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- 免疫細胞療法
「急に風邪をひきやすくなった」 「大人になっても毎月のように風邪をひくのはなぜ?」 「毎月風邪をひいてしまうのは何かの病気?」 季節の変わり目をはじめ、月をまたぐ毎に風邪をひいてしまう大人の方は多いのではないでしょうか。 体調が優れない状態が慢性的に続くと、日常生活に支障をきたしてしまいます。 本記事では、毎月のように風邪をひく理由や原因、対策を紹介します。 忙しい生活を送る方は最後までご覧いただき、健康的な日常生活を送る参考にしてみてください。 大人が毎月のように風邪をひいてしまう理由 大人が毎月のように風邪をひいてしまう主な理由は免疫力の低下です。 免疫力とは、体内に侵入した異物に対する排除能力の高さです。 免疫力が高い人は風邪などの病原菌に感染しても、病原菌が増殖する前に撃退できます。 一方で免疫力が低下している人は、病原菌の撃退に時間がかかり、繰り返し風邪をひいてしまう場合があります。 大人の免疫力が下がる主な要因を下記にまとめました。 毎月の風邪にお困りの方は、免疫力の低下や病気が隠れている可能性を疑ってみましょう。 【大人向け】毎月風邪をひいてしまう主な原因 毎月風邪をひいてしまう主な原因を紹介します。 風邪と免疫力には密接な関係があります。免疫力を下げてしまう生活習慣を紹介するので、一つずつみていきましょう。 栄養バランスの偏り 毎月風邪をひく大人の多くに見られるのが、栄養バランスの偏りです。 コンビニ食やファストフードに頼りがちの方は、必要な栄養素が不足します。 とくに、ビタミンC・ビタミンD・亜鉛などは免疫機能の維持に重要な栄養素で、不足すると体の防御機能が低下し、毎月風邪をひきやすくなります。 毎日の食事で野菜・果物・タンパク質をバランスよく摂取すれば、免疫力が高まり風邪をひきにくい体質づくりにつながります。 毎月風邪をひく大人が摂取するべき栄養素 毎月風邪をひく大人の方が積極的に摂取したい栄養素を紹介します。 具体的な栄養素と食品を下記にまとめました。 主な働き 栄養素 主な食品 抗酸化作用がある ビタミンC ビタミンE ポリフェノール パプリカ、キウイ、ブロッコリー たまご、アーモンド、大豆 リンゴ、ブドウ、コーヒー、緑茶 傷ついた細胞の修復エネルギーをつくる ビタミンB1 パントテン酸 豚肉、赤身肉、大豆 鶏レバー、鶏ささみ、卵、魚類 炎症を抑える ビタミンB12 ω-3脂肪酸 あさり、しじみ、サバ、さんま サケ、まぐろ、かに 食べる量にお悩みの方は、まずは1日350g以上の野菜の摂取を目標にしてみましょう。350gは、大人の両手3杯程度です。 生活習慣病などを予防し健康な生活を維持するためには、1日350g※の野菜の摂取が推奨されています。 ※出典:厚生労働省「健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料」 意識的に栄養を摂るのが難しいと感じる方には、再生医療の免疫細胞療法も選択肢のひとつです。再生医療とは、自身の再生する力を活かした治療です。 当院でも免疫力を高める治療を行っていますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。 飲酒・喫煙 過度の飲酒や喫煙は、毎月風邪をひく大人の原因となります。 アルコールは免疫系を抑制し、体の防御機能を低下させます。毎日の習慣的な飲酒は要注意です。 喫煙は呼吸器系に直接的なダメージを与え、ウイルスや細菌の侵入を容易にします。さらに、血液の循環を悪化させて体全体の免疫機能を低下させます。 毎月風邪をひく大人は飲酒量を制限し、禁煙を検討しましょう。 運動不足 運動不足も、毎月風邪をひく大人の主な原因の一つです。 適度な運動は免疫系を活性化し、体の防御機能を高めます。とくに有酸素運動は血液循環を改善し、免疫細胞の活動を促進します。 しかし、デスクワークが中心の現代社会では、運動不足に陥りやすいのが現状です。 毎日30分程度のウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で運動の習慣化が大切です。 運動習慣をつけることで、免疫力が向上し、毎月風邪をひく頻度が減少する可能性が高まります。 また、運動は精神的なストレス解消にも効果があり、総合的な健康増進につながります。 睡眠不足 毎月風邪をひく大人に多いのが、慢性的な睡眠不足です。 睡眠は体の回復と免疫系の強化に不可欠です。とくに、深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間帯に、体内では免疫細胞の生成と活性化が行われます。 仕事や家事に追われ、十分な睡眠時間を確保できていない大人が多いのが現状です。 理想的な睡眠時間は個人差がありますが、一般的に7〜8時間程度が推奨されています。 質の良い睡眠を取るためには就寝時間を一定にする、寝る前のスマートフォン使用を控える、寝室の環境を整えるなど工夫してみましょう。 過度なストレス 過度なストレスは毎月風邪をひく原因の一つです。 ストレスが長期間続くと、体内でストレスホルモンが過剰に分泌され免疫機能が低下します。 その結果、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱まり、風邪をひきやすくなります。 ストレス解消法は個人によって異なりますが、趣味の時間を持つ・瞑想やヨガを行う・友人と交流するなど、自分に合ったリラックス方法を見つけることが大切です。 また、仕事や生活のバランスを見直し、過度な負担を避けることも欠かせません。 ストレス管理を適切に行うことで免疫力が回復し、毎月風邪をひく頻度を減らせるでしょう。 毛細血管機能の低下 毎月風邪をひく大人に見られる原因の一つに、毛細血管機能の低下があります。 毛細血管は体中の細胞に酸素や栄養を届け、不要な物質を排出する重要な役割を果たしています。 毛細血管の機能が低下する理由は、主に加齢と生活習慣の乱れです。 毛細血管機能が低下すると体の隅々まで十分な栄養が行き渡らず、免疫細胞の活動も鈍くなります。 その結果、体の防御機能が弱まり毎月風邪をひきやすくなります。 毛細血管機能を改善するには、適度な運動・バランスの良い食事・十分な睡眠が効果的です。 とくに、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質を含む食品の摂取で毛細血管の健康を保てます。 毛細血管機能の改善で、全身の血液循環が良くなり免疫力向上に期待できます。 風邪をひきやすい体質・環境セルフチェック 風邪をひきやすい体質や環境のセルフチェックを紹介します。 免疫力は、体質や生活習慣によって変化します。当てはまる項目がないかみていきましょう。 セルフチェック項目に該当する方は、身体的ストレスや精神的ストレスをためないようにして、生活環境を整えてみましょう。 大人が風邪をひかないための対策 大人が風邪をひかないための対策について詳しく解説します。 できることから日常生活に取り入れてみましょう。 免疫力を高める 免疫力を高めるために大切なのは、生活習慣を見直すことです。 生活習慣を見直すポイントを以下にまとめました。 とくに睡眠不足に心当たりがある方は見直してみましょう。 免疫細胞は深い睡眠中に生成されるので、睡眠が不足していると免疫細胞が減少し免疫力が低下しかねません。 また、食事に気を配るのもおすすめで野菜はもちろん肉、魚、卵、大豆製品などの良質なたんぱく質の摂取を心がけましょう。 免疫力を高める免疫細胞療法とは 免疫細胞療法とは、免疫力を高めるために自身の免疫細胞を使用した治療法です。 具体的には採取した血液を分離し、免疫細胞を培養してから点滴で体内に戻します。 入院や手術が不要な点や、患者さま自身の体内から調達した細胞を培養するため、副作用のリスクが少ない点がメリットです。 当院では、免疫細胞療法を取り扱っています。 免疫力の低下によって毎月のようにひいてしまう風邪にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。 うがい・手洗いの徹底 うがいと手洗いは毎月風邪をひく大人にとって重要な予防策で、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぐ効果があります。 うがいは、喉の粘膜に付着したウイルスを洗い流し、手洗いは接触によって手に付着したウイルスを除去します。とくに外出後や食事前には行うようにしましょう。 手洗いの際は石鹸を使用し、指の間や爪の周りまで20秒以上洗うのが重要です。 アルコール消毒液は一部のウイルスや細菌には効果がありませんが、手洗いやうがいと併用すると感染リスクを下げられるのでおすすめします。 湿度管理を徹底する 適切な湿度管理も、毎月風邪をひく大人にとって有効な予防策の一つです。 乾燥した環境はのどや鼻の粘膜を乾燥させ、ウイルスや細菌の侵入を容易にするためです。 理想的な室内湿度は50~60%程度とされています。 加湿器の使用や濡れタオルを干すなどの方法で、適切な湿度を保つようにしましょう。 冬場は暖房の使用により室内が乾燥しやすいので注意が必要です。 また、湿度が高すぎるとカビやダニの繁殖の原因となるので、過度な加湿には注意しましょう。 予防接種を受ける 毎月風邪をひく大人の方は、予防接種を検討してみましょう。 とくにインフルエンザの予防接種は、毎年の摂取が推奨されています。 インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変異するため、その年の流行が予想されるウイルス株に対応したワクチンが開発されます。 予防接種を受けると、インフルエンザに感染するリスクを低減できます。 感染しても症状が軽くなる可能性がある点も見逃せないメリットです。 毎月風邪をひく大人からよくある質問 毎月風邪をひく大人の方々からは、さまざまな疑問や不安の声が寄せられます。 よくある質問に対して医師の観点から回答しています。 自身の健康状態や適切な対策を確認しましょう。 毎月風邪をひく要因となる病気はありますか? 毎月風邪をひく要因の中には単なる風邪ではなく、なんらかの基礎疾患が隠れている可能性があります。 体調に不安のある方は、医療機関を受診しましょう。 毎月風邪をひく大人におすすめの検査は? 毎月風邪をひく大人の方は、総合的な健康状態を確認できる検査がおすすめです。 検査の必要性については、医師と相談の上で決定しましょう。 風邪をひいてしまった際の対処法は? 風邪をひいてしまった際の対処法は以下の通りです。 症状が重い場合や、高熱が続く場合は早めに医療機関への受診をおすすめします。 また、周囲への感染を防ぐためマスクの着用やこまめな手洗いを心がけましょう。 毎月ひいてしまう風邪にお困りなら当クリニックに相談ください 風邪は日常生活に支障をきたすだけでなく、免疫力の低下に伴い合併症を引き起こす可能性もあります。 免疫力を効果的に向上させたいのであれば、リスクの少ない免疫細胞療法を検討しましょう。 毎月ひいてしまう風邪にお悩みの方は、当クリニックまでお気軽にお問い合わせください。
2020.02.16 -
- 肩
肩が痛くて眠れずに、原因や対処法が分からず悩んでいる方もいるかと思います。 肩の痛みの原因は肩こりだけではなく四十肩や五十肩などの肩周辺の炎症、疾患などが考えられます。 夜眠れず日常生活に支障をきたす場合は、肩の痛みを和らげる対処法を行うことで痛みが和らぐ可能性があります。 ただ、肩の痛みを放置しておくと重い症状となる可能性があるため、注意が必要です。 この記事では肩の痛みの対処法や原因だけでなく、再生医療による治療も紹介していますので、参考にしてください。 肩が痛くて眠れない際の対処法 肩が痛くて眠れない際の対処法は、ストレッチや肩を温めるなどいくつかあります。 ストレッチで肩回りをほぐす 肩周辺を温める・冷やす 寝るときの姿勢を見直す 鎮痛剤や湿布薬で痛みを和らげる 寝る時の姿勢では肩の関節に負荷がかからないようにすることが重要です。 ここではご自身でできる対処法を紹介しますので、参考にしてください。 ストレッチで肩回りをほぐす 肩の痛みは軽い運動やストレッチなどで肩周りをほぐすことが大切です。 肩の痛みは肩関節や肩甲骨からくるものが多く、デスクワークなど座った状態では肩関節や肩甲骨の血行が悪くなり、肩の痛みとなることがあります。 肩を回すだけでなく、肩甲骨周りのストレッチも取り入れることで、肩周りをほぐすのもおすすめです。 ただし、無理なストレッチは肩の痛みを悪化させる可能性もあるため、適度に行いましょう。 肩周辺を温める・冷やす 肩の痛みには、原因や症状に応じて温めたり冷やしたりしましょう。 肩の痛みが出た直後は強い炎症状態であるため、患部を冷やして炎症を抑えるのが効果的です。 慢性的な肩の痛みや、いつ始まったか分からない長引く肩の痛みには、筋肉が硬くなっている場合は患部を温めます。 しかし、痛みの症状がはっきり分からない状態で判断するのは、痛みが悪化する原因となるので、医師に相談してください。 寝るときの姿勢を見直す 寝るときの姿勢を見直すことで、肩の痛みを緩和できる可能性があります。 仰向けで寝る場合は、肩から肘にかけてタオルや枕を使用し、肩や腕の高さを調整することで肩の負担を減らすことが大切です また、横向きで寝る場合は、肩の痛みがない方を下にして、抱き枕や毛布などを使用して、抱く姿勢で寝ます。 枕の過度な高低差も、首から肩へ負担となり関節や筋肉に悪影響となるため注意が必要です。上半身から下半身にかけてリラックスできる程度の傾斜をつけるなどの工夫をすることで、負担を軽減できます。 鎮痛剤や湿布薬で痛みを和らげる 肩の痛みがある場合、ロキソニンなどの鎮痛剤や、冷温効果のある湿布薬などで痛みを和らげます。 ロキソニンは鎮痛剤としても湿布薬としても肩の痛みや炎症を抑える効果が期待できます。 ただし、鎮痛剤や湿布薬は一時的に痛みや炎症を緩和する手段のため、長引く場合は医師に相談してください。 肩が痛くて眠れない際に考えられる原因・疾患 肩の痛みにより眠れない理由として、肩関節の炎症などの四十肩や、夜間に痛みが強くなる傾向にある肩腱板断裂などが考えられます。 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) 肩腱板断裂 頚椎椎間板ヘルニア 肩こり 以下では考えられる原因や疾患について紹介しますので、参考にしてください。 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) 一般的には四十肩や五十肩といわれる肩関節周囲炎は、肩の痛みで目が覚めたり寝付けないといった症状があります。 この炎症は原因がはっきりとわからない肩関節部の痛みを指し、40〜60代で多く見られる肩関節の炎症の総称です。 夜間以外でも、何もしていない状態での痛みや、腕を上げたときにも痛みが出ることもあります。 炎症期、拘縮期、回復期の3段階に病期が分かれていて、それぞれ痛みや運動制限などに違いがあります。 肩腱板断裂 肩腱板断裂は肩を強打したり、転倒時に手をついた際に発生しますが、老化により自然と肩腱板が断裂する場合があります。 また、肩腱板は肩関節の骨と骨の間を通っているため、老化により腱が切れたり、運動などで使いすぎることにより、断裂が起こることもあります。 肩腱板が断裂すると肩をあげるだけで痛みが出るだけでなく進行すると夜中に痛みで目が覚めるといった症状がみられます。 リハビリなどで症状が軽減することもありますが、症状が改善しない場合は手術となる可能性もあります。 頚椎椎間板ヘルニア 頚椎椎間板ヘルニアは、前触れなく突然肩や首などに痛みや腕のしびれなどが発症します。 椎間板(首の骨と骨の間にある軟骨)が加齢とともに摩耗することで、ヘルニアのリスクが高まるといわれています。 また、デスクワークでの姿勢の悪さや、首に負荷がかかるスポーツなどでも発症する可能性があります。 頚椎椎間板ヘルニアを発症した場合、安静とリハビリなど理学療法や物理療法を行いますが、まずは首に負荷がかからないようにすることが重要です。 ブロック注射や薬物療法により痛みを軽減する治療法もありますが、改善が見られない場合、手術を行う場合もあります。 肩こり ストレスによる自律神経の乱れや、長時間のデスクワークにより肩こりがひどくなった場合は、痛みで夜眠れない原因になる場合があります。 肩こりは、筋肉が常に緊張状態にあることで血行不良を引き起こします。 また、スマホやパソコンの使用頻度が高まると、首が前に出るストレートネックの状態になり、肩への負担が増加します。 これらの要因により、肩の筋肉がリラックスできない状態が続きます。 ストレッチや軽い運動のほか、肩を温めることで血流を良くすることが大切です。 肩が痛くて眠れないほど症状が出ているなら再生医療による治療をご検討ください 肩が痛くて眠れない症状にお悩みの方には、再生医療という治療の選択肢があります。 再生医療は、さまざまな組織に変化する能力を持つ幹細胞を用いて、損傷した肩軟骨や腱板の修復・再生させる医療技術です。 また、患者さま自身の細胞を利用するため、アレルギーや拒否反応など副作用のリスクも少ないのも特徴です。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療についての無料相談を承っております。 【まとめ】肩が痛くて眠れない悩みが続くなら医療機関を受診しよう 肩の痛みは四十肩などの肩関節の炎症や肩腱板断裂など多くの原因があり、夜眠れないという悩みもあるかと思います。 ストレッチや鎮痛剤などさまざまな対処法もありますが、早い段階で治療を行わなければ、痛みが悪化することで手術が必要になる可能性もあるので注意が必要です。 肩が痛くて眠れない症状が続くようなら、早期に医療機関を受診することをおすすめします。 また、再生医療という選択肢もありますので、検討してみてください。
2020.02.15 -
- 肩
五十肩で寝る時に痛む!その原因と就寝時、夜間痛の対策について 五十肩は、最近では早く発症し、四十肩ともいわれることもありますが、肩が動かしにくい、腕が上がらない、痛いなど、色々とつらい思いをする点は共通しています。中でもつらいのは寝る時に痛むことです。 ここでは四十肩も統一して五十肩と表現してまいります。 「五十肩になって寝る時に痛くてなかなか寝付けない」 「五十肩を発症、寝ていても痛みで目が覚めてしまう」 このようなことが原因で、寝不足の日々が続いてしまうと日常生活に大きな影響を及ぼしてしまいます。そこで今回は、五十肩で寝る時に痛む理由や、寝る時の痛みへの対処法について紹介します。 五十肩で寝る時痛いのはなぜ? 五十肩になると、肩や腕を動かした時に強い痛みが出てきますが、何も動かしていない時にも痛みが出ることもあります。また、寝る時に痛みが出たり、寝たのに痛みで目が覚めてしまったりすることもあります。 この寝る時痛い状態は「夜間痛」と言われています。腕や肩を動かすわけでもないのに五十肩で寝る時痛い理由は、肩甲骨と肩関節の角度が関係しています。 人の腕は肩甲骨と肩関節が繋がっていますが、両手を横に自然に広げた状態を真上から見ると腕は一直線ではなく楕円形のような形になります。そのため、平らな床に横になると肩は本来床から少し浮いている位置にあるので、何もしなくても重力で肩が床の方に押され、肩関節に負荷がかかります。 この負荷は五十肩ではない人にもかかっていますが、痛みが出るほどではない負荷なので特に気になりません。しかし、五十肩になって肩関節が硬くなったり、収縮していたりすると大きな負荷がかかり、痛みが生じるのです。 五十肩が痛む場合は安静が一番 五十肩で寝る時痛いとなかなか眠ることができず、本当につらいものです。そのため、何とか夜間痛を何とかしようと思って、痛みを我慢してストレッチをしたり、肩を回したりしたりする人もいるかもしれません。 しかし、夜寝る時痛い場合、無理に動かすと悪化してしまいます。 強い痛みや夜間痛が出ている時期は急性期です。一定の期間が経って急性期から慢性期と言われる時期になると夜間痛は次第に和らいでくるので、それまではできるだけ動かさずに安静にしておくべきです。 寝る時に痛い、夜間痛など五十肩の対処法 五十肩の夜間痛など対策としては、睡眠時の姿勢を改善することが早道ですが、まずは身体の力を抜くことからはじめ、リラックスできる体制を見つけることから始めましょう。注意したいのは痛む方の肩を下にして寝ると痛みが悪化するため、まずは仰向けの体制を整えます。 仰向けに寝ると肩が重力で床の方に押されて、肩に負荷がかかるのを軽減することになります。その上で肩や肘の下に枕、タオル、クッションなどを敷いて高さをつくることで痛みを和らげることができます。 枕やタオル、クッションなどを使って肩や肘にできるだけ負担がかからない体勢について 枕やタオル、クッションなどを使って 仰向けに寝て、痛む方の腕の下に敷いて辛くない高さを見つける 仰向けに寝て、肘を曲げて体に載せ、肘の下に敷いて、痛くない高さを見つける 仰向けに寝て、肘を曲げて、身体側との間に敷いて(抱えるように)、痛くない高さを見つける いろいろと試して自分なりの楽なポジションや、高さを見つけましょう。 まとめ・五十肩で寝る時に痛む!その原因と就寝時、夜間痛の対策について 五十肩で寝る時痛い理由や、寝る時痛い時期の対策について紹介しました。五十肩の夜間痛は、寝不足の原因となるため肉体的にも精神的にも非常につらいものです。 しかし、急性期が過ぎると痛みも和らいできます。それまで安静にし、寝る時の体勢も工夫して夜間痛の時期を乗り越えましょう。以上、五十肩で寝る時に痛む!どうにかならないか?と題して説明させていただきました。参考にしていただければと思います。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2020.02.13 -
- 幹細胞治療
- 再生治療
- 肝疾患
病気の治療にかかる期間は、体への負担や費用面の負担から考えると、できるだけ短い方が良いでしょう。 「肝硬変」も治療が必要になりますが、これから肝硬変とつきあっていかなければならない人にとっては治療期間が気になるところだと思います。 そこで今回は、肝硬変の治療期間について解説します。 こちらもご参照ください 肝硬変の治療期間と肝臓の状態について 肝硬変の治療期間について理解するうえでは、そもそも肝硬変という病気がどのような状態であるのか理解する必要があります。 肝硬変とは、文字通り肝臓が固く変質してしまう状態のことです。 なぜ肝臓が硬化するのかといえば、多くの場合は何らかの原因によって発生した慢性的な肝臓の炎症(肝炎)により発症します。 炎症を起こした肝臓は細胞が壊れ、修復するたびに線維化が進んでしまうと、次第に肝臓は小さく硬くなってしまうのです。 そして、一度肝硬変であると診断された場合、従来の治療法では肝臓を元に戻すことは極めて難しいとされてきました。 つまり、肝硬変は基本的に「一生かけてつきあっていく病気」だったのです。 従来の肝硬変の治療法 従来の肝硬変の治療法はいわゆる「根治治療(病気を根本的に治す治療)」ではなく、症状の進行を防ぐための治療が中心となり、以下のような治療を行うのが一般的です。 肝炎の治療 肝庇護療法(肝臓を鎮静化させる) 免疫抑制剤の使用(自己免疫異常による肝硬変) 食事療法 運動療法 選択される治療法は、肝臓の状態や肝硬変の原因、その他の要因を加味して決められます。 いずれの治療法も変質した肝臓の状態を改善する治療法ではないため、現状の肝機能を維持するという方針となりますので、基本的に治療期間はその後の人生すべてにまたがることになるでしょう。 肝硬変を再生医療で治療できる時代です! 肝硬変の治療期間が半永久的になるというのは、従来の常識でした。 しかし現在は、肝硬変を根本的に治療できるかもしれない治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、さまざまな細胞に変質して壊れた組織を修復する働きをする「幹細胞」を利用し、硬質化した幹細胞を修復することで肝硬変の症状を改善できる可能性がある治療法です。 再生医療の成果は個人差があるので100%肝硬変を根治治療できるとは限りませんが、肝硬変の合併症のリスクを減らすなどの効果は期待できます。 まとめ 肝硬変は一度診断されたら元の状態に戻らない、治らないといわれてきました。 しかし、新しい治療法である再生医療には肝硬変を改善できる可能性を見出すことができます。 再生医療による治療法も選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
2020.02.12 -
- 肩
- 再生治療
肩の痛みで腕が上がらない、満足に眠れないとお悩みの方は、五十肩の可能性があります。 五十肩を治すには、症状に合わせた治療やリハビリが重要です。 今回の記事では五十肩の原因や症状、治療法について解説します。 また、通常の治療よりも2倍の速さで回復できる効果が期待できる再生医療も紹介しているので参考にしてみてください。 そもそも五十肩とは? 五十肩とは、年齢を重ねることで肩の関節周辺に炎症が起こっている状態です。 正式な名称は肩関節周囲炎で、主に40~60代に発症します。 発症した年代によって四十肩や五十肩と呼ばれますが、症状に違いはありません。 主な症状は、肩や腕を動かした際に痛みを感じたり肩が上げにくくなったりします。 肩こりと症状が似ていますが、主な違いは以下の通りです。 五十肩:老化によって肩の関節周辺に炎症が起こり、腕を動かすと痛みが強まる。 肩こり:筋肉が緊張し血行が悪くなっている状態で、首を動かすと痛みが強まる。 五十肩は、時間の経過と共に治癒する場合もありますが、放置すると仕事や家事などの日常生活に差し障る恐れがあります。 五十肩(肩関節周囲炎)の原因 五十肩は、老化によって肩の筋肉や腱が硬くなり、「腱板」や「関節包」に炎症が起こっているのが原因です。 炎症が起こる主な部位について以下にまとめました。 肩腱板:肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉で、肩を安定する役割を持つ 関節包:関節の保護する袋状の組織で、関節の動きをなめらかにする役割を持つ 五十肩の詳しい原因は解明されていませんが、加齢だけでなく血行不良やホルモンバランスの乱れも影響していると考えられています。 五十肩(肩関節周囲炎)の症状 五十肩は、肩や肩甲骨周辺の筋肉や関節に炎症が起きる病気で、痛みで腕や肩を満足に動かせない場合があります。 五十肩の主な症状 五十肩の症状経過 この項目では、五十肩の症状について順番にみていきましょう。 五十肩の主な症状 五十肩は肩関節周囲に炎症が起こっているため、痛みによって腕を外側に回したり、肩を上げて水平に保つのが難しくなったりします。 そのため、円滑な日常生活を送りにくい場合があります。 以下では、五十肩の方が痛みを感じやすいシーンをまとめました。 肩より上の荷物を取る 髪を束ねる 洋服の着替え 頭を洗う 洗濯物を干す また、五十肩を治療せずに放置していると、肩周辺の筋肉や組織などが委縮したり、夜も眠れないほどの痛みが出る可能性があります。 五十肩の症状経過 五十肩の症状は「急性期」「慢性期」「回復期」の3つに分けられます。 病期別の症状や有効な対策は、以下の通りです。 急性期 慢性期 回復期 時期の目安 痛みを感じ始めて1ヶ月程度 急性期明けから6ヶ月程度 発症後6ヶ月〜1年程度 症状 ・肩の激しい痛み ・関節の可動域が急速に狭くなる ・痛みは和らいでくる ・関節が固まり可動域が狭くなる ・痛みはほとんどない状態 ・肩の引っかかり感が残る場合がある 有効な対策 ・安静にする ・患部を冷やす ・無理のない範囲で肩のストレッチを行う ・患部を温める ・肩の可動域を広げるリハビリを行う 五十肩を治すには、病期や肩の状態に合わせて治療を受けるのが重要です。 五十肩は自然に治ることもありますが、長期間の放置はおすすめしません。 日常生活が不便になることに加えて、関節や組織が癒着してさらに動かしにくくなる恐れがあります。 自己判断せずに医療機関の受診を検討しましょう。 五十肩ではなく肩腱板断裂の可能性 症状が長期に渡ったり、肩の痛みがあるものの腕が上がる方は、五十肩ではなく肩腱板断裂の可能性を疑ってみましょう。 肩腱板断裂とは、肩と肩甲骨をつなぐ組織が断裂している疾患です。 五十肩との違いは、関節の動きが制限される症状が少ないことで、腕が上がらない状態にはなりづらいです。 肩を使う仕事やスポーツをしている人は注意しましょう。また、転んで手を付いた際にも発症する場合があります。 主な症状を下記にまとめました。 肩の痛みはあるが腕を上げられる 腕の上げ下げをするとゴリゴリと音がする 初期段階では、損傷した肩を三角巾などで固定し、患部の冷却や痛み止めの内服薬などの保存療法による治療を実施します。 保存療法で症状が改善しない場合は、損傷した組織を縫い付ける手術を行う場合があります。 肩腱板断裂については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。 五十肩を治すには?主な治療方法について 五十肩を治すには放置せずに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。 この項目では、主な治療についてまとめました。 運動療法を中心としたリハビリテーション 温熱・寒冷による物理療法 再生医療による幹細胞治療・PRP療法 一般的な病院では取り扱っていない再生医療についてもまとめているので方の痛みにお悩みの方は参考にしてみてください。 運動療法を中心としたリハビリテーション 五十肩を治すには、運動療法を中心としたリハビリテーションが欠かせません。 五十肩には急性期、慢性期、回復期の3つの時期があり、症状によって必要なケアは異なります。 急性期は痛みが強い時期なので無理に肩を動かす必要はありませんが、慢性期以降は無理のない範囲で肩をストレッチします。 肩周辺の柔軟性や筋力を向上することで、症状や痛みの緩和が期待できます。 また、日常生活の注意点や寝る時の姿勢などの指導があります。 温熱・寒冷による物理療法 五十肩を治すには、温熱・寒冷による物理療法も効果的です。 痛みが強い場合は、氷のうやビニール袋に氷を入れてアイシングを行い炎症を抑えましょう。 炎症が落ち着いたら、患部を温めて血行を促進することで症状の緩和が期待できます。 医療機関では、ホットパックやマイクロ波などの機器を使用して温めます。 自宅では、お風呂にゆっくり浸かったり、蒸しタオルを使用したりしましょう。 再生医療による幹細胞治療・PRP療法 五十肩の早期回復を目指すのであれば再生医療による治療も検討してみましょう。 再生医療のPRP(多血小板血漿)は、血小板が持つ組織の修復を促進する働きを利用した治療法です。 自然治癒能力を高めるのに役立つため、五十肩の回復が期待できます。 PRP療法の特徴は、以下の通りです。 採血や注射での投与などの治療なので身体への負担が少ない 自分の血液から採取した血小板を使用するのでアレルギーなどの副作用リスクが少ない 自然治癒能力を高めるため、通常の治療より早く回復する見込みがある 五十肩の強い痛みにお悩みの方や、五十肩を放置してしまって治療が長引いている方はPRP療法による治療を検討しましょう。 また、五十肩ではなく肩鍵盤断裂の場合は、幹細胞治療が効果的です。 【まとめ】五十肩を治すには肩の状態に応じた治療が重要! 五十肩を治すには、状態に合わせた治療やリハビリが必要です。 五十肩には3つの段階があり、回復するにはある程度の期間がかかります。 症状が重度になるほど回復するための期間も長くなってしまうので、症状が軽いうちに医療機関に相談しましょう。 五十肩の強い痛みで日常生活に支障が出ている方は、再生医療のPRP療法による治療も一つの選択肢です。 当院(リペアセルクリニック)では、PRP療法による治療をご提供しているので、お気軽にお問い合わせください。
2020.02.11 -
- 免疫細胞療法
すぐ風邪をひく人は免疫力に問題がある可能性!なぜ免疫力が低下するのか 世の中には「すぐ風邪をひく」という悩みを抱えている人も少なくありません。風邪をひくと日常生活に小さくない悪影響を及ぼしてしまいます。そのため、「すぐ風邪をひく」という体質を改善したいと思っている人もいるのではないでしょうか。 今回は、すぐ風邪をひく人におすすめしたい体質を改善する方法や免疫細胞療法について解説します。 すぐ風邪をひくのを改善するためには原因を知る! 「すぐ風邪をひく」という悩みを改善したいのであれば、そもそもなぜすぐに風邪をひいてしまうのか、その原因を知ることが最優先です。ひとくちに「風邪をひく」といってもさまざまな原因がありますが、最も大きな問題となるのが「免疫力」です。 免疫力とは、体内に侵入した病原菌に対する防御能力の高さ、簡単に言えば「病気に負けない力」といえます。私たちが生活している空間には、さまざまな病原菌が存在していますが、誰もがすぐさま病気になるわけではありません。 私たちの体内に侵入した病原菌などの有害物質は、免疫機能が働くことで排除されるので、私たちは病気にならずに済むことも多いです。しかし、何らかの理由で免疫力が低下してしまうと、病原菌に対する防御能力が低下して病気を発症してしまうのです。 つまり、すぐ風邪をひく人は「日常的に免疫力が低下している人」であるといえます。 なぜ免疫力が低下してしまうの? すぐ風邪をひく体質を改善するためには、体の免疫力を低下させないことが重要です。しかし、なぜ免疫力は低下してしまうのでしょうか?さまざまな原因が考えられますが、日常生活において以下の要因により免疫力が低下するといわれています。 中には生活習慣を見直すことで改善できる場合もありますが、仕事などの都合でどうしようもない部分もありますし、高齢者の年齢も操作することはできません。 睡眠不足 栄養バランスが偏っている 激しい運動をする ストレスを溜める 生活スタイルが不規則になる 年齢の問題(乳幼児、高齢者) 免疫機能を改善したいのであれば免疫細胞療法という手もある すぐ風邪をひく体質を改善したいというのであれば、「免疫細胞療法」を検討してみてはいかがでしょうか。 免疫細胞療法は、免疫機能に深く関係する「NK細胞」「キラーT細胞」といった、病原菌を攻撃する細胞を培養して体内に戻すことで免疫力を高めることができるのです。 免疫細胞療法は「がん」の対策としても有効性が指摘されています。 生活スタイルを見直してもすぐ風邪をひく人は、免疫細胞療法で免疫力を高めるという選択肢について検討することは、とても有意義なことです。 まとめ・すぐ風邪をひく人は免疫力に問題がある可能性!なぜ免疫力が低下するのか すぐ風邪をひく人は免疫力が低下している可能性があります。基本的には生活スタイルを見直すことで、免疫力を高めていくことができますが、年齢や生活スタイルは人ぞれぞれで、難しい場合もあります。 すぐ風邪をひく体質を改善したい、短期間で効果的に免疫力を高めたいという人は、免疫細胞療法を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.02.10 -
- 肩
- 再生治療
- PRP治療
五十肩が改善されない場合の手術は日帰りでも可能なのか 五十肩がなかなか改善されない場合や、重症化して日常生活に大きな支障が出るという場合、手術が検討されることになります。しかし、仕事や家庭などのことを考えると入院する暇がないので、日帰りで手術できないかと思う人もたくさんいるでしょう。 そこで、今回は五十肩の手術は日帰りで受けることができるのかについて解説します。 一般的な五十肩の手術は日帰り不可 五十肩の手術を日帰りで受けることができるかどうかについてですが、結論から言えば、一般的な五十肩の手術は入院が必要です。五十肩の手術自体は30分程度とすごく簡単なものですが、手術後もリハビリをしっかりとおこなう必要があります。 また、リハビリ期間にしっかりとリハビリをおこなうことで痛みがなくなり、肩も動かせるようになってきます。そのため、五十肩の手術を受ける患者さんは、入院してリハビリまでしっかりおこなうというのが一般的です。 関節鏡視下手術により入院期間が短縮された! 現在の一般的な五十肩の手術は、関節鏡視下手術という手術法が採用されています。関節鏡視下手術は、患部に5ミリ程度の穴を開け、そこから関節鏡と呼ばれる内視鏡を挿入。関節鏡から映し出される患部の状態をモニターで見ながら、関節にくっついて硬くなっている関節の袋を切開していきます。 関節鏡視下手術がおこなわれるようになる前の肩の手術では、5センチくらい切開する必要があって、痛みなど身体への負担も大きく、入院期間も3週間から4週間くらい必要でした。 しかし、関節鏡視下手術による手術は切開部分も少ないため、術後の痛みも少なく、入院期間も数日と短くなりました。ただし、切開する手術では日帰り治療は難しいというのが現状です。 五十肩を手術しないで治す!?再生医療なら日帰り治療が可能 重症化した五十肩に手術は有効な方法です。そして、関節鏡視下手術は従来の手術と比べて入院期間も短く、数日で退院することができます。しかし、例え数日間だとしても仕事や家庭のことなどで、休みを確保することができない、入院は難しいという方もいると思います。 また、なるべく体に負担の少ない治療を受けたいと考える方も多いでしょう。そのような方は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。再生医療によるPRP治療は自分の身体から採血した血液内の成長因子を患部に注射するという治療法なので、身体への負担も非常に少なく入院の必要もありません。 日帰りの治療が可能です。 まとめ・五十肩が改善されない場合の手術は日帰りでも可能なのか 五十肩の手術は日帰りで可能かどうかについて解説しました。一般的な手術の場合は入院が必要ですが、近年では入院期間が短くて済む術式が採用されています。 また、日帰りも可能な再生医療による治療もあるので、入院する時間がとれないという方は、検討してみるとよいでしょう。また、手術が必要になるほど重症化しないためにも、早い段階で治療を受けることが大切です。 五十肩で悩んでいる人は我慢せずにできるだけ早めに医療機関で相談するようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご覧ください
2020.02.09 -
- 再生治療
- 肝疾患
肝臓の痛みは感じない!8つのチェックリストで病気の有無を調べる方法 「肝臓が痛む」という理由で医療機関を受診される方がいますが、肝臓の病気になったとしても、肝臓に痛みを感じることはまずありません。肝臓疾患は症状がないまま進行する病気です。 それではどうやって気付いたらいいのでしょうか?肝臓が痛みを感じない理由と、肝臓の病気かどうかを知る方法をチェックリストを用いて解説しています。 肝臓の病気で痛みを感じない理由 肝臓には表面の肝皮膜にしか痛みを感じる神経がありません。そのため、肝臓疾患になったとしても、ほとんど症状はありません。かなり進行した状態にならないと、自覚症状が現れないことが特徴です。 肝臓がんが進行した状態では、痛みを伴うことがありますが、気付かないまま放置すると病状は徐々に進行していき、慢性化すると元の機能を取り戻すことは困難です。 肝臓疾患の予防や発見は、痛みを感じない臓器ゆえの難しさがあります。 肝臓は痛みを感じない!検診が重要 肝臓の病気を発見するためには、きちんと検診を受けることが大切で、検査結果の数値に注目することが必要です。 肝機能の異常は血液検査の数値から読み取ることができます。 AST(GOT)とALT(GPT) ASTとALTの数値は、肝臓の細胞が壊れていると高くなります。 ALTの方が高いときは、慢性肝炎の可能性があり、ASTの方がより高いときは、肝硬変や肝臓がんの可能性があります。 ASTの数値は心臓の病気を示している場合もあります。 γ-GTP お酒を飲み過ぎていると高くなる数値です。 この数値が基準値を超えている場合は、アルコール性肝障害の可能性があります。長期間の薬の服用でも高くなります。 たとえ検査結果の数値が高くても、症状が無いことがほとんどです。放置せずに医療機関を受診しましょう。 痛みがなくても健康診断は受けよう!8つの肝臓病チェックリスト 肝臓病の可能性がないかをチェックしてみましょう。 家族に肝臓疾患を持つ人がいる 健康診断を受けていない B型肝炎C型肝炎の検査を受けたことがない 輸血を受けたことがある 太っている 足がむくんでいる 白目が黄色い お酒をたくさん飲む 当てはまる項目はありましたか? 肝臓疾患を見つけるためには定期的な健康診断が有効です。上記に当てはまる点がある方は、一度検査を受けておくと安心です。 まとめ・肝臓の痛みは感じない!肝臓が病気かどうかを知るためのチェックリスト 肝臓疾患は、お酒の飲み過ぎや肥満、肝炎ウイルスなどが原因で起こります。痛みなどの自覚症状がほとんどないため、なかなか自分で気付くことができません。 そのため、定期的に健康診断を受けることが大切です。検診で肝臓疾患の指摘を受けた場合は、痛みがなくても早期に受診するようにしてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.02.08 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の捻挫がなかなか治らず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。 よくある怪我だからといって放置すると後遺症が出る可能性があるため、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 今回は、足首の捻挫を放置した時のリスクや治療法についてご紹介します。 また、足首の捻挫の根本的な治療に期待できる再生医療についても紹介しているので、参考にしてみてください。 足首の捻挫を放置すると生じる主な後遺症 足首の捻挫を放置すると生じる主な後遺症について紹介します。 捻った痛みが続く 足首が不安定になる 関節炎の発症リスクを高める 捻挫は、スポーツや転倒、階段の踏み外しなどによって、足首の靭帯や軟骨などに過度な力が加わり損傷した状態を指します。 痛みや腫れが一般的な症状ですが、重度であれば靭帯の断裂や圧迫骨折する場合もあります。 以下では、捻挫を放置したことによる後遺症について、それぞれ解説していきます。 捻った痛みが続く 足首の捻挫を放置すると、捻った痛みが続く可能性があります。 損傷した靭帯の回復が不十分だと痛みが慢性化し、日常生活やスポーツにも影響を及ぼしかねません。 早めに適切な処置を受けて、慢性化を防ぎましょう。 足首が不安定になる 足首が不安定になるのも、足首の捻挫を放置した際の後遺症の一つです。 捻挫によって伸びた靭帯が放置されると足首の関節を安定させる機能が低下し、足首がぐらつく感じがあります。 足首が不安定になると歩行や足をついた時など、日常生活の中でも足首をひねりやすくなり、捻挫の再発につながります。 さらに放置すると足首の関節軟骨がすり減って変形してしまうリスクもあるため、悪化する前に治療しましょう。 関節炎の発症リスクを高める 足首の捻挫を放置し再発を繰り返すと、慢性足関節捻挫と呼ばれる関節炎の発症リスクを高める可能性があります。 慢性足関節捻挫は、捻挫を繰り返すことによって足首の靭帯や関節に負担がかかり、炎症が起こっている状態を指します。 主な症状は以下の通りです。 くるぶしあたりが痛む 足首が腫れて重く感じる 長時間の歩行で痛む 捻挫を繰り返している方や足首の腫れがある方は、単なる捻挫ではなく関節炎の発症を疑いましょう。 足首の捻挫に施す治療方法 足首の捻挫に施す治療法について解説します。 応急処置として「RICE処置」を行う 湿布やテーピングなどを活用する 靭帯が断裂すると手術が検討されるケースもある よくある捻挫だからと放っておくと、足首の不安定さや慢性的な痛みなどの後遺症が出るリスクがあります。 自己判断で治療やリハビリを中止せずに、医師の指示に従いましょう。 応急処置として「RICE処置」を行う 足首の捻挫に施す主な治療として、「RICE処置」があります。 RICE処置の内容は、以下の通りです。 R(Rest)安静:無理に歩かず、足首に負担がかからないようにする I(Ice)冷却:氷のうや保冷剤などで15~20分ほど冷やす C(Compression)圧迫:腫れや内出血を抑えるために包帯で軽く圧迫する E(Elevation)挙上: 横になりクッションや枕などで心臓よりも高い位置に上げ、痛みや腫れを軽減する RICE処置は、捻挫だけでなく肉離れや打撲にも用いられる応急処置方法で、内出血や痛み、腫れを抑える効果が期待できます。 あくまで適切な治療を受ける前の応急処置なので、早期に医療機関を受診しましょう。 湿布やテーピングなどを活用する 足首の捻挫に対する痛みや腫れには、湿布やテーピングなどを活用しましょう。 捻挫直後の炎症や腫れには冷感湿布、症状が落ち着いたら血行促進のための温感湿布など、症状によって使い分けるのが重要です。 また、テーピングは捻挫後の不安定な足首を支えたり、症状の悪化を防いだりするのに有効です。 間違った巻き方では逆に症状の悪化に繋がるので、自分でテーピングをする際は強く巻きすぎないように注意してください。 痛みや腫れが引かない場合や内出血している場合は、捻挫ではなく骨折している可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。 靭帯が断裂すると手術が検討されるケースもある 足首の靭帯が断裂すると手術が検討されるケースがあります。 靭帯の断裂で行われる手術は、以下の通りです。 靭帯修復術:残っている靭帯を修復する 靭帯再建術:他の部位の腱を移植して、靭帯を再建する 手術の際は、皮膚を数センチ切開する直視下法と、小さな穴を開けて内視鏡(カメラ)を挿入する鏡視下手術があります。 手術後の1日目から歩行が可能で、松葉杖を使用して痛みや腫れを確認しながらリハビリを行います。 足首の捻挫を治療するのにかかる期間 足首の捻挫の治療期間は重症度によって異なり、軽症で2〜3週間程度、重要で1〜3ヶ月程度かかります。 受傷直後から数日間はRICE処置を行い、症状を見ながら炎症抑制やストレッチなどの簡単なリハビリを開始します。 炎症や痛みが引いてきたら筋力トレーニングやバランス感覚の訓練など、リハビリの強度を少しずつ上げていくことが重要です。 早期回復を目指すためにも、症状に合わせて適切なリハビリを行いましょう。 足首の捻挫を早く治したい方は再生医療も選択肢の一つ 足首の捻挫を早く治したい方は、再生医療による治療も検討してみましょう。 再生医療の幹細胞治療は、自身の幹細胞を用いて損傷した足首の靭帯や関節包の修復を目指す医療技術です。 幹細胞は人間の身体の中に存在していて、筋肉や腱、神経などさまざまな組織に形を変えられる細胞です。 患者さまの脂肪を採取して幹細胞を抽出・培養したものを患部に注射します。 手術や入院が不要かつ、患者さまの細胞のみを使用するためアレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが低い点が特徴です。 足首の慢性的な痛みにお悩みの方や、捻挫の早期改善を目指したい方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】足首の捻挫を放置すると後遺症が出る可能性があるので早期治療が重要 足首の捻挫は、放置すると慢性的な痛みや足首の不安定感などの後遺症が出る可能性があります。 後遺症や再発を防ぐために、医療機関を受診して早期に治療を受けましょう。 また、スポーツの早期復帰を目指したい方や、長期化する捻挫の症状にお悩みの方は、再生医療による幹細胞治療も選択肢の一つです。 再生医療による治療を検討している方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2020.02.06 -
- 再生治療
肝疾患(脂肪肝と慢性肝炎)で食事で気を付けなければいけないこと 肝疾患になったら食事はどうすればいいのでしょうか?病状を進行させないためには厳しい食事制限が必要なのか心配になりますよね。 今回は、肝疾患を指摘された場合の食事療法について解説します。 肝疾患の食事療法 肝疾患を指摘された場合、絶対に食べてはいけない!という食べ物はありません。しかし、食事の内容に気を付けることは大切です。具体的に、どのように気を付けたらいいのかについてご紹介します。 バランスのとれた食事をとる かつて肝疾患の患者には、高タンパク高カロリーの食事が良いとされてきました。しかし、現在では高カロリー食が原因で脂肪肝になることから、健康的でバランスの良い食事が推奨されています。 昼晩の3食を規則正しくとる 主食を適切な量食べる 野菜をたくさん食べる 良質のたんぱく質を適度に食べる 油の摂りすぎに注意する お菓子、果物、ジュースを控える お酒は控える 栄養の取り過ぎは肥満や糖尿病の原因になるため、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂って、適正な体重を維持することが大切です。 肝疾患(脂肪肝と慢性肝炎)の人が食事で気を付けること 脂肪肝や慢性肝炎になっても、極端な食事制限は必要ありません。健康な人と同じようにバランスのとれた食事を心がけてください。 アルコール性脂肪肝の方はお酒をやめる 鉄分を取りすぎないようにする 消化をよくするためによく噛んで食べる 寝る直前には食べないようにする 食後すぐにお風呂に入らないようにする このような点に注意してください。鉄分の摂りすぎは、肝臓に負担がかかります。また、朝食や昼食を抜いて、夜にまとめて大量に食べるような食生活は、肝臓のリズムを悪くします。規則正しく食事をして、栄養過剰にならないように注意しましょう。 肝疾患(肝硬変)の人が食事で気を付けること 初期の肝硬変では食事制限は必要ありません。バランスの良い食事を続けてください。 病状が進行したり合併症が現れたりした場合は、それぞれに応じた食事療法が必要です。 むくみがある場合 塩分を控える 医師の指示で水分を制限することがある 肝性脳症がある場合 たんぱく質を控える 医師の指示でBCAA(アミノ酸の一種)を補充することがある 食道静脈瘤がある場合 刺激の少ない消化に良いものを選んで食べる エネルギー低栄養状態にある場合は、夜食を摂るように指導されることがあります。医師の指示に従ってください。 まとめ・肝疾患(脂肪肝と慢性肝炎)で食事で気を付けなければいけないこと 肝疾患は放置すると、肝硬変や肝臓がんへと進行する恐れがあるので、早めの対応で、病状の進行を食い止めることが大切です。肝疾患の食事療法は、健康的でバランスの良い食生活を基本とし、肥満を防ぎ、アルコールを控えることが大切です。 肝硬変になると、食事療法が必要になります。 近年、肝疾患の治療法として、自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療に注目が集まっています。再生医療は、一般の治療法とは異なり、肝臓の機能を正常に戻すことを目的とした治療で、高い効果が期待できます。 肝疾患を指摘された場合、治療法の1つとして、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.02.05 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の捻挫、リハビリの前に行うRICE処置をご存知ですか? 足首の捻挫と、リハビリについて 足首の捻挫は、どのようなスポーツでも起こるリスクがあります。また、スポーツだけでなく日常生活の中でもちょっとした拍子に起こることがあります。 身近なケガとしてよくある足首の捻挫ですが、どのような治療やリハビリを、どのくらいの期間行うのでしょうか? 今回は足首の捻挫のリハビリについて解説します。 足首の捻挫はリハビリの前に、まずはRICE処置! 足首を捻挫してしまったら、まずは応急処置「RICE処置」を行います。この処置をするかしないかによって、予後が大きく変わってきます。処置の方法を覚えておき、必ず行うようにしましょう。 RICE処置は受傷初期から1~2週間行いますが、この期間に痛みや腫れが引いてくることが多いです。その後、状態を見ながらリハビリを開始します。 RICE処置とは R(Rest):安静 受傷した足首の靭帯を休ませ、新たな捻挫を起こさないようにします。安静といっても歩いてはいけないわけではなく、負荷をかけないようにします I(Icing):冷却 捻挫をして炎症を起こしている患部を冷やします C(Compression):圧迫 包帯やテーピングを用いて患部を圧迫します E(Elevation):挙上 炎症による腫れを防いだり、足首にたまった水を心臓に戻したりするために、足の下に枕を置くなどして拳上します。また、足首に水が溜まり、血流が悪くなると、捻挫の治りが悪くなってしまうので、安静の目的も含めて、包帯やテーピングを行うことがほとんどです。靭帯の損傷が重度の場合はギプスやシーネで固定することもあります。 足首の捻挫のリハビリについて解説します! 足首の捻挫は放っておくと後遺症を残すリスクがあり、捻挫を繰り返すことにもなりかねません。そうならないようにするために、またアスリートなどスポーツ復帰の前には、しっかりとリハビリをして完治させる必要があります。 RICE処置でご紹介したギプスやシーネでの固定の場合は、特に足首を動かさないように固定するため、リハビリ開始時には関節が硬くなっています。 関節が硬くなった状態でスポーツを再開すれば、ふんばりが効かず、再発しやすくなるなどの危険があるため、リハビリをして関節を柔らかくする必要があるのです。 リハビリは固定中からできます! 捻挫の原因となるような、足首を捻るような動きは避けることが大切ですが、固定している間でも足の指先は動かすことができます。固定中に指先を動かしておくのもリハビリの一環になります。 また捻挫が軽症の場合、包帯やテーピングを行いますが、無理のない範囲で足首の曲げ伸ばしは可能です。過度な安静は足首がかたくなる原因になるので、様子を見ながら動かすことが必要です。 どんなリハビリをするの? 足首の捻挫のリハビリは、足首の動きをよくすることや筋力強化をメインに行います。足首を内側に捻る動きが捻挫を起こしやすいため、リハビリ中にも注意が必要です。 リハビリはどのくらいの期間が必要? 軽症の場合は1週間ほどのリハビリになりますが、重症になるにつれてリハビリ期間は長くなります。 靭帯が完全断裂している場合は縫合する手術を行うこともあり、術後のリハビリも必要です。 まとめ・足首の捻挫、リハビリの前に行うRICE処置をご存知ですか? 足首の捻挫ではまずRICE処置を行い、その後状態に合わせてリハビリを開始します。捻挫でかたくなった関節の動きをよくし、捻挫の再発を予防するためにもリハビリは大切です。 リハビリは重症度によって期間が異なりますが、手術が必要な場合は長期間になることが多いです。 近年スポーツ医療で期待される再生医療では、幹細胞で損傷した靭帯を修復させるので治療期間を短縮できます。リハビリと併用することで、今までよりも早期のスポーツ復帰を目指すことが可能です。 重症の捻挫を起こしてしまった場合などは、再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2020.02.04 -
- 再生治療
- 肝疾患
肝臓が悪いと顔や体に変化がありますが、初期症状が曖昧で気づきにくいため注意が必要です。 肝臓の病気は進行すると、肝硬変や肝臓がんなどの重篤な病気になる可能性があるため、早く症状に気づけるかどうかが大切です。 そこで本記事では、肝臓が悪いとどんな症状が出るのか解説します。最後までご覧いただき肝疾患の早期発見・早期治療を目指しましょう。 この記事を読むとわかること 肝臓が悪いと顔や体に出現する症状 肝臓の病気の種類 肝臓の病気を予防する方法 肝臓が悪いと顔や体に出る症状 肝臓が悪いと顔や体に出る症状は、以下のとおりです。 肝臓が悪いと顔や体に出る症状 黄疸と皮膚のかゆみ 視力の低下と目の疲れ からだのむくみと腹水 全身倦怠感と疲労感 吐血と意識障害 食欲低下と消化不良 肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、初期段階では症状に気づきにくいのが特徴です。症状に気づいたころには重症化している可能性もあるため、どんな症状が出現するのか知っておきましょう。 黄疸と皮膚のかゆみ 肝臓が悪いと、黄疸や皮膚のかゆみが現れる場合があります。黄疸とは、皮膚や眼の白い部分が黄色くなる症状です。 肝臓の機能が低下し、ビリルビンと言われる黄色い色素を正常に処理できなくなると、黄疸の症状が現れます。皮膚のかゆみも肝臓の異常を示す症状で、ビリルビンや胆汁酸が体内に蓄積されて生じます。 視力の低下と目の疲れ 肝臓が悪くなると、視力の低下や目の疲れなどの症状が現れることがあります。 肝臓の機能低下による間接的な影響で、健康な血液が十分に供給されなくなり、視界がぼやけたりかすんだりする症状が出現します。 ドライアイの症状も肝臓の異常を示すサインの場合があるため、目に違和感があるときは注意が必要です。 からだのむくみと腹水 肝臓の働きが鈍ると、からだがむくんだり腹水が溜まったりする場合があります。体内の水分量が増える原因は、肝機能の悪化により正常に血液を処理できなくなり、血液や体液が滞るためです。 一般的に足や顔がむくみやすく、症状が進行すると大量の腹水が溜まる場合もあります。 全身倦怠感と疲労感 肝臓が悪いと、全身倦怠感や疲労感が強く現れます。肝機能の悪化により全身倦怠感や疲労感が出現する理由は、肝臓が担う代謝の機能が乱れ、疲労物質が蓄積するためです。 日常生活動作で疲れたり、何も動いていないのに倦怠感があったりする場合は、早めに医師へ相談しましょう。 吐血と意識障害 肝臓病が重篤化すると、吐血や意識障害が現れる場合があります。吐血が起こる原因は、肝臓の異常によって消化管の血管が破れやすくなるためです。 意識障害が現れる理由は、体内に蓄積した毒素が脳に影響を及ぼすためです。肝臓には代謝や解毒作用などの働きがあり、正常に機能しなければ毒素が蓄積します。 肝疾患が重篤化する前に、体の異変に気づいたらすぐ医療機関を受診しましょう。 食欲低下と消化不良 肝臓が悪化すると、食欲低下や消化不良が起こります。 食べ物の消化には、肝臓から分泌される胆汁が必要です。肝臓の働きが鈍り、胆汁の分泌量が低下すると、食べ物の消化が困難になります。 消化不良の場合は、食欲がなくなったり嘔気を感じたりします。 受診の重要性 肝臓の疾患が疑われる症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 肝臓の異常はウイルス感染や自己免疫異常、薬の副作用など、さまざまな原因で引き起こされます。血液検査や画像診断で肝臓の状態を知り、医師の治療を受ける必要があります。 知っておくべき肝臓の病気の種類 知っておくべき肝臓の病気は、以下のとおりです。 肝炎 脂肪肝 非アルコール性脂肪性肝炎 アルコール性肝障害 肝硬変 肝臓の病気を早期に発見し、スムーズに治療を受けられるよう、疾患別の症状を確認しましょう。 肝炎 肝炎は主に肝炎ウイルスの感染により発症する病気で、感染以外の発症要因にはアルコールや薬物などがあります。 急激に症状が出現する急性肝炎は、A型・B型・E型ウイルスが原因の場合が大半です。一方で、慢性的に症状が進行する慢性肝炎は、B型・C型ウイルスを要因とする場合が多いと言われています。 肝炎になると、以下の症状が現れる場合があります。 全身倦怠感 食欲不振 皮膚のかゆみ、黄疸 発熱、頭痛 嘔気、嘔吐 褐色尿 症状には個人差があるため、違和感や不安があるときは迷わず医師にご相談ください。 脂肪肝 知っておくべき肝臓の病気の1つに、脂肪肝があります。脂肪肝とは、肝臓に過剰な脂肪が蓄積された状態です。 脂肪肝は主に、中性脂肪が肝細胞内に多く蓄積し起こります。脂肪肝が悪化すると、肝炎や肝硬変、肝がんなどの深刻な病気に進展するリスクがあります。 脂肪肝は、乱れた生活習慣が原因で起こる場合が大半です。過剰な飲酒や肥満なども脂肪肝のリスクを高めるため、自身の生活習慣を見直しましょう。 非アルコール性脂肪性肝炎 知っておくべき肝臓の病気に、非アルコール性脂肪性肝炎があります。 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、肥満や糖尿病などの生活習慣病に関連して発症する肝炎です。肝臓に異常に蓄積した脂肪が炎症を引き起こし、疲労感や腹部の不快感などの症状が現れます。 NASHは、肝硬変や肝臓がんなどの深刻な疾患を合併する恐れがあります。合併症を予防するためには、不規則な生活習慣の改善や早期治療が重要です。NASHの治療法は、食事療法や運動療法、薬物療法などです。治療効果が得られず症状が悪化した際は、肝移植を行う場合もあります。 医師と相談し自身に合った治療を受け、症状の改善を目指しましょう。 NASHは初期段階で症状に気づくのが難しいため、定期的な健康診断や肝機能モニタリングが早期発見・早期治療の鍵となります。 アルコール性肝障害 知っておくべき肝臓の病気に、アルコール性肝障害があります。アルコール性肝障害とは、多量のアルコールを長期間にわたり摂取し、肝臓が損傷を受ける疾患の総称です。 多量飲酒によりアルコール代謝の過程で生成される有害物質が肝細胞を傷つけ、炎症を引き起こします。肝臓が炎症を起こすと、肝機能が低下し、以下の症状が現れます。 全身倦怠感 食欲不振 体重減少 黄疸(皮膚や目が黄色くなる) 腹水、浮腫(むくみ) アルコール性肝障害は、以下3つの状態に分けられます。 進行度 アルコール性脂肪肝(初期) アルコール性肝炎(中期) アルコール性肝硬変(末期) 状態 肝臓に脂肪が蓄積している状態 肝臓に炎症が生じ、肝細胞が破壊された状態 肝臓の組織が線維化し硬くなり、正常な機能が失われた状態 アルコール性肝障害を予防するためには、飲酒量を適度に抑えることが最も重要です。厚生労働省の「健康日本21(アルコール)」によると、適度な飲酒量は1日平均純アルコールで約20gで、具体例は以下のとおりです。 お酒の種類 純アルコール量 ビール中瓶1本(500ml) 20g 清酒1合(180ml) 22g ウイスキー(60ml) 20g 焼酎35度1/2合(90ml) 25g ワイン2杯(240ml) 24g 飲酒の頻度や量を減らすと、肝臓への負担が軽減され、肝障害のリスクが低下します。治療する際はアルコールを完全に断ち、肝臓の損傷部位を回復させるとともに、栄養療法や薬物療法を行います。 アルコール性肝障害は、生活習慣の見直しで予防できる疾患です。健康的な飲酒習慣を心がけたり、定期的に健康診断を受けたりし、早期発見・早期治療を目指しましょう。 肝硬変 慢性肝炎が長期化すると、肝臓の組織が線維化し硬くなり、肝硬変になります。肝臓は再生力が高い臓器ですが、肝硬変になると肝機能を元の状態に戻すのが難しくなるため、早期発見・早期治療が重要です。 肝硬変の主な症状は以下のとおりです。 足がむくむ 腹水がたまる 黄疸が出る 腹部静脈が盛り上がる 意識障害が起こる 初期の肝硬変は、症状に気づきにくいのが特徴です。健康診断で異常を指摘されたら、症状がなくても病院を受診しましょう。 自己免疫性肝疾患 自己免疫性肝疾患とは、自己免疫反応が原因で肝臓が障害される病気の総称です。主に自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎の3つがあります。 自己免疫性肝炎(AIH) 原発性胆汁性肝硬変(PBC) 原発性硬化性胆管炎(PSC) 50歳から60歳代の中年以降の女性 ※若い女性や小児でも発症する場合あり 中年以降の女性に多い ※50歳代が最も多い 20歳代と60歳代 自己免疫反応により肝細胞が攻撃され慢性肝炎を引き起こす 細い胆管が慢性的な炎症により破壊され、肝臓に胆汁が停滞して、肝臓の細胞が障害される 臓内外の胆管が障害され胆汁の停滞が起こり、肝臓に炎症を引き起こす 自己免疫性肝疾患は、発症メカニズムが完全に解明されておらず、遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています。 肝臓が悪いとどんな症状が出る?セルフチェック項目 肝臓が悪いと出現する症状が現れていないか、以下の表でセルフチェックをしてみましょう。 チェックポイント 理由 顔や体の皮膚が黄色い 黄色い色素のビリルビンが正常に処理されず体内に蓄積されるため 白目が黄色く濁っている 鼻の頭に赤みを帯びている 肝臓が正常に機能せずホルモン異常が起き、クモ状血管腫が増えるため 手の平に赤みを帯びている 肝臓が正常に機能せず、血管拡張作用のあるエストロゲンが処理されなくなるため セルフチェックの項目に当てはまる場合は、肝臓が悪くなっている可能性を考え、早めに医療機関を受診するのが得策です。症状には個人差があるため、セルフチェックだけで病気の発症の有無を判断しないよう注意しましょう。 肝臓が悪い場合は、栄養療法や薬物療法で治療を行うのが一般的ですが、再生治療も選択肢の1つです。肝機能の改善を目指すために、自身に合った治療法を医師と相談したうえで検討しましょう。 定期的な血液検査で肝臓の数値をチェックしよう 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気が進行しても自覚症状が現れにくい特徴があります。そのため、肝臓の不調を早期に発見するためにも、健康診断などで定期的な血液検査を行いましょう。 血液検査では、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどの数値を確認し、肝臓の状態を把握します。 肝機能に異常がある場合、数値の変化として現れることが多く、脂肪肝や肝炎、肝硬変といった疾患の兆候を早期に見つけられます。 早期治療ができるよう、定期的に健康診断を受け、血液検査で肝臓の数値を確認しましょう。 予防や生活習慣の改善も大切 肝臓の病気を予防するためには、生活習慣の改善も大切です。以下の3つの生活習慣を参考に、自身の日常生活を振り返りましょう。 食事のバランスを整える 適度な運動を行う 休肝日をつくる 肝臓の病気は、生活習慣と密接に関わっています。肝臓が悪くならないよう、改善できる生活習慣から見直すことが大切です。 食事のバランスを整える 肝機能を向上させるためには、食事のバランスが重要です。主食・主菜・副菜を揃えた食事を心がけると、バランスの良い食事になります。 炭水化物はエネルギー源となり、日常の活動を支えます。タンパク質は、筋肉や臓器の修復・成長に必要不可欠です。ビタミンやミネラルは、体の機能を正常に保つために大切です。 家で健康的な食事を心がけていても、外食時に栄養バランスが崩れる場合があるため注意してください。 たとえば、ラーメンやカレーライスなどの単品料理は、主食と主菜は満たしますが、副菜が不足します。サラダや野菜スープなどを追加し、副菜も摂取できるよう工夫しましょう。 適度な運動を行う 肝機能の改善や健康維持には、適度な有酸素運動が非常に効果的です。適度な運動を行うと、肝臓に蓄積した脂肪の減少が期待できます。 有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングなどです。有酸素運動を毎日30分以上行い、肝機能の改善や筋肉量の維持を目指しましょう。 筋肉は糖質代謝やアンモニア代謝をつかさどり、肝臓の機能を補完する役割があります。肝臓病患者にとって筋肉の維持は、肝臓の負担を軽減し、肝機能の向上につながるため大切です。 また、有酸素運動はストレスの軽減にも効果があります。通勤や日常生活にウォーキングを取り入れると心身の健康に良い影響を与えます。 休肝日をつくる 肝臓が悪くならないよう休肝日をつくりましょう。休肝日(きゅうかんび)は、週に1日以上飲酒しない日を設け、肝臓を休めることを目的としています。 習慣的な飲酒は依存性を高め、飲酒量が増加する危険性があります。休肝日を設け、飲酒総量を減少させると、肝障害を予防できる可能性があります。 肝臓の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しよう 肝臓の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。 肝臓は沈黙の臓器と言われ、悪くなっても症状の自覚が難しく、発見が遅れやすいのが特徴です。肝機能の悪化でどんな症状が出るのか事前に知っておくと、病気の早期発見が可能です。 肝臓が悪くなった場合の治療法には、栄養療法や薬物療法、再生医療などがあります。医師と相談し、自身に合った治療法の選択が大切です。 体に異変を感じたらすぐに医療機関を受診し検査を受けるのが大切です。定期的に健康診断や受診に行き、早期発見・早期治療を目指しましょう。
2020.02.02 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の捻挫はスポーツはもちろん、日常生活の中でも起こりうるケガのひとつです。 捻挫を軽く考えて、病院に行くのがつい遅くなってしまうこともありますね。 しかし、適切な治療を受けずに放置していると、治るのが遅くなるだけでなく後遺症が残ってしまう恐れがあります。 捻挫したことがある方は、本記事のチェックリストを確認して後遺症が出ていないか確かめてください。 足首の捻挫で後遺症が残るのはなぜ? 足首の捻挫で後遺症が残る原因として、適切な治療を受けていない・治っていない状態で足首に負荷がかかってしまうことが考えられます。 捻挫とは、関節をひねったときに靭帯や腱などを損傷するケガです。 適切な治療を受けずに放置していると靭帯がゆるいままとなり、足首の不安定さや捻挫の再発に繋がる可能性があります。 後遺症を防ぐためにも足首を捻挫した場合は、放置せずに適切な治療を受けることが重要です。 足首捻挫を放置することで後遺症のリスクが高まる 足首の捻挫を放置すると後遺症が出る可能性が高くなります。以下では、具体的な後遺症の症状を紹介します。 足首の不安定さ 痛みが残る 足首がかたくなる 捻挫の再発(捻挫が癖になる) それぞれの後遺症について、詳しく解説していきます。ご自身に上記のような症状がないか確かめてください。 足首の不安定さ 足首の不安定さがあると、踏ん張りがきかないので転びやすくなる危険性があります。 靭帯の損傷が重度の場合、足首がぐらぐらと不安定になります。捻挫の後遺症の中で最も多い症状です。 痛みが残る 足首を捻挫すると痛みが生じます。早い人は1週間ほどで落ち着きますが、放置すると後遺症として痛みが残るケースがあります。 3~4週間経過しても痛みが残る場合は、軟骨や骨に異常が生じている可能性もありますので医師に相談してください。 足首がかたくなる 捻挫をして靭帯や関節包が損傷すると、治る過程で損傷した組織がかたくなってしまいます。また、重症の場合はギプスによる固定でかたくなるケースがあります。 治療段階を過ぎたら、医師や専門家の指示に従ってリハビリを開始しましょう。 かたいままだと、足首を痛めやすくなる危険性があります。 捻挫の再発(捻挫が癖になる) 捻挫が治りきっていないときに無理をすると、捻挫を再発しやすくなります。 損傷した部位はしっかり治してから動かすようにしましょう。 捻挫はしっかり治療すれば、癖になる可能性が少なくなります。 足首捻挫の後遺症セルフチェックリスト 足首の捻挫の後遺症が出ていないかどうかを確認してみましょう。 足首の上下運動 足首のかたさ ふくらはぎの筋力 片足立位 詳しいやり方について解説します。ご自宅でも気軽にできるチェック方法ですので、ぜひ試してください。 足首の上下運動 足首を上下に曲げ伸ばししてください。 正常な場合は足首を曲げたときにまっすぐ曲がりますが、指先が外側や内側に向く、指だけが持ち上がる場合には後遺症が出ている可能性があります。 足首のかたさ 足首のかたさで捻挫の後遺症のセルフチェックができます。 1.足首をまっすぐ壁に向けて立つ 2.かかとが浮かない状態で壁に膝をつけるように足首を曲げる 3.膝がつかなければ足の位置を調整する 4.壁と膝がくっつくときのつま先と壁の距離をチェック つま先と壁の距離が10cmほどになると良好です。左右両方の足首で測定してください。 足首がかたい場合は、ストレッチをして足首の柔軟性を上げましょう。 ふくらはぎの筋力 ふくらはぎの筋力が落ちているかどうかで捻挫の後遺症をチェックできます。 1.両足でつま先立ちをしてかかとの高さを測定 2.片足でつま先立ちをして同じ高さまで上げられるかを測定 左右それぞれ測定してください。 左右に差がある、そもそも上げられない場合は後遺症が疑われます。また、足首がまっすぐに上がらない場合も足首に問題がある可能性が考えられます。 片足立位 次に紹介するのは、片足立ちした際の左右のバランスを確かめる方法です。 1.片足をふくらはぎにつけた状態で片足立ちする 2.目を瞑って30秒間片足立ちの状態をキープする 足の位置がずれるほどふらつく場合は、後遺症が疑われます。 目を瞑った状態が難しい場合は、目を開けた状態から試してください。 チェックリストの中でできなかったことがある場合、トレーニングを始めて後遺症を克服しましょう。 足首捻挫の治療期間は? 足首を捻挫した際の治療期間には個人差がありますが、軽度の場合は「2週間から4週間程度」で回復します。 しかし、靭帯が断裂するなど重度の場合は、治療から回復するまでに「3ヶ月から6ヶ月程度」かかる可能性があります。 足首を捻挫してしまったときには、安静が必要になります。歩いてはいけないわけではなく、負荷をかけないようにします。 捻挫が治っていない状態で無理をすると捻挫が再発するだけでなく、後遺症が出ることもあるため、治療に専念しましょう。 足首捻挫の後遺症に対する治療法 足首の捻挫の後遺症に対する治療法を2つ紹介します。 リハビリテーション 再生医療 それぞれの治療法について詳しくご説明します。 リハビリテーション 足首の捻挫の後遺症に対するリハビリは、主に以下のようなプログラムが行われます。 足首を外側に開く筋力を上げる 片足で立つ 不安定な土台の上でのバランストレーニング 主に足首やふくらはぎの筋肉を鍛えるトレーニングをします。 症状が改善されてきた場合はジョギングなどの軽い運動も取り入れましょう。 再生医療 https://youtu.be/uJ21b57GXH4?si=8GpJjaC7n4UHJlKd 再生医療は、患者さまご自身の細胞を利用して損傷した部位の修復をする治療法です。 拒否反応やアレルギーのリスクが低いことや、治療期間が短縮できる利点があります。 足首の捻挫が治らない方、後遺症に悩んでいる方はぜひ再生医療をご検討ください。 【まとめ】足首捻挫の後遺症が気になる方は当院の再生医療をご検討ください 足首の捻挫は誰もが経験しうることですが、放置するとその後の生活に多大な影響を与えます。 また、適切な治療を受けないと捻挫が癖になってしまう場合があります。 完治までに時間がかかるケースもありますが、必ず医師に従って治療しましょう。 すぐに捻挫を治療したい方、後遺症に悩んでいる方は再生医療の選択肢があります。 再生医療を検討している方は当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2020.01.31 -
- 再生治療
- 肝疾患
サプリメントは健康食品の一種であり、特定の栄養成分を補給することを目的とした食品ですが、「肝臓に負担をかけてしまうのではないか」と不安を感じる方もいるのではないでしょうか。 とくに、サプリメントの摂りすぎや飲み合わせによる影響が気になる場合、どのように正しく利用すればよいのか悩む方も少なくありません。 本記事では、サプリメントの過剰摂取が肝臓に与える影響や薬剤性肝障害のリスクについて解説します。 また、肝障害に対する再生医療の可能性にも触れながら、健康的にサプリメントを活用するための知識をご紹介します。ぜひ最後までお読みください。 サプリメントの摂りすぎが肝臓にダメージを与える理由 肝臓は体の中で非常に重要な役割を担っており、主に以下の働きをしています。 サプリメントは薬剤と同じく肝臓で解毒・分解されますが、過剰な服用で肝臓への負担が大きくなります。 実際に、薬剤によって引き起こされる「薬剤性肝障害」と呼ばれる肝臓の病気は、健康食品やサプリメントの過剰摂取によって発症した事例も報告されています。 また、アルコールの分解を補助するサプリメントを飲めば、お酒をたくさん飲んでも良いというわけではありません。 加えて、すでに肝炎や脂肪肝を患っている方は、サプリメントにより肝臓の負担が増す可能性があるため注意が必要です。 重篤な状態に陥ると、肝臓が再生しない肝硬変に進展する可能性もあります。 肝臓疾患を招く薬とその症状 実は、ほとんどのサプリメントや薬に肝臓疾患を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。 発熱・倦怠感・体のかゆみ・発疹・吐き気などの症状があるときは、サプリメントや薬が肝臓に負担をかけている可能性があるので、早めに医療機関を受診しましょう。 過剰摂取すると肝臓に悪いサプリメントの成分 サプリメントは健康維持に役立つ面もありますが、過剰摂取によって肝臓に負担がかかる場合があります。 過剰摂取すると肝臓に悪いサプリメントの成分と影響は以下の通りです。 成分 肝臓への影響や注意点 ビタミンA 脂溶性ビタミンなので過剰に摂ると肝細胞に蓄積し、炎症や障害を誘発するケースがある 鉄分 多量に摂取すると肝臓に蓄積し、酸化ストレスを引き起こすため肝硬変などのリスクが高まる ウコン(ターメリック) カレーなどで使われるスパイスだが、過剰摂取で肝障害につながる報告がある アガリクス(キノコ類) 免疫向上を目的に使用されるが、長期過剰摂取で肝臓に炎症が起きる可能性がある プロポリス 蜂由来の成分で抗酸化作用が期待されるが、体質や量によっては薬剤性肝障害が発生するケースがある ノニ(モリンダシトリフォリア) 健康飲料として市販されているが、過剰摂取で急性肝障害を発症した報告が存在する タンパク質サプリ 長期間にわたり高容量を摂ると肝臓が分解時に負担を受け、肝機能に悪影響を及ぼす可能性がある ナイアシン、緑茶エキス 適量なら問題ないが、過剰摂取による肝炎のリスクがあるため、サプリの上限量を守る必要がある サプリメントは用量や飲むタイミングを誤ると肝障害を招く恐れがあります。 安全に利用するには摂取量を守り、持病がある場合は医師に相談しましょう。 サプリメントで起こる薬剤性肝障害の症状 サプリメントの過剰摂取や成分の影響により、肝臓に炎症や障害が発生する可能性があります。 薬剤性肝障害でみられる症状は、以下の通りです。 これらの症状が現れた場合は、早急に医療機関へ相談し、適切な検査や治療を受けることをおすすめします。 サプリメントによる肝障害は再生医療で根本的な治療に期待できる サプリメントの影響で肝臓に障害が生じた場合の治療法の一つに、再生医療があります。 再生医療は、肝細胞の修復や再生を促進することで、従来の治療では難しい症状の改善が期待できます。 再生医療による肝臓の治療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。 肝臓疾患を防ぐ正しいサプリメントの飲み方 サプリメントにおける用法・用量は守ることは非常に重要です。 肝臓に負担をかけないためにもサプリメントの飲み方を覚えておく必要があります。 サプリメントについての理解を深め、肝臓疾患を防ぎましょう。 摂取量を守る 1日に必要な栄養素を超えないようにサプリメントを飲むことが大切です。 サプリメントをたくさん飲んだからといって効果が増幅することはありません。それどころか、サプリメントの過剰摂取は肝臓のダメージをはじめ、健康に害を及ぼす可能性があります。 必ず容量を守って飲みましょう。 飲み合わせの効果を確認する 1種類だけでなく、複数種類のサプリメントを同時に飲む方もいらっしゃるでしょう。しかし、飲み合わせはサプリメント同士の働きを邪魔してしまうこともあります。 サプリメントを複数飲む際は、一緒に飲んでも効果があるのか薬剤師に確認してみましょう。 医師に相談する 肝臓の病気を患っており、処方薬を飲んでいる場合は細心の注意を払ってサプリメントを摂取する必要があります。 処方薬と干渉しないサプリメントを選ぶ必要があるため、その場合は必ず医師に相談し、飲めるサプリメントを教えてもらいましょう。 とくに、肝硬変の場合はサプリの代謝が難しいため、必ず医師からの指導を受けてください。 サプリメントの危険な飲み合わせに注意する サプリメント同士の組み合わせによっては、効果が減少したり副作用が発生する可能性があります。 以下は、注意が必要なサプリメント同士の組み合わせです。複数のサプリメントを飲むときはお気を付けください。 サプリメント成分1 サプリメント成分2 注意点 ビタミンA ビタミンD 両方とも脂溶性ビタミンのため、過剰摂取で肝障害や高カルシウム血症を引き起こす可能性がある 鉄分 カルシウム 鉄分の吸収がカルシウムによって妨げられ、鉄分不足を招く可能性がある マグネシウム カルシウム 両者が腸内で競合し、どちらの吸収率も低下する場合がある 亜鉛 鉄分 亜鉛の摂取量が多いと鉄分の吸収を阻害し、貧血を招く可能性がある オメガ3脂肪酸 ビタミンE 両方とも血液をサラサラにする作用があり、出血時のリスクが高まる クエン酸カルシウム 亜鉛 クエン酸カルシウムが亜鉛の吸収を妨げる可能性がある ビタミンB群 緑茶エキス 緑茶エキスに含まれるカテキンがビタミンB群の吸収を阻害する可能性がある サプリメントは適切に利用することで健康を維持できますが、飲み合わせによる影響を理解し、安全に活用しましょう。 サプリメントは摂取量に注意!肝臓が悪い場合は医師に相談しよう サプリメントは健康維持に役立つ一方で、摂取量を守らないと肝臓に負担をかけるリスクがあります。 とくに、脂溶性ビタミンや鉄分、ウコンなど、過剰摂取により肝障害を引き起こす可能性がある成分には注意が必要です。 サプリメントの過剰摂取などにより薬剤性肝障害になってしまうと、倦怠感や吐き気、黄疸、発熱などの症状が現れます。 これらの症状を放置すると肝機能がさらに低下し、治療が難しくなる場合もあるため、早めの対応が大切です。 薬剤性肝障害などの肝臓疾患に対しては、再生医療が効果的な治療法の一つとして挙げられます。 再生医療では、幹細胞を用いて肝細胞の修復や再生を促進することで、従来の治療では改善が難しい症状の緩和が期待されています。 肝臓の疾患にお悩みの方は、再生医療を含む治療法について当院へお気軽にご相談ください。
2020.01.30 -
- スポーツ医療
スポーツ障害!足首の捻挫!テーピングやサポーターで再発を予防 足首の捻挫はスポーツ障害の中でも頻繁に起こりやすいケガです。足首はどのようなスポーツでも使うものなので、どのようなスポーツでも起こりうるという特徴もあります。 身近なケガですが、放っておくと足首の不安定さや痛みが残ることもあるため、テーピングをするという方も多いのではないでしょうか。 今回は、足首の捻挫とテーピングは有効なのかということについて解説します。 テーピングは足首の捻挫の治療や再発予防になります! スポーツ障害の治療や予防ではテーピングを勧められることがありますが、足首の捻挫でもテーピングを行います。 足首の捻挫をしてしまったときには、まず、RICE処置を行うことが大切です。 RICE処置とは R(Rest):安静 I(Ice):冷却 C(Compression):圧迫 E(Elevation): 挙上のことで、さまざまなスポーツ障害の初期の処置にも用いられます 捻挫してしまった足首は、1週間は安静にしておく必要があります。安静といっても歩いてはいけないわけではありません。足首の捻挫はよほど重症でなければ、歩行に問題が生じることは少ないですし、足首を動かすこともできます。 ただし、負荷をかけすぎないように注意しましょう。 このときに足首を安定させるのに役立つのがテーピングです。重症の場合はシーネ固定やギプス固定をするのですが、そうでなければテーピングで足首を安定させるという対処で大丈夫です。 テーピングは自己流ではなく専門家の指示通りにしましょう 足首を捻挫したときにテーピングをするのは、「スポーツ復帰してから捻挫を再発させない」「治るまで無理な動きをしないように足首の動きを安定させる」という目的があります。 しかし、自己流でテーピングを行っても、この目的を果たせない場合があります。 スポーツ医療では、スポーツ障害の再発予防にテーピング指導を行っています。テーピングは自分でもできますが、自己流ではなく専門家の指導を受けることをおすすめします。 足首の捻挫には再生医療という治療法もあります 足首の捻挫は治療とリハビリだけでなく、再発の予防も必要です。 足首は動かす機会が多いうえに、靭帯は一度損傷したら完全に元の状態に戻すことが難しいため、治療期間が3週間から3か月かかる上に、再発のリスクがあるのが足首の捻挫です。 そんな足首の捻挫の治療として近年注目されているのが再生医療です。 再生医療では、自分の幹細胞を用いて足首の靭帯や関節の組織を修復させます。これまで困難だった、損傷した靭帯の修復が期待でき、スポーツ医療でも用いられるようになりました。 また再生医療は治療期間の短縮ができることから、早期のスポーツ復帰を可能にする効果も期待できます。 まとめ・スポーツ障害!足首の捻挫!テーピングやサポーターで再発を予防 足首の捻挫は、足首を支える靭帯や関節包の損傷です。足首を捻ったり、無理な力が加わった時に起こります。 そして、テーピングは足首の捻挫にとても有効ですが、自己流で行っても十分な効果が期待できないことがあるため、専門の指導通りに行うことが大切です。 近年、足首の捻挫治療の1つとして、再生医療が注目されています。安全で高い治療効果が期待できるので、捻挫を繰り返してしまうというような方は、再生医療による治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2020.01.29 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
肝臓がんにいたる3つの原因と、予防のために出来ること 肝臓は病気になってもなかなか症状が現れず、気が付きにくい臓器です。そのため治療が遅れ、知らないうちに肝臓がんなどの深刻な病気になってしまうことがあります。 今回は、肝臓がんの原因にはどのようなものがあるのか、また、予防するにはどうしたらいいのかについて解説します。 肝臓がんの原因は主に 3 つ! 肝臓疾患を引き起こす主な原因は、「アルコール」「肥満」「ウイルスの」 3 つです。 それぞれについて、予防法と併せて詳しく解説します。 原因①アルコールによる、肝硬変から肝臓がん アルコールを飲みすぎるとさまざまな臓器に悪影響が出ます。なかでも肝臓はアルコールの害を受けやすい臓器です。なぜなら、肝臓の役割の1つにアルコールや有害物質、薬物などの解毒と分解があるからです。 出来る予防方法は? 飲酒期間が長いほど脂肪肝のリスクは高くなりますが、飲酒を控えることで改善も可能です。しかし肝臓の病気はほとんど自覚症状がないため、放置されることが多く治療も困難です。 さらに飲酒を続けると肝硬変から肝臓がんへと進展する可能性もあります。予防のためには、お酒を飲む習慣のある方は医療機関で定期的に検査を受けましょう。 原因②肥満による、脂肪肝から肝臓がん 食べ過ぎによる肥満が脂肪肝の原因になり、脂肪肝が進行すると肝臓がんになることがあります。お酒を飲む習慣がなくても、肥満である場合は肝臓がんのリスクが上昇するという研究結果もありますから、肥満には気を付けたいですね。 出来る予防方法は? 体重は自分でコントロールすることができます。 肝臓がん予防のためには、日頃から適切な運動、食生活のコントロールをし、体重の維持に努めましょう。 原因③ウイルスによる肝臓がん B型肝炎・C型肝炎ウイルスによる肝炎が原因で、肝臓がんを発症することがあります。B型肝炎は現在、母子感染防止策が取られており、C型肝炎は現在、輸血や血液製剤による感染対策が取られていて、日常での感染の危険はありません。 しかし、感染対策が取られるようになった以前に感染された方が、肝炎ウイルスで慢性肝炎になっている可能性があります。その場合、自覚症状はほとんどみられません。 出来る予防方法は? 予防のためにも、心配な方は医療機関で肝炎検査を受けて、早めに治療を始めましょう。 まとめ・肝臓がんにいたる3つの原因と、予防のために出来ること 肝臓がんは、アルコール、肥満による脂肪肝、ウイルス感染などが原因になります。肝臓がんにならないためには健康状態のチェックが必要です。特に肝臓の病気は自覚症状が現れにくいので、検診の結果をよく確認してください。 肝臓疾患の治療として、自己脂肪由来幹細胞を用いた再生医療に注目が集まっています。再生医療では、幹細胞の点滴治療を行うことで肝臓の機能を改善する効果が期待できます。 弱った肝臓を修復し、正常な肝臓に戻すことを目指した治療法で、高い効果が期待できますから、肝臓疾患の方は再生医療も治療法の1つとして検討してみるとよいでしょう。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.01.26 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の捻挫は、比較的発生しやすいスポーツ外傷の一つです。 一度発生してしまうと癖になってしまい、何度も繰り返し捻挫をしてしまうため「足首の捻挫が癖になったら治らないのでは?」といった不安を持っている人もいるのではないでしょうか。 もちろんスポーツ以外の日常生活の中で、階段などの段差のある場所などでも捻挫は起こりうるケガの一つです。ただ、捻挫をした際に適切な処置を怠ったり、無理に歩き続けたりすることで癖になる可能性が高くなります。 そこで今回は、足首の捻挫が癖になった場合どうすれば治せるのか、その治療法や癖になる前の予防策などを解説していきますので、参考にしてください。 足首の捻挫が癖になったらどうすれば治せる? 足首はスポーツをする以外にも歩行や階段の上り下りなど日常生活の中でも重要な役割を果たします。 捻挫とは関節に力が加わり、関節包や靭帯が損傷した状態のことです。足首の関節は体を支え、歩行に不可欠な部分なのでさまざまな場面で力が加わります。 上記の通り、足首の関節は生活するうえで重要な役割となっているため、足首の捻挫が癖になってしまうと日常生活の中でも支障が出る可能性があります。 足首の捻挫が癖になってしまった場合の対処法は以下の3つです。 足首の捻挫が癖になったら治るまで安静にする 足首の捻挫を繰り返さないようにするために、早い段階で治療を行い、完治するまでは激しい動きやスポーツを控えて安静にすることが重要です。 足首の捻挫を繰り返すと、癖になって治らないのではと不安に思う人もいるでしょう。 一度捻挫した足首を適切に治療しないと繰り返すことがあります。受傷してから早期に適切な治療をしなければ、痛みや不安定さが残ったり癖になったりして、捻挫を繰り返してしまう状態になりやすいです。 足首の捻挫が治らないときは手術という選択肢も 軽度な捻挫であれば保存療法による治療が一般的ですが、靭帯が断裂するなど重度な場合は手術療法を検討するケースもあります。 近年では、断裂した靭帯を修復する手術において内視鏡下での手術が可能になり傷や治療期間が短縮されてきています。 しかし、捻挫をしてから長期間経過していると靭帯を縫い合わせる修復術ができないこともあります。 古い靭帯損傷により慢性的な足首の痛みや不安定さがある場合は膝などの靭帯を足首に移植する、靭帯再建術というものを行います。 この場合は修復術よりも大掛かりな手術になり、治療やリハビリ期間も長くなります。 再生医療なら捻挫のリハビリ期間を短縮できる 軽度な足首の捻挫は2週間から4週間程度で回復しますが、重度の場合は回復まで3ヶ月から6ヶ月程度かかる場合があります。 そんな足首の捻挫の治療期間を短縮できる治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を採取・培養してから患部へ注射することで損傷した靭帯を修復させるという方法です。自分の幹細胞を用いるのでアレルギーや拒絶反応のリスクが少なく、治療期間の短縮が期待できます。 これまで足首の捻挫が治らない場合は手術という方法が検討されていましたが、再生医療の登場によって、新たな治療の可能性が広がっているのです。 捻挫が癖になるのを防ぐためのポイント 捻挫が癖になるのを防ぐためにすることは、運動前のウォーミングアップや保護、生活する上での工夫がポイントとなります。 ここでは捻挫が癖になるのを防ぐためのポイントを3つ紹介していきますので、足首の捻挫で悩んでいる方はぜひ実践してみてください。 運動前にはウォーミングアップをする スポーツや運動をする前にはストレッチや体操などのウォーミングアップをすることが重要です。ウォーミングアップにより身体全体が温まることで、関節の可動域が広がり、捻挫やケガなどを防ぐことに繋がります。 特にラジオ体操のような全身を動かしながら、筋肉や関節を伸ばす方法が効果的です。 ただし、足首の捻挫の痛みが残っている場合は、大きな反動をつけるような準備運動は避けて、無理のない程度の動きを意識しましょう。 また足首だけでなく、手首などの関節もしっかり回しておくことも大切です。 サポーターやテーピングで保護する 足首の捻挫は癖になりやすいため、サポーターやテーピングで足首、指などを保護しておくことで、痛みの緩和や再発防止につながります。 運動をするしないにかかわらず、日常生活においても足首には負荷がかかりやすいため、軽度であっても早期からつけることを心がけ、最低でも1~2週間はサポーターやテーピングで保護しておくことが重要です。 ただし、テーピングを長時間貼ったままにしておくと、肌荒れやかぶれの原因となる可能性もあります。 医師の指導のもと、定期的に貼り替えることも大切です。 歩きやすい靴を履く 捻挫が癖にならないようにするために、自分に合った歩きやすい靴を履くことも重要です。かかとが低く、安定感のある靴を選びましょう。 フィット感が良くても柔らかすぎる靴などは、足首の捻挫を引き起こしやすい可能性があります。インソールなども活用して、足首に負担がないような靴を履くようにしてください。 【まとめ】足首の捻挫が癖になった場合の治し方 足首の捻挫はスポーツなど激しい運動だけでなく、日常生活においても癖になりやすいケガです。 関節や靭帯は身体の構造上、体を支える重要な役割を果たしているため、癖にならないようストレッチや歩きやすい靴を履くなど、日々の工夫が必要といえます。 足首を捻挫した場合は早い段階で専門医の治療を受けて、安静にしておくことも大切ですが、再発の恐れや手術が必要となるケースもあり、治療が長期化することもあります。 再生医療ではリハビリ期間の短縮や長期的に効果が持続することにより、再発防止の危険性も軽減できるのが特徴です。 再生医療による治療を検討されている方はぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2020.01.25 -
- 再生治療
- 肝疾患
脂肪肝と言われたら要注意!肝臓がんを予防する生活習慣を! 肝臓の病気は症状が現れにくく、自分で気付いたときには病気がかなり悪化していることがあります。検診で脂肪肝を指摘されたら、早めに医療機関を受診しましょう。 お酒を全く飲まない人でも脂肪肝になるケースがあります。改善されないと肝硬変や肝臓がんに進行するかもしれません。生活習慣を改善して、肝臓の機能を正常に戻し、予後の悪い肝臓がんなどの病気に進行しないようにしましょう。 肝臓がんを予防するには? 健康診断などで脂肪肝を指摘された方は特に、肝臓がんなどの病気にならないように生活習慣を改め、脂肪肝を改善することが大切です。 そこで、肝臓がん予防のための食生活の見直し、運動不足の解消、再生医療による肝臓の治療についてご紹介します。 食生活を見直しましょう 脂肪肝が進行してしまうような食生活は見直し、肝臓の機能を改善させることが大切です。 ▲アルコールは適量に 長年お酒を飲み続けていると、飲んだ分だけ肝臓はダメージを受けています。そして、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝では、肝臓が正常に機能しなくなりますから、お酒の飲み過ぎに注意しましょう。 厚生労働省のガイドラインでは、アルコールは1日20gと提案されています。日本酒1合、ビール中ビン1本、7%のチューハイ350mlが1本程度です。また、週1回以上の休肝日も推奨されています。 ▲食べ過ぎを防ぐ お酒を飲まないから肝臓は大丈夫と思っていませんか?食べ過ぎも脂肪肝の原因です。 非アルコール性の脂肪肝は放置されやすいので注意してください。肥満の状態では中性脂肪が肝臓に蓄積されやすくなります。バランスの良い食事を心がけ、適性体重を維持しましょう。 運動不足を解消しましょう 脂肪肝から肝硬変や肝臓がんにならないように、日頃から運動をする習慣を身につけることが大切です。 ▲取り組みやすい運動量で継続することが大切 激しい運動をする必要はありません。例えば、ウォーキングを10分間するということから始めて、だんだんと時間を延ばしましょう。 できれば30分以上のウォーキングがおススメです。週2回以上を目標に行ってみてください。 再生医療による肝臓がんの予防 再生医療によって、肝臓の機能を回復する治療に注目が集まっています。 幹細胞を利用した再生医療では、線維化した肝臓の組織や炎症を修復し、機能の回復を目指すことができます。さらに、幹細胞は肝臓以外の弱った臓器も修復する効果が期待でき、完治が難しい肝臓疾患を自己脂肪由来幹細胞で根本的に改善することを目指しています。 まとめ・脂肪肝と言われたら要注意!肝臓がんを予防する生活習慣を! 臓器の中でも肝臓は我慢強く、症状を表に出しにくいことが知られています。多少のオーバーワークには文句も言わず、黙々と私たちのために働いてくれているのです。 このように、自己主張の強くない肝臓ですから、こちらから歩み寄って、具合が悪くなっていないか注意してあげる必要があります。 脂肪肝を放置していると、肝硬変や肝臓がんのリスクが生じます。肝臓がんの予防法として、食生活の見直し、運動不足の解消を行ってみてください。また、治療法の1つとして、再生医療についても検討してみることもお勧めします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.01.22 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の断裂が軽度の場合、放置してしまうケースがあります。 また、症状が軽い場合は歩けるので病院に行かない方もいるのではないでしょうか。 本記事では、足首の靭帯が断裂した場合の症状の見分け方や、適切な治療を受けない場合のリスクについてお伝えします。 後遺症や症状の悪化に悩まされないように、適切な処置を受けましょう。 足首の靭帯断裂(損傷)は軽度なら歩けるが注意は必要! 足首の靱帯損傷が軽度の場合、推奨はしませんが歩くことは可能です。 歩けるケース 軽度な足首の靭帯断裂(損傷) 歩行が困難なケース 完全断裂や複数カ所の靭帯断裂 ただし、歩けるからと言って無理に運動を続けたり、病院に行かずに放置したりすると、症状が悪化するおそれがあります。 損傷した靭帯を自然治癒で元の状態に戻すことは困難です。そのまま放置すると再発を繰り返す原因にもなります。 そのため自己の判断ではなく、違和感を感じたら医療機関を受診しましょう。 足首の靭帯が断裂しているかチェック! 足首に痛みがある場合、靭帯を断裂(損傷)しているか判断するために、以下をチェックしましょう。 靭帯損傷の症状は損傷の程度によっても異なりますが、受傷後に痛みがある、関節に違和感がある場合は靭帯断裂(損傷)の疑いがあります。 痛みや腫れがある場合は、軽度だからと放置せず、早めに病院で治療を受けましょう。 足首の靭帯断裂(損傷)を放置するリスク 足首の靭帯断裂(損傷)を放置すると、以下のようなリスクがあります。 慢性不安定性 足首が不安定になりやすくなり、再び損傷するリスクが上がる 痛みが持続する 適切に治療されないと痛みや腫れが続くことがある 関節炎のリスクが上がる 繰り返しの捻挫は将来的な関節炎の発症リスクが上がる 正常な回復が難しくなる 適切な治療を行わないと、筋力が低下して正常に回復が難しくなる 靭帯断裂(損傷)を放置すると、関節炎などの他の疾患の原因になるケースもあります。また、足首の正常な機能が失われる場合も考えられます。 足首の靭帯断裂(損傷)を放置して悪化させないため、痛みがある場合は必ず医療機関を受診しましょう。 足首の靭帯断裂(損傷)の原因と特徴 足首の靭帯は、足首の内くるぶし、外くるぶし、踵骨をつなぐ3つの靭帯のことを指します。 足首の靭帯断裂(損傷)の主な原因は以下の通りです。 足首を捻る 無理な動きをする 足首を捻る、無理な動きをすると靭帯が関節を支えようと伸縮します。そのときにかかる大きな力が靭帯断裂や損傷の原因になります。 また、靭帯断裂(損傷)には以下の特徴があります。 炎症による腫れ 内出血による患部の変色 歩行時の痛み 足首を捻挫していて内出血している場合は、靭帯が断裂(損傷)している可能性が高いです。 足首の靭帯の断裂(損傷)は、足関節外側(内側)靭帯損傷と呼ばれます。 足首の靭帯断裂の種類 足首の靭帯断裂(損傷)には主に以下の種類があります。 前距腓靭帯損傷 足関節を外側から支えている靭帯の損傷 踵腓靭帯損傷 足関節を外側から下方に支えている靭帯の損傷 後距腓靭帯損傷 足関節を外側から後方に支えている靭帯の損傷 靭帯断裂(損傷)の中では、前距腓靭帯損傷が一番多く見られ、次いで踵腓靭帯が多いです。後距腓靭帯損傷はまれに見られます。 足首の靭帯断裂(損傷)の治療法 足首の靭帯断裂(損傷)の治療法は主に4つあります。 RICE処置(応急処置) 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの治療法について詳しく解説します。 RICE処置(応急処置) 応急処置の方法としてRICE処置があります。靭帯を断裂・損傷してしまった場合、すぐにRICE処置を行いましょう。 RICE処置とは、以下の4つの頭文字をとった応急処置の方法です。 Rice(安静) Icing(患部の冷却) Compression(患部圧迫) Elevation(挙上) 患部の内出血や腫れを抑えるほか、回復を助ける効果が期待されます。あくまで応急処置なので、処置をした後は必ず医療機関を受診しましょう。 保存療法 多くの場合、靭帯損傷は保存療法での治療が行われます。 軽度の場合 弾性包帯で固定する。早期に理学療法に移行 重度の場合 1週間から10日程度ギプスで固定した後に装具を装着する。その後理学療法に移行する。 理学療法では、超音波治療による消炎処置を中心に行い、徐々に可動域を広げる訓練や筋力強化を行います。 手術療法 何度も靭帯損傷を繰り返している場合や痛みが強い場合は、手術療法による治療が検討されます。 靭帯再建術 損傷した靭帯を再建または修復する。自分の他の部位の腱を移植するケースもある。 関節鏡視下手術 関節鏡を用いた手術方法。傷口が小さく回復が早い特徴がある。 保存療法の効果が見られない際にも手術療法が用いられるケースがあります。 再生医療 再生医療は患者さまの細胞を用いて損傷した箇所の修復を促す治療法です。 患者さま自身の細胞を利用するため、アレルギーや拒否反応のリスクが少なく、患者さまの身体への負担が最小限で済む利点があります。 再生医療は採血して細胞を加工し患部に細胞を注射するため、手術が不要で治療期間の短縮が目指せます。 当院(リペアセルクリニック)では、足首の靭帯損傷を含む、スポーツ外傷に対する再生医療を提供しています。 無料のメール相談・オンラインカウンセリングも承っておりますので、再生医療を検討している方はぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 足首の靭帯断裂(損傷)におけるスムーズに歩くためのケア方法 スムーズに歩きたい一般の方はもとより、スポーツ選手の多くは、靭帯を損傷して早急に復帰したいと願われることでしょう。 結論、早く治すためには受傷後の過ごし方が重要です。 根気よくリハビリを継続する 体の使い方を意識する リハビリはもちろん、正しい体の使い方を意識して生活しましょう。 根気よくリハビリを継続する 足首の靭帯損傷後のスポーツ復帰の目安は、腫れや痛みが治ったときではありません。低下してしまった筋力が元に戻ったときが復帰の目安です。 筋力や足首の柔軟性が不十分なままで通常の競技に戻ると、捻挫を繰り返したり、別の部位をケガしてしまう恐れがあります。 受傷後数日から数週間は痛みや腫れが軽減するまで安静に過ごし、それらの症状が改善した後、医師の指導の下、早期にリハビリを始めることが肝心です。 靭帯損傷の治療法でも紹介したとおり、サポーターやテーピングによる固定・リハビリ・筋トレが早く治すための基本です。くわえて、ストレッチによるケアも加えると効果的です。専門の医師やトレーナーとよく相談して、必要なリハビリを根気よく続けましょう。 段階的に強度を上げていくようなリハビリは、地味でつまらないかもしれませんが早く治すために必要なことです。 体の使い方を意識する 足首の靭帯損傷後は、完治しても靭帯の伸び、筋力低下、関節の可動域制限などが残る可能性があります。そのため、再発防止には適切な体の使い方を覚えることが重要です。 歩行時に適度に腕を振り、バランスを取る 背筋を伸ばし、すり足にならないよう意識する 段差での昇降は慎重に行う これらの動作を意識的に行うことで、足首への負担を軽減し、再発リスクを下げることができます。 足首の靭帯断裂に関するよくある質問 足首の靭帯断裂を経験した方からのよくある質問を紹介します。 靭帯断裂と損傷の違いは? 足首の靭帯断裂の完治までの期間の目安は? 2つの疑問に答えていきますので気になる方はぜひご覧ください。 靭帯損傷と断裂の違いは? 靭帯損傷と断裂には、以下の違いがあります。 靭帯損傷 靭帯の伸びや痛み 靭帯の炎症 靭帯断裂 部分的な靭帯の断裂 完全な靭帯の断裂 靭帯損傷は、軽度な伸びから完全な断裂まで靭帯の傷害全般を指す総称です。その中で、靭帯が切れてしまった状態を「断裂」と呼びます。 靭帯損傷の程度 Ⅰ度 部分損傷。靭帯が伸びるだけで断裂していない Ⅱ度 一部断裂 Ⅲ度 完全断裂 Ⅱ度とⅢ度の状態を「断裂」と呼び、これらは一般的な捻挫(Ⅰ度)よりも重症度が高く、より慎重な治療が必要です。 足首の靭帯断裂の完治までの期間の目安は? 足首の靭帯断裂の完治までの期間はケガの程度によって異なりますが、軽度の場合2~4週間ほど、重度の場合は3ヶ月以上が目安です。 ただし、これは目安であり、個人差や損傷部位によって回復期間は変動します。 痛みや腫れが引いたからといってスポーツを再開すると、不安定な足首になってしまう可能性があります。完治するまでスポーツを控えましょう。 スポーツ復帰の判断は、必ず医師に相談してください。 また、いきなりスポーツを再開するのではなく、無理なくできる運動から徐々に強度を上げてください。 【まとめ】足首の靭帯断裂(損傷)は無理に歩かず病院へ 足首の靭帯損傷は自然に治る可能性が低いケガです。痛みが軽くて歩ける状態でも、応急処置の後は必ず病院に行きましょう。 治療後は痛みや腫れがなくなったからといってすぐにスポーツ復帰せず、医師の指示に従ってリハビリを継続することが重要です。 リハビリを通じて、正しい体の使い方を身につけることで、再発予防にもつながります。 保存療法で十分な改善が見られない場合や、より早期の回復を目指したい方には、再生医療という選択肢もあります。 手術不要で身体への負担が少なく、治療期間の短縮が期待できる新しい治療法として注目されています。 再生医療を検討している方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の無料のメール相談・オンラインカウンセリングをご利用ください。
2020.01.21 -
- 再生治療
- 肝疾患
健康診断で「脂肪肝」と診断された方は、不安を感じているかもしれません。脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態です。初期段階では自覚症状がないことが多いため、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。 脂肪肝の方はお酒や糖質、飽和脂肪酸が多い食材の摂取を控えるようにしましょう。例として、ジュースや果物、ご飯、バターなどが挙げられます。 この記事では、脂肪肝の人が食べてはいけないもの一覧や、脂肪肝が改善するポイントを解説します。毎日の食生活を見直して脂肪肝の改善を目指しましょう。 この記事を読むとわかること 脂肪肝の方が食べてはいけないもの一覧 脂肪肝改善のポイント 脂肪肝に適正な摂取エネルギーの目安 脂肪肝の人が食べてはいけないもの一覧 ※画像あります。 現在、脂肪肝の治療には特効薬はありませんが、食生活の見直しや運動で改善する可能性があります。 とくに、控えた方がいい食べ物を知っておくことは重要です。 脂肪肝の方が食べてはいけないもの一覧 お酒(アルコール)・・・・・ビール、日本酒、焼酎など 糖質が含まれる果物や菓子・・ジュース、お菓子、果物など 飽和脂肪酸が多い食材・・・・肉の脂身、生クリーム、インスタントラーメンなど 理由を添えて紹介するので、一つずつみていきましょう。 お酒(アルコール) お酒は、脂肪肝のリスクを高める主な要因です。アルコールが分解される過程で中性脂肪が生成され、肝臓に蓄積しやすくなるためです。 お酒の飲み過ぎはアルコール性脂肪肝を引き起こします。 脂肪肝の段階であれば、2〜4週間の禁酒によって改善する可能性があります。アルコール性脂肪肝の場合は症状が改善後も禁酒を続けて再発を防ぐべきですが、非アルコール性脂肪肝の場合は医師の許可のもと飲酒できる可能性はあります。 脂肪肝が発症すると飲酒が難しくなるため、飲酒を続けたいなら発症前に予防することが大切です。 厚生労働省が推奨する1日のアルコール摂取量の目安を以下にまとめました。(文献1)脂肪肝を発症しておらず、予防したいという方は、下記の摂取量を目安に飲みすぎには注意しましょう。 お酒の種類 1日の摂取量の目安 ビール 中瓶1本500ml 清酒 1合180ml ウイスキー・ブランデー ダブル60ml 焼酎 1合180ml ワイン 1合180ml 糖質が含まれる果物や菓子 糖質を含む食品を控えた方が良い理由は、糖質が肝臓で中性脂肪に変わり、脂肪肝を引き起こす可能性があるためです。 とくに、ジュースや菓子類に含まれるショ糖は、米などに含まれる糖質よりも中性脂肪が肝臓にたまりやすい性質を持っています。果物に多く含まれる果糖も吸収が早く、肝臓で中性脂肪に変わりやすいので注意が必要です。 飽和脂肪酸が多い食材 飽和脂肪酸を多く含む食品を控えた方が良い理由は、主に2つあります。 飽和脂肪酸を多く含む食品を控えた方が良い理由 コレステロール値が上昇して循環器疾患の発症リスクを高める 中性脂肪が増加して脂肪肝のリスクが高まる 脂質を摂取する際には、飽和脂肪酸ではなく、不飽和脂肪酸を選ぶようにしましょう。脂質の種類について以下の表にまとめました。 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 肉の脂身 サラダ油、えごま油、オリーブオイル バター アーモンド 生クリーム 鶏肉、牛肉 インスタントラーメンなどの加工食品 まぐろ、さば、シャケ、かつお 不飽和脂肪酸は、コレステロール値を下げる効果が期待できるため、脂肪肝の食事療法に有効です。 また、飽和脂肪酸の過剰摂取は心血管疾患などのリスクもあるため、1日の摂取カロリーの7.0%に抑えましょう。(文献2)たとえば、2,000キロカロリーを摂取している場合は14.0g以下にすると理想的です。 すでに脂肪肝を発症している場合、進行度によっては医師の判断でより厳しい摂取量の制限を指導されるケースもあります。 脂肪肝を改善するための6つのポイント 脂肪肝を改善するには肝臓に蓄積された余分な脂肪を減らし、健康な状態へと導くことが重要です。そのためのポイントとして、以下の6つを意識した生活習慣を送りましょう。 間食や夜食は控える 脂肪肝は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、余分なエネルギーが中性脂肪として肝臓に蓄積したのが原因です。 間食や夜食は1日の総摂取エネルギー量を増やし、脂肪肝を悪化させる可能性があります。とくに、就寝前の食事は睡眠中にエネルギー消費が少なくなるため、脂肪が蓄積されやすくなります。 油っこいものは控える 脂肪肝の改善には、脂質の摂取量を控えることが重要です。とくに、バターや生クリームなどは飽和脂肪酸を多く含み、中性脂肪を増やしやすいため注意が必要です。 油っこい食事は脂肪肝のリスクを高めるだけでなく、血中総コレステロールの増加にもつながる可能性があります。 ゆっくり食事を摂る ゆっくりとよく噛んで食べることは食べ過ぎを防ぐだけでなく、消化を助ける上でも重要です。早食いは満腹感を感じにくく過食につながりやすいため、脂肪肝改善には逆効果です。 食事の際は1口に30回程度噛みましょう。1回の食事に20~30分かけるのがおすすめです。 適度にタンパク質を摂る タンパク質は筋肉や臓器、血液など体のあらゆる組織を作るために必要な栄養素です。タンパク質が不足すると筋肉量が減少します。筋肉量の減少により基礎代謝が低下すると、脂肪が燃焼しにくい体になってしまいます。 1日に摂取したいタンパク質の量は、年代や性別によって異なりますが18~64歳の男性で65g、女性で50g程度が目安です。(文献3) 食べものに含まれるタンパク質 ごはん150g:3.8g ささみ2枚(80g):19.1g たまご1個(50g):6.1g 納豆1パック:6.6g 牛乳200ml:6.8g 過剰に摂取するとエネルギー過多になる可能性もあるため、適量を心がけましょう。 適度な運動 適度な運動は消費エネルギーを増やし脂肪の燃焼を促進するため、脂肪肝の改善に効果的です。運動不足はエネルギー消費量が減り中性脂肪が体に蓄積されやすくなるので、脂肪肝のリスクを高めます。 有酸素運動は脂肪肝改善の効果が期待されていて、週に150〜300分のウォーキングや水泳、サイクリングが推奨されています。(文献4)1日30分程度のウォーキングからはじめてみましょう。 食物繊維を摂る 食物繊維は、糖質や脂質の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の急上昇を抑える効果があります。また、腸内環境を整え、脂肪の代謝を助ける働きもあります。 食物繊維が豊富な食材を以下にまとめました。 食物繊維が豊富な食材 玄米 納豆 こんにゃく さつまいも キャベツ みかん バナナ きのこ 海藻 バナナやみかんは糖質が多いので、食べる量やタイミングに注意しましょう。野菜やきのこ、豆類などさまざまな食材から摂取できます。偏らずまんべんなく組み合わせるのがおすすめです。 脂肪肝に適正な摂取エネルギーの目安について 脂肪肝の方が食べてはいけないものを把握するのは重要ですが、同様に摂取エネルギーにも気を配りましょう。 適正なエネルギー摂取量は、標準体重×25~30kcalを目安に計算します。標準体重は身長(m)×身長(m)×22 です。 たとえば、身長160cmの方であれば、標準体重は 1.6m×1.6m×22 = 約56kg、適正エネルギー摂取量の目安は 56kg×25~30kcal = 約1400~1680kcal となります。 しかし、肥満の場合は、この計算式よりも少ないエネルギー量を摂取する必要があります。自分の肥満度を把握するためには、BMIを計算すると良いでしょう。 自分のBMI指数も計算してみましょう BMIは、肥満度を表す体格指数で、体重(kg) ÷ {身長(m)×身長(m)} で計算できます。計算結果は以下の通りです。 BMIの計算結果 BMIが18.5未満の場合は・・・低体重(やせ) BMIが18.5以上25.0未満の場合は・・・普通体重 BMIが25.0以上の場合は・・・肥満 自分のBMI値を計算し、肥満度に合わせたエネルギー摂取量を心がけましょう。 無理な食事制限はNG 脂肪肝の改善には、食事制限が有効ですが、無理な食事制限は逆効果になる可能性があります。極端に食事量を減らすと、必要な栄養素が不足し、健康を害する恐れがあります。とくに、タンパク質の不足は筋肉量の減少や代謝の低下を招き、脂肪が燃焼しにくい体を作ってしまいます。 また、無理な食事制限はストレスとなり、リバウンドのリスクも高まります。脂肪肝を改善し、健康を維持するためには、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。医師や管理栄養士の指導のもと、自分に合った食生活を送りましょう。 脂肪肝の食事に関するQ&A 脂肪肝の食事に関してよくある質問をまとめます。回答を参考にして食習慣に取り入れてみてください。 脂肪肝にいいおすすめの食べ物は? 脂肪肝にいいおすすめの食べ物を紹介します。 脂肪肝にいい食べ物 鶏むね肉 納豆 海藻、きのこ 上記は、比較的求めやすい価格で手に入り、タンパク質や食物繊維を豊富に含んでいるので積極的に摂取してみましょう。 脂肪肝を早く治す方法はある? 脂肪肝を早く治すには、以下の方法がおすすめです。 肝脂肪を早く治す方法 食事に気を配る 禁酒する 有酸素運動を習慣にする 十分な休息をとる 脂肪肝は日頃の習慣に基づく病気です。完治を目指すというよりは、悪化しないように長い目で取り組むつもりでいましょう。 まとめ 脂肪肝の改善は、日々の生活習慣の見直しから始まります。アルコールと糖質、飽和脂肪酸の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。適度な運動と食物繊維の摂取も効果的です。 脂肪肝と生活習慣は密接な関係にあり、治療は長い目で見る必要があります。食事の我慢がつらい方や運動が苦手な方には再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、自身から抽出した幹細胞を点滴で肝臓に届ける治療です。幹細胞は損傷した細胞を修復する働きがあります。そのため、再生医療は損傷した肝臓の修復を助ける可能性があります。 再生医療に興味がある方は、お気軽にお問合せください。 参考文献 文献1 文献2 文献3 文献4
2020.01.18 -
- スポーツ医療
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足首の靭帯損傷が完治するまでの期間は、症状の程度によって異なります。 足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、実は日常生活のなかでも発症しやすいケガの一つです。 大したケガではないと思われがちですが、完治するまでには適切なリハビリが必要となります。 本記事では、足首の靭帯損傷が完治するまでの期間について詳しく解説します。 症状の程度に分けて、目安となる完治期間を紹介するので、ぜひ参考にしてください。 足首靭帯損傷の完治期間【程度別】 足首の靭帯損傷の程度別の完治期間は、以下のとおりです。 損傷の程度 完治期間(目安) 軽度の靭帯損傷(Ⅰ度) 靭帯が伸びる程度の損傷 2〜4週間程度 中度の靭帯損傷(Ⅱ度) 靱帯の部分断裂 4〜8週間程度 重度の靭帯損傷(Ⅲ度) 靱帯の完全断裂 3~6か月程度 靭帯損傷とは、いわゆる捻挫で、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されます。 完治期間も程度ごとに異なり、症状が重くなればなるほど完治に時間がかかります。 仕事やスポーツに復帰したいがために自己判断で改善トレーニングを行うのは、症状の悪化につながるため危険です。 足首の靭帯損傷を早く治すには、医療機関を受診し、医師の指示に従うことが重要です。 足首靭帯損傷の症状 足首靭帯損傷の程度別の主な症状は、以下のとおりです。 損傷の程度 主な症状 軽度の靭帯損傷(Ⅰ度) 熱感 軽度の腫脹 中度の靭帯損傷(Ⅱ度) 疼痛 体重をかけた歩行が困難になる 重度の靭帯損傷(Ⅲ度) 重度の腫脹 疼痛 内出血 歩行困難 足首の靭帯を損傷すると、疼痛により動きが制限され、しゃがむ動作や歩行などがしにくくなります。患部を無理に動かした場合は、症状が悪化する恐れがあるため、症状が出現したら早期から治療を行うことが得策です。 足首損傷程度の治療内容 足首靭帯損傷の治療内容は、以下のとおりです。 損傷の程度 主な治療内容 靭帯が伸びる程度の損傷(Ⅰ度) アイシングとテーピングで安静処置 靱帯の部分断裂(Ⅱ度) ギブスの固定処置 靱帯の完全断裂(Ⅲ度) 手術 治療内容は、損傷の程度によって異なります。軽度(Ⅰ度)~中度(Ⅱ度)の場合は、固定による安静処置が基本となり、重度(Ⅲ度)の場合は手術を伴う可能性があります。 足首の靭帯損傷の大半は、2〜3週間程度で治療が完了するため、完治するまで安静に過ごすことが大切です。 慢性化した足首の靭帯損傷には再生医療も検討 慢性化した足首の靭帯損傷には、再生医療も検討するのがおすすめです。 再生医療は、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靭帯の修復や改善を目指す治療法で、近年注目されています。 足首の靭帯損傷は、スポーツ外傷だけでなく、日常生活の中でも起こる可能性があるため注意しましょう。 放置することによって、歩行など日常生活にも影響が出てしまいます。 足首の靭帯損傷は、早めに病院を受診し、適切な治療を行うことが大切です。 慢性化した足首靭帯損傷の治療に、再生医療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。 足首靭帯損傷におけるリハビリ期間 足首靭帯損傷におけるリハビリ期間について、以下2つのポイントを確認しましょう。 症状の重症度によって異なりますが、足首の靭帯損傷は数カ月程度のリハビリ期間を要します。 時間をかけて適切なリハビリを行うことで、靭帯の修復を促進し、足首の機能を効果的に回復させます。 リハビリ期間中は、疼痛や腫れの程度を常に観察し、無理のない範囲で段階的に負荷をかけることが重要です。 初期段階で行うRICE処置について 足首の靭帯損傷の初期段階で行う対処法に、RICE処置があります。RICE処置とは以下の応急処置方法で、多くは受傷直後に実施されます。 初期の段階では、RICE処置を中心とした保存療法が行われます。受傷直後は過度な負荷を避け、腫れを軽減させることが目的です。 中期になると徐々に関節の可動域を広げるエクササイズや筋力トレーニング、バランス訓練を行っていきます。 足首の靭帯損傷でギプスが外れるまでの期間 足首の靭帯損傷でギプスが外れるまでの期間は、以下のとおりです。 損傷の程度 主な治療方法 固定具が外れるまでの期間 軽度の靭帯損傷(Ⅰ度) テーピング・サポーター・弾性包帯 数日間 中度の靭帯損傷(Ⅱ度) シーネ(添木)固定 数週間 重度の靭帯損傷(Ⅲ度) ギプス固定 数週間 軽症の場合は数日間の患部固定で済みますが、中等症から重症の場合は完治までに数週間の期間を要するため注意が必要です。 足首に重度の靭帯損傷を負った場合は、ギプス固定が行われ、日常生活でも動きに制限がかかります。 固定具が外れたあとは、スポーツ復帰や日常生活行動の機能回復を目指し、より高度なトレーニングを実施します。 足首の靭帯損傷を治療せずに放置するとさまざまなリスクが増加 足首の靭帯損傷は、手術を含む適切な治療を受けずに放置すると、さまざまなリスクが増加する可能性があります。 足首の靭帯損傷を放置した場合は、以下のリスクが発生する恐れがあるため、早めに適切な治療を受けることが大切です。 最も懸念されるのは、慢性的に足首が不安定になることです。適切に治療されなかった靭帯は、十分な強度で修復されず、足首が不安定な状態が続きます。 足首が不安定な状態が続くと、繰り返し捻挫を起こしやすくなるため注意が必要です。 同じ部位を繰り返し捻挫した場合は、靭帯損傷や周辺組織の損傷を引き起こす危険性が増加します。 不安定な足首関節に繰り返し負荷がかかることで、関節軟骨の摩耗が進み、早期に関節の変形や疼痛が生じる可能性があります。 長期的には、変形性関節症のリスクが高まるため早期から適切な治療を受けましょう。 足首の靭帯損傷を手術せずに治したい場合は、再生医療がおすすめです。 再生医療は入院や手術をしなくても良い治療法で、慢性化した靭帯損傷の治療に効果的です。 興味がある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 足首の靭帯損傷を早く治す方法 足首の靭帯損傷を早く治す方法は、以下の3つです。 足首の靭帯損傷を放置すると、症状が悪化する可能性があるため、できるだけ早く医療機関を受診し適切な治療を受けてください。 受傷直後は自身でRICE処置を行い、症状の重症化を防ぎましょう。 医療機関を受診したあとは、固定具の使用やリハビリの実施などについて、医師の指示に従うことが大切です。 【まとめ】足首の靭帯損傷が完治する期間は2週間から6カ月程度 足首の靭帯損傷は、完治するまでに2週間から6カ月程度の期間がかかります。 症状によって、完治するまでの期間や治療法が異なるため、まずは医療機関を受診し損傷の程度を確認しましょう。 慢性化した足首の靭帯損傷の治療法には、再生医療が効果的です。再生医療は、手術しなくても機能の回復が期待できる治療法の1つです。 足首の靭帯を損傷し、再生医療を検討している方は、ぜひ当院へご相談ください。
2020.01.17