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- 腰
陸上競技の練習や競技を行っている方の中には、腰痛に悩んでいる方も少なくありません。 本記事では、陸上選手に多い腰痛の治し方や、痛みを和らげるのに有効なストレッチ方法を紹介します。 腰痛を予防する方法についても解説しているため、腰痛を対策して陸上競技を長く続けるための参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、腰の痛みの改善が期待できる再生医療に関する情報を配信中です。 「腰痛を早く治したい」「陸上競技に早く復帰したい」という方は、ぜひ再生医療について知っておきましょう。 陸上選手に多い腰痛の治し方を症状別に紹介 腰痛に悩まされる陸上選手が多いのは、腰に負荷がかかりやすい種目が多いためです。 一言に腰痛といっても症状や原因はさまざまなので、陸上選手に多い以下の腰痛を治す方法について解説します。 筋筋膜性腰痛の治し方 腰椎分離症の治し方 以下の記事では、腰痛を放置するリスクや病院へ行くタイミングについて解説しているので、合わせてご覧ください。 筋筋膜性腰痛の治し方 筋筋膜性腰痛は、腰の筋肉に急なストレスがかかった場合に生じる陸上に限らずさまざまなスポーツ選手に起こりやすい腰痛です。 治療には、主に以下の方法があります。 薬物療法 運動療法 温熱療法 装具療法 発症直後は安静とアイシングが大切ですが、痛みが落ち着くとストレッチなどの軽いリハビリテーションを始めます。 また、筋肉が損傷した部位は、筋力低下の可能性があるため、再発を防ぐためにも筋力トレーニングを行いましょう。 陸上競技を行う姿勢や動作方法などに原因がある場合には、姿勢や動作を改善するためのトレーニングで、筋や筋膜にかかるストレスの軽減を目指すことが大切です。 一般的な筋筋膜性腰痛であれば、安静とセルフケアによって3週間から3カ月程度で自然に治るケースもあります。 医師の診察を受け、適切な治療を受ければ、大きな問題は起こりにくいでしょう。 腰椎分離症の治し方 腰椎分離症とは、身体を反る動きやひねる動きを繰り返すことで、背骨の下部分にある腰椎への負担によって起こる疲労骨折のことです。 主な治療方法は、治療用装具で固定し、骨が付く骨癒合を目指す保存療法が適応されます。 疲労骨折は1カ月間が骨吸収期のため、患部を安静にし、状態により段階的にストレッチや体幹トレーニングを取り入れて、競技への復帰を目指します。 また、スポーツをしている10代に多く見られ、成長期に起こる腰痛の3割から5割程度が腰椎分離症といわれています。 主な症状はスポーツ時の腰痛ですが、無理に競技を続けていると、立ったり座ったりといった日常的な動きでも痛みが出る可能性があります。 発見が遅くなるほど骨折部位が治らずに偽関節となりやすいため、早期発見と早期治療が大切です。 陸上の腰痛に有効なストレッチ3選 陸上で腰痛が起きた場合に、痛みの緩和に有効なストレッチ方法を紹介します。 座ってできる腰痛ストレッチ 立ったままできる腰痛ストレッチ 仰向けでできる腰痛ストレッチ 腰痛でお悩みの方は、ぜひ試してみてください。 座ってできる腰痛ストレッチ 座ったままできる腰痛に有効なストレッチは、猫背と鳩胸の動作を繰り返す簡単なものです。 ポイントは骨盤が起点となるように意識し、背中を前傾したり後傾したりしないことです。 ゆっくりと深呼吸をしながら上記の動作を20秒程度、繰り返し行ってください。 立ったままできる腰痛ストレッチ 立った状態で、腰周辺を伸ばすストレッチをしましょう。 上体を横に倒すときに腰を外側に向かって突き出すイメージで倒すと、動作がスムーズに行えます。 足は肩幅よりも多少広めに開き、身体の側面をしっかりと伸ばしましょう。 仰向けでできる腰痛ストレッチ 仰向けで行うストレッチは、タオルかゴムバンドを準備して行いましょう。 膝から太ももにかけて裏側が突っ張りますが、呼吸のタイミングに合わせて、ゆっくりと息を吐きながら引き寄せましょう。 太ももに痛みや痺れを感じた場合は、すぐに中止してください。 陸上競技による腰痛を予防する方法 陸上選手などのアスリートに腰痛が起きるのは、腰に過剰な負荷がかかり続けることが主な原因です。 そのため、陸上競技による腰痛は、以下のような対策で予防できます。 競技中のフォームを改善する インナーマッスル(体幹)を鍛える コンディションに合わせた練習を行う それぞれの予防法について、詳しく解説していきます。 競技中のフォームを改善する 陸上競技による腰痛を予防するには、正しいフォームを理解し、自分のフォームを改善することが重要です。 理想のフォームを思い浮かべながら、何度も練習を重ねていく中で正しいフォームが身についていきます。 自分のコンディションに合わせて身体をつくっていくことが、腰痛の予防につながるのです。 インナーマッスル(体幹)を鍛える 陸上競技による腰痛を予防するには、身体の土台としての役割を持つインナーマッスルを鍛えましょう。 骨や関節を支える筋肉であるインナーマッスルが衰えると、腰痛や膝トラブル、肥満などのさまざまなトラブルが起こりやすくなります。 インナーマッスルなどの筋肉量は20代をピークに減少していくため、継続的なトレーニングを行ってインナーマッスルを鍛えることが重要です。 姿勢を意識して背筋を伸ばすだけでも、インナーマッスルが衰えるのを防ぐことができます。 お腹に空気を吸い込んで膨らませて、ゆっくりと深呼吸で息を出す腹式呼吸は、インナーマッスルを刺激できるので、意識して腹式呼吸を行いましょう。 バランス運動もインナーマッスルを鍛えられ、バランスボールなどの道具を準備しなくても、片足立ちで簡単にバランス運動ができます。 コンディションに合わせた練習を行う 陸上競技は、つい記録ばかりを気にしがちですが、心身のコンディションに合わせた練習をすることが重要です。 ケガから身体を守るための正しいフォームや身体づくりを無視して記録ばかりにとらわれると、オーバーワークになる可能性があります。 オーバーワークは、腰痛だけでなくさまざまな身体の不調やケガの原因となります。 正しいフォームや体づくりを意識した上で記録にこだわる方が、ケガのリスクも減らせるだけでなく効率的に記録を上げていけるでしょう。 陸上競技による腰痛は正しいセルフケアで改善・予防できる 陸上競技による腰痛は、腰周辺のストレッチや筋トレなどのセルフケアで痛み症状の緩和・予防が可能です。 腰痛を我慢して陸上競技を続けてしまうと、痛み症状が悪化するだけでなく、競技を中止して治療に専念しなければいけない状況になることも考えられます。 陸上競技による腰痛などスポーツ外傷を早く治したい方は、先端医療である再生医療も選択肢の一つです。 再生医療では入院や手術を必要としないで治療できるため、早期の競技復帰を目指したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2019.09.05 -
- 腰
「腰痛がしばらく続いているけど、そのうち治るだろう...」「病院に行くほどではないかな?」と思っていませんか? 実は、腰痛を放置することで症状が悪化したり、重大な病気を見逃したりするリスクがあります。 とくに夜間の痛みや足のしびれなど、気になる症状がある場合は要注意です。 本記事では、腰痛を放置するリスクや病院へ行くべきタイミング、セルフチェック方法について詳しく解説します。 また、腰痛の原因や効果的なセルフケア方法、治療法についても紹介するので、腰痛でお悩みの方はぜひ参考にしてください。 適切な対処法を知って、痛みのない健康な生活を取り戻しましょう。 腰痛を放置してはいけない理由 腰痛は以下の理由から放置してはいけません。 症状が悪化・慢性化すると回復に時間がかかる重大な病気の可能性がある 重大な病気の可能性がある 日常生活への支障・精神的な悪影響が出る 腰痛は日常生活でよく経験する症状ですが、「様子を見よう」と放置することは思わぬリスクを伴います。 以下で説明する腰痛を放置することで生じる具体的なリスクを理解し、適切なタイミングで医療機関を受診しましょう。 症状が悪化・慢性化すると回復に時間がかかる 腰痛を放置し続けると、初期は軽度だった症状が徐々に悪化し、慢性化するリスクが高まります。 急性の腰痛であれば数日から数週間で改善することが多いですが、3ヶ月以上続く慢性腰痛になると、治療期間が大幅に長引く傾向があります。 これは筋肉の萎縮や姿勢の悪化、痛みに対する脳の過敏反応などが複合的に絡み合うためです。 さらに、痛みを避けるために体のバランスが崩れ、別の部位に負担がかかり始めるという悪循環に陥りやすくなります。 腰痛を放置することで、回復までの道のりが何倍も長くなるリスクについて理解しておきましょう。 重大な病気の可能性がある 腰痛の多くは筋肉疲労や姿勢の問題から生じますが、中には深刻な疾患のサインである可能性もあります。 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった脊椎の異常、高齢者に多い圧迫骨折などが腰痛として現れることがあります。 さらに注意すべきは、内臓疾患が腰痛として症状が出るケースです。 尿路結石や腎盂腎炎などの泌尿器系疾患、膵臓や胆のうの炎症、さらには骨や内臓の腫瘍が腰痛として現れることもあります。 これらの重大な疾患は早期発見・早期治療が予後を大きく左右するため、腰の痛みを感じた場合は、自己判断で放置せず専門医の診察を受けることが重要です。 日常生活への支障・精神的な悪影響が出る 腰痛が慢性化すると、単に身体的な痛みだけでなく、日常生活や精神的にも影響を与えます。 日常生活では、立ち上がりや歩行に痛みを伴うようになり、仕事の効率低下や欠勤にもつながりかねません。 継続的な痛みによるストレスや不眠、活動制限によるフラストレーションが蓄積し、抑うつ状態やイライラといった精神的な問題を引き起こすこともあります。 このように腰痛は日常生活や精神面にも影響を及ぼすため、早期の適切な対応が不可欠なのです。 腰痛を感じたときの病院へ行くタイミング 腰痛を感じた際、「様子を見よう」という判断がベストとは限りません。 とくに以下の「レッドフラッグサイン」と呼ばれる警告症状がある場合は、すぐに医療機関の受診が必要です。 20歳未満または50歳以上での突然の腰痛発症 安静時でも続く痛み 夜間の痛みの悪化 発熱を伴う腰痛 体重減少 下肢のしびれや脱力 がんの既往歴 など 「ただの腰痛」と自己判断せず、これらの警告サインを理解して速めに医療機関を受診しましょう。 腰痛の症状をセルフチェック 腰痛の原因や重症度を判断するために、以下の症状や生活習慣をセルフチェックしてみましょう。 腰に鈍い痛みがある 鋭い突き刺すような痛みがある 腰が重だるく感じる 腰を動かすと痛みが増す 長時間同じ姿勢でいると痛みが増す 朝起きたときに腰が硬く感じる 夜間や安静にしているときでも痛みがある 咳やくしゃみで痛みが増す 足にしびれや痛みが走る 足の力が入りにくい感覚がある 腰を動かすと特定の方向で痛みが強くなる 安静にしていても痛みが軽減しない 痛みのために夜間の睡眠が妨げられる 痛みが徐々に悪化している 痛み止めを飲んでも効果が薄い 腰に力が入らず、立ち上がりや歩行が困難である これらの項目に多く当てはまる場合、腰痛の重症度が高い可能性があります。 腰痛になってしまう原因 腰痛は現代人に多い症状であり、その原因は以下の2つに分類されます。 非特異的腰痛の場合 特異的腰痛の場合 これらの違いを理解することで、適切な対処法を選択できます。 非特異的腰痛の場合 非特異的腰痛とは、レントゲンやMRIなどの画像検査を行っても明確な異常が見つからない腰痛のことで、腰痛全体の約85%※を占めるとされています。 ※出典:CiNii Research「非特異性腰痛に対する治療戦略」 主な原因としては、姿勢の悪さや筋肉の使い方の偏り、生活習慣の問題が挙げられます。 とくに背もたれなど支えを使用せず座ると、立っているときよりも約1.4倍※も腰に負担がかかるというデータもあります。 ※出典:Spine「Disc pressure measurements」 さらに見過ごされがちなのが、ストレスの影響です。 精神的なストレスは自律神経の乱れを引き起こし、筋肉の緊張を高めることで腰痛につながります。 寒さや光などの環境的なストレスも腰痛の一因となり、パソコンやスマートフォンの画面を長時間見ることで無意識のうちに体が緊張状態になることも少なくありません。 特異的腰痛の場合 特異的腰痛は、明確な医学的原因が特定できる腰痛で、全体の約15%※を占めます。 ※出典:CiNii Research「非特異性腰痛に対する治療戦略」 代表的なものとして、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症が挙げられます。 腰椎椎間板ヘルニアは比較的若い世代に多く見られ、背骨と背骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板の中身(髄核)が飛び出して神経を圧迫することで発症します。 主な症状は腰の痛みだけでなく、足へのしびれや痛みを伴うことが特徴です。 一方、脊柱管狭窄症は主に50代以上の高齢者に多く、神経の通り道である脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、腰痛や下肢のしびれ、間欠性跛行(一定距離を歩くと痛みで歩けなくなる症状)を引き起こします。 この他にも、がんの転移や感染症、臓器の疾患(尿路結石や膵炎、胆のう炎など)、骨粗鬆症による圧迫骨折なども特異的腰痛の原因となります。 腰痛のセルフケア方法 腰痛の多くは適切なセルフケアで改善が期待できます。 最も重要なのは過度な安静を避け、適度な活動を維持することです。 セルフケアとして、無理のない範囲で以下に取り組んでみてください。 ウォーキングなどの低負荷運動 腰背部・ハムストリングスのストレッチ 温熱療法(入浴、温シップの使用) 正しい姿勢の維持 デスクワーク中は1時間に1回の小休憩と軽い運動 物を持ち上げる際は膝を曲げて腰を落とす正しい動作 適切な硬さの寝具の使用 ただし、無理は禁物です。痛みを感じる場合はすぐに中止し、必ず医師に相談の上、自分の症状に合った方法で行いましょう。 腰痛の治療方法 腰痛の治療方法は、症状の程度や原因によって異なります。 初期段階では一般的に、以下のような保存療法を行います。 薬物療法:消炎鎮痛薬、筋弛緩剤、神経障害性の痛みには鎮痛薬など 装具療法:コルセットなどを使用して腰椎への負担を軽減 注射療法:筋膜リリース注射や神経ブロック注射など リハビリ:運動療法や物理療法(温熱・電気療法など)で筋力強化や柔軟性の向上を目指す これらの保存療法で改善が見られない場合や、神経症状が進行している場合には外科的治療(手術療法)が検討されます。 とくに椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などでは、神経の圧迫を取り除く手術が行われることがあります。 「再生医療」なら腰痛の治療で手術を避けられる 保存療法で改善が見られない慢性化した腰痛では、基本的に手術をするしかありません。 しかし、手術による身体への負担や後遺症のリスクを避けたい方には「再生医療」という治療法も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者様ご自身の体から採取した幹細胞を培養し、痛みの原因となっている部位に直接投与することで、自然治癒力をサポートする治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、「脊髄腔内ダイレクト注射療法」を提供しております。 この方法では、培養した幹細胞を脊髄腔内に直接投与するため、多くの幹細胞が損傷部位にピンポイントで届きます。 手術に不安をお持ちの方、長引く腰痛でお悩みの方は、再生医療という選択肢もぜひご検討ください。 個々の症状に合わせた治療プランをご提案いたします。 詳しい治療内容や流れについては、以下のページでご紹介しています。ぜひご覧ください。 腰痛は放置せず医療機関を受診しよう 腰痛は放置すると症状が悪化・慢性化し、回復に長い時間がかかります。 さらに、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患、さらには内臓の病気の見逃しにもつながります。 また日常生活への支障や精神的な悪影響も無視できません。 「レッドフラッグサイン」と呼ばれる警告症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 腰痛の治療は、初期段階では保存療法、慢性化した場合には手術や再生医療という選択肢もあります。 どのような症状であれ、自己判断での放置は避け、専門医の診察を受けることが何よりも大切です。 早期発見・早期治療が、痛みのない健康な生活への第一歩となります。
2019.09.05 -
- 腰
反り腰になると腰への負担が増加します。 腰の負担が大きくなると、腰痛の原因になるだけでなく、連鎖的に腰部のケガの発症リスクが高まるなど、トラブルに発展する可能性が大きくなります。 この記事では、反り腰で走ると痛くなる原因や疾患リスク、痛いときの対処法などを紹介していきますので、参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、反り腰によって生じる坐骨神経痛などの神経損傷に対する治療法として注目されている再生医療に関する情報を公開中です。 損傷した神経を手術せずに改善する見込みがある治療法なので、ぜひご参考ください。 反り腰で走ると痛い原因 反り腰で走ると腰が痛くなる原因は、以下の通りです。 骨盤が前に傾き坐骨神経が圧迫される 不安定な姿勢が腰周辺に負担をかけている 腰の痛みは坐骨神経の圧迫や不安定な姿勢が原因となりますので、それぞれ解説していきます。 骨盤が前に傾き坐骨神経が圧迫される 反り腰で走ると骨盤が前に傾き、梨状筋の下にある坐骨神経が圧迫されることにより、足腰の痛みや痺れなどの症状が出ます。 骨盤が前に傾くことにより、梨状筋と呼ばれる臀部の奥にある筋肉が引き伸ばされてしまうためです。 不安定な姿勢が腰周辺に負担をかけている 反り腰による不安定な姿勢を続けることにより、腰周辺に負担がかかるため、慢性的な腰痛となる可能性があります。 走るときに腰が痛くなる場合は、ランニングフォームなどの見直しを検討しましょう。 また、日常生活の中でもデスクワークが中心な方は、長時間椅子に座る作業が続くため、注意が必要です。 正しい姿勢を維持することや、仰向けで寝る際に腰と布団を接触するような工夫をすることで、慢性的な腰痛を回避できる可能性があります。 反り腰で走ると引き起こる疾患リスク 反り腰で走ると主に以下の2つの疾患リスクが考えられます。 腰部脊柱管狭窄症 坐骨神経痛(梨状筋症候群) 上記の疾患の特徴や主な症状や原因について、詳しく解説していきますので参考にしてください。 腰部脊柱管狭窄症 腰部脊柱管狭窄症は、腰椎の脊柱管が狭くなることで脊髄や神経根が圧迫され、痛みが生じる疾患です。 加齢による脊椎の変化や、椎間板ヘルニア、外傷などが原因で脊柱管が狭くなる可能性があります。 理学療法や注射薬などの保存療法で治療しますが、改善がみられない場合手術療法を行う可能性があります。 坐骨神経痛(梨状筋症候群) 坐骨神経痛は、腰から足にかけてある坐骨神経が様々な理由で圧迫・刺激されることにより痛みが出る症状のことです。 疾患名では梨状筋症候群ともいわれていますが、臀部の奥にある梨状筋が引き伸ばされてしまうことが原因となります。 他にも腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった疾患が原因で坐骨神経痛の症状があらわれる可能性もあります。 反り腰で走ると痛いときの対処法 反り腰で走ると痛いときの対処法は以下の通りです。 ランニングフォームを改善する 背中周辺をストレッチする 太ももの前面をストレッチする それぞれ詳しく解説していきますので、参考にしてください。 ランニングフォームを改善する 反り腰でランニングをすると腰に痛みが出る場合があるため、ランニングフォームを改善する必要があります。 加速する際に働く筋肉は、主に背部・腰部・太ももの裏の筋肉で、加速するときにこれらの筋肉が収縮することで、反り腰になります。 ランニングをする際には足を前に出す意識より、体重移動で自然と足が出るランニングフォームを意識しましょう。 背中周辺をストレッチする 反り腰を改善するために、背中周辺のストレッチを行うことも対処法の一つです。 背中をしっかり丸めてストレッチを行いますが、丸めることや反ることを繰り返すことで柔軟性を高められる可能性があります。 ただし、自身の判断でストレッチを行うと悪化する可能性があるため、医師の指導のもとストレッチを行うようにしてください。 太ももの前面をストレッチする 太ももの前面をストレッチすることで、反り腰を改善できる可能性があります。 反り腰になっている方の特徴として、太ももの前面が張りやすい状態にあるため、前面を伸ばすことにより、骨盤が正常な位置に導かれることで、改善できる可能性があります。 こちらのストレッチも、医師の指導のもと行うようにしてください。 反り腰で走ると痛いときによくある質問 反り腰で走ると痛いときによくある質問を紹介します。 反り腰を放っておくとどうなる? 反り腰かどうかチェックするには? 反り腰になってしまい、痛みを感じている方はぜひ参考にしてください。 反り腰を放っておくとどうなる? 反り腰を放っておくと、腰椎に過度な負担をかけることになり、椎間板や関節に損傷を与えてしまう可能性があります。 また、身体全体の姿勢が悪くなるため、腰痛だけでなく頭痛や肩の痛み、下肢にまで影響が出る可能性があるため注意が必要です。 反り腰が気になる方は、早めに医療機関を受診する必要があります。 反り腰かどうかチェックするには? 反り腰かどうかチェックするには、仰向けの状態で両腕を体に沿っておき、床と腰の隙間が手のひら分の隙間があるかどうかです。 また、足を伸ばすと腰痛がひどくなり、膝を曲げると腰痛が和らぐなどの場合も、反り腰の可能性があります。 反り腰で走ると痛いときは適切なストレッチを行おう 反り腰で走ると痛くなる場合はランニングフォームの改善や、医師の相談のもとで適切なストレッチを行う必要があります。 また、放っておくと椎間板や関節に損傷を与えてしまう可能性があるため、早い段階で医療機関に相談することも大切です。 反り腰による痛みがある場合は、保存療法や手術療法も検討されますが、近年では再生医療という選択肢もあります。 再生医療は自身の細胞や血液を使用して患部に注射をする幹細胞療法やPRP療法があり、副作用や感染症のリスクが低いことが特徴です。 ランニングフォームの改善やストレッチも重要ですが、再生医療に興味のある方は当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.09.05 -
- 腰椎分離症
陸上選手に多く見られる腰椎分離症は、腰の骨(腰椎)の後方部分である椎弓が、繰り返しの負担によって疲労骨折を起こし、分離してしまう病気です。 これは競技パフォーマンスに大きく影響し、重症化すると長期離脱や選手生命の危機にも繋がりかねません。 しかし、適切な診断と保存療法、さらには体外衝撃波や再生医療といった先進的な治療選択肢もあり、多くの選手が競技復帰を果たしています。 今回は、スポーツ選手に多い腰椎分離症の詳細と治療法について解説していきます。 加えて、腰椎分離症の診断とステージ分類についてもご紹介。 腰椎分離症の診断方法や治療方法を詳細に解説しているので、ぜひ参考にしてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、腰椎分離症の再発を予防したい方や重症化している方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早く日常生活やスポーツへ復帰したい方はご確認ください。 陸上選手などのスポーツ選手に多い腰椎分離症とは? 腰椎分離症は、スポーツ選手に多いとされる腰の怪我です。 特に、繰り返し腰を反らせる動作が多い陸上選手などに発症しやすい傾向にあります。 これは、腰部の後ろ側に位置する骨に疲労骨折が生じることで起こります。 例えるなら、骨に少しずつひびが入っていくような状態が続きます。 はじめは目に見えないくらいの小さなひびでも、負担がかかり続けることで、そのひびはだんだん深くなっていきます。 このひびが入った状態が疲労骨折です。この時点ではまだ完全に骨は離れていません。 しかし、このひびがずっと残り、ある時にそのひびから骨が完全に割れて、前後の部分が分かれてしまうことがあります。 この骨が完全に分離してしまった状態を腰椎分離症と呼んでいます。 悪化すると分離すべり症に進行する可能性もあるので、早期発見と適切な治療が重要です。 分離すべり症は、疲労骨折などにより腰椎の一部が分離し、その結果、腰椎が前方にずれてしまう状態を指します。 腰椎分離症が陸上競技に与える影響について 腰椎分離症による腰の痛みは、練習や試合でのパフォーマンス低下に直結します。 特に跳躍や投擲など腰を使う種目では、本来の力を発揮できないもどかしさを感じることもあるでしょう。 腰椎分離症は、陸上競技選手にとって大きな試練ですが、競技継続への道を閉ざすものではありません。 早期に適切な治療を開始した多くの選手が、競技へ復帰できています。 大切なのは、痛みを無視せず専門家の指導のもと、体への負担を最小限に抑えつつ、回復と並行してできるトレーニングを見つけることです。 自身の身体と向き合い、再発予防のための体幹強化や柔軟性向上にも取り組むことで、競技者としてのキャリアを継続できる可能性は十分にあります。 腰椎分離症の診断とステージ分類 腰椎分離症の診断は、症状の確認と並行して画像検査が非常に重要です。 また適切な治療を行うためには、分離がどの程度進んでいるのか把握するための「ステージ分類」が不可欠となります。 ここでは、具体的な検査方法やステージ分類について解説していきます。 MRI・X線で分かること 疲労骨折と分離症の違い 分離症のステージ 腰椎分離症にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 MRI・X線で何がわかること 腰椎分離症のMRI・X線で検査で分かることは、以下の通りです。 診断方法 内容 MRI検査 X線では分かりにくい病変を検出するのに優れている X線検査 疲労骨折が進行し、分離した部分が確認できる場合がある X線検査では、疲労骨折が進行し、実際に骨が分離している状態を確認できます。 特に、斜位像では特徴的な所見が現れることがあります。 一方、MRI検査はX線では捉えにくい初期の疲労骨折や、骨折に伴う骨髄の炎症を検出するのに優れており、早期発見に繋がることも。 腰椎分離症が疑われる症状が現れたら、早めに病院へ相談しましょう。 疲労骨折と分離症の違い 疲労骨折と腰椎分離症の違いは、以下の通りです。 症状 内容 疲労骨折 ・繰り返し加わる小さな力によって骨にひびが入る ・骨が部分的に傷ついている状態 腰椎分離症 ・疲労骨折が進行して骨が完全に分離した状態 疲労骨折は、繰り返し加わる小さな力によって骨にひびが入ったり、部分的に傷ついたりする状態を指します。 一方、腰椎分離症は、腰椎の特定の部位(椎弓)に生じた疲労骨折が進行し、最終的に骨が完全に分離してしまった状態です。 つまり、疲労骨折は分離症の前段階であり、腰椎分離症は疲労骨折が悪化した結果と言えます。 そのため、早い段階で疲労骨折を発見し適切に対処することで、分離症への進行を防止することができます。 分離症のステージ 腰椎分離症のステージ分類は、以下の通りです。 ステージ 特徴 初期 ・疲労骨折が発生したばかりの状態 ・MRIで骨髄の浮腫が確認できる 進行期 ・骨折線が広がり、分離が始まった状態 ・X線やCTで骨折線が確認できる 終末期 ・完全に分離した状態 ・治癒が困難なため、本来関節ではない部分が動くようになる 初期では早期の安静とコルセット固定で骨癒合が期待できますが、進行期では骨折線が広がり、骨癒合の可能性は低下します。 終末期では完全に骨が分離し、基本的に骨癒合は難しくなり、痛みのコントロールが中心となります。 さらに、分離した椎体が前後にずれる分離すべり症になるケースもあるため、早めの治療が重要です。 これらのステージを理解し、適切なタイミングで治療を開始することが回復への鍵となります。 治療法の選択肢 腰椎分離症の治療法の選択肢として、安静とコルセットでの固定や物理療法が挙げられます。 ここからは、以下の項目に分けて腰椎分離症の治療法について解説していきます。 安静・固定とその目安期間 体外衝撃波治療・超音波治療の効果 再生医療について 腰椎分離症の治療法はステージ分類や、一人ひとりの状態によって異なり、適切な治療方法を模索していく必要があります。 腰椎分離症の治療についての詳細が知りたい方は、参考にしてください。 安静・固定とその目安期間 安静とコルセットでの固定での治療方法と目安期間は、以下の通りです。 治療法 治療期間の目安 治療内容 安静治療(保存療法) 3か月~6か月 ・スポーツ活動を一時的に中止する ・日常生活で腰に負荷がかかる動作を避ける コルセットでの固定治療 2か月~6か月 ・硬性コルセットを装着する ・骨の癒合を促進する 安静治療の目安期間は、通常3か月から6か月です。 この期間中は、腰に繰り返し負担がかかるスポーツ活動を一時的に中止することが最も重要になります。 一方でコルセットでの固定治療は、通常2か月から6か月を目安に行われます。 コルセットによって骨折部位が安定することで、骨の自然な癒合が促進されるメリットも。 上記はあくまでも目安で、正確な期間は腰椎分離症のステージや骨癒合の進行状況によって医師の判断が基準となります。 体外衝撃波治療・超音波治療の効果 腰椎分離症における体外衝撃波治療・超音波治療は、以下の効果が期待できます。 治療法 治療内容 期待できる効果 体外衝撃波治療 音速を超える高い圧力波を患部に集中的に照射する ・痛みの早期軽減 ・骨癒合の促進 超音波治療 微弱な超音波を患部に連続的に照射する ・治癒期間の短縮 ・骨癒合の促進 ・疼痛の軽減 体外衝撃波治療では、体外衝撃波治療器を使い、患部の痛みを和らげ、骨の治癒を促進させます。 主に初期〜進行期の腰椎分離症で、他の治療法で痛みが軽減されない場合に選択される治療法です。 一方、超音波治療はLIPUSという機器で、骨の修復や疼痛の軽減を促し、治癒期間の短縮を目指します。 初期〜進行期の腰椎分離症で、骨の治癒が期待される場合に適用される治療法です。 LIPUSの超音波治療では、骨折の治癒期間を約40%短縮する効果も報告されています。 再生医療について 腰椎分離症に対する再生医療は、新たな治療法として注目されています。 再生医療は、自身の体から採取した幹細胞を骨折部に注入することで、骨の再生能力を高め、癒合を促すことを目的としています。 リペアセルクリニックでは、腰椎分離症に対してこの再生医療を治療選択肢の一つとして提供しています。 具体的には、患者さん自身の幹細胞を採取・培養し、患部に直接注射する「脊髄腔内ダイレクト注射療法」など、損傷部位へより多くの幹細胞を届ける独自の技術を用いています。 これにより、従来の保存療法で効果が見られない方や、早期のスポーツ復帰を強く望むアスリートが復帰できる可能性があります。 腰椎分離症でお悩みの方は、メール相談またはオンライン診療にてご相談ください。 腰椎分離症は正しい知識と行動で競技復帰が可能! 腰椎分離症と診断されても、競技復帰を諦める必要はありません。 大切なのは、この疾患について正しい知識を持ち、早期に適切な治療と行動を開始することです。 腰椎分離症の早期治療で復帰の可能性がある MRI検査・X線検査で画像診断を受ける必要がある ステージ分類を理解する必要がある 他の治療で効果を感じられない方は、再生医療を検討してみる もし保存療法や物理療法で効果を感じられないのであれば、再生医療を検討してみてください。 リペアセルクリニックでは、患者様の幹細胞の培養・投与を行うことで腰椎の痛みを軽減する治療を行っています。 実際に行う治療は簡単な注射だけなので、入院不要で日帰りで済ますことも可能です。 腰椎分離症によってスポーツが思うようにできないという方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2019.09.05 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
陸上選手の膝裏の痛みはなぜ起こるのか、原因が気になりますよね。 膝裏の痛みの原因は、膝の使いすぎ(オーバーユース)だけでなく、関節リウマチやベーカー嚢腫などの疾患による痛みも考えられます。 今回の記事では、陸上選手の膝裏の痛みの原因や対処法について、詳しく解説します。 陸上競技は足を酷使するスポーツのため、運動後は十分なストレッチやケアを行うことが大切です。 膝裏に痛みがあるときは、無理に身体を動かさずに、適切な対処法をとりましょう。 陸上選手の膝裏が痛む原因 陸上選手は、膝の使いすぎ(オーバーユース)やスポーツ外傷などが原因で、膝裏が痛む場合があります。 ランニングは下半身の筋肉や関節に負担がかかる運動で、練習で膝を使いすぎることで負傷するリスクが高まります。 膝へかかる負担を少なくするには、走りのフォームを改善したり、坂ではない平坦な道で練習したりすることが大切です。 陸上選手は練習や試合などで、以下のスポーツ外傷を負うリスクもあります。 スポーツ外傷は、ランニング中に障害物にぶつかったり、転んだりして起こるけがです。運動を行う際は周囲に注意し、けがのリスクを低減しましょう。 陸上選手の膝裏が痛いときに考えられる疾患 陸上選手の膝裏が痛いときは、以下の疾患が考えられます。 膝裏に痛みが出る原因は、スポーツ外傷以外の疾患も考えられるため、症状があるときは早めに医療機関を受診し原因を調べましょう。 変形性膝関節症 陸上選手の膝裏が痛む原因の1つに、変形性膝関節症があります。 変形性膝関節症は、膝軟骨がすり減って炎症が起こる病気で、痛みや腫れ、関節の変形などの症状があらわれます。 主な原因には、加齢により膝軟骨がすり減る「一次性」と、外傷や膝周囲の筋力低下により発症する「二次性」があります。 陸上競技は、長時間の走行やジャンプなど膝への負担が大きいため、変形性膝関節症を発症する可能性が高いです。 以下の記事では、変形性膝関節症について詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 半月板や靭帯の損傷 陸上選手は半月板や靭帯の損傷により、膝裏が痛む場合があります。 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にある半月板を損傷すると、膝が不安定になり、膝裏が痛む症状が現れます。 陸上競技中に膝を強く捻ったり、転倒などで衝撃が加わったりすることで、半月板や靭帯が損傷する可能性があります。 とくに半月板は膝のクッションのような役割も担っているため、運動時だけでなく日常生活でも違和感を覚える場合があり注意が必要です。 下半身の靭帯を損傷した場合は、膝の不安定性が増し、膝の曲げ伸ばしが困難になる可能性があります。 骨膜や腱の炎症 陸上選手で膝裏が痛いときは、骨膜や腱に炎症が起こっていないか確認しましょう。 骨膜とは:骨の表面を覆う薄い膜で、骨の保護や成長を促す役割を持つ 腱とは:筋肉と骨をつなぐ組織で、関節の動きを支えたり筋肉の力を骨に伝える役割を持つ 膝周辺の「骨」「筋肉」「関節」を骨膜や腱に支えられています。 崩れたフォームで走ったり、過度な練習を行ったりすると、骨膜や腱に負担がかかるため炎症が起こりやすくなるため注意が必要です。 ベーカー嚢腫(のうしゅ) 陸上選手で膝裏が痛む理由の1つに、ベーカー嚢腫(のうしゅ)があります。 ベーカー嚢腫とは、膝裏にある滑液包に過剰な関節液が溜まる疾患です。 滑液包は筋肉と骨の摩擦を小さくする役割を担っていますが、膝の使いすぎやスポーツ外傷により、過度な摩擦や圧力がかかると炎症が起こります。 以上の症状が現れると、足の可動域が狭まり、日常生活にも支障をきたす恐れがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 椎間板ヘルニア 膝の疾患ではありませんが、椎間板ヘルニアになると膝裏が痛む場合があります。 椎間板ヘルニアとは、背骨のクッションと呼ばれる椎間板が正常の位置から突出して、坐骨神経を圧迫する疾患です。 神経の圧迫により以下の症状が現れる場合があるため、腰や手足に違和感を覚えた際は早めに治療を開始しましょう。 椎間板ヘルニアによって坐骨神経が圧迫されることで、腰だけでなく膝周辺まで痛みが生じる場合があります。 いずれも坐骨神経の圧迫が原因で起こるため、背筋を伸ばしたり、ストレッチや運動をしたりするのが有効です。 肉離れ 膝裏が痛む原因として、筋肉の一部が断裂・損傷した状態の肉離れが考えられます。 練習量が多かったり、無理なフォームでランニングを続けたりすると、肉離れになる可能性があります。 肉離れはふくらはぎに起こる場合が大半ですが、太ももにあるハムストリング(大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋)や大腿四頭筋でも起こり得る症状です。 足の曲げ伸ばしには、膝だけでなく周囲の筋肉も関係しているため、ハムストリングやふくらはぎの損傷で以下の症状が出現する可能性があります。 重度の肉離れの場合は、激しい痛みにより競技の継続だけでなく歩行が難しくなります。 症状が落ち着くまで十分に患部を休ませ、再度肉離れを起こさないように対策を取ることが大切です。 陸上選手の膝裏の痛みに対する対処法 陸上選手で膝裏に痛みが現れたときは、以下の対処法を取り症状の改善を図りましょう。 膝に違和感を覚えたらすぐに競技をやめ、患部を安静にしてください。 対処法を十分に行っても痛みが改善しない場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 RICE処置を実践する 陸上選手で膝裏が痛くなったときは、RICE処置を実践しましょう。 RICE処置は、さまざまなスポーツ外傷の応急処置として行うケアのことです。 適切なRICE処置は症状の悪化を防ぎ、けがの予後に大きく影響します。 あくまで応急処置ですが、処置後は早急に医療機関を受診することで競技への早期復帰も見込めます。 競技前後のストレッチを入念に行う 陸上選手は競技前後のストレッチを入念に行うことで、膝裏の痛みに対処できる可能性があります。 筋肉や腱の柔軟性の低下や過度な緊張状態は、膝裏に痛みを生じやすいため注意が必要です。 以下の方法で膝裏のストレッチを行い、けがのリスクを低減しましょう。 ストレッチは、膝裏が伸びているかを確認しながら行うのがポイントです。 陸上選手の膝裏の痛みには早期改善を目指せる再生医療を検討しよう 陸上選手の膝裏の痛みの治療には、早期改善を目指せる再生医療をご検討ください。 再生医療は患者様自身の幹細胞を利用し、損傷した組織の修復を促す治療法で、以下のメリットがあります。 変形性膝関節症や靭帯損傷などで膝裏が痛い場合に、有効な治療法です。 競技へ早期復帰したい方は、再生医療による治療で膝裏の痛み症状を軽減しましょう。 【まとめ】陸上選手の膝裏の痛みにお困りの際はリペアセルクリニックへご相談ください 陸上選手で膝裏の痛みにお困りの際は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 当院(リペアセルクリニック)は、厚生労働省に届出をし受理された再生医療による治療をご提供しています。 変形性膝関節症や靭帯損傷を原因とした膝裏の痛みやスポーツ外傷には、再生医療による治療が有効です。 膝裏の痛みは、運動パフォーマンスを低下させるだけでなく、日常生活における生活の質を低下させる原因にもなります。 痛みが重症化する前に、再生医療による治療を検討し、陸上競技への早期復帰を目指しましょう。 再生医療について気になる点がありましたら、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。
2019.09.04 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
膝蓋軟骨軟化症とは、主に膝の酷使が原因で発症する膝の疾患です。 本記事では、膝蓋軟骨軟化症の治療法について詳しく解説します。 主な原因や症状についても解説しているので、膝蓋軟骨軟化症についての知識を深め、自分に合う治療を受けてください。 また、悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えましょう。 膝蓋軟骨軟化症とは 膝蓋軟骨軟化症とは、膝のお皿(膝蓋骨)の内側にある軟骨が柔らかくなったり、変形したりする疾患です。 膝蓋骨は、膝の前面を保護する重要な役割を担っています。 通常、関節は軟骨や関節液がクッションになり、骨同士の摩擦や衝突を防いでいます。しかし、膝蓋軟骨に異常があると、そのクッション機能が損なわれ、痛みが発生します。 膝蓋軟骨軟化症は、ランニングやジョギングなど膝を酷使するスポーツをしている方に多いことから、別名「ランナー膝」とも呼ばれています。 膝蓋軟骨軟化症の原因 膝蓋軟骨軟化症の主な原因は、以下の通りです。 身体構造に問題がある ランニングやジャンプなど、膝への負担が大きいスポーツをする 階段の上り下りや屈伸運動など日常生活の中で膝に負担がかかっている 膝蓋骨のズレや偏平足で膝に負担がかかりやすいなど構造的な問題が原因になることもあります。 しかし、膝への負担が大きいランニングなどの動作を日常的に行うことで、膝蓋軟骨軟化症に繋がることが多いです。 スポーツ以外にも日常生活の中で膝に大きな負担がかかることもあるため、注意しましょう。 膝蓋軟骨軟化症の症状 膝蓋軟骨軟化症に見られる主な症状は、以下の通りです。 膝周りのうずくような痛み 特定の動作をすると膝の裏が痛む 膝を曲げ伸ばしした際に引っ掛かる感じがある 膝蓋軟骨軟化症は、膝周辺にうずくような鈍い痛みを感じることが多いでしょう。 階段を上る、スポーツをする、長時間座っている、走るなどの動作で痛みが生じます。 膝蓋軟骨軟化症の治療法 膝蓋軟骨軟化症の治療法は、主に5つあります。 膝蓋軟骨軟化症の治療法について、詳しく解説します。 保存療法 サポーターやテーピングなど、ご自身でできる治療法もあります。 サポーターは、自分の足に合ったものを選びましょう。 種類はたくさんありますが、膝を保護する、安定性のあるサポーターがおすすめです。 薬物療法 膝の痛みを緩和するため、痛み止めを服用し安静にすることが重要です。 膝蓋軟骨軟化症には、痛みや腫れを軽減するのに役立つ非ステロイド性抗炎症薬が用いられることが多いです。 副作用を引き起こす恐れがあるので、長期間の服用には注意が必要です。 理学療法 理学療法では、筋力トレーニングやストレッチを行って痛みを緩和させることが期待できます。 膝蓋骨(膝のお皿)は、太ももの前側に位置する大腿四頭筋に繋がっています。トレーニングで太ももの筋肉を強化することで膝関節が安定し、痛みを予防することができます。 また、膝蓋骨は関節の動きに伴い上下に動くため、ストレッチをして膝の柔軟性を高めることで、痛みの予防にもつながります。 ただし、無理なストレッチは逆効果です。膝の状態を考慮しながら運動しましょう。 手術療法 保存療法や薬物療法で症状が改善されない場合は、手術療法が検討されるケースがあります。 膝蓋軟骨軟化症では関節鏡視下手術が行われます。関節鏡視下手術とは、一般的なメスを使ったものではなく、関節に数か所の小さい穴を空け、内視鏡を挿入して行う手術です。 身体への負担が比較的少なく、傷も小さく済むため回復が早い利点があります。 再生医療 膝蓋軟骨軟化症の治療には、手術しない治療法として再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、機能障害や機能不全になった組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のことです。 当院(リペアセルクリニック)では、患者さま自身の細胞を採取・培養して治療を行うため、拒絶反応やアレルギーのリスクが少ない幹細胞治療をご提案しています。 手術や入院も必要ないため、日常生活へ戻るのも早いので注目されている治療方法です。 膝蓋軟骨軟化症の治療期間は?治らない方は再生医療を検討 膝蓋軟骨軟化症の治療期間は、個人差がありますが数週間〜数ヶ月程度かかるのが一般的です。 初期の段階であれば、数週間程度の保存療法で症状の改善が見られることもあります。 重症化して保存療法や薬物療法でも改善が見られない場合、最終的に手術を受けなければならないケースもあるでしょう。 しかし、現在では手術をしない治療法として再生医療が注目されています。 再生医療は患者さま自身の細胞や組織を利用するため、アレルギーや拒否反応のリスクが少ない治療法です。 膝蓋軟骨軟化症を手術せずに治したい方は、当院の再生医療による治療をご検討ください。 膝蓋軟骨軟化症の重症度と日常生活への影響 膝蓋軟骨軟化症の程度と日常生活への影響を解説します。ご自身の生活を振り返り、どの程度進行しているのか考えてみてください。 膝蓋軟骨軟化症の重症度 膝蓋軟骨軟化症の程度は以下の3段階に分けられます。 軽度 運動時・歩行時にときどき膝の痛みがある 中度 運動時や歩行時に頻繁に膝の痛みがある 重度 安静時にも痛みがある 重度になると、安静にしていても痛みがあります。重度になる前に治療を受けるようにしましょう。 日常生活の影響 軽度であっても歩く際に痛みを感じ、日常生活に悪影響を及ぼす可能性があります。その結果、生活の質が低下する恐れがあります。 例えば、「階段を上る」や「椅子から立ち上がる」といった膝を曲げ伸ばしする動作は、日常生活で頻繁に行われるものです。 「病院にいくほどのものではない」と放置していると、症状が悪化し日常生活に支障をきたすほどの重症になるケースがあります。 早めに医師の診察を受け、治療を開始することが重要です。 【まとめ】ランナー膝と呼ばれる膝蓋軟骨軟化症の治し方 膝蓋軟骨軟化症の症状や治し方、治療期間について解説しました。 運動を行っている方に多い膝蓋軟骨軟化症ですが、膝蓋骨のズレや扁平足で膝に負担がかかりやすいなど身体的構造によって発症するケースもあります。 軽症の場合はときどき膝に違和感がある程度の症状ですが、放置すると日常生活に影響を及ぼすほど悪化するケースもあるため、早めに医師の診断を受けましょう。 なかなか治らないとお悩みの方は、再生医療の選択肢もあります。痛みや症状を鑑みて、最適な治療法を検討してください。
2019.09.04 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
前十字靭帯を断裂した場合、基本的に手術が推奨されます。 しかし、経済的、時間的な問題から手術に対して不安やためらいがある方もいるのではないでしょうか。 本記事では、前十字靭帯断裂と診断されて手術をしなかった場合のリスクについて解説します。 前十字靭帯断裂を根本的に治療できる可能性のある再生医療についても解説しています。 前十字靭帯断裂で「手術しない」場合に考えられること 前十字靭帯断裂で手術をしなかった場合、二次的なリスクや生活で支障が生じるケースがあります。 膝の不安感が残りやすい(膝崩れ) 半月板や軟骨の二次的な損傷リスクがある 将来的に変形性膝関節症へ進行してしまう可能性がある スポーツ活動や日常生活で支障が出る 4つの影響について、詳しくお伝えします。 膝の不安感が残りやすい(膝崩れ) 損傷が小さい場合は装具を使って治療をしますが、靭帯の機能は手術をしなければ再生しません。 前十字靭帯が断裂すると、膝が外れるような不安感が残ります。 損傷の程度が軽度で不安定さがほとんどない場合には、サポーターなどを用いた装具療法によって対処することもありますが、不安定さが生じる場合には手術以外の方法で回復は見込めません。 とくに運動をするときに膝崩れを起こす原因となり、さらなる怪我につながる可能性があります。靭帯断裂は自然治癒する可能性がきわめて低いため、運動を続ける場合は手術を検討しましょう。 半月板や軟骨の二次的な損傷リスクがある 前十字靭帯が断裂すると、半月板や膝関節面の軟骨に負担がかかって損傷のリスクが高まります。スポーツをするとさらに半月板・軟骨の損傷リスクが上がります。 関節がずれる動きが繰り返されることによって、軟骨や半月板が二次的に損傷する危険性が高くなってしまうのです。 踏み込んだり、ジャンプの着地などでとくに二次損傷の確率が高まるため、適切な治療と手術は必要です。 将来的に変形性膝関節症へ進行してしまう可能性がある 前十字靭帯を断裂すると、膝への負担が増加して、膝が異常な動きをしてしまいます。 膝関節への負担が大きくなると関節軟骨が摩耗して、将来的に変形性膝関節症を発症する可能性があります。 前十字靭帯の手術をせずに放置しておくと変形性膝関節症のリスクが高まるため、手術が推奨されています。 スポーツ活動や日常生活で支障が出る 前十字靭帯断裂の手術をしないと、スポーツ活動に支障がでるだけでなく日常生活にも影響を与えます。 不安定感が残るため、膝に負担がかかる動きが困難になるほか、痛みで走ることもままならなくなるケースがあります。 また、放置するとスポーツ活動に伴って膝くずれを繰り返し、スポーツ活動の継続が困難になるばかりでなく、膝関節機能が低下を招くことも。 日常生活でも痛みによって立ち上がる、階段の上り下りなどが難しくなる可能性があるのです。 前十字靭帯断裂の治療法 前十字靭帯断裂の治療法は、主に3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 3つの治療方法について、詳しく解説します。 保存療法 保存療法では、主に以下の方法で回復を狙います。 患部の安静・冷却 運動制限 減量 サポーターなどの装具で固定 保存療法では、運動や仕事の制限を行い治療をします。 また、体重が重い場合は食事制限などで膝への負担を軽減します。 保存療法は痛みや腫れの軽減が目的で、根本的な治療は難しいです。 手術療法 前十字靭帯断裂の手術は靭帯再建術と呼ばれていて、断裂した靭帯をほかの腱で置き換える手術が行われます。 太ももにある腱・ハムストリングスと、膝蓋骨の下にある腱・膝蓋腱を取るケースがあります。それぞれの腱で特徴が違うため、取る腱は医師と相談して決定されます。 関節鏡を用いて手術するため、傷口が小さく済むのがメリットです。 個人差はありますが、スポーツに復帰できるまで平均で7~8ヶ月※ほどかかります。 参考:日本鋼管病院・こうかんクリニック「十字靭帯(ACL)再建手術について」 再生医療 前十字靭帯断裂の手術法として、再生医療の選択肢もあります。 再生医療は患者さまの細胞や組織を利用して患部を治療するため、拒否反応のリスクが低い安全な手術法として注目されています。 また、再生医療は注射をするだけなので、手術や入院の必要がありません。 とくに関節鏡の手術だと、新たな膝の痛みが出てしまう可能性がありますが、再生医療であればそのようなリスクも少ないのが特徴です。 前十字靭帯は自然治癒しない 前十字靭帯を断裂してしまった場合、自然治癒する確率はきわめて低いと言えます。 自然治癒を期待して安静にしていても、膝の不安定感や二次的な損傷のリスクが上がります。放置して生活していると、日常生活にも影響を与える可能性があります。 根本的な治療のためには、手術か再生医療を受ける選択肢しかありません。 靭帯断裂で負担の少ない・根本的な治療として再生医療をご検討ください 靭帯断裂の手術は小規模でも、皮膚を切開する必要があります。 その点、再生医療は皮膚を切開する必要もなく、注射だけで治療ができるので、身体への負担が最低限で済みます。 また、保存療法では難しい根本的な治療が可能です。 さらに、再生医療は外科的な手術と比較してリハビリ期間が短くなりますので、早期のスポーツ復帰が期待できます。 保存療法で効果が見られなかった方、靭帯再建術に不安がある方は、再生医療をご検討ください。 前十字靭帯断裂を手術せず放置するのはリスクがある 前十字靭帯断裂は自然治癒しません。手術を受けないと、再受傷や将来の変形性膝関節症発症リスクがあります。 前十字靭帯断裂の手術は、靭帯再建術と再生医療の選択肢があります。 靭帯再建術は皮膚を切開して別の腱を利用するのに対し、再生医療は患者さま自身の細胞を利用した治療法です。 負担が少なく、根本的な治療が期待できるため、前十字靭帯断裂の治療法でお悩みの方は当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.09.04 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
スポーツで発症しやすいアキレス腱炎に対して、テーピングは痛みの軽減に有効な応急処置です。 しかし、テーピングだけに頼り続けると症状の慢性化や悪化のリスクがあるのも事実です。 本記事では、症状に応じた正しいテーピング方法から根本的な治療法まで総合的に解説します。 アキレス腱炎に悩む方が適切な判断と行動を取れるように、テーピングだけに頼ることのリスクや、必要に応じて医療機関を受診することの重要性もお伝えします。 アキレス腱炎に効果的なテーピング方法とテーピングの選び方 正しいテーピングを行うことで、アキレス腱にかかる負担を軽減し、炎症の悪化を防ぐ効果が期待できます。 ここでは、テーピングに関して以下の基本的な知識について解説します。 基本的なテーピング方法 テーピングに必要な準備と選ぶべきテープ ただし、テーピングはあくまで一時的な対処法です。 治療には、医療機関での適切な診断と治療が必要であることを理解した上でテーピングをしましょう。 基本的なテーピング方法 アキレス腱炎に対する基本的なテーピングは、アキレス腱と周囲組織を保護し、炎症による痛みを軽減することを目的としています。 基本的なテーピング手順は以下の通りです。4種類のテーピングを重ねて行います。 アンカー:内くるぶしより握りこぶし1つ分上に、体のカーブに沿って強く巻く アンカー2:1周を超えて1/3ほど重ねて巻く スターアップ:アンカー内側からかかと下を通って反対側まで巻く スターアップ2:2本目・3本目はかかと下で1本目とクロスし、扇形に配置 ホースシュー:かかとを中心に左右へテープを貼る(スターアップより2-3cm出る位置まで巻く) サーキュラー:足首を1周し、スターアップを固定しながらアンカー位置まで巻く この方法により、アキレス腱全体を包み込むようにサポートし、炎症部位の保護と痛みの軽減効果が期待できます。 テーピングに必要な準備と選ぶべきテープ 効果的なテーピングを行うためには、適切な道具の準備と正しいテープ選びが大切です。 まずは以下の道具を用意しましょう。 キネシオロジーテープ(50mm幅):筋肉の動きをサポート キネシオロジーシザース:テープを綺麗にカットする専用はさみ アンダーラップ:肌を保護するテープ 粘着スプレー:アンダーラップのズレを防止するスプレー また、スポーツ時や入浴時もテーピングを使用したい場合は、撥水タイプのテープを選びましょう。 アキレス腱炎の症状別・目的別テーピング方法 アキレス腱炎の症状は人によって異なります。 痛みの程度や部位に応じて適切なテーピング方法を選択することが重要です。 次の3つの症状別にテーピング方法を解説します。 アキレス腱を触ると少し痛い場合 アキレス腱を伸ばすと痛みを感じる場合 アキレス腱を伸ばすと明確に痛い場合 ご自身が該当する症状を確認して、テーピングを行ってください。 アキレス腱を触ると少し痛い場合 アキレス腱を指で軽く触れた際に痛みを感じる場合は、炎症の初期段階である可能性があります。 この段階では、アキレス腱の負担を軽減し炎症の悪化を防ぐことが、テーピングの主な目的です。 1本目:テープ両端に1cm切れ目を入れ、かかとのアキレス腱付着部から縦に貼る ふくらはぎ下まで貼ったら、残りの部分を切れ目から裂くように切る 2つに分かれたテープをふくらはぎを内側・外側から挟むように膝方向に向けて貼る 2本目:かかと外側からアキレス腱上を通って斜め上にすね側へ貼る 3本目:かかと内側から2本目とクロスするように斜め上にすね側へ貼る 各テープがアキレス腱部分に密着するよう押さえて完成 この方法により、アキレス腱全体をサポートし、炎症部位への負担を分散させることができます。 アキレス腱を伸ばすと痛みを感じる場合 アキレス腱を伸ばした際に痛みが生じる場合は、腱の伸縮による負担を軽減するテーピングが効果的です。 歩行時や運動時の痛みを和らげることを目的として、以下の手順でテーピングを行います。 うつぶせになり、アキレス腱を縮めた状態で実施する 1本目:かかとの裏からふくらはぎの下まで、軽く引っ張って貼る 両端を裂いてひざの外側・内側に分けて固定 2本目:足裏外側からかかと内側に斜めに、軽く引っ張って貼る そのままアキレス腱を通してすね側まで延長 3本目:足裏内側から2本目とクロスするように斜め上に貼る アキレス腱を縮めた状態でテーピングすることで、伸ばした際の負担を軽減する効果が期待できます。 アキレス腱を伸ばすと明確に痛い場合 アキレス腱を伸ばすと明確な痛みが生じる場合は、より強力なサポートと保護が必要です。 この段階では医療機関の受診も検討すべきですが、応急処置として以下のテーピングが有効です。 アンダーラップ:粘着スプレーをかけてから、足の甲から土踏まず〜ふくらはぎ中心部まで隙間なく巻く アンカー:アンダーラップからテープ幅の1/2ほどはみ出してふくらはぎに1周貼る アンカー2:1つ目のアンカーと1/3ほど重なるように下に1周貼る アンカー3:土踏まずのあたりに1周貼る サポート:足首をアキレス腱が伸びない角度に調整する サポート2:かかとを通って3本目のアンカーから、1本目アンカーまで真っすぐ貼る Xサポート1本目:3本目のアンカーからアキレス腱で交差するように1本目のアンカーに向けて貼る Xサポート2本目:Xサポート1本目と反対からアキレス腱で交差するように1本目のアンカーに向けて貼る サーキュラー:全てのテープを固定するため、アンカー1本目〜3本目位置にそれぞれ1周巻く この段階の痛みは炎症が進行している可能性があるため、早めの医療機関受診を推奨します。 テーピングと併用すべきアキレス腱炎の再発予防・セルフケア方法 テーピングによる応急処置だけでなく、日常的なセルフケアを並行して行うことで、アキレス腱炎の再発予防が期待できます。 日常的な注意点とセルフケア方法は、以下のとおりです。 運動量を段階的に調整し、急激な負荷増加を避ける クッション性のある靴やインソールを使用する ウォーミングアップとクールダウンを徹底する 痛みや腫れがある際はアイシングと湿布を併用する ストレッチ・マッサージなどのセルフケアを行う際は、以下を参考にしてください。 腓腹筋ストレッチ:壁に手をつき、足を前後に開いて後ろ足のふくらはぎを伸ばす ヒラメ筋ストレッチ:片足を台に乗せて膝を曲げ、体重をかけてふくらはぎを伸ばす アキレス腱周囲マッサージ:アキレス腱部分を手でつまみ、上下に動かすのと足首を上下に動かすのを繰り返す これらのセルフケアはテーピングと組み合わせることで相乗効果が期待できます。 ぜひお試しください。 アキレス腱炎の根本的な治療法 テーピングやセルフケアで症状が改善しない場合は、医療機関での根本的な治療が必要です。 アキレス腱炎の治療には、主に以下の3つがあります。 従来の保存療法 外科的治療 再生医療 早期の適切な治療により症状の慢性化を防ぎ、回復が期待できます。 従来の保存療法 アキレス腱炎の治療では、まず保存療法が第一選択となります。 手術を行わない治療法で、多くの患者さまで症状の改善が期待できる安全性の高い治療です。 保存療法では、以下の治療を行います。 安静・運動療法:活動量の調整と段階的な運動負荷の増加 物理療法:超音波治療、電気刺激療法、温熱療法 薬物療法:消炎鎮痛剤の内服、湿布、ステロイド注射 装具療法:足底板、ヒールパッドによる足部アライメント調整 リハビリテーション:理学療法士による専門的な運動指導 これらの保存療法で十分な改善が得られない場合は、次の外科的治療を検討します。 外科的治療 保存療法で症状が改善しない場合や、腱の変性が著しい場合に外科的治療(手術)が検討されます。 アキレス腱の手術には、主に以下のような方法があります。 腱周囲剥離術:癒着した周囲組織を剥離し、腱の滑走性を改善 変性組織切除術:変性した腱組織を切除し、健康な組織の再生を促進 腱縫合術:部分断裂がある場合の腱組織の修復 腱移植術:重度の変性に対する健康な腱組織による置換 手術後はリハビリテーション期間が必要ですが、根本的な症状改善が期待できます。 再生医療 アキレス腱炎などのスポーツ外傷に対しては、患者さま自身の幹細胞や血液を利用する再生医療という治療法もあります。 幹細胞治療:脂肪や骨髄から採取した幹細胞による治療 PRP療法:患者さまの血液から抽出した血小板を患部に投与 当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞治療とPRP療法を提供しております。 スポーツ外傷に対する再生医療についての詳細は、以下をご覧ください。 アキレス腱炎が慢性化する前に医療機関を受診しよう アキレス腱炎による痛みに対して、テーピングは有効な応急処置方法ですが、あくまで一時的な対処法に過ぎません。 症状別のテーピング方法やセルフケアを適切に行うことで痛みの軽減は期待できますが、根本的な治療には限界があります。 また、テーピングだけに頼り続けると、症状の慢性化や断裂リスクの増大など深刻な問題を引き起こす可能性があります。 アキレス腱炎が慢性化する前に治療を受けるためにも、早期の医療機関の受診がおすすめです。 他にも患者さま自身の細胞を活用した再生医療という治療方法もあります。 再生医療についてご検討の際は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。
2019.09.04 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
ランニングやジャンプを頻繁に行うスポーツで起こりやすい「シンスプリント」は、すねの内側にズキズキとした痛みが走り、練習や試合に影響が出てしまうことも少なくありません。 上記のようなつらい症状に対しては、テーピングが痛みの軽減や再発予防に有効です。 本記事では、シンスプリントに悩む方のために、テーピングの正しい巻き方を解説します。 シンスプリントの痛みでお困りの方や効果的なテーピング方法を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 しかし、テーピングは適切な治療を受けるまでの対処法であり、完治するわけではありません。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、シンスプリントの症状改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 「シンスプリントの痛みを早く治したい」という方は、ぜひ再生医療でどのような治療を行うかご確認ください。 シンスプリントに効果的なテーピングの巻き方 シンスプリントによるすねの痛みを和らげ、患部への負担を軽くするためには、キネシオロジーテープ(伸縮性のあるテープ)を使った正しいテーピングの巻き方を覚えることが効果的です。 手順 詳細 1. テープの準備 1本目:膝下のすねから足の中央(足の甲の少し先)まで届く長さにカット。 2本目:ふくらはぎを軽く一周できる長さにカット。 2. 足首の角度 椅子に座るなどして膝を軽く曲げ、足首の角度が90度(直角)になるように保つ 3. 1本目のテープ:足の甲から 1本目のテープの端(約5cm)の剥離紙を剥がし、足の甲の中央、やや親指寄りの部分にしっかりと貼り付ける。 4. 1本目のテープ:すねに沿って 残りの剥離紙をゆっくりと剥がしながら、テープを引っ張らずに自然な張力で、すねの内側に沿って、痛みを感じる部分を通過するように膝下までまっすぐに貼る。 5. 2本目のテープ:中央部分の準備 2本目のテープを取り、テープの真ん中で軽く折り目をつける。折り目に沿って、テープ裏の剥離紙を中央部分で破り、左右それぞれ約5cmずつ剥離紙を剥がして、テープの中央部分を露出させる。 6. 2本目のテープ:痛む部分へ 露出させた2本目のテープの中央部分を、すねの一番痛みを感じる箇所に当てる。テープを少しだけ引っ張りながら、痛い部分を覆いかぶせるように貼り付ける。 テーピングを行う前には必ず皮膚を清潔にし、乾燥させておくのがポイントです。 また、テープを貼った後にかゆみや発疹、過度な圧迫感がある場合はすぐに使用を中止し、医療機関に相談しましょう。 シンスプリントでテーピングを巻く目的 シンスプリントでテーピングを巻くことには、痛みを和らげるだけでなく、以下のような目的があります。 痛み症状の軽減 怪我の予防・再発防止 怪我の応急処置 目的を理解することで、テーピングをより効果的に活用し、早期の競技復帰や再発防止につなげることができるでしょう。 痛み症状の軽減 テーピングを痛む部位と周辺に正しく貼り、炎症を起こしている部分を物理的に圧迫することで痛み症状の軽減効果が期待できます。 シンスプリントによるすねの内側にズキズキとした鋭い痛みは、すねの骨を覆っている骨膜や周囲の筋肉が炎症を起こすことで生じています。 テーピングを正しく貼ることで、運動中に骨膜が過度に引っ張られたり、筋肉が不必要に振動したりするのを抑制し、患部にかかるストレスを軽減することができるのです。 その結果、炎症のさらなる悪化を防ぎ、痛みの軽減につながります。 怪我の予防・再発防止 テーピングによって筋肉の不必要な動きや関節の可動域を適度に制限し、関節の安定性を高めることで怪我の予防・再発防止の効果が期待できます。 ランニングやジャンプ、ダッシュといった動作を繰り返すスポーツを行っている方は、常にシンスプリントを発症するリスクと隣り合わせといえます。 適切なテーピングによって、着地時などの衝撃や運動中に繰り返し筋肉にかかる負荷を分散させることができるのです。 怪我の応急処置 テーピングは医療機関を受診するまでの間、患部の腫れや内出血を抑え、痛みを和らげるための応急処置の基本である「RICE処置」の中の「圧迫(Compression)」として活用できます。 応急処置の原則「RICE」 詳細 R (Rest:安静) 患部を動かさないようにする I (Ice:冷却) 氷のうなどで患部を冷やし、炎症や腫れ、痛みを抑える C (Compression:圧迫) テーピングや弾性包帯などで患部を適度に圧迫し、内出血や腫れが広がるのを抑える E (Elevation:挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れを軽減する テーピングによる圧迫固定は、あくまで医療機関を受診するまでの「応急処置」であり、一時的に痛みや腫れを和らげるための手段です。 応急処置を行った後は、できるだけ早く整形外科などの専門医の診断を受け、適切な治療を行いましょう。 以下の記事では、RICE処置について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 シンスプリントでテーピングを巻くときの注意点 テーピングは使い方を間違えると、シンスプリントの症状を悪化させる可能性もゼロではありません。 ここでは、シンスプリントでテーピングを巻く際に、特に気をつけていただきたいポイントを解説します。 長時間テーピングを貼りっぱなしにする 強く巻きすぎる 伸縮テープを伸ばしすぎる 注意点をしっかり理解して、正しい方法でテーピングを行いましょう。 長時間テーピングを貼りっぱなしにする テーピングを長時間貼りっぱなしにすると、汗による蒸れやかぶれといった皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。 また、テープ本来のサポート効果が薄れたりすることも考えられます。 そのため、運動が終わった後など、その日のうちには剥がすようにし、もし翌日も必要であれば新しいテープに貼り替えるのが理想的です。 強く巻きすぎる シンスプリントの痛みを抑えたい一心でテーピングをきつく巻きすぎると血行が悪くなり、痛みが強くなったりする恐れがあります。 テーピングを巻いた後に、足の指先がジンジンとしびれたり、皮膚の色が普段より赤紫色っぽく変色したりしている場合は、強く巻きすぎているサインです。 強く巻きすぎてしまった場合は、一度剥がして適切な強さで巻き直しましょう。 伸縮テープを伸ばしすぎる 伸縮性のあるキネシオロジーテープなどを使用する際に、テープを引っ張りすぎた状態で貼ってしまうと、テープが持つ本来のサポート効果が十分に発揮されません。 さらに、筋肉の負担を増やしたり、皮膚のかぶれを引き起こしたりする可能性があるため、適切な張力で貼ることが大切です。 基本的にはテープを引っ張らずに、皮膚にそっと置くようにして押さえる程度で貼るのがポイントです。 シンスプリントにおすすめのテーピングは? テーピングにはいくつかの種類があり、特徴や適した使用シーンが異なります。 ここでは、シンスプリントのケアや予防によく使われる代表的なテーピングテープの種類を解説していきます。 キネシオロジーテープ パワーテープ 目的や使用する場面に合わせて、テーピングを選ぶための参考にしてください。 キネシオロジーテープ キネシオロジーテープ(キネシオテープ)は、人間の筋肉に近い伸縮性を持つように作られたテーピングテープで、関節の動きを過度に制限することなく筋肉の働きを自然にサポートしてくれます。 キネシオロジーテープの特徴 筋肉に近い伸縮性で動きを妨げずフィット 痛み・疲労軽減や血行促進など筋肉をサポート 貼りやすく肌に優しい、初心者やセルフケアにおすすめ キネシオロジーテープは、あくまで筋肉の動きを「サポート」したり、軽い「補助」をしたりするのが主な役割です。 関節をガッチリと強力に固定するほどの固定力はないため、痛みの軽減や予防には有効ですが、関節をしっかりと固定する必要がある場合には向いていません。 パワーテープ パワーテープは頑丈な素材で作られ、強力な粘着力と固定力を持つテーピングです。 パワーテープの特徴 伸縮しない素材で関節を強力に固定、動きを制限 汗や水に強く、激しい運動でもズレにくい アスリートや強い固定が必要な時に最適 一度貼ると貼り直しが難しいため、貼る際には慎重さが求められます。 また、剥がすときに皮膚に痛みを感じたり、肌が弱い方はテープの刺激でかぶれてしまったりする可能性もあります。 そのため、あらかじめテープを貼る部分にアンダーラップという薄い保護用のテープを巻くと、肌への負担を軽減できます。 シンスプリントを早く治すためには再生医療を検討しよう シンスプリントのケアにおいて、正しい知識に基づいたテーピングは有効な手段の一つです。 しかし、テーピングはあくまで症状を緩和したり、患部をサポートしたりするための補助的な役割が中心です。 テーピングやセルフケアを続けても痛みが改善しない、症状が長引いている場合は、自己判断で無理をせず、専門の医療機関にご相談ください。 近年では、損傷した組織の修復を促し、治癒力を高める「再生医療」といった新しい治療の選択肢もあります。 つらいシンスプリントの悩みから解放され、再び全力でスポーツを楽しむために、再生医療も視野に入れ、一度専門医に相談してみることをおすすめします。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、シンスプリントの症状改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 「シンスプリントの痛みを早く治したい」という方は、ぜひ再生医療について知っておきましょう。
2019.09.04 -
- 腰
- スポーツ医療
「ジャンプの着地で腰に違和感がある」「ディフェンス姿勢を長く続けると腰が痛くなる」そんな悩みを抱えていませんか? バスケットボールは、腰痛が起こりやすいスポーツの1つです。 バスケ選手の腰痛は、腰を低く保つディフェンス姿勢や、ジャンプ・着地を繰り返すシュート動作など、プレー特有の動きが原因で起こります。 放っておくと症状が悪化し、練習や試合に支障をきたすだけでなく、日常生活にも影響を及ぼすことがあります。 本記事では、バスケで腰痛が起こる原因や治療法について、詳しく解説します。 「プレーを続けたいけど、腰が痛くて思うように動けない」といったときは我慢せず、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 バスケによる腰痛を改善するための治療法 バスケによる腰痛を改善するためには、以下の3つの治療法があります。 保存療法 手術療法 再生療法 自身に合った治療法で腰痛を改善し、スポーツや日常生活への早期復帰を目指しましょう。 保存療法 バスケによる腰痛を改善する方法に、保存療法があります。 保存療法とは、生活習慣の改善や痛み止めの内服などで、症状の改善を目指す治療法です。 腰痛があるときは、腰への負担を軽減するために、以下のポイントを押さえ安静に過ごすことが大切です。 ストレッチを行う アイシング(患部の冷却)を行う テーピングやサポーターを使用する 症状に合った薬を処方してもらう 保存療法を行っても症状の改善がみられない場合は、医療機関と相談し、ほかの治療法を検討しましょう。 手術療法 痛み止めの内服やブロック注射などの保存療法を行っても症状の改善がみられない場合は、手術療法による治療を行います。 手術療法の適応となる主な疾患は、以下のとおりです。 腰椎分離症 椎間板ヘルニア 変形性腰椎症 手術では、腰痛の原因となっている神経の圧迫を解除し、痛みを取り除きます。 腰痛の根本的な原因を取り除ける治療法ですが、入院やリハビリ期間が必要な点に注意が必要です。 再生療法 バスケによる腰痛は、再生療法による治療法で改善が期待できます。 再生療法とは、患者様自身の幹細胞を利用して損傷した組織の修復を促す治療法で、以下の特徴があります。 筋膜や筋肉の損傷による腰痛の場合は、再生医療で回復を促すことで治療期間を短縮できる可能性があります。 バスケによる腰痛対策に!今すぐできるセルフケアとストレッチ方法も紹介 バスケによる腰痛対策には、以下のセルフケアやストレッチが効果的です。 広背筋のストレッチ 1.四つん這いになり、右手を左手の前につく 2.手を固定したままお尻を後ろへ引く 3.反対側も同様に実施する 大胸筋のストレッチ 1.仰向けで大の字になる 2.肩と左足を固定したまま、右足をクロスする 3.右足側も同様に実施する 腰痛の再発を防ぐためには、ストレッチだけでなく、体幹を鍛えるトレーニングも合わせて行うことが大切です。 バスケットボール特有の動きが腰を痛める理由|プレー中の動きと起こるリスクがある症状も解説 バスケットボールでは、以下の特有の動きが原因で腰を痛める場合があります。 ディフェンス時の前かがみ・中腰姿勢による慢性的な負担 急な方向転換やストップ動作|筋・筋膜性腰痛(ぎっくり腰) ジャンプや腰を反らすプレーの繰り返し|腰椎分離症 ジャンプ動作・何度も繰り返される着地の衝撃|椎間板ヘルニア 繰り返しの負荷で椎間板や骨に変性が起こる|変形性腰椎症 腰痛があるときに無理にプレーを続けると、症状が悪化する恐れがあるため注意が必要です。 ディフェンス時の前かがみ・中腰姿勢による慢性的な負担 バスケのディフェンスでは、前かがみや中腰の姿勢をとるため、腰へ慢性的な負担がかかりやすくなります。 腰を低くする姿勢は、瞬発力が上がるメリットがありますが、腰痛を起こしやすいため注意が必要です。 とくに、高身長の選手は姿勢が崩れやすく、自身では姿勢の悪さに気づかない場合もあります。 慢性的な腰痛があるときは、周りの方にプレーを見てもらい、姿勢を改善していくことが大切です。 急な方向転換やストップ動作|筋・筋膜性腰痛(ぎっくり腰) 急な方向転換やストップ動作は、筋・筋膜性腰痛(ぎっくり腰)を発症しやすいため注意が必要です。 筋・筋膜性腰痛(ぎっくり腰)とは、腰の筋膜や筋肉を損傷した場合に起こる腰痛のことです。 急性に発症した場合は、まずは安静にしてアイシングを行いましょう。 痛みが軽減したらストレッチを行い、筋力や柔軟性の低下を防ぐことが大切です。 ジャンプや腰を反らすプレーの繰り返し|腰椎分離症 バスケットボールでは、ジャンプや腰を反らすプレーを繰り返すため、腰椎分離症の発症リスクが高まります。 腰椎分離症とは、背骨の一部である「腰椎」に圧力が加わることで、ひびや疲労骨折を生じる疾患です。 下半身に痛みやしびれがみられる場合は、腰椎分離症の可能性があるため、医療機関を受診し治療を受けましょう。 腰椎分離症は悪化すると、脊椎すべり症に進行する恐れがあります。 脊椎すべり症では、痛みによって歩行が困難になる症状(間欠性跛行)が生じる場合もあるため注意が必要です。 ジャンプ動作・何度も繰り返される着地の衝撃|椎間板ヘルニア バスケで多いジャンプや何度も繰り返す着地などの動作は、腰への衝撃が大きく椎間板ヘルニアを発症する可能性があります。 椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨のあいだにある「椎間板」と呼ばれる軟骨が飛び出し、神経を圧迫する疾患です。 日常的に姿勢が良くなかったり、バスケのプレーによって腰を酷使したりした場合に発症します。 椎間板ヘルニアを発症した際は、腰に負担のかかる動作を避け、痛みの軽減を図りましょう。 繰り返しの負荷で椎間板や骨に変性が起こる|変形性腰椎症 バスケのプレーで腰に繰り返し負荷がかかると、椎間板や骨に変性が起こる「変形性腰椎症」の発症リスクが高まります。 変形性腰椎症は、加齢や腰の酷使によって「腰椎」が変形する疾患で、以下の症状がみられます。 動作時の下肢の痛み 下肢のしびれ 腰のだるさ 歩行困難 臀部の痛み 足の冷え 変形性腰椎症を治療せずに放置すると、脊柱管狭窄症に進行する恐れがあるため注意が必要です。 脊柱管狭窄症をはじめとした変形性疾患では、再生医療による治療で、症状の改善が期待できます。 変形性疾患による腰痛でお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 【まとめ】バスケットボールによる腰痛が続くときは、専門医に相談を バスケットボールが原因の腰痛が続くときは、早めに専門医へ相談しましょう。 腰痛がある場合は、まずはアイシングを行い安静にすることが大切です。 保存療法を行っても痛みが改善しないときは、再生医療や手術療法による治療を検討します。 スポーツ活動や日常生活への早期復帰を目指すには、症状に合わせて治療法を選択することが重要です。 腰痛が治らず治療法にお悩みの場合は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。
2019.09.03 -
- ひざ関節
肋軟骨炎とは肋骨と胸骨をつなぐ肋軟骨が炎症を起こし、胸の痛みや違和感を生じる疾患です。 深呼吸・咳・姿勢によって痛みが増すことがあり、胸がチクチク痛む・押すとズキッとするといった症状が起こる場合があります。 しかし、「肋軟骨炎を予防する方法が分からない」「もし発症した時の治療法を知りたい」と、不安や疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか? 本記事では、肋軟骨炎を予防するために見直すべき生活習慣について解説しています。 肋軟骨炎の一般的な治療法についても、紹介しています。 「またあの胸の痛みを繰り返したくない」という方は、ぜひ参考にして日常に取り入れやすい予防法を通じて、再発リスクを減らしていきましょう。 肋軟骨炎を予防するには?生活習慣の見直しポイントを紹介 肋軟骨炎を予防するには、以下のような生活習慣を見直しましょう。 猫背・巻き肩や長時間同じ姿勢などに注意する 適度な運動・筋トレを行う ストレスや疲労に注意する 自分の体と向き合い、無理なく続けられるケアを取り入れることが肋軟骨炎の予防となります。 猫背・巻き肩や長時間同じ姿勢などに注意する 以下のような姿勢の悪さは肋軟骨炎の原因の一つになりますので、注意しましょう。 猫背・巻き肩 スマホやPC作業などによる長時間の前かがみ 体を動かさず同じ姿勢を維持し続ける これらの姿勢の状態が続くと、胸郭まわりに負荷が集中し、肋軟骨に炎症が起こりやすくなります。 また以下のような方法でストレッチを取り入れることも有効です。 習慣 内容 目的 こまめな姿勢リセット 1時間に1回は立ち上がる・伸びをする 血流促進・筋緊張の緩和 肩甲骨を寄せるストレッチ 肩を開く・胸を張る簡単な動き 胸部の圧迫を軽減 背筋を伸ばす意識 座る・立つ時に姿勢を意識 猫背・巻き肩の予防 日常的な姿勢の見直しが、肋軟骨への負担を減らし、炎症の予防につながります。 適度な運動・筋トレを行う 肋軟骨炎の予防には、以下のような軽い運動や筋トレも効果的です。 種類 具体例 期待できる効果 有酸素運動 ウォーキング、軽めのジョギング 血行促進・全身の代謝UP ストレッチ 肩甲骨まわり、胸の開き 筋肉の緊張緩和・姿勢改善 筋力トレーニング 背筋・体幹トレ・肩甲骨周囲 姿勢保持力の向上・負担分散 ただし、肋軟骨炎の症状がある場合は、まず炎症や痛みが落ち着くまで無理をせず安静に過ごすことが大切です。 痛みが和らいできたら、徐々に軽めの運動から再開しましょう。 ストレスや疲労に注意する ストレスや疲労の蓄積は、肋軟骨炎の見えにくい引き金になることがあります。 精神的な緊張が続くと呼吸が浅くなり、胸郭の動きが制限されることで、肋軟骨まわりに余計な負担がかかってしまいます。 また、ストレスは自律神経のバランスを乱し、炎症反応が過敏になる要因にもつながる可能性があるので、以下のような方法で対策しましょう。 深い呼吸を意識する(腹式呼吸) 軽い瞑想やマインドフルネス 自分の趣味に集中する時間を持つ 1日7時間以上の質の高い睡眠 栄養バランスの取れた食事 ストレスを感じやすい人ほど、意識的に心と体を整える習慣を取り入れましょう。 肋軟骨炎の一般的な治療法 肋軟骨炎の一般的な治療法としては、以下の通りです。 安静 薬物療法 温熱療法・理学療法 ブロック注射 自身に合った治療法を選択するためにも、ぜひ参考にしてください。 安静 肋軟骨炎の治療の基本は、患部を安静に保つことです。 以下のような動作や姿勢を避け、肋骨周辺に負担をかけないようにしましょう。 胸を張る・ひねる動作は控える 猫背・巻き肩など 激しい運動や患部への圧迫といった、負担がかかる姿勢や動作を控えることを意識することが大切です。 薬物療法 肋軟骨炎の薬物療法では、痛みや炎症を抑えることを目的に症状の程度に応じて以下のような内服薬や外用薬が使用されます。 NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) 湿布・塗り薬 咳止め/痛み止め 薬の使用は一時的な症状緩和を目的としており、根本的な治療には安静や生活習慣を見直しましょう。 また症状や体質に応じて医師の指導のもと適切に使用することが大切です。 温熱療法・理学療法 肋軟骨炎の治療では筋肉の緊張をほぐし痛みを和らげるとともに、肋軟骨周辺の柔軟性を高めることを目的として温熱療法や理学療法が用いられます。 温熱療法 患部を温め、血行を促進 理学療法 ・ストレッチや軽い運動を通じて、胸郭周辺の筋肉と関節の柔軟性を高める ・姿勢改善で肋軟骨への負担を軽減 痛みが和らいできたら、専門家のアドバイスを受けながら、自分の体調に合わせて少しずつ取り組み始めましょう。 ブロック注射 肋軟骨炎の治療では一般的に安静や薬物療法で回復が見込まれますが、症状が強く、長期間続く場合には以下のようなブロック注射が検討されることがあります。 局所麻酔薬 ステロイド ただし肋軟骨炎は通常数週間で自然に改善することが多いため、初期段階でのブロック注射まで行うことは基本的にはありません。 症状の経過を見ながら、医師と相談して適切なタイミングで導入しましょう。 【まとめ】肋軟骨炎の予防は生活習慣を見直そう!治療には再生医療という選択肢も 肋軟骨炎を予防・再発防止するためには、日々の生活習慣の見直しが重要です。 猫背・巻き肩や長時間同じ姿勢などに注意する 適度な運動・筋トレを行う ストレスや疲労に注意する 肋軟骨炎を予防の基本は、肋軟骨への負担を避けることです。 しかし、これらの対策を取り入れても症状が長引く場合や、痛みが慢性化している場合には、従来の保存療法だけでなく再生医療も選択肢の一つになります。 当院(リペアセルクリニック)では、肋軟骨炎に対する再生医療を活用し、炎症や組織の修復をサポートする治療を提供しています。 「つらい胸の痛みを根本から改善したい」「再発を繰り返さない治療を探している」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
2019.09.03 -
- ひざ関節
バスケットボールでは、ディフェンス時の切り替えしの動作や、ドリブル時の急ストップなどによって半月板損傷を起こすことがあります。 半月板損傷が起きた場合、どのような症状が見られるのか、どのような治療法があるのか、多くのバスケットボール選手が気になっているでしょう。 本記事では、バスケで半月板損傷を起こす原因や治療法、手術を避けて治療できる再生医療について解説します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷を手術せずに治療できる再生医療について情報を配信しています。 再生医療は、手術や入院不要で治療できるため、早期に競技復帰を目指せる注目されている治療法です。 「半月板損傷を早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、ぜひ参考にしてください。 バスケで半月板損傷になる原因3つ バスケで半月板損傷を起こす原因は、主に次の3つです。 ドリブルやディフェンスの切り替えし動作 ドリブル時の急ストップ 内股のシュートフォーム ドリブルやディフェンス時の切り返し動作 ドリブルからフロントチェンジ、次にターンといった場面は多いですが、下肢が地面に固定されたまま上半身だけで行う体重移動は、半月板が傷つきやすいです。 とくに注意が必要なのがターンで、軸足が固定されたままターンしている選手を見かけますが、ボールを回して体幹回旋を行うため、半月板には大きな捻る力が発生してしまいます。 ターンは股関節を回して重心移動を行うものであって、膝を捻るのではありません。 その他の切り替えしやディフェンスの際にも見られる動作なので、 正しい体重移動の練習が必要です。 ドリブル時の急ストップ ドリブルからのストップにおいて、以下のようなケースは半月板損傷を起こしやすいので注意が必要です。 膝が内側に入っている 後方加重になっている 膝が内側に入ると、膝の向きと足の向きが揃っていなければ、膝を捻りやすい角度となっています。 さらに加速した状態からストップすると、慣性力を止めなければならないため、膝が内に入れば慣性力は逃げる場所がなくなり、結果的に膝の捻転力を強めてしまうのです。 また、後方加重の場合には、後ろへ倒れないよう太ももに力を入れて踏ん張るため、膝全面の筋肉や、関節への負荷が大きくなります。 内股のシュートフォーム 内股シュートの問題点は、以下の通りです。 内股姿勢からのシュートとなるため、ジャンプ動作で膝を捻ってしまう ストップ時に慣性力を逃がせず、膝を捻りながら踏ん張ってしまう シュートの動作で飛び上がる際に内股の選手は母趾で蹴り上げて飛ぶため、膝に捻る力が働いてしまい、半月板損傷を起こしやすくなります。 内股から真上に飛ぼうとすると、母趾のみに力が入ってしまうため、無意識のうちに膝を捻っている可能性が高いです。 バスケによる半月板損傷の症状 バスケットボール競技による半月板損傷の症状は、一般的に以下のものが現れます。 疼痛 キャッチング ロッキング 可動域制限 歩行不可 半月板損傷が起きたばかりの急性症状は「疼痛」で、膝を伸ばす際に引っかかるような違和感を、「キャッチング」といいます。 損傷が大きく断裂している場合には、関節内に半月板の一部が入り込み、関節がある一定の角度以上に動かない「ロッキング」と呼ばれる状態です。 ロッキング状態だと、関節を動かせる範囲が限定される「可動域制限」となり、さらに症状が進めば、歩けない「歩行不可」の状態となります。 バスケによる半月板損傷の治療法 バスケによって半月板損傷になった場合、一般的な治療法は大きく分けると以下の2種類です。 保存療法 手術療法 それぞれの治療法について詳しく解説していきます。 保存療法 半月板損傷に対する保存療法では、以下のような治療が行われます。 半月板損傷が軽度の場合は、補助補強のために装具やテーピングを使用し、痛みを感じる場合には、投薬やリハビリを行います。 症状がさらに進んでいる場合は、関節液の吸引や注射などの治療となり、注射に使われるのは麻酔剤やヒアルロン酸です。 関節液吸引や注射で痛みが抑えられない場合や、筋委縮へ症状が進むのを防ぐために低周波などによる電気刺激での治療が行われます。 しかし、保存治療はあくまでも対処療法のため、症状を抑えることや進行を防ぐことが目的で、半月板損傷の修復はできません。 手術療法 半月板損傷に対する手術療法では、以下のような手術が行われます。 半月板縫合術とは、損傷によって裂けた半月板を縫い合わせるため、半月板を残せる手術方法です。 一方で、半月板切除術では、痛みの原因となっている損傷した半月板を切り取ります。 縫合術または切除術のどちらか一方で手術を行う場合や、両方を組み合わせた手術を行う場合もあります。 バスケを原因とする膝の痛みを手術せずに治す再生医療について 近年の半月板損傷の治療には、手術をしないで半月板の修復を目指す「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、人間の持つ再生力を活用し、損傷した半月板の再生・修復を目指す医療技術のことです。 手術をしない治療方法には「保存療法」もありますが、対処療法のために完治ができないことに加え、重度の半月板損傷には対応できません。 しかし、再生医療であれば、損傷した半月板の改善にも期待できる治療法のため、早期に競技復帰できる可能性が高いです。 再生医療は手術や入院の必要がないため、スポーツ選手にとって望ましい治療方法であり、海外でも注目されています。 「半月板を手術せずに治したい」「半月板損傷を早く治したい」という方は、ぜひご検討ください。 バスケによる半月板損傷の予防・改善には膝の負担を避けることが重要 バスケットボールは、膝に大きな負担がかかる動作を頻繁に行うスポーツです。 バスケによる半月板損傷の原因となる動作ですが、膝の負担を避けるフォームなどの改善を行わないと再発する可能性が高いです。 半月板損傷の治療と合わせて、膝への負担を避ける動作を習得しましょう。 手術をしないで治療したい方や、少しでも早く競技に復帰したい方は、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療専門クリニックである当院リペアセルクリニックへお気軽にご相談ください。
2019.09.03 -
- ひざ関節
バスケ選手は激しい動きを行うため、体の各所に痛みなどの症状を呈しやすいです。 「膝の痛み」もその1つであり、放置すれば痛みによるパフォーマンスの低下が懸念されますし、日常生活にも悪影響が及ぶ可能性もあります。 そこで、バスケ選手の膝の痛みを解消する方法として「再生医療」の検討をおススメします。 こちらもご参照ください バスケ選手に膝の痛みが生じやすい理由とは? 膝の痛みを生じるということは、膝に何らかの異常が発生していると考えるべきです。 バスケという競技は、短時間で激しいダッシュやジャンプを繰り返すスポーツで、その際、膝には大きな負荷がかかります。部活やプロとしてバスケをしている選手の場合は、膝にかかるダメージの回復が追い付きません。 その結果、膝の関節や筋肉にダメージが蓄積し、「ジャンパー膝」、「靭帯損傷」、「半月板損傷」などのトラブルが発生しやすいのです。 バスケ選手が膝の痛みを改善方法するには? 膝の痛みに対する改善方法は、大きく分けて「保存療法」と「手術」があります。 保存療法は膝の安静を確保し、症状の進行を防止する治療法で、軽度な障害に対する治療として選択されるケースが多く、発生している痛みに対してはアイシングなどの対処や消炎鎮痛剤などで対応します。 手術は膝に発生している骨の損傷や筋の断裂を治療する方法で、保存療法では対処できない痛みを改善する方法として選択され、保存療法とは異なり根本的な治療を目指します。 重度の膝の痛みがある場合、手術はスポーツへの復帰を考えるのであれば必要不可欠ですが、手術を受けることに抵抗を感じる人もいますし、手術の結果次第ではスポーツへの復帰が絶望的になるケースも存在します。 再生医療によって膝の痛みの改善する選択肢もある! スポーツ医療における新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、「幹細胞」などの細胞を利用することによって、欠損や機能不全を起こしている組織や臓器の再生を促す治療法です。 保存療法では痛みを改善できないけれど、手術を受けることに抵抗を感じるという人や、速くスポーツに復帰したいという人にとって、再生医療は極めて重要な選択肢となるでしょう。 外科的な手術を受けずにスポーツへの早期復帰を目指すのであれば、再生医療も1つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。 まとめ 膝の痛みはバスケ選手にとって大きな問題になりますが、現代の医療現場においては、常に保存療法や手術が最適な選択肢になるというわけではありません。新しい選択肢である再生医療を選択することもできます。 再生医療にはメリットが多いので、スポーツへの早期復帰を目指したい人はぜひ検討してみて下さいね。
2019.09.03 -
- スポーツ医療
「最近、水泳の練習中や練習後に股関節が痛む・・」と感じていませんか? 水泳は関節への負担が少ない低負荷の運動とされていますが、同じ動作を繰り返し行うことで股関節周辺の筋肉や筋膜に過度の負担がかかることがあります。 とくに、平泳ぎのように股関節を大きく使う泳法では、インピンジメントや関節唇損傷といった症状が起きることもあり、放置すると悪化やパフォーマンスの低下につながる恐れも。 この記事では、水泳によって股関節に痛みが生じる主な原因と、その対処法について詳しく解説します。 水泳によって股関節が痛くなる原因や治療法まで把握して、水泳を無理なく長く楽しむための知識を身につけましょう。 水泳で股関節が痛くなる主な原因 水泳は全身運動として健康に良いスポーツですが、フォームなど何かしらの問題があると、股関節に痛みを引き起こすことがあります。 本章では、水泳によって股関節に痛みが生じる以下の原因について詳しく解説します。 オーバーユースや筋膜の緊張 股関節インピンジメント 股関節唇損傷 これらの症状を早期に発見・対処して、水泳を長く楽しみましょう。 オーバーユースや筋膜の緊張 オーバーユース(使いすぎ)による股関節の痛みは、とくに長時間・高頻度のトレーニングを行う競泳選手に多く見られる症状です。 水泳では股関節を繰り返し動かすため、周辺の筋肉や筋膜に負担がかかり緊張状態になりやすく、これが長期間続くと股関節周辺に痛みを引き起こすことがあります。 このような症状は、適切な筋膜リリースやストレッチによって改善できる可能性があります。 また、痛みを予防するためにも水泳前後のウォームアップやクールダウンを行い、あわせてトレーニング量の調整にも意識して取り組みましょう。 股関節インピンジメント 股関節インピンジメントは、大腿骨頭と臼蓋(股関節の窪み)の間で骨同士が衝突することで、股関節の可動域が制限される状態を指します。 水泳、とくに平泳ぎのキック動作では股関節の屈曲・外旋・内転といった複雑な動きが繰り返されるため、股関節インピンジメントを引き起こす要因となることがあります。 股関節インピンジメントになると、膝を抱え込むように股関節を内側へ曲げる動作や、仰向けであぐらを組むようなときに痛みを感じることが多いです。 この症状は通常のX線写真では見つけにくいため、CTやMRI検査、関節鏡検査が行われます。 股関節インピンジメントの治療では、運動を控えることが基本です。 また薬物療法や関節内注射でも改善する可能性がありますが、重症の場合は手術が必要なこともあります。 股関節唇損傷 股関節唇損傷は、大腿骨頭と臼蓋(股関節の窪み)の間にある股関節の安定性と滑らかな動きを支える関節唇が傷ついた状態です。 水泳における強い屈曲・回旋動作が、この関節唇に負荷をかけ、損傷を引き起こすことがあります。 主な症状は股関節や足の付け根の痛みで、股関節を曲げると痛みが強くなります。 放置すると変形性股関節症に進行する可能性が高くなる場合もあるため、早期の治療が重要です。 初期段階では安静や消炎鎮痛剤、理学療法が中心となりますが、症状が続く場合は手術も検討されることもあります。 水泳の中でも平泳ぎは股関節に痛みが出やすい 水泳の代表的な泳法の中でも、とくに平泳ぎは股関節に負担がかかりやすいとされています。 平泳ぎのキック動作は「蛙足」とも呼ばれ、以下のように複合的な動きを繰り返し行います。 屈曲:足を引き寄せるときに股関節を前方に曲げる 外旋:膝を外に開く動作 内転:蹴り出すときに足を内側に寄せる動き この一連の動きの繰り返しによって、股関節唇損傷やインピンジメントを引き起こす一因になる可能性があります。 しかし、適切な対策を取ることで、平泳ぎによる股関節への負担を軽減することが可能です。 まず、正しいフォームを身につけることが重要で、過度に膝を開きすぎない、蹴り出しの際に足首をしっかり曲げるなどの点に注意しましょう。 また、水泳前後のストレッチを丁寧に行い股関節周囲の柔軟性を高めるとともに、筋力強化トレーニングを取り入れることで関節の安定性を向上させ、負担を分散することができます。 これらの対策を日常的に取り入れて、股関節を痛めないように予防しましょう。 股関節の痛みに対する治療方法 股関節の痛みに対する治療方法としては、主に次の2つがあります。 保存療法 手術療法 症状の程度や原因によって、適切な治療法が選択されます。 保存療法 水泳による股関節の痛みに対しては、手術を行わずに症状の改善を目指す「保存療法」が選択されることが一般的です。 保存療法では、まず活動の制限を行います。 痛みを引き起こす動作、とくに平泳ぎなどの股関節に負担のかかる泳法を一時的に控えることで、炎症を抑え組織の回復を促します。 薬物療法も効果的で、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服や外用剤を使用して、痛みや炎症を抑えます。 症状が強い場合には、ステロイド剤や麻酔薬の関節内注射も治療の選択肢です。 また、理学療法も治療において重要な位置を占めており、専門のセラピストによる股関節周囲の筋力強化やストレッチング、筋膜リリースなどが行われます。 理学療法により、股関節の安定性が高まり、痛みの原因となる動きの改善が期待できます。 ご自身による日常生活での自己管理も大切で、適切なウォームアップやクールダウン、正しいフォームの習得、そして十分な休息を取ることで、症状の再発を防ぐことができます。 手術療法 保存療法で症状が改善しない場合には、手術療法が検討されます。 股関節の問題に対する代表的な手術方法としては、股関節鏡手術(内視鏡手術)があります。 股関節鏡手術(内視鏡手術)は小さな切開から内視鏡を挿入して行う低侵襲な手術です。損傷した関節唇の修復や、インピンジメントを引き起こす骨の突出部分を削る処置などが行われます。 股関節唇損傷の場合は、股関節鏡視下股関節唇形成術という手術が行われます。可能な限り本来の組織を温存することを目指して、傷ついた股関節唇を縫い合わせる手術です。 また、大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)に対しては、大腿骨頭の出っ張り(カム変形)を削る処置も組み合わせて行われます。これにより股関節唇への負担を軽減し、変形性股関節症への進行を防ぐことができます。 股関節鏡手術は入院期間も短く、術後のリハビリテーションを経て多くの場合、スポーツ活動への復帰が可能です。ただし、完全な回復には数か月を要することがあります。 より重度の変形性股関節症に進行している場合には、人工股関節置換術などのより大きな手術が必要になることもあります。 【まとめ】水泳時に股関節が痛む場合は放置せず、医療機関へ受診を 水泳は全身運動として健康に良いスポーツですが、適切なフォームや対策なしでは股関節に痛みを引き起こすことがあります。 股関節の痛みを防ぐには、フォームの見直しや運動前のウォームアップ、休息を設けるなどの対策が必要です。 症状によっては、運動の制限や薬物療法で改善できますが、重症の場合は手術が必要になるケースもあります。 手術を避けたい、入院せずなるべく短期間での治療をしたいとお考えの方は、再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、股関節の痛みに対して2つの再生医療「幹細胞治療」と「PRP療法」を行っています。 どちらも患者さま自身の幹細胞・血液を用いるため、副作用のリスクが少ないのが特徴です。 また、手術・入院を伴わないため、早期のスポーツ復帰も目指せます。 「幹細胞治療」と「PRP療法」について詳しく知りたい方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.09.02 -
- 肩
水泳をやっている人の中で「水泳中に肩が痛い」「腕が上がりづらい」という場合は「水泳肩」の可能性があります。 ただの筋肉痛や疲労だと判断して練習を継続すると大きなケガにつながる可能性があるので注意が必要です。 本記事では「水泳肩の主な症状や原因」について詳しく解説します。 水泳肩に気付かないまま放置してしまうと選手生命に関わるケガや病気になるリスクが高まります。 治療方法についても解説しているので「水泳中の肩の痛み」や「腕が上がりづらい」症状がある方は、ぜひ最後までご覧ください。 水泳肩とは?主な症状や原因 水泳肩とは、クロールやバタフライなど肩を大きく動かす泳法を繰り返したことによって、肩関節や肩周辺の筋肉に炎症や断裂が生じるスポーツ障害のことです。 水泳肩の主な症状 水泳肩になる主な原因 以下では、水泳肩の主な症状や原因について詳しく解説します。 水泳肩の主な症状 水泳肩の主な症状は、以下の通りです。 水泳時に肩関節に違和感がある 肩関節や肩周辺の筋肉が痛い 腕が上がりづらい 初期段階では、水泳や腕を上げる際に肩関節に違和感を覚えることが多いです。 症状が進行すると肩関節や肩周辺の筋肉に痛みが生じ、腕が上がりづらいなど可動域が制限されるようになります。 痛みが出てからも無理にトレーニングを継続していると、肩腱板が断裂する危険があるため注意が必要です。 水泳肩になる主な原因 水泳肩になる主な原因は、過度な練習によって継続的に肩関節に負荷がかかっていることです。 肩関節を構成している肩腱板へのダメージが蓄積されて血行が悪くなり、炎症を起こします。 特にクロールやバタフライは肩を大きく動かす泳法は、肩関節の可動域をフル活用するため、水泳肩になりやすいです。 水泳肩に気付かないまま悪化している可能性 水泳肩だと気付かずに肩の違和感や痛みを我慢して練習することで、知らぬ間に症状が悪化している可能性があります。 肩関節の負担が大きいクロールやバタフライなどの練習はもちろん、日常生活の動作でも肩への負担が蓄積されていきます。 ただの筋肉痛だと思って治療をしないでいると症状は悪化し、肩腱板が断裂する可能性があるため注意が必要です。 選手生命を守るためにも肩の違和感や痛みがある場合は、早めに医師へ相談することをおすすめします。 https://www.youtube.com/watch?v=5VnPWSGHwVQ&t=159s 水泳肩の検査 水泳肩の診断には、主に「身体診察」と「画像検査」が適応されます。水泳肩では、症状が進むと肩関節周辺に左右で差が生じるなど、外見的な特徴が現れることがあるためです。 そのことから、身体診察では、肩関節に生じるサインを確認します。 また、水泳肩は画像検査においては、異常が見つからないこともありますが、レントゲン検査などで肩関節やその周辺に異常がないかどうかを確認します。 MRI検査では、肩関節の内部に生じた病変や腱板の断裂などを確認することも可能です。 水泳肩の治療方法 軽度〜中等度の水泳肩の場合「保存療法」での治療が多く、肩腱板断裂まで進行するなどの重度なものは「手術療法」が選択することが多いです。 保存療法 手術療法 それぞれの治療方法について詳しく解説します。 保存療法 競泳選手の水泳肩は、特に肩関節を動かしたときに痛みが出やすく、水泳する動作にも少なからず影響を及ぼしますが、軽度の水泳肩であれば「保存療法」で症状が回復することがあります。 保存療法の場合、まずは肩関節の安静を確保し、症状の進行を予防しますが、既にある程度、症状が進んでいる場合は肩関節や、その周辺に炎症を起こしている可能性があります。 その場合は、消炎鎮痛剤の内服や、湿布薬の使用で炎症に対処します。 また、生じている炎症が強く、痛みが強く出ている場合には、ステロイド剤の関節内注射を用いて炎症を抑える治療が選択されます。 手術療法 水泳肩の症状が進行すると肩腱板が断裂する可能性があり、手術療法による治療の検討が必要です。 肩腱板が断裂すると肩を動かす時の痛みだけでなく、肩に力が入らなくなって腕が上がらなくなる可能性もあります。 そのため、断裂した肩腱板をつなぎ合わせる手術をし、術後のリハビリを経て回復を目指します。 手術は、内視鏡を用いた傷や痛みが少ない関節鏡視下手術が主流です。 水泳選手の肩の故障は再生医療で治療できる 水泳肩の従来の治療法は、保存療法と手術療法が中心となっていましたが、現在では「再生医療」という先端医療が実用化されています。 再生医療では、患者さんの幹細胞を培養して増やした後、患部に注射することで肩関節に生じている痛みの症状を軽減します。 また、水泳肩の症状が悪化し、肩腱板が断裂している場合も再生医療での幹細胞治療で肩腱板が再生されることもわかっています。 https://www.youtube.com/watch?v=bKupVfsXpHM 先端医療である再生医療は手術をしないため、術後の後遺症や関節拘縮のリスクが少ない治療方法です。 「選手生命を守りたい」「肩を早期に治して復帰したい」という人は、ぜひ再生医療による治療を検討してみましょう。 【まとめ】水泳肩を放置すると症状が悪化して肩腱板断裂のリスクがある 水泳肩は、競泳選手や水泳選手が肩を酷使する泳法を繰り返すことで、肩に炎症や損傷が生じる症状です。 放置すると選手生命にも影響を及ぼす「肩腱板断裂」の可能性があるため、適切な診断と早期治療が求められます。 従来であれば、保存療法や手術が一般的な治療方法でしたが、近年では再生医療が新しい治療法として注目されているので、早期復帰も目指せます。 水泳肩を発症した場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
2019.09.02 -
- ひざ関節
変形性膝関節症の痛みを和らげるリハビリとして、膝に負担の少ない「水泳」が推奨されています。 しかし、泳ぎ方によってはかえって膝の痛みを悪化させる可能性もあります。 本記事では、変形性膝関節症のリハビリとしての水泳について、避けるべき泳法と推奨される泳法について詳しく解説します。 膝の痛みと付き合いながら効果的な運動法を探している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、変形性膝関節症の痛みにお悩みの方は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性膝関節症に対する再生医療の治療法や症例を配信しています。 「変形性膝関節症を早く治したい」「リハビリの効果があまり見られない」という方は、ぜひご覧ください。 変形性膝関節症は水泳で平泳ぎできる? 変形性膝関節症のリハビリとして水泳は有効ですが「平泳ぎ」はキック動作が膝に大きな負担をかかるため、基本的には推奨されません。 平泳ぎが推奨されない理由 キックの際に膝を大きくひねる動作が伴う 膝の内側の靱帯や半月板にストレスがかかる 関節の炎症や痛みを引き起こしやすい 深く膝を曲げて力強く蹴り出す「かえる足」自体が膝の負荷が大きい 上記のように平泳ぎによる水泳は、膝への負担が大きいため、変形性膝関節症と診断された方がリハビリで水泳を行う場合は、平泳ぎは避けた方が良いです。 また、泳法によっては、膝だけでなく股関節への負担も大きく、股関節を痛める水泳選手も少なくありません。 以下の記事では、水泳で股関節が痛くなる原因や治療法を解説しているので、合わせてご覧ください。 変形性膝関節症の水泳で膝に負担をかけない泳法 本章では、変形性膝関節症の方が膝に負担をかけない泳法として、以下の2つをご紹介します。 背泳ぎ 水中ウォーキング それぞれのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。 背泳ぎ 背泳ぎは、膝への負担が少ない泳法であり、変形性膝関節症のリハビリとしても効果的に取り組めます。 項目 詳細 膝に優しい理由 平泳ぎのような激しい”ひねり”の動作がない。 キック時の膝の曲げ伸ばしの角度が小さく、関節へのねじれストレスが生じにくい 泳ぐ際のポイント 無理のないリラックスしたフォームで、ゆっくりと泳ぐことを心がける 膝を必要以上に曲げすぎず、股関節から脚全体を使って、しなやかに水を捉えるイメージでバタ足をする 背泳ぎはリラックスしてゆったりとした気持ちで泳げるため、膝への負担軽減と合わせて、特に中高年の方のリハビリにも取り組みやすい泳法といえます。 水中ウォーキング 泳ぐのが苦手な方や膝の痛みがあり泳ぐのがまだ不安という方は、プールの中を歩く「水中ウォーキング」がおすすめです。 水中ウォーキングのメリットは、以下の通りです。 メリット 詳細 膝への負担が軽い 水の浮力によって、膝にかかる体重の負荷が軽減される。 筋力の維持・向上 水の抵抗を受けながら脚を動かすため、陸上を歩くよりも効率的に太ももやお尻の筋肉が鍛えられる。 関節の柔軟性アップ 水中でゆっくりと体を動かすこと自体が、硬くなりがちな膝関節の可動域を維持し、関節が固まってしまうのを防ぐのに役立つ。 痛みの緩和効果 水の適度な温度や水圧・浮力には、関節の炎症を和らげ、痛みを軽くする効果が期待できる。 運動による血行促進も痛みの軽減につながる。 無理に長時間歩く必要はなく、最初は20分~30分程度を週に数回から継続してみましょう。 変形性膝関節症のリハビリに水泳が推奨されている理由 水泳が変形性膝関節症のリハビリに適しているのか、その理由を以下のポイントから解説していきます。 浮力によって膝関節への負担が少ない 水の抵抗による全身の筋力向上が期待できる 膝関節の柔軟性向上が期待できる 変形性膝関節症のリハビリとして推奨されている水泳ですが、陸上の運動とは何が違うのかわからない方も多いでしょう。 理由を知ることで、リハビリへの取り組み方も変わるかもしれません。 浮力によって膝関節への負担が少ない 水泳が変形性膝関節症のリハビリに推奨される大きな理由は、水中では「浮力」の働きによって体重が軽く感じられ、膝関節にかかる負荷や地面からの衝撃が減少するためです。 例えば、水深が胸の高さほどあるプールの中では、膝にかかる体重の負荷は軽くなります。 浮力のおかげで、膝関節への負担や衝撃が抑えられ、膝に痛みがある方でも痛みを悪化させる心配をせずに運動を続けることが可能です。 水の抵抗による全身の筋力向上が期待できる 水泳は、水の抵抗を全身で感じながら体を動かすため、膝に負担をかけることなく全身の筋力を効率的に鍛えることが可能です。 水の抵抗による筋力向上の効果 全方向からの抵抗で効率的に全身の筋肉を強化 膝を支える太ももやお尻の筋肉を鍛え、関節を安定させる 腹筋や背筋など体幹の筋力もバランスよく向上 水の抵抗は、動きの速さに応じて変化するため、体力やその日のコンディションに合わせて、無理なく運動を継続できます。 膝関節の柔軟性向上が期待できる 水中での運動は、水の浮力によって筋肉の緊張が自然と和らぎます。 また水圧や水温によって血行も促進されるため、硬くなりがちな膝関節の柔軟性を高め、動きをよりスムーズにする効果が期待できます。 水中では陸上よりも痛みを感じにくく、関節を動かしやすいという特性があるのが特徴です。 特にリハビリの初期段階で行う、関節の動きを良くするための可動域訓練にも適しています。 変形性膝関節症の水泳に関するよくある質問 本章では、変形性膝関節症の水泳に関するよくある質問に回答していきます。 平泳は膝に悪いですか? 水泳膝とは? 正しい知識を身につけて、安心して水中でのリハビリに取り組みましょう。 平泳ぎは膝に悪いですか? 平泳ぎによる動作は膝への大きな負担になるため「膝に悪い」です。 「かえる足」と呼ばれる平泳ぎで行われるキックは、膝を深く曲げた状態から、足先を外側に向けて、内側に絞り込むようにして水を強く蹴ります。 一連の動作の中で、膝関節には「ひねり」の力が強く加わります。 ひねりのストレスは、膝の内側にある靱帯や、クッションの役割を果たしている半月板に大きな負担がかかるのです。 水泳膝とは? 水泳膝とは、主に平泳ぎのキック動作を繰り返し行うことによって起こる、膝の内側に痛みや腫れが生じるスポーツ障害です。 平泳ぎでは、両脚で水を挟むようにして強く蹴り出す動作を繰り返す動きが特徴です。 このときに膝の内側には、外側に開こうとする力と、内側に絞り込もうとする力が同時にかかり、大きなストレスが集中します。 何度も繰り返すことで、膝の内側にある靱帯やその周りの組織が損傷を受け、炎症を起こしてしまうのです。 変形性膝関節症を早く治したい方は再生医療を検討しよう 水中での運動は浮力によって膝への負担が少なく、水の抵抗で効率的に筋力を鍛えられ、関節の柔軟性も向上する有効なリハビリです。 しかし、「平泳ぎ」は膝をひねるキック動作が関節に大きな負担をかけるため、症状を悪化させる可能性があり推奨されません。 「背泳ぎ」や「水中ウォーキング」といった膝に優しい方法を選ぶことが重要です。 また、変形性膝関節症のリハビリに疲れてしまった方や、運動をしてもなかなか膝の痛みが改善しないとお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。 水泳などのリハビリは、痛みの管理や機能維持にとても大切ですが、すり減ってしまった軟骨を元に戻すものではありません。 再生医療は、患者様ご自身の血液や脂肪から採取した成分を活用し、損傷した組織の修復を促し、炎症を抑えることで痛みの根本的な改善を目指す治療法です。 手術や入院をせずに治療が可能なため、早期回復や社会復帰を目指したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックはご相談ください。
2019.09.02 -
- ひざ関節
反張膝(はんちょうひざ)は、立った時に、膝関節が通常の可動範囲を超えて後方に反り曲がってしまう状態で、スポーツや日常生活に影響を与えることが多いです。 「治すのは大変?」と不安になるかもしれませんが、実は再生医療を使った治療が今注目されています。再生医療は従来の治療法とは違い、手術を避けつつ、膝を根本から治療できるのが魅力です。 この記事では、反張膝の原因や主な治療法、反張膝の再生医療について詳しく解説します。 反張膝とは 反張膝とは、足を横から見たときに後ろに弓のように曲がってしまっている膝変形のことです。反張膝の原因は、生まれつきや大腿骨に外傷を受けて変形したことなどが考えられます。靱帯や筋の柔軟性が過剰なケースでも生じやすく、膝が反るような力の入れ方を続けると発症しやすいです。 また、脳卒中などの脳疾患で麻痺が残った方も反張膝になる場合があります。 反張膝は膝の関節が過度に伸び切った状態になり、大腿四頭筋や下腿三頭筋に大きな負担がかかると同時に膝関節や足部の変形につながるおそれがあります。 自分が反張膝なのではないか?と気になる方は、セルフチェックも可能です。自分でできるチェック方法を紹介するので、参考にしてください。 反張膝の原因 反張膝を起こしてしまう原因には「生まれつきの遺伝性」「過去に膝に怪我をした」「筋力・柔軟不足」などが考えられます。 ここからは反張膝を起こす要因として挙げられる3つの原因について詳しく見ていきましょう。 生まれつき・遺伝的な要因 反張膝は、遺伝的な要因が影響する可能性があり、両親や兄弟など家族の中で同様な膝の疾患や問題を持っている場合は、反張膝になりやすいと言われています。 家族に確認して問題がある場合は、早期の対策を講じることで、予防や治療に役立てられます。 過去の膝の怪我 過去の膝の怪我や手術は大きなリスク要因です。膝を怪我した後や手術後は、膝の構造が変化する場合が考えられます。 また、脳卒中後の片麻痺も反張膝のリスクを高める可能性があります。脳卒中によって片方の体が麻痺すると、麻痺した側の筋力低下や筋緊張の変化が起こり、膝関節の動きが不安定になるからです。その結果、反張膝が発生しやすいといわれています。 膝の怪我や手術、脳卒中後の片麻痺は、反張膝のリスクを高める重要な要因です。要因がある場合は、早期の予防策や適切なリハビリテーションが必要です。 筋力不足・過度な柔軟性 反張膝は、膝関節が通常の可動域を超えて過度に伸展する状態を指します。膝の安定性が損なわれ、歩行や日常生活に支障をきたしますが、背景には、筋力不足や過度な柔軟性が関与しています。 膝の安定性を保つためには、周囲の筋肉が重要です。とくに大腿四頭筋やハムストリングスの筋力が不足していると、膝関節をしっかりと支えられなくなり、膝が後方に過度に伸びやすくなります。 大腿四頭筋 太ももの前面に位置し、膝を伸ばす力を助ける4つの筋肉の総称です。大腿四頭筋筋力が不足すると、膝の安定性が低下します。 ハムストリングス 太ももの裏側に位置する3つの筋肉の総称で、膝を曲げたり、股関節を後ろに反らすときに働きます。 靭帯は、膝関節内で骨と骨をつなぐ組織です。靭帯が過度に柔軟であったり、緩んでいたりすると、膝関節の安定性が低下し、反張膝を引き起こすリスクが高まります。とくにストレッチを頻繁に行う人は靭帯が柔らかくなりすぎるため、注意が必要です。 また、関節の柔軟性も反張膝に影響を与えます。関節が過度に柔らかい場合、膝が通常の範囲を超えて伸びることがあります。関節の柔軟性維持は重要ですが、過度に柔らかくするのは避けましょう。 反張膝を回避するためには、筋力と柔軟性のバランスが重要です。 反張膝の主な治療方法(治し方) この項目では、反張膝を治したい方に向けて治療方法を紹介します。いずれも専門医の指示にしたがって適切に行いましょう。 保存療法 保存療法とは病気などの直接原因を取り除くのではなく、症状の改善や緩和を目指す治療をさします。 保存療法にはリハビリも含まれ、いくつかのアプローチがあります。反張膝は単純に筋肉を鍛えるだけで改善されるものではなく、神経回路についての取組みも重要です。 以下に、反張膝のリハビリに役立ついくつかの方法を示します。 1.神経回路の再構築を目指すリハビリ 膝関節の屈曲と足関節を背屈する練習が重要となります。 足関節の筋緊張の影響を受けやすいので、足関節周りのストレッチも有効です。 歩行中の正しい姿勢や体重移動を回復する目的があります。 2.装具療法の利用 AFO(短下肢装具)は、装具を使用して足関節機能を補助することで、膝の伸展抑制をサポートする方法です。安定した歩行を促進して反張膝の改善を目指します。 3.筋力増強トレーニング 単に膝周囲の筋肉を強化するだけではなく、足の関節や、股関節を含んだ足全体の筋肉を効果的に鍛えるのが大切です。とくに前脛骨筋や股関節伸展筋を重点的にトレーニングし、反張膝の改善を見込みます。 4.姿勢と歩行の意識 歩行中、体重の移動や、足裏の感覚を意識して行う訓練が効果的と言われています。歩行訓練では体重移動を正確に行うことを意識し、神経回路に正しい動きを伝えます。 リハビリは個々の症状や状態に応じて調整されるものです。専門医の指導のもとで、個人に適したリハビリ(保存療法)を受けましょう。 外科的療法 外来的療法と呼ばれる反張膝の手術は、症状が重い場合に検討される治療法です。しかし感染や出血などのリスクが伴う場合があります。 また、麻酔による副作用や、手術後の回復に時間がかかる場合もあるので、手術前には医師との相談が重要です。さらに手術後には入院期間が「数週間から数カ月」といった長期になる点もデメリットでしょう。 そのため治療方法の選択は、患者様の症状や状態、およびリスクを十分に考慮した上で専門医と相談するのが大切です。 再生医療 再生医療とは、体の再生能力を利用して損傷した組織や器官を修復する新しい治療法です。幹細胞などを使って、膝の軟骨を再生させます。 反張膝は自分では気づきにくい症状ですが、誰かに指摘されたり痛みを感じたりしたら、早めに専門医に相談しましょう。 それでも改善しない場合は、再生医療検討がおすすめです。再生医療は、手術せず、入院もいりません。体に負担をかけずに日常生活に復帰できます。 反張膝に関するよくある質問 この項目では、反張膝に関するよくある質問に対して回答させていただきました。 反張膝にお悩みの方は参考にご確認ください。 水泳選手は反張膝を治したほうが良い? 結論、反張膝は水泳に対して有利に働くことから、治すべきか否かの判断は難しいところです。 反張膝は膝の可動域を広げるため、水をとらえる範囲が大きくなり、泳ぐスピードが向上します。しかしパフォーマンス向上につながる側面がある一方で、膝の痛みや将来的な障害のリスクもはらんでいます。 反張膝が競技に与える影響や、膝の痛みなど症状の程度、将来の競技レベルなどを総合的に判断し、医師やトレーナーとよく相談して治療の方針を決めるのが重要です。 反張膝になりやすい女性の特徴は? 女性は男性に比べて骨盤が広く、関節がゆるみやすい傾向があります。そのため、膝関節が不安定になりやすく、反張膝になりやすいと言われています。 また、ヒールのある靴を長時間履くこと、猫背の姿勢を続けることも反張膝の原因になります。さらに妊娠や出産で骨盤の歪みや体型の変化が起こり、反張膝が悪化するケースも少なくありません。 反張膝を治すなら再生医療を検討しよう 反張膝(はんちょうしつ)とは、立ったときに膝関節が正常な可動域を超えて後ろ側に反るように曲がった状態をいいます。 原因は遺伝的な要因や外傷、脳卒中後の麻痺などです。いずれにしても、反張膝が長期間続くと、膝関節や周囲の筋肉に負担がかかり、痛みや歩行困難、姿勢不良などの問題を引き起こす可能性があります。 治療法としては、リハビリテーションや保存療法が一般的です。重度の場合は、外科的治療が検討されますが、その際はリスクと効果を十分に考慮する必要があります。 また、現在は膝以外の場所から脂肪細胞を採取し「幹細胞」を抽出する方法や、血小板を多く含んだ液体を膝に注射する再生医療も注目されています。幹細胞を利用したものは高価な治療法ですが、血小板を利用したPRP療法は治療が継続しやすい費用なのも特徴です。 リハビリから再生医療まで反張膝の改善方法について、気になる点があれば医師に相談するようにしましょう。
2019.09.02 -
- 肩
体を酷使する上、体の異常が選手生命に大きな問題となるアスリートの中には、肩を酷使して痛みを感じている人も少なくありません。 肩の痛みは万全な状態でのスポーツを邪魔し、日常生活にも悪影響を及ぼします。 そこで、アスリートの肩の痛み対策におすすめの「再生医療」について解説します。 こちらも併せてご参照ください 肩の痛みが出やすいスポーツとは? 肩の痛みが出やすいスポーツとして「野球」が挙げられます。野球は投球の際に腕を大きく振る動作を行うため、肩への負担がかかりやすく、「野球肩」と呼ばれる症状があります。 同様の観点からバレーボールやテニス、水泳などの競技でも肩を痛めやすいです。 他には、選手同士の衝突が多いアメフトやラグビー、肩の負担が大きいベンチプレスなどでも肩を痛めやすく、痛みの症状が出るリスクが高いです。 肩の痛みの対処法について アスリートの肩の痛みは、肩に何らかの異常が発生している可能性が高いです。 治療法として選択される方法は症状次第ですが、第一に「保存療法」が挙げられます。肩の安静を確保し、痛みや炎症を抑えるための消炎鎮痛剤の使用やステロイド剤の注射を行う、また、温熱療法や超音波療法などを用いる場合もあります。 第二に「手術療法」が挙げられます。 手術は、骨や関節、筋に損傷がみられる場合、完治させる方法として選択されます。保存療法とは異なり根本的な治療となりますが、体への負担が大きい点がデメリットとなります。 アスリートの肩の痛み対策には再生医療という新しい選択肢もある! アスリートの肩の痛みを改善する治療法の新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は体の再生を促す細胞を患部に注射することで、低負担かつ早期の回復が見込める治療法です。 保存療法は治療にかかる期間が長くなりますが、再生医療は短期間で回復を見込めるというメリットがあり、早期に肩の問題を解消し、万全な状態でスポーツに復帰したいアスリートにおすすめの治療法となっています。 大掛かりな手術を必要としませんので、手術には抵抗を感じるという人でも利用しやすい治療法として注目を集めています。 なお、有名な野球選手の中には再生医療を用いて肩の問題を解消したという人も多いです。 まとめ 再生医療は比較的新しい治療法であり、日本ではまだまだマイナーな部類に入る治療法だといえます。 しかし、アスリートにとってメリットの多い治療法である再生医療は、肩の痛みを解消して万全な状態でのスポーツ復帰を目指すための重要な選択肢となるでしょう。
2019.09.01 -
- 幹細胞治療
- 腰
アスリートの方の中には、なぜスポーツで腰痛になりやすいのか疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。 アスリートの腰痛は、放置すると選手生命に影響を与える可能性があるため、原因を知り対策することが重要です。 この記事では、アスリートに腰痛が多い理由や症状、治療法などについて紹介します。 アスリートのスポーツ外傷の治療に注目されている再生医療についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 アスリートに腰痛が多い理由は? アスリートに腰痛が多い理由は、競技による腰の回転やひねりによる腰の使い過ぎです。 腰痛につながりやすいスポーツは、以下の通りです。 野球 ゴルフ バレーボール バスケットボール 体操 フィギュアスケート ハンマー投げ 重量挙げなど 上記以外のスポーツでも、腰に負担がかかると炎症や軟骨のすり減り、変形のリスクが高まります。 どのような競技でも、腰に違和感を感じた場合は医療機関の受診を検討しましょう。 アスリートの腰痛でよくある病状 アスリートの腰痛でよくある主な病状を4つ紹介します。 筋・筋膜性腰痛症 腰椎分離症 腰椎関節症 腰椎椎間板ヘルニア それぞれの原因や痛みの特徴を紹介しているので、受診の参考にしてください。 一つずつみていきましょう。 筋・筋膜性腰痛症 筋・筋膜性腰痛症は、腰回りの筋肉や筋膜が損傷して痛みを感じる疾患です。 腰をひねる動作や無理な体勢がきっかけになることが多く、スポーツ全般の動作で発生します。 急性の筋・筋膜性腰痛症は肉離れとも呼ばれ、腰への強い衝撃や急な動作で発症し、動けない程の強い痛みが特徴です。 慢性化すると筋肉の疲労によって背筋の緊張が高まり、痛みを感じることがあります。 筋・筋膜性腰痛症の主な治療は、安静やアイシング、リハビリテーションによる筋力強化などです。 腰椎分離症 腰椎分離症は、腰の使い過ぎによって腰椎と呼ばれる腰の骨に負担がかかり、疲労骨折が生じるスポーツ外傷です。 成長期のスポーツ選手によく見られ、背中を後ろに反らすと腰部の痛みが強くなります。 野球・バレーボール・柔道など、前屈・後屈・旋回を繰り返し腰椎にストレスがかかる機会が多いスポーツで好発します。 また、腰椎分離症の症状が進行すると、腰椎が前後にずれてしまう分離すべり症になる恐れがあります。 分離すべり症は、重篤になると下肢のしびれや痛みが現れる場合もあるため、適切な治療や予防が不可欠です。 椎間関節性腰痛 椎間関節性腰痛とは、背骨をつなぐ椎間関節が損傷することで炎症が起こったり、動きが悪くなったりする外傷のことです。 主な症状は、以下の通りです。 腰を反りながら左右どちらかに捻った際に痛みが生じやすい 背中を反らした際や前かがみになった際に痛む 痛みのために腰の可動域が狭くなる 歩行時に痛む 椎間関節性腰痛は、片側だけに強い痛みが生じやすく、腰を反らせたり捻ったりする時に痛みを感じます。 慢性化すると椎間関節の滑膜に異常な血管と神経が増えてしまい、治りにくいことがあります。 早期に競技復帰するためにも、慢性化する前に整形外科を受診して、適切な治療を受けましょう。 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板と呼ばれる組織の中心部にある髄核(ずいかく)が突出し、神経を圧迫して腰に痛みが生じる疾患です。 椎間板とは、腰の骨の間にある軟骨で、衝撃を和らげるクッションのような役割を果たします。 主な症状は腰や臀部の痛みで、片側の脚の付け根からつま先にかけて痛んだり、しびれたりして力が入りにくくなることもあります。 スポーツの際は、前かがみになっている際に痛みを感じやすい点が特徴です。 アスリートの腰痛を治療する方法 アスリートの腰痛を治療する方法を解説します。 物理療法 薬物療法 再生医療 アスリートの腰痛の治療は、物理療法や薬物療法で痛みを和らげます。 また、腰痛の根本的な治療を目指せて、手術や入院が不要な再生医療も選択肢の一つです。 物理療法 アスリートの腰痛を治療する方法として、物理療法が挙げられます。 具体的な治療は、以下の通りです。 寒冷療法:痛みが強い場合や腰痛になりはじめた時期に氷のうや氷を入れたビニール袋で冷やす 温熱療法:症状が落ち着いたらホットパックやマイクロ波などを使用して温める 電気治療:電気の刺激を与えて痛みの感覚を和らげる 牽引療法:背骨を引っ張って神経の圧迫を軽減し、痛みの軽減を目指す 物理療法では、腰を冷やして炎症を抑えたり、温めて痛みの緩和を目指します。 とくに寒冷療法は痛み始めた初期、温熱療法は症状が落ち着いた際に行うので、状態に合わせて適切な処置が必要です。 誤った方法では症状が悪化する可能性もあるため、自己判断で行わずに医師の指示に従いましょう。 薬物療法 アスリートの腰痛を治療するには、症状に応じた薬物療法が有効です。 薬物療法に使用する主な薬は、以下の通りです。 痛み止めの内服薬:ロキソニンやボルタレンなど 湿布:炎症を抑える 筋肉弛緩薬:筋肉の緊張を和らげて痛みを緩和する 神経ブロック療法:痛む部位に局所麻酔薬を注入する 湿布には、炎症を抑える冷湿布と、慢性的な痛みに用いられる温湿布があります。症状によって使い分けましょう。 再生医療 アスリートの腰痛の治療として、再生医療も一つの選択肢です。 再生医療の幹細胞治療では、自身の再生能力を活かして損傷した組織の再生や修復を図ります。 患者さまから幹細胞を採取・培養して注射や点滴で患部に届けるので、手術や入院が不要です。 競技の早期復帰を目指せるため、アスリートから手術しない治療法として注目を集めています。 アスリートの腰痛治療に再生医療が注目される3つの理由 https://youtu.be/4AOGsB-m63Y?si=IBPKQ9Ah7czaUoGQ アスリートの腰痛対策として再生医療に注目が集まっている理由を3つご紹介します。 治療の際の体への負担が少ない 早期の競技復帰を目指せる アレルギーや拒絶反応などのリスクが少ない 一つずつみていきましょう。 治療の際の体への負担が少ない 再生医療は、手術しない治療法のため、体への負担が少ない点が特徴です。 治療時に必要な施術内容は、以下の通りです。 脂肪や血液などを採取 幹細胞を投与するための注射や点滴 一方、外科手術では患部を切開するため患者さまの体への負担が大きく、入院期間や長期のリハビリによって選手生命に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。 再生医療は、手術しないため患者さまの体への負担が少ない治療法です。 早期の競技復帰を目指せる 再生医療は症状の回復を促す治療法なので、従来の治療法よりも早い回復を目指せる場合があります。 保存療法の場合、患部の安静を確保した状態で数か月の治療期間が必要です。 症状改善までの治療期間が長期化しやすい点や、根本的な原因の治療にはならないためスポーツへの復帰の際に大きな障害となります。 再生医療は、少しでも早くスポーツに復帰したいアスリートにとって大きなメリットといえます。 アレルギーや拒絶反応などのリスクが少ない アスリートに再生医療が注目されている理由にアレルギーや拒絶反応などのリスクが少ない点が挙げられます。 幹細胞を利用した再生医療は、患者さま自身の脂肪や血液に含まれている成分を利用します。 他人から臓器等の提供を受けたり、医薬品を投与したりしないので、アレルギーや拒絶反応などのリスクが少ない治療です。 しかし、細胞の培養時に化学薬品や添加物を使用している場合もあるので、クリニックは慎重に選びましょう。 【まとめ】アスリートの腰痛にお困りの際は当院へご相談ください アスリートは、腰の使い過ぎによって腰痛が発生しやすい傾向があります。 腰痛と一口に言ってもさまざまな疾患や外傷があるので、腰に違和感を感じたら医療機関の受診を検討しましょう。 腰痛にお悩みのアスリートの方は、当院(リペアセルクリニック)が提供する再生医療も選択肢の一つです。 当院で提供している再生医療の特徴は、以下の通りです。 当院の再生医療では、損傷した部位に直接幹細胞を投与できるため、点滴投与よりも高い治療成績が期待できます。 再生医療による治療をご検討の方は、ぜひ当院へご相談ください。
2019.09.01 -
- 肘
- ゴルフ肘
- テニス肘
肘から下が痛い(腕が痛い)時の病名・原因・対処法 日常生活において必ず使わないといけない身体の部分といえば、足は勿論ですが、手や腕の頻度も高いですよね。 今やパソコンやスマートフォンなどの操作を行わない日は無いといえるのではないでしょうか? インターネットなどの普及によって、その傾向がより強まっていると言えるでしょう。 そして、パソコンやスマートフォンの操作以外にも手は日常で様々な動きをしています。 手や腕に痛みが生じると、どうしても日常生活に支障をきたしてしまいがちです。 そこで今回は、悩みのタネになりがちな腕の痛み…その中でも肘から下の痛みに迫ってみることにしました。 「肘から下の腕の痛み」で考えられる病気 日常使う部分の痛みは、生活に支障をきたす為、耐え難い痛みとなると困りものですよね。 なぜ、肘から下の腕が痛くなるのか気になりませんか? 正確な原因は病院できちんと診断してもらう必要がありますが、ここでは肘から下の腕が痛くなる原因をいくつか紹介します。 肘から下の腕が痛い原因その1:頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう) 肘から下が痛む為、腕だけが原因と思っている人も多いのではないでしょうか? 実は首にある頚椎から痛みを生じている場合があります。 そして、この首を支えている頚椎の間にはクッション性に優れた椎間板が入っています。この椎間板は、加齢などが原因でクッションとしての役割を果たせなくなってしまうことがあります。役割が果たせなくなると、骨同士が直接ぶつかってしまい、変形して神経を圧迫。 その結果、肩の痛みなどからはじまり、腕が痛い原因となってしまうのです。 また、肘から下だけでなく腕全体が痛いと感じる場合には、こちらが疑われます。 「頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)」 同じ頚椎で引き起こされている症状ですが、悪化して脊髄を圧迫し続けると、排尿障害を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。 肘から下の腕が痛い原因その2:末端神経障害(まったんしんけいしょうがい) 体にはたくさんの神経が通っています。腕や肘などが神経を通して命令を受け取る時には、他の神経からの伝達が必要となります。 その伝達を伝えるまでの神経が何かの原因で圧迫されることがあります。 これが腕が痛い原因になったり、肘から下に痛みを感じる原因となります。 また、痛みとして現れるだけでなく痺れとして症状が現れる可能性が大いにあります。 痛みの種類もピリピリとした痛みから、ズキズキとした痛みに変化する人も多いようです。 悪化の一途を辿ると、力が入らないといった原因にもなりかねませんので注意してください。 肘から下の腕が痛い原因その3:テニス肘・ゴルフ肘(テニスひじ・ゴルフひじ) その名前からもお分かりの通り、テニスやゴルフといったスポーツを行なっている人が起こしやすい、肘から下の腕に現れる痛みの症状です。 テニス肘の場合➡外側に腕をひねるような動きをした時に痛みが生じる。 ゴルフ肘の場合➡内側に腕を動かすと痛い場合がほとんど。 ただ、テニスもゴルフもしていないのに痛みを感じるという人も多いのではないでしょうか? 実はテニス肘やゴルフ肘は、「パソコンやスマホの操作」でも引き起こされます。 スマホやパソコンの操作はITが成長している昨今では当たり前のように毎日行われています。 そして、手の動きはものすごく複雑です。その動きをほとんどの人は長時間行なっている。 つまり、作業を行なっている時にどうしても腕などに負担がかかってしまう。結果、肘から下の腕が痛くなる原因となっています。 肘から下の腕が痛い原因その4:腱鞘炎(けんしょうえん) 「腱鞘炎」というと比較的、馴染みのある病名ですよね。 主に肘から下の手首付近でよく引き起こされる症状の1つです。 手首を動かすためには様々な筋肉や腱を使用していますが、それらに異常が起こり、炎症が引き起こされてしまうと、腕が痛い原因となります。 また、症状が悪化すると手首だけでなく、肘から下全体が痛い原因にもなりますので注意が必要です。 肘から下の腕が痛い原因その5:骨折・ヒビ(こっせつ・ひび) 腕または肘から下に対して何か強い衝撃を受けた場合、一番可能性が高いものといえば骨折やヒビなどです。 肘から下には橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の2本の前腕骨がありますが、このどちらかが骨折していたり、ヒビが入っていると肘から下に痛みを生じます。 どんな人でも転倒や何らかの事故などで、突然骨折する可能性を秘めています。骨折する程の場面では強い衝撃があるはず。 ですので、痛みも我慢できるレベルのものではないでしょう。 原因がわかっているうちに病院を受診するのがおすすめです。 肘から下の腕が痛い原因その6:筋肉痛(きんにくつう) 骨折やヒビと比べて、何の衝撃も受けていないのに、なぜか突然腕が痛くなってしまった…。 そんな場合は、筋肉痛の可能性が考えられます。 普段あまり運動をしていない人が腕などを激しく動かした場合に、筋肉痛として現れる可能性があります。 筋肉痛の場合にも骨折と同様に何かしら身に覚えがあるはずですので、強い痛みでない場合には自宅で安静にしていれば問題ないでしょう。 腕の痛み…病院へ受診するべきか迷った時の目安 「肘から下の腕が痛い!」といっても、痛みの程度は人それぞれです。 病院に行くべきなのか?と迷っている人も多いはずです。 「この程度なら明日の診療まで我慢するべきか…」「いや、もう我慢できない…」など、腕の痛みの強さは人それぞれだと思います。ですので、あくまで簡単な目安として紹介します。 目安1)すぐに病院を受診する必要がある場合 何といっても痛みが強い場合です。「我慢できないほどの強い痛みがある場合」には我慢することなく、病院を受診すべきです。 腕の痛み、特に肘から下が痛い原因として、強い衝撃を受けた時に骨が折れてしまっている場合があります。 また、衝撃を受けた強さがわかる時もあるでしょう。 我慢できないほどの痛みや、ズキズキと痛む時は迷わず病院を受診してください。 我慢できないほど痛い➡迷わず病院へ行きましょう! 目安2)明日の診療時間まで様子見できる場合 次に、明日または近日中に病院を受診する様子見の場合は、「安静にしていればそれほどでもなく、動かすと痛い」といった症状がある場合です。 「日常生活を送る上では問題がないものの、痺れを感じる場合」にも病院を受診してください。 また、スポーツの習慣がある人や、痛みが慢性化してきた気がする場合にも、病院の受診を検討しましょう。 近いうちに強く腕が痛くなってしまうかもしれませんし、肘から下に痺れをきたす可能性もあります。 ですので、早めに病院への受診は検討しておきましょう。 ・安静にしていればそれほどでもなく、動かすと痛い➡放置することなく早めに受診してください ・日常生活を送る上で問題はないものの、しびれ痺れを感じる➡放置せず、早めに受診を! 目安3)まずは安静にして、気になれば医療機関を受診が必要な場合 腕が痛いのは気になるけれど、痛みも短期的で、繰り返しではない。と、感じるようであれば、すぐに病院の受診を行う程ではないかもしれません。 まずは、様子をみながら安静にしてみましょう。但し、もしも症状が再び現れてしまったり、何か違和感があれば迷わず病院を受診しましょう! 受診する程でもないと思った場合➡異常が見られたら迷わず病院へ行きましょう! 肘から下の腕が痛い場合は整形外科へ 様々な原因によって引き起こされる肘から下の腕の痛みですが、安静にしても痛みが取れない、違和感がある、などの場合は我慢せずに医療機関を受診すべきです。 ただ、いざ病院へ行こうと思っても、「何科を受診すべき…?」「接骨院?整形?」と、迷ってしまうこともあるはずです。 基本的には「整形外科」に通うのがおすすめです。痺れや痛みがでるに至った経緯やきっかけなどの総合的な面から「肘から下の腕が痛い原因」を探してくれます。 必要とあらばレントゲンなどを撮影することもあるでしょう。安心して適切な治療を受けることができます。 肘から下の腕が痛い時の対処法 ほとんどの場合、自分で対処するよりも病院を受診する方が早く正確に治療することが可能です。 ですが痛みが我慢できる程度であれば、お仕事や子供のお世話などの都合で様子を見てから。という場合もあるはずです。 湿布やサポーターも検討され、既に試したかもしれません。そんな時に行なって欲しい対処法は、肘から下の腕の痛みに関するストレッチとテーピングの使用です。 1)腕が痛い時の対処法:ストレッチ 寝起きに痛みを感じる場合や、重だるさを感じる場合は、腕の筋肉が温まっていないことで痛みを感じている可能性があります。 そんな腕の痛みや、だるい時におすすめしたいのがストレッチです。 ストレッチは、あくまで気持ち良いと感じられる程度のストレッチで十分です。 痛みが酷くなるほど強く、あるいは繰り返して行う必要は全くありません。 これにより肘から下の腕の痛みが改善する可能性もあります。では、そのやり方を簡単に解説しましょう。 片方の手をまっすぐ前に伸ばし、もう片方の手で指をつかむ 指をつかんだ手を自分のほうにゆっくりと引き寄せます 痛すぎない程度で引っ張るのをやめ、20秒キープ たったこれだけで肘から下の腕の筋肉をほぐすことができます。片方が終わったら反対側も同様に伸ばしてください。血行が促進され冷えている筋肉が少し温まり、稼働させやすくなります。 ただし、痛みが酷い場合は無理にストレッチをするのはNGです。 特に骨折やヒビといった強い痛みを生じる症状にも関わらず、ストレッチをするのは逆効果です。 それにヒビだった筈なのに、悪化して最悪の場合骨折となってしまう可能性もあります。 2)腕が痛い時の対処法:テーピング 腕が痛くても、作業などでどうしても腕を動かさねばならない人は、その作業自体が苦痛になってしまうことでしょう。 そんな時に少しでも補助をしてくれるのがテーピングです。上手に貼ることができれば痛みを軽減したり、腕の動作をスムーズにすることが可能です。 テーピングはとても簡単に貼ることができるのでご紹介しましょう。 肘を曲げ、腕が床と平行になるようにします 親指の付け根から痛みのあるポイントに向けてテーピングを装着 たったこれだけです。ぜひお試しください。 これだけでも肘から下の痛みをサポートすることができるのでおすすめですが、一本テーピングを貼るだけでは腕を可動させた時に剥がれないか?と、不安に感じる人もおられることでしょう。 そんな時は、ブレスレットをはめるかのようにして、テーピングをつけるのがおすすめです。肘を曲げる部分の直前にもテーピングをつけておけば動かしても安心です。 肘の曲げる部分に付けなければ、可動域を邪魔することはありませんし、日常生活においても邪魔に感じることはないでしょう。 ただし、テーピングをしても痛みが引かない場合や、痛みが強い場合は病院を受診されるべきでしょう。 肘から下の腕の痛みを改善する、新たな選択肢!身体に優しい再生医療とは 気になる肘から下の腕の痛み…早く治療したいなら、病院を受診されることをおすすめします。 そして、外的な要因で肘から下に痛みを生じている場合には再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、自分の血液や細胞から成長因子などを取り出し自己治癒力を高めてあげるのが特徴の治療法です。 ・PRP(多血小板血漿)注入治療 ・幹細胞治療(脂肪由来) 再生医療としては、上記の2つの方法を用いた治療を受けることができます。 PRP注入治療は、自分の血液から血小板と成長因子を取り出し再び患部に注入するという治療法です。関節の周りの組織などが修復するのを助けてくれる効果があります。 脂肪幹細胞治療は、自分の脂肪細胞から幹細胞を抽出し培養したものを損傷部位に注入することで、痛みや炎症を抑制し、細胞の修復を行うことを可能にするものです。 ちなみに抽出する脂肪細胞は米粒2つ程度のため、体への負担も少なく、通常の手術や入院が不要という特徴の治療法となっています。 また、どちらの治療法も自分の血液や細胞を使用するため、拒絶反応が起こりにくく、リスクも低いと言えます。 ただし、PRP注入治療と違い、脂肪幹細胞治療に関しては、どこのクリニックでも行えるわけではありません。 再生医療は、厚生労働省から認可されたクリニックでしか行えません 損傷を根本から治療できる方法として注目を集めている再生医療のうち「幹細胞治療」は、厚生労働省から認可を受けているクリニックでしか治療を行うことができません。 通常の整形外科などでは取り扱うことができない為、ご注意ください。肘から下の痛みに悩まされ再生医療に期待されているなら、まず私どもにご相談されてみてはいかがでしょうか。国内でも多くの症例を有するクリニックとして有名です。 まとめ・肘から下が痛い(腕が痛い)!症状から考える病名と原因、その対処法とは? 普段、スムーズに動かせている時は気にすることなく、何も思わないものですが 「ある日突然、腕に痛みが襲ってきた…!」という可能性は誰にでもありえますよね。 例えば、パソコンやスマートフォンが原因となり、肘から下の腕の痛みで頭を悩ませている人も、痛みや痺れといった腕全体の違和感などが気になる方も、おられることでしょう。 できるだけ早めに病院を受診するのがおすすめです。 早ければ早いほど、たくさんの治療法を検討してもらうことができますし、痛みなどが改善するスピードにも違いがでます。 但し再生医療に関しては、細菌などで炎症が引き起こされている場合は、使用することはできません。しかし、外的要因であれば再生医療で肘から下の腕が痛い原因を取り去ることも可能です。 いち早く受診すると、様々な治療法を提案してもらうことができるので、快適な毎日をお過ごしください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.08.19 -
- ひざ関節
「ピリッと痛みが走る」「毎日耐え難い痛みがある」といった、膝をついた際の痛みにお悩みの方も多いのではないでしょうか。 膝に痛みを感じる原因は一つではなく、さまざまな疾患や問題が関係している場合があります。 痛みを軽減し改善するためには、まずは原因をしっかりと把握し、適切な対処法を講じることが重要です。 そこで本記事では、膝をつくと痛い原因を詳しく解説し、自分でできる対処法から専門的な治療方法まで幅広く紹介していきます。 原因を把握し、適切な対処を行うことで痛みの改善につながるのでぜひ参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、すぐに膝の痛みを解消したい方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 最短で治療に進める無料相談を利用して、膝の痛みを改善したい方はぜひご確認ください。 膝をつくと痛い原因 膝をつくと痛い原因は、膝の皿の前にあるクッションの炎症や、加齢に伴う軟骨のすり減りなど様々です。 皮下神経痛 滑液包炎 膝蓋骨の損傷 変形性膝関節症 その他の原因 下記では原因について詳しく紹介していくので、自分に当てはまるものがあるか確認するためにも、ぜひ参考にしてみてください。 皮下神経痛 皮下神経痛は、膝に鈍的な刺激などを受けることで、皮下組織に炎症を引き起こしてしまう症状です。 外傷が治っても神経痛として現れることから、膝をつくと痛みが生じます。 また、神経痛の場合は軟骨や筋肉などに症状が出ているケースとは異なり、痛みが長引くこともあります。 レントゲンなどの画像検査では異常が見つかりにくいため、原因不明の痛みとして見過ごされやすいケースも。 原因がはっきりしないものの、膝をつくと痛い状態が続く場合は、皮下神経の障害も視野に入れて専門医に相談することが重要です。 滑液包炎 滑液包炎とは、クッションの役割を果たす滑液包が炎症し、余分な関節液が溜まってしまう疾患です。 余分な関節液が溜まってしまうと膝の可動域を制限してしまうので、普段の動きに支障をきたします また、膝をついたときに痛みが生じるだけでなく、足の曲げ伸ばしでも痛みを伴います。 通常は膝への負担を減らすことで改善に向かいますが、すり傷などから細菌が侵入して「化膿性滑液包炎」に進行するケースには注意が必要です。 膝蓋骨の損傷 膝蓋骨の損傷は名前の通り、膝の皿(膝蓋骨)の損傷で発症する疾患です。 損傷には、一度の大きな力で起こる急性のものと、継続的な負担で起こる慢性のものがあります。 膝蓋骨骨折 膝蓋骨軟骨軟化症 急性の損傷の代表は「膝蓋骨骨折」で、転倒して膝を直接コンクリートに打ち付けるなど、強い衝撃で発生します。 膝蓋骨骨折の場合は、即座に医療機関での治療が必要となります。 一方、慢性的な負担で生じるのが「膝蓋骨軟骨軟化症(しつがいこつなんこつなんかしょう)」です。 膝蓋骨軟骨軟化症は膝蓋骨の裏側を覆う関節軟骨が、使いすぎなどによってすり減ったり、柔らかく変性したりする状態のことを呼びます。 特に階段の上り下りや、長時間座った後に立ち上がる際に、膝の皿の奥に鈍い痛みを感じる場合が多いケースがあります。 変形性膝関節症 膝をつくと痛い原因の一つに、変形性股関節症が関与していることがあります。 変形性股関節症は、股関節の軟骨が摩耗して骨同士が擦れ合い、炎症や痛みを引き起こす疾患です。 特に膝をつく際には、股関節周辺の筋肉や靭帯が無理な力を受け、痛みを感じやすくなります。 股関節が痛むことで無意識に膝をかばうような不自然な歩き方になり、関節に過剰な負担がかかり痛みを発症させることも。 膝の治療をしても痛みが改善しない場合、実は股関節に問題が隠れている可能性があるので、注意が必要です。 その他の原因 これまで挙げた原因以外にも、膝周辺の特定の組織の炎症や、全身性の病気の一症状として、膝をつくと痛いと感じることがあります。 膝の痛みの原因は多岐にわたるため、自己判断は難しく、正確な診断のためには専門医への相談が不可欠です。 【考えられるその他の原因】 脂肪体炎(しぼうたいえん) 腱の炎症(ジャンパー膝・鵞足炎など) 痛風(つうふう)・偽痛風 脂肪体炎(しぼうたいえん)は膝の皿の下にあるクッション組織が、膝を曲げる動作で関節に挟み込まれて炎症を起こす状態です。 正座やしゃがみ込み、膝立ちといった動作で特に痛みが強くなるのが特徴です。 またスポーツによるジャンプやランニングの繰り返しで、膝の皿の下の腱(膝蓋腱)や、膝の内側の腱(鵞足)に炎症が起こることがあります。 炎症部位に、膝をつく動作で負担がかかることで痛みが生じます。 痛風は血液中の尿酸などの結晶が関節内に溜まり、ある日突然、激しい痛みと腫れ、熱感を伴う関節炎を引き起こす病気です。 膝関節は好発部位の一つであり、発作中は膝をつくどころではないほどの激痛に襲われる場合も。 上記のような症状が見られた場合は、早めに医師に相談し、重症化を防ぎましょう。 膝をつくと痛い時の対処法 膝をつく行為はは日常的に行う動作のひとつであり、痛みが生じることで相当なストレスになってしまいます。 また、放置すると痛みの症状が長引く可能性があるので注意が必要です。 そこでこの項目では、膝をつくと痛いときの対処法を紹介します。 激しい運動などは控える サポーターを使う ストレッチを行う 病院で治療をする 症状の改善・完治を目指すために、ぜひ参考にしてみてください。 激しい運動などは控える 膝をつくと痛い場合は、炎症を引き起こしている可能性があるので激しい運動は控えましょう。 炎症を起こした膝を酷使してしまうと、膝をつくときの痛みだけでなく歩行にも影響を及ぼす可能性が出てきます。 「少しの痛みだから大丈夫」「我慢できる」と無理に運動するのは禁物です。 まずは安静にして膝の様子を見守ってください。 サポーターを使う 膝をつくと痛い原因のひとつに、膝に負担がかかりすぎていることが挙げられます。 負担を軽減するためにも、膝をよく使う方はサポーターの使用がおすすめです。 サポーターの使用で歩行も楽になり、不意に膝をついてしまっても痛みを軽減してくれます。 また、膝をつく際の痛みだけでなく、膝の動きを全体的に補助してくれるため、根本となる疾患の改善につながります。 ストレッチを行う 安静にしすぎた結果、膝周りの筋力が低下し治癒前よりも膝をつくと痛い状態になってしまう可能性さえあります。 そんな状態を避けるためにも、膝が痛いときにおすすめの簡単なストレッチを紹介します。 【膝が痛い時におすすめのストレッチ】 椅子に腰かけ片方の足をのばす(つま先は上向きに) 背筋を伸ばしたまま体を前に倒す 前屈をするように伸ばした足の指先を手でつかむ 痛みを伴ったまま行うと症状が悪化する可能性もあるので、無理はせずに、ストレッチを習慣化することが大切です。 柔軟性・関節の可動性を向上させながら、症状の改善を目指せます。 病院で治療をする 膝の痛みといってもさまざまな要因があります。 したがって、痛みに合わせた治療法を実施することが大切です。 痛みの原因はMRIやレントゲンなどを撮ってはじめてわかるものもあります。 そのため自己判断で解決しようと考えるのは危険です。 痛みの度合いや、軟骨または筋肉の状態によっては手術になる可能性もあります。 手術と聞くと避けてしまう人もいるかもしれませんが、早急に治療しておかないと症状が悪化してしまうので、痛みが引かない場合は病院を受診しましょう。 膝をつくと痛い時の治療法 膝をつくと痛い時の治療法は、基本的には安静などの応急処置から始め、改善しない場合は薬物療法や理学療法・注射といった「保存療法」が中心となります。 治療法 目的・内容 薬物療法 ・湿布・飲み薬で炎症や痛みを抑える ・神経痛に対応する薬が使われることも 理学療法 ・電気・温熱療法で痛みを和らげる ・筋力トレーニングで膝関節の安定化を図る 注射療法 ・ヒアルロン酸で関節の動きを助ける ・ステロイドで強い炎症を直接抑えるなど 装具療法 サポーターや足底板(インソール)で膝を安定させる 保存療法を数ヶ月続けても改善が見られない場合や、重度の変形性膝関節症などでは、関節鏡手術や人工膝関節置換術といった手術療法が検討されます。 膝をつくと痛いという症状を根本から解決するためには、専門医による診断のもと、自身の状態に合った治療法を選択することが重要です。 膝をつくと発症する痛みに対する再生医療という選択肢 再生医療は世界中で注目を集めている分野で、外傷的な要因による膝の痛みに効果を発揮します。 【膝の痛みに効果的な再生医療】 PRP(多血小板血漿)注入治療 幹細胞治療 PRP注入治療は、自分の血液を採取し遠心分離機にかけ血小板を高濃縮したものを抽出し、患部に注入する治療法です。 高濃縮された液体(PRP)の中には多くの成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促し膝の痛みを軽減させます。 幹細胞治療は、米2粒程度の脂肪を採取し、細胞の中にある幹細胞を培養し患部に注入します。 培養された幹細胞を注入することで、炎症や痛みを軽減するだけでなく損傷した組織の修復や改善を可能とします。 膝をつくと発症する痛みにお悩みの方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 膝をつくと痛む症状に関するよくある質問と回答 膝をつくと痛む症状は、年齢や痛む場所によって原因が異なることがあります。 そこでこの項目では、膝をつくと痛む症状に関するよくある質問とその回答を紹介していきます。 20代で発症する膝の痛みの要因は? 膝をつくと外側が痛む要因は? 膝の痛みについてより詳しく理解するために、ぜひ参考にしてみてください。 20代で発症する膝の痛みの要因は? 20代で膝をつくと痛みが生じる主な要因には、過度な運動やスポーツによる負荷が挙げられます。 特に、ジャンプを多用するバスケットボールやバレーボールなどの競技では、膝への負担が大きくなります。 また、急激な体重増加や不適切な姿勢、靴選びも原因となることがあります。 具体的には、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)や半月板損傷などが20代に多く見られます。 これらの症状は、膝をつく動作で痛みを感じやすくなります。 膝をつくと外側が痛む要因は? 膝をつくと外側が痛む主な要因としては、腸脛靭帯炎(ランナー膝)や外側半月板損傷が考えられます。 腸脛靭帯炎は、膝の外側を通る腱が炎症を起こす症状で、ランニングやサイクリングなどの繰り返し動作で発症しやすくなります。 外側半月板損傷は、膝の外側にあるクッションの役割を果たす半月板が傷つくことで起こります。 膝の痛みは早期に対処することで予防が可能 膝をつくと痛いという症状は、原因に応じた早期の対処と日々の生活習慣の見直しによって、悪化を防ぎ、改善することが可能です。 原因は滑液包炎や変形性膝関節症、神経の問題など非常に多岐にわたるため、自己判断で放置することは危険です。 「そのうち治るだろう」と考えているうちに症状が進行し、治療がより困難になるケースも少なくありません。 膝をつくと痛いというサインに気づいたら、まずは整形外科を受診し、専門家による正確な診断を受けることが、快方への最も確実な一歩と言えるでしょう。 膝の痛みの治療として、リペアセルクリニックの再生医療も有効な選択肢です。 リペアセルクリニックでは、入院不要で、ご自身の身体への負担を抑えながら痛みの根本的な改善を目指す専門的な再生医療を提供しています。 丁寧なカウンセリングで患者様と一緒に回復を目指していくので、ぜひ検討してみてください。
2019.08.10