- 再生治療
- その他
痛風は歩くと悪化する?運動時の注意点・やってはいけないことを医師が解説

痛風の症状が出ているとき、「歩くと悪化するのでは」「できるだけ動かないほうが良いのか」と不安になる方は多いのではないでしょうか?
結論、痛風は歩くこと自体が直接悪化の原因になるわけではありません。
しかし、痛みが強い時期は、歩き方や運動内容によって違和感やつらさが増すことがあります。
この記事では、歩行が痛風に与える影響や運動時に注意すべきポイントについて解説します。
不安を少しでも和らげ、ご自身の状態に合わせた行動を考える手助けになれば幸いです。
また、痛風の原因となる高尿酸血症を適切に管理せずにいると、以下のようなリスクが高まります。
- 関節に尿酸結晶がたまり、激しい痛みを伴う痛風発作が起こる
- 腎臓や尿路に結石ができ、尿路結石(尿管結石・膀胱結石)を引き起こす
- 脳卒中や心臓病などの循環器疾患につながる可能性がある
「これって痛風かもしれない」「歩くと痛いけれど、どう対処すればいいのかわからない」と感じている方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
目次
歩くこと自体で痛風が悪化するわけではない
歩くこと自体は、痛風悪化の直接的な原因になりません。
痛風は、血液中の尿酸が高い状態が続き、尿酸が結晶化して関節に炎症を起こす病気です。
ただし、痛風発作が起きている間は注意が必要です。
発作中の関節では強い炎症が起きているため、歩行による刺激で痛みが増し、日常生活の動作が大きな負担になることがあります。
痛風発作の約半数は足の親指の付け根に起こる※とされ、靴を履く、体重を移動させるなどの何気ない動作でも負荷がかかりやすいのが特徴です。
※出典:PubMed
そのため、歩くだけでも激しい痛みを感じる場合があります。
症状があるにもかかわらず無理に歩き続けると、患部への刺激が続き、炎症が長引く可能性もあります。
発作が出ている時期は、歩行を最小限に抑え、安静を基本とした対応を心がけましょう。
以下の記事では、痛風の初期症状や発作の前兆について解説しているので参考にしてください。
激しい運動は控える必要がある
痛風が気になる方は息が上がるような激しい運動を避けましょう。
激しい運動は尿酸値を一時的に上昇させる※ため、関節内に尿酸結晶ができやすくなり、痛風発作につながる可能性があります。
※出典:厚生労働省「高尿酸血症」
激しい運動と尿酸値の関係は、以下のとおりです。
- 筋力トレーニングや短距離走などの無酸素運動では、エネルギーを作り出す際にプリン体が多く生成され、血液中の尿酸が増えやすくなる
- 大量に汗をかくと体内の水分が失われ、血液中の尿酸濃度がさらに高まる
とくに、尿酸値が高い方や過去に痛風発作を経験したことがある方は、過度な負荷がかかる運動は避けてウォーキング程度の負担の少ない方法を選びましょう。
痛風の改善や再発予防を目的とした体重管理や生活習慣の見直しには、適切なカロリー設定と栄養バランスのとれた食事を基本としながら、無理のない強さの運動継続が重要です。
以下の記事では、痛風が一日で治らない理由や発作時の適切な対処法などについて解説しているので参考にしてください。
痛風の症状を和らげるための対処法【歩行以外】
歩行以外に痛風の症状を和らげるための対処法は、以下のとおりです。
| 対処法 | 内容 |
|---|---|
| 安静 |
|
| 冷却 |
|
| 十分な水分補給 |
|
| 薬物療法 |
|
※出典:全国健康保険協会「9月尿酸値が気になったら」
※出典:日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」
痛風発作時は自己判断で我慢せず、症状に応じて専門医へ相談して早期の痛み軽減と再発予防につなげましょう。
痛風の症状があるとき避けるべき行動・やってはいけないこと
痛風の症状が出ているときは、痛みを悪化させたり発作を長引かせたりする行動を避けましょう。
| やってはいけないこと | 内容 |
|---|---|
| アルコールの摂取 |
|
| 自己判断による薬の使用や変更 |
|
| プリン体を多く含む食品の過剰摂取 |
|
「少しなら大丈夫」と自己判断せず、体に負担をかけない行動を心がけて痛みの早期軽減と再発予防につなげましょう。
症状が続く場合や対応に迷うときは、内科や専門医への相談を検討してください。
痛風発作中は安静が基本!痛みが落ち着いた後は適度な運動がおすすめ
歩行そのものが直接的に痛風を悪化させるわけではありませんが、強い痛みや腫れを伴う際には注意が必要です。
発作中の関節では炎症が強く起きているため、無理に動かすと刺激が加わり、痛みの増強や炎症が長引くおそれがあります。
痛みが強い時期は、患部をできるだけ安静に保ち、炎症を落ち着かせることを優先しましょう。
痛みや腫れが落ち着いた後は、以下のような適度な有酸素運動が尿酸値の管理や再発予防に役立ちます。
- ウォーキング
- 自転車こぎ
- 水中歩行
- 軽い水泳
- ストレッチ
無理のない範囲で継続し、痛風の再発予防につなげましょう。
なお、痛風は関節の痛みだけでなく、尿酸値の高い状態が続くことで、痛風腎や尿路結石、糖尿病、脳卒中などと深く関わることが知られています。
脳卒中後の後遺症や糖尿病では、一般的な治療だけでは十分な回復が得られないケースも少なくありません。
そのため、症状や状態に応じて、再生医療が治療の選択肢の一つとして検討されることがあります。
再生医療とは、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した関節や神経などの再生・修復を目指す治療法です。
再生医療については以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
当院リペアセルクリニックでは、再生医療の治療法や適応症例について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。
痛風は歩くと悪化するに関するよくある質問と回答
痛風は歩くと悪化するに関するよくある質問は、以下のとおりです。
症状があるときの行動の目安として参考にしていただけるよう解説しますので、日常生活の判断に役立ててください。
痛風の症状があるときに運動をしても良い?
痛風の発作中や関節に違和感が残っている時期は、激しい運動を控えましょう。
無理に運動すると、炎症が悪化して強い痛みを引き起こすおそれがあります。
再発を防ぐためにも、尿酸値や関節の回復具合を確認しながら、運動再開の時期は医師の判断に委ねましょう。
痛風のときに歩くと痛みが強くなる理由は?
痛風のときに歩くと痛みが強くなるのは、炎症を起こしている関節へ歩行による刺激が加わり、尿酸結晶が神経を直接刺激しやすくなるためです。
痛風発作では、尿酸結晶に対する免疫反応によって関節に強い炎症が起こり、安静時でも強い痛みを引き起こします。
さらに、歩行によって関節に体重がかかると、関節内にたまった鋭い形の尿酸結晶が動きに伴って神経を刺激しやすくなり、痛みが増す一因になると考えられています。
痛風発作中に歩く必要がある場合の注意点は?
痛風発作中に歩く必要がある場合は杖や歩行補助具を使用し、歩行後は、座る・横になるなどして患部を休ませましょう。
発作中の歩行における注意点は、以下のとおりです。
- 杖や歩行補助具を使い、患部にかかる体重を分散させる
- 移動は必要最小限にとどめ、無理な歩行を避ける
- 歩行後は安静にして、熱感や腫れがある際は氷のうやアイスパックで冷やし、炎症の悪化を防ぐ
- 痛みが強くなる、腫れが引かないなど症状に変化があるときは、早めに医師へ相談する
発作中はできるだけ刺激を与えないことが回復への近道です。
やむを得ず歩く場合も、患部をいたわる行動を意識しましょう。
監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師



















