-
- ひざ関節
- 再生治療
ヒアルロン酸注射は、膝の痛みの改善にも効果が期待できる治療法の1つですが、感染の不安がある人もいるかもしれません。 今回は、膝の治療の選択肢のひとつであるヒアルロン酸注射について、感染のリスクはあるのかどうかについて詳しく解説します。 こちらもご参照ください 膝にヒアルロン酸注射をすると感染が怖いの? 膝の軟骨が損傷すると、関節液を分泌している滑膜が炎症することがあります。滑膜が炎症を起こすと、サラサラの関節液が過剰に分泌されるようになり、本来粘性である関節液のような潤滑剤の役割を果たせません。 このような状態になっている膝にヒアルロン酸を注入すると、関節液に粘性がでてくるため膝の動きを滑らかにする効果が期待できます。そして、軟骨にヒアルロン酸が補充され、傷ついた軟骨を保護し炎症を抑える効果や、炎症を抑えることで、膝の痛みの軽減も期待できます。 このように、ヒアルロン酸は膝の痛みの治療に効果的なのですが、感染のリスクがあるという話も耳にします。本当に感染のリスクがあり、危険なのでしょうか? 膝にヒアルロン酸を注射すると感染のリスクがある? どのような治療法でも、良い作用だけでなく副作用やリスクがあるものです。膝へのヒアルロン酸注射も、頻度は少ないのですが感染のリスクがあることが報告されています。 膝に直接針を刺してヒアルロン酸を注入しますが、関節の中を流れる血液は少なく、無菌の状態になっています。血流が少ないのはそれだけ感染に弱いということで、注射をする際は万が一の感染に備えてしっかりと対策をする必要があります。 また、ヒアルロン酸注射は週1回を5週、その後は症状に合わせて2週に1回を5~10回行う必要があります。それだけの回数針を刺すため、それだけ感染のリスクがあるとも言えます。 膝へのヒアルロン酸注射で感染を起こすとどんな症状が出るの? ヒアルロン酸注射による細菌感染で多いのが化膿性関節炎です。 悪化すると膝の痛みが注射前よりも強くなったり、関節の動きが悪くなったりすることもあります。注射後に熱が出る、膝が腫れる、痛みが強くなったという症状があれば早めに受診してください。 膝にヒアルロン酸注射をすると感染が不安!という方へ 近年、再生医療が注目されるようになり、スポーツ医療でも多く取り扱われるようになっています。 再生医療では、自己細胞から採取した幹細胞を膝関節に注入し、幹細胞が損傷した靭帯や軟骨を修復させる効果を期待するという治療法です。 幹細胞の注入は針を刺す回数が少なく、感染のリスクが少なくなります。また、患者さん自身の細胞を用いるため、アレルギーや副作用のリスクも少ないというメリットがあります。 まとめ ヒアルロン酸注射は膝の痛みや腫れの治療として広く知られていて、効果も期待できますが、感染のリスクがあります。 近年スポーツ医療の分野でも注目を集めている再生医療は、治療回数が少なく済み、自身の幹細胞を用いるので副作用や後遺症が起こるリスクも低く、安全性が高いと言えます。 膝の痛みなどの症状で悩んでいる方は、再生医療による治療も選択肢の1つとしてみてはいかがでしょうか。
最終更新日:2023.08.29 -
- スポーツ医療
- 再生治療
肉離れの原因と、起こりやすい部位について詳しく解説 肉離れはスポーツ中に発生しやすいスポーツ外傷の1つです。 しかし、原因を知っておくことで、肉離れを防ぎ、予防できることがあるはずです。今回は肉離れの原因について詳しく解説します。 肉離れが起こる原因とは 筋肉は筋繊維という繊維の束でできています。肉離れは、その筋繊維が部分的にあるいは全体的に断裂した状態です。つまり、肉離れは筋肉のケガなのです。 肉離れはスポーツ中に起こることが多く、スポーツ医療でも重要視されるスポーツ外傷です。そして、肉離れのリスクを高める要因に、筋肉の疲労や柔軟性の低下があります。 そのため、スポーツ中ではなくても、階段の上り下りのような日常的な動作で発生する場合もあります。 ・肉離れ:筋肉のけが ・原因:筋肉の疲労、筋肉の柔軟性の低下 肉離れが起こりやすい部位 スポーツ中の肉離れには、発生しやすい好発部位というものがあります。それぞれのスポーツによって、負荷がかかりやすい部位があるからです。 ここでは肉離れの好発部位とその原因について解説します。 ハムストリング 太ももの後面の部分にある、半膜様筋・半腱様筋・大腿二頭筋を総称してハムストリングといいます。このハムストリングは膝を曲げる時に使う筋肉です。 スポーツでの肉離れはこのハムストリングで発生することが多いです。ダッシュする時や急に止まる時に起こりやすく、陸上競技の短距離走での発生が多くなっています。 大腿四頭筋 太ももの前面の部分で、膝を伸ばす時に使う筋肉です。大腿四頭筋の肉離れもハムストリングと同様にダッシュや急なストップなどで起こりやすいです。 ハムストリングや大腿二頭筋のような太ももの肉離れは、筋肉が発達してきた10代から20代での発生が多くなっています。また、太ももの前面と後面となる大腿四頭筋とハムストリングの筋力のバランスも重要です。 短距離だけでなく、中距離や長距離走でも肉離れが発生することもあります。普段から、特にスポーツの前にはストレッチをして筋肉を柔らかくしておきましょう。 腓腹(ひふく)筋 ふくらはぎとして知られる腓腹筋ですが、サッカーやテニスのようなスポーツで肉離れが発生しやすいです。これは、瞬発的な動きをすることが多く筋肉が急激な収縮に耐えられないためです。またジャンプやキックのような動きでも肉離れのリスクはあります。 スポーツで早期復帰を目指すなら再生医療という先端医療! 肉離れはスポーツ中に起こりやすく、スポーツ医療で取り扱われることが多いです。 肉離れは全治までに 3 ~ 5 週間かかり、重症の場合は 2 ~ 3 か月かかることもあります。その治療期間は、スポーツをする人にとっては長く感じるものでしょう。 近年スポーツ医療では、肉離れの治療を短期化させることができ、しかも安全におこなえる治療法として「再生医療」が注目されています。 再生医療では、自身の脂肪から採取した幹細胞や、血液から採取した血小板を用いて組織を修復させます。 自身の幹細胞や血小板を用いるため、副作用が起こりにくく、安全性が高いことがメリットで、治療期間も短く済むことから、スポーツによるケガから早期に復帰したいアスリートなどからも注目が集まっています。 まとめ・肉離れの原因と、起こりやすい部位について詳しく解説 肉離れは筋繊維が部分的または全体的に断裂した状態です。肉離れの原因の多くはスポーツによるもので、大腿部やふくらはぎに多く発生します。 重症の肉離れは治療にも時間がかかってしまいますが、再生医療という治療法を選択肢の 1 つにすることが可能です。ただ再生医療は、一般的なクリニックや医院、病院でも受けることができません。再生医療で治療することができると厚生労働省が認めたクリニックを受診する必要があります。 当院は、再生医療専門、国内でも有数の症例数を有しています。疑問やご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。丁寧にご説明させて頂きます。 監修:リペアセルクリニック大阪院
最終更新日:2023.10.09 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝に水が溜まる悩みに自然治癒に近い最新治療法 膝の悩みは中高年だけでなく、スポーツをする若者にも起こりうるものです。膝に水が溜まるとさまざまな症状が出現し、日常生活に支障が出る場合もありますし、頻繁な受診が負担になることもあるでしょう。 そして、膝に水がたまる症状について、自然治癒するものなら自然治癒力で治したいと思う人もいるでしょう。そこで今回は、膝に水が溜まる原因や、自然治癒できるのかどうかについて解説します。 膝に水が溜まったら放置は禁止 膝関節は太ももと膝の骨をつなぐ関節です。関節包という袋状のものに関節は包まれ、その中には関節液が存在します。つまり誰の膝にも水は存在するのです。 しかし変形性膝関節症、関節リウマチ、痛風といった疾患によって膝関節に炎症が起こると滑膜組織から分泌される関節液が増えていきます。これが膝に水が溜まるという状態です。 膝関節の炎症は外傷でも起こります。スポーツによって半月板損傷、靭帯損傷などのケガをすると関節の軟骨が傷つき、炎症を起こすので膝に水が溜まる原因になるのです。 しかし、炎症を起こす疾患や外傷の自然治癒は困難で、痛みや炎症を取りのぞくための薬物療法などの治療はできますが、一度傷ついたりすり減ったりした軟骨は自然に再生することはありません。 膝に水が溜まると行う治療法と、自然治癒に近い最新の治療法 膝に水が溜まるのは炎症が原因なので、治療をするには、まず炎症を取り除くことが重要です。 薬物療法 関節リウマチや痛風が原因の場合、内服薬で痛みや炎症を抑えるという治療法があります。変形性膝関節症や外傷が原因の場合、膝関節に直接針を刺して痛み止めや炎症を抑えるステロイドを注射するという方法もあります。 膝の水を抜く 正常の状態の関節液は粘性のもので関節の潤滑剤のような役割をしています。しかし過剰に分泌された関節液はサラサラで膝関節を守ることができないのです。 動かす時に骨と骨がぶつかり、それが膝の痛みを強くすることもあり、そのような状態では自然治癒どころか悪化のリスクがあります。そのため膝に針を刺して溜まった水を抜くのです。 手術 薬物療法で痛みや腫れなどの症状が改善しない場合は、軟骨などの損傷がひどいことが考えられます。その場合は手術で原因を除去するという方法がとられます。 損傷した軟骨のかけらが関節内に遊離体として存在すると痛みや新たな炎症の原因にもなるので手術で取り除きます。 再生医療(最新医療) 再生医療は、自然治癒に近い!ともいえる最新の治療法です。膝に水が溜まる状態に再生医療という選択肢があります。薬物療法ではなかなか症状が改善しないという人もいるでしょう。長期間の薬物療法は副作用の不安がある人もいるかもしれません。 特にスポーツをする人にとって、手術は復帰までに時間がかかるため、踏み切るのに勇気がいるものです。だからこそ、自然治癒できないかと考える人も多いのです。 近年、スポーツ医療では、再生医療という方法が注目されています。自身の細胞から採取した幹細胞を膝関節に注入し、損傷した軟骨や組織を修復させるというものです。幹細胞には鎮痛作用や抗炎症作用もあるので、膝の痛みを取り除くことも期待できます。 また、自身の細胞を使うので副作用や後遺症のリスクも低いです。 まとめ・膝に水が溜まる悩みに自然治癒に近い最新治療法 膝に水が溜まると痛みや腫れなど、さまざまな症状を引き起こし、日常生活に支障をきたします。近年、膝の治療法として注目を集めている再生医療であれば、膝に水が溜まるという症状も自然治癒に近い方法で治療ができます。 薬物療法でなかなか症状が改善せず、手術は避けたいという人は、治療法として再生医療も選択肢としてみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
最終更新日:2023.08.30 -
- 再生治療
膝の腫れ・膝の違和感!水が溜まったときの自覚症状と治療法 膝関節に違和感がある!痛みを感じるということはありませんか? 膝が痛い、腫れているというときは、膝に水が溜まっている可能性があります。今回は膝に水が溜まると、どのような自覚症状が出るのか?ということについてご紹介します。 膝に水が溜まるとどのような自覚症状があるのか 膝の水が溜まると、さまざまな症状が出てきます。以下に挙げるような自覚症状がある方は、早めに専門の医療機関を受診してください。 膝の痛み 正常な状態では古い関節液はリンパ液とともに排泄され、関節液は一定の量が保たれていますが、膝関節にある軟骨や滑膜組織が傷ついて炎症が起こることで、関節液が異常に増えます。 関節液は本来粘り気のあるものですが、異常に増えた関節液はサラサラなので膝関節の負荷を軽減することが難しくなります。そして膝関節の負荷を軽減することができなくなり、骨と骨がぶつかるようになるため膝に痛みが出てくるのです。 症状が進行すると階段の上り降りの時に膝に痛む、膝をひねるような動きで激痛が走るということもあり、生活にも支障が出ます。 膝が腫れる 炎症が起こると腫れが生じます。膝に水が溜まるのは、膝関節に炎症が起こっているということなので、炎症がひどくなると膝が腫れてきます。膝関節が熱を持っている…という自覚症状を感じることもあります。 膝の表面がブヨブヨしている 膝に水が溜まると、膝の表面がブヨブヨしてお皿(膝蓋骨)が浮いたような感じがします。痛みがない場合でも膝がブヨブヨしているようなら、膝に水が溜まっている可能性があります。 微熱がある 炎症が強くなると微熱が出ることもあります。膝の痛みや腫れがあり、微熱が続く場合は早めに受診することをおすすめします。 膝に水が溜まったときの治療法 膝に水がたまると、自覚症状が出る頃には炎症が進んでいることが多く、病院での治療が必要です。病院ではどのような治療をするのかということについて紹介します。 薬物療法 膝に水が溜まる原因は炎症です。薬物療法ではその原因となる炎症を抑えるような薬剤を使います。 関節リウマチや痛風が原因の場合、その疾患に合わせた内服薬で治療します。半月板損傷や靭帯損傷といった外傷では、痛み止めとステロイド剤の注射で治療する場合もあります。 水を抜く 膝関節に異常に溜まった関節液を、膝に針を刺して抜くという方法があります。水を抜くことで、いったん膝の過剰な水を取り除くことができ痛みなどの症状が改善します。 しかし炎症の原因を取り除くわけではないので、また膝に水が溜まる可能性はあります。 手術 炎症がかなりひどい場合は手術を選択することもあります。薬物療法でも自覚症状がひどくなっていくと、膝関節の軟骨や組織の損傷が激しいと判断し、手術で損傷した部位を治療することになります。 再生医療 近年スポーツ医療の分野でも注目されているのが再生医療です。自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入し、損傷した軟骨や組織を修復するという今、注目の先端医療です。 幹細胞には鎮痛作用や抗炎症作用もあるため、膝の痛みにも効果が期待できます。短時間で治療でき、自身の細胞を使うので副作用や後遺症が起こりにくいというメリットがあります。 手術を避けることができ。入院も不要という次世代型の治療方法です。 まとめ・膝の腫れ・膝の違和感!水が溜まったときの自覚症状と治療法 膝に水が溜まると、膝の痛みや腫れ、微熱などの自覚症状が出現します。初期では症状を感じない場合も多く、自覚症状が出るころには膝の炎症がひどくなっている可能性があります。 症状や炎症の状態に合わせて治療方法が検討されますが、近年、再生医療による治療が注目を集めています。膝の水が溜まる状態がなかなか治らない、自覚症状がつらいという場合は、再生医療による治療を検討してみるのも良いでしょう。 再生医療は、通常の医療機関で受けることはできません。厚生労働省から認められたクリニックで受診してください。その意味で当院は、再生医療専門のクリニックです。ご質問、その他ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.08.29 -
- 再生治療
筋断裂からの復帰!手術についてと復帰までの治療期間 筋断裂になると、少しでも早く治して仕事やスポーツなどに復帰したいと誰もが考えると思います。しかし、なかなか治らない状態が続くと「いつ治るのだろう?」「手術しないと治らないのだろうか?」と不安になってくるでしょう。 今回は、筋断裂の度合いによる治療期間や復帰できるまでの期間について解説します。また、なかなか治らない場合は手術するしかないのかについても紹介します。 筋断裂の度合いと症状 筋断裂による痛みや腫れがなかなか治らないと悩んでいる人は、まず自分の筋断裂の度合いと症状について知っておくことが大切です。 筋断裂の度合いはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3つの段階に分けられます。 Ⅰ度: 筋繊維に微細な損傷がある状態です。比較的軽傷なもので、腫れや軽い圧痛などの症状が出ます Ⅱ度: 筋繊維の一部が断裂してしまっている状態です。度合いは中等度になり、腫れ、圧痛、皮下出血などの症状が出ます Ⅲ度: 筋繊維が完全に断裂してしまっている状態です。筋断裂のなかでも最も重度な度合いになり、陥没した腫れ、強い圧痛、皮下出血などの症状が出ます。 筋断裂の治療方法と復帰期間 筋断裂の度合いがⅠ度、Ⅱ度の場合は、安静にして保存療法、理学療法など正しい治療を受けることで、これまでと同じように患部を動かせるようになることが期待できます。 筋断裂から復帰するまでの期間は、軽度であれば2週間くらいで復帰することが可能なこともありますし、中等度であれば2カ月くらいが目安になります。 筋繊維が完全に断裂した筋断裂の場合、軽度、中等度の治療では治らないので、手術をおこなって断裂した部分をつなぐことが検討されることが多いです。 筋断裂は手術でしか治らない? 筋断裂になった場合、軽度や中等度であれば保存療法や理学療法などを継続しておこなうことで治ることが期待できますが、そうした治療方法では治らない重度の場合は手術するのが一般的です。 しかし、近年では手術よりも治療期間が短く、身体や精神的に負担が少ない再生医療も注目を集めています。手術はできれば避けたいという人は、こうした再生医療があるということを知っておいて、選択肢の1つとすることもおすすめです。 まとめ・筋断裂からの復帰!手術についてと復帰までの治療期間 筋断裂の度合いによる治療方法や復帰するまでの期間の目安について、なかなか治らない場合は手術するしかないのかどうかについて紹介しました。 現在では、再生医療という手術以外の治療方法もありますし、適切な治療を受けることで復帰するまでの期間も早くなります。 できるだけ早めに、専門の医療機関でしっかりとした治療を受けることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2022.12.28 -
- スポーツ医療
- 再生治療
筋断裂による後遺症(コンパートメント症候群)とは 筋断裂を起こした場合、気を付けなければならないのが筋断裂による後遺症です。筋断裂を起こした際にきっかけで後遺症が残ってしまうと、長い期間痛みや動きの制限などで悩まされることになってしまいます。 今回は、筋断裂による後遺症にはどのようなものがあるかについて解説し、後遺症を残さないためにどういった点に注意していけばよいのかについて紹介します。 コンパートメント症候群とは?! 筋断裂による後遺症として代表的なのがコンパートメント症候群です。 コンパートメントとは、区画という意味です。ふくらはぎなどには区画された部屋のような部分がありますが、筋断裂による内出血でその区画された部分に血液が溜まってしまうことがあります。 そして、区画内で血液が溜まってしまうと、その中にある血管や神経が圧迫されるため、痛みやしびれなどの症状が出てきます。 また、区画内の組織が圧迫された状態が強くなると筋肉の壊死や神経障害などが起こり、さまざまな機能障害の後遺症が残る可能性があります。 筋断裂による後遺症(骨化性筋炎)とは 筋断裂がきっかけとなる後遺症には骨化性筋炎というものもあります。 骨化性筋炎とは筋肉内に骨様組織が形成させることによって、腫れや痛み、関節の屈曲に制限がかかるなどの症状が出るものです。 筋断裂で内出血して血液が溜まったときに、そこへ骨を形成する働きを持った細胞が侵入してしまうのが原因であるため、太ももの前側のように骨に近い部分で筋断裂が起こった場合に発生しやすいのが特徴です。 筋断裂による後遺症を残さないために注意すべきこと 筋断裂の後遺症であるコンパートメント症候群や骨化性筋炎などにならないようにするためには、決して無理をしないことが大切です。 スポーツや作業などで筋断裂になった場合、 ・痛みや腫れを我慢してスポーツや作業を続ける ・安静にしていたら痛みが軽くなったので、完治しないうちにスポーツや作業を再開する などをすると、コンパートメント症候群や骨化性筋炎になってしまう可能性があります。 スポーツや作業を休めないと無理してしまうと、後遺症が残り、長い期間つらい症状に悩まされたり、スポーツや作業ができなくなったりするので注意しましょう。 まとめ・筋断裂による後遺症(コンパートメント症候群)とは 筋断裂による後遺症にはどういったものがあるか、また、後遺症を残さないために注意すべきことについて紹介しました。筋断裂がきっかけで後遺症を残さないためには決して無理をしないことが大切です。医療機関で適切な治療を受けるようにしましょう。 近年は、スポーツ医療も進歩し、従来の治療法だけでなく再生医療など高い効果が期待できる治療法もあります。まずは専門医にご相談くださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.01.10 -
- 再生治療
- 足底腱膜炎
人口の1割くらいの人がなると言われている足底腱膜炎は、最初は我慢できる程度の症状です。しかし、悪化して重症になり、つらい症状が出てしまうこともあるため、早めの対処が必要です。 ここでは、足底腱膜炎が悪化して重症になるとどのような症状が出るのかについて、また、足底腱膜炎が重症になった場合、どのような治療が検討されるのかについて紹介します。 足底腱膜炎が重症になるとどうなる? 足底腱膜炎が軽度の場合は、 ・長時間立ちっぱなしになると足の裏にしびれや痛みが生じる ・歩行やランニングで足が地面に着く際に痛みが生じる などが、主な症状です。 重症になると、 ・立ちっぱなしや動いている時に生じる痛みが激しくなる ・立ったり動いたりしていなくても痛みが生じる などの症状になります。 また、足の裏に痛みを伴うしこりができることもあります。 足底腱膜炎が重症になった場合はどんな治療をするの? 足底腱膜炎が軽度である場合は、足を休ませる保存療法や、インソールやストレッチなどで痛みをコントロールする理学療法、湿布や内服薬、ステロイド注射といった薬物療法などが行われます。 しかし、こうした方法で痛みが治まらない、改善が見られないというような重症の場合は手術も検討されます。手術では骨と足底腱膜がつながっている部分など、損傷や炎症が起きている部分を切除します。 体外衝撃波疼痛治療で痛みをとる方法がある 足底腱膜炎が重症になった場合の治療法として手術があることを紹介しましたが、手術はできるだけ避けたいと考える人も多いと思います。また、身体への負担を考慮して高齢者など手術を見送る場合もあります。 以前は重症になった場合は手術しか選択肢がありませんでしたが、近年ではスポーツ医療の進歩によって、手術よりも負担がはるかに少ない治療装置による治療もおこなわれるようになりました。 その装置は体外衝撃波疼痛治療装置と言われるもので、痛みを感知する神経に衝撃波をあてることで痛みが緩和したり、血流が良くなって損傷部分の組織が修復されたりするという治療法です。 再生医療で治療できる可能性も!? 近年は自分の細胞を用いて損傷した部分の再生・修復を図る「再生医療」にも注目が集まっています。再生医療もアレルギーなどの副作用が少なく、治療期間が短くて済む負担が少ない治療法です。 まとめ 足底腱膜炎が重症になるとどのような症状が出るか、また、重症になった場合の治療法について紹介しました。当記事で紹介したように、現在ではスポーツ医療の進歩により、重症になっても手術以外の治療で痛みの緩和や治癒を目指す方法を選択できるようになりました。 とはいっても、足底腱膜炎は重症になる前に予防することが大切です。 足の裏や踵が痛いという場合や、つっぱりを感じるという場合は無理をせずに安静にすることが大切です。また、早めに医療機関を受診することをおすすめします。 こちらも併せてご参照ください
最終更新日:2023.09.27 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症を発症し、やむなく介護職を辞めないための治療法と予防について 介護職は、体を使う仕事のため関節などに負荷がかかりすぎることが原因で体のどこかに痛みを抱えている人が多いです。たとえば、変形性股関節症は股の痛みを伴います。 股関節に痛みがあると介護の仕事に支障をきたすこともありますし、重症化すれば働けなくなり、仕事を辞めてしまうことにもなりかねません。今回は、介護職に就かれている方が発症することもある「変形性股関節症」について、その原因や治療法を紹介し予防に努めて頂きたいと考えます。 変形性股関節症とは? 股関節は、わたしたちの体の中で最大の関節で、体を支えるだけでなく、体を動かすことにも重要な役割を果たしています。その股関節に痛みが出てくる変形性股関節の原因や症状を紹介します。 変形性股関節症の原因 日本人の変形性股関節症の原因は、股関節の形成不全が多数を占めています。これは乳幼児の時の股関節の脱臼の後遺症や、生まれつきの形成不全です。股関節の脱臼や大腿骨頚部骨折といったケガ、関節リウマチも変形性股関節症のリスクを高めます。 また、加齢による軟骨のすり減りによって発症することもあります。 介護職に変形性股関節症が起こる理由 変形性股関節症のリスクは介護の仕事にも多く潜んでいます。日常的に長時間立ちっぱなしで仕事をしたり、しゃがんだり、中腰での作業が多かったり、何より利用者の体を移動したり、支えたりする仕事は、思った以上に股関節への負荷が大きくなり軟骨がすり減るリスクが高くなります。 変形性股関節症の症状 初期の症状は立ち上がる時や動き始める時に起こる、足の付け根の痛みです。おしりや太ももに痛みが出ることもあります。進行するとしゃがむことが困難になったり、前かがみができなくなったりと日常生活に支障が出ます。 長時間立っているのがつらくなる場合もあるでしょう。 変形性股関節症の診断 ・変形性股関節症はレントゲンで進行度合いを確認することができます。 ・常な股関節症は骨盤と大腿骨の間に隙間がみられます。 ・大腿骨の関節部分は丸い形をしており、その上部は骨盤に覆われています。 ・しかし、股関節に形成不全がみられる方は、骨盤に覆われている面積が狭くなっています。 ・また変形が進行してくると、骨盤と大腿骨の隙間が狭くなったり、軟骨下骨が硬くなります。 ・さらに症状が進行すると、関節の周囲にトゲのような骨組織ができたり、骨嚢胞(こつのうほう)とよばれる骨の空洞ができることがあります。 介護職が悩む変形性股関節症の治療 もしも介護職が変形性股関節症になったらどのような治療があるのでしょうか。 薬物療法 痛みがあると仕事だけでなく日常生活にも支障が出てしまいます。そのため痛み止めで疼痛コントロールを行います。 運動療法 股関節は骨盤と大腿骨で構成されるので、その周りの筋肉を鍛えて力をつけることで股関節の変形をとどめることができます。ここでは簡単な筋力トレーニングの方法を紹介します。 股関節周りの筋肉は、足を動かすことでトレーニングすることができます。立った状態で行う場合は、足を前に出す、横に開いていく、後ろに上げる、この3つを試してみましょう。足を前に出すときは、膝を曲げて行ってもよいですが、膝を伸ばして行うとより強い負荷で運動できます。 これら3つの運動を、痛みの出ない範囲でゆっくりと行います。トレーニングをする際は、バランスを崩して転倒したり、足を動かした際に上半身が前後左右に動かないよう、手すりなどにつかまりながら行うようにしましょう。 手術 痛み止めや運動療法で疼痛コントロールが難しいほど進行した場合、手術という選択肢があります。初期の段階では骨の一部を切って骨同士がぶつからないようにします。 変形が進んでいる場合は人工股関節置換術という方法もあります。 朗報!変形性股関節症も再生医療なら辞めないで働き続けられる 痛みを我慢しながら介護職を続けるのは大変なことです。手術となると入院のため仕事を休まなければなりません。また手術の後どれくらいで復帰できるかも気になるでしょう。 介護の職場では人手不足のところが多く、休暇を取りにくい人もいるかもしれません。そこでご紹介したいのが、再生医療という方法です。再生医療では、患者さん自身の脂肪から採取した幹細胞を股関節に注入し、傷ついた軟骨を修復するという治療法を行います。 自身の血液から採取した多血小板血漿を股関節に注射し、傷ついた組織を修復させる方法もあります。手術の場合、長期休暇が必要になり、介護職の人には負担でした。 しかし再生医療は入院のために仕事を休む必要はなく、自身の細胞や血液を使うので副作用の心配もありません。新たな治療の選択肢として可能性が広がっているのです。 https://youtu.be/a6NGuEDLKgQ?si=7cU06xSVyMl9jCHP ・再生医療は、入院の必要がありません ・再生医療は、日帰りで治療できます ・再生医療は、手術不要です まとめ・変形性股関節症を発症し、やむなく介護職を辞めないための治療法と予防について 体を使うことの多い介護職が変形性股関節症になると、仕事自体がリスクになりますし、働けなくなって、辞めるという選択肢を取られる方もいらっしゃいます。何より、日常生活そのものにも支障をきたすこともあります。 そして近年、変形性股関節症の新たな治療として再生医療が注目されていることをお伝えしました。痛みが強くて、つらいけれど手術するほど休みがとれない、手術は避けたい、少しでも安心な治療法で根本的な治療を望みたいというのであれば、再生医療を検討してみる価値があるでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 当院の再生治療 自己細胞由来幹細胞治療 PRP治療 股関節の痛みについて
最終更新日:2024.03.29 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 再生治療
膝の痛み!介護職の職業柄多い変形性膝関節症とは 介護職はやりがいのある仕事ですが、体を使う仕事が多いため、さまざまなところに痛みが出るリスクがあります。例えば、介護職が抱える問題のひとつである膝の痛み、変形性膝関節症に悩む人も多いのではないでしょうか。 今回は膝の痛みを引き起こす変形性膝関節症について詳しく解説します。 介護職に多い変形性膝関節症とは? 介護の仕事は、膝の痛みを生じるリスクが高いです。そして、介護職の膝の痛みの原因として多いのが変形性膝関節症です。 介護職に変形性膝関節症が多い理由 膝関節は大腿骨と腓骨、膝蓋骨という骨でできており、軟骨がクッションの役割を果たしています。軟骨が膝の負荷の軽減や関節の滑らかな動きに役立っているのです。 しかし加齢や肥満、過度の負荷によって軟骨がすり減ると膝への負荷が大きくなり痛みが生じます。軟骨がすり減るために骨同士がぶつかるようになり、膝関節の変形につながります。 介護職は利用者の体を抱えたり、中腰の姿勢になったりと膝への負担の大きい仕事をしています。仕事中に膝の曲げ伸ばしをすることも多く、膝関節への過度な負荷から若くても変形性膝関節症になるリスクがあるのです。 変形性膝関節症の症状 初期の段階では、歩き始めや立ち上がる時など動き初めに痛みが生じます。痛みが軽い場合もあり、膝を動かさなければ痛みがないので症状を見逃すこともあります。 進行していくと階段の上り下りで痛みが出たり、膝が腫れたり水が溜まったりします。さらに症状が進むと安静にしていても痛みが出てきてしまいます。 変形性膝関節症の対策としてサポーターを使ってみませんか? 介護職が悩む変形膝関節症の治療法とは 膝の痛みを抱えながら介護の仕事をするのはつらいですよね。そこで、変形性膝関節症の治療法について紹介します。 薬物療法 ・膝の痛みや炎症に対して、痛み止めや湿布薬など薬を使って治療します。 注射 ・膝関節の中にある関節液にはヒアルロン酸が含まれています。 ・ヒアルロン酸の減少によって膝の負荷が大きくなるため、膝にヒアルロン酸を直接注射するという方法があります。 ・膝に水が溜まっている、膝の痛みが強いという場合は、痛み止めを直接膝に注射するステロイド注射という方法もあります。 サポーター ・膝の痛みを抱えながら仕事をする介護職の方はサポーターをする人が多いのではないでしょうか。 ・サポーターは膝をひねらないようにしたり、膝を温めたりする効果があります。包まれている感覚が痛みを和らげる効果も期待できます。 手術 ・痛み止めや注射でコントロールできないほど膝の痛みが強く、日常生活に支障がある場合は手術という選択肢もあります。 ・変形性膝関節症の進行具合や症状によって手術の方法が異なりますが、数日から数週間の入院が必要になるでしょう。 ・かなり進行している場合は人工膝関節置換術という方法もあります。 休養がとれない介護職の方必見!変形性膝関節症の治療に再生医療という選択もある 近年変形性膝関節症の治療に再生医療が注目されています。薬物療法や注射で効果が実感できず、手術はためらうという人への新しい選択肢です。 変形性膝関節症に行われる再生医療には2種類あります。1つ目は自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入するというものです。幹細胞が傷ついた軟骨を修復することで痛みや炎症を抑える効果があります。 2つ目は自身の血液からとれる多血小板血漿を膝関節に注射するというものです。血小板は止血作用があることで知られていますが、血小板が放出する成長因子が膝関節の傷ついた組織を修復し痛みを軽減させます。 まとめ・膝の痛み!介護職が多い変形性膝関節症とは 介護職は膝への負荷が大きく、膝の痛みの原因として多いのが変形性膝関節症です。痛み止めの内服や湿布薬で対処する人も多いですが、症状が進行すると安静にしていても強い痛みが生じ介護の仕事が困難になります。 そんな変形性膝関節症の新たな治療法として、再生医療が注目されています。つらい痛みに悩んでいる、薬やサポーターなどでの対処が難しいという方は、再生医療による治療も選択肢の1つとしてみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な病院やクリニックで受けることはできません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門院です。治療に関する疑問やお聞きになりたいことがあればお気軽にお問い合わせ下さい。 以上、膝の痛み!介護職が多い変形性膝関節症とはについて記させて頂きました。参考にしていただければ幸いです。 監修:リペアセルクリニック 大阪院
最終更新日:2023.09.05 -
- 手
- 再生治療
TFCC損傷を発症!間違った筋トレで発症する危険性! 体を強くするためや、美容や健康のために筋トレをしている人もたくさんいると思います。筋トレで体を鍛えることは良いことですが、気を付けたいのが筋トレで怪我をしてしまうことがあるということです。 筋トレで無理をしたり、間違った方法で筋トレをしたりすることでTFCC損傷になる人も少なくありません。 今回は、TFCC損傷にならないように、正しく筋トレをすることの大切さについて紹介します。 間違った筋トレのやり方でTFCC損傷になる可能性がある! TFCC損傷と筋トレの関係を知るために、まずは手首の構造や働きについて紹介します。 手首には、前腕の尺骨と橈骨という長い2本の骨と手根骨という小さな骨が8本あります。 この骨と神経、靭帯、腱が複雑に入り組んだ状態になっていて、骨、神経、靭帯、腱の働きによって手のひらを前後左右に動かすことができたり、内側や外側に返したりすることができます。 このような手首の動きを行う際に、手首を安定させたり、衝撃を吸収したりする役割を果たしているのがTFCC(三角線維軟骨複合体)です。 そして、間違った方法で筋トレをしたり、無理をして負荷をかけ過ぎたりすることによって、TFCC損傷になることがあります。 例えば、ダンベルを使って筋トレをする人もたくさんいると思いますが、ダンベルを握る時に中心軸からずれないようにしないと、必要以上に手首の関節に負荷がかかってしまいTFCC損傷につながってしまうことがあります。 このように器具の握り方の他にも手首の角度、重りの重量などを間違えたままトレーニングを続けているとTFCC損傷などの怪我につながってしまいます。 自己流で筋トレをするのではなく、トレーナーなど専門家のアドバイスに従って正しい方法で行うことが大切です。 無理をせずに安静にすることも大切 筋トレをしていて手首に違和感があったり、痛みが生じたりしたときは、筋トレを中断して安静にすることが大切です。 サポーターなどを使用すれば、痛みが緩和され、トレーニングを継続していくことも可能なケースもあるかもしれませんが、無理をするとTFCC損傷など手首の怪我が悪化してしまう可能性があるので、無理をせずに安静にしておきましょう。 まとめ・TFCC損傷を発症!間違った筋トレで発症する危険性!! TFCC損傷にならないようにするために、筋トレをするときは正しいやり方で行うことが大切です。 違和感や痛みがあるときは筋トレを控えるようにしましょう。 特に、筋トレやジム通いなどを始めたばかりの人は、無理をしてしまいがちなので注意してくださいね。 また、手首の違和感や痛みが引かないという場合は、できるだけ早めに医療機関で診てもらうようにしましょう。 TFCC損傷の治療法としては、さまざまな方法がありますが、近年は再生医療という画期的な方法も治療の選択肢にできます。痛みが強く、日常生活に支障が出るという方は、専門のクリニックで相談してみてはいかがでしょうか。 監修;リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.09.22 -
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腰痛が原因で保育士を辞める?理想と現実、腰痛は早期治療と予防が大切 子供が好きで、無邪気・無垢な子供達と関りが持てる保育士さんを目指され、憧れを手にしたにも関わらず、理想と現実に戸惑われる方が多いと聞きます。実は、子どものお世話はとても重労働です。 毎日のお世話で身体に疲労がたまり、中でも慢性的な腰痛に悩まされている保育士さんがおられます。せっかく憧れの職業に付いたのにと思わないでください。この腰痛が原因で辞めたい、転職を考えている保育士までおられるほど真剣な悩みなのです。 もちろん身体が辛くても子供が好きで、できれば保育士の仕事を諦めたくないという方もおられるでしょう。そこで腰痛がひどい保育士さんは、我慢して仕事をつづけるべきか、辞めて転職すべきか、この対策を探りました! 転職を考えるほど腰痛に悩まされることになった 腰に一番負担をかける姿勢は「中腰」です。保育士さんの場合、子どもと目線を合わせたり、おむつを替えたりする時に中腰の姿勢になりますよね。また、乳幼児は抱っこが必要ですし、動くようになってくると「おんぶ」や「抱っこ」をせがんできて、保育士の周りには子どもがまとわりついてきます。 そして、子どもの予期せぬ行動によって急に腰に痛みを感じたり、日ごろの疲れが筋肉にたまり腰を痛めてしまうケースが後を絶ちません。ただでさえ大変な仕事であるのに、腰痛を抱えたままでは保育士を続けられず、転職を考える方も少なくありません。 保育士さんの腰痛は「ストレス」が原因の場合がある 保育士さんは、子どもの世話によって腰に負担がかかるため腰痛を発症する確率が高いのは確かです。しかし、「ストレス」が原因で腰痛が起こっていることもあるのです。そのため、神経の安定剤や抗うつ剤で症状が改善することがあります。 腰痛の原因になるほどのストレスを感じるのは職場のせいなのか、仕事の特性なのか、そこはその個人でしか分かりませんが、いずれにしろ転職を考えた方がよいと思う保育士さんがいても不思議ではありません。 転職を考えるより腰痛を予防する意識を持とう 子どもの世話は大変ですが、喜びや発見が多い仕事でもあり、腰痛があっても保育士さんを続けたい!と思う方もいらっしゃると思います。しかし、痛みが重症化してしまうと、やはり保育士さんの仕事を続けることが難しいと考えるようになるかもません。 ただ腰痛が原因なら、その対策を普段から意識して取っておくことがお勧めです。例えば朝晩に腰痛体操などを積極的に行うなど予防する意識を持ちましょう。それでも腰痛を発症したら、痛みが軽度のうちに治せれば問題は無くなります。 保育士を続けたい!腰痛を改善する最新の治療法 近年、再生医療による関節の治療に注目が集まっています。再生医療とは、自分の幹細胞や血液中の血小板を取り出し培養、組織などの修復機能が高まった幹細胞や血小板をダメージ部に注入して自然治癒させる方法です。 関節への再生医療は、効果が出るのが早いこと、アレルギーや拒絶反応がなく安全性が高いことから、スポーツ医療で注目を集めています。この再生医療によって腰痛治療をすることができれば、腰痛が出ても安心。転職も考えなくてよくなりそうですね。 まとめ・腰痛が原因で保育士を辞める?理想と現実、腰痛は早期治療と予防が大切 「保育士の仕事が好きだから、腰痛があっても転職したくない」理想と現実のはざまで悩まれる保育士さんも多いことでしょう。腰痛は早期治療が大切です。放置することなく違和感を感じたら医療機関で適切な治療やアドバイスを受けるようにしましょう。 また、そうなる前の予防にも努めるべきです。体操やストレッチを効果的に取り入れてみてください。 痛みが酷い場合は、休む選択肢のありだと思います。まずは、予防する意識が大切!立ちあがり方や、かがみ方などの腰に負担が掛かりにくい方法を知って実践し、腰痛体操なども面倒がらずに取り入れましょう。どうしてもの場合は再生医療もあります。 せっかくの夢を手放さない前向きな気持ちで立ち向かいたいものですね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
最終更新日:2023.08.21 -
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TFCC損傷の治し方!原因と症状、湿布や治療法について TFCC損傷とは、手首の小指側にある関節の疾患です。TFCC(三角繊維軟骨複合体)は、橈骨と尺骨といった2つの骨の間を結ぶ靭帯や腱、軟骨などの組織からなり、手首の関節を安定性させるための組織です。 TFCC損傷とは、手首の「三角線維軟骨複合体」という軟部組織が損傷することです。症状としては小指側の手首を曲げたり、抑えると痛みが発症します。 原因の多くは、手首を酷使し続けたり、大きな衝撃を受けた場合に起こりますが、加齢により損傷することもあります。この場合は無症状ということもあります。 このTFCC(三角線維軟骨複合体)といわれる部位は、手首を動かす際に衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしています。 この部位が損傷するとクッションとしての役割を果たすことができなくなり、手関節を動かすたびに痛みが生じるようになります。 TFCC損傷の原因 大きく二つ、組織に損傷が生じたことで発症することがあります。 原因 ・急性外傷: 事故や転倒、スポーツのケガなど ・慢性的負担: 手首の過度な使用や負担、常に手首を使う動作が続き損傷が蓄積された場合 TFCC損傷の症状 症状としては普段、安静時に痛みは無いものですが腕を捻ったり、手首の関節を小指側に曲げた場合に、手の小指側の関節に痛みが出ます。 症状例 ・手首の痛み ・手首の腫れ ・手首の運動制限 ・手首がカクカクするような感じ ・手首を曲げたり、ねじったりした際に痛む 例えば、日常生活でドアノブを捻ったり、料理で鍋を持ち上げたり、包丁を使うなど、手首を使うような場合に傷んだり、またラケットやバットなどを使うスポーツなどの競技では鋭い痛みが出がちとなります。 TCFF損傷が起こりやすい場面 ・スポーツ等 野球のバッティング、ゴルフのスイング、テニスやバトミントンといったラケット競技、スキー、スノーボードなどでの転倒時、その他スポーツ競技全般 ・日常生活での転倒 転倒その他、勢いよく手を着くと、起こりがち このように日常生活や、スポーツなどの運動を通して手首を酷使したり、転倒したときに勢いよく手をついた結果、その手首に痛みが生じることがあります。 このような場面で痛みが走ったとき、あなたならどうしますか? 大きな痛みがでるような重症でない場合、多くの方は対処法として「この程度・・・」とか、「湿布を貼って様子を見よう」と思われがちではないでしょうか。しかし、その手首の痛み、「TFCC損傷」かもしれません。 では、もし仮にTFCC損傷を発症していた場合、湿布さえ貼っておけば大丈夫、自然に治ると思いますか? 今回は、そのTFCC損傷について、治療は「湿布だけでも有効なのか、有効ではないのか」「自然に治るものなのか」ということについて解説し、併せて湿布以外の対処方法についてご紹介させていただきましょう。 TFCC損傷の治療!痛みに効果的な湿布は、治療期間を長引かせることもある TFCC損傷の治療について、患部が炎症を起こしている場合、特に発症した初期の段階などは、湿布を貼ることでその炎症を抑えることができ、痛みといった症状を緩和させる効果は期待することができます。 ただし、湿布を貼るのは、急場の対応としては有効ですが根本的な解決にはなりません。 逆に考えると、湿布を貼ることによって「症状が緩和する」ために、「治療期間を長引かせる危険性」があります。なぜなら湿布で痛みが和らぐことで安心し、完治しないまま放置することになるからです。 湿布で痛みを和らげることはできても、それで損傷した部分が治るわけではなく、湿布ではTFCC損傷の根本的な解決にはなりません。 外傷が無いため、つい自己判断で「この程度なら・・・」「たいしたことはない・・・」と自己判断しがちになります。 湿布の問題 ・湿布で症状が緩和します ○ ・症状が緩和することで放置しかねない ✕ ・安心し、放置、治療期間が長引く可能性 ✕ ※湿布で痛みは和らぐがTFCC損傷の根本的な解決にはならない可能性 TFCC損傷による痛みは、原因がある程度わかるはずです。日常生活やスポーツなど原因となるものの結果として手首の痛みや違和感などの症状が起こった場合は、整形外科など専門医による診断をお受けになられることをお薦めします。 診断にはレントゲンを用いる場合が多いのですがMRIを用いる方法が一番精度が高いと思われます。 TFCC損傷の治療方法 TFCC損傷になってしまった場合の対処法として、痛みを和らげるには湿布ですが、それ以外でおすすめしたいのは、「手首を固定する」ことです。手首を固定し、関節の動きを制限することで、TFCCの安静となり、負担を軽減することが可能になるからです。 損傷した部分を安静に保つことが非常に大切です。実際、整形外科など診察を受け、TFCC損傷とされた場合、保存療法としてサポーターや、ギプス、テーピングなどの装具を用いて手首を固定し、安静を指導されるケースが多々あります。 中でもサポーターや、テーピングは、ドラッグストアや薬局で簡単に購入することが可能なため、整形外科で治療を受けることなく、自ら購入して使用する方もおられるかもしれません。 ただし、間違った方法で使用すると、うまく固定ができず、逆に悪化させる可能性があるので注が必要です。何度も申しますが、まずは医療機関にて検査をお受けになって医師などの専門家にアドバイスを受けた上で使用されることをおすすめします。 TFCC損傷は、手首へのレントゲン、MRIなどの画像診断を通じて診断され、治療は損傷の程度により異なりますが、以下のような方法が一般的に使用されます ・症状が軽度なら安静にして物理療法やサポーターやテーピングを使用し、回復を促します。 ・薬物療法が処方されることがあります。 ・注射療法が考慮されることがあります。 ・症状が重度な場合、手術が必要となることがあります。 TFCC患部をサポーターや、テーピングで固定する ・医療機関で指示を受けて行うこと ・間違った固定は、悪化の原因にもなりがちなので注意が必要 TFCC損傷のセルフケア 湿布やサポーター、テーピングなど以外にできるセルフケアもご紹介します。 TFCC損傷は、スポーツや仕事、家事などで手首を酷使していることが主な原因となるので、TFCC損傷になった場合は手首の関節だけではなく、肘や肩周辺も酷使しているケースが多く見られます。 肘や肩を酷使して筋肉が硬くなってしまうと、腕を動かしたときに手首の関節に負担がかかりやすくなります。そこで、TFCC損傷のセルフケアとしてお勧めしたいのが、肘や肩の筋肉をほぐすことです。 肘や肩付近の皮膚を軽くつまんでみて皮膚が硬くなっている部分があったら、そのあたりの筋肉をマッサージやストレッチなどでほぐしていきましょう。 ついつい、痛みがあったり、損傷した患部に意識が行きがちですが、その周りの筋肉のケアなども行いましょう。 手首に負担をかけないよう、腕、肘、肩などをマッサージなどで、ほぐしましょう。 まとめ・TFCC損傷の治し方!原因と症状、湿布や治療法について 今回は、TFCC損傷の治し方!手首への湿布の有効性についてと治療法について紹介しました。 大切なことは、自分でもできる対処法もありますが、痛みがひどい場合や、セルフケアで改善しない場合は、そのままにしておかずに医療機関で診てもらうことをおすすめします。 湿布は患部の炎症を抑える効果はあるものの、痛んだ患部を根本的に治すことはできません。そればかりか症状が重い場合は、手術という選択を迫られることもあります。 TFCC損傷に対する手術は多くの場合、関節鏡を使った方法で行います。術後、約4週間程ギブスで患部を固定し、その後も3-4か月は手首に強い負担をかけることのないよう指導されます。 ただ、このように手術をしたとしても1度で改善しないことがあります。ひどい場合は2度、あるいは3度と手術を重ねなければならない可能性もあります。軽く見ていると治療が長期にわたる可能性もあり、くれぐれも自己判断で無理をされないよう注意ください。 最近は、TFCC損傷の治療として再生医療も話題になっています。特にスポーツ選手など、選手生命にかかわる場合で手術以外の選択肢として有効です。 再生医療は、手術を避け、入院もせずに治療が可能です。再生医療は、最新医療なので通常の整形外科などで治療を受けることができません。詳しくは当院のような専門医のいるクリニックにご相談ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼ スポーツ外傷に対する再生医療 再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンス、選手生命を維持する治療を推進できます ▼「TFCC損傷について、テーピングでの治療や予防を解説」
最終更新日:2024.02.19