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アキレス腱断裂の保存療法とは?適応や治療期間・手術との違いを解説

「アキレス腱断裂は手術しないで治せるの?」「保存療法ってどんな治療?」と、不安を感じていませんか。
アキレス腱断裂と診断されると、治療法の選択や復帰までの期間が気になり、迷う方も少なくありません。
結論からお伝えすると、保存療法は手術をせず、ギプスや装具で固定しながら断裂した腱の回復を目指す治療法です。
ただし、手術をしない分、自己判断で動かすと再断裂につながる可能性があり、計画的に進めることが大切です。
本記事では、保存療法の適応や手術との違い、治療期間、リハビリの流れ、再断裂を防ぐ注意点までをわかりやすく解説します。
目次
アキレス腱断裂の保存療法は手術せずに腱の回復を目指す治療法
アキレス腱断裂の保存療法は、手術を行わず、ギプスや装具で足首を固定しながら断裂した腱の回復を目指す治療法です。
手術をしないため、傷口や麻酔による体への負担を避けられる点がメリットです。
一方で、自己判断で動かすと、再断裂や治癒不良につながる可能性があります。
保存療法も、計画的な固定・荷重・リハビリが必要な治療であることを理解しておきましょう。
「手術しない=放っておいて治る」ではない、という点を押さえておくことが大切です。
アキレス腱断裂で保存療法が選ばれるケース
保存療法は、断裂の状態や年齢、活動量、持病、生活背景などを踏まえて選択されます。
主に、以下のような場合に検討されることがあります。
- 手術のリスクをできるだけ避けたい
- 競技レベルが高くない
- 断裂した腱の端の位置が比較的よい
- 持病などで手術が負担になりやすい
一方で、スポーツへの早期復帰を強く希望する方や、再断裂リスクを重視する方では手術が検討されることもあります。
どちらが適しているかは、医師の判断が必要になります。
保存療法と手術療法の違い
保存療法と手術療法の違いは、腱を直接縫合するか、固定によって自然な修復を待つかにあります。
それぞれの特徴を整理すると、以下のとおりです。
| 保存療法 | 手術の傷や麻酔のリスクを避けやすいが、固定期間や復帰までの期間が長くなる場合がある |
| 手術療法 | 早期復帰や再断裂リスクの面で検討されることがあるが、感染や傷のトラブルなどのリスクもある |
どちらの治療法にもメリットと注意点があり、優劣を一概に決めることはできません。
年齢や仕事、スポーツ復帰の希望などをふまえ、個別に判断することが大切です。
保存療法と手術療法で歩けるまでの期間の違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
アキレス腱断裂の保存療法の流れ
保存療法は、ギプス固定、装具での歩行、リハビリ、日常生活・スポーツ復帰へと段階的に進みます。
主な流れは、以下のとおりです。
下記でそれぞれの時期を詳しく説明していくので、治療の見通しを理解するためにも参考にしてください。
急に歩く・伸ばす・運動するといった行為は再断裂のリスクがあるため、各段階を守ることが大切です。
ギプス固定・装具で腱を保護する時期
受傷直後から数週間は、足首を下向き(底屈位)にした状態で固定し、断裂した腱が近づきやすい環境を作ります。
この時期は断裂部に過度な張力がかからないよう保護することが目的です。
固定中は松葉杖を使う場合があり、腫れや痛み、しびれ、皮膚トラブルがあれば医療機関へ相談しましょう。
固定を自己判断で外さないことが、回復への大切なポイントです。
リハビリで歩行と筋力の回復を目指す時期
装具での歩行が始まった後は、足首の動く範囲(可動域)、ふくらはぎの筋力、歩き方を段階的に回復させていきます。
アキレス腱に急な負荷をかけないよう、医師や理学療法士の指示に沿って進めることが重要です。
痛みが少ないからといって、早く運動を再開しないよう注意しましょう。
アキレス腱断裂のリハビリの進め方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
保存療法の治療期間と復帰までの目安
保存療法では、装具なしの歩行や仕事復帰までに数か月、スポーツ復帰まではさらに時間がかかることが多いとされています。
装具なしでの歩行、日常生活・仕事への復帰、スポーツ復帰へと、段階を追って進んでいきます。
保存療法では、日常生活や仕事への復帰が手術より2〜4週間ほど遅れることが多いとされています(※)。
※出典:日本足の外科学会
ただし、復帰時期は年齢・職種・競技内容によって異なります。
焦らず、主治医の判断を優先して進めることが大切です。
保存療法中に注意したい再断裂リスク
保存療法中は痛みが軽くなっても、腱がまだ十分に回復していない時期があり、無理な動きで再断裂する可能性があります。
特に、以下のような行動は避けましょう。
- 装具を外して歩く
- つま先立ちをする
- 階段を急いで上り下りする
- スポーツを早く再開する
再断裂を防ぐには、固定期間・荷重制限・リハビリの段階を守ることが何より重要です。
「もう大丈夫そう」と自己判断せず、必ず医師の指示に従って進めましょう。
保存療法中に受診・相談したほうがよい症状
固定中やリハビリ中に、以下のような症状がある場合は医療機関へ相談しましょう。
- 強い痛みや腫れ、しびれがある
- 皮膚の色が変わってきた
- ふくらはぎに強い張りがある
- 転倒した、急に「ブチッ」とした感覚があった
- 歩行時の痛みが増えた、発熱や皮膚トラブルがある
特に、ふくらはぎの強い張りや痛みは、血の塊ができる血栓症などの合併症のサインである場合もあります。
異常を我慢せず、気になる症状があれば早めに主治医へ相談してください。
アキレス腱断裂の早期回復を目指す再生医療という選択肢
アキレス腱断裂に対しては、近年再生医療が早期回復を目指す選択肢のひとつとして注目されています。
再生医療は、人が本来持っている組織を修復する力を活用し、損傷した組織や機能の回復・修復を目指す治療法です。
アキレス腱断裂では、患者さまご自身の血液を用いるPRP療法や、脂肪由来の幹細胞治療などが行われています。
あくまで保存療法や手術といった標準治療を基本としたうえで、それを補う選択肢のひとつとして考えられています。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 手術はできるだけ避けたいとお考えの方
- できるだけ早い回復を目指したい方
- 再断裂のリスクが気になる方
- 身体への負担が少ない方法を検討したい方
再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ|保存療法は医師と相談しながら進めよう
アキレス腱断裂の保存療法は手術を避けられる選択肢ですが、固定・装具・リハビリを計画通り進めることが大切です。
思うように動けない期間が続くと、不安や焦りを感じることもあるかと思います。
それでも、各段階を着実に進めることが、再断裂を防ぎ回復へつながる近道になります。
保存療法を進めるうえで意識したいポイントを整理します。
- 保存療法も計画的な固定とリハビリが必要
- 復帰までは数か月かかることが多い
- 痛みが軽くても自己判断で動かさない
- 固定期間・荷重制限・リハビリの段階を守る
手術との違いや再断裂リスクを理解し、自分の年齢や仕事、スポーツ復帰の希望に合わせて治療法を選ぶことが大切です。
自己判断で装具を外したり運動を再開したりせず、一人で抱え込まず、主治医と相談しながら復帰を目指しましょう。
手術を避けたい、できるだけ早く回復したいとお考えの場合は、再生医療という選択肢もあります。
「手術はできるだけ避けたい」「早期回復を目指したい」という方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の公式LINEから無料相談をご利用ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

























