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- ひざ関節
工場で長時間の立ち仕事!重量物の扱いなどが膝の痛みに与える影響について 工場勤務のように立ちっぱなしの時間が長かったり、重い荷物を運んだりすることの多い仕事をしていると、腰や膝の痛みが出てきてしまう人も多いのではないでしょうか。 今回は、工場勤務などで長時間立ちっぱなしでいることや重い荷物が膝の痛みに与える影響とその改善方法について紹介します。 工場勤務で膝の痛みが出る理由とは? 工場勤務では、同じ姿勢での作業や重い荷物を運ぶ機会が数多くあります。そのような状態が長く続くことにより、膝の関節や筋肉、靭帯が損傷しやすくなり、変形性膝関節症の原因になることがあります。 変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症は、膝の関節やその周辺組織が損傷し、軟骨がすり減っていくことで症状が進んでしまう疾患です。 そのため、できるだけ同じ姿勢や状況が続かないようにすることが痛みの改善や進行の抑制に繋がります。 変形性膝関節症を予防するには? 休憩時間や手の空いた時間に、ストレッチやマッサージをするよう心がけましょう。 姿勢が前かがみや腰を反った状態などにならないよう自分でも気を付け、負担の少ない靴を選ぶようにしましょう。自分の靴のサイズを見直し、歩行時や重い荷物を持った際に衝撃を分散させることができるよう、クッション性の高い中敷きを敷くなどの工夫も必要です。 血行を良くするために膝にサポーターをする、関節を補強するためにテーピングをするなどの対処をすると、膝の痛みの予防や改善に効果的な場合もあります。 しかし、きつすぎるサポーターや自己流のテーピングは逆効果となってしまう場合もあるため、病院を受診してサイズやテーピングのやり方の指導を受けてから行うようにしましょう。 血行不良や筋肉のこわばりも変形性膝関節症や痛みの原因となります。 自宅でのマッサージや、適度なストレッチや筋力トレーニングを行って筋肉が固まらないようにすることも痛みの改善に繋がります。 勤務をしながら変形性膝関節症を予防するための対策 ストレッチやマッサージ 前かがみ、反りった状態にならない意識 自分にあったサイスで負担が少ないクッション性のある靴や中敷きを利用 膝の負担を期限するサポーターやテーピングを活用 膝を支える筋力を強化するトレーニング 膝の痛みがつらいのなら、早めに医療機関を受診して! セルフケアをおこなっても症状が改善しない場合は、関節の炎症や損傷も考えられるため早めに受診するようにしましょう。 工場勤務は忙しいので休むのは難しいという人もいるかもしれません。 しかし、変形性膝関節所の症状が進んでしまうと、外科的な手術をしなければいけなくなることもあります。そうなる前に、適切な治療を受けたほうが良いですよね。 膝の痛みには再生医療という治療法を選択できる! 近年、再生医療という医療に注目が集まっています。 再生医療は、自身の細胞を用いて損傷を治療する方法で、手術のような大きな負担もなく、副作用も少なく済むというメリットがあります。また、治療期間も短く済むため、早期のお仕事復帰が可能になるでしょう。 工場勤務している中で、膝の痛みをごまかして毎日過ごしている人も多いかもしれませんが、関節や骨の損傷は、ほぼ自然治癒することはありません。 今以上に症状や損傷が進むのを防ぐためにも、早めに受診し、自分のライフスタイルや状況に応じた治療を受けるようにしましょう。 まとめ・工場で長時間の立ち仕事!重量物の扱いなどが膝の痛みに与える影響について 工場勤務は同じ姿勢や重い荷物を持つなどの負担が多く、膝の痛みが発現しやすい職業です。長時間の立ち仕事!重量物の扱いなど膝の負担をごまかさない!症状を悪化させないようにするためにも、早めに受診し、あなたに合った治療を受けるようにしてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.14 -
- 再生治療
腱鞘炎は慢性化すると日常生活にも大きな影響を与えるだけでなく、慢性化によって痛みが治まらず、痛み以外の症状も発生する恐れがある疾患です。 腱鞘炎がなかなか治らず、自分の症状が慢性化しているために、どうすれば治るのか気になる人もいるでしょう。 そこで本記事では、慢性化した腱鞘炎の治療法や腱鞘炎の症状、痛みが治まらない理由について解説します。 腱鞘炎の原因 腱鞘炎の原因は主に3つ考えられ、多くの場合、指や手首への負担が原因になります。 長時間のスマホ・パソコン スポーツ 女性ホルモンの関係 長時間にわたるスマホの操作やパソコンのタイピングが原因で、指や腱に負荷がかかり腱鞘炎になる可能性があります。 スマホやパソコンを長時間使う場合は1時間ごとに10分くらいの休憩を取り、首や手首、指を休ませると良いでしょう。また、スマホは親指だけでの操作を避けましょう。 テニスや野球などのスポーツは、握る、投げる、打つ動作が多く、手首や指に負担をかけます。痛みが治まらずに続く場合は、早期に病院を受診してください。 また、他にも女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」が腱の滑りやすさに関係しています。 妊娠・出産期と更年期は「エストロゲン」が減少します。エストロゲンは腱や関節を滑らかに保つ作用があるため、腱が炎症を起こす要因になる場合があります。 腱鞘炎の症状 腱鞘炎の症状について解説します。腱鞘炎の症状は、主に以下の2つが知られています。 ばね指(弾発指) ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎) 2つの症状について、詳しく解説します。 ばね指(弾発指) 指の酷使で指に炎症が起き、腱鞘が厚くなることで曲げ伸ばしの際に痛みが生じたり、引っかかったりする腱鞘炎です。 悪化すると関節が硬くなり、指が動かしにくくなります。 指を動かす際にカクッと外れることがあります。 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎) ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)は、親指を伸ばす働きがある腱が炎症を起こし、痛みが生じる腱鞘炎です。 親指を動かす際に付け根に痛みが生じます。 ドケルバン病が悪化すると、物をつかむ、持ち上げるなどの動作が困難になるほか、ばね指を併発するおそれがあります。 また、腱鞘にガングリオンというしこりができる場合があります。 ガングリオンは良性の腫瘍ですので放置しても問題ありませんが、違和感やしびれ、痛みがある場合は治療が必要です。 腱鞘炎が慢性化するのは安静にできないから 腱鞘炎は安静にすることが大切です。 安静にできずに放置し、手指の酷使を続けると慢性化してしまいます。 もし手や指の腱に痛みや違和感があったら、まずは安静にして様子を見てください。腱鞘炎の慢性化のほとんどは手指の酷使が原因です。 どうしても痛みが取れない、動かしにくいなどの症状がある場合は病院を受診しましょう。 慢性化した腱鞘炎を治療する方法 慢性化してしまった腱鞘炎を治療する方法は3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの方法について詳しく紹介します。どの治療を受けるのか、こちらを参考に検討してはいかがでしょうか。 保存療法 保存療法には、具体的に以下の方法があります。 テーピングやサポーター アイシング 薬で痛みを抑える アイシングや温熱療法 ストレッチ 痛みが少ない場合には、テーピングをするケースが多いです。テーピングやサポーターは湿布との併用がより効果的です。 痛みが強い場合には、ステロイド注射が有効です。注射は即効性があり、すぐに痛みが和らぐことが利点の一つです。 手術療法 再発を繰り返す場合には、手術療法を検討してください。 腱鞘炎に対する手術は腱鞘切開術が行われることが多いです。 腱鞘を切り開くことで引っかかっていた腱がスムーズに動くようになります。 手術は日帰りででき、15分ほどで終わります。 手術前に指の動きが硬くなっていて、術後もうまく動かせるようになっていない場合はリハビリが必要です。 再生医療 治療を受けても効果が見られない場合、再生医療の選択肢もあります。また、切開を伴う手術をしたくない方にも再生医療がおすすめです。 再生医療は患者様自身の細胞・組織を使うため、従来の手術に比べて拒否反応が起こる可能性が低く安全な治療法として知られています。 再生医療は腱鞘炎だけでなく、あらゆる疾患に対して効果が期待できます。 【まとめ】腱鞘炎が慢性化して痛みが治まらない場合は再生医療をご検討ください 腱鞘炎が慢性化すると、日常生活にも大きな影響を及ぼします。 指や手首に違和感があった場合は、安静にして様子を見ましょう。そのまま酷使を続けると慢性化してしまいます。 初期の腱鞘炎の場合はアイシングやサポーター、湿布で改善されますが、重症化すると手術が必要になる場合があります。 手術を避けつつも慢性化した腱鞘炎を改善していきたい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 当院では患者様に合わせてカスタマイズされたアプローチを採用しており、痛みや症状に合わせた適切な治療だけでなく、リハビリテーションも提供しています。 当クリニックでは無料相談も行っておりますので、再生医療を検討している方は当院にご相談ください。
2020.07.13 -
- 免疫細胞療法
便秘が免疫力低下の原因になることをご存知ですか?そのメカニズムとは 「便秘」は生活の質を下げる原因の1つでもありますが、実は免疫力低下を招く原因の1つでもあるのです。今回は、便秘が免疫力低下の原因になるメカニズムについて解説します。 便秘が免疫力低下の原因になるのはなぜ? 便秘が免疫力低下の原因となる理由は「腸内環境」にあり、体内の免疫細胞の60%以上は「腸」に存在するといわれています。便秘になる、つまり便が腸内に留まる時間が長くなると、それだけ「悪玉菌」が増殖しやすくなります。 そして、悪玉菌が増えることで有害物質が吸収されやすくなり、腸内環境が悪化するのです。腸内環境が悪化するということは、免疫力に関係する腸内細菌の数が減少するということなので、免疫力が低下してしまいます。 便秘に悩むストレスによる免疫力低下にも注意! 便秘に悩むことによる「ストレス」が免疫力を余計に低下させる可能性もあります。ストレスを溜めてしまうと「自律神経」が乱れてしまいます。 自律神経は免疫力にも深く関わっており、自律神経が正常に機能していないと免疫力が低下してしまうのです。 便秘を改善し免疫力低下を招かないようにするには? 便秘を改善するためには、生活習慣を見直すことが有効です。水分を多くとり、野菜や果物から食物繊維を、発酵食品から乳酸菌を摂取することで腸内環境を改善し、排便を促すことができる効果が期待できます。 また、適度な運動も腸の運動を促進し、便秘の改善につながるでしょう。 便秘の解消には、「薬に頼る」という方法もあります。しかし、継続的に便秘状態を解消したいのであれば、原因となっている生活習慣を根本から改善したほうが効果的だと言えます。 免疫力を高める治療「免疫細胞療法」が話題! 便秘を解消すると腸内環境が改善するので、その結果、免疫力を高めることにつながります。 また、その他にも「適度な運動を心がける」「ストレスを溜めこまない」「睡眠不足を解消する」などの方法も免疫力を改善できる可能性があります。 しかし、積極的に免疫力にアプローチしたいのであれば「免疫細胞療法」を検討してみてはいかがでしょうか。血液から採取した免疫細胞を培養し、数を増やしてから体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 体への負担や副作用が少なく、がんの発症・再発の予防にも効果的だと注目されていることなどから、近年、話題を集めています。 まとめ・便秘が免疫力低下の原因になることをご存知ですか?そのメカニズムとは 便秘は免疫力低下の原因にもなるので、早急な症状改善に取り組みたいところです。 免疫力低下の原因は、さまざまな要因がありますが、免疫細胞療法によって積極的な免疫力向上を目指すことができます。免疫力を高めたいという方は、ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.13 -
- ひざ関節
ハイヒールを履いていると膝が痛いとお悩みの女性は多いはず。 ハイヒールを履いていると、足の裏全体を使って歩行できません。そのため、歩行の衝撃が分散されず膝の負担が増えます。 今回は、ハイヒールを履いたときに膝が痛くなる原因や、痛みの改善方法を解説します。ハイヒールを履いたときに膝の痛みがある方は参考にしてみてください。 この記事を読むと分かること ハイヒールを履いたときに膝が痛くなる原因 ハイヒールを履いたときの痛みを改善する方法 ハイヒールを履くと膝が痛い!その原因は? ハイヒールによる膝の痛みの主な原因は、不安定な姿勢による膝関節への負担集中です。 ハイヒールを履いている状態では、足の裏全体を地面につけて歩行できません。つまり、非常に不安定な状態にあります。 そして、ハイヒールを履いて歩くと膝を曲げる角度が小さくなり、十分に衝撃を吸収できません。曲げる角度が小さいため、関節がクッションとして十分に力が分散されず、ダイレクトに膝関節に力がかかります。 また、ハイヒールを履くと足首の動きが制限され、その分の安定性を高めるために太ももの筋肉が働いた結果、膝関節への負担が大きくなります。 ハイヒールは不安定な構造上、均等に力を加えて歩けないため、膝に負担がかかり膝の痛みが出るのです。 ハイヒールを履いても「膝が痛い!」という状態にならないようにするには? ハイヒールを履いても膝が痛くならない方法を紹介します。 具体的な内容は以下の2つです。 ハイヒールを履いても膝が痛くならない方法 ヒールが低くて太い靴を選ぶ 正しい歩き方を身につける 歩く際の衝撃が膝に集中しているため、膝の負担を分散させるように工夫しましょう。 ヒールが低くて太い靴を選ぶ 靴のヒールが高くなると、膝の内側へ負担が集中します。一方、太ももや脛の筋肉は外側の負担が大きくなります。 また、ヒールが細いと十分にかかとに力をかけられません。そのため、前のめりの姿勢になり、膝に痛みが生じます。 ハイヒールを履いても膝が痛くならないように、かかと部分をしっかりとサポートできる太さ・硬さがあるハイヒールを選ぶようにしましょう。 正しい歩き方を身につける ヒールを履いても膝が痛くならないようにするには歩き方も重要です。 着地の際は、膝を伸ばすと負担がかかりにくくなります。4~6㎠のミドルヒールの場合、かかとから着地するのもポイントです。 膝にやさしいハイヒール選びと歩き方に気を付けてみてください。 ハイヒールを履いた際の痛みを改善するには? ハイヒールを履いて膝が痛いときは、安静にしましょう。そして、なるべくハイヒールを履く時間を短くするようにしてください。 変形性膝関節症などを発症してしまうと、治療にも時間がかかります。 そうならないためにも、痛みが続くようであれば早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。 ハイヒールを履く前にできる!膝の痛みの予防方法 ハイヒールを履く前にできる予防方法である、簡単な筋トレを2種類紹介します。 手軽にできるので、すきま時間や外出前に実践してみましょう。 膝の曲げ伸ばし 椅子に座る 膝が痛む方の足を2秒かけて伸ばす 2秒かけて曲げる 曲げ伸ばしを繰り返して1日100回を目安に 太もも前面の筋力アップが期待できます。膝が痛む方は、無理のない範囲で行いましょう。 つま先の曲げ伸ばし バスタオルを丸めて高さが出るようにする マットなどの上に座る 片足はあぐらをかくように曲げて、もう片方は足を伸ばす 伸ばした足の太ももの下に1.のタオルを置く タオルを押しつぶすイメージで太ももの前面〜内側に力を入れる。この際、つま先を上に向ける 1日5回~10回を3セットが目安です 上記のストレッチはバスタオルを用意しましょう。 こちらも太ももの前側から内側の筋力アップに効果があります。 ハイヒールを履いて膝の痛みが慢性化したら早めに医療機関を受診しよう ハイヒールを履くと歩行の際に足首に十分な力を加えて地面を蹴る動作ができず、その負担を膝の関節やその周囲の筋肉が請け負った結果、「膝が痛い」症状が出る場合があります。 症状が軽度であれば安静にしつつハイヒールを控えたり、ストレッチをしたりして対処しましょう。 慢性的に痛みがあったり強い痛みが続いたりする場合は、変形性膝関節症が疑われるので医療機関の受診をおすすめします。 当院では、一般的な病院ではできない再生医療を取り扱っています。手術や入院をせずに痛みの根本から向き合いたい方は、お気軽にご相談ください。
2020.07.12 -
- 再生治療
人工股関節に置換えても保育士として働きたい!生活上の注意点を解説! 人工股関節に置換すると生活での動作が制限されてしまいます。関節置換を行っても保育士として働き続けるためには、どのようなことに気を付ける必要があるのでしょうか? 保育士が人工股関節に置換する必要があるのはどんな場合? 保育士の仕事は立ったり座ったりの動作が多くなります。「関節置換を行うのは高齢の人」という印象をもっている方も多いですが、若い年齢層でも、保育士などの職業についている人で、人工関節置換を余儀なくさせる方がいます。 先天性股関節脱臼を患っている方は、若くして変形性股関節症となることがあり手術療法を選ぶしかない状況になることもあります。 この動作をすると脱臼の可能性あり!生活での注意点は? 人工関節は、本来人間が持っている関節に近しいものになっていますがすべての動作に対応するのは難しく、一定の動作で脱臼を起こしてしまう可能性があります。 保育士で人工股関節に置換した場合、子どもを相手に仕事をするため、しゃがむなどの動作が必要となりますが、どのようなことに注意すればよいのでしょうか? ①正座のように股関節を深く曲げない 子どもの話を聞くときにしゃがんで目線を合わせるという姿勢が必要ですが、脱臼の危険性があるので椅子に座った状態で話すようにすることをおすすめします。 これは園にも相談して働き方を検討してもらうほうが、周囲の理解も得られるためよいでしょう。トンビ座り・横座りも避ける必要があります。 ②椅子に座った状態でも前かがみにならない これも同様の理由で脱臼の危険性があります。股関節を90度以上曲げないようにしましょう。 ③両手で重いものをもたない ④床拭きなどはしない など、気を付ける必要があります。ポイントは深くしゃがんだり、股関節を大きく曲げる必要なる行動を避けることです。それ以外の行動であれば日常生活でそう簡単に脱臼はしません。軽いスポーツも推奨されているので、子どもと遊ぶことも可能です。 まとめ・人工股関節に置換えても保育士として働きたい!生活上の注意点を解説! 変形股関節症などで若くして人工関節置換をうける方もいます。若い保育士のほかにも定年を迎えていない年齢であれば、うまく人工関節と付き合いながら仕事をする必要があります。 変形性股関節症のメジャーな治療法は人工置換や骨切り術ですが、近年再生医療で幹細胞を利用した治療もでてきています。自分の細胞を用いて軟骨の修復などを期待できる治療法です。 そのため、人工物を体内に留置する必要がないので、これから治療を受ける方は検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.07.12 -
- 免疫細胞療法
睡眠不足が免疫力低下の原因となるメカニズムを解説 「睡眠不足=不健康」というイメージがありますが、実は、睡眠不足は免疫力低下の原因の1つでもあります。しかし、睡眠不足がどのようなメカニズムで免疫力を低下させるのかを知らないと、積極的な対策をすることは難しいですよね。 今回は、睡眠不足が免疫力低下の原因となるメカニズムについて解説します。 睡眠不足が免疫力低下の原因になるメカニズムとは? 睡眠不足が免疫力の原因になるメカニズムはさまざまです。睡眠不足になると、肉体的および精神的なストレスを溜めこみ、これにより「自律神経」に乱れが生じ、免疫機能に悪影響を及ぼすと考えられています。 また、過去の研究では睡眠不足の影響により「NK細胞」の貪食機能(体内に侵入した異物を取り込む機能)が低下することや、「T細胞」が病原体の情報を記憶するためには睡眠が必要だという報告もあります。 睡眠不足の解消には「時間」だけでなく「質」も確保することが大切! 睡眠不足を単純に「睡眠時間の不足」だと考えている人もいますが、きちんとした睡眠を確保することは睡眠時間の確保だけでなく「睡眠の質を向上させる」ことも重要です。 以下の行動で、睡眠の質を向上させられるといわれています。 ①睡眠時間を規則正しくする ②夕食以降にカフェインや喫煙、飲酒を避ける ③明るさや温度など就寝環境を快適に整える ④睡眠不足の影響や原因について深く悩まない 寝具を変える、リラックスするためのアロマオイルを使用するなど、睡眠の質を向上させるためには、安眠に関わるグッズを使用するのも良いかもしれません。 生活習慣の改善と免疫細胞療法でダブルの免疫力改善 睡眠の他にも「食事」や「運動」なども免疫力の変動に関わっており、免疫力低下の原因となっている生活習慣を見直すことで免疫力を改善できる可能性は十分にあります。 それ以上に免疫力を改善する方法を実践したいのであれば「免疫細胞療法」を受けるという方法もあります。免疫細胞療法とは、患者さんの血液を採取してその中から免疫細胞を取り出し、培養して数を増やしてから体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 免疫細胞は培養することで数を増やすだけでなく活性化しており、病原体を攻撃する能力、つまり免疫力を高めることができます。治療にかかる身体的な負担や副作用のリスクは少なく、がんの予防にも役立つことが注目されている治療法なのです。 まとめ/睡眠不足が免疫力低下の原因となるメカニズムを解説 睡眠不足による免疫力低下のメカニズムはさまざまですが、生活習慣や睡眠時の環境などが関わっていることが多いです。ですから、まずは、睡眠時間や睡眠の質を改善する取り組みを実践して免疫力を改善してください。 それでも免疫力を十分に改善できないと思ったら、免疫細胞療法も検討してみることをおススメします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.11 -
- ひざ関節
「立ち仕事をしていて、膝の痛みに悩んでいる」などのお悩みの声をよく耳にします。 高齢の方だけでなく、20代の若年層も同様の問題を抱えている傾向にあり、仕事に影響する原因不明の痛みを改善したいと考える方が多いです。 そこで本記事では、20代における膝の痛みの原因や考えられる疾患、痛みを和らげる方法を紹介します。 どうしても痛みが緩和されない場合は、病院の受診も検討してください。 20代で膝が痛い!立ち仕事が原因? 20代で膝が痛い原因は、主に以下の3つです。 長時間の立ち仕事によって靭帯に負担がかかっているケース スポーツ・無理なトレーニングをしたケース 交通事故・転んだなどのイレギュラーなケース 膝痛の原因は立ち仕事による負担はもちろん、トレーニングや事故が起因となるケースもあります。ご自身の生活を振り返って当てはまる事項を確認し、症状の改善に努めましょう。 原因1.長時間の立ち仕事によって靭帯に負担がかかっているケース 長時間立ったままでいると、靭帯に大きな負担がかかります。負担がかかったままの状態が続くと、靭帯に痛みが出始めるのです。 さらに負荷がかかると、靭帯損傷を発症するケースもあります。靭帯損傷は日常生活に影響を与えるため、注意が必要です。具体的には、膝が腫れる・膝が外れる・ずれることによって歩きづらくなります。 また、立ち仕事によって負担をかけすぎると膝関節が変形する可能性もあります。 原因2.スポーツ・無理なトレーニングをしたケース 激しいスポーツやトレーニングをした場合も、膝関節が痛む場合があります。 また、普段しないようなスポーツやトレーニングを突発的に行うと膝が痛くなる原因になります。 痛みが出た場合は、しばらく様子を見てください。日常生活に影響するほど強い痛みがある、回復しない場合は病院を受診しましょう。 突発的な激しい運動は控え、事前にストレッチをして筋肉を伸ばし、体を温めておくことが大切です。 原因3.交通事故・転んだなどのイレギュラーなケース 以前に転んだ・事故に巻き込まれたという方は、後遺症による膝の痛みが考えられます。 交通事故の場合は、痛みが軽くても病院で診断書を書いてもらいましょう。転んだ場合は様子を見て、痛みがひかない場合は病院を受診してください。 異様に腫れている、動かさなくても痛いなどの症状がある場合は骨折も考えられます。 立ち仕事による膝の痛みを和らげる方法 この項目では、立ち仕事による膝の痛みを和らげる方法を紹介します。すぐに実施できる方法から、膝の負担を軽減させる方法までをまとめたので試してみましょう。 適度に休憩を挟む サポーターの使用 ストレッチや運動療法 体重管理 薬物療法 また、痛みが改善されない場合は、病院の受診を検討しましょう。 適度に休憩をはさむ 運動や仕事の合間に座って休憩をとることも痛みを和らげる方法のひとつです。 膝の負担を少しでも軽減させるよう心がけましょう。 とくに、運動を長時間する場合は30分毎に休憩をはさんで、膝を休める時間を作ってください。 また、7時間以下の睡眠が続くと、筋骨格系の痛みを発症するリスクが高くなることが分かっています。休憩はもちろん、睡眠による十分な休息も重要です。(文献1) サポーターの使用 サポーターには靱帯の働きを補助してくれる働きがあります。サポーターで固定すると安定感が出るため、膝を動かしやすくなります。 痛みなどで動かしにくくなった膝周りは、筋力が低下しがちです。対してサポーターを装着すると歩行時のぐらつきをおさえられるため、膝がスムーズに動くと同時に痛みの軽減に期待できます。 ストレッチや運動療法 運動の前にストレッチをして、筋肉をのばしてあげると良いでしょう。 膝の痛みに対してまったく動かなくなると、膝周りの筋力が低下するため膝の曲げ伸ばしがしにくくなります。次第に可動域が制限され、症状が悪化する可能性が高くなるのです。 そのため、ストレッチや適度な運動は筋力低下を防ぎ、痛みを緩和するためにも必要です。ただし、やりすぎは逆効果となるため、専門家や医師と相談した上で運動療法を行いましょう。 体重管理 急激な体重増加や慢性的な肥満体型は、膝へ大きな負荷をかけます。長時間の立ち仕事をしている方であれば、なおさら気をつけなければなりません。 日々の食生活や運動量を意識し、適正体重に近づける努力をしましょう。 また、運動は無理のない範囲で毎日行うことが大切です。 薬物療法 代表的な薬物療法として痛みどめの内服薬が挙げられます。手軽に服用できるため、立ち仕事のお供として愛用している方も多いのではないでしょうか。 痛みの緩和に期待できる反面、飲み過ぎると胃粘膜が荒れてしまうと同時に薬物乱用頭痛を引きをこす恐れもあります。そのため、仕事のない日は服用せず過ごすなど制限を設けましょう。 立ち仕事で膝が痛む方からよくある質問 この項目では、立ち仕事で膝が痛む方からよくある質問をご紹介します。 膝が痛い場合はすぐに病院にいった方がいい? 症状や原因によって異なります。膝の痛みが比較的軽度で、目立った腫れや変色がない場合はすぐに病院を受診する必要はありません。 対して、立ち仕事による継続的な痛みや外傷を伴う痛み、痛みがなくとも事故など強い衝撃を受けた際は医療機関を受診しましょう。 膝の痛みに有効なストレッチは? 膝の痛みには以下のストレッチが効果的です。入浴後や就寝前後の空き時間に実施し、膝周りの筋肉を伸ばしましょう。 1,仰向けの状態で片膝を曲げ、胸の方に引き寄せる(両手を添える) 2,左右それぞれ5回ずつ実施 ※手の力で足を引っ張らず、足の力だけで行いましょう。 立ち仕事による膝の痛みは再生医療を検討しよう 立ち仕事をしている20代の若年層向けに、膝痛の原因や痛みを和らげる方法について紹介しました。 また、手術を避けたい20代の方は、再生医療の選択肢もあります。 再生医療は自分の細胞などを使うため、拒否反応が少なく低リスクで行える治療法として期待されています。 手術をしないため身体への負担も少なく、20代はもちろん、高齢の方でも施術可能です。ご自身の症状などに応じて治療法を検討してみてください。
2020.07.11 -
- 再生治療
- 肝疾患
「肝臓の数値が高いときはどんな症状が出る?」 健康診断で肝臓の数値が高いことが判明するとどのような症状が出るのか、病気ではないか不安な方も多いのではないでしょうか。 本記事では、肝臓の数値が高いときに現れる症状や考えられる疾患について、わかりやすく解説します。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肝硬変をはじめとする肝臓疾患を患っている方向けに先端医療である再生医療に関する情報を配信しています。 従来の治療では治らないといわれている肝硬変の改善にも期待できる治療法なので、ぜひご参考ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肝臓の数値が高いときに現れる症状 肝臓の数値が高いときに見られる症状は、以下のようなものが考えられます。 倦怠感 むくみ 食欲不振 吐き気 発熱 健康診断の結果に「肝臓の数値が高い」と出たときに思い当たる体調の変化や症状がない方も少なくありません。 肝機能が低下している状態でも初期段階で症状を自覚できず、血液検査を受けて発覚することがほとんどです。 ただの体調不良だと思っていても、肝機能が低下している可能性があるため注意しましょう。 https://youtu.be/ZcBK2hb48bo?si=GCQXAq9hUM-jXwmM 肝臓の数値が高いときに考えられる肝疾患 肝臓の数値が高い場合、考えられるのは以下の主な肝疾患です。 急性肝炎 慢性肝疾患 脂肪肝 肝硬変 肝臓は、病気になっても自覚症状がなかなか出ないことが特徴で、検査を受けて見つかることが多いです。 肝臓の異常を知るには血液検査が有効で、肝臓に関する数値も調べ、数値が上がっていれば肝臓の病気を疑いましょう。 以下では、肝臓の数値が高いときに考えられる肝疾患について、それぞれ詳しく解説します。 急性肝炎 急性肝炎はウイルス感染や免疫異常、薬の副作用などが原因で起こる炎症です。 ほとんどは自然に治りますが、1~2%ほどは重症化して急性肝不全になることがあります。 血液検査が有効なので、早めの検査がおすすめです。 慢性肝疾患 肝臓の炎症が6カ月以上続いている状態を、慢性肝疾患といいます。 慢性肝疾患の多くがB型肝炎とC型肝炎で、肝硬変や肝がんなどの重大な肝臓疾患につながる可能性があります。 早期に発見して、肝硬変や肝がんへと進行する前に治療を始めましょう。 脂肪肝 脂肪肝とは肝臓の肝細胞に中性脂肪がたまっている状態のことで、飲み過ぎや運動不足、肥満や糖尿病が原因で起こります。 お酒の飲み過ぎが原因とイメージされがちですが、お酒を全く飲まない人でも発症のリスクは否定できません。 疲労感や肩こりなどを感じることがありますが、自覚症状がほとんどなく、進行すると肝硬変や肝がんのリスクが高まるため注意が必要です。 肝硬変 肝硬変は、ウイルスや過剰なアルコール摂取などさまざまな原因で肝炎を発症し、肝臓が繊維化して起こります。 肝障害が進行して肝細胞が破壊されると、身体が肝細胞を修復しようとする働きによって、コラーゲンである繊維が増えるのです。 肝臓に繊維が広がる状態を線維化といいます。 初期には自覚症状がほとんど見られませんが、徐々に黄疸やかゆみ、腹水や膨満感などの症状が出てきます。 肝臓の数値が高いときに受けた方が良い検査 肝臓の病気を見つけるためには、血液検査が有効です。 血液検査で肝臓の数値が高いときは「腹部超音波検査」や「腹部MRI」などの精密検査を受けた方が良いでしょう。 肝臓の数値を示す血液検査の項目と正常値は、以下の通りです。 血液検査の項目 正常値 AST(GOT) 13〜30U/L ALT(GPT) 10〜42U/L γGTP 13〜64U/L 総ビリルビン 0.4〜1.5mg/dL ALP 38〜113U/L ※出典:日本臨床検査医学会 ASTやALTは肝細胞に多く含まれていて、炎症などで肝細胞が壊れる際に血液中に流出するため、肝機能障害を起こしていると数値が上がります。 その他の数値も肝機能に異常がある場合に数値が上がるため、上記の正常値を超えている項目がある場合は注意が必要です。 早めに精密検査を受け、肝臓の数値が高い原因を見つけましょう。 肝臓の数値が高いときの対処法 肝臓の数値が高い場合、アルコールの摂取を控えたり、生活習慣を改善したりする対処方法があります。 アルコール摂取を控える 生活習慣を改善する 症状が初期であれば、対処法によって改善が期待できるため、ぜひ実践してみてください。 アルコール摂取を控える 肝臓の数値が高い場合、アルコールの摂取を控えることで肝機能低下の改善が期待できます。 特に初期段階の場合には効果が得られやすく、約1カ月アルコール摂取を控えれば、肝機能数値が基準範囲に改善※していきます。 ※出典:金沢医学大学 症状が進行して肝硬変を発症してしまうと、アルコール摂取を控えても肝機能が正常に戻らなくなります。 肝臓の数値が高い方は、すぐに禁酒することが望ましいです。 生活習慣を改善する 肝臓の数値が高い場合、食事や睡眠、適度な運動などの生活習慣を見直してみましょう。 食生活では、栄養バランスの悪い食事や朝食を食べなかったりすることで肝臓に負担がかかりやすいです。 無理のない範囲で栄養バランスを考え、1日3回食事を摂るようにしましょう。 また、適度な運動も肝機能の改善に有効で、ランニングなどの有酸素運動を取り入れるのがおすすめです。 今まで運動習慣がなかった方は、エレベーターなどを使わずに階段を利用するなど、日常生活の中でできることから始めてみましょう。 肝臓の数値が高く肝機能障害の場合は再生医療も選択肢の一つ 肝臓の数値が高く肝機能障害になった場合、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、さまざまな組織に変化する幹細胞を用いて、損傷した肝臓を修復・再生させる医療技術のことです。 従来の治療では治らないといわれている肝硬変の改善につながる治療法として注目されています。 患者さまの細胞のみを使用するため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用が少ない点も強みの一つです。 「肝臓の数値が高いのを改善したい」という方は、再生医療による治療を検討してみましょう。 【まとめ】肝臓の数値が高いと肝機能障害の可能性あり!早めに医療機関を受診しよう 肝臓の数値が高いと肝機能障害の可能性があるため、早期に医療機関を受診することが推奨されます。 肝炎や脂肪肝といった肝臓の病気は、自覚症状がないことが多く、健診や人間ドックで気づくことがほとんどです。 知らぬ間に肝臓疾患が進行し、肝硬変になってしまうと従来の治療では治せないといわれています。 しかし、近年の治療では、肝硬変をはじめとする肝臓疾患に対して再生医療による治療が注目されています。 「肝臓疾患を早く治したい」「肝硬変になってしまわないか不安」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへお問い合わせください。
2020.07.10 -
- 免疫細胞療法
食生活の乱れが原因で、免疫力の低下を実感している方もいるのではないでしょうか。春や秋は、とくに寒暖差が大きく体調を崩しがちです。 免疫力が下がると、正常なときよりも多くの病気にかかりやすくなります。 免疫力を上げる一番やりやすい方法は、食生活に注意することです。免疫力を上げる食材を取り入れると、免疫力だけでなく体調も改善されます。 本記事では、免疫力を上げる食材や、免疫力を上げるために生活の中で注意すべきことについて解説していきます。 免疫力を上げる食生活を心掛け、季節の変わり目など体調を崩しやすい時期も健康に過ごしましょう。 免疫を上げる食べ物・食材3つ 免疫力を上げる食べ物は、主に3種類あります。 発酵食品や食物繊維が豊富な野菜 タンパク質が豊富な肉や魚 ビタミン類が豊富な野菜やナッツ類 免疫力を上げる食べ物を積極的に摂取しましょう。 発酵食品や食物繊維が豊富な野菜 発酵食品や食物繊維が豊富な野菜を食べて腸内環境を整えることで、免疫力を上げる働きが期待できます。 主に以下の発酵食品を積極的に取り入れましょう。 納豆は腸内環境を整えて免疫力を上げる働きだけでなく、血糖値の上昇を抑える効果にも期待できます。 酢が苦手な方は、酸味が緩和されているザクロ酢やりんご酢などがおすすめです。 また、以下のような食物繊維が豊富な食べ物も免疫力向上につながります。 野菜 ブロッコリー キャベツ ほうれん草 にんじん トマト かぼちゃ インゲン豆 など 果物 リンゴ バナナ オレンジ いちご ラズベリー ブルーベリー など 穀物 玄米 オートミール 全粒小麦パン 全粒粉パスタ 麦 とうもろこし など 豆類 ひよこ豆 レンズ豆 黒豆 大豆 など ナッツ アーモンド ピスタチオ くるみ など 野菜やとうもろこし、大豆は食事の中で簡単に取り入れられます。ナッツ類が食べられない方は、野菜や果物を積極的に摂りましょう。 タンパク質が豊富な肉や魚 免疫細胞を作るために必要なタンパク質が豊富な食材を摂取すると、免疫力向上につながります。 主に以下のような食材を取り入れましょう。 ダイエット中は肉や魚を控えるケースがありますが、タンパク質が慢性的に不足すると免疫力低下の原因になります。 肉類や魚類のほか、大豆製品にもタンパク質が含まれていますので、積極的に摂りましょう。 摂りすぎは逆効果になってしまうため、適切な量のタンパク質を摂取することが大切です。 ビタミン類が豊富な野菜やナッツ類 ビタミン類は免疫力を上げるために必要不可欠な栄養素です。 ビタミンA にんじんなどの緑黄色野菜 卵黄 バター、マーガリン、チーズなどの乳製品 うなぎ ビタミンC 果物(柑橘系、キウイ、いちごなど) 野菜(パプリカ、ブロッコリー、芽キャベツなど) じゃがいも、さつまいもなどの芋類 お茶(玉露、煎茶など) ビタミンE アーモンド、ナッツ類 油(ひまわり油、オリーブオイル、マヨネーズなど) 魚介類(うなぎ、たらこ、ぶりなど) 野菜(ほうれん草、玉ねぎ、枝豆、なす、にらなど) ビタミンAは目や皮膚などの粘膜を正常に機能させる働きがあります。レバーはビタミンAが豊富なことで知られますが、卵黄やバターなどの方が日々の食事の中で摂りやすいでしょう。 ビタミンCには白血球の働きを強化させ、免疫力低下を予防する役割があります。口にする機会が多いブロッコリーや、日本人に身近な煎茶などにビタミンCが含まれています。 油脂類や魚介類に豊富に含まれているビタミンEは、活性酸素の除去や血行促進に効果的です。 免疫力を低下させてしまう食生活の注意点 免疫力を上げる食材を食べていても、普段の食生活で免疫力を低下させてしまう可能性があります。 体温の低下を招く飲食物のとりすぎ タンパク質の不足 アルコールの多量摂取 免疫力の低下を防ぐために注意すべき点について解説します。 体温の低下を招く飲食物のとりすぎ 水分量の多い野菜・果物や冷たい飲み物などの体温の低下を招く飲食物のとりすぎには注意が必要です。体温が低下すると血行が悪くなり、免疫力の低下につながります。 暑い時期はとくに、冷たい飲み物をとる機会が多くなるでしょう。また、トマトやきゅうりなど、水分量の多い野菜が旬の季節です。 トマトやきゅうりには、ビタミンなどの栄養が豊富に含まれていますが、とりすぎると体温低下につながり逆効果になってしまいます。 冷たい飲み物や水分量の多い食材をとる際は、適量を心がけましょう。 タンパク質の不足 免疫細胞をつくるために必要なタンパク質の不足は、免疫力低下につながるため注意が必要です。 現代の日本人の中には、極端な食事制限やダイエットが原因でタンパク質が不足している人が増えています。 体の健康のためにも、免疫力低下を招くほどの食事制限やダイエットは避けた方が良いでしょう。 アルコールの多量摂取 アルコールを多量摂取すると腸内環境が乱れ、免疫力の低下を招くため注意が必要です。 厚生労働省「節度ある適度な飲酒」では、日本人の1日の適度なアルコール摂取量は、約20g※とされています。 ※厚生労働省「アルコール」 ビールに換算すると、中瓶1本(500ml)が適量とされていますので、アルコールを摂取する際は多量に摂取しないよう心掛けましょう。 また、体調が優れない時や免疫力が低下していると感じる場合は、禁酒することも重要です。 免疫力を上げる食べ物以外に免疫細胞療法も選択肢のひとつ 食事に気を付けることも大切ですが、免疫力を上げるために免疫細胞療法を受ける選択肢もあります。 免疫細胞療法は、患者さまの免疫細胞を体外で数を増やして体内に戻す方法です。活性化した細胞は病原体などの異物への対抗力が強くなります。 がん細胞に対する防御力も高まるため、がんの進行を抑えられる可能性にも期待できる治療法です。 患者さまの免疫細胞のみを使用するため、副作用や体への負担が少ない治療方法として注目されています。 【まとめ】免疫力を上げるには食生活の見直しと免疫細胞療法を検討しよう 食生活の見直しは、免疫力を上げるためにすぐにできる方法です。 栄養素の高い食べ物を積極的に取り入れ、体調が崩れにくい健康な体を作っていきましょう。野菜や卵など、入手しやすい食材だけでも栄養素が豊富に摂取できます。 不足している栄養素やアルコールの摂取量にも気を付けながら、バランスの良い食生活を送ることが大切です。 免疫力を上げ、病原菌などから体を守ることが期待できる免疫細胞療法をご検討の方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2020.07.10 -
- ひざ関節
膝痛を改善し、登山がしたい!治す方法はあるのか 登山がブームとなり、挑戦する人も増えてきていますよね。また、ずっと登山が趣味で、長い間、登山を楽しんでいる人も多いと思います。 しかし、登山が好きという人の中には、「今後もずっと続けていきたいけれど、最近、膝痛がつらい、膝痛が治らないので登山ができない…。」と悩んでいる人もいるようです。 そこで今回は、「登山がしたいけれど、膝痛が治らない…早く治したい!」という人に向けて、膝痛の改善方法をご紹介します。 治らない膝痛は登山が原因? 膝痛の原因はさまざまで、登山をしている人の中には、登山そのものが膝痛の原因になっていることもあります。 登山で膝痛になる理由 登山で、なぜ膝痛になるのでしょうか。 一番の原因は、高低差のある道を長時間歩くことです。どうしても高低差のある道を歩くというのは、膝やその周辺の関節や軟骨に大きな負担を与えてしまいます。 そのため、登山をするときには、なるべく足への負担を軽減させることが大切です。 登山で膝痛に…改善方法は? セルフマッサージやテーピングやサポーターで補強することによって、登山のときに足にかかる負担を軽減することができます。また、足に負担のかかりにくい歩き方の指導を受けたり、杖を使うことも有効でしょう。 膝痛の原因は登山だけではない! 膝痛の原因は登山だけではありませんし、登山をしていると、必ず膝痛になる!ということでもありません。もともと膝の軟骨がすり減っているなど、膝自体に問題がある場合もあります。 そのような場合は、マッサージやテーピング、サポーターなどでの対処は難しいことがあり、膝の関節や靭帯の様子によっては、手術が必要になることもあります。 治らない膝痛を治すには手術しか方法はないの? 膝痛が治らない場合の原因として、関節やその周辺組織の損傷が考えられます。一度損傷したり、変形が進んでしまうと、自然治癒はほぼ不可能です。手術を行うことで、膝痛が劇的に改善し、再度、登山をしている人もいますから、登山がしたい!というのであれば、手術を検討するのも1つの方法です。 手術には骨切術のように骨の変形に合わせて人為的に骨を削って整える方法のほか、人工関節を入れる手術があります。人工関節手術は社会復帰も早く、膝痛が治らないと悩んでいた方の多くが改善を感じる手術でもあります。 しかし、人工関節には感染症のリスクがありますし、人工関節自体も加齢に伴い劣化していくため継続的な受診が必要などのデメリットも存在します。 登山をしたい!治らない膝痛を治す最新の方法とは? 最近注目を集めている治療法に、再生医療といった選択肢が挙げられます。 この再生医療では、自身の細胞で軟骨損傷を修復することで症状の進行を遅らせ、膝痛の改善を促します。外科的手術と比べて身体への負担も少なく、高齢の方でも受けることができます。また、副作用が少なく高い効果が期待できる治療法として話題になっています。 「膝痛が治らない、でも、また登山を楽しみたい!」と思っているのであれば、検討してみる価値のある治療法です。 まとめ・膝痛を改善し、登山がしたい!治す方法はあるのか 治らない膝痛を改善して、登山を楽しむための方法についてご紹介しました。軽度の痛みであれば、まずは自分でもできるマッサージや筋力トレーニングなどのケアを行い、普段から関節や筋肉を労わって過ごしてみてください。 生活に支障がある、登山ができないほどの膝痛が治らないという場合は、早めの受診をおススメします。外科的手術だけでなく、再生医療という最先端の方法も治らない膝痛の改善に効果が期待できますよ。ぜひ、検討してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.07.09 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
肝臓は再生能力が旺盛で、正常な肝臓の場合約70%を切除しても、3ヶ月程度で元の80%程度の大きさに戻る※とされています。 ※出典:大阪赤十字病院がん診療センター 肝疾患の治療法の1つに、肝臓を切除する方法もありますが、実は肝臓を再生できない病気もあります。 今回の記事では、肝臓の再生能力や肝疾患、再生医療による治療について詳しく解説します。 肝臓の再生能力や働きを確認し、適切な治療で肝疾患の症状を軽減しましょう。 肝臓の再生能力について|切除しても元に戻るって本当? 肝臓の働きや再生能力について紹介します。 正常な肝臓は70%を切除しても再生する場合がある 肝臓が再生するかは個々の病態による 肝臓の働き 肝臓は、人体最大の代謝機能をもつ臓器です。治療により肝臓の一部を切除した場合でも、大きさや肝機能が元に戻る可能性があります。 正常な肝臓は70%を切除しても再生する場合がある 正常な肝機能を持つ肝臓の場合は、約70%を切除しても再生する※場合があります。 個人差はありますが、正常な肝臓であれば重量は約3カ月で元の80%程度の大きさまで再生するといわれています。 ※出典:大阪赤十字病院がん診療センター しかし、肝疾患の種類や症状の進行度合いによっては、肝臓が再生しきらず、切除後より萎縮が進む場合もあります。 肝臓が再生するかは個々の病態による 切除後の肝臓が再生するかは個々の病態によるため、肝疾患の治療の際は医師と十分に相談しましょう。 肝臓が切除されると、肝細胞の肥大や細胞分裂によって元の大きさに戻り、肝機能も回復する※とされています。 ※出典:東京大学分子細胞生物学研究所 アルコールや脂肪・糖分の過剰摂取などの肝臓に負担がかかる生活習慣は、肝機能が低下するため、再生能力も低下する恐れがあります。 肝臓の働き 肝臓は、主に以下の4つの働きをもつ人体最大の臓器です。 私たちが口にした食べ物は胃や腸で消化・吸収され、残ったエネルギーは肝臓に蓄えられます。 アルコールや薬物などの有害物質は、肝臓で無害なものに解毒され、有害物質が体内に貯留しない仕組みになっています。 乱れた食生活やアルコールの過剰摂取は代謝異常を引き起こす可能性が高く、肝硬変や肝炎の原因になるため、日頃から生活習慣に注意することが大切です。 肝臓が再生しない疾患とは? 肝臓が再生しない疾患は、以下の3つです。 肝臓は7割まで切除しても再生する場合がありますが、機能や大きさが回復しないケースもあります。 肝疾患は症状の悪化や再発を引き起こしやすいため、発病しないように予防することが大切です。 肝硬変 肝臓が再生しない病気の1つに、肝硬変があります。 肝硬変は、脂肪肝や肝炎などの病気を原因に、肝臓が線維化し硬くなる疾患です。 肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、初期症状が現れにくい特徴があります。 肝硬変になると肝細胞の機能が低下するため、肝臓の再生能力も低下し、切除術による治療は困難です。 異変に気づいた時点で、医療機関を受診し、早期から治療を行いましょう。 慢性肝炎 慢性肝炎は、肝臓が再生しない病気の1つです。慢性肝炎とは6カ月以上肝臓に炎症が生じている状態で、主にB型肝炎やC型肝炎を原因に発症します。 初期は無症状のことが多く、違和感に気づいたときには慢性肝炎に進行しているケースが大半です。 慢性肝炎を治療せずに放置すると、肝硬変や肝がんを発症する恐れがあるため注意が必要です。 アルコール性肝炎 肝臓が再生しない病気に、アルコール性肝炎があります。 アルコール性肝炎は、長期間にわたるアルコールの過剰摂取が原因で発症する肝炎です。 アルコールは人体に有害な物質であり、摂取しすぎると解毒作用を担う肝臓へ大きな負担がかかります。 肝臓へ負担がかかった状態が長く続くと、肝硬変や肝がんの発症リスクを高める可能性があるため注意が必要です。 飲酒習慣がある方は、日頃からアルコールの摂取量に注意し、肝疾患のリスクを低減しましょう。 肝臓が再生しない疾患には「再生医療」という選択肢 肝臓の再生能力が低下し、手術による治療ができない場合は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者様自身の幹細胞を利用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、初期は無症状の場合が多く、健診やほかの病気の検査で偶然肝疾患が見つかるケースが大半です。 肝硬変や肝炎などになると、肝臓の機能が低下し再生能力も低下するため、切除術による治療は難しくなります。 再生医療では、幹細胞が損傷した組織に変化する能力があるため、損なわれた肝機能を回復できる可能性があります。 肝疾患になり再生医療による治療を検討している方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】肝臓の再生能力は個人差や病態によって異なる 肝臓の再生能力には個人差があり、疾患や症状の程度によっても異なります。 再生が難しい肝疾患になってしまった場合は、病気の進行や症状の改善のために、再生医療による治療を受けるのも1つの選択肢です。 当院(リペアセルクリニック)の再生医療は、厚生労働省に受理された幹細胞治療を提供しています。 生活習慣に注意して肝疾患の進行を防ぐことが大切ですが、症状がなかなか改善せずにお困りの方は、再生医療をご検討ください。
2020.07.09 -
- ひざ関節
膝の前面に痛みを感じると、「ジャンパー膝」か「オスグッド病」を疑うことがありますが、見た目や症状が似ているため、どちらなのか判断に迷うケースが少なくありません。 特にスポーツを頻繁に行う方にとっては、正確な判断と適切な対処が早期回復の鍵となります。 本記事では、これら2つの膝の障害について、発症部位や原因、症状、治療法の違いを詳しく解説します。 それぞれの特徴を理解することで、自分の症状がどちらに当てはまるのか判断する助けになるでしょう。 ジャンパー膝とオスグッド病の違い 膝の前面に痛みを感じる代表的なスポーツ障害として、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)とオスグッド病があります。 どちらもジャンプや走行といった繰り返しの動作による負担が原因で発症しますが、病態や発症するメカニズム、治療法は異なります。 本章では、以下4つの観点から詳しく解説します。 似たような膝の痛みでも適切な対処法が異なるため、まずは自分の症状がどちらに近いのかを知りましょう。 比較項目 ジャンパー膝 オスグッド病 定義 膝蓋腱の炎症 脛骨粗面の剥離(はくり) 発症部位 膝蓋腱(膝蓋骨の下の腱) 脛骨粗面(膝蓋骨の下にある突出している骨) 原因 膝蓋腱への繰り返しの負荷による炎症 成長期に大腿四頭筋からの牽引力が脛骨粗面にかかること 主な症状 ジャンプ時の膝蓋腱の痛み・軽度の腫れ 脛骨粗面の突出・腫れ、運動後の痛み 治療法 スポーツ休止、リハビリ(筋力強化・ストレッチ) 安静、成長による自然治癒待ち 発症部位の違い ジャンパー膝とオスグッド病は、どちらも膝の前側に痛みが出る障害ですが、痛みが生じる部位が異なります。 発症部位の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 痛みが現れる部位 膝蓋腱(膝蓋骨の直下にある腱) 脛骨粗面(脛骨の上端部分) 組織の種類 腱(靭帯) 骨(成長軟骨部) 視認できる変化 あまり目立たない コブ状の隆起が見られることがある ジャンパー膝では膝蓋骨(膝のお皿)の直下にある膝蓋腱に炎症が起こり、痛みを感じます。 一方、オスグッド病では膝蓋骨よりさらに下方、脛骨(すねの骨)の上端部分にある脛骨粗面が痛みます。 つまり、ジャンパー膝は膝蓋腱という腱の障害であるのに対し、オスグッド病は脛骨粗面という骨の成長部位の障害です。 原因の違い ジャンパー膝とオスグッド病は、どちらもスポーツによる膝の使いすぎ(オーバーユース)が背景にありますが、発症メカニズムと好発年齢に違いがあります。 原因の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 主な原因 ジャンプや着地などによる膝蓋腱の繰り返しの酷使 成長期に大腿四頭筋の牽引力が脛骨粗面に繰り返しかかること 好発時期 中学生~20代のスポーツ選手に多い 小学校高学年~中学生の成長期に多い ジャンパー膝は、ジャンプやダッシュなどの動作を繰り返すことで膝蓋腱に微細な損傷が生じ、炎症が起きている状態です。 対してオスグッド病は、成長期特有の障害です。 成長期には骨の成長が筋肉や腱の伸びより速いため、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が硬くなりやすくなります。 上記のように、ジャンパー膝は主に腱の使いすぎによる炎症であるのに対し、オスグッド病は成長期の骨と筋肉のアンバランスが原因の成長痛的な性質を持ちます。 症状の違い ジャンパー膝とオスグッド病は膝の前面に痛みが出る点では共通していますが、痛みのパターンや外見的な変化に違いがあります。 症状の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 痛みの特徴 膝のお皿直下に痛みがある ジャンプや着地で痛みが増強される 膝下(脛骨粗面)に痛みがある 運動後に痛みが強くなったり、膝立ちで痛みを感じたりする 外見の変化 腫れは軽度で目立つ変形はないことが多い 膝下の骨がコブ状に出っぱり腫れることが多い 痛みのタイミング 運動中、特に動作の瞬間に強い痛みを感じる 運動後や翌日に痛みが強くなることが多い ジャンパー膝では、特にジャンプや着地の瞬間、階段の上り下りなど膝を曲げ伸ばしする動作中に膝蓋腱付近に鋭い痛みを感じます。 外見上は膝蓋腱の周囲がわずかに腫れる程度で、目立った変形はありません。 一方、オスグッド病では、運動中よりも運動後や翌日に膝下(脛骨粗面)の痛みが強まることが特徴的です。 痛む脛骨粗面がコブのように腫れて突き出てくることが多く、これがオスグッド病の特徴的な外見変化です。 治療法の違い ジャンパー膝とオスグッド病はどちらも基本的に保存療法(手術をしない治療)が行われますが、治療と回復のプロセスに違いがあります。 治療法の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 治療の基本 スポーツの休止とリハビリ(ストレッチや筋力強化)で回復を図る 安静にして自然回復を待つ。 必要に応じ大腿四頭筋のストレッチを行う 補助療法 痛みに応じアイシングや消炎鎮痛剤を用いる 痛みが強い時は膝下バンドなどで膝蓋腱の負担を軽減 手術 慢性化した重症例では腱の手術を検討 骨片が残り痛みが続く場合など成長期後の稀な例で検討 回復の特徴 適切なリハビリをしないと慢性化・再発しやすい 成長期が終われば自然治癒することが多い ジャンパー膝の治療では、痛みがある間はスポーツなど膝に負担のかかる動作を控えて安静にし、患部の炎症を鎮めます。 アイシング(冷却)や消炎鎮痛剤の使用で痛みをコントロールし、痛みが落ち着いた後は、大腿四頭筋や膝周囲のストレッチと筋力トレーニングを積極的に行います。 対して、オスグッド病の治療は、基本的に成長とともに自然に症状が治まるのを待つアプローチが中心です。 痛みが強い間は運動を休み、必要に応じて大腿四頭筋のストレッチを行います。 運動を続ける必要がある場合は、膝下に専用のバンドを巻いて膝蓋腱が脛骨粗面を引っ張る力を緩和します。 ジャンパー膝とオスグッド病のセルフチェックリスト 膝の痛みがあるとき、自分の症状がジャンパー膝なのかオスグッド病なのか、それとも全く別の病気なのか判断に迷うことがあるでしょう。 以下では、それぞれの疾患に特徴的な症状をチェックリスト形式でご紹介します。 セルフチェックをもとに自分の状態を把握し、適切な対処につなげることが、膝の痛みを早期に改善するポイントとなります。 ジャンパー膝(膝蓋腱炎)のチェックリスト ジャンパー膝の可能性が高い症状は、以下の通りです。 ジャンプの着地や急な方向転換の際、膝のお皿下あたりに鋭い痛みが走る 運動後や翌朝になると、膝の前に鈍い痛みが残る 膝蓋腱の周辺が腫れていたり、触ると熱っぽく感じる 膝の動かし始めに突っ張るような違和感がある 膝のお皿の下の部分を押すと痛みがある(圧痛がある) 階段の上り下りや深くしゃがむ動作で膝に痛みが出る 上記のような症状が複数当てはまる場合は、膝蓋腱に負担がかかるスポーツを一時中断し、整形外科の診察を受けることをおすすめします。 オスグッド病のチェックリスト オスグッド病の可能性が高い症状は、以下の通りです。 膝のお皿の下にある骨(脛骨粗面)に限って痛みがある 膝の下の特定の場所を押すと強い痛みを感じる(圧痛がある) 膝のお皿の下が腫れて熱を帯びている 膝のお皿下の骨が前より出っ張ってきた(骨のコブがある) 運動時に膝下の痛みが強くなる(ジャンプやダッシュで悪化する) 休むと痛みが和らぐが、運動を続けると痛みがぶり返す 成長期(おおむね10~15歳前後)に発症している 両方の膝に同じ症状が現れることもある 上記のような症状が見られたら、まずは成長期の膝に負担をかける動作を控え、症状が強い場合は整形外科を受診しましょう。 成長期を過ぎれば多くは自然に軽快しますが、適切な処置を受けることで回復を早めることが期待できます。 ジャンパー膝とオスグッド病の痛みには再生医療による治療も選択肢の一つ ジャンパー膝やオスグッド病の痛みが長引く場合、従来の保存療法(安静、投薬、リハビリなど)に加えて再生医療による治療を検討することも可能です。 特に注目されているのが、PRP療法(多血小板血漿療法)と呼ばれる治療法です。 PRP療法とは 患者自身の血液から血小板を多く含む血漿成分を抽出して注射する方法 血小板に含まれる成長因子が組織の修復や再生を促進する 自分自身の血液を使うため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低い 組織の修復促進や痛みの軽減が期待できる 他の治療で改善が見られない慢性的な膝の痛みに対して、PRP療法は新たな選択肢として検討する価値があるでしょう。 治療を検討する際は、専門医と十分に相談し、費用や効果について理解した上で判断することが大切です。 【まとめ】ジャンパー膝とオスグッド病はどちらも早期治療が重要 ジャンパー膝は膝蓋腱に発症し、主に運動中の痛みが特徴的で、中学生から成人のスポーツ選手に多く見られます。 一方、オスグッド病は脛骨粗面に発症し、成長期の子どもに多く、運動後の痛みや骨の突出が特徴です。 どちらも適切な対処をせずに放置すると症状が悪化する恐れがあるため、早期発見・早期治療が重要です。 セルフチェックリストを活用して自分の症状を把握し、該当する項目が多い場合は整形外科を受診しましょう。
2020.07.08 -
- ひざ関節
自分に合う登山靴を購入して、テーピングやサポーターも使って、杖も使っているのに登山をすると膝が痛い!という方はいませんか? 本記事では「登山で膝を痛めない歩き方」について詳しく解説します。 登山中に膝が痛くなってしまった際の対処法も紹介しています。 膝の関節や周辺組織を守るためにも歩き方を改善して、登山を楽しめるようにしてくださいね。 登山中に膝が痛くならない歩き方とは 登山中に膝が痛くならない歩き方について解説します。 平地を歩くときの歩き方とは違う? 登山で膝を痛めない歩き方 登山と平地の歩き方の違いや実際に登山で膝を痛めない歩き方を理解して、登山を楽しみましょう。 平地を歩くときの歩き方とは違う? 平地では、踵から着地し、体の重心の軸は歩幅の中間に持ってくるように歩きます。しかし登山では、靴全体で足を下ろして地面をとらえるように歩きます。重心は踏み出した前足へゆっくりと移し、それを繰り返します。 足全体で着地することで足関節も大きく使い、衝撃が膝関節にダイレクトに伝わらず、分散されるので、膝を痛めにくくなります。また、このときの膝の関節の向きにも注意するようにしましょう。 膝が内側や外側にずれて内股やガニ股の状態で歩くと、関節がねじれた状態で歩き続けることになります。この関節のねじれが痛みへと繋がってしまうので、登山で膝を痛めないように歩くためには、膝関節がまっすぐ正面を向いた状態で歩く必要があります。 両足のつま先がそろって正面を向き、膝を曲げるときにまっすぐと正面に動かし、膝とつま先が同じ方向を向くようにして歩きましょう。歩くときの癖は、体の硬さが原因の場合があります。 股関節や足首の関節が硬かったり、長年の偏った体の動かし方が癖になっていると、正しい歩き方へ矯正するのに時間がかかります。日頃からストレッチや柔軟体操をしたり、歩行時以外の姿勢にも気を付けて過ごすようにしましょう。 登山で膝を痛めない歩き方の具体例 具体的に、登山で膝を痛めない歩き方を具体的にご紹介します。 背筋を伸ばし、おなかを引き締めて歩く 顎を引き、前を向いて歩く 歩幅は大きすぎないようにする。着地したときに膝が軽く曲がって衝撃を吸収できるような歩幅が理想的 腕は足の動きに合わせて軽く振り、首はまっすぐに保ってゆらさないようにする 着地は踵だけで行わず、足裏全体で地面をとらえるようにする 登山中に膝に痛みが生じた際の対処法 登山中に膝が痛くなってしまった場合は、ゆっくりと休憩を取ることが重要です。 休憩中に以下の対処法を試してみましょう。 【登山中に膝が痛くなった時のセルフケア】 マッサージ アイシング テーピング まずは、太ももやふくらはぎなど膝周辺の筋肉を重点的にマッサージして疲労を取りましょう。 水や氷が用意できる場所であれば、痛みがある箇所にアイシングするのが効果的です。 また、テーピングやサポーターを活用することで膝の痛みを緩和できるため、登山をする際は持ち歩くと良いでしょう。 休憩しても痛みが引かない場合は、悪化しないように下山するなどの判断をしてください。 安静時にも膝の痛みがおさまらなくなったら医療機関へ 登山後に安静にしていても膝の痛みがおさまらない場合、膝関節や周辺組織が炎症を起こしている可能性があるため、医療機関を受診しましょう。 膝関節や靭帯に大きな負荷がかかったことを原因として以下のような病気になる可能性があります。 半月板損傷 変形性膝関節症 鵞足炎(がそくえん) など 症状が悪化すると「歩けないほどの痛みを感じる」など、日常生活にも影響を与える可能性があります。 損傷した組織を修復させるためには「再生医療」による治療がおすすめです。 https://youtu.be/qH46jDFK9Mc?si=oHBvEwco5KwFt2f6 再生医療は、入院や手術不要で日常生活をしながら治療できる先端医療として注目の治療方法です。 以下のページでは当院の再生医療について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 【まとめ】登山中に膝を痛めない歩き方 登山で膝を痛めない歩き方は、良い姿勢で、どこか一か所に負担がかからないようにゆっくりと重心を移動させ、足裏全体で地面を蹴り、着地するという歩き方です。 この際につま先と膝が同じ方向を向くように歩くことで、関節のねじれも防止できます。 とはいっても、長年の歩き方の癖があると、なかなか自分で歩き方の癖に気づいたり、直すということが難しいかもしれません。 そのような場合は、登山ガイドに指導してもらうなどして、早いうちに歩き方を矯正するようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.07.07 -
- 肘
「肘の痛みに悩む調理師」その原因と治療法、予防方法について 調理師の仕事は美味しい料理を作って食べた人を笑顔にすることができるというやりがいのある仕事である一方、ハードな仕事で身体への負担も大きい仕事でもあります。 そのため、調理師として働いている人のなかには、体のいろいろな箇所に痛みが生じている人も多いですが、特に多くの人が悩まされているのが肘の痛みです。今回は、多くの調理師が発症する肘の痛みの原因や予防方法などについて紹介します。 調理師が肘の痛みを発症しやすい原因 調理師は作業中に腕を使うことが多い職業です。特に重い鍋やフライパンを何度も持ったり振ったりします。そのような動作が腕を酷使することにつながり、肘の痛みが発症するケースが多いのです。 調理師は一般的に右利きの場合は、左手でフライパンを持つため、左手に大きな負担がかかり、左肘の痛みに悩まされている人が多いです。症状が重度になるとコップのような軽い物を持つこともできないくらいの、強い肘の痛みを生じるようになることもあります。 調理師はテニス肘(上腕骨外側上顆炎)を発症しやすい! 多くの調理師の人が発症する肘の痛みはテニス肘(上腕骨外側上顆炎)である可能性が考えられます。テニス肘は肘の部分にある上腕骨外側上顆から手首につながっている筋肉や関節に炎症が起きて痛みが発症するものです。 筋肉や関節に炎症が起きる原因は、腕に負担を繰り返しかけることです。よって、重い鍋を持ったり、フライパンを振ったりすることを繰り返して腕に負担をかけてしまう調理師はテニス肘を発症しやすい職業と言えます。 調理師の肘の痛み(上腕骨外側上顆炎)の治療方法や予防方法 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の治療方法は、消炎鎮痛剤、ステロイド注射、湿布などによる治療や、理学療法による治療が一般的です。予防方法としては、ストレッチが有効です。 手首や肩、肘まわりなどの筋肉や関節の柔軟性が低いと肘をスムーズに動かすことができなくなります。そうなると、肘への負担がかかりやすくなってしまうので、ストレッチで筋肉や関節の柔軟性を高めることがテニス肘の予防につながります。 肘を伸ばして腕を前に出して、手のひらを天井に向けた状態で手首を外側に反らすストレッチや、同じ状態から手のひらを床に向けて手首を内側に曲げるストレッチなどが、肘の痛みに悩んでいる調理師の人におすすめです。 まとめ・肘の痛みに悩む調理師、その原因と治療、予防方法について 調理師が発症することの多い肘の痛みの原因や予防方法などについて紹介しました。肘の痛みがつらい時は安静にしておくことが大切です。また、悪化するまえに医療機関で適切な治療を受けることも必要です。 近年は、関節の痛みを改善する治療方法として再生医療という治療方法も注目を集めています。肘の痛みで悩む調理師にとってもメリットの多い治療法であると言えます。 肘の痛みで悩んでいる人は、再生医療も治療の選択肢として検討してみることをおススメします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.07.07 -
- 免疫細胞療法
免疫力低下を改善する方法を解説します! 免疫力低下をそのままにしていると、風邪などの病気を発症しやすくなり、日常生活にも支障をきたす可能性があります。免疫力低下には原因があるケースも多く、原因があれば特定して改善する余地があるということです。 今回は、免疫力低下を改善する方法について解説します。 免疫力低下を改善するには生活習慣の見直しが大切! 免疫力低下は、基礎疾患や遺伝的な要因による免疫不全疾患によるケースもありますが、そうした疾患が原因ではなく「生活習慣」の中に原因が隠れているケースも珍しくありません。 例えば「食生活」です。 食生活に偏りがあり、飲酒量が多い人や高血糖な食事を好む人は、免疫力低下の状態になりやすくなります。免疫力に限らず、健康的な生活のためには食生活のバランスを整え、3食きちんと規則的に食べることが重要です。 次に「睡眠」が挙げられます。 睡眠不足は自律神経を見出し、疲労を体に蓄積してしまうことで免疫力低下の状態になる可能性があります。睡眠時間を確保することはもちろん、「睡眠の質」を高める(睡眠時のリラックスなど)ことも意識しましょう。 あとは「運動不足」と「過度な運動」は、どちらも免疫力低下の原因になるので、適度な運動を心がけてください。その他にも「喫煙量が多い」「ストレスを溜めこんでいる」なども、免疫力低下の原因となる可能性があるので、心当たりがあれば改善してください。 積極的に免疫力低下を改善するための免疫細胞療法 より積極的に免疫力低下を改善し、健康的な生活を手に入れたいと思うのであれば「免疫細胞療法」も検討してみてください。 この治療法は本人の血液から培養して数を増やした「NK細胞」などの免疫細胞を、点滴で本人の体内に戻すことで体内の免疫細胞の数を増やすための治療法です。 免疫細胞の数は、免疫力に大きく関係しています。免疫細胞療法によって数を増やした免疫細胞は体内に侵入した病原体をしっかりと攻撃し、病気の発症を抑えてくれるのです。 また、この治療法は「がん」の予防、および治療後の再発予防にも効果が期待されており、本人の体内から取り出して培養しているという特性上「拒否反応」などの副作用が少ないというメリットがあります。 まとめ・免疫力低下を改善する方法を解説します! 免疫力低下の原因を特定し、それを改善することで低下した免疫力を改善できる可能性があります。しかし、どうしても生活習慣の改善だけでは十分に免疫力低下を改善できないケースも少なくありません。 免疫力低下を積極的に改善したいと考えているのであれば、免疫細胞療法を取り扱っている医療機関に問い合わせてみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.06 -
- ひざ関節
登山好きのために!膝の痛みを軽減する靴の選び方! 登山靴の選び方で、膝痛を軽減、予防することはできるのでしょうか?登山グッズは数多くあり、登山靴もたくさんの種類があります。特殊な靴ですし、安い買い物ではないので、せっかく購入するなら良いものを選んで、長く使いたいですよね。 そして、登山のときには長く歩いても疲れにくい、膝痛を感じにくく、痛みを予防できるような靴を探したいという人も多いと思います。そこで今回は、登山靴と膝痛の関係、靴の選び方について紹介します。 膝の痛みを発症しない登山靴の選び方 登山靴を選ぶとき、サイズや履き心地、値段、着脱のしやすさなどを考慮する人は多いと思います。しかし、他にも注意して選びたいことがあります。それは、靴底の硬さは歩行に影響を及ぼすという研究結果があるためです。 硬すぎる靴底は関節運動を制限し、転倒リスクを高めます。一方、中敷きを硬くすると歩行時に力が入れやすく、歩きやすくなるでしょう。 膝痛を予防する!おすすめの登山靴の選び方 登山靴を選ぶときには、まず、基本の日常生活における正しい靴の選び方をしましょう。 正しい靴の選び方[基本] ①靴の中敷きが取り外せる ②靴のつま先部分で足指が自由に動かせる空間がある ③かかと部分が硬くてしっかりと支えられる ④靴の全方部が柔らかく、足指の付け根が楽に曲げられる ⑤紐やマジックテープでしっかりと固定ができる この条件を満たしている靴を履くと、日常生活でも疲れにくい歩行を続けることが可能です。 登山靴の選び方 登山靴は、正しい靴の選び方[基本]の①から⑤を満たしていることにプラスして、以下の⑥から⑧を満たしたものがおススメです。 ⑥かかと部分に硬さのある ⑦ソール(靴底)に十分な剛性がある ⑧防水性がある このような条件を満たす登山靴であれば、膝への負担もかかりにくく、快適な登山を楽しめるでしょう。また、登山する山の標高によっても靴を使い分ける必要があります。 自ら登山靴を選ぶのが難しいという場合は、靴屋さんに選んでもらうと安心ですね。 まとめ・登山好きのために!膝の痛みを軽減する靴の選び方! 登山のときには、自分に合った登山靴を履いていないと、うまく力を入れることができず、関節に負担をかけてしまうため、膝痛を発症する恐れがあります。楽しい登山になるはずが、登山靴の選び方を間違えてしまったがために膝痛になり、台無し…なんていうことにならないようにしましょうね。 もし、軟骨のすり減りなど、膝にトラブルを抱えているときは、登山靴の選び方で膝痛を軽減することは難しいかもしれません。膝痛がつらいということであれば、早めに医療機関を受診し、適切な診断・診療を受けるようにしましょう。 つらい膝痛の悩みを軽減し、登山靴を履いて元気に登山を楽しみたい!という方は、近年注目を集めている再生医療による治療を検討することもできます。興味をお持ちの方は、再生医療についての情報もチェックしてみてくださいね。 以上、膝痛を解決する登山靴の選び方!おすすめの登山靴について記させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.06 -
- ひざ関節
登山がしたい!膝が痛い場合に役立つテーピングの知識 登山をするときに膝の痛みを感じる…そのようなときに、テーピングをすると痛みは改善するのでしょうか? 膝の痛みがあっても、テーピングをするなどして登山を楽しみたい!と思われている人は多いと思います。そこで今回は、膝の痛みがあるけれど登山がしたいとき、テーピングは効果的なのかどうかについて紹介します。 ただし、無理は禁物です。登山がしたい場合にテーピングは有効ですが、けして万能ではなく、症状を快方に向かわせるものでもありません。あくまでも膝をサポートするため、補助となるものです。 登山時の膝の痛みにテーピングは効果的なのか テーピングはスポーツ障害に対して関節の動きを改善させるために用いられてきましたが、最近では一般の人や高齢者に対しても応用されてきています。しかし、そもそもテーピングは膝の痛みに効果が期待できるのでしょうか。 登山を行う際にサポートとしての役割を果たしてくれるのでしょうか。テーピングした人としていない人を比べると、テーピングをした人は膝関節が安定化し、運動能力も上がったという研究報告もあります。 つまり、テーピングは膝の痛みのある人の登山のサポートとして役立てることができると言えるのです。 テーピングが膝の痛みに効果的な理由 テーピングが膝の痛みの改善や、予防に効果的な理由はいくつか挙げられます。脱臼や靭帯損傷、ねんざなどにより通常よりも関節の可動域が大きくなってしまった場合に、テーピングで制限することができます。 さらに、ケガや損傷を受けた筋肉や関節を補強することで痛みの軽減に繋がります。このように、テーピングは痛みを軽減させるだけでなく、その予防にもつながるため、登山をするときも、その効果は有効と言えるものです。 テーピングの種類と効果的な使用方法 ひとくちに「テーピング」と言っても、いろいろな種類があります。 1.非伸縮タイプ 伸縮性のないタイプで、関節や筋肉をしっかりと固定するのに向いています 2.伸縮タイプ 伸縮性があり、非伸縮性とくらべ固定力は落ちるものの、関節可動域の制限を少なくすことができます 3.キネシオロジーテープ 固定目的のテーピングと異なり、筋肉のサポートが目的とされているものです。テープ自体が筋肉の収縮力に近い構造になっていて、筋肉の収縮を助けたり、体液の循環を良くする効果も期待できます。 使用方法(テーピングの仕方) テーピングには、このように種類もありますが、使用方法(巻き方)には、さらに千差万別あります。 登山のときにテーピングをするのであれば、膝の痛みがあるのか?どんな痛みなのか?固定なのか?補強なのか?など、部位や、痛み、目的によって、その巻き方は変わってきます。 強く巻きすぎたり、逆に弱すぎたりすると逆効果になってしまうこともあるので、テーピングをするときは、事前に病院を受診して、自分にあったテープの種類や、その巻き方を医師や理学療法士からアドバイスを受けるようにしましょう、その上で、正しく装着すると確実であり、安心です。 自己流で行ってはみたものの、いざ山登りをするとなると痛みや違和感を感じるものです。そうなると山登りを満喫することはできません。しっかり指導を受けて正しく装着することで楽しい行楽になる確率がアップします! まとめ・登山がしたい!膝が痛い場合に役立つテーピングの知識 テーピングは、その固定力や伸縮力によって膝の痛みや血行を改善し、ケガの予防に繋げることができます。登山をするときにも、膝の痛み対策としてテーピングを使うのは有効と言えます。 ただし、正しい巻き方をしなければ逆効果になってしまう可能性があるため、専門医などから正しい巻き方についての指導を受けましょう。以上、膝の痛みに効果的なテーピングで登山を楽しむ方法について記載しました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.05 -
- 免疫細胞療法
免疫力とは体の中にある菌やウイルスなどを攻撃する防御機能で、生まれたときから体に備わっている防御機能です。 免疫力の低下は年齢だけでなく、睡眠不足や日常生活の食生活の乱れ、仕事などでのストレスも原因となります。 この記事では、免疫力が低下しているかどうかのセルフチェックから、免疫力が低下する原因や改善が期待できる再生医療についても解説していきます。 免疫力が低下するとあらわれる症状とは? 免疫力が低下するとあらわれる主な症状は以下の通りです。 風邪やインフルエンザなどの感染症 口内炎や結膜炎などの炎症 肌や皮膚の荒れ 病気やケガが治りにくい 脚や顔のむくみ 免疫力が低下すると、上記のようにインフルエンザなどの感染症や口内炎などの炎症、肌荒れなど多くの症状が見られます。 これらの症状は免疫力が低下しているとさらに悪化する可能性があるため、注意が必要です。 免疫力低下を診断するためのセルフチェックリスト 日常生活のなかで、以下のセルフチェックリストに当てはまる方は免疫力が低下している可能性があります。 風邪をひきやすい 咳がよく出る 風邪をひくと長引く 耳が聞こえにくい 泌尿器系の感染症が繰り返し起こる 食事が偏っている 食欲不振気味である 口内炎ができる 運動する習慣がない 日常的にストレスを感じる 倦怠感がある 疲れやすい 睡眠不足である 傷が治りにくい 肌や皮膚が荒れている 冷え性である 上記の項目に当てはまる数が多ければ多いほど、免疫力が低下している可能性が高いため、注意が必要です。 免疫力が低下している可能性があるという方は、これから紹介する免疫力低下の原因や、免疫力を上げる方法をご確認ください。 免疫力が低下する原因 免疫力が低下する原因は、栄養のバランスの乱れや、不規則な生活による睡眠不足、自律神経の乱れによるストレス、冷え性など血管の収縮により血流が悪くなるなど多くあります。 また、女性の方は妊娠中はホルモンバランスの乱れによる免疫力の低下などがあるため、腸内を温めることや、タンパク質や食物繊維など栄養価の高い食品を摂取することが大切です。 他にも加齢や暴飲暴食、喫煙、遺伝などの原因により、免疫不全疾患を発症している場合もあります。 免疫力が低下しやすい体質チェック! 以下の項目に当てはまる方は、免疫力が低下しやすい体質ですので、チェックしてください。 集中力が続かない 野菜を食べない 運動不足 ストレスを感じやすい 睡眠時間が少ない 無気力になることが多い 免疫力の低下は遺伝や日常生活における栄養の偏りなど個人差はありますが、体温と免疫力にも深い関係性があります。 上記の項目にあてはまる方は、次に紹介する免疫力を上げる方法を実践してください。 免疫力を上げる方法 免疫力を上げる方法は、以下の2つです。 生活習慣の改善 バランスの良い栄養補給 日常生活で免疫力を高めることを意識することから始めることが重要ですので、参考にしてください。 生活習慣の改善 免疫力を高めるには無理のない運動や十分な睡眠を取ること、お風呂ではシャワーではなく湯船に浸かり体温を上げるなど、生活習慣を見直す必要があります。 運動ではウォーキングなど体への負担がかからないようにすることや、就寝前の飲酒やスマホを控えることが重要です。 また、体温が低下することにより、血流の悪化や体内の細胞の不活性化が原因で臓器や身体機能が低下するため、入浴時は肩まで浸かるようにするなど、体温を高める習慣を身につけましょう。 バランスの良い栄養補給 魚や卵、大豆などのタンパク質や、ビタミン、ミネラル、発酵食品など、バランスの良い栄養補給は、免疫力を高めます。 バランスの良い栄養補給をすることにより、腸内環境が改善するためです。 他にもショウガやニンニク、玉ねぎなどの野菜類や、山椒、唐辛子などの香辛料を料理で使用して、主食、主菜、副菜なども意識することにより、免疫力向上が期待できます。 免疫療法による治療 医学的な方法で免疫力低下を改善する治療法として「免疫細胞療法」が挙げられます。 免疫細胞療法とは、本人の血液から取り出して培養した免疫細胞を点滴で戻すことで活性化した免疫細胞を増やす治療法です。 副作用や体への負担が少ない治療法で、免疫力に悩んでいる人にとってその悩みを大幅に改善できる可能性があります。 【まとめ】免疫力低下による症状が続く際は医療機関を受診しよう 免疫力の低下により、紹介したチェックリストにあてはまる症状が続く場合は、医療機関を受診する必要があります。 免疫力の低下が続くと、インフルエンザなどの感染症だけでなく、がんのリスクを増加させる可能性があるため、注意が必要です。 免疫細胞療法は本人の血液を使用するため、副作用や感染症、再発などのリスクを軽減できる可能性があります。 免疫力を高めるためには、日常生活における習慣の改善も必要ですが、遺伝や加齢などで悩む方は、免疫細胞療法も選択肢の一つです。 当院「リペアセルクリニック」でも、健康の促進・がん予防・がんの再発予防が期待できる面性細胞療法に力を入れておりますので、お気軽にご相談ください。
2020.07.04 -
- ひざ関節
膝が痛いながらも登山をするならサポーターが効果的 膝に痛みがあるけれど、登山はやめたくない!なんとかして続ける方法はないかな…。サポーターをすれば大丈夫かも?などと考えている方もいるのではないでしょうか。 今回は、登山をするときの膝痛とうまく付き合うためにはサポーターが効果的なのかどうか、どんな種類のサポーターがあるのかなどをご紹介します。 膝が痛い場合に登山をする場合はサポーターが効果的 登山をしていて膝痛に悩まされているなら、サポーターを上手に使うことでその悩みが緩和されるかもしれません。膝の痛みの原因は膝にかかる負担の大きさにあります。 そのため、サポーターで、その負担を軽減させることができれば、登山のときの膝痛の悩みの緩和や改善、予防につながる効果が期待できます。 膝へのサポーターの種類について サポーターと言っても、さまざまなものが販売されています。そして、目的や使用時間によっても使い分けが必要なので、サポーターの特徴を知っておくことも必要です。 ・ベルト型サポーター ・タイツ型サポーター ・支柱つきの膝サポーター ベルト型サポーター 装着も簡単で自分で調整できるベルト型です。膝関節に合わせて自分でしっかりと固定することで、筋肉や骨をしめつけ、痛みの改善をはかることができます。 登山時においては、負担のかかりがちな屈伸の動きをサポートして膝への負担を軽減させる効果が期待できます。 しかし、締め付けがきつすぎるとうっ血したり、固まって動きにくくなってしまう場合もあるので、きちんとサイズを合わせて買うようにしましょう。 タイツ型サポーター 生地が薄く、日常的に使用していても違和感がないタイプです。 履くだけで良いので着脱も楽で、膝への保温効果による痛みの軽減作用も期待することができます。 簡単な分ずれやすいため、テーピング機能があると良いでしょう。 支柱つきの膝サポーター サポーターの中に金属の支柱が入っており、膝関節を金属で固定するので、サポート力に優れています。 支柱付きの膝サポーターはさらにタイツ型のように履いて装着するもの、巻いて装着すもの、その二つをあわせたハイブリッドタイプがあります。 登山をするときの膝痛の緩和に役立つサポーターを選ぶには? 登山をするときの膝痛の緩和に役立つサポーターを選ぶには、まず、サイズをきちんと合わせましょう。 また、登山のときは膝を曲げたり伸ばしたりしますし、汗もかくので、伸縮性やストレッチ性、通気性に優れたものを選ぶようにしてくださいね。 専門家に相談しましょう 膝痛を緩和するためのサポーターは、市販の薬局などでも購入できます。 しかし、登山をするときには普段以上の負担が膝にかかることになりますし、そもそもサポーターをつけたからと言って登山をしてもいい状態なのかどうか?ということは、自分では判断できないこともあると思います。 膝痛の原因はさまざまですが、今以上に悪化させないようにするためにも、医療機関で診察してもらい、サポーターの使用方法についてもきちんと指導を受けた方が安心です。 また、普段は痛みを感じないけれど、登山をすると膝痛がひどくなる…というようなケースもあるでしょう。 まとめ・膝が痛いながらも登山をするならサポーターが効果的 登山中の膝痛の緩和には、サポーターを用いることが効果的です。ただし、サポーターにもさまざまな種類があるので、医師や理学療法士に相談して、自分に合ったものをみつけるようにしましょう。 また、サポーターをしても緩和・改善されないほど膝痛がひどく、登山をあきらめてしまったという方もいるかもしれません。 しかし、最近は、自身の細胞を使って関節の修復をする再生医療も注目されています。再生医療で治療し、サポーターも上手に使うことで、また登山を再開できる可能性もありますよ。 再生医療について詳しく知りたい方は、まずは、専門のクリニックのホームページをご覧になってみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.03 -
- 免疫細胞療法
「血液型によって免疫力に違いがある?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 免疫力の違いが血液型によって異なるされることは、さまざまな研究で発表されています。 本記事では、血液型によって免疫力が異なる理由や、治療によって免疫力を高める「免疫細胞療法」についてご紹介します。 免疫力が血液型ごとに異なる理由 細菌の中に潜む抗原にも血液型のような型があり、A型の人には抗原A型の細菌が入りやすいため、血液型ごとに免疫力が異なります。 そもそも血液型がA・B・O・ABの4種類に分類されているのは、血液内の赤血球にある抗原の種類によるものです。 免疫反応を引き起こす物資のことを抗原と呼びます。 血液中の免疫細胞には細菌などから体を守る働きがありますが、自分の細胞を破壊しないために同じ抗体の型をもつ血液を攻撃しない性質が備わっています。 体内に細菌やウイルスなどの抗原が浸入すれば排除するために抗体が作用しますが、A型の人にはA型の細菌、B型の人にはB型の細菌など同じ抗体の型を持つ細菌には免疫機能がうまく作用しません。 病気のリスクに血液型が関係しているのは、それぞれの血液型と結合しやすい抗原が細菌やウイルスごとに異なるためです。 血液型ごとの免疫力の特徴やかかりやすい病気 それぞれの血液型が持つ免疫力に関する特徴と、どのような病気に注意が必要なのかを解説します。 O型 B型 A型 AB型 以下では、それぞれの血液型の特徴について詳しく解説していきます。 O型 人類の先祖が持つ血液型だったといわれているO型はもっとも免疫力が高い血液型で、さまざまな病気にかかりにくい特徴があります。 しかし、十二指腸潰瘍やノロウイルスには注意が必要です。 O型には十二指腸潰瘍の原因となるピロリ菌の受容体が多いことが関係しており、他の血液型より発症率が高いこともわかっています。 対策としては、ピロリ菌の感染を防ぐことが大切なので、定期的な検査を受けましょう。 B型 B型はO型に次いで、免疫力が高い血液型です。 同じB型の性質を持っている抗原であるサルモネラ菌・病原性大腸菌・肺炎球菌に感染しやすい特徴があります。 また、数年に1度大流行するA型インフルエンザにもかかりやすいといわれています。 B型の人は結核のリスクも高いため、健康診断など定期的に肺のレントゲン検査を行う方法があります。 A型 A型は免疫力があまり高くない血液型で、感染症に対する抵抗力も弱く、風邪をひきやすい特徴が挙げられます。 例えば、A型の人はO型の人と比べて糖尿病になるリスクが1.1倍高い※という研究結果があります。 ※出典:PubMed しかし、発症リスクが血液型だけで左右されるわけではないため、免疫力を高めることが重要です。 風邪をひきやすい、体調不良になりやすい方は、生活習慣や運動習慣を改善して、免疫力を高めましょう。 AB型 AB型は、A型とB型のそれぞれの抗原を持っているため、血液型の中でも免疫力が低いとされています。 そのため、他の血液型と比べてさまざまな細菌やウイルスにかかりやすいです。 しかし、AB型は細菌などの微生物による感染症に対抗できる抗体をつくる免疫系を持っているため、アレルギーにはかかりにくいです。 また、自己免疫疾患である皮膚炎や関節炎なども、かかりにくいとされています。 免疫力を血液型に関わらず高める方法 免疫力は血液型別に異なりますが、免疫力を高める方法は、どの血液型にも共通しています。 以下で紹介する3つの方法で、免疫力を高めて健康的な生活をめざしましょう。 食事や運動などの生活習慣を改善する 腸内環境を整える 適度にストレスを発散する 重要なのは血液型ではなく、免疫力の低下を防いだり免疫力を高めることです。 以下では、自宅でも簡単に免疫力を高められる方法について詳しく解説します。 食事や運動などの生活習慣を改善する 免疫力を高めるためには、まず食事や運動などの生活習慣を見直しましょう。 食事は栄養のバランスを考え、1日3食毎日同じような時間に食べることが望ましいです。 また、スポーツクラブに通うなど定期的な運動が理想的ですが、難しい場合は生活の中で運動できる機会を探す方法もあります。 1つ先の駅やバス停まで歩いたり、エレベーターを使用しないで階段を使ってみたりすることから始めましょう。 腸内環境を整える 免疫細胞の約7割は腸に生息しているため、腸内環境を整えることで免疫力向上につながります。 腸内環境を整えるには、食物繊維を多く摂って善玉菌を増やしましょう。 食物繊維は水に溶ける水溶性と、水に溶けない不溶性がありますが、善玉菌を増やすのに有効なのは水溶性食物繊維です。 水溶性食物繊維を多く含むものは、海藻類や大麦、果物などが挙げられます。 適度にストレスを発散する 日々のストレスは免疫力の低下につながるため、適度にストレス発散することで免疫力低下を防ぎましょう。 スポーツで汗を流したり、友人たちと楽しく話したりするなど、自分なりのストレス発散方法を見つけることが重要です。 しかし、飲酒や喫煙、暴飲暴食といった方法は、免疫力低下につながり逆効果になるため注意しましょう。 血液型による免疫力に不安がある方は「免疫細胞療法」も選択肢の一つ 血液型による免疫力に不安がある方は、生活習慣などの改善とあわせて免疫細胞療法も検討してみましょう。 免疫細胞療法とは、NK細胞などの免疫機能に関わる細胞を血液から取り出して培養し、点滴で本人の体内に戻す治療のことです。 患者さま本人の細胞のみを用いるため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用リスクが少ない点がメリットです。 この副作用の少なさが注目され、近年ではガンの治療法として用いられることがあり、再発予防にも効果が期待できます。 【まとめ】免疫力は血液型で異なる!免疫力を高める方法を実践しよう 血液型と同じ型を持つ抗原には免疫作用が働きづらいため、血液型によって免疫力は異なります。 しかし、風邪や病気のかかりやすさが全て血液型で左右されているわけではないため、病気にかからないためには免疫力を高めることが大切です。 免疫力を高める方法は、生活習慣を改善したり、腸内環境を整えたり、ストレスを溜めないことが有効です。 近年では、生活習慣の改善と併用して「免疫細胞療法」によって免疫力を向上させる治療が注目されています。 「免疫力を高めてさまざまな病気の予防をしたい」という方は、ぜひ免疫細胞療法をご検討ください。
2020.07.03 -
- ひざ関節
日常的に登山を行っている方の多くの方が、膝裏の痛みに悩んでいます。 とくに下山時には、膝にかかる負担が大きくなり、筋肉疲労や関節の衝撃が原因で痛みが生じやすくなります。安静時にも痛みが続く場合は、別の疾患の可能性があるため注意が必要です。 そこで本記事では、膝裏の痛みの原因や予防法、適切なケア方法について詳しく解説します。ストレスなく登山を楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。 登山中に膝裏が痛む原因 登山中に膝裏の痛みが生じる原因には、関節リウマチ、膝靭帯損傷、変形性膝関節症などがあります。ただし、上記の疾患は安静時も膝裏の痛みが続くため、登山中だけ痛む場合は別の原因が考えられます。 膝裏に痛みを感じる方は、登山のどの段階で痛みを感じるのか思い出してみましょう。とくに下山時に痛む場合、予防や改善の余地があるかもしれません。 登山(下山)中に膝裏が痛むケース 登山(下山)の最中に膝裏が痛む原因の多くは筋肉疲労です。 登山では地面を踏む際の衝撃が大きく、膝裏や太ももの筋肉に負担がかかります。結果、筋肉が疲労し痛みが生じるのです。 通常、数日以内に痛みが軽減・消失しますが、適切なストレッチや休息が回復を促進します。痛みが続く場合は、登山前の筋力強化や柔軟性を高めるトレーニングが予防に効果的です。 登山の休憩中(安静時)に膝裏が痛むケース 登山中だけでなく安静時にも膝裏が痛む場合、ベーカー嚢胞や関節リウマチのほか、痛風や偽痛風が考えられます。 痛風は尿酸結晶が関節に溜まり急激な痛みを引き起こします。偽痛風はカルシウム結晶の沈着が原因です。 いずれも強い痛みや腫れを伴います。痛みの原因を明らかにするためにも、早めに医療機関を受診しましょう。適切な診断と治療が早期回復の鍵となります。 登山で膝裏の痛みを発症させないための予防法は? 膝裏の痛みを予防するには、膝への負担を軽減させるための筋力トレーニングが有効です。 スクワットやウォーキング、太ももやふくらはぎのストレッチを普段からおこないましょう。筋肉の柔軟性を高めるのも効果的です。 また、登山中は背筋をまっすぐ伸ばしながら歩幅を小さく保ち、足裏全体で着地すると衝撃を分散させられます。休憩時には膝を伸ばして休むのも効果的です。 くわえて適切な登山靴の選定も重要です。靴が足に合わないと膝への負担が増えるため、サイズの合ったクッション性が高いものを選ぶと良いでしょう。 登山による膝裏の痛みには予防やケアが大切 登山中の膝裏の痛みは多くの場合、筋力不足や姿勢、歩き方が原因で起こります。普段からスクワットや有酸素運動で筋力を高め、適切な歩き方を心がけましょう。 痛みが出た場合は、休息して軽減するなら様子を見ても構いません。しかし、痛みが続く場合は、関節リウマチ、膝靭帯損傷などの可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。 膝裏の痛みの治療のひとつとして再生医療もご検討ください。再生医療は外科的手術と比べて身体への負担も少ないため、高齢の方でも受けられます。また、副作用が少ない点も特徴です。 再生医療に興味のある方は、当院へお気軽にお問い合わせください。
2020.07.02