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- 腰椎分離症
- スポーツ医療
腰椎分離症は水泳選手のリスク!その治療に再生医療は有効か? 水泳選手は水中という特殊な環境下で体を動かすスポーツであり、激しい動きに伴いさまざまな症状のリスクを高めてしまいます。「腰椎分離症」もその1つなのですが、治療法として新たに「再生医療」が注目されています。 そこで、腰椎分離症の治療法と再生医療について解説します。 水泳選手に見られる腰椎分離症とは? 水泳選手などのスポーツ選手に見られる「腰椎分離症」とは、腰椎への負担が繰り返し発生することによって、腰椎の骨が耐え切れずに亀裂などが発生する状態です。 腰椎の上下の連絡が絶たれた状態になっており、分離した部分の可動域が異常に大きくなることで周辺の神経への刺激などによって痛みの症状を引き起こします。 バタフライの選手では20%の発症率! 腰椎分離症は、一般的に水泳や体操競技、サッカーなどのスポーツで発症しやすい症状で、水泳の場合は「バタフライ」や「平泳ぎ」のように、水泳動作や息継ぎなどの際に腰を大きく反る動作を繰り返すことで、腰椎分離症を引き起こしやすくなります。 そして、一般人の腰椎分離症の発症率は5%前後だとされていますが、バタフライの選手の場合だと20%以上の発症率になるといわれています。 腰椎分離症の従来の治療法とは? 腰椎分離症の治療法は、第一に「保存療法」が挙げられます。スポーツを中止して安静にし、数か月で痛みの軽減、骨の癒合を期待する場合は半年~1年程度の安静が必要になります。 腰の痛みがひどい場合には消炎鎮痛剤を用いるか、温熱療法や低周波治療などを行います。安静にしても痛みが取れない場合やスポーツ選手としての活動を視野に入れる場合には「手術療法」が選択される場合があります。 骨移植手術や、脊椎固定術などが用いられることが多いです。 水泳選手の腰椎分離症には負担の少ない再生医療がおすすめ 保存療法では回復を見込めない可能性があり、手術療法は患者さんの体への負担が少なくありません。そこで近年、その治療効果が注目されているのが「再生医療」です。 再生医療は骨や筋肉、関節や靭帯といった体の動きに深く関わる組織の修復に効果的な治療法として注目されています。 特に、保存療法のように長い安静期間を必要とするものの、長く現場を離れることは困るスポーツ業界において、手術せずに早期に現場復帰することが期待できる再生医療は注目されています。 まとめ・腰椎分離症は水泳選手のリスク!その治療に再生医療は有効か? 水泳選手にとって、体の故障は選手生命にも大きく関わる大問題です。 体の問題を低負担で早期に解決する方法として、再生医療を治療法の選択肢として考慮することは有益なことだといえます。 ※当院では「腰椎分離症」の治療は行っておりません。知識としてご参照ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 肩
水泳肩とは 水泳肩とは、水泳の選手が行うバタフライや、クロールといった肩の関節を大きく動かす泳ぎ方を繰り返した場合、肩を酷使しやすく、疲労もたまりがちになります。こうなると肩の周り腱板や、肩関節に炎症を起こしたり断裂することがあり、これが「水泳肩」と呼ばれるものです。 この水泳肩、痛みなどの症状があるのに、大したことは無いと自己判断で放置していると、いつまでたっても治らないことになり、選手生命が損なわれる危険性もあります。 そこで、競泳選手の起こしやすい「水泳肩」の検査方法や治すための治療法について解説してまいりましょう。 水泳選手に肩の故障が多い理由とは? 水泳選手にとって「肩」という部位は極めて重要な部位です。 そして、水泳において推進力となり得るのは、主に腕と脚の動きです。 特に「クロール」「バタフライ」といった泳法は、水泳速度の高い泳法であると同時に、腕の動きの激しい泳法でもあります。 そのため、水泳選手が入水と出水を繰り返し、激しい肩関節の動きを伴うこれらの泳法の練習を繰り返すことで、肩関節には一般人では体験しないような負担がかかります。 その結果、「水泳肩」と呼ばれる肩の故障を引き起こしてしまうのです。 水泳肩の検査 水泳肩の診断には、主に「身体診察」と「画像検査」が適応されます。水泳肩では、症状が進むと肩関節周辺に左右で差が生じるなど、外見的な特徴が現れることがあるためです。そのことから、身体診察では、肩関節に生じるサインを確認します。 また、水泳肩は画像検査においては、異常が見つからないこともありますが、レントゲン検査などで肩関節やその周辺に異常がないかどうかを確認します。MRI検査では、肩関節の内部に生じた病変や腱板の断裂などを確認することも可能です。 水泳肩の治療 競泳選手の水泳肩は、特に肩関節を動かしたときに痛みが出やすく、水泳する動作にも少なからず影響を及ぼしますが、軽度の水泳肩であれば「保存療法」で症状が回復することがあります。 保存療法の場合、まずは肩関節の安静を確保し、症状の進行を予防しますが、既にある程度、症状が進んでいる場合は肩関節や、その周辺に炎症を起こしている可能性があります。その場合は、消炎鎮痛剤の内服や、湿布薬の使用で炎症に対処します。 また、生じている炎症が強く、痛みが強く出ている場合には、ステロイド剤の関節内注射を用いて炎症を抑える治療が選択されます。 水泳肩の治療方法 肩関節の安静 消炎鎮痛剤の内服、湿布薬の使用 関節内へのステロイド剤の注射 場合によっては手術療法も 水泳肩では、腱板の損傷から最終的に「腱板断裂」を引き起こす可能性があります。腱板断裂になると、安静時にも強い痛みが生じるようになり、生活の質を大きく下げてしまいます。 そのため、腱板断裂に対しては、「手術療法」を選択することになりますが、選手生命にも大きく関わるものなので、症状の出方などを考慮して選択し、内視鏡手術によって腱板の修復手術が行われます。 水泳選手の肩の故障は再生医療で治療できる 水泳肩の従来の治療法は、ここまでのご紹介したように、保存療法と手術療法が中心となっていました。しかし、医療技術が進歩し、現在ではあらたな選択肢として「再生医療」という先端医療が実用化されています。 水泳肩の再生医療では、主に自身の脂肪の中にある幹細胞を培養して増やした後、患部に注射することで肩関節に生じている痛みの症状を軽減します。また、腱板や軟骨に生じている損傷に対しては、修復や改善の効果が見込まれることもわかっています。 再生医療は、手術を避けて治療することができるため、効率的かつ体への負担の少ない治療を行うことができ、早期にスポーツに復帰できる治療法として評価されているため、競泳選手の水泳肩治療にも役立てることが可能です。 まとめ 水泳肩は、競泳選手や水泳選手が肩を酷使する泳法を繰り返すことで、肩に炎症や損傷が生じる症状です。放置すると選手生命にも影響を及ぼす可能性があるため、適切な診断と早期治療が求められます。 従来であれば、保存療法や手術が一般的な治療方法でしたが、近年では再生医療が新しい治療法として注目されているので、早期復帰も可能です。水泳肩を発症した場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
投稿日:2024.09.24 -
- ひざ関節
水泳選手特有「平泳ぎ膝」の治療は、保存療法以外にも再生医療という方法 スポーツ選手は、特殊な体の使い方をすることで通常よりも関節などを中心に体の各所にさまざまな障害を負いやすくなります。水泳選手もその一種であり、水泳選手特有の症状として「平泳ぎ膝」が挙げられます。 そこで、平泳ぎ膝とはどのような症状なのか、どのようなトラブルが起こるのかについて解説します。 水泳選手に見られる平泳ぎ膝とは? 水泳選手に見られる「平泳ぎ膝」とは、簡単に言えば平泳ぎの脚の動作によって引き起こされる膝の障害のことです。通常、膝の関節は「靭帯」によって、4方向への動きが制限されていますが、平泳ぎという膝の使い方の激しい泳ぎ方を繰り返すことによって、膝への悪影響が蓄積してしまうのです。 現代の平泳ぎにおいては「ウィップキック」と呼ばれる、膝の間隔を狭めて足を最大限外側に広げる泳法が主流となっていますが、この平泳ぎのキックは、開始時に膝関節において最大の屈曲を起こしています。 この動きにより、膝の外旋および外反が強く発生し、膝の靭帯に強い力が及びます。そして、その動きが繰り返されることによって膝への負担が蓄積し、周囲に炎症などが起こります。 平泳ぎ膝は、水泳選手としてのパフォーマンス低下につながる可能性も! 平泳ぎ膝になると靭帯の周囲に炎症を起こすため、膝の内側周辺に強い痛みを感じることが多くなります。この痛みが、膝の動きにおいて違和感や力の制限を課してしまうといった弊害をもたらすため、水泳選手としてのパフォーマンス低下にもつながります。 もちろん、脚に関する障害は日常生活においても大きな問題となり、重症化すれば歩行などに、何らかの悪影響を及ぼす可能性も捨てきれません。 平泳ぎ膝の治療には再生医療がおすすめ 平泳ぎ膝で軽度の場合には、「はり治療」や「電気治療」で痛みを軽減できるケースもあり、保存療法で安静を確保するという方法もありますが、これらが奏功しないことも少なくありません。 そこで、おすすめしたいのが「再生療法」です。膝の再生療法では、靭帯の損傷に対しても自身の細胞を用いて回復を促す治療を実現します。 場合によっては、すでに実施している治療ではとれない痛みを解消したり、早期に症状を回復させられるなどのメリットがあり、特に水泳選手にとっては最高のパフォーマンスへの回復を早められるきっかけになる可能性があります。 まとめ・水泳選手特有「平泳ぎ膝」の治療は、保存療法以外にも再生医療という方法 平泳ぎ膝は水泳選手にとって他人事ではなく、場合によっては選手生命につながる大きな問題になる可能性があります。再生医療では体への負担を抑えつつ安全性の高い治療を受けられるため、水泳選手として活躍し続けるための大きな力となるでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- ひざ関節
反張膝(はんちょうひざ)は、立った時に、膝関節が通常の可動範囲を超えて後方に反り曲がってしまう状態で、スポーツや日常生活に影響を与えることが多いです。 「治すのは大変?」と不安になるかもしれませんが、実は再生医療を使った治療が今注目されています。再生医療は従来の治療法とは違い、手術を避けつつ、膝を根本から治療できるのが魅力です。 この記事では、反張膝の原因や主な治療法、反張膝の再生医療について詳しく解説します。 反張膝とは 反張膝とは、足を横から見たときに後ろに弓のように曲がってしまっている膝変形のことです。反張膝の原因は、生まれつきや大腿骨に外傷を受けて変形したことなどが考えられます。靱帯や筋の柔軟性が過剰なケースでも生じやすく、膝が反るような力の入れ方を続けると発症しやすいです。 また、脳卒中などの脳疾患で麻痺が残った方も反張膝になる場合があります。 反張膝は膝の関節が過度に伸び切った状態になり、大腿四頭筋や下腿三頭筋に大きな負担がかかると同時に膝関節や足部の変形につながるおそれがあります。 自分が反張膝なのではないか?と気になる方は、セルフチェックも可能です。自分でできるチェック方法を紹介するので、参考にしてください。 反張膝の原因 反張膝を起こしてしまう原因には「生まれつきの遺伝性」「過去に膝に怪我をした」「筋力・柔軟不足」などが考えられます。 ここからは反張膝を起こす要因として挙げられる3つの原因について詳しく見ていきましょう。 生まれつき・遺伝的な要因 反張膝は、遺伝的な要因が影響する可能性があり、両親や兄弟など家族の中で同様な膝の疾患や問題を持っている場合は、反張膝になりやすいと言われています。 家族に確認して問題がある場合は、早期の対策を講じることで、予防や治療に役立てられます。 過去の膝の怪我 過去の膝の怪我や手術は大きなリスク要因です。膝を怪我した後や手術後は、膝の構造が変化する場合が考えられます。 また、脳卒中後の片麻痺も反張膝のリスクを高める可能性があります。脳卒中によって片方の体が麻痺すると、麻痺した側の筋力低下や筋緊張の変化が起こり、膝関節の動きが不安定になるからです。その結果、反張膝が発生しやすいといわれています。 膝の怪我や手術、脳卒中後の片麻痺は、反張膝のリスクを高める重要な要因です。要因がある場合は、早期の予防策や適切なリハビリテーションが必要です。 筋力不足・過度な柔軟性 反張膝は、膝関節が通常の可動域を超えて過度に伸展する状態を指します。膝の安定性が損なわれ、歩行や日常生活に支障をきたしますが、背景には、筋力不足や過度な柔軟性が関与しています。 膝の安定性を保つためには、周囲の筋肉が重要です。とくに大腿四頭筋やハムストリングスの筋力が不足していると、膝関節をしっかりと支えられなくなり、膝が後方に過度に伸びやすくなります。 大腿四頭筋 太ももの前面に位置し、膝を伸ばす力を助ける4つの筋肉の総称です。大腿四頭筋筋力が不足すると、膝の安定性が低下します。 ハムストリングス 太ももの裏側に位置する3つの筋肉の総称で、膝を曲げたり、股関節を後ろに反らすときに働きます。 靭帯は、膝関節内で骨と骨をつなぐ組織です。靭帯が過度に柔軟であったり、緩んでいたりすると、膝関節の安定性が低下し、反張膝を引き起こすリスクが高まります。とくにストレッチを頻繁に行う人は靭帯が柔らかくなりすぎるため、注意が必要です。 また、関節の柔軟性も反張膝に影響を与えます。関節が過度に柔らかい場合、膝が通常の範囲を超えて伸びることがあります。関節の柔軟性維持は重要ですが、過度に柔らかくするのは避けましょう。 反張膝を回避するためには、筋力と柔軟性のバランスが重要です。 反張膝の主な治療方法(治し方) この項目では、反張膝を治したい方に向けて治療方法を紹介します。いずれも専門医の指示にしたがって適切に行いましょう。 保存療法 保存療法とは病気などの直接原因を取り除くのではなく、症状の改善や緩和を目指す治療をさします。 保存療法にはリハビリも含まれ、いくつかのアプローチがあります。反張膝は単純に筋肉を鍛えるだけで改善されるものではなく、神経回路についての取組みも重要です。 以下に、反張膝のリハビリに役立ついくつかの方法を示します。 1.神経回路の再構築を目指すリハビリ ・膝関節の屈曲と足関節を背屈する練習が重要となります。 ・足関節の筋緊張の影響を受けやすいので、足関節周りのストレッチも有効です。 ・歩行中の正しい姿勢や体重移動を回復する目的があります。 2.装具療法の利用 ・AFO(短下肢装具)は、装具を使用して足関節機能を補助することで、膝の伸展抑制をサポートする方法です。安定した歩行を促進して反張膝の改善を目指します。 3.筋力増強トレーニング ・単に膝周囲の筋肉を強化するだけではなく、足の関節や、股関節を含んだ足全体の筋肉を効果的に鍛えるのが大切です。とくに前脛骨筋や股関節伸展筋を重点的にトレーニングし、反張膝の改善を見込みます。 4.姿勢と歩行の意識 ・歩行中、体重の移動や、足裏の感覚を意識して行う訓練が効果的と言われています。歩行訓練では体重移動を正確に行うことを意識し、神経回路に正しい動きを伝えます。 リハビリは個々の症状や状態に応じて調整されるものです。専門医の指導のもとで、個人に適したリハビリ(保存療法)を受けましょう。 外科的療法 外来的療法と呼ばれる反張膝の手術は、症状が重い場合に検討される治療法です。しかし感染や出血などのリスクが伴う場合があります。 また、麻酔による副作用や、手術後の回復に時間がかかる場合もあるので、手術前には医師との相談が重要です。さらに手術後には入院期間が「数週間から数カ月」といった長期になる点もデメリットでしょう。 そのため治療方法の選択は、患者様の症状や状態、およびリスクを十分に考慮した上で専門医と相談するのが大切です。 再生医療 再生医療とは、体の再生能力を利用して損傷した組織や器官を修復する新しい治療法です。幹細胞などを使って、膝の軟骨を再生させます。 反張膝は自分では気づきにくい症状ですが、誰かに指摘されたり痛みを感じたりしたら、早めに専門医に相談しましょう。 それでも改善しない場合は、再生医療検討がおすすめです。再生医療は、手術せず、入院もいりません。体に負担をかけずに日常生活に復帰できます。 反張膝に関するよくある質問 この項目では、反張膝に関するよくある質問に対して回答させていただきました。 反張膝にお悩みの方は参考にご確認ください。 水泳選手は反張膝を治したほうが良い? 結論、反張膝は水泳に対して有利に働くことから、治すべきか否かの判断は難しいところです。 反張膝は膝の可動域を広げるため、水をとらえる範囲が大きくなり、泳ぐスピードが向上します。しかしパフォーマンス向上につながる側面がある一方で、膝の痛みや将来的な障害のリスクもはらんでいます。 反張膝が競技に与える影響や、膝の痛みなど症状の程度、将来の競技レベルなどを総合的に判断し、医師やトレーナーとよく相談して治療の方針を決めるのが重要です。 反張膝になりやすい女性の特徴は? 女性は男性に比べて骨盤が広く、関節がゆるみやすい傾向があります。そのため、膝関節が不安定になりやすく、反張膝になりやすいと言われています。 また、ヒールのある靴を長時間履くこと、猫背の姿勢を続けることも反張膝の原因になります。さらに妊娠や出産で骨盤の歪みや体型の変化が起こり、反張膝が悪化するケースも少なくありません。 反張膝を治すなら再生医療を検討しよう 反張膝(はんちょうしつ)とは、立ったときに膝関節が正常な可動域を超えて後ろ側に反るように曲がった状態をいいます。 原因は遺伝的な要因や外傷、脳卒中後の麻痺などです。いずれにしても、反張膝が長期間続くと、膝関節や周囲の筋肉に負担がかかり、痛みや歩行困難、姿勢不良などの問題を引き起こす可能性があります。 治療法としては、リハビリテーションや保存療法が一般的です。重度の場合は、外科的治療が検討されますが、その際はリスクと効果を十分に考慮する必要があります。 また、現在は膝以外の場所から脂肪細胞を採取し「幹細胞」を抽出する方法や、血小板を多く含んだ液体を膝に注射する再生医療も注目されています。幹細胞を利用したものは高価な治療法ですが、血小板を利用したPRP療法は治療が継続しやすい費用なのも特徴です。 リハビリから再生医療まで反張膝の改善方法について、気になる点があれば医師に相談するようにしましょう。
投稿日:2024.11.06 -
- 肩
体を酷使する上、体の異常が選手生命に大きな問題となるアスリートの中には、肩を酷使して痛みを感じている人も少なくありません。 肩の痛みは万全な状態でのスポーツを邪魔し、日常生活にも悪影響を及ぼします。 そこで、アスリートの肩の痛み対策におすすめの「再生医療」について解説します。 こちらも併せてご参照ください 肩の痛みが出やすいスポーツとは? 肩の痛みが出やすいスポーツとして「野球」が挙げられます。野球は投球の際に腕を大きく振る動作を行うため、肩への負担がかかりやすく、「野球肩」と呼ばれる症状があります。 同様の観点からバレーボールやテニス、水泳などの競技でも肩を痛めやすいです。 他には、選手同士の衝突が多いアメフトやラグビー、肩の負担が大きいベンチプレスなどでも肩を痛めやすく、痛みの症状が出るリスクが高いです。 肩の痛みの対処法について アスリートの肩の痛みは、肩に何らかの異常が発生している可能性が高いです。 治療法として選択される方法は症状次第ですが、第一に「保存療法」が挙げられます。肩の安静を確保し、痛みや炎症を抑えるための消炎鎮痛剤の使用やステロイド剤の注射を行う、また、温熱療法や超音波療法などを用いる場合もあります。 第二に「手術療法」が挙げられます。 手術は、骨や関節、筋に損傷がみられる場合、完治させる方法として選択されます。保存療法とは異なり根本的な治療となりますが、体への負担が大きい点がデメリットとなります。 アスリートの肩の痛み対策には再生医療という新しい選択肢もある! アスリートの肩の痛みを改善する治療法の新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は体の再生を促す細胞を患部に注射することで、低負担かつ早期の回復が見込める治療法です。 保存療法は治療にかかる期間が長くなりますが、再生医療は短期間で回復を見込めるというメリットがあり、早期に肩の問題を解消し、万全な状態でスポーツに復帰したいアスリートにおすすめの治療法となっています。 大掛かりな手術を必要としませんので、手術には抵抗を感じるという人でも利用しやすい治療法として注目を集めています。 なお、有名な野球選手の中には再生医療を用いて肩の問題を解消したという人も多いです。 まとめ 再生医療は比較的新しい治療法であり、日本ではまだまだマイナーな部類に入る治療法だといえます。 しかし、アスリートにとってメリットの多い治療法である再生医療は、肩の痛みを解消して万全な状態でのスポーツ復帰を目指すための重要な選択肢となるでしょう。
投稿日:2024.03.07 -
- 幹細胞治療
- 腰
アスリートが気を遣う腰痛対策!選手生命を伸ばす再生医療とは?! 体を酷使するアスリートにとって、「腰痛」は無視できないトラブルの1つです。 腰痛対策のためにアスリートが講じている方法はさまざまですが、近年、「再生医療」という新しい治療法に注目が集まっています。 そこで、今回は、アスリートの腰痛対策として再生医療に注目が集まる理由について解説します。 アスリートの腰痛対策として再生医療に注目が集まる3つの理由とは? アスリートの腰痛対策として再生医療に注目が集まっている理由を3つご紹介します。 1.治療の際の体への負担が少ない アスリートの腰痛の根本的な解消のためには「手術」を選択しなければならないケースもあります。 特に腰痛の原因となっている疾患や腰の異常が重症化している場合、強く痛みが生じることでアスリートとしての活動だけでなく、日常生活にも支障が出るため早期の手術が必要になるケースもあります。 しかし、手術は患者さんの体への負担が小さくなく、手術の結果次第ではアスリート生命に悪影響を及ぼす可能性も捨てきれません。 再生医療は患者さんの脂肪や血液などを採取する必要はありますが、大掛かりな手術を必要とせず、患部に注射を行うだけです。 再生医療は腰痛の原因となっている腰の異常を回復し、腰痛を軽減する方法として効果が高いと同時に、体への負担を考慮できる治療法になります。 2.治療期間を短縮できる 保存療法を選択する場合、患部の安静を確保した状態で数か月の治療期間を要することが多いですが、その間、患部の痛みも続きますから、消炎鎮痛剤などを利用して痛みを軽減する治療を並行して行う必要もあります。 何より、長い治療期間を必要とする治療は万全な状態でのスポーツへの復帰に大きな障害となります。 しかし、再生医療は症状の回復を促す治療法であり、従来の治療法よりも早く症状の回復が可能になるケースが多いので、少しでも早くスポーツに復帰したいアスリートにとって大きなメリットになります。 3.アレルギーや拒絶反応などのリスクが無い 幹細胞を利用した再生医療は、患者さん自身の脂肪や血液に含まれている成分を利用します。 要するに他の人から臓器等の提供を受けるわけでも、医薬品などを投与するわけでもないため、アレルギーや拒絶反応などのリスクがある方法ではないのです。 こうした副作用は日常生活において悪影響を及ぼすだけでなく、症状次第ではアスリート生命にも大きな影響を及ぼすことになります。 患者さん自身の細胞を利用する再生医療の場合、こうしたリスクを心配することなく腰痛の治療を進めることができるのです。 まとめ・アスリートが気を遣う腰痛対策!選手生命を伸ばす再生医療とは?! 再生医療はアスリートにとってメリットが多く、世界中の有名アスリートが再生医療を利用している実績もあります。 日本ではマイナーな部類の治療法ではありますが、腰痛に悩んでいるアスリートの方は、対策・治療法の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。 監修;リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.03.08 -
- 肘
- ゴルフ肘
- テニス肘
肘から下が痛い(腕が痛い)時の病名・原因・対処法 日常生活において必ず使わないといけない身体の部分といえば、足は勿論ですが、手や腕の頻度も高いですよね。 今やパソコンやスマートフォンなどの操作を行わない日は無いといえるのではないでしょうか? インターネットなどの普及によって、その傾向がより強まっていると言えるでしょう。 そして、パソコンやスマートフォンの操作以外にも手は日常で様々な動きをしています。 手や腕に痛みが生じると、どうしても日常生活に支障をきたしてしまいがちです。 そこで今回は、悩みのタネになりがちな腕の痛み…その中でも肘から下の痛みに迫ってみることにしました。 「肘から下の腕の痛み」で考えられる病気 日常使う部分の痛みは、生活に支障をきたす為、耐え難い痛みとなると困りものですよね。 なぜ、肘から下の腕が痛くなるのか気になりませんか? 正確な原因は病院できちんと診断してもらう必要がありますが、ここでは肘から下の腕が痛くなる原因をいくつか紹介します。 肘から下の腕が痛い原因その1:頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう) 肘から下が痛む為、腕だけが原因と思っている人も多いのではないでしょうか? 実は首にある頚椎から痛みを生じている場合があります。 そして、この首を支えている頚椎の間にはクッション性に優れた椎間板が入っています。この椎間板は、加齢などが原因でクッションとしての役割を果たせなくなってしまうことがあります。役割が果たせなくなると、骨同士が直接ぶつかってしまい、変形して神経を圧迫。 その結果、肩の痛みなどからはじまり、腕が痛い原因となってしまうのです。 また、肘から下だけでなく腕全体が痛いと感じる場合には、こちらが疑われます。 「頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)」 同じ頚椎で引き起こされている症状ですが、悪化して脊髄を圧迫し続けると、排尿障害を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。 肘から下の腕が痛い原因その2:末端神経障害(まったんしんけいしょうがい) 体にはたくさんの神経が通っています。腕や肘などが神経を通して命令を受け取る時には、他の神経からの伝達が必要となります。 その伝達を伝えるまでの神経が何かの原因で圧迫されることがあります。 これが腕が痛い原因になったり、肘から下に痛みを感じる原因となります。 また、痛みとして現れるだけでなく痺れとして症状が現れる可能性が大いにあります。 痛みの種類もピリピリとした痛みから、ズキズキとした痛みに変化する人も多いようです。 悪化の一途を辿ると、力が入らないといった原因にもなりかねませんので注意してください。 肘から下の腕が痛い原因その3:テニス肘・ゴルフ肘(テニスひじ・ゴルフひじ) その名前からもお分かりの通り、テニスやゴルフといったスポーツを行なっている人が起こしやすい、肘から下の腕に現れる痛みの症状です。 テニス肘の場合➡外側に腕をひねるような動きをした時に痛みが生じる。 ゴルフ肘の場合➡内側に腕を動かすと痛い場合がほとんど。 ただ、テニスもゴルフもしていないのに痛みを感じるという人も多いのではないでしょうか? 実はテニス肘やゴルフ肘は、「パソコンやスマホの操作」でも引き起こされます。 スマホやパソコンの操作はITが成長している昨今では当たり前のように毎日行われています。 そして、手の動きはものすごく複雑です。その動きをほとんどの人は長時間行なっている。 つまり、作業を行なっている時にどうしても腕などに負担がかかってしまう。結果、肘から下の腕が痛くなる原因となっています。 肘から下の腕が痛い原因その4:腱鞘炎(けんしょうえん) 「腱鞘炎」というと比較的、馴染みのある病名ですよね。 主に肘から下の手首付近でよく引き起こされる症状の1つです。 手首を動かすためには様々な筋肉や腱を使用していますが、それらに異常が起こり、炎症が引き起こされてしまうと、腕が痛い原因となります。 また、症状が悪化すると手首だけでなく、肘から下全体が痛い原因にもなりますので注意が必要です。 肘から下の腕が痛い原因その5:骨折・ヒビ(こっせつ・ひび) 腕または肘から下に対して何か強い衝撃を受けた場合、一番可能性が高いものといえば骨折やヒビなどです。 肘から下には橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の2本の前腕骨がありますが、このどちらかが骨折していたり、ヒビが入っていると肘から下に痛みを生じます。 どんな人でも転倒や何らかの事故などで、突然骨折する可能性を秘めています。骨折する程の場面では強い衝撃があるはず。 ですので、痛みも我慢できるレベルのものではないでしょう。 原因がわかっているうちに病院を受診するのがおすすめです。 肘から下の腕が痛い原因その6:筋肉痛(きんにくつう) 骨折やヒビと比べて、何の衝撃も受けていないのに、なぜか突然腕が痛くなってしまった…。 そんな場合は、筋肉痛の可能性が考えられます。 普段あまり運動をしていない人が腕などを激しく動かした場合に、筋肉痛として現れる可能性があります。 筋肉痛の場合にも骨折と同様に何かしら身に覚えがあるはずですので、強い痛みでない場合には自宅で安静にしていれば問題ないでしょう。 腕の痛み…病院へ受診するべきか迷った時の目安 「肘から下の腕が痛い!」といっても、痛みの程度は人それぞれです。 病院に行くべきなのか?と迷っている人も多いはずです。 「この程度なら明日の診療まで我慢するべきか…」「いや、もう我慢できない…」など、腕の痛みの強さは人それぞれだと思います。ですので、あくまで簡単な目安として紹介します。 目安1)すぐに病院を受診する必要がある場合 何といっても痛みが強い場合です。「我慢できないほどの強い痛みがある場合」には我慢することなく、病院を受診すべきです。 腕の痛み、特に肘から下が痛い原因として、強い衝撃を受けた時に骨が折れてしまっている場合があります。 また、衝撃を受けた強さがわかる時もあるでしょう。 我慢できないほどの痛みや、ズキズキと痛む時は迷わず病院を受診してください。 我慢できないほど痛い➡迷わず病院へ行きましょう! 目安2)明日の診療時間まで様子見できる場合 次に、明日または近日中に病院を受診する様子見の場合は、「安静にしていればそれほどでもなく、動かすと痛い」といった症状がある場合です。 「日常生活を送る上では問題がないものの、痺れを感じる場合」にも病院を受診してください。 また、スポーツの習慣がある人や、痛みが慢性化してきた気がする場合にも、病院の受診を検討しましょう。 近いうちに強く腕が痛くなってしまうかもしれませんし、肘から下に痺れをきたす可能性もあります。 ですので、早めに病院への受診は検討しておきましょう。 ・安静にしていればそれほどでもなく、動かすと痛い➡放置することなく早めに受診してください ・日常生活を送る上で問題はないものの、しびれ痺れを感じる➡放置せず、早めに受診を! 目安3)まずは安静にして、気になれば医療機関を受診が必要な場合 腕が痛いのは気になるけれど、痛みも短期的で、繰り返しではない。と、感じるようであれば、すぐに病院の受診を行う程ではないかもしれません。 まずは、様子をみながら安静にしてみましょう。但し、もしも症状が再び現れてしまったり、何か違和感があれば迷わず病院を受診しましょう! 受診する程でもないと思った場合➡異常が見られたら迷わず病院へ行きましょう! 肘から下の腕が痛い場合は整形外科へ 様々な原因によって引き起こされる肘から下の腕の痛みですが、安静にしても痛みが取れない、違和感がある、などの場合は我慢せずに医療機関を受診すべきです。 ただ、いざ病院へ行こうと思っても、「何科を受診すべき…?」「接骨院?整形?」と、迷ってしまうこともあるはずです。 基本的には「整形外科」に通うのがおすすめです。痺れや痛みがでるに至った経緯やきっかけなどの総合的な面から「肘から下の腕が痛い原因」を探してくれます。 必要とあらばレントゲンなどを撮影することもあるでしょう。安心して適切な治療を受けることができます。 肘から下の腕が痛い時の対処法 ほとんどの場合、自分で対処するよりも病院を受診する方が早く正確に治療することが可能です。 ですが痛みが我慢できる程度であれば、お仕事や子供のお世話などの都合で様子を見てから。という場合もあるはずです。 湿布やサポーターも検討され、既に試したかもしれません。そんな時に行なって欲しい対処法は、肘から下の腕の痛みに関するストレッチとテーピングの使用です。 1)腕が痛い時の対処法:ストレッチ 寝起きに痛みを感じる場合や、重だるさを感じる場合は、腕の筋肉が温まっていないことで痛みを感じている可能性があります。 そんな腕の痛みや、だるい時におすすめしたいのがストレッチです。 ストレッチは、あくまで気持ち良いと感じられる程度のストレッチで十分です。 痛みが酷くなるほど強く、あるいは繰り返して行う必要は全くありません。 これにより肘から下の腕の痛みが改善する可能性もあります。では、そのやり方を簡単に解説しましょう。 片方の手をまっすぐ前に伸ばし、もう片方の手で指をつかむ 指をつかんだ手を自分のほうにゆっくりと引き寄せます 痛すぎない程度で引っ張るのをやめ、20秒キープ たったこれだけで肘から下の腕の筋肉をほぐすことができます。片方が終わったら反対側も同様に伸ばしてください。血行が促進され冷えている筋肉が少し温まり、稼働させやすくなります。 ただし、痛みが酷い場合は無理にストレッチをするのはNGです。 特に骨折やヒビといった強い痛みを生じる症状にも関わらず、ストレッチをするのは逆効果です。 それにヒビだった筈なのに、悪化して最悪の場合骨折となってしまう可能性もあります。 2)腕が痛い時の対処法:テーピング 腕が痛くても、作業などでどうしても腕を動かさねばならない人は、その作業自体が苦痛になってしまうことでしょう。 そんな時に少しでも補助をしてくれるのがテーピングです。上手に貼ることができれば痛みを軽減したり、腕の動作をスムーズにすることが可能です。 テーピングはとても簡単に貼ることができるのでご紹介しましょう。 肘を曲げ、腕が床と平行になるようにします 親指の付け根から痛みのあるポイントに向けてテーピングを装着 たったこれだけです。ぜひお試しください。 これだけでも肘から下の痛みをサポートすることができるのでおすすめですが、一本テーピングを貼るだけでは腕を可動させた時に剥がれないか?と、不安に感じる人もおられることでしょう。 そんな時は、ブレスレットをはめるかのようにして、テーピングをつけるのがおすすめです。肘を曲げる部分の直前にもテーピングをつけておけば動かしても安心です。 肘の曲げる部分に付けなければ、可動域を邪魔することはありませんし、日常生活においても邪魔に感じることはないでしょう。 ただし、テーピングをしても痛みが引かない場合や、痛みが強い場合は病院を受診されるべきでしょう。 肘から下の腕の痛みを改善する、新たな選択肢!身体に優しい再生医療とは 気になる肘から下の腕の痛み…早く治療したいなら、病院を受診されることをおすすめします。 そして、外的な要因で肘から下に痛みを生じている場合には再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、自分の血液や細胞から成長因子などを取り出し自己治癒力を高めてあげるのが特徴の治療法です。 ・PRP(多血小板血漿)注入治療 ・幹細胞治療(脂肪由来) 再生医療としては、上記の2つの方法を用いた治療を受けることができます。 PRP注入治療は、自分の血液から血小板と成長因子を取り出し再び患部に注入するという治療法です。関節の周りの組織などが修復するのを助けてくれる効果があります。 脂肪幹細胞治療は、自分の脂肪細胞から幹細胞を抽出し培養したものを損傷部位に注入することで、痛みや炎症を抑制し、細胞の修復を行うことを可能にするものです。 ちなみに抽出する脂肪細胞は米粒2つ程度のため、体への負担も少なく、通常の手術や入院が不要という特徴の治療法となっています。 また、どちらの治療法も自分の血液や細胞を使用するため、拒絶反応が起こりにくく、リスクも低いと言えます。 ただし、PRP注入治療と違い、脂肪幹細胞治療に関しては、どこのクリニックでも行えるわけではありません。 再生医療は、厚生労働省から認可されたクリニックでしか行えません 損傷を根本から治療できる方法として注目を集めている再生医療のうち「幹細胞治療」は、厚生労働省から認可を受けているクリニックでしか治療を行うことができません。 通常の整形外科などでは取り扱うことができない為、ご注意ください。肘から下の痛みに悩まされ再生医療に期待されているなら、まず私どもにご相談されてみてはいかがでしょうか。国内でも多くの症例を有するクリニックとして有名です。 まとめ・肘から下が痛い(腕が痛い)!症状から考える病名と原因、その対処法とは? 普段、スムーズに動かせている時は気にすることなく、何も思わないものですが 「ある日突然、腕に痛みが襲ってきた…!」という可能性は誰にでもありえますよね。 例えば、パソコンやスマートフォンが原因となり、肘から下の腕の痛みで頭を悩ませている人も、痛みや痺れといった腕全体の違和感などが気になる方も、おられることでしょう。 できるだけ早めに病院を受診するのがおすすめです。 早ければ早いほど、たくさんの治療法を検討してもらうことができますし、痛みなどが改善するスピードにも違いがでます。 但し再生医療に関しては、細菌などで炎症が引き起こされている場合は、使用することはできません。しかし、外的要因であれば再生医療で肘から下の腕が痛い原因を取り去ることも可能です。 いち早く受診すると、様々な治療法を提案してもらうことができるので、快適な毎日をお過ごしください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- ひざ関節
「ピリッと痛みが走る」「毎日耐え難い痛みがある」といった膝をついた際の痛みにお悩みの方も多いのではないでしょうか。 膝をつく行為はあらゆる場面で頻繁に行うことから、痛みを発症すると日々生活に支障をきたしてしまいます。 そこで本記事では、膝をつくと痛い原因と対処法を紹介します。原因を把握し、適切な対処を行うことで痛みの改善につながるのでぜひ最後までご覧ください。 膝をつくと痛い原因 立っているときや歩行時には痛くないのに、膝をつくと痛みを感じる方は多いです。また、大した痛みでないことからなんとなく我慢してしまい放置している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、原因が不明なままの放置は症状の悪化を招くので注意が必要です。 そこでこの項目では、膝をつくと痛い原因(疾患)について紹介します。 原因1.皮下神経痛 皮下神経痛は、膝に鈍的な刺激などを受けることで皮下組織に炎症を引き起こしてしまう症状です。外傷が治っても神経痛として現れることから、膝をつくと痛みが生じます。 また、神経痛の場合は軟骨や筋肉などに症状が出ているケースとは異なり、痛みが長引くこともあります。 原因2.滑液包炎 滑液包炎とは、クッションの役割を果たす滑液包が炎症し、余分な関節液が溜まってしまう疾患です。 余分な関節液が溜まってしまうと膝の可動域を制限してしまうので、普段の動きに支障をきたします。また、膝をついたときに痛みが生じるだけでなく、足の曲げ伸ばしでも痛みを伴います。 原因3.膝蓋骨の損傷 膝蓋骨の損傷は名前の通り、膝の皿(膝蓋骨)の損傷で発症する疾患です。 膝の曲げ伸ばしが行いにくくなるだけでなく、膝の痛みとして現れてしまいます。もちろん、膝をついた際にも痛みを感じやすいです。 膝をつくと痛いときの対処法 膝をつく行為はは日常的に行う動作のひとつであり、痛みが生じることで相当なストレスになってしまいます。 また、放置すると痛みの症状が長引く可能性があるので注意が必要です。 そこでこの項目では、膝をつくと痛いときの対処法を紹介します。最後まで確認いただき、症状の改善・完治を目指しましょう。 対処法1.激しい運動などは控える 膝をつくと痛い場合は、炎症を引き起こしている可能性があるので激しい運動は控えましょう。 炎症を起こした膝を酷使してしまうと、膝をつくときの痛みだけでなく歩行にも影響を及ぼす可能性が出てきます。 「少しの痛みだから大丈夫」「我慢できる」と無理に運動するのは禁物です。まずは安静にして膝の様子を見守ってください。 対処法2.サポーターを使う 膝をつくと痛い原因のひとつに、膝に負担がかかりすぎていることが挙げられます。負担を軽減するためにも、膝をよく使う方はサポーターの使用がおすすめです。 サポーターの使用で歩行も楽になりますし、不意に膝をついてしまっても痛みを軽減してくれます。 また、膝をつく際の痛みだけでなく、膝の動きを全体的に補助してくれるため、根本となる疾患の改善につながります。 対処法3.病院で治療をする 膝の痛みといってもさまざまな要因があります。したがって、痛みに合わせた治療法を実施することが大切です。、 痛みの原因はMRIやレントゲンなどを撮ってはじめてわかるものもあります。そのため自己判断で解決しようと考えるのは危険です。 痛みの度合いや、軟骨または筋肉の状態によっては手術になる可能性もあります。手術と聞くと避けてしまう人もいるかもしれませんが、早急に治療しておかないと症状が悪化してしまうので、痛みが引かない場合は病院を受診しましょう。 対処法4.ストレッチを行う 安静にしすぎた結果、膝周りの筋力が低下し治癒前よりも膝をつくと痛い状態になってしまう可能性さえあります。 そんな状態を避けるためにも、膝が痛いときにおすすめの簡単なストレッチを紹介します。 ストレッチなので無理して行う必要性はありません。むしろ痛みを伴ったまま行うと症状が悪化する可能性もあります。 できる限り、ストレッチを習慣化することが大切です。柔軟性・関節の可動性を向上させながら、手軽かつ簡単に症状の改善を目指せます。 膝をつくと発症する痛みは再生医療がおすすめ 再生医療は世界中で注目を集めている分野で、外傷的な要因による膝の痛みに効果を発揮します。 PRP注入治療は、自分の血液を採取し遠心分離機にかけ血小板を高濃縮したものを抽出し、患部に注入する治療法です。 高濃縮された液体(PRP)の中には多くの成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促し膝の痛みを軽減させます。 幹細胞治療は、米2粒程度の脂肪を採取し、細胞の中にある幹細胞を培養し患部に注入します。 培養された幹細胞を注入することで、炎症や痛みを軽減するだけでなく損傷した組織の修復や改善を可能とします。 膝をつくと発症する痛みにお悩みの方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 膝をつくと痛い方からよくある質問 膝をつくと痛む症状は、年齢や痛む場所によって原因が異なることがあります。 この項目では、よくある質問とその回答を通じて、膝の痛みについてより詳しく理解していきましょう。 20代で発症する膝の痛みの要因は? 20代で膝をつくと痛みが生じる主な要因には、過度な運動やスポーツによる負荷が挙げられます。 特に、ジャンプを多用するバスケットボールやバレーボールなどの競技では、膝への負担が大きくなります。また、急激な体重増加や不適切な姿勢、靴選びも原因となることがあります。 具体的には、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)や半月板損傷などが20代に多く見られます。これらの症状は、膝をつく動作で痛みを感じやすくなります。 膝をつくと外側が痛む要因は? 膝をつくと外側が痛む主な要因としては、腸脛靭帯炎(ランナー膝)や外側半月板損傷が考えられます。 腸脛靭帯炎は、膝の外側を通る腱が炎症を起こす症状で、ランニングやサイクリングなどの繰り返し動作で発症しやすくなります。外側半月板損傷は、膝の外側にあるクッションの役割を果たす半月板が傷つくことで起こります。 膝をつくと痛い原因と対処法まとめ 膝をつく痛みで日常生活に支障をきたしている方は病院の受診を検討しましょう。 「膝をつくと痛いのは日常茶飯事だから仕方ない」と思い込むのは危険です。放置による症状の悪化を防ぐためにもまず専門医に相談してみましょう。 また、再生医療で膝の治療を行ってみたい方やひとまず相談から始めてみたい方は、当クリニックにお気軽にお問い合わせください。一緒に症状の改善を目指しましょう。
投稿日:2024.11.19 -
- ひざ関節
膝の水を抜くと癖になるのは本当か?抜かないほうが危険です!その原因と治療方法を解説 「膝が痛く全体的に重さを感じる」「曲げ伸ばししにくい」そう感じている人はもしかすると膝に水が溜まっているかもしれません。 正確には水ではなく「関節液」ですが、関節液としての機能は失われ粘り気や弾力が低下し水のようになるため、一般的に水と呼ばれています。膝に水が溜まっているのを放置しておくと膝の変形や半月板といった組織が破壊されるため、歩行困難になってしまうこともあります。 そんな膝に水が溜まってしまった時の対処法といえば「膝の水を抜く」行為ですが「癖になってしまうのではないか」「今後も水を抜き続けなければいけないのか」と疑問に思うことも多いでしょう。そこで今回は膝の水が溜まってしまう原因とその治療法を解説していきます。 膝に水が溜まってしまう原因とは? 膝の不快感や痛みはなかなか放置しておけないものです 。 立ち上がるときに痛みを伴ったり、正座ができないなど日常生活に支障を及ぼしてしまうこともあります。 そんな膝に水が溜まってしまう原因について解説していきます。 膝に水がたまる原因① 軟骨の損傷 加齢による変形性関節症やスポーツのしすぎで軟骨が傷ついてしまうと、軟骨がすり減り関節が炎症を起こすため膝に痛みを生じます。 膝に水がたまる原因② 関節内の炎症 膝に水が溜まるのは軟骨だけが原因ではありません。膝の関節内で慢性関節リウマチや痛風、さらに細菌などが影響して炎症を引き起こしている可能性もあります。もし細菌性の場合、放置すればするほど関節内で最近が増えより痛みと腫れが増すので注意が必要です。 膝に水がたまる原因③ 軟骨付近の内出血 最後に、骨や靭帯などが損傷したり、膝付近が大きく傷ついてしまうと内出血を引き起こす可能性があります。もしくは血友病といった特殊な病気を患っている場合、内出血を引き起こしやすくなっているため、それにより膝に水が溜まってしまいます。 正常でも膝に水は溜まっている ここまでの流れでいくと、“膝に水が溜まっていること=異常”だと捉えてしまう人もいるかもしれませんが、膝に水が溜まっていることの全てが異常ではありません。正常な膝でも1〜2ccの水が溜まっていて、これは関節の潤滑油のような働きをします。 炎症が起こってしまうとそれ以上の水が溜まってしまうのです。つまり、それ以上の水が溜まっている状態のことを「膝に水が溜まっている」というのです。 膝の水を抜く理由とは? 膝に水がたまると治療法の1つとして膝の水を抜くという方法がありますが、なぜ膝の水を抜く必要があるのか気になりませんか? もちろん水を抜くのは膝の負担を軽減させる意味もありますが、実はそれだけではありません。細菌によって膝に炎症が起こっている場合、放置すればするほど炎症が酷くなってしまうので治療の意味で膝の水を抜く必要があります。 またそれだけではなく、抜いた水の色をみたり、成分を検査することで、膝の内側でどのようなことが起こっているのかを見極めることが可能です。原因がわかれば自ずと解決方法がわかるため、膝に水が溜まる原因を治療することができます。 膝の水は抜くと癖になる? 膝の水を抜くことで、膝が稼働するようになりとても楽になりますが頭によぎるのが「膝の水は抜き続けなくてはいけないのだろうか」「水を一度抜くと癖になってしまうのだろうか」というところではないでしょうか。この先ずっと膝から水を抜き続けなくてはいけないと思うと自然と決心できなくなってしまう人もいるでしょう。ですが、心配はありません。 膝に水が溜まってしまう原因がなくなれば結果的に水は溜まらなくなります。むしろ溜まってしまったまま放置するのは危険です。治療するまでに再度溜まってしまうことはありますが、完治すれば膝に水が溜まってしまうことはなくなるでしょう。つまり、癖にはなりません。 膝の水は抜く以外に治療方法はない? 膝の水といえば注射で抜くイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。溜まっている水の量によっては抜くよりも内服薬やリハビリテーションといった方法で膝の水がなくなることも大いにあります。 具体的な治療または痛みの除去には以下のような方法があります。 ・内服薬の服用 ・リハビリテーションでの治療 ・ヒアルロン酸の注入 ・ステロイドの関節注射 ・手術 内服薬やリハビリテーションならまだしも、人工関節の手術や関節鏡の手術など手術となるととても抵抗があるのではないでしょうか。また、クッション性を少しでもプラスするためにとヒアルロン酸を注入している人もいますが、上記の方法だと手術以外は根本療法にはなりません。 つまり治らないのです。 すると、いつのまにか日常生活に支障を及ぼしてしまい、結果的に手術しか選択肢がなくなってしまうこともあるので注意が必要です。 早め早めの治療を心がければ、内服薬などで治療できることもあるのでまずは病院に相談してみましょう。 朗報!手術以外の方法で膝の水を治療する方法 膝の水は手術以外根本療法がないため、悪化すると結果的に手術するしかありませんでした。ですが、再生医療の発達により手術以外の選択肢をすることができるようになりました。この方法は、膝の損傷が原因で膝に痛みを引き起こしている場合にとても有効です。 今大注目の再生医療 再生医療と言えば今世界中で注目を集めている分野で、膝の水の原因を治療することも可能にしています。 ・PRP(多血小板血漿)注入治療 ・脂肪幹細胞治療 PRP注入治療は、自分の血液を採取し遠心分離機にかけて血小板を高濃縮したものを抽出しまた患部に注入するという治療法です。高濃縮された液体(PRP)の中には多くの成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促し膝の痛みを軽減できます。 脂肪幹細胞治療は、米つぶ2粒程度の脂肪を採取し、細胞の中にある幹細胞を培養し幹部に注入します。培養された幹細胞を注入することで、炎症や痛みを軽減するだけでなく損傷した組織の修復や改善も行うことができます。脂肪幹細胞治療は、PRP注入治療法よりさらに期待できる治療法として現在注目を集めています。 新しい選択肢で膝の水を解決! 膝に水が溜まってしまうのは何かしら原因があるからなので、放置するのはおすすめできません。 特に早い段階で治療することができれば、内服薬やリハビリなどでも治療することが可能です。進行してしまったとしても膝に水が溜まる原因が損傷の場合はまだ希望はあります。再生医療により膝の損傷の修復や改善を行うことができるからです。 ただし、PRP注入治療法よりも効果の期待できる脂肪幹細胞治療が行えるクリニックは日本でもごく少数です。そんな中、さかもとクリニックでは、国から認可を受けているので安心して脂肪幹細胞治療を受けられることができます。最新治療の脂肪幹細胞治療で、損傷を修復、改善させ水が溜まる原因の治療を行ってみてください。 監修:リペアセルクリニック 大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- PRP治療
美容医療/PRPの注入は安全なのか?リスクや気になる副作用を解説 「最近肌のたるみが気になる」「目元にできた濃いクマが気になる」など美容面で悩みは尽きることがありません。 そんな美容面での悩みを抱える人におすすめしたいのがPRPの注入です。副作用の心配がない上に自然に若々しい肌を手に入れることができます。ただ「失敗しないのか」「痛みはどれくらいなのか」「実際の治療の流れは?」など気になっている人も多いでしょう。そこで、PRP注入治療について詳しく解説していきます。 PRP注入による治療法について PRP注入による治療(自己多血小盤注入法)は、自分の血液を採取し血中にある血小板を高濃縮して抽出された成長因子を再び体内に注入する治療法です。 高濃縮された成分のことをPRP( Platelet Rich Plasma )と呼び、再び体に注入して戻すのでPRP注入治療法と呼ばれています。PRPの中に含まれている成長因子には、肌の細胞を活性化させコラーゲンなど美肌に必要な成分の生成を促す効果が期待できるので若々しい肌を取り戻すことができます。 また自分の血液を使用してPRPを作り注入するので、「副作用のリスクは圧倒的に低い」のが特徴です。 PRPの注入治療は“治癒する力”を意図的に取り戻すのが目的の治療法で、自分の治癒力を最大限利用し、さらに血小板を濃縮したPRPで治癒を手助けします。 ただし、ご自身の治癒力を利用した治療法のため、術後すぐに効果があらわれるわけではありません。注入した成長因子が美肌のために必要なコラーゲンなどの成分を生成しますが、それにはある程度時間が必要だからです。徐々に美肌を作り上げるイメージです。 突然変化することがないということは、人目を気にせず安全に美肌効果を実感できるということで、自然さを気にされる方におすすめの方法と申せます。 PRP注入治療の施術方法とは? PRP注入治療は、文字通りPRPを注入して治療を行うものです。その注入の際に利用するのが、注射器になります。高濃縮したPRPを注射器の中に入れ、気になる部分に直接注入することで局所ごとに成長因子の効果を実感することが可能です。 目の下のくまが気になるのであれば目の下に、ほうれい線が気になるのであれば口元にと自分の悩みにピンポイントでPRPを注入することができます。 PRP注入による痛みは? PRPの投与は、注射器を利用した注入法のため「痛みを伴うのではないか」と心配される人も多いのではないでしょうか。 特に目元や口元、皮膚の薄い場所などは注射器を利用すると通常なら鋭い痛みを伴います。しかし、PRP注入治療の際には基本的に注入する前に局所麻酔を行うため施術中の痛みはないのでご安心ください。 また、麻酔の方法もクリーム状の麻酔薬を用いるため、麻酔を行うことによる痛みはありません。したがってPRP注入治療の一連の流れ(麻酔→PRPの注入)の中で痛みを伴うことはありません。 強いて痛みがあるとすれば、術後のダウンタイム中に少し痛みを感じる人がいる程度です。 PRP注入による治療法は安全なのか? このようにPRPを注入する治療法は、とても魅力的な治療法と言えますが、美容治療という面から「失敗するのではないか」というリスクを考えて一歩踏み出せない人もいるでしょう。 特に注入するタイプの治療法においては、失敗して今の悩みよりも悪化してしまった時のことを常に考えてしまうものです。 PRP注入治療に関しても同様で心配を拭えないかもしれません。 ですが、自分の血液を利用するというものがPRP注入治療の大前提です。私たちの身体は体内に“異物”が混入すると拒絶反応を起こします。しかし、自分の血液を異物と勘違いされることは、ほとんどありません。したがって、拒絶反応から起こる失敗は、ほぼ無いと言えるです。 そのため、PRPの注入による治療は、基本的に安全であること、失敗のリスクを少なく美容治療を行いたい人におすすめの治療法と言えるのです。 PRP注入治療法のリスクや副作用とは? PRP自体、美容以外でもプロアスリートも利用している治療法です。 あの「大谷翔平選手も肘の治療」に使っていたため、話題を集めました。ですが「治療法なのでリスクや副作用は必ずあるだろう。」と思っている人も多いのではないでしょうか。 基本的に安全性の高い治療法 ヒアルロン酸やボツリヌストキシンを注入して一時的に肌にハリを持たせるプチ整形が流行っていますが、根本療法ではないため肌が若返ることはありません。 逆に人によっては副作用として現れてしまったり、注入のしすぎにより逆に肌に凹凸ができてしまうといったトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。ですが、PRP治療であれば成長因子の含まれた成分を直接患部に注入するため、コラーゲンの生成や表皮の生成の手助けをします。 さらに注入するのは自分の血液から採取したものなのでアレルギー反応や副作用といったリスクはほぼありません。安全かつ効果の期待できる治療法といっても過言ではありません。 術後の腫れは副作用ではない PRP注入治療を行なった後に腫れが出ますが、これは副作用によって腫れているわけではありません。 注射をしたことで腫れているもしくは、内出血が起こっているだけなので術後1週間程度でおさまります。ただし、稀に腫れが引かないこともあるので、痛みを伴っていたりいつになっても内出血等の症状が引かない場合には施術を受けたクリニックに相談しましょう。 PRP注入による治療法の具体的な流れ 最後に、PRP注入治療の具体的な流れを紹介します。基本的にはどのクリニックでも同じ流れで治療を行なっているので参考にしてください。 1. カウンセリング 2. 採血 3. 遠心分離し血漿成分を抽出 4. 患部へ注入 これがPRP注入治療の背術の流れです。また、治療自体は簡単ですぐに終わってしまうのもこの施術の特徴といえます。治療に数日かかってしまうといった方法ではなく、注入して終了なので日帰りで治療を受けることが可能です。 注意点としては、カウンセリングを経て治療に入る際には同意書へサインが必要となるため、治療に不安がある場合は、気が済むまで質問しましょう。 安全性についてや副作用についてなど、自分で納得した上で治療を受けることが大切です。 ・治療に不安がある場合は、気が済むまで質問しましょう! PRP注入の上を行く話題の治療法の存在 PRPの注入治療はとても魅力的な治療法ですが、医療の進歩、現在はその上を行く治療法が話題となっていることをご存知でしょうか。それが「幹細胞治療」と呼ばれているものです。これも再生医療であり、PRP注入治療と同じく自分の細胞を使用します。 そこで以下に安全性、持続性ともに期待できる脂肪幹細胞治療の特徴を簡単に紹介します。 脂肪幹細胞治療とは 脂肪幹細胞治療は、線維芽細胞を再生しコラーゲンを生成するだけでなく、皮膚の角質層の修復、神経や血管の生成などにも効果が期待できます。 つまり、PRP注入治療方よりも効果が高いのが特徴です。自分の細胞を使用した治療法のため、効果が高いだけでなく安全性の高い治療法として注目を集めている反面、日本で治療を受けたい場合には、まだまだ導入しているクリニックが少ないという背景もあります。 ですが、リペアセルクリニックではいち早く脂肪幹細胞治療の認可を受けたため実際に施術を受けることができます。そんな脂肪幹細胞治療がおすすめの理由は以下の通りです。 再生医療による美容 • 自分の細胞を使うため高い安全性を実現 • 高い持続性と効果 • 自分本来の美しさを取り戻せる 安全性や効果については当然ですが、脂肪幹細胞は肌の内部にしっかりと働きかける効果が期待できるため自分本来の美しさを何歳からでも取り戻すことができます。また、その効果はとても自然でヒアルロン酸やボツリヌストキシンのように不自然になってしまうことはありません。 美容ケアとしてトータルに使用することができるので美容面で悩みを抱えている人におすすめです。 脂肪幹細胞治療がおすすめの人 高い効果を実現する脂肪幹細胞治療は以下のような人におすすめです。 • 人工物は使わず美容ケアを行いたい人 • 安全性の高い治療を受けたい人 • 自然な仕上がりにこだわっている人 • 肌を美しく保ちたい人 • 他の治療法で満足できなかった人 • 不自然さなく自分本来の美しさを取り戻したい人 また、脂肪を利用した治療法にはADRC(脂肪組織由来再生幹細胞治療)やセルーションがありますが、この治療法は300cc〜500ccの脂肪を採取し培養せず体内に戻します。 つまり、脂肪の中に今入っている脂肪幹と成長因子しか使用することができない上に、まだらです。そのため、脂肪が元々少ない人や高齢の場合には大きな負担を伴います。ですが、脂肪幹細胞治療では米粒2つぶ程度の脂肪を採取するだけで治療可能です。脂肪幹細胞は採取した脂肪は培養して1000万個〜1億個に増やし注射器で体内に戻すので負担が少なく効果は大きい治療法です。 自分本来の美しさを取り戻して綺麗になりたい人におすすめです。 PRP注入治療や最新治療で美しさを取り戻そう! PRP注入治療法は再生医療として現在メジャーな治療法です。そのため、たくさんのクリニックで施術を受けられるのが特徴です。ただ、PRP注入治療法よりも効果を実感したいのであれば脂肪幹細胞治療が現在一番おすすめです。 日本では治療できるクリニックが少ないですが、リペアセルクリニックでは最新治療法である脂肪幹細胞治療を受けることができるのでおすすめです。自分にあった安全な治療法で美しさを手に入れてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.02.08 -
ニキビができやすい頬は面積も広いのでたくさんのニキビができてしまいますし、つい触ってしまったり…ということを繰り返してしまいニキビ跡になりやすい部位でもあります。 でも、赤みを帯びていたり、凸凹の皮膚になっている頬のニキビ跡を鏡で見ると、気分が沈んでしまうこともありますから、ニキビができてしまったら、なるべくニキビ跡を残さないようにすることが大切です。 こちらもご参照ください 頬にできるニキビの原因 頬にできる大人ニキビの原因は、甘い物や脂質の摂り過ぎ、胃腸障害、ビタミンB2、B6の欠乏、ダニなどが考えられます。 白や黒の非炎症性ニキビの場合は、適切なスキンケアをすることで大事には至りませんが、炎症性ニキビの赤ニキビになったり、黄ニキビになったりすることがあり、そうなると頬にニキビ跡を残しやすくなります。 ビタミンB2、B6不足を解消しよう! ビタミンB2やB6は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをしていて、食品中のたんぱく質からエネルギーを産み出したり、筋肉や血液などが作られたりする時に働きます。 このビタミンが欠乏するとニキビになりやすくなりますから、しっかり栄養素を摂ることが必要です。 ビタミンB2、6が豊富な食材は、うなぎ、卵、納豆、乳製品、葉菜類、かつお、まぐろ、レバー、肉、バナナなどがあります。 ニキビダニを増やしすぎないようにしよう! ヒトの顔にはニキビダニがいます。 このダニは、肌の皮脂量をコントロールしており、適量のニキビダニは、肌の状態をよくするには欠かせないものです。しかし、このニキビダニが増えすぎると、ニキビのほか、乾燥や老化、ニキビ以外の赤み、かゆみなどを発症します。 ニキビダニが増える原因は、水洗顔、ステロイドの長期使用、生活の乱れ、甘い物や脂っこいものの摂り過ぎ、免疫力低下などが挙げられます。 対策するためには、規則正しい生活習慣や食生活の見直し、保湿、正しい洗顔でスキンケアをすることが必須です。 そして、ニキビをひどくしないことが、頬にニキビ跡を残さないために必要です。 ニキビ跡の治療法 頬などのニキビ跡の治療には、フラクショナルレーザー治療や、ケミカルピーリング、皮膚再生治療などが行われています。 特に自分の血液や組織を使用して、コラーゲンを分泌している線維芽細胞を修復させる肌の再生治療は、近年注目を集めています。 頬のニキビ跡の治療目的だけでなく、シワやたるみにも効果があり、肌のアンチエイジングにも効果的なんですよ。 まとめ 頬は面積が広い分、ニキビができる数も多く、結果ニキビ跡が目立ってしまうことが多いです。 頬のニキビ跡を消したい!という場合は、皮膚科や美容外科を受診し、自分にあった治療法をみつけてください。 そして、ニキビ跡を残さないようにするためにも、ニキビを作らないこと、できてしまったニキビにはなるべく触れないようにして早く治すことが大切です。生活習慣や食生活の見直しなど、ニキビ予防にも気を配るようにすると良いでしょう。 監修:院長 坂本貞範
投稿日:2024.02.05 -
- 糖尿病
最近、テレビや新聞、インターネットの記事などで「血糖値スパイク」という言葉を目にし、不安を感じた方も多いのではないでしょうか。食後、急激に血糖値が上昇するこの現象は、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。この記事では、血糖値スパイクの原因と、その予防に役立つ適切な生活習慣について詳しく解説します。食後高血糖を防ぎ、健康を守るためのヒントをお伝えしますので、ぜひご参考ください。 血糖値スパイクとは 食後に血糖値が急激に上昇し、その後急降下する状態を「血糖値スパイク」といいます。スパイクとは「とがったもの」を意味し、血糖値のグラフが鋭いトゲのような形状になることから、この現象は血糖値スパイクと呼ばれています。 血糖値の上昇自体は、体にとって悪いことではありません。食事で摂取したブドウ糖は、エネルギー源として体内で利用されるため、腸で吸収された後、血液中に入ります。その結果、食後には血糖値が上昇します。 ただし、健康な人の場合、血糖値はゆっくりと上昇し、徐々に下降していきます。食事のたびに、血糖値のグラフはひらがなの「へ」の字のような緩やかなカーブを描きます。 一方、血糖値スパイクでは、グラフが「M」の字のように急激な変動を示します。糖尿病では血糖値が常に高い状態が続きますが、血糖値スパイクの場合、空腹時の血糖値は低いことが特徴です。そのため、空腹時血糖値を測定する健康診断では「正常」と判定されることが多いです。 血糖値スパイクが起きる原因 血糖値スパイクは、インスリンが適切に分泌されなかったり、分泌のタイミングがずれてしまうことによって発生します。 インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉などの細胞に取り込むための「カギ」の役割を果たしています。インスリンの分泌が不足すると、血液中のブドウ糖が十分に減らないため、食事後に血糖値が急激に上昇します。その後、急激に上昇した血糖値を抑えるために、過剰なインスリンが分泌されることで、血糖値が急降下します。 血糖値スパイクは、老化、肥満、運動不足、炭水化物中心の食事、朝食を抜くなどの生活習慣によって引き起こされやすいとされています。 血糖値スパイクは病気の可能性も 血糖値スパイクは正式な病名ではなく、病気そのものを指すものではありません。しかし、この状態の背後に糖尿病が潜んでいる可能性があります。糖尿病かどうかの判断には、過去1〜2か月間の血糖値の平均を示すHbA1cの値が用いられます。HbA1cの数値が高い場合、糖尿病と診断されることがあります。 血糖値スパイクに潜むリスク 健康診断では、血糖値スパイクが見逃される可能性があります。通常の健康診断では空腹時血糖値を測定するため、食後のみ血糖値が急上昇する血糖値スパイクは検出されないことが多いのです。この状態が長く続くと、自覚がないままに病気が進行するなど、さまざまなリスクが発生する可能性があります。 糖尿病のリスク 血糖値スパイクは、インスリンの働きや分泌量の低下によって引き起こされます。インスリン分泌の低下は糖尿病の原因ともなり、これを放置すると糖尿病の発症リスクが高まります。一般的な健康診断では空腹時の血糖値を測定するため、食後の高血糖である血糖値スパイクは見逃されやすい傾向にあります。このため、血糖値スパイクに気づかず放置してしまうことが多く、その結果、糖尿病を発症しやすくなります。 認知症のリスク インスリンが極度に多い状態は、記憶力が衰える原因になります。 血糖値スパイクでは急激な血糖値の上昇に対し、インスリンが過剰に分泌されます。ネズミによる実験では、インスリンが極度に多いとき、脳にアルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイドベータという物質が蓄積していることがわかってきています。 つまり、インスリンが極度に多い状態はアルツハイマー型認知症の原因になりかねません。 一方、脳に届くインスリンの量が少なくなると記憶力が低下するといわれているため、記憶力や認知症を抑えるためにも血糖コントロールが重要です。 がんのリスク インスリンは細胞のがん化やがん細胞の増殖を引き起こすといわれています。また、糖尿病によって起こる高インスリン血症や慢性炎症なども、がんを招く原因です。 心筋梗塞や脳卒中のリスク 耐糖能異常によって動脈硬化が起こると脳卒中や心筋梗塞など糖尿病の合併症を引き起こす可能性が高くなります。 血糖値スパイクではインスリンの分泌量や働きが低下しているため、上昇した血糖値を正常値に戻す力が非常に弱く、耐糖能異常といえます。耐糖能異常は動脈硬化の引き金になりかねません。 また、食後の高血糖は血管にストレスを与えたり、炎症を起こすことで動脈硬化を引き起こすともいわれています。 血糖値スパイクを防ぐための食事法について 血糖値スパイクを起こさない食事法は以下のとおりです。 朝食を抜かない 野菜から食べ始める 早食いせずにゆっくり食べる 食後に軽い運動をする 食後の血糖値が上がりにくい食べ物を選んで食べると、食後の血糖値の上昇が穏やかになります。血糖値スパイクを防ぐポイントをみていきましょう。 朝食を抜かない 朝食を抜くと、昼食後に血糖値スパイクが発生しやすいです。これは、朝食を抜くことで空腹の時間が長くなるため、昼と夜(残り2食)の食事後の血糖値が急上昇しやすくなるためです。 3食規則正しく食べましょう。 野菜から食べ始める 野菜から食べはじめると血糖値の急上昇を抑えられます。次の順番で食べるのがおすすめです。 野菜、海藻やきのこ 肉、魚などのタンパク質 ごはんなどの炭水化物 野菜は食物繊維が豊富なため、食物繊維が腸の壁をコーティングし、あとから食べるものの吸収速度を緩やかにします。 野菜を食べた後は、たんぱく質が豊富な肉や魚を食べるようにしましょう。肉や魚に含まれる脂質やたんぱく質は、胃から腸に運ばれる際にインクレチンというホルモンの分泌を促します。 インクレチンは、胃の内容物が腸に排出されるスピードを遅くする作用があります。これにより、その後に食べるご飯などの炭水化物の消化吸収が遅くなり、血糖値の上昇が緩やかになる効果があります。 早食いせずにゆっくり食べる 血糖値スパイクを防ぐには、食べる順番だけでなくゆっくりと食べることも大切です。早食いはインスリンの働きが追いつかず、食後の血糖値を急激に上昇させてしまいます。 早食いの習慣がある場合は、一口食べたら箸を置いてみましょう。自然と早食いが抑えられます。 食後に軽い運動をする 運動には血糖値を下げる効果があるため、食後は軽い運動をしましょう。 血糖値は食後30分~1時間後に上昇します。そのため、このタイミングで運動を行うと血糖値の上昇を穏やかにする効果があります。運動というと散歩やウォーキングを思い浮かべるかもしれませんが、体操や家事でかまいません。少しでも良いので食後に体を動かしてみましょう。 血糖値を上げにくい・下げる食べ物 血糖値を下げる食べ物や血糖値が上がりにくい食べ物を食べましょう。血糖値を下げる食べ物または血糖値が上がりにくい食べ物には以下のようなものがあります。 ・野菜類(玉ねぎ、オクラ、トマト、レタス、キャベツなど) ・キノコ類 ・海藻類 ・食物繊維を含む食べ物(発芽玄米や大麦、オートミールなど) ・酢 ・柑橘類 ・大豆製品 ・乳製品 玉ねぎは料理に取り入れやすく、ミネラルも豊富なため、血糖値を気にする方には特におすすめ。ただし、水にさらすと水溶性のビタミンが溶け出してしまうため、水にさらさずに調理してください。 血糖値を上げてしまう食べ物 血糖値を上げやすい食品は以下のとおりです。 ご飯・食パン・菓子パン 麺類(うどん、そば、パスタなど) イモ類(里芋、ジャガイモなど) 大豆以外の豆類(おたふく豆やインゲン豆など) 甘いもの・甘い飲み物(饅頭やケーキ、スナック菓子、ジュースなど) ごはんや麺類、イモ類など、炭水化物は血糖値が上がりやすい食品です。 野菜は血糖値を上げにくいものが多いですが、とうもろこしやかぼちゃといったデンプン質の多いものは血糖値を上げやすいため、摂りすぎないようにしましょう。 大切なのは適切な習慣 炭水化物は血糖値を上げやすいとはいえ、ごはんや麺類を過剰に制限する必要はありません。ごはんなどの炭水化物は、体にとって必要な栄養素であり、決して悪い食べ物ではありません。まずは野菜を最初に食べる習慣を身につけ、適度に炭水化物も摂取していくことが大切です。 血糖値を下げようと過度に食事を制限すると、ストレスが溜まり、長続きしないことがあります。大事なのは、毎日の習慣やバランスを意識することです。運動を取り入れながら、無理のない範囲で食事を楽しみ、継続できる習慣を心がけてください。 まとめ ここまで、血糖値スパイクの原因やリスク、対処法、そして食事について解説しました。血糖値スパイクが直ちに危険な状態を引き起こすわけではありませんが、血糖値の急上昇・急降下が続くことは、体に大きなダメージを与え、糖尿病への移行や、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすリスクがあります。 予防のためには、まず血糖値を上げにくい野菜から食べ始めることが有効です。また、食後30分から1時間後にストレッチなどの軽い運動を行うことで、血糖値の急上昇を防ぐことができます。 ごはんや麺類などの炭水化物は血糖値を上げやすいですが、体にとって重要なエネルギー源でもあります。過度な食事制限を避け、無理のない範囲でバランスの取れた食習慣を心がけましょう。 適切な食習慣と運動習慣を身につけることで、血糖値スパイクや食後の高血糖を予防し、健康を守っていきましょう。
投稿日:2024.11.19 -
- 離断性骨軟骨炎
スポーツ選手や選手を目指す人が発症しやすい離断性骨軟骨炎は、同じ部分に繰り返し負担がかかることで起こる病気です。 症状が進むと手術が必要になることもあり、その後の活躍に影響を及ぼすことも懸念されますから、きちんと治療を受けることが必要です。 そこで今回は、離断性骨軟骨炎の治療について解説していきます。 こちらもご参照ください 離断性骨軟骨炎の治療期間 離断性骨軟骨炎は、初期のうちに発見し、治療を開始することが望ましいです。 特に、子どもの場合はまだ骨が成長途中ですので、きちんと治療すれば完治しやすいのです。 初期のうちならサポーターやテーピングで関節を固定する、数ヶ月間安静にすることで症状は軽減されていきます。 治療期間は大体3~6ヶ月、症状によっては1年以上になります。 この期間は発症の原因となった運動は制限されます。長期間運動を禁止されるのは辛いと思いますが、この期間にしっかり休むことで症状が完治する可能性が高くなります。 離断性骨軟骨炎で手術による治療を行う場合とは 大人が離断性骨軟骨炎になった場合は手術が必要になることが多いです。 子どもでも、重症な離断性骨軟骨炎は手術による治療となります。 手術と聞くと大がかりなイメージがありますが、離断性骨軟骨炎の手術は内視鏡を使って行うため、体にかかる負担は少ないです。 内視鏡手術は切開する箇所も小さく、術後も早期の回復が可能です。 軟骨の状態によっては、関節内にある軟骨の欠片を取り除いた後、自然に吸収されるピンで軟骨を固定する場合もあります。 離断性骨軟骨炎を早期治療するには 先ほども述べましたが、離断性骨軟骨炎はなるべく早期のうちに治療することが望ましいです。 そのためには、気になる症状があったら医療機関で検査を受けるようにしましょう。 レントゲン写真や超音波エコーなど、画像検査で骨の状態を知ることができますし、もし離断性骨軟骨炎の自覚症状がなくても、画像検査で軟骨がはがれ落ちているかどうかが分かります。 症状がない時期に見つけることができれば、完治させられる可能性も高いです。スポーツをしている人は、定期的に画像検査を受けることをおすすめします。 まとめ 離断性骨軟骨炎は、重症化すると手術治療が必要になりますし、あまりに軟骨の状態がひどい場合は、選手生命を絶たれることもあります。 最悪の事態を防ぐためには、早期発見することが大切です。 離断性骨軟骨炎は、定期的に画像検査を受けることで早期発見することができます。発見が早ければ早いほど確実に治療することが可能ですので、症状がなくても検査を受けることを心掛けましょう。 監修:院長 坂本貞範
投稿日:2023.11.24 -
- 離断性骨軟骨炎
離断性骨軟骨炎とはどんな症状?その原因と予防、注意すべきこと 運動が原因となるケガに、離断性骨軟骨炎というものがあります。 離断性骨軟骨炎はスポーツをしている子どもに多く見られ、そのほとんどが肘や膝の関節に痛みや違和感を感じます。 症状の程度によっては、長期間の休養も必要になることもあるため、早期発見・早期治療が望ましいです。 そこで今回は、離断性骨軟骨炎とはどのような症状なのか、また、原因や予防法について解説します。 離断性骨軟骨炎とは? 離断性骨軟骨炎とは、軟骨が関節内ではがれ落ちている状態のことを言います。 膝や肘をはじめとする関節は、軟骨の存在によってスムーズな動きが可能となっていますが、スポーツのように長期間同じ動作を繰り返していると、関節内の軟骨がはがれてしまうことがあります。 これは継続的に1つの箇所に負担がかかったためです。 離断性骨軟骨炎になりやすいのは、スポーツをしている子どもです。中でも、野球やバスケットボールのように肘や膝を酷使するスポーツがきっかけになることが多いです。 離断性骨軟骨炎の原因 上記で解説したように、離断性骨軟骨炎は繰り返し関節に負荷がかかったことが原因で起こります。 同じスポーツを長期間続けていると関節にストレスがかかり、軟骨の下にある骨にダメージが蓄積されていきます。 例えば肘や膝などの関節で、いつも同じ場所に負担が加わると、軟骨や骨に向かう血液の流れが悪くなり、血流が滞ると障害を受けた骨の一部は壊死してしまいます。 そして、骨と壊死したところについている軟骨がはがれ落ちると、離断性骨軟骨炎を発症します。 肘や膝など同じ部位に頻繁に強い負荷がかかる野球やバスケットボールなどのスポーツは、離断性骨軟骨炎になりやすいのです。 離断性骨軟骨炎を予防するには 離断性骨軟骨炎は、スポーツの前後や最中の行動で予防することが可能です。 ・スポーツ中やその前後には必ず適度に休息をとる ・同じ内容の動作を何回も繰り返すことを避ける ・肘や膝など離断性骨軟骨炎になりやすい箇所の筋肉トレーニングやストレッチをしっかり行う ・肘や膝の動きに違和感を感じたらすぐに運動やトレーニングを中止する ・よく使う部分の負担を軽減するために、サポーターやテーピングを行う まとめ・離断性骨軟骨炎とはどんな症状?その原因と予防、注意すべきこと 離断性骨軟骨炎とは、スポーツが発症のきっかけとなる場合が多いケガです。 ですから、普段からスポーツの前後やトレーニングの最中にしっかり休息をとる、テーピングやサポーターを使うなど対策をしておくことが重要です。 もし肘や膝に違和感を感じたら、一時的に運動を中止し早めに医療機関を受診してくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2023.11.23 -
- アキレス腱
アキレス腱炎になると、ふくらはぎからかかとあたりにかけて、痛みを感じたり腫れたりする症状が現れます。中には、普通に歩けないほどの痛みを感じる方もいるでしょう。 アキレス腱炎は基本的に、まったく歩けなくなるということはありませんが、歩けないほどの強い痛みを感じる場合は、他の深刻な病気が隠れている可能性もあります。そのため、適切な診断を受けることが重要です。 適切な知識と対処法があれば、アキレス腱炎は克服可能な症状です。本記事では、アキレス腱炎の正確な診断方法、効果的な治療法、再発予防策、そして段階的なリハビリテーションについて、最新の医学的知見に基づいて解説します。また、いつ専門医の診察を受けるべきかについても触れていきます。 アキレス腱炎とは アキレス腱炎とは、アキレス腱(ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結ぶ腱)に炎症が起きている状態のことです。スポーツなどでアキレス腱に負担が繰り返してかかることが原因で発症します。 アキレス腱炎は日常生活の中でも発症します 激しいスポーツをする人に多く見られるアキレス腱炎ですが、実は、スポーツをあまりしない人でもアキレス腱炎を発症することがあります。 アキレス腱炎を発症する原因は、アキレス腱に強い負担をかけることで起こるのですが、アキレス腱の柔軟性が低いと、より発生頻度が高くなります。 アキレス腱の柔軟性が低下しているにも関わらず、日常生活において同じ動作を繰り返していると、運動をしていなくてもアキレス腱炎を発症してしまうのです。 アキレス腱炎が日常生活で発症するリスクが高いのは中高年 若い人のアキレス腱炎の原因は、運動をしすぎることやアキレス腱に負荷を与え無理をすることなのですが、中高年の場合はアキレス腱の老化が原因のケースが多いです。 しばらく椅子に座って作業をした後などに、歩き始めようとするとアキレス腱が痛むこと場あります。このような日常生活の動作においてもアキレス腱炎を発症することがあるのです。 アキレス腱はコラーゲン線維からできているので、年齢を重ねると柔軟性がなくなって固くなります。そのため腱に小さな傷が入り、痛みが生じるわけです。 このアキレス腱炎の状態で運動を続けると、アキレス腱断裂になることもあるので、日常生活の動作でアキレス腱に痛みが生じる場合は要注意です。 歩けないほど痛いなら要注意!アキレス腱炎以外の病気の可能性 歩けないほどアキレス腱が痛いというのであれば、整形外科などの病院を受診する人がほとんどだと思います。そして、一度病院にかかり、アキレス腱炎と診断され、「安静にして様子を見ていれば治るでしょう。」などと言われると、途端に痛みを我慢してしまう人もいるかもしれません。 ただし、歩けないほど痛む場合は、アキレス腱炎ではないほかの病気が隠れているかもしれませんから、もう一度受診してみてください。 アキレス腱周囲炎 アキレス腱炎と同じように、アキレス腱周囲炎は、スポーツなどで繰り返してアキレス腱に負担をかけるような動作をする人に多く発症し、その症状も運動をするとアキレス腱が痛むというようにアキレス腱炎と同じです。 そして、アキレス腱炎の場合と同じように、歩けないほど痛むケースもあります。アキレス腱炎との違いは、その痛みの場所が移動するかどうかということです。アキレス腱周囲炎は、痛みの場所が移動せず、常に同じところに痛みを感じます。 アキレス腱付着部症 アキレス腱とかかとの骨がつながっている部分の周りが痛い場合、アキレス腱付着部症の可能性があります。アキレス腱付着部症は症状が進むと、運動をしないで静かにしていても痛みが続く場合があります。アキレス腱炎との違いは、アキレス腱付着部症は病状が進むと、肉芽形成が認められたり、石灰化や骨化などの変化が現れることです。アキレス腱と共にかかと部分が歩けないほど痛む場合は、受診することをおすすめします。 アキレス腱断裂 アキレス腱断裂は、歩けないほど痛いというよりは、断裂した際には歩けなくなります。基本的に、発症時は歩かせてはいけないのですが、時間が経つと歩くことができるケースも少なくなく、つま先立ちができなくなるのが特徴です。 アキレス腱炎と同様、運動時に発症することが多いのですが、運動時でも特に、ダッシュをしたり、ジャンプを繰り返す、踏み込みといった動作で発生する傾向にあります。 アキレス腱炎の治療について アキレス腱炎は、具体的な治療が必要になることも多いですが、まずは炎症を起こしている足を休めることが第一です。その後、必要に応じて薬などを用いる方法などで治療をしていきます。 まず運動を中止し、患部の安静を心がける アキレス腱炎の最初の治療は、運動を中止することです。運動とはスポーツもそうですが、走ったり自転車をこいだりするような日常生活における運動を控えることも重要になってきます。 歩行や日常生活の動作で痛みがなくなれば、運動を再開してもいいのですが、急に強い負荷をかけるような運動を急にしないようにしてくださいね。まずは安静が大切です。 薬を使って治療する 運動を中止しても痛みが治まらない時は、薬を用いた治療を行います。湿布などの外用剤や非ステロイド系抗炎症薬、消炎鎮痛剤を内服します。炎症を抑えるのに優れたステロイド剤は、数回打つと腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、あまりおすすめはできません。 靴にパッドを入れる アキレス腱炎が治りにくいと診断された場合は、かかとの部分を高くした中敷きを使ったり、靴底が柔軟なシューズを選んだりして、アキレス腱の緊張を緩めてかかとを安定させる方法を取り入れます。 ストレッチをする アキレス腱炎に効果的なのが、エキセントリックストレッチングです。階段や台など段差のあるところで、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと降ろしアキレス腱を伸ばします。 我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット行います。最低でも2週間は続けましょう。 手術をする なかなかアキレス腱炎が治らない場合は手術を行います。変性した腱や骨棘を取る手術で、腱が少なくなってしまうケースでは、他の筋腱で補強をします。痛みの出ている組織を除去するので、一定の効果が得られるはずなのですが、あまり良い成績は出ていないのが現状です。 アキレス腱炎のリハビリ アキレス腱炎のリハビリテーションを受けたい場合、以下の場所で治療を受けることができます: ・リハビリテーション科 ・整骨院 ・整形外科 ・鍼灸院 アキレス腱炎は痛みや炎症を引き起こし、スポーツ活動だけでなく日常生活にも支障をきたすことがあります。適切なリハビリテーションを行うことで、早期回復を目指し、普段通りの生活やスポーツ活動に戻ることができます。 リハビリテーションの具体的な内容や方法については、アキレス腱炎の症状や重症度は個人差が大きいため、上記の専門機関を訪れ、詳細な診断と個別化されたリハビリテーション計画の作成を依頼することが重要です。 このようなリハビリテーションを通じて、アキレス腱炎の症状を軽減し、機能回復を促進することができます。早期に適切な治療を受けることで、より速やかな回復が期待できます。 メディカルリハビリテーション メディカルリハビリテーションは、怪我をした後に日常生活を正常に送るための機能回復訓練のことです。 スポーツリハビリテーション 怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練です。 アキレス腱炎で足に負担をかけない歩き方 アキレス腱炎の症状が重い場合、アキレス腱を庇うような歩き方になる可能性があります。 そのような時は、以下で紹介する方法を試してみてください。 まずは歩き方を見直す アキレス腱炎が発症し、歩く時に痛みが生じる方は、身体に対する衝撃を小さくする歩き方をするといいでしょう。 身体に対する衝撃を小さくする歩き方のポイントは以下の通りです。 ・足の裏全体でそっと地面に足を置くように接地する ・両足の間隔を腰の幅程度に広く取って歩く ・手は無理に振らず身体の動きに合わせて自然に振る ・足の指が地面をしっかりつかんでいる感覚で歩く ・坂道を歩く時は、上り坂は逆八の字に、下り坂はつま先から着地するように歩く ・階段を上る時はお尻から上げるように、下る時はお尻を一緒にイメージで足をそっと下ろす ・一般的には、このような歩き方が身体に対する衝撃を小さくできる歩き方です アキレス腱炎で痛みがある時も、このような歩き方を心掛けるといいでしょう。 靴を見直すこともおすすめ アキレス腱炎で歩き方が不自然になってしまうほど痛むときは、靴を見直すことをおすすめします。 かかとの高めの靴やインソールやヒールウエッジなどでかかとを少し高くして固定することで痛みが緩和され、不自然な歩き方の改善を期待することができます。 アキレス腱炎の再発予防 アキレス腱炎を慢性化させてしまうと良くありませんから、以下のことに気を付けてしっかり再発を予防してください。 運動前の心掛け アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結ぶ腱です。 ですから、アキレス腱炎の再発を予防するためには、過度な運動でふくらはぎの筋肉を酷使しないことが大切です。 また、運動前にふくらはぎの筋肉のストレッチを入念に行い、筋肉の柔軟性を高めておくと再発を予防することができます。 運動後の心掛け 運動前にアキレス腱を酷使しないようにしたり、ストレッチをしたりすることだけでなく、運動後のケアもとても重要です。 運動が終わった後に、使った筋肉のアイシングを行うことで、炎症を早く鎮めて再発を予防することができます。 痛みがある時は運動を休む 運動をした翌日、アキレス腱に痛みが残っている時は運動するのを休んで別メニューを行うようにしましょう。 アキレス腱の痛みが残っているにも関わらず運動を続けると、アキレス腱炎が再発してしまいます。 アキレス腱炎の原因は過剰な運動にあるので、再発を予防するためにも運動量を見直し、痛みがある時は運動を休むようにしてください。 まとめ アキレス腱炎の治療は、基本的には保存療法が中心となります。運動の中止、ストレッチ、靴へのパッド挿入、薬物療法などのアプローチです。多くの場合、これらの方法で症状は改善しますが、なかなか痛みがとれない場合は手術も検討します。ただし、手術にはリスクやデメリットもあるため、慎重に判断する必要があります。 重要なのは、アキレス腱に痛みを感じたら足をなるべく休め、早めに医療機関を受診し、医師と相談して適切な治療方法を決定することです。特に、歩けないほどの強い痛みがある場合は、アキレス腱炎以外の深刻な病気の可能性も考えられます。そのような症状が続く場合は、速やかに専門医の診断を受けることをお勧めします。 本記事では、アキレス腱炎の基本的な治療法から重症例における手術の可能性まで幅広く解説しました。また、強い痛みがある場合に他の病気の可能性を疑うべきことも解説しました。アキレス腱の痛みに悩む方々にとって、この情報が適切な治療への第一歩となれば幸いです。早期の診断と適切な治療が、回復への近道となることを忘れないでください。
投稿日:2024.11.19 -
- アキレス腱
アキレス腱炎はスポーツ以外にも日常生活においても発症する アキレス腱炎は、スポーツをする人や運動選手に多く見られる症状です。では、スポーツをしていない人はアキレス腱炎を発症しないのでしょうか。 今回は、いつもの日常生活を送る中でもアキレス腱炎は発症するのかどうかについて紹介します。 アキレス腱炎は日常生活の中でも発症します! 激しいスポーツをする人に多く見られるアキレス腱炎ですが、実は、あまりスポーツをあまりしない人でもアキレス腱炎を発症することがあります。 アキレス腱炎を発症する原因は、アキレス腱に強い負担をかけることで起こるのですが、アキレス腱の柔軟性が低いと、より発生頻度が高くなります。 アキレス腱の柔軟性が低下しているにも関わらず、日常生活において同じ動作を繰り返していると、運動をしていなくてもアキレス腱炎を発症してしまうのです。 アキレス腱炎が日常生活で発症するリスクが高いのは中高年 若い人のアキレス腱炎の原因は、運動をしすぎることやアキレス腱に負荷を与え無理をすることなのですが、中高年の場合はアキレス腱の老化が原因のケースが多いです。 しばらく椅子に座って作業をした後などに、歩き始めようとするとアキレス腱が痛むこと場あります。このような日常生活の動作においてもアキレス腱炎をアキレス腱が痛むことがあるのです。 アキレス腱はコラーゲン線維からできているので、年齢を重ねると柔軟性がなくなって固くなります。そのため腱に小さな傷が入り、痛みが生じるわけです。 このアキレス腱炎の状態で運動を続けると、アキレス腱断裂になることもあるので、日常生活の動作でアキレス腱に痛みが生じる場合は要注意です。 アキレス腱炎を発症、日常生活で気を付けること アキレス腱炎を発症すると、さまざまな保存療法でアキレス腱炎の治療を行います。その中でも、日常生活で気を付けることとしておすすめなのが、靴の履き方です。 靴は、かかとの高いものを履くか、インソールやヒールウェッジなどを靴底に入れ、かかとを高くして履くと、アキレス腱の緊張が緩んで痛みを緩和する効果が期待できます。 アキレス腱炎は安静が必要と言われていますが、日常生活を送る上で歩くことは必要なので、アキレス腱に負担をかけないためにも、靴の履き方に注意してみてください。 まとめ・アキレス腱炎はスポーツ以外にも日常生活においても発症する 基本的にアキレス腱炎は、運動による負担によって発症することが殆どです。だからといって安心していてはいけません。特に中高年は、アキレス腱の老化でアキレス腱炎を発症するリスクが高いので、日常生活でアキレス腱に痛みが生じる場合は注意が必要です。 運動をしない人がアキレス腱炎を発症したら、靴にインソールやヒールウェッジなどを入れて、日常生活の歩行からアキレス腱に負担をかけないように注意してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.03.06 -
- アキレス腱
アキレス腱炎が慢性化してなかなか治らない場合の治療法 アキレス腱炎は、保存療法によって痛みが改善することが殆どです。しかし、中にはアキレス腱炎がなかなか治らない人もいます。痛みや違和感を抱えたままではスポーツができない、生活に支障をきたすということもありますよね。 では、アキレス腱炎が治らなかったらどうすればいいのでしょうか。そもそもなぜ、アキレス腱炎が治る人、治らない人がいるのでしょうか。 アキレス腱炎が治らない? 保存療法で治ると言われているアキレス腱炎ですが、中には治らない人もいます。では、アキレス腱炎が治らない人は、なぜ治らないのでしょうか。 症状が軽いアキレス腱炎なら保存療法でも数週間で治すことができるのですが、重症となると、簡単に治らないのです。 スポーツを休んで治療をしているにも関わらず治らない場合は、今の治療のアプローチが誤っている可能性が高いです。 また、繰り返される負担でアキレス腱炎は発症するので、一度治ったとしても、また同じように負担をかけていると再発し、なかなか治りません。 40歳以上の方は、運動をしていなくてもアキレス腱炎になることがあります。これは、年齢を重ねることによって血管が増えてしまうことが原因です。 血管が増えると神経線維も一緒に増えるので、痛みが生じてしまいます。このような原因だとアキレス腱炎はなかなか治りません。 重症のアキレス腱炎はなかなか治らない 重症のアキレス腱炎ほどなかなか治らないわけですが、どのような症状だと重症なのでしょうか。「Blazina」という、膝蓋腱炎の重症度分類がるのですが、これをアキレス腱炎に当てはめることができます。 分類は以下の通りです。 (Ⅰ度)運動開始時のみ痛みがある (Ⅱ度)運動開始時に痛みがあり、動いている間に消失するが時間経過につれて再び痛みが出る (Ⅲ度)運動中は常に痛みが消えない ※Ⅰ度は軽度で、Ⅱ度、Ⅲ度と重症度が高くなり、アキレス腱炎もなかなか治らないのです。 アキレス腱炎が治らない場合はどうするか 重症度の高いアキレス腱炎は、数ヶ月の保存療法を経ても治らない場合があります。そのような場合は、手術療法という選択肢があります。 手術療法とは、アキレス腱周辺の癒着を剥離したり、硬くなった組織の切除をしたりする外科的アプローチです。医療機関を受診し、適切な助言を受けて判断しましょう。いずれにしろ重症化する前、「治るだろう」と放置せず早期に受診されることをお勧めします。 まとめ・アキレス腱炎が慢性化してなかなか治らない場合の治療法 軽症のアキレス腱炎であれば保存療法で治るのですが、重症化するとなかなかアキレス腱炎を治すことができません。また、負担を掛け続けると再発することがあり、加齢によっても治りにくくなることがあります。 数ヶ月の保存療法でも治らない場合は、手術療法という治療方法もあるので、医師と相談の上、アキレス腱炎の治療方法を検討してみてくださいね。 監修:院長 坂本貞範 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.05.02 -
- アキレス腱
アキレス腱炎のリハビリテーションにはメディカルとスポーツがある アキレス腱炎になると、痛みや炎症でスポーツをすることが難しくなります。それだけでなく日常生活まで支障をきたすことがあります。 普段通りの日常生活が送れるように、またスポーツが再開できるように、アキレス腱炎もリハビリテーションを取り入れることで早期に回復を目指せます。 では、アキレス腱炎のリハビリテーションとはどのようなものなのでしょうか。 アキレス腱炎のリハビリテーションはどこでできる アキレス腱炎のリハビリをしたい場合、どこに行けばリハビリテーションを受けられるのでしょうか。アキレス腱炎のリハビリテーションが行われているのは以下の通りです。 ・リハビリテーション科 ・整骨院 ・整形外科 ・鍼灸院 アキレス腱炎のリハビリテーションを受けたい方は、上記の診療科をお訪ねください。 アキレス腱炎のリハビリテーションの種類 アキレス腱炎だけでなく、他の症状にも言えることですが、リハビリテーションには主に2種類のリハビリテーションがあります。 まず1つ目が「メディカルリハビリテーション」です。メディカルリハビリテーションは、怪我をしてから日常生活が正常に送れるようになるまでの機能回復訓練のことです。 もう1つが「スポーツリハビリテーション」で、怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練です。 アキレス腱炎の場合、スポーツが原因で発症することが多いので、メディカルリハビリテーションだけでは不十分なため、スポーツリハビリテーションで、できるだけ早くスポーツに復帰することを目指します。 メディカルリハビリテーション:怪我から日常生活が正常に送れるようになるまでの機能回復訓練 スポーツリハビリテーション:怪我をしてからスポーツができるようになるまでの機能回復訓練 アキレス腱炎のスポーツリハビリテーションの内容 アキレス腱炎をはじめとしたスポーツリハビリテーションの内容と流れは以下の通りです。このような内容と流れで、アキレス腱炎の痛みを取り、再発を防止しながらスポーツが再開できるようにリハビリテーションが行われます。 ・炎症の除去 ・可動域の改善 ・筋力回復・向上 ・バランス能力向上 ・全身運動の運動性 ・競技における動作の習得 まとめ・アキレス腱炎のリハビリテーションにはメディカルとスポーツがある アキレス腱炎のリハビリテーションは、整形外科や整骨院、鍼灸院といったアキレス腱炎の専門性が高い診療科や、リハビリテーションを専門としているところで受けることができます。 炎症の除去から始まり、最終的には運動が再開でき、競技に復帰することを目的にリハビリテーションのメニューが組まれます。 アキレス腱炎はスポーツをしている人に多く見られる症状のため、メディカルリハビリテーションだけでなく、スポーツリハビリテーションを受けてスポーツの再開を目指す人が多いですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.03.01 -
- アキレス腱
アキレス腱炎の具体的な治療法!安静から回復に向けて アキレス腱炎とは、アキレス腱に炎症が起きている状態のことで、スポーツなどでアキレス腱に負担が繰り返してかかることが原因で発症します。万が一アキレス腱炎になった場合、どのような治療が行われるのでしょうか。 今回は、アキレス腱炎の治療方法について紹介します。 アキレス腱炎の治療 アキレス腱炎は、具体的な治療が必要になることも多いですが、まずは炎症を起こしている足を休めることが第一です。その後、必要に応じて薬などを用いる方法などで治療をしていきます。 まず運動を中止し、患部の安静を心がける アキレス腱炎の最初の治療は、運動を中止することです。運動とはスポーツもそうですが、走ったり自転車をこいだりするような日常生活における運動を控えることも重要になってきます。 歩行や日常生活の動作で痛みがなくなれば、運動を再開してもいいのですが、急に強い負荷をかけるような運動を急にしないようにしてくださいね。まずは安静が大切です。 薬を使って治療する 運動を中止しても痛みが治まらない時は、薬を用いた治療を行います。湿布などの外用剤や非ステロイド系抗炎症薬、消炎鎮痛剤を内服します。炎症を抑えるのに優れたステロイド剤は、数回打つと腱が弱くなって断裂するリスクがあるため、あまりおすすめはできません。 靴にパッドを入れる アキレス腱炎が治りにくいと診断された場合は、かかとの部分を高くした中敷きを使ったり、靴底が柔軟なシューズを選んだりして、アキレス腱の緊張を緩めてかかとを安定させる方法を取り入れます。 ストレッチをする アキレス腱炎に効果的なのが、エキセントリックストレッチングです。階段や台など段差のあるところで、痛みがある足の先を段差にかけ、かかとをゆっくりと降ろしアキレス腱を伸ばします。 我慢できる程度の痛みの範囲で15秒ほど行い、これを3回1セットで1日2セット行います。最低でも2週間は続けましょう。 手術をする なかなかアキレス腱炎が治らない場合は手術を行います。変性した腱や骨棘を取る手術で、腱が少なくなってしまうケースでは、他の筋腱で補強をします。痛みの出ている組織を除去するので、一定の効果が得られるはずなのですが、あまり良い成績は出ていないのが現状です。 まとめ・アキレス腱炎の具体的な治療法!安静から回復に向けて アキレス腱炎の治療方法は、運動を中止したりストレッチをしたり、靴にパッドを入れる、薬を使うなど、基本的には保存療法が中心です。保存療法でアキレス腱絵の痛みが改善することが殆どですが、なかなか痛みが取れない場合は手術を検討します。 ただし、手術はリスクやデメリットもあります。 いずれにしても、アキレス腱に痛みがあるときは、まずは足をなるべく休めるようにし、早めに医療機関を受診して医師と相談した上、アキレス腱炎の症状に合った治療の方法を決定するようにしてください。 以上、アキレス腱炎の治療について!湿布から重症な場合の手術まで解説と題して解説させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 院長 坂本貞範
投稿日:2024.11.19 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
前十字靭帯断裂は手術をすれば復帰ができる ひざの内部に位置し、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)をつなぎとめるているのが前十字靭帯ですが、何かの拍子でこの靭帯が断裂した後、できることなら手術しないで治したいと思う方も多いと思います。 しかし、前十字靭帯断裂は手術しないで治すことができるのでしょうか? 手術しないと生活の質が悪化の一途をたどる前十字靭帯断裂 前十字靭帯断裂は大腿骨と脛骨をつなぎとめ、ひざの可動域を制御して、スムーズな歩行・運動をするための大切な靭帯です。サッカーやバスケットボールなどでひざがねじれた状態で着地し、体重が強くかかったときこの靭帯が断裂することがあります。 前十字靭帯断裂後には腫れと痛みが出ますが、「何とか我慢できるから病院に行かなくていいや」とそのまま放っておくとやがて腫れと痛みが軽減します。痛みが軽減するので、一見治ってきたように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。 その後の生活でひざがうまく使えず、ひざがずれるような感じや、ひざがガクッと外れるような感じを頻繁に経験するようになり、この状態がずっと続きます。 ひざの可動域が低下するので立ち仕事やスポーツをする人はとくに不便さ、不快さを感じますし、関節内の半月板や軟骨への負荷が強くなることで、これらの部位が損傷してしまう可能性が非常に高まります。 そうなると痛みは強まりますし、日常の身体活動で生じるストレスがどんどん強まっていきます。 前十字靭帯断裂は手術しないでいると永久に治らない 断裂した前十字靭帯は放置しておいても、そのうちつながる…ということはありません。残念ながらそこまで私たちの身体は都合よくできていないのです。完全に断裂した靭帯はもうつながってくれません。 では切れた靭帯同士をつなぎ合わせる手術すれば元のように動くのでしょうか?実は、つなぎ合わせる手術をしても靭帯は以前のようには動いてくれないのです。 しかし、なす術がないということではありません。身体の一部を切り取って新しい靭帯を作ることができます。新しい靭帯になることができるのは半腱様筋腱というひざの内側にある腱、もしくは膝蓋腱というひざの前方にある腱です。 断裂した前十字靭帯を除去した後、大腿骨と脛骨それぞれ前十字靭帯のあった場所に穴を開け、それぞれの穴に切り取った一本の腱を詰めて固定します。つなぎ合わせた腱は始めのうちは身体から分離しているので血液を介する栄養補給ができず細胞が壊死し、弱くなります。 ただ、1ヶ月程度で骨と腱をつなぐ血管ができ、半年後には靭帯としての役割を担えるようになってきます。理学療法士の指導を受けながらリハビリを行い、移植手術を受けたほとんどの人は8~10カ月程度でスポーツができるレベルにまで回復します。 ですから、前十字靭帯断裂の場合は手術しないで放置することはせず、信頼できる医師に手術をしてもらって、しっかり治すようにしてくださいね。 まとめ・前十字靭帯断裂は手術をすれば復帰ができる 前十字靭帯断裂は手術しないで放置しておくと、治るどころか、どんどん他の部位にまで負担と損傷を広げてしまいます。結果、生活の質を悪化させていくことになってしまいます。 しかし、前十字靭帯断裂は手術をすればほとんどの場合、スポーツができるほど復活できます。一時的に治療・リハビリでスポーツを休むことになってしまうとは思いますが、早く治療をしてきちんと治す!ということを検討したほうが賢明でしょう。 こちらも併せてご参照ください 監修:院長 坂本貞範
投稿日:2024.01.29 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
サッカーでよくみられる前十字靭帯断裂は放置で重症化!手術が正解 サッカーのプレイ中、相手からのスライディングタックルなどを受けて不自然な態勢で転倒したとき、太ももとすねをつなぐ前十字靭帯が断裂してしまう「けが」が発生することがあります。 プロのサッカー選手にも前十字靭帯断裂はたびたび見られ、復帰には長期間の休養を余儀なくされてしまいます。こちらの記事では、そんな前十字靭帯断裂について詳しく見ていきたいと思います。 サッカーで「前十字靭帯断裂」が起こる理由 サッカーは、前十字靭帯断裂を非常に起こしやすいスポーツです。ヘディングをするために高く跳んだり、相手からのチャージを受けてもつれたりして、ひざがねじれた状態で片足着地したとき、着地した足で前十字靭帯断裂が起こりやすくなります。 またスライディングタックルを受け、足元をすくわれ、ひざが内側にねじれた状態で倒れたときもねじれた足に前十字靭帯断裂が起こることがあります。前十字靭帯断裂を起こした人の多くは、「ケガする瞬間、身体の中からブチっと切れた音が聞こえた」といった言い方をします。 断裂した直後、ヒザが支えを失うのでぐらぐらした感覚を覚え、数時間後にはひざが大きく腫れだし、痛みが出てきます。痛みはしばらくするとおさまりますが、ひざをひねるときや、止まろうとしたときに、ひざが外れるような不安定な感覚がいつも付きまとうようになります。 サッカーで多い前十字靭帯断裂は放置ではならない 前十字靭帯断裂は生活の質を大きく低下させてしまう重大な負傷です。 ひざが腫れて熱を持ち、痛みが長く続きます。また動くたびにひざが抜けるような感じがして思うように動けずストレスが大きくなっていきます。 前十字靭帯はひざの可動域を調節する大切な靭帯です。断裂を放置しておくと半月板や軟骨に強い負担がかかってしまい、これらの部位まで損傷を生じる可能性が高くなります。 残念なことに「前十字靭帯が断裂した場合、自然に治ることはありません」 もし、サッカーなどで前十字靭帯断裂になったらすぐに手術を受けるようにしましょう。 前十字靭帯断裂の手術というと、「前十字靭帯を断裂した場合、切れた靭帯同士をつなぎ合わせればいいんでしょ」と考えた人がいるかもしれません。これも残念なことなのですが、切れた前十字靭帯同士をつないでももう元のように機能しないのです。 ですから、前十字靭帯断裂の場合、ひざ内部の腱(半腱様筋腱)やひざ前方の腱(膝蓋腱)を切り取って移植して新しい靭帯を作る手術を行うのです。手術後すぐはケガする前のように自由にグラウンドを走り回って、サッカーを楽しむことはできません。 新しい靭帯に血が通い、身体の一部として定着して靭帯の機能を持つようになるまで、じっくりとリハビリを続けていく必要があります。前十字靭帯断裂で再建手術をしたサッカー選手は、たいていの場合、復帰まで1年近く時間を要しています。 まとめ・サッカーでよくみられる前十字靭帯断裂は放置で重症化!手術が正解 サッカーではプレイ中、不自然な状態で地面に着地するケースが多く、それと比例するように前十字靭帯断裂が起こりやすくなります。もしも前十字靭帯断裂になったらすぐに靭帯の再建手術を受けるようにしましょう。 放置しておくと半月板や軟骨など他の部位に強い負担がかかり、痛みをさらに広げてしまいかねませんし、思うように動けないストレスで日々の生活が楽しめなくなってしまいます。 じっくりとリハビリをしながら新しい靭帯をきちんと体の一部にしてまた元気にピッチに戻りましょうね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.04.29