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ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いとは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説

公開日: 2019.11.23
更新日: 2025.06.02

「急に腰が痛くなったけど、これってぎっくり腰?それともヘルニア?」といった疑問を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。

ぎっくり腰(急性腰痛症)も椎間板ヘルニアも、突然の腰の痛みを引き起こすため、症状だけで見分けるのは難しいことがあります。

しかし、実際には原因・痛みの出方・神経症状の有無・治療方針などに明確な違いがあり、適切な対応をとるためには見極めが重要です。

本記事では、ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いについて、以下のポイントをわかりやすく解説します。

腰痛は日常生活に影響を与える症状ですが、適切な診断と治療により症状の改善と予防が可能です。

放置せずに適切に対処するためにも、ぜひ参考にしてください。

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ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違い|原因・痛みの出方・治療法が異なる

ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの主な違いは、以下の通りです。

項目 ぎっくり腰 椎間板ヘルニア
原因

・重いものを持ち上げた瞬間

・急に体をひねったとき

・咳やくしゃみをしたとき

・長時間の同じ姿勢から急に動いたとき

・加齢による椎間板の変性

・重い荷物を繰り返し持つ動作

・長時間同じ姿勢

・喫煙(椎間板の栄養が不足)

・運動不足・筋力低下

痛みの範囲 腰部のみ 腰~足にかけて
神経症状 なし あり(しびれ・筋力低下)
回復期間 1~2週間 数週間~数ヶ月
治療法 保存療法のみ 保存療法~手術療法

ぎっくり腰は、腰の筋肉・筋膜・靭帯・椎間関節まわりの組織が急激に損傷・炎症を起こすことで発症します。

一方、椎間板ヘルニアは椎間板の中心にあるゼリー状の髄核が、加齢や反復動作によるストレスで外に飛び出し、近くの神経を圧迫することが原因です。

ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの見分け方

ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの主な見分け方は、以下の通りです。

チェック項目 ぎっくり腰 椎間板ヘルニア
痛み

突然の痛み

急性・慢性どちらもあり
痛みの範囲 腰だけでなく、お尻〜脚にかけて広がる
足のしびれ なし あり(坐骨神経痛)
筋力低下 なし あり
感覚異常 なし 足の皮膚の感覚鈍麻など
排尿・排便の異常 なし 重症例ではあり

ぎっくり腰は、腰だけに強い痛みがあり、足の痛みやしびれが伴わない基本的には伴わない症状が多いです。

椎間板ヘルニアは腰の痛みに加えて、足のしびれ・感覚障害・筋力低下など神経症状が現れるのが特徴です。

腰の痛みやしびれがある場合、自己判断せず整形外科を受診し、MRIなどの検査で正確な診断を受けましょう。

ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの治療法の違い

ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの治療法の違いは、以下の通りです。

ぎっくり腰:保存療法

ぎっくり腰は、腰の筋肉や靭帯などが一時的に損傷・炎症を起こしている状態のため、多くの場合は手術などはせずに以下のような保存療法で様子を見ます。

  • 消炎鎮痛薬(内服・外用):炎症と痛みを抑える
  • コルセット:動作時の腰への負担を軽減
  • 温熱療法や電気治療:血流を改善し、痛みを緩和
  • ストレッチや運動療法(回復期):筋肉の緊張を緩め、再発予防に効果的

痛みのピークは通常2~3日以内に収まり、1週間前後で日常生活に支障がない程度まで改善することがほとんどです。

また完全に元の状態に戻るには2~4週間かかることもあります。

痛みが1週間以上続く場合や、足のしびれ・感覚異常が現れた場合は、ぎっくり腰ではなく椎間板ヘルニアや他の疾患の可能性もあるため、整形外科を受診しましょう。

椎間板ヘルニア:保存療法+手術の可能性も

腰椎椎間板ヘルニアは、飛び出した椎間板の髄核が神経を圧迫し、腰痛や足のしびれを引き起こす疾患です。

多くの場合は、数週間から数ヶ月の保存療法によって自然に症状が治まる可能性があるため、まずは以下のような治療が行われます。

  • 消炎鎮痛薬の内服・外用:痛みや炎症を抑える
  • 神経ブロック注射:局所麻酔で神経痛を緩和
  • コルセット装着:腰への負担軽減
  • 理学療法(リハビリ):ストレッチや体幹トレーニングで再発予防
  • 日常生活指導:無理な姿勢や重い物の持ち上げを避ける

発症から6〜8週間程度が経過観察の目安とされており、徐々に痛みやしびれが軽減していくかを確認します。

保存療法で症状が改善しない場合や神経症状が強く現れている場合は、以下のような手術が選ばれます。

  • ヘルニア摘出術:突出した髄核を取り除く基本的な術式
  • 内視鏡下ヘルニア摘出術:体への負担が少ない低侵襲手術として近年主流
  • 椎間板置換術・固定術:再発予防や椎間不安定性の改善を目的とした手術

 

【まとめ】ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの違いを見極め、適切な対応を取ろう

ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも急な腰痛を引き起こす疾患ですが、原因・症状・治療方針に明確な違いがあります。

比較項目 ぎっくり腰(急性腰痛症) 腰椎椎間板ヘルニア
原因 筋肉・靭帯などの損傷 椎間板が神経を圧迫
痛みの部位 腰部に限局 腰〜足にかけて広がる
神経症状 通常なし あり(しびれ・感覚障害など)
治療 保存療法で数日〜1週間 保存療法+場合により手術

【見極めのポイント】

  • ぎっくり腰の可能性:腰のみに強い痛みがあるが、足にしびれがない
  • 椎間板ヘルニアの可能性:足のしびれ・感覚異常・筋力低下がある

ぎっくり腰は比較的短期間で改善が期待できる一方で、椎間板ヘルニアは長引いたり、神経への影響が出たりするケースがあるため注意が必要です。

「できれば手術は避けたい」「再発を防ぎたい」という方は、再生医療という新しい選択肢もあります。

当院(リペアセルクリニック)では、PRPや幹細胞治療などに関する解説を定期的に配信していますので、症状に関する詳細を知りたい方はぜひ参考にしてください。

腰の痛みは手術しなくても治療できる時代です。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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