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腱鞘炎はどれくらいで治る?手・足ごとの原因や治療法について解説

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公開日: 2019.12.29 更新日: 2026.09.30

「腱鞘炎はどれくらいで治るのか」「いつまでこの痛みが続くのか」と不安を感じている方は少なくありません。

腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数か月が目安で、重症化・慢性化すると半年程度かかる場合もあります。

腱鞘炎は手や足の使いすぎによって、腱と腱を包む腱鞘に炎症が起こる病気で、早めに患部を休めて治療を始めるほど回復しやすい傾向があります。

本記事では、手・足の腱鞘炎ごとの治療期間や原因、重症度のセルフチェック、症状に合った治療方法まで解説します。

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腱鞘炎の治療期間について【どれくらいで治る?】

腱鞘炎の治療期間は、一般的に数週間から数か月ですが、重症の場合は半年程度かかる場合もあります。

部位や症状の程度、治療を始めるタイミングによって期間は変わり、痛みを我慢して使い続けると慢性化して長引きやすくなります。

ここでは、手と足の腱鞘炎それぞれの治療期間の目安を解説します。

手の腱鞘炎

手の腱鞘炎の治療期間は、軽症であれば数週間、症状が進んだ場合は数か月から半年程度が目安です。

手は日常生活で使う機会が多く、休ませているつもりでも無意識に使ってしまうため、治るまでに時間がかかりやすい部位です。

症状の程度ごとの治療期間の目安は、以下のとおりです。

症状の程度 状態の目安 治療期間の目安
軽症 使ったときだけ痛み、休むと痛みが引く 数週間程度
中等症 日常の動作でも痛み、腫れがある 1〜数か月程度
重症・慢性化 休んでも痛みが続く、指が引っかかる・動かない 数か月〜半年程度

手の腱鞘炎の代表的なものには、指の付け根が痛み、曲げ伸ばしで引っかかる「ばね指」や、手首の親指側が痛み、親指を広げたり動かしたりすると強く痛む「ドケルバン病」があります。
※参照:日本整形外科学会「ばね指(弾発指)」
※参照:日本整形外科学会「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」

ドケルバン病で受診を考えたい症状の目安については、以下の記事で解説しています。

治療期間には個人差がありますが、軽症のうちに手を休めることで改善が期待できるため、痛みが出たら早めに手への負担を減らしましょう。

足の腱鞘炎

足の腱鞘炎の治療期間も、一般的に数週間から数か月が目安です。

足の腱鞘炎は、足首の内側・外側や足の甲、足の指の付け根など、歩くたびに腱が動く部分で起こりやすいとされています。

足の腱鞘炎の治療期間が長引きやすい主なケースは、以下のとおりです。

  • 立ち仕事や歩く時間が長い
  • サイズの合わない靴を履き続けている
  • スポーツを休まずに続けている
  • 痛みを我慢して受診が遅れた

足は体重を支えるため休ませにくい部位ですが、治療期間中はテーピングやサポーターで固定して負担を減らすことで、回復を早めることが期待できます。

腱鞘炎の原因は?

腱鞘炎の原因の多くは、手や足の使いすぎ(オーバーユース)です。

同じ動作を繰り返すと腱と腱鞘の間で摩擦が起こり、炎症が生じます。

ここでは、手と足それぞれの腱鞘炎の主な原因を解説します。

手の場合

手の腱鞘炎の主な原因は、仕事や家事、趣味などによる手や指の使いすぎです。

また、妊娠・出産期や更年期の女性に多く、糖尿病や関節リウマチの方、透析治療を受けている方にも起こりやすいとされています。
※参照:日本整形外科学会「ばね指(弾発指)」

手の腱鞘炎を起こしやすい主な動作は、以下のとおりです。

  • パソコンのキーボードやマウスの操作
  • スマートフォンの長時間の操作
  • 抱っこや料理など、家事・育児での繰り返し動作
  • 楽器の演奏や、ラケットを使うスポーツ

痛む場所ごとの腱鞘炎の種類と見分け方については、以下の記事で解説しています。

手の腱鞘炎は手のひらや指、手首などさまざまな部位に起こるため、手の一部が動かしにくい、動かすと痛いといった症状があれば腱鞘炎を疑いましょう。

足の場合

足の腱鞘炎の主な原因は、足の使いすぎやサイズの合わない靴の使用です。

サイズの合わない靴を履いていると、歩くときに足が安定せず、腱が圧迫されたりこすれたりして腱鞘に炎症が起こります。

足の腱鞘炎を起こしやすい主な要因は、以下のとおりです。

  • ランニングやジャンプなど、足を使うスポーツ
  • 長時間の立ち仕事や歩行
  • サイズや形の合わない靴
  • 扁平足など、足の形の特徴

足に合った靴を選ぶ、運動量を調整するなど、足への負担を減らす工夫が予防と再発防止につながります。

腱鞘炎の重症度チェック|やってはいけないことは?

腱鞘炎は悪化すると、腫れや強い痛みで日常生活に支障が出ることがあります。

以下の症状に当てはまる場合は、腱鞘炎が重症化している可能性があるため、早めに整形外科を受診しましょう。

  • 患部が腫れて熱を持っている
  • 手足を動かせないほど痛い
  • 動かすとギシギシ・カサカサと音がする
  • 指の曲げ伸ばしができない、引っかかって戻らない

重症化しているときにやってはいけないのは、痛みを我慢して患部を無理に曲げ伸ばしすることです。

無理に動かすと痛みや腫れが強くなり、治るまでの期間が長引く可能性があるため、痛む動作を控えて患部を休ませましょう。

薬や注射で改善しない場合の手術については、以下の記事で解説しています。

なお、手足のしびれや力の入りにくさがある場合は、手根管症候群などの神経の病気が隠れていることもあるため、自己判断せずに受診してください。

腱鞘炎の治療方法

腱鞘炎の治療方法は、部位や症状の程度によって異なり、安静や湿布などの保存療法から始めるのが基本です。

どの治療を受ける場合も、手足を酷使したままでは治りにくいため、患部を休ませることが治療の前提になります。

ここでは、手と足の腱鞘炎の治療方法に加え、慢性化した場合の治療と再生医療について解説します。

手の腱鞘炎

手の腱鞘炎は、安静と湿布・塗り薬などで炎症を抑える治療から始めます。

痛みが強い場合は注射を行い、それでも改善しない場合は手術が検討されます。

手の腱鞘炎の主な治療方法は、以下のとおりです。

  • テーピングやサポーター、装具で患部を安静に保つ
  • 湿布や塗り薬、飲み薬で痛みと炎症を抑える
  • 痛みが強い場合は、腱鞘内にステロイド注射を行う
  • 注射でも改善しない場合は、腱鞘を切開する手術を行う

腱鞘炎の注射治療の内容や回数の目安については、以下の記事で解説しています。

ステロイド注射は痛みをやわらげる効果が期待できる一方で、同じ部位に繰り返すと腱が弱くなるおそれがあるため、回数や間隔は医師と相談しながら決めましょう。

足の腱鞘炎

足の腱鞘炎は、アイシングやテーピングで患部を安静に保つ治療が基本です。

足は歩くたびに負担がかかるため、固定によって腱の動きを抑えることが回復の助けになります。

足の腱鞘炎の主な治療方法は、以下のとおりです。

  • アイシングで炎症を抑える
  • テーピングやサポーターで固定する
  • 湿布や痛み止めを使用する
  • 痛みが強い場合はステロイド注射を行う
  • 体外衝撃波治療を行う
  • 改善しない場合は手術を検討する

足の甲の痛みには足首やふくらはぎ、太ももの使い方も関係しているため、足全体に負担をかけない歩き方や靴選びも意識しましょう。

腱鞘炎が慢性化した場合の治療方法

腱鞘炎が慢性化した場合は、固定や注射に加えて、体外衝撃波治療や手術など患部に直接働きかける治療が検討されます。

慢性化した腱鞘炎では腱や腱鞘が厚く硬くなり、安静や湿布だけでは改善しにくくなります。

慢性化した腱鞘炎で検討される主な治療法は、以下のとおりです。

治療法 内容
テーピング・サポーター 患部を固定し、腱への負担を減らす
ステロイド注射 炎症を抑えて痛みをやわらげる
体外衝撃波治療 患部に衝撃波を当てて、痛みの軽減や組織の修復を促す
手術 腱鞘を切開して、腱の通り道を広げる

なお、ステロイド注射では、注射した部分の痛みや腫れ、皮膚が薄くなる・白っぽくなる、感染、腱が弱くなるといった副作用が起こることがあり、糖尿病の方は一時的に血糖値が上がる場合もあります。

慢性化した腱鞘炎で痛みが治らない理由や治療方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

注射で症状がよくなっても、同じ手足の使い方を続けていると再発する可能性があるため、作業の合間に休憩をとるなど負担を減らす工夫を続けましょう。

長引く腱鞘炎には再生医療という選択肢もある

保存療法を続けても腱鞘炎が改善しない場合は、患者様ご自身の血液や細胞を用いて、傷んだ腱や腱鞘の修復を目指す再生医療も選択肢の一つです。

慢性化した腱鞘炎では、注射を繰り返すことに不安がある方や、手術の傷やリハビリの期間を避けたい方も少なくありません。

再生医療は、こうした保存療法と手術の間を埋める治療として、「注射を続けても改善しない」「できれば手術は避けたい」という方が検討できる治療法です。

当院で行っている再生医療には、主に以下の2種類があります。

治療法 内容
PRP療法 患者様ご自身の血液から血小板を多く含む成分(多血小板血漿)を取り出し、痛む部分に注射する治療
・血小板に含まれる成長因子の働きで、組織の修復を促すことを目指す
幹細胞治療 患者様ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、痛む部分に投与する治療
・幹細胞の働きで、傷んだ腱や腱鞘の修復・再生を目指す

当院リペアセルクリニックの幹細胞治療には、以下の特徴があります。

  • 冷凍しない「フレッシュな細胞」を投与し、細胞の生存率にこだわった治療を実施
  • 独自の培養技術により、1回あたり最大2億個の幹細胞投与が可能
  • 分化誘導によって、目的の組織へ働きかけることを目指した治療設計
  • 入院・手術を必要とせず、日常生活への影響を抑えられる

治療の詳しい内容や費用はリペアセルクリニック公式サイトでもご確認いただけます。

腱鞘炎が長い間治らずお困りの方は再生医療もご検討ください

腱鞘炎の治療期間は一般的に数週間から数か月が目安で、重症化・慢性化すると半年程度かかる場合もあります。

痛みを我慢して使い続けると長引きやすいため、早めに手足を休め、症状が続く場合は整形外科を受診しましょう。

治療は安静や湿布などの保存療法から始め、症状に応じて注射や手術が検討されます。

保存療法を続けても改善しない場合は、ご自身の血液や細胞を用いて腱の修復を目指す再生医療も選択肢の一つです。

腱鞘炎が長い間治らずお困りの方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設