LINEポップアップ
トピックスtopics
  • HOME
  • トピックス
  • 筋断裂はどれくらいで治る?治療期間や肉離れとの違いも解説

筋断裂はどれくらいで治る?治療期間や肉離れとの違いも解説

公開日: 2019.12.09
更新日: 2025.07.31

階段を降りたときやスポーツ中の急な動きで、ふくらはぎや太ももに「ブチッ」と何かが切れたような感覚とともに激しい痛みを感じ、そのまま筋断裂を発症してしまった。

そのような経験を経て、今も治療やリハビリに取り組んでいる方も多いのではないでしょうか?

しかし「思ったより治りが遅い」「どのくらいの期間で完治するの?」など、不安や疑問を感じている方もいると思います。

本記事では、筋断裂の重症度別の症状や治療法、回復までにかかる期間を解説しています。

従来の治療ではなかなか改善が見られないケースに対して、注目されている再生医療という新たな治療の選択肢についてもご紹介します。

「いまの治療で本当に治るのか不安」「手術以外にもっと良い治療法はないか?」と感じている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

筋断裂はサッカーでも起きやすい

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

筋断裂の度合いと症状

筋断裂の度合いはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3つの段階に分けられます。

筋断裂が起こる原因として、縄跳びやスポーツをしている際に、ジャンプやダッシュの動作などで筋肉に強い力が加わることにより、筋肉が損傷・断裂します。

運動前に十分なストレッチをしていないことも原因の一つです。

筋断裂による痛みや腫れがなかなか治らないと悩んでいる人は、以下を参考にまず自分の筋断裂の度合いと症状について知っておきましょう。

Ⅰ度

筋断裂のⅠ度の状態が肉離れと呼ばれ、筋肉の一部が出血・損傷をしている状態です。

比較的軽度の損傷のため、歩行が可能な状態といえます。

ただし、この肉離れがきっかけとなり区画症候群(コンパートメント症候群)と呼ばれる、筋肉の区画内の圧迫により筋肉組織の循環障害や筋組織の壊死などを引き起こす可能性があるため、早めに治療を受けるようにしてください。

Ⅱ度

筋断裂のⅡ度は、筋腱移行部損傷型とも呼ばれ、筋肉や筋膜が部分的に断裂している状態です。

歩行は可能ですが、Ⅰ度に比べて困難な場合が多くあります。

この状態は切り傷や裂傷のような状態となっているため、まずは氷嚢などで患部にアイシングをするなど応急処置をして、適切な治療を受けることが重要です。

Ⅲ度

筋断裂のⅢ度は筋肉・筋膜が完全に断裂している状態で、外見でも患部が凹んでいることがわかるほど重症です。

痛みも非常に強く歩行に関してはほぼ不可能な状態で、手術が必要な場合があります。

筋断裂のⅢ度の場合、断裂した筋肉をつなぐ手術や、安静にしてリハビリを行う方法などがあります。

手術以外の手段であれば身体への負担も少ない再生医療もあり、組織の修復と再⽣を促すことにより、治療期間の⼤幅な短縮が期待できます。

筋断裂と肉離れの違い

筋断裂と肉離れの違いは以下の通りです。

  • 肉離れ:筋肉の損傷範囲が部分的で微細な損傷のこと
  • 筋断裂:筋肉・筋膜が完全に断裂している状態

重症度においては、Ⅰ度・Ⅱ度が肉離れの状態で、Ⅲ度で筋断裂の状態となります。

ただし、筋断裂と肉離れには明確な境界線はなく、一般的な総称として肉離れと呼ばれており、医学的に筋断裂や筋膜断裂と呼ばれています。

筋断裂の治療方法

筋断裂の治療方法については、筋断裂の度合いがⅠ度、Ⅱ度の場合は、安静にして保存療法、理学療法など正しい治療を受けることで、これまでと同じように患部を動かせるようになることが期待できます。

Ⅲ度の場合は、絶対安静となり患部以外のストレッチや筋力トレーニングを行います。

痛みが引いてきた段階で患部のストレッチ、筋力トレーニングに移行しますが、この期間も基本的に禁止です。

保存療法では注射療法や消炎鎮痛剤の内服が行われ、理学療法ではストレッチや筋力トレーニングなどリハビリが中心です。

Ⅲ度では手術も必要となるケースがありますが、身体への負担も少ない治療方法として再生医療もあります。

従来の治療に比べて早い方法、かつ後遺症や筋力の低下も出来る限り抑えたい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

筋断裂の治療期間

バスケットボール

筋断裂が起こった場合、スポーツ復帰までの治療期間はリハビリを終えるまでは以下が治療期間の目安になります。

  • Ⅰ度:1~2週間
  • Ⅱ度:3~6週間
  • Ⅲ度:2~3ヶ月程度

筋繊維が完全に断裂しているような重症の場合は上記以上に治療期間が必要になり、手術が必要になることもあります。

歩けるようになるまでも時間がかかるケースが多く、激しいスポーツへの復帰はリハビリを受けながら少しずつ目指していくことになります。

【まとめ】筋断裂が治らない場合は再生医療をご検討ください

筋断裂の度合いによる治療方法や復帰するまでの期間の目安や肉離れとの違いについて紹介しました。

筋断裂の度合いと症状について改めてまとめると以下の通りです。

度合い 状態 症状
Ⅰ度 筋繊維に微細な損傷がある状態 比較的軽症なもので、腫れや軽い圧痛などの症状が出る
Ⅱ度 筋繊維の一部が断裂してしまっている状態 腫れ、圧痛、皮下出血などの症状が出る
Ⅲ度 筋繊維が完全に断裂してしまっている状態 陥没した腫れ、強い圧痛、皮下出血などの症状が出る

筋断裂は初期対応が非常に重要ですが、完治しないままトレーニングや仕事に復帰してしまうと、可動域の低下や慢性的な痛みといった後遺症を引き起こす可能性があります。

また従来の保存療法や手術では改善しきれないケースにおいて、再生医療という新しい治療の選択肢もあります。

項目 従来治療(保存・手術) 再生医療
主な手法 安静・投薬・手術 幹細胞の投与
回復メカニズム 炎症を抑える・切除/縫合 細胞レベルでの修復・再生
痛み 手術時に伴うことあり ほとんどなし(点滴投与)
対象 重度の場合は手術適応 中〜重度も対象に検討可能

再生医療では、自己の脂肪から採取・培養した幹細胞を点滴などで患部へ届けることで、損傷した筋組織の修復や機能回復を促すことが期待できるのです。

当院(リペアセルクリニック)では再生医療に関する無料相談も受け付けておりますので、現在の治療に不安がある方や手術以外の選択肢をお探しの方は、まずはお気軽にご相談ください。

また治療に関する詳細や症例も、公式LINEにてご覧いただけますので、ぜひご確認ください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/公式LINE 画像

筋断裂に関するよくある質問

筋断裂に関するよくある質問は、以下の通りです。

筋断裂(肉離れ)になると歩けなくなる?

筋断裂(肉離れ)を起こした場合、歩けるかどうかは以下の損傷の重症度によって異なります。

重症度
歩行への影響
軽度(グレード I)
歩行が可能な状態
中等度(グレード II)
グレードIに比べて、歩行が困難になることが多い
重度(グレード III)

筋が完全に断裂しており、自力での歩行はほぼ不可能

ただし、歩けるからと思い込んで無理に動き続けると、損傷が悪化してしまうことがあります。

まずは応急処置として、RICE処置を適切に行ったうえで、整形外科などの医療機関へ早期に受診しましょう。

筋断裂を放置するとどうなる?

筋断裂(肉離れ)を放置すると、筋肉内に血腫がたまり、つっぱり感や可動域制限、筋力低下などの後遺症が残る可能性があります。

さらに重症化すると、筋肉内の圧力が異常に高まる「コンパートメント症候群」を発症し、筋壊死や神経障害などを引き起こす恐れもあるのです。

また、骨化性筋炎と呼ばれる状態に進行することもあり、これは損傷した筋肉の中に骨様の組織が形成され、関節の動きを大きく制限してしまう重篤な後遺症へとつながるケースもあります。

こうしたリスクを防ぐには、受傷直後にRICE処置を行い、放置せずにできるだけ早く整形外科を受診することが大切です。

早期に適切な対応をとることで後遺症を残さず回復する可能性が高まるので、放置せず、違和感がある場合は迷わず医療機関に相談しましょう。

監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長

再生医療のリペアセルクリニックTOPトップ