-
- ひざ関節
- 再生治療
膝の内側が痛む鵞足炎は、運動をする方や膝に負担がかかる生活をしている方にとって、再発しやすく悩みの原因となることが多い疾患です。 何度も症状が現れたり、具体的な予防策がわからなかったりして、困っている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、鵞足炎の再発防止策を具体的に解説します。 また、再発が続く場合に選択肢となる再生医療についても紹介します。 膝の負担を軽減し、健康を維持するための方法をぜひご覧ください。 鵞足炎の再発は防げる 鵞足炎は、膝への負担を減らし適切なケアを行うことで再発を防ぐことが可能です。 主な原因は運動による過剰な負荷やストレッチ不足であり、これらの改善が予防につながります。 鵞足炎の再発予防のために、無理のない範囲で必要な対処をしましょう。 鵞足炎 3つの再発防止策 鵞足炎の予防法として、以下の3つを紹介します。 これらの方法について、それぞれ詳しく説明します。 ストレッチで筋肉の柔軟性を高める 鵞足炎の再発を防ぐには、膝周りの筋肉の柔軟性を高めることが重要です。 筋肉の柔軟性を高めることで関節の動きをスムーズにし、特定の部位に過度な負荷が集中するのを防ぎます。 また、ストレッチは血行を促進し、筋肉の緊張を緩和する効果があり、膝の負担を軽減するのに役立ちます。 膝周りのストレッチを3つ紹介するので、無理のない範囲でやってみてください。 運動前後にストレッチを取り入れることは、筋肉の柔軟性を向上させ、鵞足炎の再発予防に効果的です。 アイシングで炎症を抑制する アイシングには、炎症を抑えて痛みを和らげる効果があります。 運動後や膝に違和感を感じたときに鵞足部を冷やすと、炎症を抑えることができます。 やり方は簡単で、氷や保冷剤をタオルで包み、膝の内側を15~20分程度冷やすだけです。 注意点として、直接肌に当てるのは避けて冷やしすぎないようにしましょう。 アイシングを運動後の習慣にすれば、鵞足炎の症状が和らぎ、再発予防に役立ちます。 フォームを見直して膝の負担を軽減する 鵞足炎の再発予防には、日常生活や運動時のフォームや姿勢の見直しが欠かせません。 誤ったフォームや偏った動作は膝に過剰な負担をかけ、鵞足炎が再発する原因となります。 特に、ジャンプの着地時やランニング中に膝が内側に傾く動作は、鵞足炎を引き起こすリスクを高めてしまいます。 自分の動作を意識して、適切なフォームを身につけることが重要です。 鵞足炎が再発する場合は再生医療を検討しよう 鵞足炎は予防を心がけても再発してしまうことがあり、特にスポーツ選手にとっては繰り返しの発症が大きな問題となります。 何度も再発することで、日常生活や運動のパフォーマンスに支障をきたすことも少なくありません。 再発を繰り返す場合は、選択肢の一つとして再生医療の「PRP療法」を検討しましょう。 PRP療法は、患者自身の血液から抽出した血小板を濃縮して患部に注射する治療法です。血小板の修復作用により症状の改善を促します。 再発を繰り返す鵞足炎の症状にお悩みの方は、再生医療クリニックである当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】鵞足炎はストレッチなどで再発を防ごう 鵞足炎は、膝の内側にある鵞足部に炎症が生じる疾患で、膝に過度な負担がかかる運動や筋肉の柔軟性不足によって発症や再発が起こりやすいとされています。 しかし、適切なケアや対策を行うことで、再発リスクを抑えることが可能です。 膝周りの筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチや、運動後のアイシング、日常生活や運動時のフォームの見直しは、鵞足炎予防の基本といえます。 それぞれを日常の習慣に取り入れ、膝の健康を守りましょう。 また、鵞足炎が再発を繰り返す場合には、再生医療の「PRP療法」もご検討ください。
2019.10.27 -
- ひざ関節
- 再生治療
鵞足炎は陸上選手や水泳選手、サッカー選手など激しい運動をする人に起こりやすい病気です。膝用のサポーターは、鵞足炎の痛みを和らげる手段として用いられます。 膝サポーターにはさまざまな種類がありますが、鵞足炎におすすめのサポーターはソフトタイプです。 ドラッグストアやスポーツショップにて販売されているので、自分にあうサポーターを見つけてみましょう。 今回は、鵞足炎になった際のサポーターの選び方と、その種類について解説します。 この記事を読むとわかること 鵞足炎の主な治療法 鵞足炎でお悩みの方におすすめの膝サポーター サポーターを着用しても痛みがつらい場合の治療法 鵞足炎の治療法 鵞足炎(がそくえん)とは膝の近くにある、縫工筋・半腱様筋・薄筋という3つの筋肉が合わさる鵞足部に炎症が生じる病気です。 水泳やサッカー、アメリカンフットボールなど足を回転させるような動きをするスポーツで起こりやすいと言われています。 鵞足炎の治療は基本的に安静にして患部を冷やすほか、ストレッチや塗り薬を用いることもあります。 主な治療法は下記の通りです。 治療方法 内容 時期 安静 運動の休止 痛みが見られた最初の時期 クーリング 保冷剤などで冷やす 痛みが現れて間もない時期 ストレッチ 鵞足まわりや太ももの緊張を緩和する 症状が落ち着いたら、無理のない範囲で 塗り薬・貼り薬 症状にあわせてその都度処方 症状にあわせて、その都度処方 痛みが強く日常生活での動作に支障をきたす場合、サポーターを装着して痛みを緩和させる方法もあります。 膝サポーターのタイプは主に2つ 膝サポーターは大きく2種類に分けられます。 サポーターの種類 売っている場所 特徴 用途 ソフトサポーター ドラッグストア スポーツショップ 伸縮性がある 膝の保温 運動や階段の上り下りの際の痛みの緩和 ハードサポーター 整形外科の義肢装具士にて作成 側面に金属部品が入っている 靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつき ソフトサポーターとハードサポーターについてそれぞれみていきましょう。 ソフトサポーター ソフトサポーターはドラッグストアやスポーツショップなどで購入できます。 膝に巻いたり履いたりして、膝の保温や動きの補助をするタイプが一般的です。ソフトサポーターの特徴は以下の通りです。 ソフトサポーターの特徴 安価 ドラッグストア等で手に入れやすい 保温効果がある ハードタイプに比べて補強する作用は乏しい 補強機能付きの膝サポーターは少し値段が高いですが、ある程度の痛みを緩和する効果が期待できます。 ハードサポーター ハードサポーターは膝関節の安定性が最も高く、重症例でも高い除痛効果が期待できます。 整形外科で義肢装具士に作成してもらう必要があり、費用が高額になりがちです。また、サポーター自体が重く装着が難しいため着用する人を選びます。 ハードサポーターの特徴は以下の通りです。 ハードサポーターの特徴 高価 整形外科等でのオーダー 金具が挿入されている 重く、装着が難しい ハードサポーターの使用は慎重に検討しましょう。 鵞足炎にはソフトタイプや補強機能付きサポーターがおすすめ 鵞足炎の重症度にもよりますが、鵞足炎にはソフトタイプや補強機能付きの膝サポーターがおすすめです。 ソフトタイプでは膝の保温ができるので血液の循環が良くなり、炎症を起こしている部位の組織の修復が促進されます。さらに、補助機能があるソフトタイプサポーターだと膝が安定するため痛みの緩和が期待できます。 まずは、保温効果のあるソフトタイプから試してみましょう。 ハードタイプの膝サポーターが鵞足炎におすすめできない理由 ハードタイプの膝サポーターは鵞足炎におすすめできません。 ハードサポーターは膝関節を強く固定するため、鵞足炎の改善に必要な筋肉の動きが抑えられてしまいます。靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつきに対しては有効ですが、膝のぐらつき感がない鵞足炎の症状には不向きです。 もし、膝のぐらつきにお悩みの方は医療機関の受診をおすすめします。 サポーターで鵞足炎の痛みを緩和できないときは再生医療をご検討ください サポーターをしても鵞足炎の痛みが治まらず、日常生活にも支障をきたしてしまう方は、再生医療を視野に入れてみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自身の血小板を濃縮した液体を直接患部に注射し、血小板のもつ修復作用で病気を根治する治療法があります。 ドーピングに指定されていないためスポーツ選手でも治療が可能で、入院や手術の必要もありません。従来の治療法と異なり、体内の自然な治癒力を活用するため、より持続的な効果が期待できます。 鵞足炎がなかなか治らない場合や早く痛みを和らげたい場合には、再生医療による治療をご検討ください。 まとめ:鵞足炎の辛い痛みにはサポーターが効果的な場合もある 少しでも鵞足炎の痛みを和らげたい、日常生活への支障を軽減したい方にはサポーターを活用するのも選択肢のひとつです。 担当医と相談して自分の症状に合ったサポーターを選んでみるのも良いでしょう。 また、再生医療では鵞足炎を痛みの根本から治せる可能性があります。 自分にあった治療法を選んで、鵞足炎と向き合いましょう。鵞足炎を早期に改善したい方は、お気軽にご相談ください。
2019.10.26 -
- ひざ関節
- 再生治療
「急に膝の内側が痛くなった」「膝に違和感がある」という方は、膝の関節や軟骨が損傷している可能性があるので注意が必要です。 本記事では「急に膝の内側が痛くなった時に考えられる原因」について詳しく解説します。 膝の内側の痛みの原因だけでなく、対処法や重症化した時の治療法についても紹介しています。 急に膝が痛くなって不安な方は、痛みの原因や対処法を理解して、適切な処置や治療が受けられるようにしてください。 急に膝の内側が痛む原因とは? 「急に膝の内側が痛くなった」「膝の関節に違和感がある」などの症状は、以下の原因が考えられます。 オーバーユースが原因の鵞足炎 軟骨のすり減りが原因の変形性膝関節症 強い衝撃が原因の内側側副靭帯損傷 ほかの疾患と合併しやすい半月板損傷 それぞれの病気の原因や症状について詳しく解説していきます。 オーバーユースが原因の鵞足炎 歩行や運動時に膝の内側から約5~7cm下方に痛みがある場合、鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。 鵞足炎とは、膝を曲げるための筋肉が付着している鵞足と呼ばれる部位に炎症が生じる病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【鵞足炎の主な原因】 オーバーユース(使いすぎ) ウォーミングアップ不足 急な坂道をランニング 膝に負担のかかるフォームでの運動 X脚などの骨格 打撲などの外傷 など 原因のほとんどがオーバーユースなど、膝に過度な負担がかかる動作によって鵞足炎が引き起こされます。 また、スポーツをしない場合でも、X脚で膝が内側に曲がっている人や打撲などの外傷が原因となることもあるため注意が必要です。 軟骨のすり減りが原因の変形性膝関節症 起き上がったり、歩き始めに膝の内側が痛くなる場合、変形性膝関節症の可能性があります。 変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることで炎症を起こしたり、変形したりして痛みが生じる病気のことです。 症状が悪化すると歩行時や階段の上り下りなど膝を深く曲げる動作でも痛みを感じるため、日常生活にも影響が出てきます。 主な原因は、以下の通りです。 【変形性膝関節症の主な原因】 膝関節の軟骨が老化 肥満 遺伝 筋肉量が少ない 女性ホルモンの変化 など 変形性膝関節症のほとんどの原因が加齢によって膝関節の軟骨が老化し、軟骨がすり減りやすくなっていることです。 また、肥満体型の人や筋肉量が少ない方は膝を支える力が不足しやすいため、膝に負担がかかりやすいので注意しましょう。 遺伝や女性ホルモンの変化など、コントロールできない要素が原因となる可能性もあります。 強い衝撃が原因の内側側副靭帯損傷 膝の痛みだけでなく、腫れていたり不安定さを感じる場合は、内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)の可能性があります。 内側側副靭帯損傷とは、関節の内側で脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)をつなげている靭帯が伸びたり切れてしまう病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【内側側副靭帯損傷の主な原因】 スポーツの接触プレーによって膝に負荷が加わる ジャンプの着地などによって膝が強い衝撃を受ける 膝を強くひねるなどの外傷 など 膝に強い衝撃や負荷が加わることで発症しやすい内側側副靭帯損傷は、スポーツをやっている人に多い病気です。 特に激しい接触があるラグビーやサッカー、バスケットボールなどジャンプの着地や減速動作が多いスポーツが注意しましょう。 ほかの疾患と合併しやすい半月板損傷 膝の痛みや腫れ、膝関節の可動域が狭くなったような症状の場合、半月板損傷の可能性があります。 半月板損傷とは、脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)の間にある軟骨組織に負荷がかかり傷ついてしまう病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【半月板損傷の主な原因】 スポーツや運動で半月板に負荷がかかる 膝を強くひねるなどの外傷 加齢によって半月板が傷つきやすくなっている など 半月板は、膝をひねるような横の動きに弱いため、激しい接触プレーや頻繁に方向転換するようなスポーツをやっている人は注意が必要です。 また、膝を強くひねるなどの外傷が原因となって半月板損傷や断裂する可能性があります。 スポーツをやらない人も加齢によって階段の上り下りなどの日常生活の中でも半月板が傷つく場合があるので注意しましょう。 急に膝の内側に痛みが生じた時の対処法 急に膝の内側が痛みだした時には、痛みを和らげるために以下の対処法を行なってみましょう。 アイシングする 湿布を貼る サポーターをする テーピングをする どの方法も痛みを和らげることを目的としており、「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」を発症していた場合、完治するわけではありません。 痛みが取れない場合や不調を感じたら、早めに医療機関へ相談しましょう。 アイシングをする 急な膝の痛みや腫れが生じている時は、氷嚢や保冷剤で患部をアイシングするのが効果的です。 しかし、炎症が強い場合、冷やすことで血行が悪くなり逆に痛みがひどくなる可能性があります。 温めて血行を良くした方が良いこともあるので、症状に応じて使い分けましょう。 湿布を貼る 湿布などの貼り薬を貼って痛みを緩和させる方法があります。 湿布の中でも特に非ステロイド抗炎症薬は炎症を抑える効果や痛みを緩和させる効果が高いです。 サポーターをする 痛くて歩けない場合、サポーターを活用するというのも良いでしょう。ドラッグストアやスポーツ用品店に行くと、補強機能付きタイプのサポーターが販売されています。値段は少し高いですが、膝が横方向にぶれるのを抑えてくれ、痛みを軽減する効果が期待できます。 テーピングをする テーピングすることで膝の痛みを和らげたり、膝関節をサポートする効果が期待できます。 膝の関節は曲げ伸ばし動作が多いため、伸縮性の高いテープを選びましょう。 また、強く巻きすぎてしまうと血行不良の原因となるため、力加減に注意が必要です。 歩けないほど膝の痛みは手術不要の再生医療で治療できる 歩けないほど膝に痛みがある人は「鵞足炎」や「変形性膝関節症」を発症している可能性があります。 保存療法による回復が見込めない場合「再生医療」による治療がおすすめです。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 患者さんの幹細胞を採取・培養して数を増してから患部へ投与することで、損なわれた機能を再生させることができます。 入院や手術不要で治療できるため、日常生活にもすぐに復帰できると評価されている治療方法です。 再生医療による治療を検討する際は、ぜひ当院にご相談ください。 【まとめ】急に膝の内側が痛くなったら放置せず医療機関へ 膝の内側が痛くなった場合の対処法はさまざまですが、痛みが引かない時は放置せずに医療機関へ相談しましょう。 「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」などの病気を発症している可能性があります。 急な膝の痛みや膝の違和感がある時は、医療機関を受診し、自分にあった治療法を選択してくださいね。 近年は、手術しない治療方法として「再生医療」による治療に注目が集まっています。 再生医療は、通常のクリニックや病院で受けることができません。 当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックとして多くの症例を有します。 ご質問、ご相談などはお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.23 -
- 肩
- 腱板損傷
「最近、腕が上がらない」「夜間に肩がズキズキして眠れない」といった症状に悩まされている方は、肩腱板断裂と五十肩(肩関節周囲炎)のどちらかである可能性があります。 どちらも肩の痛みや動かしにくさを伴いますが、発症の原因・症状の特徴や治療方法は異なるため、自己判断すると症状を悪化させるリスクにもつながります。 本記事では、肩腱板断裂と五十肩の違いについて解説しています。 肩腱板断裂と五十肩を放置するリスクについても紹介していますので、自身の症状を見極め、悪化を防ぐためにもぜひ参考にしてください。 肩腱板断裂と五十肩(肩関節周囲炎)の違いとは? 肩腱板断裂と五十肩の違いを以下に分けてご紹介しています。 症状 原因 治療法 ぜひ参考にして、自身の症状がどちらに当てはまるの確認しましょう。 症状 肩腱板断裂と五十肩は、どちらも肩の痛みや動かしにくさを伴いますが、症状については以下のように違いがあります。 肩腱板断裂 ・運動痛 ・夜間痛 ・安静時痛 五十肩 ・運動痛 ・夜間痛 ※参照①:日本整形外科学会「肩腱板断裂」 ※参照②:日本整形外科学会「五十肩(肩関節周囲炎)」 肩腱板断裂では、「腕を横に上げる」「上から物を取る」といった動作で強い痛みが出たり、肩に力が入らなくなる運動障害が起きます。 また、症状が進行すると安静時でも痛みが続き、夜間痛によって眠れないケースも珍しくありません。 一方で、五十肩では「髪を結ぶ」「背中に手を回す」といった動作が困難になり、肩全体の可動域が制限されます。 横向きで寝たときにズキズキとした痛みが出やすく、睡眠障害を引き起こすこともあります。 放置すると症状が悪化するリスクがあるため、肩の痛みが続く場合は自己判断せずに整形外科で診察を受け、原因を正確に見極めることが大切です。 原因 肩腱板断裂と五十肩の発症の原因は、以下の通りです。 肩腱板断裂 ・加齢による腱の変性 ・スポーツや仕事による使いすぎ(オーバーユース) ・転倒・重い物を持ち上げた際の外傷 五十肩 ・加齢による関節周囲の炎症や癒着 ・運動不足・姿勢の悪さなど 肩腱板断裂は、40代以降の中高年に多くみられ、加齢による腱の老化や、日常的な肩の酷使・繰り返し動作が原因で、気づかないうちに進行することがあります。 五十肩は主に50代に多く、肩の関節まわりの組織が年齢とともに炎症や癒着を起こし、肩の動きが悪くなるのが原因です。 治療法 肩腱板断裂と五十肩の治療法は、以下の通りです。 肩腱板断裂 ・保存療法 ・手術療法 ・再生医療 五十肩 ・薬物療法 ・温熱療法 ・リハビリ 肩腱板断裂は転倒などによる突然の怪我で起きた場合、まずは1〜2週間程度三角巾で肩を安静にします。 その後は注射や運動療法によって痛みを軽減し、残った腱の機能を高めるリハビリを行うことで、約70%(※)が手術をせずに改善が期待できるのです。 ※参照①:日本整形外科学会「肩腱板断裂」 五十肩は自然に回復することもありますが、放置すると肩の動きがさらに悪化し、関節が固まってしまう恐れもあります。 痛みが強い時期(急性期)には、三角巾などで肩を休ませたり、痛みを和らげる薬や注射で炎症を抑えます。 痛みが落ち着いてきたら、温めることで血流を促す温熱療法や肩のこわばりを防ぎ筋力を保つリハビリ運動などを段階的に取り入れていきます。 これらの対処をしても改善しない場合には、関節鏡を使った手術が検討されることもあります。 肩腱板断裂と五十肩を見分けるポイント 肩腱板断裂と五十肩を見分けるポイントは、以下の通りです。 症状 肩腱板断裂 五十肩 肩の運動障害 特定の動きで力が入らない 動かしにくいが力は入ることが多い 運動痛 特定の動作で痛む(例:腕を挙げる途中など) 動かすと痛みがある 夜間痛 あり あり 可動域制限 動かせるが力が入らない 腕を上げたり、回したりする動作がスムーズにできない 肩腱板断裂と五十肩は、いずれも肩が痛い・動かしにくいといった症状を伴うため、自己判断では区別がつきにくいこともあります。 痛みが長引いたり動きに支障を感じる場合は、整形外科で画像診断(MRIやエコー)を含めた専門的な評価を受けましょう。 肩腱板断裂と五十肩はそれぞれ放置するとどうなる? 肩腱板断裂と五十肩はそれぞれ放置するとどうなるか、以下で解説しています。 肩腱板断裂 五十肩 いずれの場合も、症状の段階で専門医の診断を受けることが、回復に向けて重要になります。 肩腱板断裂|放置すると断裂が進行し手術が必要に 肩腱板断裂は、腱が一度切れると自然に元通りに戻ることはほとんどありません。 以下のような症状が見られるだけでなく、保存療法で改善が見込めない場合や断裂が大きいケースでは、手術が検討されることもあります。 手術による回復が難しくなる 肩関節の変形(腱板断裂性肩関節症) 夜間痛や慢性的な痛みが強くなる 肩の可動域が狭くなる また放置することで断裂が拡大したり、周囲の筋肉が萎縮・脂肪変性を起こしてしまうリスクがあります。 肩腱板断裂を放置するリスクについては、以下の記事でも解説していますので、不安な方はぜひ参考にしてください。 五十肩|自然に治るケースもあるが肩の痛みや可動域制限が悪化する可能性も 五十肩を放置すると、以下のような症状が起きる可能性があります。 関節の癒着(拘縮)によって可動域が制限される 日常生活に支障が出る 肩の可動域が制限されることで、服の袖に腕を通せない・髪を洗う・結ぶといった動作が難しくなる可能性があります。 さらに、症状が進行すると凍結肩と呼ばれる状態になり、肩関節がほとんど動かなくなるケースも。 肩の痛みや動きに違和感を感じた時点で、できるだけ早めに整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう。 【まとめ】肩腱板断裂と五十肩には違いがある!放置せず早めの受診を 肩腱板断裂と五十肩には、以下のような違いがあります。 肩腱板断裂 ・特定の動作で力が入らない・痛みが出る ・加齢や使いすぎ・外傷が原因となることが多く、自然治癒は難しい 五十肩 ・肩関節周囲の組織が炎症を起こし、痛みとともに肩の動きが制限される ・はっきりした原因がないことが多く、中年以降に自然に発症することが多い 肩腱板部分断裂と五十肩は、いずれも「肩が痛い・動かしづらい」という共通点がありますが、原因や治療方針が異なります。 腱板断裂は自然治癒が難しく、進行すると手術が必要になるケースもある一方で、五十肩は適切な保存療法により回復する可能性もあるため、見極めが重要です。 「どちらの症状かわからない」「痛みが長引いている」と感じたら、早めに整形外科で画像検査を受け、正確な診断をもとに適切な治療を始めましょう。 肩腱板部分断裂の場合、手術に頼らず改善を目指せる「再生医療」という選択肢もあります。 「できるだけ手術は避けたい」「長引く痛みの改善を目指したい」とお考えの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2019.10.22 -
- ひざ関節
- 再生治療
- スポーツ医療
ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき ロードバイクで気持ちよく颯爽と駆け抜ける中、急に膝の痛みが…。その痛みは、もしかすると鵞足炎かもしれません。今回はロードバイクで鵞足炎になるのかについて、また、鵞足炎の症状や原因について解説します。 ロードバイクで膝の痛み…鵞足炎を発症することもある 久しぶりにロードバイクを楽しんでいたら、膝に痛みが…。という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そして、その痛みは鵞足炎かもしれません。 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉が合わさる鵞足という部分に炎症を生じる病気で、内側に膝を曲げたりするようなスポーツにより、過度な負荷がかかることによって起こります。 そして、ロードバイクでは、誤ったフォームによる膝への過度な負担が引き金となって、鵞足炎を発症するケースがあります。 ロードバイクで鵞足炎にならないようにするには? 鵞足炎はウォーミングアップが足りない、オーバートレーニングなどが原因の1つになります。ロードバイクだけでなく、スポーツなど体を動かす前には十分なストレッチやウォーミングアップが必要不可欠です。 また、ロードバイクの誤ったフォームとして、つま先が外側に向いてしまう、膝を内向きにして漕いでしまうという2つが挙げられます。このようなフォームでロードバイクを続けると、疲れが溜まりやすいですし、疲れがたまると、フォームへの意識が疎かになることがあります。 ロードバイクでは、きちんとしたフォームが大事!自分のフォームを見つめなおしましょう。 繰り返す鵞足炎の痛みでロードバイクが楽しめない!再生医療という最新療法 鵞足炎は一度発症すると何度も再発しやすい病気です。せっかくロードバイクを楽しんでいても、再発が怖い、痛みがあってロードバイクすら乗れないという方は、再生医療という治療法を検討してみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自分の血液から取り出した血小板を濃縮し、その液体を直接患部に注射して血小板のもつ修復作用で病気を治すという治療法があります。 入院や手術の必要もありませんし、体に負担がかかりにくいというメリットもあります。 まとめ・ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき 鵞足炎は予防をすることができる病気ですが、完全に発症を防ぐということはできません。ロードバイクが趣味という方には、膝の痛みは致命的な症状と言えるでしょう。鵞足炎を発症しないためにも、十分なウォーミングアップと適切なフォームの見直しをこころがけましょう。 また、何度も鵞足炎を繰り返すという方は再生医療という治療を選択するのも1つの選択ですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.20 -
- 再生治療
- 腱板損傷
- 肩
肩の痛みや、肩に力が入らない症状は日常にも大きな影響を及ぼします。 思うように力が入らないことは日常生活に不便をもたらし、予想以上のストレスとなります。 そこで今回は、肩に力が入らない症状から考えられる疾患や、発症のきっかけについて解説します。 肩に力が入らない状態を引き起こす主な原因・疾患 肩に力が入らなくなる原因として、主に以下の4つの疾患が考えられます。 肩腱板損傷 肩腱板断裂 肩関節周囲炎(五十肩) 変形性肩関節症 それぞれの疾患の症状について詳しく説明していきます。 肩腱板損傷 肩腱板損傷は、肩を酷使するスポーツや外傷によって発生する怪我です。 肩腱板を損傷する主な原因には次のようなものがあります。 テニスや野球などのスポーツ 洗濯ものを干すなどの反復動作 転んだ、肩をぶつけたなどのイレギュラーなアクシデント 衝撃を受けた後に力が入らない症状が現れた場合、そのアクシデントが原因である可能性があります。 日常でそのような反復動作をしない方であっても、老化が進むと肩甲骨の突起部分(肩峰)に骨棘が形成されます。 この骨棘が腕を動かしたときに腱板に繰り返し接触することで炎症が生じ、徐々に腱板が摩耗・損傷していくことがあります。 肩腱板断裂 肩腱板が断裂してしまうと肩に力が入らない症状が現れます。さらに、肩に強い痛みが生じるケースも見られます。 肩腱板断裂の原因は肩を強く打った、肩をぶつけたなどの外傷で、肩腱板損傷と同様です。また、年齢を重ねると自然に腱板が切れてしまうケースもあります。 四十肩、五十肩と勘違いされやすいので、痛みが長引く場合は病院に行って詳しい検査をしましょう。 肩関節周囲炎(五十肩) 肩関節周囲炎は、一般的に五十肩と呼ばれる疾患です。肩関節の滑膜や関節包に炎症が起き、肩が硬くなることが特徴です。 肩関節周囲炎は、年齢を重ねると発症することで知られており、若年層の発症は少ないです。 年齢を重ねて肩に力が入らない症状を発症した場合、五十肩の可能性もあります。 五十肩は軽く考えられがちですが、痛みや力が入らない症状が続く際には医師に相談しましょう。 変形性肩関節症 変形性肩関節症は、肩関節の軟骨がすり減って骨が変形し、痛みや可動域制限が引き起こされる疾患です。 変形性肩関節症は肩の酷使や加齢、軟骨や周囲の組織の損傷によって発症します。 肩に力が入らない症状もありますが、多くは肩の痛みや動きの制限などの症状があります。また、肩を動かすときにゴリゴリとこすれるような音が出るのも特徴のひとつです。 肩に力が入らなくなるきっかけ 肩に力が入らなくなるきっかけは、主に以下の3つが考えられます。 肩の使いすぎ 事故による負傷 転倒 肩の使いすぎによって力が入らなくなるケースもあります。その場合は、スポーツを休止する必要があるかもしれません。 転倒した際に肩を打撲して肩に力が入らなくなるほか、手をついて肩を痛める場合もあります。 スポーツをしていなくても、突然肩に力が入らなくなることがあります。日常生活で肩に負担をかけるような動作をしていないか、振り返ってみましょう。 肩に力が入らない状態を防ぐための予防策 肩に力が入らない状態を防ぐためにできる対策を紹介します。 スポーツの前に準備運動をする 適度に休憩を取る 正しい歩き方で転倒を防止する スポーツの前に準備運動をして筋肉をほぐし、肩への負担を和らげましょう。また、適切な休憩を取り、肩の使いすぎを防ぐことが大切です。 スポーツをしない方でも、日常生活での転倒に注意し、肩の負傷を予防することが重要です。 肩に力が入らないときに病院を受診すべきタイミング 以下の症状があった場合は、病院を受診してください。 急に肩に力が入らなくなった 肩の痛みが強い 腕や手にしびれがある 日常生活に支障がある 突然肩に力が入らなくなった場合、怪我や炎症の可能性があります。また、日常生活に影響があるほど痛みが強い場合も病院に行ってください。 ほかにも、肩に力が入らない症状が長期にわたって続く場合や、症状の悪化が見られた場合には、早めに医療機関を受診しましょう。 肩に力が入らない症状に対する治療法 肩に力が入らない症状に対する治療法は、主に以下の4つです。 投薬治療 リハビリテーション療法 手術療法 再生療法 治療法の特徴などについて、詳しく解説します。 投薬治療 関節内注射や、消炎鎮痛剤などの内服が行われます。 また、トリガーポイント注射と呼ばれる、痛みがある部位に局所的に行う注射を検討される場合もあります。 筋肉が緊張しているケースでは筋弛緩剤が処方されますが、筋弛緩剤は副作用が出る場合がありますので注意が必要です。 薬物療法は、一時的に痛みや動かしにくさを軽減させる効果がありますが、完治を目指す治療法ではありません。 リハビリテーション療法 リハビリテーション療法では、次のような取り組みで肩に力が入らない症状の改善を目指します。 肩の可動域を広げる運動 肩関節の安定性を向上させるための筋力トレーニング 日常生活での肩の動かし方の指導 これらのトレーニングで肩の筋力を高め、日常的な負荷に耐えられる肩を作ります。 肩のトレーニングでは、かける負荷と運動量が重要です。無理なトレーニングを行うと効果が減ってしまうほか、怪我の悪化につながります。 専門家の指導の下、適切なリハビリを続けましょう。 手術療法 投薬治療やリハビリテーション療法の効果が感じられなかった方や、症状が重い方には手術療法が検討されます。 症状の程度によって、関節鏡手術や直視下手術などの方法が選ばれます。関節鏡手術は体に小さな穴を開けて手術する方法で、身体への負担が少ないのが特徴です。 大きな損傷の場合は直視下手術が選択されるケースがあります。 再生療法 肩の疾患に対しては、再生医療という選択肢もあります。 再生医療のひとつ「幹細胞治療」では、患者さまから採取・培養した幹細胞を腱板の損傷部位に投与します。 幹細胞治療は腱板の再生を促し症状の改善を目指す治療法です。 患者さま自身の幹細胞を利用するため、拒否反応やアレルギーが起こる可能性が低いのが特徴です。 当院「リペアセルクリニック」では肩腱板損傷に対する治療として、再生医療を行っています。 肩の痛みや力が入らない症状にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 【まとめ】肩に力が入らない状態は放置せずに医療機関を受診して自分にあった治療法を見つけましょう 肩に力が入らない症状は、肩腱板損傷などの重大な怪我を負っているケースがあります。 痛みが強い、症状が長引く際は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 リハビリテーション療法や投薬療法で効果が見られない場合、手術療法が検討されるケースもあります。 また、手術を行わない治療法として、再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
2019.10.16 -
- 再生治療
- ひざ関節
階段の上り下りで膝の内側がズキッと痛む・運動の翌日に膝がだるく、内側を押すとピンポイントで痛いといった、症状に心当たりがある方は、鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。 鵞足炎は初期段階であれば、安静やセルフケアで改善することも多いですが、放置すると慢性化し、長引く痛みの原因になることも。 本記事では、鵞足炎のセルフチェック方法や対処法について解説しています。 まずは自分の膝の状態を簡単に確認できるセルフチェックから始めてみましょう! 鵞足炎のセルフチェック方法 以下を参考に鵞足炎のセルフチェックを行いましょう。 【鵞足炎のセルフチェック表】 階段の上り下りで膝の内側に痛みを感じる 正座やあぐらの姿勢で痛みが強くなる 安静にしていると痛みは軽いが、運動後に悪化しやすい 膝を深く曲げたり(90度以上)、完全に伸ばしたときに痛みが出る 膝関節自体に腫れはないが、内側がなんとなく腫れぼったい感覚がある 膝のお皿の内側から約5~7cm下のあたりを押すと鋭い痛みを感じる 膝を曲げる(踵をお尻に近づける)動作で、内側に痛みが出る これらのチェックは、鵞足部に炎症があるかを自宅で簡単に確認するための方法です。 ただし、膝の痛みには他にも内側側副靱帯損傷・滑液包炎・変形性膝関節症など多くの可能性があります。 症状が強い・長引く場合には、整形外科での専門的な診断を受けることをおすすめします。 鵞足炎だった場合の対応策 鵞足炎だった場合の対応策としては、以下の通りです。 安静と患部のアイシング ストレッチ・筋力トレーニングを行う また以下の記事では、鵞足炎を予防するためのポイントをご紹介しています。 安静と患部のアイシング 鵞足炎の場合、最初に行うべき対応は安静とアイシング(患部の冷却)です。 項目 内容 冷やすタイミング 痛みや腫れを感じるとき、または運動後すぐ 使用するもの 氷嚢、保冷剤、ビニール袋に入れた氷(タオルで包む) 冷却時間の目安 1回15〜20分を、1日2〜3回程度 注意点 直接肌に当てず、低温やけどを防ぐ/就寝中の使用は避ける アイシングは炎症を抑えると同時に、感覚を鈍らせて一時的に痛みを軽減する働きもあります。 症状が落ち着くまで数日間は継続してみましょう。 ストレッチ・筋力トレーニングを行う 痛みや腫れが落ち着いてきたら、再発防止や根本改善を目的としたストレッチと筋力トレーニングを取り入れていきましょう。 ストレッチとトレーニングを並行して行うことで、膝まわりの柔軟性・安定性が向上し、鵞足部にかかる負荷を分散できます。 継続することで、膝の動きがなめらかになり、再発リスクを下げる効果が期待できます。 鵞足炎による痛みを緩和するストレッチ・マッサージ方法については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 慢性した鵞足炎に対して根本改善を目指す治療法について 鵞足炎が慢性化すると、保存療法やストレッチ、アイシングといった基本的なケアでは痛みが完全に取れず、日常生活やスポーツ復帰に支障をきたすこともあります。 そのような場合、以下のような治療を行う再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 治療法 特徴 PRP療法(多血小板血漿注射) 自分の血液から抽出した成分(成長因子)を患部に注入し、炎症の抑制と組織の再生を促す。 幹細胞治療(脂肪・骨髄由来) 自身の幹細胞を用いて軟部組織の修復を図る。 再生医療は自由診療(保険適用外)ですが、従来の治療で改善しない慢性的な鵞足炎に対する新たな選択肢として、近年注目が高まっています。 具体的な治療法や費用・リスクについては、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 【まとめ】膝の内側が痛い人は「鵞足炎セルフチェック」で早めの対処を 膝の内側に痛みや違和感がある場合、鵞足炎が原因である可能性は少なくありません。 セルフチェックを行った上で、以下のような症状がある方は早めに状態を確認し、適切なケアを始めることが重要です。 階段の上り下りで膝の内側が痛む 運動後や翌日に痛みが出る 膝の内側を押すとピンポイントで強く痛む 軽度のうちであれば、安静・アイシング・ストレッチなどのセルフケアで炎症を抑えられることもあります。 しかし、痛みが長引いている場合には、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療を検討するのも一つの方法です。 手術を回避しながら自己修復力を活かして根本改善を目指せるとして、近年注目を集めています。 治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからも確認いただけますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.10.15 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝を使いすぎ鵞足炎になってしまったら、アイシングが効果的! 鵞足炎を発症!そんな時はアイシングが効果的です! サッカーやマラソンをしている人なら誰しもが発症する可能性のある鵞足炎は、アイシングが効果的と言われています。 今回は、鵞足炎とはどのような症状なのか、また、アイシングのやり方についてご紹介します。 鵞足炎とは? 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉がくっついている部分を鵞足部と言い、この鵞足部に炎症が起きると「鵞足炎」という病気を発症することになります。 主にランニングやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水泳など、足を内側にひねる動きをするスポーツをする人に生じやすい疾患で、膝に負荷をかけすぎる、急な負荷をかける、運動前のストレッチをおろそかにしたりするなどで発症します。 鵞足炎を発症した場合は、急性期であればアイシングが効果的です。その後は鎮痛剤の内服や貼り薬、ストレッチなどを行って治療を行います。 鵞足炎になったときはどこをアイシングするの? 鵞足炎になると、膝の内側に強いズキズキとした痛みを生じます。明らかな腫脹が見られた場合はもちろん、痛みを感じたらまずはすぐに患部を冷やす(アイシングをする)必要があります。速やかに氷を入れた袋や保冷剤などを、膝の内側のでっぱった部分に当て、患部を冷やしてあげましょう。 そして、なるべく早く専門医を受診し、診断・適切な治療を受けるようにしてくださいね。 鵞足炎でアイシングをしても痛みが引かない・再発するときは? 鵞足炎は繰り返しやすいという特徴があります。そのため、ストレッチやアイシングなどを行っても、再び発症してしまう人が少なくありません。 繰り返す鵞足炎を何とかしたいとお考えの場合、再生医療という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。 現在はPRP療法といって、自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で根治するという治療法があります。ドーピングにも指定されていないため、アスリートの方たちも安心して治療を行うことができますし、体に負担をかけない治療法として注目を集めています。 まとめ・膝を使いすぎ鵞足炎になってしまったら、アイシングが効果的! スポーツをしている最中に急な膝の内側の痛みに襲われた場合は、鵞足炎を発症しているかもしれません。腫れや熱感・痛みを感じたら、まずはアイシングをし、必ず専門の医療機関を受診してください。 もし、鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療という治療の選択肢もあります。入院や手術も不要なので、仕事を長期で休む必要もないという点も魅力のひとつです。自分にあった治療法を探してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.13 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷になると、ふとした腕や肩の動作で痛みが生じることがあり、とてもつらいものです。 本記事では「肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング方法」について解説します。 従来の治療方法から先端医療の「再生医療」による治療方法を紹介します。 肩腱板損傷の痛みがつらい方や治したい方は、ぜひ参考にしてください。 肩腱板損傷の痛みを和らげるためのテーピング法 肩腱板損傷の痛みを和らげるのにおすすめのテーピング方法を紹介します。 肩を上げるのがつらい場合 肩のだるさをサポートしたい場合 それぞれ目的別のテーピング方法の手順を解説します。 肩を上げるのがつらい場合 肩を上げるのがつらい・上がりにくい方は、以下の手順でテーピングしましょう。 1本目:肩の関節部分を起点として、真っ直ぐ肘に向かって貼る 2本目:肩の関節部分を起点として、前側から1本目のテープとクロスするように貼る 3本目:肩の関節部分を起点として、外側から1本目のテープとクロスするように貼る 上記の3ステップでテーピングは完成です。 肩のだるさをサポートしたい場合 肩のだるさ・重さをサポートしたい方は、以下の手順でテーピングしましょう。 テープをY字に切る テープの端部を肩の関節部分より下に貼る 首をテーピングする肩と反対方向に曲げながらY字の上側のテープを首下の生え際に向かって貼る Y時の下側のテープを肩甲骨に沿うように貼る 上記の4ステップでテーピングは完成です。 肩腱板損傷の人がテーピングをする注意点 肩腱板損傷の人がテーピングをする注意点は、以下の通りです。 長時間同じテーピングを貼り続けない 肩のテーピングは他の人に貼ってもらう テーピングを強く巻きすぎない 同じテーピングを貼り続けると汗などの汚れが原因となってかぶれる可能性があるため、小まめに取り替えましょう。 また、肩の後ろ側や首など自分の目で確認できない箇所へ正しく貼れないことがあるので、他の人に貼ってもらうのがおすすめです。 テーピングを強く巻きすぎると血行不良の原因や関節が過度に締め付けられてしまいストレスになってしまいます。 注意点を守ってテーピングを使用しましょう。 テーピングでも肩腱板損傷の痛みが緩和されない場合は? テーピングの目的は応急処置や痛みの軽減であり、肩腱板損傷の痛みには早期の治療が重要です。 主な治療方法を紹介します。 従来の治療方法 再生医療による治療が注目されている 肩腱板損傷の人がテーピングを使用することで症状を和らげることは可能です。 しかし、症状が改善するわけではないため、早めに適切な治療を行うことをおすすめします。 従来の治療方法 肩腱板損傷の従来の治療方法は、「保存療法」と「手術療法」が中心でした。 治療法 詳細 保存療法 薬の服用や湿布薬で痛みを和らげ、痛みが強い場合はヒアルロン酸やステロイドの注射を行う リハビリによる肩関節や肩周りの筋肉のストレッチを行い、損傷していない肩腱板の機能回復を目指す 手術療法 保存療法でも肩腱板損傷による痛みが改善しない場合は手術療法を行う 傷や痛みが少ない「関節鏡視下手術」が一般的 肩腱板損傷の初期段階では、薬の内服やリハビリを中心とした保存療法での治療が多いです。 保存療法でも痛みが改善しない場合は手術療法も検討されますが、実際は手術をしないで様子見となることがあります。 日常生活に支障がなければ手術のリスクや入院だけでなく、術後数ヶ月かかるリハビリ通院は避けたいでしょう。 医師側からしてもリスクのある手術はできるだけ避けたいので、日常生活に支障がない限り様子を見ることが多いです。 再生医療による治療が注目されている 最近では、肩腱板損傷を手術をしないで治療する方法として「再生医療」が注目されています。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 再生医療では、患者さんの幹細胞を培養して損傷部位に投与することで断裂した肩腱板を再生させることができます。 手術や入院をせずに治療できるため、術後の後遺症や関節拘縮のリスクが少ないです。 https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=GEllbzBoTKUDFloS 当院の再生医療による幹細胞治療では、国内トップクラスの細胞加工室の技術によって幹細胞を冷凍せずに保存しています。 冷凍保存しないことで幹細胞の生存率が高く、よりフレッシュな幹細胞を投与できるため治療成績も良いです。 以下のページでは、当院の肩腱板損傷に対する幹細胞治療について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング法や治療法のまとめ 肩腱板損傷の痛みを和らげるテーピング方法について解説しました。 テーピングを使用することで、一時的に症状を和らげることは期待することができますが、間違った使用方法や常時使用すると悪影響を及ぼす可能性もあります。 肩腱板損傷の治療には、先端医療である「再生医療」による幹細胞治療がおすすめです。 手術や入院をせずに日常生活をしながら治療できる治療方法として注目されています。 再生医療の治療を検討する方は、ぜひ当院にご相談ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.11 -
- 再生治療
- ひざ関節
膝靭帯損傷の回復期間!歩けないほどの場合安静で1か月、ただし完全回復は難しい 膝靭帯損傷を起こした直後、歩ける人もいれば、歩けない人もいます。靭帯を損傷したと思った場合、無理は禁物です。まずは安静にして早めに医療機関を受診し、医師の指示を仰ぎましょう。しかし、万が一、歩けない状態の膝靭帯損傷を引き起こしてしまったら、どれぐらいの治療期間が必要か不安ですよね。 今回は、膝靭帯損傷で歩けなくなったら、治療後どのくらいの期間で歩けるようになるのかを紹介します。 膝靭帯損傷で歩けない場合、安静にすれば1カ月程度で歩けることが多い 膝靭帯が断裂した場合、膝関節が抜けたような違和感といった症状がでます。出血のために関節が腫れるなど、歩くことが困難になることも多々あります。ただ、膝靭帯損傷で歩けなくなったとしても、安静にしていれば1ヶ月位してくると腫れや痛みが取れて、普通に歩けるようになっていきます。 膝靭帯損傷から歩けても、完全に治しきるのは難しい 膝靭帯損傷で歩けなくなっても1ヶ月程で歩けるようになると紹介しましたが、これはあくまでも歩けるようになることが前提で、完全に治るわけではありません。 歩けるようになったとしても、膝靭帯損傷の後は、膝関節のゆるみが残ります。膝関節のゆるみは、日常生活においては支障をきたしませんがスポーツをする予定がある人は再び膝靭帯損傷になる可能性があるため手術という選択が必要になります。 膝靭帯損傷の手術後、2~3週間では歩けるようになる 膝靭帯損傷の手術を受けた場合、術後2~3日目から松葉杖で歩く練習を始め、2~3週間程で松葉杖が取れて歩けるようになります。膝関節を動かす訓練も同時に行い、筋力の回復を目指します。 歩けるようになるのは2~3週間ですが、スポーツへ復帰できるまでには、ランニングやジョギングだと術後4ヶ月、完全に復帰できるまでには術後8ヶ月程度は要します。 膝靭帯損傷、スポーツで復帰を目指すなら再生医療 アスリートや、スポーツ選手、それ以外でもスポーツを頻繁に楽しまれたいなら、膝靭帯損傷の手術を受けるという選択肢が一般的です。ただし、手術に抵抗がある人や、より早くスポーツ復帰したい人には、最近注目の再生医療という選択肢があります。 特にアスリートにとって、長期の入院やリハビリ、手術などは選手生命にかかわる問題です。シーズン中はもとより、オフシーズンであっても身体的なパフォーマンスは維持したいどころか、上げたいというアスリートも多くいます。 そんな方たちにとって手術や入院は、何としても避けたいと考えるのは当然です。最初は我慢しながら、そして症状が進み手術を受けて、それでも思うようなパフォーマンスが取れないことで引退に追い込まれる選手は多くいます。 こんなスポーツを生業とするアスリートにこそオススメしたいのが再生医療です。手術を避けて入院もせず、患部の症状を回復させる最新医療だからです。 靭帯損傷は、スポーツ選手にとって大変な致命的ともいえる症状です。 だからこそパフィーマンスはもとより、選手生命を縮めないため、逆に伸ばすためにも再生医療を選択肢として持っていただければと思います。 そうすれば安心してプレーやトレーニングに励むことが可能です。再生医療の治療は少しでも早く治したい人、長期間治療しているのに効果が感じられない人などにも効果が期待できます。 まとめ・膝靭帯損傷の回復期間!歩けないほどの場合安静で1か月、ただし完全回復は難しい 膝靭帯損傷で歩けなくなったとしても、1ヶ月程で歩けるようになるので安心してください。 ただし、スポーツをしている人は、膝靭帯損傷を再発する可能性があるので、手術をすることをおすすめします。手術は身体の負担にもなりますし入院の必要性もあるので、抵抗がある、時間が限られているという人は、再生医療という選択肢も検討してみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンスを維持し、選手生命を守ります
2019.10.09 -
- ひざ関節
- 再生治療
鵞足炎(がそくえん)とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の部位が、無理に動かされることによって生じる炎症です。 サッカーやマラソン、バスケットボールなどのスポーツ選手をはじめ、変形性膝関節症の既往歴がある方も発症しうる疾患のため注意が必要です。 湿布は辛い症状を和らげたいときに利用される鎮痛剤の1種ですが、効果的な貼り方がわからない方も多くいるのではないでしょうか。 本記事では、鵞足炎に効果的な湿布の貼り方やおすすめの種類をご紹介します。 湿布の効果を十分に得られるよう、鵞足炎の症状にあった湿布を使用しましょう。 鵞足炎に効果的な湿布の貼り方 鵞足炎に効果的な湿布の貼り方や位置は、以下の通りです。 鵞足の位置 膝の内側(足から膝に向かって触れる出っ張った部分が目安) 湿布の貼り方 出っ張った部分を中心に縦方向に貼る 鵞足炎になったときは、膝の内側にある出っ張った箇所を中心に縦方向に湿布を貼るのが効果的です。 鵞足は膝の内側にあるため、膝を動かした際に湿布がずれないようにする必要があります。 膝へかぶせるように湿布を貼り、貼付する場所がずれてしまうと十分な効果が得られません。 鵞足炎になった場合に、湿布の効果を十分に得られるよう、貼り方や適切な種類を確認し貼付しましょう。 鵞足炎に効果的な湿布の種類 鵞足炎に効果的な湿布の種類は、症状や程度によって異なります。症状に合わせて適切な湿布を貼りましょう。 発症から14日程度の期間を指す急性期は「冷湿布」を貼り、まずは痛みや強い炎症を抑えることが重要です。 急性期を脱したあとの慢性期には、非ステロイド抗炎症薬の湿布を用いて疼痛のコントロールを図りましょう。 湿布の成分について 湿布の成分は、大きく以下の3つに分けられます。 成分 効果 特徴 サリチル酸メチル 消炎 植物に含まれている成分 冷湿布・温湿布がある 厚手のシート状が多い カプサイシン 消炎・温感 血流促進・鎮痛 血流を促進 感覚神経が麻痺し痛覚が鈍くなる 非ステロイド性抗炎症薬 消炎・鎮痛 消炎効果・鎮痛効果に優れる 刺激を抑える効果が強い 医師の指示のもと症状に合った湿布を使うことが得策ですが、早急に湿布を使用したい場合は成分内容を確認し、適切な種類を使用しましょう。 【湿布以外】鵞足炎の痛みを自分で和らげる方法 湿布以外で鵞足炎の痛みを和らげる方法は、以下の2つです。 ストレッチやテーピング固定などを適切に行うことで、鵞足炎の症状改善や再発予防に役立ちます。 過度なストレッチや誤った固定方法は、鵞足炎を悪化させる恐れがあります。 鵞足炎の痛みを悪化させないためにも、湿布以外の適切な対処法も確認しましょう。 ストレッチ 湿布以外で鵞足炎を治す方法として、ストレッチがあります。ストレッチは、鵞足部の筋肉や腱の緊張を緩和し、血行を促進させることで、症状の軽減を助けます。 鵞足炎に効果的なストレッチ方法は、以下のとおりです。 過度なストレッチや誤った動かし方は逆効果となり、治りが悪くなる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが大切です。 テーピング・サポーターによる固定 テーピングやサポーターによる固定は、鵞足炎の症状を軽減し、痛みの緩和に効果的な方法です。 テーピングは膝を90度に曲げ、膝の皿を包み込むようにしっかりと巻くのが効果的です。 サポーターを使用する場合は、補強機能付きの膝サポーターの使用を推奨します。 ただし、長時間の固定は筋力低下を招く可能性があるため専門医のアドバイスを受けながら、適切な使用方法を心がけましょう。 鵞足炎に対する湿布の効果は? 鵞足炎に湿布を使用すると症状の緩和に効果が期待できますが、炎症や痛みの元となる問題の解決には至りません。 湿布により一時的に症状が緩和された状態で運動を再開すると、すぐに症状が出現する可能性があります。 鵞足炎を治すには、炎症が起きている原因を知り、対処しなくてはなりません。鵞足炎の主な原因は、以下のとおりです。 下肢を無理に動かすと、膝へ大きな負担がかかり鵞足炎になる可能性があります。鵞足炎になってしまった場合は、症状が悪化する前に湿布薬で対症療法を行いましょう。 湿布薬には処方制限がある点にも注意 鵞足炎の症状緩和に効果的な湿布薬は、処方制限があるため注意が必要です。 保険適応の場合はクリニックや医院をまたいでも、もらえる湿布薬の枚数に制限があります。 さらに、湿布薬は症状を緩和するのみで、根本的な原因を改善することはできません。 そのため、湿布薬による対応には限界があると言えます。 鵞足炎の根本的な治療を目指す場合は、再生医療の検討をおすすめします。 再生医療では損傷した組織を修復・再生することで、鵞足炎の症状改善に期待できます。 湿布薬の処方制限や、鵞足炎の根本原因の解決に悩んでいる人は、再生医療による治療を検討しましょう。また、その際はぜひ当院へご相談ください。 鵞足炎と湿布に関するよくある質問 鵞足炎と湿布に関するよくある質問を以下にまとめました。 鵞足炎と湿布に関する理解を深め、症状があった際にすぐに対処できるようにしましょう。 鵞足炎に効く薬は? 鵞足炎に効く薬は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド注射などです。 非ステロイド性抗炎症薬とは、熱感や腫脹などの炎症反応を改善する薬で、代表例にはロキソプロフェンやイブプロフェンがあります。 非ステロイド性抗炎症薬が含まれている湿布は、消炎作用だけでなく鎮痛効果にも優れているため、鵞足炎の症状緩和が期待できます。 ステロイド注射は何回も行うと効果が薄れていきますが、少量であれば鵞足炎に効果的です。 ステロイド注射は副作用も出現しやすいため、医師と相談した上で実施するかを検討しましょう。 鵞足炎は冷やすべき?それとも温めるべき? 鵞足炎の症状緩和には、冷却と温熱療法の両方が効果的ですが使い分けが重要です。 発症直後は冷却が推奨されます。冷却は炎症反応を抑え、腫れや疼痛を軽減する効果があります。冷湿布自体には冷却効果がほとんどないため、アイシングの実施が大切です。 急性期を脱し症状が落ち着いたら、患部を温めましょう。患部を温めると血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。 誤った処置は症状の悪化を招くため、医師の指示に従い、適切な冷却・温熱療法を実施しましょう。 鵞足炎のセルフチェック方法は? 鵞足炎のセルフチェック方法は、以下のとおりです。 セルフチェックを行うことは重要ですが、正確性に欠けるため自己判断しないよう注意しましょう。 定期的にセルフチェックを行い、異常を感じた際は早めに医療機関を受診してください。 鵞足炎を早く治すために再生医療による治療がおすすめ 鵞足炎を早く治すために、再生医療による治療がおすすめです。 再生医療では、鵞足炎の症状を緩和するとともに、損傷した組織を修復することで症状の改善が期待できます。 再生医療は手術や入院を必要としないため、仕事やスポーツを長期間休まなくて良いメリットがあります。 鵞足炎の治療で再生医療を検討している方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 【まとめ】湿布を貼っても治らない鵞足炎は再生医療も検討 鵞足炎の痛みを和らげるためには、湿布を正しく選び、適切に貼ることが重要です。 とくに、冷湿布と温湿布の使い分けや処方制限に注意しながら使用することで、症状緩和が期待できます。 また、湿布以外の方法としてストレッチやテーピング、サポーターの活用も効果的です。 ただし、湿布やセルフケアでは痛みの改善が見られない場合もあります。そのようなときには、再生医療による治療をおすすめします。 再生医療では、損傷した組織を修復することで症状の改善に期待ができます。 鵞足炎の治療に悩んでいる方は、選択肢の一つとして再生医療を視野に入れて、早期の回復を目指しましょう。 湿布を貼っても治らない鵞足炎にお悩みの方は、ぜひ当院の再生医療をご検討ください。
2019.10.08 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷になり、痛みで思うように腕や肩を動かせずに悩んでいる方はいませんか。 肩腱板損傷には、肩の可動域を広げるトレーニングが有効です。 本記事では、肩腱板損傷にトレーニングが必要な理由や、おすすめのトレーニング方法について紹介します。 肩腱板損傷は症状を放置していると、腱板の委縮や変性が起こる可能性があります。 肩周辺の動かしにくさや痛みがみられる際は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 肩腱板損傷にトレーニングが必要な理由 肩腱板損傷にトレーニングが必要な理由は、以下の3つです。 肩の可動域を広げる 痛み症状を緩和する 肩腱板の周辺の筋肉や関節の柔軟性を高める 肩腱板損傷になり肩を動かさないようにしていると、通常とは異なる筋肉や関節を使ってかばう動きをしている可能性があります。 かばう動きや無理な動作によって、肩腱板にさらに負担がかかり症状が悪化する恐れがあるため、注意しましょう。 肩を動かさないようにするのではなく、柔軟性や筋力向上の症状を和らげるためのトレーニングが重要です。 肩腱板損傷におすすめのトレーニング【3選】 肩腱板損傷におすすめのトレーニングは、以下の3つです。 肩の可動域を広げるトレーニング 肩甲骨の動きを改善するトレーニング 肩関節の周囲筋を鍛えるトレーニング 無理のない範囲で肩周辺を動かし、肩腱板損傷の症状緩和を目指しましょう。 肩の可動域を広げるトレーニング 肩腱板損傷には、肩の可動域を広げるトレーニングが有効です。 1.机の前に椅子を用意し座る 2.両手を机に置き、両腕を伸ばすように椅子を後ろへ引く 3.身体を前に倒し、10秒ほどキープし元に戻る 4.1~3を10回繰り返す 肩を動かすことで肩周囲の血流が良くなり、筋肉の柔軟性が増します。 肩甲骨の動きを改善するトレーニング 肩腱板を損傷した際は、肩甲骨の動きを改善するトレーニングを行うことが大切です。 胸張り運動:肩甲骨を意識して腕を後ろへ引き寄せる 肩すくめ運動:肩をすくめて戻す動きを繰り返す 壁押し運動:壁に両手をつき、腕を曲げ伸ばしする 肩甲骨のトレーニングをする際は、肩甲骨が動いているかを確認しながら行いましょう。 肩関節の周囲筋を鍛えるトレーニング 肩腱板損傷の方は、ゴムチューブを使用して肩関節の周囲の筋肉を鍛えるトレーニングを行いましょう。 両肘を机につけてゴムチューブを持つ ゴムチューブを外側に引っ張る 立ってトレーニングする際は、足でゴムチューブを踏み、踏んでいる足とは反対側の手で斜め上に向かってゴムチューブを引っ張りましょう。 ゴムチューブを使ったトレーニングは、1秒かけて引っ張り、1秒かけて元の姿勢に戻すことを意識することが大切です。 肩腱板損傷のリハビリでトレーニング以外に行うこと 肩腱板損傷のリハビリでトレーニング以外に行えることは、以下の2つです。 日常生活の動作改善 肩周辺のストレッチ 腱板損傷の症状を軽減するには、継続的なトレーニングが重要ですが、普段から姿勢を意識することも大切です。 無理のない範囲で肩の周りを動かし、肩の可動域を広げましょう。 日常生活の動作改善 肩腱板損傷の方は、肩に負担がかかりやすい日常生活の動作を改善しましょう。 主に以下の日常生活動作には、注意する必要があります。 衣服の着脱 荷物の持ち運び 寝るときの姿勢 衣服の着脱や荷物の持ち運びは、肩への負担がかかりやすい動作です。 また、仰向けの姿勢は重力によって肩関節が下がりやすく、腱板に負担がかかるため注意が必要です。 医療機関やリハビリ施設では、肩への負担を軽減するために、症状や習慣に合わせた指導が行われます。 肩周辺のストレッチ 肩腱板損傷になった際は、以下の肩周辺のストレッチを行い、症状の緩和を目指しましょう。 肩まわし 肩の上げ下げ 自身に合ったストレッチ方法を専門家に確認し、リラックスしながら痛みのない範囲で行うのが効果的です。 肩腱板損傷のトレーニングでやってはいけないこと 肩腱板損傷のトレーニングでやってはいけないことは、以下の3つです。 発症直後に肩を無理に動かす 重いものを持ち上げる 腕を肩より高い位置に上げる トレーニングで大きな負荷をかける トレーニングやストレッチを怠る 肩周りに違和感があるときに、無理に動かしたり、重いものを持ち上げたりすると症状が悪化する恐れがあります。 症状を緩和させるためには、適切なトレーニングを継続して肩周辺の柔軟性や筋力を向上させることが大切です。 トレーニングをする時間がなく困っている方は、すきま時間を活用し肩周りを動かすストレッチを行いましょう。 肩腱板損傷の治療には再生医療も選択肢の一つ 肩腱板損傷を手術しないで治療する方法として、再生医療も検討してみましょう。 再生医療は患者様自身の細胞から採取した幹細胞を肩腱板に注射し、損傷した組織の再生を促す治療法で、以下の特徴を持ちます。 肩腱板損傷になった際は、自身でのトレーニングやストレッチと並行して、再生医療による治療を受けると効果的です。 肩周囲の痛みや動かしにくさにお悩みの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】肩腱板損傷の早期回復を望むなら当院へご相談ください 症状に合った肩腱板損傷のトレーニングを行うと、痛みの緩和や可動域の拡大に期待できます。 肩腱板損傷になった際は医療機関を受診し、自身で行えるトレーニングやストレッチを専門家に確認し、無理のない範囲で行いましょう。 また、肩腱板損傷を手術せずに治療する方法として、先端医療である再生医療が注目されています。 トレーニングと同時に再生医療による治療を受けると、さらなるリハビリ効果が期待でき、早期回復が見込めます。 肩腱板損傷の症状にお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.10.08 -
- ひざ関節
鵞足炎は膝の内側に炎症が生じるスポーツ障害の一つで、再発しやすいのが特徴です。 間違ったフォームや柔軟性不足、筋力の偏りなどが重なると、症状の悪化や長期化を招くリスクもあります。 そのため、日頃から正しいフォームの意識づけやストレッチ、筋力トレーニングによるバランス強化を心がけることが予防の鍵となります。 本記事では、鵞足炎を繰り返さないために、日常生活で習慣化すべき5つの予防ポイントを詳しく解説します。 鵞足炎のリスクを減らすだけでなく、快適にスポーツを楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。 鵞足炎を予防するために習慣化したい5つのポイント 鵞足炎を予防するために習慣化したいポイントは、以下の通りです。 太ももの筋肉を鍛える 日常的にストレッチを行う 正しいランニングフォームを身につける 運動時ふくらはぎにテーピングする スポーツ後はアイシングする これらの対策を日常に取り入れることで、膝への負担を軽減し、鵞足炎の発症や再発リスクを防ぐ効果が期待できます。 無理のない範囲で継続し、自分の体に合った予防スタイルを見つけていきましょう。 太ももの筋肉を鍛える 鵞足炎の予防には、太ももの筋肉(とくに大腿四頭筋とハムストリング)をバランス良く鍛える必要があります。 大腿四頭筋は膝を伸ばす際に、ハムストリングは膝を曲げる際に使われる筋肉で、これらが弱いと膝関節への負担が増し、鵞足部の炎症リスクが高まります。 大腿四頭筋を鍛えるには、以下の運動が効果的です。 効果 スクワット ・大腿四頭筋、ハムストリング、臀筋など、下半身全体の筋力バランスを向上 ・膝関節の安定性向上とランニングフォームの改善 ・体幹強化にもつながり、全身の安定性がアップ レッグエクステンション ・大腿四頭筋を集中的に鍛える ・膝を伸ばす力が強化され、関節の安定性が向上 ・リハビリや膝の怪我からの回復にも用いられる スクワットは自宅でも手軽に実施可能で、道具を使わずに全身を鍛えられる点が魅力です。 レッグエクステンションは大腿四頭筋を集中的に鍛えられますが、専用のマシンが必要です。 ただし初心者であれば、自重、チューブでも効果がありますので、そちらの使用も検討しましょう。 週に2~3回を目安に取り組むことで、太もも周辺の筋力が強化され、膝関節への負担を軽減し、鵞足炎の予防につながります。 日常的にストレッチを行う 鵞足炎の予防には、筋肉の柔軟性を高めるストレッチが欠かせません。 とくに、太ももの内側にある以下の筋肉は鵞足を構成する筋肉のため、硬くならないよう柔軟性を維持することが重要です。 特徴 縫工筋 ・ 体内で最も長い筋肉 ・股関節を外に開き、膝を曲げる動作に関与 薄筋 太ももの内側に位置し、脚を内側に閉じたり膝を曲げる動作を担う。 半腱様筋 ハムストリングの一部。脚を後方に引く、膝を曲げるなどの動作に関与。 日常的に以下のストレッチを行うことで、これらの筋肉の柔軟性を保ちながら鵞足炎の予防にもつながります。 効果 長座体前屈 太もも裏(ハムストリングス)から背中、臀部にかけての柔軟性を高め、骨盤の可動域を広げる。 開脚ストレッチ 内転筋やハムストリング、股関節周辺の柔軟性向上に効果的。脚の可動域が広がりやすくなる。 壁に手をついてアキレス腱を伸ばすストレッチも、ふくらはぎの柔軟性を高めることで膝関節の負担が軽減され、鵞足炎の予防につながります。 ストレッチは、運動前後のウォームアップやクールダウンに取り入れましょう。 また、入浴後など筋肉が温まっている状態で行うと、効果が得られやすくなります。 正しいランニングフォームを身につける ランニングは膝への負担が大きく、鵞足炎の発症要因としても引き起こしやすいスポーツです。 しかし、正しいフォームを身につければ、膝への負担を軽減できるほか、鵞足炎のリスクを下げられます。 膝が内側に入ると鵞足に過剰な負担がかかり、炎症を引き起こしやすくなります。 また、歩幅を広げすぎると着地時の衝撃が大きくなり、膝への負担が増加しやすいです。 これらを意識してフォームを改善すると、鵞足炎のリスクを軽減できます。 運動時ふくらはぎにテーピングする 運動中の膝の負担を軽減し、鵞足炎の予防に効果的なのが、ふくらはぎへのテーピングです。 テーピングは筋肉や関節の動きを適度に制限しながらサポートすることで、運動時の負荷を分散させる役割を果たします。 とくに、ふくらはぎの筋肉は膝関節の安定性に関わっているため、ふくらはぎの筋肉をテーピングでサポートすると膝関節への負担を軽減できます。 やり方は鵞足部を起点として、ふくらはぎ全体を覆うようにテーピングするのが一般的です。 ただし、正しく行わないと効果が得られないだけでなく、皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。 テーピングをする際は、専門家のアドバイスを受けると良いでしょう。 スポーツ後はアイシングする スポーツ後のアイシングは、鵞足炎をはじめとする膝の炎症を防ぐ効果的なケア方法です。 運動を行うと、筋肉や関節には小さな損傷や炎症が生じることがあります。 アイシングはこれらの炎症を抑え、痛みを和らげてくれます。 基本的なアイシングの手順は、以下のとおりです。 ①:氷嚢や保冷剤をタオルで包む ②:患部に15〜20分ほど当てる ③:②を繰り返す 実践する際は、凍傷を防ぐためにタオルで包んでから当てましょう。 また、運動後だけでなく、痛みや腫れを感じた場合にも行う習慣をつけると怪我を予防しやすくなります。 繰り返す鵞足炎には再生医療の選択肢も 鵞足炎は、一度発症すると再発を繰り返しやすい厄介な疾患です。 とくにスポーツを頻繁に行う方や、過去に発症歴がある方は注意が必要です。 繰り返す鵞足炎には、再生医療におけるPRP療法を検討しましょう。 患者様自身の血液を使用にするため、拒絶反応や副作用のリスクが低い 入院不要で最短30分での治療が可能 血小板が損傷部位の修復をサポート 自己の組織を利用する幹細胞治療は、副作用のリスクが低いとされています。 この治療法は鵞足炎によって損傷した腱や滑液包の修復を促し、痛みの軽減や機能回復を目指すものです。 PRP療法については、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/aSqBW6H-9es?feature=shared 【まとめ】鵞足炎を予防するために習慣を変えよう 鵞足炎は膝の内側に痛みを引き起こす代表的なスポーツ障害で、発症を防ぐには、以下のような予防策を心がけることが非常に重要です。 太ももの筋力をバランスよく強化する ストレッチで筋肉の柔軟性を保つ 正しいランニングフォームを身につける テーピングで膝への負担をサポート 運動後はしっかりアイシング これらを継続すれば、膝の負担が減り、炎症や痛みの発生リスクを下げられます。 ただし、鵞足炎は再発しやすい疾患であり、一度でも発症した場合は継続的なケアと根本的なアプローチが必要です。 再生医療も、従来の対処法で十分な効果を得られなかった方の新たな選択肢となります。 再発を繰り返している方や、より根本的な改善を目指したい方は、医師と相談のうえ再生医療の活用も検討してみてください。
2019.10.05 -
- 肘
- 肘頭滑液包炎
肘の痛みや腫れで病院を受診し、「肘頭滑液包炎」と診断されたものの軽症のためサポータの活用などの安静指示のみで終わるケースは少なくありません。 しかし、日常生活や仕事では肘を動かさないのは難しく、自分に適したサポーターを選びたいと考えている方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、自分の症状や生活環境に合ったサポーターの選び方や、正しい使い方を詳しく紹介していきます。 サポーターは単なる補助具ではなく、症状を悪化させずに「普段通りの生活」を取り戻すための大切なツールです。 ぜひこの記事を参考に、自分に合った対処法を見つけてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肘頭滑液包炎の症状に不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早く日常生活へ復帰したい方はぜひご確認ください。 肘頭滑液包炎におすすめのサポーターの選び方 肘頭滑液包炎に適したサポーターを選ぶ際は、「固定力」と「快適性」のバランスを重視することが重要です。 症状の悪化を防ぎ、回復を促すためには、自身の状態や生活環境に合ったサポーターを選定する必要があります。 固定力と可動域のバランスを重視する 素材・通気性・装着感などを比較する 下記ではサポーターのおすすめの選び方を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 固定力と可動域のバランスを重視する 肘頭滑液包炎に対応したサポーターを選ぶ際には、患部を安定させる固定力が重要です。 過度な固定は日常生活に支障をきたし、逆に固定力が弱すぎると炎症が悪化する恐れがあります。 肘頭滑液包炎は、肘を過度に使うことで滑液包(関節の滑らかな動きを助ける液体が入った袋)が炎症を起こす疾患です。 そのため、安静が最優先の対処法とされており、以下を参考にサポーターによって動きを制限することが症状の進行を抑えるカギとなります。 高い固定力を持つサポーターがおすすめの人 ↳腫れが強く、動かすだけで痛みが出る人 ↳炎症が慢性化しやすく、再発を繰り返している人 可動性が高いサポーターがおすすめの人 ↳軽度の炎症で、日常生活や仕事を続けたい人 ↳家事やデスクワークなど、ある程度肘を使う必要がある人 上記のように、症状の段階や日常生活での使い方に応じて、サポーターの「固定力と可動域」を適切に見極めることが、肘頭滑液包炎の悪化防止と回復促進のために欠かせないポイントです。 素材・通気性・装着感などを比較する 肘頭滑液包炎に使用するサポーターは、固定力だけでなく、「素材・通気性・装着感」といった使用時の快適さも重要です。 これらの要素が不足していると、かえって皮膚トラブルや長時間装着による不快感を引き起こし、継続使用が困難になる場合があります。 チェックしたい素材・通気性・装着感のポイントは以下の通りです。 項目 特徴・ポイント ネオプレン素材 高い固定力・保温性あり。蒸れやすく夏は不向き ナイロン+ポリウレタン素材 伸縮性と通気性に優れ、快適なフィット感 綿混素材 肌にやさしく吸湿性も高いが、固定力は弱め 通気性 蒸れを防ぎ、長時間の装着でも快適。特に夏場に重要 スリーブタイプ 肘全体を包み、軽度の症状に適した装着感 ベルト・バンドタイプ 一点集中の圧迫が可能。部分的なサポートに有効 その他の工夫 滑り止めや肌にやさしい縫製で快適性アップ 快適に使えるサポーターを選ぶことは、肘頭滑液包炎の継続的な対処と症状の回復に大きく影響します。 素材や通気性、装着感にも注目し、自分に合った製品を選びましょう。 肘頭滑液包炎の治療中は肘を動かさないようにすることが重要 肘頭滑液包炎は、肘関節の滑液包にたくさんの滑液がたまり、炎症を起こしている状態です。 滑液の過剰分泌の原因の1つは、肘への刺激です。 そのため、治療中は肘を動かさないようにすることが重要です。 滑液包は関節の中の緩衝材とも呼べる組織で、関節を動かすことによって刺激を受けます。 滑液を注射で抜き取るという治療を行った後も、動かしてしまうと肘頭滑液包炎を再発させてしまいます。 再発を予防するためにも、治療の後は患部を安静にするようにしましょう。 肘頭滑液包炎に効果的なサポーター・テーピングの活用方法 肘関節のサポートをするサポーターやテーピングは、肘の曲げ伸ばしの負担を軽減してくれます。 以下では、具体的なテーピング方法とサポーターの活用方法をご紹介します。 【サポーターの活用方法】 サポーターは「肘頭(肘の突起部)」をしっかり覆うように装着し、ずれないよう固定しましょう。 圧迫が強すぎると血行障害を引き起こすため、「心地よい締めつけ感」を意識することが大切です。 使用前に必ず製品付属の説明書を確認することが重要です。 テーピングの活用方法は以下の通りです。 【テーピングの方法】 巻く順番は腕 → 二の腕に向かって巻き上げるイメージです。 テープの幅1本分の隙間を作り腕にテープを巻き始めます。 2~3周かけて肘の内側まで巻き上げたら、肘の内側を斜めに横断するように二の腕側に移ります。 二の腕側でも2~3周巻き、巻き上げたときのテープとXになるようにクロスし、腕側へ戻りましょう。 腕側で1周、二の腕側でさらに1周巻いた後、テープをしっかり密着させれば完成です。 ※ポイントは肘の外側にテープを巻かないように気を付けることです。 正しく選んで、正しく使えば、サポーターは肘頭滑液包炎のセルフケアにおいて心強いパートナーになります。 自身の症状や生活スタイルに合った使い方を意識し、無理なく改善を目指しましょう。 肘頭滑液包炎の治療方法について 肘頭滑液包炎の治療は、症状の程度や発症原因に応じて「保存療法」と「医療的処置」が基本となります。 保存療法が第一選択とされており、安静・冷却・圧迫といった日常的な対処が症状の改善に有効です ただし、痛みや腫れが強く、日常生活に支障をきたす場合には医師の診断を受け、必要に応じて穿刺(せんし)や注射といった医療処置が行われます。 症状が軽度であれば、自己管理とサポーターの併用によって多くのケースで改善可能です。 ただし、痛みが強くなる、腫れが引かない、熱感が続くといった症状があれば、早めに整形外科を受診しましょう。 早期の適切な対処が、肘頭滑液包炎の早期回復と再発予防につながります。 自己治癒力を高める再生医療という選択肢 肘頭滑液包炎の症状が慢性化していたり、保存療法や薬物治療で改善が見られない場合には、「自己治癒力」に着目した再生医療という選択肢も注目されています。 肘頭滑液包炎は基本的に保存療法で回復が見込まれる疾患ですが、症状が長引くケースや再発を繰り返すケースでは、治癒力そのものが低下している可能性があります。 そんなとき、有効な選択肢の一つとして挙げられるのが、幹細胞(かんさいぼう)治療などの再生医療です。 「自己由来の幹細胞」を活用した治療は、自分の脂肪組織や骨髄などから採取した細胞を使うため、拒絶反応が起きにくいという特徴があります。 肘関節は日常的に使用頻度が高いため、安静を保つのが難しい部位です。 そのため、再発防止や根本的な組織修復を目指す再生医療は、肘頭滑液包炎の長期的な改善を求める方にとって魅力的な選択肢となり得ます。 従来の治療で満足な効果が得られなかった方や、できる限り自然な形で症状を改善したいと考える方にとって、再生医療は新たな希望となる選択肢といえるでしょう。 自分に合ったサポーターで肘頭滑液包炎を悪化させない対策を行おう 肘頭滑液包炎は、初期の対応と継続的なセルフケアによって、症状の悪化を防ぎながら日常生活を維持できる疾患です。 そのためには、「自分に合ったサポーター」を選び、正しく活用することが非常に重要です。 症状が軽度のうちからサポーターを正しく使用することで、悪化の予防や再発防止にもつながります 逆に、自己判断で合わない製品を使い続けたり、無理に動かしてしまうと、炎症の長期化や慢性化を招くおそれもあるため注意が必要です。 サポーターや保存療法で十分な改善が得られない場合には、リペアセルクリニックが提供する「再生医療」という新しい選択肢も検討してみるのがおすすめです。 リペアセルクリニックでは、自己由来の幹細胞を用いた治療によって、滑液包の慢性的な炎症を内側から抑制し、自己治癒力を高めながら回復を促す治療を行っています。 サポーターという手軽な対処から始めつつ、必要に応じて再生医療のような専門的ケアも視野に入れることで、改善の道が広がります。 最適な方法で、肘の痛みに悩まされない生活を取り戻しましょう。
2019.10.04 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板断裂により、腕を上げるときや寝るときの痛みを和らげる方法を知りたいという方もいるかと思います。 ストレッチ方法や断裂の度合いに応じた治療法など、痛みを和らげる方法はいくつかありますが、間違った方法では症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。 この記事では、肩腱板断裂の原因や症状、日常生活において痛みを和らげる方法を紹介していきます。 肩腱板断裂とは?主な原因 肩腱板断裂は、肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱板が損傷または断裂することです。 肩腱板断裂の原因は、主に以下の2つに分類されます。 急性断裂:転倒時の手つきや肩の強打などの外傷により発生 変性断裂:加齢による腱の変性や、繰り返しの使用による腱の摩耗が原因 また、主な症状として、以下が挙げられます。 肩の挙上時の痛み 夜間痛 腕の挙上制限 筋力低下 症状に対しては、安静やリハビリなどの保存療法を行いますが、改善が見られない場合は手術となる場合があります。 急性断裂 急性断裂とは、転倒や肩への強打のほか、重い荷物を持ち上げるなど、瞬間的に肩への負荷がかかったときに起こる腱板断裂です。 野球やテニスなどスポーツ、肩の脱臼などの外傷により併発して腱板が断裂することもあります。 安静にしていると痛みが和らぎますが、完全に断裂してしまった場合は手術が必要になる場合があります。 変性断裂 変性断裂は、老化によって腱板の血流が減少して起こる栄養障害や、腱板のすり減りなどにより、腱板が断裂することです。 洗濯物や布団の上げ下ろしなど、日常生活の動作においても変性断裂の原因となる可能性があります。 また老化により肩峰の棘が大きくなることで腕を上げた際に骨棘と腱板が衝突することで腱板が断裂することもあります。 肩腱板断裂の痛みを和らげる方法5選 肩腱板断裂の痛みを和らげるために自宅でも出来る対処法は以下の5つです。 肩周辺のストレッチ 鎮痛剤の服用や塗布 アイシングやウォーミング 寝る姿勢を改善する 日常生活での肩の負担を減らす これらの方法を試すことで、肩腱板断裂による痛みを和らげることが出来ますが、痛みが強くなったり長引く場合は医療機関を受診してください。 肩周辺のストレッチ 肩周辺のストレッチは、痛くない程度に行うことで痛みの軽減が期待できます。 壁に手をついて体を少しずつ前に傾けるストレッチや、四つん這いになり両手をまっすぐ伸ばして胸を出来るだけ床に近づけるストレッチが効果的です。 ただし、間違ったストレッチを行った場合、状態を悪化させる可能性もあるため、医師や専門家の指導のもとで行う必要があります。 鎮痛剤の服用や塗布 肩腱板断裂の痛みを和らげるには鎮痛剤の服用や塗布も効果的です。 ロキソニンなど、非ステロイド性消炎鎮痛剤は発症直後や眠れないほどの痛みを伴う場合に内服します。 湿布は温湿布と冷湿布があり、それぞれ用途に応じて使い分ける必要があります。 アイシングやウォーミング アイシングやウォーミングは発症時期や痛みの度合い、症状によって変えることで痛みの軽減が期待できます。 発症直後は炎症を抑えるため、氷のうやアイスパックなどでアイシングを行いますが、冷やしすぎると凍傷につながる可能性があるため注意が必要です。 炎症が落ち着いた後はホットパックや入浴などで患部を温め、血行を促進することで痛みの緩和が期待できます。 寝る姿勢を改善する 寝る姿勢を工夫して改善することにより、腱板のある肩関節への負担を軽減することで痛みを和らげることが可能です。 具体的には肩と肘の高さが同じになるように肩甲骨と腰にタオルやクッションを置くことや、クッションを腕で抱えるように持つことで、安定性を保つことができます。 日常生活での肩の負担を減らす 日常生活では、重いものを持ち上げる、下げる動作や、正しい姿勢での生活を意識することで肩への負担が軽減できます。 また、デスクワークなど長時間同じ姿勢でいることも、肩周りの筋肉が硬くなり、肩への負担が大きくなる可能性があります。 こまめな休憩と、適度な運動を行うことで、肩への負担を減らすことができます。 肩腱板断裂はどのくらいで治る? 肩腱板断裂は軽度の場合、断裂の程度や年齢、症状など個人差がありますが、数ヶ月〜半年程度です。 重度の肩腱板断裂や、保存療法による治療で症状の改善が見られない場合、手術を行う可能性もあり、半年〜1年程度かかります。 手術をした場合は、安静を保つ必要があるため、回復するまでさらに期間を要する場合があります。 肩腱板断裂を治療する方法 肩腱板断裂を治療する方法として、湿布や鎮痛剤などによる保存療法、重度の症状や痛みが改善しない場合に行う手術療法、幹細胞やPRP療法による再生医療があります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの治療法について見ていきましょう。 保存療法 肩腱板の保存療法では、ヒアルロン酸やステロイドなどの注射療法や投薬、リハビリテーションなどの運動療法を行うことで、痛みを和らげる効果が期待できます。 肩腱板への負担を減らすことや、腱板の動きを改善させることが目的とされています。 保存療法を行うことで痛みが軽減され、日常生活に支障が出なくなる期間は患者さまによって異なりますが、数か月から半年程度の期間が必要です。 手術療法 保存療法で痛みや肩腱板の働きに改善が見られない場合、手術療法を行います。 手術療法には、関節鏡視下腱板修復術、直視下腱板修復術、そして修復できないほどの断裂に対して行われる人工肩関節置換術があります。 それぞれ以下の特徴があります。 いずれの手術でも、術後3~6ヶ月程度の計画的なリハビリテーションが必要です。 人工肩関節置換術では、修復が難しい場合や、断裂が繰り返される場合に行われます。 再生医療 再生医療には代表的な治療法として、幹細胞治療とPRP(多血小板血漿)治療があります。 幹細胞治療では脂肪から採取・培養した幹細胞を、PRP治療は血液から血小板を濃縮して精製した液体をそれぞれ損傷部位に注入します。 いずれの治療も、体への負担が少ない治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、腱や靭帯に対する治療法として、再生医療を提供しています。 興味がある方は、無料のメール相談やオンラインカウンセリングを承っておりますので、お気軽にご相談ください。 【まとめ】肩腱板断裂の痛みを和らげるには再生医療による治療をご検討ください 肩腱板断裂の痛みを和らげる方法として、適切な肩周辺のストレッチやアイシング、日常生活での肩への負担軽減などが挙げられます。 適切な治療を行うことで痛みを緩和できる一方、保存療法では完全に回復するのは難しく、再発する恐れも考えられます。 近年では、手術を行わない治療法として再生医療という選択肢も挙げられます。 再生医療について詳しい情報をご希望の方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.10.02 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝の靭帯損傷、どこが痛みますか?部位によっては自然治癒が可能です 膝の靭帯損傷というケガをしてしまい、手術を勧められている方の中には、手術をしないで治療できたらと望んでいる人も多いのではないでしょうか。 実は、膝靭帯損傷の部位によっては自然治癒が可能です。 どの部位なら自然治癒が可能なのか、自然治癒の治療方法や、自然治癒が難しい場合の治療方法について紹介します。 膝靭帯損傷は、内側の側副靭帯損傷なら自然治癒が可能 膝関節の下の脛が、外側にねじれたときに発生するのが内側側副靭帯損傷で、スポーツの膝靭帯損傷の中では比較的多いです。 損傷の程度によって、以下のように重症度が異なります。 ・重症度1:症状は痛みがあるだけで膝の左右への不安定さがない ・重症度2:痛みがあるものの30度膝屈曲位で主に左右方向に不安定 ・重症度3:痛みが強く30度屈曲位と完全伸展位で不安定 保存療法で膝靭帯損傷の自然治癒が目指せるとは? 重症度が1度や2度の内側側副靭帯損傷であれば、手術をしない保存療法で自然治癒を目指せます。 手術をしない保存療法では、サポーターで固定して損傷箇所が融合するのを6週から8週待ちます。ギプスによる固定はなるべく使わない傾向にあります。 膝靭帯損傷の自然治癒が見込めない場合は手術か再生医療 内側側副靭帯損傷以外の膝靭帯損傷の場合、自然治癒は見込めないので保存療法は選択せず、手術療法か再生医療を選択することになります。 手術療法では、自分の腱組織を用いた靭帯再建術が関節鏡を用いて行われ、術後には3~6ヶ月のリハビリが必要になります。 再生医療をご存知でしょうか?これまでの手術にとって変わる最先端の治療で、現在とても注目されている治療方法です。 自身の幹細胞を注入する治療方法は、手術を避けることができる上、入院不要なため、身体への負担が少なく、治療やリハビリに時間を費やすことがなく早い治癒が望めるという特徴があります。 まとめ・膝の靭帯損傷、どこが痛みますか?部位によっては自然治癒が可能です できれば自然治癒で膝靭帯損傷を治したいと思う人も多いと思いますが、実際に自然治癒で治療ができるのは、内側側副靭帯損傷の重症度が軽いケースに限られています。 その他の膝関節の靭帯に関する治療は、手術療法が一般的です。しかし、最近は手術療法だけでなく、再生医療を用いた治療も可能になってきました。 再生医療は、自分の幹細胞を注入する治療なので、手術をした時のような身体への負担がかからず、自然治癒に近い治療と言えます。身体に負担をかけずに治療をしたい、なるべく早い治癒を目指したいと考えている人は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 当院は再生医療専門クリニックです。国内有数の症例数を有し、再生医療専門医が診察や治療に当たります。再生医療の治療に興味やご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。 監修;リペアセルクリニック大阪院
2019.10.02 -
- PRP治療
- ひざ関節
膝の内側から裏にかけて痛みを感じる鵞足炎に悩む方は少なくありません。 鵞足炎は、サッカーやマラソンなど足を酷使するアスリートが発症しやすい疾患です。 本記事では、鵞足炎の症状や痛みを緩和するストレッチ、鵞足炎の治療法を紹介します。 さらに、ストレッチをしても症状が改善しない場合の治療法についても触れています。鵞足炎の痛みを和らげたい方は、ぜひ参考にしてください。 この記事でわかること 鵞足炎の症状 鵞足炎の痛みを緩和するストレッチ 鵞足炎の治療法 鵞足炎とは?どんな症状? 鵞足(がそく)炎は、膝の内側からやや下のあたりに痛みや腫れを引き起こす炎症性の症状です。 この症状は、鵞足と呼ばれる膝の内側にある3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)が付着している部分で発生します。 ランニングやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水泳など、足を酷使するスポーツをしている人が発症しやすい疾患です。 大きな負荷をかけたり、運動前のストレッチを疎かにしたりすると発症します。 鵞足炎になる原因 鵞足炎の原因は膝の使いすぎです。膝の摩擦やストレスによりスポーツをする人が発症しやすい疾患です。 また、筋肉の疲労が蓄積すると鵞足炎のリスクが上がり、膝の腱と内側の骨が擦れる状態も鵞足炎になりやすいです。 ランニング中に膝が内側に向く癖がある人や、X脚の人も鵞足炎になりやすい傾向があります。 鵞足炎の痛みを緩和するストレッチを紹介 鵞足炎の痛みは日常生活にも影響します。 痛めた直後はアイシングを行うことが有効ですが、少しずつ痛みが緩和してきたらストレッチも有効です。 鵞足炎の痛みを緩和するストレッチを紹介するので、1日に2回から3回を目安に、1回10秒から30秒程度で無理のない範囲で試してください。 腸脛靭帯のストレッチ 1.両足を伸ばした状態で上半身を起こして座る 2.右膝を立てて左足にかける 3.上体を右にひねる これを両方行う 内転筋のストレッチ 1.あぐらをかき、両足の足底部をくっつける 2.無理のない範囲で両ひざを押す これを両方行う ハムストリングスのストレッチ 1.あおむけになる 2.片方の膝を曲げて、両手で太腿の裏を掴む 3.そのまま上体を少し後ろに倒す 4.タオルやストレッチバンドを足裏にかける 5.無理のない範囲で脚を引き寄せて20秒キープした後にゆっくり戻す これを両方行う 大腿四頭筋のストレッチ 1.両足を伸ばした状態で床やベッドに座る 2.左の脛が床につくような形で折り曲げる 3.そのまま上体を少し後ろに倒す これを両方行う 鵞足炎の治療方法 鵞足炎の治療法は、主に3種類あります。 薬物療法 理学療法 再生医療 鵞足炎の治療法は、症状の程度や患者の状態によって異なります。症状に適した治療を選ぶと鵞足炎の改善に期待できます。 薬物療法 鵞足炎の治療の初期段階では、痛みや炎症を抑えるために薬物療法が行われます。使用するのは主に抗炎症薬や鎮痛剤です。投薬により痛みを和らげ、炎症を抑えます。 症状が軽度の場合は、薬物療法だけで改善が期待できます。 痛みや炎症が強い場合は、注射療法が有効です。局所にステロイド注射を行い、炎症を迅速に抑えます。 ただし、ステロイド注射は一時的な効果であり、頻繁に使用すると副作用のリスクがあるため、適切なタイミングでの使用が重要です。 理学療法 理学療法は鵞足炎の症状改善に効果的な治療法の一つです。 膝の痛みを和らげ、柔軟性を回復させるためのストレッチが中心となりますが、炎症が強い急性期は安静が必要で、症状が落ち着いてから徐々に開始します。 特に、縫工筋・半腱様筋・薄筋などの筋肉の柔軟性を高めるストレッチが推奨されます。 これらのストレッチは、必ず理学療法士などの専門家に正しい方法を指導してもらい、自身の症状や生活スタイルに合わせて行うことが重要です。 再生医療 鵞足炎が慢性化した場合や、薬物療法や注射療法で十分な効果が得られない場合には、再生医療が選択肢として挙げられます。 幹細胞や血小板を活用した治療では、自身の細胞を利用して損傷した組織の修復を促進します。 再生医療は手術に比べて体への負担が少なく早期の回復期も期待できます。 ストレッチをしても鵞足炎が慢性化したときは? ストレッチやリハビリをしても鵞足炎を繰り返してしまう人は少なくありません。もしも慢性化してしまった場合、再生医療という選択肢も検討するといいでしょう。 現在では自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で根治するPRP療法と呼ばれる治療法があります。 ドーピングに指定されていないため、スポーツ選手でも利用できます。 鵞足炎による膝の裏の痛みを緩和するストレッチを紹介!のまとめ 鵞足炎は、一度発症してしまうと再発する人も多くいます。鵞足炎の痛みの緩和や鵞足炎再発を予防するために、今回紹介したストレッチを試してください。 鵞足炎の再発に悩んでいる方はPRP治療をご検討ください。 PRP治療は、手術を避けられ入院も不要な治療法です。詳しくは当院までお問い合わせください。
2019.10.01 -
- 肩
- 腱板損傷
腱板断裂の治療法には、リハビリテーションや投薬などで症状の改善を目指す「保存療法」や、根本的に治療する手術療法などがあります。 保存療法は、手術をしないで症状を緩和させ、経過を観察していく治療法です。 本記事では、腱板断裂をリハビリで保存的に治療する方法について、詳しく解説します。 腱板断裂でリハビリを行う重要性について確認し、症状の早期改善を目指しましょう。 腱板断裂を治療する方法3選 腱板断裂には、以下の3つの治療法があります。 投薬・リハビリテーションによる保存療法 手術療法 再生医療 軽度の腱板断裂の場合は、まず一般的には保存療法による治療を行います。 保存療法による効果がみられないときは、根本的な原因を取り除ける手術療法や再生医療を検討しましょう。 投薬・リハビリテーションによる保存療法 腱板断裂の治療法に、投薬やリハビリテーションによる保存療法があります。 保存療法とは、症状の緩和を目指す治療法です。 肩腱板断裂では、肩周囲に痛みがみられるため、痛み止めや抗炎症薬などで治療を行います。 リハビリテーションでは、理学療法士や作業療法士などの専門家が、痛みの少ない関節の動かし方や可動域の訓練方法などを教えてくれます。 自身に合った方法で保存療法を受け、症状の改善を目指しましょう。 手術療法 腱板断裂を根本的に治療する方法に、手術療法があります。 手術療法は、保存療法による効果がみられない場合や、日常生活に支障が出ているときに選択される治療法です。 関節鏡と呼ばれる内視鏡を用いて行う「関節鏡下手術」で、断裂した腱板を修復する方法が一般的です。 手術療法は入院やリハビリなどが必要なため、日常生活への復帰までの期間も考慮する必要があります。 再生医療 腱板断裂を手術しないで治す方法に、再生医療による治療があります。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した腱板の修復・再生を目指す治療法です。 当院(リペアセルクリニック)では、以下の特徴を持つ再生医療を提供しています。 腱板を損傷していても、痛みがみられない場合は「無症候性」と呼ばれます。 無症候性であっても、腱板損傷が徐々に悪化し、痛みを生じる場合があるため注意が必要です。 以下の記事では、肩腱板損傷を放置した際のリスクについて、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 腱板断裂を保存療法で治す際のリハビリ―テーション 腱板断裂では、痛みの改善を目的に、以下の2つのリハビリテーションを行います。 筋力トレーニング 可動域訓練 リハビリテーションを行う際は、専門家の指示に従い、無理のない範囲で肩周囲を動かしましょう。 筋力トレーニング 腱板断裂の保存療法の1つに、筋力トレーニングがあります。 筋力トレーニングは、肩周りの筋力を向上させて、腱板へかかる負担を軽減するために行います。 肩周囲の筋肉を鍛えるトレーニング方法の例は、以下のとおりです。 腕を持ち上げて保持する筋トレ 1.腕を曲げ、斜め45度まで上げる動作を10回繰り返す 2.腕を伸ばし、斜め45度まで上げる動作を10回繰り返す ゴムチューブを使用する筋トレ 1.腰前でゴムチューブを両手で持ち、損傷した側をゆっくりと斜め45度まで上げる 2.1の動作を10回繰り返す 症状や損傷部位に応じて、適したトレーニング方法が異なるため、専門家に自身に合った方法を確認しましょう。 可動域訓練 腱板断裂を保存療法で治す方法に、可動域訓練があります。 可動域訓練では、ストレッチを通して、痛みによって狭まった肩周囲の可動域を広げる動作を行います。 腱板断裂を発症し、痛みのある部位を動かさないようにしていると、肩周囲の組織が硬くなるため注意が必要です。 腱板断裂を手術で治療する際のリハビリテーション 腱板断裂を手術で治療する際は、術後にリハビリテーションを行います。 リハビリは一般的に術後3週間後から開始するのが一般的ですが、断裂部分が大きい場合は 、6週間ほど経ってから開始するケースもあります。 手術直後から術後3週間程度は、安静期間と呼ばれ、患部を動かさずに固定する場合が大半です。 安静期間後にリハビリを行い可動域が広がってきたら、運動機能を回復させるためのリハビリを実施し、日常生活に支障が出ないレベルを目指します。 そもそも腱板断裂とは?腱板損傷とは何が違う? 腱板断裂とは、肩に位置する腱板が切れるケガのことで、肩周囲の痛みや運動障害などの症状がみられます。 痛みは肩を動かした際や就寝中に感じやすく、多くの場合、挙上運動は行えます。 腱板損傷と腱板断裂の主な違いは、損傷の程度です。 腱板損傷は、腱板が傷ついている状態で、腱板の部分断裂も含まれるケースが大半です。 一方で、腱板断裂は重症の腱板損傷や、腱板完全断裂を指します。 腱板損傷の原因や主な症状については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 腱板断裂はリハビリだけで治る? 腱板断裂は、リハビリだけでは治りません。 リハビリテーションの目的は、主に以下の2つです。 症状の緩和を目指す 症状の悪化を防ぐ 肩腱板断裂では、痛みによって肩や腕を思うように動かせなくなる場合があります。 肩周囲をほとんど動かさずに使わない状態が続くと、関節の可動域に制限がかかったり、筋力が低下したりする可能性があるため注意が必要です。 腱板断裂は基本的には自然治癒しないため、ほかの治療法と並行してリハビリを行い、症状の緩和を目指しましょう。 ただし、従来の治療では、肩への関節鏡手術を受けるためには入院が必要であり、個人差はありますが、術後も数か月のリハビリを受けなくてはなりません。 また、関節鏡手術による治療では術前より痛みが強くなることや、肩の運動制限が残ることがあります。 一方で注射による幹細胞治療は、手術のように関節の可動域が悪化することなく腱板の再生を可能とし、日常生活を維持しながら治療を受けられます。 長期の入院やリハビリが出来ない、身体にメスを入れる負担を避けたい方は、リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください。 【まとめ】肩腱板断裂を根本的に治すなら再生医療も選択肢の一つ リハビリや投薬治療などの保存療法を行っても、肩腱板断裂の症状が緩和されない場合は、手術療法や再生医療による治療が検討されます。 手術療法や再生医療は、症状の原因となっている損傷した部位を、根本的に治す治療法です。 肩や腕に痛みがみられるときは、痛みのある部分に負担がかからないよう注意し、早めに医療機関を受診しましょう。 腱板損傷を放置すると徐々に損傷が広がり、最終的に完全な断裂に至って完全断裂になると手術が難しくなり、術後の再断裂のリスクも高くなります。 一方で、手術を受けても術前よりも痛みが増すことや運動制限が悪化することも。 最新の治療法である再生医療では、手術をせずに症状の改善し・腱板の再生が可能であり、リペアセルクリニックが提供している幹細胞治療では、術後も入院を必要とせず仕事を継続しながらの治療も可能です。 手術を避けて肩腱板断裂を治したい場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。
2019.10.01 -
- 肘
- 肘頭滑液包炎
肘がブヨブヨに腫れて痛い原因は肘頭滑液包炎(ちゅうとうかつえきほうえん)の可能性があります。腫れや痛みが進行すると、日常生活や仕事に支障をきたすこともあるため、原因や対処法を知っておくことが大切です。 本記事では肘頭滑液包炎の症状や治療法を紹介します。 また、肘の痛みを根本的に治療できる再生医療についても紹介します。肘の問題解決の参考として、ぜひ最後までご覧ください。 肘がブヨブヨに腫れて痛い原因は肘頭滑液包炎の可能性あり 肘がブヨブヨに腫れて痛い原因として考えられるのが、肘頭滑液包炎と呼ばれる疾患です。読み方は「ちゅうとうかつえきほうえん」です。 この「ぷよぷよ・ブヨブヨ」している訳は、関節を包んでいる滑液包の中に水(滑液)がたまる現象が起きているからです。 以下で肘頭滑液包炎の症状・原因・治療方法を詳しく紹介します。 肘頭滑液包炎の症状・見た目 肘頭滑液包炎は、肘が腫れたり痛みが出たりする病気です。 たとえば、転倒した際に肘を強く打つ・繰り返し肘が圧迫されると、肘頭滑液包炎になる可能性があります。また、肘がぷよぷよ・ブヨブヨに腫れる点も肘頭滑液包炎の特徴です。 肘頭滑液包炎になる原因 肘頭滑液包炎は、肘の滑液包に炎症が生じる病気です。この炎症はさまざまな原因で引き起こされます。 肘頭滑液包炎の原因 特徴 細菌感染による炎症 肘頭滑液包炎の主な原因 外傷や動物に噛まれることなどで細菌が侵入、炎症を起きる 黄色ブドウ球菌による感染も見られる(強い痛みや腫れが特徴) 肘の過度な使用 肘を頻繁に使う動作や姿勢が要因 動作や姿勢で滑液包に負荷をかけ、炎症を引き起こす 外傷と刺激 肘をぶつける、擦るなどが要因(打撲・捻挫など) 繰り返しの強い刺激や圧迫で炎症を起こす 炎症性疾患 リウマチや痛風などが主な要因 体内で炎症を引き起こしやすい 痛風の場合は尿酸結晶が滑液包に溜まることもある その他の原因 特定の誘因がないにもかかわらず発症 体質や健康状態が影響する(免疫力の低下など) それぞれの原因に対して適切な予防策を講じることで、炎症を防げます。肘を守るためにも、日常生活やスポーツにおける肘の使い方には注意が必要です。 滑液包とは 滑液包(かつえきほう)は、人体の関節や腱の周りにある小さな袋状の組織です。滑膜と呼ばれる内膜に包まれ、中には少量の滑液が入っています。滑液包は関節部に多く、主に腱と骨・筋と骨・皮膚と骨の間に存在します。 これらの場所では、動作によって構造同士がこすれ合うことが多く、滑液包がクッションの役割を果たして摩擦を軽減します。 肘頭滑液包炎の治療方法 肘頭滑液包炎の治療方法は、保存療法・手術療法・投薬療法の3つです。くわえて、治療に役立つ滑液の検査が存在します。症状や状態にあわせて、それぞれの治療法を専門医が選択します。 以下で治療法を詳しく解説するので、治療のイメージをつけていただけると幸いです。 保存療法 肘頭滑液包炎の主な治療方法は保存療法です。 保存療法の内容 滑液包内の液体過剰の場合 注射で液体を吸引除去 感染による滑液包炎の場合 抗生物質の投与 感染のない滑液包炎の場合 肘の挙上 冷却療法 圧迫 液体を吸引除去 非ステロイド性抗炎症薬 ステロイド注射 上記のように専門医の判断の下、症状に応じて適切な保存的治療を選択します。 手術療法 保存的な治療で改善しない場合は、手術による治療が検討されます。 感染が続く場合、手術で直接感染部分を取り除くこともあります。対して、感染でない場合は以下の手術を行うことがあります。 手術は症状の改善と再発の予防に期待できますが、侵襲的(患者さんの体に直接的に手を加える)な治療です。 そのため、患者さんの状態を十分に評価し、的確な手術方法を慎重に検討する流れになります。 投薬療法 滑液包炎が感染によるものであれば、抗生物質の使用が一般的です。 一方で感染が原因でない場合は、以下の方法で炎症を抑えます。 感染でない場合には、液体を抜き取ることに加えて、ステロイドによる注入も検討します。これにより、顕著な炎症を抑制できます。 抜き取った滑液の検査 滑液包炎は、滑液が出血を伴って貯留する特徴があります。 局所的に発赤や熱感を伴う場合には、滑液を穿刺(せんし)による細菌培養検査の実施が推奨されます。検査の内容に応じて感染の有無を確認できるため、適切な治療を行えます。 肘頭滑液包炎の予防方法 肘頭滑液包炎の原因が肘の過度な使用や刺激の場合、肘を安静にして動かさないようにしましょう。 炎症を起こしている滑液包は刺激に敏感なので、関節を動かしてしまうと肘頭滑液包炎が再発してしまう場合があります。 具体的には、テーピングや副子(そえこ)と呼ばれる板のような装具で固定します。テーピングを使用する場合は肘を軽く曲げ、腕から二の腕に向かって固定するイメージで行いましょう。 詳しいテーピングの方法は以下の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。 肘頭滑液包炎と似ている蜂窩織炎との違いについて 肘頭滑液包炎と症状が似ている蜂窩織炎(ほうかしきえん)との違いについて以下の表にまとめました。 どちらも痛みを伴い赤く腫れる病気ですが、腫れの範囲や症状が異なります。 比較項目 肘頭滑液包炎 蜂窩織炎 主な原因 外傷や過度の使用、感染症 細菌による感染症 腫れの範囲 局所的 広い 症状 痛み、腫れ、感染症の場合は熱感 痛み、腫れ、赤み、腫れている部位が熱を持っている、押すと痛みを感じる 肘頭滑液包炎は腫れている部位が狭く、赤みはありません。受診の際の参考にしてみてください。 肘がブヨブヨに腫れて痛い方からよくある質問 肘がブヨブヨに腫れて痛む症状に悩む方々から、さまざまな質問が寄せられています。 この項目ではそうした疑問に答え、適切な対処法や治療の選択肢について解説します。 注射による吸引は癖になる? 注射による吸引治療は一時的に症状を緩和できます。滑液吸引自体に依存性はありませんが、滑液は再びたまることもあり、これが癖になると感じられる要因です。 ここで理解しておきたい点としては、「何度も水を抜くから炎症が慢性化するのではなく、炎症が慢性化しているために何度も水がたまる」ことで、決して癖になっている訳ではありません。 慢性化した滑液包炎の場合、根本的な原因を取り除くことが必要です。物理的な刺激を避け、原因となる疾患の治療に力を入れることが大切です。 肘が腫れて痛いときは何科を受診すれば良い? 肘が腫れて痛む場合は、整形外科の受診をおすすめします。 整形外科医は、筋骨格系の専門家として肘の腫れや痛みの原因を適切に診断し、適切な治療法を提案できます。症状の原因が肘頭滑液包炎や関節炎、腱炎などの場合、整形外科で適切な診断と治療を受けられます。 肘に水がたまる肘頭滑液包炎は自然に治癒する? 肘頭滑液包炎は、適切なケアと時間があれば自然に治癒する可能性があります。しかし、個人差が大きく、症状の程度や原因によって治癒までの期間が異なります。 軽度の場合は安静や冷却などの保存療法を講じ、数週間で改善する傾向にあります。ただし、重度の場合や繰り返し発症する慢性的な状態では、自然治癒が困難なケースもあります。 また、長期間放置すると、滑液包の肥厚や線維化が進行し、完全な回復が難しくなる可能性もあります。そのため、症状が長期間続く場合や、痛みが強い場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。 肘がブヨブヨに腫れているけど痛くないときは? 肘がブヨブヨに腫れているが痛みがない場合、慢性的な肘頭滑液包炎や別の病態の可能性があります。 痛みがないからといって軽視せず、適切な対応が必要です。慢性的な肘頭滑液包炎では、急性期の炎症が落ち着いた後も滑液包内に液体が貯留し続け、痛みを伴わないブヨブヨとした腫れが残ることがあります。 そのため、痛みがなくても油断は禁物です。炎症が起きているから水が貯まることを理解し、医療機関を受診しましょう。 繰り返す肘頭滑液包炎を治療するには? 肘頭滑液包炎は、肘を安静にしていないと再発してしまう可能性がある病気です。腫れを繰り返してしまう場合は、再生医療による治療も検討してみましょう。 再生医療とは自身のお腹の脂肪から幹細胞を抽出し、点滴や注射で患部に送り込む治療法です。幹細胞は、骨や筋肉などさまざまな細胞に変化する能力があります。そのため、手術をしないで肘頭滑液包炎による痛みを根本から解決できる可能性があります。 当院では、再生医療を取り扱っていますのでお気軽にお問い合わせください。 肘のブヨブヨした腫れと痛みが続く場合は整形外科を受診 肘頭滑液包炎は、肘の周囲にある滑液包が炎症を起こす病気です。肘の外傷や過度の使用・感染・または基礎疾患によって引き起こされ、腫れや痛みが伴います。 症状が長引く場合は、整形外科の受診を検討しましょう。肘頭滑液包炎を防ぐためにも適切な姿勢や動作を心掛け、肘頭の外傷を防ぐ意識も大切です。 また、肘の痛みにお悩みの方は再生医療による治療も選択肢の一つです。手術を伴わず、低リスクで早期の完治が期待できます。
2019.09.30 -
- 肘
- 再生治療
野球の練習で肘に負担をかけると、野球肘になるケースがあります。 成長期の子どもが野球肘になった場合、「チームに置いていかれる」などの不安を感じてしまうため、適切な治療とともにメンタルケアも必要です。 野球肘が軽症であれば、肘に負担がかかりにくい練習メニューや、リハビリを実践するとよいでしょう。 痛みを我慢して練習を続けると、肘の手術が必要になる可能性があるため、チームへの復帰が遠ざかる恐れも。 本記事では、野球肘でも実践できる練習メニューや、再発を防ぐストレッチなどをわかりやすく解説します。 野球肘が慢性化し、手術を検討している方は、切らない治療方法も参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、野球肘が慢性化して不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早く日常生活へ復帰するために、ぜひご確認ください。 野球肘でも実践できる練習メニューをフェーズ別に紹介 野球肘になった場合は、以下のフェーズに応じた練習メニューを実践できます。 肘に痛みがあるときは無理をせず、ストレッチや下半身の強化に専念しましょう。 チーム練習に参加できない時期は焦りを感じるかもしれませんが、柔軟性やフォームを改善するよい機会です。 具体的な練習メニューは以下のようになるので、根気強く続けていきましょう。 【初期】痛みがある時期の練習方法 野球肘の初期段階で痛みがある場合は、まず肘を安静に保ちます。 チーム練習への復帰が少しでも早くなるよう、肘以外の部位を以下の練習方法で鍛えておきましょう。 初期の練習方法 具体的な内容 心肺機能のトレーニング ・ランニングやサイクリングなど 肩関節の可動域改善 ・肩甲骨はがしなど 体幹の安定性を高める運動 ・腹横筋のドローインなど(手順は以下のとおり) 1.膝を立てて仰向けに寝る 2.鼻から息を吸い込み、お腹を大きく膨らませる 3.口から息を吐き、お腹をへこませる 4.お腹がへこんだ状態でゆっくりと呼吸を続ける ランニングなどの有酸素運動を続けると、基礎体力や心肺機能が高まるため、チーム練習に復帰する際の土台づくりになります。 ピッチングには肩回りの柔軟性が求められるので、肩関節を大きく回す運動や、肩甲骨はがしを続けてみましょう。 腹横筋のドローインなどで体幹を鍛えておけば、姿勢やバランス感覚の改善も可能です。 野球肘になるまでの練習が、投球の繰り返しや筋力強化に偏っていた場合は、柔軟性を高めるトレーニングも意識してみましょう。 肩関節や股関節の可動域も改善すると、ケガをしにくい状態で本格的な練習を再開できる可能性があります。 【中期】痛みが引き始めた時期の練習方法 野球肘が中期となり、痛みが引き始めたら、以下の練習方法を実践してみましょう。 中期の練習方法 具体的な内容 チューブやダンベルを使った筋力トレーニング ・肩回りや前腕の筋力強化 ・肩の奥の筋肉(インナーマッスル)の強化 シャドーピッチング ・投球フォームの確認と改善 体幹トレーニング ・サイドプランク(腹斜筋や中殿筋などの強化) ・スクワット キャッチボール ・10m程度の距離からスタート ・全身を使ってボールを投げる 中期の練習では体幹と筋力を強化し、チーム練習への復帰に備えます。 肩回りや前腕を鍛える際は、チューブなどを掴んで軽い負荷をかけ、肘を曲げたまま外側や内側の方向に引っ張ります。 トレーニング用のチューブやダンベルがないときは、水を入れたペットボトルで代用しても構いません。 投球フォームに問題がある場合は、全身が写る鏡の前でシャドーピッチングを始めてみましょう。 キャッチボールの際にもフォームを意識し、全身を使って投げるように意識すると、肘にかかる負担を軽減できます。 【後期】復帰前の準備 野球肘が後期の段階となり、痛みを感じなくなったときは、以下の練習方法を実践します。 後期の練習方法 具体的な内容 キャッチボール ・距離を20mや30mに伸ばす ブルペン投球 ・60~70%程度の力で投球 ・コーチに投球フォームをチェックしてもらう 打撃や守備練習 ・シート打撃やシートノック キャッチボールは距離を伸ばしますが、中期のフェーズと同じく、力まない投球フォームを意識してみましょう。 ブルペン投球では野球肘が再発しないよう、練習1回あたりの投球数を30球程度に抑える必要も。 連投も肘に負担がかかってしまうので、投球練習の後は、1日以上の休みを入れるとよいでしょう。 野球肘は打撃にも影響しやすいため、バッティングの際に痛みを感じたときは、練習を中止する必要があります。 痛みを我慢して練習を続けると、治療期間がさらに長くなるので要注意です。 野球肘の原因や仕組みをわかりやすく解説 野球肘とは、反復的な投球動作で肘に負担がかかり、痛みや違和感などを引き起こす症状です。 成長期の子どもが野球肘になった場合は、主に以下の原因が考えられます。 小学生の投球数は1日あたり70球以内が目安となっており、中学生の場合は1日80球以内です。 子どもは骨や靭帯が十分に発達していないため、過度な投球数は肘に大きな負担がかかります。 投球フォームの悪さも肘に悪影響を与えやすいので、下半身が活かされていない手投げや、肘下がりのフォームが野球肘を引き起こす可能性も。 体全体の筋力バランスが悪く、柔軟性も低い場合は、肘だけに負担がかかってしまうケースがあります。 また、肘の外側が痛むときは「上腕骨小頭離断性骨軟骨炎」、内側の痛みは「内側側副靭帯の損傷」などが考えられるため、それぞれ治療方法が異なります。 肘に痛みや違和感があり、野球肘が疑われる場合は、早めに医療機関の診察を受けておきましょう。 野球肘の再発を防ぐ!ストレッチ・リハビリ習慣を紹介 野球肘はクセになりやすいので、ストレッチやリハビリの継続をおすすめします。 以下のストレッチやリハビリを習慣化すると、野球肘の再発防止を期待できます。 ストレッチやリハビリの種類 手順 肘のストレッチ 1.腕の体の前に出して手の甲を天井に向ける 2.手首を天井の方向に逸らす 3.反対側の手で指先を掴み、体の方向へ引っ張る 4.次に手のひらをひっくり返し、机などに押し付ける 5.ゆっくりと体重をかけ、肘の内側を伸ばす 手根屈筋のストレッチ 1.腕を体の前に伸ばし、手の甲を天井に向ける 2.反対側の手で肘の内側の中央を掴む 3.親指で肌を押しながら、上下方向にマッサージする 肩甲骨のストレッチ 【パターン1】 1.両腕の指先を肩にあてる 2.肘で円を描くように大きく腕を回す(10回程度) 3.同じ要領で逆方向にも腕を回す 【パターン2】 1.手のひらを天井に向け、両腕の肘と手のひらをくっつける 2.腕を後方に向けて開き、胸を張った状態を10秒間キープ 股関節のストレッチ 1.両脚を伸ばして床に腰を下ろす 2.左膝を曲げて足の裏を右足の内ももにくっつける 3.前屈しながら左手を右足のつま先に向けて伸ばし、10秒間キープする 4.同じ要領で反対側の体側も伸ばす 野球肘のリハビリ ・投球練習の後は肘の安静を保つ ・氷などで肘を冷やし、炎症を抑える 急激なストレッチは筋肉を痛める可能性があるので、1セットを10秒以内やや30秒以内にとどめ、じっくりとほぐしていきましょう。 体全体の柔軟性が高まると、投球の際に肘の負担を抑えられます。 連投はなるべく控え、練習後は氷や冷却シートで肘を冷やしておきましょう。 野球肘でもプレーを続ける工夫について紹介 野球肘になった子どもがプレーを続ける場合、コーチや保護者の協力が必要です。 リハビリやストレッチはすぐに効果が現れないため、プロのスポーツ選手でも焦りを感じてしまうケースがあります。 前向きな気持ちでリハビリを行い、チームへの復帰を目指すためには、親子で以下のコミュニケーションをとっておきましょう。 股関節などのストレッチは野球肘と無関係に思えるので、必ず可動域改善の目的を伝えましょう。 「痛みが引いてきた」「球速が上がった」など、肘の回復を実感できれば、自発的にストレッチやトレーニングを継続してくれる可能性があります。 治療に専念している期間は、親子で釣りやドライブに行くなど、野球以外の楽しみを探してもよいでしょう。 効果的な治療方法がわからない場合は、専門医への相談をおすすめします。 野球肘の治療について 野球肘を治療する場合、軽症の段階では安静やアイシングなどの処置を行います。 しかし、初期対応の効果が現れず、肘の痛みが慢性化したときは、以下の方法で治療する可能性があります。 装具療法は患部の安静を目的としているため、練習の再開とともに、野球肘も再発する恐れがあります。 ステロイド注射は痛みの緩和に効果的ですが、腱(筋肉の先端で骨に固着する部分)の断裂を引き起こす可能性があるので、慎重な判断が必要です。 また、手術は子どもの精神面に与える影響が大きく、入院が必要になった場合は、期末テストなどを受けられない可能性も。 野球肘が重症化すると、治療方法が限られてしまうので要注意です。 肘に痛みや違和感があるときは、早めに専門医の診察を受けておきましょう。 野球肘の治療に対する「再生医療」という選択肢 野球肘を根本的に治療したいときは、「再生医療」を選択肢に入れてみるとよいでしょう。 再生医療には以下の特徴があるため、プロスポーツ選手にも活用されている治療方法です。 幹細胞には筋や腱などの組織を修復する働きがあり、再生医療は患部への注射や点滴のみとなるため、手術や入院を必要としません。 自分の幹細胞を活用すると、拒絶反応やアレルギー反応のリスクを低減できます。 子どもが手術を受け入れられない場合や、チーム練習に早く合流させたいときは、再生医療で解決できる可能性があります。 リペアセルクリニックも再生医療を導入しており、症状によっては日帰り治療が可能です。 再生医療は最新技術の治療方法になるため、より詳しい情報を知りたい方は、リペアセルクリニックの専門医にご相談ください。 野球肘のリハビリ・予防には適切な練習と治療が重要 初期の野球肘は安静やアイシングで対処しますが、筋力や体の柔軟性に変化がなければ、すぐに再発する恐れがあります。 野球肘を投げながら治す場合は、投球数を管理し、肘以外の筋力や関節の柔軟性も高めていきましょう。 肘に負担をかけない練習や、適切な治療を続けると、チーム復帰が早くなる可能性もあります。 また、成長期の子どもは大きな可能性を秘めているので、「プロを目指したい」などの夢があれば、ぜひリペアセルクリニックの再生医療もご検討ください。 リペアセルクリニックには以下の特徴があり、専門医が患者一人ひとりに寄り添った治療方法をご提案します。 初診時のカウンセリングには60分程度の時間をとっており、治療も完全予約制です。 クリニック内はカフェのようなインテリアなので、病院が苦手なお子様にも抵抗なくご利用いただけます。 野球肘の慢性化に悩む前に、ぜひリペアセルクリニックの無料カウンセリングを検討してみてください。
2019.09.30 -
- 肩
- 腱板損傷
肩腱板損傷におけるサポーターは果たしてどのくらいの効果をもたらすのでしょうか。 結論から述べると、サポーターの使用は肩の痛みを軽減し、安定性を高めるとされますが根本的な治療ではありません。サポーターの使用方法や注意点を知ることで、損傷の進行を防ぐ手助けになります。 この記事では、肩腱板損傷におけるサポーターの効果や役割、他の治療法との併用について詳しく解説します。適切な対処法を知って、治療を目指しましょう。 肩腱板損傷でサポーターを使うことはあまりおすすめできない 肩腱板損傷になると、痛みが生じて思うように腕や肩を動かせません。そこで、サポーターを使用する人が多いのですが、結論、肩腱板損傷でサポーターをつけるのはあまりおすすめできません。 この項目では、サポーターの有効性とおすすめできない理由を詳しく解説します。 サポーターで肩腱板損傷の症状を和らげることは可能 サポーターを使用すると、関節や筋肉の過剰な動きを抑え、損傷部分への負担を軽減できます。さらに、関節を安定させて動かしやすくする効果も期待できます。 肩に痛みがある状況でも、作業や仕事で動かす必要がある場合には、サポーターの使用は有効です。 肩腱板損傷はサポーターで治ることはない 肩腱板損傷にサポーターを使用すると、一時的に痛みが軽減され、動かしやすくなる効果が期待できます。しかし、サポーターを付けたからといって肩腱板損傷自体が治るわけではありません。 サポーターを使用することで症状が楽になるからと無理をしてしまうと、損傷している部分が断裂するなど、症状が悪化してしまう可能性があります。 サポーターの常時使用は控えるべき! サポーターを使用して肩腱板損傷の症状が和らぐのであれば、常時使用したいと考える人もいると思います。 しかし、サポーターを常時使用してしまうと、肩の筋肉や関節が使われなくなり硬くなってしまう、筋力が低下するなどの問題も出てきます。 周辺の筋肉や関節が硬くなってしまうと、損傷部分にさらに大きな負担がかかって症状が悪化してしまうので、周辺の筋肉や関節は適度に動かしておく必要があります。 このような理由から、サポーターは補助的な役割として使用し、常時使用は控えたほうが良いです。 肩腱板損傷を放置するとどうなるの? 肩腱板損傷を放置すると、損傷が進行して腱板が完全に断裂する可能性があります。断裂が起こると、肩の可動域が大幅に制限され、日常生活にも支障が生じます。症状が悪化する前に、医療機関を受診しましょう。 また、腱板損傷の新たな治療法のひとつとして、幹細胞を使った再生医療があります。手術を回避し、痛みの軽減が期待できるため、老若男女問わず幅広い方におすすめの治療法です。 負担を抑えつつ回復を目指したい方は、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問 肩腱板損傷の症状に悩む方からよくある質問として以下の2つを紹介します。 肩腱板損傷にトレーニングは効果的? 肩腱板損傷のテーピングは効果的? 具体的なトレーニング方法も紹介しているので、無理のない範囲でお試しください。 肩腱板損傷にトレーニングは効果的? 肩腱板損傷では、トレーニングが症状の緩和に役立つ場合があります。 下記のトレーニングは、肩腱板周辺における筋肉の柔軟性アップと関節の動きを良くする効果に期待できます。空き時間を利用して定期的に行ってみましょう。 肩腱板損傷におすすめのトレーニング.1 椅子に座り、机の上に両腕を伸ばして手のひらを上に向ける 体をゆっくり前に倒す ゆっくりと元の姿勢に戻る 肩腱板損傷におすすめのトレーニング.2 椅子に座り、座面を手で持って腕を固定する 肩甲骨を意識しながら体を傾け、片方の肩が前に出るようにする 元の姿勢に戻し、反対側も同様に行う ただし、無理なトレーニングは逆効果です。痛みのない範囲でおこないましょう。 肩腱板損傷のテーピングは効果的? 肩腱板損傷に対するテーピングは、痛みを和らげたり、肩の安定性を高める効果に期待できます。動きの制限やサポートにより、症状の緩和に役立ちます。 ただし、テーピングだけでは肩腱板損傷を治せません。サポーター同様、根本的な治療にはならないため医療機関での治療が必要です。 肩腱板損傷におけるサポーターの効果まとめ 肩腱板損傷に対するサポーターの使用は、肩の安定性を高め、痛みを一時的に軽減します。関節の動きを制限して負担を軽減し、症状の悪化を防げます。 ただし、サポーターには肩腱板損傷の治療効果はありません。肩腱板損傷の根本的な治療を目指す場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 また、体への負担が少ない再生医療による治療も検討してみましょう。興味のある方は当院へお気軽にご相談ください。
2019.09.29