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変形性股関節症の手術を受けるタイミングについて現役医師が解説

公開日: 2020.03.10
更新日: 2025.06.30

変形性股関節症には前期から末期までのステージ分類があり、股関節の激しい痛みや、可動域制限などが末期症状です。

しかし、変形性股関節症の症状には個人差があるため、末期でもあまり痛みを感じていない方がいらっしゃいます。

軽い痛みなのに、医師から手術が必要と告げられた場合、多くの患者は「今が変形性股関節症の手術のタイミングなのか?」「立ち仕事に復帰できるのか?」などの疑問を抱きます。

人工関節に置き換える際は、麻酔や切開が必要になるため、患者には決断するまでの時期も必要です。

本記事では、変形性股関節症の手術について、目安となるタイミングや術後の生活リスクなどを現役医師が解説します。

切らずに治す方法も紹介しますので、手術に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。

また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症の手術に不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。

手術を回避し、より早く日常生活へ復帰したい方はご確認ください。

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変形性股関節症の手術を受ける明確なタイミングは存在しない

変形性股関節症のステージは前期・初期・進行期・末期の4段階ですが、手術を受ける明確なタイミングは存在しません

股関節の状態が末期であっても、激しい痛みや生活への支障がなければ、保存療法(薬物療法など)で経過をみる場合があります。

一方で、変形性股関節症の前期や初期でも、患者が激しい痛みを訴えている場合は、手術の検討が必要です。

変形性股関節症の各ステージと、患者一人ひとりの症状は必ずしも一致しないため、手術は「必要性があるかどうか」で判断されます。

変形性股関節症における手術のタイミングを決めるポイント

変形性股関節症の手術を受ける場合、後悔しないための判断が必要です。

手術のタイミングを決める際には、以下のポイントを理解しておきましょう。

「もっと早く手術しておけばよかった」などの事態にならないよう、以下を参考に手術のタイミングを決めてみましょう。

痛みの強さ・日常生活への支障を考慮する

変形性股関節症を手術で治療する際は、痛みの強さや日常生活への支障(影響)を考慮しましょう。

前期のステージでは痛みを感じないケースが多く、初期段階に進行しても、痛みが歩き始めなどに限られる場合があります。

仕事や日常生活に支障がなければ、保存療法で経過をみてもよいでしょう。

ただし、変形性股関節症は徐々に進行している可能性があるため、医療機関への通院は必要です。

「痛みが引いたから治ってきている」などの自己判断をすると、気付かないうちに末期症状へ進行している恐れがあります。

安静時にも痛みが続くなど、症状の悪化が考えられる場合は、医療機関の診察を受けておきましょう。

関節の変形・画像診断の進行度を考慮する

変形性股関節症の治療において、手術のタイミングを決める際は、関節の変形が判断材料になります。

股関節の変形は進行期にあらわれるケースが多く、以下の画像検査で判定可能です。

画像検査の種類 検査できる症状など
レントゲン検査

・股関節の変形

・骨棘の形成

・関節裂隙(関節の隙間)

CT検査

・股関節の変形

・骨棘の形成および詳細な形状

・関節裂隙(レントゲンではわかりにくい部分)

MRI検査

・軟骨のすり減り

・靭帯などの損傷

・炎症の有無

骨の出っ張りを骨棘(こつきょく)といい、股関節の痛みや、可動域制限を引き起こす原因となります。

歩行時のバランスも不安定にさせるため、骨棘が形成されている場合は、手術を選択肢に入れるタイミングです。

なお、軟骨や靭帯はレントゲン画像に写らないため、画像診断を受ける際には、CTやMRI検査ができるかどうか、事前に確認しておきましょう。

生活の質(QOL)と今後の人生設計についても考える

変形性股関節症の手術を受ける際は、生活の質や今後の人生設計も考える必要があります。

「仕事を休めない」「手術が不安」などの理由で痛みを我慢すると、日常生活や趣味・スポーツなどの動作が制限されます。

変形性股関節症の痛みは歩行にも影響するため、毎日の通勤を苦痛に感じてしまう恐れも。

また、日本人は平均寿命が伸びているので、働き盛り(40〜60代など)で変形性股関節症になった場合は、痛みを伴う人生が何十年も続きます。

少しでも早いタイミングで手術を受け、今後の不安を取り除くなど、人生設計も考えておくとよいでしょう。

変形性股関節症の手術で行う「人工股関節置換術」とは

人工股関節置換術とは、股関節の損傷部分を取り除き、「人工の関節」に置き換える手術です。

変形性股関節症が末期のステージとなった場合、人工股関節置換術しか選択できないケースがあります。

人工股関節置換術には以下のメリット・デメリットがあるので、手術を受け入れるかどうか迷ったときは、医師と十分に話し合いましょう。

人工股関節置換術のメリット

・股関節の痛みを緩和できる

・股関節の可動域を改善できる

・歩行時のバランスを改善できる

・周辺部位の負担を軽減できる

人工股関節置換術のデメリット

・脱臼や血栓症などのリスクがある

・再手術の可能性がある

・症状によっては可動域の改善に限界あり

・金属アレルギー

術後は痛みがなくなり、可動域も改善されるため、生活の質が向上します。

ただし、人工股関節の耐用年数は15~20年程度といわれており、年齢が若いうちに手術を受けると、再手術の可能性があります。

骨棘が原因となり、筋肉や腱が固くなっていた場合は、十分な可動域を確保できない恐れも。

人工股関節にはチタン合金などが使われているため、金属アレルギーがある方は、必ず医師に伝えておきましょう。

変形性股関節症における手術後の生活リスク

人工股関節に置き換えた場合、変形性股関節症は改善されますが、手術後には以下の生活リスクが発生します。

変形性股関節症における手術後の生活リスク

  • 人工関節に負荷がかかる動作の制限
  • 人工関節のゆるみや摩耗、破損による再手術
  • 2週間程度の入院期間

手術から3~6カ月程度経過すると、水中ウォーキングなどの軽い運動はできますが、人工関節に負荷がかかるスポーツは控えた方がよいでしょう。

人工股関節はひねりや引っ張り、衝撃にはあまり強くないため、野球やサッカーなどのスポーツはおすすめできません。

また、人工股関節にゆるみや摩耗などが生じた場合、耐用年数を経過していなくても再手術する可能性があります。

手術後の入院期間は2週間程度ですが、患部の状態によっては3週間程度かかるため、仕事や家事への影響も考慮しておきましょう。

人工関節手術の年代別リスクについて知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。

変形性股関節症の手術を避けたい方は再生医療も選択肢の一つ

人工股関節置換術は末期の変形性股関節症に効果的ですが、合併症などのリスクを伴います。

手術を避けて股関節の痛みを解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。

再生医療とは、患部に注射した幹細胞の働きにより、すり減った軟骨などを修復・再生する治療方法です。

手術による治療方法ではないため、再生医療は皮膚の切開や入院を必要としません。

また、再生医療には以下の特徴があります。

  • 体にかかる負担が軽い
  • 日帰り治療が可能
  • プロスポーツへの復帰が可能
  • 自己脂肪由来の幹細胞を活用すると、アレルギー反応を低減できる
  • 変形性膝関節症や半月板損傷などの治療にも活用できる

実際の治療では、患者の体から幹細胞を採取し、体外培養を経て股関節などの患部に戻します。

自分の幹細胞で患部を修復するため、拒絶反応やアレルギー反応のリスクが低く、体に大きな負担がかかりません。

再生医療は日帰り治療が可能になるので、仕事を休めない会社員や個人事業主など、多忙な方にもおすすめできる治療方法です。

治療期間や費用など、再生医療についてより詳しく知りたい方は、ぜひリペアセルクリニックの専門医にご相談ください。

リペアセルクリニックでは、独自の幹細胞治療技術や分化誘導により、再生医療の効果を高めています。

初回のカウンセリングは1時間程度を確保しているので、希望する治療方法などをじっくり話し合っておきましょう。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

変形性股関節症の手術を受けるタイミングは医師と相談して決めよう

変形性股関節症を治療する場合、手術を受けるタイミングは必ず医師と相談して決めましょう。

手術のタイミングや必要性は総合的に判断されるため、医師による問診・触診や、画像検査などが必要です。

定期的に通院し、医師に患部の状態をチェックしてもらうと、いつ手術を受けるとよいのかわかります。

ただし、手術には感染症などのリスクがあり、人工股関節置換術は入院やリハビリを伴うため、歩けるようになるまで時間がかかります。

手術のリスクを回避したい方や、仕事復帰への時間をかけたくない方は、再生医療を選択肢に入れてみましょう。

再生医療は手術や入院の必要がなく、体にかかる負担も軽いため、高齢者にもおすすめできる治療方法です。

リペアセルクリニックも再生医療を導入しており、以下の特徴があるため、スポーツ愛好家やプロアスリートにも活用されています。

【リペアセルクリニックの特徴】

  • 自己脂肪由来の幹細胞を活用
  • 幹細胞の生存率が高い(冷凍保存ではなく、投与の都度培養)
  • 国内トップクラスの細胞培養加工施設と提携
  • 完全予約制で待ち時間なし
  • 電話やメールによる無料相談に対応

自由に動ける健康な体や、痛みのない生活を取り戻したい方は、リペアセルクリニックの再生医療で根本治療を目指してみましょう。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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