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脳梗塞のリハビリ方法や期間は?入院期間の目安と退院後の注意点を医師が解説

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公開日: 2021.08.06 更新日: 2025.12.03

脳梗塞を患った患者さまやご家族にとって、「リハビリはどのくらいの期間必要なのか」「どのような内容なのか」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、脳梗塞のリハビリの内容や期間の目安、退院後の生活における注意点について分かりやすく解説します。

脳梗塞のリハビリで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を学びましょう。

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脳梗塞のリハビリメニューと期間の目安を病期別に解説

脳梗塞のリハビリは発症後の時期によって内容や目的が異なり、以下の3つの段階があります。

病期 期間 目的・内容
急性期 発症から2~3週間 身体機能の低下予防と言語障害・認知機能障害の回復
回復期 発症から3~6ヶ月 脳梗塞からの回復に最も重要な期間で、日常生活に戻るためのリハビリ
生活期(維持期) 発症から6ヶ月以降 社会復帰を目的とした訓練と生活の質の向上

病期ごとの特徴を理解して、適切なリハビリを受けましょう。

急性期

脳梗塞の急性期におけるリハビリは、脳梗塞発症から2~3週間の間に行われます。

  • ベッドの上で座る練習
  • 自分で手足を動かす練習
  • 関節を動かして可動域を広げる練習
  • 飲み込みの練習(必要に応じて)

これらのリハビリは、身体機能の低下予防と言語障害・認知機能障害の回復が目的です。

わずか1~2週間の急性期のリハビリがその後の回復・死亡率の低下に影響します。
※出典:日医大医会誌「脳梗塞のリハビリテーション治療」

回復期

脳梗塞発症後、3~6ヶ月は回復期と呼ばれ、主に以下のリハビリを行います。

  • 歩行訓練
  • 手先を使った細かい動作の練習
  • 食事、着替え、トイレなどの日常生活動作の練習
  • 言語障害がある場合は発声や会話の練習

回復期は脳梗塞からの回復に重要な期間で、日常生活に戻れるようにリハビリを行います。

この期間は、平日だけでなく休日もリハビリを継続して行うことで、入院期間が短縮できたという研究もあります。
※出典:全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会実態調査委員会「脳卒中リハビリテーションの訓練時間と帰結との関係:全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会調査(第2報)」

回復のためには、医師や理学療法士の指導のもと、継続的にリハビリを行うことが重要です。

生活期(維持期)

生活期とは、発症から6ヶ月以降の期間を指し、主に以下のリハビリを行います。

  • 学業や仕事に復帰できるような専門的な訓練
  • 筋力・体力向上のための運動療法
  • 心理的なサポート(カウンセリング)

生活期のリハビリは、社会復帰に必要な訓練が行われ、生活の質を向上させることを目的として行います。

発症から6カ月以上経過した生活期(維持期)の患者さまにおいても、歩行訓練や有酸素運動は有効です。
※出典:日本脳卒中学会「脳卒中の維持期(生活期)リハビリテーションの効果に関するナラティブレビュー」

脳梗塞のリハビリにおける入院期間の目安

脳梗塞のリハビリにおける入院期間は、患者さまの年代や症状の重症度によって大きく異なります。

ここでは、年代別と重症度別の入院期間の目安をご紹介します。

ご自身の重症度や年代から、おおよその入院期間がわかります。

年代別の入院期間

年代別の入院期間の目安は、以下のとおりです。

年代 急性期 回復期
20代~30代 約1~2週間 1~2ヶ月
50代~60代 2~3週間 2~3ヶ月
70代以上 3~4週間 3~6ヶ月

20代~40代は体力がある年代のため、比較的早期に状態が安定する可能性が高いです。

中年期に入ると、糖尿病などのリスクが上がるため、治療が長引くと同時に入院期間が長くなる場合があります。

さらに、高齢になるほど回復が遅くなる傾向にあります。

重症度別の入院期間

重症度別の入院期間は、以下のとおりです。

重症度 急性期 回復期
軽度 1週間程度 1ヶ月程度
中等度 2~3週間程度 2~3ヶ月
重度 3週間以上 6ヶ月以上

脳の機能が大きく低下していない軽度な場合、急性期は1週間程度、回復期は1ヶ月程度で退院できる場合が多いです。

症状が重くなるほど回復が遅くなる傾向にあるため、退院した後も在宅でのリハビリが必要な場合もあります。

脳梗塞のリハビリにおける改善結果に影響を与える要因

脳梗塞の改善には個人差があり、どれほどの機能を改善できるか、また期間的にどれくらい早く改善できるかを正確に予測するのは困難です。

一般的に、脳梗塞の改善に向けたリハビリの成功には次のような要素が関係しています。

  • 身体的要因:脳梗塞の重症度など
  • 感情的要因:やる気や気分など
  • 社会的要因:友人や家族のサポートなど
  • 治療上の要因:リハビリの早期開始など

改善率は一般的に、脳梗塞発症直後の数週間から数ヶ月で最も大きくなります。

また、脳梗塞後の改善に向けたリハビリは、長期間にわたって必要です。

途中で挫折してしまうことがないよう、リハビリの効果を得るためには時間がかかることを理解しておきましょう。

ご家族の理解とサポートが、患者さまの回復にとって重要な要素となります。

退院後に脳梗塞のリハビリを自宅で行うときの注意点

無事に退院し、介護体制も確保できれば、いよいよ在宅生活がスタートします。

なるべく長く快適にご自宅で過ごすために、注意しなければいけない点が2つあります。

これらのポイントを理解して実践すると、退院後の生活をより充実したものにできます。

脳梗塞の再発予防を行う

脳梗塞をはじめとする脳卒中は、10年で約半数の方が再発する非常に再発率が高い疾患です。
※出典:PubMed

脳梗塞の再発を予防するためには、脳梗塞や脳出血の発生リスクを高める以下のリスクを取り除く必要があります。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 高脂血症
  • 飲酒・喫煙

これらを防ぐために、塩分や脂を取りすぎないよう意識した食事や運動習慣の改善、禁酒・禁煙などを心がけましょう。

また、脳梗塞の再発が疑われる症状を理解しておくことも大切です。

手足のしびれや一時的に目が見えなくなる、ろれつが回らないなどの症状があれば、すぐに病院へ行きましょう。

無理せずにリハビリを継続すること

脳梗塞の後遺症を改善するためにリハビリは有効ですが、すぐに効果が出るわけではないため、焦らないことが大切です。

無理にリハビリを行うと逆効果になってしまうため、痛みが強い時はリハビリを中止しましょう。

また、失われた機能を取り戻すことに執着しがちですが、健康な機能を維持することも大切です。

例えば、片麻痺のリハビリにおいて、麻痺が起きていない側を鍛えることで、後遺症のある部位をサポートできます。

さらに、リハビリのモチベーション維持のためにも、リハビリ以外の時間をどう過ごすかがとても重要になります。

趣味・家族団らんなどの「生きがい」と呼ばれる楽しさを感じることがモチベーションに繋がる方も多いです。

脳梗塞のリハビリ期間についてよくある質問

脳梗塞のリハビリ期間について、よくある以下の質問にお答えします。

多くの患者さまやご家族が抱える疑問や不安について、分かりやすく解説していきます。

脳梗塞のリハビリで退院できる目安は?

軽い場合は1週間程度、重度の場合は6ヶ月以上かかる場合もあります。

年代や重症度によって入院期間が大幅に異なるため、詳しい期間については医師に相談しましょう。

退院後も、デイケアや外来のリハビリが必要になる可能性があります。

脳梗塞のリハビリは180日しか受けられない?

脳梗塞における医療保険の適用範囲内でリハビリが受けられるのは、発症から180日(6ヶ月)までです。

また、180日の期限は高次機能障害を伴う場合のみで、高次機能障害がない場合は150日の制限があります。

180日を過ぎた後は、自費でのリハビリや介護保険(65歳以上・要介護認定を受けている方)などの方法でリハビリを続けていく場合があります。

脳梗塞でリハビリをしないとどうなる?

脳梗塞の治療後にリハビリをしないと、症状の悪化や後遺症の長期化につながります。

手足の機能が回復しないうえ、麻痺の悪化や合併症のリスクも高まる可能性が高いです。

また、生活動作ができないことで生活の質が大幅に下がる場合も考えられます。

寝たきり状態が続くと、筋力・体力の低下や認知機能低下などを招く「廃用症候群」と呼ばれる状態になってしまう可能性があります。

脳梗塞や後遺症のリハビリでお悩みの方は再生医療をご検討ください

脳梗塞のリハビリ期間は、患者さま本人がリハビリを頑張るだけでなく、ご家族の理解やサポートも重要です。

しかし、患者さまができないことをすべて代わりにやるのではなく、患者さまご自身が生活しやすいように手助けする意識を持って取り組みましょう。

脳梗塞のリハビリは長期にわたるため、乗り越えるためには周囲の方の支えが必要不可欠です。

脳梗塞の後遺症に対しては、リハビリと併用して行う再生医療という選択肢もあります。

再生医療は患者さまの細胞を利用して治療するため、副作用のリスクが低い治療法です。

脳梗塞の後遺症や再発に悩んでいる方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。

以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、脳梗塞の後遺症が改善された患者様の症例を紹介していますので、併せて参考にしてください。

>>その他の脳梗塞を含む脳卒中に対する再生医療の症例はこちら

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

資格・所属学会

日本脳神経外科学会 所属

脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

関連論文: The association between diffusion-weighted imaging-Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score and the outcome following mechanical thrombectomy of anterior circulation occlusion