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- 脳卒中
- 再生治療
- 幹細胞治療
脳出血は、突然の発症だけでなく、後遺症として麻痺や言語障害が残ることが多いため患者や家族にとって大きな悩みとなります。 治療後の回復に不安を感じる方や、「最新の治療方法で改善できるのか」「費用や期間はどれくらいかかるのか」といった疑問を抱える方も多いでしょう。 本記事では、脳出血後の後遺症改善に向けた最新治療や、それぞれの治療法の特徴や効果、費用面についても解説します。 脳出血の後遺症に対する最新治療 脳出血は後遺症として麻痺や言語障害などが残ることが多く、治療後の生活の質を大きく左右します。 近年、医療技術の進歩により、従来の治療法に加え、新たなリハビリテーションや治療法が注目されています。 たとえば、IVES療法やHANDS療法といった電気刺激を用いる治療法や、ロボット技術を活用したリハビリ、さらにはボツリヌス療法や再生医療などがあります。 これらの治療法は、それぞれ異なるアプローチで後遺症の改善を目指しており、患者の状態や目標に合わせた治療法の選択が重要です。 以下では、これら最新の治療法について詳しく解説します。 IVES療法・HANDS療法 脳出血の後遺症に対する最新治療として、IVES療法やHANDS療法があります。 この治療では、後遺症によって思うようにできない動きを補助し、その動きを自力でできるようにするものです。 IVES療法 特殊な低周波の電気刺激装置による治療で、麻痺した場所を動かそうとしたとき、活動しようとしている筋肉に電気刺激を与えることで、筋肉の動きを補助し動かしやすくします。 HANDS療法 IVES療法をする際に、手関節装具を併用しておこなう治療方法です。 手関節装具を装着すると、物をつまんだり離したりする動作がしやすくなります。 ロボットによるリハビリ 脳出血の後遺症の最新治療として、ロボットを活用したリハビリがあります。 たとえば、人が体を動かそうとするときに、その意思が脳から筋肉へと伝達されます。そのときに生じる生体電気信号を検知して動作支援をする歩行支援ロボットなどです。 ロボットによるリハビリは、高いリハビリ効果を期待できるだけでなく、リハビリをする患者と療法士の負担を軽減できるというメリットもあります。 ボツリヌス療法 脳出血の後遺症のひとつに、手足がつっぱって動かしにくい、勝手に動いてしまう痙縮(けいしゅく)という症状があります。 この痙縮の最新治療として、ボツリヌス療法があります。 ボツリヌス療法とは、筋肉の緊張を緩める作用があるボツリヌストキシンという成分を筋肉に注射する治療方法です。 ボツリヌストキシンはボツリヌス菌からつくり出されるたんぱく質ですが、ボツリヌス菌自体を注射するわけではないので菌に感染する心配はありません。 ボツリヌス療法は2~3日くらいで効果が現れてきて、その効果は4カ月くらい持続します。 その間にリハビリをおこなうことで、リハビリによる改善効果を高めることもできます。 再生医療 再生医療は、体内に存在する幹細胞の能力を活用し、損傷を受けた組織や臓器を修復する治療法です。 幹細胞には、自己複製能力とさまざまな細胞に分化する能力があります。幹細胞の利用により、従来の治療では難しかった機能の回復が期待できます。 脳出血の場合、幹細胞を用いた治療が損傷した神経組織の再生を促進し、後遺症の軽減や再発予防効果が見込めます。 再生医療(幹細胞治療)で期待できる治療効果 再生医療は、幹細胞を活用して損傷した組織や神経を修復する先進的な治療法です。 脳出血の治療では、幹細胞を利用して後遺症の軽減や再発防止を目指します。 ここでは厚生労働省届出済医療機関である当院(リペアセルクリニック)が提供している、再生医療(幹細胞治療)を基に具体的な治療効果について詳しく説明します。 最先端の医療技術に興味がある方はぜひ参考にしてください。 身体機能(後遺症)の回復 幹細胞治療は、脳出血後に起こる麻痺や言語障害などの後遺症の改善効果が期待できます。 幹細胞が損傷した神経を修復し、新しい神経のつながりを作ることで、体の機能を回復させます。 また、幹細胞が脳の炎症を抑え、回復しやすい状態にします。 効果には個人差があるものの、呂律困難や痺れの軽減が期待される治療法です。 リハビリテーションの効果を増幅 幹細胞治療をリハビリテーションと組み合わせることで、後遺症からの回復がさらに高まります。 発症直後の方だけでなく、発症から数年が経過している方も再生医療の対象です。 幹細胞治療により神経の修復が進むことで、リハビリ中のトレーニングに対する体の反応が良くなります。 その結果、運動能力や感覚の早い改善が期待されます。 リハビリテーションの成果を高めたい方は、再生医療の利用をご検討ください。 脳卒中の再発予防 幹細胞治療には、脳卒中の再発を防ぐ効果も期待されています。 脳卒中は1年以内の再発が12.8%、10年以内の再発は51.3%※と、再発する可能性が高い疾患です。 ※出典:PubMed「Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study」 幹細胞治療を利用すると、損傷した血管が修復されて血流が安定します。 また、幹細胞が血管を健康に保つ働きをするため、再発のリスクを下げられます。 脳出血の最新治療に関してよくある質問Q&A 再生医療は、脳出血後の新しい治療方法として注目されていますが、治療を受けるにあたって、効果が出るまでの期間や費用についてあまり知られていません。 ここでは、脳出血の最新治療に関してよくある質問として、下記の2つの疑問にお答えします。 再生医療に興味がある方はぜひ参考にしてください。 脳出血の後遺症に再生医療の治療効果が現れるまでどのくらい? 再生医療による治療効果が現れるまでの期間は、患者さまの状態や体質により個人差があります。 幹細胞を投与した後、神経細胞の修復や再生には時間がかかるため、数週間から数カ月間、あるいは1年以上は経過を観察する必要があります。 また、治療後のリハビリテーションも重要です。リハビリと再生医療の併用により、回復が促進される効果が期待できます。 再生医療にかかる費用はなぜ高額? 再生医療が高額である理由は、主に3つ挙げられます。 まず、幹細胞を治療に使用する際には、特別な環境下で細胞を培養・増殖する必要があります。 このプロセスには高度な技術や専門的な設備が必要となるため、非常に高いコストがかかります。 また、再生医療の効果を最大限に引き出すためには治療後のリハビリテーションが重要であり、その費用も治療プランに含まれることが一般的です。 さらに、最新の治療法である再生医療は多くの場合、健康保険が適用されない自由診療に分類されているため、治療費を全額自己負担しなければなりません。 これらの治療は保険適応外であることが多いため、費用は基本的に全額自己負担となります。 ただし、医療費控除が適用される場合があり、これにより税負担を軽減できる可能性があります。 【まとめ】脳出血による後遺症は再生医療で回復が期待できる 脳出血後の後遺症に対する治療は、従来のリハビリテーションだけでなく、さまざまな最新技術を取り入れることで改善の可能性が広がります。 IVES療法やHANDS療法、ロボットによるリハビリ、ボツリヌス療法など、それぞれが異なるアプローチで機能回復をサポートします。 患者さまの状態や目標に応じて最適な治療法を選択すると、より良い結果につながるでしょう。 中でも、再生医療は幹細胞を用いて損傷した神経や組織を修復し、後遺症の軽減や回復を目指す新しい治療法として注目されています。 再生医療による治療をご検討の際は、ぜひ当院へご相談ください。
2025.01.08 -
- 脳卒中
- 再生治療
- 幹細胞治療
体には運動神経という神経があり、この運動神経が正しく働いていると手足を思うように動かすことができます。 しかし、脳出血によって運動神経に障害が起きると体に麻痺が生じます。 脳出血が頭の左側で起きると右半身麻痺の症状が生じ、右側で起きると左半身麻痺が生じます。この麻痺を改善していくためにはリハビリが重要です。 本記事では「脳出血後の右半身麻痺を回復させるためのリハビリの重要性」について詳しく解説していきます。 脳出血による右半身麻痺の早期回復を目指すための「再生医療」についても解説しています。 リハビリの重要性と治療方法を理解して、脳出血の後遺症を回復させるための参考にしてください。 脳出血による右半身麻痺は「運動障害」の一つ 脳出血後、脳の細胞がダメージを受けたことで後遺症が残ることもあり、右半身麻痺の症状は「運動障害」の一つです。 運動障害の症状の重さは、脳出血が生じた部位によって異なります。 名称 主な症状 完全麻痺 損傷した部位の運動機能が完全に失われて、感覚がなくなっている状態 不全麻痺 手足などの一部または全身が自分の意のままに動かせなくなっているが、手足の動きや感覚がわずかに残っている状態 痙縮(けいしゅく) 筋肉が過剰に緊張した状態になり、手足が動かしにくかったり、勝手に動いてしまったりする 不随意運動 手足などの一部または全身が自分の意思とは関係なく勝手に動いてしまう 運動失調 麻痺はないが、手や足などの複数の部位を強調して動かせない状態 また、脳出血後の後遺症は「運動障害」以外に触覚や痛覚が鈍くなってしまう「感覚障害」などさまざまな症状があります。 後遺症によって日常生活に影響が出ることも多いため、脳出血後の症状や適切な治療方法を知っておくことが重要です。 脳出血で半身麻痺・片麻痺が起きる原因は? 脳出血で半身麻痺・片麻痺は右脳と左脳のどちらかが障害を受けた場合に発症します。 右脳は左半身の運動機能につながっており、左脳は右半身の運動機能につながっています。 右脳に障害が起きた場合左半身に、左脳に障害が起きた場合、右半身に麻痺症状がみられますが、これは脳から身体につながる神経が延髄で反対側に交差しているためです。 脳出血による右半身麻痺の回復にはリハビリが重要 脳出血によって半身麻痺の後遺症が残ってしまった場合、早期のリハビリがとても重要です。 一般的に脳出血の発症から6ヶ月後までは、ダメージを受けた脳の神経ネットワークが再構築すると考えられており、特に最初の3ヶ月間が最も回復が著しいとされています。 6ヶ月以降もリハビリテーションによって改善が見られることはありますが、時間が経過すると回復の速度は緩やかになる傾向があります。 「回復期」と呼ばれる半身麻痺発症3~6ヶ月までの期間で、脳の機能回復をできる限り引き出すためにリハビリを積極的に行うことが重要です。 リハビリは患者本人だけでなく、家族の理解やサポートも大切なポイントです。 理学療法 脳出血のリハビリにおいて、理学療法の役割は主に、身体の基本的な動作能力を回復と維持です。さらに障害の悪化を防ぐために運動療法や、物理療法を行います。 身体の基本動作のリハビリでは、立つ、座る、歩く、寝るといった動作能力を行いますが、これらの基本動作を行う前に電気や温熱などの物理的手段を用いて、筋肉や関節のマッサージを行います。 特に急性期のリハビリテーションにおいて、重要な役割を果たすのが理学療法です。 作業療法 作業療法は日常生活において必要となる食事や洗顔・入浴などの応用的動作から、社会活動への参加、就学・就労支援による社会的適応能力の改善・維持を目的としています。 具体的には箸を持つ動作や手洗い、服を着るといった動作のリハビリテーションにより、元の日常生活に戻れる支援を行います。 特に回復期のリハビリテーションにおいて、作業療法は重要です。 言語療法 言語療法の主な目的は、話す、聴く、書く、読むといった言語力を向上させることや、安全に食事ができるような姿勢を取り戻すことです。 また、聞き取りやすい発話を行えるようにジェスチャーなどを用いて口や舌を動かすコミュニケーションや、集中力、記憶力、思考力の練習も行います。 【時期別】右半身麻痺の回復に必要なリハビリテーション内容 脳出血による右半身麻痺の回復に必要なリハビリ内容を「急性期」「回復期」「維持期」の3つの時期別に解説します。 急性期に行うリハビリ 回復期に行うリハビリ 維持期に行うリハビリ 早期に回復するためにも、それぞれの時期別に適したリハビリを行いましょう。 急性期に行うリハビリ 脳出血の発症から2〜3週間の「急性期」に行う主なリハビリは、以下の通りです。 麻痺した手足の関節をストレッチする ベッドから起き上がる 寝返りを打つ 急性期は特に危険な状態になりやすいので、安静にしている治療期間の体力低下を抑えることをリハビリの目的としています。 主に関節が硬くならないようにストレッチやベッド周辺でできるリハビリを中心に行います。 回復期に行うリハビリ 急性期から発症後6ヶ月までの「回復期」に行う主なリハビリは、以下の通りです。 自力で立つ、座るなどの「基本動作訓練」 杖や歩行器を用いた「歩行訓練」 食事やトイレなどの「日常動作訓練」 回復期のリハビリは、在宅復帰や社会復帰を目指して、さまざまな機能回復を目的としています。 主に自力で立つ、座るなどの基本的な動作や食事やトイレなどの日常生活に欠かせない動作を中心に行います。 維持期に行うリハビリ 一度症状が回復し、退院後の「維持期」に行う主なリハビリは、以下の通りです。 麻痺した側の手足を動かす、ストレッチする 散歩などの軽い運動 症状が回復した機能も何もしないでいると機能低下が進むため、機能維持のためにリハビリをする必要があります。 麻痺した側を積極的に動かすことも重要ですが、麻痺していない側も注意が必要です。 右脳と左脳でバランスを保っているため、意識せずとも麻痺してできないことを麻痺していない側の身体が補おうとして大きな負荷がかかります。 維持期のリハビリは、全身の機能維持を意識することが重要です。 脳出血による右半身麻痺には「再生医療」という選択肢もある 脳出血による右半身麻痺の後遺症には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を利用する治療法の一つです。幹細胞を採取・培養したうえで体内に戻すことで、特定の疾患や症状に対するアプローチを行います。 再生医療を受けるかどうかは、治療の内容や手続きについて十分に理解したうえで判断することが大切です。 当院「リペアセルクリニック」では、脳出血の後遺症に対する治療として再生医療を提供しています。 詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。 【まとめ】脳出血による右半身麻痺の早期回復を目指すかたは再生医療をご検討ください 脳出血による右半身麻痺を回復させる方法について解説しました。 一般的に脳出血の発症から6ヶ月後までは、ダメージを受けた脳の神経ネットワークが再構築すると考えられており、症状が回復する見込みがあります。 そのため「回復期」と呼ばれる発症から6ヶ月の時期に機能回復のためのリハビリが重要です。 また、脳出血による後遺症の早期回復を目指すなら「再生医療」による脳の再生治療を検討しましょう。 脳出血による半身麻痺や後遺症は、早い段階で再生医療を行うことにより改善が期待できるため、気になる方は当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
2021.08.06 -
- 糖尿病
- 変形性膝関節症
- 変形性股関節症
- ひざ関節
- 股関節
- 幹細胞治療
医療技術は日々進歩し、これまで治療が難しかった疾患に対しても新たな選択肢が生まれています。 「再生医療」の中核をなす「幹細胞治療」の発展は、損傷した組織の修復や機能回復といった従来の治療法では限界のあった領域に新たな可能性をもたらしています。 本記事では、「幹細胞治療」が具体的にどのような治療なのか、どのような病気や症状への効果が期待されているのかを解説します。 「幹細胞治療」について詳しく知りたい方、新たな治療の選択肢として検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、幹細胞治療をはじめとする再生医療に関する治療法や症例を公開しています。 今までできなかったことが再生医療によってできる可能性がある新たな治療法なので、合わせてご参考ください。 幹細胞治療とは先端医療である再生医療の一つ 幹細胞治療とは「幹細胞」の能力を利用して、病気やケガで傷ついた組織や臓器の修復・再生を目指す先端医療の一つです。 幹細胞治療のポイント 幹細胞は様々な細胞に変化、自己複製が可能 患者さま自身の幹細胞を採取・培養し、注射や点滴で体内に戻す 幹細胞によって損傷した細胞や組織の修復・再生が期待できる 患者さま自身の細胞を用いるため拒絶反応リスク低い 幹細胞は、皮膚・筋肉・骨・神経など、私たちの体を作る様々な細胞に変わることができる「分化能」と自分と同じ細胞を複製して増やすことができる「自己複製能」という二つの特徴を持っています。 幹細胞治療では、幹細胞の力を借りて、ダメージを受けた体の部分の機能回復を目指します。 具体的には、患者さまご自身の脂肪や骨髄などから幹細胞を取り出し、培養して数を増やした後に患部への注射や点滴で投与します。 幹細胞治療の費用 幹細胞治療は、新しい医療技術を用いた治療法であり、現在では多くの場合、公的医療保険が適用されない「自由診療」となります。 当院リペアセルクリニックの幹細胞治療の料金は、以下の通りです。 治療対象 費用相場(1回あたり・税込) 関節疾患(膝・股関節・肩など) 約132万円 ~ 198万円 脳卒中・糖尿病・肝臓疾患・慢性疼痛 約242万円 脊髄腔内投与 約242万円 顔の美容 約165万円 上記はリペアセルクリニックにおける一例ですが、治療の対象となる疾患の種類・幹細胞の採取方法や培養方法など、さまざまな要因で費用は大きく変動します。 そのため、実際に幹細胞治療を検討される際にはクリニックでカウンセリングを受け、ご自身の症状に合った治療内容と総額費用について十分に説明を受けましょう。 幹細胞治療ではどんな病気が治せる? 幹細胞治療は整形外科領域の疾患から内科系疾患、さらには美容分野に至るまで、幅広い病気や症状に対して、その効果が期待され研究・治療が進められています。 幹細胞治療の対象となる主な病気・症状の例は、以下の通りです。 分野 主な対象となる疾患・症状(例) 整形外科領域 (関節・骨・スポーツ外傷) ・変形性膝関節症 ・変形性股関節症 ・半月板損傷 ・腱板損傷などの肩の痛み ・スポーツ外傷(関節痛・機能障害) ・骨粗しょう症 など 脳神経・脊髄領域 ・脳卒中の後遺症(麻痺、しびれ、言語障害、記憶障害など) ・脊髄損傷の後遺症(麻痺、歩行障害など) ・アルツハイマー型認知症 ・パーキンソン病 ・末梢神経障害 ・ヘルニア術後の後遺症 など 代謝・内分泌・消化器領域 ・糖尿病 ・肝機能障害(肝硬変、劇症肝炎・肝炎後遺症など) ・腎疾患(慢性腎臓病) など 循環器領域 ・虚血性心疾患(心不全、心筋梗塞後遺症、狭心症など) ・心疾患による不整脈 など 美容・アンチエイジングなど ・肌のシワ・たるみ改善 ・肌の老化防止 ・アレルギー性皮膚炎 ・毛髪再生(薄毛・AGA治療) ・男性機能回復(ED) ・更年期障害 など ただし、全ての病気に対してすでに確立された治療法というわけではなく、まだ研究段階にあるものも多く含まれます。 治療の適応や期待できる効果については、個々の患者さまの状態によって異なるため、医師と十分に相談することが重要です。 幹細胞治療の特徴・メリット 幹細胞治療は、主に以下の2つのメリットがあります。 根本的な治療が期待できる 副作用リスクが少ない 幹細胞治療は従来の対症療法とは異なり、私たちの体が本来持っている「再生する力」を引き出すことで、病気そのものの治癒や機能回復を目指せる可能性があります。 また、多くの場合、患者さまご自身の細胞を使用するため、副作用リスクが少ないという点も魅力の一つです。 根本的な治療が期待できる 幹細胞治療は、損傷したり機能が低下したりした組織や臓器の修復・再生を促すことで、病気の根本的な原因に働きかけ、症状の改善だけでなく、失われた機能の回復を目指せる治療法です。 根本治療への期待 対症療法でなく根本原因にアプローチ 傷んだ組織や臓器の修復・再生を促進 例えば、すり減った膝関節の軟骨が原因で起こる変形性膝関節症では、幹細胞を関節内に注入することで軟骨の再生を促し、痛みの軽減だけでなく関節機能の改善が期待できます。 副作用リスクが少ない 患者さまご自身の体から採取・培養した幹細胞(自己由来幹細胞)を用いる場合は、拒絶反応やアレルギーといった副作用のリスクが低い治療法と考えられています。 副作用リスクが少ない 患者さま自身の幹細胞使用で拒絶反応が少ない アレルギー反応のリスクも低い 注射や点滴で行えるため体への負担が小さい ただし、注射を伴うため針を刺した部位に一時的な出血や内出血が起こる可能性はあります。 幹細胞療法のデメリット 幹細胞治療を検討する際には、その効果への期待だけでなく、知っておくべき注意点もあります。 保険適用外のため治療費が高い 効果の現れ方には個人差がある デメリットについて、以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。 保険適用外のため治療費が高い 現在、日本で行われている幹細胞治療の多くは、公的医療保険の適用対象外(自由診療)であり、治療にかかる費用は全額自己負担となるため、治療費は高額になります。 費用面の課題 数十万円~数千万円かかる場合も 複数回の治療なら費用はさらに増加 具体的な費用は、治療対象となる疾患や治療を行う医療機関によって異なります。 1回の治療で数十万円から数百万円、あるいはそれ以上の費用が必要となることもあります。 効果には個人差がある 幹細胞治療によって期待される効果には個人差があり、同じ病気であっても全ての人に同様の効果が保証されるわけではありません。 治療後すぐに改善を感じる方もいれば、効果を実感するまでに数ヶ月といった時間を要する方、あるいは期待したほどの効果が得られないケースも存在します。 当院の幹細胞治療(再生医療)について 当院リペアセルクリニックが行っている幹細胞治療は、患者さまご自身の体(主にお腹の脂肪など)から米粒数個程度というごく少量の脂肪を採取し、その中に含まれる幹細胞を特別な技術で取り出すという流れです。 幹細胞を当院提携の細胞培養加工施設で約1ヶ月かけて培養し、数百万個から数億個という十分な数まで増やします。 その後、幹細胞を点滴や治療部位への注射によって患者さまのお体に戻すことで、傷ついた組織の修復や機能の再生を促します。 本章では以下の内容について詳しくご紹介します。 当院の特徴 費用 治療の流れ 当院の肝細治療について気になる方は、ぜひ参考にしてください。 当院の特徴 当院リペアセルクリニックは、再生医療を専門とするクリニックとして幅広い疾患に対応できる体制と、国内トップクラスの豊富な治療実績が特徴です。 リペアセルクリニックの強み 再生医療専門クリニックとして幅広い疾患に対応可能 自己細胞使用で副作用リスクが低い 独自の培養技術により高品質な幹細胞を投与 治療実績1万件以上(※1) (※1)2019年6月〜2024年9月までの東京院・大阪院・札幌院3院の全治療数の累計 独自の培養方法から投与方法に至るまで、高度な専門技術を持つ治療環境がリペアセルクリニックの強みです。 費用 当院リペアセルクリニックでは、幹細胞の採取・培養・投与に関わる一連の費用は基本的に全て治療費に含まれています。 治療対象・内容 投与内容(回数/細胞数) 価格(税込) 関節疾患(膝・股関節・肩など) 1回投与 / 2,500万個 1,320,000円 1回投与 / 5,000万個 1,540,000円 1回投与 / 1億個 1,980,000円 脳卒中・糖尿病・肝臓疾患・慢性疼痛 1回投与 / 2億個 2,420,000円 2回投与 / 4億個 4,400,000円 3回投与 / 6億個 (一般) 5,940,000円 3回投与 / 6億個 (モニター) 4,400,000円 脊髄腔内投与 1回投与 2,420,000円 顔の美容 1回投与 1,650,000円 初回の診察・カウンセリングには3,300円(税込)、治療開始前の血液検査には11,000円(税込)の費用がかかります。 実際の幹細胞治療の費用は、上記の表に示した通り、治療の対象となる疾患や使用する幹細胞の量、投与回数によって異なります。 治療の流れ 当院リペアセルクリニックでの自己脂肪由来幹細胞治療は、患者さまが納得して治療をお受けいただくため、専門医による事前のカウンセリングで治療法をご説明、ご提案させていただきます。 自己脂肪由来幹細胞治療の主な流れは、以下の通りです。 ステップ 主な内容 所要時間(目安) 1. 脂肪の採取 患者さまの下腹部に局所麻酔を行い、米粒3粒程度の脂肪組織を採取 約30分 2. 細胞の培養 専門の細胞培養センターにて、採取した脂肪組織から幹細胞を分離し、治療に必要な数まで培養・増殖させる (培養期間 約1ヶ月) 3. 幹細胞の投与 培養・増殖させた幹細胞を、疾患や患者さまの状態に応じて静脈点滴または治療部位へ局所注射といった方法で投与 約5分~80分 治療開始前には感染症のリスクを確認するための血液検査が必須となりますことをご了承ください。 また、治療効果は投与後すぐに現れるものではなく、数ヶ月かけて徐々に変化を感じられることが一般的です。 ご自身の細胞を用いるため、アレルギー反応や拒絶反応といった副作用のリスクが低いのが特徴です。 幹細胞治療とは再生医療の一つ!新たな治療の選択肢として検討しよう 幹細胞の持つ傷ついた組織を修復し再生する能力を活かした幹細胞治療は、多岐にわたる疾患への応用が期待される先端医療です。 ご自身の細胞を用いることによる副作用リスクの低さや、従来の治療では難しかった根本的な改善が期待できます。 一方で、現在は保険適用外であるために費用負担の大きかったり、効果には個人差があるといった側面もあります。 幹細胞治療は、すべての方のあらゆる病気を治せる万能な治療法ではありませんが、ご自身の状態を正確に把握し、治療の可能性と限界について専門医と十分に話し合い、納得のいく選択をしましょう。
2021.01.06 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
脂肪肝は肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態で、放置すると肝炎・肝硬変・肝がんへと進行するリスクもあります。 しかし、食事・運動・生活習慣を見直して対策することで、十分に改善が期待できます。 この記事では、肝脂肪に対する対策方法を解説しています。 脂肪肝と診断される数値の目安も紹介していますので、ご自身の数値や生活に不安のある方は、ぜひ最後までご覧ください。 脂肪肝の対策法を紹介!食事・運動・生活習慣の改善が大切 脂肪肝については、以下のような対策法があります。 食事改善 運動習慣 生活習慣 これらの対策を習慣づけることで、脂肪肝の発症リスクを抑えられる可能性があるため、参考にしてください。 【食事改善】糖質・脂質の摂り方を見直し、バランスの良い食事へ 脂肪肝は肝細胞に脂肪が異常に多く蓄積した状態で、脂質の大部分は中性脂肪のため、糖質や脂質など日常的に摂取する食事の見直しが必要です。 お菓子やジュースなどは糖質が多く、特に砂糖は消化・吸収がされやすいため、中性脂肪として肝臓にたまりやすくなります。 野菜や海藻類、キノコ類などの食物繊維は、腸からの糖質や脂質の吸収を遅らせる働きがあるため、積極的に摂取することが大切です。 また、納豆や牛乳、若鶏のささみなど、良質なたんぱく質を含む食品も摂取することで、バランスの良い食事を心がけましょう。 食事方法については以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 【運動習慣】有酸素運動と筋トレなどの運動を無理なく続ける 脂肪肝対策として、ウォーキングや自転車など有酸素運動や、筋トレなど、日常的に運動習慣を身につけることも大切です。 有酸素運動は体内の中性脂肪を燃焼するため、肝臓の脂肪が減りやすくなります。 また、筋肉を増やすことは基礎代謝が上がることで、脂肪が燃焼しやすくなります。 スクワットや腕立て伏せ、腹筋運動など、無理のない範囲内で継続することが大切です。 【生活習慣】禁酒・節酒と睡眠・ストレス管理も大切 食事の見直しや、継続的な運動習慣も重要ですが、お酒の過剰摂取や睡眠不足、ストレスなども脂肪肝のリスクが高くなります。 お酒の過剰摂取はアルコールを分解する過程で肝臓の働きが低下することにより、脂肪が溜まりやすくなります。 また、不眠症や睡眠の質が下がる睡眠時無呼吸症候群は脂肪肝のリスクが高くなる可能性があるため、注意が必要です。 食事の見直しや運動を習慣づけ、健康な身体を作り上げることで、ストレスの軽減にもつながります。 さらに、禁酒や節酒などお酒の量を見直すことも、脂肪肝を含む生活習慣病の予防・改善に効果的です。 脂肪肝と診断される数値の目安を正しく理解しよう 脂肪肝と診断された方や健康診断の結果を見て不安に思っている方は、血液検査の数値を正しく理解することが大切です。 健康診断(血液検査)の結果が手元にある場合は、リストに掲載されている項目の中から「AST」「ALT」という項目を探してください。 AST(GOT):基準値7~38IU/L ALT(GPT):基準値4~44IU/L 上記の数値を越えている場合、疑われる病気の1つとして「脂肪肝」が挙げられます。 ただし、数値の上昇はウイルス性肝炎や肝硬変、薬剤性肝障害など他の肝疾患の可能性もあるため、自己判断せず医師の診断を受けることが重要です。 また、脂肪肝とは直接関係しない数値ですが「BMI(体格指数)」という数値も重要な指標の一つです。 自分の数値を把握するためにも、以下の計算式を使って、現在のBMIを一度チェックしてみましょう。 BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)² 一般的に、BMIが25以上の場合は「肥満」※と判定され、脂肪肝のリスクが高まるといわれています。 ※参照:J-Stage「肥満と炎症」 脂肪肝が進行した場合は、再生医療も治療の選択肢の一つ 脂肪肝の状態をそのままにすると、「肝硬変」や「肝臓がん」といった状態に進行する可能性があり、場合によっては命に関わることもあります。 しかし、近年では再生医療という選択肢があり、再生医療は「幹細胞」を利用することで、脂肪が原因による肝機能低下の改善が期待できます。 治療効果には個人差がありますが、機能が低下した肝臓の回復を目指せるという点で、再生医療は検討に値する選択肢の一つと言えるでしょう。 【まとめ】脂肪肝は早めの対策が大切!まずは医師に相談して自分に合った治療法を始めよう 脂肪肝は血液検査の数値を参考にできますが、自覚症状は目立つものではなく、気づかないうちに症状が大きく進行している可能性があります。 定期的に健康診断を受けて、肝臓の数値を確認して、数値が気になる方は医師に相談するなど、早めの対策を行うことが大切です。 近年では、再生医療という治療法が選択肢としてあります。再生医療は自身の幹細胞を用いて肝臓機能を改善を目指し、再生を目指す治療法で、副作用や身体への負担も軽減される可能性があります。 自分に合った治療法を見つけるためにも、まずは医師に相談し、脂肪肝の症例や再生医療の詳細について知識を深めておきましょう。 以下のページも参考にしてみてください。
2020.07.18 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
肝臓は再生能力が旺盛で、正常な肝臓の場合約70%を切除しても、3ヶ月程度で元の80%程度の大きさに戻る※とされています。 ※出典:大阪赤十字病院がん診療センター 肝疾患の治療法の1つに、肝臓を切除する方法もありますが、実は肝臓を再生できない病気もあります。 今回の記事では、肝臓の再生能力や肝疾患、再生医療による治療について詳しく解説します。 肝臓の再生能力や働きを確認し、適切な治療で肝疾患の症状を軽減しましょう。 肝臓の再生能力について|切除しても元に戻るって本当? 肝臓の働きや再生能力について紹介します。 正常な肝臓は70%を切除しても再生する場合がある 肝臓が再生するかは個々の病態による 肝臓の働き 肝臓は、人体最大の代謝機能をもつ臓器です。治療により肝臓の一部を切除した場合でも、大きさや肝機能が元に戻る可能性があります。 正常な肝臓は70%を切除しても再生する場合がある 正常な肝機能を持つ肝臓の場合は、約70%を切除しても再生する※場合があります。 個人差はありますが、正常な肝臓であれば重量は約3カ月で元の80%程度の大きさまで再生するといわれています。 ※出典:大阪赤十字病院がん診療センター しかし、肝疾患の種類や症状の進行度合いによっては、肝臓が再生しきらず、切除後より萎縮が進む場合もあります。 肝臓が再生するかは個々の病態による 切除後の肝臓が再生するかは個々の病態によるため、肝疾患の治療の際は医師と十分に相談しましょう。 肝臓が切除されると、肝細胞の肥大や細胞分裂によって元の大きさに戻り、肝機能も回復する※とされています。 ※出典:東京大学分子細胞生物学研究所 アルコールや脂肪・糖分の過剰摂取などの肝臓に負担がかかる生活習慣は、肝機能が低下するため、再生能力も低下する恐れがあります。 肝臓の働き 肝臓は、主に以下の4つの働きをもつ人体最大の臓器です。 私たちが口にした食べ物は胃や腸で消化・吸収され、残ったエネルギーは肝臓に蓄えられます。 アルコールや薬物などの有害物質は、肝臓で無害なものに解毒され、有害物質が体内に貯留しない仕組みになっています。 乱れた食生活やアルコールの過剰摂取は代謝異常を引き起こす可能性が高く、肝硬変や肝炎の原因になるため、日頃から生活習慣に注意することが大切です。 肝臓が再生しない疾患とは? 肝臓が再生しない疾患は、以下の3つです。 肝臓は7割まで切除しても再生する場合がありますが、機能や大きさが回復しないケースもあります。 肝疾患は症状の悪化や再発を引き起こしやすいため、発病しないように予防することが大切です。 肝硬変 肝臓が再生しない病気の1つに、肝硬変があります。 肝硬変は、脂肪肝や肝炎などの病気を原因に、肝臓が線維化し硬くなる疾患です。 肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、初期症状が現れにくい特徴があります。 肝硬変になると肝細胞の機能が低下するため、肝臓の再生能力も低下し、切除術による治療は困難です。 異変に気づいた時点で、医療機関を受診し、早期から治療を行いましょう。 慢性肝炎 慢性肝炎は、肝臓が再生しない病気の1つです。慢性肝炎とは6カ月以上肝臓に炎症が生じている状態で、主にB型肝炎やC型肝炎を原因に発症します。 初期は無症状のことが多く、違和感に気づいたときには慢性肝炎に進行しているケースが大半です。 慢性肝炎を治療せずに放置すると、肝硬変や肝がんを発症する恐れがあるため注意が必要です。 アルコール性肝炎 肝臓が再生しない病気に、アルコール性肝炎があります。 アルコール性肝炎は、長期間にわたるアルコールの過剰摂取が原因で発症する肝炎です。 アルコールは人体に有害な物質であり、摂取しすぎると解毒作用を担う肝臓へ大きな負担がかかります。 肝臓へ負担がかかった状態が長く続くと、肝硬変や肝がんの発症リスクを高める可能性があるため注意が必要です。 飲酒習慣がある方は、日頃からアルコールの摂取量に注意し、肝疾患のリスクを低減しましょう。 肝臓が再生しない疾患には「再生医療」という選択肢 肝臓の再生能力が低下し、手術による治療ができない場合は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者様自身の幹細胞を利用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、初期は無症状の場合が多く、健診やほかの病気の検査で偶然肝疾患が見つかるケースが大半です。 肝硬変や肝炎などになると、肝臓の機能が低下し再生能力も低下するため、切除術による治療は難しくなります。 再生医療では、幹細胞が損傷した組織に変化する能力があるため、損なわれた肝機能を回復できる可能性があります。 肝疾患になり再生医療による治療を検討している方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】肝臓の再生能力は個人差や病態によって異なる 肝臓の再生能力には個人差があり、疾患や症状の程度によっても異なります。 再生が難しい肝疾患になってしまった場合は、病気の進行や症状の改善のために、再生医療による治療を受けるのも1つの選択肢です。 当院(リペアセルクリニック)の再生医療は、厚生労働省に受理された幹細胞治療を提供しています。 生活習慣に注意して肝疾患の進行を防ぐことが大切ですが、症状がなかなか改善せずにお困りの方は、再生医療をご検討ください。
2020.07.09 -
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- 再生治療
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「健康診断で肝機能の数値が悪いと言われた」「疲れやすくて肝臓が心配」という不安を抱えている方にとって、肝臓機能が回復するまでの期間についてが気になるポイントではないでしょうか。 結論から言えば、肝臓機能の回復にどのくらいかかるかは症状や状態、原因によって異なります。 脂肪肝、アルコール性肝炎、薬物性肝障害、慢性肝炎など、肝機能低下の原因はさまざまで、それぞれに適した対処が必要です。 さらに肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、症状が表に出にくいため、気づいたときにはすでに機能が低下していたというケースも少なくありません。 放置してしまうと、慢性化や肝硬変、さらには肝がんへと進行するリスクもあるため、早期の対応が重要です。 この記事では肝臓機能が回復するまでの期間や改善を目指す方法まで紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。 「どれくらいで治るのか」「今の状態は放っておいても大丈夫なのか」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。 また肝臓の状態を改善を目指すなら、再生医療も選択肢の一つになります。 詳しい症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、一度ご確認ください。 肝臓機能はどのくらいで回復する?【原因別の期間目安】 肝臓機能は症状や原因によって回復期間が異なります。 脂肪肝 アルコール性肝炎・肝障害 薬物性肝障害 ウイルス性肝炎・肝硬変 アルコール性肝硬変 症状によっては回復ではなく、症状の進行を抑制することが目的となる場合もあります。 原因別に回復期間の目安をチェックしましょう。 脂肪肝|生活習慣改善で約1〜3ヶ月が目安 脂肪肝の肝臓機能回復までの期間は、生活習慣を改善することで、約1~3ヶ月が目安とされています。 生活習慣の改善は、日常生活においてバランスのとれた食事、適度な運動、禁酒、十分な休養と睡眠が必要です。 とくに肥満は脂肪肝の主要な原因の一つであるため、適切な体重管理が不可欠です。 ただし、急激な減量は肝機能を悪化させる可能性があるため、医師の指導のもとで段階的に行いましょう。 脂肪肝の改善の程度や期間には個人差があるため、定期的な血液検査により肝機能の変化を確認しながら治療を進めることをおすすめします。 アルコール性肝炎・肝障害|禁酒後2週間〜1ヶ月 アルコール性肝炎や肝障害の回復期間について、軽度の症状であれば禁酒後約2週間〜1ヶ月で血液検査数値が正常化する場合があります。 アルコール性肝炎や肝障害の回復には、完全な禁酒が最も重要です。 軽度の場合は、禁酒の継続により2週間〜1ヶ月で肝機能検査値の改善がみられる場合があります。 一方、重度の肝障害では回復により長期間を要し、完全な回復が困難なこともあります。 禁酒の継続が困難な場合は、アルコール依存症の専門治療も検討しましょう。 薬物性肝障害|中止後、数週間から数か月程度 薬物性肝障害は、服用している薬物を中止してから数週間から数カ月程度で改善がみられます。 服用している薬の種類や服用期間、肝臓障害の度合いによって回復期間は異なるため注意が必要です。 代表的な薬の種類は、解熱消炎鎮痛薬、抗がん剤、抗真菌薬(水虫や真菌症の飲み薬)、漢方薬などがあります。 薬物性肝障害は発症のパターンが複数あり、服用量に比例して起こる場合(用量依存性)と、少量でも特定の体質の人に起こる場合(特異体質性)があります。 そのため、薬物による肝障害が疑われる場合は、服用している薬剤の種類や量に関わらず、速やかに処方医に相談し適切な対応を受けてください。 ウイルス性肝炎・肝硬変|回復ではなく進行抑制が目的 ウイルス性肝炎や肝硬変は発症すると回復することが難しくなるため、回復ではなく進行抑制が目的となります。 肝臓に負担をかける不規則な食生活や過度な飲酒、肥満体質などは症状が悪化する可能性があるため、早期改善が必要です。 抗ウイルス薬でウイルスの増殖を抑える治療法や、ウイルスの排除が難しい場合は内服薬や注射により進行を抑えます。 抗ウイルス薬によりウイルスの排除や増殖抑制を目指す治療を行いますが、完全排除が困難な場合には内服薬や注射薬により病気の進行を抑制します。 アルコール性肝硬変|回復ではなく延命管理が中心 アルコール性肝炎や肝障害は回復する見込みがありますが、アルコール性肝硬変は回復が困難となるため、延命管理が中心となります。 アルコール性肝硬変を発症すると、元の状態に戻ることはほとんどありません。 肝硬変の進行を大幅に遅らせるには、禁酒を徹底することが重要です。 また、栄養状態の改善や、腹水・黄疸といった肝硬変の合併症の管理も必要となります。 定期的な検査により肝がんの早期発見にも努め、可能な限り良好な生活を送ることを目指します。 肝機能回復に有効とされる基本的な治療法 肝機能回復に有効とされる基本的な治療法は以下のとおりです。 生活習慣の改善 薬物療法 再生医療 まずは生活習慣の改善が重要ですが、薬物療法や再生医療も詳しく解説していきますので、参考にしてください。 まずは生活習慣の改善|禁酒・食事・運動が基本 治療を行う前に、まずは禁酒、食生活の見直し、適度な運動が基本となります。 バランスの取れた食事 ビタミンやミネラルの摂取 食物繊維の摂取 禁酒 適度な運動 十分な睡眠 ストレス管理 肝機能障害の原因が脂肪肝であれば、ビタミンやミネラルを豊富に含んだ食事や食物繊維の摂取、適度な運動が必要です。 アルコール性肝炎であれば、禁酒・断酒、ウイルス性肝炎では飲み薬で治療を行います。 薬剤性の肝機能障害であれば、原因となっている薬やサプリメントを中止することで改善する可能性があります。 薬物療法 肝機能回復に有効とされる治療法として薬物療法があります。 肝庇護薬を用いた薬物療法の目的は、肝細胞の保護や肝機能の改善、肝炎の進行抑制です。 肝庇護薬には主にウルソデオキシコール酸やグリチルリチン製剤などの医薬品があり、補助的にオルニチンやシリマリンなどのサプリメントが用いられることもあります。 ほかにも、ウイルスを攻撃するインターフェロンやウイルスの増殖を抑える核酸アナログ製剤といった杭ウイルス療法もあります。 再生医療 肝機能回復には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療の幹細胞治療では、患者さま自身の血液から幹細胞を採取し、培養後に点滴をします。 自己由来の幹細胞を使用するため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低いのが特徴です。 詳しい症例や治療法についてはLINEでも紹介していますので、以下リンクよりご覧ください。/p> \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【まとめ】肝機能の回復期間は原因と重症度によって変わる!原因に応じた対応をしよう 肝機能障害の治療法と回復期間は、原因や重症度によって大きく異なります。 軽度であれば禁酒や食事療法などの生活習慣改善により改善が期待できますが、進行した場合には薬物療法も併用します。 ただし、肝硬変まで進行すると元の状態に戻るのが難しくなるため、早期発見、早期治療が重要です。 肝機能障害には、薬物療法の他に再生医療という選択肢もあります。 肝機能に不安がある方や、現在の治療法について相談したい方は当院「リペアセルクリニック」のLINEまたは電話相談をご利用ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.06.27 -
- 幹細胞治療
- 股関節
放置で良いのか?バレエをすると股関節で音が鳴る!その原因とリスクについて 身体の関節を柔らかくし、全身を滑らかに動かして踊るバレエですが、関節で音がなるという経験はありますか?バレエをしていない人でも立ち上がりの時などにポキッと音がなることがあります。 今回は、バレエなどのダンスをされていて股関節から音がなるという方の原因やリスク、治療法をみていきましょう。 バレエで股関節から音がなる!その原因 バレエで90度以上に足を上げようとすると股関節から「ポキッ」と音がなるという経験がある方は、一定数いると思います。この音の原因ですが「弾発股」というスポーツ障害である可能性があります。音は、筋肉や腱が骨の上で動くときにこすれることにより生じます。 主に原因動作は、股関節を屈曲させ、腸脛靭帯という太い靭帯が大転子の上を通る時です。初めは、痛みはなく音が鳴るのみの症状であることがほとんどです。 しかし、次第に股関節外側で炎症を引き起こし痛みが生じるようになっていきます。股関節にひっかかりを感じる症状がでるのが、股関節唇、軟骨損傷です。 その他、「先天性股関節脱臼」や、「変形性股関節症」などの可能性があります。 原因(医療機関の診察が必要です) 股関節唇 軟骨損傷 先天性股関節脱臼 変形性股関節症 痛くはないから放っておこうは絶対ダメ! 先述した通り、放っておくと炎症が起こり痛みを生じるようになってきます。弾発股は、股関節の周りの筋肉や腱が固くなることでおこります。なりやすい人は、バレエをしている方など股関節を屈曲する機会が多い人がほとんどです。 そのため、一般人が立ち上がりの際に音がなるのとは大きく違います。病気が隠れている可能性もあることから、一度受診して診断してもらうのが良いでしょう。診断方法としては病気の鑑別のために画像検査が主です。痛みは伴いません。 治療法について 痛みがなければ治療の必要はありませんが、保存療法として練習量を少なくしたり、アイシングを行ったり、理学療法、炎症があればステロイドの投与などが行われます。 弾発股で、保存療法が効かない場合は手術療法が選択されます。観血的・関節鏡下での腸脛靭帯の一部切除です。股関節唇損傷・変形性股関節症でも手術療法が適応されます。 関節鏡下での手術は難易度が高く、手術可能な医師も少ないのが現状です。再生医療では、臓器や皮膚、骨や筋肉になり得る幹細胞を利用した治療が可能です。 自分の幹細胞を使用することから副作用が少ないのが特徴であり、身体がダメージを受けている部分の再生を期待できます。幹細胞の採取は、腹部から少量の脂肪を採取するのみです。 培養環境も厚生労働大臣の許可を得た国内トップレベルで管理されており安心です。 まとめ・放置禁止!バレエをすると股関節で音が鳴る?その原因とリスクについて バレエで股関節から音がするときの原因について紹介しました。バレエやダンス、スポーツをされている方は特有のスポーツ障害を負う可能性が高いです。 股関節を動かす際に音がするという症状をそのままにしておくと、生活に支障をきたすようになる可能性があります。少しのことでも自分の身体の異常には向き合うようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.25 -
- 幹細胞治療
「ウイルス性肝炎を発症したかもしれない」「健康診断で肝機能の異常を指摘された」と、お悩みの方はいませんか。 ウイルス性肝炎とは、ウイルスが原因で肝臓に炎症が起こる疾患です。 肝機能の異常が見つかった場合は、症状の悪化を防ぐために、早めに治療を開始しましょう。 本記事では、ウイルス性肝炎の種類や対策方法について、詳しく解説します。 肝臓は人体のなかで最大の臓器であり、代謝機能や解毒作用などの働きをもちます。 ウイルス性肝炎になった際は早期治療を行い、症状の悪化や肝硬変への移行を防ぎましょう。 ウイルス性肝炎とはどんな病気?基礎知識を解説 ウイルス性肝炎とは、ウイルスの感染によって引き起こされる肝臓の炎症のことです。 肝臓の働きと肝炎について ウイルス性肝炎とそのほかの肝炎の違い 肝臓の主な働きには代謝や解毒などがあり、病気によって働きが阻害されることで、さまざまな身体の不調が起こります。 倦怠感や食欲低下などの症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 肝臓の働きと肝炎について 肝臓の主な働きは、以下の4つです。 代謝 解毒作用 エネルギーの貯蔵 胆汁の生成 肝機能に障害が発生すると、必要な栄養素を体内に取り込めなくなったり、有害物質が体内に停滞したりします。 肝臓は機能が低下していても症状が現れにくいため、「沈黙の臓器」と呼ばれます。 急激に肝細胞が破壊されることで発症する肝炎は、急性肝炎と呼び、原因はウイルス感染である場合が大半です。 急性肝炎は自然治癒するケースもありますが、症状が悪化すると肝硬変になる恐れがあるため注意が必要です。 ウイルス性肝炎とそのほかの肝炎の違い ウイルス性肝炎以外の肝炎には、主に以下の種類があり、発症原因が異なります。 肝炎の種類 発症原因 アルコール性肝炎 過度なアルコール摂取で肝臓に炎症が起こる 非アルコール性脂肪肝炎 肥満や糖尿病により肝臓に脂肪が蓄積し発症する 自己免疫性肝炎 免疫異常により肝細胞が障害されて発症する 薬物性肝障害 中毒性 薬剤の代謝物によって肝臓に炎症が起こる 特異体質性 先天的な代謝酵素の欠如やアレルギー反応として起こる 肝炎は発症前に原因となる行動をとっていることも多く、診断時の判断材料となるため、医療機関で伝えることが大切です。 ウイルス性肝炎の種類と症状 ウイルス性肝炎には、以下の4種類があり、倦怠感や食欲不振などの症状があらわれます。 A型肝炎ウイルス B型肝炎ウイルス C型肝炎ウイルス E型肝炎ウイルス いずれもウイルス感染によって発症する肝炎ですが、感染経路が異なるため覚えておきましょう。 A型肝炎ウイルス A型肝炎ウイルスは経口感染が多く、加熱が不十分な二枚貝を摂取したり、海外旅行で飲食したりすることで体内に侵入します。 特に衛生環境が良くない地域へ旅行し、感染源となる食材を摂取した場合は、A型肝炎を発症する恐れがあるため注意が必要です。 A型肝炎ウイルスの主な症状は、以下のとおりです。 食欲不振 発熱 倦怠感 吐き気・嘔吐 黄疸(皮膚が黄色くなる症状) A型肝炎はウイルス性肝炎のなかでも、症状が強くあらわれますが、劇症化する症例は少なく自然治癒するケースが大半です。 食欲不振に対する薬や肝臓に負担を与えないような食生活などの対処法がとられます。 B型肝炎ウイルス B型肝炎ウイルスは、主に以下の経路により感染します。 輸血 母子感染 性行為 注射による感染 刺青 など B型肝炎ウイルスの母親から生まれた子どもは、キャリア(保菌状態)となり、慢性肝炎や肝硬変に進展する可能性があります。 また、刺青や性交渉によって、感染者の血液に触れたりすると、B型肝炎ウイルスを発症する恐れがあるため注意が必要です。 B型肝炎の主な症状は、以下のとおりです。 発熱 倦怠感 食欲低下 吐き気・嘔吐 右わき腹の痛み 黄疸 一般的な風邪症状と似た症状がみられますが、症状は慢性化するため、早めに医療機関を受診し治療しましょう。 C型肝炎ウイルス 血液や体液によって感染するC型肝炎ウイルスは、ワクチンがないため注意が必要です。 C型肝炎ウイルスでは主に以下の症状がみられますが、重症化しにくい場合や自覚症状がない場合もあります。 全身の倦怠感 食欲低下 発熱 C型肝炎ウイルスの多くは慢性化し、肝硬変や肝がんに進行する恐れがあります。 倦怠感や発熱などの症状が落ち着き目立った症状がみられなくなった場合でも、病気が進行しているケースがあるため、医療機関の早期受診が大切です。 E型肝炎ウイルス E型肝炎ウイルスは、豚やイノシシ、鹿などが持つウイルスによって感染する可能性があります。 生肉を食べたり、衛生環境の良くない海外で水を飲んだりすると、E型肝炎を発症する可能性があります。 E型肝炎の主な症状は、以下のとおりです。 腹痛 寒気 発熱 倦怠感 食欲不振 症状が慢性化するケースは少なく、多くは自然に治癒するため、E型肝炎の治療では症状の改善を目指す「対症療法」を行うのが一般的です。 しかし、症状が慢性化し劇症肝炎を発症した場合は注射(インターフェロン療法)によって治療するケースもあります。 ウイルス性肝炎の対策について ウイルス性肝炎を予防するには、以下の感染対策を十分に行うことが重要です。 手洗い・うがいを行う 海外での飲食に注意する 入れ墨やピアスの穴開けを行う際は清潔な器具を使用する 他人の血液を素手で触らない 血液が付着する可能性のあるものを他人と共有しない(歯ブラシ、かみそりなど) コンドームを正しく使用する A型・E型肝炎は、口から体内にウイルスが入り込む「経口感染」によって発症します。 血液や体液を介してウイルスが体内に侵入するB型・C型肝炎は、針刺し事故や性交渉が感染の原因となるため、感染者との接触に注意が必要です。 ウイルス性肝炎の治療法については、以下で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 ウイルス性肝炎は肝硬変へと進行するリスクがある ウイルス性肝炎が慢性化すると、肝硬変へと進行するリスクがあります。 症状の悪化を防ぐためには、検査で陽性となったら早期から治療を開始することが大切です。 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、気づかぬうちに肝硬変になっているケースもあります。 肝硬変は肝細胞が線維化して肝臓が固くなる病気で、自然治癒は見込めません。 また、ウイルス性肝炎以外の肝機能障害でも、肝硬変になるリスクがあるため注意が必要です。 以下の記事では、脂肪肝が肝硬変に移行する理由について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 進行した肝硬変に対する治療法「再生医療」について ウイルス性肝炎から進行した肝硬変に対する治療法として、先端医療である「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、線維化した肝細胞を修復・再生する治療法です。 再生医療は肝細胞を修復することで、肝臓が元の機能を取り戻せる可能性がある治療法です。 慢性化した肝炎や肝硬変などでお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 まとめ|ウイルス性肝炎は早期発見・早期治療が重要 ウイルス性肝炎には、A型・B型・C型・E型肝炎の4種類があり、感染経路や対策方法が異なります。 肝炎は慢性化すると、従来の治療では完治しないといわれている肝硬変へと進行する恐れがあるため、感染対策を十分に行うことが大切です。 全身の倦怠感や食欲低下など、ウイルス性肝炎の症状がみられる場合には、早めに医療機関を受診し治療を行いましょう。 ウイルス性肝炎から肝硬変へと進行し、慢性的な症状にお悩みの方は、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療による治療法について気になる点がある場合は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)にお問い合わせください。
2020.05.25 -
- 再生治療
- 幹細胞治療
- PRP治療
関節リウマチと診断されたけど治るのか、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか? 関節リウマチは免疫の異常により関節が炎症を起こし、進行すると関節の破壊や変形につながる病気です。 完治が難しいとされる一方で、近年は治療法が進歩し、寛解という状態を目指すことが可能に。 本記事では、関節リウマチの「完治」と「寛解」の違いを詳しく解説します。 発症の背景やリスク要因・治療法についても、紹介していますので「この先どうなるのか不安」「何を選べばいいか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。 【結論】関節リウマチは現在の医学では完治は難しい|治療目標は寛解 関節リウマチは、免疫の異常によって発症すると考えられており※、現在の医学では完治が難しいとされています。 ※出典:日本リウマチ学会「リウマチ・膠原病を心配したら」 根本的な原因を取り除く治療法は確立されていないため、「治す」のではなく、「うまく付き合う」ことが治療の基本方針です。 ただし、近年の治療法の進歩により、痛みや腫れを抑えて、日常生活に支障のない状態(寛解)を目指すことは可能になっています。 重要なのは早期発見・早期治療で、発症して間もない段階で治療を開始すれば、進行を抑えやすくなります。 また、リウマチは進行性の疾患のため、治療を怠ると関節の変形が進み、日常生活に深刻な支障をきたす恐れがあるので注意が必要です。 そのため、自己判断せず、必ず専門医のもとで治療方針を継続的に見直すことが大切です。 関節リウマチの主な原因 関節リウマチの原因は一つに特定できず、以下のような複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。 原因 内容・具体例 免疫異常 免疫システムが自分自身の滑膜組織を攻撃し、炎症が慢性化する 遺伝的素因 関節リウマチになりやすい体質が遺伝するが、必ず発症するわけではない 環境要因 喫煙、歯周病、腸内環境の異常、化学物質、外傷、強いストレスなどが発症や悪化のリスクになる ホルモンの影響 ・女性に多く、30~50歳での発症が多い ・妊娠・出産・閉経など、女性ホルモンの変化が関与する可能性がある 発症割合の内訳 ・遺伝子によるもの:約40% ・環境ストレス因子によるもの:約60% 体を守るはずの免疫が誤作動を起こし、本来なら攻撃しないはずの自分自身の関節を標的にしてしまうのが関節リウマチの発症メカニズムです。 原因はまだ完全には解明されていませんが、現在では「遺伝的な素因」と「環境要因」など、複数の要素が組み合わさって免疫の異常が生じると考えられています。 また関節リウマチは30代から50代の女性※に多く見られ、妊娠や出産、閉経などのホルモンバランスが変化しやすい時期と重なって発症する事例も。 ※出典:リウマチeネット このように、関節リウマチはさまざまな要因が複雑に絡み合い、免疫のバランスが崩れて発症に至ると考えられます。 関節リウマチの寛解を目指すための治療法 関節リウマチの治療法は、大きく分けると5つあります。 治療法 説明 薬物療法 免疫の異常な働きを調整し、炎症や痛みを抑える薬を使用する。 生物学的製剤 免疫の特定の働きをピンポイントで抑えるタイプの薬。 手術療法 関節の変形や機能障害が進行した場合に、関節の修復や置換を行う。 リハビリテーション 関節の動きや筋力を維持・改善し、日常生活の自立をサポートする。 再生医療 損傷した関節組織の修復を目指す治療法。現時点では標準治療ではない。 治療は患者の症状や進行度に応じて、これらを組み合わせて計画が立てられます。 専門医から治療の目的や効果、副作用の説明を受け、納得した上で取り組む姿勢が大切です。 ここでは、関節リウマチの代表的な5つの治療法を詳しく解説します。 薬物療法 関節リウマチの薬物療法は炎症を抑え、関節の破壊や変形防止を目的とし、治療を進めていく上での軸になる存在です。 症状や病状に合わせてさまざまな種類の薬が使用されますが、従来から使用されている定番は抗リウマチ薬(DMARDs)です。 抗リウマチ薬には複数の種類があり、それぞれ作用の仕方や副作用のリスクが異なるため、患者ごとに最適な組み合わせが検討されます。 ただし、薬物療法は副作用のリスクもあるため、治療中は定期的な血液検査や医師の管理が欠かせません。 必ず専門医と相談しながら、自分に合った治療を安全に継続していくことが大切です。 生物学的製剤 生物学的製剤は、従来の抗リウマチ薬とは異なり、炎症の原因となる特定の免疫物質(サイトカイン)直接ブロックするため、高い抗炎症効果が期待できます。 製剤は遺伝子工学などのバイオテクノロジー技術を用いて製造され、以下のように種類が豊富です。 薬剤の種類 作用機序 TNF阻害薬 ・腫瘍壊死因子(TNF)を中和し、炎症反応を抑制 ・骨破壊を抑制し、関節の損傷を防ぐ IL-6阻害薬 ・インターロイキン-6(IL-6)の働きを抑え、炎症を軽減 ・免疫反応を調整し、関節の損傷を防ぐ T細胞活性化阻害薬 ・T細胞の活性化を抑制し、免疫反応を調整 ・サイトカインの産生を抑えることで、炎症を軽減 生物学的製剤は従来の抗リウマチ薬で効果が不十分な場合や、関節破壊の進行が早い場合に検討される治療法です。 注射または点滴で投与され、高い効果が期待できる一方で、結核などの潜在感染症を悪化させる可能性※があるため、治療前に検査が必須です。 ※出典:日本リウマチ学会「関節リウマチ(RA)に対する TNF 阻害薬使用の手引き」 導入にあたっては、専門医と相談のうえ、効果とリスクを理解したうえで計画的に進めましょう。 手術療法 関節リウマチの手術療法は薬物療法やリハビリテーションなどの保存療法で効果が得られない、関節の変形や機能障害が進行した場合に検討されます。 主な手術方法は以下の3つです。 手術の種類 特徴 滑膜切除術 ・炎症を起こしている滑膜を取り除く手術 ・痛みや腫れを軽減し、関節の機能を改善する ・回復が早い 関節形成術 ・変形した関節を再構築し、可動性を回復させる手術 ・自分の関節を動かせるようにするのが目的 人工関節置換術 ・傷んだ関節を人工関節に置き換える手術 ・痛みを大幅に軽減し、関節機能を再生する ・人工関節の耐久性は10年ほど※ ※出典:愛媛大学医学部附属病院 人工関節センター 手術療法は効果的な手段ですが、出血や感染、合併症などのリスクもあるため、手術の種類・適応・術後の生活について、専門医と相談することが重要です。 術後は適切なリハビリを行うことで、関節の動きや日常動作の改善が期待できます。 リハビリテーション 関節リウマチのリハビリテーションは薬物療法と並行して行われる治療法で、期待できる主な効果は以下の3つです。 痛みの軽減 炎症の軽減 関節の変形防止 これらを目指しながら、患者の状態に合わせた以下のような個別プログラムが組まれます。 種類 特徴 理学療法 関節の可動域を広げる運動や、筋力トレーニング、温熱療法などが行われる 作業療法 日常生活動作の練習や、関節に負担をかけない動作の指導、自助具の活用などが検討される 装具療法 関節を保護し、痛みを軽減するための装具(サポーターやインソールなど)が使用される ただし痛みや炎症が強い場合は安静を保ち、無理に動かさず安静を優先することが基本です。 再生医療(PRP療法・幹細胞治療) 再生医療は関節リウマチ治療の新たな選択肢として注目されており、主な治療法としては以下の2つがあります。 治療法 特徴 PRP療法 ・患者自身の血液から血小板を濃縮したPRPを抽出 ・関節内に注入して成長因子を放出し、組織の修復を促す ・炎症を抑える作用や、痛みを軽減する効果が期待されている 幹細胞治療 ・患者自身の脂肪組織や骨髄から幹細胞を採取 ・培養・増殖させた後、関節内に注入する ・損傷した軟骨や骨組織の再生を促す 再生医療は薬物療法や手術療法と比べて体への負担が少ないのが特徴で、患者自身の細胞を用いるため、拒絶反応のリスクも低いとされています。 ただし自由診療となるため、費用面などに注意が必要です。 治療を検討する際は専門医に相談し、自身の症状に合った選択肢か見極めましょう。 【まとめ】関節リウマチは完治が難しいものの、症状の寛解は目指せる!早期発見・治療を行おう 関節リウマチは、現代医学では完治が難しい疾患ですが、適切な治療と生活習慣の見直しによって症状の「寛解」は目指せます。 「リウマチ=一生つらい病気」と決めつけるのではなく、早期に発見し、適切な治療を始めることが何より重要です。 関節の痛みやこわばりなどの初期症状を感じたら、早めに専門医を受診しましょう。 関節リウマチは長く付き合っていく病気ですが、正しい情報と治療に基づき、希望を持って前向きに暮らすことは可能です。 症状の進行を防ぎ、よりよい生活を送りたい方は、ぜひリウマチ専門医に相談し、必要に応じて再生医療も視野に入れてみてください。
2020.05.16 -
- 幹細胞治療
肝硬変と診断されて「今後どのような合併症が起こるのか」「どのような治療法があるのか」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 肝硬変は肝臓が線維化して硬くなる疾患であり、進行すると様々な合併症を引き起こす可能性があります。 本記事では、肝硬変で起こりやすい合併症とその治療法について詳しく解説します。 元の状態に戻すのが難しいといわれている肝硬変に対しての新たな治療法である再生医療についてもご紹介します。 また、当院の公式LINEでは肝硬変の根本的な治療が期待できる再生医療の症例を公開しているため、ぜひご覧ください。 肝硬変の合併症とは 肝硬変が進行すると、肝機能の低下などにより以下の合併症が現れるリスクがあります。 腹水 肝性脳症 食道静脈瘤 肝腎症候群 肝肺症候群 肺高血圧症 特発性細菌性腹膜炎 肝臓がん 白血球減少症 皮膚のかゆみ これらの合併症は患者さまの生活の質を下げるだけでなく、命に関わる可能性もあるため、早期の発見と適切な治療が重要です。 腹水 腹水は、肝硬変でも多く見られる合併症の一つです。 主に以下の症状があります。 腹部の膨満感(お腹が張って重い・苦しい感覚) 呼吸困難 肝硬変により血中のアルブミンが低下し、肝臓に血液を送る門脈の圧力が高くなるのが原因です。 治療では減塩食(1日7g以下)から始まり、利尿薬の内服、アルブミン点滴投与、腹水濃縮再静注療法(CART)などが行われます。 呼吸困難や腹部膨満感が強い場合は、応急処置として腹水穿刺排液(溜まった腹水を抜く処置)も実施されます。 肝性脳症 肝性脳症は、肝機能低下によりアンモニアなどの毒素が蓄積し、脳機能が低下する状態です。 主に以下の症状があります。 軽度の昼夜逆転症状(体内時計が正しく機能せず生活リズムが崩れる) 羽ばたき振戦(手が羽ばたくように震える症状) 意識消失 治療方法としては、たんぱく質の適量摂取や便秘の改善のための栄養療法、血中のアンモニア濃度をコントロールするための薬物療法が行われます。 食道静脈瘤 食道静脈瘤は、肝臓への血管の圧力が高くなることで食道や胃の静脈が拡張し、瘤(こぶ)状になった状態です。 主に以下の症状があります。 基本的には無症状(内視鏡検査でしか発見できない) 破裂時には吐血や下血がみられ生命に危険が及ぶ 一度破裂すると消化管の中に大出血を起こし、吐血や下血がみられ、命に危険が及ぶこともあります。 内視鏡検査で赤い斑点(Red Color Sign)が見られた場合は破裂の危険が高いため、予防的治療が必要です。 治療法には、内視鏡を用いて静脈瘤を縛る内視鏡的結紮術(けっさつじゅつ)や、薬で固める食道静脈瘤硬化療法があり、患者さまの状態に応じて選択されます。 肝腎症候群 肝腎症候群は、肝硬変により体内の血液量が低下し、腎臓への血流が悪くなって腎機能障害が起こった状態です。 主に以下の症状があります。 尿量の減少 腹水の悪化 血中クレアチニン値の上昇 肝硬変の患者さまが肝腎症候群を診断するには、腎臓が上手く機能しているかの基準となる血中クレアチニンを定期的に検査することが重要です。 肝腎症候群の治療では、血液製剤のアルブミン投与や血圧を上げる薬の使用、重症例では肝移植が検討されます。 肝肺症候群 肝肺症候群は、肝硬変が原因で肺の細い動脈が拡張されることで、血中の酸素濃度が低くなった状態です。 主に以下の症状があります。 座位や立位での息苦しさ(横になると改善する場合がある) ばち指(指が太鼓のばちのように膨れる) 呼吸困難 肝硬変により肺の血管に異常が生じ、肺内の血液量が増えることで血液中の酸素が十分に取り込めなくなります。 特徴的なのは、座ったり立ったりしたときに息苦しさを感じ、横になると改善することです。 治療には主に酸素投与を行いますが、原因となる肝臓の機能を元に戻すことができないため、根本的な治療につながるのは肝移植のみとなります。 肺高血圧症 肺高血圧症は、肝硬変により血液の流れが変化し、肺の血管の圧力が高くなった状態です。 主に以下の症状があります。 息苦しさ 足のむくみ 動悸 失神 治療では、肺の血管を広げる薬(マシテンタンなど)が使用され、症状の改善や進行を遅らせる効果が期待できます。 特発性細菌性腹膜炎 特発性細菌性腹膜炎は、お腹にたまった水(腹水)に細菌が感染した状態で、肝不全への進行が懸念される合併症です。 主に以下の症状があります。 腹部不快感 発熱 腹水の増加 肝硬変の方は感染症にかかりやすく、通常の検査では見つけにくいため、腹水の検査で診断します。 早期発見が重要なため、定期的な検査が必要です。 特発性細菌性腹膜炎と診断された場合は、抗生物質の点滴で治療を行います。 肝臓がん 肝臓がんは、肝硬変の患者さまに高い頻度で発症する重篤な合併症の一つです。 主に以下の症状があります。 初期は無症状 疲労感 体重減少 腹部の違和感 肝硬変と診断された方は、定期的な腹部エコーなどの画像検査で経過観察を行うことが重要です。 血液検査も参考になりますが、最終的な診断には組織を取って調べる生体検査が必要です。 治療法はがんの大きさ・数・肝硬変の程度により決定されます。 早期発見により治療選択肢が広がるため、定期的な検査受診が不可欠です。 白血球減少症 白血球減少症は、肝硬変によって脾臓(ひぞう)が腫れて大きくなり、その中に白血球が捕えられてしまうことで起こる合併症です。 主に以下の症状があります。 発熱 感染症の症状が頻繁に起こる 白血球が減ると感染症にかかりやすくなるため、手洗いやうがい、予防接種などで感染症を防ぐことが重要です。 重度の場合は脾臓の手術が検討されることもあります。 皮膚のかゆみ 皮膚のかゆみは、肝硬変を含む肝疾患で生活の質を大きく低下させる症状の一つです。 主に以下の特徴があります。 皮膚の強いかゆみ 黄疸と併せて現れることが多い 抗ヒスタミン薬が効かない 皮膚のかゆみが起こるのは、肝機能低下による胆汁処理能力の低下が原因です。 症状は肝機能の改善とともに軽減されることがあり、スキンケアや適切な保湿も症状緩和に役立ちます。 また、抗ヒスタミン薬では効果が不十分な場合、ナルフラフィンという薬がかゆみに効くことがあります。 早期発見と適切な治療により症状の悪化を防ぐことができるため、異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 肝硬変の合併症に対する治療法 肝硬変の合併症に対する治療は、それぞれの症状に応じた以下の対症療法が中心です。 食事療法 薬物療法 肝移植 治療法は主にこれらの3つに分けられ、患者さまの状態や合併症の種類に応じて組み合わせて実施されます。 食事療法 食事療法は合併症の種類に応じて食事内容を調整することが必要です。 症状・合併症 食事のポイント 腹水・むくみの場合 塩分制限(5~7g/日)が最も重要で、適度な水分制限も行う 食道静脈瘤の場合 刺激物や硬い食物を避け、よく噛んでゆっくり食べる 肝性脳症の場合 たんぱく質を適度に摂取し、食物繊維を多く摂る 糖尿病合併の場合 一度に大量に食べることを避け、砂糖や果物を控えめにする 肝機能が保たれている場合は一般的な食事で問題ありませんが、肝機能が低下している場合は分割食(1日3~5回)や就寝前軽食(200kcal程度)が推奨されます。 また、分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤による栄養補充も重要です。 薬物療法 薬物療法は各合併症の症状緩和と進行抑制を目的として実施され、患者さまの症状に応じて以下のように適切な薬剤が選択されます。 症状・合併症 食事のポイント 肝性脳症 ラクツロース、分岐鎖アミノ酸製剤、リファマイシン系抗菌薬、亜鉛製剤、カルニチン製剤 腹水 フロセミド、スピロノラクトン、トルバプタンなどの利尿薬 皮膚のかゆみ ナルフラフィン塩酸塩 こむら返り 芍薬甘草湯、カルニチン、BCAA、亜鉛製剤 血小板減少 アバトロンボパグ、ルストロンボパグ 肺高血圧症 マシテンタンなどの肺動脈拡張薬 それぞれの薬剤には副作用もあるため、医師の指導のもとで適切に使用します。 肝移植 肝移植は肝硬変が進行し、他の治療法が効果を示さない場合の最終的な治療選択肢です。 肝移植には生体肝移植と脳死肝移植の2種類があります。 症状・合併症 食事のポイント 生体肝移植 健康なドナー(主に家族)の肝臓の一部を移植する方法で、待機時間が短いメリットがある 脳死肝移植 脳死状態の方からの肝臓提供で、肝臓全体を移植できるが待機時間が長くなる可能性がある 肝移植後は拒絶反応を防ぐため免疫抑制剤の生涯服用が必要です。また、感染症リスクの増加などの副作用もあります。 すべての肝硬変患者さまが移植を受けられるわけではなく、年齢、全身状態、他の臓器の機能などを総合的に評価して適応が判断されます。 手術自体にも全身麻酔による合併症や周囲臓器損傷のリスクが伴うため、慎重な検討が必要です。 肝硬変の合併症の治療法には再生医療も選択肢の一つ 一般的に、肝硬変で線維化した肝臓が元に戻ることは難しいとされています。 しかし、肝硬変および合併症に対して再生医療という新しい治療選択肢があることをご存じでしょうか。 肝臓疾患に対する再生医療では、点滴投与(静脈注射)により多様な細胞に分化する能力を持つ幹細胞を弱った肝臓に届けます。 また、入院を伴う大きな手術を必要としない点滴による治療のため、身体への負担が少ないという利点もあります。 食事を含む生活習慣の改善と合わせて再生医療による治療も検討しましょう。 再生医療について詳細は、以下をご覧ください。 肝硬変の合併症に応じて適切な治療を受けよう 肝硬変の合併症は多岐にわたり、それぞれに応じた適切な治療法があります。 早期発見と早期治療により、症状の悪化を防ぎ生活の質を維持することが可能です。 食事療法では合併症の種類に応じた栄養管理が重要で、薬物療法では症状緩和と進行抑制を目的とした治療が行われます。 重篤な場合は肝移植も選択肢となりますが、すべての患者さまが適応となるわけではありません。 また、肝硬変および合併症に対しては、再生医療という新しい治療法もあります。 肝硬変の合併症でお困りの方は、一人で悩まず医療機関にご相談ください。
2020.05.14 -
- 幹細胞治療
肝臓の病気は初期には自覚症状が現れにくいものが多いですが、中には女性に多く見られるタイプも存在します。 「自己免疫性肝炎」はその代表的な疾患の一つで、早期発見と適切な対応が大切です。 本記事では、女性に多い「自己免疫性肝炎」の症状やセルフチェックリストについて解説します。 また、進行するとどのようなサインが現れるのか、そして女性が発症しやすいとされる原因や主な治療法について解説しているので、ぜひ参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肝臓疾患に対する再生医療の治療法や症例を限定公開しています。 再生医療の治療ガイドブックを無料でプレゼントしているので、将来的な肝臓疾患の不安がある方は、ぜひお受け取りください。 肝臓の病気で女性特有の症状とは|自己免疫性肝炎 自己免疫性肝炎は、自己免疫の異常により本来守るべき肝臓を免疫システムが誤って攻撃してしまうことで慢性的な肝炎を起こす疾患です。 男性に比べ女性に多く発症することが知られており、50〜60代以降の女性に好発するのが特徴です。 本章では、自己免疫性肝炎の症状の現れ方について解説していきます。 初期段階では自覚症状がほぼない 悪化すると腹部の張りや下肢のむくみが起きる 「自分は大丈夫かな?」と少しでも気になる方は、ぜひ読み進めてみてください。 初期段階では自覚症状がほぼない 自己免疫性肝炎の初期段階では、自覚症状がほとんど現れずに静かに進行する病気です。 初期段階の特徴 初期段階は自覚できる症状が乏しい 健康診断の血液検査で発見が多い 肝機能異常(AST・ ALT)が手がかり 初期段階の自覚症状が乏しいため、定期的に健康診断や肝機能検査を受けることが重要です。 健康診断で肝障害を指摘された場合は放置せず、専門医を受診することが勧められており、適切な診断と治療により肝硬変や肝不全への進行を防ぐことができます。 また、以下の記事では肝機能の数値が高いときの症状について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 悪化すると腹部の張りや下肢のむくみが起きる 自己免疫性肝炎は初期に症状が出にくいため、何らかの自覚症状が現れたときには、病状がある程度進行してしまっていることも少なくありません。 病状が進み肝硬変に至ると、腹水のためお腹が張る(腹部膨満)症状や、血液中の水分が滞留して足にむくみが生じるといった症状が現れます。 自覚症状が出る頃には肝臓の障害がかなり進行していることが多いため、早期の段階で疾患をコントロールすることが重要です。 以下の記事では肝硬変の治療法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 女性必見!肝臓の病気の症状セルフチェックリスト 肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、不調があってもなかなか自覚症状として現れにくいことがあります。 しかし、日々のちょっとした体調の変化が、実は肝臓不調のサインである可能性も否定できません。 ここでは、ご自身で「もしかして肝臓の調子が悪いのかな?」と感じたときに、チェックしていただきたいポイントをご紹介します。 チェック項目 具体的な症状・観察ポイント 全身の倦怠感 ・原因不明のだるさ、疲れやすさ ・朝起きても疲れが取れない 黄疸(おうだん) ・皮膚や白目が黄色っぽくなる 皮膚のかゆみ ・はっきりした原因がないのにかゆみが続く 吐き気・食欲不振 ・吐き気や食欲の低下が続く ・急性肝炎では発熱・だるさに伴うことも むくみ ・下肢にむくみが出る ・靴下の跡がなかなか消えない ・靴がきつい 尿の色の変化 ・尿の色が普段より濃く、茶色っぽく変化する(褐色尿) 上記は、あくまで目安ではありますが、肝臓疾患の早期発見の手がかりになることもありますので、ぜひ参考にしてみてください。 肝臓の病気(自己免疫性肝炎)を女性が発症しやすい原因 自己免疫性肝炎がなぜ女性に多いのか、そのはっきりとした理由はまだわかっていません。 しかし、男性に比べて女性の割合が多く、特に中年以降に発症しやすいことから、女性ホルモンや遺伝的な背景が発症に関与していると推測されています。 そのため、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が免疫の働きに何らかの影響を与えている可能性が指摘されています。 女性に多い肝臓の病気(自己免疫性肝炎)に対する治療法 自己免疫性肝炎の治療は、肝臓への攻撃を抑えるために免疫の働きを調整する「副腎皮質ステロイド」というお薬の内服が基本となります。 主な治療法は以下の通りです。 治療の種類 主な薬剤・方法 基本治療 副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン等)内服 追加・併用治療 免疫抑制剤(アザチオプリン等)内服 ウルソデオキシコール酸の内服 進行した場合 肝移植 再生医療(幹細胞治療) 副腎皮質ステロイドの効果のあらわれ方、副作用に応じて他の免疫抑制剤を併用することもあります。 また、肝硬変に進行した場合には、肝移植や再生医療も選択肢として挙げられます。 近年では、患者さまご自身の細胞を利用して、傷んだ肝臓組織の再生を促し、肝機能の回復を目指す「再生医療」の研究開発が進められています。 従来の治療では治らないとされている肝硬変の改善が期待できる選択肢として注目されている治療法なので、再生医療について知識を深めておきましょう。 いずれにしても早期に適切な診断を受け、医師とよく相談しながら治療計画を立て、根気強く治療を続けることが大切です。 以下の記事では、肝硬変の治療として注目されている再生医療について詳しく解説しています。 肝臓の病気で女性特有の症状についてよくある質問 ここでは、肝臓の病気で女性特有の症状についてよくある質問とその回答をまとめました。 肝臓がやばいサインは? 女性によくある肝臓病の症状は? 若い女性でも肝臓病になる? 自己免疫肝炎の注意点は? 「もしかして肝臓疾患かも?」と感じるサインや、日頃から気をつけておきたいことなど、ぜひ参考にしてください。 肝臓がやばいサインは? 肝臓からのSOSサインには、皮膚や白目が黄色くなる黄疸、原因不明のだるさ・むくみ・皮膚のかゆみなどがあります。 このような症状に気づいたら、自己判断せずに早めに医療機関を受診することが大切です。 女性によくある肝臓病の症状は? 女性はホルモンの影響で肝機能が変動しやすく、妊娠中・更年期には肝機能障害のリスクが高まる場合があります。 例えば、はっきりとした原因がないのに皮膚にかゆみが続く、夕方になると足がむくむ、あるいは月経不順といった症状が肝機能の低下と関連している場合があります。 いつもと違う体調の変化には注意し、異変を感じる場合や違和感が強い場合は医療機関を受診しましょう。 若い女性でも肝臓病になる? 若い女性でも肝臓病になる可能性があります。 例えば、「自己免疫性肝炎」は中年以降の女性に多いとされていますが、若い世代の女性やまれに小児でも発症することが報告されています。 「B型肝炎ウイルス」は、近年、性的接触による感染が若年層で増加していることが指摘されており、急性肝炎や慢性肝炎の原因となります。 年齢が若いからといって油断せず、気になる症状があれば早めに医療機関を受診することが大切です。 自己免疫肝炎の注意点は? 自己免疫性肝炎は女性に多い病気ですが、初期症状に気づきにくい点に注意が必要です。 気づかないうちに病気が進行し、倦怠感や黄疸などの症状が現れたときには、すでに肝臓の炎症が進んでしまっているケースも少なくありません。 治療を受けずに放置してしまうと、慢性的な炎症によって肝臓が硬くなる「肝硬変」や、肝臓の機能が著しく低下する「肝不全」になる可能性があります。 これらかの肝臓疾患は命に関わる深刻な状態に進行してしまうケースもあるため注意が必要です。 そのため、定期的な健康診断や血液検査を受け、肝機能の異常を早期に発見し、適切な治療を受けることが大切です。 肝臓の病気(自己免疫性肝炎)が不安な女性は早めに医療機関を受診しよう 女性に多く見られる肝臓の病気である「自己免疫性肝炎」は、症状が初期段階では自覚しにくく、進行するとお腹の張りや足のむくみといったサインが現れます。 肝臓は私たちの体にとって重要な臓器ですが「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、不調が表面化しにくいという側面があります。 本記事のセルフチェックリストで何か気になる点があったり、あるいは健康診断などで肝機能の異常を指摘されたりした場合は注意が必要です。 決して「大丈夫だろう」と自己判断せず、できるだけ早く専門の医療機関を受診しましょう。。 早期に発見し、適切な治療を開始することが病気の進行を食い止め、健やかな毎日を守るための一歩となります。 不安なことは抱え込まず専門医に相談し、一緒に対処法を見つけていきましょう。
2020.05.10 -
- ひざ関節
- 再生治療
- 幹細胞治療
現在、半月板損傷と診断されて手術をすすめられている方や、すでに保存療法(投薬・リハビリ)を受けているものの、なかなか改善を感じられない方の中には、「このまま今の治療を続けて本当にいいのか?」「もっと自分に合った方法があるのでは?」と疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 実際、半月板損傷の治療では手術療法が選択されることが多い一方で、手術には一定のデメリットやリスクも伴います。 手術に対して不安を感じたり、慎重に判断したいという方も少なくないでしょう。 本記事では、半月板損傷の手術のデメリット・メリットについて詳しく解説します。 また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは手術以外の治療法も紹介していますので、ぜひ参考にしてご自身の症状やライフスタイルに合った治療法を選びましょう。 半月板損傷における手術のデメリット 半月板損傷における手術のデメリットは、主に以下4つあります。 感染症にかかるリスクが上がる 知覚神経を傷つける可能性がある 仕事復帰までの期間が長くなる 変形性膝関節症のリスクが高まる可能性がある それぞれのリスクについて、詳しく解説します。 また半月板損傷を手術せずに放置するリスクについては、以下の記事でも解説していますので参考にしてください。 感染症にかかるリスクが上がる 半月板損傷の手術を受けると、感染症にかかるリスクがあります。 内視鏡(関節鏡)手術の場合で細菌感染する可能性は1%以下※となっています。 ※参考:さいたま市「半月板損傷について」 しかし、ごくまれに感染症にかかると、傷口の化膿や関節に膿がたまるなどの症状が発生します。 感染を予防するために、手術後に抗生物質が投与されるケースがあるのです。 感染症に対しては適切な対策が講じられているため、過度に心配する必要はありませんが、術後の体調や傷口の状態には注意を払うことが大切です。 知覚神経を傷つける可能性がある 手術中に、皮膚の表面にある知覚神経を傷つける可能性があります。 ごくまれなケースですが、万が一神経が傷ついた場合、皮膚の感覚が鈍くなり、熱いものや鋭利なものに触れても気づきにくくなるため、二次的なケガのリスクが高まるおそれがあります。 このような知覚神経の損傷は、頻度は高くないものの、半月板手術における注意すべきリスクの一つです。 術後の違和感に気づいた場合は、早めに医師に相談しましょう。 仕事復帰までの期間が長くなる 半月板損傷の手術後は、再断裂を防ぐために慎重かつ継続的なリハビリが必要で長期にわたります。 手術後にリハビリを十分にせず無理に動かすと、再断裂のリスクが高まるので、仕事に復帰するうえでリハビリが重要です。 復帰までの期間は、以下のように異なります。 デスクワークなど:術後すぐに復帰できるケースがある 立ち仕事の場合:1.5~2ヶ月程度 激しい動きが伴う場合:約4ヶ月以上 ※参考:国立大学法人信州大学「半月板損傷の治療について」 手術後にリハビリを十分にせず無理に動かすと、再断裂のリスクが高まるので、仕事復帰のタイミングにも注意が必要です。 仕事への復帰時期は、焦らずに回復を目指し、主治医と相談しながらリハビリの進捗を見て判断しましょう。 変形性膝関節症のリスクが高まる可能性がある 半月板の一部またはすべてを切除すると痛みや腫れは改善されますが、膝のクッション性が低下し将来的な変形性膝関節症のリスクが上がります。 そのため、近年では可能な限り半月板を温存する方向が主流であり、切除術(部分・全切除)ではなく、半月板縫合術が優先されるケースが増えています。 手術を受ける際は、将来的なリスクも考慮しながら医師と相談することが大切です。 また、半月板損傷の手術には他に以下のような後遺症の可能性があります。 静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症) しびれ 術後の経過は個人差が大きいため、不安な症状が現れた場合は、自己判断せずに早めに医療機関に相談することが大切です。 半月板損傷に対して手術を行うメリット 半月板損傷に対して手術を行うメリットは、主に以下の3つがあります。 痛みの緩和 可動域の改善 変形性膝関節症のリスクを減らす 手術にはリスクも伴いますが、症状の進行を防ぎ、日常生活やスポーツ活動への早期復帰を目指せます。 また手術を行うことで、半月板損傷による痛みを緩和できる可能性があります。 損傷部位によっては膝の可動域が制限されることがありますが、手術によって関節内の動きがスムーズになり、可動域の回復が見込まれます。 半月板が傷ついたまま放置されると膝関節の軟骨がすり減り、やがて変形性膝関節症へ進行するリスクが高まります。 適切なタイミングで手術を行うことで、膝関節全体の機能を保ち、長期的な関節の健康を守ることが可能です。 半月板損傷の手術方法 半月板損傷に効果的な手術は、主に3つあります。 縫合術 切除術 再生医療も選択肢の一つ それぞれの手術について、詳しく解説していきます。 半月板損傷の治療法に関しては以下の動画(3:12~)でも解説していますので、併せて参考にしてください。 縫合術 メリット 半月板を温存できる デメリット 半月板を再度損傷する可能性がある 再度手術する可能性がある 関節症や関節水腫のリスクがある 縫合術は、損傷した軟骨を縫い合わせる方法です。 膝のふた近くに穴を開け、関節鏡や器材を挿入して患部を縫合します。 切除術 切除術は、半月板の損傷した箇所を切り取る手術方法です。損傷部位の縫合が困難な場合は切除術が検討されます。 メリット 感染症のリスクが低い デメリット ロッキングを繰り返す 変形性膝関節症のリスクがある 縫合術と同じように、膝のふた付近に穴を開け、関節鏡を挿入して手術を行います。 専用のハサミを用いて患部の一部またはすべてを切除します。 再生医療も選択肢のひとつ 変形性膝関節症の手術として、再生医療も効果的です。 再生医療は患者さま自身の幹細胞を利用するため、拒否反応のリスクが低い手術です。また、リハビリ期間の短縮が期待できるため、早期に仕事へ復帰できる可能性があります。 長期の入院ができない方や人工関節の手術に抵抗がある方は、再生医療をご検討ください。 半月板損傷の手術に関するよくある質問 半月板損傷の手術に関する質問を紹介します。 半月板損傷で手術した場合の入院期間はどのくらいですか? 半月板損傷の手術費用はどのくらいかかりますか? 手術をせずに半月板損傷を治す方法はありますか? 半月板損傷の手術を行った10年後はどうなっていますか? 3つの質問について、詳しく回答します。 半月板損傷で手術した場合の入院期間はどのくらいですか? 縫合術は10~14日、切除術は2~4日程度※の入院が一般的です。 ※国立大学法人信州大学「半月板損傷の治療について」 切除術よりも縫合術の方が入院期間が長いケースが多いです。退院した後、しばらくは杖を使って歩行します。 退院後も、しばらく痛みが続く可能性があります。 術後は膝に負担がかかる動作は控えましょう。 半月板損傷の手術費用はどのくらいかかりますか? 半月板損傷の手術費用は、手術の種類・入院日数・自己負担割合などによって変動します。 一般的に3割負担の方の場合、平均的な費用の目安は以下のとおりです。 半月板縫合術:約10~20万円 半月板切除術:約7~15万円 たとえば、70歳以上で3割負担の方が9日間入院した場合、トータルで約9万円程度かかるケースもあります。 また、縫合術よりも切除術のほうが入院期間が短く、結果的に費用が抑えられる傾向がありますが、これは症状や病院の方針によっても異なります。 詳しい費用を確認したい方は、手術を受ける予定の医療機関に直接問い合わせてみましょう。 手術をせずに半月板損傷を治す方法はありますか? 再生医療は、手術をせずに損傷した半月板を治療することが可能です。 再生医療では、自身の細胞から採取して培養した幹細胞を膝に注射します。自分自身の細胞を使用するため、アレルギーなどの反応が少ない点、手術を避けられる点で身体への負担を抑えた治療法と言えます。 また、手術よりも治療期間が短くなるメリットがあります。 半月板損傷の手術を行った10年後はどうなっていますか? 臨床報告によると、一般の方の約30%、スポーツ選手のうち約70%が変形性膝関節症を発症しています。 半月板はひざのクッションの役割をしているため、切除することによって軟骨がすり減ってしまい、変形性膝関節症の原因になります。 とくに、半月板切除術は変形性膝関節症の発症率が高いと言えます。 半月板損傷手術のデメリットを回避できる再生医療を検討しよう 半月板損傷手術は、痛みや腫れを取り除く効果が期待できる反面、以下のようなデメリットがあります。 感染症にかかるリスクが上がる 知覚神経を傷つける可能性がある 仕事復帰までの期間が長くなる 変形性膝関節症のリスクが高まる可能性がある 半月板損傷の手術を受けた患者さまの10年後の臨床報告では、一般の方の約30%が変形性膝関節症を発症するなど、手術には大きなリスクが伴います。 しかし、将来的な変形性膝関節症のリスクや感染症にかかる危険性があるので、放置せずに治療を行いましょう。 ただし半月板損傷の手術を受けた患者さまの10年後の臨床報告では、一般の方の約30%が変形性膝関節症を発症するなど、手術には大きなリスクが伴います。 手術に不安がある方、すぐに会社やスポーツに復帰したい方は、再生医療をご検討ください。再生医療は手術しないため入院の必要がなく、リハビリ期間の短縮も期待できる治療法です。 詳しい治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.02.29