-
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
肝臓の病気、早期の脂肪肝を治す!脂肪肝を指摘されたらどうする? 肝臓の病気と言われると、治るかどうか不安になる人も多いのではないでしょうか。 そして、肝臓の病気の中でも近年患者数が増加している脂肪肝も、治る病気なのかどうかが気になるところでしょう。 今回はそんな脂肪肝について、治すことができるのか、どうかについて解説します。 脂肪肝は治るのか 沈黙の臓器といわれる肝臓は、人間の体で最大の内分泌臓器です。 肝臓に脂肪がたまった状態を脂肪肝といい、脂肪肝になると肝臓本来の機能を発揮することができなくなります。 しかし、脂肪肝が重症に至っていない脂肪肝であれば、食事療法や運動療法で治る可能性があります。進行しないうちに医療機関を受診し、早く治すようにしましょう。 治癒までの期間は、軽度のものでは 1~2 か月程度ですが、長いと数年かかることもあります。また治癒までの期間は、発見時の状態や本人の意識にも左右されますので医師の診断や注意点をしっかり聞き、長引くことのないよう治療に専念しましょう。 生活習慣の改善が治る期間を短くするのに重要なポイントになると言えるでしょう。 脂肪肝を治すにはどうする? 検診などで脂肪肝を指摘されたら、早く治すことが大切です。 脂肪肝の原因は、アルコール、食生活、運動不足が挙げられます。そのため、脂肪肝を治すには、ライフスタイルの見直しが必要です。 アルコールが原因ならアルコールを断つか、減らす必要があります。食生活が原因の場合は、脂肪や糖質に気を付けたバランスのよい食事を心がけましょう。 また肥満と脂肪肝との関連もあり、肥満の人は減量することで脂肪肝が改善することがわかっています。運動をすることで、体や肝臓にたまった脂肪を減らすことができるのです。 適度な運動はストレス発散にもなります。ストレスがたまると飲みすぎたり食べすぎたりしてしまう人は、ストレス発散できるような運動をするのもいいでしょう。 脂肪肝に再生医療という選択肢もある! 脂肪肝は、進行すると肝硬変や肝臓がんといった命に関わる病気になるリスクがあります。 肝臓の組織が線維化し硬くなると、もとの肝臓の状態に戻すことが困難になり、肝臓の機能を果たせなくなります。 脂肪肝の治療は食事療法や運動療法がメインですが、人によっては我慢がつらい、運動がどうしても苦手ということもあるでしょう。また、頑張っていてもなかなか脂肪肝を治すという目標を達成できないこともあるかもしれません。 そんな脂肪肝の治療に、近年注目を集めているのが再生医療です。 再生医療では自己由来幹細胞を、点滴を用いて血管を辿り、肝臓に届けます。そして肝臓の組織を修復させ、肝臓の機能が正常に戻るのを助けます。 脂肪肝が進行して線維化してしまった場合でも、幹細胞が線維化した細胞を溶解・修復させ、肝臓の機能を取り戻す効果が期待できます。 まとめ・肝臓の病気、早期の脂肪肝を治す!脂肪肝を指摘されたらどうする? 脂肪肝はアルコール、食生活、運動不足が原因なので、治療は食事療法と運動療法が基本ですが、治るまでの期間を短くするには生活習慣の改善がポイントになります。 また、再生医療によって脂肪肝を治す効果も期待できます。 脂肪肝は早く治すことが必要ですから、まずは専門医を受診し、自分に合った治療法を検討してみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪 こちらもご参照ください
2020.01.11 -
- スポーツ医療
足首の靭帯損傷(捻挫)は、日常生活にも影響を与える怪我です。捻挫してしまうと、歩くときや階段の上り降りが困難になってしまいます。 そこで本記事では、捻挫を早く治す方法をご紹介します。まずは捻挫の重症度をチェックし、適切な対処を講じましょう。 まずは足首の靭帯損傷(捻挫)の重症度をチェックしよう 捻挫を早く治すためにも、まずは捻挫の重症度をチェックしましょう。 チェック項目は以下の通りです。当てはまる項目は多いほど重症度は高くなります。 足首をひねると痛みがある 足首の外側が腫れている 足首の内側が腫れている 足首の外側が痛い 足首の内側が痛い 痛みで歩くのが難しい 足を地面につけると痛みがある 足を地面につけるだけで痛い場合や、内側・外側共に腫れている場合は骨に異常をきたしているケースも考えられるため、すぐに医療機関を受診しましょう。 足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治すための方法 この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治す方法を紹介します。 足首の捻挫を早く治すには、受傷直後の応急処置やリハビリが欠かせません。以下で詳細に解説するので、捻挫による痛みや行動制限にお悩みの方はぜひご確認ください。 応急処置をする 足首の捻挫を早く治すためには、受傷時の適切な応急処置が重要です。足首を捻ったらRICE処置を実施しましょう。 Rest(安静にする) Ice(患部を冷却する) Compress(患部を圧迫する) Elevation(患部を挙上する) RICE処置は、Rest(安静)からElevation(挙上)までの頭文字をとった代表的な応急処置法です。 患部に対してそれぞれ処置を行い、腫れ・痛み・内出血を抑えます。また、RICE処置を迅速に行うことで、受傷後の症状が軽減されると同時に早く治るキッカケになります。 「大したことない」「そのうち治るだろう」と慢心せず、捻挫を受傷した際は早急に処置を実施しましょう。 ギプスの長期固定を避ける 靭帯損傷の程度はⅠ度~Ⅲ度に分類されています。 Ⅰ度(軽度) 足首の靭帯が伸びた状態 短期間で回復する Ⅱ度(中度) 靭帯の一部が切れた状態 固定が必要 回復まで2~3週間 Ⅲ度(重度) 靭帯が完全に切れた状態 強い固定 歩行補助器具が必要 症状や程度により治療法が異なり、テーピングやギプスによる固定から手術まで考えられます。しかし、関節の「固有知覚」が鈍くなる観点からアスリートの患者を中心にギプス固定はあまりおすすめできません。 近年では、ギプスによる長期固定は行われなくなりましたが、完全になくなった訳ではありません。医師よりギプス固定の治療を提案された際は自身の状況を伝え、今後の方針についてしっかりと相談しましょう。 適切なリハビリを受ける 痛みや腫れが改善した後はリハビリを行います。捻挫を早く治すためにも、早期のリハビリは重要です。 テーピングやサポーターで適度に関節を制限しながら、軽めの筋力トレーニングやストレッチ、硬くなった足首をほぐすマッサージを行います。 足首の捻挫を繰り返さないためにも専門家指導の下、余裕を持ったスケジュールでリハビリに取り組んでください。 足首の靭帯損傷(捻挫)を早く治したい方からよくある質問 この項目では、足首の靭帯損傷(捻挫)の早期完治を目指す方からよくある質問を紹介します。 早期完治のキッカケとなるよう、質問に対して当院からの回答を掲載しました。ぜひ参考にご覧ください。 足首の靭帯損傷を早く治す食べ物はありますか? 大根に含まれる「ジアスターゼ」と呼ばれる成分は細胞を早く活発化させる働きがあります。患部の細胞を活性化させ、治癒力を高めてくれるのです。 鶏肉には良質なたんぱく質が含まれています。また、長いもはタンパク質を分解し、栄養素を取り入れやすくする成分が含まれていますので、鶏肉と長いもを一緒に食べると効果的です。 歩けるけど痛い場合はどうしたらいいですか? 靭帯損傷(捻挫)の場合、足首に痛みがあるけど歩けるケースが大半です。そのため、痛みに耐えながら様子を見がちですが、放置はあまりおすすめできません。 痛みと合わせて、足首に腫れや変色がないか確認し、異常が見られた場合は最寄りの整形外科を受診しましょう。 足首の靭帯損傷を早く治すためにも適切な治療を受けよう 足首の捻挫を早く治す方法として、RICE処置からリハビリの重要性までを紹介しました。 リハビリは慎重に専門家の指示に従って行うことが大切です。また、仕事やスポーツによる身体機能の低下を防ぐためにも、ギプスによる長期固定は極力避けましょう。 受傷後のRICE処置をはじめ、足首のストレッチや日頃の筋力強化を心がけ、あらかじめ靭帯損傷(捻挫)の予防に務めることも大切です。
2020.01.10 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
脂肪肝と診断され「肝硬変に移行するのではないか」と心配な患者さまも多いのではないでしょうか。 この記事では、脂肪肝が肝硬変に移行する理由や治療法などについて解説します。 脂肪肝は、生活習慣の見直しで改善する可能性がある疾患です。 脂肪肝が肝硬変へ移行する仕組みを理解し、早期に対策ができるようにしましょう。 また、脂肪肝によって損傷した細胞の再生を図る再生医療についても紹介しているので、参考にしてください。 脂肪肝はなぜ肝硬変に移行するのか 脂肪肝とは肝臓に脂肪が異常に蓄積され、有害物質の解毒や胆汁の生成などの肝機能が低下してしまう疾患のことです。 脂肪肝が進行すると肝臓の組織が線維化して硬くなる肝硬変になる恐れがあります。 脂肪肝と肝硬変の関係性 どれくらいの期間で脂肪肝から肝硬変になる? 肝硬変になると肝臓がんになる可能性もある 以下では、脂肪肝と肝硬変の関係性や、どれくらいの期間で移行してしまうのか解説します。 脂肪肝と肝硬変の関係性 https://youtu.be/ZcBK2hb48bo?si=3HRUqFDBoo9vXOk3 脂肪肝によって肝臓に脂肪が異常蓄積される状態が長期に及ぶと、肝臓が損傷して線維化という現象が起こります。 繊維化が肝臓に拡がった状態の疾患を肝硬変と呼びます。 脂肪肝と肝硬変の症状や原因は、それぞれ以下の通りです。 疾患名 回復について 主な原因 肝臓の状態 脂肪肝 見込みあり 飲酒 肥満 糖尿病など 肝臓に中性脂肪が異常に蓄積される 肝細胞の破壊と修復を繰り返す 肝硬変 従来の治療では、元に戻らないとされる 脂肪肝 肝炎ウイルスなど 肝臓内に線維組織が増えて肝臓が硬くなる 肪肝肝が肝硬変へ移行すると肝臓の機能が低下するため、老廃物の分解や胆汁の生成などができません。 そのため、症状が進行すると命にかかわる可能性が高まります。 どれくらいの期間で脂肪肝から肝硬変になる? 脂肪肝の症状によって異なりますが、非アルコール性脂肪性肝疾患の方は、約5年~10年後に5~20%が肝硬変に移行する※とされています。 ※全国健康保険協会「脂肪肝」 肝臓は再生能力が高い器官ですが、従来の治療では肝硬変が完治することはありません。 そのため、脂肪肝を患っている方は、肝硬変に移行する前に適切な治療を受け、症状改善を目指すことが重要です。 肝硬変になると肝臓がんになる可能性もある 脂肪肝が肝硬変に移行すると、肝臓がんになるリスクも高まります。 非アルコール性脂肪性肝疾患の場合、0~15%の方が5年以内に肝臓がんを発症※しています。 ※全国健康保険協会「脂肪肝」 とくに、肥満による非アルコール性脂肪性肝疾患の方の肝臓がんが近年増加しているので、注意が必要です。 脂肪肝は肝硬変だけでなく、肝臓がんにつながる可能性があることも留意しましょう。 脂肪肝を治療するための治療法・対処法 禁酒や食事療法についての画像を掲載 脂肪肝の治療は、以下のような生活習慣の改善や薬物療法などの保存療法が中心です。 アルコールの減量・禁酒 食事療法 運動療法 薬物療法 一度繊維化して硬くなった肝臓は元に戻らないため、脂肪肝が肝硬変に移行する前に治療することが重要です。 治療は半年~1年かけて行い、その後も継続する必要があるため、長い目で取り組みましょう。 アルコールの減量・禁酒 アルコールによる脂肪肝の方は、アルコールの減量や禁酒が重要な対処法です。 肝臓の働きにアルコールを解毒・分解させる機能があり、分解するときに中性脂肪が生成されます。 そのため、アルコールを過剰に摂取すると、分解する過程でこの中性脂肪が増え肝臓に蓄積されます。 いきなり禁酒は難しい方でも休肝日を決めたり、1日に飲む量を減らしたりして最終的には禁酒を目指しましょう。 食事療法 https://youtu.be/Maz4Pbmr1Ow?si=pFV16_bjExlYju1Y 脂肪肝の治療には、食生活の見直しが必要です。積極的に摂取したい食品は、以下の通りです。 食品 具体例 食物繊維 野菜、きのこ、海藻 ビタミン 大豆、うなぎ、野菜など たんぱく質 豆腐、納豆、鶏むね肉 1日 3食バランスよく食べ、脂肪や糖質を摂りすぎないように注意が必要です。 甘いお菓子やジュース、果物を食べるのはできるだけ控えましょう。 運動療法 脂肪肝の方は、適度な運動習慣を身につけることも重要です。 非アルコール性脂肪性肝疾患の方が食事療法せずに30~60分、週3~4回の有酸素運動を4~12週間継続した場合、症状の改善※がみられたケースもあります。 ※日本消化器病学会・日本肝臓学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」 運動は、体内の中性脂肪を消費します。 筋肉量が増えると基礎代謝が上がって、さらに脂肪を燃焼しやすくなるでしょう。 ウォーキングやサイクリング、水泳などできる範囲からはじめてみましょう。 薬物療法 脂肪肝の根本的な治療になる薬はありませんが、併発している疾患によっては補助的に薬物療法を行うケースがあります。 主な薬の種類は、以下の通りです。 ビタミンE:肝臓の炎症や線維化の改善を図る 糖尿病の治療薬:糖分を尿から排出する薬やインスリンの働きを助ける薬 脂質異常症の治療薬:コレステロールを下げる 高血圧の薬:血圧を下げて炎症や線維化を抑える どの薬も効果が限定的だったり、脂肪肝のみでは保険適用されなかったりします。 脂肪肝の症状改善には、食生活と運動習慣の改善が重要です。 あくまでも、薬物療法は補助的な立ち位置と考えましょう。 脂肪肝・肝硬変を根本的に治療できる可能性がある再生医療とは 脂肪肝・肝硬変の治療として、先端医療である再生医療も選択肢の一つに挙げられます。 再生医療で行う幹細胞治療は自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復・再生を促す治療法のことです。 肝臓の炎症を抑えたり脂肪肝の改善に期待できるだけでなく、従来の治療では元に戻らないとされている線維化した肝硬変の改善も目指せます。 「脂肪肝が肝硬変に移行しないか不安」という方は、まず当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】脂肪肝は肝硬変に移行する前の治療・対処法が重要 脂肪肝は、肝硬変に移行する前の治療や対処が重要です。 肝硬変になると肝臓の細胞が線維化してしまい、従来の治療での回復は難しいとされています。 そのため、肝硬変に移行する前に、栄養バランスの良い食事をして脂肪や糖質を取りすぎないようにする食事療法と、体を動かして脂肪を燃焼させる運動療法を併せて行いましょう。 ただし、食事療法や運動療法は治療が長期に及び、症状が改善したあとも継続する必要があります。 食事療法や運動療法以外の治療法として、再生医療による治療が新たな選択肢として注目されています。 当院(リペアセルクリニック)は厚生労働省から認可を受けた治療方法を提供している再生医療専門のクリニックです。 脂肪肝による病気の進行が不安な方や、脂肪肝を根本的に治療したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。
2020.01.07 -
- スポーツ医療
- 再生治療
何度も足首の同じ部分が痛むことで、不安を感じていませんか? 「また捻挫かな」と思いながらも、根本的な原因が分からず、そのまま放置している方も多いかもしれません。 しかし、それが足首靭帯損傷による後遺症であれば、適切な対応をしなければ痛みが慢性化し、日常生活や運動に支障をきたす可能性があります。 この記事では、足首靭帯損傷の後遺症の特徴や、捻挫との違いを分かりやすく解説します。 また、セルフチェックや具体的な治療方法、再生医療やリハビリについてもご紹介します。足首の痛みを抱えたままにせず、適切な対応で健康な足首を取り戻しましょう。 足首靭帯損傷で起こる後遺症 足首靭帯損傷、いわゆる捻挫は日常的にもよく起こるケガで、後遺症が残る可能性があります。 症状が残るだけでなく、運動や日常生活において再発リスクが高まる場合もあります。 ここからは足首靭帯損傷について、より詳しく解説します。 適切なリハビリや早期治療を行わないと、症状が悪化し生活の質に影響を与える可能性があります。 原因や症状を確認して、当てはまる場合は医療機関を受診しましょう。 足首靭帯損傷の原因と症状 足首靭帯損傷は、スポーツ中の転倒や急な方向転換、無理な体勢での着地などが主な原因です。高齢者では、転倒による負傷が主な原因となります。 足首の内側や外側の靭帯が過度に引き伸ばされる、または断裂することで靭帯の損傷が発生します。 主な症状は以下の通りです。 症状が軽度でも適切な治療を行わないと、損傷が悪化して後遺症につながるリスクがあります。 足首に違和感や痛みを感じた場合は、早急に医療機関を受診しましょう。 捻挫と靭帯損傷の違い 捻挫と靭帯損傷は似たような症状を持ちますが、原因や損傷の程度には明確な違いがあります。 項目 捻挫 靭帯損傷 原因 足首をひねった際の靭帯の一時的な伸び ・靭帯が過度に伸びる ・部分的・完全に断裂 症状 軽度の痛みや腫れが中心 強い痛みや腫れ、足首の不安定感など 重症度 軽度から中程度 中程度から重度 治療方法 安静や冷却、固定など 保存療法で回復可能 ・保存療法 ・手術療法 ・再生医療 回復期間 数日から2週間程度 ・数週間から数カ月 ・後遺症が残る可能性あり 捻挫は軽度で治療が簡単なことが多い一方、靭帯損傷は適切な治療を怠ると後遺症のリスクが高まるため、早期に医療機関を受診することが重要です。 また、手術を必要としない治療法として、再生医療という選択肢もあります。 足首靭帯損傷の後遺症セルフチェック 足首靭帯損傷の後遺症は、治療後も適切なリハビリが行われなかった場合や、重度の損傷である場合に発生しやすくなります。 以下のセルフチェック項目を参考にして、後遺症の可能性を確認しましょう。 これらの症状に該当する場合は、医療機関で必要に応じた治療やリハビリを受けましょう。早期対応が後遺症の悪化を防ぐために重要です。 足首の靱帯損傷で後遺症を防ぐために大切な「RICE処置」 足首の靱帯損傷で後遺症を防ぐためには、初期治療としてRICE処置を行うことが重要です。 スポーツをする人はとくに、捻挫をした際の応急処置として「RICE処置」を覚えておきましょう。 RICE処置は靭帯損傷の程度に合わせて、1日から一週間程度続けることが必要です。 足首靭帯損傷の後遺症が残る場合は手術が必要なケースも 足首靭帯損傷の後遺症として、痛みやぐらつきが長期間続く場合、治療として手術が必要になるケースがあります。 とくに、足首の靭帯が完全に断裂している場合や、保存療法で改善が見られない場合には、手術が選択肢となります。 損傷した靭帯の修復や再建を行い、関節の安定性を取り戻すのが目的です。 また、手術後は適切なリハビリを行うことで、回復を促進し、後遺症を最小限に抑えられます。 足首靭帯損傷の後遺症の改善に再生医療もご検討ください 足首靭帯損傷の後遺症の改善には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は、自己の細胞や成分を活用して組織を修復する治療法であり、靭帯損傷の改善に効果が期待されています。 とくにPRP療法(多血小板血漿療法)は、自己血液から抽出した成分を損傷部位に注入することで、組織の修復と再生を促します。 当院は、厚生労働省に届け出し受理された治療方法を提供しているです。足首靭帯損傷の後遺症でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。 足首靭帯損傷・捻挫の後遺症についてよくある質問 足首靭帯損傷・捻挫の後遺症についてよくある質問を紹介します。 疑問を解消して足首靭帯損傷や捻挫の治療に臨みましょう。 足首の捻挫にサポーターは有効? 足首の捻挫にサポーターは有効です。 サポーターは、足首の関節を安定させ、過度な動きを防ぐ役割を果たします。 とくに、再発予防や運動時のサポートとしても効果的であり、捻挫の重症度や回復段階に応じて、適切なサポーターを選ぶことが重要です。 ただし、長期間の使用は筋力低下を引き起こす可能性があるため、リハビリと併用しながら適切に活用することが大切です。 足首靭帯損傷・捻挫の後遺症のリハビリ内容は? 足首靭帯損傷や捻挫の後遺症を改善するためのリハビリは、段階的に行われます。 以下が主なリハビリ内容です。 スポーツへの復帰を目指す場合は、体幹トレーニングや運動の再開を始めていきます。 適切なリハビリを行うことで、足首の安定性が回復し、後遺症のリスクを軽減できます。 【まとめ】足首靭帯損傷の後遺症の放置は危険!適切な対応をしよう 足首の靭帯損傷は、治療が不完全な状態で競技を再開すると、痛みや関節のグラつき、同じ箇所の捻挫などの後遺症が起こる危険があります。 痛みや腫れが引いても靱帯の断裂や軟骨の損傷が完治していない可能性があるため、専門医の指示に従って治療を行いましょう。 足首の靭帯損傷が慢性化してしまった場合や後遺症が残ってしまった場合などは、幹細胞を用いた再生医療による治療を検討することも可能です。 再生医療は、スポーツ医療の分野でも注目を集めている最先端医療技術で、アスリートの慢性化した症状の改善や早期の回復を目指しています。 再生医療を治療法の1つとして検討してみたいという方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2020.01.06 -
- 再生治療
- 肝疾患
肝硬変、肝臓がんへの進行を防げ!脂肪肝を指摘されたら改善すべきこと 肝臓の病気と聞くとどのようなイメージを持ちますか? 脂肪肝は近年患者数が増えており、人間ドックでも注目されるものの1つです。そして、脂肪肝を指摘されると、「改善するの?」という点が、とても気になると思います。 今回は、脂肪肝は改善できるのか?どんな改善方法があるのかについて解説します。 脂肪肝とは?脂肪肝は改善するのか? 脂肪肝は肝臓に脂肪がたまり、肝臓の機能に障害がある状態をいいます。しかし、肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、脂肪肝になっても明らかな自覚症状がないことがほとんどです。 人間ドックで脂肪肝を指摘されるのは 30 ~ 40 %で、50 代以上で脂肪肝を指摘されることが多いです。脂肪肝は進行すると肝臓が繊維化して硬くなる「肝硬変」や、「肝臓がん」といった深刻な病気になるリスクが高くなります。 そして、肝臓が繊維化するともとの状態に改善することができないため、肝硬変になる前の発見が重要です。 肝臓の病気と聞くと飲酒やB型肝炎、C型肝炎のイメージが強いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。脂肪肝にはアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝の2種類があります。 1つ目は、アルコール性脂肪肝はその名の通り、アルコールを多く飲んでいる人に起こるものです。2つ目は、近年注目され、患者数が増加しているアルコールが原因ではない脂肪肝です。 アルコールが原因ではない脂肪肝は、生活習慣病と同じく食生活や運動不足、ストレスなどが原因で起こります。つまり食べすぎや糖質・脂肪の多い食生活が脂肪肝を引き起こすのです。 そのため、近年は飲酒をしない女性にも脂肪肝が増えています。 脂肪肝の改善方法とは? 脂肪肝は「肝硬変」や「肝臓がん」に進行するリスクがあるため、早い段階での発見と改善が必要です。それでは脂肪肝を改善させるには、どのような方法があるのでしょうか。 禁酒またはアルコールの量を減らす アルコールが原因で脂肪肝になった場合は、アルコールの摂取をやめることで脂肪肝が改善する可能性があります いきなり禁酒をするのは難しいという人は、休肝日を決める、量を減らすということから始めてみてください。 食生活の見直し 非アルコール性脂肪肝の改善は食生活の見直しが必要です。脂肪や糖質の多い食事を摂っていないか、バランスの取れた食事をしているか、見直してみましょう ただ、肥満の人だけが脂肪肝になっているわけではありません 無理なダイエットなど、低栄養状態でも脂肪肝になることがあります。つまり痩せている人でも肝臓に脂肪がたまっていることがあるということです。 適度な運動 脂肪肝の改善としておススメなのは、適度な運動です。欧米化した食生活により、日本人の体に脂肪がたまりやすくなっています 便利な移動手段や多忙などにより運動する機会が減っている人もいるでしょう 運動不足は肥満だけでなく、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病につながるリスクがあります 糖尿病と脂肪肝には関連があり、糖尿病の人は脂肪肝になりやすいだけでなくインスリンの効きが悪くなってしまいます 運動の中でも有酸素運動が脂肪肝の改善にいいでしょう 運動する時間をとるのが難しい場合は、エレベーターではなく階段を使う、買い物は車ではなく歩いていくという方法もあります 脂肪肝の改善に新たな方法 食事や運動、禁酒などライフスタイルを見直すことで改善できるのは、軽度の脂肪肝の場合になります 脂肪肝が進行して肝硬変になると、根本的な治療法がなくなってしまいます 肝硬変を悪化させないために食事療法を行うことはできますが、それも進行を送らせるものなのです いったん繊維化して硬くなった肝臓は元の状態には改善できないということです そんな中で近年注目されているのが再生医療です 自己由来幹細胞を点滴で体の中に入れ、繊維化してしまった肝臓の組織を修復させます 肝臓の機能が改善し、脂肪がたまって弱っている肝臓を回復させる効果が期待できます まとめ・肝硬変、肝臓がんへの進行を防げ!脂肪肝を指摘されたら改善すべきこと 脂肪肝の改善には禁酒や食生活の見直し、適度な運動が効果的ですが、肝硬変に進行してしまった場合は改善が難しいです。 そんな中、再生医療は硬くなった肝臓を改善させることが期待できる治療法として注目されています。治療法の選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な病院、クリニックで診療を受けることができません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門院として多くの症例数を有しています。ご質問やご相談などはお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.01.03 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首を靱帯損傷!全治までにはどれくらいかかるの? 足首の靭帯損傷は、サッカーやバスケットボールなどのスポーツで起こりやすいケガですが、日常生活の中でも段差の踏み外しなどによっても起こることがあります。そして、大したケガではないと思ってしまう方もいるかもしれませんが、全治まで適切な治療が必要です。 日常生活にも不便があれば、早く治したい!と思いますし、スポーツをしている方ならどれくらいで全治になるのか心配になると思います。そこで今回は、足首の靭帯損傷を起こした場合、どのくらいで全治になるのかについて解説します。 足首の靭帯損傷はどのくらいの期間で全治になる? 足首の靱帯損傷を起こした場合、全治までの時間は症状の程度によっても異なりますが、一般的には数週間から数カ月です。スポーツをする方にとっては、全治までの期間が長く感じられてしまうかもしれませんが、足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、全治が非常に難しくなります。 軽い捻挫でもスポーツに復帰するにはそれなりの時間が必要で、放置したまま運動を続けていると「足首の捻挫を繰り返すようになる」「後遺症が残る」というようなことにもなりかねません。 適切な治療を受けてしっかり治すようにしましょう。 足首の靭帯損傷の程度と治療内容について 靭帯損傷とはいわゆる捻挫のことで、足首の捻挫は損傷の程度によって3段階に分類されています。 ● 1度 靭帯が伸びる程度の損傷 ● 2度 靱帯の部分断裂 ● 3度 靱帯の完全断裂 1度の場合はアイシングとテーピングをして安静にしていれば2週間程度で回復します。2度の捻挫ではギブスでの固定が3週間程度は必要です。 3度で足首が不安定になっている場合は、手術になることもあります。全治までは、リハビリも含めて数ヶ月は必要です。主治医とよく相談をして、しっかり治しましょう。 足首の靭帯損傷は再生医療によって全治が早くなる!? スポーツ選手にとってケガはつきものですが、足首の捻挫といえども全治しないまま競技に復帰するのは大変危険です。捻挫が慢性化してしまうと、最悪の場合歩行に支障をきたすことも考えられますから、医師の指示に従って、治療やリハビリを行ってください。 その治療法の1つとして、「再生医療」があります。 どこの医療機関でも受けられる治療ではなく、専門クリニックでの治療が必要ですが、再生医療であれば体への負担が少なく、アレルギーや副作用の心配も少ないですし、全治までの期間を早めることも可能になるでしょう。 再生医療では、患者さん自身の幹細胞を利用して、損傷した靱帯の修復や改善を目指しており、慢性化した症状を持つ方や早期治療を希望するプロアスリートに向けたスポーツ医療の分野でも注目されています。 まとめ 足首の靭帯損傷はケガの程度によって、1度2度3度に分類されています。軽いものであればテーピングをして数週間、靱帯が完全に断裂した場合は全治までに数ヶ月かかる場合があります。 不完全な状態で競技に戻ると、後遺症を招く恐れがありますから、安心してスポーツを続けるためにも、医療機関で適切な治療を受けてください。 治療法の1つとして、再生医療をご紹介しました。足首の靱帯損傷で早く完治したい、慢性化した症状で悩んでいるという方は、再生医療による治療の検討もしてみてはいかがでしょうか。 ▼こちらも併せてご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.01.02 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
足底腱膜炎の痛みにステロイド注射は効果的? 足底腱膜炎の治療法はいろいろありますが、その1つにステロイド注射による治療もあります。今回は「足底腱膜炎の治療」でおこなわれる「ステロイド注射について」ご紹介します。 足底腱膜炎でステロイド注射が検討されるケース 足底腱膜炎の治療は、足の裏への負担を減らすためにインソール装着やストレッチ、筋力訓練をおこなったり、湿布や内服薬などを使用したりするところから始まるのが一般的です。 足底腱膜炎の状態が軽度であれば、こうした治療を受けながら安静にしておくことで、徐々に回復していくケースが多いです。しかし、こうした治療をおこなって長期間が経っても改善しない場合や、生活に支障が出るほど痛みが強い場合などに、ステロイド注射による治療が検討されます。 ステロイド注射とは ステロイド注射という言葉は耳にしたことはあるけど、具体的にどういったものかよくわからないという人もいると思いますので、ここでご紹介しますね。ステロイド注射とは免疫を弱めたり、アレルギー反応や炎症を抑えたりする薬を注射で体内に注入する治療法です。 この薬の元になっているのは人の体内で作られるホルモンで、副腎皮質でつくられたホルモンのなかの糖質コルチコイドが用いられるため、副腎皮質ステロイド、コルチコステロイドとも言われます。 ステロイドというと副作用が強いというイメージがあるかもしれません。しかし、反応に注意し、適切に使用されれば問題ありません。 ステロイド注射で足底腱膜炎の痛みが緩和 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射は、足底腱膜の炎症を抑えることで痛みを緩和させるというものです。ステロイド注射をおこなうことで、非ステロイド系の湿布や内服薬などを使用しても改善できなかった「痛みが緩和する」ケースがあります。 しかし、ステロイド注射の効果があったからといって繰り返しステロイド注射をおこなっていると段々と効かなくなってしまったり、腱膜や踵の下にある脂肪体が損傷してしまったりする可能性があるので、回数が制限されるケースがほとんどです。 まとめ・足底腱膜炎の痛みにはステロイド注射は効果的なのか 足底腱膜炎の治療でおこなわれるステロイド注射について紹介しました。ステロイド注射をおこなうかどうかは、足底腱膜炎の状態をしっかりと見極める必要があります。ステロイド注射は、痛みを緩和する効果を期待することはできます。 このステロイド注射で改善が見られない場合でも、現在のスポーツ医療では手術以外にも、自分の細胞を使用した「再生医療」などの治療法があります。まずは、専門医に相談し、自分に合った治療法を見るけることが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.12.30 -
- スポーツ医療
腱鞘炎は手や足を使いすぎることで、腱や腱鞘部分に炎症が起こる疾患です。 治療期間は、症状の程度によって数週間から数カ月と個人差がありますが、腱鞘炎はどれくらいの期間で治るのか気になる方もいるでしょう。 本記事では、腱鞘炎の治療期間や治療方法について詳しく解説します。 腱鞘炎になる原因や治療方法を確認し、早いうちから治療を始められるようにしましょう。 腱鞘炎の治療期間について【どれくらいで治る?】 腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月ですが、重症の場合は半年程度かかる場合もあります。腱鞘炎は手や足を使いすぎると発症する疾患ですが、部位や症状の程度によって治療期間が異なります。 症状の重さと治療方法の相性で治療期間が変わる場合もあるため、早いうちから適切な治療を開始することが大切です。 症状が慢性化しないように、腱鞘炎になったときは手や足を休めることを意識しましょう。 手の腱鞘炎 手の腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月ですが、重症の場合は半年程度かかる場合もあります。 治療をせずに手を休ませているのみの場合は、治るまでに時間がかかる傾向があります。手は日常生活で多く使う部位であり、使わないように注意していても無意識に使ってしまうことがあるためです。 軽症の腱鞘炎は安静にすることで症状の改善が期待できるため、痛みが出現したらすぐに手を休ませましょう。 足の腱鞘炎 足の腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月です。 腱鞘炎の程度によって治療方法や治るまでの期間は異なりますが、完治するまで足を休ませることが大切です。足の腱鞘炎の治療期間中は、足に負担がかからないように固定して過ごします。 足の腱鞘炎が治らず、治療期間が長くなってしまうと日常生活に支障をきたすだけでなく精神的な負担も大きくなるため、できるだけ安静にしましょう。 腱鞘炎が慢性化した場合の治療方法 腱鞘炎が慢性化した場合、以下の治療法が検討されます。 症状の軽い腱鞘炎は、湿布や塗り薬、テーピングなどを使用することで改善が見込めます。 腱鞘炎の痛みを軽減する方法の1つに、ステロイド注射がありますが、ステロイドはリスクも高いため多用はできません。 ステロイド注射により腱鞘炎の症状がよくなったとしても、同じ生活習慣を続けていると再発する可能性があるため注意しましょう。 慢性化してしまった腱鞘炎は、体外衝撃波治療や外科的手術など、患部に直接アプローチする治療法も有効です。 腱鞘炎の治療として近年注目されている再生医療は、炎症を起こした患部の機能回復に効果が期待できる治療法でスポーツ医療の領域でも大きく貢献しています。 腱鞘炎の原因は? 腱鞘炎の原因の多くは、手や足の使いすぎ(オーバーユース)です。 仕事や運動などで同じ動作を繰り返すことが多い人は、腱鞘炎のリスクが高く注意が必要です。手や足に少しでも違和感を覚えたら、しっかりと休息をとりましょう。 手の場合 手の腱鞘炎の原因で多いのは、手の使いすぎです。仕事や趣味などで手を酷使したり、同じ動作を繰り返したりすることで、手の腱鞘炎になるリスクが高まります。 手の腱鞘炎は、掌(てのひら)や指、手首などさまざまな部位に炎症が起こります。手の一部が動かしにくくなったり、痛みを感じたりした場合は、手の腱鞘炎を疑いましょう。 足の場合 足の使いすぎやサイズの合わない靴の使用は、足の腱鞘炎を発症する原因になるため注意が必要です。 サイズの合わない靴を使用していると、歩行時に足が地面にしっかりと着地せず、腱の圧迫が起こります。 腱の圧迫により腱と腱鞘に強い摩擦が生まれ、腱鞘炎を発症します。 腱鞘炎の治療方法 腱鞘炎の治療方法は、部位や症状の程度によって異なります。腱鞘炎の痛みが出現しているときは、なるべく安静にすることが大切です。 効果のある治療をしても、手足を酷使していてはなかなか治りません。無理に動かして悪化することのないように注意してください。 手と足の腱鞘炎の治療方法について確認し、症状の悪化を防ぎましょう。 手の腱鞘炎 手の腱鞘炎の治療方法は、以下のとおりです。 手は日常生活でよく使う部位であり、腱鞘炎を発症する人が多いため注意が必要です。腱鞘炎の程度に合わせて、適切な治療方法を選択しましょう。 足の腱鞘炎 足の腱鞘炎の治療方法は、以下のとおりです。 足の甲に痛みが生じる腱鞘炎は、足首やふくらはぎ、太ももの使い方も大きく関係しています。足の腱鞘炎になった場合は患部を安静に保ち、足全体に負担をかけないように意識しましょう。 腱鞘炎の重症度チェック|やってはいけないことは? 腱鞘炎が悪化すると、日常生活に支障をきたすような症状が現れる場合があります。 以下の症状に該当する場合は、腱鞘炎が重症化している可能性があるため、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 上記のような症状が現れた際にやってはいけないことは、患部の無理な曲げ伸ばしです。 症状がある部位を無理に動かすと患部の痛みや腫れが増強し、治るまでの期間が長引く可能性があります。 腱鞘炎が重症化して慢性的に痛みを感じる場合は、治療法の一つに再生医療という選択肢もあります。長期間の入院や手術を必要とせず、治療期間の短縮を目指せる再生医療をぜひご検討ください。 【まとめ】腱鞘炎が長い間治らずお困りの方は再生医療もご検討ください 腱鞘炎が長い間治らずお困りの方は、再生医療をご検討ください。再生医療は入院や手術なしで早期回復に期待できる、腱鞘炎の治療法です。 腱鞘炎の治療は、症状の程度に合わせて段階的に行われます。腱鞘炎になって数日間手足を休めていただけで治る人がいる一方、数カ月間治療を続けている人もいるのが現状です。 再生医療により腱鞘炎の症状が緩和すれば、仕事や趣味などの活動に早く復帰できる可能性があります。 腱鞘炎でお困りの方は、再生医療の専門クリニックである当院へご相談ください。
2019.12.29 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛みや違和感に悩む方は多く、歩行や階段の上り下りといった日常動作が膝に負担をかけている場合があります。 そのような負担による膝の痛みに対して、代表的な治療方法の一つにヒアルロン酸注射が挙げられます。 本記事では、ヒアルロン酸注射のメリット・デメリットや具体的なリスクについて解説します。ヒアルロン酸注射による治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。 膝へのヒアルロン酸注射はどのような治療? ヒアルロン酸注射は、膝関節の痛みや炎症を緩和するために行われる治療法です。 関節内の滑液成分であるヒアルロン酸の注入により、関節の動きを滑らかにし、摩擦を軽減します。注射のみで完結するため、身体への負担が少ない点が特徴です。 ただし、ヒアルロン酸注射の効果は一時的であり、根本的な治療ではありません。 膝にヒアルロン酸を注射するメリット 膝にヒアルロン酸を注射する治療には、下記のメリットがあります。 注射のみの治療で身体的負担が低い 治療時間が短い 膝の痛みを緩和して炎症の抑制につながる 軟骨の破壊を予防できる ヒアルロン酸注射は、手術を必要としない点が大きなメリットです。膝の痛みの軽減が期待できるため、日常生活における影響が少なくなります。 【腫れる?】膝にヒアルロン酸を注射するデメリット 膝にヒアルロン酸を注射する治療には、下記のデメリットがあります。 注射による効果は一時的でしかない 複数回の注射が必要になる 注射後に激しい運動をすると腫れる可能性がある 喫煙は控える必要がある 膝にヒアルロン酸注射をした直後に激しい運動をすると、腫れる可能性があります。また、細菌感染による化膿性関節炎を起こすリスクを内包しています。 もし、ヒアルロン酸注射の後に膝関節全体が腫れる、熱を持っている、痛みがひどくなるといった症状がみられた場合は医療機関を受診しましょう。 ただし、通常の場合でもヒアルロン酸注射をした部分が数日間腫れるケースもあります。腫れの原因が必ずしも感染症ではないことを覚えておきましょう。 膝のヒアルロン酸注射に関するよくある質問 この項目では、膝のヒアルロン酸注射に関するよくある質問を紹介します。 膝におけるヒアルロン酸注射の料金相場は? ヒアルロン酸注射の料金相場は、片膝1回3,000円ほどです。そのほかに初診料やレントゲン費用などを合わせて6,000円前後かかります。 治療に際して、ヒアルロン酸注射を数週間にわたって複数回打つ場合は、合計で1万円から2万円ほどかかります。 膝にヒアルロン酸を打ち続けるとどうなるの? 注射を打ち続けると必然的に少なからず感染症のリスクが高まります。 また、ヒアルロン酸注射は膝の痛みを緩和する効果がありますが、症状が進行すると次第に痛みに効きにくくなってきます。 痛みを緩和できなくなってきたらほかの治療法を検討しましょう。 膝のヒアルロン酸注射に伴うリスクを回避するなら再生医療がおすすめ! ヒアルロン酸注射は、膝の痛みや腫れに対する効果が期待できる治療法です。また、外科的な手術よりも1回の治療時間が短く、体への負担が少ないメリットがあります。 一方で、ヒアルロン酸注射には膝の腫れや細菌感染のリスクが伴います。また、ヒアルロン酸は体内に吸収されてしまうため、何度も注射をしなくてはなりません。 対して、自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入し、損傷した軟骨や靭帯の修復を目指す再生医療が近年注目を集めています。ヒアルロン酸注射と同様に治療期間が短く、副作用やアレルギーのリスクも少ないため、おすすめの低リスクな治療法です。 膝の腫れや痛みにお悩みの方は、治療法の一つとして再生医療を検討してみましょう。
2019.12.29 -
- 免疫細胞療法
インフルエンザにかからない方法 /3つのポイント 絶対はずせない予定があるときには、インフルエンザにかかりたくないですよね。しかし、インフルエンザにかからない方法はあるのでしょうか。 インフルエンザは口や鼻、目などの粘膜からウイルスが侵入する飛沫感染によるものが多いです。感染防止にはできるだけウイルスとの接触を防ぐべきです。ウイルスとの接触があったとしても、体の防御機能が適切に働いていれば感染することはありません。 インフルエンザにかからない方法として、3つのポイントをご紹介します。 インフルエンザにかからない方法【ポイント1/正しい手洗い】 インフルエンザウイルスは呼吸器から侵入して感染を引き起こします。そして、多くはウイルスに汚染された物に触れた手を介して感染しています。外から帰宅した後や料理をする前、食事の前には手を洗いましょう。 石けんを使い、手のひらをこすり洗いする 手の甲、指先、爪の間、指の間をよく洗う 親指をねじり洗いする 手首をねじり洗いする 流水でよく洗い流す タオルで水分をふき取る 顔にもウイルスは付着しているので、帰宅後に洗顔するのも効果的です。 インフルエンザにかからない方法【ポイント2/部屋の加湿】 空気が乾燥して湿度が40%以下になると、ウイルスは浮遊しがちで感染力も持続しやすくなります。ウイルスの活動を抑えるためには、加湿器を使って部屋の湿度を50〜60%に保ちましょう。 のどの防御機能を維持するためにも、部屋の加湿は有効です。こまめに湿度をチェックしましょう。加湿器のない場所では、マスクの着用や濡れたタオルを干しておくのも効果的です。睡眠中も乾燥しないように注意してください。 インフルエンザにかからない方法【ポイント3/免疫力を保つ】 免疫力が落ちていると、予防接種を受けていてもインフルエンザに感染してしまうことがあります。免疫力を保つためには、日頃の健康管理が大切です。 充分な休養と睡眠をとる 健康的な食生活を心がける 規則正しい生活を送る ストレスを避ける 寝不足が続いたり、疲労がたまっていたりするときは免疫力が低下して、インフルエンザに感染しやすくなります。そこで、免疫力を高める治療法として、免疫細胞療法があります。 免疫細胞療法とは、自分の免疫細胞の力で、病気にかかりにくい体を作ることを目的とした安全な医療です。興味のある方は、詳細をチェックしてみてくださいね。 まとめ・インフルエンザにかからない方法 【3つのポイント】 インフルエンザにかからない方法として3つのポイント【1.正しい手洗い 2.部屋の加湿3.免疫力を保つ】をご紹介しました。なるべくウイルスとの接触を避け、体調を整えておきましょう。 流行前のワクチン接種と人混みに出かけないことも感染予防につながります。「インフルエンザにかかったかも?」と思ったときは、早めに医療機関を受診してくださいね。 そして、インフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるための、免疫細胞療法についても検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.28 -
- 肩
- 再生治療
肩の腱板断裂!?それってどんな症状?原因や治療方法を解説! 肩腱板断裂の症状は、肩が痛いという症状から、五十肩と間違えやすい症状です。しかし、五十肩と肩腱板断裂では、治療が異なってくるため注意が必要です。 本記事で述べる症状に当てはまる場合は、「肩の腱板断裂」が起こっている可能性があります。 今回は肩の腱板断裂について、その症状や原因、治療方法を詳しく解説します。 肩の腱板断裂の症状とは? 肩腱板断裂の症状は、肩を動かした時の痛みです。肩の腱板断裂が発生しても腕の挙上が可能な場合が多いですが、腕を目の高さまで上げると痛みが出てくるのが特徴です。 断裂が進行すると、夜間の肩の痛みがひどくなります。 また、腕の上げ下げをした際に引っかかるような感じがする、ゴリゴリという音が出たりすることがあります。断裂が大きい場合は、物を持ち上げにくいなど、筋力低下を感じることがあります。 肩が痛いという症状から、五十肩かな?と自己判断することがあるかもしれません。しかし、五十肩と肩腱板断裂では、治療が異なってくるため注意が必要です。 以下の場合は、「肩の腱板断裂」が起こっている可能性があります。 肩の痛みはあるけれど腕の挙上はできる 腕の上げ下げをすると引っかかるような感じがする 腕を上げ下げするとゴリゴリと音がする 物を持ち上げにくいなど筋力の低下を感じる 夜間に肩の痛みがある 症状が半年以上続く 特に転んで手をついた覚えがある、肩を使うことが多いという人は要注意です。 肩の腱板断裂の原因とは? 肩の腱板腱板は、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋という4つの筋肉で構成され、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)をまたぎ、肩関節を動かすのに重要な役割を果たしています。 筋肉は筋繊維という繊維でできており、その筋繊維が断裂した状態が腱板断裂です。肩の腱板断裂は、肩腱板が断裂した状態のことをいいます。 肩の腱板断裂の原因は、転んだ時に強く手をついた、腱板の老化、肩関節の使い過ぎといったものがあります。腱板は加齢とともに衰えていくため、肩の腱板断裂は中高年に多く発生します。 また、腱板を使いすぎることでも肩の腱板断裂は発生するので、野球やバレーボールのような肩を使うスポーツは発生のリスクが高いといえます。 肩の腱板断裂の治療について 肩の腱板断裂には、さまざまな治療法があります。 保存療法 三角巾などを用いて肩関節を固定します。スポーツをしている人も、まずは損傷した腱板を休める必要があります。 薬物療法 肩の痛みがある場合は痛み止めの内服や、湿布を貼って治療します。炎症や痛みが強い場合はステロイド剤を注射することもあります。 手術療法 保存療法や薬物療法で症状の改善が見られない場合は、手術を行うことがあります。断裂した腱板をできるだけ元の位置に縫い付けるという治療です。 手術療法では、感染や神経損傷、術後出血といった合併症を起こすリスクがあります。 リハビリテーション 痛みが軽減してきたら、関節の動きや柔軟性を見ながらリハビリテーションを行います。手術をしない場合は、残った腱板の動きをよくするリハビリを行いながら、筋力トレーニングも行っていきます。 手術をした場合、日常生活動作ができるようになるまでに、数か月かかると思った方がいいでしょう。スポーツ医療でもこのリハビリ期間を大切にしています。 スポーツ復帰まで半年くらいかかることもありますが、状態を見ながら慎重に復帰の時期を決める必要があるのです。 再生医療 スポーツ医療で近年注目されているのが「再生医療」です。自身の脂肪から採取した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて、損傷した肩腱板を修復させるという治療方法です。 自身の細胞や血小板を用いるため、副作用や後遺症が起こるリスクが低いです。また手術よりも治療期間を短縮できる可能性もあります。 まとめ・肩の腱板断裂、それってどんな症状?治療方法と原因を解説! 肩の腱板断裂に対する治療は、保存療法・薬物療法・リハビリがメインですが、これらで症状の改善が見られない場合は手術を行うこともあります。 そして、近年スポーツ医療で注目されている再生医療という治療法もあります。再生医療はとてもメリットが多い治療法です。肩の腱板断裂を治療するための選択肢として、検討してみる価値があると言えるでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.28 -
- スポーツ医療
筋断裂は太ももに起こりやすい!再発しやすい太ももを筋断裂から守るための予防法 太ももは、筋断裂の起こりやすい代表的な部位の1つです。また、太ももの筋肉は日常生活やスポーツなどでよく使う部分なので再発しやすいのも特徴です。そのため、筋断裂を起こさないように日頃からしっかりと予防しておくことが大切です。 今回は、太ももの筋断裂予防方法について紹介します。 ストレッチで太ももの筋断裂を予防 筋断裂は筋肉の柔軟性が悪くなっていると起こりやすくなります。そのため、太ももの筋断裂を起こさないための予防としてストレッチを行うことをおススメします。 太もものストレッチのやり方は、まず仰向けになって両足を伸ばします。そして、足を伸ばしたまま身体と垂直になるようにゆっくりと上げていきます。上げることができるところまで上げたらその位置でしばらく停止して、またゆっくりと元に戻します。 この動作を30秒くらいかけておこなうのを3セットから5セットくらいおこないましょう。ゆっくりと動かすことと、太ももの筋肉が伸びているのを意識しながら行うのがポイントです。 筋力トレーニングで太ももの筋断裂を予防 筋断裂は筋力が低下することでも起こりやすくなるので、筋肉トレーニングで筋力を維持したり強化したりするのもおすすめです。 筋力トレーニングの方法は、まずうつぶせの状態になって足を伸ばしたままゆっくりと上へあげて戻すという動作を繰り返す方法(ヒップエクステンション)や、うつぶせの状態から膝をゆっくりと垂直になるまで曲げて戻すという動作を繰り返す方法(レッグカール)などがあります。 大腿四頭筋とハムストリングの筋肉のバランスが悪いと筋断裂を起こしやすくなるので、筋力アップだけではなくバランスを意識しながらトレーニングしていきましょう。 太ももの筋肉について 身体のなかで筋断裂を起こしやすい筋肉が太ももの表側にある大腿四頭筋と太ももの裏側にあるハムストリングです。 大腿四頭筋とは、内側広筋、外側広筋、大腿直筋、中間広筋という4つの筋肉の総称で、身体中の筋肉のなかでも一番大きな筋肉になります。膝を伸ばす働きがあって、ダッシュしようとしたり、走っている状態から急に止まろうとしたりした時などに筋断裂を起こしやすいです。 ハムストリングは半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋という3つの筋肉のことです。膝を曲げる、股関節を伸ばすなどの動作に大きく関わっていて、ダッシュをしようとしたときや、ジャンプや着地などをした時などに筋断裂を起こしやすいです。 まとめ・筋断裂は太ももに起こりやすい!再発しやすい太ももを筋断裂から守るための予防法 太腿は、筋断裂を起こしやすい部位です。ストレッチや筋力トレーニングを行うことで予防につながります。当記事でご紹介したストレッチや筋力トレーニングの方法をぜひ、参照してみてくださいね。 ストレッチや筋力トレーニングは筋断裂の予防におすすめですが、太ももに痛みがある時は無理しておこなわずに、痛みがなくなってからおこなうようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.27 -
- 足底腱膜炎
- スポーツ医療
陸上競技をやっている方の中には「足が速くなりたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか? 本記事では、陸上選手の足が速い理由から、速く走りたい方が鍛えるべき足の筋肉について解説しています。 この記事でわかること 陸上選手の足が速い理由 陸上選手が鍛えるべき足の筋肉 陸上選手がなりやすい足底腱膜炎の症状と予防方法 本記事を最後まで読めば、速く走るための特徴からこれからトレーニングするべき筋肉がわかります。 陸上選手によくある「足底腱膜炎」の予防方法についても詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。 陸上選手の足が速い理由 陸上選手の足が速い理由は、以下の3つが挙げられます。 後方へ足をスイングさせるのが速い アキレス腱モーメントアームが短い 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い それぞれの理由について詳しく解説します。 後方へ足をスイングさせるのが速い 陸上選手の足が速い理由として、軸足の「後方スイングスピードが速い」ことが挙げられるでしょう。 後方スイングスピードとは、足が地面に接地してから後方へスイングされる速度のことです。 言い換えれば、身体が前に進む速度が高いという意味なので「前に進む速度が高い=速く走れる」ことになります。 足が速い人は、足の回転数が高いピッチ型の人も歩幅が大きいストライド型の人も共通して「後方スイングスピードが速い」です。 アキレス腱モーメントアームが短い 陸上選手の足が速い理由として「アキレス腱モーメントアームが短い」ことが挙げられるでしょう。 アキレス腱モーメントアームとは、足首のくるぶしに位置する関節の回転軸から張力作用線までの距離のことです。 走る動作中にアキレス腱に蓄えられる力が効率的に働くため、アキレス腱モーメントアームが短い方が良いとされています。 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い 陸上選手の足が速い理由として「腿を後方から前方へ引き戻すのが速い」ことが挙げられるでしょう。 走っている時は、軸足が地面に接地している間に身体を前に進もうとするため、足は後方に取り残されることになります。 足が速い人ほど速いスピードで足が取り残されるので、速く走るためには腿を後方から前方へ素早く引き戻す力が必要です。 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い人は、足の回転率が高まり速く走れています。 陸上選手が鍛えるべき足の筋肉とは? 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら、以下の2種類の筋肉を鍛えるのがおすすめです。 腸腰筋 大腿直筋 それぞれの筋肉について詳しく解説します。 腸腰筋 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら股関節屈曲筋群である「腸腰筋」を鍛えましょう。 腸腰筋とは、「大腰筋」「小腰筋」「腸骨筋」から構成される筋肉の総称で、特に大腰筋は上半身と下半身を繋いでいる重要な筋肉です。 適切にトレーニングすることで体幹が安定し、腿を引き上げる動作などのパフォーマンス向上が期待できます。 大腿直筋 陸上選手がパフォーマンス向上を目指すなら股関節屈曲筋群である「大腿直筋」を鍛えましょう。 大腿直筋とは、大腿四頭筋のうちの一つで股関節と膝関節の両方にまたがっている二関節筋のことです。 股関節で大腿を屈曲させ、膝関節で伸展させる役割を担っています。 適切にトレーニングすることで筋力と筋持久力が向上し、走る時の下半身の動作が効率性が高まるでしょう。 陸上選手は足底腱膜炎に注意! 陸上選手は、走ったり跳んだりして足へ負担をかけることが多いため「足底腱膜炎」に注意しましょう。 足底腱膜炎の症状とは?陸上競技 足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング 以下では、足底腱膜炎について詳しく解説します。 足底腱膜炎の症状とは?陸上競技 足底腱膜炎の症状で代表的なのが、起床して立ち上がり歩こうとしたときの第一歩目で痛みが生じることです。 その他にも、長時間立っていると痛みや痺れが生じたり、地面に足が着いた時に痛みが生じるケースもあるでしょう。 そもそも「足底腱膜」とは、足裏全体を覆っている腱の膜のことで足が受ける衝撃を和らげる役割を果たしています。 陸上競技で走ったりジャンプしたりする際も足底腱膜は足が受ける衝撃を和らげようとしますが、負荷を受け続けていると炎症を起こして痛みが発生します。 中でも扁平足の人や土踏まずのアーチが高過ぎる人は、足底腱膜が受ける負荷が大きくなり炎症を起こしやすいので注意が必要です。 痛みがある場合は、無理をして足を酷使すると痛くて歩くのもつらい状態になる可能性があるため、安静にしておきましょう。 足底腱膜炎の予防におすすめのトレーニング 足底腱膜炎の予防として有効なのが足の指のトレーニングです。 足の指を支える筋力が低下していると足底腱膜に負荷がかかりやすくなって足底腱膜炎になりやすくなるので、陸上のトレーニングと共に足の指を鍛えましょう。 足の指を鍛える方法として、タオルを使ったトレーニングを紹介します。 トレーニング方法は、簡単です。タオルを開いた状態で床に置いて、タオルの端の方を踏んで立って、足の指でタオルをつかんで手前にたぐり寄せるという動作を繰り返します。足の指を大きく動かすことを意識しておこなうのがポイントです。 陸上選手の足が速い理由のまとめ 本記事では、陸上選手の足が速い理由について詳しく解説しました。 陸上選手の足が速い理由は、以下の通りです。 後方へ足をスイングさせるのが速い アキレス腱モーメントアームが短い 腿を後方から前方へ引き戻すのが速い 速く走るためには、股関節屈曲筋群である「腸腰筋」と「大腿直筋」を鍛えるのがおすすめです。 しかし、走ったり跳んだりして足へ負担をかけることが多い陸上選手は「足底腱膜炎」に注意する必要があります。 足に痛みや違和感がある場合は、悪化すると歩くのもつらいほどの痛みになる可能性があるため、安静にしておきましょう。 最近は、スポーツ医療の進歩によって足底腱膜炎の治療も進歩しています。足底腱膜炎で悩んでいる人は、放置せずに医療機関で診てもらうことをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください https://africatime.com/topics/5775/
2019.12.27 -
- ひざ関節
- 再生治療
ヒアルロン酸注射は、膝の痛みの改善にも効果が期待できる治療法の1つですが、感染の不安がある人もいるかもしれません。 今回は、膝の治療の選択肢のひとつであるヒアルロン酸注射について、感染のリスクはあるのかどうかについて詳しく解説します。 こちらもご参照ください 膝にヒアルロン酸注射をすると感染が怖いの? 膝の軟骨が損傷すると、関節液を分泌している滑膜が炎症することがあります。滑膜が炎症を起こすと、サラサラの関節液が過剰に分泌されるようになり、本来粘性である関節液のような潤滑剤の役割を果たせません。 このような状態になっている膝にヒアルロン酸を注入すると、関節液に粘性がでてくるため膝の動きを滑らかにする効果が期待できます。そして、軟骨にヒアルロン酸が補充され、傷ついた軟骨を保護し炎症を抑える効果や、炎症を抑えることで、膝の痛みの軽減も期待できます。 このように、ヒアルロン酸は膝の痛みの治療に効果的なのですが、感染のリスクがあるという話も耳にします。本当に感染のリスクがあり、危険なのでしょうか? 膝にヒアルロン酸を注射すると感染のリスクがある? どのような治療法でも、良い作用だけでなく副作用やリスクがあるものです。膝へのヒアルロン酸注射も、頻度は少ないのですが感染のリスクがあることが報告されています。 膝に直接針を刺してヒアルロン酸を注入しますが、関節の中を流れる血液は少なく、無菌の状態になっています。血流が少ないのはそれだけ感染に弱いということで、注射をする際は万が一の感染に備えてしっかりと対策をする必要があります。 また、ヒアルロン酸注射は週1回を5週、その後は症状に合わせて2週に1回を5~10回行う必要があります。それだけの回数針を刺すため、それだけ感染のリスクがあるとも言えます。 膝へのヒアルロン酸注射で感染を起こすとどんな症状が出るの? ヒアルロン酸注射による細菌感染で多いのが化膿性関節炎です。 悪化すると膝の痛みが注射前よりも強くなったり、関節の動きが悪くなったりすることもあります。注射後に熱が出る、膝が腫れる、痛みが強くなったという症状があれば早めに受診してください。 膝にヒアルロン酸注射をすると感染が不安!という方へ 近年、再生医療が注目されるようになり、スポーツ医療でも多く取り扱われるようになっています。 再生医療では、自己細胞から採取した幹細胞を膝関節に注入し、幹細胞が損傷した靭帯や軟骨を修復させる効果を期待するという治療法です。 幹細胞の注入は針を刺す回数が少なく、感染のリスクが少なくなります。また、患者さん自身の細胞を用いるため、アレルギーや副作用のリスクも少ないというメリットがあります。 まとめ ヒアルロン酸注射は膝の痛みや腫れの治療として広く知られていて、効果も期待できますが、感染のリスクがあります。 近年スポーツ医療の分野でも注目を集めている再生医療は、治療回数が少なく済み、自身の幹細胞を用いるので副作用や後遺症が起こるリスクも低く、安全性が高いと言えます。 膝の痛みなどの症状で悩んでいる方は、再生医療による治療も選択肢の1つとしてみてはいかがでしょうか。
2019.12.26 -
- 腰
- スポーツ医療
腰にも起こる筋断裂は年齢、運動不足が原因!ハーフスクワットで撃退しよう 腰の筋肉は、身体を支えるほか、色々と大切な役割を果たしています。そのため日常生活のさまざまな動きによって負担がかかりやすいところでもあります。そうした負担や、さまざまな原因が重なると「筋断裂」を起こしてしまう可能性がありますので注意が必要です。 今回は、腰の筋肉の役割や腰に筋断裂が起こる原因について解説し、筋断裂の予防としておすすめの「ハーフスクワット」についても紹介します。 腰に筋断裂が起こる原因 腰の筋断裂は、スポーツなどの激しい動きをした時や重い物を持ち上げようとしたときの他にも、咳やくしゃみをした時や床にあるものをしゃがんで取ろうとした時、起き上がろうとした時など、日常生活の何気ない動きをしている時などにも起こしてしまうことがあります。 また、腰の筋肉が疲労や同じ姿勢で長時間過ごすことによって柔軟性を失ったり、加齢や運動不足などで筋力が低下してしまっていたりすると、筋断裂が起きやすくなります。 腰の筋肉の役割 腰の筋肉は、姿勢を安定させたり、骨盤や内臓を支えたりといろいろな役割を果たしています。また、腕を回す、振る、歩行や走行時に足をスムーズに前へ出すなど手足の動作にも大きく関わっています。 そんな腰の筋肉に筋断裂が起こってしまうと、こうした役割をじゅうぶんに果たせなくなるので、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。 腰の筋断裂予防にハーフスクワットが効果的! 腰の筋断裂になる原因の1つが老化や運動不足などによる筋力の低下なので、普段から腰や周辺の筋肉を鍛えておくことが予防につながります。そのトレーニングでおすすめの1つがスクワットです。 スクワットは、足腰、お腹周りなど身体を支えている筋肉をバランスよく鍛えることができます。普段運動をおこなわない人や、筋断裂になってリハビリとしてスクワットをする人は、スクワットをするよりも負荷が軽いハーフスクワットがおすすめです。 ハーフスクワットのやり方は、まず肩幅くらいに足を開いて立ちます。股関節と膝を曲げてゆっくりとお尻を下ろしていきます。膝の角度が45度くらいになったら静止して、曲げた時と同じスピードでゆっくりと戻していきます。 このハーフスクワットを5回から10回を1セット、1日3セットくらいを目安におこないましょう。腰に痛みがある場合はトレーニングはやめて、痛みがない時におこなってくださいね。 まとめ・腰にも起こる筋断裂は年齢、運動不足が原因!ハーフスクワットで撃退しよう 腰の筋肉の役割や筋断裂の主な原因について、予防としておすすめのハーフスクワットについて紹介しました。 腰の筋断裂を起こしてしまうと痛いのはもちろんのこと、「こんな簡単なこともできなくなってしまうのか」というくらい身体の動きに制限がかかってしまって不自由な思いをすることになってしまいます。 そうならないためにも、普段からしっかりと腰のケアや予防をしっかりとおこなっていきましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ヘルニアにお困りの方はこちらもご覧ください。 頸椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニアにも幹細胞は効く! こちらもご参照ください
2019.12.26 -
- スポーツ医療
腱鞘炎の治療として、ステロイド注射は有効です。 しかし、いつから効きだすのか、どれくらい持続するのか、また再発の可能性について不安に思う方も多いでしょう。とくに効果が一時的である場合は、他の治療法を検討する必要もでてきます。 そこで本記事では、ステロイド注射の効果が感じられるまでの期間や持続時間、再発リスクについて詳しく解説します。ステロイド注射以外の治療法も紹介するので、腱鞘炎にお悩みの方は参考にご覧ください。 腱鞘炎におけるステロイド注射とは 腱鞘炎に対するステロイド注射は、炎症を抑えるための治療法です。 ステロイド薬を腱鞘に注射し、痛みや腫れの軽減を目指します。とくに痛みが強い場合や、安静や内服薬で効果が見られない場合に適用される治療法です。 多くの場合、短期間で症状が改善して、腱鞘の動きをスムーズにします。 ステロイド注射による効果はいつから感じられる? 腱鞘炎に対するステロイド注射の効果は、通常2〜3週間ほどで改善が見られます。 炎症を抑えて痛みを軽減させることで、腱鞘の動きをスムーズにします。ステロイド注射の効果は3か月から半年ほど続くのが一般的です。 ステロイド注射の効果がでる期間 2〜3週間程度 ステロイド注射の効果が継続する期間 3か月〜半年程度 ステロイド注射後に症状が再発するケースもある ステロイド注射の効果は3か月から半年ほど続きますが、痛みが消えたからといって手を酷使すると、腱鞘炎の悪化や再発の可能性があります。 とくに体質的に腱鞘炎になりやすい人は注意が必要です。 腱鞘炎の原因は過度な手の使用にあるため、同じ作業(動作)を続ける場合は適度な休憩や軽いストレッチを取り入れ、再発を防ぎましょう。 【腱鞘炎】ステロイド注射による効果が期待できないときの対処法 腱鞘炎の症状がステロイド注射で改善しない場合は、手術や再生医療の検討が必要です。 手術では、腱鞘を切開して腱の動きを改善し、炎症や痛みを軽減します。とくに症状が慢性化した場合の根本的な治療として有効です。 また、手術はリハビリと組み合わせると、早期回復が期待できます。 再生医療は、幹細胞を使った治療法です。患者自身の細胞を用いて損傷部位の修復を目指します。手術に比べて体への負担が少なく、早期の改善に期待できます。 手術 通院先の医療機関で施術可能 再生医療 当院で施術可能 メール相談 オンラインカウンセリング 腱鞘炎はステロイド注射後も注意が必要 腱鞘炎の治療は、初期症状の段階で患部を休め、炎症を悪化させないのが重要です。 ステロイド注射は効果が期待できますが、同じように手を使いすぎていては再発してしまう可能性もあります。手に負担をかけないような生活を心がけてください。 ステロイド注射以外の治療としては、手術や再生医療があります。体に負担をかけたくない場合は、患者自身の細胞を使う再生医療を検討しましょう。再生医療は副作用が少なく、ご高齢の方でも無理なく治療を受けられます。 腱鞘炎の症状に合わせて適切な治療を受けましょう。再生医療について知りたい方は、気軽にお問い合わせください。
2019.12.25 -
- 免疫細胞療法
インフルエンザにかかりたくない!感染対策でやるべきこと インフルエンザは毎年冬になると流行し、感染すると38℃以上の発熱や全身の筋肉痛、関節痛などの症状が急激に現れます。感染力がとても強いため、数日から1週間ほどは安静に自宅療養する必要があります。 インフルエンザが流行する時期は、楽しいクリスマスやお正月、成人式、大切な入学試験など重要なイベントがある時期とも重なりますから絶対に感染したくないですよね! そこで今回は、インフルエンザの感染対策でやるべきことをご紹介します。 インフルエンザの感染対策【基礎編】 インフルエンザの感染を防ぐためには、ウイルスを体の中に侵入させないことです。 ・正しい手洗い 石けんで指先、爪の間、指の間、手首まで丁寧に洗い、水で十分に流しましょう。アルコール消毒も効果的です。 ・マスクの着用 ウイルスの侵入を完全に防ぐことはできませんが、のどの乾燥を防ぎます。マスクはまめに交換する必要があります。 ・手で顔を触らない 手についたウイルスが口や鼻から体内に侵入してしまいます。 ・こまめな水分補給 のどの粘膜についたウイルスを水で洗い流してしまいましょう。うがいや歯磨きで口腔内を清潔に保つことも感染対策の1つです。 ・予防接種を受ける インフルエンザに感染すると脳症や肺炎などの合併症を引き起こすことがあります。重症化を防ぐためには予防接種が効果的です。 インフルエンザの感染対策【応用編】 体が弱った状態ではインフルエンザに感染しやすくなりますから、普段の健康管理が重要です。 ・十分な休養 疲れがたまっていると、抵抗力が落ちてしまいます。自分の体をいたわりましょう。 ・十分な睡眠 質の高い睡眠で体力を回復させましょう。 ・バランスのとれた食事 健康な体を維持するためには、食事の内容に気をつけましょう。 ・部屋の湿度を60%以上に保つ 空気が乾燥した状態では、のどの防御機能が低下します。部屋の換気もしてください。 ・流行期には外出を控える インフルエンザが流行しているときは、不要の外出は避けた方が賢明です。 インフルエンザの感染対策で一番重要なのは免疫力を高めること! 人間の免疫システムは、ウイルスの体内への侵入を防ぎ、侵入してしまったときはウイルスと戦ってくれる体の仕組みです。インフルエンザの感染対策をあれこれやってみても、免疫力が落ちていたら感染してしまうかもしれません。免疫力を強化しましょう。 自身の細胞を使って免疫力をアップし、病気を予防する「免疫細胞療法」という治療法があります。安全で、自分自身の細胞を使用するため副作用やアレルギーのリスクが低く、効果的な免疫アップとして注目を集めている治療法です。 まとめ・インフルエンザにかかりたくない!感染対策でやるべきこと インフルエンザの感染対策には、手洗いやマスクの着用など、地道なことの積み重ねが必要です。ウイルスが体内に侵入するのを防ぎ、体調の維持に努めてください。 流行前に予防接種を受けることや人混みへの外出を避けることも有効です。感染対策として、免疫力も大切なポイントになります。最近話題になっている免疫細胞療法による免疫アップも検討してみてはいかがでしょうか。 もし、インフルエンザが疑われるときは、早めに医療機関を受診してくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.24 -
- スポーツ医療
- 再生治療
急に走ったり、ジャンプしたりした時に突然「ビリッ」という痛みが走り、肉離れを起こしてしまう。そんな経験はスポーツ中に限らず、日常生活でも起こりうるケガの一つです。 この記事では、肉離れが起こる原因からわかる肉離れしやすい人の特徴を詳しく解説します。 肉離れのリスクを高める要因を理解し、効果的な予防策を知ることで、スポーツや日常生活での怪我のリスクを大幅に減らすことができます。 適切な知識と対策で、再発の心配なく活動的な生活を送りましょう。 そもそも肉離れが起こる原因とは 肉離れは筋肉に急激な負荷がかかることで発生する筋組織の損傷です。 とくに瞬発的な動きが求められるダッシュやジャンプ、急な方向転換などで筋肉が強く収縮した際に、逆方向に引き伸ばされる状況が主な原因となります。 筋肉と筋膜が耐えられる限界を超える力が加わると、繊維が断裂して損傷します。 この時「プチッ」という断裂音が聞こえた場合は、深刻な断裂が生じている可能性があるため注意が必要です。 筋肉への負荷が筋組織の耐久限度を超えると、組織内で出血が起こり、腫れや痛みを伴います。 肉離れはスポーツ中に起こることが多く、スポーツ医療でも重要視されるスポーツ外傷です。そして、肉離れのリスクを高める要因に、筋肉の疲労や柔軟性の低下が挙げられます。 肉離れしやすい人の特徴 肉離れは誰にでも起こる可能性がありますが、特定の条件や生活習慣によってリスクが高まります。 以下の特徴に当てはまる方は、肉離れのリスクが高いと考えられるため、注意してください。 スポーツ選手や運動愛好家 体が硬く柔軟性が低い人 疲労が蓄積している人 過去に肉離れを経験したことがある人 水分補給が不足している人 準備運動を十分に行わない人 高齢者(筋肉の弾力性や柔軟性の低下による) それぞれの特徴について、詳しく解説します。 スポーツ選手や運動愛好家 スポーツ選手や定期的に運動を行う愛好家は、肉離れのリスクが高い傾向にあります。 主に陸上競技、サッカー、ラグビーなど瞬発力や急な方向転換を必要とするスポーツでは発生率が上昇します。 スポーツ中は筋肉に強い負荷がかかる場面が多く、とくに試合の後半や疲労が蓄積した状態では筋肉の反応速度や柔軟性が低下するため、肉離れを起こしやすくなります。 また、トレーニング強度を急激に上げた場合や、長期間のブランクの後に高強度の運動を再開した際にも肉離れのリスクが高まります。 体が硬く柔軟性が低い人 体や筋肉の柔軟性の低さは肉離れの主な要因のひとつです。 筋肉や腱が硬く、伸び縮みしにくい状態だと、急な動きや負荷に対して十分に対応できません。 日常的に座り仕事が多い現代人は知らず知らずのうちに柔軟性が低下しており、週末だけのスポーツ活動で無理な動きをすると肉離れにつながる可能性があります。 柔軟性の低下は日々のストレッチで徐々に改善できるため、継続的なストレッチ習慣を身につけることが予防につながります。 疲労が蓄積している人 筋肉の疲労が蓄積している人は肉離れになりやすいです。 疲労状態の筋肉は運動制御能力が低下するため、筋肉の反応が悪くなり、予期せぬ負荷に対応できなくなります。 とくに睡眠不足や連続した高強度トレーニングにより回復時間が不足している場合、筋肉は通常より弱い負荷でも損傷しやすくなります。 十分な休息時間の確保が、肉離れ予防の重要なポイントとなります。 過去に肉離れを経験したことがある人 水分補給が不足している人は、筋組織内の水分が減少し、筋肉の弾力性や柔軟性が低下するため肉離れを起こしやすいです。 運動中は大量の汗により水分と電解質を失うため、こまめな水分補給が必要です。 とくに暑い環境での運動や長時間の運動では、体重の2%以上の水分を失うと筋機能が著しく低下し、肉離れのリスクが高まります。 水分不足の予防には運動前後だけでなく、運動中にも計画的な水分摂取が重要で、とくに電解質を含むスポーツドリンクは効果的です。 水分補給が不足している人 水分補給が不足している人は、筋組織内の水分が減少し、筋肉の弾力性や柔軟性が低下するため肉離れを起こしやすいです。 運動中は大量の汗により水分と電解質を失うため、こまめな水分補給が必要です。 とくに暑い環境での運動や長時間の運動では、体重の2%以上の水分を失うと筋機能が著しく低下し、肉離れのリスクが高まります。 水分不足の予防には運動前後だけでなく、運動中にも計画的な水分摂取が重要で、とくに電解質を含むスポーツドリンクは効果的です。 準備運動を十分に行わない人 スポーツや運動前の準備運動不足も肉離れの要因のひとつです。 適切なウォームアップを行わずに本格的な運動を始めると、筋肉は冷えた状態で急に負荷を受けることになります。 効果的な準備運動は体温と筋温を上昇させ、筋肉の粘弾性を高め、神経系の反応性を向上させます。 とくにストレッチや軽いジョギングなど、これから行う運動に近い動きを取り入れた準備運動が効果的です。 ウォームアップに時間をかけ、徐々に強度を上げていくことが肉離れ予防の基本となります。 高齢者(筋肉の弾力性や柔軟性の低下による) 高齢者の方は、加齢に伴う筋肉量の減少や弾力性・柔軟性が低下しているため、肉離れのリスクを高めます。 また、血流の減少も筋組織の修復能力を低下させる要因となります。 高齢者は若年層と同じ運動強度や急な動きを行うと肉離れのリスクが高まるため、適切な強度の運動と十分なウォームアップが重要です。 定期的な筋力トレーニングとストレッチで筋機能の維持を図ると良いでしょう。 肉離れが起こりやすい部位 スポーツ中の肉離れには、発生しやすい好発部位というものがあります。 主に以下の部位が、スポーツ中に肉離れしやすいため、注意しましょう。 ハムストリング 大腿四頭筋 腓腹(ひふく)筋 以下では、肉離れの好発部位とその原因について詳しく解説します。 ハムストリング ハムストリングはスポーツ中に肉離れを起こしやすい部位の一つです。 太ももの後面の部分にある、半膜様筋・半腱様筋・大腿二頭筋を総称してハムストリングと呼びます。 このハムストリングは膝を曲げる時に使う筋肉のため、さまざまなスポーツで負荷がかかりやすいです。 とくにダッシュする時や急に止まる動作時に肉離れを起こしやすく、陸上競技の短距離走での発生が多くなっています。 大腿四頭筋 大腿四頭筋もハムストリングと同様にダッシュや急なストップなどで肉離れが起こりやすいです。 大腿四頭筋とは、太ももの前面の部分のことで膝を伸ばす時に使う筋肉です。 ハムストリングや大腿二頭筋のような太ももの肉離れは、筋肉が発達してきた10代から20代での発生が多くなっています。 また、太ももの前面と後面となる大腿四頭筋とハムストリングの筋力のバランスも重要です。 短距離走だけでなく、中距離や長距離走でも肉離れが発生することもあります。普段からスポーツの前にはストレッチをして筋肉を柔らかくしておきましょう。 腓腹(ひふく)筋 ふくらはぎとして知られる腓腹筋ですが、サッカーやテニスのようなスポーツで肉離れが発生しやすいです。 急な方向転換など瞬発的な動きをするスポーツでは、筋肉が急激な収縮に耐えられずに肉離れが好発します。 また、ジャンプやキックのような動きでもふくらはぎの肉離れリスクはあります。 運動前後にふくらはぎやアキレス腱のストレッチを行い、柔軟性を維持しましょう。 肉離れの治療法 肉離れの疑いがあるときは、以下の処置・治療を実施しましょう。 肉離れ直後は応急処置「RICE処置」を行う 落ち着いたらリハビリに取り組む 肉離れの早期改善を目指せる「再生医療」について 肉離れが発生した場合、適切な治療法を知っておくことが回復への近道となります。 急性期の対応からリハビリテーション、新たな医療技術まで、肉離れの治療法について段階的に解説します。 肉離れ直後は応急処置「RICE処置」を行う 肉離れが発生したら、まず最初に行うべきは「RICE処置」です。 R(Rest):安静 I(Ice):冷却 C(Compression):圧迫 E(Elevation):挙上 これは Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取った応急処置法です。 損傷部位の炎症を抑え、症状の悪化を防ぐ目的で行われます。 まずは、患部に痛みを感じた時点で運動を中止して患部を安静にします。次に、氷嚢やアイスパックを使って20分ごとに冷却を繰り返し、腫れを抑制しましょう。 圧迫包帯で患部を適度に固定することで、さらに腫れを軽減します。そして、心臓より高い位置に患部を挙げて、血流を改善させます。 この初期対応が適切に行われるかどうかは非常に重要で、その後の回復期間や完治までの道のりが大きく変わってきます。 落ち着いたらリハビリに取り組む 肉離れのリハビリテーションは、症状が落ち着いた後(通常3〜5日後)から、以下のように段階的に進めていきます。 ストレッチから始め、痛みのない範囲で筋肉の柔軟性を徐々に取り戻す 筋力トレーニングを導入し、弱った筋肉を強化する 痛みがなくなれば、体重をかけた状態での運動を行う 最終的にジョギング、ダッシュ、ジャンプなどの動きを取り入れ、段階的に競技復帰を目指す 焦らず適切なステップを踏むことで、再発のリスクを減らすことができます。 肉離れの早期改善を目指せる「再生医療」について 肉離れの治療法のひとつには、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は自身の脂肪から採取・培養した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて組織の修復を目指す治療法です。 主に以下の特徴があります。 治療期間の短縮が目指せる 入院や手術が必要ない 患者さま自身の幹細胞や血液を用いるため副作用のリスクが少ない 手術や入院が不要で、短期間での治療が目指せることから、スポーツ外傷から早期に復帰したいアスリートからも注目されています。 【まとめ】肉離れしやすい人には再生医療による治療も選択肢のひとつ 肉離れは、ダッシュやジャンプなど急激な負荷が筋肉にかかることで発生する筋組織の損傷です。 肉離れしやすい人の特徴としては、スポーツ選手や疲労が蓄積している人、過去に肉離れを経験した人、高齢者などが挙げられます。 好発部位はハムストリング、大腿四頭筋、腓腹筋(ひふくきん)の3か所が主です。 治療は初期のRICE処置が重要で、その後段階的なリハビリに取り組むことで再発リスクを減らせます。 また、早期回復が目指せる再生医療も治療の選択肢のひとつです。 当院「リペアセルクリニック」では、肉離れを含むスポーツ外傷に対する再生医療を提供しています。 繰り返す肉離れにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。丁寧にご説明させて頂きます。
2019.12.24 -
- スポーツ医療
突然、背中に激しい痛みを感じる「ぎっくり背中」と呼ばれる症状をご存じでしょうか。 ぎっくり背中とは、背中の筋肉に負荷がかかり発症する肉離れのことです。 本記事では、背中の肉離れ「ぎっくり背中」の原因や予防法について詳しく解説します。 背中の肉離れになる原因を知り、ぎっくり背中にならないよう適切な予防策をとりましょう。 背中の肉離れ「ぎっくり背中」の症状 「ぎっくり背中」と呼ばれる背中の肉離れの主な症状は、以下のとおりです。 背中に大きな負荷がかかると、背中の筋肉が損傷し肉離れの症状が出現します。 レントゲンなどの画像検査では異常がみられなくても、背中の痛み症状が出ている場合は、ぎっくり背中の可能性があります。 ぎっくり背中はぎっくり腰と似ていますが、症状の出る部位が異なります。ぎっくり腰は腰部が痛くなるのに対し、ぎっくり背中は胸の真後ろの背部(胸椎部)が痛くなるのが特徴です。 背中の肉離れ「ぎっくり背中」になってしまう原因 背中の肉離れ「ぎっくり背中」が発症する原因には、日常生活や体の状態が深く関係しています。 以下に挙げる要因が複合的に影響して、肉離れを引き起こす原因となります。 背中の肉離れは、筋力や柔軟性の低下により発症します。運動不足により筋力が低下したり、筋力バランスが乱れたりしている人は、運動習慣をつけることが大切です。 一方で、スポーツや重労働など背中の筋肉を使うことが多い人も、筋肉の疲労につながりぎっくり背中のリスクが高まるため注意が必要です。 デスクワークの方や猫背・反り腰の方など姿勢が悪い人は、背中の筋肉が硬化し柔軟性が低下します。背中の肉離れが起こらないよう、適度に背中を動かしましょう。 「ぎっくり背中」の対処法 ぎっくり背中の対処法は、以下の4つです。 背中の肉離れは、進行段階別に以下の3つの時期に分けられます。 進行段階 症状 慢性期(7日目以降) 背中の肉離れ症状が気にならない程度になる 急性期(発症~2日程度) 痛みが最も強く出現する 亜急性期(3日目~6日目) 痛みが落ち着き、少しずつ身体を動かせるようになる 背中の肉離れは進行段階や症状の程度に合わせて、対処すると早期回復が期待できます。 まずは安静にする ぎっくり背中になってしまった際は、まずは安静に過ごすことを心がけましょう。 背中の肉離れは、発症日から2日間が急性期とされ、痛みが最も強く出現します。 痛みが強い時期に無理に背中を動かしてしまうと、症状が悪化し、治療期間が長引く可能性があります。 できるだけ安静に過ごし、痛み症状が落ち着いてきたら、ストレッチや軽いウォーキングなどを行い少しずつ身体を動かしましょう。 冷却と圧迫で痛みを和らげる ぎっくり背中になったときの対処法に、冷却と圧迫で痛みを和らげる方法があります。患部の冷却や圧迫は痛覚を鈍感にし、背中の肉離れ症状である痛みの緩和に効果的です。 背中を冷却する際は、氷嚢や保冷剤などを10~20分程度患部に当てましょう。 痛みが強いときや収まらない場合は医療機関を受診する ぎっくり背中になり、痛みが強いときや症状が収まらない場合は、医療機関を受診してください。 軽症の背中の肉離れはセルフケアでの回復が見込めますが、重症の場合は安静にしているだけでは痛みが改善しないこともあります。 背中の肉離れの症状が長引いている場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 再生医療なら治療期間を短縮できる ぎっくり背中の対処法の1つに、再生医療があります。再生医療は治療期間を短縮でき、仕事や趣味などへの早期回復が期待できます。 背中の肉離れは、姿勢の悪さや運動不足などが発症原因であり、症状が慢性化する恐れがあるため注意が必要です。 慢性化した痛みを緩和したい場合は、ぜひ再生医療をご検討ください。 「ぎっくり背中」の予防法 ぎっくり背中は、日頃の生活習慣や体の使い方によって予防が可能です。 以下に挙げるポイントを日常生活に取り入れて、背中の負担を軽減し、ぎっくり背中の発症を防ぎましょう。 背中の筋肉の損傷を起こさないようにするためには、原因につながる生活習慣を改善していくことが大切です。 ストレッチ・運動で背中の筋肉の柔軟性を高める ぎっくり背中を予防するために、ストレッチや運動で背中の筋肉の柔軟性を高めることが大切です。 運動不足で筋力が低下している人は、背中を中心とした筋力トレーニングやストレッチを行いましょう。背中の筋肉は大きく、さまざまな動作で使用します。 背中の筋力や柔軟性を高めることで、身体をスムーズに動かせるようになり、ぎっくり背中のリスクを低減できます。 姿勢を改善して背中の筋肉の負担を軽減する ぎっくり背中の予防法の1つは、姿勢の改善です。猫背や反り腰などの悪い姿勢を改善すると、背中の筋肉の負担が軽減し筋肉に疲労が溜まりにくくなります。 背中の筋力が低下した人は、正しい姿勢を保ちにくく、猫背や反り腰になってしまう場合があります。普段から正しい姿勢を意識して生活しましょう。 また、長時間パソコンやスマホを使用するという人は、30分に1度くらいは小休止をとって身体を動かし、長時間同じ姿勢で過ごさないようにしましょう。 身体を冷やさないようにする ぎっくり背中を防ぐには、身体を冷やさないようにするのが大切です。 身体が冷えたときは、体温を上昇させるために筋肉が収縮します。背中の筋肉が収縮すると、背筋が固くなり背中を動かしにくくなります。 背中が動かしにくい状態で、無理に身体をひねってしまうと、ぎっくり背中になる可能性があるため注意が必要です。 【まとめ】「ぎっくり背中」の痛みが強いときは医療機関を受診しよう 背中の肉離れ「ぎっくり背中」の痛みが強いときは、無理をせずに医療機関を受診しましょう。 背中の肉離れは、運動不足による筋力低下や姿勢の悪さなどが原因となり発症します。 そのため、普段から筋肉を強化し、柔軟性を高めるためのストレッチや運動を取り入れることで予防が期待できます。 また、正しい姿勢を意識して、背中への負担を軽減することも重要です。 背中の肉離れが慢性化している方は、再生医療による治療をご検討ください。 再生医療では、慢性症状の改善やスポーツへの早期復帰が目指せます。また、副作用のリスクが低く、長期の入院や手術を必要としないメリットがあります。 再生医療をご検討の際は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
2019.12.23 -
- 足底腱膜炎
最近、健康のためや趣味でマラソンに挑戦する人が増えているようです。これからマラソンに挑戦してみようかなと考えている人もいるでしょう。 しかし、マラソンに挑戦するのであれば、足底腱膜炎にならないように注意する必要があります。 ここでは、マラソン選手が注意すべき足底腱膜炎について紹介し、足底腱膜炎にならないための予防や対策について紹介します。 足底腱膜炎に悩むマラソン選手が多い理由 踵や土踏まずなど足の裏に痛みが生じる足底腱膜炎は、足の甲の骨を支えている足底腱膜に何度も大きな負荷がかかることによって発症します。 足底腱膜に何度も大きな負荷がかかるケースで代表的なのが、「走る」という動作です。走るときは地面に着地する度に足底腱膜は衝撃を受けますし、次の一歩を踏み出す際にも足底腱膜が引っ張られるため負荷がかかります。 そのため、長い距離を走り続けるマラソンは足底腱膜へ負荷をかけ続けることになります。 また、硬いアスファルトの上を走るので、かかる負荷は大きくなります。 このようなことが原因で、足底腱膜炎を発症し、その痛みに悩むマラソン選手が多いのです。 マラソン選手が足底腱膜炎を予防・対策するには? マラソン選手は足底腱膜炎になりやすいので、普段から予防や対策をおこなうことが大切です。 硬いアスファルトを走ると大きな負荷がかかるので、トレーニングの時はできるだけ土や芝生を走るようにして負荷を軽減するのもおすすめです。 また、トレーニング後はふくらはぎや足裏をストレッチやマッサージなどでしっかりケアすることも大切です。 そして、何より重要なのが無理をしないことです。痛みが生じる時は走る距離を減らしたり、走るのを控えたりして、回復を優先させましょう。 トレーニングで足底腱膜への負担を軽減する マラソン選手が足底腱膜炎を予防したり、悪化させないようにするためには正しいフォームで走ることが大切です。 フォームのバランスが悪いと着地や踏み出す際に重心がズレるため、足底腱膜に余計な負荷がかかってしまいます。 ただし、いくら正しいフォームを意識していても着地や踏み出す際の筋力が不足していると重心がズレてしまいます。すると、正しいフォームで走ることができないので、スクワットやランジなどのトレーニングで足の筋力をつけ、足底腱膜炎の予防や対策につなげていきましょう。 まとめ 足底腱膜炎に悩むマラソン選手が多い理由や、予防・対策法について紹介しました。 長い距離を走り続けるマラソンは足底腱膜炎になりやすいので、しっかりとケアをおこなうようにしましょう。 また、近年はスポーツ医療も発達し、症状に応じた治療を受けることができます。足裏の痛みが治まらないという人は我慢せず、医療機関に相談することをおすすめします。
2019.12.23 -
- スポーツ医療
腱鞘炎の痛みから解放されたい!慢性化して薬や注射が効かない場合は手術の選択も! もし、手が腱鞘炎になってしまったら負担をかけないように安静に過ごす必要があります。 しかし、手を使わずに生活するのは難しいですよね。スポーツをしている方であれば、何日も休むというのは不安になるでしょうし、ストレスにもなってしまうでしょう。 なるべく早く、腱鞘炎の痛みからなんとか解放されたいものですよね。手術をしたら早く治るのでしょうか? 今回は、腱鞘炎はどのような場合に手術が検討されるのか、リハビリや他の方法で治すことはできないのか?ということについて解説します。 腱鞘炎の手術は最終手段 腱鞘炎は手をよく使う人に発症します。 初期の治療は指の曲げ伸ばしを控え、炎症を抑えることが中心になります。テーピングで固定する、医療用サポーターで指を動かさないようにするなどして対処します。 消炎剤の入った塗り薬を毎日数回塗ることで、症状が改善することもありますが、治らない場合はステロイド注射などを試します。 しかし、塗り薬や注射の効果は個人差があり、副作用の心配のある場合は使用できないことがあります。腱鞘炎が慢性化して、何度か注射をしても効果が見られないときは手術を選択することがあります。 腱鞘炎の手術とはどんなものか? 局所の安静、塗り薬、ステロイド注射などいずれも効果がなく、悪化が見られる場合や再発を繰り返す場合は手術になります。 手術は、腱鞘上の皮膚を1〜2cm切開し、厚くなった腱鞘の一部を切り開きます。手術の傷は小さなものです。手術時間は15分で終わり、次の日から手は動かすことができます。 腱鞘炎を手術以外で治す方法はないのか? 腱鞘炎は一度回復しても、また何かの拍子に再発してしまうことがあるので、できれば完治させたいものです。 また、手術はなるべくしたくないという方もいるのではないでしょうか。 近年は、スポーツ医療の分野で、再生医療に注目が集まっています。再生医療とは、患者さん自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復を図る治療法で、入院は不要、アレルギーの心配もなく、治療期間が短いというメリットがある治療法です。 まとめ・腱鞘炎の痛みから解放されたい!慢性化して薬や注射が効かない場合は手術もありうる 腱鞘炎は動かしたときだけ痛い軽いものや、指が動かなくなってしまうものまでいろいろな症状がありますが、いずれの場合も早めに適切な治療を行うことが重要です。 悪化してからでは、完治までに時間がかかるかもしれません。手指の安静、塗り薬、ステロイド注射でも効果が見られないときは、手術を行うこともあります。手術を避けたいという場合は、再生医療も検討してみることができますので、まずは専門医に相談してみてくださいね。 こちらもご参照ください
2019.12.22