-
- 肩
「寝返りを打つだけで痛くて、夜中に目が覚める……」 「服を着替えようとするだけで、ズキッと痛む……」 鎖骨を骨折してしまった方で、痛みでストレスを抱えている人もいるでしょう。 「ただの打撲」だと思っていたのに強い痛みが続くのは、鎖骨骨折が原因として考えられます。 本記事では、鎖骨骨折後の正しい過ごし方、やってはいけない動作、寝るときの姿勢や固定具の管理方法について詳しく解説します。 ご自身の状態を把握し、しっかり療養して完治するために、ぜひ参考にしてください。 また、「早く治したい」「後遺症が心配」という方のために、当院(リペアセルクリニック)では、新たな治療法の再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鎖骨を骨折している際の過ごし方と少しでも早く治す方法 鎖骨骨折の治療中は、骨の修復を妨げないように安静に過ごすのが基本です。 「早く治したい」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、骨がくっつき始める時期に余計な負担をかけると、回復を遅らせる原因になります。 ここでは、以下のポイントを解説します。 【日常生活で気をつけるポイント】 やってはいけないこと 寝るときの姿勢 固定具の管理 それぞれの内容について、順に詳しく見ていきましょう。 腕を上げない・重い物を持たない|禁忌動作を避ける 骨折した骨が安定するまでの期間は、治癒を遅らせるような動作を避けなければなりません。 骨折部がズレる原因になるため、以下に示すような動作は控えてください。 腕を肩より高く上げる動作:鎖骨が動き、骨にズレを生じさせる力が加わる 重い物を持つ動作:初期段階では、わずかな重さでも骨折部に負担となる 腕で体を支える動作:怪我をした側の腕に体重をかける動作は避ける 体をひねる動作:肩周りに力が加わり、骨折部に影響を与える場合がある 上記は意識していないと無意識にやってしまう動作なので、骨の回復のためにも意識して過ごすようにしましょう。 寝るときは横向きが基本 人によって骨折部は異なるため、誰しもが楽になる決まった姿勢はありませんが、以下のように姿勢を整えると楽になる場合があります。 仰向けで寝る場合 ・背中から肩にクッションを置き上半身を少し高くする ・肘の下にタオルやクッションを置いて腕を安定させる 横向きで寝る場合 痛みのある側を上にして横向きになる 医師の指示によりますが、就寝中であっても無意識に腕を動かさないように、鎖骨バンドや三角巾は装着したままにする場合もあります。 固定具(バンド・三角巾)は1日2回ほど締め直しを行う 鎖骨バンドや三角巾などの固定具は、骨折部の安静を保つ役割があります。 しかし、固定具を長時間締めっぱなしにすると、緩みや皮膚トラブルが起こる場合があります。 管理のポイントを、以下にまとめました。 締め直しの目安:1日に2回程度、固定具の締め直しを行う 皮膚トラブルのケア:皮膚を清潔で乾燥した状態に保つ 固定具による「かゆみ・赤み・痛み」が起きた場合には、我慢せずに主治医に相談してください。 鎖骨骨折について|完治までの期間は2~3ヶ月が目安 鎖骨骨折が完治するまでの期間は、骨がくっつき安定するまで約2〜3ヶ月が目安です。 多くの場合、痛みのピークは怪我をしてから2〜3日程度で、その後徐々に骨の修復が進んでいきます。 ここでは、ご自身の状態を把握するために、以下の内容を解説します。 症状 安静期間の目安 ご自身の現在の症状と照らし合わせ、段階別の過ごし方を参考にしてみてください。 症状 鎖骨は皮膚のすぐ下にあるため、骨折による変化が現れやすいのが特徴です。 受傷直後には、以下のような症状が現れます。 激しい痛みと腫れ 骨折した鎖骨周辺や肩に強い痛みが生じ、動かすのが困難になる 腕を上げられない 鎖骨は腕を動かす支点となるため、骨折すると自力で腕を上げらなくなる 見た目の変化(変形) 折れた骨の端がズレることで、皮膚の下にこぶのような盛り上がりが生じる場合がある 皮下出血(あざ) 受傷後、数日経ってから骨折部周辺に内出血による青あざが現れる場合がある まれに起こる「腕や手のしびれ」「感覚の異常」といった症状がある場合は、 速やかに医師に伝えてください。 安静期間の目安 鎖骨骨折の回復は、「急性期・固定期間・骨癒合(こつゆごう)」という流れで、段階を経て進みます。 骨の修復が活発な子供は治癒が早く、固定期間も成人より短い傾向にあります。 回復段階ごとの目安は、以下の通りです。 急性期(受傷後~約2~3週間):痛みが強い時期で、最初の2〜3日が痛みのピークとなる場合が多い 固定期間(受傷後 約4~8週間):骨の修復が進む時期で、鎖骨バンドや三角巾による固定を継続します 骨癒合(受傷後 約2~3ヶ月):骨が構造的に安定し、日常生活における安定性が得られる時期 ※参考:一般社団法人 日本整形外傷学会「鎖骨骨折」 骨癒合は、あくまで「骨が安定した」という目安です。 以前と同等の筋力や関節の動きを取り戻す機能的な回復には、さらに数ヶ月のリハビリテーションが必要となる場合があります。 つらい時期ですが医師の指示に従い、痛みのない範囲で「指・手首・肘」を動かすなど、できることから始めましょう。 鎖骨骨折後の治療法 鎖骨骨折の治療は、「骨折の場所・形状・ずれの程度」によって方針が変わります。 治療法は、以下のように大きく分けて、「保存療法」と「手術療法」の2種類です。 保存療法:鎖骨バンドや三角巾で固定し、骨の自然な修復力に任せる方法 手術療法:ずれた骨を正しい位置に戻し、プレートやワイヤーなどで内側から固定する方法 骨のずれが大きい場合、保存療法では回復期間が長くなったり、骨が変形して治癒する「変形癒合(へんけいゆごう)」になる場合があります。 一方、手術療法は早期の機能回復が期待できますが、傷あとや感染などのリスクを伴います。 医師とよく相談し、ご自身の生活スタイルに合った治療方針を一緒に決めていきましょう。 鎖骨骨折の骨がつきにくい場合の選択肢「再生医療」 鎖骨骨折後は安静が基本で、無理に動かすと回復が遅れる場合があるので注意が必要です。 しかし、従来の治療法で安静にしていても、骨のつきが悪い場合や、痛みが長引く場合があります。 こうしたお悩みに対して、ご自身の血液や脂肪に含まれる成分を活用し、組織の修復を促す「再生医療」も選択肢のひとつです。 当院リペアセルクリニックでは、ご自身の脂肪から取り出した幹細胞を患部に注入する「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っています。 幹細胞治療は、損傷した骨や組織の再生を促し、炎症を抑える作用が期待できます。 「骨折の治りが遅いと診断された」「できるだけ早くスポーツに復帰したい」といったお悩みやご希望がありましたら、まずは当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鎖骨骨折した際の過ごし方に関するよくある質問 鎖骨骨折した際の過ごし方に関するよくある質問は以下のとおりです。 鎖骨骨折後に仕事復帰できるまでの期間は? 鎖骨骨折で風呂はいつから入れる? 鎖骨骨折後に仕事復帰できるまでの期間は? 仕事の内容によって復帰時期の目安は異なります。 デスクワーク(事務職など):痛みが管理でき、通勤が可能であれば受傷後1週間以内で復帰できる場合がある 軽作業(立ち仕事など):固定が外れる目安となる受傷後4〜6週間程度 重労働(力仕事など):骨が癒合し、十分な筋力が回復する受傷後3ヶ月以上 どのような仕事内容でも、最終的な復帰の判断は、医師の許可を得てから行うようにしてください。 鎖骨骨折で風呂はいつから入れる? 医師の許可があれば、シャワー浴が可能です。 入浴の際には、鎖骨バンドや三角巾を一時的に外します。 湯船に浸かると、転倒のリスクや体を温める影響で痛みが増す場合があるため、医師に相談しましょう。
2025.10.31 -
- 肩
- スポーツ医療
投球障害肩(野球肩)とは、野球の投球動作によって肩に痛みが生じる状態の総称で、成長期の小中学生から成人まで幅広い年代で発症します。 適切な治療を行わずに放置すると、慢性化して競技復帰が困難になる場合があります。 この記事では、野球肩が治るまでの期間目安や治らない場合の原因、正しい治療法について解説します。 投球時の肩の痛みで悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術を伴わない治療法の再生医療について公式LINEで発信しております。 野球肩などのスポーツ障害に対する治療選択肢として、肩の痛みに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 野球肩が治るまでの期間は数週間から1~2カ月が目安|ノースロー期間が重要 野球肩とは、投球動作によって肩に痛みが生じる状態の総称で、腱板損傷やインピンジメント症候群など、さまざまな疾患が含まれます。 野球肩が治るまでの期間は、症状の程度や原因によって異なりますが、一般的には数週間から1~2カ月程度が目安です。 軽度の炎症であれば数週間で改善することもありますが、重症の場合は数カ月以上かかることもあります。 治療において重要なのが、投球動作を完全に休止する期間であるノースロー期間で、痛みの回復や炎症を鎮めるために欠かせません。 ノースロー期間は通常3~4週間程度必要とされ、この間にストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを行います。 ノースロー期間を守らずに投球を続けると、症状が悪化して慢性化する可能性があります。 焦らずにしっかりと休養を取ることが、早期復帰への近道です。 なお、野球肩が治らない原因については、以下で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 野球肩が治らない原因|投球フォームや身体の使い方に注意 野球肩が治らない原因として、以下の4つが考えられます。 投球動作によるオーバーユース 不適切なフォームでの投球 筋力や柔軟性が不足している 成長期に見られる骨の脆弱性 これらの原因を理解して、適切な対処法を実践しましょう。 投球動作によるオーバーユース 投球動作を繰り返すことで肩に過度な負担がかかり、組織が損傷することをオーバーユースと呼びます。 とくに成長期の選手や投手は、連続した投球により肩の筋肉や腱に疲労が蓄積しやすい状態です。 オーバーユースが原因の野球肩では、まず投球動作を3~4週間完全に休止することが必要です。 この期間に炎症を鎮め、その後リハビリテーションを開始します。 休養期間を守らずに投球を続けると、症状が悪化して治りにくくなるため、無理は禁物です。 不適切なフォームでの投球 投球フォームに問題があると、特定の筋肉や腱に過度な負担がかかり、炎症や損傷を引き起こす原因になります。 以下のようなフォームは野球肩のリスクを高めます。 フォームの特徴 問題点と肩への影響 肘が下がっているフォーム 投球時に肘が肩よりも下がることで、肩関節に過度なストレスが加わります 手投げのフォーム 下半身や体幹を使わず腕だけで投げるため、リリース時に肩関節へ瞬間的な高負荷がかかります 体の開きが早いフォーム 上半身が先に開くことでリリースが不安定になり、肩関節に過度なストレスがかかります ステップが不足しているフォーム ステップが小さい、前足が早く着地するなどで上半身主導になり、肩への負担が増えます これらの不適切なフォームは、長年積み重なることで損傷が蓄積し、肩の違和感や痛みとして現れます。 予防には、指導者による適切なフォーム指導や、自身のフォームを見直すことが大切です。 筋力や柔軟性が不足している 肩周辺の筋力や柔軟性が不足していると、投球動作で肩関節が不安定になり、特定の組織に負担が集中します。 とくに肩甲骨周辺の筋力や、肩関節の柔軟性が低下していると、正常な投球動作ができずに野球肩を引き起こしやすくなります。 予防と改善には、肩甲骨周辺の筋力トレーニングや、肩関節のストレッチを日常的に行うことが重要です。 投球前後のウォーミングアップとクールダウンも欠かさず実施しましょう。 成長期に見られる骨の脆弱性 成長期の骨には特有の弱さがあり、スポーツ障害を引き起こしやすい状態です。 成長期の骨は以下のような特徴を持っています。 骨が柔らかく、折れ方が大人と異なる 自然治癒力が高いが、変形したまま治ることもある 骨端線(成長線)が存在し、力学的負荷に弱い 野球肩はこれらの特徴を持つ小中学生の野球選手、とくに投手に多くみられます。 野球肩(投球障害肩)の原因となる疾患 野球肩の原因となる疾患としては、以下の6つがあります。 インピンジメント症候群 ベネット損傷 腱板損傷・腱板炎 SLAP損傷(関節唇損傷) 上腕二頭筋長頭腱炎 上腕骨近位骨端線離開(リトルリーガーズ・ショルダー) 野球肩は単一の疾患ではなく、さまざまな疾患の総称です。 ご自身が該当する症状を確認して、適切な治療を受けましょう。 インピンジメント症候群 インピンジメント症候群とは、肩の関節を構成する骨同士が衝突したり、骨の間に筋肉が挟まれたりして痛みが生じる状態です。 インピンジメント症候群には主に2つのタイプがあります。 タイプ 症状の特徴 肩峰下インピンジメント 肩の上部にある肩峰と上腕骨の間で組織が挟まれ、腕を上げる動作で痛みが生じる インターナルインピンジメント 肩関節の内側で骨や腱が衝突し、投球動作の特定の角度で痛みが生じる 主な要因は姿勢の悪化や筋力の低下、柔軟性の低下です。 治療では、これらの要因を改善して、インピンジメントを生じさせない動きを取り戻すことが目的になります。 炎症がある場合はアイシングや安静で痛みを和らげ、その後ストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを行います。 ベネット損傷 ベネット損傷とは、野球の投球など肩の使いすぎによって肩甲骨の後下部にできる骨の突起のことです。 投球動作を繰り返すことで、肩甲骨の一部に骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の出っ張りができます。 ベネット損傷は、投球時の肩の後ろ側に痛みや違和感を引き起こします。 治療は投球動作の休止とリハビリテーションが基本ですが、症状が改善しない場合は手術を検討することもあります。 腱板損傷・腱板炎 腱板損傷・腱板炎は、肩を動かす重要な腱が使いすぎや外傷、加齢などによって傷つき、炎症や断裂を起こす疾患です。 腱板が損傷すると肩関節が不安定になり、腕を上げる動作で痛みが生じます。 治療は保存療法が基本ですが、断裂が大きい場合や保存療法で改善しない場合は手術を検討します。 SLAP損傷(関節唇損傷) SLAP損傷とは、肩関節を構成している肩甲骨に接する関節唇が傷ついたり、裂けてしまったりすることです。 SLAP損傷の症状には、投球時の肩の痛み、肩の引っかかり感、力が入りにくいなどがあります。 診断にはMRI検査が有用で、治療は保存療法を行いますが、改善しない場合は関節鏡を使った手術を検討します。 上腕二頭筋長頭腱炎 上腕二頭筋長頭腱炎は、腕の力こぶを作る上腕二頭筋の長頭腱が、繰り返し動作による摩擦で炎症を起こし、肩の前部から二の腕にかけて痛みを生じる疾患です。 症状は肩の前面の痛みで、腕を上げる動作や物を持ち上げる動作で痛みが強くなります。 治療は投球動作の休止、アイシング、ストレッチなどの保存療法が中心です。 炎症が強い場合は消炎鎮痛薬を使用することもあります。 上腕骨近位骨端線離開(リトルリーガーズ・ショルダー) 上腕骨近位骨端線離開は、上腕骨の肩に近い部分にある骨端線(成長線)が損傷・離開する状態で、成長期の選手に発症しやすい疾患です。 投球時や投球後に肩の痛みを感じ、腕を上げる動作が困難になります。 治療は投球動作を直ちに中止することですが、早期であれば症状が改善し、スポーツに復帰できます。 復帰にあたっては投球フォームの見直しが重要で、再発予防のために過度な投球数を避けることが大切です。 野球肩に対する治療法|基本は保存療法による投球動作の休止とリハビリテーション 野球肩の治療法としては、主に以下の3つがあります。 保存療法による投球動作の休止 リハビリテーション(ストレッチ・筋トレ) 手術療法 野球肩の治療は、症状の程度や原因によって異なりますが、基本的には保存療法から開始します。 まずは、投球動作を完全に休止することが重要です。 休止期間は通常3~4週間が目安となりますが、症状の程度によって調整されます。 同時に、炎症を抑えるためのアイシングや、痛みがある場合は消炎鎮痛薬を使用することもあります。 投球動作を休止している間も、適切なストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを行うことで、早期復帰につながります。 保存療法やリハビリテーションを数カ月続けても症状が改善しない「投球肩」に対しては、関節鏡下後方関節包リリース術が有効な治療となる場合があります。 この手術では、肩の内旋制限が20度以上ある投球選手5人に対してこの手術を行った結果、以下のような成績が報告※されています。 ※※出典:J-STAGE「Arthroscopic Capsular Release for a Throwing Shoulder with Refractory Posterior Capsular Tightness」 評価項目 結果 競技復帰率 5人中4人が元の80%以上のパフォーマンスで野球に復帰 外転位での内旋制限の改善 31度から7度へ改善(腕を横に上げた状態) 屈曲位での内旋制限の改善 25度から5度へ改善(腕を前に上げた状態) これらの改善は手術の有効性を示すものです。 ただし、手術はあくまで最終手段であり、まずは保存療法とリハビリテーションで改善を目指します。 野球肩の長期化・慢性化を防ぐには、早期診断と適切な初期治療が重要 野球肩は適切な治療を行えば改善が期待できる疾患ですが、放置すると慢性化して治りにくくなります。 投球時に肩の痛みを感じたら、我慢せずに早めに整形外科を受診しましょう。 初期段階であれば、投球動作の休止とリハビリテーションで多くの場合改善します。 慢性化した野球肩に対しては、再生医療という新しい治療法があります。 再生医療の一つである幹細胞治療は、患者様自身から採取した幹細胞を培養して、損傷した組織に投与する治療法です。 再生医療の治療法については、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.10.31 -
- 肩
- スポーツ医療
野球肩の痛みで思うようにプレーできず、試合や練習を休まざるを得ない状況に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、野球肩に対するテーピングの効果と具体的な巻き方を解説します。 テーピングは痛みの軽減や予防に役立ちますが、あくまで応急処置やサポート手段です。 肩の痛みで悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで適切なテーピング方法を身につけましょう。 野球肩に対するテーピングの効果 野球肩に対するテーピングには、主な効果として以下の3つがあります。 痛みの軽減:関節や筋肉の負担を減らし、痛みを和らげる 怪我の予防:肩の動きを制限し、過度な負荷を防ぐ 応急処置・再発防止:怪我をした際の処置や、再発を防ぐ 痛みが続く場合や、テーピングをしても改善が見られない場合は、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けましょう。 野球肩テーピングの巻き方【症状・目的別】 野球肩テーピングの巻き方を、痛みの軽減、投球フォームの安定化、再発予防の3つの目的別に紹介します。 痛みの軽減の場合 投球フォームの安定化の場合 再発予防の場合 事前の準備として、キネシオロジーテープとはさみを用意し、テープを貼る前に肩を拭いて乾かしましょう。 痛みの軽減の場合 5cm幅のテープを3本用意し、四隅を丸くカットする 1本目は肘上部から肩の頂点を通り、首の付け根まで貼る 2本目は1本目の少し後方から開始し、肩の突出部を通って胸部まで貼る 3本目は1本目の少し前方から貼り、肩を通って背中側で固定 痛みを我慢せず、適切なサポートで肩への負担を軽減しましょう。 投球フォームの安定化の場合 5cm幅のテープを3本用意し、四隅を丸くカットする 1本目は肘上部から肩の突出部を通り、首の付け根まで一直線に貼る 2本目は1本目よりやや前方から開始し、肩の突出部を経由して肩甲骨方向へ 3本目は1本目よりやや後方から始め、肩の突出部を通って胸部まで貼る 適切にサポートすることで正しいフォームの維持につながります。 再発予防の場合 5cm幅のテープを2本用意し、四隅を丸くカットする 1本目は首と肩の中間付近から、肩の突出部へ向けて貼り、棘上筋をサポート 2本目は肩甲骨の端から肩の突出部まで貼り、終わりは1本目と重ねて外旋筋をサポート 適切なテーピングで筋肉への負担を分散させ、再発リスクを軽減できます。 野球肩を治すには、テーピングに依存せず根本的な治療を行うことが重要 テーピングは痛みの軽減や怪我の予防に役立ちますが、あくまで一時的な処置に過ぎません。 根本的な原因を解決しなければ、痛みは繰り返し発生します。 野球肩の原因には、投球フォームの問題、肩周辺の筋力不足、柔軟性の低下、オーバーユース(使いすぎ)などがあります。 これらの根本的な問題を改善するには、適切な治療とリハビリテーションが必要です。 また、慢性化した肩の痛みに対しては、以下のような治療法が選択肢となります。 物理療法(電気治療、温熱療法など) リハビリテーション(ストレッチや筋力トレーニング) 投薬治療(痛み止めや炎症を抑える薬) 注射治療(ステロイド注射など) これらの治療でも改善しない場合や、より根本的な改善を目指したい場合には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療では、他の細胞に変化する能力を持つ、幹細胞を患者様から採取・培養して患部に投与します。 肩の痛みに対する再生医療の治療法などについては、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。 再生医療に関する情報発信や簡易オンライン診断を行っております。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 野球肩に対する簡単なテーピングの巻き方に関するよくある質問 野球肩のテーピングの巻き方について、よくある質問を紹介します。 テーピングしたまま寝ても問題ない? テーピング用テープでおすすめのものは? 疑問を解消してテーピングを行い、野球肩の回復をサポートしましょう。 テーピングしたまま寝ても問題ない? テーピングをしたまま寝ることは、基本的におすすめしません。 長時間テープを貼り続けると、肌がかぶれたり、血行が悪くなったりする可能性があります。 どうしても痛みが強く、夜間もサポートが必要な場合は、医療機関に相談してサポーターなどの別の手段を検討しましょう。 テーピング用テープでおすすめのものは? 野球肩のテーピングには、キネシオロジーテープがおすすめです。 キネシオロジーテープは、伸縮性があり肌に優しい素材でできています。 運動をする際は粘着力が強いものを選ぶなど、用途に合わせて選択しましょう。
2025.10.31 -
- 首
- 肩
腕や手のしびれ、原因のわからない肩こりに悩まされていませんか。 その症状は「胸郭出口症候群」かもしれません。 一度発症すると、痛みやしびれで仕事や家事に集中できなくなるなど、日常生活に支障をきたす場合があります。 本記事では、胸郭出口症候群の症状チェックリストや自分でできるテスト方法について詳しく解説します。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療は胸郭出口症候群にも有効な選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまご自身の細胞を活用して、圧迫によって傷ついた神経や組織の修復を目指す治療法です。 症例や治療法について、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで詳しく紹介しているので、併せてご覧ください。 胸郭出口症候群の症状チェックリスト 腕や手のしびれ、原因のわからない肩こりに悩んでいる場合、胸郭出口症候群の症状の可能性があります。 胸郭出口症候群は、首から腕へつながる神経や血管が圧迫されることで起こります。 ご自身の症状が当てはまるか、まずはチェックリストで確認してみましょう。 胸郭出口症候群の症状チェックリスト 腕がひんやりと冷たく感じる 腕が全体的にパンパンとむくんでいる 腕に痛みやしびれを感じる 腕の肌の色がいつもより白っぽく見える 血管が青紫色に浮き出て見える 重いものを持つと肩や首まわりが強くこる 腕を上げたときに、腕から背中にかけて痛みやしびれが走る 上記の症状は、頚椎椎間板ヘルニアなど他の疾患と似ているものもあるため、自己判断には注意が必要です。 一つでも当てはまる症状があれば、自己判断せずに専門の医療機関で相談しましょう。 胸郭出口症候群になりやすい人とは 胸郭出口症候群は、特定の身体的な特徴や生活習慣によって発症しやすい傾向があります。 発症しやすい方の主な特徴は、以下のとおりです。 胸郭出口症候群になりやすい人の特徴 なで肩の人 巻き肩や猫背の姿勢が多い人 過度な筋トレで筋肉質な人 重い物を運ぶ職業の人 腕を上げる動作を繰り返すスポーツ選手 特になで肩の方は、鎖骨と肋骨の間のスペースが狭くなりやすく、神経や血管が圧迫されやすいです。 また、デスクワークなどで長時間前かがみの姿勢を続けると、肩が内側に巻いて胸の筋肉が硬くなり、症状を引き起こす原因となります。 胸郭出口症候群の症状が疑われる場合のセルフチェック方法 ご自身の症状が胸郭出口症候群によるものか確かめるために、自宅でできるセルフチェック方法について解説します。 一人で行うテストのやり方 二人で行うテストのやり方 特定の動作で症状が現れるかを確認するもので、あくまで目安ですが、医療機関を受診する際の判断材料にもなります。 テストで陽性の兆候が見られた場合は、自己判断で終わらせず、医療機関を受診しましょう。 一人で行うテストのやり方 一人で行う胸郭出口症候群テストのやり方として、信頼性が高いとされる「ルーステスト」を紹介します。 ルーステストは、神経や血管が圧迫されやすい姿勢をとり、症状が再現されるかを確認する方法です。 具体的な手順は、以下のとおりです。 椅子に座るか立った状態で、両腕を横に開いて肩の高さまで上げる 肘を90度に曲げ、腕を後ろにひねる(バンザイのような姿勢) その姿勢を保ちながら、両手の指を「グー」「パー」と3分間リズミカルに繰り返す しびれ、前腕のだるさ、指の疲労感やグーパー運動が続けられない場合は、胸郭出口症候群が疑われます。 健常者ではほとんど症状が出ないため、有効なチェック方法といえるでしょう。 二人で行うテストのやり方 二人で行う胸郭出口症候群テストのやり方では、協力者に手首の脈拍を触れてもらいながら行います。 特定の姿勢をとったときに、血流が変化するかどうかで圧迫の有無を確認します。 代表的なテスト方法は、以下のとおりです。 テスト名 手順 陽性の判断 アドソンテスト 顎を上げ、症状のある側に顔を向けて首を反らし、深呼吸する 脈拍が弱くなる、または触れなくなる ライトテスト 症状のある側の腕を横に開き、肩の高さまで挙上し、さらに肘を90度に曲げる 脈拍が弱くなる、または触れなくなる ライトテストは、健常者でも3〜5割が陽性(偽陽性)の結果になる場合があるため、注意が必要です。 アドソンテストも行い、2つのテストで陽性が出た場合は、胸郭出口症候群が疑われます。 上記のテストは確定診断ではないため、症状が疑われる場合は、必ず医療機関を受診して、適切な検査を受けましょう。 胸郭出口症候群の症状を放置するリスク 胸郭出口症候群の症状は、肩こりや一時的な不調と誤解されがちですが、放置すると深刻な状態に進行するおそれがあります。 適切な治療を受けずに自然治癒することはまれで、多くの場合、慢性化して日常生活に支障をきたします。 初めは一時的だったしびれや痛みが持続的になり、デスクワークや睡眠中にも現れるようになります。 さらに、神経や血管への圧迫が長期間続くと、以下のような回復が難しい状態に至る場合もあるため、注意が必要です。 損傷の種類 放置した場合のリスク 神経障害 手の筋肉が痩せてしまい、握力が低下して細かい作業が困難になる 静脈の圧迫 腕に血のかたまり(血栓)ができ、急な腫れや皮膚が青紫色に変色する 動脈の圧迫 できた血栓が指先まで飛び、動脈を詰まらせて激しい痛みや組織の壊死につながる このような深刻な状態を避けるためにも、腕のしびれや痛みといった初期症状を軽視せず、早期に専門医の診断を受け、適切な治療を開始しましょう。 胸郭出口症候群の主な治療法 胸郭出口症候群の治療は、主に「保存療法」と「手術療法」の2つに分けられます。 保存療法 手術療法 治療法は症状の重症度や原因に基づいて決定されますが、基本的には身体への負担が少ない保存療法から開始し、症状の改善を目指します。 保存療法で十分な効果が得られない場合や、症状が重い場合に手術療法が検討されるのが基本的な流れです。 保存療法 保存療法は、手術以外の方法で症状の緩和と機能改善を目指す治療法です。 特に、胸郭出口症候群で最も多い神経性のタイプでは、治療の第一選択とされています。 姿勢の改善や筋肉の緊張を和らげることで、神経や血管への圧迫を軽減させます。 具体的な治療法は、以下のとおりです。 治療法 内容 理学療法 ストレッチで硬くなった筋肉を伸ばし、筋力強化で正しい姿勢を保つ 薬物療法 消炎鎮痛剤や筋弛緩薬を用いて、痛みや筋肉の過度な緊張を和らげる 注射療法 痛みの原因となっている神経の周辺に局所麻酔薬などを注射し、痛みを抑える 日常生活での姿勢や動作の指導も受け、症状を悪化させない生活習慣を身につけるのも保存療法の一環です。 手術療法 手術療法は、保存療法で改善が見られない場合や、症状が重く日常生活に大きな支障が出ている場合に検討される治療法です。 神経や血管を物理的に圧迫している原因を、手術によって直接取り除きます。 主な手術方法は、以下のとおりです。 第一肋骨切除術 前斜角筋切除術 頚肋切除術 手の筋力低下が進行している場合や、血栓などの合併症が見られる場合は、緊急で手術が選択されるケースもあります。 手術にはリスクも伴いますので、医師と十分に相談したうえで決定しましょう。 胸郭出口症候群の症状に関するよくある質問 胸郭出口症候群について、患者さまから寄せられることの多い質問にお答えします。 胸郭出口症候群はどこが痛い? 胸郭出口症候群を自分で治すには? 胸郭出口症候群でやってはいけないことは? ご自身の症状と照らし合わせ、適切な対処法を見つけるための参考にしてください。 胸郭出口症候群はどこが痛い? 胸郭出口症候群の痛みは、圧迫されている神経や血管の場所によって、さまざまな部位に現れます。 主な痛みの部位は、以下のとおりです。 首、肩、肩甲骨周り 腕の内側から薬指、小指にかけて 胸の前面や脇の下 鎖骨の周辺 重だるい痛みだけでなく、ビリビリとしたしびれや感覚が鈍くなる状態を伴う場合もあります。 また、血行不良によって腕が白っぽくなったり、冷たく感じたりするのも特徴の一つです。 胸郭出口症候群を自分で治すには? 胸郭出口症候群の症状を緩和するために、自分でできるセルフケアがあります。 主なセルフケアの方法は、以下のとおりです。 ケアの種類 具体的な方法 ストレッチ 胸や首の前側の筋肉をゆっくり伸ばし、緊張を和らげる 姿勢改善 肩甲骨を背中の中央に寄せる運動で、巻き肩や猫背を矯正する 生活習慣の見直し 高すぎる枕を避け、入浴で体を温め血行を良くする 自己判断で無理なケアをすると、かえって症状を悪化させるおそれがあります。 セルフケアを試す際は、まず専門医に相談しましょう。 胸郭出口症候群でやってはいけないことは? 胸郭出口症候群の症状がある場合、特定の動作や習慣は神経や血管への圧迫を強め、症状を悪化させるため避けるべきです。 日常生活で以下の点に注意しましょう。 腕を繰り返し高く上げる動作(洗濯物を干す、つり革を持つ) 重い荷物を腕で持つ、またはショルダーバッグを片方の肩にかける 胸の筋肉を過度に鍛えるトレーニング(ベンチプレスなど) 猫背や巻き肩、長時間のデスクワークやスマホ操作 無意識に症状を悪化させる行動をとっていないか、日々の生活を見直してみましょう。 胸郭出口症候群の症状には再生医療もご検討ください 腕や手のつらいしびれ、痛みといった症状は、日常生活の質を大きく下げてしまいます。 治療の基本は、理学療法や薬物療法といった保存療法です。 しかし、これらの治療で改善が見られない場合には手術療法が検討されますが、手術に抵抗がある方も多いでしょう。 近年の治療では、手術せずに胸郭出口症候群を治療する再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、ご自身の脂肪から採取した幹細胞を使い、圧迫によって傷ついた神経や血管、筋肉組織の修復を促す治療法です。 胸郭出口症候群によるつらい症状の根本的な改善を目指したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2025.10.31 -
- 腱板損傷
- 肩
腱板断裂とは、肩の関節を支える筋肉の腱が傷ついたり切れたりする病気で、腕を上げるときに強い痛みが出ます。 腱板断裂と診断された方や疑いがある方は、日常生活の中で肩に負担をかける動作を避けることが大切です。 適切に対処しないと症状が悪化し、最悪の場合は手術が必要になることもあります。 この記事では、腱板断裂でやってはいけない動作や放置リスク、手術せずに治す方法について解説します。 肩の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術をせずに腱板断裂の改善が期待できる再生医療に関する情報を発信しております。 腱板断裂にお悩みの方は、ぜひ再生医療についてチェックしてみてください。 腱板断裂でやってはいけないこと 腱板断裂と診断された後は、症状を悪化させる動作を避けることが大切です。 本章では、腱板断裂でやってはいけないことを5つ紹介します。 頭上に腕を挙げる 頭や首の後ろでの腕の上下運動 重量物を上半身だけの力で持ち運ぶ 痛みがある肩を下にして寝る 自己流のセルフケア これらの「やってはいけない動作」をチェックして、腱板への負担を減らしましょう。 腱板断裂の症状や原因について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 頭上に腕を挙げる 頭よりも高い位置に腕を挙げる動作は、腱板に大きな負担がかかります。 特に重い物を頭上に持ち上げたり、高い場所から物を下ろしたりする動作は避けてください。 具体的には以下のような動作が該当します。 高い棚に物を置く、または取る動作 洗濯物を物干し竿に干す動作 電球の交換や天井の掃除 ボールを投げる動作 これらの動作をすると、傷ついた腱板にさらなる負担がかかり、痛みが強くなったり断裂の範囲が広がったりする可能性があります。 高い場所の作業が必要な場合は、踏み台を使用するか周囲の方に手伝ってもらいましょう。 頭や首の後ろでの腕の上下運動 頭や首の後ろで腕を動かす動作も、腱板に過度な負担をかけます。 この動作では肩を外側にひねる必要があり、傷ついた腱板をさらに傷つけてしまうリスクがあります。 日常生活では以下のような場面で注意が必要です。 髪を洗ったり結んだりする動作 シャンプーやトリートメントを頭の後ろで塗る動作 エプロンの紐を首の後ろで結ぶ動作 背中のファスナーを上げる動作 髪を洗う際は前かがみになる、着替えは前開きの服を選ぶなど、工夫して肩への負担を減らしましょう。 重量物を上半身だけの力で持ち運ぶ 重い荷物を腕や肩の力だけで無理やり持ち上げたり、運んだりすることは危険です。 重量物を支える際、肩のインナーマッスルである腱板には瞬間的に大きな負荷がかかるため、断裂部分が広がってしまう恐れがあります。 避けるべき動作には以下のようなものがあります。 買い物袋を片手で持つ動作 ペットボトルのケースや米袋を運ぶ動作 小さな子どもを抱っこする動作 掃除機や段ボール箱を持ち上げる動作 重い物を運ぶ必要がある場合は、複数回に分けて少量ずつ運ぶ、カートやキャリーバッグを使う、両手で持つなどの工夫をしてください。 また、物を持ち上げる際は下半身の力を使い、肩だけに負担をかけないようにすることが大切です。 痛みがある肩を下にして寝る 就寝時に痛みのある側の肩を下にして、横向きで寝る姿勢は避けてください。 上半身の体重が患部に直接かかると肩の組織が圧迫されて血流が悪化し、ズキズキとした激しい痛み(夜間痛)を引き起こす大きな原因となります。 就寝時には夜間痛を防ぐために以下のような工夫を取り入れましょう。 仰向け、または痛みのない側の肩を下にして寝る 仰向けの場合、痛い肩から肘の下にかけて薄いクッションを敷く 肩の下にクッションなどを敷くと、肩が床に向かって落ち込むのを防ぎ、関節が安定するため痛みが和らぎやすくなります。 睡眠不足は組織の回復を遅らせるため、楽な姿勢を見つけてしっかりと患部を休ませましょう。 自己流のセルフケア インターネットの情報をもとに、自己流のストレッチや強いマッサージを行うのは大変危険です。 痛みの原因や断裂の程度、損傷している部位は人によって異なるため、状態に合っていない誤ったセルフケアは組織の破壊を早めるリスクがあります。 避けるべき自己流のセルフケアとして、以下のようなものが挙げられます。 痛みを我慢しながらの無理な腕回しやストレッチ 患部周辺への強い指圧やマッサージ 五十肩(肩関節周囲炎)と自己判断して無理に動かすこと 肩の痛みを改善するためには、必ず整形外科を受診し、現在の状態を正確に把握することが重要です。 自己判断で動かさず、医師や理学療法士の指導に基づいた正しいリハビリに取り組みましょう。 腱板断裂は自然治癒する?主な放置リスク 腱板断裂において注意が必要なのは、断裂した腱板が自然に治ることはほとんどない点です。 時間が経つと炎症は落ち着くケースもありますが、断裂した腱がつながることはほぼありません。 なお、腱板断裂を放置することで考えられる主なリスクは、以下のとおりです。 断裂の範囲が広がり、部分断裂から完全断裂へと進行する 肩の可動域が狭くなり、腕が上がらなくなる 夜間痛が強くなり、痛みで眠れなくなる 肩の筋力が低下し、日常生活の動作が困難になる 腱板が縮んでしまい、手術での修復が難しくなる 腱板断裂を長期間放置すると、肩の骨や軟骨にも影響が及び、人工関節手術が必要になることもあります。 肩の痛みや動かしにくさを感じたら、自己判断で放置せずに医療機関を受診しましょう。 腱板断裂は手術しないとどうなる?主な治療法 腱板断裂は自然に治ることはほぼありませんが、必ずしもすぐに手術が必要なわけではなく、状態に合わせた治療法を選択することが重要です。 主な治療法として、以下の3つが挙げられます。 保存療法 手術療法 再生医療 断裂の大きさや年齢、ライフスタイルによって最適な選択肢が異なるため、それぞれの治療法について見ていきましょう。 保存療法 腱板断裂の治療は、まず手術を行わずに痛みの緩和と機能回復を目指す「保存療法」から開始されるのが一般的です。 主に以下のような治療法を組み合わせます。 安静と固定 消炎鎮痛剤や湿布による痛みの軽減 ステロイド注射による炎症の抑制 理学療法士による運動療法やリハビリ 断裂した腱そのものが元通りにつながるわけではないため、負担のかかる動作による痛みの再発には注意が必要です。 手術療法 保存療法を数カ月続けても痛みが改善しない場合や、断裂が大きく日常生活に深刻な支障が出ている場合は「手術療法」が検討されます。 現在では、肩に数カ所の小さな穴を開けて内視鏡を入れる「関節鏡視下手術」が主流となっており、身体への負担が軽減されています。 断裂した腱を特殊な糸で骨に直接縫い付け、物理的に修復するため、根本的な解決が図れるのが大きな特徴です。 一方で、術後は装具での固定や長期間の計画的なリハビリが必要となり、社会復帰までに数カ月程度の時間を要します。 再生医療 近年注目を集めているのが、患者さま自身の血液や細胞を利用して、組織の自己修復力を高める「再生医療」という治療法です。 再生医療は、患者さまから採取・培養した幹細胞を用いて、断裂した腱板の再生・修復を促すことで根本的な改善を目指します。 その他にも以下のような特徴があります。 断裂した腱板そのものにアプローチするため、再断裂リスクが低い 患者さま自身の細胞を用いるため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低い 大掛かりな手術や入院が不要で、日帰りで治療を受けられる 再生医療は日帰りで行える治療のため、手術を避けたい方や、仕事や家庭の事情で長期間の入院が難しい方も受けられます。 ▼腱板損傷に対する再生医療について 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料相談を実施しているため、ぜひご相談ください。 腱板断裂でやってはいけないことに関するよくある質問 腱板断裂と診断された方から、日常生活の過ごし方や治療の選択肢について多くの疑問が寄せられます。 よくある質問として、以下の3つが挙げられます。 腱板断裂を悪化させないためにはどうすればいい? 腱板断裂の痛みを和らげる方法は? 腱板断裂で手術したくないときの治療法は? 正しい知識を身につけて、適切な対処法を実践しましょう。 腱板断裂を悪化させないためにはどうすればいい? 腱板断裂を悪化させないためには、肩より上に腕を挙げる動作や、重い物を持ち上げる動作を避けることが重要です。 すでに傷ついている腱板に過度な負担をかけると、断裂部分がさらに広がってしまう危険性があります。 痛みが少ないからといって自己判断で腕を大きく動かす運動を行ったり、無理なストレッチをしたりするのも禁物です。 日常生活では肩に負担をかけない工夫を取り入れ、医師の指導に基づくリハビリを慎重に行いましょう。 腱板断裂の痛みを和らげる方法は? 腱板断裂の痛みを和らげるために日常生活でできる対処法は、以下のとおりです。 痛む肩を下にして寝ないようにする 三角巾で腕を固定して安静を保つ 肩を冷やして炎症を抑える(急性期) 痛みを引き起こす動作を避ける 市販の消炎鎮痛剤や湿布を使用する 医療機関で痛みを和らげる方法としては、消炎鎮痛剤の処方やステロイド注射があります。 腱板断裂の痛みを和らげるストレッチなど、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。 腱板断裂で手術したくないときの治療法は? 手術を避けたい場合は、内服薬やリハビリを中心とした「保存療法」や、近年注目されている「再生医療」が選択肢となります。 保存療法では、肩周りの筋肉を鍛えて機能を補うことで、日常生活に支障がない状態を目指します。 また、近年では自己細胞を用いた再生医療も手術を伴わない新たな治療法として注目されています。 ただし、断裂の大きさによっては手術が避けられないケースもあるため、主治医とよく相談して治療方針を決定しましょう。 腱板断裂の痛みには再生医療をご検討ください 腱板断裂は、ちょっとした油断や自己判断の行動によって、症状が急激に悪化してしまう危険性を秘めています。 腕を頭上に高く挙げる動作や、重い荷物を無理に持ち運ぶこと、さらには痛みのある肩を下にして寝るといった日常の何気ない習慣が傷ついた組織に致命的なダメージを与えかねません。 痛みが和らいだからといって自己流のストレッチやマッサージを行うのは避け、まずは安静を保つことを優先してください。 なお「手術せずに腱板断裂を治したい」という方は、治療の選択肢として再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者さまから採取・培養した幹細胞を用いて、断裂した腱板の再生・修復を促すことで根本的な改善を目指します。 腱板損傷でお悩みの方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による肩関節の症例はこちら
2025.10.31 -
- ゴルフ肘
- 肩
「ゴルフをするとスイングのたびに左肩が痛い」と感じるゴルファーは、少なくありません。 痛みの原因は、アドレスでの巻き肩やバックスイングでの胸椎回旋不足など、スイング動作の負担によって引き起こされている可能性が高いです。 また、その痛みの裏には腱板損傷などの放置すると悪化する深刻な障害が隠れていることもあります。 この記事では、左肩痛の原因となるスイングの癖や代表的な疾患、急性期・慢性期それぞれの正しいセルフケアを解説します。 また、再発防止策や再生医療という新しい選択肢まで、あなたのゴルフ復帰を叶えるための改善法を徹底的にご紹介します。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療はスポーツによる痛みの抜本治療に適しています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法で痛みを早期に改善できる特徴を持ちます。 症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ゴルフで左肩が痛くなる原因とは? ゴルフで左肩が痛くなる原因として、主に以下の2つが挙げられます。 スイング動作による負担 代表的な肩の障害(ゴルファーに多い症例) ここではスイング操作による負担や代表的な肩の障害について詳細に解説していきます。 スイング動作による負担 ゴルフスイングの各フェーズにおける不適切な動作が、左肩の痛みの主な原因となります。 アドレス:巻き肩・前傾姿勢で肩甲骨がロックされる バックスイング:胸椎回旋不足・可動域制限で無理が生じる インパクト〜フォロー:手打ち・突っ込み動作で左肩が詰まる まず、アドレスでの巻き肩や前傾姿勢が、肩甲骨の動きを妨げます。 次に、バックスイングで胸椎の回旋が不足したり、可動域が制限されていると、その不足分を無理に肩で補おうとして痛めます。 そして、インパクト〜フォローでは、手打ちや体が目標方向に突っ込む突っ込み動作によって、左肩が詰まるように強い負荷を受け、痛みの発生につながります。 これらの不適切な動作の積み重ねが、慢性的な肩へのストレスとなります。 代表的な肩の障害(ゴルファーに多い症例) ゴルフスイングの繰り返しや過負荷により、ゴルファーは特定の肩の障害を発症しやすくなります。 肩の傷害 内容 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) 肩の関節包などに炎症が起こり、強い痛みと可動域制限が生じる 腱板損傷(ローテーターカフ損傷) 肩を安定・動かす腱が、スイング時の無理な力で傷ついたり断裂する インピンジメント症候群(肩の挟み込み) スイング中に肩関節の組織が挟み込まれ、痛みや炎症が起こる 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)や、肩を安定させる重要な筋肉の集まりである腱板の一部または全体が損傷する腱板損傷(ローテーターカフ損傷)が含まれます。 また、スイング動作で肩の組織が挟み込まれて炎症を起こすインピンジメント症候群も挙げられます。 これらの障害による炎症が長引くと、慢性的な痛みや可動域の制限へと進行し、ゴルフのプレーに支障をきたします。 ゴルフによる左肩の痛みを悪化させない!今すぐできるセルフケア ゴルフによる左肩の痛みを和らげるセルフケアを、以下の時期別に解説していきます。 急性期(痛みが強いとき)の対応 慢性期(痛みが軽減してきた時期)のケア 練習・ラウンド再開時の注意点 急性期は冷却と安静で炎症を抑え、慢性期はストレッチや筋力強化で機能回復を目指します。 段階的に負荷を戻し、痛みをぶり返さないよう慎重に対応することが重要です。 急性期(痛みが強いとき)の対応 左肩に強い痛みが出た急性期には、炎症の拡大を防ぎ、症状の悪化を抑えることが最も重要です。 以下の対応を徹底してください。 急性期の対応 内容 練習・スイングは一時中止 患部に負荷がかかるゴルフ動作はすぐに止め、安静にする 冷却(アイシング)と安静 患部が熱を持っている場合は氷などで冷やし(アイシング)、炎症を鎮める 無理なストレッチやマッサージは避ける 炎症を悪化させたり、組織をさらに損傷させたりする危険性があるため、これらは避ける まずは、練習やスイングを一時的に中止し、患部に負担をかけないよう安静にしてください。 患部が熱を持っている場合は、冷却(アイシング)を行い、炎症を鎮めます。 この時期に無理なストレッチやマッサージをすると、かえって組織を傷つけ、症状を悪化させる危険性があります。 痛みが激しい場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。 慢性期(痛みが軽減してきた時期)のケア 痛みが落ち着いてきた慢性期は、再発を防ぎ、ゴルフスイングの質を高めるための重要な段階です。 以下のケアとリハビリテーションを段階的に行ってください。 慢性期のケア 内容 胸椎・肩甲骨の可動域を広げるストレッチ 固まった体幹や肩甲骨周りを柔軟にし、スイングに必要なスムーズな「ひねり」を取り戻す 肩のインナーマッスル補強トレーニング 肩関節を安定させる深層の筋肉を強化し、スイング時のブレや負担を軽減する 手打ち防止ドリルで、体幹主導のスイングを再学習 痛みの原因となった手打ちや突っ込み動作を修正し、体全体を使った負担の少ないスイングを身につける まずは、スイングの鍵となる胸椎や肩甲骨の可動域を広げるストレッチで、スムーズな動きを取り戻します。 次に、肩を安定させるインナーマッスルの補強トレーニングで土台を強化。 さらに手打ち防止ドリルで、体幹主導のスイングを再学習します。 練習・ラウンドを再開する際は、痛みがゼロになるまではフルスイングを避け、軽いクラブや短いアイアンから段階的に負荷を戻すことが重要です。 痛みがぶり返すようなら、無理をせず専門医の受診を検討してください。 練習・ラウンド再開時の注意点 慢性期に入り痛みが軽減しても、焦らず慎重に練習やラウンドを再開することが、左肩の痛みの再発を防ぐ鍵となります。 まず、痛みがゼロになるまではフルスイングを避けることが非常に重要です。 まだ違和感が残っている状態で無理をすると、炎症がぶり返す原因となります。 そのため、再開時には軽いクラブや短いアイアンから段階的に負荷を戻すようにしましょう。 体への負荷が少ないアプローチや短いクラブから始め、徐々に長いクラブへと移行し、慎重に体を慣らしていきます。 もし練習中やラウンド中に痛みがぶり返すようなら、「これくらいなら大丈夫」と自己判断せずにすぐに中止し、医療機関を受診してください。 ゴルフ肩痛を繰り返さないための再発防止策 肩の痛みを根本から断つには、痛みの原因となったスイングフォームの見直しが不可欠です。 胸椎の回旋や股関節の動きを活用した、体幹主導で肩に負担がかからない効率的なスイングを習得するため、専門家の指導を受けることを推奨します。 また、セルフケアを続けても痛みが続く場合や可動域制限が残る場合は、必ず医療機関を受診してください。 良い医療機関の見分け方として、「ゴルフ特有の動作を理解しているか」「エコーやMRIなどの画像検査で正確に診断しているか」「リハビリテーションに力を入れているか」などを参考に、適切な治療先を選びましょう。 それでも治らない左肩痛に「再生医療」という新しい選択肢 従来の治療やリハビリテーションを試しても左肩の痛みが治らない、または手術を避けたいゴルファーの方には、「再生医療」という新しい選択肢があります。 これは、患者さんご自身の細胞や組織を利用して、傷ついた腱や軟骨などの修復を促す治療法です。 例えば、リペアセルクリニックでは、高濃度の自己多血小板血漿(PRP)や幹細胞治療を損傷部位に注入し、自然治癒力を最大限に引き出します。 実際に、左肩腱板損傷に悩む女性がリペアセル大阪院で幹細胞治療を行い、痛みが大幅に改善した症例があります。 左肩の重度の痛みや慢性的な症状に悩む方は、一度ご相談ください。 左肩の痛みを我慢せず、正しいケアでゴルフを続けよう 「痛みを我慢しない」ことが、長くゴルフを続けるための最初の第一歩です。 スイング中に感じる肩の違和感や痛みを放置すると、炎症が慢性化し、可動域制限につながりかねません。 セルフケアやリハビリテーションを試しても改善しない痛みは、体の中から損傷した組織を修復する再生医療という選択肢が有効な時代です。 リペアセルクリニックの再生医療は、手術を避けたい方や、従来の治療では治すことを諦めかけていたゴルファーの味方です。 ご自身の細胞を用いた治療で自然治癒力を高め、根本からの回復をめざします。 左肩の痛みを理由にゴルフを諦める前に、まずはメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.07 -
- 腱板損傷
- 肩
腱板損傷とは、肩関節を安定させる4つの筋肉(腱板)が損傷している疾患で、40歳以降に多く見られます。 放置すると損傷が広がり、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 しかし、「肩の痛みが腱板損傷なのかどうか分からない」「病院に行くべき?」とお悩みの方もいるでしょう。 この記事では、腱板損傷かどうかをセルフチェックできる6つのテスト方法と医療機関受診の判断基準について解説します。 肩の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な判断基準を身につけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは腱板損傷を手術せずに根治を目指せる再生医療に関する情報をLINEで発信しています。 腱板損傷で手術をすることに不安を抱えている方や早期回復を目指したい方は、ぜひ公式LINEに登録して再生医療についてチェックしてみてください。 腱板損傷のセルフテスト方法【6種類】 腱板損傷の疑いがあるかどうかを判断するセルフテスト方法を6つ紹介します。 ペインフルアークサイン ドロップアームサイン インピンジメントサイン 棘上筋テスト 棘下筋テスト 肩甲下筋テスト これらのテストは医療現場でも使用される検査方法で、肩や腕を特定の方向に動かした際の痛みや動きの制限で判断します。 強い痛みがある場合はすぐに中止してください。無理のない範囲でご自身の症状を確認してみましょう。 ペインフルアークサイン ペインフルアークサインは、腕を上げる動作で痛みが出る角度を確認するテストです。 以下の手順で確認してみましょう。 立った状態で腕を体の横につける 肘を伸ばしたまま、腕をゆっくり横に上げる 腕を上げる途中で痛みが出る角度を確認する 痛みが出る場合は、その角度を覚えておく 腕を横に上げていく際に、60度から120度の範囲で痛みを感じる場合、腱板損傷の可能性があります。 ドロップアームサイン ドロップアームサインは、腕を上げた状態からゆっくり下ろす際の動きをチェックするテストです。 以下の手順で確認してみましょう。 立った状態で、検査する側の腕を横に90度まで上げる 手のひらを下向きにする その状態からゆっくりと腕を下ろす 腕を支えられるかどうかを確認する 腕を途中で支えきれずに急に落ちてしまう場合、腱板の断裂が疑われます。 インピンジメントサイン インピンジメントサインは、肩関節内での腱板の挟み込みによる痛みを確認するテストです。 以下の手順で確認してみましょう。 立った状態で、検査する側の腕を体の前で伸ばす 手のひらを下向きにして、腕を前方に上げる 肩より高く上げながら、痛みの有無を確認する 腕を前方に上げていく動作で肩の前面に痛みが生じる場合、腱板の炎症や損傷が考えられます。 棘上筋テスト 棘上筋テストは、腱板を構成する棘上筋(きょくじょうきん)の機能をチェックするテストです。 以下の手順で確認してみましょう。 立った状態で、両腕を横に90度まで上げます 両腕を30度前方に移動させます 手のひらを下向きにして、親指を下に向けます その状態で誰かに上から腕を押してもらいます 腕を上に保持できるかを確認します 腕に力が入らない・痛みを感じる場合は、腱板が損傷している可能性があります。 棘下筋テスト 棘下筋テストは、肩を外側に回す動作を担う棘下筋(きょくかきん)の状態を評価するテストです。 以下の手順で確認してみましょう。 座った状態で、肘を90度に曲げて体の横につけます 前腕を体の前方に向けて水平にします 誰かに手首を内側に押してもらいます その力に抵抗して腕を外側に回そうとします 抵抗できるかどうか、痛みがあるかを確認します 腕に力が入らない・痛みを感じる場合は、腱板が損傷している可能性があります。 肩甲下筋テスト 肩甲下筋テストは、腕を内側に回す動作を行う肩甲下筋の機能をチェックするテストです。 以下の手順で確認してみましょう。 立った状態で、検査する側の手を背中に回す 手の甲を腰の部分に当てる その状態から手を背中から離す 手を背中から浮かせるかを確認する 痛みがある・手が浮かない場合は、腱板損傷の可能性があります。 腱板損傷セルフテスト後に医療機関を受診する目安 セルフテストを実施した後、以下の症状がある場合は医療機関への受診を検討しましょう。 安静時にもズキズキとした強い痛みが続く 腕をまったく動かせない 夜間に痛みが悪化して眠れない 数週間以上痛みが継続している 複数のセルフテストで腱板損傷が疑われる結果だった場合 腱板損傷は放置すると断裂が拡大し、肩関節の変形を引き起こすリスクがあります。 早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えられます。 痛みは我慢せずに、早めに医療機関を受診しましょう。 腱板損傷を医療機関でチェック|画像診断方法3つ 医療機関では、セルフテストだけでは判断が難しい腱板の詳細な状態を画像で確認します。 正確な診断と治療方針の決定には、以下の3つの画像検査が用いられます。 検査方法 特徴と利点 MRI検査 ・最も詳細な腱板の状態を確認できる検査 ・電磁波を使用しており、腱板がどの程度損傷しているかを正確に把握できる 超音波(エコー)検査 ・診察室で手軽に実施でき、炎症部位の特定が可能 ・患者さまと一緒にモニターを見ながら説明を受けることができ、注射治療のガイドとしても活用される レントゲン検査 ・腱板自体は確認できないが、肩関節の隙間の変化や骨の変形を確認できる ・板損傷の原因となる骨棘(こっきょく)の有無も確認可能 これらの検査結果をもとに治療法が検討されます。 手術に不安がある方には、体への負担が少ない再生医療という選択肢もあります。 腱板損傷が疑われる場合はセルフテストでチェックしよう 腱板損傷のセルフテストは、医療機関を受診する前の判断材料として有効です。 6つのテスト方法を実施して、複数のテストで腱板損傷が疑われる結果となった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 早期の診断と適切な治療により、腱板損傷の悪化を防ぎ、日常生活の質を維持できます。 腱板損傷でお悩みの方は、まずはセルフテストで現在の状態を把握し、必要に応じて医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 また、従来の治療では保存療法から手術療法までさまざまな治療法がありますが、近年では手術せずに腱板損傷の根治を目指せる再生医療も選択肢の一つです。 \腱板損傷に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて損傷(断裂)した肩腱板の再生・修復を促し、根本的な改善が期待できます。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、肩腱板損傷(断裂)の症状に悩まされていた患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/ZWTEy8cwUX0?si=mVqBPSY_VX_RQjJO 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肩腱板損傷の痛みを手術せずに治したい 肩の痛みによって生活に支障が出ている 現在の治療では目立った効果が出ていない 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2025.09.30 -
- 肩
肩の痛み、我慢していませんか? 朝、髪を梳かす、洋服を着替えるといった何気ない動作でさえ、激痛が走る。夜も痛みのあまり眠れない…。 日本では、四十肩・五十肩を含む肩関節周囲炎だけで推定700万人が悩まされているというデータも。 さらに、腱板損傷や神経の圧迫など、肩の痛みの原因は多岐に渡ります。 この記事では、肩の痛みの代表的な4つの原因と、それぞれの症状、さらに保存療法・手術療法・在宅ケアといった様々な治療法のメリット・デメリットを詳しく解説します。 肩の痛みを根本から理解し、適切な対処法を見つけるための、決定版と言えるでしょう。 肩の痛みの原因4選とそれぞれの症状 肩の痛み。それは、日常生活の些細な動作さえも困難にする、悩ましい症状です。 朝、髪を梳かす時、洋服を着替える時、高い所の物を取ろうとする時など、痛みが走るたびに憂鬱な気分になりますよね。 肩の痛みは、その原因によって症状や痛みの種類も様々です。 今回は、肩の痛みの代表的な原因を4つご紹介し、それぞれの症状について、より詳しく、そして具体的に解説していきます。 五十肩/四十肩(肩関節周囲炎) 五十肩/四十肩は、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩関節を包む組織に炎症が起こることで、痛みや動かしにくさが現れる病気です。 40~60歳代に多く発症し、特に女性に多い傾向があります。 まるで肩関節が錆びついたように、スムーズに動かなくなるのが特徴です。 原因ははっきりとは解明されていませんが、加齢による肩関節の老化現象や、糖尿病などの基礎疾患が影響していると考えられています。 五十肩/四十肩は、炎症期、拘縮期、回復期の3つの時期に分けられます。 最初の炎症期には、肩に鋭い痛みが走り、夜も眠れないほどの激痛に襲われることがあります。 まるで肩の中に棘が刺さっているような感覚で、少し動かしただけでもズキズキと痛みます。安静時にも痛みがあり、特に夜間は痛みが強くなる傾向があります。 次の拘縮期には、痛みはやや落ち着いてきますが、肩関節が硬くなり、腕を上げにくくなります。 例えば、洗濯物を干す、背中に手を回すといった動作が困難になります。 最後の回復期には、徐々に痛みと動かしにくさが改善していきます。日 常生活動作も少しずつ楽になり、再び活動的に過ごせるようになります。 多くの場合、1年から4年程度で自然に治癒していきますが、中には回復に時間がかかるケースもあります。 再生医療の無料相談受付中! リペアセルクリニックは「肩の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 腱板損傷 腱板とは、肩甲骨と上腕骨をつなぐ、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋という4つの筋肉の腱の集合体です。 この腱板が切れたり、傷ついたりした状態が腱板損傷です。スポーツや転倒など、急激な外力で起こります。 加齢変化の場合は、日常生活動作で徐々に損傷が進行していくこともあります。 腱板損傷の症状は、肩の痛み、腕を上げにくい、力が入らないなど、五十肩/四十肩と似ています。 そのため、鑑別が難しいケースもあります。大きな違いは、腱板が損傷しているため、損傷した腱に対応する筋肉の筋力低下が起こることです。 例えば棘上筋が損傷すると、腕を外側に持ち上げる力が弱くなります。 また、寝ていて痛みが出ることもあります。痛みは、断裂した腱の種類や損傷の程度によって異なり、全く症状がない場合もあります。 頸椎椎間板ヘルニア 頸椎椎間板ヘルニアは、首の骨と骨の間にあるクッションの役割をする椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで、肩や腕に痛みやしびれが生じる病気です。 単に肩の痛みだけでなく、首の痛み、腕のしびれ、手の動かしにくさなど、様々な症状が現れることがあります。 首の神経は、肩や腕、手につながっているため、神経が圧迫されると、その支配領域に沿って症状が現れます。 これは、まるで電気が流れるように、首から肩、腕、手へと痛みが広がっていくような感覚です。 加齢や姿勢の悪さ、外傷などが原因で発症し、肩の痛みのみを訴える場合もあり、見過ごされることもあります。他の肩関節疾患との鑑別が重要となります。 医学論文においても、頚椎根症は頸椎から出ている神経根の炎症や圧迫によって引き起こされ、患部の神経根が支配する領域に運動障害や感覚障害を伴う痛みを生じることが報告されています(Corey DL and Comeau D. Cervical radiculopathy. 2014)。 胸郭出口症候群 胸郭出口症候群は、首から腕、手へと伸びる神経や血管が、胸郭出口と呼ばれる狭い部分で圧迫されることで、肩や腕、手に痛みやしびれ、冷感などが現れる病気です。 なで肩の女性に多くみられます。 鎖骨や肋骨の異常、筋肉の緊張、姿勢の悪さなど、様々な原因が考えられます。 症状は多様で、他の病気と間違えやすいのが特徴です。 肩や腕の痛み、しびれ、だるさ、冷感など、様々な症状が現れ、重症になると手の握力が弱まったり、細かい作業がしにくくなったりすることもあります。 神経や血管の圧迫される部位や程度によって症状が変化するため、診断が難しい場合もあります。 肩の痛みの治療法3選とそれぞれのメリット・デメリット 肩の痛み。それは、日常生活の些細な動作さえも困難にする、悩ましい症状です。 朝、髪を梳かす時、洋服を着替える時、高い所の物を取ろうとする時など、痛みが走るたびに憂鬱な気分になりますよね。 痛みの原因、症状の重さ、そして患者さん自身のライフスタイルや価値観に合わせた最適な治療法を選択することが重要です。 ここでは、肩の痛みに対す る主な治療法を3つご紹介します。これらの情報を参考に、ご自身の状況に合った治療法を見つけるための一助としてください。 保存療法(薬物療法、リハビリテーションなど) 身体への負担が少ないため、多くの場合、最初の治療として選択されます。 保存療法には、薬物療法とリハビリテーションがあります。 薬物療法 例えば、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、炎症や痛みを引き起こす物質の生成を抑えることで効果を発揮します。 SAIDsは、内服薬だけでなく、湿布薬や塗り薬などの外用薬もあります。 痛みが強い場合には、ステロイド注射を行うこともあります。 ステロイドは強力な抗炎症作用を持つ薬であり、炎症を起こしている関節に直接注射することで、速やかに痛みを軽減できます。 リハビリテーション 具体的には、ストレッチ、筋力トレーニング、温熱療法などがあります。 保存療法のメリットは、侵襲的な治療ではないため、日常生活への影響も最小限に抑えられます。 しかし、効果が現れるまでに時間がかかる場合や、重度の症状に対しては効果が不十分な場合もあります。 特に、腱板断裂などの構造的な異常がある場合には、保存療法だけでは十分な効果が得られない可能性があります。 ただ、経験上、肩腱板損傷の手術の成績はあまりよくありません。 日常生活ができるなら、整形外科医として、手術はあまりお勧めしていません、 しかし、昨今、再生医療という新しい治療法が出てきました。幹細胞による肩腱板損傷の再生です。 ただ注意点として、元気な幹細胞でないと、うまく治療はできません。医療機関によって幹細胞の培養方法は全く違うのです。 リペアセルクリニックに幹細胞は、国内唯一の分化誘導と、冷凍しないで培養する方法で多くの患者様を元気にしてきました。詳しくはこちらへ 手術療法(関節鏡手術など) 近年では、関節鏡手術という低侵襲な手術が広く行われています。 関節鏡手術は、小さな切開部からカメラと特殊な器具を挿入し、関節内部の状態を直接確認しながら行う手術です。 従来の手術に比べて傷口が小さくても可能です。 手術療法のメリットは、保存療法では改善が見られない症状に対しても効果が期待できることです。 特に、腱板断裂のように構造的な異常が原因となっている場合には、手術によって根本的な原因を取り除くことができます。 しかし、手術にはどうしても身体への負担や費用、感染症などの合併症のリスクが伴います。 よく見られる合併症は、拘縮です。あとは痛みが改善しないこともあります。 手術療法を選択する際には、医師とよく相談し、メリットとデメリットを十分に理解した上で判断することが重要です。 文献においても、肩の痛みの治療は多くの場合、疼痛コントロールと運動療法に基づいており、手術は限定的に行われるとされています。 在宅ケア(ストレッチ、温罨法など) 在宅ケアとは、痛みが軽度の場合や、手術後のリハビリテーションとして行われます。 代表的な方法として、ストレッチや温罨法などがあります。 ストレッチは、肩関節の柔軟性を高め、筋肉の緊張を和らげる効果があります。 温罨法は、患部を温めることで血行を促進し、痛みを和らげる効果があります 。温罨法には、蒸しタオルや温湿布、入浴などが有効です。 在宅ケアのメリットは、手軽に行えることと、費用がかからないことです。 自宅でできるため、通院の負担もありません。しかし、効果は限定的であり、症状によっては悪化させる可能性もあります。 肩の痛みを予防するための生活習慣改善3選 適度な運動 運動不足は、肩周りの筋肉を弱らせ、関節の柔軟性を低下させ、症状を強くします。 例えば、デスクワーク中心の生活を送っていると、肩甲骨周囲の筋肉が硬くなり、血行不良に陥りやすくなります。 このような状態が続くと、肩関節の動きが悪くなり、痛みが発生しやすくなるのです。 適度な運動は、肩周りの筋肉を強化し、柔軟性を高めることで、肩への負担を軽減し、痛みを予防する効果が期待できます。 具体的には、ウォーキングやジョギング、水泳、ヨガ、ピラティスなどの運動が効果的です。 正しい姿勢 猫背や前かがみの姿勢は、肩甲骨の位置を変化させ、肩関節への負担を増大させます。 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用は、無意識のうちに猫背になりやすく負担がかかります。 正しい姿勢を保つことは、肩への負担を軽減し、痛みを予防する上で非常に重要です。 具体的には、立っているときは背筋を伸ばし、あごを引いて、お腹に力を入れるように意識しましょう。 座っているときは、深く椅子に座り、背もたれに寄りかかるようにしましょう。 また、パソコン作業時には、画面を目の高さに合わせ、キーボードとマウスは体に近い位置に置くように心がけてください。 バランスの取れた食事 栄養バランスの取れた食事は、健康な体を維持するために不可欠です。 肩の痛みにおいても、栄養状態は重要な役割を果たします。 例えば、タンパク質は筋肉の構成成分であり、肩周りの筋肉を強化するために必要不可欠な栄養素です。 カルシウムは骨を強くし、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する働きがあります。 これらの栄養素が不足すると、骨や筋肉が弱くなり、肩の痛みを引き起こしやすくなります。 再生医療の無料相談受付中! リペアセルクリニックは「肩の痛み」に特化した再生医療専門クリニックです。手術・入院をしない新たな治療【再生医療】を提供しております。 参考文献 Corey DL, Comeau D. "Cervical radiculopathy." The Medical clinics of North America 98, no. 4 (2014): 791-9, xii. Greenberg DL. "Evaluation and treatment of shoulder pain." The Medical clinics of North America 98, no. 3 (2014): 487-504. Crookes T, Wall C, Byrnes J, Johnson T, Gill D. "Chronic shoulder pain." Australian journal of general practice 52, no. 11 (2023): 753-758.
2025.02.11 -
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肩関節唇損傷は、肩関節が脱臼しないように安定させる役割を持つ関節唇が損傷する疾患です。 損傷した関節唇が自然治癒することはなく、適切な治療を受けなければいけません。 本記事では、肩関節唇損傷の治療法やリハビリテーションの方法について詳しく解説します。 肩関節唇損傷を早く治したい方は、肩関節唇損傷を手術せずに治療できる再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに肩関節唇損傷の根本的な治療を目指せる再生医療に関する情報を配信しています。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、公式LINEもチェックしてみてください。 肩関節唇損傷とは 肩関節唇損傷とは、肩の安定に不可欠である関節唇が剥がれてしまう疾患です。 関節唇は、関節のくぼみである関節窩の周りに付いている軟骨で、関節を安定させる重要な役割を果たしています。 特に肩関節の関節唇の上部は、デリケートで損傷しやすい部位です。 以下では、肩関節唇損傷の主な症状や原因について解説します。 肩関節唇損傷の主な症状 肩関節唇損傷の主な原因 損傷した関節唇は、自然治癒することがないため、医師の治療・リハビリテーションの指示を受けましょう。 肩関節唇損傷の主な症状 肩関節唇損傷の主な症状は、以下のとおりです。 肩の痛み 肩が抜けるような不安定感 可動域の制限 コリッと音(クリック音)がする 上記以外にも、関節の安定感が低下している状態ですので、脱臼を繰り返す「反復性肩関節脱臼」と呼ばれる状態に陥ってしまう可能性があります。 肩関節唇損傷の主な原因 肩関節唇損傷の主な原因として、以下の3つが挙げられます。 肩関節の脱臼 肩の使いすぎ 転倒や事故による外的要因 肩関節唇損傷は野球やテニスなど、肩を酷使するスポーツ選手や、肩に大きな負荷がかかる仕事をしている人によく見られる疾患です。 また、肩を強く打つなどの強い衝撃によっても関節唇が損傷するケースがあります。 特に、肩の脱臼が原因で肩関節唇を損傷した場合は、周囲の骨組織も傷つけてしまう場合があるため、反復性肩関節脱臼になりやすくなります。 肩関節唇損傷の治し方|主な治療法 肩関節唇損傷の治療は、大きく「保存療法」と「手術療法」に分けられます。 まずは手術をしない保存療法で症状の改善を目指し、効果が不十分な場合や損傷が重い場合に手術が検討されるのが一般的です。 保存療法 手術療法 治療の目的は痛みの緩和だけでなく、肩関節の安定性を取り戻し、将来的な再発や不安定感を防ぐことにあります。 専門医による正確な診断のもと、ライフスタイルや目標に合わせた治療計画を立てることが重要です。 それぞれの治療法を詳しく見ていきましょう。 保存療法 保存療法は、手術をせずに行う治療の総称です。 特に損傷が軽度な場合に選択され、痛みを和らげ、肩関節の機能回復を目指します。 保存療法の種類は、主に以下の4つです。 安静 薬物療法 理学療法(リハビリテーション) 体外衝撃波治療 関節唇そのものが自然に元通りになるわけではありませんが、周囲の筋力を強化し、柔軟性を改善することで、損傷した部分への負担を軽減します。 症状をコントロールしながら、日常生活やスポーツへの復帰を段階的に目指していきます。 安静 発症直後や痛みが強い急性期には、症状の悪化を防ぐため、まず肩を安静に保つことが基本です。 投球のような肩を大きく使う動作や、痛みを誘発する活動を一時的に中止します。 ただし、まったく動かさないと逆に関節が硬くなるため、痛みのない範囲での軽いストレッチは必要です。 炎症が落ち着き、痛みが和らいできたら、その後のリハビリテーションに移行できます。 必要に応じて、三角巾などで肩を保護する場合もあります。 薬物療法 薬物療法は、薬によって痛みをコントロールし、炎症を抑える目的で行います。 主な薬物療法には、以下のものがあります。 消炎鎮痛薬:飲み薬や湿布で日常的な痛みをコントロールする 関節内注射:ヒアルロン酸による潤滑の補助や、特に痛みが強い場合にステロイド注射を用いる ただし、ステロイド注射の多用は組織に悪影響を及ぼす可能性もあるため、医師の判断のもとで慎重に使用されます。 理学療法(リハビリテーション) 理学療法(リハビリテーション)は、保存療法の中心となる治療です。 肩甲骨の正しい動きや肩関節の動的な安定性を取り戻し、再発を防ぐことを目的とします。 理学療法の主な内容は、以下のとおりです。 ストレッチ:硬くなった肩周りの組織の柔軟性を改善する 可動域訓練:痛みで狭くなった肩の動きを正常範囲に戻す 筋力強化:肩甲骨周りや腱板の筋肉を鍛え、関節の安定性を高める 動作指導:肩に負担のかからない正しい体の使い方を再学習する 専門家の指導のもと、上記のリハビリテーションを個々の状態に合わせて組み合わせて行い、肩の機能を改善していきます。 体外衝撃波治療 体外衝撃波治療は、体外から患部に「衝撃波」という圧力波を照射する物理療法の1つです。 期待される主な効果は、以下の2つです。 除痛効果:痛みを伝える神経の働きを鈍らせる 組織修復効果:血流を改善し、組織の自己修復を促す 主にリハビリテーションなどと並行して行われ、週に1回程度の体外衝撃波治療を数回繰り返します。 手術療法 保存療法で症状が改善しない場合や、関節唇が大きく剥がれてしまい肩の不安定感が強い場合には、手術療法が検討されます。 手術の目的は、痛みの原因となる損傷部分を処置し、関節の構造的な安定性を取り戻すことです。 手術は主に以下の2つの方法があります。 鏡視下デブリードマン 鏡視下関節唇修復術 また、術後の回復期間の目安は以下のとおりです。 日常生活への復帰:約1ヶ月 スポーツへの復帰:約3〜6ヶ月 回復期間はあくまで目安であり、損傷の状態や手術内容によって異なります。 鏡視下デブリードマン 鏡視下デブリードマンは、関節内の損傷した組織を除去・清掃する手術で「クリーニング手術」とも呼ばれます。 関節唇の損傷部分がささくれたり、部分的に断裂したりしている場合に選択されることが多い手術です。 この手術のポイントは、以下のとおりです。 目的:痛みの原因となるささくれなどを除去し、関節内の引っかかりをなくす 対象:関節唇の剥離がなく、肩の安定性が保たれている場合 関節内の機械的な刺激を取り除くことで痛みの軽減を目指すのが、鏡視下デブリードマンの主な役割です。 鏡視下関節唇修復術 鏡視下関節唇修復術は、関節唇が骨から完全に剥がれてしまっている場合に行われる手術です。 スーチャーアンカーと呼ばれる、糸付きの小さなネジで剥がれた関節唇を元の位置に縫い付けて固定します。 この手術のポイントは、以下のとおりです。 目的:剥がれた関節唇を修復し、肩関節の構造的な安定性を取り戻す 対象:反復性脱臼を繰り返すなど、不安定性が強い場合 失われた関節の受け皿としての機能を再建するため、術後の安静期間と段階的なリハビリテーションが重要です。 肩関節唇損傷のリハビリテーション方法 肩関節唇損傷は、治療後のリハビリテーションが大切です。 主なリハビリテーションの方法を術後1ヶ月目から順番に解説します。 術後1ヶ月目|炎症管理 術後2ヶ月目|関節可動域・筋力向上 術後3ヶ月目以降|日常生活の動作訓練 治療が終わった後のリハビリテーションがその後の生活にも大きく影響します。 怪我の状態や時間経過に合わせて無理なくリハビリテーションを行いましょう。 術後1ヶ月目|炎症管理 治療後初期は痛みがあるため、安静にし、鎮痛剤などで改善を図ります。 また、夜間に肩を動かさないように装具を着用します。 しかし、肩背面の組織が硬くなりやすいため、リハビリテーションは手術翌日から無理のない範囲で開始することが一般的です。 重い負荷をかけてトレーニングをしてしまうと悪化する可能性があるので、運動量や負荷には注意しなければなりません。 術後2ヶ月目|関節可動域・筋力向上 術後2ヶ月目は、肩関節の可動域向上、筋力強化のためのリハビリテーションを行います。 可動域を広げて肩関節の負担を軽減する狙いがあります。 肩の筋力を上げるトレーニングでは、軽い負荷から徐々に負荷を上げていくことが大切です。 スポーツ復帰を目指す場合は、全身の心肺機能を戻すために有酸素運動も行います。 術後3ヶ月目以降|日常生活の動作訓練 術後3ヶ月目以降は、トレーニングの負荷を上げながらスポーツに特化したリハビリテーションが行われます。 スポーツの中では瞬発的な動作が多いため、素早い動作に対応できるようトレーニングします。 受傷のきっかけとなった動作をチェックし、再発を防止することが重要です。 肩関節唇損傷の再発予防に効果的なセルフケア 肩関節唇損傷の治療は、病院でのリハビリテーションだけで完結するものではありません。 治療によって改善した肩の状態を維持し、再発を予防するためには、ご自宅での継続的なセルフケアが重要です。 本章では、以下の2つのセルフケアをご紹介します。 肩周辺の筋力トレーニング 肩周辺のストレッチ 手術を受けたかどうかに関わらず、長期的な視点で肩の機能を見直し、日常生活やスポーツ活動での負担を管理していく必要があります。 セルフケアを日常生活に組み込み、損傷のリスクを低減させましょう。 肩周辺の筋力トレーニング 再発予防のための筋力トレーニングは、肩関節を支えるインナーマッスル(腱板)と、その土台となる肩甲骨を安定させる筋肉が中心です。 これらの筋肉が協調して働くことで、関節唇への機械的なストレスが減り、肩関節が正常な位置で安定します。 トレーニングの基本は「軽い負荷・正しいフォーム・高回数」です。 重い負荷はかえって肩を痛める原因になるため避けましょう。 ご自宅でできる代表的なトレーニングは、以下のとおりです。 肩周辺の筋力トレーニング チューブでの腕の内外ひねり運動 うつ伏せでの腕の上げ下げ運動 肩甲骨を引き寄せるチューブ運動 上記の運動を痛みを感じない範囲で、各種20回程度を目安に継続しましょう。 肩周辺のストレッチ 肩関節唇損傷の再発予防には、特に肩の後方部分の柔軟性を保つことが重要です。 投球動作などを繰り返すことで硬くなりやすい肩の後ろ側の筋肉をストレッチでほぐし、滑らかな動きを取り戻します。 これにより、腕を挙げる際の関節内部での衝突を防ぎ、関節唇への不要なストレスを軽減できます。 ストレッチは、お風呂上がりなど体が温まっている時に行うとより効果的です。 推奨される主なストレッチは、以下のとおりです。 肩周辺のストレッチ 腕を胸の前で交差させるストレッチ 壁を指で登るような腕上げ運動 腕の力を抜いた振り子運動 反動をつけず、痛気持ちいいと感じる範囲で各種30秒ほどゆっくりと伸ばしましょう。 肩関節唇損傷の治し方に関するよくある質問 ここでは、肩関節唇損傷の治し方についてよくある質問に回答していきます。 肩関節唇損傷はどれくらいで治る? 肩関節唇損傷のテスト方法は? 肩関節唇損傷は手術しないで治せる? それぞれの質問について、詳しく見ていきましょう。 肩関節唇損傷はどれくらいで治る? 肩関節唇損傷の回復期間は、日常生活への復帰は約1カ月が目安です。 運動やスポーツ復帰は3〜6ヶ月程度かかるのが一般的です。 ただし、治療法や損傷の程度で大きく異なります。 保存療法の場合:数ヶ月かけてリハビリテーションを行い、機能改善を目指す 手術療法の場合:術後2〜3週間の固定期間を経て、段階的なリハビリテーションを開始 どちらの治療法を選択しても、焦らずにリハビリテーションに取り組むことが大切です。 上記の期間はあくまで目安であり、最終的な復帰時期は肩の状態に応じて専門医が判断します。 肩関節唇損傷のテスト方法は? 肩関節唇損傷の診断は、医師による問診・複数の徒手検査・MRIなどの画像検査を組み合わせて総合的に判断します。 診断に至るまでの主な流れ 問診での症状や受傷経緯の確認 医師が肩を動かす複数の徒手検査 MRI検査による関節内部の画像診断 確定診断のための関節鏡視下検査 まずは問診で痛みの状況などを詳しく伝え、徒手検査で損傷が疑われる部位にストレスをかけて症状を再現します。 次にMRIで関節唇の状態を確認しますが、最終的な診断は手術の際に用いる関節鏡で行われることもあります。 肩関節唇損傷は手術しないで治せる? 肩関節唇損傷は、保存療法によって手術せずに症状を改善させることも可能です。 リハビリテーションによって肩の機能を回復させ、痛みのない状態を目指すのが主な目的となります。 そのため、傷ついた関節唇が自然に元通りになるわけではない点に注意しましょう。 以下のような場合は、手術が検討されます。 肩関節唇損傷で手術が検討されるケース 保存療法で改善しない長引く痛み 脱臼を繰り返すなどの不安定感 画像検査で明らかな関節唇の剥離 適切なリハビリテーションで筋力を強化し、正しい動作を習得すれば、手術が必要ない場合もあります。 肩関節唇損傷の治療・再発予防には再生医療をご検討ください 肩関節唇損傷は、自然治癒することはないため、適切な治療を受ける必要があります。 損傷の状態に応じて、保存療法や手術などの治療法があります。 肩関節唇損傷の症状でお悩みの方は、手術や入院が不要な治療法として注目されている再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの再生医療は、患者さま自身の細胞のみを用いて治療を行うため、アレルギーや拒絶反応のリスクが少ない点が特徴です。 手術せずに肩関節唇損傷の根本的な治療を目指せるため「手術を避けたい」という方は、再生医療による治療を検討してみましょう。 >再生医療による肩関節の症例はこちら 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。 https://youtu.be/iHqwMDfKID8?si=rb3wOqnkET6TMCQn
2025.02.07 -
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肩腱板損傷で腕が上がらない!どうして?その原因とは 肩腱板損傷になると、腕が上がらなくなって悩まされるようになります。思うように腕が上がらないと洗濯物を干す、高いところのものを取るといったことが困難になるなど日常生活でもいろいろと支障が出てきます。また、ずっとこのような状態が続くのだろうかと不安になる人もいると思います。 そこで、今回は肩腱板損傷で腕が上がらないというのはなぜなのか?ということについて紹介します。 肩腱板損傷で腕が上がらないのはなぜ? 肩腱板は肩関節を覆う筋肉です。肩関節は複数の関節がありますが、それらの関節だけでは非常に不安定でスムーズに動かすことができません。その関節を安定させてスムーズに腕をあげたり、捻ったりすることをできるようにしているのが肩腱板です。 肩腱板が損傷してしまうと、肩関節を安定させる役割を十分に果たせなくなり、肩関節が不安定になるため腕が上がらないという症状が出ることがあります。 五十肩の腕が上がらない症状と、肩腱板損傷で腕が上がらない症状の違い 腕が上がらないというのは肩腱板損傷でよくある症状の1つですが、腕が上がらないと言えば五十肩をイメージする人もたくさんいると思います。 たしかに、五十肩でも腕が上がらなくなることはありますが、五十肩の場合は肩関節が不安定になるのが理由ではありません。 五十肩の場合は、本来柔らかくて伸びがある関節がかたくなってしまうのが主な理由になります。また、痛みが強すぎて動かすことができないというケースもあります。 このように、腕が上がらない理由は異なりますが、それが肩腱板損傷か五十肩かを自分で判断するのは難しいのです。 肩腱板損傷で腕が上がらないときの対策 肩腱板損傷はそのままにしておいても、損傷した部分が自然に修復し治るということはありません。悪化して損傷した部分が拡大したり断裂してしまうことがあります。 しかし、肩甲骨や脊柱など肩関節周辺の筋肉や関節を柔らかくすることで、腕を上がりやすくすることは可能です。ただし、状態の程度によっては手術をしないと腕を上がるようになるのは難しいケースもありますから、まずは専門医に相談をしてみましょう。 まとめ・肩腱板損傷で腕が上がらない!どうして?その原因とは 肩腱板損傷で腕が上がらないという症状について紹介しました。 無理やり腕をあげようとしたり、何とかしようと自己流で対策をすると悪化してしまう可能性があります。肩腱板損傷で腕が上がらないのを何とかしたいという人は、まずは医療機関で診てもらうことをおすすめします。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=AuS-8sLS0tUiHFfL ▶治療方法の選択肢のひとつとして、こちらの動画も是非ご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2021.01.12 -
- 肩
肩の石灰化は腱板と呼ばれる腱の中にカルシウムが蓄積して痛みを伴う疾患です。急激に強い痛みが伴うことから多くの方が悩まされています。 そんな肩の石灰化の痛みを改善するには、ストレッチによる運動治療が有効です。 本記事では、効果的なストレッチ方法を3選紹介します。症状改善と日常生活の質向上を目指すためにもぜひ最後までご覧ください。 肩の石灰化に有効なストレッチ3選 肩の石灰化に有効なストレッチは以下の通りです。 タオルを使ったストレッチ 肩の後ろを伸ばすストレッチ インナーマッスルストレッチ 以下では具体的な方法について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 タオルを使ったストレッチ タオルの両端を両手で持って、上下に動かす タオルの両端を両手で持って、腕を真上に挙げた状態でゆっくり左右に動かす 両腕を下げて体の後ろでタオルの両端を持ち、その状態で左右に動かす ※いずれも繰り返し行います 硬くなってしまった筋肉や関節をほぐすイメージで行います。強い痛みが出る場合は、無理をせず中止してください。 肩の後ろを伸ばすストレッチ 横向きで寝る(ストレッチを実施する肩が下になるよう) 下側の腕を肘から直角に曲げる(腕は肩と並行になるよう真横に向ける) 曲げている肘の手首を上側の手でつかむ 手首を腹部側に徐々に倒す(床につけるように) 上記は、肩の後ろを伸ばすのに効果的なストレッチです。就寝前など、寝転んだついでに実践できるお手軽なストレッチとなっています。 インナーマッスルストレッチ 床や背もたれのない椅子に座る 伸ばす方の腕を下から背中に回す 棒やタオルを持ったもう一方の腕を上から背中に回す 棒やタオルを両手で持ち、上に回した腕で伸ばす腕を引き上げる 上記ストレッチは、棒やタオルといった引っ張れるものを使用します。 お互いの腕を上下に分けて背中に回し、伸ばす側の腕を引っ張るイメージです。 肩の石灰化(肩石灰沈着性腱板炎)とは 肩の石灰化とは、体内の余分なリン酸カルシウムが肩関節の動きを安定させる役割のある腱板の周囲に沈着して硬くなってしまうことです。 沈着する初期のリン酸カルシウムはミルク状ですが、徐々に練り歯磨き状・石膏状へと硬くなっていきます。 この石灰化したものを身体が異物と認識し、攻撃することで腱板が炎症を起こします。 また、硬くなり膨れ上がった石灰が腱板を突き破ることで、激しい痛みが生じます。そうした症状を、石灰沈着性腱板炎と言います。 肩の石灰化に運動治療(ストレッチ)が有効な理由 肩が石灰化している場合、夜中に肩の痛みで目が覚める・腕を動かすと痛みがある・腕を動かせないといった症状があります。 肩の石灰化に有効な治療法は多数存在しますが、そのなかの ひとつに運動療法によるストレッチが挙げられます。 ストレッチは石灰化を起こしている肩周辺の筋肉をほぐし、可動域を広げる効果があります。 以下では、運動治療の目的や期待できる効果を紹介します。 運動療法で期待できる効果 石灰沈着性腱板炎は、発症してから1週間から4週間の急性期に強い痛みが生じます。 よって急性期は保存療法で安静を保ち、強い痛みが落ち着いてから運動療法を開始します。 運動療法は、ダメージや運動不足によって硬くなった筋肉や関節をほぐすことを目的とし、痛みの緩和や関節の可動域を広げる効果があります。 また、肩の石灰化に対して運動療法を行う場合は、痛みが強くならないよう注意しなければなりません。無理して運動してしまうと症状が悪化してしまいます。 肩の石灰化に対する治療方法を紹介 肩の石灰化の治療では、まず手術以外の方法で症状を和らげる「保存療法」が選択されます。 保存療法の種類 主な内容・目的 薬物療法 痛み止め(NSAIDs等)内服で炎症と痛みを抑える 理学療法 ・急性期:安静・固定・冷却 ・亜急性期以降:温熱療法、運動療法(ストレッチ等)で拘縮予防、機能改善 ステロイド局所注射 患部に直接注射することで炎症を抑え、激痛を速やかに和らげるのに有効 ほとんどの場合、このような保存療法の組み合わせで症状は軽快し、日常生活に支障がない程度まで回復するケースが多いです。 保存療法を行っても肩の石灰化による痛みが改善しない場合や、石灰の沈着が大きく日常生活への支障が著しい場合には、「手術療法」が検討されます。 しかし、手術には全身麻酔に伴うリスクや、感染症の可能性もゼロではありません。 そこでおすすめなのが「再生医療」をという選択肢です。 再生医療では、患者様自身の幹細胞を用いて、組織の修復を促す治療を行います。 この治療法は手術のように大きな切開を必要としないため、体への負担が比較的少ないことが特徴です。 再生医療について興味がある方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 >再生医療による肩関節の症例はこちら 適切なストレッチで肩の石灰化を緩和しよう 肩の石灰化に対して運動療法は有効ですが、間違ったタイミングや方法でおこなうとかえって悪化を招いてしまいます。 自己判断で運動したり自己流の運動をしたりせずに、医師や専門家のアドバイスをきちんと受けた上で正しく行いましょう。 また、手術を伴わない療法として再生医療が近年注目を集めています。 肩の痛みにお悩みの方はぜひリペアセルクリニックの再生医療による治療も検討してみてはいかがでしょうか。
2020.05.24 -
- 肩
石灰沈着性腱板炎の辛い痛みは放置しない!悪化するとどうなる?その治療法とは 石灰沈着性腱板炎は、前触れもなく関節に突然強い痛みが発生するので、初めて発症した人は痛みが辛いのはもちろんのこと「放っておくと悪化するの?」「悪化したらどうなるのだろう」と不安になる人も多いでしょう。 ここでは、石灰沈着性腱板炎が悪化するとどういった症状が出るのかについて、また、悪化した時の治療方法についても紹介します。 石灰沈着性腱板炎が悪化する流れ 石灰沈着性腱板炎は腱板にリン酸カルシウムの石灰が沈着し、その石灰を何らかの原因で身体が異物だと判断して攻撃することで腱板が炎症を起こすものです。 沈着する石灰は最初ミルク状ですが、悪化すると練り歯磨き状になり、さらに悪化すると石膏状になるというようにどんどん硬くなっていき、石灰が溜まって膨れ上がっていきます。 そうなると痛みがどんどん増してしまいます。 さらに、石膏状になって膨らんだ石灰が腱板を破って関節の周囲にあって関節の動きを滑らかにする働きのある滑液包へと移動すると強烈な痛みが生じます。 石灰沈着性腱板炎を悪化させないための保存療法について 石灰沈着性腱板炎が発症してから1週間から4週間くらいの急性の時期は保存療法による治療がおこなわれます。 アームスリングや三角巾などの固定器具を使って患部を動かさないようにして負荷を軽減した状態で安静したり、炎症鎮痛剤を内服するによって炎症や痛みを抑えたりします。 このような保存療法をおこなうことで石灰が体内に吸収されて消失して、悪化せずに軽快するケースが多いです。 また、この時期は石灰がまだミルク状なので、痛みが強い時は注射針を挿入して吸引して取り除く治療をおこなうこともできます。 石灰沈着性腱板炎の悪化した際の治療法 石灰沈着性腱板炎が悪化すると、慢性的に痛みが強くなり関節を思うように動かせなくなってしまいますが、石膏状になった石灰は注射針を挿入しても吸引して取り除くことはできませんし、放置しておいて自然に軽快することも期待できません。 そういう場合は、内視鏡による手術が検討されるのが一般的ですが、近年では衝撃波によって石膏状の石灰を取り除く体外衝撃波療法のように皮膚を切開する必要のない治療法もおこなわれるようになってきています。 まとめ・石灰沈着性腱板炎の辛い痛みは放置しない!悪化するとどうなる?その治療法とは 石灰沈着性腱板炎が悪化した時の症状や治療方法について紹介しました。 石灰沈着性腱板炎は悪化せずに自然に治まっていくこともありますが、悪化すると痛みや関節の可動域制限などでつらい日々を過ごすことになってしまうこともあります。 悪化させないためにも早めに医療機関を受診して正しい治療を受けることをおすすめします。 こちらも併せてご参照ください 監修;リペアセルクリニック大阪院
2020.05.17







