-
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
鵞足炎により、階段の上り下りや運動中に膝が痛いと悩んでおり、治るまでの期間を知りたいと考えている方もいらっしゃるかと思います。 鵞足炎が治る期間は、症状の重さや年齢によって異なります。 本記事では、鵞足炎が治るまでに必要な期間や治療法、予防法について詳しく紹介します。 痛みを長引かせずに鵞足炎を治し、痛みをぶり返さないためにぜひ参考にしてみてください。 鵞足炎の治療期間 鵞足炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月です。 ただし、個人の状態によって必要な治療期間は変わるため、まずは医療機関を受診して適切な治療計画を立てましょう。 鵞足炎の治療が長引くと日常生活に支障が出る可能性があります。 例えば、スポーツ選手の場合はスポーツができない期間が長引いてしまい、復帰に時間がかかる場合も。 そのため、治療を行ってしっかりと再発を防ぐことが重要です。 鵞足炎の治療方法 鵞足炎の基本的な治療方法は「適切に筋肉を休ませる・冷やす・段階的な運動の再開」です。 鵞足炎と診断されたら、まずは運動を控えて安静にしましょう。 熱があったり、張りを感じたりする場合は、アイシングや超音波治療、電気療法などを行って炎症症状の軽減・改善を目指します。 痛みを感じると周辺の筋肉が緊張してしまうため、ストレッチやアイシングを行うことが重要です。 その他の治療として、消炎剤・鎮痛剤の内服や湿布などの外用剤の併用、マッサージ、再生医療が挙げられます。 自分に合った治療法を選んで、適切に処置しましょう。 鵞足炎の予防方法 鵞足炎を予防するためには、膝の負担を減らす必要があります。 以下の習慣を取り入れて、鵞足炎を予防しましょう。 ストレッチをする(ハムストリングスや内転筋) 適切なフォームを確認する 専用のシューズを選ぶ インソールを使用する 定期的にストレッチを行うと、体の硬さに応じて筋肉の疲れ具合がわかるようになります。 また、スポーツにおける動作(ジャンプやランニングなど)のフォームを適切に身に付けると、膝の負担を減らせます。 シューズ選びやインソールの使用も、膝の負担を減らして鵞足炎の発症を予防してくれます。 鵞足炎になった際に検討したい再生医療という選択肢 鵞足炎は予防を心がけても再発してしまうことがあり、特にスポーツ選手にとっては繰り返しの発症が大きな問題となる場合も。 何度も再発することで、日常生活や運動のパフォーマンスに支障をきたすことも少なくありません。 再発を繰り返す場合は、選択肢の一つとして再生医療の「PRP療法」がおすすめです。 PRP療法は、患者自身の血液から抽出した血小板を濃縮して患部に注射する治療法です。 血小板の修復作用により症状の改善を促すメリットがあるため、ぜひ検討してみてください。 鵞足炎を早く治したい方からよくある質問 この項目では、鵞足炎を早く治したい方からよくある質問を紹介します。 鵞足炎を早く治す方法は? 鵞足炎でも運動できる? 膝が痛む原因は他にありますか? 鵞足炎に関する正しい知識を身につけて、早期完治を目指しましょう。 鵞足炎を早く治す方法は? 基本的には患部の安静が鵞足炎を早く治すカギとなります。 必要に応じて、アイシングや軽めのストレッチを行うことも大切です。 いずれにしても、専門医から治療方法における的確な指示をもらうことが重要なので、鵞足炎の疑いがある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎でも運動できる? 鵞足炎と診断されたら、まずは運動を控えて安静にしてください。 個人差はありますが、炎症は5〜14日で落ち着いてきます。 ストレッチや動きの改善を目的としたリハビリから始めて、運動は徐々に再開しましょう。 一般的に運動が開始できるまで、1カ月前後の期間が必要です。 膝が痛む原因は他にありますか? 鵞足炎以外に膝の内側が痛くなる病気はあります。 以下の病気やケガが考えられます。 骨折 変形性膝関節症 半月板損傷 内側側副靭帯損傷 関節リウマチ 骨腫瘍 膝の痛みが続いて不安な方は、医療機関を受診しましょう。 鵞足炎は医療機関を受診して早めに治そう! 鵞足炎の治療期間は、短期で済む場合がほとんどですが、症状によっては長期化する場合があります。 早期に治すためには、早期発見・早期治療を行い、鵞足炎にならないための予防も大切です。 膝に痛みを感じたら放置せずに医療機関を受診しましょう。 医療機関でしっかり検査を受けて、早期に治療に取り組むことが大切です。 また、鵞足炎が再発を繰り返す場合には、リペアセルクリニックの再生医療もご検討ください。 【リペアセルクリニックのPRP療法のメリット】 患者様自身の血液を使用:拒絶反応や副作用のリスクが低い 治療時間が短い:入院不要で最短30分での治療が可能 自然な治癒力を活用:血小板が損傷部位の修復をサポート 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら リペアセルクリニックでは丁寧なカウンセリングにより患者様に寄り添い、不安を取り除くことをモットーにしているため、ぜひ無料カウンセリングをお試しください。
2019.06.09 -
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
鵞足炎はスポーツ障害の一種で、膝の内側に痛みを伴う病気です。 日常生活に支障をきたす可能性もあるため、「鵞足炎を早く治すには?」「鵞足炎を自分で治す方法はある?」と気になる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、鵞足炎を早く治す方法や症状が長引く原因について詳しく解説します。 また、鵞足炎を早く治したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、鵞足炎の痛みを手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信しています。 「鵞足炎を早く治したい」「早く治したいけど手術は避けたい」という方は、この機会に再生医療について確認してみてください。 鵞足炎を早く治す方法4選 はじめに、鵞足炎を早く治す方法を4つ紹介します。 運動量を調整して安静にする ストレッチを継続的に行う テーピング・サポーターを活用する セルフケアを徹底する 鵞足炎を早く治したい方は、ぜひ参考にしてください。 運動量を調整して安静にする 鵞足炎を早く治すには、まずは運動量を調整して安静にしましょう。 鵞足炎の主な原因として、膝への継続的な負荷や膝周辺の筋肉の使い過ぎが考えられます。 長距離のランニングやウォーキングは、鵞足炎の症状を悪化させる可能性があります。 膝の負担を避けるために、膝の違和感が落ち着くまでは過度な運動を控え、膝の筋肉を休めましょう。 ストレッチを継続的に行う 太ももの柔軟性を高めるマッサージやストレッチを行うのも鵞足炎を早く治す方法の一つです。 膝周辺の柔軟性が低下することで、歩行時や運動時の膝への負担が大きくなります。 お風呂上がりにはストレッチを行ったり、運動をする前は準備運動を行ったりして、脚の緊張をほぐしましょう。 継続的なストレッチは、鵞足炎の症状緩和だけでなく再発を予防する効果も期待できます。 テーピング・サポーターを活用する 鵞足炎を早く治すには、テーピングやサポーターの活用も有効です。 テーピングを膝周辺に巻くことで関節の可動域を制限し、痛みの軽減が期待できます。 しかし、テーピングは、圧迫による症状悪化や皮膚トラブルを避けるため、定期的な貼り直しが推奨されることを覚えておきましょう。 一方、保温効果があり圧縮性の低いサポーターを活用すると、血行が促進され痛みの緩和が期待できます。 どちらも治療の補助的な役割のため、医療機関で適切な治療を受けることが重要です。 セルフケアを徹底する 鵞足炎を早く治すには、日常的なセルフケアを徹底することが重要です。 患部の炎症を抑えるため、運動後や膝に違和感を感じたときは、氷のうや保冷剤で痛む部分を10分〜20分程度冷やしてください。 アイシングで膝の炎症を和らげることで、痛みの改善が期待できます。 発症から1週間を目安として、鵞足炎の炎症が落ち着いてきたら入浴やホットパックを活用して患部を温めることも有効です。 上記のようにセルフケアを徹底することで鵞足炎による痛みを和らげる効果が期待できます。 鵞足炎の症状が長引く原因 鵞足炎の症状が長引く原因は、大きく2つあります。 肥満・体重の増加 膝周辺の筋力や柔軟性の低下 鵞足炎による痛みがなかなか治らない方は、ぜひ参考にしてください。 肥満・体重の増加 肥満・体重の増加は、鵞足炎の症状が長引く原因の一つです。 肥満や急激な体重の増加は膝に過度な負担がかかるため、鵞足炎による炎症を悪化させる可能性があります。 食生活の改善や適度な運動習慣を身につけるなど、急激に体重を増やさないようにしましょう。 鵞足炎の症状を悪化させないためにも体重管理を徹底し、適正体重を維持することが重要です。 膝周辺の筋力や柔軟性の低下 鵞足炎の原因の一つに、膝周辺の筋力や柔軟性の低下があります。 膝周辺の筋力や柔軟性が低下すると、膝関節の動きが悪くなり、特定の部位に負荷が集中します。 その結果、高い負荷がかかった部位に炎症が起き、鵞足炎による痛みの悪化や腫れにつながります。 鵞足炎の症状を緩和するためには、日頃から膝周辺のマッサージやストレッチを行うことがおすすめです。 膝への負担が少ない運動を取り入れ、筋力・柔軟性の低下を解消しましょう。 鵞足炎を早く治すためのストレッチ方法 鵞足炎を早く治すためのストレッチ方法を3つ紹介します。 大腿四頭筋のストレッチ ハムストリングスのストレッチ 内転筋のストレッチ 上記3つは、太ももの筋肉の柔軟性を高めるストレッチです。 柔軟性の低下は鵞足炎が長引く原因になるため、空き時間にストレッチを実践してみましょう。 大腿四頭筋のストレッチ つま先を後ろへ引っ張り、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を伸ばすストレッチです。 以下の順番で太ももの筋肉を伸ばしましょう。 寝返りを打つように体を横に倒し、痛む足を上にする 痛む足のつま先を背中側から手で掴み、後ろへ引っ張る つま先を離し、もとの姿勢に戻る 上記の動作を繰り返す 腰が反ると太ももを上手く伸ばせないため、つま先を引っ張るときは腰が反らないように気をつけましょう。 ハムストリングスのストレッチ 体を前に倒すことでハムストリングス(太ももの後ろの筋肉)を伸ばすストレッチです。 以下の順番でハムストリングスを伸ばしましょう。 地面にあぐらをかくように座る 痛む方の足を伸ばす 伸ばした足の方へ体を前に倒す 伸ばした足先を両手で触り、15秒キープする 上記の動作を繰り返す ストレッチ中は膝が曲がらないようにし、ハムストリングスを意識することがポイントです。 膝の痛みが強い場合はすぐに中止するなど、無理のない範囲で行いましょう。 内転筋のストレッチ 内転筋という太ももの内側の筋肉を伸ばすストレッチです。 以下の順番でストレッチを行いましょう。 地面にあぐらをかくように座る 痛む方の足を伸ばす 伸ばした足のつま先を内側に倒す 体を前に倒す 伸ばした足先を両手で触り、15秒キープする 上記の動作を繰り返す ハムストリングスのストレッチと姿勢はほとんど同じですが、足を内側に倒すことで太ももの内側の筋肉にアプローチできます。 ストレッチ中は膝が曲がらないように注意し、伸ばしている部位を意識してストレッチを行いましょう。 鵞足炎を早く治す方法に関してよくある質問 鵞足炎を早く治す方法に関して、よくある質問をまとめました。 鵞足炎が治るまでの期間はどのくらい? 鵞足炎を自分で治す方法はある? 鵞足炎の痛みにロキソニンは有効? 疑問や不安がある方は、ぜひ参考にしてください。 鵞足炎が治るまでの期間はどのくらい? 症状の程度や治療法によって個人差がありますが、鵞足炎が治るまでの期間は一般的に数週間から数ヶ月程度といわれています。 ただし、適切な治療を行っていない場合、症状が長引く可能性があります。 鵞足炎は放置せず、必ず医師に相談するようにしましょう。 鵞足炎を自分で治す方法はある? 鵞足炎を自分で治す方法には、「安静」「ストレッチ・マッサージ」「テーピング」「アイシング」などがあります。 症状が長引いたり強い痛みが出たりした場合は、鵞足炎を自分で完全に治すことは難しいです。 セルフケアに加えて、医療機関を受診し、早めに適切な治療を受けましょう。 鵞足炎の痛みにロキソニンは有効? ロキソニンは、鵞足炎による炎症や痛みの緩和に有効です。 しかし、ロキソニンの効果はあくまで一時的なものであり、根本的な治療ではありません。 痛みが続く場合は、医師の診察を受けて適切な治療を受けることが重要です。 鵞足炎を早く治したい方は再生医療を検討しよう 鵞足炎を早く治すには、適切な治療と合わせて、以下のポイントを押さえることが重要です。 運動量を調整して安静にする ストレッチを継続的に行う テーピング・サポーターを活用する セルフケアを徹底する 一般的に、鵞足炎は数週間から数ヶ月で症状が落ち着きますが、症状が長引く場合は病院を受診しましょう。 現在の治療法で期待している効果がみられない方や、とにかく早く鵞足炎を治したい方は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、手術や入院をせずに鵞足炎を治療できる可能性があります。 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の痛み改善にも有効な再生医療に関する情報を配信中です。 鵞足炎による痛みにお悩みの方は、この機会に再生医療について確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.06.09 -
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
鵞足炎は足の使いすぎによって引き起こる疾患として知られていますが、とくにサッカー選手に多いといわれています。 鵞足炎は足の痛みでスポーツの継続が困難になるほか、日常生活にも大きな影響を与える重大な疾患です。 スポーツ選手でなくても、足に合わない靴を履く、体重の増加、加齢が原因で鵞足炎を発症するケースがあります。 本記事では、サッカー選手に鵞足炎が多い理由や、予防方法について詳しく解説します。 サッカー選手に多い鵞足炎とは? 鵞足炎(がそくえん)は、足を酷使するサッカーなどのスポーツ選手に多く見られる疾患です。 鵞足炎の主な症状は「膝の内側の痛み」 サッカー選手が鵞足炎になりやすい理由 競技中以外の日常生活の動作も注意が必要 以下では、鵞足炎の症状などについて詳しく解説しています。 鵞足炎の主な症状は「膝の内側の痛み」 鵞足炎は、膝の内側に痛みが生じることが特徴的な症状です。 膝を曲げ伸ばしする動作を繰り返すことで、膝の内側にある鵞足と呼ばれる部分の腱がこすれ合い、膝周囲の滑液包に炎症が生じて痛みを感じます。 主な初期症状は、歩き出しや起きる動作で足をついた際に痛みを感じる程度で、すぐ痛みが引くため、放置されやすいので注意が必要です。 症状が進行すると階段の上り下りや正座をしたときだけでなく、痛みで歩行が困難になる場合もあります。 膝に痛みや違和感を覚えたら、早めに医療機関を受診しましょう。 サッカー選手が鵞足炎になりやすい理由 サッカー選手は、全速力で走る、急停止するなど膝に大きな負担がかかる動作が多いため、鵞足炎になりやすいです。 また、競技中の接触プレーによって膝周辺に強い衝撃を受けた際の外傷も鵞足炎につながる場合があります。 競技前後にはストレッチを行い、膝のケアを怠らないようにしましょう。 鵞足炎になり症状が悪化すると、治療やリハビリによって競技復帰までの時間が長くなり選手生命に影響を与えます。 運動前後のセルフケアを徹底し、膝に疲労を溜めないようにしましょう。 競技中以外の日常生活の動作も注意が必要 競技中以外の日常生活においても、以下のような動作が鵞足炎のリスクを高める場合があります。 正座や横座り 長時間同じ体勢で座る 坂道や階段の上り下り 深くしゃがみ込む 正座や横座りは、膝に大きな負担をかける座り方なので注意が必要です。 また、座り方に関わらず長時間同じ体勢で座っていると、筋肉が硬くなったり血行が悪くなったりして膝関節の負担になります。 また、偏平足やO脚・X脚など足の変形があると膝への負担が偏ってしまうため、鵞足炎を引き起こす可能性があります。 鵞足炎はどのくらいで治る?サッカー復帰できるのはいつ? 鵞足炎の治療期間は、重症度によって異なりますが約2週間〜3カ月程度かかることが多いです。 サッカーの試合や練習中に膝の痛みの影響が出ない初期段階であれば、ストレッチやアイシングなどのケアをしながら続けられる場合もあります。 しかし、症状が進行している場合、個人差はありますがサッカー復帰するためには1〜3カ月ほどの休養期間が必要になることが多いです。 痛みがなくならないうちにスポーツ復帰すると症状が再発する可能性が高いため、痛みがあるうちは安静にして治療に専念しましょう。 サッカー選手が鵞足炎の悪化を予防する方法 サッカー選手が鵞足炎が悪化するのを予防するためにも、以下の注意点を意識しましょう。 軽症なら運動量を調整して膝への負担を減らす 重症ならサッカーを中断し治療に専念する 症状の重さによってするべきことが異なりますのでご注意ください。 軽症なら運動量を調整して膝への負担を減らす 鵞足炎が軽症の場合、完全に休止するのではなく運動量を減らして膝への負担を減らす選択肢もあります。 サッカーを続けながら治療する場合は、準備運動や運動前後のアイシングを念入りに行いましょう。 また、テーピングやサポーターを活用して膝への負担を軽減させるのも有効です。 ただし、症状や状態に応じて適切な方法が異なるため、必ず医師に相談して治療を受けましょう。 重症ならサッカーを中断し治療に専念する 鵞足炎が重症の場合は、サッカーを休止して治療に専念することが推奨されます。 痛みを我慢してサッカーを継続すると症状が慢性化し、手術が必要になる可能性があるため、競技復帰までの期間がさらに長くなります。 早くサッカーに復帰するためにも治療に専念することが重要です。 また、悪化した鵞足炎は日常生活にも影響を与えるほどの症状なので、膝に負担をかける動きをできるだけ避けましょう。 サッカー選手が鵞足炎からの競技復帰を目指すなら再生医療も選択肢のひとつ 鵞足炎を早く治したいサッカー選手は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、身体の持つ再生能力を活用して、損傷した組織の修復・再生を促す医療技術のことです。 手術や入院を伴わない治療法のため、スポーツへの早期復帰を目指せます。 手術を避けたい方や短期間でサッカーに復帰したい方は、再生医療による治療をご検討ください。 【まとめ】鵞足炎はサッカー選手に多い!競技復帰を目指すなら早期治療が重要 サッカー選手は、全力疾走や急な切り返し、接触プレーによって膝への負担が大きいため、鵞足炎になりやすいです。 できるだけ早くサッカー復帰を目指すためにも、運動を休止して膝への負担を減らし、治療に専念しましょう。 サッカーに復帰できるまで約1〜3カ月程度がかかることも多いですが、鵞足炎を治さずに復帰すると再発や悪化の可能性がありますので、焦らず治療を受けてください。 「鵞足炎を早く治したい」「競技復帰を急ぎたい」という方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 以下のページでは、スポーツ医療に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療によるスポーツ医療の症例はこちら
2019.06.09 -
- ひざ関節
- 膝の慢性障害
「鵞足炎が悪化するとどうなる?」 「膝の痛みを早く治す方法はある?」 鵞足炎が悪化すると安静時にも痛みを感じることが多く、日常生活に支障が出る可能性があります。 本記事では、鵞足炎が悪化したときの症状や、悪化してしまう原因について詳しく解説します。 鵞足炎の痛みに対する治療法も解説しているため、鵞足炎の悪化を防ぎ、早く治すための参考にしてください。 鵞足炎の痛みを早く治したい方は、手術せずに症状の改善が期待できる再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、鵞足炎に対する再生医療の情報を配信しています。 また、以下のページでは膝関節に対する再生医療の症例も公開しています。あせて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 「鵞足炎が悪化する前に治したい」「現在の治療では期待した効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 鵞足炎が悪化するとどうなる? 鵞足炎が悪化したときの症状は、以下のとおりです。 安静時の痛み 運動時の痛み 階段昇降が困難になる 腫れ 初期段階の鵞足炎では、運動時に膝の内側に痛みを感じる程度ですが、悪化すると安静時も痛みを感じるケースがあります。 適切な治療を受けずに鵞足炎を放置すると日常生活にも支障をきたすため、早めに対処しましょう。 また、鵞足炎の悪化によって痛みが強くなるだけでなく、膝関節の軟骨がすり減ってしまう変形性膝関節症の発症リスクを高めます。 変形性膝関節症の症状については、以下で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 鵞足炎の痛みが悪化してしまう原因 鵞足炎の痛みや症状が悪化する原因として、主に以下の4つが考えられます。 膝の負担が大きい行動をとっている 膝周辺の筋力や柔軟性不足 不適切な運動フォーム 自己流のストレッチやマッサージ 鵞足炎の悪化を防ぐためには、原因を知ったうえで適切な対策やケアを行うことが重要です。 以下では、それぞれの原因について詳しく解説します。 膝の負担が大きい行動をとっている 鵞足炎が悪化する原因の1つとして、膝の負担が大きい行動をとっていることが挙げられます。 日常生活で足を無理に動かしたり運動で足を使いすぎたりすると、鵞足に過度な負担がかかり、鵞足炎が悪化する可能性があります。 特にスポーツ時に練習量が多かったり、休息時間が短かったりすると膝にかかる負担が大きくなるため注意が必要です。 また、運動習慣がない方でも日常生活や仕事で膝に負担のかかる動作を行う場合は、鵞足炎の悪化リスクが高まります。 鵞足炎になってしまった場合は、膝への過度な負担を避け、悪化を防ぎましょう。 膝周辺の筋力や柔軟性不足 膝周辺の筋力や柔軟性の低下によって鵞足に負担がかかり、鵞足炎が悪化する可能性があります。 普段あまり運動をしない方は、身体を動かす機会が少なく身体が硬くなったり、筋力不足になったりしやすい状況です。 日常的に適度な運動習慣を身につけて、膝周辺の筋力や柔軟性低下を防ぐことが重要です。 また、日常的にスポーツや運動をしているからといって、柔軟性に問題がないとは限りません。 身体が硬ければ、膝へかかる負担が大きくなるため、鵞足炎が悪化する原因となることもあります。 不適切な運動フォーム 鵞足炎が悪化する原因として、不適切な運動フォームによる動作が挙げられます。 不適切な運動フォームで身体を動かすと、膝周辺の筋肉や関節、腱が無理やり引っ張られ、膝に過度な負担がかかります。 運動時には、膝周辺に負担がかからないように正しいフォームや姿勢を意識しましょう。 また、運動前のウォーミングアップや運動後のセルフケアを行うことも重要です。 運動前後にストレッチやマッサージを行うことで、筋肉の柔軟性が向上し、身体を動かしやすくなります。 柔軟性が高まった状態での運動は、ケガのリスクを低減でき、鵞足炎の悪化も抑えられる可能性があります。 自己流のストレッチやマッサージ 鵞足炎の痛みには、運動前後のストレッチやマッサージが有効ですが、自己流で行うと逆効果になる可能性があります。 自己流で不適切な方法や過度な刺激を与えると、逆に膝へ負担がかかり、鵞足炎の悪化につながります。 専門家の指示・指導を受けて、正しいマッサージやストレッチを行うことを心がけましょう。 また、正しいマッサージやストレッチを行っているからといって、急激に運動量を増やすと膝の負担になってしまうため、注意が必要です。 鵞足炎を悪化させず早く治すためのポイント|運動を控え安静にする 鵞足炎を悪化させないためには、スポーツを行う際や日常生活の中で、以下のポイントを押さえることが大切です。 運動時のフォームを意識する 膝周辺の柔軟性をつける 階段昇降時はできるだけ膝と足先が一直線になるようにする 足の形に合わせたインソールを使用する 鵞足部や太ももの筋肉が緊張していると、膝関節がねじれる原因になります。 膝関節のねじれは、さらに鵞足炎を悪化させる原因になるため、太ももの過度な緊張をほぐし、膝関節の可動域を広げましょう。 悪化した鵞足炎は治らない?主な治療法 鵞足炎は悪化してしまった場合でも、適切な治療を受ければ治る可能性があります。 治療法は、主に以下の2つです。 基本的な治療は保存療法 根本的な症状改善を目指せる再生医療 基本的には保存療法による治療を行う 悪化した鵞足炎には、症状に応じて痛みや症状緩和を目的とする保存療法による治療が行われます。 鵞足炎による痛みが強い場合は、激しい炎症状態である可能性が高いため、膝への負担を避けて安静にすることが優先されます。 また、患部のアイシングによって炎症を抑える効果が期待できるため、安静にする際に並行して行いましょう。 ステロイド注射や局所麻酔は炎症を抑えたり痛みを軽減したりできる治療法ですが、関節軟骨の劣化を招く可能性や注射による感染症のリスクがあるため、長期的な治療にはおすすめできません。 鵞足炎の度合いによって適した治療法は異なるため、膝の痛みが強いときは、早めに医療機関を受診しましょう。 根本的な治療として再生医療も選択肢の一つ 保存療法を継続的に行っても効果が出ていない場合は「再生医療」による治療も選択肢の一つです。 \幹細胞治療とPRP療法の特徴についての解説はこちら/ 再生医療は、患者様の細胞や血液を用いて、再生・修復を促す治療法です。 幹細胞治療(自己脂肪由来幹細胞) 下腹部などから採取した脂肪に含まれる幹細胞を培養し、数千万〜数億個に増やしたうえで体内に戻す方法 自己細胞を利用するため安全性が高い PRP療法(多血小板血漿注射) 自身の血液を採取し、遠心分離で血小板を高濃度に抽出して患部に注射する治療法 血小板から放出される成長因子が炎症を抑え、損傷した組織の修復を促進 自己血を利用するためドーピングやアレルギー・拒絶反応のリスクが少ないのが特徴でプロアスリートでも利用可能 再生医療は、手術や入院が不要なため、日常生活を送りながら治療を行えます。 悪化した鵞足炎の痛みにお悩みの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 症例・治療法については公式LINEでも紹介していますので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鵞足炎の悪化に関してよくある質問 鵞足炎の悪化に関してよくある質問に回答していきます。 鵞足炎はどのくらいで治る? 鵞足炎の悪化はストレッチで改善できる? 鵞足炎は自分で治せる? 鵞足炎の悪化を防ぐために、セルフケアの方法や治療期間について確認しましょう。 鵞足炎はどのくらいで治る? 鵞足炎は、一般的に数週間から数カ月で症状が改善するケースが多いです。 軽症の場合は数週間で改善しますが、適切な治療を受けずに放置したり患部を無理に動かしたりすると、症状が悪化して治療期間が長期化する可能性もあります。 鵞足炎の症状が現れたら安静にして、早めに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎の悪化はストレッチで改善できる? 鵞足炎の悪化は、ストレッチで改善できる場合があります。 鵞足炎の悪化を予防するストレッチでは、主に太ももの筋肉をほぐす動きを行います。 ただし、誤った方法でストレッチを行うと、鵞足炎が悪化し治療期間が延びる恐れがあるため、注意が必要です。 鵞足炎は自分で治せる? 軽症の鵞足炎は、自分で治せる可能性があります。 主に以下の方法を実践しましょう。 しかし、正しい方法でセルフケアを行わないと痛みや症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 少しでも不安がある方は、医療機関に相談したうえで、自分に合った治療法を検討しましょう。 鵞足炎を早く治すには悪化する前に適切な治療を受けることが重要 鵞足炎を早く治すためには、悪化する前に適切な治療を受けることが重要です。 膝の痛みや違和感が長引いている場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 また、鵞足炎による痛みが長く続いている方や少しでも早く治したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、悪化した鵞足炎の改善が期待できる再生医療の情報を配信しています。 「鵞足炎が悪化する前に治したい」「現在の治療では期待した効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.06.09 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
膝の内側が痛いけど「これくらいの痛みなら我慢できる」と放置していませんか? 本記事では、膝の負担が蓄積すると発症しやすい鵞足炎(がそくえん)の重症化リスクについて詳しく解説します。 鵞足炎を放置して重症化すると「歩けない」「寝ていても痛い」など、日常生活に支障をきたすこともあります。 早期発見・早期治療するためにも「鵞足炎がどのような病気なのか」を把握して重症化する前に対処できるようにしましょう。 鵞足炎(がそくえん)とは 鵞足炎(がそくえん)とはどのような病気なのか、主な原因や症状を解説します。 鵞足炎ってどのような病気? 鵞足炎の主な原因 鵞足炎の主な症状 鵞足炎は、重症化すると完治に時間がかかる病気なので、原因や症状を把握して早期発見・早期治療ができるようにしておきましょう。 鵞足炎ってどのような病気? 鵞足炎とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の脛骨周辺に炎症が生じる病気です。 【鵞足(がそく)とは】 膝を曲げるための筋肉である「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」という筋肉が脚の骨に付着している部位のこと ランニングやジャンプなどの膝を屈伸する動作が頻繁に行なわれることで鵞足の炎症に繋がります。 特に長距離走・サッカー・バスケットボールなどのスポーツをやっている人に多く見られる病気です。 また、水泳の平泳ぎも膝への負担が大きく、鵞足炎を発症しやすい競技の一つといわれています。 鵞足炎の主な原因 鵞足炎の主な原因は、膝の屈伸を繰り返すことによって鵞足に負担がかかっていることが考えられます。 以下のような要因で鵞足炎を引き起こす可能性が高いです。 過度なトレーニング ウォーミングアップ不足 急な坂道をランニング 膝に負担のかかるフォームでの運動 X脚などの骨格 打撲などの外傷 原因のほとんどが膝に負担のかかる運動やトレーニングを行うことで鵞足炎に繋がります。 また、X脚の人は膝が内側に曲がっているため、膝の内側にある鵞足に負担がかかりやすいので注意が必要です。 スポーツをしない人も打撲などの直接的な外傷が原因となり、鵞足炎を発症する可能性があります。 鵞足炎の主な症状 鵞足炎の主な症状は、歩行時または運動時に膝の内側より5〜7㎝ほど下方の部位に痛みが生じることです。 初期段階では、膝の屈伸動作の際に痛みを感じる程度のため、ストレッチやアイシングなどを行い悪化させないことを注意しましょう。 重症化すると寝ている時や動いていない時でも痛みを感じるようになり、日常生活に影響が出る可能性があります。 特にスポーツをしている人は、膝を酷使することで重症化しやすいため、休養を取りしっかりと治療しましょう。 鵞足炎は10~20代でも発症しやすい 鵞足炎は、10~20代の若者でも発症しやすいという特徴があります。 ランニングやジャンプなどの膝を屈伸する動作が多いスポーツを行うことで、膝に大きな負担がかかってしまうことが原因です。 特に長距離走・サッカー・バスケットボールなどのスポーツは膝を酷使するため鵞足炎に繋がる可能性が高いでしょう。 また、水泳の平泳ぎも膝への負担が大きく、鵞足炎を発症しやすい競技の一つといえます。 子どものうちに鵞足炎が重症化してしまうとスポーツが続けられない状態になる可能性があるため、早期発見してしっかりと治療しましょう。 スポーツによって鵞足炎が重症化・慢性化する可能性 鵞足炎を発症してからスポーツを継続した場合、重症化・慢性化する可能性が高いので注意しましょう。 重症化・慢性化を引き起こす原因は、以下の通りです。 ウォーミングアップを怠る アイシングやストレッチなどのセルフケアを怠る 鵞足炎の症状を放置することで、膝の内側にある鵞足の負担が蓄積されていきます。 症状が軽い初期段階のうちに病院への相談、治療を進めることで重症化のリスクを防ぐことが重要です。 鵞足炎が重症化すると… 歩いた時や運動した時に、膝に痛みを感じる程度なら軽症ですが、鵞足の部分が熱を持ったり、違和感があったりすると注意が必要です。 腫れてくるというような症状があれば、鵞足炎が重症化してきている証拠です。 さらに、鵞足炎が重症化すると、動いていない時でも痛みを感じるようになり、日常生活に支障をきたします。 特に階段の昇り降りがつらくなりますし、鵞足炎と変形性膝関節症とを併発する例も多いです。 重症化した鵞足炎は治療できる? 一度発症すると再発を繰り返しやすい鵞足炎ですが、重症化した場合でも治療は可能です。 従来の治療法は、痛み止め薬の内服やストレッチなどの運動を取り入れる保存療法がメインの治療方法でした。 しかし、近年では新しい分野である「再生医療」での治療が注目されています。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 再生医療は、手術や入院をせずに治療できるため日常生活に復帰しやすい治療方法です。 当院でも再生医療による治療の相談を行っているため、ぜひお問い合わせください。 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 【まとめ】鵞足炎が重症化する前に再生医療で治療するのがおすすめ 鵞足炎は重症化すると完治が難しくなりますし、新たな病気を併発する可能性もあります。 ですから、鵞足炎の症状を感じたら、なるべく早く病院を受診し、適切な治療を始めることが必要です。 また、スポーツをする10~20代の若者に多い病気ですが、スポーツをしていない人でも、鵞足炎を発症することがあります。 膝は何をするにもとても大切な場所ですから、ストレッチをするなどして疲れをとり、適度に休ませてあげることも必要です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.06.08 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
年配の方や運動をされる方に多い膝の痛みの原因のひとつに「鵞足炎(がそくえん)」があります。 階段の上り下りや長時間の歩行で膝の下に痛みを感じる、といった症状でお困りの方は、この記事がお役に立つかもしれません。 本記事では、鵞足炎が高齢者に多い理由や原因や治療法について詳しく解説します。 鵞足炎の理解を深め、適切な対処法を知ることで、膝の痛みから解放され、快適な日常生活を取り戻しましょう。 鵞足炎とは?高齢者に多い理由を解説 鵞足炎は、膝の内側にある「鵞足(がそく)」と呼ばれる部位に炎症が起こる症状です。 鵞足とは、半腱様筋、薄筋、縫工筋という3つの筋肉の腱が集まって付着する部分で、その形がガチョウの足に似ていることから名付けられました。 高齢者の場合、加齢とともに筋力が低下し、関節周りの筋肉が衰えていきます。 特に膝周りの筋肉は歩行や立ち上がりなどの日常動作に大きな影響を与えるため、筋力が不足していると、膝に余分な負担がかかり鵞足炎になりやすい特徴があります。 とくに階段の上り下りや長時間の歩行、膝を曲げた状態から伸ばすときに痛みが強くなることが特徴です。 また、膝の内側を押すと痛みを感じる場合もあります。 鵞足炎は変形性膝関節症と併発することも多く、高齢者の膝トラブルとして見逃せない症状の一つです。 鵞足炎の原因 鵞足炎は年齢によってその発症原因に違いがあり、大きく以下の2つに分けられます。 高齢者が鵞足炎を発症してしまう原因 若年者が鵞足炎を発症する原因 ここでは高齢者と若年者それぞれの発症原因について詳しく解説します。 高齢者が鵞足炎を発症してしまう原因 高齢者が鵞足炎を発症する主な原因は、次の通りです。 加齢に伴う筋力低下による膝関節の不安定化 O脚変形による膝内側へのストレス 変形性膝関節症の併発 また、長年の不適切な歩行パターンが鵞足周辺の滑液包に繰り返し刺激を与え、炎症を引き起こします※。 ※出典:National Library of Medicine 体重増加も膝関節全体への負担を増やし、鵞足部分の炎症リスクを高める重要な要因です。 若年者が鵞足炎を発症する原因 若年者の鵞足炎は以下のようなスポーツ活動が原因となります。 急激なトレーニング量の増加 不適切なフォームでの運動 オーバーユース ストレッチ不足 など とくにハムストリングスの硬さがあるアスリートや、膝を頻繁に曲げたり捻ったりするスポーツをする人に多く見られます。 また、直接的な打撲や内側半月板損傷なども鵞足炎のリスク要因となります。 鵞足炎の痛みを緩和させる方法 鵞足炎による痛みや炎症は適切な治療によって緩和が期待できます。 本章では、以下の2つを紹介します。 抗炎症剤や注射などの投薬治療 理学療法 治療は症状によって異なりますが、これらの治療法は併用されることが一般的です。 抗炎症剤や注射などの投薬治療を受ける 鵞足炎の治療では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬や外用薬が処方されます。 内服薬は、炎症を抑え痛みを軽減するロキソニンやボルタレンなどが一般的です。 外用薬は患部に直接塗布して局所的な効果を発揮します。 症状が強い場合はステロイド注射も選択肢となり、鵞足部の滑液包に直接薬剤を注入することで即効性のある抗炎症効果が得られます。 理学療法を受ける 理学療法では超音波療法やイオン導入などの物理療法により深部の炎症を抑え、血行を促進します。 また、大腿後面や内側の筋肉のストレッチで柔軟性を高め、鵞足に負担をかけている筋肉のバランスを整えるエクササイズを行います。 さらに、適切な歩行パターンの指導や姿勢矯正のアドバイスも提供され、日常生活での膝への負担を減らす工夫が指導されます。 これらの総合的なアプローチで症状緩和と再発防止が期待できます。 鵞足炎を繰り返して発症する際の対処法 鵞足炎は一度治療しても繰り返し発症することが多い厄介な症状です。 再発を防ぎ、症状が現れた際に早期対応するためには、以下のような対処法を行います。 アイシングを施す サポーター装着やストレッチで予防する 再生医療による治療を受ける 日常的なケアと適切な予防策が重要です。ここでは、鵞足炎が繰り返し発症する場合の効果的な対処法を3つ紹介します。 アイシングを施す 鵞足炎の痛みや炎症が再び現れた場合、最初に行うべき対処法がアイシングです。 痛みを感じたら直ちに氷や冷却パックを患部に当て、1回につき15〜20分間、1日3〜4回程度繰り返します。 アイシングにより血管が収縮し、炎症を抑える効果があります。 とくに運動後や長時間の歩行後には予防的にアイシングを行うことで、症状の発現を抑えられます。 タオルなどで包んだ冷却パックを使用し、直接肌に当てないよう注意しましょう。 サポーター装着やストレッチで予防する 鵞足炎の再発予防には、膝サポーターの装着と定期的なストレッチが効果的です。 膝の内側を適度に圧迫するサポーターは、鵞足部への負担を軽減し、正しい膝の動きをサポートします。 また、太もも後面や内側の筋肉の柔軟性を保つためのストレッチを毎日行うことで、鵞足への過度な負荷を防ぎます。 とくに運動前後のストレッチは硬くなった筋肉をほぐし、炎症リスクを大幅な減少が期待できます。 再生医療による治療を受ける 何度も繰り返す鵞足炎に対しては、再生医療が新たな選択肢となっています。 再生医療のひとつ、PRP(多血小板血漿)療法では、血液から抽出した成長因子を含む血小板を患部に注入します。 患者さま自身の血液を用いるため、副作用のリスクが小さいのが特徴です。 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 【まとめ】鵞足炎の痛みが続くなら早急に医療機関を受診しよう 鵞足炎は、膝の内側にある「鵞足」と呼ばれる部位に炎症が起こる症状で、特に高齢者に多く見られます。 原因は年齢によって異なり、高齢者では筋力低下やO脚変形、変形性膝関節症などが主な原因となります。 治療法としては、NSAIDsなどの抗炎症薬やステロイド注射による投薬治療、超音波療法やストレッチなどの理学療法が一般的です。 再発を防ぐためには、アイシングの実施や膝サポーターの装着、定期的なストレッチが効果的です。 繰り返し発症する場合は、PRP療法などの再生医療も選択肢となります。 鵞足炎の痛みが長く続く場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。
2019.06.08 -
- インピンジメント症候群
- 肩
大結節骨折がインピンジメント症候群の発症リスクを高めます インピンジメント症候群は、早期に発見出来ればリハビリや注射で治療出来ますが、肩や腕に骨折などの問題があった場合、治療が難しくなることがあります。今回は、大結節骨折とインピンジメント症候群の関係についてご紹介します。 大結節とは 大結節というのは、上腕骨の1番外側にある出っ張りのことで、肩のインナーマッスルである腱板(けんばん)がくっつく場所でもあります。大結節がインピンジメント症候群とも大きく関わっているのは、この腱板が付着しているからです。 大結節が骨折した時の状態 大結節が骨折すると、骨が2つに分かれます。片方はもともとの上腕骨が欠けた大きな骨で、もう片方は欠けて骨片となった骨です。そして、この骨片となった方に筋肉が付いていきます。 大結節骨折とインピンジメント症候群の関係 大結節骨折は、インピンジメント症候群を引き起こすきっかけとなることがあります。 大結節骨折により上腕骨の骨が分かれると、小さい骨折側に筋肉が付きます。そうなると腱板が骨片を引っ張る状態になります。腱板が引っ張ることで骨片はずれていってしまいます。大結節骨片がずれると肩の動きにも支障が出るため、インピンジメント症候群になりやすくなるのです。 また、大結節骨折の程度によってずれ方は異なります。5㎜以上のずれがある場合、インピンジメント症候群発症のリスクが高くなると言われています。 大結節骨折の治療 インピンジメント症候群を防ぐためには、まず大結節の骨折を治療する必要があります。大結節骨折治療では、安静にすることとリハビリで肩を動かすことが重要になります。 安静にする 肩の骨は他の部位よりも完全に固定するのが難しいです。ギプスをしっかり巻くと、他の部位の動きまで制限されてしまいます。そのため、極力安静にしている必要があります。 リハビリ 医師に肩を動かしても大丈夫と診断されたら、今度はリハビリを行います。 リハビリには肩の骨がずれない程度に動かすこと、硬くならないように適度に動かすことがポイントになります。運動の仕方やバランスを考え、無理のない範囲で積極的に動かすことが大切です。 まとめ・大結節骨折が、インピンジメント症候群の発症リスクを高めます 大結節骨折は程度によりますが、インピンジメント症候群を引き起こす原因となることがあります。そして大結節骨折によるインピンジメント症候群は、治療も困難になりがちです。それを防ぐためにも、大結節を骨折してしまったらしっかり治すことが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- インピンジメント症候群
- 肩
インピンジメント症候群の手術後に、痛みが残る・動きが戻らないと不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。 結論、インピンジメント症候群の手術後には一定期間の痛みと機能制限がみられるのが通常です。 術後の肩の痛みや違和感は回復過程において、一般的に起こりうる症状です。 本記事では、術後の回復期間や経過についてわかりやすく解説します。 回復を早めるためのポイントについても紹介していくので、安心して日々を過ごすためにぜひ参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、インピンジメント症候群の手術後の症状に不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 従来の治療方法で改善が見られなかった方や、先進医療での治療を検討したい方はぜひご確認ください。 インピンジメント症候群の手術後の痛みと回復期間について インピンジメント症候群の手術後には、一定期間の痛みと機能制限がみられるケースが多いです。 術後も肩の痛みや違和感を感じることで不安を抱くことが多いですが、それらは回復過程において一般的に起こりうる症状です。 特に術後1〜3ヶ月の期間には、関節周囲の組織が修復過程にあるため、痛みや可動域の制限が持続することが多くみられます。 インピンジメント症候群とは、肩関節周辺の腱板や滑液包が肩峰(けんぽう)などの骨性構造に衝突(インピンジ)することで、炎症や損傷を引き起こす状態です。 手術の目的は、肩峰下に存在する摩擦を取り除き、滑らかな動作を回復することにありますが、術後の回復には個人差があり、焦らず段階的にリハビリを進めることが重要です。 インピンジメント症候群の術後の経過の進み方の例 インピンジメント症候群の術後の経過の進み方の例は、以下の通りです。 術後1ヶ月以内 ↳炎症を抑えながら痛みの管理を行う 術後1~3ヶ月 ↳肩関節の可動域を少しずつ広げていく時期 術後3〜6ヶ月 ↳社会復帰やスポーツ再開を視野に入れた応用的な訓練を開始するフェーズ 下記では経過について詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。 術後1ヶ月以内 術後1ヶ月以内は、炎症を抑えながら痛みの管理を行う時期です。 この時期には、肩の固定やアイシング、消炎鎮痛剤の使用が推奨されることが多く、日常生活においても無理のない範囲での動作に制限されます。 主な目的:痛みの緩和と炎症の抑制 リハビリ内容:軽度の振り子運動や可動域維持のための運動 急性期のリハビリは炎症を悪化させないことが最優先であり、痛みのケアを行うことが重要です。 術後1~3ヶ月 術後1〜3ヶ月は、肩関節の可動域を少しずつ広げていく時期です。 この時期になると痛みが徐々に軽減される一方で、動かすことでの不快感が残る場合があります。 主な目的:可動域の改善 リハビリ内容:自動運動(自ら動かす運動)や軽負荷の筋力トレーニング この時期は理学療法士による個別対応が推奨されており、この段階での取り組みが中長期的な回復に大きく影響するとされています。 術後3〜6ヶ月 この時期は、社会復帰やスポーツ再開を視野に入れた応用的な訓練を開始するフェーズです。 肩関節の安定性と機能性を向上させることで、日常生活への影響を最小限に抑えます。 主な目的:機能的動作の改善と復帰準備 リハビリ内容:抵抗運動・動作訓練(荷物を持つ・上げ下げなど) この時期でも痛みが残る場合には、リハビリ内容の見直しや医師の再診が必要になることがあります。 回復を早めるためのポイント 回復を早めるためには、医療機関でのリハビリだけでなく、自宅でのセルフケアも重要です。 以下は、回復を促進する具体的なポイントとなります。 毎日一定時間の自主リハビリ(軽いストレッチや振り子運動)を継続する 睡眠と栄養の質を高め、筋肉と組織の修復を促進する 痛みが増す場合は無理をせず、すぐに医師や理学療法士に相談する 回復には、生活習慣や心理面も含めた総合的な取り組みが求められます。 また心理的な不安を抱えやすい術後には、信頼できる医師に相談すると、安心感を得られメンタルケアにも繋がります。 再発防止のための再生医療という選択について 再発を防ぐための手段として、再生医療は近年注目を集めている選択肢です。 再生医療とは、損傷した組織の修復や再構築を目指す医療技術であり、主に細胞治療・遺伝子治療・組織工学の3つのアプローチがあります。 中でも整形外科領域では、自己脂肪由来幹細胞を用いた細胞治療が実用化されつつあります。 リペアセルクリニックが提供している治療法では、患者自身の脂肪から抽出した幹細胞を体内に再注入することで、炎症の抑制や組織の再生を促進します。 これにより、術後に残る慢性痛・可動域制限・筋力低下などに対し、従来のリハビリや薬物療法とは異なるアプローチで効果が期待されます。 手術を再度行うことなく、回復を促進・再発を予防できる可能性があるので、ぜひ再生医療を検討してみてください。 インピンジメント症候群の手術後は回復を早めるセルフケアが重要 インピンジメント症候群の手術後の回復には、患者自身の積極的なケアが欠かせません 日常生活の中でできるセルフケアは、術後の経過を良好に保つために重要な役割を果たします。 【回復を早めるセルフケア】 リハビリ運動を無理のない範囲で毎日継続する 日常動作の中で肩を冷やさない・過度な負荷を避ける ストレスや不安を軽減するため、必要に応じてカウンセリングを利用する 上記の取り組みとあわせて、回復の質を高めたい方には再生医療の活用も選択肢となります。 特に、リペアセルクリニックが提供する幹細胞治療は、術後の慢性痛や可動域の改善を目指す方にとって注目すべき手段です。 リペアセルクリニックでは、患者自身の脂肪から抽出された幹細胞を用い、患部の炎症軽減と組織修復を促進します。 また医師による丁寧なカウンセリングと、術後の回復状況に応じた個別対応により、「自分に合ったケアを受けたい」方にとって、信頼できる選択肢となります。 再生医療と日常的なセルフケアを組み合わせることで、術後の生活をより前向きで快適なものにしていくことが可能です。 インピンジメント症候群の手術後の痛みや違和感に不安を感じている方は、ぜひリペアセルクリニックの無料カウンセリングを検討してみてください。
2019.05.08 -
- インピンジメント症候群
- 肩
インピンジメント症候群は、肩の痛みや動かしにくさで日常生活にも影響を与える疾患です。 本記事では、インピンジメント症候群が治るか不安やお悩みの方に向けて、適切な治療法や完治するかどうかについて解説します。 インピンジメント症候群の症状改善に効果的なリハビリも紹介します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肩関節の損傷や炎症の改善が期待できる再生医療に関する情報を配信中です。 「肩の痛みを早く治したい」という方は、ぜひ再生医療がどのような治療を行うのか知っておきましょう。 インピンジメント症候群は治らない?どれくらいで治る? インピンジメント症候群の改善までの期間には、損傷の程度により1~2週間から1~6カ月と幅があります。 組織損傷がない軽症例では1~2週間で改善しますが、組織損傷を伴う場合は早い方で1カ月、長いと3~6カ月程度の治療期間が必要です。 症状が改善するまで安静に保つことが重要ですが、適切な治療を受けることでスポーツに復帰できるまで改善する可能性があります。 インピンジメント症候群を早く治すには、適切な保存療法とリハビリの継続が大切です。 以下の記事では、インピンジメント症候群が疑われる場合のセルフチェック方法を解説しているので、合わせてご覧ください。 インピンジメント症候群が治らないときの治療法 インピンジメント症候群の治療法は、主に2つあります。 保存療法 手術療法 保存療法と手術療法について解説します。 保存療法 インピンジメント症候群は、保存療法による「リハビリ」や「注射」などで症状の軽減が期待されます。 初期の場合は、安静にすることで痛みが和らぐケースがあります。 リハビリでは、肩の筋肉のバランスを整えるためのトレーニングや動作学習が行われ、肩をスムーズに動かせるようになると、インピンジメント症候群の症状緩和につながります。 しかし、保存療法は、主に痛みの軽減させることや症状緩和を目的にして行われるため、根本的な治療にはならないことを覚えておきましょう。 手術療法 インピンジメント症候群による痛みが保存療法で治まらない場合、手術が行われるケースがあります。 内視鏡を用いた手術で、傷跡が小さく回復も早い特徴があり、比較的早く社会復帰を目指せる治療法です。保存療法を3~6カ月継続しても効果が見られなかった場合に、手術が検討されます。 手術で痛みの原因を取り除くため、症状の大きな改善が期待できます。 インピンジメント症候群が治らないときに実践したいリハビリ インピンジメント症候群の症状が改善しないときに実践したいリハビリテーションを紹介します。 肩の可動域を改善させるストレッチ 腱板機能を改善させる筋力トレーニング 以下では、具体的なやり方について詳しく解説しますので、肩の痛みにお悩みの方は実践してください。 肩の可動域を改善させるストレッチ 肩の可動域を改善させるストレッチのひとつに「クロスボディストレッチ」と呼ばれるものがあります。 このストレッチは、立った状態または座った状態で背筋を伸ばして行います。 1.ストレッチを行う方の腕を肩の高さまで上げる 2.反対の手で肘をつかみ、身体の内側へ引き寄せる 3.肩の後ろが伸びるのを確認しながら30秒キープ 痛みがある場合は、無理のない範囲で行いましょう。 2つ目に紹介するのは、寝た状態で行う「スリーパーストレッチ」です。 1.痛みのある方の肩を下にして横向きに寝る 2.下側の腕を肩の高さまで伸ばす 3.肘を立てて手を上に向ける(L字型になるように) 4.上側の手で、下側の腕の手首から前腕を軽く押さえる 5.肩の後ろにストレッチを感じるまで、ゆっくりと手を床方向に倒す 6.心地よい伸びを感じるところで30秒キープ 強く押すと痛みが生じやすいため、力を入れずにゆっくり倒しましょう。 道具がなくても気軽にできますので、インピンジメント症候群が治らない方は、ぜひ上記のストレッチを行ってください。 腱板機能を改善させる筋力トレーニング 肩腱板の一部である、棘上筋を鍛えるトレーニングを紹介します。 1.腕を身体の横につける 2.肘を伸ばしたまま、腕を上げる 3.バレーボール1個分程度まで上げたら元に戻す 4.1〜3を20回繰り返す 最初は、上記のトレーニングを3~4セット行いましょう。 負荷をかける場合は、回数を増やしたり、500mlのペットボトルやチューブを利用するのもおすすめです。 インピンジメント症候群が治らないときによくある質問 インピンジメント症候群にお悩みの方からのよくある質問を紹介します。 インピンジメント症候群はどこに痛みを感じる? インピンジメント症候群はどんな症状? インピンジメント症候群は野球選手がなりやすいって本当? インピンジメント症候群はどこに痛みを感じる? インピンジメント症候群では、肩の前の方から外側(腕の横)にかけて痛みを感じることが多いです。 とくに、腕を上げる動きや、後ろに回す動きで痛みが強くなります。 肩の酷使を続けて症状が悪化すると、安静にしていても炎症が治まらなくなり、痛みや引っかかりなどの症状が慢性化します。 慢性化すると腱板が断裂したり、肩の先端部分の下に棘が生じる可能性があります。 インピンジメント症候群はどんな症状? インピンジメント症候群の症状は、以下の通りです。 肩の痛み 肩の引っかかり 肩を回すと音が鳴る 筋力の低下 夜間の痛み 初期の場合、肩を動かしている際に特定の動作で痛みが生じます。 しかし、症状が悪化していくと、安静にしていても痛みが治まらないケースがあります。 肩の「ポキポキ」とした音のほかに、痛みや引っかかり感覚がある場合はインピンジメント症候群の可能性があります。心当たりがある場合は、医師の診断を受けましょう。 インピンジメント症候群によって肩に痛みが生じると、肩を動かすことが難しくなり筋力の低下にもつながります。 インピンジメント症候群は野球選手がなりやすいって本当? 肩を酷使する野球選手がインピンジメント症候群になりやすいのは本当です。 ボールを投げる、ボールを打つ動作は肩に大きな負担がかかります。とくに、投球を繰り返すピッチャーがインピンジメント症候群になりやすいと言えます。 しかし、適切な治療を受ければスポーツへの復帰が可能で、早期に治療を開始するほど良好な結果が得られやすくなります。 インピンジメント症候群が治らないときは治療法を見直すことも重要 インピンジメント症候群は、適切な保存療法とリハビリの継続により症状改善が期待できます。 安静、薬物療法、ストレッチや筋力トレーニングが基本的な治療法です。 保存療法を3~6カ月間継続しても十分な効果が得られない場合は、手術療法が検討されます。 しかし、それでも改善が見られない場合や手術を避けたい場合は、治療選択肢の見直しも重要です。 近年では治療選択肢の一つとして再生医療があります。再生医療は患者さまご自身の細胞や組織を利用するため、アレルギーや拒絶反応のリスクが低い治療法です。 以下のページでは、再生医療によって肩の痛みが改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による肩関節の症例はこちら 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療をご提供しているため、ご検討の際はお気軽にご相談ください。
2019.05.08 -
- インピンジメント症候群
- 肩
「肩の痛みに悩まされているが、何の疾患なのかわからない」 「自分の症状がインピンジメント症候群なのか知りたい」 上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、インピンジメント症候群かどうかを確かめるために病院で行われるテストを紹介します。 また、インピンジメント症候群の治し方についても解説しているので、肩の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 長引くつらい肩の痛みや、インピンジメント症候群には、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する治療法や症例を配信しています。 「肩の痛みを早く治したい」という方は、ぜひ再生医療の情報を確認してみてください。 インピンジメント症候群のセルフチェックリスト 以下の8つの症状のうち複数があてはまる場合は、インピンジメント症候群の可能性があります。 肩を上げたときに痛みがある 夜間に肩の痛みを感じる 痛みで腕を上げられない 肩を動かすときに引っかかる感覚がある 肩を動かすときにゴリゴリと音がする 腕を内側にひねると痛みが増す 重い物を持つと肩に痛みが走る 肩の痛みが長期間続いている インピンジメント症候群の初期症状として、特定の動作をすると肩に痛みが走ります。 また、腕を後ろに回す途中で痛みを感じる、肩の痛みで可動域が制限されるのも特徴です。 インピンジメント症候群における病院で行うテスト項目 インピンジメント症候群の診断をする際に、病院で行われるテストを紹介します。 Neerテスト Hawkinsテスト 有痛弧サイン インピンジメント注入テスト これらのテスト内容について、詳しく解説します。 Neerテスト Neerテストとは、肩関節を使うテストです。立位または座位で行います。 1.痛みのある方の肩を上から動かないように押さえる 2.肩を押さえたまま腕を前方に真っ直ぐ伸ばす 3.肘を伸ばしたまま小指が上側を向くように内側にひねる 4.内旋を保ったまま頭の方向に腕を上げる このときに腕の付け根に痛みを感じたら、インピンジメント症候群の可能性があります。 Hawkinsテスト Hawkinsテストとは、肩関節や肘関節を使ったテストです。 1.腕を前方に挙上する 2.肘を90°に曲げる 3.肩甲骨を固定しながら肩を内側にひねる 肩を内側に倒しているときに肩に痛みを感じたら、インピンジメント症候群の可能性があります。 NeerテストとHawkinsテストは1人でもできますが、患者と検査者の2人で行うのが一般的です。 有痛弧サイン 有痛弧サインは、インピンジメント症候群や腱板損傷の診断で行われるテストのひとつです。 1.痛む方の腕を外転させる 2.角度が60°から120°の間で痛みが生じる場合はインピンジメント症候群の可能性がある 肩関節の可動域と痛みが出る部位の確認を目的としています。 有痛弧サインはあくまで診断を補助するテストのひとつです。他の検査結果と合わせて総合的に判断されます。 インピンジメント注入テスト インピンジメント注入テストは、肩峰下滑液包内に局所麻酔薬を注入して、肩を動かしたときの痛みや可動域制限などが改善されるかを観察します。 麻酔薬を注入した後に症状が改善された場合、インピンジメント症候群の可能性があります。 インピンジメント症候群の治し方 インピンジメント症候群の治療は、症状の程度や患者の状態に応じて段階的に行われます。 主な治療選択肢は以下の3つです。 痛み止めを服用する リハビリ・ストレッチをする 手術を受ける 一般的には保存療法(薬物療法とリハビリ)から開始し、効果が不十分な場合に手術を検討します。 それぞれの治療法について詳しく解説します。 痛み止めを服用する インピンジメント症候群に対しては、主に消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などの内服薬が処方されます。 炎症や痛みを軽減する効果が期待されます。 内服薬以外に、ステロイド注射の選択肢もありますが、注射は内服薬のみでは効果が感じられない場合に検討される治療法です。 リハビリ・ストレッチをする インピンジメント症候群の治療には、肩の可動域を広げるためのストレッチや筋力トレーニングが効果的です。 筋力トレーニングは、肩関節の安定性を高める効果も期待できます。 また、肩の正しい動かし方や負担の少ないフォームを専門医が指導するケースもあります。 リハビリは、無理のない範囲で行いましょう。症状の軽減に合わせ、段階的に運動量を増やしていくことが大切です。 手術を受ける 保存療法で効果が見られない場合、手術が検討されます。 インピンジメント症候群では、主に以下の手術が行われます。 肩峰下除圧術 内視鏡を用いた手術 肩峰下の靭帯や骨を切除して、肩関節の動きをスムーズにする 腱板修復術 腱板断裂がある場合に行われる 断裂した腱板を縫合し、再建する インピンジメント症候群の手術は、関節鏡を用いて行われます。 手術後は、リハビリによる肩関節の可動域回復が大切です。 インピンジメント症候群に関するよくある質問 インピンジメント症候群に関して、患者さまから寄せられるよくある質問にお答えします。 インピンジメント症候群と五十肩の違いは? インピンジメント症候群はどれくらいで治る? インピンジメント症候群はレントゲンでわかる? それぞれの質問に対して、詳しく回答していきます。 インピンジメント症候群と五十肩の違いは? インピンジメント症候群と五十肩は、肩の痛みが生じる点では似ていますが、原因や肩の可動域が異なります。 インピンジメント症候群 五十肩 原因 肩の腱や滑液包が骨に挟まる、衝突する 肩関節の炎症 症状 特定の動きで痛みが生じやすい 肩関節を動かすとゴリゴリと音がする 引っかかる感じがある 安静時にも痛みがある 腕を上げる、回す動作が痛い 可動域 痛みはあるが、ある程度動かせる 肩関節の可動域が大きく制限される インピンジメント症候群は、肩を動かしたときにゴリゴリと音が鳴りますが、五十肩は肩を動かしても音が鳴る可能性は低いです。 また、引っかかり感があるのもインピンジメント症候群の特徴です。五十肩は、安静にしていても痛みを感じるケースがあります。 インピンジメント症候群はどのくらいで治る? 症状によって異なりますが、インピンジメント症候群の治療には数週間から数カ月程度かかるケースが多いです。 軽度の場合には保存療法で改善されますが、3カ月~6カ月続けても痛みや腫れが改善されない場合は、手術が検討されます。 手術後にはリハビリが必要ですので、リハビリを合わせると1年以上かかる可能性があります。 インピンジメント症候群はレントゲンでわかる? レントゲン検査も他の検査と併せて行われますが、レントゲンだけではインピンジメント症候群の診断はできません。 レントゲンでは肩峰に骨棘の形成や腱板の石灰化、骨の変形が見られるケースがあります。 これらの構造的異常はインピンジメント症候群の原因となる可能性があり、診断の重要な手がかりとなります。 しかし、最終的な診断は症状の特徴や医師による診察の結果と合わせて総合的に判断されます。 インピンジメント症候群を疑う方は医療機関を受診しよう 肩を動かす際に、ゴリゴリと音が鳴ったり引っかかる感じがある方は、インピンジメント症候群の可能性があります。 疑わしい場合には、医療機関を受診しましょう。 放置すると重症化し、治療に時間がかかる場合があります。できるだけ早く治療を開始して、早期のスポーツ復帰を目指してください。 長引くつらい肩の痛みや、インピンジメント症候群には、再生医療による治療も選択肢の一つです。 以下のページでは、再生医療によって肩の痛みが改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による肩関節の症例はこちら また当院リペアセルクリニックの公式LINEでも、再生医療に関する治療法や症例を配信しています。 「肩の痛みを早く治したい」という方は、ぜひ併せて確認してみてください。
2019.05.08 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病と成長痛は全く違うので要注意! オスグッドシュラッター病は、成長痛と同じような時期に同じような症状が出る病気です。病気の中には、他の病気や症状と似ていて判別が難しいことがあり、風邪かな?と思っていても、病院で診てもらったら意外な病気であったというケースも珍しくありません。 オスグッドシュラッター病も、成長痛と間違えやすい病気です。しかし、放置すると後遺症が残ってしまいますから、医師の診察・診断・治療が必要です。 オスグッドシュラッター病はどんな病気? オスグッドシュラッター病は、太ももの筋肉が成長期に固くなることが原因で発症する病気で、膝に炎症と痛みの症状を引き起こします。成長とともに症状は落ち着きますが、場合によっては成長期後や成人後に症状が再発する可能性があります。 また、骨が急速に成長し、それに軟部組織の成長が追い付かない成長期に好発するという特徴があり、サッカーのようにダッシュやキックの動作の多い(他にもジャンプ動作も含まれる)スポーツに参加している子供に多く見られます。 成長痛ってどんな病気? 成長痛は、病気というよりも「症状」です。成長痛は、体が未発達な状態で活発に運動することによって負荷がかかり、痛みの症状を引き起こすという説がありますが、医療機関を受診しても具体的な原因が判明しません。 ですから、子供が痛みを訴えても具体的な原因が不明な場合に「成長痛」であると判断することがあります。この成長痛は、体の成長が運動量に十分追いつくことで症状が落ち着きます。 成長痛と勘違いすると治療が遅れる このように、オスグッドシュラッター病と成長痛は症状と好発時期の共通点があり、どちらかを発症した際にもう片方であると勘違いしてしまうケースも珍しくありません。 成長痛をオスグッドシュラッター病と間違えても医療機関で検査を受ければわかることなのですが、問題は逆のパターン、つまり「オスグッドシュラッター病を成長痛であると勘違いする」ケースです。 なぜ問題なのか…というと、オスグッドシュラッター病であった場合、治療が遅れるからです。また、オスグッドシュラッター病ではなかったとしても若年性のリウマチや白血病、感染症などの病気が原因で痛みが出ていることがあります。 病気であった場合は、早期に適切な治療を行う必要がありますが、「きっと成長痛だろう」と素人判断をしてしまうと、しかるべき検査を受ける機会を逸してしまうのです。 まとめ・オスグッドシュラッター病と成長痛は全く違う 成長期でスポーツを頻繁に行っているお子さんが膝の痛みを訴えたら、成長痛も疑われるのですが、そうではない病気である可能性もあるので、まずは整形外科を受診するようにしてください。 オスグッドシュラッター病であった場合、早期に治療を開始すること、適切なリハビリを行うことで、症状が改善でき、再発や後遺症のリスクを減らすことができます。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
成長期に膝の痛みを経験し、大人になってから再び膝が痛み出して困っている方も多いのではないでしょうか。 オスグッドシュラッター病(以下、オスグッド病)は、成長期の病気と思われがちですが、実は大人になってからも発症(再発)する可能性があります。 この記事では、オスグッド病が大人になってから発症する原因と、再発を防ぐための具体的な方法を解説します。 膝の痛みに悩まされている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 オスグッド病の新しい治療選択肢として、膝の痛みに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 オスグッド病を大人になってから発症する原因 オスグッド病は一般的に成長期の疾患として知られていますが、大人になってから再発するケースもあります。 その主な原因として以下の2つが挙げられます。 膝周辺の柔軟性や筋力低下 成長期に発症したときの後遺症 成長期を過ぎた後の発症には、日常生活での膝の使い方や体の状態が大きく影響しており、適切な理解と対策が重要です。 膝周辺の柔軟性や筋力低下 大人になってからのオスグッド病の発症の主な原因は、膝周辺の筋肉や関節の問題です。 とくに以下のような状態が続くと、膝への負担が増加してオスグッド病を引き起こすことがあります。 太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性低下 膝の使いすぎによる負担の蓄積 足首や股関節の動きが硬くなること 太ももや膝周辺の筋力不足 太ももの前側の筋肉が硬くなると、膝を曲げ伸ばしするたびに膝のお皿の下にある骨(脛骨粗面)が強く引っ張られます。 また、足首や股関節の動きが悪いと、本来分散されるはずの力が膝に集中してしまいます。 デスクワークが多い現代の生活では、長時間座ったままの姿勢が続くことで筋肉が硬くなりやすく、これらの問題を引き起こしやすくなっています。 成長期に発症したときの後遺症 成長期にオスグッド病を経験した方は、後遺症として大人になってから再び痛みが現れることがあります。 主な後遺症は、以下のとおりです。 膝のお皿の下の骨が出っ張ったままになる その部分を押すと痛みを感じる 運動をすると痛みが強くなる 膝に負担がかかる動作で痛みが再発する 成長期が終わると膝のお皿の下にある軟骨が硬い骨に変わりますが、このときに骨の形が変形したまま固まってしまうことがあります。 その結果、大人になって膝に負担をかけすぎると再び痛みが現れるのです。 とくに久しぶりにスポーツを始めたり、階段の上り下りが多い仕事に就いたりすると、後遺症による痛みが出やすくなります。 オスグッド病が大人になってから再発するのを防ぐ方法 オスグッド病の再発を防ぐためには、日常生活での膝への負担を減らし、膝周辺の筋肉や関節を良い状態に保つことが重要です。 効果的な予防法として以下の5つの方法があります。 痛みがあるときは安静にする ストレッチや筋力トレーニングを行う 膝に負担のかかる体制を避ける 適正体重を維持する サポーターを活用する これらの方法を組み合わせて継続的に実践することで、オスグッド病の再発リスクを大幅に減らせます。 痛みがあるときは安静にする 膝に痛みを感じたら、まずは十分な休養を取ることが重要です。 痛みがある状態で無理に動き続けると、症状が悪化し治療期間が長引いてしまいます。 スポーツをしている場合は、痛みがなくなるまで運動を控えましょう。 一般的に、オスグッド病の症状が落ち着くまでには数週間から数か月かかることがあります。 この期間は辛いかもしれませんが、将来的な後遺症を防ぐためにも重要な時間です。 日常生活では、階段の上り下りや長時間の立ち仕事など、膝に負担がかかる動作をできるだけ避けてください。 どうしても必要な場合は、エレベーターを使ったり、こまめに休憩を取ったりして膝への負担を軽減しましょう。 ストレッチや筋力トレーニングを行う 膝周辺の筋肉の柔軟性を高め、適切な筋力を維持することで、オスグッド病の再発を防ぐ効果が期待できます。 とくに太ももの前側と後ろ側の筋肉のバランスを整えることが大切です。 痛みが落ち着いてきたら、太ももやふくらはぎなど膝周辺のストレッチ・筋力トレーニングを段階的に始めましょう。 運動やトレーニングを始める前には、必ず準備体操を行ってください。急に激しい運動をすると、かえって膝を痛めてしまう可能性があります。 専門医や理学療法士に相談しながら、ご自身に適した方法を見つけることをおすすめします。 膝に負担のかかる体制を避ける 日常生活での体の使い方を見直すことで、膝への負担を大幅に減らせます。 体の重心が後ろに傾いていると、太ももの前側や膝の前面に過度な負担がかかるため、姿勢の改善が必要です。 以下の点に注意して、正しい姿勢と動作を心がけましょう。 立つときは骨盤を前に出すような姿勢を意識する 階段を上るときは足全体を使ってゆっくり上る しゃがむときは膝だけでなく股関節も一緒に曲げる ジャンプや急激な方向転換を避ける 長時間同じ姿勢を続けない 仕事や家事で同じ動作を繰り返す場合は、定期的に体勢を変えたり、軽いストレッチを取り入れたりすることが効果的です。 また、正しい動作を身につけるために、専門家からの指導を受けることも検討してください。 適正体重を維持する 体重の増加は、膝への負担を直接的に増やし、オスグッド病の再発リスクを高める要因になります。 適正体重を維持するためには、バランスの良い食事と適度な運動を継続することが大切です。 ただし、膝に痛みがある間は激しい運動は避け、水中ウォーキングやストレッチなど、膝に負担の少ない運動から始めましょう。 必要に応じて、栄養士や医師に相談しながら計画的に進めてください。 サポーターを活用する サポーターは膝への負担を軽減し、オスグッド病の再発予防に役立つ補助的な手段です。 オスグッド病に適したサポーターには、主に2つのタイプがあります。 タイプ メリット 注意点 膝関節全体を覆うサポーター 安定感があり、ズレにくい 膝の動きが制限される場合がある 膝蓋骨の下に巻くバンド状のサポーター 動きやすく、着脱が簡単 適切に調整しないとズレやすい サポーターはあくまでも補助的な役割であり、根本的な治療にはなりません。 サポーターに頼りすぎず、ストレッチや筋力トレーニングと組み合わせて使用することが大切です。 オスグッドシュラッター病を治す方法 オスグッド病の治療は、症状の程度や患者さまの状況に応じて適切な方法が選択されます。 主な治療法として以下の3つがあります。 保存療法 手術療法 再生医療 多くの場合は保存療法から始まり、症状や治療効果に応じてより専門的な治療が検討されます。 医師と相談しながら、最適な治療法を選択することが大切です。 保存療法 保存療法は手術を行わない治療法で、オスグッド病の基本的な治療となります。 症状の程度に関わらず、まずは保存療法から治療を開始するのが一般的です。 保存療法には以下のような方法があり、患者さまの症状や生活スタイルに合わせて行われます。 安静療法(運動制限と膝への負担軽減) 物理療法(アイシング、温熱療法、電気治療) 薬物療法(痛み止めや炎症を抑える薬) 理学療法(ストレッチや筋力強化のリハビリ) 装具療法(サポーターやテーピング) 保存療法の大きなメリットは、体への負担が少なく、日常生活への影響を抑えながら治療できる点です。 ただし、保存療法には時間がかかることがあり、症状によっては数か月から1年程度の治療期間が必要な場合もあります。 医師の指導のもと、継続的に治療に取り組むことが重要です。 手術療法 手術療法は、保存療法で十分な効果が得られない重症例に対して検討される治療法です。 オスグッド病で手術が必要になるのは限られたケースで、多くの患者さまは保存療法で改善します。 手術療法には、主に以下の2つの方法があります。 骨片摘出術(はがれた骨の破片を取り除く手術) 骨切り術(出っ張った骨を削って平らにする手術) 手術を検討するケースは、以下のような場合です。 手術を検討する状況 期待される効果 保存療法を6か月以上続けても改善しない 根本的な痛みの原因を除去 日常生活に大きな支障がある 早期の症状改善と機能回復 骨の変形が著しく進行している 将来的な後遺症の予防 手術後は一定期間のリハビリが必要になりますが、適切な治療を受けることで症状の大幅な改善が期待できます。 手術の必要性については、症状の程度や患者さまの希望を総合的に考慮して医師が判断します。 再生医療 再生医療は、患者さまご自身の幹細胞や血液を活用する治療法です。 再生医療の代表的な方法として、以下のような治療があります。 PRP療法 血小板を濃縮した血液成分を注入する治療 幹細胞治療 体内の修復能力を持つ細胞を活用する治療 オスグッド病に対しては、主にPRP療法が用いられます。 膝の痛みにお悩みの方は、再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。 オスグッド病を大人になってから発症した方からよくある質問 オスグッド病を大人になってから発症した方から寄せられる疑問の中から、とくに多い質問をまとめました。 オスグッドは大人になってからも痛みますか? オスグッドの後遺症を防ぐためには? 成長痛とオスグッドの違いは? これらの質問への回答を参考に、ご自身の症状や疑問の解決にお役立てください。不明な点がある場合は、医療機関での相談をおすすめします。 オスグッドは大人になってからも痛みますか? はい、オスグッドは大人になってからも痛みが現れることがあります。 大人のオスグッドの痛みの特徴は、以下の通りです。 膝のお皿の下を押すと痛む 階段の上り下りで痛みが強くなる 運動後に痛みが現れる 正座やしゃがみ込みが困難になる このような症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。 適切な治療により、多くの場合で症状の改善が期待できます。 オスグッドの後遺症を防ぐためには? オスグッドの後遺症を防ぐためには、治療中だけでなく、症状が改善した後も継続的にケアを行うことが重要です。 具体的な予防方法は以下の通りです。 痛みがなくなった後もストレッチを継続する 太ももの前側と後ろ側の筋力バランスを保つ 運動前の準備体操を欠かさない 定期的に医療機関で経過を確認する 膝に負担をかけすぎない生活を心がける とくに重要なのは、医師から指導されたストレッチやリハビリを継続することです。 症状が改善しても自己判断で中止せず、医師と相談しながら適切な期間続けることで、後遺症のリスクを大幅に減らすことができます。 成長痛とオスグッドの違いは? 成長痛とオスグッドは、痛みが現れる場所と症状の特徴に明確な違いがあります。 正しい診断を受けるためにも、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。 項目 成長痛 オスグッド病 痛みの場所 膝全体や足の様々な部位 膝のお皿の下(脛骨粗面) 痛みの特徴 夜間や安静時に痛むことが多い 運動時や膝を使った動作で痛む 外見の変化 とくに変化なし 膝のお皿の下が腫れて出っ張る 膝に痛みがある場合は成長痛と自己判断せず、医療機関で適切な検査を受けることをおすすめします。 早期に正しい診断を受けることで、適切な治療を開始でき、後遺症の予防にもつながります。 オスグッドを大人になってから発症した場合は適切に対処しよう オスグッド病は成長期だけの疾患ではなく、大人になってからも発症(再発)する可能性があります。 痛みがある間は無理をせず、十分な休養を取ることから治療を始めましょう。 その後、医師の指導のもとでストレッチや筋力トレーニングを段階的に行い、膝周辺の柔軟性と筋力を回復させていくことが大切です。 治療法には保存療法、手術療法、再生医療など複数の選択肢があります。 症状の程度や生活スタイルに応じて、医師と相談しながら適切な治療法を選択してください。 適切な治療と継続的なケアにより、多くの方で症状の改善が期待できます。 オスグッド病による膝の痛みに悩まされている方は、一人で抱え込まずに専門医に相談し、適切な治療を受けて健康的な膝を取り戻しましょう。
2019.05.08 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病を改善するために必要なリハビリについて 病気の中には、しっかりと治して元の生活に近づけるための「リハビリ」を必要とするケースがあります。「オスグッドシュラッター病」でもそうなのですが、具体的にどのようなリハビリを必要とするのでしょうか? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするの? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするのかについてご紹介します。 十分な休養 まずは「十分な休養」を確保することが第一です。 特に部活動でスポーツに取り組んでいる場合、数か月はスポーツから離れる必要があるケースもあります。 オスグッドシュラッター病になってからも膝に負担をかけてしまうと、完治に時間がかかったり、後遺症を発症するリスクを抱えることになるからです。 柔軟性の改善 次に「柔軟性の改善」を行います。 オスグッドシュラッター病は成長期における軟部組織の成長の遅れによって筋肉が固くなってしまうことが大きな要因ですから、太もも前面の筋肉の柔軟性を確保することによって、症状を改善することに繋がります。 また、膝の動作を確保するために、足首や骨盤の柔軟性を確保することも必要になります。 筋力の確保 次は「筋力の確保」です。 太もも前面の筋肉が不均衡だと、膝の前面にかかるストレスが増大します。 また、太ももの筋肉の筋力不足も同様にストレスの原因となり、負担をかけてしまいますから太ももの筋力を向上させるためのトレーニングを行います。 このとき、必要に応じて電気刺激などの器具が用いられることもあります。 動作の改善 最後に「動作の改善」です。 重心が後方に移動することによって、太もも前面の筋肉や膝の前面に大きく負荷のかかる動作に変化してしまい、このままでは症状の再発を促してしまう可能性もあります。ですから、骨盤を前に倒した前方重心に導く動作をトレーニングします。 特に、部活動などでスポーツに取り組んでいる場合、再発や後遺症のリスクなどを考慮すると、このリハビリは重要な意味を持つことになります。 オスグッドシュラッター病は手術が必要なケースもある オスグッドシュラッター病は、症状の強さによって治療を行いながらスポーツを継続できるケースもありますし、長期間スポーツから離れなければならないケースもあります。 また、手術を必要とするケースもあります。 オスグッドシュラッター病の症状の程度にもよりますが、手術を行わなければ後遺症が残る可能性もある病気であることを、本人や家族が自覚することが必要です。 まとめ・オスグッドシュラッター病を改善するために必要なリハビリについて オスグッドシュラッター病を発症する時期は、成長期真っただ中であることが多く、同時にスポーツを頑張りたい!休みたくない!というお子さんの意思が強い時期でもあると思います。 ですが、早期に治療を行い、適切なリハビリを行うことによって症状が改善できます。放置すると手術が必要になることもあり、後遺症のリスクも高くなります。 お子さんが膝に痛みや違和感を感じたら、早目に医療機関で検査を受け、オスグッドシュラッター病の適切な治療・リハビリを受けるようにしてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病の発症原因とその対処法 オスグッドシュラッター病に限ったことではありませんが、病気の原因を知ることで、その予防に役立てることができます。そこで、オスグッドシュラッター病の発症原因をまとめました。予防・回復などに役立てみてください。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病のメカニズム オスグッドシュラッター病は、小中学生という成長期の過程における「骨の成長」と「軟部組織の成長」のズレにより発症しやすいことがわかっています。 そもそも「骨の成長」つまり「膝が伸びる仕組み」とは何かについて説明します。 まず、大腿四頭筋が膝蓋骨の上端に付着し、膝蓋骨を介してその下端から膝蓋腱を経緯して脛骨粗面に付着して停止します。大腿四頭筋の筋力はそのメカニズムの終端において脛骨粗面に伝わるのですが、この脛骨粗面は狭く、大腿四頭筋の引っ張る力によって骨端核(骨が成長するための新しい骨)の発達を阻害し、剥がれやすい構造になっています。 小中学生の年齢になると成長期が訪れますが、その際に骨の成長に対して軟部組織の成長はやや遅れ気味になります。その結果、大腿四頭筋の柔軟性が低下してしまうのです。 結果、脛骨結節が徐々に突出し、剥離を起こして炎症を引き起こし、痛みの症状を引き起こします。これが、オスグッドシュラッター病の発症メカニズムです。 オスグッドシュラッター病の原因となりやすい運動 オスグッドシュラッター病は、基本的にどんな運動でも発症する可能性が考えられます。しかし、そのメカニズムの関係上、とくに発症しやすい(好発)スポーツがいくつか存在します。 ●サッカー ●バレーボール ●バスケットボール ●バドミントン ●陸上競技 これらのスポーツは「ダッシュ」「ジャンプ」など、膝に負担のかかりやすい動きが多く取り入れられているスポーツです。そのため、部活動や習い事などでこれらのスポーツに取り組んでいる子供に発症しやすい病気であるといわれています。 オスグッドシュラッター病を発症したらどうするべきか もし、オスグッドシュラッター病を発症してしまった場合には、痛みがあるうちはスポーツを中止する必要があります。痛みがなくなればスポーツに復帰することが可能ですが、発症後3~6か月程度はスポーツの実施によって症状が強くなる傾向にあります。 オスグッドシュラッター病は成長期における一過性の病気であるとされていますから、成長期の終了とともに多くの場合で治癒する病気です。 しかし、どうしてもスポーツから離れたくない場合には、スポーツ実施前にアイスマッサージやストレッチ、ベルト装着などの措置を行ってください。 まとめ・オスグッドシュラッター病の発症原因とその対処法 オスグッドシュラッター病の原因を見てみると、成長期には欠かせない「骨の成長」が関係していることが分かります。ですから、特に成長期にスポーツに取り組んでいる子供たちに発症しやすいのですが、強い痛みがある場合は早めに休み、痛みを取り除くように促してあげてください。また、早めに医師に相談し、適切な対処方法についての指導を受けることも必要です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の患者さんを看護する際は、股関節への負担を減らせるよう、日常生活を工夫することが大切です。 股関節の軟骨が擦り減り、骨の変形を引き起こす「変形性股関節症」は、下半身に痛みがみられる疾患です。 本記事では、変形性股関節症の患者さんの看護について、詳しく解説します。 看護ケアを行う際は、身体的側面だけでなく心理的側面にも注意し、患者さんと関わりましょう。 変形性股関節症の患者さんを看護するポイント 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。 股関節への負担を減らす日常生活の管理 リハビリが行えるように環境を整える 問診時 人工股関節置換術(THA)の手術前後 骨の変形がみられる変形性股関節症では、病状の進行や治療経過などに、患者さんの気持ちが追いつかない場合もあります。 患者さんが安心して日常生活を送れるよう、患者さんに合わせて看護ケアを行いましょう。 股関節への負担を減らす日常生活の管理 変形性股関節症の看護では、股関節への負担を減らす日常生活の管理を行うことがポイントです。 股関節へ大きな負担がかかると、症状が悪化し、治療期間が延長する恐れがあります。 改善が必要な生活習慣を送っている場合は、患者さんの意見を聞きながら、個々に合わせた行動を提案しましょう。 リハビリが行えるように環境を整える 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、リハビリが行えるように環境を整えることが重要です。 リハビリを実施する際は、以下の点に注意して環境整備を行いましょう。 ベッドの高さが患者さんに合っているか ナースコールやコードが絡まっていないか 固定具の装着方法が正しいか 床に物が散らかっていないか 変形性股関節症でリハビリを行う目的は、症状の緩和や術後の可動域の拡大です。 安全にリハビリが行えるように、看護師は患者さんの身の回りを入念にチェックしましょう。 問診時 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、問診時の表情や言動を確認することがポイントです。 問診時に以下の点を観察すると、症状の有無や患者さんの気持ちなどを把握できます。 苦痛表情の有無 動作時の痛みの有無 股関節の可動域 歩行状態 感覚障害の有無 不安症状 リハビリの進捗状況 など 患者さんの訴えに耳を傾けることも大切ですが、診察の出入りや待っている様子などを見て、日常生活での困りごとを知ることも重要です。 人工股関節置換術(THA)の手術前後 変形性股関節症で人工股関節置換術(THA)を受ける患者さんを看護する際は、手術前後の様子を観察しましょう。 人工股関節置換術(THA)とは、股関節の擦り減った部分を人工物に置き換える手術です。 術後は変形性股関節症による痛みや動かしにくさなどの症状が改善しますが、リハビリで日常生活動作を獲得していく必要があります。 手術前後で下半身の使い方に違いが生じることで違和感を覚えたり、今後の生活が見通せなかったりすると、患者さんの不安が大きくなるため注意が必要です。 手術への不安が大きく、手術を避けて治療したい場合は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 以下の動画では、手術を避けて変形性股関節症を治した方の体験談をご紹介していますので、合わせてご覧ください。 変形性股関節症の看護ケアで重要なこと 変形性股関節症の看護ケアで重要なことは、以下の2つです。 退院後の生活指導も重要 術前後のメンタルヘルスに注意する 手術で変形性股関節症を治療した場合は、リハビリによる可動域の拡大が期待できるため、今までできなかった動作ができるようになる可能性があります。 人工股関節置換術を受けた患者さんの、日常生活での注意点を指導し、合併症のリスクを低減しましょう。 退院後の生活指導も重要 変形性股関節症の看護ケアでは、退院後の生活指導も重要です。 人工股関節置換術を受けた患者さんに退院指導を行う際は、以下の内容を伝えましょう。 あぐらの姿勢をとらない 正座で前かがみにならない 前かがみで靴下を履かない 足を組まない 手術をした側の足を軸足にしない 重い荷物を持たない 転倒に注意する 洋式トイレを使用する 激しい運動を行わない 変形性股関節症の術後は、人工関節に負担がかからないように姿勢を工夫することが大切です。 仕事や趣味などで、股関節に負担のかかる動作がないか、患者さんとともに確認しましょう。 術前後のメンタルヘルスに注意する 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、術前後のメンタルヘルスに注意が必要です。 術前に思い描いていた生活と実際の術後の様子が異なる場合に、ストレスが増加したり意欲の低下がみられたりするケースがあります。 元の日常生活に戻るためにはリハビリが必要ですが、意欲の低下により目標を見失うこともあります。 看護師は術前後の患者さんの悩みを傾聴し、不安を軽減できるよう関わりましょう。 【まとめ】変形性股関節症の看護はケアと周囲の協力が重要 変形性股関節症の看護は、患者さんの周囲の協力や気持ちに寄り添ったケアが重要です。 変形性股関節症で痛みや動かしにくさなどの症状がある場合は、保存療法や手術療法が検討されます。 手術療法は患者さんの気持ちが変化しやすく、不安や辛さなどの心理は術後のリハビリにも影響する恐れがあります。 生活指導では患者さんだけでなく、患者さんのご家族の協力も得て、退院後の生活について考えていくことが重要です。 不安が大きく、手術療法を避けて変形性股関節症を治療したい患者さんには、再生医療による治療も1つの選択肢です。 患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、患者さんに合わせた看護を提供しましょう。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
ヨガは体にいい運動として一般的に知られていますが、変形性股関節症を患っている方は注意が必要です。 ヨガは股関節に大きな負担がかかるポーズが多く、床に座る時間が長いため股関節に痛みがある方にはおすすめできません。 変形性股関節症を改善するためには、症状に合わせた運動療法が必要です。 しかし「どんな運動がいいの?」「やり方が間違っていたら怖い」という方も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、変形性股関節症の症状や正しい運動療法について解説します。 運動療法で改善を図り、日常生活で注意すべきことを意識して、痛みと上手に付き合っていきましょう。 また変形性股関節症の根本的な改善を目指す方に向けて、再生医療の治療法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症にヨガが適さない理由 結論から述べると、変形性股関節症の方や脚の付け根に痛みを感じる場合、ヨガは基本的にNGです。 床に座る姿勢が続くことで、股関節に負担がかかります。股関節の痛みがあるのに我慢してヨガを行うと、症状が悪化する可能性が高いです。 変形性股関節症やその症状が疑われる方は、専門家の指導を受けてからヨガを行いましょう。 変形性股関節症とは 股関節は太ももの骨である大腿骨が骨盤にはまり込むようにできています。 この股関節が変形してくると、以下のような状態が見られるようになります。 関節の隙間が狭くなり、軟骨が硬くなる 骨の縁に「骨棘(こつきょく)」というトゲ状の骨組織ができる 「骨嚢胞(こつのうほう)」という骨の空洞が形成される このような構造の変化により、股関節の可動域が徐々に狭まり、以下のような動作が難しくなっていくことも。 股関節を深く曲げる 足を大きく外側に開く 正座やあぐらなど床座りの姿勢 最初の頃は立ち上がりや歩き出しの際に足の付け根に痛みが見られます。 症状が進行してくると痛みも強くなり、場合によっては夜寝ていても痛みを感じるようになる人もいます。 対して、骨の変形により狭くなった可動域をヨガなどで無理に動かすことは、痛みをさらに増強させることになりかねません。 症状が軽いうちにケアを始めることが、将来的な手術回避や生活の質の維持につながります。 「痛みが出てきたかも」と感じたら、早めの受診・相談をおすすめします。 変形性股関節症にはヨガ以外の運動療法が効果的 変形性股関節症とヨガの相性は良くありませんが、股関節や下肢をまったく動かさないことも問題です。 そのため、変形性股関節症の患者さんに対して治療の一環として「運動療法」が取り入れられることが多いです。 運動療法の目的は、股関節のリラックスによる股関節軟骨の健康維持と股関節の可動域の確保です。 運動療法を適切な方法で継続すると、股関節を正しく動かせるため、筋力の維持にもつながります。 変形性股関節症の正しい運動療法 変形性股関節症は原則として担当医から指導された内容を実施することが重要ですが、股関節に過度な負担がかからない運動や継続が容易である運動が効果的です。 股関節や下肢に負荷のかかる運動は、かえって変形性股関節症の症状を悪化させる可能性があります。 運動療法は根治的な治療とはなりませんが、症状の改善に役立つため継続が大切です。 しかし、患者さんによっては継続が難しい場合もあるため、軽めかつ簡単に実施できる以下の運動をおすすめします。 他にも「水中運動」は負荷が少ないため、変形性股関節症の運動療法として適しています。 日常動作における改善方法 変形性股関節症は股関節の軟骨がすり減ることにより、痛みや運動の制限を引き起こします。 日常生活のさまざまなシーンで動きや姿勢に注意を払うと、痛みを軽減できたり、生活しやすくなったりします。 以下の方法を実践してください。 正しい姿勢を保つ 立つときや座るときに背筋を伸ばして肩を後ろに引く 座るときに工夫する 背もたれがある椅子にする、足は組まない 歩くときに工夫する ゆっくりと大きな歩幅で歩き、足を引きずらない 階段を使用する 1段ずつ足を上げる、手すりを使用する 荷物の持ち方を工夫する 重い荷物は肩に掛ける、両手で持つ 動作に気をつける 重いものを持ち上げる・しゃがむときは腰を丸めずに足に力を入れる 睡眠時の姿勢を意識する 背骨が自然なカーブを保つようにする、ゆっくりと寝返りをする 運転するときに配慮する 運転席の位置を調整して膝を曲げやすくする 変形性股関節症は再生医療も選択肢の一つ https://youtu.be/iHqwMDfKID8 変形性股関節症は、軟骨がすり減ることで痛みや歩行障害を引き起こす疾患でこれまでの治療は、以下のような方法が一般的でした。 リハビリや鎮痛剤などの保存療法 人工関節置換術などの手術療法 しかし、「手術は避けたい」「もっと身体に優しい方法で治したい」という方は、以下の再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 手術なし・入院不要 軟骨の再生を促し、根本的な改善が期待できる 身体への負担が少なく、高齢の方や持病がある方にも対応可能 再生医療は、自分の脂肪から採取した幹細胞を活用し、傷ついた軟骨の再生を促す最新の治療法です。 >>変形性股関節症に対する再生医療の症例紹介はこちらからご覧いただけます。 まだ症状が軽い段階の方から手術を勧められた方まで、幅広く適応可能です。 「股関節の痛みをなんとかしたい」「でも人工関節は不安」という方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 治療法や症例は、当院の公式LINEでも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にして治療して本当に良かったと実感できる毎日を取り戻しましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 変形性股関節症はヨガでなく適切な運動療法で改善しよう https://youtu.be/iPHLbIXjPNk?feature=shared 変形性股関節症における運動療法は効果的です。 一方、体に良いイメージがあるヨガは、股関節への負荷が大きいことから変形性股関節症の治療法として適していません。 逆に症状を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。 運動療法を取り入れる場合は、担当の医師から指導された内容を遵守して、継続的に行いましょう。 調子が良いからと運動量を自分の判断で増やしても良くならないため、無理は禁物です。 一度の運動量を増やすのではなく、決められた運動を毎日継続してください。 また、近年では変形性股関節症の再生医療が注目を集めています。リスクを抑えつつ治療効果が期待できる治療方法です。 興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症では、股関節や下半身に痛みの症状がみられます。 ストレッチを行ったり患部を温めたりしても、痛みが引かない場合は、痛み止めによる薬物療法が有効です。 本記事では、変形性股関節症に適用される痛み止めについて、詳しく解説します。 痛み止めは変形性股関節症による痛みの緩和に期待できますが、根本的に原因を取り除ける治療法ではないため注意が必要です。 変形性股関節症で痛み止めを服用する際は、自身に合った薬剤を処方してもらい、量や用法を守りましょう。 変形性股関節症に適用される痛み止めを紹介 変形性股関節症に適用される痛み止めには、以下の3種類があります。 内服薬 注射薬 外用薬 変形性股関節症になると、股関節や下肢に痛みがみられます。 初期はストレッチや患部の温めで痛みが引く場合もありますが、関節の変形が進むと、痛みも強くなる可能性があるため注意が必要です。 変形性股関節症の痛みを緩和する方法に、痛み止めを服用する薬物療法があります。 薬物療法を受ける際は、医師の指示を守り正しく薬剤を使用しましょう。 内服薬 変形性股関節症では、主に以下の痛み止めが内服薬として処方されます。 アセトアミノフェン ロキソニン(NSAIDs) リリカ(プレガバリン) サインバルタ トラムセット など 内服薬は口から投与する薬で、錠剤や粉薬などの形状があります。 痛みが常時でなければ頓服として処方される場合が大半ですが、薬の種類によっては内服時間が決まっていこともあるため、医師に確認しましょう。 注射薬 変形性股関節症では、以下の注射薬が適用される場合があります。 ステロイド関節内注射 ヒアルロン酸注射 ステロイドは、強い痛みにも効果が期待できる薬剤ですが、長期使用すると副作用のリスクが高まります。 ヒアルロン酸注射は、関節の動きを滑らかにし、痛みの軽減を図る治療法です。 注射で痛みを緩和する場合は、穿刺部の感染リスクがある点に注意が必要です。 外用薬 変形性股関節症の痛み止めの1つに、外用薬があります。 湿布薬や塗り薬などを外用薬といい、患部に直接使用するのが特徴です。 外用薬は内服薬や注射薬と比べて、効果が出現するまでに時間がかかりますが、胃腸への負担が少ないといったメリットがあります。 変形性股関節症に痛み止めを服用する際の注意点 変形性股関節症に痛み止めを服用する際は、以下の3点に注意しましょう。 薬物療法は根本的な治療ではない 痛みが緩和しない場合は医師に相談する 服用方法や飲み合わせには十分注意する 服用する際の注意点を確認し、適切な用法で痛み止めを使用しましょう。 薬物療法は根本的な治療ではない 薬物療法は、変形性股関節症の根本的な治療ではない点に注意が必要です。 痛み止めは対症療法であり、変形性股関節症によって起こる痛みの軽減に期待できます。 変形性股関節症による痛みは、股関節の変形によって起こるため、原因となっている部位の治療も行うことが大切です。 痛みが緩和しない場合は医師に相談する 変形性股関節症で痛み止めを使用しても、痛みが緩和しない場合は早めに医師に相談してください。 痛みが緩和しない場合は、服用している薬が合っていない可能性があります。 薬の効果が十分に得られないときは、早めに医師へ相談し、ほかの薬を処方してもらいましょう。 服用方法や飲み合わせには十分注意する 変形性股関節症で痛み止めを使用する場合は、服用方法や飲み合わせに十分注意してください。 痛み止めは、自己判断で中断せずに、医師の指示通りに服用しましょう。 医療機関や薬局へ行く際は、お薬手帳を持っていき、服用可能かどうか確認することが大切です。 変形性股関節症は、運動療法や温熱療法などの保存的治療と合わせて薬物療法を行うと、痛みの緩和により効果が期待できます。 【まとめ】変形性股関節症を根本的に治療するなら再生医療も選択肢の一つ 変形性股関節症では、症状の進行を抑えたり痛みを和らげたりするために、まずは保存的治療を行うのが一般的です。 保存的治療の1つに、痛み止めによる薬物療法があります。 痛み止めの服用は、痛みのコントロールに有効ですが、根本的な治療ではないため注意が必要です。 薬物療法をはじめとした保存療法を行っても、症状の悪化がみられる場合は、手術療法や再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、擦り減った軟骨の修復・再生を促す治療法です。 当院で行っている変形性股関節症に対する再生医療の症例は、こちらからも確認いただけます。 変形性股関節症を根本的に治療したい場合は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、変形性股関節症が改善された患者様の症例を紹介しています。 併せて参考にしてください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
「変形性股関節症でやってはいけないことは?」 変形性股関節症と診断され、悪化させないために「やってはいけないこと」を知りたい方も多いのではないでしょうか。 股関節に過度な負担をかける動作を続けることで、症状を進行させてしまうため注意が必要です。 この記事では、変形性股関節症の方がやってはいけないことや治療法について詳しく解説します。 近年の治療では、手術や入院をせずに変形性股関節症を治療できる再生医療が注目されています。 >>実際の症例はこちらからもご確認いただけます。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、変形性股関節症が改善された患者様の症例を紹介しています。 https://www.youtube.com/watch?v=iPHLbIXjPNk 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療の治療法や症例を無料で配信中です。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」という方は、ぜひ併せてチェックしてみてください。 変形性股関節症でやってはいけないこと【7選】 変形性股関節症でやってはいけないことは、以下の通りです。 長時間の立ち仕事 膝を深く曲げる 激しい運動 急激な体重増加 重量物の持ち運び 脚に負担のかかる靴の着用 正座やあぐらで座る 上記の行動は股関節に大きな負担をかけ、痛みや変形の進行を招く原因となります。 日常生活の中で可能な限り避けて、症状の悪化を防ぎましょう。 長時間の立ち仕事 長時間立ち続けると、股関節に大きな負担がかかり、強い痛みや症状の悪化につながる可能性があります。 接客業や工場での作業などの立ち仕事だけでなく、キッチンでの料理や洗濯物を干すなどの家事も、毎日の積み重ねで股関節に負担を与えるため注意しましょう。 長時間の立ち仕事では、こまめに姿勢を変えたり休憩をとったりして、股関節にかかる負担を軽減することが重要です。 膝を深く曲げる 膝を深く曲げる動作は股関節に大きな負担がかかり、変形性股関節症の症状を悪化させる恐れがあります。 関節の軟骨や骨への負担が増して痛みや炎症の悪化、変形の進行につながる可能性があるためです。 とくに、以下のような動作には注意が必要です。 草むしり スクワット 和式トイレの使用 床に膝をついて掃除をする 床にある物を拾うために深くしゃがみ込む 日常生活の中で無意識に行うことも多いため、動作を見直し股関節にやさしい姿勢を心がけましょう。 激しい運動 変形性股関節症の方にとって過度な運動は股関節に大きな負担をかけ、痛みや炎症の悪化、関節の変形を進行させるリスクがあります。 衝撃が大きい運動や股関節に強い負荷がかかる動作は注意が必要です。 以下のような運動は、変形性股関節症の悪化につながる可能性があるため控えましょう。 ジョギングやランニング 長時間のウォーキング 階段昇降を繰り返す運動 スクワット テニスやバスケットボールなど急激な動きのあるスポーツ 一方で、運動をまったく行わないのもよくありません。 変形性股関節症の治療では、股関節への負担を軽減しつつ可動域を確保するために適度な運動が重要です。 無理のない範囲で継続して股関節を動かさないと、関節の可動域が狭くなり筋力の低下を招いてしまいます。 専門家の指導のもと、自分に合った運動量・運動内容を見極めながら継続的なケアを行いましょう。 急激な体重増加 体重が増えると、股関節にかかる負担も大きくなります。 立ち上がりや階段の昇降、歩行などの動作では体重の数倍の力が股関節に加わることもあります。 急激な体重増加は股関節への負荷を高め、痛みや変形の悪化を引き起こす原因の一つです。 変形性股関節症の治療を続ける上で、適正体重の維持は重要です。 日々の食事管理や無理のない運動を通じて、体重のコントロールを意識しましょう。 重量物の持ち運び 重たい荷物を持ち上げたり運んだりすることは、股関節に大きな負担をかけます。 持ち上げる瞬間や持ち運んでいる最中は、体重の数倍もの力が股関節に集中し、変形性股関節症による痛みや変形の悪化を招く原因になります。 職業的に股関節への負担がかかりやすくなる例は、以下の通りです。 スーツケースを持ち運ぶ 買い物袋を両手に持って歩く 建設現場や引越し業、工場作業など重いものを扱う仕事に従事する 仕事の都合で避けられない場合でも、台車の活用や十分に休憩時間を確保するなど、股関節への負担を軽減することが重要です。 周囲の理解と協力を得ながら可能な限り負荷を減らし、症状の進行を防ぎましょう。 脚に負担のかかる靴の着用 ヒールの高い靴やクッション性の乏しい靴は股関節に余計な負荷をかけ、変形性股関節症の悪化を招く可能性があります。 歩行時の衝撃が十分に吸収されず股関節に直接伝わることで、痛みや炎症が強くなる恐れがあるためです。 症状に応じて靴の見直しや買い替えを検討しましょう。 変形性股関節症の方が靴を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。 自分の足に合った靴を選ぶ クッション性が高く、着地の衝撃を吸収できる かかと部分に安定感があり、歩行時にぶれにくい 中敷きを使用して衝撃を和らげたり、安定性を高める サイズの合った靴や股関節への負担を軽減できる靴を選ぶことで、痛みの緩和にもつながります。 今の靴が自分の症状に合っているか、見直してみましょう。 正座やあぐらで座る 正座やあぐらの姿勢は股関節を深く曲げることになり、大きな負担がかかるため変形性股関節症の方は避けたい動作です。 和式トイレの使用や低い椅子での立ち座りは膝を深く曲げる体勢になりやすく、関節にストレスを与えます。 日常生活では脚つきの椅子や洋式トイレを使用し、膝の角度が90度以下にならないよう心がけましょう。 住環境を和式から洋式に変える意識が、股関節への負担軽減につながります。 変形性股関節症でやってはいけないことを続けるリスク 変形性股関節症において、股関節に負担の大きい行動を続けるリスクを解説します。 疼痛が強くなる 日常生活が困難になる 治療の選択肢が限られる リスクを回避するためにはやってはいけないことを理解し、日常生活や職場での行動を見直してみましょう。 疼痛が強くなる 変形性股関節症は、股関節に負担がかかる動作や姿勢を続けると症状の進行が進み、疼痛が強くなる可能性があります。 疼痛は、強い痺れを感じる人や焼けるような感覚など、痛みの感じ方には個人差があります。 股関節の負担を軽減するために体重管理を徹底し、膝や腰を深く曲げるような動作は避けましょう。 日常生活が困難になる 股関節に負担をかけ続けると、変形性股関節症の症状が悪化したことによる痛みで日常生活が送るのが難しくなる可能性があります。 重度の変形性股関節症では歩行できないほど痛みが強くなるなど、日常生活を送れなくなるケースもあります。 歩行困難になると、仕事に行けなくなることはもちろん、スーパーやコンビニなどへの簡単な外出も難しくなるでしょう。 治療の選択肢が限られる 変形性股関節症が進行することで、治療の選択肢が限られてしまう点も大きなリスクです。 初期の変形性股関節症では、リハビリや運動療法、薬物療法など幅広い治療法の中から症状に適した治療を行います。 しかし、股関節に負担がかかる生活を続けていると症状が進行し、「手術しないと治らない」という状況になる可能性があります。 人工関節置換術や骨切り術など、手術リスクや術後のリハビリテーションが必要な治療が必須になってしまいます。 変形性股関節症を悪化させないための工夫 股関節への負担や禁忌肢位を避けて生活するためのポイントは、以下の3つです。 正しい姿勢を意識する 体重管理を徹底する サポート用具を活用する 少し意識を変えるだけでも、股関節の負担軽減が見込めます。 日常生活の中で無理なく取り入れましょう。 正しい姿勢を意識する 股関節の負担を軽減するには、姿勢の意識が重要です。 姿勢が悪いと股関節に余計な力がかかり、痛みや変形の進行を招く恐れがあります。 また、長時間同じ姿勢で過ごすことも関節に負担を蓄積させる要因となるため、こまめに姿勢を変える習慣を身につけましょう。 股関節への負担を減らすための正しい姿勢の例は、以下のとおりです。 耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように立つ 骨盤を立てて座る 足を組まずに両足を床につけて座る 座面の高さは膝が90度になるように調整する 長時間座る場合は30分〜1時間ごとに立ち上がる 両足を肩幅に開き、かかとを壁につけて立つと正しい姿勢ができているか確認できます。 後頭部、胸の後ろ、お尻が壁につき腰の後ろに手のひらが入る程度の隙間があれば、姿勢はおおむね良好です。 また、トップスとボトムスの脇のラインの縫い目がまっすぐになっているかもチェックの目安になります。 小さな意識を積み重ねて、股関節へのダメージ軽減につなげましょう。 体重管理を徹底する 股関節への負担を軽減するには、適正体重の維持が不可欠です。 体重が増えると股関節への圧力も大きくなり、痛みや変形の悪化リスクが高まります。 股関節に負担の少ない運動を選ぶことで、痛みを悪化させずに健康的に体を動かせます。 股関節にやさしい運動の例は、以下のとおりです。 ウォーキング(平坦な道をゆっくりと) 水中ウォーキング 水泳 自転車 ヨガやピラティス(関節に負荷をかけすぎない動作) 股関節まわりのストレッチや軽い筋トレ 日常的に無理のない範囲で運動習慣を取り入れ、体重増加を防ぎましょう。 以下の記事では、股関節の強化に効果が見込める踏み台昇降について紹介しているので参考にしてください。 サポート用具を活用する 立ち上がるときや歩くときに股関節へかかる負担を減らすために、サポート用具を活用するのも一つの選択肢です。 サポート用具の一例は、以下のとおりです。 杖 歩行時や立ち上がるときの股関節への負担を軽減 クッション性の高い靴 歩行時の衝撃を吸収し、関節への負担を減らす 中敷き 安定性やフィット感を向上させ、歩行をサポート 手すり 立ち座りや歩行の補助に役立つ 椅子用クッション 座るときの負担を和らげる 痛みの予防や進行抑制のためにも、無理をせずにサポート用具の使用を検討しましょう。 変形性股関節症の治し方|主な治療方法 変形性股関節症の治療法は、主に以下の3種類です。 保存療法 手術療法 再生医療 まずは保存療法から始めることが一般的で、保存療法でも改善しない場合や悪化した症状には手術療法を検討されるケースがあります。 また、手術しない治療法として注目されている再生医療も選択肢の一つです。 それぞれの治療方法について詳しく解説します。 保存療法 保存療法では、股関節にかかる負担を軽減して、症状の進行を抑えることが目的となります。 主な保存治療には、以下のようなものがあります。 薬物療法 リハビリテーション 運動療法 物理療法 生活習慣の改善指導 保存療法では、股関節周辺の筋力や柔軟性を向上させることで、股関節への負担を軽減することが重要です。 しかし、対症療法である保存療法では、変形性股関節症の原因を根本的に治せるわけではないことを覚えておきましょう。 手術療法 保存療法を半年程度継続しても症状の改善が見られない場合は、手術療法が検討されるケースがあります。 変形性股関節症で行われる手術は、主に以下のとおりです。 手術方法 内容 股関節鏡視下手術 内視鏡で関節軟骨の傷んだ部分を切除する手術 骨切り術 骨盤や大腿骨の骨を切り、一部を移動させることで股関節の形を矯正する手術 人工関節手術 損傷した股関節を人工関節に置き換える手術 手術には入院が必要ですが、手術の翌日から歩行訓練を開始されることが多いです。 一般的には1週間から3週間程度で退院できますが、術式によっては1〜2ヶ月ほど入院しなければならないケースもあります。 再生医療 再生医療とは、損傷した組織の機能を取り戻すために、人間が持つ自己修復力を活かした治療方法です。 治療には患者さま自身の幹細胞を用いた「幹細胞療法」と血液から抽出した血小板を用いた「PRP療法」があります。 再生医療による治療は、手術や入院の必要がないので、日常生活を送りながら治療ができるのは大きなメリットです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療の治療法や症例を無料で配信しています。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」という方は、ぜひチェックしてみてください。 変形性股関節症でやってはいけないことでよくある質問 変形性股関節症でやってはいけないことでよくある質問に答えていきます。 変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない? 変形性股関節症でやってはいけないストレッチは? 股関節に負担をかけない寝方は? 以下の内容を参考にして日常生活を送りましょう。 変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない? 変形性股関節症では貧乏ゆすりと似た動きのジグリング※という動きを運動療法として取り入れています。 ※出典:PubMed つま先を床につけた状態で左右のかかとを小刻みに上下させて、かかとは床から2センチ程度上げます。 関節に負担をかけることなく動かせる方法としておすすめです。 変形性股関節症でやってはいけないストレッチは? 変形性股関節症の方は、関節に負担のかかるストレッチは避けましょう。 誤ったストレッチは痛みや炎症を引き起こす恐れがあります。 とくに、以下のような動きは控えましょう。 ストレッチの内容 例 曲げ伸ばしや回旋(ねじれ)を伴うストレッチ 合蹠のポーズ 股関節に強い負荷をかけるストレッチ ダウンドッグ 長時間同じ姿勢で行う静的ストレッチ 立ったまま上半身だけを伸ばす動き ストレッチを行う際は痛みが出ない範囲で、股関節に優しい方法を心がけましょう。 股関節に負担をかけない寝方は? 股関節に負担をかけない寝方は、横向きや仰向けで脚を自然な位置に保つ姿勢です。 変形性股関節症の方は、就寝時の姿勢によっても関節への負担が変わります。 以下のような寝方を試してください。 仰向けで寝る場合|膝の下にクッションを入れる 横向きで寝る場合|膝の間にクッションを挟む 股関節にやさしい姿勢は、痛みの軽減や症状の進行予防につながります。 医師や理学療法士と相談しながら、自分に合った就寝スタイルを整えましょう。 変形性股関節症による股関節の痛みには再生医療をご検討ください https://youtu.be/isSkwxfHrbI?si=HLJixXMRjySQZh6M 変形性股関節症を悪化させないためには、やってはいけないことを理解し、日常生活の中で注意することが大切です。 長時間の立ち仕事 膝を深く曲げる 激しい運動 急激な体重増加 重量物の持ち運び 脚に負担のかかる靴の着用 正座やあぐらで座る 股関節に痛みや違和感がある場合には、我慢せずに医療機関を受診しましょう。 治療を続けても改善が見られない場合や、手術を勧められたものの手術や人工関節は避けたい場合には、再生医療による治療が選択肢の一つです。 再生医療は、手術や入院をせずに変形性股関節症を治療できる方法として注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療の治療法や症例を無料で配信しています。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
股関節の痛みに悩まされる高齢者の方にとって、人工股関節置換術は活動的な生活を送るための手段の1つです。 しかし、手術後は日常生活に戻るため、長期的なリハビリを行う必要があります。 本記事では、高齢者の人工股関節置換術後のリハビリ内容・リハビリの流れと全体像について解説します。 また手術後の注意点やリハビリを継続するための工夫についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 人工関節置換術を検討している方や、ご家族の方のお役に立てる情報をお届けします。 一方で、「できれば手術は避けたい」「手術のリスクが不安」という方には、人工関節に頼らない新しい治療法として再生医療という選択肢もあります。 >>股関節の症例についてはこちら 当院(リペアセルクリニック)の治療法や実際の症例については、公式LINEでも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 高齢者の股関節手術で選択される人工股関節置換術について【前提知識】 人工股関節置換術とは、加齢などに伴ってすり減った股関節の骨や軟骨を取り除き、人工の関節(インプラント)に置き換える手術です。 英語では「Total Hip Arthroplasty」といい、略してTHAとも呼ばれます。 人工関節は金属・セラミック・ポリエチレンなどで作られており、摩耗した関節を人工物に置き換えることで痛みを軽減し、歩行や日常生活の質を改善できます。 人工股関節置換術は、以下の手順で進められることが一般的です。 麻酔を実施 股関節周辺の皮膚を切開 傷んだ大腿骨頭を切除し、代わりに金属製のステム(棒)を大腿骨に挿入し、先端に人工の骨頭(ボール)を取り付ける 臼蓋側(骨盤側)の傷んだ軟骨を削り、金属製のカップをはめ込む カップの内側にポリエチレンなどでできたライナーを装着 骨頭ボールをカップにはめ込み、関節の動きを確認後、縫合 近年では、筋肉を極力切らない低侵襲手術も普及しており、術後の回復やリハビリの負担が軽減されつつあります。 高齢者の人工股関節術後(THA)のフェーズ別リハビリ内容 高齢者の人工股関節術後(THA)のフェーズ別リハビリ内容は、以下の通りです。 手術後1週目:安静と日常的な運動を始める 手術後2~4週目:可動域と筋力回復訓練 手術後1~3か月:歩行・日常生活に戻るための練習 今回は、手術後1週目から3か月後にかけてのリハビリ内容を紹介します。 具体的にどのような訓練を行うのか解説していくので、ぜひ参考にしてください。 手術後1週目:安静と日常的な運動を始める 手術後1週目は、安静を基本としつつ、早期離床に向けての準備段階の時期です。 体位変換(体の位置や向きを変える介助)を定期的に行い、褥瘡の予防に努めましょう。 運動は主に足首の曲げ伸ばしや、ふくらはぎのポンプなど、深部静脈血栓の予防運動が中心となります。 ベッド上での簡単な運動から始めて徐々に活動範囲を広げていき、痛みの程度を確認しながら無理のない範囲でリハビリを進めましょう。 また手術後1週目は日常生活動作への導入として、寝返りや起き上がりなどの練習を開始する時期でもあります。 術後の状態や回復具合に合わせて、理学療法士や医師の指示のもと、慎重にプログラムを進めていくことが重要です。 手術後2〜4週目:可動域と筋力回復訓練 手術後2〜4週目は、可動域と筋力回復訓練が中心です。 【主なリハビリ内容】 股関節の可動域訓練 筋力強化訓練 立位・歩行訓練の導入 歩行器や杖を使った訓練を開始し、徐々に歩行距離を伸ばしていきます。 大腿四頭筋や臀筋の強化を目的とした運動療法も、積極的に行う場合が多いです。 日常生活動作に必要な筋力と可動域の改善を目指し、階段昇降などの練習を始めていくケースもあります。 痛みのコントロールと状態観察を継続しながら、退院後の生活を見据えたリハビリを進めていきましょう。 手術後1〜3か月:歩行・日常生活に戻るための練習 手術後1~3か月は、安定した歩行の確立を目指す段階です。 自立して歩けるように、必要に応じて杖の使用を継続しましょう。 加えて買い物・調理・トイレ動作などのADLトレーニングを実施し、退院後の生活をスムーズに送れるよう療法士が支援します。 また、筋力維持・向上のための運動療法を継続し、自主トレーニングについても指導を行います。 この段階のリハビリは、「焦らず、しかしあきらめず」の姿勢が大切です。 日々の小さな変化や前進を前向きに捉え、継続する意志と自己肯定感を持って取り組むことが、回復への大きな力となります。 人工股関節術後のリハビリの流れと全体像 人工股関節術後のリハビリの流れと全体像は、以下の通りです。 術後リハビリのフェーズ(術後直後~退院後) 歩行・自立までの目安 術後は簡単なリハビリから始め、徐々に歩行・自立を目指します。 ここからは、2つの段階に分けて解説していきます。 術後リハビリのフェーズ(術後直後~退院後) 術後早期は、疼痛管理と基本的な運動から開始し、徐々に可動域訓練や筋力強化に移行します。 退院前には、日常生活動作(ADL)の練習を集中的に行い、社会復帰に向けた準備を整えます。 退院後は、自宅での自主トレーニングを継続し、定期的な外来リハビリで経過を確認するフェーズに移行します。 活動的な日常生活の維持と、再手術のリスク軽減を目標にリハビリを継続していきましょう。 一人ひとりの状態や経過に合わせた、段階的かつ継続的なリハビリが重要です。 歩行・自立までの目安 歩行・自立までの目安は、一人ひとりの状態や手術の経過によって異なります。 時期 到達目標 術後〜1週 立位保持 2〜4週 杖を使った歩行訓練開始 1〜3か月 杖卒業・自立歩行の練習 3か月以降 屋外歩行の練習 人工関節置換術は身体への負担が大きく、回復までに個人差がある点に注意が必要です。 リペアセルクリニックでは、変形性股関節症に対し、自己脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。 この治療法は手術をせずに、損傷した軟骨の修復を促し、痛みを軽減することを目指します。 培養した幹細胞を股関節に注射することで、軟骨の再生を促し、関節機能の改善が期待できるでしょう。 高齢者が人工股関節術後の生活で気をつけること 高齢者が人工股関節術後の生活で気をつけることは、以下の通りです。 家の中の安全対策 脱臼を防ぐ動作や生活習慣 杖や補助具の使い方 歩行や自立が成功しても、思わぬ事故が起こり、再手術するケースは珍しくありません。 再手術や怪我をするリスクを下げるためにも、日常生活の中で対策を行いましょう。 家の中の安全対策 転倒は再手術や更なる怪我のリスクを高めるため、家の中での安全対策が必要です。 可能な限り段差の解消や手すりの設置を行い、移動の安全性を確保しましょう。 また転倒防止のために、滑りにくいマットの活用も有効です。 電気コードやカーペットの端など、つまずきやすいものの整理も忘れないようにしましょう。 さらに明るい照明を確保し、夜間の移動にも配慮することで、より安全な生活を送ることができます。 脱臼を防ぐ動作や生活習慣 術後の生活では、股関節に過度な負担をかけないことが重要です。 【日常で注意すべき動作】 深く腰をかがめる ↳座った状態で足を組む・床にある物を拾う・和式トイレの使用など 股関節を内側にねじる動作 ↳片足立ちで靴を履く・布団の上で方向転換する動作など 特に、深く腰を曲げる、足を大きく開く、内側にひねるなどの動作は避けるように心がけましょう。 また睡眠姿勢や椅子の腰掛け方など、日常の「クセ」にも注意が必要です。 仰向けで寝る、座る際には深く腰掛けすぎない、立ち上がる際には手すりを利用するなどの工夫も重要となってきます。 長時間の同一姿勢も股関節に負担をかけるため、適度に体勢を変えるようにしましょう。 杖や補助具の使い方 杖や補助具を使用する際は、医師や理学療法士の指示に従い、適切な種類と長さを選ぶことが大切です。 術後間もない方(特にバランス不安定な方) ↳歩行器または四点杖 ゆっくり歩けるが、まだふらつきがある方 ↳四点杖または多脚杖 屋外でもある程度歩ける方 ↳T字杖(一本杖) 歩行時には、杖を体のやや前方に突き出し、杖を突くタイミングと反対側の足を一緒に出すよう意識しましょう 正しい使い方を身につけることで、転倒のリスクを減らし、安全に活動範囲を広げることができます。 また補助具に頼りすぎず、徐々に自力で歩けるように訓練することも大切です。 高齢者がリハビリを続けるための工夫 高齢者がリハビリを続けるための工夫は、以下の通りです。 モチベーション維持のポイント 家族や介護者のサポート方法 歩行・自立を成功させるには、日々のリハビリが欠かせません。 1日でも早く歩行・自立した状態になるためには、家族や介護者のサポートが必要です。 ご家族や介護者の協力を得ながら、共に日々のリハビリを継続して、回復を目指していきましょう。 モチベーション維持のポイント モチベーション維持のためにも、小さな成功体験を積むことを意識しましょう。 小さな成功体験は、リハビリへの更なる意欲に繋がります。 例えば「少しだけ歩けた」「痛みが少し和らいだ」など、些細なことでも家族や友達と喜びを共有しましょう。 そのためにも家族やスタッフの声かけが大切であり、励ましや応援の言葉が大きな支えとなります。 家族や介護者のサポート方法 家族や介護者のサポートは、高齢者が安心してリハビリに取り組み、日常生活に戻る上で欠かせません。 一緒に散歩や体操をすることで、身体的なサポートはもちろん、精神的な支えにもなります。 また生活リズムの見守りも重要な役割です。 規則正しい生活は、身体機能の回復を促し、意欲の維持にも繋がります。 さらに温かい励ましと理解を示すことが、高齢者にとって大きな心の支えとなります。 高齢者の人工股関節置換術後のリハビリに関するよくある質問 高齢者の人工股関節置換術後のリハビリに関するよくある質問と回答は以下の通りです。 高齢者が股関節の手術を行うリスクは? 人工股関節の手術は80歳でもできる? 高齢者が股関節の手術を行うリスクは? 高齢者が股関節の手術を行う際には、以下のようなリスクが起こる可能性があります。 感染(手術部位感染) 血栓症・肺塞栓症 脱臼・骨折 人工関節のゆるみ 人工股関節置換術は、高齢者にとって生活の質を改善できる有効な治療法です。 しかし一方で、高齢者は基礎疾患を抱えているケースが多く、合併症(後遺症)のリスクが高まることも事実です。 とくに糖尿病や心疾患、関節リウマチなどの病歴がある場合は、術後に合併症を起こしやすいため、事前に医師と相談し、自身の体調や生活環境に合わせた治療方針を立てましょう。 人工人股関節の手術は80歳でもできる? 人工股関節置換術は80歳を超えていても受けられるケースがあります。 ただし、以下のような高齢者ならではのリスクも理解しておくことが大切です。 筋力低下・姿勢の変化 寝たきり 心肺機能への負担 基礎疾患の影響 このように人工股関節の手術は年齢だけで判断せず、現在の体力や心肺機能、基礎疾患の有無、リハビリ環境などを総合的に考えることが重要です。 痛みにより生活の質が大きく低下している場合は、主治医と相談しながら最適な治療法を検討しましょう。 人工股関節置換術後は、元の生活に戻るために適切なリハビリが重要 人工股関節置換術は、変形性股関節症などで強い痛みがある方に有効な治療法ですが、高齢者ではリハビリの負担や合併症のリスクが課題となります。 元の生活に戻るためにも、家の中での安全対策や生活習慣、家族やスタッフのサポートが欠かせません。 当院(リペアセルクリニック)では、再生医療とリハビリを組み合わせた、より積極的な機能回復支援を提供しています。 幹細胞を活用した自己脂肪由来の幹細胞を培養・投与することで、損傷した軟骨の修復や炎症の抑制が期待でき、人工関節手術の回避や進行を遅らせる効果が期待できます。 実際に当院(リペアセルクリニック)で再生医療とリハビリを受けられた患者様の声を、以下に紹介していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/geO1CJsL-D4 自己の細胞を活用した治療は安全性が高く、将来的な関節の健康維持にもつながる選択肢です。 股関節の痛みや将来の手術に不安を抱えている方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 治療法や症例については、公式LINEでも詳しくご紹介しています。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
股関節の痛みは入浴で温めたり、ストレッチや運動をすることで改善する可能性があります。 また、股関節を温めることは、筋肉がほぐれて血行促進につながり痛みを緩和できるため、自分でできる痛みへの対処方法としておすすめです。 ただし、炎症を起こしている場合に股関節を温めると症状が悪化する可能性があるため、痛みの根本的な原因の特定や改善が必要となります。 この記事では、股関節の痛みを緩和させる方法を中心に、再生医療の選択肢についても紹介していきます。 股関節症の痛みを緩和する効果的な方法 股関節の痛みを緩和するためには、以下の方法があります。 股関節を温める ストレッチや運動 医療機関で治療 ただし、自身の判断で行うと症状が悪化する可能性があるため、必ず医療機関を受診の上で指導を受けてから行うようにしてください。 股関節を温める 股関節の痛みがあるときは、ぬるめのお湯に入浴することや、ホットパックなどで足の付け根を温めることにより痛みが軽減できる可能性があります。 緊張した筋肉を緩和し、血行を促進することで動きやすくなるため、筋肉の緊張や血行不良が原因の場合は痛みの緩和が期待できます。 ただし、痛みが強い場合などは症状が悪化する可能性があるため、医療機関を受診するようにしてください。 ストレッチや運動でほぐす 股関節の痛みにはストレッチや運動を行うことで、姿勢を良くし、骨盤の傾きや歪みを矯正することにより、痛みが軽減する可能性があります。また、股関節の筋肉の柔軟性が高くなることで、可動域が広がります。 ストレッチは無理のない範囲内で行い、運動はプールなど水中でゆっくりウォーキングすることが大切です。 股関節の筋肉トレーニングは、十分なストレッチを行っていない状態で実施すると症状を悪化させる可能性があります。 医療機関で治療を受ける 股関節を温めることや、ストレッチ、運動などを行っても痛みが続く場合は、医療機関で治療を受けることが必要です。 治療法はいくつかありますが、塗り薬や湿布などの外服薬や鎮痛剤などの内服薬による薬物治療や、ブロック注射やヒアルロン酸注射などの注射治療により、関節液の潤滑効果を高めることで、痛みや炎症を軽減できる可能性があります。 また、自身の幹細胞を股関節の患部に注射することで、軟骨や関節の再生を促す再生医療という選択肢もあります。 もしも薬物療法に抵抗がある方は、当クリニック(リペアセルクリニック)が提供している再生医療もご検討ください。 股関節症の痛みは変形性股関節症や関節リウマチの可能性もあり 股関節症の痛みは、股関節の骨や軟骨が変形することで痛みが出る変形性股関節症や、自己免疫疾患の一つでもある関節リウマチの可能性があります。 変形性股関節症は加齢や肥満などが原因で、股関節の軟骨がすり減り、関節リウマチは関節のなかにある膜が炎症を起こすという、免疫の異常が原因です。 変形性股関節症や関節リウマチなどは、早い段階で医療機関に行く必要があります。 以下の記事で詳しく解説していますので、変形性股関節症や関節リウマチが疑われる人はご参考ください。 股関節の痛みを繰り返さないためにできるセルフケア方法 股関節の痛みの症状は治療をしても繰り返し発症する可能性があるため、日常生活でのセルフケアが重要となります。 例えば肥満を防ぐための適切な体重維持や、乳製品や魚などのカルシウムを日常生活のなかに取り入れることなど、股関節の痛みを繰り返さない努力が必要です。 ストレッチや筋トレといった運動療法などは、無理をすると再発する可能性があるため、医師の指導を守る必要があります。 股関節の痛みを治療するには再生医療も選択肢の一つ 股関節症の痛みを治療するには、自身の幹細胞を活用した再生医療も選択肢の一つです。 股関節症はリハビリや治療により、痛みが軽減できる可能性がありますが、日常生活でのセルフケアを怠ると再発するリスクもあります。 リペアセルクリニックが提供する再生医療は、患者様自身の細胞を用いた安全性が高い治療(自己脂肪由来幹細胞治療)であり、副作用や股関節痛の再発を抑制できる可能性がある治療法です。 また、当院では一般的な股関節への注射方法とは異なり、軟骨が最も損傷している箇所を特定しピンポイントに幹細胞を注入する独自の関節内投与方法を採用しています。 「股関節内の損傷部位へ確実に幹細胞を届ける」ことにこだわって治療を行っていますので、当院の再生医療に興味がある方は以下をご確認ください。 股関節の痛みが続く場合は医療機関を受診しよう 股関節症の痛みが続く場合は、早期に医療機関を受診する必要があります。 股関節症は変形性股関節症や関節リウマチ、骨盤の歪みやケガなど、さまざまな原因があり、入浴やストレッチ、運動療法、日常的なセルフケアを行うことが重要です。 治療法もリハビリや薬物治療、注射治療などがありますが、再生医療という選択肢もあります。 >再生医療による股関節の症例はこちら 股関節の痛みは放置しておくと症状が悪化する可能性があるため、既存の治療方法では改善が期待できないという方や再生医療が気になる方はリペアセルクリニックまでご相談ください。 以下の動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 また、現在当クリニックのLINEでも再生医療についてや股関節の改善が見込めた症例について紹介していますので、合わせてご確認ください。 ≫公式LINEはこちら
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
膝の痛みに悩まされ、日常生活にお困りの方は少なくありません。 変形性膝関節症の症状の改善には、正しい知識を身につけ、適切なアプローチを行うことが大切です。 本記事では、変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選とストレッチが効果的な理由について解説します。 日常的にストレッチを取り入れるようにして、体をケアしましょう。 変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選 変形性膝関節症の痛みを和らげるには、膝周辺の筋肉をバランスよく柔軟に保つことが重要です。 特に膝関節を支える主要な筋肉のストレッチにより、関節への負担を軽減できます。 以下に効果的なストレッチ3選をご紹介します。 膝の前側を伸ばすストレッチ 膝の外側を伸ばすストレッチ 膝の裏側を伸ばすストレッチ 無理のない範囲でストレッチを行い、症状の悪化を防ぎましょう。 膝の前側を伸ばすストレッチ 膝の前側には大腿四頭筋という太ももの前側の筋肉があり、膝を伸ばす重要な役割を担っています。 この筋肉が硬くなると膝に余計な負担をかけてしまうため、以下の手順でストレッチをしましょう。 壁やテーブルに片手をついて安定した姿勢をとります ストレッチしたい側の足首を手で持ち、ゆっくりとかかとをお尻に近づけます 太ももの前側が伸びていることを感じながら20秒間キープします 3セット繰り返します ストレッチを行う際は、腰が反りすぎないよう注意してください。 膝が内側や外側にねじれると関節を傷める恐れがあるので、まっすぐに保つことを意識しましょう。 膝の外側を伸ばすストレッチ 膝の外側には前脛骨筋や腓腹筋があり、硬くなると膝の動きが不安定になることがあります。 柔軟性を保つことで、歩行時の安定性が向上します。 椅子に座り、ストレッチしたい側の足を少し前に出します つま先をゆっくりと自分の方に引き寄せます(足首を曲げる) すねの外側が伸びるのを感じながら20秒間キープします 次につま先を遠くに伸ばし(足首を伸ばす)、ふくらはぎを伸ばします これも20秒間キープし、交互に3セット行います 痛みを感じる場合は無理せず、心地よく伸びる程度にとどめておきましょう。 膝の裏側を伸ばすストレッチ ハムストリングスと呼ばれる太ももの裏側の筋肉は、膝を曲げる働きがあります。 この筋肉が硬くなると膝の動きが制限され、痛みの原因になることがあります。 床に座り、ストレッチしたい足をまっすぐ前に伸ばします もう片方の足は曲げて内側に置きます 背筋を伸ばしたまま、伸ばした足のつま先に向かって上半身を倒していきます 太ももの裏が伸びていることを感じながら20秒間キープします 3セット繰り返します 無理に前屈せず、痛気持ちいいと感じる程度で止めることが大切です。 膝が曲がらないように注意しましょう。 変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由 変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由は、主に以下の2つです。 筋力不足を解消できる 筋力がつき進行を遅らせられる それぞれ詳しく解説します。 筋力不足を解消できる 変形性膝関節症の方は、痛みを避けるために動作を制限してしまうと筋力低下を招くため注意が必要です。 適切なストレッチを継続することで筋肉の柔軟性を高め、筋力不足を解消でき、膝の安定性が向上します。 筋力不足を解消すると、日常生活での動作もスムーズになり、膝への負担が軽減されます。 ただし、長すぎるストレッチは逆に筋力低下を招く可能性があるため、心地よく伸びると感じる程度にとどめておくことが大切です。 筋力がつき進行を遅らせられる 適切なストレッチで筋肉の柔軟性が高まると、関節の安定性を保つ筋力も効率よくつけられるようになります。 これにより、膝軟骨への負担が軽減されるため、変形性膝関節症の進行を遅らせる効果が期待できます。 特に太ももの前後の筋肉と股関節周りの筋肉をバランスよく整えることが重要です。 ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせることで、より高い効果が得られるでしょう。 ただし、急激な改善を求めず、継続的に行うことがポイントです。 変形性膝関節症でストレッチする際の注意点 変形性膝関節症の症状改善にストレッチは有効ですが、正しい方法で行わないと症状を悪化させる恐れもあります。 効果を最大化し、安全に続けるために知っておくべき注意点を2つご紹介します。 過度な運動は禁物 治療と組み合わせることが重要 適切なケアと組み合わせることで、長期的な膝の健康維持につながります。 過度な運動は禁物 変形性膝関節症の方がストレッチを行う際は、無理のない範囲で行うことが重要です。 痛みを我慢してまで強いストレッチを行うと、炎症を悪化させたり、さらなる軟骨の損傷を招いたりする可能性があります。 「痛気持ちいい」と感じる程度にとどめ、強い痛みを感じたらすぐに中止しましょう。 無理な姿勢や反動をつけたストレッチは関節に負担をかけるため避けてください。 治療と組み合わせることが重要 ストレッチだけで変形性膝関節症を改善するのは難しく、医師の診断と適切な治療と並行して行うことが重要です。 薬物療法や物理療法などの医学的治療と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。 症状の程度や進行状況に応じて、医師や理学療法士と相談しながら自分に合ったストレッチプログラムを作成するのがおすすめです。 そもそも変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで起こる疾患です。 加齢や過度な膝への負担、怪我などが原因で症状につながります。 軟骨は、膝関節のクッションの役割を果たす部位です。この軟骨が摩耗すると、骨と骨が直接こすれ合うようになり、痛みや炎症を引き起こします。 主な症状には以下のようなものがあります。 膝の痛み・こわばり 膝の腫れや熱感 関節の動きにくさや可動域の制限 膝がガクガクする不安定感 初期段階は動作時のみに症状が現れることが多いですが、進行するにつれて安静時にも痛みを感じるようになります。 変形性膝関節症で鍛えるべき膝周りの筋肉 変形性膝関節症の症状改善には、膝を安定させる周囲の筋肉を鍛えることが重要です。 特に大腿四頭筋(太ももの前側)は膝蓋骨を支え、膝関節の安定性を保つ役割があります。 また、ハムストリングス(太ももの裏側)は膝の曲げ伸ばしをサポートし、下肢全体のバランスを整えます。 これらの筋肉をバランスよく鍛えるには、ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせた運動が効果的です。 【まとめ】変形性膝関節症は治療と並行してセルフケアすることが大切 変形性膝関節症になると、日常生活に大きな影響を及ぼすかもしれません。 症状の改善には、治療と並行してストレッチなどのセルフケアをすることが大切です。 ただし、ストレッチは治療法ではなく、筋力の維持や柔軟性を保つ補助的な軽い運動として捉えてください。 医師の指導のもと、無理のない範囲でストレッチや生活習慣の改善などのセルフケアを行いましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症に対する治療として、再生医療を提供しています。 手術を避ける"切らない"治療方法として、人工関節術に代わる最新の治療法が再生医療です。 当クリニックの再生医療(幹細胞治療)では、ひざ関節に幹細胞を注入するこことですり減った軟骨が再生され、立ち上がりや歩行時の痛みが軽減。 変形が初期の段階であれば、幹細胞治療を受けることで、変形の進行を防ぐことも可能です。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、変形性膝関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >>その他の変形性膝関節症に対する再生医療の症例はこちら 手術自体への不安や、術後のリスク。後遺症などで変形性膝関節症の症状にお悩みの方は、リペアセルクリニックまでお気軽にご相談ください。
2019.05.08







