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脳梗塞退院後の生活のポイント|再発予防の重要性と日常生活の注意点

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公開日: 2025.01.08 更新日: 2026.03.31

脳梗塞退院後の生活において、後遺症やリハビリに対する不安を抱えている患者さまやご家族は多いのではないでしょうか。

脳梗塞の退院後は、リハビリはもちろん、再発を予防するために生活習慣を見直すことが大切です。

本記事では、脳梗塞退院後の生活で重要なポイントや、退院後に見直すべき習慣について解説します。

注意するべきポイントを把握して、退院後の生活を安心して送れるようにしましょう。

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脳梗塞退院後の生活で重要なポイント

脳梗塞退院後の生活で重要なポイント2つについて解説します。

2つのどちらかが欠けると、退院後の生活に大きな影響を与える可能性があります。

以下でそれぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

再発予防

脳梗塞は再発しやすい病気で、発症10年後の再発率は49.7%と報告されています。つまり、脳梗塞発症後10年の間に半数の方が脳梗塞を再発する可能性があるということです。
※出典:PubMed「日本人における脳卒中の10年間の累積再発率

そのため、脳梗塞退院後の生活では再発予防に努めることが重要です。

再発すると損傷個所が広がって後遺症が重症化・慢性化する可能性が高いため、生活習慣などを見直して再発予防に努めましょう。

また、服薬を中断する場合は自己判断ではなく医師の指示を仰いで行ってください。

リハビリの継続

脳梗塞の退院後は、施設に入所したり外来を利用したりしてリハビリを継続しましょう。

退院後にリハビリを中断すると、入院中のリハビリで改善した機能が低下してしまう恐れがあります。

自己流でリハビリを行うと症状を悪化させるケースがあるため、専門家の指示に従ってトレーニングメニューを決めてください。

脳梗塞退院後にリハビリを受けられる施設

  • 病院の外来
  • 訪問リハビリ
  • デイサービス
  • 介護保険施設
  • リハビリ専門施設

脳梗塞後は疲れやすかったり集中力が切れやすかったりするので、専門家の指導のもと無理のない範囲で行いましょう。

脳梗塞退院後の日常生活で意識・注意すべきこと5つ

脳梗塞退院後の日常生活で意識・注意するべきことについて解説します。

再発予防のためにも、以下の5点について注意して過ごしましょう。

以下で、意識・注意するべき点について詳しく見ていきましょう。

食生活を見直す

脳梗塞退院後の生活では、食事内容の見直しが重要です。

脳梗塞の主な原因の一つである動脈硬化は、血管の内部にコレステロールなどがたまって血流が悪くなる症状を指し、高血圧や糖尿病などにより引き起こされます。

そのため、高血圧や糖尿病を避ける食事を摂ることは、脳梗塞の再発リスクの軽減につながる重要な対策です。

脳梗塞の再発を防ぐ具体的な食事内容の例を下記にまとめました。

基礎疾患や症状によって異なるので、適切な摂取量は医師に相談してみましょう。

適度な運動習慣を身に付ける

脳梗塞後の生活では、適度な運動を取り入れてみましょう。

運動は血管を健康な状態にしたり、筋力を維持したりする効果が期待できます。

適度な運動は、脳梗塞の発症・再発の予防にも効果的で、例えば毎日30分以上の有酸素運動は動脈硬化の予防に有用です。
※引用:「動脈硬化疾患の発症を予防するためには?」|日本動脈硬化学会

過度な運動は心肺機能に負担をかけるため、軽めのウォーキングや水泳などを1日30分程度、できる範囲から始めてみましょう。

禁煙を徹底して飲酒はできるだけ控える

脳梗塞退院後は、禁煙を徹底し、飲酒はできるだけ控えることが大切です。

お酒とたばこによる脳梗塞のリスクを下記にまとめました。

  • たばこ:ニコチンの働きによって血栓ができやすくなる
  • お酒:利尿作用による脱水で血液が濃縮される

たばこに含まれるニコチンは、血圧を上げたり血管を収縮させたりする働きがあるため、血栓ができやすくなります。

血栓が脳の血管で詰まってしまうと、脳梗塞が再発する可能性が高まるのでたばこを吸うのは避けましょう。

また、お酒は利尿作用があり、脱水状態を引き起こすと血液も濃縮されるので、脳梗塞再発のリスクが高まります。

こまめに水分補給する

水分補給は脱水を予防するほか、血液の粘度を正常に保って血栓の形成を防ぐ働きがあります。

特に寝る前と起床時、入浴前後に水分補給するのが効果的です。

水分補給は水や麦茶などを中心にし、アルコールや多量のカフェイン飲料は避けましょう。

一度にたくさん飲むのではなく、コップ一杯分をこまめに補給してください。

定期的に検査を受ける

脳梗塞の退院後は定期健診に通い、数値の悪化や再発の早期発見がないかチェックしましょう。

定期健診の主な内容を下記にまとめました。

  • 基本的な検査(血圧測定、血液検査、診察)
  • 画像検査(CT、MRIやエコーなど)

具体的な定期健診の頻度や必要な検査は、病型や後遺症、再発リスクに応じて主治医が判断するため、医師の指示に従いましょう。

また、血圧計を使用して自宅で血圧をチェックするのも健康を意識できるきっかけになるので、試してみてください。

脳梗塞退院後の患者さまの生活でご家族ができるサポート

脳梗塞の退院後の生活でご家族ができるサポートを紹介します。

詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

日常生活のサポート

脳梗塞の退院後の生活では、ご家族による日常生活のサポートが重要です。

患者さまの機能状態によりますが、自宅の環境の整備や食事の補助、介護保険の申請が必要な場合があるためです。

具体的には手すりやスロープの改修をしたり、握りやすいスプーンを用意したりして、患者さまご本人ができるかぎり自分の力で日常生活が送れるようにしましょう。

精神面のサポート

多くの脳梗塞の患者さまは、機能の回復具合や脳梗塞の再発について悩みや不安を抱えているため、精神的なサポートも大切です。

また、退院してしまうと周りに相談できる相手や一緒にリハビリに励む仲間がいなくなるので、リハビリに対する意欲を維持し続けるのが難しくなりがちです。

患者さまのご家族には、リハビリを継続するためにも声かけや傾聴による精神的なサポートが求められます。

脳梗塞退院後に利用できる支援制度・サービス

脳梗塞の患者さまが退院後に利用できる支援制度やサービスを紹介します。

実際の症状や支援制度・サービスの条件を照らし合わせて、利用できるかどうかをチェックしてみましょう。

高額療養費制度

高額療養費制度とは、月の初めから終わりまでの間に自己負担限度額を超えて保険適用の治療を受けた際、超過した金額が払い戻される制度です。

脳梗塞による保険適用の範囲は診察料、検査料、投薬料、入院料などです。先進医療費や差額のベッド代、食事代は対象外なので注意しましょう。

自己限度額は年齢や所得によって異なり、70歳以上で住民税非課税世帯の方が入院や外来を利用した際は1カ月あたり15,000円~24,600円です。

高額療養費制度を受ける方法

1.病院の領収書を控えて、保険適用の領収書をまとめておく
2.患者本人の自己限度額を確認する
3.月初から月末までの保険適用の支払いが限度額を超過している場合は、医療保険に申請書を提出する

申請書の提出先は加入している医療保険によって異なりますが、国民健康保険の場合は各市区町村の窓口です。

介護保険

食事や排せつ、入浴に介護が必要な場合は介護保険制度を利用しましょう。

介護保険制度とは、介護が必要な度合いに応じて介護サービスを受けられる仕組みを指し、利用には介護度の認定を受ける必要があります。

介護サービスは施設に入所する居住系サービスと自宅にいながら支援を受ける在宅系サービスに分けられます。

主なサービスを下記にまとめました。

  • 特別養護老人ホームや老人保健施設への入所
  • 通所介護(デイサービス)
  • 訪問介護(ホームヘルパー)
  • 福祉用具貸与

施設への入所から在宅での家事のサポートや福祉用具の貸与まで、幅広いサービスがあります。

介護保険の対象者

介護保険制度を利用できる対象者を見ていきましょう。

結論から述べると、脳梗塞によって介護や支援が必要な方は、40歳以上から介護保険制度を利用できます

介護保険の被保険者は2種類あり、第1号被保険者と第2号被保険者に分けられます。

具体的な内容を下記にまとめました。

  • 第1号被保険者:65歳以上で介護や支援が必要な方
  • 第2号被保険者:40歳から64歳で、介護や支援が必要な状態の原因が特定疾病による方(脳梗塞含む)

脳梗塞は特定疾病に含まれるので、40歳以上の方であれば介護保険制度を利用できると言えます。

要介護・要支援認定の申請

要介護、要支援認定の申請方法を紹介します。

介護保険制度の対象者であっても申請して介護認定を受けないと、全額が自費負担となってしまいます

申請方法を下記にまとめました。

①:1号の方は介護保険被保険者証、2号の方は医療保険の被保険者証など必要な書類を準備する
②:①を持って市区町村の介護保険課の窓口に行く
③:市区町村の職員が自宅を訪問し、要介護認定の調査や判定を行う
④:介護度の認定結果が届く
⑤:ケアマネージャーに依頼して、利用するサービスを決める

認定には時間がかかる場合があるので、退院後の生活をスムーズにするためにも早めの申請を心がけましょう。

傷病手当金

傷病手当金は、病気やケガで会社を休んだときに受けられる制度で、月給の2/3程度の金額が支給されます。

支給には条件が4つあり、すべて満たしている必要があります。

具体的な内容を下記にまとめました。

  • 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業
  • 仕事に就けない
  • 仕事を休んだ日から連続して3日間休んで待機した後、4日目以降の仕事に就けなかった場合
  • 休業した期間について給与の支払いがない

入院が必要なほどの脳梗塞がおこると、長期の治療やリハビリが必要です。給与の全額支給は難しいですが、利用できる制度は活用しましょう。

脳梗塞退院後の生活では再発予防とリハビリを継続しましょう

脳梗塞退院後の生活では、再発を予防するための生活習慣の見直しとリハビリの継続が重要です。

退院後にリハビリを中断すると、入院中に回復した身体機能などが低下する恐れがあります。リハビリを継続して、身体機能などの回復に努めましょう。

脳梗塞の後遺症や再発予防でお悩みの方は、再生医療による治療もご検討ください。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて損傷した組織の再生・修復を促すことで、脳梗塞の後遺症改善が期待できる治療法です。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療による脳梗塞の治療もご案内しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

資格・所属学会

日本脳神経外科学会 所属

脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

関連論文: The association between diffusion-weighted imaging-Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score and the outcome following mechanical thrombectomy of anterior circulation occlusion