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減圧症の治し方とは?治療法や応急処置・回復までの流れを解説

ダイビングや潜水作業のあとに、関節痛・しびれ・めまい・息苦しさ・強い倦怠感などがあり、減圧症ではないかと不安を感じていませんか。
結論からお伝えすると、減圧症は自己判断で治すものではなく、疑われる症状があれば早急に医療機関や救急へ相談する必要があります。
軽症に見えても進行することがあり、再潜水や自力移動で対処しようとするのは危険です。
まずは安静と酸素投与、医療相談を優先しましょう。
本記事では、減圧症の症状や応急処置、再圧治療・酸素投与の流れ、回復までの目安、受診すべき症状までわかりやすく解説します。
目次
減圧症が疑われる場合は早急に医療機関へ相談することが重要
減圧症は自己判断で治すものではなく、疑われる症状があれば早急に医療機関や救急へ相談することが重要です。
ダイビング後や潜水作業後に、関節痛・しびれ・めまい・息苦しさ・意識障害などが出る場合は、減圧症や動脈ガス塞栓症の可能性があります。
これらは軽症に見えても進行することがあるため、様子見をせず、応急処置をしながら専門的な治療につなげましょう。
減圧症とは?体内に気泡ができて症状が出る状態
減圧症は、急な浮上などによって体内に溶けていた窒素が気泡となり、血管や組織に影響して症状を起こす状態です。
関節や筋肉の痛み、皮膚症状、神経症状、呼吸器症状など、幅広い症状が現れることがあります。
似た状態に動脈ガス塞栓症もあり、症状だけで区別するのは難しいため、潜水後の異変は専門的な判断が必要です。
減圧症の仕組みや原因については、以下の記事でも詳しく解説しています。
減圧症で起こりやすい症状
減圧症の症状は軽い痛みから命に関わる症状まで幅広いため、潜水後の体調変化を見逃さないことが大切です。
- 関節痛・筋肉痛・皮膚のかゆみや発疹
- 強い疲労感・しびれ・脱力
- めまい・ふらつき
- 呼吸困難・胸痛・意識障害
以下で、症状のタイプを順に確認していきましょう。
関節痛・皮膚症状・倦怠感
比較的気づきやすい症状として、肩・肘・膝などの関節痛、皮膚のかゆみやまだら模様、強い疲労感などがあります。
軽く見える症状でも減圧症の可能性は否定できません。
潜水後に出た場合は、経過観察だけで済ませず相談しましょう。
しびれ・脱力・めまいなどの神経症状
しびれ・感覚低下・力が入りにくい・歩きにくい・めまい・ふらつきなどは、神経型の減圧症で見られることがあります。
後遺症につながる可能性もあるため、早急な医療相談が必要な症状です。
息苦しさ・胸痛・意識障害
呼吸困難・胸痛・咳・意識がぼんやりする・倒れるなどは、緊急性が高い症状です。
減圧症だけでなく動脈ガス塞栓症など重篤な状態も考えられるため、ためらわず救急要請(119番)を行い、速やかに対応しましょう。
減圧症が疑われるときの応急処置
減圧症が疑われる場合は、再潜水で治そうとせず、安静・酸素投与・救急相談を優先します。
- 可能であれば高濃度酸素を吸入する
- 横になって安静を保ち、体を冷やしすぎない
- 意識があり吐き気がなければ、脱水を避けるため水分補給を検討する
- 意識障害や吐き気がある場合は無理に飲ませない
- 運転や単独での移動は避ける
「再び潜れば治る」という対処は症状を悪化させるおそれがあるため、行わないでください。
減圧症の主な治療法は再圧治療と酸素投与
減圧症の治療では、高気圧酸素治療を含む再圧治療が中心になります。
再圧治療は、専用の装置で圧力を高めながら酸素を投与し、体内の気泡を小さくして組織への酸素供給を改善する目的で行われます。
発症から治療までが早いほど後遺症を減らしやすいとされるため、症状が軽くても専門施設への相談が重要です。
減圧症の治療から回復までの流れ
減圧症の回復までは、症状確認 → 酸素投与 → 搬送 → 再圧治療 → 経過観察 → 必要に応じた追加治療という段階で進みます。
治療回数や回復期間は、症状の重さ・発症から治療までの時間・神経症状の有無によって異なります。
治療後もしびれや痛み、倦怠感が残る場合があるため、医師の判断があるまでダイビングの再開は避けましょう。
減圧症の治療後に注意したいこと
症状が軽くなっても、すぐにダイビングや潜水作業へ戻るのは避け、医師の許可を得ることが大切です。
再発予防のため、治療後の運動・飲酒・飛行機搭乗・高所移動・再潜水のタイミングは医師に確認しましょう。
脱水・疲労・無理な潜水計画・急浮上などは、再発リスクにつながる要因です。
減圧症で救急受診すべき症状
潜水後に神経症状・呼吸器症状・意識障害がある場合は、救急受診が必要です。
- しびれ・脱力・歩行困難
- めまい・視覚異常
- 息苦しさ・胸痛
- 強い倦怠感・意識がもうろうとする
関節痛や皮膚症状だけの場合でも減圧症の可能性はあります。
受診時には、潜水歴と症状を必ず医療者に伝えましょう。
まとめ|自己判断せず早めに専門治療へ
減圧症は早期の酸素投与と再圧治療が重要であり、自己判断で様子を見ると後遺症のリスクが高まる可能性があります。
対応のポイントは、以下のとおりです。
- 潜水後の異変は再潜水・自力移動で対処しない
- 安静・高濃度酸素・救急相談を優先する
- 神経症状・呼吸器症状・意識障害は救急要請(119番)
- 受診時は潜水歴と症状を必ず伝える
潜水後に普段と違う痛みやしびれ、めまい、息苦しさがある場合は、再潜水や自力移動ではなく、安静と医療相談を優先しましょう。
早く適切な治療につなげることが、回復への近道です。
なお、急性期の再圧治療を受けたあとも、しびれや麻痺などの神経症状が後遺症として残ることがあります。
こうした慢性的な後遺症に対しては、損傷した神経の修復をサポートする再生医療が、回復期以降の選択肢の一つとして検討されることもあります。
軽度の減圧症や後遺症への対処については、以下の記事も参考にしてください。
急性期の治療を受けたあとも後遺症が残っている方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも再生医療の情報を紹介していますので、参考にしてください。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師

























