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痛風の初期症状とは?発作の前兆サインと他の病気との見分け方も解説

痛風とは、血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くことで、尿酸の結晶が関節に沈着し、激しい炎症と痛みが起こる病気です。
放置すると繰り返し発作が起こり、関節が変形したり、腎臓に負担がかかったりする可能性があります。
この記事では、痛風の初期症状や前兆サイン、他の病気との見分け方、リスクが高い人の特徴を詳しく解説します。
早期に気づいて適切に対処すれば、痛風の進行を防げます。
足の関節に違和感を感じている人は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。
すでに痛風が進行して合併症を発症している場合には、治療法として再生医療が受けられる場合があります。
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目次
【結論】痛風の初期症状は「足の親指の違和感・突然の激しい関節痛」から始まる
痛風の初期症状は、主に足の親指の付け根に突然起こる激しい関節痛です。
激しい痛みが起こる前に、前兆として以下のような症状が現れる場合があります。
- 関節の違和感やこわばり
- 軽い痛みや熱っぽい感覚
- 全身の倦怠感や微熱
これらの前兆は数時間から数日続いた後、激しい痛風発作へと進行します。
痛風発作が起こると、患部が赤く腫れ上がり、熱を持ち、触れるだけで激痛が走ります。歩くことも困難になるほどの痛みです。
痛風の初期段階では、発作は1週間から2週間程度で自然に治まりますが、放置すると発作を繰り返します。
発作を予防し、症状の進行を抑えるためにも早めに医療機関を受診しましょう。
痛風の初期症状チェック|こんな違和感は要注意!
痛風の初期症状として以下の4つが現れる場合があります。
当てはまる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
足の親指や足首にピリピリ・ムズムズとした感覚
痛風の最も初期の段階では、激しい痛みの前に軽い違和感を感じる人が多くいます。
この段階では、「なんとなく違和感がある」「少し気になる」程度で、日常生活に大きな支障はありません。
しかし、この違和感が痛風発作の前兆である可能性があります。
関節の軽い腫れ・赤み・熱っぽさ
痛風の前兆として、関節に軽い炎症が起こることがあります。
この段階では、はっきりとした腫れではなく、「いつもより少しふくらんでいるかな」と感じる程度です。
皮膚の赤みも、鮮やかな赤色ではなく、うっすらとピンクがかった色になる場合があります。
また、患部が熱を持ち、触るとほんのり温かく感じられます。
これらの症状は、関節内で尿酸の結晶が蓄積し始め、体がそれに反応して炎症を起こしているサインです。
夜間や早朝に痛みや違和感を感じる
痛風の症状は、夜間や早朝に現れやすいという特徴があります。
これは、睡眠中に体温が下がることで尿酸が結晶化しやすくなるのが原因と考えられます。
さらに、横になることで足への血流が変化し、尿酸の結晶が関節内で動きやすくなることも原因の一つです。
倦怠感や微熱がある
痛風発作の前には、全身の倦怠感や微熱が現れる場合があります。
これらの症状だけでは痛風と判断できませんが、足の関節の違和感と同時に現れている場合は、痛風の前兆である可能性が高くなります。
風邪だと思って様子を見ていたら、数日後に激しい関節痛が起こったというケースも少なくありません。
体調不良と関節の違和感が同時にある場合は、注意が必要です。
痛風のリスクが高い人のチェックリスト
痛風は、生活習慣や体質によって発症リスクが高まります。
以下の5つの項目に当てはまるかチェックしましょう。
| 発症リスクが高い人の特徴 | 内容 |
|---|---|
| 肥満または体重が多い |
・BMIが25以上 |
| 生活習慣病がある | ・糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病がある ・生活習慣病の人は血糖を処理する機能が低下し、尿酸値を上げる原因になる |
| アルコールをよく飲む | ・1日あたり日本酒1合以上(ビールなら中瓶1本以上)を飲む人 ・アルコールは尿酸を作り出すのを促し、排出を妨げる ・とくにビールはプリン体を多く含むため、注意が必要 |
| 肉や魚介類を多く食べる | ・肉類や魚介類はプリン体を多く含む ・プリン体は尿酸の材料になるため痛風リスクが高まる ・とくにレバー、白子、エビ、カツオなどはプリン体が多い |
| 家族に痛風の人がいる | ・痛風には遺伝的な要素がある ・家族に痛風の人がいる場合、発症リスクは約2倍 ・体質的に尿酸値が上がりやすい、尿酸の排出機能が低い傾向が遺伝する |
当てはまる項目が多いほど、痛風のリスクは高くなります。
リスクが高いと感じた人は、食事内容の見直し、アルコールの量を減らす、適度な運動を行うなど、生活習慣の改善に取り組みましょう。
痛風の初期症状と似ている病気
足の関節に痛みや腫れが起こる病気は、痛風だけではありません。
似た症状が現れる他の病気もあるため、自己判断せずに医療機関で正確な診断を受けることが大切です。
痛風と間違えやすい病気として、以下の4つがあります。
| 病名 | 特徴と痛風との違い |
|---|---|
| 偽痛風 |
・カルシウムの結晶が関節に溜まって起こる病気 |
| 関節リウマチ |
・免疫の異常により関節に炎症が起こる病気 |
| 変形性関節症 | ・関節の軟骨がすり減って起こる病気 ・痛風のような突然の激しい痛みではなく、動かしたときにじわじわと痛む点が特徴 ・階段の上り下りや立ち上がるときに痛みを感じる |
| 蜂窩織炎(ほうかしきえん) | ・皮膚の深い部分に細菌が感染して炎症を起こす病気 ・患部が赤く腫れて熱を持つ点は痛風と似ているが、境界がはっきりせず広範囲に赤みが広がる ・発熱を伴う場合が多く、抗生物質による治療が必要 |
これらの病気は見た目や症状が痛風と似ているため、専門医による診察と検査が欠かせません。
血液検査、関節液の検査、画像検査などを組み合わせて正確な診断を行います。
「痛風だろう」と自己判断して放置すると、実は別の病気で治療が遅れる可能性があります。
足の関節に痛みや腫れがある場合は、必ず医療機関を受診しましょう。
痛風の初期症状を感じたら、早期に医療機関を受診しよう
痛風の初期症状は、足の親指の付け根の違和感やピリピリとした感覚から始まります。
「少し違和感があるだけだから大丈夫」と思っていると、数日後に突然激しい痛みに襲われる場合があります。
また、痛風だと思っていても、実際には偽痛風や関節リウマチなど別の病気である可能性もあるため、早めに医療機関を受診して診断を受けることが大切です。
痛風の治療では、主に発作を抑える薬と、尿酸値を下げる薬を使用します。
すでに痛風が進行して合併症を発症している人には、再生医療という治療の選択肢もあります。
再生医療は、体の持つ修復機能を活用する治療法で、関節の炎症や痛みに対する治療アプローチの一つです。
当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療について詳しく知ることができます。お気軽にご登録ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

















