変形性股関節症の主な症状は?初期から末期までの病期別に解説!チェックリスト付き!
公開日: 2020.05.27更新日: 2025.02.07
運動したりしゃがんだりしたときに、股関節が痛いと感じることはありませんか。
動作時に股関節に痛みを感じたり、下半身の可動域が制限されたりしている場合は、変形性股関節症の可能性があります。
変形性股関節症は、中高年以上の女性に好発する進行性の疾患です。
本記事では、変形性股関節症の主な症状や原因、治療法について詳しく解説します。
また、症状のチェックリストを活用して、ご自身の股関節の痛みが当てはまるかどうかを確認してみましょう。
変形性股関節症の疑いがある方は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。
目次 [隠す]
変形性股関節症とは?
変形性股関節症とは、股関節の軟骨が擦り減り、痛みを伴う疾患です。股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ大きな関節で、身体を支える役割を担っています。
症状が進行すると、下半身の可動域が制限されてしまい日常生活にも支障をきたす恐れがあります。
変形性股関節症は徐々に関節軟骨が擦り減る疾患のため、症状が出現したら早めに治療を開始しましょう。
変形性股関節症の主な症状
変形性股関節症の主な症状は、以下のとおりです。
- 太ももの付け根が痛くなる
- 足の曲げ伸ばしがしにくくなる
- 階段の昇り降りが辛くなる
- 運動時だけでなく安静時にも股関節に痛みが生じる
- 歩行が困難になる
変形性股関節症を治療せずに放置していると、症状が進行し歩行が困難になるほど悪化する恐れがあります。
症状が見られたら、早期に治療を開始し症状の悪化を防ぐことが大切です。
変形性股関節症の主な原因
変形性股関節症は、発症原因がはっきりしていない一次性と、原因がはっきりしている二次性に分けられます。
それぞれの主な原因は、以下のとおりです。
- 遺伝
- 使いすぎ(オーバーユース)
- 加齢
- 肥満
- 股関節に負担のかかる動作
- 先天異常(生まれつきの股関節の形状)
- 後天的な疾患
- 小児期の発育性股関節形成不全
変形性股関節症は中高年以上の女性に好発しますが、二次性の割合が高く※、若い人でも発症する可能性があります。
※出典:公益社団法人 日本理学療法士協会「理学療法ハンドブック 変形性股関節症」
変形性股関節症の症状チェックリスト
変形性股関節症の症状か確かめるために、以下のチェックリストを活用しましょう。
- 身体を起こすときに股関節に痛みを感じる
- 動作時に股関節が引っかかる感じがする
- 歩行中に股関節の重だるい感じや痛みを感じる
- 階段昇降時に痛みを感じる
- 靴や靴下を履くときに股関節が痛い
- 歩くときに身体が左右に揺れる
変形性股関節症になると、身体を支えている股関節に痛みが生じるため、歩行時に身体が左右に揺れやすくなります。
変形性股関節症のチェックリストに当てはまっている症状がある人は、早めに医療機関を受診しましょう。
変形性股関節症におけるステージ(病期)について
変形性股関節症は、以下4つのステージ(病期)に分けられます。
変形性股関節症では、レントゲン写真を撮って股関節の状態を確認し、関節の骨と骨の隙間の広さや軟骨のすり減り状態からステージの分類を行います。
変形性股関節症はステージごとに治療方法が異なるため、軽症のうちから治療を開始し症状の悪化を防ぐことが大切です。
前期
前期股関節症では、骨盤側のお椀状になっている部分「寛骨臼」と大腿骨の先端の丸い部分「骨頭」が接する関節部分に異常が見られることがあります。
ただし、この段階では両者の間の隙間は正常で、軟骨のすり減りも確認されません。
変形性股関節症の前期は、痛みを感じることが少なく、足がだるい・疲れやすいと感じる方がいます。
初期
変形性股関節症の初期は、寛骨臼と大腿骨頭の隙間がやや狭くなった状態です。
初期は痛みが少ない場合が多く、中には違和感を覚える方や筋肉のこわばりを訴える方もいます。
長時間立位をとっていたり、たくさん歩いたりすると、痛みが増強し動かしにくくなることもあるため注意が必要です。
進行期
変形性股関節症の進行期は、寛骨臼と大腿骨頭の隙間がさらに狭くなり、関節の擦り減りも進行している状態です。
歩行時に痛みを感じやすく、しゃがみ込む動作や足の曲げ伸ばしができないなど、日常生活に支障をきたす症状が出現する場合もあります。
末期
寛骨臼と大腿骨頭の隙間が消失し、骨の変形も進んでしまった状態は、変形性股関節症の末期です。
末期になると組み合わさった骨同士が直接接触して激しい痛みが出てきてしまい、治療で手術を選択せざるを得なくなってしまいます。
変形性股関節症の末期では、歩行が困難になったり、安静時にも痛みを感じたりするなどの症状が見られます。
変形性股関節症の治療方法は?
変形性股関節症の治療方法は、以下の3つです。
変形性股関節症はステージごとに実施できる治療法が異なります。
前期や初期に変形性股関節症の症状に気づければ、あらゆる治療方法を選択できる可能性があります。
保存療法
変形性股関節症の治療法の1つは、保存療法です。保存療法には、薬物療法や温熱療法、リハビリテーションなどがあります。
薬物療法では貼付薬や鎮痛剤を使用し、炎症や痛みの緩和を行います。
温熱療法は身体を温めることで、股関節周囲の血行を良くして疼痛緩和を目指す治療法です。
変形性股関節症の痛みによって日常生活に支障をきたしている場合は、リハビリテーションを行い、股関節の負担を軽減しましょう。
手術療法
変形性股関節症の進行状態によって手術による治療を検討されるケースがあります。
手術療法の中でも自身の関節を残して治療する「関節温存手術」と人工関節と入れ替える「人工股関節置換術」があります。
関節温存手術には「股関節鏡視下手術」や「骨切り術」などがあります。
一方、人工股関節置換術は、炎症のある大腿骨頭や寛骨臼を人工の関節に置き換える手術です。
人工股関節置換術を受けると痛みが改善され、股関節の動きがスムーズになったり歩行の安定性が向上します。術後はリハビリを十分に行えば、仕事やスポーツ活動への復帰が見込めます。
再生医療
再生医療は、自身の幹細胞を培養して股関節に注射し、擦り減った関節軟骨の再生を促す治療法です。
擦り減ってしまった関節軟骨の再生により痛みの緩和が期待でき、変形性股関節症の悪化を防げる可能性があります。
手術や長期間の入院などもなく、早期に日常生活に戻れるため注目されている治療方法です。
変形性股関節症の痛みにお悩みの方や人工股関節にしたくない方は、再生医療による治療を検討しましょう。
【まとめ】変形性股関節症の症状の変化に前期の違和感から注意しよう
変形性股関節症は、症状の変化や前期に出現しやすい股関節周囲の違和感に注意してください。
変形性股関節症の症状チェックリストで該当項目がある方は、早めに医療機関を受診し、治療法を検討しましょう。
軟骨のすり減りや骨の変形が進んでしまうと、手術を避けられなくなってしまう場合もあるため、早期の治療開始が望まれます。
変形性股関節症の症状にお悩みの方や人工関節置換術を回避したい方は、再生医療という選択肢もあります。
再生医療による治療は患者さま自身の血液や幹細胞を使用するため、アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが低く、股関節の痛みの軽減にも期待できます。
再生医療をご検討の方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。