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痛風を防ぐ・再発を防止する対策とは?尿酸値を下げる生活習慣も解説

足の親指の付け根に突然激しい痛みが走った経験から、「もう二度とあの痛風発作を繰り返したくない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
痛風は、一度発症すると再発しやすい病気ですが、日頃の生活習慣を見直すことで発症や再発のリスクを減らすことを目指せます。
本記事では、痛風を防ぐための具体的な対策方法や、発作時の正しい対処法、尿酸値を下げる生活習慣について解説します。
痛風の再発を防ぎ、健康的な生活を送るための第一歩として、ぜひ参考にしてください。
目次
痛風を防ぐために今日からできる対策方法
痛風を防ぐために今日からできる対策の基本は、尿酸値を上げる原因を減らし、尿酸を排出しやすい体づくりをすることです。
ここでは、痛風を防ぐために今日から実践できる8つの対策方法を、それぞれ詳しく解説します。
プリン体の多い食品を摂りすぎない
痛風の予防や尿酸値の管理には、プリン体を多く含む食品の摂りすぎに注意することが大切です。
プリン体は体内で分解される過程で尿酸に変わるため、過剰に摂取すると尿酸値の上昇につながる可能性があります。
尿酸値が高い状態が続くと、尿酸が結晶となって関節に蓄積し、痛風発作を引き起こすリスクが高まるのです。
一般的に、1日のプリン体摂取量は400mg以下に抑えることが推奨されています。
※参照:痛風・尿酸財団「食品・飲料中のプリン体含有量」
特に、レバーなどの内臓類や白子、干物などはプリン体を多く含むため、食べる頻度や量を意識し、バランスの良い食生活を心がけましょう。
日頃から適切な食事管理を続けることで、尿酸値のコントロールや痛風発作の予防につながります。
糖分(果糖入りジュースなど)の過剰摂取に注意する
痛風の予防や尿酸値の管理には、果糖を多く含む甘い飲み物の過剰摂取を避けることが大切です。
果糖は体内で代謝される過程で尿酸の産生を促進するため、摂りすぎると尿酸値の上昇につながる可能性があります。
特に、以下のような果糖ぶどう糖液糖などの甘味料を多く含む飲料は注意が必要です。
- 清涼飲料水
- フルーツジュース
- エナジードリンクなど
これらの飲料を日常的に多く摂取すると、尿酸値が上昇しやすくなり、痛風発作のリスクを高める可能性があります。
日頃から飲み物の種類にも気を配ることで、尿酸値のコントロールや痛風予防につながります。
アルコールを控える
尿酸値を抑えるためには、アルコールを控えることが重要です。
アルコールは体内で尿酸の生成を促すだけでなく、腎臓からの尿酸の排出を妨げる働きがあります。
特にビールはプリン体を多く含むため注意が必要です。
プリン体が少ないお酒であってもアルコール自体が尿酸値を上げるため、飲みすぎを避け、週に2日以上の休肝日を設けることが大切です。
こまめに水分補給を行う
痛風の予防や尿酸値の管理には、こまめな水分補給を心がけましょう。
体内の水分が不足すると尿量が減少し、尿酸が十分に排泄されにくくなるため、血液中の尿酸濃度が高まり、痛風発作のリスクが高くなる可能性があります。
一般的には、1日あたり2.5リットル程度の水分摂取が推奨されています。1回にまとめて飲むのではなく、起床時や食事中、運動後など、こまめに分けて飲むようにしましょう。
※参照:厚生労働省「健康のため水を飲もう講座」
また、水分補給には水やお茶など糖分を含まない飲み物がおすすめです。
肥満を解消し、適正体重を維持する
尿酸値をコントロールし、痛風を予防するためには、肥満を改善して適正体重を維持することが大切です。
内臓脂肪の蓄積は尿酸の産生を増やすだけでなく、腎臓からの尿酸排泄を妨げる要因となるため、体重が増加すると尿酸値も上昇しやすくなります。
尿酸値の改善を目指す場合は、適正体重の目安とされるBMI22前後を維持することが推奨されています。
※参照:日本肥満学会「肥満度分類」
ただし、短期間で急激に体重を落とすような極端なダイエットは体内で尿酸の産生を増加させ、かえって尿酸値を上昇させる可能性があるので注意が必要です。
減量を行う場合は、1か月に1〜2kg程度を目安に、継続しやすいペースで取り組みましょう。
無理のない有酸素運動を習慣化する
痛風の予防や尿酸値の改善には、無理のない有酸素運動を継続しましょう。
適度な運動はエネルギー消費を促し、肥満の解消や内臓脂肪の減少につながるため、尿酸値のコントロールにも役立ちます。
- ウォーキング
- 軽いジョギング
- 水泳
- サイクリング
これらの運動は身体への負担が比較的少なく、継続しやすいため、1回30分程度を目安に、週3〜5回ほど取り入れるとよいでしょう。
一方で、激しい筋力トレーニングや短距離走などの無酸素運動は、エネルギー代謝によりプリン体が生成され、一時的に尿酸値を上昇させる恐れがあるため注意が必要です。
運動習慣のない方が急に高強度の運動を始めることは避けましょう。
まずは無理のない範囲で運動を習慣化し、継続的に取り組むことが、尿酸値の改善や痛風予防につながります。
ストレスや睡眠不足を避ける
尿酸値を安定させるためには、ストレスや睡眠不足を避けることも大切です。
ストレスや睡眠不足はホルモンバランスや自律神経に影響を与え、尿酸の代謝や排泄を悪化させます。
また、ストレスは尿酸の産生を活性化させるため、リフレッシュする時間を持つことも重要です。
十分な睡眠をとるなど、ストレスをためない生活リズムを意識しましょう。
定期的に健康診断を受ける
痛風や高尿酸血症を早期に発見するためには、定期的に健康診断を受けて尿酸値を確認することが大切です。
高尿酸血症は自覚症状がないまま進行するため、健康診断による定期的なチェックが早期発見・早期対応につながります。
一般的に、尿酸値が7.0mg/dLを超えると、血液中に尿酸が溶けきれなくなる「高尿酸血症」と診断されます。
※参照:日本生活習慣病予防協会「高尿酸血症/痛風」
高尿酸血症を放置すると、激しい関節痛を伴う痛風発作だけでなく、尿路結石や腎障害、動脈硬化などのリスクが高まるので注意しましょう。
健康診断で尿酸値の上昇を指摘された場合は、「症状がないから大丈夫」と自己判断せず、早めに内科などの医療機関を受診しましょう。
痛風発作が起きたときの正しい対処法
痛風発作が起きたときの対処法は、以下のとおりです。
- 患部を安静にする
- 患部を冷やす(アイシングする)
- 水分を十分に補給する
- 患部を温めない
- 患部をマッサージしない
- 激しい運動を避ける
- 飲酒を控える
また、発作中に自己判断で尿酸値を下げる薬を飲み始めたり、量を急に変更したりすると、発作が悪化することがあります。
必ず医師の指示に従い、消炎鎮痛薬(NSAIDs)やコルヒチンなどの適切な薬物治療を受けましょう。
生活習慣を見直して、痛風の再発を予防しよう
痛風の再発を防ぐためには、原因となる高尿酸血症を改善し、尿酸値を適切にコントロールすることが大切です。
痛風は、一度発作が治まっても、高尿酸血症の状態が続いていると再発を繰り返す可能性があります。
食事内容の見直しや適度な運動、こまめな水分補給など、生活習慣の改善を継続することが再発予防の基本となります。
また、高尿酸血症を放置すると、痛風発作だけでなく、尿路結石や腎機能障害、動脈硬化などの合併症につながるおそれがあります。
生活習慣の改善に加えて、必要に応じて医師の指導のもと尿酸降下薬による治療を継続することも大切です。
自己判断で薬を中断せず、定期的に尿酸値を確認しながら、再発しにくい身体づくりを目指しましょう。
痛風の対策に関するよくある質問と回答
ここでは、痛風の対策に関して多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
それぞれの疑問について、順番に解説していきます。
痛風になりやすい人の特徴は?
以下に当てはまる方は、痛風や高尿酸血症を発症するリスクが高いとされています。
- 肥満(BMI25以上)の人
- アルコールを日常的に多く飲む人
- 肉類や魚介類など、プリン体を多く含む食品を好む人
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病がある人
- 家族に痛風や高尿酸血症の人がいる人(遺伝的要因)
- 中高年の男性
- 閉経後の女性
- 運動不足や不規則な生活習慣が続いている人
- 水分摂取量が少なく、脱水状態になりやすい人
これらの特徴に当てはまる場合は、尿酸値が高くなりやすいため、食生活の改善や適度な運動、十分な水分補給などを意識し、定期的に健康診断を受けることが大切です。
痛風に良い食べ物は?
痛風対策には、以下のように尿酸の排泄を促す乳製品や、尿をアルカリ性に傾ける野菜・海藻類などが良いとされています。
| 分類 | 主な食品の例 | 期待される働き |
| 乳製品 | 低脂肪牛乳、低脂肪ヨーグルト | 尿酸の排泄を促す |
| 野菜類 | 葉物野菜、根菜類など | 尿をアルカリ化する |
| 海藻類 | わかめ、昆布、ひじきなど | 尿酸の排泄をサポート |
| きのこ類 | しいたけ、えのき、しめじなど | 尿をアルカリ性に保つ |
| 大豆製品 | 豆腐、納豆、豆乳など | 良質なたんぱく質を補給できる |
| 果物 | バナナ | カリウムが豊富で尿酸の排泄をサポート |
| ビタミンCを含む食品 | レモン、キウイ、いちごなど | 尿酸値の低下が期待される |
これらの食品をバランスよく取り入れながら、プリン体を多く含む食品やアルコール、糖分の多い飲料の摂りすぎを避けることが、痛風予防や尿酸値のコントロールにつながります。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師
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