急に膝の内側が痛い!鵞足炎や変形性膝関節症などの可能性あり
公開日: 2019.10.23更新日: 2025.04.28
「急に膝の内側が痛くなった」「膝に違和感がある」という方は、膝の関節や軟骨が損傷している可能性があるので注意が必要です。
本記事では「急に膝の内側が痛くなった時に考えられる原因」について詳しく解説します。
膝の内側の痛みの原因だけでなく、対処法や重症化した時の治療法についても紹介しています。
急に膝が痛くなって不安な方は、痛みの原因や対処法を理解して、適切な処置や治療が受けられるようにしてください。
目次
急に膝の内側が痛む原因とは?
「急に膝の内側が痛くなった」「膝の関節に違和感がある」などの症状は、以下の原因が考えられます。
それぞれの病気の原因や症状について詳しく解説していきます。
オーバーユースが原因の鵞足炎
歩行や運動時に膝の内側から約5~7cm下方に痛みがある場合、鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。
鵞足炎とは、膝を曲げるための筋肉が付着している鵞足と呼ばれる部位に炎症が生じる病気のことです。
主な原因は、以下の通りです。
【鵞足炎の主な原因】
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原因のほとんどがオーバーユースなど、膝に過度な負担がかかる動作によって鵞足炎が引き起こされます。
また、スポーツをしない場合でも、X脚で膝が内側に曲がっている人や打撲などの外傷が原因となることもあるため注意が必要です。
軟骨のすり減りが原因の変形性膝関節症
起き上がったり、歩き始めに膝の内側が痛くなる場合、変形性膝関節症の可能性があります。
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることで炎症を起こしたり、変形したりして痛みが生じる病気のことです。
症状が悪化すると歩行時や階段の上り下りなど膝を深く曲げる動作でも痛みを感じるため、日常生活にも影響が出てきます。
主な原因は、以下の通りです。
【変形性膝関節症の主な原因】
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変形性膝関節症のほとんどの原因が加齢によって膝関節の軟骨が老化し、軟骨がすり減りやすくなっていることです。
また、肥満体型の人や筋肉量が少ない方は膝を支える力が不足しやすいため、膝に負担がかかりやすいので注意しましょう。
遺伝や女性ホルモンの変化など、コントロールできない要素が原因となる可能性もあります。
強い衝撃が原因の内側側副靭帯損傷
膝の痛みだけでなく、腫れていたり不安定さを感じる場合は、内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)の可能性があります。
内側側副靭帯損傷とは、関節の内側で脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)をつなげている靭帯が伸びたり切れてしまう病気のことです。
主な原因は、以下の通りです。
【内側側副靭帯損傷の主な原因】
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膝に強い衝撃や負荷が加わることで発症しやすい内側側副靭帯損傷は、スポーツをやっている人に多い病気です。
特に激しい接触があるラグビーやサッカー、バスケットボールなどジャンプの着地や減速動作が多いスポーツが注意しましょう。
ほかの疾患と合併しやすい半月板損傷
膝の痛みや腫れ、膝関節の可動域が狭くなったような症状の場合、半月板損傷の可能性があります。
半月板損傷とは、脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)の間にある軟骨組織に負荷がかかり傷ついてしまう病気のことです。
主な原因は、以下の通りです。
【半月板損傷の主な原因】
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半月板は、膝をひねるような横の動きに弱いため、激しい接触プレーや頻繁に方向転換するようなスポーツをやっている人は注意が必要です。
また、膝を強くひねるなどの外傷が原因となって半月板損傷や断裂する可能性があります。
スポーツをやらない人も加齢によって階段の上り下りなどの日常生活の中でも半月板が傷つく場合があるので注意しましょう。
急に膝の内側に痛みが生じた時の対処法
急に膝の内側が痛みだした時には、痛みを和らげるために以下の対処法を行なってみましょう。
どの方法も痛みを和らげることを目的としており、「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」を発症していた場合、完治するわけではありません。
痛みが取れない場合や不調を感じたら、早めに医療機関へ相談しましょう。
アイシングをする
急な膝の痛みや腫れが生じている時は、氷嚢や保冷剤で患部をアイシングするのが効果的です。
しかし、炎症が強い場合、冷やすことで血行が悪くなり逆に痛みがひどくなる可能性があります。
温めて血行を良くした方が良いこともあるので、症状に応じて使い分けましょう。
湿布を貼る
湿布などの貼り薬を貼って痛みを緩和させる方法があります。
湿布の中でも特に非ステロイド抗炎症薬は炎症を抑える効果や痛みを緩和させる効果が高いです。
サポーターをする
痛くて歩けない場合、サポーターを活用するというのも良いでしょう。ドラッグストアやスポーツ用品店に行くと、補強機能付きタイプのサポーターが販売されています。値段は少し高いですが、膝が横方向にぶれるのを抑えてくれ、痛みを軽減する効果が期待できます。
テーピングをする
テーピングすることで膝の痛みを和らげたり、膝関節をサポートする効果が期待できます。
膝の関節は曲げ伸ばし動作が多いため、伸縮性の高いテープを選びましょう。
また、強く巻きすぎてしまうと血行不良の原因となるため、力加減に注意が必要です。
歩けないほど膝の痛みは手術不要の再生医療で治療できる
歩けないほど膝に痛みがある人は「鵞足炎」や「変形性膝関節症」を発症している可能性があります。
保存療法による回復が見込めない場合「再生医療」による治療がおすすめです。
【再生医療とは】 |
患者さんの幹細胞を採取・培養して数を増してから患部へ投与することで、損なわれた機能を再生させることができます。
入院や手術不要で治療できるため、日常生活にもすぐに復帰できると評価されている治療方法です。
再生医療による治療を検討する際は、ぜひ当院にご相談ください。
【まとめ】急に膝の内側が痛くなったら放置せず医療機関へ
膝の内側が痛くなった場合の対処法はさまざまですが、痛みが引かない時は放置せずに医療機関へ相談しましょう。
「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」などの病気を発症している可能性があります。
急な膝の痛みや膝の違和感がある時は、医療機関を受診し、自分にあった治療法を選択してくださいね。
近年は、手術しない治療方法として「再生医療」による治療に注目が集まっています。
再生医療は、通常のクリニックや病院で受けることができません。
当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックとして多くの症例を有します。
ご質問、ご相談などはお気軽にお問い合わせください。
監修:リペアセルクリニック大阪院
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監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設