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脳出血の入院期間|年齢別・重症度別の違い、入院費用について解説【医師監修】

脳出血の入院期間|年齢別・重症度別の違い、入院費用について解説【医師監修】
公開日: 2025.12.26 更新日: 2026.03.19

脳出血を発症すると、突然の入院が必要となり、「どのくらい入院するのだろう」「回復までにどれくらいかかるのか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

脳出血の入院期間は、一般的に数週間から3ヵ月が目安とされていますが、実際には年齢や重症度、出血量や部位によって大きく異なります。

症状が軽い場合は比較的早期に退院できることもあれば、リハビリを含めて長期入院が必要となるケースもあります。

本記事では、脳出血の入院期間の目安や、長引く要因、入院費用についてわかりやすく解説します。

また、近年の治療では従来の治療やリハビリに加え、脳出血の抜本的な改善を目指す「再生医療」も選択肢の一つです。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した脳細胞の再生・修復を促す治療法です。

以下の動画では、再生医療によって脳出血の後遺症が改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。

脳出血の入院期間【年齢別・重症度別】

脳出血の年齢別、および重症度別の入院期間の目安について解説します。

脳出血の入院期間は、年齢が高いほど長期化する傾向があり、若年者と高齢者では大きな差がみられます。

以下で詳しく確認していきましょう。

年齢別の平均入院期間

脳卒中(脳出血を含む)患者さまの年齢別平均入院(在院)日数は、以下のとおりです。

年齢層 平均入院期間(平均在院日数)
0〜14歳 約31.3日
15〜34歳 約61.7日
35〜64歳 約51.8日
65歳以上 約83.6日
70歳以上 約86.9日
75歳以上 約93.2日

※出典:厚生労働省「退院患者の平均在院日数等」

高齢になるほど入院期間が長くなる傾向が見られ、75歳以上では90日程度に及ぶケースもあります。

重症度別の入院期間の目安

脳出血の症状の重さ(重症度)によっても、入院期間が異なります。

重症度別の入院期間の目安は、以下のとおりです。

  • 軽度:1〜2週間程度
  • 中等度〜重度:数ヵ月〜6ヵ月以上

脳出血が軽度で、早期にリハビリテーションを開始できた場合は、比較的短期間で退院できることがあります。

出血量が多かったり、脳幹などの生命維持に重要な部位で出血したりした場合は、数ヵ月〜6ヵ月以上の長期入院となる可能性もゼロではありません。

早期回復を目指すためにも、症状の重さに関わらず、できるだけ早くから適切なリハビリテーションを開始することが重要です。

脳出血の入院期間が長期化する要因

脳出血の入院期間は一律ではなく、いくつかの要素が複合的に影響します。

特に「年齢」「重症度」「出血量や出血部位」は、入院期間を大きく左右する要因です。

それぞれが入院期間に与える影響を見ていきましょう。

年齢

年齢は、脳出血の入院期間や回復速度に大きく関係します。

一般的に、高齢になるほど回復に時間がかかり、入院期間が長期化しやすい傾向があります。

加齢によって回復速度に影響を与える要因は、以下のとおりです。

  • 身体機能の回復力が低下する
  • 合併症(肺炎・感染症など)のリスクが高まる
  • リハビリに時間を要する

一方で、若年層の方は比較的回復が早く、短期間で退院できるケースも少なくありません。

重症度

脳出血の重症度も入院期間に大きく影響します。

症状が軽い場合は比較的早期に退院可能ですが、重症になるほど治療やリハビリに時間を要し、長期入院となる傾向があります。

特に、意識障害や麻痺などの後遺症が強い場合は、急性期治療後もリハビリ病院への転院を含め、入院が長引きます。

出血量・部位

脳出血では、出血量の多さや出血した部位によっても、入院期間が左右されます。

出血量が多く、脳へのダメージが大きい場合は回復に時間がかかり、脳幹などの生命維持に重要な部位で出血を起こすと重篤な後遺症が現れやすく、治療やリハビリに時間がかかります。

このようなケースでは、急性期治療後も継続的な治療やリハビリが必要となり、結果として入院期間が長期化することがあります。

近年では、従来の治療に加え、損傷した脳細胞を治療できる可能性がある「再生医療」も選択肢の一つです。

脳出血の入院費用はいくら?

脳出血の入院費用は、入院期間・治療内容・個室利用の有無などによって大きく異なります。

以下では、脳出血による入院でどのくらい費用がかかるのか、費用を抑えるための制度について確認していきましょう。

入院費用の目安

令和2年度の医療給付実態調査では、脳卒中(脳出血を含む)の医療費は、一人当たり約86万円です。
※出典:医療給付実態調査

しかし、入院には医療費以外にも食事代などもかかるため、脳出血の入院費用は、数十万から100万円程度かかる場合があります。

そこから公的健康保険が適用された場合は、自己負担額は費用全体の1〜3割となり、10〜20万円前後が入院費用の目安となります。

医療費をはじめとする入院にかかる費用は、以下のとおりです。

  • 検査費用(CT・MRIなど)
  • 治療費(薬物治療、手術など)
  • 入院基本料
  • リハビリテーション費用
  • 食事療養費
  • 差額ベッド代(個室を利用した場合)

軽度の場合は入院期間が短く、比較的負担が少ない一方で、手術が必要なケースや長期入院となる場合は費用が高額になります。

入院費用を抑える方法

脳出血による入院では、治療内容や入院期間によって医療費の負担が大きくなることがあります。

しかし、日本には医療費の自己負担を軽減するための制度が整えられており、これらを活用することで負担を抑えられる可能性があります。

  • 高額療養費制度
  • 加入している医療保険・生命保険

公的制度として代表的なのが高額療養費制度です。

これは、1ヵ月あたりの医療費の自己負担額が一定の上限を超えた場合、超過分が払い戻される仕組みで、年齢や所得に応じて上限額が定められています。
※出典:厚生労働省「高額療養費制度」

事前に「限度額適用認定証」を取得しておくことで、入院時の窓口負担を最初から上限額までに抑えることも可能です。

また、加入している医療保険や生命保険によっては、入院日数や治療内容に応じた給付金を受け取れる場合があります。

給付の有無や条件は契約内容によって異なるため、保険会社へ確認しておくと、実際の自己負担額を把握しやすくなります。

このように、公的制度や保険を上手に活用することで、脳出血による入院費用の負担を軽減できる可能性があります。

脳出血の入院期間についてよくある質問

最後に脳出血の入院期間についてよくある質問に回答していきます。

本記事で紹介したとおり、脳出血の入院期間には個人差があるため、「自分の場合はどれくらい入院が必要なのかと多くの方が気になりやすいポイントでしょう。

以下でよくある質問について、具体的に見ていきましょう。

脳出血が軽症だったときの入院期間は?

脳出血が軽度だった場合、入院期間は数日〜2週間程度が目安になります。

出血量が少なく、麻痺などの神経症状が見られないケースでは、状態が安定すれば早期退院が可能な場合もあります。

ただし、軽度であっても年齢や出血部位、基礎疾患の有無によっては経過観察のために入院が長引く可能性もゼロではありません。

そのため、軽症=短期間で退院できるとは限らないので注意が必要です。

脳出血の安静期間はどのくらい?

脳出血の安静期間は、症状の重症度や回復状況によって異なります。

一般的には、発症直後の急性期において数日〜1週間程度の安静が必要とされますが、早期のリハビリ開始が推奨されています。

そのため、医師の判断のもとで、全身状態に注意しながら「ベッド上でのリハビリ」「座位・立位の練習」などを段階的に開始していきます。

安静期間中は、急に動き出したり、頭を下げるような姿勢を取ったりしないように注意しましょう。

脳出血の早期改善には再生医療をご検討ください

脳出血の入院期間は、年齢・重症度・出血量や出血部位などによって大きく異なります。

軽症の場合は比較的早期に退院できることもありますが、回復の経過によっては、長期入院や継続的なリハビリが必要となるケースもあります。

また、近年の脳出血に対する治療では、従来の治療やリハビリに加え、脳出血の抜本的な改善を目指す「再生医療」が注目されています。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した脳細胞の再生・修復を促す治療法です。

「リハビリを続けているが、後遺症が改善しない」「後遺症が治るか不安を抱えている」といった方は、再生医療の選択肢について専門医に相談することも一つの方法です。

当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

資格・所属学会

日本脳神経外科学会 所属

脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

関連論文: The association between diffusion-weighted imaging-Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score and the outcome following mechanical thrombectomy of anterior circulation occlusion