-
- 腰
- 再生治療
多くの看護師が悩む、椎間板ヘルニア。 長時間の立ち仕事や中腰での作業、移乗動作など、日常的な業務が腰に大きな負担をかけていることが原因です。 しかし適切な対策を行えば、椎間板ヘルニアの発症後も仕事を続けることは可能です。 この記事では、看護師が椎間板ヘルニアを発症しやすい理由や椎間板ヘルニアの予防策と改善策を解説します。 椎間板ヘルニアの予防方法・改善方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。 リペアセルクリニックの公式LINEでは、椎間板ヘルニアの改善が期待できる再生医療の症例を公開中です。 看護師で椎間板ヘルニアに悩まされている方は、ぜひ再生医療の詳細をご確認ください。 なぜ看護師は椎間板ヘルニアを発症しやすいのか? 看護師が椎間板ヘルニアを発症しやすい理由を、以下に分けて解説します。 立ち仕事・中腰・移乗動作が腰に大きな負担をかける理由 医療現場における姿勢のクセと職業病の関係 これらのリスクを理解することは、予防と対策を講じる第一歩です。 日々の業務を見直すきっかけとして、ぜひ参考にしてください。 立ち仕事・中腰・移乗動作が腰に大きな負担をかける理由 看護師は患者さんのケアにおいて、長時間の立ち仕事、前かがみでの体勢、そして患者さんの移乗など、腰に大きな負担がかかる動作を日常的に行います。 特に、中腰の姿勢は腰椎への圧力を増大させ、椎間板にかかる負荷が大きくなります。 また、患者さんの体格や状態によっては、予測不能な動きに対応しながら介助する必要があり、不自然な体勢での作業を強いられることも少なくありません。 さらに、不規則な勤務時間や夜勤によって十分な休息が取れないこと、慢性的な疲労、運動不足なども、体幹の筋力低下を招き、腰への負担を増加させる要因となります。 これらの複合的な要因が、椎間板ヘルニアを発症しやすい環境を作り出していると考えられます。 医療現場における姿勢のクセと職業病の関係 医療従事者は患者さんのケアや処置において、特定の姿勢を長時間維持することが多く、これが職業病の原因となることがあります。 特に看護師は患者さんの体を支えたり、移乗させたりすることが多いです。 この時腰をかがめたまま持ち上げると、腰に集中して負担がかかり、腰痛や椎間板ヘルニアに繋がります。 また点滴の準備やカルテの記入で、長時間前かがみの姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が凝り固まり、肩こりや腱鞘炎といった症状が現れることもあります。 今すぐできる!看護師向け椎間板ヘルニアの予防法 看護師向けの椎間板ヘルニアの予防法は、以下の通りです。 正しい姿勢と動作の工夫 腰のサポート ストレッチと体幹トレーニング 患者さんの移乗や介助時は、腰をかがめるのではなく、膝をしっかり曲げて重心を落とし、体全体を使って持ち上げるように意識してください。 中腰での作業を避け、可能な限り低い姿勢での作業はしゃがむ、あるいは片膝をつくなどの工夫を取り入れることが重要です。 また業務中に腰への負担を感じる際は、適度な締め付け感のあるコルセットや腰痛ベルトで腰部を安定させるのも効果的です。 靴はクッション性が高く、足裏全体を支えるものを選び、足元からの衝撃を和らげることで、腰への負担を軽減できます。 さらに休憩時間や就寝前に腰や股関節周辺のストレッチで筋肉の柔軟性を保ち、プランクなどの体幹を鍛えるエクササイズを継続することで、腰を支えるインナーマッスルが強化されます。 これらの予防策を日常的に取り入れることで、椎間板ヘルニアのリスクの低減が期待できます。 椎間板ヘルニアを発症した看護師ができる改善策 椎間板ヘルニアを発症した看護師ができる改善策は、以下の通りです。 ストレッチ 体幹トレーニング 椎間板ヘルニアのリハビリは、痛みの程度や症状によって異なりますが、一般的には腰に負担をかけずに、体幹や下半身の筋肉を強化していくことが大切です。 具体的には、以下の腰に負担をかけないストレッチや、体幹体幹を安定させるための体幹トレーニングがおすすめです。 ストレッチ・トレーニング方法 具体的な内容 仰向けで両ひざを抱え込む ①仰向けに寝て、両膝を胸にゆっくり引き寄せ、両手で抱え込む ②腰の伸びを感じながら20〜30秒キープ 腰をひねる ①仰向けに寝て両膝を立て、両腕を広げる ②膝を揃えたままゆっくりと左右どちらかに倒し、顔は反対側を向く ③腰の側面が伸びるのを感じながら20〜30秒キープ ④反対側も同様に行う プランク ①うつ伏せで肘とつま先で体を支え、頭からかかとまでが一直線になるようにキープ ②お腹が落ちたりお尻が上がりすぎたりしないよう注意し、30秒〜1分程度キープ バードドッグ ①四つん這いの姿勢になり、手は肩の真下、膝は股関節の真下に置く ②お腹を軽く引き締め、ゆっくりと右腕と左足を同時に床と平行に伸ばす ③体がぐらつかないように安定させ、数秒キープしたらゆっくりと戻す ④反対側も同様に行う ヒップリフト ①仰向けに寝て膝を立て、足は肩幅に開く ②お腹を軽く引き締めながら、お尻をゆっくりと持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにする ③お尻の筋肉を意識し、数秒キープしゆっくりと元の位置に戻す ただし自己判断で行わず、必ず医師や理学療法士の指導のもとで行ってください。 職場では患者さんの移乗動作を工夫する、腰痛ベルトを適切に活用する、ベッドの高さを調整するなど、腰への負担を軽減する対策を徹底しましょう。 また必要に応じて業務内容の見直しや一時的な負担軽減を相談し、治療に専念できる期間を設けることも重要です。 これらの対策を行うことで、症状の改善と仕事の両立を目指すことができます。 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法は、以下の通りです。 治療方法 内容 保存療法 ・コルセットを装着して安静にする 薬物療法 ・鎮痛剤や筋弛緩薬を内服する 理学療法 ・ストレットや筋力トレーニングなどのリハビリをする 注射療法 ・痛みが強い場合に神経ブロック注射を打つ 手術療法 ・神経を圧迫している椎間板のヘルニア部分を摘出する 椎間板ヘルニアを発症した際の治療方法は、主に「保存療法」と「手術療法」に分けられます。 椎間板ヘルニアの治療法は、保存療法で痛みの緩和を目指し、改善が見られない場合は手術を検討するのが一般的です。 しかし、手術は身体への負担や長期のリハビリが必要となるリスクも伴います。 そこで、新しい選択肢として注目されているのが再生医療です。 リペアセルクリニックで採用している幹細胞を用いた再生医療は、手術をせずに自身の細胞の力で損傷した椎間板の修復を目指す治療法です。 この治療は従来の保存療法では効果がなかった方や、手術に抵抗がある方にとって新たな希望となる可能性があります。 ご自身の症状や治療への希望に合わせて、再生医療という選択肢を一度検討してみませんか。 再生医療の詳細について知りたい方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。 椎間板ヘルニアを発症しても工夫をすれば向き合いながら働ける 椎間板ヘルニアを発症しても、看護師の仕事を辞める必要はありません。 適切な工夫と対策を講じることで、症状と向き合いながら働き続けることは十分に可能です。 正しい姿勢と腰のサポートが予防になる ストレッチと体幹トレーニングは予防・改善に繋がる 身体の負担が少ない椎間板ヘルニアの治療方法は再生医療 予防方法や改善方法を日々の業務に活かすことで、椎間板ヘルニアの悪化を防ぎ、仕事との両立が可能になります。 また再生医療は、手術に抵抗がある方にとって、身体への負担が少ない新しい選択肢です。 リペアセルクリニックでは、日帰り可能で再生医療を用いた根本的な治療を行っています。 身体に負担の少ない再生医療を希望される方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2019.11.21 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷の手術後のギプスは必要かどうか気になる方も多いかと思いますが、ギプス固定期間は約1カ月です。 手術後にギプスで固定して日常生活を送る際には、注意点もあります。 この記事では、TFCC損傷の手術後のギプス固定期間や注意点などを紹介していきますので、参考にしてください。 TFCC損傷の手術後のギプス固定期間は約1カ月 TFCC損傷の手術後のギプス固定は前腕から手まで約1カ月が目安です。 ギプスが取れた後は手関節装具をつけて、さらに2〜3カ月間は固定する必要があります。 この期間中は重労働や運動は禁止となりますが、ギプスをしている間でも手の指は動かせるため、指先を使うデスクワークなどは1カ月以内を目安に可能となります。 ギプス固定中の注意点 TFCC損傷の手術後のギプス固定中にはいくつか注意点があります。 血行不良 強い痛み 患部は心臓より高い位置 ギプスから出ている指の色が赤黒い、蒼白などは血行不良の可能性があるため、手術を行った病院ですぐに受診してください。 また、痛み止めを飲んでも痛みが続く場合も、血行不良同様、病院での受診が必要です。 日常生活や寝るときなど、ギプスを固定している間は心臓より高い位置に上げておく必要があります。枕を置くことや、椅子の肘掛けに手を置くなど、工夫しましょう。 TFCC損傷手術後のリハビリ内容|ギプスが外れるまで TFCC損傷手術後、ギプスが外れるまでのリハビリ内容は、固定されていない指や肩を動かす必要があります。 TFCC損傷の手術直後は、肘上から手首までギプスで固定し安静にする必要があるため、動かせる指や肩のリハビリが欠かせません。 手術後約1カ月後にギプスを外してからは、手首の可動域を広げる訓練を行い、他動運動や筋力運動などでリハビリを始めます。 TFCC損傷の手術に関してよくある質問 TFCC損傷の手術に関してよくある質問をまとめています。 TFCC損傷の手術後はどのくらいで仕事に復帰できる? TFCC損傷の手術後の入院期間はどのくらい? TFCC損傷の手術費用の目安は? 仕事へ復帰できるまでの期間や入院期間、手術にかかる費用などの質問が多くあるので、参考にしてください。 TFCC損傷の手術後はどのくらいで仕事に復帰できる? TFCC損傷の手術後、どのくらいで仕事に復帰できるかは、指先だけでできるデスクワークなどは2〜3週間程度です。 ただし、骨がしっかり固定されるまでの2カ月〜半年は運動ができないため、重いものを運ぶ重労働などは避ける必要があります。 仕事への復帰までは、焦らずにリハビリを行うことが重要ですので、医師の指示のもと仕事に復帰するようにしましょう。 TFCC損傷の手術後の入院期間はどのくらい? TFCC損傷の手術後の入院期間は、手術の種類や手術後の状態によっても異なりますが、一般的には3〜4日です。 手術後は適度な安静を保ちつつ、医師の指導のもと手術後の経過や指先のリハビリなどを行うため、3~4日の入院が必要となります。 TFCC損傷の手術費用の目安は? TFCC損傷の手術費用の目安は、手術の種類や病院、保険適用の状況によって変わる場合がありますが、保険適用の3割負担で20〜25万円です。 総合病院や大学病院などは設備が整っているため、高くなる傾向がありますが、個人のクリニックなどでは比較的費用を抑えられる場合があります。 手術を検討している方は、事前に受診する医療機関の費用を調べておいてください。 【まとめ】TFCC損傷の手術後のギプス固定期間は約1カ月!注意点を守って早期回復を目指そう TFCC損傷の手術後のギプス固定は約1カ月必要です。 ギプスを固定している間は安静にして、固定されていない指や肩などは積極的に動かしましょう。 ただし、ギプスによる血行不良に注意し、患部を心臓より高い位置に上げるなど、注意点を守りながら早期回復を目指すことが重要です。 また、早期の仕事復帰を目指す方には再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳細あh、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。
2019.11.20 -
- 腰
- 再生治療
坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも腰から足にかけての痛みやしびれを引き起こすため、混同されやすい疾患です。 坐骨神経痛は症状の名前であり、その原因となる疾患のひとつが腰椎椎間板ヘルニアとなっているため、定義そのものが異なります。 しかし「腰から足にかけて痛みやしびれがある」「坐骨神経痛と言われたけど、ヘルニアとは違うの?」といった、疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか? 本記事では、坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いを解説します。 また、坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアに効果的な治療法・再生医療についても紹介します。治療にお悩みの方は治療法を検討する際の参考にしてください。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違い【見分け方を紹介】 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの主な違いは、以下の通りです。 坐骨神経痛 椎間板が飛び出して、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす症状名 腰椎椎間板ヘルニア 腰からお尻、足にかけてしびれや痛みが現れる病名 坐骨神経痛は神経の圧迫による「症状名」、腰椎椎間板ヘルニアはその原因となる「病名」になります。 つまり、ヘルニアによって神経が圧迫されることで、坐骨神経痛が生じるのです。 定義が異なるため正しく理解しておきましょう。 頸椎・腰椎椎間板ヘルニアの症状については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 坐骨神経痛の原因となる代表的な疾患 坐骨神経痛の原因になる代表的な疾患は、主に以下の3つです。 腰椎椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 3つの疾患について、症状などを詳しく紹介します。 腰椎椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニアの症状は主に3つあります。 腰からお尻、太ももから足先までのしびれ・痛み 下肢に力が入りにくい 重い物を持った際の腰の痛み 腰椎椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にある椎間板が外にはみ出し、神経を圧迫してしまう疾患です。椎間板はクッションの役割を担っていますが、長年の負荷によって外側に飛び出てしまうケースがあります。 患者さまの年齢層は20代~50代と幅広く、加齢以外にも頻繁に重い物を持つ方や、同じ姿勢を長時間続ける方が発症しやすいと言われています。 脊柱管狭窄症 脊柱管狭窄症の症状は、主に3つです。 歩行時の足のしびれ・痛み 前かがみで楽になり、立っているときや歩行時に症状が悪化する 足の脱力感・冷感・感覚異常 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)とは、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで痛みやしびれが起こる疾患です。 症状が進行すると歩行が困難になる、排尿に障害が出る場合があります。 腰椎すべり症 腰椎すべり症は、腰椎(腰の背骨)が本来あるべき位置から前方や後方にずれてしまう疾患です。 このズレによって脊柱管や神経根が圧迫されると、以下のような症状が現れることがあります。 お尻から太もも・足にかけての痛みやしびれ 長時間立っていると悪化するが、前かがみになると症状が軽減される 坐骨神経痛と同様に、腰椎すべり症でも神経が慢性的に圧迫されることで、痛みやしびれが片側の足に生じる可能性があります。 脊柱管狭窄症と腰椎すべり症は症状が似ているものの、発症の原因が異なります。 坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアの治療法 坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアには、主に5つの治療法が効果的です。 保存療法 薬物療法 ブロック療法 理学療法 手術療法 症状や個人の状況によって採用される治療法は異なります。 保存療法 腰椎椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛に悩まされている場合、一般的には最初は保存療法が選択されます。 安静にする コルセットなどを装着する スポーツや腰に負担がかかる動作を避け、症状が軽くなるまで安静にしましょう。 また、良い姿勢を維持して、腰への負担を軽減させるために、コルセットを装着するケースがあります。 保存療法は、痛みやしびれを改善させることを目的としています。 薬物療法 薬物治療とは、痛みやしびれなどのつらい症状を軽減するために医薬品を用いる保存的な治療法です。 安静にしていても痛みが続く場合、日常生活の質が低下するため、症状の早期改善を目的に薬物治療が選択されます。 消炎鎮痛剤 筋弛緩剤 神経障害性疼痛治療薬 ビタミンB12製剤 薬の効果を見ながら、医師が処方量を調整します。 薬物療法は痛みの改善が目的なので、他の治療法と併用して行われる場合が多いです。 ブロック療法 ブロック治療とは、坐骨神経の周辺に局所麻酔薬を注射し、神経の興奮を抑えて痛みや炎症を和らげる治療法のひとつです。 神経の圧迫や過敏な状態を一時的に遮断することで、痛みの緩和と血行促進を図るのが主な目的です。 継続的にブロック療法を受けることで効果の持続期間が長くなるとされています。 理学療法 理学療法は、運動機能の維持・回復を目的とした保存療法の一種で、患部に物理的な刺激を与えることで痛みの緩和や機能改善を図る治療法です。 理学療法においては、以下のような治療が行われます。 運動療法(筋力トレーニングやストレッチなど) 温熱療法(ホットパック、入浴による血流促進) 電気療法(低周波治療器による神経刺激) 光線療法(赤外線による患部の加熱) 坐骨神経痛のリハビリでは、痛みが落ち着いてきた段階で腰椎周辺の筋力を強化し、再発を防ぐための運動を開始するのが一般的です。 治療は医師や理学療法士の指導のもとで進められ、患者の状態や症状に応じて異なるトレーニングが行われます。 無理のない範囲で継続して取り組むことで、坐骨神経痛の改善や再発予防につながります。 手術療法 坐骨神経痛が保存療法で改善しない・症状が進行している場合は、以下のような外科手術が検討されます。 内視鏡下腰椎椎間板摘出術(MED) 小さな切開から内視鏡を挿入し、ヘルニアを直接視認して切除 経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術(PELD) 皮膚に極小の穴を開け、内視鏡を使ってヘルニアを摘出する手術 内視鏡下椎弓切除術(MEL) 椎弓や肥厚した靭帯を内視鏡下で除去し、神経の圧迫を軽減 レーザー治療(PLDD) 椎間板内をレーザーで照射し、一部分を蒸発させて縮ませることで神経の圧迫を弱める 手術は、患者さまの症状や年齢に応じて適切な方法が検討されます。 腰椎椎間板ヘルニアが治らない場合、再生医療も選択肢のひとつ 腰椎椎間板ヘルニアが治らない場合の治療法の選択肢として、再生医療もあります。 再生医療は患者さまの幹細胞を利用して腰椎椎間板ヘルニアの症状改善を図ります。患者さまご自身の幹細胞を利用するため、拒否反応のリスクが低いのが特徴です。 また、再生医療は幹細胞を注射や点滴で患部に投与するため、手術・入院を伴いません。 従来の治療法で効果が感じられなかった方、手術を避けたい方は、再生医療をご検討ください。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、症例や治療法を紹介していますので、再生医療について詳しく知りたい方はご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いについてのよくある質問 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いについて、患者さまからのよくある質問にお答えします。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治するまでの期間はどれくらいかかる? おしりが痛いのはヘルニアの症状? 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの痛みでそれぞれやってはいけないことは? 坐骨神経痛やヘルニアになってしまった場合にやってはいけないことなどを解説します。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治するまでの期間はそれぞれどれくらいかかる? 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアは、完治までの期間が異なります。完治するまで安静にし、医師の指示に従って治療を受けましょう。 症状の程度や年齢、生活習慣によって差がありますが、軽度の場合は1~2週間で自然に痛みが治まる場合もあります。 重度の場合は3カ月以上かかるケースもあるうえに、骨の変形などがあると症状が再発や慢性化の可能性もあるため、初期段階での治療開始が重要です。 多くは約3週間程度でヘルニアが吸収されてほぼ治ると言われていますが、症状の程度によっては1年以上かかる場合や手術が必要になるケースがあります。 症状が軽度でも、ヘルニアが飛び出た方向や大きさによって完治までの期間が異なる可能性があるので、治療期間については医師に相談してください。 おしりが痛いのはヘルニアの症状? おしりの痛みがヘルニアによるものかどうかは、症状や痛みの特徴によって判断できます。 おしりから足にかけてしびれや痛みが生じる場合は、腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。ほかにも、重い物を持ったときに痛みが生じるかどうか確認してください。 数日後にも痛みやしびれが残る、悪化する場合には、医療機関を受診して医師の治療を受けましょう。 坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの痛みでそれぞれやってはいけないこととは? 坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアの痛みがある間、やってはいけないことがあります。 坐骨神経痛 身体を冷やし過ぎない 重い物を持ち上げない 長時間座ったままにならない 過度なハムストリングスのストレッチを行わない 前かがみにならない 背骨を過度にねじらない やわらかすぎるマットレスは使用しない 太り過ぎない 腰椎椎間板ヘルニア 身体を温めないようにする 坐骨神経痛は、筋肉が固まるほか、神経を圧迫する可能性があるため、身体を冷やし過ぎないようにしましょう。 対して腰椎椎間板ヘルニアの痛みがある場合は、身体を温めると炎症が悪化して痛みが強くなるケースがあります。 【まとめ】坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアの違いを理解して早めの診断・治療 ヘルニアは多くの場合、保存療法で完治が期待できます。 症状が重いケースや保存療法の効果が見られないケースには、手術療法が検討されます。 腰椎椎間板ヘルニアのほか、脊柱管狭窄症や腰椎すべり症も坐骨神経痛の原因になるため、腰やおしり、足に痛みやしびれが生じた場合は医療機関を受診しましょう。 腰椎椎間板ヘルニアにお悩みの方は、再生医療の選択肢もあります。 再生医療の症例について知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.19 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷による手首の不安定感や痛みに対して、テーピングは関節のサポートや負担軽減に役立つ手段のひとつです。 しかし「TFCC損傷にテーピングがどんな効果があるのか」と、知りたい方もいるのではないでしょうか? 本記事では、TFCC損傷に対するテーピングの有効性を中心に、目的・貼り方・注意点・治療との使い分けまでをわかりやすく解説します。 正しい知識と使い方を身につけ、手首の負担を最小限に抑えながら、TFCC損傷からの回復を目指していきましょう。 TFCC損傷にテーピングは効果的|患部の固定や痛みの軽減が期待できる TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)に対して、テーピングは一定の効果が期待できます。 手首の安定性を高めて不要な動きを抑えることによって、以下のようなメリットが得られます。 固定によって関節の動きを制限/炎症や痛みを悪化させにくくする 日常生活や軽い運動中の痛みの軽減やストレスの緩和 手首の捻れや回旋動作など、再発につながる動きの予防 筋肉や腱の動きをサポートし、患部の負担を分散 TFCCは手首の小さな関節を構成する複雑な軟部組織のため、一度傷めると治りにくく、日常の動作でも負担がかかりやすくなります。 ただし、テーピングはあくまで補助的な対処法なので、根本的な治療にはなりません。 炎症や痛みが強い場合や、動かすたびに違和感がある場合は、整形外科での診断や画像検査(MRIなど)を受けることが重要です。 TFCC損傷の痛みがあるけど病院に行くべきか迷われている方は、判断基準となる症状や放置するリスクを以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください。 サポーターとの違い テーピングとサポーターは、どちらも手首の保護・安定を目的としていますが、以下のように機能や使い方に違いがあります。 項目 テーピング サポーター 固定力 自在に調整できる 比較的安定 フィット感 皮膚に密着して動きを制限しやすい ゆるめの装着感が多い 通気性・衛生面 通気性は低め、使い捨てが多い 洗濯できるものが多く、繰り返し使える コスト・準備の手間 毎回巻き直しが必要、消耗品 一度購入すれば使い回し可能 適している場面 スポーツや一時的な運動時のサポート 日常生活や長時間の保護・安静時 一時的な痛みの軽減やスポーツ時のサポートにはテーピングが有効です。 一方で日常的に長時間装着したい場合や、繰り返しの使用にはサポーターを検討しましょう。 たとえば、「運動時はテーピングで固定」「それ以外はサポーターで安静を保つ」といった使い分けが効果的です。 症状の程度や使用目的に応じて、医師や理学療法士に相談しながら選択するのもおすすめです。 TFCC損傷におけるテーピングの巻き方・貼り方 TFCC損傷に対するテーピングは、手首の回旋(ひねり)や側方への動きを制限し、痛みを軽減・再発を防ぐことを目的として行います。 用意するものは、以下の通りです。 伸縮性のあるテーピングテープ(5cm幅が目安) はさみ(テープカット用) 巻き方の手順としては、以下を参考にしてください。 手順 詳細 ①手首を自然な角度に保つ ・肘を曲げて前腕を机に置き、手のひらを軽く上に向ける(回外状態) ・痛みの少ない中間位で固定 ②テープ①:横巻きで手首を安定化させる ・テープを15~20cmにカットし、手首の中央から一周、やや引っ張りながら横方向に巻く ・親指の付け根と手の甲を避けるように注意 ③テープ②:Xのようにクロスさせる ・2本目のテープを20~25cmにカット ・手のひら側の小指下からスタートし、手首を斜めに横切りながら親指の付け根側(母指球)へと貼る ・反対方向にも行い、「X字」に交差させる ④テープ③:剥がれ防止 最後にもう一度、①と同様の横巻きを軽く重ね、テープ端の剥がれを防ぐ 貼るときのポイントとしては、テープを引っ張りすぎない・シワを作らないよう皮膚に密着させながら、手を動かしてみて、痛みが軽減していれば問題ありません。 運動前や仕事前の予防目的や、日常動作での不意な負荷を軽減したいときにおすすめです。 TFCC損傷でテーピングを貼る際の注意点 TFCC損傷にテーピングを貼る際の注意点としては、以下の通りです。 強く引っ張りすぎない 長時間の貼りっぱなしは避ける 痛みが増す・赤みが出る場合はすぐ中止 テーピングだけに頼りすぎない かぶれ・かゆみといった皮膚トラブルを防ぐためにも、テープは原則として1日ごとに張り替えるのが理想です。 汗をかいたままや就寝中の貼りっぱなしは避け、皮膚を清潔に保つようにしましょう。 またテーピングはあくまで補助的な対策であり、TFCC損傷を根本的に治すものではありません。 痛みが気になる方は、医療機関を受診し、専門的なリハビリを受けるようにしましょう。 【まとめ】TFCC損傷にテーピングは効果的!ただし痛みの改善には根本的な治療が大切 TFCC損傷に対して、テーピングは手首の安定性を高め、痛みやストレスを軽減する効果が期待できる有効な対処法です。 テーピングの効果を活かすには、以下のポイントに注目しましょう。 正しい巻き方・タイミングで使用する サポーターとの使い分けを行う 長時間の貼りっぱなしや皮膚トラブルに注意する TFCC損傷は放置すると関節の不安定感や慢性的な痛みにつながる可能性があるため、自己判断せず、整形外科など専門医に相談しましょう。 症状が長引いている方や、手術以外の方法を探している方には、再生医療(PRP療法・幹細胞治療)などの新しい選択肢もあります。 以下の公式LINEでも治療法の詳細についても解説していますので、ぜひ参考にしてTFCC損傷による手首の痛み改善を目指しましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.12 -
- 腰
- 再生治療
看護師という職種は日々のケアや患者対応において、中腰での処置や体位交換・移乗介助など、腰に大きな負担がかかる動作は避けられません。 そんな環境でヘルニアを発症した・慢性的な腰痛に悩まされているけど、でも仕事は続けたいという看護師の方も多いのではないでしょうか? 本記事では。、看護師がヘルニアを起こしてしまう要因や原因について解説しています。 「手術をしない選択肢も知っておきたい」「このまま働き続けたいけれど不安がある」という方は、ぜひ最後までご覧ください。 また慢性的な腰痛(ヘルニア)に悩んでいるけど、手術は避けたいという方は、再生医療も一つの選択肢になります。 治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからも確認できますので、ぜひ一度ご覧ください。 看護師がヘルニアを起こしてしまう要因 看護師がヘルニアを起こしてしまう要因として、以下のようなものがあります。 中腰・抱え上げ動作が多い 交代制勤務・疲労蓄積によるリスク 看護師は日々の業務のなかで、腰に大きな負担がかかる場面が非常に多い職種です。 ぜひ参考にして、日常の動作に注意しましょう。 また看護師の腰痛予防法については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 中腰・抱え上げ動作が多い 以下のような中腰姿勢や抱きかかえる動作は、看護業務を行う上で避けられません。 体位変換・移乗 入浴・排泄介助 これらの動作では、腰椎(背骨の腰部分)に強い圧力が加わりやすく、椎間板に慢性的な負荷がかかるため、ヘルニアの原因になります。 特に不意に力を入れる場面(患者の急な体重移動など)では、腰を痛めるリスクが高まります。 交代制勤務・疲労蓄積によるリスク 夜勤や長時間の交代勤務は、体を十分に休める時間が確保しづらく、筋肉の疲労を蓄積させやすくなります。 疲労がたまった状態で業務をこなすことで、姿勢の乱れや筋力のバランス崩壊が起こりやすくなり、腰に過度な負担がかかるのです。 さらに、睡眠不足やストレスにより筋肉が硬直しやすい状態になることで、ヘルニアの発症リスクがより高まります。 看護師の離職リスクを高める腰痛の主な疾患 看護師が腰痛を引き起こす主な疾患は、以下の通りです。 急性腰痛症(ぎっくり腰) 椎間板ヘルニア ストレス 急性腰痛症(ぎっくり腰) 急性腰痛症(ぎっくり腰)は、無理な姿勢をとったり、重いものを持ち上げたりした際に突然発症する激しい腰痛です。 看護師の業務では、ベッド上でのオムツ交換や体位変換、排泄介助、患者の移乗など、中腰や前かがみなどの負担の大きい姿勢を頻繁に取らざるを得ない場面が多くあります。 また、予期せぬ動きに対応する場面も多く、腰に強い負荷がかかることから、ぎっくり腰を起こすリスクが高い職種といえるでしょう。 こうした身体的負担の蓄積や、ふとした瞬間の無理な動作が引き金となって、突然腰痛が起こることも少なくありません。 椎間板ヘルニア 人間の背骨は、椎骨(ついこつ)という24個の骨が積み重なって構成されており、それぞれの椎骨の間には椎間板というクッションの役割を果たす軟骨組織が存在します。 この椎間板が加齢や外力によって飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす状態が、いわゆる椎間板ヘルニアです。 腰痛だけでなく、肩こり・腕や脚のしびれ・筋力の低下など多彩な症状が現れることもあり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。 看護師の業務では、腰に強い負担がかかる姿勢や動作が日常的に発生するため、椎間板に慢性的なダメージを与え、ヘルニアの発症リスクを高める要因となるのです。 看護師の腰痛(ヘルニア)を予防する方法 看護師の腰痛(ヘルニア)を予防する方法として、主に以下のようなものがあります。 サポーター/コルセットの使用 鎮痛薬(NSAIDsなど)や筋弛緩剤などによる薬物療法 保存療法で効果が不十分な場合や、明確な神経症状(しびれ・筋力低下)があるケースでは、椎間板の一部を除去する手術が検討されることもあります。 近年では、これら従来の治療法に加えて、「再生医療」への注目も高まっています。 患者自身の幹細胞などを用いて損傷した組織の修復を促す治療法で、軟骨や椎間板の機能回復を目指すものです。 「手術には抵抗がある」「長期的な改善を目指したい」といった方にとって、選択肢の一つとされています。 腰痛の原因や生活背景は人によって異なるため、自分に合った治療法を選ぶことが何より重要です。 医師と相談しながら、負担を軽減できる方法を見つけていきましょう。 ヘルニアに悩む看護師が仕事を続けるためには再生医療という選択肢も 看護師の業務では、以下のように腰に負担のかかる動作が日常的に多く、慢性的に腰へ大きなストレスがかかりやすい環境でぎっくり腰(急性腰痛症)や椎間板ヘルニアなどを発症するケースも少なくありません。 体位変換・移乗 入浴・排泄介助 腰痛が慢性化したり、悪化したりすると、仕事の継続が困難になり、離職につながるリスクもあります。 腰に違和感や痛みを覚えた際には、決して放置せず、早めに整形外科などの専門医を受診することが大切です。 これまで腰痛の治療は、痛み止め・物理療法などの保存療法や、重症例に対する外科的手術が主流でした。 しかし近年では、手術に代わる新たなアプローチとして患者自身の細胞(幹細胞など)を用いて、損傷した組織の修復を促す再生医療も期待されています。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療による腰痛(ヘルニア)治療の症例や具体的な治療法について詳しくご紹介しています。 「看護師の仕事は続けたいけれど、慢性的な腰痛に悩んでいる」という方は、ぜひ一度ご覧いただき、今後の選択肢の一つとして参考にしてみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.10 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷による手首の痛みで、日常生活や仕事に支障が出て困っている方も多いのではないでしょうか。 手首の小指側が痛んで物を握るのがつらい、手首を回すと痛みが強くなるといった症状があると、一日も早く治したいと思うものです。 この記事では、TFCC損傷に効果的なリハビリテーション方法と期間の目安について詳しく解説します。 適切なリハビリテーション方法を知って実践することで、手首の痛みを軽減し、日常生活への復帰を目指しましょう。 TFCC損傷を早く治したい方向けに、先端医療である再生医療による治療についても紹介します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、TFCC損傷の早期回復を目指せる再生医療に関する情報を配信中です。 「現在のリハビリで期待した効果が出ていない」という方は、ぜひ再生医療についてもチェックしてみてください。 TFCC損傷とは? 手首の小指側に痛みを感じる場合、TFCC損傷の可能性があります。 TFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首の関節にある軟骨や靭帯の集まりです。 この組織は、手首の安定性を保ち、衝撃を吸収するクッションのような大切な役割を担っています。 TFCCが傷つくと、痛みや不安定感が生じ、日常生活に影響をおよぼします。 TFCC損傷の主な症状 TFCC損傷の原因 TFCC損傷への理解を深めるために、症状と原因をそれぞれ詳しくみていきましょう。 TFCC損傷の主な症状 TFCC損傷の主な症状は、手首の小指側に生じる痛みです。 特に、ドアノブを回す・瓶のフタを開ける・タオルを絞るといった手首をひねる動作で痛みが強くなるのが特徴です。 その他にも、以下のような症状が現れる場合があります。 TFCC損傷の主な症状 手首を動かしたときの「ポキポキ」「カクン」という音 物を強く握れない、握力の低下 手首がぐらつくような不安定な感覚 患部の腫れや、押したときの痛み 損傷したTFCCが手首の動きを円滑に支えられなくなることで上記のような症状がみられます。 気になる症状がある場合は、自己判断せずに専門の医療機関へ相談しましょう。 以下の記事では、TFCC損傷で病院に行くべきかの判断基準について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 TFCC損傷の原因 TFCC損傷の原因は、一度の大きな力で傷つく「外傷性」と繰り返しの負担で徐々に損傷する「変性」に分けられます。 それぞれの具体的な原因は、以下のとおりです。 原因の分類 具体的な例 外傷性 ・転んで手をつく ・スポーツや事故で手首を強くひねる ・手首を骨折する 変性 ・加齢による組織のすり減り ・野球やテニスなど、手首を繰り返し使うスポーツ ・仕事での反復作業 一度のケガだけでなく、日々の生活やスポーツ活動での小さな負担の蓄積も原因となります。 また、生まれつきの骨格によって負担がかかりやすい場合もあります。 TFCC損傷のリハビリテーション方法 TFCC損傷のリハビリテーションは、以下のように病期ごとに段階を踏んで進めるのが基本です。 初期|無理のない範囲で可動域訓練 中期|手首周辺の筋力強化 後期|日常生活やスポーツに必要な動作訓練 まずは炎症を抑えることから始め、徐々に手首の機能を取り戻し、最終的に日常生活やスポーツへの復帰を目指します。 それぞれの時期におけるリハビリの目的と、具体的な方法を解説します。 初期|無理のない範囲で可動域訓練 リハビリの初期段階では、まず炎症を鎮めて痛みを軽減させることが目的です。 サポーターやシーネで手首を固定し、負担のかかる動きを制限して患部を安静にすることが優先されます。 この時期は、手首を無理に動かすことは禁物です。 ただし、固定中も指や肘、肩の関節が硬くならないように、軽くストレッチしましょう。 手首は医師の指示のもと、痛みを感じない範囲でゆっくりと動かす訓練から始めます。 中期|手首周辺の筋力強化 痛みが落ち着き、固定が外れたら手首周辺の筋力を取り戻すリハビリテーションに移行します。 この段階では、手首の関節を支える筋肉を鍛えることで、関節の安定性を高めることが目的です。 具体的なトレーニング内容は、以下のとおりです。 チューブや軽いダンベルを使った手首の曲げ伸ばし運動 棒などを使い、手首をゆっくりひねる運動 ボールやグリップを軽く握る握力訓練 最初は軽い負荷から始め、徐々に回数や強度を増やしていきます。 トレーニングの翌日に痛みが残る場合は、負荷が強すぎるサインなので、内容を見直しましょう。 後期|日常生活やスポーツに必要な動作訓練 リハビリの後期では、より実用的な動きを取り戻すための訓練を行います。 日常生活やスポーツ特有の動作訓練を行い、再発を防ぐことが目的です。 具体的な訓練内容は、以下のとおりです。 ドアノブを回す、タオルを絞るなどの日常動作の反復練習 スポーツ復帰に向けたラケットやバットの素振りなどの軽い練習 後期では、実際の動作に近い形で手首に負荷をかけていきます。 ただし、違和感や痛みが再燃した場合はすぐに負荷を調整し、無理のない範囲で慎重に活動レベルを上げましょう。 TFCC損傷のリハビリ期間|2〜6カ月程度が一般的 TFCC損傷のリハビリ期間は、損傷の程度により2~6カ月程度が一般的です。 軽度の損傷であれば2~3カ月、重度の場合は6カ月以上かかることもあります。 個人差が大きく、年齢や活動レベル、損傷の種類によってもリハビリ期間は変わります。 重要なのは適切なリハビリを継続することであり、焦らずに治療に取り組むことが回復への近道です。 TFCC損傷に対するリハビリ以外の治し方・対処法 TFCC損傷の治療には、リハビリ以外にも以下のような治し方・対処法があります。 安静にする 患部をアイシングする 包帯やサポーターを活用する 上記の対処法は、症状に応じて適切に使い分けることが重要です。 安静にする 手首を安静にするのは、TFCC損傷治療の基本です。 手首を適切に休ませることで損傷部位の炎症を抑え、痛みの緩和を図ります。 重い物を持つ、手首を強く曲げる・回転させる動作、手首に衝撃が加わる可能性のあるスポーツや作業は避けましょう。 安静時にも痛みがつらいときは、湿布を活用して痛みを抑える方法もあります。 湿布の貼り方については、以下の記事も参考にしてください。 患部をアイシングする アイシングは、TFCC損傷による炎症と痛みを軽減する効果的な方法です。 冷却治療は損傷した組織の血流を減少させ、腫れを抑えます。 アイシングをするときは、冷凍したジェルパックや氷を布で包み、患部に1日数回、各回10~15分ほど冷やしましょう。 氷などを肌に直接当てると凍傷のリスクがあるため、常に布などの保護層を介して使用することが大切です。 包帯やサポーターを活用する 圧迫する包帯やサポーターの使用は、手首を適切に支え、不必要な動きを制限することで損傷部位へのさらなる負荷を防ぎます。 包帯による圧迫は腫れを抑える効果もあり、適度な圧力を加えることで血流を促進します。 サポーターは、より長期的な使用に適しており、日常的な活動を行いながらも手首を保護できます。 使用する際は、圧迫しすぎて血行を妨げないよう注意しましょう。 圧迫の手段であるテーピングの貼り方については、以下の記事もご覧ください。 TFCC損傷のリハビリ方法に関するよくある質問 ここでは、TFCC損傷のリハビリ方法に関するよくある質問に回答していきます。 TFCC損傷のリハビリはいつから始める? TFCC損傷のセルフケア方法は? TFCC損傷の痛みに有効なストレッチは? リハビリを始める時期やご自身でできるケアなど、正しい知識を身につけていきましょう。 TFCC損傷のリハビリはいつから始める? TFCC損傷のリハビリは、まず患部を安静にし、痛みや炎症が落ち着いてから始めます。 特に手首をひねる動きは、損傷を悪化させる可能性があるため初期段階では厳禁です。 一般的には、数週間サポーターやギプスで手首を固定します。 その期間中も、医師の許可があれば、痛みが出ない範囲で手首を軽く曲げ伸ばしすることもあります。 本格的なリハビリは、痛みや腫れが落ち着いてから、医師の判断のもとで段階的に進めましょう。 TFCC損傷のセルフケア方法は? ご自身でできるケアの基本は、手首に負担をかけないように保護し、安静を保つことです。 日常生活で痛みを悪化させないための、具体的なセルフケア方法を紹介します。 手首をひねる、重いものを持つなどの動作を避ける サポーターやテーピングで手首を固定・保護する 手首は安静にしつつ、指や肘、肩は硬くならないように動かす サポーターやテーピングは、仕事や家事の際の痛みを軽くするのに役立ちますので、専門家の指導を受けて活用しましょう。 TFCC損傷の痛みに有効なストレッチは? 炎症が落ち着いた回復期には、手首周辺の筋肉をほぐすストレッチが有効です。 具体的なストレッチ方法は、以下のとおりです。 肘を伸ばし、反対の手で手のひら側を持ち、指先を反らせて前腕の内側を伸ばす 同様に肘を伸ばし、手の甲側を持って手首を曲げ、前腕の外側を伸ばす どちらのストレッチも、痛みを感じない範囲で20秒ほどゆっくり伸ばすのを数セット行います。 もしストレッチ中に痛みや違和感が出た場合は、すぐに中止して主治医に相談してください。 TFCC損傷のリハビリ効果を高める再生医療をご検討ください TFCC損傷の治療では、段階的なリハビリやセルフケアを継続することが基本です。 しかし、損傷の状態によっては、リハビリを続けても痛みがなかなか改善しない場合もあります。 長引く症状に悩んでいる方や、より早期の回復を目指したい方には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さまご自身の血液や細胞を用いて、炎症を抑えたり損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 損傷したTFCCにアプローチし、炎症を抑えながら損傷した組織の改善が期待できます。 再生医療はリハビリの効果を高めるだけでなく、症状の根本的な改善を目指せる可能性があります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、具体的な治療法や症例を紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。
2019.11.09 -
- 腰
- 再生治療
椎間板ヘルニアと診断された方の中には、「このまま一生、腰の痛みと付き合うしかないの?」「もう手術しかないのかも」といった、不安や悩みを抱えている方もいるでしょう。 椎間板ヘルニアは再発しやすく慢性化することもある病気ですが、早期の治療と正しい対処で改善・回復が見込めるケースも存在します。 本記事では、椎間板ヘルニアが治るのか・再発を防ぐための方法などについて、解説しています。 椎間板ヘルニアの治療法についても紹介していますので、ぜひ参考にして椎間板ヘルニアに対する不安を解消しましょう。 【結論】軽度の椎間板ヘルニアなら、自然に回復するまでの目安は約3カ月 椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板の中心部(髄核)が外に飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こします。 強い痛みや動きづらさを感じることもありますが、軽症であれば手術をせずに自然に回復するケースが多く、一般的にはおよそ3カ月で症状が落ち着くとされています。 以下のような症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 痛みやしびれが長期間続く/悪化している 足の感覚が鈍い・力が入らない 排尿・排便のコントロールが難しくなってきた すべてのケースが自然に治るわけではないため、症状が長引く場合や悪化する場合は、早めに医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。 椎間板ヘルニアの再発を防ぐためには生活習慣の見直しが必要 椎間板ヘルニアは、治療によって一度症状が改善しても再発しやすい疾患です。 再発を防ぐには、日常生活で以下の点に注意しましょう。 デスクワークでは1時間に1回は立ち上がる 荷物を持つときは「腰」ではなく「膝」を使う 軽い筋トレやストレッチを習慣化する 体重管理と禁煙を意識する また同じ姿勢が続く仕事や、体への負荷がかかる動作が多い方は注意が必要です。 無理のない範囲で生活習慣を整えることで、長期的に症状と上手に付き合っていくことが可能です。 椎間板ヘルニアの治療法 椎間板ヘルニアの治療法としては、以下の方法があります。 保存療法 手術療法 再生医療 自身の症状に合った治療法を見つけるためにも、ぜひ参考にしてください。 保存療法 椎間板ヘルニアと診断された場合、多くのケースではまず以下のような保存療法から治療を開始します。 薬物療法(消炎鎮痛薬・筋弛緩薬・神経障害性疼痛治療薬など) ブロック注射(神経の炎症を鎮める) 理学療法(ストレッチ・筋力トレーニング・電気治療) 日常生活指導(姿勢改善・体重管理・腰への負担軽減) 適切な保存療法を継続することで、約70〜80%の症例は3カ月以内に症状が自然に回復するとされており、この治療で経過を見ることが基本になります。 手術療法 保存療法を3カ月以上続けても改善が見られない場合や、以下のような神経症状が強く出ているケースでは、手術が検討されます。 足の筋力が低下している 排尿・排便のコントロールが効かない 強いしびれ・痛みが日常生活に支障をきたしている 主な手術方法には以下のようなものがあります 手術法 特徴 ヘルニア摘出術 ・飛び出した椎間板(髄核)を除去して神経の圧迫を取り除く ・一般的な手術法 内視鏡手術(MEDなど) ・小さな切開からカメラと器具を挿入し、最小限の侵襲でヘルニアを摘出 ・回復が早く傷も小さい 脊椎固定術 ・不安定な脊椎を金属のインプラントなどで固定 ・再発防止が目的 保存療法の効果や症状の推移を見ながら、整形外科専門医と相談のうえ、タイミングと方法を慎重に判断することが大切です。 再生医療(PRP療法・幹細胞治療) 近年では、手術に抵抗がある方や保存療法でも改善が見られない方に向けて、以下のような再生医療という新しい選択肢が広がっています。 PRP療法(多血小板血漿療法) 幹細胞治療 PRP療法は自身の血液から成分を抽出し、患部に注入することで組織の自然修復を促す治療法で、炎症を抑えて痛みの軽減が期待されます。 また幹細胞治療は、脂肪や骨髄などから採取した幹細胞を培養・投与することで、傷んだ椎間板や神経組織の修復を促します。 これらの治療は入院不要で受けられるため、「できれば手術を避けたい」「慢性化する前に改善を目指したい」という方にとって、選択肢の一つになります。 再生医療における治療法については、以下からも確認できますので、ぜひ参考にしてください。 【まとめ】椎間板ヘルニアは「一生治らない病気」ではない!早期の治療・正しい対処で上手に向き合おう 椎間板ヘルニアは、軽度であれば手術を行わずに自然に回復するケースも多く、目安としては発症から約3カ月程度で症状が落ち着くことが一般的です。 しかし、すべてが自然に治るわけではなく、以下のような違和感があった場合、放置せず早めに医療機関を受診しましょう。 腰から足にかけてしびれや鋭い痛みがある 長時間座っていると痛みが増す 片足に力が入りにくい 排尿・排便のコントロールに違和感がある 症状が数週間たっても改善しない 「椎間板ヘルニアは一生治らない」と思い込まずに、正しい知識を持って早期に治療することが大切です。 また慢性的なヘルニアによる腰痛や手術は避けたいという方は、再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 自己組織を活用して患部の修復を促すため、入院不要・低負担での改善が期待できる治療法として注目されています。 再生医療の治療法について知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからでも確認できますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.07 -
- 再生治療
- 手
「尺骨突き上げ症候群の手術後はいつ仕事復帰はできる?」 「手術後早く仕事復帰できる治療法を知りたい」 尺骨突き上げ症候群の手術を受けた方の中には、上記のような疑問や不安を持つ方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、尺骨突き上げ症候群になる原因や術後の具体的な仕事復帰の目安を解説します。 また、尺骨突き上げ症候群と混同しがちなTFCC損傷も交え、仕事への早期復帰が期待できる治療法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷の仕事やスポーツ復帰の目安 尺骨突き上げ症候群やTFCC損傷で手術をした場合、仕事やスポーツ復帰までの期間が気になる方もいるでしょう。 個人差はありますが、尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の手術後、仕事とスポーツへ復帰できるまでの期間は以下の表のとおりです。 病名 仕事への復帰時期 スポーツへの復帰時期 尺骨突き上げ症候群 約2〜3週間 約2ヶ月〜半年 TFCC損傷 約1ヶ月 約2〜3ヶ月 尺骨突き上げ症候群は手術後2〜3週ほどスプリント固定を行います。 家事やデスクワークなどの軽い仕事であれば、手術後2〜3週間で復帰可能です。 ただし、骨がしっかりと固定されるまでの2ヶ月〜半年は運動ができません。 TFCC損傷は、術後の1つの目安として、痛みを見ながらギプスで約1ヶ月は固定が必要です。 手指はギプス中から動かせるため、軽作業やデスクワークは、術後1ヶ月以内に復帰できます。 その後、手関節用の装具に変更して2〜3ヶ月程度の固定を行っていきます。 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の違い 尺骨突き上げ症候群は、尺骨が手首の骨に衝突すること発症する病気です。 前腕の親指側に位置する橈骨(とうこつ)よりも、尺骨のほうが長いため発症します。 尺骨突き上げ症候群は保存療法での完治が難しいため、尺骨を短くする手術が一般的です。 また、尺骨突き上げ症候群と似た病気に「TFCC損傷」があります。 混同されがちな疾患ですが、尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷は発症原因が異なります。 TFCC損傷は、ねじり動作が多い人に起こりやすい病気です。 テニスやゴルフなど手首を酷使するスポーツのほか、雑巾絞りのような日常生活が原因で発症するケースもあります。 治療法は保存療法と手術の2種類です。 まずは保存療法を行い、症状が改善しない場合は手術を検討します。 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の治療法 尺骨突き上げ症候群とTFCC損傷の治療法には、保存療法と手術があります。 まずは保存療法を試し、改善しない場合は手術を検討するのが一般的です。 保存療法 外科的な治療法(手術) 下記ではそれぞれの治療法について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法 尺骨突き上げ症候群の保存療法は、手首の尺屈(小指側へ傾ける動作)を制動する装具やサポーターを着用する治療法です。 治療を続けても痛みが引かない、仕事に支障をきたす場合は、外科的な治療法(手術)を提案される可能性があります。 TFCC損傷の主な保存療法は、以下のとおりです。 手関節を安静に保つために装具などで固定する テーピングや運動療法などでリハビリを行う 関節内にステロイド注射をし、炎症を抑えて痛みを軽減する 保存療法で痛みが引かない、仕事に支障をきたす場合は、外科的な手術を行います。 外科的な治療法(手術) 外科的な治療法では、尺骨短縮骨切除術を行うのが一般的です。 尺骨短縮骨切除術は、尺骨を数ミリ(通常は2mm〜4mmほど)切除してプレートで固定します。 手術を行うと尺骨と月状骨(げつじょうこつ)がぶつからなくなるため、痛みが改善します。 手術時間は1時間〜1時間半程度です。 TFCC損傷外科的な治療法(手術)は、主に以下のとおりです。 関節鏡でTFCC部分の切除 関節鏡でTFCC縫合 尺骨短縮骨切除術 関節鏡を用いた手術は、関節の周囲の皮膚に2〜3箇所小さな穴を開け、内視鏡を挿入して患部の修復を行います。 患部を大きく切開しないため、傷跡が残りにくい、痛みが少ないメリットがあります。 尺骨短縮骨切除術は尺骨突き上げ症候群の治療と同様、患部を切開して尺骨を数ミリ切除します。 治療法についての詳細は、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷の早期復帰を目指すなら再生医療を検討しよう 尺骨突き上げ症候群・TFCC損傷による痛みは、仕事やスポーツに影響を与えるため早期治療が必要です。 治療法は保存療法と手術が一般的ですが、根本的な治癒につながらない、治療期間が長くかかるなどの問題があります。 もっと効果的な治療をしたい、早い根治を目指したい方は、再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは幹細胞を体から取り出して培養し、パワーを高めた幹細胞を患部に注入して損傷を修復する治療法です。 幹細胞は、人が生まれながらにして持っているもので、損傷したり弱ったりしている箇所を修復する機能を担っています。 自分自身の細胞を用いるため、副作用が少ない、治療期間が短くて済むなどのメリットがあります。 再生医療は、尺骨突き上げ症候群やTFCC損傷の治療にも効果が期待できる画期的で最先端の医療法です。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療による治療を行っています。興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
2019.11.06 -
- 腰
- 再生治療
介護の現場では利用者の体を支えた瞬間や前かがみでの移乗・体位変換、重い物を持ち上げたときなど、ふとした動作の中で椎間板ヘルニアを発症してしまうケースも少なくありません。 そんな方の中には、「椎間板ヘルニアを発症してしまったけれど、また介護の現場に戻れるだろうか」「体を使う仕事だから、復職しても再発が心配」と不安を抱えている方もいるでしょう。 しかし、適切な治療とリハビリを経て、職場と連携しながら復帰の準備を整えれば、介護の現場に無理なく戻ることは可能です。 本記事では、椎間板ヘルニアから介護職に復帰するまでの流れを解説しています。 介護職へ復帰する際に注意すべきポイントなども紹介していますので、ぜひ参考にして再発を防ぎながら、長く介護の仕事を続けましょう。 椎間板ヘルニアから介護職に復帰するまでの流れ 椎間板ヘルニアから介護職に復帰するまでの一般的な流れは、以下の通りです。 ①治療 ②リハビリテーションの開始 ③復職 発症初期は保存療法が中心となり、鎮痛薬などの内服に加え、コルセットの使用や必要に応じて神経ブロック注射などが行われます。 通常は1〜3カ月ほどで痛みやしびれが軽減されるケースが多いですが、改善が見られない・神経障害が強い場合は、ヘルニア摘出術などの手術が検討されます。 症状が安定してきた段階でリハビリを開始し、介護業務に欠かせない移乗介助や中腰姿勢など、腰に負荷がかかる動作に対応できる身体機能の回復を目指した訓練に取り組みます。 症状が安定し医師の許可が出た後は職場復帰の段階に入りますが、いきなり元の勤務形態に戻るのは再発のリスクがあるため、段階的な復帰が望まれます。 椎間板ヘルニアから介護職へ復帰する際に注意すべきポイント 椎間板ヘルニアから介護職へ復帰する際に注意すべきポイントは、以下の通りです。 腰に負担をかけない方法で介助を行う コルセットを活用する 不安がある場合は、職場の上司や産業医と連携しながら、徐々に業務量を調整することも検討しましょう。 腰に負担をかけない方法で介助を行う 介護職に復帰する際は、日常業務でいかに腰への負担を減らすかが再発予防のポイントになります。 移乗や体位変換といった動作では、姿勢や力の使い方を誤ると腰部に過剰な負担がかかりやすいため注意が必要です。 膝を曲げて腰を落とす姿勢を意識し、腰を丸めない だけで支えようとせず、下半身の筋肉を活用する 引き寄せるように介助することで負荷を分散 反動を使わない また、利用者ができる範囲で自力で動けるようサポートすることも、介助者の負担軽減に効果的です。 必要に応じて、スライディングボードや電動リフトなどの福祉用具を活用しましょう。 コルセットを活用する 介護職への復職を目指す上で、以下のような効果が期待できるコルセットの活用は腰への負担を軽減する有効な手段です。 過度な前屈やひねりを抑制 腰椎への圧力を分散し、筋肉の緊張を緩和 不意の動作時に痛みの再発や悪化を防止 中腰や持ち上げ動作が多い介護現場において、コルセットは腰椎の安定性を保ち、急な動作による再発リスクを抑えることができます。 長時間立ち仕事が続く日や、腰への負担が大きい移乗介助・入浴介助などの作業時に活用するのがおすすめです。 椎間板ヘルニアの再発を防ぐためにできること 椎間板ヘルニアの再発を防ぐためにできることは、以下の通りです。 ストレッチ・体幹トレーニングの習慣化 休憩・シフト調整で負担を軽減する 手術を検討する 椎間板ヘルニアは、適切なケアを怠ると再発しやすい疾患です。 できることから一つずつ取り入れて、再発しにくい身体づくりを目指しましょう。 ストレッチ・体幹トレーニングの習慣化 椎間板ヘルニアの再発予防には、腰まわりの筋力を高め、柔軟性を保つことが重要です。 腰に負担をかけない程度に、以下のようなトレーニングも取り入れてみましょう。 種類 効果 おすすめの運動 体幹トレーニング ・腰を支える筋力を強化 ・負担を軽減 ・ドローイン ・プランク ・バードドッグ 下半身トレーニング 下半身を鍛えて腰の負担を分散 ・ヒップリフト ・レッグプレス ・ウォールシット また筋肉が硬くなると腰への負担が増し、ヘルニアの再発リスクが高まるので、以下のストレッチを習慣的に取り入れましょう。 ハムストリングストレッチ(太もも裏を伸ばす) キャット&カウ(背中を丸めたり反らせたりする動作) これらは腰回りの緊張をほぐし、血流を改善して回復を促進する効果が期待できます。 ただし、重すぎる負荷や誤ったフォームはかえって腰を悪化させる可能性があるので、無理のない範囲から始めましょう。 休憩・シフト調整で負担を軽減する 椎間板ヘルニアから復帰した介護職の方にとって、勤務時間や業務内容を見直すことも再発リスクを下げるために欠かせない対策の一つです。 復職直後は、体が以前のように動かない・再発する可能性もあるため、以下のように無理なく働ける環境づくりが重要です。 短時間勤務からスタートし、体調に応じて徐々に勤務時間を延ばす 日中にこまめな休憩時間を確保し、腰部への負担が蓄積しないようにする また、座る・立つ・移動するなど、同じ姿勢を長時間続けないことも大切です。 職場の理解を得ながら、自分の症状や体調に合わせてシフト調整を行うことで、長期的に安定して働き続けることが可能になります。 復帰は3〜6週間ほどかかる可能性がありますので、医師や職場と相談しながら焦らずに復職を目指しましょう。 手術を検討する 保存療法やリハビリを続けても症状の改善がみられない場合、椎間板ヘルニアに対する手術療法が検討されます。 椎間板ヘルニアの代表的な手術法と、おおよその入院期間は以下の通りです。 手術名 入院期間の目安 PED法(経皮的髄核摘出術) 数日〜1週間程度 MED法(内視鏡下椎間板摘出術) 4〜7日間程度 LOVE法 2週間程度 脊椎固定術 1〜2週間程度 レーザー手術(PLDD) 1〜2日程度 ただし、すべての患者に手術が適しているわけではなく、年齢や体力、椎間板の状態、仕事への復帰時期などを踏まえ、主治医と相談のうえで慎重に判断することが重要です。 なお、入院や後遺症が心配な方は、手術を伴わない治療法の再生医療も選択肢の一つです。 詳しい治療法については、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にお気軽にお問い合わせください。 【まとめ】椎間板ヘルニアから介護職への復帰は可能!再生医療も選択肢の一つ 椎間板ヘルニアを発症しても、適切な治療とリハビリを行い、職場と連携を取りながら段階的に復帰することで、介護職に戻ることは十分可能です。 再発リスクを抑えるためには、以下のようなポイントを意識しましょう。 腰に負担をかけない介助動作を身につける コルセットや福祉用具を上手に活用する ストレッチや体幹トレーニングを習慣化し、筋力と柔軟性を維持する 無理のないシフト調整や勤務形態を職場と相談する 症状が重い場合は手術の選択肢も検討する また、入院やメスを使う手術に抵抗がある方にとっては、再生医療という選択肢もあります。 幹細胞や血液成分を用いた治療は、身体への負担が少なく、再発予防も期待できます。 以下の公式LINEから再生医療の詳細について解説していますので、「手術は避けたい」「復職に向けて整えたい」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.03 -
- 手
- 再生治療
ドアノブを回す・重い物を持つ・パソコンを使うなど、普段何気なく行っている動作で手首に痛みがあるけど、「少しの痛みだから大丈夫」「そのうち治るだろう」と放置していませんか? その痛みはTFCC損傷(三角線維軟骨複合体)と呼ばれる症状の可能性があり、放置すると日常生活での動作において痛みの慢性化や可動域の制限といった症状に進行するリスクも。 TFCC損傷は日常生活の動作で悪化する可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。 この記事では、TFCC損傷を放置するリスクや原因、幅広い治療選択肢について詳しく解説します。 「この手首の痛みは放っておいて大丈夫?」と不安を抱えている方は、ぜひ参考にして早期治療に努めましょう。 TFCC損傷を放置するリスク TFCC損傷を放置すると、以下のようなさまざまなリスクを引き起こす可能性があります。 痛みの慢性化・悪化 可動域の制限 手首の不安定感 変形性関節症への進行リスク 日常生活で安静にせず症状が進行した場合、手術が必要になる可能性があるため注意が必要です。 ただし手首を使う動作は日常生活で頻繁に行うため、安静にしていても症状が悪化する可能性があるので、少しでも痛みを感じた場合は医療機関を受診してください。 痛みの慢性化・悪化 TFCC損傷は軽い場合は自然に回復することもありますが、症状の程度によっては悪化するリスクがあります。 放置してしまうと、痛みの慢性化や手首の不安定感、動きの制限などの症状が現れることがあります。 とくに野球やテニスなどのスポーツをされている方は、手首に繰り返しかかる負荷が悪化の原因となるため、一時的な運動制限の検討が必要な場合も。 また、長時間のスマホ使用でも同じ動作を続けることで症状が悪化する可能性があります。 少しでも痛みを感じたら、無理な運動や長時間のスマホ使用は控えるようにしましょう。 可動域の制限 TFCC損傷は手首に繰り返し負荷がかかることで、以下のように動作の可動域が制限される可能性があります。 ドアノブを回す、ペットボトルのフタを開ける動作など マウス操作などのパソコン作業 フライパンを持つ、荷物を運ぶなど このような状態を放置すると痛みだけでなく、手首の柔軟性や機能が低下し、日常生活に影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。 少しでも痛みや動かしづらさを感じた場合は手首に負担がかからないようにし、早めに医療機関で受診してください。 手首の不安定感 TFCC損傷が悪化すると、以下のような手首の不安定感を伴う症状が現れることがあります。 手首の力が抜ける グラグラする 安定しない 具体的には物を持ち上げる際に手首がぐらつく、動作中に抜けるような感覚があるといった症状になります。 放置すると、周囲の靱帯や腱にも負担がかかり、痛みや炎症が広がる恐れも。 このような不安定感を感じた場合は、無理に動かさず、手首にテーピングやサポーターをして安静に保つことが重要です。 変形性関節症への進行リスク TFCC損傷を放置したまま手首に負荷をかけ続けると、関節内の軟骨や周辺組織に慢性的なストレスが加わり、手関節の変形性関節症(変形性手関節症)へと進行する可能性があります。 ただし、これは全ての患者さんに必ず起こるわけではなく、個人差や損傷の程度によって異なります。 また、保存療法を行っても症状が改善しない場合は、手術が必要なケースもあるので注意が必要です。 そのため初期の段階で治療を行い、症状が進行するリスクを減らすことが大切です。 TFCC損傷を放置すると保存治療が難しくなる可能性がある TFCC損傷は、軽症であれば日常生活で安静にしておくことや、サポーターの装着といった保存療法で悪化するリスクを軽減することが可能です。 しかし、放置すると症状が慢性化し、難治性のTFCC損傷へと進行する可能性があります。 難治性のTFCC損傷となってしまった場合、保存療法のみでは改善が難しく、手術が必要となることもあります。 TFCC損傷は症状が悪化する前に、早期治療を行うことが重要です。 TFCC損傷の原因は外傷と加齢 TFCC損傷は主に「外傷」と「加齢」という2つの要因で発生します。 外傷 ・転倒時に手をついた衝撃 ・自転車・交通事故での手首のひねりなど 加齢 時間の経過とともにTFCC組織が徐々に摩耗 外傷性の原因としては、転倒時に手をついた衝撃や、自転車・交通事故での手首のひねりなどが挙げられます。 とくに手首を強く捻ったり、手のひらを地面に強く打ち付けたりする動作が損傷を引き起こすことも。 年齢を重ねると組織の弾力性が低下し、修復能力も衰えるため、日常的な使用でも損傷リスクが高まります。 また、野球やテニス、ゴルフなど手首に繰り返し負担がかかるスポーツをしている方は、慢性的な使用による微細な損傷が蓄積して症状が現れることもあります。 TFCC損傷の症状 TFCC損傷の症状は手首の小指側の痛みで、腫れや可動域の制限、不安定感などがみられます。 痛みはドアノブや重い物を持ち上げるなどの動作痛があり、腫れの原因は損傷により炎症が起こるためです。 このように日常生活における動作や、腫れなどによる痛みがありますが、悪化した場合は安静にしていても痛みや不安定感が出ます。 TFCC損傷の治療方法 TFCC損傷の治療法として以下のようなものがあります。 保存療法 リハビリテーション 手術療法 再生医療 保存療法やリハビリテーションを行っても症状が改善しない場合は、損傷の種類や程度、患者さまの活動レベルなどを考慮して手術療法が検討されます。 保存療法 TFCC損傷の保存療法では、テーピングやサポーターの装着や、炎症を起こして腫れている場合などはアイシングを行います。 関節可動域訓練などもありますが、痛みや症状がさらに悪化する可能性があるため、医療機関の指導の下行うことが重要です。 まずは装具などで手首にかかる負担を軽減することを、保存療法では目的としています。 リハビリテーション TFCC損傷のリハビリテーションでは、理学療法士が患者の状態に合わせてプログラムを作成し、手首の機能回復を目指します。 手首の安定性を高めるトレーニングや関節可動域を回復させる運動などもあり、スポーツへの復帰や職場への復帰、日常生活に支障が出ないようなサポートが中心です。 また、自宅でも続けられるリハビリなども指導するため、長期的な回復や再発防止にもつながります。 手術療法 保存療法やリハビリテーションを行っても、TFCC損傷が治らず悪化してしまった場合や、TFCC損傷が深刻な状態の場合、手術療法を行います。 手術療法には、TFCC縫合術、尺骨短縮術があり、必要となるケースは損傷が重度の靭帯損傷や完全断裂、慢性的な痛みが続いている場合です。 手術後では理学療法士の指導の下、手首の腫れの抑制や可動域を徐々に広げていくなどのリハビリテーションが行われます。 再生医療 TFCC損傷の治療法として再生医療という選択肢があります。 人間の体には、損傷したり弱ったりしている部分を修復する働きがある幹細胞というものがあります。 再生医療は、幹細胞を体から取り出し培養、損傷部分に注入するという治療法です。 手術療法では身体への負担や回復までに時間がかかることがありますが、再生医療では手術を行わずに治療することが可能です。 【まとめ】TFCC損傷は放置せず早期治療を!まずは医療機関へ相談しよう TFCC損傷を放置すると、痛みの慢性化や手首の不安定感の進行に加えて、変形性関節症へと進行するリスクがあります。 日常生活のドアノブを回す動作やスマホ操作でさえ症状が悪化することも。 軽症なら保存療法で改善できますが、放置すると難治性となり手術が必要になることもあるため、早期治療を行うことが大切です。 治療としては、保存療法や手術療法の他に再生医療という選択肢もあります。 再生医療には、主に幹細胞治療とPRP療法があり、どちらも患者さま自身の幹細胞・血液を用いるため、副作用のリスクが少ないのが特徴です。 手術や入院を必要としない再生医療について、詳しく知りたい方は当院「リペアセルクリニック」で紹介している症例をご確認ください。
2019.11.02 -
- ひざ関節
- 再生治療
- PRP治療
膝の内側が痛くて、階段の上り下りや運動時に不快感を感じる鵞足炎。 鵞足炎の痛みにお悩みで「マッサージをすれば楽になるかも」と考える方もいらっしゃいますが、自己流のマッサージは症状を悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。 この記事では、鵞足炎の痛みに対するマッサージの効果と限界、適切な対処法を解説します。 鵞足炎で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術せずに鵞足炎の根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 鵞足炎にお悩みで再生医療をご検討の際は、ぜひ登録して情報をチェックしてみてください。 鵞足炎の痛みはマッサージで改善する? 鵞足炎(がそくえん)の痛みに対するマッサージは、一時的な効果は期待できますが根本的な治療にはなりません。 マッサージの効果について、以下の2つを解説します。 マッサージの効果と限界 専門家によるマッサージの重要性 注意点も記載しているので、マッサージをする前にご確認ください。 マッサージの効果と限界 マッサージは痛みの緩和につながる場合がありますが、根本的な治療にはなりません。 専門の整体師や理学療法士によるマッサージは、筋肉の緊張をほぐし血流を改善することで、一時的な痛みの軽減効果が期待できます。 ただし、鵞足炎は炎症が起こっている状態のため、適切な方法でない限り症状が悪化する可能性があります。 とくに炎症が強い急性期には、マッサージが刺激となって痛みが増すこともあるため注意が必要です。 専門家によるマッサージの重要性 もしマッサージをする場合は、必ず専門家の指導のもとで行いましょう。 理学療法士や整体師は、鵞足炎の状態を正しく評価し、適切な強さやタイミングでマッサージを行うことができます。 しかし、専門家のマッサージを受けても鵞足炎を発症している原因を取り除けるわけではないため、根本的な原因への対処が重要です。 専門家は一時的な症状の改善だけでなく、再発予防のためのアドバイスもしてくれるので、日々気をつけて生活しましょう。 鵞足炎に対して自己流マッサージをするリスク 鵞足炎によって膝の内側の痛みがあると、自分でマッサージをして少しでも楽にしたいと思うかもしれません。 しかし、自己流のマッサージには、以下のようなリスクがあります。 炎症を悪化させる可能性 不適切な力加減による組織の損傷 骨格の歪みを考慮しない刺激による負担増加 症状の長期化や慢性化 鵞足炎の原因は、激しい運動や準備運動不足だけではありません。 膝周りの筋肉の疲労に加えて、「骨格の歪み」が原因となる場合もあります。 骨格が歪んだ不安定な状態で自己流マッサージをしてしまうと、逆に負担が増して痛みが悪化することが多いのです。 自己判断でマッサージをせず、必ず病院や整体院などで施術を受けるか、専門家からアドバイスをもらうようにしましょう。 鵞足炎の痛みを和らげるマッサージ以外の対処法 鵞足炎の痛みを改善するためには、マッサージ以外にも以下の効果的な対処法があります。 運動を中止して安静にする 痛みが強い時はアイシングする 膝周辺のストレッチやトレーニングを行う 症状の程度や時期に応じて適切な方法を選択しましょう。 運動を中止して安静にする 鵞足炎によって膝の内側に痛みを感じる場合、重要なのは痛みが緩和するまで安静にすることです。 軽症の場合、膝を使う運動を控えることで数週間で炎症が落ち着くことがあります。 しかし、症状が軽いからといって無理に運動を続けると、炎症が長引いたり悪化したりする可能性があります。 とくにスポーツ選手の方は早期復帰を焦りがちですが、適切な休息を取ることが結果的に早期回復につながります。 痛みが強い時はアイシングする 痛みが強い急性期には、アイシングで炎症を抑えることが効果的です。 氷嚢や保冷剤をタオルで包み、痛みのある部分に10〜15分程度当てて冷やしましょう。 アイシングには、以下の効果があります。 炎症反応を抑制する 痛みを和らげる 腫れを軽減する 患部の温度を下げて組織の代謝を抑える ただし、長時間の冷却は血行を悪化させる可能性があるため、時間を守って行いましょう。 また、患部に冷感湿布を使用する場合は、医師に相談して適切なものを処方してもらうことをおすすめします。 膝周辺のストレッチやトレーニングを行う 膝周辺の筋肉の柔軟性を高め、筋力を向上させることで鵞足炎の予防や再発防止が期待できます。 とくに痛みが落ち着いた段階では、適切なストレッチやトレーニングが重要です。 効果的なストレッチとして、内転筋(太ももの内側)と大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチを行いましょう。 ストレッチの種類 方法 内転筋ストレッチ あぐらをかくような姿勢になり、両足の足裏をくっつけます。ゆっくりと無理のない範囲で両膝を床に向けて押します。 大腿四頭筋ストレッチ 両足を伸ばして座り、片足の膝を折り曲げて脛が床につくようにします。そのまま上体を少し後ろに倒します。左右交互に行いましょう。 筋力トレーニングでは、膝を支える筋肉を強化することで関節への負担を軽減できます。 ただし、痛みがある間は無理をせず、症状が改善してから段階的に行うことが大切です。 鵞足炎のマッサージに関するよくある質問 鵞足炎でお悩みの方が疑問に感じるマッサージ方法や自己治療の可能性について解説します。 鵞足炎のマッサージ方法は? 鵞足炎を自分で治す方法はある? これらの正しい知識を身につけて、適切な治療を選択しましょう。 鵞足炎のマッサージ方法は? 鵞足炎のマッサージは、専門家の指導のもとで行うことが重要です。 一般的には、太ももの内側の筋肉を優しくほぐし、血流を改善する方法が用いられます。 ただし、炎症が強い急性期はマッサージを避け、まずは安静にしましょう。 自己流でのマッサージは症状を悪化させるリスクがあるため、理学療法士や整体師などの専門家に相談することをおすすめします。 鵞足炎を自分で治す方法はある? 軽症の鵞足炎であれば、以下の方法で改善することがあります。 痛みのある活動を控えて安静にする 急性期にはアイシングで炎症を抑える 症状が落ち着いたら適切なストレッチを行う 膝サポーターで関節を安定させる ただし、症状が改善しない場合や痛みが強い場合は、必ず医療機関を受診しましょう。 早期の適切な治療が、症状の長期化や慢性化を防ぐために重要です。 鵞足炎のつらい痛みを早く治すなら再生医療も選択肢の一つ 安静やマッサージ、薬物治療を行っても症状が改善しない場合や、何度も鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療という治療の選択肢もあります。 再生医療の特徴は、以下のとおりです。 主に幹細胞治療と血液を使用するPRP療法がある 自分の幹細胞・血液を使用するため、副作用のリスクが低い 入院・手術を必要としない 体への負担を抑えて、日常生活やスポーツ活動への影響を減らせるのも大きなメリットです。 繰り返す鵞足炎でお悩みの方は、再生医療専門のリペアセルクリニックへご相談ください。 鵞足炎は自己流のマッサージには要注意!適切な指導を受けることが大切 鵞足炎の痛みに対して、マッサージは一時的な症状の緩和効果は期待できますが、根本的な治療にはなりません。 とくにつらい痛みを和らげる目的で行われる自己流のマッサージは、症状を悪化させるリスクがあるため避けることが重要です。 まずは適切な状態での安静とアイシングで炎症を抑え、症状が落ち着いてから専門家の指導のもとでストレッチやマッサージを行うようにしてください。 膝サポーターの活用も、関節の安定性を高めるために効果的です。 改善が見られない場合や、症状を繰り返してしまう場合は、再生医療という新しい選択肢もあります。 つらい鵞足炎の症状でお悩みの方は、一人で我慢せず専門医に相談することをおすすめします。 適切な治療とケアで、必ず症状の改善を目指しましょう。
2019.10.31 -
- ひざ関節
- 再生治療
「鵞足炎の再発を防止する方法はある?」 何度も鵞足炎の症状が現れたり、具体的な予防策がわからなかったりして、上記のように困っている方も多いのではないでしょうか。 鵞足炎は、運動をする方や膝に負担がかかる生活をしている方にとって、再発しやすく悩みの原因となることが多いです。 本記事では、鵞足炎の再発防止策や、再発しやすい原因について詳しく解説します。 膝の負担を軽減し、健康を維持するための方法をぜひご覧ください。 鵞足炎の再発を防止したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、鵞足炎の痛みを手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信しています。 「鵞足炎の再発を防止したい」「早く治したいけど手術は避けたい」という方は、この機会に再生医療について確認してみてください。 鵞足炎の再発防止策4選 鵞足炎の再発を防止する対策を4つ紹介します。 以下では、それぞれの対策について詳しく解説します。 ストレッチで筋肉の柔軟性を高める 鵞足炎の再発を防ぐには、膝周りの筋肉の柔軟性を高めることが重要です。 筋肉の柔軟性を高めることで関節の動きをスムーズにし、特定の部位に過度な負荷が集中するのを防げます。 また、ストレッチは血行を促進し、鵞足炎による痛みを軽減する効果が期待できます。 以下の順番で内転筋(太ももの内側の筋肉)のストレッチを行いましょう。 地面にあぐらをかくように座る 痛む方の足を伸ばす 伸ばした足のつま先を内側に倒す 体を前に倒す 伸ばした足先を両手で触り、15秒キープする 上記の動作を繰り返す 膝が曲がらないように注意し、伸ばしている部位を意識してストレッチを行いましょう。 運動前後にストレッチを取り入れることは、筋肉の柔軟性を向上させ、鵞足炎の再発予防に効果的です。 アイシングで炎症を抑制する アイシングには、炎症を抑えて痛みを和らげる効果が期待できます。 やり方は簡単で、氷や保冷剤をタオルで包み、膝の内側を15~20分程度冷やすだけです。 運動後や膝に違和感を感じたときは膝が炎症を引き起こしている可能性があるため、アイシングによるセルフケアを徹底しましょう。 しかし、直接肌に当てないように注意が必要です。 アイシングを運動後の習慣にすれば、鵞足炎の症状が和らぎ、再発予防に役立ちます。 フォームを見直して膝の負担を軽減する 鵞足炎の再発予防には、日常生活や運動時のフォームや姿勢の見直しが欠かせません。 誤ったフォームや偏った動作は膝に過剰な負担をかけ、鵞足炎が再発する原因となります。 特にジャンプの着地時やランニング中に膝が内側に傾く動作は、鵞足炎を引き起こすリスクを高めてしまいます。 自分の動作を意識して、適切なフォームを身につけることが重要です。 体重管理を徹底する 鵞足炎の再発を防止するためにも、体重管理を徹底することが重要です。 肥満状態や急激な体重増加によって立っている時や歩行時の膝の負担が増えると、鵞足炎の再発に繋がる可能性があります。 そのため、食生活の改善や適度な運動習慣を身につけ、体重の減量を目指しましょう。 体重の減量によって膝への負担を抑えられ、鵞足炎の再発リスクを下げる効果が期待できます。 鵞足炎が再発しやすい原因は? 本章では、鵞足炎が再発しやすい原因を紹介します。 それぞれの原因について理解し、鵞足炎が再発しないための参考にしてください。 筋肉のバランスが悪い 鵞足炎が再発しやすい原因として、膝周辺の筋肉のバランスが悪いことが挙げられます。 筋力バランスが悪いと一部の筋肉に負荷が集中し、膝への負荷が大きくなることで、鵞足炎の再発リスクが高くなります。 また、膝周辺の筋肉の柔軟性が低下すると血流が悪くなり、炎症が長引く原因となるので注意が必要です。 日常的に膝周辺の筋力トレーニングやストレッチを行い、筋力強化と柔軟性向上を目指しましょう。 体が歪んでいる 鵞足炎が再発しやすい原因として、体の歪みが影響している可能性があります。 体の歪みは、不適切な姿勢など意識できるものと、X脚・O脚、扁平足など元々の骨格的な問題が考えられます。 いずれも膝の内側にストレスがかかりやすく膝の負担になっているため、鵞足炎が再発する原因の一つです。 日常生活の中で姿勢に気を付けたり、クッション性のあるシューズを着用したりすることで膝の負担を軽減しましょう。 原因が根本的に改善されていない 鵞足炎の原因が根本的に改善されていない場合も、再発しやすい原因となります。 保存療法では、鵞足炎の痛みや症状緩和を目的とされており、原因を根本的に改善する治療ではありません。 そのため、完治する前に過度な負担が膝にかかると、鵞足炎が再発する可能性があります。 近年の治療では、手術せずに鵞足炎の根本的な治療を目指せる再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の治療ガイドブックや症例を配信しているので、合わせてご覧ください。 つらい鵞足炎の痛みには再生医療による治療も選択肢の一つ 鵞足炎は予防を心がけても再発してしまうことがあり、特にスポーツ選手にとっては繰り返しの発症が大きな問題となります。 何度も再発することで、日常生活や運動のパフォーマンスに支障をきたすことも少なくありません。 再発を繰り返す場合は、選択肢の一つとして再生医療を検討しましょう。 再生医療は、患者様の細胞や血液を用いて、手術や入院せずに鵞足炎の根本治療を目指せる治療法です。 再発を繰り返す鵞足炎の症状にお悩みの方は、再生医療専門クリニックである当院リペアセルクリニックへご相談ください。 ▼鵞足炎の治療には再生医療 >>公式LINEで再生医療の情報を見てみる 鵞足炎の再発防止には適切な治療とリハビリが重要 鵞足炎は、膝の内側にある鵞足部に炎症が生じる疾患で、膝に過度な負担がかかる運動や筋肉の柔軟性不足によって再発しやすいです。 しかし、適切な治療を受け、継続的に正しいケアを行うことで再発リスクを抑えられます。 膝周りの筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチや、運動後のアイシング、日常生活や運動時のフォームの見直しは、鵞足炎の再発防止の基本といえます。 それぞれを日常の習慣に取り入れ、膝の健康を守りましょう。 また、当院リペアセルクリニックでは、鵞足炎の根本治療に繋がる可能性がある再生医療をご提供しています。 公式LINEで治療ガイドブックや症例を配信しているため「鵞足炎を根本的に治したい」という方は、ぜひ確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.10.27