使い分けや処方制限に注意しながら使用することで、症状緩和が期待できます。 また、湿布以外の方法としてストレッチやテーピング、サポーターの活用も効果的です。 ただし、湿布やセルフケアでは痛みの改善が見られない場合もあります。そのようなときには、再生医療による治療をおすすめします。 再生医療では、損傷した組織を修復することで症状の改善に期待ができます。 鵞足炎の治療に悩んでいる方は、選択肢の一つとして再生医療を視野に入れて、早期の回復を目指しましょう。 湿布を貼っても治らない鵞足炎にお悩みの方は、ぜひ当院の再生医療をご検討ください。
2019.10.08 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷の症状を和らげるトレーニング方法とは 肩腱板損傷は思うように腕や肩を動かすことができなかったり、痛みがあったりしてつらいものですが、そうした症状を和らげるトレーニング方法があります。 今回は、肩腱板損傷にトレーニングが必要となる理由や、おすすめのトレーニング方法について紹介します。 肩腱板損傷にトレーニングが必要な理由 肩腱板損傷になると思うように腕や肩を動かすことができなくなってしまいますし、動かす際に痛みも生じたりします。 そのため肩や腕を動かさないようにしたり、かばって通常とは異なる動きをしたりしてしまう人もいます。すると、肩腱板周辺の筋肉や関節がかたくなってしまったり、バランスが悪くなったりしてしまいます。そうなると肩腱板にさらに負担がかかって症状が悪化してしいます。 そこで、肩腱板の周辺の筋肉や関節の柔軟性やバランスを整え、症状を和らげるためのトレーニングが必要です。 肩腱板損傷におすすめトレーニングを紹介します! 肩腱板損傷におすすめのトレーニングを2つ紹介します。参考にしてみてくださいね。どちらも痛みのない範囲で、無理なく行いましょう。 ・椅子に触った状態で、机の上に両腕を伸ばし、手のひらを上に向けておきます。 →その状態でゆっくりと体を前に倒して、ゆっくりと戻します。 ・椅子に座った状態で、椅子の座る部分を手で持った状態で腕を固定します。 →その状態で肩甲骨を意識しながら体を傾けて片方の肩が前に出る状態にします。 →元に戻したら反対側も同じように行います。 背中を鍛えるトレーニングもおすすめ!です 肩腱板損傷に悩まされている人で猫背の人は、まず、猫背を改善するのがおすすめです。 猫背になって姿勢が悪い状態のまま生活していると、肩に大きな負担がかかってしまいますし、筋肉や関節がかたくなって可動域も狭くなってしまいます。 猫背を改善するためには、普段から正しい姿勢を意識することが大切になりますが、いくら意識することができたとしても、背中の筋力が低下してしまっていると正しい姿勢を維持することは難しいです。 少しずつ、背中を鍛えるトレーニングを取り入れながら、普段の姿勢に気を配るようにしましょう。 まとめ・肩腱板損傷の症状を和らげるトレーニング方法とは 肩腱板損傷のためのトレーニングについて紹介しました。 トレーニングは痛みの緩和や、動かしやすくなるなどの効果が期待できるので、参考にしてみてください。 また、症状によっては効果的になるトレーニングが異なりますし、トレーニングを控えるべきという症状の場合もあるので、医療機関で相談してから行うようにしましょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪 こちらも併せてご参照ください
2019.10.08 -
- ひざ関節
激しい運動で起こりやすい鵞足炎!発症すると治りにくい厄介な病気も再生医療なら治せる サッカーや水泳、アメリカンフットボールなど、激しい運動をする人ならぜひ気を付けたい鵞足炎。一度発症すると繰り返し発症しやすく、アスリート達を困らせる厄介な病気です。 今回は鵞足炎の最新治療についてご紹介します。 鵞足炎にはどんな治療法があるの? 膝の周囲を取り囲むような形で3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)が合わさる部分があります。ここを鵞足部といい、ここに炎症が生じる病気を鵞足炎といいます。サッカーや水泳など膝を内転させるようなスポーツ、不十分なウォーミングアップ、オーバーユースによる過度な膝への負荷が原因と言われています。 こちらも合わせてご覧ください 鵞足炎の治療法と治療期間を長引かせないために 鵞足炎の治療法は? 鵞足炎は一度発症すると再発を繰り返しやすい厄介な病気です。 治療法は、貼り薬や鎮痛剤の内服、安静、無理のないストレッチなど、対処療法がメインになります。 しかし、現在は鵞足炎の修復や改善を促す最新治療法に注目が集まっています。 鵞足炎の最新治療法として再生医療という選択肢があります! 今までは対処療法で凌ぐことしかできなかった鵞足炎ですが、最新治療法として再生医療に注目が集まっています。 再生医療とは体がもつ再生能力を利用し、損傷した臓器や靭帯などを修復・改善する治療法です。この再生医療には大きく分けて2つの方法があります。いぜれも手術などの必要が無く、選手生命の維持に大きく貢献します。 自己脂肪由来幹細胞治療 人の体の中には幹細胞というさまざまな組織や臓器になれる未分化な細胞があります。自己脂肪由来幹細胞治療とは、この幹細胞を取り出して培養し、一定量まで増殖させて患者本人の体に戻す方法です。 PRP(多血小板血漿)療法 人の血液の中には血小板という細胞があります。血小板には修復作用があり、怪我をした際に血液が固まるのはこの血小板のおかげなのです。 また、血小板には細胞を増殖させる作用があります。 PRP療法とは、まず採血をし、それを遠心分離して血小板が凝縮されたPRPを抽出し、患部へ注射をするという方法です。 再生医療って本当に大丈夫?鵞足炎の最新治療の実際 自分の細胞を取り出してまた戻して、それで本当に治るの?危険性はないの?と思う方もいるかもしれません。 しかし、再生医療はもともと自分の体に由来するものであり、他人からの臓器移植とは違ってアレルギー反応が無く、安全性が高い治療法と言われています。 また、田中将大選手や大谷翔平選手も肘の故障で再生医療を行なったことが有名です。 入院も手術も必要なく、体や環境面への負担が従来よりもかなり軽減されており、治療期間を短くすることができるというメリットもあります。 まとめ・激しい運動で起こりやすい鵞足炎!発症すると治りにくい厄介な病気も再生医療なら治せる 今回は鵞足炎の最新治療についてご紹介しました。再生医療というと、まだまだ実感が湧かない方も多いかと思いますが、着実に日本でも一般的な治療法として浸透しつつあります。 繰り返す鵞足炎にお悩みの方は、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院・ こちらも併せてご参照ください
2019.10.05 -
- 肘
- 肘頭滑液包炎
肘頭滑液包炎の治療と再発予防は、患部を動かさないようテーピングを活用する 肘頭滑液包炎を早く治すためには、とにかく動かさないようにすることが大切です。また、肘頭滑液包炎の再発を防ぐためにも、治療中は動かさないようにすることが必要です。 今回は、肘頭滑液包炎は動かさないようにしたほうが良い理由と、動かさないようにするためのテーピング方法について紹介します。 肘頭滑液包炎の治療中は肘を動かさないようにしましょう 肘頭滑液包炎は、肘関節の滑液包にたくさんの滑液がたまり、炎症を起こしている状態です。滑液を注射で抜き取るという治療をしますが、再発を予防するためにも、治療の後は患部を安静にするようにしましょう。 肘頭滑液包炎で肘を動かさないほうがいい理由とは? 滑液の過剰分泌の原因の1つは、肘への刺激です。そのため、治療中は肘を動かさないようにして、安静にしていたほうが良いのです。 肘頭滑液包炎の治療中に腕を動かすと再発する可能性もある 滑液包は関節の中の緩衝材とも呼べる組織で、関節を動かすことによって刺激を受けます。肘頭滑液包炎を起こしている関節内は、いつも以上に刺激に対して敏感な状態なので、動かしてしまうと肘頭滑液包炎を再発させてしまいます。とにかく安静にしましょう。 肘頭滑液包炎の治療中に肘を動かさないための効果的なテーピング方法 肘を安静にするといっても、日常生活で腕を曲げないようにするのはなかなか難しいですよね。医師から「肘頭滑液包炎になっているから、なるべく動かさないようにね。」などと指示された場合、どのようにしたら肘を動かさずに済むのか悩んでしまう人もいるかもしれません。 そこで、肘をなるべく動かさないようにする方法としてテーピング方法をご紹介します。ただし、肘頭滑液包炎が重症の場合は副子で肘を完全に固定する場合もあります。治療中にテーピングを行う際は、主治医に相談してから行ってくださいね。 テーピングは肘を保護するのに役立ちます 肘関節のサポートをするテーピングは、肘の曲げ伸ばしの負担を軽減してくれます。テーピングをするのが難しい場合、サポーターなども活用できます。 具体的なテーピング方法をご紹介します Step1: 固定したい肘を軽く曲げます Step2: テーピングをしていきます 1)巻く順番は腕 → 二の腕に向かって巻き上げるイメージです。 2)テープの幅1本分の隙間を作り腕にテープを巻き始めます。 3)2~3周かけて肘の内側まで巻き上げたら、肘の内側を斜めに横断するように二の腕側に移ります。 4)二の腕側でも2~3周巻き、巻き上げたときのテープとXになるようにクロスし、腕側へ戻りましょう。 5)腕側で1周、二の腕側でさらに1周巻いた後、テープをしっかり密着させれば完成です。 ※ポイントは肘の外側にテープを巻かないように気を付けることです。 肘頭滑液包炎におけるテーピングの効果とは? テーピングは弾力のあるテープを関節周辺に巻くことで、その関節周辺の可動域を制限する効果が期待できます。副子を使うよりも邪魔にもならず、自分で巻くこともできるため、手軽です。 まとめ・肘頭滑液包炎の治療と再発予防は、患部を動かさないようテーピングを活用する 肘頭滑液包炎を早く治す、再発を予防するためには肘を動かさないようにすることが大切です。 スポーツや肘を使った作業を制限するのはもちろんですが、サポーターやテーピングなどの補助器具を上手に使用し、肘の安静を保ち、肘頭滑液包炎を早く治しましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.10.04 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷のケア、安静にしすぎは逆効果!ただし自己判断禁物 肩が痛い、思うように動かせないといった肩腱板損傷の症状に悩まされている人の中には、安静にしておくべきか、それともストレッチなどで動かした方がよいのか分からないという人もいると思います。 そこで今回は、肩腱板損傷ではストレッチをしたほうがいいのかどうかについて解説します。 肩腱板損傷ではストレッチをしたほうが良い! 腕や肩を動かさなくても痛みがあるという場合は炎症を起こしている状態なので、できるだけ動かさずに安静にしておくべきです。 しかし、腕や肩を全く動かさないという状態を続けていると損傷している部分の周辺の筋肉や関節が硬くなってしまうので、損傷部分にさらに負担がかかりやすくなってしまいます。 もちろん無理して動かすことはよくありませんが、ストレッチなどで筋肉や関節が硬くならないようにするのはおすすめです。 ただし、ストレッチは症状を和らげるために行うものなので、ストレッチをしたからと言って肩腱板損傷が回復していくわけではないということは理解しておく必要があります。 肩腱板損傷におすすめのストレッチとは? 肩腱板損傷にストレッチするのはおすすめと紹介しましたが、ストレッチで損傷している部分を動かすのは危険です。 損傷している部分を無理にストレッチしようとすると損傷が悪化してしまう可能性があるからです。 肩腱板損傷の症状を軽減するためにおすすめのストレッチは、肩甲骨と脊柱のストレッチです。 肩甲骨や脊柱の筋肉、関節がストレッチによって柔らかくなれば可動域も上がり、腕があがりにくい、もしくはあがらないという場合でも、あがりやすくなることが期待できます。 また、腕や肩を動かす際の痛みも軽減させることが期待できます。 肩腱板損傷でストレッチをするときは専門医に相談しよう 肩腱板損傷の症状を軽くするためにストレッチがおすすめだということで、さっそくやってみようと思う人もいるかもしれません。 しかし、間違ったやり方で行うと肩腱板損傷を悪化させてしまうこともあります。 自己流でストレッチをするのではなく、専門医に相談し、適切なタイミングで始めること、正しい方法で行うことが大切です。 まとめ・肩腱板損傷のケア、安静にしすぎは逆効果!ただし自己判断禁物 肩腱板損傷で肩が痛い、上がらないというときにストレッチはおすすめかどうかについて紹介しました。 紹介したように、正しい方法で行えば肩腱板損傷の症状を和らげる効果が期待できるので、つらい症状に悩まされている人は試してみるとよいでしょう。 しかし、間違った方法で行うと悪化させてしまう可能性があるため、専門医に相談した上で、正しい方法で行うようにしてくださいね。 ご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.02 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝の靭帯損傷、どこが痛みますか?部位によっては自然治癒が可能です 膝の靭帯損傷というケガをしてしまい、手術を勧められている方の中には、手術をしないで治療できたらと望んでいる人も多いのではないでしょうか。 実は、膝靭帯損傷の部位によっては自然治癒が可能です。 どの部位なら自然治癒が可能なのか、自然治癒の治療方法や、自然治癒が難しい場合の治療方法について紹介します。 膝靭帯損傷は、内側の側副靭帯損傷なら自然治癒が可能 膝関節の下の脛が、外側にねじれたときに発生するのが内側側副靭帯損傷で、スポーツの膝靭帯損傷の中では比較的多いです。 損傷の程度によって、以下のように重症度が異なります。 ・重症度1:症状は痛みがあるだけで膝の左右への不安定さがない ・重症度2:痛みがあるものの30度膝屈曲位で主に左右方向に不安定 ・重症度3:痛みが強く30度屈曲位と完全伸展位で不安定 保存療法で膝靭帯損傷の自然治癒が目指せるとは? 重症度が1度や2度の内側側副靭帯損傷であれば、手術をしない保存療法で自然治癒を目指せます。 手術をしない保存療法では、サポーターで固定して損傷箇所が融合するのを6週から8週待ちます。ギプスによる固定はなるべく使わない傾向にあります。 膝靭帯損傷の自然治癒が見込めない場合は手術か再生医療 内側側副靭帯損傷以外の膝靭帯損傷の場合、自然治癒は見込めないので保存療法は選択せず、手術療法か再生医療を選択することになります。 手術療法では、自分の腱組織を用いた靭帯再建術が関節鏡を用いて行われ、術後には3~6ヶ月のリハビリが必要になります。 再生医療をご存知でしょうか?これまでの手術にとって変わる最先端の治療で、現在とても注目されている治療方法です。 自身の幹細胞を注入する治療方法は、手術を避けることができる上、入院不要なため、身体への負担が少なく、治療やリハビリに時間を費やすことがなく早い治癒が望めるという特徴があります。 まとめ・膝の靭帯損傷、どこが痛みますか?部位によっては自然治癒が可能です できれば自然治癒で膝靭帯損傷を治したいと思う人も多いと思いますが、実際に自然治癒で治療ができるのは、内側側副靭帯損傷の重症度が軽いケースに限られています。 その他の膝関節の靭帯に関する治療は、手術療法が一般的です。しかし、最近は手術療法だけでなく、再生医療を用いた治療も可能になってきました。 再生医療は、自分の幹細胞を注入する治療なので、手術をした時のような身体への負担がかからず、自然治癒に近い治療と言えます。身体に負担をかけずに治療をしたい、なるべく早い治癒を目指したいと考えている人は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 当院は再生医療専門クリニックです。国内有数の症例数を有し、再生医療専門医が診察や治療に当たります。再生医療の治療に興味やご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。 監修;リペアセルクリニック大阪院
2019.10.02 -
- PRP治療
- ひざ関節
膝の内側から裏にかけて痛みを感じる鵞足炎に悩む方は少なくありません。 鵞足炎は、サッカーやマラソンなど足を酷使するアスリートが発症しやすい疾患です。 本記事では、鵞足炎の症状や痛みを緩和するストレッチ、鵞足炎の治療法を紹介します。 さらに、ストレッチをしても症状が改善しない場合の治療法についても触れています。鵞足炎の痛みを和らげたい方は、ぜひ参考にしてください。 この記事でわかること ・鵞足炎の症状 ・鵞足炎の痛みを緩和するストレッチ ・鵞足炎の治療法 鵞足炎とは?どんな症状? 鵞足(がそく)炎は、膝の内側からやや下のあたりに痛みや腫れを引き起こす炎症性の症状です。 この症状は、鵞足と呼ばれる膝の内側にある3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)が付着している部分で発生します。 ランニングやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水泳など、足を酷使するスポーツをしている人が発症しやすい疾患です。 大きな負荷をかけたり、運動前のストレッチを疎かにしたりすると発症します。 鵞足炎になる原因 鵞足炎の原因は膝の使いすぎです。膝の摩擦やストレスによりスポーツをする人が発症しやすい疾患です。 また、筋肉の疲労が蓄積すると鵞足炎のリスクが上がり、膝の腱と内側の骨が擦れる状態も鵞足炎になりやすいです。 ランニング中に膝が内側に向く癖がある人や、X脚の人も鵞足炎になりやすい傾向があります。 鵞足炎の痛みを緩和するストレッチを紹介 鵞足炎の痛みは日常生活にも影響します。 痛めた直後はアイシングを行うことが有効ですが、少しずつ痛みが緩和してきたらストレッチも有効です。 鵞足炎の痛みを緩和するストレッチを紹介するので、1日に2回から3回を目安に、1回10秒から30秒程度で無理のない範囲で試してください。 腸脛靭帯のストレッチ 1.両足を伸ばした状態で上半身を起こして座る 2.右膝を立てて左足にかける 3.上体を右にひねる これを両方行う 内転筋のストレッチ 1.あぐらをかき、両足の足底部をくっつける 2.無理のない範囲で両ひざを押す これを両方行う ハムストリングスのストレッチ 1.あおむけになる 2.片方の膝を曲げて、両手で太腿の裏を掴む 3.そのまま上体を少し後ろに倒す 4.タオルやストレッチバンドを足裏にかける 5.無理のない範囲で脚を引き寄せて20秒キープした後にゆっくり戻す これを両方行う 大腿四頭筋のストレッチ 1.両足を伸ばした状態で床やベッドに座る 2.左の脛が床につくような形で折り曲げる 3.そのまま上体を少し後ろに倒す これを両方行う 鵞足炎の治療方法 鵞足炎の治療法は、主に3種類あります。 ・薬物療法 ・理学療法 ・再生医療 鵞足炎の治療法は、症状の程度や患者の状態によって異なります。症状に適した治療を選ぶと鵞足炎の改善に期待できます。 薬物療法 鵞足炎の治療の初期段階では、痛みや炎症を抑えるために薬物療法が行われます。使用するのは主に抗炎症薬や鎮痛剤です。投薬により痛みを和らげ、炎症を抑えます。 症状が軽度の場合は、薬物療法だけで改善が期待できます。 痛みや炎症が強い場合は、注射療法が有効です。局所にステロイド注射を行い、炎症を迅速に抑えます。 ただし、ステロイド注射は一時的な効果であり、頻繁に使用すると副作用のリスクがあるため、適切なタイミングでの使用が重要です。 理学療法 理学療法は鵞足炎の症状改善に効果的な治療法の一つです。 膝の痛みを和らげ、柔軟性を回復させるためのストレッチが中心となりますが、炎症が強い急性期は安静が必要で、症状が落ち着いてから徐々に開始します。 特に、縫工筋・半腱様筋・薄筋などの筋肉の柔軟性を高めるストレッチが推奨されます。 これらのストレッチは、必ず理学療法士などの専門家に正しい方法を指導してもらい、自身の症状や生活スタイルに合わせて行うことが重要です。 再生医療 鵞足炎が慢性化した場合や、薬物療法や注射療法で十分な効果が得られない場合には、再生医療が選択肢として挙げられます。 幹細胞や血小板を活用した治療では、自身の細胞を利用して損傷した組織の修復を促進します。 再生医療は手術に比べて体への負担が少なく早期の回復期も期待できます。 ストレッチをしても鵞足炎が慢性化したときは? ストレッチやリハビリをしても鵞足炎を繰り返してしまう人は少なくありません。もしも慢性化してしまった場合、再生医療という選択肢も検討するといいでしょう。 現在では自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で根治するPRP療法と呼ばれる治療法があります。 ドーピングに指定されていないため、スポーツ選手でも利用できます。 鵞足炎による膝の裏の痛みを緩和するストレッチを紹介!のまとめ 鵞足炎は、一度発症してしまうと再発する人も多くいます。鵞足炎の痛みの緩和や鵞足炎再発を予防するために、今回紹介したストレッチを試してください。 鵞足炎の再発に悩んでいる方はPRP治療をご検討ください。 PRP治療は、手術を避けられ入院も不要な治療法です。詳しくは当院までお問い合わせください。
2019.10.01 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板部分断裂の治療!手術療法と保存療法!どちらにも大切なリハビリについて 腱板部分断裂の治療法としては、手術療法と手術をしないで症状を緩和させ、経過を観察していく保存療法がありますが、どちらの場合もリハビリが重要です。 ここでは、肩腱板部分断裂のリハビリの目的、どのようなタイミングで行うと良いのか、また、具体的にはどのようなリハビリを行うのかについて紹介します。 肩腱板部分断裂のリハビリの目的とは? 肩腱板部分断裂になると、肩や腕を思うように動かすことができなくなる、痛みが生じるなどといった症状が出ます。そうなると、腕や肩を極力動かさないようにしようと考える人が多いと思います。 しかし、腕や肩をほとんど動かさず、使わない状態が続くと関節の可動域に制限がかかったり、筋力が低下したりします。すると、余計に患部に負担がかかりますし、思うように動かせなくなったりしてしまいます。 このようにならないようするために必要なのが、リハビリです。 リハビリをすれば肩腱板部分断裂が治る? 残念ながら、リハビリをしても肩腱板部分断裂が治るわけではありません。リハビリは、症状の悪化を防ぐことや、緩和させることを目的として行います。 肩腱板部分断裂のリハビリはどんなタイミングでどのようなことをするの? 肩腱板部分断裂のリハビリをするタイミングは、痛みが落ち着いている時です。 腕や肩を動かしていないのに痛みがある場合は、炎症を抑えることが優先になるので、薬や湿布などで炎症対策をして、まずは安静にしましょう。 また、リハビリをする時は腱板に直接アプローチするのではなく、周辺の筋肉や関節包、じん帯などを柔らかくするためにリラクゼーションやストレッチを行います。 リハビリによって肩腱板周辺が柔らかくなり、可動域が広がることにより患部への負担も減って、症状の緩和につながることが期待できます。 肩腱板部分断裂の手術後のリハビリについて 肩腱板部分断裂を治すために手術をするケースもありますが、手術を受けた場合も術後のリハビリが必要になります。 リハビリは一般的に手術後 3 週間後くらいから開始しますが、断裂部分が大きい場合は 6 週間くらい経ってから開始するケースもあります。 術後 3 週間くらいは安静期間で患部を固定しているので、関節可動域がかなり狭くなっています。ですから、まず、2~3ヶ月を目安に可動域を取り戻すリハビリをします。 可動域が戻ってきたら運動機能を回復させるためのリハビリを 4 か月から半年を目安に行い、日常生活に支障が出ないレベルを目指します。 まとめ・肩腱板部分断裂の治療!手術療法と保存療法!どちらにも大切なリハビリについて 肩腱板部分断裂のリハビリについて紹介しました。 肩や腕が思うように動かせなかったり、痛みが生じたりすると動かすべきか安静にしておくべきか悩むところですが、痛みがある場合は、まずは痛みのある部分を動かさないように安静にして、医療機関を受診しましょう。 そして、肩腱板部分断裂のリハビリは、適切なタイミングで、適切なリハビリを行うことが大切ですから、医師の指示通りに従ってくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください https://africatime.com/topics/4176/
2019.10.01 -
- 肘
- 肘頭滑液包炎
肘がブヨブヨに腫れて痛い原因は肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)の可能性があります。腫れや痛みが進行すると、日常生活や仕事に支障をきたすこともあるため、原因や対処法を知っておくことが大切です。 本記事では肘頭滑液包炎の症状や治療法を紹介します。 また、肘の痛みを根本的に治療できる再生医療についても紹介します。肘の問題解決の参考として、ぜひ最後までご覧ください。 肘がブヨブヨに腫れて痛い原因は肘頭滑液包炎の可能性あり 肘がブヨブヨに腫れて痛い原因として考えられるのが、肘頭滑液包炎と呼ばれる疾患です。読み方は「ちゅうとうかつえきほうえん」です。 この「ぷよぷよ・ブヨブヨ」している訳は、関節を包んでいる滑液包の中に水(滑液)がたまる現象が起きているからです。 以下で肘頭滑液包炎の症状・原因・治療方法を詳しく紹介します。 肘頭滑液包炎の症状・見た目 肘頭滑液包炎は、肘が腫れたり痛みが出たりする病気です。 たとえば、転倒した際に肘を強く打つ・繰り返し肘が圧迫されると、肘頭滑液包炎になる可能性があります。また、肘がぷよぷよ・ブヨブヨに腫れる点も肘頭滑液包炎の特徴です。 肘頭滑液包炎になる原因 肘頭滑液包炎は、肘の滑液包に炎症が生じる病気です。この炎症はさまざまな原因で引き起こされます。 肘頭滑液包炎の原因 特徴 細菌感染による炎症 ・肘頭滑液包炎の主な原因 ・外傷や動物に噛まれることなどで細菌が侵入、炎症を起きる ・黄色ブドウ球菌による感染も見られる(強い痛みや腫れが特徴) 肘の過度な使用 ・肘を頻繁に使う動作や姿勢が要因 ・動作や姿勢で滑液包に負荷をかけ、炎症を引き起こす 外傷と刺激 ・肘をぶつける、擦るなどが要因(打撲・捻挫など) ・繰り返しの強い刺激や圧迫で炎症を起こす 炎症性疾患 ・リウマチや痛風などが主な要因 ・体内で炎症を引き起こしやすい ・痛風の場合は尿酸結晶が滑液包に溜まることもある その他の原因 特定の誘因がないにもかかわらず発症 体質や健康状態が影響する(免疫力の低下など) それぞれの原因に対して適切な予防策を講じることで、炎症を防げます。肘を守るためにも、日常生活やスポーツにおける肘の使い方には注意が必要です。 滑液包とは 滑液包(かつえきほう)は、人体の関節や腱の周りにある小さな袋状の組織です。滑膜と呼ばれる内膜に包まれ、中には少量の滑液が入っています。滑液包は関節部に多く、主に腱と骨・筋と骨・皮膚と骨の間に存在します。 これらの場所では、動作によって構造同士がこすれ合うことが多く、滑液包がクッションの役割を果たして摩擦を軽減します。 肘頭滑液包炎の治療方法 肘頭滑液包炎の治療方法は、保存療法・手術療法・投薬療法の3つです。くわえて、治療に役立つ滑液の検査が存在します。症状や状態にあわせて、それぞれの治療法を専門医が選択します。 以下で治療法を詳しく解説するので、治療のイメージをつけていただけると幸いです。 保存療法 肘頭滑液包炎の主な治療方法は保存療法です。 保存療法の内容 滑液包内の液体過剰の場合 注射で液体を吸引除去 感染による滑液包炎の場合 抗生物質の投与 感染のない滑液包炎の場合 ・肘の挙上 ・冷却療法 ・圧迫 ・液体を吸引除去 ・非ステロイド性抗炎症薬 ・ステロイド注射 上記のように専門医の判断の下、症状に応じて適切な保存的治療を選択します。 手術療法 保存的な治療で改善しない場合は、手術による治療が検討されます。 感染が続く場合、手術で直接感染部分を取り除くこともあります。対して、感染でない場合は以下の手術を行うことがあります。 手術は症状の改善と再発の予防に期待できますが、侵襲的(患者さんの体に直接的に手を加える)な治療です。 そのため、患者さんの状態を十分に評価し、的確な手術方法を慎重に検討する流れになります。 投薬療法 滑液包炎が感染によるものであれば、抗生物質の使用が一般的です。 一方で感染が原因でない場合は、以下の方法で炎症を抑えます。 感染でない場合には、液体を抜き取ることに加えて、ステロイドによる注入も検討します。これにより、顕著な炎症を抑制できます。 抜き取った滑液の検査 滑液包炎は、滑液が出血を伴って貯留する特徴があります。 局所的に発赤や熱感を伴う場合には、滑液を穿刺(せんし)による細菌培養検査の実施が推奨されます。検査の内容に応じて感染の有無を確認できるため、適切な治療を行えます。 肘頭滑液包炎の予防方法 肘頭滑液包炎の原因が肘の過度な使用や刺激の場合、肘を安静にして動かさないようにしましょう。 炎症を起こしている滑液包は刺激に敏感なので、関節を動かしてしまうと肘頭滑液包炎が再発してしまう場合があります。 具体的には、テーピングや副子(そえこ)と呼ばれる板のような装具で固定します。テーピングを使用する場合は肘を軽く曲げ、腕から二の腕に向かって固定するイメージで行いましょう。 詳しいテーピングの方法は以下の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。 肘頭滑液包炎と似ている蜂窩織炎との違いについて 肘頭滑液包炎と症状が似ている蜂窩織炎(ほうかしきえん)との違いについて以下の表にまとめました。 どちらも痛みを伴い赤く腫れる病気ですが、腫れの範囲や症状が異なります。 比較項目 肘頭滑液包炎 蜂窩織炎 主な原因 外傷や過度の使用、感染症 細菌による感染症 腫れの範囲 局所的 広い 症状 痛み、腫れ、感染症の場合は熱感 痛み、腫れ、赤み、腫れている部位が熱を持っている、押すと痛みを感じる 肘頭滑液包炎は腫れている部位が狭く、赤みはありません。受診の際の参考にしてみてください。 肘がブヨブヨに腫れて痛い方からよくある質問 肘がブヨブヨに腫れて痛む症状に悩む方々から、さまざまな質問が寄せられています。 この項目ではそうした疑問に答え、適切な対処法や治療の選択肢について解説します。 注射による吸引は癖になる? 注射による吸引治療は一時的に症状を緩和できます。滑液吸引自体に依存性はありませんが、滑液は再びたまることもあり、これが癖になると感じられる要因です。 ここで理解しておきたい点としては、「何度も水を抜くから炎症が慢性化するのではなく、炎症が慢性化しているために何度も水がたまる」ことで、決して癖になっている訳ではありません。 慢性化した滑液包炎の場合、根本的な原因を取り除くことが必要です。物理的な刺激を避け、原因となる疾患の治療に力を入れることが大切です。 肘が腫れて痛いときは何科を受診すれば良い? 肘が腫れて痛む場合は、整形外科の受診をおすすめします。 整形外科医は、筋骨格系の専門家として肘の腫れや痛みの原因を適切に診断し、適切な治療法を提案できます。症状の原因が肘頭滑液包炎や関節炎、腱炎などの場合、整形外科で適切な診断と治療を受けられます。 肘に水がたまる肘頭滑液包炎は自然に治癒する? 肘頭滑液包炎は、適切なケアと時間があれば自然に治癒する可能性があります。しかし、個人差が大きく、症状の程度や原因によって治癒までの期間が異なります。 軽度の場合は安静や冷却などの保存療法を講じ、数週間で改善する傾向にあります。ただし、重度の場合や繰り返し発症する慢性的な状態では、自然治癒が困難なケースもあります。 また、長期間放置すると、滑液包の肥厚や線維化が進行し、完全な回復が難しくなる可能性もあります。そのため、症状が長期間続く場合や、痛みが強い場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。 肘がブヨブヨに腫れているけど痛くないときは? 肘がブヨブヨに腫れているが痛みがない場合、慢性的な肘頭滑液包炎や別の病態の可能性があります。 痛みがないからといって軽視せず、適切な対応が必要です。慢性的な肘頭滑液包炎では、急性期の炎症が落ち着いた後も滑液包内に液体が貯留し続け、痛みを伴わないブヨブヨとした腫れが残ることがあります。 そのため、痛みがなくても油断は禁物です。炎症が起きているから水が貯まることを理解し、医療機関を受診しましょう。 繰り返す肘頭滑液包炎を治療するには? 肘頭滑液包炎は、肘を安静にしていないと再発してしまう可能性がある病気です。腫れを繰り返してしまう場合は、再生医療による治療も検討してみましょう。 再生医療とは自身のお腹の脂肪から幹細胞を抽出し、点滴や注射で患部に送り込む治療法です。幹細胞は、骨や筋肉などさまざまな細胞に変化する能力があります。そのため、手術をしないで肘頭滑液包炎による痛みを根本から解決できる可能性があります。 当院では、再生医療を取り扱っていますのでお気軽にお問い合わせください。 肘のブヨブヨした腫れと痛みが続く場合は整形外科を受診 肘頭滑液包炎は、肘の周囲にある滑液包が炎症を起こす病気です。肘の外傷や過度の使用・感染・または基礎疾患によって引き起こされ、腫れや痛みが伴います。 症状が長引く場合は、整形外科の受診を検討しましょう。肘頭滑液包炎を防ぐためにも適切な姿勢や動作を心掛け、肘頭の外傷を防ぐ意識も大切です。 また、肘の痛みにお悩みの方は再生医療による治療も選択肢の一つです。手術を伴わず、低リスクで早期の完治が期待できます。
2019.09.30 -
- 肘
野球少年が野球肘を発症した場合のリハビリと、その再発の予防策について 野球少年にとって、野球肘は選手生命にかかわる一大事です。 治療やリハビリを怠る、あるいは、リハビリが終了した後、無理にプレーを再開すると野球肘が再発!ということにもなりかねませんから、リハビリはしっかり行うこと、そして、リハビリ後の練習再開時にも無理をしないことが大切です。 そこで今回は、野球肘のリハビリの具体的な方法と、再発を予防する方法をご紹介します。 野球肘のときに行うリハビリについて解説します! 野球肘とは、投球動作を繰り返したために肘関節を損傷している状態なので、まず初めに行う治療は、患部を安静に保ち、痛みを抑えることが中心になります。 野球肘のリハビリはいつから開始するの? 野球肘のリハビリは、痛みが治まってから開始します。 この時、無理をして安静期間を十分にとらない、リハビリを行わないまま練習を再開するというようなことをすると、野球肘が重症化することがあります。 ですから、医師の指示通りに安静期間を守り、適切なタイミングでリハビリを開始するようにしましょう。 野球肘のリハビリはどんなことをするの? 野球肘のリハビリはストレッチや筋トレを行うのが一般的です。肘の関節を伸ばすストレッチをして肘の内側の筋肉を柔らかくする、そして、手首を曲げる、回すなどして肘の内側の筋肉を鍛えるリハビリテーションを行います。 その後、投球動作をしてみて痛みがないかどうかを確認、投球フォームをチェックするなどしながら、徐々に練習を再開していくという流れになります。 野球肘はリハビリ後も要注意!再発しないようにするためには? 治療を終え、リハビリを頑張ったのにすぐに再発!また安静を強いられる…という状況になるとイヤですよね。 ですから、野球肘を再発しないように気を付けましょう。再発を繰り返し、重症化してしまうと、手術が必要になる、選手生命の危機に至るというケースもあります。 リハビリ後の練習再開はいつ? 1日でも早く再開したい気持ちは分かりますが、医師と相談しながら練習を再開しましょう。 また、練習を再開してすぐ、治療前と同じ内容に戻すのは危険です。つい力一杯投げてしまうと野球肘の再発につながりますから、練習量は徐々に増やし、身体を慣らしていきましょう。 野球肘の再発を注意しすぎて、肘を庇いながらプレーをすると、体のほかの部分に故障が現れることもあります。肘だけでなく、全身のバランスにも気を配りましょう。 ▲具体的に何球投げてもいいの? リハビリ後の練習では、以前の練習量の30%程度から始めることが望ましいです。例えば、少年野球の試合において、ピッチャーの1日の投球数は70までと制限されているので、復帰したての練習では投球数を20程度に抑えておくこと良いです。 ただし、状況によって個人差がありますので、医師と十分相談をして練習メニューを決めていくようにしてください。 投球フォームを見直す必要性 投球動作は本来、全身で行うものです。野球肘になってしまった選手は、手だけを使う「手投げ」になっている場合が多く、手投げのままプレーを続けると野球肘を再発しやすくなります。 再発を予防するためには、下半身と体幹を上手く使って力を分散させるような投球フォームに改善することが望ましいでしょう。 まとめ・野球少年が野球肘を発症した場合のリハビリと、その再発の予防策について 野球肘のリハビリ中はなかなかプレーが出来なくて焦り、練習を再開しても物足りない、と感じてしまう場合もあります。 特にお子さんが野球肘で治療・リハビリが必要という場合は、子供が焦る気持ちも受け止めながら、成長期にある身体を守ってあげることが大切です。医師と連携しながら、好きな野球を長く、楽しく続けられるようにサポートしてあげましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.09.30 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷におけるサポーターは果たしてどのくらいの効果をもたらすのでしょうか。 結論から述べると、サポーターの使用は肩の痛みを軽減し、安定性を高めるとされますが根本的な治療ではありません。サポーターの使用方法や注意点を知ることで、損傷の進行を防ぐ手助けになります。 この記事では、肩腱板損傷におけるサポーターの効果や役割、他の治療法との併用について詳しく解説します。適切な対処法を知って、治療を目指しましょう。 肩腱板損傷でサポーターを使うことはあまりおすすめできない 肩腱板損傷になると、痛みが生じて思うように腕や肩を動かせません。そこで、サポーターを使用する人が多いのですが、結論、肩腱板損傷でサポーターをつけるのはあまりおすすめできません。 この項目では、サポーターの有効性とおすすめできない理由を詳しく解説します。 サポーターで肩腱板損傷の症状を和らげることは可能 サポーターを使用すると、関節や筋肉の過剰な動きを抑え、損傷部分への負担を軽減できます。さらに、関節を安定させて動かしやすくする効果も期待できます。 肩に痛みがある状況でも、作業や仕事で動かす必要がある場合には、サポーターの使用は有効です。 肩腱板損傷はサポーターで治ることはない 肩腱板損傷にサポーターを使用すると、一時的に痛みが軽減され、動かしやすくなる効果が期待できます。しかし、サポーターを付けたからといって肩腱板損傷自体が治るわけではありません。 サポーターを使用することで症状が楽になるからと無理をしてしまうと、損傷している部分が断裂するなど、症状が悪化してしまう可能性があります。 サポーターの常時使用は控えるべき! サポーターを使用して肩腱板損傷の症状が和らぐのであれば、常時使用したいと考える人もいると思います。 しかし、サポーターを常時使用してしまうと、肩の筋肉や関節が使われなくなり硬くなってしまう、筋力が低下するなどの問題も出てきます。 周辺の筋肉や関節が硬くなってしまうと、損傷部分にさらに大きな負担がかかって症状が悪化してしまうので、周辺の筋肉や関節は適度に動かしておく必要があります。 このような理由から、サポーターは補助的な役割として使用し、常時使用は控えたほうが良いです。 肩腱板損傷を放置するとどうなるの? 肩腱板損傷を放置すると、損傷が進行して腱板が完全に断裂する可能性があります。断裂が起こると、肩の可動域が大幅に制限され、日常生活にも支障が生じます。症状が悪化する前に、医療機関を受診しましょう。 また、腱板損傷の新たな治療法のひとつとして、幹細胞を使った再生医療があります。手術を回避し、痛みの軽減が期待できるため、老若男女問わず幅広い方におすすめの治療法です。 負担を抑えつつ回復を目指したい方は、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問として以下の2つを紹介します。 ・肩腱板損傷にトレーニングは効果的? ・肩腱板損傷のテーピングは効果的? 具体的なトレーニング方法も紹介しているので、無理のない範囲でお試しください。 肩腱板損傷にトレーニングは効果的? 肩腱板損傷では、トレーニングが症状の緩和に役立つ場合があります。 下記のトレーニングは、肩腱板周辺における筋肉の柔軟性アップと関節の動きを良くする効果に期待できます。空き時間を利用して定期的に行ってみましょう。 肩腱板損傷におすすめのトレーニング.1 1.椅子に座り、机の上に両腕を伸ばして手のひらを上に向ける 2.体をゆっくり前に倒す 3.ゆっくりと元の姿勢に戻る 肩腱板損傷におすすめのトレーニング.2 1.椅子に座り、座面を手で持って腕を固定する 2.肩甲骨を意識しながら体を傾け、片方の肩が前に出るようにする 3.元の姿勢に戻し、反対側も同様に行う ただし、無理なトレーニングは逆効果です。痛みのない範囲でおこないましょう。 肩腱板損傷のテーピングは効果的? 肩腱板損傷に対するテーピングは、痛みを和らげたり、肩の安定性を高める効果に期待できます。動きの制限やサポートにより、症状の緩和に役立ちます。 ただし、テーピングだけでは肩腱板損傷を治せません。サポーター同様、根本的な治療にはならないため医療機関での治療が必要です。 肩腱板損傷におけるサポーターの効果まとめ 肩腱板損傷に対するサポーターの使用は、肩の安定性を高め、痛みを一時的に軽減します。関節の動きを制限して負担を軽減し、症状の悪化を防げます。 ただし、サポーターには肩腱板損傷の治療効果はありません。肩腱板損傷の根本的な治療を目指す場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 また、体への負担が少ない再生医療による治療も検討してみましょう。興味のある方は当院へお気軽にご相談ください。
2019.09.29 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝靭帯損傷は、程度によっては完治までに時間を要する疾患です。しかし、スポーツや仕事の関係上、早期に治したい方もいらっしゃるでしょう。 そこで本記事では、膝靭帯損傷を早く治す方法をまとめて紹介します。適切な方法を模索し、日常生活やスポーツにおける早期復帰を目指しましょう。 膝靭帯損傷を早く治す方法3選 膝靭帯損傷を早く治すためには、適切な対処と治療が不可欠です。ここでは、膝靭帯損傷を早く治す3つの方法について詳しく解説します。 早期の受診・治療 膝靭帯損傷を早く治すためには、早期の受診と適切な治療が重要です。 損傷直後は痛みや腫れが軽度な場合もありますが、放置すると症状が悪化し回復に時間がかかる可能性があります。専門医の診断を受けることで損傷の程度を正確に把握し、適切な治療計画が立てられます。 軽度の損傷であれば保存療法で対応できますが、重度の場合は手術が必要になることもあります。早期な治療の開始で回復期間を短縮し、合併症のリスクを減らせます。 RICE(ライス)処置の実施 RICE処置は、膝靭帯損傷の初期対応として非常に効果的です。RICEとは、以下の頭文字を取った総称です。 ・Rest(安静) ・Ice(冷却) ・Compression(圧迫) ・Elevation(挙上) まず、患部を安静にし、過度な負荷をかけないようにします。次に氷やアイスパックで冷却し、腫れと痛みを軽減します。包帯等で適度に圧迫し、さらに腫れを抑制します。最後に、患部を心臓より高い位置に挙げることで血流を改善し、腫れの軽減を促します。 この処置を損傷後48時間以内に適切に行うことで、炎症を抑え早期回復につながります。 リハビリテーションの実施 適切なリハビリテーションは、膝靭帯損傷からの回復を加速させる重要な要素です。 リハビリの内容は損傷の程度や部位によって異なりますが、一般的に関節可動域の改善、筋力強化、バランス訓練などが含まれます。初期段階では、過度な負荷を避けながら、ゆっくりと関節の動きを改善していきます。徐々に負荷を増やし、大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋力強化を行います。 また、プロプリオセプション(固有受容感覚)を改善するバランス訓練も重要です。リハビリテーションを専門家の指導のもとで適切に行うことで膝の機能を効果的に回復させ、再発のリスクを低減できます。 食生活の改善 膝靭帯損傷をより早く治すためには、食事に気をつけることも大切です。 体を構築する良質な栄養を摂取し、内部から早期回復を目指します。 必要な栄養素 回復を助ける主な食品 ・タンパク質 ・ビタミン ・ミネラル ・コラーゲン ・スペアリブ ・鶏ガラスープ ・貝類 ・牛スジ 食べ物では、タンパク質やビタミン・ミネラルの豊富な食材がおすすめです。膝関節には、コラーゲンの多い食品がおすすめで、スペアリブや鶏ガラスープ・貝類・牛スジなどが回復を助けてくれます。 また、膝靭帯損傷の回復を早める食事のコツは、普段の4分の3に食事量を減らすことです。 ケガをすると体を動かせないため、エネルギー消費量が少なくなります。いつもの量を食べると、体重や体脂肪が増加して膝関節に負担をかけてしまうため、間接的に回復が遅れてしまいます。 膝靭帯損傷を早く治すなら再生医療もおすすめ 膝靭帯損傷をはじめとする治療において、近年では再生医療が注目されています。 再生医療は、患者自身の幹細胞を培養し、損傷した組織の修復を促進する革新的な治療法です。靭帯の再生を促進する観点から、回復期間の短縮に期待できます。また、従来の治療法と比べて副作用のリスクも低い点が特徴です。 膝靭帯損傷を早く治したいアスリートをはじめ、一般の方までご利用いただける治療方法となっています。興味のある方は当クリニックまでお気軽にご相談ください。 膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。 膝靭帯損傷を早く治したい方からよくある質問 この項目では、膝靭帯損傷を早く治したい方からのよく寄せられる質問に対して当クリニックで回答したものを紹介しています。 これらの情報を参考に、適切な対処を選択してみましょう。 靭帯損傷を早く治すサプリはある? 靭帯損傷の回復を促進するサプリメントとして、コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどが配合されたサプリメントが挙げられます。 コラーゲンは靭帯の主要成分であり、サプリの摂取は靭帯損傷の修復を助ける働きをします。グルコサミンとコンドロイチンは、関節の健康維持に役立つとされています。 その他、痛みの緩和に期待できるサプリメントは数多の種類が存在しますが、大切なのは規則正しい食生活です。サプリメントはあくまでも補助的な役割として捉え、食事から摂取できる栄養素で修復する意識を心がけましょう。 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝靭帯損傷の初期段階では、冷却(アイシング)が効果的です。 「RICE(ライス)処置の実施」の項目でもお伝えした通り、損傷直後の冷却は靭帯損傷を早く治すコツです。対して、慢性期では、血流を促進し組織の修復を助けるため効果があるため温める選択をとりましょう。 上記のように損傷の程度や回復段階によって処置が異なるため、専門医のアドバイスの下、冷却と温熱どちらを実践すべきか判断しましょう。 適切な対処で膝靭帯損傷を早く治そう! 膝靭帯損傷の症状はさまざまですが、早く治すための治療を受けた方が良いケースは、歩けない・屈伸ができないなど日常生活に支障をきたすレベルの症状を発症したときです。 また、強い痛みや顕著な違和感を感じた際も無理せず最寄りの医療機関を受診しましょう。膝靭帯損傷を早く治すために効果的な食事もあわせて取り入れると良いでしょう。 くわえて、早期回復を促す再生医療も効果的な療法です。当クリニックではメールや電話相談を受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください。
2019.09.29 -
- ひざ関節
膝靭帯損傷を長引かせないためには、受傷時の応急処置がとても大切です 膝関節の靭帯が損傷する膝靭帯損傷は、歩行時に痛みがあったり関節がいつまでも腫れたりと、つらい症状が出ます。そのため、そういった症状を長引かせないためにも膝靭帯損傷した際の応急処置がとても大切になります。 できるだけ症状を緩和するために、膝靭帯損傷が生じた時の応急処置について紹介します。 膝靭帯損傷の応急処置にはRICE処置が有効 膝靭帯損傷だけでなく、スポーツ外傷や一般の外傷時の応急処置にはRICE処置が有効です。外傷直後に適切な処置が行われると、治るまでの時間が短くなります。また、不自由なく日常生活やスポーツができるようになるまでの期間を早めることもできます。 膝靭帯損傷の応急処置に有効なRICE処置とは?次の4つの処置を指します。 膝靭帯損傷の応急処置に有効なRICE処置とは、 ・Rest(安静) ・Icing(冷却) ・Compression(圧迫) ・Elevation(拳上) 以下、それぞれの具体的な処置について詳しく説明します。 ▲Rest(安静) 損傷した部位が腫れたり、血管や神経が損傷したりしないように、患部を安静に保つ処置です。筋肉や関節の動きが抑えられるので、内出血を抑えることもできます。 ▲Icing(冷却) 損傷した部分の低酸素障害によって起こる細胞壊死や腫れなどを抑えるために、患部を氷で15分~20分冷却します。すると患部の感覚が鈍くなります。痛みが再発すれば、また冷却をすることを24~72時間繰り返します。湿布や冷えピタは、深部の冷却効果がなく感染源になる可能性もあるので使用しないでください。 ▲Compression(圧迫) 患部の内出血や腫れなどを抑えるために、腫れた部分を中心に腫れのない部分まで、軽く圧迫を加えます。強い圧迫は、循環障害を引き起こしてしまうので気を付けましょう。 ▲Elevation(拳上) 患部の腫れを早くひかせるために、膝部分を心臓よりも高い位置に上げてください。なぜなら、末梢が広がると、内出血や腫れの吸収が遅れてしまうからです。 膝靭帯損傷の応急処置後の治療 膝靭帯損傷の応急処置が適切に行われると、痛みや関節の不安定感といった後遺症は残りません。とても重要な処置なので、必ず取り入れてください。 RICE処置後は、手術や再生医療、リハビリなどで修復や機能回復を目指します。 まとめ・膝靭帯損傷を長引かせないためには、受傷時の応急処置がとても大切です 膝靭帯損傷の応急処置には、RICE処置がとても大切です。応急処置を行うことで、治りが早くなりますし、後遺症の発症を予防できるなどメリットが多いです。とても簡単な処置なので、ぜひ取り入れてくださいね。 ただし、応急処置だけで症状が改善したとしても、必ず病院を受診して治療を受けましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.09.28 -
- 幹細胞治療
- 腱板損傷
- 肩
肩腱板損傷は放置厳禁!そのうち治る、五十肩だろうなど素人判断は禁物 肩が思うように上がらなかったり、関節に痛みがあったりする場合、「これくらいなら我慢できる」、「年齢的にも不調が出るのは仕方ない」と、放置していませんか?! しかし、その肩の不調、もしかすると「肩腱板損傷」かもしれません。これぐらい大丈夫!というような軽い気持ちで放置することなく、早めに医療機関を受診することをお薦めします。 今回は、素人判断は厳禁です!そこで肩腱板損傷を放置したらどうなるのか、早期の受診の重要性についてご紹介します。 肩腱板損傷は、四十肩や五十肩と同じ部位で、似た症状 肩の関節の痛みや思うように動かせないといった場合、「四十肩や五十肩だろう」「きっとそのうち治るだろう」と簡単に考えて様子見される方がほとんどではないでしょうか。 実際に、四十肩や五十肩であった場合は、確かに放置しておいても自然に症状が軽くなっていくので問題はありません。問題は、自己判断で四十肩や五十肩と思い込み、ネットなどの情報を得て放置するケースです。 このようなケースは、五十肩と部位や症状が似ているために起こります。このような似通った症状や部位の場合、「自分で判断」したことが誤りとなった例です。身体のことは、自分で判断せず専門医に診てもらうことが大切です。 最初の素人診断で誤ってしまい、そのまま誤った情報で行動することは一番避けてほしいところです。 その肩の不調が、四十肩や五十肩ではなく「肩腱板損傷」であった場合、放置しても自然に治るということはほぼないからです。 肩腱板損傷を放置すべきでない理由 肩腱板損傷は自然に治ることは期待できないので放置するべきではありませんが、「これくらいの症状なら我慢できる」と思って放置してしまう人もいると思います。 しかし、肩腱板損傷は放置していると損傷した部分から損傷が広がり、痛みなどの症状が強くなる可能性が高くなります。また、放置することで悪化し、腱板が断裂すると、断裂した部分の筋肉が退縮してしまい、修復することができなくなってしまいます。 肩腱板損傷は放置せずに治療しよう 「我慢できる程度だから」「診察が悪く出ると面倒」「治療方法も不安だから」などと、病院に行くことをためらってしまうという人もいます。ただ肩腱板損傷は放置しても治らず、症状が進行する可能性が高く放置して得はありません。 面倒や不安があっても、医療機関へ足を運ばれることをお薦めします。 医療機関では、薬や注射、超音波などで炎症を抑えて痛みを抑える治療が行われるのが一般的です。また、損傷部分の周りの関節や筋肉を柔らかくしたり鍛えたりすることで症状を軽くする、リハビリや運動療法が行われることもあります。 肩腱板損傷の状態によっては、手術も選択肢の 1 つになります。手術では、数か所小さな穴を開けて損傷部分の修復をする「関節鏡下手術」が一般的です。 近年では、手術をしない注射治療の「再生医療」も注目を集めています。 https://youtu.be/apIw7ji9cFQ?si=1ptqShqni7PifAMO まとめ・肩腱板損傷は放置厳禁!そのうち治る、五十肩だろうなど素人判断は禁物 肩腱板損傷による肩の痛みを素人判断で放置するとどうなるかについて、また、医療機関での治療方法についてご紹介しました。 肩腱板損傷は、放置しても治りません!放置すると悪化し、修復することが難しくなって重症化します。 症状が進行した結果、どうしようもなくなってから医療機関に行っても、回復が遅れるばかりか症状の改善も困難になることが多いため注意が必要です。 大小、どのような痛みにもかかわらず我慢するのはつらいものです。 自己判断で済ませず早めに医療機関を受診するようにしてください。肩腱板損傷でなければ幸いですし、たとえ四十肩や五十肩であっても正しい治療を受けられるため安心です。 いずれにしても医療機関への受診は正解で、損はありませんよ! 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください。
2019.09.28