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- 肩
 - スポーツ医療
 - 再生治療
 
野球肩のストレッチは「痛みのない範囲でゆっくり、反動を使わず、投球後は静的にほぐす」が基本です。 痛みが強いならまず炎症を抑え、落ち着いてから可動域と筋のしなやかさを少しずつ取り戻す順番が、安全かつ改善への近道となります。 しかし「肩が重いけど練習は休めない」「ストレッチで何とかなるはず」そんな焦りに不安を感じている方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、今日から実践できる正しい野球肩のストレッチや、ストレッチで対応できる状態・できない状態の見分け方を詳しく紹介していきます。 正しい野球肩のストレッチのやり方 正しい野球肩のストレッチのやり方は、以下の通りです。 ゆっくり動き可動域を広げる 投球後は静的ストレッチで筋肉と関節をケア ストレッチの目的は「筋肉と関節包の緊張をゆるめ、投球で固まりやすい方向の可動域を回復させる」ことです。 痛みを伴う強い伸張や、反動をつける伸ばし方は、腱板や滑液包に負担をかけやすく、かえって回復を遅らせます。 下記では正しいストレッチについて、詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 ゆっくり動き可動域を広げる 最初は痛みのない範囲で、「左右差を埋めるイメージ」でゆっくり可動域を広げます。 肩甲骨の動きから始め、肩だけを無理に回さないのがコツです。 ポイントは「伸び感はあるが痛くはない」ラインで止めることです。 しびれや鋭い痛みが出たら中止します。 可動域は日々の積み重ねで広がるため、1回で大きく伸ばす行為は避けましょう。 投球後は静的ストレッチで筋肉と関節をケア 投球直後は心拍と体温が高く、筋が伸びやすい時間帯です。 静的ストレッチで前後・内外回しのバランスを整えると、翌日の張りが軽くなります。 静的ストレッチは可動域の維持・遅発性筋痛の軽減に役立ちます。 一方、パフォーマンス直前は静的より動的(ダイナミック)ウォームアップが適しています。 野球肩とは?ストレッチで改善できるのはどんな状態? 野球肩は投球の繰り返しで起きる「筋・腱・関節包・滑液包」のトラブルの総称です。 筋緊張や軽い可動域制限はストレッチで改善が期待できますが、はっきりした炎症・損傷はストレッチだけでは治りません。 一方、腱板炎・関節唇の損傷、強い滑液包炎などは、まず炎症を抑える医療的対応が優先です。 ストレッチの前に痛みの正体を確認することが、遠回りに見えて改善への近道となります。 「炎症」や「損傷」はストレッチで治らない肩痛のサイン 夜間痛や安静時痛・挙上時の鋭い痛み、力が入らない・抜ける感覚は、炎症や損傷のサインです。 この段階は安静+医療的評価→段階的リハビリが優先で、ストレッチを強めるほど悪化しやすくなります。 医療機関では問診・触診に加え、超音波(エコー)で腱と滑液包、X線で骨形状、MRIで軟部組織を確認します。 診断がつけば、炎症期は安静と投薬・注射、落ち着いてから理学療法という筋道が明確になります。 リペアセルクリニック大阪院の「再生医療」で根本治療を目指す 再生医療は、炎症を抑えつつ損傷組織の修復を後押しする治療です。 手術を避けたい、保存療法で停滞している、早く実戦に戻りたいそんな方の選択肢になり得ます。 リペアセルクリニック大阪院では、症状・画像・既往歴を踏まえ、一人一人に適した再生医療を提案します。 痛みの山を越え、ストレッチとトレーニングに集中できる状態を作ることが、結果として最短復帰につながります。 下記ではスポーツ医療に関する、リペアセルクリニック大阪院の症例紹介を行っているので、ぜひ参考にしてみてください。 ストレッチで改善しない野球肩は放置せず、早めの受診を ストレッチを正しく続けても痛みが引かない、夜間にうずく、力が入りにくいときは自己流を中断して受診することが重要です。 原因がはっきりすれば、回復までの道のりは短くなります。 ストレッチは大切ですが、すべてを解決する魔法ではありません。 炎症期は安静を優先し、回復期は動かして取り戻す順序を守ることが、故障をくり返さない近道です リペアセルクリニック大阪院は、再生医療とリハビリを軸に、あなたの肩に合った復帰への最短ルートを一緒に設計します。 肩関節の根本的な回復のために、一人で悩まずに、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 - 
  
    
- 肩
 - スポーツ医療
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野球肩が痛いときは、投球を中止し、炎症を抑える応急処置を行うことが重要です。 無理に投げ続けると、腱や軟骨の損傷が進み、長期離脱を招くおそれがあります。 正しい初期対応と、原因に合った治療を選ぶことが、再発を防ぐ最短ルートです。 しかし「少しの痛みなら我慢できる」「大会が近いから休めない」といったお悩みを抱えている方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、痛みを悪化させないための応急処置や原因別の治療法を、わかりやすく解説します。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療はスポーツによる痛みの抜本治療に適しています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法で痛みを早期に改善できる特徴を持ちます。 症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 野球肩が痛いときにやってはいけないこと・今すぐできる応急処置 野球肩が痛いときにやってはいけないこと・今すぐできる応急処置は、以下の通りです。 下記では、肩が痛い場合におすすめの対応を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 投球・筋トレの継続はNG 肩に痛みがある状態で投球や筋トレを続けると、腱板(けんばん:肩の深い筋肉群)や上腕二頭筋腱の炎症が悪化します。 痛みを我慢して投げ続けると、損傷部が修復されずに線維化(しなやかさを失うこと)を起こし、慢性的な痛みへ移行することがあります。 特に成長期の選手は、骨端線(骨の成長部分)が弱く、剥離損傷を起こす危険があります。 アイシング・サポートテーピングの正しい方法 アイシングは15〜20分を目安に1日3〜4回、テーピングは痛みの軽減と可動域制限を目的に行うのが正しい方法です。 痛みが強いときは、冷却後に鎮痛剤を使用する場合もありますが、医師の指示に従うことが原則です。 温めるのは炎症が治まってから行いましょう。。 間違ったストレッチが悪化を招く理由 痛みがあるうちは、肩を無理に回す・後ろに引くストレッチは避けるべきです。 無理なストレッチは損傷組織に負担がかかり、修復が遅れる原因となります。 リハビリ期には、理学療法士の指導のもとでストレッチを行います。 可動域を広げる動作は、炎症が落ち着いてからでも遅くないため、焦りは禁物です。 野球肩とは?痛みの正体を知ることが回復への第一歩 野球肩は、投球時の反復動作によって肩関節周囲の筋肉・腱・関節唇(かんせつしん)などが損傷するスポーツ障害の総称です。 痛みの原因を見極めることで、適切な治療を選べます。 痛みの場所・出る動作・経過時間を記録しておくと、診察時に原因を特定しやすくなります。 症状の「タイプ」がわかれば、治療やリハビリの方向性も明確になります。 原因別に見る治療の進め方|保存療法・手術・再生医療の比較 原因別に見る治療の進め方は、以下の通りです。 保存療法(安静・理学療法・注射)の特徴 手術が必要なケースとリハビリ期間の目安 再生医療という選択肢 下記では、それぞれの治療方法について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法(安静・理学療法・注射)の特徴 野球肩の多くは、保存療法で改善が期待できます。 まずは安静とリハビリで炎症を抑え、筋力と柔軟性を回復を優先します。 痛みが落ち着いた後は、投球フォームの修正も再発防止に欠かせません。 リハビリとフォーム改善を並行することで、肘や腰など他部位への負担も減らせます。 手術が必要なケースとリハビリ期間の目安 保存療法で改善しない場合や、腱板断裂・関節唇損傷などの明確な損傷がある場合は、手術を検討します。 手術の種類 概要 リハビリ期間の目安 関節鏡手術 小さな切開で関節内部を確認・修復 約3〜6か月 腱板修復術 切れた腱を縫い合わせて再生を促す 約6〜9か月 関節唇再建 損傷部を縫合し安定性を回復 約6か月以上 手術後はリハビリが非常に重要です。 焦って投球を再開すると再断裂のリスクが上がるため、医師と理学療法士の指導のもと段階的に復帰することが求められます。 再生医療という選択肢 再生医療は、自分の血液や脂肪由来幹細胞を利用して損傷組織の修復を促す治療です。 手術を避けたい方、長引く炎症で悩む方に有効な選択肢です。 これらの治療は、炎症を抑えながら自然治癒力を高めることで、回復スピードを上げ、再発を防ぐ効果が期待されています。 副作用が少なく、入院を必要としない点もメリットです。 リペアセルクリニック大阪院では、PRP・脂肪由来幹細胞を用いた再生医療で、組織修復と再発予防を目指します。 下記ではスポーツ医療の症例紹介も行っているので、ぜひ参考にしてみてくだい。 野球肩はまず「痛みの正体を知ること」が重要 野球肩を早く治すためには、痛みを無視せず、原因を特定して段階的に治療することが最も大切です 投球を休む勇気が、最短復帰への第一歩となります。 肩の痛みを「疲労の一部」と捉えず、早期に対処することが再発を防ぐ鍵です。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療による根本治療と、医師・理学療法士によるリハビリを組み合わせ、競技への早期復帰をサポートしています。 肩の痛みを理由にスポーツ復帰を諦める前に、まずはメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.31 - 
  
    
- 肘
 - スポーツ医療
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野球肘が痛い場合は「痛みが出たら投球を中止し、炎症期は安静と冷却、落ち着いたら段階的リハビリ」を守ることが最短復帰への近道です。 無理なストレッチや早すぎる復帰は再発の原因になります。 いつまで休むか・何をして良いかを明確にし、必要に応じて再生医療も選択肢に加えることで、痛みを繰り返さない肘を目指せます。 しかし「大会が近い」「チームに迷惑をかけたくない」と思うほど、つい投げ続けてしまう方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、いまの痛みを悪化させない初期対応、病院での治療の流れ、そして根本回復を後押しする再生医療まで、わかりやすく解説します。 野球肘の治し方|自宅でできる応急処置と初期対応 野球肘の治し方として、投球や捕球のあとに肘が痛んだら、まずは48〜72時間の炎症コントロールが基本です。 最初にやるべきことと、やってはいけないことを整理しておきましょう。 初期の対応 痛みが出たらまず投球を中止し、冷却・安静・圧迫・挙上を徹底しましょう。 薬の自己判断は避け、早めに整形外科で評価を受けましょう。 いつ・どの動作で・どれくらい痛むかをメモしておくと診察の時に役立つので、痛みの記録もとっておきましょう。 まずは痛みゼロでの日常動作→軽い可動域運動→フォーム確認→キャッチボールへと段階的に、改善していくことが重要です。 やってはいけないこと 痛みを我慢しての投球・関節を強く押し込むストレッチ、温め直後の全力投球は悪化しやすくなるので避けましょう。 強いマッサージも初期段階では逆効果となるので、まずは腫れと痛みを引かせることを意識しましょう。 温めてすぐ全力投球も、一時的に楽になっても再発リスクが上がるため、避ける必要があります。 野球肘とは?痛みが起こる原因について解説 野球肘は、投球のくり返しで肘の内側・外側・後方(肘頭)に負担が集中して起こる障害の総称です 成長期では骨のはし(骨端線)が未完成なため、剥離(はくり)や炎症が起こりやすく、無理をすると長引くリスクも。 原因は、投球フォームの乱れ・体幹や股関節の柔軟性不足・登板過多・休養不足などが組み合わさることです。 小中高生では、成長のタイミングと練習量のバランスが重要となります。 病院で行われる治療法の流れ 診察では痛む場所と動きでタイプを見極め、必要に応じてエコー(超音波)やレントゲン、MRIで状態を確認します。 多くはまず保存療法(手術をしない治療)から始め、痛みが引いたら段階的に運動を再開します。 検査と診断 検査と診断では「どこが、どの動きで、どの程度痛むか」を丁寧に確認し、画像検査で重症の有無をチェックすることが再発予防につながります。 画像検査を行う場合は、エコーで靱帯や腱の状態を確認し、必要に応じてX線で骨・MRIで軟骨・骨内の変化を診察します。 保存療法の内容 保存療法の内容は炎症期は休む、回復期は可動域→筋力→投球動作の順で戻すことが基本です。 復帰の合図は、ノースロー48〜72時間で日常痛がない、軽い可動域運動で痛みが出ない、翌日に痛みが残らないの3条件が目安です。 焦らなければ、結果的に早く試合に戻ることが可能です。 再生医療という治療の選択肢 再生医療は、炎症を抑えつつ損傷組織の修復を後押しすることが期待できる治療です。 手術を避けたい方、保存療法で停滞している方の選択肢になります。 症例や調製法によりばらつきがあるため、医師と相談のうえ対応を検討することが重要です。 リペアセルクリニック大阪院の再生医療は、炎症期の痛みを抑え、回復期のリハビリを前へ進める治療計画をご提案します。 下記では肘関節に関する、症例紹介をしているので、ぜひ参考にしてみてください。 野球肘は痛みを我慢せず、早期に専門医の診断を受けることが最短復帰への第一歩 最短で復帰するには、「痛みが出たら休む→炎症を抑える→段階的に戻す」というシンプルな流れを崩さないことです。 痛みを抱えたままの投球は、遠回りになります。 ストレッチは大切ですが、炎症期のやり過ぎは逆効果です。 可動域は痛くない範囲で少しずつ、筋力は正しいフォームで低負荷から行いましょう。 再生医療を組み合わせれば、痛みの山を越えてリハビリに集中しやすくなります。 リペアセルクリニック大阪院では、一人一人に適した再生医療で、再発しにくい肘づくりを支援します。 肘関節の根本的な回復のために、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 - 
  
    
- 肘
 - スポーツ医療
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野球肘におけるストレッチは、「痛みを我慢して伸ばす」ことが悪化の原因になるため注意が必要です。 特に、投球による炎症や筋腱損傷を抱えた状態では、間違ったストレッチが組織をさらに傷つけることがあります。 本記事では、野球肘を悪化させない安全なストレッチ方法と、ストレッチだけでは回復しない場合の治療選択肢について解説します。 安全に行う野球肘ストレッチのポイント 野球肘のストレッチで最も大切なのは、「炎症の時期を見極めて無理をしない」ことです。 炎症が強い時期にストレッチを行うと、靭帯や腱への微細損傷が広がり、回復が遅れてしまいます。 症状の進行段階に合わせて、段階的にストレッチの強度を変えることが重要です。 下記では症状の進行段階に合わせたストレッチのポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 急性期は無理に伸ばさない 結論として、痛みや腫れがある急性期にはストレッチをしてはいけません。 この時期は上腕骨内側上顆(ないそくじょうか)付近の筋肉や靱帯に炎症が起こり、組織が非常に脆い状態です。 無理に動かすと再損傷のリスクが高まります。 炎症が治まるまでは、肘関節を動かすよりも「安静+冷却+圧迫+挙上(RICE処置)」を優先します。 再発を防ぐ第一歩は、焦らないことです。 急性期に無理なストレッチを行うと、骨端線損傷(こったんせんそんしょう)や靱帯断裂など、重症化する例もあります。 亜急性期は軽いストレッチを行う 急性期を過ぎて痛みや腫れが落ち着いた、亜急性期(2〜4週)では軽いストレッチを再開できます。 ただし「気持ちいい程度」で止めるのが原則です。 肘の柔軟性を少しずつ取り戻すためには、周囲筋(前腕屈筋群・伸筋群)のストレッチを中心に行います。 ストレッチの際は、「痛みが出る一歩手前」で止めることが大切です。 可動域を広げる目的で勢いをつけたり、長時間続けたりすると、治りかけの腱に再び炎症が起きる場合があります。 特に成長期の選手は骨端線が閉じていないため、慎重に進めましょう。 危険なストレッチの例 野球肘の改善目的で行われがちなストレッチの中には、実際には症状を悪化させるものもあります。 特に、肘の過伸展や強制的な回内・回外運動は靭帯や骨を痛める原因になります。 一見「柔軟性を高める」ように見えるこれらの動作は、実際には損傷部位に負担をかけます。 ストレッチは筋肉に対して行うものであり、関節や靭帯を無理に動かすものではないことを理解しましょう。 痛みを感じる動作を繰り返す場合、軽度の炎症が慢性化し、最終的には投球障害へ発展することもあります。 ストレッチで改善しない場合のサインと治療の選択肢 ストレッチを数週間続けても改善しない場合、単なる筋緊張ではなく腱・軟骨・骨端への損傷が関与している可能性があります。 そのまま放置すると変形性肘関節症などの慢性障害に移行するため、早期の診断が重要です。 下記では受診の必要な症状について詳しく解説しているので、治療の選択肢を把握するためにもぜひ参考にしてみてください。 要受診のサイン 結論として、次のような症状がある場合は自己判断でストレッチを続けず整形外科を受診しましょう。 これらの症状が続く場合、靱帯損傷や剥離骨折、軟骨障害などが潜んでいることがあります。 早期にMRIや超音波検査を受けることで、再発や重症化を防ぐことができます。 治療の選択肢 野球肘の治療には、保存療法・注射・再生医療など複数の選択肢があります。 症状の程度や競技レベルに応じて、段階的に治療を組み合わせることが推奨されます。 治療法 概要 期待できる効果 保存療法 安静・冷却・ストレッチ制限・リハビリ 炎症軽減、痛みの抑制 注射治療 ヒアルロン酸やステロイドの局所注射 短期的な疼痛緩和 再生医療 自分の血液や幹細胞を利用して修復を促進 組織の再生、再発予防 特に再生医療は、損傷した腱や靭帯の修復を促すことが報告されており、手術に抵抗のある方にも有効な選択肢となります。 リペアセルクリニック大阪院の再生医療で、肘の根本回復を目指す リペアセルクリニック大阪院では、野球肘のような投球障害に対して、脂肪由来幹細胞(ADRCs)やPRP(多血小板血漿)を用いた再生医療を行っています。 自分自身の細胞を利用して炎症を鎮め、損傷した組織の修復を促すため、副作用リスクが少なく安全性が高いのが特徴です。 スポーツ選手のように肘を酷使する方にとって、再生医療は「早く・安全に回復したい」という要望に応える新しい選択肢です。 炎症の抑制と組織再生を同時に進めることで、再発しにくい肘を目指せます。 以下では、肘関節に関するリペアセルクリニック大阪院の症例紹介を行っているので、ぜひ参考にしてみてください。 野球肘はストレッチだけに頼らず、根本的なケアが重要 野球肘の回復には、ストレッチだけでなく、炎症のコントロールと組織修復の両立が不可欠です。 急性期は安静を守り、亜急性期以降は軽いストレッチで柔軟性を戻ことを意識しましょう。 さらに、再生医療などの治療を取り入れることで、痛みを抑えながら根本改善を図ることができます。 痛みを我慢してストレッチを続けることは、治療を遠ざける原因になりかねません。 専門医の診断と正しいケアで、肘の機能を取り戻しましょう。 リペアセルクリニック大阪院では丁寧なカウンセリングを行い、一人一人の症状に合わせた、治療が可能です。 スポーツ復帰を目指す方に、最適な治療プランをご提案し、回復まで寄り添います。 肘関節の根本的な回復のために、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 - 
  
    
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肩関節周囲炎になってしまい「どれくらいで治るの?」と不安に思う方も多くいらっしゃるかと思います。 肩関節周囲炎(五十肩)は、一般に6か月〜1年半で改善が見込まれます。 段階(炎症期→拘縮期→回復期)に応じた治療・リハビリを適切に行うと、回復の加速が期待できます。 自然経過でも改善しますが、適切な時期に痛みのコントロール・運動療法・注射などを組み合わせることで、日常復帰の時期を早められる可能性があります。 本記事では、治るまでの期間の目安、段階別の過ごし方、期間短縮につながる治療選択、そして再生医療という選択肢まで、分かりやすく解説します。 症状の段階ごとに見る「治るまでの期間の目安」 症状の段階ごとに見る「治るまでの期間の目安」は、以下の通りです。 痛みの強い時期(炎症期:1〜3か月) 動かしにくい時期(拘縮期:3〜9か月) 回復期(解凍期:9か月〜1年半) 肩関節周囲炎は、多くの場合で炎症期→拘縮期→回復期と推移します。 同じ「五十肩」でも、糖尿病などの基礎疾患の有無、痛みへの感受性、仕事や家事の負荷、睡眠の質などによって経過は変わります。 各期の目的(炎症を鎮める/硬さをならす/機能を戻す)を明確にして取り組むことが、改善の近道となります。 痛みの強い時期(炎症期:1〜3か月) 炎症期は夜間痛と鋭い運動時痛が目立ちます。 関節包(肩関節を包む膜)や腱板周囲の炎症が主体で、寝返り・着替え・洗髪など日常動作がつらくなります。 まずは痛みのコントロールを最優先にし、鎮痛薬、温熱・物理療法、必要に応じステロイド注射で痛みの山を短期間で越える方針が現実的です。 過負荷は再燃の原因になるため、可動域訓練は許容痛(我慢できる弱い痛み)を目安にきわめて軽く開始します。 動かしにくい時期(拘縮期:3〜9か月) 炎症が落ち着くと、痛みは軽減する一方で可動域の硬さが問題になってきます。 関節包の収縮や癒着が関与し、「腕が上がらない/背中に手が回らない」などの機能制限を自覚します。 ここでは積極的な理学療法が主役です。 温熱や電気で血流を促しつつ、壁を使う指這い運動・棒体操・タオル肩回しなどを段階的に行いましょう。 痛みが強くぶり返す負荷は避け、少しずつ、でも毎日続けることが改善速度を左右します。 回復期(解凍期:9か月〜1年半) 回復期は痛みの軽減と可動域の回復が並行して進みます。 ここからは柔軟性の維持に加えて、低負荷トレーニングで筋力・協調性を戻す段階です。 ゴムチューブを使ったトレーニングや、軽量ダンベルでの運動などで、段階的な回復を意識します。 スポーツ復帰を目的とする場合は、無理をせず段階的に行いましょう。 反復後の筋肉痛などは許容範囲ですが、鋭い痛みや夜間痛の再発は中断サインです。 肩関節周囲炎とは? 肩関節周囲炎は、40〜60代に多い肩関節周囲組織の炎症・硬化により、痛みと可動域制限を来す疾患の総称です。 関節包、腱板、靭帯、滑液包などが関与し、発症誘因として加齢変性、使い過ぎ・使わなさ過ぎ、代謝性疾患(例:糖尿病)などが挙げられます。 自然経過で改善する例もありますが、適切なタイミングでの疼痛管理と運動療法を組み合わせることで、進行を抑え、日常生活への復帰を早められる可能性があります。 治療を行うとどれくらい期間を短縮できる? 治療を行った場合の、短縮期間は以下の通りです。 治療法 期間のイメージ ポイント 保存療法(安静・湿布・内服) 12〜18か月 自然経過寄り。痛みの谷を待つ方針。 理学療法(温熱・可動域・筋力) 6〜12か月 拘縮予防と機能回復の中核。 注射治療(ヒアルロン酸/ステロイド) 3〜6か月 炎症期の疼痛軽減→訓練移行を促進。 再生医療(PRP・幹細胞など) 2〜4か月目安 組織修復と抗炎症が期待。適応は診察で判断。 標準的な保存療法のみでは、自然経過(12〜18か月)の範囲に収まることが多い傾向があります。 痛みの強い時期に注射や物理療法を併用し、拘縮期から系統的な運動療法へ切り替えると、改善までの体感期間が半分前後まで短くなるケースもみられます。 重要なのは、段階に合った治療をタイムリーに行うことです。 再生医療による“回復期間の短縮”という選択肢 再生医療は、患者自身の血液由来成分(PRP:多血小板血漿)や幹細胞等を用いて、炎症の沈静化と組織修復を同時にねらうアプローチです。 手術に依らず、注射や局所投与を中心に行えるため、ダウンタイムが比較的短い点が利点です。 疼痛軽減によりリハビリへの移行・継続がしやすくなることで、機能回復のスピードアップが期待できます。 リペアセルクリニック大阪院では、症状や画像所見、既往歴を総合的に評価し、一人一人の症例に合った治療方法を提案します。 「早く治したいけれど、無理はしたくない」という方にこそ、再生医療が検討候補になります。 以下にリペアセルクリニックの症例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 肩関節周囲炎を最短で改善するためには、自分に合った治療方法が重要 肩関節周囲炎の治療は、段階的に行うことが改善への近道となります。 炎症期は鎮痛と睡眠確保、拘縮期は毎日の低〜中強度ストレッチ、回復期は筋力の回復を心がけましょう。 どの段階でも、鋭い痛み=中止のサインを守ることが安全かつ効率的な回復につながります。 長引く場合は器質的損傷(腱板断裂など)の精査が必要になることもあるため、専門医に相談しましょう。 リペアセルクリニック大阪院では、一人一人に合わせた完全オーダーメイドの再生医療で、痛みを軽減し回復を早めることが可能です。 痛みを抑え、動かせる肩へ段階に沿った治療計画をご提案するので、ぜひお気軽に無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 - 
  
    
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 - 再生治療
 
肩関節周囲炎を治療しても、「痛みが治まらない」とお悩みではありませんか? 肩の可動域も制限されるため、肩関節周囲炎は生活の質(QOL)を大きく引き下げます。 ネット上の動画を参考にリハビリを実践する際は、症状の進行段階とマッチしているかどうかが重要です。 患部へのアプローチを間違えると、痛みが長期化する恐れも。 本記事では、肩関節周囲炎の進行段階に応じたリハビリや、適切な治療方法をわかりやすく解説します。 手術が必要といわれた場合は、切らない治療方法の「再生医療」も参考にしてみてください。 肩関節周囲炎の進行段階とリハビリの基本方針 肩関節周囲炎には以下の進行段階や、リハビリの基本方針があります。 炎症期は安静や冷却が優先されるため、無理なリハビリには注意しましょう。 ここからは、進行段階ごとの症状や、効果的なリハビリを解説します。 炎症期(発症〜2ヶ月)|痛みを抑える時期 肩関節周囲炎の炎症期は痛みが強くなり、夜間痛で安眠できない場合があります。 動かすと鋭い痛みを感じる場合は、「安静+冷却」がリハビリの基本方針です。 具体的には肩を無理に動かさず、冷湿布などで炎症を抑えます。 痛みの緩和も必要となるため、炎症期は以下のリハビリを実践してみましょう。 炎症期のリハビリ 手順 軽い振り子運動(ペンデュラムエクササイズ) 1.机や椅子に片手をつき、身体を前に倒す 2.痛いほうの腕をダランと垂らし、半円を描きながら振り子のように振る 可動域を広げようとして無理に動かすと、肩関節周囲炎の悪化を招くので要注意です。 負担が大きいストレッチや、入浴後の過剰運動も避けておきましょう。 凍結期(2〜6ヶ月)|可動域を少しずつ広げる時期 肩関節周囲炎が凍結期になると、肩の痛みは軽減しますが、動かしにくい状態です。 凍結期は軽いストレッチをリハビリ方針とし、以下のように前方挙上・外旋・内旋などの運動を行います。 凍結期のリハビリ 手順 前方挙上 1.仰向けになって両腕を体の前に伸ばす 2.ゆっくりと呼吸しながら、両腕を頭の位置まで上げて10秒キープ 3.休憩を挟んで1日3~4回程度行う 外旋 1.痛む腕を身体の横に伸ばし、肘を90度に曲げる 2.上体と肘を動かさず、前腕を外側に向けてゆっくりと回す(繰り返し10回程度) 3.ここまでの動作を1日3~4回程度行う 内旋 1.立ったまま両手を背中に回す 2.腰の位置で手をつかみ、肩が痛くないほうの手で痛む手を持ち上げる 3.痛みを感じる位置で10秒間キープし、手を元の位置に戻す 4.少し休んだら2~3の動作を繰り返す(1日10セット) 肩甲骨可動運動 1.両肩をすくめるように、上に引き上げる 2.肩をすくめた状態で5秒程度キープ 3.力を抜いて肩を下す 4.ここまでの動作を1日に複数回行う ストレッチで肩を動かす際は、「痛みを感じる位置まで」を限度にしましょう。 肩まで浸かる入浴など、温熱療法もおすすめです。 解凍期(6ヶ月〜)|可動域改善・筋力回復の時期 肩関節周囲炎が解凍期に入ると、肩の痛みがやわらぎ、動かしやすくなります。 ただし、肩の運動量が減っているため、以下のエクササイズで肩甲骨や胸椎を動かしましょう。 解凍期のリハビリ 手順 肩甲骨回し 1.椅子に座って両手を肩に置く 2.肩甲骨の動きを意識しながら、肘を前後に10回ずつ回す(1日3セット程度) 肩甲骨はがし 1.腕を背中に回し、手の甲を腰に当てる 2.手首または肘を反対側の手でつかむ 3.つかんだ手を背骨の方向にゆっくりと引っ張り、10秒ほどキープ(1日3セット程度) 胸椎回旋 1.四つ這いになり、片方の手を頭の後ろに当てる 2.息を吐きながら肘を天井に向かって上げ、上半身をゆっくりとひねる 3.息を吸いながら、四つ這いの姿勢に戻す 4.ここまでの動作を10回程度繰り返す チューブトレーニング 1.両手でチューブを持ち、肩幅よりも少し広げて腕を前に伸ばす 2.胸を張り、腕を広げてチューブを左右に伸ばす 3.ゆっくりと元に戻す 4.ここまでの動作を10回程度繰り返す 猫背などの姿勢を改善し、一定の筋力を維持できれば、肩関節周囲炎の再発防止も可能です。 肩関節周囲炎とは?知っておきたい原因と症状 肩関節周囲炎とは、加齢や血流低下などを原因とした、関節包・腱板の炎症や拘縮です。 一般的には五十肩と呼ばれており、主な症状は肩の痛みや可動域制限、夜間痛です。 また、症状は「痛み(夜間痛)」「動かせない」「徐々に改善」の順に進行するため、自然治癒の可能性もあります。 ただし、自然治癒には個人差の影響があり、1年以上痛みに悩んでいる方もいらっしゃいます。 肩関節周囲炎の放置は痛みの慢性化につながり、可動域が狭くなる恐れも。 痛みが長期化したら、病期に応じたリハビリを実践してみましょう。 やってはいけないリハビリ・注意点 肩関節周囲炎になった場合、やってはいけないリハビリや注意点があります。 痛みなどの症状が改善されない方は、以下の状況になっていないかチェックしてみましょう。 炎症期のストレッチは痛みを緩和できますが、強すぎる動作は症状の悪化につながります。 自己流のリハビリは効果的なアプローチにならず、回復の長期化を招く恐れがあるので注意しましょう。 肩関節周囲炎の治療方法 肩関節周囲炎のリハビリに効果がなければ、以下の治療方法を検討する必要があります。 肩関節周囲炎の治療方法 治療内容 薬物療法・注射療法 ・非ステロイド性抗炎症薬などの飲み薬や、患部への湿布で痛みを緩和する ・ステロイドやヒアルロン酸を注射し、痛みの緩和や関節の動きの滑らかさを確保する 運動療法・理学療法 ・ストレッチや軽い運動で、痛みの緩和と可動域改善を目指す ・冷却療法や温熱療法で痛みをやわらげる 補助療法・物理療法 ・筋力トレーニングで可動域改善や再発防止を目指す ・超音波療法などで痛みを緩和する 薬物療法や注射療法を検討する際は、感染症や副作用のリスクを理解しておきましょう。 その他の治療方法も痛みの緩和には効果的ですが、肩関節周囲炎の再発を防げない可能性があります。 肩関節周囲炎の根本治療を目指したい方は、以下の「再生医療」も選択肢に入れてみましょう。 新しい選択肢「再生医療」で根本改善を目指す 再生医療とは、幹細胞の働きにより、肩関節周囲炎などの自然治癒を目指す治療方法です。 治療には以下の2パターンがあり、自分の幹細胞や血液を活用します。 再生医療はダメージを負った部位を修復できるので、肩関節周囲炎の根本治療を目指せます。 治療は通院のみとなるため、手術や入院は必要ありません。 自分に合った治療方法かどうか確認したい方は、ぜひリペアセルクリニック大阪院にご相談ください。 リペアセルクリニック大阪院は再生医療を専門としており、肩関節などの治療に成果を上げています。 肩関節周囲炎のリハビリは段階を見ながら自分に合った方法で進めることが重要 肩関節周囲炎は「炎症期・凍結期・回復期」の段階があるため、病期に応じたリハビリが必要です。 正しいリハビリを継続すると、徐々に痛みが減り、肩の可動域も広くなります。 リハビリを続けているのに効果がないときや、肩関節周囲炎の再発に不安がある場合は、再生医療も検討してみましょう。 リペアセルクリニック大阪院では、医学的根拠に基づいた再生医療を行い、諦めていた「痛み」を「希望」に変える治療を提供しています。
2025.10.31 - 
  
    
- ひざ関節
 
「最近、階段の上り下りがつらい……」 「急に立ち上がったり、しゃがんだりするときに膝にズキッと痛みが走る……」 仕事や家事で忙しい40代では、ふとした瞬間の膝の痛みを「年のせいかな?」と見過ごす場合もあるでしょう。 しかし、膝の痛みを放置すると状態が悪化し、日常生活や体を動かす趣味に支障が出る場合があります。 本記事では、40代から増える膝の痛みの原因やご自分でできるセルフケア、近年注目されている再生医療について詳しく解説します。 ご自身に合った痛みへの対処法や治療法を見つけるために、ぜひお役立てください。 40代から膝に痛みが出やすくなる原因 40代から膝の痛みを訴える人が増える主な原因は、以下の3つです。 体重の増加 膝への負荷が増え、クッションの役割を持つ軟骨のすり減りを早める 加齢による変化 ・軟骨の水分量が減少して弾力性が失われることでクッション機能が落ち、衝撃が骨に伝わりやすくなる ・女性の場合は、ホルモンバランスの変化で軟骨が傷つきやすくなる傾向にある 筋力の低下 膝を支える筋力が低下して関節が不安定になり、軟骨などへの負担が増える 40代は体重が増えやすくなったり、膝を支える筋力が落ち始めたりと身体にさまざまな変化が現れ始める時期です。 長年の負担が膝関節に蓄積し、痛みとして表面化する傾向にあります。 膝の痛みは、ここまでに挙げた原因が1つ、もしくは複数重なって生じます。 また身体に起きる変化が原因で、次項で紹介する疾患が隠れている場合があるため注意が必要です。 歩くと膝が痛いのはなぜ?40代以降に多い疾患 歩くと膝が痛む原因は膝に体重がかかることで、すり減った軟骨や傷ついた組織に刺激が加わるからです。 40代以降では、加齢にともなって膝の状態が変化し、痛みを引き起こす病気やけがが隠れている場合があります。 代表的な疾患には、以下のようなものがあります。 変形性膝関節症 膝半月板損傷 膝靭帯損傷 ご自分の膝の痛みがどの疾患の症状に近いか、ここでチェックしてみましょう。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は膝関節のクッションである軟骨がすり減り、炎症や痛みが起きる疾患です。 加齢や体重増加や筋力の低下などが原因で、膝に長年の負担が蓄積した40代以降に発症する傾向にあります。 主な症状 歩き始めや立ち上がる時に痛む、階段の上り下りがつらい 40代以降の主な原因 加齢による軟骨の質の低下、体重の増加や筋力の低下 一般的な対策 太ももの筋力トレーニング、体重管理 ※参考:日本整形外科学会「変形性膝関節症」 軟骨のすり減りが進行すると、安静にしていても痛みが続く場合があります。 膝半月板損傷 膝半月板損傷は膝の曲げ伸ばしで引っかかりを感じる場合、クッションの役割を担う半月板が傷ついている可能性があります。 主な症状 「ゴリッ」という異音や引っかかり感がある、膝が伸びない・曲らない(ロッキング) 40代以降の主な原因 加齢により半月板がもろくなる、日常生活でのささいなひねり動作 一般的な対策 膝に負担をかけない動作を心がける、膝周りの筋力トレーニング 加齢で傷つきやすくなった半月板は、スポーツのような激しい動きだけでなく、立ち上がりや方向転換といった何気ない動作でも損傷する可能性があります。 膝靭帯損傷 膝にぐらつきを感じる場合は、骨と骨をつなぎ、関節を安定させる靭帯の損傷が考えられます。 主な症状 膝がぐらぐらして不安定に感じる、強い痛みと腫れ 40代以降の主な原因 筋力低下による関節の不安定性、急な方向転換や転倒 一般的な対策 受傷直後は安静にする、筋力トレーニングによる再発予防 若い世代ではスポーツ外傷による場合が多いですが、40代以降は筋力低下で関節が不安定になり、日常生活の転倒でも損傷するリスクがあります。 上記それぞれの疾患で紹介した対策は、一般的な内容です。痛みが続く場合や、症状が強い場合は、ご自分で判断せずに必ず整形外科などの医療機関を受診しましょう。 40代以降向けの膝の痛みに対する治療法 膝の痛みを和らげ、悪化を防ぐための対処法として、まずはご自分でできるセルフケアから始めるのが基本です。 ストレッチ 関節の動きを良くする (例:椅子に浅く座り片足を伸ばし、上体を前に倒して20秒維持) 筋力トレーニング 膝を支える筋肉を鍛える (例:椅子に深く座り片足を上げ、5〜10秒維持。左右10回ずつ) 日常生活の工夫 膝への負担を減らす (例:床ではなく椅子に座る、洋式トイレを選ぶ、サポーターを着用する、クッション性の良い靴を選ぶ) ※参考:日本整形外科学会「変形性ひざ関節症の運動療法」 もしセルフケアを続けても痛みが改善しない場合は、専門的な治療も選択肢になります。 「ヒアルロン酸注射や痛み止めで良くならない、でも手術は避けたい」という場合の治療法として、再生医療があります。 ご自身の血液や脂肪から抽出した成分を活用し、身体が本来持つ修復能力を高めて、痛みの軽減や機能改善を目指す治療法です。 代表的な治療法として「幹細胞治療」と「PRP療法」を紹介します。 幹細胞治療 ご自身の脂肪から取り出した幹細胞を注射し、炎症を抑えたり組織の修復を促したりする作用が期待できる PRP療法 ご自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、組織の修復を促すことで痛みの軽減などが期待できる なお、当院(リペアセルクリニック)では、患者さまの負担が少ない「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っております。 再生医療の治療法や症例については、当院の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 40代の膝の痛みは放置せず、原因に合った対処法を行おう 40代から増える膝の痛みの原因とセルフケア、新しい治療法である再生医療について解説しました。 まずはご自分でできる体重管理やストレッチから始めるのが、痛みの悪化を防ぐ基本となります。 しかし、セルフケアだけでは痛みが改善しない方や、手術には抵抗がある方もいます。 そのような場合、手術を回避する選択肢として、リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください。 当院では、ご自身の脂肪から抽出した幹細胞を用いる治療を行っています。 手術や入院を必要とせず、体への負担に配慮した治療で、幹細胞が持つ組織の修復を促す力を活用して、痛みの軽減が期待できます。 不安な気持ちを一人で抱え込まず、専門家に相談しながら、あなたに合った治療法を見つけていきましょう。 再生医療にご興味のある方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.10.31 - 
  
    
- 肩
 
「寝返りを打つだけで痛くて、夜中に目が覚める……」 「服を着替えようとするだけで、ズキッと痛む……」 鎖骨を骨折してしまった方で、痛みでストレスを抱えている人もいるでしょう。 「ただの打撲」だと思っていたのに強い痛みが続くのは、鎖骨骨折が原因として考えられます。 本記事では、鎖骨骨折後の正しい過ごし方、やってはいけない動作、寝るときの姿勢や固定具の管理方法について詳しく解説します。 ご自身の状態を把握し、しっかり療養して完治するために、ぜひ参考にしてください。 また、「早く治したい」「後遺症が心配」という方のために、当院(リペアセルクリニック)では、新たな治療法の再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鎖骨を骨折している際の過ごし方と少しでも早く治す方法 鎖骨骨折の治療中は、骨の修復を妨げないように安静に過ごすのが基本です。 「早く治したい」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、骨がくっつき始める時期に余計な負担をかけると、回復を遅らせる原因になります。 ここでは、以下のポイントを解説します。 【日常生活で気をつけるポイント】 やってはいけないこと 寝るときの姿勢 固定具の管理 それぞれの内容について、順に詳しく見ていきましょう。 腕を上げない・重い物を持たない|禁忌動作を避ける 骨折した骨が安定するまでの期間は、治癒を遅らせるような動作を避けなければなりません。 骨折部がズレる原因になるため、以下に示すような動作は控えてください。 腕を肩より高く上げる動作:鎖骨が動き、骨にズレを生じさせる力が加わる 重い物を持つ動作:初期段階では、わずかな重さでも骨折部に負担となる 腕で体を支える動作:怪我をした側の腕に体重をかける動作は避ける 体をひねる動作:肩周りに力が加わり、骨折部に影響を与える場合がある 上記は意識していないと無意識にやってしまう動作なので、骨の回復のためにも意識して過ごすようにしましょう。 寝るときは横向きが基本 人によって骨折部は異なるため、誰しもが楽になる決まった姿勢はありませんが、以下のように姿勢を整えると楽になる場合があります。 仰向けで寝る場合 ・背中から肩にクッションを置き上半身を少し高くする ・肘の下にタオルやクッションを置いて腕を安定させる 横向きで寝る場合 痛みのある側を上にして横向きになる 医師の指示によりますが、就寝中であっても無意識に腕を動かさないように、鎖骨バンドや三角巾は装着したままにする場合もあります。 固定具(バンド・三角巾)は1日2回ほど締め直しを行う 鎖骨バンドや三角巾などの固定具は、骨折部の安静を保つ役割があります。 しかし、固定具を長時間締めっぱなしにすると、緩みや皮膚トラブルが起こる場合があります。 管理のポイントを、以下にまとめました。 締め直しの目安:1日に2回程度、固定具の締め直しを行う 皮膚トラブルのケア:皮膚を清潔で乾燥した状態に保つ 固定具による「かゆみ・赤み・痛み」が起きた場合には、我慢せずに主治医に相談してください。 鎖骨骨折について|完治までの期間は2~3ヶ月が目安 鎖骨骨折が完治するまでの期間は、骨がくっつき安定するまで約2〜3ヶ月が目安です。 多くの場合、痛みのピークは怪我をしてから2〜3日程度で、その後徐々に骨の修復が進んでいきます。 ここでは、ご自身の状態を把握するために、以下の内容を解説します。 症状 安静期間の目安 ご自身の現在の症状と照らし合わせ、段階別の過ごし方を参考にしてみてください。 症状 鎖骨は皮膚のすぐ下にあるため、骨折による変化が現れやすいのが特徴です。 受傷直後には、以下のような症状が現れます。 激しい痛みと腫れ 骨折した鎖骨周辺や肩に強い痛みが生じ、動かすのが困難になる 腕を上げられない 鎖骨は腕を動かす支点となるため、骨折すると自力で腕を上げらなくなる 見た目の変化(変形) 折れた骨の端がズレることで、皮膚の下にこぶのような盛り上がりが生じる場合がある 皮下出血(あざ) 受傷後、数日経ってから骨折部周辺に内出血による青あざが現れる場合がある まれに起こる「腕や手のしびれ」「感覚の異常」といった症状がある場合は、 速やかに医師に伝えてください。 安静期間の目安 鎖骨骨折の回復は、「急性期・固定期間・骨癒合(こつゆごう)」という流れで、段階を経て進みます。 骨の修復が活発な子供は治癒が早く、固定期間も成人より短い傾向にあります。 回復段階ごとの目安は、以下の通りです。 急性期(受傷後~約2~3週間):痛みが強い時期で、最初の2〜3日が痛みのピークとなる場合が多い 固定期間(受傷後 約4~8週間):骨の修復が進む時期で、鎖骨バンドや三角巾による固定を継続します 骨癒合(受傷後 約2~3ヶ月):骨が構造的に安定し、日常生活における安定性が得られる時期 ※参考:一般社団法人 日本整形外傷学会「鎖骨骨折」 骨癒合は、あくまで「骨が安定した」という目安です。 以前と同等の筋力や関節の動きを取り戻す機能的な回復には、さらに数ヶ月のリハビリテーションが必要となる場合があります。 つらい時期ですが医師の指示に従い、痛みのない範囲で「指・手首・肘」を動かすなど、できることから始めましょう。 鎖骨骨折後の治療法 鎖骨骨折の治療は、「骨折の場所・形状・ずれの程度」によって方針が変わります。 治療法は、以下のように大きく分けて、「保存療法」と「手術療法」の2種類です。 保存療法:鎖骨バンドや三角巾で固定し、骨の自然な修復力に任せる方法 手術療法:ずれた骨を正しい位置に戻し、プレートやワイヤーなどで内側から固定する方法 骨のずれが大きい場合、保存療法では回復期間が長くなったり、骨が変形して治癒する「変形癒合(へんけいゆごう)」になる場合があります。 一方、手術療法は早期の機能回復が期待できますが、傷あとや感染などのリスクを伴います。 医師とよく相談し、ご自身の生活スタイルに合った治療方針を一緒に決めていきましょう。 鎖骨骨折の骨がつきにくい場合の選択肢「再生医療」 鎖骨骨折後は安静が基本で、無理に動かすと回復が遅れる場合があるので注意が必要です。 しかし、従来の治療法で安静にしていても、骨のつきが悪い場合や、痛みが長引く場合があります。 こうしたお悩みに対して、ご自身の血液や脂肪に含まれる成分を活用し、組織の修復を促す「再生医療」も選択肢のひとつです。 当院リペアセルクリニックでは、ご自身の脂肪から取り出した幹細胞を患部に注入する「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っています。 幹細胞治療は、損傷した骨や組織の再生を促し、炎症を抑える作用が期待できます。 「骨折の治りが遅いと診断された」「できるだけ早くスポーツに復帰したい」といったお悩みやご希望がありましたら、まずは当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鎖骨骨折した際の過ごし方に関するよくある質問 鎖骨骨折した際の過ごし方に関するよくある質問は以下のとおりです。 鎖骨骨折後に仕事復帰できるまでの期間は? 鎖骨骨折で風呂はいつから入れる? 鎖骨骨折後に仕事復帰できるまでの期間は? 仕事の内容によって復帰時期の目安は異なります。 デスクワーク(事務職など):痛みが管理でき、通勤が可能であれば受傷後1週間以内で復帰できる場合がある 軽作業(立ち仕事など):固定が外れる目安となる受傷後4〜6週間程度 重労働(力仕事など):骨が癒合し、十分な筋力が回復する受傷後3ヶ月以上 どのような仕事内容でも、最終的な復帰の判断は、医師の許可を得てから行うようにしてください。 鎖骨骨折で風呂はいつから入れる? 医師の許可があれば、シャワー浴が可能です。 入浴の際には、鎖骨バンドや三角巾を一時的に外します。 湯船に浸かると、転倒のリスクや体を温める影響で痛みが増す場合があるため、医師に相談しましょう。
2025.10.31 - 
  
    
- その他
 
「くしゃみや咳をするだけで痛い」「この痛み、いつまで続くんだろう」 呼吸や日常のささいな動作で肋骨が痛み、いつ治るのかと不安に感じている方もいるでしょう。 ただの打撲だと思っていたのに、呼吸をするだけで痛むのは、肋骨骨折やヒビが原因として考えられます。 肋骨骨折の痛みは怪我をした直後よりも、数日経ってからピークを迎える場合があるのです。 本記事では、肋骨骨折の痛みのピークや安静期間、避けるべき行動を解説します。 ご自身の痛みの経過を理解し、不安を和げるためにお役立てください。 また、肋骨骨折による痛みを少しでも早く和らげたい方には、再生医療による治療も選択肢のひとつです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を活用し、体が本来持つ自然治癒力を高めて痛みや後遺症の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肋骨骨折の痛みを早く軽減したい 痛みだけでなく、しびれや違和感が残っている 通常の治療を続けても回復を実感できない 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肋骨骨折の痛みのピークは受傷から数日間が目安 肋骨骨折の痛みのピークは、受傷から2〜3日が目安です。 受傷から数日後に痛みが強くなるのは、体が怪我に反応し、炎症が活発になるためと考えられています。 骨折の程度によって、痛みのピーク時期には少し差が出る場合があります。 完全骨折:受傷から2〜3日 ヒビ(不全骨折):受傷後1週間程度 肋骨は呼吸や体の動きに合わせて常に動くため、炎症が強いピーク時期は、強い痛みが出やすいのが特徴です。 深呼吸や咳・くしゃみ・寝返りなどのささいな動きで、激しく痛む場合があります。 ピークを過ぎると、「ズキズキする」痛みは徐々に落ち着き、2〜4週間ほどで日常生活に支障がないレベルまで改善が期待されます。 しかし、咳やくしゃみなどで痛みがぶり返す場合もあるため、注意が必要です。 痛みのピークとあわせて、次項で「どのくらい安静にすればよいか」・「仕事はいつから復帰できるか」の目安期間を見ていきましょう。 安静期間|3〜6週間が目安 肋骨骨折の安静期間は骨折の程度によりますが、3〜6週間が目安とされています。 骨折の程度による回復期間の目安は、以下の通りです。 軽度(ヒビ程度):3〜4週間 完全骨折:6週間以上 ※参考:一般社団法人 日本整形外傷学会「肋骨骨折」 痛みが強い時期に激しく動くと、骨がずれたり再び傷ついたりする可能性があるため、安静にしましょう。 【骨折部分に負担をかけないための注意点】 重い物を持たない 体を強くひねったり、反らしたりしない 激しい運動やストレッチを避ける ただし安静といっても、動かなすぎるとかえって肺炎のリスクを高めたり、筋力が低下したりする場合もあります。 痛みで呼吸が浅くなると、肺の奥まで空気が届かず肺炎を引き起こす可能性が高まります。 つらい時期ですが医師の指示に従い、痛みのない範囲で軽い動作を行ったり、意識的に深呼吸をしたりするよう心がけましょう。 仕事復帰できる目安|骨折してから数日で復帰できる可能性がある 仕事内容別の復帰時期の目安は、以下の通りです。 デスクワーク(座り仕事):1週間程度 立ち仕事・重労働:4〜6週間 仕事復帰の時期は、仕事の内容によって異なります。 デスクワークのように肋骨への負担が少ない職種では、痛みが治まれば数日〜1週間程度で復帰できる場合もあります。 「早く元の生活に戻りたい」と焦る気持ちもあるかと思いますが、痛みが和らいだからといって、自己判断で以前と同じように動くのは避けましょう。 痛みを我慢して作業を続けたり重い物を持ったりすると、骨のくっつきが遅れたり、痛みが慢性化したりする可能性があるからです。 どうしても仕事を休めない場合はご自身で判断せず、復帰のタイミングを医師に相談しましょう。 肋骨骨折の痛みがピークのときにやってはいけないこと 肋骨の痛みがピークのときは、骨折部分に負担がかかる衝撃や圧迫を避け、安静に過ごすのが基本です。 骨がくっつき始める時期に余計な負担をかけると、回復を遅らせる原因になります。 具体的には、以下のような動きは避けましょう。 重い荷物を持つ 腕だけでなく胸や背中の筋肉を使い、肋骨に直接的な負担がかかるため 上体をひねる・大きく反らす 後ろを振り返る、床の物を拾うなどの動きは、肋骨を直接動かしてしまうため 激しい運動やストレッチ ・呼吸が激しくなり肋骨の動きが増加。 ・自己判断でのマッサージは、骨のずれや内出血を悪化させる可能性あり 上記の動作以外にも、血流を促進しすぎたり、同じ姿勢を続けたりすることも痛みの悪化につながる場合があります。 加えて、日常生活において以下の点にも注意が必要です。 入浴:痛みが強い間は湯船を避け、シャワーで済ませる 飲酒:骨の修復を妨げる可能性があるため控える 咳やくしゃみが出そうになった際は、手で痛む場所をそっと押さえるのがおすすめです。 ちょっとした工夫ですが、肋骨が大きく動くのを抑えることで衝撃が和らぎ、痛みの軽減につながります。 なお痛みを和らげる対処法として、医療機関では湿布や鎮痛薬、バストバンド(肋骨固定帯)などが用いられます。 痛みを我慢せずに医師に相談し、適切な指示を受けるようにしましょう。 肋骨骨折の痛みのピークが長引く・悪化する場合は早めに医師へ相談を ここまで解説したように、肋骨骨折の痛みは通常2〜4週間ほどで落ち着く場合がほとんどです。 肋骨骨折に対する一般的な治療は保存療法が中心ですが、痛みが長引く場合には「再生医療」が選択される場合があります。 保存療法と再生医療の違いは、以下の通りです。 保存療法:湿布、バストバンド、鎮痛薬などで安静を保ち、ご自身の持つ力で回復するのを待つ 再生医療:保存療法で改善しない場合の選択肢。ご自身の血液や脂肪を活用し、組織の修復を促す 再生医療には、ご自身の血液を使うPRP療法や、脂肪から取り出した幹細胞を使う「幹細胞治療」などがあります。 幹細胞には、炎症を抑えたり、組織の修復を促したりする作用が期待されます。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の一つとして「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っています。 治療法に関する詳しい情報やご相談は、公式LINEで承っています。 肋骨骨折の痛みが長引いて不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肋骨骨折の痛みのピークに関するよくある質問 肋骨骨折の痛みに関するよくある質問は、以下のとおりです。 肋骨骨折のとき、楽に寝る姿勢はどうすればいい? 肋骨にヒビが入った場合、痛みのピークはいつ? 肋骨骨折のとき、楽に寝る姿勢はどうすればいい? 「これで楽になる」などの決まった姿勢はありませんが、以下のように姿勢を整えると楽になる場合があります。 【楽に寝るためのおすすめの姿勢】 痛い方を上にして横向きに寝る クッションや抱き枕で体を安定させる 上半身を少し高くして呼吸を楽にする 痛みが強い間は、寝返りを打つ際にも肋骨に負担がかからないよう、ゆっくり動くことをおすすめします。 上記を参考にして、ご自身にとって楽に寝られる姿勢を見つけましょう。 肋骨にヒビが入った場合、痛みのピークはいつ? いわゆる「ヒビ」(不全骨折)の場合、痛みのピークは完全な骨折と少し時期がずれる場合があります。 受傷後すぐではなく、1週間くらいで痛みのピークを迎える場合があるといわれています。 ヒビの場合でも骨折した際と同じく安静にし、肋骨に負担をかけないように過ごすようにしましょう。
2025.10.31 - 
  
    
- 脳卒中
 - 頭部
 - くも膜下出血
 
くも膜下出血とは、脳の表面を覆う膜(くも膜)の下で出血が起こる病気で、突然の激しい頭痛で発症します。 命に関わる危険性が高く、発症後の後遺症も心配される疾患です。 この記事では、くも膜下出血の10年後の生存率や、予後を左右する要因、再発リスクについて解説します。 くも膜下出血の予後について正しく理解することで、適切な治療選択や生活管理につなげられます。 また、現在当院(リペアセルクリニック)では「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 くも膜下出血の後遺症に対する治療選択肢として、脳卒中に関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ くも膜下出血の10年後の生存率は「重症度」と「治療の早さ」で変わる くも膜下出血の10年後の生存率は、発症時の重症度と治療のタイミングによって大きく変わります。 発症直後の死亡率は約30%と非常に高く、医療機関到着前に亡くなるケースも少なくありません。 しかし、早期に適切な治療を受けた場合、10年後の生存率はおよそ50〜60%程度に改善するとされています。 生存率を左右する主な要素は以下の3つです。 くも膜下出血の重症度(グレード1〜5で分類され、グレードが高いほど予後は厳しくなる) 搬送・手術のスピード(発症から治療開始までの時間が短いほど、脳へのダメージを最小限に抑えられる) 合併症の有無(脳血管攣縮や水頭症などが起こると予後に影響する) これらの要素を総合的に判断し、患者さま一人ひとりの状態に応じた適切な治療を行うことが、長期的な予後の改善につながります。 くも膜下出血の予後を左右する要因【10年後の生活にも影響】 くも膜下出血の予後は、以下のさまざまな要因が複雑に関係しています。 発症時の年齢|高齢になるほど回復率が低下しやすい 出血の場所と量|脳のどの部位で出血したかが予後を左右する 発症から治療までの時間|早期手術が後遺症リスクを減らす 合併症の有無|脳血管攣縮や水頭症の発生が回復に影響 これらの要因を理解することで、10年後の生活をより良くするための対策を立てられます。 発症時の年齢|高齢になるほど回復率が低下しやすい 発症時の年齢は、予後に大きく影響する要因の一つです。 一般的に、若い方ほど回復力が高く、リハビリの効果も出やすい傾向にあります。 高齢者の場合、以下のような理由で回復に時間がかかりやすくなります。 血管がもろくなっている 高血圧や糖尿病などの他の病気を抱えている 体力や筋力が低下している 神経の回復力が若年層に比べて弱い ただし、高齢者でも適切な治療とリハビリを継続することで、日常生活に戻れる方もいらっしゃいます。 年齢だけで予後を判断するのではなく、総合的な健康状態を考慮することが大切です。 出血の場所と量|脳のどの部位で出血したかが予後を左右する 出血した部位や量は、その後の回復に大きく影響します。。 とくに注意が必要なのは、脳幹(呼吸や意識をコントロールする生命維持に不可欠な領域)周辺での出血です。 この部位で出血が起こると、重度の意識障害や深刻な神経後遺症が残るリスクが高まります。 また、出血が広範囲に広がるケースでは、脳全体が圧迫を受けるため、運動機能や言語機能など多岐にわたる障害が生じる可能性があります。 出血量が多いほど、こうしたダメージは深刻です。 発症から治療までの時間|早期手術が後遺症リスクを減らす くも膜下出血は時間との勝負です。 発症から治療までの時間が長引くと、次のようなリスクが高まります。 再出血のリスク(最初の出血から数時間〜数日以内に起こりやすい) 脳へのダメージが拡大する 合併症が発生しやすくなる 後遺症が重くなる可能性が高まる 突然の激しい頭痛や、吐き気、意識障害などの症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。 一刻も早い治療開始が、命と予後を守ります。 合併症の有無|脳血管攣縮や水頭症の発生が回復に影響 くも膜下出血の後に起こる合併症は、予後に大きな影響を与えます。 代表的な合併症として、脳血管攣縮、水頭症、けいれん発作などがあります。 合併症 内容 脳血管攣縮 出血後3〜14日頃に起こりやすく、脳の血管が縮んで血流が悪くなります。脳梗塞を引き起こすリスクがあり、後遺症や再出血の可能性を高めます。 水頭症 脳の中を流れる髄液が正常に吸収されず、脳の中にたまってしまう状態です。頭痛や意識障害、歩行困難などの症状が現れます。 けいれん発作 脳の損傷により、異常な電気信号が発生してけいれんが起こることがあります。薬でコントロールできるケースが多いです。 入院中だけでなく、退院後も定期的な受診を続けることで合併症の早期発見につながります。 くも膜下出血の再発率|後遺症なしでも再発するリスクがある くも膜下出血を一度経験した方は、たとえ後遺症がなくても再発のリスクがあります。 再発を防ぐために、以下のポイントに注意しましょう。 血圧を適切にコントロールする(家庭で毎日測定し、記録する) 処方された薬は指示通りに服用する 定期的に脳の検査を受ける 禁煙する 過度な飲酒を避ける 塩分を控えた食事を心がける ストレスをためない生活を送る 激しい運動や力仕事は医師に相談してから行う とくに高血圧は、くも膜下出血の大きな危険因子です。 退院後も血圧管理を継続し、主治医の指示に従って定期的に受診することが、再発予防につながります。 適切な治療と生活管理で、くも膜下出血の長期予後の改善を目指そう くも膜下出血は重篤な疾患ですが、発見のタイミングと早期の治療によって、予後が大きく変わる可能性があります。 適切な治療を受け、退院後も生活習慣を見直すことで、長期的な予後の改善を目指せます。 現在、くも膜下出血の後遺症に悩まされている方には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の細胞を使って、傷ついた組織の再生を促す医療技術です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療についての詳細や実際に治療を行った方の症例を紹介しているので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ くも膜下出血の生存率に関するよくある質問 くも膜下出血の生存率に関するよくある質問を紹介します。 くも膜下出血の退院後はどんなことに気をつければいい? くも膜下出血で意識不明の場合の回復時期は? 退院後の生活や回復に関する不安を解消しましょう。 くも膜下出血の退院後はどんなことに気をつければいい? くも膜下出血の退院後は、再発予防のため以下の点に気を付けましょう。 毎日血圧を測る 処方された薬を指示通りに服用する 禁煙する 飲酒は適量に抑える 塩分を控えた食事を心がける 規則正しい生活を送る ストレスをためない 体調に変化があった場合(激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らないなど)は、すぐに医師に相談してください。 早期発見・早期治療が、再発予防につながります。 くも膜下出血で意識不明の場合の回復時期は? くも膜下出血で意識不明になった場合、回復時期は出血の重症度や脳のダメージの程度によって異なります。 軽度から中等度の場合は数日から数週間で意識が回復することがありますが、重度の意識障害(昏睡状態)の場合、回復までに数か月以上かかることもあります。 意識回復に影響する要因は次のとおりです。 要因 内容 重症度 発症時の意識レベルが低いほど、回復に時間がかかります。 治療のタイミング 発症から手術までの時間が短いほど、回復の可能性が高まります。 合併症 脳血管攣縮や水頭症などの合併症が起こると、回復が遅れることがあります。 年齢 若い方ほど、神経の回復力が高い傾向にあります。 意識が戻った後も、リハビリを継続することが重要です。 言語療法、理学療法、作業療法など、さまざまなリハビリを組み合わせることで、日常生活への復帰を目指せます。
2025.10.31 - 
  
    
- 手
 
スポーツや家事の最中に突き指をして、指の腫れや痛みにお悩みの方は多いのではないでしょうか。 湿布には炎症や痛みを和らげる効果がありますが、突き指を根本的に治療するものではありません。 そのため、突き指をした直後は氷やアイスパックで冷やして炎症を抑えましょう。 本記事では、突き指をした際の対処法や、やってはいけない応急処置などについて解説します。 また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療の情報や症例も公開しています。 突き指の痛みがなかなか治まらない方や、早く回復したい方は参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 突き指をした際の対処法|指を冷やした後の湿布が効果的 突き指をした際の対処法は、以下の通りです。 湿布の効果|痛みや炎症をやわらげる RICE処置を行う|冷却・安静・圧迫・挙上が基本 テーピングを巻く|指を曲げると痛い場合は伸ばして固定 それぞれ詳しくみていきましょう。 湿布の効果|痛みや炎症を和らげる 湿布には、痛みを和らげたり炎症を抑えたりする鎮痛・消炎作用があります。 湿布を使用する際のポイントは、以下の通りです。 ポイント 詳細 冷湿布・温湿布の使い分け 指を冷やしたり温めたりする効果はほとんどないため、好みで使用可能 1回につき6〜8時間を目安にする 同じ部位に繰り返し貼ると、かぶれやかゆみなどの肌トラブルを起こすことがある 受診の目安 ケアしても回復が感じられなかったり症状が強くなったりする場合 冷湿布と温湿布は、実際に患部を冷やしたり温めたりする効果はほとんどありません。 「スーッとする」「じんわり温かい」といった感覚の違いは配合成分によるもので、どちらを選んでも鎮痛・消炎の効果は同じです。 突き指直後の熱感や腫れ、痛みを抑えたい際は氷のうで冷やし、症状が落ち着いて血行促進や筋肉の緊張を和らげたい際は、入浴や蒸しタオルなどで温めましょう。 湿布はあくまで応急的なサポートとして使うもので、治療の代わりにはなりません。 3~4日間使用しても回復の兆しが見えない場合や痛みが強くなる場合は、自己判断で続けず早めに整形外科を受診しましょう。 RICE処置を行う|冷却・安静・圧迫・挙上が基本 突き指をした直後はRICE処置(ライス処置)を行い、腫れや痛みを抑えて早期の回復につなげましょう。 RICE処置の内容は、以下の通りです。 処置 内容 Rest(安静) 指を動かさず、無理に伸ばしたり曲げたりしない Ice(冷却) 受傷初日は氷で1時間おきに20分冷やし、2~3日目は6回程度の冷却を推奨※ 冷湿布は鎮痛・消炎を目的として使われるもので、冷却効果はほとんどない Compression(圧迫) 軽く包帯で固定し、腫れを防ぐ Elevation(挙上) 心臓より高い位置で冷却すると効果的 ※出典:公益財団法人スポーツ安全協会「救急ハンドブック」 RICE処置はあくまで応急的な対応なので、できるだけ早めに医療機関を受診し専門医による診断と治療を受けましょう。 以下の記事は、RICE処置について解説していますので参考にしてください。 テーピングを巻く|指を曲げると痛い場合は伸ばして固定 突き指をした際は、無理に動かさず伸ばした状態で固定すると、痛みの軽減に効果的です。 テーピングや副木(そえぎ)で指を支えて、再負傷や炎症の悪化を防ぎましょう。 テーピングの手順は、以下の通りです。 1.手の甲の付け根から指先まで、さらに手のひらの付け根にかけてテープを貼る 2.指先から指の付け根に向かって、らせん状にテープを巻き付けて固定する 強く巻きすぎると血流が悪くなり、しびれや血流障害を起こすおそれがあるため以下の症状がある際は、すぐにテープを外してください。 発疹 かゆみ 赤黒く変色する 指先が締めつけられて痛い テーピングは突き指の応急的な固定として有効ですが、長時間や強く巻きすぎないのが大切です。 痛みや腫れが強いときや違和感が続くときは、自己判断せず早めに整形外科を受診しましょう。 やってはいけない突き指の応急処置|悪化を招くNG行動 突き指をした際、誤った応急処置を行うと症状が悪化する恐れがあります。 とくに以下の行動は避けましょう。 やってはいけない応急処置 詳細 無理に引っ張る・揉む 骨や靭帯を傷つけるリスクがあり、治りが遅くなる可能性がある すぐに温める 受傷直後の炎症を悪化させ、腫れや痛みが強くなる恐れがある 何もせず放置する 腫れや痛みが長引き、回復が遅れる原因になる 突き指の応急処置は、RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)や必要に応じたテーピングが基本です。 無理な自己判断はせず、痛みや腫れが強い場合は早めに整形外科を受診しましょう。 湿布を貼っても治らない・内出血がある突き指は、骨折や靭帯損傷の可能性も 湿布を貼っても、痛みや腫れ、変色が改善しない場合は注意が必要です。 とくに、内出血(青紫色のあざや爪の下の黒ずみ)がある場合は、指の内部で骨や靭帯が損傷しているサインかもしれません。 骨折・脱臼・靭帯損傷などが隠れている場合は湿布だけでは回復せず、放置すると指の変形や動きの制限、慢性的な痛みにつながるリスクがあります。 強い痛みや腫れ、変色があるときは自己判断せずに整形外科でレントゲン検査などの診断を受けましょう。 以下の記事では、突き指と骨折を見分けるポイントについて紹介しているので参考にしてください。 突き指の痛みを和らげるには湿布も使えるが、症状によっては早めに受診しよう 湿布は突き指そのものを治す効果はほとんどありませんが、炎症や痛みを和らげる補助として役立ちます。 軽度の突き指であれば、RICE処置と湿布を組み合わせて回復する場合もあります。 ただし、次のような症状がある場合は早めに整形外科を受診してください。 痛みや腫れが強い 数日経っても症状が改善しない 変色がみられる これらの症状は、治療やリハビリに時間のかかる大きなケガの可能性があります。 骨や靭帯が損傷している場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報や症例を公開しています。 突き指を含む関節の治療法について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 突き指と湿布に関するよくある質問 突き指と湿布に関するよくある質問は、以下の通りです。 突き指に湿布を貼るとスースーするのはなぜ? 突き指には冷えピタと湿布のどちらが良いですか? それぞれ詳しくみていきましょう。 突き指に湿布を貼るとスースーするのはなぜ? 突き指に湿布を貼ったときに「スースーする」と感じるのは、冷湿布に配合されているハッカやメントールによるものです。 ハッカやメントールは、皮膚に作用して痛みの感覚を和らげるため、実際に患部を冷やしたり温めたりする効果はほとんどありません。 「スースーする」と感じるのはあくまで「感覚の変化」であり、痛みや炎症の直接的な治療効果ではないことを理解しておきましょう。 突き指には冷えピタと湿布のどちらが良いですか? 突き指には、湿布を補助的に活用しましょう。 冷えピタは皮膚の表面の温度を下げる仕組みのため、ケガによる腫れや痛みの原因となる体内の反応には直接作用しません。 突き指の直後は、氷やアイスパックで1時間おきに20分程度冷やすアイシングが効果的です。 その上で湿布を併用すると、痛みや不快感を和らげる効果が期待できます。 痛みや腫れが長引く場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
2025.10.31 - 
  
    
- ひざ関節
 - 股関節
 
「立ち上がろうとすると足の付け根が、ズキっとしてと痛い」「最近、歩くとチクッとした痛みがある」といった、痛みを感じる方は多いのではないでしょうか? ただの筋肉痛や腰痛とは違う、足の付け根に現れる鋭い痛みは、もしかすると「大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)」が原因となっている可能性があります。 大腿骨頭壊死症は、太ももの骨の付け根(大腿骨頭)に血液が流れにくくなり、骨の組織がダメージを受けてしまう状態です。 この記事では、大腿骨頭壊死症による痛みの特徴、症状の進行、原因、そして治療法について詳しく解説します。 ご自身の痛みの原因を知り、これからどうすればいいかを考える上で、ぜひお役立てください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【結論】骨頭壊死の痛みは「針で刺されたような鋭い痛み」が特徴 大腿骨頭壊死症の痛みは初期の段階では、「ハッキリと痛い」ではなく「何か、だるくて重い」と感じられるため、見過ごされる場合があります。 しかし、体重がかかる特定の動作で鋭い痛みが出るようであれば、放っておかないようにしましょう。 大腿骨頭壊死症は、太ももの付け根にある骨(大腿骨頭)への血流が悪くなることで、骨の組織がダメージを受ける状態です。 ダメージを受けた骨に体重がかかることで痛みが生じますが、痛みには以下のような特徴があります。 項目 詳細 痛みの感覚 ・針で刺されたような痛み ・チクチクする痛み 痛みが出る状況 立ち上がり・歩き始め・階段の上り下りなど、股関節に体重がかかるとき 痛みは、最初は足の付け根だけに現れる場合が多いですが、人によっては他の場所に痛みが広がることがあります。 痛みは股関節・太もも・膝にまで広がることもある 痛みが出やすいのは股関節(足の付け根)ですが、関連する神経に沿って痛みが広がることがあります。 お尻や太ももの外側、場合によっては膝の内側にまで痛みが広がるケースも報告されています。 膝の痛みだと思っていたら股関節に原因があったという場合もあるため、少しでも違和感を感じる場合は早めに医療機関への受診を検討しましょう。 骨頭壊死の症状|初期は痛みが軽く、気づきにくいことも 大腿骨頭壊死症は、初期・進行期・末期といった病気の進行度によって現れる症状が変化します。 初期の段階では痛みが軽かったり、症状が出なかったりするため、単なる疲れや筋肉痛と見過ごしてしまう場合もあります。 病状の進行にともなう症状の変化を、以下の表にまとめました。 時期 主な症状 初期 ・股関節の違和感、鈍い痛み、だるさ ・症状がほとんどない場合もある 進行期 ・立ち上がりや歩行時など、体重をかけた際の鋭い痛み ・階段の昇降が困難になる 末期 ・骨頭が潰れて変形し、安静にしていても痛む ・歩行が難しくなり、日常生活に支障が出る ※出典:「突発性大腿骨頭壊死症」日本整形外科学会 症状・病気をしらべる 症状の進行には個人差がありますが、違和感を覚えた段階で専門医に相談することが、早期発見につながります。 骨頭壊死の主な原因|外傷性と非外傷性の2種類に分かれる 大腿骨頭壊死症は、大腿骨頭へ血液が届きにくくなることで発症します。 血液が届きにくくなる原因には、主に以下の2種類があります。 外傷性 非外傷性 ご自身の生活習慣や過去のけがが、どちらに関係するか、ここで確認してみましょう。 外傷性 外傷性は、股関節周辺の骨折や脱臼などの直接的なけがが原因で起こります。 けがによって骨頭につながる血管が損傷し、血流が途絶えることで発症します。 どのようなけがが原因となるか、以下の表で確認してみましょう。 主なけが 血流が悪くなる仕組み 大腿骨頸部骨折 骨折によって、骨頭へ栄養を送る血管が傷つく、または断裂する 股関節脱臼 関節が外れる際に、血管が引き伸ばされたり、圧迫されたりして損傷する 大きなけがが引き金となって発症するのが、外傷性の特徴です。 非外傷性 けがの覚えがないのに発症するのが、非外傷性です。 はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、特定の危険因子が関わっていると考えられています。 特に、ステロイド薬の使用とアルコールの多飲が、2大危険因子とされています。 主な危険因子を、以下の表にまとめました。 主な危険因子 詳細 ステロイド薬の多量使用 他の病気の治療で、ステロイド薬を一定期間、多量に使用した場合 アルコールの多量摂取 日常的に多量の飲酒習慣がある場合 その他 血液の病気、自己免疫疾患、喫煙なども関連が指摘されている ※出典:「突発性大腿骨頭壊死症」日本整形外科学会 症状・病気をしらべる 日本では、非外傷性のうち男性ではアルコール多飲、女性ではステロイド剤の服用が原因となる場合が多く報告されています。 骨頭壊死の治療法|症状の進行度によって異なる治療アプローチ 大腿骨頭壊死症の治療の目標は、痛みを和らげ、骨頭の潰れを防いで股関節の機能を保つことです。 治療法は骨のダメージの範囲や症状の進行度、年齢などを総合的にみて判断され、骨頭への負担を減らす「保存療法」と、外科的な処置を行う「手術療法」があります。 それぞれの具体的な方法を、以下の表にまとめました。 治療の種類 具体的な方法 目的・内容 保存療法 安静・杖の使用 骨頭への負担を軽くする 薬物療法 鎮痛薬を使い、痛みを和らげる リハビリテーション 股関節周りの筋力を維持・強化し、関節の動きを良くする 手術療法 骨切り術 骨の角度を変えて、体重がかかる部分を健康な骨へ移動させる 骨移植術 ダメージを受けた部分の骨を取り除き、ご自身の他の部位から採取した骨を移植する 人工股関節置換術 傷んだ股関節を、金属やセラミックなどでできた人工の関節に置き換える 保存療法で痛みが改善しない場合や、骨頭の潰れが進行してしまった場合には手術が検討されます。 「痛みはなんとかしたいけど、でも手術はちょっと」という場合の治療法として、「再生医療」があります。 「再生医療」は、 ご自身の血液や脂肪から抽出した成分を活用して身体が本来持つ修復能力を高めて、痛みの軽減や機能改善を目指す治療法です。 幹細胞治療は、ご自身の脂肪から幹細胞を取り出し、炎症を抑えたり損傷した組織の再生を促したりする作用が期待できます。 なお、当院(リペアセルクリニック)では、患者様の負担が少ない「自己脂肪由来幹細胞治療」を行い、症状や状態に合わせて治療計画をご提案します。 再生医療の症例や治療法については、当院の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 骨頭壊死は放置すると痛みが悪化する!早めの整形外科受診が重要 股関節の違和感や痛みを「まぁ、そのうち治るだろう」と軽く考えて放置すると、症状が悪化して日常生活に大きな影響を及ぼす場合があります。 なぜ早期の受診が重要なのか、その理由を以下の表にまとめました。 受診を考える上でのポイント 詳細 放置した場合のリスク 骨頭の潰れが進行し、歩行困難や人工股関節の手術が必要になる可能性がある 早期発見のメリット MRI検査による早期発見で、自分に合った治療法を選べる 手術以外の方法 手術を避けたい場合には「再生医療」という方法もある 足の付け根の痛みが続く場合、ご自身で判断せずに整形外科などの専門医に相談しましょう。 早期に原因を特定し、ご自身に合った治療を始めることで、関節の状態が悪化するのを防げる可能性があります。 骨頭壊死の痛みに関するよくある質問と回答 大腿骨頭壊死症の痛みに関してよく寄せられる質問にお答えします。 骨頭壊死になると歩けなくなる? 大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死をセルフチェックする方法はある? 骨頭壊死になると歩けなくなる? 放置して症状が進行すると、股関節の骨(大腿骨頭)がつぶれて変形し、歩行が困難になる可能性があります。 ただし、早期に適切な治療を行えば、歩ける状態を維持できるケースも少なくありません。 痛みの程度や壊死範囲に応じて、保存療法(安静・リハビリ・投薬など)や再生医療などの治療を行うことで、骨や軟骨の変形を抑え、日常生活を続けられる可能性があります。 もし股関節などに違和感や痛みを感じる場合は、自己判断で放置せず、まずは整形外科の専門医に相談しましょう。 大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死では、股関節に過度な負担や衝撃を与える動作を避けることが重要です。 とくに、以下のような動作は、骨頭に強い圧力がかかり、壊死した部分がつぶれるリスクを高めます。 ジャンプやランニング 重い荷物を持っての移動 長時間の歩行・立位作業 深くしゃがみ込む姿勢 片脚に体重をかけ続ける姿勢 一方で、完全な安静も筋力低下を招くため逆効果です。 痛みの程度に合わせて、水中ウォーキングやストレッチなど股関節に負担をかけない軽い運動を行うことで、血流改善や関節可動域の維持が期待できます。 大腿骨頭壊死をセルフチェックする方法はある? 大腿骨頭壊死は、初期のうちはほとんど症状がなく、自覚症状だけで正確に判断することは難しい病気です。 しかし、次のような違和感や痛みを感じる場合は、股関節に異常が起きているサインの可能性があります。 立ち上がるときや歩き始めに股関節が痛む あぐらをかく・靴下を履く動作がしづらい 太ももや膝のあたりに痛みを感じる 長時間歩くと股関節やお尻の奥が重だるくなる 痛みが数日~数週間続き、安静にしても改善しない ただし、ご自身で判断せず、MRI検査などを用いた専門医の診断を受けることが大切です。
2025.10.31 - 
  
    
- 腰
 
ぎっくり腰(急性腰痛症)とは、急激な動作や姿勢の変化によって腰に激しい痛みが生じる症状で、多くの場合は突然発症します。 重い物を持ったり、中腰になったりした瞬間に起こることが多く、放置すると日常生活に支障をきたすこともあります。 腰に違和感や重だるさを感じていて「これってぎっくり腰の前兆かも?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。 実は、ぎっくり腰に明確な前兆はないとされていますが、発症前に何らかの違和感を訴える方は少なくありません。 この記事では、ぎっくり腰の前兆として現れやすい症状や、違和感を感じたときの正しい対処法を解説します。 過去にぎっくり腰を経験した方も、初めて腰の違和感を感じている方も、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術なしで根本的な改善が期待できる再生医療に関する情報を公式LINEで発信しております。 慢性的な腰痛や神経症状に悩まれている方は、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ぎっくり腰に明確な前兆はないが、違和感には要注意 医学的には「ぎっくり腰(急性腰痛症)」に明確な前兆は定義されていません。 しかし、実際に発症した多くの方が、直前に何らかの違和感を経験しています。 よく報告される違和感としては、腰の重だるさ、軽い張り感、寝起きのこわばり、動き始めの違和感などがあります。 こうした違和感を放置したまま無理な動作を続けると、ぎっくり腰を引き起こすリスクが高まるため注意が必要です。 違和感を感じたら、まずは腰への負担を減らす行動を意識しましょう。 前兆を感じた際の対処法については、次項で詳しく解説します。 ぎっくり腰になりそうな前兆を感じたときの対処法 ぎっくり腰の前兆として腰に違和感を感じたときは、対処法として以下の4つがあります。 無理な姿勢や動作を避ける 痛みや熱感があるときは冷やす 安静にしすぎず、軽いストレッチや歩行で血流を保つ ストレスや疲労をためないよう意識する これらの正しい知識を身につけて、ぎっくり腰への進行を未然に防ぎましょう。 無理な姿勢や動作を避ける 腰に違和感を感じたときは、重い物を持つ、中腰になる、急に立ち上がるといった、腰へ急な負荷を与える動きを控えることが大切です。 とくに違和感があるときは「腰を守る動き」を意識しましょう。 例えば、物を持ち上げる際は膝を曲げてしゃがみ、腰ではなく脚の力を使います。 また、立ち上がるときは机や壁などに手をついて支点を作ると、腰への負担を軽減できます。 まずは無理な姿勢を避けて、腰周りに負担をかけないことが大切です。日常の動作を少し工夫するだけで、ぎっくり腰への進行を防げます。 痛みや熱感があるときは冷やす 腰に痛みや熱感がある場合は、炎症が起きている初期段階の可能性があります。 このような場合は冷却(アイシング)が有効です。 アイシングは、保冷剤や氷をタオルで包み、痛みのある部分に当てて冷やします。 15~20分を目安に行い、冷やしすぎないよう注意しましょう。 長時間冷やすと血流が悪くなり、かえって回復を遅らせる場合があります。 炎症の初期段階で適切に冷やすことで、痛みの悪化を抑えられます。 ただし、冷やしても痛みが強まる場合は、無理をせず医療機関を受診してください。 安静にしすぎず、軽いストレッチや歩行で血流を保つ 腰に違和感があると、つい安静にしたくなりますが、長期間の安静は筋肉を硬くし、回復を遅らせる可能性があります。 痛みが強くない場合は、軽いストレッチやウォーキングで血流を促すことが大切です。 また、腰をゆっくり回したり、背中を伸ばしたりする程度の軽い動きでも効果があります。 無理のない範囲で歩行も行うと筋肉の柔軟性が保たれます。 適度に体を動かすことで腰周りの筋肉の緊張がほぐれ、回復が早まります。 ただし、動くと痛みが増す場合はすぐに中止し、無理はしないでください。 ストレスや疲労をためないよう意識する ぎっくり腰の発症には、身体的な負担だけでなく、精神的なストレスや疲労も関係しています。 自律神経の乱れによって筋肉が緊張しやすくなり、腰へ負担がかかりやすくなります。 睡眠をしっかりとる、こまめに休息を挟む、リラクゼーションの時間を設けるなど、精神的なケアも予防の一環として大切です。 とくに忙しい日々を過ごしている方は、意識的に心身を休める時間を作りましょう。 ストレスや疲労をためないことで、筋肉の緊張を和らげ、ぎっくり腰のリスクを下げられます。 病院を受診すべきタイミング|「ピキッ」とした鋭い痛みは危険なサイン 「ピキッ」「ズキッ」といった瞬間的な鋭い痛みは、筋膜や靭帯に急なストレスがかかったサインです。 この段階で無理に動き続けると、本格的なぎっくり腰へと進行する可能性が高まります。 鋭い痛みを感じたら、すぐに動作を中止し、安静にすることが大切です。無理をせず、腰への負担を最小限に抑えましょう。 また、以下のような症状がある場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。 痛みで体を起こせない 脚のしびれを伴う 排尿・排便に異常がある 安静にしていても痛みが増す これらの症状は、椎間板ヘルニアや神経の圧迫など、ぎっくり腰以外の深刻な病態の可能性があります。 ぎっくり腰の前兆を感じたら、早めに医療機関を受診しよう! ぎっくり腰には明確な前兆はないとされていますが、腰の重だるさや違和感を感じたときは、早めの対処が大切です。 無理な姿勢を避け、適度に体を動かし、ストレスや疲労をためないようにしましょう。 また、違和感を感じたまま放置せず、医療機関で原因を特定し、早期治療を受けることがぎっくり腰の防止につながります。 ただし、症状が進行して慢性的な腰痛や神経症状に悩まされている方には、再生医療も選択肢になります。 再生医療とは、体の持つ自然治癒力を活用した治療法で、損傷した組織を再生させる医療技術です。 リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する詳しい情報を発信しております。 慢性的な腰痛でお悩みの方は、ぜひ再生医療についてご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ぎっくり腰の前兆に関するよくある質問 ぎっくり腰の前兆や対処法について、多くの方が疑問に思うポイントがあります。よくある質問として以下の2つがあります。 ぎっくり腰の初期症状にはどんなものがある? ぎっくり腰の前兆を感じたとき、マッサージをしても大丈夫? それぞれの疑問について、正しい知識を身につけて適切に対処しましょう。 ぎっくり腰の初期症状にはどんなものがある? ぎっくり腰の初期症状としては、腰のハリ、動き始めの違和感、立ち上がりや寝返りの痛みなどが多く見られます。 これらの症状は、腰の筋肉や靭帯に負担がかかり始めているサインです。違和感を感じたら無理をせず、早めに対処することが大切です。 ぎっくり腰の前兆を感じたとき、マッサージをしても大丈夫? 強いマッサージは炎症を悪化させる恐れがあるため避けましょう。とくに痛みや熱感がある場合は、自己判断で揉まないことが重要です。 軽い温熱やストレッチ、専門家による施術であれば有効な場合もあります。ただし、痛みが強い場合は無理をせず、まずは医療機関を受診して原因を特定することをおすすめします。
2025.10.31 - 
  
    
- その他
 
健康のために減塩を心がけている方にとって、日々の調理で使うだしの塩分量は気になるポイントです。 関西だしと関東だしは色や味付けが異なりますが、実際の塩分量の違いについて理解している方は少ないのではないでしょうか。 この記事では、関西だしと関東だしの塩分濃度の違いと、塩分の摂りすぎによる健康リスク、無理なく減塩する方法を解説します。 日々の食事で塩分が気になっている方は、ぜひ最後まで読んで適切な減塩方法を見つけましょう。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 関西だしと関東だしの塩分濃度はどちらが高い?違いも紹介 関西だしと関東だしの塩分濃度について、多くの方が誤解しています。 色の違いから塩分量も大きく異なると思われがちですが、実際の塩分量は使用する調味料全体のバランスによって決まります。 そのため、関西だし・関東だしのどちらの塩分濃度が高いとは、一概には言えません。 関西だしと関東だしの違いは以下のとおりです。 関西だし 関東だし 使用する醤油 色の薄い薄口醤油 色の濃い濃口醤油 だしの種類 昆布だしを効かせることが多い かつおだしと組み合わせることが多い 調理の特徴 素材の味を大切にする調理法が特徴 濃い色と強い味付けが好まれる傾向 特徴 色を薄く保つために塩分を多めにして発酵を抑えている 色が薄くても塩分は少なくない 発酵が進んでいるため旨味成分が豊富 使用量が多ければ最終的な塩分量は増える 減塩を意識するなら、醤油の種類だけでなく、調味料全体の使用量に注目しましょう。 塩分の摂りすぎで起こる健康リスク 食塩の摂りすぎは、高血圧をはじめとした以下の生活習慣病に深く関わってきます。 高血圧・心血管疾患(脳卒中、心筋梗塞など) 腎臓病 胃がん 骨粗鬆症 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」※では、成人男性は9g未満、女性は7.5g未満が一日あたりの食塩摂取目標量です。 ※出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」 しかし、多くの日本人が目標値よりも多く食塩を摂取している現状があります。 これらの正しい知識を身につけて、健康維持のための適切な食生活を心がけましょう。 高血圧・心血管疾患(脳卒中、心筋梗塞など) 血液中の塩分濃度が高くなると、体は水分を保持して濃度を薄めようとするため、血液量が増えて血管に強い圧力がかかり、高血圧になります。 塩分過多により血液量が増加 血管への圧力が高まり高血圧に 動脈硬化から脳卒中・心筋梗塞のリスク増大 高血圧で治療している人は、一日6g未満の食塩摂取がすすめられています。 腎臓病 長期間にわたって塩分を摂りすぎると腎臓に大きな負担がかかり、腎臓の機能が低下します。 塩分過多で腎臓に負担 機能低下により老廃物が体内に蓄積 重症化すると人工透析が必要に 腎臓は一度機能が低下すると回復が難しい臓器です。 日頃から塩分を控えめにして、腎臓の負担を減らしましょう。 胃がん 塩分の多い食事で胃の粘膜が繰り返し傷つくと炎症が慢性化し、胃がんの発生リスクを高める要因となります。 塩分で胃の粘膜が傷つく 慢性炎症から胃がんのリスク増大 漬物・塩蔵品の摂りすぎに注意 減塩と合わせて野菜や果物を多く摂ることで、胃の健康を守れます。 骨粗鬆症 塩分を摂りすぎると、尿と一緒にカルシウムも排出されてしまい、骨粗鬆症の要因になります。 塩分過多でカルシウムが尿と一緒に排出 骨密度が低下し骨粗鬆症のリスク増大 高齢者・閉経後の女性はとくに注意 カルシウムを含む食品を積極的に摂りながら、減塩を心がけることで骨の健康を維持できます。 健康維持のために無理なく減塩する方法 減塩は健康維持に欠かせませんが、急に味付けを変えると食事が楽しめなくなってしまいます。 無理なく減塩するには段階的に薄味に慣れていくことがポイントです。 以下の方法を実践して、おいしく無理なく減塩を続けましょう。 方法 具体的な実践内容 だしや香辛料を活かす 昆布やかつお節でしっかりだしを取り、生姜・にんにく・七味唐辛子などの香辛料や、レモン・酢などの酸味を活用する 少しずつ薄味に慣れる 醤油を小皿に少量取り分ける、味噌汁の味噌を少し減らすなど、2週間ほど続けると味覚が変化する 野菜や果物を多く摂る カリウムを含む海藻類・イモ類・果物を摂取し、体内の余分な塩分排出を助ける(男性3,000mg以上、女性2,600mg以上が目安) 副菜をしっかり食べる 野菜の煮物・おひたし・サラダなどで品数を増やし、各料理の塩分を控えめにしても満足感を得る 市販食品のチェック 栄養成分表示の食塩相当量を確認し、減塩タイプの商品を選ぶ(おでん約3.8g、かけうどん約5.6gの塩分) これらの工夫を組み合わせることで、塩分を控えながらおいしい食事を楽しめます。 塩分過多による病気は、進行すると薬や生活改善だけでは難しい 塩分の摂りすぎは、高血圧や腎臓病、心血管疾患、胃がん、骨粗鬆症などの生活習慣病のリスクを高めます。 これらの病気を予防するためには、日々の食事で塩分量に気を配ることが大切です。 だしや香辛料を活かす、段階的に薄味に慣れる、野菜や果物を積極的に摂るなど、無理なく減塩する方法を実践しましょう。 ただし、生活習慣病が進行してしまった場合、薬や食事療法だけでは改善が難しいケースもあります。 そのような場合には、再生医療も治療選択肢の一つとして考えられます。 再生医療とは、体内のさまざまな細胞に変化できる「幹細胞」を用いる治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療に関する情報をLINEで発信しているので、ぜひご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.10.31 - 
  
    
- その他
 
立ち仕事を続けていると、足の裏やかかと、ふくらはぎに痛みや重だるさを生じることがあります。 むくみや冷え、しびれなどの症状が加わると、仕事中も帰宅後も疲労が抜けず、日常生活に支障をきたすこともあります。 この記事では、立ち仕事で足が痛くなる原因と、今すぐ実践できるセルフケアの方法、症状の背景にある疾患について解説します。 足の痛みを我慢して仕事を続けるのはつらいものです。 適切な対処法を知り、症状を軽減させて快適に働ける環境を整えましょう。 立ち仕事で足が痛くなる主な原因 立ち仕事による足の痛みは、長時間の立位による体への負担が原因となって起こります。 主な原因は以下の4つです。 血行不良とむくみ 足裏のアーチへの過剰な負担 筋肉の疲労 クッション性のない靴やサイズの合わない靴を履く 長時間立ったままでいると足の筋肉をあまり動かさないため、血液が心臓に戻りにくくなり、むくみや重だるさが生じます。 これらの原因が単独または複数組み合わさることで、足の痛みが起こります。 立ち仕事で足が痛くならないようにする方法|インソールを変えるのもおすすめ 立ち仕事による足の痛みを予防・軽減するには、日常のセルフケアが重要です。 足への負担を減らす対策として以下の5つを紹介します。 湯船に浸かる マッサージ・ストレッチをする 足を心臓より高くして休む 靴を替える・インソールを使う 湿布や外用薬を使う これらを日常生活に取り入れることで、足の痛みを軽減し、仕事を続けやすくなります。 湯船に浸かる 湯船に浸かることで全身の血流が良くなり、足に溜まった血液や老廃物が流れやすくなります。 温かいお湯は筋肉の緊張をほぐし、疲労回復を促します。 リラックス効果もあり、一日の疲れを癒すことができます。 入浴の際は38〜40度程度のぬるめのお湯に15〜20分ほど浸かるのがおすすめです。 熱すぎるお湯は体に負担をかけるため避けましょう。 マッサージ・ストレッチをする マッサージやストレッチは筋肉の柔軟性を高め、血流を改善して疲労回復を促します。 硬くなった筋肉をほぐすことで、痛みやこわばりが和らぎます。 入浴後の体が温まった状態で行うとより効果的です。 足を心臓より高くして休む 足を心臓より高い位置に上げて休むことで、下半身に溜まった血液や水分、老廃物が心臓に戻りやすくなります。 その結果、むくみやだるさが軽減され、疲労回復が期待できます。 方法は、横になって足の下にクッションや枕を置き、10〜15分程度休むだけです。 寝る前に行えば、翌朝の足の軽さを実感できるはずです。 靴を替える・インソールを使う 自分の足に合わない靴は痛みの原因になります。 クッション性やアーチサポート機能のある靴やインソールを選ぶことで、足裏への衝撃を和らげ、負担を大幅に減らせます。 靴選びのポイントは、つま先に1cmほどの余裕があり、かかとがしっかり固定されるサイズを選ぶことです。 インソールは足裏のアーチをサポートするタイプを選ぶと効果的です。 湿布や外用薬を使う 炎症や筋肉痛がある場合は、鎮痛・消炎作用のある市販の湿布や外用薬も有効です。 患部に直接貼ったり塗ったりすることで、痛みを和らげられます。 冷湿布は急性の痛みや炎症に、温湿布は慢性的な痛みや血行不良に適しています。 ただし、湿布や外用薬は一時的な対症療法のため、痛みが続く場合は医療機関を受診しましょう。 立ち仕事における足の痛みで考えられる疾患 立ち仕事による足の痛みが長引く場合、背景に疾患が隠れている可能性があります。 セルフケアを行っても改善しない場合は、以下のような疾患が疑われます。 下肢静脈瘤 足底筋膜炎 坐骨神経痛 以下、それぞれの疾患の特徴と症状について解説するので、当てはまる症状がないか確認してみてください。 下肢静脈瘤 下肢静脈瘤は、足の静脈の血管が膨らんでコブのように浮き出る疾患です。 長時間立ち仕事をする人に多く見られ、足のだるさ、むくみ、痛み、重い感じなどの症状が現れます。 血液の流れが悪くなることで症状が悪化するため、放置は厳禁です。 治療法には弾性ストッキングの着用、硬化療法、レーザー治療、手術などがあります。 足底筋膜炎 足底筋膜炎は、足裏の筋膜が炎症を起こす疾患です。 かかとや土踏まずに強い痛みが出て、朝起きて最初の一歩や、長時間立った後に痛みが強くなります。 長時間の立位や歩行で症状が悪化し、適切なケアを行わないと慢性化するリスクがあるため注意が必要です。 治療法にはストレッチ、インソールの使用、湿布や消炎鎮痛剤の使用、安静などがあります。 症状が重い場合はステロイド注射や体外衝撃波治療も選択肢になります。 坐骨神経痛 坐骨神経痛は、腰から足にかけて走る坐骨神経が圧迫されて起こる症状です。 太ももやふくらはぎに痛み、しびれ、電気が走るような感覚が現れます。 立ち仕事での姿勢の歪みが影響する場合があり、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因となることもあります。 主な治療法は、薬物療法、理学療法、ブロック注射、手術などです。 坐骨神経痛でやってはいけないこと、椎間板ヘルニアとの違いについては以下の記事でそれぞれ解説しています。あわせてご覧ください。 また、以下の動画では坐骨神経痛の治療方法について紹介しています。 立ち仕事における足の痛みはセルフケアが重要!眠れない程の痛みは医療機関を受診しよう 立ち仕事による足の痛みは、多くの場合セルフケアで改善できます。 湯船に浸かる、マッサージやストレッチをする、足を高くして休む、靴やインソールを見直すなど、日常生活でできる対策を継続することが大切です。 ただし、夜も眠れないほどの強い痛みや、セルフケアを行っても改善しない長引く症状は疾患のサインかもしれません。 下肢静脈瘤、足底筋膜炎、坐骨神経痛などの疾患が隠れている可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。 慢性化した痛みに対しては、再生医療も選択肢の一つとなります。 手術や入院を伴わない治療法で早期回復を目指したい方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.10.31 - 
  
    
- 肩
 - スポーツ医療
 
投球障害肩(野球肩)とは、野球の投球動作によって肩に痛みが生じる状態の総称で、成長期の小中学生から成人まで幅広い年代で発症します。 適切な治療を行わずに放置すると、慢性化して競技復帰が困難になる場合があります。 この記事では、野球肩が治るまでの期間目安や治らない場合の原因、正しい治療法について解説します。 投球時の肩の痛みで悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術を伴わない治療法の再生医療について公式LINEで発信しております。 野球肩などのスポーツ障害に対する治療選択肢として、肩の痛みに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 野球肩が治るまでの期間は数週間から1~2カ月が目安|ノースロー期間が重要 野球肩とは、投球動作によって肩に痛みが生じる状態の総称で、腱板損傷やインピンジメント症候群など、さまざまな疾患が含まれます。 野球肩が治るまでの期間は、症状の程度や原因によって異なりますが、一般的には数週間から1~2カ月程度が目安です。 軽度の炎症であれば数週間で改善することもありますが、重症の場合は数カ月以上かかることもあります。 治療において重要なのが、投球動作を完全に休止する期間であるノースロー期間で、痛みの回復や炎症を鎮めるために欠かせません。 ノースロー期間は通常3~4週間程度必要とされ、この間にストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを行います。 ノースロー期間を守らずに投球を続けると、症状が悪化して慢性化する可能性があります。 焦らずにしっかりと休養を取ることが、早期復帰への近道です。 なお、野球肩が治らない原因については、以下で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 野球肩が治らない原因|投球フォームや身体の使い方に注意 野球肩が治らない原因として、以下の4つが考えられます。 投球動作によるオーバーユース 不適切なフォームでの投球 筋力や柔軟性が不足している 成長期に見られる骨の脆弱性 これらの原因を理解して、適切な対処法を実践しましょう。 投球動作によるオーバーユース 投球動作を繰り返すことで肩に過度な負担がかかり、組織が損傷することをオーバーユースと呼びます。 とくに成長期の選手や投手は、連続した投球により肩の筋肉や腱に疲労が蓄積しやすい状態です。 オーバーユースが原因の野球肩では、まず投球動作を3~4週間完全に休止することが必要です。 この期間に炎症を鎮め、その後リハビリテーションを開始します。 休養期間を守らずに投球を続けると、症状が悪化して治りにくくなるため、無理は禁物です。 不適切なフォームでの投球 投球フォームに問題があると、特定の筋肉や腱に過度な負担がかかり、炎症や損傷を引き起こす原因になります。 以下のようなフォームは野球肩のリスクを高めます。 フォームの特徴 問題点と肩への影響 肘が下がっているフォーム 投球時に肘が肩よりも下がることで、肩関節に過度なストレスが加わります 手投げのフォーム 下半身や体幹を使わず腕だけで投げるため、リリース時に肩関節へ瞬間的な高負荷がかかります 体の開きが早いフォーム 上半身が先に開くことでリリースが不安定になり、肩関節に過度なストレスがかかります ステップが不足しているフォーム ステップが小さい、前足が早く着地するなどで上半身主導になり、肩への負担が増えます これらの不適切なフォームは、長年積み重なることで損傷が蓄積し、肩の違和感や痛みとして現れます。 予防には、指導者による適切なフォーム指導や、自身のフォームを見直すことが大切です。 筋力や柔軟性が不足している 肩周辺の筋力や柔軟性が不足していると、投球動作で肩関節が不安定になり、特定の組織に負担が集中します。 とくに肩甲骨周辺の筋力や、肩関節の柔軟性が低下していると、正常な投球動作ができずに野球肩を引き起こしやすくなります。 予防と改善には、肩甲骨周辺の筋力トレーニングや、肩関節のストレッチを日常的に行うことが重要です。 投球前後のウォーミングアップとクールダウンも欠かさず実施しましょう。 成長期に見られる骨の脆弱性 成長期の骨には特有の弱さがあり、スポーツ障害を引き起こしやすい状態です。 成長期の骨は以下のような特徴を持っています。 骨が柔らかく、折れ方が大人と異なる 自然治癒力が高いが、変形したまま治ることもある 骨端線(成長線)が存在し、力学的負荷に弱い 野球肩はこれらの特徴を持つ小中学生の野球選手、とくに投手に多くみられます。 野球肩(投球障害肩)の原因となる疾患 野球肩の原因となる疾患としては、以下の6つがあります。 インピンジメント症候群 ベネット損傷 腱板損傷・腱板炎 SLAP損傷(関節唇損傷) 上腕二頭筋長頭腱炎 上腕骨近位骨端線離開(リトルリーガーズ・ショルダー) 野球肩は単一の疾患ではなく、さまざまな疾患の総称です。 ご自身が該当する症状を確認して、適切な治療を受けましょう。 インピンジメント症候群 インピンジメント症候群とは、肩の関節を構成する骨同士が衝突したり、骨の間に筋肉が挟まれたりして痛みが生じる状態です。 インピンジメント症候群には主に2つのタイプがあります。 タイプ 症状の特徴 肩峰下インピンジメント 肩の上部にある肩峰と上腕骨の間で組織が挟まれ、腕を上げる動作で痛みが生じる インターナルインピンジメント 肩関節の内側で骨や腱が衝突し、投球動作の特定の角度で痛みが生じる 主な要因は姿勢の悪化や筋力の低下、柔軟性の低下です。 治療では、これらの要因を改善して、インピンジメントを生じさせない動きを取り戻すことが目的になります。 炎症がある場合はアイシングや安静で痛みを和らげ、その後ストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを行います。 ベネット損傷 ベネット損傷とは、野球の投球など肩の使いすぎによって肩甲骨の後下部にできる骨の突起のことです。 投球動作を繰り返すことで、肩甲骨の一部に骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の出っ張りができます。 ベネット損傷は、投球時の肩の後ろ側に痛みや違和感を引き起こします。 治療は投球動作の休止とリハビリテーションが基本ですが、症状が改善しない場合は手術を検討することもあります。 腱板損傷・腱板炎 腱板損傷・腱板炎は、肩を動かす重要な腱が使いすぎや外傷、加齢などによって傷つき、炎症や断裂を起こす疾患です。 腱板が損傷すると肩関節が不安定になり、腕を上げる動作で痛みが生じます。 治療は保存療法が基本ですが、断裂が大きい場合や保存療法で改善しない場合は手術を検討します。 SLAP損傷(関節唇損傷) SLAP損傷とは、肩関節を構成している肩甲骨に接する関節唇が傷ついたり、裂けてしまったりすることです。 SLAP損傷の症状には、投球時の肩の痛み、肩の引っかかり感、力が入りにくいなどがあります。 診断にはMRI検査が有用で、治療は保存療法を行いますが、改善しない場合は関節鏡を使った手術を検討します。 上腕二頭筋長頭腱炎 上腕二頭筋長頭腱炎は、腕の力こぶを作る上腕二頭筋の長頭腱が、繰り返し動作による摩擦で炎症を起こし、肩の前部から二の腕にかけて痛みを生じる疾患です。 症状は肩の前面の痛みで、腕を上げる動作や物を持ち上げる動作で痛みが強くなります。 治療は投球動作の休止、アイシング、ストレッチなどの保存療法が中心です。 炎症が強い場合は消炎鎮痛薬を使用することもあります。 上腕骨近位骨端線離開(リトルリーガーズ・ショルダー) 上腕骨近位骨端線離開は、上腕骨の肩に近い部分にある骨端線(成長線)が損傷・離開する状態で、成長期の選手に発症しやすい疾患です。 投球時や投球後に肩の痛みを感じ、腕を上げる動作が困難になります。 治療は投球動作を直ちに中止することですが、早期であれば症状が改善し、スポーツに復帰できます。 復帰にあたっては投球フォームの見直しが重要で、再発予防のために過度な投球数を避けることが大切です。 野球肩に対する治療法|基本は保存療法による投球動作の休止とリハビリテーション 野球肩の治療法としては、主に以下の3つがあります。 保存療法による投球動作の休止 リハビリテーション(ストレッチ・筋トレ) 手術療法 野球肩の治療は、症状の程度や原因によって異なりますが、基本的には保存療法から開始します。 まずは、投球動作を完全に休止することが重要です。 休止期間は通常3~4週間が目安となりますが、症状の程度によって調整されます。 同時に、炎症を抑えるためのアイシングや、痛みがある場合は消炎鎮痛薬を使用することもあります。 投球動作を休止している間も、適切なストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを行うことで、早期復帰につながります。 保存療法やリハビリテーションを数カ月続けても症状が改善しない「投球肩」に対しては、関節鏡下後方関節包リリース術が有効な治療となる場合があります。 この手術では、肩の内旋制限が20度以上ある投球選手5人に対してこの手術を行った結果、以下のような成績が報告※されています。 ※※出典:J-STAGE「Arthroscopic Capsular Release for a Throwing Shoulder with Refractory Posterior Capsular Tightness」 評価項目 結果 競技復帰率 5人中4人が元の80%以上のパフォーマンスで野球に復帰 外転位での内旋制限の改善 31度から7度へ改善(腕を横に上げた状態) 屈曲位での内旋制限の改善 25度から5度へ改善(腕を前に上げた状態) これらの改善は手術の有効性を示すものです。 ただし、手術はあくまで最終手段であり、まずは保存療法とリハビリテーションで改善を目指します。 野球肩の長期化・慢性化を防ぐには、早期診断と適切な初期治療が重要 野球肩は適切な治療を行えば改善が期待できる疾患ですが、放置すると慢性化して治りにくくなります。 投球時に肩の痛みを感じたら、我慢せずに早めに整形外科を受診しましょう。 初期段階であれば、投球動作の休止とリハビリテーションで多くの場合改善します。 慢性化した野球肩に対しては、再生医療という新しい治療法があります。 再生医療の一つである幹細胞治療は、患者様自身から採取した幹細胞を培養して、損傷した組織に投与する治療法です。 再生医療の治療法については、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.10.31 - 
  
    
- 肩
 - スポーツ医療
 
野球肩の痛みで思うようにプレーできず、試合や練習を休まざるを得ない状況に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、野球肩に対するテーピングの効果と具体的な巻き方を解説します。 テーピングは痛みの軽減や予防に役立ちますが、あくまで応急処置やサポート手段です。 肩の痛みで悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで適切なテーピング方法を身につけましょう。 野球肩に対するテーピングの効果 野球肩に対するテーピングには、主な効果として以下の3つがあります。 痛みの軽減:関節や筋肉の負担を減らし、痛みを和らげる 怪我の予防:肩の動きを制限し、過度な負荷を防ぐ 応急処置・再発防止:怪我をした際の処置や、再発を防ぐ 痛みが続く場合や、テーピングをしても改善が見られない場合は、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けましょう。 野球肩テーピングの巻き方【症状・目的別】 野球肩テーピングの巻き方を、痛みの軽減、投球フォームの安定化、再発予防の3つの目的別に紹介します。 痛みの軽減の場合 投球フォームの安定化の場合 再発予防の場合 事前の準備として、キネシオロジーテープとはさみを用意し、テープを貼る前に肩を拭いて乾かしましょう。 痛みの軽減の場合 5cm幅のテープを3本用意し、四隅を丸くカットカットする 1本目は肘上部から肩の頂点を通り、首の付け根まで貼る 2本目は1本目の少し後方から開始し、肩の突出部を通って胸部まで貼る 3本目は1本目の少し前方から貼り、肩を通って背中側で固定 痛みを我慢せず、適切なサポートで肩への負担を軽減しましょう。 投球フォームの安定化の場合 5cm幅のテープを3本用意し、四隅を丸くカットする 1本目は肘上部から肩の突出部を通り、首の付け根まで一直線に貼る 2本目は1本目よりやや前方から開始し、肩の突出部を経由して肩甲骨方向へ 3本目は1本目よりやや後方から始め、肩の突出部を通って胸部まで貼る 適切にサポートすることで正しいフォームの維持につながります。 再発予防の場合 5cm幅のテープを2本用意し、四隅を丸くカットする 1本目は首と肩の中間付近から、肩の突出部へ向けて貼り、棘上筋をサポート 2本目は肩甲骨の端から肩の突出部まで貼り、終わりは1本目と重ねて外旋筋をサポート 適切なテーピングで筋肉への負担を分散させ、再発リスクを軽減できます。 野球肩を治すには、テーピングに依存せず根本的な治療を行うことが重要 テーピングは痛みの軽減や怪我の予防に役立ちますが、あくまで一時的な処置に過ぎません。 根本的な原因を解決しなければ、痛みは繰り返し発生します。 野球肩の原因には、投球フォームの問題、肩周辺の筋力不足、柔軟性の低下、オーバーユース(使いすぎ)などがあります。 これらの根本的な問題を改善するには、適切な治療とリハビリテーションが必要です。 また、慢性化した肩の痛みに対しては、以下のような治療法が選択肢となります。 物理療法(電気治療、温熱療法など) リハビリテーション(ストレッチや筋力トレーニング) 投薬治療(痛み止めや炎症を抑える薬) 注射治療(ステロイド注射など) これらの治療でも改善しない場合や、より根本的な改善を目指したい場合には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療では、他の細胞に変化する能力を持つ、幹細胞を患者様から採取・培養して患部に投与します。 肩の痛みに対する再生医療の治療法などについては、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご覧ください。 再生医療に関する情報発信や簡易オンライン診断を行っております。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 野球肩に対する簡単なテーピングの巻き方に関するよくある質問 野球肩のテーピングの巻き方について、よくある質問を紹介します。 テーピングしたまま寝ても問題ない? テーピング用テープでおすすめのものは? 疑問を解消してテーピングを行い、野球肩の回復をサポートしましょう。 テーピングしたまま寝ても問題ない? テーピングをしたまま寝ることは、基本的におすすめしません。 長時間テープを貼り続けると、肌がかぶれたり、血行が悪くなったりする可能性があります。 どうしても痛みが強く、夜間もサポートが必要な場合は、医療機関に相談してサポーターなどの別の手段を検討しましょう。 テーピング用テープでおすすめのものは? 野球肩のテーピングには、キネシオロジーテープがおすすめです。 キネシオロジーテープは、伸縮性があり肌に優しい素材でできています。 運動をする際は粘着力が強いものを選ぶなど、用途に合わせて選択しましょう。
2025.10.31 - 
  
    
- その他
 
「急に足の甲や足首にコブ状のしこりができた」 「触っても痛みはないけれど、病院に行くべき?」 足にコブ状のしこりができた方の中には、上記のように不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。 そのしこりの正体は、「ガングリオン」である可能性が高いです。 多くの場合、ガングリオンは無症状で痛みがないため、そのまま放置しても問題ありません。 しかし、足にできたガングリオンは靴による圧迫を受けやすく、神経の近くにできると痛みやしびれを引き起こすこともあります。 本記事では、足にできるガングリオンの具体的な症状や原因、対処法について詳しく解説します。 ガングリオンに関する正しい知識を身につけ、ご自身の症状に合った適切な対処法を見つけるために、ぜひ参考にしてください。 足にできたガングリオンの症状 足にできるガングリオンの主な症状は、皮膚の下にできる「しこり(腫瘤)」です。 多くの場合、痛みなどの自覚症状はありませんが、できる場所や大きさによっては、靴による圧迫や神経への刺激で痛みやしびれを伴うこともあります。 多くの場合は無症状で痛みはない 大きくなると痛みが生じるケースもある 以下では、足にできたガングリオンの具体的な症状について解説します。 多くの場合は無症状で痛みはない ガングリオンの一般的な症状は、痛みやその他の自覚症状を伴わない、弾力のあるしこりです。 足の甲や足首、足の指の付け根などの関節付近に発生することが多く、大きさは米粒大からピンポン玉大までさまざまです。 中身はゼリー状の液体で、押すと硬いゴムのような感触があります。 また、ガングリオン自体は良性の腫瘤であり、悪性化(がん化)することは基本的にありません。 そのため、痛みや機能的な問題がなければ、見た目(整容面)の問題を除いて特に心配する必要はないとされています。 大きくなると痛みが生じるケースもある ガングリオンが大きくなったり、発生する場所が悪かったりすると痛みや違和感を引き起こすことがあります。 痛みが起こる主な原因は、以下のとおりです。 痛みの原因 概要 神経の圧迫 ガングリオンが近くの神経を圧迫すると、痛みやしびれ、感覚の低下を引き起こすことがある 靴による圧迫 足の甲やくるぶしにできた場合、靴と擦れたり圧迫されたりすることで炎症が起き、痛むことがある 関節や腱の動きの妨げ 関節や腱の近くにできた場合、歩行などの動作のたびに違和感が生じたり、動きが妨げられたりして痛むことがある とくに足にできたガングリオンは、靴による圧迫を受けやすいため、手首などの他の部位に比べて症状が出やすい傾向にあります。 ガングリオンが足にできる主な原因 ガングリオンが足にできる明確な原因は、まだ完全には解明されていません。 一般的には、関節を包んでいる「関節包」や、腱を包む「腱鞘」の内部にある関節液が関係していると考えられています。 何らかの刺激や負荷によって、その関節液が袋状に漏れ出して濃縮され、ゼリー状のコブ(腫瘤)を形成すると推測されています。 足は、靴による圧迫やスポーツなどでの繰り返しの負荷が、発生の刺激となりやすい部位です。 しかし、はっきりとしたきっかけがなく発症することも多く、体質的な要因も関係している可能性があります。 足のしこりがガングリオンかどうか判断する方法 足にできたしこりがガングリオンなのか、あるいは別の腫瘍(脂肪腫など)や炎症なのかを自己判断するのは困難です。 本章では、医療機関で行われる主な診断方法について解説します。 画像検査 吸引検査 足のしこりがガングリオンかどうかを正確に判断するため、医療機関では、まず超音波(エコー)検査が行われるのが一般的です。 さらに、確定診断や治療を兼ねて、しこりに針を刺して内容物を確認する検査が行われることもあります。 画像検査 足のしこりがガングリオンかどうかを医療機関で診断する場合、超音波(エコー)による画像検査が一般的です。 超音波検査は人体に無害で、しこりの内部の様子をリアルタイムで確認できます。 しこりの中身が液体(嚢胞性)なのか、脂肪腫などの固形(充実性)なのかを判別するのに有用です。 中身を確認することにより、ガングリオンである可能性が高いかを判断します。 また、関節とのつながりや、神経、血管との位置関係を把握するためにも用いられます。 レントゲン(X線)検査ではガングリオン自体は写りませんが、骨の異常(骨棘など)がないかを確認するために行われることもあります。 吸引検査 しこりがガングリオンであるかを確定させる確実な方法は、注射針を刺して内容物を吸引する検査(穿刺吸引)です。 穿刺吸引は、ガングリオンかどうかの診断と治療を兼ねて行われることもあります。 しこりに針を刺し、吸い出した中身が透明で粘り気のあるゼリー状の液体(関節液が濃縮されたもの)であれば、ガングリオンであると診断されます。 中身を抜き取ることでしこり自体は小さくなるため、そのまま治療的な処置ともなります。 ただし、ガングリオンの袋自体は残っているため、時間が経つと再発する可能性があります。 ガングリオンが足にできたときの対処法と治し方 足にガングリオンができた場合の対処法や治し方は、痛みやしびれなどの症状の有無、ガングリオンの大きさによって異なります。 主な対処法と治療法は、以下の3つです。 痛みがなければ様子を見る 保存療法 手術療法 基本的には、症状がなければ経過観察、症状があれば保存療法や手術療法が検討されます。 以下では、それぞれの選択肢について詳しく解説します。 痛みがなければ様子を見る ガングリオンは良性の腫瘤(しこり)であるため、痛みやしびれなどの症状が全くない場合は、必ずしも治療を行う必要はありません。 悪性化(がん化)することはないため、経過観察が第一選択となります。 また、ガングリオンが自然に小さくなったり、いつの間にか消えてしまったりするケースも珍しくありません。 サイズが大きくなってきたり、痛みが出てきたりした場合は、医療機関を受診しましょう。 保存療法 痛みやしびれがある場合や、ガングリオンが大きくて歩行に支障が出る場合には、まず保存療法によって症状の改善を図ります。 一般的に行われるのは、診断の際にも用いる「穿刺吸引(せんしきゅういん)」です。 穿刺吸引は、ガングリオンに注射針を刺し、中に溜まっているゼリー状の液体を吸い出す処置です。 内容物を抜き取ることでしこりは小さくなり、神経や周囲への圧迫が軽減されるため、痛みやしびれの改善が期待できます。 ただし、ガングリオンの袋(嚢胞)自体は残っているため、時間が経つと再び液体が溜まり、再発する可能性は比較的高いとされています。 手術療法 保存療法を繰り返しても再発する場合、神経圧迫による痛みやしびれが強い場合、日常生活への支障が大きい場合には、手術療法が検討されます。 手術療法は、ガングリオンを切除し、根本的に取り除く治療法です。 ガングリオンの袋(嚢胞)を関節包や腱鞘とのつながっている茎(くき)の部分も含めて切除・摘出します。 穿刺吸引に比べて再発率は低いとされていますが、手術による傷跡が残ることや、稀に周囲の神経や血管を損傷するリスクも伴います。 どのような治療法を選択するかは、医師とよく相談して決めることが大切です。 ガングリオンが足にできたときによくある質問 足にガングリオンができた際、「放置しても大丈夫なのか」「なぜ自分にできたのか」といった疑問を抱く方も多いでしょう。 本章では、ガングリオンが足にできたときによくある質問について回答します。 足のガングリオンは放置してもいい? ガングリオンはどのような人にできやすい? それぞれの質問について、詳しく解説していきます。 足のガングリオンは放置してもいい? 結論、足のガングリオンに痛みやしびれ、日常生活への支障がなければ、放置しても問題ありません。 ガングリオンは悪性化(がん化)することのない良性の腫瘤(しこり)だからです。 自然に小さくなったり、気づかないうちに消失したりするケースも珍しくありません。 ただし、ガングリオンが大きくなる、痛みやしびれが出てくるなどの症状が現れた場合は、医療機関を受診しましょう。 ガングリオンはどのような人にできやすい? 比較的若い女性(20代〜50代)に多く発生する傾向がありますが、年齢や性別を問わず誰にでもできる可能性はあります。 ガングリオンが発生する明確な原因は、実はまだ解明されていません。 一般的には、関節や腱の使いすぎによる刺激が関係しているのではないかと推測されています。 足のガングリオンは、きつい靴による慢性的な圧迫や、スポーツなどによる繰り返しの負荷が発生のきっかけになる可能性も考えられます。 足のガングリオンが痛い場合は医療機関を受診しましょう 足にできるガングリオンは、悪性化(がん化)しない良性の腫瘤(しこり)です。 そのため、痛みやしびれ、歩行時の支障がなければ、基本的に治療せずに経過観察しても問題ありません。 しかし、足は靴による圧迫を受けやすい部位です。 しこりが大きくなる、靴に当たって痛む、神経を圧迫してしびれる感覚などの症状がある場合は、我慢せずに医療機関を受診しましょう。 また、ガングリオン以外の腫瘍の可能性もあるため、自己判断せずに、医療機関で正確な診断と治療を受けることが重要です。
2025.10.31 - 
  
    
- 変形性膝関節症
 - 靭帯損傷
 - 半月板損傷
 - 膝部、その他疾患
 - ひざ関節
 
「膝の水を抜いた後に注意すべきことは?」 「水を抜くと癖になるのでは?」 膝に水がたまってしまい、処置を検討している方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 実際、処置後の過ごし方やケアを誤ると、炎症が再燃したり、稀に感染症を引き起こしたりする可能性もゼロではありません。 本記事では、膝の水を抜いた後に守るべき正しい注意点、考えられるリスクについて詳しく解説します。 膝にたまった水にお悩みの方は、症状改善のためにもぜひ本記事を参考にしてください。 また、膝に水がたまる根本原因を治療したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 「繰り返す膝の腫れや痛みを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 膝の水を抜いた後の注意点 膝の水を抜いた後は、処置当日の過ごし方と再発防止のための根本治療という2つの側面で注意すべき点があります。 処置後に守るべき主な注意点は、以下のとおりです。 処置直後は患部を安静にする 激しい運動や入浴は避ける 膝に水がたまる原因を治す必要がある 関節穿刺によって膝にたまった水を抜くことはできますが、水がたまる原因が解決したわけではありません。 以下では、それぞれの注意点について詳しく解説します。 処置直後は患部を安静にする 膝の水を抜く処置は、関節に針を刺して行うため、処置直後は注射した膝をできるだけ安静に保つことが優先されます。 処置直後に歩き回ったり、膝に負担をかけたりすると、関節内が刺激され、再び炎症が起きる可能性があります。 また、注射の針穴からの出血や感染のリスクもゼロではありません。 基本的に処置後24〜48時間の安静が推奨されますが、医師の指示に従い、帰宅後は無理をせず安静に過ごしましょう。 激しい運動や入浴は避ける 処置当日は、激しい運動や長時間の入浴(湯船につかること)は控えてください。 ランニングやスポーツ、重いものを持つ作業などは、膝関節に強い負担をかけ、再び炎症が起きる原因となります。 また、湯船につかる入浴は、血行が良くなることで炎症を悪化させたり、注射の針穴から細菌が侵入したりするリスクを高めます。 処置当日はシャワーで軽く済ませるなど、医師の指示に従って生活することが重要です。 膝に水がたまる原因を治す必要がある 膝の水は、抜いたら終わりではなく、「水がたまる根本原因の治療」を受けることが重要です。 膝に水がたまるのは、変形性膝関節症や半月板損傷などによって関節内に炎症が起きている「結果」に過ぎません。 水を抜くのは一時的に症状を和らげる対症療法のため、水がたまる原因が治ったわけではないことを理解しておきましょう。 また、「水を抜くと癖になる」と言われることがありますが、癖になるのではなく、根本原因の炎症が治まっていないために繰り返し水がたまってしまうのです。 ヒアルロン酸注射やリハビリ、生活習慣の見直しなど、医師と相談しながら根本原因の治療に取り組みましょう。 膝の水を抜いた後に考えられるリスク 膝の水を抜く処置(関節穿刺)は、医療機関で一般的に行われる安全性の高い手技ですが、針を刺す以上、リスクが全くゼロというわけではありません。 処置後に考えられる主なリスクとして、以下の点が挙げられます。 感染症のリスク 出血のリスク アレルギー反応のリスク 神経や靭帯損傷のリスク これらのリスクは頻繁に起こるものではありませんが、万が一の事態に備えて理解しておきましょう。 感染症のリスク 処置(関節穿刺)に伴うリスクの中でも、とくに注意すべきなのは細菌による感染症です。 頻度は非常に稀ですが、注射針を刺す際、皮膚の細菌が関節内に入り込むことで「化膿性関節炎」を引き起こす可能性があります。 医療機関では皮膚を厳重に消毒して行いますが、処置後に針穴を不潔にしたり、医師の指示(入浴禁止など)を守らなかったりするとリスクが高まる可能性があります。 処置後に、通常とは異なる激しい痛み、熱感、赤み、または発熱が見られた場合は、早期に医療機関を受診してください。 出血のリスク 膝の水を抜く際に針を刺すため、皮膚の下や関節内部で軽度の出血(内出血)が起こる可能性があります。 通常は数日で自然に吸収されますが、処置後に膝が異常に腫れあがったり、痛みが続いたりする場合は注意が必要です。 とくに、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している方は、出血のリスクが通常より高まります。 抗凝固薬や抗血小板薬を服用中の方は、処置を受ける前に必ず医師に申告してください。 アレルギー反応のリスク 処置に使用する薬剤に対してアレルギー反応が起きる可能性もゼロではありません。 具体的には、皮膚の消毒薬(ヨードなど)や、処置の痛みを和らげるための局所麻酔薬が原因となることがあります。 また、水を抜いた後に関節の炎症を抑えるためにステロイド剤やヒアルロン酸を注入した場合、それらの薬剤が体質に合わないことも考えられます。 過去に薬剤アレルギーの経験がある方は、必ず事前に医師に伝えてください。 神経や靭帯損傷のリスク 関節穿刺の際に、注射針が周囲の神経や血管、靭帯などを傷つけてしまうリスクも考えられます。 これは非常に稀なケースであり、医師は解剖学的な知識に基づいて安全な部位を選んで針を刺します。 しかし、万が一、処置後に膝や足先にしびれが残る、力が入らない、激しい痛みが続くといった異常を感じた場合は、すぐに医師に相談することが重要です。 膝に水がたまる原因として考えられる疾患 膝に水がたまるのは、膝関節の内部で何らかの異常が起き、炎症が発生しているサインです。 水を抜く処置は一時的に症状を楽にしますが、炎症の原因となる疾患を解決しない限り、水は再びたまってしまいます。 膝に水がたまる原因として考えられる疾患や症状について解説します。 変形性膝関節症 半月板や靭帯の損傷 その他に考えられる疾患 以下では、それぞれの疾患や症状について詳しく解説します。 変形性膝関節症 膝に水がたまる原因疾患として主に考えられるのは、変形性膝関節症です。 加齢や体重の増加、筋力の低下、過去の怪我などが要因となり、膝関節のクッションである軟骨がすり減ってしまう疾患です。 軟骨がすり減ると、その破片が関節を包む滑膜を刺激し、炎症を引き起こします。 この炎症反応の結果として、関節液が過剰に分泌され、膝に水がたまって腫れや痛みが生じます。 とくに中高年の方で、明らかな怪我のきっかけがないにもかかわらず膝が腫れる場合、この疾患が強く疑われます。 半月板や靭帯の損傷 スポーツや事故、転倒などによる外傷で半月板や靭帯など膝の組織を痛めることも、水がたまる大きな原因となります。 代表的なものとして、膝のクッションの役割を果たす「半月板」の損傷や、関節を安定させる「靭帯(前十字靭帯など)」の損傷が挙げられます。 これらの組織が損傷すると、関節内部に強い炎症が起こり、関節が不安定になります。 その結果、滑膜が刺激されて急激に関節液が分泌されることで膝に水がたまり、膝が腫れ上がります。 変形性膝関節症とは異なり、若い世代でもスポーツ活動中などに発生することが多いのが特徴です。 その他に考えられる疾患 変形性膝関節症や半月板などの損傷以外にも、さまざまな疾患が膝の炎症と水腫(水がたまること)を引き起こす可能性があります。 代表的なものには、以下のような疾患があります。 疾患名 概要 関節リウマチ 免疫の異常により、自身の関節を攻撃して炎症を起こす自己免疫疾患の一つ 痛風・偽痛風 尿酸やピロリン酸カルシウムといった結晶が関節内にたまり、激しい炎症(発作)を引き起こす 感染症(化膿性関節炎) 細菌が関節内に侵入して炎症を起こすもので、緊急の治療が必要 これらの疾患は原因が全く異なるため、治療法も変わってきます。 水がたまる原因を正確に突き止めるためにも、医療機関による適切な診断が不可欠です。 膝の水を抜いた後の注意点についてよくある質問 膝の水を抜いた後の安静期間や同時に行われることの多いヒアルロン酸注射の効果について、疑問を持つ方は少なくありません。 本章では、膝の水を抜いた後の注意点についてよくある質問を紹介します。 膝の水を抜いた後の安静期間はどのくらい? 膝の水を抜いた後にヒアルロン酸を注射するとどうなる? 以下では、それぞれの質問に対して詳しく回答していきます。 膝の水を抜いた後の安静期間はどのくらい? 膝の水を抜いた後の安静期間は、一般的に処置直後から24〜48時間の安静が推奨されます。 関節穿刺(水を抜く処置)は関節に針を刺すため、処置直後に激しい運動をしたり、湯船につかって体を温めすぎたりすることは避けましょう。 これらは炎症を再燃させたり、針穴から細菌が感染したりするリスクを高める可能性があります。 医師から特別な指示がない限り、処置当日はシャワー程度で済ませ、長距離の歩行やスポーツは控えましょう。 翌日以降の活動については、膝の状態や膝に水がたまる原因によって異なるため、必ず医師の指示に従ってください。 膝の水を抜いた後にヒアルロン酸を注射するとどうなる? ヒアルロン酸を注射することで、関節内の炎症抑制や膝の動きを滑らかにする効果が期待できます。 膝にたまる炎症性の水を抜いた後に、正常な関節液に近い性質を持つヒアルロン酸を注入することは、標準的な治療法の一つです。 ヒアルロン酸には、関節の「潤滑油」としての役割を果たし、動きをスムーズにする効果があります。 関節の潤滑性を高めることで軟骨への負担を和らげ、炎症を抑える働きも期待できます。 膝に水がたまる原因を治療したい方は再生医療をご検討ください 本記事では、膝の水を抜いた後の注意点や、水がたまる原因について解説しました。 重要なのは、水を抜く処置(関節穿刺)は、あくまで腫れや痛みを和らげる一時的な対症療法であるということです。 膝にたまった水を抜いただけでは、水がたまる原因となっている疾患や症状が解決したわけではありません。 そのため、膝に水がたまるのを繰り返さないためには、根本原因の治療が不可欠です。 膝に水がたまる根本原因の治療を目指す場合、「再生医療」をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 繰り返す膝の腫れや痛みにお悩みで、根本的な治療を検討したい方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による膝関節の症例はこちら
2025.10.31 - 
  
    
- 脳梗塞
 - 脳卒中
 - 頭部
 
脳梗塞の再発予防において、食事管理は重要な対策の一つです。 なぜなら、脳梗塞の再発の引き金となる高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病は、毎日の食事内容と密接に関連しているからです。 しかし「食事で何に気をつければいいのか」「具体的に食べてはいけないものは何なのか」と、日々の食生活について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、脳梗塞の再発リスクを高めてしまう「食べてはいけないもの」について詳しく解説します。 正しい食生活を理解し、毎日の習慣を見直すことが、再発を防ぐための一歩となります。 また、近年の脳梗塞の再発予防策として「再生医療」という選択肢が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した血管や脳細胞の再生・修復を促す医療技術です。 脳梗塞の再発への不安がある方や、後遺症の改善を諦めたくない方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 脳梗塞後に食べてはいけないもの一覧 脳梗塞の再発を予防するためには、食生活の改善が重要です。 とくに、動脈硬化や高血圧、脂質異常症といった脳梗塞の再発リスクを高める要因を悪化させる食品は、日常の食事から避けるか、厳しく制限する必要があります。 脳梗塞後に食べてはいけないものは、以下のとおりです。 脂肪分が多い食品 塩分の多い食品 糖分の多い食品 高GI炭水化物 アルコール これらの食品がなぜ脳梗塞の再発リスクとなるのか、具体的に解説していきます。 脂肪分が多い食品 脂肪分の多い食品の中でも、「飽和脂肪酸」や「トランス脂肪酸」を多く含むものは、避けるべきです。 これらは血液中の悪玉(LDL)コレステロールを増やし、血管の壁にプラークを蓄積させ、動脈硬化を促進させてしまうためです。 飽和脂肪酸を多く含む食品例 肉の脂身(バラ肉、ロース肉の脂身など) バター、ラード、生クリーム 加工肉(ソーセージ、ベーコン) など トランス脂肪酸を多く含む食品例 マーガリン、ショートニング ケーキ、クッキー、スナック菓子 ファストフード、揚げ物 など 後述する塩分の多い食品やアルコールとともに摂取する機会が多いため、意識して避ける必要があります。 塩分の多い食品 塩分の多い食品は、脳梗塞の危険因子である高血圧を直接招くため、厳しく制限する必要があります。 高血圧は血管に常に高い圧力をかけ、血管を傷つけ、動脈硬化を進行させる原因となります。 塩分を多く含む食品例 加工食品(ハム、ソーセージ、ちくわ、かまぼこ) インスタント食品(カップラーメン、インスタント味噌汁) 漬物、梅干し、佃煮 干物 スナック菓子、せんべい など とくに、カップラーメンなどのインスタント食品の汁は塩分が多いため、飲み干さないようにしましょう。 糖分の多い食品 ジュースやお菓子、菓子パンなど、砂糖を多く含む糖分の多い食品も控えるべきです。 これらは食後の血糖値を急激に上昇させるだけでなく、過剰な糖質は中性脂肪として蓄積されやすいためです。 糖分を多く含む食品例 清涼飲料水、ジュース、加糖のコーヒー・紅茶 ケーキ、クッキー、饅頭などの菓子類 アイスクリーム 菓子パン、デニッシュパン など 血糖値の乱高下(血糖値スパイク)や肥満は、血管に負担をかけ、動脈硬化のリスクを高めます。 高GI炭水化物 白米や食パン、うどんなど、精製された炭水化物(高GI食品)の摂取量にも注意が必要です。 これらは糖分の多い食品と同様に、摂取すると体内で速やかに糖に分解され、食後の血糖値を急激に上昇させます。 主な高GI炭水化物の例 白米 食パン、菓子パン うどん、そうめん じゃがいも など 主食を摂る場合は、玄米や雑穀米、全粒粉パン、そばといった血糖値の上昇が緩やかな「低GI食品」に置き換えることが推奨されます。 アルコール アルコールの過剰な摂取は、脳梗塞の再発リスクを高めるため、原則として控えるべきです。 過度な飲酒は、脳梗塞の原因となる「高血圧」「脂質異常症」「糖尿病」を悪化させる要因となります。 また、降圧剤や血液をサラサラにする薬(抗血小板薬、抗凝固薬)を服用中の方は、アルコールが薬の効果に影響を与える可能性もあります。 主治医から許可が出ている場合でも、示された適量を厳守することが不可欠です。 【再発防止につながる】脳梗塞後に食べた方が良いもの https://youtu.be/mVmZk4D7Fso?si=wfO51EoR58Q8W1yw 脳梗塞の再発予防には、「食べてはいけないもの」を避けるだけでなく、動脈硬化や高血圧を防ぎ、血液の状態を良好に保つ栄養素を含む食品を積極的に摂ることが重要です。 再発予防のために日々の食事で積極的に取り入れたい食品群は、以下のとおりです。 野菜類・果物類 青魚(サバ、イワシ、アジなど) 大豆製品・海藻類・きのこ類 低GI炭水化物(玄米、全粒粉パンなど) 良質な油(オリーブオイル、亜麻仁油など) など これらの食品群はどれも重要ですが、再発予防において、とくに重要なのが「野菜・果物」と「青魚」です。 野菜や果物には、血圧を下げる働きのあるカリウムが豊富に含まれており、高血圧の原因となる体内の余分なナトリウム(塩分)を排出するのを助けてくれます。 また、豊富な食物繊維がコレステロールの吸収や血糖値の急上昇を抑える役割も果たします。 青魚は血液をサラサラにする効果が期待できるEPAやDHAという良質な脂質(n-3系脂肪酸)を含みます。 これらに加え、食物繊維が豊富な大豆製品や海藻類、血糖値の上昇が緩やかな玄米、悪玉コレステロールを減らすオリーブオイルなどをバランス良く組み合わせることが重要です。 ただし、腎機能が低下している方や特定の薬を服用中の方は、カリウムの摂取制限が必要な場合もあるため、必ず主治医や管理栄養士に相談しましょう。 脳梗塞の再発防止のための食事療法とは 脳梗塞の再発予防における食事療法は、血管や血液を健康に保つための栄養素をバランス良く摂取する積極的な取り組みです。 再発防止のために日々の食事で意識すべきポイントは、以下のとおりです。 バランスよく食べる 食物繊維の多い食品を選ぶ 良質なタンパク質を摂る こまめに水分補給する カリウムを積極的に摂る 脂質・塩分・糖分の過剰摂取を避ける 以下では、それぞれの具体的な実践方法について解説します。 バランスよく食べる 食事療法の基本は、「主食・主菜・副菜」をそろえ、多様な栄養素を過不足なく摂ることです。 特定の食品に偏るのではなく、野菜、魚、肉(赤身)、大豆製品、海藻類などをバランスよく取り入れましょう。 バランスの悪い食事は、脂質異常症や糖尿病などのリスクを高め、動脈硬化を促進させる原因となるため注意が必要です。 食物繊維の多い食品を選ぶ 食物繊維の多い食品を取り入れるのも、脳梗塞の再発予防につながります。 野菜、きのこ類、海藻類、玄米などに含まれる水溶性食物繊維は、コレステロールの吸収を抑え、血糖値の急上昇を防ぐ重要な役割を果たします。 これらは余分な脂質や糖を体外に排出するのを助けます。 また、満腹感を得やすいため、カロリーの過剰摂取を防ぎ、肥満予防にもつながります。 良質なタンパク質を摂る 筋肉や血管を丈夫に保つために、良質なタンパク質を適量摂ることが重要です。 ただし、肉類に偏ると飽和脂肪酸(悪い脂)も多く摂りがちになるため注意しましょう。 肉の脂身は避け、赤身を選んだり、EPAやDHAが豊富な青魚、あるいは豆腐・納豆などの大豆製品、卵などからバランスよく摂取することを心がけましょう。 こまめに水分補給する 脳梗塞の再発予防において、血液がドロドロになるのを防ぐための水分補給は非常に重要です。 体内の水分が不足すると血液の粘度が上がり、血栓(血の塊)ができやすくなります。 とくに起床時や入浴後、運動後は水分が不足しやすいため、喉が渇く前にこまめに水や白湯、麦茶などで水分を補給する習慣をつけましょう。 カリウムを積極的に摂る カリウムは、高血圧の原因となるナトリウム(塩分)を体外に排出する働きがあるため、積極的に摂取したい栄養素です。 ほうれん草など葉物野菜、かぼちゃ、バナナやキウイなどの果物、海藻類に多く含まれています。 ただし、腎機能に問題がある方や特定の薬を服用している方は、カリウムの摂取制限が必要な場合がありますので、必ず主治医に相談してください。 脂質・塩分・糖分の過剰摂取を避ける 「食べてはいけないもの」とも共通しますが、食事療法の根幹として過剰摂取を避ける意識が重要です。 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸(脂質)、塩分、砂糖(糖分)は、それぞれ脂質異常症、高血圧、糖尿病や肥満のリスクを高め、動脈硬化を直接的に進行させます。 普段の食事から、脂質・塩分・糖分の過剰摂取をいかに減らしていくかが再発予防の鍵となります。 脳梗塞の再発リスクについて食事で注意すべきこと 脳梗塞の再発予防では、食べるものだけでなく、食生活全体を見直すことが不可欠です。 本章では、食事に関して注意すべき3つの重要なポイントを解説します。 食べ過ぎによる肥満・体重増加を防ぐ 脱水症状にならないように水分を摂取する 嚥下障害がある場合は誤嚥に注意する 肥満や脱水は再発リスクを高める直接的な要因であり、後遺症としての嚥下障害も食事の安全に直結します。 以下では、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。 食べ過ぎによる肥満・体重増加を防ぐ 食べ過ぎによる肥満や体重増加は、脳梗塞の危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症を悪化させるため、避ける必要があります。 肥満は万病のもとと言われ、特に血管への負担を増大させます。 食事は「腹八分目」を心がけ、主食・主菜・副菜のバランスを整えることが重要です。 とくに夜遅い時間の食事や、お菓子・ジュースなどの間食は中性脂肪として蓄積されやすいため、摂取量や時間帯にも注意しましょう。 脱水症状にならないように水分を摂取する 体内の水分が不足すると血液の粘度が上がり、血栓(血の塊)ができやすくなるため、こまめな水分補給は脳梗塞の再発予防に重要です。 とくに高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、意識的な水分摂取が求められます。 起床時、入浴前後、運動中やその前後、就寝前など、タイミングを決めてコップ一杯の水や白湯、麦茶などを飲む習慣をつけると良いでしょう。 ただし、心臓や腎臓に疾患がある場合は水分摂取量に制限が必要なこともあるため、必ず主治医の指示に従ってください。 嚥下障害がある場合は誤嚥に注意する 脳梗塞の後遺症で嚥下障害(飲み込む力が低下すること)がある場合、食べ物や飲み物が誤って気管に入る「誤嚥(ごえん)」に注意が必要です。 誤嚥は、窒息や「誤嚥性肺炎」という命に関わる深刻な肺炎を引き起こす原因となります。 食事中にむせる、咳き込む、食べた後に声がかすれるといった症状が見られる場合は、すぐに主治医やリハビリテーション科の医師、言語聴覚士に相談してください。 食材を細かく刻んだり、とろみをつけたりするなど、本人の飲み込む力に合わせた「嚥下調整食」の導入を検討する必要があります。 脳梗塞の再発リスクを抑えるには食事以外にも再生医療をご検討ください 脳梗塞の再発リスクを抑えるためには、脳梗塞の引き金となる高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病を徹底して管理することが重要です。 そのためにも、食事管理によって血管や血液の状態を良好に保つ「守り」の対策は、脳梗塞の再発予防に不可欠です。 本記事で紹介した「食べてはいけないもの(脂質・塩分・糖分の多い食品)」を避け、「食べた方が良いもの(野菜・青魚など)」を積極的に取り入れる食事療法を実施しましょう。 しかし、長年の生活習慣によって進行した動脈硬化や、脳梗塞によってダメージを受けた脳の機能は、食事療法だけでは改善しません。 そうした課題に対し、近年では「再生医療」という選択肢が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、傷ついた血管や神経組織の修復を促したり、炎症を抑えたりすることで、失われた機能の回復や動脈硬化の根本的な改善を目指す治療法です。 脳梗塞の再発への不安がある方や、後遺症の改善を諦めたくない方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による脳梗塞(脳卒中)の症例はこちら
2025.10.31 - 
  
    
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 - 膝の慢性障害
 - 半月板損傷
 - 膝部、その他疾患
 - ひざ関節
 
「膝が腫れる原因は何?」 「膝が腫れたらどうすればいい?」 膝の腫れや痛みがあると、歩行や日常生活にも支障が出てしまうため、上記のように原因や対処法について不安になる方も多いでしょう。 結論、膝が腫れる主な原因は、関節内部で起きている「炎症」です。 この炎症によって関節液が過剰に分泌され、いわゆる「水がたまる」状態になることで腫れが発生します。 本記事では、膝が腫れる原因として考えられる疾患や症状、膝の腫れに対する対処法について詳しく解説します。 ご自身の症状と照らし合わせ、適切な対応を知るためにお役立てください。 また、長引く膝の腫れや痛みを今すぐ解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 「長引く膝の腫れを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 膝が腫れる原因は?考えられる疾患や症状 膝が腫れる原因は、加齢に伴う体の変化から、スポーツや事故による外傷、あるいは膝の疾患まで多岐にわたります。 膝の腫れを引き起こす代表的な疾患や症状は、以下のとおりです。 変形性膝関節症 半月板損傷 関節リウマチ 痛風・偽痛風 打撲などの外傷 感染症(化膿性関節炎) その他に考えられる疾患 多くの場合、膝関節の内部で炎症が起き、関節液が過剰に分泌される「水がたまる」状態になることで腫れが生じます。 放置すると症状が悪化したり、歩行に支障をきたしたりする可能性もあるため、原因を正しく理解することが重要です。 以下では、それぞれの疾患や症状について詳しく解説します。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、加齢や体重の増加、筋力の低下などが原因で膝の軟骨がすり減り、関節に炎症が起きる疾患です。 とくに中高年の方に多く見られ、膝の腫れや痛みの代表的な原因の一つとして知られています。 【主な症状】 立ち上がりや歩き始めなど、動き出すときの痛み 階段の昇り降りでの痛み 炎症による膝の腫れ など この疾患は進行性のため、放置すると軟骨のすり減りが進み、歩行困難に至るケースもあります。 痛みが続く、腫れが引かない場合は、早めに医療機関を受診し、進行を遅らせる治療を開始することが重要です。 半月板損傷 半月板損傷は、スポーツや事故などで膝に強い衝撃やひねりが加わることで、クッションの役割を果たす半月板が傷ついたり、断裂したりする状態を指します。 若い世代だけでなく、加齢によって半月板がもろくなり、軽い衝撃で損傷することもあります。 【主な症状】 膝の痛みや腫れ 膝が引っかかる感覚 膝を伸ばしきれない 膝が動かなくなるロッキング症状 など 損傷した半月板は適切な治療を受けないと自然治癒が難しく、そのまま放置すると変形性膝関節症を発症するおそれもあります。 膝が動かなくなるロッキング症状や強い痛み、引っかかり感が続く場合は、早期に医療機関で検査を受けましょう。 関節リウマチ 関節リウマチは、免疫システムの異常により、自身の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患の一種です。 この疾患は膝だけでなく、手や足の指、手首など、体のさまざまな関節で炎症を引き起こします。 【主な症状】 熱感を伴う膝の腫れ 朝起きたときに関節がこわばる 発熱や倦怠感などの全身症状 関節の変形 など 関節リウマチによる膝の腫れは、熱感を伴うことが多く、朝起きたときに関節がこわばって動かしにくい「朝のこわばり」が特徴的な症状です。 進行すると関節の変形をきたす可能性があり、発熱や倦怠感といった全身症状が現れる場合もあります。 痛風・偽痛風 痛風や偽痛風は、関節内に特定の結晶がたまることで、突然激しい炎症を引き起こす疾患です。 痛風は尿酸の結晶が、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶が原因となります。 【主な症状】 突然の激しい痛み 赤みと熱感を伴う膝の腫れ 発作時の歩行が困難になるほどの強い痛み など 激痛発作は自然に治まることもありますが、適切な治療を受けないと腎障害などの合併症を引き起こすリスクがあります。 経験したことのない激痛が膝を襲った際は、迷わずに医療機関を受診しましょう。 打撲などの外傷 転倒やスポーツ中の接触プレーなどで膝を強くぶつけることによる打撲などの外傷でも、腫れや痛みが生じます。 打撲の場合、関節内部の組織が損傷し、内出血を起こすことで膝が腫れてきます。 【主な症状】 内出血による膝の腫れ 圧痛(押すと痛む) 強い腫れや痛みが続き、膝が不安定に感じる など 多くは時間とともに回復しますが、強い衝撃を受けた場合は注意が必要です。靭帯損傷や骨折といった、より深刻な怪我を併発している可能性も考えられます。 強い腫れや痛みが続く、膝が不安定に感じるなどの症状があれば、速やかに医療機関を受診しましょう。 感染症(化膿性関節炎) 細菌感染によって化膿性の炎症を起こす「化膿性関節炎」は、緊急の対応が必要な危険な状態です。 傷口から細菌が侵入したり、体の他の部位の感染が血液を介して関節に及んだりすることが原因となります。 【主な症状】 激しい痛みと腫れ、強い熱感 高熱や悪寒などの全身症状 など 膝の激しい痛みと腫れ、熱感に加えて、高熱や悪寒といった全身の症状を伴うことが特徴です。 治療が遅れると短時間で関節が破壊され、重い後遺症が出る危険があります。 膝の腫れだけでなく、激痛と高熱、悪寒が同時にある場合は、すぐに救急外来を受診しましょう。 その他に考えられる疾患 これまでに挙げた疾患以外にも、膝の腫れを引き起こす原因は複数存在します。 膝が腫れたときに考えられるその他の疾患は、以下のとおりです。 オスグッド・シュラッター病:成長期の子供に見られる膝の痛みと腫れ ベーカー嚢腫:膝の裏に液体がたまってこぶができる 離断性骨軟骨炎:関節の軟骨が剥がれ落ちる 上記には疾患ごとにさまざまな原因が考えられ、それぞれ治療法が大きく異なります。 膝の腫れや痛みが続く場合は、自己判断せずに医療機関による正確な診断を受けることが何よりも大切です。 膝が腫れたときに実施すべき対処法 膝が腫れた場合、まずは慌てずに応急処置を行い、できるだけ早く専門医の診断を仰ぐことが重要です。 膝が腫れたときに実施すべき基本的な対処法は、以下の3つです。 安静を保つ 患部周辺をアイシングする 早期に医療機関を受診する 炎症を悪化させないための初期対応が、その後の回復に大きく影響するため、適切な応急処置について理解を深めましょう。 以下では、応急処置の基本である「RICE処置」について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 安静を保つ 膝に腫れや痛みがある場合、まずは無理に動かさずに安静を保つことが重要です。 痛みや腫れは、膝の内部で炎症が起きているサインです。 無理に動いたり、スポーツを続けたりすると炎症がさらに悪化し、症状が長引く原因となります。 できるだけ膝に体重をかけないようにし、膝を深く曲げる動作や階段の昇り降り、長距離の歩行は避けましょう。 患部周辺をアイシングする 膝が熱っぽく腫れている場合、患部をアイシング(冷却)することで、炎症と痛みを和らげる効果が期待できます。 アイシングは、血管を収縮させて炎症物質の広がりを抑え、腫れや内出血を軽減させるための応急処置です。 氷嚢(アイスバッグ)やビニール袋に入れた氷をタオルで包み、1回15分~20分を目安に患部に当ててください。 ただし、冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、感覚がなくなるまで冷やし続けないよう注意しましょう。 早期に医療機関を受診する 応急処置はあくまで一時的なものであり、重要なのは早期に医療機関を受診することです。 前述のとおり、膝が腫れた場合「外傷」「加齢」「疾患」などさまざまな原因が考えられるため、自己判断は危険です。 とくに激しい痛みや高熱を伴う場合、または転倒などの明らかな原因がないのに腫れている場合は、速やかな受診が求められます。 医療機関による正確な診断を受け、原因に応じた適切な治療を開始しましょう。 膝が腫れる原因についてよくある質問 膝の腫れに関して、多くの方が抱く「水がたまる」こととの関係や、治療期間に関する疑問にお答えします。 膝が腫れるのは水がたまるのが原因? 膝の腫れは何日で治る? 以下では、これらのよくある質問について詳しく解説します。 膝が腫れるのは水がたまるのが原因? 多くの場合、膝が腫れるのは「水がたまる」状態(関節水腫)が直接的な原因です。 ただし、水がたまること自体が問題なのではなく、何らかの異常が膝関節に起きている「結果」として水がたまっています。 膝関節は「関節液」という液体で満たされており、軟骨に栄養を与えたり、関節の動きを滑らかにしたりする役割を担っています。 しかし、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチなどで関節内に炎症が起きると、関節液が過剰に分泌されてしまいます。 この過剰にたまった関節液が「膝にたまる水」の正体であり、膝の腫れや圧迫感、痛みを引き起こします。 膝の腫れは何日で治る? 膝の腫れが治るまでの期間は、その原因によって大きく異なるため一概には言えません。 例えば、軽い打撲による一時的な炎症であれば、数日間のアイシングや安静で腫れが引くこともあります。 しかし、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチなどの疾患が原因の場合、疾患の治療を行わなければ、腫れが引かなかったり、一度引いても再発したりすることが多いです。 さらには感染症(化膿性関節炎)が原因の場合は、緊急の治療が必要となります。 腫れが長引く、または悪化する場合は、自己判断せずに必ず医療機関を受診してください。 膝が腫れる「炎症」には再生医療も選択肢の一つ 膝が腫れる原因はさまざまですが、その多くは関節内部で起きている「炎症」が根本的な原因です。 本記事で解説したとおり、変形性膝関節症や半月板損傷、関節リウマチ、外傷など、多くの疾患や怪我が膝関節に炎症を引き起こします。 その結果、関節液が過剰に分泌され、「水がたまる」ことで膝が腫れてしまいます。 基本的な治療は安静やアイシング、湿布、ヒアルロン酸注射などですが、これらで改善が見られない持続的な炎症に対しては、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を活用し、炎症そのものを抑え、痛みを軽減させることを目指す治療法です。 「長引く膝の腫れを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 >当院の再生医療による膝関節の症例はこちら
2025.10.31 

							
							
					




