腰椎分離症は水泳選手のリスク!その治療に再生医療は有効か?
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腰椎分離症は水泳選手のリスク!その治療に再生医療は有効か?
水泳選手は水中という特殊な環境下で体を動かすスポーツであり、激しい動きに伴いさまざまな症状のリスクを高めてしまいます。「腰椎分離症」もその1つなのですが、治療法として新たに「再生医療」が注目されています。
そこで、腰椎分離症の治療法と再生医療について解説します。
水泳選手に見られる腰椎分離症とは?
水泳選手などのスポーツ選手に見られる「腰椎分離症」とは、腰椎への負担が繰り返し発生することによって、腰椎の骨が耐え切れずに亀裂などが発生する状態です。
腰椎の上下の連絡が絶たれた状態になっており、分離した部分の可動域が異常に大きくなることで周辺の神経への刺激などによって痛みの症状を引き起こします。
バタフライの選手では20%の発症率!
腰椎分離症は、一般的に水泳や体操競技、サッカーなどのスポーツで発症しやすい症状で、水泳の場合は「バタフライ」や「平泳ぎ」のように、水泳動作や息継ぎなどの際に腰を大きく反る動作を繰り返すことで、腰椎分離症を引き起こしやすくなります。
そして、一般人の腰椎分離症の発症率は5%前後だとされていますが、バタフライの選手の場合だと20%以上の発症率になるといわれています。
腰椎分離症の従来の治療法とは?
腰椎分離症の治療法は、第一に「保存療法」が挙げられます。スポーツを中止して安静にし、数か月で痛みの軽減、骨の癒合を期待する場合は半年~1年程度の安静が必要になります。
腰の痛みがひどい場合には消炎鎮痛剤を用いるか、温熱療法や低周波治療などを行います。安静にしても痛みが取れない場合やスポーツ選手としての活動を視野に入れる場合には「手術療法」が選択される場合があります。
骨移植手術や、脊椎固定術などが用いられることが多いです。
水泳選手の腰椎分離症には負担の少ない再生医療がおすすめ
保存療法では回復を見込めない可能性があり、手術療法は患者さんの体への負担が少なくありません。そこで近年、その治療効果が注目されているのが「再生医療」です。
再生医療は骨や筋肉、関節や靭帯といった体の動きに深く関わる組織の修復に効果的な治療法として注目されています。
特に、保存療法のように長い安静期間を必要とするものの、長く現場を離れることは困るスポーツ業界において、手術せずに早期に現場復帰することが期待できる再生医療は注目されています。
まとめ・腰椎分離症は水泳選手のリスク!その治療に再生医療は有効か?
水泳選手にとって、体の故障は選手生命にも大きく関わる大問題です。
体の問題を低負担で早期に解決する方法として、再生医療を治療法の選択肢として考慮することは有益なことだといえます。
※当院では「腰椎分離症」の治療は行っておりません。知識としてご参照ください。
監修:リペアセルクリニック大阪院
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