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- 靭帯損傷
- ひざ関節
サッカーなどのスポーツ中に転んだり、プレーヤー同士がぶつかったりすると、前十字靭帯断裂になる可能性があります。 前十字靭帯断裂は強い痛みを伴うため、「立ち仕事が辛い」と感じている方もいらっしゃるでしょう。 飲食店の厨房や建設現場などは立ち仕事が多く、前十字靭帯断裂になった場合は早めの治療が必要です。 症状が悪化すると歩行が困難となり、手術しか選択肢がなくなってしまうので、膝に負担をかけないリハビリも実践してみましょう。 本記事では、前十字靭帯断裂の特徴や放置した場合のリスク、日常的なケア方法などをわかりやすく解説します。 手術不要の治療法も紹介しますので、膝を切らずに治したい方はぜひ参考にしてみてください。 立ち仕事に影響する前十字靭帯断裂とは? 前十字靭帯断裂とは、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)をつなぐ前十字靭帯が断裂し、痛みや腫れを引き起こす症状です。 スポーツ中にプレーヤー同士がぶつかり、膝が可動域を超えて曲がったときや、ジャンプ後の着地で膝に強い衝撃が加わると、前十字靭帯断裂になる場合があります。 前十字靭帯断裂が疑われる場合は、受傷時の断裂音や以下の症状をチェックしてみましょう。 土木や建設、飲食などの業界は立ち仕事が多いため、膝の痛みが長時間続くと、精神的にも大きなストレスがかかります。 痛みを我慢して立ち仕事を続けた場合、膝の変形を引き起こす可能性もあるので要注意です。 「膝崩れ」などの自覚症状があるときは、早めに医療機関の診察を受けておきましょう。 立ち仕事の方が前十字靭帯断裂を発症した場合の放置リスク 立ち仕事は膝にかかる負担が大きいため、前十字靭帯断裂を放置すると、以下のリスクが発生します。 前十字靭帯には血管があまり通っておらず、栄養が届きにくいため、自然な回復は期待できません。 立ち仕事を続けると前十字靭帯の損傷が進行し、完全断裂する恐れがあります。 プロのアスリートは選手生命に関わるため、収入が途絶えてしまう可能性も。 ご自身の技量で成り立っている飲食店など、代替が利かない職業の場合は、経営悪化や廃業リスクもあるので要注意です。 前十字靭帯断裂の症状が重くなると、治療方法が外科手術に限定される場合があるため、2週間程度の入院も必要になります。 仕事や家事を休めない方は、前十字靭帯断裂を放置しないように注意しましょう。 仕事を続けながら膝を守る実践的な方法 立ち仕事を続けながら膝を守りたい場合は、以下の方法を実践してみましょう。 サポーターなどの活用を保存治療といい、前十字靭帯断裂の悪化を防止できるため、初期段階の症状に効果的です。 具体的な治療方法は以下のようになりますが、患者の年齢や症状のレベルなどを考慮するので、必ず医師の指示を受けておきましょう。 インソール・サポーターなどのサポート用品の活用 前十字靭帯断裂を治療する場合、インソール(靴の中敷き)によって足部へアプローチする方法があります。 足部のアーチ形状が崩れていると、膝にかかる負担が重くなってしまうため、前十字靭帯断裂の進行を早めてしまいます。 インソールは膝の負担となる衝撃を吸収・分散するので、膝痛の緩和に効果的です。 ただし、既製品のインソールは足裏の形状に合いにくいため、整形外科などの診断を受け、オーダーメイドしてもらうほうがよいでしょう。 また、膝が抜ける感覚がある場合は、膝用のサポーターもおすすめです。 サポーターで膝関節の動きを固定すると、安定感が増すため、立ち仕事を続けやすくなります。 外科手術の治療を避けたい場合は、早めにサポート用品を活用してみましょう。 正しい姿勢と膝に優しい動作のポイント 膝にかかる負担を軽くしたい場合は、姿勢や動作の改善も必要です。 以下の姿勢や動作を習慣化すると、前十字靭帯断裂の進行を防ぐ効果があり、膝の痛みも和らぎます。 姿勢や動作の改善ポイント 具体的な改善内容 立つときの姿勢 ・膝を真っすぐ伸ばす ・重心を意識して左右のバランスをとる ・背筋を伸ばして立ち、顔は前方に向ける 座るときの姿勢 ・背筋を伸ばす ・膝を深く曲げるあぐらや正座、横座りを避ける 歩くときの姿勢 ・背筋を伸ばして前を見る ・猫背にならないよう注意する 立ち座りの動作 ・ゆっくりと立ちあがる ・床や椅子から立ち上がるときは手で体重を支える ・立ち座りが長時間になるときは適度に姿勢を変える 歩くときの動作 ・膝を伸ばし、大きな歩幅で歩く ・腕を振って歩く ・お腹に力を入れる 猫背がクセになっていると膝に負担がかかりやすいので、立つときや歩くときは背筋をまっすぐ伸ばしましょう。 座るときは基本的に椅子を使い、正座やあぐらを避けると、前十字靭帯断裂の悪化を防止できます。 寝るときは仰向けになり、膝の下にクッションを入れて痛みを和らげましょう。 休憩・アイシングなど負担を軽減する日常ケア 前十字靭帯断裂は膝関節の腫れや内出血を引き起こす場合があるため、日常的なケアには休憩やアイシングもおすすめです。 休憩や患部のアイシングなどをRICE処置といい、以下の効果を期待できます。 RICE処置 具体的な処置方法 安静(Rest) 膝関節が動かないように固定し、安静にする 冷却(Icing) 氷や冷却パックなどで膝関節を冷やし、腫れや内出血を抑える 圧迫(Compression) 膝関節を包帯などで圧迫し、腫れや内出血を抑える 拳上(Elevation) 膝関節を心臓より高い位置に上げ、血液循環を調整して腫れを軽減する 立ち仕事が長くなるときは適度な間隔で休憩を取り、膝を冷やすと痛みが緩和されます。 ただし、RICE処置は応急処置に過ぎないため、根本的な治療にはなりません。 休憩やアイシングで症状が改善されない場合は、医療機関で治療を受けておきましょう。 前十字靭帯を断裂した際の治療法【立ち仕事の場合】 前十字靭帯断裂は自然治癒が難しいため、立ち仕事を続ける場合は以下の治療法を検討する必要があります。 外科的手術や運動療法、再生医療には以下の特徴があるので、医師と相談の上、自分に合った治療法を選択しましょう。 .外科的手術 前十字靭帯断裂の外科的手術には以下の種類があり、保存療法に効果がなかったときの選択肢になります。 手術の種類 特徴 靭帯修復術 ・前十字靭帯の断裂を縫合する手術 ・部分断裂で断裂端が明確な場合の治療法となる ・膝関節の安定性を十分に確保できない ・手術は1~2時間程度 ・入院期間は2~4週間程度 靭帯再建術 ・自分の膝蓋腱などを患部に移植し、新たな前十字靭帯をつくり直す手術 ・提供者の腱を使う場合もある ・体に負担がかからないよう、一般的には内視鏡を用いる ・手術は2時間程度 ・入院期間は1~2週間程度 現在は靭帯修復術があまり用いられておらず、靭帯再建術によって治療するケースが一般的です。 入院期間の目安は1~2週間ですが、術後は6カ月~1年程度のリハビリ期間が必要です。 手術に抵抗がある方や、入院を避けたい方は、以下の運動療法や再生医療を検討してみるとよいでしょう。 運動療法 運動療法にはストレッチと筋力トレーニングがあり、痛みの緩和などを期待できます。 運動療法の種類 特徴 ストレッチ ・膝の柔軟性を高めて負担を軽くする ・膝の可動域を広くする・主に足首を回す、太ももやふくらはぎを伸ばす、膝の曲げ伸ばしなどのストレッチを行う 筋力トレーニング ・筋力アップにより膝の安定性を高くする・主に太ももの筋力を高めるため、椅子に座って片脚を伸ばす動作や、スクワットなどを行う 前十字靭帯の断裂後はRICE処置を行い、痛みや腫れが引いたら運動療法に移行しましょう。 両脚の筋力に大きな差が出ないよう、バランスディスクなどを使ったトレーニングも重要です。 ストレッチや筋力トレーニングはすぐに効果が出ないため、辛抱強く続けていきましょう。 再生医療という選択肢 再生医療とは、幹細胞の修復能力を活用し、損傷した患部を元どおりにする治療法です。 治療の際には患者の身体から脂肪を採取し、幹細胞を1,000万~1億個に増やして患部に注入します。 幹細胞の働きによって前十字靭帯が修復されると、立ち仕事やプロスポーツへの復帰も可能です。 再生医療には以下の特徴があるため、前十字靭帯断裂の根本治療を目指したい方は、選択肢に入れてみてもよいでしょう。 手術や入院を避けたい方におすすめの治療法ですが、自分に合うかどうかを判断する必要があるので、まず専門医に相談してみましょう。 リペアセルクリニックは再生医療を導入しており、プロスポーツ選手にも活用されています。 具体的な治療プランなどを知っておきたい方は、電話やメールの無料相談をご活用ください。 前十字靭帯断裂で立ち仕事に復帰する際は靭帯再建手術を検討しよう 前十字靭帯断裂を受傷したときは、休憩・冷却などの方法で膝をケアし、早めに専門医の診察を受けましょう。 初期段階の痛みはリハビリや運動療法で緩和できますが、立ち仕事に復帰する際は、靭帯再建手術を検討する必要があります。 断裂した前十字靭帯をつくり直し、ストレッチや筋力トレーニングを続けると、膝の機能が徐々に回復します。 また、手術に抵抗があり、仕事や家事を休めない場合は、再生医療も選択肢の一つです。 本格的な治療を開始する前に、外科手術や再生医療の特徴を理解し、納得できる治療方法を選択してみましょう。
2019.07.02 -
- PRP治療
- ひざ関節
関節炎とリウマチはよく混同されますが、実はまったく異なる病態です。 関節炎は「関節に炎症が起きた状態」全般を指す幅広い概念であるのに対し、リウマチ(関節リウマチ)は免疫の異常によって自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。 しかし関節炎とリウマチの違いがよく分からないと、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、関節炎とリウマチの症状の違いを詳しく解説します。 関節炎とリウマチの症状の違いを正しく理解したい方、どちらに該当するのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 関節炎とリウマチの違い 関節炎とリウマチの主な違いを、各項目に分けて解説しています。 症状 原因 診断方法 治療法 両者の違いを正しく理解するためにも、ぜひ参考にしてください。 症状 関節炎とリウマチの症状の違いは、以下のとおりです。 症状 関節炎 リウマチ(関節リウマチ) 痛みの範囲 単一または限られた関節に出やすい 多発し、左右対称に現れる場合が多い 腫れ 局所的で非対称な場合が多い 対称的で熱感や腫れを伴う場合が多い 朝のこわばり 比較的短時間で治まる場合が多い 1時間以上続く場合が多い 全身症状 ほとんど見られない 倦怠感や微熱、貧血を伴う場合がある 関節炎は、膝や指など特定の関節に限定して炎症が起こるケースが多く、全身への影響は比較的少ないのが特徴です。 一方、関節リウマチでは、左右対称に複数の関節に炎症が現れやすく、腫れや熱感も強く出るのが特徴です。 さらに朝のこわばりが1時間以上続くこともあり、倦怠感や微熱、貧血などの全身症状を伴うケースも少なくありません。 原因 関節炎と関節リウマチは、いずれも関節に痛みや炎症をもたらしますが、原因は以下のように異なります。 原因 関節炎 リウマチ(関節リウマチ) 一般的な要因 関節の使いすぎ、加齢、外傷など 自己免疫の異常 遺伝 関連は低い 遺伝的要因が関与する場合がある 環境要因 肥満、特定のスポーツなど 喫煙、感染症などが影響する場合がある 好発年齢 高齢者に多い 比較的若い世代にも発症する 関節炎は加齢や使いすぎなどによって関節が物理的に摩耗することが主な原因で、スポーツや重労働が影響することも。 一方、関節リウマチは自己免疫の異常によって、自分の関節を攻撃してしまう疾患であり、遺伝要因や喫煙・感染症などの環境因子が関与する場合があります。 このように原因が異なるため、予防法や治療アプローチもまったく異なります。 診断方法 関節炎とリウマチの診断方法の違いは、以下のとおりです。 診断方法 関節炎 リウマチ(関節リウマチ) 診察 特定の関節の状態を重点的に観察 全身の関節の状態、皮膚症状などを観察 血液検査 一般的な炎症反応を確認 自己抗体の有無、炎症反応などを確認 画像検査 X線、CT、MRIなど X線、超音波検査、MRIなど 関節炎は局所的な症状の把握が中心ですが、関節リウマチでは全身症状や自己抗体の有無など、より多角的な検査が必要になります。 そのため、関節リウマチが疑われる場合は早めに専門医を受診し、総合的な診断を受けることが大切です。 治療法 関節炎とリウマチでは治療の目的や取り組み方が異なるため、選択される治療法にも違いがあります。 治療法 関節炎 リウマチ(関節リウマチ) 薬物療法 鎮痛剤や湿布などで炎症や痛みを緩和 抗リウマチ薬、生物学的製剤など 非薬物療法 理学療法、運動療法、装具療法など 作業療法、関節保護、生活指導など 手術療法 関節鏡手術、人工関節置換術など 関節形成手術、滑膜切除術など 関節炎では炎症のコントロールと関節機能の維持が治療の中心で、比較的軽度であれば、鎮痛剤やリハビリで対応可能の場合もあります。 一方で関節リウマチでは、進行性の関節破壊を防ぐことが最優先で、免疫に直接働きかける抗リウマチ薬や生物学的製剤による治療が欠かせません。 薬物療法に加えて、関節への負担を軽減する生活習慣の工夫や、症状の進行度に応じた外科的治療が選択されることもあります。 【まとめ】関節炎とリウマチの違いを知り、適切な治療を 関節炎と関節リウマチは、いずれも関節の痛みや腫れといった共通の症状がありますが、以下のように原因や症状の現れ方や治療法には明確な違いがあります。 項目 関節炎 関節リウマチ(リウマチ) 原因 加齢、外傷、感染、代謝異常など 免疫異常による自己免疫疾患 症状の現れ方 特定の関節に現れる 左右対称に複数の関節に出やすい 炎症の範囲 局所的 関節だけでなく全身に及ぶことも 伴う症状 関節の痛み・腫れ・熱感など 倦怠感、微熱、貧血などの全身症状 関節炎は、主に関節の使いすぎや加齢、ケガなどが原因で発症しやすく、痛みや腫れが1か所にとどまることが多いのが特徴です。 一方、関節リウマチは免疫システムの誤作動により、自分自身の関節が攻撃されて炎症が起こる「自己免疫疾患」です。 このように症状が似ていても根本的な原因が異なるため、治療法も大きく異なります。 関節の痛みや腫れが長引くときは自己判断で済ませず、できるだけ早く専門医を受診することが大切です。 日常生活への支障を抑えるためにも、関節に違和感を覚えた際は放置せずに速やかに医療機関での診察を受けましょう。
2019.06.30 -
- PRP治療
- 肘
日常生活やスポーツで肘を酷使し、テニス肘やゴルフ肘といった症状にお悩みの方は少なくありません。 湿布や痛み止め、リハビリテーションなど、様々な治療を試してもなかなか改善が見られない場合、PRP(多血小板血漿)療法という新しい治療選択肢が注目されています。 PRP療法とは、患者さま自身の血液から抽出した血小板を用いた再生医療の一つです。 この記事では、PRP療法の特徴や効果が期待できる肘の痛み、具体的な治療の流れについて解説します。 従来の治療法では効果が不十分だった方や、手術は避けたいとお考えの方にとって、PRP療法が新たな希望となるかもしれません。 なお、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「PRP療法で肘の痛みを早く治したい」という方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 PRP療法(多血小板血漿)とは https://youtu.be/aSqBW6H-9es?si=ApfsCUBa7YxOwviQ PRP療法は、患者さま自身の血液を利用して、血小板の濃縮液を用いて行う治療法であり、再生医療の一つです。 PRP療法の特徴 PRP療法が早期治療や痛み軽減につながる理由 PRP療法は肘の痛みを早期に改善し、QOLを改善できる可能性があります。 PRP療法の特徴 PRP療法は、血小板に含まれる成長因子による組織の修復や新しい細胞の成長を促す働きを利用し、自己治癒力を高める治療です。 PRP療法のメリットとデメリットは、それぞれ以下のとおりです。 【PRP療法のメリット】 副作用リスクの少ない治療法 PRP療法では患者さまの血液を用いるため、アレルギー反応や拒絶反応の副作用リスクが少ない 難治性の疾患の改善も期待できる PRP療法は自然治癒力を高めることで組織の損傷や慢性的な痛みを改善させ、これまで治療が難しかった疾患の改善も期待できる 手術や入院をせずに治療できる PRP療法は手術や入院不要で通院治療が可能なため、日常生活を送りながら治療できる 【PRP療法のデメリット】 効果には個人差がある 効果が現れる時期や持続する期間、効果の程度については個人差がある 痛みや腫れが生じることがある 注射を受けた部分に痛みや腫れ、熱感、発赤などの炎症反応を伴うことがある ただし、これらの症状は一時的なものであり、徐々に症状が軽減する メジャーリーガーの大谷翔平選手がPRP療法を受けた実績もあり、スポーツの世界では広く知られている治療法です。 PRP療法が早期治療や痛み軽減につながる理由 PRP療法が早期治療や痛み軽減につながるのは、PRP療法で使用する血小板に高い修復力があるからです。 血小板には損傷した組織を修復させるさまざまな物質が多く含まれており、それらが損傷した組織の修復を促します。 具体的には、以下のような作用があります。 ダメージを受けた組織の修復を促す 自然治癒力を高める 炎症を抑える これらの作用により、PRP療法は早期治療や痛み軽減につながる治療法として注目されています。 PRP療法が効果的な肘の痛み 肘の痛みに悩む多くの方が経験するのが、「テニス肘」や「ゴルフ肘」といった症状です。 これらはスポーツの名称がついていますが、必ずしもスポーツをする人だけに起こるわけではありません。 上腕骨外側上顆炎(テニス肘) 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘) 肘部管症候群 これらの症状について、次に詳しく見ていきましょう。 上腕骨外側上顆炎(テニス肘) https://youtu.be/jy2_O_mEvGI?si=5m6jyeHtYnNvthja テニス肘の正式名称は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼びます。 この症状の大きな特徴は、肘の外側部分に痛みが生じる点です。 主な症状 肘の外側の痛み 別名 バックハンドテニス肘 原因 ・テニスに限らず、手首や指を繰り返し使う動作 ・雑巾絞り、キーボード入力などによる肘の外側の腱の炎症や微細な断裂 痛みを感じる動作の例 ・物をつかんで持ち上げる ・タオルや雑巾を絞る ・ドアノブを回す ・キーボードを打つ ・ペットボトルのキャップを開ける など これらの動作で痛みを感じる場合、テニス肘の可能性があり、PRP療法が症状改善の一つの選択肢となることがあります。 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘) ゴルフ肘の正式名称は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」と呼びます。 その名の通りゴルフのスイング動作で肘の内側に痛みが生じることが多いです。 主な症状 肘の内側の痛み 別名 ・フォアハンドテニス肘 ・野球肘 原因 ・ゴルフに限らず、手首を内側に曲げる動作 ・物を強く握る動作の繰り返しによる肘の内側の腱の炎症や微細な断裂 痛みを感じる動作の例 ・ゴルフのスイング ・物を強く握って持ち上げる ・ロープを引っ張る ・投球動作 など このような症状がある場合、ゴルフ肘の可能性があり、PRP療法が適応となるケースがあります。 肘部管症候群 肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)とは、手のしびれや痛みが起こる病気です。 圧迫や牽引などが肘の神経に加わることで肘部管症候群を発症します。 主な症状 ・手のしびれや痛み、運動障害 ・指の変形 別名 - 原因 ・加齢 ・野球や柔道 ・幼少期の肘の骨折 痛みを感じる動作の例 ・物を握る ・長時間肘を曲げる ・物を持ち上げる ・肘を曲げ伸ばしする ・指を使う細かい作業をする など 肘部管症候群はデスクワークやドライバーのような職業でよく見られます。 上記の動作でしびれや痛みが見られる場合、肘部管症候群が疑われ、PRP療法で症状を改善できる可能性があります。 PRP療法で期待できる肘の痛みに対する効果 PRP療法は、特にテニス肘やゴルフ肘といった肘の腱付着部の痛みに対して、プロアスリートにもその効果が期待されています。 具体的には、以下のような効果が期待できます。 変性した腱や靭帯の再生を促す 関節内の炎症を抑える 硬くなった組織を柔らかくする これらの効果について、以下で詳しく見ていきましょう。 変性した腱や靭帯の再生を促す テニス肘やゴルフ肘では、肘の腱や靭帯が使いすぎや加齢などによって変性し、損傷していることが痛みの主な原因です。 PRP療法では、多血小板血漿(PRP)に含まれる豊富な成長因子が、これらの傷ついた腱や靭帯の組織修復を強力に促進します。 具体的には、成長因子が細胞の増殖や分化を促し、コラーゲンの産生を助けることで、損傷した組織が再生される過程をサポートします。 これにより、身体が本来持っている自然治癒力が高められ、変性してしまった腱付着部の再生が促されるのです。 難治性のスポーツ障害などで、組織が硬くなり治りにくくなっている場合にも、PRPを注入することで本来の修復力を活性化させ、治癒を目指す効果が期待できます。 関節内の炎症を抑える PRPに含まれる血小板や白血球から放出される様々な生理活性物質には、炎症を抑える作用(抗炎症作用)があると考えられています。 肘の痛みは、関節内やその周辺組織で起きている炎症が原因となっていることも少なくありません。 PRPを患部に注入することで、これらの成分が過剰な炎症反応を鎮め、痛みの軽減につながることが期待されます。 例えば、テニス肘では上腕橈骨関節内の炎症が痛みの原因の一つとなることがありますが、PRP療法によってこの炎症が抑制されることで、症状の改善が見込めます。 硬くなった組織を柔らかくする 慢性的な肘の痛み、特にスポーツ障害などでは、損傷した組織が修復される過程で線維化し硬くなってしまうことがあります。 このように組織が硬くなると、血行が悪くなったり本来の柔軟性が失われたりして、治癒が遅れたり、痛みが再発しやすくなったりする原因となります。 PRP療法は、このような硬くなった組織に対してもアプローチが可能です。 PRPに含まれる成長因子などが組織の修復プロセスを正常化し、柔軟性を取り戻す手助けをすることで組織の質を改善し、治癒を促進する効果が期待できます。 PRP療法で肘の痛みを治療する流れ PRP治療を実際に受ける際の一般的なプロセスは、以下のとおりです。 1. 診察・検査 医師による診察、症状の確認。必要に応じてレントゲン、エコー、MRI等の検査を行い、PRP治療の適応を判断。治療計画の説明 2. 採血 PRP作製のため、患者様自身の血液を採取(通常約10ml~60ml程度) 3. PRP精製 採取した血液を遠心分離機にかけ、血小板を高濃度に含んだPRPを抽出・作製 4. 患部へ注射 精製されたPRPを、肘の痛む部分(損傷した腱付着部、関節内など)に注射 5. 治療後ケア 注射後、クリニック内で安静(5分~1時間程度)。帰宅後は医師の指示に従い安静。注射部位に一時的な痛みや腫れが出ることがあるが、通常数日~1週間で軽快。 多くの場合、採血から注射までが当日中に完了し、比較的短時間で治療が受けられるのが特徴です。 肘の痛みに対するPRP療法についてよくある質問 最後に、肘の痛みに対するPRP療法についてよくある質問を紹介します。 PRP療法は肘に効く? PRP療法で肘を治療するデメリットは? PRP療法について気になることがある方は、ぜひ参考にしてください。 PRP療法は肘に効く? PRP療法はテニス肘やゴルフ肘のような肘の痛みにも効果が期待できます。 従来のリハビリやステロイド治療などで効果が不十分だった症例にも有効な可能性があります。 PRP療法は患者さまの血液を用いるため、アレルギーや拒絶反応のような副作用が少ない点がメリットです。 また、入院や手術が必要なく、点滴や注射などの簡単な処置だけで治療が完結します。 PRP療法で肘を治療するデメリットは? PRP療法で肘を治療するデメリットには、以下のようなものが挙げられます。 まれに副作用がある 効果に個人差がある 保険適用外の自由診療である PRP療法では点滴や注射を行うため、注射部位の痛みや腫れなどが起こる可能性があります。 また、PRP療法はすべての患者さまに効果があるわけではなく、治療効果には個人差がもあるため、注意が必要です。 そして、PRP療法は基本的に自由診療のため、治療費は全額自己負担となります。 メリットとデメリットをよく理解した上で、PRP療法を受けるか検討しましょう。 PRP療法での肘治療をご希望の方は当院へご相談ください 長引くテニス肘やゴルフ肘など、つらい肘の痛みにお悩みの方にとって、PRP療法は有効な治療選択肢の一つです。 PRP療法は患者さまご自身の血液を利用し、損傷した組織の修復を促す再生医療であり、従来の治療で改善しない症例に新たな希望をもたらす可能性があります。 とくにスポーツへの早期復帰を目指すアスリートにとって、PRP療法によって身体に与える負担が少ない点が魅力でしょう。 ご自身の治癒力を利用して組織修復を促進し、痛みを軽減することで、従来の治療法では難しかった早期復帰の可能性を広げる有望な選択肢になります。 当院リペアセルクリニックでは、PRP療法をはじめとした再生医療について豊富な実績を持っております。 「つらい肘の痛みを早く治したい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2019.06.29 -
- PRP治療
PRP(多血小板血漿)治療は、自己血液から抽出した成分を活用する再生医療のひとつで、変形性膝関節症・腱の炎症や美容目的など、さまざまな症状に応用されています。 PRP注射は自由診療(保険適用外)のため、費用は1回あたり数万円~数十万円と幅があり、病院や治療部位によっても異なることも。 実際に「PRP注射の費用はどれくらいかかるの?」「治療効果や通院回数が気になる」と、感じている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、PRP注射の費用相場から治療の特徴まで詳しく解説します。 費用対効果や治療選択で悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。 PRP注射の費用相場 PRP注射の費用相場は、以下のように施術を行う部位や治療の目的によって異なります。 片膝の治療:3~5万円程度 両膝の治療:5~15万円程度 筋・腱・靭帯の治療:3万円~15万円程度 変形性膝関節症の治療:5万円~30万円程度 美容目的の治療:3万円~50万円程度 PRP注射の費用相場は施術する部位によって異なりますが、一般的に注射1回あたりの費用は数万円~数十万円で、ほとんどの場合複数回の治療が必要です。 地域や病院によっても費用が異なるケースが多くありますが、診療費や検査費などは別途費用が必要となります。 PRP治療は自由診療|費用は保険適用外となる PRP治療は、現在の日本の医療制度においては保険適用外の自由診療となります。 そのため、費用は医療機関によって異なり、1回あたり数万円~十数万円と幅があるうえ、複数回の施術が必要となるケースも多いため、総額が高額になりやすいのが特徴です。 PRP治療は効果が確立されたわけではなく、臨床試験のデータが少なく、どのくらい有効なのか、持続期間はどれぐらいなのか、合併症の有無などエビデンスが得られるまでには時間がかかります。 そのため、有効性を検証する治験と平行して、PRP治療を患者に提供するという制度を利用しながらPRP治療が行われているのが現状です。 PRP治療ではまれに腫れや痛みなどの副反応がありますが、患者さま自身の血液を使用するためリスクは少ないといえます。 PRP治療の対象となる症状 PRP治療は、以下に該当するような症状や疾患をお持ちの方に対し、選択肢の一つとして提案されることがあります。 筋肉の損傷や腱の炎症 変形性膝関節症に伴う関節の痛みや炎症など ただし、膝の変形が重度の場合や肥満の方では、治療効果が十分に得られないことがあります。 また、肺や心臓、肝臓、腎臓に重篤な疾患がある方や、薬剤過敏症の既往がある方、膝の軟骨が完全に失われている方などは、PRP治療を受けることが出来ません。 治療を希望される場合は、医師による診察と画像検査(MRIやX線など)を通じて、PRP治療が適しているかを判断する必要があります。 安全に治療を受けるためにも、既往歴や体調に不安がある方は、事前に相談しましょう。 PRP注射で治療する特徴 自由診療のためPRP治療の費用は高くなりますが、薬物治療や手術治療にはない、以下のような特徴があります。 手術が不要 切開を伴わないため、身体への侵襲が少ない 入院不要 外来での処置が可能なため、日常生活への影響が少ない 傷が残らない 注射のみで済むため、皮膚に目立つ痕が残らない 副作用が少ない 自分自身の血液を使用するため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低いとされている 身体的・時間的な負担が少ない 術後の安静期間が短く、回復が早いケースもある 手術治療では入院をするため、治療から回復まで長期間に及ぶ場合があることや、薬物治療ではアレルギー反応や副作用のリスクも高くなります。 PRP治療はその中間的な選択肢として、身体への負担をできるだけ抑えつつ、自然治癒力を引き出すことを目的とした治療法です。 費用面ではやや高額ですが、「手術を避けたい方」や「薬に頼りたくない方」にとっては選択肢のひとつとなるでしょう。 【まとめ】PRP注射の費用相場を理解し、自分に合った治療を選ぶことが大切! PRP治療は保険適用外の自由診療のため、以下のように費用は病院によって異なりますが、1回あたり数万円~数十万円が相場となります。 片膝の治療:3~5万円程度 両膝の治療:5~15万円程度 筋・腱・靭帯の治療:3万円~15万円程度 変形性膝関節症の治療:5万円~30万円程度 美容目的の治療:3万円~50万円程度 保険適用外のため、費用相場は高額になるケースがありますが、入院や手術をする必要がなく、副作用が少ないなど特徴も多くあります。 PRP注射の費用相場、費用対効果をしっかり理解したうえで、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。 PRP注射に興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.06.29 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフ肘の辛い痛みを針治療で緩和しプレーに復帰する方法 ゴルフ肘の治療の目的は、基本的に痛みや、しびれを取り除くものです。しかし、長期的にゴルフ肘の症状が出ていて痛みやしびれが慢性化してしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか? そんな時に試してみたい治療法が「針治療」です。針治療は痛みが治まらなくなった段階でも、高い効果を発揮する可能性があります。そこで今回は、ゴルフ肘の針治療についてご紹介しましょう。 ゴルフ肘に針治療!?は有効なのか 針治療は、ゴルフ肘の症状がどの程度の場合に行えば良いのでしょうか? ゴルフ肘の治療について基本的には保存療法で行います。 保存療法とは、 症状の改善、痛みなどを緩和する目的で行う治療方法を指し、手術の前段階、手術を用いて原因を解決するとは異なる方法をいいます。代表的なのはリハビリ等の運動療法や、薬物療法があります。現在の状況を維持し、悪化を防ぎつつ、良い状態を目指す方法と言えるものです。 ゴルフ肘の保存療法としては、段階に応じて様々な治療を行います。例えば初期のうちなら安静の上、ストレッチ、リハビリなどを行うことになります。 症状が進むと投薬やステロイド注射による治療に切り替わります。そして、それでも重症化してしまった場合は手術という方向になります。注意したいこととしてゴルフ肘は、症状が進行するにつれて治りにくく、再発しやすくなるということです。 しかし、初期のうちに治療を始められた人のほとんどが短期間で回復しています。つまり大切なことは、痛みに気づいたらなるべく早く安静にし、必要であれば初期でも専門医の治療を受けることが必要ということです。 では、ゴルフ肘でハリ治療をするのは、どの段階なのでしょうか? ゴルフ肘で針治療を受ける人は、痛みやしびれが慢性化している状態の場合が多くなります。つまり、どちらかと言えば治りにくい状態にあり、根気よく治療を行っていく必要がある状況といえるでしょう。 このゴルフ肘の針治療は、手術を除く治療法で症状が改善しなかった人が受けることが多いといえます。 ゴルフ肘の針治療を行うメリット ゴルフ肘の針治療には大きなメリットがあります。 針治療は、痛みの原因となった肘だけではなく、全身をチェックしておこないます。体の歪みや緊張している筋肉などを一通り確認することで、ゴルフ肘になった原因にもアプローチしていくことができるのです。 ゴルフ肘になった原因、どんな姿勢でスイングを行ったから痛みが出たのかなどをチェックします。そのような方法を用いることで治療にも役立ちますし、今後の再発の予防にも繋がるというメリットがあります。 ゴルフ肘の針治療を行う回数 ゴルフ肘の治療で針治療を行う場合の回数は、5回程度です。実際、ゴルフ肘で通院している患者さんも5回程度で改善することが多く、ほとんどの患者さんは、針治療を終えた後は、ゴルフを再開出来ているようです。 いかがでしょうか?痛みがなかなか引かず、湿布もステロイド注射も効かなかったという人は、針治療も検討してみると効果が期待できるかもしれません。それでも痛みが取れない、改善が見えない場合で、手術を避けた治療をお望みなら、再生医療という先端治療法があります。 再生医療は、通常の整形外科等で受けることはできません。経験豊富な再生医療専門院をお尋ねください。当院は2000例(2022/10現在)以上の症例を有していますので治療に関するお悩みなどご遠慮なくお問い合わせください。 まとめ・ゴルフ肘の辛い痛みを針治療で緩和しプレーに復帰する方法 ゴルフ肘の治療には針治療も有効です。ステロイド注射まで行っても症状が改善されないと、治療を諦めてしまいたくなるかもしれません。しかし、針治療で多くのゴルフ肘患者さんが痛みを改善しています。 再発の予防も必要ですし、あまり無理は出来ませんが、針治療によってゴルフ肘の症状を抑えることができれば、再びゴルフを快適に楽しめる可能性は高くなります。 治療の回数もそれほど多くありませんし、一度針治療を検討してみるのも良いと思います。とはいっても、初期の段階で治すのが一番ですから、痛みが出たら、まずは整形外科を受診し、しっかり診断をしてもらい適切な治療を行ってくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.06.12 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフをする方の中には、ゴルフで肘が痛いと悩んだ経験があるのではないでしょうか。ゴルフ肘は、右でも左でも発症する可能性があります。 本記事では、ゴルフ肘の発症の原因や対策について紹介します。 自分の体に合ったクラブの選び方やスイングフォームの改善、サポーターの活用方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。 この記事でわかること ゴルフで肘が痛む場合 ゴルフ肘にならないためにできる対処法 右肘の痛みはゴルフ肘(内側上顆炎)の疑いがある ゴルフをした後に手首や肘が痛くなる炎症を内側上顆炎(ゴルフ肘)と言い、右肘に痛みがある場合はこの炎症を起こしている可能性が高いです。 ゴルフ肘の多くは、肘の内側に痛みが生じます。多くは肘のオーバーユースによって起こる痛みで、テニスでも同様の症状を発症する場合があります。 肘や手首を動かすときに痛みが生じるのが特徴です。 ゴルフで肘が痛む原因 ゴルフで肘が痛む主な原因は、スイング時に肘へかかる過剰な負担です。 とくにボールを強く打つため力み過ぎたり、スイングフォームが崩れていたりすると、内側上顆や外側上顆に負担が集中します。 負担がかかって発生する炎症が、いわゆるゴルフ肘の原因となります。 また、体に合わないクラブを使用するのも肘に負担をかける一因です。重さやシャフトの硬さが適切でないクラブを使うと、無理な力が肘にかかり痛みを引き起こしやすくなります。 さらに、ウォームアップ不足や筋力の低下も肘の負担が増す要因となります。 適切なフォームや道具選び、準備運動の徹底により、痛みの予防が可能です。 ゴルフで肘を傷めないための予防法 ゴルフをする際、肘を傷めないための予防方法を紹介します。 ゴルフを頻繁にプレイする方は、ぜひ以下の点に注意してゴルフを楽しんでください。 自分の体に合ったクラブを使用する サポーターで負担を軽減 スイングフォームを整える ストレッチして痛みの進行を予防する 以下で詳しく解説しますので、自分が使っているクラブやボールの打ち方を改善してみてください。 自分の体に合ったクラブを使用する 自分の体に合わないゴルフクラブを使用すると、スイング時に余計な力が入ってしまいます。力が入りすぎると肘に負担がかかり、ゴルフ肘を発症する原因になるのです。 グリップの太さは手の大きさに合わせて選ぶ 長さは身長に合わせる 軽いものを選ぶ これらを意識して自分の体に合ったクラブを選びましょう。適切なクラブがわからなければお店で店員に直接聞くようにしてください。 サポーターで負担を軽減 ゴルフをする際はサポーターを装着して、肘の負担を軽減しましょう。 サポーターは曲げ伸ばしの補助もしてくれるので、ゴルフ肘の予防に有効です。ゴルフをする際に装着する場合は、伸縮性に優れたサポーターを選びましょう。 長時間使用すると筋力を低下させる恐れがあるので、休憩のときには外すようにしてください。 スイングフォームを整える ゴルフ肘を防ぐために正しいスイングフォームを身につけましょう。 不自然な動きや力みがあるフォームでは、スイング時に肘へ過剰な負担がかかり、痛みや炎症を引き起こす原因になります。 とくにスイング時に体全体を使わず、腕だけで振る動作をしている場合は要注意です。 スイング時のフォームは、腕や肘だけでなく体幹や下半身をしっかり使って力を分散させると良いでしょう。また、練習の際には動画を撮影して、客観的にフォームを確認するのも効果的です。 独学でフォームの改善が難しい場合は、専門家の指導を受けるのも良いでしょう。 ストレッチして痛みの進行を予防する ゴルフをする前にストレッチや準備運動をすると筋肉がほぐれ、怪我を予防できます。 また、ストレッチによって肘の痛みを軽減できます。痛みがある場合は、無理のない範囲でストレッチを行いましょう。 無理に行うと逆効果になるケースがあります。 ゴルフで肘を痛めたら安静に!痛みがひかないときは再生医療もご検討ください ゴルフ肘は初期の段階であれば安静にしていれば治ります。痛みが出たら無理をせず、動かさないようにしてください。 また、再発を予防するために日ごろからストレッチを行い筋肉を柔らかくしておきましょう。 安静にしていても治らない、軽めのストレッチでも痛みが強い場合は症状が悪化している可能性があるので、早めに医療機関を受診してください。 治療の選択肢の一つとして、ぜひ再生医療もご検討ください。再生医療は患者さん自身の細胞や組織を使って患部を治療する技術です。拒否反応が起こるリスクが低いため、従来の手術より安全性が高い治療法として注目されています。 手術を避けたい方や早期の回復を目指す方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.06.12 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフのスイングによって左肘に痛みを感じるのは、多くのゴルファーが経験する一般的な悩みでしょう。 スイングによって肘が痛む場合「ゴルフ肘」や「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれるスポーツ外傷である可能性があります。 本記事では、ゴルフのスイングによって左肘が痛む原因や、肘の痛みを自分で治す方法を解説します。 左肘の痛みに悩まされている方は、正しい知識を身につけることで、痛みを予防して快適なゴルフライフを送れるでしょう。 また「左肘の痛みが長引いている方」「現在の治療で期待する効果が出ていない方」は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、左肘の痛み症状の改善に期待できる再生医療の情報を配信しています。 再生医療について詳しく知りたい方は、合わせて参考にしてください。 ゴルフのスイングで左肘が痛む原因 ゴルフのスイングで左肘が痛む原因は、以下のとおりです。 これらの動作に心当たりがある場合は注意が必要です。 とくに、ゴルフボールをすくい上げるような打ち方や、ボールを打つ際に体を使わず手だけでスイングする「手打ち」は、左肘に過度な負担をかけて痛みの原因となります。 ゴルフのスイングで左肘が痛むときに考えられる病気 ゴルフのスイングで左肘に痛みが生じる場合、上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)が考えられます。 肘の内側に付着している筋肉には、長掌筋や円回内筋など前腕屈筋群とよばれる筋肉があります。長掌筋や円回内筋の役割は、手首を手のひら側に曲げたり、指を曲げる動きです。 肘の内側に付着している筋肉が過剰に働いてしまうと、炎症が起きることで肘の内側に痛みが生じます。 また、肘の外側に痛みがある場合、上腕骨外側上顆炎の可能性もあります。 テニス選手に多いことから「テニス肘」と呼ばれていますが、ゴルフのスイングによって痛みが生じるケースもゼロではありません。 以下の動画でも詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)を自分で治す方法 ゴルフ肘で肘の内側に痛みがある場合、以下の方法で自分で治すことができます。 安静にする ストレッチをする 痛み止めを服用する ゴルフ肘は肘の内側に痛みが出る症状を指しますが、ゴルフクラブの重さや握り方によっては肘の外側に痛みが出る場合もあります。またゴルフ肘で左腕が痛くなる人も多く見かけます。 ゴルフ肘のままでプレーを続けると症状が悪化するだけなので注意が必要です。治す方法を理解して、正しく実践しましょう。 安静にする ゴルフ肘は肘への負担が蓄積することで発症するため、安静にすることが大切です。ゴルフやテニスをしていなくても、雑巾を絞ったり重いものを持ったりする日常動作でも発症する可能性があります。 ゴルフ肘は重症化すると治りにくくなるだけでなく、リハビリや手術が必要となる場合があります。 ゴルフ肘は症状が軽いうちなら適切な治療で改善する可能性があります。肘に痛みを感じたら我慢せず、まずは安静を心掛け、痛みが和らいだらストレッチやリハビリを取り入れましょう。 ストレッチをする ゴルフ肘に対してはストレッチが効果的です。 筋肉の働きとは逆の方向に動かすと効果的に筋肉が伸ばせるため、内側の痛みの原因になっている前腕屈筋群からストレッチをしましょう。 過剰に働いている筋肉は、収縮を繰り返すと柔軟性が低下してしまいます。ストレッチを行い柔軟性を改善すると、筋肉の緊張がほぐれて痛みを和らげられます。 痛み止めを服用する ゴルフ肘の症状が強い場合は、一時的に痛みを和らげる痛み止めの服用が有効です。 市販されているアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛剤、または病院で処方薬を受け取りましょう。痛み止めの使用により炎症を抑え、痛みを軽減できます。 ただし、痛み止めは一時的な緩和手段であり根本的な治療ではないため、長期間にわたる使用は避けるべきです。医師の指示を仰ぎながら、適切な量を守りましょう。 ゴルフによる左肘の痛みを予防する対策 ゴルフによる左肘の痛みを予防する対策には、以下の3つがあります。 スイングフォームの改善 入念なウォーミングアップ 練習後のセルフケアを徹底する これらの予防法について詳しく解説します。 スイングフォームの改善 ゴルフによる左肘の痛みを予防するには、スイングフォームの改善が必要です。 以下に改善するポイントを紹介しています。 スイングの基本を理解し、正しいフォームを身につける スイング中のリズムとテンポを意識する グリップの握り方やスタンスの確認 スイング時に力を入れすぎることや、間違った体重移動などで左肘に負担がかかる可能性があるため、正しいフォームを身につけることが大切です。 スイング中のリズムは一連の動作で、テンポは動作の速さとなるため、メトロノームなどを活用してリズムを身につけるといいでしょう。 入念なウォーミングアップ 左肘の痛みの予防として、入念なウォーミングアップも重要です。また、日常生活においてもストレッチや筋力トレーニングなども意識することが大切です。 ウォーミングアップでは、ゴルフのスイングをイメージして肘や手首を動かしたり、軽い素振りでフォームを確認したりしましょう。 入念なウォーミングアップは肘の痛みだけでなくケガの防止にもなります。 練習後のセルフケアを徹底する ゴルフの練習後はストレッチやアイシングなどでセルフケアを徹底することが大切です。 ストレッチを行うことで肘周辺の筋肉の血流が良くなり、炎症や痛みの緩和につながります。 アイシングは炎症による熱を冷まし、痛みや腫れを抑えられる可能性があります。目安は15〜20分程度ですが、冷やしすぎると血行が悪くなる可能性もあるため、注意が必要です。 ゴルフのスイングで肘が痛む方からよくある質問 ゴルフのスイングで肘が痛む方からのよくある質問は以下のとおりです。 ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛くなる原因は病気の可能性がありますか? ゴルフで左肘が痛い場合はサポーターをつければ治りますか? ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛くなる原因は病気の可能性がありますか? ゴルフ以外のスポーツで左肘が痛む場合、病気の可能性も考えられます。 たとえば、肘に痛みを感じるテニス肘(外側上顆炎)や野球肘などが代表的な疾患です。また、関節炎や腱炎といった慢性的な病気も肘の痛みを引き起こします。 症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せずに専門医の診察を受けて適切な治療を行いましょう。 ゴルフで左肘が痛い場合はサポーターをつければ治りますか? サポーターの使用は一時的な痛みの軽減や肘のサポートに役立ちます。サポーターは負担を軽減し、動きを安定させるため、症状の悪化を防ぐ効果があります。 しかし、サポーターだけでは根本的な治療にはなりません。痛みが続く場合は適切な治療やリハビリが必要です。サポーターの使用は治療の補助として考えましょう。 ゴルフのスイングによる左肘の痛みには再生医療も選択肢の一つ ゴルフのスイングによる左肘の痛みの原因は、スイングフォームの乱れや力の入りすぎなど多くあります。 痛みがあるときは無理に練習を続けずに安静にして、ストレッチを習慣化することも大切です。また、練習前後のウォーミングアップやストレッチも痛みやケガの予防になります。 ただし、痛みが続くようであれば早期の段階で医療機関を受診しましょう。 左肘の痛みには、再生医療による治療も選択肢の一つです。再生医療の一つであるPRP療法は、患者さま自身の血液から血小板を豊富に含んだ成分を抽出して患部に注射する治療法です。 PRP療法は患者さま自身の血液を利用するため、アレルギー反応や拒絶反応などのリスクが低いのが特徴です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、左肘の痛み症状の改善に期待できる再生医療の情報を配信しています。 「左肘の痛みが長引いている」「現在の治療で期待する効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。
2019.06.12 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフ肘は重症化するとゴルフのプレーに支障をきたすだけでなく、痛みが長期化し、日常動作にも支障をきたすおそれがあります。 しかし痛みの程度が重症なのか判断できず、湿布やサポーターでごまかしている方も多いでしょう。 この記事では、ゴルフ肘が重症化するとどうなるかや重症度をチェックする方法を詳しく解説します。 重症化のサインやセルフチェック法、効果的な治療法もわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。 「今のあなたに必要な対処」がわかり、痛みの改善につながる一歩が見つかります。 ゴルフ肘が重症化するとどうなる? ゴルフ肘が重症化すると痛みが長期化し、日常動作にも支障をきたすおそれがあります。 初期段階では「ゴルフのあとに少し痛む」「違和感がある」程度の症状であることが多いです。 しかし、無理を重ねたり放置したりすると炎症が悪化し、慢性痛へと進行するケースがあります。 重症化した場合は、次のような状態が見られます。 強い痛み、しびれが生じる 痛みがゴルフ中だけでなく、日常生活全般において起こる 炎症が進み、腱の変性や断裂に近い状態になる このような症状を放置した結果、手術が必要になるほどに悪化してしまうこともあります。 ゴルフ肘はどれくらいで完治する? ゴルフ肘の回復期間は、症状の重さや治療法によって大きく異なります。 症状が軽い場合には、1〜2週間で改善することも見られますが、重症化していると完治まで数カ月〜半年以上かかることが多いです。 治療の進み具合は以下のような要因に左右されます。 炎症(腱の損傷レベル)はどの程度か 早期に適切な治療を開始できたか セルフケアや通院治療を継続しているか ゴルフや日常動作での負担の見直しができているか 湿布でごまかし続けたり、痛みを我慢しながらプレーを続けたりしていると、完治までの期間が伸びてしまいます。 完治を焦らず、適切なケアを積み重ねることが重要です。 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは? そもそもゴルフ肘とは、腕の内側を支える筋や腱が炎症を起こし、痛みを伴う状態のことを指します。 医学的には「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」と呼ばれる病気です。 肘の内側にある骨の出っ張り(内側上顆)に付着する筋肉や腱に、繰り返し負荷がかかることで発症します。 とくに以下のような動作がきっかけになることが多いです。 ゴルフのスイングなど、手首を強く使う動作 重いものを持ち上げる動作 パソコン作業や家事など、前腕に力を入れ続ける動作の繰り返し ゴルフ経験者に多く見られることから「ゴルフ肘」と呼ばれますが、ゴルフをしていない人でも、同様の症状が出ることがあります。 近年では長時間のスマホ操作によってゴルフ肘を発症する人も増えています。 ゴルフ肘の原因となりやすい人の特徴 ゴルフ肘は、前腕の内側に位置する筋や腱に繰り返し負荷がかかり、炎症が起きることで発症します。 とくに、以下のような人はゴルフ肘になりやすい傾向があります。 ゴルフ肘になりやすい人 理由 前腕を使う動作が多い人 ゴルフや野球など「手首をひねる・振る動作」を繰り返すスポーツの経験者はなりやすい PC作業や工具を使った作業などの手先を酷使する職業に就いている人、長時間かつ頻繁にスマホを操作する人も発症しやすい 筋力や柔軟性が不足している人 加齢に伴う筋力低下や柔軟性の低下は、肘周辺への負担を増加させるため、軽度な運動でも発症する可能性が高まる 日常的に運動習慣がない人や、ウォーミングアップなしでいきなり前腕を使う運動をする場合も注意が必要 ゴルフプレー時にフォームが乱れる・無理なスイングをしてしまう傾向がある人 ゴルフ肘は負荷の蓄積によって引き起こされるので、前腕に負荷がかかりすぎてしまうフォームやスイングになっている場合はなりやすい傾向にある スイング時に手打ちになってしまう人や、クラブの握り方が強すぎる人も、肘へのダメージが集中しやすいためゴルフ肘になりやすい また、肘の外側に痛みが出る「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」も、似たような原因で起こる疾患です。 ゴルフ肘とテニス肘の違いは痛む部位(内側か外側か)ですが、どちらも手や肘の使い方や蓄積される負荷に原因があります。 ゴルフ肘の痛みは?重症度をセルフチェック 「ただの疲労だと思っていたのに、いつまでも痛みが引かない」といった状態の場合、すでにゴルフ肘が進行しているサインかもしれません。 ここでは、痛みの程度からセルフチェックできる目安をご紹介します。 ゴルフ肘の症状は、放置してしまうと痛みの慢性化や関節の可動域制限など、日常生活に支障をきたすおそれがあります。 重症化すると回復まで時間がかかってしまうと同時に、治療内容も手術など本格的なものになることが多いです。 軽症のうちはケア次第で完治も目指せます。セルフチェックリストを参考にしつつ、痛みが長引いている・悪化していると感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。 重症化したゴルフ肘の改善・治療方法 ゴルフ肘が重症化してしまった場合、症状の段階やライフスタイルに応じていくつかの治療方法が考えられます。 セルフケア 保存療法 外科的治療 再生医療 ここでは、「なるべく自分で治したい」と考えている人から「医療機関で本格的な治療がしたい」と考えている人まで、それぞれに合った方法をご紹介します。 セルフケア 初期〜中等度のゴルフ肘であれば、セルフケアによる改善が見込めるケースもあります。 以下のような方法を試しつつ、無理のない範囲で肘に負担をかけない生活を心がけましょう。 方法 内容 安静 痛みを感じたら、プレーや肘を使う作業を一時的に控える アイシング 患部を1回15〜20分を目安に冷却する サポーターの着用 負荷を和らげるエルボーバンドや専用サポーターを着ける 湿布の貼付 患部に湿布を貼る 湿布の貼り方に関しては、肘の内側(患部)を中心に、腕の筋肉に沿って斜めに貼ると効果的です。 症状の進行や痛みが長引く場合、セルフケアだけでは限界があるため医療機関の受診を検討しましょう。 保存療法 できるだけ手術を避けたい場合に選ばれるのが保存療法です。 主に炎症を抑えたり筋肉の回復を促したりする治療法で、次のようなものがあります。 方法 内容 薬物療法 消炎鎮痛剤(内服薬や外用薬)で痛みや炎症を抑える 注射療法 ステロイド注射や動脈注射で局所的に炎症を緩和する 理学療法(リハビリ) ストレッチや筋肉トレーニング、物理療法(温熱・超音波)などで回復を促す 物理療法 温熱、電気、超音波などの物理的刺激で筋肉や腱の血流を促進し、痛みを緩和する これらは効果を実感するまでに数週間かかることもありますが、多くの症例で改善が見込める方法です。 外科的治療 保存療法でも十分な効果が得られない場合には、手術による外科的治療が検討されます。 主に以下のような治療法があります。 治療法 内容 関節鏡手術 関節内部を小さなカメラで観察しながら、炎症や痛みの原因となっている組織を取り除く手術 骨棘(こつきょく)切除術 骨が筋肉に引っ張られ続けてできる突起(骨棘)を取り除くことで痛みを除去する手術 これらの手術は、日常生活に支障がある状態の改善や、ゴルフのパフォーマンスを早期に回復したい場合に有効です。 再発や慢性化防止が期待できる再生医療 再発や慢性化に悩む人には、根本的な改善が期待できる「再生医療」といった選択肢もあります。 再生医療とは、幹細胞治療などにより炎症や組織の損傷部位そのものを修復するアプローチです。 スポーツの外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対しては、怪我からの回復期間を短縮し、早期にリハビリへ移⾏することを可能としています。 従来の治療に比べて早い回復が期待でき、後遺症も筋力の低下も最小限に抑えられるため、実際にメジャーリーガーの大谷翔平選手も肘の治療に再生医療を活用しています。 また、当院(リペアセルクリニック)が行う再生医療では、目的とする組織の再生能力を高める「分化誘導」を提供しており、慢性的な炎症でも腱⾃体に悪影響を与える事なく治療する事が可能です。 再生医療は体への負担が少なく、スポーツ復帰を早めたい人や長期的な改善を望む人に注目されています。 手術せずに損傷部の再生・後遺症改善を目指したい方は、リペアセルクリニックまでご相談ください。 ゴルフ肘の通院の目安は?病院に行くべきサインと診療の流れ 「まだ大丈夫」と我慢しがちなゴルフ肘ですが、悪化すると回復までに時間がかかってしまいます。 ここでは、受診すべきサインや診療の流れを解説します。 通院タイミングの目安 費用・通院回数の目安 セルフチェックの内容と合わせて通院のタイミングや費用感を把握して、適切なケアにつなげましょう。 通院タイミングの目安 ゴルフ肘は、「何もしなくても自然に治る」ことはほぼありません。 以下のようなサインがある場合は、早めの受診を検討しましょう。 3~4日安静にしていても痛みが引かない 日常生活の動作に支障をきたす(ドアノブを回す・タオルを絞るなど) 痛みが広がっている 就寝時や安静時にも痛む 肘に腫れを感じる 重症化すると治療も長引いてしまうため、早期の対応が肝心です。 費用・通院回数の目安 治療内容によって費用や通院頻度は異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。 通院回数や費用は、病院や症状の重さ、治療方針によって変動します。医師と相談しながら無理のない治療計画を立てましょう。 ゴルフ肘の痛みに関してよくある質問 ゴルフ肘による痛みは日常生活にも支障が出やすく、不安を感じる人も多い症状です。 ここでは、そんな不安を少しでも解消するために、よくある質問への回答を中心に対処法や注意点をわかりやすく解説します。 ゴルフ肘でしてはいけないことはある? ゴルフ肘は自分で治せる? ゴルフ肘への不安を解消するためにも、ぜひ参考にしてみてください。 ゴルフ肘でしてはいけないことはある? 以下のような行動は、症状の悪化を招くおそれがあるため控えましょう。 痛みを我慢して無理に動かす 筋トレやゴルフなどのスポーツをする 自己判断でマッサージやストレッチを行う 痛みや炎症があるうちは安静が基本です。 繰り返しになりますが、痛みが続く場合は医療機関を受診するなどして、専門家の指示を仰ぎましょう。 ゴルフ肘は自分で治せる? アイシングやサポーターの着用などである程度痛みを抑えることはできます。 ですが、自分で完治させることは非常に難しいと考えてください。 ゴルフ肘は、正しい対処をしなければ慢性化・重症化しやすい病気のひとつです。 軽い痛みであっても、「そのうち治るだろう」と自己判断で放置するのはリスクがあります。早めに医療機関を受診して、根本的な治療を進めることをおすすめします。 ゴルフ肘は早期対処が改善への近道 ゴルフ肘は、放っておいて自然に治ることはほとんどない病気です。 早期の診断と適切な治療を受けることが、悪化を防ぎ、より早く違和感のない生活に戻るうえで大切なポイントになります。 治療を始める中でも、「肘にメスを入れたくない・身体への大きな負担はかけたくない」と考えている方には、再生医療をご検討ください。 再生医療は再発や慢性化のリスクを抑えつつ、症状の根本からの改善が期待できる治療法です。 リペアセルクリニックでは一日でも早く、違和感のない日常生活・スポーツへの復帰を目指せるよう、最先端の再生医療技術だけでなくリハビリテーションも提供しております。 まずはお気軽に、リペアセルクリニックにご相談ください。症状に合わせた治療法を一緒に見つけていきましょう。
2019.06.12 -
- ゴルフ肘
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ゴルフ肘で肘の内側が強く痛む!ステロイド注射は鎮痛効果は高いが副作用に注意 ゴルフ肘は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」とも言われます。主に肘の内側に痛みが出る病気で、痛みが強い場合はステロイド注射をすることがあります。 痛みの原因はゴルフのスイングやテニスのフォアハンドであることが多く、テニス肘と違って日常生活で痛みを感じる機会はあまりないのもゴルフ肘の特徴ですが、ゴルフを楽しむ人達は、ゴルフ肘になると趣味に支障が出てしまいます。 せっかくの楽しい趣味の時間が痛みのためにつらい時間になってしまうのは悲しすぎますから、なるべく早く痛みを取りたいですよね。 そこで今回はゴルフ肘のステロイド注射について解説します。 ステロイド注射はゴルフ肘の治療法の一つ ステロイド注射はゴルフ肘の治療法の1つです。 安静にしていても痛みが引かない時や、飲み薬や湿布が効かない時に行われます。症状の進行具合によっては注射の効果が弱いこともありますが、ほとんどの患者さんはステロイド注射で痛みを解消出来ています。 ステロイド注射の副作用 ゴルフ肘治療のステロイド注射には副作用もあります。 そのため、ゴルフ肘の場合はステロイド注射の回数も決まっており、年に3~4回程度が限度とされています。また、1回目の注射から3ヶ月間を空けることが決められています。 なぜ注射の回数や間隔が決まっているのかというと、頻繁にステロイド注射を行うことで肘の腱が弱まるからです。肘の筋肉が弱り腱が切れやすくなると、少しの刺激でもゴルフ肘の痛みが再発してしまいます。 ステロイド注射のゴルフ肘に対する治療効果はどれくらい? ステロイド注射には副作用もありますが、鎮痛効果も優れています。ゴルフ肘でステロイド注射治療を行うのは、症状が進み痛みが簡単に取り除けなくなった時です。 ゴルフ肘は初期のうちなら痛みが出たら安静にし、ストレッチをこまめに行うことで回復出来ます。しかし、安静にしていても痛みが引かなくなれば、飲み薬や湿布を用いた治療が行われ、飲み薬も湿布も効かなくなった段階で初めてステロイド注射の治療が始まります。 ステロイド注射は強い抗炎症作用があり肘の炎症を起こしている部分に直接注射を行うため、飲み薬や湿布と比べると即効性があります。もちろん、副作用を考えたら頻繁には注射出来ませんが、痛みを素早く取るという点では非常に効果的な治療法です。 まとめ・ゴルフ肘で肘の内側が強く痛む!ステロイド注射は鎮痛効果は高いが副作用に注意 ゴルフ肘で痛みが強い場合の治療として行うステロイド注射は、即効性が最大のメリットです。しかし、その分強い薬でもあり、連続して使用すると副作用が出るデメリットもあることを念頭に置いておきましょう。 ステロイド注射治療で不安がある場合は、担当医に不明な点を質問したり、自分の体調を相談したりしてみるなどして、納得したうえで治療を受けてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.06.11 -
- テニス肘
- 肘
テニス肘とは?その症状と治し方(安静期間)について テニス肘とは、主に45歳以上の人に発症することが多くみられ、進行すると腕が曲がらなくなることもある疾患です。 テニス肘の症状は、肘の外側部分に痛みや炎症が生じます。名前の通り、テニスやバドミントンといったラケット競技に取り組むアスリートに多く見ることができます。 テニスという名前やアスリートに多いイメージがあありますが、実は日常生活で発症する可能性があるため注意が必要です。 多くの場合、安静にしている時には痛みは起こりませんが、動作をする度に痛みを感じるため、好きなことを楽しめなかったり、普段の生活に支障が出たりします。 それでも痛みを無視して動作を続けていると、どんどん症状が進行し、悪化してしまいます。 テニス肘の治療には、とにかく安静期間が必要不可欠です。軽度のテニス肘なら、安静にしていることで症状が緩和することもあります。 ただ、その安静期間というのは、どの程度の期間が必要なのか。そこで、テニス肘を改善するために要する安静期間について解説します。 テニス肘の治療には安静期間が必要 テニス肘になると痛みがつらいのですが、それを我慢して動かしてしまう人が少なくありません。しかし、治療のためには痛みを感じるなら安静期間が必要になります。 テニス肘には必ず痛みの原因となった動作があります。テニス愛好家なら、テニスのボールを打つ動作が原因ですし、日常生活でタオルなどの布を絞る動作が多い人はその時の手の動きが原因となります。 テニス肘は、発症の原因となった動作を行うと痛みが出ますから、その痛みを取り除くには原因となる動作を避け、安静にすることが必要です。 安静期間について テニス肘になってしまったからと言って、ずっと動かせないのは不便ですが痛みやしびれが引くまでは動かさないよう安静にしないと悪化しかねません。 テニス肘は多くの場合、自然に治ります。ただし、使いすぎたり、痛みがでるような動作を続けていると、治りにくくなります。 テニス肘の治療期間は症状によって異なりますが、軽い場合は、数週間で治ることもあります。症状によっては2~3ヶ月ほど必要になる場合もあります。重症の場合は、それ以上必要なこともああります。 これら治療期間は参考例であり、その症状などで個人差があるため、できるだけ医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。治療が遅れたり、重症の場合は、より長い時間が必要にあることもあります。 痛みが引いたからと言ってすぐに以前と同じ運動をしてはいけません。いきなり以前と同じレベルで動かすのではなく、ストレッチしてみてからというのがポイントです。 テニス肘は再発することも多いです。治ったと思って無理に動かしたら悪化してしまう場合もあるため、注意が必要です。 安静期間後のテニス肘 安静期間を終えても、テニス肘は再び痛み出すこともあります。安静にしていても治らない場合は、内服約薬や外用薬、またリハビリテーションのほか、注射や、サポーターなどの装具療法などがあります。 動作中に痛みを感じたら一旦その動作を中止し、しばらく安静に。そして、痛みが引いたらストレッチをしてみて、違和感がなければ動かしてみるといった感じで運動を再開するようにしてください。 もしも安静にしていても痛みやしびれといった症状が治まらない時は、症状が悪化し、進行している可能性が高いです。早めに整形外科を受診するようにしてくださいね。 まとめ・テニス肘とは?その症状と治し方(安静期間)について テニス肘の治し方は、まずは安静にすることが大切です。安静期間は具体的に安静にする日数が決まっているわけではありません。痛みやしびれがなくなるまでがテニス肘の安静期間です。 そして、痛みがなくなっても急に以前と同じレベルでの運動を再開するのではなく、まずはストレッチから始めるようにして下さい。ずっと動かしていなかったのに、いきなり以前と同じレベルで動かすのは危険です。 また、安静にしていても痛みやしびれなどの不快な症状が続いている場合は、それ以上の悪化を防ぐためにも、なるべく早く医療機関を受診してください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.06.11 -
- テニス肘
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テニス肘が進行し重症化すると肘が曲がらず手術の可能性がある テニス肘は、症状が重症化すると手術での治療が必要になる場合があります。手術というと少し大げさな感じがするかもしれませんが、テニス肘は進行すると腕を曲げられなくなることもあるのです。 そうなるとスポーツはもちろん、日常生活にも大きな支障が出てしまいます。そのため症状が進行した患者さんには、手術による治療が勧められています。しかし、どんな手術なのかが分からないと不安ですよね。 そこで今回はテニス肘の手術について解説します。 テニス肘で手術が必要になるのはどのような時? テニス肘は重症化するとなかなか治りません。症状が軽いうちは基本的に保存療法を行いますが、痛みが慢性化して来ると保存療法では効果がありませんから、手術での治療に移行します。 テニス肘は肘を酷使するテニスプレイヤーをはじめ、毎日の生活で重いものを持ち運ぶ人、タオルを絞る動作を頻繁に行う人に発症しやすい病気です。 日常生活の動作で雑巾を絞ったり…は誰でも普段から行う動作です。それがきっかけで手術が必要になるなんてショックだと思います。 ですが、日常生活に支障があるままというわけにはいかないので、信頼できる医療機関を受診し、適切な手術を受けることが必要です。 テニス肘の手術は主に2種類ある テニス肘の治療で行う手術には、2種類の方法があります。1つは関節鏡を用いて行う手術で、もう1つは切開による手術です。 テニス肘の患者さんは、ほとんどが関節鏡を使用した手術で治療を行っています。その理由としては、傷口が小さいため回復が早いことが挙げられます。 関節鏡を使った手術の特徴 関節鏡による手術の場合、傷の小ささと回復の早さが最大のメリットになります。よほど重症でない限り、テニス愛好家を中心とした多くの患者さんはこの方法で手術を行っています。 テニス肘の痛みは、肘の腱が断裂した箇所に上腕骨の外側上顆がぶつかることで生じます。手術では断裂している箇所を削り、骨との衝突を解消します。 テニス肘の手術は全身麻酔で行いますが、術後にギプスを使う必要はなく、手術の翌日からリハビリの開始が可能です。 切開による手術の特徴 切開による手術は上腕骨の外側上顆にある病変部を切除する方法です。局所麻酔での手術が可能という点が特徴的です。 この他にも、筋膜を切開し、筋肉内の圧を下げることで痛みを取り除く治療法、伸筋腱の起始部の切離と必要に応じて関節包・輪状靱帯や滑膜を切除していく治療法もあります。 まとめ・テニス肘が進行し重症化すると肘が曲がらず手術の可能性がある テニス肘の手術方法は、患者さんの症状や痛みの原因、進行具合などを診察で確認し、それぞれに合った術式で行われています。 多くの患者さんは、傷跡が少なく術後の早い回復が見込める関節鏡による手術で治療していますが、肘の状態や症状の進行によっては関節鏡手術が適さないこともあります。 テニス肘が重症化すると手術が必要になりますが、その場合は担当の医師としっかり相談した上で治療方針を決めていきましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.06.11 -
- テニス肘
- 肘
テニス肘はテニス愛好家に多いことからその名で呼ばれるようになったと言われています。 初期症状の場合は日常生活に影響はありませんが、放置していると重症化する恐れがあります。 テニス肘の痛みに悩んでいる方や、治療法についてお悩みの方もいるのではないでしょうか。 本記事では、テニス肘が重症化したときの症状や、治療法について紹介します。 適切な対処法でテニス肘を重症化させないようにしましょう。 テニス肘は適切な治療が大切です。重症化する前に病院に行って医師の診断を受けてください。 テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の初期症状 テニス肘には以下の初期症状が見られます。 肘の外側がだるい、痛い 手首を上にそらすと痛みがある 物を持ち上げる、ドアノブを回す、ぞうきんを絞るなどの何気ない動作で痛みが生じる テニス肘の初期症状はスポーツなど、強く力を入れたときや特定の動作をしたときに痛みが生じます。 痛みが生じた動作を控え、安静にして様子をみましょう。 テニス肘が重症化した際の症状の変化 テニス肘が重症化した際は、初期症状と異なる症状が生じます。重症化した際には変化を見逃さず、すぐに治療を開始しましょう。 痛みが治まらない 安静時にも痛みが続く 物を持つ姿勢を維持できない 重症化した際は、日常生活への影響が大きくなります。 痛みが治まらない テニス肘が重症化すると、初期のころに比べて痛みが続くようになります。 湿布で応急処置をすると一時的には痛みが引くこともありますが、根本的な痛みの原因が解消されていないため、しばらく経ったらまた痛み出すことが多いです。 このように、一度重症化してしまうと痛みを取り除くのが大変なのです。 安静時にも痛みが続く 初期のころは安静にすると痛みが治まりますが、重症化すると安静にしていても痛みが続くようになります。 特定の動作をしていなくても痛みがあるため、日常生活への影響も大きくなってしまいます。 痛みが続くようになったら医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 物を持つ姿勢を維持できない テニス肘が重症化すると、痛みで箸やコップを持つ姿勢を維持できなくなります。 他にも、握力の低下や夜間の痛みに悩まされるケースもあります。重症化すると日常の何気ない動作が困難になります。 重症化する前に整骨院や医師に相談してください。 テニス肘を重症化させないための対処法 テニス肘を重症化させないために気を付けるべきことがあります。 肘に負担がかかる動作を避ける ストレッチをする サポーターやテーピングをする テニス肘になった後も肘に負担のかかる動作を続けるのは、重症化の原因のひとつになります。重症化を防ぐため、肘に負担をかけず安静にしましょう。 肘の負担を和らげるには、サポーターの装着が効果的です。ただし、長期間サポーターを装着していると肘の筋肉が落ちてしまう恐れがあるため、注意して使用してください。 また、重症化を予防するためには、運動前のストレッチや準備運動で筋肉をほぐすことも大切です。 テニス肘(上腕骨外側上顆炎)を治療する方法 テニス肘の治療方法は主に3種類あります。 投薬や注射を用いた薬物療法やリハビリなどの理学療法 手術療法 再生医療 それぞれの治療法について詳しく解説します。テニス肘の治療法に悩んでいる方はぜひご覧ください。 投薬や注射を用いた薬物療法やリハビリなどの理学療法 テニス肘の代表的な治療法として、薬物療法と理学療法があります。多くの場合、テニス肘の治療には薬物療法と理学療法が採用されます。 薬物療法 消炎鎮痛剤を内服・湿布・注射して痛みを抑える 症状の緩和が期待できる 一時的な痛みの軽減が目的 理学療法 ストレッチや筋力トレーニングを行う 時間をかけて症状の改善を図る 正しい動作の習得で再発予防も期待できる 理学療法は、薬物療法と異なり即効性はありませんが完治が期待できる治療法です。 また、リハビリの過程で理学療法士と負担のかからない肘の使い方を訓練するケースもあるため、再発予防にも効果的です。 手術療法 薬物療法や理学療法で十分な改善が見られない場合、手術療法が検討されます。テニス肘の手術には主に以下の種類があります。 切除術 痛みの原因になる変形した筋肉を切除する手術 前進術 腱の付着部を別の場所に移動させる手術 症状の進行度によってそれぞれの手術方法が選択されます。 テニス肘は、約9割は手術をせずに回復を目指せますが、慢性化するとなかなか治りにくい疾患です。症状が長引いて慢性化した場合は手術が必要なケースもあります。 再生医療 再生医療には、幹細胞治療とPRP治療があります。 幹細胞治療:体内の脂肪組織や骨髄などから採取した細胞を培養し、体内に投与する治療法 PRP(多細胞血小板血漿)療法:血液から血小板を濃縮した成分を精製し、投与する治療法 当院(リペアセルクリニック)では、脂肪由来の幹細胞治療とPRP治療を提供しています。 脂肪由来の幹細胞治療は、採取する脂肪の量が米粒2~3粒程度のため体の負担が小さいのが特徴です。また、PRP療法は最短30分で治療を終えられます。 詳しい内容について知りたい方は、ぜひ無料のメール相談・オンラインカウンセリングをご利用ください。 【まとめ】テニス肘などのスポーツ外傷で痛みが続く場合は当院へご相談ください テニス肘は、重症化すると日常生活に多大な影響を与えるスポーツ外傷です。痛みがある場合は、初期症状の段階で安静を取り、必要に応じて医療機関を受診しましょう。 治療法としては、薬物療法や理学療法などの保存療法が一般的です。これらの治療で改善が見られない場合は、手術療法が検討されることもあります。 また、再生医療という新たな治療選択肢もあります。 なかなか治らない肘の痛みにお悩みの方、再生医療を検討している方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.06.11 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
「腸脛靭帯炎と診断され、早く治す方法を探している」 「治療中だが、期待した効果が出ていないので早く治したい」 上記のようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 ランナー膝とも呼ばれる腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、腸脛靭帯と大腿骨外側上顆が持続的に擦れることにより、膝の外側に痛みや炎症が生じる疾患です。 本記事では、腸脛靭帯炎を早く治す方法や、何日で治るかについてわかりやすく解説します。 腸脛靭帯炎を早く治すためには、安静やセルフケア、下半身のストレッチ・筋力トレーニング、適度な有酸素運動などが効果的です。 また、腸脛靭帯炎を早く治したい場合は、先端医療である再生医療も選択肢としてご検討ください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「腸脛靭帯炎を早く治したい」という方は、ぜひ再生医療についてチェックしてみてください。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)を早く治す方法 腸脛靭帯炎(ランナー膝)を早く治すには、以下の4つの方法があります。 安静とセルフケア 下半身のストレッチ 下半身の筋力トレーニング 適度な有酸素運動 腸脛靭帯炎を早く治したい方は、ぜひ参考にしてください。 安静とセルフケア 腸脛靭帯炎の原因の一つは膝の使いすぎ(オーバーユース)が考えられるため、早く治すためにも安静とセルフケアが重要です。 以下のポイントを押さえて対処しましょう。 ランニングの頻度を減らす、または中止する 痛い部分を冷やす(アイシング) 湿布を貼る マッサージを行う アイシングをする場合は、氷水を氷嚢やビニール袋に入れて、痛い部分を15〜20分ほど冷やしましょう。 冷やしすぎによる凍傷は神経や組織の障害を引き起こすため、アイシングをするときは注意してください。 マッサージは、膝や太ももの外側、お尻の筋肉を揉みほぐしたり、押しながら揺すったりして筋肉の血流を改善しましょう。 下半身のストレッチ 腸脛靭帯炎を早く治したい方は、下半身のストレッチを行い、膝や太もも周辺の筋肉の柔軟性を向上させることが重要です。 以下の手順で下半身の柔軟性を高めるストレッチを行ってください。 ①椅子に座る ②片足を前に出す ③前に出した足の爪先に向かって体を倒す ④上記の姿勢を20秒〜30秒キープする ⑤反対の足で同じ動作を繰り返す 痛みがあるときは、ストレッチを中止して安静にすることも大切です。 下半身の筋力トレーニング 腸脛靭帯炎は膝周りの筋力低下も原因となるため、下半身の筋力トレーニングはランナー膝を早く治すのに効果的です。 以下の手順で筋力トレーニングを行い、膝周りの筋力を高めましょう。 ①椅子に座る ②足が閉じるように両手で膝を外側から押さえる ③両手で膝を押さえながら、足を開く ④上記の動作を無理のない範囲で繰り返す また、寝ながら筋力トレーニングがしたい方は、以下のトレーニングがおすすめです。 ①体全体を横向きにして寝る ②上の脚を上下に動かす ③上記の動作を無理のない範囲で繰り返す より負荷をかけたい場合は、ストレッチバンドを付けるとよいでしょう。 適度な有酸素運動 腸脛靭帯炎を早く治すには、膝に負担をかけないよう安静にすることが重要です。 しかし、治療期間中も運動を中止したくない方には、ランニング以外の有酸素運動がおすすめです。 ウォーキング エアロバイク 水泳 上記の有酸素運動は、ランニングよりも膝の負担が少ないため、無理のない範囲で実施しましょう。 膝の負担が少ない有酸素運動を適度に行うことで、体力を落とさずに早期回復を目指せます。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)でやってはいけないこと 腸脛靭帯炎になった方がやってはいけないことは、以下の通りです。 膝に大きな負荷がかかる運動 誤ったストレッチの継続 長時間の立ちっぱなしや同じ姿勢の維持 上記を続けると、腸脛靭帯炎の症状が悪化し、治療期間が長引く恐れがあります。 腸脛靭帯炎を早く治したい方は、やってはいけないことをよく理解しておきましょう。 膝に大きな負荷がかかる運動 腸脛靭帯炎になったら、ランニングをはじめとする膝に大きな負荷がかかる運動はやめましょう。 膝の使いすぎ(オーバーユース)が原因の1つであるため、膝に大きな負荷がかかる運動は症状を悪化させる可能性があります。 腸脛靭帯炎の治療中にも運動をしたい方は、以下のような膝への負担が少ない有酸素運動がおすすめです。 ウォーキング エアロバイク 水泳 早期回復のためにも、膝の負担を避けて無理のない範囲で運動を取り入れることが重要です。 誤ったストレッチの継続 腸脛靭帯炎の方は、自己流の誤ったストレッチをしていたらすぐにやめましょう。 ストレッチは筋肉の柔軟性を高め、腸脛靭帯炎の症状改善に有効です。 ただし、有効なのは痛みを感じない程度のストレッチであり、痛みを感じるほど無理に膝を伸ばす動作は症状を悪化させる可能性があります。 専門家の指導のもと、適切なストレッチを行いましょう。 長時間の立ちっぱなしや同じ姿勢の維持 腸脛靭帯炎の方は、立ちっぱなしや長時間同じ姿勢をしないように注意しましょう。 長時間の立ちっぱなしや同じ姿勢の維持は、膝の血流が滞ることで筋肉や靭帯が硬くなるため、症状が悪化する可能性があります。 立ち仕事をする方は、30分に1回を目安に膝を軽く曲げることを意識してみましょう。 また、デスクワークの方でも不適切な姿勢を継続することで膝に負担をかけてしまうため、膝を90度に曲げ、正しい姿勢で座ることが重要です。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)は何日で治るの? 腸脛靭帯炎が治るまでの期間は、症状の程度によって異なります。 軽度の場合と中等度以上の場合で、それぞれ以下の通りです。 軽度|数週間〜1カ月程度 中等度以上|1〜3ヶ月程度 腸脛靭帯炎が何日で治るのか気になる方は、ぜひ参考にしてください。 軽度|数週間〜1カ月程度 症状が軽度である場合、腸脛靭帯炎は数週間〜1カ月程度で改善することが一般的です。 軽度な腸脛靭帯炎の症状として「ランニング中の膝の違和感」や「ランニング後の一時的な膝の痛み」などが挙げられます。 症状が軽度の場合、痛みがあるときは安静やセルフケアを徹底しましょう。 痛みが落ち着いてきたら、ストレッチや筋力トレーニングを習慣化することで、早期回復が期待できます。 中等度以上|1〜3カ月程度 腸脛靭帯炎の症状が中等度〜重度の場合、治るまでに1〜3カ月程度かかる場合があります。 中等度の症状として「ランニング中の膝の痛み」、重度の症状として「歩行時や安静時の痛み」などが挙げられます。 症状が中等度以上の場合、安静やストレッチ、筋力トレーニングに加え、医療機関で治療を受けることで早期回復が見込まれます。 腸脛靭帯炎を早く治し、運動や日常生活に復帰したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)の主な予防法・対処法 腸脛靭帯炎の主な予防法や対処法を紹介します。 膝周辺のストレッチを入念に行う ランニングシューズやフォームを改善する 走る時間やランニングコースを調整する 腸脛靭帯炎は放置すると、痛みが強くなったり長引いたりして生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。 スポーツ中に、膝の鈍い痛みや違和感を感じる方は参考にしてください。 運動前ストレッチを入念に行う 入念な膝周辺のストレッチは、腸脛靭帯炎の予防に効果的です。 腸脛靭帯炎の原因の一つに筋肉の柔軟性の低下が挙げられるため、膝や太もものストレッチをして柔軟性を保ちましょう。 痛みを感じる腸脛靭帯は骨盤までつながっているので、太もものストレッチがおすすめです。 以下のストレッチを実践してみましょう。 ①直立して伸ばしたい足を後ろに引く ②後ろの足に体重をかけて振り向くように上半身を捻る ③太ももの外側(大腿筋膜張筋)の伸びを意識する 膝周辺のストレッチは、運動前後に行うなど習慣化すると良いでしょう。 ランニングシューズやフォームを改善する 腸脛靭帯炎の対策には、ランニングシューズやフォームの見直しも重要です。 筋肉や関節に負担がかかりにくいランニングフォーム、シューズ選びを意識しましょう。 項目 チェックポイント ランニングフォーム ひざ下が地面と垂直になるように着地する かかとから着地する 上半身を立てて、真下に近い位置に着地する 背筋を伸ばす 肩の力を抜く ランニングシューズ 指の付け根で曲がるもの 左右にぐらつかないもの かかとの部分(カップ)がしっかりしているもの 適度にクッション性があるもの ランニングの負担を軽減するには着地の方法がとくに重要なので、着地する際の上半身や膝の位置を意識してみましょう。 シューズは消耗品なので、定期的に状態をチェックして自分に合ったランニングシューズを選ぶことが重要です。 走る時間やランニングコースを調整する 腸脛靭帯炎の予防法の一つに、走る時間やランニングコースの調整が挙げられます。 膝に違和感や痛みがある場合は症状が落ち着くまで安静にし、走る時間や距離、スピードを制限しましょう。 脚に負担がかかりづらいランニングコースは、以下の通りです。 柔らかい土や芝生の上 坂道が少ないコース 信号や車が少ないコース 膝に痛みや違和感がある場合のランニングは、無理のない範囲で行いましょう。 走った後にも痛みが続くようであれば、医療機関へ相談することも検討してください。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)を早く治す方法についてよくある質問 最後に、腸脛靭帯炎を早く治す方法についてよくある質問をまとめました。 腸脛靭帯炎に湿布を貼る場所はどこ? 腸脛靭帯炎はテーピングで治る? 腸脛靭帯炎を早く治したい方は、ぜひ参考にしてください。 腸脛靭帯炎に湿布を貼る場所はどこ? 腸脛靭帯炎の場合、湿布を貼る場所は膝の外側です。 腸脛靭帯炎は、膝の外側にある腸脛靭帯と大腿骨外側上顆が擦れることで生じる炎症のため、この擦れる部分に湿布を貼ると効果的です。 膝の外側の出っ張った部分の少し上に位置する大腿骨外側上顆に湿布を貼りましょう。 腸脛靭帯炎はテーピングで治る? 腸脛靭帯炎はテーピングでは根治を目指せません。 テーピングは膝を固定し、腸脛靭帯の負担を軽減させるため、一時的に痛みを緩和させることが期待できます。 しかし、根本的な治療にはならないため、医療機関で適切な治療を受ける必要があります。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)を早く治すなら再生医療も選択肢の一つ 腸脛靭帯炎を早く治すためには、安静やセルフケア、下半身のストレッチ・筋力トレーニング、適度な有酸素運動などが重要です。 膝への継続的な負担が主な原因となるため、ランニングの頻度を減らす、または中止するなどして、痛みが落ち着くまで膝への負担を避けましょう。 また、膝の痛みがなかなか治らなかったり、膝に激しい痛みがある方は、医療機関で適切な治療を受けてください。 膝の強い痛みや慢性的な痛みにお悩みの方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、腸脛靭帯炎を根本的に改善できる可能性がある再生医療に関する情報を配信しています。 再生医療に興味がある方は、ぜひ当院リペアセルクリニックの公式LINEを確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.06.10 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
ジャンパー膝はジャンプの動作やダッシュなど、スポーツをしている成長期のお子さんに起こりやすい症状です。 成長期に起こりやすいため、ジャンパー膝で身長が伸びるのか?とお考えになる方も多いのではないでしょうか? この記事では、ジャンパー膝と身長の伸び、成長期との関係性と原因について解説します。 ジャンパー膝と身長の関係について正しく理解し、適切な対処法を身につけましょう。 また、ジャンパー膝をはじめとする膝の痛みを早く治すには再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、人間の持つ再生力を活用し、損傷した組織の再生を促したり、痛み症状を軽減する効果が期待できます。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する情報を配信中なので、ぜひ参考にしてください。 ジャンパー膝になると身長は伸びる? ジャンパー膝は急速に身長が伸びる成長期にスポーツをすると起こりやすい症状ではありますが、ジャンパー膝になると身長が伸びるわけではありません。 成長期は骨の成長に筋肉の柔軟性が追いつかず、筋肉の緊張が高まります。 この状態でジャンプなどのスポーツ動作を繰り返すことで、膝蓋腱に過度な負荷がかかり、膝蓋骨下部に痛みが生じます。 症状として膝蓋骨の下端に痛みや圧痛があり、数日の安静で一時的に改善することもありますが、スポーツを再開すると再発を繰り返すのが特徴です。 ジャンパー膝の主な原因 ジャンパー膝の主な原因は以下の2つです。 成長期によって急激に身長が伸びた 繰り返しジャンプを行うスポーツ 成長期の身長の急激な伸びと、ジャンプやダッシュなどの反復動作を行うスポーツが組み合わさることで、ジャンパー膝が発症しやすくなります。 それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。 成長期によって急激に身長が伸びた 成長期によって急速に身長が伸びることで、大腿四頭筋の柔軟性が低下することがジャンパー膝の原因の一つです。 とくに骨の成長が著しい成長期の選手は、骨の成長に対して筋肉の成長が追いつかず、結果的に筋肉が硬くなり、膝蓋骨周辺に負担がかかります。 繰り返しジャンプを行うスポーツ ジャンパー膝になるもう一つの原因が、ジャンプ動作やダッシュなど繰り返しの動作を行うスポーツです。 他にも選手自身の体力や技術に適さない練習の積み重ねや、足に合わない靴の使用、地面が硬すぎる、または柔らかすぎるなどの練習場の環境によって、ジャンパー膝の原因になることがあります。 ジャンパー膝の予防と治し方 ジャンパー膝の予防と治し方を解説します。 おすすめの予防法 主な治療法 まずは予防に努めて、発症してしまった場合は早期治療・早期回復を目指しましょう。 おすすめの予防法 ジャンパー膝を予防するには、ストレッチによる膝周辺の柔軟性向上や、サポーターの装着で筋肉をサポートすることが大切です。 身長が急激に伸びる成長期の場合、大腿四頭筋の柔軟性の低下が原因となり筋肉が硬くなってしまいます。 ジャンパー膝の症状が軽い場合は、ストレッチと筋力強化をすることで改善できる可能性がありますが、痛みが続く場合は一時的に運動を中止して、安静にする必要があります。 また、運動直後10~15分のアイシングにより、炎症を抑えることができます。 主な治療法 ジャンパー膝の治療は、まずはアイシングや薬物療法といった保存療法、そしてストレッチや筋力強化などの理学療法から開始します。 これらの保存的治療で改善が見られない場合や、症状が重い場合には手術療法が検討されます。 手術療法では、主に「関節鏡視下手術」と「開放手術」の二つの種類があり、変性した腱組織の部分切除や修復などを行います。 他にも、手術を伴わない治療法として、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は患者さま自身の幹細胞や血液を使用するため、拒絶反応のリスクが低いのが特徴です。 再生医療について詳しくは、以下のページをご覧ください。 ジャンパー膝と身長の関係性についてよくある質問 ジャンパー膝と身長の関係性について、よくある質問をまとめて紹介します。 ジャンパー膝と成長痛の関係は? ジャンパー膝でやってはいけないことは? ジャンパー膝はどれくらいで治る? ジャンパー膝と成長痛の関係や治療期間について、ぜひ参考にしてください。 ジャンパー膝と成長痛の関係は? ジャンパー膝と成長痛はどちらも膝の痛みを伴いますが、原因と症状が異なります。 ジャンパー膝は、スポーツでジャンプやダッシュなどの動作を繰り返すことで膝蓋骨周辺に炎症が起こるスポーツ障害です。 一方、成長痛は「幼児・学童期に原因が明確ではない短時間の四肢の痛み」を指しています。 成長痛の原因は解明されていないものの、どちらも筋肉の柔軟性向上によって、成長に伴う筋肉の伸張負荷を軽減させることが重要です。 ジャンパー膝でやってはいけないことは? ジャンパー膝でやってはいけないことは、以下の通りです。 痛みがある状態での無理な運動 安静・休息を怠る 医師の指導がない自己流のストレッチやマッサージ 長時間の立ち仕事や歩行 治療を自己判断で中断 痛みがある状態で無理な運動やトレーニングを行うと炎症など症状が悪化し、回復が遅れる可能性があります。 また、自己流のストレッチ・マッサージを行って症状を悪化させたり、病院での治療を自己判断で中断することもやめましょう。 ジャンパー膝はどれくらいで治る? ジャンパー膝の回復する期間は、軽度で1〜2ヶ月、重度で2〜3ヶ月が目安です。 ただし、症状の度合いによってはさらに長引く場合もあります。 早期回復を目指すためにも、膝に違和感や痛みがあれば無理をせず、早めに医療機関を受診しましょう。 ジャンパー膝で身長が伸びるわけではない!適切な予防法を実践しよう 先述の通り、ジャンパー膝になったからといって、身長が伸びるわけではありません。 スポーツでジャンプやダッシュなど、繰り返し行う動作によって膝周辺の継続的に負荷がかかるとジャンパー膝の症状が出る可能性があります。 軽度の場合は治療法として保存療法が選択されますが、重度の場合は手術が検討されます。 また、近年の治療では手術を必要としない再生医療という選択肢があります。 手術を伴わないジャンパー膝の治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。
2019.06.10 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
膝上の痛みや階段での違和感、しゃがむ動作での痛みなどで困っている方も多いのではないでしょうか。 その症状は、もしかすると大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)が原因かもしれません。 ジャンパー膝は、スポーツをしている方に多い疾患ですが、日常生活でも膝に負担がかかる方に起こりやすいです。 とりあえず湿布を貼って様子を見るべきか、それとも別の対処が必要なのかと不安を抱えている方もいるでしょう。 この記事では、大腿四頭筋腱付着部炎に対する湿布の効果と正しい貼り方、根本的な治療法までを解説します。 ぜひ最後まで読んで、適切な対処法を身につけましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に湿布は有効? 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に対して湿布は、痛みや炎症を一時的に抑える応急処置として有効です。 しかし、湿布は大腿四頭筋腱付着部炎を根本的に治療するものではありません。 湿布は炎症による痛みや腫れを和らげてくれますが、炎症の原因を取り除くわけではないことを理解しておきましょう。 症状が続く場合や改善が見られない場合は、医療機関での適切な治療が必要です。 大腿四頭筋腱付着部炎の症状別に見る湿布の使い方 大腿四頭筋腱付着部炎の湿布の使い方を、以下の二つの症状別に解説します。 急性期:冷湿布で炎症を抑える 慢性期:温湿布などで温める 大腿四頭筋腱付着部炎の症状に対して、冷やすべきか温めるべきかは症状の段階によって決まります。 間違ったタイミングで使用すると症状が悪化する可能性があるため、適切な使い分けが重要です。 急性期:冷湿布で炎症を抑える 急性期(発症から6週間以内が目安)は冷湿布を使用して炎症の拡大を防ぎます。 以下の症状があるときには、冷湿布を使いましょう。 運動直後に痛みが強くなった 膝上部に腫れや熱感がある 急激に痛みが現れた 動作時に鋭い痛みを感じる 冷湿布は血管を収縮させることで炎症物質の放出を抑え、痛みの伝達を遅らせる効果があります。 20分間冷却し、30~40分間休憩を挟みながら繰り返すのが効果的です。 ただし、冷やしすぎると筋肉が逆にこわばる可能性があるため、皮膚の状態を確認しながら使用しましょう。 慢性期:温湿布などで温める 慢性期(発症から12週間以上が目安)は温湿布を使用して血行を促進し、組織の回復を助けます。 とくに、以下の症状があるときには、温湿布を使用してください。 慢性的な痛みや重だるさがある 運動前の筋肉のこわばりがある 冷湿布で改善が見られない 朝起きた時に膝が動かしにくい 温湿布は血管を拡張させることで血流を改善し、患部に栄養素や酸素を供給しやすくします。 運動前のウォームアップとして10~15分程度温めると、筋肉の柔軟性が高まり、ケガの予防にも効果的です。 ただし、低温やけどに注意し、長時間同じ場所に貼り続けないようにしましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎に効果的な湿布の貼り方 湿布の効果を最大限に発揮するために、正しい貼り方を覚えましょう。 膝は動きの多い部分なので、湿布がずれたり剥がれたりしないよう工夫が必要です。 手順 内容と目的 1.患部の洗浄と乾燥 膝周囲の皮膚を清潔にし、汗や汚れを取り除いて湿布の密着を高める 2.湿布に切れ目を入れる 湿布の中央に縦の切れ目を入れ、膝の動きにフィットさせて剥がれにくくする 3.湿布の貼り付け 痛みのある箇所(膝のお皿の下部など)に貼り、薬剤を患部に浸透させる 4.固定 テーピングやサポーターで固定し、湿布の剥がれを防いで効果を持続させる 湿布の交換頻度については、1日1回タイプの湿布であれば8~10時間程度、1日2回タイプの湿布であれば4~6時間程度で交換するのが目安です。 皮膚にかゆみや発疹が現れた場合は、すぐに使用を中止してください。 大腿四頭筋腱付着部炎における湿布以外のセルフケア 湿布は症状を一時的に緩和するのに役立ちますが、根本的な改善には他のセルフケアも組み合わせることが大切です。 以下の方法を取り入れることで、より効果的な症状の管理ができます。 アイシング(急性期の炎症抑制) ストレッチ(筋肉の柔軟性向上) サポーターの活用(膝の安定化) 適度な安静(炎症の悪化防止) アイシングは15~20分間程度、直接皮膚に触れないよう注意して行います。 長期間の安静は筋力低下を招くため、症状に応じて適度な運動も大切です。 ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)の治療法 大腿四頭筋腱付着部炎の治療は、予防的なケアから専門的な治療まで段階的に行われます。 治療段階 内容 予防的ケア ・運動前のウォーミングアップ ・運動後のクールダウン ・ストレッチと筋力強化 ・正しい運動フォームの習得 急性期の対処 ・運動後10~15分のアイシング ・冷湿布の使用 ・適度な安静 ・炎症の悪化防止 慢性期の管理 ・温熱療法による血行促進 ・専門的なリハビリテーション ・段階的な運動量増加 ・筋力バランスの調整 医療機関での治療 ・理学療法士による指導 ・適切なテーピング、サポーター指導 ・注射治療・専門的な運動療法 重症例への対応 ・手術療法 ・再生医療 軽症例では予防的ケアだけでも治癒することがあります。 重症例で手術や再生医療も治療の選択肢です。再生医療については、以下をご覧ください。 【まとめ】大腿四頭筋腱付着部炎は湿布で痛みを一時的に和らげられる!しかし根本的な改善には治療が必要 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)に対して以下のように湿布を貼ることは、痛みや炎症を一時的に緩和する応急処置として有効です。 手順 内容と目的 1.患部の洗浄と乾燥 膝周囲の皮膚を清潔にし、汗や汚れを取り除いて湿布の密着を高める 2.湿布に切れ目を入れる 湿布の中央に縦の切れ目を入れ、膝の動きにフィットさせて剥がれにくくする 3.湿布の貼り付け 痛みのある箇所(膝のお皿の下部など)に貼り、薬剤を患部に浸透させる 4.固定 テーピングやサポーターで固定し、湿布の剥がれを防いで効果を持続させる 急性期には冷湿布で炎症を抑え、慢性期には温湿布で血行を促進することで症状の改善が期待できます。 しかし、湿布だけでは根本的な解決にはならないため、ストレッチや筋力強化などの総合的なケアが重要です。 適切な予防法を実践し、症状に応じたセルフケアを継続することで、多くの場合改善が見込めます。 湿布を使用しても症状が改善しない場合や、痛みが強くなる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 症状に応じて、保存療法・手術・再生医療などの治療の選択肢があります。 再生医療の症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひご参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.06.10 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
鵞足炎により、階段の上り下りや運動中に膝が痛いと悩んでおり、治るまでの期間を知りたいと考えている方もいらっしゃるかと思います。 鵞足炎が治る期間は、症状の重さや年齢によって異なります。 本記事では、鵞足炎が治るまでに必要な期間や治療法、予防法について詳しく紹介します。 痛みを長引かせずに鵞足炎を治し、痛みをぶり返さないためにぜひ参考にしてみてください。 鵞足炎の治療期間 鵞足炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月です。 ただし、個人の状態によって必要な治療期間は変わるため、まずは医療機関を受診して適切な治療計画を立てましょう。 鵞足炎の治療が長引くと日常生活に支障が出る可能性があります。 例えば、スポーツ選手の場合はスポーツができない期間が長引いてしまい、復帰に時間がかかる場合も。 そのため、治療を行ってしっかりと再発を防ぐことが重要です。 鵞足炎の治療方法 鵞足炎の基本的な治療方法は「適切に筋肉を休ませる・冷やす・段階的な運動の再開」です。 鵞足炎と診断されたら、まずは運動を控えて安静にしましょう。 熱があったり、張りを感じたりする場合は、アイシングや超音波治療、電気療法などを行って炎症症状の軽減・改善を目指します。 痛みを感じると周辺の筋肉が緊張してしまうため、ストレッチやアイシングを行うことが重要です。 その他の治療として、消炎剤・鎮痛剤の内服や湿布などの外用剤の併用、マッサージ、再生医療が挙げられます。 自分に合った治療法を選んで、適切に処置しましょう。 鵞足炎の予防方法 鵞足炎を予防するためには、膝の負担を減らす必要があります。 以下の習慣を取り入れて、鵞足炎を予防しましょう。 ストレッチをする(ハムストリングスや内転筋) 適切なフォームを確認する 専用のシューズを選ぶ インソールを使用する 定期的にストレッチを行うと、体の硬さに応じて筋肉の疲れ具合がわかるようになります。 また、スポーツにおける動作(ジャンプやランニングなど)のフォームを適切に身に付けると、膝の負担を減らせます。 シューズ選びやインソールの使用も、膝の負担を減らして鵞足炎の発症を予防してくれます。 鵞足炎になった際に検討したい再生医療という選択肢 鵞足炎は予防を心がけても再発してしまうことがあり、特にスポーツ選手にとっては繰り返しの発症が大きな問題となる場合も。 何度も再発することで、日常生活や運動のパフォーマンスに支障をきたすことも少なくありません。 再発を繰り返す場合は、選択肢の一つとして再生医療の「PRP療法」がおすすめです。 PRP療法は、患者自身の血液から抽出した血小板を濃縮して患部に注射する治療法です。 血小板の修復作用により症状の改善を促すメリットがあるため、ぜひ検討してみてください。 鵞足炎を早く治したい方からよくある質問 この項目では、鵞足炎を早く治したい方からよくある質問を紹介します。 鵞足炎を早く治す方法は? 鵞足炎でも運動できる? 膝が痛む原因は他にありますか? 鵞足炎に関する正しい知識を身につけて、早期完治を目指しましょう。 鵞足炎を早く治す方法は? 基本的には患部の安静が鵞足炎を早く治すカギとなります。 必要に応じて、アイシングや軽めのストレッチを行うことも大切です。 いずれにしても、専門医から治療方法における的確な指示をもらうことが重要なので、鵞足炎の疑いがある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎でも運動できる? 鵞足炎と診断されたら、まずは運動を控えて安静にしてください。 個人差はありますが、炎症は5〜14日で落ち着いてきます。 ストレッチや動きの改善を目的としたリハビリから始めて、運動は徐々に再開しましょう。 一般的に運動が開始できるまで、1カ月前後の期間が必要です。 膝が痛む原因は他にありますか? 鵞足炎以外に膝の内側が痛くなる病気はあります。 以下の病気やケガが考えられます。 骨折 変形性膝関節症 半月板損傷 内側側副靭帯損傷 関節リウマチ 骨腫瘍 膝の痛みが続いて不安な方は、医療機関を受診しましょう。 鵞足炎は医療機関を受診して早めに治そう! 鵞足炎の治療期間は、短期で済む場合がほとんどですが、症状によっては長期化する場合があります。 早期に治すためには、早期発見・早期治療を行い、鵞足炎にならないための予防も大切です。 膝に痛みを感じたら放置せずに医療機関を受診しましょう。 医療機関でしっかり検査を受けて、早期に治療に取り組むことが大切です。 また、鵞足炎が再発を繰り返す場合には、リペアセルクリニックの再生医療もご検討ください。 【リペアセルクリニックのPRP療法のメリット】 患者様自身の血液を使用:拒絶反応や副作用のリスクが低い 治療時間が短い:入院不要で最短30分での治療が可能 自然な治癒力を活用:血小板が損傷部位の修復をサポート リペアセルクリニックでは丁寧なカウンセリングにより患者様に寄り添い、不安を取り除くことをモットーにしているため、ぜひ無料カウンセリングをお試しください。
2019.06.09 -
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
鵞足炎はスポーツ障害の一種で、膝の内側に痛みを伴う病気です。 日常生活に支障をきたす可能性もあるため、「鵞足炎を早く治すには?」「鵞足炎を自分で治す方法はある?」と気になる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、鵞足炎を早く治す方法や症状が長引く原因について詳しく解説します。 また、鵞足炎を早く治したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、鵞足炎の痛みを手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信しています。 「鵞足炎を早く治したい」「早く治したいけど手術は避けたい」という方は、この機会に再生医療について確認してみてください。 鵞足炎を早く治す方法4選 はじめに、鵞足炎を早く治す方法を4つ紹介します。 運動量を調整して安静にする ストレッチを継続的に行う テーピング・サポーターを活用する セルフケアを徹底する 鵞足炎を早く治したい方は、ぜひ参考にしてください。 運動量を調整して安静にする 鵞足炎を早く治すには、まずは運動量を調整して安静にしましょう。 鵞足炎の主な原因として、膝への継続的な負荷や膝周辺の筋肉の使い過ぎが考えられます。 長距離のランニングやウォーキングは、鵞足炎の症状を悪化させる可能性があります。 膝の負担を避けるために、膝の違和感が落ち着くまでは過度な運動を控え、膝の筋肉を休めましょう。 ストレッチを継続的に行う 太ももの柔軟性を高めるマッサージやストレッチを行うのも鵞足炎を早く治す方法の一つです。 膝周辺の柔軟性が低下することで、歩行時や運動時の膝への負担が大きくなります。 お風呂上がりにはストレッチを行ったり、運動をする前は準備運動を行ったりして、脚の緊張をほぐしましょう。 継続的なストレッチは、鵞足炎の症状緩和だけでなく再発を予防する効果も期待できます。 テーピング・サポーターを活用する 鵞足炎を早く治すには、テーピングやサポーターの活用も有効です。 テーピングを膝周辺に巻くことで関節の可動域を制限し、痛みの軽減が期待できます。 しかし、テーピングは、圧迫による症状悪化や皮膚トラブルを避けるため、定期的な貼り直しが推奨されることを覚えておきましょう。 一方、保温効果があり圧縮性の低いサポーターを活用すると、血行が促進され痛みの緩和が期待できます。 どちらも治療の補助的な役割のため、医療機関で適切な治療を受けることが重要です。 セルフケアを徹底する 鵞足炎を早く治すには、日常的なセルフケアを徹底することが重要です。 患部の炎症を抑えるため、運動後や膝に違和感を感じたときは、氷のうや保冷剤で痛む部分を10分〜20分程度冷やしてください。 アイシングで膝の炎症を和らげることで、痛みの改善が期待できます。 発症から1週間を目安として、鵞足炎の炎症が落ち着いてきたら入浴やホットパックを活用して患部を温めることも有効です。 上記のようにセルフケアを徹底することで鵞足炎による痛みを和らげる効果が期待できます。 鵞足炎の症状が長引く原因 鵞足炎の症状が長引く原因は、大きく2つあります。 肥満・体重の増加 膝周辺の筋力や柔軟性の低下 鵞足炎による痛みがなかなか治らない方は、ぜひ参考にしてください。 肥満・体重の増加 肥満・体重の増加は、鵞足炎の症状が長引く原因の一つです。 肥満や急激な体重の増加は膝に過度な負担がかかるため、鵞足炎による炎症を悪化させる可能性があります。 食生活の改善や適度な運動習慣を身につけるなど、急激に体重を増やさないようにしましょう。 鵞足炎の症状を悪化させないためにも体重管理を徹底し、適正体重を維持することが重要です。 膝周辺の筋力や柔軟性の低下 鵞足炎の原因の一つに、膝周辺の筋力や柔軟性の低下があります。 膝周辺の筋力や柔軟性が低下すると、膝関節の動きが悪くなり、特定の部位に負荷が集中します。 その結果、高い負荷がかかった部位に炎症が起き、鵞足炎による痛みの悪化や腫れにつながります。 鵞足炎の症状を緩和するためには、日頃から膝周辺のマッサージやストレッチを行うことがおすすめです。 膝への負担が少ない運動を取り入れ、筋力・柔軟性の低下を解消しましょう。 鵞足炎を早く治すためのストレッチ方法 鵞足炎を早く治すためのストレッチ方法を3つ紹介します。 大腿四頭筋のストレッチ ハムストリングスのストレッチ 内転筋のストレッチ 上記3つは、太ももの筋肉の柔軟性を高めるストレッチです。 柔軟性の低下は鵞足炎が長引く原因になるため、空き時間にストレッチを実践してみましょう。 大腿四頭筋のストレッチ つま先を後ろへ引っ張り、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を伸ばすストレッチです。 以下の順番で太ももの筋肉を伸ばしましょう。 寝返りを打つように体を横に倒し、痛む足を上にする 痛む足のつま先を背中側から手で掴み、後ろへ引っ張る つま先を離し、もとの姿勢に戻る 上記の動作を繰り返す 腰が反ると太ももを上手く伸ばせないため、つま先を引っ張るときは腰が反らないように気をつけましょう。 ハムストリングスのストレッチ 体を前に倒すことでハムストリングス(太ももの後ろの筋肉)を伸ばすストレッチです。 以下の順番でハムストリングスを伸ばしましょう。 地面にあぐらをかくように座る 痛む方の足を伸ばす 伸ばした足の方へ体を前に倒す 伸ばした足先を両手で触り、15秒キープする 上記の動作を繰り返す ストレッチ中は膝が曲がらないようにし、ハムストリングスを意識することがポイントです。 膝の痛みが強い場合はすぐに中止するなど、無理のない範囲で行いましょう。 内転筋のストレッチ 内転筋という太ももの内側の筋肉を伸ばすストレッチです。 以下の順番でストレッチを行いましょう。 地面にあぐらをかくように座る 痛む方の足を伸ばす 伸ばした足のつま先を内側に倒す 体を前に倒す 伸ばした足先を両手で触り、15秒キープする 上記の動作を繰り返す ハムストリングスのストレッチと姿勢はほとんど同じですが、足を内側に倒すことで太ももの内側の筋肉にアプローチできます。 ストレッチ中は膝が曲がらないように注意し、伸ばしている部位を意識してストレッチを行いましょう。 鵞足炎を早く治す方法に関してよくある質問 鵞足炎を早く治す方法に関して、よくある質問をまとめました。 鵞足炎が治るまでの期間はどのくらい? 鵞足炎を自分で治す方法はある? 鵞足炎の痛みにロキソニンは有効? 疑問や不安がある方は、ぜひ参考にしてください。 鵞足炎が治るまでの期間はどのくらい? 症状の程度や治療法によって個人差がありますが、鵞足炎が治るまでの期間は一般的に数週間から数ヶ月程度といわれています。 ただし、適切な治療を行っていない場合、症状が長引く可能性があります。 鵞足炎は放置せず、必ず医師に相談するようにしましょう。 鵞足炎を自分で治す方法はある? 鵞足炎を自分で治す方法には、「安静」「ストレッチ・マッサージ」「テーピング」「アイシング」などがあります。 症状が長引いたり強い痛みが出たりした場合は、鵞足炎を自分で完全に治すことは難しいです。 セルフケアに加えて、医療機関を受診し、早めに適切な治療を受けましょう。 鵞足炎の痛みにロキソニンは有効? ロキソニンは、鵞足炎による炎症や痛みの緩和に有効です。 しかし、ロキソニンの効果はあくまで一時的なものであり、根本的な治療ではありません。 痛みが続く場合は、医師の診察を受けて適切な治療を受けることが重要です。 鵞足炎を早く治したい方は再生医療を検討しよう 鵞足炎を早く治すには、適切な治療と合わせて、以下のポイントを押さえることが重要です。 運動量を調整して安静にする ストレッチを継続的に行う テーピング・サポーターを活用する セルフケアを徹底する 一般的に、鵞足炎は数週間から数ヶ月で症状が落ち着きますが、症状が長引く場合は病院を受診しましょう。 現在の治療法で期待している効果がみられない方や、とにかく早く鵞足炎を治したい方は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、手術や入院をせずに鵞足炎を治療できる可能性があります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の痛み改善にも有効な再生医療に関する情報を配信中です。 鵞足炎による痛みにお悩みの方は、この機会に再生医療について確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.06.09 -
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
鵞足炎は足の使いすぎによって引き起こる疾患として知られていますが、とくにサッカー選手に多いといわれています。 鵞足炎は足の痛みでスポーツの継続が困難になるほか、日常生活にも大きな影響を与える重大な疾患です。 スポーツ選手でなくても、足に合わない靴を履く、体重の増加、加齢が原因で鵞足炎を発症するケースがあります。 本記事では、サッカー選手に鵞足炎が多い理由や、予防方法について詳しく解説します。 サッカー選手に多い鵞足炎とは? 鵞足炎(がそくえん)は、足を酷使するサッカーなどのスポーツ選手に多く見られる疾患です。 鵞足炎の主な症状は「膝の内側の痛み」 サッカー選手が鵞足炎になりやすい理由 競技中以外の日常生活の動作も注意が必要 以下では、鵞足炎の症状などについて詳しく解説しています。 鵞足炎の主な症状は「膝の内側の痛み」 鵞足炎は、膝の内側に痛みが生じることが特徴的な症状です。 膝を曲げ伸ばしする動作を繰り返すことで、膝の内側にある鵞足と呼ばれる部分の腱がこすれ合い、膝周囲の滑液包に炎症が生じて痛みを感じます。 主な初期症状は、歩き出しや起きる動作で足をついた際に痛みを感じる程度で、すぐ痛みが引くため、放置されやすいので注意が必要です。 症状が進行すると階段の上り下りや正座をしたときだけでなく、痛みで歩行が困難になる場合もあります。 膝に痛みや違和感を覚えたら、早めに医療機関を受診しましょう。 サッカー選手が鵞足炎になりやすい理由 サッカー選手は、全速力で走る、急停止するなど膝に大きな負担がかかる動作が多いため、鵞足炎になりやすいです。 また、競技中の接触プレーによって膝周辺に強い衝撃を受けた際の外傷も鵞足炎につながる場合があります。 競技前後にはストレッチを行い、膝のケアを怠らないようにしましょう。 鵞足炎になり症状が悪化すると、治療やリハビリによって競技復帰までの時間が長くなり選手生命に影響を与えます。 運動前後のセルフケアを徹底し、膝に疲労を溜めないようにしましょう。 競技中以外の日常生活の動作も注意が必要 競技中以外の日常生活においても、以下のような動作が鵞足炎のリスクを高める場合があります。 正座や横座り 長時間同じ体勢で座る 坂道や階段の上り下り 深くしゃがみ込む 正座や横座りは、膝に大きな負担をかける座り方なので注意が必要です。 また、座り方に関わらず長時間同じ体勢で座っていると、筋肉が硬くなったり血行が悪くなったりして膝関節の負担になります。 また、偏平足やO脚・X脚など足の変形があると膝への負担が偏ってしまうため、鵞足炎を引き起こす可能性があります。 鵞足炎はどのくらいで治る?サッカー復帰できるのはいつ? 鵞足炎の治療期間は、重症度によって異なりますが約2週間〜3カ月程度かかることが多いです。 サッカーの試合や練習中に膝の痛みの影響が出ない初期段階であれば、ストレッチやアイシングなどのケアをしながら続けられる場合もあります。 しかし、症状が進行している場合、個人差はありますがサッカー復帰するためには1〜3カ月ほどの休養期間が必要になることが多いです。 痛みがなくならないうちにスポーツ復帰すると症状が再発する可能性が高いため、痛みがあるうちは安静にして治療に専念しましょう。 サッカー選手が鵞足炎の悪化を予防する方法 サッカー選手が鵞足炎が悪化するのを予防するためにも、以下の注意点を意識しましょう。 軽症なら運動量を調整して膝への負担を減らす 重症ならサッカーを中断し治療に専念する 症状の重さによってするべきことが異なりますのでご注意ください。 軽症なら運動量を調整して膝への負担を減らす 鵞足炎が軽症の場合、完全に休止するのではなく運動量を減らして膝への負担を減らす選択肢もあります。 サッカーを続けながら治療する場合は、準備運動や運動前後のアイシングを念入りに行いましょう。 また、テーピングやサポーターを活用して膝への負担を軽減させるのも有効です。 ただし、症状や状態に応じて適切な方法が異なるため、必ず医師に相談して治療を受けましょう。 重症ならサッカーを中断し治療に専念する 鵞足炎が重症の場合は、サッカーを休止して治療に専念することが推奨されます。 痛みを我慢してサッカーを継続すると症状が慢性化し、手術が必要になる可能性があるため、競技復帰までの期間がさらに長くなります。 早くサッカーに復帰するためにも治療に専念することが重要です。 また、悪化した鵞足炎は日常生活にも影響を与えるほどの症状なので、膝に負担をかける動きをできるだけ避けましょう。 サッカー選手が鵞足炎からの競技復帰を目指すなら再生医療も選択肢のひとつ 鵞足炎を早く治したいサッカー選手は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、身体の持つ再生能力を活用して、損傷した組織の修復・再生を促す医療技術のことです。 手術や入院を伴わない治療法のため、スポーツへの早期復帰を目指せます。 手術を避けたい方や短期間でサッカーに復帰したい方は、再生医療による治療をご検討ください。 【まとめ】鵞足炎はサッカー選手に多い!競技復帰を目指すなら早期治療が重要 サッカー選手は、全力疾走や急な切り返し、接触プレーによって膝への負担が大きいため、鵞足炎になりやすいです。 できるだけ早くサッカー復帰を目指すためにも、運動を休止して膝への負担を減らし、治療に専念しましょう。 サッカーに復帰できるまで約1〜3カ月程度がかかることも多いですが、鵞足炎を治さずに復帰すると再発や悪化の可能性がありますので、焦らず治療を受けてください。 「鵞足炎を早く治したい」「競技復帰を急ぎたい」という方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.06.09 -
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
「鵞足炎が悪化するとどうなる?」 「膝の痛みを早く治す方法はある?」 鵞足炎が悪化すると安静時にも痛みを感じることが多く、日常生活に支障が出る可能性があります。 本記事では、鵞足炎が悪化したときの症状や、悪化してしまう原因について詳しく解説します。 鵞足炎の痛みに対する治療法も解説しているため、鵞足炎の悪化を防ぎ、早く治すための参考にしてください。 また、鵞足炎の痛みを早く治したい方は、手術せずに症状の改善が期待できる再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、鵞足炎に対する再生医療の情報を配信しています。 「鵞足炎が悪化する前に治したい」「現在の治療では期待した効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 鵞足炎が悪化するとどうなる? 鵞足炎が悪化したときの症状は、以下のとおりです。 安静時の痛み 運動時の痛み 階段昇降が困難になる 腫れ 初期段階の鵞足炎では、運動時に膝の内側に痛みを感じる程度ですが、悪化すると安静時も痛みを感じるケースがあります。 適切な治療を受けずに鵞足炎を放置すると日常生活にも支障をきたすため、早めに対処しましょう。 また、鵞足炎の悪化によって痛みが強くなるだけでなく、膝関節の軟骨がすり減ってしまう変形性膝関節症の発症リスクを高めます。 変形性膝関節症の症状については、以下で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 鵞足炎の痛みが悪化してしまう原因 鵞足炎の痛みや症状が悪化する原因として、主に以下の4つが考えられます。 膝の負担が大きい行動をとっている 膝周辺の筋力や柔軟性不足 不適切な運動フォーム 自己流のストレッチやマッサージ 鵞足炎の悪化を防ぐためには、原因を知ったうえで適切な対策やケアを行うことが重要です。 以下では、それぞれの原因について詳しく解説します。 膝の負担が大きい行動をとっている 鵞足炎が悪化する原因の1つとして、膝の負担が大きい行動をとっていることが挙げられます。 日常生活で足を無理に動かしたり運動で足を使いすぎたりすると、鵞足に過度な負担がかかり、鵞足炎が悪化する可能性があります。 特にスポーツ時に練習量が多かったり、休息時間が短かったりすると膝にかかる負担が大きくなるため注意が必要です。 また、運動習慣がない方でも日常生活や仕事で膝に負担のかかる動作を行う場合は、鵞足炎の悪化リスクが高まります。 鵞足炎になってしまった場合は、膝への過度な負担を避け、悪化を防ぎましょう。 膝周辺の筋力や柔軟性不足 膝周辺の筋力や柔軟性の低下によって鵞足に負担がかかり、鵞足炎が悪化する可能性があります。 普段あまり運動をしない方は、身体を動かす機会が少なく身体が硬くなったり、筋力不足になったりしやすい状況です。 日常的に適度な運動習慣を身につけて、膝周辺の筋力や柔軟性低下を防ぐことが重要です。 また、日常的にスポーツや運動をしているからといって、柔軟性に問題がないとは限りません。 身体が硬ければ、膝へかかる負担が大きくなるため、鵞足炎が悪化する原因となることもあります。 不適切な運動フォーム 鵞足炎が悪化する原因として、不適切な運動フォームによる動作が挙げられます。 不適切な運動フォームで身体を動かすと、膝周辺の筋肉や関節、腱が無理やり引っ張られ、膝に過度な負担がかかります。 運動時には、膝周辺に負担がかからないように正しいフォームや姿勢を意識しましょう。 また、運動前のウォーミングアップや運動後のセルフケアを行うことも重要です。 運動前後にストレッチやマッサージを行うことで、筋肉の柔軟性が向上し、身体を動かしやすくなります。 柔軟性が高まった状態での運動は、ケガのリスクを低減でき、鵞足炎の悪化も抑えられる可能性があります。 自己流のストレッチやマッサージ 鵞足炎の痛みには、運動前後のストレッチやマッサージが有効ですが、自己流で行うと逆効果になる可能性があります。 自己流で不適切な方法や過度な刺激を与えると、逆に膝へ負担がかかり、鵞足炎の悪化につながります。 専門家の指示・指導を受けて、正しいマッサージやストレッチを行うことを心がけましょう。 また、正しいマッサージやストレッチを行っているからといって、急激に運動量を増やすと膝の負担になってしまうため、注意が必要です。 鵞足炎を悪化させず早く治すためのポイント|運動を控え安静にする 鵞足炎を悪化させないためには、スポーツを行う際や日常生活の中で、以下のポイントを押さえることが大切です。 運動時のフォームを意識する 膝周辺の柔軟性をつける 階段昇降時はできるだけ膝と足先が一直線になるようにする 足の形に合わせたインソールを使用する 鵞足部や太ももの筋肉が緊張していると、膝関節がねじれる原因になります。 膝関節のねじれは、さらに鵞足炎を悪化させる原因になるため、太ももの過度な緊張をほぐし、膝関節の可動域を広げましょう。 悪化した鵞足炎は治らない?主な治療法 鵞足炎は悪化してしまった場合でも、適切な治療を受ければ治る可能性があります。 治療法は、主に以下の2つです。 基本的な治療は保存療法 根本的な症状改善を目指せる再生医療 基本的には保存療法による治療を行う 悪化した鵞足炎には、症状に応じて痛みや症状緩和を目的とする保存療法による治療が行われます。 鵞足炎による痛みが強い場合は、激しい炎症状態である可能性が高いため、膝への負担を避けて安静にすることが優先されます。 また、患部のアイシングによって炎症を抑える効果が期待できるため、安静にする際に並行して行いましょう。 ステロイド注射や局所麻酔は炎症を抑えたり痛みを軽減したりできる治療法ですが、関節軟骨の劣化を招く可能性や注射による感染症のリスクがあるため、長期的な治療にはおすすめできません。 鵞足炎の度合いによって適した治療法は異なるため、膝の痛みが強いときは、早めに医療機関を受診しましょう。 根本的な治療として再生医療も選択肢の一つ 保存療法を継続的に行っても効果が出ていない場合は「再生医療」による治療も選択肢の一つです。 \幹細胞治療とPRP療法の特徴についての解説はこちら/ 再生医療は、患者様の細胞や血液を用いて、再生・修復を促す治療法です。 幹細胞治療(自己脂肪由来幹細胞) 下腹部などから採取した脂肪に含まれる幹細胞を培養し、数千万〜数億個に増やしたうえで体内に戻す方法 自己細胞を利用するため安全性が高い PRP療法(多血小板血漿注射) 自身の血液を採取し、遠心分離で血小板を高濃度に抽出して患部に注射する治療法 血小板から放出される成長因子が炎症を抑え、損傷した組織の修復を促進 自己血を利用するためドーピングやアレルギー・拒絶反応のリスクが少ないのが特徴でプロアスリートでも利用可能 再生医療は、手術や入院が不要なため、日常生活を送りながら治療を行えます。 悪化した鵞足炎の痛みにお悩みの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 症例・治療法については公式LINEでも紹介していますので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鵞足炎の悪化に関してよくある質問 鵞足炎の悪化に関してよくある質問に回答していきます。 鵞足炎はどのくらいで治る? 鵞足炎の悪化はストレッチで改善できる? 鵞足炎は自分で治せる? 鵞足炎の悪化を防ぐために、セルフケアの方法や治療期間について確認しましょう。 鵞足炎はどのくらいで治る? 鵞足炎は、一般的に数週間から数カ月で症状が改善するケースが多いです。 軽症の場合は数週間で改善しますが、適切な治療を受けずに放置したり患部を無理に動かしたりすると、症状が悪化して治療期間が長期化する可能性もあります。 鵞足炎の症状が現れたら安静にして、早めに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎の悪化はストレッチで改善できる? 鵞足炎の悪化は、ストレッチで改善できる場合があります。 鵞足炎の悪化を予防するストレッチでは、主に太ももの筋肉をほぐす動きを行います。 ただし、誤った方法でストレッチを行うと、鵞足炎が悪化し治療期間が延びる恐れがあるため、注意が必要です。 鵞足炎は自分で治せる? 軽症の鵞足炎は、自分で治せる可能性があります。 主に以下の方法を実践しましょう。 しかし、正しい方法でセルフケアを行わないと痛みや症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 少しでも不安がある方は、医療機関に相談したうえで、自分に合った治療法を検討しましょう。 鵞足炎を早く治すには悪化する前に適切な治療を受けることが重要 鵞足炎を早く治すためには、悪化する前に適切な治療を受けることが重要です。 膝の痛みや違和感が長引いている場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 また、鵞足炎による痛みが長く続いている方や少しでも早く治したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、悪化した鵞足炎の改善が期待できる再生医療の情報を配信しています。 「鵞足炎が悪化する前に治したい」「現在の治療では期待した効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.06.09 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
膝の内側が痛いけど「これくらいの痛みなら我慢できる」と放置していませんか? 本記事では、膝の負担が蓄積すると発症しやすい鵞足炎(がそくえん)の重症化リスクについて詳しく解説します。 鵞足炎を放置して重症化すると「歩けない」「寝ていても痛い」など、日常生活に支障をきたすこともあります。 早期発見・早期治療するためにも「鵞足炎がどのような病気なのか」を把握して重症化する前に対処できるようにしましょう。 鵞足炎(がそくえん)とは 鵞足炎(がそくえん)とはどのような病気なのか、主な原因や症状を解説します。 鵞足炎ってどのような病気? 鵞足炎の主な原因 鵞足炎の主な症状 鵞足炎は、重症化すると完治に時間がかかる病気なので、原因や症状を把握して早期発見・早期治療ができるようにしておきましょう。 鵞足炎ってどのような病気? 鵞足炎とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の脛骨周辺に炎症が生じる病気です。 【鵞足(がそく)とは】 膝を曲げるための筋肉である「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」という筋肉が脚の骨に付着している部位のこと ランニングやジャンプなどの膝を屈伸する動作が頻繁に行なわれることで鵞足の炎症に繋がります。 特に長距離走・サッカー・バスケットボールなどのスポーツをやっている人に多く見られる病気です。 また、水泳の平泳ぎも膝への負担が大きく、鵞足炎を発症しやすい競技の一つといわれています。 鵞足炎の主な原因 鵞足炎の主な原因は、膝の屈伸を繰り返すことによって鵞足に負担がかかっていることが考えられます。 以下のような要因で鵞足炎を引き起こす可能性が高いです。 過度なトレーニング ウォーミングアップ不足 急な坂道をランニング 膝に負担のかかるフォームでの運動 X脚などの骨格 打撲などの外傷 原因のほとんどが膝に負担のかかる運動やトレーニングを行うことで鵞足炎に繋がります。 また、X脚の人は膝が内側に曲がっているため、膝の内側にある鵞足に負担がかかりやすいので注意が必要です。 スポーツをしない人も打撲などの直接的な外傷が原因となり、鵞足炎を発症する可能性があります。 鵞足炎の主な症状 鵞足炎の主な症状は、歩行時または運動時に膝の内側より5〜7㎝ほど下方の部位に痛みが生じることです。 初期段階では、膝の屈伸動作の際に痛みを感じる程度のため、ストレッチやアイシングなどを行い悪化させないことを注意しましょう。 重症化すると寝ている時や動いていない時でも痛みを感じるようになり、日常生活に影響が出る可能性があります。 特にスポーツをしている人は、膝を酷使することで重症化しやすいため、休養を取りしっかりと治療しましょう。 鵞足炎は10~20代でも発症しやすい 鵞足炎は、10~20代の若者でも発症しやすいという特徴があります。 ランニングやジャンプなどの膝を屈伸する動作が多いスポーツを行うことで、膝に大きな負担がかかってしまうことが原因です。 特に長距離走・サッカー・バスケットボールなどのスポーツは膝を酷使するため鵞足炎に繋がる可能性が高いでしょう。 また、水泳の平泳ぎも膝への負担が大きく、鵞足炎を発症しやすい競技の一つといえます。 子どものうちに鵞足炎が重症化してしまうとスポーツが続けられない状態になる可能性があるため、早期発見してしっかりと治療しましょう。 スポーツによって鵞足炎が重症化・慢性化する可能性 鵞足炎を発症してからスポーツを継続した場合、重症化・慢性化する可能性が高いので注意しましょう。 重症化・慢性化を引き起こす原因は、以下の通りです。 ウォーミングアップを怠る アイシングやストレッチなどのセルフケアを怠る 鵞足炎の症状を放置することで、膝の内側にある鵞足の負担が蓄積されていきます。 症状が軽い初期段階のうちに病院への相談、治療を進めることで重症化のリスクを防ぐことが重要です。 鵞足炎が重症化すると… 歩いた時や運動した時に、膝に痛みを感じる程度なら軽症ですが、鵞足の部分が熱を持ったり、違和感があったりすると注意が必要です。 腫れてくるというような症状があれば、鵞足炎が重症化してきている証拠です。 さらに、鵞足炎が重症化すると、動いていない時でも痛みを感じるようになり、日常生活に支障をきたします。 特に階段の昇り降りがつらくなりますし、鵞足炎と変形性膝関節症とを併発する例も多いです。 重症化した鵞足炎は治療できる? 一度発症すると再発を繰り返しやすい鵞足炎ですが、重症化した場合でも治療は可能です。 従来の治療法は、痛み止め薬の内服やストレッチなどの運動を取り入れる保存療法がメインの治療方法でした。 しかし、近年では新しい分野である「再生医療」での治療が注目されています。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 再生医療は、手術や入院をせずに治療できるため日常生活に復帰しやすい治療方法です。 当院でも再生医療による治療の相談を行っているため、ぜひお問い合わせください。 【まとめ】鵞足炎が重症化する前に再生医療で治療するのがおすすめ 鵞足炎は重症化すると完治が難しくなりますし、新たな病気を併発する可能性もあります。 ですから、鵞足炎の症状を感じたら、なるべく早く病院を受診し、適切な治療を始めることが必要です。 また、スポーツをする10~20代の若者に多い病気ですが、スポーツをしていない人でも、鵞足炎を発症することがあります。 膝は何をするにもとても大切な場所ですから、ストレッチをするなどして疲れをとり、適度に休ませてあげることも必要です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.06.08 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
年配の方や運動をされる方に多い膝の痛みの原因のひとつに「鵞足炎(がそくえん)」があります。 階段の上り下りや長時間の歩行で膝の下に痛みを感じる、といった症状でお困りの方は、この記事がお役に立つかもしれません。 本記事では、鵞足炎が高齢者に多い理由や原因や治療法について詳しく解説します。 鵞足炎の理解を深め、適切な対処法を知ることで、膝の痛みから解放され、快適な日常生活を取り戻しましょう。 鵞足炎とは?高齢者に多い理由を解説 鵞足炎は、膝の内側にある「鵞足(がそく)」と呼ばれる部位に炎症が起こる症状です。 鵞足とは、半腱様筋、薄筋、縫工筋という3つの筋肉の腱が集まって付着する部分で、その形がガチョウの足に似ていることから名付けられました。 高齢者の場合、加齢とともに筋力が低下し、関節周りの筋肉が衰えていきます。 特に膝周りの筋肉は歩行や立ち上がりなどの日常動作に大きな影響を与えるため、筋力が不足していると、膝に余分な負担がかかり鵞足炎になりやすい特徴があります。 とくに階段の上り下りや長時間の歩行、膝を曲げた状態から伸ばすときに痛みが強くなることが特徴です。 また、膝の内側を押すと痛みを感じる場合もあります。 鵞足炎は変形性膝関節症と併発することも多く、高齢者の膝トラブルとして見逃せない症状の一つです。 鵞足炎の原因 鵞足炎は年齢によってその発症原因に違いがあり、大きく以下の2つに分けられます。 高齢者が鵞足炎を発症してしまう原因 若年者が鵞足炎を発症する原因 ここでは高齢者と若年者それぞれの発症原因について詳しく解説します。 高齢者が鵞足炎を発症してしまう原因 高齢者が鵞足炎を発症する主な原因は、次の通りです。 加齢に伴う筋力低下による膝関節の不安定化 O脚変形による膝内側へのストレス 変形性膝関節症の併発 また、長年の不適切な歩行パターンが鵞足周辺の滑液包に繰り返し刺激を与え、炎症を引き起こします※。 ※出典:National Library of Medicine 体重増加も膝関節全体への負担を増やし、鵞足部分の炎症リスクを高める重要な要因です。 若年者が鵞足炎を発症する原因 若年者の鵞足炎は以下のようなスポーツ活動が原因となります。 急激なトレーニング量の増加 不適切なフォームでの運動 オーバーユース ストレッチ不足 など とくにハムストリングスの硬さがあるアスリートや、膝を頻繁に曲げたり捻ったりするスポーツをする人に多く見られます。 また、直接的な打撲や内側半月板損傷なども鵞足炎のリスク要因となります。 鵞足炎の痛みを緩和させる方法 鵞足炎による痛みや炎症は適切な治療によって緩和が期待できます。 本章では、以下の2つを紹介します。 抗炎症剤や注射などの投薬治療 理学療法 治療は症状によって異なりますが、これらの治療法は併用されることが一般的です。 抗炎症剤や注射などの投薬治療を受ける 鵞足炎の治療では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬や外用薬が処方されます。 内服薬は、炎症を抑え痛みを軽減するロキソニンやボルタレンなどが一般的です。 外用薬は患部に直接塗布して局所的な効果を発揮します。 症状が強い場合はステロイド注射も選択肢となり、鵞足部の滑液包に直接薬剤を注入することで即効性のある抗炎症効果が得られます。 理学療法を受ける 理学療法では超音波療法やイオン導入などの物理療法により深部の炎症を抑え、血行を促進します。 また、大腿後面や内側の筋肉のストレッチで柔軟性を高め、鵞足に負担をかけている筋肉のバランスを整えるエクササイズを行います。 さらに、適切な歩行パターンの指導や姿勢矯正のアドバイスも提供され、日常生活での膝への負担を減らす工夫が指導されます。 これらの総合的なアプローチで症状緩和と再発防止が期待できます。 鵞足炎を繰り返して発症する際の対処法 鵞足炎は一度治療しても繰り返し発症することが多い厄介な症状です。 再発を防ぎ、症状が現れた際に早期対応するためには、以下のような対処法を行います。 アイシングを施す サポーター装着やストレッチで予防する 再生医療による治療を受ける 日常的なケアと適切な予防策が重要です。ここでは、鵞足炎が繰り返し発症する場合の効果的な対処法を3つ紹介します。 アイシングを施す 鵞足炎の痛みや炎症が再び現れた場合、最初に行うべき対処法がアイシングです。 痛みを感じたら直ちに氷や冷却パックを患部に当て、1回につき15〜20分間、1日3〜4回程度繰り返します。 アイシングにより血管が収縮し、炎症を抑える効果があります。 とくに運動後や長時間の歩行後には予防的にアイシングを行うことで、症状の発現を抑えられます。 タオルなどで包んだ冷却パックを使用し、直接肌に当てないよう注意しましょう。 サポーター装着やストレッチで予防する 鵞足炎の再発予防には、膝サポーターの装着と定期的なストレッチが効果的です。 膝の内側を適度に圧迫するサポーターは、鵞足部への負担を軽減し、正しい膝の動きをサポートします。 また、太もも後面や内側の筋肉の柔軟性を保つためのストレッチを毎日行うことで、鵞足への過度な負荷を防ぎます。 とくに運動前後のストレッチは硬くなった筋肉をほぐし、炎症リスクを大幅な減少が期待できます。 再生医療による治療を受ける 何度も繰り返す鵞足炎に対しては、再生医療が新たな選択肢となっています。 再生医療のひとつ、PRP(多血小板血漿)療法では、血液から抽出した成長因子を含む血小板を患部に注入します。 患者さま自身の血液を用いるため、副作用のリスクが小さいのが特徴です。 再生医療に関して詳しくは、以下のページをご覧ください。 【まとめ】鵞足炎の痛みが続くなら早急に医療機関を受診しよう 鵞足炎は、膝の内側にある「鵞足」と呼ばれる部位に炎症が起こる症状で、特に高齢者に多く見られます。 原因は年齢によって異なり、高齢者では筋力低下やO脚変形、変形性膝関節症などが主な原因となります。 治療法としては、NSAIDsなどの抗炎症薬やステロイド注射による投薬治療、超音波療法やストレッチなどの理学療法が一般的です。 再発を防ぐためには、アイシングの実施や膝サポーターの装着、定期的なストレッチが効果的です。 繰り返し発症する場合は、PRP療法などの再生医療も選択肢となります。 鵞足炎の痛みが長く続く場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。
2019.06.08