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- 肝疾患
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肝嚢胞とは、肝臓の中に液体が溜まった袋状のものができる状態で、多くは健康診断などで偶然発見されます。 放置しても問題ない場合がほとんどですが、大きくなると周囲の臓器を圧迫して症状が現れることがあります。 この記事では、肝嚢胞の症状や原因、治療法、放置した場合のリスクまで詳しく解説します。 肝嚢胞で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術せずに肝疾患・肝臓機能の改善が期待できる再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 「肝疾患・肝機能に不安がある」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。 肝嚢胞とは 肝嚢胞(かんのうほう)とは、肝臓の内部に液体が溜まった袋状の病変のことで、その多くは良性のものです。 自覚症状はほぼなく、健康診断などで指摘されて発見されることが多いですが、直ちに治療が必要となるケースは稀ですので、過度に心配する必要はありません。 本章では、肝嚢胞について知っておくべき基本的な情報を、以下の3点に分けて解説します。 症状 原因 検査方法 これらの正しい知識を身につけて、適切な検査と経過観察を行いましょう。 症状 肝嚢胞は、ほとんどの場合で無症状であり、日常生活の中で自覚症状が現れることはほとんどありません。 袋のサイズが小さいうちは体に影響を与えないため、自分では気づかず、検診や他の病気の検査中に偶然発見されるケースが大半を占めます。 しかし、嚢胞が巨大化(10cm以上)した場合、周囲の臓器を圧迫して以下のような症状が現れることがあります。 お腹が張って重く感じる 右脇腹や右上腹部に鈍い痛みがある お腹が膨らんで見える 食欲が落ちる 吐き気がする また、稀ですが、嚢胞内で出血や感染が起きたり破裂したりすると、急激な激痛や発熱を伴うことがあります。 上記のような症状が現れた場合は、医療機関で詳しい検査を受けましょう。 原因 肝嚢胞の原因は、特定の遺伝子の異常が関係していると考えられていますが、詳しい仕組みはまだ完全には解明されていません。 多くの場合が先天性で、生まれつき肝臓の中に小さな袋状のものがあり、年齢を重ねるにつれて徐々に大きくなることがあります。 また、肝臓の手術後や外傷後に、二次的に嚢胞ができることもあります。 肝嚢胞は年齢とともに有病率が高くなり、2022年に発表された大規模研究※では、50代では23.9%、60代では28.7%、70代以降は30%以上の方に肝嚢胞が見つかりました。 ※出典:Nature 生活習慣の乱れが直接的な原因ではないため、食事制限などで予防できるものではないと理解しておきましょう。 検査方法 肝嚢胞の診断や状態確認には、腹部超音波検査(エコー)やCT、MRIといった画像検査が用いられます。 検査方法 内容 腹部超音波検査 ・お腹の表面から超音波を当てて肝臓の状態を調べます。 ・痛みを伴わない基本的な検査です。 CTスキャン ・超音波検査より詳しく嚢胞の大きさや位置を確認できます。 ・複数の嚢胞がある場合にも有効です。 MRI検査 ・嚢胞の内容物を詳しく調べるときに使用します。 ・腫瘍との区別が必要な場合に行います。 穿刺吸引(せんしきゅういん) ・細い針を刺して嚢胞の中の液体を採取し、性質を調べます。 ・悪性の可能性が疑われる場合に実施します。 なお、肝嚢胞があっても血液検査の数値(肝機能など)には異常が現れないことが多いため、肝臓疾患でよく行われる血液検査は適していません。 そのため、上記のような画像検査を中心に診断が進められます。 肝嚢胞の治療法 肝嚢胞と診断されても、その多くは良性で無症状であるため、直ちに治療を行う必要はありません。 基本的には定期的な検査で様子を見る「経過観察」となりますが、嚢胞の状態によっては以下の治療法が検討されることもあります。 経過観察 穿刺吸引硬化療法 開窓術(外科手術) 肝切除術 比較的小さな嚢胞の場合は、針を刺して嚢胞の中の液体を抜き取り、エタノールなどの硬化剤を注入して再発を防ぐ穿刺吸引硬化療法が行われます。 巨大化し、症状がある嚢胞に対しては、嚢胞の壁の一部を切り取る開窓術、悪性が疑われる場合や嚢胞が大きい場合は、嚢胞とともに肝臓の一部を切除する肝切除術を行います。 肝嚢胞があるとどうなる?放置するリスク 基本的には肝嚢胞を放置しても健康に影響しないケースが大半ですが、定期検診を受けずに完全に放置してしまうと、稀に起こる変化を見逃すリスクがあります。 以下のような変化を見逃さないためにも、定期的な検査を受け、完全放置ではなく「経過観察」することが大切です。 【肝嚢胞の病態の変化について】 嚢胞が急に大きくなる 嚢胞の中に出血が起こる 嚢胞に細菌が入って感染を起こす 嚢胞が破裂する 上記のようなケースになるのは稀ですが、起こると強い腹痛や発熱、吐き気などの症状が現れます。このような症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。 また、多発性嚢胞肝という病気の場合は、肝臓全体に多数の嚢胞ができて、肝臓が大きく腫れることがあります。 さらに、腎臓にも嚢胞ができる多発性嚢胞腎を合併していることがあり、腎臓の機能低下につながる場合もあるため、定期的な検査が重要です。 肝嚢胞ができたときの注意点 肝嚢胞ができたときの注意点について、以下の2つを解説します。 定期的に検査を受ける 医療機関を受診する これらのポイントを押さえて、安心して生活を送りましょう。 定期的に検査を受ける 肝嚢胞が発覚した場合、無症状でも定期的な検査で経過観察することが大切です。 多くは大きさが変わらずに経過しますが、一部のケースでは数年かけて徐々に大きくなることがあります そのため、年に1回程度の腹部超音波検査やCT検査で、嚢胞の大きさや状態に変化が起きていないかチェックしましょう。 とくに複数の嚢胞がある方や、家族に多発性嚢胞肝の方がいる場合は、より注意深い観察が必要です。 他の肝臓疾患が見つかることもあるため、健康診断は欠かさず受けてください。 医療機関を受診する 以下のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。 急に右脇腹や右上腹部が痛くなった お腹が急に張って苦しくなった 発熱がある 吐き気や嘔吐が続く お腹を触ると硬いしこりを感じる これらの症状は、嚢胞の出血や感染、破裂などのサインかもしれません。 放置すると重症化する可能性があるため、早めの受診が重要です。 肝嚢胞ができた方からよくある質問 肝嚢胞に関してよくある質問にお答えします。 肝嚢胞は自然に消える? 肝嚢胞は何センチで手術が必要? 医師との相談や経過観察の参考に役立てましょう。 肝嚢胞は自然に消える? 基本的に、一度形成された肝嚢胞が自然になくなることはほとんどありません。 多くの場合は大きさが変わらないか、長い年月をかけてわずかに大きくなる傾向があります。 ただし、31mmを超える肝嚢胞の観察結果では、まれに小さくなったり、成長が止まったりするというデータ※もあります。 ※出典:Nature 自然に消えることを期待するのではなく、定期的な検査で経過を見守ることが大切です。 肝嚢胞は何センチで手術が必要? 肝嚢胞の手術が必要になるのは、一般的に10cm以上の大きさで症状がある場合です。 ただし、大きさだけで判断するのではなく、以下の要素も複合的に見て判断されます。 腹痛やお腹の張りなどの症状があるかどうか 嚢胞の位置や数 日常生活への影響の程度 患者さんの年齢や全身状態 10cm以下でも、症状が強い場合や急速に大きくなっている場合は、手術を検討することがあります。 逆に、10cm以上でも無症状であれば、経過観察を続けることもあるため、まずは医療機関の指示に従いましょう。 肝疾患・肝臓の機能改善には再生医療をご検討ください 肝嚢胞は多くの場合、無症状で治療が必要ないことがほとんどです。 しかし、定期的な検査で経過を確認し、症状が現れた場合は適切な治療を受けることが大切です。 また、肝疾患・肝臓の機能が気になる方には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は肝嚢胞の直接的な治療法ではありませんが、脂肪肝や肝硬変などの肝疾患に対して損傷した肝臓の修復や機能改善を目指す治療法です。 以下のページでは、当院の再生医療によって肝疾患が改善した症例を紹介しているため、併せてご覧ください。 >再生医療によって肝疾患が改善した症例はこちら 「肝疾患・肝機能に不安がある」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2025.11.28 -
- 腰
- ひざ関節
- 股関節
- 再生治療
「階段を上がるときだけ膝が痛い」「下りでズキッとする」といった症状は日常生活の中で多くの人が経験しやすい悩みのひとつです。 平地では痛みがなくても、階段だけ痛む場合は、膝関節の特定の場所に負担が集中している可能性があります。 階段での膝の痛みは、関節の変化や筋力低下、姿勢のクセなど、放置すると悪化しやすい要因が隠れていることもあります。 そこで本記事では階段で痛む理由、セルフケアの方法、受診の目安にくわえ、後半では再生医療という新しい選択肢についても解説します。 階段で膝が痛くなる主な原因 階段で膝が痛い場合は、関節の変化・軟骨の摩耗・筋力不足など複数の要因が重なっていることが多いです。 階段では平地歩行に比べて膝への負荷が大きく、体重のおよそ3〜6倍が膝にかかるといわれています。 そのため、関節が弱っている場合や筋力が低下していると、階段の上り下りで痛みが出やすくなります。 下記では、それぞれの原因について詳しく解説します。 変形性膝関節症 階段で膝が痛む代表的な原因が「変形性膝関節症」です。 軟骨の摩耗や関節の炎症によって、膝の内側に痛みを感じることが多く、特に階段の上り下りで症状が現れやすいのが特徴です。 初期段階では「動き始めの痛み」から始まり、進行するにつれて日常動作に影響が出てきます。 早期に気づくことで対策しやすいため、階段で違和感が続く場合は注意が必要です。 膝蓋大腿関節症 階段で膝の前側が痛む場合は「膝蓋大腿関節症」の可能性があります。 膝のお皿(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の間に負担がかかることで起こる痛みで、階段の上り下り・しゃがむ動作で症状が出やすいのが特徴です。 スポーツだけでなく、日常生活でも発症することがあります。 太もも前側(大腿四頭筋)が硬い・弱い場合に負担が集中し、痛みにつながることがあります。 筋力低下・体重増加・姿勢のクセによる負担増大 筋力低下や姿勢のクセは、階段での膝痛を悪化させる大きな要因です。 階段では膝だけでなく太ももの筋肉が大きく関わるため、筋力不足や体幹の不安定さによって負担が偏ります。 また、O脚や猫背など姿勢の乱れがあると、膝の一部に集中的に力がかかり、痛みにつながります。 筋力や姿勢は日常ケアで改善しやすい部分でもあるため、気づいたタイミングで早めに見直すことが大切です。 「階段で膝が痛い」はどんな状態?よくある症状パターン 階段で膝が痛い場合は、関節のどこに負担がかかっているかによって痛み方が変わります。 階段は平地より膝への負荷が大きく、膝関節の前側・内側・外側のどこにトラブルが生じているかで「痛む瞬間」「痛む方向」が異なります。 自分がどのタイプに当てはまるか把握することで、原因の絞り込みやセルフケアの方向性が見えやすくなります。 とくに「上りで膝前側が痛い」「下りで内側が痛い」というケースは非常に多く、変形性膝関節症や膝蓋大腿関節の負担が関わっていることがあります。 また、朝だけ痛い・動き始めだけ痛いという場合は、関節のこわばりや筋肉の硬さが背景にあるケースも。 症状の傾向を知ることで、次の章で紹介するセルフチェックや医療機関の受診判断がしやすくなります。 病院に行くべき?セルフチェックと受診の目安 階段での膝痛が続く場合は、セルフチェックで状態を確認し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。 軽い痛みや一時的な違和感であればセルフケアで落ち着くこともありますが、強い痛みが続く場合や症状に特徴がある場合は、関節のトラブルが隠れている可能性があります。 無理に我慢すると悪化することもあるため、早めの判断が重要です。 上記のいくつかが当てはまる場合、膝関節に負担がかかっているサインの可能性があります。 続いて「どのような状態なら病院へ行くべきか」の目安をまとめます。 階段での膝痛は、初期のうちに対処すれば悪化を防ぎやすいケースが多くあります。 違和感の段階でチェックすることが、次のステップで紹介するセルフケアや治療法を選ぶうえでも役立ちます。 今日からできる!階段の膝痛をやわらげるセルフケア 階段での膝痛は、筋肉のケア・負担を減らす生活調整・サポートグッズの活用でやわらぐことがあります。 膝は日常的に使う関節のため、負担が重なりやすい部位です。 階段で痛みが出る場合、太ももの筋肉の硬さ・筋力不足・使い方のクセが関わっていることが多く、日々のセルフケアで負担を減らせるケースもあります。 ストレッチで筋肉をほぐすと膝の動きがスムーズになりやすく、体重が乗る瞬間の負担が軽減されることがあります。 サポーターは膝周りの安定性を高めるため、階段の痛みが強い時期や外出が多い日に活用すると安心です。 ただし、長時間の使用は筋力低下につながるため、必要なタイミングだけ使うのが望ましいとされています。 セルフケアで一時的に楽になることもありますが、痛みが続く・悪化する場合は他の原因が隠れていることがあるため、医療機関での相談を検討してみてください。 一般的な治療法とその限界について 階段での膝痛は一般的な保存療法で改善が期待できることがありますが、慢性化している場合は限界が生じることもあります。 膝痛に対する基本的な治療は、炎症を抑える・筋肉を整える・関節への負担を減らすという「保存療法」が中心です。 これらは多くの症状に対して有効とされていますが、関節の変化が進んでいる場合や痛みが長期化している場合には、改善に時間がかかったり効果が実感しにくいケースもあります。 これらの方法は症状をやわらげるうえで大切ですが、次のような課題が残ることがあります。 保存療法は大切な治療の基本ですが、「痛みが戻りやすい」「階段がつらい状態が続く」といった悩みが残る方もいます。 そのような場合、従来の治療に加えて別の選択肢を知っておくことで、将来の不安が軽減されることがあります。 そこで近年注目されているのが、身体が本来持つ働きに着目した再生医療というアプローチです。次の章では、手術を避けたい方にも選ばれることがある再生医療について解説します。 「手術はできれば避けたい」方におすすめの膝の再生医療という選択肢 階段での膝痛が長引く場合、手術以外の選択肢として再生医療が相談されることがあります。 一般的な保存療法では「痛みが戻りやすい」「活動量を維持したいのに不安がある」という悩みが残ることがあります。 こうした背景から、近年は関節の働きに着目した再生医療が選択肢のひとつとして取り入れられています。 自分自身の体の働きに着目した治療であるため、「できるだけ手術は避けたい」「まだ仕事や趣味を続けたい」と考える方におすすめです。 「手術しかないのかもしれない」「このまま悪化したら不安」という方は、専門医に相談することで治療の幅が広がり、自分に合った方法を選びやすくなります。 階段の膝痛は「今のケア」と「将来を見据えた治療」の両方が大切 階段での膝痛は、日々のセルフケアと適切な治療選択を組み合わせることで負担を軽減しやすくなります。 階段だけで痛む膝は、関節の使い方・筋力・姿勢などさまざまな要因が重なって症状が現れています。 そのため、ストレッチや筋力ケアといった日常的な対策はもちろん、痛みが続く場合には専門医で状態を確認することが重要です。 さらに、一般的な治療だけで不安が残る方には、再生医療のような新しい選択肢について知っておくと、将来の見通しが立てやすくなることがあります。 膝の痛みは「そのうち良くなる」と思って放置すると、知らず知らずのうちに悪化し、階段や歩行がつらくなることもあります。 リペアセルクリニック大阪院では、一人ひとりの状態に合わせて選択肢を提案しているので、ぜひ無料カウンセリングを検討してみてください。 「階段の痛みが気になってきた」「将来歩けるか不安」と感じたら、今のケアとあわせて専門医へ相談することで、自分に合った最善の道を見つけやすくなります。
2025.11.28 -
- 腰
- 膝部、その他疾患
- 股関節
- 再生治療
「ママチャリに乗ると腰が痛くなる」「買い物の帰りに腰がズーンと重くなる」といったお悩みの方もいらっしゃるかと思います。 日常の移動で自転車を使う方の多くが経験しやすい悩みのひとつです。 特にママチャリは荷物を載せることも多く、乗り方や姿勢次第では腰に負担がかかりやすい構造になっています。 自転車は本来、関節への負担が少ない優しい運動ですが、サドル・ハンドル位置や乗車姿勢がほんの少し合わないだけで腰痛が起きやすくなります。 そこで本記事では腰痛の原因、今日からできる対策、さらに後半では治療の選択肢まで幅広く解説します。 ママチャリに乗ると腰が痛くなるのはなぜ? ママチャリで腰が痛くなる原因は「姿勢」と「ポジション設定」が大きく関係しています。 ママチャリは乗りやすい反面、上体が起きた状態になりやすく、荷物の重さが腰にかかりやすい構造です。 さらにサドルの高さやハンドルの位置が合わないと、腰だけで体を支えてしまい、長時間の走行で痛みにつながることがあります。 ここからは、ママチャリ特有の腰痛が起こる理由をもう少し詳しく見ていきましょう。 ママチャリ特有の姿勢と荷重バランスが腰に負担をかける ママチャリは上体が起きやすく、振動がそのまま腰へ伝わりやすい構造です。 スポーツ自転車と比べてハンドルが高く、背筋を立てた姿勢になりがちなママチャリは、ペダルを踏むたびの衝撃が腰に直接伝わりやすい傾向があります。 また、買い物かごに荷物を載せると重心が前に寄るため、腰がバランスを取ろうとして負担が集中します。 姿勢の乱れは自覚しにくく、乗車時間が長いほど腰の疲労が蓄積しやすくなります。 まずは自分がどんな姿勢で乗っているかを意識してみることが重要です。 サドル・ハンドルの高さが合わないと腰に負担が集中する サドルとハンドルの高さが合っていないと腰が支点になり、痛みが出やすくなります。 サドルが低いと膝が曲がりすぎて上体が丸まり、腰に大きな負担がかかります。 サドル・ハンドルの高さは、自分の身長に合った設定に調整するだけでも腰の負担は大きく変わります。 調整が難しい場合は自転車店で見てもらうのも効果的です。 今日からできる「ママチャリ腰痛」対策 ママチャリによる腰痛は、サドル・ハンドル位置の調整と乗る前後のケアで軽減が期待できます。 正しいポジションは腰の負担を大きく左右します。加えて、走行前後に簡単なストレッチを行うだけでも腰回りの筋肉がほぐれ、痛みの予防につながります。 まずは「乗り方そのもの」を整えるところから始めましょう。 腰にやさしいサドルとハンドルの高さ・ポジションの目安 腰痛を防ぐ基本は、サドルの高さとハンドル位置を自分の体格に合わせることです。 サドルとハンドルが合っていないと、腰が常に上下左右へ揺れやすくなり、腰痛の大きな原因になります。 最適な位置に調整することで、姿勢が安定し、腰の負担を減らすことができます。 これらの設定は数ミリ変えるだけでも乗り心地が大きく変わります。 自宅での調整が難しい場合は、自転車店でのフィッティングを利用すると安心です。 乗る前後にやっておきたい簡単ストレッチ 走行前後に腰や太ももを軽くほぐすことで、腰痛の予防につながります。 特に太もも前後・お尻の筋肉が硬いと骨盤が引っ張られ、腰痛の原因になりやすくなります。 短時間でできるストレッチでも、継続すれば体の負担が軽減しやすくなります。 痛みがあるときは無理に伸ばさず、「気持ちよい」と感じる範囲で行うことが大切です。 特に帰宅後や入浴後の体が温まっているタイミングは、筋肉をほぐしやすくおすすめです。 「この腰痛は要注意」医療機関を受診すべきサイン 自転車での腰痛でも、「いつもの痛み」とは異なるサインがある場合は早めの受診が大切です。 姿勢やサドル位置が原因の腰痛はセルフケアで軽減しやすい一方、重い痛みやしびれがある場合は、神経や椎間板など腰そのものにトラブルが起きている可能性があります。 放置すると慢性化することがあるため、注意が必要です。 これらのサインがある場合は、単なる筋肉の疲労ではなく、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・仙腸関節のトラブルなど、他の原因が隠れている可能性があります。 早めに専門家へ相談することで、必要な治療や生活の注意点が分かり、悪化を防ぐきっかけになります。 保存療法で良くならない慢性腰痛には「再生医療」という選択肢も 長引く腰痛では、保存療法だけでは改善が難しいケースもあり、再生医療が選択肢として相談されることがあります。 腰痛は多くの場合、ストレッチや運動、痛み止め、湿布などの保存療法で軽減が期待できます。 しかし、関節や椎間板に負担が蓄積している場合や、炎症が長期間続いている場合は、セルフケアだけでは不安が残るケースも。 最近では、身体が持つ働きに注目した再生医療が腰痛治療の選択肢の一つとして取り入れられるケースが増えており、一般的な治療と併用しながら検討されることがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、無理な治療の提案を行わず、患者ひとりひとりに合わせた説明を意識している点が特徴です。 「これ以上腰痛が長引くのは不安…」「運動や好きな活動を続けたい」と感じる方は、一度専門医に相談することで、納得いく治療の方向性が見つかりやすくなります。 慢性腰痛には正しいセルフケアと早期の受診が重要 腰痛を長く抱え込まないためには、日常のセルフケアと適切なタイミングでの受診が重要です。 自転車(ママチャリ)による腰痛は、姿勢・ポジション設定・筋肉の柔軟性など、日常の工夫で軽減が期待できる部分が多くあります。 しかし、痛みが長引く場合は単なる疲労ではなく、腰そのものに負担が蓄積している可能性もあるため、一度専門家に相談することが大切です。 早期に対策を始めることで、腰への負担を減らしやすくなり、「気づいたら慢性化していた」という悪循環を避けるためにも役立ちます。 腰痛の原因はひとつではなく、生活習慣・姿勢・筋肉の状態・関節の変化など、複数が重なって生じることがあります。 そのため、「合わない方法を続けてしまう」よりも、自分にとって適切なケアや治療を早めに見つけることが大切です。 また、一般的な保存療法だけでは不安が残る場合には、再生医療のように身体の働きに着目したアプローチが相談されるケースも。 自分の体に向き合いながら、できることから少しずつ取り組み、必要なときは専門家に頼ることで、腰への負担を少なくしながら自転車ライフを長く楽しむことができます。
2025.11.28 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
- PRP治療
「自転車に乗ると膝が痛くなる」「走っている途中から膝の外側がズキッとする」といった症状はイクリングや通勤など、日常的に自転車に乗る方の多くが一度は経験する悩みです。 痛みを放置すると長期間続くことがあり、スポーツの継続が難しくなるケースもあります。 実は、自転車による膝痛はサドル位置・負荷・フォームなど、少しの調整で大きく変わることがあります。 また、元々の膝の状態が影響している場合もあるため、原因を正しく知ることが重要です。 本記事では、自転車で膝が痛くなる原因、すぐにできるセルフチェックや対処法、さらに後半では膝関節を守るための治療選択肢(再生医療)についても分かりやすく解説します。 自転車で膝が痛くなる主な原因 自転車による膝痛の多くは、「サドルの高さ」「負荷設定」「フォーム」など外的要因が関係しています。 自転車は膝に優しい運動として知られていますが、ポジションが少しズレるだけで膝関節への負担が偏り、痛みにつながることがあります。 とくに初心者や久しぶりに乗る方は、サドルの高さや前後位置が適切でないケースが多く、痛みの原因になりやすい傾向があります。 それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。 サドルの高さ・前後位置が合っていない サドルの高さが合っていないと、膝関節の曲げ伸ばしが不自然になり痛みにつながります。 サドルが低すぎる場合は膝が深く曲がりすぎて前側に負担がかかり、逆に高すぎる場合は膝が伸びきってしまい太ももの裏側に負担が生じます。 また、前後位置がズレていると膝がペダルの軌道と合わず、膝の内側や外側に違和感が出やすくなります。 特に初心者の方はサドルを必要以上に低く設定しがちです。正しい高さに調整するだけでも痛みが軽減しやすくなるため、まずはここを確認することが重要です。 ギアが重すぎる/乗車姿勢やペダリングフォームの問題 重いギアの多用やフォームの乱れは、膝への負荷を増やし痛みの要因になります。 重いギアで走ると踏み込む力が必要になり、その負荷が膝に集中します。また、上半身が前に倒れすぎたり骨盤が後ろに傾いた姿勢で乗ると、ペダルの軌道と膝の動きが合わず負荷が偏りやすくなります。 膝を守るためには「軽いギアで回す」意識がとても重要です。フォームの乱れが疑われる場合は、動画撮影や専門店でのポジションチェックが有効です。 元々ある膝の疾患 変形性膝関節症・半月板損傷・鵞足炎など、もともとの膝の疾患が痛みを引き起こしていることもあります。 自転車は膝に優しい運動とされていますが、既存の疾患がある場合は小さな負荷でも痛みが出ることがあります。 膝関節の炎症・軟骨の摩耗・腱のトラブルが背景にあると、サイクリングの負荷で症状が悪化することもあります。 元々の膝疾患が疑われる場合は、無理に自転車を続けず、一度医療機関での相談を検討することが大切です。 自分でできるチェックとセルフケア 自転車による膝の痛みは、サドル位置や走行負荷を見直すことで軽減が期待できます。 膝痛はフォームやポジションの影響を強く受けるため、まずは「何が負担になっているのか」を把握することが重要です。 特にサドル位置やギアの重さは、気付かないうちに膝へ大きな負荷をかけていることがあります。 ここからは、自分で実践できる具体的なケア方法を順番に解説していきます。 サドル高さ・ポジションを見直す 膝の痛みがある場合は、サドルを適切な高さに調整することが最初のポイントです。 サドル位置が合っていないと、膝が過度に曲がったり伸びきったりして、特定の筋肉に偏った負担がかかります。 数ミリ単位の違いでも膝への負荷が大きく変わるため、まずは位置を見直すことが重要です。 サドルの基本位置は「ペダルが一番下の位置で膝が軽く曲がる程度」が目安です。 調整しても痛みが気になる場合は、一度フォーム全体を専門店でチェックしてもらうのも有効です。 走る距離・負荷の調整 膝の痛みを感じたら、走行距離とギア負荷を一時的に減らすことが大切です。 重いギアや長距離走行は膝への負担が大きくなり、痛みを悪化させる原因になります。 とくに痛みを感じながら走るのは避け、できるだけ軽いギアで「回すペダリング」を意識することが重要です。 痛みのある状態で走り続けると、数日〜数週間にわたって痛みが残ることがあります。 無理はせず、膝が落ち着くまでは距離と負荷を調整しましょう。 膝周りのストレッチ・筋トレ・アイシングの基本 筋肉の緊張をほぐすストレッチや、痛みがある時期のアイシングは膝のケアに欠かせません。 自転車による膝痛は、太ももの筋肉の硬さや使いすぎによる炎症が背景にあることが多いです。 ストレッチで柔軟性を高めることで膝の動きがスムーズになり、痛みの予防につながります。 また、痛みが出た直後は冷やすことで炎症の鎮静が期待できます。 回復期に入ったら、太ももやお尻の筋力トレーニングを軽く取り入れることで、ペダリング時の安定感が高まり膝の負担が減りやすくなります。 「膝そのものを守る」ための選択肢 ― 再生医療という考え方 膝の痛みが長引く場合は、炎症や軟骨のすり減りなど「膝そのもの」に原因があることもあり、再生医療が選択肢として相談されるケースがあります。 サドル位置や負荷を整えても膝の痛みが続く場合、膝関節そのものに炎症や損傷がある可能性があります。 とくにサイクリングを頻繁に行う方は、膝への繰り返しの負荷が蓄積しやすいため、軟骨や靭帯まわりのトラブルが背景にあるケースも。 最近では、身体が持つ力に注目した再生医療が膝の治療選択肢のひとつとして注目されており、一般的な保存療法に加えて検討する方も増えています。 再生医療は、膝関節にかかる負担を少しでも減らし、痛みと上手に付き合うための一つの考え方として選ばれるケースがあります。 「今ある痛みをどうにかしたい」「膝を長持ちさせたい」というニーズに対して、治療選択肢が広がることは大きなメリットです。 一人で判断せず、専門家と一緒に最適な方法を検討していきましょう。 膝を守りながら自転車を長く楽しむためには正しいケアが重要 自転車を長く楽しむためには、膝に負担を溜めず、早めにケアを取り入れることが欠かせません。 自転車は全身の筋肉を使える優しい運動ですが、ポジションのズレや疲労の蓄積によって膝のトラブルが起こることがあります。 痛みを我慢し続けると悪化するリスクがあるため、違和感を覚えた段階で適切なケアや調整を行うことが大切です。 自分でできるケアと医療機関での相談を組み合わせることで、膝を守りながらスポーツを続けやすくなります。 膝痛と向き合ううえで大切なのは、「早めに負担を減らす」「必要なタイミングで専門家に相談する」という2点です。 セルフケアでは解決しにくい痛みが続く場合は、関節の状態に合わせた治療や将来を見据えたケアが必要になることがあります。 とくに長くスポーツを続けたい方にとって、膝を正しく守ることは非常に重要です。一般的な保存療法だけでは不安が残る場合は、再生医療という選択肢が膝関節のケアにおいて役立つ場面があります。 リペアセルクリニック大阪院では膝の状態を丁寧に確認し、無理な治療を進めず、必要な方にのみ最適な治療を提案しています。 膝を守りながら自転車を長く楽しむためにも、一人で悩まず、正しい知識と専門家のサポートを味方につけていきましょう。
2025.11.28 -
- 頭部
- 再生治療
「事故から時間が経ったのに体調が戻らない」「脳挫傷の後遺症はいつまで続く?」「物忘れが増えた気がする」といったお悩みの方もいらっしゃるかと思います。 脳挫傷の後遺症は、発症直後だけでなく退院後にゆっくり現れることもあり、患者様やご家族が不安を抱えやすい特徴があります。 脳挫傷は、脳に強い衝撃が加わることで起こる外傷性脳損傷のひとつで、損傷部位によって後遺症の出方が大きく異なります。 そこで本記事では、脳挫傷の後遺症として現れやすい症状を分かりやすく整理したうえで、回復までの流れや日常生活でできる工夫、そして後半では再生医療という新しい選択肢についても解説します。 脳挫傷の主な後遺症 脳挫傷の後遺症は、身体・認知・感情・発作など複数の領域に影響が及ぶことがあります。 脳挫傷は損傷部位によって症状の種類が大きく変わるため、「どの後遺症が出るか」には個人差があります。 身体面の症状だけでなく、記憶力や注意力、感情の安定性に影響することもあり、患者様やご家族が「性格が変わったように見える」と感じる場合もあります。 ここからは、それぞれの後遺症を順番に解説していきます。 身体症状:麻痺・しびれ・歩行障害など 脳挫傷では、損傷部位に応じて麻痺やしびれ・歩行のしづらさが現れることがあります。 脳が運動・感覚を司る領域に損傷を受けると、手足の動かしにくさ、細かい作業のしづらさ、しびれなどが続くことがあります。 症状の程度は個人差が大きく、疲れやストレスで症状が強く出ることも珍しくありません。 身体症状はリハビリにより改善が見られるケースもありますが、無理をすると逆に疲労が強くなることもあるため、適度な休息と段階的な訓練が重要です。 高次脳機能障害:記憶障害・注意障害・感情コントロールの難しさ 脳挫傷では、記憶・注意・感情に関わる領域が影響を受けると「高次脳機能障害」が現れることがあります。 高次脳機能障害は外見から分かりにくいため、周囲に理解されにくい特徴があります。 患者様自身も「なぜできないのか」が分からず戸惑うことがあり、生活や仕事に大きな影響を与えることがあります。 感情の変化や注意力の波は「性格の問題」ではなく、脳機能の障害による影響です。 周囲の理解と環境調整が、生活を支える大きな力になります。 外傷性てんかんや頭痛・めまいなどの症状 脳挫傷では、外傷性てんかんや頭痛・めまいなどの症状が後から現れることがあります。 外傷性てんかんは脳の損傷部位が刺激となり、発作につながる状態です。 また、脳がダメージを受けたあとには頭痛や倦怠感、めまいが続く患者様も多くいます。これらは「後から出てくる後遺症」として注意が必要です。 これらの症状は生活の質に大きく影響しやすいため、医療機関と連携しながら適切に管理することが重要です。 次の章では、後遺症がどこまで回復するのか、リハビリの進み方とあわせて整理していきます。 後遺症はどこまで回復する?リハビリと日常生活でできること 脳挫傷の後遺症は、適切なリハビリと生活環境の調整を継続することで改善が期待できる部分があります。 脳挫傷による後遺症は、時間の経過とともに変化していきます。 特に発症直後から数か月は回復が進みやすい時期とされており、その後もリハビリの継続によって生活が安定しやすくなるケースがあります。 ただし、脳の損傷範囲や生活環境などによって回復速度には個人差があります。 それでは、後遺症がどのような過程を経て回復していくのかを詳しく見ていきましょう。 回復のタイムラインの目安(急性期〜回復期〜慢性期) 脳挫傷の回復は急性期・回復期・慢性期の3段階に分かれ、特に最初の数か月が重要とされています。 脳挫傷は外傷のため、脳の腫れや血腫が落ち着くまで時間が必要です。 時間の経過に合わせて脳の状態が変化し、改善が進む時期と落ちつく時期が現れます。これは医学的な自然回復のプロセスに基づいており、期間の長さや改善の度合いには個人差があります。 6か月以降は「改善が止まる」と思われがちですが、実際には環境調整や訓練により日常生活が安定していくケースもあります。 焦らず、患者様に合わせたペースで取り組むことが大切です。 リハビリの役割(PT・OT・ST)と継続の重要性 脳挫傷後のリハビリは、身体・認知・会話の機能を整えるために欠かせない取り組みです。 脳挫傷では、身体機能だけでなく認知やコミュニケーションにも影響が及ぶことがあるため、複数の専門職が協力して支えていく必要があります。 PT・OT・STはそれぞれ役割が異なり、患者様の生活を多面的に支援します。 リハビリは短期間で結果が出るものではなく、継続することで少しずつできることが増えていきます。 また、疲労の影響を受けやすいため、無理な負荷ではなく患者様のペースを尊重することが重要です。 一般的な治療だけでは改善しにくい場合の再生医療という選択肢 脳挫傷の後遺症が長引く場合、再生医療(幹細胞治療)が追加の選択肢として相談されるケースがあります。 脳挫傷による後遺症は、身体・認知・感情・疲労など複数の領域に及ぶため、一般的なリハビリや薬物療法だけでは改善の実感が得られにくい患者様もいらっしゃいます。 そのため、身体が本来持つ力に着目した再生医療が、選択肢のひとつとして検討されることが増えています。 幹細胞を用いた治療は負担の少ないアプローチとして注目が高まっており、「長期化している後遺症に何かできることはないか」と悩む患者様にとって、治療選択肢を広げる一つの方法となることがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が患者様の状態や生活背景を丁寧にヒアリングし、メリット・デメリットを分かりやすく説明したうえで、適切な方にのみ治療を提案しています。 脳挫傷の後遺症は、患者様とご家族にとって長く不安を抱えやすいものです。 「このままで大丈夫なのか」「治療の選択肢は他にないのか」と感じる場合は、一度専門医に相談することで、より納得感のある方向性を考えやすくなるでしょう。 後遺症と向き合いながら「今できる最善の一歩」を選ぶことが重要 脳挫傷の後遺症と向き合うには、焦らず現状を整理し、今できる最善の一歩から積み重ねていくことが大切です。 脳挫傷の後遺症は、ご本人もご家族も不安を抱えやすく、「どこまで回復するのか」「いつまで続くのか」と悩むことが少なくありません。 回復はゆっくり進むことも多いため、焦って負荷をかけすぎるよりも、できることから一つずつ取り組む姿勢が生活の安定につながります。 リハビリ・生活リズム・休息・医療機関のサポートを組み合わせることで、改善の可能性が広がるケースもあるため、ひとりで抱え込まず環境を整えることが重要です。 脳挫傷の後遺症は、改善までの期間が見えにくいことから、患者様自身が不安を抱え込みやすい状態です。 しかし、「できている部分」「変化が見られた部分」に目を向けることで、前向きな気持ちを保ちやすくなります。 また、一般的な治療やリハビリだけでは不安が残る場合、再生医療のような選択肢を知っておくことで、今後の方針を考えるヒントになります リペアセルクリニック大阪院では、脳挫傷の後遺症でお悩みの患者様に対して、状態の丁寧なヒアリングと総合的な視点からのサポートを行っています。 生活面・リハビリの方向性・治療の選択肢など、患者様の気持ちに寄り添いながら案内する体制が整っています。 一人で抱え込まず、まずは専門医に相談することで、これからの生活に向けた最善の一歩を一緒に考えていきましょう。
2025.11.28 -
- 再生治療
- その他
「コロナ後遺症はいつまで続く?」「コロナ後からずっと不調が抜けない」そんな不安を抱えている患者様は少なくありません。 新型コロナが落ち着いた今でも、感染後の不調が長引く“コロナ後遺症(ロングコビッド)”に悩む方は多く、症状が続く期間にも大きな個人差があります。 そこで本記事では、コロナ後遺症がどれくらい続くのかという疑問に対し、一般的な目安から長期化しやすい特徴まで丁寧に解説します。 また、後半では再生医療という新しい選択肢についても紹介し、より総合的な改善アプローチについて分かりやすくまとめています。 「いつまで続くのか分からない不安」を抱え込まず、今できる対策や受診のタイミングを一緒に整理していきましょう。 コロナ後遺症はいつまで続く?一般的な目安と長引くケース コロナ後遺症は数週間〜数か月で軽快する方が多い一方で、数か月以上続くケースもあると報告されています。 発症から4週間以上持続する症状は「コロナ後遺症(ロングコビッド)」とも呼ばれ、国内外で多くの調査が進められています。 多くの患者様は時間とともに落ち着いていく傾向がありますが、疲労感や息苦しさ、集中力の低下などが長期化する例もあり、期間には大きな個人差があります。 ここからは、まず後遺症の基本的な定義から確認し、どれくらい続くのかをより具体的に整理していきましょう。 コロナ後遺症(ロングコビッド)とは?定義とよくある症状 コロナ後遺症とは、発症から4週間以上続く体調不良の総称です。 世界保健機関(WHO)は、感染から3か月以内に発症し、少なくとも2か月続く症状を「ポストコビッド症候群」と定義しています。 症状は非常に幅広く、患者様によって現れる症状の組み合わせは異なります。 同じ「後遺症」といっても、症状はひとつではなく全身に現れる可能性があります。身体の負担が蓄積しやすいため、まずは症状の種類と数を把握することが大切です。 どのくらいの期間で治る人が多いのか 一般的には数週間〜数か月で落ち着く人が多いとされています。 国内外の調査では、感染から2か月以内に多くの症状が解消する例が報告されており、特に若年層や基礎疾患がない方では回復が比較的早い傾向があります。 ただし、症状の種類や生活環境、基礎疾患の有無によって回復スピードは大きく変わります。 個人差があるため、「必ず○週間で治る」といった明言は避ける必要があります。 数ヶ月〜1年以上続くケースもある?長期化する人の特徴 疲労感や息苦しさ、集中力低下が長期化しやすい症状とされています。 症状が数か月以上続く患者様は一定数存在し、医学的にも特定の特徴が共通しやすいと考えられています。 慢性的な疲労や呼吸の浅さ、睡眠の質の低下などが続くことで、症状が改善しづらい状態になりやすくなります。 後遺症の長期化は珍しくなく、「いつまで続くのか分からない」という不安が心身の負担をさらに大きくしてしまうことも。 次の章では、なぜ後遺症が長引くのか、その背景と考えられている原因を整理して解説します。 なぜコロナ後遺症は長引くのか?考えられている原因 コロナ後遺症が長引く背景には、炎症反応や自律神経の乱れなど複数の要因が関わっていると考えられています。 コロナ後遺症(ロングコビッド)は、症状の種類が多岐にわたることから「ひとつの原因」で説明できるものではありません。 医学的にも複数の要素が複雑に関連していると考えられており、症状が長引く仕組みは現在も研究が続けられています。 そのため、「なぜこんなに長く続くのか」「自分だけ治らないのでは?」と不安を抱く患者様は多いですが、症状が続く背景を理解することで、対策や治療の方向性が見えやすくなります。 また、コロナは全身に炎症を引き起こすウイルスであるため、回復後も体内のバランスが整いにくい状態が続くことがあります。 とくに呼吸の浅さや自律神経の乱れは疲れやすさを助長し、結果的に症状が長引く原因につながりやすいと指摘されています。 「症状があるのに検査では異常が出ない」というケースも多く、患者様が自分の体調を理解してもらえないと感じる要因にもなりがちです。 まずは症状の背景を知り、必要な治療やケアを早めに取り入れることが大切です。 コロナ後遺症への一般的な対策・治療法と受診の目安 コロナ後遺症への対策は、生活習慣の調整と医療機関での治療を組み合わせて進めることが大切です。 コロナ後遺症は、倦怠感・息苦しさ・集中力低下・睡眠の質の低下など、複数の症状が重なりやすいため、ひとつの方法だけでは対処しきれないことが多くあります。 まずは日常生活の見直しを行いながら、必要に応じて医療機関へ相談することが重要です。 「もう少し様子を見れば治るかも」と自己判断を続けることで、症状が長期化してしまうケースもあるため、早めに専門家の意見を取り入れることが安心につながります。 とくに、自律神経の乱れや浅い呼吸は倦怠感や息苦しさを悪化させる原因になりやすく、生活リズムや呼吸の整え方を見直すことで体調が落ち着きやすくなる場合があります。 睡眠の質の向上も重要で、就寝前のスマホ使用を控える、照明を落とすなど、身近な工夫が効果的です。 また、倦怠感が強く動けない時期は無理に活動量を増やさず、少しずつリズムを取り戻していくことが大切です。 「頑張らなければ」と焦るほど体調が悪化するケースもあるため、段階的な回復を意識しましょう。 受診の目安としては、「症状が4週間以上続く」「日常生活に支障が出ている」「仕事や家事に戻れない状態が続く」などがあります。 医療機関での診察を受けることで、必要な検査や治療方針が明確になり、不安が軽くなる場合もあるので早めの受診を意識しましょう。 より根本的な改善を目指す選択肢|再生医療というアプローチ コロナ後遺症のつらい症状に対して、再生医療(幹細胞治療)が選択肢のひとつとして相談されるケースがあります。 コロナ後遺症は「検査で異常がないのに不調が続く」という特徴があり、一般的な治療だけでは改善の実感が得られにくい患者様もいらっしゃいます。 慢性的な倦怠感・息苦しさ・集中力低下(ブレインフォグ)・睡眠の乱れなどは、炎症や自律神経の乱れが背景にあると考えられるため、身体が本来持つ力に着目した再生医療が、追加の選択肢として注目されるようになっています。 とくに「長期化している」「何から対処してよいか分からない」と悩む患者様にとって、治療の選択肢が広がること自体が安心につながる場合もあります。 再生医療は「従来の治療に追加する形」で検討されることが多く、生活習慣・栄養・リハビリや休息の調整と組み合わせることで、より総合的なケアが可能になります。 長引く後遺症は、患者様本人だけでなくご家族の心身にも大きな負担となります。 「何をすればよいか分からない」「このまま続くのか不安」という場合は、治療の選択肢を広げることが、安心の第一歩となります。 「いつまで続くか分からない不安」をひとりで抱え込まないために早期の受診が肝心 コロナ後遺症は自己判断で様子を見続けるより、早めに医療機関へ相談することで適切な対策が取りやすくなります。 コロナ後遺症は症状が見えにくく周囲から理解されにくいため、ひとりで悩み続けてしまう方も少なくありません。 しかし、負担の大きい時期こそ医療機関に相談することで、症状の背景を整理し、必要な治療・生活の工夫が見つかりやすくなります。 コロナ後遺症は「治りにくい人が特別」なのではなく、症状の種類や生活環境によって改善のスピードが大きく変わります。 また、一般的な治療では不安が残る患者様や、より総合的な改善アプローチを検討したい患者様にとって、再生医療が相談されるケースも増えています。 リペアセルクリニック大阪院では、コロナ後遺症に悩む患者様の状態を丁寧にヒアリングし、必要な検査や治療の方向性を分かりやすく説明しています。 「いつまで続くのか」分からない不安をひとりで抱え込まず、まずは専門医に相談し、今できる対策から一緒に進めていきましょう。
2025.11.28 -
- 頭部
高次脳機能障害に向き合うご家族が最初に直面するのは対応の難しさです。 外見では分かりにくい症状が多いため、周囲に理解されにくく、対応に悩んだり不安を抱えたりする患者様・ご家族が少なくありません。 しかし、高次脳機能障害の特徴を知ることで、今日からできる工夫や、接し方のポイントが見つかります。 また、対応の仕方だけでなく、適切なリハビリや治療を組み合わせることで、生活のしやすさを高めていくことも可能です。 本記事では、高次脳機能障害の基本から、家族ができる具体的な対応方法、そして後半では再生医療を含めた治療の選択肢まで、専門的な内容を分かりやすく解説します。 対応の難しさを一人で抱え込まないための情報を、順を追って紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。。 高次脳機能障害とは?性格の問題ではなく「脳の障害」 高次脳機能障害は「性格」ではなく、脳の損傷によって起こる医学的な障害です。 記憶・注意・判断力・感情のコントロールなど、生活の基盤となる認知機能は、脳の複数の領域が連携して働いています。 そのため、脳梗塞・脳出血・事故による頭部外傷などで脳の一部が損傷すると、性格の変化のように見える行動が生じることがあります。 「わざとやっている」「怠けている」と誤解されやすいのは、高次脳機能障害の大きな特徴のひとつです。ま ずは“脳の機能の障害”であることを正しく理解することが、対応の仕方を考える最初のステップになります。 高次脳機能障害は、周囲の理解が得られるだけで患者様自身も落ち着きやすくなります。 知っておきたい基本的な「対応の仕方」 高次脳機能障害への対応で大切なのは、症状の背景を理解し、感情ではなく「医学的な視点」で向き合うことです。 高次脳機能障害は、脳の損傷によって認知・注意・感情コントロールなどに変化が起きるため、行動の理由が外から分かりにくいことが特徴です。 そのため、ご家族が「なぜこんな言動をするのか」と迷ってしまう場面が多くあります。 ここからは、ご家族が今日から実践できる具体的な対応の仕方を紹介します。 焦らず、できることから取り入れていきましょう。 病気と性格を切り分けて考える 高次脳機能障害の対応では「症状」と「性格」を分けて考えることがとても重要です。 感情の波が大きくなったり、忘れやすくなったり、段取りが難しくなったりするのは、患者様の性格が変わったのではなく、脳の機能が影響を受けているために起こる行動です。 この視点を持つだけで、接し方が大きく変わり、ご家族のストレスも軽減しやすくなります。 「わざとではない」という前提で向き合うことで、患者様も安心しやすくなり、関係性が落ち着くケースは多くあります。 まずは理解の姿勢を持つことが、対応の第一歩となります。 家族の日常生活の声かけ・接し方のコツ 家族の関わり方は、患者様の安心感や症状の安定に大きく影響します。 高次脳機能障害では、情報処理や感情の調整が難しくなるため、声かけの仕方や説明の順番を工夫するだけで生活がスムーズになる場面が多くあります。 また、焦らせる言葉や急な環境変化は症状を悪化させることがあるため、できるだけ負担の少ない関わり方を選ぶことが大切です。 声かけや環境の整え方は、患者様の安心感に直結します。 「どこまで手伝うべき?」と迷う場面もありますが、少しずつ一緒に生活リズムを作っていくことで、お互いの負担も軽くなっていきます。 症状別にみる、家族にできる具体的な工夫 高次脳機能障害は症状ごとに対応方法が異なるため、特徴に合わせた工夫がとても大切です。 高次脳機能障害では、記憶・注意・感情・遂行機能など複数の能力が影響を受けるため、症状の種類によって関わり方を変える必要があります。 ご家族が特徴を理解し、無理なく続けられる工夫を取り入れることで、患者様の日常生活が安定しやすくなります。 症状への理解が深まると「なぜその行動が起きるのか」が見えやすくなり、対応のストレスが大きく減っていきます。 また、小さな工夫でも継続することで生活のしやすさが変わるため、完璧を目指す必要はなく、できる範囲から取り組むことが大切です。 患者様とご家族双方が無理なく続けられるペースを保ちながら、少しずつ生活を整えていきましょう。 対応の工夫だけでなく、「専門的な治療・リハビリ」も大切 高次脳機能障害は家庭での工夫だけでは限界があるため、専門的な治療やリハビリを併用することが非常に重要です。 ご家族による日常的な対応は、患者様の安心感を支えるうえで欠かせません。 しかし、記憶・注意・遂行機能・感情調整などの高度な機能は専門的なアプローチが必要になることが多く、医療機関やリハビリ専門職の支援が組み合わされてこそ、生活の質が安定しやすくなります。 また、患者様自身が「できない自分」を責める気持ちを抱えることもあり、専門家が介入することで心のケアにもつながりやすくなります。 家族だけで抱え込まず、必要な支援を取り入れることが改善への大切な一歩です。 高次脳機能障害は、症状が見えにくく複雑であるため「家族だけで何とかしよう」とすると、精神的にも身体的にも負担が大きくなってしまいます。 専門職による評価や訓練を受けることで、これまで気づけなかった改善ポイントが見つかることもあります。 また、医療機関と家族が協力してケアに取り組むことで、患者様はより安定して日常生活を送りやすくなります。 専門的な治療は「特別なもの」ではなく、改善の可能性を広げるための大切なサポートといえるでしょう。 次の章では、従来の治療では補いきれない部分に対して、新たな選択肢として注目される再生医療について詳しく解説します。 リペアセルクリニック大阪院で行う再生医療という選択肢 高次脳機能障害の後遺症に対して、再生医療(幹細胞治療)という新しい選択肢が相談されるケースがあります。 高次脳機能障害は、記憶・注意・感情の調整などが複雑に影響し合うため、従来のリハビリだけでは改善のスピードが緩やかになる時期が訪れます。 そのような中で、身体が本来持つ力に着目した再生医療が「選択肢のひとつ」として注目されています。 再生医療は、「これまでの治療でできることは続けつつ、別の角度からサポートしたい」という方に選ばれやすい方法です。 患者様の状態や生活背景を丁寧に評価して進めるため、無理な負担をかけず検討できることも特徴のひとつです。 ご家族だけで悩み続けてしまうと、対応の負担も精神的ストレスも大きくなりがちです。 「どの治療が合っているのか知りたい」「後遺症の今後が不安」と感じている場合は、専門医に相談することで選択肢が広がり、より安心して今後の方針を考えやすくなります。 高次脳機能障害は一人で抱え込まず、「対応」と「治療」を両輪で考えていくことが大切 高次脳機能障害と向き合うには、家庭での対応だけでなく、専門的な治療や支援を同時に活用することが大切です。 高次脳機能障害は外見では分かりづらく、ご家族が負担を抱え込みやすい障害でもあります。 しかし、対応の工夫・生活の調整・リハビリ・医療的支援などを組み合わせることで、患者様の生活のしやすさが徐々に安定していくケースは少なくありません。 「家族だけでどうにかしなければ」という考えから離れ、専門職と一緒に支えていく姿勢がとても重要です。 高次脳機能障害は、患者様・ご家族ともに不安が大きくなりやすい障害ですが、正しい知識と支援体制が整うことで、日常生活が落ち着いていくケースが多くあります。 「できていない部分」ではなく、「できている部分」や「進んだ部分」に目を向けることも、前向きなケアにつながります。 もし「今の治療だけで十分なのか」「別の選択肢も知りたい」と感じている場合は、医療機関に相談することで、より納得して今後の方針を決めやすくなります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が、患者様の状態・生活環境・現在の治療状況を丁寧に確認したうえで、必要なサポートを総合的に提案しています。 治療の押しつけはせず、患者様とご家族の気持ちに寄り添う姿勢を大切にしているため、初めての方でも相談しやすい環境が整っています。 不安を抱え込む前に、まずは一度専門医に相談することで、これからの生活に向けた選択肢を増やしていきましょう。
2025.11.28 -
- 頭部
「高次脳機能障害はどこまで治るのか」「この先も改善の余地はあるのか」と不安を抱えている患者様やご家族は多くいらっしゃいます。 記憶力や注意力、感情の調整など、普段の生活に関わる能力が影響を受けるため、将来への心配が大きくなりやすい状態です。 高次脳機能障害は一見すると改善が難しいように思われがちですが、医学的な知見では回復の時期や改善が見込める要素が存在するとされており、適切なケアと環境が重要だと考えられています。 本記事では、高次脳機能障害の仕組みから回復の見通し、改善が期待できるタイミング、症状ごとの傾向、そして後半では再生医療という新しい選択肢まで、専門的な内容を分かりやすく解説します。 高次脳機能障害は改善するのか?医学的な見解から解説 高次脳機能障害は改善が見られる可能性がありますが、症状や損傷部位により回復の幅が大きく異なるとされています。 脳には「可塑性(かそせい)」と呼ばれる柔軟な仕組みがあり、発症後の一定期間は機能が補われたり、新しい回路が作られたりすることで改善することが確認されています。 ここからは、高次脳機能障害の基本的な理解から、自然回復のタイミング、回復が難しいと言われる背景まで、専門的な内容を分かりやすく整理して解説していきます。 そもそも高次脳機能障害とは 高次脳機能障害とは、脳の損傷によって「記憶・注意・判断・感情のコントロール」などの認知機能が影響を受ける状態を指します。 脳梗塞や頭部外傷などで脳の特定部位がダメージを受けると、身体の麻痺とは異なる“見えにくい障害”として、生活の細かい部分に支障が出る場合があります 。忘れやすい、段取りが難しい、集中が続かない、感情が不安定になるなど、症状は多岐にわたり、個人差が大きいことが特徴です。 外見では分かりにくいため周囲に理解されにくいことも多く、ご本人だけでなくご家族にとっても負担が大きくなることがあります。 まずは症状の特徴を正しく理解し、必要なサポートや環境調整を行うことが回復の第一歩となります。 自然回復が見込める期間 高次脳機能障害は、発症から数か月〜1年前後までが自然回復の期待できる時期とされています。 脳は損傷を受けても、新しい神経回路を作ったり残った細胞が機能を補い合ったりする「可塑性」という働きを持ちます。 この仕組みが最も活発に働くのが発症後の早い時期であり、集中したリハビリや環境調整で生活動作が整いやすくなることが知られています。 自然回復のピークが落ち着いた後も、生活の工夫や継続的な訓練によって日常動作が安定するケースは多くあります 。「もう変わらない」と思い込まず、少しずつ取り組むことで変化が出る可能性を広げることが大切です。 後遺症が残りやすい理由 高次脳機能障害は「脳の高度な機能」を担う部分が損傷するため、後遺症が残りやすいとされています。 記憶・感情・判断・注意などの能力は、脳の複数の領域が連携することで成り立っています。 そのため、どこか1つの部位が損傷しただけでも広い範囲に影響が出る可能性があります。 また、身体機能と異なり損傷の程度が外から見えにくいため、回復のスピードや方向性が人によって大きく異なります。 後遺症が続く理由は「治らない」という意味ではなく、脳の複雑な機能が関わっているため変化がゆっくり進むという特徴によるものです。 適切な支援や専門的なケアを組み合わせることで、負担の軽減や生活の改善が期待できるケースもあります。 どこまで改善できる?代表的な症状ごとの回復傾向 高次脳機能障害の回復度合いは症状ごとに異なり、一定の改善が見られるケースがある一方で、長く続く後遺症もあります。 高次脳機能障害は“ひとまとめ”に語られがちですが、実際には記憶・注意・感情の調整・遂行機能など、複数の能力が関係しており、それぞれ回復のスピードや方向性が大きく変わります。 また、患者様の年齢・発症原因・損傷部位・サポート環境などによっても進み方は違うため、「この症状なら必ず治る」「絶対に改善しない」という表現は避けられます。 しかし、医学的には“改善が期待できる領域”と“残存することが多い領域”が存在するとされ、これらを理解しておくことで今後のリハビリ方針や生活の工夫が決めやすくなります。 高次脳機能障害は、脳の複数の領域が関わるため回復の進み方に個人差が出やすい障害です。 そのため、「症状そのものを治す」というよりも、「生活のしづらさを減らす」「できる動作を増やす」という視点でアプローチすることが現実的であり、専門医やリハビリスタッフと協力しながら取り組むことで、生活全体の安定が期待できるケースもあります。 次の章では、改善のカギとなる治療やアプローチについて、医学的な観点から整理して解説します。 回復の鍵となる治療 高次脳機能障害の回復には、リハビリ・環境調整・薬物療法を組み合わせた総合的なアプローチが重要です。 高次脳機能障害は、脳の損傷による認知・情緒・思考の変化が複雑に絡み合うため、「この治療だけで改善する」というものではありません。 患者様の症状に合わせて複数の方法を組み合わせることで、日常生活の負担を軽減し、できることを増やすためのサポートが可能になります。 とくにリハビリは脳の可塑性が働く期間に効果が出やすく、発症から時間が経った後であっても、環境調整や代償手段の導入によって生活の安定につながるケースが多く見られます。 治療の中心となるのはリハビリですが、それを支える「環境づくり」が同じくらい重要です。 たとえば、メモやスマホのアラームを活用する、作業手順を1つずつ分かりやすく整理する、といった工夫は、記憶や遂行機能の負担を大きく軽減します。 また、情緒の不安定さや睡眠の乱れが症状に影響することも多く、必要に応じて薬物療法を併用することで、リハビリが進めやすくなるケースも。 複数の視点から支援することで、患者様が生活の中で「できること」を少しずつ増やしていく土台となります。 根本的な改善を目指す治療法|再生医療という新しい選択肢 高次脳機能障害の後遺症に悩む患者様の選択肢として、再生医療(幹細胞治療)が注目されるケースがあります。 高次脳機能障害は、時間とともに自然回復が落ち着いていくため、「これ以上改善が見込めないのではないか」と不安を抱える患者様が多くいらっしゃいます。 従来のリハビリや薬物療法は、生活の負担を軽減し、できることを増やすために欠かせない支援ですが、脳細胞そのものに直接アプローチする治療ではありません。 そのため近年では、身体が本来持っている力に着目した再生医療が、高次脳機能障害のケアにおいて新たな選択肢として相談されることが増えています。 従来のリハビリや環境調整と組み合わせることで、生活全体を安定させるための一つのサポートとして検討されることがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が、患者様の状態や生活背景を丁寧にヒアリングし、無理のない形で提案を行っています。 高次脳機能障害は改善がゆっくりで、見えにくい変化が多いため、ご本人もご家族も不安を抱えやすい状態です。 気になる症状がある場合は、一度専門医に相談することで、より納得感のある方向性を見つけやすくなるでしょう。 高次脳機能障害は正しい措置で改善の可能性を広げられる 高次脳機能障害は、適切なケアや環境調整を続けることで改善の可能性を広げられる状態です。 高次脳機能障害の回復はゆっくりで個人差が大きいため、ご本人もご家族も不安を抱えやすい状態です。 しかし、脳の可塑性は発症から時間が経っても働き続けるため、適切な訓練・生活の工夫・支援体制が整うことで日常生活のしづらさが減るケースは多くあります。 「もう改善しない」と決めつけるのではなく、継続的な取り組みが重要です。 高次脳機能障害の後遺症が残っている場合や、現在の治療やリハビリだけでは不安を感じている患者様は、選択肢を広げる意味でも再生医療を検討されるケースがあります。 近年は、患者様の身体の状態に合わせた支援ができる医療として注目されており、日常生活の負担を軽減するサポートとして相談されることが増えています。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療の専門的な知識を持つ医師が、患者様一人ひとりの状態を丁寧に確認し、無理のない形で治療の提案や生活指導を行っています。 カウンセリングは丁寧で、患者様の不安や疑問に寄り添いながら進めるため、初めての方でも安心して相談しやすい環境です。 「何から始めればよいか分からない」「今後の見通しを立てたい」という患者様は、一度専門医に相談することで、より納得できる方向性を見つけやすくなります。 焦らず着実に取り組むことで、これからの生活の可能性を少しずつ広げていきましょう。
2025.11.28 -
- 脳梗塞
脳梗塞を経験された患者様の中には「発症から時間が経っているのに、症状がなかなか良くならない」「これ以上の回復は期待できないのだろうか…」と不安を抱えている方もいらっしゃいます。 発症後しばらく経過した脳梗塞は、一般的に陳旧性脳梗塞と呼ばれます。 この状態は回復が緩やかになる傾向があり、リハビリを続けていても「停滞しているように感じる」時期が出てくることもあります。 本記事では、陳旧性脳梗塞がどのような状態なのか、そのメカニズムや後遺症との付き合い方、日常生活でできる工夫、そして後半では新しい選択肢として注目されている再生医療についても分かりやすく解説していきます。 陳旧性脳梗塞とはどんな状態? 陳旧性脳梗塞とは、脳梗塞の発症から一定期間が経過し、症状が慢性化した状態のことを指します。 一般的に脳梗塞は「急性期 → 回復期 → 生活期(慢性期)」と進行していきますが、発症から数か月〜数年が経ち、症状が安定してきた段階が陳旧期(慢性期)と呼ばれます。 この段階では、新たな炎症は落ち着いているものの、すでに損傷を受けた神経細胞が残っているため回復がゆっくりになることが特徴です。 「回復しにくい」と感じてしまう場合もありますが、生活の工夫、継続的なリハビリ、体の状態に合わせたケアを続けることで、日常生活の負担を減らすことは十分に目指すことができます。 陳旧性脳梗塞は「治療の終わり」ではなく、「長期的な生活と向き合う段階」です。 この時期は患者様の不安やご家族の負担が大きくなりやすいため、必要に応じて専門医に相談しながらケア方法を見直していくことがとても大切です。 次の章では、陳旧性脳梗塞が「回復が難しい」と言われる理由について、回復メカニズムと従来の治療法の観点から詳しく解説していきます。 なぜ回復が難しいと言われるのか 陳旧性脳梗塞は「神経細胞の損傷が残りやすい」という特徴があるため、回復がゆっくりになることが多いとされています。 脳梗塞は発症直後の数週間〜数か月が最も回復しやすい時期といわれています。 しかしこの期間を過ぎて陳旧期(慢性期)へ移行すると、脳の自然な回復力が徐々に落ち着き、改善のスピードが緩やかになります。これが「回復が難しい」と言われる主な理由です。 ここからは、回復の仕組みと一般的な治療の役割・限界を詳しく解説し、陳旧期に入ってからの経過を理解しやすく整理していきます。 発症直後〜陳旧期までの回復メカニズム 脳は発症直後〜数か月が最も回復しやすく、その後ゆっくりとした改善へ移行します。 脳梗塞では脳の血管が詰まり、神経細胞の一部がダメージを受けます。発症直後は炎症が強いものの、脳が持つ回復力(可塑性)が最大限働くため、リハビリによる改善が比較的得られやすい時期です。 しかし、時間が経過して炎症が落ち着いた陳旧期では、損傷した神経細胞の再生が難しく、脳の代償機能(他の部分が助け合う仕組み)もゆっくり働くようになります。 そのため「改善しているけれどスピードが落ちている」と感じる患者様が多いのが特徴です。 陳旧期は「もう改善しない」という意味ではなく、「改善のスピードがゆっくりになる」時期です。 継続的なリハビリや生活の工夫により、日常生活動作の安定を目指すことは十分可能です。 一般的な治療(薬・リハビリ・装具)の役割と限界 一般的な治療は後遺症への重要なサポートになりますが、改善には限界が出てくることがあります。 陳旧性脳梗塞では、薬物療法・リハビリ・装具を組み合わせて後遺症の軽減や生活動作の向上を目指すのが基本です。 それぞれ重要な役割を担っていますが、脳細胞の再生そのものを促すわけではないため、時間の経過とともに改善が停滞するケースもあります。 こうした背景から「これ以上良くならないのだろうか…」と不安を抱く患者様は多くいらっしゃいます。 しかし、一般的な治療でカバーしきれない部分を補うための方法として、近年では再生医療が新たな選択肢として検討されるケースも増えています。 陳旧性脳梗塞の後遺症と付き合うためのポイント 陳旧性脳梗塞の後遺症と向き合うには、日常生活の工夫と継続的なケアを組み合わせて取り組むことが大切です。 陳旧期では回復のスピードが緩やかになるため、「あまり変化がない」と感じる患者様も多くいらっしゃいます。 しかし、日常生活の工夫や自主リハビリ、再発予防のための生活管理を続けることで、生活動作の安定につながるケースが多くあります。 ここからは、後遺症と共に日常生活を送るための具体的な工夫と、再発を防ぐために重要な生活習慣について詳しく解説します。 日常生活でできる工夫と自主リハビリのポイント 陳旧性脳梗塞では、日常の小さな工夫と自主リハビリを継続することで生活動作の安定を目指すことができます。 陳旧期は回復のスピードが緩やかな時期ですが、「ゆっくりでも続けること」が生活の質を維持するうえで非常に大切です。 手足の動かしにくさ、疲れやすさ、歩行の不安定など、後遺症の内容に応じてリハビリ方法を工夫することで、負担を減らしながら日常生活の動作をサポートできます。 自主リハビリは“無理をしないこと”もとても大切です。 疲労が強い日は休息を優先し、できる日には少しだけ負荷をかけるように調整することで長く続けやすくなります。 ご家族がサポートする場合も「できている部分を認めながら励ますこと」が継続の力になります。 再発予防のための生活管理 陳旧性脳梗塞では、再発予防のための生活管理が非常に重要です。 脳梗塞は再発率が高い疾患とされており、陳旧期に入っても適切な生活管理を続けることで再発リスクを下げることが可能です。 特に血圧・血糖・コレステロールなど、血管の健康に関わる要素を整えることが予防の基本となります。 再発予防では、「完璧にやらなければ」と思いすぎないことも大切です。 焦って生活を変えようとすると継続が難しくなるため、できることから少しずつ習慣を整えていくことで負担が少なく続けやすくなります。 また、気になる症状や不安がある場合は早めに専門医へ相談することで、安心感を持ちながら生活管理を進めやすくなります。 陳旧性脳梗塞に対する再生医療(幹細胞治療)という新しい選択肢 陳旧性脳梗塞の後遺症に悩む患者様の選択肢として、再生医療(幹細胞治療)が注目されるケースがあります。 従来のリハビリだけでは補いきれない部分をサポートする方法として、身体が本来持つ力を活かす再生医療が相談される場面が増えています。 再生医療は患者様自身の細胞を用いることで、負担を抑えながら身体づくりをサポートする可能性がある治療として関心が高まりつつあります。 再生医療は、患者様の状態によって適応の可否が異なるため、まずは専門医が丁寧に評価し、無理のない範囲で検討することが大切です。 また、従来の治療やリハビリと組み合わせて取り入れるケースもあり、「できることを広げたい」と考える患者様の支えになることがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が患者様一人ひとりの状態を詳しく確認し、必要なケア・生活習慣の改善アドバイスも含めて総合的な提案を行っています。 治療を押しつけることはせず、患者様の希望や生活背景を大切にしたサポートを行っているため、安心して相談しやすい環境が整っています。 気になる症状がある場合や、将来のために治療の幅を広げておきたい場合には、一度専門医に相談することで安心感が得られやすくなります。 陳旧性脳梗塞は日常生活でできる工夫と適切なケアが重要 陳旧性脳梗塞と向き合うためには、日常生活の工夫と適切な医療的サポートを組み合わせることが大切です。 発症から時間が経過した陳旧期は、回復のスピードがゆっくりになる時期ですが、生活の工夫・自主リハビリ・再発予防の管理を継続することで、日常の不安や負担を減らすことが期待できます。 焦らず続けることが、長期的な生活の質につながっていきます。 陳旧性脳梗塞は、改善のスピードが緩やかなぶん、不安を抱え込みやすい時期でもあります。 ご自身だけで頑張ろうとせず、家族や医療者と協力しながら取り組むことが、心身双方の負担を減らすことにつながります。 また、後遺症が続いている患者様や、今後の生活に不安を抱えている患者様にとって、身体の状態に合わせてサポートする再生医療が新しい選択肢となることもあります。 リペアセルクリニック大阪院では、陳旧性脳梗塞の患者様の状態を丁寧に確認したうえで、再生医療を含めた多角的なケア提案を行っています。 リハビリ・生活習慣のアドバイス・相談しやすいカウンセリング体制があり、患者様が不安を抱え込まずに進める環境を整えています。 「今後の過ごし方が不安」「何をどう進めればよいか迷っている」そんな方は、一度専門医に相談することで、より納得感のある選択肢を見つけやすくなります。 無理なく取り組める形で、これからの生活を整えていきましょう。
2025.11.28 -
- 脳梗塞
「脳梗塞と診断されたけれど症状は軽いと言われた…」「このまま普段通り生活して大丈夫なのだろうか?」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 脳梗塞は重度のまひや言語障害のイメージが強い一方で、比較的軽い症状で発症するケースも少なくありません。 しかし、症状が軽くても油断は禁物で、放置すると後遺症や再発リスクにつながることもあります。 そこで本記事では、「軽い脳梗塞とは何か」という基礎から、注意したい症状、受診の目安、再発を防ぐための対策まで分かりやすく解説します。 不安を抱えたまま生活を続けるより、正しい知識と対策を知ることで安心につながりやすくなります。まずは病気の基本から理解していきましょう。 「症状が軽い脳梗塞」とは?まずは病気の基本を理解が大切 「症状が軽い脳梗塞」とは、脳の血管が一時的に詰まり、比較的軽度の神経症状で済んだ状態を指します。 脳梗塞は脳の血流が不足することで神経細胞にダメージが生じる病気ですが、すべてが重症化するわけではありません。 血流の低下が部分的・一時的であった場合、「軽い症状で収まった脳梗塞」と表現されることがあります。 しかし、症状が軽いからといって油断してよいわけではなく、早急な治療や予防策が必要となるケースもあるため、脳梗塞のメカニズムを理解しておくことが非常に重要です。 症状が軽い脳梗塞は、「そのうち良くなるだろう」と放置されやすい反面、再発につながるリスクが指摘されています。 軽度のダメージでも、脳の血流に何らかの問題が生じたサインであるため、今後の対策を早めに行うことが非常に重要です。 次の章では、軽い脳梗塞で起こりやすい症状や受診を検討すべきサインについて詳しく確認していきます。 こんな症状は要注意?軽い症状でも受診を検討したいサイン 脳梗塞は軽い症状でも見逃されやすく、早めの受診が必要となるケースがあります。 軽いしびれや違和感、ふらつきなどの症状は「疲れかな」「寝不足のせい」と見過ごされやすい一方、脳梗塞の初期段階である可能性も否定できません。 また、一時的に改善したように見えても脳の血流が不安定な状態にあることもあり、注意深い観察が必要です。 ここからは、軽い脳梗塞で特に見逃しやすいサインと、どのタイミングで受診すべきかを詳しく解説します。 見逃されやすい“軽い脳梗塞”の前兆・サイン 軽い脳梗塞では、症状が短時間で改善したり、曖昧な違和感として現れることが多いため注意が必要です。 「一瞬だけ手がしびれた」「少し話しづらかった」「視界がかすんだ気がした」など、些細な変化が脳梗塞の初期サインである可能性があります。 これらは数分〜数時間で改善することもありますが、脳の血流が一時的に低下していたサインかもしれません。 このような症状は疲労・ストレス・低血圧でも起こり得るため判断が難しいのですが、「片側のみ」に偏る症状や「急に起こった」変化は注意が必要です。 特に症状が繰り返す場合や、短時間で消えても違和感が続く場合は、脳の血流が不安定になっている可能性があります。 病院へ行くべきタイミングと受診の目安 軽い症状であっても「いつもと違う」「急に起こった」場合は受診を検討することが重要です。 脳梗塞の初期症状は短時間で軽快することもあり、そのまま放置されるケースが少なくありません。 しかし、その後に大きな脳梗塞を引き起こすリスクもあるため、小さな異変を見逃さないことが大切です。 症状が軽くても受診しておくことで、脳梗塞の有無や血管の状態を確認でき、将来の予防にもつながります。 早めの判断はご自身を守るだけでなく、ご家族の安心にもつながります。 「軽い脳梗塞」のあとに気をつけたい後遺症と再発リスク 症状が軽い脳梗塞でも、後遺症や再発リスクが残ることがあるため、発症後のケアが非常に重要です。 脳梗塞は脳の血管が詰まり、神経細胞がダメージを受けることで起こります。 症状が軽かった場合は「大したことがなくてよかった」と安心しがちですが、脳の血流に何らかの問題が起こったサインであることに変わりはありません。 そのため、軽症の脳梗塞であっても、その後の生活管理を怠ると再発のリスクが高まる可能性があります。 また、軽い脳梗塞では症状が短時間で改善する場合があるため、後遺症に気づかれにくいケースもあります。 しかし、言葉の出にくさ・注意力の低下・手足の細かい動きにくさなど、日常生活でふとした瞬間に違和感を覚えることもあり、慎重な観察が必要です。 軽度の脳梗塞であっても、脳の血流が低下した背景には高血圧・糖尿病・脂質異常症・動脈硬化などの要因が隠れていることがあります。 こうした要因は放置すると再発リスクを高めるため、適切な生活管理や医療的なフォローがとても大切です。 「症状は軽かったから大丈夫」と自己判断してしまうと、再度の発作につながる可能性もあり、同じ部分や別の血管で脳梗塞を起こす恐れもあります。 発症後は、自分では自覚しにくい後遺症がゆっくり現れるケースもあるため、日常生活での違和感は軽視しないようにしましょう。 脳梗塞後の後遺症に対する再生医療というアプローチ 脳梗塞後の後遺症に悩む患者様に向けた新しい選択肢として、再生医療というアプローチが注目されています。 脳梗塞は発症直後の治療が重要ですが、急性期を過ぎたあとも「手足の動かしにくさ」「しびれ」「歩行の不安定さ」「言葉の出にくさ」など、さまざまな後遺症が残ることがあります。 従来はリハビリが中心でしたが、近年は身体が持つ回復力にアプローチする再生医療が、ケアの選択肢として広がりつつあります。 再生医療は患者様自身の細胞や血液由来の成分を活用し、負担の少ない方法でコンディションを支える医療の一つとして注目されています。 リハビリとあわせて取り組まれることもあり、後遺症のケアで「できることを増やしたい」と考える方に相談されるケースが増えています。 脳梗塞による後遺症は長期戦になりやすく、リハビリだけでカバーしにくい部分もあります。 だからこそ、身体の状態を把握しながら複数の選択肢を持つことが心理的な安心にもつながります。再生医療は「無理のない範囲でできるケア」として取り入れられることもあり、患者様の状態に合わせて検討されます。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に関する豊富な知識を持つ医師が、患者様の状態・不安・生活背景を丁寧にヒアリングしたうえで、最適な方法を提案しています。 症状が軽い脳梗塞でも、将来のために「今できる対策」を 症状が軽い脳梗塞であっても、再発や後遺症を防ぐために「今できる対策」を早めに始めることが大切です。 脳梗塞は一度発症すると再発率が高い疾患のひとつで、軽い症状で済んだ場合でも脳の血管には負担が蓄積している可能性も。 発症後の生活を見直すことで再発の予防につながり、日常の不安を軽減することにもつながります。 近年身体が持っている力をサポートする医療として、再生医療が検討されるケースも増えています。 脳梗塞後の生活は不安が多いかもしれませんが、必要な対策を早く知り、無理のない範囲で続けていくことで将来の健康につながります。 「軽かったから大丈夫」と油断せず、小さな異変や気になる症状は見逃さないことが大切です。 もし後遺症が残っている場合や、現状の治療やリハビリだけでは不安を感じている患者様は、治療の幅を広げるために選択肢を増やしておくことも有効です。 近年注目されている再生医療は、患者様の身体の状態に合わせたサポートを行う医療として、相談される方が増えています。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療の専門知識を持つ医師が患者様の状態を丁寧に確認しながら、生活習慣のアドバイスやケア方法も含めた総合的な提案を行っています。 気になる症状や不安がある場合は、一人で抱え込まずに専門医へ相談することで、将来に向けたより良い選択をしていくことができます。 脳梗塞後のケアについて悩まれている患者様は、ぜひ一度リペアセルクリニック大阪院へご相談ください。
2025.11.28 -
- 脳梗塞
「目の奥がズキっと痛む…これって脳梗塞のサインなの?」と不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。 目の奥の痛みは日常的な負担でも起こりやすく、必ずしも重大な病気と結びつくわけではありません。 大切なのは「危険な症状」と「様子を見てよい症状」を見極めること。 本記事では、目の奥が痛むときに考えられる原因から、脳梗塞が疑われるサイン、自宅で確認したいチェックリスト、そして万が一脳にダメージが残った場合の選択肢まで、分かりやすくまとめています。 目の奥が痛いからといって脳梗塞のサインとは限らない 結論、目の奥の痛みだけで脳梗塞と判断することはできません。 目の奥には神経・血管・筋肉が集中しており、日常の負担や生活習慣でも痛みが出やすい部位です。 そのため、脳梗塞のような重篤な病気と安易に結びつける必要はありません。 ただし、痛みに加えて神経症状が伴う場合は注意が必要であり、まずは「危険性が低いケース」と「慎重に判断したいケース」を知ることが大切です。 このように、目の奥の痛みは身近な原因でも十分に起こり得るため、痛みだけで脳梗塞と判断する必要はありません。 まずは生活習慣や作業状況、疲労の度合いを振り返ることでヒントが見つかることも多くあります。 ただし、「いつもの痛みと違う」「急激に症状が出た」「しびれや言語の変化を伴う」ようなケースでは、脳のトラブルが関係している可能性も否定できません。 目の奥が痛いときに考えられる主な原因 目の奥の痛みは日常のちょっとした負担でも起こりやすく、多くの場合は脳梗塞以外の要因で説明できます。 目の奥には神経や筋肉、血管が複雑に走っているため、疲労・姿勢不良・ストレスなど身近な原因でも痛みが発生しやすい構造になっています 。特にスマホやPCの長時間使用が当たり前になった現在では、眼精疲労による痛みを訴える方が増えており、「脳の病気かも」と不安になるケースも少なくありません。 まずは、目の奥が痛むときに考えられる代表的な原因を整理しておくことで、どのような状況で様子を見るべきか、どのようなときに受診すべきかを判断しやすくなります。 これらの原因は、その日の疲労や生活習慣によって変化しやすく、痛みの強さや持続時間にも個人差があります。 特に眼精疲労や姿勢の乱れによる痛みは、休息や環境の見直しで落ち着くケースもあるため、「いつ痛むのか」「どんなときに悪化するのか」を把握しておくと対処のヒントになります。 脳梗塞で現れやすい症状と、危険な「頭痛・目の奥の痛み」の特徴 脳梗塞が疑われる場合は、目の奥の痛みそのものよりも「神経症状を伴うかどうか」が重要な判断ポイントになります。 目の奥が痛む原因の多くは生活習慣によるものですが、脳梗塞では血管の詰まりによる脳のダメージが関係し、痛み以外にも特有のサインが現れることがあります。 特に、突然の違和感や急な症状の変化がみられる場合は慎重な判断が必要です。 ここからは、脳梗塞で注意すべき症状や、目の奥の痛みが関連するケースについて詳しく解説します。 脳梗塞の代表的なサイン 脳梗塞のサインで最も特徴的なのは、片側の神経症状や急激に起こる身体の変化です。 脳梗塞は、脳の血管が詰まり血流が低下することで起こります。 その影響で、詰まった血管の先にある脳の部位がうまく働かなくなり、身体の片側に異変が出ることも。 これらの症状は一時的に改善したように見えることもありますが、脳の血流が不安定になっている可能性もあるため注意が必要です。 「気のせいかも」と思っても、突然発症した場合は早めの相談が安心につながります。 目の奥の痛み・頭痛が前兆となるケース 目の奥の痛みや頭痛が脳梗塞の前兆となるケースもあり、いつもの頭痛と質が違う場合は注意が必要です。 目の奥がズキズキする、片側だけに痛みが偏る、視界の異常を伴うといった症状は、片頭痛など日常の頭痛でも起こりますが、脳の血流トラブルが背景にある場合もあります。 特に、痛みが急激に強くなったり、神経症状が同時に現れる場合は慎重に判断することが求められます。 前兆の症状は個人差が大きく、必ずしも脳梗塞につながるわけではありません。 ただ、「いつもの頭痛と明らかに違う」「痛み以外の異変を伴う」場合は、早めに医療機関へ相談することで安心につながります。 こんな症状があれば要注意!すぐに受診すべきチェックリスト 目の奥の痛みに加えて「いつもと違う症状」が同時に起こっている場合は、脳のトラブルが関係している可能性もあり、早めの受診が大切です。 目の奥の痛みだけでは脳梗塞かどうか判断できませんが、身体の片側だけに症状が出る・言葉が出にくい・視覚の異変が急に起こるなど、神経症状を伴う場合は慎重な判断が必要になります こうした症状は一時的に改善したように見えても、脳の血流が不安定な状態である可能性もあるため、判断を先延ばしにしないことが重要です。 以下では、受診を検討すべき代表的なチェックポイントをまとめています。ご自身やご家族の状況を照らし合わせながら確認してみてください。 これらの症状は必ずしも脳梗塞を意味するわけではありませんが、「急に発生した」「いつもと明らかに違う」場合は注意が必要です。 特に片側に偏って症状が出るケースは神経系のトラブルが関係している可能性もあるため、自己判断で様子を見続けるよりも、早めに医療機関へ相談することで安心につながります。 また、症状が軽くても繰り返し起こる場合や、体調の違和感が長引く場合も、専門家に一度確認してもらうことがおすすめです。 早めの相談は不安の軽減にもつながり、将来の健康管理についてのアドバイスも受けやすくなります。 もし脳梗塞で脳にダメージが残ったら?従来のリハビリと再生医療という選択肢 脳梗塞による後遺症が残った場合は、従来のリハビリに加えて再生医療という新しい選択肢を組み合わせることで、より幅広いアプローチが可能になります。 脳梗塞は脳の血管が詰まって血流が不足し、神経細胞がダメージを受けることで発症します。 従来のリハビリは、身体機能の維持や動かしやすさを支えるために非常に重要ですが、脳のダメージが深い場合には「進展しにくい」と感じる患者様もいらっしゃいます。 そこで近年注目されているのが、身体が持つ力にアプローチする再生医療です。 脳梗塞は再発率も高く、全身の状態管理や生活習慣の改善も重要です。 再生医療はその全体的な体調管理の一部として、患者様自身の身体の状態を整えるサポート役として活用されるケースがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が患者様の状態を丁寧に確認しながら、日常生活に関するアドバイスやセルフケアも含めた総合的な提案を行っています。 脳梗塞は再発率も高い疾患のひとつであり、痛みの状況や体調の変化をこまめにチェックしながら、将来を見据えたケアを選ぶことが大切です。 後遺症が残った場合はリハビリだけでなく、身体の状態に合わせた新しいアプローチとして再生医療を相談される方も増えています。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に詳しい医師が患者様の不安や疑問に寄り添いながら、生活習慣のアドバイス・セルフケアのコツまで含めた総合的なサポートを行っています。 「この症状は大丈夫なのかな?」という小さな不安でも、そのまま抱え込まずに相談できる環境があることは大きな安心につながります。 目の奥の痛みや脳梗塞に関する不安がある方は、ぜひ一度リペアセルクリニック大阪院へご相談ください。
2025.11.28 -
- 脳梗塞
こめかみの痛みが続くと「もしかして脳梗塞の前兆なのでは…?」と不安に感じる方もいらっしゃると思います。 しかし、こめかみの痛みは日常的な原因でも起こりやすく、必ずしも重大な病気とは限りません。 一方で、脳梗塞や脳出血と関連する頭痛があることも事実です。 混同しやすい症状だからこそ、まずは正しい知識を持ち、必要な時に適切な行動がとれるよう備えておくことが大切です。 そこで本記事では、脳梗塞が疑われる頭痛の特徴から、自宅でできるチェック方法、さらにこめかみ痛の原因となりやすい生活習慣まで整理して解説します。 こめかみが痛いのは脳梗塞の前兆?まず知っておきたい基礎知識 結論として、こめかみの痛みだけでは脳梗塞かどうか判断することはできません。 こめかみは筋肉・神経・血管が交差するデリケートな場所で、日常的な負担でも痛みを感じやすい部位です。 そのため、痛み=脳の病気と直結させる必要はありません。 ただし、脳梗塞や脳出血では特有のサインが現れることがあり、見極めのポイントを知っておくことで冷静な判断に役立ちます。 まずはこめかみ痛の正しい理解から始めることで、不安に振り回されず、必要なときに必要な対処がしやすくなります。 こめかみの痛みだけで脳梗塞とは限らない理由 こめかみ痛は脳梗塞以外の原因でも起こるため、痛み単体で判断することはできません。 側頭部には側頭筋や顔面の神経などが集まっており、噛みしめ・歯ぎしり・姿勢の乱れ・眼精疲労など、日常生活の負担で筋肉がこわばると痛みが出やすくなります。 また、片頭痛や緊張型頭痛などの一般的な頭痛でも同じ場所が痛むため、まずは身近な原因を整理することが重要です。 こめかみの痛みが続く場合でも、生活習慣やストレス状況を振り返ることで原因のヒントが得られることが多くあります。 まずは「いつ痛むか」「何をした後に痛むか」を記録してみることが、正しい判断につながりやすくなるでしょう。 脳梗塞・脳出血など命に関わる頭痛の特徴 命に関わる頭痛では「いつもとは違う異変」が起こりやすいことが特徴です。 脳梗塞や脳出血が疑われる場合は、痛みそのものよりも「急激に現れる神経症状を伴うかどうか」が重要なポイントとなります。 普段の頭痛と似ていても、片側のしびれや脱力などのサインが現れた場合は注意が必要です。 こうした症状は一過性に見えることもありますが、医療的な評価が必要となるケースがあります。 「普段の頭痛と違う」と感じた際は、自己判断に頼らず専門医へ相談することが大切です。 脳梗塞以外で「こめかみが痛い」代表的な原因 こめかみの痛みは脳梗塞だけでなく、日常の負担によって起こりやすい頭痛であることを理解しておくことが大切です。 こめかみの周辺には筋肉・神経・血管が集中しており、ちょっとした生活習慣のクセや姿勢の乱れ、ストレスの蓄積などでも負担がかかりやすい部位です。 そのため、脳の病気と結びつける前に、多くの人に当てはまる身近な原因を整理しておくことが不安を減らす第一歩となります。 これらの原因は、痛みが慢性化しやすい一方で、生活習慣の見直しやリフレッシュの時間を確保することで負担を減らせる場合があります。 こめかみの痛みが続くと不安になりがちですが、日常の行動を振り返ることで原因のヒントが見つかるケースも。 「いつ痛むのか」「どんな姿勢をしていたか」を記録しておくと、症状の傾向が見えやすくなり、適切な対策につながりやすくなるでしょう。 自宅でできるセルフチェックと受診の目安 こめかみの痛みを感じたときは、自宅で確認できるチェックポイントを把握しておくと、受診すべきかどうか判断しやすくなります。 こめかみの痛みは生活習慣による一時的なものから、脳のトラブルが疑われるケースまで幅広く、状況によって対処法が異なります。 「いつもと違う痛みなのか」「神経症状を伴っていないか」を落ち着いて確認することが大切です。 以下では、自宅でできるチェックポイントと、医療機関の受診を検討したいシチュエーションを整理しています。 こめかみの痛みは「いつ起こったか」「どのような痛みか」「他の症状があるか」で判断が大きく変わります。 特に、痛みと同時に神経症状が現れる場合は、脳の血流トラブルが関係している可能性も否定できないため、慎重な対応が必要です。 こうした症状はすべての方に起こるわけではありませんが、念のため早めに相談しておくことで安心につながりやすくなります。 こめかみ痛が頻繁に起こる場合や、原因がはっきりしないまま続いている場合は、専門医に相談することで適切な評価が受けられます。 判断に迷うときほど、一度医療機関でチェックしてもらうことで、不安の軽減にもつながるので早めの受診がおすすめです。 脳梗塞後遺症・再発リスクに対する新しい選択肢「再生医療」というアプローチ 脳梗塞後の後遺症や再発リスクに対して、再生医療という新しい医療アプローチが検討される場面も増えています。 脳梗塞は発症後にリハビリを続けても、しびれ・脱力感・歩行の不安定さなどの後遺症が長く残ることも。 再生医療は、患者様ご自身の細胞や血液に含まれる成分を活かして、身体本来の回復力にアプローチする医療で、従来のリハビリや薬物療法と併用されることもあります。 再生医療は負担の少ない医療として研究が進んでおり、脳梗塞後の身体づくりやコンディション管理のサポートとして有効性が期待されている分野です。 特に、後遺症が慢性化しやすい方や、再発リスクが心配な患者様にとって、選択肢が一つ増えることは精神的な安心感にもつながります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療の専門知識を持つ医師が患者様一人ひとりの状態を丁寧に確認し、生活指導・セルフケア・リハビリ的な取り組みと組み合わせながら最適な提案を行っています。 脳梗塞後はご本人様だけでなく、ご家族も不安を抱えることが少なくありません。 リペアセルクリニック大阪院では、患者様の将来を見据えたケアを重視し、再生医療を選択肢の一つとして「無理なく続けられるサポート」を心がけています。 こめかみの痛みと上手に付き合いながら、脳梗塞を防ぐためにできること こめかみの痛みと向き合いながら脳梗塞を防ぐためには、日常のセルフケアと専門医への相談を組み合わせることが大切です。 こめかみ痛は生活習慣による緊張型頭痛から、気候・ストレス・疲労まで幅広い原因で起こりやすく、うまく付き合っていく姿勢が必要です。 さらに、脳梗塞のリスク管理には、血圧・血糖・コレステロールなどの全身状態を整えることも欠かせません。 「いつもの痛み」と「気をつけるべき痛み」を見極め、適切なタイミングで専門医に相談することで安心につながります。 脳梗塞は突然起こることが多く、痛みだけで判断するのは難しい病気です。 そのため、日頃からできる予防習慣を続けつつ、不安を感じたタイミングで専門医へ相談することで、より安心して日常生活を送ることができます。 リペアセルクリニック大阪院では、患者様の不安や生活背景を丁寧に伺いながら、再生医療・生活指導・セルフケア提案を含めた総合的なアプローチを行っています。 こめかみの痛みや脳梗塞への不安がある方は、一度専門医に相談することで気持ちが軽くなり、必要なサポートにもアクセスしやすくなるというメリットも。 こめかみの痛みに関する心配がある際は、お気軽にリペアセルクリニック大阪院へご相談ください。
2025.11.28 -
- 首
- 肩
首の重さや張りを感じながら「なぜこんなに疲れが取れないんだろう…」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。 仕事や家事で忙しい人ほど首こりを軽く考えがちですが、首は自律神経が敏感に影響を受ける部分なので注意が必要です。 そこで本記事では、首こりと自律神経の関係を分かりやすく解説したうえで、すぐに実践できる首こり解消ストレッチや、自律神経を整える生活習慣までまとめて紹介します。 また、慢性的な首の不調が続く場合に考えたい専門的な治療や、リペアセルクリニック大阪院で相談できる再生医療という選択肢についても後半で解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 首こりと自律神経の関係とは?まずはしくみを理解しよう 首こりは自律神経のバランスを乱す大きな要因となるため、その仕組みを理解することが改善の第一歩です。 首の周囲には自律神経の一部である交感神経が通っており、この部分の血流が悪くなると神経の働きが過敏になり、心拍・呼吸・消化など全身の調整機能が乱れやすくなります。 とくにデスクワークやスマホ使用が長い人は、首まわりの筋肉が硬くなりやすく、自律神経の乱れにつながるリスクが高いとされています。 首こりを放置すると、めまい・不眠・頭痛などの不調が重なりやすくなるため、早めのケアが重要です。 自律神経を整える首こり解消ストレッチ 首こりによる自律神経の乱れは、目的に合わせたストレッチを取り入れることで効率よく改善できます。 ストレッチは首まわりの筋肉をほぐし、血流を整えることで、交感神経(※体を活動させる神経)の高ぶりを抑える効果が期待できます。 ここでは日常のタイミングに合わせて実践しやすい3種類の方法を紹介します。 どれも短時間で取り入れられる内容なので、自律神経の不調や首こりに悩む方は、まずはこの中からできるものを試してみてください。 デスクワーク中にすき間時間でできる簡単ストレッチ デスクワークによる首こりは、1〜2分の軽いストレッチを挟むだけで自律神経の乱れを予防可能です。 長時間同じ姿勢をとり続けると胸鎖乳突筋(※頭の向きを支える筋肉)や肩甲挙筋(※肩甲骨を持ち上げる筋肉)が固まり、交感神経が優位な状態が続きやすくなります。 無理に強く伸ばす必要はありません。 「気持ちよい」範囲で行うほど効果が出やすく、首の負担も少なくなります。 デスクワークが続く日は1時間に1回の実施が理想です。 寝る前におすすめのリラックスストレッチ 寝る前のストレッチは副交感神経(※体を休める神経)を優位に切り替え、睡眠の質を高める効果があります。 首こりがあると呼吸が浅く、自律神経が不安定になりやすいため、寝る前に首まわりをゆっくりとほぐすことが効果的です。 照明を暗くし、スマホの使用を控えることで副交感神経がより働きやすくなります。 寝つきが悪い日ほど、呼吸に意識を向けながらゆっくり行うと効果的です。 ストレッチ前に知っておきたい注意点 首のストレッチは正しい方法で行わないと、かえって痛みやしびれを悪化させる可能性があります。 とくに首は神経や血管が密集しており、強い牽引や急な動きは症状を悪化させるリスクがあります。 首の痛みが長引く・しびれが続く・動かすと強い痛みがある場合は、ストレッチではなく医療機関での診断が必要です。 症状に合わないストレッチは状態を悪化させることがあります。 ストレッチ+生活習慣で自律神経を整えるコツ 首こりによる自律神経の乱れを整えるには、ストレッチに加えて生活習慣も一緒に見直すことが大切です。 首だけをほぐしても、長時間の同じ姿勢や睡眠不足、スマホの見すぎなどが続いていると、交感神経(※体を活動させる神経)が優位な状態から抜け出しにくくなります。 日常の小さな工夫を積み重ねることで、ストレッチの効果も高まりやすくなります。 ストレッチだけで首こりと自律神経の乱れを完全にリセットすることは難しく、日頃の姿勢や睡眠環境もセットで整えることが重要です。 無理な完璧主義を目指すのではなく、「できることから一つずつ」取り入れていくことで、体の負担が少ないペースで改善を目指しやすくなります。 それでも良くならない首こり・自律神経の乱れとは? ストレッチや生活習慣の見直しを続けても改善しない首こりは、筋肉以外の原因が隠れている可能性があります。 首まわりは神経・血管・関節が密集しているため、単なる筋肉のこりではなく、別の要因が重なって自律神経の乱れにつながっているケースも。 無理なセルフケアを続けるほど悪化することもあるため、原因を正しく見極めることが重要です。 「どれだけほぐしても戻ってしまう」「最近は痛みやしびれも出てきた」という場合は、筋肉ではなく神経や椎間板が関係している可能性があります。 そのまま放置してしまうと回復に時間がかかることもあるため、早めに医療機関へ相談することで原因を正確に把握し、適切な対策を選びやすくなります。 慢性的な首のトラブルには再生医療という選択肢も 首の痛みや自律神経の乱れが慢性化している場合は、再生医療という専門的な治療を選択肢に入れることも有効です。 ストレッチや生活改善だけでは回復しにくい首の不調には、筋肉・靭帯・関節の損傷が背景にあることがあります。 こうしたケースでは、患部の自然治癒力を高める再生医療が、根本的な改善に向けたサポートとなることがあります。 再生医療は、慢性的な首の痛みや自律神経の乱れが続く場合の新しい選択肢となり得ます。 リペアセルクリニック大阪院では、症状の原因を丁寧に確認したうえで、生活習慣やリハビリ的アプローチも含めた総合的な提案を行っています。 自己判断で悩む期間を減らし、安心して相談できる環境を持つことが回復への近道になります。 首こりと自律神経は「セルフケア+専門医」で賢く整えよう 首こりと自律神経の乱れは、セルフケアと専門医のサポートを組み合わせることで最も効率よく改善を目指せます。 ストレッチや生活習慣の見直しは土台として大切ですが、慢性化した痛みや不調は、自分だけで対処し続けるよりも専門家の視点を取り入れたほうが原因を正しく把握しやすくなります。 首こりは放置すると自律神経の乱れを招き、頭痛・不眠・だるさなどの不調が続く原因になります。 「そのうち良くなる」と我慢しすぎず、セルフケアで改善しない部分は専門医に任せることも大切です。 リペアセルクリニック大阪院では、検査・生活アドバイス・再生医療まで含めた包括的なサポートを行っており、一人で悩まず相談できる環境が整っています。 ぜひお気軽に無料カウンセリングを体験してみてください。
2025.11.28 -
- くも膜下出血
- 再生治療
くも膜下出血は女性に多い疾患であり、頭痛や吐き気などの前兆があらわれます。 「最近頭痛が増えたけど、くも膜下出血の前兆なのかな?」と不安に感じていませんか? くも膜下出血は死亡率が高く、助かった場合でも後遺症を引き起こす恐れがあるため、早急な検査が必要です。 しかし、単なる頭痛との違いがわからず、検査するかどうか迷っている方も少なくありません。 本記事では、くも膜下出血が女性に多い原因や、適切な治療方法などをわかりやすく解説します。 治療には手術が必要といわれた方は、切らずに改善を目指せる「再生医療」も参考にしてみてください。 くも膜下出血はなぜ女性に多い原因 くも膜下出血はなぜ女性に多いのか、実は以下の原因があるためです。 閉経は女性特有のものですが、生活習慣がくも膜下出血を引き起こす可能性もあります。 ここからは、くも膜下出血が喫煙や遺伝とどう関係するのか、詳しい原因をみていきましょう。 閉経によるエストロゲン低下が血管を脆くする 閉経を迎えた女性は血管が脆くなってしまい、くも膜下出血を引き起こす可能性があります。 女性ホルモンのエストロゲンは血管をしなやかに保っていますが、閉経後は保護作用が失われるため、血管壁の柔軟性が低下します。 硬くなった血管は脳動脈瘤を形成しやすいので、膨らんだ部分が破裂すると、くも膜下出血の原因となる恐れも。 閉経の時期は更年期と重なる場合が多く、頭痛や吐き気などがあっても、「更年期障害が原因だろう」と考えがちです。 手足の麻痺やめまいなどの症状もあらわれ、くも膜下出血が疑われる場合は、早めに医療機関の検査を受けましょう。 喫煙・高血圧・大量飲酒がリスクを増幅 喫煙や大量飲酒は高血圧になりやすく、くも膜下出血のリスクを増幅させます。 タバコを吸うと、ニコチンなどの有害物質が血管の炎症を引き起こし、脳動脈瘤が形成されやすくなるため、血圧上昇の原因となります。 大量飲酒も高血圧につながってしまい、脳動脈瘤の形成や、破裂リスクを高めるので要注意です。 喫煙や飲酒の生活習慣がある方は、タバコの本数やお酒の摂取量を減らし、定期的に血圧を測ってみましょう。 家族歴・遺伝性疾患(多発性嚢胞腎など)にも注意 くも膜下出血は遺伝する疾患ではありませんが、 脳動脈瘤には遺伝的要因が考えられます。 3親等内の家族(父母・兄弟姉妹・子ども)が以下に該当する場合は、ご自身もくも膜下出血の発症リスクが高くなります。 糖尿病や高血圧は脳動脈瘤を引き起こす場合があるため、家族の体質にも要注意です。 多発性嚢胞腎は親から子に遺伝するケースが多く、症状が悪化すると腎不全につながりますが、脳動脈瘤などの合併症を引き起こす場合もあります。 家族にくも膜下出血や脳動脈瘤の病歴があり、ご自身も頭痛や吐き気に悩んでいる場合は、早めに検査を受けておきましょう。 くも膜下出血とは?突然の激しい頭痛に潜むリスク くも膜下出血とは、脳動脈瘤が破裂し、脳全体に血液が広がる症状です。 外傷による脳へのダメージや、脳腫瘍などもくも膜下出血を引き起こしますが、主な原因は脳動脈瘤の破裂です。 脳動脈瘤の破裂は脳にかかる圧を高くし、脳内に血液が行き届かなくなるため、意識を失ってしまうケースもあります。 くも膜下出血の発症率は男性よりも女性が高く、死亡率も高い疾患です。 後遺症を引き起こす可能性や、再発リスクもあるため、命が助かっても安心はできません。 激しい頭痛に突然襲われたときは、頭部CTなどの検査を受けておきましょう。 くも膜下出血の前兆と早期発見のポイント くも膜下出血には以下の前兆があるため、頭痛やめまいには注意が必要です。 ここからは、くも膜下出血の特徴的な症状や、早期発見のポイントを解説します。 「突然の激しい頭痛」は要注意 くも膜下出血には警告頭痛と呼ばれる前兆があるため、突然の激しい頭痛は要注意です。 頭痛がすぐに収まった場合でも、今までにない激痛であれば、くも膜下出血の警告サインになっている可能性があります。 激しい頭痛が続くときは痛み止めで我慢せず、すぐに医療機関の診察を受けましょう。 救急受診が早ければ、命を守れる確率が高くなります。 めまい・吐き気・視覚異常が続く場合も早めの受診を くも膜下出血の前兆には、急なめまいや吐き気、視覚異常もあります。 脳動脈瘤の破裂によって出血すると、平衡感覚を調整する小脳や脳幹に悪影響を及ぼすため、めまいや吐き気を引き起こします。 また、脳動脈瘤が大きくなると、周辺の神経を圧迫し、ものが二重に見える視覚障害を引き起こす恐れも。 軽い症状でも「未破裂動脈瘤」の可能性があるため、急なめまいや視覚障害などが起きたときは、脳神経外科の診察を受けておきましょう。 くも膜下出血の治療方法 くも膜下出血になった場合は、以下の方法で治療できます。 どの治療方法もくも膜下出血の原因を除去できますが、体への負担や感染症リスクなどを考慮する必要があります。 手術は頭部に傷が残ってしまうので、以下を参考に自分に合った治療方法を検討してみましょう。 開頭クリッピング術 開頭クリッピング術とは、手術によって頭蓋骨を開き、脳動脈瘤の根元を金属クリップで閉じる治療方法です。 くも膜下出血の代表的な治療方法ですが、以下のメリット・デメリットを考慮する必要があります。 開頭クリッピング術のメリット ・脳動脈瘤を直接見るため、血液の流れを確実に止められる ・手術中に脳動脈瘤が破裂してもすぐに対処できる ・再発リスクが低い 開頭クリッピング術のデメリット ・頭部に手術痕が残る ・感染症や合併症のリスクがある ・体にかかる負担が大きい ・顎の動きに不快感が残りやすい ・術後は1~2週間程度の入院が必要 開頭クリッピング術は体にかかる負担が大きいため、再発リスクが高い症例や、体力がある若年層に用いられるケースが一般的です。 手術の際にはこめかみの近くを切開するので、顎の動きに不快感が残ってしまう恐れも。 開頭クリッピング術を検討する際は、ほかに選択肢があるかどうかも考えておきましょう。 血管内コイル塞栓術 血管内コイル塞栓術とは、カテーテルを使って動脈瘤内部にコイルを詰め、血流を遮断する低侵襲治療です。 体力が低下している方や高齢者に向いていますが、以下のメリット・デメリットがあるため、十分な検討が必要です。 血管内コイル塞栓術のメリット ・体への負担を軽減できる ・入院期間が短い ・手術の傷が残らない 血管内コイル塞栓術のデメリット ・くも膜下出血の再発リスクが高い ・脳梗塞などの合併症リスクがある ・脳動脈瘤の状態により、コイルを詰められないケースがある 血管内コイル塞栓術は頭部を切開しないため、開頭クリッピング術よりも体にかかる負担は軽くなります。 手術の傷も残りませんが、脳動脈瘤の膨らみが再発する場合があります。 合併症のリスクもあるので、血管内コイル塞栓術を受けるかどうかは、医師とじっくり相談して決めましょう。 再生医療 再生医療とは、幹細胞の働きを活用し、損傷した血管や脳組織を修復する治療方法です。 比較的新しい治療方法となるため、ご存じない方もいらっしゃいますが、国内外で臨床研究が進んでおり、回復の可能性も広がっています。 治療の際には自己脂肪から幹細胞を抽出し、体外培養して患部に注射するため、手術や入院は必要ありません。 自分の幹細胞を活用すると、アレルギー反応などのリスクも低減できます。 再生医療についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひリペアセルクリニック大阪院にご相談ください。 リペアセルクリニック大阪院には再生医療の専門医が在籍し、くも膜下出血や脳梗塞などの治療に成果を上げています。 自分の体を守るためにくも膜下出血のサインを見逃さないようにしよう くも膜下出血は女性に多く、死亡率も高いため、頭痛などのサインを見逃さないように注意しましょう。 早めに原因を特定し、適切な治療を受けると、完治の可能性が十分にあります。 ただし、外科手術は合併症や再発のリスクがあり、一定期間の入院も必要です。 頭部の切開に抵抗がある方や、元どおりの健康体を取り戻したい方は、ぜひリペアセルクリニック大阪院の無料相談をご活用ください。
2025.11.28 -
- 足底腱膜炎
歩きすぎた翌日や、朝起きて一歩踏み出した瞬間に「かかとがズキッと痛む」ことはありませんか? その痛みは、もしかすると足底筋膜炎(足底腱膜炎)が原因かもしれません。 足底筋膜炎は、歩きすぎ以外にも立ち仕事・合わない靴、足のアーチの崩れなどによって足裏の組織に負担が蓄積し、炎症を起こすことで発症します。 しかし、「なぜ歩きすぎると足底筋膜炎になってしまうのか?」と、疑問や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、歩きすぎが足底筋膜炎を引き起こすメカニズムや、その他の原因、対策について詳しく解説します。 「足裏の痛みがなかなか治らない」「また気兼ねなく歩けるようになりたい」という方は、ぜひ参考にしてください。 改善しない足底筋膜炎に お悩みの方へ 従来の治療法(湿布やステロイド注射など)ではなかなか改善せず、痛みを繰り返しているという方は、再生医療も選択肢の一つになります。 再生医療は、患者さまご自身の血液や細胞が持つ自然治癒力を活用する治療法で、損傷した組織の修復そのものを促すことを目的としています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 歩くたびに痛みがあり、趣味の散歩やスポーツが楽しめない 既存の治療では改善が見られず、手術はできるだけ避けたい また実際に治療を受けた方の症例については、以下の動画でもご確認いただけます。 https://youtu.be/BnVHvOVmQmw?si=zStJlex65Da8HhBL 治療法や症例については当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ご覧ください。 なぜ歩きすぎで足底筋膜炎(足底腱膜炎)になるのか【症状を解説】 歩きすぎは足底筋膜に過度な負担を与えるため、炎症が起こりやすく足底筋膜炎の原因になります。 足底筋膜はかかとから足指の付け根まで伸びる強い線維組織で、土踏まずを支えて歩行時の衝撃を吸収するクッションの役割を果たし、歩くたびに「伸ばされる力」と「地面からの衝撃」が同時に加わります。 特に長時間歩くことや、急に運動量を増やすことでかかとの骨(踵骨)付近に負担が集中するため、その部位が傷つきやすくなり、炎症や痛みが生じやすくなるのです。 典型的な症状としては、以下のようなものがあります。 朝起きて最初の一歩でかかとに鋭い痛みが走る 歩き始めにズキッとした痛みが出る 長時間の立位や歩行で痛みが悪化する これらは、安静時に縮んでいた足底筋膜が歩き出しの瞬間に急に伸ばされ、強い負荷がかかるために起こる現象です。 足底筋膜炎を放置すると慢性化し、治るまでに時間がかかるため、痛みが続く場合は整形外科を受診しましょう。 歩きすぎだけじゃない!足底筋膜炎の主な原因 以下では、歩きすぎ以外で考えられる足底筋膜炎の主な原因について解説します。 足裏に繰り返し負担がかかる動作・環境 足のアーチバランスの乱れ サイズに合わない靴を履いている クッション性の低下や柔軟性低下・筋力不足 体重増加・肥満による負荷 足裏の痛みを根本的に解決するためには、単に歩く量を減らすだけでなく、「なぜ負担がかかっているのか」を把握することが大切です。 ご自身に当てはまる要因がないか、以下のポイントをチェックしてみましょう。 足裏に繰り返し負担がかかる動作・環境(オーバーユース) 足底筋膜炎の代表的な原因の一つがオーバーユース(使いすぎ)であり、日常生活や仕事、運動習慣の中で足裏に強い負荷が継続することが発症につながります。 特に以下のような動作や環境では、足底筋膜に過剰な衝撃や伸張力が繰り返し加わることで負担が溜まり、痛みが出やすくなるため注意が必要です。 項目 詳細 負担のかかる運動 ・マラソン ・長距離ウォーキング ・ジャンプ動作(バスケ・バレー) ・ハイキング・登山 ・サッカーなどの走行量の多いスポーツ など 負担のかかる仕事 ・立ち仕事 ・硬い床での作業 ・重量物の持ち運び など 回復が追いつかないまま負荷が重なると、痛みが慢性化し、日常生活にも支障が出ることがあります。 足裏に疲労を感じる場合はストレッチやマッサージを取り入れ、休息を確保するなど負荷を軽減しましょう。 簡単なストレッチ方法については、以下でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtube.com/shorts/rb9RhA69wj8?si=WQI6HFnEE_Wmp_WU 足のアーチバランスの乱れ(扁平足・ハイアーチ) 足のアーチバランスが乱れると足底筋膜に負担が集中しやすくなり、足底筋膜炎の発症につながります。 足のアーチとは土踏まずの部分にある弓状の構造で、歩行時の衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。 このアーチが崩れると衝撃をうまく分散できず、足底筋膜に負担が偏って炎症を起こしやすくなるのです。 代表的な足のアーチ崩れには、以下の2つがあります。 項目 詳細 扁平足 ・土踏まずが低く、足底筋膜が過度に引き伸ばされやすい ・歩行時の衝撃が分散しにくい ハイアーチ ・土踏まずが高すぎる状態 ・衝撃吸収機能が弱く、地面からの衝撃がダイレクトに伝わる これらのアーチ異常は先天的な体質による場合もありますが、後天的な要因で悪化することも多いです。 足裏の筋力低下 長時間の立ち仕事 運動習慣の偏り タコやウオノメによる体重の偏り アーチバランスが乱れた状態を放置すると、歩くたびに足底筋膜へ過剰な力が加わり、炎症や痛みが慢性化しやすくなります。 早期の段階でアーチを支えるインソールを使用したり、足裏の筋力を鍛えるトレーニングを取り入れることが予防と改善に有効です。 サイズに合わない靴を履いている サイズに合わない靴を履くことは足底筋膜に余計な負担をかけ、足底筋膜炎を引き起こす原因になります。 項目 詳細 小さい靴を履くと起こる問題 ・足が圧迫され、歩行時の重心が乱れる ・指先が適切に使えず、足裏全体のバランスが崩れる ・足底筋膜が不自然に引き伸ばされ、負担が増える 大きすぎる靴を履くと起こる問題 ・靴の中で足が滑り、歩行が不安定になる ・足裏に余計な力が入りやすい ・足底筋膜や足裏の筋肉に過度な負担がかかる また、クッション性の低い靴や底がすり減った靴は衝撃吸収が不十分になり、着地の負担がダイレクトに伝わるので注意しましょう。 症状を予防するためには、かかとがしっかり支えられ、つま先に適度な余裕がある靴を選ぶことが大切です。 さらにアーチサポートやクッション性のあるインソールを使用することで、歩行時の衝撃を軽減し、足底筋膜への負担を抑える効果が期待できます。 足裏のクッション性の低下や足の柔軟性低下・筋力不足 足裏のクッション性が弱くなったり、足やふくらはぎの柔軟性・筋力が不足すると、以下のように歩行時の衝撃が直接足底筋膜に伝わりやすくなり、足底筋膜炎を発症しやすくなります。 こうした状態を引き起こす主な原因には、以下のような変化が挙げられます。 加齢により足裏のクッション性を担う脂肪が薄くなり、衝撃を吸収しにくくなる ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性が低下し、足底筋膜に負担がかかりやすくなる 足裏や足指の筋力低下でアーチが支えられず、衝撃が足底に集中しやすくなる これらの変化が重なると、歩くたびに足底筋膜に負荷がかかり続け、炎症や痛みが起こりやすい状態になるのです。 特に若いころからの運動不足や、長年の立ち仕事で蓄積した疲労が、加齢とともに症状として表面化することも少なくありません。 足底筋膜炎を防ぐためには、足裏の筋力強化トレーニングやふくらはぎのストレッチを習慣的に行い、必要に応じて整形外科で相談しましょう。 体重増加・肥満による負荷 体重が増えると、以下のように歩行や立つたびに足裏へかかる圧力が大きくなるため、足底筋膜炎のリスクが高まります。 足底筋膜へ伝わる負荷が大きくなる 過剰な負荷で土踏まずのアーチが押しつぶされ、扁平足を助長しやすくなる アーチが崩れると衝撃が分散できず、足底筋膜に負担がかかりやすくなる このような負担を軽減するためには、自分の適正体重を把握しておくことが大切です。 以下を目安に、自身の適正体重を確認しましょう。 適正体重 身長(m)× 身長(m)×22=適正体重(kg) BMI(体格指数) 体重(kg)÷[身長(m)×身長(m)]=BMI値 ※参照:日本医師会「身長から、自分の適正体重を知る」 体重が増えるほど足裏に伝わる衝撃は大きくなり、足底筋膜の回復が追いつかず炎症が慢性化しやすくなります。 ただし普段運動習慣のない人が急にランニングを始めたり、運動量を急激に増やすと、足底筋膜にさらに過度な負荷がかかるため注意が必要です。 無理のない範囲で体重管理や運動習慣を見直しましょう。 足底筋膜炎の主な治療法 足底筋膜炎の主な治療法としては、以下のようなものがあります。 治療法 詳細 保存療法 ・ストレッチ、ふくらはぎの柔軟性向上、足底筋膜の緊張緩和 ・温熱療法・超音波などの物理療法 ・消炎鎮痛薬の使用 ・アーチサポート付きインソールで負荷を軽減 ・痛みが強いときは体外衝撃波治療(ESWT)やステロイド注射を行う場合もある 手術療法 ・痛みの原因となる足底筋膜の一部を切除する足底筋膜切離術 ・かかとの骨の棘(骨棘)を削る骨棘切除術 再生医療 ・幹細胞治療やPRP治療など、組織修復を促す治療 ・手術を避けたい人や早期の改善を希望する人の選択肢 足底筋膜炎の治療は、まず保存療法を中心に進めるのが一般的で、多くの場合は手術を行わずに改善が期待できます。 保存療法で改善する例が多い一方、長期化した場合はより専門的な治療が必要となるため、痛みが続く場合は整形外科で適切な治療方針を確認することが大切です。 足底筋膜炎にならないためには歩きすぎに注意!痛みを感じたら早期受診をしよう 足底筋膜炎を予防するためには、歩きすぎによる負担を避け、足裏にかかるストレスを日頃から減らすことが大切です。 特に、急に歩行量を増やしたり、クッション性の低い靴で長時間過ごすと足底筋膜に負荷がかかりやすくなるため注意が必要です。 また、ふくらはぎや足裏のストレッチ、体重管理、アーチを支えるインソールの活用は、発症予防に役立ちます。 しかし、セルフケアだけでは改善しにくい痛みや慢性的な炎症に悩まされることもあります。 こうした場合は、早めに整形外科を受診し、症状の程度に応じた治療を受けましょう。 また近年では、保存療法で改善しにくい慢性の足底筋膜炎に対し、「再生医療」という新しい選択肢も注目されています。 https://youtu.be/x0IG52bcfbY?si=brU-Escr4bQq_kWR 【当院の再生医療】 損傷した組織の修復・再生を促すため、治療期間の短縮が期待できる 手術が必要とされるケースでも避けられる可能性がある スポーツの早期復帰を目指せる 患者本人の細胞を利用するため、副作用が少ない 症例紹介・治療の流れや再生医療の基礎知識については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介しています。 足底筋膜炎をはじめ足の痛みで悩んでいる方、スポーツ復帰を少しでも早めたい方は、一度チェックしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 足底筋膜炎に関するよくある質問と回答 足底筋膜炎に関するよくある質問と回答は以下のとおりです。 足底筋膜炎と足底腱膜炎の違いは? 足底筋膜炎になりやすい人の特徴は? 足底筋膜炎と足底腱膜炎の違いは? 足底筋膜炎と足底腱膜炎は、名称に違いがあるものの、多くの医療機関ではほぼ同じ疾患として扱われています。 ただし厳密には、以下のように痛みが生じるタイミングや症状の出方に違いが見られる場合があります。 足底筋膜炎 足裏の筋膜部分に炎症が起こり、歩き始め・立ち上がりの瞬間に鋭い痛みが出やすい 足底腱膜炎 足底腱膜の付着部(かかと付近)の炎症が中心で、持続的な痛みや慢性的な鈍い痛みが起こりやすい 両者は炎症が起きる部位が非常に近いため、症状・原因・治療法がほぼ同じです。 かかとや土踏まずに痛みを感じる場合、放置してしまうと慢性化し治りにくくなることがあります。 痛みが続く時は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 足底筋膜炎になりやすい人の特徴は? 足底筋膜炎になりやすい人の特徴は、以下のとおりです。 中年以降の女性 長時間の立ち仕事をしている人 スポーツをよくする人 扁平足・ハイアーチなど足の形に問題がある人 体重が増加している人・肥満傾向の人 ふくらはぎの柔軟性が低い人、歩き方に癖がある人 クッション性の低い靴を履いている人 足裏に大きな負担がかかりやすい生活習慣や体の特徴を持つ人に発症しやすい傾向があります。
2025.11.28 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症と診断され、高位脛骨骨切り術(HTO)を提案されたものの、不安や迷いで一歩踏み出せずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 また「手術を受けて後悔しないだろうか」「そもそもHTOは自分に合っているの?」という方もいるでしょう。 この記事では、高位脛骨骨切り術(HTO)の特徴をはじめ、後悔につながりやすいデメリットや手術を選ぶメリットについて解説します。 各治療法の特徴を正しく理解し、ご自身の希望に合った後悔のない選択をするために、ぜひ参考にしてください。 また変形性膝関節症による痛みで日常生活に支障があるものの、手術を避けたいという方は、再生医療も選択肢の一つになります。 \再生医療とは/ 再生医療は患者様自身の細胞を用いることで、痛みの原因となる関節の損傷そのものに働きかけ、機能改善を目指せます。 以下の動画では、当院(リペアセルクリニック)で再生医療を受けた患者様の実例をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EXx7d9cCaoE?si=kDc2rN_eyuNNBmbp 高位脛骨骨切り術(HTO)とは 高位脛骨骨切り術(HTO)とは、変形したすねの骨(脛骨)を切って角度を調整し、膝の痛みを和らげる治療法です。 膝の関節を人工物に置き換える「人工関節置換術」とは異なり、ご自身の関節や靭帯を温存できる点が特徴です。 HTOの手術内容と目的を、以下の表にまとめました。 項目 内容 手術の目的 O脚を矯正し、体重がかかる位置を健康な「外側」へ移動させる 具体的な処置 すねの骨の内側を切り、広げて金属プレートで固定する 期待できる効果 膝の内側にかかる負担が減り、痛みが改善する ※出典:膝周囲骨切り術|東京女子医科大学 手術で重心を変えて膝の痛みを取ることで、趣味や旅行を諦めない生活を目指せます。 ただし、骨がくっつくまでの期間やリハビリが必要なため、全ての方に適した治療法とは限りません。 高位脛骨骨切り術で後悔するケースがある理由とは|デメリットを紹介 手術を受けた後に「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうケースには、手術特有の合併症や回復過程の苦労が関係しています。 手術を検討する際は、良い面だけでなく、以下のように負担となる部分もしっかりと理解しておく必要があります。 デメリット・リスク 詳細 痛みの残存 傷んだ軟骨が残り鈍痛を感じる場合がある 骨癒合の遅れ 骨がつきにくく治療が長引く場合がある 抜釘手術の負担 術後約1年後にプレートを抜く再手術が必要 感染症のリスク 細菌感染により治療が長期化する恐れがある 知覚の異常 傷口周辺のしびれや感覚が鈍くなることがある リハビリ期間の長さや合併症のリスクは負担になりますが、必ず起こるわけではありません。 表のようなリスクを考慮しても、HTOの手術を選ぶだけのメリットがあります。 次の章では、HTOの手術ならではのメリットについて解説します。 高位脛骨骨切り術のメリット 高位脛骨骨切り術のメリットは、以下のとおりです。 人工関節を使わずに症状改善が期待できる 術後の生活・スポーツ復帰の制限が比較的少ない 自分の膝で一生歩きたいという想いを叶えられる可能性があるので、ぜひ参考にしてください。 人工関節を使わずに症状改善が期待できる 自分の骨・軟骨・靭帯を温存できるため、膝の自然な感覚や動きが保てます。 人工関節を入れた場合に稀に起こってしまう「人工物が入っているような違和感」や「説明のつかない痛み」が少ないとされています。 自分の関節を残すことで、膝の自然な感覚が保たれ、将来的に人工関節手術を受ける選択肢も残せるのです。 自分の組織で修復を目指す治療法のため、成功すれば痛みのない膝を取り戻せる可能性があります。 術後の生活・スポーツ復帰の制限が比較的少ない 骨がしっかりと癒合すれば、術後の運動制限がほとんどありません。 人工関節の手術では、耐久性の問題からジョギングやジャンプを伴うスポーツは原則禁止されますが、高位脛骨骨切り術ではこれらも可能です。 術後に期待できる活動レベルを、以下の表で紹介します。 活動内容 高位脛骨骨切り術(HTO)の場合 スポーツ 衝撃の強い運動も復帰を目指せる(ジョギング、登山、テニスなど) 日常生活 正座ができる可能性が高い 仕事 農業や建築業などの重労働への復帰も可能 「また山に登りたい」「スポーツを全力で楽しみたい」といった活動的な目標を持つ方にとって、HTOは魅力的な治療法といえます。 高位脛骨骨切り術のリハビリ期間 高位脛骨骨切り術の入院期間は、リハビリ期間を含めて4〜5週間程度が目安となります。 術後の経過には個人差がありますが、おおよそのリハビリ・スケジュールの目安は以下のとおりです。 時期 状態・リハビリ内容 術後〜約1週間 車椅子で移動し、ベッド上で関節の曲げ伸ばし訓練を開始 術後1週間〜 徐々に体重を膝にかけ始める 術後3週間以内 松葉杖などを使いながら、全体重をかけて歩く訓練を行う 術後4〜5週間 歩行や階段昇降が安定すれば退院が可能 退院後もリハビリは続き、完全に元の生活に戻るまでには数ヶ月を要します。 焦る気持ちもあるかと思いますが、医師や理学療法士の指導のもとで段階的に回復を目指しましょう。 高位脛骨骨切り術後に取り入れたいリハビリ方法 リハビリは、理学療法士の指導のもと、膝の状態に合わせて段階的に進めます。 入院中から退院後にかけて行う主なトレーニングを、以下の表にまとめました。 リハビリ方法 主な目的 関節可動域訓練 関節が固まって動かなくなるのを防ぐ 筋力トレーニング 膝を支える筋力を取り戻す 荷重・歩行訓練 体重をかける練習をし、歩行機能を回復させる バランス訓練 体のバランスを整え、転倒を予防する リハビリは地道な努力が必要ですが、理学療法士と二人三脚で取り組み、膝の機能回復を目指しましょう。 高位脛骨骨切り術で後悔しないためには、再生医療も選択肢の一つ ここまで、高位脛骨骨切り術の特徴について解説してきました。 高位脛骨骨切り術は自分の関節を温存できる有効な手術ですが、長期の入院や合併症のリスクも伴います。 変形性膝関節症の進行を食い止め、手術を避けるためには、早期に発見し適切な治療を受けることが大切です。 しかし、以下のような理由で治療に踏み切れない方も多いでしょう。 人工関節にはしたくない 手術への恐怖がある 仕事の都合で長期間の入院が難しい そのような場合は、以下のような再生医療という選択肢があります。 項目 内容 治療の概要 自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、膝関節に注射する 体への負担 骨を切る必要がなく、入院も不要 期待できる効果 ・炎症を抑え、痛みを軽減する ・傷ついた組織の修復を促す 変形した骨を真っ直ぐにするわけではありませんが、痛みを和らげることで日常生活の質を改善できる可能性があります。 「手術しかないと言われたが、どうしても踏み切れない」という方は、一度検討してみましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、再生医療に関する無料相談(カウンセリング)を行っています。 ご自身の膝の状態に再生医療が適しているか詳しく知りたい方は、公式LINEからご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 高位脛骨骨切り術に関するよくある質問と回答 高位脛骨骨切り術に関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。 高位脛骨骨切り術後の痛みはいつまで続く? 高位脛骨骨切り術後の仕事復帰や運転はいつからできる? 高位脛骨骨切り術後の痛みはいつまで続く? 手術直後の強い痛みは、痛み止めを使用しながら管理し、数日から1週間程度で落ち着いてくるのが一般的です。 その後は、リハビリの進行とともに徐々に和らいでいきますが、骨が完全に癒合するまでは、気圧の変化や活動量によって鈍い痛みを感じることがあります。 完全に痛みが気にならなくなるまでには、個人差がありますが数ヶ月から半年程度かかる場合もあります。 高位脛骨骨切り術後の仕事復帰や運転はいつからできる? 仕事内容や手術した足(右足か左足か)によって異なります。 復帰時期の目安は以下のとおりです。 仕事・活動内容 復帰時期の目安 注意点 デスクワーク 退院後すぐ 通勤時の転倒に十分注意する 立ち仕事・軽作業 術後2〜3ヶ月頃から 骨がある程度安定してから徐々に再開する 重労働 術後6ヶ月以降 骨がしっかり癒合し、筋力が回復してから行う 車の運転 術後2〜3ヶ月頃から ブレーキ操作が安全に行えるようになってから許可される いずれも自己判断せず、主治医の許可を得てから活動を再開するようにしてください。
2025.11.28 -
- スポーツ医療
「膝が痛くてジャンプがつらい」 「練習を休んでいるのに、膝の痛みが治らない」 部活動や競技スポーツに打ち込む中で、なかなか引かない膝の痛みに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。 膝の痛みを放置するとパフォーマンスが落ちるだけでなく、痛みが長引いて競技復帰に影響が出る可能性もあります。 この記事では、膝のお皿の上に痛みが生じる「大腿四頭筋腱付着部炎(だいたいしとうきんけんふちゃくぶえん)」の原因や症状、早く復帰するための治療法について解説します。 痛みの原因や特徴を知り、適切な対応ができるように、ぜひ参考にしてください。 また手術をできるだけ避けてスポーツに復帰したい方には、再生医療という選択肢もあります。 当院(リペアセルクリニック)では、自己由来の幹細胞やPRP(多血小板血漿)を用いて、損傷した腱の修復・再生を内側から促す治療をご提供しています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化してしまった症状を完治させたい 薬剤アレルギーが心配で治療ができていない ステロイド治療を続けているが、症状が改善しない スポーツをしていて早期治療を希望したい 怪我の後遺症は、アスリートにとって競技人生を左右する重大な問題です。 早期の競技復帰を目指し、最高のパフォーマンスを発揮するためにも、ぜひご相談ください。 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の症状とは|膝のお皿の上に痛みが出るスポーツ障害 大腿四頭筋腱付着部炎とは太ももの前側にある筋肉(大腿四頭筋)が、膝のお皿(膝蓋骨)にくっつくつなぎ目の部分で炎症を起こしている状態です。 スポーツ障害の一つでバレーボールやバスケットボールなど、ジャンプや着地を繰り返す競技のアスリートに多く見られます。 この障害の主な特徴や症状は、以下のとおりです。 項目 詳細 痛む場所 膝のお皿の上側の縁 痛みが出る動作 ジャンプの着地、スクワット、ダッシュ、ストップ動作など 特徴的な症状 患部を押すと痛み、膝に力が入らなくなる感覚がある 初期段階ではアップ後に痛みが引くこともありますが、無理を続けると日常生活に支障が出る恐れがあります。 痛みを我慢せずに早めに休む、もしくは病院の受診を検討しましょう。 大腿四頭筋腱炎との違い 勘違いしやすいですが、「大腿四頭筋腱付着部炎」と似た名前に「大腿四頭筋腱炎」があります。 どちらも太ももの筋肉に関わる炎症ですが、以下のように炎症が起きている場所が異なります。 診断名 状態 大腿四頭筋腱炎 筋肉と骨をつなぐ「腱(すじ)」そのものが炎症を起こしている状態 大腿四頭筋腱付着部炎 腱が骨にくっつく「つなぎ目(付着部)」が炎症を起こしている状態 本記事で解説している「付着部」は、構造的に力学的な負担がかかりやすいため、一般的な腱炎よりも治りにくい傾向があります。 大腿四頭筋腱付着部炎が起こる原因 大腿四頭筋腱付着部炎が起こる原因は、以下のとおりです。 大腿四頭筋腱付着部炎が起こる主な原因 膝を酷使するスポーツによるオーバーユース(使いすぎ) 柔軟性の低下した状態で急に運動した場合 筋力バランスの乱れ・急激な運動負荷の増加 大腿四頭筋腱付着部炎の発症には練習量の多さだけでなく体の使い方や柔軟性などが複雑に関係しています。 ぜひ参考にして、原因を把握しましょう。 膝を酷使するスポーツによるオーバーユース(使いすぎ) よくある原因として挙げられるのが、膝関節の曲げ伸ばしを頻繁に行うことによる「オーバーユース(使いすぎ)」です。 ジャンプや急な方向転換、ダッシュなどを繰り返すスポーツでは、着地のたびに体重の数倍もの衝撃が膝にかかります。 リスクが高いとされる競技には、以下のようなものがあります。 バレーボール バスケットボール ハンドボール サッカー 陸上競技 特にジャンプの繰り返しや硬い地面での練習は、膝への負担を大きくするため注意が必要です。 柔軟性の低下した状態で急に運動した場合 体が硬い状態で運動をすると、腱が常に強く引っ張られる状態となり、炎症を起こすリスクが高まります。 柔軟性が低下することで生じる悪影響は、以下のとおりです。 硬くなっている筋肉 膝への影響 太もも前側(大腿四頭筋) 膝を曲げるだけで腱が強く引っ張られ、付着部に常にストレスがかかる 太もも裏側(ハムストリングス) 膝を伸ばす動作にブレーキがかかり、前側の筋肉に余計な負担がかかる 思わぬ怪我を防ぐためにも、毎日お風呂上がりなどにストレッチをして、体を柔らかくしておきましょう。 筋力バランスの乱れ・急激な運動負荷の増加 太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)と、後ろ側の筋肉(ハムストリングス)の筋力バランスが崩れていることも原因となります。 大腿四頭筋ばかりが強く、ハムストリングスが弱い場合、着地時に膝にかかる負担をうまくコントロールできず、炎症のリスクが高まると考えられています。 また、以下のような練習環境の変化も、体に急激な負荷をかける要因です。 オフシーズン明けで体が慣れていない時期 新しいトレーニングメニューを導入した直後 合宿などで急激に練習量が増えた時 体が慣れていない状態で急に練習量を増やしたり、膝が内側に入るフォーム(ニーイン)の癖があったりすると組織への負担を増してしまうため、注意しましょう。 大腿四頭筋腱付着部炎の治療法 大腿四頭筋腱付着部炎の治療法は、主に以下のとおりです。 保存療法 手術療法 再生医療という新たな選択肢 大腿四頭筋腱付着部炎を治して競技に復帰するためには、膝の状態をよく見て、自分に合った方法で治していく必要があります。 無理をして練習を続けると最悪の場合、腱が断裂してしまい、長期離脱を余儀なくされる可能性があります。 保存療法 治療法の基本となるのは、手術を行わずに回復を目指す保存療法です。 痛みの程度や時期に合わせて、炎症を抑える処置やリハビリテーションを行います。 具体的な治療内容は、以下のとおりです。 治療法 内容 目的・効果 安静・アイシング ジャンプ等の動作を休止し、患部を冷やす 急性期の炎症や腫れ、痛みを最小限に抑える 物理療法 超音波、レーザー、体外衝撃波など 血流を改善し、組織の修復を促す 運動療法(リハビリ) ストレッチ、筋力トレーニング、フォーム改善 柔軟性の向上、患部外の機能強化、再発予防 ※出典:膝蓋腱炎(ジャンパー膝)|一般社団法人 日本スポーツ整形外科学会 痛みが引いても機能は回復していない場合があるため、再発を防ぐためにリハビリを途中で諦めず、最後までやり通しましょう。 手術療法 保存療法を6ヶ月以上続けても症状が改善せず、日常生活や競技生活に大きな支障がある場合や、腱が断裂してしまった場合には手術療法が検討されます。 手術では、以下のような処置が行われます。 変性してしまった腱組織の切除 腱と擦れて痛みの原因となる骨棘(こつきょく)の切除 断裂した腱の縫合 近年では、関節鏡を使った体への負担が少ない手術も行われています。 しかし、手術を行うと競技復帰までに通常3〜6ヶ月程度の期間が必要となるため、医師とよく話し合った上で決める必要があります。 再生医療という新たな選択肢 「保存療法では痛みが引かないけど、手術は避けたい」という方にとって、再生医療も新たな選択肢になります。 従来の治療で改善しない痛みに対し、ご自身の細胞を使って組織の修復を促す効果が期待できます。 当院(リペアセルクリニック)では、スポーツ障害に対して、再生医療による治療を提供しています。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs 「早く練習に戻りたいけど手術は避けたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 大腿四頭筋腱付着部炎の根本的な改善には治療が必要! この記事では、大腿四頭筋腱付着部炎の原因や症状、治療法について解説しました。 大腿四頭筋腱付着部炎は、ジャンプなどの使いすぎや柔軟性不足によって、膝のお皿の上の腱が炎症を起こす障害です。 初期であれば安静やリハビリで改善が見込めますが、「アップ後に痛みが消える」状態は治っていないため、早めのケアが必要です。 もし、リハビリを続けても痛みが引かない場合や、手術なしで早めに復帰したいと思う場合は、「再生医療」を検討しましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、トップアスリートも利用する再生医療を用いて、痛みの根本的な改善をサポートしています。 「今の治療で本当に良くなるのか不安」「できるだけ早く、万全の状態でコートに戻りたい」という悩みをお持ちの方は、一人で抱え込まず、ぜひ当院の公式LINEからご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28 -
- 首
交通事故やスポーツなどで急に首を痛めてしまい、痛くて不安に感じている方もいるのではないでしょうか。 その痛みは、「むち打ち」と呼ばれる頚椎捻挫(けいついねんざ)かもしれません。 頚椎捻挫は、怪我をした直後にあまり痛みがなくても、数時間後に激痛が襲ってくる場合があります。 頚椎捻挫を早く治すためには、症状経過の時期に合わせた適切な治療・対応が重要です。 この記事では、頚椎捻挫を早く治すための正しい治療法と自宅でできるセルフケアについて解説します。 首のつらい痛みを長引かせないために、ぜひ参考にしてください。 また慢性的に続く首の痛みや神経症状に対して再生医療も新たな選択肢として注目されています。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用い、損傷した組織や神経の修復を促す治療法です。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 頚椎捻挫を早く治す方法|週3の通院がおすすめ 頚椎捻挫からの早期回復を目指す場合、週に2〜3回以上の頻度で通院してリハビリを受けることが推奨されています。 筋肉が固まってしまう前にケアを続けることで、少しずつ本来の首の動きを取り戻しやすくなると考えられているからです。 頚椎捻挫の経過は、大きく分けて以下の3つの時期があります。 時期 期間の目安 主な状態 急性期 受傷直後〜1週間 炎症が強く痛みがある 亜急性期 1週間~3ヶ月 炎症が治まり筋肉が硬くなる 慢性期 3ヶ月~ 痛みが長引き慢性化する 時期ごとに体の状態が異なるため、それぞれのタイミングに合わせた対処が必要です。 ここでは、各時期における具体的な過ごし方や治療法について解説します。 急性期(受傷直後〜1週間程度) 亜急性期(1週間~3ヶ月) 慢性期(3ヶ月~) 急性期(受傷直後〜1週間程度) 受傷直後から約1週間の「急性期」は首の内部で炎症が起きているため、安静にして首を休めるようにします。 この時期に無理に首を動かしたり、自己判断でマッサージをしたりすると、炎症が悪化する可能性があるため避けましょう。 急性期における主な対処法は、以下のとおりです。 患部を冷やして炎症を抑える コルセットで首を固定する 痛みを我慢せず安静にして過ごす 炎症が強い間は保冷剤をタオルで包み、患部を冷やす処置が効果的です。 コルセットは首への負担を減らして再損傷を防ぐ効果が期待できますが、長期間使い続けると筋力が低下する原因にもなります。 コルセットの使用期間については、必ず医師の指示に従いましょう。 亜急性期(1週間~3ヶ月) 激しい痛みが和らぎ、炎症が落ち着いてくる「亜急性期」は、硬くなった筋肉をほぐして血行を良くする段階に入ります。 急性期とは逆で、冷やす治療から温める治療へ切り替えていくタイミングでもあります。 「急性期」との治療方針の違いは、以下の表のとおりです。 項目 急性期 亜急性期 基本方針 安静にする・冷やす 体を動かす・温める 主な目的 炎症を鎮める 筋肉の柔軟性を取り戻す 注意点 無理に動かさない 安静にしすぎない 炎症が治まった後に安静にしすぎると、筋肉や筋膜が癒着(ゆちゃく)し、後遺症の原因になる場合があります。 癒着とは 本来は別々に動くはずの組織同士がくっついて、固まってしまう現象のこと。 そのため、亜急性期からはリハビリテーションを開始し、少しずつ首を動かして本来の動きを取り戻していきましょう。 慢性期(3ヶ月~) 3ヶ月を過ぎても痛みが長引く「慢性期」は、痛みの根本的な原因にアプローチする治療が中心となります。 この時期の痛みは、筋肉の癒着や瘢痕化(はんこんか)に加え、脳や神経が過敏になっていることが関係していると考えられています。 慢性期の改善に向けたアプローチには、次のようなものがあります。 マッサージで硬くなった筋肉をほぐす ウォーキングなどの軽い運動を取り入れる 専門的な治療で痛みの悪循環を断つ 急性期には避けるべきだったマッサージも、慢性期では筋肉の血流を良くするのに役立ちます。 ただし、強すぎる刺激は組織を傷つける可能性があるため、専門家の施術を受けるようにしましょう。 頚椎捻挫の痛みが落ち着いたら行うべき改善方法 頚椎捻挫の激しい痛みが落ち着いてきたら、ご自宅でのケアも取り入れて、回復を少しでも早めていきましょう。 ここでは、ご自宅でできる改善方法を紹介します。 自宅でできるセルフケア 軽いストレッチを行う 姿勢改善で負担を減らす 適度に体を動かす(散歩・軽い有酸素運動) 医療機関での治療と並行して、通院以外の時間も首への負担を減らすセルフケアを実践してみましょう。 軽いストレッチを行う 自宅でできる運動として、主に以下の2つが推奨されています。 項目 方法 チンイン(あご引き運動) ・背筋を伸ばしたまま正面を向き、指であごを軽く押して、二重あごを作るように頭を後ろへスライドさせる ・首のインナーマッスルを鍛える効果が期待できる 肩甲骨の運動 ・肩をすくめないように注意し、肩甲骨を背骨に「寄せる」「開く」動作を繰り返す ・首や肩周りの血流改善に役立つ 痛みを感じる場合は無理に行わず、医師や理学療法士の指導を受けてから実践してください。 姿勢改善で負担を減らす 首への負担を減らすために、日頃の姿勢や「頭の位置」を少し意識してみましょう。 頭が前に出ると首への負荷が急増するため、以下のポイントを意識することをおすすめします。 スマホや画面を見る際は、視線を下げすぎない 頭が体の真上に来る姿勢を保つ 30分に1回は休憩し、同じ姿勢を続けない 長時間同じ姿勢でいると血流が悪化するため、こまめに体を動かすよう心がけてください。 適度に体を動かす(散歩・軽い有酸素運動) 慢性期には、適度に体を動かすことができるウォーキングなどの全身運動も良いでしょう。 軽い有酸素運動は心身のリラックス効果を高め、痛みの感じにくさを上昇させる効果が期待されます。 ただし、運動中は首が大きく振られたり、曲がったりしないよう注意が必要です。 頚椎捻挫を早く治すために避けるべき行動 頚椎捻挫を早く治すために良かれと思って行った行動が、かえって回復を遅らせてしまう場合があります。 医学的な観点から避けるべき行動は、以下の通りです。 避けるべき行動 理由 急性期のマッサージ 炎症・内出血の悪化リスクがあるため 痛みを我慢しての活動 組織の損傷が進行し、慢性疼痛の原因となるため 自己判断での治療中断 痛みの再燃や後遺症リスクがあるため アルコールの摂取 炎症を悪化させ、筋肉の回復を妨げるため 痛みがある時期のマッサージや無理な活動は、症状を悪化させる原因となります。 自己判断で治療を止めると痛みが再燃する可能性もあるため、完治までは医師の指示に従いましょう。 頚椎捻挫に対する治療法 頚椎捻挫の治療は、主に保存療法が中心です。 症状の時期や状態に合わせ、以下のような治療法が組み合わされます。 治療法の種類 内容 薬物療法 炎症や痛みを抑える薬や湿布を用いる 物理療法 急性期は冷却、亜急性期以降は温熱で対処する 装具療法 急性期にコルセットを使用し、首の安静を保つ 運動療法 リハビリで筋肉の柔軟性や筋力を回復させる 徒手療法 慢性期にマッサージなどで筋肉をほぐし、血流を改善する ※出典:「外傷性頚部症候群」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる これらの保存療法で改善しない場合は、神経ブロック注射(痛む場所の神経に麻酔薬を注射する方法)などが検討されます。 なかなか引かない痛みに対しては、傷ついた組織の修復を促す再生医療という新しい治療法も、選択肢の一つとして注目されています。 頚椎捻挫は正しいケアで早期改善を目指そう! 頚椎捻挫を早く治すには、週2〜3回のリハビリ通院を続けながら、時期に合わせた適切なセルフケアを実践することが大切です。 もし、ご自身でのケアを続けても痛みが長引くようであれば、一度専門の医療機関へ相談することをおすすめします。 当院(リペアセルクリニック)では、長引く首の痛みの原因を詳しく調べ、ご自身の血液や脂肪を活用した「再生医療」という新しい選択肢もご提案しています。 治療法に関する詳しい内容や症状については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介しています。 痛みのない生活を取り戻すために、ぜひお気軽にお問い合わせください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28 -
- 脳卒中
- 頭部
- くも膜下出血
くも膜下出血を発症して入院し、やっとの思いで退院したにも関わらず、再発に対して不安を抱えている人もいるでしょう。 自宅での生活では病院とは違い、再発予防のために自分自身での体調管理が必要となります。 しかし、「無事退院できたけど、これから何を気を付ければよいの?」「また突然、発症したらどうしよう」という方も多いと思います。 この記事では、くも膜下出血の退院後に気をつけるべき「生活習慣」や、再発予防に効果的な「血圧の管理」について解説します。 くも膜下出血の「退院後の生活」における注意点を理解し、再発への不安を減らすために、ぜひ最後までお読みください。 また、くも膜下出血の再発率を下げたい方は、再生医療も選択肢の一つになります。 くも膜下出血を含む脳卒中は、以下のような特徴があり、再発予防が極めて重要です。 初回が軽症でも再発リスクが高い 治療中・リハビリ中でも血管の閉塞や破裂が起こりうる 高血圧や糖尿病などの生活習慣病があると再発リスクがさらに上昇する また実際に当院の治療を受けられた症例動画は、以下で紹介しています。 https://youtu.be/5f86k9IwxBI?si=83gKvtDE8r26euMB 【こんな方は再生医療をご検討ください】 くも膜下出血の再発率を少しでも下げたい方 後遺症を改善したい方 将来的に寝たきりや再発のリスクを減らしたい方 早期の適切な管理が、再発予防にも、生活の質(QOL)の向上にもつながります。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療の治療法や症例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 くも膜下出血の退院後に気をつけるべき生活習慣【再発予防が大切】 くも膜下出血の再発予防のために気をつけるべき習慣には、以下のようなものがあります。 体調に変化があればすぐ主治医へ相談する 処方薬は医師・薬剤師の指示通り正しく服用する 定期的に血圧を測定する ストレスを溜めない・生活リズムを整える 飲酒は控えめにし、喫煙は避ける 塩分を抑え、バランスの良い食事を意識する 運動機能を低下させないように注意する くも膜下出血の再発を防ぐには、退院後の生活習慣や血圧の管理が深く関わりますので、ぜひ参考にしてください。 体調に変化があればすぐ主治医へ相談する 退院後にいつもと違う体の異変を感じた場合、すぐに病院を受診するか、もしくは救急要請をしてください。 くも膜下出血の再発や他の脳卒中は、突発的に起こる場合があります。 再発や脳卒中が疑われる症状は、以下の通りです。 部位 症状の例 頭・首 ・突発的で激しい頭痛 ・頭痛に伴う噴射状の嘔吐 ・首の後ろが硬く痛む 手足 ・片方の手足に力が入らない ・箸を落とす ・シャツのボタンが留めにくい 言葉 ・ろれつが回らない ・言葉が出にくい ・相手の言葉が理解できない ※出典:脳卒中の予防・発症時の対応|日本脳卒中学会 上記のような症状が見られる場合は、脳の中で再び出血が起きていたり、脳の別の部分に異常が起きている可能性があります。 処方薬は医師・薬剤師の指示通り正しく服用する 処方された薬の中で、特に血圧を下げる薬(降圧剤)は、医師や薬剤師の指示通りに飲み続ける必要があります。 体調が良いから大丈夫と感じても、ご自身の判断で薬の量を減らしたり、飲むのをやめたりしないでください。 薬で抑えられていた血圧は、服用をやめると以前より高く跳ね上がる現象(リバウンド現象)が起こる可能性があります。 リバウンド現象のような急激な血圧の変動が、弱っている血管に大きなダメージを与え、血管の再破裂の引き金になる可能性があるため、注意が必要です。 定期的に血圧を測定する くも膜下出血の再発予防において、ご自身の判断で調整できる上に、血管への影響が大きいものが血圧です。 退院後は、毎日決まった時間に血圧を測り、記録する習慣をつけましょう。 血圧測定の具体的なタイミングの目安は、以下の表で確認しましょう。 測定のタイミング 具体的な条件 朝・起床後1時間以内 ・排尿後 ・薬を飲む前 ・朝食前 夜・寝る前 ・入浴や食事の直後を避ける ・リラックスした状態 脳卒中を経験した方の血圧目標は、健常者の基準よりも厳しめに設定されており、家庭で測る血圧で「130/80 mmHg未満」とされています。 ※参照:日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」 測定した血圧の数値はすべて記録し、受診の際に主治医に確認してもらいましょう。 ストレスを溜めない・生活リズムを整える ストレスや寝不足、不規則な生活は自律神経を乱して血圧を上げる原因になります。 緊張で「交感神経」が刺激されることで血管が収縮してしまうため、特にくも膜下出血後は通常より、血圧変動が大きくなりやすいです。 以下のポイントを意識して生活リズムを整えましょう。 生活リズムを整えるポイント 十分な睡眠時間をとる 日中は無理なく活動する 夜はリラックスして休む 趣味などでストレスを解消する 飲酒は控えめにし、喫煙は避ける くも膜下出血の再発予防のため、飲酒は控えめにし、喫煙は避ける必要があります。 アルコールの摂取や喫煙は血圧の急な変動を招いたり、動脈硬化を進めたりする原因になるためです。 血管の健康を守るためにも、動脈硬化を招く飲酒・喫煙に対しては、今まで以上に注意しましょう。 塩分を抑え、バランスの良い食事を意識する 血圧を管理するために、減塩の徹底が効果的です。 高血圧の治療での目安として、1日の塩分摂取目標を6g未満と定められています。 ※参照:日本高血圧学会「さあ、減塩!」 塩分を摂りすぎると、血液中の水分量が増え、血管への圧力が高まります。 以下の点に注意し、塩分を控えた食事を意識してください。 減塩のための工夫 ラーメンやうどんの汁は残す 漬物や干物を控える 酸味や香辛料、ハーブを活用する 濃いめな味が好きな方には抵抗があるかもしれませんが、再発予防のためにも減塩を心がけましょう。 運動機能を低下させないように注意する 退院後は運動機能を低下させないよう、適度な運動を生活に取り入れましょう。 適度な運動は体力維持や血圧安定に効果的と考えられています。 推奨される運動は、以下の通りです。 推奨される運動 ウォーキング 軽いジョギング 水中ウォーキング 上記のような軽く息が弾む程度の有酸素運動は、血管を広げて血圧を下げる働きが期待できます。 ただし、自己判断で運動を始めるのではなく、必ず医師に相談してから始めるようにしましょう。 くも膜下出血の退院後はリハビリが重要|体力回復と再発予防に役立つ くも膜下出血の退院後に後遺症が残っている場合でも、リハビリテーションの継続が回復につながります。 リハビリには、機能の回復だけでなく体を使わないことで体力が衰えてしまう「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」を防ぐ目的があります。 また、脳の神経細胞の一部がダメージを受けても残った細胞が新しいネットワークを作り直し、失われた機能を代行する能力「可塑性(かそせい)」が脳には備わっています。 可塑性は発症してから長い期間続くと知られており、退院後も諦めずに適切なリハビリを続けると、ゆっくりとした改善が期待されます。 くも膜下出血の再発予防には退院後の継続的な治療が欠かせない! くも膜下出血の退院後は、再発を防ぐための継続的な治療が必要です。 この記事で解説した内容は以下のとおりです。 まとめ いつもと違う症状が出たらすぐに主治医へ相談する 血圧の目標は「家庭血圧130/80 mmHg未満」とする 降圧剤はご自身の判断で中止しない 1日の塩分摂取量を6g未満に抑え、禁煙を徹底する ウォーキングなどの有酸素運動を無理のない範囲で続ける くも膜下出血の後遺症による麻痺や機能障害が残り、リハビリを続けても改善が見られず悩んでいる場合は、再生医療も選択肢の一つになります。 当院(リペアセルクリニック)では、ご自身の脂肪から取り出した幹細胞を用いる「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っています。 https://youtu.be/pSaJBptY3Bc?si=_1Hv5AYPBHVptirm 脳卒中後の慢性的な後遺症の改善を目指す治療ですので、ご自身の症状が対象となるか知りたい方は、当院の公式LINEよりご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ くも膜下出血の退院後の生活に関するよくある質問と回答 以下では、くも膜下出血の退院後の生活に関してよく寄せられる質問にお答えします。 仕事復帰や車の運転が可能な時期は? 退院後に避けた方が良い食べ物は? 仕事復帰や車の運転が可能な時期は? 仕事復帰や車の運転が可能な時期の目安は、以下のとおりです。 項目 注意点 仕事復帰 【目安】軽度:1〜3ヶ月 【目安】重度:半年〜 ・負担の少ない業務から始める(短時間勤務やデスクワークなど) ・復帰時期は主治医や産業医と相談して決定する 車の運転再開 【目安】発症後 3〜6ヶ月以降 ・麻痺や注意力、判断力の客観的な評価が必要 ・運転免許センターでの適性相談や検査を受ける必要がある ・医師の診断書をもとに許可を得る ただし、上記期間はあくまで目安です。症状により許可が下りない場合もあります。 仕事復帰や車の運転再開はご自身の判断で行わず、必ず主治医の許可を得てください。 退院後に避けた方が良い食べ物は? 退院後は、血圧管理と動脈硬化の予防のため、塩分や脂質の多い食事を控える必要があります。 退院後に控えるべき食品の例は、以下の通りです。 塩分を多く含むもの ラーメンやうどんの汁 漬物、干物 練り物(ハムなど) スナック菓子 脂質(飽和脂肪酸・トランス脂肪酸)を多く含むもの 肉の脂身 バター、生クリーム マーガリン ショートニング(菓子パンなどに使用) これらの食品を完全に断つのではなく、まずは量を減らすよう意識してみましょう。
2025.11.28 -
- 靭帯損傷
- アキレス腱
- スポーツ医療
アキレス腱断裂の予防を意識していても、スポーツや日常動作のちょっとした瞬間に、アキレス腱へ不安を感じることは少なくありません。 とくに、以前に痛みや炎症を経験したことがある方ほど、「また痛むのでは?」「このまま切れてしまわないか」と、不安が頭をよぎることもあるでしょう。 この記事では、アキレス腱断裂を防ぐために効果的なストレッチやトレーニング方法を詳しく解説します。 さらに、断裂の主な原因や、早めに気づきたい前兆サインについても紹介しています。 スポーツや日常生活でアキレス腱に不安がある方、再発や断裂をできるだけ避けたい方は、ぜひ参考にしてください。 またアキレス腱断裂の治療法の一つとして、再生医療もご検討ください。 再生医療は、患者様自身の細胞や血液を活用して自然治癒力を高め、損傷したアキレス腱の修復・再生を促す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化してしまった症状を完治させたい 手術を避けたい スポーツをしていて早期治療を希望したい >>スポーツ医療の症例はこちら 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 アキレス腱断裂を予防するポイント アキレス腱の断裂を予防するポイントは以下のとおりです。 適度な運動習慣でアキレス腱・ふくらはぎを強くする 負担を軽減する靴・インソールを選ぶ 運動後はアキレス腱ケアを徹底する ポイントを外したまま予防をしても、十分な効果が得られないかもしれません。 一つずつ見ていきましょう。 適度な運動習慣でアキレス腱・ふくらはぎを強くする 適度な運動習慣はアキレス腱断裂の予防に効果的です。 運動不足の状態だとアキレス腱やふくらはぎの筋肉が硬くなり、急な負荷に耐えられなくなるため、断裂するリスクが高まります。 日頃から、以下のような少ない負荷でふくらはぎを鍛えられる運動を習慣にしましょう。 ウォーキング 軽いジョギング また、運動前にアキレス腱やふくらはぎを丁寧に伸ばすなど、急な動きによる負荷を軽減するためにも入念に準備運動を行うことが大切です。 アキレス腱やふくらはぎを強くする適度な運動習慣を身につけ、アキレス腱の断裂を防ぎましょう。 負担を軽減する靴・インソールを選ぶ アキレス腱断裂を予防するうえでは、靴選びも重要なポイントです。 足に合わない靴を履き続けるとアキレス腱に過度な負担がかかり、痛みや炎症だけでなく、断裂につながることがあります。 とくに、かかとが硬い靴やサイズが合わない靴、クッション性の低い靴は、アキレス腱断裂のリスクを高めます。 以下のポイントを参考にして、足への負担を軽減する靴を選びましょう。 かかとが安定している 自分の足に合うサイズで締め付けがない クッション性が高く衝撃を吸収できる 通気性が良く蒸れにくい 足の負担を軽減するには競技に適したシューズ選びも重要で、競技に適していない靴を使うと負荷が大きくなり、アキレス腱断裂の原因になります。 あわせて、必要に応じてインソールを活用するのも有効です。 土踏まずを支えるインソールはクッション性を高め、アキレス腱への負荷を軽減します。 自分の足に合った靴とインソールを選び、足元から断裂予防に取り組みましょう。 運動後はアキレス腱ケアを徹底する 運動後のアキレス腱は、疲労や炎症が起こりやすくなっているため、以下の方法で必ずケアしましょう。 冷却(アイシング)やストレッチで、クールダウンする アキレス腱周囲の筋肉をマッサージし、血行を促進する 痛みが強いときは、湿布や消炎鎮痛薬(ロキソニン)を使用する 必要に応じて、マッサージや鍼灸の治療を受ける 運動後に丁寧なケアをすると、アキレス腱の状態が整い、断裂リスクが軽減されます。 アキレス腱が切れないためのストレッチ・トレーニング方法 以下ではアキレス腱の断裂を予防する、下腿三頭筋のストレッチとトレーニング方法を紹介します。 ストレッチ トレーニング アキレス腱の断裂を防ぐには、下腿三頭筋(かたいさんとうきん)のストレッチやトレーニングが欠かせません。 とくにアキレス腱が断裂しそうなスポーツをしている方や、アキレス腱に痛みがあり断裂が心配な方は、参考にしてください。 ストレッチ 下腿三頭筋はふくらはぎにある、アキレス腱とつながった筋肉です。 腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋から構成され、足を地面から押し上げるために使われます。 下表は、腓腹筋とヒラメ筋それぞれのストレッチ方法です。 ストレッチ方法 詳細 腓腹筋のストレッチ 1.立った状態で左足を後ろに引く 2.右足の膝を曲げながら体重を前にかけていく 3.左足の膝は伸ばし、かかとを地面から離さないようにする 4.左足のふくらはぎが伸びているのを感じながら30秒キープ 5.右足も同様にストレッチ ヒラメ筋のストレッチ 1.しゃがんだ状態で左足を立てて片膝立ちになる 2.左足に体重をかけるように前に重心を移動 3.左足のかかとが地面から離れないようにする 4.左足のふくらはぎが伸びているのを感じながら30秒キープ 5.右足も同様にストレッチ これらの方法でアキレス腱にかかる負荷が和らぐため、意識してほぐしましょう。 トレーニング アキレス腱断裂の予防には、下腿三頭筋のトレーニングも欠かせません。 代表的なトレーニングは、以下の方法で行うカーフレイズです。 やり方 まっすぐ立った状態で、ゆっくりかかとの上げ下ろしをする ポイント ・膝を伸ばした状態と曲げた状態それぞれで行うと、腓腹筋とヒラメ筋を両方鍛えられる ・バランスが取りづらい場合は、椅子やテーブルを持って行う カーフレイズは、すき間時間でもできるトレーニングです。 筋肉を柔らかく保ちアキレス腱の断裂を防ぐために、日常生活の中に組み込んでいきましょう。 アキレス腱断裂を防ぐためにも、日頃から予防を心がけよう! アキレス腱断裂を防ぐためには、日頃からの運動習慣に加え、自分の足に合ったシューズ選びや運動後の適切なアフターケアが欠かせません。 ウォーキングやジョギングに加えて、本記事で紹介したストレッチ・トレーニングを日常に取り入れることで、アキレス腱への負担を軽減し、断裂のリスクを下げることができます。 さらに、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、アキレス腱断裂をはじめとするスポーツ外傷に対する再生医療の最新情報を発信しています。 再生医療の症例紹介や無料ガイドブックを配布しているので、スポーツをしていてアキレス腱断裂が心配な方や、一度断裂を経験して気になる症状がある方は、この機会にご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ アキレス腱断裂の予防に関するよくある質問と回答 以下では、アキレス腱断裂の予防に関するよくある質問に回答しています。 アキレス腱が切れやすいスポーツはある? アキレス腱が切れる前兆はある? アキレス腱断裂のリスク理解や予防対策を深めるためにも、参考にしてください。 アキレス腱が切れやすいスポーツはある? 以下のようなスポーツは、アキレス腱が切れやすいとされています。 競技 理由 ・バレーボール ・バドミントン ・サッカー ・テニス ・体操 ・ジャンプから着地するときに、アキレス腱に負担がかかる ・ダッシュやストップ、切り返しの際に、アキレス腱を引っ張られる力が強くかかる ・つま先立ちから踏み込むときに力がかかる しかし、これらのスポーツ以外でも、アキレス腱を断裂する可能性があります。 スポーツによるアキレス腱断裂を防ぐために、準備運動をしっかり行い、事前に筋肉を温めておくことが大切です。 また、運動後はストレッチをして、筋肉や腱の疲れを残さないようにしましょう。 アキレス腱が切れる前兆はある? アキレス腱が切れる前兆として、以下の症状が挙げられます。 アキレス腱周辺の痛みや違和感 アキレス腱周辺の腫れや熱感 ふくらはぎや足のむくみ かかとを持ち上げる動作が困難 これらの症状が出たときは、無理に運動せず、アキレス腱を休めてください。 症状が出ているにもかかわらず運動するのは、アキレス腱断裂の原因です。 アキレス腱を休めても痛みが引かない、もしくは悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。
2025.11.28 -
- 首
- 腰
- 脊椎
- その他
デスクワークや運動不足により、背中や胸の痛み・下半身のしびれを感じている方もいるのではないでしょうか? これらの症状が続く場合、胸椎椎間板ヘルニアが関係している可能性があります。 ご自身の症状が当てはまるかどうか、セルフチェックで確認してみましょう。 この記事では、胸椎椎間板ヘルニアのセルフチェック方法や、初期から後期にかけての症状の進み方について解説します。 あわせて、他の病気との見分け方、原因や治療法・予防法も紹介します。 背中や胸の痛みの正体が気になる方や、胸椎椎間板ヘルニアかどうか心配な方は、最後までお読みください。 また、胸椎椎間板ヘルニアに伴う痛みやしびれ、術後の神経症状など、従来の治療では改善が難しかった症状に対し、再生医療は新しい選択肢となる可能性があります。 https://youtu.be/0hyJR5VW3oY 【こんな方は再生医療をご検討ください】 背中や胸の痛みを改善したい 手術せずに治したい 胸椎椎間板ヘルニアによる痛みやしびれにお悩みの方は、まずは当院(リペアセルクリニック)の公式LINEをぜひ参考にしてください。 【セルフチェック】この症状は胸椎椎間板ヘルニア? 胸椎椎間板ヘルニアの症状レベルについて、まずは以下でご自身の症状をチェックしてみましょう。 症状セルフチェック表 初期症状:下半身の痛みやしびれ 中期症状:背中や胸・脇腹の痛み 後期症状:歩きにくさや排尿障害 本項を活用し、ご自身が胸椎椎間板ヘルニアの症状に当てはまるかどうか、確認してみてください。 症状セルフチェック表 以下の症状に当てはまった場合、胸椎椎間板ヘルニアの可能性があります。 セルフチェック表 背中が痛む 脇腹が痛む 腰が痛む 下半身にしびれがある 身体の感覚が鈍い部分がある なんとなく力が入りにくい 足がもつれて歩きにくい 階段を降りるのが不安定で怖い 排尿・排便のタイミングが変わった 尿漏れがある 胸や背中に不快感がある 胸椎椎間板ヘルニアの症状には、レベルがあります。 当てはまる症状がどのレベルに該当するか、下の項目から順にご覧ください。 初期症状:下半身の痛みやしびれ 胸椎椎間板ヘルニアの多くは、下半身の痛みやしびれ・脱力感などの症状から気づくことが多いです。 代表的な症状は以下のとおりです。 セルフチェック表 腰が痛む 下半身が痛む 足に脱力感がある 感覚が鈍くなっている 足が軽くしびれている これらの症状が続くと、歩くと足がもつれやすい・階段の昇り降りで手すりが必要になるなど、日常生活での動きに少しずつ支障が出始めます。 最初は軽い症状でも、我慢しているうちに痛みやしびれが徐々に強くなることがあるため注意が必要です。 中期症状:背中や胸・脇腹の痛み 下半身の痛みやしびれから始まった胸椎椎間板ヘルニアの症状は、背中や胸・脇腹の痛みとして現れることがあります。 いずれも、胸椎にできたヘルニアによる神経の圧迫が原因です。 セルフチェック表 背中が痛い 肋間神経痛がある 身体を動かすと痛みが出る 痛みが背中から胸、脇腹などに広がる 身体を触った感覚がわかりづらい 服が皮膚に触れている感覚がわかりづらい この段階は初期に比べると痛みが強く、姿勢をかばうことで背中や肩まわりの筋緊張が高まり、頭痛や肩こりを併発するケースもあります。 後期症状:歩きにくさや排尿障害 胸椎椎間板ヘルニアで神経が圧迫され続けていると、以下のような症状が現れます。 セルフチェック表 排尿・排便障害がある 感覚が失われていると感じる 身体に強い麻痺がある 倦怠感や疲労感がある これらは、胸椎椎間板ヘルニアが重症化しているサインです。 上記の症状に進行すると日常生活にも影響を及ぼすため、中期症状の段階までに治療を開始しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアと間違いやすい病気 胸椎椎間板ヘルニアには、間違われやすい病気がいくつかあります。 下表を参考に、胸椎椎間板ヘルニアと他の病気との違いを理解しましょう。 病名 特徴 胸椎椎間板ヘルニア ・背中から胸に痛みが広がる ・身体を動かすと痛む ・足のしびれや感覚の鈍さが出るケースがある 狭心症・心筋梗塞 左肩や左腕に痛みが広がる 胆石・膵炎 身体を動かしても痛みはあまり変わらない 帯状疱疹 皮膚症状がある 脳梗塞 身体の片側に麻痺やしびれが出る 頸椎椎間板ヘルニア・頸椎症 首や肩、腕など上半身に痛みやしびれが出る 腰椎椎間板ヘルニア 腰やお尻など、腰回りを中心に痛みやしびれが出る なお、本項は、あくまでセルフチェックの目安です。 判断に迷った場合や心配な場合は医師の診断を受けましょう。 胸椎椎間板ヘルニアとは? 胸椎椎間板ヘルニアはどのような病気か、以下の順に解説します。 主な原因 検査・診断方法 この機会に、胸椎椎間板ヘルニアの概要を知っておきましょう。 主な原因 胸椎椎間板ヘルニアは胸椎の椎間板が損傷し、内部の組織が飛び出して神経の通り道を圧迫することで発症します。 椎間板は、ゼリー状の髄核(ずいかく)と、髄核を取り囲む線維輪(せんいりん)から構成されています。 内部にある髄核が線維輪を突き破った状態が「ヘルニア」です。 胸椎の椎間板に発生したヘルニアが椎間板の外にある神経の管を圧迫し、症状が発生する仕組みです。 ヘルニアが発生するのは、以下のような外部からの刺激が主な原因です。 重い荷物を持ち上げる 体幹に強い負荷のかかるスポーツを行う 不意の衝撃が加わる また、椎間板が加齢により水分を失って弾力が低下すると、わずかな負荷でも損傷しやすくなり、加齢変化による発症も少なくありません。 検査・診断方法 進行性である胸椎椎間板ヘルニアは、まず診察で痛み・しびれ・運動障害の経過や進行度を確認します。 診察で胸椎椎間板ヘルニアが疑われた場合、以下のような検査を段階的に実施します。 レントゲン MRI CT 特に、下半身の麻痺や強いしびれがみられる場合は、脊髄がどの程度圧迫されているかを正確に把握するため、早期にMRIを撮影します。 レントゲンでは椎間板自体や脊髄の圧迫状況は十分に確認できないためです。 MRIで脊髄圧迫が確認され、手術の検討が必要な段階では、さらにCT検査を追加します。 胸椎では骨の構造異常が脊髄を圧迫している場合もあるため、CTで骨由来の圧迫かどうかを正確に見極める目的があります。 このように、胸椎椎間板ヘルニアの診断は、症状の重症度と画像検査の結果を総合的に判断し、治療方針を決定します。 胸椎椎間板ヘルニアの治療法 胸椎椎間板ヘルニアには、以下のような治療法があります。 保存療法 手術 再生医療 一つずつ見ていきましょう。 保存療法 保存療法は、主に症状が軽い場合に採用される治療法です。 まずは胸椎をできるだけ動かさないようにしつつ、コルセットや内服薬で痛みの軽減を図ります。 あわせてストレッチや体幹トレーニングを取り入れ、背中への負担を軽減します。 普段の生活でも、長い時間腰に負担をかける姿勢や同じ姿勢をしての作業は避けましょう。 胸椎椎間板ヘルニアは進行性で、保存療法だけでの完治は難しい病気です。 症状が進行した場合は、次のステップである「手術」を検討します。 手術 胸椎椎間板ヘルニアでは、以下のような症状がみられる場合に手術が検討されます。 痛み 麻痺 歩行障害 これらの症状は進行すると日常生活に大きな支障が出るため、早期の判断が重要です。 胸椎椎間板ヘルニアの手術には、大きく分けて以下の2つの方法があります。 前方固定術 脇腹(側方)からアプローチし、飛び出した椎間板を切除したうえで骨を移植し、背骨を固定する手術 後方除圧術 背中側からアプローチし、脊髄を圧迫している椎間板を取り除く手術 胸椎は脊髄の重要な部分が通るため、どちらの術式も高度な技術を要する難易度の高い手術とされています。 https://youtu.be/gUb_qD4tt-I しかし、「難しいから」と手術を避け続けると脊髄の圧迫が進行し、麻痺が悪化する可能性があります。 症状が進行している場合は、早めに専門医へ相談し、治療方針を検討することが大切です。 再生医療 胸椎椎間板ヘルニアの治療には外科手術や保存療法だけでなく、「再生医療」 という新しい選択肢があります。 再生医療とは、ケガや病気によって損傷した組織・細胞を、人が本来持つ自然治癒力を活用して修復・再生へ導く治療法です。 胸椎椎間板ヘルニアでは、脊髄の近くにある障害部位へ幹細胞を注入することで神経の修復を促し、痛みやしびれの改善を目指すことができます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 手術後の後遺症が残っている方 痛みやしびれで日常生活に支障がある方 手術が難しい、または手術を避けたい方 当院(リペアセルクリニック)では、幹細胞を脊髄腔内へ直接届ける「脊髄腔内ダイレクト注射療法」で、神経により近い部位へ細胞を作用させることで高い治療効果が期待できます。 治療法については、以下でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs 胸椎椎間板ヘルニアの予防・再発防止法 胸椎椎間板ヘルニアの予防・再発防止には、身体を動かすことが欠かせません。 とはいえ、しっかり運動する必要はなく、日常生活で少し身体を動かすことが大切です。 以下を参考に、生活の中で身体に負担をかけないことを少しだけ意識しましょう。 長い時間同じ姿勢を取らない 30分に一度は姿勢を変える 体幹やお尻の筋肉を鍛える プランク、ドローイン、ヒップリフトなどがおすすめ 体重を管理する 腹部の脂肪を減らし、背骨への負荷を軽減する 胸椎のストレッチをする 胸の前側にある筋肉や背骨を支える筋肉を動かす いずれも、日常生活に取り入れられる簡単な予防・再発防止法になりますので、できることから試してみましょう。 背中や胸の痛みは放置厳禁!セルフチェック後は病院へ 胸椎椎間板ヘルニアは進行性の疾患であり、放置するほど症状が悪化しやすくなります。 本記事のセルフチェックを参考に、痛みやしびれが数日~数週間経っても改善しない場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を開始することが大切です。 再発防止や悪化予防のために、日常生活でできる対策も多くあります。 症状が悪化・再発しないよう、普段から背中への負担を減らす工夫を続けることが大切です。 しかし「従来の治療ではなかなか良くならない」「手術はできれば避けたい」という方に、新たな選択肢となり得るのが再生医療です。 当院(リペアセルクリニック)では、胸椎椎間板ヘルニアに対し、脊髄へ幹細胞を直接届ける脊髄腔内ダイレクト注射療法を行っています。 >>実際の椎間板ヘルニアの症例ページはこちら 胸椎椎間板ヘルニアの症状に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28







