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筋断裂(肉離れ)の後遺症とは|注意すべき合併症と早期回復が目指せる再生医療を解説

筋断裂の後遺症を防ぐ方法を解説!早期回復が目指せる再生医療も紹介
公開日: 2019.12.02 更新日: 2026.03.31

筋断裂は、その名の通り筋線維が断裂を起こすスポーツ外傷の一つで、軽度なものを含めて一般的に「肉離れ」と総称されることもあります。

適切な対処や治療をせずに放置してしまうと、後遺症や合併症によって、長期的な痛みや関節可動域の制限に悩まされることも少なくありません。

本記事では、筋断裂(肉離れ)の主な後遺症や合併症だけでなく、治療法や予防法について詳しく解説します。

なお、筋断裂の早期改善を目指したい方は、「再生医療」による治療も選択肢の一つです。

再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、筋断裂による炎症の抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。

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筋断裂(肉離れ)の主な後遺症

筋断裂を放置したり不適切な処置を続けたりすると、患部が硬く固まり、慢性的な痛みや再発リスクの増大といった後遺症を引き起こします。

代表的な後遺症は、以下の3つです。

  • 慢性的な痛みと違和感
  • 再発の常態化(癖になる)
  • 可動域の制限・筋力低下

こうした不調を長引かせないためには、無理のない範囲で血流を促し、組織の柔軟性を段階的に取り戻すアプローチが回復への道を切り拓きます。

損傷部位が本来の柔軟性を失った「瘢痕(はんこん)組織」として修復されると、スムーズな動きを妨げる要因となるため注意を払いましょう。

筋断裂(肉離れ)の後遺症で注意すべき合併症

筋断裂の後遺症には、単なる筋肉の損傷にとどまらない、緊急性の高い合併症が潜んでいるケースがあります。

注意すべき主な合併症は、以下のとおりです。

以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

コンパートメント症候群

コンパートメント症候群は、内出血や腫れによって筋肉を包む膜の中の圧力が限界を超え、血行不全を引き起こす非常に危険な状態です。

怪我の程度に見合わない激しい痛みや、足先のしびれ、皮膚が青白くなるといった兆候は、組織が酸欠に陥っているサインといえます。

また、組織が強く圧迫された状態になると筋肉の壊死や神経障害を引き起こし、さまざまな機能障害が生じる可能性があります。

骨化性筋炎

骨化性筋炎は、打撲や肉離れのあとに生じた血腫(血の塊)が、時間の経過とともに骨のように硬い組織へ変化する状態を指します。

特に、急性期の激しいマッサージや早すぎるスポーツ復帰による再出血が、この硬いしこりを生む直接的な要因となりやすいです。

一度骨化が進むと関節の動きが制限され、スポーツ競技への復帰を遅らせる要因になりかねません。

痛みや腫れが引くまでは患部を刺激せず、安静を保ちながら慎重に経過を観察することが重要です。

筋断裂(肉離れ)の後遺症を防ぐために重要な「RICE処置」

筋断裂の後遺症を防ぐためには、受傷直後における応急処置の基本である「RICE処置」を実施しましょう。

RICE処置は、以下の頭文字を取った応急処置です。

  • Rest(安静)
  • Icing(冷却)
  • Compression(圧迫)
  • Elevation(挙上)

ただし、RICE処置はあくまで応急処置ですので、処置の後は必ず医療機関を受診して適切な治療を受けてください。

筋断裂(肉離れ)の後遺症・合併症に対する治療法

本章では、筋断裂の後遺症・合併症に対する治療法について解説します。

以下で、それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。

後遺症の治療法

硬くなった患部の柔軟性を取り戻すには、血流を促す物理療法と段階的なストレッチを組み合わせることが重要です。

マッサージや温熱療法で組織を温め、伸縮性を高めることで、再発の原因となる「しこり」を和らげる効果が期待できます。

痛みのない範囲から少しずつ負荷を強める筋力トレーニングを取り入れると、損傷した部位を周囲の筋肉が支えられるようになり、再発リスクを軽減できます。

プロの指導のもとで正しい身体の使い方を再習得する習慣が、理想的なパフォーマンスの回復を力強く支えてくれるでしょう。

コンパートメント症候群の治療法

急性のコンパートメント症候群と診断された場合は、組織の壊死を食い止めるために筋肉を包む膜を切開する緊急手術が第一の選択肢として検討されます。

内部に溜まった圧力を速やかに逃がすことで血流を再開させ、神経や筋肉への深刻なダメージを最小限に抑えることが可能です。

手術後は専門的なリハビリを慎重に進め、機能の回復を根気強く目指す過程が避けては通れない道のりといえるでしょう。

激しい痛みやしびれを伴う異変を感じた際は、一刻も早く医療機関を受診する判断が、将来の身体を守ることにつながります。

骨化性筋炎の治療法

筋肉の中に骨のような組織が作られる骨化性筋炎に対しては、まずは患部を刺激せず安静を保つ保存療法で経過を観察するのが一般的です。

無理に揉みほぐしたり動かしたりすると骨化の範囲を広げる懸念があるため、画像診断で組織の状態が安定するのをじっくり待つ姿勢が求められます。

万が一、成長した骨組織が関節の動きを著しく妨げる場合には、手術による摘出を選択することで、以前のような滑らかな動きを取り戻せる可能性があります。

焦らずに組織の成熟を見守る忍耐強さが、結果として早期の完全復帰を後押ししてくれるでしょう。

筋断裂(肉離れ)の予防・再発防止のためにできること

筋断裂の後遺症を予防するには、応急処置が大切です。しかし、筋断裂そのものを予防することがさらに重要です。

筋断裂を予防するために、日ごろからストレッチを行い筋肉の柔軟性を確保しましょう。

ストレッチを行う際は、筋肉への負担が少ない「筋肉が縮みながら力を発揮する動き」が好ましいです。具体的には階段を上る、ダンベルを持ち上げるといった動作です。

反対にダンベルをゆっくり下ろす動作やスクワットでしゃがむ動作など、「筋肉が伸びながら力を発揮する動き」は負荷が大きく筋損傷のリスクがあるため、慎重に行う必要があります。

筋肉が伸びている状態で大きな力が加わることで筋損傷を引き起こすケースが多いです。

日ごろの筋力トレーニングやストレッチに加え、スポーツで使う筋肉を鍛えておきましょう。

筋断裂(肉離れ)の後遺症に関するよくある質問

筋断裂の後遺症に関するよくある質問を紹介します。

筋断裂やその後遺症に関してお悩みの方は参考にしてください。

筋断裂と肉離れの違いは?

筋断裂と肉離れは混同されがちですが、実際は程度が異なります

筋断裂 筋肉の線維が完全に切れてしまう
肉離れ(筋挫傷) 筋肉の線維が部分的に損傷する

筋断裂は、筋肉の線維が完全に切れてしまう重度の損傷を指します。一方で肉離れは、筋肉の線維が部分的に損傷する状態で、軽度から中程度までさまざまです。

筋断裂は肉離れよりも重症度が高く、完全に回復するまでにより長い時間がかかります。また、後遺症のリスクも高くなります。肉離れでは、痛みや不快感はあるものの、通常は筋断裂ほど重症ではありません。

筋断裂の後遺症は治らない?

筋断裂の後遺症は、適切な治療とリハビリテーションによって多くの場合改善されます。しかし、完全に元の状態に戻るかどうかは、損傷の程度や部位・個人の回復力・治療の質によって異なります。

たとえば、コンパートメント症候群や骨化性筋炎などの重度の合併症では、早期の適切な治療が行われなかった場合、永続的な機能障害が残る可能性があります

一方で、適切な治療とリハビリテーションを受けることで、多くの方が日常生活やスポーツ活動に復帰されています。

重要なのは、専門医の指導のもとで個々の状況に応じた適切な治療計画を立て、忍耐強くリハビリテーションに取り組むことです。

筋断裂の早期回復を目指せる選択肢として「再生医療」をご検討ください

筋断裂の後遺症を防ぐには、受傷直後の応急処置が大切です。痛みを軽減するだけでなく、怪我の早期回復にも効果が期待できます。

応急処置後は、医療機関で適切に治療を受けることが早期改善の近道といえます。

また、筋断裂の後遺症を予防するのも大切ですが、筋断裂そのものを防ぐためにスポーツ前の準備運動を欠かさず行いましょう。

「筋断裂の後遺症が出る前に治したい」「できるだけ早くスポーツ復帰したい」という方は、再生医療による治療が選択肢の一つです。

再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復による早期改善が目指せる治療法です。

再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設