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- ひざ関節
膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか? 膝の痛みがあると、日常生活はもちろん、膝を酷使するスポーツの実施には大きな問題になります。 マラソンランナーにとっては死活問題であり、膝の痛みを抱えたままでは万全のパフォーマンスを維持することは難しいです。そこで、マラソンランナーが膝の痛みを改善する方法について解説します。 マラソンランナーの膝の痛みの原因 マラソンランナーが膝に痛みを覚える原因は、例えば以下の症状が挙げられます。 ・変形性膝関節症 ・半月板損傷 ・ランナー膝 ・ジャンパー膝 ・鵞足炎 これらの症状は、膝のオーバーユースを原因としていることが多く、ランニングを行うマラソンランナーにとっては切っても切れない関係にあるといえます。 マラソンランナーが膝の痛みを改善する方法 マラソンランナーが膝の痛みを改善したいのであれば、第一に「休息をとる」ことです。原因が何であれ膝の使いすぎが原因となっている可能性が高いため、まずは膝の安静を確保し、炎症があればアイシングなどで対応します。 次に「ランニングフォームを見直す」ことです。特定の向きに負荷がかかりやすいランニングフォームを見直し、症状の悪化や再発を防止します。他にも「筋トレやストレッチを行う」ことや「ランニングシューズを見直す」ことも、膝の痛みが再発するのを防止するのに役立ちます。 治療を受けることも検討しよう 上記の方法で痛みが改善しないのであれば、医療機関で診てもらい、適切な治療を開始する必要があります。 手術を必要とするケースもありますが、多くの場合は第一選択として「保存療法」が選択されます。保存療法とは患部の安静を確保し、対症療法などを中心に組み合わせて症状の進行を防止する治療法です。 この治療法で数か月~数年の治療期間を経て完治する場合もありますが、症状が重い場合は痛みの軽減すらできないケースもあります。その場合には、手術によって治療できる可能性があります。 マラソンランナーの膝の痛みは再生医療で手術なしの改善が目指せます 保存療法では完治させることが難しく、しかしながら手術を受けることには抵抗を感じるという場合には「再生医療」という選択肢が残されています。再生医療は幹細胞などの力によって損傷した組織の修復を促す治療法で、マラソンランナーなどスポーツ選手の膝の痛みを改善する効果が期待できます。 また、再生医療は保存療法よりも治療期間を短縮できる可能性があり、手術なしで早期のパフォーマンス回復を目指すマラソンランナーにとってメリットの多い治療法となります。 まとめ・膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか? 再生医療はまだまだ新しい治療法ではありますが、すでに有名スポーツ選手が再生医療を利用した実績もあります。マラソンランナーなど陸上選手にとって膝の痛みは致命的になるケースも多く、早期のスポーツ復帰を目指すのであれば一考したいところです。 以上、膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか?について記しました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2022.09.21 -
- ひざ関節
マラソンランナーを悩ます膝の外側に起こる痛み、ランナー膝について マラソンランナーにとって、脚に何らかの症状があるとマラソンに対する致命傷になることがあります。マラソンランナーは、膝の外側が痛むことがあるのですが、これはマラソンをするときだけでなく、日常生活にも支障をきたしかねません。 この記事では、マラソンランナーの「膝の外側の痛み」の原因について解説します。 マラソンランナー、膝の外側が痛むのは「ランナー膝」を疑え! マラソンランナーが膝の外側に痛みを覚えた場合、その原因は、「ランナー膝」といわれるものが原因である可能性があります。 ランナー膝とは、 ランニングすることによって起こる膝関節の周りに起こるスポーツ障害の総称で、「腸脛靱帯炎」のことです。腸脛靱帯炎は、膝の曲げ伸ばしを繰り返すことにより発症するもので、腸脛靱帯が大腿骨外顆に接触することで炎症を起こしている状態です。 長距離のマラソンランナーに好発する症状であり、炎症による疼痛が主な症状です。 ランナー膝の原因 ランナー膝の発症原因は、膝の使いすぎによるものです。過度なランニング時間に対して、休息が不足していることが原因で発症することが多くあります。また、膝の柔軟性が低下しているという要因も考えられます。 この症状は、ランナー膝と呼ばれていますが、マラソンランナー以外にも膝を過度に使う可能性という条件を満たしやすいスポーツで発症します。例えばサッカー選手やバスケットボール選手、水泳選手、自転車などのほか、バレエをする人にも発症リスクが高いといえます。 なお、ランナー膝はレントゲンやMRIといった装置類では診断できず、症状の誘発方法(膝の曲げ伸ばし)によって疼痛を引き起こす徒手検査法が適用されます。 ランナー膝の治療法と再生医療 ランナー膝の発症原因は膝のオーバーユースであるため、治療法の基本は「保存療法」となります。膝の安静を確保するため、しばらく本格的なランニングはお休みしなければなりません。 その上で、痛みに対しては消炎鎮痛剤やアイシングで対応しながら、大腿筋膜張筋などのストレッチを行います。手術により治療した例もありますが、ランナー膝の治療法としては一般的ではありません。 保存療法におけるランナー膝の治療は、再発防止のための適切な休養期間を必要としますが、少しでも早くマラソンに復帰したいのであれば「再生医療」の利用をおすすめします。 患部の再生を促す再生医療であれば、従来の保存療法と比較して治療期間を短縮できる可能性があるのです。 まとめ・マラソンランナーを悩ます膝の外側に起こる痛み、ランナー膝について マラソンランナーなどのアスリートにとって、膝の外側の痛みはとてもつらいですよね。 再生医療は、日本ではまだまだマイナーですが、体への負担を抑えつつ治療期間を短縮できる可能性がある治療法として注目を集めています。そして、再生医療は、早く復帰したいマラソンランナーにとっても魅力的な治療法となるでしょう。 以上、膝の外側が痛むマラソンランナー、その原因と再生医療について記しました。ご参考にしていただけると幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院 再生医療での治療に関するご質問は、当院までお問い合わせください。
投稿日:2024.04.22 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
陸上選手の膝裏の痛みの原因と再生医療による治療について 陸上選手は体の使い方が一般人よりもハードであるため、体の各所を酷使してケガをしてしまう可能性があります。 「膝」の症状を訴えるケースも多く、特に膝裏の痛みがあると何らかのケガを疑ってしまいますよね。 そこで、陸上選手の膝裏の痛みの原因について解説します。また、その痛みを改善するための再生医療についても紹介します。 陸上選手の膝裏の痛みの原因は? 陸上選手の膝裏の痛みの原因はいくつか考えられますが、主に以下の状態が考えられます。 ・変形性膝関節症 ・靭帯損傷 ・膝関節捻挫 ・関節リウマチ ・ベーカー嚢腫 「変形性膝関節症」は、膝軟骨がすり減って炎症が起こる病気で、痛みの他に腫れや関節の変形などの症状をもたらします。 「靭帯損傷」は、強い力が加わることで膝の靭帯が損傷している状態で、膝裏の痛みは「 後十字靭帯」が損傷していることが考えられます 「膝関節捻挫」は膝をねじるなどの強い力が加わったときに関節周辺の筋肉などが損傷する状態で、強い痛みを伴います。 「関節リウマチ」は、免疫系の異常により関節内の滑膜にリンパ球などが集まり、慢性的に炎症を起こしている状態です。 「ベーカー嚢腫」は、膝の関節包の裏側に袋状の構造物が発生し、その内部に液体が溜まっている状態です。 そして、陸上選手が膝裏の痛みを感じているという場合、膝への負荷を原因とした「変形性膝関節症」や「靭帯損傷」などが強く疑われます。 陸上選手の膝裏の痛みの治療にはどんな方法がある? 陸上選手の膝裏の痛みの原因が膝の酷使による骨や靭帯などの損傷であれば、保存療法や手術が選択されることが多いです。 どちらの治療法を選択するにしても、当面はスポーツで万全のパフォーマンスを発揮することはできず、安静を確保しなければなりません。 保存療法で治癒する場合もありますが、その間は消炎鎮痛剤などで痛みへの対症療法を施す必要があり、痛みへの対策は必要不可欠となります。 特に保存療法が奏功しない場合は、従来は手術しか選択肢がなく、スポーツ復帰のために手術を受けても失敗のリスクによる選手生命の致命傷を受けてしまうリスクもゼロではありませんでした。 陸上選手の膝裏の痛みの改善には治療期間が短い再生医療を検討してみては? 陸上選手に限ったことではありませんが、アスリートの皆さんは早くスポーツの現場に復帰し、万全のパフォーマンスで競技に臨みたいところでしょう。 そんな人におすすめなのが「再生医療」です。 再生医療は損傷している組織の修復を促す「幹細胞」を利用し、手術なくして変形性膝関節症や靭帯損傷の治療に奏功する可能性を持つ治療法なのです。 保存療法では十分な効果を得られず、しかしながら手術という選択肢は避けたいという陸上選手にとって、魅力ある選択肢になります。 また、治癒までの期間を短くすることも可能なので、少しでも早くスポーツに復帰したい陸上選手にとっては、検討してみる価値がある治療法だと言えます。 まとめ・陸上選手の膝裏の痛みの原因と再生医療による治療について 再生医療は、従来の治療法では不満が残る人にとって魅力的な新しい治療法であり、注目が集まっています。 陸上選手などアスリートにとって膝裏の痛みは、パフォーマンスを低下させるとともに、日常生活における生活の質を低下させる原因になりますから、再生医療も治療の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。 以上、膝の治療に最適な再生医療について記させていただきました。ご質問等ございましたらご遠慮なくお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2023.11.20 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
膝の痛みでお悩みの方の中には、「膝蓋軟骨軟化症」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。 これは、膝蓋骨(ひざのお皿)に異常が生じ、膝に痛みを感じる症状です。特に階段の上り下りや長時間の座り姿勢から立ち上がる際に痛みが強く現れることがあります。この症状を放置すると、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。 この記事では、膝蓋軟骨軟化症の原因や治療方法、そして治療にかかる期間について詳しく解説します。膝の痛みを少しでも早く改善し、日常生活を快適に過ごすための参考にしてください。 膝蓋軟骨軟化症とは 膝蓋軟骨軟化症は、膝蓋骨(ひざのお皿)の内側にある軟骨が柔らかくなったり、変形することで発症する病気です。特に中学生や高校生など、10代から20代にかけて多く見られます。 膝蓋骨は、膝関節の前側を守る重要な役割を担っています。太ももに手を当てて、下に滑らせていくと感じる膨らみがこの膝蓋骨です。膝蓋骨は、膝の前面に位置し、関節を保護するガードのような働きをしています。 通常、関節は軟骨や関節液がクッションとなり、骨同士の摩擦や衝突を防いでいます。しかし、膝蓋軟骨に異常が生じると、そのクッション機能が損なわれ、痛みが発生します。 ここからは、なぜ軟骨に異変が起こるのか、そしてどのような治療方法があるのかを詳しく見ていきましょう。 膝蓋軟骨軟化症の原因 膝蓋骨(ひざのお皿)の内側にある軟骨に異常をきたす原因として、以下の点が挙げられます。 ・膝蓋骨の位置がずれている ・屈伸やランニングなど、膝への負荷が多い これらの要因は、生まれつき膝蓋骨が適切な位置にない構造的な問題や、運動によって膝に過度な負担がかかることで、軟骨にダメージが蓄積されることに起因するとされています。 ただし、膝蓋軟骨軟化症の詳しい原因については、まだ十分に解明されていません。 膝蓋軟骨軟化症の治療 治療の基本は、痛み止めを服用し、安静にする保存療法です。痛みが軽減してきた段階で、筋力強化やストレッチを取り入れ、膝への負担を減らすことが目指されます。しかし、再発を繰り返す場合や痛みが長引く場合には、手術が検討されることもあります。 ここからは、治療方法についてさらに詳しく確認していきましょう。 保存療法①:抗炎症薬の内服と安静 膝の痛みを軽減するために、まずは痛み止めを服用し、安静を保つことが大切です。 さらに、膝を氷で冷却することも効果的です。15~30分間冷やした後、一旦冷却を止め、しばらく時間を置いてから再度冷却を行うようにしましょう。痛みが和らぐまで、この冷却と安静を続けることが推奨されます。 保存療法②:サポーターやテーピングの使用 膝は、スポーツを中断しても「歩く」「階段を上る」など、日常生活で頻繁に使う関節です。そのため、サポーターやテーピングを利用して痛みのある膝を保護することが、膝関節の痛みを軽減し、再発を予防するのに役立ちます。 特にテーピングは、正しい巻き方が重要です。自己流で行うのではなく、医師から巻き方を確認してから使用するようにしてください。 保存療法③:筋力トレーニングやストレッチ 大腿四頭筋を強化する筋力トレーニングやストレッチは、膝の痛みを予防する効果があります。 膝蓋骨(ひざのお皿)は、太ももの前側に位置する大腿四頭筋に繋がっているため、太ももの筋肉を強化することで膝関節が安定し、痛みを予防することができます。また、膝蓋骨は関節の動きに伴い上下に動くため、ストレッチによって膝の柔軟性を高めることで、痛みの予防にもつながります。 ただし、痛みが強い場合は、無理に筋力トレーニングやストレッチを行わないよう注意が必要です。 外科的治療:関節鏡視下手術 痛みが続く、または再発を繰り返して日常生活に支障をきたす場合には、関節鏡を用いた手術が選択されることもあります。手術は一般的なメスを使ったものではなく、関節に数カ所の小さな穴を開け、そこから内視鏡を挿入して行います。この方法は、身体への負担が比較的少なく、傷も小さくて済むため、回復が早いという利点があります。 治るまでの治療期間 初期の段階であれば保存療法で、数か月~1年で完治します。しかし重症化している場合、保存療法を数年続けても、最終的に手術を受けることになったというケースもあります。 なかなか治らない方へ:再生医療という選択肢 なかなか治らない膝蓋軟骨軟化症に悩んでいる方には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は、損傷した組織の修復を促す治療法であり、大掛かりな手術を必要とせず、治療期間の短縮が期待できます。 膝蓋軟骨軟化症が繰り返し発症し、困っている方も少なくないでしょう。 再生医療は、早期にスポーツに復帰したい方、手術に対して不安がある方、そして痛みから解放されたい方に最適な最新の治療法ですので、ぜひ検討してみてください。 膝蓋軟骨軟化症の重症度と日常生活への影響 膝蓋軟骨軟化症は膝の前方に痛みを感じやすく、痛みの程度は症状の重症度によって大きく異なります。 膝蓋軟骨軟化症の重症度 軽度から重度までの分類はこちらです。 軽度 運動時や歩行時にときどき膝の痛みや不安定感がある 中等度 運動時や歩行時に高い頻度で膝の痛みや不安定感がある 重度 安静時にも痛みを自覚するようになる 自分がいまどの程度の重症度かの参考にしてください。 日常生活の影響 膝蓋軟骨軟化症の症状が軽度であっても、歩く際に痛みや膝の不安定感を感じることがあり、日常生活に悪影響を及ぼす可能性があります。その結果、「生活の質」が低下する恐れがあります。 例えば、「階段を上る」や「椅子から立ち上がる」といった膝を曲げ伸ばしする動作は、日常生活で頻繁に行われるものです。「病院に行くほどではない」と痛みを放置すると、症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。 早めに医師の診察を受け、症状が繰り返す場合は、手術や再生医療の選択肢を検討することが重要です。 まとめ ここまで、膝蓋軟骨軟化症の原因、治療方法、重症度について解説してきました。膝関節は日常生活において重要な役割を果たすため、しっかりと治療することが大切です。 基本的には安静にする保存療法で治るケースが多いです。 しかし、症状がなかなか完治しない場合には、負担の少ない内視鏡を使った手術や、さらに身体への負担が少ない再生医療などの選択肢もあります。自身の痛みの状態と相談しながら、最適な治療法を検討してみましょう。
投稿日:2024.11.19 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
陸上選手の膝蓋軟骨軟化症の症状には再生医療が効果あり? 体を酷使する陸上選手の場合、酷使する部位にトラブルが発生することが少なくありません。 発生したトラブルの種類や程度によって、痛みなどの症状を呈することとなり、スポーツや日常生活に支障をきたすことになります。 この記事では、陸上選手の膝蓋軟骨軟化症の症状と、対処法として有効な再生医療について解説します。 膝蓋軟骨軟化症の症状とはどのようなものなの? 膝蓋軟骨軟化症の主な症状は「膝の前方の痛み」で、特に、膝の曲げ伸ばし動作の際に痛みが出ることが多いです。 そのため、「階段の上り下りのとき」、「立ち上がるとき」、「走るとき」などに痛みが出やすくなります。 陸上選手はダッシュ動作を行うことが多いため、当然ながらスポーツを行っている最中には痛みが出やすくなります。 しかし、痛み以外には目立った症状は少なく、患部の腫れなど外見的な変化も発生しないことが多いです。 膝蓋軟骨軟化症の症状による弊害とは? 膝蓋軟骨軟化症の痛みは、少なからずスポーツへの参加にも悪影響を及ぼしますから、ベストなパフォーマンスを行うことは、難しいと言わざるを得ません。 そして、膝の痛みは日常生活にも支障をきたすことになります。 階段の上り下りや座った状態から立ち上がるたびに痛みを生じることになるので、生活の質を著しく下げることになるのです。 膝蓋軟骨軟化症の治療法にはどのようなものがある? 膝蓋軟骨軟化症の治療法は、主に以下のとおりです。 ・保存療法 ・理学療法 ・薬物療法 ・手術 症状が軽度の場合は、保存療法と理学療法が行われ、痛みに対しては薬物療法で対処します。この治療法によって症状が改善しない場合や痛みが激しい場合などには、手術が選択され、関節鏡視下での膝蓋軟骨の平滑化が行われます。 どちらにしても、当面の膝の安静は必要不可欠であり、手術については抵抗を感じる人も少なくないでしょう。 陸上選手の膝蓋軟骨軟化症には再生医療という選択肢も検討すべき! 手術を行わずに、できる限り早くスポーツへの復帰を目指したい人におすすめの治療法が「再生医療」です。 再生医療では、幹細胞を用いることで患部の修復を促進していくので、大掛かりな手術を必要としません。また、治療期間も従来の保存療法と比較して短くなる可能性が高く、早期のスポーツ復帰を目指せる可能性があります。 有名なスポーツ選手がケガを再生医療で治療したという実績もあり、スポーツ医療の新しい選択肢として注目されていますから、陸上選手の膝蓋軟骨軟化症にも効果が期待できると言えます。 まとめ・陸上選手の膝蓋軟骨軟化症の症状には再生医療が効果あり? 膝蓋軟骨軟化症は命に関わる症状ではありませんが、陸上選手としての選手生命には関わる可能性がありますし、放置すれば生活の質を下げることにもなります。 早期のスポーツ復帰を目指したい陸上選手は、再生医療による治療についても検討してみてはいかがでしょうか。 ただ、再生医療は、一般的な病院、クリニックで受けることができない治療です。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門のクリニックです、治療に関するご質問などございましたらご遠慮なくお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2023.11.16 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
アスリートのリハビリ!膝蓋軟骨軟化症に悩む陸上選手に再生医療 アスリートがケガをしたら、治療すると同時に「リハビリ」を必要とするケースもあります。 膝蓋軟骨軟化症においてもリハビリが必要なケースがあり、その間はもどかしさを感じることでしょう。 そこで、膝蓋軟骨軟化症のリハビリに悩む陸上選手にもおすすめの「再生医療」について解説します。 こちらも併せてご参照ください リハビリの意味とは? 「リハビリ(リハビリテーション)」とは、ラテン語で「再び取り戻す」という言葉が語源となっており、日本語の意味としては「人間らしい生活を取り戻す」ことを意味します。 一般的には、ケガからの機能的回復のための動作訓練というイメージがありますが、本来のリハビリはそれだけでなく、一人の人間らしい生活を取り戻すためのあらゆる訓練を意味しています。 ケガのリハビリにおいても、必要に応じて理学療法士による動作訓練だけでなく、ケガによる悩みに対する専門家の力を借りて本来の生活スタイルを取り戻すための治療を進めます。 陸上選手とリハビリのもどかしさ リハビリ中、ケガの原因となった運動は中止する必要があります。膝を酷使しやすい陸上選手の膝蓋軟骨軟化症においても、膝を酷使する運動は、リハビリ中は控えなければなりません。 陸上選手にとって、大会や記録会などで良い成績を修めるためには、練習を重ねることが重要です。言い換えれば、リハビリで本格的な練習ができない期間が長くなるほど、本番での良い記録に結び付かなくなってしまうということです。 再生医療は治療期間を短縮できる可能性がある リハビリ期間は、ケガの状態によって異なりますが、長ければ1年以上の安静期間を必要とするケースもあります。それだけ長い期間の安静期間が必要となれば、選手生命にも大きな問題となるでしょう。 そこでおすすめしたいのが「再生医療」です。 再生医療は、体の再生に深く関わる「幹細胞」を利用し、損傷や機能不全を起こしている組織や臓器の再生を促す治療法です。 そして、患部の修復を促す治療法である再生医療を利用すれば、従来の治療法よりも治療期間を短縮できる可能性があります。 あらゆる症状に適用できるわけではありませんが、膝蓋軟骨軟化症のリハビリ期間の長さに悩んでいる陸上選手にとって、一考する価値のある治療法です。 まとめ・アスリートのリハビリ!膝蓋軟骨軟化症に悩む陸上選手に再生医療 限られた時間で練習を繰り返し、優秀な成績を目指す陸上選手にとって、リハビリに必要な期間は短いに越したことはありません。 その可能性を秘めた再生医療は、膝蓋軟骨軟化症のリハビリに悩む陸上選手にとってメリットの多い治療法だと言えます。一度、検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
陸上選手は、一般人とは異なる体の使い方をするため、膝蓋軟骨軟化症などのスポーツ障害を引き起こしやすいです。 そして、スポーツ障害はスポーツをするときだけでなく、日常生活にも少なからず悪影響を及ぼす可能性があるため、早期の治療が必要です。 そこで、陸上選手の「膝蓋軟骨軟化症」の治療と再生医療について解説します。 陸上選手に起こりやすい膝蓋軟骨軟化症とは? 「膝蓋軟骨軟化症」とは、膝蓋骨の裏側にある軟骨に変形や損傷が発生している状態のことで、膝の関節の前方に痛みを生じます。 膝に繰り返し負荷がかかることで発症しやすく、稀にではありますが「変形性膝関節症」に発展する可能性があります。 陸上競技は激しいダッシュやジャンプを行う競技なので、スポーツ中の膝の負荷増大によって膝蓋軟骨軟化症を発症する可能性が高いです。 特に、膝蓋軟骨軟化症は若年層に好発するため、部活動で陸上競技を行っている人は注意が必要です。 膝蓋軟骨軟化症の治療にはどんな方法がある? 膝蓋軟骨軟化症の治療法は、主に「保存療法」「理学療法」「薬物療法」「手術療法」が選択されます。 初期の膝蓋軟骨軟化症で痛みが軽度の場合は安静を確保し、理学療法や薬物療法によって痛みを改善します。 理学療法等で痛みが改善しない場合や再発を繰り返してしまう場合には、手術療法が選択される場合があります。手術は、軟骨の状態を改善することを目的に、関節鏡視下手術などで行われます。 陸上選手の膝蓋軟骨軟化症には再生医療で治療するという方法も! 患者さんの体への負担を抑えつつ、早期のスポーツ復帰を目指せる可能性があるスポーツ医療として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、「幹細胞」と呼ばれる細胞などを利用して、骨や軟骨などの組織の修復を促す新しい治療法です。 陸上選手に限ったことではなく、アスリートのスポーツ障害の多くは当面の安静を必要とし、その間は万全のパフォーマンスでのスポーツの実施はできません。 しかし、練習量の多さがパフォーマンスの向上にもつながるスポーツの世界では、安静期間が長いほどパフォーマンスの低下をもたらしてしまいます。 そこで活用したいのが、治療期間を短縮できる可能性がある再生医療なのです。 患部の修復を促進する治療法である再生医療は、より早く万全の状態でスポーツに復帰できる可能性があり、アスリートにとって魅力的な特徴がある治療法なのです。 まとめ 膝蓋軟骨軟化症は、放置すれば痛みの症状でスポーツの実施や日常生活にも支障をきたすことになります。 治療法はさまざまですが、陸上選手にとってもメリットのある「再生医療」という選択肢についても一考の価値があります。 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2023.11.17 -
- ひざ関節
バスケットボール選手に多い離断性骨軟骨炎と再生医療という治療の可能性 日常的に本格的なスポーツを行っている人は、体を酷使することでさまざまな障害を生じやすくなってしまいます。いわゆる“スポーツ障害”と呼ばれているもので、例えばバスケ選手であれば「離断性骨軟骨炎」と呼ばれる症状が多く見られます。 そこで、離断性骨軟骨炎とはどのような症状なのか、その治療法として「再生医療」は有効なのかについて解説します。 離断性骨軟骨炎とは? 離断性骨軟骨炎とは、膝関節の中にある軟骨が剥がれ落ちてしまっている状態のことをいいます。特に成長期である小中学生の男子に多く見られ、膝関節では骨の内側によく症状がでます。 離断性骨軟骨炎を発症する理由としては、スポーツによって同部分が酷使されることにより、骨に負荷がかかり血流障害を生じさせます。その結果、骨の一部が壊死してしまうのが原因だと考えられます。 軟骨の下の骨が壊死を起こすと、骨軟骨片が分離を起こし、症状が進行すると関節内に遊離してしまうのです。 離断性骨軟骨炎の症状 離断性骨軟骨炎は、初期段階では鈍痛や運動後の違和感といった症状をもたらします。軟骨表面に亀裂などの変性が発生すると痛みが強くでて、スポーツを行う際に支障がでる可能性があります。 症状が進行し、骨軟骨片が関節内に遊離すると、膝の曲げ伸ばし際に引っかかるような感じや膝がズレたような違和感と痛みが生じます。さらに関節に挟まってしまうとロッキングという状態になり、膝が動かなくなってしまうことがあります。 離断性骨軟骨炎の治療法 離断性骨軟骨炎の治療法は、症状によって「保存療法」や「手術」が選択されます。保存療法は、原因となっているスポーツなどを一時的に中断することで膝関節の安静を保ち、病巣部の治癒を促す方針をとります。 初期段階であれば完治する可能性がありますが、1年以上の運動制限が必要になるケースもあります。保存療法では回復が難しい場合は、手術が選択されます。 手術内容は症状次第で選択肢が異なりますが、少なからず自身の体を傷つけることになり、結果次第では選手生命に影響を及ぼす可能性も捨てきれません。 離断性骨軟骨炎を再生医療で治療できる可能性 すべての症例に対して有効であるとは言い切れませんが、離断性骨軟骨炎を「再生医療」によって治療できる可能性があります。再生医療とは「幹細胞」と呼ばれる細胞を利用し、組織や臓器の修復を促す治療法です。 離断性骨軟骨炎に関しては治験が募集されているなど、新しい治療法として特に注目されています。 まとめ・バスケットボール選手に多い離断性骨軟骨炎と再生医療という治療の可能性 離断性骨軟骨炎はスポーツだけでなく生活にも悪影響を及ぼすため、放置することはできません。バスケ選手に限らず、離断性骨軟骨炎に悩む人は、手術せずに完治させる可能性として「再生医療」という選択肢を、ぜひ検討されることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.05.06 -
- ひざ関節
スポーツ選手は、体を酷使することで「スポーツ障害」を引き起こすリスクがあります。 バスケ選手もダッシュやジャンプを繰り返すため、膝にかかる負荷は小さくありません。 そこで、バスケ選手によくみられるスポーツ障害「半月板損傷」と再生医療について解説します。 半月板損傷とは? 「半月板損傷」とは、膝の半月板に損傷が起こっている状態です。 半月板とは、膝関節内にある軟骨で構成されている厚い舌状の組織であり、膝関節のクッションのような役割を担っています。 そして、半月板損傷は、主にスポーツ時に生じたケガによるものと、年齢を重ねたことによる変性で生じるものがあります。 バスケの場合、ジャンプ動作を繰り返すことで膝に衝撃が加わり、半月板が損傷を起こす可能性があります。 半月板が損傷すると膝関節が不安定な状態となり、加えて周辺組織の炎症などの症状をもたらしてしまいます。 こちらもご参照ください 半月板損傷の症状 半月板が損傷すると膝関節が不安定になり、膝が曲がりにくくなったり、膝に腫れが生じる、膝に引っかかる感じがあるといった症状を発症します。 歩行時に痛みを生じることもあり、スポーツ時だけでなく日常生活にも支障をきたす可能性もあるのです。 半月板損傷の治療法 半月板損傷の治療法は、主に「保存療法」と「手術」が挙げられます。 症状が軽度の場合は、保存療法を続けることで症状が改善する場合があります。 保存療法では症状が改善しない場合には手術が選択され、損傷した部分を切除する手術や、損傷した部分を縫合する手術があります。 新しい治療法「再生医療」で半月板損傷を治療する方法もある! 保存療法では症状が改善しない場合は手術が必要ですが、手術を受けることには少なからず抵抗を感じる人も少なくありません。 しかし、痛みを放置すればスポーツだけでなく日常生活にも支障をきたすことになり、生活の質は大幅に低下してしまいます。 そこで、治療法の1つとして検討してみてほしいのが、保存療法では改善しない半月板損傷の症状を改善できる可能性として注目されている「再生医療」です。 再生医療による半月板損傷の治療は、幹細胞などを用いて膝の痛みを抑えつつ、損傷した組織の修復を促す治療法となります。 手術しか選択肢がなかった症状に対しても効果を発揮する可能性があり、新たなスポーツ医療の可能性として注目されています。 まとめ 半月板損傷を放置すれば、少なくともスポーツの実施には大きな弊害となるでしょう。 手術に抵抗を感じる人でも、注射で解決できる再生医療であれば抵抗を感じることなく治療を進められると思いますので、検討してみてはいかがでしょうか。
投稿日:2024.05.16 -
- ひざ関節
バスケ選手は激しい動きを行うため、体の各所に痛みなどの症状を呈しやすいです。 「膝の痛み」もその1つであり、放置すれば痛みによるパフォーマンスの低下が懸念されますし、日常生活にも悪影響が及ぶ可能性もあります。 そこで、バスケ選手の膝の痛みを解消する方法として「再生医療」の検討をおススメします。 こちらもご参照ください バスケ選手に膝の痛みが生じやすい理由とは? 膝の痛みを生じるということは、膝に何らかの異常が発生していると考えるべきです。 バスケという競技は、短時間で激しいダッシュやジャンプを繰り返すスポーツで、その際、膝には大きな負荷がかかります。部活やプロとしてバスケをしている選手の場合は、膝にかかるダメージの回復が追い付きません。 その結果、膝の関節や筋肉にダメージが蓄積し、「ジャンパー膝」、「靭帯損傷」、「半月板損傷」などのトラブルが発生しやすいのです。 バスケ選手が膝の痛みを改善方法するには? 膝の痛みに対する改善方法は、大きく分けて「保存療法」と「手術」があります。 保存療法は膝の安静を確保し、症状の進行を防止する治療法で、軽度な障害に対する治療として選択されるケースが多く、発生している痛みに対してはアイシングなどの対処や消炎鎮痛剤などで対応します。 手術は膝に発生している骨の損傷や筋の断裂を治療する方法で、保存療法では対処できない痛みを改善する方法として選択され、保存療法とは異なり根本的な治療を目指します。 重度の膝の痛みがある場合、手術はスポーツへの復帰を考えるのであれば必要不可欠ですが、手術を受けることに抵抗を感じる人もいますし、手術の結果次第ではスポーツへの復帰が絶望的になるケースも存在します。 再生医療によって膝の痛みの改善する選択肢もある! スポーツ医療における新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、「幹細胞」などの細胞を利用することによって、欠損や機能不全を起こしている組織や臓器の再生を促す治療法です。 保存療法では痛みを改善できないけれど、手術を受けることに抵抗を感じるという人や、速くスポーツに復帰したいという人にとって、再生医療は極めて重要な選択肢となるでしょう。 外科的な手術を受けずにスポーツへの早期復帰を目指すのであれば、再生医療も1つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。 まとめ 膝の痛みはバスケ選手にとって大きな問題になりますが、現代の医療現場においては、常に保存療法や手術が最適な選択肢になるというわけではありません。新しい選択肢である再生医療を選択することもできます。 再生医療にはメリットが多いので、スポーツへの早期復帰を目指したい人はぜひ検討してみて下さいね。
投稿日:2022.09.21 -
- ひざ関節
水泳選手特有「平泳ぎ膝」の治療は、保存療法以外にも再生医療という方法 スポーツ選手は、特殊な体の使い方をすることで通常よりも関節などを中心に体の各所にさまざまな障害を負いやすくなります。水泳選手もその一種であり、水泳選手特有の症状として「平泳ぎ膝」が挙げられます。 そこで、平泳ぎ膝とはどのような症状なのか、どのようなトラブルが起こるのかについて解説します。 水泳選手に見られる平泳ぎ膝とは? 水泳選手に見られる「平泳ぎ膝」とは、簡単に言えば平泳ぎの脚の動作によって引き起こされる膝の障害のことです。通常、膝の関節は「靭帯」によって、4方向への動きが制限されていますが、平泳ぎという膝の使い方の激しい泳ぎ方を繰り返すことによって、膝への悪影響が蓄積してしまうのです。 現代の平泳ぎにおいては「ウィップキック」と呼ばれる、膝の間隔を狭めて足を最大限外側に広げる泳法が主流となっていますが、この平泳ぎのキックは、開始時に膝関節において最大の屈曲を起こしています。 この動きにより、膝の外旋および外反が強く発生し、膝の靭帯に強い力が及びます。そして、その動きが繰り返されることによって膝への負担が蓄積し、周囲に炎症などが起こります。 平泳ぎ膝は、水泳選手としてのパフォーマンス低下につながる可能性も! 平泳ぎ膝になると靭帯の周囲に炎症を起こすため、膝の内側周辺に強い痛みを感じることが多くなります。この痛みが、膝の動きにおいて違和感や力の制限を課してしまうといった弊害をもたらすため、水泳選手としてのパフォーマンス低下にもつながります。 もちろん、脚に関する障害は日常生活においても大きな問題となり、重症化すれば歩行などに、何らかの悪影響を及ぼす可能性も捨てきれません。 平泳ぎ膝の治療には再生医療がおすすめ 平泳ぎ膝で軽度の場合には、「はり治療」や「電気治療」で痛みを軽減できるケースもあり、保存療法で安静を確保するという方法もありますが、これらが奏功しないことも少なくありません。 そこで、おすすめしたいのが「再生療法」です。膝の再生療法では、靭帯の損傷に対しても自身の細胞を用いて回復を促す治療を実現します。 場合によっては、すでに実施している治療ではとれない痛みを解消したり、早期に症状を回復させられるなどのメリットがあり、特に水泳選手にとっては最高のパフォーマンスへの回復を早められるきっかけになる可能性があります。 まとめ・水泳選手特有「平泳ぎ膝」の治療は、保存療法以外にも再生医療という方法 平泳ぎ膝は水泳選手にとって他人事ではなく、場合によっては選手生命につながる大きな問題になる可能性があります。再生医療では体への負担を抑えつつ安全性の高い治療を受けられるため、水泳選手として活躍し続けるための大きな力となるでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- ひざ関節
反張膝(はんちょうひざ)は、立った時に、膝関節が通常の可動範囲を超えて後方に反り曲がってしまう状態で、スポーツや日常生活に影響を与えることが多いです。 「治すのは大変?」と不安になるかもしれませんが、実は再生医療を使った治療が今注目されています。再生医療は従来の治療法とは違い、手術を避けつつ、膝を根本から治療できるのが魅力です。 この記事では、反張膝の原因や主な治療法、反張膝の再生医療について詳しく解説します。 反張膝とは 反張膝とは、足を横から見たときに後ろに弓のように曲がってしまっている膝変形のことです。反張膝の原因は、生まれつきや大腿骨に外傷を受けて変形したことなどが考えられます。靱帯や筋の柔軟性が過剰なケースでも生じやすく、膝が反るような力の入れ方を続けると発症しやすいです。 また、脳卒中などの脳疾患で麻痺が残った方も反張膝になる場合があります。 反張膝は膝の関節が過度に伸び切った状態になり、大腿四頭筋や下腿三頭筋に大きな負担がかかると同時に膝関節や足部の変形につながるおそれがあります。 自分が反張膝なのではないか?と気になる方は、セルフチェックも可能です。自分でできるチェック方法を紹介するので、参考にしてください。 反張膝の原因 反張膝を起こしてしまう原因には「生まれつきの遺伝性」「過去に膝に怪我をした」「筋力・柔軟不足」などが考えられます。 ここからは反張膝を起こす要因として挙げられる3つの原因について詳しく見ていきましょう。 生まれつき・遺伝的な要因 反張膝は、遺伝的な要因が影響する可能性があり、両親や兄弟など家族の中で同様な膝の疾患や問題を持っている場合は、反張膝になりやすいと言われています。 家族に確認して問題がある場合は、早期の対策を講じることで、予防や治療に役立てられます。 過去の膝の怪我 過去の膝の怪我や手術は大きなリスク要因です。膝を怪我した後や手術後は、膝の構造が変化する場合が考えられます。 また、脳卒中後の片麻痺も反張膝のリスクを高める可能性があります。脳卒中によって片方の体が麻痺すると、麻痺した側の筋力低下や筋緊張の変化が起こり、膝関節の動きが不安定になるからです。その結果、反張膝が発生しやすいといわれています。 膝の怪我や手術、脳卒中後の片麻痺は、反張膝のリスクを高める重要な要因です。要因がある場合は、早期の予防策や適切なリハビリテーションが必要です。 筋力不足・過度な柔軟性 反張膝は、膝関節が通常の可動域を超えて過度に伸展する状態を指します。膝の安定性が損なわれ、歩行や日常生活に支障をきたしますが、背景には、筋力不足や過度な柔軟性が関与しています。 膝の安定性を保つためには、周囲の筋肉が重要です。とくに大腿四頭筋やハムストリングスの筋力が不足していると、膝関節をしっかりと支えられなくなり、膝が後方に過度に伸びやすくなります。 大腿四頭筋 太ももの前面に位置し、膝を伸ばす力を助ける4つの筋肉の総称です。大腿四頭筋筋力が不足すると、膝の安定性が低下します。 ハムストリングス 太ももの裏側に位置する3つの筋肉の総称で、膝を曲げたり、股関節を後ろに反らすときに働きます。 靭帯は、膝関節内で骨と骨をつなぐ組織です。靭帯が過度に柔軟であったり、緩んでいたりすると、膝関節の安定性が低下し、反張膝を引き起こすリスクが高まります。とくにストレッチを頻繁に行う人は靭帯が柔らかくなりすぎるため、注意が必要です。 また、関節の柔軟性も反張膝に影響を与えます。関節が過度に柔らかい場合、膝が通常の範囲を超えて伸びることがあります。関節の柔軟性維持は重要ですが、過度に柔らかくするのは避けましょう。 反張膝を回避するためには、筋力と柔軟性のバランスが重要です。 反張膝の主な治療方法(治し方) この項目では、反張膝を治したい方に向けて治療方法を紹介します。いずれも専門医の指示にしたがって適切に行いましょう。 保存療法 保存療法とは病気などの直接原因を取り除くのではなく、症状の改善や緩和を目指す治療をさします。 保存療法にはリハビリも含まれ、いくつかのアプローチがあります。反張膝は単純に筋肉を鍛えるだけで改善されるものではなく、神経回路についての取組みも重要です。 以下に、反張膝のリハビリに役立ついくつかの方法を示します。 1.神経回路の再構築を目指すリハビリ ・膝関節の屈曲と足関節を背屈する練習が重要となります。 ・足関節の筋緊張の影響を受けやすいので、足関節周りのストレッチも有効です。 ・歩行中の正しい姿勢や体重移動を回復する目的があります。 2.装具療法の利用 ・AFO(短下肢装具)は、装具を使用して足関節機能を補助することで、膝の伸展抑制をサポートする方法です。安定した歩行を促進して反張膝の改善を目指します。 3.筋力増強トレーニング ・単に膝周囲の筋肉を強化するだけではなく、足の関節や、股関節を含んだ足全体の筋肉を効果的に鍛えるのが大切です。とくに前脛骨筋や股関節伸展筋を重点的にトレーニングし、反張膝の改善を見込みます。 4.姿勢と歩行の意識 ・歩行中、体重の移動や、足裏の感覚を意識して行う訓練が効果的と言われています。歩行訓練では体重移動を正確に行うことを意識し、神経回路に正しい動きを伝えます。 リハビリは個々の症状や状態に応じて調整されるものです。専門医の指導のもとで、個人に適したリハビリ(保存療法)を受けましょう。 外科的療法 外来的療法と呼ばれる反張膝の手術は、症状が重い場合に検討される治療法です。しかし感染や出血などのリスクが伴う場合があります。 また、麻酔による副作用や、手術後の回復に時間がかかる場合もあるので、手術前には医師との相談が重要です。さらに手術後には入院期間が「数週間から数カ月」といった長期になる点もデメリットでしょう。 そのため治療方法の選択は、患者様の症状や状態、およびリスクを十分に考慮した上で専門医と相談するのが大切です。 再生医療 再生医療とは、体の再生能力を利用して損傷した組織や器官を修復する新しい治療法です。幹細胞などを使って、膝の軟骨を再生させます。 反張膝は自分では気づきにくい症状ですが、誰かに指摘されたり痛みを感じたりしたら、早めに専門医に相談しましょう。 それでも改善しない場合は、再生医療検討がおすすめです。再生医療は、手術せず、入院もいりません。体に負担をかけずに日常生活に復帰できます。 反張膝に関するよくある質問 この項目では、反張膝に関するよくある質問に対して回答させていただきました。 反張膝にお悩みの方は参考にご確認ください。 水泳選手は反張膝を治したほうが良い? 結論、反張膝は水泳に対して有利に働くことから、治すべきか否かの判断は難しいところです。 反張膝は膝の可動域を広げるため、水をとらえる範囲が大きくなり、泳ぐスピードが向上します。しかしパフォーマンス向上につながる側面がある一方で、膝の痛みや将来的な障害のリスクもはらんでいます。 反張膝が競技に与える影響や、膝の痛みなど症状の程度、将来の競技レベルなどを総合的に判断し、医師やトレーナーとよく相談して治療の方針を決めるのが重要です。 反張膝になりやすい女性の特徴は? 女性は男性に比べて骨盤が広く、関節がゆるみやすい傾向があります。そのため、膝関節が不安定になりやすく、反張膝になりやすいと言われています。 また、ヒールのある靴を長時間履くこと、猫背の姿勢を続けることも反張膝の原因になります。さらに妊娠や出産で骨盤の歪みや体型の変化が起こり、反張膝が悪化するケースも少なくありません。 反張膝を治すなら再生医療を検討しよう 反張膝(はんちょうしつ)とは、立ったときに膝関節が正常な可動域を超えて後ろ側に反るように曲がった状態をいいます。 原因は遺伝的な要因や外傷、脳卒中後の麻痺などです。いずれにしても、反張膝が長期間続くと、膝関節や周囲の筋肉に負担がかかり、痛みや歩行困難、姿勢不良などの問題を引き起こす可能性があります。 治療法としては、リハビリテーションや保存療法が一般的です。重度の場合は、外科的治療が検討されますが、その際はリスクと効果を十分に考慮する必要があります。 また、現在は膝以外の場所から脂肪細胞を採取し「幹細胞」を抽出する方法や、血小板を多く含んだ液体を膝に注射する再生医療も注目されています。幹細胞を利用したものは高価な治療法ですが、血小板を利用したPRP療法は治療が継続しやすい費用なのも特徴です。 リハビリから再生医療まで反張膝の改善方法について、気になる点があれば医師に相談するようにしましょう。
投稿日:2024.11.06