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- 変形性膝関節症
- ひざ関節
20代の人で膝に違和感やちょっとした痛みが生じた場合、「膝がちょっと気になるけど、まだ若いしそのうち自然と治るだろう」と放置する人も少なくないでしょう。 しかし、その膝の痛みや違和感は「変形性膝関節症」かもしれません。 本記事では「変形性膝関節症とはどのような病気か」「変形性膝関節症になる原因」について紹介します。 また、変形性膝関節症におすすめの治療方法・発症しないための予防方法についても詳しく解説しています。 膝に違和感や痛みがある方は、ぜひ最後までご覧ください。 変形性膝関節症とは?主な症状 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)とは、関節の老化などによって「膝関節の軟骨がすり減る病気のこと」です。 膝関節の軟骨が擦り減ることによって、関節が炎症を起こしたり変形したりして痛みが生じます。 主な症状は、以下の通りです。 初期 起き上がったり、歩き始めると膝が痛くなる。 休めば痛みがとれる程度。 進行期 歩いていると膝が痛くなる。 正座や階段の上り下りなど膝を深く曲げる動作が困難になる。 末期 膝関節がほとんどなくなり、骨同士がぶつかって歩くのも困難なほど痛くなる。 日常生活にも不自由を感じる。 初期症状は、立ち上がった瞬間や歩き始めなど一時的な痛みを感じる場合が多く、休めば痛みがとれる程度です。 しかし、症状が進むにつれて歩いている時や階段の上り下りなどの膝を深く曲げる動作でも痛みを感じるようになります。 20代でも変形性膝関節症は発症する? 日本では、一般的に40代頃から発症する人が増えてきて、65代以上になると5人に1人くらいの割合で発症しています。 しかし、変形性膝関節症は20代であっても、生活環境や体質によっては発症することもあります。 軟骨は神経が通っておらず擦り減っただけでは痛みは生じないため、今はまだ痛みはないという人でも軟骨の擦り減りがどんどん進行している可能性もあります。 20代で変形性膝関節症になる主な原因 20代で変形性膝関節症になる原因は、主に以下の4つが考えられます。 肥満 遺伝 筋肉量が少ない 女性ホルモンの変化 変形性膝関節症のほとんどの原因である老化以外にも原因はあります。 20代の若者でも変形性膝関節症になる原因を把握して、予め対処できるようにしましょう。 肥満 肥満体型の人は、膝関節や軟骨に大きな負荷がかかるため、20代でも変形性膝関節症になりやすいです。 脂肪量が少ない人と比べると膝の負担が大きく、軟骨がすり減るのが早くなってしまいます。 また、脂肪量が少ない人も急速に体重が増加しないように注意しましょう。 膝には体重増加の3倍の負荷がかかると考えられており、例えば体重が10kg増加すると30kgの負担が膝にかかっていることになります。 脂肪量が増えるほど、変形性膝関節症になりやすくなるリスクが高まるでしょう。 遺伝 遺伝によって膝関節の軟骨がすり減りやすい人もいるため、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 両親のどちらか、または両方が変形性膝関節症を発症したことがある場合は、注意が必要です。 日常生活の中で膝に負担をかけないように意識して過ごしましょう。 筋肉量が少ない 筋肉量が少ない人は、膝関節に負担がかかりやすいため、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 膝関節を支える筋力が少ないと、関節の内側に負担が集中して軟骨がすり減ってしまいます。 特に運動不足の方は、日頃から意識して運動を取り入れて、膝へ負担がかからないようにしましょう。 女性ホルモンの変化 女性ホルモンの変化によって、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 軟骨の形成・維持に必要とされる女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が減少すると発症しやすくなると考えられています。 ホルモンバランスの乱れは、ストレスや不規則な生活が原因であることが多いので注意が必要です。 20代の変形性膝関節症は治療できる? 20代の変形性膝関節症は、症状の段階別にさまざまな方法で治療可能です。 従来の治療では、主に以下のような方法があります。 治療方法 詳細 生活習慣の改善 日常生活における膝の負担軽減を目的として、普段の動作を見直す・体重管理をするといった方法 運動療法(リハビリテーション) 運動によって膝周辺の筋肉を強化し、膝関節を保護する方法 薬物療法 痛みに対して、内服薬や外用薬を使って痛みを止める方法 装具両方 膝サポーターや足底(インソール)への装具着用を行い、膝への負担を軽減する方法 物理療法 膝周辺を温めて血行を促したり、酷く腫れている場合は冷やしたりする方法 外科手術 症状が進行している場合、以下のような外科的手術が必要になる場合がある 上記のような保存療法や外科手術に代わる新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 今まで、すり減った膝軟骨を再生させることが不可能といわれてきましたが、再生医療では患者さんの幹細胞を培養して軟骨が再生できるようになりました。 再生医療を用いた治療には時間がかかりますが、手術や入院の必要もなく日常生活に復帰できるため評価されている治療方法です。 https://youtu.be/zmcafuxHyTw?si=53p6sHDq_bH7pQOO >その他、変形性膝関節症の事例を動画で見る 再生医療についてご相談される場合は、一般の病院ではなく再生医療専門医のいるクリニックをおすすめします。 >>再生医療を検討されている方は、変形性膝関節症に関する症例紹介もあわせてご覧ください。 当院でも再生医療による変形性膝関節症の治療を行っているため、ぜひお問い合わせください。 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法を紹介します。 体重を減らす 靴を見直す 太腿の筋肉を鍛える 膝を温める 変形性膝関節症の症状を和らげたり進行を遅らせたりするためには、病院で治療を受けるだけでなく、日常生活で予防していくことも大切です。 それぞれの予防方法について詳しく解説します。 体重を減らす 肥満体型の人や急速に体重が増加している人は、体重を減らすことが大切です。 体重が重い人は、膝関節に大きな負荷がかかり軟骨がすり減るのが早くなりやすいため、変形性膝関節症に繋がります。 日常生活の中で軽い運動を取り入れたり食事制限したりして、体重管理を意識してみましょう。 靴を見直す 変形性膝関節症の予防方法として、膝への負担が少なく衝撃を緩和する靴を選ぶことが大切です。 女性の場合は、ハイヒールを履く機会をできるだけ減らすなど、日常生活の中で膝への負担が少ない靴を履くように意識してみましょう。 また、厚めの中敷きを敷く方法も膝への負担を軽減できるのでおすすめです。 太腿の筋肉を鍛える 変形性膝関節症の予防方法として、太もも周りの筋肉を鍛えることが大切です。 膝周辺の筋肉量が少ないと膝関節への負担が多くなり、膝軟骨がすり減る原因に繋がります。 運動によって膝周辺の筋肉を鍛えることで膝関節の保護しましょう。 膝を温める すでに変形性膝関節症によって痛みが生じている場合、膝を温めるのがおすすめです。 膝を温めると血行が良くなり筋肉も緩和させるため、痛みが出にくくなります。 衣類やサポーターなどを上手に活用して膝を冷やさないようにしましょう。 20代の若者でも発症する変形性膝関節症についてのまとめ 20代で変形性膝関節症を発症する原因や予防方法について紹介しました。 変形性膝関節症の治療方法の一つに人工関節置換術がありますが、人工関節の耐久性は20年くらいと言われているので、20代の人の場合は、将来、人工関節の入れ替えを行わなければならなくなります。 近年では、手術以外の治療方法として再生医療という治療方法にも注目が集まっています。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。以上、変形性膝関節症は20代でも発症するのかについて記しました。 ▼こちらも併せてご参照ください
2020.06.20 -
- 変形性膝関節症
「膝の痛みやこわばりが気になる」「症状はどれくらい進んでいるのだろう」と変形性膝関節症の進行状況に不安を抱えている方は少なくありません。 病院では「ステージ」や「グレード」という言葉で病気の進行度を説明しますが、数字だけでは自分の膝の状態がイメージしにくいことも多いでしょう。 この記事では、変形性膝関節症の進行度を表す5段階のステージ分類や各ステージに応じた症状・治療法について解説します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに損傷した組織を治療できると注目されている再生医療に関する情報を公開中です。 変形性膝関節症で、これまでの治療では痛みが十分に改善しなかった方や、手術は避けたいと考えている方にとって、新たな選択肢となる可能性があります。 進行が心配な方や将来のステージ悪化を防ぎたい方、治療の幅を広げたい方はご覧ください。 変形性膝関節症における5つのステージ分類 変形性膝関節症は、KL分類(Kellgren-Lawrence分類)に基づき、グレード0から4までの5段階に分けられます。 この分類は、レントゲンで関節の隙間や骨の変化を観察して評価されます。 グレード 主な状態 KL-grade 0(正常) 大腿骨と脛骨の間に十分な隙間があり、関節として正常に機能している 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化は見られない KL-grade 1(疑い) 骨の一部がトゲのようにとがっている(骨棘) 関節を潤滑にする関節液が骨の内部に侵入している状態が見られる 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化が見られるケースがある KL-grade 2(軽度) 多くの場合、変形性膝関節症と診断される 関節の隙間が狭くなっているものの、正常な状態の半分以上の隙間がある状態 はっきりとした骨棘が見られる KL-grade 3(中等度) 関節の隙間がさらに狭くなり、正常な状態の半分以下の状態 骨棘形成がより顕著になる 保存療法に加えて治療方針の見直しが必要になることもある KL-grade 4(重度) 関節の隙間がほぼなくなっている状態 大腿骨が傾き、脛骨の位置関係にずれが生じている 関節には大きな骨棘が形成されている 変形性膝関節症のグレードはレントゲン検査の結果に基づく評価のため、半月板や軟骨の詳細な状態まではわかりません。 必要に応じてMRI検査を組み合わせて、正確な診断と治療方針を決定するのが一般的です。 また、症状の感じ方や生活への影響は、同じグレードでも人によって異なります。 自分の症状がどの段階にあるのかを把握し、適切な治療を選んで変形性膝関節症の進行を防ぎましょう。 KL-grade 0|正常な状態 KLグレード0は、膝関節に損傷や変形が認められない健康な状態です。 レントゲンでグレード0と判定される目安は、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 十分な隙間が確保されている 骨棘(骨の先端にできる突起) なし 軟骨下の骨が白く映る部分 なし 太ももの骨とすねの骨の隙間がしっかり確保されていると、関節軟骨がクッションの役割を果たすので、スムーズな歩行や階段の昇り降りが可能です。 しかし、KLグレード0でも将来の関節変形を防ぐための予防は重要です。 年齢とともに軟骨はすり減りやすくなり、体重増加や膝への繰り返しの負担が進行の引き金となります。 予防のためには、太ももの筋肉を鍛える軽い運動や適正体重の維持、長時間の正座や無理な負荷を避ける生活習慣が効果的です。 KL-grade 1|変形性膝関節症が疑われる状態 KLグレード1は、変形性膝関節症が疑われる初期段階です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 わずかに隙間が狭くなっている場合がある 骨棘(骨の先端にできる突起) 小さなものが出始めることがある 軟骨下の骨が白く映る部分 部分的に白っぽく見えることがある KLグレード1では、ほとんど症状を感じないか、軽い違和感がある程度です。 しかし、膝の軟骨が少しずつ傷み始め、放置すると進行のスピードが上がる可能性があります。 軟骨は一度すり減ると自然治癒が難しく、進行を予防するには早期からのケアが重要です。 ウォーキングや水中歩行で膝周りの筋肉を鍛え、階段の昇降や深いしゃがみ込みなど負担の大きい動作を控えるなどして、痛みや変形の進行を防ぎましょう。 KL-grade 2|軽度な変形が確認できる状態 KLグレード2は、変形性膝関節症と診断される段階です。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 やや狭くなっている 骨棘(骨の先端にできる突起) はっきり見える 半月板 断裂やずれがMRI検査で見つかることがある 骨棘は、関節の軟骨がすり減って骨同士が接触し、膝にかかる負荷が集中することで形成されます。 集中した負荷に対抗するために骨でできたとげを作り、膝の安定性を保とうとする反応ですが、同時に関節の動きを妨げたり痛みの原因になったりします。 KLグレード2では、必要に応じてレントゲン以外の検査を受けることも大切です。 また、膝の衝撃を吸収する半月板の断裂や3mm以上のずれがあると、軟骨にかかる圧力が増し、痛みや変形の進行が早まることがあります。 半月板はMRIや超音波検査で初めて確認できるケースが多いため、症状に応じて精密検査を受けましょう。 KL-grade 3|中等度の変形が確認できる状態 KLグレード3は、変形性膝関節症の中等度にあたる段階です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 骨と骨の隙間がさらに狭まり、軟骨の多くがすり減っている 骨棘(骨の先端にできる突起) 複数の骨の突起がはっきり確認できる 軟骨下の骨が白く映る部分 増えている KLグレード3は、膝の関節構造の変化が進み、レントゲンやMRIで変形がはっきり確認できる段階です。 膝に違和感や痛みを感じやすくなり、日常生活に支障が出ることもあります。 痛みが強い場合は、医師と相談して痛み止めの服用やヒアルロン酸注射などの治療を検討しましょう。 KL-grade 4|重度(末期)の変形が確認できる状態 KLグレード4は、変形性膝関節症が最も進んだ末期の状態です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 すき間がほとんどない 骨棘(骨の先端にできる突起) 大きなとげ状の骨棘が多数見られる 軟骨下の骨が白く映る部分 白く濃く映る KLグレード4では、膝の内部構造が損なわれ、関節としてのクッション機能を果たすのが難しい状態です。 外見からも膝の変形がわかりやすく、脚がO脚やX脚に見えることがあります。 安静にしていても痛むことがあり、歩行や立ち上がり、階段の昇降など日常の動作に大きな支障が出る段階です。 手術や保存療法など、症状や生活状況に応じた治療方針を医師と十分に相談しましょう。 変形性膝関節症の症状【ステージ分類別】 変形性膝関節症の症状別の進行過程について詳しく紹介します。 初期症状(ステージ1~2) 中期症状(ステージ3) 末期症状(ステージ4) 一度すり減った関節軟骨が自然治癒することはほぼないため、変形性膝関節症は早期発見および治療が重要です。 初期症状に心当たりがある方は、医療機関に相談しましょう。 初期症状(ステージ1~2) 変形性膝関節症のステージ1~2に当てはまる方は、特定の動作をしたときに膝に違和感や軽い痛みを感じることが多い傾向にあります。 主な症状は、下記の通りです。 膝がこわばり、重く感じる 膝の動きがスムーズでなく、違和感がある 動き始めや立ち上がるときに痛みを感じる あぐらや正座がしづらい 初期の段階では、痛みは一時的で休むと治まることが多いため、「年齢のせい」と見過ごしてしまう方も少なくありません。 違和感や動かしにくさが続く場合は、症状の悪化を防ぐためにも早めに医療機関で相談しましょう。 中期症状(ステージ3) 変形性膝関節症のステージ3にあたる方は、膝の痛みや動かしにくさが日常生活に影響し始める段階です。 膝の痛みが動作中も続く 膝をまっすぐ伸ばしきれない 深くしゃがめない 膝が腫れて熱を持つことがある 膝の変形が見られる 初期の頃は休むと痛みが治まることもありましたが、中期になると動作中も痛みを感じることが増えます。 膝の違和感や痛みを我慢せず、早めに医療機関を受診しましょう。 膝に負担をかけない生活習慣や痛み止めの使用などを取り入れて痛みの軽減や歩行の安定化を目指しましょう。 末期症状(ステージ4) 変形性膝関節症のステージ4では、膝の変形と痛みが最も進行した状態です。 安静にしていても膝が痛む 脚の変形が目立つ 痛みや変形の影響で歩行が困難になる 末期になると、日常生活のほとんどの動作に支障が出る場合があります。 ステージ4では、症状の進行を抑えるだけでなく、生活の質を維持するための適切な治療が重要です。 医師と相談して必要に応じて手術や補助具の利用なども検討しましょう。 変形性膝関節症のステージ分類別の治療法 変形性膝関節症の主な治療方法は、以下の2つです。 保存療法 手術療法 2つの治療方法について、詳しく説明します。 保存療法 変形性膝関節症のステージ1~3の方は、手術を行わずに症状の進行を抑える保存療法が基本となります。 保存療法は、薬物療法や運動療法など手術をしない治療法のことを指します。 主な治療内容は、下記の通りです。 鎮痛剤の内服や膝への注射で痛みを和らげる 膝を支えるサポーターを装着し、関節への負担を軽減する 膝に負担をかけない動かし方や運動指導を受ける さらに、体重が膝にかかる負担の大きな原因となる場合は、食生活や運動のアドバイスも行われます。 保存療法で症状の改善が見られない場合は、手術療法も検討されます。 手術療法 変形性膝関節症のステージ3~4の方や、保存療法を6カ月続けても効果がない方は、症状や日常生活への影響に応じて手術療法が検討されます。 主な手術方法は、以下の通りです。 関節鏡視下手術 内視鏡(関節鏡)を挿入してすり減った軟骨の破片や損傷した半月板を取り除く 現在の痛みの原因を取り除く手術のため、疾患の根本的な改善にはならない 膝周囲骨切り術 骨を切って角度を修正し、荷重を健全な部分に分散させる 膝の可動域が制限されていると適応できない場合がある 人工関節単顆置換術(UKA) 変形した膝関節の一部のみを人工関節に置換する 全置換よりも傷跡が小さく、出血も少ない場合が多い 人工関節全置換術(TKA) 損傷した膝関節全体を人工関節に置換する 膝関節の痛みが改善され、関節機能の改善が見込める 関節鏡視下手術や膝周囲骨切り術は、比較的症状が軽い場合に適応される手術方法です。 一方、症状が進行している場合や高齢の方は、人工膝関節置換術が検討されます。 症状の進行度や年齢、生活スタイルによって適した手術方法は異なるため、医師と十分に相談して自分に合った手術を検討しましょう。 変形性膝関節症のステージ分類によくある質問 変形性膝関節症のステージ分類について、患者さまやご家族からよく寄せられるご質問をまとめました。 変形性膝関節症の進行速度は? 変形性膝関節症でしてはいけないことは? 疑問を解消して、適切な治療に取り組む参考にしてください。 変形性膝関節症の進行速度は? 変形性膝関節症の進行速度には個人差があり、年齢・体重・運動習慣・筋力の状態など、さまざまな要因によって左右されます。 一般的には数年かけて徐々に進行するとされていますが、以下のような場合は進行が早くなる傾向があるため注意が必要です。 進行が速くなると考えられる要因 内容 過去の靭帯や半月板の損傷 膝にストレスがかかりやすく、軟骨がすり減りやすい 更年期による炎症 炎症を引き起こす物質(サイトカイン)が増え、軟骨や骨の変形が進みやすい 膝に負担がかかる生活習慣 正座・しゃがみ込み・ジョギング・ジャンプ動作などが多いと膝に負担がかかる 肥満 体重による負荷で膝へのダメージが蓄積しやすい 変形を少しでも遅らせるためには、現在の膝の状態(ステージ)を把握し、早い段階から適切な治療や生活習慣の見直しを行うことが大切です。 変形性膝関節症でしてはいけないことは? 変形性膝関節症のステージ1~4の方は、膝に負担をかける行動を取ると症状を悪化させる恐れがあります。 以下の動作には、注意が必要です。 深くしゃがむ 正座を長時間行う 急なジャンプ 重い荷物の持ち運び 体重増加の放置 無理な運動 ウォーキング・水中歩行などの膝への負担が少ない有酸素運動や、サポーターの活用、適正体重の維持を心がけましょう。 膝の健康を守るために、症状に応じて医師や理学療法士に相談することが重要です。 変形性膝関節症を早く治すには再生医療もご検討ください 変形性膝関節症は、レントゲン検査の結果をもとにグレード0〜4の5段階に分類されます。 グレード 主な状態 KL-grade 0(正常) 大腿骨と脛骨の間に十分な隙間があり、関節として正常に機能している 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化は見られない KL-grade 1(疑い) 骨の一部がトゲのようにとがっている(骨棘) 関節を潤滑にする関節液が骨の内部に侵入している状態が見られる 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化が見られるケースがある KL-grade 2(軽度) 多くの場合、変形性膝関節症と診断される 関節の隙間が狭くなっているものの、正常な状態の半分以上の隙間がある状態 はっきりとした骨棘が見られる KL-grade 3(中等度) 関節の隙間がさらに狭くなり、正常な状態の半分以下の状態 骨棘形成がより顕著になる 保存療法に加えて治療方針の見直しが必要になることもある KL-grade 4(重度) 関節の隙間がほぼなくなっている状態 大腿骨が傾き、脛骨の位置関係にずれが生じている 関節には大きな骨棘が形成されている グレード1~2の初期段階で治療を始めれば、痛みの軽減や関節機能の維持が期待でき、生活の質を落とさずに過ごせる可能性があります。 グレード3~4へ進むと膝の軟骨は大きくすり減り、骨同士がぶつかることで痛みや変形が強くなるのが一般的です。 そのため、自覚症状が軽いうちに自分の膝の状態を把握し、適切な治療を受けましょう。 これまで変形性膝関節症では、保存療法で改善が見られない場合に手術が検討されるのが一般的でした。 しかし、手術を避けつつ膝軟骨の修復を目指す治療法として、再生医療が検討されています。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 変形性膝関節症の手術を避けたい 将来的な膝の痛みの悪化や関節の変形に不安を感じている 変形性膝関節症による膝の痛みを早く治したい 再生医療では、患者さま自身の細胞や組織を活用して、摩耗した膝関節の組織にアプローチすることで、根本的な改善を目指します。 また、患者さまの細胞のみを用いることでアレルギーや拒否反応のリスクが低く、入院や手術の必要がないことも特徴です。 当院で行っている変形性膝関節症に対する再生医療の症例は、こちらから確認いただけます。 再生医療の治療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、変形性膝関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=ZjHdlRj1Zm0
2020.06.19 -
- ひざ関節
- 再生治療
「半月板損傷と診断されたけれど、手術以外の治療法はないの?」「手術は避けて、別の方法で治療したい」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、半月板損傷を手術せずに治療する方法と、手術が必要なケース、さらに自然治癒の可能性について詳しく解説します。 半月板損傷でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは半月板損傷に対する再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 手術以外の治療選択肢として、半月板損傷に関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひご登録ください。 軽度の半月板損傷を手術しないで治す4つの保存療法 軽度の半月板損傷で、手術を避けて症状の改善を目指す保存療法は、主に以下の4つです。 物理療法 薬物療法 運動療法 装具療法 保存療法は、損傷した半月板を切らずに残し、症状の改善を目指す治療法です。 軽度の半月板損傷であれば、これらの治療を組み合わせることで症状の改善が期待できます。 物理療法 半月板損傷の手術しない治療法の一つに、温熱・寒冷による治療が挙げられます。 保冷剤や氷のうなどで冷やす:半月板損傷が起こった直後 蒸しタオルやお風呂で温める:慢性的に痛みを感じる場合 半月板損傷が起こった直後は、痛みや炎症が強い状態のため、患部を冷やして痛みや炎症の緩和を図ります。 炎症が落ち着いても慢性的な痛みがある場合は、患部を温めて血行を良くすることで痛みの緩和が期待できます。 症状に合わせて適切な処置を行いましょう。 薬物療法 半月板損傷の痛みや炎症に対しては薬物療法を行います。 主な治療内容は以下の通りです。 内服薬:炎症を抑える ステロイド注射:強い炎症を抑える強力な抗炎症剤 ヒアルロン酸注射:膝の潤滑性を高める 薬物療法では、内服薬や外用薬で痛みや炎症を抑えるのが一般的です。 炎症が強い場合は、ステロイドを注射する場合があります。 また、膝関節の動きを良くするためにヒアルロン酸を注射するのも有効です。 運動療法 半月板損傷を手術しないで治すには、リハビリも重要です。 主なリハビリの内容を以下にまとめました。 膝関節の可動域の訓練 膝周辺のストレッチ 膝周辺の筋力トレーニング 有酸素運動 半月板損傷が起きた初期は安静が必要です。 しかし、安静期間が長いと関節が固くなったり筋力が落ちたりして、さらに膝関節に負荷をかける恐れがあります。 そのため、膝関節の筋力や柔軟性を向上させ、関節の動きを良くするリハビリを中心に行いましょう。 装具療法 装具療法は、膝関節を支えるサポーターや装具を使用して、膝への負担を軽減する治療法です。 以下の効果が期待できます。 膝サポーターで関節を安定させる 足底板(インソール)で膝への負担を分散 歩行補助具で体重をかける負担を軽減 これらの装具を症状や生活スタイルに合わせて適切に選択し、組み合わせることで、日常生活での膝の痛みを効果的に軽減できます。 半月板損傷で手術した方がいいケース 半月板損傷において、保存療法では改善が困難で手術を検討した方が良いケースがあります。 手術が必要な状況として以下の2つが挙げられます。 重度の断裂やロッキングなどの症状がある場合 保存療法で症状が改善しない場合 これらの症状がある場合は、適切な時期に手術を行うことで、長期的な膝の健康を保つことができます。 重度の断裂やロッキングなどの症状がある場合 半月板が大きく断裂している場合や、以下の症状が現れている場合は手術が必要になることがあります。 ロッキング(膝が曲がらない、伸びない状態)が起こる 断裂した半月板の破片が関節内で動いている 膝に水が頻繁にたまり、痛みが強い 日常生活に大きな支障をきたす痛みがある ロッキングは半月板の破片が関節に挟まって起こる症状で、放置すると関節軟骨の損傷が進行する可能性があります。 このような場合は、関節鏡視下手術で破片を取り除く治療が推奨されます。 保存療法で症状が改善しない場合 適切な保存療法を一定期間行っても症状が改善しない場合、手術を検討する必要があります。 3〜6ヶ月の保存療法で改善が見られない 痛みが徐々に悪化している スポーツや仕事への復帰が困難 膝の機能が著しく低下している 保存療法の効果は個人差がありますが、適切な期間治療を行っても症状が改善しない場合は、手術を検討します。 ただし、手術前には必ず医師と十分に相談し、リスクと効果を理解した上で決断することが大切です。 半月板損傷は自然治癒しない?放置するリスク 半月板は血流が乏しい組織のため、一度損傷すると自然に治ることはほとんどありません。 適切な治療を行わずに放置すると、さまざまなリスクが生じる可能性があります。 ロッキング症状が悪化し、膝が動かなくなる 膝に水が頻繁にたまり、腫れや圧迫感が生じる 慢性的な痛みと腫れが続く 筋力低下により膝関節の安定性が失われる 早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、膝関節の機能を維持することができます。 症状を感じたら、まずは医療機関を受診して正確な診断を受けることが重要です。 重度の半月板損傷も手術せずに治療できる再生医療とは 再生医療は、重度の半月板損傷も手術せずに改善できる可能性がある治療法として注目されています。 以下の内容について解説します。 再生医療の特徴 半月板損傷の患者さまの症例をご紹介 再生医療について理解し、治療の選択肢として検討してみましょう。 再生医療の特徴 半月板損傷に対する再生医療では「幹細胞治療」という治療を行います。 幹細胞治療は、さまざまな組織に変化する能力を持つ幹細胞を利用する治療法で、以下の特徴があります。 患者さま自身から採取・培養した幹細胞を注射や点滴で投与 幹細胞が持つ、他の細胞に変化する能力「分化能」を活用した治療法 患者さま自身の幹細胞を使用するため拒否反応のリスクが低い 手術・入院が不要なため、治療時間が短い 手術を避けて半月板損傷を治療したい方は、再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。 半月板損傷の患者さまの症例をご紹介 実際に再生医療による半月板損傷の治療を受けた患者さまの症例をご紹介します。 再生医療による治療を受けたのは運動好きの患者さまで、整形外科では「手術しないと治らない」と診断された方です。 人工関節手術を勧められていましたが、手術を避けたいと考え、当院リペアセルクリニックの再生医療を受ける決断をされました。 再生医療による治療後、症状は徐々に改善し、現在では以下のような状態まで改善されています。 階段の昇降が楽にできるようになった 軽いランニングも問題なく行える 好きだった運動を再開できた 日常生活に支障がなくなった 整形外科で「手術しないと治らない」とされた半月板損傷でしたが、再生医療により日常生活動作の大幅な改善とスポーツ活動への復帰を実現した症例です。 その他の症例はこちらからも確認いただけますので、ぜひご覧ください。 半月板損傷を手術しないで治す方法についてよくある質問 半月板損傷を手術しないで治す方法についてよくある質問を紹介します。 半月板損傷にヒアルロン酸は効く? 膝を手術しないとどうなる? これらの疑問を解消して、適切な治療選択を行いましょう。 半月板損傷にヒアルロン酸は効く? ヒアルロン酸注射は半月板損傷の保存療法の一つとして使用されており、一定の効果が期待できます。 関節内の潤滑性を向上させて膝の動きを滑らかにする 関節軟骨を保護する効果がある 炎症を抑制する作用も報告されている 効果は一時的で、定期的な注射が必要 ヒアルロン酸は膝関節の潤滑油としての役割を果たし、痛みの軽減に効果があります。 ただし、損傷した半月板を修復する効果はないため、症状の根本的な改善には限界があります。 軽度から中等度の症状に対して、他の保存療法と組み合わせて使用されることが多いです。 膝を手術しないとどうなる? 半月板損傷を手術せずに放置した場合の経過は、損傷の程度や個人の状況によって異なります。 軽度の損傷では保存療法により症状の改善が期待できる 重度の損傷では症状が悪化し、変形性膝関節症に進行する可能性がある ロッキング症状がある場合は関節軟骨の損傷が進行するリスクがある 適切な保存療法を行えば手術を避けられる症例も多い 重要なのは、症状や損傷の程度に応じて適切な治療を選択することです。 軽度の損傷であれば保存療法で十分な改善が期待できますが、重度の場合は手術や再生医療などの治療を検討する必要があります。 半月板損傷を手術せずに早く治す方法なら再生医療をご検討ください 半月板損傷を手術しないで治す方法として、物理療法、薬物療法、運動療法、装具療法の4つの保存療法があります。 軽度の損傷であれば、これらの治療法を組み合わせることで症状の改善が期待できます。 しかし、半月板は血流が乏しく自然治癒が困難な組織のため、保存療法だけでは限界がある場合もあります。 また、重度の断裂やロッキング症状がある場合は、手術が必要になることがあります。 手術を避けたい方や、保存療法で改善が見られない方には、再生医療という新しい選択肢があります。 患者さま自身の幹細胞を使用する治療法は、副作用のリスクが低く、手術・入院を必要としません。 半月板損傷でお悩みの方は、症状や生活スタイルに応じて最適な治療法を選択することが重要です。 手術以外の治療選択肢について詳しく知りたい方は、再生医療の専門医がいるリペアセルクリニックへお気軽にご相談ください。
2020.06.18 -
- ひざ関節
- 再生治療
「半月板損傷の手術後はいつ仕事に戻れる?」 「復帰してからも、また膝が痛くならないだろう不安」 半月板損傷と診断され、立ち仕事に従事されている方は上記のような疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、半月板損傷の手術を受けた方が立ち仕事に復帰するまでの期間の目安や、復帰後に注意すべき点について解説します。 日々の仕事の中で膝の痛みを和らげるための具体的な対処法も紹介しています。 半月板損傷による膝の痛みでお悩みの方、立ち仕事への復帰に不安を感じている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信中です。 「半月板を手術したくない」「半月板損傷を早く治したい」という方は、ぜひ再生医療の治療法についてご覧ください。 半月板損傷手術後の立ち仕事への復帰について 半月板損傷手術後の立ち仕事への復帰は、膝に負担がかかる機会が少ないデスクワークとは異なり、慎重に進める必要があります。 本章では、以下の2つのポイントを解説していきます。 1〜2ヶ月程度で復帰できる 仕事復帰後に注意すべき点 ぜひ、適切なタイミングで職場復帰するための参考にしてください。 1〜2ヶ月程度で復帰できる 半月板損傷の手術を受けた後、立ち仕事に復帰するまでの期間は、一般的に1〜2ヶ月程度が目安とされています。 ただし、手術の方法によって必要な期間は異なります。 手術方法 立ち仕事復帰までの目安 切除術 (損傷部分を取り除く) 約1~2ヶ月 縫合術 (損傷部分を縫い合わせる) 約3ヶ月 もちろん、上記の期間はあくまで目安です。 半月板の損傷がどの程度であったか、手術後の経過は順調か、そして年齢や体力といった個人の条件によって、回復のスピードは変わってきます。 焦って無理に復帰するのではなく、ご自身の体の状態を第一に考え、担当の主治医とよく相談しながら、適した復帰タイミングを決めていくことが大切です。 また、以下の記事では半月板損傷を手術せずに治す方法について解説しています。 手術を避けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。 仕事復帰後に注意すべき点 半月板損傷の手術後に立ち仕事に復帰した際に、つい以前と同じように動いてしまいがちですが、膝はまだ万全な状態ではありません。 再発を防ぎ、長く仕事を続けていくためには、日々の生活や仕事の中での工夫が必要です。 【仕事復帰後に注意すべき点】 長時間立ちっぱなしにならない工夫をする 重い物を持ったり運んだりする作業を避ける 医師の指示通りにリハビリを継続する 日常生活での膝のケアを習慣づける 膝に負担がかかる激しい運動は控える 復帰してすぐの時期は職場の方と相談し、業務内容や勤務時間を調整してもらうのが理想的です。 例えば、長時間立ち続ける作業がある場合は合間に座って休憩する時間を増やしたり、可能であれば一時的に作業内容を変更してもらったりといった配慮が望まれます。 そして、大切なのは手術後のリハビリを自己判断でやめずに、きちんと継続することです。 リハビリを怠ってしまうと、膝周りの筋力や関節の柔軟性が十分に回復せず痛みが長引いたり、歩行や階段の上り下りといった基本的な動作に支障をきたしたりする恐れがあります。 立ち仕事に多い半月板損傷を悪化させてしまう行動 本章では、立ち仕事で注意すべき、半月板損傷を悪化させてしまう恐れのある行動について掘り下げていきます。 長時間立ちっぱなし 重量物の持ち運び 立ち仕事は、思った以上に膝に負担をかけていることがあります。 一度半月板損傷を経験した方にとっては、日々の仕事の中での何気ない行動が、症状を悪化させる引き金になってしまうことも少なくありません。 悪化させないためにも、どのような行動を避けるべきかみていきましょう。 長時間立ちっぱなし 長時間経ちっぱなしだと、膝のクッションの役割を果たす半月板や、骨の表面を覆う軟骨が圧迫され続けることになるため注意しましょう。 ただ立っているだけでも、体重の3倍の負担が膝にがかかっているといわれています。 膝への負担が蓄積すると関節の内部で炎症が起きやすくなり、半月板損傷の痛みが強まったり、腫れが悪化したりする原因となってしまうのです。 硬いコンクリートの床の上で長時間立ち続ける場合や、底の薄い靴、クッション性のない靴を履いている場合は地面からの衝撃が吸収されずに直接膝に伝わるため、さらに注意が必要です。 重量物の持ち運び 立ち仕事の中でも、重い荷物や資材などを頻繁に持ち運ぶ作業は、半月板にとって大きな負担となります。 重量物を持ち上げる瞬間、荷物の重さ以上の負荷が膝関節に一気にかかってしまいます。 半月板は、膝関節にかかる衝撃を吸収・分散するクッションの役割をしているため、大きな力が繰り返し加わることで傷ついたり、損傷が悪化したりするのです。 以下の記事では、重たいものを持つと膝が痛くなる原因について解説しているので、重量物を持ち運ぶ機会が多い方は、ぜひ参考にしてください。 【立ち仕事向け】半月板損傷による膝の痛みを和らげるための対処法 立ち仕事に従事されている方に向けて、半月板損傷による膝の痛みを少しでも軽くするための対処法をご紹介します。 痛み止めの服用 膝サポーターの活用 継続的なリハビリ 半月板損傷を抱えながらの立ち仕事は膝への負担が大きく、痛みがつらいと感じる場面も多いことでしょう。 手術や治療を終えて仕事に復帰したものの、まだ痛みが残っていて不安だという方もいらっしゃるかもしれません。 取り入れられるものからぜひ実践してみてください。 痛み止めの服用 半月板損傷の治療後も膝の痛みが続く場合、「痛み止め」の服用が痛みを一時的にコントロールする方法の一つです。 痛み止めは医師が処方するお薬のほか、ドラッグストアなどで購入できる市販薬もあります。 症状が軽い場合には、市販の鎮痛薬でも一定の効果が期待できるかもしれません。 しかし、痛みが何日も続く場合や痛みが強い場合には、自己判断で市販薬に頼り続けるのはおすすめできません。 つらい痛みが続くときは我慢せずに専門医に相談し、ご自身の体の状態に合った適切なお薬を処方してもらうことが大切です。 膝サポーターの活用 立ち仕事での膝への負担を軽減し、痛みを和らげるためには、膝関節を支えて安定させる「膝サポーター」の活用がおすすめです。 膝サポーターを着用することで膝関節全体をしっかりと支え、膝の安定性をサポートすることが可能です。 関節のぐらつきが抑えられ、半月板への不要なストレスが減るため、痛みの軽減や損傷の悪化防止につながります。 また、もし職場で履く靴を自由に選べるのであれば、ぜひクッション性の高い靴を選んでみてください。 衝撃吸収性に優れたスニーカーやウォーキングシューズなどを選ぶことで、膝へのダメージの蓄積を和らげることができます。 継続的なリハビリ 半月板損傷による膝の痛みの再発を防ぎ、膝の機能を回復させて仕事に臨むためには、リハビリを継続的に行うことが重要です。 【リハビリの目的】 膝関節の柔軟性を高めること 膝周りの筋力を強化すること あくまで「痛みのない範囲で、心地よいと感じる程度」に行い、少しずつでも毎日続けていくことが大切です。 半月板損傷から立ち仕事復帰までの期間短縮を目指せる再生医療について 半月板損傷を早く治して、立ち仕事へ復帰したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の細胞や血液成分を利用して、損傷した半月板の修復・再生を促す治療法です。 再生医療のポイント 詳細 治療の仕組み 患者様自身の細胞や血液成分などを利用し、損傷した半月板の修復や再生を促す メリット 入院や手術をすることなく外来での注射のみで治療が完了 体への負担 膝にメスを入れる必要がないため、手術に伴うような出血や感染症、術後の痛みといった合併症のリスクが少ない 仕事への影響 手術のように長期間仕事を休む必要がなく、普段の生活を続けながら治療を受けることが可能 期待される効果 従来の治療法では難しかった半月板の修復が期待できる 半月板損傷による痛みから一日でも早く解放され、立ち仕事へスムーズに復帰したいと考える方にとって、再生医療は十分に検討する価値のある選択肢といえるでしょう。 また、以下の動画では半月版損傷の症状や治療法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 半月板損傷から立ち仕事に復帰したら膝の負担を避けることが重要 半月板損傷の手術後、立ち仕事に復帰できるまでの期間は切除術で約1〜2ヶ月、縫合術では約3ヶ月程度かかります。 立ち仕事は膝への負担が大きいため、復帰後も膝の負担を減らす工夫や継続的なリハビリが重要です。 早期回復や、手術では難しかった半月板そのものの修復を目指す選択肢として、手術や入院をせずに治療が可能な「再生医療」を検討してみましょう。 「痛みが長引いてリハビリがなかなか進まない」「一日でも早く万全の状態で仕事に復帰したい」という方は、再生医療という新しい治療法も含めて、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。 以下では実際に当院の再生医療を受けた方の症例を紹介しています。 https://youtu.be/1Ef096EWPWs?si=8eqGqx3lmw1_sr4T また実際に当院で半月板損傷の再生医療の治療を受けた、立ち仕事の方の症例も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら
2020.06.17 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 再生治療
膝が骨壊死すると痛みを感じるだけでなく、膝関節の可動域制限などの症状が現れます。 放置すると症状の悪化や合併症のリスクにつながるため、早期に適切な治療を受けることが重要です。 本記事では、膝が骨壊死したらどうなるのか、治る見込みはあるのかについて詳しく解説します。 従来の治療では難しいとされていた壊死した骨の根本的な改善を目指せる再生医療についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 \治療困難な骨壊死の完治を目指す再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった骨壊死の根本的な改善が期待できる治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 膝の骨壊死が治るか不安を抱えている方 手術せずに膝の痛みを治したい方 人工関節は避けたい方 「膝関節の痛みに悩まされている」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 以下の動画でも、骨壊死の再生医療についてわかりやすく解説しています。 https://youtu.be/ic_6QaEU5NU?si=gpsEaYKmdhd9Qgle 膝が骨壊死したらどうなる? 膝の骨が壊死すると膝関節に痛みが生じ、日常生活に影響を与える可能性があります。 症状の程度や進行段階によって治療法が異なるため、まずは骨壊死がどのような状態なのかを診察してもらうことが重要です。 以下では、膝の骨壊死における自然治癒の可能性や症状、原因について詳しく解説します。 軽度の症状は自然治癒の可能性あり 膝が骨壊死したときの初期症状 膝が骨壊死する原因はわかっていない 膝に骨壊死の初期症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 軽度な症状は自然治癒の可能性あり 軽度の骨壊死の場合、保存療法によって症状の改善がみられる可能性があります。 膝の骨壊死は、主に「ステージ1(発生期)」「ステージ2(吸収期)」「ステージ3(完成期)」「ステージ4(変性期)」と4つに分類されています。 研究結果では、初期症状(ステージ1)の方に対して、保存療法によって骨壊死が改善される結果※が得られました。 ※参考:日関病誌|保存療法による発症早期膝関節特発骨壊死の検討 軽度であれば症状が改善される可能性もありますが、進行すると軟骨が削れ、関節も変形していくため早期に治療を受けましょう。 膝が骨壊死したときの初期症状 膝が骨壊死したときの初期症状は、主に以下の4つです。 突然膝の痛みを感じる 安静時、夜間の膝の痛み 膝の圧痛(押した時の痛み) 膝がこわばる 初期症状では、突然膝の内側に痛みが現れます。とくに、階段の上り下りや歩行時に痛みを感じるケースが多いです。 また、症状が進行していなくても安静時や夜間に膝が痛む場合があり、悪化すると眠れないほど強い痛みを感じる場合があります。 上記のような症状にあてはまる方は、医療機関を受診して早期に治療を受けましょう。 膝が骨壊死する原因はわかっていない 血液の供給が不足することで骨が壊死しますが、具体的な原因はわかっていません。 膝の骨壊死につながると考えられている要因は、主に以下の6つです。 ステロイドの長期使用 過度の飲酒 腎移植 血液凝固障害 半月板の損傷 過去の骨折 しかし、先述のとおり明らかな原因がわからないため、原因の対策や対処が難しいです。 膝の骨壊死は中高年に多く発症するため、この年代で膝の痛みを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 膝の骨壊死を治療せずに放置するリスク 膝の骨壊死を放置すると、症状の悪化の他にも合併症を患うリスクがあります。 変形性膝関節症を合併する可能性 治療の選択肢がなくなってしまう 治療の選択肢がなくなるというリスクもあるため、膝の骨壊死は放置せずに医療機関の受診が重要です。 膝の骨壊死を放置するリスクについて、それぞれ詳しく解説します。 変形性膝関節症を合併する可能性 膝の骨壊死を治療せずに放置しておくと、変形性膝関節症を引き起こす可能性があります。 壊死した部分に関節液が流れ込むことで関節面が陥没し、膝の変形が徐々に進行してしまいます。 さらに、変形性膝関節症を合併すると、骨壊死の進行を抑えるのが難しくなり、症状が悪化することも少なくありません。 痛みに加えて関節が著しく変形するため、日常生活にも大きな支障をきたすようになります。 膝の骨壊死を放置すれば変形性膝関節症の合併リスクがあるだけでなく、症状の進行を早めてしまう可能性があるため、早期に治療を行うことが大切です。 治療の選択肢がなくなってしまう 膝の骨壊死を放置すると、選べる治療法が次第に限られてしまう可能性があります。 初期段階では、レントゲンでの診断が難しく、骨壊死と判定されないことも少なくありません。 原因が不明のまま時間が経過し、最終的に膝の骨壊死と診断されるころには、手術が必要な状態になっているケースもあります。 初期の段階であれば壊死の範囲が狭く、保存療法による治療が可能です。 しかし、薬やリハビリで改善しない場合や、痛みが強くなってから受診した場合には、手術を選択することが多くなります。 膝の骨壊死は治る?主な治療法 膝の骨壊死に対する主な治療法は、3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 症状によって治療法は異なります。 それぞれの治療法について、詳しく確認していきましょう。 保存療法 膝の骨壊死における保存療法では、主に薬物療法・理学療法・装具療法の3種類を併用して行います。 薬物療法は、主に痛み止めやヒアルロン酸注射を使用し、痛みや炎症をコントロールすることを目的とした治療です。 痛みや炎症が落ち着いてきたら、筋力トレーニングやストレッチなどの理学療法で膝周辺の筋肉や柔軟性を向上させ、骨壊死している部位への負担軽減を図ります。 また、膝の骨が壊死している状態だと、歩行するだけでも負荷がかかるため、装具療法も有効です。 膝を外側に曲げる外反装具やインソール(靴の中敷き)と呼ばれる足底装具、松葉杖などを用いて、膝周辺への負担を軽減させましょう。 手術療法 膝の骨壊死において、以下のような場合は手術療法が検討されるケースがあります。 保存療法で痛みが治まらず、日常生活に影響が出るケース 日常的に薬物療法に頼らなければいけないほど痛みが強いケース 症状が進行して将来的に歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース 手術療法では、壊死部を除去してプレートで固定する方法と、膝関節を人工関節に置き換える方法があります。 壊死部だけを取り除いてプレートで固定すれば、関節機能の温存が可能です。 そのため、壊死の範囲が狭く、他の部分の状態が良い場合は、関節機能を温存する術式が適応されます。 再生医療 従来の治療では、保存療法で症状が抑えられない場合や改善が見られない場合は、手術しか治療の選択肢がないといわれていました。 しかし、現在では先端医療である再生医療で治療できる可能性があります。 再生医療とは、患者さま自身の血液や幹細胞を用いて、損傷した組織の再生・修復を目指す医療技術のことです。 ご自身の血液や幹細胞を使うため、アレルギー反応などのリスクが少ないという特徴があります。 手術に抵抗がある方や、手術のための長期休暇が取りにくい方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 膝の骨壊死についてよくある質問 膝の骨壊死について、患者さまからよくある質問を紹介します。 特発性膝骨壊死とは 骨壊死を放っておくとどうなる 骨壊死はどんな痛み? 骨壊死を放置するリスクや、骨壊死の痛みの特徴について解説します。 特発性膝骨壊死とは? 特発性膝骨壊死とは、膝関節の大腿骨の膝関節部分の内側にある丸い膨らみに壊死が起こる病気です。 突然の膝の痛み(とくに夜間の痛みや安静時の痛み)が特徴で、症状が進行すると日常生活にも大きな影響を与えます。 原因は不明ですが、加齢や外傷によって骨壊死が起こるケースがあります。 保存療法や手術療法などが治療に効果的です。 骨壊死を放っておくとどうなる? 骨壊死を放置すると症状が悪化し、痛みによって歩行や階段の上り下りが困難になる可能性があります。 また、変形性膝関節症を併発する恐れがあるため、膝の痛みにお悩みの方は医療機関を受診して、治療を受けてください。 初期段階の場合は、短期間の保存療法で痛みが緩和される可能性があります。 骨壊死はどんな痛み? 痛みの場所や程度は個人によって異なりますが、一般的に針で刺されたような強い痛みと表現されます。 初期は関節を動かしたときや体重をかけたときに痛みを感じますが、進行とともに安静時にも関節に痛みが生じるケースが多いです。 突然激痛を感じることが多いため、膝に強い痛みを感じた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 膝の骨壊死の回復には早期発見と治療開始が重要 膝の骨壊死は、初期段階の場合は保存療法で治る可能性があります。 膝の骨壊死を放置すると症状が悪化するほか、膝関節がすり減って変形する変形性膝関節症を併発する可能性があるため、早期治療が重要です。 保存療法で改善が見られない場合は、手術でしか改善の余地がないといわれていた膝の骨壊死ですが、現在では再生医療の選択肢もあります。 再生医療をご検討の方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2020.06.16 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝に痛みや違和感を感じて「もしかして半月板損傷かも?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。 半月板損傷は、膝関節のクッションの役割を持つ半月板が傷つくケガで、早期発見と適切な治療が症状改善の鍵となります。 放置すると症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。 本記事では、半月板損傷の症状をチェックする方法から、医療機関を受診する目安について詳しく解説します。 また、近年の半月板損傷の治療では、損傷した半月板の改善が期待できる再生医療が注目されています。 \半月板損傷に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した半月板の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 半月板損傷を早く治したい 手術しないと治らないと言われた 現在の治療では目立った効果が出ていない 「半月板損傷を早く治したい」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、半月板損傷に悩まされていた患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/9cTCpmWaqAI?si=KNc6hX8HDcSRvj15 その他の当院で行っている半月板損傷に対する再生医療の症例は、こちらから確認いただけます。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の治療法や症例を公開しているので、合わせてご覧ください。 半月板損傷症状チェック|代表的な症状6つ 半月板損傷かどうか判断するには、以下の代表的な症状がないかチェックしましょう。 歩行時に膝が痛くなる 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の力が急に抜ける感覚がある 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 膝に腫れや熱感がある 膝を動かすと音が鳴る 上記のような症状がある場合は、半月板損傷の可能性を疑い、早めの対処を検討しましょう。 歩行時に膝が痛くなる 歩くときに膝の痛みを感じるのは、半月板損傷の最も代表的な症状の一つです。 半月板が損傷すると膝関節に炎症が起こり、歩行時に膝周囲の筋肉が収縮することで痛みが生じます。 初期段階では、体重をかけたときや、歩き始めに痛みを感じることが多いです。 ただし、膝の痛みは半月板損傷以外の原因でも起こります。どのような動作や状況で痛みが強くなるかを観察し、他の症状と合わせて判断することが大切です。 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の曲げ伸ばし時に「引っかかる感じ」がするのも、半月板損傷の特徴的な症状です。 損傷した半月板の一部が膝関節内で正常な位置からずれることで、膝を動かすときに引っかかりを感じるようになります。 継続的な引っかかり感は、さらなる半月板の損傷を招く恐れがあるため、早急に医療機関を受診しましょう。 膝の力が急に抜ける感覚がある 半月板損傷により膝が不安定になると、歩行中や階段の上り下りで「膝がガクン」と抜けるような症状が現れます。 膝関節の安定性を保つ重要な役割を果たしている半月板が損傷すると、本来の機能が低下して膝関節が不安定になります。 この症状は転倒してケガのリスクも高めるため、安全のためにも早めの診断と治療が必要です。 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 損傷した半月板の断片が膝関節内で挟まり、膝が動かなくなる症状を「ロッキング」と呼びます。 この状態では、動かそうとしても膝が曲がらない・伸びない状況が続き、安静にしていても強い痛みを感じることがあります。 ロッキングが起こった場合は、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたすため、すぐに医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、膝がロッキングを起こす原因や対処法について解説しているので、合わせてご覧ください。 膝に腫れや熱感がある 膝の腫れや熱っぽさは、半月板損傷による炎症反応の現れです。 半月板が傷つくと、周辺の軟骨や靭帯、腱といった組織も影響を受けて、修復しようとする過程で炎症が起こります。 また、炎症により膝に水が溜まりやすくなることもあります。 膝を動かすと音が鳴る 膝を曲げ伸ばしするときに音が鳴るのは、半月板損傷の可能性を示すサインです。 損傷した半月板の断片が関節内で引っかかることで「ポキポキ」「ミシミシ」「コリコリ」といった音が鳴ります。 音と同時に痛みや引っかかり感がある場合は、半月板損傷の可能性が高いと考えられるので、医療機関に相談しましょう。 半月板損傷の症状を放置するとどうなる? 半月板損傷の症状を放置すると、膝の状態が悪化し、将来的に「変形性膝関節症」を発症するリスクが高まります。 【変形性膝関節症とは?】 加齢や膝への過度な負担によって、膝関節の軟骨がすり減ってしまう病気のこと 初期段階は立ち上がりや動き始めに痛みを感じる 軟骨のすり減りが進行すると、膝関節の変形や歩行困難なほどの痛みにつながる 以下では、なぜ半月板損傷が変形性膝関節症につながるのか、その関係性について詳しく解説します。 膝の健康を長期的に守るためにも、ぜひ理解を深めてみてください。 変形性膝関節症のリスクについて 半月板損傷を放置することが変形性膝関節症のリスクを高めるのは、半月板が持つ「クッション機能」が損なわれるためです。 膝のクッション機能が正常に機能しなくなると、歩行や運動のたびに膝の軟骨へ直接的な負担がかかり、軟骨がすり減りやすくなります。 結果、変形性膝関節症につながり、軟骨のすり減りが進行すると膝の骨同士がぶつかるようになり、激しい痛みや関節の変形が生じます。 末期まで進行すると歩行困難なほどの痛みに襲われ、日常生活にも支障をきたしかねません。 そのため、半月板損傷を早期に治療することは、将来的な膝の健康を守る上で大きな意味を持つと考えられるでしょう。 半月板損傷における医療機関を受診する目安 半月板損傷が疑われる症状がある場合、適切なタイミングで医療機関を受診することが症状改善の鍵となります。 以下のような症状や状況がある場合は、早めに整形外科などの専門医を受診しましょう。 膝の痛みが1週間以上続いている 歩行時に毎回痛みを感じる 膝の引っかかり感や音が頻繁にある 膝がガクンと抜ける感覚を何度も経験している 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング)が起こった 膝の腫れや熱感が目立つ 階段の上り下りが困難になった 日常生活に支障をきたすようになった とくにロッキング症状が現れた場合や、痛みで歩行が困難になった場合は、緊急性が高いため速やかに受診することが大切です。 また、スポーツ中の外傷や転倒などで膝を痛めた場合も、症状が軽くても一度専門医に診てもらうことをおすすめします。 早期発見により、効果的で負担の少ない治療選択肢を検討できる可能性が高まります。 【進行度別】半月板損傷の症状チェック 半月板損傷は時間の経過とともに症状が変化し、悪化していく傾向があります。 以下では、初期・中期・進行期の3段階に分けて、それぞれの特徴的な症状を解説します。 初期の半月板損傷 中期の半月板損傷 進行期の半月板損傷 進行度を理解することで、現在の状態を把握し、適切な治療タイミングを見極めることができます。 初期の半月板損傷 半月板損傷の初期段階では、症状が軽微で見過ごされやすいのが特徴です。 軽い膝の痛み 膝の引っかかり感 軽い腫れや圧迫感 初期段階の痛みは安静時には落ち着くことが多く、「ちょっとした痛みだから大丈夫」と考えて治療を先延ばしにしてしまう方も少なくありません。 しかし、この段階での適切な対処が、症状の悪化を防ぐ重要なポイントとなります。 中期の半月板損傷 治療が遅れて症状が進行した中期の半月板損傷では、日常生活への影響が目立つようになります。 痛みの悪化 階段や坂道での痛み悪化 膝のロッキング 膝に水が溜まる 膝の不安定感 中期になると、痛みが日常的に続くようになり、階段の利用や長時間の歩行が困難になります。 関節の不安定感も強くなり、転倒のリスクが高まる段階です。 進行期の半月板損傷 進行期の半月板損傷では、症状を放置し続けると重症化し、手術が必要になる可能性が高くなります。 慢性的な強い痛み 膝の可動域制限 関節のこわばり 変形性膝関節症の発症 手術適応 進行期では、関節のバランスが崩れることで軟骨の摩耗が進み、変形性膝関節症を併発するケースも少なくありません。 この段階に至る前に、早期治療を受けることが重要です。 半月板損傷の症状をチェックする際によくある質問 半月板損傷の症状をチェックする際に、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。 半月板損傷になるとどこが痛い? 半月板損傷の重症度をチェックするには? 半月板損傷になっても歩ける? 以下の回答を参考に、半月板損傷の適切な治療につなげましょう。 半月板損傷になるとどこが痛い? 半月板損傷による痛みは、主に膝の内側または外側に現れます。 損傷の程度や部位によっては、膝全体に痛みが広がることもあります。 特徴的なのは、膝を曲げ伸ばしするときや体重をかけたときに痛みが強くなることです。 また、階段の上り下りや長時間歩いた後に痛みが目立つようになることも多く、動作に伴って痛みが変化するのが半月板損傷の特徴です。 半月板損傷の重症度をチェックするには? 半月板損傷の重症度は、損傷の程度や場所によって軽度・中度・重度の3段階に分類されます。 半月板損傷の重症度 症状 軽度 表面に小さな亀裂 擦り傷 保存療法で改善可能 中度 一部に亀裂(不完全) 痛みや腫れが顕著 膝の動きの制限 重度 完全に裂けている状態 激しい痛みや腫れ 膝の不安定感 手術の可能性あり 重症度の判断には、MRI検査などの画像診断が必要です。 半月板損傷になっても歩ける? 半月板損傷があっても、多くの場合は歩けます。 軽度の損傷では、多少の違和感や軽い痛みを感じながらも、ほぼ通常通りに歩行できます。 一方、重度の損傷では激しい痛みや膝の不安定感により、歩行が困難になることもあります。 ただし、重要なのは「歩けるから大丈夫」と自己判断しないことです。 適切な治療を受けずに無理に歩き続けると、症状の悪化や他の部位への悪影響を招く可能性があります。 歩行に不安を感じる場合や、痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板損傷を早く治すには再生医療をご検討ください 半月板損傷は早期発見・早期治療により、症状の改善が期待できる膝の疾患です。 本記事で紹介した症状チェックポイントを改めて確認し、ご自身の膝の状態を把握しましょう。 歩行時に膝が痛くなる 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の力が急に抜ける感覚がある 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 膝に腫れや熱感がある 膝を動かすと音が鳴る これらの症状に該当するものがある場合は、進行度に関わらず医療機関を受診しましょう。 また、半月板損傷を「早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者さまから幹細胞を採取・培養し、膝に注射して患部に届ける治療法で、以下の特徴があります。 損傷した半月板の根本的な改善を目指せる 手術や入院せずに、早期復帰が目指せる 自身の細胞を利用するため体への負担が少ない 再生医療では手術や入院を必要としないため、日常生活への早期復帰を目指せます。 完治までにかかる時間やリスクを抑えて半月板損傷の改善を目指したい方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2020.06.15 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
変形性股関節症は初期のうちは軽い痛みや可動域の制限にとどまっていても、放置すれば徐々に進行し、やがて歩行困難や手術が必要になることもある病気です。 「変形性股関節症が進行し末期になるとどうなるのか」と、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、末期の変形性股関節症における症状や一般的な治療法について解説します。 変形性股関節症を手術せずに治療したいという方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、すり減った関節軟骨の再生・修復を促す医療技術です。 >>変形性股関節症に対する症例はこちら 以下の動画では、実際に再生医療の治療を受け、変形性股関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/iPHLbIXjPNk?si=GyOcv03FelyERekp 変形性股関節症は末期状態になるとどうなる? 変形性股関節症が末期症状になると、股関節の変形が進んで可動域が大幅に制限されるだけでなく、激しい痛みが出るなど、日常生活に支障をきたします。 変形性股関節症が末期まで進行すると軟骨がすり減り、骨同士がぶつかるため、安静時にも感じるほど痛みが大きくなります。 末期の変形性股関節症における股関節の変化について下記にまとめました。 変形性股関節症が末期になると、生活の質を大きく損なう可能性があります。 変形性股関節症の末期状態に対する治療法 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?feature=shared 変形性股関節症が末期になった場合の治療について紹介します。 以下では、一般的に推奨される人工関節置換術について詳しく解説します。 また変形性股関節症の治療法については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 人工関節置換術が一般的 変形性股関節症が末期の場合には、人工関節置換術が推奨されます。 人工関節置換術とは、関節が損傷している部位を人工の関節に置き換える手術です。 関節が変形している部分を取り除くので痛みが軽減したり、再び安定した歩行ができるようになったりする可能性があります。 また、人工関節手術後の経過は良好なことが多い点も特徴です。 人工関節置換にはデメリットもある 人工関節置換の手術のデメリットを下記にまとめました。 術後経過が良好でも人工関節の摩耗を確認・点検するために定期的な受診が必要です。 また、人工関節が脱臼する場合があります。 股関節を深くまげたりあぐらをかいたりすると、人工関節に負担がかかり外れてしまう可能性が高まります。 人工関節置換の手術を受けた際は注意しましょう。 変形性股関節症が末期状態でも手術せずに治療できる再生医療について https://youtu.be/ih7lpa9mCNs?si=SjKmA5NiimOmmQnl 再生医療は、変形性股関節症が末期の患者さまにも手術なしで受けられる治療法です。 自身の脂肪組織から採取および培養した幹細胞を使って、損傷した組織の修復を目指します。 幹細胞は骨や軟骨など、さまざまな細胞に姿を変える能力があります。 股関節に幹細胞を注射するため、手術が不要なので入院しなくても良い点がメリットです。 保存療法を行っても症状の改善が見られない方、手術を避けたい方は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 リペアセルの再生医療の特徴 リペアセルの再生医療の特徴を紹介します。 当院は、股関節の幹細胞治療を扱っている数少ないクリニックです。 エコーや特殊な注射針などを駆使して、身体の奥深くにある股関節の損傷部位に幹細胞を直接注入します。 当院にて、50代の女性が変形性股関節症の治療として1臆個の細胞を3回投与した結果、1年半後には軟骨が修復され、レントゲン検査にて関節の隙間が広がっているのが確認できました。 さらに、投与前では10段階のうち9であった痛みが0になりました。 再生医療の効果は個人差がありますが、変形性股関節症の症状の改善に効果が期待できます。 変形性股関節症の末期による痛みが不安な方はお気軽に当院へご相談ください。 当院の公式LINEでも再生医療に関する情報や症例を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【まとめ】変形性股関節症が末期状態でも再生医療なら手術せずに治療できる https://youtu.be/JwAqQziEinw?si=GemXV2ka2jdUoVXn 変形性股関節症が進行すると、股関節の変形や痛みにより、歩行や日常動作すら困難になることがあります。 末期になると多くの場合、人工関節置換術が選択肢となりますが、手術には入院や合併症など身体への大きな負担が伴うのも事実です。 そうした中で、近年注目を集めているのが幹細胞を用いた再生医療です。 自身の脂肪から採取した幹細胞を用いて、傷んだ軟骨の修復を目指す治療法であり、手術を回避しながら症状改善を目指すことが期待できます。 当院(リペアセルクリニック)では、ピンポイント投与技術や冷凍しない高品質な幹細胞培養を活かした股関節への治療も行っています。 変形性股関節症の末期症状による痛みや、生活の質の低下に不安な方は再生医療による治療を検討してみてください。 当院の公式LINEでは治療内容や効果、安全性、費用についてもわかりやすくご案内していますので、慢性的な股関節の痛みに悩まされている方はぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.06.14 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝を曲げ伸ばした際に、引っかかる感じや痛みを感じることはありませんか。 膝のキャッチングとは、膝を曲げ伸ばしする際に膝関節に引っかかり感を感じる「半月板損傷」の症状の1つです。 本記事では、膝のキャッチングや、半月板損傷になる原因について詳しく解説します。 膝のキャッチング症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 膝のキャッチングとは「半月板損傷」の症状の一つ キャッチングとは、膝を曲げ伸ばしする際に膝関節に引っかかり感を感じる「半月板損傷」の症状の1つです。 キャッチング症状とは 半月板損傷の主な症状 半月板損傷の主な原因 膝関節にある半月板と呼ばれる板状の組織を損傷すると、膝のキャッチング症状がみられたり、曲げ伸ばしが困難になったりします。 キャッチングとはどのような症状のこと? キャッチングとは、膝の曲げ伸ばしの際に引っかかり感がみられる症状です。 膝のキャッチングが起こる原因の1つに、半月板損傷があります。 膝関節を安定させる役割を担う半月板を損傷すると、膝の動きが不安定になり、曲げ伸ばしの際に引っかかる感じがします。 膝の曲げ伸ばしをして「コキッ」と音がしたり、歩行時に「カクン」と膝が折れる感じがしたりする場合は、半月板損傷の可能性があるため注意が必要です。 半月板損傷のその他の症状 半月板損傷では、膝のキャッチング以外にも以下のような症状がみられます。 膝の痛み 膝の腫れ 膝の曲げ伸ばしができない 膝に水や血が溜まる 半月板損傷がひどくなると、膝の曲げ伸ばしができない「ロッキング」という状態になる場合もあります。 軽度のキャッチング症状から、突然ロッキングの状態になることもあるため、膝に違和感があるときは注意が必要です。 半月板損傷の主な原因は? 半月板損傷の主な原因は、以下のとおりです。 体重がかかった状態で膝をひねる 膝に強い衝撃が加わる 加齢による半月板の機能低下 半月板損傷はスポーツ外傷で多くみられますが、加齢や日常生活動作によっても起こり得る可能性があります。 膝のクッション性や膝関節の動きに関係する半月板は、加齢で水分量が減少するため、損傷しやすくなります。 ジャンプ動作や急な切り返し動作は、膝への負担が大きいため注意しましょう。 膝のキャッチングを放置するリスク 半月板損傷を原因とする膝のキャッチングを放置すると、変形性膝関節症になるリスクがあります。 変形性膝関節症になると、膝の関節軟骨がすり減ってしまうことで、眠れないほどの痛みや歩行困難などの症状まで悪化する恐れがあります。 膝のキャッチング症状が悪化する前に、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 変形性膝関節症については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 半月板損傷かどうか診断する方法 半月板はレントゲンに映らないため、半月板損傷が疑われる場合はMRIでの精密検査を受ける必要があります。 主に以下のような症状がある方は、MRI検査を検討しましょう。 膝の引っかかり感があるか 膝に水が溜まっていないか 動かしたときに「コキッ」」と音がしないか MRIで検査した場合の半月板損傷の診断率は、80~90%程度といわれていますが、靭帯損傷を合併しているかどうかも診断できます。 膝に違和感やキャッチング症状が出ている場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 半月板損傷による膝のキャッチングを治療するには? 半月板損傷による膝のキャッチングを治療するには、以下の方法があります。 保存療法 手術療法 半月板損傷を治療する際は、症状や回復期間を検討し、自身に合った治療法を選択することが大切です。 保存療法 半月板損傷による膝のキャッチングを治療する方法の1つに、保存療法があります。 保存療法とは、ストレッチなどの運動や痛みや炎症を抑える薬で症状をコントロールする手術しない治療法のことです。 しかし、保存療法はあくまで症状緩和や悪化を防ぐための対症療法のため、根本的な改善にはなりません。 安静に過ごしていても痛みを感じるなど、症状が悪化している場合は、手術療法や再生医療を検討する必要があるため、早めに専門家へ相談しましょう。 手術療法 半月板損傷が重症化した場合は、関節鏡と呼ばれる内視鏡を用いて半月板を切除・縫合する手術療法が検討される場合があります。 保存療法で症状の改善がみられない場合や、膝が動かなくなるロッキング症状がみられる場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。 手術療法による治療は、入院期間やリハビリ期間が必要となり、回復までに時間を要するため注意が必要です。 膝のキャッチング症状には再生医療による治療も選択肢の一つ 半月板損傷による膝のキャッチング症状にお困りの方は、再生医療による治療も選択肢の一つとして検討しましょう。 再生医療は患者様自身から採取・抽出した幹細胞を直接膝に注射し、損傷した組織の修復を促す治療法です。 主に以下の特徴があります。 以下のページでは、当院の膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 膝の曲げ伸ばしの際に痛みや違和感がある方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】膝のキャッチングは半月板損傷の可能性が高い!早期に医療機関に相談しよう 膝のキャッチングがみられる場合は、半月板損傷の可能性が高いため、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板には膝の安定性を守る重要な役割があり、損傷すると痛みや引っかかり感などの症状がみられます。 半月板損傷による膝のキャッチング症状を放置していると、膝の関節軟骨がすり減って変形してしまう変形性膝関節症を発症する恐れがあります。 症状が悪化する前に医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討しましょう。
2020.06.13 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
変形性股関節症は、スポーツ選手の選手生命を脅かす可能性があります。しかし、近年は、新たな治療法である「再生医療」によって、現役復帰をするスポーツ選手も増えています。 本記事では、スポーツ選手と変形性股関節症の関わりについて紹介します。 変形性股関節症の原因やステージ別の症状だけでなく、主な治療方法についても詳しく解説しています。 選手生命に直結する怪我や病気を早期に治療するためにも、ぜひ最後までご覧ください。 変形性股関節症とスポーツ選手の関わり 変形性股関節症は、オーバーユース(使いすぎ)が原因となりやすいため、スポーツ選手に多い病気です。 2020年に元スペイン代表のサッカー選手であるアリツ・アドゥリスが「股関節痛が限界にきた」という理由で現役引退しました。 人工関節置換も勧められていたようですが、日常生活を送るのも困難なほど症状は進行していたようです。 テニス界では、アンディ・マリーが右股関節に人工関節を入れながらもリハビリや練習を重ね、ツアー優勝を果たすなど多くの人を勇気づけました。 スポーツ選手に多い変形性股関節症とは スポーツ選手に多い変形性股関節症は、股関節の骨が変形したり軟骨がすり減ったりして痛みが生じる病気です。 主な原因やよくある症状を解説します。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症の主な症状 股関節は体重を支える関節なので、症状が悪化すると日常生活にも影響が出てしまうほどです。 原因や症状を把握して早期発見・早期治療できるようにしましょう。 変形性股関節症の主な原因 変形性股関節症は、関節の使い過ぎによる関節軟骨の摩耗が大きな原因となります。 サッカーやテニスなどの股関節を大きく広げるスポーツ、足腰の負担が大きい職業の方は注意が必要です。 その他にも以下のような原因が考えられます。 加齢によって関節軟骨の弾力性が低下し、軟骨がすり減る 肥満や体重増加によって股関節の負担が大きくなり、軟骨がすり減る 交通事故などの外傷など股関節に過剰な負担がかかることで股関節が変性する いくつかの原因はありますがスポーツ選手の場合、練習などで関節を使い過ぎたことによって股関節の軟骨が変性・摩耗していることが多いです。 過度な練習は怪我や病気に繋がり、選手生命が短くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。 変形性股関節症の主な症状 変形性股関節症の主な症状は「股関節の痛み」「股関節の機能障害」です。 病期分類は、大きく以下の4つに分けて考えられています。 前股関節症 股関節形成に異常がみられても、関節軟骨が保たれており痛みはない。 長時間歩いた時に足がだるい・疲れやすい程度の症状。 初期 関節軟骨がすり減って、股関節の隙間が狭くなる。 立ち上がりや歩き始める時に足の付け根や太腿に痛みを感じる。 進行期 関節軟骨が大きくすり減って、股関節の隙間がさらに狭くなり骨の変形が進む。 関節の可動域が狭まり長時間の歩行やしゃがむ動作が難しくなる。 末期 関節軟骨がほぼなくなり、骨同士がぶつかる状態。 強い痛みを感じ、夜寝ていても痛みを感じる。 骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合もある。 前股関節症から初期段階であれば痛みがない、または一時的な痛みだけで気づかない方も多いでしょう。 しかし、進行期まで症状が悪化すると日常生活に影響するほどの強い痛みを感じるため、早急に治療を進めた方が良いです。 逆に末期まで進行してしまうと骨が変形して関節が動きにくくなり、痛みを感じない場合があります。 変形性股関節症になるとスポーツ選手としての活躍は難しい? 変形性股関節症を治療しないままスポーツを継続するのは難しいといえます。 痛みが生じるのはもちろんのこと、関節の可動域が狭くなって動かしづらいなどスポーツにおけるパフォーマンスにも影響が出るでしょう。 元プロサッカー選手が股関節の痛みで現役を引退することも少なくありません。 痛みを我慢してスポーツを続けて治療できないステージまで進行してしまうと選手生命が短くなってしまう危険もあります。 股関節に痛みや違和感がある場合は、病院に相談して早めの治療を心がけると良いでしょう。 変形性股関節症になってしまったらどんな治療をするの? 変形性股関節症の治療方法について解説していきます。 変形性股関節症の治療方法 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 変形性股関節症にならないように予防することが重要 近年では、従来の治療方法以外にも「再生医療」を用いた新しい治療方法も期待されています。 それぞれの治療方法について把握しておきましょう。 変形性股関節症の従来の治療方法 変形性股関節症の従来の治療方法は、大きく以下の2つに分類されます。 保存療法 以下のような手術を行わない治療方法のこと。 生活指導 運動療法 薬物治療 手術療法 以下のような外科的手術を行う治療方法のこと。 骨切り手術 人工関節手術 早期の段階では保存療法がほとんどで、痛み止めなどを服用する「薬物療法」や適度な運動を行う「運動療法」を実施します。 しかし、症状が悪化・進行してしまうと外科手術を検討する必要があるでしょう。 手術療法は、股関節を形成する骨を切って位置を整える「骨切り手術」と人工の関節に置き換える「人工股関節置換術」に分けられます。 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 近年、変形性股関節症の新たな治療方法として「再生医療」の分野が注目されています。 再生療法により軟骨や骨の修復に成功し、早期復帰したスポーツ選手の話を耳にすることが多くなってきました。 スポーツ選手の股関節障害は、高齢者の加齢に伴った障害と異なり、外部からの大きな刺激により関節内まで障害が及んでしまっている場合が多いです。 そうなってしまうと通常の運動療法のみでの改善には限界があり、人工関節を入れる必要がある場合も多くなってしまいます。 その外科的手術に代わる治療法として「再生医療」が話題です。 実際に当院の再生医療を受けた患者様の症例は以下の動画でも紹介しています。 https://youtu.be/iPHLbIXjPNk?si=JAKJcCnzwWNj3aIk >>その他の症例はこちら 自身の細胞を用いた再生医療は、副作用が少なく治療期間も短く済むなどのメリットがあります。 変形性股関節症にならないように予防することが重要 変形性股関節症にならないために、股関節の負担を軽減するセルフケアを行いましょう。 主に以下の2つを実践してみましょう。 【温感療法】 股関節を温めて血行を促進させることで筋肉をほぐします。 可動域の維持・拡大のために運動療法と並行して行うと、より効果的であるといわれています。 【運動療法】 股関節のストレッチ・筋力トレーニング・有酸素運動を行います。 過度に行うと股関節に負担をかけてしまうため、適度に継続すると良いです。 予防のためでも治療後のリハビリでもセルフケアは重要です。 しかし、痛みがある場合に無理やり行うと悪化してしまう可能性もあるので、無理のない範囲で適度に行いましょう。 まとめ・スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら 変形性股関節症を患ったスポーツ選手も、基本的には一般の患者と治療法に差はありません。しかし、スポーツ選手生命を脅かす病気であるため、より早い治療開始が望まれます。 近年では再生医療によって、スポーツ選手のケガからの早い復帰も報告されています。変形性股関節症においても、再生医療の治療効果が期待できます。 早い回復、身体に負担の少ない医療を希望するのであれば、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な治療院で受診することはできません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。治療に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=mojrXYmOUivgsLiY ▶こちらの動画では変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.12 -
- ひざ関節
- 再生治療
「年齢とともに膝の痛みや動かしづらさを感じるようになった」 年齢を重ねるにつれて体の不調を感じる方の中には、上記のようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 その膝の痛みやスムーズに動かせない状態は、膝の安定性を保つ半月板が損傷している可能性が考えられます。 この記事では、半月板損傷と加齢の関係について詳しく解説します。 ご自身の膝の状態を正しく理解し、適切な治療法を見つけるために、ぜひ本記事を参考にしてください。 「膝の違和感が強くなってきた」「痛みを根本的に改善したい」という方は、再生医療による治療の選択肢の一つです。 \半月板損傷に有効な再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった損傷した組織にもアプローチできるため、半月板損傷の痛みを根本的に改善できる可能性があります。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、膝の痛みに悩まされていた患者様の症例を紹介しています。 https://youtu.be/9cTCpmWaqAI?si=W4EFE1wGMqz6MZB- 半月板損傷に対して再生医療を受けられた患者様の症例は、こちらからもご覧いただけます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 半月板損傷の痛みを手術せずに治したい 「手術しないと治らない」と言われた 現在の治療では目立った効果が出ていない 「半月板損傷の痛みに悩まされている」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 加齢による半月板損傷のリスク要因 半月板損傷が加齢によって起こる理由は、半月板の機能が低下するためです。 以下の2つの特徴から、半月板損傷が起こる原因を詳しく確認しましょう。 半月板の弾力性低下 修復機能の低下 日常生活の負担の積み重ね 半月板は膝関節にあり、歩行や運動などの動作で負担がかかる組織です。 半月板損傷は、スポーツ外傷の一つとして有名ですが、日常生活でも起こり得るため注意しましょう。 半月板の弾力性低下 加齢によって半月板の弾力性が低下すると、半月板損傷が起こる可能性が高まります。 半月板は、膝への衝撃を緩和するクッションのような役割を果たしています。 膝のクッション性や安定性を保つための半月板は、加齢によって機能が低下すると歩くだけでも大きな負担がかかるため、強い衝撃に注意が必要です。 修復機能の低下 年齢を重ねると半月板の修復機能が自然と低下し、損傷しやすい状態になります。 半月板の主成分である水分やコラーゲンが加齢によって減少し、組織の弾力性が失われ、脆くなってしまうからです。 さらに、半月板はもともと血流に乏しい組織で、内側には修復に必要な栄養が届きにくい性質をもちます。 40代以降になると、こうした変化が顕著にあらわれ、以前は問題なかった日常動作でも、半月板が損傷しやすくなります。 日常生活の負担の積み重ね 日常生活における膝への負担の積み重ねも、加齢による半月板損傷の引き金になります。 大きな外傷や衝撃を受けていなくても、日々の動作で膝に加わる負荷が弾力性を失った半月板を少しずつ傷つけています。 以下のような日常動作は、膝への負担が蓄積しやすいため注意が必要です。 動作の例 膝への影響 正座や和式 トイレの使用 膝を深く曲げ、半月板に強い圧力をかける 階段の上り下り 体重を支えながら膝を曲げ伸ばしする反復動作 長時間の立ち仕事 膝関節へ持続的に負荷がかかり続ける 重い荷物の運搬 体重以上の負荷が膝にかかる 上記のような動作を長年続けていると、気づかないうちに半月板損傷が進行し、痛みの原因となっている場合があります。 加齢による半月板損傷でみられる症状 加齢による半月板損傷では、以下の症状がみられます。 膝の痛み 膝の腫れ 膝を動かした際の引っかかり感(キャッチング) 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング) 損傷の程度がひどく症状が悪化すると「ロッキング」と呼ばれる膝の曲げ伸ばしができない状態になる場合もあります。 ロッキングの状態になった場合は、痛みが強くなり歩行が困難になるため、症状が悪化する前に治療を受けることが大切です。 半月板損傷の初期症状としてあらわれやすいキャッチングについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 半月板損傷になりやすい年齢層|40代以降の方は要注意 半月板損傷になりやすい年齢層は、40代以降の中高年の方です。 加齢によって半月板に含まれる水分量が減ることで、擦り減ったり変性したりするなどの損傷を引き起こしやすくなります。 60代以降になると歩行や階段昇降などの日常生活動作でも半月板損傷が起こるリスクがあるため、注意が必要です。 放置すると歩けないほど強い痛みが生じるケースがあるので、膝に違和感がある方は、早めに医療機関を受診しましょう。 中高年の膝の痛みは半月板損傷以外にも注意 中高年の方の膝の痛みは、膝の関節炎や靭帯損傷など複数の原因が考えられます。 膝関節炎 筋力・柔軟性の低下 膝の靭帯損傷 変形性膝関節症 膝の痛みを治療せずに放置していると、変形性膝関節症を発症する恐れがあります。 変形性膝関節症とは、膝の関節軟骨がすり減る疾患のことで、強い痛みや関節の動かしにくさがみられる疾患です。 以下の記事では変形性膝関節症について詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 加齢による半月板損傷の治療方法 加齢による半月板損傷は、以下の3つの治療方法があります。 保存療法 手術療法 再生医療 半月板損傷の症状の程度に合わせて治療方法を選択し、日常生活への復帰を目指すことが大切です。 膝の痛みがある方は早めに医療機関を受診し、自身に合った治療方法を確認しましょう。 保存療法 加齢によって半月板損傷が起こった場合は、保存療法による治療が一般的です。 保存療法とは、痛み止めや抗炎症剤を使って症状を和らげる治療法で、必要に応じて安静にしたりリハビリを行ったりします。 手術を行わない治療法ですが、症状緩和や悪化を防ぐ目的となるため根本的に治るわけではありません。 症状が悪化して痛みが強くなった場合やロッキングの症状が出た場合は、手術療法が検討されるケースもあります。 手術療法 保存療法で十分な効果を得られない場合やロッキング症状が出ている場合は、手術療法で半月板損傷を治療します。 半月板損傷の手術には、損傷した半月板を縫い合わせる方法と、損傷部位を取り出す方法があります。 手術療法で半月板損傷を治療する場合は、入院期間に合わせてリハビリ期間も必要となるため、注意が必要です。 再生医療 https://youtu.be/qH46jDFK9Mc?si=27GJOF-o_GW1b2BP 半月板損傷の痛みを根本的に治療したい方は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療は患者さま自身の細胞から採取・培養した幹細胞を膝に直接注射し、損傷した組織の修復を促す治療法で、以下の特徴があります。 「年齢を重ねて膝が痛くなってきた」「膝の痛みを手術しないで治したい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください。 また、当院の公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の流れや症例を配信しています。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。 加齢による半月板損傷についてよくある質問 ここでは、加齢による半月板損傷に関して、患者さまからよくある質問にお答えします。 半月板は加齢ですり減る? 半月板損傷でやってはいけないことは? 膝の痛みや今後の対処法について、正しい知識を確認しましょう。 半月板は加齢ですり減る? 半月板は加齢にともない、すり減るように傷つきやすくなります。 年齢を重ねると、半月板の主成分である水分やコラーゲンが減少し、クッションとしての弾力性が失われていくためです。 その結果、若い頃は何でもなかった日常の些細な動きでも、半月板が裂けてしまう「変性断裂」が40代以降で起こりやすくなります。 例えば、階段の上り下りやしゃがんだ状態から立ち上がる際の日常動作がきっかけとなる場合も少なくありません。 半月板がすり減り、機能が落ちると膝の軟骨へ負担が集中し、将来的に変形性膝関節症へ進行するリスクも高まります。 半月板損傷でやってはいけないことは? 半月板損傷が疑われる場合、症状を悪化させないために以下の行動は避けましょう。 半月板損傷でやってはいけないこと 痛みを我慢して動き続ける 正座や深いしゃがみ込み 急な方向転換やジャンプ 自己流のストレッチや筋トレ クッション性のない靴の使用 上記のような行動で損傷した部分にさらなる負担をかけると、裂け目が広がったり炎症が強まったりする可能性があります。 自己判断での無理な行動は回復を遅らせる場合があるため、痛みや腫れが強い時期は安静を優先しましょう。 おかしいと感じたら放置せず、まずは整形外科を受診して適切な診断を受けてください。 加齢による半月板損傷を早く治すなら再生医療をご検討ください 加齢によって弾力性が低下した半月板は、損傷しやすい状態にあります。 半月板は膝のクッションの役割を担う軟骨組織のため、一度傷つくと膝の安定性が損なわれる恐れがあります。 痛みが強い場合や膝が動かなくなるロッキングの状態では手術が検討されますが、手術のリスクから「できるだけ手術を避けたい」という方も多いです。 近年の治療では、手術せずに半月板損傷を治療できる再生医療が注目されています。 「膝の違和感が強くなってきた」「痛みを根本的に改善したい」という方は、ぜひ再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の流れや症例を配信しています。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
2020.06.11 -
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症の痛みに悩んでいる方や、リハビリ中の方も多いのではないでしょうか。 股関節まわりの筋肉を鍛えることで、痛みの軽減や関節への負担を和らげる効果が期待できます。 この記事では、変形性股関節症に効果的な筋力トレーニングや、筋トレの重要性について詳しく解説します。 正しい筋トレ方法を知って、股関節の痛みの緩和や機能改善につなげましょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症を手術せずに治療できる再生医療の治療法や症例について公開しています。 また、以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、変形性股関節症が改善された患者様の症例を紹介しています。 >>その他の変形性股関節症に対する再生医療の症例はこちら リハビリ効果を高めることにも期待できる治療法なので、変形性股関節症の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 変形性股関節症に有効な筋力トレーニング5選 変形性股関節症に有効な筋力トレーニングは、以下の5つです。 ①ヒップリフト ②ランジ ③スクワット ④バックキック ⑤サイドレッグリフト トレーニング中に痛みがある際は、症状が悪化する恐れがあるので無理せずに休みましょう。 医師や理学療法士の指導を受けられるなら、フォームや回数を相談するのもおすすめです。 ①ヒップリフト ヒップリフトは、お尻の筋肉である大殿筋を鍛えるのに効果的なトレーニングです。 大臀筋を鍛えると、歩行時や立ち上がる動作、階段の上り下りなど、日常生活での動きがスムーズになります。 ヒップリフトの手順は、以下の通りです。 1.仰向けに寝る 2.両手を身体の横に置く 3.膝の角度が90度になるように両膝を立てる 4.足・肩甲骨・頭で身体を支えながらお尻を持ち上げる 5.ゆっくりとお尻を下す 6.4~5を繰り返す お尻を浮かせるときに膝から肩が一直線になるように注意しましょう。 また、お尻を上げたときに2~3秒体制を保つと、さらに負荷を高められます。 ②ランジ ランジは、足を前後に開いて股関節やひざ関節の曲げ伸ばしを行う筋力トレーニングです。 下半身全体をバランスよく鍛えられ、股関節の安定性や可動域の改善にもつながります。 ランジでは、主に以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、歩行や立ち上がり、階段の昇降をサポートする 大腿四頭筋 太ももの前側にある筋肉で、股関節や膝の動作に関与する ハムストリングス 太ももの裏側の筋肉で、姿勢を安定させ骨盤や腰を支える役割がある ランジの手順は、以下の通りです。 1.つま先と膝の向きを揃えて、足を前後に大きく開く 2膝を曲げたときに90度になるよう、歩幅を調整する 3.両手は腰に添える 4.前を見ながら、真下に体を落とすように膝を曲げる 5.ゆっくりと膝を伸ばして元の姿勢に戻る 6.4~5を繰り返す 膝を曲げて沈むときは、前に出した足のかかとに体重を乗せるように意識しましょう。 つま先に体重がかかると、膝に過剰な負担がかかり、痛みやケガの原因になる可能性があります。 無理のない範囲で、ゆっくりと行うのがコツです。 ③スクワット スクワットは、下半身の筋肉や体幹をバランスよく鍛えられるトレーニングです。 変形性股関節症のリハビリや予防にも効果が期待でき、正しいフォームで行えば関節への負担も少なく筋力を強化できます。 スクワットは、以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、歩行や立ち上がりなどの日常動作をサポートする 大腿四頭筋 太ももの前の筋肉で、股関節を曲げる働きがある ハムストリングス 太ももの裏側の筋肉で、骨盤を支える働きがある 腹筋・背筋 お腹や背中の筋肉で、姿勢の保持や身体の安定に役立つ スクワットの手順は、以下の通りです。 1.足を肩幅よりやや広めに開く 2.つま先は少し外側に向ける 3.背筋を伸ばし、お尻を後ろに引くようにして腰をゆっくり下ろす 4.太ももが床と平行になる程度まで下げたら、ゆっくり元の姿勢に戻る 5.3~4を繰り返す 腰を落とすときは、お尻をしっかり引く意識を持つと、膝への負担を軽減できます。 足の付け根に拳を当て、拳をつぶすようなイメージで腰を落とすと、正しいフォームを意識しやすくなるのでお試しください。 また、体重はかかとに乗せるようにすると、腰や膝への負担が少なくなり、ケガの予防にもつながります。 ④バックキック バックキックは、お尻や背中の筋肉を効果的に鍛えられるトレーニングです。 鍛えられる主な筋肉は以下の通りです。 筋肉 部位や役割 大臀筋 お尻の筋肉で、足を後ろに伸ばす、外に開くなど、股関節の動きを支える 広背筋 背中の大きな筋肉で、脇を閉めたり手を後ろに引く動作に関る バックキックの手順は、以下の通りです。 1.両手・両膝をつき四つん這いの姿勢を取る 2.お尻に力を入れながら、片足を後ろに向かって蹴り上げる 3.膝が床につく直前まで足を戻す 4.2~3を繰り返す(反対側の足も同様に行う) 足をけり上げるときは、お尻を締めて膝を伸ばすようにすると、より効果的にトレーニングできます。 ⑤サイドレッグリフト サイドレッグリフトは、体幹や股関節まわりの筋肉を鍛えられるトレーニングです。 変形性股関節症の方にとって、股関節の安定性や姿勢の改善に役立ちます。 サイドレッグリフトは、以下の筋肉を鍛えられます。 筋肉 部位や役割 腹斜筋 脇腹の筋肉で、体幹を支えたり、姿勢を安定させたりする働きがある 内転筋 太ももの内側にある筋肉で、股関節を内側に動かす働きがある サイドレッグリフトの手順は、以下の通りです。 1.体をまっすぐにして横向きに寝る 2上側の足を3秒かけてゆっくり持ち上げる 3.5秒かけてゆっくり下ろす 4.足を完全に閉じ切らず、少し浮かせたままキープする 5.2~4を繰り返す(反対側も同様に行う) つま先を床と平行に保ち、体が前後にブレないように意識すると、より高い効果が見込めます。 変形性股関節症における筋トレの重要性 変形性股関節症における筋トレの重要性は、大きく分けて以下の2つです。 筋肉が関節を支えることで、関節への負担を軽減できる 股関節の柔軟性が高まり、可動域が広がる 股関節まわりの筋肉をトレーニングで鍛えると、筋肉が関節を支える力が強くなることで関節への負担が軽減され、軟骨の摩耗を抑えて症状の進行を防ぐ効果が期待できます。 また、股関節の柔軟性が高まり、可動域を広げる効果も見込めます。 変形性股関節症の進行を防ぎ、日常生活を快適に過ごすためには、適切な筋力トレーニングが欠かせません。 無理のない範囲で筋トレを続けて、股関節の機能維持を目指しましょう。 変形性股関節症の筋トレでやってはいけないこと 変形性股関節症の筋トレでやってはいけないことは、以下の2つです。 股関節に強い負荷をかける 痛みが強いときにトレーニングする 怪我を防ぎ、症状の悪化を防ぐためにもポイントを押さえて筋力トレーニングを実施しましょう。 股関節に強い負荷をかける 変形性股関節症の筋トレでは、股関節に強い負担をかけないようにしましょう。 無理な動きは、軟骨のすり減りを進行させ、症状を悪化させる恐れがあります。 また、正しい方法で行わないと十分な効果が得られなかったり、ケガにつながる可能性もあるため注意が必要です。 股関節への負担を軽減するためのポイントは、以下の通りです。 トレーニング前後に準備運動を行う 正しいフォームを意識する トレーニング後は2~3日の休息をとる 筋トレ前後には、ウォーキングやストレッチなどの準備運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性が高まり怪我の予防につながります。 また、筋力トレーニングは毎日行う必要はありません。 筋トレによって筋肉が一時的に損傷し、それが修復される過程で強くなっていくため、休息期間が筋肉の成長には欠かせません。 休まずにトレーニングを続けると、筋肉の回復が追いつかず、逆に効率よく鍛えられない上に、股関節への負担も増してしまいます。 そのため、トレーニングの後は2~3日休むことを意識しましょう。 痛みが強いときにトレーニングする 変形性股関節症の筋トレでは、痛みが強いときのトレーニングは避けましょう。 運動中に痛みを感じたら、トレーニングを中止して安静にするのが重要です。 痛みが落ち着いてから、回数や負荷を減らして無理のない範囲で再開しましょう。 無理に続けてしまうと、症状が悪化して日常生活に支障をきたす恐れがあります。 また、痛みが長引く場合や悪化する場合は、自己判断せずに医師に相談するようにしましょう。 変形性股関節症を根本的な改善を目指せる再生医療について 近年、変形性股関節症の根本的な改善を目指せる新たな選択肢として、再生医療が注目されています。 再生医療とは、患者さまの幹細胞を採取・培養してから股関節に投与することで、すり減った軟骨の再生を促す治療法です。 筋力トレーニングによって痛みの緩和や関節への負担軽減は期待できますが、一度すり減った軟骨が自然に回復することはありません。 当院「リペアセルクリニック」では、変形性股関節症に対する治療として、再生医療を提供しています。 股関節の痛みにお悩みの方や、病気を根本的に改善したいとお考えの方は、下記の記事も合わせてご覧ください。 変形性股関節症の方は筋力トレーニングで股関節周辺を鍛えよう 変形性股関節症の方が筋力トレーニングで股関節まわりの筋肉を鍛えると、関節への負担を軽減し、股関節の可動域が広がる効果が期待できます。 股関節の筋力向上に役立つ主なトレーニングは、以下の5つです。 ヒップリフト ランジ スクワット バックキック サイドレッグリフト 筋トレは、正しいフォームを意識しながら、2〜3日おきに行い、無理のない範囲で継続することが重要です。 また、痛みがあるときは無理をせずトレーニングを中止し、落ち着いてから回数や負荷を減らして再開しましょう。 すり減った軟骨は、筋力トレーニングや従来の治療法ではほとんど回復しないとされています。 そんな変形性股関節症の根本的な治療法として、先進医療の再生医療による治療が注目されています。 損傷した軟骨の修復が期待できる再生医療に興味がある方は、当院までご相談ください。
2020.06.10 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 我々は日々の生活の中で立つ、座る、歩く、走るなどの動作で無意識のうちに膝関節を使っています。その膝関節には歩くときには体重の2倍くらいの負荷が借るなどかかるなど、大きな負荷を受けることが多く、痛みや腫れを発症することもよくあることです。 膝に腫れが生じた場合、どれくらいで治るのかが気になると思います。そこで今回は、「膝の腫れはどれくらいで治るのか」につい解説します。また、膝に水が溜まることについても紹介します。 こちらもご参照ください 膝の腫れはどれくらいで治るの? 膝は人の身体のなかでも複雑で不安定な構造をしていて、軟骨の擦り減りや大きな衝撃などいろいろな原因で損傷が起こりやすい箇所になります。その際に炎症を起こしてしまうこともよくあります。 炎症によって膝が腫れると、膝の腫れはどれくらいで治るか気になると思いますが、急性の炎症の場合、患部を冷やして安静にしておくことで1、2日くらいのうちに治るケースもあります。 ただし、膝の腫れの状態や原因によってさまざまですから、一概に必ずどれくらいで治る!ということはできません。 膝の腫れが治るまでの期間は原因、症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかどうかは、単に腫れているだけなのか、水が溜まっているかで大きく異なります。 膝に溜まる水とは、正確に言うと関節液です。関節液は関節を包んでいる袋(関節包)を覆っている滑膜から分泌されている液で、普段は分泌と吸収のバランスがとれているため膝に水が溜まることはありません。 しかし、炎症が起きるとそのバランスが乱れてしまって関節液が膝に溜まってしまいます。 そのため、炎症が治まって関節液の分泌と吸収のバランスが元に戻ることで、水が溜まったことによる膝の腫れも小さくなっていきますが、炎症の具合はもちろん、個人差もあるので、どのくらいの期間で治るのかを一概に言うことは難しいのが実情です。 膝に溜まった水を抜く理由 膝に水が溜まることで膝の腫れが生じている場合、炎症が治まれば自然に少なくなっていきますが、炎症が治まらない状態が続くと水が溜まったままになってしまいます。 水が溜まると膝が重くなってだるさを感じますし、溜まっている水には炎症を引き起こす物質も含まれているため、そのままにしておくとさらに炎症が起きるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、医療機関では水を抜く治療が検討されます。 「膝の水を抜くと癖になる」と言われることもありますが、水を抜いたからといって癖になることはありません。水が溜まっている場合は抜くのが正解です。たまった水を癖になるからと放置しないようにしましょう。 水を抜かなければ膝の腫れが治らないばかりか、重症化するリスクもあります。 まとめ・膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかについて、また、膝に溜まる水について紹介しました。膝の腫れは短期間で治るケースもあれば、慢性的になって症状もどんどんつらくなってしまうケースも少なくありません。 膝の痛みや腫れが長引いていて、薬物療法を始めとする保存治療でも改善できないという場合、再生医療という新しい治療方法なら、手術を避けることができて、入院も不要という選択肢があるので検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療について興味があればお問い合わせ下さい。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.09 -
- 変形性股関節症
大腿骨頭壊死と診断されると「必ず手術が必要」と思われがちですが、近年の医療進歩により手術を避ける選択肢も広がっています。 股関節の痛みから解放されたいと願いつつも、手術には抵抗があると感じる患者さまは少なくありません。 本記事では、大腿骨頭壊死は本当に手術しないで治るのか、手術しないで治す方法について詳しく解説します。 従来の保存療法から根本的な改善が期待できる再生医療まで、それぞれの特徴や違いを詳しく解説します。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する情報を無料で配信中です。 「大腿骨頭壊死を手術せずに治したい」という方は、ぜひ再生医療についてチェックしてみてください。 大腿骨頭壊死は手術しないで治るのか 大腿骨頭壊死と診断された場合、手術をせずに治るかどうか、骨が壊死した範囲と部位によって異なります。 そもそも骨が壊死したこと自体が直接的な痛みの原因ではありません。 壊死した部分に体重などの負荷がかかり、骨が潰れてしまう「圧壊(あっかい)」が起こることで、強い痛みが生じます。 そのため、生涯にわたって骨が圧壊せず、痛みが出ない可能性があるのは以下のようなケースです。 骨の壊死範囲が狭い場合 壊死した部位が体重の負荷がかかりにくい場所だった場合 骨壊死した部分が圧壊して痛みが強い場合であっても、適切な治療で改善を目指すことは可能です。 しかし、骨壊死により圧壊した部分を元通りに修復する方法はありません。 骨壊死を起こした場合は経過を観察し、必要に応じて適切な治療を受けることが重要です。 大腿骨頭壊死を手術せずに放置するリスク 大腿骨頭壊死を手術せずに放置すると、以下のようなリスクがあります。 初期段階では無症状のこともあるため、「様子を見よう」と放置してしまう患者さまも少なくありません。 早期発見・早期治療の重要性を理解し、適切な医療機関での相談を検討するための参考にしてください。 歩行困難になるほど痛みが強くなる 大腿骨頭壊死を放置すると、壊死した骨が徐々に潰れていき、歩行困難なほどの激しい痛みを引き起こします。 大腿骨頭壊死を放置した場合の痛みの特徴 初期は無症状でも、骨の潰れが進むほど痛みが強くなる 痛みは鋭く激しくなり、安静時でも持続するようになる 階段の昇り降りや椅子からの立ち上がりなど日常動作が困難になる 痛みをかばうことで足を引きずり、正常な歩行ができなくなる 症状が悪化すると歩行時に患側の脚に体重をかけられなくなるため、身体を支えるのも困難になり、杖が手放せなくなることもあります。 変形性股関節症につながる可能性 大腿骨頭壊死を放置すると、股関節の軟骨がすり減ってしまう変形性股関節症に進行し、より深刻な病態を引き起こす恐れがあります。 大腿骨頭壊死が変形性股関節症につながるリスク 壊死した骨頭が潰れると関節軟骨がすり減り、二次的に変形性股関節症を発症する可能性がある 関節面の変形と寛骨臼(骨盤側の受け皿)の破壊により股関節の可動域が著しく制限される 骨同士が直接擦れ合うため慢性的な激痛と強いこわばりが生じ、痛み止めが効きにくくなる 関節が変形・崩壊すると人工関節置換術が検討される 大腿骨頭壊死は初期段階で適切な治療を行えば、上記の重篤な状態への進行を防げる可能性があります。 症状が軽いからといって放置せず、専門医に相談することが大切です。 大腿骨頭壊死による股関節の痛みの主な治療法 大腿骨頭壊死の治療は、患者さまの症状や進行度、年齢などを総合的に考慮して方針を決定します。 治療法は、主に「保存療法」と「手術療法」の2つがあり、手術の方法も2通りあります。 保存療法 手術療法 ・骨切り術 ・人工関節置換術 それぞれの治療法について、詳しく見ていきましょう。 保存療法 大腿骨頭壊死に対する非手術療法として長年実施されてきたのが保存療法です。 保存療法では、主に症状緩和と日常生活の維持を目的としています。 保存療法の主なポイント 患部の安静 運動療法による体重管理 下半身のストレッチによる柔軟性向上 薬物療法による痛みのコントロール 保存療法では患部を安静にし、股関節への負担を減らすために日常生活での工夫が重要です。 痛みに対しては、消炎鎮痛剤などの薬物療法で症状を和らげることが中心となります。 しかし、保存療法は「対症療法」であり、壊死した骨を根本的に改善させる治療法ではありません。 そのため、保存療法で経過観察中に股関節の変形が進行したり痛みが増強した場合には、骨切り術や人工股関節置換術などの手術的治療が検討されます。 手術療法 保存療法で痛みの改善が難しい場合や、骨の圧壊が進行している場合には手術療法が検討されます。 手術には、ご自身の関節を温存できる「骨切り術」と、損傷した部分を人工関節に置き換える「人工関節置換術」の2種類があります。 どちらを選択するかは、壊死の範囲や患者さまの年齢、活動量などを総合的に判断して決定します。 骨切り術 骨切り術は、ご自身の股関節を温存するための手術です。 大腿骨の一部を切り、骨頭を回転させることで、壊死していない健康な部分が体重を支える位置にくるように調整します。 これにより、骨の圧壊が進行するのを防ぎ、痛みの軽減を図ります。 壊死の範囲が限られており、比較的お若い年代の患者さまが主な対象となります。 ご自身の関節を残せる大きな利点がありますが、リハビリテーションには時間がかかるため注意しましょう。 人工関節置換術 人工関節置換術は、壊死して潰れてしまった骨頭を人工関節に置き換える手術です。 痛みの原因となる部分そのものを除去するため、高い除痛効果が期待できます。 骨の壊死範囲が広い患者さまや骨の変形が進行してしまっている患者さまが主な対象です。 術後の回復が比較的早く、早期の社会復帰を目指せる利点がありますが、人工関節の耐久性や脱臼などのリスクも考慮する必要があります。 以下の記事では、人工関節にならないためにできることについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。 大腿骨頭壊死を手術しない「再生医療」の選択肢について 近年、大腿骨頭壊死に対し、手術とは異なるアプローチで根本的な改善を目指す「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまご自身の血液や細胞を活用し、血流が途絶えて壊死した骨の再生・修復を促す医療技術です。 血流の再開と新たな骨の形成を促すことで、痛みの軽減と骨の圧壊(あっかい)の防止が期待できます。 採血や少量の細胞採取、そして点滴や注射で治療が行われるため、手術や入院を必要としません。 そのため、手術を避けたい方や日常生活を送りながら治療を受けたい方にとって、検討すべき選択肢といえるでしょう。 以下の動画では、骨壊死の再生医療について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。 https://youtu.be/ic_6QaEU5NU?si=dMCdvrtCsqTeNoZk 大腿骨頭壊死を手術しない方法についてよくある質問 本章では、大腿骨頭壊死の手術についてよくある質問に回答していきます。 大腿骨頭壊死で手術が必要な症状は? 骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 骨頭壊死の手術費用はいくら? 気になることがあれば、事前に解消しておきましょう。 大腿骨頭壊死で手術が必要な症状は? 大腿骨頭壊死の治療では、保存療法では改善しない場合や壊死の範囲が広く、症状が進行している場合に手術が検討されます。 具体的な目安は、以下のとおりです。 安静にしていても痛みが続く 痛みで歩行が困難になるなど、日常生活に大きな支障がある 画像検査で骨頭の圧壊が進行している 上記のような症状がある場合、痛みを和らげ関節の機能を保つために手術が選択肢となります。 手術の方法は壊死の範囲や年齢によって異なるため、専門医との相談が重要です。 骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死と診断されたら、股関節に負担をかける動作はできるだけ避ける必要があります。 何より重要なのは、股関節に継続的に強い負荷がかかることを避けることです。 壊死のある骨頭に過度な荷重がかかると、骨の潰れが進行してしまう恐れがあるからです。 必要に応じて松葉杖などを使いながら負荷を軽減し、適切なリハビリや生活習慣の改善によって股関節への負担を減らすことが、症状悪化の防止につながります。 骨頭壊死の手術費用はいくら? 骨頭壊死の手術費用は保険診療で3割負担の場合、骨切り術で「約80万円」、人工関節置換術で「約60〜80万円」が目安です。 さらに、高額療養費制度を利用すると、所得によって約10〜20万円前後まで軽減される場合があります。 また、骨頭壊死は指定難病のため、医療費助成を受けられる可能性があります。 詳しくはご加入の健康保険組合や病院の窓口で確認してみましょう。 大腿骨頭壊死を手術したくない方は再生医療をご検討ください 大腿骨頭壊死は骨の圧壊が進行すると、強い痛みや歩行困難につながるため、早期の対処が重要です。 治療法は、手術せずに症状緩和を目指す保存療法や根本的に改善を目指す手術療法など、進行度に応じて選択されます。 また、近年の治療では、手術をしたくない方やご自身の関節を残したい方の新たな選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は、ご自身の細胞を活用して壊死した骨の修復を促し、手術せずに根治を目指せる可能性がある治療法です。 手術しないと治らないと言われた方でも再生医療によって改善する可能性があります。 以下のページでは、実際に再生医療の治療を受け、大腿骨頭壊死が改善した患者さまの症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による大腿骨頭壊死の症例はこちら 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2020.06.08 -
- 変形性股関節症
股関節や骨盤の痛みは、多くの方が一度は経験する可能性のある身近な悩みです。 これらの部位は私たちの体の中心に位置し、日常のあらゆる動作を支える重要な役割を担っています。 本記事では「股関節と骨盤の関係性」に焦点を当て、それらがどのように連動して機能するのか、それぞれの動きの範囲について解説します。 股関節や骨盤の不調でお悩みの方や、人間の体の仕組みについて詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症をはじめとする股関節の痛みの改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 再生医療の治療ガイドブックを無料でプレゼントしているので、ぜひお受け取りください。 股関節と骨盤の関係性について 股関節と骨盤は、私たち人間の体を支え、日々のさまざまな動きを可能にしています。 本章では、以下の2つのポイントに焦点を当てて解説します。 股関節を動かすと骨盤も連動して動く 股関節と骨盤の可動域 それぞれの関係性を理解することで、体の動きや痛みがある場合の原因について、新たな気づきがあるかもしれません。 股関節を動かすと骨盤も連動して動く 股関節と骨盤は、歯車のように片方が動けばもう一方も影響を受けて一緒に動く「運動連鎖」という密接な関係にあります。 関係性・構造 詳細 基本的な構造 ・骨盤は複数の骨で構成されるリング状 ・股関節は骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぐ球状の関節 運動連鎖 股関節と股関節のどちらかが動く際に互いに影響し合いながら連動して動く 股関節と骨盤は常に連携を取りながら、私たちの体のバランスを保ち、効率的な動きを生み出しているのです。 股関節と骨盤の可動域 股関節は、人間の体の中でも可動域が広い関節の一つですが、骨盤自体の可動域はそこまで広くありません。 骨盤は、主に股関節や腰の骨(腰椎)と連動してわずかに動くことで、体全体のスムーズな動作をサポートしています。 股関節の正常可動域は、以下の通りです。 項目 可動域(角度) 屈曲(太ももを前に上げる) 125° 伸展(脚をまっすぐ後ろに引く) 15° 外転(脚を真横に開く) 45° 内転(脚を閉じて内側に寄せる) 20° 外旋(股関節を外向きにねじる) 45° 内旋(股関節を内向きにねじる) 45° 股関節の可動域が狭くなると、階段を上るときに股関節や脚の付け根(鼠径部)に痛みが出たり、深くしゃがみこめなくなって和式トイレの使用や靴下を履く動作が困難になったりします。 以下の記事では、上記のような股関節の痛みの原因や対処法について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。 股関節と骨盤の動きに関する筋肉や靭帯について 私たちの体をスムーズに動かし、しっかりと安定させるためには骨格だけでなく、筋肉や靭帯の働きが欠かせません。 この章では、以下の3つのポイントについてご紹介します。 股関節と骨盤の構成 股関節と骨盤に付着している筋肉 股関節と骨盤の靭帯 なぜ股関節や骨盤に痛みが生じるのか、その原因を理解するうえでも役立つでしょう。 股関節と骨盤の構成 股関節は、骨盤の受け皿となる部分(寛骨臼)に太ももの骨の先端(大腿骨頭)がはまり込む形をした体の中でも、とくに大きな球状の関節です。 股関節と骨盤の主な骨格要素は、以下の通りです。 区分 主要な骨・部位 股関節 骨盤側の「寛骨臼」と太ももの骨の丸い先端「大腿骨骨頭」から構成される 骨盤 左右一対の「寛骨」、中央の「仙骨」、先端の「尾骨」で成り立つ 骨盤の連結部 左右の寛骨は前側で「恥骨結合」という軟骨でつながり、後ろ側では仙骨との間に「仙腸関節」を形成して背骨(体幹)と連結している 骨盤は複数の骨が組み合わさって輪のような頑丈な構造を作り、体幹と両脚を安定してつなぐ土台となっています。 骨盤と股関節が一体となって体幹と下肢を支え、立つ・歩く・走るなど様々な動作で体重や衝撃を吸収する役割を担っています。 股関節と骨盤に付着している筋肉 股関節と骨盤の周りには数多くの筋肉が付着しており、これらの筋肉が互いに協調し合って働くことで、日常のあらゆる動きやスポーツにおける複雑な動作が可能になっています。 股関節と骨盤周りの主要な筋肉と役割は、以下の通りです。 主要な筋肉 主な役割 腸腰筋 ・股関節を曲げる働き ・太ももを前に持ち上げたり、上半身を前に倒したりする動作で重要 大腿筋膜張筋 ・股関節を外に開く働き ・脚を前に振り出す動きを助け、脚の向きを安定させる役割を持つ 中殿筋 ・股関節を外に開く働き ・片足で立ったときや歩行中に骨盤が左右にグラグラしないように安定させる役割を持つ 大殿筋 ・股関節を後ろに伸ばす働き ・太ももを外にねじる動きを助ける 上記以外にも、太ももの前側にある「大腿四頭筋」、太ももの後ろ側にある「ハムストリングス」、内ももの「内転筋群」なども股関節の動きを助けたり、膝の動きと連動したりしています。 股関節と骨盤の靭帯 股関節と骨盤は筋肉だけで支えられているのではなく、複数の強靭な「靭帯」によって骨同士が強固に連結され、補強されています。 股関節と骨盤を支える主な靭帯と役割は、以下の通りです。 主要な靭帯 主な役割 関節唇 大腿骨頭を吸盤のように包み込み安定させる役割を持つ 関節包 関節を保護し、関節液を保持するとともに靭帯と一体となって関節を補強する 腸骨大腿靭帯・恥骨大腿靭帯 股関節の前面を覆い股関節を支える 坐骨大腿靭帯 股関節の後面を覆い股関節を支える これらの靭帯が筋肉と精巧に連携することで、股関節ならではの大きな可動域と高い安定性の機能を享受できているのです。 股関節や骨盤の痛みに考えられる疾患 股関節や骨盤の痛みの原因となる代表的な病気には「変形性股関節症」「大腿骨頭壊死症」「関節リウマチ」などがあります。 股関節と骨盤の痛みを引き起こす主な病気の症状は、以下の通りです。 疾患名 主な症状 変形性股関節症 脚の付け根(股関節)の痛み、関節の動く範囲が狭くなる 大腿骨頭壊死症 股関節の痛み、関節が動かしにくくなる 関節リウマチ 股関節(足の付け根やお尻の部分)の痛みや腫れ 上記の疾患は、それぞれ症状の現れ方や進行の仕方が異なりますが、いずれも早期に適切な診断を受け、治療を開始することが症状の悪化を防ぎ、生活の質を保つために重要です。 股関節と骨盤の関係性についてよくある質問 ここでは、股関節と骨盤の関係性に関するよくあるご質問とその回答をまとめました。 股関節が骨盤の歪みで痛くなるのはなぜ? 股関節が痛いとき、やってはいけないことは? 日々の体のケアや、痛みの原因を考えるうえでの参考にしていただければ幸いです。 股関節が骨盤の歪みで痛くなるのはなぜ? 骨盤の歪みによって股関節に痛みが出るのは、股関節に余分な負担がかかっているからです。 左右で骨盤の高さが違ったり前や後ろに傾きすぎたりすると、左右の股関節にかかる体重のバランスが崩れたり、股関節がスムーズに動ける範囲が制限されたりします。 このような状態が長く続くと、股関節の周りの筋肉が疲労して硬くなったり、関節そのものに炎症が起きたりして、痛みが生じるのです。 股関節が痛い時やってはいけないことは? 股関節に痛みがあるときは、痛みを悪化させたり、回復を遅らせたりするような無理な動作は避けるべきです。 股関節痛のときにやってはいけないこと 痛みを我慢して無理に動かす、運動を続ける 重い物を持ち上げる、運ぶといった動作 ジャンプやランニング、急な方向転換を伴う激しいスポーツ 深くしゃがみ込む、あぐらをかくなど、股関節に負担のかかる姿勢 大切なのは「痛みが強いときは無理せず安静にする」ことと「自己判断せずに早めに専門医を受診する」ことです。 痛みの原因を正確に診断してもらい、適切な治療や日常生活での注意点について指導を受けることが、早期回復への一番の近道です。 股関節と骨盤の関係性まとめ|痛みを感じたら医療期間を受診しよう 股関節と骨盤は、二人三脚のように連携し合い、私たちの動作を支えています。 そのため、骨盤の歪みが股関節への負担になり、痛みが生じたり可動域が制限されることがあります。 股関節や骨盤の痛みや違和感が続く場合には、決して自己判断で放置せず、医療機関を受診し、医師による正確な診断を受けることが重要です。 原因を特定し、ご自身の状態に合った適切な治療やアドバイスを受けることが、つらい症状からの解放と、健やかな体を取り戻すための一歩となります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症をはじめとする股関節の痛みの改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 「股関節の痛みが長引いている」「現在の治療では期待する効果が得られていない」という方は、先端医療である再生医療をぜひご検討ください。 >再生医療による股関節の症例はこちら
2020.06.06 -
- ひざ関節
- 再生治療
日常生活で多くの方が経験する膝の痛み、特に内側の痛みは歩行や動作に影響を与え、つらいものです。 薬や湿布に頼るだけでなく、何か自分でできるケアはないかとお探しの方もいらっしゃるでしょう。 東洋医学に基づく「ツボ押し」は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることで、膝の痛みを緩和する手軽なセルフケアとして古くから活用されてきました。 本記事では、膝の内側の痛みに効果が期待できる代表的なツボを6つ厳選し、それぞれの正確な位置と期待できる効果を解説します。 膝の内側の痛みでお悩みの方はぜひこの記事を参考にして、つらい症状の改善にお役立てください。 膝の内側が痛いときのツボ6選 膝の内側に痛みを感じる場合、特定のツボを刺激することで、血行が促進され症状の緩和が期待できる代表的なツボを6つご紹介します。 内膝眼(ないしつがん) 委中(いちゅう) 梁丘(りょうきゅう) 足三里(あしさんり) 陰陵泉(いんりょうせん) 血海(けっかい) それぞれのツボの正確な位置と、期待できる効果について詳しく見ていきましょう。 内膝眼(ないしつがん) 内膝眼は、膝のお皿(膝蓋骨)の真下にあり、お皿を支える靭帯(膝蓋腱)の内側に位置するくぼみにあります。 膝を軽く曲げたときに、お皿のすぐ下にできる内側のへこみを探すと見つけやすいでしょう。 このツボは、膝の内側に特化した痛みに対して有効とされており、押すことで膝関節周辺の血の巡りを良くし、炎症や腫れを抑える効果が期待できます。 膝の内側がズキズキと痛む、腫れぼったいといった症状でお困りの際に試してみてください。 委中(いちゅう) 委中は、膝を曲げたときにできる膝裏のくぼみの、ちょうど真ん中にあります。 膝裏にある太い腱と腱の間に位置し、指で押すと少し痛みを感じるものの、気持ちの良い刺激があるポイントです。 このツボは膝の痛み全般を和らげる効果が期待できます。 足全体の血行を促進する作用があるため、長時間の立ち仕事やたくさん歩いた後の足のだるさ、むくみ、そして膝裏の張りのような不快な症状の解消にも有効とされています。 梁丘(りょうきゅう) 梁丘は、膝のお皿(膝蓋骨)の外側のラインに人差し指を当て、そこから指2~3本分、太ももの方へ上がったところの少しへこんだ部分にあります。 太ももの外側を膝から上に向かってさすっていくと、骨の出っ張りの少し手前に見つかるくぼみが目安です。 このツボは、スポーツなどで急に膝を痛めてしまった際の鋭い痛みや、炎症による腫れ、関節がスムーズに動かせないといった症状に対して、痛みを鎮め、炎症を抑える効果が期待されています。 また、膝関節の動きを滑らかにする働きもあると言われています。 足三里(あしさんり) 足三里は、まず膝のお皿のすぐ下、外側にあるくぼみに人差し指を当てます。 そこから指4本分(人差し指から小指までの幅)下がったところで、すねの骨の少し外側に位置します。 押すと軽くへこみを感じ、少し響くような感覚があるのが特徴です。 このツボは、膝の痛みや歩き疲れによる足の重だるさを和らげる効果に加え、胃腸の調子を整える作用が高いとされています。 陰陵泉(いんりょうせん) 陰陵泉は、まず膝を軽く曲げ、すねの内側を足首の方から膝に向かってゆっくりと指でなぞり上げていきます。 すると、膝のすぐ下あたりで太い骨の出っ張り(脛骨内側顆)に触れます。 その出っ張りのすぐ下、骨の際に指がすっと入るようなくぼみが陰陵泉です。 このツボは、膝の内側に起こりやすい鵞足炎(がそくえん)などによる痛みや炎症に対して有効とされています。 血海(けっかい) 血海は、膝のお皿の内側上端から、指2~3本分(人差し指・中指・薬指の幅)まっすぐ上に上がったところにあります。 このツボは血液循環と深く関わっており、押すことで膝周りをはじめとする下半身の血行を促進し、痛みや冷え、関節のこわばり、しびれなどの症状を和らげる効果が期待できます。 血行不良に起因する婦人科系の不調の改善にも用いられることがあります。 膝の内側のツボを利用した血流改善が痛みに効果的な理由 膝のツボを刺激して血行を改善することは、痛みの原因となる物質(発痛物質)の排出を促し、硬くなった筋肉の緊張を和らげるため、膝の痛みの緩和に効果的と考えられています。 血流改善が痛みに効くメカニズム ツボ刺激により局所の血流が促進され、発痛物質が洗い流される 筋肉の緊張が緩和し、炎症が鎮まることで痛みが和らぐ 東洋医学でいう「ツボ(経穴)」は、体のエネルギーラインである経絡(けいらく)上の重要なポイントとされ、ここを適切に刺激することで特定の部位の血流を促す効果が期待できます。 膝の内側のツボを押すときのポイントと注意すべきこと 膝の内側のツボ押しは、正しい方法で行うことでその効果をより高め、安全にセルフケアを実践できますが、いくつかのポイントと注意点を守ることが大切です。 ツボを押す時のポイント ツボを押す時の注意点 以下を参考に、様子を見ながら丁寧に行いましょう。 ツボを押す時のポイント ツボを押す基本的な強さは、「痛いけど気持ちいい」と感じる程度がおすすめです。 効果的なツボの押し方 息を吐きながら3〜5秒かけて押し、2〜5秒ほど保持する 次に息を吸いながら、3〜5秒かけてゆっくりと力を抜く 親指の腹を使い、1箇所につき3~5回程度、1日2〜3回まで 心地よいリズムと強さで行うことが、リラックス効果も高め、ツボ押しの効果を引き出すコツです。 ツボを押す時の注意点 ツボ押しは手軽なセルフケアですが、行うべきでない体の状態や、注意すべき点があります。 ツボ押しを避けるべきケースと注意点 発熱時や膝に強い炎症・腫れがある時は避ける 妊娠中、特に妊娠初期は自己判断せず慎重に。専門家へ相談。 出血しやすい体質の方(薬服用中など)は強く押さない ツボを押してみて逆に痛みが強くなったり、不快な症状が出たりした場合はすぐに中止しましょう。 症状が改善しない場合や悪化する場合は早めに医師や理学療法士などの専門家に相談することが重要です。 膝の内側のツボ以外に痛みを解消する方法 膝の内側の痛みを改善するためには、ツボ押し以外にもいくつかの方法があります。 ツボ以外のセルフケア 温熱療法(カイロ、入浴等)で血行促進、筋肉をほぐす 痛くない範囲でストレッチや軽い運動を行い柔軟性を維持 靴や歩き方、姿勢を見直し膝への負担を軽減する 上記のセルフケアを試しても痛みが数日以上続く場合や、痛みが強い、膝に腫れや熱感があるといった場合は、変形性膝関節症など他の病気が隠れている可能性も考えられます。 自己判断せずに早めに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。 早期の対応が症状の悪化を防ぎ、回復を早めることにつながります。 また、急に膝の内側が痛くなった場合は、以下の記事で原因や対処法を紹介しているので、参考にしてください。 膝の内側のツボを押しても痛みが続くときは医療機関を受診しよう ツボを刺激することで血行が改善され、痛みの原因となる物質の排出が促されたり、筋肉の緊張が和らいだりすることで、症状の緩和が期待できます。 ツボ押し以外のセルフケアとして、温熱療法による血行促進、無理のない範囲でのストレッチや軽い運動、そして日常生活での靴選びや姿勢の見直しといった、膝への負担を軽減するための方法もあります。 また、膝の内側の痛みは、我慢せずに適切なケアを行うことが大切です。 この記事で紹介したツボ押しやセルフケアは、あくまで症状緩和の一助としてご活用ください。 ツボ押しを試しても痛みが改善しない、痛みが強い、腫れや熱感を伴うといった場合は、自己判断せずに必ず整形外科などの医療機関を受診しましょう。
2020.06.05 -
- 変形性股関節症
「歩くたびに股関節が痛む」「階段の上り下りがつらい」といった、違和感や痛みを感じながらも、原因がわからず不安に思っている方も多いのではないでしょうか。 これらの症状は変形性股関節症によるものかもしれません。 そしてこの病気を適切に診断し、治療方針を決めるうえで欠かせないのが、画像検査による客観的な評価です。 本記事では、変形性股関節症の診断に欠かせない画像検査の種類とその特徴について詳しく解説いたします。 変形性股関節症は進行性の疾患のため、早期に状態を把握することで、将来的な選択肢も大きく変わります。 「この痛み、放っておいても大丈夫かな?」と感じたら、まずは検査による正確な評価を受けることをおすすめします。 変形性股関節症の主な画像診断まとめ|検査の種類別に紹介 変形性股関節症で用いられる主な画像診断について、検査の種類別に紹介します。 単純X線検査(レントゲン検査) CT検査 MRI検査 変形性股関節症の診断では、病期や症状の進行度を正確に把握するために様々な画像診断が用いられます。 単純X線検査(レントゲン検査) 変形性股関節症の診断で最も基本となるのが単純X線検査(レントゲン検査)です。 単純X線検査では、軟骨のすり減りや股関節周囲の骨化の状態を確認可能で、以下のような所見を観察できます。 関節裂隙の狭小化:軟骨がすり減り、骨と骨の間隔が狭くなる 骨棘形成:関節縁に沿って異常な骨の突起が形成される 骨嚢胞:骨の内部に形成される空洞状の変化がみられることがある 骨硬化:関節面の骨が硬くなり、白く映し出される これらの所見から病期を判断し、治療方針の決定に活用します。変形性股関節症の診断において最初に選択される検査方法です。 CT検査 CT検査は、X線を使用して股関節構造を立体的に捉える画像検査です。 単純X線検査では分かりにくい細かな骨の変化や、全体的な構造を詳しく観察できます。 CT検査の特徴は、以下の通りです。 立体的な画像:様々な角度から股関節を観察可能 骨の微細な変化:小さな骨折や変形を詳細に確認 関節周囲の状態:周辺組織の状態も評価 CT検査では微量の放射線被曝を伴うため、医師の判断により必要な場合に限って実施されます。 手術の検討が必要な症例や、より精密な評価が求められる際に参考となる検査方法です。 MRI検査 MRI検査は、磁気と電波を用いて体内の状態を画像化する検査方法です。 MRI検査では、変形性股関節症における以下のような状態を評価することが可能です。 軟骨の詳細評価:すり減りの程度や範囲を正確に把握 骨髄浮腫の有無確認:骨内部の炎症反応を検出し、痛みの原因を特定 軟部組織の観察:関節唇や靭帯の状態を評価 初期変化の検出:レントゲンでは見えない早期変化を発見 放射線を使用しないため、被曝の心配がなく軟骨や周囲組織の状態を詳しく知りたい場合に有用です。 またMRI検査は軟骨や軟部組織の詳細な評価が求められる場合や、病気の進行度をより詳しく把握したいときに適しています。 変形性股関節症の診断に画像検査が重要な理由 変形性股関節症の診断と治療方針の決定には、以下の情報を客観的に把握できる画像検査が重要です。 軟骨のすり減りの程度 骨の変形や骨棘(こつきょく)の形成 関節周囲の靭帯や関節唇など軟部組織の状態(MRIなどによる) 骨内部の炎症反応(骨髄浮腫など) 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、痛みや機能障害を引き起こす疾患です。 しかし股関節は体の深部に位置しており、外見からの視診や触診だけでは関節内部の状態を正確に評価することは困難です。 また、変形性股関節症は進行性の疾患であり、病期の正確な判定には画像による客観的情報が必要です。 画像検査によって、初期段階の変化を捉えられる可能性があるため、保存療法など手術以外の選択肢を検討できることもあります。 さらに、治療後の効果判定や経過観察においても、画像検査は欠かせません。 変形性股関節症の画像診断の結果を踏まえた治療方法 画像診断で明らかになった変形性股関節症の病期や症状の程度に基づいて、最適な治療方法が選択されます。 治療法は大きく分けて次の3つがあります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの特徴を解説します。 保存療法 保存療法は、変形性股関節症の軽度から中等度の症状に対して行われる手術を伴わない治療法です。 具体的には、以下の治療が保存療法に含まれます。 痛みを和らげる薬物療法(消炎鎮痛剤など) 物理療法(温熱療法や電気療法) 体重管理 運動療法(筋力強化運動や関節可動域訓練)など これらの治療により症状の進行を遅らせ、痛みを軽減する効果が期待できます。 手術療法 手術療法は、保存療法で十分な改善が見られない場合や、画像診断で高度な関節の変形が認められる場合に検討されます。 代表的な手術には、以下があります。 人工関節に置き換える人工股関節全置換術(THA) 関節表面の骨や軟骨を再形成する骨切り術 内視鏡を用いた股関節鏡視下手術 など 画像診断でX線やCTにより骨の変形が著しい場合や、MRIで広範囲の軟骨損傷が確認される場合は、手術が選択されることも。 手術の種類や方法は、患者さまの年齢や活動性、画像診断の所見などを踏まえ医師と相談のうえ個別に検討されます。 再生医療 再生医療は、変形性股関節症に対する治療選択肢の一つで、主に幹細胞治療とPRP(多血小板血漿)療法が行われます。 幹細胞治療:脊髄や脂肪由来の幹細胞を患者さまから採取・培養し、患部に投与する治療法 PRP(多血小板血漿)療法:血液を加工し血小板を濃縮した液体を患部に投与する治療法 脂肪由来の幹細胞治療の場合は、患者さまから採取した少量の脂肪組織から幹細胞を抽出・培養し、股関節内に注入するという手順が一般的に取られます。 脂肪の採取時に小さな切開は行いますが、採取する脂肪は米粒2~3粒程度のため傷口が小さく、入院不要で治療できるのが特徴です。 当院で行っている変形性股関節症に対する再生医療の症例は、こちらから確認いただけます。 また変形性股関節症に対する再生医療について詳しくは、以下のページもご覧ください。 【まとめ】画像診断は変形性股関節症の診断と治療選択に不可欠 変形性股関節症の診断には、画像検査による客観的な情報が欠かせません。 初期評価では単純X線検査(レントゲン)は、軟骨のすり減りや股関節周囲の骨化の状態を視覚的に把握できます。 より詳細な評価が必要な場合はCT検査やMRI検査が用いられ、それぞれ立体的な骨の評価や軟部組織の詳細な観察ができます。 これらの画像診断結果に基づいて、病期や症状の程度に応じた適切な治療法が選択されます。 治療法には、主に保存療法、手術療法、再生医療があり、患者さまの状態に合わせて検討されます。 早期発見・早期治療が股関節機能の温存につながるため、症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。 再生医療による治療をご検討、あるいはお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、変形性股関節症が改善された患者様の症例を紹介しています。 併せて参考にしてください。
2020.06.04 -
- ひざ関節
- 再生治療
半月板損傷を経験した方の中には「また同じ箇所を痛めて半月板損傷が再発してしまうのでは?」という不安を抱えている方も、多いのではないでしょうか。 特にスポーツや膝に負担のかかる動作をする方にとって、再発のリスクは無視できない問題です。 そこで本記事では、半月板の損傷が再発する原因や予防法・治療法について解説します。 また、手術が不要な治療法である再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。 当院で半月板損傷に対して再生医療を受けられた患者様の症例は、こちらからもご覧いただけます。 半月板損傷が再発する原因 半月板損傷は一度治療を受けても、適切なケアが行われない場合に再発する可能性があります。 半月板損傷が再発する原因は、以下の通りです。 半月板損傷の手術を受けたあとはリハビリを慎重に行い、筋力や柔軟性のアップを目指しましょう。 また、スポーツをしていない方でも、40歳を超えると「膝を捻った」など少しの変化で半月板が傷つく可能性があるので注意が必要です。 半月板損傷とは? 半月板損傷とは、膝に無理なひねりの負担が加わることで半月板が傷ついたり亀裂が入ったりする疾患です。 半月板は膝の組織の一部でCの形になっていて外側と内側の2か所にあり、クッションのような役割を果たしています。 症状としては、膝に痛みや膝が引っかかるような違和感を感じます。 初期段階では、膝の違和感が続く程度ですが、重症化した場合は以下のような症状が見らられます。 半月板は一度損傷すると自然治癒が難しい組織なので、膝に痛みや違和感がある方は医療機関の受診を検討しましょう。 半月板損傷の再発を防止するためには? 半月板損傷は治療をしても、無理をしたりケアを怠ったりすると再発するリスクがあります。 特にスポーツや日常生活で膝に負担がかかる方は、再発防止のための対策をしっかり行うことが重要です。 以下に、半月板損傷の再発を未然に防ぐ方法をご紹介します。 下記では具体的な予防方法について紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。 スポーツの再開時期に注意する 半月板損傷の再発を防止するには、スポーツの再開時期に注意しましょう。 半月板損傷の手術後は1~2週間の入院や長期的なリハビリが必要です。 受けた手術や症状の重さによってリハビリ期間は異なります。 主な目安を下記の通りです。 手術方法 外来によるリハビリ 松葉杖の使用 スポーツの復帰 切除術 2~3カ月 使用しない場合が多い 術後1ヶ月 縫合術 3~6カ月 術後2週間~2カ月 術後10週間~5カ月 リハビリを十分に終える前にスポーツを再開してしまうと、半月板損傷が再発するリスクが高まります。 特に、膝周りの筋力が回復していない場合や、関節の安定性が十分でない状態では、再び損傷を引き起こしやすくなります。 筋力トレーニングや膝に負担のかからない正しい姿勢を身につけましょう。 日常的にケアを施す 半月板損傷の再発防止には、日常的に膝をケアしましょう。 サポーターやテーピングにはさまざまなタイプがあります。 使用する際は、医師に相談して使い方を確認しましょう。 半月板損傷の治療法 半月板損傷の治療法は、損傷の程度や症状の進行状況によって異なります。 ここでは、一般的に行われる治療法を3つご紹介します。 下記では症状ごとの具体的な治療方法について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法 半月板損傷が軽度な場合や加齢が原因で損傷した際は、保存療法で様子を見るケースがあります。 具体的な治療方法は、以下の通りです。 長い目で治療に取り組む必要がありますが、手術をしないで半月板を温存できます。 しかし、保存療法は対症療法のため、半月板損傷の根本的な治療にならない点は注意が必要です。 手術療法 スポーツが原因による半月板の損傷や、症状が重度の方の治療には手術療法が検討されます。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した部分を取り除く切除術の2種類があります。 どちらも関節鏡と呼ばれる小型のカメラを用いるので手術による傷は小さくて済みます。 一方で、下記のようなデメリットが考えられるのも事実です。 手術を受ける際は、慎重に検討しましょう。 再生医療 再生医療は、半月板損傷の再発予防に期待できる治療法です。 再生医療とは患者さまの脂肪から採取および培養した幹細胞を膝関節に注射します。 幹細胞は、損傷した半月板を修復する効果が期待できます。 効果には個人差がありますが、当院で60代の女性が幹細胞治療を受けたところ、治療前の痛みが10段階中10であったのが半年後に0.5まで減少しました。 入院や手術が不要なので、長期的なリハビリや半月板損傷の再発に不安を覚える方は検討してみましょう。 半月板損傷の再発には十分なケアや再発防止策が有効 半月板損傷が再発する原因として、以下が挙げられます。 再発を防ぐには、膝に負担がかかりすぎないようにして、スポーツを再開するタイミングに注意しましょう。 サポーターやテーピングなどを用いて日常的に膝をケアするのも有効です。 また、再発予防に効果のある治療として再生医療が挙げられます。 リペアセルクリニックでは丁寧なカウンセリングによりお客様に寄り添い治療を進めていくので、リハビリ期間を短くしたい方や、半月板損傷の再発が心配な方は、当院までお気軽にご相談ください。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、半月板損傷が改善された患者さまの症例を紹介していますので、併せて参考にしてください。
2020.06.03 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症と診断され、治療法を検討している方の中には、治った症例があるか気になる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、当院リペアセルクリニックで再生医療による治療を受け、変形性股関節症の症状改善がみられた症例を紹介します。 従来の治療では、変形性股関節症が進行してしまうと手術による人工股関節術が一般的でした。 しかし、近年の治療では手術せずにすり減った股関節軟骨の症状改善が期待できる再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療に関する情報を公開しているので、体への負担が少ない治療を探している方は、ぜひご参考ください。 変形性股関節症が治った症例をご紹介 変形性股関節症にお困りの方は、治った症例があるか心配な方も多いことでしょう。 ここでは、当院リペアセルクリニックの患者さまで変形性股関節症の症状が改善した症例をご紹介※します。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 症例①末期の変形性股関節症から症状が改善したケース 症例②治療後2週間で症状の改善が見られたケース どのような状態からどのように改善したのか、2つの症例を動画も併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。 症例①末期の変形性股関節症から症状が改善したケース https://www.youtube.com/watch?v=iPHLbIXjPNk 「ついつい歩きすぎてしまう」と笑顔で診察を受けられる患者さまですが、治療前は末期の変形性股関節症でした。 左側の股関節が痛く、足が硬くなり靴下が履きにくい状態で、末期と診断されていました。 手術を勧められたそうですが、手術はやりたくないとの思いでいろいろ調べられて当院へご相談いただきました。 1回目の幹細胞注射を打つ前は、壁を使わないと歩けませんでしたが、注射を打つと普通に歩けるようになったとお喜びのご様子です。 2回目の注射後は関節がスムーズに動くようになり、1日1万歩ほど歩いてしまうとの事で、医師から制止されるほどの状態に改善しています。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 症例②治療後2週間で症状の改善が見られたケース https://www.youtube.com/watch?v=4OElrvzj3O8 来院時には左右の股関節に痛みがあり、階段の昇り降りも苦労されていましたが、治療後2週間で症状の改善が見られた患者さまです。 治療方法は手術しかないと判断される状態でしたが、どうしても手術は避けたく、手術しないで治療できる再生医療を知り、当院にご来院されました。 1回目の幹細胞注射のあと、2週間後には支えなしで階段の昇り降りができるようになり、変形性股関節症を発症する前とほぼ同じ生活ができるまでに症状が改善しています。 ※効果には個人差があります。治療の効果を保証するものではありません。 変形性股関節症が治った症例もある再生医療とは 変形性股関節症の新しい治療方法として注目されているのが、手術せずに治療できる再生医療です。 再生医療では、一度傷ついてしまい元に戻らない軟骨に対し、幹細胞を活用して損傷した軟骨の修復・再生を促します。 治療には患者さまから採取・培養した幹細胞を用いるため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用リスクが少ない点が魅力の一つです。 また、入院や手術をせずに治療ができるため、体への負担が軽減される点も再生医療の強みです。 通院で治療ができるため、生活の質を保てることも大きなメリットといえるでしょう。 変形性股関節症に対する当院の再生医療について 変形性股関節症の治療における、当院の再生医療について以下の内容をご紹介します。 当院の特徴 費用 治療の流れ 治療を検討されている方は、参考にしてください。 当院の特徴 再生医療による治療を行う場合、より治療成績を高めるためにも治療の精度や技術が重要です。 当院リペアセルクリニックでは、主に以下の特徴があります。 当院独自の関節内ピンポイント注射 独自の培養技術で幹細胞の生存率が高い 変形性股関節症の再生医療では、股関節内で軟骨が損傷している部位に幹細胞を注入しますが、股関節は隙間がせまく、高い技術が必要です。 当院ではエコーやレントゲンで損傷部位を特定し、特殊な注射針を使用してピンポイントで幹細胞を届けます。 ダイレクトに注入できる当院ならではの技術で、患部へのダイレクトな注入を実現しています。 また、独自の培養技術によって冷凍せずに培養することで、生存率や活動率が高い幹細胞を投与できます。 再生医療による変形性股関節症を検討したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。 費用 当院リペアセルクリニックでは、変形性股関節症をはじめとする関節疾患に対する幹細胞治療の費用は、以下の通りです。 1回の治療での肝細胞投与数 価格(税込) 2,500万個 1,320,000円 5,000万個 1,540,000円 1億個 1,980,000円 上記の価格には、以下の費用が全て含まれています。 幹細胞を採取する費用 採取した幹細胞を培養する費用 培養した幹細胞を投与する費用 ※採血にて肝炎の疑いがある方のみ、追加で費用が発生する場合があります。 また、初回カウンセリングで3,300円(税込)の初診料をいただいております。 疾患や進行度によって治療回数が異なるため、実際にいくらかかるか気になる方は、ぜひお問い合わせください。 治療の流れ 当院リペアセルクリニックのご相談から治療までの流れをご紹介します。 ご来院のご予約 当院は完全予約制のため予約が必要です。電話またはメールで予約を入れてください。 専門医によるカウンセリング 問診票をご記入いただき、痛み症状に合わせた治療方法のご説明をさせていただきます。 MRI画像をお持ちの場合はカウンセリングの際にご持参いただき、お持ちでない場合は近隣の連携医療機関で撮影いただきます。 治療法のご提案 MRI画像をもとに治療方法の提案、治療にかかる期間や費用などをご説明いたします。 治療開始 再生医療での治療がスタートすると、血液検査を行った後に、局所麻酔を使用して脂肪細胞を採取します。 治療後は経過観察 幹細胞の投与後すぐに効果が見られるものではなく、数日から数週間かかるため、経過観察が必要です。 再生医療による治療では、大きな手術や入院は必要ありません。 効果がみられるまで数日から数週間かかるため、治療後に少しでもご不安がある場合は、治療後でもお気軽にご相談いただけます。 変形性股関節症が治った症例に関するよくある質問 変形性股関節症の症例に関するよくある質問を紹介します。 変形性股関節症を手術しないで治す方法は? 股関節のすり減った軟骨は再生できる? 変形性股関節症でやってはいけないことは? 変形性股関節症の治療法を検討するためにも、少しの疑問や不安も解消しておきましょう。 変形性股関節症を手術しないで治す方法は? 当院では変形性股関節症を手術しないで治療する方法として再生医療による幹細胞治療をご提供しています。 変形性股関節症の従来の治療方法は、保存療法と手術療法の2種類となり、保存療法で症状が改善しない場合は手術療法が適応されるケースがほとんどでした。 しかし、近年では手術せずに治療できる可能性がある再生医療が注目されています。 以下の記事では、変形性股関節症に対する再生医療について詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。 股関節のすり減った軟骨は再生できる? 股関節のすり減った軟骨は、先端医療である再生医療によって再生できる可能性があります。 再生医療では、さまざまな組織・細胞に変化する幹細胞を活用し、すり減った軟骨の修復・再生を促します。 従来の治療では、人工股関節置換などの手術が一般的でしたが、近年では治療の選択肢が広がってきています。 変形性股関節症でやってはいけないことは? 変形性股関節症でやってはいけないことは、以下のような股関節に負担をかけることです。 重いものを持ち運ぶ 激しい運動 急激な体重増加・肥満 無理な姿勢を続ける 足に合わない靴を履く 長さが合わない杖を使う 重いものを持ち運んだり、激しい運動をしたりする以外にも股関節の負担になる動作が多くあります。 とくに、体重の急激な増加や肥満は、体の重さを支える股関節に負担がかかるため、体重のコントロールを怠ってはいけません。 無理な姿勢を続けることも、股関節に負担をかけるので控えましょう。 また、足に合う靴を選ぶことも大切で、サイズを合わせる際には、長さだけでなく幅にも注意が必要です。 変形性股関節症で歩行が困難な方は杖を使用しますが、杖の長さが合っていないと股関節に負担をかけてしまうので、体格に合わせて見直しましょう。 以下の記事では、変形性股関節症でやってはいけないことについて、詳しく解説しています。 変形性股関節症が治った症例あり!再生医療による治療を検討しよう 変形性股関節症における手術以外の治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療は、すり減った軟骨の修復・再生が期待できる治療法で、発症前のように歩けるようになった症例もあります。 当院における変形性股関節症に対する症例はこちらでも紹介していますので、ぜひご覧ください。 従来の治療では、変形性股関節症が進行してしまうと手術による人工股関節術が一般的でした。 しかし、近年の治療では手術せずにすり減った股関節軟骨の症状改善が期待できる再生医療が注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性股関節症に対する再生医療に関する情報を公開しているので、体への負担が少ない治療を探している方は、ぜひご参考ください。
2020.06.02 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝を何かにぶつけたりしたわけでもないのに膝が腫れてきて、その腫れが引かないという状況になると、「今後どうなるのだろう」「どのように対処すればいいのだろう」と不安になると思います。 今回は、膝の腫れが引かない原因について、また、対処方法について紹介します。 膝の腫れが引かない主な原因 転倒したり、何かにぶつかったりしたというように思い当たるようなことがなく、膝が腫れてきて、膝の腫れが引かないという場合の原因で多いのが以下の3つです。 変形性膝関節症 膝の軟骨の擦り減りによって、骨と骨がぶつかり合うことで炎症が起きて膝に痛みや腫れが生じます。遺伝や加齢のほか、姿勢や肥満などが原因につながると言われています。 リウマチ 自己免疫疾患の一つで、免疫システムが間違って自分の細胞を攻撃することで、関節を覆っている滑膜に炎症が起きてこわばり、痛み、腫れなどが生じます。関節リウマチの症状は手のこわばりがよく知られていますが、膝関節の腫れも症状の一つです。 痛風・偽痛風 痛風は溜まった尿酸が結晶化することで炎症を引き起こすもので、激しい痛みや腫れが生じます。足の親指の付け根やくるぶしの他にも膝が腫れるケースもあります。同じような症状で、ピロリン酸カルシウムが結晶化するのが原因の偽痛風というものもあります。 膝の腫れが引かないときの対処方法 膝の腫れが引かない場合、膝に熱をもっていたら冷やすのが効果的です。氷枕やアイスノンを使用したり、タオルを水に濡らしたりして患部を20分から30分くらい冷やすというのを1日2、3回おこないましょう。 症状が軽度であれば患部を冷やしていると2、3日くらいで腫れが引いてくるでしょう。 また、普段の生活で、できるだけ膝に負担がかからないようにすることが大切です。体重が増えるとそれだけ膝にかかる負担が大きくなるので、肥満の人は減量することで膝への負担を軽減することができます。 また、立ち仕事など長時間立っていることが多い人は、短時間でもいいのでこまめに休憩をとるようにしましょう。 膝の腫れが引かない時は早めに医療機関を受診が正解 膝が腫れたので患部を冷やして安静にしていたけど膝の腫れが引かないといときは、できるだけ早めに医療機関を受診するのがおすすめです。 医療機関を受診する際には、いつごろから腫れたのか、普段の生活で膝に負担がかかるようなことをしているかなど、できるだけ多くの情報を伝えることができるようにまとめておくと正確な診断を得ることができるので、おすすめです。 まとめ・膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝の腫れが引かない原因や治療方法について紹介しました。 膝は骨や関節、靭帯、腱などの構造が不安定な部位であるため、普段の姿勢などちょっとしたことが原因で膝へ負担がかかり、炎症が起きて腫れや痛みが生じやすい部位になります。 膝の腫れや痛みなどの治療を受けても改善されず、手術しかないのだろうかと思っている人は再生医療という治療方法もあります。治療法の選択肢として、再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください 半月板損傷かも?そんな場合に症状をチェックする方法 変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由
2020.06.01 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
踏み台昇降をすることで膝を痛めた経験はありませんか。 踏み台昇降はダイエットやリハビリなどで行う動きですが、膝を痛めてしまうと運動の継続が困難になります。 本記事では、踏み台昇降で膝を痛めない方法をご紹介します。膝を痛めない方法を確認し、安全にダイエットや運動をしましょう。 この記事を読むとわかること 踏み台昇降で膝を痛めない方法 踏み台昇降で膝を痛めた場合の対処法 踏み台昇降で膝を痛めない方法!ストレッチと正しい姿勢 踏み台昇降で膝を痛めない方法として、下記の2つを紹介します。 事前にストレッチをして筋肉をほぐす 正しい姿勢で昇降する 階段や踏み台昇降は、骨盤周辺の大きな筋肉を同時に鍛えられる運動で股関節の強化に効果的です。 踏み台昇降は効果が大きい反面、誤った方法で行うと負荷も大きくなってしまいます。 筋力トレーニングは週3回以上行うのが望ましいとされていますが、無理のない頻度で継続しましょう。 事前にストレッチして筋肉をほぐす 踏み台昇降で膝を痛めない方法の1つに、事前のストレッチがあります。 運動を始める前にストレッチを行い筋肉をほぐしておくと、身体を動かしやすくなります。 ストレッチは、身体をゆっくりと無理のない程度に伸ばすのがポイントです。踏み台昇降を行う前は、足首や膝、ふくらはぎを中心にストレッチを行うと十分な効果を得やすくなります。 正しい姿勢で昇降する 踏み台昇降で膝を痛めないために、以下のポイントを意識し正しい姿勢で運動を行ってください。 背筋をまっすぐに伸ばす 腕を大きく振りながら昇降する 膝はつま先より前に出ないようにする 内股、ガニ股にならないように行う 正しい姿勢で踏み台昇降ができるようになったら、徐々に負荷をかけていくのがおすすめです。使用する踏み台の高さを変え、自身に合った強度で運動を行いましょう。 やりすぎ注意!踏み台昇降が膝にかける負担 踏み台昇降はダイエットやリハビリに効果がありますが、やりすぎると膝に大きな負担がかかるため注意が必要です。 踏み台昇降は、股関節や膝関節などの下半身を大きく動かす運動です。運動の頻度を急に増やしたり、自分に合っていない強度で昇降したりすると、関節や筋肉に大きな負担がかかります。 踏み台昇降をやりすぎて、膝を壊してしまっては運動の継続が困難になります。無理せず続けられる範囲で運動強度や頻度を考慮し、実施計画を立てましょう。 踏み台昇降で膝を痛めてしまったら? 踏み台昇降で膝を痛めてしまったら、以下の2つを実施し早期回復を目指すのが大切です。 アイシングをして休息をとる たんぱく質を摂ってしっかり睡眠をとる 膝を痛めてしまった際の対処法を確認し、万が一けがをした場合に早急に対処できるようにしましょう。 アイシングをして休息をとる 踏み台昇降で膝を痛めたときは、アイシングをして休息をとるのがポイントです。アイシングとは、患部を冷やす方法です。 膝に少しでも違和感を覚えたらすぐに運動をやめ、氷のうや保冷剤で患部を冷やしましょう。 直接肌に氷を当てると凍傷の危険があるため、タオルなどで包んでから患部に当てるなど対策してから、15分〜20分程度を目安にして冷やして下さい。 たんぱく質を摂ってしっかりと睡眠をとる 踏み台昇降で膝を痛めた際は、たんぱく質を摂ってしっかりと睡眠をとることが大切です。 たんぱく質は、筋肉や骨を作る栄養素で運動後の摂取が効果的といわれています。 膝を痛めた場合に限らず、運動後はたんぱく質を意識した食事を取るのがおすすめです。 たんぱく質は運動によって分解されますが、健康的な食事や十分な睡眠で合成スピードを高められます。 踏み台昇降でひざを痛めない方法まとめ 踏み台昇降は、踏み台の高さや足を下ろす順番を守り、正しい手順で行うと膝・股関節周りの筋肉を効果的に強化できます。 ダイエットやリハビリにも推奨される運動ですが、誤った方法で行うと膝に負担がかかるため注意が必要です。 膝や筋肉の状態に合わせて無理のない範囲で継続すると、痛みの予防や改善につながります。 万が一、踏み台昇降で膝の痛みがひどくなったり、自力でのトレーニングが難しいと感じた場合は、膝の再生医療を検討するのも一つの方法です。 膝の再生医療では、自分の細胞を使って軟骨を修復するため、手術のような大きな負担をかけずに治療が可能です。 ダイエットや運動を行う際は、体に合った方法で無理なく継続していきましょう。
2020.05.31 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝が突然動かなる状態を「ロッキング」といいます。 膝が突然動かなくなるのはなぜか不安に思う方も多いのではないでしょうか。 この記事では膝のロッキングとはどのような状態か、原因や治す方法について解説します。 早期に治療を始めることが大切なので、膝に痛みを感じたときには病院で診察してもらいましょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、ロッキングの原因となる膝関節疾患を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を公開中です。 「膝の痛みをなんとかしたい」「治したいけど手術したくない」という方は、ぜひご参考ください。 また、以下のページでも、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 膝に起こるロッキングとは|初期症状はある? 膝が突然動かなくなるロッキングとはどのような状態なのか、以下の項目について解説していきます。 ロッキングとは ロッキングの初期症状・前兆 事前に異変を察知できるような初期症状や前兆が見られるのかについて詳しく解説します。 ロッキングとは ロッキングとは、突然膝が動かなくなり、激しい痛みが現れる症状のことです。 まるでロックされたかのように、急に起こることが特徴的です。 ロッキングが起こる原因は、関節の隙間へ、膝関節内にある骨や軟骨、半月板組織などの浮遊した物質が挟まるためです。 浮遊物が挟まるのは、なんらかの拍子で起こることもあれば、膝関節の疾患が原因のケースもあります。 ロッキングの初期症状・前兆 膝のロッキングが起こる前には、以下のような初期症状・前兆とされる症状が見られることがあります。 膝に引っかかるような痛みがある 膝に力が入らない 膝が抜けるような感覚がある 膝関節に腫れや膨らみがある 膝を強く打った後の痛みが長引く 以下のような症状が出た際には、ロッキングが起こるサインである可能性があり、注意が必要です。 以下の記事では、ロッキングの前によく起こるキャッチングについて詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。 膝にロッキングが起こる原因となる疾患 膝にロッキングが起こる原因となる主に疾患を3つ紹介します。 半月板損傷 変形性膝関節症 離断性骨軟骨炎 それぞれの疾患について、詳しく見ていきましょう。 半月板損傷 半月板損傷とは、外部からの衝撃や加齢により半月板に亀裂や断裂が入る状態のことで、ロッキングが起こりやすい疾患の一つです。 損傷した半月板が関節の隙間に挟まったときに、膝のロッキングが起こります。 また、半月板には膝関節にかかる衝撃を緩和するクッションのような役割がありますが、損傷すると膝をスムーズに動かせなくなります。 以下の記事では、半月板損傷を放置した場合のリスクについて詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。 変形性膝関節症 ロッキングが起きる疾患の一つとして、膝関節の軟骨がすり減ってしまう変形性膝関節症が挙げられます。 すり減って欠けた軟骨や損傷した半月板が膝関節の隙間に挟まることでロッキングが起こる場合があります。 変形性膝関節症の痛みの特徴として、歩きはじめや動きはじめに痛みを感じ、次第に慢性的な痛みへと変化していきます。 症状が進行してしまうと、膝関節の変形や骨の損傷が見られる状態となります。 離断性骨軟骨炎 離断性骨軟骨炎は、外部からの強い衝撃によって軟骨が剥がれる疾病です。 膝をスムーズに動かすには、軟骨の存在が大きく関係しています。 軟骨が剥がれ落ちると膝の動きに問題が起こるだけでなく、剥がれた軟骨が関節の隙間に挟まれば、ロッキングが起こるのです。 スポーツなどで同じ動作を繰り返すことも、軟骨が剥がれる原因の一つとされ、10代の男性に多く見られます。 膝のロッキングを自分で治す方法(解除方法)はある? 膝のロッキングを自分で治す方法などネットや動画で紹介されているケースもありますが、自分で対処することは控えた方が良いです。 不用意に自分で解除しようとすると、治るどころか症状が悪化する原因になる可能性があります。 何度もロッキングが起きている場合には、局部麻酔を行った上で膝を動かして関節に挟まったものを外して治るケースがあります。 しかし、ロッキングの原因となる疾患が治るわけではないため、以下のような治療が行われます。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法は手術を伴わない「薬物療法」や「運動療法」によって、痛みの緩和や症状の進行を遅らせることが目的となります。 そのため、原因を根本的に治療するには手術によって、損傷した部位を治療する必要があります。 しかし、近年の治療では、手術をしないで膝の疾患を根本的に治す治療として、再生医療が注目されています。 再生医療は、人間の持つ再生力を活かし、損傷した膝関節の修復・再生を促すことで疾患の根本的な改善が期待できる治療法です。 膝のロッキングに関するよくある質問 膝のロッキングについてよくある質問を紹介します。 ロッキングはすぐに治る? ロッキングを繰り返すときの予防法は? 上記のような疑問をお持ちの方や、ロッキングが起きて不安に思われている方は参考にしてみてください。 ロッキングはすぐに治る? 残念ながら、ロッキングはすぐに治るとは限りません。 膝を曲げられなかったり、伸ばせなかったりする状態が、何日間か続く可能性があります。 また、すぐに治った場合でも短期間での再発や、ロッキングが繰り返し何度も起こることがあります。 ロッキングを根本的に治すには、原因となる「半月板損傷」「変形性膝関節症」を治療しましょう。 ロッキングを繰り返すときの予防法は? 膝のロッキングが何度も起こる場合の予防方法は、以下の通りです。 膝関節を安定させるために、膝周辺のストレッチや筋力トレーニングなどの適度な運動が大切です。 また、日常生活スポーツを楽しむ際には、膝にできるだけ負担がかからないように気をつけましょう。 しかし、何度もロッキングを繰り返してしまうときは、膝関節の疾患が進行してしまう前に医療機関の受診をおすすめします。 膝のロッキングを治すには原因となる疾患の特定・治療が重要 膝が突然動かなくなる「ロッキング」は、さまざまな疾病が原因となるケースが多いです。 突然の痛みに襲われ、一体何が起きたのかと焦ってしまうかもしれませんが、早めに医療機関を受診することが推奨されます。 ロッキングが起こるということは、膝関節が大きくダメージを受けていて、症状が進んでいる可能性があります。 そのため、ロッキング症状を治す方法よりも、ロッキングの原因となる疾患を治療することが重要です。 近年の治療では、手術せずに膝関節を治療ができる可能性がある再生医療が注目されています。 再生医療の治療を検討したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2020.05.30







