肩腱板断裂の手術は入院期間どのくらい?退院後のリハビリや復帰時期を解説

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公開日: 2026.08.31

肩腱板断裂とは、肩関節を安定させるインナーマッスル(腱板)が部分的または完全に切れてしまう状態です。

手術を検討する際に気になるのが入院期間ですが、関節鏡を用いた手術では数日から1週間程度が一般的な目安とされています。

ただし、退院した時点で肩が元通りになるわけではなく、その後の装具固定やリハビリを含めた回復期間を見込んでおく必要があります。

本記事では、肩腱板断裂の手術による入院期間や退院までの流れ、リハビリ・仕事復帰の目安、手術以外の治療選択肢について解説します。

復帰時期の計画を立てる参考として、ぜひ最後までご覧ください。

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肩腱板断裂の手術による入院期間は術式や状態によって異なる

肩腱板断裂の手術後に必要な入院期間は、断裂の大きさや術式、年齢、全身状態、病院の方針によって異なります

現在主流となっている関節鏡視下腱板修復術は、小さな穴から内視鏡と器具を挿入して行う低侵襲な手術です。

身体への負担が比較的少ないため、数日から1週間程度で退院できるケースが多くみられます。

一方で、断裂が広範囲におよぶ場合や、直視下手術・人工肩関節置換術が選択された場合は、より長い入院が必要になることもあります。

また、術後のリハビリを入院中に集中して行う方針の病院では、2〜3週間程度の入院となる場合もあります。

入院日数だけを基準にするのではなく、退院後の生活まで含めて治療計画を確認しておくことが大切です。

肩腱板断裂の手術から退院までの流れ

肩腱板断裂の手術は、術前検査から退院まで段階的に進みます。

時期 主な内容
手術前 MRIやレントゲンなどの画像検査、血液検査、麻酔科の診察
手術内容や術後の経過についての説明
手術当日 全身麻酔や神経ブロックのもとで腱板の修復を行う
術後は装具で肩を固定する
術後数日 痛み止めなどによる疼痛管理
肘や手指を動かす運動を開始する
リハビリ開始 理学療法士の介助による他動運動を段階的に始める
退院 痛みが落ち着き、装具をつけたまま日常生活を送れる状態になれば退院

術後は、修復した腱を保護するために4〜6週間ほど装具で肩を固定するのが一般的です。

つまり、退院してからも装具生活が続き、その間は片手での生活を余儀なくされます。

退院は「治療の終わり」ではなく、回復過程の途中であると理解しておきましょう。

退院後のリハビリにはどのくらいかかる?

腱板を修復したあとは、縫合した腱を守りながら段階的に可動域と筋力を戻していく必要があります。

ここでは、リハビリの進め方を2つの段階に分けて解説します。

術後早期は装具固定と可動域訓練が中心

術後4〜6週間は装具で肩を固定し、修復した腱が骨に癒合するのを待つ期間です。

この時期は、自分の力で肩を動かす(自動運動)のではなく、理学療法士や反対の手による介助で肩を動かす他動運動が中心になります。

あわせて、肘・手首・手指の運動や、肩甲骨まわりのストレッチを行い、関節が固まるのを防ぎます。

注意したいのは、自己判断で肩を動かしすぎないことです。

腱板は血流が乏しく癒合に時間がかかる組織のため、早い段階で無理な負荷をかけると再断裂につながる可能性があります。

「痛みがないから大丈夫」と判断せず、医師や理学療法士の指示に従って進めましょう。

筋力訓練・日常生活への復帰は段階的に進める

装具が外れたあとは、自動運動へ移行し、腱の回復状況を確認しながら筋力訓練を開始します。

おおよその流れは以下のとおりです。

  • 術後6週〜3ヶ月ごろ:自動運動を開始し、可動域を広げていく
  • 術後3〜6ヶ月ごろ:チューブなどを用いた筋力訓練を本格化する
  • 術後6ヶ月〜1年ごろ:スポーツや重労働への復帰を目指す

日常生活に支障がないレベルまで回復するには数ヶ月から半年程度、スポーツや重労働への完全復帰には半年から1年程度かかる場合もあります。

回復のスピードは断裂の大きさや年齢、筋肉の状態によって個人差があるため、目安として捉えておきましょう。

焦って負荷を上げると再断裂のリスクが高まるため、経過を診てもらいながら進めることが大切です。

仕事や運転にはいつ復帰できる?

仕事復帰の時期は、業務内容によって大きく異なります。

仕事の種類 復帰時期の目安
デスクワーク 装具をつけたまま、術後1ヶ月前後から可能な場合がある
立ち仕事・軽作業 装具が外れ、肩の動きが回復してくる術後3ヶ月ごろから段階的に
重量物を扱う仕事 筋力が回復する術後6ヶ月以降が目安になることが多い

デスクワークであっても、通勤時の混雑や書類の持ち運びなどで肩に負担がかかる場面があるため、職場と業務内容を調整しておくと安心です。

また、運転の再開は装具の有無、肩の可動域、痛みの程度によって判断が分かれます。

装具をつけた状態ではハンドル操作や後方確認が制限され、事故のリスクが高まります。

復帰時期は自己判断せず、必ず主治医に確認したうえで決めましょう。

肩腱板断裂は必ず手術が必要?

肩腱板断裂と診断されても、すべての患者様に手術が必要になるわけではありません。

断裂の大きさ、痛みの程度、筋力低下の有無、年齢、生活への支障などを踏まえて、保存療法が選択されるケースもあります。

保存療法では、以下のような方法で症状の改善を目指します。

  • 消炎鎮痛薬などによる薬物療法
  • ヒアルロン酸やステロイドの注射療法
  • 残っている腱板や肩甲骨まわりの機能を高めるリハビリ
  • 肩に負担をかけない動作の指導

断裂した腱板そのものが元に戻るわけではないものの、保存療法によって症状が軽快したという報告もあります。
※参照:日本整形外科学会「肩腱板断裂」

一方で、転倒などによる外傷性の断裂、腕が上がらないほどの機能障害、半年以上の保存療法で改善しない場合などには手術が検討されます。

どちらが適しているかは診察と画像検査によって判断されるため、医師と相談しながら方針を決めましょう。

手術を避けたい場合は再生医療も選択肢の一つ

「仕事を長く休めない」「手術はできるだけ避けたい」とお考えの患者様には、再生医療も選択肢の一つとなります。

リペアセルクリニック大阪院では、肩腱板断裂に対して自己脂肪由来幹細胞治療とPRP療法による再生医療を提供しています。

治療法 内容
自己脂肪由来幹細胞治療 ご自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、損傷した腱板へ注射して修復を目指す
PRP療法 ご自身の血液から抽出した血小板成分を注射し、炎症の抑制や組織修復を促す

いずれも注射による治療のため入院を必要とせず、長期の休職や装具生活を避けながら治療を進められる点が特徴です。

ただし、再生医療はすべての肩腱板断裂に適応するわけではありません。

断裂が広範囲におよぶ場合や腱が大きく引き込まれている場合などは、手術が必要になることもあります。

また、自由診療となるため費用は全額自己負担となり、効果の現れ方にも個人差があります。

標準治療との違いや期待できる範囲を理解したうえで検討できるよう、まずは再生医療に精通した医師の診察を受け、無料相談で疑問を解消しておきましょう。

実際に幹細胞治療を受けられた患者様の経過は、以下の動画でもご覧いただけます。

肩腱板断裂の手術は入院期間だけでなく退院後の回復も確認しよう

肩腱板断裂の手術による入院期間は数日から1週間程度が目安ですが、退院後も装具固定とリハビリが数ヶ月続きます。

そのため、入院日数だけで復帰時期を判断せず、装具期間・リハビリ期間・仕事復帰までを含めた治療計画として確認しておくことが大切です。

断裂の程度や年齢、生活への支障によっては保存療法が選ばれることもあり、必ずしも手術が唯一の方法というわけではありません。

一方で、長期の休職が難しい場合や手術を避けたい場合には、幹細胞治療やPRP療法といった再生医療も検討できます。

肩腱板断裂に対する再生医療の詳しい内容は、リペアセルクリニックの公式サイトでもご紹介していますので、手術はできるだけ避けたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設