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【脳梗塞の後遺症】ふらつき・めまいの原因は?改善のためのリハビリテーションについて解説

脳梗塞の後遺症によるふらつきの原因は?めまいの特徴や改善に重要なリハビリについて
公開日: 2025.03.07 更新日: 2026.03.23

脳梗塞の後遺症でふらつき・めまいが現れ、治るのか不安な方も多いのではないでしょうか。

脳梗塞は、血の塊(血栓)が脳血管をふさぎ、発症部位より先の血流が滞ることで脳細胞が壊死する疾患です。

後遺症で出現するふらつきは、小脳・脳幹の損傷による運動失調や感覚障害が原因として考えられます。

本記事では、脳梗塞の後遺症によって現れる「ふらつき・めまい」の原因や改善方法について詳しく解説します。

経過に合ったリハビリテーションを行い、脳梗塞によるふらつきを改善しましょう。

また、脳梗塞による後遺症にお悩みの方は、再生医療による治療も選択肢の一つとしてご検討ください。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した脳細胞の再生・修復を促す治療法です。

以下の動画では、実際に再生医療を受け、脳梗塞の後遺症が改善された患者さまの症例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

当院リペアセルクリニックでは、脳梗塞の後遺症に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。

まずはお電話にてご相談ください。

脳梗塞の後遺症によるふらつき・めまいの原因

脳梗塞後に生じるふらつきやめまいは、平衡感覚を司る脳の部位が損傷を受けたり、身体を支える機能が低下したりすることで引き起こされます。

主に以下の3つの要因が絡み合って、スムーズな歩行や姿勢保持を妨げています。

  • 小脳・脳幹の損傷
  • 体幹失調
  • 感覚障害

これらの原因は単独で起こることもあれば、複数が重なって症状を複雑にすることもあります。

以下でそれぞれの原因について確認していきましょう。

小脳・脳幹の損傷

平衡感覚のコントロールタワーである小脳や脳幹が損傷を受けると、身体のバランス調整機能が著しく低下します。

小脳は運動の微調整を行い、脳幹は平衡感覚の神経経路が集まる重要な場所です。

これらがダメージを受けると、手足の麻痺が軽度であっても、「まっすぐに歩けない」「酔っ払ったように足元が定まらない」といった症状が現れやすくなります。

これを専門的には「運動失調」と呼びます。

視界が回るような回転性のめまいや、フワフワと浮いているような感覚が生じることも多く、日常生活における転倒リスクを高める大きな要因となります。

体幹失調

手足の動き自体には問題がなくても、身体の軸である「体幹」の機能が低下することで、著しいふらつきが生じることがあります。

体幹失調(体軸性失調)になると、腹筋や背筋などの身体を支える筋肉への指令がスムーズにいかなくなります。

その結果、座っているだけでも姿勢が崩れたり、立ち上がろうとした瞬間にグラついたりと、動作の起点となる安定性が失われてしまいます。

「手足は動くのに、なぜか立てない」というケースでは、この体幹機能の不全が影響している可能性が高いと考えられます。

身体の土台が不安定なままで手足を動かそうとするため、過剰な力が入ってしまい、さらにバランスを崩す悪循環に陥ることもあります。

感覚障害

足の裏が地面に触れている感覚や関節がどの程度曲がっているかという情報が脳に届きにくくなることも、ふらつきの大きな原因です。

これを「深部感覚の障害」と呼びますが、目をつぶると立っていられなくなったり、雲の上を歩いているような頼りない感覚に陥ったりするのが特徴です。

足元からの情報が不足するため、視覚情報に過度に依存するようになり、薄暗い場所や夜間の歩行で特にふらつきが強くなる場合があります。

自分の身体がどのような状態にあるかを正確に感知できなくなると、バランスを崩した際のとっさの反応が遅れ、転倒につながりやすい点に注意する必要があります。

脳梗塞の後遺症によるふらつき・めまいの特徴

脳梗塞の後遺症によるふらつきの特徴として、めまいの種類は大きく以下の3つに分けられます。

めまいの種類 特徴
回転性めまい ぐるぐると回っているように感じる
浮遊性めまい ふわふわと宙に浮いているように感じる
前失神性めまい 立ちくらみ同様、目の前が突然真っ暗になったように感じる

めまいが起こると、自分自身が動いていなくても動いているように感じ、周囲からはふらついている状態に見えます。

脳梗塞によるふらつき・めまいの症状の変化

脳梗塞によるふらつきやめまいでは、発症してからの日数によって症状が変化します

脳梗塞によるふらつき・めまいの症状の変化

症状に併せて、適切な治療やリハビリテーションを受け、ふらつきを改善していくことが重要です。

発症直後

脳梗塞の発症直後は、ぐるぐると回っているように感じる「回転性めまい」が出現しやすく、重いふらつき症状が現れます

発症直後の回転性めまいは重度で、自分自身で立位を保つことは困難です。

以下の脳梗塞の初期症状(一過性脳虚血発作)がみられた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

  • 口が閉まりにくい
  • ろれつが回らない
  • 言葉が出ない
  • 片麻痺
  • めまいやふらつきがある
  • 視野が狭くなる

治療せずに放置すると重い後遺症が出る恐れがあるため、早期発見・早期治療を行うことが大切です。

脳梗塞の初期症状や発症原因については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

数日〜数週間経過後

脳梗塞の発症から数日~数週間経過すると、回転性めまいの症状が軽減する場合があります

しかし、平衡感覚障害やふらつきが残る場合があるため、リハビリが重要です。

歩行時のふらつきやめまいがあるときは、無理に動かず、医療者の指示に従いましょう。

治療後

脳梗塞の治療後は、後遺症としてふらつきやめまいが出る場合があります

後遺症でめまいやふらつきがある方は、治療やリハビリテーションを継続し、転倒リスクの軽減を図ることが大切です。

脳梗塞後のふらつき改善に重要なリハビリテーション

脳梗塞の後遺症によるふらつきを改善するには、以下のリハビリテーションを行うことが重要です。

脳梗塞の後遺症によるふらつきを改善するリハビリテーション

リハビリテーションで効果を得られるように、適切なリハビリ方法を確認しましょう。

フレンケル体操

脳梗塞の後遺症によるふらつきに効果的なリハビリテーションの一つに、フレンケル体操があります。

フレンケル体操は、小脳を原因とした運動失調に有用なリハビリテーションで、身体の位置感覚や運動バランスを改善するために行われます。

仰向けで行う方法

  • 両足のかかとを床につける
  • 片足をすべらせるように動かし、膝の曲げ伸ばしを行う
  • かかとを床につけたまま、片膝を曲げた状態で股関節を内外に動かす
  • 片膝を立てた状態で股関節を内外へ動かす

椅子に座って行う方法

  • 椅子に座り、数分間姿勢を保持する
  • 足の前に目印を置き、片方のつま先でタッチして元の姿勢に戻る
  • 足を閉じて立ち上がり、再度椅子に座る

体操の運動項目は120種類以上あり、後遺症の程度や病状に合わせて選択するのが一般的です。

無理のない範囲でフレンケル体操を実施し、身体の平衡感覚の改善を目指しましょう。

前庭リハビリテーション

脳梗塞の後遺症でふらつきが見られる場合に、前庭リハビリテーションを行う方法があります。

前庭リハビリテーションは、歩行や姿勢の保持など、日常生活動作の改善を目的として行われる反復訓練です。

【椅子に座って行う方法】

  • 体の正面で腕を伸ばし、親指を目の高さに持ってくる
  • 親指を見ながら頭を左右・上下に動かす

【立って行う方法】

  • 目を開けたまま足を閉じて立ち、前後左右に身体を傾ける
  • 1ができたら、目を閉じて立ち、前後左右に身体を傾ける

リハビリテーションを行うことで、平衡感覚をつかさどる前庭の機能を改善し、ふらつき症状やめまいの軽減が期待できます。

椅子に座って行う方法や、立って実施する訓練ができたら、歩行訓練を行います。

歩行時は身体を静止しているときと比べて転倒リスクが高いため、注意して実施しましょう。

脳梗塞の後遺症によるふらつきにお困りの方は再生医療をご検討ください

脳梗塞の後遺症によるふらつき改善には、症状に合ったリハビリテーションを行うことが重要です。

適切なリハビリテーションを継続することで、ふらつきやめまいが改善され、転倒リスクが低減します。

また、後遺症のふらつき・めまいの改善には、リハビリテーションと並行して「再生医療」による治療も検討しましょう。

再生医療とは、体が持つ再生能力を利用して一度壊死した脳細胞の再生・修復を促す医療技術のことで、脳機能の改善が期待できます。

脳梗塞後のふらつきにお悩みの方は 、当院(リペアセルクリニック)へお気軽にお問い合わせください。

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監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

資格・所属学会

日本脳神経外科学会 所属

脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

関連論文: The association between diffusion-weighted imaging-Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score and the outcome following mechanical thrombectomy of anterior circulation occlusion