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手がしびれる病気・前兆をチェック|考えられる原因と受診の目安を解説

手のしびれが続くと、「何かの病気の前兆ではないか」「脳の病気だったらどうしよう」と不安になる方は少なくありません。
結論として、手のしびれの多くは手首や肘、首での神経の圧迫によるものですが、脳梗塞の前兆として突然現れることもあります。
両者を見分ける手がかりになるのが、しびれる場所・左右差・発症の仕方・ほかの症状の有無です。
本記事では、セルフチェックの視点と考えられる病気、すぐに受診すべき症状を整理して解説します。
目次
手のしびれは神経の圧迫から脳の病気までさまざまな原因で起こる
しびれは、感覚を伝える神経のどこかに問題が生じたときに現れます。
手先までの経路には、脳・脊髄という中枢神経と、首から腕を通る末梢神経が含まれます。
末梢神経が手首や肘、首で圧迫される場合は、しびれが数週間から数か月かけて徐々に強くなる経過をたどることが多くみられます。
一方、脳で起きた異常によるしびれは「突然」始まるのが特徴です。
この時間経過の違いは、原因を推測するうえで重要な手がかりになります。
手がしびれるときのセルフチェック
受診前に、自分の症状を次の2つの視点で整理してみましょう。
整理した内容は、診察時に医師へ伝える情報としても役立ちます。
しびれる場所・指をチェックする
どの指がしびれるかによって、障害されている神経を推測できる場合があります。
| しびれる範囲 | 関係する神経 |
|---|---|
| 親指〜薬指の親指側 | 正中神経(手首での圧迫が多い) |
| 小指と薬指の小指側 | 尺骨神経(肘での圧迫が多い) |
| 手全体・腕から広がる | 首の神経や中枢神経の可能性 |
ただし、しびれの範囲だけで病名を断定することはできません。
あくまで受診先を考える目安として活用してください。
片手だけか両手か・突然か徐々にかをチェックする
片側だけが突然しびれた場合は、脳の病気の可能性を考える必要があります。
とくに、同じ側の顔や足にもしびれがある、力が入らない、言葉が出にくいといった症状を伴う場合は緊急性が高い状態です。
一方、両手が徐々にしびれてくる場合は、糖尿病による末梢神経障害や首の脊髄の圧迫などが背景にあることがあります。
「いつから」「どちら側が」「どのように始まったか」をメモしておきましょう。
手のしびれから考えられる主な病気
頻度の高い原因として、次のような疾患があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
手根管症候群・肘部管症候群
手根管症候群は、手首の内部で正中神経が圧迫されて起こります。
初期は示指と中指がしびれ、進行すると親指から薬指の親指側までの3本半にしびれが広がり、しびれや痛みは明け方に強く、手を振ったり指を曲げ伸ばしすると楽になるのが特徴です。
※参照:日本整形外科学会「手根管症候群」
妊娠・出産期や更年期の女性に多く、進行すると親指の付け根がやせてOKサインが作りにくくなります。
一方、肘部管症候群は肘の内側で尺骨神経が圧迫される病気で、小指と薬指の小指側にしびれが出ます。
肘を曲げた姿勢が続くと症状が強まりやすく、進行すると指を開きにくくなります。
頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア
首の骨や椎間板の変化によって神経が圧迫されると、首や肩の痛みとともに腕から手へしびれが広がります。
首を後ろに反らせたり横に倒したりすると症状が強まるのが特徴です。
手先の細かい作業がしづらい、ボタンがかけにくいといった変化や、歩きにくさを伴う場合は脊髄が圧迫されている可能性があり、早めの受診が必要です。
脳梗塞の前兆として手がしびれることはある?
脳梗塞や一過性脳虚血発作では、体の片側の手や腕が突然しびれたり、力が入りにくくなったりすることがあります。
次の症状を伴う場合は、ためらわず救急要請を行ってください。
- 顔の片側がゆがむ、口角が下がる
- 片方の腕に力が入らず、上げたまま保てない
- ろれつが回らない、言葉が出ない、話が理解できない
- 片側の手足に突然しびれや麻痺が起きた
- 強い頭痛、めまい、まっすぐ歩けない
- 片目が見えない、二重に見える
症状が数分から数十分で消えても安心はできません。
一過性脳虚血発作は本格的な脳梗塞の前触れであることがあり、消えたあとに受診することが再発予防につながります。
両手がしびれる場合に考えられる原因
左右対称にしびれが出る場合は、全身に影響する要因や脊髄の問題が関わっていることがあります。
- 糖尿病による末梢神経障害
- ビタミンB12など栄養素の不足
- 頚髄の圧迫(頚椎症性脊髄症など)
- 甲状腺機能の低下
- 薬剤やアルコールの影響
とくに糖尿病による神経障害は、足先から始まり手にも及ぶ経過をとることが多くみられます。
左右対称のしびれは進行がゆるやかなため見過ごされやすいものの、原因を調べる価値は十分にあります。
すぐに病院を受診したほうがよい症状
救急要請が必要な症状のほかにも、早めの受診を検討したい状態があります。
- しびれが徐々に悪化している
- 物をよく落とす、握力が落ちてきた
- ボタンや箸など細かい動作がしづらい
- 手の筋肉がやせてきた
- 足のしびれや歩きにくさを伴う
- 排尿・排便に異常がある
しびれに加えて筋力低下がある場合は、神経の障害が進んでいるサインと考えられます。
神経は圧迫が長引くほど回復しにくくなるため、様子見を続けないことが大切です。
手のしびれは何科を受診する?
症状に応じて受診先を選ぶと、診断までがスムーズになります。
| 症状 | 受診先の目安 |
|---|---|
| 首や腕の痛みを伴う ・特定の指がしびれる |
整形外科 |
| 突然の片側のしびれ ・言葉や顔の異常を伴う |
救急要請、または脳神経内科・脳神経外科 |
| 両手が徐々にしびれる ・持病がある |
内科(かかりつけ医) |
どこを受診すべきか判断がつかない場合は、まず内科で相談し、必要に応じて紹介を受ける方法もあります。
手のしびれは前兆をチェックして必要に応じて早めに受診しよう
手のしびれには、手根管症候群や頚椎の病気といった神経の圧迫から、脳梗塞のような緊急性の高い病気まで幅広い原因があります。
見分けの手がかりになるのは、しびれる指の範囲、片側か両側か、突然始まったか徐々に進んだか、そしてほかの症状を伴うかどうかです。
顔のゆがみやろれつが回らない、片側の手足に力が入らないといった症状を伴う場合は、ためらわず救急要請を行ってください。
症状が短時間で消えたとしても、一過性脳虚血発作の可能性があるため受診をおすすめします。
また、しびれが徐々に悪化する、物を落とす、手の筋肉がやせてきたという場合も、神経の障害が進む前に整形外科で診てもらいましょう。
保存療法を続けても改善しないしびれや、脳梗塞後の後遺症でお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)公式LINEの情報も参考にしてください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設
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