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- 肩
つらい凍結肩、その改善や再発を予防するリハビリについて解説 五十肩や肩関節周囲炎とも言われる凍結肩(フローズンショルダー)は、肩の痛みや動きの制限が生じるのが特徴です。そのため、凍結肩で思うような動きができずに生活に支障をきたしている人、痛みやだるさでなかなか眠れない人などもたくさんいると思います。 凍結肩の改善や再発を予防するために大切なのはリハビリです。今回は、凍結肩の病期ごとのリハビリについて解説します。 凍結肩の進行期(炎症期)のリハビリ 凍結肩の病期を大きく分けると進行期、拘縮期、回復期の3つに分けることができますが、リハビリは、それぞれの病期に合わせておこなうことが大切です。 進行期は、明確なきっかけもなく痛みや違和感が生じ、関節が急速に硬くなっていく時期です。肩を動かしたときに痛みが生じるだけでなく、安静にしているときや、寝ているときにも痛みが生じるのが特徴です。 進行期は痛みがあるときは局所を固定して安静にするべきですが、痛みの状態を見てストレッチや肩甲骨の動きを広げるエクササイズを少しずつおこなっていきます。 凍結肩の拘縮期のリハビリ 進行期を過ぎると、拘縮期に入ります。拘縮期は、進行期の強い痛みは治まるものの、肩の動きが悪くなって思うような動作ができなくなったり、動かす時に痛みが生じたりする時期です。 拘縮期には、運動療法で動きにくくなった肩関節を動かせる範囲を広げていきます。また、スポーツや仕事で肩をよく動かす必要がある場合は、その動作ができるようにするためのトレーニングもすることがあります。 凍結肩の回復期のリハビリ 拘縮期を過ぎて、安静にしているときだけではなく、肩を動かすときも痛みが出なくなってきたり、動かせる範囲も広くなってきたりする病期を回復期と言います。 回復期になると、もう大丈夫だろうとリハビリを止めてしまいがちですが、回復期こそしっかりとリハビリをして、回復を目指していくことが大切です。回復期のリハビリは、肩関節の動かせる範囲を広げる運動や、普段よくおこなう動作の練習をし、肩の周辺の筋肉も鍛えていきます。 まとめ・つらい凍結肩、その改善や再発を予防するリハビリについて解説 リハビリは自己判断でするのではなく、専門医などのアドバイスを、受けて正しくおこなうことが大切です。凍結肩は、安静にしておけばそのうち治るだろうとそのままにしておくと、運動障害が残ってしまう可能性があるので、正しい方法でリハビリをすることが必要です。 また、凍結肩には病期があります。 ただやみくもにリハビリをするのではなく、それぞれの病期に適したリハビリを、専門医の指導を受けながら行いましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2020.04.15 -
- 肩
- 再生治療
肩が痛い上がらない!原因と治療、病院は何科を受診すべきか? 急に肩が上がらなくなった!腕を上げると肩に強い痛みがある!ズキズキとした痛みで寝れない、こんな状態になると不安になられて当然です。 なぜ痛むのか?なぜ腕が上がらないのか?で、どうすれば良いのか?その原因と治療のため、病院に行くべきなのか、整体やマッサージで良いのか?迷われることでしょう。 できるなら最初、病院でしっかりと検査され、診断を受けられることをお勧めします。では「肩が痛い」「肩が上がらない」場合、病院で何科に行けばいいのか?ということもあると思います。 今回は、肩が痛む、肩が上がらないときには様子を見るか、病院に行くべきなのか?その際、何科を受診すればよいのかについて解説してまいりましょう。 肩が痛くて上がらない!この症状は四十肩か五十肩?はたまた肩腱板断裂? 肩を上げると痛みが走る、もしくは腕を上げると肩に強い痛みが起こるという場合は、体に何らかの異常が生じているサインです。 四十肩・五十肩だろうと思っていたら、肩腱板が損傷していたり、もしかすると断裂している可能性もあって、そうなると手術の可能性も考えられるのです。 そのため「肩(腕)が上がらない」「肩が痛む」という症状があるなら自己判断で「そのうち治るだろうと」放置せず、早めに病院を受診することをおすすめします。 前途のように、見た目だけでは原因が分からず、検査が必要なことがあるからです。 病院では何科を受診すればよい? 病院の何科を受診すればいいの?今回のように、肩が上がらない、肩が痛む場合は、まずは整形外科を受診することをおすすめします。 検査をしてみて他に原因がある場合は、他の科を紹介してもらえます。あなたがスポーツをしている場合は、スポーツ障害を扱っている病院を受診するという方法もあります。 肩が痛む、上がらない ・病院の整形外科を受診 ・他に原因がある場合は他科の紹介も可能 ・アスリート、スポーツ選手は、スポーツ障害を扱う病院もある 肩が上がらない!手術を避ける新たな治療法の選択 肩が上がらない状態が続くと手術を検討することがあります。スポーツをしているなら肩が上がらないと、思うようなパフォーマンスを発揮することが難しくなるなど復帰が難しくなるかもしれません。 ただ、治療とはいえ、手術をするとなれば、その成否はもとより、患部にメスを入れることになり、復帰までの期間が延びてしまい、その間はトレーニングもできなくなる可能性もあります。 手術を受けるべきか?!悩ましいところです。 しかし近年、身体への負担が少なく、治療期間も短くて済む【再生医療】という選択肢があります。アスリートにとって朗報ですが、自由診療となり、健康保険が使えない点で検討が必要です。 再生医療は、「肩が上がらない」という場合の治療法としても、もちろん有効ですがスポーツ医療の分野でも大きな注目を集めています。 実際、有名なスポーツ選手が再生医療による治療によって短期間で復帰を果たしています。再生医療では、自分の細胞からとった幹細胞を患部に注射し、損傷した腱板を修復するという治療法が用いられます。 注意点としては、再生医療は新しい治療方法、先端治療法なので、一般的な病院で受けることができません。厚生労働省から認可を受けて再生医療を提供しているクリニックなどでの受診が必要です。 当院も厚生労働省から認可を受けて日本でもトップクラスの症例数がございますので、もしもお悩みなら、お気軽にご相談ください。親切丁寧にご説明させて頂きます。 再生医療 ・これまでできるようになった先端医療 ・手術を避けることができ、入院も不要 ・一般的な医療機関で受けることができない ・厚生労働省から許可を得た再生医療専門のクリニックを受診する必要性 まとめ・肩が痛い上がらない!原因と治療、病院は何科を受診すべきか? 肩が上がらないときに病院を受診するか、何科に行くべきか悩む人は多いと思います。基本的には、症状があるときには、原因究明、治療のためにはレントゲンやMRI、エコーなど検査が必要です。 すでに肩に何らかのトラブルが起きている可能性がありますから、なるべく早く医療機関、整形外科を受診しましょう。 早めの受診が早期治療につながり、その分、治癒も早まります。また、手術にかわる新たな治療法として再生医療という治療法も期待されています。 肩が上がらない、スポーツに復帰したい、早く治したいという方は、整形外科はもちろんですが、再生医療についても検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.02.23 -
- 肩
- 再生治療
20代でも腕を上げたときの肩の痛みに悩む方は少なくありません。実は、20代でも四十肩や腱板損傷といった症状が起こる可能性があります。 この記事では、20代で肩に痛みが生じる主な原因や、症状に合わせた具体的な治療法について詳しく解説します。肩の痛みに悩む方が症状を改善し、快適な生活を取り戻せるよう役立つ情報をお届けするので、ぜひ最後までご覧ください。 【20代】腕を上げると肩が痛い原因とは? 20代でも腕を上げたときに肩が痛むのは珍しくありません。 具体的に腕を上げると肩が痛い原因として考えられる2つの理由について解説します。 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 腱板損傷 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 四十肩や五十肩の正式な病名は「肩関節周囲炎」です。 肩関節には骨・軟骨・靭帯・腱板・関節包など多くの組織が存在します。肩の酷使や加齢などが原因で組織が衰え、炎症が起こると肩関節周囲炎になります。 腕を上げる際の痛みや可動域の制限により、日常生活での動作に支障が出るのが特徴です。 加齢が原因の場合が多いですが、はっきりとした誘因がわかっていない部分もあり、20代や30代でも発症します。 腱板損傷 ケガやスポーツなどによって肩を使い過ぎると起こるのが、腱板損傷です。腱板は肩関節にある腱を指します。 肩をぶつけたり転んで手をついたりしたときに肩に負荷がかかると腱板が断裂してしまいます。痛みを伴うパターンや痛みはないものの肩が上がらないなど、症状は人それぞれで、20代でも発症するため注意が必要です。 腱板損傷は、特に肩や腕をよく動かすスポーツで起こるリスクが高く、スポーツ外傷のひとつです。 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と腱板損傷の違い 腕が上がらないと言えば四十肩・五十肩をイメージする人もいるでしょう。 四十肩・五十肩で腕が上がらなくなるケースは多いです。しかし四十肩・五十肩の原因は本来柔らかくて伸びがある関節がかたくなってしまう点にあります。また、痛みが強すぎて動かせないケースもあります。 腕が上がらない理由は異なりますが、肩関節周囲炎か肩腱板損傷かを自分で判断するのは難しいです。 腕を上げると肩が痛いときの治療法 腕を上げると肩が痛い場合、症状に応じた治療法が必要です。ここでは、薬の服用、リハビリテーション、外科手術の方法や効果について解説します。 薬の服用・リハビリテーション 薬の服用は、痛みや炎症を抑えるための基本的な治療法です。 消炎鎮痛剤や筋肉の緊張を和らげる薬の使用により、症状の緩和を図ります。一方、リハビリテーションは肩の可動域を回復し、筋力を強化することを目的としたものです。ストレッチや肩周辺の筋肉を鍛えるエクササイズを通じて、再発防止や長期的な改善を目指します。 外科手術 外科手術は、重度の肩の痛みや機能障害が続く場合に検討される治療法です。 四十肩や腱板損傷が原因で、薬やリハビリでは改善が見られない場合に行う治療です。具体的な手術内容には、内視鏡による肩の掃除(関節鏡手術)や、腱板の修復手術などが含まれます。 手術後はリハビリが必要で、肩の可動域と筋力を回復させるためのトレーニングを行うのが一般的です。 20代の肩痛みは医療機関の受診がおすすめ 肩の痛みや可動域制限は、四十肩・五十肩や腱板損傷など、さまざまな原因が考えられます。放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性もあるため、まずは医療機関の受診が必要です。 治療法としては薬の服用、リハビリテーション、外科手術が挙げられますが、手術のリスクを避けるための再生医療も選択肢のひとつです。 腱板損傷の治療では、幹細胞を使った再生医療により症状を改善できます。効果に個人差はありますが、高い確率で痛みが軽減します。再生医療による治療をご検討の際は、ぜひリペアセルクリニック大阪院へご相談ください。
2020.02.21 -
- 肩
- 再生治療
- 腱板損傷
腱板損傷の原因、症状や治療法!リハビリと手術後の復帰期間について 腱板損傷は、スポーツだけでなく日常生活の中でも起こり得るケガの1つですが、どのような治療法があるのか、手術しないと治らないのかなど気になる方も多いのではないでしょうか。 今回は、腱板損傷の原因や治療法、手術しないでも治るのかどうかについて解説します。 腱板の特徴と腱板損傷の原因や症状、治療法について 腱板損傷は手術をしないと治らないのでしょうか。 結論から言うと、腱板損傷は、手術しないで保存的な治療を行うこともありますし、手術を必要とする場合もあります。症状などによっても選択するべき治療法は変わってくるため、専門医とよく相談しましょう。 腱板とは? 腱板とは肩にあるインナーマッスルです。 肩関節が不安定だと脱臼のリスクが高くなるため、安定性が重要なのですが、腱板はその肩関節の安定性に働きかける大切な役割を果たしています。そして、肩の腱板を構成するのは「肩甲下筋腱」「棘上筋腱」「棘下筋腱」「小円筋腱」という4つの筋肉です。 この4つの筋肉が肩の骨を囲むようにくっついており、この筋肉と骨をつなぐのが腱板です。この腱板が断裂してしまうことを腱板損傷といい、一部が切れてしまうものと、完全に断裂して骨と離れてしまうものがあります。 腱板損傷の症状とは? 腱板断裂の症状は主に、痛みと腕の動かしにくさです。痛みは少し痛い程度の人もいれば、眠れないほど激痛の人、動かしたときだけ痛いという人など程度はさまざまです。 腱板損傷の原因とは? 腱板損傷の原因は、以下のようなものが挙げられます。 ▲外傷が原因となるケース 外傷によって腱板損傷が起こることがあります。転んだときに肩をぶつけてしまい、打撲だと思っていたら実は腱板が断裂していたということもあるので注意が必要です。 また、明らかに肩をぶつけていなくても、手をついた拍子に肩に負荷がかかり腱板損傷を起こすこともあります。 ▲オーバーユースとなるケース どのような関節や筋肉も、使い過ぎると負荷がかかってしまいます。それは肩も同じで、肩関節は日常生活の中でもよく使う関節のひとつなので、洗濯物を干す、荷物を運ぶなど、繰り返し行う作業や負荷の中で腱板損傷が起こることがあります。 加齢によって腱板がもろくなると、オーバーユースによる損傷リスクが高まるので要注意です。 ▲スポーツによるケース スポーツをすることによって腱板損傷が起こる場合もあります。例えば、野球のピッチャーはボールを投げる回数が多いので肩への負荷が大きく、腱板を傷つけるリスクがあることで知られています。 しかし、特定のスポーツだけに腱板損傷のリスクがあるわけではありません。どのようなスポーツでもケガをすることがあり、その際に腱板を傷つけるかもしれません。 腱板損傷の治療法 腱板損傷の場合、その治療法は、まず保存療法が行われることが多いです。断裂した腱板は自然に元に戻ることが難しいのですが、安静にすることで、それ以上損傷することを防ぎます。 痛みがある場合は痛み止めを使い、動かしにくさがある場合はリハビリを行います。それでも痛みが強くなる・腕を動かせないという場合は手術という選択を検討します。 術後は1~2か月程の固定が必要となり、完全にスポーツ復帰するには6か月程度かかるでしょう。スポーツをする人にとって、手術は腱板を元の状態に戻して肩や腕の動きが良くなることが期待できる反面、復帰までの期間が長いのがネックになります。 そんな腱板損傷の治療に注目されているのが「再生医療」です。自身の幹細胞を使って、損傷した腱板の組織を修復する方法です。 再生医療は手術と比べても副作用が少なく、早期にスポーツ復帰することが望めるというメリットがあります。そして、再生医療は、外科的な手術をしない選択肢のひとつとして、腱板損傷の治療においても期待されています。 まとめ・腱板損傷の原因、症状や治療法!リハビリと手術後の復帰期間について 腱板損傷は日常生活でも起こりうるケガです。また、外傷や肩の使いすぎで起こるスポーツ外傷の1つでもあります。近年スポーツ医療では、早期に復帰を望める方法として再生医療が期待されています。 再生医療による治療を選択することで、腱板損傷を手術しないで治すことが可能になることもあるでしょう。「再生医療」について興味がある方、なるべく手術しないで腱板損傷を直したいという方は、専門医にご相談ください。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=mN1HFLfUcyvV_ase ▶こちらの動画で詳しく解説しています。是非ご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.02.19 -
- 肩
- 再生治療
スイングショルダー(ゴルフ肩)の症状が治らず、悩んでいる方はいませんか。スイングショルダーとは、ゴルフをプレーする際の動作によって起こる肩関節周囲の炎症です。 ゴルフを正しくない姿勢でプレーしたり、過度に打ちっぱなしを行ったりすると、スイングショルダーになりやすいため注意が必要です。 本記事では、スイングショルダーの原因や治療について紹介します。スイングショルダーの原因や治療法を理解して、ゴルフ肩を治しましょう。 この記事を読むとわかること スイングショルダーになる原因 スイングショルダーの治療法 ゴルフ肩(スイングショルダー)とは? ゴルフ肩(スイングショルダー)とは、ゴルフのプレーによって生じる肩関節周囲の損傷です。ゴルフのスイング動作は、肩周囲の筋肉の伸張、収縮を繰り返します。 筋肉や関節に大きな負担がかかると肩関節周囲が損傷し、疼痛(とうつう)やしびれなどの症状が現れます。 スイングショルダーの症状が出た場合は、無理してプレーせずに治療を受けるのが大切です。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の原因となる疾患は? ゴルフ肩(スイングショルダー)の原因となる疾患の具体例は、以下のとおりです。 腱板損傷 腱板断裂 肩峰下インピンジメント 上腕二頭筋腱損傷 変形性関節症 肩関節の不安定性 ゴルフのスイング動作により引き起こされた、肩周囲の関節や腱の損傷は、スイングショルダーに分類されます。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の主な症状 ゴルフ肩(スイングショルダー)の主な症状は、以下のとおりです。 肩甲骨内側の疼痛 肩から腕にかけてのしびれ感 首のだるさ 肩甲骨周りの可動域制限 スイングショルダーの人は、利き腕と反対側の肩が下がっているのが特徴です。症状がひどくならないうちに、治療を受けましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)になりやすい人 ゴルフ肩(スイングショルダー)は、スイング時の姿勢が崩れていたり、頻繁にゴルフを行ったりする人がなりやすいといわれています。スイング動作を無理に行った場合は、肩周囲に大きな負担がかかります。 トップの位置を高く上げ過ぎたり、グリップに力を入れ過ぎたりすると、ゴルフ肩になる可能性があるため注意が必要です。猫背の人や股関節が硬い人も、スイング動作の際に上手に体を動かせず、全身に大きな負担がかかります。 スイングショルダーの症状が悪化しないよう、ゴルフスイングの姿勢だけではなく、普段から姿勢を意識して過ごしましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方は、主に以下の3つです。 安静にする 鎮痛消炎剤での症状の緩和 専門家による治療を受ける ゴルフ肩(スイングショルダー)は、間違った知識で対策するとさらに症状を悪化させてしまう可能性があるため、医療機関で治療を受けるのがおすすめです。 安静にする ゴルフ肩(スイングショルダー)を治すためには、まず安静にしましょう。スイングショルダーの症状がある場合は、無理して動かさないようにし、筋肉を休ませてください。 スイングショルダーは、筋肉や関節の無理な動きが原因で起こります。誤った姿勢でスイングし続けたり、ゴルフを過度にやりすぎたりすると、さらに症状が悪化します。 ゴルフを続けるためにも、スイングショルダーの症状が落ち着くまで十分に休息をとりましょう。 鎮痛消炎剤での症状の緩和 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方に、鎮痛消炎剤を用いて症状の緩和を行う方法があります。鎮痛消炎剤には、ゲルやローション、湿布などさまざまな形態があります。 疼痛や腫れなどの症状が出現したら、すぐにプレーをやめてアイシングをし、患部の炎症を抑えてください。 鎮痛消炎剤には症状を和らげる作用があります。しかし、スイングショルダーが完治するわけではありません。症状が悪化する前に専門家に相談し、早めに治療を受けましょう。 専門家による治療を受ける ゴルフ肩(スイングショルダー)になった場合は、専門家による治療を受けることが大切です。専門家は、患者さんの症状に合わせて、適切な治療法を提案してくれます。 安易にストレッチを行い症状が悪化すると、競技復帰までに時間がかかります。適切な治療を早期から始め、症状の悪化を防ぎ回復を早めましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)から競技復帰までの期間とプロセス ゴルフ肩(スイングショルダー)になった場合は、競技復帰までに3〜6カ月の期間が必要です。症状の程度や治療開始スピードによって、治癒にかかる期間は異なります。 復帰までのプロセスは、まず痛みを軽減させるために安静や薬物療法を行います。症状が和らいだ後には、肩周りの筋力を強化し、可動域の改善を目的としたリハビリを開始する流れです。 治療開始が遅れたり、重度の症状が出現したりしたときは、回復に6カ月以上の期間が必要な場合もあります。重度のスイングショルダーは、外科的治療を行う可能性もあるため、痛みを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケア ゴルフ肩(スイングショルダー)を予防できるケア方法には、以下の4つがあります。 肩関節周りの筋力強化 スイングフォームを見直す 軽い負荷から再開 ゴルフをする前にストレッチをする スイングショルダーになった経験がある人も、再発防止のために予防ケアを行うことが大切です。 肩関節周りの筋力強化 ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケアの1つに、肩関節周りの筋力強化があります。肩関節周りの筋力を強化すると、スイング動作で使う筋肉や関節を上手に動かせます。 「ゴルフでは、肩関節周りだけでなく全身の筋肉を使うため、全体をバランスよく鍛えると予防に役立ちます。スクワットやプランクなどの筋力トレーニングを行い、筋力の強化を目指しましょう。 スイングフォームを見直す ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケアに、スイングフォームの見直しがあります。スイングフォームを見直すと、筋肉や関節を正しく使えているかを確認できます。 以下の2つのポイントを意識し、スイングフォームを正しい姿勢に直しましょう。 手首に力を入れない 右打ちの場合はトップの位置を左手で押し込まない 正しいフォームでスイングを行えば、肩周囲に大きな負担がかかりません。 軽い負荷から再開 ゴルフ肩(スイングショルダー)の再発を予防するために、負荷が軽い動作から再開しましょう。負荷の軽い運動から再開すると、体にかかる負担を軽減できます。 ゴルフは全身を使うスポーツであるため、体への負荷が必然的に大きくなります。負担の少ない動きで体を徐々に慣らし、負荷が大きくなっても対応できる体をつくりましょう。 ゴルフをする前にストレッチをする ゴルフ肩(スイングショルダー)を予防するには、ゴルフ前にストレッチを行うのが効果的です。ゴルフをプレーする前にストレッチをすると、筋肉がほぐれ体を柔軟に動かせます。 肩甲骨のストレッチ手順 1.胸を張り、大きく背伸びをする 2.挙げた手を横に移動させ、肩の高さまで下げる 3.10秒キープ 4.手のひらを上に向けて両肘をゆっくり近づける 5.1~4を3回繰り返す ストレッチは筋肉の伸びを意識して行うことが大切ですが、無理に動かすと体を痛めるリスクもあります。痛みを感じない程度に体を伸ばしましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方まとめ ゴルフ肩(スイングショルダー)は、肩関節やその周囲の筋肉・腱に負担がかかり発症します。繰り返しのスイング動作や無理なフォームが原因となり、痛みや可動域の制限を引き起こします。 治療ではまず、痛みや炎症を和らげるため安静にするのが大切で、必要に応じて専門医の診察を受け、リハビリや治療を進めていきます。 また、近年注目されているPRP療法(多血小板血漿療法)も効果的な選択肢です。副作用のリスクが低く、早期回復が期待できるため、手術を避けたい方や再発を防ぎたい方におすすめです。 PRP療法をご検討の方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
2020.02.17 -
- 肩
肩が痛くて眠れずに、原因や対処法が分からず悩んでいる方もいるかと思います。 肩の痛みの原因は肩こりだけではなく四十肩や五十肩などの肩周辺の炎症、疾患などが考えられます。 夜眠れず日常生活に支障をきたす場合は、肩の痛みを和らげる対処法を行うことで痛みが和らぐ可能性があります。 ただ、肩の痛みを放置しておくと重い症状となる可能性があるため、注意が必要です。 この記事では肩の痛みの対処法や原因だけでなく、再生医療による治療も紹介していますので、参考にしてください。 肩が痛くて眠れない際の対処法 肩が痛くて眠れない際の対処法は、ストレッチや肩を温めるなどいくつかあります。 ストレッチで肩回りをほぐす 肩周辺を温める・冷やす 寝るときの姿勢を見直す 鎮痛剤や湿布薬で痛みを和らげる 寝る時の姿勢では肩の関節に負荷がかからないようにすることが重要です。 ここではご自身でできる対処法を紹介しますので、参考にしてください。 ストレッチで肩回りをほぐす 肩の痛みは軽い運動やストレッチなどで肩周りをほぐすことが大切です。 肩の痛みは肩関節や肩甲骨からくるものが多く、デスクワークなど座った状態では肩関節や肩甲骨の血行が悪くなり、肩の痛みとなることがあります。 肩を回すだけでなく、肩甲骨周りのストレッチも取り入れることで、肩周りをほぐすのもおすすめです。 ただし、無理なストレッチは肩の痛みを悪化させる可能性もあるため、適度に行いましょう。 肩周辺を温める・冷やす 肩の痛みには、原因や症状に応じて温めたり冷やしたりしましょう。 肩の痛みが出た直後は強い炎症状態であるため、患部を冷やして炎症を抑えるのが効果的です。 慢性的な肩の痛みや、いつ始まったか分からない長引く肩の痛みには、筋肉が硬くなっている場合は患部を温めます。 しかし、痛みの症状がはっきり分からない状態で判断するのは、痛みが悪化する原因となるので、医師に相談してください。 寝るときの姿勢を見直す 寝るときの姿勢を見直すことで、肩の痛みを緩和できる可能性があります。 仰向けで寝る場合は、肩から肘にかけてタオルや枕を使用し、肩や腕の高さを調整することで肩の負担を減らすことが大切です また、横向きで寝る場合は、肩の痛みがない方を下にして、抱き枕や毛布などを使用して、抱く姿勢で寝ます。 枕の過度な高低差も、首から肩へ負担となり関節や筋肉に悪影響となるため注意が必要です。上半身から下半身にかけてリラックスできる程度の傾斜をつけるなどの工夫をすることで、負担を軽減できます。 鎮痛剤や湿布薬で痛みを和らげる 肩の痛みがある場合、ロキソニンなどの鎮痛剤や、冷温効果のある湿布薬などで痛みを和らげます。 ロキソニンは鎮痛剤としても湿布薬としても肩の痛みや炎症を抑える効果が期待できます。 ただし、鎮痛剤や湿布薬は一時的に痛みや炎症を緩和する手段のため、長引く場合は医師に相談してください。 肩が痛くて眠れない際に考えられる原因・疾患 肩の痛みにより眠れない理由として、肩関節の炎症などの四十肩や、夜間に痛みが強くなる傾向にある肩腱板断裂などが考えられます。 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) 肩腱板断裂 頚椎椎間板ヘルニア 肩こり 以下では考えられる原因や疾患について紹介しますので、参考にしてください。 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) 一般的には四十肩や五十肩といわれる肩関節周囲炎は、肩の痛みで目が覚めたり寝付けないといった症状があります。 この炎症は原因がはっきりとわからない肩関節部の痛みを指し、40〜60代で多く見られる肩関節の炎症の総称です。 夜間以外でも、何もしていない状態での痛みや、腕を上げたときにも痛みが出ることもあります。 炎症期、拘縮期、回復期の3段階に病期が分かれていて、それぞれ痛みや運動制限などに違いがあります。 肩腱板断裂 肩腱板断裂は肩を強打したり、転倒時に手をついた際に発生しますが、老化により自然と肩腱板が断裂する場合があります。 また、肩腱板は肩関節の骨と骨の間を通っているため、老化により腱が切れたり、運動などで使いすぎることにより、断裂が起こることもあります。 肩腱板が断裂すると肩をあげるだけで痛みが出るだけでなく進行すると夜中に痛みで目が覚めるといった症状がみられます。 リハビリなどで症状が軽減することもありますが、症状が改善しない場合は手術となる可能性もあります。 頚椎椎間板ヘルニア 頚椎椎間板ヘルニアは、前触れなく突然肩や首などに痛みや腕のしびれなどが発症します。 椎間板(首の骨と骨の間にある軟骨)が加齢とともに摩耗することで、ヘルニアのリスクが高まるといわれています。 また、デスクワークでの姿勢の悪さや、首に負荷がかかるスポーツなどでも発症する可能性があります。 頚椎椎間板ヘルニアを発症した場合、安静とリハビリなど理学療法や物理療法を行いますが、まずは首に負荷がかからないようにすることが重要です。 ブロック注射や薬物療法により痛みを軽減する治療法もありますが、改善が見られない場合、手術を行う場合もあります。 肩こり ストレスによる自律神経の乱れや、長時間のデスクワークにより肩こりがひどくなった場合は、痛みで夜眠れない原因になる場合があります。 肩こりは、筋肉が常に緊張状態にあることで血行不良を引き起こします。 また、スマホやパソコンの使用頻度が高まると、首が前に出るストレートネックの状態になり、肩への負担が増加します。 これらの要因により、肩の筋肉がリラックスできない状態が続きます。 ストレッチや軽い運動のほか、肩を温めることで血流を良くすることが大切です。 肩が痛くて眠れないほど症状が出ているなら再生医療による治療をご検討ください 肩が痛くて眠れない症状にお悩みの方には、再生医療という治療の選択肢があります。 再生医療は、さまざまな組織に変化する能力を持つ幹細胞を用いて、損傷した肩軟骨や腱板の修復・再生させる医療技術です。 また、患者さま自身の細胞を利用するため、アレルギーや拒否反応など副作用のリスクも少ないのも特徴です。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療についての無料相談を承っております。 【まとめ】肩が痛くて眠れない悩みが続くなら医療機関を受診しよう 肩の痛みは四十肩などの肩関節の炎症や肩腱板断裂など多くの原因があり、夜眠れないという悩みもあるかと思います。 ストレッチや鎮痛剤などさまざまな対処法もありますが、早い段階で治療を行わなければ、痛みが悪化することで手術が必要になる可能性もあるので注意が必要です。 肩が痛くて眠れない症状が続くようなら、早期に医療機関を受診することをおすすめします。 また、再生医療という選択肢もありますので、検討してみてください。
2020.02.15 -
- 肩
五十肩で寝る時に痛む!その原因と就寝時、夜間痛の対策について 五十肩は、最近では早く発症し、四十肩ともいわれることもありますが、肩が動かしにくい、腕が上がらない、痛いなど、色々とつらい思いをする点は共通しています。中でもつらいのは寝る時に痛むことです。 ここでは四十肩も統一して五十肩と表現してまいります。 「五十肩になって寝る時に痛くてなかなか寝付けない」 「五十肩を発症、寝ていても痛みで目が覚めてしまう」 このようなことが原因で、寝不足の日々が続いてしまうと日常生活に大きな影響を及ぼしてしまいます。そこで今回は、五十肩で寝る時に痛む理由や、寝る時の痛みへの対処法について紹介します。 五十肩で寝る時痛いのはなぜ? 五十肩になると、肩や腕を動かした時に強い痛みが出てきますが、何も動かしていない時にも痛みが出ることもあります。また、寝る時に痛みが出たり、寝たのに痛みで目が覚めてしまったりすることもあります。 この寝る時痛い状態は「夜間痛」と言われています。腕や肩を動かすわけでもないのに五十肩で寝る時痛い理由は、肩甲骨と肩関節の角度が関係しています。 人の腕は肩甲骨と肩関節が繋がっていますが、両手を横に自然に広げた状態を真上から見ると腕は一直線ではなく楕円形のような形になります。そのため、平らな床に横になると肩は本来床から少し浮いている位置にあるので、何もしなくても重力で肩が床の方に押され、肩関節に負荷がかかります。 この負荷は五十肩ではない人にもかかっていますが、痛みが出るほどではない負荷なので特に気になりません。しかし、五十肩になって肩関節が硬くなったり、収縮していたりすると大きな負荷がかかり、痛みが生じるのです。 五十肩が痛む場合は安静が一番 五十肩で寝る時痛いとなかなか眠ることができず、本当につらいものです。そのため、何とか夜間痛を何とかしようと思って、痛みを我慢してストレッチをしたり、肩を回したりしたりする人もいるかもしれません。 しかし、夜寝る時痛い場合、無理に動かすと悪化してしまいます。 強い痛みや夜間痛が出ている時期は急性期です。一定の期間が経って急性期から慢性期と言われる時期になると夜間痛は次第に和らいでくるので、それまではできるだけ動かさずに安静にしておくべきです。 寝る時に痛い、夜間痛など五十肩の対処法 五十肩の夜間痛など対策としては、睡眠時の姿勢を改善することが早道ですが、まずは身体の力を抜くことからはじめ、リラックスできる体制を見つけることから始めましょう。注意したいのは痛む方の肩を下にして寝ると痛みが悪化するため、まずは仰向けの体制を整えます。 仰向けに寝ると肩が重力で床の方に押されて、肩に負荷がかかるのを軽減することになります。その上で肩や肘の下に枕、タオル、クッションなどを敷いて高さをつくることで痛みを和らげることができます。 枕やタオル、クッションなどを使って肩や肘にできるだけ負担がかからない体勢について 枕やタオル、クッションなどを使って 仰向けに寝て、痛む方の腕の下に敷いて辛くない高さを見つける 仰向けに寝て、肘を曲げて体に載せ、肘の下に敷いて、痛くない高さを見つける 仰向けに寝て、肘を曲げて、身体側との間に敷いて(抱えるように)、痛くない高さを見つける いろいろと試して自分なりの楽なポジションや、高さを見つけましょう。 まとめ・五十肩で寝る時に痛む!その原因と就寝時、夜間痛の対策について 五十肩で寝る時痛い理由や、寝る時痛い時期の対策について紹介しました。五十肩の夜間痛は、寝不足の原因となるため肉体的にも精神的にも非常につらいものです。 しかし、急性期が過ぎると痛みも和らいできます。それまで安静にし、寝る時の体勢も工夫して夜間痛の時期を乗り越えましょう。以上、五十肩で寝る時に痛む!どうにかならないか?と題して説明させていただきました。参考にしていただければと思います。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2020.02.13 -
- 肩
- 再生治療
肩の痛みで腕が上がらない、満足に眠れないとお悩みの方は、五十肩の可能性があります。 五十肩を治すには、症状に合わせた治療やリハビリが重要です。 今回の記事では五十肩の原因や症状、治療法について解説します。 また、通常の治療よりも2倍の速さで回復できる効果が期待できる再生医療も紹介しているので参考にしてみてください。 そもそも五十肩とは? 五十肩とは、年齢を重ねることで肩の関節周辺に炎症が起こっている状態です。 正式な名称は肩関節周囲炎で、主に40~60代に発症します。 発症した年代によって四十肩や五十肩と呼ばれますが、症状に違いはありません。 主な症状は、肩や腕を動かした際に痛みを感じたり肩が上げにくくなったりします。 肩こりと症状が似ていますが、主な違いは以下の通りです。 五十肩:老化によって肩の関節周辺に炎症が起こり、腕を動かすと痛みが強まる。 肩こり:筋肉が緊張し血行が悪くなっている状態で、首を動かすと痛みが強まる。 五十肩は、時間の経過と共に治癒する場合もありますが、放置すると仕事や家事などの日常生活に差し障る恐れがあります。 五十肩(肩関節周囲炎)の原因 五十肩は、老化によって肩の筋肉や腱が硬くなり、「腱板」や「関節包」に炎症が起こっているのが原因です。 炎症が起こる主な部位について以下にまとめました。 肩腱板:肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉で、肩を安定する役割を持つ 関節包:関節の保護する袋状の組織で、関節の動きをなめらかにする役割を持つ 五十肩の詳しい原因は解明されていませんが、加齢だけでなく血行不良やホルモンバランスの乱れも影響していると考えられています。 五十肩(肩関節周囲炎)の症状 五十肩は、肩や肩甲骨周辺の筋肉や関節に炎症が起きる病気で、痛みで腕や肩を満足に動かせない場合があります。 五十肩の主な症状 五十肩の症状経過 この項目では、五十肩の症状について順番にみていきましょう。 五十肩の主な症状 五十肩は肩関節周囲に炎症が起こっているため、痛みによって腕を外側に回したり、肩を上げて水平に保つのが難しくなったりします。 そのため、円滑な日常生活を送りにくい場合があります。 以下では、五十肩の方が痛みを感じやすいシーンをまとめました。 肩より上の荷物を取る 髪を束ねる 洋服の着替え 頭を洗う 洗濯物を干す また、五十肩を治療せずに放置していると、肩周辺の筋肉や組織などが委縮したり、夜も眠れないほどの痛みが出る可能性があります。 五十肩の症状経過 五十肩の症状は「急性期」「慢性期」「回復期」の3つに分けられます。 病期別の症状や有効な対策は、以下の通りです。 急性期 慢性期 回復期 時期の目安 痛みを感じ始めて1ヶ月程度 急性期明けから6ヶ月程度 発症後6ヶ月〜1年程度 症状 ・肩の激しい痛み ・関節の可動域が急速に狭くなる ・痛みは和らいでくる ・関節が固まり可動域が狭くなる ・痛みはほとんどない状態 ・肩の引っかかり感が残る場合がある 有効な対策 ・安静にする ・患部を冷やす ・無理のない範囲で肩のストレッチを行う ・患部を温める ・肩の可動域を広げるリハビリを行う 五十肩を治すには、病期や肩の状態に合わせて治療を受けるのが重要です。 五十肩は自然に治ることもありますが、長期間の放置はおすすめしません。 日常生活が不便になることに加えて、関節や組織が癒着してさらに動かしにくくなる恐れがあります。 自己判断せずに医療機関の受診を検討しましょう。 五十肩ではなく肩腱板断裂の可能性 症状が長期に渡ったり、肩の痛みがあるものの腕が上がる方は、五十肩ではなく肩腱板断裂の可能性を疑ってみましょう。 肩腱板断裂とは、肩と肩甲骨をつなぐ組織が断裂している疾患です。 五十肩との違いは、関節の動きが制限される症状が少ないことで、腕が上がらない状態にはなりづらいです。 肩を使う仕事やスポーツをしている人は注意しましょう。また、転んで手を付いた際にも発症する場合があります。 主な症状を下記にまとめました。 肩の痛みはあるが腕を上げられる 腕の上げ下げをするとゴリゴリと音がする 初期段階では、損傷した肩を三角巾などで固定し、患部の冷却や痛み止めの内服薬などの保存療法による治療を実施します。 保存療法で症状が改善しない場合は、損傷した組織を縫い付ける手術を行う場合があります。 肩腱板断裂については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。 五十肩を治すには?主な治療方法について 五十肩を治すには放置せずに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。 この項目では、主な治療についてまとめました。 運動療法を中心としたリハビリテーション 温熱・寒冷による物理療法 再生医療による幹細胞治療・PRP療法 一般的な病院では取り扱っていない再生医療についてもまとめているので方の痛みにお悩みの方は参考にしてみてください。 運動療法を中心としたリハビリテーション 五十肩を治すには、運動療法を中心としたリハビリテーションが欠かせません。 五十肩には急性期、慢性期、回復期の3つの時期があり、症状によって必要なケアは異なります。 急性期は痛みが強い時期なので無理に肩を動かす必要はありませんが、慢性期以降は無理のない範囲で肩をストレッチします。 肩周辺の柔軟性や筋力を向上することで、症状や痛みの緩和が期待できます。 また、日常生活の注意点や寝る時の姿勢などの指導があります。 温熱・寒冷による物理療法 五十肩を治すには、温熱・寒冷による物理療法も効果的です。 痛みが強い場合は、氷のうやビニール袋に氷を入れてアイシングを行い炎症を抑えましょう。 炎症が落ち着いたら、患部を温めて血行を促進することで症状の緩和が期待できます。 医療機関では、ホットパックやマイクロ波などの機器を使用して温めます。 自宅では、お風呂にゆっくり浸かったり、蒸しタオルを使用したりしましょう。 再生医療による幹細胞治療・PRP療法 五十肩の早期回復を目指すのであれば再生医療による治療も検討してみましょう。 再生医療のPRP(多血小板血漿)は、血小板が持つ組織の修復を促進する働きを利用した治療法です。 自然治癒能力を高めるのに役立つため、五十肩の回復が期待できます。 PRP療法の特徴は、以下の通りです。 採血や注射での投与などの治療なので身体への負担が少ない 自分の血液から採取した血小板を使用するのでアレルギーなどの副作用リスクが少ない 自然治癒能力を高めるため、通常の治療より早く回復する見込みがある 五十肩の強い痛みにお悩みの方や、五十肩を放置してしまって治療が長引いている方はPRP療法による治療を検討しましょう。 また、五十肩ではなく肩鍵盤断裂の場合は、幹細胞治療が効果的です。 【まとめ】五十肩を治すには肩の状態に応じた治療が重要! 五十肩を治すには、状態に合わせた治療やリハビリが必要です。 五十肩には3つの段階があり、回復するにはある程度の期間がかかります。 症状が重度になるほど回復するための期間も長くなってしまうので、症状が軽いうちに医療機関に相談しましょう。 五十肩の強い痛みで日常生活に支障が出ている方は、再生医療のPRP療法による治療も一つの選択肢です。 当院(リペアセルクリニック)では、PRP療法による治療をご提供しているので、お気軽にお問い合わせください。
2020.02.11 -
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五十肩が改善されない場合の手術は日帰りでも可能なのか 五十肩がなかなか改善されない場合や、重症化して日常生活に大きな支障が出るという場合、手術が検討されることになります。しかし、仕事や家庭などのことを考えると入院する暇がないので、日帰りで手術できないかと思う人もたくさんいるでしょう。 そこで、今回は五十肩の手術は日帰りで受けることができるのかについて解説します。 一般的な五十肩の手術は日帰り不可 五十肩の手術を日帰りで受けることができるかどうかについてですが、結論から言えば、一般的な五十肩の手術は入院が必要です。五十肩の手術自体は30分程度とすごく簡単なものですが、手術後もリハビリをしっかりとおこなう必要があります。 また、リハビリ期間にしっかりとリハビリをおこなうことで痛みがなくなり、肩も動かせるようになってきます。そのため、五十肩の手術を受ける患者さんは、入院してリハビリまでしっかりおこなうというのが一般的です。 関節鏡視下手術により入院期間が短縮された! 現在の一般的な五十肩の手術は、関節鏡視下手術という手術法が採用されています。関節鏡視下手術は、患部に5ミリ程度の穴を開け、そこから関節鏡と呼ばれる内視鏡を挿入。関節鏡から映し出される患部の状態をモニターで見ながら、関節にくっついて硬くなっている関節の袋を切開していきます。 関節鏡視下手術がおこなわれるようになる前の肩の手術では、5センチくらい切開する必要があって、痛みなど身体への負担も大きく、入院期間も3週間から4週間くらい必要でした。 しかし、関節鏡視下手術による手術は切開部分も少ないため、術後の痛みも少なく、入院期間も数日と短くなりました。ただし、切開する手術では日帰り治療は難しいというのが現状です。 五十肩を手術しないで治す!?再生医療なら日帰り治療が可能 重症化した五十肩に手術は有効な方法です。そして、関節鏡視下手術は従来の手術と比べて入院期間も短く、数日で退院することができます。しかし、例え数日間だとしても仕事や家庭のことなどで、休みを確保することができない、入院は難しいという方もいると思います。 また、なるべく体に負担の少ない治療を受けたいと考える方も多いでしょう。そのような方は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。再生医療によるPRP治療は自分の身体から採血した血液内の成長因子を患部に注射するという治療法なので、身体への負担も非常に少なく入院の必要もありません。 日帰りの治療が可能です。 まとめ・五十肩が改善されない場合の手術は日帰りでも可能なのか 五十肩の手術は日帰りで可能かどうかについて解説しました。一般的な手術の場合は入院が必要ですが、近年では入院期間が短くて済む術式が採用されています。 また、日帰りも可能な再生医療による治療もあるので、入院する時間がとれないという方は、検討してみるとよいでしょう。また、手術が必要になるほど重症化しないためにも、早い段階で治療を受けることが大切です。 五十肩で悩んでいる人は我慢せずにできるだけ早めに医療機関で相談するようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご覧ください
2020.02.09 -
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肩の腱板断裂!?それってどんな症状?原因や治療方法を解説! 肩腱板断裂の症状は、肩が痛いという症状から、五十肩と間違えやすい症状です。しかし、五十肩と肩腱板断裂では、治療が異なってくるため注意が必要です。 本記事で述べる症状に当てはまる場合は、「肩の腱板断裂」が起こっている可能性があります。 今回は肩の腱板断裂について、その症状や原因、治療方法を詳しく解説します。 肩の腱板断裂の症状とは? 肩腱板断裂の症状は、肩を動かした時の痛みです。肩の腱板断裂が発生しても腕の挙上が可能な場合が多いですが、腕を目の高さまで上げると痛みが出てくるのが特徴です。 断裂が進行すると、夜間の肩の痛みがひどくなります。 また、腕の上げ下げをした際に引っかかるような感じがする、ゴリゴリという音が出たりすることがあります。断裂が大きい場合は、物を持ち上げにくいなど、筋力低下を感じることがあります。 肩が痛いという症状から、五十肩かな?と自己判断することがあるかもしれません。しかし、五十肩と肩腱板断裂では、治療が異なってくるため注意が必要です。 以下の場合は、「肩の腱板断裂」が起こっている可能性があります。 肩の痛みはあるけれど腕の挙上はできる 腕の上げ下げをすると引っかかるような感じがする 腕を上げ下げするとゴリゴリと音がする 物を持ち上げにくいなど筋力の低下を感じる 夜間に肩の痛みがある 症状が半年以上続く 特に転んで手をついた覚えがある、肩を使うことが多いという人は要注意です。 肩の腱板断裂の原因とは? 肩の腱板腱板は、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋という4つの筋肉で構成され、肩甲骨と上腕骨(腕の骨)をまたぎ、肩関節を動かすのに重要な役割を果たしています。 筋肉は筋繊維という繊維でできており、その筋繊維が断裂した状態が腱板断裂です。肩の腱板断裂は、肩腱板が断裂した状態のことをいいます。 肩の腱板断裂の原因は、転んだ時に強く手をついた、腱板の老化、肩関節の使い過ぎといったものがあります。腱板は加齢とともに衰えていくため、肩の腱板断裂は中高年に多く発生します。 また、腱板を使いすぎることでも肩の腱板断裂は発生するので、野球やバレーボールのような肩を使うスポーツは発生のリスクが高いといえます。 肩の腱板断裂の治療について 肩の腱板断裂には、さまざまな治療法があります。 保存療法 三角巾などを用いて肩関節を固定します。スポーツをしている人も、まずは損傷した腱板を休める必要があります。 薬物療法 肩の痛みがある場合は痛み止めの内服や、湿布を貼って治療します。炎症や痛みが強い場合はステロイド剤を注射することもあります。 手術療法 保存療法や薬物療法で症状の改善が見られない場合は、手術を行うことがあります。断裂した腱板をできるだけ元の位置に縫い付けるという治療です。 手術療法では、感染や神経損傷、術後出血といった合併症を起こすリスクがあります。 リハビリテーション 痛みが軽減してきたら、関節の動きや柔軟性を見ながらリハビリテーションを行います。手術をしない場合は、残った腱板の動きをよくするリハビリを行いながら、筋力トレーニングも行っていきます。 手術をした場合、日常生活動作ができるようになるまでに、数か月かかると思った方がいいでしょう。スポーツ医療でもこのリハビリ期間を大切にしています。 スポーツ復帰まで半年くらいかかることもありますが、状態を見ながら慎重に復帰の時期を決める必要があるのです。 再生医療 スポーツ医療で近年注目されているのが「再生医療」です。自身の脂肪から採取した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて、損傷した肩腱板を修復させるという治療方法です。 自身の細胞や血小板を用いるため、副作用や後遺症が起こるリスクが低いです。また手術よりも治療期間を短縮できる可能性もあります。 まとめ・肩の腱板断裂、それってどんな症状?治療方法と原因を解説! 肩の腱板断裂に対する治療は、保存療法・薬物療法・リハビリがメインですが、これらで症状の改善が見られない場合は手術を行うこともあります。 そして、近年スポーツ医療で注目されている再生医療という治療法もあります。再生医療はとてもメリットが多い治療法です。肩の腱板断裂を治療するための選択肢として、検討してみる価値があると言えるでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.12.28 -
- 肩
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それ五十肩ではなく肩腱板部分断裂なら、放置すると悪化し手術の危険性も! 年齢を重ね中年期になって肩に痛みが生じたり、思うように腕があがらなくなったりすると「五十肩」かなと思う人も多いかもしれません。しかし、実はそれ!「肩腱板部分断裂」の可能性も考えられるので注意が必要です。 五十肩かと放置すると症状が悪化して最悪、手術ということも!そこで、肩腱板部分断裂と五十肩の違いを解説しましょう。 肩腱板部分断裂と五十肩の違いとは? 五十肩は関節包や周辺の組織が炎症を起こしているものに対し、肩腱板部分断裂は、関節包の外側の腱が断裂している状態です。問題なのは、肩腱板部分断裂と五十肩の両方ともに肩に痛みが生じることや、腕が思うように上がらなくなることなど症状が似ているところが多い点です。 しかし、一般的に、五十肩が関節の動きが固くなりやすいのに対して、肩腱板部分断裂は関節の動きが固くなるということはあまりないという違いがあり、思うように力が入らなかったり、腕をあげた時に断裂している部分から音がしたりすることもあります。 肩腱板部分断裂と五十肩の違いは自分で判断できる? 五十肩という言葉はよく耳にする言葉だと思いますし、ある程度の年齢になると多くの人がなるものというイメージを持っている人も多いと思います。ですから、ある程度の年齢になって肩が不調になった時には五十肩だと判断する人が多いでしょう。しかし、そのように自己判断するのは非常に危険です。 五十肩ではなく肩腱板部分断裂だった場合は自然に治ることはなく、断裂した筋肉はどんどん収縮していってしまうので、症状が悪化し、手術が必要になる状態になることがあります。 また、筋肉が収縮してしまっていて、手術ができないという状態になってしまう可能性もあるのです。 肩腱板部分断裂か五十肩かのセルフチェック 自分の肩の不調がどちらなのかをチェックする方法としては、腱板部分断裂は60代がピークで、五十肩が40代、50代に多いというのが一つの目安になるでしょう。 また、肩腱板部分断裂はスポーツで酷使した、或いは転んだなど、何か思い当たることがあるケースが多いのに対して、五十肩は思い当たることもなくいつの間にか始まるケースが多いです。 ほかにも肩腱板部分断裂は思うように力が入らない、五十肩は固くなって動かせなくなるなどの特徴があります。 このような違いから、肩腱板部分断裂か五十肩のどちらなのか、ある程度は自分で推測することができますが、これらに該当しないケースもたくさんあるので、自己判断するのは難しいです。 間違った判断は間違った処置につながるので、肩の不調が続く場合は医療機関を受診した方がよいでしょう。 まとめ・それ五十肩ではなく肩腱板部分断裂なら、放置すると悪化し手術の危険性も! 肩腱板部分断裂と五十肩の違いについて紹介しました。これまでずっと五十肩だと思っていた人のなかにも、もしかすると肩腱板部分断裂かもしれないと思った人もいるかもしれませんね。 自己判断ではどちらか判断するのは難しいですし、間違った判断でそのままにしておくのは危険なので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。 以上、肩腱板部分断裂と五十肩はどう違うのかについて解説させていただきました。 この記事がご参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.22 -
- 再生治療
- 腱板損傷
- 肩
肩の痛みや、肩に力が入らない症状は日常にも大きな影響を及ぼします。 思うように力が入らないことは日常生活に不便をもたらし、予想以上のストレスとなります。 そこで今回は、肩に力が入らない症状から考えられる疾患や、発症のきっかけについて解説します。 肩に力が入らない状態を引き起こす主な原因・疾患 肩に力が入らなくなる原因として、主に以下の4つの疾患が考えられます。 肩腱板損傷 肩腱板断裂 肩関節周囲炎(五十肩) 変形性肩関節症 それぞれの疾患の症状について詳しく説明していきます。 肩腱板損傷 肩腱板損傷は、肩を酷使するスポーツや外傷によって発生する怪我です。 肩腱板を損傷する主な原因には次のようなものがあります。 テニスや野球などのスポーツ 洗濯ものを干すなどの反復動作 転んだ、肩をぶつけたなどのイレギュラーなアクシデント 衝撃を受けた後に力が入らない症状が現れた場合、そのアクシデントが原因である可能性があります。 日常でそのような反復動作をしない方であっても、老化が進むと肩甲骨の突起部分(肩峰)に骨棘が形成されます。 この骨棘が腕を動かしたときに腱板に繰り返し接触することで炎症が生じ、徐々に腱板が摩耗・損傷していくことがあります。 肩腱板断裂 肩腱板が断裂してしまうと肩に力が入らない症状が現れます。さらに、肩に強い痛みが生じるケースも見られます。 肩腱板断裂の原因は肩を強く打った、肩をぶつけたなどの外傷で、肩腱板損傷と同様です。また、年齢を重ねると自然に腱板が切れてしまうケースもあります。 四十肩、五十肩と勘違いされやすいので、痛みが長引く場合は病院に行って詳しい検査をしましょう。 肩関節周囲炎(五十肩) 肩関節周囲炎は、一般的に五十肩と呼ばれる疾患です。肩関節の滑膜や関節包に炎症が起き、肩が硬くなることが特徴です。 肩関節周囲炎は、年齢を重ねると発症することで知られており、若年層の発症は少ないです。 年齢を重ねて肩に力が入らない症状を発症した場合、五十肩の可能性もあります。 五十肩は軽く考えられがちですが、痛みや力が入らない症状が続く際には医師に相談しましょう。 変形性肩関節症 変形性肩関節症は、肩関節の軟骨がすり減って骨が変形し、痛みや可動域制限が引き起こされる疾患です。 変形性肩関節症は肩の酷使や加齢、軟骨や周囲の組織の損傷によって発症します。 肩に力が入らない症状もありますが、多くは肩の痛みや動きの制限などの症状があります。また、肩を動かすときにゴリゴリとこすれるような音が出るのも特徴のひとつです。 肩に力が入らなくなるきっかけ 肩に力が入らなくなるきっかけは、主に以下の3つが考えられます。 肩の使いすぎ 事故による負傷 転倒 肩の使いすぎによって力が入らなくなるケースもあります。その場合は、スポーツを休止する必要があるかもしれません。 転倒した際に肩を打撲して肩に力が入らなくなるほか、手をついて肩を痛める場合もあります。 スポーツをしていなくても、突然肩に力が入らなくなることがあります。日常生活で肩に負担をかけるような動作をしていないか、振り返ってみましょう。 肩に力が入らない状態を防ぐための予防策 肩に力が入らない状態を防ぐためにできる対策を紹介します。 スポーツの前に準備運動をする 適度に休憩を取る 正しい歩き方で転倒を防止する スポーツの前に準備運動をして筋肉をほぐし、肩への負担を和らげましょう。また、適切な休憩を取り、肩の使いすぎを防ぐことが大切です。 スポーツをしない方でも、日常生活での転倒に注意し、肩の負傷を予防することが重要です。 肩に力が入らないときに病院を受診すべきタイミング 以下の症状があった場合は、病院を受診してください。 急に肩に力が入らなくなった 肩の痛みが強い 腕や手にしびれがある 日常生活に支障がある 突然肩に力が入らなくなった場合、怪我や炎症の可能性があります。また、日常生活に影響があるほど痛みが強い場合も病院に行ってください。 ほかにも、肩に力が入らない症状が長期にわたって続く場合や、症状の悪化が見られた場合には、早めに医療機関を受診しましょう。 肩に力が入らない症状に対する治療法 肩に力が入らない症状に対する治療法は、主に以下の4つです。 投薬治療 リハビリテーション療法 手術療法 再生療法 治療法の特徴などについて、詳しく解説します。 投薬治療 関節内注射や、消炎鎮痛剤などの内服が行われます。 また、トリガーポイント注射と呼ばれる、痛みがある部位に局所的に行う注射を検討される場合もあります。 筋肉が緊張しているケースでは筋弛緩剤が処方されますが、筋弛緩剤は副作用が出る場合がありますので注意が必要です。 薬物療法は、一時的に痛みや動かしにくさを軽減させる効果がありますが、完治を目指す治療法ではありません。 リハビリテーション療法 リハビリテーション療法では、次のような取り組みで肩に力が入らない症状の改善を目指します。 肩の可動域を広げる運動 肩関節の安定性を向上させるための筋力トレーニング 日常生活での肩の動かし方の指導 これらのトレーニングで肩の筋力を高め、日常的な負荷に耐えられる肩を作ります。 肩のトレーニングでは、かける負荷と運動量が重要です。無理なトレーニングを行うと効果が減ってしまうほか、怪我の悪化につながります。 専門家の指導の下、適切なリハビリを続けましょう。 手術療法 投薬治療やリハビリテーション療法の効果が感じられなかった方や、症状が重い方には手術療法が検討されます。 症状の程度によって、関節鏡手術や直視下手術などの方法が選ばれます。関節鏡手術は体に小さな穴を開けて手術する方法で、身体への負担が少ないのが特徴です。 大きな損傷の場合は直視下手術が選択されるケースがあります。 再生療法 肩の疾患に対しては、再生医療という選択肢もあります。 再生医療のひとつ「幹細胞治療」では、患者さまから採取・培養した幹細胞を腱板の損傷部位に投与します。 幹細胞治療は腱板の再生を促し症状の改善を目指す治療法です。 患者さま自身の幹細胞を利用するため、拒否反応やアレルギーが起こる可能性が低いのが特徴です。 当院「リペアセルクリニック」では肩腱板損傷に対する治療として、再生医療を行っています。 肩の痛みや力が入らない症状にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 【まとめ】肩に力が入らない状態は放置せずに医療機関を受診して自分にあった治療法を見つけましょう 肩に力が入らない症状は、肩腱板損傷などの重大な怪我を負っているケースがあります。 痛みが強い、症状が長引く際は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 リハビリテーション療法や投薬療法で効果が見られない場合、手術療法が検討されるケースもあります。 また、手術を行わない治療法として、再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
2019.10.16