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- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
成長期に膝の痛みを経験し、大人になってから再び膝が痛み出して困っている方も多いのではないでしょうか。 オスグッドシュラッター病(以下、オスグッド病)は、成長期の病気と思われがちですが、実は大人になってからも発症(再発)する可能性があります。 この記事では、オスグッド病が大人になってから発症する原因と、再発を防ぐための具体的な方法を解説します。 膝の痛みに悩まされている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 オスグッド病の新しい治療選択肢として、膝の痛みに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 オスグッド病を大人になってから発症する原因 オスグッド病は一般的に成長期の疾患として知られていますが、大人になってから再発するケースもあります。 その主な原因として以下の2つが挙げられます。 膝周辺の柔軟性や筋力低下 成長期に発症したときの後遺症 成長期を過ぎた後の発症には、日常生活での膝の使い方や体の状態が大きく影響しており、適切な理解と対策が重要です。 膝周辺の柔軟性や筋力低下 大人になってからのオスグッド病の発症の主な原因は、膝周辺の筋肉や関節の問題です。 とくに以下のような状態が続くと、膝への負担が増加してオスグッド病を引き起こすことがあります。 太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性低下 膝の使いすぎによる負担の蓄積 足首や股関節の動きが硬くなること 太ももや膝周辺の筋力不足 太ももの前側の筋肉が硬くなると、膝を曲げ伸ばしするたびに膝のお皿の下にある骨(脛骨粗面)が強く引っ張られます。 また、足首や股関節の動きが悪いと、本来分散されるはずの力が膝に集中してしまいます。 デスクワークが多い現代の生活では、長時間座ったままの姿勢が続くことで筋肉が硬くなりやすく、これらの問題を引き起こしやすくなっています。 成長期に発症したときの後遺症 成長期にオスグッド病を経験した方は、後遺症として大人になってから再び痛みが現れることがあります。 主な後遺症は、以下のとおりです。 膝のお皿の下の骨が出っ張ったままになる その部分を押すと痛みを感じる 運動をすると痛みが強くなる 膝に負担がかかる動作で痛みが再発する 成長期が終わると膝のお皿の下にある軟骨が硬い骨に変わりますが、このときに骨の形が変形したまま固まってしまうことがあります。 その結果、大人になって膝に負担をかけすぎると再び痛みが現れるのです。 とくに久しぶりにスポーツを始めたり、階段の上り下りが多い仕事に就いたりすると、後遺症による痛みが出やすくなります。 オスグッド病が大人になってから再発するのを防ぐ方法 オスグッド病の再発を防ぐためには、日常生活での膝への負担を減らし、膝周辺の筋肉や関節を良い状態に保つことが重要です。 効果的な予防法として以下の5つの方法があります。 痛みがあるときは安静にする ストレッチや筋力トレーニングを行う 膝に負担のかかる体制を避ける 適正体重を維持する サポーターを活用する これらの方法を組み合わせて継続的に実践することで、オスグッド病の再発リスクを大幅に減らせます。 痛みがあるときは安静にする 膝に痛みを感じたら、まずは十分な休養を取ることが重要です。 痛みがある状態で無理に動き続けると、症状が悪化し治療期間が長引いてしまいます。 スポーツをしている場合は、痛みがなくなるまで運動を控えましょう。 一般的に、オスグッド病の症状が落ち着くまでには数週間から数か月かかることがあります。 この期間は辛いかもしれませんが、将来的な後遺症を防ぐためにも重要な時間です。 日常生活では、階段の上り下りや長時間の立ち仕事など、膝に負担がかかる動作をできるだけ避けてください。 どうしても必要な場合は、エレベーターを使ったり、こまめに休憩を取ったりして膝への負担を軽減しましょう。 ストレッチや筋力トレーニングを行う 膝周辺の筋肉の柔軟性を高め、適切な筋力を維持することで、オスグッド病の再発を防ぐ効果が期待できます。 とくに太ももの前側と後ろ側の筋肉のバランスを整えることが大切です。 痛みが落ち着いてきたら、太ももやふくらはぎなど膝周辺のストレッチ・筋力トレーニングを段階的に始めましょう。 運動やトレーニングを始める前には、必ず準備体操を行ってください。急に激しい運動をすると、かえって膝を痛めてしまう可能性があります。 専門医や理学療法士に相談しながら、ご自身に適した方法を見つけることをおすすめします。 膝に負担のかかる体制を避ける 日常生活での体の使い方を見直すことで、膝への負担を大幅に減らせます。 体の重心が後ろに傾いていると、太ももの前側や膝の前面に過度な負担がかかるため、姿勢の改善が必要です。 以下の点に注意して、正しい姿勢と動作を心がけましょう。 立つときは骨盤を前に出すような姿勢を意識する 階段を上るときは足全体を使ってゆっくり上る しゃがむときは膝だけでなく股関節も一緒に曲げる ジャンプや急激な方向転換を避ける 長時間同じ姿勢を続けない 仕事や家事で同じ動作を繰り返す場合は、定期的に体勢を変えたり、軽いストレッチを取り入れたりすることが効果的です。 また、正しい動作を身につけるために、専門家からの指導を受けることも検討してください。 適正体重を維持する 体重の増加は、膝への負担を直接的に増やし、オスグッド病の再発リスクを高める要因になります。 適正体重を維持するためには、バランスの良い食事と適度な運動を継続することが大切です。 ただし、膝に痛みがある間は激しい運動は避け、水中ウォーキングやストレッチなど、膝に負担の少ない運動から始めましょう。 必要に応じて、栄養士や医師に相談しながら計画的に進めてください。 サポーターを活用する サポーターは膝への負担を軽減し、オスグッド病の再発予防に役立つ補助的な手段です。 オスグッド病に適したサポーターには、主に2つのタイプがあります。 タイプ メリット 注意点 膝関節全体を覆うサポーター 安定感があり、ズレにくい 膝の動きが制限される場合がある 膝蓋骨の下に巻くバンド状のサポーター 動きやすく、着脱が簡単 適切に調整しないとズレやすい サポーターはあくまでも補助的な役割であり、根本的な治療にはなりません。 サポーターに頼りすぎず、ストレッチや筋力トレーニングと組み合わせて使用することが大切です。 オスグッドシュラッター病を治す方法 オスグッド病の治療は、症状の程度や患者さまの状況に応じて適切な方法が選択されます。 主な治療法として以下の3つがあります。 保存療法 手術療法 再生医療 多くの場合は保存療法から始まり、症状や治療効果に応じてより専門的な治療が検討されます。 医師と相談しながら、最適な治療法を選択することが大切です。 保存療法 保存療法は手術を行わない治療法で、オスグッド病の基本的な治療となります。 症状の程度に関わらず、まずは保存療法から治療を開始するのが一般的です。 保存療法には以下のような方法があり、患者さまの症状や生活スタイルに合わせて行われます。 安静療法(運動制限と膝への負担軽減) 物理療法(アイシング、温熱療法、電気治療) 薬物療法(痛み止めや炎症を抑える薬) 理学療法(ストレッチや筋力強化のリハビリ) 装具療法(サポーターやテーピング) 保存療法の大きなメリットは、体への負担が少なく、日常生活への影響を抑えながら治療できる点です。 ただし、保存療法には時間がかかることがあり、症状によっては数か月から1年程度の治療期間が必要な場合もあります。 医師の指導のもと、継続的に治療に取り組むことが重要です。 手術療法 手術療法は、保存療法で十分な効果が得られない重症例に対して検討される治療法です。 オスグッド病で手術が必要になるのは限られたケースで、多くの患者さまは保存療法で改善します。 手術療法には、主に以下の2つの方法があります。 骨片摘出術(はがれた骨の破片を取り除く手術) 骨切り術(出っ張った骨を削って平らにする手術) 手術を検討するケースは、以下のような場合です。 手術を検討する状況 期待される効果 保存療法を6か月以上続けても改善しない 根本的な痛みの原因を除去 日常生活に大きな支障がある 早期の症状改善と機能回復 骨の変形が著しく進行している 将来的な後遺症の予防 手術後は一定期間のリハビリが必要になりますが、適切な治療を受けることで症状の大幅な改善が期待できます。 手術の必要性については、症状の程度や患者さまの希望を総合的に考慮して医師が判断します。 再生医療 再生医療は、患者さまご自身の幹細胞や血液を活用する治療法です。 再生医療の代表的な方法として、以下のような治療があります。 PRP療法 血小板を濃縮した血液成分を注入する治療 幹細胞治療 体内の修復能力を持つ細胞を活用する治療 オスグッド病に対しては、主にPRP療法が用いられます。 膝の痛みにお悩みの方は、再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。 オスグッド病を大人になってから発症した方からよくある質問 オスグッド病を大人になってから発症した方から寄せられる疑問の中から、とくに多い質問をまとめました。 オスグッドは大人になってからも痛みますか? オスグッドの後遺症を防ぐためには? 成長痛とオスグッドの違いは? これらの質問への回答を参考に、ご自身の症状や疑問の解決にお役立てください。不明な点がある場合は、医療機関での相談をおすすめします。 オスグッドは大人になってからも痛みますか? はい、オスグッドは大人になってからも痛みが現れることがあります。 大人のオスグッドの痛みの特徴は、以下の通りです。 膝のお皿の下を押すと痛む 階段の上り下りで痛みが強くなる 運動後に痛みが現れる 正座やしゃがみ込みが困難になる このような症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。 適切な治療により、多くの場合で症状の改善が期待できます。 オスグッドの後遺症を防ぐためには? オスグッドの後遺症を防ぐためには、治療中だけでなく、症状が改善した後も継続的にケアを行うことが重要です。 具体的な予防方法は以下の通りです。 痛みがなくなった後もストレッチを継続する 太ももの前側と後ろ側の筋力バランスを保つ 運動前の準備体操を欠かさない 定期的に医療機関で経過を確認する 膝に負担をかけすぎない生活を心がける とくに重要なのは、医師から指導されたストレッチやリハビリを継続することです。 症状が改善しても自己判断で中止せず、医師と相談しながら適切な期間続けることで、後遺症のリスクを大幅に減らすことができます。 成長痛とオスグッドの違いは? 成長痛とオスグッドは、痛みが現れる場所と症状の特徴に明確な違いがあります。 正しい診断を受けるためにも、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。 項目 成長痛 オスグッド病 痛みの場所 膝全体や足の様々な部位 膝のお皿の下(脛骨粗面) 痛みの特徴 夜間や安静時に痛むことが多い 運動時や膝を使った動作で痛む 外見の変化 とくに変化なし 膝のお皿の下が腫れて出っ張る 膝に痛みがある場合は成長痛と自己判断せず、医療機関で適切な検査を受けることをおすすめします。 早期に正しい診断を受けることで、適切な治療を開始でき、後遺症の予防にもつながります。 オスグッドを大人になってから発症した場合は適切に対処しよう オスグッド病は成長期だけの疾患ではなく、大人になってからも発症(再発)する可能性があります。 痛みがある間は無理をせず、十分な休養を取ることから治療を始めましょう。 その後、医師の指導のもとでストレッチや筋力トレーニングを段階的に行い、膝周辺の柔軟性と筋力を回復させていくことが大切です。 治療法には保存療法、手術療法、再生医療など複数の選択肢があります。 症状の程度や生活スタイルに応じて、医師と相談しながら適切な治療法を選択してください。 適切な治療と継続的なケアにより、多くの方で症状の改善が期待できます。 オスグッド病による膝の痛みに悩まされている方は、一人で抱え込まずに専門医に相談し、適切な治療を受けて健康的な膝を取り戻しましょう。
2019.05.08 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病を改善するために必要なリハビリについて 病気の中には、しっかりと治して元の生活に近づけるための「リハビリ」を必要とするケースがあります。「オスグッドシュラッター病」でもそうなのですが、具体的にどのようなリハビリを必要とするのでしょうか? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするの? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするのかについてご紹介します。 十分な休養 まずは「十分な休養」を確保することが第一です。 特に部活動でスポーツに取り組んでいる場合、数か月はスポーツから離れる必要があるケースもあります。 オスグッドシュラッター病になってからも膝に負担をかけてしまうと、完治に時間がかかったり、後遺症を発症するリスクを抱えることになるからです。 柔軟性の改善 次に「柔軟性の改善」を行います。 オスグッドシュラッター病は成長期における軟部組織の成長の遅れによって筋肉が固くなってしまうことが大きな要因ですから、太もも前面の筋肉の柔軟性を確保することによって、症状を改善することに繋がります。 また、膝の動作を確保するために、足首や骨盤の柔軟性を確保することも必要になります。 筋力の確保 次は「筋力の確保」です。 太もも前面の筋肉が不均衡だと、膝の前面にかかるストレスが増大します。 また、太ももの筋肉の筋力不足も同様にストレスの原因となり、負担をかけてしまいますから太ももの筋力を向上させるためのトレーニングを行います。 このとき、必要に応じて電気刺激などの器具が用いられることもあります。 動作の改善 最後に「動作の改善」です。 重心が後方に移動することによって、太もも前面の筋肉や膝の前面に大きく負荷のかかる動作に変化してしまい、このままでは症状の再発を促してしまう可能性もあります。ですから、骨盤を前に倒した前方重心に導く動作をトレーニングします。 特に、部活動などでスポーツに取り組んでいる場合、再発や後遺症のリスクなどを考慮すると、このリハビリは重要な意味を持つことになります。 オスグッドシュラッター病は手術が必要なケースもある オスグッドシュラッター病は、症状の強さによって治療を行いながらスポーツを継続できるケースもありますし、長期間スポーツから離れなければならないケースもあります。 また、手術を必要とするケースもあります。 オスグッドシュラッター病の症状の程度にもよりますが、手術を行わなければ後遺症が残る可能性もある病気であることを、本人や家族が自覚することが必要です。 まとめ・オスグッドシュラッター病を改善するために必要なリハビリについて オスグッドシュラッター病を発症する時期は、成長期真っただ中であることが多く、同時にスポーツを頑張りたい!休みたくない!というお子さんの意思が強い時期でもあると思います。 ですが、早期に治療を行い、適切なリハビリを行うことによって症状が改善できます。放置すると手術が必要になることもあり、後遺症のリスクも高くなります。 お子さんが膝に痛みや違和感を感じたら、早目に医療機関で検査を受け、オスグッドシュラッター病の適切な治療・リハビリを受けるようにしてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病の発症原因とその対処法 オスグッドシュラッター病に限ったことではありませんが、病気の原因を知ることで、その予防に役立てることができます。そこで、オスグッドシュラッター病の発症原因をまとめました。予防・回復などに役立てみてください。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病のメカニズム オスグッドシュラッター病は、小中学生という成長期の過程における「骨の成長」と「軟部組織の成長」のズレにより発症しやすいことがわかっています。 そもそも「骨の成長」つまり「膝が伸びる仕組み」とは何かについて説明します。 まず、大腿四頭筋が膝蓋骨の上端に付着し、膝蓋骨を介してその下端から膝蓋腱を経緯して脛骨粗面に付着して停止します。大腿四頭筋の筋力はそのメカニズムの終端において脛骨粗面に伝わるのですが、この脛骨粗面は狭く、大腿四頭筋の引っ張る力によって骨端核(骨が成長するための新しい骨)の発達を阻害し、剥がれやすい構造になっています。 小中学生の年齢になると成長期が訪れますが、その際に骨の成長に対して軟部組織の成長はやや遅れ気味になります。その結果、大腿四頭筋の柔軟性が低下してしまうのです。 結果、脛骨結節が徐々に突出し、剥離を起こして炎症を引き起こし、痛みの症状を引き起こします。これが、オスグッドシュラッター病の発症メカニズムです。 オスグッドシュラッター病の原因となりやすい運動 オスグッドシュラッター病は、基本的にどんな運動でも発症する可能性が考えられます。しかし、そのメカニズムの関係上、とくに発症しやすい(好発)スポーツがいくつか存在します。 ●サッカー ●バレーボール ●バスケットボール ●バドミントン ●陸上競技 これらのスポーツは「ダッシュ」「ジャンプ」など、膝に負担のかかりやすい動きが多く取り入れられているスポーツです。そのため、部活動や習い事などでこれらのスポーツに取り組んでいる子供に発症しやすい病気であるといわれています。 オスグッドシュラッター病を発症したらどうするべきか もし、オスグッドシュラッター病を発症してしまった場合には、痛みがあるうちはスポーツを中止する必要があります。痛みがなくなればスポーツに復帰することが可能ですが、発症後3~6か月程度はスポーツの実施によって症状が強くなる傾向にあります。 オスグッドシュラッター病は成長期における一過性の病気であるとされていますから、成長期の終了とともに多くの場合で治癒する病気です。 しかし、どうしてもスポーツから離れたくない場合には、スポーツ実施前にアイスマッサージやストレッチ、ベルト装着などの措置を行ってください。 まとめ・オスグッドシュラッター病の発症原因とその対処法 オスグッドシュラッター病の原因を見てみると、成長期には欠かせない「骨の成長」が関係していることが分かります。ですから、特に成長期にスポーツに取り組んでいる子供たちに発症しやすいのですが、強い痛みがある場合は早めに休み、痛みを取り除くように促してあげてください。また、早めに医師に相談し、適切な対処方法についての指導を受けることも必要です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の患者さんを看護する際は、股関節への負担を減らせるよう、日常生活を工夫することが大切です。 股関節の軟骨が擦り減り、骨の変形を引き起こす「変形性股関節症」は、下半身に痛みがみられる疾患です。 本記事では、変形性股関節症の患者さんの看護について、詳しく解説します。 看護ケアを行う際は、身体的側面だけでなく心理的側面にも注意し、患者さんと関わりましょう。 変形性股関節症の患者さんを看護するポイント 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。 股関節への負担を減らす日常生活の管理 リハビリが行えるように環境を整える 問診時 人工股関節置換術(THA)の手術前後 骨の変形がみられる変形性股関節症では、病状の進行や治療経過などに、患者さんの気持ちが追いつかない場合もあります。 患者さんが安心して日常生活を送れるよう、患者さんに合わせて看護ケアを行いましょう。 股関節への負担を減らす日常生活の管理 変形性股関節症の看護では、股関節への負担を減らす日常生活の管理を行うことがポイントです。 股関節へ大きな負担がかかると、症状が悪化し、治療期間が延長する恐れがあります。 改善が必要な生活習慣を送っている場合は、患者さんの意見を聞きながら、個々に合わせた行動を提案しましょう。 リハビリが行えるように環境を整える 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、リハビリが行えるように環境を整えることが重要です。 リハビリを実施する際は、以下の点に注意して環境整備を行いましょう。 ベッドの高さが患者さんに合っているか ナースコールやコードが絡まっていないか 固定具の装着方法が正しいか 床に物が散らかっていないか 変形性股関節症でリハビリを行う目的は、症状の緩和や術後の可動域の拡大です。 安全にリハビリが行えるように、看護師は患者さんの身の回りを入念にチェックしましょう。 問診時 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、問診時の表情や言動を確認することがポイントです。 問診時に以下の点を観察すると、症状の有無や患者さんの気持ちなどを把握できます。 苦痛表情の有無 動作時の痛みの有無 股関節の可動域 歩行状態 感覚障害の有無 不安症状 リハビリの進捗状況 など 患者さんの訴えに耳を傾けることも大切ですが、診察の出入りや待っている様子などを見て、日常生活での困りごとを知ることも重要です。 人工股関節置換術(THA)の手術前後 変形性股関節症で人工股関節置換術(THA)を受ける患者さんを看護する際は、手術前後の様子を観察しましょう。 人工股関節置換術(THA)とは、股関節の擦り減った部分を人工物に置き換える手術です。 術後は変形性股関節症による痛みや動かしにくさなどの症状が改善しますが、リハビリで日常生活動作を獲得していく必要があります。 手術前後で下半身の使い方に違いが生じることで違和感を覚えたり、今後の生活が見通せなかったりすると、患者さんの不安が大きくなるため注意が必要です。 手術への不安が大きく、手術を避けて治療したい場合は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 以下の動画では、手術を避けて変形性股関節症を治した方の体験談をご紹介していますので、合わせてご覧ください。 変形性股関節症の看護ケアで重要なこと 変形性股関節症の看護ケアで重要なことは、以下の2つです。 退院後の生活指導も重要 術前後のメンタルヘルスに注意する 手術で変形性股関節症を治療した場合は、リハビリによる可動域の拡大が期待できるため、今までできなかった動作ができるようになる可能性があります。 人工股関節置換術を受けた患者さんの、日常生活での注意点を指導し、合併症のリスクを低減しましょう。 退院後の生活指導も重要 変形性股関節症の看護ケアでは、退院後の生活指導も重要です。 人工股関節置換術を受けた患者さんに退院指導を行う際は、以下の内容を伝えましょう。 あぐらの姿勢をとらない 正座で前かがみにならない 前かがみで靴下を履かない 足を組まない 手術をした側の足を軸足にしない 重い荷物を持たない 転倒に注意する 洋式トイレを使用する 激しい運動を行わない 変形性股関節症の術後は、人工関節に負担がかからないように姿勢を工夫することが大切です。 仕事や趣味などで、股関節に負担のかかる動作がないか、患者さんとともに確認しましょう。 術前後のメンタルヘルスに注意する 変形性股関節症の患者さんを看護する際は、術前後のメンタルヘルスに注意が必要です。 術前に思い描いていた生活と実際の術後の様子が異なる場合に、ストレスが増加したり意欲の低下がみられたりするケースがあります。 元の日常生活に戻るためにはリハビリが必要ですが、意欲の低下により目標を見失うこともあります。 看護師は術前後の患者さんの悩みを傾聴し、不安を軽減できるよう関わりましょう。 【まとめ】変形性股関節症の看護はケアと周囲の協力が重要 変形性股関節症の看護は、患者さんの周囲の協力や気持ちに寄り添ったケアが重要です。 変形性股関節症で痛みや動かしにくさなどの症状がある場合は、保存療法や手術療法が検討されます。 手術療法は患者さんの気持ちが変化しやすく、不安や辛さなどの心理は術後のリハビリにも影響する恐れがあります。 生活指導では患者さんだけでなく、患者さんのご家族の協力も得て、退院後の生活について考えていくことが重要です。 不安が大きく、手術療法を避けて変形性股関節症を治療したい患者さんには、再生医療による治療も1つの選択肢です。 患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、患者さんに合わせた看護を提供しましょう。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
ヨガは体にいい運動として一般的に知られていますが、変形性股関節症を患っている方は注意が必要です。 ヨガは股関節に大きな負担がかかるポーズが多く、床に座る時間が長いため股関節に痛みがある方にはおすすめできません。 変形性股関節症を改善するためには、症状に合わせた運動療法が必要です。 しかし「どんな運動がいいの?」「やり方が間違っていたら怖い」という方も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、変形性股関節症の症状や正しい運動療法について解説します。 運動療法で改善を図り、日常生活で注意すべきことを意識して、痛みと上手に付き合っていきましょう。 また変形性股関節症の根本的な改善を目指す方に向けて、再生医療の治療法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症にヨガが適さない理由 結論から述べると、変形性股関節症の方や脚の付け根に痛みを感じる場合、ヨガは基本的にNGです。 床に座る姿勢が続くことで、股関節に負担がかかります。股関節の痛みがあるのに我慢してヨガを行うと、症状が悪化する可能性が高いです。 変形性股関節症やその症状が疑われる方は、専門家の指導を受けてからヨガを行いましょう。 変形性股関節症とは 股関節は太ももの骨である大腿骨が骨盤にはまり込むようにできています。 この股関節が変形してくると、以下のような状態が見られるようになります。 関節の隙間が狭くなり、軟骨が硬くなる 骨の縁に「骨棘(こつきょく)」というトゲ状の骨組織ができる 「骨嚢胞(こつのうほう)」という骨の空洞が形成される このような構造の変化により、股関節の可動域が徐々に狭まり、以下のような動作が難しくなっていくことも。 股関節を深く曲げる 足を大きく外側に開く 正座やあぐらなど床座りの姿勢 最初の頃は立ち上がりや歩き出しの際に足の付け根に痛みが見られます。 症状が進行してくると痛みも強くなり、場合によっては夜寝ていても痛みを感じるようになる人もいます。 対して、骨の変形により狭くなった可動域をヨガなどで無理に動かすことは、痛みをさらに増強させることになりかねません。 症状が軽いうちにケアを始めることが、将来的な手術回避や生活の質の維持につながります。 「痛みが出てきたかも」と感じたら、早めの受診・相談をおすすめします。 変形性股関節症にはヨガ以外の運動療法が効果的 変形性股関節症とヨガの相性は良くありませんが、股関節や下肢をまったく動かさないことも問題です。 そのため、変形性股関節症の患者さんに対して治療の一環として「運動療法」が取り入れられることが多いです。 運動療法の目的は、股関節のリラックスによる股関節軟骨の健康維持と股関節の可動域の確保です。 運動療法を適切な方法で継続すると、股関節を正しく動かせるため、筋力の維持にもつながります。 変形性股関節症の正しい運動療法 変形性股関節症は原則として担当医から指導された内容を実施することが重要ですが、股関節に過度な負担がかからない運動や継続が容易である運動が効果的です。 股関節や下肢に負荷のかかる運動は、かえって変形性股関節症の症状を悪化させる可能性があります。 運動療法は根治的な治療とはなりませんが、症状の改善に役立つため継続が大切です。 しかし、患者さんによっては継続が難しい場合もあるため、軽めかつ簡単に実施できる以下の運動をおすすめします。 他にも「水中運動」は負荷が少ないため、変形性股関節症の運動療法として適しています。 日常動作における改善方法 変形性股関節症は股関節の軟骨がすり減ることにより、痛みや運動の制限を引き起こします。 日常生活のさまざまなシーンで動きや姿勢に注意を払うと、痛みを軽減できたり、生活しやすくなったりします。 以下の方法を実践してください。 正しい姿勢を保つ 立つときや座るときに背筋を伸ばして肩を後ろに引く 座るときに工夫する 背もたれがある椅子にする、足は組まない 歩くときに工夫する ゆっくりと大きな歩幅で歩き、足を引きずらない 階段を使用する 1段ずつ足を上げる、手すりを使用する 荷物の持ち方を工夫する 重い荷物は肩に掛ける、両手で持つ 動作に気をつける 重いものを持ち上げる・しゃがむときは腰を丸めずに足に力を入れる 睡眠時の姿勢を意識する 背骨が自然なカーブを保つようにする、ゆっくりと寝返りをする 運転するときに配慮する 運転席の位置を調整して膝を曲げやすくする 変形性股関節症は再生医療も選択肢の一つ https://youtu.be/iHqwMDfKID8 変形性股関節症は、軟骨がすり減ることで痛みや歩行障害を引き起こす疾患でこれまでの治療は、以下のような方法が一般的でした。 リハビリや鎮痛剤などの保存療法 人工関節置換術などの手術療法 しかし、「手術は避けたい」「もっと身体に優しい方法で治したい」という方は、以下の再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 手術なし・入院不要 軟骨の再生を促し、根本的な改善が期待できる 身体への負担が少なく、高齢の方や持病がある方にも対応可能 再生医療は、自分の脂肪から採取した幹細胞を活用し、傷ついた軟骨の再生を促す最新の治療法です。 >>変形性股関節症に対する再生医療の症例紹介はこちらからご覧いただけます。 まだ症状が軽い段階の方から手術を勧められた方まで、幅広く適応可能です。 「股関節の痛みをなんとかしたい」「でも人工関節は不安」という方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 治療法や症例は、当院の公式LINEでも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にして治療して本当に良かったと実感できる毎日を取り戻しましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 変形性股関節症はヨガでなく適切な運動療法で改善しよう https://youtu.be/iPHLbIXjPNk?feature=shared 変形性股関節症における運動療法は効果的です。 一方、体に良いイメージがあるヨガは、股関節への負荷が大きいことから変形性股関節症の治療法として適していません。 逆に症状を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。 運動療法を取り入れる場合は、担当の医師から指導された内容を遵守して、継続的に行いましょう。 調子が良いからと運動量を自分の判断で増やしても良くならないため、無理は禁物です。 一度の運動量を増やすのではなく、決められた運動を毎日継続してください。 また、近年では変形性股関節症の再生医療が注目を集めています。リスクを抑えつつ治療効果が期待できる治療方法です。 興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症では、股関節や下半身に痛みの症状がみられます。 ストレッチを行ったり患部を温めたりしても、痛みが引かない場合は、痛み止めによる薬物療法が有効です。 本記事では、変形性股関節症に適用される痛み止めについて、詳しく解説します。 痛み止めは変形性股関節症による痛みの緩和に期待できますが、根本的に原因を取り除ける治療法ではないため注意が必要です。 変形性股関節症で痛み止めを服用する際は、自身に合った薬剤を処方してもらい、量や用法を守りましょう。 変形性股関節症に適用される痛み止めを紹介 変形性股関節症に適用される痛み止めには、以下の3種類があります。 内服薬 注射薬 外用薬 変形性股関節症になると、股関節や下肢に痛みがみられます。 初期はストレッチや患部の温めで痛みが引く場合もありますが、関節の変形が進むと、痛みも強くなる可能性があるため注意が必要です。 変形性股関節症の痛みを緩和する方法に、痛み止めを服用する薬物療法があります。 薬物療法を受ける際は、医師の指示を守り正しく薬剤を使用しましょう。 内服薬 変形性股関節症では、主に以下の痛み止めが内服薬として処方されます。 アセトアミノフェン ロキソニン(NSAIDs) リリカ(プレガバリン) サインバルタ トラムセット など 内服薬は口から投与する薬で、錠剤や粉薬などの形状があります。 痛みが常時でなければ頓服として処方される場合が大半ですが、薬の種類によっては内服時間が決まっていこともあるため、医師に確認しましょう。 注射薬 変形性股関節症では、以下の注射薬が適用される場合があります。 ステロイド関節内注射 ヒアルロン酸注射 ステロイドは、強い痛みにも効果が期待できる薬剤ですが、長期使用すると副作用のリスクが高まります。 ヒアルロン酸注射は、関節の動きを滑らかにし、痛みの軽減を図る治療法です。 注射で痛みを緩和する場合は、穿刺部の感染リスクがある点に注意が必要です。 外用薬 変形性股関節症の痛み止めの1つに、外用薬があります。 湿布薬や塗り薬などを外用薬といい、患部に直接使用するのが特徴です。 外用薬は内服薬や注射薬と比べて、効果が出現するまでに時間がかかりますが、胃腸への負担が少ないといったメリットがあります。 変形性股関節症に痛み止めを服用する際の注意点 変形性股関節症に痛み止めを服用する際は、以下の3点に注意しましょう。 薬物療法は根本的な治療ではない 痛みが緩和しない場合は医師に相談する 服用方法や飲み合わせには十分注意する 服用する際の注意点を確認し、適切な用法で痛み止めを使用しましょう。 薬物療法は根本的な治療ではない 薬物療法は、変形性股関節症の根本的な治療ではない点に注意が必要です。 痛み止めは対症療法であり、変形性股関節症によって起こる痛みの軽減に期待できます。 変形性股関節症による痛みは、股関節の変形によって起こるため、原因となっている部位の治療も行うことが大切です。 痛みが緩和しない場合は医師に相談する 変形性股関節症で痛み止めを使用しても、痛みが緩和しない場合は早めに医師に相談してください。 痛みが緩和しない場合は、服用している薬が合っていない可能性があります。 薬の効果が十分に得られないときは、早めに医師へ相談し、ほかの薬を処方してもらいましょう。 服用方法や飲み合わせには十分注意する 変形性股関節症で痛み止めを使用する場合は、服用方法や飲み合わせに十分注意してください。 痛み止めは、自己判断で中断せずに、医師の指示通りに服用しましょう。 医療機関や薬局へ行く際は、お薬手帳を持っていき、服用可能かどうか確認することが大切です。 変形性股関節症は、運動療法や温熱療法などの保存的治療と合わせて薬物療法を行うと、痛みの緩和により効果が期待できます。 【まとめ】変形性股関節症を根本的に治療するなら再生医療も選択肢の一つ 変形性股関節症では、症状の進行を抑えたり痛みを和らげたりするために、まずは保存的治療を行うのが一般的です。 保存的治療の1つに、痛み止めによる薬物療法があります。 痛み止めの服用は、痛みのコントロールに有効ですが、根本的な治療ではないため注意が必要です。 薬物療法をはじめとした保存療法を行っても、症状の悪化がみられる場合は、手術療法や再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、擦り減った軟骨の修復・再生を促す治療法です。 当院で行っている変形性股関節症に対する再生医療の症例は、こちらからも確認いただけます。 変形性股関節症を根本的に治療したい場合は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、変形性股関節症が改善された患者様の症例を紹介しています。 併せて参考にしてください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
「変形性股関節症でやってはいけないことは?」 変形性股関節症と診断され、悪化させないために「やってはいけないこと」を知りたい方も多いのではないでしょうか。 股関節に過度な負担をかける動作を続けることで、症状を進行させてしまうため注意が必要です。 この記事では、変形性股関節症の方がやってはいけないことや治療法について詳しく解説します。 近年の治療では、手術や入院をせずに変形性股関節症を治療できる再生医療が注目されています。 >>実際の症例はこちらからもご確認いただけます。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、変形性股関節症が改善された患者様の症例を紹介しています。 https://www.youtube.com/watch?v=iPHLbIXjPNk 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療の治療法や症例を無料で配信中です。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」という方は、ぜひ併せてチェックしてみてください。 変形性股関節症でやってはいけないこと【7選】 変形性股関節症でやってはいけないことは、以下の通りです。 長時間の立ち仕事 膝を深く曲げる 激しい運動 急激な体重増加 重量物の持ち運び 脚に負担のかかる靴の着用 正座やあぐらで座る 上記の行動は股関節に大きな負担をかけ、痛みや変形の進行を招く原因となります。 日常生活の中で可能な限り避けて、症状の悪化を防ぎましょう。 長時間の立ち仕事 長時間立ち続けると、股関節に大きな負担がかかり、強い痛みや症状の悪化につながる可能性があります。 接客業や工場での作業などの立ち仕事だけでなく、キッチンでの料理や洗濯物を干すなどの家事も、毎日の積み重ねで股関節に負担を与えるため注意しましょう。 長時間の立ち仕事では、こまめに姿勢を変えたり休憩をとったりして、股関節にかかる負担を軽減することが重要です。 膝を深く曲げる 膝を深く曲げる動作は股関節に大きな負担がかかり、変形性股関節症の症状を悪化させる恐れがあります。 関節の軟骨や骨への負担が増して痛みや炎症の悪化、変形の進行につながる可能性があるためです。 とくに、以下のような動作には注意が必要です。 草むしり スクワット 和式トイレの使用 床に膝をついて掃除をする 床にある物を拾うために深くしゃがみ込む 日常生活の中で無意識に行うことも多いため、動作を見直し股関節にやさしい姿勢を心がけましょう。 激しい運動 変形性股関節症の方にとって過度な運動は股関節に大きな負担をかけ、痛みや炎症の悪化、関節の変形を進行させるリスクがあります。 衝撃が大きい運動や股関節に強い負荷がかかる動作は注意が必要です。 以下のような運動は、変形性股関節症の悪化につながる可能性があるため控えましょう。 ジョギングやランニング 長時間のウォーキング 階段昇降を繰り返す運動 スクワット テニスやバスケットボールなど急激な動きのあるスポーツ 一方で、運動をまったく行わないのもよくありません。 変形性股関節症の治療では、股関節への負担を軽減しつつ可動域を確保するために適度な運動が重要です。 無理のない範囲で継続して股関節を動かさないと、関節の可動域が狭くなり筋力の低下を招いてしまいます。 専門家の指導のもと、自分に合った運動量・運動内容を見極めながら継続的なケアを行いましょう。 急激な体重増加 体重が増えると、股関節にかかる負担も大きくなります。 立ち上がりや階段の昇降、歩行などの動作では体重の数倍の力が股関節に加わることもあります。 急激な体重増加は股関節への負荷を高め、痛みや変形の悪化を引き起こす原因の一つです。 変形性股関節症の治療を続ける上で、適正体重の維持は重要です。 日々の食事管理や無理のない運動を通じて、体重のコントロールを意識しましょう。 重量物の持ち運び 重たい荷物を持ち上げたり運んだりすることは、股関節に大きな負担をかけます。 持ち上げる瞬間や持ち運んでいる最中は、体重の数倍もの力が股関節に集中し、変形性股関節症による痛みや変形の悪化を招く原因になります。 職業的に股関節への負担がかかりやすくなる例は、以下の通りです。 スーツケースを持ち運ぶ 買い物袋を両手に持って歩く 建設現場や引越し業、工場作業など重いものを扱う仕事に従事する 仕事の都合で避けられない場合でも、台車の活用や十分に休憩時間を確保するなど、股関節への負担を軽減することが重要です。 周囲の理解と協力を得ながら可能な限り負荷を減らし、症状の進行を防ぎましょう。 脚に負担のかかる靴の着用 ヒールの高い靴やクッション性の乏しい靴は股関節に余計な負荷をかけ、変形性股関節症の悪化を招く可能性があります。 歩行時の衝撃が十分に吸収されず股関節に直接伝わることで、痛みや炎症が強くなる恐れがあるためです。 症状に応じて靴の見直しや買い替えを検討しましょう。 変形性股関節症の方が靴を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。 自分の足に合った靴を選ぶ クッション性が高く、着地の衝撃を吸収できる かかと部分に安定感があり、歩行時にぶれにくい 中敷きを使用して衝撃を和らげたり、安定性を高める サイズの合った靴や股関節への負担を軽減できる靴を選ぶことで、痛みの緩和にもつながります。 今の靴が自分の症状に合っているか、見直してみましょう。 正座やあぐらで座る 正座やあぐらの姿勢は股関節を深く曲げることになり、大きな負担がかかるため変形性股関節症の方は避けたい動作です。 和式トイレの使用や低い椅子での立ち座りは膝を深く曲げる体勢になりやすく、関節にストレスを与えます。 日常生活では脚つきの椅子や洋式トイレを使用し、膝の角度が90度以下にならないよう心がけましょう。 住環境を和式から洋式に変える意識が、股関節への負担軽減につながります。 変形性股関節症でやってはいけないことを続けるリスク 変形性股関節症において、股関節に負担の大きい行動を続けるリスクを解説します。 疼痛が強くなる 日常生活が困難になる 治療の選択肢が限られる リスクを回避するためにはやってはいけないことを理解し、日常生活や職場での行動を見直してみましょう。 疼痛が強くなる 変形性股関節症は、股関節に負担がかかる動作や姿勢を続けると症状の進行が進み、疼痛が強くなる可能性があります。 疼痛は、強い痺れを感じる人や焼けるような感覚など、痛みの感じ方には個人差があります。 股関節の負担を軽減するために体重管理を徹底し、膝や腰を深く曲げるような動作は避けましょう。 日常生活が困難になる 股関節に負担をかけ続けると、変形性股関節症の症状が悪化したことによる痛みで日常生活が送るのが難しくなる可能性があります。 重度の変形性股関節症では歩行できないほど痛みが強くなるなど、日常生活を送れなくなるケースもあります。 歩行困難になると、仕事に行けなくなることはもちろん、スーパーやコンビニなどへの簡単な外出も難しくなるでしょう。 治療の選択肢が限られる 変形性股関節症が進行することで、治療の選択肢が限られてしまう点も大きなリスクです。 初期の変形性股関節症では、リハビリや運動療法、薬物療法など幅広い治療法の中から症状に適した治療を行います。 しかし、股関節に負担がかかる生活を続けていると症状が進行し、「手術しないと治らない」という状況になる可能性があります。 人工関節置換術や骨切り術など、手術リスクや術後のリハビリテーションが必要な治療が必須になってしまいます。 変形性股関節症を悪化させないための工夫 股関節への負担や禁忌肢位を避けて生活するためのポイントは、以下の3つです。 正しい姿勢を意識する 体重管理を徹底する サポート用具を活用する 少し意識を変えるだけでも、股関節の負担軽減が見込めます。 日常生活の中で無理なく取り入れましょう。 正しい姿勢を意識する 股関節の負担を軽減するには、姿勢の意識が重要です。 姿勢が悪いと股関節に余計な力がかかり、痛みや変形の進行を招く恐れがあります。 また、長時間同じ姿勢で過ごすことも関節に負担を蓄積させる要因となるため、こまめに姿勢を変える習慣を身につけましょう。 股関節への負担を減らすための正しい姿勢の例は、以下のとおりです。 耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように立つ 骨盤を立てて座る 足を組まずに両足を床につけて座る 座面の高さは膝が90度になるように調整する 長時間座る場合は30分〜1時間ごとに立ち上がる 両足を肩幅に開き、かかとを壁につけて立つと正しい姿勢ができているか確認できます。 後頭部、胸の後ろ、お尻が壁につき腰の後ろに手のひらが入る程度の隙間があれば、姿勢はおおむね良好です。 また、トップスとボトムスの脇のラインの縫い目がまっすぐになっているかもチェックの目安になります。 小さな意識を積み重ねて、股関節へのダメージ軽減につなげましょう。 体重管理を徹底する 股関節への負担を軽減するには、適正体重の維持が不可欠です。 体重が増えると股関節への圧力も大きくなり、痛みや変形の悪化リスクが高まります。 股関節に負担の少ない運動を選ぶことで、痛みを悪化させずに健康的に体を動かせます。 股関節にやさしい運動の例は、以下のとおりです。 ウォーキング(平坦な道をゆっくりと) 水中ウォーキング 水泳 自転車 ヨガやピラティス(関節に負荷をかけすぎない動作) 股関節まわりのストレッチや軽い筋トレ 日常的に無理のない範囲で運動習慣を取り入れ、体重増加を防ぎましょう。 以下の記事では、股関節の強化に効果が見込める踏み台昇降について紹介しているので参考にしてください。 サポート用具を活用する 立ち上がるときや歩くときに股関節へかかる負担を減らすために、サポート用具を活用するのも一つの選択肢です。 サポート用具の一例は、以下のとおりです。 杖 歩行時や立ち上がるときの股関節への負担を軽減 クッション性の高い靴 歩行時の衝撃を吸収し、関節への負担を減らす 中敷き 安定性やフィット感を向上させ、歩行をサポート 手すり 立ち座りや歩行の補助に役立つ 椅子用クッション 座るときの負担を和らげる 痛みの予防や進行抑制のためにも、無理をせずにサポート用具の使用を検討しましょう。 変形性股関節症の治し方|主な治療方法 変形性股関節症の治療法は、主に以下の3種類です。 保存療法 手術療法 再生医療 まずは保存療法から始めることが一般的で、保存療法でも改善しない場合や悪化した症状には手術療法を検討されるケースがあります。 また、手術しない治療法として注目されている再生医療も選択肢の一つです。 それぞれの治療方法について詳しく解説します。 保存療法 保存療法では、股関節にかかる負担を軽減して、症状の進行を抑えることが目的となります。 主な保存治療には、以下のようなものがあります。 薬物療法 リハビリテーション 運動療法 物理療法 生活習慣の改善指導 保存療法では、股関節周辺の筋力や柔軟性を向上させることで、股関節への負担を軽減することが重要です。 しかし、対症療法である保存療法では、変形性股関節症の原因を根本的に治せるわけではないことを覚えておきましょう。 手術療法 保存療法を半年程度継続しても症状の改善が見られない場合は、手術療法が検討されるケースがあります。 変形性股関節症で行われる手術は、主に以下のとおりです。 手術方法 内容 股関節鏡視下手術 内視鏡で関節軟骨の傷んだ部分を切除する手術 骨切り術 骨盤や大腿骨の骨を切り、一部を移動させることで股関節の形を矯正する手術 人工関節手術 損傷した股関節を人工関節に置き換える手術 手術には入院が必要ですが、手術の翌日から歩行訓練を開始されることが多いです。 一般的には1週間から3週間程度で退院できますが、術式によっては1〜2ヶ月ほど入院しなければならないケースもあります。 再生医療 再生医療とは、損傷した組織の機能を取り戻すために、人間が持つ自己修復力を活かした治療方法です。 治療には患者さま自身の幹細胞を用いた「幹細胞療法」と血液から抽出した血小板を用いた「PRP療法」があります。 再生医療による治療は、手術や入院の必要がないので、日常生活を送りながら治療ができるのは大きなメリットです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療の治療法や症例を無料で配信しています。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」という方は、ぜひチェックしてみてください。 変形性股関節症でやってはいけないことでよくある質問 変形性股関節症でやってはいけないことでよくある質問に答えていきます。 変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない? 変形性股関節症でやってはいけないストレッチは? 股関節に負担をかけない寝方は? 以下の内容を参考にして日常生活を送りましょう。 変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない? 変形性股関節症では貧乏ゆすりと似た動きのジグリング※という動きを運動療法として取り入れています。 ※出典:PubMed つま先を床につけた状態で左右のかかとを小刻みに上下させて、かかとは床から2センチ程度上げます。 関節に負担をかけることなく動かせる方法としておすすめです。 変形性股関節症でやってはいけないストレッチは? 変形性股関節症の方は、関節に負担のかかるストレッチは避けましょう。 誤ったストレッチは痛みや炎症を引き起こす恐れがあります。 とくに、以下のような動きは控えましょう。 ストレッチの内容 例 曲げ伸ばしや回旋(ねじれ)を伴うストレッチ 合蹠のポーズ 股関節に強い負荷をかけるストレッチ ダウンドッグ 長時間同じ姿勢で行う静的ストレッチ 立ったまま上半身だけを伸ばす動き ストレッチを行う際は痛みが出ない範囲で、股関節に優しい方法を心がけましょう。 股関節に負担をかけない寝方は? 股関節に負担をかけない寝方は、横向きや仰向けで脚を自然な位置に保つ姿勢です。 変形性股関節症の方は、就寝時の姿勢によっても関節への負担が変わります。 以下のような寝方を試してください。 仰向けで寝る場合|膝の下にクッションを入れる 横向きで寝る場合|膝の間にクッションを挟む 股関節にやさしい姿勢は、痛みの軽減や症状の進行予防につながります。 医師や理学療法士と相談しながら、自分に合った就寝スタイルを整えましょう。 変形性股関節症による股関節の痛みには再生医療をご検討ください https://youtu.be/isSkwxfHrbI?si=HLJixXMRjySQZh6M 変形性股関節症を悪化させないためには、やってはいけないことを理解し、日常生活の中で注意することが大切です。 長時間の立ち仕事 膝を深く曲げる 激しい運動 急激な体重増加 重量物の持ち運び 脚に負担のかかる靴の着用 正座やあぐらで座る 股関節に痛みや違和感がある場合には、我慢せずに医療機関を受診しましょう。 治療を続けても改善が見られない場合や、手術を勧められたものの手術や人工関節は避けたい場合には、再生医療による治療が選択肢の一つです。 再生医療は、手術や入院をせずに変形性股関節症を治療できる方法として注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療の治療法や症例を無料で配信しています。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
2019.05.08 -
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股関節の痛みに悩まされる高齢者の方にとって、人工股関節置換術は活動的な生活を送るための手段の1つです。 しかし、手術後は日常生活に戻るため、長期的なリハビリを行う必要があります。 本記事では、高齢者の人工股関節置換術後のリハビリ内容・リハビリの流れと全体像について解説します。 また手術後の注意点やリハビリを継続するための工夫についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 人工関節置換術を検討している方や、ご家族の方のお役に立てる情報をお届けします。 一方で、「できれば手術は避けたい」「手術のリスクが不安」という方には、人工関節に頼らない新しい治療法として再生医療という選択肢もあります。 >>股関節の症例についてはこちら 当院(リペアセルクリニック)の治療法や実際の症例については、公式LINEでも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 高齢者の股関節手術で選択される人工股関節置換術について【前提知識】 人工股関節置換術とは、加齢などに伴ってすり減った股関節の骨や軟骨を取り除き、人工の関節(インプラント)に置き換える手術です。 英語では「Total Hip Arthroplasty」といい、略してTHAとも呼ばれます。 人工関節は金属・セラミック・ポリエチレンなどで作られており、摩耗した関節を人工物に置き換えることで痛みを軽減し、歩行や日常生活の質を改善できます。 人工股関節置換術は、以下の手順で進められることが一般的です。 麻酔を実施 股関節周辺の皮膚を切開 傷んだ大腿骨頭を切除し、代わりに金属製のステム(棒)を大腿骨に挿入し、先端に人工の骨頭(ボール)を取り付ける 臼蓋側(骨盤側)の傷んだ軟骨を削り、金属製のカップをはめ込む カップの内側にポリエチレンなどでできたライナーを装着 骨頭ボールをカップにはめ込み、関節の動きを確認後、縫合 近年では、筋肉を極力切らない低侵襲手術も普及しており、術後の回復やリハビリの負担が軽減されつつあります。 高齢者の人工股関節術後(THA)のフェーズ別リハビリ内容 高齢者の人工股関節術後(THA)のフェーズ別リハビリ内容は、以下の通りです。 手術後1週目:安静と日常的な運動を始める 手術後2~4週目:可動域と筋力回復訓練 手術後1~3か月:歩行・日常生活に戻るための練習 今回は、手術後1週目から3か月後にかけてのリハビリ内容を紹介します。 具体的にどのような訓練を行うのか解説していくので、ぜひ参考にしてください。 手術後1週目:安静と日常的な運動を始める 手術後1週目は、安静を基本としつつ、早期離床に向けての準備段階の時期です。 体位変換(体の位置や向きを変える介助)を定期的に行い、褥瘡の予防に努めましょう。 運動は主に足首の曲げ伸ばしや、ふくらはぎのポンプなど、深部静脈血栓の予防運動が中心となります。 ベッド上での簡単な運動から始めて徐々に活動範囲を広げていき、痛みの程度を確認しながら無理のない範囲でリハビリを進めましょう。 また手術後1週目は日常生活動作への導入として、寝返りや起き上がりなどの練習を開始する時期でもあります。 術後の状態や回復具合に合わせて、理学療法士や医師の指示のもと、慎重にプログラムを進めていくことが重要です。 手術後2〜4週目:可動域と筋力回復訓練 手術後2〜4週目は、可動域と筋力回復訓練が中心です。 【主なリハビリ内容】 股関節の可動域訓練 筋力強化訓練 立位・歩行訓練の導入 歩行器や杖を使った訓練を開始し、徐々に歩行距離を伸ばしていきます。 大腿四頭筋や臀筋の強化を目的とした運動療法も、積極的に行う場合が多いです。 日常生活動作に必要な筋力と可動域の改善を目指し、階段昇降などの練習を始めていくケースもあります。 痛みのコントロールと状態観察を継続しながら、退院後の生活を見据えたリハビリを進めていきましょう。 手術後1〜3か月:歩行・日常生活に戻るための練習 手術後1~3か月は、安定した歩行の確立を目指す段階です。 自立して歩けるように、必要に応じて杖の使用を継続しましょう。 加えて買い物・調理・トイレ動作などのADLトレーニングを実施し、退院後の生活をスムーズに送れるよう療法士が支援します。 また、筋力維持・向上のための運動療法を継続し、自主トレーニングについても指導を行います。 この段階のリハビリは、「焦らず、しかしあきらめず」の姿勢が大切です。 日々の小さな変化や前進を前向きに捉え、継続する意志と自己肯定感を持って取り組むことが、回復への大きな力となります。 人工股関節術後のリハビリの流れと全体像 人工股関節術後のリハビリの流れと全体像は、以下の通りです。 術後リハビリのフェーズ(術後直後~退院後) 歩行・自立までの目安 術後は簡単なリハビリから始め、徐々に歩行・自立を目指します。 ここからは、2つの段階に分けて解説していきます。 術後リハビリのフェーズ(術後直後~退院後) 術後早期は、疼痛管理と基本的な運動から開始し、徐々に可動域訓練や筋力強化に移行します。 退院前には、日常生活動作(ADL)の練習を集中的に行い、社会復帰に向けた準備を整えます。 退院後は、自宅での自主トレーニングを継続し、定期的な外来リハビリで経過を確認するフェーズに移行します。 活動的な日常生活の維持と、再手術のリスク軽減を目標にリハビリを継続していきましょう。 一人ひとりの状態や経過に合わせた、段階的かつ継続的なリハビリが重要です。 歩行・自立までの目安 歩行・自立までの目安は、一人ひとりの状態や手術の経過によって異なります。 時期 到達目標 術後〜1週 立位保持 2〜4週 杖を使った歩行訓練開始 1〜3か月 杖卒業・自立歩行の練習 3か月以降 屋外歩行の練習 人工関節置換術は身体への負担が大きく、回復までに個人差がある点に注意が必要です。 リペアセルクリニックでは、変形性股関節症に対し、自己脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療を提供しています。 この治療法は手術をせずに、損傷した軟骨の修復を促し、痛みを軽減することを目指します。 培養した幹細胞を股関節に注射することで、軟骨の再生を促し、関節機能の改善が期待できるでしょう。 高齢者が人工股関節術後の生活で気をつけること 高齢者が人工股関節術後の生活で気をつけることは、以下の通りです。 家の中の安全対策 脱臼を防ぐ動作や生活習慣 杖や補助具の使い方 歩行や自立が成功しても、思わぬ事故が起こり、再手術するケースは珍しくありません。 再手術や怪我をするリスクを下げるためにも、日常生活の中で対策を行いましょう。 家の中の安全対策 転倒は再手術や更なる怪我のリスクを高めるため、家の中での安全対策が必要です。 可能な限り段差の解消や手すりの設置を行い、移動の安全性を確保しましょう。 また転倒防止のために、滑りにくいマットの活用も有効です。 電気コードやカーペットの端など、つまずきやすいものの整理も忘れないようにしましょう。 さらに明るい照明を確保し、夜間の移動にも配慮することで、より安全な生活を送ることができます。 脱臼を防ぐ動作や生活習慣 術後の生活では、股関節に過度な負担をかけないことが重要です。 【日常で注意すべき動作】 深く腰をかがめる ↳座った状態で足を組む・床にある物を拾う・和式トイレの使用など 股関節を内側にねじる動作 ↳片足立ちで靴を履く・布団の上で方向転換する動作など 特に、深く腰を曲げる、足を大きく開く、内側にひねるなどの動作は避けるように心がけましょう。 また睡眠姿勢や椅子の腰掛け方など、日常の「クセ」にも注意が必要です。 仰向けで寝る、座る際には深く腰掛けすぎない、立ち上がる際には手すりを利用するなどの工夫も重要となってきます。 長時間の同一姿勢も股関節に負担をかけるため、適度に体勢を変えるようにしましょう。 杖や補助具の使い方 杖や補助具を使用する際は、医師や理学療法士の指示に従い、適切な種類と長さを選ぶことが大切です。 術後間もない方(特にバランス不安定な方) ↳歩行器または四点杖 ゆっくり歩けるが、まだふらつきがある方 ↳四点杖または多脚杖 屋外でもある程度歩ける方 ↳T字杖(一本杖) 歩行時には、杖を体のやや前方に突き出し、杖を突くタイミングと反対側の足を一緒に出すよう意識しましょう 正しい使い方を身につけることで、転倒のリスクを減らし、安全に活動範囲を広げることができます。 また補助具に頼りすぎず、徐々に自力で歩けるように訓練することも大切です。 高齢者がリハビリを続けるための工夫 高齢者がリハビリを続けるための工夫は、以下の通りです。 モチベーション維持のポイント 家族や介護者のサポート方法 歩行・自立を成功させるには、日々のリハビリが欠かせません。 1日でも早く歩行・自立した状態になるためには、家族や介護者のサポートが必要です。 ご家族や介護者の協力を得ながら、共に日々のリハビリを継続して、回復を目指していきましょう。 モチベーション維持のポイント モチベーション維持のためにも、小さな成功体験を積むことを意識しましょう。 小さな成功体験は、リハビリへの更なる意欲に繋がります。 例えば「少しだけ歩けた」「痛みが少し和らいだ」など、些細なことでも家族や友達と喜びを共有しましょう。 そのためにも家族やスタッフの声かけが大切であり、励ましや応援の言葉が大きな支えとなります。 家族や介護者のサポート方法 家族や介護者のサポートは、高齢者が安心してリハビリに取り組み、日常生活に戻る上で欠かせません。 一緒に散歩や体操をすることで、身体的なサポートはもちろん、精神的な支えにもなります。 また生活リズムの見守りも重要な役割です。 規則正しい生活は、身体機能の回復を促し、意欲の維持にも繋がります。 さらに温かい励ましと理解を示すことが、高齢者にとって大きな心の支えとなります。 高齢者の人工股関節置換術後のリハビリに関するよくある質問 高齢者の人工股関節置換術後のリハビリに関するよくある質問と回答は以下の通りです。 高齢者が股関節の手術を行うリスクは? 人工股関節の手術は80歳でもできる? 高齢者が股関節の手術を行うリスクは? 高齢者が股関節の手術を行う際には、以下のようなリスクが起こる可能性があります。 感染(手術部位感染) 血栓症・肺塞栓症 脱臼・骨折 人工関節のゆるみ 人工股関節置換術は、高齢者にとって生活の質を改善できる有効な治療法です。 しかし一方で、高齢者は基礎疾患を抱えているケースが多く、合併症(後遺症)のリスクが高まることも事実です。 とくに糖尿病や心疾患、関節リウマチなどの病歴がある場合は、術後に合併症を起こしやすいため、事前に医師と相談し、自身の体調や生活環境に合わせた治療方針を立てましょう。 人工人股関節の手術は80歳でもできる? 人工股関節置換術は80歳を超えていても受けられるケースがあります。 ただし、以下のような高齢者ならではのリスクも理解しておくことが大切です。 筋力低下・姿勢の変化 寝たきり 心肺機能への負担 基礎疾患の影響 このように人工股関節の手術は年齢だけで判断せず、現在の体力や心肺機能、基礎疾患の有無、リハビリ環境などを総合的に考えることが重要です。 痛みにより生活の質が大きく低下している場合は、主治医と相談しながら最適な治療法を検討しましょう。 人工股関節置換術後は、元の生活に戻るために適切なリハビリが重要 人工股関節置換術は、変形性股関節症などで強い痛みがある方に有効な治療法ですが、高齢者ではリハビリの負担や合併症のリスクが課題となります。 元の生活に戻るためにも、家の中での安全対策や生活習慣、家族やスタッフのサポートが欠かせません。 当院(リペアセルクリニック)では、再生医療とリハビリを組み合わせた、より積極的な機能回復支援を提供しています。 幹細胞を活用した自己脂肪由来の幹細胞を培養・投与することで、損傷した軟骨の修復や炎症の抑制が期待でき、人工関節手術の回避や進行を遅らせる効果が期待できます。 実際に当院(リペアセルクリニック)で再生医療とリハビリを受けられた患者様の声を、以下に紹介していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/geO1CJsL-D4 自己の細胞を活用した治療は安全性が高く、将来的な関節の健康維持にもつながる選択肢です。 股関節の痛みや将来の手術に不安を抱えている方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 治療法や症例については、公式LINEでも詳しくご紹介しています。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
股関節の痛みは入浴で温めたり、ストレッチや運動をすることで改善する可能性があります。 また、股関節を温めることは、筋肉がほぐれて血行促進につながり痛みを緩和できるため、自分でできる痛みへの対処方法としておすすめです。 ただし、炎症を起こしている場合に股関節を温めると症状が悪化する可能性があるため、痛みの根本的な原因の特定や改善が必要となります。 この記事では、股関節の痛みを緩和させる方法を中心に、再生医療の選択肢についても紹介していきます。 股関節症の痛みを緩和する効果的な方法 股関節の痛みを緩和するためには、以下の方法があります。 股関節を温める ストレッチや運動 医療機関で治療 ただし、自身の判断で行うと症状が悪化する可能性があるため、必ず医療機関を受診の上で指導を受けてから行うようにしてください。 股関節を温める 股関節の痛みがあるときは、ぬるめのお湯に入浴することや、ホットパックなどで足の付け根を温めることにより痛みが軽減できる可能性があります。 緊張した筋肉を緩和し、血行を促進することで動きやすくなるため、筋肉の緊張や血行不良が原因の場合は痛みの緩和が期待できます。 ただし、痛みが強い場合などは症状が悪化する可能性があるため、医療機関を受診するようにしてください。 ストレッチや運動でほぐす 股関節の痛みにはストレッチや運動を行うことで、姿勢を良くし、骨盤の傾きや歪みを矯正することにより、痛みが軽減する可能性があります。また、股関節の筋肉の柔軟性が高くなることで、可動域が広がります。 ストレッチは無理のない範囲内で行い、運動はプールなど水中でゆっくりウォーキングすることが大切です。 股関節の筋肉トレーニングは、十分なストレッチを行っていない状態で実施すると症状を悪化させる可能性があります。 医療機関で治療を受ける 股関節を温めることや、ストレッチ、運動などを行っても痛みが続く場合は、医療機関で治療を受けることが必要です。 治療法はいくつかありますが、塗り薬や湿布などの外服薬や鎮痛剤などの内服薬による薬物治療や、ブロック注射やヒアルロン酸注射などの注射治療により、関節液の潤滑効果を高めることで、痛みや炎症を軽減できる可能性があります。 また、自身の幹細胞を股関節の患部に注射することで、軟骨や関節の再生を促す再生医療という選択肢もあります。 もしも薬物療法に抵抗がある方は、当クリニック(リペアセルクリニック)が提供している再生医療もご検討ください。 股関節症の痛みは変形性股関節症や関節リウマチの可能性もあり 股関節症の痛みは、股関節の骨や軟骨が変形することで痛みが出る変形性股関節症や、自己免疫疾患の一つでもある関節リウマチの可能性があります。 変形性股関節症は加齢や肥満などが原因で、股関節の軟骨がすり減り、関節リウマチは関節のなかにある膜が炎症を起こすという、免疫の異常が原因です。 変形性股関節症や関節リウマチなどは、早い段階で医療機関に行く必要があります。 以下の記事で詳しく解説していますので、変形性股関節症や関節リウマチが疑われる人はご参考ください。 股関節の痛みを繰り返さないためにできるセルフケア方法 股関節の痛みの症状は治療をしても繰り返し発症する可能性があるため、日常生活でのセルフケアが重要となります。 例えば肥満を防ぐための適切な体重維持や、乳製品や魚などのカルシウムを日常生活のなかに取り入れることなど、股関節の痛みを繰り返さない努力が必要です。 ストレッチや筋トレといった運動療法などは、無理をすると再発する可能性があるため、医師の指導を守る必要があります。 股関節の痛みを治療するには再生医療も選択肢の一つ 股関節症の痛みを治療するには、自身の幹細胞を活用した再生医療も選択肢の一つです。 股関節症はリハビリや治療により、痛みが軽減できる可能性がありますが、日常生活でのセルフケアを怠ると再発するリスクもあります。 リペアセルクリニックが提供する再生医療は、患者様自身の細胞を用いた安全性が高い治療(自己脂肪由来幹細胞治療)であり、副作用や股関節痛の再発を抑制できる可能性がある治療法です。 また、当院では一般的な股関節への注射方法とは異なり、軟骨が最も損傷している箇所を特定しピンポイントに幹細胞を注入する独自の関節内投与方法を採用しています。 「股関節内の損傷部位へ確実に幹細胞を届ける」ことにこだわって治療を行っていますので、当院の再生医療に興味がある方は以下をご確認ください。 股関節の痛みが続く場合は医療機関を受診しよう 股関節症の痛みが続く場合は、早期に医療機関を受診する必要があります。 股関節症は変形性股関節症や関節リウマチ、骨盤の歪みやケガなど、さまざまな原因があり、入浴やストレッチ、運動療法、日常的なセルフケアを行うことが重要です。 治療法もリハビリや薬物治療、注射治療などがありますが、再生医療という選択肢もあります。 >再生医療による股関節の症例はこちら 股関節の痛みは放置しておくと症状が悪化する可能性があるため、既存の治療方法では改善が期待できないという方や再生医療が気になる方はリペアセルクリニックまでご相談ください。 以下の動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 また、現在当クリニックのLINEでも再生医療についてや股関節の改善が見込めた症例について紹介していますので、合わせてご確認ください。 ≫公式LINEはこちら
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
膝の痛みに悩まされ、日常生活にお困りの方は少なくありません。 変形性膝関節症の症状の改善には、正しい知識を身につけ、適切なアプローチを行うことが大切です。 本記事では、変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選とストレッチが効果的な理由について解説します。 日常的にストレッチを取り入れるようにして、体をケアしましょう。 変形性膝関節症に効果的なストレッチ3選 変形性膝関節症の痛みを和らげるには、膝周辺の筋肉をバランスよく柔軟に保つことが重要です。 特に膝関節を支える主要な筋肉のストレッチにより、関節への負担を軽減できます。 以下に効果的なストレッチ3選をご紹介します。 膝の前側を伸ばすストレッチ 膝の外側を伸ばすストレッチ 膝の裏側を伸ばすストレッチ 無理のない範囲でストレッチを行い、症状の悪化を防ぎましょう。 膝の前側を伸ばすストレッチ 膝の前側には大腿四頭筋という太ももの前側の筋肉があり、膝を伸ばす重要な役割を担っています。 この筋肉が硬くなると膝に余計な負担をかけてしまうため、以下の手順でストレッチをしましょう。 壁やテーブルに片手をついて安定した姿勢をとります ストレッチしたい側の足首を手で持ち、ゆっくりとかかとをお尻に近づけます 太ももの前側が伸びていることを感じながら20秒間キープします 3セット繰り返します ストレッチを行う際は、腰が反りすぎないよう注意してください。 膝が内側や外側にねじれると関節を傷める恐れがあるので、まっすぐに保つことを意識しましょう。 膝の外側を伸ばすストレッチ 膝の外側には前脛骨筋や腓腹筋があり、硬くなると膝の動きが不安定になることがあります。 柔軟性を保つことで、歩行時の安定性が向上します。 椅子に座り、ストレッチしたい側の足を少し前に出します つま先をゆっくりと自分の方に引き寄せます(足首を曲げる) すねの外側が伸びるのを感じながら20秒間キープします 次につま先を遠くに伸ばし(足首を伸ばす)、ふくらはぎを伸ばします これも20秒間キープし、交互に3セット行います 痛みを感じる場合は無理せず、心地よく伸びる程度にとどめておきましょう。 膝の裏側を伸ばすストレッチ ハムストリングスと呼ばれる太ももの裏側の筋肉は、膝を曲げる働きがあります。 この筋肉が硬くなると膝の動きが制限され、痛みの原因になることがあります。 床に座り、ストレッチしたい足をまっすぐ前に伸ばします もう片方の足は曲げて内側に置きます 背筋を伸ばしたまま、伸ばした足のつま先に向かって上半身を倒していきます 太ももの裏が伸びていることを感じながら20秒間キープします 3セット繰り返します 無理に前屈せず、痛気持ちいいと感じる程度で止めることが大切です。 膝が曲がらないように注意しましょう。 変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由 変形性膝関節症にストレッチが効果的な理由は、主に以下の2つです。 筋力不足を解消できる 筋力がつき進行を遅らせられる それぞれ詳しく解説します。 筋力不足を解消できる 変形性膝関節症の方は、痛みを避けるために動作を制限してしまうと筋力低下を招くため注意が必要です。 適切なストレッチを継続することで筋肉の柔軟性を高め、筋力不足を解消でき、膝の安定性が向上します。 筋力不足を解消すると、日常生活での動作もスムーズになり、膝への負担が軽減されます。 ただし、長すぎるストレッチは逆に筋力低下を招く可能性があるため、心地よく伸びると感じる程度にとどめておくことが大切です。 筋力がつき進行を遅らせられる 適切なストレッチで筋肉の柔軟性が高まると、関節の安定性を保つ筋力も効率よくつけられるようになります。 これにより、膝軟骨への負担が軽減されるため、変形性膝関節症の進行を遅らせる効果が期待できます。 特に太ももの前後の筋肉と股関節周りの筋肉をバランスよく整えることが重要です。 ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせることで、より高い効果が得られるでしょう。 ただし、急激な改善を求めず、継続的に行うことがポイントです。 変形性膝関節症でストレッチする際の注意点 変形性膝関節症の症状改善にストレッチは有効ですが、正しい方法で行わないと症状を悪化させる恐れもあります。 効果を最大化し、安全に続けるために知っておくべき注意点を2つご紹介します。 過度な運動は禁物 治療と組み合わせることが重要 適切なケアと組み合わせることで、長期的な膝の健康維持につながります。 過度な運動は禁物 変形性膝関節症の方がストレッチを行う際は、無理のない範囲で行うことが重要です。 痛みを我慢してまで強いストレッチを行うと、炎症を悪化させたり、さらなる軟骨の損傷を招いたりする可能性があります。 「痛気持ちいい」と感じる程度にとどめ、強い痛みを感じたらすぐに中止しましょう。 無理な姿勢や反動をつけたストレッチは関節に負担をかけるため避けてください。 治療と組み合わせることが重要 ストレッチだけで変形性膝関節症を改善するのは難しく、医師の診断と適切な治療と並行して行うことが重要です。 薬物療法や物理療法などの医学的治療と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。 症状の程度や進行状況に応じて、医師や理学療法士と相談しながら自分に合ったストレッチプログラムを作成するのがおすすめです。 そもそも変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで起こる疾患です。 加齢や過度な膝への負担、怪我などが原因で症状につながります。 軟骨は、膝関節のクッションの役割を果たす部位です。この軟骨が摩耗すると、骨と骨が直接こすれ合うようになり、痛みや炎症を引き起こします。 主な症状には以下のようなものがあります。 膝の痛み・こわばり 膝の腫れや熱感 関節の動きにくさや可動域の制限 膝がガクガクする不安定感 初期段階は動作時のみに症状が現れることが多いですが、進行するにつれて安静時にも痛みを感じるようになります。 変形性膝関節症で鍛えるべき膝周りの筋肉 変形性膝関節症の症状改善には、膝を安定させる周囲の筋肉を鍛えることが重要です。 特に大腿四頭筋(太ももの前側)は膝蓋骨を支え、膝関節の安定性を保つ役割があります。 また、ハムストリングス(太ももの裏側)は膝の曲げ伸ばしをサポートし、下肢全体のバランスを整えます。 これらの筋肉をバランスよく鍛えるには、ストレッチと筋力トレーニングを組み合わせた運動が効果的です。 【まとめ】変形性膝関節症は治療と並行してセルフケアすることが大切 変形性膝関節症になると、日常生活に大きな影響を及ぼすかもしれません。 症状の改善には、治療と並行してストレッチなどのセルフケアをすることが大切です。 ただし、ストレッチは治療法ではなく、筋力の維持や柔軟性を保つ補助的な軽い運動として捉えてください。 医師の指導のもと、無理のない範囲でストレッチや生活習慣の改善などのセルフケアを行いましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症に対する治療として、再生医療を提供しています。 手術を避ける"切らない"治療方法として、人工関節術に代わる最新の治療法が再生医療です。 当クリニックの再生医療(幹細胞治療)では、ひざ関節に幹細胞を注入するこことですり減った軟骨が再生され、立ち上がりや歩行時の痛みが軽減。 変形が初期の段階であれば、幹細胞治療を受けることで、変形の進行を防ぐことも可能です。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、変形性膝関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >>その他の変形性膝関節症に対する再生医療の症例はこちら 手術自体への不安や、術後のリスク。後遺症などで変形性膝関節症の症状にお悩みの方は、リペアセルクリニックまでお気軽にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症は、女性に多い疾患といわれています。 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由は、発症に女性ホルモンが関係したり、男性と比べて筋力が弱かったりするためです。 本記事では、変形性股関節症の原因について、詳しく解説します。 変形性股関節症の症状が悪化しないよう、自身に合った治療法を見つけましょう。 変形性股関節症の主な原因5つ 変形性股関節症の主な原因は、以下の5つです。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下している 肥満・急激な体重増加による股関節への負担が大きい オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい 股関節疾患の後遺症として発症する可能性も 股関節がすり減り変形する変形性股関節症では、痛みや動かしにくさなどの症状がみられます。 適切な予防策を行うことで、変形性膝関節症の発症リスクや症状の悪化リスクを低減できる可能性があるため、原因を調べることが重要です。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下している 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下すると、変形性股関節症を発症しやすくなります。 関節軟骨の弾力性の低下により、股関節が通常とは異なる動きをし、すり減りや変形などが進行しやすくなります。 股関節の痛みや下半身の動かしにくさがある場合は、変形性股関節症の症状の可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 肥満・急激な体重増加による股関節への負担が大きい 変形性股関節症を発症する原因の1つに、肥満や急激な体重増加があります。 急激に体重が増加すると、身体を支えている股関節に大きな負担がかかります。 先天的・後天的な骨の変形がない場合でも、体重増加により変形性股関節症を発症するケースがあるため注意が必要です。 食生活や運動習慣の改善で体重管理を行いましょう。 オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している オーバーユース(使いすぎ)によって股関節が摩耗している場合にも、変形性股関節症を発症する可能性があります。 股関節の摩耗により骨が変形すると、下半身に痛みやしびれなどの症状が出てきます。 スポーツ活動や日常生活で、股関節に負担のかかる動作を行う機会が多い方は注意が必要です。 以下の記事では、変形性股関節症がスポーツ選手に多い理由について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい 先天性疾患によって関節軟骨がすり減りやすい場合は、変形性股関節症になる可能性も高いため注意しましょう。 変形性股関節症の原因となる主な先天性疾患は、先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全です。 先天性股関節脱臼 生まれつき股関節が脱臼を起こしている状態 臼蓋形成不全 股関節の屋根の部分にあたる臼蓋の発育が不完全で、大腿骨頭への被りが浅い状態 臼蓋形成不全では、中年以降にはじめて痛みがみられ、病気に気づくケースもあります。 先天性疾患のある方は、股関節の痛みだけでなく、動かしにくさや少しの違和感でも医療機関を受診することが重要です。 股関節疾患の後遺症として発症する可能性も 股関節疾患の後遺症として、変形性股関節症を発症する可能性もあります。 転倒や交通事故などで腰にダメージを負うと、大腿骨頭壊死や大腿骨頭すべり症を発症する恐れがあります。 大腿骨頭壊死 大腿骨の骨頭部(先端)が壊死する 大腿骨頭すべり症 大腿骨が正常な位置からずれる 大腿骨頭壊死や大腿骨頭すべり症は、変形性股関節症の原因疾患であり、発症すると股関節に痛みを生じるため注意が必要です。 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由 変形性股関節症が女性に多いといわれる理由は、以下の2つです。 エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量低下が発症原因になるため 男性より筋力が弱いため エストロゲンは、骨代謝を促して骨量を増やす女性ホルモンで、閉経後に分泌量が低下します。 女性の場合は更年期以降、エストロゲンの分泌量が低下し、骨のすり減りが進行しやすいため注意が必要です。 また、女性は男性と比べると筋力が弱く、歩行や立ち上がり動作などで股関節に負担がかかりやすい特徴があります。 変形性股関節症の人がやってはいけないこと 変形性股関節症の人がやってはいけないことは、以下のとおりです。 深くしゃがむ動作 下半身に負担がかかる動作 サイズの合っていない靴の着用 不十分な体重管理 変形性股関節症になった方は、日常生活の中で気を付けなければいけない動作が多いです。 対策として、股関節周辺の筋トレやストレッチなどを行うと、可動域の拡大や柔軟性向上に期待できます。 股関節に過度な負担がかからないよう、体重管理を徹底し、無理な動作は控えましょう。 変形性股関節症でやってはいけない動作について、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 変形性股関節症はどうやって治療する? 変形性股関節症の主な治療法は、以下の2つです。 保存療法 手術療法 股関節の痛みを治療せずに放置していると、症状が悪化し、日常生活に支障をきたす恐れがあります。 股関節に違和感がある際は、早めに医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討しましょう。 保存療法 変形性股関節症の治療法の1つに、保存療法があります。 保存療法は、以下の手段で症状の緩和を目指す治療法です。 薬物療法(痛み止め・抗炎症薬 など) 温熱療法(ホットパックの使用) 運動療法・リハビリテーション療法 日常生活の改善(体重管理・食事管理) 痛みや腫れなどの症状がある場合には、薬物療法や温熱療法による保存療法が行われるのが一般的です。 変形性股関節症の病状が進行し、股関節の可動域が狭まっているケースでは、リハビリを実施し日常生活動作の再獲得を目指します。 手術療法 保存療法を行っても症状の改善がみられない場合は、手術療法が検討されます。 変形性股関節症の主な手術方法は、関節を残して治療する「関節温存手術」と、損傷した部位を人工物に入れ替える「人工股関節置換術」です。 手術療法は、症状を根本的に治せるメリットがありますが、入院やリハビリなどで治療期間が長引くデメリットもあるため注意しましょう。 変形性股関節症で手術療法を受けるタイミングにお悩みの方は、以下の記事も参考にしてください。 変形性股関節症を手術せずに治療できる再生医療について 変形性股関節症を手術せずに治療したい場合は、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、すり減った股関節の軟骨を修復・再生する治療法です。 当院(リペアセルクリニック)では、以下の特徴をもつ再生医療をご提供しています。 再生医療は通院での治療が可能なため、仕事や家庭の事情で長期休みがとれない方でも受けられます。 変形性股関節症の症状にお困りの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。 また以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、変形性股関節症が改善された患者様の症例を紹介していますので、併せて参考にしてください。 【まとめ】変形性股関節症は進行する前に治療を開始することが重要 変形性股関節症は、先天性疾患やオーバーユースなどが原因で発症します。 症状が進行すると股関節の痛みだけでなく、下半身の動かしにくさもみられる場合があるため、初期の段階で治療を開始することが重要です。 保存療法を受けても症状の改善がみられない場合は、手術療法や再生医療が検討されます。 再生医療は、関節温存手術や人工股関節置換術と比べて、身体への負担が少ない治療法です。 変形性股関節症に対する当院の再生医療の症例紹介は、こちらからご覧いただけます。 手術を避けて変形性股関節症を治したい場合は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
- 股関節
股関節の痛みや違和感があるけど、「年齢のせい」「少し休めば良くなるから大丈夫」と考えて、放置している方も多いのではないでしょうか。 初期段階の変形性股関節症では、軽い痛みや違和感程度の症状ですが、放置すると症状が進行し、最終的には手術が必要になる場合もあります。 この記事では、変形性股関節症の初期症状や前兆、病院受診の判断基準について詳しく解説します。 股関節の痛みや動きにくさで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 変形性股関節症の改善症例も紹介しておりますので、ぜひご登録ください。 変形性股関節症の初期症状・前兆 変形性股関節症の初期症状を早期発見するために、以下の症状・前兆を知っておきましょう。 股関節の一時的な痛み 股関節の違和感 膝や腰にも痛みが生じる 日常生活の動作に影響が出る 変形性股関節症は症状の進行がゆっくりなため、気づいたときには中期から末期になっていることも少なくありません。 これらの初期症状を理解して、早めの対処を心がけることが大切です。 股関節の一時的な痛み 変形性股関節症でよくみられる典型的な初期症状は、動き始めや立ち上がりに感じる一時的な痛みです。 朝起きたときの一歩目に足の付け根が痛む 椅子から立ち上がるときに股関節が痛い 歩き始めは痛いが、しばらく歩くと楽になる 運動後に股関節周りが重く感じる 階段の昇り降りで軽い痛みを感じる これらの初期症状は動いているうちに痛みが和らぐため、「一時的なもの」と軽視してしまう方が多いのが特徴です。 痛みが軽減されるからといって放置せず、症状が続く場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。 股関節の違和感 痛みとは異なる股関節周辺の違和感も変形性股関節症の重要な初期症状です。 股関節がこわばって動きにくい感覚がある 足の付け根に重だるさやつっぱり感がある 股関節を動かすとゴリゴリ・コキコキ音がする 股関節の可動域が以前より狭くなった感じがする これらの違和感は、股関節の軟骨が少しずつすり減り、関節の動きが滑らかでなくなってきているために起こります。 関節から聞こえる音は、軟骨の表面が粗くなっていることを示している可能性があります。 注意深く経過を観察し、違和感が続く場合は医療機関を受診しましょう。 膝や腰にも痛みが生じる 変形性股関節症の初期症状として見逃されやすいのが、股関節以外の部位に現れる痛みです。 太ももの前側や外側に痛みやしびれが生じる お尻の奥がズキズキ痛む 膝の内側や外側に痛みを感じる 腰痛が以前より強くなった 股関節の動きが悪くなると、体は無意識に膝や腰でバランスを取ろうとします。 そのため、本来の問題である股関節を見逃してしまい、膝痛や腰痛の治療ばかりを続けてしまうケースが多いのです。 日常生活の動作に影響が出る 変形性股関節症が進行すると、日常生活の何気ない動作に支障が出始めることがあります。 靴下やズボンの着脱が以前より困難になった 正座や深くしゃがむ動作ができなくなった 椅子に深く腰掛けるのが辛い 段差を越えるのが困難になった これらの変化は、股関節の可動域制限や筋力低下が原因で起こります。 研究によると、初期の変形性股関節症でも既に歩き方に変化が生じており、「骨盤が引けた状態」での歩行※になることが明らかになっています。 ※出典:社団法人日本理学療法士協会「初期変形性股関節症患者の歩行解析」 無意識のうちに動作を変えて痛みを避けているため、「できないことが増えた」と感じる方は、すでに症状が進行している可能性があります。 家族や周囲の人から「歩き方が変わった」と指摘された場合も要注意です。 変形性股関節症の病院に行くべき症状チェックリスト ご自身が変形性股関節症にあてはまるか、また医療機関の受診が必要なレベルかを判断するために、以下のチェックリストをご活用ください。 □ 歩くと体が左右に揺れる □ ズボンや靴下が履きにくい □ 段差を乗り越えにくい □ 膝が常に重く感じる □ 動き始めや歩き始めに脚の付け根が痛む □ 運動をした後、脚の付け根やお尻の横が痛い □ 寝返りを打つと脚の付け根が痛い 当てはまる項目が多くある場合、すでに変形性股関節症になっている、または今後発症する可能性があります。 初期症状の自覚がなくても、重症化を防ぐために、一度病院の診察を受けることが重要です。 変形性股関節症の初期段階でできる対策と予防方法 変形性股関節症の初期段階では、適切な対策により症状の進行を遅らせることができます。 以下の3つの方法を組み合わせて実践することが効果的です。 生活習慣の改善 適度な筋トレやストレッチ 市販のサポーターや補助具の活用 一度すり減った軟骨は自然に回復することはありませんが、これらの対策により股関節への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 生活習慣の改善 日常生活の中で股関節への負担を軽減する生活習慣の改善は、変形性股関節症の進行予防に重要な役割を果たします。 改善項目 具体的な方法 体重管理 体重増加を防ぐためカロリーを控える 栄養バランスの良い食事を心がける 青魚、大豆製品、海藻類を積極的に摂取する 姿勢の改善 椅子に座るときは背筋を伸ばす 足を組む習慣をやめる 同じ姿勢を長時間続けない 立ち仕事では定期的に姿勢を変える 避けるべき動作 重いものを一人で持ち上げない 正座やあぐらを避ける 膝を深く曲げる作業を長時間行わない 長時間の立ち仕事を避ける 日常の工夫 クッション性のある靴を履く 階段よりエレベーターを使う 重い荷物はカートを使って運ぶ 入浴時は浴槽の縁に腰掛けてから入る とくに体重管理は重要で、体重が1kg増えると股関節にかかる負担は歩行時に約3倍になるといわれています。 無理な減量は必要ありませんが、適正体重を維持することで股関節への負担を大幅に軽減できます。 適度な筋トレやストレッチ 股関節周辺の筋肉を強化し、関節の可動域を維持することで、股関節への負担を分散し、症状の進行を遅らせる効果が期待できます。 運動の種類 具体的な方法 股関節前面のストレッチ 片足で立ち、もう一方の足を後ろに伸ばす 椅子に片足を乗せ、もう一方の足を後ろに伸ばす 各ポーズを15〜30秒間キープする 股関節周辺のストレッチ 仰向けで両膝を抱え込み胸に近づける 仰向けで膝を左右に倒す 立った状態でゆっくりと開脚する 各動作をゆっくりと行う 筋力トレーニング 横向きに寝て上側の足を上げ下げする 仰向けでお尻を持ち上げるブリッジ運動 椅子に座って太ももを上げる運動 各運動を10〜15回、1日2〜3セット 有酸素運動 水中ウォーキング(股関節への負担が少ない) 平地でのゆっくりとした散歩 エアロバイク(軽い負荷で) 運動を行う際は、痛みを我慢して無理をしないことが重要です。 軽い痛みであれば続けても構いませんが、強い痛みが生じた場合は中止し、医師に相談しましょう。 市販のサポーターや補助具の活用 市販のサポーターや補助具を適切に使用することで、股関節への負担を軽減し、日常生活を楽に過ごすことができます。 補助具の種類 効果と使用方法 股関節サポーター 腰回りの骨盤を支えて正しい姿勢を保つ 階段の昇降や散歩時に着用 長時間の使用は筋力低下の原因となるため注意 歩行補助具 杖(一脚タイプ・四脚タイプ)で歩行を安定化 歩行車で腰への負担を軽減 まずはレンタルで試してから購入を検討 日常生活補助具 靴べらの柄を長くして前かがみを避ける リーチャーで高い場所の物を取る 椅子やベッドの高さを調整するクッション 履物の工夫 クッション性の高い運動靴を選ぶ ヒールの低い安定した靴を着用 インソールで足への衝撃を和らげる 補助具を使用する際の注意点として、依存しすぎると筋力が低下してしまう可能性があります。 痛みが強い時期や長距離歩行時など、必要な場面に限定して使用し、普段は自分の筋力で動くことを心がけましょう。 変形性股関節症を手術しないで治す再生医療の選択肢 変形性股関節症を手術しないで治すための治療として再生医療という選択肢があります。 手術に抵抗がある方や長期入院が困難な方に向けて、以下内容をご説明します。 再生医療の治療法について リペアセルクリニックで再生医療を受けた方の症例 手術が不安な方は、まず再生医療について詳しく知ることから始めましょう。 再生医療の治療法について 変形性股関節症の再生医療では、損傷した股関節に患者さまから採取・培養した幹細胞を注射します。 幹細胞が損傷した関節軟骨の修復・再生を促す治療法です。 初期や中期症状の段階で再生医療を受けると、重症化の防止を期待できるため、手術しなくても変形性股関節症を改善できる可能性があります。 再生医療の治療において重要なのは、早期に治療を受けることです。 関節の変形が進行しすぎる前の段階で治療を行うことで、より良い結果を期待できる場合があります。 リペアセルクリニックで再生医療を受けた方の症例 変形性股関節症にお悩みで再生医療を受けた方の症例をご紹介します。 【治療前の状態】 股関節の激しい痛みで病院を受診したところ、変形性股関節症と診断され手術を勧められました。 しかし手術を避けたいと考え、インターネットで調べた結果、再生医療という選択肢を知り、リペアセルクリニックでの治療を希望されました。 【治療前の症状】 足を動かすだけで激しい痛みを感じる 歩行が困難で歩き方が不自然になっていた ズボンを履くなど日常動作が困難 剣道で左足に体重をかけることができない 【治療後の改善】 再生医療を受けてから痛みが軽減され、股関節の可動域が著しく改善しました。 現在では日常生活のほとんどの動作が問題なくできるようになり、趣味の剣道でも左足に体重をかけられるまで改善されています。 また、歩行時も左足が前に出るようになり、自然な歩き方を取り戻すことができました。 患者さまは「今はある程度のことは何でもできる」と治療結果に満足されており、リハビリも継続して取り組まれています。 >>その他の変形性股関節症に対する再生医療の症例はこちら 治療を検討される際は、ご自身の症状の程度や生活スタイル、治療に対するご希望などを総合的に考慮して、治療法を選択することが重要です。 リペアセルクリニックでは、患者さま一人ひとりの状態に応じた治療計画を提案し、十分な説明とご相談の上で治療を進めております。 再生医療について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。 変形性股関節症は初期症状を見逃さず早期治療が重要 変形性股関節症は初期段階では症状が軽く、見過ごしてしまいがちな疾患です。 しかし、早期発見・早期治療により症状の進行を遅らせることができるため、適切な知識を持って早めに対処することが大切です。 一度すり減った軟骨は自然に回復することはありませんが、初期段階であれば生活習慣の改善や適切な運動療法により、症状の悪化を防げます。 また、再生医療という新たな選択肢も登場しており、手術を避けたい方にとって希望となる治療法です。 股関節の痛みや違和感を感じたら、「年齢のせい」と諦めずに、まずは今回ご紹介したチェックリストで症状を確認してみてください。 当てはまる項目が多い場合は、早めに整形外科を受診し、専門医の診断を受けることをおすすめします。 当院リペアセルクリニックでは、変形性股関節症に対する再生医療について、患者さま一人ひとりの状態に応じた治療計画を提案しております。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」までお問い合わせください。
2019.05.08 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症と診断され、どのような治療法があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。 また「手術しないと治らない」と言われた方は、手術以外の選択肢がないか気になっている方も多いはずです。 本記事では、変形性股関節症の治し方と症状の段階に応じた治療法について詳しく解説します。 日常生活の中で発症や悪化を予防できる注意点も知っておくと、生活改善につなげられるでしょう。 また、手術をしない治療方法として注目されている「再生医療」についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。 \手術せずに治す再生医療とは/ 再生医療は、人間の持つ細胞を活用し、損傷した関節軟骨の再生・修復を促す先端医療の一つです。 「手術しないと治らない」と言われた重度の変形性股関節症も手術せずに根本的な改善が期待できます。 以下の動画では、変形性股関節症に悩まされていた患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/mUqiNHYW-vk?si=hUgFvH_yc2LDytX2 変形性股関節症の痛みに対する当院の再生医療の症例紹介は、こちらからも確認いただけます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 変形性股関節症を手術せずに治したい 手術しないと治らないと言われた 現在受けている治療で期待した効果が得られていない 「変形性股関節症を早く治したい」「手術しないと治らないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは変形性股関節症の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話してみる 変形性股関節症の治し方 変形性股関節症の治し方には、主に以下の4つの治療法があります。 物理療法 運動療法 薬物療法 手術療法 症状の段階や痛みに応じて適した治療が異なるため、医師の指導に従い治療を進めましょう。 以下では、それぞれの治療法を詳しく解説します。 物理療法 物理療法は患部への物理的なアプローチによって、血行促進や筋肉の緊張緩和による痛みの軽減を図ります。 各物理療法の詳細は、以下のとおりです。 主な物理療法 詳細 温熱療法 患部を温めることで血流を促し、筋肉の緊張を和らげることで痛みを緩和させる 電気刺激療法 電気刺激によって筋肉を刺激し、緊張を和らげることで痛みを緩和させる マッサージ療法 マッサージによって、筋肉・関節・リンパなどを刺激して血行を促進させ、痛みを緩和させる 上記の物理療法は、運動療法などと併用されることが多く、患者さまの状態に合わせて選択されます。 運動療法 変形性股関節症の運動療法は、股関節周りの筋肉を強化して関節の安定性を高め、痛みの軽減を図ります。 運動療法では、以下のプログラムを中心に行います。 ウォーキング 股関節周りのストレッチ 股関節周りの筋力トレーニング 股関節への負担が少ないウォーキングなどの有酸素運動や、股関節周りの柔軟性を高めるストレッチが重要です。 また、股関節の痛みがないときは、股関節周りの筋力強化することで股関節の動きの安定性を高める効果が期待できます。 自己判断で行うと症状悪化やケガにつながるため、理学療法士など専門のスタッフによる指導のもとで正しい運動を継続しましょう。 薬物療法 変形性股関節症の薬物療法は、主に痛みや炎症を抑えることを目的として行われます。 一般的には、内服薬として非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどが用いられることが多いです。 痛みが強い場合には、関節内にヒアルロン酸やステロイド薬を注射するケースもあります。 これらの薬は、症状を一時的に緩和する効果は期待ありますが、変形性股関節症を根本的に治療するものではありません。 使用する薬の種類は、症状や患者さまによって異なるため、医師の指示に従って適切な薬物療法を行うことが重要です。 手術療法 変形性股関節症の手術療法は、保存療法で十分な効果が得られない場合や、日常生活に支障が大きい場合に検討される方法です。 主に以下の2つの術式に分けられます。 主な手術方法 詳細 人工股関節置換術 損傷した股関節を人工関節に置き換えることで、痛みや股関節の動きを改善させる手術 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、患者さまの股関節を温存しつつ症状の緩和を図る手術 どちらの術式も痛みの改善と股関節の機能を改善させることによって、日常生活を送りやすくなることが期待できます。 術後は継続的なリハビリテーションが重要になります。 変形性股関節症の病期に合わせた治療法の選び方 変形性股関節症の治療法の選び方は、以下の症状によって異なります。 初期から中期の治療は「保存療法」が中心 末期(重度)の症状「手術療法」が検討される 同じ変形性股関節症であっても、進行状態に適した治療法を選ばなければなりません。 以下では、それぞれの進行状態に応じた治療法を詳しく解説します。 初期から中期の治療は「保存療法」が中心 初期から中期の変形性股関節症では、進行抑制と症状緩和を目的とした「保存療法」が中心です。 保存療法では、主に以下の治療が行われます。 運動療法 薬物療法 物理療法 運動療法では、ウォーキングなどの股関節への負担が少ない有酸素運動や筋力トレーニングを実施します。 股関節周りの筋肉や柔軟性を向上させることで、股関節の機能改善を図ります。 持続的な痛みには、痛み止めの内服や炎症を押さえる関節内注射などの薬物療法によって痛みをコントロールします。 治療中は股関節への負担を避けるため、長時間の立ち仕事や重い物の持ち運びを避けることが重要です。 末期(重度)の治療は「手術療法」が検討されるケースも 重度の変形性股関節症によって日常生活に大きな支障が出ている場合は、以下の手術療法が主な選択肢となります。 主な手術方法 詳細 人工股関節置換術 損傷した股関節を人工関節に置き換えることで、痛みや股関節の動きを改善させる手術 骨切り術 股関節の骨の一部を切って角度を調整し、患者さまの股関節を温存しつつ症状の緩和を図る手術 上記の手術療法は、痛みの改善と股関節の機能改善に大きく貢献しますが、入院やリハビリテーション期間が必要となります。 患者さまの年齢・活動レベル・症状などを総合的に考慮し、適した手術方法が選択されます。 重度の変形性股関節症は「手術しか選択肢がない」といわれていましたが、近年の治療では再生医療も新たな選択肢となっています。 患者さまの細胞を用いて損傷した組織の再生・修復を図る手術しない治療として注目されている治療法です。 変形性股関節症は手術しないで治すことはできる? 変形性股関節症を手術しないで治す方法として、保存療法が挙げられます。 適切なリハビリと運動療法は、股関節周りの筋力強化や柔軟性向上に繋がり、症状の緩和や進行抑制が期待できます。 しかし、保存療法は症状の進行抑制や痛みの緩和に期待できますが、原因が根本的に治るわけではありません。 そこで、人間の持つ細胞を活用し、損傷した組織の再生・修復を図る再生医療による治療が注目されています。 手術せずに根治を目指す「再生医療」という選択肢 変形性股関節症に対する再生医療は、手術しないで治せる可能性がある治療法として注目されています。 さまざまな組織に変化する能力を持つ「幹細胞」を患者さまから採取・培養し、患部に投与することで損傷した軟骨の修復や再生を促す治療法です。 「手術しないと治らない」といわれていた変形性股関節症にも効果が期待できます。 再生医療は、手術せずに変形性股関節症を根本的に治療できるだけでなく、副作用リスクが少ない点も特徴の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、患者さまの症状に合わせて適した治療プランをご提案します。 「変形性股関節症を手術せずに治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 変形性股関節症の予防と進行抑制のためにできる工夫 変形性股関節症を防ぐには、以下のような日常生活での注意や工夫が必要です。 激しい運動やスポーツを控える 重量物の持ち運びを避ける 体重管理を徹底する 生活環境を変える 禁忌肢位を避ける 変形性股関節症は日常的な動作や姿勢によって、症状の悪化や強い痛みの原因となる可能性があります。 症状を悪化させないためにも、ぜひ参考にしてみてください。 激しい運動やスポーツを控える 激しい運動やスポーツは股関節に大きな負担がかかり、症状を促進してしまう可能性があるため、控えるようにしましょう。 ジャンプやランニングには、激しい運動といったイメージがないかもしれませんが、ジャンプは股関節に衝撃を与え、ランニングは体重の3〜5倍ほどの負荷がかかるといわれています。 また、ゴルフなど身体をひねる動きの多い運動も股関節に大きな負担がかかるため、おすすめできません。 重量物の持ち運びを避ける 重量物の持ち運びは股関節への負担が大きいため、できる限り避けた方が良い動作です。 建設業や運送業など持続的に重いものを運ぶ仕事は、変形性股関節症の原因となったり、症状が悪化したりなどのリスクがあります。 重いものを運ぶ作業をする場合は、台車を使用するなど股関節への負担を軽減する工夫をしましょう。 また、股関節への継続的な負担を防ぐには、定期的な休憩が大切です。 体重管理を徹底する 肥満や急激な体重増加は股関節へ負担をかけ、変形性股関節症を発症させる要因となったり、変形を促進させたりする可能性があります。 股関節には体重を支えるために負荷がかかっており、歩行だけでも体重の約3倍の負荷が股関節にかかるといわれています。 適正体重よりも重い場合は、食生活の改善と運動で体重を落としましょう。 しかし、食事を減らすダイエットには注意し、健康を損ねないよう栄養バランスに注意しなければなりません。 生活環境を変える 日常の何気ない生活のなかにも、股関節へのリスクが潜んでいます。 例えば、地べたに座る動作は股関節への負担が大きいため、座面の高い椅子に座るなどの洋式の生活スタイルへ環境を変えるのが望ましいです。 和式トイレも股関節に負担がかかるので、可能であれば洋式トイレを使うようにしましょう。 禁忌肢位を避ける 変形性股関節症の悪化を防ぐためには、股関節に過度な負担をかける以下の「禁忌肢位」を避けることが重要です。 深く曲げる動作 内股 足組み あぐら 正座 急な方向転換や回旋 重いものを持ち上げる際の無理な体勢 長時間の同一姿勢 寝る際は、仰向けで膝を軽く立てるか、股関節が過度に曲がらないよう工夫しましょう。 日常生活では、正座やあぐら、床に直接座ることを避けることが大切です。 上記の点に注意し、股関節に負担の少ない生活を送りましょう。 変形性股関節症の治し方を理解して症状に合わせた治療を選ぼう 変形性股関節症を治すには、適切な治療と継続的なケアが欠かせません。 症状の段階や痛みに応じて適切な治療方法を選択する 初期の段階では運動療法やリハビリで改善する可能性がある 症状が悪化しないように姿勢に注意する 重度の場合は手術療法や再生医療が検討される 股関節の違和感や軽い痛みを感じたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。 保存療法を中心に、運動療法や生活習慣の改善を継続すると、進行を遅らせ、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 「変形性股関節症を早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療を提供しており、幹細胞療法によって変形性股関節症の根本的な改善が期待できます。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
高齢者の変形性膝関節に対する手術は、痛みを軽減し活動的な生活を取り戻す有効な手段です。 しかし、術後には長期的なリハビリが不可欠であり、高齢者ならではの合併症や骨粗鬆症の影響などリスクも考慮する必要があります。 手術は生活の質を大きく向上させる可能性を秘めていますが、医師との十分な相談が大切です。 今回は、高齢者の変形性膝関節症手術の種類とそれぞれの特徴を詳しく解説します。 加えて高齢者特有の手術リスクのほか、手術以外の治療法についてもご紹介。 最適な治療法を選ぶための重要なポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてください。 \変形性膝関節症に効果的な再生医療とは/ 変形性膝関節症の従来の治療法は、痛みの緩和に効果がありますが、軟骨の減少を防ぐことはできません。 また進行した症状には人工関節手術が提案されますが、手術にはリスクやリハビリの時間がかかります。 そのような血栓症や感染症といった手術に伴うリスクを避けるための選択肢として、再生医療(幹細胞治療)が注目されています。 脂肪から採取した幹細胞を膝関節内に注入することで、すり減った軟骨を再生し、痛みの軽減や変形の進行防止が期待できます。 >>変形性膝関節症に対する再生医療の症例はこちら 「すぐに治療に進みたい」「手術は避けたいが、他の選択肢がほしい」そんな方に向けて、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは治療法や症例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 高齢者の変形性膝関節症手術の種類と特徴について 高齢者の方が変形性膝関節症の手術を受ける際の種類は、以下の通りです。 関節鏡視下手術 高位脛骨骨切り術 人工膝関節置換術 変形性膝関節症の進行具合や、患者様個人の状態によって手術の方法は異なります。 変形性膝関節症の手術のタイミングについては、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 関節鏡視下手術 関節鏡視下手術は関節鏡という細いカメラと手術器具を挿入し、モニターで関節内部の状態を確認しながら行う手術です。 関節鏡視下手術の詳細 手術方法 ・小さな皮膚切開から関節鏡と手術器具を挿入 ・モニターで関節内を確認しながら行う 入院期間 1週間程度 対象 初期~中期の変形性膝関節症の方 メリット ・入院期間が短い ・早期のリハビリが可能 ・傷跡が目立ちにくい デメリット ・症状が進行しすぎていると効果が限定的になる ・関節の状態によっては適応が難しい場合がある 関節鏡視下手術は小さな皮膚切開で済むため、出血量が少なく、比較的早期の回復が期待できます。 主に初期から中期の変形性膝関節症に対して、半月板損傷の修復や骨棘の切除などが行われます。 ただし変形が進行した症例では、効果が限定的となる場合があるので注意しましょう。 入院期間は、手術内容や患者様の状態によって異なりますが、おおむね1週間程度が目安になります。 高位脛骨骨切り術 高位脛骨骨切り術は、脛骨(すねの骨)の一部を切って角度を矯正し、膝の内側または外側にかかる負担を軽減する手術です。 高位脛骨骨切り術の詳細 手術方法 すねの骨の一部を切って、角度を調整する 入院期間 3~4週間程度 対象 O脚が強く膝の内側に痛みがある若年層から高齢者の方 メリット ・自身の骨を温存できる ・痛みが軽減される ・進行が抑制できる デメリット ・回復までの期間が長い ・合併症のリスクがある 対象は比較的活動性の高い若年層から高齢の方で、特にO脚が強く、膝の内側に痛みがある場合に選択されます。 高位脛骨骨切り術は自身の骨を温存できるため、術後も活動的な生活の維持が期待できます。 ただし、骨が接合するまで時間がかかるため、リハビリテーションも比較的長期に渡ることがあります。 また関節鏡視下手術と比較して、感染や偽関節といった合併症のリスクがわずかに高まる点に注意が必要です。 人工膝関節置換術 人工膝関節置換術は、変形や損傷した膝関節の表面を、金属やポリエチレン製の人工関節に置き換える手術です。 人工膝関節置換術の詳細 手術方法 傷んだ膝関節の表面を人工材料でできた素材に置き換える 入院期間 2週間~2か月程度 対象 60歳以上で保存療法などで改善が見られない方 メリット ・痛みの軽減が期待できる ・関節可動域が改善される ・歩行能力が向上する デメリット ・人工関節の脱臼・緩みが生じる可能性がある ・金属アレルギー反応を示す可能性がある 膝の痛みを軽減し、関節の可動域を改善・歩行能力などの日常生活における動作の向上を目指します。 手術は通常数時間で行われ、術後にはリハビリテーションが重要となります。 人工関節の耐用年数は一般的に15〜20年程度ですが、活動状況により異なるので注意しましょう。 合併症のリスクも伴うため、医師との十分な相談が必要となります。 膝の人工関節手術の特徴については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/HVxxpgbZor4?feature=shared 高齢者の方が変形性膝関節症の手術を受ける際のリスクと注意点 高齢者の方が変形性膝関節症の手術を受ける際は、以下のリスクと注意点を確認しておきましょう。 手術後のリハビリ・入院期間が長期化する可能性 血栓症・肺塞栓などの合併症リスク 人工関節の緩みやトラブルの可能性 日常生活の動作に制限がかかる 手術後のリハビリは機能回復に不可欠であり、早期からの積極的な取り組みが重要です。 ここからは高齢者特有の合併症リスクのほか、予防策や早期発見のための注意点を解説していきます。 手術後のリハビリ・入院期間が長期化する可能性がある 高齢者の方の変形性膝関節症手術後は、リハビリや入院が長期化する場合があるので注意が必要です。 手術の種類や患者の状態によってリハビリ期間が異なり、一般的には以下のように数ヶ月を要します。 手術 入院期間の目安 リハビリ期間の目安 関節鏡視下手術 2~3日 数週間~6か月程度 高位脛骨骨切り術 5週間~6週間 2か月~3か月程度 人工膝関節置換術 約1ヶ月 1か月~3か月程度 リハビリは手術直後から開始され、筋力強化や関節可動域の改善、歩行訓練などを段階的に行います。 積極的なリハビリへの取り組みが、スムーズな社会復帰と長期的な良好な経過に繋がるのです。 退院後も、無理のない範囲でリハビリを継続することが重要です。 血栓症・肺塞栓などの合併症リスク 高齢者の変形性膝関節症手術では、血栓症や血栓が肺に移動して呼吸困難などを引き起こす肺塞栓のリスクが高まります。 血栓症とは、固まった血液が血管内を詰まらせてしまう病気です。 病院では血栓症予防のため、手術前から弾性ストッキングの着用や、術後の早期離床・抗凝固薬の使用などが行われます。 患者様自身も水分を十分に摂取し、医師や看護師の指示を守ることが重要です。 少しでも足の痛みや腫れ、胸の痛みや息切れを感じたら、すぐに近くにいる医療スタッフに伝えるようにしましょう。 人工関節の緩みやトラブルの可能性 高齢者の変形性膝関節症手術では骨密度の低下により、人工関節を支える骨との固定が弱まり、緩みが生じることがあります。 さらに長年の使用による人工関節の摩耗や破損、感染症などもトラブルの原因となり得ます。 これらのリスクを減らすためには、手術前の精密な検査と適切なインプラントの選択が重要です。 また、術後の定期的な経過観察と、過度な負担を避けた生活習慣も大切になります。 人工関節や骨への異常を感じたら、すぐ医師に相談しましょう。 日常生活の動作に制限がかかる 人工膝関節置換術後は、人工関節を長持ちさせ、破損や脱臼のリスクを避けるため、以下のような一部の動作に制限が設けられます。 膝に強い衝撃を与える運動 走る ジャンプする 高強度のランニングやスポーツなど 接触を伴う激しいスポーツ サッカー バスケットボール ラグビー 深い膝の曲げ動作の制限 正座 あぐら 深くしゃがむ姿勢 人工膝関節置換術後は、生活の中で膝に過度な負担をかけないよう注意が必要です。 膝への負担を減らす工夫をすることで、長期的に快適に生活することができます。 https://youtu.be/f6IbPLxbz0o?feature=shared 変形性膝関節症の手術費用を紹介 変形性膝関節症に対する主な手術には、以下3つがあり、それぞれの費用目安は以下の通りです。 手術の種類 保険適用前の費用(目安) 自己負担額(3割の場合) 自己負担額(1割の場合) 関節鏡視下手術 約250,000円 約75,000円 約25,000円 高位脛骨骨切り術 約1,460,000円 約438,000円 約146,000円 人工関節置換術 約1,860,000円 約558,000円 約186,000円 また手術費用だけでなく、以下のように入院に伴う費用も発生します。 食事代の一部:1食510円 ※2025年4月改定、所得により異なる 希望した場合の個室料:1日数千円~数万円で全額自己負担 医療費が高額になる場合でも、自己負担額には月ごとの上限が設けられており、「高額療養費制度」を利用することで一定額を超えた医療費が払い戻される仕組みがあります。 ただし、この制度の対象となるのは保険適用の医療費のみで、食事代や差額ベッド代などは対象外であるため、注意が必要です。 高齢者の方が自分に合った治療法を選ぶためのポイント 変形性膝関節症の手術に悩む高齢者の方は、以下のポイントを押さえると、自身に合った治療法を見つける近道となります。 手術のメリット・デメリットの理解 日常生活への影響と回復見込み 医師との相談で最適な治療法を見極める 手術は痛みからの解放、歩行能力の向上といった期待できるメリットがある一方、合併症などのリスクを伴う点に注意する必要があります。 また、治療法が自身の日常生活にどのような影響を与え、どの程度の回復が見込めるのかを具体的に考えて医師に相談することも重要です。 治療法を選択する際は、医師や理学療法士から詳細な情報を得るようにしましょう。 医師の専門的な知識に基づいたアドバイスを受けることが、納得のいく治療選択への第1歩となります。 また、変形性膝関節症の新たな治療法として注目されている再生医療も選択肢の1つとして検討する価値があります。 再生医療は自身の細胞を活用した治療法で、合併症のリスクなどが比較的低く、従来の治療法とは異なるアプローチが期待されています。 再生医療が自身に適しているかどうか、医師に相談して、検討してみるのもおすすめです。 変形性膝関節症の手術以外の治療の選択肢について【再生医療も一つの選択肢】 変形性膝関節症の手術以外の治療法は、以下の通りです。 治療方法 詳細 運動療法 膝周りの筋力強化(特に大腿四頭筋)関節の可動域を広げるストレッチで改善を図る 薬物療法 痛みや炎症を抑えるための内服薬や外用薬を使用する 物理療法 温熱療法や電気刺激療法で痛みの軽減や血行促進を図る 再生医療 自身の脂肪組織などから採取した幹細胞を培養し、膝関節内に投与する 運動療法などの保存療法で効果が感じられなかった方におすすめの治療法が、再生医療です。 再生医療とは、自身の細胞や血液成分を活用し、変形した膝関節の組織修復や機能改善を目指す治療法を指します。 当院(リペアセルクリニック)の再生医療は、患者様自身の細胞の力を引き出し、つらい膝の痛みの緩和と、スムーズな関節機能の回復、そして変形性膝関節症の進行抑制を目指しています。 実際に当院(リペアセルクリニック)の治療を受けた方の、 https://youtu.be/EXx7d9cCaoE?feature=shared 再生医療の治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでもご紹介していますので、変形性膝関節症による膝の痛みに悩まされている方はぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 高齢者の変形性膝関節症においては手術の影響を理解し、自分に最適な治療法を選択することが重要 変形性膝関節症の手術は、痛みの軽減や機能回復のメリットがある一方、高齢者にとっては合併症などのリスクも考慮する必要があります。 リスクを懸念される方は、比較的負担の少ない治療法としてご自身の細胞を活用する再生医療を検討しましょう。 再生医療(幹細胞治療)は、自身の細胞を活用して膝の痛みを軽減し、軟骨の再生を促す治療法です。 当院(リペアセルクリニック)では、患者様の幹細胞の培養・投与を行うことで軟骨の再生、痛みの軽減を目指します。 また手術の必要も無いため、手術によるリスクは怖いけど、慢性的な膝の痛みに悩まされている方や、忙しくて入院する時間が取れないという方は一度ご相談ください。 変形性膝関節症の特徴や再生医療に関する治療法・症例については、当院(リペアセルクリニック)で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症の手術を受けた後、どのような生活を送れば良いのか、気をつけるべき点は何なのか不安を抱える方もいることでしょう。 本記事では、変形性膝関節症の手術後に気をつけるべき生活習慣や注意点について詳しく解説いたします。 手術後の具体的な生活で気を付けるべきポイントに加え、注意すべき合併症やリハビリテーションの重要性についてもご紹介します。 変形性膝関節症の手術後の生活で気を付けるべきこと 変形性膝関節症の手術後の生活で気を付けるべき5つのポイントを紹介します。 体重管理を徹底する 感染症対策を怠らない 膝を深く曲げる動作を避ける 膝の負担になるスポーツは控える バランスが取りやすい靴を履く とくに人工膝関節置換術を受けた方は、人工関節の摩耗を防ぎ、再手術のリスクを減らすために日常生活での配慮が必要です。 それぞれ詳しくみていきましょう。 体重管理を徹底する 体重の増加は膝に大きな負担をかけ、人工関節の緩みや劣化を早める原因となります。 わずか3kgの減量でも、歩行時に膝にかかる負担は約9kg、階段の昇降時には15〜20kgもの負担軽減につながります。 手術後は、バランスの良い食事と適度な有酸素運動を心がけ、適正体重の維持に努めましょう。 体重管理は人工関節の寿命を延ばすだけでなく、全身の健康維持にも効果的です。 感染症対策を怠らない 人工関節は感染症に対して非常に弱いという特性があります。 一度感染すると、感染した人工関節の洗浄と新しい人工関節へ入れ替える手術が必要になる場合があります。 このような大きな負担を避けるためにも、感染予防は非常に重要です。 日常的な手洗い うがいの徹底 風邪予防の体調管理 歯科疾患や水虫などの早期治療 糖尿病など持病の管理 手術前・手術後のどちらも、これらの感染予防に努めましょう。 深く曲げる動作を避ける 変形性膝関節症の手術後は、人工関節の脱臼を防ぐために正座などの膝を深く曲げる動作を避けましょう。 また、無理に膝を曲げると人工関節に負担がかかり、緩みや磨耗の原因となることがあります。 対策として、和式の生活様式から洋式への切り替えをおすすめします。 床に直接座る代わりに椅子を使用する、布団からベッドに切り替えるなどの工夫をしましょう。 膝の負担になるスポーツは控える 適度な運動は体重管理や筋力維持のために大切ですが、人工膝関節に過度な負担がかかるスポーツは避けるべきです。 長距離のランニングやテニス、ゴルフなどは膝をねじる動作や強い衝撃を与えるため控えましょう。 ウォーキングや水泳、サイクリングなどの低負荷の運動を無理のない範囲で始めるのがおすすめです。 また、運動時には無理をせず、痛みを感じたらすぐに中止することが大切です。 バランスが取りやすい靴を履く 足元の安定は膝への負担軽減に直結するため、バランスが取りやすい靴を着用しましょう。 靴を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。 ヒールが低く幅広い 適度なクッション性がある 足の甲までしっかり覆われている サンダルやハイヒールなどの不安定な靴や、かかとが柔らかすぎて足首がぐらつくような靴は適していません。 靴紐やマジックテープで、締め付けを調整できる靴が理想的です。 変形性膝関節症の手術後に注意すべき合併症 変形性膝関節症の手術後には、いくつかの合併症リスクがあります。 血栓症 感染症 脱臼・骨折 早期発見・早期対応が重要なため、術後の体調変化には十分注意が必要です。 入院中は医療スタッフが観察していますが、退院後も自己観察を続け、少しでも気になる症状があれば、担当医に相談しましょう。 以下では、主な合併症とその特徴、対処法について解説します。 血栓症 変形性膝関節症の手術後は、手術による出血への生体反応と一時的な安静により、血液が固まりやすくなり血栓ができるリスクが高まります。 血栓は下肢の血流を阻害し、ふくらはぎの痛みやむくみを引き起こすことがあります。 さらに血栓が肺や脳まで移動してしまうと、命に関わる肺塞栓や脳塞栓を起こす危険もあります。 予防には、早期からの足首の運動やリハビリテーションの実施、十分な水分摂取、弾性ストッキングの着用が効果的です。 感染症 人工関節は細菌感染に弱く、感染すると発熱や手術部位の腫れ、痛み、赤みなどの症状が現れます。 感染症になると再手術が必要になることが多く、手術の前後は感染症対策が必要です。 風邪や歯科疾患など他の部位の感染症も注意し、手洗い・うがいの徹底、傷口の清潔保持が重要です。 脱臼・骨折 変形性膝関節症の手術後は、関節が完全に安定するまでの期間は脱臼や周囲の骨折のリスクがあります。 とくに人工膝関節の場合は周囲の骨折に注意が必要です。 予防には、医師から指示された可動域の制限を守り、転倒リスクの高い行動を避けることが大切です。 また、自宅の環境整備として、つまずきやすい段差の解消や手すりの設置などもリスク低減に役立ちます。 変形性膝関節症の手術後に行うリハビリテーション 変形性膝関節症の手術後には、膝関節の機能改善のために入院中からリハビリテーションを行います。 入院中のリハビリ 退院後のリハビリ これら2つのリハビリについて解説します。 入院中のリハビリ 入院中のリハビリは手術当日または翌日から始まります。 まず術後の腫れや痛みの管理を行いながら、ベッド上での簡単な足首の曲げ伸ばしや、力を入れるだけの運動から開始します。 手術後2〜3日目には、理学療法士の指導のもと、立ち上がりや歩行器を使った歩行訓練へと進みます。 退院後のリハビリ 退院後も自宅や外来でのリハビリを継続することが重要です。 自宅では医師や理学療法士から指導された運動を継続的に行い、徐々に膝の曲げ伸ばしの角度を広げていきます。 個人差はありますが、退院後から1~2カ月ほどリハビリを継続すると、日常生活に必要な膝の動きを取り戻せます。 リハビリの進捗に合わせて、杖などの補助具も段階的に卒業していくことが可能です。 変形性膝関節症を手術せずに治療できる再生医療について 変形性膝関節症の治療には、手術を伴わない「再生医療」という選択肢もあります。 再生医療では、主に幹細胞治療とPRP(多血小板血漿)療法という治療を行います。 幹細胞治療:ほかの細胞に変化する能力がある「幹細胞」を患者さま自身から採取・培養し患部に投与する治療法 PRP(多血小板血漿)療法:患者さま自身から採取した血液を遠心分離にかけ、血小板を濃縮した液体を精製し患部に投与する治療法 どちらの治療法も手術せずに治療できるため、体の負担が小さい治療法として注目されています。 変形性膝関節症に対して当院で再生医療を受けられた患者様の症例は、こちらからもご覧いただけます。 また以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、変形性膝関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 再生医療に関する詳細は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 【まとめ】変形性膝関節症の手術後の生活は膝に負担をかけないことが重要 変形性膝関節症の手術後の生活では、膝への負担を減らし、感染リスクを回避するための配慮が必要です。 体重管理の徹底や感染症対策としての手洗いうがい、膝を深く曲げる動作を避けて生活しましょう。 また、ハイヒールなどは避けて安定した靴を着用することも大切です。 リハビリテーションは入院中から退院後まで継続して、機能回復を目指しましょう。 個人差はありますが、順調に回復すれば1~2カ月で膝の動きが戻ってきます。 膝関節の健康維持のために医師の指導を守り、無理のない範囲で活動することが、人工関節と長く付き合うための鍵となります。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、手術を必要としない再生医療を提供しています。 膝の痛みに対する再生医療に関しては、以下のページや症例をご覧ください。
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症の手術後は、すぐに日常生活へ戻れるわけではありません。 数カ月にわたってリハビリが必要になることもあり、体への負担や生活への影響が大きくなる可能性があります。 リハビリにかかる期間や回復スピードは、手術の種類によって異なります。 本記事では、変形性膝関節症における3つの代表的な手術のリハビリ期間と入院期間を比較しながらわかりやすく解説します。 変形性膝関節症のリハビリ期間に関する不安や疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてください。 また、変形性膝関節症の根治を目指すなら、手術せずに治療できる再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は患者さまの細胞を採取・培養して注射する治療法で、損傷した関節軟骨の再生・修復を促す医療技術です。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 変形性膝関節症の手術後のリハビリ期間 変形性膝関節症のリハビリに要する期間は、手術の種類によって異なります。 変形性膝関節症の代表的な手術とリハビリ期間は、以下のとおりです。 手術 リハビリ期間 人工関節置換術 約1カ月 関節鏡視下手術 約3〜6カ月 高位脛骨骨切り術 約2カ月 それぞれの手術の特徴やリハビリ期間について見ていきましょう。 人工関節置換術のリハビリ期間は約1カ月 人工関節置換術のリハビリ期間は、1カ月程度が目安です。 この手術では、変形が進行した膝関節の表面をチタンやセラミック製の人工関節に置き換えます。強い痛みや歩行障害など、日常生活に支障をきたす症状がある中等度〜重度の変形性膝関節症の方に適応されます。 関節を人工物に置き換える手術のため、術後は歩行訓練や筋力回復のためのリハビリが必須です。 術後のリハビリテーション内容 人工関節置換術の術後のリハビリテーションの内容は以下のとおりです。 ベッドサイドでの膝の曲げ伸ばし 歩行器を使用して歩行訓練 筋力増強と可動域訓練 階段の昇降など日常生活動作 リハビリ計画は状態によって個人差があるため、担当の理学療法士の指導のもとで行う必要があります。 人工関節置換術のリスクについての詳細は、以下の記事をご覧ください。 関節鏡視下手術のリハビリ期間は約3〜6カ月 関節鏡視下手術のリハビリ期間は、膝に痛みや違和感を感じなくなるまで約3〜6カ月が目安です。 関節鏡視下手術は膝に2〜3か所の小さな切開を加え、内視鏡を挿入して関節内を映像で確認しながら処置します。 比較的軽度から中等度の変形性膝関節症に適応される手術です。関節内の半月板や軟骨の破片、増殖した滑膜を除去することで、痛みや炎症を軽減します。 切開が小さく身体への負担も少ないため、高齢者を含め幅広い年代の方に適応されます。 術後のリハビリテーション内容 関節鏡視下手術後のリハビリテーションの内容は、以下のとおりです。 痛みが出ない程度で他動運動による関節可動域の維持 患部以外の筋力トレーニング 少しずつ可動域を拡大 日常生活動作 術後すぐは炎症や痛みの管理を行い、自分の力を使わずに施術者が関節や筋肉を動かす他動運動を行い、他部位の筋力トレーニングをしながら患部は安静にします。 術後から中期にかけては、自分の筋力をできるだけ使わないトレーニングを行い、徐々に負荷をかけていくことが重要です。 高位脛骨骨切り術のリハビリ期間は約2カ月 高位脛骨骨切り術は、杖を使わず歩けるようになるまで退院後約2カ月かかります。 高位脛骨骨切り術(HTO)は、膝の変形や痛みを軽減するために、脛骨(すねの骨)を切り、角度を調整する手術です。 高位脛骨骨切り術は、比較的若く活動性が高い方で、膝関節の内側のみに変形があり、O脚変形が見られる場合に適応されます。 術後のリハビリテーション内容 高位脛骨骨切り術の術後のリハビリテーションの内容は以下のとおりです。 ベッドサイドでの膝の曲げ伸ばし 松葉杖を使用して歩行訓練 機械による関節可動域の拡大 筋力強化トレーニング 高位脛骨骨切り術のリハビリは、早い段階での関節可動域の訓練と筋力強化トレーニングを行うことが特徴です。 ただし、他のリハビリと同様、患部に負荷がかかるトレーニングは控え、理学療法士の指示のもと、リハビリを行いましょう。 変形性膝関節症の手術後の入院期間【治療法別】 変形性膝関節症の入院期間を手術方法ごとに紹介します。 手術 入院期間 人工関節置換術 2〜4週間 関節鏡視下手術 2〜3日 高位脛骨骨切り術 3〜4週間 入院期間を比較すると、手術時の切開が小さい関節鏡視下手術が最も短く、2〜3日で退院できます。 比較的に入院期間が長い高位脛骨骨切り術は、骨を切るため治癒に時間がかかり、入院期間は3〜4週間が目安です。 人工関節置換術の入院期間は、約2〜4週間かかります。 ただし、入院期間の長さだけで手術を選ぶのではなく、退院後も継続的なリハビリが必要であることを理解しておきましょう。 とくに高位脛骨骨切り術では、退院後も杖なしで歩けるようになるまで約2カ月かかるため、生活環境を整えておくことが重要です。 変形性膝関節症の手術せずに治療する再生医療とは 変形性膝関節症を根本的に治すには手術療法が一般的でしたが、近年では手術せずに根治を目指せる再生医療という選択肢があります。 再生医療は患者さまの細胞を採取・培養して注射する治療法で、損傷した関節軟骨の再生・修復を促す医療技術です。 患者さま自身の細胞を利用するため、拒絶反応やアレルギー反応といったリスクが低い点も特徴です。 https://youtu.be/pbbZYWUpFqg?si=NOFcvM6hXfw4gU26 以下のページでは、当院リペアセルクリニックの再生医療で変形性膝関節症を治療した症例を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 >変形性膝関節症に対する再生医療の症例はこちら 変形性膝関節症のリハビリ期間に関するよくある質問 変形性膝関節症のリハビリ期間について、よくある質問を紹介します。 変形性膝関節症の手術後の生活における注意点は? 膝の手術後にリハビリをしないとどうなる? 変形性膝関節症の手術後に仕事復帰できるのはいつ? 手術後の日常生活における注意点やリハビリに関する質問などがありますので、参考にしてください。 変形性膝関節症の手術後の生活における注意点は? 変形性膝関節症の手術後は、膝に過度な負担をかけないよう、激しい運動を行わずにリハビリを継続することが重要です。 日常生活での主な注意点は、以下のとおりです。 正座や低い椅子の使用を避ける トイレは和式ではなく洋式を使用する 小さな傷など感染症の予防 肥満予防など体重の管理 痛みのない範囲内でのリハビリの継続 正座や低い椅子の使用や、和式トイレなどは膝への負担が大きいため、避ける必要があります。 また、感染症の予防や体重管理にも注意し、理学療法士の指導のもと、リハビリを継続しましょう。 膝の手術後にリハビリをしないとどうなる? 膝の手術後にリハビリをしない場合、筋力が低下し、関節の可動域が硬くなることで日常生活に支障をきたす可能性があります。 手術後は理学療法士の指導のもと、膝への負担が少ない筋力トレーニングや関節の可動域を回復させるリハビリが必要です。 リハビリをしない場合は、回復する機会を失い、回復が遅れた場合はリハビリの効果もなくなってしまうため注意しましょう。 変形性膝関節症の手術後に仕事復帰できるのはいつ? 変形性膝関節症の手術後は、安静にしておく必要がありますが、デスクワークなど膝への負担が少ない仕事は比較的早い段階で復帰できることもあります。 立ち仕事や力仕事は膝への負担が大きいため、復帰するには医師の判断が必要です。 復帰時期については、手術後の膝の状態など個人差があるため、必ず医療機関に相談して決めましょう。 変形性膝関節症の手術後のリハビリ期間は約1〜6カ月が目安 変形性膝関節症のリハビリ期間は、以下のように手術によって異なります。 手術 リハビリ期間 人工関節置換術 約1カ月 関節鏡視下手術 約3〜6カ月 高位脛骨骨切り術 約2カ月 個人差はありますが、変形性膝関節症の手術後、違和感なく日常生活を送れるようになるには2〜3カ月以上かかるケースが多いです。 いずれの手術も回復に時間がかかるため、症状が軽いうちに早期治療を行うことが重要です。 また、入院や長期間のリハビリを避けたい方は、手術せずに根治を目指せる再生医療も選択肢となります。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性膝関節症に対して再生医療を提供しております。 変形性膝関節症の治療法でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨が加齢などによってすり減り、痛みや動きにくさが生じる病気で、中高年の方に多く見られます。 進行すると歩行や階段の昇り降りが困難になり、日常生活に大きな支障をきたします。 膝の痛みや不安定さに悩んでいる方の中には「サポーターは本当に効果があるのだろうか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。 この記事では、変形性膝関節症におけるサポーターの効果や正しい選び方、使用時の注意点を解説します。 サポーターは痛みの軽減や膝の安定に役立ちますが、正しく使わなければ効果を得られません。 膝の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 痛みの軽減だけでなく根本的な治療を目指したい方に向けて、変形性膝関節症に関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 変形性膝関節症の膝サポーターに期待できる効果 変形性膝関節症に対してサポーターを使用することで、症状の緩和や日常生活の質の向上につながります。 サポーターに期待できる主な効果として以下の3つがあります。 膝の痛みの緩和 膝の冷え防止 膝関節の安定 これらの効果を理解して、サポーターをより効果的に活用しましょう。 膝の痛みの緩和 サポーターを装着することで、触圧覚という皮膚への刺激によって痛みを感じにくくする効果が期待できます。 触圧覚とは、皮膚に何かが触れたり圧力が加わったりしたときに感じる感覚のことで、痛覚よりも早く脳に伝わるとされています。 変形性膝関節症で歩行時に痛みを感じる方は、サポーターで触圧覚を刺激することで痛覚の反応を遅らせ、痛みを感じにくくなることが期待されます。 ただし、強く圧迫しすぎると血行不良を起こす可能性があるので、きつくない程度に装着しましょう。 膝の冷え防止 変形性膝関節症の痛みには、保温が大切です。 膝が冷えると血管が収縮して血流が悪くなり、膝の筋肉が硬くなります。 この状態で動かすと筋肉に負担がかかり、痛みを感じやすくなります。 とくに寒い時期の冷えは、膝の痛みの原因になりやすいです。 サポーターで膝を覆うことで冷えを防止しましょう。 膝関節の安定 変形性膝関節症は進行する過程で軟骨がすり減り、膝関節の安定性が低下します。 サポーターで膝をしっかり固定することで筋肉の代わりとなり、安定した歩行が可能になります。 また、膝関節が安定することで膝にかかる負担も軽減され、変形性膝関節症の進行の抑制にも効果的です。 重要なのは、サポーターによって痛みをコントロールしつつ、筋力向上のためのリハビリや運動療法を併用することです。 変形性膝関節症で使用する膝サポーターの正しい選び方 変形性膝関節症に対してサポーターを使用する際は、自分の症状や用途に合ったものを選ぶことが重要です。 選び方のポイントとして以下の2つがあります。 用途に合ったサポーターを選ぶ 自分に合ったサイズを選ぶ これらのポイントを押さえて、サポーターの効果を最大限に生かしましょう。 用途に合ったサポーターを選ぶ サポーターにはさまざまな種類があり、症状の程度や使用場面によって適したタイプが異なります。 以下を参考に、自分の症状や生活スタイルに合ったサポーターを選びましょう。 症状の程度 おすすめのサポータータイプ 軽度の症状 筒型(スリーブタイプ)のソフトタイプサポーター。 装着が簡単で動きやすく、日常の歩行サポートや予防的使用に最適。 中度の症状 ベルト調整式の中程度固定タイプ。 部位ごとに締め具合を調整できるため、階段昇降や通勤時など負荷のかかる動作の補助に向いている。 重度の症状 ヒンジ付きタイプや医療用サポーター。 金属や樹脂製の支柱で膝の横ぶれやぐらつきを制御し、膝関節の安定化と転倒防止に効果的。 重度の症状の方に向いている医療用サポーターは、医師の診断に基づいて選ばれ、保険適用となる場合もあります。 症状が中程度以上の場合や、どのサポーターを選べば良いか迷う場合は、自己判断せずに整形外科医や理学療法士に相談することをおすすめします。 変形性膝関節症の要因や予防法について興味がある方は、以下の記事もご覧ください。 自分に合ったサイズを選ぶ サポーターのサイズが合っていないと、膝を正しく支えられず、かえって痛みや違和感を生じることがあります。 以下の点を意識してサポーターを選びましょう。 メーカーのサイズ表に従い、実寸値と照合して選ぶ 締め付けすぎず、ずれにくい製品を選ぶ 試着できる場合は実際に装着してフィット感を確認する サイズ選びでは、必ず説明書やパッケージ、ウェブサイト等で測定方法を確認し、正確に測定しましょう。 S/M/Lといった表記だけでなく、実寸値を測ってメーカーのサイズ表と照合することが大切です。 通販で購入する場合は、返品・交換が可能かどうかを事前に確認しておくと安心です。 変形性膝関節症で膝サポーターを使用するときの注意点 サポーターは適切に使用すれば膝の負担軽減や痛みの緩和に役立ちますが、間違った使い方をするとかえって症状を悪化させる可能性があります。 注意すべき点として以下の3つがあります。 適切な使用時間を守る サイズが合わないサポーターは装着しない 変形性膝関節症が治るわけではない これらの注意点を理解して、サポーターを正しく活用しましょう。 適切な使用時間を守る サポーターはつけっぱなしではなく、必要な場面で適切に使うことが効果を引き出すポイントです。 長時間の連続使用は筋力低下や血流障害を引き起こす可能性があるため、1日2~6時間程度に留めましょう。 装着のタイミングは、朝の歩き始めやリハビリ時など歩行を伴うとき、痛みが強い日や天候によって関節痛が悪化するときにおすすめです。 また、長時間使用する場合はこまめに着脱し、肌や関節の状態を確認しましょう。 就寝中の装着は避けるのが原則です。 サイズが合わないサポーターは装着しない サイズが合わないサポーターを使用すると、期待する効果が得られないだけでなく、健康被害を引き起こす可能性があります。 きつすぎるサポーターは血流を悪化させ、緩すぎるサポーターはズレやすく十分な固定効果が得られません。 また、装着時に違和感や痛みがある場合は、無理に使い続けず使用を中止しましょう。 サポーターは使用を重ねると伸びて緩くなるので、定期的にフィット感を確認し、必要に応じて買い替えることが大切です。 変形性膝関節症が治るわけではない サポーターは変形性膝関節症の痛みを緩和し、日常生活を支える補助具ですが、膝関節の損傷や軟骨の摩耗そのものを修復・治療するものではありません。 変形性膝関節症は軟骨が徐々に摩耗し、骨同士が接触することで、痛みや炎症を引き起こす病気です。 根本的な治療には手術や再生治療などの医療的処置と、関節への負担を軽減するための筋力トレーニングやリハビリなどの生活改善が必要です。 サポーターは痛みを軽減し膝を安定させることで、リハビリなどの「運動療法」を、より安全かつ効果的に実践できるようサポートしてくれます。 サポーターだけに過度な期待をせず、その役割を理解した上で、運動療法や生活習慣の改善といった根本的な取り組みと合わせて活用しましょう。 変形性膝関節症が末期まで進行するとどうなるのか、興味がある方は以下の記事もご覧ください。 変形性膝関節症の膝サポーターによくある質問 変形性膝関節症のサポーターに関してよくある質問について回答します。 変形性膝関節症のサポーターは高齢者でも使える? サポーターはつけっぱなしで良い? 疑問を解消して、サポーターを正しく活用しましょう。 変形性膝関節症のサポーターは高齢者でも使える? 変形性膝関節症のサポーターは高齢者でも使用できます。 むしろ、変形性膝関節症は加齢によって発症しやすい病気のため、高齢の方にこそサポーターの活用をおすすめします。 高齢者の場合、筋力低下や関節の不安定さが顕著になりやすいため、サポーターによって膝を安定させることで転倒予防にもつながります。 ただし、高齢者は皮膚が弱くなっていることが多いので、長時間の装着による皮膚トラブルに注意が必要です。 装着時間を守り、こまめに着脱して肌の状態を確認しましょう。 サポーターはつけっぱなしで良い? サポーターはつけっぱなしにせず、必要な場面で適切に使用することが大切です。 一日中装着し続けると、筋力低下や血行不良を引き起こす可能性があります。 また、サポーターを常時使用していると、膝周囲の筋肉を使用する機会が減少し、結果的に筋力低下につながります。 筋肉の衰えは関節の安定性をさらに損ない、症状を進行させる要因になるため、サポーターのつけっぱなしは推奨できません。 睡眠時もサポーターの使用は控えましょう。 変形性膝関節症はサポーターでは治らない!適切な治療を受けよう 変形性膝関節症に対してサポーターを使用することで、痛みの緩和や膝関節の安定化、冷え防止といった効果が期待できます。 サポーターは症状の程度や用途に応じて適切なタイプを選び、正しいサイズで装着することが重要です。 ただし、サポーターは症状を和らげる対症療法の一環であり、すり減った軟骨を修復する根本的な治療法ではありません。 対症療法だけでなく根本的な治療を行い回復に専念したい場合、再生医療という選択肢をご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療を活用して変形性膝関節症の治療に専念できる環境が整っています。 以下の動画では、10年以上も膝の痛みに悩まされていた方が再生医療を受け、症状が改善した方の症例を紹介しております。ぜひご覧ください。 変形性膝関節症に対する当院の再生医療の症例は、こちらからもご確認いただけます。
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
「膝に水は何cc溜まる?」「膝の水の正体は?」と、疑問に感じている方はいませんか。 膝の水の正体は、過剰に生成された関節液です。 膝に炎症が起こると、通常は数ccである関節液が30cc以上に増える場合があるため、注意が必要です。 本記事では、膝に水が溜まる原因について、詳しく解説します。 膝に痛みや腫れなどの症状がみられる際は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 膝に水は何cc溜まる? 膝には、常に水が1~3cc程度溜まっていますが、炎症によって30cc以上に増える場合があります。 膝の水は、関節液と呼ばれ、以下の役割を担っています。 軟骨へ酸素や栄養を供給する 強い衝撃や圧力から骨を守る 関節の滑らかさを維持し摩擦力を小さくする 免疫グロブリンや白血球により細菌を排除する 健康な人の場合、関節液は、関節内にある滑膜と呼ばれる部分で生成・吸収が行われ、量が一定に保たれています。 関節液が過剰になると、変形性膝関節症や半月板損傷などの疾患により膝に炎症が起こっていることが考えられるため、早めに医療機関を受診しましょう。 膝に水が溜まる原因については、以下の記事でも詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 膝に水が溜まったときの症状 膝に水が溜まったときは、以下の症状がみられます。 膝全体が腫れる 膝関節の可動域が狭くなる 膝の違和感や軽い痛み 膝に違和感を覚えた際は、症状が悪化する前に対処することが大切です。 膝全体が腫れる 膝に水が溜まった際の症状に、膝全体の腫れがあります。 関節液の生成量が吸収量を上回ると、膝が腫れてぶよぶよとした状態になります。 膝全体が熱感を持っている場合は、炎症反応を抑えるために、水を抜く治療や薬物療法で治療を行うことが大切です。 膝関節の可動域が狭くなる 膝に水が溜まると、膝関節の可動域が狭くなる症状が現れる可能性があります。 関節液が過剰に増えることで膝を曲げるスペースが狭くなり、膝を大きく曲げたり完全に伸ばす動作が難しくなります。 また、膝の腫れによって膝関節の動きを妨げるケースも考えられます。 膝をかばって歩いたりすると、膝への負担を軽減できるメリットがありますが、筋力バランスが崩れるリスクもあります。 膝関節の可動域が狭くならないように、医師や理学療法士などの専門家に、適切な動かし方を確認しましょう。 膝の違和感や軽い痛み 膝に水が溜まった直後は、膝の違和感や軽い痛みなどの症状が出る場合があります。 膝蓋骨(膝のお皿)が浮いている感じや歩行時に困難感があるときは、膝に炎症が起こっている可能性があります。 膝に少しでも違和感を覚えたら、早めに医療機関で原因を調べてもらいましょう。 膝に水が溜まる原因となる疾患 膝に水が溜まる原因となる疾患は、主に以下の3つです。 変形性膝関節症 半月板損傷 関節リウマチ 原因である疾患を治療すれば、膝に水が溜まる症状が収まる可能性があります。 膝に痛みや違和感があるときは、症状が悪化する前に医療機関を受診し、原因を調べましょう。 変形性膝関節症 膝に水が溜まる疾患の1つに、変形性膝関節症があります。 変形性膝関節症は、以下の原因によって、膝の軟骨がすり減る疾患です。 加齢 肥満 遺伝的要因 オーバーユース(使いすぎ) 骨折や靭帯損傷などの外傷 炎症が起こっている軟骨に大きな負担をかけると、さらに軟骨がすり減り、症状が悪化する恐れがあります。 変形性膝関節症の末期には、膝の曲げ伸ばしが困難になったり膝が変形したりするため、早期治療が大切です。 以下の記事では、変形性膝関節症のステージ別の症状について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 半月板損傷 膝に水が溜まる原因に、半月板損傷があります。 半月板損傷は、膝への大きな負担や日常生活での無理な動作が原因で起こるスポーツ外傷で、以下の症状がみられます。 膝の痛みや腫れ 膝に水や血液が溜まる 膝を動かした際の引っかかり感(キャッチング) 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング) 症状が進むと、膝の曲げ伸ばしができなくなる「ロッキング」の状態になり、歩行が困難になる可能性があります。 膝が腫れる理由が関節液ではなく、血液の場合もあるため注意が必要です。 半月板損傷か判断する際は、以下の記事のチェックポイントを参考にしてください。 関節リウマチ 関節リウマチは、膝に水が溜まる原因となる疾患です。 免疫異常によって関節に炎症が起こる関節リウマチは、膝以外の部位でも症状がみられる場合があります。 関節リウマチの主な症状は、以下のとおりです。 関節の痛み 関節の腫れ こわばり(曲げにくさ) 関節の変形 微熱 指や手首などの小さな関節で症状がみられたり、同時に複数の部位で症状がみられたりする場合が多い疾患です。 関節リウマチの治療法については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 膝の水を抜くときの注意点 膝の水を抜くときの注意点は、以下の2つです。 膝に負担がかかる動作を避ける 原因を治療しないと再び水が溜まる可能性がある 医療機関で膝に水が溜まっている原因を確認し、膝に負担のかかる日常生活動作に注意して過ごしましょう。 膝に負担がかかる動作を避ける 膝の水を抜くときは、膝に負担がかかる動作を避けることが大切です。 膝に負担がかかると、再度炎症が起こり、繰り返し水が溜まる可能性があります。 水を抜いた後の日常生活では、以下の動作に注意して、膝の負担を軽減しましょう。 できるだけ階段を使わない 歩きすぎない 激しい運動を行わない 膝の水を抜く処置を受けたあとは、とくに運動制限がありません。 しかし、無理に膝を動かすことで、炎症反応が強くなる場合もあるため注意しましょう。 原因を治療しないと再び水が溜まる可能性がある 膝に水が溜まる症状は、原因を治療しないと、再び起こる可能性があります。 関節液の過剰貯留を繰り返している場合は、変形性膝関節症や関節リウマチなどの疾患が隠れているケースもあります。 膝の痛みや違和感がある際は、早めに医療機関で検査をして、疾患にあった治療を受けましょう。 【まとめ】膝に水が溜まる症状が続いている場合は医療機関を受診しよう 通常時2~3ccである関節液は、膝に炎症が起こることで30cc以上に増える場合があります。 膝に水が溜まると、痛みや腫れがみられたり可動域が狭まったりして日常生活に支障が出る可能性があるため、早めの対処が重要です。 膝に水が溜まる症状が続いている場合は、症状が悪化する前に医療機関を受診し原因を調べましょう。 関節液が多く溜まる原因が、変形性膝関節症や半月板損傷などであるときは、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した軟骨を修復・再生し、痛み症状の改善が期待できる治療法です。 以下のページでは、実際に当院で再生医療の治療を受け、改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 「膝の水」でお困りの方は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療による治療をご検討ください。
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
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「半月板損傷を手術しないとどうなる?」 「手術せずに治す方法はある?」 半月板損傷による痛みにお悩みの方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 手術せずに放置してしまうと、痛みの悪化や膝が急に動かなくなるロッキングなどの症状が見られ、日常生活に支障をきたす可能性があります。 本記事では、半月板損傷を手術しないとどうなるのか、手術せずに治す方法はあるのかについて詳しく解説します。 手術を避けたい方や入院時間を確保できない方に向けて、手術をしない再生医療についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の治療法や症例を配信しています。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ公式LINEもチェックしてみてください。 半月板損傷を手術しないとどうなる?放置するリスク 半月板損傷と診断された際、多くの方が「できれば手術はしたくない」と考えるかもしれません。 しかし、半月板は血流が乏しい組織のため自然治癒が難しく、手術をせずに放置するとさまざまなリスクを伴います。 膝の痛みが悪化する ロッキング現象が生じる 膝に水が溜まる(関節水腫) 変形性膝関節症に進行する可能性がある 日常生活に支障が出る 症状の悪化や、将来的な膝の健康のために、どのようなリスクがあるのか理解しておきましょう。 膝の痛みが悪化する 半月板損傷を手術せずに放置していると、初期の痛みが徐々に悪化していきます。 痛みの悪化に伴う主な症状 安静時にも痛みを感じる 階段昇降や方向転換時の鋭痛 膝の曲げ伸ばしでの異常音 ロッキングによる突然の激痛 はじめは運動中や特定の動作のときだけ感じていた痛みが、安静にしていても続くようになります。 これは、損傷部分が関節を動かすたびに刺激され、慢性的な炎症を引き起こすためです。 痛みの悪化は、膝関節の状態がさらに悪くなっているサインなので、早めに適切な治療を受けることが進行を防ぐ鍵となります。 ロッキング現象が生じる 事故などによって半月板が断裂すると、急に膝関節が動かなくなってしまうロッキング現象を引き起こす場合があります。 ロッキング現象は半月板損傷が原因になるケースが多く、損傷した組織が膝関節の内部に残った場合、以下のような症状が現れます。 膝の曲げ伸ばしに力が入らない 膝の曲げ伸ばしに引っかかりを感じる 膝の部分が腫れる 膝関節に痛みが生じる 半月板には膝から上の体重がかかるため、加齢とともに繊維がほつれたりする「ささくれ状態」が進行し、激しい痛みを伴うケースもあります。 ロッキング現象を自覚したときは医師の診断を受け、早めに治療を開始することが重要です。 レントゲンには骨しか映らないため、受診する際は MRI検査ができる病院を事前に調べてから受診をしましょう。 以下の記事では膝のロッキング現象について、原因や自分で治す方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。 膝に水が溜まる(関節水腫) 関節水腫(かんせつすいしゅ)とは、膝の関節部分に関節液(体液)が溜まる症状です。 各部分の関節液は一定量にコントロールされていますが、必要以上に溜まった場合、以下の症状を引き起こす場合があります。 膝蓋骨(膝の皿)が浮き上がっている感覚がある 膝関節の可動域に制限がかかり、曲げ伸ばしが難しくなる 膝関節に腫れや痛みが生じる 膝をひねると激しく痛む 関節水腫の主な原因は、軟骨のすり減りや関節リウマチ、半月板損傷などが挙げられます。 症状の初期段階は水抜きやヒアルロン酸注射、ストレッチなどの治療を行います。 一方で変形性膝関節症などが進行し症状が悪化すると、他の治療法で改善が見られない場合には人工関節への置き換え手術が必要になる場合も。 症状によっては歩行が困難になるため、関節水腫が疑われるときは早めに病院の診察を受けることが重要です。 変形性膝関節症に進行する可能性がある 変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨が徐々にすり減って骨が変形していく症状です。 主な原因として、加齢や膝関節への強い負荷、半月板損傷などが挙げられます。 【変形性膝関節症の進行に伴う症状】 歩行時に強い痛みが生じる 骨の変形により膝をまっすぐ伸ばせない 膝関節に関節液が溜まる 初期段階は歩行時に痛みを感じる程度ですが、症状が悪化すると膝の曲げ伸ばしに激痛が伴います。 階段の昇降や、正座・あぐらなどの姿勢も困難になるため、日常生活を苦痛に感じるケースもあります。 変形性膝関節症が末期症状になると常に膝の痛みを感じてしまい、熟睡できないなどのリスクが生じる場合も。 人工関節に置き換えると痛みを解消できますが、膝の曲げ伸ばしが制限されるため、初期段階の治療が改善への鍵となります。 日常生活に支障が出る 膝の痛みが悪化し、ロッキングや関節水腫といった症状が見られると、これまで当たり前にできていた日常生活の動作も困難になります。 膝の不安定感は活動範囲を狭め、生活の質(QOL)を大きく低下させる可能性があります。 日常生活における具体的な支障 階段昇降や長距離歩行の困難 立ち座り動作での強い痛み 仕事や家事などへの悪影響 不安定感による転倒リスクの増加 症状が進行すると、杖が必要になったり、外出自体が億劫になったりすることもあります。 自立した生活を長く続けるためにも、症状が軽いうちに治療を開始することが重要です。 軽度の半月板損傷は保存療法による治療が優先される 半月板を損傷した場合でも、症状が軽度であれば、まずは手術をしない「保存療法」が優先されます。 保存療法の目的は、薬や物理的なアプローチで痛みや炎症を抑え、膝関節の機能を改善させることです。 半月板自体は血流が乏しく自然治癒しにくい組織ですが、適切な保存療法を組み合わせることで、日常生活に支障のないレベルまで改善できるケースは少なくありません。 本章では、保存治療の種類とメリット・デメリットを解説します。 薬物療法 物理療法 装具療法 理学療法 保存療法のメリット・デメリット それぞれの治療法がどのような役割を持つのか見ていきましょう。 薬物療法 薬物療法は、半月板損傷によって生じている痛みや炎症を和らげることを主な目的とします。 痛みや炎症をコントロールすることで、その後のリハビリテーションにスムーズに取り組めるようにする重要な治療です。 ただし、薬物療法はあくまで症状を緩和する対症療法であり、損傷した半月板そのものを修復するものではありません。 用いられる主な薬物療法 消炎鎮痛薬の内服 湿布など外用薬の貼付 関節内へのヒアルロン酸注射 特にヒアルロン酸注射は関節の潤滑油としての役割を果たし、膝の動きを滑らかにすることで痛みの軽減が期待できます。 物理療法 物理療法は、熱・電気・冷却などの物理的なエネルギーを利用して、痛みの緩和や血行促進を図る補助的な治療法です。 理学療法士が症状に合わせて、リハビリテーションの効果を高める目的で実施します。 これにより、筋肉の緊張がほぐれ、関節の可動域が広がりやすくなるなど、運動療法の準備段階となります。 主な物理療法の種類 温熱療法による血行促進 電気刺激による痛みの緩和 炎症を抑えるための寒冷療法 例えば、炎症が強い急性期には寒冷療法を、慢性的な痛みやこわばりには温熱療法を選択するなど症状に応じて使い分けられます。 装具療法 装具療法は、サポーターや足底板(インソール)などを用いて膝関節への負担を物理的に軽減する治療法です。 特にO脚などで膝の内側に体重が偏ってかかっている場合、足底板で荷重のバランスを調整することで、損傷した半月板への局所的な負荷を減らす効果が期待できます。 また、サポーターは膝関節の不安定感を補助し、歩行時の安心感にもつながります。 主な装具の種類 膝の安定性を高めるサポーター 動きを固定・制限するニーブレース 荷重のバランスを調整する足底板 装具は、理学療法など他の治療と組み合わせることで効果を発揮します。 理学療法 理学療法は、保存療法の中心となる治療であり、運動を通じて膝関節の機能回復と再発予防を目指します。 半月板損傷によって低下した筋力や可動域を改善し、膝への負担が少ない正しい体の使い方を再学習することが目的です。 理学療法士が個別のプログラムを作成し、指導のもとで進めます。 理学療法の主な内容 関節の拘縮を防ぐ可動域訓練 膝周りを支える筋力トレーニング 歩行など動作のバランス訓練 特に太ももの筋肉(大腿四頭筋など)を鍛えることは、膝の安定性を高め、半月板への負担を減らすうえで不可欠です。 ご自宅で継続できる運動の指導も受け、根気よく取り組むことが改善への鍵となります。 保存療法のメリット・デメリット 半月板損傷を保存療法で治療する際は、以下のメリット・デメリットを把握しましょう。 項目 詳細 メリット 手術や入院が不要 変形性膝関節症への進行リスクを低減できる 治療による身体への負担が少ない 手術療法に比べて治療費が安い 仕事や日常生活への影響が少ない デメリット 半月板損傷が根本的に治るわけではない 重度の半月板損傷には効果がないケースもある 治療が長期化する可能性がある 装具に頼ると筋力が落ちる可能性がある 薬に耐性がつくと効果が薄れる 保存療法は手術せずに治療できるため、身体への負担が少ない点が特徴です。 適切な治療を受けることで、将来的な変形性膝関節症の進行リスクを低減できる点もメリットといえるでしょう。 しかし、症状の緩和や悪化を防ぐことが目的の治療のため、半月板損傷が根本的に治るわけではない点に注意が必要です。 保存療法を半年ほど継続しても症状が改善しない場合や重症度が高いときは手術療法も検討しましょう。 重度の半月板損傷は手術療法が必要になるケースが多い https://youtu.be/qH46jDFK9Mc?si=ZNOJQQHo8FQGXSkv 半月板損傷の程度が重い場合や保存療法で改善が見られない場合、手術が必要となるケースが多くなります。 手術が検討される主なケースは、以下のとおりです。 手術が検討される主なケース ロッキングが起きている 保存療法を続けても改善しない スポーツ活動への復帰を希望する 特に、膝が急に動かなくなる「ロッキング」症状が起きている場合は、手術が推奨されます。 上記のケースでは、痛みの原因を根本から取り除き、膝の機能を回復させるために手術が有効な選択肢です。 手術療法 半月板損傷の手術は、現在では体の負担が少ない関節鏡を用いた手術が主流です。 数ミリの小さな切開部からカメラと器具を挿入し、モニターで関節内を確認しながら損傷部分を処置します。 手術の方法は、主に以下の2種類です。 手術の種類 内容 半月板縫合術 断裂した半月板を特殊な糸で縫い合わせ、修復・温存を目指す手術 半月板切除術 損傷して治癒が見込めない部分のみを、最小限取り除く手術 どちらの手術を選択するかは、損傷の程度や年齢を総合的に考慮して決定されます。 基本的には、ご自身の半月板を残す縫合術が第一選択となるでしょう。 手術療法のメリット・デメリット 半月板損傷を手術で治療する際は、下のメリット・デメリットを把握しましょう。 項目 詳細 メリット 痛みの原因を直接取り除くことができる ロッキングなどの症状が改善する スポーツへの早期復帰が期待できる 縫合術によって半月板を温存できる デメリット 入院やリハビリ期間が必要 半月板切除後は将来の変形リスクがある 縫合術は再断裂の可能性がある 手術療法では、痛みの原因を直接取り除くことができ、早期のスポーツ復帰などが期待できます。 特に縫合術で半月板を温存できれば、長期的な膝の健康にもつながります。 一方で、手術には入院が必要となり、術後のリハビリにも一定の期間が必要です。 どちらの手術にもメリットとデメリットがあるため、専門医とよく相談し、ご自身のライフプランに合った治療法を選択しましょう。 半月板損傷を手術しないで治す「再生医療」について https://youtu.be/lSv3oWA6mdk?si=y_qFPhrdmfSPn_hH 半月板損傷の根治を目指す場合、従来の治療では手術以外の選択肢はありませんでしたが、近年の治療では再生医療が注目されています。 再生医療とは、患者さま自身の幹細胞を用いて、損傷した半月板を修復・再生させる医療技術のことです。 【再生医療のメリット】 手術や入院をせずに根治を目指せる 拒絶反応やアレルギー反応が起こりにくい 人工関節を避けて半月板損傷を治療できる 再生医療は手術を必要としないため、人工関節に置き換えなくても半月板損傷を治せる可能性があります。 また、治療には患者さま自身の細胞や血液を使用することで、拒絶反応やアレルギー反応などのリスクが少ないです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の治療法や症例を配信しています。 「半月板損傷を手術せずに治したい」という方は、ぜひ公式LINEもチェックしてみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 半月板損傷の手術に関するよくある質問 ここでは、半月板損傷についてよくある質問に回答していきます。 半月板損傷を早く治す方法は? 半月板損傷でやってはいけないことは? 正しい知識を身につけて、焦らず治療に臨みましょう。 半月板損傷を早く治す方法は? 半月板損傷を早く治すためには、正確な診断のもとで炎症を抑える初期治療と段階的なリハビリテーションが重要です。 早期回復のために不可欠な要素 MRIなどによる正確な診断 安静や冷却による初期の炎症抑制 装具などを活用した膝の保護 専門家による段階的なリハビリ 膝の状態に合わせた適切な治療を受けることが、結果的に半月板損傷を早く治すことにつながります。 保存療法で改善しない場合や重度の損傷では、手術療法が早期回復の選択肢として検討されるケースもあります。 半月板損傷でやってはいけないことは? 半月板を損傷した際に避けなければならないのは、痛みを我慢して膝に負担をかけ続けることです。 半月板損傷でやってはいけないこと 痛みを我慢しての運動や歩行 正座や深くしゃがみ込む動作 急な方向転換やジャンプ 自己流のストレッチや筋トレ 体重の増加 上記の行動は、半月板にさらなるダメージを与えたり、ロッキング(膝が動かなくなる現象)を引き起こしたりする可能性があります。 良かれと思った行動がかえって症状を悪化させ、回復を遅らせる原因になります。 自己判断で動かず、医師や理学療法士の指示に従いましょう。 半月板損傷は手術しないと悪化する可能性あり|早期治療が重要 半月板損傷を手術せずに放置した場合、痛みの悪化や膝が急に動かなくなるロッキング現象だけでなく、将来的に変形性膝関節症の発症リスクが高まります。 【半月板損傷を放置した場合のリスク】 膝の痛みが悪化する ロッキング現象が生じる 膝に水が溜まる(関節水腫) 変形性膝関節症に進行する可能性がある 日常生活に支障が出る 上記のリスクを理解したうえで、治療法を検討しましょう。 また、半月板損傷を手術せずに治療したい方は、先端医療である再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の幹細胞を用いて、損傷した半月板を修復・再生させる医療技術のことです。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。 また、以下の動画では実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、半月板損傷が改善された患者さまの症例を紹介していますので、併せて参考にしてください。 また当院(リペアセルクリニック)で半月板損傷に対して再生医療を受けられた患者様の症例は、こちらからもご覧いただけます。
2019.05.08 -
- ひざ関節
膝の痛みが続いて日常生活に支障をきたし、人工関節置換手術を検討されている方も多いのではないでしょうか。 しかし、手術には様々なリスクが伴うため、「本当に手術が必要なのか」「他に選択肢はないのか」と悩まれる方も少なくありません。 この記事では、膝の人工関節置換手術に伴うリスクや合併症について詳しく解説し、手術を避けるための方法や代替治療法について説明します。 手術を急ぐ前に、まずはご自身の状況を正しく把握し、様々な治療選択肢を検討することが大切です。 また、現在リペアセルクリニックでは手術なしで治療ができる再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 膝の痛みを手術以外の方法で改善したい方に向けて、膝関節症に関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひご登録ください。 膝の人工関節置換手術におけるリスク|感染に注意が必要 膝の人工関節置換手術は一般的に安全な手術とされていますが、どのような手術にもリスクが伴います。 手術後に痛みが残る可能性 感染症などの合併症 人工膝関節の摩耗・ゆるみや破損 手術で命に関わるリスク 膝の人工関節置換手術は、重度の変形性膝関節症やリウマチなどで痛みが強く日常生活に支障をきたす場合に検討される治療法です。 手術を検討される際には、リスクをよく理解し、医師と十分に相談しましょう。 以下では、膝の人工関節置換手術に伴う主なリスクについて説明します。 手術後に痛みが残る可能性 人工関節置換手術を受けても、すべての患者さまが完全に痛みから解放されるわけではありません。 手術後も膝の痛みが継続する以下のようなケースも存在します。 手術部位周辺の痛みや違和感が数ヶ月から数年続く 人工関節と骨の適合性による慢性的な痛み 神経損傷による痛みやしびれ 筋肉や軟部組織の回復不良による痛み 手術後3〜4年が経過した患者さまの約40%※の方が痛みを感じており、15%※の方が強い痛みを訴えているという研究もあります。 ※出典:PubMed とくに、手術前の痛みが非常に強かった場合や、長期間痛みを抱えていた場合は、手術後も痛みの記憶が残りやすいとされています。 また、個人の痛みに対する感受性によっても手術後の痛みの程度は大きく異なります。 感染症などの合併症 人工関節置換手術における最も重要なリスクの一つが感染症です。 人工関節は体内に異物を埋め込むため、細菌感染のリスクが常に存在します。 合併症の種類 症状・リスク 感染症 発熱、膝の腫れ、激しい痛み、排膿。重篤な場合は人工関節の除去が必要 感染率は0.82%という報告※もある ※出典:PubMed 深部静脈血栓症・肺塞栓症 足の血管に血栓ができ、肺に詰まると生命に関わる危険性 人工膝関節置換術後の深部静脈血栓症の発生率は11.7%※という報告もある ※出典:PubMed 神経・血管損傷 手術中の神経や血管の損傷により、しびれや感覚障害、出血のリスク 感染症は手術直後から数年後まで様々なタイミングで発生する可能性があり、一度感染が起こると治療が困難になることが多いため、予防が最も重要です。 人工膝関節の摩耗・ゆるみや破損 人工関節は金属やセラミック、ポリエチレンなどの材料で作られていますが、長期間の使用により摩耗や破損が起こる可能性があります。 人工関節の耐用年数は一般的に15~20年程度とされており、活動量の多い若い患者さまでは摩耗が早く進む傾向があります。 摩耗が進むと人工関節がゆるんだり、破損したりする場合があり、その際は再手術が必要になります。 とくに活動的な生活を送る方や、重労働に従事している方は、人工関節への負担が大きくなるため、摩耗や破損のリスクが高くなることを理解しておく必要があります。 手術で命に関わるリスク 人工関節置換手術は全身麻酔を使用する大きな手術のため、生命に関わるリスクも存在します。 とくに高齢の患者さまや持病をお持ちの方では、これらのリスクが高くなる傾向があります。 主な生命に関わるリスクとしては、麻酔による合併症、大量出血、心筋梗塞、脳梗塞、肺塞栓症などがあります。 手術前には十分な検査を行い、これらのリスクを最小限に抑えるための準備が重要です。 また、手術後の回復期間中も様々な合併症のリスクがあるため、医療チームによる継続的な管理と観察が必要になります。 膝の人工関節置換手術後にやってはいけないこと 人工関節置換手術を受けた後は、人工関節を長持ちさせ、合併症を予防するために避けるべき行動があります。これらの注意点を守ることで、手術の効果を最大限に活かすことができます。 激しいスポーツや衝撃の強い運動 重いものを持ち上げる作業 膝を深く曲げる動作(正座、しゃがみ込み) 感染リスクのある行為(不適切な傷口のケア) 医師の指示に従わない薬の服用 定期検診を怠ること とくに人工関節への過度な負荷は摩耗や破損を早める原因となるため、日常生活での動作にも注意が必要です。医師から指導された運動療法は継続しつつ、人工関節に負担をかけ過ぎない生活を心がけることが重要です。 膝の人工関節置換手術を行うケースとは 膝の人工関節置換手術は、膝関節の機能が著しく低下し、他の治療法では改善が期待できない場合に検討されます。手術が必要になる具体的なケースについて以下の3つの観点から説明します。 保存療法で改善の見込みがない場合 高齢者の場合 生活レベルが下がっている場合 これらの条件を総合的に判断して、患者さまにとって最適な治療選択肢を決定することが大切です。 保存療法で改善の見込みがない場合 変形性膝関節症の治療は、まず薬物療法、物理療法、運動療法などの保存療法から開始されます。 しかし、これらの保存療法を十分な期間継続しても症状の改善が見られない場合は、手術療法が検討されます。 【保存療法で改善が見られないケースがある疾患例】 変形性膝関節症 関節リウマチ など ただし、保存療法の効果には個人差があるため、患者さまの症状や生活状況を総合的に判断することが重要です。 高齢者の場合 高齢者の場合、膝の痛みによって歩行能力が低下し、寝たきりのリスクが高まることがあります。 このような状況では、手術によって歩行能力を回復し、生活の質を向上させることが重要な治療目標となります。 しかし、高齢者の手術には前述したようなリスクも伴うため、全身状態、認知機能、家族のサポート体制なども含めて慎重に検討する必要があります。 手術後のリハビリテーションが適切に行えるかどうかも重要な判断要因となります。 生活レベルが下がっている場合 膝の痛みが原因で、これまで楽しんでいた趣味や活動ができなくなったり、仕事に支障をきたしたりする場合も手術の適応となることがあります。 生活の質(QOL)の著しい低下は手術を検討する重要な指標の一つです。 痛みによって外出が困難になったり、階段の昇降ができなくなったりした場合は、手術によって機能回復を図ることで、再び充実した生活を送ることが期待できます。 膝の人工関節手術を避けるためにできること 膝の人工関節手術を避けるためには、早期からの適切な対策が重要です。 膝関節の健康を維持し、症状の進行を防ぐための方法について以下の3つのポイントから説明します。 膝に痛みや違和感があれば早めに相談する 全身のバランスを整える 体重を急激に増やさない これらの予防策を日常生活に取り入れることで、膝関節の健康を長期間維持することができます。 膝に痛みや違和感があれば早めに相談する 膝の痛みや違和感を感じた場合は、「年のせい」と諦めずに早めに医療機関を受診することが大切です。 早期発見・早期治療により、症状の進行を遅らせたり、手術を回避したりできる可能性が高くなります。 初期の段階であれば、薬物療法や物理療法、生活指導などの保存療法で十分な効果が期待できます。 また、適切な運動療法を早期から開始することで、膝関節周辺の筋力を強化し、関節への負担を軽減することができます。 全身のバランスを整える 膝関節の負担を軽減するためには、全身のバランスを整えることが重要です。 とくに、股関節や足関節の柔軟性と筋力が膝関節の健康に大きく影響します。 太ももの前後の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングス)の強化 股関節周辺筋肉の柔軟性向上 足関節の可動域維持 体幹筋力の強化による姿勢改善 理学療法士など専門家の指導を受けながら、適切な運動療法を継続することで、膝関節への負担を効果的に軽減できます。 体重を急激に増やさない 体重の増加は膝関節への負担を直接的に増加させる要因です。 体重1kg増加すると、歩行時に膝関節には3~4倍の負荷がかかるとされています。 無理な減量は必要ありませんが、適正体重を維持することで膝関節への負担を軽減できます。 栄養バランスの取れた食事と適度な運動により、健康的な体重管理を心がけることが重要です。 人工膝関節置換手術を避けたい方は再生医療をご検討ください 膝の人工関節手術は様々なリスクが伴うため、手術以外の治療選択肢を検討したい方も多いのではないでしょうか。 手術を避けたい方には、再生医療という治療の選択肢もあります。 治療法 方法 PRP療法 患者さまの血液から血小板を採取し、患部に注射 幹細胞治療 患者さまの脂肪から幹細胞を採取・培養し、膝関節内に注入 これらの治療法は手術を必要とせず、患者さまご自身の細胞を使用するため、拒否反応のリスクが低い治療法です。 治療法の詳細や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介しておりますので、手術以外の選択肢をお探しの方はぜひご確認ください。 >>変形性股関節症に対する再生医療の症例はこちら \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 膝の人工関節置換手術のリスクに関するよくある質問 膝の人工関節置換手術のリスクに関して、よくある質問を2つ紹介します。 人工膝関節手術の後遺症・デメリットは? 人工関節置換術後、感染が発生する可能性がある期間はどのくらい? 手術への疑問を解消して、適切な治療法を選択しましょう。 人工膝関節手術の後遺症・デメリットは? 人工膝関節手術の主な後遺症・デメリットとしては、以下のようなものがあります。 慢性的な痛みや違和感が残る場合がある 膝の可動域制限(完全に曲がらない、伸びない) 感染症のリスクが生涯にわたって継続 人工関節の摩耗・破損による再手術の可能性 正座やしゃがみ込みなどの日常動作の制限 激しいスポーツや重労働の制限 これらのデメリットを理解した上で、手術を検討することが重要です。 医師と十分に相談し、ご自身の生活スタイルや希望を伝えて治療方針を決定しましょう。 人工関節置換術後、感染が発生する可能性がある期間はどのくらい? 人工関節の感染は手術直後から数年後まで、様々なタイミングで起こる可能性があります。 感染の発生時期によって以下のように分類されます。 術中感染:手術中に細菌が人工関節に付着した場合 術後早期感染:術後1ヶ月以内に発症する感染 遅発性感染:術後1ヶ月~2年程度で発症する感染 急性血行性感染:手術後数年経ってから、体の他の部位の感染(虫歯、歯槽膿漏、肺炎など)が血流に乗って人工関節に付着することで起こる感染 とくに注意すべきは、人工関節が体内にある限り感染のリスクは継続することです。 そのため、歯科治療や他の手術を受ける際は、事前に医師に相談し、必要に応じて抗生物質の投与を検討することが重要です。 膝の人工関節置換手術にはリスクが伴うため再生医療も選択肢の一つ 膝の人工関節置換手術は、重度の膝関節症に対する有効な治療法です。 しかし、感染症、痛みの残存、人工関節の摩耗・破損、さらには生命に関わるリスクなど、様々な合併症のリスクが伴います。 手術を検討される前に、まずは保存療法を十分に試し、生活習慣の改善や適切な運動療法を継続することが大切です。 また、近年では再生医療という手術を必要としない新しい治療選択肢もあります。 膝の痛みでお悩みの方は、一つの治療法にこだわらず、ご自身の症状や生活スタイルに最も適した治療法を見つけることが重要です。 医師と十分に相談し、様々な選択肢を検討した上で、納得のいく治療を選択しましょう。 再生医療についてより詳しく知りたい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の公式LINEで配布している「再生医療ガイドブック」をご利用ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.04.25 -
- ひざ関節
「急に膝が腫れて歩くのがつらい」「突然膝に激痛が走った」といった症状で困っている方も多いのではないでしょうか。 膝の痛みと腫れが突然起こる原因はさまざまで、軽度なものから緊急性の高いものまであります。 この記事では、突然の膝の痛みと腫れの原因や自宅でできる対処法について詳しく解説します。 適切な知識を身につけて、膝の症状に冷静に対処していきましょう。 また、膝の痛みや腫れを早期に解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復や炎症抑制が期待できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 膝の痛みや腫れを早く治したい 膝が痛くて日常生活に支障が出ている 重症化した症状でも手術せずに治療したい 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の痛みや腫れの治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる >当院の膝関節に対する再生医療の症例はこちら 膝の痛みを伴う腫れの原因 膝の痛みと腫れが突然起こる原因は、以下のように多岐にわたります。 外傷による腫れ 炎症性疾患による腫れ 感染症による腫れ 骨や軟骨の異常による腫れ その他に考えられる原因 原因を理解することで、適切な対処法を選択できるようになります。 外傷による腫れ スポーツ中の外傷も、膝の痛みと腫れを引き起こします。 外傷の種類 症状・特徴 半月板損傷 膝のクッション役である半月板が損傷し、鋭い痛みや引っかかり感が生じる 靭帯損傷 膝を支える靭帯が損傷し、膝の不安定感や腫れが現れる 打撲 膝を強打することで皮下組織が損傷し、痛みと腫れが生じる 骨折 骨が折れることで激痛と明らかな変形が見られる 関節内出血 関節内に血液が溜まり、膝が急激に腫れ上がる 急なストップや方向転換、転倒などで膝に強い衝撃や捻りが加わると、関節内の組織を損傷することがあります。 応急処置としてRICE処置を行い、速やかに医療機関を受診することが大切です。 炎症性疾患による腫れ 膝の痛みと腫れは、以下の炎症性疾患の可能性があります。 疾患名 症状・特徴 関節リウマチ 免疫細胞が関節を攻撃し、朝のこわばりや複数関節の痛みが特徴 痛風 尿酸結晶が関節に溜まり、足の親指や膝に激しい痛みを引き起こす 偽痛風 ピロリン酸カルシウムの結晶が原因で、高齢者の膝や手首に痛みが現れる これらの疾患では、膝の腫れや痛みだけでなく、発熱や関節の熱感、皮膚の赤みなどの症状を伴うこともあります。 放置すると関節の破壊や変形につながる可能性があるため、早期の医療機関受診が重要です。 感染症による腫れ 膝に細菌が入り込むと、深刻な炎症を引き起こす可能性があります。 以下のような感染症による膝の腫れは緊急性が高く、迅速な治療が必要です。 感染症名 症状・特徴 化膿性関節炎 黄色ブドウ球菌などが関節内に侵入し、激痛と高熱を伴う 蜂窩織炎 皮膚や皮下組織の細菌感染で、患部が赤く腫れ上がる 感染性滑液包炎 関節を包む袋に感染が起こり、強い痛みと腫れが生じる 骨髄炎 骨自体に感染が及び、深部の痛みと発熱を引き起こす 感染の原因としては、怪我の傷口からの感染、膝への注射による刺し傷からの感染、虫歯菌が血管を通って膝まで運ばれる血行性感染、手術後の感染などがあります。 感染症が疑われる場合は、軟骨や骨の破壊を防ぐため、直ちに医療機関を受診してください。 骨や軟骨の異常による腫れ 加齢や肥満、過度な運動により、膝の関節を構成する骨や軟骨が徐々にすり減ったり変形したりすることがあります。 疾患名 症状・特徴 変形性膝関節症 軟骨がすり減り、骨同士がこすれ合うことで痛みと腫れが生じる 骨壊死 血流不足により骨の一部が死んでしまい、強い痛みを引き起こす これらの症状は階段の上り下りや立ち上がり時の痛みや、朝起きた時や長時間座った後に膝がこわばるといった症状が特徴です。 初期は自覚症状がほとんどない場合もありますが、徐々に症状が強くなり、日常生活に支障をきたすようになります。 その他に考えられる原因 その他にも、膝の痛みと腫れを引き起こす原因として、以下があります。 疾患名 症状・特徴 ベーカー嚢腫 膝の裏にある関節液の袋が腫れ、ぷよぷよした感触の腫れが生じる 滑液包炎 関節を包む袋に炎症が起こり、局所的な腫れと痛みが現れる 血腫 出血により血液が溜まり、腫れと痛みを引き起こす これらの症状は比較的軽度なことが多いですが、症状が続く場合や悪化する場合は医療機関での診察を受けましょう。 膝の痛みと腫れに対して今すぐできる対処法 突然の膝の痛みと腫れには、まず炎症を悪化させないための応急処置を行うことが重要です。 ご家庭で今すぐできる対処法として、以下の3つを解説します。 安静にする 患部をアイシング(冷却)する テーピングやサポーターを活用する 医療機関を受診する前にご自身でできる対処法を知っておくことで、症状の悪化を防ぎ、痛みの軽減につながります。 上記の対応は原因の根本的な解決ではなく、あくまで一時的な対処である点も理解しておきましょう。 安静にする 膝に痛みや腫れを感じたら、まずは無理に動かさず安静にすることを優先しましょう。 無理に患部を動かしてしまうと炎症が悪化する可能性があります。 スポーツや運動中であれば直ちに中断し、日常生活においても膝に負担のかかる動作をできるだけ避けましょう。 患部を動かさないことで、損傷の拡大を防ぎ、組織が修復を始めるための環境を整えることができます。 症状が落ち着くまで、無理のない範囲で行動を制限すると良いでしょう。 患部をアイシング(冷却)する 患部の熱感や腫れには、アイシング(冷却)が有効です。 冷やすことで血管を収縮させ、炎症反応を鎮めるとともに、痛みの感覚を一時的に鈍らせる効果が期待できます。 アイシングを行う際は、以下の手順を目安にしてください。 氷のう(アイスバッグ)や、ビニール袋に氷と少量の水を入れる 凍傷を防ぐため、必ずタオルや薄い布で包み、直接皮膚に当てないようにする 1回あたり15分から20分程度を目安に、患部をアイシング(冷却)する 冷やしすぎは凍傷のリスクを伴うため、時間に注意しましょう。 テーピングやサポーターを活用する 膝関節の動きを適度に制限し、安定させるためにテーピングや膝用のサポーターを使用することも有効な手段です。 安静を保つのが難しい場合でも、関節の不要な動きや「ぐらつき」を抑え、患部への負担を減らす助けとなります。 テーピングは関節の動きを特定の方向に制限しやすく、サポーターは膝全体を包み込むように圧迫し安定感を与えます。 また、固定されているという感覚が、動作時の不安感を和らげる心理的な効果も期待できるでしょう。 ただし、強く締めすぎると血流を妨げる恐れがあるため、圧迫の強さには注意が必要です。 突然の膝の痛みと腫れを治すには|主な治療法 膝の痛みと腫れを治すには、症状の原因や重症度によって治療法が異なります。 以下の治療法について解説していきます。 保存療法 手術療法 適切な治療を選択することで、症状の改善と機能回復を図ることができます。 保存療法 突然の膝の痛みに対して医療機関では、まず保存療法から治療を開始することが一般的です。 保存療法は手術を行わない治療法で、多くの膝の痛みと腫れの緩和が期待できます。 薬物療法では、炎症や痛みを抑えるために消炎鎮痛剤や湿布が処方されます。 これらの薬は炎症を抑え、痛みを伝える神経の働きを抑えることで症状を和らげます。 痛みが強い場合には、ヒアルロン酸注射やステロイド注射を行うこともあります。 リハビリテーションでは、痛みが軽減してきたら、弱ってしまった筋肉を鍛え直し、関節の柔軟性を回復するためのトレーニングを行います。 手術療法 保存療法で効果が得られない場合や、症状が進行している場合は、手術療法も治療の選択肢です。 半月板損傷や靭帯損傷などでは、関節鏡手術が行われます。 関節鏡手術は小さな傷口からカメラや器具を挿入して行う手術で、身体への負担が少ないのがメリットです。 変形性膝関節症などで関節が著しく損傷している場合には、人工関節置換術が行われます。 人工関節置換術は損傷した関節を人工関節に置き換える手術で、痛みの軽減や関節機能の改善が期待できます。 膝の痛みと腫れが突然起こったときによくある質問 膝の痛みと腫れが突然起こったときによくある質問について、以下の2つに回答していきます。 膝に水が溜まっているか確認するには? 膝を曲げると痛い原因は? 上記の疑問に対する一般的な目安を知っておくと、ご自身の状態を把握し、医療機関で説明を受ける際にも役立ちます。 ただし、あくまで目安であり、正確な診断は専門医に委ねるようにしましょう。 膝に水が溜まっているか確認するには? 膝に水が溜まっている(関節水腫)かどうかを自分で正確に判断するのは難しいものの、いくつかの目安となるサインで推測することは可能です。 健康な方の膝と見比べることで、以下のような変化に気づきやすくなります。 見た目の変化:膝全体が腫れぼったくなり、膝のお皿(膝蓋骨)の輪郭がぼやけて不鮮明に見える。 触った感覚:患部がブヨブヨと柔らかく感じたり、熱感(熱っぽさ)を伴ったりする。 動作時の感覚:膝を深く曲げ伸ばしする際に、内部からの強い圧迫感や動かしにくさを感じる。 上記のようなサインは、関節内で何らかの炎症が起きていることを示唆しています。 膝に溜まる水は炎症反応によって過剰に分泌されるため、腫れや熱感が目安となります。 ただし、自己判断は危険であり、原因を特定するためにも早めに整形外科を受診しましょう。 膝を曲げると痛い原因は? 膝を曲げると痛む場合、膝関節の内部にある組織が損傷したり、炎症を起こしたりしている可能性が考えられます。 代表的な原因としては、以下のようなものが挙げられます。 変形性膝関節症 鵞足炎(がそくえん) 半月板や靭帯の損傷 疲労骨折 O脚(内反膝) など 上記のように、膝を曲げた時の痛みの原因はさまざまです。 痛みの出る場所や「どのような曲げ方」で痛むかによって原因は異なりますが、正確な診断には専門的な検査が求められます。 つらい膝の痛みと腫れには再生医療をご検討ください 膝は骨や関節、靭帯、腱などの構造が複雑な部位であるため、継続的な負担がかかることで炎症が起きて腫れや痛みが生じやすいです。 軽度の場合は様子見するケースもありますが、高熱、激痛、歩行困難などの症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。 また、膝の腫れや痛みを早期に治したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復や炎症抑制が期待できます。 https://youtu.be/W2JZQekWJ8w?si=0mH0QIDAkVerZyyG 膝の再生医療では、以下のような流れで治療を進めます。 患者さまご自身の脂肪から幹細胞を取り出す 取り出した幹細胞を培養して数を増やす 培養した幹細胞を膝の関節内に注射して戻す 再生医療は患者さま自身の細胞を用いるため、アレルギーや拒絶反応の副作用リスクが少ない治療法として注目されています。 突然の膝の痛みや腫れを早く治したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つとしてご検討ください。 具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる
2019.04.24







