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- スポーツ医療
- 再生治療
足首を靱帯損傷!全治までにはどれくらいかかるの? 足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、日常生活の中でも段差の踏み外しなどによっても起こることがあります。そして、大したケガではないと思ってしまう方もいるかもしれませんが、全治まで適切な治療が必要です。 日常生活にも不便があれば、早く治したい!と思いますし、スポーツをしている方ならどれくらいで全治になるのか心配になると思います。そこで今回は、足首の靭帯損傷を起こした場合、どのくらいで全治になるのかについて解説します。 足首の靭帯損傷はどのくらいの期間で全治になる? 足首の靱帯損傷を起こした場合、全治までの時間は症状の程度によっても異なりますが、一般的には数週間から数カ月です。スポーツをする方にとっては、全治までの期間が長く感じられてしまうかもしれませんが、足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、全治が非常に難しくなります。 軽い捻挫でもスポーツに復帰するにはそれなりの時間が必要で、放置したまま運動を続けていると「足首の捻挫を繰り返すようになる」「後遺症が残る」というようなことにもなりかねません。 適切な治療を受けてしっかり治すようにしましょう。 足首の靭帯損傷の程度と治療内容について 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 ● 1度 靭帯が伸びる程度の損傷 ● 2度 靱帯の部分断裂 ● 3度 靱帯の完全断裂 1度の場合はアイシングとテーピングをして安静にしていれば2週間程度で回復します。2度の捻挫ではギブスでの固定が3週間程度は必要です。 3度で足首が不安定になっている場合は、手術になることもあります。全治までは、リハビリも含めて数ヶ月は必要です。主治医とよく相談をして、しっかり治しましょう。 足首の靭帯損傷は再生医療によって全治が早くなる!? スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども全治しないまま競技に復帰するのは大変危険です。捻挫が慢性化してしまうと、最悪の場合歩行に支障をきたすことも考えられますから、医師の指示に従って、治療やリハビリを行ってください。 その治療法の1つとして、「再生医療」があります。 どこの医療機関でも受けられる治療ではなく、専門クリニックでの治療が必要ですが、再生医療であれば体への負担が少なく、アレルギーや副作用の心配も少ないですし、全治までの期間を早めることも可能になるでしょう。 再生医療では、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靱帯の修復や改善を目指しており、慢性化した症状を持つ方や早期治療を希望するプロアスリートに向けたスポーツ医療の分野でも注目されています。 まとめ 足首の靭帯損傷はケガの程度によって、1度2度3度に分類されています。軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数ヶ月かかる場合があります。 不完全な状態で競技に戻ると、後遺症を招く恐れがありますから、安心してスポーツを続けるためにも、医療機関で適切な治療を受けてください。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい、慢性化した症状で悩んでいるという方は、再生医療による治療の検討もしてみてはいかがでしょうか。 ▼こちらも併せてご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.01.02 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足底筋膜炎(足底腱膜炎)の治療法のひとつとして、ステロイド注射が選択されることがあります。 強い抗炎症作用により、短期間で痛みを緩和できる有効な治療法とされています。 しかし「注射自体はどのくらい痛いのか?」「副作用はあるのか?」といった、不安を感じている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、足底筋膜炎に対するステロイド注射の痛みについて解説します。 ステロイド注射の副作用についても紹介していますので、「注射の痛みに耐えられるか不安」「本当に効果があるのか知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。 さらに、慢性的に続く足底筋膜炎の痛みに対しては、再生医療という新しい選択肢もあります。 PRP療法では自身の血液から抽出した血小板を用い、成長因子の働きによって炎症を抑えながら損傷した組織の修復を促します。 体が本来持つ自然治癒力を高めることで、根本的な改善につながる可能性が期待されているのです。 当院(リペアセルクリニック)では、このような再生医療の治療法や実際の症例についても公式LINEでご紹介 しています。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。 【結論】足底筋膜炎(足底腱膜炎)へのステロイド注射は痛みや副作用のリスクがある 足底筋膜炎へのステロイド注射は強い痛みを短期間で抑える効果が期待できますが、以下のように痛みや副作用のリスクもあります。 足の裏は痛覚が密集している 皮下脂肪の萎縮や皮膚の変色 腱や腱膜の断裂リスク(特に繰り返し注射する場合) 一時的に良くなっても再発するケースもある しかし、局所麻酔と併用されるケースがあり、痛みを軽減できる可能性があります。 ただしステロイド注射は応急処置であり、根本的な治療ではありません。 ステロイド注射を検討する際は保存療法で効果が出なかった場合や、炎症の程度や生活への影響の強さなどを踏まえ、医師に相談した上で判断しましょう。 また自身が足底筋膜炎かどうか確かめる方法については以下で解説していますので、ぜひご覧ください。 ステロイド注射の副作用リスク|腱断裂・脂肪収縮などに注意 ステロイド注射を繰り返すと、以下のような副作用を引き起こす可能性があります。 腱断裂 脂肪収縮 ステロイドはタンパク質を分解してしまう作用があり、筋肉や腱を弱らせてしまうケースがあります。 また、注射部位の脂肪が収縮し、皮膚が薄くなる可能性もあるだけでなく、アレルギー反応のリスクも考えられます。 ステロイド注射はあくまで一時的に痛みを改善する治療法で、長期的な継続は推奨されていません。 足底筋膜炎でステロイド注射が選ばれるケースとは 足底筋膜炎に対してステロイド注射が選ばれるケースは、主に3つです。 保存療法で回復しない慢性痛 歩行が困難なレベルの強い痛み 炎症が局所的に強く出ている場合 ステロイド注射での治療が選択される症状について、詳しく解説します。 保存療法で回復しない慢性痛 足底筋膜炎では、まず以下のような保存療法から治療が始まります。 安静や運動制限 サポーター・湿布の使用 内服薬 リハビリ また症状や原因に応じて、複数の治療法を組み合わせて行う場合もあります。 こうした保存療法を継続しても症状の改善が見られない場合、次のステップとしてステロイド注射が検討されることがあります。 歩行が困難なレベルの強い痛み 歩行が困難な場合、以下の理由からステロイド注射が選択されるケースがあります。 短期間で炎症を抑え、痛みを和らげる効果がある 歩けないほどの激しい痛みに対して、一時的に改善が期待できる 効果には個人差もありますが、歩いても痛みを感じなくなる程度まで回復するケースがあります。 ただし注射を繰り返すことによる組織へのダメージや腱断裂のリスクもあるため、使用頻度やタイミングは慎重に判断しましょう。 足底筋膜炎が慢性化・重症化した場合のリスクや治療方針については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 炎症が局所的に強く出ている場合 足底筋膜炎では、土踏まずやかかとの内側など、限られた部位に強い痛みが集中するケースがあります。 こうした局所的に強い炎症や痛みが続く場合には、ステロイド注射が治療の選択肢となることがあります。 ステロイドには強力な抗炎症作用によって約12週間ほど痛みを軽減する効果があるとされており、炎症が集中している部分の痛みを抑えることで、日常生活への支障を減らすことが可能です。 足底筋膜炎治療におけるステロイド注射についてのよくある質問 足底筋膜炎治療におけるステロイド注射についてのよくある質問と回答は、以下の通りです。 足底筋膜炎の注射はかかとのどの部分に行う? 足底筋膜炎でやってはいけないこと・動作はある? 足底筋膜炎の注射はかかとのどの部分に行う? 足底筋膜炎の注射は、かかとの骨(踵骨)に足底筋膜が付着する部分の周辺に行われます。 ステロイド注射を繰り返し行うと、かかとの脂肪組織の萎縮や足底筋膜の断裂を引き起こす可能性があるので注意が必要です。 注射はあくまで症状が強いときに限定的に行われる治療であり、医師が慎重に判断して実施します。 足底筋膜炎でやってはいけないこと・動作はある? 足底筋膜炎の悪化を防ぐためには、以下のような行為を避けましょう。 無理な運動 市販薬の常用 自己判断での冷却・温熱 サイズが合わない靴の着用 ジョギングやジャンプなど、かかとに強い負担をかける動作が炎症を悪化させ、回復を遅らせる原因になります。 またサイズが合わない靴・硬すぎる靴底やクッション性のない靴の着用は足裏に余計な負担をかけ、炎症を悪化させるため注意が必要です。 違和感や痛みが続く場合は早めに整形外科を受診することが、再発防止と早期回復につながります。 足底筋膜炎のステロイド注射は痛みもあるが有効な治療法のひとつ 足底筋膜炎に対するステロイド注射は、強い抗炎症作用によって短期間で痛みを緩和できる治療法のひとつです。 歩行が困難なほどの強い痛みや、局所的な炎症が激しい場合に効果が期待できます。 ステロイド注射は強い抗炎症作用があり、短時間で効果があります。 ただし、ステロイド注射はあくまで一時的な対症療法であり、長期的な解決にはつながりません。 保存療法や注射で改善が見られない慢性の足底筋膜炎に対しては、再生医療という新たな選択肢もあります。 PRP療法(多血小板血漿注射)は自身の血液から抽出した血小板を濃縮し、成長因子によって損傷組織の修復を促す治療法で副作用のリスクが少なく、自然治癒力を高める効果が期待できます。 実際の治療法の特徴については、以下の動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/aSqBW6H-9es 体への負担を最小限に抑えながら根本的な改善を目指す方法として、プロアスリートから一般患者まで幅広く取り入れられています。 症例や治療法については当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでもご紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.12.30 -
- スポーツ医療
腱鞘炎は手や足を使いすぎることで、腱や腱鞘部分に炎症が起こる疾患です。 治療期間は、症状の程度によって数週間から数カ月と個人差がありますが、腱鞘炎はどれくらいの期間で治るのか気になる方もいるでしょう。 本記事では、腱鞘炎の治療期間や治療方法について詳しく解説します。 腱鞘炎になる原因や治療方法を確認し、早いうちから治療を始められるようにしましょう。 腱鞘炎の治療期間について【どれくらいで治る?】 腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月ですが、重症の場合は半年程度かかる場合もあります。腱鞘炎は手や足を使いすぎると発症する疾患ですが、部位や症状の程度によって治療期間が異なります。 症状の重さと治療方法の相性で治療期間が変わる場合もあるため、早いうちから適切な治療を開始することが大切です。 症状が慢性化しないように、腱鞘炎になったときは手や足を休めることを意識しましょう。 手の腱鞘炎 手の腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月ですが、重症の場合は半年程度かかる場合もあります。 治療をせずに手を休ませているのみの場合は、治るまでに時間がかかる傾向があります。手は日常生活で多く使う部位であり、使わないように注意していても無意識に使ってしまうことがあるためです。 軽症の腱鞘炎は安静にすることで症状の改善が期待できるため、痛みが出現したらすぐに手を休ませましょう。 足の腱鞘炎 足の腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月です。 腱鞘炎の程度によって治療方法や治るまでの期間は異なりますが、完治するまで足を休ませることが大切です。足の腱鞘炎の治療期間中は、足に負担がかからないように固定して過ごします。 足の腱鞘炎が治らず、治療期間が長くなってしまうと日常生活に支障をきたすだけでなく精神的な負担も大きくなるため、できるだけ安静にしましょう。 腱鞘炎が慢性化した場合の治療方法 腱鞘炎が慢性化した場合、以下の治療法が検討されます。 症状の軽い腱鞘炎は、湿布や塗り薬、テーピングなどを使用することで改善が見込めます。 腱鞘炎の痛みを軽減する方法の1つに、ステロイド注射がありますが、ステロイドはリスクも高いため多用はできません。 ステロイド注射により腱鞘炎の症状がよくなったとしても、同じ生活習慣を続けていると再発する可能性があるため注意しましょう。 慢性化してしまった腱鞘炎は、体外衝撃波治療や外科的手術など、患部に直接アプローチする治療法も有効です。 腱鞘炎の治療として近年注目されている再生医療は、炎症を起こした患部の機能回復に効果が期待できる治療法でスポーツ医療の領域でも大きく貢献しています。 腱鞘炎の原因は? 腱鞘炎の原因の多くは、手や足の使いすぎ(オーバーユース)です。 仕事や運動などで同じ動作を繰り返すことが多い人は、腱鞘炎のリスクが高く注意が必要です。手や足に少しでも違和感を覚えたら、しっかりと休息をとりましょう。 手の場合 手の腱鞘炎の原因で多いのは、手の使いすぎです。仕事や趣味などで手を酷使したり、同じ動作を繰り返したりすることで、手の腱鞘炎になるリスクが高まります。 手の腱鞘炎は、掌(てのひら)や指、手首などさまざまな部位に炎症が起こります。手の一部が動かしにくくなったり、痛みを感じたりした場合は、手の腱鞘炎を疑いましょう。 足の場合 足の使いすぎやサイズの合わない靴の使用は、足の腱鞘炎を発症する原因になるため注意が必要です。 サイズの合わない靴を使用していると、歩行時に足が地面にしっかりと着地せず、腱の圧迫が起こります。 腱の圧迫により腱と腱鞘に強い摩擦が生まれ、腱鞘炎を発症します。 腱鞘炎の治療方法 腱鞘炎の治療方法は、部位や症状の程度によって異なります。腱鞘炎の痛みが出現しているときは、なるべく安静にすることが大切です。 効果のある治療をしても、手足を酷使していてはなかなか治りません。無理に動かして悪化することのないように注意してください。 手と足の腱鞘炎の治療方法について確認し、症状の悪化を防ぎましょう。 手の腱鞘炎 手の腱鞘炎の治療方法は、以下のとおりです。 手は日常生活でよく使う部位であり、腱鞘炎を発症する人が多いため注意が必要です。腱鞘炎の程度に合わせて、適切な治療方法を選択しましょう。 足の腱鞘炎 足の腱鞘炎の治療方法は、以下のとおりです。 足の甲に痛みが生じる腱鞘炎は、足首やふくらはぎ、太ももの使い方も大きく関係しています。足の腱鞘炎になった場合は患部を安静に保ち、足全体に負担をかけないように意識しましょう。 腱鞘炎の重症度チェック|やってはいけないことは? 腱鞘炎が悪化すると、日常生活に支障をきたすような症状が現れる場合があります。 以下の症状に該当する場合は、腱鞘炎が重症化している可能性があるため、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 上記のような症状が現れた際にやってはいけないことは、患部の無理な曲げ伸ばしです。 症状がある部位を無理に動かすと患部の痛みや腫れが増強し、治るまでの期間が長引く可能性があります。 腱鞘炎が重症化して慢性的に痛みを感じる場合は、治療法の一つに再生医療という選択肢もあります。長期間の入院や手術を必要とせず、治療期間の短縮を目指せる再生医療をぜひご検討ください。 【まとめ】腱鞘炎が長い間治らずお困りの方は再生医療もご検討ください 腱鞘炎が長い間治らずお困りの方は、再生医療をご検討ください。再生医療は入院や手術なしで早期回復に期待できる、腱鞘炎の治療法です。 腱鞘炎の治療は、症状の程度に合わせて段階的に行われます。腱鞘炎になって数日間手足を休めていただけで治る人がいる一方、数カ月間治療を続けている人もいるのが現状です。 再生医療により腱鞘炎の症状が緩和すれば、仕事や趣味などの活動に早く復帰できる可能性があります。 腱鞘炎でお困りの方は、再生医療の専門クリニックである当院へご相談ください。
2019.12.29 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛みや違和感に悩み、膝にヒアルロン酸注射で治療を行ったけれど腫れなどの副作用にお悩みの方も、いらっしゃるかと思います。 膝へのヒアルロン酸注射は一時的に痛みが軽減するため、治療法として活用されている一方、リスクも存在します。 そこで本記事では、ヒアルロン酸注射の副作用やリスクについて解説していきます。 ヒアルロン酸注射による治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。 膝にヒアルロン酸を注射すると腫れるなどの副作用が表れる場合もある 膝にヒアルロン酸を注射する治療には、腫れを伴う下記の副作用が表れる場合があります。 注射部位の痛みや腫れ 感染症 アレルギー反応 膝にヒアルロン酸注射をした直後に激しい運動をすると、腫れる可能性があります。 また、細菌感染による化膿性関節炎を起こすリスクも内包する場合も。 さらに、疹・かゆみ・浮腫などのアレルギー反応を起こす場合もあるので、事前にアレルギー体質でないか把握しておく必要があります。 もしヒアルロン酸注射の後に膝関節全体が腫れる、熱を持っている、痛みがひどくなるといった症状がみられた場合は医療機関を受診しましょう。 膝へのヒアルロン酸注射はどのような治療なのか紹介 ヒアルロン酸注射は、膝関節の痛みや炎症を緩和するために行われる治療法です。 関節内の滑液成分であるヒアルロン酸の注入により、関節の動きを滑らかにし、摩擦を軽減します。 注射のみで完結するため、身体への負担が少ない点が特徴です。 ただし、ヒアルロン酸注射の効果は一時的であり、根本的な治療ではないため、効果が薄れてきた場合は再度注射を検討する必要があります。 膝にヒアルロン酸を注射する目的や効果 膝にヒアルロン酸を注射する目的や効果は、以下の通りです。 膝の痛みを緩和して炎症の抑制につながる 軟骨の破壊を予防できる ヒアルロン酸注射は、手術を必要としない点が大きなメリットです。 膝の痛みの軽減が期待できるため、日常生活における影響が少なくなります。 変形性膝関節症の初期症状にお悩みの方などは、注射で痛みが和らぐ場合もあるので、検討してみるのもおすすめです。 膝のヒアルロン酸注射に伴うリスクを回避するなら再生医療がおすすめ ヒアルロン酸注射は、膝の痛みや腫れに対する効果が期待できる治療法です。 また、外科的な手術よりも1回の治療時間が短く、体への負担が少ないメリットがあります。 一方で、ヒアルロン酸注射には膝の腫れや細菌感染のリスクが伴います。 また、ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまうため、何度も注射をしなくてはなりません。 対して、自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入し、損傷した軟骨や靭帯の修復を目指す再生医療が近年注目を集めています。 ヒアルロン酸注射と同様に治療期間が短く、副作用やアレルギーのリスクも少ないため、おすすめの低リスクな治療法です。 膝の腫れや痛みにお悩みの方は、治療法の一つとして再生医療を検討してみるのがおすすめです。 膝のヒアルロン酸注射に関するよくある質問 この項目では、膝のヒアルロン酸注射に関するよくある質問を紹介します。 膝におけるヒアルロン酸注射の料金相場は? ヒアルロン酸注射の料金相場は、片膝1回3,000円ほどです。 そのほかに初診料やレントゲン費用などを合わせて6,000円前後かかります。 治療に際して、ヒアルロン酸注射を数週間にわたって複数回打つ場合は、合計で1万円から2万円ほどかかります。 膝にヒアルロン酸を打ち続けるとどうなるの? 注射を打ち続けると、必然的に少なからず感染症のリスクが高まります。 また、ヒアルロン酸注射は膝の痛みを緩和する効果がありますが、症状が進行すると次第に痛みに効きにくくなってきます。 痛みを緩和できなくなってきたらほかの治療法を検討しましょう。 膝のヒアルロン酸注射は症状の根本解決にはなりにくい 膝の痛みや炎症を軽減するために、ヒアルロン酸注射が使用される機会は多いですが、これは症状の緩和に過ぎません。 根本的な治療には限界があり、長期的な改善にはつながりません。 対して再生医療は自己治癒力を活用し、膝の機能を回復させることが期待できるため、より根本的な改善が可能です。 リペアセルクリニックで行う再生医療は、以下の特徴を持っており、患者様の膝の痛みに合わせて根本回復を目指せます。 幹細胞治療 ↳幹細胞を使用して損傷した膝の組織を再生 PRP療法(血小板豊富血漿療法) ↳患者自身の血液から抽出した血小板を膝に注入することで、組織の修復や炎症の軽減を促す 成長因子療法 ↳成長因子を使用して、膝の軟骨や骨の再生を促進 >当院の膝関節に対する再生医療の症例はこちら リペアセルクリニックでは丁寧なカウンセリングにより、患者様ひとりひとりに合わせて治療を行っていくので、ぜひお気軽に無料カウンセリングを試してみてください。
2019.12.29 -
- 免疫細胞療法
インフルエンザにかからない方法 /3つのポイント 絶対はずせない予定があるときには、インフルエンザにかかりたくないですよね。しかし、インフルエンザにかからない方法はあるのでしょうか。 インフルエンザは口や鼻、目などの粘膜からウイルスが侵入する飛沫感染によるものが多いです。感染防止にはできるだけウイルスとの接触を防ぐべきです。ウイルスとの接触があったとしても、体の防御機能が適切に働いていれば感染することはありません。 インフルエンザにかからない方法として、3つのポイントをご紹介します。 インフルエンザにかからない方法【ポイント1/正しい手洗い】 インフルエンザウイルスは呼吸器から侵入して感染を引き起こします。そして、多くはウイルスに汚染された物に触れた手を介して感染しています。外から帰宅した後や料理をする前、食事の前には手を洗いましょう。 石けんを使い、手のひらをこすり洗いする 手の甲、指先、爪の間、指の間をよく洗う 親指をねじり洗いする 手首をねじり洗いする 流水でよく洗い流す タオルで水分をふき取る 顔にもウイルスは付着しているので、帰宅後に洗顔するのも効果的です。 インフルエンザにかからない方法【ポイント2/部屋の加湿】 空気が乾燥して湿度が40%以下になると、ウイルスは浮遊しがちで感染力も持続しやすくなります。ウイルスの活動を抑えるためには、加湿器を使って部屋の湿度を50〜60%に保ちましょう。 のどの防御機能を維持するためにも、部屋の加湿は有効です。こまめに湿度をチェックしましょう。加湿器のない場所では、マスクの着用や濡れたタオルを干しておくのも効果的です。睡眠中も乾燥しないように注意してください。 インフルエンザにかからない方法【ポイント3/免疫力を保つ】 免疫力が落ちていると、予防接種を受けていてもインフルエンザに感染してしまうことがあります。免疫力を保つためには、日頃の健康管理が大切です。 充分な休養と睡眠をとる 健康的な食生活を心がける 規則正しい生活を送る ストレスを避ける 寝不足が続いたり、疲労がたまっていたりするときは免疫力が低下して、インフルエンザに感染しやすくなります。そこで、免疫力を高める治療法として、免疫細胞療法があります。 免疫細胞療法とは、自分の免疫細胞の力で、病気にかかりにくい体を作ることを目的とした安全な医療です。興味のある方は、詳細をチェックしてみてくださいね。 まとめ・インフルエンザにかからない方法 【3つのポイント】 インフルエンザにかからない方法として3つのポイント【1.正しい手洗い 2.部屋の加湿3.免疫力を保つ】をご紹介しました。なるべくウイルスとの接触を避け、体調を整えておきましょう。 流行前のワクチン接種と人混みに出かけないことも感染予防につながります。「インフルエンザにかかったかも?」と思ったときは、早めに医療機関を受診してくださいね。 そして、インフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるための、免疫細胞療法についても検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.28 -
- 肩
- 再生治療
肩の腱板損傷は、腕を上げる際や肩を動かす時に痛みを感じることがあり、特に痛みがひどくなると日常生活に支障をきたすこともあります。 正しい湿布の貼り方を把握して実践することで、一時的に痛みを和らげることができるため、痛みが続く場合は効果的です。 しかし、「湿布を貼る位置が分からない」「肩を動かすとすぐに剝がれてしまう」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では湿布の正しい貼り方や、効果を引き出す方法を解説していきます。 肩の腱板損傷の原因や治療法も紹介しているので、自分に適した対処方法を見つけて、痛みを改善するためにもぜひ参考にしてみてください。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、肩腱板損傷が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=JtMLjwP174M また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肩の腱板損傷が改善しない方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避して、より早く日常生活へ復帰したい方はぜひご確認ください。 肩の腱板損傷の湿布の正しい貼り方 肩の腱板損傷に対して湿布を活用する際は、肩関節の動きを妨げないように正しく貼ることで、効果を最大限引き出せます。 腱板損傷の痛みは、炎症によるものが主な原因であるため、湿布に含まれる消炎鎮痛成分を効率よく患部に浸透させることが重要です。 【湿布を貼る際のポイント】 清潔な状態で貼る 適切なサイズを選ぶ 湿布を軽く押し付ける 貼り替えのタイミングを意識する 湿布を貼る際は、肩の周りを軽く拭いたり、シャワー後に湿布を貼ると効果的です。 皮膚に汚れや汗が残っていると、湿布の接着力が低下し、効果を発揮しづらくなります。 肩の大きさに合わせた湿布を選び貼った後は、軽く押し付けて密着させることで、しっかり患部に密着させられます。 肩は衣類で擦れやすいため、湿布の四隅の角をハサミで丸くカットしておくと、引っかかりが少なくなり剥がれにくくなります。 それでも剥がれてしまう場合は、サポーターや伸縮性のあるネット、医療用のテープなどで軽く固定するのも有効です。 肩の腱板損傷の症状と原因について 肩の腱板損傷は、肩の関節を安定させる重要な筋肉群である腱板にダメージが生じることによって痛みが発生します。 肩の腱板断裂の症状 肩の腱板断裂の原因 肩の腱板断裂の治療について 肩が痛いという症状から五十肩と自己判断してしまうケースも多いですが、五十肩と肩腱板断裂では、治療方法が異なってくるため注意が必要です。 肩の腱板断裂の症状 肩の腱板損傷の症状は、腕を上げ下げする特定の動作での痛みや、腕の力が入りにくくなることが主な特徴です。 断裂が進行すると、夜間の肩の痛みがひどくなります。 以下の場合は、「肩の腱板断裂」が起こっている可能性があるので、注意が必要です。 肩の痛みはあるけれど腕の挙上はできる 腕の上げ下げをすると引っかかるような感じがする 腕を上げ下げするとゴリゴリと音がする 物を持ち上げにくいなど筋力の低下を感じる 夜間に肩の痛みがある 症状が半年以上続く 上記のような症状が見られる場合は、湿布による一時的な痛みの緩和だけでなく、整形外科での正確な診断が重要です。 肩の腱板断裂の原因 肩の腱板腱板は、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋という4つの筋肉で構成され、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)をまたぎ、肩関節を動かすのに重要な役割を果たしています。 筋肉は筋繊維という繊維でできており、筋繊維が断裂した状態を腱板断裂と呼びます。 肩の腱板断裂の原因には、転んだ時に強く手をついた・腱板の老化・肩関節の使い過ぎといったものがあります。 腱板は加齢とともに衰えていくため、肩の腱板断裂は中高年に多く発生する特徴も。 また、腱板を使いすぎることでも肩の腱板断裂は発生するので、野球やバレーボールのような肩を使うスポーツは発生のリスクが高いといえます。 肩の腱板断裂の治療について 肩の腱板断裂には、以下のような治療法が用いられます。 保存療法 薬物療法 手術療法 リハビリテーション 保存療法は肩関節を固定し、薬物療法は痛み止めの内服や、湿布を貼って治療を進めていきます。 保存療法や薬物療法で症状の改善が見られない場合は、手術を行うケースも。 断裂した腱板をできるだけ元の位置に縫い付けるという治療を行い、痛みの緩和を目指します。 痛みが軽減してきたら、関節の動きや柔軟性を見ながらリハビリテーションを行います。 スポーツをしている方の場合、復帰まで時間がかかるケースもありますが、状態を見ながら慎重に復帰の時期を決めることが重要です。 保存療法の限界と病院に行くべきサイン 薬物療法や湿布による保存療法で改善が見られない場合は、病院での診察が必要となります。 保存療法は炎症を抑えて痛みを和らげる「対症療法」としては有効ですが、断裂してしまった腱板そのものを修復する効果はありません。 痛みが2週間以上続く ・湿布や市販の痛み止めを使用しても、痛みの強さが変わらない ・徐々に悪化している 夜間痛がひどい ・夜に痛みで何度も目が覚める ・特定の向きでしか眠れないなど 日常生活に支障が出ている ・腕が上がらず着替えが困難 ・物が持てずに落としてしまう 筋力の低下 ・以前と比べて明らかに腕に力が入らない ・ペットボトルを開けられないなど 急激な発症 ・転倒して手をついたり急に腕が上がらなくなった場合 ・急性断裂の可能性 上記のサインは損傷が悪化している、あるいは保存療法では対応できない状態である場合があります。 放置して断裂が拡大し、筋肉の萎縮が進んでしまうと、たとえ手術を行っても回復が難しくなるケースがあるため、早期の受診が重要です。 再生医療という新たな選択肢 スポーツ医療で近年注目されているのが「再生医療」です。 再生医療は自身の脂肪から採取した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて、損傷した肩腱板を修復させるという治療方法です。 自身の細胞や血小板を用いるため、副作用や後遺症が起こるリスクが低い特徴があります。 また手術よりも治療期間を短縮できる可能性もあるため、早期に日常生活へ復帰したい人におすすめです。 湿布は応急処置として活用し、抜本的な治療を検討することが重要 腱板損傷の痛みは、炎症によるものが主な原因であるため、湿布に含まれる消炎鎮痛成分を効率よく患部に浸透させることが重要です。 【湿布を貼る際のポイント】 清潔な状態で貼る 適切なサイズを選ぶ 湿布を軽く押し付ける 貼り替えのタイミングを意識する 肩の腱板損傷において、湿布は痛みを和らげる有効な応急処置ですが、症状が続く場合は専門医による抜本的な治療を検討することが重要です。 適切な治療を早期に開始することで、回復を早め、再発を防ぐことができます。 リペアセルクリニックの再生医療では、幹細胞治療やPRP(血小板富血漿)療法を利用することで、腱板の修復を促進し、早期回復が期待できます。 手術を避けながらも根本的な治療が可能となり、再発防止にも繋がります。 再生医療は手術を避けたい方や、従来の治療で十分な改善が得られなかった方にとって、新しい可能性を開く手段となるのでぜひ検討してみてください。
2019.12.28 -
- スポーツ医療
「肉離れになったかも?」「肉離れを再発したかも?」 太ももの痛みにお悩みの方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 肉離れはスポーツをする方に多く見られ、その原因は急激な負荷や疲労、ウォーミングアップ不足などさまざまです。 本記事では、筋断裂(肉離れ)の原因や症状、予防法から治療法まで幅広く解説します。 肉離れを治し早く運動を再開したい、日常生活へ復帰したい方は、ぜひ参考にしてください。 なお、肉離れを早く治したい場合は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「肉離れを早く治したい」という方は、ぜひ再生医療について検討してみてください。 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす原因 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす主な原因は、以下の4つです。 筋肉への急激な負荷 筋肉の疲労 筋肉の柔軟性や筋力不足 ウォーミングアップ不足 以下では、それぞれの原因について詳しく解説します。 筋肉への急激な負荷 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす原因として、筋肉に急激な負荷がかかることが挙げられます。 筋肉が許容できる負荷には限界があります。 そのため、急な動作により筋肉が素早く収縮すると、高負荷によって筋肉が損傷し、筋断裂を引き起こす可能性があります。 筋肉への急激な負荷とは、急な走り出しや飛び上がり、方向転換などの動作が当てはまります。 筋肉の疲労 筋肉の疲労も、太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす原因となります。 筋肉が疲労しているということは、すでに筋肉がある程度ダメージを受けている状態です。 筋肉が許容できる負荷が小さくなっているため、少しの負荷でも肉離れにつながる可能性があります。 運動をする機会が多かったり、仕事で疲労が溜まっていたりする方などは、肉離れを起こすリスクが高いです。 筋肉の柔軟性や筋力不足 筋肉の柔軟性や筋力不足は、太ももが筋断裂(肉離れ)を起こす理由の一つとなります。 筋肉の柔軟性が低いと、素早い動きについていけず、通常よりも筋肉に大きな負荷がかかります。 また、筋力が不足している場合には、強い負荷に耐えきれず、肉離れを発症するリスクが高まります。 体が硬い方や運動不足の方、年齢とともに筋力が低下してきたと感じる方は注意が必要です。 ウォーミングアップ不足 ウォーミングアップ(準備運動)不足も、太ももの筋断裂(肉離れ)の原因となります。 準備運動の目的は、筋肉を温めることで血流を促し、筋肉の柔軟性を高めることです。 準備運動が不足すると、筋肉の柔軟性が低い状態で運動という負荷をかけることになるため、肉離れを起こす可能性が高まります。 肉離れを防ぐためには、運動前のストレッチやウォーキング、軽いランニングなどが効果的です。 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こした時に現れる症状 太ももが筋断裂(肉離れ)を起こした時には、以下のような症状が現れることが一般的です。 激しい痛みを感じる 患部の腫れや内出血 筋肉が痙攣する 「肉離れになったかも?」「肉離れを再発したかも?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 激しい痛みを感じる 重度の筋断裂(肉離れ)が起こった時は、患部に激しい痛みが生じます。 筋肉が断裂すると、「バツン」や「パチン」という音が聞こえることもあり、これは筋肉が断裂した時に聞こえる音です。 受傷してすぐに、鋭く力の抜けるような激しい痛みに襲われ、重度の場合は歩くのが困難になります。 患部の腫れや内出血 太ももに筋断裂(肉離れ)を起こすと、太ももに腫脹や内出血が生じます。 腫れや内出血が生じる理由は、炎症や血管の損傷です。 筋肉が切れると、筋肉内の血管がダメージを受け、炎症が引き起こされます。 その結果、太ももが赤く腫れ上がり、内出血によって皮膚が青黒く変色することがあります。 筋肉が痙攣する 太ももに筋断裂(肉離れ)が起こった時は、筋肉の痙攣が引き起こされる場合があります。 痙攣が起こる理由は、断裂によって筋肉内の神経が異常に興奮しているからです。 興奮した神経は筋肉に収縮命令を出すため、結果として筋肉が過剰に収縮を繰り返し、痙攣が起こります。 筋断裂によって痙攣を起こした場合は、すぐに運動を中止し、医療機関を受診しましょう。 太ももにおける筋断裂(肉離れ)の重症度分類 太ももにおける筋断裂の重症度の分類には、1型(軽傷型)、2型(中等症型)、3型(重症型)の3つがあります。 重症度 症状 1型(軽傷型) ・患部を動かしたときに痛みがない、または軽度の痛みがある ・筋肉や腱に損傷がなく、内出血のみが生じている状態 2型(中等症型) ・患部を動かしたときに痛みを感じる ・筋腱移行部に損傷が認められる状態 3型(重症型) ・患部を動かしたときに強い痛みを感じる ・腱の完全断裂や筋腱付着部の列裏が認められる状態 ※参考:国立スポーツ科学センター ストレッチをしても痛みが少なく、内出血のみで筋肉や腱に損傷が認められない状態は、1型に分類されます。 多くの場合、2週間ほどのリハビリテーションで運動を再開できることが多いです。 2型に分類される筋断裂では、MRIで筋腱移行部(筋肉と腱の間の部分)に損傷が認められます。 腱の完全断裂や筋腱付着部(腱が骨に付着する部分)に損傷が認められると3型に分類され、手術療法が検討されます。 太ももの筋断裂(肉離れ)で病院に行くべき症状チェックリスト 太ももの筋断裂(肉離れ)で病院に行くべき症状を、以下のチェックリストで確認してみましょう。 過去に太ももの肉離れ経験がある 安静時でも太ももに痛みや違和感が続いている 歩行や階段の昇り降りなど、日常動作が普段より困難に感じる 足を動かしたときに太ももや股関節に違和感や痛みがある 筋肉にへこみや、硬いしこりのような部分がある 患部に内出血が見られる 患部が赤く膨れたり、熱っぽさがある 患部を押さえると、ズキッとした痛みがある 受傷時「ブチッ」「バチッ」といった断裂音・切れるような感覚があった 肉離れを早く治すためには、早期発見・早期治療が重要です。 上記のチェックリスト内の症状が複数個該当した場合は、念のため病院を受診しましょう。 太ももの筋断裂(肉離れ)の再発を予防する方法 太ももの筋断裂の再発を予防する対処法として、太もも周辺のストレッチや筋力トレーニングなどがあります。 ウォーミングアップとクールダウン 太もも周辺のストレッチ 太もも周辺の筋力トレーニング ただし、ストレッチや筋力トレーニングで無理をすると、症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 それぞれの対処法について詳しく解説していきます。 ウォーミングアップとクールダウン 太ももの肉離れは筋肉の柔軟性低下が原因となるため、運動前に十分なウォーミングアップを行うことが重要です。 運動をする前はストレッチやウォーキング、軽いランニングなどを行い、筋肉を十分に温め柔軟性を高めましょう。 また、筋肉に疲労を残さないよう、運動後のクールダウンも重要です。 運動後は太もものマッサージを行ったり、湯船に浸かったりして、筋肉の疲労を回復させてあげましょう。 太もも周辺のストレッチ 筋断裂は筋肉の柔軟性が悪くなっていると起こりやすくなるため、太もも周辺のストレッチが重要です。 太もものストレッチのやり方は、以下の通りです。 ①うつ伏せになって両腕を顔の下で組む ②かかとをお尻に近づけるように脚を曲げる ③足の甲を掴み、お尻に寄せるように太ももの前面を伸ばす ④30秒間キープする ⑤反対側の脚でも同じ動作を行う 太ももが痛くなるほど伸ばしてしまうと、症状が悪化する可能性があるため、無理のない範囲で伸ばしましょう。 また、筋断裂を起こしている場合はストレッチだけで治るわけではないため、早めに医療機関へ受診することをおすすめします。 上記の動作を30秒くらいかけて3~5セットくらい行いましょう。 太もも周辺の筋力トレーニング 筋断裂は筋力が低下することでも起こりやすくなるため、大腿四頭筋やハムストリングスを強化するトレーニングが重要です。 太ももを鍛えるおすすめのトレーニングは、以下の通りです。 ①仰向けになって両脚を伸ばす ②身体と垂直になるように脚を伸ばしたままゆっくり上げる ③脚を上げられるところまで上げたら数秒キープする ④ゆっくり両脚を元の位置に戻す 上記の筋力トレーニングを3〜5セット繰り返し行いましょう。 無理をすると症状悪化につながるため、無理のない範囲で継続してください。 ストレッチと同様に筋力トレーニングだけで筋断裂が治るわけではないため、早めに医療機関を受診しましょう。 太ももの筋断裂(肉離れ)の治し方は?主な治療法 太ももの筋断裂では、以下のような治療法があります。 RICE処置 保存療法 手術療法 再生医療 症状の度合いに応じて適切な治療法は異なるため、それぞれ紹介していきます。 RICE処置 RICE処置は、筋断裂(肉離れ)の応急処置の基本となる処置です。 安静(Rest、レスト)、冷却(Ice、アイス)、圧迫(Compression、コンプレッション)、挙上(Elevation、エレベーション)の4つの単語の頭文字をとったもので、肉離れにも有効です。 具体的には、それぞれ以下の目的で処置を行います。 項目 目的 処置内容 安静 ・肉離れを起こした部位の腫れを抑える ・血管や神経がさらに損傷することを防ぐ 肉離れを起こした部位を無理に動かさず、患部に負荷がかからない体勢で安静にする。 また、テーピングやタオルを使って患部を固定する。 冷却 ・痛みを抑える ・低酸素障害による細胞の壊死を防ぐ ・患部の腫れを防ぐ 氷嚢やビニール袋に氷と水を入れ、患部を冷やす。 凍傷にならないよう、冷やし過ぎに注意する。 圧迫 ・内出血や腫れを抑える 包帯やテーピングで患部を圧迫する。 鬱血しないように注意する。 挙上 ・静脈やリンパ管の循環をよくし、内出血による腫れを防ぐ 椅子や枕、台などを使用し、患部を心臓よりも高い位置に持ち上げ安静にする。 ※参考:地方独立行政法人 さんむ医療センター RICE処置は、対応が早いほど効果的なので、肉離れを起こしたらすぐに処置を行いましょう。 ただし、RICE処置はあくまで応急処置なので、処置後はすぐに医療機関を受診してください。 保存療法 保存療法とは、手術せずに症状の緩和・改善を目指す治療法で、軽度の筋断裂に適応される治療法です。 初期段階の筋断裂では、受傷部位の筋肉を休ませ、痛み止めや抗炎症剤で痛みや炎症を抑えることが優先されます。 症状に改善がみられるとストレッチや筋力トレーニングを行い、歩行や日常動作が無理なく行えるようにリハビリテーションを行います。 徐々に競技や職場復帰を目指して必要な動作の訓練に移行していきます。 手術療法 保存療法で改善が見られない場合や完全断裂など重度な場合は、手術療法が検討されるケースもあります。 症状に応じて、断裂した筋肉の腱を縫合する縫合術や、他の部位の腱を移植する再建術が用いられます。 手術後の経過については断裂の状態や手術法によって異なりますが、筋の関節可動域制限や術創部の癒着を予防するために、早い段階でリハビリテーションを開始します。 再生医療 近年の筋断裂の治療法には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療では、患者様自身の血液から抽出した血小板を患部に注射するPRP療法で、損傷した筋肉の修復を促します。 患者様自身の血液のみを使うため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用が少ない点が特徴です。 また、患者様自身への負担も少ないため、近年ではスポーツ外傷の治療の選択肢の一つとして注目されています。 以下の動画では、ふくらはぎの肉離れに対する再生医療について解説しているので、合わせて参考にしてください。 https://youtu.be/CPxLOR8D6X0?si=d-6oGPGQWSvLDkjb ▼LINE限定で無料オンライン診断を実施中! >>簡単30秒で診断してみる 太ももの筋断裂(肉離れ)を早く治したいなら再生医療をご検討ください 筋断裂(肉離れ)には急激な負荷や疲労、柔軟性低下、筋力不足などさまざまな原因があります。 太ももに筋断裂が生じると、症状の度合いにもよりますが、重症の場合は2〜3カ月の治療期間を要する可能性もあります。 肉離れの治療法はさまざまですが、スポーツや職場への復帰を早めたいという方には、早期回復を目指せる再生医療をご検討ください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の基礎知識や、実際の症例に関する情報を無料でお届けしています。 肉離れによる治療方法でお悩みの方や、再生医療による治療を検討したい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.12.27 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
陸上競技をやっている方の中には「足が速くなりたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか? 陸上選手が足が速い理由は、筋肉やフォームに秘訣があります。 本記事では、陸上選手の足が速い理由から、速く走りたい方が鍛えるべき足の筋肉について解説しています。 本記事を最後まで読めば、速く走るための特徴からこれからトレーニングするべき筋肉がわかります。 陸上選手によくある「足底腱膜炎」の予防方法についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。 陸上選手の足が速い理由 陸上選手の足が速い理由は、以下の3つが挙げられます。 後方へ足をスイングさせるのが速い アキレス腱モーメントアームが短い 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い それぞれの理由について詳しく解説します。 後方へ足をスイングさせるのが速い 陸上選手の足が速い理由として、軸足の「後方スイングスピードが速い」ことが挙げられるでしょう。 後方スイングスピードとは、足が地面に接地してから後方へスイングされる速度のことです。 言い換えれば、身体が前に進む速度が高いという意味なので「前に進む速度が高い=速く走れる」ことになります。 足が速い人は、足の回転数が高いピッチ型の人も歩幅が大きいストライド型の人も共通して「後方スイングスピードが速い」特徴を持ちます。 アキレス腱モーメントアームが短い 陸上選手の足が速い理由として「アキレス腱モーメントアームが短い」ことが挙げられるでしょう。 アキレス腱モーメントアームとは、足首のくるぶしに位置する関節の回転軸から張力作用線までの距離のことです。 走る動作中にアキレス腱に蓄えられる力が効率的に働くため、アキレス腱モーメントアームが短い方が良いとされています。 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い 陸上選手の足が速い理由として「腿を後方から前方へ引き戻すのが速い」ことが挙げられるでしょう。 走っている時は、軸足が地面に接地している間に身体を前に進もうとするため、足は後方に取り残されることになります。 足が速い人ほど速いスピードで足が取り残されるので、速く走るためには腿を後方から前方へ素早く引き戻す力が必要です。 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い人は、足の回転率が高まり速く走れています。 陸上選手が鍛えるべき足の筋肉とは? 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら、以下の2種類の筋肉を鍛えるのがおすすめです。 腸腰筋 大腿直筋 下記ではそれぞれの筋肉について詳しく解説します。 腸腰筋 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら股関節屈曲筋群である「腸腰筋」を鍛えましょう。 腸腰筋とは、「大腰筋」「小腰筋」「腸骨筋」から構成される筋肉の総称で、特に大腰筋は上半身と下半身を繋いでいる重要な筋肉です。 適切にトレーニングすることで体幹が安定し、腿を引き上げる動作などのパフォーマンス向上が期待できます。 大腿直筋 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら股関節屈曲筋群である「大腿直筋」を鍛えることが重要です。 大腿直筋とは、大腿四頭筋のうちの一つで股関節と膝関節の両方にまたがっている二関節筋のことです。 股関節で大腿を屈曲させ、膝関節で伸展させる役割を担っています。 適切にトレーニングすることで筋力と筋持久力が向上し、走る時の下半身の動作が効率性が高まるでしょう。 陸上選手は足底腱膜炎に注意! 陸上選手は、走ったり跳んだりして足へ負担をかけることが多いため「足底腱膜炎」に注意しましょう。 陸上選手に多い足底腱膜炎の症状とは? 足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング 以下では、足底腱膜炎について詳しく解説します。 陸上競技に多い足底腱膜炎の症状とは? 足底腱膜炎の症状で代表的なのが、起床して立ち上がり歩こうとしたときの第一歩目で痛みが生じることです。 その他にも、長時間立っていると痛みや痺れが生じたり、地面に足が着いた時に痛みが生じるケースもあるでしょう。 そもそも「足底腱膜」とは、足裏全体を覆っている腱の膜のことで足が受ける衝撃を和らげる役割を果たしています。 陸上競技で走ったりジャンプしたりする際も足底腱膜は足が受ける衝撃を和らげようとしますが、負荷を受け続けていると炎症を起こして痛みが発生します。 中でも扁平足の人や土踏まずのアーチが高過ぎる人は、足底腱膜が受ける負荷が大きくなり炎症を起こしやすいので注意が必要です。 痛みがある場合は、無理をして足を酷使すると痛くて歩くのもつらい状態になる可能性があるため、安静にしておきましょう。 足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング 足底腱膜炎の予防として有効なのが、足の指のトレーニングです。 足の指を支える筋力が低下していると、足底腱膜に負荷がかかりやすくなって足底腱膜炎になりやすくなるので、陸上のトレーニングと共に足の指を鍛えましょう。 タオルを開いた状態で床に置いて、端の方を踏んで立ち、足の指でタオルをつかんで手前にたぐり寄せるという動作を繰り返すトレーニングが有効です。 足の指を大きく動かすことを意識しておこなうのがポイントです。 足底腱膜炎の治療方法を紹介 足底腱膜炎(足底筋膜炎)は、足の裏の足底筋膜に炎症が生じる状態で、特に踵部分に痛みが現れることが特徴です。 以下に代表的な治療方法を紹介します。 抗炎症薬(NSAIDs)の使用 物理療法(理学療法) 再生医療 痛みや炎症が強い場合、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。 これにより炎症を抑え、痛みを和らげることができます。市販薬でも対応可能ですが、長期間の使用は避けるべきです。 理学療法士による治療も有効です。 痛みの軽減を目的としたマッサージや、足底筋膜をターゲットにした物理療法を受けることで、回復を促進できます。 また、従来の治療法に加えて近年では再生医療も注目を集めています。 足底腱膜炎の再生医療には、PRP療法や幹細胞治療などが存在します。 これらの治療法は、患者自身の血液や細胞を利用して、損傷した組織の修復を促すことを目的としており、足底腱膜炎へのアプローチとして有効です。 自身の細胞や血液を使用するため、アレルギー反応や拒絶反応のリスクが低いメリットがあります。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、足底腱膜炎が改善された患者さまの症例を紹介しています。 陸上選手の足が速い理由とよくある症状の治療法まとめ 本記事では、陸上選手の足が速い理由について詳しく解説しました。 陸上選手の足が速い理由は、以下の通りです。 後方へ足をスイングさせるのが速い アキレス腱モーメントアームが短い 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い 速く走るためには、股関節屈曲筋群である「腸腰筋」と「大腿直筋」を鍛えるのがおすすめです。 しかし、走ったり跳んだりして足へ負担をかけることが多い陸上選手は「足底腱膜炎」に注意する必要があります。 足に痛みや違和感がある場合は、悪化すると歩くのもつらいほどの痛みになる可能性があるため、安静にしておきましょう。 最近では、スポーツ医療の進歩によって足底腱膜炎の治療も進歩しています。 リペアセルクリニックの再生医療は、幹細胞治療やPRP治療など、最新の再生医療技術を駆使し、患者様一人ひとりに最適な治療を提供しています。 電話やオンラインでの無料相談を提供し、治療に関する不安や疑問を解消できるサポート体制を整えているので、ぜひお気軽に相談してみてください。
2019.12.27 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛みでヒアルロン酸注射を検討している方の中には、「注射で感染症になるのでは」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 インターネットで検索すると感染症のリスクについて様々な情報が出てきて、余計に心配になってしまうものです。 この記事では、膝へのヒアルロン酸注射による感染症の実際のリスクと、感染した場合の初期症状を解説します。 対症療法のヒアルロン酸注射だけでなく、膝の疾患に対する治療法の再生医療についてもご紹介します。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 ヒアルロン酸注射に変わる治療方法として、膝の痛みに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 膝にヒアルロン酸注射をすると感染が怖いの? 膝の軟骨が損傷すると、関節液を分泌している滑膜が炎症することがあります。 滑膜が炎症を起こすと、サラサラの関節液が過剰に分泌されるようになり、本来の粘性のある関節液が持つ潤滑剤の役割を果たせません。 このような状態になっている膝にヒアルロン酸を注入すると、関節液に粘性が出てくるため膝の動きを滑らかにする効果が期待できます。 そして、関節液にヒアルロン酸が補充され、傷ついた軟骨を保護し炎症を抑える効果があり、それによって膝の痛みの軽減も期待できます。 このように、ヒアルロン酸は膝の痛みの治療に効果的なのですが、感染のリスクがあるという話も耳にします。 ヒアルロン酸注射には、本当に感染のリスクがあり、危険なのでしょうか? 膝にヒアルロン酸を注射すると感染のリスクがある? どのような治療法でも、良い作用だけでなく副作用やリスクがあるものです。 しかし、実際の感染症発症率は非常に低く、適切な医療環境で行われる場合のリスクは極めて限定的とされています。 ただし、感染症が絶対に起こないわけではないため、注意が必要です。 ヒアルロン酸注射は週1回を5週、その後は症状に合わせて2週に1回を5~10回行う必要があります。 感染のリスクは低いですが、それだけの回数針を刺すため、わずかでも観戦する可能性があることは理解しておきましょう。 ただし、医療機関では感染予防のために厳格な衛生管理が行われており、過度に心配する必要はありません。 膝へのヒアルロン酸注射で感染を起こすとどんな症状が出るの? ヒアルロン酸注射による細菌感染で多いのが化膿性関節炎です。 悪化すると膝の痛みが注射前よりも強くなったり、関節の動きが悪くなったりすることもあります。 注射後に熱が出る、膝が腫れる、痛みが強くなったという症状があれば早めに受診してください。 感染症が発生した場合の初期症状の目安 ヒアルロン酸注射後の感染症は、注射後24時間から72時間以内に症状が現れることが一般的です。 感染症の早期発見のために、以下の初期症状があることを理解しておきましょう。 症状の種類 具体的な症状 痛み 注射前よりも強い痛み、安静にしていても続く痛み 腫れ 膝全体の腫れ、触ると熱を持っている感じ 発熱 37.5℃以上の発熱、寒気を伴うことがある その他 膝の動きの制限、関節の強い違和感 これらの症状が一つでも当てはまる場合は、速やかに医療機関を受診してください。 感染症は時間の経過とともに悪化する可能性があるため、早めの対応が重要です。 ヒアルロン酸注射を打ち続けるリスク・注意点 ヒアルロン酸注射は膝の痛みを和らげる効果的な治療法ですが、長期間継続することで以下の点に注意が必要です。 長期使用による副作用 他の注射療法と比べて感染リスクは高い? ここでは、継続治療のリスクと他の注射療法と比較した感染リスクについて説明します。 長期使用による副作用 ヒアルロン酸注射を長期間続けることで、以下のような副作用が考えられます。 関節内の異物反応による炎症 注射回数の増加に伴う感染リスクの蓄積 アレルギー反応の可能性 効果の減弱(慣れによる効果の低下) 通常、数週間から数ヶ月に一度の頻度で注射を行いますが、継続して治療を行う場合は、副作用のリスクも考慮して治療間隔を決める必要があります。 他の注射療法と比べて感染リスクは高い? 膝の治療では、ヒアルロン酸注射以外にもステロイド注射などの選択肢があります。 感染リスクの観点では、ヒアルロン酸注射の方がステロイド注射よりも感染率が低い※ことが報告されています。 ※出典:jstage どちらの注射も感染率は非常に低く、適切な医療機関で行われる限り、過度に心配する必要はありません。 ヒアルロン酸注射は比較的安全性が高い治療法です。 膝の根本的な治療は再生医療をご検討ください ヒアルロン酸注射は、膝の痛みの軽減や炎症を抑える目的で使用されるもので、疾患を治す治療ではありません。 膝の疾患に対する治療には、再生医療があります。 再生医療の一つである幹細胞治療は、他の細胞に変化する「分化能」という幹細胞の働きを活用する治療法です。 患者さま自身の幹細胞を培養して患部に注射するため、拒絶反応のリスクが低く、身体への負担を最小限に抑えられます。 膝の痛みにお悩みの方には、再生医療という治療の選択肢があります。 再生医療について詳細は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。 >当院の膝関節に対する再生医療の症例はこちら
2019.12.26 -
- 腰
- スポーツ医療
重いものを持ち上げたときやスポーツの途中など、いきなり腰が痛くなった場合、「腰の筋断裂」が疑われます。 腰の痛みを「ぎっくり腰」だと自己診断し、安静のみで対処する方もいらっしゃいますが、筋断裂には適切な治療が必要です。 腰の筋断裂を放置した場合、症状によっては手術が必要になるため、仕事や日常生活に支障をきたす恐れも。 本記事では、腰の筋断裂をチェックする方法や、症状に応じた治療方法などを詳しく解説します。 腰の痛みが慢性化している方や、通院のみで筋断裂を治したい方は、手術不要の治療方法も参考にしてみてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、すぐに腰の筋断裂を改善したい方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 最短で治療に進める無料相談を活用して、より早く日常生活へ復帰したい方はご確認ください。 腰の筋断裂とは? 腰の筋断裂とは、腰の筋肉に大きな力が加わり、負荷に耐えられなくなった筋繊維が切れてしまう症状です。 ぎっくり腰と混同しやすい症状ですが、腰の筋断裂は内出血などを引き起こすケースがあるため、以下の点について十分な理解が必要です。 痛みが発生したときの状況や、患部の状態は治療方法に影響します。 腰の筋断裂の特徴や原因、肉離れやぎっくり腰との違いは、以下を参考にしてみてください。 腰の筋断裂の特徴・原因 腰の筋断裂には特徴的な症状があり、以下のような原因が考えられます。 腰の筋断裂の特徴 ・強い痛み(急激に痛む) ・腰まわりの脱力感 ・患部の炎症 ・内出血による腫れ ・腰の可動域制限 ・腰の筋力低下 腰の筋断裂の原因 ・腰の筋肉の急激な伸長や収縮 ・疲労や冷え、加齢による筋肉の柔軟性の低下 ・運動不足 ・血行不良 腰の周辺には脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)や腰方形筋(ようほうけいきん)などがあり、過度な負荷によって断裂すると、強い痛みを引き起こします。 断裂した筋肉には力が入らないため、立ったり歩いたりするときに支えが必要になるケースも。 スポーツや重いものを持つ動作は筋断裂の主な原因ですが、疲労や運動不足などが影響する可能性もあります。 急激な動作も腰の筋断裂を引き起こす恐れがあるので、長時間のデスクワークを終えた後や、ベッドから立ちあがる際にも注意が必要です。 痛みが激しい場合は、筋繊維の完全断裂が考えられるため、必ず医療機関で治療を受けておきましょう。 筋断裂や肉離れ・ぎっくり腰の違い 腰の筋断裂や肉離れ、ぎっくり腰には以下の違いがあります。 症状 損傷部位 主な原因 腰の筋断裂 腰の筋肉(脊柱起立筋など) 筋肉の一部または全部の断裂 腰の肉離れ 腰の筋肉(脊柱起立筋など) 筋肉のわずかな損傷や部分断裂 ぎっくり腰 腰の筋肉や神経、関節など 筋断裂のほか、椎間板や関節、靭帯などの損傷 肉離れも筋繊維の断裂ですが、腰の筋断裂にくらべて重症度が低く、痛みは伴うものの、一般的には自力歩行できるレベルです。 ただし、患部が炎症を起こすと痛みが強くなるので、安静や冷却などの初期対応が必要です。 ぎっくり腰は複合的な原因で発生するため、腰の痛みだけではなく、足のしびれなどを引き起こす場合があります。 痛みの原因や初期対応がわからないときは、まず医療機関の診察を受けましょう。 腰の筋断裂の症状チェックリスト 腰が急に痛くなった場合、ぎっくり腰や肉離れも考えられます。 筋断裂かどうかを自分で判断したいときは、以下のチェックリストを活用してみましょう。 チェック項目 解説 急激な動作 久々のスポーツや重いものを持ち上げる動作など、腰に負担がかかっていたかどうか。 断裂音 筋繊維が切れると、「ブチッ」などの断裂音が聞こえる場合があります。 腰の痛み 患部を押したときや、特定の方向に動かしたときだけ痛い。 脱力感 腰に力が入らない。 腰の可動域 ひねりなどの動作に制限がかかる(無理に動かすと痛い)。 患部のへこみ 筋断裂で損傷した部分はへこむ場合があります。 患部の腫れ 内出血で皮膚が青紫色に腫れている。 安静時の症状 ズキズキとした痛みがある(熟睡できない)。 該当する項目が多い場合は、早めに医療機関の診察を受ける必要があります。 腰の筋断裂が重症化すると、強い痛みの慢性化や歩行困難などを引き起こすので、仕事や私生活に支障をきたす恐れも。 診察を受ける際には、痛みを感じたときの状況などを詳しく伝えておきましょう。 自宅でできるセルフケア 腰の筋断裂を防ぐためには、自宅でできるセルフケアをおすすめします。 筋肉の柔軟性を高めると、筋断裂が起きにくくなるので、以下のストレッチを実践してみましょう。 腰のストレッチ 手順 脊柱起立筋のストレッチ(ヒップロール) 1.仰向けに寝て両手を真横に広げる 2.両膝を立てる 3.肩を床に付けたまま、両脚を閉じた状態で左右のどちらかに倒す 4.20~30秒キープしたら膝を元の位置に戻し、反対側にも倒す 【ポイント】膝を倒すときはゆっくりと 大殿筋のストレッチ 1.椅子に座って片足を反対側の足の太ももに乗せる 2.膝を抱えて反対側の肩の方向に引き寄せる 3.10秒程度キープしたら、反対側の足も実践 【ポイント】背筋を伸ばしたまま大殿筋を伸ばす 太もものストレッチ 1.仰向けに寝て、片足を伸ばしたまま持ち上げる 2.伸ばした足の太ももを両手で抱え、ゆっくりと引き寄せる 3.20~30秒キープしたら反対側も実践 【ポイント】太ももの裏側が伸びる感覚を意識する 腰と背骨のストレッチ 1.四つん這いになる 2.息を吐きながら背中を丸める 3.息を吸いながら背中を反らせる 【ポイント】ゆっくりとした動作で10回程度繰り返す ハーフスクワット 1.立ったまま足を肩幅くらいに開く 2.股関節と膝を曲げながら、ゆっくりとお尻を下す 3.膝の角度が45度くらいになったら動きを止め、ゆっくりと元の位置に戻す 【ポイント】1セット5~10回、1日3セットが目安 筋断裂の発生直後は腰を安静に保ち、痛みが引いたらストレッチを開始します。 入浴後は筋肉が柔らかくなっており、ストレッチの効果がより高くなります。 急激なストレッチは腰を痛める可能性があるので、無理をせず、毎日少しずつ続けていきましょう。 医療機関に行くべきタイミングと診療の流れ 腰の筋断裂を初めて経験すると、医療機関に行くべきなのか、自宅で安静にするとよいのか、判断できない場合があります。 医療機関に行くべきタイミングや、診療の流れは以下を参考にしてみてください。 医療機関に行くべきタイミング ・腰から断裂音が聞こえた ・腰に力が入らない ・患部がへこんでいる ・患部が青紫色に腫れている ・患部が熱をもっている ・強い痛みで日常生活に支障をきたいしている ・支えがなければ立ち上がりや歩行が困難 ・痛みの原因がわからない 診療の流れ 1.医師による問診 2.患部の視診や触診 3.画像検査(エコーやMRIなど) 4.診断結果の説明 5.治療方針の決定 6.治療開始と回復状況のチェック 筋繊維の断裂は徐々に進行する場合があるため、痛みや脱力感が続くときは、早めに診療を受けましょう。 医療機関の診療では、まず問診によって痛みの発生状況を聴き取り、次に患部の腫れや内出血などをチェックします。 痛みの原因がわからないときや、筋断裂の重症化が考えられる場合は、エコーやMRIなどの画像検査を行うケースがあります。 レントゲンの画像では筋繊維の損傷がわからないので、医療機関を選ぶ際は、エコーやMRI検査ができるかどうかの確認が必要です。 治療方針は総合的に判断されるため、どの部分がどのように痛むのか、正確に伝えておきましょう。 腰の筋断裂の治療方法 腰の筋断裂が起きた場合、医療機関では以下のいずれかの治療方法を選択します。 薬物などの保存療法は軽度の筋断裂に効果的ですが、重症化している場合は手術の可能性も。 手術は入院を伴うケースが多いので、切らずに腰の筋断裂を治したい方は、再生医療を選択肢に入れてもよいでしょう。 治療方法の具体的な内容や、特徴などは以下を参考にしてみてください。 薬物・保存療法 腰の筋断裂が軽度や中程度だった場合、保存療法で治療するケースがあります。 保存療法の種類は以下のようになっており、主な目的は痛みの緩和や症状の悪化防止です。 保存療法の種類 具体的な治療内容 薬物療法 ・ステロイド注射により、患部の炎症や痛みを抑える ・筋肉弛緩薬を投与し、硬くなった筋肉を柔らかくする ・痛みが強いときは鎮痛剤も併用 装具療法 ・コルセットやサポーターで患部を固定し、治癒を促進させる ・患部の可動域を制限し、症状の悪化を防ぐ ・強力な固定が必要なときは金属製の装具を使用する場合も ステロイド注射は強い痛みを抑えられますが、骨や腱をもろくする可能性があるため、慎重な判断を求められます。 また、薬物療法では筋繊維を修復できないので、痛みが緩和されても、腰に負荷がかかると筋断裂が再発する恐れも。 装具療法はコルセットなどを装着し、腰の筋肉を固定するため、症状の悪化を防止できます。 ただし、長期間の装着は筋力低下につながりやすく、体幹に悪影響を及ぼす可能性もあります。 真夏に装具を装着すると、かぶれてしまう可能性があるため、肌が敏感な方は必ず医師に伝えておきましょう。 手術療法 腰の筋断裂を保存療法で改善できないときは、手術療法を用いる場合があります。 手術療法には以下の種類があり、主な目的は筋繊維の修復や、腰まわりの筋肉の安定化です。 手術療法の種類 具体的な治療内容 縫合術 断裂した筋肉や腱を縫い合わせる手術 移植術 他の部位の筋肉や腱を断裂部に移植する手術 固定術 椎間板や脊椎などを固定し、安定性を高くする手術 腰の筋肉が完全断裂していると、手術療法しか選択肢がないケースがあります。 手術は腰の機能を回復できますが、症状によっては1週間程度の入院が必要になるため、仕事や家事を休めない方には難しい選択です。 また、手術では筋力や柔軟性を改善できないので、スポーツなどを再開する場合は、筋力トレーニングやストレッチを続ける必要があります。 腰の筋断裂を手術で治すときは、体にかかる負担や、感染症のリスクなども考慮しておきましょう。 再生医療 腰の筋断裂を根本的に治したいときは、再生医療を選択肢に入れてみましょう。 再生医療とは、幹細胞を培養して患部に注射し、損傷した部分を修復する治療方法です。 手術や入院は必要ないので、仕事や家事を休めない方でも、腰の筋断裂の根本治療を目指せます。 また、再生医療には以下の特徴があり、筋断裂以外の治療にも活用されています。 再生医療は最新の医療技術になるため、治療を受けられる医療機関は限定されています。 手術を避けたい方や、より詳しい情報を知りたい方は、リペアセルクリニックにご相談ください。 リペアセルクリニックには再生医療の専門医が在籍しており、患者一人ひとりに応じた治療方針をご提案させていただきます。 腰の筋断裂は放置せず、適した処置を行うことが重要 腰の筋断裂が疑われる場合は、まず自宅でできるセルフケアを実践してみましょう。 痛みが引いたらストレッチを行い、筋肉や関節を柔らかくすると、筋断裂の再発を防止する効果があります。 痛みを我慢して仕事を続けるなど、腰の筋断裂を放置した場合は、歩行困難になる恐れがあるので要注意です。 一度切れてしまった筋繊維は自然治癒を期待できないので、症状が進行すると、「手術しか治療方法がない」といわれる可能性も。 腰に強い痛みがあるときは、必ず医療機関の診察を受け、適切な治療方法を提案してもらいましょう。 筋断裂の再発を防ぎ、元どおりの機能を取り戻したい方は、再生医療の検討もおすすめです。 リペアセルクリニックでは、初回のカウンセリングに1時間程度を確保しており、治療も予約制になっているため、待ち時間がありません。 医師とじっくり話し合い、自分に合った治療方法を選びたい方は、ぜひリペアセルクリニックにご相談ください。
2019.12.26 -
- スポーツ医療
関節や筋肉の痛みで日常生活に支障をきたし、ステロイド注射を検討されている方も多いのではないでしょうか。 また、既に注射を受けたものの効果を実感できていない場合、いつ効果が出るのか不安を感じる方も多いはずです。 この記事では、ステロイド注射の効果が現れるタイミングと持続期間、効果が期待できない場合の対処法を詳しく解説します。 関節の痛みや炎症でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「関節の痛み症状の改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 ステロイド注射が効かない場合の治療選択肢として、関節や筋肉の痛みに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 ステロイド注射の効果はいつから感じられる? ステロイド注射の効果の現れ方には個人差があるため、以下の3つのポイントを理解しておくことが大切です。 一般的に数日程度で効果が現れる 効果の持続時間には個人差がある 効果が出にくいケースもある これらを把握することで、ご自身の症状の経過を適切に判断する材料になります。 一般的に数日程度で効果が現れる ステロイド注射は、一般的に数日程度で効果が現れ、痛みや腫れといった炎症症状の軽減を実感できるケースが多いです。 中には、注射直後から痛みが和らぐケースもありますが、一般的には「数日程度で効果が現れ始める」と考えておきましょう。 注射の際に併用される局所麻酔の効果は数時間で消失しますが、その後にステロイドの効果が持続的に働きます。 効果の持続時間には個人差がある ステロイド注射による症状改善の持続期間は、一般的に数週間から数カ月程度と言われており、多くは1週間後頃から症状が半減していきます。 ただし、その持続期間には大きな個人差があり、数カ月以上効果が持続する方もいれば、数週間で効果が薄れてくる方もいます。 日常生活での患部の使い方や安静の程度も効果の持続に大きく影響するため、医師の指示に従った生活を心がけることが大切です。 効果が出にくいケースもある ステロイド注射をしても注射位置の不正確さや症状の慢性化による組織の変化によって、十分な効果が得られない場合があります。 注射が正確な位置に届いていない場合も、十分な効果が得られません。 また、長期間症状が続いている場合、患部の組織に線維化と呼ばれる硬くなる変化が起こり、ステロイドの抗炎症効果が届きにくくなるケースがあります。 効果が乏しい場合は、症状の原因を再度検討する必要があります。 ステロイド注射の注意点 ステロイド注射は、痛みの緩和に効果的な治療法ですが、治療を受ける前に知っておくべき注意点があります。 主に以下の2つのポイントを理解しておきましょう。 注射を繰り返し行わない 効果があっても再発するリスクがある ステロイド注射のメリットとリスクを適切に理解しておくと、医師との治療方針の相談をする際に役立ちます。 注射を繰り返し行わない 同じ部位への注射は通常2〜3回までとし、短期間での繰り返しは避けるべきです。 注射間隔を3〜6カ月程度空けることで、ステロイドの局所蓄積によるリスクを減らせます。 効果が持続している間は次の注射を急がず、経過観察することが大切です。 また、副作用の出現や症状の再発を繰り返す場合は、早めに医師に相談して他の治療法を検討しましょう。 効果があっても再発するリスクがある ステロイド注射で痛みが改善しても、根本的な原因が解決されていない場合は再発の可能性があります。 とくに日常生活で患部を酷使すると、症状の悪化や再発のリスクが高まります。 症状の原因は過度な使用にあることが多いため、同じ動作を続ける場合は適度な休憩や軽いストレッチを取り入れることが重要です。 作業環境の見直しや、正しい姿勢の維持、適切な休息を心がけることで、長期的な症状の改善につながります。 ステロイド注射の効果が期待できないときの対処法 ステロイド注射で十分な効果が得られない場合や、症状が繰り返し再発する場合には、他の治療法を検討する必要があります。 手術療法では、炎症部位を直接切開して根本的な改善を目指します。 とくに症状が慢性化した場合の治療として有効で、リハビリと組み合わせることで早期回復が期待できます。 手術を必要としない再生医療は、患者さま自身の幹細胞や血液を使用する新しい治療法です。 再生医療の幹細胞治療やPRP療法は体への負担が少なく、副作用のリスクが低い点が特徴です。 治療法の選択に際しては、症状の程度や生活背景を考慮して専門医と十分に相談して決めましょう。 ステロイド注射の効果についてよくある質問 ステロイド注射の効果についてよくある質問を紹介します。 腱鞘炎のステロイド注射はいつから効く? ステロイド注射に即効性はある? ステロイド注射当日に気を付けることは? これらの疑問を解決して、適切な治療選択に役立てましょう。 腱鞘炎のステロイド注射はいつから効く? 腱鞘炎に対するステロイド注射の効果は、通常2〜3日程度で改善が見られ始めます。 炎症を抑えて痛みを軽減させることで、患部の動きがスムーズになる治療法です。 多くの場合、1週間以内に明らかな症状の改善を実感できるでしょう。 ただし、症状の程度や個人差により、効果を感じるまでの期間は異なります。 ステロイド注射に即効性はある? ステロイド注射には一定の即効性があり、注射後数日以内に効果を感じる方が多いです。 注射と同時に使用される局所麻酔により、直後から一時的な痛みの軽減を感じることもありますが、ステロイド本来の抗炎症効果は数日かけて現れます。 完全な効果を判断するには、1〜2週間程度の経過観察が必要です。 ステロイド注射当日に気を付けることは? ステロイド注射当日は、注射部位を清潔に保ち、過度な負荷をかけないよう注意しましょう。 入浴やシャワーは当日は避け、翌日以降から可能になります。 また、注射直後は患部の安静を心がけ、激しい運動や重労働は控えてください。 異常な痛みや腫れ、発熱などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関に相談することが大切です。 ステロイド注射は繰り返しNG!早く治すなら再生医療を検討しよう ステロイド注射は痛みや炎症に対する効果的な治療法ですが、繰り返しの使用は推奨されません。 同じ部位への注射を繰り返すことで、組織への悪影響や副作用のリスクが高まる可能性があるためです。 ステロイド注射で効果を感じられなかった場合でも、再生医療なら症状改善が期待できる可能性があります。 再生医療は患者さま自身の細胞を使用するため、副作用のリスクが低く、根本的な組織の修復を目指すことができます。 ステロイド注射の効果が不十分な場合は、一人で悩まず専門医に相談し、再生医療を含めた他の治療選択肢を検討することをおすすめします。 痛みから解放され、快適な日常生活を取り戻すための治療法を見つけるためにも、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2019.12.25 -
- 免疫細胞療法
インフルエンザにかかりたくない!感染対策でやるべきこと インフルエンザは毎年冬になると流行し、感染すると38℃以上の発熱や全身の筋肉痛、関節痛などの症状が急激に現れます。感染力がとても強いため、数日から1週間ほどは安静に自宅療養する必要があります。 インフルエンザが流行する時期は、楽しいクリスマスやお正月、成人式、大切な入学試験など重要なイベントがある時期とも重なりますから絶対に感染したくないですよね! そこで今回は、インフルエンザの感染対策でやるべきことをご紹介します。 インフルエンザの感染対策【基礎編】 インフルエンザの感染を防ぐためには、ウイルスを体の中に侵入させないことです。 ・正しい手洗い 石けんで指先、爪の間、指の間、手首まで丁寧に洗い、水で十分に流しましょう。アルコール消毒も効果的です。 ・マスクの着用 ウイルスの侵入を完全に防ぐことはできませんが、のどの乾燥を防ぎます。マスクはまめに交換する必要があります。 ・手で顔を触らない 手についたウイルスが口や鼻から体内に侵入してしまいます。 ・こまめな水分補給 のどの粘膜についたウイルスを水で洗い流してしまいましょう。うがいや歯磨きで口腔内を清潔に保つことも感染対策の1つです。 ・予防接種を受ける インフルエンザに感染すると脳症や肺炎などの合併症を引き起こすことがあります。重症化を防ぐためには予防接種が効果的です。 インフルエンザの感染対策【応用編】 体が弱った状態ではインフルエンザに感染しやすくなりますから、普段の健康管理が重要です。 ・十分な休養 疲れがたまっていると、抵抗力が落ちてしまいます。自分の体をいたわりましょう。 ・十分な睡眠 質の高い睡眠で体力を回復させましょう。 ・バランスのとれた食事 健康な体を維持するためには、食事の内容に気をつけましょう。 ・部屋の湿度を60%以上に保つ 空気が乾燥した状態では、のどの防御機能が低下します。部屋の換気もしてください。 ・流行期には外出を控える インフルエンザが流行しているときは、不要の外出は避けた方が賢明です。 インフルエンザの感染対策で一番重要なのは免疫力を高めること! 人間の免疫システムは、ウイルスの体内への侵入を防ぎ、侵入してしまったときはウイルスと戦ってくれる体の仕組みです。インフルエンザの感染対策をあれこれやってみても、免疫力が落ちていたら感染してしまうかもしれません。免疫力を強化しましょう。 自身の細胞を使って免疫力をアップし、病気を予防する「免疫細胞療法」という治療法があります。安全で、自分自身の細胞を使用するため副作用やアレルギーのリスクが低く、効果的な免疫アップとして注目を集めている治療法です。 まとめ・インフルエンザにかかりたくない!感染対策でやるべきこと インフルエンザの感染対策には、手洗いやマスクの着用など、地道なことの積み重ねが必要です。ウイルスが体内に侵入するのを防ぎ、体調の維持に努めてください。 流行前に予防接種を受けることや人混みへの外出を避けることも有効です。感染対策として、免疫力も大切なポイントになります。最近話題になっている免疫細胞療法による免疫アップも検討してみてはいかがでしょうか。 もし、インフルエンザが疑われるときは、早めに医療機関を受診してくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.24 -
- スポーツ医療
- 再生治療
急に走ったり、ジャンプしたりした時に突然「ビリッ」という痛みが走り、肉離れを起こしてしまう。そんな経験はスポーツ中に限らず、日常生活でも起こりうるケガの一つです。 この記事では、肉離れが起こる原因からわかる肉離れしやすい人の特徴を詳しく解説します。 肉離れのリスクを高める要因を理解し、効果的な予防策を知ることで、スポーツや日常生活での怪我のリスクを大幅に減らすことができます。 適切な知識と対策で、再発の心配なく活動的な生活を送りましょう。 そもそも肉離れが起こる原因とは 肉離れは筋肉に急激な負荷がかかることで発生する筋組織の損傷です。 とくに瞬発的な動きが求められるダッシュやジャンプ、急な方向転換などで筋肉が強く収縮した際に、逆方向に引き伸ばされる状況が主な原因となります。 筋肉と筋膜が耐えられる限界を超える力が加わると、繊維が断裂して損傷します。 この時「プチッ」という断裂音が聞こえた場合は、深刻な断裂が生じている可能性があるため注意が必要です。 筋肉への負荷が筋組織の耐久限度を超えると、組織内で出血が起こり、腫れや痛みを伴います。 肉離れはスポーツ中に起こることが多く、スポーツ医療でも重要視されるスポーツ外傷です。そして、肉離れのリスクを高める要因に、筋肉の疲労や柔軟性の低下が挙げられます。 肉離れしやすい人の特徴 肉離れは誰にでも起こる可能性がありますが、特定の条件や生活習慣によってリスクが高まります。 以下の特徴に当てはまる方は、肉離れのリスクが高いと考えられるため、注意してください。 スポーツ選手や運動愛好家 体が硬く柔軟性が低い人 疲労が蓄積している人 過去に肉離れを経験したことがある人 水分補給が不足している人 準備運動を十分に行わない人 高齢者(筋肉の弾力性や柔軟性の低下による) それぞれの特徴について、詳しく解説します。 スポーツ選手や運動愛好家 スポーツ選手や定期的に運動を行う愛好家は、肉離れのリスクが高い傾向にあります。 主に陸上競技、サッカー、ラグビーなど瞬発力や急な方向転換を必要とするスポーツでは発生率が上昇します。 スポーツ中は筋肉に強い負荷がかかる場面が多く、とくに試合の後半や疲労が蓄積した状態では筋肉の反応速度や柔軟性が低下するため、肉離れを起こしやすくなります。 また、トレーニング強度を急激に上げた場合や、長期間のブランクの後に高強度の運動を再開した際にも肉離れのリスクが高まります。 体が硬く柔軟性が低い人 体や筋肉の柔軟性の低さは肉離れの主な要因のひとつです。 筋肉や腱が硬く、伸び縮みしにくい状態だと、急な動きや負荷に対して十分に対応できません。 日常的に座り仕事が多い現代人は知らず知らずのうちに柔軟性が低下しており、週末だけのスポーツ活動で無理な動きをすると肉離れにつながる可能性があります。 柔軟性の低下は日々のストレッチで徐々に改善できるため、継続的なストレッチ習慣を身につけることが予防につながります。 疲労が蓄積している人 筋肉の疲労が蓄積している人は肉離れになりやすいです。 疲労状態の筋肉は運動制御能力が低下するため、筋肉の反応が悪くなり、予期せぬ負荷に対応できなくなります。 とくに睡眠不足や連続した高強度トレーニングにより回復時間が不足している場合、筋肉は通常より弱い負荷でも損傷しやすくなります。 十分な休息時間の確保が、肉離れ予防の重要なポイントとなります。 過去に肉離れを経験したことがある人 水分補給が不足している人は、筋組織内の水分が減少し、筋肉の弾力性や柔軟性が低下するため肉離れを起こしやすいです。 運動中は大量の汗により水分と電解質を失うため、こまめな水分補給が必要です。 とくに暑い環境での運動や長時間の運動では、体重の2%以上の水分を失うと筋機能が著しく低下し、肉離れのリスクが高まります。 水分不足の予防には運動前後だけでなく、運動中にも計画的な水分摂取が重要で、とくに電解質を含むスポーツドリンクは効果的です。 水分補給が不足している人 水分補給が不足している人は、筋組織内の水分が減少し、筋肉の弾力性や柔軟性が低下するため肉離れを起こしやすいです。 運動中は大量の汗により水分と電解質を失うため、こまめな水分補給が必要です。 とくに暑い環境での運動や長時間の運動では、体重の2%以上の水分を失うと筋機能が著しく低下し、肉離れのリスクが高まります。 水分不足の予防には運動前後だけでなく、運動中にも計画的な水分摂取が重要で、とくに電解質を含むスポーツドリンクは効果的です。 準備運動を十分に行わない人 スポーツや運動前の準備運動不足も肉離れの要因のひとつです。 適切なウォームアップを行わずに本格的な運動を始めると、筋肉は冷えた状態で急に負荷を受けることになります。 効果的な準備運動は体温と筋温を上昇させ、筋肉の粘弾性を高め、神経系の反応性を向上させます。 とくにストレッチや軽いジョギングなど、これから行う運動に近い動きを取り入れた準備運動が効果的です。 ウォームアップに時間をかけ、徐々に強度を上げていくことが肉離れ予防の基本となります。 高齢者(筋肉の弾力性や柔軟性の低下による) 高齢者の方は、加齢に伴う筋肉量の減少や弾力性・柔軟性が低下しているため、肉離れのリスクを高めます。 また、血流の減少も筋組織の修復能力を低下させる要因となります。 高齢者は若年層と同じ運動強度や急な動きを行うと肉離れのリスクが高まるため、適切な強度の運動と十分なウォームアップが重要です。 定期的な筋力トレーニングとストレッチで筋機能の維持を図ると良いでしょう。 肉離れが起こりやすい部位 スポーツ中の肉離れには、発生しやすい好発部位というものがあります。 主に以下の部位が、スポーツ中に肉離れしやすいため、注意しましょう。 ハムストリング 大腿四頭筋 腓腹(ひふく)筋 以下では、肉離れの好発部位とその原因について詳しく解説します。 ハムストリング ハムストリングはスポーツ中に肉離れを起こしやすい部位の一つです。 太ももの後面の部分にある、半膜様筋・半腱様筋・大腿二頭筋を総称してハムストリングと呼びます。 このハムストリングは膝を曲げる時に使う筋肉のため、さまざまなスポーツで負荷がかかりやすいです。 とくにダッシュする時や急に止まる動作時に肉離れを起こしやすく、陸上競技の短距離走での発生が多くなっています。 大腿四頭筋 大腿四頭筋もハムストリングと同様にダッシュや急なストップなどで肉離れが起こりやすいです。 大腿四頭筋とは、太ももの前面の部分のことで膝を伸ばす時に使う筋肉です。 ハムストリングや大腿二頭筋のような太ももの肉離れは、筋肉が発達してきた10代から20代での発生が多くなっています。 また、太ももの前面と後面となる大腿四頭筋とハムストリングの筋力のバランスも重要です。 短距離走だけでなく、中距離や長距離走でも肉離れが発生することもあります。普段からスポーツの前にはストレッチをして筋肉を柔らかくしておきましょう。 腓腹(ひふく)筋 ふくらはぎとして知られる腓腹筋ですが、サッカーやテニスのようなスポーツで肉離れが発生しやすいです。 急な方向転換など瞬発的な動きをするスポーツでは、筋肉が急激な収縮に耐えられずに肉離れが好発します。 また、ジャンプやキックのような動きでもふくらはぎの肉離れリスクはあります。 運動前後にふくらはぎやアキレス腱のストレッチを行い、柔軟性を維持しましょう。 肉離れの治療法 肉離れの疑いがあるときは、以下の処置・治療を実施しましょう。 肉離れ直後は応急処置「RICE処置」を行う 落ち着いたらリハビリに取り組む 肉離れの早期改善を目指せる「再生医療」について 肉離れが発生した場合、適切な治療法を知っておくことが回復への近道となります。 急性期の対応からリハビリテーション、新たな医療技術まで、肉離れの治療法について段階的に解説します。 肉離れ直後は応急処置「RICE処置」を行う 肉離れが発生したら、まず最初に行うべきは「RICE処置」です。 R(Rest):安静 I(Ice):冷却 C(Compression):圧迫 E(Elevation):挙上 これは Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取った応急処置法です。 損傷部位の炎症を抑え、症状の悪化を防ぐ目的で行われます。 まずは、患部に痛みを感じた時点で運動を中止して患部を安静にします。次に、氷嚢やアイスパックを使って20分ごとに冷却を繰り返し、腫れを抑制しましょう。 圧迫包帯で患部を適度に固定することで、さらに腫れを軽減します。そして、心臓より高い位置に患部を挙げて、血流を改善させます。 この初期対応が適切に行われるかどうかは非常に重要で、その後の回復期間や完治までの道のりが大きく変わってきます。 落ち着いたらリハビリに取り組む 肉離れのリハビリテーションは、症状が落ち着いた後(通常3〜5日後)から、以下のように段階的に進めていきます。 ストレッチから始め、痛みのない範囲で筋肉の柔軟性を徐々に取り戻す 筋力トレーニングを導入し、弱った筋肉を強化する 痛みがなくなれば、体重をかけた状態での運動を行う 最終的にジョギング、ダッシュ、ジャンプなどの動きを取り入れ、段階的に競技復帰を目指す 焦らず適切なステップを踏むことで、再発のリスクを減らすことができます。 肉離れの早期改善を目指せる「再生医療」について 肉離れの治療法のひとつには、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は自身の脂肪から採取・培養した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて組織の修復を目指す治療法です。 主に以下の特徴があります。 治療期間の短縮が目指せる 入院や手術が必要ない 患者さま自身の幹細胞や血液を用いるため副作用のリスクが少ない 手術や入院が不要で、短期間での治療が目指せることから、スポーツ外傷から早期に復帰したいアスリートからも注目されています。 【まとめ】肉離れしやすい人には再生医療による治療も選択肢のひとつ 肉離れは、ダッシュやジャンプなど急激な負荷が筋肉にかかることで発生する筋組織の損傷です。 肉離れしやすい人の特徴としては、スポーツ選手や疲労が蓄積している人、過去に肉離れを経験した人、高齢者などが挙げられます。 好発部位はハムストリング、大腿四頭筋、腓腹筋(ひふくきん)の3か所が主です。 治療は初期のRICE処置が重要で、その後段階的なリハビリに取り組むことで再発リスクを減らせます。 また、早期回復が目指せる再生医療も治療の選択肢のひとつです。 当院「リペアセルクリニック」では、肉離れを含むスポーツ外傷に対する再生医療を提供しています。 繰り返す肉離れにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。丁寧にご説明させて頂きます。
2019.12.24 -
- スポーツ医療
突然、背中に激しい痛みを感じる「ぎっくり背中」と呼ばれる症状をご存じでしょうか。 ぎっくり背中とは、背中の筋肉に負荷がかかり発症する肉離れのことです。 本記事では、背中の肉離れ「ぎっくり背中」の原因や予防法について詳しく解説します。 背中の肉離れになる原因を知り、ぎっくり背中にならないよう適切な予防策をとりましょう。 背中の肉離れ「ぎっくり背中」の症状 「ぎっくり背中」と呼ばれる背中の肉離れの主な症状は、以下のとおりです。 背中に大きな負荷がかかると、背中の筋肉が損傷し肉離れの症状が出現します。 レントゲンなどの画像検査では異常がみられなくても、背中の痛み症状が出ている場合は、ぎっくり背中の可能性があります。 ぎっくり背中はぎっくり腰と似ていますが、症状の出る部位が異なります。ぎっくり腰は腰部が痛くなるのに対し、ぎっくり背中は胸の真後ろの背部(胸椎部)が痛くなるのが特徴です。 背中の肉離れ「ぎっくり背中」になってしまう原因 背中の肉離れ「ぎっくり背中」が発症する原因には、日常生活や体の状態が深く関係しています。 以下に挙げる要因が複合的に影響して、肉離れを引き起こす原因となります。 背中の肉離れは、筋力や柔軟性の低下により発症します。運動不足により筋力が低下したり、筋力バランスが乱れたりしている人は、運動習慣をつけることが大切です。 一方で、スポーツや重労働など背中の筋肉を使うことが多い人も、筋肉の疲労につながりぎっくり背中のリスクが高まるため注意が必要です。 デスクワークの方や猫背・反り腰の方など姿勢が悪い人は、背中の筋肉が硬化し柔軟性が低下します。背中の肉離れが起こらないよう、適度に背中を動かしましょう。 「ぎっくり背中」の対処法 ぎっくり背中の対処法は、以下の4つです。 背中の肉離れは、進行段階別に以下の3つの時期に分けられます。 進行段階 症状 慢性期(7日目以降) 背中の肉離れ症状が気にならない程度になる 急性期(発症~2日程度) 痛みが最も強く出現する 亜急性期(3日目~6日目) 痛みが落ち着き、少しずつ身体を動かせるようになる 背中の肉離れは進行段階や症状の程度に合わせて、対処すると早期回復が期待できます。 まずは安静にする ぎっくり背中になってしまった際は、まずは安静に過ごすことを心がけましょう。 背中の肉離れは、発症日から2日間が急性期とされ、痛みが最も強く出現します。 痛みが強い時期に無理に背中を動かしてしまうと、症状が悪化し、治療期間が長引く可能性があります。 できるだけ安静に過ごし、痛み症状が落ち着いてきたら、ストレッチや軽いウォーキングなどを行い少しずつ身体を動かしましょう。 冷却と圧迫で痛みを和らげる ぎっくり背中になったときの対処法に、冷却と圧迫で痛みを和らげる方法があります。患部の冷却や圧迫は痛覚を鈍感にし、背中の肉離れ症状である痛みの緩和に効果的です。 背中を冷却する際は、氷嚢や保冷剤などを10~20分程度患部に当てましょう。 痛みが強いときや収まらない場合は医療機関を受診する ぎっくり背中になり、痛みが強いときや症状が収まらない場合は、医療機関を受診してください。 軽症の背中の肉離れはセルフケアでの回復が見込めますが、重症の場合は安静にしているだけでは痛みが改善しないこともあります。 背中の肉離れの症状が長引いている場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 再生医療なら治療期間を短縮できる ぎっくり背中の対処法の1つに、再生医療があります。再生医療は治療期間を短縮でき、仕事や趣味などへの早期回復が期待できます。 背中の肉離れは、姿勢の悪さや運動不足などが発症原因であり、症状が慢性化する恐れがあるため注意が必要です。 慢性化した痛みを緩和したい場合は、ぜひ再生医療をご検討ください。 「ぎっくり背中」の予防法 ぎっくり背中は、日頃の生活習慣や体の使い方によって予防が可能です。 以下に挙げるポイントを日常生活に取り入れて、背中の負担を軽減し、ぎっくり背中の発症を防ぎましょう。 背中の筋肉の損傷を起こさないようにするためには、原因につながる生活習慣を改善していくことが大切です。 ストレッチ・運動で背中の筋肉の柔軟性を高める ぎっくり背中を予防するために、ストレッチや運動で背中の筋肉の柔軟性を高めることが大切です。 運動不足で筋力が低下している人は、背中を中心とした筋力トレーニングやストレッチを行いましょう。背中の筋肉は大きく、さまざまな動作で使用します。 背中の筋力や柔軟性を高めることで、身体をスムーズに動かせるようになり、ぎっくり背中のリスクを低減できます。 姿勢を改善して背中の筋肉の負担を軽減する ぎっくり背中の予防法の1つは、姿勢の改善です。猫背や反り腰などの悪い姿勢を改善すると、背中の筋肉の負担が軽減し筋肉に疲労が溜まりにくくなります。 背中の筋力が低下した人は、正しい姿勢を保ちにくく、猫背や反り腰になってしまう場合があります。普段から正しい姿勢を意識して生活しましょう。 また、長時間パソコンやスマホを使用するという人は、30分に1度くらいは小休止をとって身体を動かし、長時間同じ姿勢で過ごさないようにしましょう。 身体を冷やさないようにする ぎっくり背中を防ぐには、身体を冷やさないようにするのが大切です。 身体が冷えたときは、体温を上昇させるために筋肉が収縮します。背中の筋肉が収縮すると、背筋が固くなり背中を動かしにくくなります。 背中が動かしにくい状態で、無理に身体をひねってしまうと、ぎっくり背中になる可能性があるため注意が必要です。 【まとめ】「ぎっくり背中」の痛みが強いときは医療機関を受診しよう 背中の肉離れ「ぎっくり背中」の痛みが強いときは、無理をせずに医療機関を受診しましょう。 背中の肉離れは、運動不足による筋力低下や姿勢の悪さなどが原因となり発症します。 そのため、普段から筋肉を強化し、柔軟性を高めるためのストレッチや運動を取り入れることで予防が期待できます。 また、正しい姿勢を意識して、背中への負担を軽減することも重要です。 背中の肉離れが慢性化している方は、再生医療による治療をご検討ください。 再生医療では、慢性症状の改善やスポーツへの早期復帰が目指せます。また、副作用のリスクが低く、長期の入院や手術を必要としないメリットがあります。 再生医療をご検討の際は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
2019.12.23 -
- 足底腱膜炎
マラソンを続ける中で「足の裏がズキズキ痛む」「長距離を走ると足裏がつらい」といった悩みを抱えていませんか? マラソンは走行距離や練習量が多くなる競技なので、足裏の痛みをそのままにしておくと、足底腱膜炎などを引き起こすリスクが高くなります。 本記事では、マラソン中に足の裏が痛くなる原因や痛みを和らげる対処法なども紹介しています。 ケガを未然に防ぎたい・足裏の痛みが長引いて困っているランナーの方は、今後のランニングを快適に続けるためにも、ぜひ参考にしてください。 マラソン中や後に足の裏が痛くなる主な原因 マラソン中や後に足の裏が痛くなる原因は以下の通りです。 足底筋膜炎 中足骨の疲労骨折 靴擦れ・たこ・マメなどの痛み 筋力不足や偏平足によって足裏にかかる負担が増える 足の裏の痛みはそれぞれ別の原因の可能性があるため、参考にしてください。 足底筋膜炎|かかとから土踏まずにかけての痛み 足底筋膜炎(足底腱膜炎)は、かかとから土踏まずにかけてズキズキと痛むのが特徴的な疾患で、ランナーに多く見られる代表的なランニング障害です。 朝の起床時や長時間の走行中に痛みを強く感じることが多く、マラソンやジョギングを続けている方に発症しやすい傾向があります。 この痛みは以下のような要因が複合的に影響していると考えられています。 同じ動作を長時間繰り返すマラソンなどの習慣 硬い路面での走行 クッション性の低下したシューズの使用 足のアーチ構造への慢性的な負担 肥満 また足底腱膜炎かどうか確かめる方法については、以下の記事でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。 中足骨の疲労骨折|足の中央に痛みが出るケース 中足骨の疲労骨折の場合は、足の甲から足裏中央に痛みや腫れなどの症状が出ることが特徴です。 ランニングやジャンプなどの繰り返しの動作によるオーバーユースやシューズの劣化、骨密度の低下などが原因とされます。 中足骨の疲労骨折が疑われる症状は、以下の通りです。 歩行時や走行時の足の甲や足裏の持続的な痛み 局所の腫れや熱感 安静にしても痛みがなかなか引かない これらの症状がある場合、疲労骨折の可能性があるため、早めに整形外科などの医療機関を受診することをおすすめします。 靴擦れ・たこ・マメなどの痛み 靴擦れやたこ・マメなどの足の表面の痛みは、以下のような要因で引き起こされます。 足に合っていないランニングシューズの使用 ソックスの素材やフィット感が合っていない 新しいシューズを履く 特に、新品のレース用シューズを本番でいきなり使用すると、足が擦れやすくトラブルの原因になりやすいため注意が必要です。 筋力不足や偏平足によって足裏にかかる負担が増える 足の筋力不足やアーチの低下(偏平足)により、足底への負担が分散されにくくなり、衝撃が集中して痛みを引き起こすことがあります。 着地や歩行のたびに足裏全体に過度な衝撃がかかりやすくなり、以下のような症状を引き起こす可能性も。 足が疲れやすくなる 長時間の歩行や運動で炎症や痛みが出やすくなる 足底筋膜炎などの二次的な障害を引き起こすリスクも高まる 必要に応じて、足指のトレーニングやアーチサポートインソールの使用も検討しましょう。 足裏の痛みを防ぐ・和らげる対処法 足裏の痛みを防ぐこと・和らげる対処法は、以下の通りです。 インソール・シューズの見直し ストレッチ・マッサージで足裏の柔軟性を保つ 練習量の調整・走り方のフォーム改善 上記の対処法を実践することにより、足裏の痛みを和らげる可能性がありますので、参考にしてください。 インソール・シューズの見直し 足の痛みやトラブルを予防・改善するためにも、以下のポイントに注目し、インソールやシューズを見直しましょう。 クッション性のある靴 アーチサポート機能で足の構造を支える 足の形や痛みの部位に合わせる 足の痛みが続く場合は、自己判断に頼らず、専門医や義肢装具士に相談しながらインソールを調整することも効果的です。 ストレッチ・マッサージで足裏の柔軟性を保つ 足裏の柔軟性を維持し負担を軽減するためには、以下のような部位を中心にストレッチやマッサージを取り入れることが効果的です。 足裏 ふくらはぎ アキレス腱 テニスボールやゴルフボールを使った足裏のマッサージは、自宅でも簡単にできるセルフケアとしておすすめです。 ただし、間違った方法で行うと逆効果になることもあるため、医師や理学療法士の指導のもとで実践するようにしましょう。 練習量の調整・走り方のフォーム改善 練習量の調整や走り方のフォームを改善することも、足裏の痛みを防ぐ対処法です。 過度な練習や体に負担のかかる走り方は、痛みや炎症を引き起こす根本的な原因となる可能性があるので注意しましょう。 フォームの改善は専門のトレーナーや理学療法士に相談することで、個人の体型やクセに合ったアドバイスが受けられるので効果的です。 【まとめ】マラソン中の足裏の痛みは放置せず、早めの対策を 足裏の痛みは放置すると悪化しやすく長期化する可能性があるため、ランニングの継続に支障をきたす可能性があります。 早期に原因を把握して、適切なケア・環境調整を行うことが回復の鍵です。 足裏の痛みが続く場合は、整形外科やスポーツ整形など医療機関への相談が必要となります。 また、足底筋膜炎などの慢性的な症状が続く場合は、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は自身の血液を使用し、患部に注射をする医療法で自身の血液を使うため、感染症などの心配もありません。 再生医療については、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.12.23 -
- スポーツ医療
「物をつかむと痛い」「スマホを長時間使ったあとに指がしびれる」といった、手や指の違和感や痛みを感じながらも放置していませんか? 腱鞘炎は指や手首の使いすぎによって起こる炎症で、初期のうちに対処すれば回復が見込めますが、放置すると痛みが慢性化し、家事や仕事に支障をきたすケースも少なくありません。 本記事では、腱鞘炎による痛みの特徴や治療法まで詳しく解説します。 手術以外の治療法として注目されている再生医療についても紹介しますので、つらい痛みに悩まされている方はぜひ参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を無料で配信中です。 「腱鞘炎の痛みを早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、ぜひ再生医療についてチェックしてみてください。 腱鞘炎はどんな痛み?症状を種類別に解説 腱鞘炎は発症する場所によって症状や特徴が異なります。 痛みの特徴について、以下2つのタイプ別に紹介します。 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎) ばね指(弾発指) 発症部位や痛みについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。 ドケルバン病(親指の腱鞘炎) ドケルバン病は、手首の親指側にある腱(短母指伸筋腱と長母指外転筋腱)の腱鞘が炎症を起こし、痛みや腫れが生じる病気です。 特徴は、以下のとおりです。 発症部位 親指の付け根から手首にかけて 痛みの特徴 親指を広げたり、手首をひねったりすると強い痛みが生じる 日常生活への影響 ・ペットボトルの蓋を開ける、タオルを絞るなどの動作が困難になる ・手首の親指側が腫れて熱を持つことがある ドケルバン病は手や指をよく使う人に発症しやすく、放置すると慢性化することもあります。 ばね指(弾発指) ばね指は、指の腱が腱鞘の中で引っかかり、指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなる病気です。 特徴は、以下のとおりです。 発症部位 指の付け根の手のひら側 痛みの特徴 指を曲げ伸ばしするときに「カクッ」とした引っかかりと痛みがある 日常生活への影響 ・指がばねのように急に動く「弾発現象」が起こる ・起床時に症状が強く現れることが多い ・指が曲がったまま伸ばせなくなることもある 早期に適切な対処をすることで症状の改善が期待できます。 痛みや動かしにくさを感じたら、まずは指の付け根を安静にして負担を減らすことが大切です。 腱鞘炎で痛みが生じる原因 腱鞘炎の痛みの原因は、主に以下の3つです。 手首や指の使いすぎ ホルモンバランスの変化 糖尿病の合併症 腱鞘炎が起こる原因を理解して、予防や早期対応につなげましょう。 手首や指の使いすぎ 腱鞘炎が起こる主な原因は、手首や指の使いすぎです。 通常は滑らかに動く「腱」ですが、同じ動作を繰り返したり、過度な負担をかけ続けたりすると、摩擦によって炎症が起きて痛みや腫れが生じます。 日常生活の中では、以下のような動作が原因となる場合があります。 活動の種類 具体的な動作例 日常のデジタル作業 パソコンやスマートフォンの長時間操作 職業・仕事 美容師、料理人、楽器の演奏 家事・育児 赤ちゃんの抱っこ、フライパンをあおる動作 スポーツ・趣味 テニスやゴルフの素振り、編み物 一見すると軽い力に見える動作でも、毎日繰り返し行うことで腱に疲労が蓄積していきます。 ご自身の生活の中で、上記のような手首や指を酷使する動作を長時間続けていないか確認してみましょう。 ホルモンバランスの変化 腱鞘炎は女性に多くみられる疾患の一つでもあり、これにはホルモンバランスの変化が関係しています。 とくに以下の時期に発症しやすいとされており、注意が必要です。 妊娠・出産期:ホルモンバランスの変化により腱や靭帯が緩みやすくなる 更年期:エストロゲンの減少により腱の柔軟性が低下する 月経周期:ホルモンの変動により症状が悪化することがある また、加齢により腱の柔軟性が低下し、小さな損傷が蓄積されるのも炎症の原因になります。 年齢を重ねると、若い頃と同じ動作でも腱鞘炎を発症するリスクが高くなるため、無理せず適度に休憩を取りましょう。 糖尿病の合併症 糖尿病の合併症の一つとして、指がカクッと引っかかる「ばね指」を発症するリスクが高まることが知られています。 これは、高血糖の状態が続くことで、腱そのものの質が変化してしまうためです。 糖尿病と腱鞘炎の関係について、以下の点が指摘されています。 糖尿病患者はそうでない方と比べて、ばね指を発症する頻度が約10倍高い 血糖コントロールの状態を示すHbA1cの値が高いほど、ばね指の発症リスクは上昇する 高血糖で体内に増える終末糖化産物(AGEs)が腱に蓄積し、組織を硬く、もろくさせることが原因 ※参考:PubMed 指の痛みや動かしにくさを感じている糖尿病の患者さまは、ただの手の使いすぎではなく、ばね指を合併しているサインかもしれません。 血糖コントロールを続けることが、腱鞘炎(ばね指)の予防と改善につながります。 腱鞘炎チェックリスト|手首や指の痛みがある方は要注意 手首や指に続く痛みや違和感がある方は、ご自身の症状が腱鞘炎のサインに当てはまるか、以下のリストで確認してみましょう。 腱鞘炎チェックリスト 手首の親指側が痛む、または腫れている 親指を動かすと痛みが増す 指の付け根(手のひら側)に痛みや腫れがある 指を曲げ伸ばしする時に引っかかる感じがする 物をつかむ、タオルを絞るといった動作で痛む 朝、指がこわばって動かしにくい 親指を中に入れて拳を握り、小指側に手首を曲げると鋭い痛みが走る 長時間のパソコン作業やスマホ操作を日常的にしている 妊娠・出産期、または更年期である 上記の項目に複数当てはまる場合、腱鞘炎を発症している可能性があります。 症状が改善しない、または痛みが強くて日常生活に支障が出ているようでしたら、我慢せずに整形外科など専門の医療機関へ相談しましょう。 腱鞘炎の痛みの治し方 腱鞘炎の痛みを改善する主な選択肢として「保存療法」「手術療法」「再生医療」があります。 保存療法 手術療法 再生医療 上記から症状の進行度やライフスタイルに合わせて適切な治療法を選択します。 ご自身の状況と照らし合わせながら、どのような治し方があるのかを確認していきましょう。 保存療法 保存療法は、手術以外の方法で炎症を鎮め、患部への負担を軽減する治療の基本です。 腱鞘炎の治療では、まず保存療法から開始するのが一般的で、主に「炎症の鎮静」と「患部へのストレス軽減」が目的になります。 具体的な治療内容は、以下のとおりです。 安静と活動の調整 サポーターやテーピングによる固定 消炎鎮痛作用のある外用薬や内服薬の使用 ステロイド注射 初期の腱鞘炎であれば、まずは安静を心がけ、上記の治療法を併用することで症状の改善が期待できます。 上記の方法の中でも、ステロイド注射は炎症を抑えるのに効果的です。 ただし、繰り返しの使用には注意が必要なため、医師との相談のもとで慎重に進める必要があります。 手術療法 手術療法は、保存療法を続けても症状が改善しない、または再発を繰り返す場合に検討される治療法です。 痛みの原因となっている厚くなった腱鞘の一部を切開し、腱がスムーズに動けるようにすることで、症状の根本的な改善を目指します。 一般的に「腱鞘切開術」と呼ばれる手術の概要は、以下のとおりです。 局所麻酔での日帰り手術が可能 手術時間は15〜30分程度 1〜2cmほどの小さな皮膚切開で完了 腱鞘切開術は、慢性的な痛みや指の引っかかりに悩む方にとって、根治が期待できる有効な選択肢です。 比較的短時間で済む手術なので、体への負担もそこまで大きくありません。 手術の翌日から手を動かせるため、腱鞘炎の痛みや症状を早く治したい方に選ばれる治療です。 再生医療 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて炎症を抑えたり、損傷した組織の修復を促す先端医療です。 保存療法では十分な効果が得られず手術も避けたいと考える方にとって、新たな治療選択肢になります。 保険適用外の自由診療となりますが、入院や手術の必要がなく日帰りで受けられるため、日常生活を送りながらでも治療可能です。 アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクも少ないため「腱鞘炎を手術せずに早く治したい」という方は、ぜひ検討してみてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を配信しています。 再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。 腱鞘炎の痛みについてよくある質問 ここでは、腱鞘炎の痛みについてよくある質問に回答していきます。 腱鞘炎で手首に痛みは出る? 腱鞘炎の痛みを和らげる方法は? 腱鞘炎になったらやってはいけないことは? 痛みの場所やご自身でできる対処法など、正しい知識を身につけていきましょう。 腱鞘炎で手首に痛みは出る? 指の付け根の痛みをイメージする方も多い腱鞘炎ですが、炎症によって手首に痛みが出ることもあります。 とくに、手首の親指側に痛みや腫れが生じる「ドケルバン病」は腱鞘炎の代表的な種類の1つです。 親指を動かす腱とそれを覆う腱鞘がこすれて炎症を起こすため、物をつかんだり手首をひねったりする動作で痛みが強くなるのが特徴です。 妊娠・出産期や更年期の女性のほか、パソコン作業や育児などで手や指を頻繁に使う方にみられやすい症状です。 以下の記事では、手首が痛いときの対処法について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。 腱鞘炎の痛みを和らげる方法は? 腱鞘炎の痛みを和らげる基本は、患部を安静に保ち、炎症を鎮めることです。 ご自身でできる対処法として、以下のような方法があります。 痛みの原因となる動作を控え、手や指を休ませる サポーターやテーピングで患部を固定し、動きを制限する 痛み出した直後は冷やし、慢性的な痛みには温める 消炎鎮痛成分を含む湿布や塗り薬を使用する まずは患部を使いすぎないように意識し、これらのセルフケアを試してみてください。 痛みが長引く、または日常生活に支障が出るほどの強い痛みがある場合は、医療機関での治療を検討しましょう。 腱鞘炎になったらやってはいけないことは? 腱鞘炎になった際は、以下の行動を避けましょう。 痛いところを確かめようと、何度も押したり動かしたりする 痛みを我慢しながら無理にストレッチやマッサージをする 痛み止めを使いながら、手や指をこれまで通り酷使する 患部に熱感や腫れがあるのに温める 痛みを早く治したいと思うあまり、上記のような行動がかえって症状を悪化させてしまう場合があります。 放置していると症状が慢性化し、回復が遅れる原因にもなるため、まずは患部を安静にすることが回復への近道です。 腱鞘炎の痛みは放置せずに早めの治療が大切 腱鞘炎による痛みは適切な治療を受けることで、症状の改善や再発予防が期待できます。 腱鞘炎への対処で意識したいポイントは、以下のとおりです。 安静にする 治療選択肢は豊富にあり、ご自身に合った方法を選べる 手術以外の治療法として再生医療も選択肢となる 手や指の痛みで家事や仕事に支障を感じている方は、我慢せず医療機関に相談することが大切です。 また近年では、手術以外の選択肢として再生医療も注目されており、負担の少ない治療法として検討も可能です。 治療法については、当院リペアセルクリニックの公式LINEからでも確認できますので、ご興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
2019.12.22 -
- ひざ関節
半月板損傷による痛みや関節のこわばりを軽減する治療法として、ヒアルロン酸注射は有効な手段のひとつです。 しかし、すべてのケースに万能ではなく、継続期間や症状の経過によっては効果が薄れる場合もあります。 また「ヒアルロン酸注射を打ち続けているけれど、いつまで続ければいいの?」「最近、効果を感じにくくなってきた」という方も、多いのではないでしょうか? 本記事では、半月板損傷におけるヒアルロン酸注射の標準的な継続期間の目安から、長期間注射を続けた場合に起こりうる効果の減少やリスクについて詳しく解説します。 自分の症状にある治療法を選択し、将来の関節トラブルを未然に防ぎましょう。 半月板損傷におけるヒアルロン酸注射の継続期間の目安 半月板損傷におけるヒアルロン酸注射の継続期間の目安は、以下の通りです。 内容 一般的な目安 初期治療 週1回 × 3〜5回連続投与(1クール) 継続投与(症状安定後) 2〜4週に1回、症状に応じて間隔を調整 総治療期間の目安 3か月〜半年(個人差あり) 半月板損傷の治療として行われるヒアルロン酸注射は、1回の処置で永続的な効果を得られるものではありません。 これは注入されたヒアルロン酸が、徐々に体内に吸収される性質があるためです。 一般的な治療スケジュールでは、初期段階で週1回のペースで約5週間にわたって注射を行い、その後は2週間に1回のペースに移行します。 ただし、この回数は症状の改善度や膝関節の状態によって個人差があり、痛みが強い場合は、週1回のペースを継続することもあります。 治療全体の期間としては、通常3カ月程度を目安としていますが、症状の変化や医師の臨床判断によって最適な継続期間が決定されます。 効果と経過を定期的に評価しながら、医師と相談して治療計画を調整していくことが重要です。 膝にヒアルロン酸注射を打ち続けると効果が薄れる可能性がある ヒアルロン酸注射は、長期間継続することで症状の進行や関節の状態に変化が生じ、注射の効果を十分に感じられなくなる場合があります。 また、注射を繰り返すことで以下のようなリスクが伴う場合もあります。 関節内で炎症を引き起こす可能性 穿刺部位(注射する部分)への物理的刺激や腫れ 関節内の自然な潤滑バランスの変化 こうした変化を踏まえ、治療を続けても症状の改善がみられない場合や、新たな症状が現れた場合には、医師と相談して治療方針の見直しを検討することが重要です。 膝へのヒアルロン酸注射によるリスクについては、以下の記事でも解説しています。 半月板損傷でヒアルロン酸注射の効果がなかった場合の治療法 半月板損傷でヒアルロン酸注射が効果を示さない場合、以下の治療選択肢があります。 薬物療法 手術療法 リハビリテーション 再生医療 治療選択は症状の程度や患者様の状態に応じて段階的に検討します。 半月板損傷の治療法については、以下動画の3:11秒から解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/qH46jDFK9Mc?feature=shared&t=192 薬物療法 薬物療法は、半月板損傷による痛みや炎症のコントロールを目的とした、初期治療のひとつです。 主に使用される薬の種類としては、以下になります。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) アセトアミノフェン ステロイド注射 手術や注射に比べて負担が少なく、内服薬などの保存的アプローチから開始されることが一般的です。 ただし薬物療法はあくまで一時的な処置であり、半月板自体の損傷を修復するものではありません。 痛みが和らいだからといって放置せず、リハビリや体重管理などと組み合わせて、再発予防と関節機能の回復を目指すことが大切です。 手術療法 半月板損傷に対して、保存療法や注射治療で効果が得られない・損傷の程度が重度で関節機能に支障をきたしている場合には、以下のような手術療法が選択されることがあります。 半月板縫合術(縫合修復術) 半月板部分切除術(部分切除術) 回復までの期間は術式や損傷の程度によりますが、日常生活への復帰までの目安は以下の通りです。 縫合術 切除術 入院期間 約2週間 約4日間 歩行可能期間 術後約2週間 術後の翌日から スポーツ復帰 術後約3カ月 術後約1~2カ月 半月板損傷で手術をするデメリットについては、以下の記事でも解説しています。 リハビリテーション 半月板損傷に対するリハビリテーションの内容は、以下の通りです。 可動域の回復(ROM訓練) 筋力トレーニング 歩行訓練・負荷量のコントロール 痛みが引いても筋力や柔軟性が戻らなければ、再発や変形性膝関節症など二次障害につながる可能性があります。 再生医療 再生医療は損傷した組織の修復や再生を促す以下のような治療法が、近年注目されています。 PRP療法(多血小板血漿療法) 幹細胞治療(自己由来間葉系幹細胞) PRP療法は患者自身の血液から血小板を濃縮した成分を関節内に注入し、炎症の抑制や組織修復の促進を図る治療法です。 また幹細胞治療は、脂肪や骨髄などから採取した自己幹細胞を培養し、関節内に注入して損傷組織の再生を促進します。 ヒアルロン酸注射などで効果が出なかった方や手術を避けたい・手術が難しい方は、一つの選択肢として検討しましょう。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、半月板損傷が改善された患者さまの症例を紹介しています。 その他、以下も併せてご参考にください。 まとめ|半月板損傷へのヒアルロン酸注射は効果と継続期間を見極めて治療を 半月板損傷へのヒアルロン酸注射の継続期間の目安は、以下の通りです。 内容 一般的な目安 初期治療 週1回 × 3〜5回連続投与(1クール) 継続投与(症状安定後) 2〜4週に1回、症状に応じて間隔を調整 総治療期間の目安 3か月〜半年(個人差あり) ヒアルロン酸注射は、半月板損傷に伴う関節の痛みや摩擦の軽減に有効な治療法のひとつです。 しかし、長期継続により効果が薄れる場合や、まれに関節内炎症が起こる可能性もあります。 効果が感じられなくなった際には、薬物療法や手術療法、リハビリテーション、または再生医療などの代替治療を検討しましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、自己幹細胞を活用した再生医療による治療を行っています。 その他の再生医療における治療法については、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEから詳細をご確認ください。
2019.12.22 -
- 免疫細胞療法
毎年インフルエンザにかかってしまう、周りは感染していないのに自分だけが感染してしまうと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 実は、インフルエンザへの感染のしやすさには個人差があり、その背景には免疫力の違いが大きく関わっています。 この記事では、インフルエンザにかかりやすい人の特徴と予防方法について解説しています。 インフルエンザについて理解を深めて、健康に過ごせるよう予防に努めましょう。 インフルエンザにかかりやすい人の特徴 インフルエンザは誰でも感染する可能性がありますが、とくに以下の特徴に該当する方はインフルエンザにかかりやすくなる傾向があります。 免疫機能が発達途上の乳幼児 免疫力が低下している高齢者 妊婦の方(とくに妊娠後期は呼吸器への負担が大きくなります) 慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方 腎機能障害やステロイド治療による免疫機能低下がある方 学校や職場で大人数と接触する機会が多い方 こうした方々は「ハイリスクグループ(※)」と呼ばれ、インフルエンザに感染すると重症化するリスクが高まります。 ※参照:厚生労働省「新型インフルエンザに関するQ&A」 とくに乳幼児、高齢者、妊婦の方は注意が必要です。感染した場合は早めに医療機関を受診し、医師の指示に従った適切な治療を心がけましょう。 生活習慣やストレスによる影響 日々の生活習慣やストレスも、インフルエンザへの感染しやすさに影響する可能性があるので注意しましょう。 健康な方でも以下のような状態では免疫力が低下し、ウイルスに対する抵抗力が弱まることがあります。 慢性的な睡眠不足や不規則な生活リズムで免疫細胞の働きが鈍くなっている 過度なストレスや心身の疲労で免疫機能が抑制されている 栄養バランスの偏った食事で栄養素が不足している 水分摂取不足や入浴習慣の欠如でのどの粘膜が乾燥している 長時間の激しい運動で一時的に免疫力が低下している 過度な冷房や冷たい飲食物の摂りすぎで体が冷えている 普段から健康に自信がある方でも、疲労が蓄積した時期やストレスが多い時期は疲労が蓄積した時期やストレスが多い時期はインフルエンザに感染しやすくなることも。 日常生活の中で免疫力を維持する工夫が、効果的な予防につながります。 インフルエンザの感染経路 インフルエンザウイルスは主に以下のふたつの経路で人から人へと感染します。 飛沫感染 接触感染 感染力が非常に強いため、日常生活のさまざまな場面で感染リスクがあります。 効果的な予防のためには、これらの感染経路を正しく理解し、適切な対策を取ることが重要です。 飛沫感染 インフルエンザの最も一般的な感染経路は「飛沫感染」です。 感染者が咳やくしゃみをすると、ウイルスを含んだ小さな水滴(飛沫)が空気中に放出されます。 飛沫の飛散距離は約1~2メートル くしゃみ1回で約200万個・咳で約10万個のウイルスが放出される 飛沫は目に見えないほど小さいものも多い 会話中にも知らず知らずのうちに飛沫が飛び散っている 換気の悪い密閉空間では飛沫が長時間空気中に漂う インフルエンザに感染していても症状が出ていない場合(不顕性感染)や、軽い風邪症状だけの場合でも、他の人にウイルスを移す可能性があります。 これが集団感染が起きやすい理由のひとつです。 接触感染 もうひとつの感染経路が「接触感染」です。 これはウイルスの付着した物や表面に触れた後、自分の目・鼻・口などの粘膜に触れることで感染します。 ウイルスは手すり、ドアノブ、電車のつり革などの表面に付着する プラスチックやステンレスの表面では最大24~48時間生存可能 感染者が触れたスマートフォンやキーボードにもウイルスが付着 共用のタオルや食器からも感染する可能性がある 感染者と握手をした手で顔を触ると感染リスクが高まる インフルエンザウイルスは空気中や物の表面などでも比較的長く生存できるため、日常生活の中の思いがけない接触から感染することがあります。 公共の場所では物の表面に付着したウイルスに注意が必要です。 こまめな手洗いやアルコール消毒を徹底し、顔を触る前に手を清潔に保つことが予防には重要になります。 インフルエンザにかからないための予防策 インフルエンザにかからないための予防策としては、以下のような方法があります。 ワクチン接種で発症リスクを下げる 手洗いで接触感染を予防 マスク着用で飛沫感染を予防 人混みを避ける 室内の湿度を調節し、空気の乾燥を防ぐ 室内の換気をこまめに行う 栄養バランスの取れた食事と十分な休養をとる 免疫力を上げる 予防の基本は「ウイルスを体内に入れない」「免疫力を高める」のふたつで、適切な予防策を講じることで感染リスクを減らすことが期待できます。 予防策を講じて、インフルエンザにかかるリスクを下げましょう。 ワクチン接種で発症リスクを下げる インフルエンザの予防で効果的な方法のひとつがワクチン接種で、流行シーズン前の接種が理想的です。 以下のポイントを押さえて、適切にワクチンの接種を行いましょう。 接種の適切な時期は10月から12月中旬まで 効果は接種から約2週間後に現れ、約5ヶ月間持続 毎年接種が必要(その年の流行株に合わせてワクチンが作られるため) 有効率は60%程度※とされている ※出典:廣田 良夫ほか. 「ワクチンの有効性・安全性評価とVPD(vaccine preventable diseases)対策への適用に関する分析疫学研究」 総括報告書, 2016年. 高齢者や基礎疾患のある方、乳幼児、妊婦の方はとくに接種が推奨される ワクチンはインフルエンザの感染そのものを完全に防ぐものではありませんが、発症した場合の症状を軽減し、重症化を防ぐ効果が期待できます。 手洗いで接触感染を予防 インフルエンザウイルスは手を介して体内に入ることが多いため、手洗いは基本的かつ重要な予防策です。 手洗いだけでなく、アルコール消毒も含めて以下の点を意識して予防しましょう。 外出先から戻ったら必ず手を洗う 流水と石けんで15秒以上、丁寧に洗う 指の間や爪の間、手首まで洗い残しがないように アルコール消毒も効果的(アルコール濃度60~80%のものを使用) ドアノブやエレベーターのボタンなど共用部分を触った後は注意 洗っていない手で目・鼻・口を触らない とくに外から帰宅したときや食事前の手洗いは徹底してください。 マスク着用で飛沫感染を予防 インフルエンザの主な感染経路である飛沫感染を防ぐため、マスクの着用も有効な予防策です。 不織布製マスクが最も効果的(布マスクよりもフィルター性能が高い) 鼻と口をしっかりと覆い、隙間なく密着させる マスクの表面は触らず、ゴムひもの部分を持って着脱する 使用後のマスクはすぐに廃棄する 咳エチケットも重要(マスクがない場合は、ティッシュや腕の内側で口と鼻を覆う) 混雑した場所や医療機関では必ず着用する 流行期には、人が多く集まる場所でのマスク着用を心がけましょう。 人混みを避ける インフルエンザは例年11月から12月にかけて流行し、1月から3月にピーク(※)を迎えるため、感染リスクを下げるには人混みをできるだけ避けることが大切です。 ※参照:国立感染症研究所「インフルエンザとは」 また以下の点に注意しましょう。 不要不急の外出を控える 混雑した場所や閉鎖的な空間は避ける 公共交通機関は混雑する時間帯を避けて利用する オンラインでの買い物や手続きを活用する 高齢者や基礎疾患のある方は人混みを避ける やむを得ず外出する場合は、マスク着用や帰宅後の手洗いを徹底してください。 室内の湿度を調節し、空気の乾燥を防ぐ インフルエンザウイルスは乾燥した環境で活性化しやすく、長く生存するため、予防には適度な湿度を保つことが有効です。 室内の湿度は50~60%を目安に保ちましょう。 湿度を調節する方法としては、以下を参考にしてください。 加湿器を使用する(雑菌の繁殖を防ぐため定期的に清掃) 濡れたタオルを室内に干す簡易的な方法も有効 観葉植物の設置も湿度維持に役立つ ウイルスの活性化だけではなく、乾燥すると鼻やのどの粘膜も乾燥し、抵抗力が低下するため、意識的に湿度管理を行いましょう。 室内の換気をこまめに行う 密閉された空間ではウイルスが滞留しやすくなるため、定期的な換気が重要です。 1時間に1回、5~10分程度の換気を心がけましょう。 換気の際は、以下の点を意識すると効果的です。 2方向の窓やドアを開け、空気の流れを作る 換気扇やサーキュレーターを活用する 常時換気する設備がある場合は常に稼働させる オフィスや教室など多人数が集まる場所では、換気はとくに重要となります。 換気は新鮮な空気を取り入れるだけでなく、室内の湿度調整にも役立ちます。 栄養バランスの取れた食事と十分な休養をとる 免疫力を維持するためには日頃からの生活習慣が大切なので、以下を意識して栄養の摂取と十分な休養をとりましょう。 たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂る ビタミンCやビタミンDを含む食品を意識的に摂る 発酵食品や食物繊維で腸内環境を整える 十分な睡眠時間を確保する(成人で7~8時間が目安) 適度な運動で血行を促進する 水分をこまめに摂取する 食事と睡眠は免疫力の基盤となるため、流行期に限らず意識するのが好ましいです。 免疫力を上げる 体の防御システムである免疫力を高めることで、ウイルスへの抵抗力を保つ効果が期待できます。 免疫力を上げるために、以下のポイントを抑えましょう。 ストレスを溜めすぎない(ストレスホルモンは免疫力を低下させる) 適度な有酸素運動を定期的に行う 十分な休息と質の良い睡眠をとる 冷えを防ぎ、体温を適切に保つ 過労を避け、無理をしない生活リズムを心がける 笑うことや趣味を楽しむことも免疫力アップに効果的 免疫力は日々の積み重ねで高まります。インフルエンザ流行前から意識的に生活習慣を整えることが大切です。 【まとめ】インフルエンザにかかりやすい人は免疫細胞療法による免疫アップも検討しよう インフルエンザは毎年冬に流行する感染症で、人によって感染しやすさに大きな差があります。 乳幼児や高齢者、妊婦、基礎疾患のある方はリスクが高く、生活習慣の乱れやストレスも感染しやすさに影響します。 予防策としては、ワクチン接種やこまめな手洗い、バランスのとれた食事と十分な休養などが効果的です。 他にも、免疫力を高めることでインフルエンザの予防効果が期待できます。 毎年インフルエンザに悩まされ、免疫力を高めて備えたいとお考えの方に向けて、当院「リペアセルクリニック」では免疫細胞療法という治療を提供しております。 治療の概要については以下のようにLINEにて確認できますので、免疫細胞療法について詳しい情報を知りたい方はぜひご覧ください。
2019.12.21 -
- スポーツ医療
ジムで上腕二頭筋を鍛えたり、重い荷物を持ち上げたりしたとき、腕が急に痛くなり「肉離れを起こしているかも?」と感じた経験がある方もいらっしゃるかと思います。 腕の筋肉に大きな負荷や、急激な負荷がかかると、肉離れ(筋断裂)を引き起こすケースも。 肉離れは一般的には太ももやふくらはぎに起こるイメージですが、実は腕もなる可能性があります。 本記事では、腕の肉離れの具体的な症状や、適切な治療方法をわかりやすく解説します。 肉離れの繰り返しを避けたい方は、手術不要の治療方法も参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、腕の肉離れが重症化してしまった方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早く日常生活へ復帰するためにもぜひご確認ください。 腕の肉離れの症状について|打撲や筋肉痛との違いをチェック 腕の肉離れとは、上腕二頭筋(力こぶができる部分)の一部、または全部が断裂する症状です。 急に重いものを持ち上げたときや、肘を強くひねったり伸ばしたりすると、腕の肉離れを引き起こす場合があります。 筋断裂は痛みや内出血などを伴うため、似たような症状が出る打撲や筋肉痛と勘違いするケースもあります。 何が原因で腕が痛むのか、判断を誤ると適切な治療を受けられない可能性も。 痛みの原因が肉離れかどうかを判断する際は、次の項目をチェックしてみましょう。 具体的な症状や進行度などを知るためにも、ぜひ以下を参考にしてみてください。 腕の肉離れの主な症状と進行度 腕の肉離れが起きた場合、進行度に応じて以下の症状があらわれます。 腕の肉離れの進行度 主な症状 治療期間の目安 軽症 ・損傷部分の軽い痛み ・損傷部分を押すと痛む(圧痛) ・損傷部分の内出血 1~2週間 中等症 ・損傷部分の強い痛み(運動時に強く痛む) ・損傷部分の内出血や腫れ ・損傷部分の炎症 ・筋力低下 3~5週間 重症 ・損傷部分の激しい痛み ・損傷部分の内出血や腫れ ・損傷部分の炎症 ・筋力低下 ・筋繊維の完全断裂による運動制限 3~6カ月 軽症の段階では筋繊維がわずかに断裂しており、痛みの程度も軽いので、筋肉痛だと思い込んでしまうケースも。 しかし、腕に負荷のかかるトレーニングなどを続けると、筋断裂が大きくなるため、強い痛みや筋力低下を伴う場合があります。 上腕二頭筋の完全断裂により、腕の肉離れが重症化した場合は、手術が唯一の治療方法になる可能性もあります。 筋繊維の断裂は「ブチッ」という音がする場合があるので、断裂音とともに痛みが生じたときは、早めに医療機関で診察を受けておきましょう。 痛み・腫れ・内出血などの違い 腕の肉離れにはいくつかの見分け方があり、以下のように痛みや腫れなどの症状から判断します。 症状の種類 特徴 痛み 筋繊維の断裂時に刺すような痛みがあり、時間が経つと鈍痛に変わる 腫れ 筋断裂によって炎症が起こり、損傷部分が徐々に腫れる 内出血 内出血があった場合、損傷部分が青紫色になる 筋肉痛は数時間後や翌日などに痛みがあらわれるので、重いものを持ち上げた瞬間に腕が痛くなったときは、肉離れの可能性があります。 損傷部分にへこみがある場合、筋繊維の完全断裂が考えられるため、早急な治療が必要です。 また、筋肉が肘の方向に下がり、ポパイサインと呼ばれる盛り上がりになっている場合も、完全断裂が疑われます。 重度の肉離れになると、神経障害や筋肉の壊死につながる恐れもあります。 肉離れかどうかの判断が難しいときは、必ず専門医に診察してもらいましょう。 「筋断裂」や「腱損傷」との違い 筋肉は「筋」や「腱」で構成されており、筋断裂と腱損傷には以下の違いがあります。 上腕二頭筋を例にすると、「筋」は力こぶをつくったときに盛り上がる部分です。 「腱」には骨と筋肉をつなぐ役割があり、筋肉の先端部分になるため、アキレス腱をイメージするとわかりやすいでしょう。 筋肉の損傷度合いをあらわす場合、切れていなければ「損傷」、切れているときは「断裂」など、ダメージによって使い分けるケースが一般的です。 ただし、「損傷」の表現には「断裂」を含んでいる場合があるので、病院の診断結果が「腱損傷」だったときは、切れているかどうかも確認しておきましょう。 下記では肉離れを起こしやすい人の特徴について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 >>肉離れしやすい人の特徴と原因|治療法も解説 二の腕や上腕二頭筋が肉離れを起こしやすいシーン・原因について 腕の肉離れが起きやすいシーンや、主な原因はある程度決まっています。 筋肉の酷使は肉離れを引き起こしますが、加齢が影響する場合もあるため、具体的な原因などは以下を参考にしてみてください。 腕の肉離れが起きやすいシーン 腕の肉離れの主な原因 ・腕を反復使用するスポーツ ・ジムでの筋力トレーニング ・重い荷物を扱う作業 ・上腕二頭筋の酷使 ・上腕二頭筋への強い衝撃(転倒など) ・上腕二頭筋周辺の疾患(肩の部分の疾患など) ・水分不足 ・加齢による筋肉の柔軟性の低下 ・ステロイド薬の連用 腕をよく使うスポーツは上腕二頭筋に負担がかかりやすいため、野球のバッティング練習も肉離れの原因となる可能性があります。 強い衝撃も肉離れの原因になりやすいため、ラグビーなどのぶつかり合うスポーツや、スキーやスノーボードの転倒にも要注意です。 体内の水分が不足している場合は、筋肉の柔軟性が損なわれるので、肉離れが起きやすい状態です。 また、高齢者も筋肉の柔軟性が低下しており、軽い荷物を持ち上げただけでも筋断裂を引き起こす恐れがあります。 ステロイド薬の連用については、独立行政法人・医薬品医療機器総合機構の患者向医薬品ガイド(※)によると、腱断裂などのリスクがあるとされています。 ※参照:独立行政法人・医薬品医療機器総合機構 患者向医薬品ガイド「プレドニン錠5mg」 腕の肉離れを治療する際、常用している薬があるときは、必ず医師に伝えておきましょう。 腕の肉離れを早く治すための初期対応 腕の肉離れを早く治すためには、受傷後の初期対応が大切です。 肉離れの初期対応には以下の4種類があり、それぞれの頭文字から「RICE処置」と呼ばれています。 処置方法 処置の目的 具体的な処置内容 Rest(安静) 腫れの沈静化や神経障害などの防止 安静にして患部を動かさないようにする Ice(冷却) 腫れや炎症の沈静化と細胞壊死の防止 患部を氷や冷却シートで冷やす Compression(圧迫) 内出血や腫れを抑える 包帯などで患部を圧迫する Elevation(挙上) 血流をよくして腫れを防ぐ 心臓より高い位置に患部を持ち上げる 筋が切れた状態でスポーツなどを続けると、完全断裂の恐れがあるため、必ず安静にしておきましょう。 患部を冷却するときは、肌にタオルなどを当てると、冷やし過ぎを防止できます。 圧迫には内出血などを防止する効果があるので、少し強めに包帯を撒くとよいでしょう。 挙上の際には仰向けになり、二の腕の下にクッションを置くと、楽な姿勢で血流をコントロールできます。 なお、RICE処置は初期対応に過ぎないため、痛みが緩和されたとしても、自然治癒はあまり期待できません。 肉離れの初期対応が完了したら、早めに医療機関で治療を受けましょう。 肉離れの自己判断のポイント|病院に行くべき症状について 腕の肉離れが起きた際、病院に行くべき症状なのか迷ったときは、以下の基準で自己判断してみましょう。 該当する項目が多い場合、医療機関の診察を受ける必要があります。 診察のタイミングが早ければ、治療期間が短くなり、症状によっては手術の回避も可能です。 肉離れはレントゲンに写らないため、病院がMRI検査や超音波検査に対応しているか、事前に問い合わせるとよいでしょう。 診断結果が肉離れではない場合もありますが、痛みの原因と治療方法がわかれば、心理的な安心感にもつながります。 腕の肉離れ(筋断裂)の治療方法 腕の肉離れの治療方法には、以下のRICE処置やリハビリテーションなどがあります。 治療方法の種類 治療の内容 RICE処置 ・安静(安静にして患部に負荷をかけない) ・冷却(氷などで患部を冷やす) ・圧迫(包帯やテーピングによる圧迫) ・挙上(患部を心臓よりも高い位置に上げる) リハビリテーション ・ストレッチ(筋肉を伸ばして柔軟性を高める) ・筋力トレーニング(筋力の維持や向上) ・可動域訓練(関節の動きをスムーズにする) 薬物療法 ・湿布薬や塗り薬(痛みや炎症の沈静化) ・消炎鎮痛薬(ロキソプロフェンなどの鎮痛薬) 装具療法 ・三角巾やサポーター ・ギプス 手術 ・腱を骨に縫い付ける縫合術など RICE処置やリハビリテーションなどを保存療法といい、肉離れが軽症や中等症の場合は改善を期待できます。 上腕二頭筋が大きく断裂しており、痛みも強い場合は、手術で縫合するケースもあります。 スポーツなどを再開する際は、術後の経過が良好かどうか、医師の診断を受けておきましょう。 痛みを繰り返さない体づくりのための再生医療という選択肢について 腕の肉離れはクセになりやすいため、完治しても再発する可能性があります。 初期段階の肉離れは保存療法で治療しますが、患部の悪化防止を目的としているので、再発リスクの回避は難しいでしょう。 筋の完全断裂は手術で治療するケースが多く、少なくとも3カ月程度の入院期間が必要です。 痛みを繰り返さず、肉離れが起きにくい体をつくる際は、再生医療を選択肢に入れてみましょう。 再生医療には以下の特徴があるため、手術の必要がなく、体に負担がかかりにくい治療方法です。 手術に不安がある方や、長期入院が難しい方は、再生医療が解決策になる可能性があります。 再生医療は比較的新しい治療方法なので、より詳しい情報を知りたい方は、リペアセルクリニックの無料相談をご活用ください。 リペアセルクリニックでは、独自の技術で幹細胞を分化誘導し、組織の再生能力を高めているため、プロスポーツへの復帰も期待できます。 腕の肉離れについてよくある質問と回答 腕の肉離れが起きると、治療にかかる日数や筋断裂の調べ方など、さまざまな疑問が生じます。 症状によっては手術や入院が必要になるため、仕事や家事への影響を避けられない可能性も。 治療期間の目安などをあらかじめ知っておきたい方は、以下のよくある質問と回答を参考にしてみてください。 腕の肉離れは治るまで何日くらいかかる? 上腕二頭筋腱断裂を調べるためのテストにはどのような方法がある? 腕の肉離れは治るまで何日くらいかかる? 腕の肉離れが治るまでには、最短でも1週間程度が必要です。 治療期間の目安は以下のようになっており、症状の進行度によっては6カ月程度かかる場合があります。 症状の進行度 肉離れの状態 治療期間の目安 軽症 筋肉のわずかな損傷や一部断裂 1~2週間 中等症 筋繊維の一部断裂 3~5週間 重症 筋繊維の完全断裂 3~6カ月 軽症の段階で速やかにRICE処置を行うと、軽いスポーツなどは1~2週間程度で復帰できる可能性があります。 ただし、痛みが落ち着いても、筋繊維が完全回復しているとは限らないため、医療機関の診断が必要です。 中等症はリハビリを必要とするケースが多いので、症状に応じたメニューを専門医に組み立ててもらいましょう。 筋繊維が完全に断裂し、手術をする際は、完治までに3カ月以上かかる場合があります。 術後は装具による肩関節の固定や、筋力トレーニングを含むリハビリが必要になるため、根気強く続けていきましょう。 上腕二頭筋腱断裂を調べるためのテストにはどのような方法がある? 上腕二頭筋の腱断裂を調べたいときは、「フックテスト」を試してみましょう。 以下の手順でフックテストを行うと、腱断裂の状態がわかります。 正常な腱は左腕の方向に引っ張れますが、腱断裂している場合は引っ掛かりがありません。 腱は部分断裂している可能性もあるので、上腕二頭筋の状態を正確に把握したいときは、専門医にフックテストを行ってもらいましょう。 腕の肉離れは早期に適した処置を行うことで重症化を防ぎやすくなる 腕の肉離れは自然治癒が難しいため、放置しないように注意することが重要です。 肉離れが重症化すると、腱が骨から剥がれたり、慢性的な痛みを抱えたりするケースもあり、手術を避けられない場合も。 重いものを持つ動作や、スポーツの途中で強い痛みを感じたときは、早めに適切な処置を行いましょう。 筋力トレーニングが必要なアスリートなど、継続的に腕を酷使する方は、リペアセルクリニックの再生医療も検討してみてください。 リペアセルクリニックは札幌・東京・大阪に拠点があり、来院予約やメール相談は24時間受付けています。 また、リペアセルクリニックには以下の特徴があるため、納得できる治療方法の選択が可能です。 自分に合った適切な治療方法を選びたい方は、ぜひリペアセルクリニックの専門医にご相談ください。
2019.12.20 -
- 足底腱膜炎
サッカーをしていると、足裏に痛みを感じることはありませんか? 特にかかとや土踏まずの痛みが慢性的に続く場合は、足底腱膜炎の可能性があります。 サッカーは長距離のランニング・急な方向転換・キック動作など足への負荷が大きく、実際に足底腱膜炎を発症する選手は少なくありません。 痛みを我慢してプレーを続ければ、悪化して長期離脱につながるケースもあるので注意が必要です。 この記事では、なぜサッカー選手が足底腱膜炎になりやすいのか・発症した場合の対処法について解説します。 ケガを未然に防ぎたい方や、すでに足裏の痛みに悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。 また手術は避けたいけれど、できるだけ早くサッカーに復帰したいという方は、再生医療という新たな治療の選択肢もあります。 治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 サッカー選手が足底腱膜炎(足底筋膜炎)になりやすい原因とは サッカー選手に足底腱膜炎が多い主な原因は、足底腱膜への繰り返しの負荷にあります。 サッカーは、1試合あたり約10km以上を走るスポーツであり、以下のような動きも求められます。 長時間のランニング 急なターンやストップ 方向転換 ジャンプ これらの動作は、足裏のアーチを支えている足底腱膜に継続的なストレスを与えるため、負担が蓄積しやすいのです。 特に人工芝や硬いグラウンドでのプレーでは、足底に伝わる衝撃が大きくなり、足底腱膜の微細な損傷が進行・炎症 ・痛みという流れで足底腱膜炎を発症するケースにつながります。 さらに足底腱膜炎は、外見上の腫れや赤みが出にくいため、本人が炎症に気づかずプレーを続けてしまうことも少なくありません。 その結果、ある日突然、かかとや土踏まずに鋭い痛みを感じて発症に気づくというケースが多いのが特徴です。 足底腱膜炎の症状 足底腱膜炎の症状は以下の通りで、主にかかとや土踏まずの痛みが生じます。 かかと~土踏まずにかけての鋭い痛み 歩き始めに強い痛みを感じるが、歩いているうちに軽減することがある 足裏を押すとピンポイントで痛みを感じる部位がある ランニングやジャンプ後に痛みが強くなる 朝の一歩目が特につらい 症状が進むと安静時にも痛むことがある 特に、朝起きて最初に足を着いたときや、長時間の座位の後に立ち上がった瞬間に強く痛みを感じるのが特徴です。 これは、安静時に縮こまった足底腱膜が、急に引き伸ばされることで炎症部に負担がかかるためです。 痛みは初期段階では運動後に出現する程度でも、放置すると慢性化し、日常生活に支障をきたすようになるので、早期の対処が重要です。 サッカー選手が足底腱膜炎を予防するための方法 サッカー選手が足底腱膜炎を予防するための方法として、以下のようなものがあります。 スパイクを見直す 練習量を調整する・オーバーユースに注意する 足の筋肉・柔軟性を鍛える ゴルフボールを使ったマッサージをする これらの対策は、足底腱膜炎の予防だけでなく、サッカーに伴う他の足のトラブルの防止にも役立ちますので、ぜひ参考にしてください。 スパイクを見直す サッカー選手が足底腱膜炎にならないようにするための対策として、スパイクを見直してみるという方法があります。 スパイクは一般的な運動靴に比べて急加速や急停止、ターンや切り返しなどがしやすくなるなど、パフォーマンスが上がるというメリットがある一方で、足への負担が大きくなるというデメリットもあります。 最近では、衝撃吸収性に優れた高弾性のスパイクも登場しており、足への負担を軽減するうえで有効です。 また、足裏のサポート力を高めるためにインソール(中敷き)を併用するのも効果的です。 ただし、どんなに弾力性の高いスパイクでも、使用を重ねるうちにクッション性は徐々に低下していきます。 弾力が失われたスパイクを使い続けると、かえって足への負担が増える可能性があるため、適切なタイミングでの買い替えも忘れないようにしましょう。 練習量を調整する・オーバーユースに注意する 足底腱膜炎の原因の一つが、過剰な練習による足のオーバーユース(使いすぎ)で、以下のような状況では注意が必要です。 休養を十分に取らずに連日練習している 急激に練習強度や時間を増やした 疲労が残った状態でプレーを続けている サッカーのように反復動作が多く、長時間にわたって足に負担をかける競技では、足底腱膜へのダメージが蓄積しやすくなります。 このような状態が続くと、足底腱膜が回復する時間を失い、炎症や痛みの原因となります。 違和感がある日は無理に練習せず、積極的に休養をとる・練習後のアイシングやマッサージを習慣化するなど、練習量と休息のバランスを意識しましょう。 足の筋肉・柔軟性を鍛える 足底腱膜炎の予防・再発防止には、足の筋力と柔軟性を高めることが重要です。 特に、足裏・ふくらはぎ・足首まわりの筋肉をバランスよく鍛えることで、足底への負担を軽減し、衝撃の吸収力が高まります。 無理のない範囲で、継続的にトレーニングやストレッチを取り入れ、足元から健康を整えていきましょう。 ゴルフボールを使ったマッサージをする 過度に使われた足底腱膜は徐々に柔軟性を失い、足底腱膜炎を引き起こしやすい状態になるため、足裏の筋膜や筋肉をマッサージでやさしくほぐしてあげることが大切です。 足裏マッサージの方法はさまざまありますが、自宅で簡単にできるセルフケアとしておすすめなのがゴルフボールを使ったマッサージです。 床にゴルフボールを置く 裸足または靴下のまま、足裏をボールの上に乗せる 足の裏全体を使って、前後にコロコロと転がす この方法は、足底腱膜全体をまんべんなく刺激し、血行を促進するとともに、筋膜の緊張を和らげる効果が期待できます。 継続しやすいセルフケアとして、ぜひ取り入れてみてください。 足底腱膜炎に悩むサッカー選手は早期の治療が大切 サッカーの上達には日々の練習やトレーニングが不可欠ですが、無理を続けて足底腱膜炎が発症・悪化すると、プレーそのものに影響を及ぼす恐れがあります。 もし足裏に痛みを感じたら、まずは無理をせず安静にし、以下のようなセルフケアも取り入れましょう。 練習量を見直す 中敷きを交換して衝撃吸収性を高める 足裏のマッサージで筋膜の柔軟性を維持する また、症状が重くなってしまった場合やなかなか改善しない場合には、再生医療という治療法も選択肢の一つになります。 再生医療は、患者自身の細胞を使って損傷組織の修復を促す新しい治療法で、近年はスポーツ障害の分野でも注目を集めています。 サッカーを長く楽しむためにも、早期対応と正しい知識を身につけて、ケガと上手に向き合っていきましょう。
2019.12.20 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝に水が溜まる悩みに自然治癒に近い最新治療法 膝の悩みは中高年だけでなく、スポーツをする若者にも起こりうるものです。膝に水が溜まるとさまざまな症状が出現し、日常生活に支障が出る場合もありますし、頻繁な受診が負担になることもあるでしょう。 そして、膝に水がたまる症状について、自然治癒するものなら自然治癒力で治したいと思う人もいるでしょう。そこで今回は、膝に水が溜まる原因や、自然治癒できるのかどうかについて解説します。 膝に水が溜まったら放置は禁止 膝関節は太ももと膝の骨をつなぐ関節です。関節包という袋状のものに関節は包まれ、その中には関節液が存在します。つまり誰の膝にも水は存在するのです。 しかし変形性膝関節症、関節リウマチ、痛風といった疾患によって膝関節に炎症が起こると滑膜組織から分泌される関節液が増えていきます。これが膝に水が溜まるという状態です。 膝関節の炎症は外傷でも起こります。スポーツによって半月板損傷、靭帯損傷などのケガをすると関節の軟骨が傷つき、炎症を起こすので膝に水が溜まる原因になるのです。 しかし、炎症を起こす疾患や外傷の自然治癒は困難で、痛みや炎症を取りのぞくための薬物療法などの治療はできますが、一度傷ついたりすり減ったりした軟骨は自然に再生することはありません。 膝に水が溜まると行う治療法と、自然治癒に近い最新の治療法 膝に水が溜まるのは炎症が原因なので、治療をするには、まず炎症を取り除くことが重要です。 薬物療法 関節リウマチや痛風が原因の場合、内服薬で痛みや炎症を抑えるという治療法があります。変形性膝関節症や外傷が原因の場合、膝関節に直接針を刺して痛み止めや炎症を抑えるステロイドを注射するという方法もあります。 膝の水を抜く 正常の状態の関節液は粘性のもので関節の潤滑剤のような役割をしています。しかし過剰に分泌された関節液はサラサラで膝関節を守ることができないのです。 動かす時に骨と骨がぶつかり、それが膝の痛みを強くすることもあり、そのような状態では自然治癒どころか悪化のリスクがあります。そのため膝に針を刺して溜まった水を抜くのです。 手術 薬物療法で痛みや腫れなどの症状が改善しない場合は、軟骨などの損傷がひどいことが考えられます。その場合は手術で原因を除去するという方法がとられます。 損傷した軟骨のかけらが関節内に遊離体として存在すると痛みや新たな炎症の原因にもなるので手術で取り除きます。 再生医療(最新医療) 再生医療は、自然治癒に近い!ともいえる最新の治療法です。膝に水が溜まる状態に再生医療という選択肢があります。薬物療法ではなかなか症状が改善しないという人もいるでしょう。長期間の薬物療法は副作用の不安がある人もいるかもしれません。 特にスポーツをする人にとって、手術は復帰までに時間がかかるため、踏み切るのに勇気がいるものです。だからこそ、自然治癒できないかと考える人も多いのです。 近年、スポーツ医療では、再生医療という方法が注目されています。自身の細胞から採取した幹細胞を膝関節に注入し、損傷した軟骨や組織を修復させるというものです。幹細胞には鎮痛作用や抗炎症作用もあるので、膝の痛みを取り除くことも期待できます。 また、自身の細胞を使うので副作用や後遺症のリスクも低いです。 まとめ・膝に水が溜まる悩みに自然治癒に近い最新治療法 膝に水が溜まると痛みや腫れなど、さまざまな症状を引き起こし、日常生活に支障をきたします。近年、膝の治療法として注目を集めている再生医療であれば、膝に水が溜まるという症状も自然治癒に近い方法で治療ができます。 薬物療法でなかなか症状が改善せず、手術は避けたいという人は、治療法として再生医療も選択肢としてみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.12.19







