変形性股関節症におけるやってはいけないこと一覧|未然に防ぐ方法も紹介
公開日: 2019.05.08更新日: 2024.11.19
変形性股関節症の痛みに悩まされている方は多いです。この記事では、変形性股関節症の方がやってはいけないことを中心に紹介します。
これ以上股関節の痛みを悪化させないために、まずは「やってはいけないこと一覧」を押さえてください。症状の悪化を防ぐためには、日常的な動きを意識したり、生活スタイルを変えたりする必要があります。
手術をせずに変形性股関節症の痛みを改善したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
変形性股関節症におけるやってはいけないこと一覧
変形性股関節症になったら、少しでも症状を悪化させないのが重要です。そのためには、変形性股関節症の症状が悪化するようなことを避けましょう。
ここでは変形性股関節症におけるやってはいけないことについて解説します。
1.股関節や脚に負担をかける
変形性股関節症の場合は、股関節や脚に負担をかけてはいけません。変形性股関節症は、股関節や脚に負担のかかる行動をすると悪化する可能性が高まります。
たとえば、重いものを抱えたまま階段を上り下りするなどです。仕事の都合上行う必要があっても、結果的に変形性股関節症を悪化させ、仕事や日常生活にさらに支障をきたす可能性があります。
家族や勤め先の人たちの理解と協力を得て、可能な限り日常生活から股関節等に負担のかかるアクションを減らしましょう。
2.高さ・サイズが合っていない杖や靴をそのまま使用する
変形性股関節症になったら、杖の購入や靴の見直しなどが必要です。症状に合わせて杖や靴を見直す・買いなおすことは費用負担の点でデメリットに感じるかもしれません。
しかし、股関節への負担をやわらげて痛みを緩和させるためにも、今までと同じものを使い続けるのはよくありません。身の丈にあった杖やサイズの合った靴を選び、使用しましょう。
3.体重のコントロールを怠る
体重の重い人は体重の分だけ股関節への負担がかかるといわれています。
姿勢や動作によっては体重の数倍の負荷がかかる可能性もあります。体重のコントロールは、変形性股関節症の治療を続ける上でとても重要です。
4.無理のある姿勢の維持
変形性膝関節症の場合、股関節に負担のかかる姿勢は避けましょう。たとえば、正座やあぐら、しゃがむ動作は股関節に負担がかかりやすい動作です。
日常生活で行う以下の動作を避けたり、動くときに注意したりするようにしましょう。
負担のかかる姿勢 | 改善方法 |
---|---|
畳や床の上に座る | 脚つきの椅子を利用 |
和式トイレを使う | 便座付きトイレを利用 |
低い椅子で立ち座りを繰り返す | 座った際に膝の角度が90度以下にならない椅子を利用 |
生活を和風から洋風に変えて、布団や和式トイレの使用を避ける意識が重要です。
5.ストレッチや筋力強化を怠る
変形性股関節症の治療では、股関節への負担を軽減して可動域を確保するために運動療法を実施します。しかし、変形性股関節症では痛みなどの症状もみられるため、体を動かしたくないケースも珍しくありません。
しかしストレッチなどで股関節を動かさないと関節の可動域が徐々に狭くなり、筋力低下を招いてしまいます。変形性股関節症の症状を悪化させる可能性があるため、無理のないレベルで運動療法の継続を心がけましょう。
やってはいけないことを未然に防ぐ方法
やってはいけないことを未然に防ぐには、股関節をひねる・しゃがむといった負担がかかりやすい動作が少ない生活スタイルに変えるのが重要です。具体的には、布団をベッドに変える、床に座らず椅子に座ることを意識しましょう。
一人暮らしであればすぐに対応できますが、一緒に暮らす家族がいる場合は周囲の理解が必要です。変形性股関節症の人がやってはいけないことをリストにして壁に貼っておくだけでも、自然と意識して生活できるようになります。
家族の声かけがあると、やってはいけない動作をグッと減らせます。
変形性股関節症の禁忌事項に関するよくある質問
よくある変形性股関節症の禁止事項に関しての質問に答えていきます。以下の内容を参考にして日常生活を送りましょう。
- 変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない?
- 変形性股関節症でやってはいけないストレッチは?
変形性股関節症の貧乏ゆすりはやってはいけない?
貧乏ゆすりと似た動きのジグリングは、変形性股関節症の運動療法として取り入れられます。(文献1)
つま先を床につけた状態で左右のかかとを小刻みに上下させて、かかとは床から2センチ程度上げます。関節に負担をかけることなく動かせる方法としておすすめです。
変形性股関節症でやってはいけないストレッチは?
関節に負担をかける可能性がある以下のストレッチは避けてください。
|
痛みを引き起こす可能性があるため、このようなストレッチや動きは適度に行う必要があります。(文献2)
変形性股関節症におけるやってはいけないことを厳守しよう
変形性股関節症の症状を悪化させないためには、やってはいけないことを知ることが大切です。その上で、股関節や脚・腰に負担のかかる動作をしないようにしましょう。
担当医師の指示や指導に沿って日常生活を送り、症状の悪化や異常が見られた場合は、早めに相談してください。手術をしないで治したいと考えている方は、再生医療も視野に入れて、治療法を検討しましょう。
当院では再生医療に関する相談を無料で受け付けているので、まずはメールでご相談ください。