寝起きで膝が痛い原因は?年代別の特徴や対処方法を解説
公開日: 2025.02.07更新日: 2025.02.09
寝起きで膝が痛いと感じることはありませんか。
寝起きの膝の痛みの原因には、筋力の低下や変形性膝関節症などがあります。
朝起きた際に膝が痛いと感じる理由は、年代によってさまざまなので、原因に合わせて予防策をとることが大切です。
本記事では、寝起きで膝が痛い原因や対処法を詳しく解説します。
寝起きの膝の痛みの原因を知り、適切に対処しましょう。
目次
寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因を年代別に解説
寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因は、以下の3つです。
寝起きで膝が痛む原因は、生活習慣や体質によっても異なります。自身の年代に多い原因を確認し、十分な対策をとりましょう。
【10代・20代】成長痛やオスグッドなど
10代や20代に多い、寝起きの膝の痛み原因は、以下の4つです。
疾患名 | 特徴 |
成長痛 | 成長期の子どもにみられる一過性の痛み |
オスグッド | 骨や筋肉の成長スピードと運動量が見合わないことで出現する膝の痛み |
膝蓋骨脱臼 | 膝関節周囲の筋力低下や靭帯損傷などによって、膝蓋骨が正しい位置から外れた状態 |
膝関節捻挫 | 膝関節をひねったり、無理に動かしたりすると出現する痛みや腫れ |
寝起きに膝が痛くなる原因は、自身ではわからない場合もあります。
成長期に好発する成長痛やオスグッドだけでなく、外傷による脱臼や捻挫も、膝の痛みの原因となることを覚えておきましょう。
【30代】筋力や柔軟性の低下
30代に多い、寝起きに膝が痛くなる原因は、筋力や柔軟性の低下があります。
日常生活で膝を使う機会が少ない人や、運動習慣がない方は、下半身の筋肉が硬くなりやすいため注意が必要です。
膝周囲の筋肉が硬くなると柔軟性も低下し、足をスムーズに動かせなくなる可能性があります。
【40代・50代】変形性膝関節症
変形性膝関節症は、寝起きに膝が痛くなる原因の1つで、40代から50代の発症が多いといわれています。変形性膝関節症は、膝の関節軟骨が擦り減り、以下の症状が出現する疾患です。
・膝のこわばり
・膝の痛み
・膝の熱感や腫れ
・膝の曲げ伸ばしがスムーズにできない
・階段昇降が困難になる
変形性膝関節症による膝の痛みを放置していると、膝関節の変形が進行し、日常生活に支障をきたす可能性があります。膝に少しでも違和感を覚えた際は、早めに医療機関を受診しましょう。
変形性膝関節症の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
寝起きで膝が痛いときの予防・対処法【症状別】
寝起きで膝が痛いときの予防・対処法は、以下のとおりです。
寝起きで膝が痛いときの予防法は、原因や症状によって異なります。膝が痛む原因を知った上で、自身の症状に合った対処をとることが大切です。
オスグッドの予防・対処法
寝起きで膝が痛い原因がオスグッドの場合は、以下の予防策や対処法をとりましょう。
予防策 | 対処法 |
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オスグッドは成長期に発症しやすい疾患であり、無理に動かすと剥離骨折を発症する恐れがあります。
どうしても練習を休めない場合は、練習メニューや運動量を工夫し、膝に負担がかからないようにしましょう。
筋力や柔軟性の低下の予防・対処法
寝起きに膝が痛む原因が筋力や柔軟性の低下の場合は、予防・対処法に以下の運動を行うのが効果的です。
大腿四頭筋(太ももの前面)を鍛える体操
- 1.椅子に浅く腰をかける
- 2.片膝を伸ばして、5秒間足先を浮かせる
- 3.1・2を片足20回を目安に実施する
内転筋(太ももの内側)を鍛える筋トレ
- 1.横向きに寝て、上の手を胸の前に、下の手は肘をついて頭を支える
- 2.上の膝を立てて、下の足を3秒かけてゆっくりと持ち上げる
- 3.3秒かけてゆっくりと元に戻す
- 4.1~3を片足3セットを目安に行う
膝の曲げ伸ばしストレッチ
- 1.椅子に浅く腰をかけ、片足を軽く伸ばす
- 2.伸ばした足の膝の上に、両手を置きゆっくりと押す
- 3.膝を伸ばす際は、背筋を伸ばし足先を自分側に反る
- 4.1~3を片足3回程度、ゆっくりと実施する
膝の痛みが強いときには、筋トレやストレッチを行うのではなく、安静にしましょう。
しっかりと休息をとり膝の痛みが落ち着いてきたら、予防のために膝周囲の筋力や柔軟性を高める運動を行うのがポイントです。
変形性膝関節症の予防・対処法
変形性膝関節症で膝が痛くなるときは、以下の予防策や対処法を実践しましょう。
予防策 | 対処法 |
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筋力トレーニングやストレッチにより、膝周囲の筋力をつけると、膝の安定性が増し歩きやすくなります。変形性膝関節症は肥満体型の方もなりやすい疾患のため、栄養バランスを考えた食事を摂ることが大切です。
変形性膝関節症は進行性の病気ですが、早めに治療を開始し適切な対処を行えば、痛みを緩和できる可能性があります。
変形性膝関節症の原因や治療方法については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
寝起きの膝の痛みでお悩みの方は再生医療もご検討ください
寝起きの膝の痛みでお悩みの方は、再生医療による治療をご検討ください。
再生医療では痛みの緩和だけでなく、変形性膝関節症によってすり減った膝の関節軟骨の再生が期待できます。
関節軟骨が再生されると、寝起きや歩行時の膝の痛みが軽減する可能性があります。
変形性膝関節症が原因で寝起きに膝の痛みを感じている人は、お気軽に当院へご相談ください。
寝起き・朝起きて膝が痛い際のよくある質問
寝起きや朝起きて膝が痛いときについて、よくある質問は以下の2つです。
寝起きで膝が痛い原因は、年代や既往歴によってさまざまです。膝の痛みが続くときは、早めに医療機関を受診し原因を特定しましょう。
寝起きに歩けないほど膝が痛いときの原因は?
寝起きに歩けないほど膝が痛いときは、以下の原因が挙げられます。
・変形性膝関節症
・関節リウマチ
・筋肉の緊張やこわばり
・半月板損傷
変形性膝関節症や関節リウマチは、関節が変形し痛みが出現する進行性の疾患です。症状が進行すると、寝起きだけでなく安静時や運動時も膝が痛くなる可能性があります。
関節リウマチの症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。
筋肉の緊張やこわばりも、寝起きで膝が痛くなる原因の1つです。運動習慣がない方は膝周囲の筋肉が硬くなり、筋緊張やこわばりが起こりやすくなります。
半月板は膝関節を支える役割を担っている部位です。膝をひねったり、スポーツで強い外力を受けたりすると、半月板が損傷し膝に痛みが出現します。
半月板損傷の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
寝起きで膝の内側が痛いときの原因は?
寝起きで膝の内側が痛いときの原因は、以下が考えられます。
・変形性膝関節症
・鵞足炎(がそくえん)
・内側半月板損傷
・関節リウマチ
スポーツや仕事などで膝を使いすぎると、膝の内側の「鵞足(がそく)」と呼ばれる部分に炎症が起こります。
膝に大きな負担がかかって発症する鵞足炎や内側半月板損傷は、膝の内側が痛くなる原因であるため注意しましょう。
【まとめ】寝起きで膝が痛い原因と対処法
寝起きで膝が痛い原因には、膝周囲の筋力低下や変形性膝関節症などがあります。歩行時に膝に違和感があったり、寝起きで膝が痛くなったりした場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
膝が痛くなる原因がわかったら、自身にあった予防策や対処法を行うことが大切です。
筋トレやストレッチなどのセルフケアを行っても、痛みが引かず長期にわたって慢性化している場合は、当クリニック(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。
当クリニックが提供する再生医療には、関節や膝の症状に適した治療方法も提供しておりますので、ぜひ無料相談をご利用ください。