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筋断裂の後遺症を防ぐ方法を解説!早期回復が目指せる再生医療も紹介

公開日: 2019.12.02
更新日: 2025.03.07

筋断裂は、その名の通り筋線維が断裂を起こす疾患を指します。筋断裂からなる一部の状態は肉離れとも呼ばれます。

そんな筋断裂で注意すべきは後遺症です。適切な対処をしないと、長期にわたり痛みや動きの制限に悩まされることもあります。

本記事では、筋断裂の後遺症の症状と、その治療法についてお伝えします。

筋断裂による後遺症

筋断裂は深刻な筋肉の損傷であり、適切な治療と管理が行われない場合、長期的な影響を及ぼす可能性があります。

以下は、筋断裂による主な後遺症です。

筋断裂による後遺症について解説します。

コンパートメント症候群

ふくらはぎには計4つ(前部・外部・浅後部・深後部)の区画された部屋のような部分があり、筋断裂による内出血で区画されたいずれかの部分に血液が溜まってしまいます。

区画内で血液が溜まってしまうとその中にある血管や神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状が出ます。

また、区画内の組織が強く圧迫された状態になると筋肉の壊死や神経障害を引き起こし、さまざまな機能障害の後遺症が残る可能性があります。

骨化性筋炎

骨化性筋炎とは、筋肉内に骨様組織が形成されることによって、腫れや痛み、関節の動きに制限がかかるなどの症状が出る疾患です。

筋断裂で内出血を起こし血液が溜まったところにカルシウムが沈着し、石灰化してしまうことが原因です。太ももの前側のように、骨に近い部位で筋断裂が起こった際に発生しやすい点が特徴です。

筋断裂による後遺症を防ぐために重要な「RICE処置」とは?

RICE処置は、以下の頭文字を取った応急処置です。

  • Rest(安静)
  • Icing(冷却)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)

後遺症を防ぐためには、外傷の応急処置を適切に行う必要があります。RICE処置が早ければ早いほど、ケガの早期回復が期待できます。

ただし、RICE処置はあくまで応急処置ですので、処置の後は必ず医療機関を受診して適切な治療を受けてください。

筋断裂による後遺症の治療方法

筋断裂による後遺症の治療方法を紹介します。

後遺症によって治療法が異なります。

コンパートメント症候群の治療法

  • 筋膜切開
  • 必要に応じて高カリウム血症を治療
  • 必要に応じて横紋筋融解症を治療

症状が軽減しない限り、筋膜切開が行われます。循環不全によって滞った血液の流れを元通りに戻す手術です。

治療が遅れると筋肉が壊死して、横紋筋融解症や高カリウム血症などの合併症により重症化する可能性があります。さらに放置すると命に関わる感染症を引き起こす場合があるため、早急な治療が必要です。

骨化性筋炎の治療法

骨化性筋炎は、症状の重さによって治療方法が異なります。主に以下の治療が行われます。

  • 活動制限、電気療法などの保存療法
  • 骨を除去する手術療法

保存療法での治療中は、足に負担をかけないために患部を固定します。

保存療法で症状の改善が見られない場合や、症状が進行している場合には手術が検討されるケースがあります。

筋断裂の早期回復を目指せる選択肢として「再生医療」をご検討ください

再生医療は、患者さま自身の細胞を用いた治療法で、拒否反応やアレルギーのリスクが低い治療法です。

患者さまの幹細胞を採取して加工し、投与するので入院・手術の必要がありません。

筋断裂の治療でお悩みの方や、スポーツに早期に復帰したい方は再生医療をご検討ください。

当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療の提供を行っています。

無料のメール相談オンラインカウンセリングを承っているので、ぜひお気軽にご相談ください。

スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

筋断裂の予防・再発防止のためにできること

筋断裂の後遺症を予防するには、応急処置が大切です。しかし、筋断裂そのものを予防することがさらに重要です。

筋断裂を予防するために、日ごろからストレッチを行い筋肉の柔軟性を確保しましょう。

ストレッチを行う際は、筋肉への負担が少ない「筋肉が縮みながら力を発揮する動き」が好ましいです。具体的には階段を上る、ダンベルを持ち上げるといった動作です。

反対にダンベルをゆっくり下ろす動作やスクワットでしゃがむ動作など「筋肉が伸びながら力を発揮する動き」は負荷が大きく筋損傷のリスクがあるため、慎重に行う必要があります。

筋肉が伸びている状態で大きな力が加わることで筋損傷を引き起こすケースが多いです。

日ごろの筋肉トレーニングやストレッチに加え、スポーツで使う筋肉を鍛えておきましょう。

筋断裂の後遺症に関するよくある質問

筋断裂の後遺症に関してのよくある質問を紹介します。

筋断裂やその後遺症に関してお悩みの方は参考にしてください。

筋断裂と肉離れの違いは?

筋断裂と肉離れは混同されがちですが、実際は程度が異なります

筋断裂 筋肉の線維が完全に切れてしまう
肉離れ(筋挫傷) 筋肉の線維が部分的に損傷する

筋断裂は、筋肉の線維が完全に切れてしまう重度の損傷を指します。一方で肉離れは、筋肉の線維が部分的に損傷する状態で、軽度から中程度までさまざまです。

筋断裂は肉離れよりも重症度が高く、完全に回復するまでにより長い時間がかかります。また、後遺症のリスクも高くなります。肉離れでは、痛みや不快感はあるものの、通常は筋断裂ほど重症ではありません。

筋断裂の後遺症は治らない?

筋断裂の後遺症は、適切な治療とリハビリテーションによって多くの場合改善されます。しかし、完全に元の状態に戻るかどうかは、損傷の程度や部位・個人の回復力・治療の質によって異なります。

たとえば、コンパートメント症候群や骨化性筋炎などの重度の合併症では、早期の適切な治療が行われなかった場合、永続的な機能障害が残る可能性があります

一方で、適切な治療とリハビリテーションを受けることで、多くの方が日常生活やスポーツ活動に復帰されています。

重要なのは専門医の指導の下で、個々の状況に応じた適切な治療計画を立て、忍耐強くリハビリテーションに取り組むことです。

【まとめ】筋断裂の後遺症を防ぐには初期対応が重要

筋断裂の後遺症を防ぐには、受傷直後の応急処置が大切です。痛みを軽減するだけでなく、ケガの早期回復にも効果が期待できます。

筋断裂の後遺症を残さないためにも、医療機関で適切に治療を受けることが大切です。

筋断裂の後遺症を予防するのも大切ですが、筋断裂そのものを防ぐために、スポーツ前の準備運動を欠かさず行いましょう。

スポーツによる筋・腱・靭帯の損傷には、再生医療という選択肢もあります。

再生医療について詳しく知りたい方や、治療を検討している方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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