-
- スポーツ医療
- 再生治療
筋断裂は、その名の通り筋線維が断裂を起こす疾患を指します。筋断裂からなる一部の状態は肉離れとも呼ばれます。 そんな筋断裂で注意すべきは後遺症です。適切な対処をしないと、長期にわたり痛みや動きの制限に悩まされることもあります。 本記事では、筋断裂の後遺症の症状と、その治療法についてお伝えします。 筋断裂による後遺症 筋断裂は深刻な筋肉の損傷であり、適切な治療と管理が行われない場合、長期的な影響を及ぼす可能性があります。 以下は、筋断裂による主な後遺症です。 コンパートメント症候群 骨化性筋炎 筋断裂による後遺症について解説します。 コンパートメント症候群 ふくらはぎには計4つ(前部・外部・浅後部・深後部)の区画された部屋のような部分があり、筋断裂による内出血で区画されたいずれかの部分に血液が溜まってしまいます。 区画内で血液が溜まってしまうとその中にある血管や神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状が出ます。 また、区画内の組織が強く圧迫された状態になると筋肉の壊死や神経障害を引き起こし、さまざまな機能障害の後遺症が残る可能性があります。 骨化性筋炎 骨化性筋炎とは、筋肉内に骨様組織が形成されることによって、腫れや痛み、関節の動きに制限がかかるなどの症状が出る疾患です。 筋断裂で内出血を起こし血液が溜まったところにカルシウムが沈着し、石灰化してしまうことが原因です。太ももの前側のように、骨に近い部位で筋断裂が起こった際に発生しやすい点が特徴です。 筋断裂による後遺症を防ぐために重要な「RICE処置」とは? RICE処置は、以下の頭文字を取った応急処置です。 Rest(安静) Icing(冷却) Compression(圧迫) Elevation(挙上) 後遺症を防ぐためには、外傷の応急処置を適切に行う必要があります。RICE処置が早ければ早いほど、ケガの早期回復が期待できます。 ただし、RICE処置はあくまで応急処置ですので、処置の後は必ず医療機関を受診して適切な治療を受けてください。 筋断裂による後遺症の治療方法 筋断裂による後遺症の治療方法を紹介します。 コンパートメント症候群の治療方法 骨化性筋炎の治療方法 後遺症によって治療法が異なります。 コンパートメント症候群の治療法 筋膜切開 必要に応じて高カリウム血症を治療 必要に応じて横紋筋融解症を治療 症状が軽減しない限り、筋膜切開が行われます。循環不全によって滞った血液の流れを元通りに戻す手術です。 治療が遅れると筋肉が壊死して、横紋筋融解症や高カリウム血症などの合併症により重症化する可能性があります。さらに放置すると命に関わる感染症を引き起こす場合があるため、早急な治療が必要です。 骨化性筋炎の治療法 骨化性筋炎は、症状の重さによって治療方法が異なります。主に以下の治療が行われます。 活動制限、電気療法などの保存療法 骨を除去する手術療法 保存療法での治療中は、足に負担をかけないために患部を固定します。 保存療法で症状の改善が見られない場合や、症状が進行している場合には手術が検討されるケースがあります。 筋断裂の早期回復を目指せる選択肢として「再生医療」をご検討ください 再生医療は、患者さま自身の細胞を用いた治療法で、拒否反応やアレルギーのリスクが低い治療法です。 患者さまの幹細胞を採取して加工し、投与するので入院・手術の必要がありません。 筋断裂の治療でお悩みの方や、スポーツに早期に復帰したい方は再生医療をご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療の提供を行っています。 無料のメール相談、オンラインカウンセリングを承っているので、ぜひお気軽にご相談ください。 筋断裂の予防・再発防止のためにできること 筋断裂の後遺症を予防するには、応急処置が大切です。しかし、筋断裂そのものを予防することがさらに重要です。 筋断裂を予防するために、日ごろからストレッチを行い筋肉の柔軟性を確保しましょう。 ストレッチを行う際は、筋肉への負担が少ない「筋肉が縮みながら力を発揮する動き」が好ましいです。具体的には階段を上る、ダンベルを持ち上げるといった動作です。 反対にダンベルをゆっくり下ろす動作やスクワットでしゃがむ動作など「筋肉が伸びながら力を発揮する動き」は負荷が大きく筋損傷のリスクがあるため、慎重に行う必要があります。 筋肉が伸びている状態で大きな力が加わることで筋損傷を引き起こすケースが多いです。 日ごろの筋肉トレーニングやストレッチに加え、スポーツで使う筋肉を鍛えておきましょう。 筋断裂の後遺症に関するよくある質問 筋断裂の後遺症に関してのよくある質問を紹介します。 筋断裂と肉離れの違いは? 筋断裂の後遺症は治らない? 筋断裂やその後遺症に関してお悩みの方は参考にしてください。 筋断裂と肉離れの違いは? 筋断裂と肉離れは混同されがちですが、実際は程度が異なります。 筋断裂 筋肉の線維が完全に切れてしまう 肉離れ(筋挫傷) 筋肉の線維が部分的に損傷する 筋断裂は、筋肉の線維が完全に切れてしまう重度の損傷を指します。一方で肉離れは、筋肉の線維が部分的に損傷する状態で、軽度から中程度までさまざまです。 筋断裂は肉離れよりも重症度が高く、完全に回復するまでにより長い時間がかかります。また、後遺症のリスクも高くなります。肉離れでは、痛みや不快感はあるものの、通常は筋断裂ほど重症ではありません。 筋断裂の後遺症は治らない? 筋断裂の後遺症は、適切な治療とリハビリテーションによって多くの場合改善されます。しかし、完全に元の状態に戻るかどうかは、損傷の程度や部位・個人の回復力・治療の質によって異なります。 たとえば、コンパートメント症候群や骨化性筋炎などの重度の合併症では、早期の適切な治療が行われなかった場合、永続的な機能障害が残る可能性があります。 一方で、適切な治療とリハビリテーションを受けることで、多くの方が日常生活やスポーツ活動に復帰されています。 重要なのは専門医の指導の下で、個々の状況に応じた適切な治療計画を立て、忍耐強くリハビリテーションに取り組むことです。 【まとめ】筋断裂の後遺症を防ぐには初期対応が重要 筋断裂の後遺症を防ぐには、受傷直後の応急処置が大切です。痛みを軽減するだけでなく、ケガの早期回復にも効果が期待できます。 筋断裂の後遺症を残さないためにも、医療機関で適切に治療を受けることが大切です。 筋断裂の後遺症を予防するのも大切ですが、筋断裂そのものを防ぐために、スポーツ前の準備運動を欠かさず行いましょう。 スポーツによる筋・腱・靭帯の損傷には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳しく知りたい方や、治療を検討している方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.12.02 -
- 再生治療
- 足底腱膜炎
足底腱膜炎が重症化すると、日常生活に大きな影響を及ぼすほど痛みが強くなることがあります。 初期段階は我慢できるほどの軽い症状ですが、放置すると治療期間が長引く可能性があるため早期に治療を受けることが重要です。 特に6ヶ月以上痛みが続く場合は「難治性足底腱膜炎」と呼ばれる状態に進行することもあります。 この記事では、重症化した足底腱膜炎の症状と、さまざまな治療の選択肢について詳しく解説します。 早期の適切な対処が足の痛みからの解放への第一歩となるため、ぜひ最後までご覧ください。 重症化した足底腱膜炎の症状 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)は、足の裏にある「足底腱膜」と呼ばれる組織に炎症が生じる疾患です。 主な症状として、踵(かかと)や足底部の痛みが生じます。 足底腱膜炎が軽症の場合 長時間立ちっぱなしになると足の裏にしびれや痛みが生じる 歩行やランニングで足が地面に着く際に痛みが生じる 特に朝起きた直後の最初の一歩で痛みを感じることが多い 足底腱膜炎が重症の場合 立ちっぱなしや動いている時に生じる痛みが激しくなる 立ったり動いたりしていなくても痛みが生じる 踵骨棘(しょうこつきょく)ができてさらに痛みが増す 踵骨棘(しょうこつきょく)とはかかとに痛みを伴うトゲです。 踵骨棘ができるほど重症化した場合、治療が難しくなり回復までの期間も長期化します。 また、保存療法では改善が見られない場合、足底腱膜を切離する手術や骨棘を切除する手術が検討されることがあります。 重症・慢性化すると「難治性足底腱膜炎」と呼ばれる 足底腱膜炎が、重症・慢性化して6ヶ月以上痛みが続く場合は「難治性足底腱膜炎」と呼ばれる状態になります。 多くの足底腱膜炎は適切な治療を受けることで6ヶ月程度で回復するケースがほとんどです。 しかし、難治性足底腱膜炎の状態では治療に1年以上、時には数年かかることもあり、日常生活に大きな支障をきたします。 難治性足底腱膜炎に進行する主な原因は以下の通りです。 初期治療の遅れや不適切な治療 過度な足への負担 扁平足などの足の構造的問題 体重増加 難治性足底腱膜炎に進行した場合は、体外衝撃波治療やPRP療法、手術療法などの専門的治療が必要になることが多いため、早期に専門医を受診することが重要です。 足底腱膜炎が重症化してしまう原因 足底腱膜(足の裏)の過剰な負担が足底腱膜炎の重症化を招く原因です。足底腱膜の負担が増すと、ダメージが蓄積されて炎症反応が起こります。 具体例を以下にまとめました。 加齢とともに足底腱膜炎の機能が低下する 増加した体重が足の裏に負担をかける ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性が低い 足の裏のアーチが崩れていて足底腱膜が適切に機能しない 痛みを我慢して激しい運動や長時間の立ち仕事をする 体質や年齢、日常の過ごし方によって足底腱膜炎が重症化してしまう可能性があります。 重症化する前に足底腱膜炎の悪化を防ぐポイント 足底腱膜炎は早期に適切なケアを行うことで、重症化や慢性化を防ぐことができます。 症状が軽いうちにこれらのポイントを実践することで、痛みの悪化を防ぎ、早期回復を目指せます。 長時間の負荷は避ける 足底腱膜炎の主な原因は、足底腱膜への過度な負担です。 足への負担を減らすために以下を意識しましょう。 こまめに休憩を取り、足を休める時間を作る 軽くストレッチしてから動き始める 運動量や運動強度を一時的に調整する 痛みを感じたらすぐに休み、無理をしない 特に立ち仕事やウォーキング、ランニングなどで長時間足に負担をかけると、炎症が悪化する恐れがあります。 症状がある場合は無理をせず、足底腱膜への負担を減らしましょう。 サポーターやインソールで負荷を軽減する 適切なサポーターやインソールの使用は、足底腱膜への負担を大幅に軽減します。 足底腱膜炎専用のサポーターで踵部分をしっかり固定する 医療機関で保険適用のオーダーメイドインソールを作成する クッション性の高い靴を選び、衝撃を吸収する 医師の診察・処方により、健康保険が適用される医療用オーダーメイドインソールが作製できます。 専用機器で足の重心バランスを測定し、個人の足形や症状に合わせて作られるため、既製品より効果的です。 インソールを取り外せる靴であれば複数の靴で使用可能ですが、効果を最大限に発揮するには適切なサイズの靴選びが重要です。 ストレッチや筋力トレーニングを行う 足底腱膜や周辺筋肉の柔軟性を高め、筋力を強化することは、足底腱膜炎の予防と改善に効果的です。 朝起きる前のふくらはぎと足底腱膜のストレッチ タオルギャザー(足の指でタオルをたぐり寄せる運動) 足底腱膜を伸ばすストレッチ(足の指を手で反らせる) これらのストレッチを毎日継続することで、足底腱膜の柔軟性を高められます。痛みがある場合は無理をせず、痛みの出ない範囲で行うことが大切です。 ただし、ストレッチは根本的な治療につながらないため、早めに専門医に相談することをおすすめします。 重症化した足底腱膜炎の治療方法 足底腱膜炎が軽度である場合は、ストレッチやインソール、テーピングなどの保存療法があります。 しかし、重症化すると保存療法だけでは十分な治療に繋がりません。 そこでこの項目では、重症化した足底腱膜炎の治療法にフォーカスして紹介します。 体外衝撃波疼痛治療 ステロイド注射 手術 再生医療 それぞれの治療法には特徴や適応があるため、症状の程度や患者さまの状態に合わせて適切な方法を選択することが重要です。 本章では、各治療法について詳しく解説します。 体外衝撃波疼痛治療 足底腱膜炎に対する体外衝撃波治療は、体への負担が少ない治療法です。この治療法では音波の一種である衝撃波を患部に照射し、組織修復を促進します。 体外衝撃波治療には、以下の特徴があります。 手術に比べて体への負担が少ない 痛みを感知する神経に作用し疼痛を緩和 血流促進効果により組織の自然修復を促進 主に重症化・慢性化した足底腱膜炎に有効 高齢者や手術リスクの高い方にも適応可能 日帰り治療で可能 慢性化した足底腱膜炎に対して、手術せずに治療ができます。 ステロイド注射 重症化した足底腱膜炎の治療には、ステロイド注射が有効な場合があります。ステロイドはアレルギー反応や炎症を抑えられる薬です。 患部に注射して痛みを和らげる効果がありますが、副作用により処置できる回数が限られています。 考えられる副作用は、以下の通りです。 だんだん効果が感じられなくなる かかとの皮下脂肪が傷つく 筋膜が損傷する また、足の裏は敏感なため処置の際に大きな痛みを感じやすい部位です。慎重に検討しましょう。 手術 ストレッチやインソールなどの保存療法を半年から3年程度行っても効果がない方や、日常生活で支障をきたしている方には手術が検討されます。 主な手術内容は、以下の通りです。 足底腱膜が炎症したり損傷したりして厚くなっている場所を切り取る 腱の移植や部分的に切れ目を入れて足底腱膜を延長する 足底腱膜や骨棘(こつきょく)の切除を目的とした手術がありますが、成功率は高くないとされているため、留意しておく必要があります。 再生医療 重症化した足底腱膜炎の治療には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さま自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復・再生を促す治療方法です。 自己由来の細胞を利用するため、拒絶反応のリスクが低い 幹細胞やPRP(多血小板血漿)などの治療法がある 損傷した足底腱膜の組織修復を促進する可能性がある 治療を受けられる医療機関は限られている 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療を提供しています。興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。 【まとめ】足底腱膜炎の重症化を未然に防ごう 足底腱膜炎が重症化すると、安静時の痛みや踵骨棘の形成など深刻な症状が現れます。 治療法としては体外衝撃波治療や再生医療など、手術以外も選択肢となり、患者さまの状態に合わせた方法があります。 足底腱膜炎の重症化を防ぐには、早期対応が何より重要です。足の裏やかかとに痛みを感じたら無理をせず、適切な休息とケアを心がけましょう。 過度な負担を避け、サポーターやインソールの活用、定期的なストレッチなど予防策を実践することで重症化リスクを減らせます。 足底腱膜炎でお悩みの方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。無料のメール相談やオンラインカウンセリングで、再生医療についての疑問にお答えします。
2019.12.01 -
- ゴルフ肘
- 肘
ゴルフ中に手首の痛みに悩まされているなら、それはTFCC損傷が原因かもしれません。 TFCC損傷は、手首の小指側の軟骨や靭帯の損傷で、ゴルフスイング時の強い衝撃やねじれが主な原因となります。 本記事では、TFCC損傷の特徴やゴルファーに多い理由をついて詳しく解説します。 また、TFCC損傷の治療法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、TFCC損傷の症状をすぐに改善したい方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 より早く治療して、ゴルフを楽しむためにぜひご確認ください。 TFCC損傷とは?ゴルファーに多い理由 TFCC損傷は、手首の小指側にある「三角線維軟骨複合体」と呼ばれる軟骨や靭帯の集合体が損傷する怪我です。 TFCC損傷がゴルファーに多い理由は、スイング時に手首に強い衝撃やねじれが繰り返し加わるためです。 特にボールの手前の地面を叩いたり、手首を過度にこねるようなスイングは、手首に大きな負担をかけ、損傷のリスクを高めます。 また強いグリッププレッシャーや疲労の蓄積も、TFCC損傷の要因となります。 TFCC損傷の特徴 TFCC損傷の特徴は、以下の通りです。 手首の小指側に痛みが出る 手首をひねる動作や小指側に曲げる動作で痛みが強まる 進行すると手首に不安定さを感じる 手首から「カクッ」といったクリック音がすることがある TFCC損傷の大きな特徴は、手首の小指側の痛みです。 特にタオルを絞る・ドアノブを回すなど、手首をひねる動作や小指側に曲げる動作で痛みが強くなる傾向があります。 重症化すると、安静時にも痛むようになったり、手首に不安定さを感じたり、「カクッ」といったクリック音がするようになります。 TFCC損傷が進行する前に、病院でMRIなどの画像検査を受けに行きましょう。 ゴルフでTFCC損傷が起こりやすい原因とは? ゴルフでTFCC損傷が起こりやすい原因は、以下の通りです。 スイング時の手首のねじれ ミスショットによる手首の衝撃 不適切なスイングフォームによる手首の衝撃 グリップを強く握ることによる手首への負担 過度な練習と疲労の蓄積による手首への負担 硬い地面での練習による手首への負担 ゴルフでTFCC損傷が起こりやすいのは、スイング時に手首へ繰り返し加わる強い衝撃とねじれが主な原因です。 特にミスショットでクラブが地面に当たると、手首に通常の何倍もの衝撃が加わり、手首に深刻なダメージを与えます。 また、手首を過度に使う不適切なスイングフォームや過度にグリップを握る行為は手首へのストレスを増大させます。 加えて、練習量の多さや疲労の蓄積、硬い地面での練習も損傷のリスクを高める要因です。 ゴルファーにおすすめのTFCC損傷の予防・対処方法 ゴルファーにおすすめのTFCC損傷の予防・対処法は、以下の通りです。 痛みが出にくい手の使い方とフォームの調整 自宅でできるセルフケアとリハビリ方法 これらを実践することで、TFCC損傷のリスクを減らし、早期回復を目指しながらゴルフを長く楽しめるでしょう。 これからも怪我無くゴルフを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。 痛みが出にくい手の使い方とフォームの調整 ゴルフで痛みが出にくい手の使い方とフォームの調整は、以下の通りです。 手の使い方・フォーム調整 具体的な内容 グリップを握りすぎない ・必要以上に強く握りすぎない ・リラックスしたグリップを心がける インパクト時は手首がフラットになるようにする ・クラブがボールに当たる際、手首をまっすぐに保つようにする 身体全体を使ってスイングする ・体幹の回転や体の動きでクラブをリードする TFCC損傷の予防・対処には、ゴルフスイングにおける手首への負担を減らすことが重要です。 まず、必要以上にグリップを握らないよう意識しましょう。また、クラブをボールに当てる際は、手首がフラットな状態を保つよう心がけることが大切です。 スイングフォームにおいては、手首だけでなく体全体を使い、手首への依存度を減らすフォームに調整しましょう。 体幹の動きでクラブをリードする意識を持つと、手首へのストレスが軽減され、痛みの発生を抑えながらゴルフを楽しめます。 自宅でできるセルフケアとリハビリ方法 自宅でできるTFCC損傷のセルフケアとリハビリ方法は、以下の通りです。 セルフケア・リハビリ方法 具体的な内容 手首の安静 ・手首を無理に動かさないようにする ・サポーターやテーピングで手首を固定する アイシング ・痛みのある箇所を15〜20分程度冷やす ・アイシングは1日に数回繰り返す 温める(痛みが軽減した時) ・血行促進のために温湿布や温浴で手首を温める 軽いストレッチ(痛みが軽減した時) ・手首をゆっくりと屈伸・回旋させる ・痛みを感じたらすぐに中止する 段階的な筋トレ(痛みが軽減した時) ・ダンベルやセラバンドを使って手首の曲げ伸ばしをする TFCC損傷のセルフケアでは、まず手首の安静が最も重要です。 痛みが強い時は無理に動かさず、サポーターなどで固定してください。 痛みが軽減してきたら、手首のストレッチや軽い筋力トレーニングを始めましょう。 具体的には、手首をゆっくりと全方向に動かしたり、軽いダンベルを使った手首の屈伸運動などが挙げられます。 これらの運動は、血行促進や手首周辺の筋力強化に繋がり、再発予防にも役立ちます。 ただし、痛みを感じたらすぐに中止し、無理なく段階的に進めましょう。 TFCC損傷の治療方法 TFCC損傷の治療方法は、保存療法・装具療法・手術療法に分けられます。 今回は各治療方法の違いや、近年注目されている再生医療に焦点を当てて見ていきましょう。 保存療法・装具療法・手術療法の違いと判断基準 再生医療によるTFCC損傷の治療について 具体的には、保存療法・装具療法・手術療法の違いと判断基準、そして再生医療によるTFCC損傷の治療について解説します。 ご自身の症状や、ライフスタイルに合わせた最適な治療法を見つける参考にしてください。 保存療法・装具療法・手術療法の違いと判断基準 保存療法・装具療法・手術療法の違いと判断基準は、以下の通りです。 治療方法 内容 判断基準 保存療法 ・安静にする ・痛み止めを飲む ・湿布を貼る ・リハビリを行う ・軽度の痛みがある ・発症初期の段階 ・痛みが軽く日常生活に支障がない 装具療法 ・手首用のサポーターやギプスで患部を固定する ・軽度から中程度の痛みがある ・保存療法で症状が改善しない場合 手術療法 ・関節鏡視下手術を行う ・尺骨短縮術を行う ・TFCC再建術を行う ・重度の痛みがある ・保存療法や装具療法で改善しない場合 TFCC損傷治療は、軽度なら安静や薬物療法、リハビリの保存療法が基本です。 また保存療法で症状が改善しない場合は、手首を固定するサポーターやギプスを用いる装具療法が有効です。 保存療法や装具療法でも改善しない、または損傷が重度な場合は、手術療法で修復や機能改善を目指します。 治療法の選択は、症状の程度や損傷部位、患者様の活動性により医師が総合的に判断します。 再生医療によるTFCC損傷の治療について 近年注目されている再生医療は、TFCC損傷に対する新たな治療法として期待されています。 再生医療は、患者自身の幹細胞などを活用し、損傷した組織の自己修復能力を高めることを目的とします。 リペアセルクリニックでは、この再生医療に基づき、TFCC損傷に対して幹細胞培養上清液治療やPRP(多血小板血漿)療法などを提供しています。 これらの治療は、手術を避けたい方や、従来の保存療法で改善が見られない方におすすめです。 損傷した組織の再生を促し、根本的な回復を目指せる可能性を秘めています。 TFCC損傷に対する再生医療の詳細を知りたい方は、リペアセルクリニックのメール相談・オンライン診療にてご相談ください。 TFCC損傷の特徴を理解し、正しい処置を行いゴルフを楽しもう TFCC損傷は、ゴルフで手首に負担を与えることで起こります。 この損傷を理解し、適切な処置を行うことが重要です。 TFCC損傷は手首の小指側が損傷する症状 原因は手首のねじれと不適切なフォーム 予防のために手の使い方や正しいフォームを理解する 保存療法や装具療法で治らない場合は再生医療を検討する もしTFCC損傷による痛みが続く場合は、再生医療も選択肢に入れてみましょう。 リペアセルクリニックでは、患者様の幹細胞を活用することで、損傷した組織の回復させる治療を行っています。 TFCC損傷にお悩みの方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2019.11.30 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症を発症したら仕事を辞めるべき?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 身体を使う仕事は、股関節に大きな負荷がかかりやすく、仕事を続けることで重症化するリスクがあります。 変形性股関節症は重症化すれば働くことが困難になり、結果的に「仕事を辞めなければいけない」ということにもなりかねません。 本記事では、変形性股関節症の症状や治療法、仕事を辞めても復職できる人の特徴を詳しく解説します。 変形性股関節症で仕事を辞めても、しっかりと治療を行えば復職できる可能性があります。 変形性股関節症の症状が出たら早めに治療を開始し、仕事への早期復帰を目指しましょう。 変形性股関節症とは? 変形性股関節症とは、身体を支えたり動かしたりする役割を担う股関節の軟骨が擦り減り、痛みが出現する疾患です。 中高年以上の女性に好発する疾患ですが、小児期の発育性股関節形成不全が原因となる場合もあり、若い方でも発症する可能性があります。 変形性股関節症は進行性の病気のため、軽症のうちに治療を開始し、症状の悪化を防ぎましょう。 変形性股関節症の原因 変形性股関節症の原因は、先天性のものから後天的なものまで多岐にわたり、それぞれが股関節に負担をかけたり軟骨を損傷する原因となります。 変形性股関節症の原因の多くは股関節の形成不全ですが、加齢による身体の変化やケガによる股関節の変形も発症原因であるため、年齢問わず注意が必要です。 変形性股関節症の症状 変形性股関節症では、股関節の軟骨が擦り減ることで、日常生活のさまざまな動作に支障をきたします。 変形性股関節症の症状は、以下のとおりです。 変形性股関節症の初期は、太ももの付け根やおしりなどに違和感や痛みが出現します。 症状を治療せずに放置していると、変形性股関節症が悪化していき、歩行が困難になったり、安静時にも痛みが出現したりします。 変形性股関節症の症状は日常生活に支障をきたす恐れがあるため、早期から治療を開始するのが大切です。 変形性股関節症の診断方法 変形性股関節症は、問診や診察、単純X線(レントゲン)写真で診断します。 正常な股関節 骨盤と大腿骨の間にすき間がある 大腿骨の関節部分は丸い形をしており、上部は骨盤に覆われている 変形性股関節症 骨盤と大腿骨のすき間が狭くなる 骨盤に覆われている面積が狭くなっている 軟骨下骨が硬くなる 症状が進行すると、関節周囲にトゲのような骨組織や骨嚢胞(こつのうほう)と呼ばれる骨の空洞ができる 変形性股関節症になると、股関節の可動域も制限される可能性があります。 変形性股関節症で仕事を辞める選択肢を取る理由とは? 変形性股関節症で仕事を辞める選択肢を取る人が多い理由は、仕事や作業が股関節へ与える負担が大きいからです。 立ち仕事の方やしゃがんだり、中腰での作業が多い方は、変形性股関節症を発症するリスクが高まるだけでなく、症状を悪化させる可能性もあります。 また、デスクワークなど長時間座りっぱなしになりやすい仕事も、股関節への負担が大きいです。 そのため、仕事を辞めて治療やリハビリに専念することを選択する方もいます。 仕事を辞めるべきか考える際は、症状の程度や治療の見通し、職場の理解やサポート体制など、さまざまな要素を検討することが重要です。 まずは医師と相談し、適切な治療を受けつつ、自分に合った働き方を模索しましょう。 変形性股関節症を治療する方法 変形性股関節症の治療方法は、以下の4つがあります。 変形性股関節症は症状の程度に応じて治療法が異なります。 早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎながら日常生活や仕事を続ける道が見えてくるかもしれません。 薬物療法 変形性股関節症の治療法の1つは、薬物療法です。変形性股関節症の薬物療法では、内服薬や外用薬、坐薬などの鎮痛剤を使用し、炎症や痛みのコントロールを行います。 鎮痛剤を使っても痛みのコントロールが難しい場合は、薬の種類を変更したり、ほかの治療法を検討したりします。 運動療法 変形性股関節症の症状を軽減する治療法に、運動療法があります。 股関節は骨盤と大腿骨で構成されるため、周りの筋肉を鍛えて力をつけたり、股関節の柔軟性を高めることで、症状の改善や進行を遅らせる可能性が高まります。 変形性股関節症の方は、無理のない範囲で以下の動きを行いましょう。 股関節周りの筋肉は、足を動かすことで鍛えられます。足を前に出す動作は、膝を伸ばして行うとより強い負荷で運動できます。 トレーニングをする際は転倒や上半身のブレをなくすために、手すりを使用しましょう。 手術療法 変形性股関節症が進行し、薬物療法や運動療法で疼痛のコントロールが難しいときは、手術療法が検討される場合もあります。 初期の段階では骨同士がぶつからないように、骨の一部を切り取る術式が一般的です。 関節の変形が進んでいる進行期や末期は、人工股関節置換術という手術で擦り減った関節を人工関節に置き換えます。 術後は痛みが著しく緩和しますが、仕事に復帰するには、しっかりとリハビリを行う必要があります。 再生医療 再生医療は、痛みの緩和が見込めるだけでなく、擦り減った関節軟骨の修復も期待できます。 痛みを我慢しながら仕事を続けるのは大変なことです。 手術となると入院のために仕事を休む必要があり、術後も復帰までに時間がかかる可能性があります。 再生医療は患者さま自身の幹細胞を股関節に注入し、傷ついた軟骨の再生を促す治療法で、入院や手術が不要です。 変形性股関節症の痛みにお悩みの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 変形性股関節症で仕事を辞めても復職できる人の特徴 変形性股関節症で仕事を辞めても復職できる人は、以下の3つの特徴があります。 変形性股関節症は、股関節への負担が大きいと症状が悪化する恐れがあります。 症状が落ち着くまで安静にしていたり、治療期間が長引いたりしている場合は、股関節周辺の筋力が低下してちょっとした動作でも負荷がかかりやすくなってしまいます。 症状の程度に合わせて適切な治療を受け、無理のない範囲で仕事への復帰を目指すことが大切です。 復職後の業務内容が肉体労働ではない 変形性股関節症で仕事を辞めても、適切な治療を受け、復職後の業務内容が肉体労働でない場合は、仕事に復帰できる可能性が高いです。 座り仕事や事務仕事などのデスクワークであれば、変形性股関節症の症状が出現していても無理なく仕事を続けられるでしょう。 しかし、業務内容が肉体労働であっても職場復帰できないわけではありません。 肉体労働は股関節への負荷が大きいため、職場復帰する場合は変形性股関節症が悪化や再発しないように注意しながら仕事しましょう。 リハビリ期間が長く筋力もついている 変形性股関節症のリハビリ期間が長く、筋力もついている場合は、辞めていた仕事にも復帰できる可能性があります。 変形性股関節症のリハビリでは、仕事や日常生活での動きを想定して、股関節への負担が少ない動き方を練習します。 リハビリ期間が長ければ、日常生活動作で使用する部位の筋力を効率良く上げられ、復職した際も股関節への負担が少なく身体を動かせるでしょう。 再生医療による治療を受けている 変形性股関節症で仕事を辞めても、再生医療による治療を受けていれば、復職できる可能性があります。 再生医療は入院や手術を必要としない治療法で、治療期間の短縮を目指せるのがメリットです。 再生医療は手術の場合と異なり、長期間の入院がないため、早期の職場復帰が見込めます。 【まとめ】変形性股関節症で仕事を辞めても職場復帰できる 変形性股関節症で仕事を辞めても、職場復帰できる可能性はあります。 変形性股関節症は症状が進行するにつれ、関節が擦り減り痛みが増強する疾患です。 立ち仕事や重い物を持つ仕事に就いている方は、変形性股関節症の症状が悪化しやすいため注意が必要です。 「痛みがつらいけれど手術や入院のために休みがとれない」「手術は避けたい」という方は、痛みの緩和が期待できる再生医療を検討しましょう。 再生医療による治療は、身体への負担が少ないだけでなく、職場への早期復帰も見込めます。 変形性股関節症の治療に再生医療をお考えの方は、まずはお気軽に当院(リペアセルクリニック)までご相談ください。
2019.11.29 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 再生治療
介護職はやりがいのある仕事な一方で、体を使う仕事が多いためさまざまな部分に痛みが出る可能性があります。 たとえば、膝の痛みである変形性膝関節症に悩む人も多いのではないでしょうか。 今回は膝の痛みを引き起こす変形性膝関節症に介護職が多い理由や治療法について詳しく解説します。 この記事を読むとわかること 介護職に変形性膝関節症が多い理由 変形性膝関節症の症状や治療法、対処法 介護職に多い変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ることで起こる痛みを伴う疾患で、長時間の立ち仕事や中腰姿勢が多い介護職では発症リスクが高いことが知られています。 膝関節は大腿骨と腓骨、膝蓋骨でできており、軟骨がクッションの役割を果たしています。軟骨が膝の負荷の軽減や関節の滑らかな動きに役立っているのです。 しかし加齢や肥満、過度の負荷によって軟骨がすり減ると膝への負荷が大きくなり痛みが生じます。軟骨がすり減るために骨同士がぶつかるようになり、膝関節の変形につながります。 なぜ介護職に変形性膝関節症が多いのか? 介護職に変形性膝関節症が多い理由は、利用者の介助時に必要な中腰姿勢や膝の曲げ伸ばしによる関節への負担にあります。 日常的な介助動作で膝に負担がかかり続けることで、膝の軟骨が徐々に摩耗し、変形性膝関節症を引き起こすリスクが高まる傾向にあります。 この症状は日頃の膝の使い方によって少しずつ進行していくため、予防や対策が重要です。 介護職は膝関節に負担がかかる職業 介護職は利用者の体を抱えたり、中腰の姿勢になったりと膝への負担の大きい仕事をしています。 とくに下記の動作は膝に負担がかかりやすいため、注意が必要です。 介護職で膝に負担がかかりやすい動作 離床介助の際に利用者の体を抱える 入浴や排泄の介助の際に中腰になる 介護職は仕事中に膝の曲げ伸ばしをする機会が多く、膝関節への過度な負荷から若くても変形性膝関節症になるリスクがあります。 変形性膝関節症の症状 変形性膝関節症とは日々の動作で膝関節の軟骨がすり減り、膝に痛みが現れる病気です。 主な症状は下記を下記の通りです。 変形性膝関節症の主な症状 初期症状・・・膝が曲げにくい、鈍い痛みがある 中期症状・・・膝の腫れが見られ、階段の上り下りやしゃがみが困難になる 末期症状・・・曲げる、歩くなどの日常生活が難しくなる 膝の痛みにお悩みの方は、自分がどの段階なのか確認してみましょう。 初期の段階では、歩き始めや立ち上がるときなど動き初めに痛みが生じます。痛みが軽い場合もあり、膝を動かさなければ痛みがないので症状を見逃してしまいがちです。 進行していくと階段の上り下りで痛みが出たり、膝が腫れたり水が溜まったりします。さらに症状が進むと安静にしていても痛みが出てきてしまいます。 日常生活が難しくなるほど悪化する前に、早めに医療機関を受診しましょう。 介護職が悩む変形膝関節症の治療法とは 膝に痛みを抱えながら介護の仕事を続けることは、大きな負担となります。そこで、変形性膝関節症の治療法について紹介します。 薬物療法 症状が軽度~中等程度であれば、痛み止めや湿布薬など薬を使って炎症を和らげます。 急な腫れには湿布の利用も効果的です。 注射 注射は変形性膝関節症の初期から治療が可能で、症状によって2種類を使い分けます。具体的な注射の種類は以下の通りです。 変形性膝関節症の治療として使用される注射 ヒアルロン酸・・・・痛みに応じて定期的に摂取し、膝関節の摩耗を防ぐ。 ステロイド・・・・・強い炎症の反応や痛みを抑えられるが打てる回数に限りがある。 どちらも膝関節に注射して炎症を抑える働きがあります。 サポーター サポーターは、膝周辺の筋肉や靭帯を支えて動きを制限することで、膝の痛みを和らげる効果が期待できます。変形性膝関節症の症状がある場合は、日常生活や仕事で膝にかかる負担を減らし、症状の悪化を防ぐのに有効です。 サポーターは症状が軽度の方から使用できますが、着用しても膝の痛みが強い場合は医療機関の受診を検討してみましょう。 手術 変形性膝関節症が進行し、薬物療法やサポーターで改善が見られない場合は、手術による治療が考えられます。 手術内容としては、変形した骨や軟骨の一部を取り除く骨切り術や、人工関節を膝に埋め込む人工膝関節置換術などが代表的です。 膝が痛む際の対処法 介護職の方が変形性膝関節症によって膝が痛む場合は、痛みが収まるまで安静にして膝を冷やしましょう。 具体的には、痛くない範囲で膝を動かします。また、冷やす際には氷や保冷剤を入れたビニール袋をタオルに包んで1日3回、15分程度膝に当てましょう。 少しずつ炎症が和らぎ、腫れや痛みが落ち着いてきます。 変形性膝関節症の治療に再生医療という選択もある【休養がとれない介護職の方必見!】 近年、変形性膝関節症の治療で薬物療法や注射で効果が実感できず、手術をためらう方への新しい選択肢として再生医療が注目されています。 再生医療のメリットは以下の通りです。 再生医療のメリット 手術不要なので長い期間仕事を休む必要がない 体の負担が少ない 早期回復が期待できるので早く仕事に復帰できる 変形性膝関節症に行われる再生医療には2種類あります。 1つ目は自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入する方法です。幹細胞が傷ついた軟骨を修復して痛みや炎症を抑える効果があります。 2つ目は自身の血液からとれる多血小板血漿を膝関節に注射します。血小板は止血作用があることで知られていますが、血小板が放出する成長因子が膝関節の傷ついた組織を修復し痛みを軽減させます。 手術以外の選択肢を探している方は、膝の痛みを根本から解決できる再生医療を検討してみてください。 介護職に多い変形性膝関節症のまとめ 介護職の方が悩む膝の痛みの原因として多いのが、変形性膝関節症です。 軽度の症状であれば痛み止めの内服や湿布薬で対処できます。しかし、症状が進行すると強い痛みが生じて、介護の仕事が困難になります。 そんな変形性膝関節症の治療法として、再生医療が注目されています。薬やサポーターなどでの対処が難しく、膝の痛みに悩んでいる方には、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療は、一般的な病院やクリニックで受けることはできません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門院です。 治療についての疑問や気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
2019.11.27 -
- 免疫細胞療法
舌下免疫療法とは、アレルギーの原因物質を舌の下に投与し、慣らしていく治療法です。 舌下や口腔内粘膜にいる免疫細胞が働いて免疫寛容が起き、アレルギー症状が出にくくなります。 しかし、舌下免疫療法について効果を疑う方や、副作用について疑問に思う方もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、舌下免疫療法が効かない人の特徴や、舌下免疫療法の副作用を紹介します。 舌下免疫療法の効き目を感じなかった方は、舌下免疫療法以外の治療法をお試しください。 舌下免疫療法が効かない人の特徴とは? 舌下免疫療法はアレルギーなどの予防に効果的な治療法のひとつですが、すべての人に効くわけではありません。 効果が得られないケースや、舌下免疫療法が効かない人の特徴は以下の通りです。 治療を開始しても約20%は効果が見られない 治療を3~5年継続していない アレルギーの原因物質が大量に飛散している どんな人に舌下免疫療法が効かないのか解説します。 治療を開始しても約20%は効果が見られない 舌下免疫療法の治療を受けた人のうち約80%は改善効果が見られ、そのうち約20%は薬の服用が不要になるまでに症状が改善されます。 しかし、治療を継続して受けた場合でも10~20%の人は効果が見られないケースがあります。 効果が感じられない理由についてははっきりと明らかになっていません。 理由のひとつとして、ほかの病気を合併しているために舌下免疫療法の効果が見られない可能性が考えられます。 治療を3~5年継続していない 舌下免疫療法が効かない人は、治療を3〜5年継続していない方が多いです。 治療開始から1〜2年で効果が出ていても、その時点で治療をやめてしまうと元に戻ってしまう可能性があるため、3〜5年は継続することが推奨されています。 また、治療を開始してすぐに効果が現れないケースもありますが、3年ほど治療をすると十分な効果が感じられる場合もあります。 海外では、3年間治療を続けて効果が現れたら、治療を終えても効果はさらに6年継続される※という研究結果が出ています。 ※出典:PubMed 日本とは薬剤の容量などが異なるため、全く同じ結果になるとはいえませんが、舌下免疫療法の持続期間の参考にはなるでしょう。 そのため、舌下免疫療法は3~5年ほど継続する前提で治療を受けることが重要です。 アレルギーの原因物質が大量に飛散している 花粉やダニなどのアレルギーの原因物質が大量に飛散している場合は、舌下免疫療法の効果が実感できないケースがあります。 特に花粉の量は毎年大きく異なるため、飛散している花粉の量が少ない年は症状が軽くても、花粉の量が多いと症状が重く出てきてしまいます。 花粉が大量に飛散している場合、治療を開始してから花粉量が少ない年と同じくらいの症状であれば効果が出ていると考えられます。 そのため、アレルギーの原因物質の飛散量によって、期待するほどの効果を実感できていない方もいるでしょう。 舌下免疫療法を受けられない人の特徴 舌下免疫療法を受けられない人は、年齢や病気が理由で治療が受けられません。 5歳未満の人 重度の気管支喘息の人 がんや免疫系の病気の人 心臓疾患、肺疾患、高血圧症の人 妊娠中、授乳中の人 口腔アレルギー症候群のある人 口の中に傷や炎症がある人 ほかにも、以前舌下免疫療法を受けたときに重度の副作用があった人は、治療を受けられない可能性があります。 治療を開始する前に、医師に相談して舌下免疫療法を受けられるかどうか確認してください。 舌下免疫療法による治療を受ける流れ 舌下免疫療法の流れは、以下のように行われます。 1.スギやダニアレルギーの有無を検査を行う 2.医療機関で医師やスタッフ立ち会いの上初回の服薬を行う 3.自宅で1日1回服薬を行う 4.1週間の服薬で問題がなければ継続する 初めての服薬の際は、副作用が出ないか確認するため病院で行ったあと30分ほど院内で経過を見ることが多いです。 また、1週間後の診察で問題がなければ薬の量を増やして数年間服薬を続けます。 1ヶ月に一度は副作用を確認するため診察をしながら継続します。 数年間の治療で効果が見られれば、治療を中断できますが、3〜5年程度は継続して治療することが重要です。 舌下免疫療法による副作用 舌下免疫療法は、全身性の副作用が少なく安全性の高い治療法といえますが、まれに以下のような症状が起こるケースがあります。 口内炎や舌の腫れなど口内で生じる症状 重度な場合はアナフィラキシーの可能性も 軽度から重度の副作用について詳しく解説します。 口内炎や舌の腫れなど口内で生じる症状 舌下免疫療法では、治療薬を舌の上に置き決められた時間保持した後に飲み込むため、口内炎や舌の腫れなどの副作用が生じる場合があります。 主に治療開始から1ヶ月以内に起こるケースが多く、ほとんど治療を継続しているうちに改善されていきます。 口内炎や舌の腫れのほか、口腔内にかゆみが生じる可能性があります。 口内に生じる副作用は軽度なものが多いですが、少しでも副作用が出た場合は医療機関へ相談しましょう。 重度な場合はアナフィラキシーの可能性も 舌下免疫療法の重度な副作用として、アナフィラキシーを引き起こす可能性があります。 しかし、アナフィラキシーが起こる可能性は1億回に1回程度、副作用4,000例のうち1例程度※といわれています。 ※出典:杉並区医師会 また、アナフィラキシーが起こるのはほとんどの場合初回服薬時のため、1回目の服薬は病院で行われます。 その後の定期投与でアナフィラキシーが起こるケースはかなり稀といえます。 舌下免疫療法以外に効果が期待できる治療方法 舌下免疫療法以外にも、アレルギー改善に効果が期待できる治療法があります。 皮下免疫療法 免疫細胞療法 2つの治療方法について見ていきましょう。 皮下免疫療法 皮下免疫療法とは、アレルギーの原因物質を抽出した抗原エキスを薄めて注射する免疫療法です。 症状が出ないほどにまで薄めたものから始め、徐々にエキスを濃くしていくことによって体を慣らしていく方法です。 最初は週に1~2回の通院が必要ですが、濃いエキスが注射できるまでになると月1回程度の通院になります。 舌下免疫療法と同様に効果が出ているかどうかを見るには1~2年程度の継続が必要です。 免疫細胞療法 免疫細胞療法は、患者さま自身の免疫細胞を体外で培養・活性化し、再び体内に戻す医療技術の一つです。 近年、免疫システムは花粉症などのアレルギー反応だけでなく、様々な健康状態と関連していることが研究されています。 体調管理や生活習慣の改善と併せて、免疫細胞に着目した総合的なアプローチも医療における選択肢の一つとなっています。 当院「リペアセルクリニック」の免疫細胞療法は、標準治療と併用されることが多く、一人ひとりの状態に合わせた治療を大切にしています。 免疫細胞療法で免疫を上げる方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。 【まとめ】舌下免疫療法が効かない人は免疫細胞療法も選択肢のひとつ 舌下免疫療法は、アレルギーやスギ花粉症の症状の改善に効果が期待されます。 舌下免疫療法の効果が出るか確認するには、少なくとも3年継続するのが大切です。 3~5年治療を続けると、治療を終えても効果が数年間持続することが見込まれます。 また、治療を受けた方の内20%ほどは、薬の服用が不要になるほどのアレルギー改善が期待できます。 しかし、治療を受けても約20%の人は舌下免疫療法の効果を感じられない可能性があります。 もし効果がなかった方は、当院「リペアセルクリニック」の免疫細胞療法をご検討ください。
2019.11.27 -
- 手
- 再生治療
「ダンベルを使った筋トレで手首が痛い」 「筋トレは休んだ方が良いの?」 ダンベルを使用した筋トレは手首に負担がかかりやすいため、フォームやダンベル選びによっては手首に痛みが伴う場合があります。 手首の組織が損傷したり、炎症を起こしていたりする可能性があるので筋トレを休むのがおすすめです。 筋トレを休みたくない場合は、サポーターの使用やアイシングなどで手首をケアしながら無理のない範囲で行いましょう。 今回の記事では、手首が痛くても筋トレを休みたくない際の工夫や筋トレ後に手首が痛む原因を紹介します。 この記事をよむとわかること 筋トレ後に手首が痛む原因 手首を痛めない正しい筋トレ方法 手首が痛いけど筋トレを休みたくないときはどうすれば良い? 痛みがあるときは無理せず休むのが一番ですが、それでも筋トレを休みたくない方もいるはずです。 筋トレを継続したい方は、以下のような方法を試してみるのも一つの手です。 手首が痛くても筋トレする際のアイデア 手首に負担が少ないトレーニング種目を選ぶ リストラップやサポーターを使用する 手首を使わないトレーニングに集中 ストレッチとアイシングで手首のケアをする 手首の様子をみながら無理のない範囲で行いましょう。 手首の痛みが悪化しないように筋トレを休むのも大切 筋トレをしていて手首に違和感があったり痛みが生じたりしたときは、筋トレを中断して安静にするのが大切です。 無理をして痛みが悪化すると、長期間筋トレができず、筋力が低下してしまう恐れがあります。まずはしっかり休んで痛みを治し、その後で筋トレを再開する方が効率的に筋力を維持できます。 筋トレ後に手首が痛む原因は? 筋トレ後に手首が痛む原因を紹介します。 筋トレ後に手首が痛む原因 TFCC損傷 腱鞘炎 手根管症候群 それでは、一つずつ紹介します。 TFCC損傷 ※画像あります TFCC損傷は、TFCC(三角線維軟骨複合体)が損傷して炎症を起こしたり、痛みを感じたりする病気です。TFCCは小指側の手首にあり、軟骨や腱などで構成されています。 主な原因は手首の酷使や転倒が挙げられます。とくに、ダンベルを小指側に傾けて持つとTFCCの負担が増す傾向にあるので、筋トレの際は注意しましょう。 TFCC損傷の症状は下記の通りです。 TFCCの症状 手首の小指側が痛む タオルを絞ったり、ドアノブを捻る動作をすると痛む 動作の開始時に手が抜けるような感覚がある 悪化すると、安静時にも痛みがある 症状が悪化し手術になった場合は3〜4カ月の間、手首に負担がかかる動作は中止する必要があります。筋トレを続けたい方は、重症化する前に医療機関の受診がおすすめです。 腱鞘炎 ※画像あります 腱鞘炎は、以下の組織に炎症が起こった状態を指します。 腱鞘炎で炎症している組織 腱・・・筋肉と骨をくっつけている部分 腱鞘・・腱が通るトンネル状の組織 主な原因は、手首や指の使いすぎです。手首の腱鞘炎では、親指の使いすぎによるドケルバン病や小指側に炎症が起こる尺側手根伸筋炎が考えられます。 腱隨炎の症状を下記にまとめました。 病名 炎症部位 症状 ドケルバン病 親指側 親指を広げたり力を入れると親指側の手首が痛む 持った際に手首に痛みを感じる 親指側の手首が腫れる 尺側手根伸筋炎 小指側 手首を回すと痛む 手を伸ばすと痛む 手首の小指側が腫れる 手首の痛みが気になる方は、手首をかえす動作は控えるようにしましょう。 手根管症候群 ※画像あります 手根管症候群とは、手首の手根管の中にある腱や神経が圧迫したり、神経がこすれたりして痛みやしびれを感じる病気です。とくに、手首を曲げたり反らしたりする際に手根管の内部で摩擦が生じます。 手根管症候群の症状を以下にまとめました。 手根管症候群の症状 手を振ると痛みが和らぐ しびれやピリピリした感じがする 明け方に強く痛む 初期は人差し指と中指が痛む 症状が進むと親指、人差し指、中指、薬指が痛みOKサインができない 手首の使いすぎが原因なので、ダンベルを使った筋トレでは手首を曲げないように注意しましょう。 手首を痛めないために正しい筋トレ方法 手首を痛めないための筋トレは下記の通りです。 手首を痛めない筋トレ方法 フォームを整える 重量や負荷は徐々に上げる セット回数を減らす とくに、フォームは重要で、ダンベルを握る位置や手首の角度に注意しましょう。 ダンベルを持って手首を曲げ伸ばししたり、小指側に傾けて持ったりすると負担が増してしまいます。自己流で筋トレをするのではなく、トレーナーなど専門家のアドバイスを受けるのもおすすめです。 安静時も手首の痛みが治まらない際は早急に受診しよう 手首に違和感や痛みがあるときは筋トレを休むようにしましょう。長期的に見れば無理して痛みが悪化するより、休んで痛みの原因を治した方が筋肉を維持しやすいと考えられます。 とくに、筋トレやジム通いなどを始めたばかりの人は、無理をしてしまいがちなので注意してください。 安静にしても手首の違和感や痛みが引かない場合は、無理をせず医療機関を受診しましょう。 手首の痛みに対しては、再生医療による治療も選択肢のひとつです。痛みで日常生活に支障が出る方や筋トレの早い復帰がご希望の方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.11.26 -
- 腰
- 再生治療
椎間板ヘルニアは、保育士さんが発症しやすい疾患のひとつです。 椎間板ヘルニアが悪化すると、仕事中だけでなく日常生活にも影響を与えます。 本記事では、保育士が椎間板ヘルニアを発症しやすい原因について解説します。 おすすめの予防法や、椎間板ヘルニアに有効な治療法についてもお伝えします。 保育士の椎間板ヘルニアはなぜ多い?職業の特性と腰痛の原因 保育士が椎間板ヘルニアを発症する確率が高い理由は、主に2つあります。 抱っこ・おんぶ・中腰など腰に負担がかかる ストレスや疲労の蓄積も腰痛の一因に 保育士の椎間板ヘルニアの原因について、詳しく解説します。 抱っこ・おんぶ・中腰など腰に負担がかかる 保育士は、子どもを抱っこ・おんぶする、子どもの目線に合わせて中腰になるなど、腰に負荷をかける姿勢をとる機会が多いです。とくに、中腰は腰への負担が大きい姿勢です。 ほかにも、乳幼児のおむつ替えで中腰になる保育士も多いでしょう。 腰に負担がかかる動作を頻繁に行う保育士は、椎間板ヘルニアを発症するリスクが高まります。 抱っこやおんぶの機会を減らすことは難しいですが、正しい姿勢と動作で腰への負担は軽減可能です。 ストレスや疲労の蓄積も腰痛の一因に 腰への負担だけでなく、ストレスや疲労の蓄積も腰痛の原因になります。 保育士は少人数で数十人の子どもの世話をするため、身体的・精神的疲労が蓄積しやすい職業です。 疲労が蓄積しないよう、適度な休養を心掛けましょう。 ストレスの蓄積で身体に影響がある場合は、抗うつ剤や精神安定剤を処方されるケースがあります。 保育士におすすめの椎間板ヘルニアの予防法 保育士におすすめの椎間板ヘルニアの予防法を紹介します。 姿勢を改善する 子どもを抱き上げる・重い物を持つときの体の使い方を見直す 筋肉を鍛える 椎間板ヘルニアの予防法について、詳しく解説していきます。 姿勢を改善する パソコンでの作業をする機会も多い保育士ですが、その際に猫背にならないよう注意してください。 首が前に出る姿勢(クレーンネック)は椎間板ヘルニアや頚椎症の原因になります。また、姿勢が悪いとストレートネックになる可能性も高くなります。 首の曲がる角度に比例して頸椎にかかる負荷が増えていくので、背筋を伸ばして作業しましょう。 ディスプレイの位置が目線よりかなり下になってしまうケースがありますが、高さは水平より少し低い位置が望ましいです。 パソコンの長時間の利用は避けてください。パソコンを長時間使う場合は、ときどき肩や首のストレッチを行うと固まった筋肉がほぐれます。 反り腰や仙骨座りも腰に大きな負担がかかります。椅子に深く座り、背もたれにしっかり背中をつけて座りましょう。 子どもを抱き上げる・重い物を持つときの体の使い方を見直す 子どもを抱き上げる・重い物を持ち上げる際の体の使い方を見直し、椎間板ヘルニアを予防しましょう。 1.まっすぐに立ち、準備姿勢を作る 2.体のバランスを保ち重心を移動させる 3.下半身・お腹の力で持ち上げる 重い物を持ち上げるときは、はじめに両足を腰幅に開いてお腹に力を入れて構えます。背筋を伸ばしてゆっくりと重心を下げてください。 バランスをとりながらしゃがみ、荷物はできるだけ体の近くで持つことが大切です。荷物が体に近いと姿勢が安定しやすく、腰への負担も軽減されます。 荷物を持ち上げるときは、両足でしっかり立ち、下半身とお腹の力を使って立ち上がりましょう。 腰だけで持ち上げようとせず、お腹や下半身にしっかり力を入れて背筋を伸ばしたまま重心を持ち上げます。 急いで持ち上げると腰骨が反れたり、バランスを崩す原因となるので、ゆっくり立ち上がってください。 筋肉を鍛える 運動不足になると、腰の筋肉が衰えて椎間板への負担が大きくなります。 筋力トレーニングは、腰痛改善だけでなく予防にも効果的です。腰に負担がかからないトレーニングを紹介するので、ぜひ実践してください。 ドローイン 仰向けで膝を立てる 深く息を吸い、息を吐いてお腹をへこませた状態で保つ 1回5秒キープして10回繰り返す プランク うつ伏せで肘を立てる 身体が曲がらないように姿勢をまっすぐに保つ 20秒~30秒続ける バードドッグ 四つん這いの状態で対角の手足を伸ばす 片方10回ずつ行う 体幹を安定させる筋力トレーニングは、腰への負担が少ないため、椎間板ヘルニアのリハビリとしても行えます。 最初はあまり負担をかけないように短時間で行い、体調に応じて段階的に運動時間を延長していきましょう。 ヒップリフト 仰向けで膝を立てる お尻を締めながらゆっくり上げ下げする レッグプレス ジムのマシンで行う 足でプレートを押す 負荷は軽めで、ゆっくりと行う ウォールシット 壁にもたれながら行う 膝を90度に曲げた状態で静止する 20~30秒キープを3セット 腰への負担が小さい下半身の鍛えられるトレーニングです。 フォームが崩れると腰に負担がかかる可能性があるため、正しいフォームを意識してトレーニングしましょう。 ただし、これらのトレーニングで腰の痛みが増す場合は、すぐに中止して医師に相談してください。負荷をかけすぎると逆効果になるため、無理のない範囲で行うことが大切です。 椎間板ヘルニアに悩む保育士に有効な治療法 椎間板ヘルニアの治療法は、主に3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法では、ストレッチや筋力トレーニングなどの理学療法、鎮痛剤や筋弛緩剤などを利用した薬物療法などがあります。 また、姿勢や動作の改善、体重管理を行い、椎間板ヘルニアの再発を予防します。 保存療法で症状の改善が見られない場合や、日常生活に支障をきたしている場合は、手術療法が検討されます。 椎間板ヘルニアの手術は、背中を切開してヘルニアを摘出する方法や、薬剤を椎間板内に注入する方法などがあります。 手術を避けたい方は、再生医療という治療法もご検討ください。再生医療は患者さまご自身の幹細胞や血液を使うため、拒否反応のリスクが低い治療法です。 入院が不要なため、仕事への早期復帰が望めます。 【まとめ】保育士の椎間板ヘルニアは適切な治療と予防で退職を回避しよう 中腰やしゃがむ動作の多い保育士は、椎間板ヘルニアを発症しやすい職業のひとつです。 椎間板ヘルニアが悪化すると保育士の仕事に大きな影響を与えます。 日頃から腰の負担を減らす方法や筋力トレーニングを取り入れ、予防に努めることが重要です。 子どもを抱っこする際や重い物を持ち上げるときの体の使い方や、パソコン作業時の姿勢を改善しましょう。 もし椎間板ヘルニアと診断された場合でも、適切な治療を受けることで保育士を続けられる可能性は十分にあります。 保存療法の効果が感じられない方や手術に抵抗がある方には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳細は、当院「リペアセルクリニック」にお問い合わせください。
2019.11.25 -
- 免疫細胞療法
ボディビルを行っている方は、強い肉体を持っているイメージがありますが、実際はトレーニングと同じくらい体調管理に気を付ける必要があります。 過度なトレーニングや食事制限で命に関わる病気になる可能性もあるほどです。 本記事では「ボディビルダーがかかりやすい病気」について詳しく解説します。 病気になりやすいといわれる原因やおすすめの対処方法も解説しているため、ボディビルダーの方は必見です。 ボディビルダーがなりやすい病気 ボディビルダーがなりやすい病気は、以下の2つです。 横紋筋融解症 ギラン・バレー症候群 それぞれの病気について詳しく解説していきます。 横紋筋融解症 ボディビルダーは、過度な筋力トレーニングによって「横紋筋融解症」になりやすいので注意が必要です。 【横紋筋融解症とは】 骨格筋という筋肉の細胞が壊れることで、細胞内の成分が血液に流出してしまう病気のこと 血液に流出してしまう成分の中でも「ミオグロビン」「クレアチンキナーゼ」が代表的です。 ミオグロビンが大量に血液に流出すると腎臓の尿細管が詰まって急性腎不全を併発する場合があり、尿が赤褐色になる症状がみられます。 その他に考えられる症状は、以下の通りです。 筋肉痛 手足の痺れやこわばり 全身の倦怠感 一般的な運動量でも横紋筋融解症になる可能性もありますが、特にボディービルダーの人は過度な筋力トレーニングを控えましょう。 ギラン・バレー症候群 ボディビルダーは、ウイルスや細菌などの感染症を引き金とした「ギラン・バレー症候群」になりやすいので注意が必要です。 【ギラン・バレー症候群とは】 脳や脊髄の神経から全身に広がっている末梢神経の障害によって、力が入らない・感覚がわかりにくいなどの症状を引き起こす神経系の疾患のこと ボディービルダーの人は、減量期にタンパク質を意識した食事に切り替えるため、鶏むね肉を摂取する機会が増えるでしょう。 鶏むね肉は「カンピロバクター」という細菌があり、感染すると腹痛・下痢・発熱などの症状が起こった数週間後にギランバレー症候群を発症する可能性があります。 対処法として、鶏むね肉は十分加熱調理を行ってから食べるように意識すると良いでしょう。 ボディビルダーが病気になりやすいといわれる原因 ボディビルダーが病気になりやすいといわれる原因は、主に以下の4つです。 ストレスによる免疫力低下の可能性 過度な筋トレによって病気を発症しやすい 糖質制限によって低血糖になる可能性 サプリメント摂取による腎機能の低下リスク それぞれの原因について詳しく解説していきます。 ストレスによる免疫力低下の可能性 ボディビルダーが病気になりやすいといわれる原因は、身体のストレスによって免疫力が低下する可能性が高いことが考えられます。 基本的に「適度な強度の運動」を「継続的に行う」ことで免疫力を高めることは可能です。 しかし、激し過ぎるトレーニングは、身体にとってストレスとなり免疫力を低下させてしまう可能性があります。 トレーニングによる身体作りがかかせないボディビルダーにおいて、良いパフォーマンスをするために免疫力を高めるのは重要だといえるでしょう。 過度な筋トレによって病気を発症しやすい ボディビルダーが病気になりやすいといわれる原因は、過度な筋力トレーニングによって病気を発症しやすいことが考えられます。 激しいトレーニングを継続することで「横紋筋融解症」などの筋細胞が破壊される病気になりやすいです。 【横紋筋融解症とは】 骨格筋という筋肉の細胞が壊れることで、細胞内の成分が血液に流出してしまう病気のこと >横紋筋融解症の説明はこちら ボディビルダーの人は、健康維持のためにも過度な筋力トレーニングは控えましょう。 糖質制限によって低血糖になる可能性 ボディビルダーが病気になりやすいといわれる原因は、糖質制限によって低血糖になる可能性が高いことが考えられます。 【低血糖とは】 血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が低下している状態のこと 筋細胞は、糖分をエネルギー源として細胞内に取り込みますが、過度に糖質を制限すると血糖値が維持できず低血糖に繋がります。 低血糖を放置してしまうと脳に重度の後遺症が残ったり、心不全などの命に関わる場合があるため注意が必要です。 サプリメント摂取による腎機能の低下リスク ボディビルダーが病気になりやすいといわれる原因は、サプリメント摂取による腎機能の低下リスクがあることが考えられます。 一般的に、タンパク質が摂取できるサプリメントが健康リスクになるケースは少ないです。 しかし、タンパク質摂取量が過剰になると腎機能が低下し「急性腎障害」などの病気になる可能性があります。 サプリメントを摂取する場合は、成分を確認し過剰摂取を控えるようにしましょう。 ボディビルダーには免疫細胞療法による免疫ケアがおすすめ 本記事では「ボディビルダーがなりやすい病気」「病気になりやすい原因」について解説しました。 ボディビルダーが病気になりやすいといわれている原因は、以下の通りです。 ストレスによる免疫力低下の可能性 過度な筋トレによって病気を発症しやすい 糖質制限によって低血糖になる可能性 サプリメント摂取による腎機能の低下リスク 原因は「筋力トレーニング」「糖質制限」「サプリメント摂取」を過剰に行ってしまうことがほとんどです。 身体作りがかせないことであっても過剰に行った結果、体調不良になってしまえば本末転倒でしょう。 健康を維持したままボディビルを続けるには、風邪や病気になりにくい身体作りのために免疫力を高めることが重要です。 「免疫細胞療法」という先端治療を検討してみましょう。 【免疫細胞療法とは】 体内に侵入した病原菌を攻撃する免疫細胞を採血等で取り出し、培養してから体内に戻すことで免疫力を高める治療法のこと 免疫力を高めることによって風邪だけでなく、アレルギーやさまざまな感染症、がんの予防にも役立ちます。 ぜひ、再生医療の専門医がいるクリニックで相談してみてください。 ▼こちらもご参照ください
2019.11.25 -
- 再生治療
- 手
TFCC損傷は、ドアノブを回すときや手首を振る動作などで痛みを伴う病気です。 しかし「TFCC損傷と診断されたけれど、湿布はどうやって貼ればいいの?」「貼り方にコツはある?」といった、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 本記事では、TFCC損傷の進行を防ぐための湿布の正しい貼り方や、日常でできるセルフケアの方法をご紹介します。 TFCC損傷の治療ができる再生医療も紹介しているので、参考にしてみてください。 TFCC損傷における湿布の貼り方 TFCC損傷における湿布の貼り方は湿布をX字型に切り、交差する中央部分が痛む部分にあたるように貼ります。 さらに、包帯やテーピングで湿布を覆うように固定しましょう。 TFCC損傷は手首の小指側に炎症を起こしています。 手首は普段からよく動かす部位であることから、上手に湿布を貼らないとすぐに剥がれてしまいます。そのため湿布の切り方を工夫した上で、包帯やテーピングで湿布を覆うように固定するのがコツです。 【注意】湿布は治療期間を長引かせることもある 湿布はTFCC損傷の急場の対応として有効ですが、治療を長引かせる場合があります。 治療が長引く理由を以下にまとめました。 湿布は痛みに対して補助的に利用されるため、根本的な解決にはつながりません。 痛みが和らぐことで安心し、完治しないまま放置してしまう可能性があるため、治療期間が長引く危険性があります。 TFCC損傷は外傷がないので油断は禁物です。日常生活やスポーツなどが原因で手首の痛みや違和感が生じた場合は、整形外科をはじめとする専門医の診断を受けましょう。 当院のコラムではTFCC損傷が悪化した場合についてまとめています。詳しく知りたい方はご覧ください。 TFCC損傷とは TFCC損傷とは、手首の小指側にある関節の疾患です。手首の三角線維軟骨複合体と呼ばれる軟部組織が損傷し発症します。 TFCC(三角繊維軟骨複合体)は、橈骨と尺骨の間を結ぶ靭帯や腱、軟骨などの組織からなります。 手首の関節を安定させ、手首の衝撃を和らげるクッションの役割を果たす組織です。 TFCC損傷の原因や症状をまとめたので、順番にみていきましょう。 TFCC損傷の原因 TFCC損傷の原因は、急性外傷と慢性的負担によって引き起こされます。 主な原因 急性外傷 交通事故 転倒 スポーツによる損傷 慢性的負担 手首の過度な使用や負担 手首を使う動作のよるダメージの蓄積 また、以下の行為を日常的におこなっている方はTCFF損傷の発症リスクが高いです。手首に違和感を感じたら早期に医療機関を受診しましょう。 TCFF損傷が起こりやすい場面 日常生活 ドアノブをひねる 料理中スマートフォン PCの操作 スポーツ 野球のバッティング ゴルフのスイング テニスやバドミントンのラケット操作 TFCC損傷の症状 TFCC損傷の主な症状は以下の通りです。 たとえば、日常生活でドアノブを捻る・料理で鍋を持ち上げる・包丁を使うなどの日常的な行為で症状が出たり、ラケットやバットを使ったスイングなどのスポーツによる損傷は鋭い痛みが発生したりします。 TFCC損傷のセルフケア TFCC損傷における湿布以外のセルフケア方法を紹介します。 まずは、損傷した部分を安静にするのが大切です。 サポーターやテーピングで手首の固定からはじめてみましょう。サポーターやテーピングは、ドラッグストアやインターネット通販などで購入できます。 また、肘や肩を酷使して筋肉が硬くなってしまうと、手首に負担がかかりやすくなります。そこでおすすめしたいのが、肘や肩のマッサージ・ストレッチです。 肘や肩付近の皮膚を軽くつまんで皮膚が硬くなっている部分があったら、そのあたりの筋肉をほぐしていきましょう。 TFCC損傷の予防にはテーピングが効果的 テーピングで手首を固定し負担を減らすと、TFCC損傷の予防効果が期待できます。 テーピングは、TFCC損傷が発症した直後の炎症期や、症状が安定に向かう回復期に使用されます。 しかし、テーピングの予防効果については限定的であり、完全に損傷を防ぐことは難しい点にはご留意ください。 実際にテーピングを使用する際は、使用が可能かどうかや巻き方について医師に相談しましょう。 以下の記事では、TFCC損傷のテーピングについて解説しているので、参考にしてください。 TFCC損傷は再生医療で治療できる https://youtube.com/shorts/wc2jiN6Btc0?feature=shared 予防が難しいとされるTFCC損傷は再生医療で治療が可能です。 当院では、再生医療によるTFCC損傷の治療を行っています。 再生医療とは、幹細胞と呼ばれる骨や筋肉などに再生する性質がある細胞を使った治療です。 TFCC損傷の根本的な治療や再発を予防する効果が期待できます。 慢性化したTFCC損傷の痛みにお悩みの方やスポーツに早く復帰したいとお考えの方におすすめです。 TFCC損傷の痛みに悩む方からよくある質問 TFCC損傷で悩む方々からはさまざまな質問がよせられます。 この項目では、とくに多い4つの質問に対して回答していきます。 TFCC損傷の改善に役立ててみてください。 TFCC損傷に効果的な湿布薬は? TFCC損傷に効果的な湿布薬は、痛みを緩和する成分が含まれているタイプです。 痛みや炎症が起きているときは、プロスタグランジンが分泌されています。このプロスタグランジンの生成を抑える機能をもつ成分が含まれているとTFCC損傷の痛みに有効です。 下記の成分が含まれている湿布薬を選びましょう。 ドラッグストアやインターネット通販でも手に入るので探してみてください。 TFCC損傷に効果的なサポーターは? 手首のサポーターは、ハードタイプとソフトタイプにわかれています。 症状や使用する場面に合わせて選んでみましょう。 サポーターは締め付けすぎず、緩すぎない装着感ものを選びましょう。 サイズが合っていないサポーターだと、血行が悪くなったり充分な固定力を得られない可能性があります。 TFCC損傷の湿布は冷やす?温める? 一般的に、TFCC損傷の湿布は急性期に冷却、慢性期は温熱の使用が推奨されます。 発症した直後である急性期は、炎症を抑えるために冷却湿布を使用し、腫れや痛みを軽減します。 慢性期では、血行を促進し組織の修復を助けるために温熱湿布が効果的です。 ただし、個人の症状や回復段階によって対応方法が異なるため、医師のアドバイスを受けて使い分けるようにしましょう。 TFCC損傷の重症度チェック方法は? TFCC損傷の重症度を自己チェックする方法として、以下の4つのポイントがあります。 痛みの強さと持続時間 軽度の場合は活動時のみ痛みを感じますが、重度になると安静時にも持続的な痛みがあります。 手首の可動域 軽度では若干の制限がある程度ですが、重度になると著しく制限されます。 握力の低下 軽度では握力にあまり影響がありませんが、重度になると握力が大幅に低下します。 日常生活への影響 軽度では日常生活にほとんど支障がありませんが、重度になると日常動作に大きな支障をきたします。 これらの症状が強く、長期間続く場合は重症の可能性が高いため、速やかに医療機関を受診しましょう。 TFCC損傷は寝るときもサポーターを着けるべき? TFCC損傷は痛みが強い急性期や、医師から指示があった場合は、寝るときもサポーターを着けることが推奨されます。 着けるメリット ・就寝中の無意識な手首の動きを保護できる ・安静を保つことで炎症の沈静化を助ける ・夜間痛を軽減し、睡眠の質を上げる 着ける際の注意点 ・長時間の固定で手首が硬くなる・血流が悪くなる可能性がある ・肌への刺激となり、かゆみやかぶれを引き起こすことがある ただし症状の段階や生活スタイルによって、夜間のサポーター使用が適していない場合もあります。 市販品の選び方や着用時間の調整も含めて、必ず医師や専門スタッフに相談しましょう。 湿布で改善しないTFCC損傷は再生医療が効果的! https://youtu.be/61L-5epgvvQ TFCC損傷に対して湿布の正しい貼り方やセルフケア方法をご紹介しました。 湿布は炎症を一時的に抑えるには有効ですが、損傷した靭帯や組織を根本からの修復はできないため、あくまで補助的な手段として活用し、早めに医療機関を受診しましょう。 また以下のようなケースでは、靭帯損傷の進行や慢性化のリスクも考えられます。 数週間経っても痛みが取れない 日常動作で痛みがぶり返す 固定を続けても改善しない そのような方には、自己治癒力を活用するPRP(多血小板血漿)療法などの再生医療も選択肢の一つといえるでしょう。 PRP療法は、自身の血液から抽出した成長因子を患部に注入し、組織修復や炎症の抑制を促す治療法であり、手術や長期間の固定を避けたい方にも適しています。 当院(リペアセルクリニック)では、PRP療法と並行して専門的なリハビリサポートも提供しており、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療計画をご提案しています。 「湿布やテーピングではもう限界かも」「手術以外の方法で治したい」という方は、ぜひ一度、当院へご相談ください。 症例紹介や治療法の詳細は、公式LINEでもご確認いただけます。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.24 -
- ひざ関節
- 再生治療
介護の仕事で膝の痛みに悩んでいませんか? 利用者の移乗介助や中腰での作業は、知らず知らずのうちに膝に大きな負担をかけています。 こうした身体的負荷が蓄積し、変形性膝関節症や半月板損傷といった痛みに繋がりやすいのが介護職の現実です。 この記事では、介護の仕事で膝が痛む原因や対処法と治療法について解説しています。 もう痛みを我慢せず、快適に働き続けるためのヒントを見つけ、あなたの膝の健康を守りましょう。 リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の痛みに対する改善が期待できる再生医療の症例を公開中です。 介護職で膝の痛みに悩まされている方は、ぜひ再生医療の詳細をご確認ください。 介護の仕事で膝が痛むのはなぜ?その原因は? 介護職で膝を痛める原因は、以下の通りです。 利用者の体重移動 中腰での作業 不適切な動作の繰り返し 休息不足 これらの原因が複合的に絡み合うことで、膝への負担が蓄積し、慢性的な痛みや変形性膝関節症に繋がります。 日々の業務のなかでこれらの負担を軽減することが、膝の健康を守る上で非常に重要となります。 利用者の体重移動 介護の仕事で膝が痛む主な原因は、利用者の体重移動です。 利用者を抱えたり、車椅子に移乗させたりする際に、無理な体勢で中腰になったり、腰を落とさずに膝だけで持ち上げようとしたりすることで、膝関節の軟骨や靭帯に大きな負担がかかります。 この動作を繰り返すことが、慢性的な膝の痛みに繋がります。 中腰での作業 介護の仕事では中腰での作業が避けられず、これが膝の痛みの大きな原因となります。 介護職は利用者の体位変換・オムツ・交換清掃など、多くの場面で中腰の姿勢が求められます。 この姿勢は太ももの筋肉に大きな負担をかけ、それが膝関節にも直接的な影響を及ぼします。 特に、腰をかがめて膝だけで体を支えるような不自然な姿勢は、膝への圧力を格段に増大させます。 こうした動作が一日を通して繰り返されることで、膝の軟骨や靭帯へのダメージが蓄積し、やがて炎症や痛みに繋がってしまいます。 不適切な動作の繰り返し 介護職における膝の痛みの原因の1つは、不適切な動作の繰り返しにあります。 利用者の体を持ち上げたり、移動させたりする際、腰を落とさずに膝だけで持ち上げようとする動作や、体をひねりながら無理な姿勢で力を入れる動作は、膝関節に強いストレスをかけます。 初めは軽い違和感でも、疲労が抜けないまま無理な動作を続けることで、炎症が起き、慢性的な痛みに発展してしまいます。 休息不足 介護職における膝の痛みの背景には、休息不足という現実があります。 多忙な業務の中で、十分な休息時間を確保できないと、膝周りの筋肉や関節の疲労が回復しきれません。 疲労が蓄積した状態では、筋肉が硬くなり、関節への負担が増大します。 また疲労は集中力の低下にも繋がり、正しい介助方法が疎かになりがちです。 本来なら回復するはずのわずかなダメージも、休息不足によって修復されずに蓄積し、慢性的な膝の痛みや炎症へと進行してしまうのです。 介護職に多い膝痛の種類 介護職に多い膝痛の種類は、以下の通りです。 変形性膝関節症 半月板損傷 腸脛靭帯炎 これらの膝痛は、介護職特有の身体的負担が原因で発症・悪化しやすい傾向にあります。 早期発見と適切な対処が、痛みの軽減と症状の悪化を防ぐ鍵です。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、加齢や膝への過度な負担が原因で、膝の軟骨がすり減り、骨が変形していく病気です。 初期には立ち上がりや歩き始めに違和感や軽い痛みを感じますが、進行すると膝の曲げ伸ばしが困難になったり、安静時にも痛むようになったりします。 特に介護職のように膝に負担がかかる仕事をしている人は発症しやすく、放置すると生活の質が著しく低下する恐れがあります。 症状を自覚したら、早期に専門医の診察を受けることが重要です。 半月板損傷 半月板損傷は、膝関節のクッションである軟骨が傷つくことで起こります。 介護職では、中腰での作業や利用者の移乗介助などで膝をひねったり、過度な負担をかけたりすることで発症リスクが高まります。 主な症状は、膝の曲げ伸ばし時の痛みや引っかかり感、カクッと音が鳴るロッキング現象です。 放置すると炎症や痛みが悪化し、日常生活に支障をきたすため、早期に専門医へ相談しましょう。 腸脛靭帯炎 腸脛靭帯炎は、太ももの外側にある靭帯が、膝の外側で炎症を起こす疾患です。 主な症状は、膝の外側の痛みで、安静にしていると治まりますが、再び動き始めると痛みが強くなる特徴があります。 変形性膝関節症と半月板損傷とともに、介護職がなりやすい症状の1つです。 放置すると慢性化するため、日頃からストレッチや筋力強化を行い、予防することが重要です。 介護職の膝の痛みに対する対処法 介護職の膝の痛みに対する対処法として、以下が挙げられます。 保存療法による処置 膝サポーターの活用 ストレッチの実行 これらの対処法を組み合わせることで、痛みを緩和させ、症状の悪化を防ぐことができます。 しかし、痛みが続く場合は専門医に相談し、適切な診断と治療を受けましょう。 保存療法による処置 保存療法は、手術をせずに膝の痛みを改善する治療法です。 内服薬や湿布で炎症と痛みを抑え、温熱療法などで血行を促進します。 また、理学療法士の指導のもと、膝周りの筋力強化やストレッチを行い、関節の安定性を高めます。 これらの処置で痛みをコントロールし、症状の進行を遅らせます。 膝サポーターの活用 膝サポーターは、膝関節を安定させ、介護の仕事による膝への負担を軽減するのに役立ちます。 移乗介助や中腰での作業時に着用することで、膝にかかる圧力を分散させ、痛みの悪化を防ぐ効果が期待できます。 ただし、長期間の使いすぎは、かえって膝周りの筋肉を弱らせてしまう可能性があるため注意が必要してください。 サポーターに頼りすぎるのではなく、日頃からストレッチや筋力強化も並行して行い、総合的な膝のケアを心がけましょう。 ストレッチの実行 膝の痛みを予防・軽減するには、日々のストレッチが非常に重要です。 介護の仕事で酷使される太ももの筋肉やふくらはぎが硬くなると、膝関節への負担が増大します。 毎日こまめにストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保つことで、関節の動きがスムーズになり、膝にかかるストレスを減らすことができます。 特に仕事終わりや入浴後など、体が温まっている時に行うと効果的です。 変形性膝関節症は介護職に多い!治療法は? 介護職に多い変形性膝関節症の治療方法は、以下の通りです。 薬物療法 物理療法 リハビリ 注射療法 装具療法 手術療法 これらの治療法は、症状の進行度や個人の状態に合わせて選択されます。 長期的に働き続けるためには、医師と相談しながら最適な方法を見つけることが重要になります。 薬物療法 薬物療法は、変形性膝関節症の痛みを和らげるための治療法です。 非ステロイド性抗炎症薬などの内服薬で炎症と痛みを抑え、湿布や塗り薬などの外用薬で患部に直接アプローチします。 これらの薬は、介護の仕事による痛みを一時的に緩和し、日常生活や業務を楽にする効果が期待できます。 ただし、あくまで対症療法であり根本的な治療ではないため、リハビリなど他の治療と併用することが大切です。 物理療法 物理療法は、熱や電気など物理的な力を用いて、変形性膝関節症の痛みを和らげる治療法です。 温熱療法では膝を温めて血行を促進し、筋肉の緊張をほぐします。 また低周波治療では、電気刺激によって痛みの伝達を抑制し痛みの軽減を図ります。 これらの治療は、痛みや炎症を抑えるだけでなく、関節の動きをスムーズにし、リハビリの効果を高める役割も果たします。 リハビリ リハビリは膝の痛みを根本的に改善し、再発を防ぐ上で非常に重要です。 膝のリハビリでは理学療法士の指導のもと、膝関節を支える太ももやお尻の筋肉を強化する運動、関節の柔軟性を高めるストレッチを集中的に行います。 継続的なリハビリは、痛みの軽減だけでなく、膝の安定性を高め介護職として長く活躍するための基盤となります。 注射療法 注射療法は、膝関節に直接薬を注入して痛みを和らげる治療法です。 代表的なのは関節の滑りを良くし、クッションの役割を果たすヒアルロン酸注射で、痛みの軽減効果が期待できます。 また、炎症が強い場合はステロイド注射を行うこともあります。 注射療法は即効性があり、一時的に痛みを抑えることで、仕事やリハビリを継続しやすくなるメリットがあります。 ただし根本治療ではないため、医師と相談しながら他の治療と併用することが大切です。 装具療法 装具療法は、膝サポーターやインソールなどを使い、膝の負担を軽減する治療法です。 膝サポーターは関節の安定性を高め、介護業務による膝への圧力を分散させます。 またインソールは靴の中敷きを調整し、歩行時の重心を変化させることで、痛む部分への負担を減らす効果が期待できます。 装具を適切に使うことで痛みを和らげ、膝の変形進行を遅らせることに繋がります。 手術療法 変形性膝関節症の手術方法は、以下の2つに分かれます。 手術方法 具体的な内容 高位脛骨骨切り術 ・脛の骨の一部を切り、膝の負担を外側に移動させる 人工膝関節置換術 ・損傷した膝関節を金属やプラスチック製の人工関節に置き換える 手術療法は保存療法で効果が見られない場合に検討される、根本的な治療法です。 膝の骨を削って負担を分散させる高位脛骨骨切り術は、比較的若く、内側の軟骨のみがすり減っている場合に行われます。 痛みが重度で広範囲にわたる場合は、人工の関節に置き換える人工膝関節置換術が選択されます。 どちらも大きな手術ですが、痛みを解消し安定した歩行を取り戻せる可能性があります。 介護職による膝の痛みには再生医療という選択肢 膝の痛みに悩まされている介護職の方におすすめなのが、再生医療です。 膝の痛みに対する治療法は数多くあるものの、手術療法以外は根本的な治療方法とは言えません。 また手術療法も時間を取られるため、忙しい介護職の方には不向きと言えるでしょう。 再生医療は自身の体が持つ「治る力」を最大限に引き出すことを目的とした治療法で、根本的な改善が期待できます。 主なものとしてPRP療法があり、患者さん自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を膝関節に注入することで、豊富に含まれる成長因子が損傷した軟骨や組織の修復、炎症の抑制を促します。 また、幹細胞治療も有力な選択肢です。 自身の脂肪などから採取した幹細胞を膝関節に注入することで、細胞そのものが損傷部位の修復機能を高め、新たな組織の再生を促します。 これらの再生医療は、大がかりな手術を避けたい方や、できるだけ早く職場復帰を目指したい介護職の方にとって大きなメリットがあります。 リペアセルクリニックでは、患者様一人ひとりの症状とニーズに合わせた最適な再生医療を提供し、痛みのない快適な生活をサポートしています。 再生医療について気になる方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。 介護職の方が膝の痛みを再生医療で改善するメリット 介護職の方が膝の痛みを再生医療で改善するメリットは、以下の通りです。 日帰りで治療ができる 早期の仕事復帰が期待できる 進行を遅らせる効果が期待できる これらのメリットは、忙しい介護職の方がキャリアを中断せずに膝の健康を取り戻すために重要です。 痛みの根本的な改善を目指す再生医療は、長期的に活躍するための有効な選択肢となるでしょう。 日帰りで治療ができる 日帰り治療は、多忙な介護職の方にとって大きなメリットとなります。 再生医療は入院の必要がなく、クリニックでの短い処置で済みます。 これにより、仕事を長期間休むことなく治療を受けられるため、職場復帰への不安を軽減できます。 また、自身のスケジュールに合わせて治療を進められるため、仕事と治療の両立が可能です。 介護の現場で働きながら膝の痛みを改善したい方にとって、非常に有効な選択肢と言えるでしょう。 早期の仕事復帰が期待できる 再生医療の大きなメリットは、早期の仕事復帰が期待できる点にあります。 外科手術と異なり入院や長期のリハビリ期間を必要とせず、日帰りでの治療が可能です。 これにより、仕事を長期間休む必要がなく、治療を受けながらでも比較的スムーズに職場へ戻ることができます。 キャリアを中断せずに働き続けたい方にとって、再生医療は非常に有効な選択肢となるでしょう。 進行を遅らせる効果が期待できる 再生医療のメリットとして、膝の変形や痛みの進行を遅らせる効果が期待できる点が挙げられます。 痛み止めや湿布は一時的な痛みの緩和が目的ですが、再生医療は損傷した軟骨や組織そのものの修復を促すことで、病気の根本的な改善を目指します。 これにより膝関節の機能が維持され、痛みが定着するのを防ぎ、将来的に手術を回避できる可能性が高まります。 介護職による膝の痛みは再生医療で軽減できる! 介護の仕事による膝の痛みは、再生医療で軽減が可能です。 膝の痛みを再生医療で改善するメリットは、以下の通り。 日帰りで治療ができる 早期の仕事復帰が期待できる 進行を遅らせる効果が期待できる この治療法は、自身の治癒力を活用して膝の健康を守り、今後の生活の質を向上させることを目指します。 つらい膝の痛みから解放され、介護職としての仕事を続けながら、快適な毎日を送るための有効な選択肢となるでしょう。 リペアセルクリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた再生医療を提供し、あなたの膝の健康と活動的な生活を全力でサポートします。 当院の再生医療を詳しく知りたい方は、メール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2019.11.23 -
- 再生治療
- 腰
「急に腰が痛くなったけど、これってぎっくり腰?それともヘルニア?」といった疑問を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。 ぎっくり腰(急性腰痛症)も椎間板ヘルニアも、突然の腰の痛みを引き起こすため、症状だけで見分けるのは難しいことがあります。 しかし、実際には原因・痛みの出方・神経症状の有無・治療方針などに明確な違いがあり、適切な対応をとるためには見極めが重要です。 本記事では、ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いについて、以下のポイントをわかりやすく解説します。 腰痛は日常生活に影響を与える症状ですが、適切な診断と治療により症状の改善と予防が可能です。 放置せずに適切に対処するためにも、ぜひ参考にしてください。 ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違い|原因・痛みの出方・治療法が異なる ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの主な違いは、以下の通りです。 項目 ぎっくり腰 椎間板ヘルニア 原因 ・重いものを持ち上げた瞬間 ・急に体をひねったとき ・咳やくしゃみをしたとき ・長時間の同じ姿勢から急に動いたとき ・加齢による椎間板の変性 ・重い荷物を繰り返し持つ動作 ・長時間同じ姿勢 ・喫煙(椎間板の栄養が不足) ・運動不足・筋力低下 痛みの範囲 腰部のみ 腰~足にかけて 神経症状 なし あり(しびれ・筋力低下) 回復期間 1~2週間 数週間~数ヶ月 治療法 保存療法のみ 保存療法~手術療法 ぎっくり腰は、腰の筋肉・筋膜・靭帯・椎間関節まわりの組織が急激に損傷・炎症を起こすことで発症します。 一方、椎間板ヘルニアは椎間板の中心にあるゼリー状の髄核が、加齢や反復動作によるストレスで外に飛び出し、近くの神経を圧迫することが原因です。 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの見分け方 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの主な見分け方は、以下の通りです。 チェック項目 ぎっくり腰 椎間板ヘルニア 痛み 突然の痛み 急性・慢性どちらもあり 痛みの範囲 腰 腰だけでなく、お尻〜脚にかけて広がる 足のしびれ なし あり(坐骨神経痛) 筋力低下 なし あり 感覚異常 なし 足の皮膚の感覚鈍麻など 排尿・排便の異常 なし 重症例ではあり ぎっくり腰は、腰だけに強い痛みがあり、足の痛みやしびれが伴わない基本的には伴わない症状が多いです。 椎間板ヘルニアは腰の痛みに加えて、足のしびれ・感覚障害・筋力低下など神経症状が現れるのが特徴です。 腰の痛みやしびれがある場合、自己判断せず整形外科を受診し、MRIなどの検査で正確な診断を受けましょう。 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの治療法の違い ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの治療法の違いは、以下の通りです。 ぎっくり腰 腰椎椎間板ヘルニア ぎっくり腰:保存療法 ぎっくり腰は、腰の筋肉や靭帯などが一時的に損傷・炎症を起こしている状態のため、多くの場合は手術などはせずに以下のような保存療法で様子を見ます。 消炎鎮痛薬(内服・外用):炎症と痛みを抑える コルセット:動作時の腰への負担を軽減 温熱療法や電気治療:血流を改善し、痛みを緩和 ストレッチや運動療法(回復期):筋肉の緊張を緩め、再発予防に効果的 痛みのピークは通常2~3日以内に収まり、1週間前後で日常生活に支障がない程度まで改善することがほとんどです。 また完全に元の状態に戻るには2~4週間かかることもあります。 痛みが1週間以上続く場合や、足のしびれ・感覚異常が現れた場合は、ぎっくり腰ではなく椎間板ヘルニアや他の疾患の可能性もあるため、整形外科を受診しましょう。 椎間板ヘルニア:保存療法+手術の可能性も 腰椎椎間板ヘルニアは、飛び出した椎間板の髄核が神経を圧迫し、腰痛や足のしびれを引き起こす疾患です。 多くの場合は、数週間から数ヶ月の保存療法によって自然に症状が治まる可能性があるため、まずは以下のような治療が行われます。 消炎鎮痛薬の内服・外用:痛みや炎症を抑える 神経ブロック注射:局所麻酔で神経痛を緩和 コルセット装着:腰への負担軽減 理学療法(リハビリ):ストレッチや体幹トレーニングで再発予防 日常生活指導:無理な姿勢や重い物の持ち上げを避ける 発症から6〜8週間程度が経過観察の目安とされており、徐々に痛みやしびれが軽減していくかを確認します。 保存療法で症状が改善しない場合や神経症状が強く現れている場合は、以下のような手術が選ばれます。 ヘルニア摘出術:突出した髄核を取り除く基本的な術式 内視鏡下ヘルニア摘出術:体への負担が少ない低侵襲手術として近年主流 椎間板置換術・固定術:再発予防や椎間不安定性の改善を目的とした手術 【まとめ】ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの違いを見極め、適切な対応を取ろう ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも急な腰痛を引き起こす疾患ですが、原因・症状・治療方針に明確な違いがあります。 比較項目 ぎっくり腰(急性腰痛症) 腰椎椎間板ヘルニア 原因 筋肉・靭帯などの損傷 椎間板が神経を圧迫 痛みの部位 腰部に限局 腰〜足にかけて広がる 神経症状 通常なし あり(しびれ・感覚障害など) 治療 保存療法で数日〜1週間 保存療法+場合により手術 【見極めのポイント】 ぎっくり腰の可能性:腰のみに強い痛みがあるが、足にしびれがない 椎間板ヘルニアの可能性:足のしびれ・感覚異常・筋力低下がある ぎっくり腰は比較的短期間で改善が期待できる一方で、椎間板ヘルニアは長引いたり、神経への影響が出たりするケースがあるため注意が必要です。 「できれば手術は避けたい」「再発を防ぎたい」という方は、再生医療という新しい選択肢もあります。 当院(リペアセルクリニック)では、PRPや幹細胞治療などに関する解説を定期的に配信していますので、症状に関する詳細を知りたい方はぜひ参考にしてください。
2019.11.23 -
- 手
- 再生治療
「TFCC損傷の場合は病院に行くべき?」「手首に痛みを感じる」と、お悩みの方はいませんか。 慢性的な手首の痛みは、TFCC損傷の可能性があるため、症状が悪化する前に医療機関を受診することが大切です。 本記事では、TFCC損傷で病院に行くべきかどうかの判断基準について、詳しく解説します。 TFCC損傷で手首の痛みが続いているときは、早めに病院へ行き治療を受けましょう。 TFCC損傷で病院に行くべきかどうかの判断基準 TFCC損傷で病院に行くべきか迷う場合は、以下の3つの基準を参考に判断してください。 手首をひねる動作で痛みがある 小指側の手首に触れた時に痛みがある 安静時にも手首に痛みがある TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)は、転倒して手首を大きくひねったり、加齢によって靭帯が変性したりした場合に起こるケガです。 はじめは手首をひねる動作で痛みがみられますが、悪化すると安静時も手首に痛みがでてきます。 手首をひねる動作で痛みがある TFCC損傷で病院に行くべきかどうか判断する際は、手首をひねる動作で痛みがあるかを確認しましょう。 手首は、日常生活での動作で使うことの多い部位です。 ドアノブを回したり、蛇口をひねったりする動作で痛みがある場合は、TFCC損傷の可能性があります。 痛みがあるときは、無理に手首を動かさないようにし、医療機関を受診しましょう。 小指側の手首に触れたときに痛みがある 手首の小指側に触れたときに痛みがある場合は、TFCC損傷を疑い、病院に行きましょう。 TFCCは手首の小指側にある三角繊維軟骨複合体のことで、損傷すると関節が不安定になったり、痛みが生じたりします。 手首の小指側に痛みがある場合は、TFCC損傷の可能性があるため、早めに病院を受診し、検査を受けることが大切です。 安静時にも手首に痛みがある TFCC損傷で病院に行くべきか迷うときは、安静時にも手首に痛みがあるか確認しましょう。 安静時にも手首に痛みがある場合は、TFCC損傷の症状が進行している可能性があります。 症状が進行すると、手首の痛みだけでなく、関節のぐらつきや物が持てないなどの症状がでてくる場合もあります。 手首の痛み症状は、日常生活へ支障をきたす恐れがあるため、早めに治療を受けましょう。 TFCC損傷を放置すると悪化するリスクあり TFCC損傷を放置すると、症状が悪化するリスクがあります。 手首の痛み症状が悪化した場合は、以下の動作が難しくなるため注意が必要です。 ドアノブを回す 雑巾絞り 皿洗い テニスやゴルフなどのスイング動作 パソコンやスマートフォンの操作 TFCC損傷の症状悪化を防ぐには、手首の負担を軽減することが重要です。 手首を使う動作をする際は、姿勢に注意したり、小休憩をとったりしましょう。 TFCC損傷を放置するリスクについては、以下の記事でも詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 TFCC損傷の重症度をチェックする方法は? TFCC損傷の重症度を判断する際は、以下の3つのチェック方法を活用しましょう。 チェックポイント 軽度 中度 重度 手首の痛みの強さ 動作時に軽い痛み 安静時・動作時に鈍痛 安静時も強い痛み 手首の痛みの持続時間 短時間 長時間 常時 手首の可動域 動かしにくさはあるが、日常生活での支障はほとんどない 曲げ伸ばしや回す動作が困難 ほとんど動かせない 痛みが強く手首が動かせない場合は、重症の可能性が高く、早期受診が必要です。 軽度の場合は安静にすることで自然治癒する可能性もありますが、症状が悪化する恐れもあるため早めに受診しましょう。 TFCC損傷の治療法 TFCC損傷は、以下の3つの治療法があります。 TFCC損傷の治療法 特徴 保存療法 手首を安静にし、サポーターや痛み止めなどで症状の改善を目指す 手術療法 損傷した部位の縫合や再建などで、痛みの根本的な治療を行う 再生医療 患者様自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復・再生を促す 症状の程度によって、適切な治療法は異なります。 当院(リペアセルクリニック)では、TFCC損傷の治療として、再生医療を提供しています。 TFCC損傷になり手首に慢性的な痛みがある場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 保存療法 TFCC損傷による手首の痛みは、以下の保存療法で改善できる場合があります。 薬物治療(痛み止め・抗炎症薬 など) リハビリテーション療法 安静の保持 サポーターやテーピングの使用 保存療法では、痛みや動かしにくさなどの症状を緩和できる可能性がありますが、根本的な原因は取り除けない点に注意が必要です。 TFCC損傷の保存療法については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 手術療法 手術療法は、痛みの原因となっている部位の損傷を、縫合や再建術で治す治療法です。 保存療法を行ってもTFCC損傷の症状が改善しなかったり、重度の症状がみられていたりする場合は、手術療法による治療が検討されます。 手術療法は、症状を根本的に改善できる可能性が高い治療法ですが、入院やリハビリなどで治療期間が長くなる傾向があります。 再生医療 TFCC損傷になった際は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復や再生を促す治療法で、以下の特徴があります。 TFCC損傷を手術せずに治したい場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 【まとめ】TFCC損傷は早めに病院に行くべき!重症化する前に治療しよう TFCC損傷は、症状を放置していると悪化する恐れがあるため、早めに病院へ行きましょう。 軽症の場合は、痛み止めやサポーターの使用による保存治療が一般的です。 保存治療を行っても症状の改善がみられない場合は、手術療法や再生医療による治療も検討されます。 TFCC損傷でお悩みの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2019.11.22 -
- 免疫細胞療法
肺がんの免疫療法は、私たちの体にある病原菌やウイルスなどの異物を排除する免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃する治療法です。 免疫療法には、NK細胞療法やNKT細胞療法、エフェクターT細胞療法など複数の治療法があり、近年では高活性NK細胞免疫療法という再生医療の選択肢もあります。 この記事では、肺がんの免疫療法やメリット、再生医療について詳しく解説していますので、参考にしてください。 肺がんに対する免疫療法を7つ紹介 肺がんに対する免疫療法は以下の通りです。 NK細胞療法 NKT細胞療法 エフェクターT細胞療法 αβT細胞療法 樹状細胞ワクチン療法 免疫チェックポイント阻害薬 6種複合免疫療法 免疫療法は、従来の化学治療や放射線治療と比べても、副作用が少なく、がん細胞の増大を防ぐことが期待できる特徴があります。 また、通常の肺がん治療との併用により、相乗効果も期待できます。 NK細胞療法 NK細胞療法とは、患者自身の血液を採取し、体外でNK細胞を増殖・活性化させてから点滴などで体内に戻す治療法です。 NK細胞は抗原抗体反応(過去、異常細胞と認識したもののみ攻撃)がなく、行動範囲が幅広いため、直接がん細胞に攻撃できます。 また、がん細胞の進行や増殖を抑制し、再発予防につながるだけでなく、副作用も少ないため他の治療法との併用できることが特徴です。 NKT細胞療法 NKT細胞療法とは、体外で人工的にNKT細胞を活性化し体内に戻すことで、免疫細胞が持続的にがんを攻撃できるようにする治療法です。 第4のリンパ球として呼ばれているNKT細胞は、自然免疫と獲得免疫の両方の性質を持っており、抗原の有無に関係なくがん細胞を攻撃できます。 しかし、優れた能力を持つNKT細胞ですが、そのままではがん治療に利用できないため、人工的に活性化する必要があります。 活性化したNKT細胞は、がん細胞を攻撃するキラーT細胞も活性化させるため、持続的にがん細胞を攻撃できるようになり、がんの再発や悪性腫瘍の転移を抑制させることに期待できます。 エフェクターT細胞療法 エフェクターT細胞療法は体内にあるT細胞を取り出し、がん細胞に反応するように改良・培養し、再び体内に戻す治療法です。 白血球のなかに含まれるT細胞は、がん細胞を認識して攻撃したり、B細胞に抗体を作る司令をする特質があります。 エフェクターT細胞療法では、このT細胞ががん抗原を見分ける遺伝子を組み入れ、がんへの攻撃力を高めてから治療に利用します。 αβT細胞療法 αβT細胞療法は活性化リンパ球療法の一つで、血液中のリンパ球を分離して、T細胞を大幅に増殖、活性化した後に体内に戻す治療法です。 比較的培養が容易で期間も短く済むため、病状が重い場合や化学療法によってリンパ球の機能が低下している状態でも増殖できる可能性が高い特徴があります。 また、過剰に細胞が攻撃されないように免疫の働きを抑制する作用を解除することで、免疫機能が働きやすい環境を作ることが可能です。 この治療法により、免疫機能が働きやすい環境になることで他の治療法の効果を引き出しやすくなることが期待できます。 樹状細胞ワクチン療法 樹状細胞ワクチン療法は、人間が生まれた時から持っている自然免疫と呼ばれる免疫細胞の中にある「樹状細胞」を使用した免疫細胞療法です。 樹状細胞は、病原体の情報をリンパ球に伝える役割を担っています。 この樹状細胞に体外でがん抗原を取り込ませ、患者さんの体内に戻し、体内に入った樹状細胞は、がん細胞を攻撃するT細胞にがん抗原を伝えて攻撃するように指示を出します。 患者さま自身の樹状細胞を使用する治療法のため、副作用が少ないことも特徴の一つです。 免疫チェックポイント阻害薬 免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞を攻撃するT細胞の働きが抑制されるのを防ぐ治療法です。 人間の持つ免疫機能には、正常な細胞を攻撃しないように免疫の働きにブレーキをかける「免疫チェックポイント」という仕組みが存在します。 一部のがん細胞はこの免疫チェックポイントを悪用し、免疫細胞の働きにブレーキをかけることでT細胞の攻撃から逃れていることがわかっています。 治療できるがんの種類や使用される免疫チェックポイント阻害薬が異なるため、医療機関に確認してみましょう。 6種複合免疫療法 6種複合免疫療法は血液中に含まれる6種類の免疫細胞を取り出し、がん細胞をより強力に攻撃できるように増殖、活性化させ、再び体内に戻す治療法です。 6種類の免疫細胞には、以下の種類があります。 NK細胞 NKT細胞 樹状細胞 キラーT細胞 ヘルパーT細胞 ガンマデルタT細胞 自身の免疫細胞を使用するため、副作用が少なく、入院する必要がないため、通院による治療が可能です。 肺がんに対する免疫療法のメリットとは? 肺がんに対する免疫療法のメリットは以下の通りです。 上記2点の免疫療法のメリットを詳しく解説していきますので、参考にしてください。 副作用が少ない 免疫細胞療法のメリットは、患者さま自身の免疫細胞を使用していることから従来の治療よりも副作用が少ないことが挙げられます。 肺がんだけでなく、がん全般の治療には「手術」「化学療法」「放射線治療」が主な治療法です。 しかし、これらの治療では正常な細胞を傷つけてしまったり、重篤な副作用が出てしまったりするリスクがあります。 一方、免疫細胞療法は自身の免疫細胞を使用するため副作用がほとんどなく、三大治療法と併用することも可能です。 他の治療法との相乗効果を期待できる 免疫療法は従来の「手術」「化学療法」「放射線治療」の三大治療法など、他の治療法と併用することにより、転移や再発を防げる可能性が高まる効果が期待できます。 一つの治療法だけでは、がんを治すのは非常に難しく、腫瘍の場所や数、大きさにより治療法も多いです。 また、高齢の方や他の疾患などで体力が弱っている方には通常の治療法では負担が大きいため、免疫療法を併用することにより、がんの進行を抑制できる可能性があります。 当院リペアセルクリニックの免疫細胞療法について 当院リペアセルクリニックでは高活性NK細胞免疫療法という治療を行っています。 ここでは高活性NK細胞免疫療法の特徴と、免疫細胞療法の治療の流れを詳しく解説していきますので、参考にしてください。 高活性NK細胞免疫療法の特徴 高活性NK細胞免疫療法は、血液中のNK細胞を取り出し、特異的な刺激を与えることによりNK細胞の数を飛躍的に増殖させ、がん細胞への攻撃力を高められることが特徴です。 体に戻されたNK細胞は体のなかを幅広く行動することで免疫力を向上させ、がん予防や再発予防を目指すほか、自身の免疫作用を強化するため、副作用のリスクも軽減します。 当院リペアセルクリニックの高活性NK細胞免疫療法の料金は、以下の通りです。 1回 385,000円(税込) 3回 1,155,000円(税込) 6回 2,310,000円(税込) 「がんの再発を少しでも防ぎたい」「副作用の少ない治療法が良い」という方は、ぜひ当院の高活性NK細胞免疫療法をご検討ください。 免疫細胞療法の治療の流れ 当院リペアセルクリニックの免疫細胞療法の流れは、以下の通りです。 上記の通り、治療の流れは採血を行ってから、NK細胞を培養した後に体内に点滴で投与します。 免疫細胞療法は入院の必要がなく、通院での治療が可能で身体への負担も少ないことが特徴です。 免疫細胞療法での治療をお悩みの方は、まずは当院リペアセルクリニックにお問い合わせください。 【まとめ】肺がん治療に免疫治療を検討している方は当院へご相談ください 肺がん治療では、さまざまな治療法があり、「手術療法」「化学療法(抗がん剤治療)」「放射線治療」といった三大治療が主な治療法でした。 しかし、三大治療は患者さまへの負担も大きく、多くの副作用リスクがあることで生活の質が低下することが懸念されています。 免疫細胞療法は、患者さま自身の免疫細胞を使用するため、身体への負担も少なく副作用リスクが低減できる治療法です。 また、免疫細胞療法によって免疫力を高めることでがんの予防や再発を防止できることが特徴です。 「どの免疫療法を受ければ良いかわからない」「ご家族ががん治療に前向きではない」という方は、ぜひ当院へご相談ください。
2019.11.22 -
- 腰
- 再生治療
多くの看護師が悩む、椎間板ヘルニア。 長時間の立ち仕事や中腰での作業、移乗動作など、日常的な業務が腰に大きな負担をかけていることが原因です。 しかし適切な対策を行えば、椎間板ヘルニアの発症後も仕事を続けることは可能です。 この記事では、看護師が椎間板ヘルニアを発症しやすい理由や椎間板ヘルニアの予防策と改善策を解説します。 椎間板ヘルニアの予防方法・改善方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。 リペアセルクリニックの公式LINEでは、椎間板ヘルニアの改善が期待できる再生医療の症例を公開中です。 看護師で椎間板ヘルニアに悩まされている方は、ぜひ再生医療の詳細をご確認ください。 なぜ看護師は椎間板ヘルニアを発症しやすいのか? 看護師が椎間板ヘルニアを発症しやすい理由を、以下に分けて解説します。 立ち仕事・中腰・移乗動作が腰に大きな負担をかける理由 医療現場における姿勢のクセと職業病の関係 これらのリスクを理解することは、予防と対策を講じる第一歩です。 日々の業務を見直すきっかけとして、ぜひ参考にしてください。 立ち仕事・中腰・移乗動作が腰に大きな負担をかける理由 看護師は患者さんのケアにおいて、長時間の立ち仕事、前かがみでの体勢、そして患者さんの移乗など、腰に大きな負担がかかる動作を日常的に行います。 特に、中腰の姿勢は腰椎への圧力を増大させ、椎間板にかかる負荷が大きくなります。 また、患者さんの体格や状態によっては、予測不能な動きに対応しながら介助する必要があり、不自然な体勢での作業を強いられることも少なくありません。 さらに、不規則な勤務時間や夜勤によって十分な休息が取れないこと、慢性的な疲労、運動不足なども、体幹の筋力低下を招き、腰への負担を増加させる要因となります。 これらの複合的な要因が、椎間板ヘルニアを発症しやすい環境を作り出していると考えられます。 医療現場における姿勢のクセと職業病の関係 医療従事者は患者さんのケアや処置において、特定の姿勢を長時間維持することが多く、これが職業病の原因となることがあります。 特に看護師は患者さんの体を支えたり、移乗させたりすることが多いです。 この時腰をかがめたまま持ち上げると、腰に集中して負担がかかり、腰痛や椎間板ヘルニアに繋がります。 また点滴の準備やカルテの記入で、長時間前かがみの姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が凝り固まり、肩こりや腱鞘炎といった症状が現れることもあります。 今すぐできる!看護師向け椎間板ヘルニアの予防法 看護師向けの椎間板ヘルニアの予防法は、以下の通りです。 正しい姿勢と動作の工夫 腰のサポート ストレッチと体幹トレーニング 患者さんの移乗や介助時は、腰をかがめるのではなく、膝をしっかり曲げて重心を落とし、体全体を使って持ち上げるように意識してください。 中腰での作業を避け、可能な限り低い姿勢での作業はしゃがむ、あるいは片膝をつくなどの工夫を取り入れることが重要です。 また業務中に腰への負担を感じる際は、適度な締め付け感のあるコルセットや腰痛ベルトで腰部を安定させるのも効果的です。 靴はクッション性が高く、足裏全体を支えるものを選び、足元からの衝撃を和らげることで、腰への負担を軽減できます。 さらに休憩時間や就寝前に腰や股関節周辺のストレッチで筋肉の柔軟性を保ち、プランクなどの体幹を鍛えるエクササイズを継続することで、腰を支えるインナーマッスルが強化されます。 これらの予防策を日常的に取り入れることで、椎間板ヘルニアのリスクの低減が期待できます。 椎間板ヘルニアを発症した看護師ができる改善策 椎間板ヘルニアを発症した看護師ができる改善策は、以下の通りです。 ストレッチ 体幹トレーニング 椎間板ヘルニアのリハビリは、痛みの程度や症状によって異なりますが、一般的には腰に負担をかけずに、体幹や下半身の筋肉を強化していくことが大切です。 具体的には、以下の腰に負担をかけないストレッチや、体幹体幹を安定させるための体幹トレーニングがおすすめです。 ストレッチ・トレーニング方法 具体的な内容 仰向けで両ひざを抱え込む ①仰向けに寝て、両膝を胸にゆっくり引き寄せ、両手で抱え込む ②腰の伸びを感じながら20〜30秒キープ 腰をひねる ①仰向けに寝て両膝を立て、両腕を広げる ②膝を揃えたままゆっくりと左右どちらかに倒し、顔は反対側を向く ③腰の側面が伸びるのを感じながら20〜30秒キープ ④反対側も同様に行う プランク ①うつ伏せで肘とつま先で体を支え、頭からかかとまでが一直線になるようにキープ ②お腹が落ちたりお尻が上がりすぎたりしないよう注意し、30秒〜1分程度キープ バードドッグ ①四つん這いの姿勢になり、手は肩の真下、膝は股関節の真下に置く ②お腹を軽く引き締め、ゆっくりと右腕と左足を同時に床と平行に伸ばす ③体がぐらつかないように安定させ、数秒キープしたらゆっくりと戻す ④反対側も同様に行う ヒップリフト ①仰向けに寝て膝を立て、足は肩幅に開く ②お腹を軽く引き締めながら、お尻をゆっくりと持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにする ③お尻の筋肉を意識し、数秒キープしゆっくりと元の位置に戻す ただし自己判断で行わず、必ず医師や理学療法士の指導のもとで行ってください。 職場では患者さんの移乗動作を工夫する、腰痛ベルトを適切に活用する、ベッドの高さを調整するなど、腰への負担を軽減する対策を徹底しましょう。 また必要に応じて業務内容の見直しや一時的な負担軽減を相談し、治療に専念できる期間を設けることも重要です。 これらの対策を行うことで、症状の改善と仕事の両立を目指すことができます。 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法は、以下の通りです。 治療方法 内容 保存療法 ・コルセットを装着して安静にする 薬物療法 ・鎮痛剤や筋弛緩薬を内服する 理学療法 ・ストレットや筋力トレーニングなどのリハビリをする 注射療法 ・痛みが強い場合に神経ブロック注射を打つ 手術療法 ・神経を圧迫している椎間板のヘルニア部分を摘出する 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法は、主に「保存療法」と「手術療法」に分けられます。 椎間板ヘルニアの治療法は、保存療法で痛みの緩和を目指し、改善が見られない場合は手術を検討するのが一般的です。 しかし、手術は身体への負担や長期のリハビリが必要となるリスクも伴います。 そこで、新しい選択肢として注目されているのが再生医療です。 リペアセルクリニックで採用している幹細胞を用いた再生医療は、手術をせずに自身の細胞の力で損傷した椎間板の修復を目指す治療法です。 この治療は従来の保存療法では効果がなかった方や、手術に抵抗がある方にとって新たな希望となる可能性があります。 ご自身の症状や治療への希望に合わせて、再生医療という選択肢を一度検討してみませんか。 再生医療の詳細について知りたい方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。 椎間板ヘルニアを発症しても工夫をすれば向き合いながら働ける 椎間板ヘルニアを発症しても、看護師の仕事を辞める必要はありません。 適切な工夫と対策を講じることで、症状と向き合いながら働き続けることは十分に可能です。 正しい姿勢と腰のサポートが予防になる ストレッチと体幹トレーニングは予防・改善に繋がる 身体の負担が少ない椎間板ヘルニアの治療方法は再生医療 予防方法や改善方法を日々の業務に活かすことで、椎間板ヘルニアの悪化を防ぎ、仕事との両立が可能になります。 また再生医療は、手術に抵抗がある方にとって、身体への負担が少ない新しい選択肢です。 リペアセルクリニックでは、日帰り可能で再生医療を用いた根本的な治療を行っています。 身体に負担の少ない再生医療を希望される方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2019.11.21 -
- 免疫細胞療法
筋トレを始めたら風邪を引きやすくなった、体調を崩すことが増えたという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 実は、筋トレの方法や強度によっては、一時的に免疫力が低下してしまうことがあります。 この記事では、筋トレで免疫力が低下する原因や適切な運動量の目安、効果的な対処法を詳しく解説します。 また、当院リペアセルクリニックでは、再生医療によって免疫力アップを目指せる免疫細胞療法をご提供しています。 免疫細胞療法は「筋トレ後の免疫力低下が気になる」「免疫力を気にせず筋トレしたい」という方への新たな選択肢の一つです。 詳しい内容については、再生医療を専門とする当院リペアセルクリニックにお問い合わせください。 筋トレで免疫力が低下する原因は? 筋トレ後に風邪を引きやすくなる現象は「オープンウィンドウ」と呼ばれ、運動直後から数時間から1日程度続くとされています。 ここでは、筋トレで免疫力が低下する原因について解説します。 免疫物質の分泌量が減ってしまう 粘膜や内臓への血流が抑制されてしまう 高強度の運動がストレスになっている 各原因のメカニズムを把握して、免疫力を維持しながらトレーニング効果を最大化しましょう。 免疫物質の分泌量が減ってしまう 筋トレによる免疫力低下の主な原因の一つが、SIgA(分泌型免疫グロブリンA)という免疫物質の分泌量減少です。 SIgAは唾液や鼻水などに含まれる重要な免疫物質で、病原体が体内に侵入するのを防ぐ「粘膜免疫」の主役です。 激しい筋トレを行うと、このSIgAの分泌が減ってしまい、ウイルスや細菌に対する防御機能が弱くなります。 とくに高強度のトレーニングを行った直後は、病原体に無防備な状態となってしまいます。 ただし、適切な休息を取ることで免疫力は回復するため、過度に心配する必要はありません。 粘膜や内臓への血流が抑制されてしまう 高負荷の筋トレを行うと、血液が筋肉に集中し、粘膜や内臓への血流が減少してしまいます。 血液中には免疫細胞である白血球が多く存在しており、これらが体内を巡回することで病原体から体を守る仕組みです。 しかし、筋トレ中は筋肉への血流が優先されるため、鼻やのどなどの粘膜部分への血流が制限されます。 粘膜は病原体の侵入を防ぐ最初の砦ですが、血流が減ることで免疫細胞が十分に配置されず、病原体の体内侵入を簡単に許してしまう状態になります。 高強度の運動がストレスになっている 激しい筋トレは体にとってストレスとなり、自律神経やホルモンバランスの変化により免疫機能が抑制されます。 運動ストレスに対応するため分泌されるコルチゾールというホルモンには、免疫機能を抑制する作用があるのです。 さらに、激しい運動では大量の酸素を消費するため活性酸素が増加し、酸化ストレスによって免疫細胞のDNAが傷つけられることもあります。 これらの複合的な影響により、運動直後の免疫力低下が起こります。 筋トレで免疫力低下を防ぐ運動量の目安 免疫力を維持しながら筋トレを行うためには、適切な運動強度と時間を守ることが重要です。 過度なトレーニングは逆効果となるため、以下の運動量の目安を把握しましょう。 運動強度 最大心拍数の70%以下を維持する 運動時間 連続して2時間以内に抑える 心拍数の目安 150回/分を超えないようにする 主観的強度 「ややきつい」と感じる程度まで 運動頻度 週3回程度、1回20分以上が理想的 最大心拍数は、220から年齢を引くとおおよその予測ができます。 例えば40歳なら、220−40=180が最大心拍数、その70%の180×70%=126が運動時の心拍数の目安です。 また、運動中に会話ができるペースを心がけることで、適度な強度を保てます。 息切れするほどの激しさでは免疫力低下のリスクが高まるため、楽しみながら続けられる強度での筋トレを意識してください。 筋トレによる免疫力の低下を防ぐ対策法 健康促進のために行う筋トレによって免疫機能を低下させてしまうのは本末転倒です。 風邪を引きやすくなったり、疲れが取れにくくなったりする前に、以下の4つの対策法を実施してみましょう。 バランスの良い食事を摂る 十分な睡眠時間を確保する 有酸素運動の時間を抑える 免疫細胞療法を受ける これらの対策を組み合わせることで、筋トレの効果を最大限に活かしながら免疫力を維持できます。 バランスの良い食事を摂る 筋トレによる免疫力低下を防ぐには、バランスの良い食事が不可欠です。 たんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取により、免疫細胞の働きをサポートできます。 とくにビタミンAやC、Eは免疫機能を強化し、体を外部からの攻撃から守る助けとなります。 筋トレに夢中になっている方は、たんぱく質を過剰に摂取する傾向にあるため要注意です。 食事の偏りを防ぎ、さまざまな食材を意識的に摂取しましょう。 十分な睡眠時間を確保する 睡眠は免疫力を維持するための重要な要素です。 睡眠中、体は疲労回復を行い、免疫細胞の活動を活性化させます。逆に、睡眠不足が続くと免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。 とくに筋トレをした日は、しっかりと休息をとることが重要です。1日7〜8時間の睡眠を目安にしましょう。 免疫だけでなく、筋肉をつけるためにも睡眠は大切です。 有酸素運動の時間を抑える 過度な有酸素運動は、筋トレと同様に免疫力を低下させる可能性があります。 筋トレ後に長時間の有酸素運動を行うと、体への負担が増し、回復が遅れることがあります。 免疫力を維持するためには、有酸素運動を含む負荷の高い運動(オーバーワーク)は極力控えましょう。 目安として、有酸素運動は2時間以内にしましょう。 免疫細胞療法を受ける 免疫力低下を防ぐ対策として有効なのが「免疫細胞療法」です。 免疫細胞療法は体に備わっている免疫力を活性化させ、感染症やアレルギーの予防に役立ちます。 患者さま自身の血液から取り出した細胞を用いるため、副作用のリスクが低い治療法です。 免疫細胞療法に興味のある方は当院へお気軽にお問い合わせください。 筋トレによる免疫力低下に関するよくある質問 筋トレと免疫力の関係について、疑問に感じやすい2つの質問にお答えします。 筋トレの後に風邪を引きやすいのはなぜ? 筋トレ後の免疫低下は何時間続くの? 正しい知識を身につけて筋トレに取り組みましょう。 筋トレの後に風邪を引きやすいのはなぜ? 筋トレ後に風邪を引きやすくなるのは、免疫機能が一時的に低下する「オープンウィンドウ」現象が原因です。 激しい筋トレにより免疫物質(SIgA)の分泌が減少し、粘膜での病原体防御機能が弱くなります。また、筋肉への血流集中により粘膜や内臓への血流が制限され、免疫細胞の働きが十分に発揮されません。 さらに、運動ストレスによるコルチゾールの分泌や交感神経の過度な活性化も免疫機能の低下に関与しています。これらの要因が重なることで、筋トレ後は風邪などの感染症にかかりやすい状態となります。 筋トレ後の免疫低下は何時間続くの? 筋トレによる免疫力低下は、運動後3~24時間ほど続くとされています。 回復時間は運動強度や個人の体力レベルによって異なります。 最大心拍数の70%以下の適度な強度であれば約2時間で回復しますが、これは普段から運動習慣のある方の場合です。 運動初心者の場合は回復に丸一日を要することもあります。 この期間中はとくに感染症予防を徹底し、手洗いやうがい、十分な休息を心がけましょう。 また、適切な栄養補給と水分摂取も回復を早める効果があります。 適度な筋トレで免疫力向上を目指そう 筋トレは方法を間違えなければ、免疫力向上に大きく貢献する優れた運動です。 激しすぎる運動は一時的に免疫力を低下させますが、適度な強度で継続することで長期的な免疫機能の向上が期待できます。 重要なのは「適度」な運動強度を維持することです。「ややきつい」と感じる程度の強度で、週3回、1回20分以上を目安に継続しましょう。 また、筋トレ後は十分な休息と栄養補給を心がけ、体の回復をサポートすることが大切です。 健康的な筋トレライフを送るためには、運動強度の調整、バランスの良い食事、質の高い睡眠の3つの要素を意識することが重要です。 これらのポイントを押さえることで、免疫力を維持しながら理想的な体づくりを進められるでしょう。 もし筋トレ後の体調不良が続く場合や、免疫力の低下が気になる場合は、医療機関での相談や免疫細胞療法などの選択肢も検討してみてください。 免疫細胞療法については、当院へお気軽にご相談ください。
2019.11.20 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷の手術後のギプスは必要かどうか気になる方も多いかと思いますが、ギプス固定期間は約1カ月です。 手術後にギプスで固定して日常生活を送る際には、注意点もあります。 この記事では、TFCC損傷の手術後のギプス固定期間や注意点などを紹介していきますので、参考にしてください。 TFCC損傷の手術後のギプス固定期間は約1カ月 TFCC損傷の手術後のギプス固定は前腕から手まで約1カ月が目安です。 ギプスが取れた後は手関節装具をつけて、さらに2〜3カ月間は固定する必要があります。 この期間中は重労働や運動は禁止となりますが、ギプスをしている間でも手の指は動かせるため、指先を使うデスクワークなどは1カ月以内を目安に可能となります。 ギプス固定中の注意点 TFCC損傷の手術後のギプス固定中にはいくつか注意点があります。 血行不良 強い痛み 患部は心臓より高い位置 ギプスから出ている指の色が赤黒い、蒼白などは血行不良の可能性があるため、手術を行った病院ですぐに受診してください。 また、痛み止めを飲んでも痛みが続く場合も、血行不良同様、病院での受診が必要です。 日常生活や寝るときなど、ギプスを固定している間は心臓より高い位置に上げておく必要があります。枕を置くことや、椅子の肘掛けに手を置くなど、工夫しましょう。 TFCC損傷手術後のリハビリ内容|ギプスが外れるまで TFCC損傷手術後、ギプスが外れるまでのリハビリ内容は、固定されていない指や肩を動かす必要があります。 TFCC損傷の手術直後は、肘上から手首までギプスで固定し安静にする必要があるため、動かせる指や肩のリハビリが欠かせません。 手術後約1カ月後にギプスを外してからは、手首の可動域を広げる訓練を行い、他動運動や筋力運動などでリハビリを始めます。 TFCC損傷の手術に関してよくある質問 TFCC損傷の手術に関してよくある質問をまとめています。 TFCC損傷の手術後はどのくらいで仕事に復帰できる? TFCC損傷の手術後の入院期間はどのくらい? TFCC損傷の手術費用の目安は? 仕事へ復帰できるまでの期間や入院期間、手術にかかる費用などの質問が多くあるので、参考にしてください。 TFCC損傷の手術後はどのくらいで仕事に復帰できる? TFCC損傷の手術後、どのくらいで仕事に復帰できるかは、指先だけでできるデスクワークなどは2〜3週間程度です。 ただし、骨がしっかり固定されるまでの2カ月〜半年は運動ができないため、重いものを運ぶ重労働などは避ける必要があります。 仕事への復帰までは、焦らずにリハビリを行うことが重要ですので、医師の指示のもと仕事に復帰するようにしましょう。 TFCC損傷の手術後の入院期間はどのくらい? TFCC損傷の手術後の入院期間は、手術の種類や手術後の状態によっても異なりますが、一般的には3〜4日です。 手術後は適度な安静を保ちつつ、医師の指導のもと手術後の経過や指先のリハビリなどを行うため、3~4日の入院が必要となります。 TFCC損傷の手術費用の目安は? TFCC損傷の手術費用の目安は、手術の種類や病院、保険適用の状況によって変わる場合がありますが、保険適用の3割負担で20〜25万円です。 総合病院や大学病院などは設備が整っているため、高くなる傾向がありますが、個人のクリニックなどでは比較的費用を抑えられる場合があります。 手術を検討している方は、事前に受診する医療機関の費用を調べておいてください。 【まとめ】TFCC損傷の手術後のギプス固定期間は約1カ月!注意点を守って早期回復を目指そう TFCC損傷の手術後のギプス固定は約1カ月必要です。 ギプスを固定している間は安静にして、固定されていない指や肩などは積極的に動かしましょう。 ただし、ギプスによる血行不良に注意し、患部を心臓より高い位置に上げるなど、注意点を守りながら早期回復を目指すことが重要です。 また、早期の仕事復帰を目指す方には再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳細あh、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。
2019.11.20 -
- 腰
- 再生治療
坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも腰から足にかけての痛みやしびれを引き起こすため、混同されやすい疾患です。 坐骨神経痛は症状の名前であり、その原因となる疾患のひとつが腰椎椎間板ヘルニアとなっているため、定義そのものが異なります。 しかし「腰から足にかけて痛みやしびれがある」「坐骨神経痛と言われたけど、ヘルニアとは違うの?」といった、疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いを解説します。 また、坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアに効果的な治療法・再生医療についても紹介します。治療にお悩みの方は治療法を検討する際の参考にしてください。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違い【見分け方を紹介】 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの主な違いは、以下の通りです。 坐骨神経痛 椎間板が飛び出して、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす症状名 腰椎椎間板ヘルニア 腰からお尻、足にかけてしびれや痛みが現れる病名 坐骨神経痛は神経の圧迫による「症状名」、腰椎椎間板ヘルニアはその原因となる「病名」になります。 つまり、ヘルニアによって神経が圧迫されることで、坐骨神経痛が生じるのです。 定義が異なるため正しく理解しておきましょう。 頸椎・腰椎椎間板ヘルニアの症状については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 坐骨神経痛の原因となる代表的な疾患 坐骨神経痛の原因になる代表的な疾患は、主に以下の3つです。 腰椎椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 3つの疾患について、症状などを詳しく紹介します。 腰椎椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアの症状は主に3つあります。 腰からお尻、太ももから足先までのしびれ・痛み 下肢に力が入りにくい 重い物を持った際の腰の痛み 腰椎椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にある椎間板が外にはみ出し、神経を圧迫してしまう疾患です。椎間板はクッションの役割を担っていますが、長年の負荷によって外側に飛び出てしまうケースがあります。 患者さまの年齢層は20代~50代と幅広く、加齢以外にも頻繁に重い物を持つ方や、同じ姿勢を長時間続ける方が発症しやすいと言われています。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症の症状は、主に3つです。 歩行時の足のしびれ・痛み 前かがみで楽になり、立っているときや歩行時に症状が悪化する 足の脱力感・冷感・感覚異常 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで痛みやしびれが起こる疾患です。 症状が進行すると歩行が困難になる、排尿に障害が出る場合があります。 腰椎すべり症 腰椎すべり症は、腰椎(腰の背骨)が本来あるべき位置から前方や後方にずれてしまう疾患です。 このズレによって脊柱管や神経根が圧迫されると、以下のような症状が現れることがあります。 お尻から太もも・足にかけての痛みやしびれ 長時間立っていると悪化するが、前かがみになると症状が軽減される 坐骨神経痛と同様に、腰椎すべり症でも神経が慢性的に圧迫されることで、痛みやしびれが片側の足に生じる可能性があります。 脊柱管狭窄症と腰椎すべり症は症状が似ているものの、発症の原因が異なります。 坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアの治療法 坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアには、主に5つの治療法が効果的です。 保存療法 薬物療法 ブロック療法 理学療法 手術療法 症状や個人の状況によって採用される治療法は異なります。 保存療法 腰椎椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛に悩まされている場合、一般的には最初は保存療法が選択されます。 安静にする コルセットなどを装着する スポーツや腰に負担がかかる動作を避け、症状が軽くなるまで安静にしましょう。 また、良い姿勢を維持して、腰への負担を軽減させるために、コルセットを装着するケースがあります。 保存療法は、痛みやしびれを改善させることを目的としています。 薬物療法 薬物治療とは、痛みやしびれなどのつらい症状を軽減するために医薬品を用いる保存的な治療法です。 安静にしていても痛みが続く場合、日常生活の質が低下するため、症状の早期改善を目的に薬物治療が選択されます。 消炎鎮痛剤 筋弛緩剤 神経障害性疼痛治療薬 ビタミンB12製剤 薬の効果を見ながら、医師が処方量を調整します。 薬物療法は痛みの改善が目的なので、他の治療法と併用して行われる場合が多いです。 ブロック療法 ブロック治療とは、坐骨神経の周辺に局所麻酔薬を注射し、神経の興奮を抑えて痛みや炎症を和らげる治療法のひとつです。 神経の圧迫や過敏な状態を一時的に遮断することで、痛みの緩和と血行促進を図るのが主な目的です。 継続的にブロック療法を受けることで効果の持続期間が長くなるとされています。 理学療法 理学療法は、運動機能の維持・回復を目的とした保存療法の一種で、患部に物理的な刺激を与えることで痛みの緩和や機能改善を図る治療法です。 理学療法においては、以下のような治療が行われます。 運動療法(筋力トレーニングやストレッチなど) 温熱療法(ホットパック、入浴による血流促進) 電気療法(低周波治療器による神経刺激) 光線療法(赤外線による患部の加熱) 坐骨神経痛のリハビリでは、痛みが落ち着いてきた段階で腰椎周辺の筋力を強化し、再発を防ぐための運動を開始するのが一般的です。 治療は医師や理学療法士の指導のもとで進められ、患者の状態や症状に応じて異なるトレーニングが行われます。 無理のない範囲で継続して取り組むことで、坐骨神経痛の改善や再発予防につながります。 手術療法 坐骨神経痛が保存療法で改善しない・症状が進行している場合は、以下のような外科手術が検討されます。 内視鏡下腰椎椎間板摘出術(MED) 小さな切開から内視鏡を挿入し、ヘルニアを直接視認して切除 経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術(PELD) 皮膚に極小の穴を開け、内視鏡を使ってヘルニアを摘出する手術 内視鏡下椎弓切除術(MEL) 椎弓や肥厚した靭帯を内視鏡下で除去し、神経の圧迫を軽減 レーザー治療(PLDD) 椎間板内をレーザーで照射し、一部分を蒸発させて縮ませることで神経の圧迫を弱める 手術は、患者さまの症状や年齢に応じて適切な方法が検討されます。 腰椎椎間板ヘルニアが治らない場合、再生医療も選択肢のひとつ 腰椎椎間板ヘルニアが治らない場合の治療法の選択肢として、再生医療もあります。 再生医療は患者さまの幹細胞を利用して腰椎椎間板ヘルニアの症状改善を図ります。患者さまご自身の幹細胞を利用するため、拒否反応のリスクが低いのが特徴です。 また、再生医療は幹細胞を注射や点滴で患部に投与するため、手術・入院を伴いません。 従来の治療法で効果が感じられなかった方、手術を避けたい方は、再生医療をご検討ください。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、症例や治療法を紹介していますので、再生医療について詳しく知りたい方はご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いについてのよくある質問 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いについて、患者さまからのよくある質問にお答えします。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治するまでの期間はどれくらいかかる? おしりが痛いのはヘルニアの症状? 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの痛みでそれぞれやってはいけないことは? 坐骨神経痛やヘルニアになってしまった場合にやってはいけないことなどを解説します。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治するまでの期間はそれぞれどれくらいかかる? 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治までの期間が異なります。完治するまで安静にし、医師の指示に従って治療を受けましょう。 症状の程度や年齢、生活習慣によって差がありますが、軽度の場合は1~2週間で自然に痛みが治まる場合もあります。 重度の場合は3カ月以上かかるケースもあるうえに、骨の変形などがあると症状が再発や慢性化の可能性もあるため、初期段階での治療開始が重要です。 多くは約3週間程度でヘルニアが吸収されてほぼ治ると言われていますが、症状の程度によっては1年以上かかる場合や手術が必要になるケースがあります。 症状が軽度でも、ヘルニアが飛び出た方向や大きさによって完治までの期間が異なる可能性があるので、治療期間については医師に相談してください。 おしりが痛いのはヘルニアの症状? おしりの痛みがヘルニアによるものかどうかは、症状や痛みの特徴によって判断できます。 おしりから足にかけてしびれや痛みが生じる場合は、腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。ほかにも、重い物を持ったときに痛みが生じるかどうか確認してください。 数日後にも痛みやしびれが残る、悪化する場合には、医療機関を受診して医師の治療を受けましょう。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの痛みでそれぞれやってはいけないこととは? 坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアの痛みがある間、やってはいけないことがあります。 坐骨神経痛 身体を冷やし過ぎない 重い物を持ち上げない 長時間座ったままにならない 過度なハムストリングスのストレッチを行わない 前かがみにならない 背骨を過度にねじらない やわらかすぎるマットレスは使用しない 太り過ぎない 腰椎椎間板ヘルニア 身体を温めないようにする 坐骨神経痛は、筋肉が固まるほか、神経を圧迫する可能性があるため、身体を冷やし過ぎないようにしましょう。 対して腰椎椎間板ヘルニアの痛みがある場合は、身体を温めると炎症が悪化して痛みが強くなるケースがあります。 【まとめ】坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアの違いを理解して早めの診断・治療 ヘルニアは多くの場合、保存療法で完治が期待できます。 症状が重いケースや保存療法の効果が見られないケースには、手術療法が検討されます。 腰椎椎間板ヘルニアのほか、脊柱管狭窄症や腰椎すべり症も坐骨神経痛の原因になるため、腰やおしり、足に痛みやしびれが生じた場合は医療機関を受診しましょう。 腰椎椎間板ヘルニアにお悩みの方は、再生医療の選択肢もあります。 再生医療の症例について知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.19 -
- 免疫細胞療法
筋トレを続けているのに風邪をひきやすくなった、疲れが取れにくいと感じている方もいらっしゃるかと思います。 筋トレは体力の向上や健康促進に役立ちますが、やり過ぎると免疫力が低下し、かえって体調不良を招くことがあります。 本記事では、筋トレによる免疫力低下の原因や対策法について解説します。 バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な有酸素運動、さらに免疫細胞療法といった具体的な方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、免疫力低下に不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 LINE登録で「無料で再生医療の基礎がわかるガイド」を配布しているので、症状を改善するためにもぜひご確認ください。 筋トレと風邪の関係 筋トレと風邪の関係について、筋トレそのものが直接風邪を引き起こすわけではありません。 むしろ、適切な強度と頻度での筋トレは、免疫細胞の活性化や血流の促進を通じて、免疫力を高めるとされています。 しかし、注意が必要なのは「トレーニングのやり方」と「生活習慣」のバランスです。 過度な負荷をかけるオーバートレーニング・睡眠不足・栄養の偏りなどは、一時的に免疫機能が低下し、風邪を引きやすい状態になってしまいます。 筋トレにより風邪をひきやすくなったと感じる場合、体調管理と合わせて行うことが大切です。 筋トレで免疫力が下がると言われる理由 筋トレで免疫力が下がると言われる理由として、トレーニングの強度や頻度、体の状態が関係している場合があります。 オーバートレーニングによるストレス 過度な運動による抗体の分泌減少 下記では免疫力が下がる理由を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 オーバートレーニングによるストレス 過剰なトレーニングは慢性的なストレスとなり、自律神経やホルモンバランスを乱す原因になります。 ストレスホルモンである「コルチゾール」が慢性的に高い状態になると、炎症を抑える作用が働きすぎて、逆に感染への備えが薄れることもあります。 十分な休養や睡眠を取らずにトレーニングを重ねると、免疫機能を抑制するリスクを高める行為に繋がりかねません。 筋トレを行う際は、適切な負荷と十分な休養をセットで考えることが不可欠です。 過度な運動による抗体の分泌減少 筋トレは基礎筋力を強化し、生活の質を向上させるのに効果的です。 しかし、激しいトレーニングは唾液中の抗体(免疫グロブリンA)の分泌を減少させ、風邪を引きやすくします。 肌荒れしやすい、疲れが取れにくいなどの症状が現れた場合は要注意です。 効果を求めすぎるあまり、オーバートレーニングに陥らないよう気を付けましょう。 筋トレによる免疫力の低下を防ぐ対策方法 筋トレを継続しながら、風邪などの体調不良を避けるには、免疫力を守るための基本的な対策を押さえておく必要があります。 ただ鍛えるだけでなく、体が回復しやすい環境を整えることが、パフォーマンス向上にもつながります。 【筋トレによる免疫力低下を防ぐ対策法】 有酸素運動の時間を抑える バランスの良い食事を摂る 免疫細胞療法を受ける 下記では、免疫低下を防ぐための具体的な方法を紹介していきます。 有酸素運動の時間を抑える 過度な有酸素運動は、筋トレと同様に免疫力を低下させる可能性があります。 筋トレ後に長時間の有酸素運動を行うと、体への負担が増し、回復が遅れる場合も。 免疫力を維持しながら健康的に有酸素運動を取り入れるには、以下のポイントを押さえましょう。 1回20〜30分程度の中強度運動を週2〜3回に抑える 筋トレ直後や回復が必要な日は有酸素を避ける 早歩きや軽いジョギングなど、体に負担の少ない方法を選ぶ 運動後はしっかり栄養補給と休息を取る 長時間の有酸素運動は筋分解(カタボリック)を促進し、筋トレで得た成果の妨げになることもあります。 疲労が蓄積すれば睡眠の質も下がり、結果的に免疫機能の回復力まで低下してしまいます。 忙しい社会人や体調を崩しやすい方は、無理のない範囲で続けられる有酸素運動の習慣を意識しましょう。 バランスの良い食事を摂る 筋トレによる免疫力低下を防ぐには、バランスの良い食事が不可欠です。 たんぱく質やビタミン・ミネラルの摂取により、免疫細胞の働きをサポートできます。 特にビタミンAやCは免疫機能を強化し、体を外部からの攻撃から守る助けとなります。 食事の偏りを防ぎ、さまざまな食材を意識的に摂取しましょう。 免疫細胞療法を受ける 免疫力を高めるための基本は、栄養・睡眠・適度な運動といった日常生活の管理ですが、近年では医療技術の進歩により、「免疫細胞療法」も注目されています。 免疫細胞療法とは、自身の血液から免疫細胞を取り出し、体外で活性化・増殖させた後、再び体内に戻すことで免疫機能を強化する治療法です。 トレーニングを継続している人やアスリートには、自分の免疫状態を調整できる手段として注目されています。 過去に頻繁に風邪をひいたり、疲れが抜けにくいと感じている人は、一度自分の免疫状態をチェックしてみるのも選択肢の一つです。 過度な筋トレは免疫力の低下を招くので注意しよう 筋トレは健康や体力づくりに欠かせない習慣の一つですが、やり方を誤ると、免疫力の低下や体調不良の原因にもなりかねません。 トレーニングの強度が高すぎたり、栄養や休養が不足していたりすると、体は回復しきれず慢性的なストレス状態に陥るリスクが高まります。 「筋トレを始めてから風邪をひきやすくなった」と感じている場合、トレーニング内容だけでなく、睡眠や食事・生活リズムといった体調管理全体を見直すことが大切です。 また日常のセルフケアに加えて、専門的クリニックで免疫細胞療法を検討することも、免疫力強化には有効です。 リペアセルクリニックでは、自身の免疫細胞(NK細胞やT細胞など)を取り出し、体外で活性化・増殖させて体内に戻す免疫細胞療法を提供しています。 医師による丁寧なカウンセリングを通じて、不調の根本原因を見極め、治療計画を個別に設計して施術を進めていきます。 ぜひ無料カウンセリングで、現在の免疫状態をチェックしてみてください。
2019.11.16 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷による手首の不安定感や痛みに対して、テーピングは関節のサポートや負担軽減に役立つ手段のひとつです。 しかし「TFCC損傷にテーピングがどんな効果があるのか」と、知りたい方もいるのではないでしょうか? 本記事では、TFCC損傷に対するテーピングの有効性を中心に、目的・貼り方・注意点・治療との使い分けまでをわかりやすく解説します。 正しい知識と使い方を身につけ、手首の負担を最小限に抑えながら、TFCC損傷からの回復を目指していきましょう。 TFCC損傷にテーピングは効果的|患部の固定や痛みの軽減が期待できる TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)に対して、テーピングは一定の効果が期待できます。 手首の安定性を高めて不要な動きを抑えることによって、以下のようなメリットが得られます。 固定によって関節の動きを制限/炎症や痛みを悪化させにくくする 日常生活や軽い運動中の痛みの軽減やストレスの緩和 手首の捻れや回旋動作など、再発につながる動きの予防 筋肉や腱の動きをサポートし、患部の負担を分散 TFCCは手首の小さな関節を構成する複雑な軟部組織のため、一度傷めると治りにくく、日常の動作でも負担がかかりやすくなります。 ただし、テーピングはあくまで補助的な対処法なので、根本的な治療にはなりません。 炎症や痛みが強い場合や、動かすたびに違和感がある場合は、整形外科での診断や画像検査(MRIなど)を受けることが重要です。 TFCC損傷の痛みがあるけど病院に行くべきか迷われている方は、判断基準となる症状や放置するリスクを以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください。 サポーターとの違い テーピングとサポーターは、どちらも手首の保護・安定を目的としていますが、以下のように機能や使い方に違いがあります。 項目 テーピング サポーター 固定力 自在に調整できる 比較的安定 フィット感 皮膚に密着して動きを制限しやすい ゆるめの装着感が多い 通気性・衛生面 通気性は低め、使い捨てが多い 洗濯できるものが多く、繰り返し使える コスト・準備の手間 毎回巻き直しが必要、消耗品 一度購入すれば使い回し可能 適している場面 スポーツや一時的な運動時のサポート 日常生活や長時間の保護・安静時 一時的な痛みの軽減やスポーツ時のサポートにはテーピングが有効です。 一方で日常的に長時間装着したい場合や、繰り返しの使用にはサポーターを検討しましょう。 たとえば、「運動時はテーピングで固定」「それ以外はサポーターで安静を保つ」といった使い分けが効果的です。 症状の程度や使用目的に応じて、医師や理学療法士に相談しながら選択するのもおすすめです。 TFCC損傷におけるテーピングの巻き方・貼り方 TFCC損傷に対するテーピングは、手首の回旋(ひねり)や側方への動きを制限し、痛みを軽減・再発を防ぐことを目的として行います。 用意するものは、以下の通りです。 伸縮性のあるテーピングテープ(5cm幅が目安) はさみ(テープカット用) 巻き方の手順としては、以下を参考にしてください。 手順 詳細 ①手首を自然な角度に保つ ・肘を曲げて前腕を机に置き、手のひらを軽く上に向ける(回外状態) ・痛みの少ない中間位で固定 ②テープ①:横巻きで手首を安定化させる ・テープを15~20cmにカットし、手首の中央から一周、やや引っ張りながら横方向に巻く ・親指の付け根と手の甲を避けるように注意 ③テープ②:Xのようにクロスさせる ・2本目のテープを20~25cmにカット ・手のひら側の小指下からスタートし、手首を斜めに横切りながら親指の付け根側(母指球)へと貼る ・反対方向にも行い、「X字」に交差させる ④テープ③:剥がれ防止 最後にもう一度、①と同様の横巻きを軽く重ね、テープ端の剥がれを防ぐ 貼るときのポイントとしては、テープを引っ張りすぎない・シワを作らないよう皮膚に密着させながら、手を動かしてみて、痛みが軽減していれば問題ありません。 運動前や仕事前の予防目的や、日常動作での不意な負荷を軽減したいときにおすすめです。 TFCC損傷でテーピングを貼る際の注意点 TFCC損傷にテーピングを貼る際の注意点としては、以下の通りです。 強く引っ張りすぎない 長時間の貼りっぱなしは避ける 痛みが増す・赤みが出る場合はすぐ中止 テーピングだけに頼りすぎない かぶれ・かゆみといった皮膚トラブルを防ぐためにも、テープは原則として1日ごとに張り替えるのが理想です。 汗をかいたままや就寝中の貼りっぱなしは避け、皮膚を清潔に保つようにしましょう。 またテーピングはあくまで補助的な対策であり、TFCC損傷を根本的に治すものではありません。 痛みが気になる方は、医療機関を受診し、専門的なリハビリを受けるようにしましょう。 【まとめ】TFCC損傷にテーピングは効果的!ただし痛みの改善には根本的な治療が大切 TFCC損傷に対して、テーピングは手首の安定性を高め、痛みやストレスを軽減する効果が期待できる有効な対処法です。 テーピングの効果を活かすには、以下のポイントに注目しましょう。 正しい巻き方・タイミングで使用する サポーターとの使い分けを行う 長時間の貼りっぱなしや皮膚トラブルに注意する TFCC損傷は放置すると関節の不安定感や慢性的な痛みにつながる可能性があるため、自己判断せず、整形外科など専門医に相談しましょう。 症状が長引いている方や、手術以外の方法を探している方には、再生医療(PRP療法・幹細胞治療)などの新しい選択肢もあります。 以下の公式LINEでも治療法の詳細についても解説していますので、ぜひ参考にしてTFCC損傷による手首の痛み改善を目指しましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.12 -
- 免疫細胞療法
「癌の免疫療法とはどんな治療?」と気になりますよね。 癌の免疫療法には、NK細胞療法や免疫チェックポイント阻害薬など、免疫細胞の力を活かした治療法があります。 本記事では、癌に対する免疫療法について、詳しく解説します。 免疫力の低下は、癌以外の病気の発症リスクも高めます。 自身の持つ免疫力を利用し、癌をはじめとしたさまざまな疾患の発症を予防しましょう。 癌に対する「免疫療法」とは 癌に対する「免疫療法」とは、人間がもともと持っている免疫力を利用して、癌細胞を攻撃する治療法です。 免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法 がんの第四の治療法として呼ばれる 免疫療法は、身体への負担が少ない治療法として、近年注目を集めています。 以下では、癌に対する免疫療法について詳しく解説していきます。 免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法 癌の免疫療法とは、免疫の力を利用してがん細胞を攻撃する治療法です。 人間が生まれながらにして持っている免疫を「自然免疫」といいます。 自然免疫は、体内の病原体の情報をリンパ球に伝えたり、異物を攻撃したりする役割を担います。 一方で、自然免疫で対処できない場合に自然免疫から得た病原体の情報を記憶して働く免疫系は、「獲得免疫」です。 自然免疫がうまく働かなければ、獲得免疫もうまく機能しないため、異物の排除ができずに感染症にかかりやすくなるだけでなく、癌になるリスクも高くなります。 以下では、肺がんの免疫療法について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 がんの第四の治療法として呼ばれる 免疫療法は「がんの第四の治療法」として呼ばれ、以下の3つの治療法に加えて、近年注目を集めている治療法です。 手術 抗がん剤治療 放射線治療 がんの転移や再発などのリスクを低減するために、自身に合った治療法を検討しましょう。 癌を免疫療法で治療するメリット 癌を免疫療法で治療するメリットは、以下の2つです。 ほかの治療法を組み合わせられる がんの予防や再発防止が期待できる 手術や抗がん剤治療などの従来の治療法は身体への負担や副作用リスクが大きいですが、免疫療法は身体への負担が少ない治療法です。 年齢や既往歴などが原因で手術ができない方は、1つの選択肢として免疫療法による治療を検討しましょう。 以下では、免疫療法のメリットについて詳しく解説していきます。 ほかの治療法を組み合わせられる 癌を免疫療法で治療するメリットは、ほかの治療法と組み合わせて実施できる点です。 免疫療法は、癌治療の3本柱と呼ばれる「手術療法・抗がん剤治療・放射線治療」と組み合わせて実施できます。 ほかの治療法と組み合わせることで、単独治療よりスムーズに治療が進む可能性があります。 単独治療で効果がみられない場合は、免疫療法の併用も検討しましょう。 がんの予防や再発防止が期待できる がんの予防や再発防止が期待できることは、免疫療法で治療するメリットの1つです。 免疫療法は、自身の持つ免疫力を利用するだけでなく、低下した免疫力を向上させる治療法でもあります。 身体を守るための免疫力が向上すれば、がん細胞の増殖を防ぐことにつながり、がん予防や再発防止が期待できます。 癌の免疫療法の副作用は? 癌の免疫療法は、副作用のリスクが低い特徴がありますが、以下のような副作用が考えられます。 発疹やかゆみなどの皮膚障害 大腸炎などの消化管疾患 頭痛や発熱 など 副作用のリスクが低い理由は、患者様自身の免疫細胞を利用した治療法であるためです。 しかし、免疫機能に作用する治療法のため、何らかの理由で正常な細胞を攻撃してしまい副作用が出る可能性があります。 一方で従来の放射線治療や抗がん剤治療では、以下の副作用が生じる恐れがあります。 倦怠感 疲労感 脱毛 食欲不振 易感染(感染しやすくなる) 副作用が心配で癌治療が進んでいない場合は、免疫療法による治療も視野に入れましょう。 癌の治療・予防が期待できる免疫細胞療法 癌の治療や予防に期待できる免疫細胞療法には、主に以下の3種類があります。 NK細胞免疫療法 自家CAT細胞療法 免疫チェックポイント阻害薬 免疫力の向上やほかのがん治療との併用を希望する場合は、免疫細胞療法を実施している医療機関へ相談しましょう。 NK細胞免疫療法 癌治療やがんの予防に期待できる免疫細胞療法に、NK細胞免疫療法があります。 NK細胞免疫療法とは、患者様自身の血液から採取したNK細胞を培養して活性化し、体内に戻す治療法です。 100~1000倍に増やしたNK細胞を体内に戻し、免疫力を向上させることで、がんの予防や再発防止を目指します。 NK細胞は、体内の異物を排除するためにパトロールする役割も持つため、活性化することでがん細胞を見つける力も強くなります。 自家CAT細胞療法 自家CAT細胞療法は、癌治療やがんの予防に期待できる免疫療法の1つです。 自家CAT細胞療法とは、がん細胞を攻撃するT細胞を体外に取り出し、がん細胞により反応するように改良・培養してから体内に戻す治療法です。 患者様から採取したT細胞を活性化させてから体内に戻すため、異物への攻撃力が高まり、癌細胞を排除できる可能性があります。 免疫チェックポイント阻害薬 癌の治療や再発予防に期待できる治療法に、免疫チェックポイント阻害薬があります。 免疫チェックポイント阻害薬とは、癌細胞を攻撃するT細胞の働きが抑制されるのを防ぐ治療薬のことです。 がんの進行度や発生部位によって、適した免疫チェックポイント阻害薬は異なります。 免疫チェックポイント阻害薬による治療を検討中の方は、自身に合った薬剤について専門家に確認しましょう。 【まとめ】癌を免疫療法で治療したい方は当院へご相談ください 免疫力が低下すると、癌が転移したり、再発したりする恐れがあるため注意が必要です。 癌の治療や再発予防に効果が期待できる治療法に、免疫療法があります。 免疫療法には、NK細胞免疫療法や自家CAT細胞療法、免疫チェックポイント阻害薬などがあります。 免疫力が低下すると、癌以外の病気にもなりやすいため、免疫力の向上に期待できる免疫療法を検討しましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、免疫療法の1つとして、NK細胞免疫療法を提供しています。 癌を免疫療法で治療したい方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2019.11.11