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- 肘
- 肘頭滑液包炎
肘がブヨブヨに腫れて痛い原因は肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)の可能性があります。腫れや痛みが進行すると、日常生活や仕事に支障をきたすこともあるため、原因や対処法を知っておくことが大切です。 本記事では肘頭滑液包炎の症状や治療法を紹介します。 また、肘の痛みを根本的に治療できる再生医療についても紹介します。肘の問題解決の参考として、ぜひ最後までご覧ください。 肘がブヨブヨに腫れて痛い原因は肘頭滑液包炎の可能性あり 肘がブヨブヨに腫れて痛い原因として考えられるのが、肘頭滑液包炎と呼ばれる疾患です。読み方は「ちゅうとうかつえきほうえん」です。 この「ぷよぷよ・ブヨブヨ」している訳は、関節を包んでいる滑液包の中に水(滑液)がたまる現象が起きているからです。 以下で肘頭滑液包炎の症状・原因・治療方法を詳しく紹介します。 肘頭滑液包炎の症状・見た目 肘頭滑液包炎は、肘が腫れたり痛みが出たりする病気です。 たとえば、転倒した際に肘を強く打つ・繰り返し肘が圧迫されると、肘頭滑液包炎になる可能性があります。また、肘がぷよぷよ・ブヨブヨに腫れる点も肘頭滑液包炎の特徴です。 肘頭滑液包炎になる原因 肘頭滑液包炎は、肘の滑液包に炎症が生じる病気です。この炎症はさまざまな原因で引き起こされます。 肘頭滑液包炎の原因 特徴 細菌感染による炎症 肘頭滑液包炎の主な原因 外傷や動物に噛まれることなどで細菌が侵入、炎症を起きる 黄色ブドウ球菌による感染も見られる(強い痛みや腫れが特徴) 肘の過度な使用 肘を頻繁に使う動作や姿勢が要因 動作や姿勢で滑液包に負荷をかけ、炎症を引き起こす 外傷と刺激 肘をぶつける、擦るなどが要因(打撲・捻挫など) 繰り返しの強い刺激や圧迫で炎症を起こす 炎症性疾患 リウマチや痛風などが主な要因 体内で炎症を引き起こしやすい 痛風の場合は尿酸結晶が滑液包に溜まることもある その他の原因 特定の誘因がないにもかかわらず発症 体質や健康状態が影響する(免疫力の低下など) それぞれの原因に対して適切な予防策を講じることで、炎症を防げます。肘を守るためにも、日常生活やスポーツにおける肘の使い方には注意が必要です。 滑液包とは 滑液包(かつえきほう)は、人体の関節や腱の周りにある小さな袋状の組織です。滑膜と呼ばれる内膜に包まれ、中には少量の滑液が入っています。滑液包は関節部に多く、主に腱と骨・筋と骨・皮膚と骨の間に存在します。 これらの場所では、動作によって構造同士がこすれ合うことが多く、滑液包がクッションの役割を果たして摩擦を軽減します。 肘頭滑液包炎の治療方法 肘頭滑液包炎の治療方法は、保存療法・手術療法・投薬療法の3つです。くわえて、治療に役立つ滑液の検査が存在します。症状や状態にあわせて、それぞれの治療法を専門医が選択します。 以下で治療法を詳しく解説するので、治療のイメージをつけていただけると幸いです。 保存療法 肘頭滑液包炎の主な治療方法は保存療法です。 保存療法の内容 滑液包内の液体過剰の場合 注射で液体を吸引除去 感染による滑液包炎の場合 抗生物質の投与 感染のない滑液包炎の場合 肘の挙上 冷却療法 圧迫 液体を吸引除去 非ステロイド性抗炎症薬 ステロイド注射 上記のように専門医の判断の下、症状に応じて適切な保存的治療を選択します。 手術療法 保存的な治療で改善しない場合は、手術による治療が検討されます。 感染が続く場合、手術で直接感染部分を取り除くこともあります。対して、感染でない場合は以下の手術を行うことがあります。 手術は症状の改善と再発の予防に期待できますが、侵襲的(患者さんの体に直接的に手を加える)な治療です。 そのため、患者さんの状態を十分に評価し、的確な手術方法を慎重に検討する流れになります。 投薬療法 滑液包炎が感染によるものであれば、抗生物質の使用が一般的です。 一方で感染が原因でない場合は、以下の方法で炎症を抑えます。 感染でない場合には、液体を抜き取ることに加えて、ステロイドによる注入も検討します。これにより、顕著な炎症を抑制できます。 抜き取った滑液の検査 滑液包炎は、滑液が出血を伴って貯留する特徴があります。 局所的に発赤や熱感を伴う場合には、滑液を穿刺(せんし)による細菌培養検査の実施が推奨されます。検査の内容に応じて感染の有無を確認できるため、適切な治療を行えます。 肘頭滑液包炎の予防方法 肘頭滑液包炎の原因が肘の過度な使用や刺激の場合、肘を安静にして動かさないようにしましょう。 炎症を起こしている滑液包は刺激に敏感なので、関節を動かしてしまうと肘頭滑液包炎が再発してしまう場合があります。 具体的には、テーピングや副子(そえこ)と呼ばれる板のような装具で固定します。テーピングを使用する場合は肘を軽く曲げ、腕から二の腕に向かって固定するイメージで行いましょう。 詳しいテーピングの方法は以下の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。 肘頭滑液包炎と似ている蜂窩織炎との違いについて 肘頭滑液包炎と症状が似ている蜂窩織炎(ほうかしきえん)との違いについて以下の表にまとめました。 どちらも痛みを伴い赤く腫れる病気ですが、腫れの範囲や症状が異なります。 比較項目 肘頭滑液包炎 蜂窩織炎 主な原因 外傷や過度の使用、感染症 細菌による感染症 腫れの範囲 局所的 広い 症状 痛み、腫れ、感染症の場合は熱感 痛み、腫れ、赤み、腫れている部位が熱を持っている、押すと痛みを感じる 肘頭滑液包炎は腫れている部位が狭く、赤みはありません。受診の際の参考にしてみてください。 肘がブヨブヨに腫れて痛い方からよくある質問 肘がブヨブヨに腫れて痛む症状に悩む方々から、さまざまな質問が寄せられています。 この項目ではそうした疑問に答え、適切な対処法や治療の選択肢について解説します。 注射による吸引は癖になる? 注射による吸引治療は一時的に症状を緩和できます。滑液吸引自体に依存性はありませんが、滑液は再びたまることもあり、これが癖になると感じられる要因です。 ここで理解しておきたい点としては、「何度も水を抜くから炎症が慢性化するのではなく、炎症が慢性化しているために何度も水がたまる」ことで、決して癖になっている訳ではありません。 慢性化した滑液包炎の場合、根本的な原因を取り除くことが必要です。物理的な刺激を避け、原因となる疾患の治療に力を入れることが大切です。 肘が腫れて痛いときは何科を受診すれば良い? 肘が腫れて痛む場合は、整形外科の受診をおすすめします。 整形外科医は、筋骨格系の専門家として肘の腫れや痛みの原因を適切に診断し、適切な治療法を提案できます。症状の原因が肘頭滑液包炎や関節炎、腱炎などの場合、整形外科で適切な診断と治療を受けられます。 肘に水がたまる肘頭滑液包炎は自然に治癒する? 肘頭滑液包炎は、適切なケアと時間があれば自然に治癒する可能性があります。しかし、個人差が大きく、症状の程度や原因によって治癒までの期間が異なります。 軽度の場合は安静や冷却などの保存療法を講じ、数週間で改善する傾向にあります。ただし、重度の場合や繰り返し発症する慢性的な状態では、自然治癒が困難なケースもあります。 また、長期間放置すると、滑液包の肥厚や線維化が進行し、完全な回復が難しくなる可能性もあります。そのため、症状が長期間続く場合や、痛みが強い場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。 肘がブヨブヨに腫れているけど痛くないときは? 肘がブヨブヨに腫れているが痛みがない場合、慢性的な肘頭滑液包炎や別の病態の可能性があります。 痛みがないからといって軽視せず、適切な対応が必要です。慢性的な肘頭滑液包炎では、急性期の炎症が落ち着いた後も滑液包内に液体が貯留し続け、痛みを伴わないブヨブヨとした腫れが残ることがあります。 そのため、痛みがなくても油断は禁物です。炎症が起きているから水が貯まることを理解し、医療機関を受診しましょう。 繰り返す肘頭滑液包炎を治療するには? 肘頭滑液包炎は、肘を安静にしていないと再発してしまう可能性がある病気です。腫れを繰り返してしまう場合は、再生医療による治療も検討してみましょう。 再生医療とは自身のお腹の脂肪から幹細胞を抽出し、点滴や注射で患部に送り込む治療法です。幹細胞は、骨や筋肉などさまざまな細胞に変化する能力があります。そのため、手術をしないで肘頭滑液包炎による痛みを根本から解決できる可能性があります。 当院では、再生医療を取り扱っていますのでお気軽にお問い合わせください。 肘のブヨブヨした腫れと痛みが続く場合は整形外科を受診 肘頭滑液包炎は、肘の周囲にある滑液包が炎症を起こす病気です。肘の外傷や過度の使用・感染・または基礎疾患によって引き起こされ、腫れや痛みが伴います。 症状が長引く場合は、整形外科の受診を検討しましょう。肘頭滑液包炎を防ぐためにも適切な姿勢や動作を心掛け、肘頭の外傷を防ぐ意識も大切です。 また、肘の痛みにお悩みの方は再生医療による治療も選択肢の一つです。手術を伴わず、低リスクで早期の完治が期待できます。 以下のページでは、肘関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による肘関節の症例はこちら
2019.09.30 -
- 肘
- 再生治療
野球の練習で肘に負担をかけると、野球肘になるケースがあります。 成長期の子どもが野球肘になった場合、「チームに置いていかれる」などの不安を感じてしまうため、適切な治療とともにメンタルケアも必要です。 野球肘が軽症であれば、肘に負担がかかりにくい練習メニューや、リハビリを実践するとよいでしょう。 痛みを我慢して練習を続けると、肘の手術が必要になる可能性があるため、チームへの復帰が遠ざかる恐れも。 本記事では、野球肘でも実践できる練習メニューや、再発を防ぐストレッチなどをわかりやすく解説します。 野球肘が慢性化し、手術を検討している方は、切らない治療方法も参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、野球肘が慢性化して不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早く日常生活へ復帰するために、ぜひご確認ください。 野球肘でも実践できる練習メニューをフェーズ別に紹介 野球肘になった場合は、以下のフェーズに応じた練習メニューを実践できます。 肘に痛みがあるときは無理をせず、ストレッチや下半身の強化に専念しましょう。 チーム練習に参加できない時期は焦りを感じるかもしれませんが、柔軟性やフォームを改善するよい機会です。 具体的な練習メニューは以下のようになるので、根気強く続けていきましょう。 【初期】痛みがある時期の練習方法 野球肘の初期段階で痛みがある場合は、まず肘を安静に保ちます。 チーム練習への復帰が少しでも早くなるよう、肘以外の部位を以下の練習方法で鍛えておきましょう。 初期の練習方法 具体的な内容 心肺機能のトレーニング ・ランニングやサイクリングなど 肩関節の可動域改善 ・肩甲骨はがしなど 体幹の安定性を高める運動 ・腹横筋のドローインなど(手順は以下のとおり) 1.膝を立てて仰向けに寝る 2.鼻から息を吸い込み、お腹を大きく膨らませる 3.口から息を吐き、お腹をへこませる 4.お腹がへこんだ状態でゆっくりと呼吸を続ける ランニングなどの有酸素運動を続けると、基礎体力や心肺機能が高まるため、チーム練習に復帰する際の土台づくりになります。 ピッチングには肩回りの柔軟性が求められるので、肩関節を大きく回す運動や、肩甲骨はがしを続けてみましょう。 腹横筋のドローインなどで体幹を鍛えておけば、姿勢やバランス感覚の改善も可能です。 野球肘になるまでの練習が、投球の繰り返しや筋力強化に偏っていた場合は、柔軟性を高めるトレーニングも意識してみましょう。 肩関節や股関節の可動域も改善すると、ケガをしにくい状態で本格的な練習を再開できる可能性があります。 【中期】痛みが引き始めた時期の練習方法 野球肘が中期となり、痛みが引き始めたら、以下の練習方法を実践してみましょう。 中期の練習方法 具体的な内容 チューブやダンベルを使った筋力トレーニング ・肩回りや前腕の筋力強化 ・肩の奥の筋肉(インナーマッスル)の強化 シャドーピッチング ・投球フォームの確認と改善 体幹トレーニング ・サイドプランク(腹斜筋や中殿筋などの強化) ・スクワット キャッチボール ・10m程度の距離からスタート ・全身を使ってボールを投げる 中期の練習では体幹と筋力を強化し、チーム練習への復帰に備えます。 肩回りや前腕を鍛える際は、チューブなどを掴んで軽い負荷をかけ、肘を曲げたまま外側や内側の方向に引っ張ります。 トレーニング用のチューブやダンベルがないときは、水を入れたペットボトルで代用しても構いません。 投球フォームに問題がある場合は、全身が写る鏡の前でシャドーピッチングを始めてみましょう。 キャッチボールの際にもフォームを意識し、全身を使って投げるように意識すると、肘にかかる負担を軽減できます。 【後期】復帰前の準備 野球肘が後期の段階となり、痛みを感じなくなったときは、以下の練習方法を実践します。 後期の練習方法 具体的な内容 キャッチボール ・距離を20mや30mに伸ばす ブルペン投球 ・60~70%程度の力で投球 ・コーチに投球フォームをチェックしてもらう 打撃や守備練習 ・シート打撃やシートノック キャッチボールは距離を伸ばしますが、中期のフェーズと同じく、力まない投球フォームを意識してみましょう。 ブルペン投球では野球肘が再発しないよう、練習1回あたりの投球数を30球程度に抑える必要も。 連投も肘に負担がかかってしまうので、投球練習の後は、1日以上の休みを入れるとよいでしょう。 野球肘は打撃にも影響しやすいため、バッティングの際に痛みを感じたときは、練習を中止する必要があります。 痛みを我慢して練習を続けると、治療期間がさらに長くなるので要注意です。 野球肘の原因や仕組みをわかりやすく解説 野球肘とは、反復的な投球動作で肘に負担がかかり、痛みや違和感などを引き起こす症状です。 成長期の子どもが野球肘になった場合は、主に以下の原因が考えられます。 小学生の投球数は1日あたり70球以内が目安となっており、中学生の場合は1日80球以内です。 子どもは骨や靭帯が十分に発達していないため、過度な投球数は肘に大きな負担がかかります。 投球フォームの悪さも肘に悪影響を与えやすいので、下半身が活かされていない手投げや、肘下がりのフォームが野球肘を引き起こす可能性も。 体全体の筋力バランスが悪く、柔軟性も低い場合は、肘だけに負担がかかってしまうケースがあります。 また、肘の外側が痛むときは「上腕骨小頭離断性骨軟骨炎」、内側の痛みは「内側側副靭帯の損傷」などが考えられるため、それぞれ治療方法が異なります。 肘に痛みや違和感があり、野球肘が疑われる場合は、早めに医療機関の診察を受けておきましょう。 野球肘の再発を防ぐ!ストレッチ・リハビリ習慣を紹介 野球肘はクセになりやすいので、ストレッチやリハビリの継続をおすすめします。 以下のストレッチやリハビリを習慣化すると、野球肘の再発防止を期待できます。 ストレッチやリハビリの種類 手順 肘のストレッチ 1.腕の体の前に出して手の甲を天井に向ける 2.手首を天井の方向に逸らす 3.反対側の手で指先を掴み、体の方向へ引っ張る 4.次に手のひらをひっくり返し、机などに押し付ける 5.ゆっくりと体重をかけ、肘の内側を伸ばす 手根屈筋のストレッチ 1.腕を体の前に伸ばし、手の甲を天井に向ける 2.反対側の手で肘の内側の中央を掴む 3.親指で肌を押しながら、上下方向にマッサージする 肩甲骨のストレッチ 【パターン1】 1.両腕の指先を肩にあてる 2.肘で円を描くように大きく腕を回す(10回程度) 3.同じ要領で逆方向にも腕を回す 【パターン2】 1.手のひらを天井に向け、両腕の肘と手のひらをくっつける 2.腕を後方に向けて開き、胸を張った状態を10秒間キープ 股関節のストレッチ 1.両脚を伸ばして床に腰を下ろす 2.左膝を曲げて足の裏を右足の内ももにくっつける 3.前屈しながら左手を右足のつま先に向けて伸ばし、10秒間キープする 4.同じ要領で反対側の体側も伸ばす 野球肘のリハビリ ・投球練習の後は肘の安静を保つ ・氷などで肘を冷やし、炎症を抑える 急激なストレッチは筋肉を痛める可能性があるので、1セットを10秒以内やや30秒以内にとどめ、じっくりとほぐしていきましょう。 体全体の柔軟性が高まると、投球の際に肘の負担を抑えられます。 連投はなるべく控え、練習後は氷や冷却シートで肘を冷やしておきましょう。 野球肘でもプレーを続ける工夫について紹介 野球肘になった子どもがプレーを続ける場合、コーチや保護者の協力が必要です。 リハビリやストレッチはすぐに効果が現れないため、プロのスポーツ選手でも焦りを感じてしまうケースがあります。 前向きな気持ちでリハビリを行い、チームへの復帰を目指すためには、親子で以下のコミュニケーションをとっておきましょう。 股関節などのストレッチは野球肘と無関係に思えるので、必ず可動域改善の目的を伝えましょう。 「痛みが引いてきた」「球速が上がった」など、肘の回復を実感できれば、自発的にストレッチやトレーニングを継続してくれる可能性があります。 治療に専念している期間は、親子で釣りやドライブに行くなど、野球以外の楽しみを探してもよいでしょう。 効果的な治療方法がわからない場合は、専門医への相談をおすすめします。 野球肘の治療について 野球肘を治療する場合、軽症の段階では安静やアイシングなどの処置を行います。 しかし、初期対応の効果が現れず、肘の痛みが慢性化したときは、以下の方法で治療する可能性があります。 装具療法は患部の安静を目的としているため、練習の再開とともに、野球肘も再発する恐れがあります。 ステロイド注射は痛みの緩和に効果的ですが、腱(筋肉の先端で骨に固着する部分)の断裂を引き起こす可能性があるので、慎重な判断が必要です。 また、手術は子どもの精神面に与える影響が大きく、入院が必要になった場合は、期末テストなどを受けられない可能性も。 野球肘が重症化すると、治療方法が限られてしまうので要注意です。 肘に痛みや違和感があるときは、早めに専門医の診察を受けておきましょう。 野球肘の治療に対する「再生医療」という選択肢 野球肘を根本的に治療したいときは、「再生医療」を選択肢に入れてみるとよいでしょう。 再生医療には以下の特徴があるため、プロスポーツ選手にも活用されている治療方法です。 幹細胞には筋や腱などの組織を修復する働きがあり、再生医療は患部への注射や点滴のみとなるため、手術や入院を必要としません。 自分の幹細胞を活用すると、拒絶反応やアレルギー反応のリスクを低減できます。 子どもが手術を受け入れられない場合や、チーム練習に早く合流させたいときは、再生医療で解決できる可能性があります。 リペアセルクリニックも再生医療を導入しており、症状によっては日帰り治療が可能です。 再生医療は最新技術の治療方法になるため、より詳しい情報を知りたい方は、リペアセルクリニックの専門医にご相談ください。 野球肘のリハビリ・予防には適切な練習と治療が重要 初期の野球肘は安静やアイシングで対処しますが、筋力や体の柔軟性に変化がなければ、すぐに再発する恐れがあります。 野球肘を投げながら治す場合は、投球数を管理し、肘以外の筋力や関節の柔軟性も高めていきましょう。 肘に負担をかけない練習や、適切な治療を続けると、チーム復帰が早くなる可能性もあります。 また、成長期の子どもは大きな可能性を秘めているので、「プロを目指したい」などの夢があれば、ぜひリペアセルクリニックの再生医療もご検討ください。 リペアセルクリニックには以下の特徴があり、専門医が患者一人ひとりに寄り添った治療方法をご提案します。 初診時のカウンセリングには60分程度の時間をとっており、治療も完全予約制です。 クリニック内はカフェのようなインテリアなので、病院が苦手なお子様にも抵抗なくご利用いただけます。 野球肘の慢性化に悩む前に、ぜひリペアセルクリニックの無料カウンセリングを検討してみてください。
2019.09.30 -
- 肩
- 腱板損傷
肩の痛みや動かしにくさで困っている方も多いのではないでしょうか。 とくに、スポーツや運動で肩を酷使している方は、肩の腱板に負担がかかりやすく、損傷のリスクが高くなります。 治療やケアを考える中で浮かぶ「サポーターは使った方がいいの?」「効果はあるの?」そんな疑問にお答えします。 この記事では、肩腱板損傷におけるサポーターの効果と適切な使用方法、注意点を解説します。 肩腱板損傷の症状で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 以下の動画では、実際に再生医療の治療を受け、肩腱板損傷が改善した患者さまの症例を紹介しているため、こちらも併せてご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=JtMLjwP174M >>腱板損傷に対する再生医療の症例は、こちらからもご確認いただけます。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 簡易オンライン診断も受けられるので、ぜひ一度お試しください。 【結論】肩腱板損傷におけるサポーターの効果は限定的 肩腱板損傷におけるサポーターの効果について、サポーターは痛みの軽減や一時的な安定を目的とする補助具であり、損傷した腱そのものを修復する機能はありません。 過度に依存すると、筋力低下や回復の遅れを招く可能性もあるため、使い方には注意が必要です。 サポーターと肩腱板損傷の関係について、以下の3つのポイントから詳しく解説していきます。 症状を和らげることは可能 根本治療にならない サポーターの常時使用は控えるべき これらのポイントを理解することで、サポーターの適切な使用方法がわかり、肩腱板損傷の症状悪化を防ぐことができます。 症状を和らげることは可能 サポーターを使用すると、関節や筋肉の過剰な動きを抑え、損傷部分への負担を軽減できます。 また、肩関節を安定させて動かしやすくする効果も期待できます。 とくに、仕事や日常生活で肩を動かす必要がある場合には、サポーターによる痛みの軽減効果が役立ちます。 ただし、この効果はあくまで一時的なものであり、症状の根本的な改善ではないことを理解しておくことが大切です。 根本治療にならない サポーターを使用すると、一時的に痛みが軽減され、動かしやすくなる効果が期待できます。 しかし、サポーターを付けたからといって肩腱板損傷自体が治るわけではありません。 サポーターによって症状が楽になるからと無理をしてしまうと、損傷している部分がさらに断裂するなど、症状が悪化してしまう可能性があります。 損傷した腱板を修復するためには、適切な医療機関での治療が必要です。 サポーターは治療の補助として使用し、根本的な治療については医師に相談しましょう。 サポーターの常時使用は控えるべき サポーターの常時使用は控えるべきです。 サポーターを常時使用してしまうと、肩の筋肉や関節が使われなくなり硬くなったり、筋力が低下したりする問題が生じます。 周辺の筋肉や関節が硬くなると、損傷部分にさらに大きな負担がかかって症状が悪化します。 そのため、サポーターの常時使用は控えて、周辺の筋肉や関節を適度に動かしましょう。 肩腱板損傷とは|肩関節を安定させる腱板が、断裂または損傷した状態 肩腱板とは、肩関節を安定させる重要な筋肉群の腱のことで、これが断裂または損傷した状態が肩腱板損傷です。 肩腱板損傷の主な症状は以下の通りです。 肩の痛み(運動時痛、夜間痛、安静時痛) 肩の動かしにくさ(可動域制限) 筋力低下、脱力感 肩を動かしたときのクリック音やゴリゴリ音 とくに、夜間の痛みで睡眠がとれないことが受診する一番の理由となることが多いです。 運動時には痛みがありますが、多くの患者さまは肩を上げることは可能です。 肩腱板損傷は五十肩とは異なり、関節の動きが固くなること(拘縮)が少ないことが特徴です。 ただし、挙上するときに力が入らない、挙上するときに肩の前上面でジョリジョリという音がするといった症状もみられます。 肩腱板損傷を放置すると損傷が進行して腱板が完全に断裂するリスクがある 肩腱板損傷を放置すると、損傷が進行して腱板が完全に断裂する可能性があります。 完全断裂まで進行すると、肩の可動域が著しく制限されるため、服の着脱や髪を整えるといった日常の動作が困難になる場合もあります。 放置による慢性炎症や筋力低下、関節の変形が起こると、保存療法では改善が難しくなり、最終的に手術が必要になるケースも少なくありません。 症状が軽いうちに適切な診断と治療を受けて、悪化を防ぎましょう。 早期の治療により、症状の進行を抑え、日常生活への影響を最小限に留めることができます。 肩腱板損傷を放置するリスクについて詳しくは、以下の記事もご覧ください。 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問として以下の2つを紹介します。 肩腱板損傷にトレーニングは効果的? 肩腱板損傷のテーピングは効果的? 具体的なトレーニング方法も紹介しているので、無理のない範囲でお試しください。 肩腱板損傷にトレーニングは効果的? 肩腱板損傷では、適切なトレーニングが症状の緩和に役立つ場合があります。 下記のトレーニングを空き時間を利用して定期的に行ってみましょう。 トレーニングを行うと、肩腱板周辺の筋肉の柔軟性を高め、関節の動きを良くする効果が期待できます。 ただし、無理な動きや誤ったフォームは逆効果になることもあるため、痛みが出ない範囲で行い、医師や理学療法士の指導を仰ぎましょう。 肩腱板損傷のテーピングは効果的? 肩腱板損傷に対するテーピングは、痛みを和らげたり、肩の安定性を高める効果が期待できます。動きの制限やサポートにより、症状の緩和に役立ちます。 ただし、テーピングだけでは肩腱板損傷を治すことはできません。サポーター同様、根本的な治療にはならないため、医療機関での治療が必要です。 肩腱板損傷におけるサポーターは一時的な効果は期待できる!根本的な治療は再生医療も検討しよう 肩腱板損傷におけるサポーターは、痛みの軽減や一時的な安定には効果的ですが、根本的な改善にはつながりません。 肩腱板損傷を放置すると、損傷が進行して完全断裂につながる可能性があるため、早期の治療が重要です。 症状が軽いうちに適切な診断と治療を受けることで、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。 肩腱板損傷でお悩みの方は、早めに医療機関を受診し、ご自身に最適な治療法について相談されることをおすすめします。 また、再生医療も治療選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。 当院(リペアセルクリニック)では、肩腱板損傷に対して自己脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を行っています。 注射だけで日帰り治療が可能 幹細胞が損傷部位の再生を促進 手術後に懸念される再断裂や関節拘縮のリスクも軽減 自身の細胞を使うため、安全性・相性も高い 再生医療の詳細や、ご自身の症状に最適な治療法について、当院の医師が丁寧にご説明いたします。 「手術は避けたい」「でも、このまま放置するのは不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。 また当院の公式LINEでも再生医療の治療法や症例を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.09.29 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝靭帯損傷と診断され、できるだけ早く治したいとお悩みの方は多いのではないでしょうか。 膝靭帯損傷の早期回復において、受傷直後のRICE処置や適切なリハビリの継続、栄養管理は重要です。 この記事では、膝靭帯損傷を早く治すために実践すべきポイントや、損傷の程度に応じた回復期間の目安について解説します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝靭帯損傷の早期回復をめざす再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早くスポーツや日常生活へ復帰したい方はご確認ください。 膝靭帯損傷を早く治す方法4選 膝靭帯損傷を早く治す4つの方法は、以下の通りです。 RICE処置による応急処置 継続的なリハビリテーション 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 サポーターやテーピングの活用 膝靭帯損傷を早く治すためには、適切な対処と治療が不可欠です。 できることから取り入れて、早期の回復を目指しましょう。 RICE処置による応急処置 膝靭帯損傷の直後には、炎症や腫れを抑えるためのRICE処置が非常に重要です。 RICEとは、以下の4つの要素の頭文字を取った応急処置を指します。 Rest(安静) 患部を動かさず、膝にかかる負担をできるだけ減らす Ice(冷却) 氷や保冷剤で患部を冷やし、炎症や痛み、腫れの進行を抑える 1回20~30分程度を目安にする Compression(圧迫) 包帯を使って膝を軽く圧迫し、内出血や腫れを抑える Elevation(挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れの軽減につなげる RICE処置は、損傷後48時間以内に実施できれば、腫れや内出血が抑えられ、回復のスピードに大きく影響します。早期回復を目指すためにも、迅速に行いましょう。 ただし、RICE処置はあくまで応急的な対応であり、根本的な治療ではありません。 正確な診断と適切な治療を受けるためにも、早めに医療機関を受診しましょう。 継続的なリハビリテーション 膝靭帯損傷からの回復を早めるためには、計画的なリハビリテーションの継続が欠かせません。 主なリハビリ内容は、以下の通りです。 関節可動域の改善 ストレッチや軽い運動で膝の動きをスムーズにする 筋力トレーニング 大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋力強化 バランス訓練 転倒防止や再発予防のための体幹・下肢の安定トレーニング 固有受容感覚(プロプリオセプション)の向上 関節の位置や力加減、姿勢、身体のイメージなどを感じ取る訓練 歩行訓練 日常動作の安定を目指す リハビリは、自己流ではなく医師や理学療法士などの指導を受けましょう。 焦らず継続することが、膝靭帯損傷の早期治療につながります。 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 膝靭帯損傷の回復を早めるためには、食事から摂取できる栄養素にも意識を向けることが大切です。 身体の修復を助ける栄養素を摂り、内側からの回復を促しましょう。 意識したい栄養素を多く含む食材は、以下の通りです。 必要な栄養素 回復を助ける主な食品例 タンパク質 鶏むね肉、豆腐、卵、魚など ビタミン類(B群・Cなど) ブロッコリー、ピーマン、キウイ、納豆など ミネラル(亜鉛・鉄など) 牡蠣、かたくちいわし、わかめ、レバー、赤貝など コラーゲン 豚肉、湯葉、高野豆腐、ゼラチンなど ケガをして運動量が減るとエネルギー消費も少なくなるため、食事量は通常の約4分の3に抑えるのが理想です。 体重増加による膝への負担を避けるためにも、栄養の質を意識した食事管理を心がけましょう。 サポーターやテーピングの活用 サポーターやテーピングの活用は、膝靭帯損傷による膝関節の安定性の向上や痛みの軽減が見込めます。 サポート用品の特徴は、以下の通りです。 サポート用品 特徴 主な用途 サポーター 装着が簡単 繰り返し使える 日常生活や軽い運動時のサポート テーピング 固定力が高く関節の動きを細かく調整できる スポーツ時など、靭帯への負荷が大きいシーン 使用する際は膝の状態や生活スタイルに合わせて、適切なタイプ・サイズのものを選びましょう。 また、サポーターやテーピングは一時的なサポートにすぎず、根本的な治療にはなりません。 あくまでも補助的な手段として活用し、適切なリハビリや治療を並行して受けましょう。 膝靭帯損傷のグレード別の回復期間 膝靭帯損傷は損傷の程度によってグレード1〜3に分類され、それぞれ回復期間が異なります。 グレード1の回復期間 グレード2の回復期間 グレード3の回復期間 グレード別に目安となる回復期間をみていきましょう。 グレード1の回復期間 膝靭帯損傷のグレード1は、安静と適切な処置を行えば2〜4週間ほどで回復するのが一般的です。 グレード1は膝靭帯損傷の中でも軽度で、靭帯の一部が断裂している状態を指し、軽度の腫れや痛みがみられます。 グレード1の主な治療法は、以下の通りです。 安静 アイシング 圧迫 挙上 添え木による固定 松葉杖の使用 リハビリでは、関節を動かさずに筋肉を収縮させる等尺性運動や可動域の訓練を行い、痛みが落ち着いてから筋力トレーニングや日常動作訓練へと段階的に移行します。 グレード1の膝靭帯損傷を放置すると、再発や症状の悪化、変形性膝関節症への進行などを招く可能性があります。 早期回復を目指すなら軽度だと放置せずに、医療機関での診断と適切な対応が重要です。 グレード2の回復期間 膝靭帯損傷のグレード2の回復期間は、個人差がありますが1〜3か月程度かかるのが一般的です。 グレード2の膝靭帯損傷は、靭帯が部分的に断裂していて、靭帯線維が引き延ばされた状態になることもあります。 主な症状は、患部の腫れや痛み、関節内の内出血、膝がグラグラするような感覚などです。 治療は安静やアイシング、サポーターによる固定、痛み止めの使用などを中心に行います。 リハビリでは、関節の可動域を広げるストレッチや太ももの筋力トレーニング、バランス練習などを段階的に実施し、日常生活やスポーツへの復帰を目指します。 適切なリハビリを行うと、多くの場合はスポーツ復帰も可能です。 グレード3の回復期間 膝靭帯損傷のグレード3の回復期間は、3〜6か月以上かかる場合があります。 グレード3は靭帯が完全に断裂し、強い痛みや腫れ、膝の不安定感が生じ、歩行が困難になることもあります。 初期は安静やアイシング、装具での固定などの保存療法が行われますが、改善が見込めない場合は手術が検討されます。 主な手術は、以下の2つです。 靭帯縫合術 損傷した靭帯を縫い合わせて修復 靭帯再建術 損傷した靭帯の代わりに、他の部位の組織を移植する 手術前後は、以下のようなリハビリが必要です。 手術前 膝関節の可動域や筋力の維持・向上 松葉杖の使い方を習得 入院中 装具を使用し、患部への負担を軽減 足首や足指を動かして血流維持 他部位の運動で全身機能を保つ 術後1週間以降から徐々に体重負荷や膝の運動を開始 退院後 自宅や通院で膝の可動域拡大や筋力訓練 術後6週間にエアロバイク、軽いスクワットなど 術後2か月に早歩きや階段昇降など日常動作の強化 術後3か月にごく軽いジョギングへ段階的に移行 グレード3の靭帯損傷は重度なため、長期的なリハビリが必要です。 適切な治療と段階的な回復プランにより、日常生活やスポーツへの復帰が目指せます。 膝靭帯損傷を早く治すなら再生医療も選択肢の一つ 膝靭帯損傷を早く治すなら、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷した靭帯の修復を促進する治療法です。 入院や手術を必要とせずに治療できるので、体への負担が少ない点が特徴です。 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >>再生医療による膝関節の症例はこちら そのため再生医療は、以下のようなお考えの方に選ばれています。 手術を避けたい スポーツへの早期復帰を目指すアスリート 仕事や家庭の都合で長期療養が難しい 再生医療の治療に興味のある方は、お気軽に当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 膝靭帯損傷を早く治す方法に関するよくある質問 膝靭帯損傷を早く治したい方からよく寄せられる質問に対して当クリニックで回答したものを紹介しています。 靭帯損傷を早く治すサプリは? 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝の靭帯損傷を早く治す食べ物は? 上記の情報を参考に、適切な対処を選択してみましょう。 靭帯損傷を早く治すサプリは? 靭帯損傷の回復をサポートするサプリメントとして、コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどが配合されたサプリメントが挙げられます。 コラーゲンは靭帯を構成する主要成分であり、サプリからの摂取も可能です。 その他、必要な栄養素を供給できるサプリメントは数多くの種類が存在しますが、大切なのは規則正しい食生活です。 サプリメントはあくまでも補助的な役割として捉え、食事から摂取できる栄養素で修復する意識を心がけましょう。 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝靭帯損傷を早く治すなら、初期段階での冷却(アイシング)が効果的です。 損傷直後の冷却は、炎症や腫れを抑え、痛みを軽減する効果が期待でき、回復を早める上で重要な処置の一つです。 一方で、回復が進んだ慢性期には、温めることが効果的になる場合があります。 温熱によって血流が促進され、損傷組織の修復がサポートされるためです。 冷やすか温めるかは回復段階によって異なるため、専門医の指示を受けながら適切な対応を選びましょう。 膝の靭帯損傷を早く治す食べ物は? 膝の靭帯損傷を早く治すには、タンパク質・ビタミンC・亜鉛・オメガ3脂肪酸を含む食べ物が効果的です。 おすすめの食材は、以下の通りです。 栄養素 役割 食材 タンパク質 筋や靭帯の再生を促進 鶏むね肉・魚・卵 ビタミンC コラーゲン生成をサポート 柑橘類・パプリカ・ブロッコリー 亜鉛 組織の修復を促進 牡蠣・ナッツ類 オメガ3脂肪酸 炎症を抑える サバ・イワシ・亜麻仁油 バランスの良い食事を心がけて、膝靭帯損傷の早期回復を目指しましょう。 膝靭帯損傷を早く治すには適切な対処と治療が重要 膝靭帯損傷を早く治す方法は、以下の通りです。 RICE処置による応急処置 継続的なリハビリテーション 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 サポーターやテーピングの活用 より早期の回復を目指す方には、入院や手術を必要としない再生医療も選択肢の一つです。 患者さま自身の幹細胞を使って損傷部位の修復を促す再生医療は、アスリートだけでなく一般の方にも注目されています。 再生医療に興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。
2019.09.29 -
- ひざ関節
膝の靭帯を損傷した場合、受傷直後の応急処置が回復に大きく影響します。 適切な応急処置を行うことで痛みや腫れを軽減し、治療期間の短縮につながりますが、誤った対処や応急処置を怠ると、症状が悪化したり治療が長期化したりする可能性があります。 スポーツ医学で推奨される応急処置の基本が「RICE処置」です。 本記事では、膝の靭帯損傷が疑われる場合に確認すべき症状や、RICE処置の正しい手順について解説します。 応急処置後の病院での治療の流れについても解説します。 また、現在リペアセルクリニックでは靭帯損傷をはじめとした、重度のスポーツ障害に対して「手術せずに改善が見込める」再生医療についての情報を公式LINEにて配信しております。 できれば身体へ過度な負担をかけたくない方や、最先端の治療方法について興味がある方は、ぜひご登録ください。 膝の靭帯損傷かも?まず確認したい症状と危険なサイン 膝の靭帯損傷は受傷から約3週間は、膝の痛みや腫れ、可動域の制限などの症状が続きます。受傷直後は、痛みや可動域制限の症状がないか注意してください。 通常、痛みや腫れは1〜3週間ほどで徐々に軽減しますが、その後も膝の不安定感や、階段の昇降・ひねり動作での違和感が続くことがあります。 これは靭帯が損傷しているサインかもしれません。 すぐに医療機関を受診すべき膝の症状 膝の不安定感がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 膝の不安定感を放置すると、軟骨や半月板損傷、慢性的な膝の痛みにつながる可能性があります。 さらに、将来的に変形性膝関節症を発症する原因になります。 受傷直後の症状が軽かった場合でも、膝に不安定感がある方は必ず医療機関で治療を受けてください。 膝の靭帯損傷における正しい応急処置「RICE」の具体的な手順 膝の靭帯損傷における応急処置「RICE」の正しい手順を紹介します。 ①Rest(安静):損傷の拡大を防ぐ最初のステップ ②Icing(冷却):痛みと腫れを抑えるための正しいアイシング ③Compression(圧迫):内出血と腫れを最小限に ④Elevation(挙上):腫れを早く引かせるための工夫 RICE処置の手順について、詳しく解説します。 ①Rest(安静):損傷の拡大を防ぐ最初のステップ 損傷部位の炎症や腫れが悪化しないよう、包帯や添え木で患部を固定して安静にします。患部が痛まない姿勢を取るようにしてください。 受傷直後に無理に動かすと、症状の悪化や治療期間が長期化する恐れがあります。 ⓶Icing(冷却):痛みと腫れを抑えるための正しいアイシング 氷を直接患部に当てないよう、アイスバッグやビニール袋に入れて、タオルを間に挟んで患部を冷却します。 患部の感覚がなくなったら一度氷を外し、皮膚感覚が戻ってきたらもう一度冷却します。 1回10~15分が目安です。この作業を何度か繰り返してください。 患部の温度を下げると、痛みを抑える効果があります。冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、注意して行いましょう。 ③Compression(圧迫):内出血と腫れを最小限に 患部にテープなどを巻いて圧迫します。圧迫することで、腫れや内出血を抑える目的があります。 きつすぎると神経障害や血流障害が起こるので、圧迫した後は感覚や皮膚の色に注意してください。 患部周辺のしびれ、皮膚や爪の変色が見られたら、すぐに圧迫を緩めましょう。 ④Elevation(挙上):腫れを早くひかせるための工夫 心臓より高い位置に患部を挙げることで、内出血や腫れを軽減する効果が期待されます。 下に布団やクッションを敷くと患部を安静にしたまま挙上できます。 動かすと痛みが生じる場合は、無理のない範囲で行いましょう。 膝の靭帯損傷が疑われる場合にやってはいけないこと 膝の靭帯損傷が疑われる場合は、以下の4つの行動を控えてください。 暖めすぎる マッサージする 強い薬を使って痛みをごまかす 片足に負担をかける 患部を暖めすぎると、炎症が悪化してしまう可能性があります。 また、自己流でマッサージを行うと症状が悪化するケースがあるため、膝の靭帯損傷が疑われる場合は医療機関を受診しましょう。 強い湿布や痛み止めを使うと一時的に痛みが軽減されますが、これは根本的な治療ではありません。 靭帯損傷の場合、痛みが和らいだからといって無理に動かすと、損傷が悪化したり治癒が遅れたりする可能性があります。 さらに、日常生活でも注意が必要です。歩く際に片足をかばうようにして歩いていると、他の部位や逆の足に負担がかかってしまいます。 痛みがあるときは、ゆっくり、歩幅を小さくして歩きましょう。 応急処置の後はどうする?病院受診の目安と流れ 応急処置をした後は、早めに病院を受診しましょう。 応急処置後に病院を受診しなかった方で、以下の症状がある場合は医療機関を受診してください。 患部の痛みや腫れが強い 歩行や関節の曲げ伸ばしが困難 痛みや腫れが数日たっても軽減されない 同じ場所を何度も痛めた経験がある 腫れや痛みがひかない場合や、歩行・曲げ伸ばしが困難な場合、重度の靭帯損傷の可能性があります。 放置すると腱や骨の損傷につながるため、病院を受診してください。 靭帯損傷を複数回経験された方は、複数の靭帯を同時に損傷する「複合損傷」を引き起こす可能性があります。 複合損傷は、とくに膝の靭帯に多く見られるため注意が必要です。 膝の靭帯損傷は最初の応急処置が重要 膝の靭帯損傷は、応急処置「RICE」を早急に行いましょう。応急処置を適切に行うと、その後の痛みや腫れの軽減や治療期間の短縮につながります。 応急処置を行う際は、冷やしすぎない、圧迫しすぎないように注意して行ってください。 痛みや腫れが数日たっても続く、膝の曲げ伸ばしが難しいなどの症状があった場合は、医療機関を受診して治療を受けましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、入院の必要がなく、リハビリ期間の短縮が期待できる再生医療での治療を行っております。 >当院の膝関節に対する再生医療の症例はこちら 再生医療をご検討の方は、当院にお問い合わせください。
2019.09.28 -
- 腱板損傷
- 肩
肩腱板断裂を治療しないで放置しても、自然に治るのか疑問を感じる方は多いのではないでしょうか。 しかし、肩腱板は血流が少なく治癒に必要な栄養素が血流によって届けられないため、自然な治癒が見込めません。 放置すると症状が悪化し、関節の変形や手術が難しくなるリスクもあるため、注意が必要です。 この記事では、肩腱板断裂を放置するリスクや症状、治療法について解説します。 肩腱板断裂が悪化する前に、早期に医療機関を受診しましょう。 また、肩腱板断裂の根本的な治療方法についても紹介しているので参考にしてください。 \肩腱板断裂の治療に効果的な再生医療/ 肩腱板断裂に対する治療法として、再生医療は一つの選択肢になります。 幹細胞治療などによって腱板の再生を促進するため、従来の手術に比べて体への負担が少なく、手術を避けたい方や早期に症状改善を目指したい方に向けた治療法です。 再生医療を利用した肩腱板断裂治療の実際の症例を以下の動画で紹介していますので、再生医療がどのように肩の回復に貢献するのか、実際の治療過程や効果をご覧ください。 https://youtu.be/dgiMdMh5eo8 肩腱板断裂を放置すると、症状が悪化し、最終的には手術が避けられなくなる可能性があります。 しかし、再生医療なら手術を回避でき、自然治癒力を高めながら症状を改善することが期待できます。 肩腱板断裂に対して実施している当院の再生医療の症例は、こちらで紹介しています。 再生医療における肩腱板断裂の治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肩腱板断裂は放置すると元に戻らない!悪化のリスクについて紹介 腱板断裂は、肩の腱板にある腱が完全に切れる、または裂ける状態を指します。 この肩腱板断裂を放置することで、以下のような症状が起こるリスクがあるので注意しましょう。 手術による回復が難しくなる 肩関節の変形(腱板断裂性肩関節症) 夜間痛や慢性的な痛みの増強 肩の可動域が狭くなる 肩の腱板は血流が少なく、回復に必要な栄養素が届けられないため自然治癒しにくい組織になります。 肩腱板断裂を放置すると、断裂によって正常に機能できなくなった腱板が痩せて縮んでしまうので、手術による修復が難しくなります。 さらに症状が進行すると、肩関節そのものが変形(腱板断裂性肩関節症)して、痛みが強くなるほか、関節機能が著しく低下する恐れも。 悪化を防ぐためには、早期の診断と適切な治療が重要です。 「最近肩が上がらない」「夜間にズキズキ痛む」といった症状がある方は、早めに整形外科を受診し、専門的な診察・画像検査を受けることをおすすめします。 肩腱板断裂と腱板損傷の違い 肩腱板断裂と腱板損傷の違いは、以下のように損傷の程度にあります。 項目 腱板損傷 腱板断裂 損傷の程度 部分的な損傷や引き伸ばし 完全に切れた状態 症例 部分断裂や擦れ、引き伸ばしなど 完全断裂、組織が断片的に分離している 治療方法 軽度であれば保存療法で対応 完全に切れている場合、手術が必要な場合が多い 腱板損傷は組織が傷ついている状態全般を指し、部分的な断裂を含むことが一般的です。 医師によっては、軽度の損傷を「腱板損傷」、より重度の切れた状態を「腱板断裂」と使い分けることもあります。 肩腱板断裂の主な症状|五十肩との違い 肩腱板断裂では、以下のような症状がみられることがあります。 夜間の強い痛み 腕を上げるときに痛くなる 腕を上げるときに力が入らない 腕を上げるときに動きの制限がある 腕を上げるときに肩の前上面でジョリジョリと音がする こうした症状は五十肩(肩関節周囲炎)とよく似ているため、自己判断が難しいことが特徴です。 肩腱板断裂と五十肩との違いを、以下にまとめました。 症状には個人差があるので、あくまでも目安として参考にしてください。 病名 症状 自然治癒 肩腱板断裂 夜間の強い痛み 腕を上げるときに力が入りにくい ジョリジョリと音が聞こえる 腕の上げ下げの途中で痛む ほとんどない 五十肩 関節の動きが硬くなる 腕が上がらないところで肩が痛む 自然に回復する場合あり 肩腱板断裂と五十肩は初期症状が似ているため、「五十肩だから大丈夫」と放置してしまうケースも少なくありません。 しかし、肩腱板断裂は放置することで状態が悪化し、将来的に手術が困難になることもあります。 肩腱板断裂かどうかの正確な診断には、レントゲンやMRIなどの検査が必要になるので、五十肩と思い込んで放置せず、医師に診てもらいましょう。 肩腱板断裂の治療法について紹介 肩腱板断裂の治療法について紹介します。 保存療法 手術療法 再生医療 再生医療は、手術しないで肩腱板の修復が期待できる治療法です。 肩腱板断裂を治療する新たな選択肢としてご紹介します。 保存療法 肩腱板断裂の保存療法の内容は、以下の通りです。 安静:三角巾で1~2週間の安静 注射療法:局所麻酔剤やヒアルロン酸などの注射 運動療法:残った腱板の機能を活性化させるリハビリ 怪我による急性の肩腱板断裂では、炎症や痛みを抑えるために1~2週間の安静が有効です。 断裂部の回復はできませんが、約70%の患者さんで保存療法によって症状が軽快したという報告も。※ ※公益社団法人日本整形外科学会「肩腱板断裂」 肩の痛みが強い際は、局所麻酔剤やヒアルロン酸を注射します。 また、損傷部分の周りの関節や筋肉を柔らかくしたり鍛えたりして、残った腱板の機能を活性化させるリハビリも効果的です。 ただし、すべての症例に保存療法が適しているわけではありません。 断裂の程度や患者さんの年齢・生活スタイルによっては、手術療法のほうが望ましいケースもあります。 手術療法 肩腱板断裂に対しては、半年以上の保存療法で症状が回復しない際や、完全に断裂して腕が上がらない際は、手術が検討されます。 手術は、内視鏡を使用した鏡視下腱板修復術が一般的で、以下の手順で行われます。 1.肩に数カ所の小さな切開(数ミリ程度)を行う 2.関節鏡(小型カメラ)を挿入して、関節内の状態を確認する 3.断裂した腱板を専用の糸で縫合 ⇒断裂の状態によっては、他部位の組織(筋肉や腱)を利用して修復することもある 手術後は肩を動かさないように安静が必要で4~6週間程度、腕を曲げた状態で固定できる専用の装具で固定します。 また、肘や指のストレッチなど軽度な運動を行い、血流や筋力の低下を防ぐことが大切です。 その後、医師や理学療法士の指導のもと、肩の可動域を広げるリハビリを2~3カ月程度継続して行います。 再生医療 再生医療は肩腱板断裂の修復に期待ができる治療法で、以下のような内容になります。 手術が不要なため、体への負担を抑えながら治療が行える 入院を必要としない場合が多く、日常生活への影響を抑える 自己由来の細胞を使用することで、アレルギー反応などのリスクが低いとされる この治療法は手術とは異なり、患者さまご自身の細胞を活用して、損傷した組織の修復や機能回復を目指すものです。 幹細胞は、損傷した腱板の修復や組織再生を促す働きを持つとされており、手術以外のアプローチとして可能性が期待されています。 ただし、再生医療はすべての方に適応できるわけではなく、事前に医師による適応判断が必要です。 「手術には抵抗がある」「年齢的に負担の少ない治療法を探している」という方は、一度専門医にご相談ください。 【まとめ】肩腱板断裂は放置せず早めに治療を受けよう! 肩腱板断裂は放置しても自然に治癒することはほとんどないとされており、進行すると手術が難しくなる場合もあります。 また以下のような症状を引き起こすリスクもあります。 夜間の強い痛み 腕を上げるときに痛くなる 腕を上げるときに力が入らない 腕を上げるときに動きの制限がある 腕を上げるときに肩の前上面でジョリジョリと音がする また、自然に治癒する可能性がある五十肩と症状が似ているので、自分で判断するのは危険です。 自己判断で様子を見るのではなく、画像診断(レントゲンやMRI)を含めた専門的な評価を受けることが大切です。 手術が難しくなり、症状が悪化する前に医療機関を受診しましょう。 また、治療法には保存療法や手術療法に加えて、再生医療の選択肢もあります。 再生医療では自身の幹細胞を使用し、肩腱板を再生させるため、手術を回避できて体への負担も少なく、日常生活を続けながら治療を進めることが可能です。 手術やリハビリだけでは改善が見込めない方や、手術を避けたい方は選択肢の一つとして検討しましょう。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも症例や治療法を紹介していますので、ぜひチェックしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肩腱板断裂の放置に関するよくある質問 肩腱板断裂の放置に関するよくある質問と回答は、以下の通りです。 肩腱板断裂でやってはいけないことはある? 肩腱板断裂で痛みを和らげる方法はある? 肩腱板断裂でやってはいけないことはある? 肩腱板断裂の治療中やリハビリ中は、肩に過度な負担をかけないように注意が必要です。 以下の動作は肩に負担をかけ、症状を悪化させる可能性があるため、避けましょう。 頭上へ重いものを持ち上げる・下す動作 肩に大きな負担をかけ、腱板にさらにストレスを与えるため、痛みや損傷が悪化する可能性がある 首の後ろで腕を動かす動作 首の後ろで腕を動かすことで、肩に過度な引っ張りや圧力がかかり、腱板にさらなる負荷を与える可能性がある 上半身の力を使って重いものを持ち上げる動作 上半身を使って重い物を持ち上げる動作は、肩の筋肉や腱に過剰な負担をかけ、回復を遅らせる可能性がある 肩を後方に回した位置で行う運動 肩を後ろに回す運動は腱板に強いストレスを与え、損傷を悪化させる恐れがある これらの動作は、肩腱板断裂の治療を妨げる可能性があるため、症状が改善するまで避け、医師の指示に従ってリハビリを進めましょう。 肩腱板断裂で痛みを和らげる方法はある? 肩腱板断裂による痛みは日常生活に大きな影響を与えることがありますが、以下のように痛みを和らげる方法はあります。 肩周辺のストレッチ 鎮痛剤の服用や塗布 アイシングや患部を温めること 寝る姿勢を改善する 日常生活での肩の負担を減らす ただし、痛みを我慢して無理に腕を動かす、自己判断で治療を中断する、過度なストレッチや運動は避けましょう。 これらは症状を悪化させる可能性があるため、専門医の指示に従うことが大切です。
2019.09.28 -
- 幹細胞治療
- 腱板損傷
- 肩
腕を上げるときに痛みや動かしにくさを感じたことはありませんか。 肩の可動域が狭まり、動かしにくいときは、腱板断裂の可能性があります。 肩の腱板断裂は、加齢やオーバーユースなどが原因で起こる損傷です。 本記事では、腱板断裂の症状や治療法について詳しく解説します。 腱板断裂になった際は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 腱板断裂(腱板損傷)とは? 腱板断裂(腱板損傷)とは、肩関節にある4つの筋肉から構成される「腱板」が損傷する外傷で、以下の症状がみられます。 肩周囲の痛み 肩の動かしづらさ 痛みで眠れない 肩が上がらない 腕を動かした際の引っかかり感 腱板は肩関節の安定性に関わっている組織のため、損傷すると肩周囲に痛みが生じたり、動かせなくなったりします。 肩周囲に違和感を覚えた際は、無理に動かさずに、安静に過ごすことが大切です。 断裂した腱板は自然には再生しないため、症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。 腱板断裂を起こす原因 肩の腱板断裂を引き起こす原因は、主に以下の3つです。 加齢 使いすぎ(オーバーユース) 外傷 腱板断裂は、骨と筋肉が離れてしまっている状態であり、安静にしていても自然治癒は困難です。 症状を放置していると、悪化する恐れがあるため早めに医療機関を受診しましょう。 加齢 加齢によって腱が弱くなると、日常生活動作だけでも腱板が断裂する場合があります。 腱板や関節などが加齢によって弱くなった場合は、少しの衝撃でも損傷するリスクがあるため注意しましょう。 また、中高年以降の方は若年層と比べると運動の機会が少なく、肩回りの筋力や柔軟性が低下しやすい特徴があります。 腱板の損傷リスクを低減するために、適度に肩回しをしたり、腕を動かしたりする習慣をつけることが大切です。 使い過ぎ(オーバーユース) 腱板断裂の多くは、肩の使いすぎ(オーバーユース)が原因で起こります。 スポーツや仕事などで肩を酷使していると、腱板に大きな負担がかかり損傷リスクが高まります。 日常的に肩へ負担のかかる動作をしている場合は、発症日が明確でなく、治療が遅れる場合があるため注意が必要です。 外傷 外傷は、腱板断裂を起こす原因の1つです。 転んだときに手をついたり肩をぶつけたりすると、肩周囲に衝撃が加わり、腱板損傷を引き起こす可能性があります。 肩に衝撃が加わった際に強い痛みが生じた場合は、腱板を損傷している可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 腱板断裂は治療が必要!治療方法を紹介 腱板断裂は安静にしていても自然に治ることはないため、以下の治療を受ける必要があります。 保存療法 手術療法 再生医療 腱板断裂の症状を根本的に治したい場合は、手術療法や再生医療を検討します。 症状の程度によって適切な治療方法は異なるため、専門家に相談し自身に合った治療で腱板断裂を治しましょう。 以下の記事では、腱板断裂治療のリハビリについて詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 保存療法 腱板断裂の症状を緩和する方法に、保存療法があります。 保存療法では、薬や湿布で痛みを和らげたり、ステロイド注射で炎症を抑えたりします。 身体への侵襲が少ない治療方法ですが、損傷部位の根本的な治療はできないため、症状を繰り返す恐れがあり注意が必要です。 手術療法 腱板断裂の症状が悪化し日常生活への支障が大きくなった場合は、手術療法による治療が検討されます。 手術療法では、腱板の代わりとなるほかの組織を肩へ移植したり、人工関節を挿入したりします。 腱板断裂の手術を受ける際は、入院やリハビリ期間も必要となるため、回復までに時間を要する点に注意が必要です。 再生医療 腱板断裂を手術しないで治す方法として、再生医療があります。 再生医療は患者様自身の細胞を利用して、損傷した組織の再生や修復を促す治療方法で、以下のメリットがあります。 腱板損傷の治療に再生医療を検討している方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】腱板断裂は自然治癒しない!再生医療で切らずに治す選択肢も検討しよう 腱板断裂は自然治癒しない損傷のため、早めに医療機関を受診し治療を受けることが大切です。 肩の腱板断裂の治療方法には、保存療法や手術療法があります。 保存療法で症状の改善がみられない場合や、手術せずに症状を改善したい方は、先端医療である再生医療をご検討ください。 再生医療による治療は、症状の改善だけでなく、損傷した部位の再生・修復にも期待できます。 以下のページでは、再生医療によって肩の痛みが改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/cweMZTxZFg8?si=sDufBgIyTKoMPXJn >再生医療による肩関節の症例はこちら 腱板断裂の治療方法にお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。
2019.09.27 -
- 肘頭滑液包炎
- 肘
肘頭滑液包炎の原因と症状、手術しなくても治るのか 肘頭滑液包炎をご存じですか?肘が腫れたり痛みが出たりする病気です。 例えば、転倒した時に肘を強くぶつけたり、繰り返し肘が圧迫される刺激が加わると、肘頭滑液包炎になる可能性があります。 今回は、肘頭滑液包炎になってしまった時、「どのような治療が必要なのか」「手術をしなくても治るのか」といったことについて解説しましょう。 肘頭滑液包炎の症状 ・肘の外側や内側に赤みや腫れが見られる ・肘を曲げ伸ばし、回したりすると痛みが出る ・肘の動きが制限される ・肘に触れると熱を持っている ・発熱や倦怠感などの全身に症状が出る(感染性の場合) 肘頭滑液包炎の治療と手術が必要な場合 肘にある滑液包が炎症を起こすことにより、黄色く透明な液が溜まり、関節が腫れた状態になるのが肘頭滑液包炎です。 肘を強くぶつけるなど、外傷が原因であれば、溜まった液には血液が混ざっている場合があります。初期の症状であれば注射針を刺して滑液包に溜まった液を抜き、圧迫包帯をして肘を安静に保つのが一般的な治療です。 また、炎症を鎮める飲み薬が出されることもあるでしょう。 しかし、注射針で滑液包に溜まった液を抜いても繰り返し腫れてしまう場合は、手術が必要になります。また、感染によって病気になってしまった場合にも手術が必要です。 手術が必要な場合 ・滑液包に溜まった液を抜いても ⇒ 繰り返し腫れてしまう場合 ・細菌やウイルスなどの感染が滑液包に及んで病気になってしまった場合 肘頭滑液包炎になる原因は? 肘頭滑液包炎は、肘の部分に何度も繰り返し機械的な刺激が加わるによって、炎症が起き、腫れや痛みが出る症状なので、例えば、畳職人によくみられます。 また、以下のような原因によっても発症することがあります。 肘頭滑液包炎の原因 ・外傷1:肘への強い衝撃や摩擦で滑液包が傷ついたり刺激される。転倒などで肘を強くぶつける。 ・外傷2:机や肘かけなどで長時間、圧迫や刺激が加わる ・反復動作:テニスやゴルフなどスポーツ。パソコン、楽器など肘を何度も曲げたり、伸ばしたり、回する動作で滑液包へ過度な負担。 ・感染:細菌やウイルスなどの感染が滑液包に及ぶと、化膿性の肘頭滑液包炎を引き起こす。 ・その他:血液透析を受けている患者さん(長時間同じ姿勢でベッドに寝ているので) このような原因が挙げられますが、感染が原因でない限り、初期の状態で治療を開始すれば、手術が必要になってしまうことはほとんどありません。 滑液包とは何? 滑液包は、腱や筋の間、筋と筋の間、腱と骨の間など関節の近くにあります。 関節が運動する際にさまざまな組織の摩擦が起きるのを減少し、滑らかな関節運動を助ける役割を持った袋状の組織で、袋の中には滑液という液体が入っています。この部分に炎症が起きると、しばしば黄色く透明な液が溜まってしまいます。 滑液包に溜まった液体は何度も抜くとクセになる? 肘頭滑液包炎によって炎症が長く続いてしまった場合には、滑液包に溜まった液体を何度も注射針で抜かなければいけなくなります。これが慢性化した状態です。 肘頭滑液包炎が慢性化した場合は、手術が必要です。 水を抜くとクセになると、よく耳にしますが、滑液包に液体が溜まるのは炎症による反応ですから、クセにはなりませんので安心してください。 まとめ・肘頭滑液包炎の原因と症状、手術しなくても治るのか 肘頭滑液包炎になってしまっても、初期に治療をしておけば、手術になる可能性は高くありません。 肘が炎症を起こさないように、同じ場所を繰り返し圧迫されるようなことは避けると予防になります。肘かけや肘をついて寝てしまったりすることなどに注意しましょう。 もし、肘に痛みが発生したり腫れを見つけたりしたら、早めに専門医に相談しましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.09.27 -
- 腰
腰の疲労骨折は放置や誤った対処をすると症状が悪化し、長期の痛みや慢性化につながるリスクがある疾患です。 また「腰の違和感が取れない」「スポーツや仕事で無理をしすぎたかも」と、不調を感じながら動けるから大丈夫と我慢していませんか? 腰の疲労骨折は初期段階では自覚症状が少なく、単なる疲れと見過ごされやすいため、やってはいけない行動を取ってしまう人も少なくありません。 本記事では、腰の疲労骨折を悪化させないために注意すべき行動や、正しい対処法について解説します。 日常生活やスポーツへの早期復帰を目指すためにも、ぜひ参考にしてください。 腰の疲労骨折(腰椎分離症)でやってはいけないこと 腰の疲労骨折(腰椎分離症)でやってはいけない・避けたい行動は、以下の通りです。 無理な運動やスポーツを続ける 痛い部分にマッサージやストレッチを行う 重いものを持ち上げる 長時間同じ姿勢を続ける 無理な動きは悪化させる原因となりますので、ぜひ参考にして行動を避けましょう。 無理な運動やスポーツを続ける 腰椎分離症はジャンプや腰を反らしたり、ひねったりする動作を繰り返すことで、腰椎の一部に過度なストレスがかかり、骨にヒビが入ってしまう状態です。 以下のような運動・スポーツは負担が大きいため基本的には避けましょう。 サッカーやバレーボールなどのジャンプ・着地を繰り返す競技 野球やテニスなどの腰をひねる動作が多いスポーツ 長時間体幹を酷使するトレーニング 発症後も運動を継続すると骨の亀裂が進行し、自然治癒が困難になる可能性が高まります。 医師から運動再開の許可が出るまでは、安静期間をしっかりと守り、治療に専念しましょう。 痛い部分にマッサージやストレッチを行う 腰椎分離症が疑われる時は、以下のようなマッサージやストレッチは避けましょう。 腰の痛む箇所を強くもみほぐす 体を反らす・ひねるなどストレッチをする 疲労骨折部は炎症を起こしているため、外部からの刺激で炎症が悪化し、痛みが強まる可能性があります。 痛いからといって自己流で対処せず、必ず専門医の診断と指示に従い、適切な治療とリハビリを進めていきましょう。 重いものを持ち上げる 以下のような、重いものを持ち上げる動作も避けましょう。 重たい荷物や家具の持ち上げ・運搬 買い物袋やバッグなどの左右どちらかに偏った荷重 中腰や前かがみ姿勢での長時間作業や掃除 物を持ち上げる際には、体幹に大きな負荷がかかり、腰椎(腰の骨)の後方部分に強いストレスがかかります。 疲労骨折を起こしている状態でこのような動作を行うと、骨のひび割れが進行したり、骨癒合(骨がくっつくこと)が妨げられて慢性化する恐れがあります。 症状が落ち着くまでは、荷物の持ち運びは他の人にお願いする・カートなどの道具を活用することが重要です。 長時間同じ姿勢を続ける 腰椎分離症の回復期に、一定の姿勢を続けることで特定の筋肉や関節、椎間関節に偏った負担がかかり、痛みの悪化や血流不良を引き起こす可能性があります。 以下のような姿勢には注意しましょう。 座りっぱなしのデスクワークや長時間の勉強 長時間の前かがみ姿勢 寝たきりで体位変換をほとんど行わない状態 腰部周囲の筋肉が緊張してしまうため、30〜60分おきに軽く体を動かす・座る際は骨盤を立て、背筋を伸ばす正しい姿勢など、一定の姿勢を避ける意識をしましょう。 腰の疲労骨折(腰椎分離症)の治療法 腰の疲労骨折(腰椎分離症)の治療法は、以下のように進行度によって異なります。 初期から進行期(急性期) 終末期(慢性期) 初期から進行期(急性期) 腰椎分離症の発症初期から数週間〜数カ月の間は、「急性期」と呼ばれ、骨がまだ癒合する可能性がある重要な時期です。 治療は以下の通りで、基本は安静にしていくことが大切です。 腰への負荷を徹底的に避ける 必要に応じてコルセットで腰部を固定 2〜3カ月間の保存療法で、自然治癒を目指す この時期に痛みを我慢して運動を続けてしまうと、骨が癒合しないまま慢性化し、将来的に手術のリスクが高まります。 また指導のもと、体幹トレーニングやストレッチを段階的に導入し、無理のない範囲で運動を行います。 終末期(慢性期) 腰椎分離症が発症から数カ月以上経過し、骨が癒合しないまま慢性化した状態は「終末期(慢性期)」と呼ばれます。 この段階では、骨癒合による完治が難しいため、痛みのコントロールや再発予防を目的とした治療が中心になります。 投薬療法 神経ブロック注射 また保存療法を6カ月以上行っても痛みが改善しない・すべり症(腰椎のズレ)を伴っている場合は、手術も検討されます。 【まとめ】腰の疲労骨折(腰椎分離症)でやってはいけないことに注意しよう!治療についてはご相談を 腰の疲労骨折(腰椎分離症)が疑われる時は、以下のような行動は避けましょう。 無理な運動やスポーツを続ける 痛い部分にマッサージやストレッチを行う 重いものを持ち上げる 長時間同じ姿勢を続ける 痛みを感じながらも無理をしてしまうことで悪化し、骨が癒合せず慢性腰痛へ移行してしまうリスクもあります。 また、治療法は急性期と慢性期で異なり、初期の段階であれば骨癒合の可能性も十分あります。 慢性的な腰痛に悩まされているけど、手術は避けたい方は再生医療も選択肢の一つです。 当院(リペアセルクリニック)では、症例や再生医療について、紹介していますので、腰の痛みでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
2019.09.11 -
- 腰
脊柱管狭窄症の手術を終えた後、「いつ日常生活に戻れるのか」と不安に思う方もいるでしょう。 術後のリハビリや生活によって、回復のスピードや再発リスクが異なります。 本記事では、脊柱管狭窄症の手術後の生活の注意点や、リハビリテーションの期間について解説します。 手術後の一刻も早い復帰を目指したい方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、脊柱管狭窄症を手術せずに治したいという方は、先端医療の一つである再生医療も選択肢になります。 再生医療は、損傷した神経にアプローチする治療で、手術せずに脊柱管狭窄症の根本的な改善が期待できます。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、脊柱管狭窄症に対する再生医療の治療法や症例を配信しているため、併せてご覧ください。 脊柱管狭窄症の手術後の生活におけるポイント 脊柱管狭窄症の手術後は、いくつかポイントがあります。 コルセットの装着 正しい姿勢の徹底 適度な運動の継続 脊柱管狭窄症の手術後は、腰に負担をかけないように心がけましょう。 コルセットの装着 脊柱管狭窄症の手術後は、手術した部位を保護するほか、腰への負担軽減などの目的でコルセットを装着します。 とくに、手術で腰椎を固定した場合は、骨がくっつくまで腰椎への負担を避けるために、固めのコルセットを装着するのが一般的です。 装着する期間には個人差がありますが、目安として3カ月ほどでコルセットを外す許可が出るケースが多いです。 しかし、コルセットを長期間装着していると筋力低下のリスクがあるため、筋力維持のリハビリテーションを行うことも重要です。 正しい姿勢の徹底 脊柱管狭窄症の手術後の背骨は安定していないため、日常生活では正しい姿勢を意識しましょう。 とくに注意したい場面と動作は、以下のとおりです。 項目 腰に負担をかけない動作 腰に負担がかかる動作 物を拾う 膝を曲げて、腰を落として拾う 膝を曲げずに前屈みの状態で拾う 起き上がる 横向きになり、腕や肘を使って起き上がる 腹筋を使い、勢いよく起き上がる 椅子に座る 背筋を伸ばして、深く腰をかける 浅く腰をかけて、背中が丸まってしまう 猫背や腰を曲げる動作は、腰椎に負担がかかるため、座っているときの姿勢は、背筋を伸ばすことを意識してください。 重い物を持つ、腰をひねる動作も避けましょう。 適度な運動の継続 脊柱管狭窄症の手術後は、腰に負担をかけない程度の運動を継続することが重要です。 手術直後はベッドの上での運動から始めて、徐々に強度を上げていきます。 運動をする際も、ゴルフなどの腰をひねるスポーツは避けましょう。 リハビリを続けて腰の筋力を回復させ、社会復帰を目指します。 完全な回復には時間がかかるため、根気強く運動を続けることが大切です。 脊柱管狭窄症の手術後・退院後の生活における注意点 脊柱管狭窄症の手術・退院後の生活における注意点は、主に3つあります。 腰への負担を避ける コルセットが破損、汚染したら医療機関に知らせる 手術・退院後に痛みがある場合は主治医に知らせる 腰に負担をかける動作や姿勢は避けるようにしましょう。 また、術後に装着しているコルセットが破損したり、汚れたりした場合は、医療機関に知らせてください 腰の痛みが続く場合は、主治医に相談しましょう。 脊柱管狭窄症の手術後のリハビリ期間と仕事復帰までの経過 脊柱管狭窄症の術後のリハビリ期間と仕事復帰までの期間は、主治医と相談しながら決めましょう。 本章では、目安となる期間について解説します。 リハビリの役割と期間 仕事復帰はいつできる? 体力や回復状況を考えながらリハビリテーションを行い、仕事復帰を目指すことが大切です。 リハビリの役割と期間 脊柱管狭窄症の手術後のリハビリ期間は、以下のとおりです。 術後早期(入院中) 1~3週間 回復期(退院後) 3カ月程度 維持期 3カ月以降 術後1~2週間程度のリハビリは、基本的な動作訓練を行い、体力回復や筋力を向上させましょう。 退院後は、入院で落ちた体力と筋力を回復させ、社会復帰を目指します。 3カ月を過ぎたら、趣味やスポーツへの復帰を目指したリハビリを行います。 退院した直後は極端に運動量を増やさず、徐々に動く量を増やしましょう。 仕事復帰はいつできる? 仕事への復帰は、仕事の内容によって異なります。 デスクワーク 2~3週間程度 肉体労働 2カ月以上 肉体労働は2カ月以上かかる可能性があり、重い物を扱う仕事の場合は3カ月以上かかるケースもあります。 復帰後は、長時間同じ姿勢をとることを避けるほか、こまめに休憩をとり、ストレッチで身体をほぐしましょう。 脊柱管狭窄症の手術後の生活に関してよくある質問 脊柱管狭窄症の手術後の生活について、患者さまからよくある質問に答えていきます。 脊柱管狭窄症の手術後は歩ける? 脊柱管狭窄症のリハビリ期間はどのくらい? 脊柱管狭窄症の手術後に性行為はできる? 脊柱管狭窄症の手術後の生活についての疑問を解消しますので、ぜひ参考にしてください。 脊柱管狭窄症の手術後は歩ける? 脊柱管狭窄症の手術後は、2~3日で歩行練習が開始されます。歩行器を使って病室内を歩く練習から始まり、距離を伸ばして独力で歩けるようにリハビリを行います。 患者さまの回復状況によって独力で歩けるようになる期間は異なりますが、1週間程度で支障なく歩けるようになる患者さまが多いです。 車の運転は、手術後1~2週間程度で可能になる可能性があります。 脊柱管狭窄症のリハビリ期間はどのくらい? リハビリ期間は患者さまの回復状態や体力によって異なりますが、入院中に1~3週間、退院後は3カ月ほどかかります。 コルセットは、退院後3カ月ほどで外せるようになるケースが多いです。 リハビリは医師と相談のうえ、無理のない範囲で行いましょう。 脊柱管狭窄症の手術後に性行為はできる? 性行為は腰に大きな負担がかかるため、手術後しばらく避けましょう。 再開する場合は医師に相談のうえ、腰に痛みが生じないか様子を見ながら行ってください。 腰をひねる動作などは控え、違和感や痛みがある場合は控えた方がいいでしょう。 脊柱管狭窄症を手術せずに治すなら再生医療も選択肢のひとつ 脊柱管狭窄症の手術・退院後は、コルセットを装着し、腰に負担をかけない姿勢を意識することが大切です。 仕事に復帰できるまでの期間は仕事内容によって異なりますが、デスクワークが中心の場合は3週間程度、肉体労働の場合は3カ月からが目安となります。 また、「脊柱管狭窄症を早く治したい」「手術せずに治療したい」という方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞や血液を採取・培養して治療を行うため、拒否反応やアレルギーなどの副作用リスクが少ないのが特徴です。 当院リペアセルクリニックでは、脊柱管狭窄症に対する治療として再生医療を行っています。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、脊柱管狭窄症の症状が改善された患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/3yN5q8_ATpc?si=9aMbUiXijxMbohND 脊柱管狭窄症の手術を避けたい方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2019.09.11 -
- 腰
野球選手にとって、腰痛はパフォーマンスに直結する深刻な問題です。 本記事では、野球による腰痛の治し方について、保存療法から手術療法、そして新しい選択肢である再生医療まで解説します。 つらい腰痛に悩んでいる野球選手の方は、ぜひこの最後までご覧ください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、腰の痛みに対する再生医療に関する情報を配信しています。 「腰痛を早く治したい」「早く野球復帰したい」という方は、ぜひ再生医療について知っておきましょう。 野球による腰痛の治し方 野球による腰痛を克服するための治療法を3つご紹介します。 保存療法 手術療法 再生医療 練習を休まなければならないほどの痛みや、思うようなプレーができないもどかしさに、どうすればこの腰痛を治せるのだろうかと悩んでいる方も多いことでしょう。 ご自身の状態と照らし合わせながら、どのような治療法があるのか確認していきましょう。 保存療法 野球が原因で起こる腰痛の治療は、まず手術を行わない「保存療法」から始めるのが基本です。 治療法 詳細 薬物療法 消炎鎮痛剤(ロキソニンなど)や、筋肉の緊張をほぐす筋弛緩剤といった飲み薬で、痛みや炎症、筋肉のこわばりを和らげる。 理学療法(リハビリ) ストレッチで筋肉の柔軟性を高めたり、体幹トレーニングなどで筋力を強化したりすることで、体の機能改善と腰痛の再発予防を目指す。 物理療法・装具療法 温熱療法(ホットパックなど)で腰部の血行を促進したり、コルセットを装着して腰を安定させたり、負担を軽減する。 ブロック注射 痛みが非常に強く、日常生活に支障が出ている場合に、神経の周りに局所麻酔薬などを注射することで直接的に痛みを抑える。 保存療法は効果が現れるまでに時間がかかる場合や、重度の椎間板ヘルニアなどで神経症状が強い場合には、十分な改善が得られないこともあります。 以下の記事ではアスリートに腰痛が多い理由や再生医療について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 手術療法 保存療法を長期間続けても腰痛が改善しない場合や悪化している場合には、最終的な治療の選択肢として「手術療法」が検討されます。 手術名 手術の概要 椎間板摘出術 内視鏡や顕微鏡を使って、神経を圧迫している、飛び出した椎間板の一部を取り除く。 脊椎固定術 医療用のボルトやスクリューといった器具を用いて、不安定になっている背骨(椎骨)同士を連結・固定し、背骨全体の安定性を高める。 手術によって痛みの原因が取り除かれるため、つらい痛みや神経症状が改善する期待が持てますが、長期的なリハビリによってスポーツへの復帰が長引く可能性があります。 また、手術には感染症や神経の損傷といった合併症のリスクが伴います。 再生医療 リハビリなどの保存療法では改善しない慢性的な腰痛に対して、患者様自身の血液や細胞を利用して、損傷した組織の修復を促す「再生医療」という選択肢もあります。 治療法の種類 詳細 PRP療法 (多血小板血漿療法) 患者様自身の血液を採取し、組織の修復を促す「成長因子」を多く含む「血小板」を、痛みの原因となっている部分に注射する。 幹細胞治療 患者様自身の脂肪などから、さまざまな細胞に変化する能力をもつ「幹細胞」を採取・培養してから痛みの原因となっている椎間板や関節に注入する。 再生医療のメリットは、手術や入院が不要で、短時間の処置で治療が終わる点です。 また、ご自身の細胞や血液を使うため、アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクも少なく治療法です。 以下の動画では、ヘルニアの再生医療について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 野球選手に多い腰痛の種類 「野球による腰痛」といっても、その痛みの原因や体の内部で何が起きているのかは、実は一つではありません。 本章では、野球選手に多い腰痛の種類を紹介します。 筋・筋膜性腰痛症 腰椎分離症 椎間板ヘルニア 当てはまるものがあるか、確認してみましょう。 筋・筋膜性腰痛症 「筋・筋膜性腰痛症」は、野球特有の投球やスイングといった動作の繰り返しによって、腰の筋肉や、筋肉を包む筋膜が傷つくことで起こる急性の腰痛です。 一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれる状態に近いものと考えると分かりやすいでしょう。 症状としては、腰に沿って走るような鋭い痛みや体を動かしたときの痛み、そして痛む部分を押したときの痛み(圧痛)が特徴です。 発症した直後の急性期には、あまりの激痛にその場で動けなくなってしまうことも少なくありません。 腰椎分離症 「腰椎分離症」は、特にまだ骨が成長しきっていない成長期の野球選手に多く見られる、腰の骨(腰椎)の一部に繰り返しの負担が集中することで生じる「疲労骨折」です。 初期の段階では、運動中にだけ痛みを感じる程度ですが、進行すると日常生活でも痛むようになり、練習を休まなければならない状態になります。 重篤化すると偽関節化し、慢性的な痛みや炎症が続くことがあります。 椎間板ヘルニア 「椎間板ヘルニア」は、背骨と背骨の間でクッションの役割を果たしている「椎間板」という組織の中身が外に飛び出してしまう病気です。 椎間板が近くにある神経を圧迫することで、腰の痛みだけでなく、お尻から脚にかけての痛みやしびれを引き起こします。 前かがみになったり、椅子に座っていたりすると症状が強くなることもあります。 野球選手が腰痛を起こす主な原因 本章では、野球選手が腰痛を引き起こす主な原因を解説します。 ピッチングによる投球動作 バッティングによる腰の回旋 守備による中腰姿勢 「投げる」「打つ」「守る」といった野球ならではの動作は、腰に大きな負担をかけています。 繰り返される動作の中で、知らず知らずのうちに腰に疲労が蓄積し、やがて痛みとなって現れるのです。 プレーを思い浮かべながら、どこに腰痛のリスクが潜んでいるのか確認していきましょう。 ピッチングによる投球動作 ピッチャーが投げる一球一球には、全身の力が凝縮されています。 ピッチングによる投球動作 下半身の力を上半身に伝える際、腰が中継点となり大きな負荷がかかる 1試合100球前後の反復動作により疲労が蓄積し、腰への負担が増す 股関節などが硬いと本来ひねるべきでない腰椎を無理に捻ってしまい痛みの原因となる 投球フォームで上体を大きく反らす動きが、腰椎に直接ストレスを与える 上記の理由から、ピッチャーは野球のポジションの中でも、特に腰痛が生じやすいポジションといえるでしょう。 バッティングによる腰の回旋 力強い打球を生み出すバッティングのスイングは、下半身・背中・胸部・腕といった全身の筋肉を連動させて行われる、パワーを要する動作です。 バッティングによる腰の回旋 骨盤を固定したまま上半身を強く回旋させるため、腰椎に大きなねじれの力がかかる 体幹の筋力や股関節の柔軟性が不足するとスイングの負荷が腰に集中しやすくなる 過度な回旋動作の繰り返しは、腰椎分離症(疲労骨折)のリスクを高める 力強いスイングを支えるためには、腰だけでなく、全身の筋力と柔軟性のバランスが重要になります。 守備による中腰姿勢 守備による中腰姿勢は、ただ立っているだけの状態よりも腰に何倍もの負荷をかけ続けるため、腰痛を引き起こす大きな原因の一つとなります。 守備による中腰姿勢 姿勢を支える体幹の筋力が不足すると、構えているだけで腰に大きな負担がかかる ゴロ捕球から送球への一連の動作は、腰に大きな負荷がかかる動き 腰や股関節の柔軟性が低いと無理な体勢で動くことになり、腰への負荷が増大する 特に焦って不安定な体勢で投げると腰へのダメージが大きくなるため、普段から体幹や股関節の柔軟性を高めておくことが重要です。 また、次の記事では椎間板ヘルニアの治療法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 野球による腰痛の予防に効果的なストレッチ 野球による腰痛を防ぐためには、日々のストレッチが重要です。 本章では、野球による腰痛の予防に効果が期待できるストレッチを3種類ご紹介します。 腰背部のストレッチ 大腿四頭筋のストレッチ ハムストリングのストレッチ ストレッチの正しいやり方を理解し、練習前後のケアに取り入れてみてください。 腰背部のストレッチ 腰や背中の筋肉(腰背筋)をストレッチすることは、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、腰への負担を軽減するため、腰痛予防に効果的です。 腰背部のストレッチの手順 椅子に浅めに腰掛け、両手を床の方へ下ろす 息をゆっくりと吐きながら、お辞儀をするように上半身を静かに前に倒す 無理なく倒せるところまでいったら、今度はゆっくりと体を起こす 2~3回繰り返す 大切なのは、反動をつけずに、ゆっくりとした動作で行うことです。 大腿四頭筋のストレッチ 太ももの前側にある筋肉「大腿四頭筋」の柔軟性を高めるストレッチは、骨盤の動きをスムーズにし、投球や打撃動作における腰への負担を軽減します。 大腿四頭筋のストレッチの手順 体の左側を下にして横向きに寝て、下の脚股関節と膝を約90度に曲げる 上側になっている右足の足首あたりを右手で後ろから掴む 腰が反らないようにお腹に力を入れ、かかとをお尻に近づけるようにゆっくりと後ろへ引く 太ももの前面に心地よい伸びを感じる位置で約30秒間静止し、反対側も同様に行う 背中も反らないよう注意し、腰が浮かない姿勢で行いましょう。 ハムストリングのストレッチ ハムストリングスが硬いと膝が伸びにくく、骨盤が後ろに傾き、股関節の動きが悪くなります。 骨盤の動きが制限されると腰椎への負担が大きくなり、腰痛の一因となります。 ハムストリングのストレッチの手順 仰向けに寝て、片方の膝を両手でしっかりと胸の方へ抱え込む 太ももがお腹から離れないようにしたまま、膝を天井に向けてゆっくりと伸ばす 太ももの裏側に心地よい伸びを感じる位置で約20秒間静止し、反対の脚も同様に行う ストレッチのポイントは、膝を伸ばすときにお尻が床から浮かないようにすることです。 反動をつけずゆっくりとした動作で行うことで、ハムストリングスの柔軟性が高まり、骨盤の正しい動きが促され、腰への負担が軽減されます。 野球による腰痛はストレッチやセルフケアで予防しよう 野球による腰痛の治療法は、リハビリや薬物療法といった「保存療法」が基本となりますが、症状が重い場合には「手術療法」も検討されるケースがあります。 また近年の治療では、損傷した組織の修復を目指す「再生医療」も選択肢の一つです。 野球による腰痛を克服し、パフォーマンスを維持するためには、日々のストレッチやトレーニングといったセルフケアで、腰痛になりにくい体を作ることが重要です。 腰背部や太ももの筋肉の柔軟性を保ち、体幹を安定させることが、腰への負担を軽減し、怪我の予防に繋がります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、腰の痛みに対する再生医療に関する情報を配信しています。 「腰痛を早く治したい」「早く野球復帰したい」という方は、ぜひ再生医療について知っておきましょう。
2019.09.11 -
- 肩
- スポーツ医療
「投球時に肩が痛い」「肩腱板損傷と診断されたけど、本当に野球を続けられるのか」といった不安を抱えている野球選手の方も多いのではないでしょうか。 肩腱板損傷は、特に投手や外野手など肩を酷使するポジションの選手にとって避けて通れないケガの一つです。 しかし、正しい知識と適切な治療を受けることで、選手として再びマウンドやフィールドに立つことが可能です。 この記事では、野球選手の肩腱板損傷について、その原因から最新の治療法まで分かりやすく解説します。 野球をプレーしていて、現在肩の痛みで悩んでいる・肩腱板損傷と診断された方は、痛みを気にせずに競技を楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。 肩腱板損傷とは?野球選手に多い理由とその影響 肩腱板損傷とは、肩の動きを支える筋肉と腱(腱板)が傷ついた状態で、肩の痛みや運動障害を引き起こすケガです。 野球選手に肩腱板損傷が多い理由は、投球動作の特殊性と繰り返しの負荷にあります。 投球時には肩関節が極端な位置まで動かされ、腱板に大きな負担がかかるのが理由です。 肩腱板損傷により投球時の痛み、球速低下、制球力の悪化などが現れますが、早期の適切な対処により競技復帰の可能性を高められます。 野球選手が肩腱板損傷を予防するために取り入れるべきトレーニングとセルフケア 肩腱板損傷を予防するには、日常的なトレーニングとケアが何より重要です。 トレーニングとセルフケア方法として、以下をご紹介します。 肩甲骨周辺の強化・可動域アップ フォーム改善と投球制限 アイシング・ストレッチをしっかり行う これらの予防法を継続的に実践することで、肩腱板損傷のリスクを大幅に軽減できます。 肩甲骨周辺の強化・可動域アップ 肩甲骨周辺の筋肉を強化し、可動域を広げるストレッチを2つご紹介します。 肩甲骨はがしストレッチ 両手を肩の高さで前に伸ばし、手のひらを合わせる 息を吸いながら、両腕を大きく後ろに引く 肩甲骨を背骨から引き離すように意識する 息を吐きながら、ゆっくりと元の姿勢に戻る これを10回程度繰り返す 肩甲骨を背骨から引き離すように動かすストレッチです。 デスクワークなどで固まりがちな肩甲骨周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高めます。 チューブローイング 床に座り、足を軽く伸ばす ゴムチューブを足の裏に引っ掛け、両端を握る 背筋を伸ばし、胸を張った状態を保つ 肘を曲げながら、チューブを身体の後ろに引く 肩甲骨を背骨に寄せるように意識する 10~15回を3セット行う ゴムチューブを使って肩甲骨を内側に引き寄せる筋肉を鍛えるトレーニングです。 投球時の肩甲骨の安定性向上が期待できます。 フォーム改善と投球制限 正しい投球フォームの習得と適切な投球制限は、肩腱板損傷予防の基本です。 以下のポイントを意識して、投球フォームを見直しましょう。 肩甲骨を寄せて胸を張る姿勢を保つ 下半身の力を上半身に伝える動作を意識する 腕の振りは肩甲骨の動きと連動させる リリース後は自然な腕の振り下ろしを行う 腕だけでなく全身を使った投球動作を心がけることで、肩への負担を分散できます。 また適切な投球制限としては、以下の通りです。 年齢 1日の投球数目安 小学生 50球以下 中学生 70球以下 高校生 100球以下 年齢や体力に応じた投球数の管理は、オーバーユースによる肩腱板損傷を防ぐためにも欠かせませんので必ず守りましょう。 アイシング・ストレッチをしっかり行う 練習後は以下のようにアイシング・ストレッチをしっかり行いましょう。 投球直後から30分以内に開始する 氷嚢やアイスパックを肩に当てる 15~20分間継続する 皮膚を保護するタオルを間に挟む 血行が悪くなりすぎないよう注意する 投球後のアイシングは、肩関節の炎症を抑制し、腱板の回復を促進するため、適切な時間と方法で行うことが重要です。 また、肩関節と腱板の柔軟性を維持するため、肩甲骨はがしストレッチなどを日常的に行いましょう。 テーピングやサポーターの使用をする場合は、以下の記事をご覧ください。 肩腱板損傷の治療法 現在は以下の治療法があるため、肩腱板損傷の診断を受けても、決して諦める必要はありません。 保存療法 手術 再生医療 治療法の選択は症状の程度や個人の状況によって決まりますが、どの方法でも多くの選手が競技復帰を果たしています。各治療法について詳しく見ていきましょう。 保存療法 保存療法は、手術を行わずに肩腱板損傷を治療する方法です。 保存療法では主に以下の3つのアプローチが組み合わせて行われます。 安静 薬物療法 リハビリテーション まず、損傷した腱板の回復を促すため、投球動作を一時的に中止しつつ、完全な安静ではなく日常生活に支障のない範囲での活動を継続しましょう。 次に、痛みや炎症を抑えるために主に消炎鎮痛薬による薬物治療が行われ、症状に応じて内服薬や外用薬が選択されます。 理学療法士の指導のもと、筋力強化・可動域訓練・投球動作の再習得などを含む段階的なリハビリテーションが実施され、競技復帰に向けて計画的に進められるのです。 手術 保存療法で改善が見られない場合や、肩腱板の完全断裂がある場合には手術が検討されます。 現在の主流は関節鏡視下手術と呼ばれる、切開が小さく体の負担が少ない手術です。 カメラを使って関節内を確認しながら、損傷した腱板を修復します。 復帰までの期間目安は以下のとおりです。 復帰期間の目安 活動内容 手術後6週間 固定期間、基本的な日常生活動作 3~6ヶ月 可動域訓練、筋力トレーニング 6~9ヶ月 段階的な投球動作の再開 9~12ヶ月 競技復帰 手術後のスポーツ復帰には時間を要しますが、段階的なリハビリテーションにより、多くの選手が元のレベルまで回復できます。 再生医療 肩腱板の手術には、感染症や痛みの増加、運動制限の悪化などのリスクが伴います。 そこで手術を避けたい方に向けた新しい治療選択肢として注目されているのが、再生医療です。 再生医療の一つ、幹細胞治療では、患者さまの幹細胞を採取・培養して、患部に注射します。 幹細胞は体内の様々な種類の細胞に変化する能力があり、損傷部位に投与すると、必要とされる特定の細胞の種類へと変化するのが特徴です。 手術せずに野球に復帰したいという方は、選択肢の一つとして再生医療もご検討ください。 肩腱板損傷に対する再生医療についての詳細は、以下で解説していますのでぜひご覧ください。 【まとめ】野球を続けるためには肩腱板損傷は放置せずに早期治療を 肩腱板損傷の治療法選択は、損傷の程度、年齢、競技レベル、個人の希望など様々な要因を総合的に考慮して決定されます。 手術後の競技復帰には、以下の期間がおおよその目安とされています。 復帰期間の目安 活動内容 手術後6週間 固定期間、基本的な日常生活動作 3~6ヶ月 可動域訓練、筋力トレーニング 6~9ヶ月 段階的な投球動作の再開 9~12ヶ月 競技復帰 貴重な競技生活を無駄にしないためにも、手術を避けたいという方は再生医療も一つの選択肢としてご検討ください。 幹細胞治療は、患者さまご自身の幹細胞を採取・培養し、損傷部位に注射することで、手術を行わずに自然な回復を促す治療法です。 身体への負担も比較的少なく、競技復帰を目指すことが期待できます。 治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも詳細を解説していますので、ぜひ参考にして前向きに治療に取り組み、再び野球を楽しめる日を目指しましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.09.10 -
- 肩
- 再生治療
肩関節を脱臼してしまい、「できれば手術はしたくない」「手術しないで治る方法はないか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 肩の脱臼は、必ずしも手術が必須というわけではなく、手術しない治療で治せるケースも存在します。 しかし、手術しない治療には「脱臼がクセになる(反復性脱臼)」という大きなリスクが伴うのも事実です。特にスポーツを行う若い世代では、保存療法後の再発率が非常に高いことが知られています。 この記事では、肩関節脱臼を手術しないで治せるケースと手術しない場合のリスクについて解説します。 「できるだけ手術を避けて脱臼を治したい」という方は、ぜひ参考にしてください。 また「繰り返す脱臼をなんとかしたい」「手術は避けたい」とお悩みの方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 肩関節脱臼は手術しないで治る? 肩関節脱臼は、必ずしも手術が必要とは限らず、手術しないで治す「保存療法」という選択肢も存在します。 本章では、手術をしない治療法(保存療法)で対応できるケースと、そのリスクについて解説します。 肩関節脱臼を手術しないで治せるケース 肩関節脱臼を手術しないリスク どのような場合に手術を避けられるのか、また手術しない場合のリスクは何かを理解することが、適切な治療法の選択につながるでしょう。 肩関節脱臼を手術しないで治せるケース 手術をしない「保存療法」が選択されるのは、主に脱臼が初めてで骨や関節唇(かんせつしん)の損傷が軽微な場合です。 肩関節脱臼を手術しないで治せる具体的なケースは、以下のとおりです。 初めての脱臼 関節の安定性が保たれている 関節唇や骨に重大な損傷がない 日常生活に支障がない程度に機能が回復している 保存療法では、外れた関節を元に戻す「整復」を行い、三角巾や装具で3週間程度固定します。 固定期間が終了したら、リハビリテーションを開始し、肩関節の可動域回復と周囲の筋力強化を目指す流れが一般的です。 損傷が軽ければ、固定によって関節包や靭帯などの組織の自然治癒が期待できる可能性があります。 肩関節脱臼を手術しないリスク 手術をしない保存療法を選択した場合の主なリスクとして「再脱臼(反復性肩関節脱臼)」を起こしやすくなることが挙げられます。 保存療法では、脱臼した際に損傷した関節唇(関節の受け皿の縁にある軟骨)や関節包が完全に修復されないことがあります。 その結果、関節の安定性が低下したままになり、再び脱臼しやすい状態になってしまうのです。 「脱臼がクセになる」状態は、日常生活のふとした動作でも不安が伴い、生活の質を大きく下げる要因となります。 若年層やスポーツをされている方は再発率が高いため、医師の指示に従って段階的に回復を目指すことが大切です。 肩関節脱臼で手術が必要となるケース 肩脱臼で手術が必要なケースは、以下のとおりです。 反復性肩関節脱臼 関節唇損傷(バンカート損傷) 骨折を伴う脱臼 脱臼による神経や血管の損傷 脱臼を戻せない場合 少しでも不安を感じる場合は、早めに整形外科を受診し、画像検査などを通じて正確な診断を受けたうえで、ご自身に合った治療方針を選ぶことが大切です。 反復性肩関節脱臼 反復性肩関節脱臼とは、一度脱臼を経験したあとに、同じ肩が繰り返し脱臼してしまう状態を指します。 肩関節は構造上、他の関節と比べて可動域が非常に広い一方で、不安定になりやすい特徴があります。 以下のようなケースでは、保存療法では安定性を取り戻せず、手術が選択肢となることが一般的です。 脱臼が2回以上起きている 肩にぐらつきや違和感を感じる スポーツ中に同じ動きで何度も脱臼してしまう MRIなどで関節唇損傷や靱帯損傷が確認された 反復性肩関節脱臼は、自然に治ることがほとんどなく、放置すると脱臼グセが付くリスクがあります。 繰り返す脱臼には、早めに専門医の診察を受け、正確な診断と治療方針を検討することが大切です。 関節唇損傷(バンカート損傷) 脱臼によって、前方の関節唇がはがれ落ちるように損傷した状態をバンカート損傷と呼びます。 このバンカート損傷が起こると以下のような症状が起きます。 肩が外れやすくなる 投球動作やバンザイ動作で不安定感・引っかかり感を感じる 脱臼を繰り返すごとに関節唇の損傷が悪化しやすい バンカート損傷は、MRI検査や関節鏡検査によって発見されることが多く、保存療法では安定性の回復が難しい場合、関節唇の手術が検討されます。 関節唇の損傷は、肩の安定性に影響するため、脱臼グセがある・肩の動きに違和感があると感じる方は、早めに医療機関へ受診しましょう。 骨折を伴う脱臼 肩の脱臼に骨折を伴うケースは脱臼骨折と呼ばれ、損傷の範囲が広がるため手術を検討するケースが多くなります。 関節窩骨折 上腕骨大結節骨折 骨性バンカート損傷 一方で、以下のような条件に該当する場合は、保存療法(装具による固定など)での回復が見込めるケースも。 骨のずれがわずかで整復後の位置が安定している 関節の支持構造が大きく損傷していない 日常生活に大きな支障がない 高齢などで手術リスクが高い ただし見た目には軽い症状でも、内部の組織が広範囲に損傷していることがあるため、脱臼後は早めに精密検査を受けましょう。 脱臼による神経や血管の損傷 肩の脱臼は周囲の神経や血管にも影響を及ぼすことがあり、放置や処置の遅れによって以下のような合併症を招く可能性があります。 神経損傷 血管損傷(腋窩動脈など) 脱臼の整復が遅れた場合や損傷が重度な場合、神経麻痺や血流障害が合併症として発生する可能性があるため注意が必要です。 骨に異常がなくても、しびれ・脱力・血流不良などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。 脱臼を戻せない場合 通常、肩の脱臼は医師による整復操作(関節を元の位置に戻す処置)によって比較的速やかに改善が見込まれます。 しかし以下のような場合は、状況によっては整復が困難になる可能性があります。 骨折を伴っている 筋肉・靱帯・関節包などの軟部組織が関節内に巻き込まれている 関節内に血腫や腫脹があり、物理的に整復できない 脱臼から時間が経過して筋肉が硬直している このような場合には、無理に整復せず、画像検査によって障害の有無や原因を正確に把握することが大切です。 肩関節脱臼を手術しない場合の治療法 手術せずに肩脱臼を治療する方法として、以下の2つがあります。 保存療法 再生医療 肩脱臼はすべてのケースで手術が必要なわけではありません。 損傷の程度や関節の安定性、年齢や生活スタイルに応じて、手術をせずに回復を目指す治療法も選択肢となります。 保存療法 保存療法は、外科手術を行わずに自然回復とリハビリによって改善を図る方法です。 脱臼した肩に対しては、以下のようなステップで治療が進められます。 整復:脱臼した関節を元の正しい位置に戻す処置 固定:三角巾や装具を用いて肩関節を安静に保つ(数週間) リハビリ:可動域の回復・筋力強化・再発予防のためのトレーニング ただし、関節の安定性が不十分なまま復帰すると、再脱臼を起こすリスクが高まるため注意が必要です。 スポーツ復帰や日常動作に支障が出ることを防ぐためには、理学療法士の指導のもと、段階的かつ計画的にリハビリを行いましょう。 再生医療 再生医療とは身体が本来持つ修復機能を活かし、関節や靱帯といった組織の再生を促す治療法で、以下のような方法があります。 PRP療法 幹細胞治療 肩脱臼後にみられる関節の不安定性や靱帯損傷に対し、手術をせずに改善を目指したい方にとって選択肢の一つとなります。 どちらの治療も注射のみで行えるため、入院やメスを使う手術の必要がなく、身体への負担が少ない点も特徴です。 「繰り返す脱臼をなんとかしたい」「手術は避けたい」とお悩みの方は、再生医療という新たな選択肢を検討してみてください。 治療内容の詳細については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでもご案内していますので、まずはご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肩関節脱臼を手術しないときによくある質問 本章では、肩関節脱臼の手術をしない選択をする際、多くの方が疑問を持つ点についてお答えします。 肩脱臼を自分で治す方法はある? 肩脱臼は手術しないとどうなる? 肩脱臼の全治期間は? これらの疑問を解消し、ご自身が納得して治療法を選択するための一助としてください。 肩脱臼を自分で治す方法はある? 肩関節脱臼を自分で治そう(整復しよう)と試みるのは、非常に危険なため絶対にやめましょう。 脱臼した際に肩の関節唇(軟骨)の損傷、さらには神経や血管の損傷を伴っている可能性があります。 専門知識のない人が無理に関節を動かすと、これらの損傷を悪化させてしまうリスクが高いです。 激しい痛みや違和感がある場合は、無理に動かさずに、できるだけ早く医療機関を受診してください。 肩脱臼は手術しないとどうなる? 手術しない保存療法を選んだ場合、懸念されるのは「再脱臼(反復性肩関節脱臼)」のリスクが高まることです。 保存療法では、脱臼時に損傷した関節唇や靭帯が完全には修復されず、関節の安定性が低下したままになることで、再脱臼しやすくなります。 とくに10〜20代の若年層で初回脱臼をした場合、保存療法後の再発率は80%以上といわれています。 脱臼を繰り返すと、受け皿側の骨が削れるなどの「骨欠損」が進行し、日常生活の動作でも脱臼しやすくなる状態に陥る可能性があります。 肩脱臼の全治期間は? 手術しない保存療法の場合、一般的にスポーツ復帰などを含めた「全治」までには3ヶ月から6ヶ月程度が目安となります。 治療のプロセスは、まず整復(関節を元に戻す)を行った後、三角巾や装具で約3週間を目安に肩関節を固定します。 固定期間後は、理学療法士の指導のもとでリハビリテーションを開始します。 リハビリテーションでは、固まった関節の可動域を徐々に回復させつつ、肩周りの筋肉を強化し、関節の安定性を高めることが重要です。 肩関節脱臼を手術しないで治すなら早期治療が重要 肩脱臼は、すべてのケースで手術が必要というわけではありません。 関節の損傷が軽度な場合や、日常生活に支障が少ない場合は、保存療法で自然治癒が期待できます。 しかし、関節の不安定性が残ったまま放置すると、再脱臼や慢性化のリスクが高まるため注意が必要です。 繰り返す脱臼に悩んでいるけど、「できるだけ手術は避けたい」「安心してスポーツに復帰したい」という方は、再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 再生医療の詳細について知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてご相談ください。
2019.09.10 -
- 肩
野球肩(投球障害肩)は、投球動作の繰り返しによって肩関節に過剰な負荷がかかり、痛みが生じる障害です。 野球肩の症状が発生して、リハビリテーションなど保存療法でも改善が見られない場合、手術を行う必要があります。 この記事では手術の症例や回復するまでの期間、費用の目安などを紹介しますので、参考にしてください。 また、野球肩の手術以外での治療方法も紹介します。手術を避けたい方も本記事をご覧ください。 野球肩に適応される手術の種類 野球肩の手術方法は以下の通りです。 関節鏡手術 直視下手術 損傷や炎症の程度によって、適した手術方法が選択されます。 それぞれの手術方法を解説していきますので、参考にしてください。 関節鏡手術|低侵襲で回復が早い 関節鏡手術は、関節鏡で肩関節の内部を観察し、損傷部位を特定して組織の除去や修復を行う手術療法です。 小さな切開からカメラや器具を挿入し、モニターを見ながら手術を行うのが一般的です。 野球肩の主な症状として、肩の痛みや可動域の制限や肩の不安定感(外れそうな感覚)がありますが、関節鏡手術は傷が小さいため、体への負担も少なく早期の回復が期待できます。 ただし、手術後は安静にする必要があり、医師の指導のもと適切なリハビリテーションを行うことが重要です。 直視下手術|重度症例に適した手術 直視下手術は、関節鏡手術では対応が難しい重症度が高い場合に検討される手術方法で、肩関節を大きく切開して手術が行われます。 関節鏡手術と比べて皮膚切開が大きく、また身体への負担が大きいため、肩の不安定性が大きい場合(繰り返し脱臼する状態)や骨移植を伴うような、重度で複雑なケース・骨の処置が必要な場合に検討されます。 筋肉などの軟部組織への侵襲が大きい傾向があり、術後の痛みや回復に時間がかかる可能性があるため、直視下手術をする場合は専門医とよく相談するようにしましょう。 手術後は過度な運動を避け、装具などで安定した状態を保ち、医師の指導のもとリハビリテーションを行います。 野球肩の手術にかかる費用目安 野球肩の手術にかかる費用の目安は以下の通りです。 手術名 適応病名 入院期間 概算費用 関節鏡下腱板断裂手術 肩腱板断裂 5~6日間 25~39万円 関節鏡下肩関節唇形成術 肩関節脱臼、反復性肩関節脱臼 4日間 22~34万円 関節鏡下関節授動術 肩関節拘縮 4日間 15~23万円 上記の入院期間や費用はあくまでも目安のため、医療機関によって異なる場合もあります。 野球肩が治る期間は?手術後から競技復帰まで流れ 野球肩には、腱板損傷、肩関節唇損傷(SLAP損傷)、インピンジメント症候群など複数の病態があります。 本章では、これらの手術治療後の一般的な復帰の流れを解説します。ただし、具体的な期間は病態や手術方法により異なります。 術後数週間~3カ月 術後3カ月~6カ月 術後6カ月~1年 手術後の競技復帰までの期間には個人差もありますが、1年ほどかかるケースもあります。 術後数週間~3カ月 手術直後は痛みや炎症があるため、手術内容に応じて適切な期間は安静にします。 術後の固定期間が終了したら、肩の可動域を徐々に広げるトレーニングや、段階的に筋力を戻していくためのトレーニングが行われます。 リハビリを始めるタイミングや運動の強度については、医師の指示に従い無理のない範囲で行ってください。 過度に安静にしすぎると肩関節が拘縮(固まる)する恐れがありますが、一方で早すぎるリハビリ開始は修復組織を損傷するリスクがあります。 特に肩に負担のかかる動作や競技復帰のためのリハビリは、回復状態を見ながら慎重に判断しましょう。 術後3カ月~6カ月 術後3カ月~6カ月ほど経過すると多くの場合、肩の力や関節可動域がある程度戻り、日常動作での痛みが軽減します。 この期間では医師の許可を得て段階的に仕事やスポーツに復帰できます。ただし、完全にスポーツに復帰するのは一般的に6カ月以降になるケースが多いです。 リハビリを怠ると肩が固まって可動域が戻らなくなる可能性があるため、可動域拡大のトレーニングを継続する必要があります。 また、過度な負荷をかけると再断裂するリスクがあるので、無理な動きをしないよう注意してください。 術後6カ月~1年 術後6カ月~1年では、適切なリハビリを継続することで、肩関節の可動域はほぼ正常範囲まで改善します。 この期間になると競技に必要な筋力トレーニングや運動機能の改善など、競技復帰に向けたリハビリメニューが行われます。 野球肩の手術から1年経過すると、本格的に競技に復帰できる可能性が高いです。 ただし、回復の早さには個人差があるほか、投球など肩を酷使する動作が多い場合にはさらに時間がかかるケースがあります。 野球肩の手術以外の治し方 野球肩は手術での治療が行われるケースが多いですが、手術以外での治し方を紹介します。 保存療法 再生医療 それぞれの治療法について、特徴などを詳しく説明します。 保存療法 保存療法は、主に初期の野球肩の方に適応される、手術を伴わない治療法です。 患部に負担をかけないように安静にし、薬物療法や理学療法を用いて症状の改善、または軽減を図ります。 痛みが強いときは、炎症を抑制するために抗炎症薬やステロイド注射が行われるケースもありますが、間隔を空ける必要があったり、回数に制限があったりします。 また、保存療法は対症療法となるため、野球肩の根本的な改善にはいたらない点に注意しましょう。 再生医療 野球肩からスポーツへの早期復帰を目指す方には、メジャーリーガーの⼤⾕翔平選手も受けた「再生医療」という選択肢があります。 再生医療とは、患者さま自身から採取した幹細胞や血小板を活用し、損傷した組織の再生・修復を促す治療法のことです。 自己細胞のみを用いるため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用リスクの心配も少ないことが特徴です。 以下ページでは、再生医療によって手術しても治らなかった肩関節の痛みや可動域制限が改善した症例を紹介しているため、併せてご覧ください。 >再生医療によって肩関節の痛みや可動域制限が改善した症例(40代男性)はこちら 野球肩の治療に悩んでいる方で、身体への負担を軽くしたい方や早期復帰を目指される方は、リペアセルクリニックまでご相談ください。 野球肩の手術についてよくある質問 野球肩の手術を検討している患者さまからの、よくある質問にお答えします。 野球で肩を壊したら手術は必要? 野球肩がなかなか治らない理由は? 野球で肩を壊した場合の、手術の必要性などについて解説します。 野球で肩を壊したら手術は必要? 野球で肩を壊した場合、保存療法で症状が改善されるなら手術は必須ではありません。 しかし、保存療法を行っても痛みや炎症が緩和されないケースや、靭帯や腱の損傷が重度のケースでは手術が必要です。 手術を行うか否かについては、医師と相談のうえ慎重に決定しましょう。 野球肩がなかなか治らない理由は? 野球肩がなかなか治らない理由として、以下のような原因が挙げられます。 適切な安静期間を設けていない 不適切なフォームで肩に過度な負荷がかかっている 肩周辺の筋力や柔軟性が不足している 疲労が蓄積されて回復できていない 野球肩による痛みが強いときは、専門医と相談したうえで適切な安静期間を設けることが大切です。 リハビリが始まったら、肩周辺の筋力や柔軟性を向上させましょう。 競技復帰に向けたリハビリでは、肩に負荷のかかりやすい不適切なフォームを改善することも重要です。 野球肩からの早期回復を目指すなら再生医療をご検討ください 野球肩の手術には主に2種類あり、傷が小さい場合は関節鏡手術、腱板断裂など重症度が高い場合は直視下手術が行われます。 手術後は、治療からリハビリテーションを経て競技復帰まで、一般的に6カ月から1年程度の期間を要します。 早期治療、復帰を目指す方には、患者さま自身から採取した幹細胞や血小板を活用し、損傷した組織の再生・修復を促す治療法のことです。 再生医療では入院や手術を必要とせず、早期にリハビリへ移行できます。 以前のようなパフォーマンスを早期に取り戻したい方や、手術後に思ったように回復せず別の手段を考えている方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.09.10 -
- 肩
野球選手の肩の怪我で多い野球肩には種類があります!原因と最新治療法について 野球選手の肩の怪我は、最新の治療方法である「再生医療」で治療できる可能性が高いといえます。 投球やバッティングなど、腕の動作を繰り返す野球選手にとって「肩の怪我」は珍しいことではありません。 肩に問題を生じたら速やかに治療を開始する必要がありますが、どのような原因で、どのような症状を呈するのかについて知っておくことも重要です。 そこで、野球選手の肩の怪我の原因や症状、治療法について解説します。また、最近注目を集めている再生医療についてもご紹介します。 野球選手の肩の怪我は野球肩が原因の可能性が高い! 野球選手の肩の怪我の主な原因は「野球肩」によるものであると考えられます。 野球肩とは、野球の投球動作のように腕を大きく振る動作を繰り返すことにより、肩関節に関わる腱や筋、骨が損傷や炎症を起こしている状態の総称です。 そして、野球肩には種類があります。 野球肩の種類 ・腱板損傷 ・上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー) ・動揺性肩関節症(ルーズショルダー) ・肩甲上神経損傷 ・インピンジメント症候群 腱板損傷とは 肩の中にある筋肉の腱の複合体である腱板が損傷を起こしている症状で、日常生活における肩の痛みにより生活の質を大きく落とす可能性が高いです。 上腕骨骨端線離開とは 「リトルリーグショルダー」とも呼ばれ、成長期に起こる投球障害です。成長期における過度の投球により成長軟骨が損傷することで、投球時や投球後に痛みを生じます。 動揺性肩関節症とは 「動揺性肩関節症」とは「ルーズショルダー」とも呼ばれています。上腕骨と肩甲骨の間にある靭帯などが先天的に緩い状態にあり、その状態で肩を酷使することで周囲の組織を損傷してしまい、肩の痛みや不安定感を覚えます。 肩甲上神経損傷とは 棘下筋を支配する肩甲上神経が投球動作により引っ張られる、或いは圧迫されるなどによって損傷を起こし、肩の痛みや肩の疲労感を覚えます。 インピンジメント症候群とは 野球肩の中で最も多くみられる症状で、人体や肩峰に上腕骨頭が衝突することで腱板が挟まれ、炎症を起こすことで肩の痛みを生じます。 野球選手の肩の怪我は再生医療で早期回復を目指せる 野球選手の肩の怪我はさまざまで、その症状次第で適切な治療法は異なります。そして、概ね数週間から、長ければ年単位での肩の安静が必要です。 そこで注目されているのが「再生医療」です。 再生医療は有名野球選手も利用実績のある治療法であり、手術や入院を避けることができるため、体への負担が少なく、治療にかかる期間が短めであるというメリットがある治療法です。 肩の症状を早く改善し、スポーツへの早期復帰を目指せる可能性がある治療法として、画期的な方法です。最近非常に注目されています。 もしも、早くスポーツに復帰したいと考えるのであれば「再生医療」を検討してみる価値が大いにあります。 まとめ・野球選手の肩の怪我で多い野球肩には種類があります!原因と最新治療法について 野球選手の肩の怪我は、選手生命にも致命的な影響を及ぼす可能性がありますし、症状によっては日常生活に支障をきたすこともあります。 早期の回復を目指せる再生医療は、肩の怪我に悩む野球選手の救世主となり得ます。再生医療に興味があれば豊富な実績で症例数をリードする当院までお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.09.09 -
- 肘
「野球肘」と診断されたとき、「いつになったら、また野球ができるようになるのか」と不安になる方も多いでしょう。 本記事では、野球肘の治療期間の目安を症状別に解説します。 野球肘の痛みにお悩みの方、治療期間や復帰までの道のりについて知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、野球肘をはじめとする肘関節の治療法として注目されている再生医療に関する情報を配信中です。 「野球肘を早く治したい」「治療期間を短くしたい」という方は、ぜひ再生医療がどのような治療を行うか知っておきましょう。 野球肘の治療期間【症状別】 「野球肘」は投球動作によって起こる肘関節のスポーツ外傷の総称で、痛む場所や損傷している組織によっていくつかの種類に分けられます。 そして、種類や重症度によって、治療にかかる期間や再びボールを投げられるようになるまでの道のりは異なります。 本章では、野球肘の代表的な症状別に、それぞれの治療期間の目安について解説していきます。 内側上顆裂離(リトルリーグ肘) 肘内側側副靭帯損傷 肘部管症候群 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎 肘頭骨端線離開 ご自身の症状と照らし合わせ、治療期間の目安を把握しましょう。 内側上顆裂離(リトルリーグ肘) 内側上顆裂離(リトルリーグ肘)の治療期間は、1ヶ月~2ヶ月程度の投球中止と安静を中心とした保存療法で、良好な回復が期待できます。 項目 詳細 症状 肘の内側にある骨の出っ張り(内側上顆)の成長軟骨が、投球時の牽引力によって剥がれてしまう裂離骨折。 骨の成長がまだ完了していない、主に小中学生のピッチャーに多く見られる。 治療 基本的には1~2ヶ月の投球中止と安静。 痛みが強い場合は、2~4週間ほどギプスなどで肘を固定することもある。 軽症であれば短期間の休養で回復しますが、骨片の転位が大きい重症例では、長期の休養やまれに手術が検討されることもあります。 以下の記事では、野球少年が野球肘を発症した場合のリハビリや再発予防策について解説しているので、ぜひ参考にしてください。 肘内側側副靭帯損傷 肘内側側副靭帯損傷の治療期間は、部分的な断裂であれば1~3ヶ月の保存療法で回復が期待できます。 項目 詳細 症状 投球動作の繰り返しによって、肘の内側で関節を安定させている靭帯(内側側副靭帯:UCL)に過度な負荷がかかり、損傷したり、断裂したりするケガ。 肘関節のぐらつき(不安定感)や投球時の痛みが主な症状。 治療 まずは投球を中止し、アイシングやストレッチ、リハビリといった保存療法が行われる。 ただし、完全に断裂してしまい靭帯を再建する手術が必要な場合は、競技復帰までに約1年という長い時間が必要になります。 以下の記事では、靭帯を再建するトミージョン手術について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 肘部管症候群 「肘部管症候群」の治療期間は、保存療法で改善しない場合に行われる手術(肘部管解放術)を受けたとしても、術後約3ヶ月での競技復帰が目標となります。 項目 詳細 症状 肘内側の尺骨神経が圧迫される障害。 肘の内側の痛みや、小指と薬指にしびれが現れる。 治療 まずは投球を休止し、ストレッチなどの保存療法が行われる。 改善しない場合や麻痺が重い場合には、手術療法を行う。 重症化すると、手の小指側の筋力が低下する恐れもあります。 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の治療期間は、保存療法でも少なくとも6ヶ月以上の投球禁止が必要で、手術を行うと競技復帰まで8~9ヶ月程度かかることもあります。 項目 詳細 症状 肘の外側にある腕の骨(上腕骨小頭)の軟骨とその下の骨が、血流障害などによって部分的に壊死し、剥がれてしまう病気。 主に10歳前後の、骨がまだ成長段階にあるピッチャーに多く見られる。 治療 早期に発見できれば投球禁止などの保存療法で治癒可能。 進行すると、関節鏡視下での損傷組織の除去や骨軟骨移植など外科的治療が検討される。 注意すべき点は、初期の段階では痛みなどの自覚症状がほとんどないことです。 「沈黙の障害」とも呼ばれ、選手自身も指導者も気づかないうちに、水面下で病状が進行してしまうことが少なくありません。 壊死した骨軟骨が進行して、ついには「ポロッ」と剥がれ落ちてしまうと、そのかけらが関節の中を動き回る「関節ねずみ」という状態になります。 関節ねずみについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 肘頭骨端線離開 「肘頭骨端線離開」の治療期間は、軽症であれば2週間~4週間程度の投球中止と安静で症状が改善することが多いです。 項目 詳細 症状 肘の後方の出っ張った骨である肘頭にある、骨が成長するための部分(骨端線)が、投球の繰り返しによって負担がかかり、剥がれてしまう障害。 投球時の肘の後方に痛みが生じる。 治療 多くの場合、投球を中止し、安静にすることで自然に治癒する。 骨端線のズレが大きい場合や保存療法で改善しない場合には、剥がれた骨片をボルトなどで固定する手術が検討される。 手術を行った場合はその後のリハビリも含め、競技に復帰するまでには3ヶ月程度の期間を見込む必要があります。 野球肘を早く治す方法 本章では、野球肘を早く治すための方法について解説します。 投球を休止して安静にする ストレッチや筋トレによるリハビリテーション 再生医療 野球肘と診断された選手やご家族にとって「どうすれば一日でも早く治せるのか」が気になることでしょう。 焦りは禁物ですが、着実に回復するための参考にしてください。 投球を休止して安静にする 野球肘を早く治すためには、痛みの原因となっている投球動作を中止し、肘を十分に休ませることが大切です。 【投球休止と安静の重要性】 痛みや違和感があるのに投げ続けると炎症や損傷が悪化する 結果として回復が長引き、復帰が遅れる恐れがある 軽症の野球肘なら、数週間から数ヶ月の投球休止で改善することも多い 肘の違和感が完全になくなるまで、投球練習や負担のかかる動作は避ける 痛みは、身体が発している「これ以上無理をしないでほしい」という警告のサインです。 身体のサインに耳を傾け、勇気をもって休養を優先することが、結果的に早くグラウンドへ復帰するための近道になります。 ストレッチや筋トレによるリハビリテーション 痛みが治まったら、医師の指示のもとでリハビリテーションを開始しましょう。 【野球肘のリハビリのポイント】 必ず医師の指示のもとでリハビリを開始する 肘周りのストレッチで、硬くなった関節の柔軟性を取り戻す 手首の運動などで前腕の筋肉を鍛え、肘の安定性を高める リハビリは自己流ではなく専門家の指導を受け、無理のない範囲で段階的に強度を上げていくことが大切です。 再生医療 野球肘の治療には、先端医療である再生医療という選択肢があります。 再生医療で行われる「幹細胞治療」や「PRP療法」は、スポーツへの早期復帰が目指せる治療法です。 それぞれの治療方法には、以下の特徴があります。 幹細胞治療 患者さま自身の脂肪組織や骨髄から採取・培養した幹細胞を損傷部位に投与する治療法。 幹細胞は損傷した組織や失われた機能の修復・再生を促す。 PRP療法 患者さま自身の血液から抽出した血小板を高濃度に濃縮し、損傷部位に注射する治療法。 血小板に含まれる成長因子が組織の修復を促進する。 当院「リペアセルクリニック」では、野球肘を含むスポーツ外傷に対する再生医療を行っています。 「野球肘を早く治して競技復帰したい方」は、手術や入院をせずに野球肘の改善を目指せる再生医療について知っておきましょう。 次の動画では、野球肘の再生治療について解説しているので、ぜひ参考にしてください。 野球肘を早く治すためにやってはいけないこと 野球肘を早く治すためにも、肘を悪化させてしまう以下の行動は避けましょう。 【野球肘を早く治すためにやってはいけないこと】 痛みを我慢して投げ続けること 自己流のフォーム修正を試みること 十分な休養を取らないこと 肘に負担をかける活動を続けること 早すぎる復帰をすること 野球肘は投球制限・休息により回復可能な障害ですが、無理をすると症状が悪化するリスクがあります。 痛みは身体からの警告信号なので、無理に投げ続けるのは避けて、医師の指示に従って十分な休養をとりましょう。 野球肘の治療期間に関するよくある質問 本章では、野球肘の治療期間についてよくある質問に回答していきます。 野球肘はどのくらいで回復する? 野球肘かチェックする方法は? 野球肘を自分で治す方法は? 野球肘はストレッチで治る? 野球肘はどのくらいで回復する? 野球肘が回復するまでの期間は症状の程度によって大きく異なり、軽い場合は2週間~4週間程度の投球休止で改善します。 重症で手術が必要な場合には、競技復帰まで約1年かかることもあります。 大切なのは、肘に違和感を覚えたらできるだけ早い段階で医療機関を受診し、重症化する前に対処を始めることです。 痛みを我慢して投げ続けることは、結果的に回復を長引かせてしまうということを覚えておきましょう。 野球肘かチェックする方法は? 「もしかして野球肘かも?」と感じたときに、ご自身で確認できるセルフチェックのポイントをご紹介します。 以下のサインに一つでも当てはまる場合は、野球肘の可能性が考えられるため注意が必要です。 ボールを投げる瞬間に肘の内側や外側に痛みが走る 投げ終えた直後は痛むが、休んでいると痛みが消える 肘の曲げ伸ばしが、どこかぎこちなくスムーズに動かない 投げ込みの日など、球数が増えるにつれて痛みが強くなる キャッチボールをしていないときでも、肘に痛みが残っている 思い切り腕を振っているつもりでも、ボールのスピードやキレが明らかに落ちた 野球肘の初期段階でよく見られる落とし穴は、練習をやめると痛みが引いてしまうことです。 「初めて痛みを感じた」「いつもと違う違和感がある」と感じたら投球を中止し、できるだけ早く整形外科などの専門医療機関を受診しましょう。 野球肘を自分で治す方法は? 野球肘を自己判断だけで完全に治すことはできませんが、セルフケアを行うことで症状を和らげることは可能です。 【野球肘に対するセルフケア】 アイシングで炎症と痛みを抑える 投球を休み、肘を安静に保つ 痛みが引いたら、医師の指導のもとでストレッチや軽い筋トレを行う ただし、セルフケアは、あくまで回復を「サポートする」ためのものです。 痛みが長引く場合や、どのようなケアをすれば良いか不安な場合は、自己判断で無理をせず、必ず整形外科などの医療機関を受診し、専門家の診断と指導を受けるようにしてください。 野球肘はストレッチで治る? 残念ながら、ストレッチだけで野球肘を完全に治すことはできません。 しかし、ストレッチは野球肘の予防や、治療後のリハビリの一環として痛みを軽減させるためには有効な手段です。 野球肘は骨や軟骨・靭帯といった組織に炎症が起きている状態です。 そのため、まずは原因となっている投球動作を休止し、患部を安静にすることが重要です。 野球肘の治療期間を短くするには休養と適切な治療が重要 野球肘の治療期間は症状によって大きく異なり、軽症であれば数週間から1〜2ヶ月、重症で手術が必要な場合には競技復帰まで1年近くかかることもあります。 早く治すためには、肘に痛みや違和感を覚えたらすぐに投球を中止し、専門の医療機関を受診して、適切な治療と十分な休養をとることが重要です。 痛みを我慢して投げ続けることは回復を遅らせるだけでなく、選手生命に関わる深刻な事態を招く恐れもあります。 従来の治療法でなかなか改善しない、一日でも早く競技に復帰したい方には、「再生医療」という選択肢もあります。 手術や入院をせずに治療が可能で、早期の回復が期待できます。 つらい肘の痛みを諦める前に、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2019.09.09 -
- 肘
トミー・ジョン手術は、肘の靭帯損傷に対する代表的な治療法として知られています。 大谷翔平選手が受けたことで有名になり、報道などで名称を知った方も多いでしょう。 本記事では、トミー・ジョン手術とはどのような手術なのか、費用相場について詳しく解説します。 治療に必要な期間や費用についても説明しているので、肘の痛みや靭帯損傷にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。 また、肘の靭帯損傷を早期に治療したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、損傷した組織の再生・修復や炎症を抑える効果が期待できる医療技術です。 肘の靭帯損傷でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 トミー・ジョン手術とは|治療内容と歴史 「トミー・ジョン手術」とは、肘の内側にある靭帯が損傷したときに靭帯を再建するために行われる手術のことです。 本章では、トミー・ジョン手術とはどのような手術なのか詳しく解説していきます。 治療内容 手術リスク 歴史 トミー・ジョン手術は、多くの野球選手が受けている手術の一つです。 投球動作時に肘の内側には非常に大きな外反ストレスがかかり、繰り返しの投球により靭帯損傷につながるためです。 以下では、多くの野球選手に選ばれているトミー・ジョン手術の内容について解説していきます。 治療内容 トミー・ジョン手術では、患者さま本人の前腕や太ももから腱を採取して肘に移植し、損傷した肘の側副靱帯を再建します。 肘の両側には、肘関節を安定させるための「外側側副靭帯」と「内側側副靭帯」があります。 側副靭帯を損傷すると、肘の曲げ伸ばしをするときに痛みを感じたり、肘を曲げられなくなったりするといった症状が見られます。 ボールを頻繁に投球するなどの肘に多くの負荷がかかる野球選手が靭帯損傷を起こしやすく、多くの有名選手がトミー・ジョン手術を受けています。 移植には自分の腱を使うため、拒絶反応を起こすリスクが低い点が大きなメリットといえるでしょう。 軽度の側副靭帯損傷の場合、保存療法による治療が一般的ですが、症状が悪化したり保存療法で効果が見られないケースでは、トミー・ジョン手術が検討されます。 手術リスク トミー・ジョン手術には、以下のようなリスクがあります。 合併症 神経損傷 移植した腱が断裂する 可動域制限 手術した部位に合併症が起こった場合は、治療が長引くだけでなく、再手術が必要になるケースもあります。 肘の周辺には神経が通っているため、手術中に神経を傷つけてしまう恐れがあります。神経が傷つくとしびれや麻痺が引き起こり、スポーツ復帰に影響を与える可能性も否定できません。 また、手術後の痛みによって肘関節がこわばり、可動域が制限される可能性があります。 さらに、移植した腱が骨と完全にくっつかず、断裂してしまうリスクも考えられます。 トミー・ジョン手術は、リスクについて医師から十分に説明を受けたうえで行うことが重要です。 歴史 アメリカのメジャーリーグで活躍していたトミー・ジョン選手が、1974年にこの手術を受けたことから、トミー・ジョン手術と呼ばれるようになりました。 当時はほとんど前例のない手術であり、長期的な競技復帰の予後が不明とされる中、トミー・ジョン選手は手術後に14年間も現役を続けられたのです。 手術後のトミー・ジョン選手が活躍できたことが、この手術が注目を集めるきっかけになったといえます。 トミー・ジョン手術の費用相場はいくら? トミー・ジョン手術を受けた場合、自己負担額は15万円から30万円程度です。 日本国内では健康保険が適用対象となりますが、海外など保険適用外の場合は100万円から300万円ほどかかることが想定されます。 靭帯損傷の状態や入院期間によって費用が決まるので、手術を受ける病院で確認しましょう。 また、個室を利用する場合の差額や、食事代やリハビリ費用が必要になることもあります。 トミー・ジョン手術を受けた選手と競技復帰について トミー・ジョン手術を受けた野球選手について紹介するとともに、競技復帰率や復帰後の成績についてお伝えします。 手術を受けた野球選手一覧 野球選手の競技復帰率 海外だけでなく多くの日本の球団の選手も、トミー・ジョン手術を受けています。 手術を受けた野球選手一覧 トミー・ジョン手術を受けた野球選手を紹介します。 大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース) ダルビッシュ有選手(サンディエゴ・パドレス) 前田健太選手(ニューヨーク・ヤンキース) 松坂大輔選手(現役引退) 田沢純一選手(ENEOS退団) 和田毅選手(福岡ソフトバンクホークス球団統括本部付アドバイザー) 石田隼都選手(読売ジャイアンツ) 代木大和選手(読売ジャイアンツ) 下村海翔選手(阪神タイガース) 坂口翔颯選手(横浜DeNAベイスターズ) 深沢鳳介選手(横浜DeNAベイスターズ) 清水麻成選手(横浜DeNAベイスターズ) 西舘昂汰選手(東京ヤクルトスワローズ) 森博人選手(中日ドラゴンズ) 草加勝選手(中日ドラゴンズ) 武田翔太選手(福岡ソフトバンクホークス) 澤柳亮太郎選手(福岡ソフトバンクホークス) 安西叶翔選手(北海道日本ハムファイターズ) 森遼大朗選手(千葉ロッテマリーンズ) 吉田輝星選手(オリックス・バファローズ) 河内康介選手(オリックス・バファローズ) 宇田川優希選手(オリックス・バファローズ) 野球選手は投球動作などで肘への負担が蓄積し、側副靭帯を損傷する可能性が高く、多くの選手がトミー・ジョン手術を受けています。 大谷選手はアメリカでトミー・ジョン手術を受けましたが、日本で手術を受けた選手もいます。 野球選手の競技復帰率 トミー・ジョン手術を受けた選手の約80~90%※が復帰を果たしています。 ※参考:公益社団法人 高知県スポーツ協会|「大谷翔平選手が受けたトミージョン手術って何?」 投手がトミー・ジョン手術を受けて復帰した後は、球速が上がるケースもあります。 大谷翔平選手は手術前は肘の張りで欠場する試合もあり、成績が安定しませんでした。しかし、2度目の手術以降は変化球の球速が速くなり、正確な投球ができるようになったと評価されています。 また、手術の翌年2024年にバッターとして40本塁打・40盗塁を史上最速で達成しました。 トミー・ジョン手術を受けるメリットとデメリット トミー・ジョン手術には靭帯損傷を根本的に治療できるメリットがある一方で、デメリットもあります。 手術のメリット 手術のデメリット 手術を受ける前に、メリットとデメリットを把握して受けるかどうかを判断しましょう。 手術のメリット 手術のメリットは、主に以下の3点です。 重度の靭帯損傷でも治療可能 スポーツ選手として復帰できる 痛みを気にせずスポーツできる 軽度の靭帯損傷であれば、保存療法による治療が可能ですが、重度の損傷の場合は効果が期待できません。対して、トミー・ジョン手術であれば、重度の損傷であっても治療ができます。 スポーツ選手にとって大きなメリットの一つが、選手として復帰できる可能性が高まることです。リハビリが必要なので、復帰には多少の期間を要しますが、多くの選手が復帰を果たしています。 適切な治療とリハビリを継続することで、痛みを気にせずスポーツできるようになり、成績が向上した選手もいます。 手術のデメリット トミー・ジョン手術には、複数のデメリットもあります。 長期間のリハビリが必要 感染症などのリスクがある パフォーマンスが戻らない可能性 トミー・ジョン手術の後は長期間のリハビリが必要で、1年以上の期間が必要なケースもあり、スポーツ選手にとっては大きな不安を抱える期間となるでしょう。 リハビリ期間の不安が精神的なストレスになる可能性もあります。 また、トミー・ジョン手術は技術の進歩もあり成功率が高い手術ですが、それでも100%成功するわけではありません。 トミー・ジョン手術を受けた選手の復帰率は高いですが、手術を受ければ必ず復帰できるとは限らない点に注意しましょう。 トミー・ジョン手術についてよくある質問 トミー・ジョン手術に関して、患者さまから寄せられたよくある質問にお答えします。 トミー・ジョン手術は失敗する?成功率は? トミー・ジョン手術の入院期間や復帰期間は? トミー・ジョン手術は一般人でも受けられる? 各質問について、詳しく解説していきます。 トミー・ジョン手術は失敗する?成功率は? トミー・ジョン手術の成功率は80~90%※です。 ※公益財団法人 高知県スポーツ協会|「大谷翔平が受けたトミージョン手術って何?」 トミー・ジョン手術は成功率が高い手術ですが、失敗のリスクがないわけではありません。 手術に失敗すると、肘を動かす際に痛みや不快感がある、可動域が制限されるといった状態がリハビリ後も続き、スポーツをしている場合は競技復帰が難しくなる可能性もあります。 トミー・ジョン手術の入院期間や復帰期間は? トミー・ジョン手術を受けてから競技復帰するまでの期間は、12〜18ヶ月程度が一般的です。 復帰までの期間は、年齢や体力、スポーツの種類やリハビリトレーニングの進捗状況などで大きく異なります。 とくに、野球のように肘への負担が大きいスポーツでは、復帰までの時間が長いと考えられます。 術後から1ヶ月ほど:安静期間 1~3ヶ月ほど:可動域を広げる 4ヶ月目以降:競技で必要な動作のリハビリ リハビリがスムーズに進んだ場合でも、競技復帰には1年以上かかるケースが多いです。 トミー・ジョン手術は一般人でも受けられる? トミー・ジョン手術は、スポーツ選手だけでなく一般の方も受けられます。 リハビリに1年ほどかかり、日常生活に支障があるため、実際に受ける方はそれほど多くはありません。 肘の靭帯損傷には手術以外にも再生医療をご検討ください 野球などのスポーツをしていると、肘の側副靭帯を損傷する場合があります。 肘の側副靭帯の再建において、トミー・ジョン手術は有効な治療法です。 しかし、100%手術が成功するわけではありません。トミー・ジョン手術のリスクを不安に感じるなら、再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、損傷した組織の再生・修復や炎症を抑える効果が期待できる医療技術です。 また、大きな手術や入院をせずに治療が可能で、早期に競技復帰を目指したい方にも注目されています。 患者さま一人ひとりの状態にあわせて治療方針をご案内しているので、肘の靭帯損傷でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 >当院の再生医療による肘関節の症例はこちら
2019.09.09 -
- 肘
「肘のクリーニング手術とは?」 「どのような症状に行われる手術なの?」 肘の痛みに対する手術を検討している方の中には、上記のような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。 肘のクリーニング手術とは、主に「関節ねずみ(関節内遊離体)」の治療のために行われる手術の一つです。 本記事では、クリーニング手術が適応される症状や手術にかかる費用について解説します。 肘の痛みや可動域の制限でお悩みの方は、クリーニング手術がどのような治療なのかを正しく理解しましょう。 また、肘の痛みを手術せずに治療できる可能性がある再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは自分の細胞や血液由来の成分を活用して、傷んだ組織の回復をサポートすることを目的とした治療法です。 >>再生医療による肘関節の症例はこちらでも確認いただけます。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肘関節の治療にも有効な再生医療に関する治療法や症例を配信中です。 「肘の痛みを手術せずに治したい」という方は、この機会に再生医療について確認しておきましょう。 クリーニング手術とは?野球選手必見 クリーニング手術とは、肘関節の損傷した軟骨や遊離体を取り除く手術のことです。 肘の治療において、主に以下の2つの症状に対して行われます。 関節ねずみ 野球肘 以下では、手術内容について詳しく解説します。 関節ねずみの治療法として有効 関節ねずみの除去にクリーニング手術が行われるケースがあります。 関節鏡視下手術 関節鏡や器具を挿入して遊離体を取り除く 傷口が小さいことが特徴 開放手術 関節を直接開いて手術を行う 関節鏡視下手術が難しい場合に検討される クリーニング手術で関節ねずみを取り除くことによって、痛みや炎症の軽減、可動域制限の改善などが期待されます。 関節ねずみを放置すると以下のようなリスクがあるため、注意が必要です。 関節内で遊離体が動きを妨げることで肘の可動域が狭くなり、腕の動作に影響が及ぶ可能性があります。 痛みや関節の損傷を悪化させないためにも、早めに適切な治療を受けることが重要です。 野球肘に手術が検討されるケースもある 肘のクリーニング手術は、野球肘にも適応されるケースがあります。 野球肘とは、投球動作による肘関節の酷使が原因となって現れる肘の障害の総称です。 内側側副靭帯損傷や、離断性骨軟骨炎などの野球選手に多いスポーツ障害も野球肘に含まれます。 基本的には保存療法で改善が期待されますが、効果が見られない場合はクリーニング手術を検討することも選択肢の一つです。 しかし、野球肘にはさまざまなタイプがあり、それぞれ適した治療法が異なるため、クリーニング手術が適応されるかどうかは医療機関に問い合わせましょう。 肘のクリーニング手術にかかる費用 肘のクリーニング手術にかかる費用の目安は、20〜30万円程度です。 ただし、手術を実施する医療機関や入院期間、施術の内容によって費用が異なる点に注意しましょう。 高額療養費制度を利用できる可能性があり、実際の自己負担額を減らすことも可能です。 正確な費用を知りたい場合は、医療機関に問い合わせてみましょう。 肘のクリーニング手術における競技復帰までの期間 肘のクリーニング手術後にスポーツ復帰できるまで、早くても約3〜6カ月かかります。 手術後の回復までの期間とそれぞれの期間で行われる対応は、以下の通りです。 期間 主な対応 手術直後~2週間 痛みや腫れの管理が中心 ギプスやシーネで固定 安静 2週間~2カ月 可動域を広げるリハビリを開始する 日常生活動作の制限が緩和される 2カ月~3カ月 軽いトレーニングが開始される キャッチボールなどの競技特有のトレーニングを取り入れる 3カ月以降 本格的な競技への復帰 上記は目安であり、回復までの期間には個人差があることを覚えておきましょう。 競技復帰には3~6カ月程度の期間が必要なので、継続的なリハビリテーションが重要です。 クリーニング手術は肩や膝の関節疾患の治療にも有効 クリーニング手術は、肘だけでなく肩や膝関節の疾患の治療にも有効な手術です。 対象部位 治療内容 肩関節 肩の痛みの原因となっている関節唇や腱板を取り除く手術 膝関節 損傷した半月板や遊離軟骨を取り除く手術 軽度な変形性膝関節症に適応されるケースもある 足首 変形性足首関節症による骨棘や滑膜、遊離軟骨を取り除く手術 ただし、これらの関節疾患でも症状や進行度によってはクリーニング手術が適応とならない可能性もあります。 治療方法は、症状に応じて保存療法から検討し、医師と十分に相談して治療方針を決めましょう。 クリーニング手術についてよくある質問 クリーニング手術に関して、患者さまからよくある質問に回答していきます。 大谷翔平選手が受けた肘の手術は? 膝のクリーニング手術とはどんな手術? 大きな話題になった大谷選手が受けた手術についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。 大谷翔平選手が受けた肘の手術は? 大谷翔平選手が受けた肘の手術は、トミージョン手術です。 トミージョン手術は、損傷・断裂した内側側副靭帯を他の部位から採取した腱で補う手術です。自分の腱を移植するため、拒絶反応のリスクが少なく、自然な状態に回復するメリットがあります。 大谷翔平選手は、2018年10月と2023年9月に2回トミージョン手術を受け、2025年6月に投手復帰を実現しています。 他にも、ダルビッシュ有選手をはじめとする多くの野球選手が受けている手術です。 膝のクリーニング手術とはどんな手術? 膝のクリーニング手術は、関節鏡を用いて関節内の損傷した組織や痛みの原因となる部分を取り除く手術です。 主に、半月板損傷や初期の変形性膝関節症の治療で行われます。 痛みの原因となる部分の除去を行うことで痛み症状の改善を目的としています。 肘の痛みを手術せずに治したい方は再生医療も選択肢の一つ 肘のクリーニング手術は、関節ねずみや野球肘の治療方法の一つです。 痛みの原因となる組織を取り除くことで、痛み症状や関節可動域の制限緩和が期待できます。 症状によって期間は異なりますが、スポーツに復帰できるまでに早くても約3~6カ月を要する可能性があります。 早期復帰にはリハビリテーションが重要ですが、医師と相談の上、無理のない範囲で進めることが重要です。 また、肘の痛みを手術せずに治療したい方は、先端医療である再生医療という選択肢もあります。 再生医療は患者さま自身の細胞や組織を利用して治療するため、アレルギーや拒絶反応のリスクが低い治療法です。 肘の痛みにお悩みの方は、以下の再生医療の症例もご覧ください。
2019.09.08 -
- 肘
激しい動きの多いアスリートは、一般人よりもケガのリスクに悩まされます。 肘を酷使する野球選手も例外ではありません。野球選手の多くは肘の痛みに悩まされています。「関節ねずみ」も肘の痛みの一種です。 本記事では、関節ねずみの症状や治療法を紹介します。症状や痛みに合わせて治療法を検討してください。 この記事を読むとわかること 関節ねずみとは 関節ねずみの症状 関節ねずみの治療法 野球選手の肘に発症することが多い関節ねずみとは 「関節ねずみ」とは、関節内で剥がれ落ちた軟骨・骨のかけらや、あるいは骨の変形によって生じた骨棘(こっきょく)・骨のとげが剥離して関節内に遊離することが原因となって生じます。 肘の関節を酷使する野球選手などに見られる症状です。 無症状のときもありますが、関節の狭い部分に挟まったり引っかかったりすると、激しい痛みが生じ、関節の可動域が制限されます。 関節を動き回る「関節遊離体」が俗に「関節ねずみ」と呼ばれます。 関節ねずみの症状 関節ねずみの症状には主に4つあります。ご自身の症状に当てはまるか確認してください。 関節ねずみの症状 関節を動かすと引っかかりを感じる 関節が伸ばせない・曲げられない 関節を動かしたときにきしむような音 関節が熱を持っている感じがする 関節ねずみは必ずしも痛みがあるわけではありません。症状は多岐に渡り、多く見られるのは肘が曲げづらくなる症状です。肘に違和感がある場合は通院を検討してください。 関節内遊離体 関節内遊離体は肘の違和感・痛みが主な症状です。 野球だけでなく、テニスやバスケットボールプレイヤーや高齢者も発症する可能性があります。 肘が通常よりも曲げにくい・伸ばしにくい場合や曲げ伸ばしで関節から音が聞こえる場合は、関節ねずみ(関節内遊離体)を疑ってください。 肘の動かしづらさは重症化すると日常生活にも影響を及ぼします。 関節遊離体を起因とする変形性肘関節症 関節遊離体(関節ねずみ)の再発を繰り返すと、骨片が軟骨にダメージを与え変形性肘関節症を引き起こす原因となります。 変形性肘関節症が進行すると、肘を動かすのが困難になるだけでなく、手がしびれて指を動かすのも難しくなるほど重症化するのです。 関節ねずみが損傷を助長させて変形性肘関節症を悪化させるケースもあります。 関節ねずみを放置するとどうなるの? 関節ねずみが関節に挟まると、痛みとともに肘の可動域が制限されます。日常生活にも支障をきたし、放置すれば生活の質を大きく下げてしまうでしょう。 関節ねずみが関節から外れると治ったように感じるかもしれませんが、それは関節ねずみが移動しているだけです。また関節に挟まって、痛みが再発する可能性があります。 関節ねずみを治療する方法は? 骨片や骨棘が完全に剥離していない場合には、保存療法で経過を観察します。しかし、完全に剥離して遊離体となっている場合には、自然治癒には期待できません。 症状が重い場合は、関節鏡視下手術や骨軟骨移植などの手術を行います。手術の場合は数日間の入院と、数か月の安静期間が必要です。 しかし、アスリートが数か月も練習できないとなると、選手生命が危ぶまれます。少しでも早い復帰を考えるのであれば、「再生医療」をご検討ください。 負担が少ない関節鏡視下手術 関節鏡視下手術とは、 関節内に直径1~4mmの内視鏡を用いて関節内を観察しながら患部を手術する方法です。 関節鏡視下手術の特徴 関節を大きく切開しないため、術後のリハビリを早期に始められる 内視鏡を用いるとどの部分が傷んでいるか明確にわかるため、的確な治療ができる 生理食塩水を流しながら行うため、感染症のリスクが低く痛みも起こりにくく、患者の負担が軽減される 患者の負担が少ないほか、感染症のリスクも低いため関節遊離体の手術には関節鏡視下手術が行われるケースがあります。傷口が小さく体の負担が小さいのがメリットです。 一般的に、手術費用は約25万円ほどかかります。 手術を必要としない再生医療 再生医療は患者さんの組織や細胞を利用して臓器や組織を修復する医療技術です。 副反応のリスクが低く、安全性が高い医療技術として注目されています。 再生医療は競技復帰までの期間が早い、手術に比べて体への負担が少ないなどのメリットがあります。 >再生医療による肘関節の症例はこちら まとめ・野球選手の選手生命にも関わる肘の悩み「関節ねずみ」について 関節ねずみは肘の可動域が制限される、肘が痛むなどの症状が見られます。 このような症状があると野球選手としての活動だけでなく日常生活にも支障をきたすでしょう。 症状が見られたときには、安静にして、早期に適切な治療を受けることが重要です。 その際、安全性が高く早期の回復に期待できる再生医療による治療もご検討ください。
2019.09.08 -
- 肘
日常生活やスポーツ時に腕が思うように曲がらない・曲げると痛いといった症状にお悩みの方もいらっしゃるかと思います。 肘が曲がらなくなる原因には、関節リウマチやスポーツ外傷などがあります。 とくに、スポーツ選手は腕を使う動作が多く、腕に関するさまざまなスポーツ障害に見舞われがちです。 そこで本記事では、腕が曲がらなくなる原因や治療方法について詳しく解説します。 症状を放置してスポーツを続けてしまうと、症状が悪化する恐れがあります。 腕や肘に違和感を覚えた際は、早めに治療を受けましょう。 腕(肘)が曲がらない原因となる疾患 腕や肘が曲がらない原因には、以下の疾患が考えられます。 腕を酷使するスポーツは、肘関節への負担が大きいため、運動後に十分なケアを行うことが大切です。 肘に違和感を覚えたり、腕が曲がらなかったりした場合にケアを怠ると、症状が悪化する可能性があります。 肘関節脱臼 腕が曲がらない原因となる疾患に、肘関節脱臼があります。 肘関節脱臼とは、運動や事故によって肘関節の位置がずれたり、外れたりしてしまう疾患です。 重症の肘関節脱臼では、立ち姿勢がつらいほど痛みを感じるため、自身で脱臼していることに気づける場合が大半です。 変形性肘関節症 腕が曲がらないときに考えられる疾患に、変形性肘関節症があります。 変形性肘関節症は、肘の使いすぎ(オーバーユース)や加齢によって肘関節が変形する疾患で、主に以下の症状が現れます。 変形性肘関節症は重症化すると、肘関節周囲にある尺骨神経が圧迫され、手のしびれなどを引き起こします。 変形した肘関節や圧迫された神経は、腕の可動域が制限される恐れがあるため、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けることが重要です。 関節リウマチ 関節リウマチの症状の1つに、腕の曲げにくさがあります。 関節リウマチは、免疫異常により以下の症状が現れる疾患です。 とくに起床時のこわばり症状が現れやすく、腕の曲げにくさを感じる場合があります。 腕の曲げにくさの程度が日中で変動する場合は、関節リウマチの可能性もあるため早期に医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、関節リウマチの早期受診の重要性について詳しくご紹介していますので、合わせてご覧ください。 テニス肘 腕が曲がらなくなる原因の1つに、テニス肘があります。 テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、上腕骨の遠位部にある外側上顆で炎症が起きる疾患で、以下の症状が現れます。 テニス肘は腕の筋力が弱い人や、肘を酷使するスポーツを行う人がなりやすいのが特徴です。 肘の痛みが強いと、手首をひねる動作や握力を必要とする作業に困難感が生じます。 テニス肘については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 ゴルフ肘 ゴルフをプレーする人は、ゴルフ肘によって腕が曲がらない症状が現れる可能性があります。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は、無理なスイング動作が原因で、肘の内側が痛くなる疾患です。 肘に過剰な負担がかかり、肘の内側にある尺骨神経が傷つくと、手先にもしびれや痛みの症状が現れます。 ゴルフ肘の対処法については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 後外側回旋不安定症 肘が曲がらない症状が現れる疾患に、後外側回旋不安定症があります。 後外側回旋不安定症とは、肘関節の脱臼により、肘の外側の靭帯が損傷する疾患です。 肘の外側の靭帯を損傷すると、以下の症状が現れます。 後外側回旋不安定症は肘を伸ばした際に、肘関節の不安定性を感じますが、肘を曲げると関節が安定するのが特徴です。 自身の症状をセルフチェックしてみて、特に肘から下の痛みが強いと感じる場合は以下の記事もご参考ください。 腕(肘)が曲がらない際の治療方法 腕や肘が曲がらない場合は、以下の治療方法で症状の改善を目指すことが大切です。 スポーツ中に腕や肘に違和感を覚えたときは、無理に動かさずに安静にしましょう。 下記では治療方法について詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。 薬物療法や理学療法(リハビリテーション)による保存的治療 腕(肘)が曲がらない際の治療法に、薬物療法や理学療法(リハビリテーション)による保存的治療があります。 症状が軽度な場合には、以下の保存的治療が選択されるのが一般的です。 保存的治療では、薬物療法により痛み症状を緩和し、リハビリテーションで姿勢や動作の改善を図ります。 肘が曲がらないといった症状が重症化すると、保存的治療での症状改善が困難になるため、腕に違和感を覚えたら早めに医療機関を受診しましょう。 手術による外科的な治療 肘の可動域が生活に支障をきたすほど重症化した場合や、保存療法で痛みを十分に軽減できない場合は、手術による外科的な治療が選択されます。 手術治療を受けるメリットは、腕や肘が曲がらない根本的な原因を取り除ける可能性が高いことです。 一方で、デメリットとして治療期間の長さが挙げられます。外科的治療は身体への侵襲が大きく、術後の理学療法(リハビリテーション)が必要不可欠です。 入院やリハビリテーションにより、治療期間が長くなる傾向があり、スポーツへ復帰できるまでの時間も長くなる可能性があります。 再生医療という選択肢 肘が曲がらない際の治療方法に、PRPや幹細胞による再生医療という選択肢も検討されます。 PRPや幹細胞は、以下の特徴をもつ治療方法です。 再生医療の種類 方法 PRP(多血小板血漿)療法 患者様自身の血液から血小板が多く含まれた血漿を精製し、損傷部位に注射する 幹細胞治療 患者様自身の幹細胞を体外で増殖させて、細胞数が適量になったら体内へ注入する PRP療法や幹細胞治療は、自身の細胞で組織の修復を促すため、副作用のリスクが低いのが特徴です。 当院(リペアセルクリニック)の再生医療は、患者様自身の幹細胞を採取・培養し注射することで、組織の修復を促し回復を目指します。 PRPや幹細胞による治療を行えば、腕の炎症を抑えたり、痛み症状の軽減が期待できます。 手術療法を避けたい方や、スポーツへ早く復帰したい方は再生医療による治療をご検討ください。 当院では患者様ひとりひとりに合わせた丁寧なカウンセリングにを行っていくので、腕が曲がらない症状でお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。 >当院の再生医療による肘関節の症例はこちら 腕が曲がらない痛みが続く際は速めに医療機関を受診することが重要 腕や肘が曲がらず痛みが続く際は、早めに医療機関を受診しましょう。 肘の痛みを放置して運動を続けると症状が悪化し、最悪の場合スポーツに復帰できなくなる可能性があります。 少しでも違和感を覚えたら肘を安静にし、軽症のうちに適切な治療を開始することが大切です。 重症化してしまった場合の治療法の1つに、再生医療があります。 再生医療は従来より短い治療期間でスポーツへ復帰できる可能性があるため、症状にお悩みの方はぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2019.09.08 -
- 首
ゴルフを楽しんだ後に「首に違和感がある」「スイングのたびに首が痛む」と感じた経験はありませんか? ゴルフは全身を使うスポーツですが、特に首まわりの筋肉や関節には大きな負担がかかりやすく、知らず知らずのうちに痛みやコリを引き起こす原因になることもあります。 また慢性的な首の痛みが続く・プレーのたびに違和感があると、ゴルフを楽しめなくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があるので、ゴルフ前後には首まわりのストレッチを習慣化し、筋肉の緊張をほぐしておくことが重要です。 しかし「効果的なストレッチ方法が分からない」「なぜゴルフで首が痛くなるのか」といった悩みを持つゴルファーも多いでしょう。 本記事では、ゴルフ前後の首の痛みに効くストレッチ法や原因について紹介します。 また当院(リペアセルクリニック)では、慢性的な首の痛みに対するセルフケア方法や手術せずに治す選択肢もご紹介しています。 以下の公式LINEからも確認できますので、ご興味のある方はぜひ一度ご確認ください。 ゴルフ前後の首の痛みに効くストレッチ法 以下では、ゴルフにおける首の痛みに効くストレッチ法を紹介しています。 首を前後にゆっくり倒す 首を左右に倒して側面を伸ばす 首を左右にねじる回旋運動 大きく円を描くように首を回す 肩甲骨まわりをほぐす ゴルフのプレー前後に取り入れて、首の痛みを予防しましょう。 首を前後にゆっくり倒す ①椅子または立った状態で、背筋をまっすぐに伸ばします ②息を吐きながら、ゆっくりとあごを引いて首を前に倒します ③ゆっくりと元の位置に戻します ④次に、首を後ろにゆっくり反らし、首の前側を伸ばします ⑤これを前後各5〜10秒ずつ、2〜3セット繰り返します ゴルフのスイングでは、首まわりの筋肉に常に微細な緊張がかかっており、特に前傾姿勢を保ったままプレーを続けると、首の前側・後ろ側の筋肉がこわばりやすくなります。 このストレッチで首の前後の筋肉をやさしく伸ばすことで、筋緊張の緩和と血流の促進を目的とします。 ただし痛みがある場合は無理をせず動かす範囲を狭め、呼吸を止めず自然にリラックスしながら、首だけを動かして肩や背中が動かないよう意識しましょう。 首を左右に倒して側面を伸ばす ① 椅子に座るか、立った状態で背筋をまっすぐに伸ばします ② 右手を頭の左側に添え、息を吐きながらゆっくりと右側に首を倒します ③ 首の左側面が伸びているのを感じながら、5〜10秒キープします ④ ゆっくりと元に戻し、反対側も同様に行います ⑤ 左右それぞれ2〜3セットずつ繰り返します ゴルフのスイングでは、左右の肩甲帯や首の筋肉に不均等な負荷がかかり、特に首の側面にある胸鎖乳突筋や斜角筋が硬くなりやすくなります。 このストレッチでは、首の側面をゆっくりと伸ばすことで、左右バランスの改善や筋緊張の緩和、首周囲の血流促進に効果が期待されます。 ただし、痛みやしびれを感じる場合は無理に伸ばさず、可動域を狭めて実施しましょう。 首を左右にねじる回旋運動 ① 椅子に座るか立った姿勢で、背筋を伸ばしてまっすぐ正面を向きます ② 息を吐きながら、ゆっくりと首を右側にねじっていきます ③ 首の筋肉が軽く伸びているのを感じたら、その位置で5〜10秒キープします ④ ゆっくりと正面に戻り、反対側も同様におこないます ⑤ 左右それぞれ2〜3セット繰り返します ゴルフのスイングでは、フォローやフィニッシュ時に首が回旋する動きが多く、首まわりの筋肉に負担がかかりやすくなります。 特に胸鎖乳突筋や肩甲挙筋などがこわばると、可動域が狭まり、スイングに影響が出ることもあるので注意しましょう。 このストレッチを行うことで首の可動域を保ち、筋緊張を和らげ、姿勢バランスの改善にもつながります。 大きく円を描くように首を回す ① 椅子に座るか立った姿勢で、背筋を伸ばしてリラックスします ② あごを軽く引き、首を前にゆっくり倒します ③ そこから右・後ろ・左と、円を描くように首を大きくゆっくり回します ④ 1周したら正面に戻り、今度は反対回り(左→後ろ→右)でも同様に行います ⑤ 左右1回ずつを1セットとして、2〜3セット行いましょう ゴルフではアドレス姿勢を維持しながらスイング動作を繰り返すことで、首の筋肉が全方向に緊張しやすく、慢性的な疲労や可動域の低下につながることがあります。 このストレッチでは、首まわりの筋肉全体をまんべんなくほぐし、可動域の維持・血行促進・緊張緩和を目的としています。 ただし、痛みやめまいが出る場合は中止し、動かす範囲を小さくする・無理に回さず自然な動きにとどめるようにしましょう。 肩甲骨まわりをほぐす ① 背筋を伸ばして椅子に座るか、立った姿勢で両腕を身体の横に下ろします ② 両肩を耳に近づけるようにゆっくりとすくめ、そのまま後ろに大きく回します ③ 肩甲骨を背中の中心に寄せるよう意識しながら、円を描くように肩を後方に10回まわします ④ 次に、肩を前方向に10回ゆっくり回します ⑤ これを前後1セットとして、2〜3セット繰り返しましょう ゴルフスイングでは肩甲骨周辺の筋肉が常に連動しており、特にインパクトやフィニッシュの動作では大きな負荷がかかりやすくなります。 このストレッチでは、肩甲骨を動かすことで肩まわりや首の緊張をやわらげ、血行を促進して首の負担を間接的に軽減する効果が期待できます。 首への負担が大きくなっている場合でも、肩甲骨の動きからアプローチすることで間接的に首の緊張を和らげるのがポイントです。 呼吸を止めずにリラックスした状態で、動かすのは肩のみ、首や背中はできるだけ安定させて行いましょう。 ゴルフで首が痛くなる原因|ストレッチで首の痛みを感じる場合は要注意 ゴルフで首が痛くなる原因は主に以下の通りです。 スイングによる反復動作で筋肉が疲労する 前傾姿勢の維持による負担 自己流のスイングや、フォームに偏りがある 加齢や柔軟性の低下 ストレッチ不足・準備運動の欠如 ゴルフによる首の痛みは、スイング動作・姿勢・柔軟性の低下など、複数の要因が絡んで発生します。 痛みを予防・改善するためには、日頃からのストレッチ習慣・正しいフォームの習得やケアが欠かせません。 しかし、すでに痛みが出ている状態で無理にストレッチを行うと、かえって症状を悪化させるおそれがあります。 もし軽くストレッチをしても痛みが引かない、または逆に痛みが強くなるようであれば、すぐにストレッチを中止し、医療機関の受診を検討してください。 中には、頚椎症(けいついしょう)などの疾患が隠れているケースもあり、自己判断で対応を続けると悪化する可能性もあります。 違和感や痛みが長引く場合は、早めの診察をおすすめします。 ゴルフによる首の痛みは、ストレッチと早期対策で予防しよう ゴルフは年齢を問わず楽しめるスポーツですが、スイングや前傾姿勢の反復によって首まわりの筋肉や関節に大きな負担がかかるため、日頃からストレッチを行い、柔軟性を高めておくことは、首の痛みを未然に防ぐうえで効果的です。 また、正しいスイングフォームを身につけることも、筋肉への過剰な負荷を減らすポイントです。 しかしどれだけ予防に努めていても、痛みの発症リスクを完全にゼロにすることはできません。 首の痛みが出てしまうと、ゴルフができなくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があるため、できるだけ早く回復したいという方は再生医療も一つの選択肢として検討しましょう。 再生医療とは、患者さまご自身の幹細胞を活用し、傷んだ組織の修復を促す治療法で、これまで手術が必要とされていた症状にもアプローチできる可能性があります。 安静期間が短くスポーツ復帰が早い傾向にある点も、ゴルファーにとっては安心できる点といえるでしょう。 当院(リペアセルクリニック)では、ゴルファーの首の痛みに対する再生医療のご相談も受け付けております。 詳しい治療内容や適応について知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも解説していますので、ぜひご覧ください。
2019.09.07







