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ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき ロードバイクで気持ちよく颯爽と駆け抜ける中、急に膝の痛みが…。その痛みは、もしかすると鵞足炎かもしれません。今回はロードバイクで鵞足炎になるのかについて、また、鵞足炎の症状や原因について解説します。 ロードバイクで膝の痛み…鵞足炎を発症することもある 久しぶりにロードバイクを楽しんでいたら、膝に痛みが…。という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そして、その痛みは鵞足炎かもしれません。 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉が合わさる鵞足という部分に炎症を生じる病気で、内側に膝を曲げたりするようなスポーツにより、過度な負荷がかかることによって起こります。 そして、ロードバイクでは、誤ったフォームによる膝への過度な負担が引き金となって、鵞足炎を発症するケースがあります。 ロードバイクで鵞足炎にならないようにするには? 鵞足炎はウォーミングアップが足りない、オーバートレーニングなどが原因の1つになります。ロードバイクだけでなく、スポーツなど体を動かす前には十分なストレッチやウォーミングアップが必要不可欠です。 また、ロードバイクの誤ったフォームとして、つま先が外側に向いてしまう、膝を内向きにして漕いでしまうという2つが挙げられます。このようなフォームでロードバイクを続けると、疲れが溜まりやすいですし、疲れがたまると、フォームへの意識が疎かになることがあります。 ロードバイクでは、きちんとしたフォームが大事!自分のフォームを見つめなおしましょう。 繰り返す鵞足炎の痛みでロードバイクが楽しめない!再生医療という最新療法 鵞足炎は一度発症すると何度も再発しやすい病気です。せっかくロードバイクを楽しんでいても、再発が怖い、痛みがあってロードバイクすら乗れないという方は、再生医療という治療法を検討してみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自分の血液から取り出した血小板を濃縮し、その液体を直接患部に注射して血小板のもつ修復作用で病気を治すという治療法があります。 入院や手術の必要もありませんし、体に負担がかかりにくいというメリットもあります。 まとめ・ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき 鵞足炎は予防をすることができる病気ですが、完全に発症を防ぐということはできません。ロードバイクが趣味という方には、膝の痛みは致命的な症状と言えるでしょう。鵞足炎を発症しないためにも、十分なウォーミングアップと適切なフォームの見直しをこころがけましょう。 また、何度も鵞足炎を繰り返すという方は再生医療という治療を選択するのも1つの選択ですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.20 -
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階段の上り下りで膝の内側がズキッと痛む・運動の翌日に膝がだるく、内側を押すとピンポイントで痛いといった、症状に心当たりがある方は、鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。 鵞足炎は初期段階であれば、安静やセルフケアで改善することも多いですが、放置すると慢性化し、長引く痛みの原因になることも。 本記事では、鵞足炎のセルフチェック方法や対処法について解説しています。 まずは自分の膝の状態を簡単に確認できるセルフチェックから始めてみましょう! 鵞足炎のセルフチェック方法 以下を参考に鵞足炎のセルフチェックを行いましょう。 【鵞足炎のセルフチェック表】 階段の上り下りで膝の内側に痛みを感じる 正座やあぐらの姿勢で痛みが強くなる 安静にしていると痛みは軽いが、運動後に悪化しやすい 膝を深く曲げたり(90度以上)、完全に伸ばしたときに痛みが出る 膝関節自体に腫れはないが、内側がなんとなく腫れぼったい感覚がある 膝のお皿の内側から約5~7cm下のあたりを押すと鋭い痛みを感じる 膝を曲げる(踵をお尻に近づける)動作で、内側に痛みが出る これらのチェックは、鵞足部に炎症があるかを自宅で簡単に確認するための方法です。 ただし、膝の痛みには他にも内側側副靱帯損傷・滑液包炎・変形性膝関節症など多くの可能性があります。 症状が強い・長引く場合には、整形外科での専門的な診断を受けることをおすすめします。 鵞足炎だった場合の対応策 鵞足炎だった場合の対応策としては、以下の通りです。 安静と患部のアイシング ストレッチ・筋力トレーニングを行う また以下の記事では、鵞足炎を予防するためのポイントをご紹介しています。 安静と患部のアイシング 鵞足炎の場合、最初に行うべき対応は安静とアイシング(患部の冷却)です。 項目 内容 冷やすタイミング 痛みや腫れを感じるとき、または運動後すぐ 使用するもの 氷嚢、保冷剤、ビニール袋に入れた氷(タオルで包む) 冷却時間の目安 1回15〜20分を、1日2〜3回程度 注意点 直接肌に当てず、低温やけどを防ぐ/就寝中の使用は避ける アイシングは炎症を抑えると同時に、感覚を鈍らせて一時的に痛みを軽減する働きもあります。 症状が落ち着くまで数日間は継続してみましょう。 ストレッチ・筋力トレーニングを行う 痛みや腫れが落ち着いてきたら、再発防止や根本改善を目的としたストレッチと筋力トレーニングを取り入れていきましょう。 ストレッチとトレーニングを並行して行うことで、膝まわりの柔軟性・安定性が向上し、鵞足部にかかる負荷を分散できます。 継続することで、膝の動きがなめらかになり、再発リスクを下げる効果が期待できます。 鵞足炎による痛みを緩和するストレッチ・マッサージ方法については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 慢性した鵞足炎に対して根本改善を目指す治療法について 鵞足炎が慢性化すると、保存療法やストレッチ、アイシングといった基本的なケアでは痛みが完全に取れず、日常生活やスポーツ復帰に支障をきたすこともあります。 そのような場合、以下のような治療を行う再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 治療法 特徴 PRP療法(多血小板血漿注射) 自分の血液から抽出した成分(成長因子)を患部に注入し、炎症の抑制と組織の再生を促す。 幹細胞治療(脂肪・骨髄由来) 自身の幹細胞を用いて軟部組織の修復を図る。 再生医療は自由診療(保険適用外)ですが、従来の治療で改善しない慢性的な鵞足炎に対する新たな選択肢として、近年注目が高まっています。 具体的な治療法や費用・リスクについては、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 【まとめ】膝の内側が痛い人は「鵞足炎セルフチェック」で早めの対処を 膝の内側に痛みや違和感がある場合、鵞足炎が原因である可能性は少なくありません。 セルフチェックを行った上で、以下のような症状がある方は早めに状態を確認し、適切なケアを始めることが重要です。 階段の上り下りで膝の内側が痛む 運動後や翌日に痛みが出る 膝の内側を押すとピンポイントで強く痛む 軽度のうちであれば、安静・アイシング・ストレッチなどのセルフケアで炎症を抑えられることもあります。 しかし、痛みが長引いている場合には、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療を検討するのも一つの方法です。 手術を回避しながら自己修復力を活かして根本改善を目指せるとして、近年注目を集めています。 治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからも確認いただけますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.10.15 -
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膝を使いすぎ鵞足炎になってしまったら、アイシングが効果的! 鵞足炎を発症!そんな時はアイシングが効果的です! サッカーやマラソンをしている人なら誰しもが発症する可能性のある鵞足炎は、アイシングが効果的と言われています。 今回は、鵞足炎とはどのような症状なのか、また、アイシングのやり方についてご紹介します。 鵞足炎とは? 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉がくっついている部分を鵞足部と言い、この鵞足部に炎症が起きると「鵞足炎」という病気を発症することになります。 主にランニングやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水泳など、足を内側にひねる動きをするスポーツをする人に生じやすい疾患で、膝に負荷をかけすぎる、急な負荷をかける、運動前のストレッチをおろそかにしたりするなどで発症します。 鵞足炎を発症した場合は、急性期であればアイシングが効果的です。その後は鎮痛剤の内服や貼り薬、ストレッチなどを行って治療を行います。 鵞足炎になったときはどこをアイシングするの? 鵞足炎になると、膝の内側に強いズキズキとした痛みを生じます。明らかな腫脹が見られた場合はもちろん、痛みを感じたらまずはすぐに患部を冷やす(アイシングをする)必要があります。速やかに氷を入れた袋や保冷剤などを、膝の内側のでっぱった部分に当て、患部を冷やしてあげましょう。 そして、なるべく早く専門医を受診し、診断・適切な治療を受けるようにしてくださいね。 鵞足炎でアイシングをしても痛みが引かない・再発するときは? 鵞足炎は繰り返しやすいという特徴があります。そのため、ストレッチやアイシングなどを行っても、再び発症してしまう人が少なくありません。 繰り返す鵞足炎を何とかしたいとお考えの場合、再生医療という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。 現在はPRP療法といって、自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で根治するという治療法があります。ドーピングにも指定されていないため、アスリートの方たちも安心して治療を行うことができますし、体に負担をかけない治療法として注目を集めています。 まとめ・膝を使いすぎ鵞足炎になってしまったら、アイシングが効果的! スポーツをしている最中に急な膝の内側の痛みに襲われた場合は、鵞足炎を発症しているかもしれません。腫れや熱感・痛みを感じたら、まずはアイシングをし、必ず専門の医療機関を受診してください。 もし、鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療という治療の選択肢もあります。入院や手術も不要なので、仕事を長期で休む必要もないという点も魅力のひとつです。自分にあった治療法を探してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.13 -
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膝靭帯損傷の回復期間!歩けないほどの場合安静で1か月、ただし完全回復は難しい 膝靭帯損傷を起こした直後、歩ける人もいれば、歩けない人もいます。靭帯を損傷したと思った場合、無理は禁物です。まずは安静にして早めに医療機関を受診し、医師の指示を仰ぎましょう。しかし、万が一、歩けない状態の膝靭帯損傷を引き起こしてしまったら、どれぐらいの治療期間が必要か不安ですよね。 今回は、膝靭帯損傷で歩けなくなったら、治療後どのくらいの期間で歩けるようになるのかを紹介します。 膝靭帯損傷で歩けない場合、安静にすれば1カ月程度で歩けることが多い 膝靭帯が断裂した場合、膝関節が抜けたような違和感といった症状がでます。出血のために関節が腫れるなど、歩くことが困難になることも多々あります。ただ、膝靭帯損傷で歩けなくなったとしても、安静にしていれば1ヶ月位してくると腫れや痛みが取れて、普通に歩けるようになっていきます。 膝靭帯損傷から歩けても、完全に治しきるのは難しい 膝靭帯損傷で歩けなくなっても1ヶ月程で歩けるようになると紹介しましたが、これはあくまでも歩けるようになることが前提で、完全に治るわけではありません。 歩けるようになったとしても、膝靭帯損傷の後は、膝関節のゆるみが残ります。膝関節のゆるみは、日常生活においては支障をきたしませんがスポーツをする予定がある人は再び膝靭帯損傷になる可能性があるため手術という選択が必要になります。 膝靭帯損傷の手術後、2~3週間では歩けるようになる 膝靭帯損傷の手術を受けた場合、術後2~3日目から松葉杖で歩く練習を始め、2~3週間程で松葉杖が取れて歩けるようになります。膝関節を動かす訓練も同時に行い、筋力の回復を目指します。 歩けるようになるのは2~3週間ですが、スポーツへ復帰できるまでには、ランニングやジョギングだと術後4ヶ月、完全に復帰できるまでには術後8ヶ月程度は要します。 膝靭帯損傷、スポーツで復帰を目指すなら再生医療 アスリートや、スポーツ選手、それ以外でもスポーツを頻繁に楽しまれたいなら、膝靭帯損傷の手術を受けるという選択肢が一般的です。ただし、手術に抵抗がある人や、より早くスポーツ復帰したい人には、最近注目の再生医療という選択肢があります。 特にアスリートにとって、長期の入院やリハビリ、手術などは選手生命にかかわる問題です。シーズン中はもとより、オフシーズンであっても身体的なパフォーマンスは維持したいどころか、上げたいというアスリートも多くいます。 そんな方たちにとって手術や入院は、何としても避けたいと考えるのは当然です。最初は我慢しながら、そして症状が進み手術を受けて、それでも思うようなパフォーマンスが取れないことで引退に追い込まれる選手は多くいます。 こんなスポーツを生業とするアスリートにこそオススメしたいのが再生医療です。手術を避けて入院もせず、患部の症状を回復させる最新医療だからです。 靭帯損傷は、スポーツ選手にとって大変な致命的ともいえる症状です。 だからこそパフィーマンスはもとより、選手生命を縮めないため、逆に伸ばすためにも再生医療を選択肢として持っていただければと思います。 そうすれば安心してプレーやトレーニングに励むことが可能です。再生医療の治療は少しでも早く治したい人、長期間治療しているのに効果が感じられない人などにも効果が期待できます。 まとめ・膝靭帯損傷の回復期間!歩けないほどの場合安静で1か月、ただし完全回復は難しい 膝靭帯損傷で歩けなくなったとしても、1ヶ月程で歩けるようになるので安心してください。 ただし、スポーツをしている人は、膝靭帯損傷を再発する可能性があるので、手術をすることをおすすめします。手術は身体の負担にもなりますし入院の必要性もあるので、抵抗がある、時間が限られているという人は、再生医療という選択肢も検討してみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンスを維持し、選手生命を守ります
2019.10.09 -
- ひざ関節
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鵞足炎(がそくえん)とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の部位が、無理に動かされることによって生じる炎症です。 サッカーやマラソン、バスケットボールなどのスポーツ選手をはじめ、変形性膝関節症の既往歴がある方も発症しうる疾患のため注意が必要です。 湿布は辛い症状を和らげたいときに利用される鎮痛剤の1種ですが、効果的な貼り方がわからない方も多くいるのではないでしょうか。 本記事では、鵞足炎に効果的な湿布の貼り方やおすすめの種類をご紹介します。 湿布の効果を十分に得られるよう、鵞足炎の症状にあった湿布を使用しましょう。 鵞足炎に効果的な湿布の貼り方 鵞足炎に効果的な湿布の貼り方や位置は、以下の通りです。 鵞足の位置 膝の内側(足から膝に向かって触れる出っ張った部分が目安) 湿布の貼り方 出っ張った部分を中心に縦方向に貼る 鵞足炎になったときは、膝の内側にある出っ張った箇所を中心に縦方向に湿布を貼るのが効果的です。 鵞足は膝の内側にあるため、膝を動かした際に湿布がずれないようにする必要があります。 膝へかぶせるように湿布を貼り、貼付する場所がずれてしまうと十分な効果が得られません。 鵞足炎になった場合に、湿布の効果を十分に得られるよう、貼り方や適切な種類を確認し貼付しましょう。 鵞足炎に効果的な湿布の種類 鵞足炎に効果的な湿布の種類は、症状や程度によって異なります。症状に合わせて適切な湿布を貼りましょう。 発症から14日程度の期間を指す急性期は「冷湿布」を貼り、まずは痛みや強い炎症を抑えることが重要です。 急性期を脱したあとの慢性期には、非ステロイド抗炎症薬の湿布を用いて疼痛のコントロールを図りましょう。 湿布の成分について 湿布の成分は、大きく以下の3つに分けられます。 成分 効果 特徴 サリチル酸メチル 消炎 植物に含まれている成分 冷湿布・温湿布がある 厚手のシート状が多い カプサイシン 消炎・温感 血流促進・鎮痛 血流を促進 感覚神経が麻痺し痛覚が鈍くなる 非ステロイド性抗炎症薬 消炎・鎮痛 消炎効果・鎮痛効果に優れる 刺激を抑える効果が強い 医師の指示のもと症状に合った湿布を使うことが得策ですが、早急に湿布を使用したい場合は成分内容を確認し、適切な種類を使用しましょう。 【湿布以外】鵞足炎の痛みを自分で和らげる方法 湿布以外で鵞足炎の痛みを和らげる方法は、以下の2つです。 ストレッチやテーピング固定などを適切に行うことで、鵞足炎の症状改善や再発予防に役立ちます。 過度なストレッチや誤った固定方法は、鵞足炎を悪化させる恐れがあります。 鵞足炎の痛みを悪化させないためにも、湿布以外の適切な対処法も確認しましょう。 ストレッチ 湿布以外で鵞足炎を治す方法として、ストレッチがあります。ストレッチは、鵞足部の筋肉や腱の緊張を緩和し、血行を促進させることで、症状の軽減を助けます。 鵞足炎に効果的なストレッチ方法は、以下のとおりです。 過度なストレッチや誤った動かし方は逆効果となり、治りが悪くなる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが大切です。 テーピング・サポーターによる固定 テーピングやサポーターによる固定は、鵞足炎の症状を軽減し、痛みの緩和に効果的な方法です。 テーピングは膝を90度に曲げ、膝の皿を包み込むようにしっかりと巻くのが効果的です。 サポーターを使用する場合は、補強機能付きの膝サポーターの使用を推奨します。 ただし、長時間の固定は筋力低下を招く可能性があるため専門医のアドバイスを受けながら、適切な使用方法を心がけましょう。 鵞足炎に対する湿布の効果は? 鵞足炎に湿布を使用すると症状の緩和に効果が期待できますが、炎症や痛みの元となる問題の解決には至りません。 湿布により一時的に症状が緩和された状態で運動を再開すると、すぐに症状が出現する可能性があります。 鵞足炎を治すには、炎症が起きている原因を知り、対処しなくてはなりません。鵞足炎の主な原因は、以下のとおりです。 下肢を無理に動かすと、膝へ大きな負担がかかり鵞足炎になる可能性があります。鵞足炎になってしまった場合は、症状が悪化する前に湿布薬で対症療法を行いましょう。 湿布薬には処方制限がある点にも注意 鵞足炎の症状緩和に効果的な湿布薬は、処方制限があるため注意が必要です。 保険適応の場合はクリニックや医院をまたいでも、もらえる湿布薬の枚数に制限があります。 さらに、湿布薬は症状を緩和するのみで、根本的な原因を改善することはできません。 そのため、湿布薬による対応には限界があると言えます。 鵞足炎の根本的な治療を目指す場合は、再生医療の検討をおすすめします。 再生医療では損傷した組織を修復・再生することで、鵞足炎の症状改善に期待できます。 湿布薬の処方制限や、鵞足炎の根本原因の解決に悩んでいる人は、再生医療による治療を検討しましょう。また、その際はぜひ当院へご相談ください。 鵞足炎と湿布に関するよくある質問 鵞足炎と湿布に関するよくある質問を以下にまとめました。 鵞足炎と湿布に関する理解を深め、症状があった際にすぐに対処できるようにしましょう。 鵞足炎に効く薬は? 鵞足炎に効く薬は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド注射などです。 非ステロイド性抗炎症薬とは、熱感や腫脹などの炎症反応を改善する薬で、代表例にはロキソプロフェンやイブプロフェンがあります。 非ステロイド性抗炎症薬が含まれている湿布は、消炎作用だけでなく鎮痛効果にも優れているため、鵞足炎の症状緩和が期待できます。 ステロイド注射は何回も行うと効果が薄れていきますが、少量であれば鵞足炎に効果的です。 ステロイド注射は副作用も出現しやすいため、医師と相談した上で実施するかを検討しましょう。 鵞足炎は冷やすべき?それとも温めるべき? 鵞足炎の症状緩和には、冷却と温熱療法の両方が効果的ですが使い分けが重要です。 発症直後は冷却が推奨されます。冷却は炎症反応を抑え、腫れや疼痛を軽減する効果があります。冷湿布自体には冷却効果がほとんどないため、アイシングの実施が大切です。 急性期を脱し症状が落ち着いたら、患部を温めましょう。患部を温めると血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。 誤った処置は症状の悪化を招くため、医師の指示に従い、適切な冷却・温熱療法を実施しましょう。 鵞足炎のセルフチェック方法は? 鵞足炎のセルフチェック方法は、以下のとおりです。 セルフチェックを行うことは重要ですが、正確性に欠けるため自己判断しないよう注意しましょう。 定期的にセルフチェックを行い、異常を感じた際は早めに医療機関を受診してください。 鵞足炎を早く治すために再生医療による治療がおすすめ 鵞足炎を早く治すために、再生医療による治療がおすすめです。 再生医療では、鵞足炎の症状を緩和するとともに、損傷した組織を修復することで症状の改善が期待できます。 再生医療は手術や入院を必要としないため、仕事やスポーツを長期間休まなくて良いメリットがあります。 鵞足炎の治療で再生医療を検討している方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 【まとめ】湿布を貼っても治らない鵞足炎は再生医療も検討 鵞足炎の痛みを和らげるためには、湿布を正しく選び、適切に貼ることが重要です。 とくに、冷湿布と温湿布の使い分けや処方制限に注意しながら使用することで、症状緩和が期待できます。 また、湿布以外の方法としてストレッチやテーピング、サポーターの活用も効果的です。 ただし、湿布やセルフケアでは痛みの改善が見られない場合もあります。そのようなときには、再生医療による治療をおすすめします。 再生医療では、損傷した組織を修復することで症状の改善に期待ができます。 鵞足炎の治療に悩んでいる方は、選択肢の一つとして再生医療を視野に入れて、早期の回復を目指しましょう。 湿布を貼っても治らない鵞足炎にお悩みの方は、ぜひ当院の再生医療をご検討ください。
2019.10.08 -
- ひざ関節
鵞足炎は膝の内側に炎症が生じるスポーツ障害の一つで、再発しやすいのが特徴です。 間違ったフォームや柔軟性不足、筋力の偏りなどが重なると、症状の悪化や長期化を招くリスクもあります。 そのため、日頃から正しいフォームの意識づけやストレッチ、筋力トレーニングによるバランス強化を心がけることが予防の鍵となります。 本記事では、鵞足炎を繰り返さないために、日常生活で習慣化すべき5つの予防ポイントを詳しく解説します。 鵞足炎のリスクを減らすだけでなく、快適にスポーツを楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。 鵞足炎を予防するために習慣化したい5つのポイント 鵞足炎を予防するために習慣化したいポイントは、以下の通りです。 太ももの筋肉を鍛える 日常的にストレッチを行う 正しいランニングフォームを身につける 運動時ふくらはぎにテーピングする スポーツ後はアイシングする これらの対策を日常に取り入れることで、膝への負担を軽減し、鵞足炎の発症や再発リスクを防ぐ効果が期待できます。 無理のない範囲で継続し、自分の体に合った予防スタイルを見つけていきましょう。 太ももの筋肉を鍛える 鵞足炎の予防には、太ももの筋肉(とくに大腿四頭筋とハムストリング)をバランス良く鍛える必要があります。 大腿四頭筋は膝を伸ばす際に、ハムストリングは膝を曲げる際に使われる筋肉で、これらが弱いと膝関節への負担が増し、鵞足部の炎症リスクが高まります。 大腿四頭筋を鍛えるには、以下の運動が効果的です。 効果 スクワット ・大腿四頭筋、ハムストリング、臀筋など、下半身全体の筋力バランスを向上 ・膝関節の安定性向上とランニングフォームの改善 ・体幹強化にもつながり、全身の安定性がアップ レッグエクステンション ・大腿四頭筋を集中的に鍛える ・膝を伸ばす力が強化され、関節の安定性が向上 ・リハビリや膝の怪我からの回復にも用いられる スクワットは自宅でも手軽に実施可能で、道具を使わずに全身を鍛えられる点が魅力です。 レッグエクステンションは大腿四頭筋を集中的に鍛えられますが、専用のマシンが必要です。 ただし初心者であれば、自重、チューブでも効果がありますので、そちらの使用も検討しましょう。 週に2~3回を目安に取り組むことで、太もも周辺の筋力が強化され、膝関節への負担を軽減し、鵞足炎の予防につながります。 日常的にストレッチを行う 鵞足炎の予防には、筋肉の柔軟性を高めるストレッチが欠かせません。 とくに、太ももの内側にある以下の筋肉は鵞足を構成する筋肉のため、硬くならないよう柔軟性を維持することが重要です。 特徴 縫工筋 ・ 体内で最も長い筋肉 ・股関節を外に開き、膝を曲げる動作に関与 薄筋 太ももの内側に位置し、脚を内側に閉じたり膝を曲げる動作を担う。 半腱様筋 ハムストリングの一部。脚を後方に引く、膝を曲げるなどの動作に関与。 日常的に以下のストレッチを行うことで、これらの筋肉の柔軟性を保ちながら鵞足炎の予防にもつながります。 効果 長座体前屈 太もも裏(ハムストリングス)から背中、臀部にかけての柔軟性を高め、骨盤の可動域を広げる。 開脚ストレッチ 内転筋やハムストリング、股関節周辺の柔軟性向上に効果的。脚の可動域が広がりやすくなる。 壁に手をついてアキレス腱を伸ばすストレッチも、ふくらはぎの柔軟性を高めることで膝関節の負担が軽減され、鵞足炎の予防につながります。 ストレッチは、運動前後のウォームアップやクールダウンに取り入れましょう。 また、入浴後など筋肉が温まっている状態で行うと、効果が得られやすくなります。 正しいランニングフォームを身につける ランニングは膝への負担が大きく、鵞足炎の発症要因としても引き起こしやすいスポーツです。 しかし、正しいフォームを身につければ、膝への負担を軽減できるほか、鵞足炎のリスクを下げられます。 膝が内側に入ると鵞足に過剰な負担がかかり、炎症を引き起こしやすくなります。 また、歩幅を広げすぎると着地時の衝撃が大きくなり、膝への負担が増加しやすいです。 これらを意識してフォームを改善すると、鵞足炎のリスクを軽減できます。 運動時ふくらはぎにテーピングする 運動中の膝の負担を軽減し、鵞足炎の予防に効果的なのが、ふくらはぎへのテーピングです。 テーピングは筋肉や関節の動きを適度に制限しながらサポートすることで、運動時の負荷を分散させる役割を果たします。 とくに、ふくらはぎの筋肉は膝関節の安定性に関わっているため、ふくらはぎの筋肉をテーピングでサポートすると膝関節への負担を軽減できます。 やり方は鵞足部を起点として、ふくらはぎ全体を覆うようにテーピングするのが一般的です。 ただし、正しく行わないと効果が得られないだけでなく、皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。 テーピングをする際は、専門家のアドバイスを受けると良いでしょう。 スポーツ後はアイシングする スポーツ後のアイシングは、鵞足炎をはじめとする膝の炎症を防ぐ効果的なケア方法です。 運動を行うと、筋肉や関節には小さな損傷や炎症が生じることがあります。 アイシングはこれらの炎症を抑え、痛みを和らげてくれます。 基本的なアイシングの手順は、以下のとおりです。 ①:氷嚢や保冷剤をタオルで包む ②:患部に15〜20分ほど当てる ③:②を繰り返す 実践する際は、凍傷を防ぐためにタオルで包んでから当てましょう。 また、運動後だけでなく、痛みや腫れを感じた場合にも行う習慣をつけると怪我を予防しやすくなります。 繰り返す鵞足炎には再生医療の選択肢も 鵞足炎は、一度発症すると再発を繰り返しやすい厄介な疾患です。 とくにスポーツを頻繁に行う方や、過去に発症歴がある方は注意が必要です。 繰り返す鵞足炎には、再生医療におけるPRP療法を検討しましょう。 患者様自身の血液を使用にするため、拒絶反応や副作用のリスクが低い 入院不要で最短30分での治療が可能 血小板が損傷部位の修復をサポート 自己の組織を利用する幹細胞治療は、副作用のリスクが低いとされています。 この治療法は鵞足炎によって損傷した腱や滑液包の修復を促し、痛みの軽減や機能回復を目指すものです。 PRP療法については、以下の動画でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/aSqBW6H-9es?feature=shared 【まとめ】鵞足炎を予防するために習慣を変えよう 鵞足炎は膝の内側に痛みを引き起こす代表的なスポーツ障害で、発症を防ぐには、以下のような予防策を心がけることが非常に重要です。 太ももの筋力をバランスよく強化する ストレッチで筋肉の柔軟性を保つ 正しいランニングフォームを身につける テーピングで膝への負担をサポート 運動後はしっかりアイシング これらを継続すれば、膝の負担が減り、炎症や痛みの発生リスクを下げられます。 ただし、鵞足炎は再発しやすい疾患であり、一度でも発症した場合は継続的なケアと根本的なアプローチが必要です。 再生医療も、従来の対処法で十分な効果を得られなかった方の新たな選択肢となります。 再発を繰り返している方や、より根本的な改善を目指したい方は、医師と相談のうえ再生医療の活用も検討してみてください。
2019.10.05 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝の靭帯損傷、どこが痛みますか?部位によっては自然治癒が可能です 膝の靭帯損傷というケガをしてしまい、手術を勧められている方の中には、手術をしないで治療できたらと望んでいる人も多いのではないでしょうか。 実は、膝靭帯損傷の部位によっては自然治癒が可能です。 どの部位なら自然治癒が可能なのか、自然治癒の治療方法や、自然治癒が難しい場合の治療方法について紹介します。 膝靭帯損傷は、内側の側副靭帯損傷なら自然治癒が可能 膝関節の下の脛が、外側にねじれたときに発生するのが内側側副靭帯損傷で、スポーツの膝靭帯損傷の中では比較的多いです。 損傷の程度によって、以下のように重症度が異なります。 ・重症度1:症状は痛みがあるだけで膝の左右への不安定さがない ・重症度2:痛みがあるものの30度膝屈曲位で主に左右方向に不安定 ・重症度3:痛みが強く30度屈曲位と完全伸展位で不安定 保存療法で膝靭帯損傷の自然治癒が目指せるとは? 重症度が1度や2度の内側側副靭帯損傷であれば、手術をしない保存療法で自然治癒を目指せます。 手術をしない保存療法では、サポーターで固定して損傷箇所が融合するのを6週から8週待ちます。ギプスによる固定はなるべく使わない傾向にあります。 膝靭帯損傷の自然治癒が見込めない場合は手術か再生医療 内側側副靭帯損傷以外の膝靭帯損傷の場合、自然治癒は見込めないので保存療法は選択せず、手術療法か再生医療を選択することになります。 手術療法では、自分の腱組織を用いた靭帯再建術が関節鏡を用いて行われ、術後には3~6ヶ月のリハビリが必要になります。 再生医療をご存知でしょうか?これまでの手術にとって変わる最先端の治療で、現在とても注目されている治療方法です。 自身の幹細胞を注入する治療方法は、手術を避けることができる上、入院不要なため、身体への負担が少なく、治療やリハビリに時間を費やすことがなく早い治癒が望めるという特徴があります。 まとめ・膝の靭帯損傷、どこが痛みますか?部位によっては自然治癒が可能です できれば自然治癒で膝靭帯損傷を治したいと思う人も多いと思いますが、実際に自然治癒で治療ができるのは、内側側副靭帯損傷の重症度が軽いケースに限られています。 その他の膝関節の靭帯に関する治療は、手術療法が一般的です。しかし、最近は手術療法だけでなく、再生医療を用いた治療も可能になってきました。 再生医療は、自分の幹細胞を注入する治療なので、手術をした時のような身体への負担がかからず、自然治癒に近い治療と言えます。身体に負担をかけずに治療をしたい、なるべく早い治癒を目指したいと考えている人は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 当院は再生医療専門クリニックです。国内有数の症例数を有し、再生医療専門医が診察や治療に当たります。再生医療の治療に興味やご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。 監修;リペアセルクリニック大阪院
2019.10.02 -
- PRP治療
- ひざ関節
膝の内側に違和感や痛みが続いていると、「このまま様子を見ていれば良くなるのか、それとも病院へ行くべきなのか」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 鵞足炎は軽症であれば安静やセルフケアで改善することもありますが、痛みが長引く場合や日常生活に支障が出る場合は、早めに医師へ相談することが大切です。 受診せずに放置してしまうと、症状が慢性化して治りにくくなるリスクもあるため注意が必要です。 本記事では、鵞足炎で病院を受診すべき症状やタイミングの目安を医師の見解をもとに解説しています。 膝の痛みをまだ大丈夫と見過ごさず、正しい知識を持って将来の自身の健康を守りましょう。 また慢性化してしまった症状や保存療法で改善が見られない方・手術は避けたいという方には、再生医療という選択肢もあります。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEで治療法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 病院に行くべき鵞足炎(がそくえん)の症状・タイミング 以下のような症状が起きている場合、鵞足炎を含めた膝関節疾患が考えられるため、早めに病院を受診しましょう。 痛みが2週間以上続く、または安静にしても改善しない 膝の内側に腫れや熱感・発赤がある 階段の昇り降りや正座・膝立ちが困難になる 夜間痛で眠れない、安静時にも痛む 膝の動作で引っかかりやロッキング、不安定感がある これらは炎症が進行しているサインであり、鵞足炎だけでなく半月板損傷や靭帯損傷など他の膝疾患の可能性もあります。 特に腫れや発熱を伴う場合には、滑液包炎の危険性もあるため、放置は禁物です。 症状が進むと完治までの時間が長引き、再発のリスクも高まります。 気になる症状が当てはまる場合は、早めに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが将来の膝の健康を守る第一歩となります。 症状の進行度について 鵞足炎は放置すると違和感から痛み、さらに激痛へと段階的に進行していきます。 自分の状態を把握するために、以下の進行度の目安を確認してみましょう。 ステージ1(軽度) 膝の内側に違和感があるが、運動や生活に大きな支障はない ステージ2(中等度) 運動後に膝の痛みをはっきり自覚し、階段昇降で痛みを感じる ステージ3(重度) 安静時にも痛みが続き、膝の曲げ伸ばしに制限が出る。 腫れや熱感を伴うこともある ステージ4(最重度) 歩行すら困難になり、股関節や腰にまで痛みが波及することがある 初期の違和感の段階で対応すれば比較的早く改善が見込めますが、重症化すると治療に長期間を要し、完治が難しくなるケースもあります。 違和感を覚えた段階で速やかに医療機関を受診しましょう。 受診する病院・クリニックの選び方 鵞足炎が疑われる場合は、まず整形外科を受診するのが基本です。 整形外科ではレントゲンやMRIを用いた検査で、鵞足炎と似た半月板損傷・靭帯損傷・変形性膝関節症などとの鑑別も行ってくれます。 スポーツが原因で痛みが出た場合には、スポーツ整形外科がおすすめです。 アスリートやランナーに向けて、競技復帰までを見据えたリハビリ計画やフォーム改善の指導を受けられるのが特徴です。 また、リハビリ施設が併設されているクリニックなら、原因となる筋肉の硬さやフォームの改善を専門的にサポートしてもらえます。 まずは近くの整形外科を受診し、必要に応じてスポーツ整形や再生医療専門クリニックに紹介してもらう流れが安心です。 鵞足炎を放置するリスク 鵞足炎を放置すると、以下のように症状が悪化して治療が長引くリスクがあります。 違和感が徐々に痛みに変わり、やがて激痛へと進行する 腱や滑液包に炎症が慢性化し、治りにくくなる 階段昇降や歩行が困難になり、生活の質が低下する 炎症が広がり、股関節や腰など他部位に負担が及ぶ 再発を繰り返し、慢性化して難治性に移行する 初期段階では軽い違和感でも、安静やケアを怠ると炎症が進み、膝の可動域制限や夜間痛へと進行します。 さらに慢性化すると、保存療法だけでは改善せず、再生医療や手術といった高度な治療が必要になる可能性があるので注意しましょう。 鵞足炎は早期対応が肝心で違和感を感じた段階でセルフケア(テーピング・アイシングなど)を行い、痛みが強まるようなら速やかに整形外科を受診することをおすすめします。 病院で受けられる鵞足炎の治療法は保存療法と手術療法に分けられる 鵞足炎の治療は、まず以下のような保存療法が基本であり、手術に至るケースはごくまれです。 安静とアイシング 運動や長時間の歩行を避け、患部を冷やして炎症を抑える 薬物療法 痛みや炎症が強い場合は、消炎鎮痛剤の内服が処方される 理学療法・リハビリ 理学療法士の指導によるストレッチや筋力強化で膝への負担を減らす 足底板(インソール)療法 扁平足や膝のアライメントに異常がある場合にインソールで調整 ステロイド注射 炎症が強く保存療法だけで改善が得られない場合にステロイド薬を直接注射する PRP注射 慢性化・再発例に行われる先進的治療で、組織修復を促す 保存療法を続けても改善が見られず、慢性化して生活に著しい支障が出る場合や、感染により滑液包に膿がたまったケースでは、滑液包を切除する手術が検討されます。 ただし一般的な鵞足炎では、手術に至ることはほとんどありません。 安静・薬物・リハビリといった保存療法によって、数週間〜数か月のうちに症状が改善することも少なくありません。 病院に行っても改善しない鵞足炎には再生医療も選択肢の一つ \幹細胞治療とPRP療法の特徴についての解説はこちら/ 鵞足炎は多くの場合、安静・薬物・リハビリといった保存療法で改善が期待できます。 しかし、中には症状が慢性化して数か月以上続いてしまう難治性ケースもあり、従来の治療では十分な効果が得られないこともあります。 手術を避けたいと考える方にとって、再生医療は新たな治療の選択肢となります。 幹細胞治療(自己脂肪由来幹細胞) 下腹部などから採取した脂肪に含まれる幹細胞を培養し、数千万〜数億個に増やしたうえで体内に戻す方法 幹細胞は損傷組織の修復や炎症抑制に働きかけ、摩耗した軟骨や腱の回復を助ける 自己細胞を利用するため安全性が高く、関節疾患や難治性の膝痛に対する治療として注目されている PRP療法(多血小板血漿注射) 自身の血液を採取し、遠心分離で血小板を高濃度に抽出して患部に注射する治療法 血小板から放出される成長因子が炎症を抑え、損傷した組織の修復を促進 自己血を利用するためドーピングやアレルギー・拒絶反応のリスクが少ないのが特徴でプロアスリートでも利用可能 体外衝撃波療法(ESWT) 高エネルギーの衝撃波を膝の鵞足部に照射し、血流改善と組織修復を促す方法 保存療法で改善が乏しい場合に行われ、非侵襲的で日帰り治療が可能という特徴がある 当院(リペアセルクリニック)では、こうした再生医療を提供しています。 治療法や実際の症例については、公式LINEでもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鵞足炎で病院行くべきかお悩みの方からよくある質問 鵞足炎で病院に行くべきか迷っている方からよく寄せられる質問と、その回答を以下にまとめました。 鵞足炎になったら、運動は完全に禁止すべき? 鵞足炎の改善にストレッチは効果的? 鵞足炎にサポーターは効果ある? 鵞足炎になったら、運動は完全に禁止すべき? 鵞足炎になったら、運動を完全に禁止する必要はありませんが、痛みが出る動作や負荷の高い運動は控えましょう。 鵞足炎は膝の使いすぎが主な原因の一つとされるため、ランニングやジャンプなど膝に大きな負担をかける動作を続けると炎症が悪化しやすくなります。 一方で、痛みのない範囲での軽いストレッチやウォーキングや水中運動など低負荷の運動は、血流改善や再発予防に役立つこともあります。 症状が強い時期は無理をせず、痛みが和らいできた段階でリハビリや軽い運動を取り入れていくのが望ましいでしょう。 鵞足炎の改善にストレッチは効果的? ストレッチは再発予防や改善に役立つことがありますが、炎症が強い急性期には控えましょう。 鵞足炎は太もも裏のハムストリングスや大腿四頭筋の硬さが要因となることが多いため、筋肉の柔軟性を高めるストレッチは膝への負担を軽減し、症状の改善や再発予防に効果的とされています。 ただし、炎症や痛みが強い段階で無理に伸ばすと、かえって症状を悪化させる可能性があります。 痛みが落ち着いてきた回復期から、専門家の指導を受けながらストレッチを取り入れるのが安全です。 鵞足炎にサポーターは効果ある? サポーターは痛みを和らげたり膝の安定性を補助するのに役立つ場合がありますが、根本治療にはなりません。 鵞足炎では膝の内側に負担がかかりやすいため、サポーターを装着することで膝周囲の筋肉をサポートし、動作時の不安定感や痛みを軽減できることがあります。 特に階段の上り下りや長時間の歩行時など、膝に負荷がかかる場面での補助として有効です。 ただし、サポーターはあくまで補助的な役割であり、炎症や組織損傷そのものを治す効果はありません。 長期的に依存すると筋力低下を招く可能性もあるため、安静・ストレッチ・筋力トレーニングなどと併用しながら使うようにしましょう。 鵞足炎で病院に行くべきタイミングは早期受診が大切!違和感を感じたら相談しよう 軽度の鵞足炎であれば安静やセルフケアで改善する場合もありますが、2週間以上痛みが続く、日常生活に支障が出る、夜間も痛むといった症状が見られる場合は、自己判断せず整形外科を受診しましょう。 特に腫れや熱感がある、関節が不安定に感じるといったケースは、鵞足炎以外の膝疾患が隠れている可能性もあるため、早めの診察が重要になります。 慢性化してしまった症状に対して従来の保存療法では改善が見られない場合は、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療が新たな選択肢として広がっています。 当院(リペアセルクリニック)では、こうした再生医療を行っています。 治療法や実際の症例については、公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.10.01 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝靭帯損傷と診断され、できるだけ早く治したいとお悩みの方は多いのではないでしょうか。 膝靭帯損傷の早期回復において、受傷直後のRICE処置や適切なリハビリの継続、栄養管理は重要です。 この記事では、膝靭帯損傷を早く治すために実践すべきポイントや、損傷の程度に応じた回復期間の目安について解説します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝靭帯損傷の早期回復をめざす再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早くスポーツや日常生活へ復帰したい方はご確認ください。 膝靭帯損傷を早く治す方法4選 膝靭帯損傷を早く治す4つの方法は、以下の通りです。 RICE処置による応急処置 継続的なリハビリテーション 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 サポーターやテーピングの活用 膝靭帯損傷を早く治すためには、適切な対処と治療が不可欠です。 できることから取り入れて、早期の回復を目指しましょう。 RICE処置による応急処置 膝靭帯損傷の直後には、炎症や腫れを抑えるためのRICE処置が非常に重要です。 RICEとは、以下の4つの要素の頭文字を取った応急処置を指します。 Rest(安静) 患部を動かさず、膝にかかる負担をできるだけ減らす Ice(冷却) 氷や保冷剤で患部を冷やし、炎症や痛み、腫れの進行を抑える 1回20~30分程度を目安にする Compression(圧迫) 包帯を使って膝を軽く圧迫し、内出血や腫れを抑える Elevation(挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れの軽減につなげる RICE処置は、損傷後48時間以内に実施できれば、腫れや内出血が抑えられ、回復のスピードに大きく影響します。早期回復を目指すためにも、迅速に行いましょう。 ただし、RICE処置はあくまで応急的な対応であり、根本的な治療ではありません。 正確な診断と適切な治療を受けるためにも、早めに医療機関を受診しましょう。 継続的なリハビリテーション 膝靭帯損傷からの回復を早めるためには、計画的なリハビリテーションの継続が欠かせません。 主なリハビリ内容は、以下の通りです。 関節可動域の改善 ストレッチや軽い運動で膝の動きをスムーズにする 筋力トレーニング 大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋力強化 バランス訓練 転倒防止や再発予防のための体幹・下肢の安定トレーニング 固有受容感覚(プロプリオセプション)の向上 関節の位置や力加減、姿勢、身体のイメージなどを感じ取る訓練 歩行訓練 日常動作の安定を目指す リハビリは、自己流ではなく医師や理学療法士などの指導を受けましょう。 焦らず継続することが、膝靭帯損傷の早期治療につながります。 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 膝靭帯損傷の回復を早めるためには、食事から摂取できる栄養素にも意識を向けることが大切です。 身体の修復を助ける栄養素を摂り、内側からの回復を促しましょう。 意識したい栄養素を多く含む食材は、以下の通りです。 必要な栄養素 回復を助ける主な食品例 タンパク質 鶏むね肉、豆腐、卵、魚など ビタミン類(B群・Cなど) ブロッコリー、ピーマン、キウイ、納豆など ミネラル(亜鉛・鉄など) 牡蠣、かたくちいわし、わかめ、レバー、赤貝など コラーゲン 豚肉、湯葉、高野豆腐、ゼラチンなど ケガをして運動量が減るとエネルギー消費も少なくなるため、食事量は通常の約4分の3に抑えるのが理想です。 体重増加による膝への負担を避けるためにも、栄養の質を意識した食事管理を心がけましょう。 サポーターやテーピングの活用 サポーターやテーピングの活用は、膝靭帯損傷による膝関節の安定性の向上や痛みの軽減が見込めます。 サポート用品の特徴は、以下の通りです。 サポート用品 特徴 主な用途 サポーター 装着が簡単 繰り返し使える 日常生活や軽い運動時のサポート テーピング 固定力が高く関節の動きを細かく調整できる スポーツ時など、靭帯への負荷が大きいシーン 使用する際は膝の状態や生活スタイルに合わせて、適切なタイプ・サイズのものを選びましょう。 また、サポーターやテーピングは一時的なサポートにすぎず、根本的な治療にはなりません。 あくまでも補助的な手段として活用し、適切なリハビリや治療を並行して受けましょう。 膝靭帯損傷のグレード別の回復期間 膝靭帯損傷は損傷の程度によってグレード1〜3に分類され、それぞれ回復期間が異なります。 グレード1の回復期間 グレード2の回復期間 グレード3の回復期間 グレード別に目安となる回復期間をみていきましょう。 グレード1の回復期間 膝靭帯損傷のグレード1は、安静と適切な処置を行えば2〜4週間ほどで回復するのが一般的です。 グレード1は膝靭帯損傷の中でも軽度で、靭帯の一部が断裂している状態を指し、軽度の腫れや痛みがみられます。 グレード1の主な治療法は、以下の通りです。 安静 アイシング 圧迫 挙上 添え木による固定 松葉杖の使用 リハビリでは、関節を動かさずに筋肉を収縮させる等尺性運動や可動域の訓練を行い、痛みが落ち着いてから筋力トレーニングや日常動作訓練へと段階的に移行します。 グレード1の膝靭帯損傷を放置すると、再発や症状の悪化、変形性膝関節症への進行などを招く可能性があります。 早期回復を目指すなら軽度だと放置せずに、医療機関での診断と適切な対応が重要です。 グレード2の回復期間 膝靭帯損傷のグレード2の回復期間は、個人差がありますが1〜3か月程度かかるのが一般的です。 グレード2の膝靭帯損傷は、靭帯が部分的に断裂していて、靭帯線維が引き延ばされた状態になることもあります。 主な症状は、患部の腫れや痛み、関節内の内出血、膝がグラグラするような感覚などです。 治療は安静やアイシング、サポーターによる固定、痛み止めの使用などを中心に行います。 リハビリでは、関節の可動域を広げるストレッチや太ももの筋力トレーニング、バランス練習などを段階的に実施し、日常生活やスポーツへの復帰を目指します。 適切なリハビリを行うと、多くの場合はスポーツ復帰も可能です。 グレード3の回復期間 膝靭帯損傷のグレード3の回復期間は、3〜6か月以上かかる場合があります。 グレード3は靭帯が完全に断裂し、強い痛みや腫れ、膝の不安定感が生じ、歩行が困難になることもあります。 初期は安静やアイシング、装具での固定などの保存療法が行われますが、改善が見込めない場合は手術が検討されます。 主な手術は、以下の2つです。 靭帯縫合術 損傷した靭帯を縫い合わせて修復 靭帯再建術 損傷した靭帯の代わりに、他の部位の組織を移植する 手術前後は、以下のようなリハビリが必要です。 手術前 膝関節の可動域や筋力の維持・向上 松葉杖の使い方を習得 入院中 装具を使用し、患部への負担を軽減 足首や足指を動かして血流維持 他部位の運動で全身機能を保つ 術後1週間以降から徐々に体重負荷や膝の運動を開始 退院後 自宅や通院で膝の可動域拡大や筋力訓練 術後6週間にエアロバイク、軽いスクワットなど 術後2か月に早歩きや階段昇降など日常動作の強化 術後3か月にごく軽いジョギングへ段階的に移行 グレード3の靭帯損傷は重度なため、長期的なリハビリが必要です。 適切な治療と段階的な回復プランにより、日常生活やスポーツへの復帰が目指せます。 膝靭帯損傷を早く治すなら再生医療も選択肢の一つ 膝靭帯損傷を早く治すなら、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷した靭帯の修復を促進する治療法です。 入院や手術を必要とせずに治療できるので、体への負担が少ない点が特徴です。 そのため再生医療は、以下のようなお考えの方に選ばれています。 手術を避けたい スポーツへの早期復帰を目指すアスリート 仕事や家庭の都合で長期療養が難しい 再生医療の治療に興味のある方は、お気軽に当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 膝靭帯損傷を早く治す方法に関するよくある質問 膝靭帯損傷を早く治したい方からよく寄せられる質問に対して当クリニックで回答したものを紹介しています。 靭帯損傷を早く治すサプリは? 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝の靭帯損傷を早く治す食べ物は? 上記の情報を参考に、適切な対処を選択してみましょう。 靭帯損傷を早く治すサプリは? 靭帯損傷の回復をサポートするサプリメントとして、コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどが配合されたサプリメントが挙げられます。 コラーゲンは靭帯を構成する主要成分であり、サプリからの摂取も可能です。 その他、必要な栄養素を供給できるサプリメントは数多くの種類が存在しますが、大切なのは規則正しい食生活です。 サプリメントはあくまでも補助的な役割として捉え、食事から摂取できる栄養素で修復する意識を心がけましょう。 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝靭帯損傷を早く治すなら、初期段階での冷却(アイシング)が効果的です。 損傷直後の冷却は、炎症や腫れを抑え、痛みを軽減する効果が期待でき、回復を早める上で重要な処置の一つです。 一方で、回復が進んだ慢性期には、温めることが効果的になる場合があります。 温熱によって血流が促進され、損傷組織の修復がサポートされるためです。 冷やすか温めるかは回復段階によって異なるため、専門医の指示を受けながら適切な対応を選びましょう。 膝の靭帯損傷を早く治す食べ物は? 膝の靭帯損傷を早く治すには、タンパク質・ビタミンC・亜鉛・オメガ3脂肪酸を含む食べ物が効果的です。 おすすめの食材は、以下の通りです。 栄養素 役割 食材 タンパク質 筋や靭帯の再生を促進 鶏むね肉・魚・卵 ビタミンC コラーゲン生成をサポート 柑橘類・パプリカ・ブロッコリー 亜鉛 組織の修復を促進 牡蠣・ナッツ類 オメガ3脂肪酸 炎症を抑える サバ・イワシ・亜麻仁油 バランスの良い食事を心がけて、膝靭帯損傷の早期回復を目指しましょう。 膝靭帯損傷を早く治すには適切な対処と治療が重要 膝靭帯損傷を早く治す方法は、以下の通りです。 RICE処置による応急処置 継続的なリハビリテーション 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 サポーターやテーピングの活用 より早期の回復を目指す方には、入院や手術を必要としない再生医療も選択肢の一つです。 患者さま自身の幹細胞を使って損傷部位の修復を促す再生医療は、アスリートだけでなく一般の方にも注目されています。 再生医療に興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。
2019.09.29 -
- ひざ関節
膝の靭帯を損傷した場合、受傷直後の応急処置が回復に大きく影響します。 適切な応急処置を行うことで痛みや腫れを軽減し、治療期間の短縮につながりますが、誤った対処や応急処置を怠ると、症状が悪化したり治療が長期化したりする可能性があります。 スポーツ医学で推奨される応急処置の基本が「RICE処置」です。 本記事では、膝の靭帯損傷が疑われる場合に確認すべき症状や、RICE処置の正しい手順について解説します。 応急処置後の病院での治療の流れについても解説します。 また、現在リペアセルクリニックでは靭帯損傷をはじめとした、重度のスポーツ障害に対して「手術せずに改善が見込める」再生医療についての情報を公式LINEにて配信しております。 できれば身体へ過度な負担をかけたくない方や、最先端の治療方法について興味がある方は、ぜひご登録ください。 膝の靭帯損傷かも?まず確認したい症状と危険なサイン 膝の靭帯損傷は受傷から約3週間は、膝の痛みや腫れ、可動域の制限などの症状が続きます。受傷直後は、痛みや可動域制限の症状がないか注意してください。 通常、痛みや腫れは1〜3週間ほどで徐々に軽減しますが、その後も膝の不安定感や、階段の昇降・ひねり動作での違和感が続くことがあります。 これは靭帯が損傷しているサインかもしれません。 すぐに医療機関を受診すべき膝の症状 膝の不安定感がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 膝の不安定感を放置すると、軟骨や半月板損傷、慢性的な膝の痛みにつながる可能性があります。 さらに、将来的に変形性膝関節症を発症する原因になります。 受傷直後の症状が軽かった場合でも、膝に不安定感がある方は必ず医療機関で治療を受けてください。 膝の靭帯損傷における正しい応急処置「RICE」の具体的な手順 膝の靭帯損傷における応急処置「RICE」の正しい手順を紹介します。 ①Rest(安静):損傷の拡大を防ぐ最初のステップ ②Icing(冷却):痛みと腫れを抑えるための正しいアイシング ③Compression(圧迫):内出血と腫れを最小限に ④Elevation(挙上):腫れを早く引かせるための工夫 RICE処置の手順について、詳しく解説します。 ①Rest(安静):損傷の拡大を防ぐ最初のステップ 損傷部位の炎症や腫れが悪化しないよう、包帯や添え木で患部を固定して安静にします。患部が痛まない姿勢を取るようにしてください。 受傷直後に無理に動かすと、症状の悪化や治療期間が長期化する恐れがあります。 ⓶Icing(冷却):痛みと腫れを抑えるための正しいアイシング 氷を直接患部に当てないよう、アイスバッグやビニール袋に入れて、タオルを間に挟んで患部を冷却します。 患部の感覚がなくなったら一度氷を外し、皮膚感覚が戻ってきたらもう一度冷却します。 1回10~15分が目安です。この作業を何度か繰り返してください。 患部の温度を下げると、痛みを抑える効果があります。冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、注意して行いましょう。 ③Compression(圧迫):内出血と腫れを最小限に 患部にテープなどを巻いて圧迫します。圧迫することで、腫れや内出血を抑える目的があります。 きつすぎると神経障害や血流障害が起こるので、圧迫した後は感覚や皮膚の色に注意してください。 患部周辺のしびれ、皮膚や爪の変色が見られたら、すぐに圧迫を緩めましょう。 ④Elevation(挙上):腫れを早くひかせるための工夫 心臓より高い位置に患部を挙げることで、内出血や腫れを軽減する効果が期待されます。 下に布団やクッションを敷くと患部を安静にしたまま挙上できます。 動かすと痛みが生じる場合は、無理のない範囲で行いましょう。 膝の靭帯損傷が疑われる場合にやってはいけないこと 膝の靭帯損傷が疑われる場合は、以下の4つの行動を控えてください。 暖めすぎる マッサージする 強い薬を使って痛みをごまかす 片足に負担をかける 患部を暖めすぎると、炎症が悪化してしまう可能性があります。 また、自己流でマッサージを行うと症状が悪化するケースがあるため、膝の靭帯損傷が疑われる場合は医療機関を受診しましょう。 強い湿布や痛み止めを使うと一時的に痛みが軽減されますが、これは根本的な治療ではありません。 靭帯損傷の場合、痛みが和らいだからといって無理に動かすと、損傷が悪化したり治癒が遅れたりする可能性があります。 さらに、日常生活でも注意が必要です。歩く際に片足をかばうようにして歩いていると、他の部位や逆の足に負担がかかってしまいます。 痛みがあるときは、ゆっくり、歩幅を小さくして歩きましょう。 応急処置の後はどうする?病院受診の目安と流れ 応急処置をした後は、早めに病院を受診しましょう。 応急処置後に病院を受診しなかった方で、以下の症状がある場合は医療機関を受診してください。 患部の痛みや腫れが強い 歩行や関節の曲げ伸ばしが困難 痛みや腫れが数日たっても軽減されない 同じ場所を何度も痛めた経験がある 腫れや痛みがひかない場合や、歩行・曲げ伸ばしが困難な場合、重度の靭帯損傷の可能性があります。 放置すると腱や骨の損傷につながるため、病院を受診してください。 靭帯損傷を複数回経験された方は、複数の靭帯を同時に損傷する「複合損傷」を引き起こす可能性があります。 複合損傷は、とくに膝の靭帯に多く見られるため注意が必要です。 膝の靭帯損傷は最初の応急処置が重要 膝の靭帯損傷は、応急処置「RICE」を早急に行いましょう。応急処置を適切に行うと、その後の痛みや腫れの軽減や治療期間の短縮につながります。 応急処置を行う際は、冷やしすぎない、圧迫しすぎないように注意して行ってください。 痛みや腫れが数日たっても続く、膝の曲げ伸ばしが難しいなどの症状があった場合は、医療機関を受診して治療を受けましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、入院の必要がなく、リハビリ期間の短縮が期待できる再生医療での治療を行っております。 再生医療をご検討の方は、当院にお問い合わせください。
2019.09.28 -
- ひざ関節
膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか? 膝の痛みがあると、日常生活はもちろん、膝を酷使するスポーツの実施には大きな問題になります。 マラソンランナーにとっては死活問題であり、膝の痛みを抱えたままでは万全のパフォーマンスを維持することは難しいです。そこで、マラソンランナーが膝の痛みを改善する方法について解説します。 マラソンランナーの膝の痛みの原因 マラソンランナーが膝に痛みを覚える原因は、例えば以下の症状が挙げられます。 ・変形性膝関節症 ・半月板損傷 ・ランナー膝 ・ジャンパー膝 ・鵞足炎 これらの症状は、膝のオーバーユースを原因としていることが多く、ランニングを行うマラソンランナーにとっては切っても切れない関係にあるといえます。 マラソンランナーが膝の痛みを改善する方法 マラソンランナーが膝の痛みを改善したいのであれば、第一に「休息をとる」ことです。原因が何であれ膝の使いすぎが原因となっている可能性が高いため、まずは膝の安静を確保し、炎症があればアイシングなどで対応します。 次に「ランニングフォームを見直す」ことです。特定の向きに負荷がかかりやすいランニングフォームを見直し、症状の悪化や再発を防止します。他にも「筋トレやストレッチを行う」ことや「ランニングシューズを見直す」ことも、膝の痛みが再発するのを防止するのに役立ちます。 治療を受けることも検討しよう 上記の方法で痛みが改善しないのであれば、医療機関で診てもらい、適切な治療を開始する必要があります。 手術を必要とするケースもありますが、多くの場合は第一選択として「保存療法」が選択されます。保存療法とは患部の安静を確保し、対症療法などを中心に組み合わせて症状の進行を防止する治療法です。 この治療法で数か月~数年の治療期間を経て完治する場合もありますが、症状が重い場合は痛みの軽減すらできないケースもあります。その場合には、手術によって治療できる可能性があります。 マラソンランナーの膝の痛みは再生医療で手術なしの改善が目指せます 保存療法では完治させることが難しく、しかしながら手術を受けることには抵抗を感じるという場合には「再生医療」という選択肢が残されています。再生医療は幹細胞などの力によって損傷した組織の修復を促す治療法で、マラソンランナーなどスポーツ選手の膝の痛みを改善する効果が期待できます。 また、再生医療は保存療法よりも治療期間を短縮できる可能性があり、手術なしで早期のパフォーマンス回復を目指すマラソンランナーにとってメリットの多い治療法となります。 まとめ・膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか? 再生医療はまだまだ新しい治療法ではありますが、すでに有名スポーツ選手が再生医療を利用した実績もあります。マラソンランナーなど陸上選手にとって膝の痛みは致命的になるケースも多く、早期のスポーツ復帰を目指すのであれば一考したいところです。 以上、膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか?について記しました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.09.06 -
- ひざ関節
ランニングによる膝の外側の痛みがある方は、ランナー膝(腸脛靭帯炎)の可能性があります。 ただし、ランナー膝以外に考えられる疾患もあり、放置しておくと症状が悪化し、強い痛みをともなう場合があるため注意が必要です。 この記事では、ランナー膝の治し方や予防法、ランナー膝以外で考えられる疾患を紹介します。 近年の治療では、ランナー膝の早期回復を望む方にとって再生医療という治療選択肢があります。 再生医療とは患者さまの細胞を用いて、損傷した組織の再生・修復を目指す医療技術のことです。 手術が必要な重度の症例でも手術せずに治療できる可能性があるため「手術を避けたい」「とにかく早く治したい」という方に選ばれています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例に関する情報を配信しているので、合わせてご覧ください。 ランニングによる膝外側の痛みはランナー膝の可能性 ランニングによる膝外側の痛みは、ランナー膝(腸脛靭帯炎)の可能性があります。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは ランナー膝(腸脛靭帯炎)の主な原因 ランナー膝について詳しく解説していきますので、参考にしてください。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは ランナー膝(腸脛靭帯炎)は、膝の外側に痛みを感じるスポーツ障害です。 マラソンなど長距離走だけでなく、水泳やバスケットボールなどのスポーツにおいても発症する可能性があります。 安静にしていると痛みがなくなることもありますが、悪化すると安静にしていても痛みが出るのが特徴です。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)の主な原因 ランナー膝になる主な原因は、オーバーユースや運動前のストレッチ不足、筋力不足などさまざまです。 また、ランニングフォームの乱れやランニングシューズが合っていないなども原因として考えられるため、フォームの改善も重要な場合があります。 少しでも痛みや違和感を感じるようであれば、アイシングや十分な休養などを取り、医療機関を受診しましょう。 ランニングによる膝外側の痛みでランナー膝以外に考えられる疾患 ランニングによる膝外側の痛みでランナー膝以外に考えられる疾患は、以下の2つです。 外側半月板損傷 外側側副靭帯損傷 それぞれ解説していきますので、参考にしてください。 外側半月板損傷 外側半月板は、急激なねじれや衝撃から膝を守るクッションの役割を果たしています。 外側半月板損傷の原因は、強い衝撃や転倒による外傷性のものと、加齢や繰り返しの負荷による変性のものがあります。 外側半月板損傷の症状の特徴は、主に3つです。 膝の外側にズキンとした痛みがある 膝に水が溜まって腫れる 曲げ伸ばしの際に引っ掛かりを感じる ジャンプの着地で膝をひねって外側半月板を損傷してしまうケースもあるため、十分なストレッチなどを行う必要があります。 外側側副靭帯損傷 外側側副靭帯とは、膝関節の外側にある靭帯です。 関節の安定性を保ち、膝が内側に過剰に曲がってしまうのを防ぐ役割があります。 外側側副靭帯損傷の特徴は、膝の外側の痛みや指で押したときの痛み、力が抜けるような感覚です。 ラグビーやサッカーなどで、相手と激しく接触した際に衝撃が加わって損傷するケースがあり、手術をする場合もあります。 ランニングによる膝外側の痛みの治し方 ランニングによる膝外側の痛みを治す方法は、主に以下の3つです。 湿布やサポーターを活用する 膝周辺のマッサージやストレッチ 膝周辺の筋力トレーニング これらの治し方はご自身で行うため、悪化する場合は医療機関を受診することが大切です。 湿布やサポーターを活用する ランニングによる膝外側の痛みがある場合は、湿布やサポーターを活用することで痛みを軽減できる可能性があります。 湿布は炎症による痛みや腫れを軽減する役割があり、サポーターは膝関節の動きをサポートして安定させることで、痛みの軽減や予防につながります。 ただし、湿布やサポーターは一時的に症状を緩和させるものであるため、痛みが軽減しても医療機関を受診しましょう。 膝周辺のマッサージやストレッチ 膝の外側が痛い際は、足のマッサージやストレッチを行うことで、筋肉がほぐれて痛みが和らぐ可能性があります。 1.膝から太もも、お尻にかけての筋肉や靭帯を手のひら全体で圧迫してほぐしていく 2.押しながら揺する。方向は太ももの上から下に走っている筋線維に垂直に 膝の外側に痛みを感じた場合は、ストレッチをして柔軟性を確保しましょう。 内転筋(太ももの内側)や腸脛靭帯、大腿四頭筋のストレッチを行ってください。 内転筋のストレッチ 床に座り、足の裏同士を合わせる 両手で足先を持つか、膝の上に軽く手を置き、息を吐きながらゆっくりと両膝を床に近づけていく 背筋は伸ばしたまま行う 腸脛靭帯(太ももの外側)のストレッチ 床やベッドに座り、片方の脚をまっすぐ前に伸ばす もう片方の膝を曲げ、伸ばした脚の外側に、足の裏が床につくようにクロスして膝を立てる 立てた(組んだ)脚の膝を、反対側の腕で胸のあたりまで抱え込むように引き寄せて伸ばす 大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチ 立った状態で壁や椅子などに片手をついてバランスを取る 片方の足首を同じ側の手で持ち、かかとをお尻にゆっくりと近づける 膝が前に出ないように注意し、太ももの前側の伸びを感じる 各ストレッチを20~30秒程度キープし、左右交互に数セット繰り返すと効果的です。 ただし、痛みを感じる場合はすぐにストレッチを中断し、医師の指導のもとストレッチを行いましょう。 膝周辺の筋力トレーニング 膝の外側が痛む場合は、膝周辺の筋力トレーニングが有効です。 1.太ももにトレーニングバンドを付ける。または手で押さえる 2.膝を外に広げる運動を繰り返す 強度や時間は自分の体力を鑑み、無理のない範囲で行ってください。 筋力トレーニングをやりすぎると、膝に負担をかけて逆効果になってしまう可能性があるので注意しましょう。 ランニングで膝外側の痛みを予防する方法 ランニングで膝を痛めないようにする方法は、主に3つあります。 膝に負担が少ないランニングフォームを意識する ウォーミングアップとクールダウンを欠かさず行う 自分に合ったランニングシューズを選ぶ これらの予防法を意識することで、膝外側の痛みを軽減できる可能性があります。 膝に負担が少ないランニングフォームを意識する 膝への負担を軽減するために、正しいランニングフォームを意識することが重要です。 無理をして大股で走るよりも、自分のペースと歩幅で走ると負担が軽減されます。 自分だけではフォームの見直しが難しい場合は、他の人にフォームを見てもらう、走っている様子を撮影するなどの方法で正しいフォームを習得しましょう。 ウォーミングアップとクールダウンを欠かさず行う 運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウンのセルフケアを継続的に行いましょう。 ウォーミングアップをすると筋肉がほぐれ、柔軟性が高まることで運動時にケガをするリスクを軽減できます。 また、運動後のアイシングなど適切なクールダウン処置をすることで、疲労回復や筋肉の回復も期待できます。 走っている間に足に違和感があったとしても、クールダウンによって改善されるケースがあります。 自分に合ったランニングシューズを選ぶ ランニングシューズが自分の足に合っていないと、靴擦れだけでなく膝や足首に負担をかけてしまいます。 サイズはもちろん、自分の足の形に合ったシューズを選びましょう。 ランニングシューズは、クッション性が高い靴を選ぶと膝への負担が軽くなります。 どのシューズが合っているのかわからない場合は、店員さんに相談してみるとよいでしょう。 ランニングによる膝外側の痛みによくある質問 ランニングによる膝外側の痛みによくある質問を紹介します。 ランニングで膝が痛くなったらどれくらいで治る? 膝の外側が急に痛くなるのはなぜ? ランナー膝の確かめ方は? ランニングによる膝の痛みが気になる方は、参考にしてください。 ランニングで膝が痛くなったらどれくらいで治る? ランニングによる膝の痛みの原因はさまざまですが、ランナー膝の場合は軽度で数週間で改善することもあります。 重症化している場合は手術療法も検討されるため、完治までに半年以上かかるケースもゼロではありません。 早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることで治療期間も短縮できる可能性があります。 膝の外側が急に痛くなるのはなぜ? ランニングで膝の外側が急に痛くなるのは、ランナー膝の可能性があります。 痛みの原因は、オーバーユースやストレッチ不足、筋力不足、ランニングフォームの乱れなどであるため、予防することが重要です。 ウォーミングアップやストレッチなどのセルフケアをしっかり行い、ランニングフォームやシューズを見直して膝の負担を軽減しましょう。 ランナー膝の確かめ方は? ランナー膝かどうかを確かめる方法は、膝の外側の痛みや違和感を確認することです。 まずは、膝を90度に曲げた状態で、膝の外側上部2~3cm(大腿骨外側上顆と腸脛靭帯の接触部分)を指で押さえてください。 押さえた状態で膝をゆっくり伸ばしていき、押さえたところに痛みがある場合はランナー膝の可能性があります。 ランニングによる膝外側の痛みには再生医療も選択肢の一つ ランニングによる膝外側の痛みの多くは、ランナー膝(腸脛靭帯炎)の可能性が考えられます。 ランナー膝の治療には、湿布やサポーター、ストレッチ、筋力トレーニングが有効です。 また、予防のためにも正しいランニングフォームとウォーミングアップ・クールダウン、適切なシューズ選びを行いましょう。 ランナー膝を「手術せずに治したい」や「早く治してスポーツ復帰したい」という方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療では、さまざまな組織に変化する能力を持つ幹細胞を用いて、損傷した組織の再生・修復を目指します。 手術や入院せずに治療できるため、早期回復を目指す方にもご検討いただいています。 再生医療の治療効果や具体的な治療法については、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
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