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- 変形性膝関節症
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寝起きで膝が痛いと感じることはありませんか。 寝起きの膝の痛みの原因には、筋力の低下や変形性膝関節症などがあります。 朝起きた際に膝が痛いと感じる理由は、年代によってさまざまなので、原因に合わせて予防策をとることが大切です。 本記事では、寝起きで膝が痛い原因や対処法を詳しく解説します。 寝起きの膝の痛みの原因を知り、適切に対処しましょう。 寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因を年代別に解説 寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因は、以下の3つです。 寝起きで膝が痛む原因は、生活習慣や体質によっても異なります。自身の年代に多い原因を確認し、十分な対策をとりましょう。 【10代・20代】成長痛やオスグッドなど 10代や20代に多い、寝起きの膝の痛み原因は、以下の4つです。 疾患名 特徴 成長痛 成長期の子どもにみられる一過性の痛み オスグッド 骨や筋肉の成長スピードと運動量が見合わないことで出現する膝の痛み 膝蓋骨脱臼 膝関節周囲の筋力低下や靭帯損傷などによって、膝蓋骨が正しい位置から外れた状態 膝関節捻挫 膝関節をひねったり、無理に動かしたりすると出現する痛みや腫れ 寝起きに膝が痛くなる原因は、自身ではわからない場合もあります。 成長期に好発する成長痛やオスグッドだけでなく、外傷による脱臼や捻挫も、膝の痛みの原因となることを覚えておきましょう。 【30代】筋力や柔軟性の低下 30代に多い、寝起きに膝が痛くなる原因は、筋力や柔軟性の低下があります。 日常生活で膝を使う機会が少ない人や、運動習慣がない方は、下半身の筋肉が硬くなりやすいため注意が必要です。 膝周囲の筋肉が硬くなると柔軟性も低下し、足をスムーズに動かせなくなる可能性があります。 【40代・50代】変形性膝関節症 変形性膝関節症は、寝起きに膝が痛くなる原因の1つで、40代から50代の発症が多いといわれています。変形性膝関節症は、膝の関節軟骨が擦り減り、以下の症状が出現する疾患です。 変形性膝関節症による膝の痛みを放置していると、膝関節の変形が進行し、日常生活に支障をきたす可能性があります。膝に少しでも違和感を覚えた際は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性膝関節症の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きで膝が痛いときの予防・対処法【症状別】 寝起きで膝が痛いときの予防・対処法は、以下のとおりです。 寝起きで膝が痛いときの予防法は、原因や症状によって異なります。膝が痛む原因を知った上で、自身の症状に合った対処をとることが大切です。 オスグッドの予防・対処法 寝起きで膝が痛い原因がオスグッドの場合は、以下の予防策や対処法をとりましょう。 予防策 対処法 運動量を調節する 運動メニューを見直す 栄養バランスの良い食事を摂取する 運動前後にストレッチを行う 休息をとる アイシングをする 大腿四頭筋(太もも前の筋肉)を中心にストレッチを行う サポーターやテーピングを使用する オスグッドは成長期に発症しやすい疾患であり、無理に動かすと剥離骨折を発症する恐れがあります。 どうしても練習を休めない場合は、練習メニューや運動量を工夫し、膝に負担がかからないようにしましょう。 筋力や柔軟性の低下の予防・対処法 寝起きに膝が痛む原因が筋力や柔軟性の低下の場合は、予防・対処法に以下の運動を行うのが効果的です。 膝の痛みが強いときには、筋トレやストレッチを行うのではなく、安静にしましょう。 しっかりと休息をとり膝の痛みが落ち着いてきたら、予防のために膝周囲の筋力や柔軟性を高める運動を行うのがポイントです。 変形性膝関節症の予防・対処法 変形性膝関節症で膝が痛くなるときは、以下の予防策や対処法を実践しましょう。 予防策 対処法 下半身を中心とした筋力トレーニングを行う 膝の曲げ伸ばしストレッチを行う 下腹部に力を入れ、まっすぐ前を見て歩くことを意識する 栄養バランスの良い食事を心がける 薬物治療を受ける ステロイド注射やヒアルロン酸注射などの関節腔内注射を受ける 筋トレやストレッチなどを行う 膝のサポーターやインソールを使用する 手術療法を受ける 再生医療を受ける 筋力トレーニングやストレッチにより、膝周囲の筋力をつけると、膝の安定性が増し歩きやすくなります。変形性膝関節症は肥満体型の方もなりやすい疾患のため、栄養バランスを考えた食事を摂ることが大切です。 変形性膝関節症は進行性の病気ですが、早めに治療を開始し適切な対処を行えば、痛みを緩和できる可能性があります。 変形性膝関節症の原因や治療方法については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は再生医療もご検討ください 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は、再生医療による治療をご検討ください。 再生医療では痛みの緩和だけでなく、変形性膝関節症によってすり減った膝の関節軟骨の再生が期待できます。 関節軟骨が再生されると、寝起きや歩行時の膝の痛みが軽減する可能性があります。 変形性膝関節症が原因で寝起きに膝の痛みを感じている人は、お気軽に当院へご相談ください。 寝起き・朝起きて膝が痛い際のよくある質問 寝起きや朝起きて膝が痛いときについて、よくある質問は以下の2つです。 寝起きで膝が痛い原因は、年代や既往歴によってさまざまです。膝の痛みが続くときは、早めに医療機関を受診し原因を特定しましょう。 寝起きに歩けないほど膝が痛いときの原因は? 寝起きに歩けないほど膝が痛いときは、以下の原因が挙げられます。 変形性膝関節症や関節リウマチは、関節が変形し痛みが出現する進行性の疾患です。症状が進行すると、寝起きだけでなく安静時や運動時も膝が痛くなる可能性があります。 関節リウマチの症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。 筋肉の緊張やこわばりも、寝起きで膝が痛くなる原因の1つです。運動習慣がない方は膝周囲の筋肉が硬くなり、筋緊張やこわばりが起こりやすくなります。 半月板は膝関節を支える役割を担っている部位です。膝をひねったり、スポーツで強い外力を受けたりすると、半月板が損傷し膝に痛みが出現します。 半月板損傷の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きで膝の内側が痛いときの原因は? 寝起きで膝の内側が痛いときの原因は、以下が考えられます。 スポーツや仕事などで膝を使いすぎると、膝の内側の「鵞足(がそく)」と呼ばれる部分に炎症が起こります。 膝に大きな負担がかかって発症する鵞足炎や内側半月板損傷は、膝の内側が痛くなる原因であるため注意しましょう。 【まとめ】寝起きで膝が痛い原因と対処法 寝起きで膝が痛い原因には、膝周囲の筋力低下や変形性膝関節症などがあります。歩行時に膝に違和感があったり、寝起きで膝が痛くなったりした場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 膝が痛くなる原因がわかったら、自身にあった予防策や対処法を行うことが大切です。 筋トレやストレッチなどのセルフケアを行っても、痛みが引かず長期にわたって慢性化している場合は、当クリニック(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 当クリニックが提供する再生医療には、関節や膝の症状に適した治療方法も提供しておりますので、ぜひ無料相談をご利用ください。
2025.02.07 -
- 再生治療
- ひざ関節
- スポーツ医療
膝軟骨がすり減ると、関節の痛みや変形性膝関節症などの原因となります。このような症状を改善する方法として、再生医療が注目されています。 この記事では、膝軟骨を増やす方法としての再生医療や、膝軟骨がすり減る原因を解説します。 ぜひ最後まで記事をご覧になって、膝軟骨を増やす方法として再生医療をご検討ください。 膝軟骨を増やす方法「分化誘導による関節の再生医療」 膝軟骨を増やす新しい方法、幹細胞の「分化誘導」を活用した再生医療について紹介します。 再生医療では、患者自身の幹細胞を用い、損傷した膝軟骨を修復することを目指します。 この方法により、軟骨の回復だけでなく、膝関節全体の機能改善が期待されています。 基本的に膝軟骨は自然に増えることはありませんが、幹細胞の「分化誘導による関節の再生医療」であれば膝軟骨の再生が期待できます。 分化誘導により、投与した幹細胞をフル活用して目的とする組織への再生能力を高めます。 分化誘導により軟骨下骨の再生を促す 膝軟骨の再生には、その下にある「軟骨下骨(なんこつかこつ)」の状態が重要です。 軟骨下骨は膝軟骨を支える土台の役割を果たしており、この部分が損傷していると、十分な軟骨の再生に期待できません。 まずは分化誘導により、軟骨の土台となる軟骨下骨の面積が大きくなるよう幹細胞を分化誘導して、再生を促します。 軟骨下骨が多く再生されると、より多くの軟骨の再生が実現可能となります。 分化誘導による再生医療の具体的なプロセスは以下の通りです。 リペアセルクリニック大坂院では、幹細胞を使用した再生医療を用いて膝関節の機能を回復する治療を行っています。 慢性的な膝の痛みにお悩みの方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 膝軟骨がすり減る原因 膝軟骨がすり減る原因はさまざまで、日常生活や体の状態が大きく関係しています。 軟骨は、膝関節を守るクッションのような役割を果たしていますが、その役割が損なわれると、痛みや関節の不安定さが生じることがあります。 膝の軟骨がすり減る原因を理解して、対処できる内容は改善することで進行を遅らせましょう。 加齢や筋力低下 加齢に伴い、膝軟骨は水分量やしなやかさを失い、弾力性が低下します。これにより、軟骨が摩耗しやすくなります。 また、筋力が低下することで膝関節の安定性が損なわれ、余計な負担が軟骨にかかりやすくなるのも要因の一つです。 特に太ももやふくらはぎの筋力低下は、膝を支える力が弱まるため注意が必要です。 筋力の低下を防ぐために、筋力トレーニングやストレッチ、運動を習慣づけましょう。 ただし激しい運動は膝への負担が大きくなるため、無理のない範囲で行うのが大切です。 膝への負担 膝に過剰な負担をかける生活習慣や環境も、軟骨がすり減る原因となります。 これらの要因が重なると、軟骨の摩耗が進行しやすくなります。 立ち仕事など仕事内容を変えるのが難しい場合は、適度な休憩や膝への負担を軽減する工夫を取り入れ、激しいスポーツは控えたり、食生活や運動習慣を見直すのが重要です。 他の疾患による影響 膝軟骨のすり減りは、以下の疾患によっても進行する可能性があります。 これらの疾患を放置すると症状が進行し、関節の損傷や慢性的な痛みを引き起こすリスクがあります。 膝に痛みや違和感があるときは、我慢や放置せずに医療機関を受診しましょう。 軟骨がすり減りやすい人の特徴 膝軟骨のすり減りは、以下のような特徴を持つ方に多く見られます。 これらの要因が重なると、膝軟骨がすり減り、変形性膝関節症のリスクが高まります。 特徴 説明 膝のケガの経験がある方 靭帯や半月板など、膝の安定性を保つ組織に損傷歴がある場合、軟骨のすり減りが進行しやすくなります。 肥満傾向の方 歩行時、膝には体重の約3倍の負荷がかかります。体重が増えると、膝への負担も増大し、軟骨の摩耗が早まる傾向があります。 女性 統計的に、女性は男性よりも変形性膝関節症を発症しやすいとされています。特に閉経後は、骨や軟骨の健康を維持するエストロゲンの減少が影響すると考えられています。 加齢 年齢を重ねると、軟骨の水分量や弾力性が低下し、すり減りやすくなります。これは自然な老化現象の一部です。 遺伝的要因 家族に変形性膝関節症の患者がいる場合、同様の症状を発症するリスクが高まります。 過度な膝の使用 長時間の立ち仕事や膝を酷使するスポーツは、軟骨の摩耗を促進する可能性があります。 膝軟骨がすり減る要因を理解し、適切な予防策を講じましょう。 定期的な運動や体重管理、膝への過度な負担を避ける生活習慣の見直しが重要です。 膝軟骨がすり減ると「変形性膝関節症」になり痛みを感じる 膝軟骨の減少は「変形性膝関節症」の主な原因の1つです。 膝軟骨の役割は膝関節を衝撃から守り、スムーズな動きをサポートすることです。 しかし、加齢や過剰な負荷、遺伝的要因などによって軟骨がすり減ると、「変形性膝関節症」と呼ばれる疾患が進行します。 変形性膝関節症では、軟骨が摩耗するだけでなく、関節内で炎症が起こり骨同士が直接接触するようになります。 その結果、膝の痛みや可動域の制限が生じ、日常生活に支障をきたす可能性があります。 変形性膝関節症は初期段階では軽度の痛みから始まり、進行するにつれて関節の変形や可動域の制限が目立つようになります。 この疾患は特に中高年に多く見られますが、肥満や膝への過剰な負荷を伴う生活習慣を持つ若年者にも発症することがあります。 変形性膝関節症の症状を認識し、早期に対策を講じることが、進行を遅らせるために重要です。 変形性膝関節症の症状 変形性膝関節症の症状は、進行段階に応じて異なります。 主な症状は以下の通りです。 これらの症状に1つでも当てはまる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性関節症の治療法 変形性膝関節症の治療は、進行段階や症状の程度によって異なります。 以下に変形性関節症の主な治療法をまとめました。 治療法 内容 薬物療法 ・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服や外用で痛みと炎症を抑える ・ヒアルロン酸注射で関節の潤滑を改善し、動きをスムーズにする リハビリ療法 ・筋力トレーニングで膝を支える筋肉を強化 ・ストレッチやバランス訓練で膝の可動域を改善 手術療法 ・人工関節置換術ですり減った関節を人工関節に置き換える ・骨切り術で脚の軸を調整し、膝関節の負担を分散 再生医療 ・多血小板血漿を関節内に注入し、組織の修復を促進するPRP療法 ・幹細胞を用いて、損傷した軟骨や骨壊死部分などの再生を目指す幹細胞治療 生活習慣の改善 ・適切な体重管理で膝への負担を軽減 ・サポーターや衝撃吸収素材の靴を活用して膝を保護 特に再生医療は、膝軟骨の修復を目指す新しい治療法として注目されています。 リペアセルクリニック大坂院では、自己幹細胞やPRP療法を用いた治療を提供しています。 再生医療は、長期の入院や手術を必要としない治療法を求めている方におすすめの治療法です。 膝の痛みや違和感でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。 【まとめ】軟骨を増やしたい方は当院の再生医療をご検討ください 関節を守る重要な役割を果たしている膝軟骨は、加齢や過剰な負担、疾患などによってすり減ると、変形性膝関節症などの深刻な問題に発展します。 症状が進行すると膝の痛みや可動域の制限が生じ、日常生活に大きな支障をきたします。そのため、早期の対策と適切な治療が不可欠です。 治療方法には、痛みや炎症を抑える薬物療法や、人工関節置換術や骨切り術などの手術、幹細胞の分化誘導を活用した再生医療などがあります。 幹細胞の分化誘導による再生医療では、膝軟骨の再生を促し、手術に頼らず自然な形で回復を目指せます。 膝の痛みでお悩みの方は、悪化する前に早めの対策を検討しましょう。 再生医療について興味がある方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。
2025.02.07 -
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歩きすぎた翌日や運動後に、膝の裏に痛みを感じてお悩みではないでしょうか。 膝の裏の痛みは日常生活に支障をきたし、放置することで悪化する可能性もあります。 この記事では、膝の裏が歩くと痛い原因と歩きすぎによる痛みの対処法、考えられる疾患を解説します。 膝の裏の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療に関する情報の発信や簡易オンライン診断が受けられます。 膝の裏の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度お試しください。 膝の裏が歩くと痛い原因と考えられる疾患 膝の裏が歩くと痛い原因として、主に以下の5つの疾患が考えられます。 これらの疾患について正しい知識を身につけ、適切な治療を選択しましょう。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が徐々にすり減り、関節が変形してしまう疾患です。 以下のような症状が現れ、日常生活に影響を及ぼします。 症状 膝の痛み 膝の腫れや変形 歩行など動きの制限 原因 半月板や靭帯など膝関節の損傷 加齢による膝軟骨の老化 膝関節への過度な負担 治療法 保存療法(運動療法、痛み止めの使用) 手術療法(人工関節置換術、骨切り術など) 再生医療(幹細胞治療、PRP療法) 初期段階では保存療法が有効ですが、進行すると手術が必要になることがあります。 また、他の細胞に変化する能力を持つ「幹細胞」を使用する再生医療という治療法もあります。 変形性膝関節症に対する再生医療に関しては、以下のページもご覧ください。 半月板損傷 半月板損傷は、膝関節の半月板というクッションの役割をする軟骨が損傷する疾患です。 症状 膝の裏の痛み 階段の上り下りでの痛み 膝がひっかかる感じ 膝の腫れ 原因 スポーツでの急な方向転換 加齢による半月板の変性 膝への過度な負担 治療法 保存療法(安静、理学療法、薬物療法) 手術療法(半月板縫合術、部分切除術) 半月板損傷後は、悪化を防ぐため激しい運動や膝を深く曲げる動作は避けてください。 膝の違和感を感じたら、無理をせず医療機関を受診することが大切です。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫の働きに異常が生じて関節に炎症が起こる疾患です。 症状 膝の裏を含む関節の痛みと腫れ 朝のこわばり 関節の変形 全身の疲れやすさ 原因 遺伝的要因 環境要因 免疫システムの異常 治療法 薬物療法(抗リウマチ薬、生物学的製剤) 理学療法、手術療法 複数の関節に症状が現れることが多いため、膝以外の関節にも症状がある場合はとくに注意が必要です。 ベーカー嚢腫(のうしゅ) ベーカー嚢腫は、膝の裏にある滑液包が炎症を起こし、関節液が過剰に溜まることで膨らんだ状態です。 膝の関節内に問題がある場合に併発することが多く、とくに関節リウマチや変形性膝関節症の患者に見られることがあります。 症状 膝の裏の腫れや圧迫感 膝の可動域が制限される 膝を曲げた時に感じる痛み 原因 膝関節への過剰な負担 変形性膝関節症などの疾患 治療法 保存療法(安静、湿布など) 溜まった関節液の吸引 手術療法 ベーカー嚢腫は放置すると症状が悪化し、膝関節のさらなる負担や他の疾患を併発する可能性があります。 また、原因となる疾患の治療も重要であり、リウマチや変形性膝関節症が疑われる場合は、医療機関での治療が必要です。 膝窩筋腱炎(しっかきんけんえん) 膝窩筋腱炎とは、膝の裏にある膝窩筋という筋肉とその腱に炎症が生じる状態です。 主にランニングやジャンプといった運動を繰り返すことで発症する可能性が高いです。 症状 膝の裏の鈍い痛み 膝の曲げ伸ばしや階段の上り下りで痛みを感じる 膝関節の可動域が制限される 原因 長時間同じ姿勢を保つ(デスクワークなど) 急激な運動量の増加 筋肉の柔軟性不足 治療法 保存療法(安静、冷却、ストレッチなど) 膝窩筋腱炎は初期段階で適切な対応を取ることで、症状の悪化を防げる可能性があります。 膝の裏に痛みを感じたら、無理をせず早めに医療機関を受診しましょう。 膝の裏が歩くと痛いときに病院にいくべき症状 膝の裏の痛みがあるとき、病院に行くべき症状の目安について解説します。 わずかな痛みであれば安静にすることで改善することもありますが、以下のような症状が現れる場合には病院に行きましょう。 正座やしゃがむことができない ピキッとした鋭い痛みがある 階段や段差、坂道が辛い 夜間の痛みで眠れない 膝の腫れや熱感がある 歩行が困難になった これらの症状がある場合は、変形性膝関節症や半月板損傷などの可能性が考えられます。 痛みや違和感があるにもかかわらず、無理な動作を続けていると関節に負担をかけ続け、重症化するリスクがあるため我慢は禁物です。 症状が出て早い段階で病院へ行き、医師や理学療法士の指導のもと治療やリハビリをすると、早期改善が期待できます。 歩きすぎて膝の裏が痛いときの対処法 歩きすぎて膝の裏が痛い場合について、以下の適切な対処法を行うことで症状を和らげられます。 それぞれの対処法について詳しく解説していきますので、ご自身の症状に合った方法を見つけてください。 「RICE処置」で早めの回復を目指す 膝の裏が痛む場合、まずは「RICE処置」を実践すると効果的です。 RICE処置は、患部への負担を最小限に抑え、炎症や腫れを軽減するために効果的な方法です。 とくに、痛みが発生してからすぐに行うことで、早期回復につながる可能性があります。 ただし、症状が重い場合や改善が見られない場合は、速やかに病院へ行きましょう。 湿布で痛みの緩和を図る 膝の裏の痛みを和らげるために湿布を使用するのも効果的です。 冷湿布と温湿布を症状に応じて使い分けましょう。 症状に合った湿布を選び、適切に使用することが重要です。 ストレッチで筋肉の柔軟性を高める ストレッチは筋肉の柔軟性を高めて膝の負担を軽減する効果があります。 ストレッチ中に痛みを感じる場合は無理をせず、体に負担をかけない範囲で行うことが重要です。 痛みが強いときは医療機関を受診する 膝の裏の痛みが強い場合や、セルフケアを行っても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。 適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、早期回復を目指せます。 膝の裏が歩くと痛いときによくある質問 膝の裏が痛いときによくある、以下の2つの疑問について解説します。 膝裏が痛いときのストレッチは? 膝が痛い時は歩かない方が良い? これらの疑問を解消して、膝の裏の痛みに対してより適切な対応をしましょう。 膝裏が痛いときのストレッチは? 膝の裏が痛いときにおすすめのストレッチは、太ももの後ろ(ハムストリング)とふくらはぎを同時に伸ばすストレッチです。 ストレッチは痛みのない範囲で行い、無理をしないことが大切です。 痛みが強い場合は、まず安静にして症状の改善を待ちましょう。 膝が痛い時は歩かない方が良い? 膝に強い痛みや腫れ、熱感がある場合は歩かない方が良いです。 軽い痛みで歩行に支障がない場合や、慢性的な痛みで医師から運動を推奨されている場合は歩いても問題ありません。 自分で判断がつかない場合は、医療機関を受診して医師の指示を仰ぎましょう。 膝の裏が歩くと痛いときは再生医療をご検討ください 歩きすぎて膝の裏が痛いときに無理は禁物です。 まずは安静にしてRICE処置で対処しましょう。 他にも対処法としてはストレッチや湿布の活用などがありますが、痛みが強い場合や改善が見られない場合は、医療機関の受診をおすすめします。 また、歩きすぎて膝の裏が痛いときの治療法としては保存療法や手術療法が一般的ですが、近年では再生医療という新しい治療法もあります。 再生医療は、体の自然な回復力を活かして損傷した組織の再生を促す治療法です。 膝の裏の痛みでお悩みの方は、保存療法や手術療法と併せて再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療について詳しく知りたい場合は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
2025.02.07 -
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- 股関節
- 幹細胞治療
医療技術は日々進歩し、これまで治療が難しかった疾患に対しても新たな選択肢が生まれています。 「再生医療」の中核をなす「幹細胞治療」の発展は、損傷した組織の修復や機能回復といった従来の治療法では限界のあった領域に新たな可能性をもたらしています。 本記事では、「幹細胞治療」が具体的にどのような治療なのか、どのような病気や症状への効果が期待されているのかを解説します。 「幹細胞治療」について詳しく知りたい方、新たな治療の選択肢として検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、幹細胞治療をはじめとする再生医療に関する治療法や症例を公開しています。 今までできなかったことが再生医療によってできる可能性がある新たな治療法なので、合わせてご参考ください。 幹細胞治療とは先端医療である再生医療の一つ 幹細胞治療とは「幹細胞」の能力を利用して、病気やケガで傷ついた組織や臓器の修復・再生を目指す先端医療の一つです。 幹細胞治療のポイント 幹細胞は様々な細胞に変化、自己複製が可能 患者さま自身の幹細胞を採取・培養し、注射や点滴で体内に戻す 幹細胞によって損傷した細胞や組織の修復・再生が期待できる 患者さま自身の細胞を用いるため拒絶反応リスク低い 幹細胞は、皮膚・筋肉・骨・神経など、私たちの体を作る様々な細胞に変わることができる「分化能」と自分と同じ細胞を複製して増やすことができる「自己複製能」という二つの特徴を持っています。 幹細胞治療では、幹細胞の力を借りて、ダメージを受けた体の部分の機能回復を目指します。 具体的には、患者さまご自身の脂肪や骨髄などから幹細胞を取り出し、培養して数を増やした後に患部への注射や点滴で投与します。 幹細胞治療の費用 幹細胞治療は、新しい医療技術を用いた治療法であり、現在では多くの場合、公的医療保険が適用されない「自由診療」となります。 当院リペアセルクリニックの幹細胞治療の料金は、以下の通りです。 治療対象 費用相場(1回あたり・税込) 関節疾患(膝・股関節・肩など) 約132万円 ~ 198万円 脳卒中・糖尿病・肝臓疾患・慢性疼痛 約242万円 脊髄腔内投与 約242万円 顔の美容 約165万円 上記はリペアセルクリニックにおける一例ですが、治療の対象となる疾患の種類・幹細胞の採取方法や培養方法など、さまざまな要因で費用は大きく変動します。 そのため、実際に幹細胞治療を検討される際にはクリニックでカウンセリングを受け、ご自身の症状に合った治療内容と総額費用について十分に説明を受けましょう。 幹細胞治療ではどんな病気が治せる? 幹細胞治療は整形外科領域の疾患から内科系疾患、さらには美容分野に至るまで、幅広い病気や症状に対して、その効果が期待され研究・治療が進められています。 幹細胞治療の対象となる主な病気・症状の例は、以下の通りです。 分野 主な対象となる疾患・症状(例) 整形外科領域 (関節・骨・スポーツ外傷) ・変形性膝関節症 ・変形性股関節症 ・半月板損傷 ・腱板損傷などの肩の痛み ・スポーツ外傷(関節痛・機能障害) ・骨粗しょう症 など 脳神経・脊髄領域 ・脳卒中の後遺症(麻痺、しびれ、言語障害、記憶障害など) ・脊髄損傷の後遺症(麻痺、歩行障害など) ・アルツハイマー型認知症 ・パーキンソン病 ・末梢神経障害 ・ヘルニア術後の後遺症 など 代謝・内分泌・消化器領域 ・糖尿病 ・肝機能障害(肝硬変、劇症肝炎・肝炎後遺症など) ・腎疾患(慢性腎臓病) など 循環器領域 ・虚血性心疾患(心不全、心筋梗塞後遺症、狭心症など) ・心疾患による不整脈 など 美容・アンチエイジングなど ・肌のシワ・たるみ改善 ・肌の老化防止 ・アレルギー性皮膚炎 ・毛髪再生(薄毛・AGA治療) ・男性機能回復(ED) ・更年期障害 など ただし、全ての病気に対してすでに確立された治療法というわけではなく、まだ研究段階にあるものも多く含まれます。 治療の適応や期待できる効果については、個々の患者さまの状態によって異なるため、医師と十分に相談することが重要です。 幹細胞治療の特徴・メリット 幹細胞治療は、主に以下の2つのメリットがあります。 根本的な治療が期待できる 副作用リスクが少ない 幹細胞治療は従来の対症療法とは異なり、私たちの体が本来持っている「再生する力」を引き出すことで、病気そのものの治癒や機能回復を目指せる可能性があります。 また、多くの場合、患者さまご自身の細胞を使用するため、副作用リスクが少ないという点も魅力の一つです。 根本的な治療が期待できる 幹細胞治療は、損傷したり機能が低下したりした組織や臓器の修復・再生を促すことで、病気の根本的な原因に働きかけ、症状の改善だけでなく、失われた機能の回復を目指せる治療法です。 根本治療への期待 対症療法でなく根本原因にアプローチ 傷んだ組織や臓器の修復・再生を促進 例えば、すり減った膝関節の軟骨が原因で起こる変形性膝関節症では、幹細胞を関節内に注入することで軟骨の再生を促し、痛みの軽減だけでなく関節機能の改善が期待できます。 副作用リスクが少ない 患者さまご自身の体から採取・培養した幹細胞(自己由来幹細胞)を用いる場合は、拒絶反応やアレルギーといった副作用のリスクが低い治療法と考えられています。 副作用リスクが少ない 患者さま自身の幹細胞使用で拒絶反応が少ない アレルギー反応のリスクも低い 注射や点滴で行えるため体への負担が小さい ただし、注射を伴うため針を刺した部位に一時的な出血や内出血が起こる可能性はあります。 幹細胞療法のデメリット 幹細胞治療を検討する際には、その効果への期待だけでなく、知っておくべき注意点もあります。 保険適用外のため治療費が高い 効果の現れ方には個人差がある デメリットについて、以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。 保険適用外のため治療費が高い 現在、日本で行われている幹細胞治療の多くは、公的医療保険の適用対象外(自由診療)であり、治療にかかる費用は全額自己負担となるため、治療費は高額になります。 費用面の課題 数十万円~数千万円かかる場合も 複数回の治療なら費用はさらに増加 具体的な費用は、治療対象となる疾患や治療を行う医療機関によって異なります。 1回の治療で数十万円から数百万円、あるいはそれ以上の費用が必要となることもあります。 効果には個人差がある 幹細胞治療によって期待される効果には個人差があり、同じ病気であっても全ての人に同様の効果が保証されるわけではありません。 治療後すぐに改善を感じる方もいれば、効果を実感するまでに数ヶ月といった時間を要する方、あるいは期待したほどの効果が得られないケースも存在します。 当院の幹細胞治療(再生医療)について 当院リペアセルクリニックが行っている幹細胞治療は、患者さまご自身の体(主にお腹の脂肪など)から米粒数個程度というごく少量の脂肪を採取し、その中に含まれる幹細胞を特別な技術で取り出すという流れです。 幹細胞を当院提携の細胞培養加工施設で約1ヶ月かけて培養し、数百万個から数億個という十分な数まで増やします。 その後、幹細胞を点滴や治療部位への注射によって患者さまのお体に戻すことで、傷ついた組織の修復や機能の再生を促します。 本章では以下の内容について詳しくご紹介します。 当院の特徴 費用 治療の流れ 当院の肝細治療について気になる方は、ぜひ参考にしてください。 当院の特徴 当院リペアセルクリニックは、再生医療を専門とするクリニックとして幅広い疾患に対応できる体制と、国内トップクラスの豊富な治療実績が特徴です。 リペアセルクリニックの強み 再生医療専門クリニックとして幅広い疾患に対応可能 自己細胞使用で副作用リスクが低い 独自の培養技術により高品質な幹細胞を投与 治療実績1万件以上(※1) (※1)2019年6月〜2024年9月までの東京院・大阪院・札幌院3院の全治療数の累計 独自の培養方法から投与方法に至るまで、高度な専門技術を持つ治療環境がリペアセルクリニックの強みです。 費用 当院リペアセルクリニックでは、幹細胞の採取・培養・投与に関わる一連の費用は基本的に全て治療費に含まれています。 治療対象・内容 投与内容(回数/細胞数) 価格(税込) 関節疾患(膝・股関節・肩など) 1回投与 / 2,500万個 1,320,000円 1回投与 / 5,000万個 1,540,000円 1回投与 / 1億個 1,980,000円 脳卒中・糖尿病・肝臓疾患・慢性疼痛 1回投与 / 2億個 2,420,000円 2回投与 / 4億個 4,400,000円 3回投与 / 6億個 (一般) 5,940,000円 3回投与 / 6億個 (モニター) 4,400,000円 脊髄腔内投与 1回投与 2,420,000円 顔の美容 1回投与 1,650,000円 初回の診察・カウンセリングには3,300円(税込)、治療開始前の血液検査には11,000円(税込)の費用がかかります。 実際の幹細胞治療の費用は、上記の表に示した通り、治療の対象となる疾患や使用する幹細胞の量、投与回数によって異なります。 治療の流れ 当院リペアセルクリニックでの自己脂肪由来幹細胞治療は、患者さまが納得して治療をお受けいただくため、専門医による事前のカウンセリングで治療法をご説明、ご提案させていただきます。 自己脂肪由来幹細胞治療の主な流れは、以下の通りです。 ステップ 主な内容 所要時間(目安) 1. 脂肪の採取 患者さまの下腹部に局所麻酔を行い、米粒3粒程度の脂肪組織を採取 約30分 2. 細胞の培養 専門の細胞培養センターにて、採取した脂肪組織から幹細胞を分離し、治療に必要な数まで培養・増殖させる (培養期間 約1ヶ月) 3. 幹細胞の投与 培養・増殖させた幹細胞を、疾患や患者さまの状態に応じて静脈点滴または治療部位へ局所注射といった方法で投与 約5分~80分 治療開始前には感染症のリスクを確認するための血液検査が必須となりますことをご了承ください。 また、治療効果は投与後すぐに現れるものではなく、数ヶ月かけて徐々に変化を感じられることが一般的です。 ご自身の細胞を用いるため、アレルギー反応や拒絶反応といった副作用のリスクが低いのが特徴です。 幹細胞治療とは再生医療の一つ!新たな治療の選択肢として検討しよう 幹細胞の持つ傷ついた組織を修復し再生する能力を活かした幹細胞治療は、多岐にわたる疾患への応用が期待される先端医療です。 ご自身の細胞を用いることによる副作用リスクの低さや、従来の治療では難しかった根本的な改善が期待できます。 一方で、現在は保険適用外であるために費用負担の大きかったり、効果には個人差があるといった側面もあります。 幹細胞治療は、すべての方のあらゆる病気を治せる万能な治療法ではありませんが、ご自身の状態を正確に把握し、治療の可能性と限界について専門医と十分に話し合い、納得のいく選択をしましょう。
2021.01.06 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
膝の痛みや違和感が気になる方の中には、「変形性膝関節症はどんな人に多いの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。 変形性膝関節症とは、何らかの原因で膝の軟骨がすり減り、痛みや腫れなどを引き起こす疾患です。 症状が進行すると、膝の強い痛みで日常生活に支障をきたす恐れがあります。 変形性膝関節症は、高齢の女性や肥満傾向の方、O脚の方などに多い傾向があります。 この記事では、変形性膝関節症がどんな人に多いのか、特徴や対策について解説します。 変形性膝関節症のリスクを高める要因や対策を把握して、膝を守るための習慣作りをはじめてみましょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性膝関節症による痛み症状の改善が期待できる再生医療の治療法や症例を公開中です。 歩けないほどの痛みに進行してしまう前に再生医療とはどのような治療かご確認ください。 変形性膝関節症はどんな人に多い?なりやすい人の特徴 変形性膝関節症になりやすい人の特徴は、以下の7つです。 50代以上の方 女性の方 肥満や急激な体重増加をしている方 膝に負担のかかる仕事をしている方 膝を酷使するスポーツをしている方 O脚やX脚の方 膝の既往歴がある方 どのようなことが原因で変形性膝関節症になるのか順番にみていきましょう。 50代以上の方 変形性膝関節症は、50代以上の方に多い傾向にあります。 膝の衝撃吸収や関節の柔軟性を高めるのが主な役割の軟骨は、年齢とともに負担が蓄積して、すり減ったり硬くなったりするためです。 また、加齢による筋力の低下も見逃せないポイントです。 膝周囲の筋力が不足すると、膝の関節が不安定になり無理な力が加わった結果、膝の軟骨がすり減る場合があります。 そのため、50代を過ぎたら膝の健康に気を配り、早めの予防やケアを心がけましょう。 女性の方 変形性膝関節症は、女性の方に多いことがわかっています。 男性と女性の有病率を調べると、60歳以降の男女比に大きな差がある※ことがわかりました。 ※出典:PubMed 年齢 男性 女性 比率 60~69歳 35.2% 57.1% 女性が約1.6倍多い 70-79歳 48.2% 71.9% 女性が約1.5倍多い 80歳以上 51.6% 80.7% 女性が約1.5倍多い 変形性膝関節症に女性が多い理由は、女性ホルモンの低下や、男性よりも筋力が少ない点などが挙げられます。 女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、女性らしい体型を作るだけでなく軟骨成分であるコラーゲンの生成を促す働きがあります。 しかし、エストロゲンは更年期を過ぎるとほとんど分泌されません。 そのため、更年期を過ぎると膝の軟骨がすり減りやすくなり、変形性膝関節症のリスクが高まると考えられます。 肥満や急激な体重増加をしている方 肥満や急激な体重増加をしている方は、変形性膝関節症になりやすい傾向があります。 肥満によって膝の負担が増えると、軟骨のすり減りが加速する恐れがあるためです。 たとえば、歩いているときは体重の3倍、階段の昇降は7倍の負担が膝関節にかかるといわれています。 1~2kgの減量でも膝関節の負担軽減が期待できるので、変形性膝関節症の症状改善のために体重管理をしましょう。 膝に負担のかかる仕事をしている方 膝に負担のかかる仕事をしている方も、変形性膝関節症のリスクを高める要因の一つです。 膝に負担がかかりやすい仕事は、以下の通りです。 営業 運送業 農業 調理師 美容師 保育士 介護士 接客業 重いものを持つ機会が多い仕事や、長時間の歩行、立つ時間が長い仕事、しゃがむ動作が多い仕事は、膝関節に負担がかかりやすいので、軟骨のすり減りを早める場合があります。 以下の記事では、介護職における変形性膝関節症の発症リスクや治療法についてまとめているので、詳しく知りたい方はご覧ください。 膝を酷使するスポーツをしている方 膝を酷使するスポーツをしていて膝が痛む場合は、変形性膝関節症を疑ってみましょう。 膝を酷使するスポーツの一例は、下記の通りです。 ランニング 登山 ラグビー サッカー バレーボール 野球 ゴルフ テニス ウエイトリフティング スキー スケート 現役でスポーツに取り組んでいる人はもちろん、若い頃に膝に負担がかかるスポーツをしていた方も変形性膝関節症の発症リスクが高まります。 運動による膝の痛みが翌日まで続く場合は、無理をせずに3日~1週間程度スポーツを休みましょう。 以下の記事では、ランニングと変形性膝関節症の関係や運動時の注意点を紹介しているので、詳しく知りたい方はご覧ください。 O脚やX脚の方 O脚やX脚の方も変形性膝関節症になる恐れがあります。 それぞれの特徴と変形性膝関節症のリスクについて、以下にまとめました。 膝の変形 特徴 変形性膝関節症のリスク O脚 左右のくるぶしを付けて立った際に、膝間に隙間ができる 膝の内側に体重が集中し、軟骨がすり減りやすくなる X脚 壁に背をつけて立つと、ふくらはぎやくるぶしがつかない 膝の外側に負担がかかり、軟骨が摩耗しやすい O脚やX脚の主な原因は、筋力不足や姿勢、生まれつきの骨格、怪我の後遺症などです。 将来的に変形性膝関節症につながる可能性があるため、ストレッチや筋トレによって膝への負担を軽減する対策をしましょう。 膝の既往歴がある方 膝の既往歴がある方も変形性膝関節症になるリスクがあります。 主な膝の既往歴を、以下にまとめました。 靭帯の断裂 半月板損傷 膝の骨折 関節リウマチ 事故やスポーツなどで膝の靭帯・半月板・軟骨が損傷すると、膝の滑らかな動きや安定感が損なわれて軟骨がすり減りやすくなる場合があります。 とくに、半月板は軟骨よりも固い組織でしっかりと膝を支える役目を果たすため、損傷したり手術で切除すると軟骨に過度な負担がかかります。 また、関節リウマチは免疫システムの異常によって健康な組織を攻撃してしまうため、変形性膝関節症につながる恐れがあります。 関節リウマチの治療法については、以下の記事で解説しているため、ぜひご覧ください。 変形性膝関節症になりやすい人が行うべき対策 変形性膝関節症になりやすい人が行いたい対策は、以下の通りです。 膝への負担を避ける工夫を行う 体重管理を徹底する 膝周辺の筋トレやストレッチを行う 変形性膝関節症の発症や進行を防ぐには、膝関節に負担をかけないことが重要です。 症状を放置していると痛みが強くなり、日常生活に支障をきたす可能性があるので、早めに対策しましょう。 膝への負担を避ける工夫を行う 変形性膝関節症になりやすい方は、日常生活に以下の工夫を取り入れると、膝の負担軽減が見込めます。 歩行時は膝を伸ばし、親指や人差し指に体重をかける 背筋がまっすぐになるよう姿勢を正す ベッドや椅子、洋式便器の使用など生活環境を変更する 階段の昇降時は手すりを活用する しっかりと湯船につかる 日常生活では、上記のような対策を取ることで膝の負担を軽減させる工夫をし、変形性膝関節症のリスクを増やさないようにしましょう。 体重管理を徹底する 肥満の人は、体重管理を徹底して減量を心がけましょう。 体重が3㎏増えると、歩くときには膝に9㎏以上の負担がかかるといわれています。 体重管理のポイントは、下記の通りです。 毎日体重を測る 食事は腹8分目に抑える 野菜から食べる 間食を控える 20分程度の適度な有酸素運動をする 体重管理のために運動をする際は、ウォーキングやサイクリング、水平などの有酸素運動がおすすめです。 1kgの減量でも膝の負担軽減が見込めるため、できる範囲からはじめてみましょう。 膝周辺の筋トレやストレッチを行う 変形性膝関節症を防ぐためにも、膝周辺の筋トレやストレッチを行いましょう。 膝周辺の筋力や柔軟性が向上すると、膝の関節が安定し、負担軽減につながります。 以下のような、膝の動きを支える太もものトレーニングを実施しましょう。 1.背もたれのある椅子に深く腰掛ける 2.片足を水平までゆっくり持ち上げる 3.5秒間キープする 4.持ち上げた足をゆっくり下す 次に、膝の動きを良くするトレーニングを紹介します。 足を伸ばして座り、かかとの下にタオルを置く かかとをゆっくりとお尻に近づけ、できるだけ膝を曲げる かかとをゆっくりとお尻から遠ざけ、できるだけ膝を伸ばす 膝が曲げにくい方や曲げると痛みがある方は、無理せずにトレーニングを休みましょう。 変形性膝関節症に関してよくある質問 変形性膝関節症に関してよくある質問を紹介します。 変形性膝関節症の治し方は? 変形性膝関節症の症状は? 若い人も変形性膝関節症になる原因は? 変形性膝関節症でしてはいけない運動は? それぞれ詳しくみていきましょう。 変形性膝関節症の治し方は? 変形性膝関節症の治し方を、下記にまとめました。 治療法 治療内容 保存療法 運動療法 訓練で太ももや膝周囲の筋肉を強化する 装具療法 杖やサポーターなどの使用する 薬物療法 内服薬や湿布薬で炎症を抑える 膝の滑らかな動きを助けるヒアルロン酸の注射をする 強い抗炎や鎮痛作用があるステロイド注射する 手術療法 関節鏡視下手術 膝に小さな穴を開けて内視鏡と呼ばれる器具を挿入し、損傷した関節軟骨片を取り除く 骨切り術 進行したO脚・X脚に対して、すねや太ももの骨を一部切り取り、正しい部分に体重がかかるように関節の向きを矯正する 人工膝関節置換術 損傷した骨を削って形を整えながら、人工関節を設置する 保存療法は、炎症や痛みを抑えるために内服薬や注射を施したり、筋力の強化を目指したりします。 保存療法を半年継続しても症状の改善がみられない場合は、手術による治療が検討されます。 また、近年は手術しない治療法として、再生医療も選択肢のひとつです。 再生医療は、患者さま自身の細胞を使って損傷した軟骨の修復を促す治療法です。 手術に抵抗がある方は、再生医療による治療をご検討ください。 変形性膝関節症の症状は? 変形性膝関節症の主な症状は下記の通りです。 膝が痛む 動き始めたときにる膝のこわばりを感じる 膝が腫れる 痛い部分に触れると熱感がある 膝に水がたまる 変形性膝関節症は、症状が進行し末期になると安静にしていても膝が痛んだり、骨の変形によって歩行が難しくなったりして日常生活に大きな影響を及ぼす恐れがあります。 若い人でも変形性膝関節症になる原因は? 若い人でも変形性膝関節症になる原因は、下記の通りです。 肥満の方は、膝にかかる負担が増え、関節がすり減りやすくなる O脚・X脚の方は、膝の特定の部位に過度な負担がかかりやすくなる 事故やスポーツによって膝の靭帯や半月板が損傷すると、軟骨の損傷が進む場合がある 膝の関節に慢性的な負担がかかりやすくなる仕事をしている方 若い人でも膝に負担のかかる生活習慣が続けば、将来的に関節に大きな影響を及ぼす恐れがあります。 減量や筋力トレーニング、姿勢の改善などの日常生活の見直しは、膝の負担軽減につながります。 変形性膝関節症でしてはいけない運動は? 変形性膝関節症の方に避けた方が良い運動は、下記のようなスポーツです。 ランニング スクワット サッカー 野球 テニス スキー とくに、急に止まったり動いたりする動作は膝の負担が大きいので注意しましょう。 膝の痛みがあるときは、症状が悪化する恐れがあるので安静にすることが推奨されます。 運動をする場合は、ウォーキングや水泳などの膝への負担が少ない有酸素運動がおすすめです。 変形性膝関節症になりやすい人は膝の負担に注意して生活しよう 変形性膝関節症は、少しずつ症状が進行する疾患なので、膝の負担がかからないようにしましょう。 変形性膝関節症になりやすい方は、下記の通りです。 50代以上の方 女性の方 肥満や急激な体重増加をした方 膝に負担のかかる仕事をしている方 膝を酷使するスポーツをしている方 O脚やX脚の方 膝の既往歴がある方 膝の負担が少ない姿勢を身につけたり、膝周りの筋力を強化したりして変形性膝関節症の発症や症状の進行を防ぎましょう。 また、近年の変形性膝関節症の治療では、手術しない治療法として再生医療が注目されています。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症に対して再生医療を提供しています。 再生医療による治療に興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。
2020.07.22 -
- ひざ関節
- 再生治療
通勤やドライブなど、特に長時間の運転が多い人は、車に乗るたびに感じる膝のつらい痛みにお悩みではありませんか。 何気なく行っている運転が実は膝に大きな負担をかけているかもしれませんが、車の運転中や運転後に膝が痛むという症状は、適切な対策を行えば改善が期待できます。 長時間のドライブで膝に違和感を覚えたり、車から降りる際に膝の曲げ伸ばしがつらいと感じたりしているあなたへ、この記事では痛みを引き起こす4つの主要な原因と、今日から実践できる具体的な改善方法をお伝えします。 また、再生医療の専門的なクリニックである当院(リペアセルクリニック)では、膝の慢性的な痛みの症状に対して改善が見込める再生医療について、最新の情報を発信しています。 >>再生医療で改善が見込めた「ひざ関節の症例」の詳細はこちら 公式LINEでは、再生医療のガイドブックだけでなく、膝の改善症例を動画形式でも紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。 運転中に膝が痛くなる4つの主な原因 運転による膝の痛みは、主に以下の4つの要因が複合的に作用して発生します。 アクセル・ブレーキ操作による膝への負担 長時間同じ姿勢でいることによる血行不良 間違ったシートポジションによる不自然な体勢 クッション性の低いシートによる路面からの衝撃 これらの原因は単独で痛みを引き起こすこともあれば、複数の要因が重なって症状を悪化させることもあります。 あなたの運転習慣や車の状態と照らし合わせながら、どの原因が当てはまるかを確認してみてください。 アクセル・ブレーキ操作による膝への負担 アクセルとブレーキを交互に踏む動作は、膝関節の中でも特に膝蓋骨(しつがいこつ)周辺の筋肉や靭帯に繰り返し負荷をかけます。 特に問題となるのが、かかとを床に固定したまま、つま先だけでペダル操作を行う運転方法です。 この動作では、膝から下のすねの骨が不自然に外側へ捻れ、膝関節内の軟骨組織に偏った圧力がかかってしまいます。 通常の歩行では足全体を使って自然な動きをしますが、ペダル操作では限られた範囲での反復動作となるため、特定の部位に疲労が蓄積しやすくなります。 正しいペダル操作では、足全体を使ってペダルを踏むことを意識し、時には足をペダルから離して休ませることも効果的です。 長時間同じ姿勢でいることによる血行不良 長時間にわたり膝を曲げたままの同じ姿勢を続けると、膝周辺の筋肉がこわばり、血行が悪くなることで痛みを引き起こしやすくなります。 血行不良が起こると、筋肉内に疲労物質や発痛物質(ブラジキニンやプロスタグランジンなど)が蓄積し、発痛物質が排出されにくくなります※。 ※出典:血行障害性疼痛 その結果、膝に鈍い痛みや重だるさを感じるようになり、車から降りて歩き出す際に強い痛みを感じるケースも少なくありません。 高速道路での長距離運転では、1~2時間ごとにサービスエリアで休憩を取り、軽いストレッチや歩行で血流を改善させることが痛みの予防につながります。 間違ったシートポジションによる不自然な体勢 自分に合わないシートポジションでの運転は、無意識のうちに膝へ不自然な力がかかり続け、痛みを誘発する大きな要因です。 例えば、シートがハンドルに近すぎると膝が窮屈に曲がり続け、膝裏の血管や神経を圧迫してしまいます。 逆にシートが遠すぎると、ペダルを踏むたびにつま先を伸ばすことになり、膝やふくらはぎの筋肉に過度な緊張を強いることにつながります。 適切なドライビングポジションを見つけるには、まずシートに深く腰掛け、背中をシートバックにしっかりと密着させてから各部の調整を行うことがポイントです。 クッション性の低いシートによる路面からの衝撃 長年使用してへたったシートや、もともとクッション性の低いシートでは、路面からの振動や衝撃が十分に吸収されません。 その結果、吸収されなかった衝撃がドライバーの身体、特に腰や膝関節へダイレクトに伝わり、痛みを引き起こすことがあります。 特に舗装状態の悪い道路や、段差の多い市街地を走行する際には、この影響が顕著に現れます。 健康な膝関節であればある程度の衝撃は吸収できますが、加齢により関節軟骨が薄くなっている場合や、すでに変形性膝関節症の初期症状がある場合には、わずかな衝撃でも痛みを引き起こす可能性があります。 シートクッションの追加や、衝撃吸収性の高いシートカバーの使用により路面からの振動を軽減できるだけでなく、タイヤの空気圧を適正に保つことも、車全体の衝撃吸収性を向上させる効果があります。 運転中・運転後に!膝の痛みを和らげる緊急対処法 運転中や運転直後に感じる膝の痛みは、適切な応急処置で一時的に緩和できます。 安全な場所に停車して膝の屈伸運動を行う 痛みがある部分をアイシングする 痛みを我慢しながら運転を続けると、症状が悪化するだけでなく、運転への集中力も低下してしまいます。 まずは無理をせず、安全を最優先に考えて行動しましょう。 安全な場所に停車して膝の屈伸運動を行う 運転中に膝の痛みや違和感を感じたら、まずサービスエリアやパーキングエリアなど安全な場所に停車しましょう。 車内で長時間同じ姿勢を続けたことで硬くなった膝周りの筋肉をゆっくりほぐすと血流が改善し、痛みの軽減が期待できます。 運動の際は「痛気持ちいい」程度にとどめ、決して無理をしないことがポイントです。 急激な動きは筋肉や靭帯を傷める可能性があるため、必ずゆっくりとした動作を心がけてください。 また、屈伸運動と併せてアキレス腱伸ばしも効果的で、ふくらはぎの筋肉をストレッチすることで、膝への負担が軽減されます。 片足を後ろに引き、かかとを地面につけたまま体重を前にかけ、10秒間キープする動作を左右3回ずつ行いましょう。 痛みがある部分をアイシングする 運転後に膝が熱っぽく感じたり、腫れぼったさがある場合は炎症が起きている可能性があり、このような症状にはアイシング(冷却)が効果的です。 冷やすことで血管が収縮し、炎症物質の拡散を抑え、痛みを緩和する効果が期待できます。 コンビニエンスストアで購入できる冷却スプレーや、ペットボトルに入れた冷水でも代用可能です。 ただし、感覚がなくなるほど冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、適度な冷たさを保つよう注意してください。 膝の痛みを繰り返さない!今日からできる予防・改善策5選 運転による膝の痛みは、日々の習慣を少し変えるだけで劇的に改善する可能性があります。 ここでは、今日からすぐに実践できる5つの予防・改善策を紹介します。 正しいシートポジションに調整する 運転姿勢をサポートする便利グッズを活用する 運転前後に効果的!膝周りのストレッチ 定期的な休憩を心がける 日常生活から見直す膝への負担軽減策 一度に全てを実践する必要はありません。 まずは取り組みやすいものから始めて、徐々に習慣化していくことで、膝の痛みから解放された快適なカーライフを取り戻せるでしょう。 正しいシートポジションに調整する 適切なシートポジションへの調整は、膝への負担を軽減する最も基本的かつ効果的な方法です。 理想的な位置は、ブレーキペダルを強く踏み込んだときでも、膝が伸びきらず、90度から110度程度の自然な角度を保てる状態です。 シート調整後は、必ず5分程度の試運転を行い、違和感がないか確認しましょう。 最初は違和感があっても、正しいポジションに慣れることで、膝への負担は確実に軽減されます。 運転姿勢をサポートする便利グッズを活用する 市販されている運転サポートグッズを上手に活用することで、膝への負担をさらに軽減できます。 それぞれのグッズには特有の効果があるため、自分の症状や運転スタイルに合わせて選ぶことがポイントです。 グッズの種類 主な効果 選び方のポイント 膝下クッション 太ももの圧迫を軽減し、血流を改善 厚さ3~5cm程度で、硬すぎないものを選ぶ 低反発シートクッション 路面からの衝撃を吸収し、体圧を分散 運転席の形状に合うサイズで、通気性の良いもの ペダルカバー ペダル操作時の足への衝撃を緩和 滑り止め加工があり、純正ペダルにフィットするもの 膝用サポーター 膝関節を適度に固定し、安定性を向上 伸縮性があり、長時間着用しても締め付けないもの これらのグッズは、カー用品店やオンラインショップで手軽に購入できます。 ただし、過度に頼りすぎると筋力低下を招く可能性もあるため、あくまで補助的な使用にとどめることをおすすめします。 運転前後に効果的!膝周りのストレッチ 運転前後のストレッチは、膝周りの筋肉の柔軟性を保ち、血流を促進する効果があります。 特に大腿四頭筋(太もも前側)、ハムストリングス(太もも裏側)、殿筋(お尻)のストレッチが効果的です。 1. 大腿四頭筋のストレッチ 車や壁に片手をついて立つ 片足の足首を掴み、かかとをお尻に近づける 太もも前側が伸びているのを感じながら20秒キープ 左右各3回実施 2. ハムストリングスのストレッチ 片足を一歩前に出し、かかとを地面につける 前に出した足のつま先を上に向ける 上体を前に倒し、太もも裏側の伸びを感じながら20秒キープ 左右各3回実施 3. 殿筋のストレッチ 運転席に座った状態で、片足の足首を反対の膝に乗せる 背筋を伸ばしたまま、上体を前に倒す お尻の奥が伸びるのを感じながら15秒キープ 左右各3回実施 各ストレッチは、呼吸を止めずにリラックスして行うことがコツです。 痛みを感じる場合は無理をせず、心地よい伸びを感じる程度にとどめましょう。 定期的な休憩を心がける 長時間の連続運転は、膝への負担を蓄積させる最大の要因です。 最低でも1~2時間に1回は休憩を取り、車から降りて体を動かすことで、膝の痛みを予防できます。 高速道路では約50km間隔でサービスエリアが設置されているため、これを目安に休憩計画を立てると良いでしょう。 市街地走行でも、2時間を超える運転では意識的に休憩を取ることをおすすめします。 日常生活から見直す膝への負担軽減策 運転時の膝の痛みを根本から改善するには、日常生活での膝への配慮も欠かせません。 特に体重管理と筋力強化は、膝関節への負担を軽減する最も効果的な方法です。 体重が1kg増えると、膝には約3~4kgの負荷が追加されるため、運転時の膝への負担軽減のためにも適正体重を維持することを心がけましょう。 膝を支える筋力トレーニングとしては、以下のようなものがおすすめです。 ウォーキング:1日20~30分、週3回以上 水中ウォーキング:膝への負担が少なく、効果的に筋力アップ 椅子からの立ち座り運動:太もも前側の筋力強化に効果的 これらの運動を継続することで、膝の痛みに悩まされない体づくりができるでしょう。 長く続く膝の痛みは変形性膝関節症かも?セルフチェック方法も紹介 セルフケアを試しても運転時の膝の痛みが続く場合、その背景には「変形性膝関節症」という関節の病気が隠れている可能性があります。 これは加齢などにより膝の軟骨がすり減ることで炎症や痛みが起きるもので、決して珍しいものではありません。 過度に不安になる必要はありませんが、ご自身の膝の状態を知るために、以下の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。 もしこれらの項目に複数当てはまるようであれば、一度専門医に相談することを検討しましょう。 痛みが続く・強い場合は迷わず整形外科を受診しよう セルフケアや対策を講じても一向に痛みが改善しない、あるいは痛みが強く日常生活に支障をきたしている場合は、迷わず整形外科を受診しましょう。 整形外科では、膝関節の状態を詳しく調べ、変形性膝関節症の進行度を正確に診断できます。 軟骨のすり減り具合や半月板の損傷、靭帯の状態なども確認でき、適切な治療方針を立てることが可能です。 受診の際は、以下の情報を医師に伝えると、より的確な診断につながります。 痛みが始まった時期と経過 運転時間や頻度 痛みの強さ(10段階評価) 実施したセルフケアとその効果 過去の膝のケガや病歴 早期の受診により、保存療法(運動療法や薬物療法)で改善できる可能性が高まります。 症状が進行してからでは手術が必要になるケースもあるため、「まだ大丈夫」と我慢せず、専門医の診断を仰ぎましょう。 運転と膝の痛みでよくある質問と回答 運転に関する膝の痛みについて、多くの方から寄せられる質問にお答えします。 変形性膝関節症でも車は運転はできる? 膝が痛い場合はサポーターを付ければ運転中も楽になる? 以下で順番に解説していきます。 変形性膝関節症でも車は運転はできる? 変形性膝関節症と診断されても、症状が軽度から中等度であれば、多くの場合は運転を続けることが可能です。 ただし、安全運転のためには膝の状態に応じた工夫と注意が欠かせないため、運転を続ける上での判断基準として、以下の点を確認しましょう。 ブレーキペダルを素早く確実に踏めるか 長時間の運転後も、膝の動きに支障がないか 痛みによって運転への集中力が低下していないか 運転に不安を感じるほどの症状がある場合は、無理をせず運転を控えるようにしてください。 膝が痛い場合はサポーターを付ければ運転中も楽になる? 膝サポーターは、運転中の膝の痛みを一時的に軽減する効果が期待できます。 サポーターが膝関節を適度に固定し安定性を高めることで、ペダル操作時の不安定感や痛みを和らげる効果があります。 しかし、サポーターはあくまで補助的な役割であり、以下の点に注意が必要です。 運転用としては、膝全体を覆うタイプよりも膝蓋骨(お皿)の下を支えるタイプが操作性を妨げにくくおすすめです。 また、通気性の良い素材を選ぶことで、長時間の使用でも快適さを保てます。 運転中の膝の痛みは原因を知り、正しい対策で改善しよう 運転中の膝の痛みは、シートポジションの見直しや適切なストレッチや便利グッズの活用など、原因に応じた正しい対策を講じることで改善が期待できます。 しかし、セルフケアで改善が見られない場合や変形性膝関節症などの疾患が疑われる場合は、早期の医療機関受診が大切です。 適切な診断と治療により症状の進行を抑え、快適な運転を長く続けることができます。 慢性的な膝の痛みに悩まされている方には、最新の治療法として再生医療という選択肢もあります。 再生医療の専門員であるリペアセルクリニックでは、脂肪由来幹細胞を用いた再生医療により、従来の治療では改善が困難だった膝の痛みに対しても新たなアプローチを提供しています。 自己の細胞を活用するため拒絶反応のリスクが少なく、手術を避けたい方にも適した治療法です。 運転を楽しみ続けたい、膝の痛みから解放されたいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。 >>再生医療で改善が見込めた「ひざ関節の症例」の詳細はこちら
2020.07.22 -
- ひざ関節
- 再生治療
畑仕事は一見すると穏やかな作業に見えるかもしれませんが、膝への負担は想像以上に大きい作業です。 「最近しゃがむと膝が痛い」「立ち上がるときに違和感がある」といった症状が出てくる場合、畑仕事による変形性膝関節症の初期サインかもしれません。 変形性膝関節症が進むと、しゃがむ・立ち上がるといった当たり前の動作がつらくなり、「もう畑に出るのは無理かもしれない」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では、畑仕事が膝に与える影響と、痛みを軽減するための具体的な作業の工夫について、詳しく解説していきます。 これからも畑に立ち続けるために、ぜひ参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症の症状に不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 LINEで家族ができるケア情報についても配信しているので、ぜひご確認ください。 畑仕事が膝に与える影響と変形性膝関節症について 畑仕事は膝の関節を頻繁に使うため、膝関節の軟骨がすり減り、骨が変形することで痛みや炎症が生じる変形性膝関節症になる場合があります。 畑作業では、「しゃがむ」「膝をつく」「前かがみになる」「重いものを持つ」といった動作が頻繁に繰り返されます。 これらの動作はすべて、膝関節に大きな負荷をかける要因です。 特にしゃがむ動作は、膝の関節軟骨に大きな圧力がかかるため、長時間続けたり頻繁に立ったり座ったりを繰り返すことで、関節がすり減りやすくなります。 負担が積み重なることで、徐々に関節の変形が起こり、痛みや腫れといった症状につながるのです。 変形性膝関節症の初期の段階では「膝がこわばる」「階段の上り下りがつらい」といった軽い違和感から始まりますが、進行すると畑作業に支障をきたすようになります。 さらに膝の痛みが続くことで歩行や体のバランスも悪くなり、転倒のリスクが高まるため、早めの対策が重要です。 膝の痛みを軽減しながら畑仕事を続けるための工夫 変形性膝関節症を抱えながら、畑仕事を続けるためには、膝への負担を減らし作業を無理なく続ける工夫が重要です。 【膝の痛みを軽減しながら畑仕事を続けるための工夫】 作業時間と道具の見直す 作業後のケアを行う 家族・周囲と協力し「無理しない習慣」を作る 下記では畑仕事の現場で実践できる、膝に優しい工夫を紹介していきます。 作業時間と道具を見直す 基本的な対策として、「無理に長時間続けない」ことが挙げられます。 膝関節にとって負担になるのは、同じ姿勢を続けることと、急に負荷の大きな動作を行うことです。 作業は30分を目安に一度立ち上がる・休むなど、リズムを意識しましょう。 道具に関しても、以下のような工夫を行うのがおすすめです。 作業用の低い椅子や踏み台を用意する 柄の長い農具を使う 作業用の低い椅子や踏み台は、しゃがむ姿勢を避けられ、膝への負担を軽減するのに適しています。 柄の長い農具は腰をかがめずに済むため、膝だけでなく腰の保護にも有効です。 上記のような小さな工夫の積み重ねが、膝へのストレスを大きく減らすポイントとなります。 作業後のケアを行う 畑作業の後は、体をケアすることが重要です。 作業後に以下を習慣にすると、炎症や疲労の蓄積を防ぎやすくなります。 冷却(保冷剤などで膝を10〜15分冷やす) ↳炎症や腫れの予防に効果的 軽いストレッチ ↳太もも・ふくらはぎ・足首まわりをゆっくり伸ばす 温熱療法(お風呂で温める/温湿布) ↳筋肉のこわばりや血流改善に効果的 上記のようなケアは、痛みの予防だけでなく、日常生活での動作を軽くする基盤作りにもつながります。 家族・周囲と協力し「無理しない習慣」を作る 変形性膝関節症と向き合うには、痛みを一人で抱え込まず無理しない習慣を作ることが大切です。 作業の分担や支援をお願いすることで、身体的にも心理的にも負担が軽くなります。 重いものを運ぶときは手伝ってもらう・作業スケジュールを無理のない範囲に設定するなどの行動を続けることで、無理のない習慣を作ることができます。 サポートしてもらいやすい環境を作るためにも、周囲に「できるだけ続けたいけれど無理はできない」旨を伝えておくことが重要です。 変形性膝関節症の治療方法 変形性膝関節症は進行性の疾患ですが、早期の対処と適切な治療を行うことで、痛みのコントロールや進行の抑制が可能です。 以下では、医療現場で一般的に行われている保存療法と手術療法について紹介します。 項目 保存療法(非手術) 手術療法 対象 初期〜中期の症状 中期〜末期で保存療法が効かない場合 主な内容 薬物療法・運動療法・装具・注射など 人工関節置換術・骨切り術など 負担 身体的負担が少なく、通院で可能 入院・リハビリが必要 効果の持続性 一時的な痛みの軽減が中心 痛みの根本的な改善が期待できる 費用 比較的安価(保険適用が多い) 保険適用でも一定は自己負担 畑仕事への影響 継続しやすいが制限も必要 回復後は再開可能だが一時中断が必要 変形性膝関節症の初期から中期にかけては、多くの場合、保存療法(手術以外の治療)が選ばれます。 保存療法は「痛みをゼロにする」のではなく、「痛みと上手に付き合いながら日常生活を快適にする」ことを目的とします。 保存療法で十分な効果が得られない場合、手術療法が検討されます。 手術は身体への負担も大きいため、仕事や生活スタイル、年齢なども考慮して慎重に検討する必要があります。 変形性膝関節症には再生医療という選択肢の検討もおすすめ 先進的な方法として近年注目を集めているのが、再生医療による治療法です。 これは、自分の血液や脂肪組織から取り出した成分を使って、膝の修復力を高める治療です。 例えばPRP療法(多血小板血漿療法)では、血液から抽出した血小板を注射することで、膝の痛みや腫れの緩和が期待できます。 スポーツ選手のケガの治療でも活用されており、副作用のリスクも比較的少ないのが特徴です。 さらに進んだ治療としては、幹細胞治療があります。 幹細胞治療は自分の脂肪や骨髄から取り出した幹細胞を培養・注入することで、軟骨の再生や痛みの根本的な改善を目指すものです。 再生医療は「手術はしたくない」「でもこのまま痛みを抱えて暮らしたくない」と考える方にとって、有力な選択肢となります。 膝を守りながら、自分らしく畑仕事を続けよう! 変形性膝関節症と向き合いながら、自分に合った工夫や治療を取り入れていけば、畑仕事を安全に続けることは十分に可能です。 痛みが続く場合は我慢せず、早めに医療機関を受診して痛みの原因を改善していくことが重要です。 手術に抵抗がある方には、リペアセルクリニックが提供する再生医療の検討がおすすめです。 リペアセルクリニックでは、自分の体から採取した幹細胞やPRPを活用して、関節内の修復や炎症抑制を促す先進的な治療を行っています。 メスを入れずに膝の状態改善が目指せるため、「できるだけ自然な方法で膝を治したい」「趣味の畑仕事を長く続けたい」と願う方にとって、有力な選択肢となります。 畑に立つ喜びを諦めないためにも、まずはリペアセルクリニックの無料カウンセリングへご相談ください。
2020.07.20 -
- ひざ関節
「最近、仕事で重たいものを持った後に膝が痛むようになった…」「膝に違和感があるけど、仕事は休めないし、どうしたらいいんだろう?」 このようにお悩みではありませんか? 日常的に重量物を扱う仕事をされている方にとって、膝の痛みは仕事の継続や生活の質に大きく影響する深刻な問題です。 痛みを我慢しながら仕事を続けることで、症状が悪化するのではないかという不安も尽きないでしょう。 本記事では、重たいものを持つことで膝が痛くなる原因や疾患について詳しく解説します。 また、変形性膝関節症などの疾患に対する治療法についても触れていますので、膝の痛みでお悩みの方はぜひ参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の疾患に対する治療法として注目されている再生医療に関する情報を公開中です。 重たいものを持つと膝が痛くなる原因 私たちの膝は歩行時や階段を上るときに、体重の約3〜4倍もの圧力を受けていますが、重たいものを持つと、膝への負荷はさらに増大します。 すでに変形性膝関節症や半月板損傷などの疾患がある場合は、膝へ負荷をかけることで痛みを感じる原因となります。 また、重たいものを持つことによる膝への負担が疾患をさらに悪化させてしまう可能性があるため注意しましょう。 加齢による組織の弾力性低下も、膝への負担に対する耐性を弱める要因となります。 重たいものを持つと膝が痛くなるときに考えられる疾患 重たいものを持つ作業を繰り返すことで、膝には以下のような疾患が発症するリスクがあります。 変形性膝関節症 半月板損傷 膝蓋腱炎 これらの疾患は初期症状が似ていることもあり、自己判断は難しいものです。 それぞれの疾患の特徴を理解して、該当する場合は早めに医療機関を受診しましょう。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減り、骨と骨が直接こすれることで痛みが生じる疾患です。 重たいものを繰り返し持つ動作は、関節への過度な負担となり、軟骨の摩耗を促進します。 初期症状は階段の上り下りや長時間の立ち仕事後に痛みを感じることが多く、進行すると安静時にも痛みが出るようになります。 特徴的な症状として、朝起きた時や長時間同じ姿勢でいた後に動き始めると感じる痛みがあります。 40歳以上の方に多く見られ、肥満や過去の膝の怪我も発症リスクを高めます。 半月板損傷 半月板損傷は、膝関節内部にあるクッションの役割をする半月板が裂けたり変性したりする状態です。 重たいものを持ち上げる際の不自然なひねりや急な方向転換が原因となることが多いです。 特徴的な症状として、膝の内側や外側の痛み、膝がロックして動かなくなる感覚、膝の腫れや水がたまる症状があります。 重度の場合は、膝が不安定になり「ガクッ」とする感覚や、歩行時に膝から「ポキポキ」という音がすることもあります。 負荷のかかる動作を続けると症状が悪化するため、痛みを感じたらすぐに休息を取ることが大切です。 膝蓋腱炎 膝蓋腱炎は、膝のお皿(膝蓋骨)と脛骨(すねの骨)をつなぐ膝蓋腱に炎症が生じる疾患です。 「ジャンパー膝」とも呼ばれ、重たいものを持ち上げる際の繰り返しの負荷や、しゃがんだ状態から立ち上がる動作の繰り返しで発症しやすくなります。 膝の前面、特に膝のお皿の下部に痛みを感じるのが特徴で、階段の上り下りや長時間の正座後に痛みが強くなります。 初期は運動中のみの痛みですが、進行すると日常生活でも痛みを感じるようになります。 適切な休息を取らずに無理を続けると、慢性化して治りにくくなることがあります。 重たいものから膝を守るために注意すべき仕事 重たいものを持つ機会が多く、膝関節に大きな負担がかかる仕事を3つ紹介します。 建設現場 引越し業社 工場現場 これらの職場で膝を守るためには、適切な作業手順や補助器具の活用、定期的な休憩の確保が重要です。 膝に痛みを感じ始めたら、早めに対策を講じることが症状の悪化を防ぐポイントになります。 建設現場 建設現場では、重いコンクリートブロックや建材の運搬、しゃがんだ姿勢での作業など、膝に大きな負担がかかる作業が日常的に行われています。 とくに問題となるのは、膝をついての床面作業です。 アスファルトやコンクリートなどの硬い地面に直接膝をつくことで、膝蓋骨周辺に強い圧力がかかります。 また、不安定な足場で重たいものを持つと、膝を捻る動作が入ることで大きな負荷がかかり、怪我のリスクを高めます。 建設現場では、適切な姿勢での荷物の持ち上げや膝当てやサポーターの着用により、膝の負担を減らしましょう。 引越し業者 引越し業者の作業員は、家具や家電製品など様々な重量物を持ち上げて運んだり、配置したりする作業を繰り返し行います。 冷蔵庫やベッドなどの大型家電・家具の運搬は膝に大きな負担をかけます。 狭い階段やエレベーターのない建物での作業では、膝を曲げた状態で重量物を支えなければならないケースも多く、膝への負担は避けられません。 また、繁忙期には休憩時間が十分に取れないこともあり、膝への負担が蓄積しやすくなります。 引越し作業では、二人以上での協力作業の徹底、台車などの補助器具の活用、適切な持ち方での作業を行いましょう。 工場現場 工場現場では、立ち仕事や重い部品の取り扱い、繰り返し動作など、膝に負担をかける要素が多く存在します。 生産ラインで同じ姿勢や動作を長時間続けることで、特定の部位に負担が集中しやすくなります。 床に置かれた物を頻繁に拾い上げる動作、しゃがんだ姿勢からの立ち上がりの繰り返しは膝への負担が大きく注意が必要です。 また、硬いコンクリート床での長時間の立ち仕事は、膝への衝撃を吸収できず、関節への負担が大きくなります。 工場現場では、作業台の高さ調整、衝撃吸収性のある床材や専用マットの使用、定期的な姿勢の変更と休憩の確保が膝の保護に効果的です。 重たいものから膝の負担を減らす対策は? 重たいものを持つ際に膝への負担を軽減するためには、日常生活や職場での対策が重要です。 以下で効果的な方法を紹介します。 対策 具体的な内容 適切な持ち上げ姿勢を意識する 荷物を体に密着させて、背筋を伸ばして物を持ち上げる 補助器具を活用する 台車、リフト、ベルトなどの道具を積極的に使用する 体重管理を心がける 過体重は膝への負担を増大させるため、適正体重を維持する 膝サポーターを着用する 作業中は膝関節を安定させるサポーターを利用する 筋力トレーニングを行う 太もも周りの筋肉を強化し、膝関節への負担を分散させる 柔軟性を高める ストレッチで筋肉や靭帯の柔軟性を保つ 休息を十分に取る 膝に痛みを感じる前に適度に休憩をとる 職場環境の改善を依頼する 上司や同僚の理解を得て、作業環境の改善や業務分担の見直しを提案する これらの対策を日常的に実践することで、膝への負担を大幅に軽減できます。 とくに仕事で重たいものを扱う場合は、一人で抱え込まず周囲の理解と協力を得ながら環境の改善を目指しましょう。 重たいものを持つと膝が痛くなるときによくある質問 重たいものを持つと膝が痛くなるときによくある質問を3つ紹介します。 膝が痛い時にやってはいけないことは? 膝が痛い時は仕事を休むべき? 変形性膝関節症の治療法は? 膝の痛みは我慢しないことが大切です。 以下の内容を確認して、適切な休憩を取り、必要に応じて治療を受けましょう。 膝が痛い時にやってはいけないことは? 膝の痛みがあるときは、以下の行為を避けましょう。 痛みを我慢して重たいものを持ち続ける 膝に負担のかかるスクワットや深い屈伸運動を行う 階段の上り下りを頻繁に行う 硬い地面での長時間の歩行や運動 長時間正座や中腰の姿勢を続ける 痛みが強い時にマッサージや強い刺激を与える 炎症がある時に患部を温めること(初期の炎症時は冷却が基本) 医師の診断なしで痛み止めを長期間服用する 医師の指導なく自己流のリハビリを行う これらは膝へ負担をかけて症状が悪化する可能性があります。 痛みがあるときは自己判断せず、医療機関を受診しましょう。 膝が痛い時は仕事を休むべき? 膝の痛みの程度と仕事内容によって判断が必要です。 激しい痛みや腫れがある場合、重たいものを持つ仕事や長時間の立ち仕事は休職や業務調整を検討すべきです。 無理を続けると症状が悪化し、長期的な休職が必要になる可能性があります。 一方、軽度の痛みであれば、適切なサポーターの使用や仕事内容の一時的な調整で対応できることもあります。 職場の上司や産業医に相談し、可能であれば一時的に軽作業へ変更するなどの対応が望ましいです。 変形性膝関節症の治療法は? 変形性膝関節症の治療は大きく保存療法と手術療法に分けられます。 保存療法は、手術を伴わない治療法です。消炎鎮痛剤の服用や注射療法、理学療法、生活習慣の改善などが行われます。 これらで十分な効果が得られない重症例では、人工膝関節置換術などの手術療法が検討されます。 また、近年注目されているのが再生医療です。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞や多血小板血漿(PRP)を用いる、体への負担が少ない治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞治療とPRP療法を提供しています。 再生医療に関して詳細は、以下をご覧ください。 重たいものは膝への負担が大きいので日常生活から負担軽減を意識しよう 膝関節は日常生活で体重の3〜4倍もの負荷がかかる重要な部位であり、重たいものを持つとさらに大きな負担となります。 膝の疾患リスクを減らすためには、正しい持ち方の実践や補助器具の活用が不可欠です。 とくに「建設現場」「引越し業者」「工事現場」などの膝への負担が大きい職場では、上司や同僚の協力を得て、環境の改善を目指しましょう。 もしも膝に痛みを感じたら、早めに休息をとり、必要に応じて医療機関を受診することが重要です。 膝の健康は一度損なうと回復に時間がかかります。 再生医療などの治療法も視野に入れながら、日常からの予防と早期対応を心がけましょう。
2020.07.14 -
- ひざ関節
ハイヒールを履いていると膝が痛いとお悩みの女性は多いはず。 ハイヒールを履いていると、足の裏全体を使って歩行できません。そのため、歩行の衝撃が分散されず膝の負担が増えます。 今回は、ハイヒールを履いたときに膝が痛くなる原因や、痛みの改善方法を解説します。ハイヒールを履いたときに膝の痛みがある方は参考にしてみてください。 この記事を読むと分かること ハイヒールを履いたときに膝が痛くなる原因 ハイヒールを履いたときの痛みを改善する方法 ハイヒールを履くと膝が痛い!その原因は? ハイヒールによる膝の痛みの主な原因は、不安定な姿勢による膝関節への負担集中です。 ハイヒールを履いている状態では、足の裏全体を地面につけて歩行できません。つまり、非常に不安定な状態にあります。 そして、ハイヒールを履いて歩くと膝を曲げる角度が小さくなり、十分に衝撃を吸収できません。曲げる角度が小さいため、関節がクッションとして十分に力が分散されず、ダイレクトに膝関節に力がかかります。 また、ハイヒールを履くと足首の動きが制限され、その分の安定性を高めるために太ももの筋肉が働いた結果、膝関節への負担が大きくなります。 ハイヒールは不安定な構造上、均等に力を加えて歩けないため、膝に負担がかかり膝の痛みが出るのです。 ハイヒールを履いても「膝が痛い!」という状態にならないようにするには? ハイヒールを履いても膝が痛くならない方法を紹介します。 具体的な内容は以下の2つです。 ハイヒールを履いても膝が痛くならない方法 ヒールが低くて太い靴を選ぶ 正しい歩き方を身につける 歩く際の衝撃が膝に集中しているため、膝の負担を分散させるように工夫しましょう。 ヒールが低くて太い靴を選ぶ 靴のヒールが高くなると、膝の内側へ負担が集中します。一方、太ももや脛の筋肉は外側の負担が大きくなります。 また、ヒールが細いと十分にかかとに力をかけられません。そのため、前のめりの姿勢になり、膝に痛みが生じます。 ハイヒールを履いても膝が痛くならないように、かかと部分をしっかりとサポートできる太さ・硬さがあるハイヒールを選ぶようにしましょう。 正しい歩き方を身につける ヒールを履いても膝が痛くならないようにするには歩き方も重要です。 着地の際は、膝を伸ばすと負担がかかりにくくなります。4~6㎠のミドルヒールの場合、かかとから着地するのもポイントです。 膝にやさしいハイヒール選びと歩き方に気を付けてみてください。 ハイヒールを履いた際の痛みを改善するには? ハイヒールを履いて膝が痛いときは、安静にしましょう。そして、なるべくハイヒールを履く時間を短くするようにしてください。 変形性膝関節症などを発症してしまうと、治療にも時間がかかります。 そうならないためにも、痛みが続くようであれば早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。 ハイヒールを履く前にできる!膝の痛みの予防方法 ハイヒールを履く前にできる予防方法である、簡単な筋トレを2種類紹介します。 手軽にできるので、すきま時間や外出前に実践してみましょう。 膝の曲げ伸ばし 椅子に座る 膝が痛む方の足を2秒かけて伸ばす 2秒かけて曲げる 曲げ伸ばしを繰り返して1日100回を目安に 太もも前面の筋力アップが期待できます。膝が痛む方は、無理のない範囲で行いましょう。 つま先の曲げ伸ばし バスタオルを丸めて高さが出るようにする マットなどの上に座る 片足はあぐらをかくように曲げて、もう片方は足を伸ばす 伸ばした足の太ももの下に1.のタオルを置く タオルを押しつぶすイメージで太ももの前面〜内側に力を入れる。この際、つま先を上に向ける 1日5回~10回を3セットが目安です 上記のストレッチはバスタオルを用意しましょう。 こちらも太ももの前側から内側の筋力アップに効果があります。 ハイヒールを履いて膝の痛みが慢性化したら早めに医療機関を受診しよう ハイヒールを履くと歩行の際に足首に十分な力を加えて地面を蹴る動作ができず、その負担を膝の関節やその周囲の筋肉が請け負った結果、「膝が痛い」症状が出る場合があります。 症状が軽度であれば安静にしつつハイヒールを控えたり、ストレッチをしたりして対処しましょう。 慢性的に痛みがあったり強い痛みが続いたりする場合は、変形性膝関節症が疑われるので医療機関の受診をおすすめします。 当院では、一般的な病院ではできない再生医療を取り扱っています。手術や入院をせずに痛みの根本から向き合いたい方は、お気軽にご相談ください。
2020.07.12 -
- ひざ関節
「立ち仕事が多く、膝に違和感を覚える」「手術や薬に頼ることは避けたい」 膝の軽い痛みや不調を抱えつつも、病院に行くほどではないと感じている方は多いのではないでしょうか。 この記事では、20代の膝の痛みの主な原因と、痛みを和らげる方法などについて解説します。 膝の痛みは年齢に関係なく、20代の若い世代にも少しずつ増えてきている症状のひとつです。 とくに、立ちっぱなしの仕事をしている方は日々の負担が蓄積し、知らないうちに膝にトラブルを抱えてしまうこともあります。 膝の痛みに関して情報収集中の方も、自分の症状と向き合う第一歩として参考にしてください。 20代で膝が痛い!立ち仕事が原因? 20代で膝が痛い原因は、主に以下の3つです。 原因1.長時間の立ち仕事によって靭帯に負担がかかっているケース 原因2.スポーツ・無理なトレーニングをしたケース 原因3.交通事故・転んだなどのイレギュラーなケース 自身の生活を振り返って当てはまる事項を確認し、症状の改善に努めましょう。 原因1.長時間の立ち仕事によって靭帯に負担がかかっているケース 長時間の立ち仕事は膝の靭帯に負担をかけ、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。 20代でも継続的な負荷により、以下の疾患を発症する可能性があります。 疾患名 主な原因 主な症状 靭帯損傷 膝の骨同士をつなぐ靭帯の一部が損傷または断裂する 痛み 膝がぐらつくような感覚 膝の腫れ 変形性膝関節症 慢性的な負荷で膝の関節内の軟骨が徐々にすり減り、骨にも変化が起こる 膝の痛み 膝の腫れ 初期は起き上がりや歩き始めに膝が痛くなり、休めば痛みが取れる 進行すると歩行困難に 長時間の立ち仕事は膝の靭帯や関節軟骨に持続的な負担をかけ、痛みや炎症を引き起こします。 初期症状は軽微でも、放置すると膝の不安定感や腫れ、歩行時の違和感などが現れ、日常生活に支障をきたす可能性があります。 膝の違和感や痛みが数日以上続いている場合は、早期の診断と適切な治療のため整形外科を受診しましょう。 20代で発症する変形性膝関節症については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。 原因2.スポーツ・無理なトレーニングをしたケース 慣れないスポーツや急なトレーニングは、膝の関節や腱に過度な負担をかけてさまざまな疾患を引き起こすリスクがあります。 無理な運動後に膝が痛くなった場合、以下のような疾患が考えられます。 疾患名 主な原因 主な症状 靭帯損傷 ジャンプの着地や方向転換、急停止などの動作で靭帯が伸びすぎたり断裂する 膝の痛み 膝の腫れ 不安定感 半月板損傷 ジャンプや方向転換の際などに、膝関節のクッションの役割を果たす半月板が傷つく 膝の痛み 膝の腫れ 引っかかり感 膝に水がたまる 膝蓋腱炎(ジャンパー膝) 繰り返しのジャンプやキック、ダッシュなどの動作によって膝のお皿とすねの骨をつなぐ腱である膝蓋腱が炎症を起こす 膝前面の痛み 膝の腫れ 押すと痛い 触れると熱を感じる 鵞足炎(がそくえん) 急な坂道のランニングや不適切なトレーニングで、膝の内側にある鵞足部に炎症が起きる 膝の内側下方の痛み 膝の腫れ 押すと痛い 触れると熱を感じる 慣れないスポーツや急なトレーニングは、膝の関節や腱に過度な負担をかけます。 とくに運動習慣がない人がいきなりハードな動きをすると、筋肉や靭帯が十分に対応できず、損傷のリスクが高まります。 膝に痛みが出た際は、スポーツを中断して早めに整形外科を受診しましょう。 予防のためには、スポーツやトレーニング前のストレッチやウォーミングアップを入念に行い、膝周囲の筋肉や腱をしっかりとほぐすことが重要です。 運動後のクールダウンやアイシングも、膝の負担軽減に役立ちます。 原因3.交通事故・転んだなどのイレギュラーなケース 転倒や交通事故による衝撃は、膝の靭帯や半月板や骨に損傷を及ぼす可能性があります。 以下は、事故や転倒などによって起こりうる代表的な疾患です。 疾患名 主な原因 主な症状 靭帯損傷 転倒時に膝をひねる・ねじるなどして靭帯が断裂・損傷する 膝の痛み 膝の腫れ 不安定感 半月板損傷 膝への強い衝撃やねじれによって、膝関節のクッションの役割を果たす半月板が損傷する 膝の痛み 膝の腫れ 引っかかり感 膝に水がたまる 膝の骨折 転倒や衝突による膝への直接的な力で膝の骨が折れる 膝の強い痛み 腫れ 膝が動かせない 交通事故による負傷は自覚症状が乏しいまま進行するケースもあります。 外傷後は痛みが軽くても内部が損傷している恐れがあるため、「大したことない」と自己判断せず、受傷後は速やかに医療機関を受診しましょう。 立ち仕事による膝の痛みを和らげる方法 立ち仕事による膝の痛みを和らげる方法は、以下の通りです。 適度に休憩をはさむ サポーターの使用 ストレッチや運動療法 体重管理 薬物療法 すぐに実施できる方法もあるので、自身に合った対処法を探してみましょう。 膝の痛みが改善されない場合は、医療機関の受診を検討してください。 適度に休憩をはさむ 長時間の立ち仕事は、筋肉や関節に負担が蓄積し痛みや疲労の原因になるため、適度に休憩をはさみましょう。 立ち仕事中の適度な休憩におけるポイントは、下記の通りです。 30分に1度は座ったり歩いたりする こまめな水分補給で筋肉の柔軟性を保つ ストレッチを取り入れる(ふくらはぎの上げ下げ・足首を回すなど) また、睡眠時間が7時間以下の日が2週間以上続くと筋骨格系の痛み発症リスクが1.7倍高まる※というデータもあります。 ※出典:PubMed「睡眠と怪我のリスク」 十分な睡眠をとり仕事中はこまめに休憩をはさむことで、膝の痛みを予防しやすくなります。 サポーターの使用 膝用サポーターは、靭帯や筋肉の役割を部分的に補助して膝関節の安定性を高める効果があります。 保温効果があるタイプは、血流の促進や関節の柔軟性維持にも役立ちます。 市販のサポーターは種類が多いため、痛みの部位や用途に合わせて適切なものを選びましょう。 なお、サポーターは根本的な原因を治すものではないため、装着しても膝の痛みに対する治療につながりません。 継続的に痛みがある場合は医師の診断を受けたうえで、適切な治療やリハビリとあわせて使用しましょう。 ストレッチや運動療法 ストレッチや適度な運動は、膝の痛みの緩和や機能維持に効果的です。 痛みのために動かさずにいると、膝周囲の筋力が低下してさらに痛みが悪化する恐れがあります。 厚生労働省により膝の痛み軽減や身体機能の向上に寄与すると報告されている運動は、以下の通りです。 運動内容 運動頻度 楽〜ややきつい程度のウォーキングや水中歩行など 1日30分以上 筋力トレーニング 週2〜3日 週3日以上の多要素運動(ストレッチ・ヨガなど) 高齢者には週3日以上の運動頻度が推奨されるが、若年層では個人の体力や症状に応じて調整 上記の運動を週に3回以上、2~3カ月にわたり計24回以上の運動を継続すると効果的※とされています。 ※出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」 すべての運動をこなす必要はありません。 まずは、週に3回のウォーキングから始めてみましょう。 運動で痛みが悪化する場合は無理をせず、医師に相談して適切な治療を受けましょう。 体重管理 立ち仕事中の膝の痛みの原因の一つに、肥満も考えられます。 肥満度を表す国際的な指標であるBMIは体重(kg)÷ 身長(m)の2乗で算出され、25以上の方は肥満と判定されます。 体重1kgの増加で、膝には約2〜3kgの負担がかかるとされており、立ち仕事をしている方にとっては深刻な影響を与えかねません。 体重管理のためにできることは、以下の通りです。 適度な運動を取り入れる バランスの良い食事を1日3回摂る 早食いやながら食いを控える 1kg減量するだけでも膝の負担は軽減するので、無理のない範囲で継続しましょう。 薬物療法 膝の痛みに対する一般的な薬物療法として、痛み止めの内服薬が挙げられます。 とくに、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は痛みの緩和だけでなく膝の炎症を抑える作用もあり、立ち仕事をしている方に広く用いられています。 非ステロイド性抗炎症薬は、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどが代表的です。 ただし、長期間の服用や過量摂取は胃腸障害や薬物乱用頭痛などの副作用を引き起こすリスクもあります。 自己判断での使用は避け、症状が長引く場合は医師に相談しましょう。 立ち仕事に影響するほど慢性的な膝の痛みには再生医療も選択肢の一つ 仕事を休めない20代の方にとって、膝の痛みは深刻な問題です。 立ち仕事を続けながら膝の痛みを抱える日々に不安を感じている方には、再生医療という選択肢があります。 再生医療の幹細胞治療は、患者さま自身から採取した幹細胞を活かして傷んだ軟骨や組織にアプローチします。 副作用のリスクが低く、入院不要で受けられる点が大きな魅力です。 公式LINEでは再生医療に関する情報や簡易オンライン診断などを行っています。 膝の痛みや気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 立ち仕事で膝が痛む方からよくある質問 この項目では、立ち仕事で膝が痛む方からよくある質問をご紹介します。 膝が痛い場合はすぐに病院に行った方がいい? 膝の痛みに有効なストレッチは? 20代で片足の膝が痛む場合は、どのような原因が考えられる? 膝が痛い場合はすぐに病院にいった方が良い? すぐに病院にいった方が良いかどうかは、痛みの程度や症状の出方によって異なります。 以下の表を参考に、受診の目安を確認してみましょう。 すぐに病院を受診すべき症状 様子を見ても良い症状 強い腫れや熱感がある 内出血や変色がある 事故や転倒など強い衝撃を受けた 安静にしていてもズキズキ痛む 歩行が困難 軽い違和感や一時的な痛み 動作時のみ痛みが出る 数日で痛みが引いている 日常生活には支障がない 膝の痛みが軽度な場合は、自宅での安静やストレッチやサポーターの使用などで様子を見るのも一つの手です。 痛みが長引いたり、繰り返したりする場合は医療機関の診察を受けましょう。 膝の痛みに有効なストレッチは? 膝の痛みには、以下のストレッチが効果的です。 1.仰向けに寝て、片膝を胸の方へゆっくり引き寄せる 2.両手を添えて支えながら、左右それぞれ5回ずつ行う 引き寄せる際は手の力に頼らず、足の力だけで動かすようにしましょう。 手で無理に引っ張ると、逆に膝を痛める恐れがあります。 20代で片足の膝が痛む場合は、どのような原因が考えられる? 20代で片足の膝が痛む場合に考えられる主な原因は、膝の使いすぎや外傷、関節・軟部組織(筋肉や靭帯など)の損傷です。 主な疾患と症状は以下のとおりです。 疾患名 症状など 膝の使いすぎ(オーバーユース) 日常の立ち仕事や運動習慣による蓄積疲労 靭帯損傷 膝のぐらつきや強い痛みが特徴で、捻ったりした際に起こりやすい。 変形性膝関節症 20代でも膝への負荷が慢性的にかかると軟骨がすり減ることがある 半月板損傷 膝の内部にあるクッション構造の断裂 鵞足炎(がそくえん) 膝の内側下部がズキズキ痛む炎症性疾患 若年層でも膝の痛みを放置すると悪化し、治療に長い時間がかかることがあります。 痛みが続く場合や歩行や日常生活に支障があるときは、整形外科の受診を検討しましょう。 立ち仕事による膝の痛みは再生医療を検討しよう 20代の若年層に多い立ち仕事による膝の痛みについて、主な原因と対処法をご紹介しました。 膝の痛みを和らげる主な方法は、下記の通りです。 こまめな休憩を取り入れる ストレッチや運動療法で筋力を維持する 膝のサポーターを活用する 食事や運動を意識した体重管理 痛み止めなど薬物療法の活用 慢性的な膝の痛みが続く場合や、手術は避けたいとお考えの方は再生医療という治療法も視野に入れてみましょう。 手術をせずに治療できるため、仕事を休めない方や若年層にも適しています。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご活用ください。 あなたの膝の悩みに合った治療法を、専門の医師が丁寧にご案内します。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.07.11 -
- ひざ関節
膝痛を改善し、登山がしたい!治す方法はあるのか 登山がブームとなり、挑戦する人も増えてきていますよね。また、ずっと登山が趣味で、長い間、登山を楽しんでいる人も多いと思います。 しかし、登山が好きという人の中には、「今後もずっと続けていきたいけれど、最近、膝痛がつらい、膝痛が治らないので登山ができない…。」と悩んでいる人もいるようです。 そこで今回は、「登山がしたいけれど、膝痛が治らない…早く治したい!」という人に向けて、膝痛の改善方法をご紹介します。 治らない膝痛は登山が原因? 膝痛の原因はさまざまで、登山をしている人の中には、登山そのものが膝痛の原因になっていることもあります。 登山で膝痛になる理由 登山で、なぜ膝痛になるのでしょうか。 一番の原因は、高低差のある道を長時間歩くことです。どうしても高低差のある道を歩くというのは、膝やその周辺の関節や軟骨に大きな負担を与えてしまいます。 そのため、登山をするときには、なるべく足への負担を軽減させることが大切です。 登山で膝痛に…改善方法は? セルフマッサージやテーピングやサポーターで補強することによって、登山のときに足にかかる負担を軽減することができます。また、足に負担のかかりにくい歩き方の指導を受けたり、杖を使うことも有効でしょう。 膝痛の原因は登山だけではない! 膝痛の原因は登山だけではありませんし、登山をしていると、必ず膝痛になる!ということでもありません。もともと膝の軟骨がすり減っているなど、膝自体に問題がある場合もあります。 そのような場合は、マッサージやテーピング、サポーターなどでの対処は難しいことがあり、膝の関節や靭帯の様子によっては、手術が必要になることもあります。 治らない膝痛を治すには手術しか方法はないの? 膝痛が治らない場合の原因として、関節やその周辺組織の損傷が考えられます。一度損傷したり、変形が進んでしまうと、自然治癒はほぼ不可能です。手術を行うことで、膝痛が劇的に改善し、再度、登山をしている人もいますから、登山がしたい!というのであれば、手術を検討するのも1つの方法です。 手術には骨切術のように骨の変形に合わせて人為的に骨を削って整える方法のほか、人工関節を入れる手術があります。人工関節手術は社会復帰も早く、膝痛が治らないと悩んでいた方の多くが改善を感じる手術でもあります。 しかし、人工関節には感染症のリスクがありますし、人工関節自体も加齢に伴い劣化していくため継続的な受診が必要などのデメリットも存在します。 登山をしたい!治らない膝痛を治す最新の方法とは? 最近注目を集めている治療法に、再生医療といった選択肢が挙げられます。 この再生医療では、自身の細胞で軟骨損傷を修復することで症状の進行を遅らせ、膝痛の改善を促します。外科的手術と比べて身体への負担も少なく、高齢の方でも受けることができます。また、副作用が少なく高い効果が期待できる治療法として話題になっています。 「膝痛が治らない、でも、また登山を楽しみたい!」と思っているのであれば、検討してみる価値のある治療法です。 まとめ・膝痛を改善し、登山がしたい!治す方法はあるのか 治らない膝痛を改善して、登山を楽しむための方法についてご紹介しました。軽度の痛みであれば、まずは自分でもできるマッサージや筋力トレーニングなどのケアを行い、普段から関節や筋肉を労わって過ごしてみてください。 生活に支障がある、登山ができないほどの膝痛が治らないという場合は、早めの受診をおススメします。外科的手術だけでなく、再生医療という最先端の方法も治らない膝痛の改善に効果が期待できますよ。ぜひ、検討してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.07.09 -
- ひざ関節
膝の前面に痛みを感じると、「ジャンパー膝」か「オスグッド病」を疑うことがありますが、見た目や症状が似ているため、どちらなのか判断に迷うケースが少なくありません。 特にスポーツを頻繁に行う方にとっては、正確な判断と適切な対処が早期回復の鍵となります。 本記事では、これら2つの膝の障害について、発症部位や原因、症状、治療法の違いを詳しく解説します。 それぞれの特徴を理解することで、自分の症状がどちらに当てはまるのか判断する助けになるでしょう。 ジャンパー膝とオスグッド病の違い 膝の前面に痛みを感じる代表的なスポーツ障害として、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)とオスグッド病があります。 どちらもジャンプや走行といった繰り返しの動作による負担が原因で発症しますが、病態や発症するメカニズム、治療法は異なります。 本章では、以下4つの観点から詳しく解説します。 似たような膝の痛みでも適切な対処法が異なるため、まずは自分の症状がどちらに近いのかを知りましょう。 比較項目 ジャンパー膝 オスグッド病 定義 膝蓋腱の炎症 脛骨粗面の剥離(はくり) 発症部位 膝蓋腱(膝蓋骨の下の腱) 脛骨粗面(膝蓋骨の下にある突出している骨) 原因 膝蓋腱への繰り返しの負荷による炎症 成長期に大腿四頭筋からの牽引力が脛骨粗面にかかること 主な症状 ジャンプ時の膝蓋腱の痛み・軽度の腫れ 脛骨粗面の突出・腫れ、運動後の痛み 治療法 スポーツ休止、リハビリ(筋力強化・ストレッチ) 安静、成長による自然治癒待ち 発症部位の違い ジャンパー膝とオスグッド病は、どちらも膝の前側に痛みが出る障害ですが、痛みが生じる部位が異なります。 発症部位の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 痛みが現れる部位 膝蓋腱(膝蓋骨の直下にある腱) 脛骨粗面(脛骨の上端部分) 組織の種類 腱(靭帯) 骨(成長軟骨部) 視認できる変化 あまり目立たない コブ状の隆起が見られることがある ジャンパー膝では膝蓋骨(膝のお皿)の直下にある膝蓋腱に炎症が起こり、痛みを感じます。 一方、オスグッド病では膝蓋骨よりさらに下方、脛骨(すねの骨)の上端部分にある脛骨粗面が痛みます。 つまり、ジャンパー膝は膝蓋腱という腱の障害であるのに対し、オスグッド病は脛骨粗面という骨の成長部位の障害です。 原因の違い ジャンパー膝とオスグッド病は、どちらもスポーツによる膝の使いすぎ(オーバーユース)が背景にありますが、発症メカニズムと好発年齢に違いがあります。 原因の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 主な原因 ジャンプや着地などによる膝蓋腱の繰り返しの酷使 成長期に大腿四頭筋の牽引力が脛骨粗面に繰り返しかかること 好発時期 中学生~20代のスポーツ選手に多い 小学校高学年~中学生の成長期に多い ジャンパー膝は、ジャンプやダッシュなどの動作を繰り返すことで膝蓋腱に微細な損傷が生じ、炎症が起きている状態です。 対してオスグッド病は、成長期特有の障害です。 成長期には骨の成長が筋肉や腱の伸びより速いため、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が硬くなりやすくなります。 上記のように、ジャンパー膝は主に腱の使いすぎによる炎症であるのに対し、オスグッド病は成長期の骨と筋肉のアンバランスが原因の成長痛的な性質を持ちます。 症状の違い ジャンパー膝とオスグッド病は膝の前面に痛みが出る点では共通していますが、痛みのパターンや外見的な変化に違いがあります。 症状の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 痛みの特徴 膝のお皿直下に痛みがある ジャンプや着地で痛みが増強される 膝下(脛骨粗面)に痛みがある 運動後に痛みが強くなったり、膝立ちで痛みを感じたりする 外見の変化 腫れは軽度で目立つ変形はないことが多い 膝下の骨がコブ状に出っぱり腫れることが多い 痛みのタイミング 運動中、特に動作の瞬間に強い痛みを感じる 運動後や翌日に痛みが強くなることが多い ジャンパー膝では、特にジャンプや着地の瞬間、階段の上り下りなど膝を曲げ伸ばしする動作中に膝蓋腱付近に鋭い痛みを感じます。 外見上は膝蓋腱の周囲がわずかに腫れる程度で、目立った変形はありません。 一方、オスグッド病では、運動中よりも運動後や翌日に膝下(脛骨粗面)の痛みが強まることが特徴的です。 痛む脛骨粗面がコブのように腫れて突き出てくることが多く、これがオスグッド病の特徴的な外見変化です。 治療法の違い ジャンパー膝とオスグッド病はどちらも基本的に保存療法(手術をしない治療)が行われますが、治療と回復のプロセスに違いがあります。 治療法の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 治療の基本 スポーツの休止とリハビリ(ストレッチや筋力強化)で回復を図る 安静にして自然回復を待つ。 必要に応じ大腿四頭筋のストレッチを行う 補助療法 痛みに応じアイシングや消炎鎮痛剤を用いる 痛みが強い時は膝下バンドなどで膝蓋腱の負担を軽減 手術 慢性化した重症例では腱の手術を検討 骨片が残り痛みが続く場合など成長期後の稀な例で検討 回復の特徴 適切なリハビリをしないと慢性化・再発しやすい 成長期が終われば自然治癒することが多い ジャンパー膝の治療では、痛みがある間はスポーツなど膝に負担のかかる動作を控えて安静にし、患部の炎症を鎮めます。 アイシング(冷却)や消炎鎮痛剤の使用で痛みをコントロールし、痛みが落ち着いた後は、大腿四頭筋や膝周囲のストレッチと筋力トレーニングを積極的に行います。 対して、オスグッド病の治療は、基本的に成長とともに自然に症状が治まるのを待つアプローチが中心です。 痛みが強い間は運動を休み、必要に応じて大腿四頭筋のストレッチを行います。 運動を続ける必要がある場合は、膝下に専用のバンドを巻いて膝蓋腱が脛骨粗面を引っ張る力を緩和します。 ジャンパー膝とオスグッド病のセルフチェックリスト 膝の痛みがあるとき、自分の症状がジャンパー膝なのかオスグッド病なのか、それとも全く別の病気なのか判断に迷うことがあるでしょう。 以下では、それぞれの疾患に特徴的な症状をチェックリスト形式でご紹介します。 セルフチェックをもとに自分の状態を把握し、適切な対処につなげることが、膝の痛みを早期に改善するポイントとなります。 ジャンパー膝(膝蓋腱炎)のチェックリスト ジャンパー膝の可能性が高い症状は、以下の通りです。 ジャンプの着地や急な方向転換の際、膝のお皿下あたりに鋭い痛みが走る 運動後や翌朝になると、膝の前に鈍い痛みが残る 膝蓋腱の周辺が腫れていたり、触ると熱っぽく感じる 膝の動かし始めに突っ張るような違和感がある 膝のお皿の下の部分を押すと痛みがある(圧痛がある) 階段の上り下りや深くしゃがむ動作で膝に痛みが出る 上記のような症状が複数当てはまる場合は、膝蓋腱に負担がかかるスポーツを一時中断し、整形外科の診察を受けることをおすすめします。 オスグッド病のチェックリスト オスグッド病の可能性が高い症状は、以下の通りです。 膝のお皿の下にある骨(脛骨粗面)に限って痛みがある 膝の下の特定の場所を押すと強い痛みを感じる(圧痛がある) 膝のお皿の下が腫れて熱を帯びている 膝のお皿下の骨が前より出っ張ってきた(骨のコブがある) 運動時に膝下の痛みが強くなる(ジャンプやダッシュで悪化する) 休むと痛みが和らぐが、運動を続けると痛みがぶり返す 成長期(おおむね10~15歳前後)に発症している 両方の膝に同じ症状が現れることもある 上記のような症状が見られたら、まずは成長期の膝に負担をかける動作を控え、症状が強い場合は整形外科を受診しましょう。 成長期を過ぎれば多くは自然に軽快しますが、適切な処置を受けることで回復を早めることが期待できます。 ジャンパー膝とオスグッド病の痛みには再生医療による治療も選択肢の一つ ジャンパー膝やオスグッド病の痛みが長引く場合、従来の保存療法(安静、投薬、リハビリなど)に加えて再生医療による治療を検討することも可能です。 特に注目されているのが、PRP療法(多血小板血漿療法)と呼ばれる治療法です。 PRP療法とは 患者自身の血液から血小板を多く含む血漿成分を抽出して注射する方法 血小板に含まれる成長因子が組織の修復や再生を促進する 自分自身の血液を使うため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低い 組織の修復促進や痛みの軽減が期待できる 他の治療で改善が見られない慢性的な膝の痛みに対して、PRP療法は新たな選択肢として検討する価値があるでしょう。 治療を検討する際は、専門医と十分に相談し、費用や効果について理解した上で判断することが大切です。 【まとめ】ジャンパー膝とオスグッド病はどちらも早期治療が重要 ジャンパー膝は膝蓋腱に発症し、主に運動中の痛みが特徴的で、中学生から成人のスポーツ選手に多く見られます。 一方、オスグッド病は脛骨粗面に発症し、成長期の子どもに多く、運動後の痛みや骨の突出が特徴です。 どちらも適切な対処をせずに放置すると症状が悪化する恐れがあるため、早期発見・早期治療が重要です。 セルフチェックリストを活用して自分の症状を把握し、該当する項目が多い場合は整形外科を受診しましょう。
2020.07.08